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平成19年北部地域開発特別委員会 本文 開催日:2007年08月31日
平成19年北部地域開発特別委員会 名簿 開催日:2007年08月31日

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  1. 生駒市議会 2007-08-31
    平成19年北部地域開発特別委員会 本文 開催日:2007年08月31日


    取得元: 生駒市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              午前10時0分 開会 ◯委員長福中眞美君) おはようございます。ただ今から北部地域開発特別委員会を開催いたします。座って進めさせていただきます。  本日の会議につきましては、お手元に配布いたしております次第に基づき、順次審査を行いますのでご了承願います。  なお、本日の会議につきましては、報道、市民の傍聴を許可いたしておりますので、ご了承願います。              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時0分 開議 2 ◯委員長福中眞美君) それでは、ただ今から審査致します。  審査事項1、学研高山地区第2工区についてを議題といたします。  まず、理事者から説明を受けます。山本部長。 3 ◯開発部長(山本 昇君) 本日、北部地域開発特別委員会を開催いただき、委員の皆様におかれましてはご出席を賜り、ありがとうございます。  本日、ご審査をお願いいたしますのは、学研高山地区第2工区についてでございますが、お手元にお配りいたしております、都市再生機構から本市に対する、当機構による高山地区事業実施の断念についての内容につきましてご説明を申し上げます。  お手元の文書は平成19年7月13日付けで発信されておりまして、その内容といたしましては、昨年の2月以降1年半にわたり本市と協議を行ってきたが、本件事業の実施に必要な県、市、機構の三者の共同推進体制が構築できず、大都市法等11条3項に基づく都市再生機構による特定土地区画整理事業施行に関する本市との協議についても今後とも成立の見通しはないと判断するに至り、7月9日の機構事業評価監視委員会の審議結果を踏まえ、機構としての本件事業の実施を断念し中止すること、今後のまちづくりについては上位計画等の位置付けやこれまでの経緯を踏まえ、本市が責任を持って取り組む必要があると思料すること、機構としては今後の高山地区まちづくりに関する本市及び県との協議状況等に応じ、一地権者として可能な範囲で協力を行うことといった機構の意見が記されております。  引き続きまして、2枚目の、7月9日に開催されました都市再生機構事業評価監視委員会の審議結果につきまして、担当課長に朗読させます。よろしくお願い申し上げます。 4 ◯委員長福中眞美君) 大西課長。 5 ◯北部開発課長大西清隆君) それでは、次のページをお願いいたします。高山地区につきまして、中央の枠内に都市再生機構対応方針案と理由及び事業中止に伴う事後措置の内容、右側の枠内にその対応方針案に対する事業評価監視委員会の意見が記載されております。  まず最初に、中央の枠内ですが、都市再生機構対応方針案事業中止。理由といたしましては、「平成18年2月の新市長就任に伴う市の方針転換(本事業への協力を白紙撤回)を受け、協議を重ねてきたが、事業実施前提条件である県、市、機構の三者の共同推進体制が構築できず、機構による土地区画整理事業の実施は困難であることから事業中止」。括弧書きとしまして、1つが、「当地区の今後のまちづくりについて、大都市地域における住宅及び住宅地の供給の促進に関する特別措置法第11条に基づく生駒市施行による事業実施可能性を含め、市及び県との調整に努める。併せて機構保有地の確実な処分及び資金回収を図る」。もう一つが、「市及び県との調整状況によっては、更なる対応の検討」となっております。  続きまして、右側の枠内ですが、これに対する事業評価監視委員会の意見としまして、「対応方針案のとおり。生駒市の方針転換のため、機構事業の中止はやむを得ないが、本地区にかかる県及び市の上位計画等関西文化学術研究都市建設促進法都市計画法等)の位置づけ、これまでの協議経緯等を踏まえ、中止後の本地区まちづくりについて、県及び市が責任を持って方針を定めるよう、機構は県及び市と十分協議すべきである」となっております。以上でございます。よろしくご審査賜りますようお願い申し上げます。 6 ◯委員長福中眞美君) 説明は終わりました。  本案について、これより委員による質疑に入ります。  質疑等ございますでしょうか。白本副委員長
    7 ◯副委員長白本和久君) 高山第2工区事業については、去る7月13日にUR、都市再生機構事業の中止を決定されました。そのときの報道発表の中で、再生機構としては高山地区まちづくりについて生駒市が責任を持って取り組まれるようコメントしておりますが、その点について、市長当該地域の今後についてどう対応しようとしておられるんですか。 8 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 9 ◯市長山下 真君) 今後の対応につきましては、最大地権者である都市再生機構、それからそれ以外の地権者土地利用についてどういう考えを持っているか、それから都市計画決定の権限を持っている奈良県、それから本市と、この四者で十分協議をして、今後の在り方について検討してまいりたいというふうに考えております。 10 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 11 ◯副委員長白本和久君) 高山第2工区事業予定地には市も土地区画整理促進区域を始めとして都市計画決定を行っておりますが、その対応についてどうするのか。このまま放置してしまうのか。また、都市計画決定見直しを考えておられるのか。お答えをお願いいたします。 12 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 13 ◯市長山下 真君) 土地区画整理促進区域都市計画決定市決定ということで、市の方で決定を打っております。それにつきましても、今後の協議の中でこれはどうすべきかということは検討してまいりたい。現時点では特段の方針はまだ定まっておりません。 14 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 15 ◯副委員長白本和久君) 今後の協議と申しますと、どこと協議するんですか。 16 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 17 ◯市長山下 真君) ですから、先ほど申し上げました奈良県、それから都市再生機構、それからその他の地権者ということでございます。 18 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 19 ◯副委員長白本和久君) そうすれば、都市計画見直しについては、協議をしてから見直しということなんですか。 20 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 21 ◯市長山下 真君) もちろんそのように考えております。 22 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 23 ◯副委員長白本和久君) そうすれば、見直しについてはまだ考えていないというふうにとらえればいいわけですか。 24 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 25 ◯市長山下 真君) ですから、今後の可能性としては、いろんな可能性が考えられるわけでございまして、土地区画整理区域都市計画決定を外して市街化区域都市計画決定だけが残った場合には、またそれはそれで不都合がいろいろ生じますので、土地区画整理促進区域都市計画決定市街化区域都市計画決定とはいろいろリンクしますので、市街化区域都市計画決定決定権者である県との協議というのもこれは避けられないわけでございますので、市単独でその土地区画整理促進区域をどうこうするということは考えておりません。