雲仙市議会 > 2017-03-02 >
03月02日-05号

  • "許可権者"(/)
ツイート シェア
  1. 雲仙市議会 2017-03-02
    03月02日-05号


    取得元: 雲仙市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-13
    平成 29年 第1回定例会(3月)出席議員(20名)    1番  渡 辺  勝 美  君       3番  佐 藤  義 隆  君    4番  林 田  哲 幸  君       5番  坂 本  弘 樹  君    6番  酒 井  恭 二  君       7番  平 野  利 和  君    8番  浦 川  康 二  君       9番  大久保  信 一  君   10番  深 堀  善 彰  君      11番  上 田    篤  君   12番  町 田  康 則  君      13番  松 尾  文 昭  君   14番  森 山  繁 一  君      15番  前 川    治  君   16番  小 畑  吉 時  君      17番  元 村  康 一  君   18番  井 上  武 久  君      19番  小 田  孝 明  君   20番  町 田    誠  君      21番  大久保  正 美  君欠席議員(1名)   2番  中 村  好 治  君地方自治法第121条の規定に基づく出席者       市長             金 澤 秀三郎 君       副市長            酒 井 利 和 君       教育長            山 野 義 一 君       総務部長           大 山 真 一 君       健康福祉部長福祉事務所長  松 田   究 君       市民生活部長         山 本 一 也 君       産業部長           秋 山 勝 也 君       建設部長           松 本 幸 雄 君       教育次長           山 本 松 一 君       地域振興部長         岸 川   孝 君       環境水道部長         広 瀬 章 文 君       農委事務局長         江 口 秀 司 君       監査事務局長         尾 上 美 徳 君       会計管理者          原 田 恒 康 君       福祉課長           長 田 幸 男 君       政策企画課長         井 手 潤 也 君       総務課長           坂 本 英 知 君       人事課長           松 橋 秀 明 君       スポーツ振興課長       前 田 孝 章 君       財産管理課長         荒 木   正 君       国民宿舎望洋荘支配人     宮 木   明 君       観光物産課長         伊 東 啓 行 君       監理課長           堀 尾 久 和 君議会事務局       局長             関     剛 君       次長             大 津 善 信 君       課長補佐           芦 塚 清 隆 君       参事補            稲 本 千亜紀 君       主査             宮 﨑 幸 平 君平成29年3月2日(木)議事日程議事日程 第5号┌────┬───────┬──────────────────────┬──────┐│日程番号│議案番号   │件          名          │備  考  │├────┼───────┼──────────────────────┼──────┤│1   │       │市政一般質問                │      │└────┴───────┴──────────────────────┴──────┘第1 市政一般質問    4番 林田 哲幸 議員     ● 施政方針      1.観光・交流について(市長)     (1)観光振興について     (2)観光分野を専門にした地域おこし協力隊について    1.雲仙市公共施設等総合管理計画について(市長・教育長)     (1)現在の進捗状況について     (2)個別計画の策定について     (3)施設における担当部署の考えについて   17番 元村 康一 議員     ● 施政方針      1.市長所信表明について(市長)     (1)愛野町から小浜町へのバイパス整備を含む4車線化について      2.生涯スポーツについて(市長・教育長)     (1)小浜体育館の施設のあり方について    1.市長への提言について(市長)     (1)市民から市長への提言について     (2)職員からの提案制度の実施について    2.社会福祉協議会のあり方について(市長)     (1)社会福祉協議会の事業等のあり方について    8番 浦川 康二 議員     1.市長2期目の政治姿勢について(市長)     (1)市長2期目の市民に確約できる選挙公約は     (2)選挙公約・所信表明内容と第2次雲仙市総合計画との整合性は     2.雲仙市公の施設の備品管理について(市長・教育長)     (1)公の施設の備品の利用許可の根拠法規は     (2)雲仙市メモリアルホール備品利用許可の根拠法規は     (3)雲仙市メモリアルホール備品利用許可等の事務処理は=午前10時00分 開議= ○議長(大久保正美君) おはようございます。ただ今から本日の会議を開きます。 議事日程第5号により、会議を進めます。─────────────── △日程第1.市政一般質問 ○議長(大久保正美君) 日程第1、一般質問を行います。 通告の順に従って進めます。 まず、初めに4番、林田哲幸議員の質問を許します。4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) おはようございます。4番、林田哲幸です。私は、今回、施政方針、観光・交流について、観光振興について質問いたします。 観光振興に関する仕組みや組織の育成、強化については、島原半島観光連盟組織体制や機能を強化することを目的に、現在、島原半島3市や関係団体において議論を進めているということでありますが、島原半島観光協会島原半島観光連盟に一本化するということは、昨年の施政方針で述べられているように、昨年2月22日の島原半島活性化会議で確認済みであります。予定では、平成29年度までに新しい組織体制をつくり、来年、平成30年度4月からは新体制でのスタートだったと思っております。 ただ、島原市では既に観光団体観光関係団体を統合して株式会社化しており、さらに、これから島原半島全体を一つにという議論に前向きなのか、また南島原市は農家などの民泊を抱えているため、組織統合ではなく事業統合の認識だとも聞いております。 大丈夫なのか。そして、何より平成30年度スタートに間に合うのかが心配であります。現在の進捗状況などをお聞かせください。 壇上からは以上で、再質問、あとの質問につきましては自席で行います。 ○議長(大久保正美君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) おはようございます。林田哲幸議員の御質問にお答えいたします。 組織一本化に向けた取り組み進捗状況につきましては、平成27年度において島原振興局に事務局があります島原半島活性化会議の中で、島原半島内の観光協会島原半島観光連盟に一本化し、組織体制や機能を強化するという方針が関係者の皆様で合意がなされ、島原半島一体となって取り組んでいるところでございます。 しかしながら、島原市において、株式会社島原観光ビューローが設立されるなどの動きや、それぞれの団体の取り組み等の違いがありますので、統合できる部分とできない部分について一つ一つ整理していく必要があると考えております。 今後のスケジュールとしましては、協議体制を強化し、平成30年度からの島原半島観光事業の一本化に向け具体的な調整が行われていくものと思っております。 なお、残余につきましては、担当より答弁させていただきます。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 私のほうからは、組織の一本化に向けた取り組み進捗状況及び今後のスケジュールについて御答弁させていただきます。 組織一本化に向けた取り組み進捗状況につきましては、平成28年度に作業部会を4回開催をし、島原半島3市や各観光協会の業務統合や組織体制等事務調整を行い、可能なものから業務等を行うことといたしました。具体的には、島原半島全体をアピールできる統一パンフレット島原半島観光連盟で制作することとしております。また、各観光協会ホームページについて、島原半島観光連盟ホームページへの統合を進めているところでございます。 今後は、協議を加速し、平成30年4月に観光連盟の新たな体制の実現を目指してまいります。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) 可能なものから統合ということで、パンフレットを作成したりホームページのほうにもということですけども、組織統合までには職員の構成、事務所、事業内容、予算編成など、かなりの時間を要すると思うのです。町村合併の時なんかは、合併協議会とかがあったじゃないですか。 今回、平成30年度スタートに向けてそういった合併協議会みたいな組織が新たに必要なのじゃないかなと思うのですけども、そのぐらいしないとなかなか進んでいかないのじゃないかなと思うのですけども、そこら辺はいかがですか。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 平成30年4月に新たな体制の実現という目標がございますので、平成29年度はスピードを上げて取り組まなければならないと感じております。 議員が言われるように、合併協議会のような手法を参考に、業務統合等を進めていく必要があると感じておりますので、協議をしてみたいと考えております。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) 今、実際のところはもう観光連盟のほうでそういった作業をされているというふうにも思っておりますけども、島原半島観光連盟の事業の半分はこの組織統合に費やすぐらいの労力とか時間とかが必要なんじゃないかなというふうに思うわけです。 しかしながら、平成29年度の事業量はほぼ平年並みと聞いております。現状の職員の体制で、通常の業務と合わせてこの組織統合に向けた調整事務が可能なのか、そこら辺ちょっとお聞かせください。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 組織統合に向けた調整、準備につきましては、引き続き島原半島観光連盟を中心に進めていく予定でございますけども、島原半島3市の担当者と連携を強化し、役割分担等を明確にしながらスムーズに進めていけるよう議論をしてまいります。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) この観光連盟事業内容を見ると、かなりのボリュームで、県からの補助事業も計画されておるようです。一時的に減らしてでも統合を進捗させることが重要なのではないかというふうに思うわけです。 各市からも人を融通するとかして、確実に統合に向けた動きを加速させるべきだというふうに思います。少なくとも、小浜温泉観光協会はそれに向けた調整事務をしているのです。実際、もう平成30年度からスタートということで、もう今年度の予算は縮小したりとか、そういったことをしているわけです。これで、3市一本化というのができなかったら、この雲仙市内の組織、現状の既存の組織、そういったところにも影響が出てくるわけです。そこら辺をきちっと考えてやってもらいたいと思うのですけども、もう一回お願いします。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長
