生駒市議会 2018-09-04
平成30年第6回定例会(第1号) 本文 開催日:2018年09月04日
て
日程第18 議案第64号 平成29年度生駒市
下水道事業特別会計決算の認定について
日程第19 議案第65号 平成29年度生駒市
自動車駐車場事業特別会計決算の認定につ
いて
日程第20 議案第66号 平成29年度生駒市
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定
について
日程第21 議案第67号 平成29年度生駒市
病院事業会計決算の認定について
25
◯中谷尚敬議長 日程第6、報告第8号、平成29年度決算に基づく生駒市
健全化判断比率の報告についてから、日程第21、議案第67号、平成29年度生駒市
病院事業会計決算の認定についてまでの以上16件を
一括議題といたします。
16件について市長から
提案理由説明を受けます。
小
紫雅史市長。
(小
紫雅史市長 登壇)
26
◯小紫雅史市長 それでは、ただ今一括上程されました報告第8号から議案第67号までを、順次、ご説明申し上げます。
初めに、報告第8号、平成29年度決算に基づく生駒市
健全化判断比率の報告について、及び報告第9号、平成29年度決算に基づく生駒市
資金不足比率の報告についてにつきましては、
地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により、平成29年度決算に基づく生駒市
健全化判断比率並びに
水道事業会計、
下水道事業特別会計及び
病院事業会計の
資金不足比率を
監査委員の意見を付けて報告するものでございます。
次に、議案第53号、平成30年度生駒市
一般会計補正予算(第3回)につきましては、関係機関との協議により、工期が長期にわたり、年度内に完了しない見込みの事業について
繰越明許費の設定を行うものでございます。
次に、議案第54号、平成30年度生駒市
介護保険特別会計補正予算(第1回)につきましては、歳入歳出の総額にそれぞれ3,919万円を追加し、総額81億1,774万3,000円とするもので、過年度分の
介護給付費負担金や
地域支援事業費の精算に伴い、基金への積立てや償還を行うものでございます。
次に、議案第55号、平成30年度生駒市
病院事業会計補正予算(第1回)につきましては、本年4月から
HCU室を開棟いたしましたことに伴い、
HCU室の非
常用電気設備増設工事を施行するため、
収益的支出、
資本的収入及び
資本的支出の
増額補正を行うものでございます。
次に、議案第56号、生駒市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令が公布されたことから、同省令に従い、所要の改正を行うものでございます。
次に、議案第57号、生駒市
人権文化センター条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、
人権文化センター別館の改修による使用面積の増加に伴い、面積案分による使用料の変更をするもの、及び
人権文化センターにおける夜間時間帯の利用促進を図るため、夜間使用時間帯の使用料を午後使用時間帯の使用料と同額に合わせる変更を行うものでございます。
続きまして、議案第59号から第67号までの平成29年度各会計の
決算議案につきまして、その概要をご説明申し上げます。
平成29年度の本市の
財政運営は、歳入面では税収入や
受益者負担の
適正化等の財源確保に努めるとともに、歳出面では財政規律の堅持や
事務事業の見直しを徹底し、その抑制と予算配分の重点化、効率化を図りました。そして、市民の参画と協働、教育、医療・介護、
子育て支援、防災や生活の安全確保、働き方改革などの諸施策に積極的に取り組み、社会情勢に合った
行政サービスを提供できる
まちづくりの実現に、最大限、努力をしてまいりました。
まず、
一般会計につきましては、昨年度に比べ歳出は退職手当や
生駒北小中一貫校整備事業費などが減少いたしましたが、医療・介護、
子育て支援関連の
社会保障関係費、
企業立地促進補助金、
病院事業会計負担金、公債費などが増加しました。
一方、歳入は市民税や
地方交付税が減収しましたが、
固定資産税や
地方消費税交付金等の
県税交付金が増収となり、
実質収支は9億500万円の黒字を確保することができ、単
年度収支、実質単
年度収支とも平成27年度から2年連続で赤字となっておりましたが、いずれも黒字に転換をすることができております。
次に、
特別会計ですが、
国民健康保険特別会計は歳入で
前期高齢者交付金が増収となり、歳出で
保険給付費が減少したことなどにより、基金からの繰入れを行わずとも
実質収支が黒字となり、また、その他の
特別会計につきましても黒字あるいは収支均衡となっております。
水道・
病院事業を除く市債残高は、これまでに借り入れた市債の償還が進んだことや、
生駒北小中一貫校整備事業が前年度に完了し、
市債借入額が減ったことなどにより、昨年度に比較して8億2,200万円減少し、295億4,500万円となりました。
財政指標は、
子ども医療費や公債費の増加などにより、
経常収支比率が昨年度より0.6ポイント上回り、91.7%になるとともに、
実質公債費比率、3カ年の平均でございますが、これにつきましても公債費の増加に加え、
下水道事業債に係る計算方法の変更等により1.1ポイント上がり、1.3%となっております。
このように、平成29年度は総じて健全な
財政運営を行うことができておりますが、今後は、少子高齢化、人口減少という大きな流れの中、景気回復も緩やかという社会経済情勢もあり、税収や
地方交付税の増加は大きく期待できません。その中で、引き続き増加する
社会保障関係費や更新時期を迎えた公共施設の維持管理・改修経費などを賄いながら、一方では近年の夏の猛烈な暑さに対応するための小中学校各教室へのエアコン設置など、新たなニーズにも対応する必要もあり、これらを念頭に置きながら、今後とも手堅い
財政運営が求められております。
本市はこれまで、市内外で住みよいまちとして住宅都市としての非常に高い評価を頂いております。これは、市民の皆様に納めていただく税収などを支えに、子育ての支援や教育施策の充実、医療・福祉サービスの充実や健康づくりの推進、生涯学習、文化・スポーツ活動の推進、また、環境施策への積極的な取組や都市基盤の整備、防災対策の強化など、市民の皆様のニーズに応える施策を積極的に、市民と共に推進してきた成果だと考えております。