現在、土地区画整理促進区域都市計画決定がかかっていることによって開発が抑制されている面がございますので、それを取っ払ってしまうといろいろ問題が生じます、その市街化区域都市計画決定だけが残った場合には。そういうこともございますので、その辺は両者セットで考えるのがいいのかなというふうには考えておりますけど。 26 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 27 ◯副委員長白本和久君) 市長がおっしゃられましたURと地権者、奈良県、四者の協議についてはどれぐらいの時間的スケジュールで考えておられますか。 28 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 29 ◯市長山下 真君) それはまだ協議も始まっておりませんので、どれくらいでめどが立つとかということはちょっと見通しは立っておりません。 30 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 31 ◯副委員長白本和久君) いつから行われるわけですか、協議は。 32 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 33 ◯市長山下 真君) それも現在定まっておりません。 34 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 35 ◯副委員長白本和久君) だれがその協議調整というか、四者のうち、するんですか。 36 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 37 ◯市長山下 真君) 学研高山第2工区推進協議会の会長さんの方が、その四者協議といったものを開催したいということで以前私の方に来られましたときに、市としてはそういう会合があるのであればもちろん出席をいたしますということでお返事をしておるところでございます。 38 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 39 ◯副委員長白本和久君) そうするならば、今の市長の答弁からするならば、その地権者の団体さんが四者会議調整をするということですか。 40 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 41 ◯市長山下 真君) その後、調整の経過がどうなったのかは報告を受けていませんけども、現時点ではそのように認識をしております。 42 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 43 ◯副委員長白本和久君) もう一度確認しますが、そうしたらば、その地権者の会が四者会議の開催について調整をするということで、これでいいわけですね。 44 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 45 ◯市長山下 真君) だれが調整するというようなことが決まっているわけではないですけれども、今そういう動きがありますので、それを見守っているという状況でございます。 46 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 47 ◯副委員長白本和久君) 見守っているということは、現実にはまだだれも具体的な日取りとかそんなのについては白紙の状態ということですか。 48 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 49 ◯市長山下 真君) 日程が決まったという連絡は受けておりません。 50 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 51 ◯副委員長白本和久君) そうすれば、生駒市がその調整をすることはないわけですか。 52 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 53 ◯市長山下 真君) ですから、現在はその調整を見守っているということでお答えさせていただいたとおりでございます。 54 ◯委員長福中眞美君) 上原委員。 55 ◯委員上原しのぶ君) 今回、URがこれを断念してきたということは、いろいろな財政負担のこととか、それから自然を守るという点でも、私たちはそれは歓迎すべき中身だと思うんですが、ただ、この監視委員会の意見の中に、県及び市が責任を持って方針を定めるようというような意見が書かれているんですけれども、これに当たって生駒市としては、やはり長年、あそこは開発されるということでずっと来ているわけですけども、中止になったら跡地の在り方ということについては、専門的な、何か市民的なレベル検討委員会みたいな、そういうものは設けられる、そういうお考えはあるかないか、ちょっと聞かせてください。 56 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 57 ◯市長山下 真君) 現時点ではまだ方向性が見えておりませんので、そういうものを設けるとしても、まだそういう段階には至っていないというふうに認識しております。 58 ◯委員長福中眞美君) 上原委員。 59 ◯委員上原しのぶ君) URは一番たくさん土地を持っているわけですけれども、やっぱり地権者の意見も聞きながら、市民の意見も聞きながら協議に入るということは当然なんですけれども、協議に入る前に、生駒市も責任を持つようにという監視委員会の意見がある以上、やはり市レベルでそういう意見の集約も私はされた方がいいかなと思うので、今のところ具体的にそういうものがあるかないかちょっと分からなかったのでお聞きしたんですけれども、やはりそういう場というものを是非、検討委員会的なものを設けて、市民の声も反映していくべきじゃないかなということを申し上げたいと思います。 60 ◯委員長福中眞美君) ほかにありませんでしょうか。西口委員。 61 ◯委員西口広信君) この件について、私もこれ、妻がちょっと高山地区の何でこういうのが聞きまして、地主の説明会というのを8月5日に聞きに行きました。同じ内容ですねん。ただ、そのとき、UR側責任者はもう手を引くと、こういうことで、この地区大都市法第11条、ちょっとこの説明をしていただけますか。それから質問に入りたいと思いますので。これはどういうことが書かれているか。 62 ◯委員長福中眞美君) 大西課長。 63 ◯北部開発課長大西清隆君) 大都市法第11条ですけども、市町村は、土地区画整理促進区域内の土地で、当該土地区画整理促進区域に関する都市計画に係る都市計画決定の告示の日から起算して2年以内に、個人施行土地区画整理事業あるいは区画整理組合設立認可、それから会社施行による土地区画整理事業、これらの土地区画整理事業が認可されない場合、2年以内に、だから、都市計画決定して2年以内にこれらの土地区画整理事業が認可されない場合については、施行の障害となる事由がない限り、だから、今の場合、生駒市が特定土地区画整理事業施行するものとすると。こういう解釈の条文でございます。 64 ◯委員長福中眞美君) 西口委員。 65 ◯委員西口広信君) 今お聞きのとおり、自ら開発しない場合は施行の障害となる事由がない限り、市町村特定土地区画整理事業施行するものとされていますと、こういう解釈をすると。ということは、生駒市は何らかの形でしなくてはならないという解釈になりますな。これは大問題ですわな。生駒市は、こんなのはできますか。 66 ◯委員長福中眞美君) 山本部長。 