    産業部長秋山勝也君) 島原半島観光連盟の担当者だけに負担をかけることなく、それぞれ役割分担等を明確にして、それぞれの事業が滞ることなく事業を推進できるよう支援をしてまいりたいと考えております。 各市から職員を派遣をしておりますので、派遣職員を中心に各市と連携しながら統合に向けた事務調整を進めていく必要があると考えております。 また、小浜温泉観光協会につきましては、先程おっしゃったように統合予定で議論されていることはお聞きをしておりますので、他の団体も足並みがそろうよう、課題を一つ一つ議論してまいりたいと考えております。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) ぜひ、お願いします。 それから、もう一点、この島原半島観光連盟坂元専務、この方の具体的な仕事内容。私、この組織統合に向けた専任担当と聞いているのですけども、各観光協会やら3市に出向いてこの統合の必要性や進捗度合いの説明など、そういったものを熱く語って説得をしてお願いをするとか、そういったことはされているのですか。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 坂元専務におかれましては、官公庁とも大変つながりが深い関係でございまして、平成28年6月より島原半島観光連盟で勤務をしていただいておりますけども、阿蘇地域の広域観光地域づくりや国のアドバイザーとしても豊富な経験を島原半島観光連盟組織体制や機能強化、それから観光地づくりについて生かしていただきたく、現在、御指導いただいております。 これまでも、坂元専務が各観光協会を訪問いたしまして、一元化の考え方等について説明を行っているとお聞きしております。また、1月26日には島原半島3市及び4観光協会の皆様が集まり、一本化に向けた現状報告等についての意見交換をしたところでございます。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) 何度も言いますけど、平成30年度スタートいうところがありますから、とにかく積極的にそういったことを進めていってもらいたいのです。 それと、先日、新聞で、ジオパークが条件つきで再認定されたというふうに出ていました。その理由といいますか、その条件が、雲仙市や南島原市は島原半島ジオパーク協議会に負担金を支出しているものの、ジオパークに関連した学習や観光などの取り組みは乏しいというふうな記事が出ていたのです。 この島原半島観光連盟についても、金を出しているから、人を1人出しているからそれで大丈夫とかじゃなくて、雲仙市のほうから、きのうも酒井議員が言われましたけども、市長が積極的にリーダーシップをとって、この島原半島観光推進をやってもらいたい。この3市一体となることで生かせるスケールメリットというのですか、そういったものを早く生かすためにも、この3市一本化というのは早急に進めるべきだと、力を注ぐべきだと私は思います。 最後に、もう一度だけお願いします。 ○議長(大久保正美君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 議員がおっしゃられる御指摘は、もう私自身も大変強く認識をしております。議員が心配しておられる状況も、私自身も率直に申し上げて、大変危機感を抱いている状況であります。 特に、この基本的な合意を受けた後に、島原市のほうでいわゆる島原半島観光ビューローというのを、危機感は全く同じなのですが、手法として株式会社という形態をとられたこと。それから、南島原市は、ある一つの事業所が突出しておりまして、基本的に観光施策というのがもうほぼイコール民泊の事業であることということで、形態がやはりかなり異なります。それから、議員から御指摘をいただいた事務局の職員につきましても、合併、いわゆる組織を一本化するための事務作業を一つずつ潰していける事務局という観点から見ると、少し力が弱いのかなというのを認識として感じています。 ただ、私自身は、私どもの雲仙市の観光物産課長に県から2人続けて課長をいただいています。このもとになるのは、少なくとも県と連携をしてこの3市が一体となった観光振興策が図れることに注力をしたいという思いのあらわれでやっておるのですが、なかなか行政組織の運営上、思うに任せないというのが現状であります。 小浜温泉観光協会の実情については、私も事に触れ伺っておりますので、その予算規模を縮小される云々は、それはもう観光協会の御判断ですので私どもがどうこう申し上げることではありませんが、ぜひそういった姿勢で、何とか小浜のほうがそういった姿勢で取り組んでいただければ、私どもも大変心強く思っているところであります。 それから、最後に、坂元専務のことについては、大変、彼の個人的なことですが、採用が内定してから御身内に御不幸があったり、御本人も体調を崩されて、今まだ万全とは言えない状況下にあります。そういった状況下で、厳しい物言いになりますが、なかなか期待どおりに動けていただいていないのではないかという懸念はありますが、とにかく現状の中ででき得る限り一歩でも先に進めるように、新年度、1年かけて力を尽くしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) よろしくお願いいたします。 次の質問にまいります。 観光分野を専門にした地域おこし協力隊について、この地域おこし協力隊ですけども、具体的にどんな仕事をさせたいのか、お尋ねいたします。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 今回の観光分野を専門にした地域おこし協力隊、1名雇用なのですけど、目的といたしましては、地域とのネットワークの構築を図りながら、地域の隠れた素材の発掘や着地型観光プログラムの構築を図ることとしております。具体的には、活動内容としましては、市内全域を活動範囲として考えておりますが、協力隊の目線で地域を見ていただき、雲仙・小浜地域だけでなく、さまざまな地域の市民と連携をして、新たな魅力の発見や観光資源を磨き上げて、周遊ルートづくりやインターネットによる情報発信をお願いしたいと考えております。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) 昨日、酒井議員も、別の地域おこし協力隊について触れられましたけども、なかなか成果が見えないというのが感じられるところがありまして、選考の中で選考基準といいますか、そういう中でしっかりこういうものをやってもらいたいというのがあって、ノルマ的なそういったものを課したりとかというのは考えてはおられないのですか。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 募集に当たりましては、最初、どういった業務が目的かということをまずホームページ等で周知をします。それを見ていろいろな方が多分応募をされると思うのですけども、雇用した後は、とにかく地元にまず根づいていただいて、その目的達成のためにとにかく頑張っていただくと。 市としては、その活動をいかにサポートするかというのが必要になってくるかと思うのですけれども、きのうも言いましたように、1年契約で最高3年まで継続できるということでございますので、最終的には雲仙市に定住定着をしていただけるように私たちとしてもサポートしながら、その目的の業務を達成できるようにいろいろ指導等をしていきたいと考えております。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) 最終的な定住定着というのは、それは当然大事です。しかし、やはり観光の専門での地域おこし協力隊ということで、しっかり働いてもらえるようにそういったことを訴えてもらいたいというふうに思います。 次の質問にまいります。 雲仙市公共施設等総合管理計画について、現在の進捗状況について、個別計画の策定についてお尋ねいたします。 この雲仙市公共施設等総合管理計画は、平成26年4月に総務大臣通知による要請事項で、本市においては平成27年度、平成28年度で策定するものだと思っております。 改めて、どういう目的で策定するのか、少し説明をお願いします。また、これをもとにどういう流れになっていくのか、スケジュールだとかエリアだとか、公共施設の範囲、面積等、目標があるのか、個別計画はどのような形で策定されるのか、お尋ねいたします。 ○議長(大久保正美君) 大山総務部長。 ◎総務部長大山真一君) まず、雲仙市公共施設等総合整備計画策定の目的について若干御説明を差し上げたいと存じます。 この計画は、市が保有をいたします公共施設でございますが、今後一斉に改修とか更新時期を迎えることが予想されております。それで、人口減少が予想される中、将来的な人口動態を見据えた施設の総量、それから配置の見直しが必要となるということで、市が保有する公共施設等全体の状況を把握いたしまして、長期的な視点で更新、統廃合、長寿命化などを計画的に行うということで、財政負担の軽減、平準化と公共施設等の最適な配置を図って、将来にわたって持続可能な行政サービスを提供することを目的としているということでございます。 本計画につきましては、更新時期が集中する今後20年間を最終的な計画期間といたしまして、人口動態に比例する適正な保有量、同規模自治体の保有面積との比較、財政見通し、この3つの観点から、施設総延べ床面積を25%削減するということを目標としておるところでございます。 次に、本計画の進捗状況についてでございますが、昨年12月15日の議員全員協議会において、計画素案について御説明をさせていただいた後に、パブリックコメントを実施をさせていただきました。現在、計画書の最終取りまとめを行っている状況でございまして、結果的に3月末に計画が完成する予定となっております。 個別計画の策定につきましては、施設の老朽化状況、利用状況、維持管理コスト等を考慮した上で、今後その施設を存続させるのか、廃止するのか、あるいは近隣の施設との複合化などができないのかなどの検討を行いまして、所管課のほうで原案を作成いたしまして、庁内及び学識経験者で組織をいたします公共施設等総合管理計画推進委員会での審議を経て、個別計画とすることにしております。その中で、平成29年度より5年間で市が保有する全施設についての個別計画を策定することとしておるところでございます。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) わかりました。この個別計画の策定は、各所管ごとにということでありましたけども、それぞれの担当部署が抱えている施設というのは、どこも自分のところが所有する物は手放したくない、なくしたくない。住民にいろんなことを聞いても、これは必要な施設だ、何とかこれは残してくれ、そういった話になってくると思うのです。 そういう中で、各所管がつくった個別計画、それをもとに学識経験者なんかの推進委員会で判断をしていくということなのですけども、ここで財政的なことも考えて、所管とその委員会とせめぎ合いがあると思うのです。これは残してくれ、いやこれは残されんみたいな。そういった場合に、どういったことを基準に最終的な判断を出されるのか。基準という言い方は変ですけども、誰がどう判断をするのか、そこをお聞かせください。 ○議長(大久保正美君) 大山総務部長。 ◎総務部長大山真一君) 基本的に目標にするところというのが、事業量といいますか、施設の数を単純に減らすということではなくて、やはり検討していく中で、目標は総延べ床面積の25%削減ということをしていますけども、その中には、現在総合計画を策定する中でそれぞれ所管課で各施設の仕分けといいますか、その施設が一体どういうふうな状態になっているかというのを分析をもう既にしているところでございますけども、総床面積を削減するということは、施設を単純に減らす、用途がもういらなくなって廃止する場合もございますが、複合化して面積を減らすことができないのかとかいう選択肢もあろうかと思っております。 それで、削減の目標としては、あくまでも床面積の削減ということで実施をしていきたいと思うのですが、そこはまたそれぞれ所管課の考え、それからそれを受けて委員会での協議、ここがありますので、個別にその施設ごとの仕分けを見た上でどういうふうな方法がベストなのかということを選択していくことになろうかと思っております。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) 総床面積25%削減、単純に数を減らすだけじゃないというふうなことを今おっしゃいましたけど、私、この人口減少の中、財政負担の軽減、平準化ということを考えるならば、単純に数を減らさずに面積を減らすということはちょっと難しいのじゃないかなというふうに思うのです。 例えば、支所等はもう合併して支所になったから面積を小さくするだけで済むとは思うのですけども、いろんな公民館だとか図書館だとか何とか、単純に面積を減らしただけではその機能が果たせない施設もあるのじゃないかなというふうに思うのですけど、そういった判断も含めてされるということですね。わかりました。 ここから、今後の個別計画について、いくつかの施設において現段階での考え方というのをお尋ねしていきたいと思います。 まず、国見総合支所、これは老朽化がひどくて待ったなしの状態ということで整備をされていると、いわゆる建てかえをされているということですけども。ここら辺は、庁舎整備計画の中で進められたのかというふうに思うわけですけども。現在策定中のこの公共施設等総合管理計画の対象にはならなかったのか、そこら辺をお聞かせください。 ○議長(大久保正美君) 大山総務部長。 ◎総務部長大山真一君) 基本的に、今個別に挙げられました施設、国見の農村環境改善センターと総合支所の議論が昨年(「総合支所だけ」と言う者あり)総合支所の議論でありますけども、一昨年から議会のほうにも相談してずっと進めていって今の方針が決定されて、今現在着手をして進めているということですけども。基本的にはこの総合管理計画というのが一番上の計画になろうかと思うのですけれども、総合支所につきましてはいろんな議論を重ねて地元の意見も聞き、そして最終的な方針が出されて現在に至っているというふうな背景がございますので、個別計画が平成29年度から着手をするわけですので、今までの施設の老朽化等がやはり待ったなしという状況でございましたので、その中で先にそれが着手をされたということで。 個別計画につきましては、全然ないということはないのですけども、新たな施設ができるわけですから、個別の施設ごとに仕分けのカルテというふうな形で整理をしておりますけれども、そこにはありますけども、実際問題できたばっかりですから、個別計画でいつまでするかとかは担当課の検討結果になろうかと思いますが、その中で廃止、存続、長寿命化を図るという種別の中でどこに位置づけるかというのが、今後各担当課の個別計画の中に入るのではないかというふうに考えます。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) わかりました。 ちょっとその前に、この公共施設等総合管理計画と先程の庁舎整備計画とか公立学校施設については公立学校施設整備計画とか、いろんな市営住宅なんかの長寿命化計画とかあるじゃないですか。そういったものとの関係性を先に教えていただいていいですか。さっき、上位に来るということをおっしゃいましたけど。 ○議長(大久保正美君) 大山総務部長。 ◎総務部長大山真一君) 位置づけということでございますけれども、先程も御説明いたしましたが、この雲仙市公共施設等総合管理計画というのが一応上位計画というふうな位置づけをいたします。