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  1. 生駒市議会 2011-03-25
    平成23年第1回定例会(第4号) 本文 開催日:2011年03月25日


    取得元: 生駒市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              午前10時0分 再開 ◯議長中谷尚敬君) ただ今から平成23年生駒市議会第1回定例会を再開いたします。  本日の会議につきましては、報道関係者関係職員及び事務局職員による写真、映画等の撮影を許可しておりますので、ご了承願います。  会議に先立ちまして、今期定例会で同意いたしました生駒市政治倫理審査会委員の諸君を紹介し、挨拶を受けます。  生駒市政治倫理審査会委員に同意いたしました諸君を紹介いたします。景山良一君、同じく横田保典君。  それでは、以上の諸君を代表して、景山良一君から挨拶を受けます。  景山良一君。              (政治倫理審査会委員 景山良一君 登壇) 2 ◯政治倫理審査会委員景山良一君) おはようございます。ただ今ご紹介いただきました、私、景山良一でございます。あちらにおられますのが横田保典氏でございます。なお、もう1人の委員である中川幾郎氏は、本日、所用のため、同席されておりませんが、私が3人を代表いたしましてご挨拶を申し上げます。  議員の皆様方には、政治倫理審査会委員の任命につきましてご同意を賜りまして誠にありがとうございました。生駒市政治倫理条例が施行されまして早くも2年になろうとしているわけでございまして、改めて政治倫理審査会委員という責任の重大さを感じているところでございます。今後も、政治倫理確立のため、甚だ微力ではございますが、全力で職務に取り組む所存でございますので、議員の皆様方のより一層のご指導とご鞭撻を賜りますようお願いいたしまして、甚だ簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 3 ◯議長中谷尚敬君) 挨拶は終わりました。  ただ今挨拶を受けました諸君におかれましては、専門技術性公正中立性を発揮願い、市民福祉の向上と市行政の発展により一層ご尽力を賜りますようお願い申し上げます。              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時3分 開議 4 ◯議長中谷尚敬君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程につきましては、お手元に配布しておりますので、ご了承おき願います。              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第1 議案第10号平成23年度生駒市病院事業会計予算の撤回について 5 ◯議長中谷尚敬君) 日程第1、議案第10号平成23年度生駒市病院事業会計予算の撤回についてを議題といたします。  本件について、市長より撤回理由の説明を受けます。
     市長山下真君。              (市長 山下 真君 登壇) 6 ◯市長(山下 真君) 平成23年3月7日に提出させていただきました議案第10号、生駒市病院事業会計予算につきましては、去る3月15日開催の予算審査特別委員会でご審査いただき、また、昨日の新病院設置等に関する特別委員会でご議論をいただいたわけでございますが、この度、株式会社新都計画との生駒市立病院建設工事実施設計及び工事監理業務委託契約の解除に伴いまして、議案内容の一部が実現不可能となることから、本議案の撤回を生駒市議会会議規則第18条1項の規定に基づきましてお願いするものでございます。ご了承賜りますようお願い申し上げます。 7 ◯議長中谷尚敬君) 撤回理由の説明は終わりました。  お諮りいたします。  本件は、承認することにご異議ありませんか。              (「異議なし」との声あり) 8 ◯議長中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、日程第1、議案第10号平成23年度生駒市病院事業会計予算の撤回についてを承認することに決しました。  なお、撤回が承認されたことから、議案第10号は本日の議事日程及び委員会審査報告一覧表から削除いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第10号平成23年度生駒市病院事業会計予算の撤回について    承認することに決定              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第2 議案第17号 生駒市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関す               る条例の一部を改正する条例の制定について        議案第 1号 平成23年度生駒市一般会計予算        議案第 3号 平成23年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計予算        議案第 5号 平成23年度生駒市国民健康保険特別会計予算        議案第16号 生駒市民が選択する市民活動に対する支援に関する条例の制定に               ついて        議案第 4号 平成23年度生駒市介護保険特別会計予算        議案第 6号 平成23年度生駒市後期高齢者医療特別会計予算        議案第18号 生駒市市民生活に光をそそぐ基金条例の制定について        議案第26号 生駒市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制               定について        議案第11号 平成22年度生駒市一般会計補正予算(第4回)        議案第12号 平成22年度生駒市国民健康保険特別会計補正予算(第4回)        議案第14号 平成22年度生駒市下水道事業特別会計補正予算(第2回)        議案第19号 生駒市母子医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について        議案第21号 生駒市心身障害者医療費助成条例の一部を改正する条例の制定に               ついて        議案第25号 生駒市景観条例の一部を改正する条例の制定について        議案第27号 生駒山麓公園ふれあいセンター指定管理者の指定について        議案第 2号 平成23年度生駒市公共施設整備基金特別会計予算        議案第 7号 平成23年度生駒市下水道事業特別会計予算        議案第 8号 平成23年度生駒市自動車駐車場事業特別会計予算        議案第 9号 平成23年度生駒市水道事業会計予算 9 ◯議長中谷尚敬君) 日程第2、議案第17号、生駒市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてから議案第9号、平成23年度生駒市水道事業会計予算までの以上20議案を一括議題といたします。  この際、一括して委員会審査報告を受けます。  まず、企画総務委員会委員長、22番矢奥憲一君。              (22番 矢奥憲一君 登壇) 10 ◯22番(矢奥憲一君) ただ今から企画総務委員会審査報告を行います。  本会議から審査の付託を受けました議案3件について、17日に委員会を開催し、審査いたしました結果、まず、議案第11号、平成22年度生駒市一般会計補正予算(第4回)の当委員会関係分は、質疑等もなく、異議なく原案のとおり可決いたすことに決しました。  次に、議案第16号、生駒市民が選択する市民活動に対する支援に関する条例の制定については、質疑等があり、採決の結果、賛成多数により可決いたすことに決しました。  最後に、議案第17号、生駒市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定については、質疑等がなく、採決の結果、賛成少数により否決いたすことに決しました。  以上、企画総務委員会委員長報告を終わります。 11 ◯議長中谷尚敬君) 次に、市民福祉委員会委員長、24番稲田欣彦君。              (24番 稲田欣彦君 登壇) 12 ◯24番(稲田欣彦君) それでは、ただ今から市民福祉委員会審査報告を行います。  当委員会は、本会議から審査の付託を受けました議案5件について、15日に委員会を開催し、審査いたしました結果、議案第11号、平成22年度生駒市一般会計補正予算(第4回)の当委員会関係分、議案第12号、平成22年度生駒市国民健康保険特別会計補正予算(第4回)、議案第18号、生駒市市民生活に光をそそぐ基金条例の制定について、議案第19号、生駒市母子医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、議案第21号、生駒市心身障害者医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についての以上5議案については、質疑等があったものの、いずれも異議なく原案のとおり可決いたすことに決しました。  以上、市民福祉委員会委員長報告を終わります。 13 ◯議長中谷尚敬君) 次に、環境文教委員会委員長、23番山田正弘君。              (23番 山田正弘君 登壇) 14 ◯23番(山田正弘君) おはようございます。ただ今から環境文教委員会審査報告を行います。  本会議から審査の付託を受けました議案4件のうち、ただ今議題となっております3議案について報告いたします。  