67 ◯開発部長(山本 昇君) この解釈につきましては、我々といたしましての解釈をいろいろしておったんですが、ここでの2年以内の市町村責務等に関しましては、これは本来、組合施行あるいは個人施行、また最近では会社施行というのが、区画整理が可能なんですけども、そういった場合においての対応ということで、結局、奈良県とかあるいは今回の都市機構さんのような場合には当たらないという解釈をいたしております。 68 ◯市長山下 真君) ちょっと補足いたします。 69 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 70 ◯市長山下 真君) この大都市法11条なんですが、条文を読んでいただいたら分かるんですけれども、簡単に言いますと、都市計画決定の告示の日から起算して2年以内に、個人施行土地区画整理事業若しくは組合施行土地区画整理事業、それから土地区画整理会社による土地区画整理事業事業認可等が得られなかった場合にというのがまず前提なんですね、条文の定め方として。そういう場合に、なおかつ2番目として、施行の障害となる事由がない限り特定土地区画整理事業市町村がするものとするというふうに書いておりまして、一番重要なのは一番最初の前提でございまして、個人施行組合施行、また土地区画整理会社による土地区画整理事業都市計画決定後2年以内に許可が出なかった場合の対応について定めた条文になりまして、これは昭和51年4月1日の当時の建設省都市局長通達というものがあるわけですけれども、そこで示されたこの条文の解釈におきましても、都道府県や日本住宅公団又は宅地開発公団が施行予定者となっていた場合を除きということで明記されておりますので、本件のようにURが施行予定者であって、その事業認可が下りなかった場合に市がやるというようなことを定めた規定ではないというふうに解釈しております。 71 ◯委員長福中眞美君) 西口委員。 72 ◯委員西口広信君) もともとはこれは、本市がこういう開発をせえと言うて、いろいろと過去からずっと何年もかかってやってきた事業やと私は解釈してますねんけども。したがって、これは、URは国側やけども、うちもそんなんやったら引きますけども、言うてきた人は責任を持ちなさいよという法律やと私は解釈してますねんけどね。これ、URが知ったら、生駒市は言うた以上はこうしなさいと言うて、長年かかっていろんな住民のいろんなことを聞いてやってこられたやつが、今、市長さんが替わられて、その市長さんはこれは引くということで、引くということだけでその責任というものが生駒市にはあるように私は思うんですけどね。この大都市法第11条に書かれているように、生駒市だけやなしに奈良県も含めてですけどね。これは何かの形で、このまま放っとけませんのでね。何か形を残さないかん。これは大問題やと思う。私は心配してますねん。今、市長さんやとか部長がおっしゃるような方法でこの大都市法第11条に対してそれはいけるのかな。そこのところが、今説明いただいたのでそうかなとも思いますけど、大変問題が大き過ぎてどうかなと思いますねん。 73 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 74 ◯市長山下 真君) 大都市法11条の解釈につきましては先ほど申し上げたとおりなんですけれども、先ほど西口委員がおっしゃった、これは市から要望してこの事業をということでおっしゃられましたけども、これはそもそもは、昭和62年12月の生駒市議会第5回定例会の会議録を見ますと、既にこのときにこの高山第2工区のことについては議論になっておりまして、そのときの議事録を見ますと、今般県が市に示された高山地区の建設計画案について報告をするというような形になっておりまして、県から当該地域における地形並びに周辺の土地利用状況から、国道163号線以北の区域約156ヘクタール、これは第1工区は45ヘクタールですので第1工区にとどまらない話なんですけれども、国道163号線以北の区域約156ヘクタールを高山地区の第1次区域として区域設定するとともに、先端大を誘致する等の当地区に係る建設計画の基本方針を明らかにされたと。第2工区の各ゾーンについては現在計画中であり、第1工区の大学院等の整備状況などを踏まえ、いずれ公共施設等といった規模的なものが明らかになると思っていると、そういう報告がなされているわけでございまして、昭和63年当時に県の方が最初にこの高山第1工区と第2工区を計画し、市の方に対して市や地権者からも要望書をURに出すようにというような示唆があったというふうに認識をしております。 75 ◯委員長福中眞美君) 西口委員。 76 ◯委員西口広信君) これ以上のことは私も分かりませんし、いずれにしろこれは大問題やと思いますのでね。URの方は私もじかに聞きに行ったときに目の前で答弁されていたし、私もちょっと質問させてもうたけれども、そんなの言わんと何とかまた時期が来たらやってくれという意見も地主さんから出ましたわ。そやけど、それはもう一切やめやという。県と市によってやってもらうと。うちは6割の土地は持っているけど、協力はしてあげましょうと。そやけど、これはまた買収というのかな、600億のお金は、これは国の金と言うたかって、国民の税金ですからね。あれを何とかせないかんということで終わりましてんけどね。生駒市もえらい大変なことになってきたなという感じがしますので、ひとつよろしくまたお願いしたいなと。生駒市は弁償の一端を持つとか持たんとかいうことになってきたら、こんなの、我々ではとてもやないけど、これは国会で論議してもらうようになってくるように思いますしね。そういうことで、私の意見は終わります。 77 ◯委員長福中眞美君) 上原委員。 78 ◯委員上原しのぶ君) 生駒市は責任が重大だというようなことが言われているんですけど、これも全国的にいろんなところで、このすぐ近くでは木津川の学研地域のところもURが自ら撤退を決めたというようなことも聞いていますし、大阪府の北部の方もあるし、やっぱりこれは、URというか、前の住宅都市整備公団という、あそこは何年か前に住宅開発から手を引くというような、そういうことも明らかにしていますし、これは、私は、生駒市が全責任を負うような中身じゃなくて、事業主体はあくまでもやはりURであったということをしっかりと踏まえないといけないと思うのと、あと、いろんな跡地利用のこととかあって、この間、町田市の大規模な開発をいろんな形で中止した後の土地利用で、テレビでも放映されたんですけども、この中止という、断念というのを受けて、跡地利用についていろんな事例を集めて、そういうところのその後というのは、資料とかそういうのは今の段階では集めるとか経験を聞くとかというような計画はあるのかないのか。 79 ◯委員長福中眞美君) 山本部長。 80 ◯開発部長(山本 昇君) この件につきましては、一応、昨年以来、いろいろとそういう資料は収集はいたしております。 81 ◯委員長福中眞美君) 角田委員。 82 ◯委員(角田晃一君) その跡地利用の関連の質問なんですけど、前回、URが突然断念の文書を出す前の段階のこの委員会で地図を示されて、約50ヘクタールぐらいだったと記憶していますけども、市の案として宅地開発の案というのがあったかと思うんですけれども、今後、跡地利用を考える上で、そのときの市の案といいますか、考えておられることがベースになるのでしょうか。それとも、それももう一度見直すという考えなのでしょうか。その辺、まずご質問させていただきます。 83 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 84 ◯市長山下 真君) この案は、URが事業主体であるという前提で、こういう案であれば、財政負担、それから環境保護といった面からも市としても十分協力が可能であるということでお示ししたものでございます。したがいまして、現時点では、この案において居住促進ゾーンというふうに銘打ったところについても、これは今後どうなっていくのかということについては白紙というふうに認識をしております。 85 ◯委員長福中眞美君) 角田委員。 