それで、既存の雲仙市営の住宅の長寿命化計画とか雲仙市の庁舎の整備計画、ここら辺がありますけども、これは個別計画として一応位置づけをしております。 そして、これらの既存の計画につきましては、現在の計画を基本とはいたしますけども、施設の改修計画とか複合化等については、この総合管理計画に基づいて再検討をするということになろうかと思います。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) そしたら、例えば学校施設でいいますと、統廃合が決まった木指小学校と小浜小学校なのですけども、この木指小学校を廃止ということですよね。小浜小学校にこれから平成30年度から木指小学校に通っていた子どもたちも通うということで、木指小学校はもう空っぽになるわけです。 この木指小学校も3年ほど前に大規模改修をされています。そして、もう何年もたたないうちに廃校が決まった。これは、こういった状況、廃校になろうかと、統廃合が決まろうかという状況はある程度想像できなかったのかなというふうに思うわけです。きのうも教育長が指摘をされておりましたけども、統廃合についての方針とかその考え方とかというのを聞かれていましたけども。 今後、この廃止される木指小学校についてはどうなっていくのか。まず、ちょっとそこをお尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 山本教育次長。 ◎教育次長(山本松一君) まず、最初に木指小学校を3年ほど前に改修をいたしました。これにつきましては、その当時に統廃合がなされるという判断が出る前の話でございまして、その時点では校舎内の教室とか階段、廊下、体育館等に10カ所以上の雨漏り等があって、非常に子どもたちにとって危険性が高かったものですから、早急な対応が必要ということで改修を行ったところでございます。 それから、確かにこれが昨年の8月から統廃合したいという保護者それから地域の意見がまとまったということで連絡を受けましたので、その後について今進めているところでございますけれども、今後の統廃合した後の利活用につきましては、まずは公用的な利活用を基本としながら、どのような形で活用ができるのかは教育委員会部局だけではなくて全庁的に含めた中で検討させていただきたいというふうに考えております。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) そしたら、逆に、廃校になる木指小学校の子どもたちが通う小浜小学校についてなのですけども、単純に2つの学校が統合されて1つの小学校になるということなのですけども、こういう機会ですから、小浜小学校のほうをもっと施設を充実させるとかすることができないかというふうに思うわけです。小浜地区の小学校には以前からプールがないとかいう話もしていましたけども、そういったことも含めて、今後その個別計画の中に盛り込んでもらえるのか、そこら辺をちょっとお尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 山本教育次長。 ◎教育次長(山本松一君) この木指小学校につきましては小浜小学校のほうに統合されるということでございますけれども、小浜小学校の施設の充実につきましては、児童数の増加、普通教室や教材備品等が不足する場合、教育環境の整備は必要だというふうに考えております。 ただ、今、議員おっしゃいましたプールにつきましては、雲仙小学校を除く小浜町内の小学校につきましては、旧町より市のプールであるリフレッシュセンターおばまの有効活用を図る面から、学校にプールを整備をされておりません。 現在、教育委員会としては、重点施策として校舎及び体育館の外壁改修、耐震補強、それから屋上の防水改修に取り組んでいるため、現時点では小浜小学校にプールを建設するという考えはございません。 しかしながら、教育委員会の各施設につきましても、先程総務部長が申し上げたとおり、基本的には各施設の状況に応じた個別計画の原案を作成いたします。特に、学校施設の個別計画につきましては、本年度、文部科学省から学校施設の長寿命化計画策定に係る解説書が作成される予定でございます。今後、その解説書をもとに小浜町内の学校を含む全ての学校につきまして、各施設の老朽化であるとか今後の維持管理コストを調査、把握して、学校規模や予算の配分も考慮しながら、個別計画の策定に向けて準備をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) せっかく2つの学校が1つになるということでありますから、せめて施設の充実とかそういったことも考えに盛り込んでいただきたいというふうに思います。 次に、望洋荘についてお尋ねしたいのですけども、この施設は以前から指定管理だとか民営化だとかそういったものが議論されておりましたけども、今現在の経営状況はどういうものか、また基金の残高、そして全国の国民宿舎のうち行政直営の施設が何カ所あるのか、それから市民の望洋荘の利用は主にどういったものか、宿泊とか入浴とかいろいろあるじゃないですか、どの部分が一番使われているのか。あと、宿泊者の割合、市内の方が何%とか市外の方が何%とか、そういったものをお答えください。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) まず望洋荘における経営の状況と施設の利用状況について御説明いたします。 望洋荘の経営状況につきましては、合併以降、独立採算の原則の考え方の中で経営を維持してきているところでございますが、議員御承知のとおり、昨年度は浴場におけるレジオネラ発症疑いによる浴場改修等により多額の国民宿舎財政調整基金を取り崩すこととなっております。 本年度においても、ねんりんピック等による増加要因もありましたけども、熊本地震の影響でありますとか、素泊まり客の宿泊客の増、それから営業収入が伸びずに基金を取り崩さなければならない見込みとなっておりまして、今議会に補正予算案を提示をいたしているところでございます。 現在の状況としましては、大変厳しい経営状況であると認識しております。 次に、施設の利用状況についてでございますけども、まず宿泊利用状況でございます。合併以降、平成20年度までは減少傾向でございましたけども、平成21年度にリニューアルオープンで一時増加をいたしました。しかし、その後再び減少傾向となっており、ここ3年間の状況では、平成26年度7,593人、それから平成27年度6,846人、本年度見込みは6,300人でございます。なお、利用割合は、平成20年度実績で、市内8.8%、それから市外が91.2%でございます。 次に、休憩利用状況でございますけども、休憩利用につきましても、宿泊利用状況と同様に、平成21年度のリニューアルオープン以降の3年間につきましては増加傾向にありましたが、その後減少傾向となっており、ここ3年では平成26年度が11万9,823人、平成27年度は2カ月間の休業の影響から9万7,921人、それと本年度におきましては10万5千人を見込んでおります。なお、利用割合は、平成29年2月調査で、市内75.5%、それから市外が24.5%でございます。 以上です。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) わかりました。 今のを踏まえて、今後の運営を含めて、この施設、今現在どのようにお考えですか。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 私、1つ回答を漏らしておりました。 先の質問で、全国に国民宿舎で直営、これは何カ所あるかということなのですけども、全国に本市の分も含めて6カ所でございます。失礼しました。 それから、施設における担当部署の考え方についてなのですけども、議員御承知のことと存じますけども、平成18年8月に雲仙市国民宿舎望洋荘のあり方検討委員会、これが設置をされ、運営のあり方について検討をされ、同年11月に平成22年度まで直営とする答申がなされております。 しかし、その後、平成23年以降につきましては、平成22年6月とそれから平成26年3月にそれぞれ議会、産業建設常任委員会におきまして、あり方検討委員会の答申を踏まえた協議がなされております。その結果、平成33年度までは直営とすることとなり、これまで経営を行ってきたところでございます。 しかしながら、施設の老朽化や先程御説明いたしましたとおり、現在の経営状況としましては大変厳しい状況でございますので、市としましては、今般策定されました公共施設等総合管理計画に基づき、さまざまな角度から検討してまいりたいと考えております。 そこで、平成29年度におきまして、あり方検討委員会を立ち上げることとして、平成29年度当初予算に所要の経費をお願いをしているところでございます。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) ずっと結論が先延ばしされて平成33年度にということでしたけども、施設の今後についても、これから個別計画を策定ということで、今の段階では具体的にどうするというのはどの施設も答えられないというふうに私は思っております。 ただ、私の理想としては、先日、愛野コミュニティセンターのイメージ図というものをもらって、その中に必要施設の一覧があったわけです。愛野のコミュニティセンターというのは、もう複合施設ということでいろんな機能を集約してつくられるものですけども、支所機能、公民館機能、図書館機能、それから文化施設機能、防災機能、共有スペース等々含まれるわけですけども、こういったように1つの箱の中にいろんな機能を盛り込むというこういう形、これからの理想じゃないかなと私は思っております。 小浜地区の住民がもう合併前から体育館について、文化行事等もそこで開催されるからということで多目的な体育館が欲しいという要望をずっとされてこられました。当然、議員のほうからもそうでありますし、観光関係団体、今回は小浜町自治会長会、児島会長以下他63名の全ての会長が署名をされた、全小浜町の自治会長の総意で陳情書を出されております。 その陳情の内容ですけども、本体育館は建設されてから50年を経ており、老朽化が指摘されていると。合併前に建てかえの計画もあったが、現在に至っている。体育館の設備が古く、従来開催されていた対外的競技が敬遠されている実態があると。文化祭や発表会等は他の施設が狭いため体育館を使用しているが、しかし音響装置や冷暖房装置などの設備不備の面が見られ、文化的行事ができる多目的体育館の建設を強く望むと。 そういった内容が書かれているわけですけども、この他にも、以前、平成23年の地域審議会の提言書にも、小浜温泉地域は観光地でありながら、コンベンションやスポーツ合宿などを開催できるような文化館や体育館がないので、そういう関係での誘客につながってないのじゃないかというような意見も出されております。 この多目的体育館、今回、小浜の体育館は耐震診断もされました。結果も出ております。50年という年月もたっております。老朽化です。そういった中で、その耐震診断の結果というのが、これによりますと、Is値というのですか、構造耐震指標というもので、X方向0.14、Y方向0.20という数値が出されておりますが、この専門的な数値は私はわかりません。 どういうものかといいますと、3段階に分かれていて、倒壊または崩壊の危険性が低い、倒壊または崩壊の危険性がある、倒壊または崩壊の危険性が高いというこの3段階の中で、今回の評価というのは、倒壊または崩壊の危険性が高いという評価でありました。 この結果からも、私は、新しく作りかえたがいいのじゃないかというふうに思います。先程の小浜の皆さんの陳情、そういったものを含めてトータルで考えた時に、やはり新たないいものが必要なのじゃないかなというふうに思うわけです。 でも、ただ今回の総合管理計画というのは、総面積の削減というのが含まれておりまして、25%削減する、この目標が掲げられております。ただ、単純に新しいものを求めるだけではなく、先程、これは例えばの話ですけど、経営が厳しいという評価をされた望洋荘なんかの宿泊部門なんかは、91%が市外の方で市民の利用は8%、そのぐらいです。だから、宿泊部門がなくなったとしてもそうそう市民の方は困らないと思うのです。入浴施設に関して言えば七十何%の方がやはり利用されているというので、入浴施設のほうは何とか維持しなければいけない。そういったものを組み合わせて、例えば多目的体育施設、文化施設、その他入浴施設を望洋荘のその部分を入れ込むとか、そういった形でその他の部分を廃止して面積削減を図る。 例えば、もっと言えば、今の小浜体育館の並びには南本町公民館、小浜体育館、望洋荘、リフレッシュセンター、それから公園までずっと市の施設が続いているわけです。そういったものを総合的に一まとめにして機能だけを残していくという考え方でもってやっていけば、削減の目標は達成できるのじゃないかというふうに思います。 ただ、財政的な面でどうなのかというのは現段階ではなかなか言いにくいのですが、きのうの答弁の中では、十分な交付金や補助金なんかがないと、受けられないということでありました。でも、合併特例債、こういったものはまだあと七十何%とおっしゃいましたか、使えるということだったのです。しかし、この合併特例債ももう使えるのもあとわずかです。あと数年しかありません。だから、これから作る個別計画、5年間で策定するということでしたけども、それを1年ぐらいに短縮して、この部分は何とか有利な起債、特例債が使えるそういったものの条件の中で、このタイミングを逃さないようにやってもらいたいと思うのです。 だから、作ってもらいたいということは、小浜の多くの住民の悲願でもあるから、何とか実現させるために、ただ求めるだけではなく、なくすものも出てくるよという相談もしながら、そういった計画にのせてもらいたいなというふうに思うわけです。 ちょっと伝わりましたか、教育長、お願いします。 ○議長(大久保正美君) 山野教育長。 ◎教育長(山野義一君) 本当、いろいろ総合計画等があります、25%カットということありますけど、やはり必要なものは作らなければいけないということもあるし、それとやはり小浜体育館に関しての要望書を読ませていただきました。その必要性、私たちもかつてから西部の小浜、南串山、千々石地区への体育施設ということでやはり体育館の必要性、今の体育館の現状、いろんなニーズに対応できているかということもありますので、やはりそういう考えを持っております。 ○議長(大久保正美君) 4番、林田哲幸議員。 ◆4番(林田哲幸君) ちょっと私もしゃべりながら熱くなってきて自分でも何というかわからんようになってきたのですけども、とにかく、この最後のほうはもう要望です。要望ですから、質問ではありません。お願いをしているのです。ぜひ、この気持ちをわかっていただいて、何とかこういった施設を住民のために建てていただきたいと思います。総合計画管理計画に反しない形でいいですから、とにかく削減目標は削減目標であるのですから、でも更新、統廃合、長寿命化、そういった流れの中で今回新しく複合的な施設をという考えをぜひ念頭に置いていただきたいというふうに思って、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(大久保正美君) これで、4番、林田哲幸議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(大久保正美君) ここで11時10分まで休憩します。=午前10時56分 休憩= =午前11時10分 再開= ○議長(大久保正美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、17番、元村康一議員の質問を許します。17番、元村議員。 ◆17番(元村康一君) 元村でございます。今回は、5項目について質問をさせていただきますが、私は重要な課題として取り上げておりますので、答弁は全て実施しますとか、実施に向けて前向きな答弁をいただければ、長々と質問するつもりはありませんので、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、まず施政方針の中身についてお尋ねをいたします。 1点目は、愛野町から小浜町までの道路整備についてでございます。この件につきましては、今回で4回目の質問になります。毎回、同じ質問内容になりますのは、現状に見えるような進展が見られないと思っているからであります。市長は、十分に理解しておられることでございますが、道路網の整備は各種産業の振興及び生活環境の向上を図る上からも大変重要な課題であります。 また、地域創生や人口減少、定住、移住、観光産業の推進などに直結するものでございます。雲仙市内の現状を見ますと、東側の愛野から国見方面は国道251号を初め、広域農道や県道、島原鉄道、さらに地域高規格道路の建設が進められております。 これに比べ、西側の愛野小浜間は、国道57号が1本あるだけで、広域農道も島原半島でこの区間のみが途切れております。万一、災害等で遮断された場合、特に小浜温泉街の入り口にあります急峻な斜面が崩れた場合、小浜から北野方面、いわゆる愛野方面への通行は全てできなくなります。各種産業の輸送や通勤、通学、救急救命など医療機関への搬送手段もなくなりますし、この地域で生活している住民にとりましては、大変な問題でございます。 こういうことから、私はこれまで何回も災害時の代替機能の確保と、住民の不安解消がなによりも必要だという発言を続けてきました。とにかく、国道57号の早期改良と合わせ、愛野小浜バイパスの早期実現を心から願うものでございます。 市長の今回の施政方針は、国道57号の愛野町から小浜町へのバイパス整備を含む4車線化は、本市の防災面や流通の確保、交流人口の拡大などの効果を発揮する上で重要な課題であり、今後市内の重要幹線道路の整備を推進し、暮らしと経済の大動脈となる道路ネットワークの構築等の実現に向けた取り組みを一層強化してまいりますと言っておられます。 私は、これを読みまして、市長が2期目となられ、この問題の早期着工実現に向けた強い意気込みを感じております。国道57号は市内の小浜南串山を初め、半島南部の住民にとりましては、1本しかない、まさに命の道であります。今後の県や国に対しての要望活動につきましては、これまでの他市と一緒に実施してきた方法も必要だと思いますけれども、国道57号に直接影響を受ける南島原市と合同で本県選出の国会議員にこの窮状を理解いただき、政治的な対策をとる方法も早期解決につながるのではないかと考えておりますけれども、市長の早期実現に向けたお考えをお伺いいたします。 あとの質問は、議長の御了承をいただきまして、自席でさせていただきます。 ○議長(大久保正美君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 元村康一議員の御質問にお答えいたします。 施政方針でも述べましたが、6つのプロジェクトの1点目の項目として、道路整備について上げさせていただきました。道路整備につきましては、地域高規格道路、島原道路の早期完成及び国道57号の愛野町から小浜町へのバイパス整備を含む4車線化は本市の防災面や流通の確保、交流人口の拡大などの効果を発揮する上で重要な問題であります。 今後、市内の重要な幹線道路の整備を推進し、暮らしと経済の大動脈となる道路ネットワークの構築の実現に向けた取り組みを一層強化してまいりたいと考えております。 愛野町から小浜町までのバイパス要望につきましては、平成11年から愛野小浜バイパス建設促進期成会を中心に要望を続けておりますが、議員御指摘のとおり依然として進展が見られない状況でございます。 このような中、バイパス等の新規事業も大変厳しい状況にありますので、市といたしましては、市議会の提案を受け、具体的に進むための早期整備として、現道である国道57号において縦断勾配が急な区間、小さな平面曲線が続いている区間、右折車による渋滞区間などの改良、歩道の整備及び急峻な崖地の防災対策など、現道改良による機能強化の早期実施に加え、将来的整備として国道57号においてバイパス整備を含む4車線化を要望しております。 本年度におきましても、引き続き市単独要望や愛野小浜バイパス建設促進期成会において、長崎県知事、国土交通省九州地方整備局及び国土交通省、地元選出国会議員等に要望を行ったところでございますが、国からの回答としましては、まずは事業化されている島原道路の早期完成を最優先することや、新規路線は財源確保が難しいことから、別財源の交通安全対策や防災、減災の面で強く要望していく必要があるなどの助言をいただいております。 また、現在、県主導により国及び県と半島3市において、島原半島の道路網における現状と問題点、課題の整理を行い、道路網の整備方針の検討を行っている状況でございます。 議員御指摘のとおり、地方創生が叫ばれる昨今、雲仙市においても人口減少が顕著であり、地方の基盤となる道路網の整備の遅れが大きな要因の1つとなっていると認識しております。 このような要因を取り除き、人口減少に歯止めをかけ、地域の活性化を図り地方創生を実現させるためにも、バイパス整備が不可欠であります。 また、各地で大規模な自然災害の被害が発生する中、費用対効果だけではなく、雲仙市でも起こり得る大規模災害を防災という観点から災害を最小限に抑える減災での機能を備える道路整備の必要性、すなわち代替性、多重性のある交通ネットワークを構築することが重要であり、地元住民の安心・安全につながる命の道として、愛野町から小浜町までのバイパス整備を含む4車線化について、今後も引き続き長崎県知事、地元国会議員、国交省へ強く訴え、少しでも前進するよう取り組んでまいります。 ○議長(大久保正美君) 17番、元村議員。 ◆17番(元村康一君) 詳しい御答弁をいただきまして、ありがとうございました。 ただ今、答弁を聞いておりました。国からはバイパスと4車線化は新規事業であって、事業化には費用対効果等の関係もあって、相当年数がかかってちょっと難しいということでありました。 その上で、まずは現道の改良を行い機能強化を図られてはどうかという指導を受けたと、県としては、現在事業化となっている島原道路の早期完成を目指して次につなげたいというようなことであったと思います。 黙って聞いておりまして、この国や県の姿勢はこれまでとほとんど変わっていないと感じました。国道57号小浜愛野間の実態や窮状を本当にわかっているのかという思いがいたします。 特に、県に対しては、私はその思いを強くもっております。県は、まず島原道路を早期に完成させ次につなげていくという考えでありますけれども、そのことで考えれば瑞穂町から有明町までは、まだ未整備地域でございます。これから事業の採択を要望するという段階であります。 市長が、これまで国道57号やバイパスの早期整備のために真剣に取り組んで来られたということは、私は高く評価をしておりますけれども、国・県がこういう姿勢では、いつのことになるのか全く見通しが立たないという情況であると認識しております。 現在の中村知事は有家町の出身で愛野小浜間の道路状況は、自分も使っておられることだし、十分に理解しておられることだとは思っておりますけれども、まず、この問題は長崎県知事が必要性、重要性を認め、県と市が一緒になって国へ要望するという姿勢がなくて国が動くはずはないと思っております。 市長が、先程、地方の基盤となる道路整備の遅れが人口減少の大きな要因の一つになっているというようなことを申されました。その上で、人口減少に歯止めをかけて地域の活性化を図り、地方創生を実現させるためにもバイパス整備等が不可欠であるとありがたい話でございます。 また、地元住民の安心・安全につながる命の道として愛野から小浜までの道路整備を南島原市と一緒になって、足並みをそろえて強く訴えるよう努力するということも言っていただきました。 私は、市長の答弁はこれまでの答弁にない力強い意志表明であったと受け止めております。 この件につきましては、国・県が認めてくれない限りは、市長がどれだけ頑張っても私ども議会も一緒にどれだけ頑張っても、どうにもならない問題でございます。 ということでございますので、市長の姿勢はわかりましたけれども、今後、国・県に対して市長の行動にとにかく注目をしたいと思いますし、期待をしておりますので、これ以上、市長に話をというか、要求をしましても無理なことでございますので、努力をしていただきますよう、節にお願いをいたしまして、この問題については終わります。 次に、2点目の小浜町体育館の施設のあり方についてお伺いいたします。 このことにつきましても、何回も質問をしてきております。先程は林田議員からも同様な考え方の話がありました。市長は施政方針の中で、耐震診断の結果を踏まえ、施設のあり方について検討していくと言っておられますが、現在の体育館は昭和44年の長崎国体に合わせ昭和41年に建設されたもので、築後51年あまり経過し老朽化が進み過去に天井板の落下や雨漏りなどがあって平成4年、5年の2カ年で約1億円近くかけて改修されたものの、何せ51年前の建設でありまして、手狭で更衣室や空調設備等も不十分な状況でございます。 このような体育館ではございますけれども、時代的には利用者に許されてきたのだと思いますけども、スポーツ振興と観光産業に大きく貢献してきております。 例を上げますと、毎年宿泊を含んだ全九州少年剣道錬成大会は、参加者は多い年で父兄を入れて2,100人、全九州観光弓道大会などの各種大会や宿泊合宿また平成13年にはミニ国体のボクシング会場、平成15年には全国高等学校総合体育大会ボクシング会場となり、大会7日間の宿泊延べ人数は1万6,378人であったとなっております。 先程話をしました全九州少年剣道錬成大会につきましては、昭和47年から40年も続いた大会で宿泊施設や飲食業、商業に対し、大きな貢献をしてきましたけれども、平成25年で廃止されております。廃止の理由は、小浜体育館の老朽化、空調設備の不十分による熱中症対策等の問題、更衣室がないために駐車場に設営されたテントでの更衣となるなどの問題があるからでございます。 現状は、そういう情況であって、競技者、利用者のニーズに応えきれない状態で観光低迷が続いている中にあって大会廃止は誠におしいと、もったいないという思いがいたしました。 小浜町には合併前の草野町長時代に公有水面埋立事業及び港湾機能の整備を行い、人口減少、観光商工の不振を解消し、生き生きとした魅力ある中心地を目指すということから、平成元年6月8日に町議会の承認を得て、翌年の平成7年に埋立地の約1万坪を確保し多目的ホール、多目的運動広場等を建設し、観光産業にも寄与する賑わいの場所として各種イベントを開催し、若者にも存在感のある地域活性化を図ることを目的に20億円で購入している土地があります。合併しましたので今は市有地であります。マリーナ3番地でございます。現代は、その後の町長が駐車場に切り売りし、また小浜病院の建設予定地になっていることから面積は減っております。 体育館の建設が実現しますならば、市内北部地域との体育施設の均衡のみならず、スポーツ振興はもとより実績のあるこれまでの各種大会の開催に加えて、九州大会規模の各種大会や各種イベント、スポーツ合宿等による利用が見込まれ、地域や観光産業に大きく貢献できるものと確信しております。体育文化施設が北部地域とバランスがとれていると思われているのかもお聞きしたいと思います。 そういうことから、建設要望が町時代も含めこれまで4回提出されております。今年度も小浜町自治会連合会や自民党小浜支部からも提出されております。小浜町民にとりましては、体育館の建設は旧町時代からの悲願でございます。今後の財政運営の難しさも理解しておりますけれども、雲仙市の基幹産業の一つである観光の現状は、先程から述べてきましたとおり、大変厳しい状況であります。小浜町はもとより雲仙市の活性化のためには、ぜひ必要な施設であると考えておりますが、市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(大久保正美君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 議員御指摘のとおり雲仙市の観光は厳しい状況にあることから、地域や観光産業の活性化に向け観光消費に大きく寄与する宿泊客の誘客対策を市の重要施策の一つとして位置づけております。