今後においても、財政の弾力性を維持しながら、これまでの方針を継承しつつ、市民の皆様との協働のもと、私が市政運営のビジョンとして掲げております「みんなで創る、日本一楽しく住みやすいまち生駒」の実現に向け、事業の取捨選択、重点化などに積極的に取り組んでまいります。議員の皆様、市民の皆様、引き続き一層の熱いご支援、ご協力、ご指導をよろしくお願い申し上げます。
以上がただ今上程された議案の概要でございます。よろしくご審議の上、ご議決いただきますよう、お願い申し上げます。
27
◯中谷尚敬議長 説明は終わりました。
ただ今より、審議に先立ちまして、
代表監査委員より
決算審査の結果報告を受けます。
東良徳一
代表監査委員。
(東良徳一
代表監査委員 登壇)
28 ◯東良徳一
代表監査委員 それでは、議長のご指名でございますので、平成29年度決算及び平成29年度決算に基づく
健全化判断比率並びに
資金不足比率の審査結果を報告申し上げます。
まず、
地方自治法及び地方公営企業法の規定に基づき、市長から提出されました
一般会計と六つの
特別会計の決算及び公営企業
会計決算につきまして、井上圭吾
監査委員及び白本和久
監査委員とともに、決算書及び決算附属書類について関係諸帳簿等と調査、照合を行い、計数の正確性、予算の執行状況について検討し、また、決算諸表が市の財政状態を適正に表示しているかを検証し、併せて、必要に応じて関係職員からの説明を聴取し、審査をいたしました。その結果、
決算審査に付されました各会計の決算書及び決算附属書類は関係諸法令の諸規定に基づいて適法に作成され、計数等はいずれも正確で適正に処理されていることが認められました。
次に、
地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、市長から審査に付されました平成29年度決算に基づく
健全化判断比率及び
資金不足比率、並びにそれぞれの算定の基礎となる書類につきましても適正に作成されているかどうかを検証し、併せて、必要に応じて関係職員からの説明を聴取し、審査いたしました。
その結果、審査に付されました平成29年度決算に基づく
健全化判断比率及び
資金不足比率、並びにそれぞれの算定の基礎となる書類はいずれも適正に作成されているということが認められました。
平成29年度の決算につきましては、
一般会計及び全ての
特別会計で黒字決算又は収支均衡となり、特に
一般会計の単
年度収支は3年ぶりに黒字となりました。ただ、皆様もご存じのように、企業や営利事業とは異なり、自治体の黒字決算は必ずしもいい結果だとは言えない場合があります。今年度の決算におきましても様々な費用項目におきまして不用額が出ています。議員の皆様におかれましては、市民の皆様に納めていただいたものが市民の皆様に十分に還元されているかどうかという目で平成29年度の黒字決算の内容の分析、検討を行っていただきたく、よろしくお願い申し上げます。
また、市のホームページなどに公表されている資料に含まれます各種財政指標など専門的な内容が多いものにつきましては、指標の意味や類似団体との比較を付け加えて説明するなど、市民の皆様に理解、利用していただきやすい工夫をしていただくよう要望いたしました。
詳細につきましては、過日お配りしております
決算審査意見書及び
健全化判断比率審査意見書並びに
資金不足比率審査意見書におきまして説明しておりますので、参考としていただければ幸いと存じます。
以上、甚だ簡単ではございますが、よろしくご審議のほどをお願いいたしまして、私の報告といたします。よろしくお願いします。
29
◯中谷尚敬議長 報告は終わりました。
お諮りいたします。
16件は、議事の都合により本日の審議はこれまでとし、9月6日に審議することにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
30
◯中谷尚敬議長 ご異議なしと認めます。よって、16件は、本日の審議をこれまでとし、9月6日に審議することに決定いたしました。
~~~~~~~~~~~~~~~
日程第22
一般質問
31
◯中谷尚敬議長 日程第22、
一般質問を行います。
通告順に従い、順次、発言を許可いたします。
5番神山聡議員。
(5番 神山聡議員 登壇)
32 ◯5番 神山聡議員 おはようございます。
それでは、議長の許可を得まして、
一般質問を行います。
今回は、暑さ対策及び教育現場のエアコンの活用について質問を行います。
今世紀末には日本の平均気温は20世紀末と比べて5.4度も上昇するという報告があります。これは、環境省、文部科学省、農林水産省、国土交通省、気象庁によってまとめられた報告書「気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~」に明記されています。この報告は、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の第5次報告書及び気象庁による地球温暖化予測情報、21世紀末における日本の気候をベースに予測されています。
国会では気候変動適応法が6月6日の参院本会議で可決、成立しました。気温の上昇は、大雨の頻度の増加による災害や農作物の病気や品質低下、動植物の分布域や生態系の変化、感染症の増加、熱中症リスクの増加など、気候変動の影響は多岐にわたり、都道府県や市町村には地域に応じた被害の軽減策の策定を義務付けています。
その中でも、今回は市民の命を守るための熱中症対策や暑さ対策についてお聞きします。
気候変動適応法の制定や今後の気温上昇の予測、今夏の猛暑を受け、行政として新たに講じた熱中症対策、予定している対策があれば教えてください。また、教育現場の子どもたちの命を守る熱中症対策として、教育環境の改善のため、エアコンの整備をされると思います。整備後はその活用方法が有効に働かなければ子どもたちを熱中症から守ることができませんが、どのような活用、運用を想定されているか、お聞かせください。
以上で登壇しての質問を終え、次からは自席にて行います。
33