86 ◯委員(角田晃一君) その場合、当然、市の現在の財政状況といいますか、そういう観点から考えられると思うんですけれども、一応白紙ということから、跡地利用に向けての計画づくり、先ほどの白本委員だったか、の協議ということとも関連するんですけども、市独自の跡地利用に関する計画づくり、たたき台といいますか、そういったものもやっぱり必要なんじゃないのかな。もちろん責任論がどうだとかいうことじゃなくして、それは市民に理解を当然求めなきゃいかん問題ですから。市民に理解を求める意味でも、もちろんその計画をどの段階でディスクローズするかということはありますけれども、まずとりあえず市としての跡地利用計画についての立ち上げといいますか、その辺についてどう考えておられるのか質問します。 87 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 88 ◯市長山下 真君) 先ほども申し上げましたけれども、地権者や県の意向といったことも土地利用計画の案をつくるに当たっては重要になってまいりますので、今現在、そういったものをすぐにつくるといったことは、現時点は考えておりません。 89 ◯委員長福中眞美君) 下村委員。 90 ◯委員(下村晴意君) 重なる部分もあるかも分からないんですけども、そもそもこの高山、この地域を白紙撤回と言ったのは市長ですよね。それによってURが今回中止せざるを得なくなった。その後、今、白本副委員長も聞かれたと思うんですけど、県、それから機構地権者と市と協議していかなければいけない課題の中で、主体者がどうであろうと本市が中止と言ったことは、原因はここにあるわけですから、反対に280ヘクタールの中で200ヘクタールですか、そのまま残してという本市としての姿勢があるのであれば、その姿勢の中で早目に進めていくのが本来のやり方じゃないんでしょうか。それを後から受動的にどこかが何か申し入れてきたらやるというふうな後ろ向いた取り組みであったら、市民にはそれは理解できないと思うんですけれども。 91 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 92 ◯市長山下 真君) 市の白紙撤回方針によって中止となったというご質問でございますけれども、それも一つの要因であるというふうに私は思っておりますけれども、私が市長に就任する以前から、UR、県、市、三者の協議は難航しておりましたし、事業採算性といった面でも、当初、URが平成6年から8年にかけて用地買収した当時の売出価格、それから最終の分譲終了時期といった最初の計画が、そのときに、僕が市長に就任する以前から大きく崩れていたことは関係資料等から明らかでございますので、私の白紙撤回方針がすべての原因であるとは認識しておりませんし、それは関係機関等いろいろな事情が複合してこういうふうになったのではないかというふうに思っております。 93 ◯委員長福中眞美君) 下村委員。 94 ◯委員(下村晴意君) 別に市長が替わったから財政が山下市長のために変わったとかそういう問題ではなくて、それを提示されたのは市長であるわけです。だから、反対にURがそれに対して中止したということも事実であるならば、さっき言ったみたいに、市が、市長がこういうふうにしたいというまちづくりの案を出されたじゃないですか。そうであるならば、どうしてこれに対してもっと独自性を持って、四者の中心になって、中にあるのは生駒市の土地ですから、それをどうして進めないのかという単純な質問なんですけれども。(発言する者多し) 95 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 96 ◯市長山下 真君) 生駒市内の土地ではありますけれども、いろんな関係者がこれまでいろいろ協議をしてきて、今現在、こういう結果に至っているわけでございまして、市のみに責任があるというふうには私は考えておりません。 97 ◯委員長福中眞美君) 下村委員。 98 ◯委員(下村晴意君) 私は別に市長を責めるとか、市がどうのこうのとか、URがどうのこうのではなくて、生駒市の土地であるならば、生駒市のまちづくりって大事なことじゃないですか。当然、主体となるのは、私は、生駒市はこうしてほしい、市民の声もこうしてほしいというのは生駒市が中心となって声かけをしてやっていくのが当然だと思います。特に生駒市の中でも大阪の地権者がいる、それはいろいろあるでしょう。だけれども、生駒市の中でやってもらうのであれば、生駒市の意向をどんどん進めていくのがやはり理事者として大事なことだと思うんですけど。 99 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 100 ◯市長山下 真君) 下村委員もよくご存じかと思いますけども、土地をどういうふうに利用するかということの権限はまずもって地権者にあるわけです、土地の所有者。ですから、土地の所有者がその土地をどうしたいのかということを抜きにして行政が勝手に決めるわけにいきませんし、都市計画決定の権限というのは奈良県にございますので、生駒市にその都市計画決定の権限があるわけでもありませんので、そういう点からすると生駒市が独自にいろいろ考えても、それは地権者の意向や県の意向等も踏まえたものでなければ何の意味もなさないわけでございますので、そういう関係者との協議の中からしかるべき案が生まれてくるだろうと、このように認識をしております。 101 ◯委員長福中眞美君) 下村委員。 102 ◯委員(下村晴意君) ちゃんと認識をしております。ですから、そうであるならば、生駒市から働きかけてもいいわけじゃないですか。私はそこを言っているんです、さっきからずっと。 103 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 104 ◯市長山下 真君) 議員さんに質問しちゃいけないというようですけれども、じゃ、生駒市がリーダーシップをとるメリットはどこにあるんですか。 105 ◯委員長福中眞美君) 下村委員。 106 ◯委員(下村晴意君) そしたら、市長は何でも費用対効果とおっしゃいますけれども、じゃ、メリットがなければデメリットの方が多い部分もあるじゃないですか。そうであるならば、とにかくこういう状況であるならば、一つ一つ打開するために、前へ進むために現場の声というのが私は一番大事だと思うので、そういうふうな意見を言っているだけです。
    107 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 108 ◯市長山下 真君) 現場の声が大事ですから、URや地権者等の意向が大事であるというふうに考えております。 109 ◯委員長福中眞美君) 下村委員。 110 ◯委員(下村晴意君) 同じことになりますけれど、だからこそ生駒市として主体があるように前もって進めてほしいという、これは意向ですので要望しておきます。 111 ◯委員長福中眞美君) 中浦委員。 112 ◯委員(中浦新悟君) 先日、県の方の委員会での答弁の中で、事業中止の理由としてはURと同じ考え方ですと言っていました。URの考え方というのは、先ほどの下村委員等も皆さん言っていますけども、市の白紙撤回を受け協議を重ねた結果というふうに、ここにも書いてあるように、僕は感じるんです。ということは、県とURとしては市のせいと言ってしまえば言葉がおかしいのかもしれないんですけれども、市の白紙撤回を受けて事業を中止しましたというふうに受け取っているんです。その回答を受けて、市は、もう一度同じ質問になるのかもしれないんですけど、どう考えているのか。その回答を受けて、県もそう考えているという回答を受けて、市はどう考えているのか。 113 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 114 ◯市長山下 真君) 先ほどから申し上げていますように、URはURの考え方、県は県の考え方がありますし、市は市の考え方があります。先ほども申し上げましたように、用地買収当時の売出価格、用地買収当時に公団が予測をした売出価格や最終分譲時期等が大きく狂っておったという事情はございますので、そういった意味で投下資本の回収がままならないというふうな経営判断をしたんだろうというふうに思いますし、前も申し上げましたけれども、下水道の終末処理場をどこが持つのかということについても、県とURと市の中での協議はまとまっておらなかったというような状況もございます。