各種イベントはもとよりスポーツ大会等の開催は、出場選手ばかりではなく、大会の役員や応援者など多数の参加者が見込める上、九州大会等の大きな大会が実施される場合には、より多くの宿泊客が望めるなど観光振興の大きな要素となり得るものと認識しております。 小浜地域の活性化として、観光業に携わる皆様をはじめ、地元の皆様が大規模大会の誘致等を見込める施設整備を望まれる熱意は理解しているところでございます。市としましては、施設の必要性は十分認識しておりますので、本年度の耐震診断の結果を踏まえ施設の方向性について施設整備を検討する委員会を設置し、さまざまな意見を参考に整備の手法等を検討してまいります。 ○議長(大久保正美君) 山本教育次長。 ◎教育次長(山本松一君) 市内におけます体育施設の配置バランスにつきましてでございますけれども、国見から愛野までの北部地域におきましては、体育館やグラウンドなどの施設が20施設と充実をしている反面、千々石から南串山までの西部地区につきましては6施設で、小浜町には小浜体育館、ふれあいの村グラウンドなどがございますけれども、一般市民のスポーツ活動には学校体育館などの施設開放に頼っている状況でございます。 また、施設全体の利用者数につきましても、学校施設も含みますけれども平成27年度の社会体育施設の総利用者数35万5,051人中、北部地域では29万3,344人、82.6%、西部地域は6万1,707人、17.4%と利用人数にも差がありまして、体育施設の配置バランスがとれているとは言い難い状況だというふうに感じております。 ○議長(大久保正美君) 17番、元村議員。 ◆17番(元村康一君) ただ今の答弁は、立て直さなければならないというような結論が出たような答弁じゃなかったかなと私はとっております。答弁内容は、市内の体育施設の配置バランスは北部と西部はバランスがとれているとは言い難く、いわゆるとれていないということでございます。 建設から51年経過し老朽化が進んでいる、さらに先程の林田議員の耐震調査結果の話もありましたけども、基準値を満たしていないと、本懐または崩壊の危険性があるという体育館になっているということでございます。大きな問題でございます。そして、こういう状況を認識されてのことだと思いますけれども、スポーツ大会等は、市の観光現状も厳しい状況下にある中、観光振興の大きな要素になり得るという認識をされておるとお聞きしました。 今後、施設整備の検討委員会を設置し、整備方法を検討していくということでございました。私は今回の答弁は、これまでと違い、建設に向けて大きく前進していくものであると、ありがたく受け止めております。利用者も含めてですけど北部地域とのアンバランスがありますけれども、先程も申しましたように小浜町体育館の老朽化や耐震基準を満たしていないような状況を考えた場合、建て直すことが市にとっても最善の方法だと思います。 前向きの答弁をいただき、これ以上の質問をするつもりはありませんけれども、最後に、今後の取り組みについてでありますが、合併特例債の期限が、借入金が平成32年度となっております。そういうことから有利なこの特例債を利用するということは当然考えなければならないと思います。そういう意味を含めて、早期実現に向けて努力していただきたいと思いますが、最後に決意のほどを一言で結構ですので、ぜひやるというような形でお願いをいたします。 ○議長(大久保正美君) 山野教育長。 ◎教育長(山野義一君) 失礼します。決意を一言でと言われましたけれど、私のほうでこの決意を一言で語ることは、申しわけないができませんので、現時点での私のこの小浜体育館に対する所管を少し声を大きくして述べさせていただきますので、意を組んでいただければと思っております。 まず、第1に各種スポーツの開催のニーズに対応できているか、いないか、また複合的に小浜町ひいては雲仙市のこの賑わい、集客、活性化に寄与できる体育館はどのような体育館なのか等々について、やはり平成29年度早々に設置予定のこの検討委員会において地域住民の要望に応えられるような、応えてくださるような検討がなされることを私自身も期待しております。 ○議長(大久保正美君) 17番、元村議員。 ◆17番(元村康一君) 前向きで、非常にありがたく受け取っております。どうぞよろしくお願いをいたします。 次からの3問は、一般質問として質問をさせていただきます。 1点目は、市長への提案箱設置についてお尋ねをいたします。 今年1月4日の長崎新聞に県内自治体展望と課題として、ここにございますけれども県と全市町の状況が掲載されておりました。各市町の取り組みはそれぞれでございますが、大半が人口減少対策や企業誘致による雇用拡大、産業振興等の地方創生地域活性化などでありました。本市におきましても、全く同じくこのことは重要課題でございます。そういうことから、これまで市長、議会ともに市政発展のために努力をしてきましたが、この問題はなかなか難しく思うような効果が出ていないのが現状だと思っております。 雲仙市まち・ひと・しごと創生総合戦略1ページの中に、活力ある自治体として将来にわたり維持するためには、これまでの状況を分析、整理し、明確な目標を定めた取り組みをオール雲仙で進めることが必要だと記してあります。まさにそのとおりでございます。オール雲仙で行うべきで、住民参加といいますか、市民と行政、さらに企業がお互いに協調・協力しあって理想のまちづくりを進めるべきではないかと考えています。市には、資料によりますと65の審議会や委員会等がありました。市政推進に対して答申や提案、意見等をいただいておりますけれども、市民個人の方から提案、意見等を聞く機会はほとんどないように思います。市内には失礼な言い方かもしれませんが、肩書こそないがしっかりした見識をもった有識者も少なくなく、また本市出身者で都会で活躍し成功している方もいらっしゃいますし、多くの出身者は郷土愛に燃え、本市の発展を願っておられるものと思います。それにこれからの雲仙市を担っていく若者の発想もあろうかと思います。 そういうことから、方法はいろいろとあるかと思いますが、1つの方法として市長に対する提案をいただくために、公共施設等に提案箱を設置してはどうかと思いますけれども、市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(大久保正美君) 大山総務部長。 ◎総務部長大山真一君) 市民から市長への提言ということで、私のほうから若干現状等の御紹介も含めて述べさせていただきたいと存じますけれども、現状につきましては、市政に対する提言につきましては、雲仙市のホームページのほうから受け付けを行っております。市長へのメールや市政への提言の他に、他の手段としましては、ファクスとか郵便などでもさまざまな方法で市政に対する市民皆様の御意見、御提案を1年を通じて受け付けをしておるところでございます。 平成27年度の実績を御紹介をいたしますと、市政に対する御意見としては15件ございました。それと、行政事務に対してのお問い合わせなどが250件ほど寄せられたところでございます。ただ今、議員が御提案されました提案の方法として、提案箱の設置ということがあると思います。現在、市のほうではこの提案箱というのは設置はしていないところでございますけども、この提案箱の設置によりまして、市民の皆様が意見を述べる手段、機会を増やすことが利用数に拘わらず必要なことだというふうに考えております。 そこで、今後、提案箱の設置につきましては、場所や管理方法など検討もするところもございますけども、可能なところからこの設置に向けて準備をして取り組んでまいりたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(大久保正美君) 17番、元村議員。 ◆17番(元村康一君) 今、総務部長の答弁をいただきました。あなたがこういう形でやっていると何点か述べられたことは私は、十分理解した上で今回の質問をしてるつもりでございます。 それで、果して住民の方々が自分の意見を気楽に言える場所、提出される場所、それにほとんどの人がやりにくいという状況もあるのじゃないかという発想もあります。私は、この質問をするに当たって、諫早、大村、島原、南島原の状況も調べさせていただきました。皆さん形はいろいろありますけれども、市長への提案・提言を示唆するような形でのそういう提案箱だとか、ポストだとかいう名称で設置されておる状況でございますので、オール雲仙ということで、この雲仙市の活性化を図って行かなければなりませんし、しようというつもりであるならばこそ、市民の方々の個人の方々の貴重な御意見をいただくような機会はお金がそうかかるわけじゃないのです。聞いて参考にして市政の発展のためにつなげる必要があるのじゃないかと思ってます。そういう意味で質問しましたけども、最後の答弁で実施していきたいということでございましたので、これで質問終わりたいと思いますけれども、きっといい御意見が出てくると私は思っております。方法等につきましては、市のほうで検討をしていただきたいと思っております。 この件は、これで終わります。 次に、職員からの提案制度の実施についてお伺いいたします。 先程は、市民から御提案をいただくために市長への提案箱を設置してはどうかというお尋ねをしました。やっていただくということでございますけれども、オール雲仙ということであれば、職員からの提案実施は、まず当然のことだと思っております。職員は、行政事務の専門家、プロであり、仕事の内容に精通しているはずであります。今後の行財政運営は、ますます厳しくなっていく状況にあります。最小の経費で最大の効果を上げることは、行政担当者の最大の責任でございます。市長は、経営の実績もあり、経営感覚をもってという言葉を時に使われますが、民間企業では自分たちが能力を発揮しなければ会社が潰れるという危機意識をもって生産性の向上に努めておられます。職員にも同様に、市活性化のために俺たちがやらないで誰がやるのかという気概をもち、職員が一致協力してやる気を起こす職場環境づくりに努めることが重要だと思っております。仕事に対し、創意・工夫して事務改善をどう進めるかということはもとより、市の発展、活性化のために提案制度が実施されますならば、隠れた人材の発掘につながるばかりでなく、斬新な発想の芽が大きな果実を生む可能性があると考えております。 私は、雲仙市の職員は有能だと思っております。いいアイデアが出てくると期待しております。そういう意味から、提案制度を導入し、雲仙市の活性化に向けて前進するべきではないかと思いますけれども、市長の考え方をお伺いいたします。 ○議長(大久保正美君) 大山総務部長。 ◎総務部長大山真一君) ただ今の議員の御意見にございましたとおり、職員がやはり経営感覚をもって日常業務の改善のために意見を出し合うということは、非常に有益性が高いということで十分理解をいたしております。 そこで、職員のそういう部内で提言をできる雰囲気といいますか、そういうのをやっぱり高めていくということも大事だろうということで考えておりますので、そこも含めて提案制度については、早速平成29年度実施に向けて準備を進めていきたいと考えておるところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(大久保正美君) 17番、元村議員。 ◆17番(元村康一君) 平成29年度4月以降だったですかね、(「はい」と言う者あり)から実施を向けて行動を起こしたいという答弁をいただきました。今からでもいいのじゃないかという前の議員さんたちの話があってますけども、それで結構でございますので、ぜひ実施をしていただきたいと思っております。 ということで、長くは言いたくないのですけども、これからの自治体は自らの創意・工夫によって、個性豊かなまちづくりを進めなければならないと思っておりますし、取り組みいかんによっては、自治体間に相当の格差がつくのではないかと思っております。職員をはじめ市民ともども知恵を出し合い、みんなで考え行う地方自治に徹することはすばらしいことだと思っております。雲仙市の活性化につながることと期待いたしまして、この件は終わりたいと思います。ありがとうございます。 最後に、社会福祉協議会のあり方についてということでお尋ねをしたいと思います。 社会福祉協議会は社会福祉法第109条によりまして、市町村を単位に1つ限り設置することが規定されていることから、合併前に各旧町時代に昭和47年小浜町が設置し、その後昭和58年までに7町に設置されて、合併後は雲仙市社会福祉協議会となっております。 設置目的は、本市における社会福祉事業、その他の福祉を目的とする健全な発達及び社会福祉に関する活動の活性化により、地域福祉の推進を図ることを目的に設置してありますけども、私は、現社会福祉協議会の運営のあり方に疑問を感じておりました。今回、質問をするに当たり、社会福祉協議会は社会福祉法人であり、いわば民間でございますので、どの内容まで質問、意見ができるのかと考えました。地方自治法第157条に普通公共団体の長は当該地方公共団体の区域内の公共団体等の活動の総合調整を図るため、これを指揮・監督することができるとなっておりましたので、市の立場で答弁できる範囲で答えていただいて結構でございますので、よろしくお願いいたします。 社会福祉協議会から資料として各年度の資金収支計算書と事業報告書をもらい内容を見せていただきました。厳しい経営状況になっておりました。平成28年度は赤字間違いないような状況になっております。今後において、このままの運営のあり方では赤字経営が続くことは確実ではなかろうかと私は思っております。 事業や組織の見直し、合理化等を早急に検討する必要があると考えております。特に、介護保険事業については、民間の事業所が近年増加をし、利用者の獲得競争があるのだろうと思いますけれども、社会福祉協議会の利用者が相当減っております。