西海市議会 > 2011-03-09 >
03月09日-03号

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  1. 西海市議会 2011-03-09
    03月09日-03号


    取得元: 西海市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-15
    平成23年  3月 定例会(第1回)     平成23年第1回西海市議会定例会議事日程(第3号)                         平成23年3月9日(水)                         午前10時開議日程第1 市政一般質問(通告順位6番から10番まで)        平成23年第1回西海市議会定例会会議録                              (第3号)招集年月日    平成23年3月4日招集の場所    西海市議会議場開会(開議)   3月9日 午前10時0分 宣告(第6日)応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員(凡例) ◯出席 ▲欠席 ×不応招 ▲◯公務欠席     1 平井満洋   ◯     11 永田良一   ◯     2 朝長隆洋   ◯     12 杉本秀伸   ◯     3 小嶋俊樹   ◯     13 佐嘉田敏雄  ◯     4 宮本一昭   ◯     14 井田利定   ◯     5 山口好晴   ×     15 浅田幸夫   ◯     6 中尾清敏   ◯     16 佐々木義信  ◯     7 平野直幸   ◯     17 田口 昇   ◯     8 吉田年位   ◯     18 岩本利雄   ◯     9 田川正毅   ◯     19 中里 悟   ◯     10 杉澤泰彦   ◯     20 中野良雄   ◯地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名  市長          田中隆一   西彼総合支所長     永山 巧  副市長         一瀬修治   西海総合支所長     山下利喜  総務部長        竹口一幸   大島総合支所長     森 重義  さいかい力創造部長   葉山千年   崎戸総合支所長     藏前龍日出  市民環境部長      山下安夫   会計管理者       本川信作  保健福祉部長      澤田洋子   総務課長        繁山 均  産業振興部長      松永勝之輔  財務課長        冨永敬二  建設水道部長      山崎琢磨   教育長         野田憲佑  行政改革担当理事    中浦久幸   教育次長        吉田 浩  福祉事務所長      深堀栄子   監査委員        河野清治職務のため出席した者の職氏名  事務局長        太田利幸   書記          早崎正樹  書記          岩永志保     午前10時0分 開議 ○議長(中野良雄)  おはようございます。 ただ今の出席議員数は19人です。 定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。 △日程第1 市政一般質問 ○議長(中野良雄)  日程第1 市政一般質問を行います。 通告順に質問を許可します。 始めに、14番、井田利定議員の質問を許可します。 14番、井田利定議員。 ◆14番(井田利定) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。 14番議員の井田でございます。 通告しておりました2項目について、市長の考えをお伺いしたいと思います。 いよいよ平成23年4月1日より、西海市立病院、養護老人ホーム緑風園特別養護老人ホーム大崎やすらぎ荘の3施設が民間事業者による経営となります。平成22年7月12日、3施設の民間移譲説明会以降、経過説明もないまま今日に至っております。地域の確保がされるものか、市民の皆様が安心して医療が受けられるものか心配でなりません。 そこで、説明会以降の経緯についてお伺いします。 2として、3施設の民間移譲に伴う市職員の異動及び各部署への配置についてお伺いします。 3として、職員任用替え、企業職員から一般職員による定数適正化計画及び西海市職員定数条例との関係がどのようになるものかをお伺いします。 4として、企業職員から一般職員へ任用替えに伴う一般財源に及ぼす影響及び平成23年度人件費削減に向けた具体的な対策があったのかをお伺いします。 2項目めとして、西海市の基幹産業である一次産業、特に農業を取り巻く環境は、農業従事者の高齢化、農業担い手不足、天候不順、そして鳥獣被害等悪化の状況にあります。5か町合併し、立地条件が違う地域に合った農業政策についてお伺いします。 2として、農地の集約化と基盤整備も進んでおりますが、合併以降の田畑の遊休農地化の推移についてお伺いします。 3として、財団法人西海市農業振興公社と市の農業政策とのかかわり合いについてお伺いします。 登壇での質問を終わって、答弁により自席により追質問を行いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中野良雄)  答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中隆一) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。 ただ今の14番議員の質問にお答えをさせていただきます。 まず、1問目でありますが、西海市立病院等の民間移譲についての御質問にお答えをいたします。 まず、1点目の3施設の民間移譲の経緯についてでございますが、市立病院の経営改善につきましては、3年前の平成20年3月26日に西海市医療検討委員会より、病院は存続すべきである。しかし、今までの病院経営では存続できない。存続する場合においては、事業形態の変更を含めた根本的な見直しが必要であるとの答申を市長に提出をいただいておりした。 この答申を受け検討した結果、極めて厳しい市立病院の経営改革のため、公での経営ではなく、民間の経営手法を生かす非公務員型の地方独立行政法人、指定管理者制度の導入並びに民間移譲を念頭において進めるとする基本方針を平成20年7月に策定いたしました。 同年12月の第4回定例議会の行政報告の中で、たとえ民間であっても病院という形態では経営の継続は困難との判断をし、病院を有床診療所化するとともに、介護福祉施設とあわせて、一体的に民間移譲する方針を年度内に決定したい考えが示され、平成21年3月の第1回定例議会において、市立病院、養護老人ホーム特別養護老人ホームをあわせた3施設を社会福祉法人を受け皿として民間移譲し、市立病院は有床診療所の形で開設する方針が表明されましたが、平成21年5月の市長就任後、前市政の基本方針は尊重するが、市民の意見を聞いて慎重に判断したいとの考えから、大島・崎戸地区行政区長会及び地域審議会等で意見を伺うなど、市立病院等の民間移譲についてあらゆる観点から再検証をしてまいりました。その検証の結果、市立病院の患者数の減少、医療提供の質の問題及び医業にかかる経常支出の増大に伴う財政負担累増等、病院経営が危機に瀕している状況において、地域医療を守るためには民営化もやむなしと判断し、受け皿となる事業者の調査を行いました。その調査において、西海市内に社会福祉法人を設立し、24時間体制で往診や訪問看護を実施する在宅療養支援機能などの地域医療の充実や人工透析の新設はもとより、医療行為が可能な介護療養型老人保健施設の新設、有床診療所と特別養護老人ホームなどを複合した新施設建設計画など、地域に立脚した今まで以上に充実した医療が継続的に担保でき、かつ医療、介護、福祉連携したサービスが実行できる事業者を確保できる見通しがついたことから、22年3月の第1回定例議会の施政方針において、平成23年4月1日を目標に、市立病院、特別養護老人ホーム大崎やすらぎ荘及び養護老人ホーム緑風園の3施設を一体的に民間移譲する方針を正式表明いたしました。 方針決定後、直ちに地元の大島・崎戸地区において民間移譲の方針並びに事業計画等の住民説明会を開催し、民間移譲について御理解を頂き、6月21日に西海市施設民間移譲選考委員会に対し、市立病院、大崎やすらぎ荘及び緑風園の3施設一体的な民間移譲について諮問を行い、同月29日に選考委員会から、移譲先として仮称社会福祉法人福医会を可とする旨の答申を受け、7月21日の第2回臨時議会に民間移譲に伴う西海市立病院事業設置等に関する条例等を廃止する条例及び補正予算等の関連議案を上程。可決後、市と社会福祉法人福医会との間で西海市立病院等の移譲等に関する協定書を締結。本年4月1日の3施設移譲に向けた準備作業に入っております。 移譲先である福医会の現在の状況としましては、市立病院入院患者、大崎やすらぎ荘入所者及び緑風園入所者の御家族の皆様に対する説明会も終了し、病院運営に当たる医師を始めとする医療スタッフ並びに介護施設等のスタッフ体制も整い、新生福医会さいかい病院、特別養護老人ホームさいかい及び養護老人ホームさいかいの4月1日開業に向け最終段階に入っていると聞いております。 また、平成24年3月末開業予定の新施設建設工事につきましては、今月中旬に着工する予定で準備作業が進められているところでございます。 移譲後の3施設につきましては、市の移譲条件に基づき、地域に求められる医療、介護、福祉サービスの提供が確実に実施できるものと確信しております。