◯中谷尚敬議長 真銅教育振興部長。
(真銅宏教育振興部長 登壇)
34 ◯真銅宏教育振興部長 それでは、神山議員のご質問につきまして、所管が福祉健康部にまたがりますが、登壇しての答弁は私の方で一括してお答えいたします。
ご質問の1点目、今年の夏の猛暑を受け、行政として新たに講じた熱中症対策、予定している対策があればとのご質問ですが、昨年度、実施しております熱中症予防対策は今年度も継続して取り組むとともに、今年度、新たに次のような取組を行っております。
まず、全市的な取組といたしましては、自分の脱水の状態を知り、早期に水分補給を行うことで熱中症を予防してもらおうと、セルフチェックの方法を掲載したリーフレットを市独自で作成し、配布などを行いました。また、学校関係では、小学校の運動会の実施時期ですが、昨年まではほとんどの学校が9月中に実施をしておりました。しかし、運動会の練習も含め、暑い時期を避けるため、今年は10月の第3土曜日に統一いたしました。なお、中学校は10月第1土曜日、幼稚園は10月第2土曜日に従来どおり開催いたしますので、本市では小中学校、幼稚園の運動会は全て10月の開催となります。
次に、学校閉庁でございます。教職員の働き方改革と夏場のエネルギー需要の抑制のため、今年度より8月12日から15日までの4日間、小中学校を閉庁し、この時期、原則として小学校のクラブ活動及び中学校の部活動も休止いたしました。さらに、部活動の関係ですが、
教育委員会では本年6月7日に生駒市立学校に係る運動部活動の方針を策定し、学期中は、原則、週当たり2日以上の休養日を設けることといたしました。また、1日の練習時間については平日で2時間程度、土曜日、日曜日、休日、長期休業日では3時間程度と定めました。
最後に、2学期を迎えるに当たっての児童・生徒の健康確保でございます。9月に入りましてもまだまだ暑い日が続くとの予報から、学校の実状に応じて、教室で学習する時間の短縮や下校時間の繰上げなど、児童・生徒の健康を最優先に、学校でできる対策を講じるよう通知しているところです。
続きまして、2点目のご質問の、エアコンの整備後の活用や運用方法についてのご質問にお答えいたします。
エアコンにつきましては、来年6月末までに整備する予定で作業を進めておりますが、整備後は、教室の室温に応じて利用いたします。学校環境衛生基準が本年4月に改正され、望ましいとされる教室の温度が17度以上、28度以下とされていることから、この室温を保つため、稼働させていただきたいと考えております。
なお、本年度設置いたしました生駒市学校教育のあり方検討委員会の教育環境向上部会で、学校における教育の質の向上に関する事項として検討をお願いしているところでもあり、その中でエアコンの有効な活用方法についてもご意見を頂けるものと考えております。
以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
35
◯中谷尚敬議長 神山議員。
36 ◯5番 神山聡議員 ご答弁、ありがとうございます。
まず、暑さに対する危機意識の確認をしておきたいんですが、今年、国内の統計開始以来の最高気温41.1度の暑さを観測しています。総務省消防庁は、この夏の熱中症による救急搬送人数は8万9,305人で過去最大値を計上していると発表しています。多いときでは1週間で2万2,000人以上が救急搬送されており、8月12日までで熱中症で死亡した人数は144人と発表しています。
私は、暑さが生駒市民、特に高齢者や子どもの命に危険を及ぼすことを危惧するのですが、本市では、暑さが人命に危険を及ぼすことについてどのような危機意識を持っているのか、お聞かせいただけますでしょうか。
37
◯中谷尚敬議長 杉浦福祉健康部次長。
38 ◯杉浦弘和福祉健康部次長 お答えさせていただきます。
生駒市の方では、暑さ、とりわけ高温状態でございましたり、併せて、湿度も言われております。温度や湿度が高くなるような環境下においては熱中症を発症するリスクが高くなると言われております。生駒市におきましては、昨年度、今年度と、暑くなり始める時期には全庁的に熱中症の予防対策をとることにつきまして注意喚起し、併せて、各部署の方なんですけれども、市の方にございますマニュアルを活用して対策を講じていただくと同時に、関係機関にも協力を求めるなどの取組を進めております。この事象については我々自体も非常に重要な問題であるということを深く認識し、対応については慎重を期しております。以上でございます。
39
◯中谷尚敬議長 神山議員。
40 ◯5番 神山聡議員 では、暑さへの危機意識は共有できているということで質問していきます。
昨年の6月の私の
一般質問では、暑さによる市民の命の危険性を考え、市のホームページに熱中症バナーの設置や熱中症注意喚起のメール配信、そして、学校での暑さ指数の測定などを要望しています。市ではすぐに対応を実施していただきました。
今年は、熱中症になる可能性が非常に高い暑さ指数(WBGT)が31度を超えた危険値の日が非常に多くありました。今年になり、生駒市が危険値のメール配信をした日数を月別で教えていただけますでしょうか。
41
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
42 ◯真銅宏教育振興部長 平成30年度のメール配信した日数でございますが、平日のみで、7月が10日、8月が14日となっております。
43
◯中谷尚敬議長 神山議員。
44 ◯5番 神山聡議員 分かりました。このメールが配信される状況というのは暑さ指数が危険値を超えた場合にのみ配信されています。この値について覚えている方もいるかもしれませんが、忘れている方、また、知らない方のために市がメール配信している危険値についてご説明いただけますでしょうか。
45
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
46 ◯真銅宏教育振興部長 この暑さ指数、WBGTでございますが、熱中症を予防することを目的としてアメリカで提案された指標でございます。このWBGTが31度以上では危険ということでメール配信をしております。日本体育協会の運動に関する指針では、WBGT(暑さ指数)31度以上では運動は原則中止としております。本市の学校においてもそのように対応しております。