ですから、そういったことも考えれば、本市の方針転換のみによって中止という判断になったというふうには考えておりませんし、URのニュータウン事業につきましては、地元市町村が反対をせずともURは独自に中止を決めたところもあるわけでございますから、私は自分の解釈が間違っておるというふうには思っておりません。 115 ◯委員長福中眞美君) 中浦委員。 116 ◯委員(中浦新悟君) 確かにほかのところでURから中止を決めたところはありますが、その場合でも、三者にしても二者にしても、どういった形でURがその他の市町村協議してきたのか分かりませんけども、白紙撤回を受けてというところはないと思うんです。採算性だけの面だけで考えてURが中止しようと。協議している相手と協力体制を持ったとしても無理だと判断してやめたと思うんですね。生駒市の場合は、生駒市は協力しませんというふうに、当初との約束とは反対側の意見を出したことを受けての話じゃないですか。だから、同意味には僕は感じないんですけども。  堂々巡りになってしまうので、また次の方に質問を移らせていただきます。同じく県ですけども、信義則違反だというふうにも断定もされました。ということは、前回もいろいろと、裁判、訴えられるんじゃないか、どうのこうのという話合いをしてきましたけども、県としてもやはり契約締結上の過失責任があるのではないですかというふうに言っておられます。それを受けて生駒市としては今後対策とかは何か。又は、県とそのことについて話合いに行こうとか話合いをしましたとか、そういった計画とか結果とか、何かお答えいただけませんでしょうか。 117 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 118 ◯市長山下 真君) ここで契約締結上の過失とか信義則とかいう民法上の議論をするつもりはございませんけれども、前から申し上げておりますとおり、仮に提訴といったことがあっても、十分対応できるというふうに考えております。 119 ◯委員長福中眞美君) 中浦委員。 120 ◯委員(中浦新悟君) 勝つ、負けるは、僕は弁護士さんじゃないですし、法のことは詳しく分かりませんけども、勝つ、負けるは別として、県との関係というのは敵対同士になってしまうということですよね。同じ奈良県の中の一部に生駒市は属しているわけですけども。違いますかね。 121 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 122 ◯市長山下 真君) 別に敵対とかいうつもりは全然ございませんので、今後の第2工区の在り方については奈良県とも緊密に協議をしていきたいというふうに考えております。 123 ◯委員長福中眞美君) 中浦委員。 124 ◯委員(中浦新悟君) 裁判で闘うということは敵対ということじゃないんですか。 125 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 126 ◯市長山下 真君) 県が原告になるということは考えられないというふうに私は思っております。というのは、県には具体的な損害は発生しておりませんので。そういった趣旨の答弁を県の部長さんもされておられるというふうに思います。 127 ◯委員長福中眞美君) 中浦委員。 128 ◯委員(中浦新悟君) 県がという答弁はないんですけども、同じくしてURがあった場合は、県はそれに応援するんじゃないですけど、県も同じ考えであるということなんですよね。ちょっと話がずれてしまいましたけども。  同じことの繰り返しになってしまうので何なんですけども、県としては県が主体となって進めようという気はなさそうな意見で伺っていますし、そういうふうな感じを受けているんです。ということは、あのままあの土地を、あの場所を放っておくこともできない。さっき言っていらっしゃった、地権者が、土地を持っている方が考えることであると言っていますけども、市の中の土地であるのだからこのまま放っておくわけにもいかない。URが答えを出してきてから1カ月と半分ぐらいたちましたけども、この1カ月と半分、約四、五十日の間に市として具体の指針なんかを出さなければいけなかったんじゃないか、そういうふうには感じませんか。 129 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 130 ◯市長山下 真君) 先ほども申し上げましたけれども、そういうふうには感じておりません。 131 ◯委員長福中眞美君) 角田委員。 132 ◯委員(角田晃一君) 今のこれまでの議論、皆さんのご意見を聞いていますと、損害論ということを何人の方かがおっしゃっているわけですけどね。じゃ、URは高山第2工区の池のどこそこの土地とかそういうものを平成何年ぐらいからですか、買い集めてきたと。その場合に市に対して、じゃ、これはこれぐらいの価格で買いますよという相談をしたことはまずあるんでしょうか。まず市にお聞きしますよ。  それで、私が仄聞するところによりますと、その土地の地価の2倍も3倍もの、当時の地価ですよ、要するに買い集めるために提示して、どんどん買い集めていったというふうに聞いております。結局、ディベロッパー、業者というのは、集めるためにはそういう行為をするのは当然のことなんですけども、結果はバブル経済の崩壊で損失が出てきたというのが現状じゃないですか。それに対して市の責任がどうだとか損害賠償論とかって誠にナンセンスだと思うしね。  その前にまず市に対して、URはこの土地を幾らで買いたいが、どうですかという相談があったのかどうか。それをまずお聞きします。 133 ◯委員長福中眞美君) 山本開発部長。 134 ◯開発部長(山本 昇君) 当時、私はその担当はしておらなかったんですけども、聞いております内容でいきますと、URさんが当然市に相談されるということではなしに、独自に鑑定評価をとられて、買収されたというふうに聞いております。 135 ◯委員長福中眞美君) 角田委員。 136 ◯委員(角田晃一君) ですから、これはいわゆる市場経済における自己責任の問題なんですよ。自分のリスクで買っていく。だから、逆にバブルが崩壊しないで、どんどん地価が、日本が高度成長時代のように上がっていった場合は、URはどれだけの利益を得ていたのかという話になっていくわけですよ。だから、そこのところを踏まえて、損したから、損したから、じゃ、生駒市がどうのという議論を展開されることは私はおかしいと思います。それだけ述べておきます。 137 ◯委員長福中眞美君) ほかにございませんでしょうか。白本副委員長。 138 ◯副委員長白本和久君) 確認なんですけども、市長が先ほど申されましたURと推進協議会と奈良県と生駒市の四者で協議をしてから都市計画見直しすると申されましたが、URの位置付けはどう考えておられるんですか。 139 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 140 ◯市長山下 真君) 見直しをするかどうかはそういった関係者のご意見も踏まえて、関係者の合意が得られなければそれは市が勝手にできる話じゃないというふうに申し上げたわけでございます。URは現在、一地権者という立場でございますけれども、土地の6割以上を所有している一番の大地主でございますし、以前の事業主体、事業施行予定者でもあったわけでございますので、あえてURとその他の地権者ということで区別をさせていただいたにすぎません。 141 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 142 ◯副委員長白本和久君) そうすれば、URは6割を持っている地権者と思っておられると、それでよろしいですね。 