今後も、市といたしまして福医会の施設運営に当たっては、移譲の条件に基づいて事業がなされているかを検証しながら関与してまいりたいと考えております。 次に、2点目の民間移譲に伴う職員の異動及び配置についてでございますが、移譲施設に勤務しております一般行政職員以外の職員で、市の職員として引き続き勤務を希望する職員につきましては、基本的に一般行政職へ任用替えするよう計画しております。現在のところ、その対象は26名を予定しており、その配属先につきましては、保健福祉部を中心とした対象職員の専門的知識を生かすことができる部署や、税や住宅使用料の徴収強化など短期的に成果を上げる必要がある業務のある部署を予定しております。 次に、3点目の定数適正化計画及び西海市職員定数条例との関係についてでございますが、定員適正化計画との関係につきましては、平成23年4月1日時点での職員数を全体で392名と見込んでおり、計画の目標値よりも29名下回る見込みでございます。ただ、普通会計その他の部門だけを見ますと350名で、目標値を15名上回ることとなります。これは、市立病院等の職員を普通会計部門に移行させることから生じる一時的なものでございますので、病院事業部門を除く各部門別の定員管理目標は変更することなく、実現に向けて取り組んでまいります。 また、職員定数条例につきましては、市立病院等の民営化によるものだけではなく、合併以来取り組んできた定員管理の結果により、現状との乖離が大きくなっておりますので、今定例会に改正条例案を上程させていただいております。 次に、4点目の一般財源に及ぼす影響と人件費の削減に向けた具体策についてでございますが、一般財源に及ぼす影響は、任用替えによる人件費の増加を約1億4,800万円と見込んでおります。このため、平成23年度におきましては可能な限り職員の時間外勤務の削減を図るとともに、保健事業における看護師や歯科衛生士等の臨時職員の雇用を抑制し、任用替えの職員で対応するよう努めてまいります。 次に、2問目の西海市の環境及び立地に適合した農業政策についての御質問にお答えいたします。 まず、1点目の農業政策の具体策についてでございますが、本市では畜産、果樹、野菜栽培を中心とした農業が営まれており、県下でも有数な農業地帯となっておりますが、近年の生産物の価格低迷、担い手不足などの影響により農業活力の低下が進んでおります。このような状況の中、農業生産性の更なる向上と経営の安定化を図るため、生産基盤の計画的な整備、活用を行うとともに、付加価値の高い農産物の生産と流通を図るため、補助事業などを活用し支援を行ってまいります。また、法人の農業参入が認められるなど就農への裾野が広がったことから、意欲ある多様な担い手の育成、確保に努めたいと思っております。西海市内には、販売戦略さえ確立すれば全国に誇れる素晴らしい産物がございます。地元農産品にいかに付加価値をつけ、農家所得の向上を図るかが今後の西海市の課題だと思っています。それには各部門ブランド化への取り組みが大変重要だと思っておりますので、今後とも各関係機関と連携を取りながら努力する所存であります。昨年11月に開催しました第1回西海大鍋まつりは、食材を中心とした観光振興につながり、また、直売所を活性化させるための後押しや、現在整備を進めております旧オランダ村からの全国向けの情報発信など、今後の西海市の将来に向けた基礎を着実に築いていると確信をいたしております。 次に、2点目の合併以降、田畑の有休農地化の推移についてでございますが、西海市内の耕作放棄地は、2005年(平成17年)農林業センサスによりまして約1,421ヘクタールとなっており、年々増えているのが現状でございます。特に山間部での耕作放棄地の増加が著しく、その原因は、地理的要因、農家の高齢化、離農等さまざまであると認識しております。西海市では、平成19年度に農業経営基盤強化促進法に基づく要活用農地面積を159ヘクタールといたしておりますが、平成21年に農地法等の改正が施行され、耕作放棄地に関する取り扱いが農業経営基盤強化促進法から農地法へ移行され、耕作放棄地の指導対象が、市が設定した159ヘクタールから、平成20年度に農業委員会が行った耕作放棄地全体調査の結果に基づく849ヘクタールへ拡大されております。これまで同様、中山間地域直接支払制度を活用した地域ごとの農地保全事業を継続して行うとともに、各種補助事業を活用して耕作放棄地の解消に努めたいと考えております。 次に、3点目の財団法人西海市農業振興公社と市農業政策とのかかわりについてでございますが、西海市農業振興公社は、市が今年度農業基盤強化促進法による農地利用集積円滑化団体に指定し、市内における農地利用集積円滑化事業を始め、各種事業を展開しております。特に放棄されました優良農地を借り入れ、農家に貸し出す農地復元管理事業につきましては、年々増加していく耕作放棄地の解消を図るためには大変重要な事業でありますので、今後更に力を入れてまいりたいと存じます。また、農作業の受託や機械の貸し出しなども行っており、市農業政策の一端を担っております。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  どうもありがとうございました。 私の通告の内容で余りにも当初からの経緯の説明を受けましたけど、7月に3施設が民間移譲ということで説明会を受けた、その以降のことがちょっと気がかりであったもんですから、質問事項として申し上げましたが、この7月の説明会以降、担当者であります行政改革担当理事と福医会の方々との話し合いというのが計画的にずっと持たれていたのかなというのが私は一番不安視しておったところなんですが、その状況等の説明をしていただければと思いますけど。 ○議長(中野良雄)  中浦行政改革担当理事。 ◎行政改革担当理事(中浦久幸)  ただ今の御質問にお答えします。 議会から可決をいただいた後、民間移譲に向けて、西海市立病院と民間移譲に関する協定に基づきまして協定書を締結しまして、それ以降、病院の事務手続、特養の関係、養護の関係等について、基本どおり市が標榜した民間移譲のことに向けての要望事項関係等をずっと詰めてまいりまして、あと今現実的にもう移譲先の事務関係についても配慮をする予定になっております。 以上です。 ○議長(中野良雄)  14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  今説明を受けましたが、協定書の締結の月日とか、そういうのを明確に教えていただかないと、できたときにどの状況なのかが今はっきりしませんので、そういうところを含めながら、場所がどこでそういう協議があったのか、そういうところまで含めながら教えていただければと思います。 ○議長(中野良雄)  中浦行政改革担当理事。 ◎行政改革担当理事(中浦久幸)  議会の議決後、協定書は7月23日に締結しております。それで、場所的には本庁でしておりまして、あと市立病院の一室を借りまして、そこに事前準備の職員を福医会から配置されておりますので、そういうところで協議を開始しております。 ただ、ずっと連続的にしておりましたもんですから、その分については日程関係等はちょっと断続的にやったという経緯でございますので、日にちについてはちょっと今手元にないんですけれども、ただ、その中で一番、当初仮称社会福祉法人福医会ということでしておりましたけれども、その定数関係等で県の届け出関係をしましたところ、平成22年11月11日付けをもって法人登記をなされております。平成22年11月11日、社会福祉法人福医会ということで登記が完了しております。完了後、関係施設の病院関係等とか、いろんなところに参りまして協力依頼をしてきた経緯でございます。 ○議長(中野良雄)  14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  市長の答弁の中に、4月1日にはスタートできる、そのような状況になっているということでありますが、その説明会で頂いた受け皿となる病院が業務というですか、診療科目等々に変更がなかったものか、それとか、医療とか介護のスタッフがどのような状況になっているのかですね。 なぜかといいますと、市のそういう専門的な技術を持っておられた方が一般職への任用替えということで、到底福医会のほうも人事的には来ていただけるもんじゃないかなというところでの発想じゃなかったかと思います。その中で26名の方が一般職任用ということで、相当職員の採用関係で苦労されたのじゃなかいかなと思います。そういうところの内容がわかりましたら、詳しく教えていただければと思います。 ○議長(中野良雄)  中浦行政改革担当理事。 ◎行政改革担当理事(中浦久幸)  医療関係につきましては、当初申し上げた事業の計画の段階で申し上げたことと変更ございません。歯科診療を除いて、内科、外科関係、今の眼科、整形外科、リハビリ関係等を継続してやるということで今進めて、医者の確保も手当てもできたところでございます。 改めて、24年3月からの新施設にかかわっての取り組みについても、人工透析関係等については、今の予定ではもう25床程度のベッドを用意してやるということでしておりまして、今月の15日にその新設のことについては入札予定でございます。事業者は10社程度と聞いております。今月の3月15日、10社の入札で新設の建設工事に入るということで今聞いておるところでございます。 それと、施設の職員、3施設、病院が主なんですけれども、新施設の職員として医療技術者関係では看護師関係等の方で8名の方が福医会に残る予定になっております。 以上です。 ○議長(中野良雄)  そのほかのスタッフの方は大体確保できているんですかね。 一瀬副市長。