当委員会は、16日に委員会を開催し、審査いたしました結果、議案第11号、平成22年度生駒市一般会計補正予算(第4回)の当委員会関係分、議案第14号、平成22年度生駒市下水道事業特別会計補正予算(第2回)、議案第26号、生駒市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定についての以上3議案については、質疑等があったものの、異議なく原案のとおり可決いたすことに決しました。  以上、環境文教委員会委員長報告を終わります。 15 ◯議長中谷尚敬君) 次に、都市建設委員会委員長、9番浜田佳資君。              (9番 浜田佳資君 登壇) 16 ◯9番(浜田佳資君) おはようございます。ただ今から都市建設委員会審査報告を行います。  当委員会は、本会議から審査の付託を受けました議案3件について、14日に委員会を開催し、審査いたしました結果、議案第11号、平成22年度生駒市一般会計補正予算(第4回)の当委員会関係分、議案第25号、生駒市景観条例の一部を改正する条例の制定について、議案第27号、生駒山麓公園ふれあいセンター指定管理者の指定についての以上3議案については、質疑等があったものの、異議なく原案のとおり可決いたすことに決しました。  以上、都市建設委員会委員長報告を終わります。 17 ◯議長中谷尚敬君) 最後に、予算審査特別委員会委員長、22番矢奥憲一君。              (22番 矢奥憲一君 登壇) 18 ◯22番(矢奥憲一君) ただ今から予算審査特別委員会審査報告を行います。  本会議から審査の付託を受けました議案9件について、14日から17日と22日の5日間で委員会を開催し、審査いたしました結果、まず、議案第1号、平成23年度生駒市一般会計予算、議案第3号、平成23年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計予算、議案第4号、平成23年度生駒市介護保険特別会計予算、議案第5号、平成23年度生駒市国民健康保険特別会計予算、議案第6号、平成23年度生駒市後期高齢者医療特別会計予算の以上5議案については、質疑等があり、採決の結果、賛成多数により可決いたすことに決しました。  次に、議案第2号、平成23年度生駒市公共施設整備基金特別会計予算、議案第7号、平成23年度生駒市下水道事業特別会計予算、議案第9号、平成23年度生駒市水道事業会計予算の以上3議案については、質疑等があったものの、異議なく原案のとおり可決いたすことに決しました。  最後に、議案第8号、平成23年度生駒市自動車駐車場事業特別会計予算は、質疑等もなく、異議なく原案のとおり可決いたすことに決しました。  以上、予算審査特別委員会委員長報告を終わります。 19 ◯議長中谷尚敬君) 以上をもちまして委員会審査報告を終わります。  この際、一括してただ今の委員会審査報告に対する質疑を行います。  質疑はございませんか。              (「なし」との声あり) 20 ◯議長中谷尚敬君) ないようでございますので、これにて委員会審査報告に対する質疑を終結いたします。  20議案について、これより一括して討論に入ります。  討論の通告がございますので、まず、議案第17号について発言を許可いたします。  12番有村京子君。 21 ◯12番(有村京子君) それでは、ただ今より、議案第17号、生駒市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場から討論いたします。  この議案は平成20年3月に提案されたものと同じです。私は、このときは反対いたしました。それは、学識経験者とそれ以外の市民委員の役務に対する報酬の差の大きさが、そのときは理解ができなかったからです。また、市民委員の報酬が低くなることによって、市民参画にも大きな影響が出てくるのではないかという危惧もありました。他の議員からも反対意見が出され、その結果、この議案は否決されました。  しかし、こういった議会の判断にもかかわらず、平成20年4月には、議会の議決を要しない準附属機関については、事前の説明もなく、前回の提案と同様の運用、つまり、学識経験者が日額1万4,000円、学識経験者以外の市民委員は日額5,000円以下という運用を実施されました。  本議案については、平成20年3月に提案されたものと全く同じではありますが、次に述べる理由により、今回は賛成するものであります。  既に本議案と同様の運用をされている準附属機関についてですが、3年を経過する中で、市民などの公募委員の皆様にも一定の理解を得られており、市民として進んでまちづくりに参画しようとする方々は数多く、活発な議論がなされており、何ら運用に支障もありませんので、既にこの報酬で定着しているものと考えています。また、前回、同議案の審議の際、指摘された問題の幾つかは、その後、改善されています。例えば、市民参画の推進につきましては、平成19年4月のほぼ倍の31%となっていますし、会議の公開についても、26.6%から75.9%と大幅に上昇しています。また、ホームページのトップには審議会のページを設け、積極的に会議開催や会議録の公開を進めています。そして、市の実状に詳しい学識経験者として、市内からの選任比率についても約40%となっています。また、委員長委員長以外の報酬の設定をすべきではないかとの意見もありましたが、附属機関等においては専門部会や分科会が設けられ、全体会以外の場で審議される状況も多く、委員長以外の有識者が座長として取りまとめられる現状を踏まえれば、有識者とそれ以外の委員の区分も一定理解できるところではあります。  附属機関等の審議においては、学識経験者、市民、地域の団体など、様々な立場から意見をいただいています。市民が、地域の中で、日常生活の中で発する意見と、学識経験者がその知識と経験から出される意見は、それぞれ意義のあるものですが、先ほどから述べていますように、準附属機関における学識委員1万4,000円、それ以外の市民委員5,000円以下の報酬での運用の定着、附属機関での情報公開市民参画の大幅な改善、そして、今後も社会保障などに要する経常経費の増加が見込まれる中では、市民委員の皆様にも報酬削減にご理解をいただけるのではないかと思い、本件議案に賛成いたしました。 22 ◯議長中谷尚敬君) 次に、議案第1号について発言を許可いたします。  14番上原しのぶ君。 23 ◯14番(上原しのぶ君) 議案第1号、平成23年度生駒市一般会計予算に反対の立場から討論を行います。  地方自治体の役割は、住民の福祉や暮らしを向上させ、国の悪政から住民を守ることです。公平、公正で、民主的な行政を進め、住民一人一人が置かれている立場を尊重し、苦難を取り除き、住民の切実な要望に応えるのが行政の役割です。  平成23年度生駒市一般会計予算総額327億5,800万円の中身を見せていただきますと、この中には、入札制度同和行政の改革などに積極的に取り組まれ、入札制度では、透明性、競争性、公平性、公正性などを高めるために一層努力されていることがよく分かります。同和行政においても、公平、公正、民主的な行政への取組がなされております。また、学校教育においては、小学校1、2学年における30人あるいは35人学級で、行き届いた教育を進めておられることも高く評価させていただきます。  しかし、一方で、住民の福祉や暮らしを向上させるという点においては、極めて厳しい内容も含んでいます。例えば高齢者や障がい者の交通費助成制度は、従来は年額1万5,000円あったものを1万円に削減しています。また、住民の命や健康を支えるための国保制度介護保険制度においても、高い保険料に苦しむ住民があるにもかかわらず、保険税、保険料の減免は一切していません。介護保険料介護保険利用料の低所得者への軽減策も、従来は7%の助成をしていたものが、今は3%に切り下げられています。また、市民の文化・芸術・社会教育活動を支援するために実施されていた自主学習グループへの施設利用料の減免も廃止されることになりました。このように、住民の切実な要求は切り捨てる一方で、学研高山地区第2工区の事業においては、何ら減免する必要のないURへの多額の減免を毎年しておられます。また、定数の適正化という言葉のもとでの職員削減は、時間外労働や過重労働住民サービスの低下につながるものです。同時に、職員の人件費引下げでは、職員の働く意欲をそぎ、労働条件の低下を招くものです。また、現在の管理職に対して行われている人事評価制度を見る限りでは、最終的には市長の判断で評価が決められており、今後、一般職に広がることになれば、職員間に対立を生み出す状況をつくり出し、職員数の減とともに、大きな住民サービスの低下が懸念されるなど、看過できない重大な問題です。  このように多くの問題を含んだ平成23年度生駒市一般会計予算には賛成できるものではなく、反対するものです。 24 ◯議長中谷尚敬君) 次に、議案第3号について発言を許可いたします。  21番宮内正厳君。 25 ◯21番(宮内正厳君) 議案第3号、平成23年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計予算について、反対討論をさせていただきます。  私は、これからのまちづくり公共事業を考えていく上で一番重要なことは市民参加であると考えています。市民参加がどこまできちっと進むかで、その事業の出来不出来が決まるものであると考えます。また、なぜ市民参加が重要なのか、それは、市民が主役だから市民参加が重要なのは当然ですが、それだけではありません。これからは人口も増えませんし、産業も増えません。そういう時代に地域に活力を付ける最大のものは人づくりであると考えているからであります。開発をやって箱物を造るより、その地域に愛着を持ち、その地域のことを真剣に考えてくれる市民を増やしていくことが、その地域の将来を決するものであると考えています。  それでは、市民はその地域にどうすれば愛着を持つのでしょうか。市民がそのものの大切さを知るには、それに実践を通じて関わることではないでしょうか。