47
◯中谷尚敬議長 神山議員。
48 ◯5番 神山聡議員 ご説明ありがとうございます。
暑さ指数31度以上が測定値の上限になっているんですけども、それ以上の測定値や注意喚起はありません。つまり、危険値は命への危険性を認識して行動すべきであると捉えなければならないと思います。その命に危険が及ぶ暑い日が7月は10日間、8月は13日間もあったということだと思います。
このWBGTという言葉の意味なんですが、市民のどれぐらいが認識をされていると思いますか。
49
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
50 ◯真銅宏教育振興部長 最近、報道等でも暑さ指数という言葉が出ておりますので、ただ、言葉の意味ということまでになりますと、それほど高くないかなと考えております。
安全衛生用品の通販サイト、ミドリ安全というところが調査をしておりまして、あなたは熱中症を予防することを目的とした暑さ指数をご存じでしたかという問いに対しまして、よく知っており活用しているという方が24%となっております。ですので、認知度自体はそれほど高くないかなというふうに考えております。
51
◯中谷尚敬議長 神山議員。
52 ◯5番 神山聡議員 熱中症に関心があっても、WBGTというものの値について覚えている人は非常に少ないと思います。
配信されているメールの内容ですが、「WBGTが31度を超えました。熱中症に十分注意してください」という内容です。メールを受けた方がこのWBGTというものの意味を理解していなければメールが役に立たないと思います。命を守るための緊急の注意喚起になっていますので、内容について、運動を中止すべき暑さであり、休憩し、塩分や水分を補給してくださいというような具体的な内容にしていただいた方がいいと思うんですが、いかがでしょうか。
53
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
54 ◯真銅宏教育振興部長 ご提案いただきました内容も含めまして、メール配信、検討したいと考えております。
55
◯中谷尚敬議長 神山議員。
56 ◯5番 神山聡議員 ありがとうございます。
それから、同じそのメールで、環境省の熱中症予防情報サイトや生駒市の「熱中症を予防しましょう」のページをリンクでご紹介していただけば、暑さ指数という言葉の意味を知ってもらうことにつながると思うんですが、その点の改善はできますでしょうか。
57
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
58 ◯真銅宏教育振興部長 それも可能だと思いますので、検討させていただきたいと思います。
59
◯中谷尚敬議長 神山議員。
60 ◯5番 神山聡議員 ありがとうございます。
では、熱中症による救急搬送の年齢区分なんですけれども、65歳以上が半数を占めています。次に、子どもや幼児が多くなっています。高齢者の熱中症発症率が高いのは、余りエアコンを使用しないことや、水分や塩分の摂取に重要な食事量も低下しがちで、発汗による体温調節が十分機能しないことなどが考えられます。
気候変動適応法では被害の軽減策の策定を義務付けています。声かけだけでなかなか高齢者の熱中症を防げない全国の状況を鑑みて、本市として、高齢者に対する対策をどのように考えていますでしょうか。
61
◯中谷尚敬議長 影林福祉健康部長。
62 ◯影林洋一福祉健康部長 高齢者への注意喚起でございますけれども、市の方ではRAKU-RAKUはうすとか金鵄の杜、デイサービス等の施設の利用者につきましては、指定管理者への情報提供でございますとか熱中症予防に関するポスターの掲示をしております。
また、老人クラブ連合会、民生・児童委員に対しましても情報提供及び高齢者向けのリーフレットを配布いたしまして、地域の高齢者の見守りをお願いしております。
また、一般介護予防事業で各種健康事業でございますとか教室を実施しているわけでございますけれども、参加者一人一人、個別にチラシの手渡しをやりましたり、郵送でお届けいたしまして周知を徹底しております。
また、先日でございますけれども、広報いこまちの9月1日号に「高齢者の熱中症と脱水症にご注意を」という記事を掲載いたしまして、高齢者ご自身でございますとかご家族によりまして健康管理、熱中症対策を促しておるところでございます。以上でございます。
63
◯中谷尚敬議長 神山議員。
64 ◯5番 神山聡議員 様々な場所や方法で注意喚起をしていただいているということで理解しました。
次に、文科省が8月7日、暑さによる子どもの熱中症事故防止対策として、全国の公立の幼稚園、小中学校、高校などで夏休み期間の延長や夏休み中の登校日の延期・中止を検討するよう、都道府県
教育委員会などに通知を出しています。夏休みの延長を決めるのは県の
教育委員会が行うのか、市の
教育委員会が単独でできるのか、どちらでしょうか。
65
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
66 ◯真銅宏教育振興部長 夏休みの延長などにつきましては市の
教育委員会が単独で行うことができるものでございます。
67
◯中谷尚敬議長 神山議員。
68 ◯5番 神山聡議員 分かりました。
文科省の通知は年間で必要となる授業の総時間数を確保できるよう柔軟な対応を促しています。もちろん共働き家庭が増えているので学童保育等とも十分な調整が必要になりますし、運動会や音楽会など年間行事にも影響が出てきます。
今年のような猛暑が子どもたちの人体に与える影響を考えたときに、夏休みの延長について市の考えはどのようになっていますか、お聞かせください。
69
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
70 ◯真銅宏教育振興部長 今後の空調設備の整備等も踏まえまして、長期休業日の期間の設定については、今後、検討の余地があるものと考えております。
71
◯中谷尚敬議長 神山議員。
72 ◯5番 神山聡議員 学校行事、それから子育て層の事情に配慮して、現場の意見を集めながら検討していっていただきたいと思います。