    ◎副市長(一瀬修治)  昨年の7月にそういう方向が正式に決まりましたもんですから、余すところ半年ちょっとということで、とにかく福医会との事務引き継ぎをまず万全にするということ、それから、4月に向けてのスタッフの充実というのを、これは基本的には福医会のほうが中心にやるわけですけれども、看護師等のそういった医療スタッフが福医会のほうに行く市職員だけでは足らないということで、ハローワーク等を通じまして募集されます。当初はなかなか定数に満たないということで若干心配するところもあったわけでございますけれども、現時点では十分充足するだけのスタッフが集まったという報告を聞いておりまして、4月1日のオープンに向けまして、一応そういった体制につきましては支障がないというふうなことを現在お伺いいたしております。 ○議長(中野良雄)  14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  大半が新たな採用者ということで、西海市内にそういう看護師さん等の資格を持った方がたくさんいらっしゃれば一番よかったと思いますが、その状況がわかりませんけど、そうなりますと、職員の方、その福医会さいかい病院ですか、ここ関係に勤められる職員の方がどうしても地元に居住したいと、そういうお話等があって、それは市のほうに住居の相談とかなんかがあったものかどうかですね。それのほかに、なくても、福医会のほうにそういう準備ができたものかどうかというのをお聞きしたいと思います。 ○議長(中野良雄)  一瀬副市長。 ◎副市長(一瀬修治)  スタッフを集める場合にやっぱり一番基本といいますか、問題となるのはそういった住居の確保でございます。そういったことも含めまして、前議会で市営住宅の3階、4階、単身者が入りやすいような条例改正をお願いいたしました。こういうことで、そういった住環境の整備というのは、そういった民間に向けての側面もありまして、一応市段階でできるということは整備をしたところでございまして、現在のところ、そういった具体的な支障があるということはお伺いしておりませんので、大体充足しているのではないかというふうに判断いたしております。 ○議長(中野良雄)  14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  副市長のほうから雇用促進住宅の上部のほうを単身ということで今お聞きしまして、市営住宅の入居の申し込みというのと、ここの開設の時期が私は相当ずれが出てくるんじゃないかと思いますけど、4月1日からそこに居住をされるような特別な措置なんかがされたものかどうか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(中野良雄)  山崎建設水道部長。 ◎建設水道部長(山崎琢磨)  3月5日発行の3月号の広報に掲載をいたしまして、既に募集を始めておりますけれども、一応3月15日が締め切りだったと思います。それ以降、入居に対する審査を行いまして、問題がなければ、3月末までには入居できるように手続きを済ませ、その分につきましては日割りで家賃をいただいて入居できるような体制を整えております。 以上です。 ○議長(中野良雄)  14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  この一つの西海市の初めての大きな行財政改革の事業でありますので、支障がないように、市のほうも十分そういう措置等をスムーズに考えていただきたいというふうに思います。 2番目の各部署の配置についてなんですが、途中で23年1月20日現在ということで民間移譲に伴う職員の任用替えの予定ということで頂いていますが、最終のところを教えていただきたいと思います。医師とか放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、歯科とか栄養士、看護師、准看護師相当がありますので、その26名という方がどの職名に当たる方なのかを教えていただきたいと思います。 ○議長(中野良雄)  中浦行政改革担当理事。 ◎行政改革担当理事(中浦久幸)  御質問にお答えします。 先ほど答弁に申しましたように、市長の答弁にありましたように、大体保健福祉部関係を中心として配属する予定で、任用替え関係についても課員という形でそれぞれの職場に配置する予定にしております。また医師関係については、丸尾先生が職員として残る予定でございますので、丸尾医師については雪浦診療所という形で配属を考えております。 職種の内訳としましては、医療の2種が8名、医療職3種が12名、労務職が7名ということになっております。そういうことで職種はなっております。 ○議長(中野良雄)  竹口総務部長。 ◎総務部長(竹口一幸)  この一般職への任用替えの職員の内訳につきましては、今度、明日10日に全員協議会を行革プランとあわせたところで説明をさせてもらうように予定しておるところでございます。その中で数字的なものをきちんとしたものでお示ししたいと考えておるところです。非常にいろんな部署にまたがって職員がおりますので、その中で具体的な御説明をさせてもらおうかということで、一覧表等を示しながら説明させていただこうかと思っているんですけれども、それで御了解できればさせていただきたいと思います。 ○議長(中野良雄)  井田議員、いいですか。 14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  わかりました。私がちょっと気になったものが、せっかくの資格を持っていらっしゃる方が、一般職として西海市に残るということは本人の不利益にならないのかなという、そういう考えがあったわけですね。臨床検査技師とか、理学療法士とか、はっきり言って一般職に向かないような特殊な資格を持たれた方々が西海市の職員としてどのような業務に携わるのかですね。本人も本当に満足されないんじゃないかなという点がありましたもんですから、どのようになっているかをちょっとお聞きしたかったわけです。明日で結構です。 ほかに、主に看護師、准看護師、介護士の皆さん方が、今の市長の説明では、福祉関係等々で今順次雇用されている方を、一応もうやめていただいて、そこにというお話がありましたが、診療所にも看護師さんが臨時で入られておると思います。島も含めてですね。そういうところの配置替えができたものかどうかということをちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  基本的には任用替えでありますので、一般吏員として、26名の方々には他の一般職員と全く同じ職種で頑張っていただく以外になかろうということですけれども、ただ、申しましたように、保健福祉部関係は即専門職を活用したお仕事ができるということもございますし、現に臨時の職員さん方も多く採用させていただいておるわけでありますけれども、そういった方々にも当然これは配慮しなきゃなりませんけれども、なるべく今の職種を生かせるところが一番これは御本人にとってもいいわけでありまして、そういう配慮は当然させていただきますけれども、ただ、一般職員としてこれから一挙にいかなくても、行政事務のまず起案から作成ができるように、初歩的な一般事務の習得を並行してやっぱりやっていただく、こういうことは十分皆さん方にも了解をしていただきまして今回の任用替えという形になったわけであります。医療職で採用されて、定年までそこを天職として働いていただくつもりで仕事についておられた職員の皆さん方には、今回の民間移譲という形で大変多大な御迷惑をかける形になったわけですけれども、それはもう私どもとしても申しわけないと思っておりますが、結果といたしましては、新たな職場で一日も早くそういう事務事業を身につけられまして、他の職員と同等の仕事が早くできるように努力をしていただきたいと思っております。 診療所の看護師さんたちにつきましては、これはそこにその人たちを配置替えするということはまず考えておりません。どうしても診療所の看護師さんたちが緊急やむを得ずして不足するという場合は、当然それはそういうのを優先的に採用することがあり得ますけれども、今のところ診療所の職員さんと交代をさせるとかなんとか、そういう考え方は今のところは考えておりません。 ○議長(中野良雄)  臨時職員の場合は。診療所の臨時職員。 竹口総務部長。 ◎総務部長(竹口一幸)  診療所等におきまして、現在、非常勤、臨時で看護師さんとして勤務していただいている方がいらっしゃるんですけれども、民間になったから新しい他の職員をそこに置いてということは23年度中は検討はいたしておりません。1年間だけ猶予を置きまして、検討しながら配置をしていきたいと思います。 ○議長(中野良雄)  14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  市長の答弁で内容はわかっておりましたが、部長がもっと詳しく教えていただきましたけど、そういうことで、一つの行財政改革という捉え方をしていくならば、非常勤で働いていらっしゃる方に本当申しわけないと思いますが、やっぱり1年1年の任用でありますので、市の情勢等も考えていただけば、自分たちと同じような資格を持った方が今ちょっと余っているなということを考えていただけば1年の猶予ぐらいはいいかもしれませんけど、今後はそういったことで、きちっとその人たちが働きがいのある職場ですから、配置替え等も検討をしていただいてお願いしたいと思います。 そこで新しく採用された新規の職員でありませんので、今後、任用替えされる方が非常に自分たちのプライドというですか、それもありますので、その点を十分に配意していただきまして、先ほど住宅の徴収とかいう話がぽっとしましたが、それも当初からどうかなと。