ですから、市民がまちづくりに参加することは、そのまちに愛着を持ち、まちのことに真剣に関心を持つ市民を育てていく取組がますます重要であると考えています。  ところが、この事業計画案は、第1に、残念ながら、市民の参加を受け入れないものであると言わなければなりません。過日、市長は、主要施策等において策定段階から情報公開や市民の意見を反映することは市民と行政との信頼関係を築く上で重要ですと発言し、また、皆さんから意見やアイデアをいただきたいと発信されていながら、ワークショップは全体の計画について触れられないものとなり、屋外公共スペースの中のレイアウトのみに限ったものになっているのではないでしょうか。住民参加は付け足しと評価されても仕方がないものであります。ましてや、市の最高規範である自治基本条例の中でも住民参加の重要性が指摘されています。市の施策案に対する市民の意見の把握が必要であり、政策形成過程も含め、審査過程への市民参加の多様な機会と場の設定が必要と位置付けられていますが、ところが、今計画は残念なものになっているところであります。  第2に、計画案は、高層マンションに挟まれたビルの谷間に立体駐車場と商業・公共施設をはめ込んだもので、景観上も、環境の面からも、将来に禍根を残す計画となっています。この計画が生駒の表玄関にふさわしいものなのか、また、生駒らしさがどこに生かされているのか、明らかではありません。  第3に、事業協力者選定の在り方に不自然さを覚えるものであります。ある専門家は講演の中で、事業協力者の選定はあらかじめ決まっていたのではないかと推測されると厳しい指摘が紹介されていました。  第4に、この事業は、生駒市が約60%の土地を所有し、かつ、10億円以上の補助金、負担金を投入する計画であります。この事業、言わば、ある意味、公共事業でありますが、住民意思の十分な反映と住民合意の達成が感じられないものになっています。この計画では、市民の憩いやにぎわいなどが期待薄であると言わなければなりません。また、市が実施した再開発計画についてのアンケートでも、マンション建設への参加者は極めて少ない結果となっています。しかも、市は、アンケートの結果を尊重されないだけではなく、市民の意見さえ反映されない計画となっているのではないでしょうか。  最後に、80年代の再開発は商業床を造ることが主流でしたが、昨今はマンション事業が主流となっています。生駒市は、そのマンション住宅の大部分を大手不動産業者が取得する計画案となり、ある意味、不動産業を展開するような計画にもなっているのではないでしょうか。
     以上の理由から、日本共産党市議団は議案第3号に反対するものであります。 26 ◯議長中谷尚敬君) 最後に、議案第5号について発言を許可いたします。  9番浜田佳資君。 27 ◯9番(浜田佳資君) 議案第5号、平成23年度生駒市国民健康保険特別会計予算について、反対討論を行います。  国民健康保険制度は1961年に国民皆保険制度として発足をしました。この制度は、国民の命と健康を守る制度として、憲法第25条の生存権の理念を受け、国民健康保険法第1条において、「この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もつて社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする」と規定されています。しかし、国保加入者の実態を見ると、高過ぎる国保税が生活を圧迫し、国保税が払えない人々を生み出し、本来、命と健康を守るべきこの制度により、逆に命と健康が脅かされている状況すら生じています。正に国民皆保険の理念は崩壊の危機に瀕している状況です。  確かに、上記の根本的問題は国の姿勢にあります。国民健康保険法第4条で、「国は、国民健康保険事業の運営が健全に行われるようにつとめなければならない」と国の義務を規定し、国庫負担を義務化しています。ところが、国は、国庫負担を1984年に49.6%あったものを2007年に25%に引き下げ、住民に負担と犠牲を転嫁し、国の果たすべき義務をなし崩しにしています。  このような中、地方自治法第1条の2第1項で、「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする」と規定されていることからも、市はこの点を是正する手だてを採るべきであるが、逆に、1年前に国保税約18%の値上げを行い、それが更に輪をかけています。均等割、平等割の値上げ幅が大きいことから、とりわけ低所得者層への影響が大きい状況です。生駒市の国保加入世帯に占める所得が200万円以下の世帯は67.3%であります。ここに大きく国保税の負担がかかっているわけであります。減額措置がありますが、それで到底カバーできる状況ではありません。  このような状況のもと、先に述べました国民健康保険制度の理念からすれば、主として来年度予算において、以上の様々な問題状況を是正する手だてを採るべきであります。ところが、本予算にはそのような手だてが含まれているとは見られません。よって、生駒市国民健康保険特別会計には反対するものであります。なお、国や県に対して市民負担を軽減する必要な手だてを強く要望されることを申し添えておきます。 28 ◯議長中谷尚敬君) 以上で通告による討論は終わりました。  これにて討論を終結し、20議案を分割して採決いたします。  まず、議案第17号、生駒市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告は否決であります。本案は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。              (賛成者起立) 29 ◯議長中谷尚敬君) 起立少数であります。よって、議案第17号は否決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第17号 生駒市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一          部を改正する条例の制定について    否決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 30 ◯議長中谷尚敬君) 次に、議案第1号、平成23年度生駒市一般会計予算を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。              (賛成者起立) 31 ◯議長中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第1号は原案のとおり可決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第1号 平成23年度生駒市一般会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 32 ◯議長中谷尚敬君) 次に、議案第3号、平成23年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計予算を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。              (賛成者起立) 33 ◯議長中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第3号は原案のとおり可決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第3号 平成23年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 34 ◯議長中谷尚敬君) 次に、議案第5号、平成23年度生駒市国民健康保険特別会計予算を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。              (賛成者起立) 35 ◯議長中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第5号は原案のとおり可決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第5号 平成23年度生駒市国民健康保険特別会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 36 ◯議長中谷尚敬君) 次に、議案第16号、生駒市民が選択する市民活動に対する支援に関する条例の制定についてを採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。              (賛成者起立) 37 ◯議長中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第16号は原案のとおり可決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第16号 生駒市民が選択する市民活動に対する支援に関する条例の制定について    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 38 ◯議長中谷尚敬君) 次に、議案第4号、平成23年度生駒市介護保険特別会計予算を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。              (賛成者起立) 39 ◯議長中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第4号は原案のとおり可決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第4号 平成23年度生駒市介護保険特別会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 40 ◯議長中谷尚敬君) 次に、議案第6号、平成23年度生駒市後期高齢者医療特別会計予算を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。              (賛成者起立) 41 ◯議長中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第6号は原案のとおり可決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第6号 平成23年度生駒市後期高齢者医療特別会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 42 ◯議長中谷尚敬君) 次に、議案第18号、生駒市市民生活に光をそそぐ基金条例の制定についてから議案第9号、平成23年度生駒市水道事業会計予算までの以上13議案を一括採決いたします。  お諮りいたします。  13議案に対する委員長の報告はいずれも可決であります。13議案は、委員長の報告のとおり可決することにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 43 ◯議長中谷尚敬君) 異議なしと認めます。よって、議案第18号から議案第9号までの以上13議案は、原案のとおり、いずれも可決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第18号 生駒市市民生活に光をそそぐ基金条例の制定について    議案第26号 生駒市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第11号 平成22年度生駒市一般会計補正予算(第4回)    議案第12号 平成22年度生駒市国民健康保険特別会計補正予算(第4回)    議案第14号 平成22年度生駒市下水道事業特別会計補正予算(第2回)    議案第19号 生駒市母子医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について    議案第21号 生駒市心身障害者医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について    議案第25号 生駒市景観条例の一部を改正する条例の制定について    議案第27号 生駒山麓公園ふれあいセンター指定管理者の指定について    議案第2号 平成23年度生駒市公共施設整備基金特別会計予算    議案第7号 平成23年度生駒市下水道事業特別会計予算    議案第8号 平成23年度生駒市自動車駐車場事業特別会計予算    議案第9号 平成23年度生駒市水道事業会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第3 議員提出議案第3号 容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再利用を促進                  するための法律の制定を求める意見書について 44 ◯議長中谷尚敬君) 議員提出議案第3号、容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再利用を促進するための法律の制定を求める意見書についてを議題といたします。  委員会審査報告を受けます。  環境文教委員会委員長、23番山田正弘君。
                 (23番 山田正弘君 登壇) 45 ◯23番(山田正弘君) ただ今から環境文教委員会審査報告を行います。  当委員会は、本会議から審査の付託を受けました議員提出議案第3号、容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再利用を促進するための法律の制定を求める意見書について、16日に委員会を開催し、審査いたしました結果、質疑等があり、採決の結果、賛成少数により否決することに決しました。  以上、環境文教委員会委員長報告を終わります。 46 ◯議長中谷尚敬君) ただ今の委員会審査報告に対する質疑を行います。  質疑はございませんか。              (「なし」との声あり) 47 ◯議長中谷尚敬君) ないようでございますので、これにて委員会審査報告に対する質疑を終結いたします。  本案に対しては、中浦新悟君他2名から修正の動議が提出されており、所定の賛成者がありますので、動議は成立しております。  この際、提出者の説明を求めます。  3番中浦新悟君。              (3番 中浦新悟君 登壇) 48 ◯3番(中浦新悟君) それでは、修正案第1号、議員提出議案第3号、容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再利用を促進するための法律の制定を求める意見書についての修正案の提案理由説明を行わせていただきます。  まず、表題につきましては、「容器包装リサイクル法の改正を求める意見書」といたしております。これは、意見書の要望項目の趣旨を踏まえ、この表題に改めたものであります。内容につきましても、同様に、容器包装廃棄物の発生状況、容器包装リサイクル法施行後の現状をより明確、簡潔に示し、要望項目についても、重複を避け、より明確に改めたものであります。以下、本文を読み上げて説明させていただきます。  容器包装リサイクル法の改正を求める意見書。  1995年、廃棄物全体に対して、容量で約6割、重量で約2割を占める容器包装廃棄物のリサイクルシステムを構築するため、容器包装リサイクル法(容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律)が制定され、消費者、市町村、事業者がそれぞれ、分別排出、分別収集、リサイクルという役割を分担し、3者が一体となって容器包装廃棄物の削減に取り組むことを義務付けられた。また、2006年には、容器包装廃棄物の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進、リサイクルに要する社会全体のコストの効率化、国、自治体、事業者、国民全ての関係者の連携を基本的方向として見直しを行い、改正容器包装リサイクル法が成立した。  しかし、改正容器包装リサイクル法の施行後も、容器包装の3Rを進める全国ネットワーク調べによると、リサイクル全体に係る費用の負担割合は自治体が85%に対して事業者は15%と、依然として行政負担は大きく、両者の負担割合を適正なものにする仕組みが必要である。  一方、家庭用一般廃棄物に占める容器包装廃棄物排出量も高止まりのままであるため、その発生を抑制するとともに、再利用を促進するための仕組みも必要である。  よって、生駒市議会は、国会及び政府に対し、下記の事項を基本として、容器包装リサイクル法を改正することを求める。                      記  1、循環型社会形成推進基本法で規定されている拡大生産者責任を盛り込んだ容器包装リサイクル法に改正すること。  2、容器包装リサイクル法における消費者、市町村、事業者の役割分担を見直し、分別収集、選別保管の費用負担の在り方を検討すること。  3、容器包装廃棄物の発生を抑制し、再利用を促進するための具体的な仕組みを構築できるよう法改正すること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  議員各位のご賛同、どうぞよろしくお願いいたします。 49 ◯議長中谷尚敬君) 説明は終わりました。  これより修正案に対する質疑を行います。  質疑はございませんか。              (「なし」との声あり) 50 ◯議長中谷尚敬君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。  議員提出議案第3号及び修正案について、これより一括して討論に入ります。  まず、議員提出議案第3号については通告がございませんので、議員提出議案第3号に対する修正案について発言の許可をいたします。  ございませんか。              (「なし」との声あり) 51 ◯議長中谷尚敬君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。  これより本案を採決いたします。  まず、修正案第1号について、起立によって採決いたします。  お諮りいたします。  議員提出議案第3号は、修正案第1号のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。              (賛成者起立) 52 ◯議長中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、日程第3、議員提出議案第3号は修正案第1号のとおり可決することに決しました。  したがって、議員提出議案第3号は、修正案が可決されたことから、採決不要といたし、修正することに決まりました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議員提出議案第3号 容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再利用を促進するため              の法律の制定を求める意見書について    修正案どおり修正可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 53 ◯議長中谷尚敬君) ただ今、市長から議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算が提出されました。  お諮りいたします。  この際、議案第31号を日程に追加し、追加日程第1として、直ちに議題としたいと思います。これにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 54 ◯議長中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、議案第31号を日程に追加し、追加日程第1として、直ちに議題とすることに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~   追加日程第1 議案第31号 平成23年度生駒市病院事業会計予算 55 ◯議長中谷尚敬君) 追加日程第1、議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算を議題といたします。  本案について、市長より追加議案提案理由説明を受けます。  市長山下真君。              (市長 山下 真君 登壇) 56 ◯市長(山下 真君) ただ今上程されました議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算につきましてご説明申し上げます。  本議案につきましては、生駒市立病院の建設を図るための予算として計上させていただいておりまして、内容といたしましては、病院施設実施設計及び工事監理業務を始め、病院用地造成工事等に係る予定額として、総額2億2,849万2,000円を計上させていただくものでございます。よろしくご審議のほど、お願い申し上げます。 57 ◯議長中谷尚敬君) 追加議案提案理由説明は終わりました。  本案について、これより質疑に入ります。  質疑はございませんか。              (「なし」との声あり) 58 ◯議長中谷尚敬君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。  本案については、お手元に配布しております議案審査付託表のとおり、予算審査特別委員会に審査を付託いたします。  暫時休憩いたします。              午前10時44分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後1時20分 再開 59 ◯議長中谷尚敬君) 休憩を解いて、引き続き会議を行います。  お諮りいたします。  この際、議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算を日程に追加し、追加日程第2として直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 60 ◯議長中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、議案第31号を日程に追加し、追加日程第2として直ちに議題とすることに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~   追加日程第2 議案第31号 平成23年度生駒市病院事業会計予算 61 ◯議長中谷尚敬君) この際、追加日程第2、議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算を議題といたします。  この際、委員会審査報告を受けます。  予算審査特別委員会委員長、22番矢奥憲一君。              (22番 矢奥憲一君 登壇) 62 ◯22番(矢奥憲一君) ただ今から予算審査特別委員会審査報告を行います。  当委員会は、本会議から審査の付託を受けました議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算について、先ほどの休憩中に委員会を開催し、審査いたしました結果、質疑等があり、採決の結果、賛成少数により否決することに決しました。  以上、予算審査特別委員会委員長報告を終わります。 63 ◯議長中谷尚敬君) 以上をもちまして委員会審査報告を終わります。  ただ今の委員会審査報告に対する質疑を行います。  質疑はございませんか。              (「なし」との声あり) 64 ◯議長中谷尚敬君) ないようでございますので、これにて委員会審査報告に対する質疑を終結いたします。  議案第31号について、討論に入ります。  本案について、発言を許可いたします。  発言については、反対討論、賛成討論の順に行います。  初めに、反対討論はございませんか。中浦新悟君。 65 ◯3番(中浦新悟君) では、議長の許可を得まして、議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算反対討論を行わせていただきます。  当初、市立病院事業は、病床数266床、開発面積5,000平米が予定されており、1床当たり1,750万円で、工事費予定額が46億5,500万円の設計書が示され、それに基づき、基本設計の業務委託をされました。その後、病床数は210床、開発面積は、整形された土地5,500平米に変更されました。  しかし、それにもかかわらず、業務委託業者である新都計画から納められた成果品から、1床当たり約2,400万円、工事費予定額50億4,400万円となりました。病床数が減したにもかかわらず、病院延べ床面積は拡大し、更には工事費が増加していることには、到底、納得できるものではありません。  この間、病院事業の進め方を振り返ってみると、基本設計業務において、時間的猶予がないという理由で随意契約により進められ、その業者選定においても、指定管理者である徳洲会の推薦に基づき決定されています。さらに、その過程における手続きでは、公文書において虚偽の日付を記載していた事実も発覚しました。それまで、これらの事実は議会に報告されることもなく、隠ぺいされ続けておりましたが、問題が発覚し、百条委員会が設置されたわけであります。  委員会の調査報告書では、契約手続きにおいて時間的猶予がなかったとは認められないことから、随意契約の理由だけでなく、随意契約そのものが適正でないことや、業者選定の手法の問題、口頭により発注された問題、公文書における日付の虚偽記載などなど、市立病院の基本設計業務に関わる多数の問題点が指摘されました。  それまでの間も、契約におけるずさんな手続きが指摘され、注視されていたにもかかわらず、実施設計において同じ業者が落札いたしました。さらに、議員からその業者の従業員数について疑義が示され、不正が明らかとなった際も、単に、業者に問題があるから、これを変更するため入札をやり直す、それだけの問題かのように取り扱われております。  しかし、この問題は、入札業務の妨害があったということだけにはとどまりません。まず、この業者、すなわち基本設計業務の委託業者である新都計画は、実施設計を落札するため、本市に一般競争参加資格審査申請書を提出した際、虚偽の従業員数を報告していたのであります。この指名登録を行ったのは平成21年2月3日、その時点は、基本設計作業が行われている最中でありました。この頃から、既に、基本設計のみならず、実施設計をも新都計画が行っていくために工作が進められていたとの疑いがぬぐえません。このように、本市に対しての背信とも言える行為を行いながら作成されてきた基本設計が基になった病院建設を進めることは、私には市民への冒とくであるとしか考えられません。
     他にも、平成20年4月に実施された地質調査の問題があります。この時期は、病床数も確定しておらず、階層や配置等、病院規模が未定な段階でありました。通常、地質調査は、病床数が確定し、階層や配置等、病院規模が確定した段階で、場所や深さを決めて取りかかるものであります。にもかかわらず、病床数も定まっていない状態で実施されたということは、その時点で病院規模を確定したということになります。実際、病床数が266床から210床に減少したにもかかわらず、病院の階層等、規模は同じままであり、病床数にしては、内容も大変ゆとりのある設計図面となっています。この設計図面は、病床数を基準に作成されたものではなく、徳洲会の求める病院規模を基準に作成された図面ではないのかと思えてなりません。事実、先に述べたように、建設工事費は50億4,400万円と増加し、1床当たりの単価も1,750万円から2,400万円に増加しております。業務委託業者である新都計画は徳洲会と大変関係の深い業者であり、そのことからも、基本設計図面作成に何らかの意図が働いていたのではないかという疑念を持たざるを得ません。  市民の大切な税金を使うに当たり、設計費を安くする努力というのは否定しません。しかしながら、その設計を基にしながら、結局、建設費が増大することになったり、民間医療法人の思惑ばかりで進められる市立病院であってはなりません。病院事業はこの先何十年も続くものです。何十億もかけて建設する、その出発点である設計において疑念があるような状態で進めることには、到底、納得できるものではありません。よって、議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算に反対いたします。 66 ◯議長中谷尚敬君) 次に、賛成討論はございませんか。1番吉波伸治君。 67 ◯1番(吉波伸治君) 議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算の賛成討論をいたします。  この予算案は、必要経費とも言うべき医業費用として約3,300万円、実施設計委託料などの新設改良費として約1億9,500万円を計上し、東生駒駅前の病院用地借上料として、平成23年度から31年間の約16億6,000万円の債務負担行為を設定し、主な収入としては、病院建設事業を起債目的とする企業債を充て、その来年度予算額を約1億7,500万円とするなど、病院開設の準備を着実に進めていく上での資金面での基盤を形成するものとなっており、使途、使い道、金額等、適切な内容であります。  実施設計委託契約を締結した業者が参加資格を偽って入札に参加していたことが判明したため、4月以降に、実施設計の再入札、契約をやり直さざるを得ないという事態となりました。これにより、病院開設は何カ月か遅れることになります。