今年の7月のことですが、18日、宮城県の小学校で、校庭で人文字をつくる活動をしていた児童のうち38人が相次いで熱中症の症状を訴え、病院に運ばれています。学校では児童に帽子をかぶらせたり水分補給を呼びかけたりといった対策をしていたと説明しています。翌日、7月19日、奈良県の河合町でも小学校で児童10人が熱中症で救急搬送されています。これは、教室の掃除をしているときに不調を訴えたといいます。ここで問題として見えてくるのが、室内で大した運動をしていないことや、熱中症対策を既に講じていたにもかかわらず、熱中症になっているという事実です。つまり近年の暑さに対して学校でのこれまでの熱中症対策では限界に来ているということも考えられるんですが、この点についてどのような見解をお持ちでしょうか。
73
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
74 ◯真銅宏教育振興部長 特に今年のような暑さ、猛暑という状況を踏まえまして、これまでの対策では安全性は十分に確保できないのではないかというふうに考えておりまして、そういうこともありまして、今回、エアコンの設置を行うものでございます。
75
◯中谷尚敬議長 神山議員。
76 ◯5番 神山聡議員 エアコンの設置で室内の熱中症へのリスクは大幅に軽減はされていくと思います。ただ、夏場の屋外での教育活動、スポーツ活動の実施時期など、学校の年間計画の見直しという大胆な判断も想定しておく必要があると思います。
では、熱中症対策の一つである水分補給についてお聞きしますが、水分補給で起こる水中毒という言葉をご存じでしょうか。
77
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
78 ◯真銅宏教育振興部長 過剰の水分摂取によって生じる中毒症状でございます。具体的には低ナトリウム血症によりますけいれんですとか、あるいは、重度になれば死亡に至る場合もあり得るというふうに聞いております。
79
◯中谷尚敬議長 神山議員。
80 ◯5番 神山聡議員 ご説明にあったように、水分のとり過ぎで命にも危険があるということなんですけれども、夏場の水分補給は、ただ飲めばよいということではなくて、適切な飲み物を適度に補給しなければなりません。
本市の
公立幼稚園、小・中学校は夏場に携帯する飲み物としてどのような飲み物を推奨しているのか、また、補給方法についてどのような指導をしているのか、教えていただけますでしょうか。
81
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
82 ◯真銅宏教育振興部長 まず、幼稚園につきましては、基本的にお茶を持ってくるように保護者にお願いをしております。それから、小学校につきましても、基本的にお茶を持たせていただくようにお願いをしております。ただ、運動会前で、運動会の練習を行うような場合には、学校によってはスポーツ飲料を認めている学校もございます。また、体育や外遊びなどの運動の前後に、いわゆる強制飲水と言いますか、時間を設けて強制的に水を飲むように指導をしたり、また、休み時間あるいは授業中でも、必要があれば飲水するように指導をしております。また、保健室にはスポーツ飲料、それから経口補水液を常備しております。
中学校につきましても、基本的に小学校と同じような対応でございますが、中学校は部活動がありますので、スポーツ飲料を認めております。また、保健室、体育教官室にスポーツ飲料、経口補水液を常備して対応させていただいております。
83
◯中谷尚敬議長 神山議員。
84 ◯5番 神山聡議員 指導については強制飲水という手段で、適度に時間を設けることで問題はないと思いますが、スポーツ飲料を認めていない小学校もあるとお聞きしています。現在、9万人近くが救急搬送されている暑さの危険性に対して学校長の危機意識が低い表れではないかと思います。
暑い時期に塩分の摂取をすることは水分補給をするのと同じくらい重要なことになります。そして、水分は糖を含むと腸管での水分吸収を促進しますので、ブドウ糖等、糖・電解質を含むスポーツドリンクがよいとされています。教育現場での熱中症対策が間に合わないほどの気温の上昇に対して、学校ではスポーツドリンク等を認めて、そして、夏場は推奨し、塩分・水分を補給できるよう保護者へ注意喚起を促すことが暑さ対策としては必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
85
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
86 ◯真銅宏教育振興部長 まず、中学校は、やはり先ほど申し上げました部活動がございますのでスポーツ飲料も認めております。小学校の場合は、原則、お茶という対応をしておりますけれども、学校現場で子どもたちの状態も見ながら適切に判断をしていただいているものと思いますので、ただ、今後、非常な猛暑ということも踏まえまして、十分に検討させていただきたいと思います。
87
◯中谷尚敬議長 神山議員。
88 ◯5番 神山聡議員 ありがとうございます。
危機感を持って柔軟に対応していただきたいと思います。
次に、環境省は身長の低い子どもほど地面からの輻射熱の影響をもろに体に受けるため、大人より熱中症になりやすく、危険性が高いと言っています。
お聞きしたいんですが、子どもがもろに体に受ける輻射熱がどのように危険なのかはご存じでしょうか。
89
◯中谷尚敬議長 杉浦次長。
90 ◯杉浦弘和福祉健康部次長 ご指摘のとおり、地面からの熱というものが子どもたちに及ぼす影響というのが非常に高いというのは伺っておりますので、それについても危険性は高いと考えております。
91
◯中谷尚敬議長 神山議員。
92 ◯5番 神山聡議員 これについては、セコムの方で子どもたちの安全を守るために観測したデータがあります。これは気温が35度の日に測定したデータなんですが、アスファルトの上120センチの高さで測定すると、輻射熱の影響で気温は41度に変わります。35度より6度も高い気温になります。そして、同じ場所で高さ50センチから70センチで測定すると、気温は50度にも上がっています。これはベビーカーの高さや幼稚園児の心臓の高さの位置です。通常、認識している気温35度の日に、アスファルト上では15度も高い環境で子どもたちが生活をするということになります。また、同じ日に車の中の温度は座席の位置で47度に上がります。全国で、車内に子どもを残して、命を落とすケースや、ベビーカーでの熱中症事故が多発していますが、本市ではこのような事例を防ぐためにどのような対策や注意喚起を行っているか、教えていただけますでしょうか。