本人が納得してやっていただけば、そういうことも適材適所でいいのかなと思いますが、できましたら、新入社員であるというような認識の中でこの1年間ぐらいは付き合いをしていただいて、その方が本当に西海市の職員として残ってよかったと思うような周りの配慮というのが必要になってくるんじゃないかなと思いますが、十分そういうところも留意をしていただいてお願いしておきたいと思います。 もう時間がありませんので、2項目めに入りたいと思います。 農業が非常に今、従事者も高齢化になったり、担い手不足になったりという、西海市の基幹産業であると言いながら、非常にこれでいいのかなという思いがしてなりません。農地の集約化ができる、そういう広範囲なところの遊休地というのは復元が可能であると思いますが、本当に先人の方が山を切り開いて段々畑で畑をつくって、そこに芋を植えてという、戦前から戦後にかけたそういう一つの財産と思うわけですね。そういうところが非常に今荒廃地になってしまっていますが、本当に西海市としてそういうところが何らかの形で復元というですか、ができないものか。昨日の8番の吉田議員の答弁でもそういう一つのブルーベリーであったり、オリーブであったりという話が出ておりましたが、そういうところを活用して何か一つの政策、中山間地域での特産品づくりというのが農業政策の中にないものか、部長にお聞きしたいかな、お願いしたいと思います。 ○議長(中野良雄)  松永産業振興部長。 ◎産業振興部長(松永勝之輔)  今議員の御指摘のとおり、西海市内の耕作放棄地の現状としましては、やはり条件不利地がほとんどでございまして、私たちも昨日のオリーブについても同じなんですけど、遊休農地がないかというふうな御相談を受けるわけですけど、その中の条件としてまとまったところ、例えば1ヘクタールぐらい集約できたところという条件が必ずつきますので、なかなか難しいというふうなことが現状でございます。それを解消していくためには、幾らかの狭地直し等もやりながら、補助事業でやりながら有効活用を図っていかなくてはならないと。 それと、農業委員会の調査の中で、今後も農地としては再生できないというところは農業委員会が指導を行うようになっておりますので、あとは植林等をやるとか、有益木を植えるとかという指導を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(中野良雄)  14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  一つの規則とか、そういうとにこだわっておったらなかなか発展していかないと思いますが、昨日も市長の答弁の中に、大分で「梅を植えてハワイに行こう」という話もあっておりますが、そういうところの一つの普及に材料費等の補助ですね、重機代ぐらいの補助をしていただいて、梅とかクリとか、そういうのを1年、西海市のそういう一般の野菜等の耕作に不適な地域場所での栽培とかを考えられないものか。 それと農業公社をひっかけたわけは、実験農場はもちろんですけど、ここに農産品の加工場もあるわけですね。ここでいろんなそういう加工品の研究とか開発をやりながら、西海市でそういう一般の畑等にならないところで栽培できる樹木等からとれる実によって、そういうブランド製品ができないか、研究等ができないか、ちょっとそこもお尋ねしたいと思います。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  具体的には担当部長のほうからあとでまた答えていただきますけれども、14番議員のおっしゃられておる意味はもう痛いほどよくわかります。ただ、西海市が抱えている一次産業の農林水産業、これが元気が出てこなければ、これはもう製造業だけ、基幹産業、大島造船、ダイヤソルト、電発とありますけれども、とてもじゃありませんけれども、こういった製造業だけでは西海市の将来は大変厳しいということになります。ましてや、今、現状、人口減少は既にこの一次産業部門の若い人材が出ていってしまっておるわけですので、何とか一挙に効果を求めることは厳しいかもしれませんけれども、将来ともにやっぱりこうした人材をしっかり今の段階から確保していく。それはこの一次産業に将来のめどが、希望が持たれなければやはり子どもたちは育たんだろうと思うわけであります。 昨日もお話をしましたけれども、いわゆる耕作放棄地化しておる、また遊休農地も含めた、この里山を含めた一帯のやはり再整備といいますか、再開発、こういうことに意欲を持って取り組める農家の方々をやはり育成していかにゃいかんだろうと思います。そのためには、まずは行政がしっかりした政策を打ち出すと。その政策に市民の皆さん方に理解をしていただいて、そして市民力と行政力を一緒になって、市民協働のまちづくりというものの実現にやっぱり努力していかにゃいかんだろう、この基本的な考え方を今度の施政方針でも申し上げてまいりました。 特に私どもが今、市のさいかい力創造部を中心に企画をいたしておりますのはいわゆるさとやまイニシアティブの構想であります。これは、この考え方は県のほうにも申請をいたしまして、県の「がんばらんば長崎」地域づくり支援事業交付金を少しでも頂いて、何とかこの事業を効果的に実現できないか、昨日、そのプレゼンテーションがあったところであります。非常に期待が持てますし、仮に県の補助金が頂けなくても、これは西海市として絶対やらにゃいかんと、今後の西海市の一次産業をこのまま衰退させちゃいかんと、このように考えておりますので、まずはいろんな付加価値をつけて、やはり農家の所得を少しでも上げられるように、そういう方向にこの事業をつなげていかんばいかんだろうと思っております。 並行いたしまして、作物のブランド化もそうですけれども、この前、その国際シンポジウムがあった折にも、日田の大山町の緒方先生もおっしゃっておられましたように、やはり「梅を植えてハワイへ行こう」という合い言葉で、そして人材がずうっと育成されてきておるわけですね。しかも、短期的な発想じゃなくて、やはり長期にわたるそういう政策の継続性といいますか、これも行政が施策を打ち出して、市民がそれに乗っかって協働してやった成功例なんですよね。やはりこうした先進地の成功例も十分学びながら、西海市として全く同じような形にはなれんと思いますけれども、そういう努力をしていく必要があろうと考えておるところであります。 ○議長(中野良雄)  松永産業振興部長。 ◎産業振興部長(松永勝之輔)  今の市長にありました詳細についてですけど、耕作放棄地の解消につきましては、長崎県の解消5か年計画、これは受益者は5パーセント負担、それから、市の単独補助で2分の1ないし3分の1の伐採、伐根の補助がございます。それから、苗木等の補助につきましては、昨日も申し上げましたとおり、ミカン、ビワ、ブドウ、ブルーベリー、カキ、梅等の苗木の3分の1補助がございます。それから、商品化の補助につきましては、本年度取り組んでおりますコラボ事業の中で、平成23年度につきましては6次産業化を目指す組織に補助を行うということで当初予算に計上しております。 以上です。 ○議長(中野良雄)  14番、井田議員。 ◆14番(井田利定)  あと1点ですので。 最終的に、この西海市の農業振興公社、これをもう少し充実していただいて、そこである程度西海市の農業政策ができる、そういう一つの部署として、今の農林課はその他の事業で相当もう忙しいと思います。特にこの農林課の中に西海市農業振興公社も入っておる状況でありまして、今の状態で事業内容を見れば、もう直営で農林課でやる事業を、ちょこっと名前がついた西海市農業振興公社というところがやっているという状況でありますので、西海市農業公社の職員を充実させて、そちらのほうで西海市の農業政策というのを研究から開発から、そういうところをやっていただければと思いますが、市長、簡単でよかです。もう私は10分で終わる約束をしていますので。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  はい、もう全くそのとおりで、私も、これは市長が農業振興公社の理事長を兼ねておるわけですね。いつも決裁文書に印鑑を押すとき、これでよかとかなと自問自答しながら決裁をしております。おっしゃられておる意味は、14番議員は議選の監査委員でもあられますし、言いたいことはまだほかにもあっちゃないかなと思っておりますが、当然そのことも含めて、部局、検討会議もさせていただいております。より効果的な農業振興公社の機能が発揮できるように、役職の問題も含めて、どうしたほうが農業振興公社が光輝く公社として今後続けていくことができるか、さらに検討させていただきたいと思っております。(「ありがとうございます。終わります」の声あり) ○議長(中野良雄)  これで井田利定議員の一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。     午前10時52分 休憩     午前11時0分 再開 ○議長(中野良雄)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、7番、平野直幸議員の質問を許可します。 7番、平野直幸議員。 なお、平野直幸議員の一般質問において、会議規則第148条の規定により、資料の配付を許可していますので、報告します。 ◆7番(平野直幸) 〔登壇〕 皆さん、こんにちは。 一般質問をさせていただきます7番議員の平野直幸でございます。 私は、通告に従いまして、早速質問に入らさせていただきますけれども、1項目めは、七ツ釜鍾乳洞公園一帯の再生についてでございます。 この公園一帯は、御高承のとおり、太古の時代に地底が隆起をし、それが自然のまま今日まで大きな開発もなくて残っております。