3月本議会で病院事業会計予算が承認されると、実施設計の作成をスタートさせ、平成23年度末にはそれを終えて、建設工事の入札、契約をした後、着工、建設工事を進めて、平成25年中には竣工という予定が、スタートの時点でつまずいてしまいました。誠に残念なことであります。  しかし、安全・安心のまちづくりの中核となる市立病院の早期建設と、それによる地域医療体制の確立は、生駒市民の悲願であります。  参加資格を偽って入札に参加し、適正な入札を妨害するという、あってはならない行為によって市が損害を被ったことについては厳正に対処しつつ、スタートの時点でつまずいてしまったという痛恨の事態を乗り越え、病院開設に向けた準備を力強く進めていかなければなりません。東北地方太平洋沖地震で災害時の拠点病院の必要性が改めて明らかになった今、市立病院を一刻も早く開設することを最優先すべきであります。地震等の災害は、市立病院の開院を待って起こる保障はありません。だからこそ、1カ月でも2カ月でも早く市立病院を建設しなければなりません。災害に強いまちづくりのためにも、市立病院の建設は急がねばなりません。新年度の病院事業会計予算を組むことで、万全な病院開設の準備を進めていくことが急務となっています。1日でも早く病院建設をとの市民の願いをかなえるため、もうこれ以上病院開設を遅らせないため、本議案に賛成するものであります。  議員各位におかれましては、以上の賛成討論をご理解いただき、新病院建設の準備を進めていくための本議案に賛成いただきますようお願いいたします。 68 ◯議長中谷尚敬君) 反対討論はございませんか。10番小笹浩樹君。 69 ◯10番(小笹浩樹君) それでは、議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算に反対の立場から討論を行います。  今の賛成討論にもございましたが、我々議会も含め、新病院の設置、開設、開院というものを期待し、設置条例を制定し、病院事業会計を立ててきたということは間違いありません。しかし、この病院事業において、今、何が欠けているんだろうかということを私は改めて考えておるところでございます。それは、何よりも、様々な疑念のことについては、委員会でも、あるいは今の討論の中でも語られました。しかし、ここで一番欠けていることは何かということを思い返せば、やはりそれは信頼というものであるというふうに思います。こと医療において、ましてや市立病院という名を冠する病院を造るにおいて、信頼を欠いたまま物事を進めていくということが本当に我々にとっていいことなのか、市民にとっていいことなのかということを改めて考え直さなければならないというふうに思います。  振り返りますれば、196の病床を持った総合病院がございました。あの総合病院の跡地に病院を造ろうということから、今の後医療、新病院の話というのが出てきたわけであります。そして、そこの土地を取得する、しないということが大変問題になり、4億円で買うことをしないという選択をして、今日、新たな場所で新たな病院を造るという話に変わってきたわけであります。今、予算に上げられている土地の賃借料を見れば、最終的に上がっているだけでも16億という予算が計上されているわけでありますが、4億円の土地を買う、買わないというところからこれはもめたという歴史的な経緯があるわけであります。  ここに、国保連合会と生駒市の間での信頼関係を損なうということが1つございました。そして、また、地域医療を担う医師会との間で生駒市は信頼関係を損なうようなことがございました。そして、徳洲会、指定管理者の推薦をした設計業者、これとの間での随意契約をめぐっては、先般の調査委員会での報告もございましたとおり、非常に不適切な手続きがあり、我々との間での信頼関係は損なわれたということがございます。そして、また、今回、こういった形で不当な入札の問題が起こってきたわけであります。  何よりもまず回復をしなければならないのは、私は信頼だというふうに思います。私は、指定管理者の指定に賛成をいたしました。1度目に提案をされたときには反対をいたしました。それは、指定管理者との間で結ばれるべき基本協定の中身が分からないということで、1度目は反対したわけであります。2度目に賛成しましたのは、病院事業推進委員会の中で十分もまれた基本協定書が明らかにされ、そして、それが結ばれるということが前提となって、私は賛成したものであります。しかしながら、先般の議会での話にもありましたとおり、基本協定書はいまだ指定管理者とは結ばれていない。そして、その指定管理者が推薦した業者とこういった問題を生じさせてしまっているという現実がある。そのときに、先ほど、委員会の中で市長が指定管理者に対する信頼は変わらないとおっしゃられましたが、しかし、私どもの市民的感覚からすれば、指定管理者に対してもやはり疑念を持たざるを得ない、それが率直なところであります。  さすれば、まず、基本協定書というものを指定管理者と取り交わしていただきたい。そして、その基本協定書のもとにこれからの事業を進めていただきたいと思います。基本協定書が結ばれず、どんどん工事が進んで、最後に出来上がったものに合わせて基本協定書が改定されるということは、本末転倒な話であるというふうに思います。まず、指定管理者に対して信用せよというふうにおっしゃるのであれば、我々生駒市が指定管理者に求めるものがきちっと明記をされた基本協定書をまず結んでいただくということが前提であるというふうに思います。その上で、今回の実施設計を落札した業者のような問題を起こさないためにも、その入札についての厳正な審査、手続きというものもまた踏まえていただかなければならないというふうに思います。そういった我々と執行部だけではなくて、執行部と市民、あるいは様々な関係団体との信頼というものを回復した上でこういった事業を進めていく、特に医療という重要な事業を進めていくということが私は必要だというふうに思います。  今、この病院事業の問題において最も欠けているのはそういった信頼だというふうに思います。この信頼を回復するための取組というものを執行部が早急にとっていただく、そのことを私は強く求めたいというふうに思います。その上で、この病院事業は、もう既に設置条例もあるわけですし、事業会計予算もあるわけですし、これは前に進めていくということについては、一定の合意が議会においてもされているものだというふうに思います。その上で、改めて執行部の側から我々の信頼に足る提案をされることを期待して、今回の予算については反対をいたします。 70 ◯議長中谷尚敬君) 賛成討論はございませんか。6番伊木まり子君。 71 ◯6番(伊木まり子君) 今回の実施設計の落札における新都計画の不正については、非常に残念に思っております。しかし、この新病院の基本計画については、病院事業推進委員会において、医師会代表、市民の代表、学識経験者、そして議会代表も加わって、約1年かけて十分審議をしております。  そこで答申された病院の設計図、これが基本設計に当たるものですけども、ここには、私、医者の目から見ましても、何ら問題があるとは考えておりません。その委員会においても、特段、どこが問題だ、ここが問題だ、そういう指摘はございません。この計画については、先ほど小笹議員の方から信頼関係ということも言われましたけども、私も病院の随意契約に係る百条委員会の委員をしておりまして、皆様の中には信頼ができないというような思いが強くあるというのは非常に強く感じたんですけども、私は、最初、この計画が始まった時点、それから、徳洲会が応募してきた時点、それから、新病院整備専門委員会委員長である長瀬先生がヒアリングをして徳洲会について検討をされた時点、私は、その全ての経過において、徳洲会に不信を持った、それから、基本設計をした時点の新都計画に不信を持った、そのようなことは一切ございません。ですから、私は、このまま病院事業を進めることに、何ら、市民の信頼を得られないとか、議員の信頼が、そういうことは一切思っておりません。  今回、東北関東大地震がございまして、ライフラインの確保と医療の確保というのは何よりも大切なものだということを再認識いたしました。生駒総合病院が閉院いたしましてもう6年になります。生駒の市内においては、生駒総合病院の後医療が必要だ、救急・小児の医療において必要だと言われ続けて、もう6年になります。まだ出来上がっておりません。信頼ができない、いろんな不正も絡んだかもしれません。しかし、それを乗り越えて、今、病院事業計画に示された図面を、感情的な面からではなく、客観的に眺めて、新都計画が作った基本設計に何が問題なのか、そういうところを客観的に判断していただきたいと思います。この6年以上、もうこれ以上待てません。特に、この大地震の後、医療の必要性というのは本当にひしひしと感じられるものです。ですから、本当に1日も早く病院を造ってほしい、そして、耐震性のある、免震性のある構造である市立病院が何よりも望まれています。そのためには、市側が提案した修正案第1号を認めて、着実に病院事業を進めていくことが私は必要だと思っております。ですから、是非、先ほどの予算委員会で反対された議員各位にももう一度お考えいただいて、賛成をしていただきたいと考えております。よろしくお願いします。 72 ◯議長中谷尚敬君) 反対討論はございませんか。              (「なし」との声あり) 73 ◯議長中谷尚敬君) 賛成討論はございませんか。9番浜田佳資君。 74 ◯9番(浜田佳資君) それでは、議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算に賛成する立場から討論をさせていただきます。  まず、この病院の必要性に関しては、皆さんも同意されるのではないかとは思います。総合病院がなくなってから長い年月がたっております。その上で、この前の東北の大震災ということから、災害時に拠点となる公立病院の必要性、皆さんもこの点に異論はないのではないかというふうに思います。  