93
◯中谷尚敬議長 杉浦次長。
94 ◯杉浦弘和福祉健康部次長 こちらは健康課の方になるんですけれども、出生時と3歳6カ月までの転入されるお子さんに対しまして、「知っておきたい子どもの熱中症」と題したリーフレットの方を作成して、お配り申し上げております。
その中身なんですけれども、照り返しによるベビーカー内の危険性でございましたり、車内に子どもを置き去りにすることや、服装の選び方というものも非常に大切になってございます。そういったものについても記入しておりますので、それをお渡しすることによって予防につなげていただくような取組を進めております。
併せましてですけれども、市のホームページの方にも熱中症情報において子どもさんの特徴や注意点などをお知らせすると同時に、先立って、7月1日号になるんですけれども、7月1日号のいこまちの方で「熱中症を予防しましょう」という形でお知らせして、子どもにおける熱中症予防という形の取組をさせていただいているところでございます。
95
◯中谷尚敬議長 神山議員。
96 ◯5番 神山聡議員 今お聞きした話では、出生時や転入時にリーフレットをお配りしているということなんですけれども、みっきランドとか「かるがも」とか、乳幼児とか子どもが集まる場所で継続的に熱中症の注意喚起をお願いしたいと思います。
そして、7月、8月は半月近くも暑さ指数が危険値を計測しています。気候変動適応法による暑さ対策の義務や、暑さが市民の命に影響を及ぼすことを考えると、これから暑さへの対策の強化が本市の大きな課題になってくると思います。
先進国では暑さを災害と認識して、夜間の避難所の開放を行ったり、他市の事例では街路樹等の植栽位置を横一列からずらすことで日陰を多くつくるなどの対策をしています。本市でも対策事例を調査し、市民の命を守る暑さ対策を強化していくことが必要だと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。
97
◯中谷尚敬議長 杉浦次長。
98 ◯杉浦弘和福祉健康部次長 私の方から、とりわけ市民の健康面の方からお答えさせていただきたいと思います。
おっしゃっていただいていますとおり、近年、ヒートアイランド現象でございましたり、地球温暖化の影響もありまして、従来は高温の環境下で行われる労働や運動活動、そういったときに多くの熱中症が発生しておりましたけれども、最近では、ご指摘のとおり、高温の状況が続く中、日常の生活においても熱中症というものが発生しやすい状況になっておりまして、症状が重くなると生命への危険が及ぶということでもございます。
一方、熱中症の方につきましては、適切な予防法、予防対策、予防の手段をとっておれば熱中症自体を防ぐということができるとされております。そういったことから、我々の方では、ご指摘のとおり、暑さ対策、とりわけ熱中症の予防対策について、引き続き、ご指摘いただいた事例とかいろんな事例を研究しながら、関係部署の方とも連携をとりながら進めていきたいと考えてございます。
99
◯中谷尚敬議長 神山議員。
100 ◯5番 神山聡議員 ありがとうございます。是非、調査をしていただいて、対策の方を進めていただきたいと思います。
次に、エアコンの運用・活用について、暑さ対策との関連性を持ちながら質問をしていきたいんですけれども、エアコンの運用・活用のためには整備が必ず実行されなければなりません。そのために事業の見直しや文科省に財政支援の要望書を届けるなど、ご尽力をいただいているところだと思います。
しかし、気になっていた点があるんですけれども、9月1日号のいこまちには、小中学校のエアコン設置費15億円のための事業の見直しについては書かれていますが、幼稚園のエアコン設置費1億5,000万のための事業の見直しについては書かれていませんでした。8月の臨時議会の委員会での市長の答弁でも、来年の6月末までに幼稚園のエアコンを設置することについてはできるかどうかというような曖昧な答弁をされていたと思います。
予算の確保や業者の確保、業務用エアコンの確保など課題は様々あると思います。ただ、職員の方の中には、「市長は、幼稚園について、なぜはっきりと設置すると言わないのか。自分たちはその気で事業の見直しをするつもりなのに」というような声も聞かれました。トップが決断の一部の言葉を濁すようでは、これから事業の見直しをしていく職員の方々は確信を持って困難な事業の見直しに挑むことができないと思います。
また、ふるさと納税や募金という形で市民にエアコン整備のための負担をお願いしています。多くの市民が子どもたちのためなら一肌脱ごうという思いで協力をしてくれているところです。職員の本気や市民の思いやりに対して、これから設置に向けて最大限の努力が必要なときに市長が言葉を曖昧にするというのは、私は失礼ではないかと思います。
暑さにより、子どもたちの命の危険を感じて設置を決断されたのなら、早期に教育現場のエアコンの運用や活用について考えるためにも、
公立幼稚園の全ての保育室についても6月末までに設置するというような明確な答弁を頂きたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。
101
◯中谷尚敬議長 小紫市長。
102
◯小紫雅史市長 ちょっともう一度お聞きしたいんですが、どういう職員が、市長が判断しないから困っているとおっしゃっているのか、それが何人ぐらいいらっしゃるのかとか、そういう状況を教えていただかないと、それが真実なのかどうかもよく分からないというのが一つ。あとは、さっき失礼だという話がありました。私が誰に対して失礼なのか、もう一回、詳しく教えてください。
103
◯中谷尚敬議長 神山議員。
104 ◯5番 神山聡議員 職員の方の名前を公表することもできませんけれども、そういった声を私が聞いているということです。失礼だというのは、市民の中には、今回、幼稚園も設置されると思っている方が結構たくさんいらっしゃるんですね。そういったことが勘違いだと言われてしまえばそれまでかもしれませんけれども、市長の言葉がはっきりあれば、そこが明確に分かると思うんですけれども、その辺が私たちにとっては失礼ではないかと思った点です。