そのあかしが代表的なものとして洞窟であり、鍾乳洞であり、奇岩であり、あるいは藻の化石群というふうな状況等々になっております。これは我が国でも大変貴重とされ、その道の専門家や研究家は自然的な保存を提唱され、旧町時代においてもその方針は大事にされてまいりました。また、観光に訪れる方々には涼やその一帯の香りを求めて、体験とあわせて、古代の海底の神秘に触れる散策ではいやしの空間として好評でもあります。 しかし、西海楽園が休止された今日では、ホテル側は廃墟の様相に近く、鍾乳洞への観光客は限定的にはありますものの、かつてのにぎわいとは想像できないほど閑散とした状況が今日の姿であります。 つい先般、2月6日、13日、2日間にかけて、観光協会の呼びかけで公園清掃の草刈り奉仕作業が実施をされました。そのときにお話を聞きますと、西海市のシルバー人材センターでも奉仕作業が計画をされているとかお伺いをいたしました。少し郷土の再生への動きが芽生えてきたような感じが私はいたしております。チャンスは早々に見出すことができません。このような動きと市長の施政方針にございます地域再生にとってまさに時期到来、施策にマッチングしているんではないかというふうに思っております。これから鍾乳洞前の再整備を図り、自然公園にこだわった自然滞在型観光政策との構築するになり得る場所と私は信じます。 市民を巻き込んだ政策化に向け、次の3点を提案いたします。 1点は、観光ホテルの敷地一帯の公有地化、公共用地として買収をする意味でございます。計画はできないか。 2点目は、観光ホテル本館の解体事業への支援はできないか。 3点目は、里山ボランティア制度と鍾乳洞に無料で入れるという、そういう制度の創設はできないでしょうかということであります。 大きく2項目めに入ります。 江島・平島の振興策についてであります。 島民の方々は、西海市の集落支援員制度の発足によりまして、海産物を始め、島の特産振興策への望み、さらには、住民同士のコミュニティー等支え合い運動の高まりなど、振興策に期待をしてきたというふうに思っております。島の自立、活性化には事業の開拓と動機づけ、それと、やる気の持続が重要であります。そのためには人材の投入と事業起こしが必要と私は思います。幸いにして、農産物の付加価値を上げる産業として焼酎という特産品が西海市にあります。市内での原料確保は不足気味というふうに伺っております。 そこで、島での芋の栽培に着目してどうだろうかというふうな観点から、島おこしと焼酎原料の地産地消としての次の点について提案をいたします。 1点目、まず、集落支援員制度を正規職員化として見直してはどうかという点であります。 2点目は、芋の焼酎会社と連携をした栽培、この連携の推進はどうかということであります。 3点目は、23年度におきます江島・平島、この自活には何を計画しているかということをお尋ねいたします。 登壇での御質問は以上でございます。 自席から追質問をいたします。 ○議長(中野良雄)  答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中隆一) 〔登壇〕 ただ今の7番議員の1問目、七ツ釜鍾乳洞公園一帯の再生についての御質問にお答えをさせていただきます。 まず、1点目の観光ホテル敷地一帯の公有化はできないかについてでございますが、現在、観光ホテルの土地を除く建物につきましては市に寄附の申し出があっており、民間利用を中心に利活用の検討をいたしておりますが、なかなか進んでいないのが現状であります。 御承知のとおり、七ツ釜鍾乳洞とその一帯は国指定の天然記念物区域に指定され、また、西彼杵半島県立公園地域でもあり、県の希少野生動植物に指定されているナナツガママンネングサなどが生育する国内でも誇れる地域資源となっております。また、隆起した石灰岩の景観は貴重な財産だと思っております。 御質問の公有化計画につきましては、自然公園を含めた七ツ釜鍾乳洞一帯の構想を今後検討してまいりたいと考えております。 次に、2点目の観光ホテル本館の解体事業の支援はどうかについてでございますが、長崎県内の市町では、公園等に土地を寄附していただくことを条件に古い家屋などを撤去されている自治体もございますが、建物の解体にも多額の費用が生じることから、行政としても対応できない状況ですので、将来的な構想を判断した上で検討が必要ではないかというふうに思っております。 次に、3点目の里山ボランティア制度と入洞無料招待制度の創設はどうかについてでございますが、西海市におきましては、七ツ釜鍾乳洞一帯に限らず、幾つかの景勝地を有しております。市の公園につきましては指定管理者が選定をされ、適正な管理が行われているところでございますが、その他の景勝地につきましては、地域住民の方による奉仕作業等に任せられているのが現状であります。ただし、奉仕作業も高齢化や若者の減少などで継続が厳しい状況となっているところもございます。 そういった現状を踏まえ、現在、西海市が進めております市民協働事業の推進の中で、幾つかの景勝地を選定し、適正に管理するため里山ボランティア制度を検討したらどうかとの御意見もいただいております。また、2月6日、13日には、私も参加をさせていただきましたが、西海楽園のツツジや景観を守ろうと西海町中浦郷や観光協会を中心として除草作業が行われました。こういった取り組みを参考にしながら、市民協働の中で里山を守る方法について検討してまいりたいと思います。 また、入洞無料招待制度の創設につきましても、ボランティア作業のお礼の意味合いもあるかと思われますが、他の施設との関連もありますので、観光協会や関係機関と市民協働を進める中で協議していきたいと考えております。 次に、2問目の江島・平島の振興策についての御質問にお答えいたします。 まず、1点目の嘱託による集落支援員を正規の職員化できないかについての見通しについてをお尋ねなされました。 集落支援員制度は、過疎化や高齢化が進む集落対策として平成22年10月から制度がスタートをいたしております。現在、大島町大島地区と西海町水浦地区に2名の集落支援員を設置し、集落の現状把握など活動を実施いたしておりますが、設置希望がありました崎戸町江島につきましては、集落支援員の希望者が見つからず、設置にいまだ至っておりません。 ただ、この集落支援員制度は、あくまで集落の活性化に向けた支援計画の検討や実践を支援するものであり、集落の恒久的な支援員ではないと位置づけいたしております。支援計画が軌道に乗り、地域が自立するまでが集落支援員の役割と考えておりますので、定員適正化計画も踏まえ、正規職員化は考えておりません。 次に、2点目の芋の栽培と焼酎会社との連携の推進はどうかについてでございますが、市内の醸造会社に打診いたしましたところ、島であっても芋をつくられる農家などがおられれば契約栽培で納入が可能との返事をいただいております。今後、農地の整備やイノシシ対策、収益性などの課題もありますので、関係機関や地元と協議しながら可能性を検討してまいります。 次に、3点目の平成23年度で島の自活に何を計画しているかでありますが、島は過疎化、高齢化により65歳以上の人口比率が59パーセントを超えています。その影響が日常生活等に忍び寄る中で、西海市としましても、行政内で離島振興対策会議を開催するなど協議を進めておりますが、これといった特効薬を見つけきらずにおります。今後、江島集落支援員の設置や職員にも島民から喜ばれる独自の行政サービスができないか検討させるなど、できることから対応を進めてまいりたいと考えております。 なお、地域における自活のためには、その地域に住まわれておられる方々がどのような思いの中で自活をしていこうとされているのかを踏まえ、地域、行政、団体、個人が役割分担をすることが重要ではないかと考えております。平成23年度におきましては、市長特別枠の新規事業といたしまして、「島民が安心して老後を暮らせる島づくり」と題しまして、3か年計画でスタートをいたします。初年度は、島内の住民を中心に、行政関係部署、団体で構成するワーキンググループを結成し、島民のニーズにこたえる支援事業計画を策定するよう予定いたしております。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  それでは、順を追って詰めてまいりたいというふうに思っております。 副市長、さとやまイニシアティブで、昨日、県に行かれて御苦労さまでした。第1回目ヒアリングの感想はいかがでございましたか。 ○議長(中野良雄)  一瀬副市長。 ◎副市長(一瀬修治)  昨日は皆様方の御了解を得て、本会議を欠席して行かさせていただきました。その状況を御説明いたします。 「がんばらんば長崎」地域づくり支援事業というのは、御承知のとおり、中村知事の一つの大きな目玉として打ち上げられているところでございます。お伺いするところによりますと、32件の応募がございました。昨日はその中からベスト6といいますか、6件が最終選考に残ったということで、その6件に西海市の分も残りまして、昨日はそういったプレゼンテーションに参加したということでございます。7名の民間の委員の方々からいろいろ御質問を受けましたけれども、これの最終的な決定は今月の中、下旬になされるということでございます。 これまでの県庁内の評価を実は取材いたしましたところ、この残った6件の中でもかなり高い評価を頂いておるという感触もいただきました。そういうことで、さとやまイニシアティブという、言ってみれば、正に今日的な切り口でもって西海市の振興を図るというふうな地域振興対策でございますので、昨日は担当のほうから極めて熱意のこもったプレゼンテーションをいたしましたので、十分な御理解を得たんではなかろうかと思っております。 