それから考えまして、あとは、では、この予算が許容できるかどうかということで、反対される方は、この間の実施設計に対する入札に関して問題があったと、その問題を起こした団体と指定管理者が深い関係にあったということを基本的な根拠として否定しているように私は理解しておりますが、まず第1に、それらの反対をされている方の論拠を聞いていますと、具体的に基本設計の何がどのように問題なのかということに関しては具体的な論及が何一つ残念ながらありません。具体的にあれば、問題だからやらないというのは分かります。しかし、その実施設計の基になる基本設計に具体的な問題がないにもかかわらず、次に進めるのはおかしいというのは、論理的に合わないのではないかと思います。  とりわけ、この基本設計というのは、先ほど伊木議員も述べましたように、1年近くかけた病院事業推進委員会の中で、専門家の方々、県医師会、生駒市医師会、生駒郡の医師会、そういった方々、そして議会の代表も入って議論をして得られた答申、それがこの基本設計を基にしているわけであります。そこでも、これといって否定するような問題点等は指摘されておりません。そういったことからすれば、この基本設計そのものは、私たち生駒市民が望む病院の基となる基本設計としてふさわしいものであるというふうに認めるのが相当ではないかというふうに考えます。  そうした場合、それを基にした実施設計ということは、すなわち市民が求める病院の実施設計になるだろうという可能性が非常に高いわけであります。その上で、もし問題があるのであれば、今度、公平に入札が行われる設計会社におきまして、実施設計の中で必要な修正を加えていくということは当然できるわけでありますので、何ら、現時点におきまして、そういったことを進めるための予算を否定する必要性、また論拠はないのではないかというふうに考えております。  また、徳洲会と新都計画との関係が深いということがありますが、だからといって、例えば、新都計画が、今回、登録に対して虚偽の申請をしたということを含めまして、徳洲会がそれを指示したというような証拠でもあるなら、挙げていただいてということが必要だと思います。それがないにもかかわらず、無理にこじつけて、指定管理者に対して信頼できないということは相当無理筋な話ではないかというふうに考えます。  以上の点からして、私はこの第31号の会計予算に賛成するものであります。 75 ◯議長中谷尚敬君) 賛成討論はございませんか。              (「なし」との声あり) 76 ◯議長中谷尚敬君) 他にないようでございますので、これにて討論を終結し、議案第31号、平成23年度生駒市病院事業会計予算を採決いたします。なお、起立しない者は反対とみなします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告は否決であります。本案は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。              (賛成者起立) 77 ◯議長中谷尚敬君) 起立少数であります。よって、議案第31号は否決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第31号 平成23年度生駒市病院事業会計予算    否決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第4 市民福祉委員会の閉会中における継続調査報告 78 ◯議長中谷尚敬君) 日程第4、市民福祉委員会の閉会中における継続調査報告を行います。  市民福祉委員会委員長、24番稲田欣彦君。              (24番 稲田欣彦君 登壇) 79 ◯24番(稲田欣彦君) ただ今から市民福祉委員会の閉会中における継続調査の報告を行います。  当委員会は、所管事務に係る調査事項として、行政サービスの電子化の取組について調査を実施しましたので、報告いたします。  先進事例の調査として、東京都荒川区及び千葉県市川市を視察し、調査いたし、本市においても間もなく実施が予定されている住民票や印鑑登録証明書のコンビニ交付事業のメリット、デメリットや、利用の見通しと、利用促進の方法について調査するとともに、住民基本台帳カードの普及方法とセキュリティ対策、さらに、市税や施設使用料等の支払のICT化について調査いたしました。また、両市の電子化の取組、情報セキュリティ対策、荒川区の住民票等のコンビニ交付の準備状況、市川市の同事業の運用状況について調査したところです。  これらの調査に基づき、調査結果の報告書を取りまとめ、去る15日に議長に提出いたしました。  以上、市民福祉委員会委員長報告を終わります。 80 ◯議長中谷尚敬君) 以上をもちまして市民福祉委員会の閉会中における継続調査報告を終わります。              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第5 足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別委員会の調査報告 81 ◯議長中谷尚敬君) 日程第5、足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別委員会の調査報告を行います。  足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別委員会委員長、22番矢奥憲一君。              (22番 矢奥憲一君 登壇) 82 ◯22番(矢奥憲一君) 足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別委員会の調査結果を報告いたします。  平成19年4月に前市長及び元議長が、足湯施設の新設工事の業務請負契約に絡み、あっせん収賄と背任の容疑で逮捕されるという、生駒市政始まって以来の不祥事が発生した事態を受けて、同年5月の臨時議会において、市議会としては、元議長の議員辞職勧告決議案を全会一致で採択しました。  その後、前市長及び元議長が関わったとされる足湯施設新設工事において、市が提訴した民事訴訟の訴訟記録によると、足湯施設新設工事の契約を株式会社中由商会に随意契約により行わせるために、元議長が、当時の助役を始めとする市幹部職等に圧力をかけたという内容の記述があったことから、事件内容を重く捉え、この業務請負契約に係る事務を調査し、事務の執行が適正に行われていたのか、また、その不備などを明らかにすることによって、再発を防止するにはどのようにしたらよいのかなど、市民から信託を受けた議員及び生駒市議会の自浄能力が厳しく問われることからも、地方自治法第100条に規定された議会の調査権を行使するための足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別委員会を設置することになりました。  本特別委員会の調査経過といたしましては、平成20年12月3日の第1回委員会において、論点整理を行うとともに、必要な資料を執行部に対して資料請求をしました。  続いて、平成21年7月27日の第2回委員会で、証人の出頭請求に係る手続き等及び追加資料の請求をすることを決定し、各証人に対し出頭請求を行い、平成21年8月19日の第3回委員会から、計3回の委員会で、前市長、元議長、元助役、元収入役、元企画財政部長、元福祉健康部長、元福祉総務課長、元福祉総務課課長補佐、元財政課長、施設整備課長、元総務課長、議員、中由商会関係者の証人尋問を実施することを決定いたしました。  しかし、前市長、元議長の証人の出頭請求を行いましたが、前市長及び元議長からは不出頭の回答があったため、不出頭について正当な理由があるかどうかを弁護士に相談しました。  平成22年11月26日に、再度、出頭する要求をしましたが、不出頭の回答があったことから、第9回委員会において、質問書による回答を求めるため、質問書を送付することを決定しました。  平成23年2月1日の第10回委員会では、前市長、元議長からの質問書の回答内容について報告を受け、これに基づき、証言等の精査を行いました。  平成23年2月7日の第11回委員会で今後の調査について協議をした際、委員から、前市長、元議長の不出頭の正当性に疑義がある旨の発言があり、不出頭の正当性について協議し、不出頭の正当性を認めることを賛成多数により決定いたしました。  平成20年7月17日以降、28回にわたり本委員会の準備会を開催し、調査事項の整理、証言内容及び文書回答から事実経過を調査し、分析を行ってまいりました。  次に、どのような経過で足湯施設の建設事業が発意され、決定したのかについて、前市長、元助役、元収入役、元企画財政部長、元福祉健康部長、元福祉総務課長、元議長、議員に、随意契約に係る各手続きが行われたのはいつかについては、前市長、元福祉健康部長、元福祉総務課長、元福祉総務課課長補佐に、随意契約の手続きのどこに不備があるのか、また、不備が生じた理由は何かについては、前市長、元福祉健康部長、元福祉総務課長、元福祉総務課課長補佐、元企画財政部長、元財政課長、施設整備課長、元総務課長に証言を求めました。これらの証人喚問における証言内容については、市職員証言要約として12ページから27ページまで調査報告書に記載したとおりであります。また、議員証言については28ページから29ページにかけて記載したとおりであり、中由商会の証言要約を29ページから31ページに記載しています。  次に、先にも述べました、前市長、元議長の証人喚問及び質問書の送付については、平成22年7月30日の当委員会で、前市長、元議長及び元中由商会役員などの出頭請求を決定し、平成22年8月18日に証人喚問を実施する予定でありましたが、8月13日に元議長から、また、8月16日には前市長から、それぞれ出頭しない旨の通知が議長に対して送られてきたことの報告を受けたことから、正当性の判断については、弁護士又は学識経験者等の意見を聞いてから判断するため、いったん保留することを確認し、翌日に控えていた前市長及び元議長の証人喚問は延期することに決定しました。  