105
◯中谷尚敬議長 小紫市長。
106
◯小紫雅史市長 すみません、私たちにとってはというのは、神山議員に失礼ということですか。その市民に対して失礼ということですか。ちょっと質問のご趣旨が分からないので、その失礼というような強い言葉を使われるのであれば、誰の何に対して私のどういう対応が失礼なのかをはっきりさせていただかないと答弁しかねます。
107
◯中谷尚敬議長 神山議員。
108 ◯5番 神山聡議員 私に対して失礼ということではなくて、市民の皆さんが勘違いするような形になっているということが失礼ではないかと申し上げました。
109
◯中谷尚敬議長 小紫市長。
110
◯小紫雅史市長 冷静に答弁したいんですが、私のどの言動が市民を勘違いさせているのかというのが全く理解できません。小中学校についてはもちろんやるというのは言っています。幼稚園については、小中学校と同じタイミングで、できればやりたいと思っておりますけれども、だからこそ8月の議会で設計予算も提案してお認めいただいたところだというのは、当然、神山議員もご存じかと思いますが、先ほどもございましたように、我々は執行機関であります。もちろん先ほど来からありますように、単に「幼稚園も付けるべきだ」とかいうふうなことを言葉で言うのは、それはもちろん簡単ですけれども、我々も幼稚園を小中と同じようなタイミングで付けたいというふうに思っておりますが、今度、実際の設計予算はお認めいただいた上で、工事のお金の話だけではなくて、実際に工事をするためには小学校とか中学校、幼稚園、実際に子どもたちがいる中では工事はできないわけです。それを春休みとか、夜もあるかもしれませんし、土・日。それが、今回、全国的にこの猛暑なのでいろんな自治体がエアコン整備に動くということで、本当に工事業者が確保できるのかとか、そういうところをしっかりと精査をしてからはっきりと断言をしなければ、それは非常に無責任なわけです。それは幼稚園も付けたいというふうに我々も思っています。私の答弁としては、小学校、中学校と同じタイミングで幼稚園も設置をできればいいなと、設置をする方向で全力で努力をするということは申し上げたいと思います。ただ、それにつきましては、今、職員が必死で、どういう工法、工事のやり方があるのか、それが限られた春休みとかの時間でちゃんと工事業者が確保できてやれるのかというのを、やはり確信を持てなければ、我々としては、今、簡単に申し上げられないわけです。私からすると、付ければいいとか、付ける付けないと言っていて市民を勘違いに陥れているとか、そういうふうに言われるのは非常に不本意だなということで、そこについては、私が市民に勘違いさせているというのはどういう意味かというのは、それはもう一度言っていただかないと、私としては答弁しかねます。もう一度、教えてください、そこは。
111
◯中谷尚敬議長 神山議員。
112 ◯5番 神山聡議員 今のご答弁の中にもありましたけれども、幼稚園もしたいというようなお話が答弁の中に出てきて、そのために設計費も見ているというようなところで、市民の方は勘違いもされていっているのではないかと私は思いました。
失礼だという言い方に対して市長が納得いかないということに関しては、私の言葉ですので、その点に関しては取消しをさせていただいてもいいと思うんですけども、ただ、市民の皆さんが幼稚園も設置をしてもらえるというふうに考えているということは、私が実際に聞いているということなので、その点をお伝えして、幼稚園の設置もしていただきたいということを申し上げているんです。
113
◯中谷尚敬議長 市長ね、質問の確認は何ぼでもしてもろうてええねんけど、反問権になる、その辺が難しいんで。確認はしてください。小紫市長。
114
◯小紫雅史市長 分かりました。ちょっと言葉がどうかと思ったので、失礼とか勘違いという言葉は私は非常に不本意ですが、今、ご質問がございましたので。
もう一度改めて申し上げますと、幼稚園についても、本当におっしゃるように、小さい子どもが非常に暑い中で、リズム室にはエアコンは付いておりますので、暑い日はなるべくリズム室の活用も各園でやっていただいております。ただ、園によっては全部の子どもたちがリズム室に入って活動するということができないとか難しい園もございますので、幼稚園についても普通教室にエアコンを付けるという方針は、これははっきり申し上げます。
併せて、時期につきましても、これも、もちろん早い方がいいというふうに思っていますので、来年、小中学校と同じタイミングでやりたいというふうに思っていますが、小学校、中学校と比べれば、小中は、やるという方向性をはっきり言っていますが、幼稚園についてもやろうというふうに思っていますが、これについては実際の工事費等を補正予算で、また次の議会で提出させていただく予定でございますが、それまでの間に、今、本当に全力で職員も内容を精査して、詰めてくれています。さっき職員の話もありましたが、ちょっとそこもよく分かりませんけれども、今、職員も必死で、全力で、小学校、中学校だけでも本当に大変な中、元々は中学校だけだったのに、今、小学校も追加になって本当に大変な中、幼稚園も一緒にできないかということで全力でやっているんですよ。なので、それをきちんとご理解いただいた上で、お言葉を選んで、またこちらに必要な要望があれば言っていただければと思いますが、幼稚園についてもなるべく小中と同じタイミングでやれればというふうに思っております。
115
◯中谷尚敬議長 神山議員。
116 ◯5番 神山聡議員 ありがとうございます。
幼稚園については、やはり体が小さいこと、それから、心肺機能がまだ未熟であって、体を冷やすことがなかなかできないという小さな子どもたち、そして、小学校、中学校のように机に着いて勉強しているということではなくて、園庭で走り回ったり、手遊びしたり、歌を歌ったり、お遊戯をしたりという、動くことが勉強につながっている小さな子どもたちの教育環境をしっかりと整備していただきたいという思いで申し上げました。