こういう事情があってのことでしょうが、正職員や非常勤職員の数も合併当初249人から平成27年度は138人と100名以上減っているようです。このような厳しい経営状況の中で、先般職員の不祥事が発生し、市民から社会福祉協議会への不信感を持たれ、募金や寄附金等についても影響が出てくるのではないかと心配をいたしております。 社会福祉協議会は、設置目的にあるように、地域福祉の推進に重要な役割を担っております。社会福祉協議会とされても、正副会長もおられますし理事会もありますので、今後の対応については検討されておられることと思いますけれども、市は補助金を社会福祉協議会に出しております。その額は、合併から3年間は1億1千万円相当、それから徐々に減額をされ、平成27年度は7,145万円を出しております。 こういうことも含め、市は社会福祉協議会の今後のあり方について真剣に指揮・監督すべき立場にあると思いますが、今後どのような対応をとって行かれるように思っておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(大久保正美君) 松田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(松田究君) 今後の市の対応についてのお尋ねでございます。 議員御指摘のとおり、社会福祉協議会におかれましては、単年度収支で厳しい状況が続いておりまして対策を講じる必要があることから、今年度から3年間、3年計画で事務事業の調整役として市の福祉課職員を充てまして、組織の経営健全化に着手をしたところでございます。 また、事務事業の調整会議の中で介護保険事業の取り扱いや、各事務所の事業の統一等について協議を行い、調整ができた事業は、最終的に社会福祉協議会の理事会においてお諮りをいただいているところでございます。 なお、事業調整する中で特に影響が大きいものにつきましては、急激な見直しとならないよう段階的な調整を図ることとなっております。 また、市からの補助金につきましては、地域福祉事業に携わる正職員の人件費を算定基礎としておりますが、市で行う事業の委託等も含め、今後調整を図ってまいりたいと考えております。 このように、今年度から社会福祉協議会の事務事業の見直しの指導を行っている最中でございますが、今回の不祥事を踏まえ信用回復に向けて、さらに指導を徹底していきたいと考えております。 ○議長(大久保正美君) 17番、元村議員。 ◆17番(元村康一君) 答弁は、それで結構だと思います。ありがとうございます。 中で、社会福祉協議会は市民に対して福祉事業で大きな役割を担っているわけでございます。中で、正職員がその中で41名おられて、うち25名は介護保健事業、デイサービスやホームヘルプ事業等に携わっておられる人だと聞いております。この介護保険事業が他施設との競合によって極端に減っているということは、そういう立場にある職員の方々の雇用関係、その後の生活面も含めたところでどうなるかというような大きな問題もございますので、やはりしっかりとした社会福祉協議会の経営、安定運営に向けた方向をとっていただくよう重ねて市のほうへお願いをいたしたいと思います。 これで、私の質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(大久保正美君) これで、17番、元村康一議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(大久保正美君) ここで1時まで休憩します。=午前11時57分 休憩= =午後1時00分 再開= ○議長(大久保正美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、8番、浦川康二議員の質問を許します。8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 8番、浦川康二です。議長のお許しを得ましたので、通告に基づき質問いたします。 本定例会最後の質問者となりました。執行部におかれましては、大変お疲れのことだろうとは思いますが、明確な答弁をお願いしまして、2件ほど質問します。 1件目は市長2期目の政治姿勢について、2件目は雲仙市公の施設の備品管理についてであります。早速、1件目の市長2期目の政治姿勢についてから質問に入ります。 市長2期目の御当選を心からお祝いを申し上げます。課題山積の雲仙市行政のリーダーとして勇気ある立候補をされ、見事無投票で当選をされたことは、市長が所信表明で申されたとおり、1期4年間、真摯に行政に取り組まれた評価と、今後さらに4年間の御活躍を期待されている結果であるかと思います。 1件目では、2点ほど質問します。 1点目、市長は2期目の市民に確約できる選挙公約でありますが、2期目の選挙において、選挙公約としてパンフレットを配布されております。この中には、立候補決断の趣旨や雲仙市の未来のチカラを創る6つのプロジェクトとともに、2期目の挑戦として各施策の数値目標が示され、さらに地域別の主な課題への取り組み等が明示されています。 特に、雲仙市の未来のチカラを創る6つのプロジェクトとして、1つ、暮らしと経済の大動脈となる「道路ネットワーク」を構築する。2つ、国内屈指の「食の王国」を実現する。3つ目、自然、食、歴史・文化を満喫できる「国際色豊かな観光のまち」を作る。4、雲仙市の新しい顔となる「再生可能エネルギーのまち」を目指す。5、地震や風水害など、あらゆる災害から「市民の生命と財産を守る」。6、子育て環境の整備や休日・時間外での市民サービスの提供など、「暮らしの質を高めるまちづくり」を進めることを公約されていますが、選挙戦が1日のみであり、市長の公約が市民に十分浸透していないのじゃないかと私は心配をしております。 この6つのプロジェクトについては、これまで同僚議員の質問において、プロジェクトの考え方及び2、3、4、6項目については、その内容を答弁されていますので、私は6つのプロジェクトの中で市長が最も重視されるプロジェクトを1つと、それについて市民に確約できる数値目標を簡潔に答弁願います。 2点目、選挙公約・所信表明内容と第2次雲仙市総合計画との整合性でありますが、選挙公約と所信表明で、今後4年間で取り組む、1点目で申し上げた雲仙市の未来のチカラを創る6つのプロジェクトが示されています。 第2次総合計画では、第3編基本計画、第2章に重点プロジェクトとして、1、「循環」で創るエコタウン、2、「人を呼び込む」交流拡大、3、「人財」で切り拓く協働のまちづくりの3つのプロジェクトが計画されています。 私は、プロジェクトとは、ある目的を達成するために、計画の策定とその実行、特に期限が定まっていたり、具体的な目標を達成したら、終了する限定性を持った計画であると理解した上で質問します。公約及び所信表明のプロジェクトと総合計画のプロジェクトの違いをお尋ねします。 1件目の再質問及び2件目は、自席から質問させていただきます。 ○議長(大久保正美君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 浦川康二議員の御質問にお答えいたします。 2期目の政治姿勢についてのお尋ねでございますが、平成25年1月13日の市長就任以来、市民の目線・立ち位置で経営感覚を生かして市政運営に取り組み、その中で多くの市民皆様のお声を拝聴し、市政の知識を深めてまいりました。 私はこれまで4年間で蓄積した力を、これからの市政運営の推進力として今後4年間で取り組む、雲仙市の未来のチカラを創る6つのプロジェクトとして整理いたしましたが、この6つのプロジェクトは、さまざまな分野にわたり多くの課題がある中で、雲仙市が将来にわたって飛躍し続けるために、特に重要であると考えるものに絞り込んで整理したものでありますので、いずれも重要なプロジェクトであると考えております。 これらのプロジェクトを構成する事業につきましては、その進捗状況はさまざまでございますが、既に動き出しているものや一定の成果を得ているものについては、その取り組みを加速し、いまだ検討に着手していないものについては、確実な一歩を踏み出すところから始め、それぞれに掲げた目標を達成するため、全身全霊で取り組んでいく決意であります。 次に、6つのプロジェクトと第2次雲仙市総合計画の3つのプロジェクトの違いについてのお尋ねでございますが、6つのプロジェクトは2期目の立候補に当たり、私自身が今後4年間で取り組むべき重要なプロジェクトとして整理し、お示ししたものでございます。 第2次総合計画は、雲仙市総合計画等審議会等の議論を踏まえ、平成29年度以降、10年間の市政運営の指針として策定したものであり、その中に位置づけている3つのプロジェクトにつきましては、第2次総合計画の5つの基本方針を横断的に関連づけ、重点的に取り組んでいくものとして整理したものでございます。 6つのプロジェクトを構成する事業や数値目標につきましては、2期目がスタートした際、第2次雲仙市総合計画との整合性を図るよう指示しており、総合計画に掲げる施策等と連動しながら確実に成果を示すことができるよう、全庁的に取り組んでまいります。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 1件目で2点ほど質問したのですが、6つの中で最も重要視するプロジェクトはどれかということでありますが、答弁がございませんでした。6つとも重要だと。重要だからこそ、6つのプロジェクトを作っておられますので、しつこいようですが、その6つの中で1つ取りあげるとしたら、あえてあげていただきたい。 そして、それに対する、市民に確約できる4年間での数値目標を上げていただきたい。ぜひ答弁願います。 ○議長(大久保正美君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 議員の御質問の、6つの中からあえて1つを選択して、ここで私が市長として答弁をするということが、私自身がその有益性の意味がよくわからないのであります。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 1期目の市長の選挙においても、市長の選挙に対するマニフェストというのが明確にされませんでした。 私は中間時点で、2年目経過して、あと2年間で市長は何をやるのだということを明確にしてくださいと言っても、それも答弁は明確でありませんでした。 今度2期目、すばらしいパンフレットが出ており、先程申し述べたような内容が網羅されています。そして、6つのプロジェクトで全て各施策が上げられ、数値目標もここに掲げられてあるじゃないですか。これ、市長見てください。 〔パンフレットを示す〕 あげられたじゃないですか。 市長としては、この中のどれでも重要だけど、あえてあげれば観光だ、農業だということは、推奨はこれだと、ここに書かれていることを申し上げるだけじゃないですか。それが、4年間、市長として最大限努力する目標であり、市民に示せる成果になると思いますので、2期目のスタートに当たり、あえて私はお尋ねをしているところです。 答弁がなければ結構です。今後さらに、その6つのプロジェクトに対してどう成果を出されていくのか、注視をさせていただきたいと思います。 2点目の6つのプロジェクト、3つの総合計画のプロジェクトの違いを質問したわけですけども、これも明確な答弁がいただけておりません。 じゃあ、自ら掲げられた6つのプロジェクトと、総合計画の3つのプロジェクトを連動して取り組んでいくということで先程答弁がありましたけども、これはあえて言えば、6つのプロジェクトが到達できることによって、総合計画の3つのプロジェクトも達成できる。 逆に言えば、総合計画の3つのプロジェクトが目標達成するならば、市長個人の6つのプロジェクトの目標も達成するというふうに私は理解するわけですけども、そういうことにはならないのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) ちょっと答弁になるかどうかわかりませんが、この第2次雲仙市総合計画前期基本計画に掲げる政策及び施策につきましては、平成29年度から平成33年度までの5カ年間において成果を上げるものであります。 一方、6つのプロジェクトにつきましては、これまでの4年間の経験を踏まえ、私自身が2期目に取り組むべき重要なプロジェクトと整理しているものであり、平成33年1月までに、一つでも多く実現できるよう取り組むとともに、第2次雲仙市総合計画と整合している数値目標が一つでも多く、また目標年次となる平成33年度よりも少しでも早く達成できるように全精力を傾注していくという趣旨で作ったものであります。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。