143 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 144 ◯市長山下 真君) 先般、7月13日に開催された独立行政法人都市再生機構事業評価監視委員会で、事業評価監視委員会から意見が出されているわけでございますけれども、事業中止する地区についてはまちづくりのコーディネーターとしての機構の役割、機構って都市再生機構ですけれども、大規模地権者としての立場を踏まえ、中止後の措置を進めることというふうな意見が委員会から出されておりますので、この意見からすれば、URとしても一地権者としての立場にとどまらず、本市や県等の今後のまちづくりにおける協議にも積極的に参加していただけるのではないかというふうに期待をしておるところでございます。 145 ◯委員長福中眞美君) 白本副委員長。 146 ◯副委員長白本和久君) URの説明とかを聞いておりましたら、URは一地権者になりますというふうに私は仄聞したんですけども、市長の今の発言によれば、一地権者のみならず、高山第2工区についてのコーディネーターというか、そういうような思いを持っておられるわけですか。 147 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 148 ◯市長山下 真君) ですから、事業評価監視委員会の方からそういった意見がURに対して出されていますので、そういった委員会の意見も踏まえた対応をしていただけるように市としても期待をしていきたいと、そういうふうに述べたわけでございます。 149 ◯委員長福中眞美君) ほかにございませんでしょうか。井上議長。 150 ◯議長(井上充生君) 先ほどから委員からいろいろ質問が出ているんですけども、何点か確認させていただきたいんですけども。まず、四者会談というふうに言われているんですけども、当初、地域住民からの要望を受けてこの計画がスタートしたということもあるんですけども、地域住民はその会談の中に入らない。 151 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 152 ◯市長山下 真君) その会談に入るかどうかというのは僕が決めることではございませんので、そういったような話を推進協議会の方から受けたので、申し上げたにすぎません。 153 ◯委員長福中眞美君) 井上議長。 154 ◯議長(井上充生君) これも委員からの質問もあったんですけども、最終的に市が提案した土地利用計画案、先ほど市長の答弁の中で、環境と財政を含んで、これならいいということで出しましたということなんですけども、あの案で、例えば市の投資額は幾らになるんですか。 155 ◯委員長福中眞美君) 山本開発部長。 156 ◯開発部長(山本 昇君) 6月の特別委員会の席上で言わせていただいたわけなんですが、あの案でいきますと、生駒市の投資額はたしかおおむね5億だったと理解しています。 157 ◯委員長福中眞美君) 井上議長。 158 ◯議長(井上充生君) それと環境を理由に挙げておられるんですけども、環境面でどういう対処をされたのか。道路を曲げたとか、その部分なんでしょうか。 159 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 160 ◯市長山下 真君) URの従前の案ではオオタカ保全地区エリアとしても20ヘクタールということで聞いておりますけれども、それでは足りないだろうということで、おおむね200ヘクタール以上を現状のまま残すということと、高山東西線についてその路線変更をするという、その2点で配慮しておるということでございます。 161 ◯委員長福中眞美君) 井上議長。 162 ◯議長(井上充生君) オオタカの営巣なんですけども、その後、確認されているんですか。例えばその計画を出されたということは、ただそのエリアだけを除いたというだけ。営巣は全然確認されていない。オオタカというのは当初の環境のシンボル的な存在で、市も白紙撤回の理由の一つに挙げられていたんですけども。 163 ◯委員長福中眞美君) 大西課長。 164 ◯北部開発課長大西清隆君) URから聞いておりますのは、18年度に入ってからは専門家によるモニタリング調査というのはやっていないというふうに聞いておりまして、今の時点でそこにそのまま営巣しているかどうかというのは我々もはっきりお答えできない状況です。 165 ◯委員長福中眞美君) 井上議長。 166 ◯議長(井上充生君) 聞いているところによると、オオタカはそこにすんでいないということを聞いているんです。それはなぜかというと、枯れ木が倒れて、下草というか雑草ですか、それが生え渡り、要するにオオタカが生きていく上の獲物が見つからないし、それを獲れない。地上に降りることさえできない。言いたいことは、現状においてそれだけ荒れているということなんです。市が示してきた環境保全というのはそういうものなんですか。 167 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 168 ◯市長山下 真君) オオタカが営巣されているのかいないのか、それはまだはっきり分かったことではありませんので、そういう仮定の前提での質問にはお答えいたしかねます。 169 ◯委員長福中眞美君) 井上議長。 170 ◯議長(井上充生君) 聞き及んでいるからそういうふうにお聞きしているわけなので、決してそういう状態というのは市が望んでいた環境とは違うでしょうということを言いたいんです。 171 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 172 ◯市長山下 真君) 現在荒れているというのはどこがどう荒れているのか、具体的なデータと事実で示していただかないと、そういった印象だけでは答弁はいたしかねます。 173 ◯委員長福中眞美君) 井上議長。 174 ◯議長(井上充生君) その点については話にならないんですけども。  それと、先ほど裁判で、裁判自身がナンセンスだということを言われたんですけども、全くこっちはそういう観点で裁判のことを論じているわけじゃないんです。裁判がナンセンスであればナンセンスでいいんです。ただ、URは裁判を起こす権利も持っておりますし、もし仮に市が訴えられたときにどうなるのかと。市がそれに伴って損害賠償を払わなければならないとなったときに大変でしょうと。そういう意味合いで物を言っているわけなので。それに関して県もその信義則があると。県の先日の特別委員会での答弁を見ていますと、荒井新知事が市長にお会いして、このままの状態が続けば再生機構による事業は中止となり、市に対して損害賠償を請求することになる旨を伝えたというふうに聞いております。荒井知事が市長に言われたということを聞いているんですけども、周りの認識がそういう認識で一致している中で、もし提訴となった場合に市が負けたときにどないなるかと。前回の特別委員会で市長が、ならないと。先ほども十分に対応できるということなんですけども、100%負けることがないんですか。そのことを確認したいんです。 175 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 176 ◯市長山下 真君) それは前回の委員会でも何度も同じ質問をされているので、答弁は省きたいと思います。議事録をご参考ください。 177 ◯委員長福中眞美君) 井上議長。 178 ◯議長(井上充生君) 前回の委員会で市長は、「私は専門家です」ということを言われました。ただ、テレビのいろんな番組なんかでも、「行列のできる法律相談所」ですか、4人の弁護士がおられて、何か問題が提起されたときに、大体のパターンが、その弁護士の中でも2対2か3対1に分かれるんですよね。だから、法律の専門家の中でもいろんな事案によって意見が分かれるパターンが多いんです。そういう中で市長が「私は専門家だから負けることはない。対応できます」と言われて、それでできればいいんです、前回の委員会でも申し上げましたように。だから、100%生駒市が損害賠償を払わなくてもいいというのを保証されるのかどうか。 