先ほど市長も申し上げましたように、仮にこれが県の補助金の対象にならなくても、これはやはりこれからの西海市の行くべき大きな指針として、新年度になりましたらプロジェクトチームでも発足させまして、具体的にどうすべきかという検討に入りたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  ありがとうございます。 副市長、昨日行かれて、ただ今のような状況だった。私、一般質問してよかったな、これも一つのチャンスだというふうに思っております。 さとやまイニシアティブ自体は、発想は国が一つの考え方ということで推進事業を出してきたわけですけれども、それをいかに本市に合わせた形でこれから活性化に向けての取り組みを政策化するか、構築するかというところのアイデアがいかに今これが入っていくかということだと思います。 そこで、観光協会も絞り込み方として、今、七ツ釜鍾乳洞一帯は一つの絞り込み方としては代表作の位置にしておるだろうと思うんですね。それが2月のボランティア清掃作業に取っかかりが出てきたのではないかと、私はこう理解しております。なぜかというと、やはり西海楽園が行き詰まってから以降、非常に荒れてきた。あれだけの景観的に素晴らしいという評価を受けながら荒れてきたと、誰も何もせずに見過ごしてきた。これでこのままいいのかというのが、つまり、観光を主眼に考えている協会の思いだったろうと思っています。そこに地元の中浦郷の人たち、あるいは太田和郷の人たち、あるいは広く周りの人たちに呼びかけ、ひいては市役所、市長を始め、市職員の方々も時間があられる方、うちの議長もお見えになった。そういう思い思いがいかに盛り上がっていくかというところとテーマと合致したところにイニシアティブが構築されるだろうと思っています。 県の採択は本当に厳しい選考になるだろうと思いますけれども、しかし、少なくともベスト6のところには今おるという状況からいきますと、大変評価としてはありがたいし、これは行政としても観光協会などと一緒になって進めていただきたいと思います。 私も絞り込みます。鍾乳洞に絞り込みます。鍾乳洞が今約3万人観光客の方がいらっしゃるんですが、国道202号線から大瀬戸方面から行ったとします。そうすると、最初に視界に入ってくるのは、ミスズライフさんに今度売りました。売って工場が建ちます。そこが視界にがーんと入るんですよ。ここが、じゃあ、その方角から来た観光客の知らない方々ですよ、が来たときには、視界とすれば、えっ、そんなに素晴らしい鍾乳洞、そういう公園一帯はここにあるのというのがぐうっとブレーキを踏まないといわゆる臨場的には出てこない。そうすると、逆に太田和、大島方面から来た方たちは、一つのカーブをがっとくみますと、右に田園が入ってき、左に少し自然が見えてきます。したがって、あの一帯の懐というのは、北側から来た人たちは大体見えるんですけれども、南側から上がってきたところ、西側から上がったところは非常に見にくいという部分が今は形づくられつつ、そういうのがあります。やっぱりこれはしっかりとそういうのを整備しながら図っていかなきゃいかんということであります。じゃあ、それを市道を中に入っていきますよ。鍾乳洞のほうに入っていったときに、私が申し上げるのは、今のいわゆる観光ホテルがあったところの一帯が、非常にこれからは何とかならんかというのが思いであります。 ミスズライフさんが購入をして今整備しているところが、あそこが約1万6,000平米ちょっと上回ったところでございましたね。3,800万円を超える金額ぐらいでミスズライフさんに買っていただきました。それまでは、あそこを一応旧町時代は一つの公園をテーマにした土地として、土地開発公社等の資金を使って一旦行政の土地として買収をしておる。今回、民間に売却をしたという形の状況になっています。したがって、そういう財の一部を充てながらでも、まず、今の市道の、鍾乳洞前の観光ホテルを中心とした市道とあの鍾乳洞の川との、あの広場だけで地積がおよそ8,300平米ぐらいあります。それと、全部これを宅地とした場合、鑑定価格は平米単価5,180円だというふうにお伺いをしています。ざっと4,300万円ぐらいの土地の値段が、ひとり歩きしたらいかんですから、ざっとそういうものが出ています。こういう構想の中で土地の購入を先にするということは、市長どうでしょうか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  七ツ釜鍾乳洞、国指定の鍾乳洞一帯の景観、さらには、3,500万年太古の昔、いわゆる海の底から隆起して、ああいう独特のですね、秋吉台とは全く異にする石灰岩層の隆起を見ておるわけであります。しかも、この一帯には石灰岩層でないと生息しないナナツガママンネングサを始めとした日本でここだけしか生息していない植物があるわけですね。3種類あります。それがどこに生えているかは私も聞きもしませんでしたし、学者の人たちに教えてもいただいておりません。あることは間違いありません。写真では見せていただきました。この前、2月のいわゆるボランティア、地元の方と市役所の職員、地域の方、観光協会の方々との清掃作業の折にもそれらしき植物がですね、私自身、もう草も払いながらその確認作業もしましたので、似たような植物があります。非常に西海市が希少野生動植物の保存地域指定を受けた唯一の場所であります。しかも、ただ単なる石灰岩というんじゃなくて、藻の化石、二枚貝の化石、また、日本ではここともう1か所、佐賀県にももちろんあります。いわゆるペンギンモドキがですね、それも1種類じゃありません。あの一帯には、この外海地区には、大瀬戸から崎戸、大島までこのペンギンモドキの化石の発掘事例があるわけですけれども、特にあの中浦地区には、これが目に触れて見ることができます。これも、あそこの何といいますか、ミスズライフの問題でボーリング調査をする中で、それを学者の方から私も見せていただきました。これは、もともと私はこの鍾乳洞一帯の景観にはほれぼれしておりましたし、私のブログの中にもこのことをまず上げさせていただいております。この保存には、これはもう地域の方々は当然でありますけれども、かつての西海町のころからやはり保存をしていくと、もう従前からのそういう姿勢がいまだに残っておるわけでして、今、7番議員がおっしゃられたとおりかと思っております。私どもとしましても、あの七ツ釜鍾乳洞一帯ににぎわいをつくり出すと、人の往来をやはりつくっていくと、そして地域の再生、活性化につなげていくという考え方をしっかり踏まえた上で、今、平野議員の提案につきまして耳を傾けさせていただいたわけでありますけれども。 さて、土地の購入につきましては、これは今までも何回となく検討をされたことであります。これは旧西海楽園が建っておる建物の敷地内はほとんど民有地であります。西海楽園も借用をされておった場所でありまして、これには複数の地権者がおられます。これを市が買って、そして、市としてあそこを現在までのホテルの建物を含めて再整備していくということにつきましては、非常に気持ちとしては私も同感でありますけれども、非常に財政の問題、そしてその後の運営をどうするのか、こういったものが明確になっていない今の段階で土地を買収していくということについては、私はかなりの無理があるのではないかなと、このように考えておるわけであります。 しかし、できますれば、民間主導であれをもう一回息を吹き返すことはできないか、いろんな角度からいろんな御意見もいただいておりますし、また、そういった民間事業者の方々のお話もオファーもあっておるわけでありますが、何といいましても障害になるのが旧ホテルであります。旧ホテルをまずはあのまま使えない。相当の耐震補強しなければ使えない。むしろ耐震補強するほどならば、もう解体したほうがいいという結論になるだろうと思います。これを解体するにしてもはした金ではできない。数千万円の費用がかかると。こうなりますと、ついついちゅうちょしてしまうというのが現状じゃないかなと思っておるわけですね。 したがいまして、7番議員のおっしゃられた意味はよくわかりますし、私どもとしましても、ミスズライフがあそこに誘致が決まりまして、あの一帯ににぎわいが今まで以上に出てくるだろうと思います。また、そういう中で関連したいろんなあの建物の活用というものも私は浮上してくる可能性が十分あります。したがって、こういった今後の推移を十分図りながら、行政としてどういう手立てが必要か、これも真剣に考えてまいりたいと思っております。したがって、私はあそこも地域再生のかなめだと思っておりますし、特に中浦には中浦ジュリアンという非常に日本の西洋文化を伝承した唯一の方が出た生誕の地でもありますので、こういったものとうまくつなげて、これからの地域の再生に真剣に取り組んでまいりたいと思っておる次第であります。 ちょっと長くなりました。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  私は土地の値段まで示してお話をさせていただいたんですが、先ほど、つまり、あの公園を含めて構想を練っていきたいというお話が当初の答弁でございました。その中にまず鍾乳洞の公園の前の広場を確保しないと、全体像の拠点的な構想はやっぱりつくりづらいと思います。そういう面では、ホテルも確かに今は課題です。今、もう老朽化しています。ですから、お話によりますと、ホテルについては解体費用約1,000万円というお話を伺っております。解体をした後、処分をしなきゃならない費用が出てまいりますけれども、そのあたりについては西海楽園の更生者あたりとも十分協議をする余地もあるような伺いをしておりますので、問題は、そこに1,000万円いる。8,000平米程度の土地購入に4,300万円いる。