    ◆8番(浦川康二君) 私は今の答弁を聞いていて、市長の頭の中で、自らの6つのプロジェクトの取り組み方、あるいは市の総合計画の3つのプロジェクトへの取り組み方に対して、すみ分け、あるいはその辺が整理されていないのかと思うような答弁であったかと、私は受け取っております。 市長が示された、この選挙公約の中にある2期目の挑戦、この中身の各施策、あるいは数値目標は、総合計画5年間の平成33年度までにやる施策と数値目標、ぴったしかんかんの同一ものなのですよ。 だからこそ、あえて言っているわけですよ。市長は、任期4年なのですよ。4年間で取り組む6つのプロジェクトということで、我々に初日に所信表明をされたのですよ。だからこそ、市長、4年間の最も重視するプロジェクトはどれですかと。数値目標は、これの言われたならば、これは総合計画の5年間の目標であり、市長として4年間の目標は設定しているのですかと尋ねたかったわけですよ。 そういう趣旨で、あえてもう一回しつこいですけども、これは5年間というのは、先程市長の答弁でも認められたように、平成33年までの総合計画の各施策であり、数値目標なのですよ。4年間の目標は設定されているのか、いないのか、いるのかいないのかでお答えください。 ○議長(大久保正美君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 4年間の期限としての数値目標は設定しておりません。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 数値目標は設定していないということであるならば、所信表明で、あるいは公約で、4年間取り組む公約であり、所信表明はされておりますので、せめて早く市長個人として、6つのプロジェクトの数値目標をお示しになることを提案しておきます。 以上で、1件目の質問は終わります。 次、2件目、雲仙市公の施設の備品管理について質問します。 本質問は、雲仙体育館と刻印された公の施設の備品が、ある政治家の後援会事務所及び候補者の選挙事務所に利用されていました。事務所には多くの方が来場されていましたので、このことを確認された市民から私に、このようなことができるのかとの質疑を受けました。私は、市民の疑念に対しまして、調査を行い、議会で確認して報告しますと約束している案件であります。 3点ほど質問します。 1点目、公の施設の備品の利用許可に関する根拠法規を総務部長にお尋ねします。 2点目、雲仙市メモリアルホールの備品利用許可の根拠法規でありますが、メモリアルホールの備品である机10脚と椅子350脚を、政治家の後援会事務所からの利用申請に対して申請を許可されていますが、許可された根拠法規を産業部長にお尋ねします。 3点目、雲仙メモリアルホール備品利用許可等の事務処理でありますが、利用許可申請書の許可決裁者、備品の貸出日と返却日及び徴収された使用料をお尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 大山総務部長。 ◎総務部長大山真一君) 私のほうからは、公の施設の備品の利用許可の根拠法令ということでございますので、御答弁させていただきます。 公の施設の備品の利用許可に根拠というのはありますが、まず、この備品について整理をいたしますと、公の施設の備品につきましては、市の所有に属する動産という取り扱いになろうかと思います。その性質上で、地方自治法上の規定からいきますと、公有財産または物品という分類にされると認識しております。 公有財産といいますのは、地方自治法の第238条第1項第3号により、不動産の従物となる動産ということでございます。 また、物品といいますと、地方自治法の第239条第1項によりまして、現金・公有財産・基金を除く動産という取り扱いになってございます。 公有財産ということになりますと、行政財産ということになりまして、地方自治法の第238条の4第7項によりまして、その用途または目的を妨げない限度において、その使用を許可することは可能であるとなっておるところでございます。 また、物品ということになりますと、雲仙市の財産規則第43条第1項により、貸し付けを目的としているもの以外は、原則として貸し付けることはできませんが、貸し付けても、市の事務または事業に支障を及ぼさないものにつきましては、その限度において貸し付けをすることは可能であるとなっております。 ただし、地方自治法の第237条第2項の規定によりまして、条例または議会の議決による場合以外につきましては、適正な対価が必要であるという解釈でございます。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 私のほうからは、雲仙メモリアルホール備品利用許可の根拠について、まず御説明させていただきます。 根拠につきましては、雲仙メモリアルホールの設置及び管理に関する条例施行規則第6条において、附属施設の使用料及び貸出料が規定されておりまして、その別表で机と椅子の貸出料が設定をされております。これに基づいて貸し出しを行っております。 続きまして、施設の利用日ですけども、12月3日及び12月18日の2日間の貸出申請であったのですけども、実際は12月2日から12月19日までの18日間の貸し出しをしております。 それから、使用料でございます。現在、貸し出しに申請に来られた時に徴収をしております使用料につきましては、先程言いました12月3日及び12月18日の2日間の使用料であります、2万2千円の徴収をしておるという状況でございます。 許可権限につきましては(発言する者あり)決裁ですね、決裁権限につきましては、雲仙市事務決裁規程別表第2にあります、公の施設の利用の許可に基づき、課長決裁となっております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) ありがとうございました。 1点目から再質問します。 公の施設の利用可能根拠法ですが、先程述べられましたように、行政財産として第238条関係、その中で動産は第239条、また公の財産として第237条、さらに雲仙市の公の施設の設置及び管理に関する条例規則等は地方自治法の第244条、これ等が関係する法規になるかと思います。 答弁された根拠法規に基づき、公の施設の備品の利用許可について、政治団体の後援会事務所からの利用申請に対して許可することが適当であるのか、執行部は市の顧問弁護士に御指導を得ておられますが、顧問弁護士の回答結果を総務部長にお尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 大山総務部長。 ◎総務部長大山真一君) 政治団体の後援会事務所等へ備品を貸し付けることにつきましては、特定の政党・候補者の利害に密接に関わることでございまして、当該政党・候補者等を支援することになりかねないということでございますので、貸し出すことは適切ではないと考えられるということでございます。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) ありがとうございました。 政治家の後援会事務所への利用許可は、特定の政党・候補者の利害に密接に関わることであり、当該政党・候補者を支持することになりかねないため、適当でないということが確認できました。 2点目では、産業部長のほうから、メモリアルホールの根拠規定で貸し出したということでありますが、第6条の利用許可の制限に該当しないためということで調査資料をいただいておりますが、この利用制限に該当しないと判断されたのは、どなたでしょうか。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 先程、決裁規定のところでも御説明いたしましたけども、決裁自体は通常、課長が決裁することとなっておるのですが、今回は利用希望者が利用申請のためにメモリアルホールに来られた時に、雲仙メモリアルホール及び雲仙やまびこ会館の管理業務に従事する嘱託職員の方に、受け付け事務及び許可の発行をお願いしておりますので、そちらのほうで許可をしたということでございます。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 3点目に許可権者のことを聞いておりますけども、会館管理業務に従事する嘱託職員が利用制限に該当しないと判断されたのですかという問いに対して、嘱託職員ということで理解してよろしいのでしょうか。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) そういうことになります。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) それでは産業部の観光物産課となると思うのですが、会館業務に従事する嘱託職員に、地方自治法や雲仙市条例に基づく判断ができるよう指導がなされているのか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 結論から言いますと、そのような指導は今まで徹底していなかったの一言に尽きると思います。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) わかりました。じゃあ、3点目の事務処理のところで、さらにその点は質問させていただきます。 先程、総務部長の弁護士に相談した結果で、適当じゃないという回答を得ておりますが、雲仙メモリアルホールの設置及び管理に関する条例規則は、地方自治法の第244条の2項に基づいて、雲仙市は条例を制定されておるわけですね。 地方自治法第244条、公の施設の設置目的は、住民の福祉の増進であります。また、雲仙市メモリアルホールの設置目的は、地域間交流の推進、市民の文化体育の向上及び福祉の増進、各種会議の誘致活動を図ると規定されています。 さらに、あえて関係する条項等を見てみますと、利用許可の制限においても、(1)で、公の秩序を乱し、または風俗を害するおそれがあるということ等が取り決められています。 現時点においても、総務部長が弁護士の回答をされましたが、このメモリアルホールの規定に基づいて、許可したのは適当であったと判断されるのか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 嘱託職員のほうに判断を任せているという一つの、何ていいますか、利点といいますか、即日許可することが市民の利便性の向上につながるという考えのもとに、嘱託職員の判断に任せておりました。 そのことが、結果的にも今回のような状況になったのですけど、先程言いましたように、やはりそういった貸し出しに当たっての詳しいマニュアルといいますか、そういったものが徹底できていなかったということであるかと思います。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) いや、メモリアルホールの条例規定に基づいて、貸し出しを許可したことは適切であったのか、なかったのかだけお尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) この条例には、先程も議員おっしゃったように(発言する者あり)一応この条例に基づいて貸し付けを行った。(発言する者あり)結果的にこういう事態になったのですけども、適切であったと判断しております。(P210で訂正あり)(発言する者あり) ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) 今回メモリアルホールの条例におきまして、議員御承知のとおり、明確に特定の政治団体等の利用を制限する条文はございません。そのため、施設を管理している嘱託職員が許可証を発行したものでございますが、やはり適切に決裁を行っていれば、最初から許可をすることはなかったと思います。 よって、今回の行為は、やはり誤解を招く不適切な処理だったと考えております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 不適切な処置であったと聞こえましたので、判断します。 ちょっと教育委員会に尋ねます。地方自治法第244条に基づき、雲仙市の公の施設である社会体育施設の設置及び管理に関する条例で、第5条で利用許可の制限規定で、(4)に「特定の政治目的を有するとき、又は特定の政党の利害に関すると認めるとき」という利用制限の範囲が示されていますが、これを教育委員会はどのように解釈されているのか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 山本教育次長。 ◎教育次長(山本松一君) 雲仙市社会体育施設の設置及び管理に関する条例の第5条、議員申されたとおり、利用許可の制限ですけども、その中の4項での条文の解釈につきましては、これは政治目的に使用する時、政党の利害に関わる場合は、施設の利用を許可しないということでございます。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 同じ公の施設で、体育施設には明確にその辺が、利用許可の制限ということで示されているようであります。 雲仙メモリアルホールは、皆さんも承知のように、平成22年までは小浜勤労者体育センターでありました。この時の設置及び管理条例を見てみますと、体育施設と同じように利用許可の制限(4)に、「特定の政治目的を有するとき、又は特定の政党の利害に関すると認められたとき」と規定されております。 施設の名称をメモリアルホールに改定された時の条例改正で削除はされておりますが、基本的には同じ公の施設でありますので、住民の福祉の増進、この辺等から、弁護士が回答されたような、適当でないということにメモリアルホールもなるかと、私自身も判断をしております。 次に、3点目に入ります。 雲仙メモリアルホールの備品の利用許可の事務処理についてでありますが、利用許可権者は今回の場合、会館業務に従事する嘱託職員が受け付け事務及び許可を行っていますが、委任規定では課長と先程から申されておりますが、課長は、じゃあ、どの時点で、この利用許可がなされたのかを承知されたのか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) 利用許可申請が出て、利用許可証発行が今のところ嘱託の職員で発行しておりますので、利用許可そのものの決裁をこれまでとっておりませんでした。 ただ、利用許可と同時に料金の徴収をしておりますので、利用許可証自体は、その料金の徴収の収入の調定決議の中で見てはおります。ただ、その時点では、貸し出しの目的等を十分確認をしておりませんでした。 ですので、今はメモリアルホールから許可申請書を速やかにファクスして、許可の決裁を課内でとるように変更しております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 許可権者である課長が、メモリアルホールの備品の利用許可、あるいはメモリアルホールの利用許可の決裁を放棄していたということになるかと思います。全くあきれてしまいます。 