179 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 180 ◯市長山下 真君) 視聴率をとるためにおもしろおかしく編集している番組を引き合いに出して質問してほしくないんですけれども、もし井上議長の方がそういうふうに心配されるのであれば、こういう学説あるいはこういう判例に照らしたらこの点で負けるんじゃないかと、そういったもっと突っ込んだ質問をしていただけたら私もお答えするんですけれども、ただ負けるリスクがあるんじゃないか、負けるリスクがあるんじゃないか、100%ないと言い切れるのかと、そういった質問、幾ら同じことを聞かれても、私としてはそういうリスクはないというふうに答えざるを得ないですね。 181 ◯委員長福中眞美君) 井上議長。 182 ◯議長(井上充生君) そういうふうなことがないということは100%負けることがないということですか。確認なんです。はっきり言ってください。 183 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 184 ◯市長山下 真君) ですから、最終的な判決は、それは地裁、高裁、最高裁とあって、最終判断は最高裁がするわけですから、最高裁がどういう判断をするか、それは分かりませんけれども、現在の、過去の裁判例、それからいろんな行政法の解釈等に照らせば、本市が敗訴するリスクは少ないというふうに認識していると、それ以上答弁しようがないですよね。 185 ◯委員長福中眞美君) よろしいですか。上原委員。 186 ◯委員上原しのぶ君) 今、ちょっと損害賠償の話が出たので、市長は弁護士でもあるのでお聞きしたいんですが、損害賠償のそういう裁判が成立する要件を教えてください。 187 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 188 ◯市長山下 真君) 提訴というのは別にだれでもできるわけです。はなから負けると分かって裁判を起こす人もいますのでね。ですから、裁判を起こすこと自体はできますけれども、損害賠償請求が認められるとすれば、民法709条の不法行為責任若しくは契約上の契約不履行、債務不履行責任のどちらかということになろうかと思います。ただ、その具体的な要件等、非常に特殊な事例でございますので、今ここで具体的なことの言及は控えますけれども、基本的にはまず損害が確定しているということが大前提になります。それから、過失若しくは故意があるということですね、その損害賠償を受ける側に。それから、違法性があるということ。その過失と損害の間に因果関係があると。過失又は故意と損害との間に因果関係があると。それ以外の因果の流れがないというようなことも要件になってこようかというふうに思います。 189 ◯委員長福中眞美君) 上原委員。 190 ◯委員上原しのぶ君) 今回の開発の場合、仮にURがこの開発をずっと進めていったとしても、開発して建てた家とか、それが全部すべて売れるかどうかということとか、どれだけの収益があるかどうかということは、これは不確定ですよね。もしかしたら今の経済情勢の中で開発はどんどん進めたけれども、全く土地はそのままだし、家も空き家のままというところが周りにあると思うんですね。その場合でも損害賠償ができるのかなということで、私は今回、盛んに脅迫的に聞こえるんですよね、生駒市に責任をとって損害賠償をどうのこうのということは。だから、その辺で、今、市長は弁護士でもあられたので、そういうことが認められるのかどうかということで、その辺でちょっと市長のお考えをお聞かせください。 191 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 192 ◯市長山下 真君) おっしゃるとおりでありまして、これは市が白紙撤回と言わなかったら本当に事業はできたのかどうか、それも分かりません。それもクエスチョンの話。仮に事業が進んだとして、じゃ、URにどれだけ損害が発生したのかしなかったのか、これもまた分かりません。URの方は事業を中止した場合、どれだけ損害が発生するのかということも現在まだ明らかにしておりませんので、不確定要素が非常に多いわけですよね。交通事故を起こした加害者と被害者みたいな、そんな単純な不法行為ではないわけでありまして。ですから、損害の確定ということも非常に難しいんじゃないかというふうに私は考えております。 193 ◯委員長福中眞美君) ほかにございませんでしょうか。              (「なし」との声あり) 194 ◯委員長福中眞美君) 質疑等ないようでございますので、これにて委員による質疑等を終結いたします。  次に、委員外議員による質疑等に入ります。  質疑等ございますか。中谷議員。 195 ◯委員外議員(中谷尚敬君) 先ほどから責任がどこにあるとか、そういうのをちょっと置いといて、この事業が中止になったことは事実ですね。その事実に基づいて生駒市としてこのまま放置していいものか、責任が全然ないのか、他人事でいいのかということを先ほどから委員の皆さんも言っておられると思うんですよ。やっぱり奈良県生駒市にある土地やから、生駒のまちづくりを考えたらこのまま放置するわけにいかないでしょう。先ほどから市長の話を聞いていたら、何か他人任せで、推進委員会から物を言うてきたらするとかじゃなしに、生駒市としてもそれに積極的に参加していく、音頭をとる気持ちがないのかどうかをお聞かせ願いたいんですけどね。 196 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 197 ◯市長山下 真君) 責任という言葉はそもそもその発生したことが善くないことの場合にだれがその責めを負うのかということになろうと思うんですけれども、じゃ、今回、事業中止になったことが生駒市にとって良いことだったのか悪いことだったのか、その辺については、これは評価が大きく分かれるというふうに思うわけです。そういう意味で、責任という言葉が生駒市にとって果たしていいのかどうなのかということもまず議論の対象になるでしょうし、事業中止というのは生駒市にとって善くなかったことだ、だから、そういう前提に立ってだれが責任を負うかという議論をしたとして、これはいろんな事情が重なってこういうことになったわけですから、だれにどう責任があるというようなことを議論すること自体にどういう意味があるのか分かりません。ただ、しかしながら、生駒市における土地利用在り方のことでございますし、都市計画道路や土地区画整理促進区域に関する都市計画決定権限は市にあるわけでございますので、市として今後、あの地区まちづくりについて関与していくのは当然であるというふうに考えております。 198 ◯委員長福中眞美君) 中谷議員。
    199 ◯委員外議員(中谷尚敬君) そやから、私は責任問題はこっちに置いて言うとるわけですわ。そういう責任とか、いつも市長さんは法律論で物を言わはるけど、それやなしに、現実としてさっきから答弁を聞いていたら、静観しとくとか、向こうから物を言うてきたらやなしに、生駒市として、言うように生駒の土地やから生駒のまちづくりを考えたときに、高山、要するに北部のまちづくりを考えたときに、生駒市として、市長さんとして何かこっちからアクションを起こすようなことはないんですかと。ずっと静観されるんですかと。責任を言っているんじゃないんですよ。生駒のまちづくりとしてやっぱりすることはあるのと違うかと。このまま放っといたらそれこそ荒れ地になって、それこそ産廃をほかされたり、いろんな環境の問題も出てくるわけですわ。これは事実出てきますよ。そやから、そのまま放置するのがええのか、やっぱりこっちから知恵を出して一歩前へ進む気がないんですかということを聞いているわけです。その責任問題みたいなのは聞いていませんよ。 200 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 201 ◯市長山下 真君) ですから、協議には積極的に参加していきたいと考えております。 202 ◯委員長福中眞美君) 中谷議員。 203 ◯委員外議員(中谷尚敬君) その協議に積極的に参加されるのは結構ですけど、当たり前のことやと思いますけれど、向こうから、ほかの団体から物を言うてくるまで静観しているんですかということを聞いているんです。