このところ、5,300万円程度の支出のいわゆる総額の中で、ミスズライフに売った8,300万円の土地代を考えた場合、差し引き約2,000万円弱の、要するに、過疎の観光地を再興させるという事業費の充て方は多額ではないというふうに私は思います。 私はもう一度聞きます。ぜひ構想の中にホテルを解体し、再整備をしていく。あの一帯というのは、土地をやっぱり市有地化していって公園的なものに再度つくり上げていく、そういうつくりをしていくという思いを構想のテーマをお考えいただきたいと思うんですけれども、市長どうでしょうか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  議員の熱意はよくわかりますし、今までもそういう方向も含めて検討されてきておるわけですね。今、概算、解体費用から土地の買収費、処分のあり方、小嶋産業さんが請け負う、もちろん財産でありますし、これ第三セクター的なものも入っておりますので、そういう話もありましたけれども、そういう問題も含めて、冒頭の答弁にもありましたように、西海市内の全体的な位置づけの中で、これをどう解決を図っていくかという視点も含めて検討させていただきたいと思っております。せっかくの一般質問での御提案でありますので、真摯に受けとめて含めさせていただきまして、先ほど言いましたように、ただ自然景観を残していくと同時に、あの一帯のそういった化石群等の評価、これは世界的にも非常に価値のある地形でございますし、また地質でもありますので、ぜひ前向きなそういう考え方に立って努力をさせていただきたい。 本日におきましては、そういう御答弁にとどめさせていただきたいと思っております。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  答弁自体の中では、構想の中で御検討というところまで余りこう、少しはあったようですけれども、ぜひとも地域の均衡ある発展という思いも私は思っております。それは、やはり大瀬戸から西海に向けてのこの路線での観光の誘導というふうなことを考えれば、やはり長崎のお客様の行き帰りをここで集客すると、ここ辺りであれば、ぜひ西海の地域の今の課題についてはリニューアル化することについて入り込み客の増を図れるという思いがするわけでありますから、そういう意味では、西海町の旧町の住民の方々も何とかできんかというふうにいつも語っているテーマであります。ぜひ今度の23年度の市長が出席する市政懇談会の折にでも、そのあたりはぜひ吸収をしていただきたい。私が勝手に単なる思いつきで言っているわけじゃありません。住民の声を十分聞きながら、今、代弁させていただいておりますので、均衡ある発展、そして再生にいくようなことで御努力をいただきたいと思います。 大きく1番目はそういう形で終わりますけれども、一つだけ、ボランティアの入洞料無料の招待に絡み、これは仕掛け方だというふうに思っております。感謝の意を含めて、あるいは鍾乳洞に3万人入っておりますけれども、ボランティアの人たちがそこに応援に来ている人たち、草刈り清掃をする、花植えをする、そういう人たちに夏の涼しいときに来てくださいよとやると、家族連れで来る。そこに実際はお金の入洞の金額には当てはまらないにしても、入洞者が500人でも増えれば、3万来ておれば3万500人、こういう人数にカウントできると思うんです。そこらあたりも働きかけとして、誘導策として、これはぜひ観光協会と担当部局について進めていただきたいと要望しておきます。 江島・平島に入ります。 まず、嘱託員が大島に1名、西海に1名、今、2名配置をしておられるということですが、今、2名配置したときに月々幾らお手当は出されているんですかね。1名単位で結構です。 ○議長(中野良雄)  葉山さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(葉山千年)  現在、地域支援員につきましては2名採用しているわけですが、まだ途中でございまして、1か月丸々払ったというのはございませんけれども、1日当たりの報酬といいますか、6,800円でしたか、それで、日にちを計算して支出するということにいたしております。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  いや、実績で結構です。1人の方、もう払った分の、一番多く出たマックスで結構ですから、握っていませんか。 ○議長(中野良雄)  葉山さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(葉山千年)  今ちょっと資料が手元にございませんので、調査をして報告いたします。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  単価は条例に規定をされておりますので、単価は6,700円ですね。4時間以上ということですね。 私は集落支援員制度の市の狙いはいいとしても、その全体像の中に謝金としてお支払いをする、その支援者に対するお金の金額が低過ぎると思うんですよ。やはり生活をかけてそこに飛び込んでやろうという意欲があっても、その保障的なものがないとなかなかそこの意欲までいかないという思いがいたします。したがって、例えば6,700円で20日気張ったときに、もうさっと出るわけですね。これで、じゃあ、それぞれ現場に入って頑張っていくということができるかどうかということなんです。私は常勤化という、正職員化という話をしたのは、まずもって、市役所に入った職員の新規採用クラスのお手当は確保していかないと、幾ら集落支援員制度がよくても、現実に手を挙げて頑張っていこうという人は出てこんと思う。市長、この辺の計算をされたことはいかがですか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  集落支援員制度のお手当の問題でありますけれども、これはどこが適正なのかというのは、正規の職員とこれを同等に扱うとなりますと、これはもう専従になりますよね。専従になった場合、これはもう正規の職員として採用せざるを得ない。嘱託職員ではちょっとまずいというような形になりはしないかと思います。 それと、やはりこの仕事の内容が、いわゆる限界集落をいかにして活性化させるか、また、元気な区域と遜色のない利害をつくり出すことができるか、ここに焦点が絞られておるわけですね。もちろんいろんなお年を召された方々の悩み事とか、非常にそういう仕事の内容も私は増えてくるだろうと思います。ましてや、行政区長さんとの連携もこれは当然必要になってくる、そういう仕事の内容でありまして、突き詰めて言えば、それは手当の高くて専従化を図れたが一番いいと思います。しかし、これは試行錯誤をしながら、やはりそれぞれの地域によって全く一様じゃないと思うんですよね。江島・平島、離島とこっちの本土のほうというのはまた趣が異なってまいります。そういうこともありますし、まず手当の問題、それから専従化の問題につきましては、やっぱり今後の状況をまずは見ながら、そして精査をし、評価をしながら検討していくべきではないかなと思っておりまして、初めから専従職員化につきましては、ちょっと今のところ考えていないわけですね。 江島・平島に特化していいますと、なかなか今の手当では手を挙げていただく方がかなり厳しいと思います。もうおっしゃるとおりですね。今現在、2人の職員を出張所として置いておるわけでありますけれども、私はこの職員の質もね、やはり江島・平島に赴任した職員の仕事の中身も、これは変えていかざるを得ないかと、また、当然集落支援員的な仕事も兼ねてこの職員がやらにゃいかんと、こういう時期がもう来ているんじゃないかなと思いますね。そういう考え方で当座は専従職員化についてはちょっと考えておらないというのが現状です。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  生活保障する意味で、市役所の初任給職員クラスは最低でもというお話は私は根拠を申し上げたんで。 そこで、今、民間委託をしたことによって職員さんたちが一つ市役所で抱えることになります。そういう総合的な中で、江島と平島に市役所の職員の中から集落支援対策員という係として当面やって、そしてそこの中で実際専従をさせる、これくらいのことをやらないと、資料をお渡ししていますけれども、今の国勢調査の人口の減少からいきますと、本当にこれは私は大変申しわけないんですが、年数を追うごとにもう怖くなってきています。県の知事の今度の新しい方針の中でも明確に島のことを言っているんですよ。やっぱり島は日本の宝である。そういうために、私は本部長として長崎県離島振興本部会議を設置するんだという知事の意欲なんです。市役所の中でも市長がやはり江島と平島、あるいは松島も入れて結構です。その離島振興のために、もう本部長となって各課横断的に、各部横断的に、市役所一丸となってやっぱり向かっていくんだという意欲を示さないと、国勢調査の次の年の人数はもう大変怖いです。これだけ人がいなくなる。外洋離島の厳しさは、それほどそこにあると思います。 したがって、今、いろんな模索をし、検討しながら集落支援員制度をやられていることは十分わかります。わかるんですけれども、とにかく江島と平島については、今の職員からでもいいですから、有効に集落支援の活気づけのため配置をする、張りつけをする、4月から行かなくても、10月からでもやる。とにかくそういう思いで市長やっていただきたいなと思うんですが、もう一度よろしくお願いします。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  長崎県の構図が即西海市の構図に当てはまるわけでありますので、職員の配置につきましても、先ほど申しましたような考え方をやっぱり職員にもしっかり指導していきたいと思います。