あと、利用許可を承知したのは、これに即日許可をして、即日使用料を取って、即日調定書が決裁されたと思うのですけども、この調定書の決裁はいつごろなされたのか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) 11月18日の日に利用申請、許可申請が出て、その時点で料金も徴収しておりますので、その調定の決裁も同日で行っております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 本当に皆さん、よく聞いておいてください。 調定書は、その日に申請があって、その日に貸し出して、利用許可を出して、使用料も取っておられるのですよ。と同時に、調定書を書かれた。それには、課長以下の印鑑があるわけですね。 というのは、それは2部、12月3日の分と12月18日の分の調定書があるわけですよ。そこには明確に、使用料を納入した納入者の団体名が書いてあるわけですよ。そこを見た場合、どのように感じられたのか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) 調定決議はあくまでも、これ収入の確認をするところでございまして、ちょっとその時に、申請者や利用の目的をしっかりと確認していなかったものと考えております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 市長の職員への要望で、うそをつかないということがあるかと思いますが、この調定書が回ってきて、誰が借りるのかなと。1日椅子が30円で、あれでいくらかなと。机が50円でいくらかなと。その時、交付を、これも1部じゃないのですよ。2日分があるわけです。調定書が2部あるわけですよ。 この時、誰もがはっと見る中で、納入者は何とかの誰だと、どういう団体だと。えっ、いいのかと。誰もが職員の常識として見るところであって、県ではそのような指導をされているのですか。お金だけ見れば、調定書は印鑑を押すと。まあ、そういうことはないと思いますので、そういうことはないと信じますけども。 だから、知っておられたのじゃないですか。当然、見ますよ。 市長は、うそは言わないということですから、見たけど、そこまで、貸してはいかんというところまでは、知りませんでしたと。見ていませんでしたと、料金だけ。 いや、それなのか、これを見て、団体名を見て、ああ、これは拒否できんなと思われたのか、どっちなのですか。 ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) 調定決議を見ていますので、見ているのは多分間違いないと思います。 ただ、そういう視点で見ていなかったということで、決して使用申請者を見て判断をしているようなことでは全くございません。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 副市長に振りますけども、市はそのような決裁のやり方を職員に指導されるのですか、副市長。 ○議長(大久保正美君) 酒井副市長。 ◎副市長(酒井利和君) いえ、そういう決裁がよしというふうにはしておりません。これはもう、チェック体制ができていなかったというふうに思っております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) あと、私が不思議に思うのは、私は会館の嘱託職員さんにもお会いをして、お話を伺っております。会館の職員さんは、申請があったら、利用許可前にかどうか知りませんけども、すぐ本部にファクスで送っていました。それを受けて、利用許可証を発行して使用料をもらっていますという趣旨でお話を伺っております。確実に送った物も、ここに持っています。 納入して、納入通知書の担当課控えと利用許可証、観光物産課釣川様ということで、会館の嘱託職員さんは観光物産課に送っておられます。その後、観光物産課はどのような手続で事務処理をされているのですか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) ファクスを送ってきた後、先程申し上げた調定を行う手続を行っています。 ですから、その間に、本来あるべき、許可をしてよろしいかという決裁が抜けていたことが、今回の不適切な事務処理につながったものと思っておりますので、今はその調定と同時に、許可をしてよろしいかという決裁をきちんととるように改めております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 聞けば聞くほどあきれますけども、では1点だけ。 利用許可証の市長の許可印は誰が押されるのですか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) ここの許可印、公印につきましては、この許可申請書と許可証を兼ねた、この様式の中に印字されていると考えています。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 公印は、市長の印鑑は印字されているわけですか。 私も耳を疑っているわけですけども、許可証の用紙に事前に市長の印鑑が押されたのがコピーされて、それを使って申請者に発行しているというふうなことを耳にしましたが、それが事実でないことを祈りますけど、事実ですか。 ○議長(大久保正美君) 暫時休憩します。=午後1時41分 休憩= =午後1時55分 再開= ○議長(大久保正美君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 発言の訂正をさせていただきます。 先程、浦川議員の質問に対して私は、結果的にはこうなったけども、事務処理は適切だったという発言をしましたけども、適切ではなかったというふうに訂正をさせていただきます。 訂正してお詫び申し上げます。どうもすみませんでした。 ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) 先程御質問がございました、メモリアルホールの許可証の市長公印の印影でございますけども、これはあらかじめ印影が入ったものを印刷して準備しております。これは、雲仙市の公印規則に基づいて手続を行っているものでございます。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 公印の印影、雲仙市公印規則に掲げてあると。 しかし、このことを今答弁できるのに、何で10分も十何分も休憩しなきゃ、そのことが答弁できないのかが不思議なのです。 というのは、そういうことで、全て我々、公務員は法を準拠としてやりますので、すぱっとこれが出てくれば、ああそうですか、で終わりでした。その辺もあるかと思いますので、あえて印象づける意味で申しておきます。 次に移ります。 次に、備品の貸出期間と使用料ですが、貸出日は12月2日で、返却日は12月19日との答弁がありました。貸出期間は申請では2日間でありますが、実態は18日間となります。 雲仙メモリアルホールの設置及び管理に関する条例施行規則第6条の机・椅子の使用料の規定は、1日1脚、机で50円、椅子で30円であります。徴収された使用料は、12月3日と12月18日の2日分、2万2千円となっております。 貸出期間が18日間で、使用料は18日間分、19万8千円となりますが、使用料の徴収漏れではないのか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 秋山産業部長。 ◎産業部長秋山勝也君) 使用料の徴収漏れでございます。19万8千円を徴収しなければいけないところを、2万2千円しか徴収しておりませんので、差し引き17万6千円については徴収漏れでございます。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 調定をして、もう納入も終わっていますよね。どうされるのですか。 ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) 実際徴収できていませんでした16日分につきましては、追加徴収をすることとしておりまして、相手方に請求をしているところでございます。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 私が一般質問の通告後、使用料の未徴収の指摘を受け、2月28日に所管の課長から、未徴収分17万6千円を追徴するようになったとの通報を私自身も受けております。利用申請者の理解を得た上で調定の変更業務に着手されているのか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 伊東観光物産課長。 ◎観光物産課長(伊東啓行君) 利用者、相手方に御説明をして、お支払いをいただけるということを確認しております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 当然、徴収漏れであると気づかれた時点で、その行為はとるべきだと、私自身も判断をしております。 休憩がありましたので、まとめてみますと、雲仙市公の施設の備品管理について、今回執行部は、特定の政治家の後援会事務所と選挙事務所に、雲仙市メモリアルホールの机10脚、椅子350脚を利用許可されています。 法的根拠及び弁護士の回答は答弁されたとおりですが、公の施設の備品の政治団体への事務所に利用を許可したことは、特定の政党・候補者の利害に密接に関わることであり、当該政治家候補者を支持することになりかねないため、許可は適当でないと回答されています。 また、2日間の利用申請に対して18日間貸し出された実態から、使用料の徴収漏れを確認することができました。 このような職員の行為は地方公務員の違反にならないのか、執行部に回答を求めたところ、その回答は、今回の行為について確認したところ、椅子等の貸し出しは、外部からの申請に対して広く行われており、特定の者に便宜を図る目的を持って行われた行為であったとまでは言えない状況でしたと。まあ、どういう判断をされたのか、と言えない状況でした。 よって、一部の候補者を支持する目的を持って政治的行為を行うことを禁じた、地方公務員法に違反する行為とまでは言えないと判断していますが、結果的には、公平性を欠くととられかねない行為であったことは不適切であったと、執行部の法務担当の判断も含めてのことだと思いますが、回答がありました。 根拠法規は、地方公務員法第30条の服務の根本基準、及び第36条、政治的行為の制限であります。 明らかになった法令違反や使用料の徴収漏れに対して、雲仙市自治体の行政業務の事務処理の信頼性が問われています。昨年の行政財産の管理に関する根拠法規の解釈誤認や、損害賠償の議会決議案が合併以来放置されていたり、行政業務の事務処理は根拠法規への習熟度が極めて不十分であります。 事務処理の責任者であります副市長にお尋ねしますが、今回、公の施設の備品の管理業務に対してどのように処置をされるのか、お尋ねします。 ○議長(大久保正美君) 酒井副市長。 ◎副市長(酒井利和君) 今回の件につきましては、まず、決裁規定に載った決定がなされていないという部分がございましたので、そこはきちんと決裁規定に沿った許可手続がとれるように指導をしてまいりたいというふうに思っております。 貸出規定につきましても、詳細にわたっての規定がない、あるいはマニュアルがないということが一つの原因にもなっておりますので、早急にそこの整備は図ってまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) 決裁規定と貸出規定を設置するということで終わりですか。 職員の職務遂行は、法令違反を起こしたという事実があるわけですよ。これに対しては、どうお考えですか。 ○議長(大久保正美君) 酒井副市長。 ◎副市長(酒井利和君) 失礼しました。そこについては、少し人事課のほうでも調査をしていただきまして、一定方向をだしたいというふうに思っております。 ○議長(大久保正美君) 8番、浦川康二議員。 ◆8番(浦川康二君) わかりました。 質問の最後に、一言添えさせていただきます。 公の施設の備品が、政治家の事務所に利用されているのを市民が確認され、また私も実態を確認した議員の宿命として触れたくない事案でありましたが、勇気を持って質問させていただきました。 その意図するところは、公の施設の管理業務の適正と職員の法的準拠に基づく行政の遂行とともに、公の施設の備品を利用された政治家は、将来性のある有能な政治家であることを私は信じていますので、あえて政治家の今後の政治活動に対して、警鐘の意を込めたものであります。 以上で、私の質問を終わります。 ○議長(大久保正美君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 議長のお許しを得て、発言をさせていただきます。 議員が御質問の件は、今回の市長選挙において、私の後援会事務所が、雲仙メモリアルホールから机と椅子の貸し出しを受けていたものでございます。 雲仙メモリアルホールの備品につきましては、広く市民の方々に御利用いただけるよう貸し出しを行っているところでございますが、今回の貸し出しにつきましては、不適切な行為であったと考えており、お詫びを申し上げます。 市は市民に対してさまざまな許可を出しておりますが、その許可を行うことが、他の方々から公平、公正なものに見えるかどうかという視点を常に持つことが重要であり、職員に対し、改めて指導をしてまいります。 また、選挙事務所の管理について、後援会の事務局に全て一任していたため、雲仙メモリアルホールから机や椅子を借りていることを一切存じ上げませんでした。 結果的に、市の備品の利用により不適切な事務を招いてしまったことは、大変申しわけなく思っております。誠に申しわけございませんでした。 ○議長(大久保正美君) これで、8番、浦川康二議員の質問を終わります。─────────────── ○議長(大久保正美君) 本日の日程は全て終了しました。 次の本会議は、6日定刻より開きます。 本日はこれで散会とします。=午後2時06分 散会=...