生駒市としてアクションは起こさないんですかと。それだけご返答願います。 204 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 205 ◯市長山下 真君) 先ほども申し上げましたけれども、推進協議会の方からそうした協議をしたらどうかというようなご提案もいただいておりますので、現在のところはそれを見守っている状況でございます。 206 ◯委員外議員(中谷尚敬君) 結構です。 207 ◯委員長福中眞美君) ほかにありますでしょうか。宮内議員。 208 ◯委員外議員(宮内正厳君) 私も、過日、テレビで報道された中身だったんですけども、これは関西学研のことが報道されました。今日はメモを持ってこなかったんですけども、その中の報道ということなんですけど、今まで資金投入大体1,000億、そして土地購入で600億ぐらいかかって、当時、平米当たり平均で4万円で購入し、二十数万円で転売をしていくというふうな趣旨のテレビ報道だったというふうに私の記憶では残っておるんですよね。これはテレビ局のインタビューの中で、当時というかこの1週間ぐらい前の話なんですけども、その責任者に対して、これは採算性の見通しはあるんですかというふうに何度も繰り返し質問されとるんですね。黙ったままなんですね。当然ですね。当初からこれは採算性を無視した、いわば当時の政府の方針がそのまま反映されてこういう結果になったんだろうなということを、それだけではなくて、前回のこの特別委員会でも話があったように、URそのものは方針の変更を繰り返しやってきたということなんですね。  中でも財政支出等の在り方についても、直接補助から間接補助に変えるとか、いわば地方自治体に対する財政負担というものを過大に求めてきたという経緯も当然あると。これは私たち議員が承知している事実だと私は思うんですね。当時の市長が、道路関係だけで25億だ、それ以上については50億に膨らむうんぬんということでも、何だというふうな意見さえも言っておったということを、我々議員は頭の中でちょっと整理する必要があるのではないかなというふうに思うんですね。  そういう意味において、無謀な計画に、こういうことでいえば、生駒市が一定歯止めをかけた、一助になったというのが、議会としての、議員としての評価としてもいいのではないかというふうに私は考えております。  それは先ほど答弁の中で、62年度の会議録等を出されて、県の計画の中で位置付けされたという話があったんですけど、今の知事も当初、生駒の責任論ということを盛んに言っておりましたけど、一番最新の新聞報道を見ましたら、そういう責任論が影を薄められているんじゃないですか。つまり、県も関与したということでは、生駒市に対する責任論も慎重になってきたというのが現状ではないかというふうに私は思っているんです。そういうふうに評価しています。だから、質問されるということはすごくいいことだと思うし。ただ、事実関係を十分踏まえた上で質問されるというのは、私は大事だと思います。  そこで、私も聞きたいのが跡地利用なんですね。中谷議員も言われた意味が私はよく分かります。跡地利用についてはやっぱり四者との十分な協議を進めていくというのが大前提であるというのは、私もそれは理解しております。と同時にもう一つは、そのまま放置するというのは、生駒の将来にとっても、また生駒の総面積の5%を占めるんですね、288ヘクタールというのは。それについては生駒市も一定の方向性を、生駒市行政の自らの方針と同時に市民の知恵も借りていくと。もちろん大前提は、四者の協議というんですか、それを土台にしながら進めていくというのは、私は大事だと思うんですけどね。その辺の考え方も市民の知恵も借りながら進めていくというのが、これは共通した意見だというのを私は認識しておるんですけどね。この辺は今後の課題ということでいえば、十分検討していただきたいというふうに思うんですけども、いかがでしょうか。 209 ◯委員長福中眞美君) 山下市長。 210 ◯市長山下 真君) 今後の土地利用については、本市としても十分検討はしていきたいと思います。 211 ◯委員長福中眞美君) 宮内議員。 212 ◯委員外議員(宮内正厳君) そうですね。それと、北部開発の整備基金ですね。今まで50億を頭にして、大体、もちろん第2工区の開発だけが目的ではないというのは百も承知しております。前回というか過日、北のコミセン等が建設されるとかうんぬんという形で使われて、三十数億円が残っているということなんですけど、この整備基金の在り方についても今後の課題ですよ。もちろん、北部の、第2工区の開発以外のお金の使い方もあるとは思うんですけども、これをどういうふうに扱っていくのか、それは何か方針等を持っておられますか。これはまだ方針が出ていない段階なのかということなんですけども。 213 ◯委員長福中眞美君) 山本部長。 214 ◯開発部長(山本 昇君) 現在、基金は約26億強やと理解しております。今の件につきましてはまだ方向等も定まっておらないということもございますので、現在のところ白紙ということでよろしくお願いしたいと思います。 215 ◯委員長福中眞美君) ほかにございますでしょうか。井上議員。 216 ◯委員外議員(井上 清君) 何か今の討論を聞いていますと、生駒市もまちづくりについては何も考えておられないようですし、全く事業がとんざというのか、静観しているという状況であれば、もともと北部開発課も、それから再開発課も当初は都市整備部が担当していて、そこからこういう事業の目的のためにわざわざ機構改革されて組織されたと思うんですね。今の状況を聞いていると、もう要らなくなりましたね。まちづくりも考えない、何も考えない、生駒の将来を何も考えない、こういう部はもう廃止ですね。組織機構も今見直しをしているんでしょう。一度お考えください。 217 ◯委員長福中眞美君) それは要望で。 218 ◯委員外議員(井上 清君) 要望しておきます。 219 ◯委員長福中眞美君) ほかにございませんでしょうか。伊木議員。 220 ◯委員外議員(伊木まり子君) いろいろ話を聞いていまして、井上議長から、オオタカがすむ自然がめちゃめちゃになってきているんじゃないか、えさが無くなってきているんじゃないかというような話が出ました。こういうのは、生駒に住む市民は自然を愛している市民が多いと思いますので、ゆゆしき問題ですので、そういう地権者からの意見があれば考えていくけれどもじゃなくて、やはり市が生駒のまちづくりを考えて、オオタカがすむ自然を守るためにどうしたらいいのかということを、市が主体となってまちづくりを考えていくようにしていっていただきたいと私は要望しておきます。 221 ◯委員長福中眞美君) 要望ということで。  ほかにございますでしょうか。              (「なし」との声あり) 222 ◯委員長福中眞美君) 質疑等ないようでございますので、これにて委員外議員による質疑等を終結いたします。  最後に委員長から一言申し上げます。今回の委員会審査を通じまして、委員等から様々な意見等が出されましたが、市長におかれましてはこれらの意見を受け止められ、今後、まちづくりについて、県、またUR、地権者の方と前を向いた協議を進められることを要望いたしまして、本日の特別委員会は閉会させていただきます。  また今後も、進ちょく状況等、現状把握、また情報を共有し、議論してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、北部地域開発特別委員会をこれにて終了させていただきます。お疲れさまでございました。              午前11時13分 閉会              ~~~~~~~~~~~~~~~  生駒市議会委員会条例第29条の規定によりここに署名する。           北部地域開発特別委員会委員長   福  中  眞  美 ▲このページの先頭へ Copyright 2004 by Ikoma Municipal Assembly. All rights reserved....