不出頭の状況としては、平成22年8月13日に議長宛てに届いた元議長からの出頭しない旨の御通知には、足湯施設新設工事の業務請負契約に関する事項について訴追され、現在、刑事被告人の身であり、刑事事件は最高裁判所に係属中である状況に鑑みると、出頭しないことに正当な理由があることから出頭しない旨の記述があり、また、前市長から届いた御連絡では、この件に関しては、刑事事件の被疑者として取調べを受けたことがあり、自身が刑事訴追を受けるおそれがあることから、法定の証言拒絶権があるため、出頭することはしないとの記述でありました。なお、前市長については、文書により不出頭の回答をするとの連絡があった際に、18日の午前中から市内の病院に入院する旨の申出がありました。  以上の状況を受け、委員会としては、弁護士の見解を踏まえ、再度、前市長及び元議長に対し出頭請求を行う場合の文案を協議し、再出頭請求を行いました。また、同時に、再度不出頭であった場合、質問書を送付し、証言を求めることを全会一致で決定しました。  その後、質問書の内容につき協議を行い、平成22年11月26日に、委員会において、再度、前市長及び元議長を平成23年1月18日に証人喚問することを議決し、同日、出頭要求書を送付しましたが、平成22年12月3日に議長宛てに届いた前市長からの御連絡では、この件に関しては刑事事件の被疑者として捜査機関の取調べを受けたことがあり、当該事件については刑事訴追を受けるおそれがあることは本年8月12日付け回答書に記載したとおりであり、これを変更する理由はなく、したがって、私に法所定の証言拒絶権があることは変わりなく、文面にある証言を求める事項について証言することができず、よって、指定の日に出頭することはしないとの記述でありました。なお、現在も入院していることも申し添えられていました。  また、元議長から届けられた出頭しない旨の御通知には、足湯施設新設工事の業務請負契約に関する事項について訴追され、現在、刑事被告人の身であり、刑事事件は最高裁判所に係属中であり、状況に鑑みると出頭しないことに正当な理由があることは明らかであるとの出頭しない旨の記述があり、当該業務請負契約における自身の主張については、平成19年(ワ)第612号損害賠償請求事件の裁判の中でも言っているので、その裁判記録を参照するよう申し添えられていました。  前市長及び元議長が再度不出頭であったことから、先の委員会で決定したとおり、平成23年1月17日付けで質問書を送付しました。質問書による回答が議長に、前市長から1月31日に、元議長からは1月28日に届いたことから、2月1日の準備会で委員会において回答内容の報告を受けることを確認し、引き続き委員会を開催して報告を受けました。質問書の回答内容は、調査報告書の35ページから37ページに記載しております。  その後、2月7日に準備会を開催し、今後の調査について協議を行い、証人喚問により得られた証言及び回答書等による調査を進行すべきとの意見と、回答書の内容が不誠実であり、宣誓した上で得られた証言でないことを理由に告発すべきとの意見に分かれたことから、委員会を開催して、不出頭の理由が正当か不当かについて採決を行い、その結果、当委員会としては、賛成多数で不出頭の理由については正当性があるとの判断に至りました。  事件発覚の後、本市においては、総合スポーツ公園用地購入問題等調査委員会を設置し、当該契約における問題点と改善点が提言されていますが、そこでは、議員の口利き、当該随意契約のずさんな手続きについて記載されています。さらに、随意契約適正化委員会及び入札監視委員会が設置されましたが、新病院建設における基本設計においても不適正な随意契約が行われました。  一方、本市では、法令遵守推進条例を平成19年11月1日から施行されており、本条例では、第6条において公職者の要望等を記録することを定め、第9条によりこれを公表することとしているため、これにより、公職者によるいわゆる口利き、働きかけについては一定の防止が図られていると考えられます。また、第11条の公益目的通報制度設置により、不適正な契約等を職員等が関知した場合、第三者機関、すなわち法令遵守委員会に通報し、また、そのことにより不利益を被ることのないよう定められています。  これらの制度が厳格に適用されることが求められていますが、市長の関与について法令遵守制度が有効に機能するかどうかについては、課題が残ると考えます。例えば、本件のように、議員が市長を介し、事業を実行しようとした場合であります。本条例第2条第1号において、市長は職員に含まれるものであり、要望等については受動的な立場として規定されております。また、市長の指示は、記録制度の記録の対象とはなりません。  以上のことから、法令遵守制度については、今後、より改善、強化を図ることが求められるとともに、実効性の高い制度となるよう期待するものであります。  以上をもちまして、足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別委員会の調査報告といたします。 83 ◯議長中谷尚敬君) 報告は終わりました。  この報告をもって、足湯施設新設工事の業務請負契約に関する事項の調査を終了いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第6 新病院設置等に関する特別委員会審査報告 84 ◯議長中谷尚敬君) 日程第6、新病院設置等に関する特別委員会審査報告を行います。  新病院設置等に関する特別委員会委員長、15番井上充生君。              (15番 井上充生君 登壇) 85 ◯15番(井上充生君) ただ今から新病院設置等に関する特別委員会審査報告を行います。  当委員会は、3月24日に委員会を開催し、生駒市立病院建設工事実施設計及び工事監理業務委託契約の入札に係る調査結果について審査をいたしました。  当審査事項の経緯として、当該委託業務の契約者である株式会社新都計画の平成21年、22年度の生駒市一般競争入札参加資格申請書に記載されている従業員数は31名であったこと、その後に、当該委託業務の入札公告がされ、2月7日に10社の応札があり、最低応札者であった同社を落札候補者とし、事後審査を経て、10日に落札者連絡書が通知され、18日には委託契約の締結がされたことの説明を受けました。  その後、予算審査特別委員会の審査で委員から同社の従業員数に疑義があるとの質問があったことから、3月16日に同社に対し根拠資料提出依頼書を発送したところ、平成20年分から22年分の給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表が提出され、入札参加資格申請を提出する時点の従業員数は、31名ではなく、23名と判明したことの説明を受けました。  よって、同社に当該委託業務の入札参加資格がないことが判明したため、契約解除通知を送付する予定であること、また、4月に当該委託業務の再入札の公告をする予定である報告を受け、質疑等を行いました。  以上、新病院設置等に関する特別委員会委員長報告を終わります。 86 ◯議長中谷尚敬君) 報告は終わりました。  以上をもちまして新病院設置等に関する特別委員会審査報告を終わります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ 87 ◯議長中谷尚敬君) 以上で今期定例会の会議に付議された事件は全て議了いたしました。  よって、今期定例会はこれにて閉会したいと思います。  閉会に当たり、市長より挨拶がございます。  市長山下真君。
                 (市長 山下 真君 登壇) 88 ◯市長(山下 真君) まず最初に、今回の東北関東大震災で犠牲になられた方々に対しまして哀心よりご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様及び関係者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。  既に議会でもご報告させていただいているとおり、本市といたしましては、これまでも最大限の支援活動を行ってきたわけでございますが、今後も、国や県等の要請に対する対応を始めといたしまして、本市としてできる限りの支援をしてまいりたいと、そのように考えておりますので、議員各位、そして市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。  さて、本定例会では、平成23年度の予算議案を始め、30議案を慎重にご審議いただき、ありがとうございました。  来る4月24日には統一地方選挙がございます。本市におきましても、これに合わせて市議会議員選挙があるわけでございますが、議員の皆様方には、この4年間、市民福祉の向上と市政の発展にご尽力を賜りまして厚くお礼を申し上げます。  今期をもちまして勇退される議員の皆さんには、大変、お疲れ様でございました。今後とも、健康には十分にご留意いただき、ご活躍されますことをお祈り申し上げます。また、今度の市会議員選挙に再度立候補されます皆さんにおかれましては、ご健闘を祈念申し上げます。  以上でございます。 89 ◯議長中谷尚敬君) 挨拶は終わりました。  これにて平成23年生駒市議会第1回定例会を閉会いたします。              午後2時8分 閉会              ~~~~~~~~~~~~~~~  地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。               生駒市議会議長   中  谷  尚  敬               生駒市議会副議長  下  村  晴  意               署 名 議 員   矢  奥  憲  一                  〃      山  田  正  弘                  〃      稲  田  欣  彦 ▲このページの先頭へ Copyright 2004 by Ikoma Municipal Assembly. All rights reserved....