私の言葉が市長にとって良くない言葉を使ったと思うので、その点については取下げをさせていただいて、一生懸命、エアコンの設置について、今、努力していただいているということも理解しているつもりですので、その辺もご理解いただきたいと思います。
次の質問に移らせていただいていいですか。
エアコンの運用・活用についてなんですけれども、今年の4月から、教室内の温度は17度以上28度以下が望ましいと学校環境衛生基準が改正されました。室温が28度以上になればエアコンを使用するとのお話なんですけれども、この室温28度は誰がどこで測定を行うことになるんでしょうか。
117
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
118 ◯真銅宏教育振興部長 各学校におきまして、校長あるいは教頭が担当することになるかと考えております。
119
◯中谷尚敬議長 神山議員。
120 ◯5番 神山聡議員 学校環境衛生基準の改正により、温度基準の改正に係る留意点というものがあります。これは、温熱環境は温度、相対湿度、気流により影響されやすいことから、教室等の環境の維持に当たっては温度のみで判断せず、環境条件及び児童・生徒の健康状態を観察した上で判断し、適切な措置を講ずることとされています。
職員室等で校長、教頭が判断するということでは児童・生徒の健康状態は分からず、教室ごとの温度、湿度、気流も分からないと思います。子どもたちが全員、教室内に入ると温度や湿度は上昇します。クラスの人数によっても違います。また、1階と3階の教室でも室温は違いますし、教室内では廊下側と窓側で気温も湿度も違ってきます。幼稚園、小中学校の教職員は、ふだんから子どもたちの様子を知っているので、それぞれの現場で判断することが微妙な体調不良にも気付きやすく、重要になってくると思います。つまり、各クラスの担任や教科の先生が判断する必要が出てきますが、この点についてはどのような対応をしていくんでしょうか。
121
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
122 ◯真銅宏教育振興部長 もちろんおっしゃっていただいたとおり、各学校あるいは学校の中でも暑い場所、そうでない場所、いろいろあるかと思います。ですので、これは当然のことながら、各学校現場において、それぞれ対応していただくというふうに考えております。
123
◯中谷尚敬議長 神山議員。
124 ◯5番 神山聡議員 分かりました。
次に、皆さんの記憶にも新しいと思うんですけれども、愛知県豊田市の小学校で校外学習に出かけた1年生男児が熱中症により死亡するという痛ましい事故が起きています。死亡した男児以外にも女児3人が学校に戻ってから体調不良を訴え、うち1人は嘔吐をしています。熱中症への対処は最初の一分一秒でその命が救われる可能性が広がります。エアコンの適正な運用、保護者が求めているのは子どもたちの身の安全です。
エアコンの設置だけが目的になって、あとは現場任せにならないように質問したいんですけども、エアコン使用は室温28度以上ということですけれども、授業や活動内容によっては28度以下でも部屋を冷やしておくことが必要になってくるのではないかと思います。強い日差しで体育の後に体が外気で熱せられても、教室に戻ってエアコンはついていません。休憩時間中は体を冷やすこともできないという状況も考えられます。野外活動や運動の後など、こういった状況を想定して運用していくことが熱中症事故を発生させないことに重要になってくると思うんですが、この点はどのようにお考えでしょうか。
125
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
126 ◯真銅宏教育振興部長 例えば今年でも、学校の多目的室にエアコンは付いております。ですから、例えば7月の暑い時期に体育の後などで子どもたちがクールダウンできるようにエアコンを入れて、多目的室でクールダウンをしている、そういう対応をしている学校もございます。ですので、エアコン整備後の詳細な運用方法につきましても、それぞれ学校現場が状況を見ながら適切に判断をしていただいて進めていただくと。そういうふうに考えております。
127
◯中谷尚敬議長 神山議員。
128 ◯5番 神山聡議員 来年の6月末には各学校の教職員が適切にエアコンの運用ができるように、その測定位置とか気温差とか判断基準というものを共通で認識しておく必要もあると思うんですけれども、校長会を通じて共有化するようなことというのはお考えではないでしょうか。
129
◯中谷尚敬議長 真銅部長。
130 ◯真銅宏教育振興部長 各学校に対しまして、利用について細かく指示することまでは考えておりませんけれども、適正な教室環境を維持するために利用していただきたいと考えております。必要に応じまして、校長会等でも周知はしたいと思います。
131
◯中谷尚敬議長 神山議員。
132 ◯5番 神山聡議員 ありがとうございます。
適切な運用を、なるべく
教育委員会も入って、しっかりと指導していただきたいと思います。
子どもたちが熱中症になるのではないかという不安を抱えながら学校へ通わせていた保護者にとっては、今回のエアコン整備は本当に喜ばしいニュースであり、多くの予算がかかる事業を前倒ししたことについては非常に高い評価もしています。1人の父親として本当に感謝を申し上げたいと思います。ですが、現場のいろんな声があるということもお伝えしておきたいと思いました。
また、今回、市が決断したことについては、市民や議員は以前から危機感を持って調査し、現場での危険性を実際に肌で感じて要望をしているということもご理解いただきたいと思います。市と協働していこうと考えて要望している内容を真摯に受け取り、迅速に政策に反映してもらえるようにお願いして、私の
一般質問を終わります。
133
◯中谷尚敬議長 以上で本日の
一般質問を終わります。
以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
次の本会議につきましては明5日午前10時から再開いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午前11時16分 散会
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