また、そういう考え方を踏まえた離島の配置職員という認識を深めていただきたいと思っております。 また、今提案がありましたですね。有人離島に仕えておるわけですので、正にこの限界集落の最たる例でありますから、私、真っ先にそういう、今現在は離島振興対策会議なるものを内部で立ち上げてやっておるわけですけれども、更にそれを拡大して、そして実効が上がるような組織体制の確立、御提案をいただきましたので、なおそういうことに努力をしていきたいと思っております。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  ちょっと芋の栽培のことでお話をさせていただきます。 まず、江島と平島の地形が違うことは承知しています。今回、大体農作に適しているのは江島かなという思いで考えました。平島については、ああいう地形ですから漁業特産という形で改めていきたいんですけれども、まず、いろんなやり方の中で、実は鹿児島の鹿屋の柳谷という地区があるんですね。これ120戸で280人ぐらいの集落なんですよ。高齢化は37パーセント。ここが「やねだん」という焼酎の銘柄を出している。この前、2月3日のテレビ放映もあっていました。韓国で「やねだん」という焼酎が居酒屋でどんどん売れている。 ですから、問題は、芋と麦は農業の根幹です。根本策です。そういう形の中で、この一つの判断ですけれども、芋栽培を離島に持っていく。そしてかつ有害鳥獣対策があると思います。それには、その地区1か所指定をしてメッシュを取りつける。したがって、つくったものは全部収穫できるようにやる。その動きを先ほどの集落支援員、地域区長会の皆さん方にやっぱり協力をしてもらってつくる。つくったものは全量産物を酒造会社に引き取ってもらう。大島の酒造会社に引き取ってもらう。こういう構図をつくって、きっかけづくりをひとつやっていただきたいなと思うんですが、市長どうでしょうか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  全く発想はすばらしいと思います。江島・平島、松島でもイノシシの被害が非常に増えておりますので、まずはこの対策を並行してしながらやらなきゃいかん。 それと、もう60パーセント近くの高齢化率が、これは一つの非常に私どもが心配しておる状況であります。しかし、御高齢の方でも芋づくりは肉体労働が伴いますけれども、私は日々の健康を損なうというような形なら、むしろ健康を維持する方向にプラスに転嫁することが大いに期待できますので、これは大島醸造さんのほうにもお話をしましたところ、大いにこれだったらやると、やれるというお話を聞いておりますから、ぜひ取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  有害鳥獣対策で松永部長、江島と平島、例えば芋をつくろうと、それ囲いをしていこう。全体的に取り組むときは、それは補助対象というか、何か市長特別枠の撃退事業か、そういったもので、その区域、対象になりますか。 ○議長(中野良雄)  松永産業振興部長。 ◎産業振興部長(松永勝之輔)  昨日も御説明いたしましたように、イノシシ撃退事業につきましては集落単位でということで規定をしておるだけで、地区がどこであるべきということは規定しておりませんので、集落がまとまっていただければ可能かと思います。 ただ、江島の場合は、その前に耕作放棄地解消をどうするかが一つは課題になると思います。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  まず、有害鳥獣としては十分検討できるというニュアンスを含みまして、まず、そのあたりをぜひやる気のあるような形で離島対策を図るということで努力していただきたいなと思っています。 これはちょっと一般質問では項目を立てていなかったんですけれども、どうも行ったり来たりする交通の便が非常に江島・平島は悪いがゆえに、そのあたりの人が住む場合に不便性が高い。よって、何回か同僚議員からも今まであっておりましたけれども、交通の部分で、これも離島再生の形なんですが、県あたりとも協議をしていただきたいなと思うんですけれども、交通の面で、やっぱり崎戸本島から午前中行ったり来たり、午後行ったり来たりという形で、崎戸本島と平島までの間を行けるような交通政策あたりができないものか。それは市がやるんじゃなくて、民間に委託をしていいわけですから、そういう状況で少しはやてよりか大きい、例えば、横瀬から佐世保に帰っておりますせがわ丸規模の船に人が乗り切るようであればいいと思うんですけれども、ある程度そういう道の一部としても使えるような方向でこれから検討をできないかなと思ったりするんですが、市長、突然で申しわけないですが、どうですかね。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  みしま丸が今1便運航しておるわけですけれども、これは佐世保を始発しておるわけですが、これはもう市独自で市営船を運航するということは非常に難題だと思っております。ただ、民間ベースでこれが可能であるのかどうか、今現在の崎戸商船も含めて御検討いただくことになるわけですけれども、今でもこのみしま丸の運航についても相当の経費、赤字が出ておりまして、御承知のように、市が運営費などを毎年貸し付けておるような状況でもございます。そういう中で、果たしてどうかなとは思いますけれども、これは検討はさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  7番、平野議員。 ◆7番(平野直幸)  最初からもう厳しいという形でそれを考えるよりも、いかにして西海市の領域、土地の区域にある江島・平島、平島までの区域の中での行政センターを考えたときに、交通体系としてもやっぱりこれは最課題だなというようなことで取り組んでいくというような方向にして、ようやくそれが市全域の海洋面積であったろうし、実際の面積になるというふうに思っています。 いずれにしても、私は当初の鍾乳洞問題関係にしても、あるいはこの江島・平島関係にしても、テーマは「再生に挑戦をする」という、そういう23年度に入ってきたんだというふうに思っています。したがって、再挑戦、そういうことでぜひ市の活性化を図っていただいて、地域にあっては永久的なテーマですよ。地域にあっては最終的に将来は行政に頼らない地域を目指す。鹿屋市の「やねだん」が行政に頼らない地域を目指す、このような形でやったことを思いますときに、やればできる力がたくさんあるということに思っておりますので、どうかひとつそういう面では御努力をいただきたいと思います。 終わります。 ○議長(中野良雄)  葉山さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(葉山千年)  先ほどの集落支援員の報酬に関するお尋ねの回答をさせていただきますが、水浦の集落支援員につきましては1月から採用をいたしておりまして、1月が10万4,500円、2月分の報酬が10万1,700円でございます。もう一人の方が、2月分といたしまして6万5,500円の支出をいたしております。 ○議長(中野良雄)  これで平野直幸議員の一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。     午前11時57分 休憩     午後0時59分 再開 ○議長(中野良雄)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、13番、佐嘉田敏雄議員の質問を許可します。 13番、佐嘉田敏雄議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄) 〔登壇〕 昼食後の登壇になります。 腹八分、しかしながら、答弁は満杯でお願いしたいと、このように思います。通告をいたしております3項目について質問をいたします。 1項目め、西彼青年の家の活用による社会教育施設の充実について。 温泉水を利用した社会体育、スポーツ福祉として活用する社会教育施設として、子どもから老人まで集える社会教育全般活用型の施設を目指すべきではないかと考えます。今後の長崎県立西彼青年の家の運営状況にかかる県と市教育委員会の取り組みについてお伺いをいたします。 施設整備の充実の財源といたしまして、防衛施設周辺の生活環境の整備に係る民生安定施設事業として、教育関連のソフト面の事業も拡充をされております。特定の公共施設の整備も可能であると考えております。民生安定事業を取り込み、社会教育、体育育成、そして、健康福祉として、充実を図る考えはないかお伺いをいたします。 2項目として、地域要望事項の取り組みについてお伺いをいたします。 先の1月臨時議会の補正予算における地域活性化交付金、きめ細かな交付金における地域活性化事業は、本来の各自治会からの要望に対応しているとは私自身思えません。また、住民生活に光をそそぐ交付金についても、市民の目線に立った事業内容とは言いがたい感じがいたします。各自治会の要望は緊急かつ危険性があることから要望している実態があります。各自治会、行政区長等から不満の声が上がっている中、対応対策は、どのような方法で、どのようにして事業化しているのかお伺いをいたします。 2といたしまして、地域や集落の安心・安全対策、生活環境の整備は急務であることを思えば、その実状、状況、実態を把握しているのは総合支所であります。合併して7年目を迎えようとしている中、「合併しても何がよかったとか」「何もよかことはないじゃないか」と、そういった声がいまだに高うございます。市民の目線、要望等に対応していくためにも、各総合支所の権限を拡大する必要があると考えます。現行の100万円から500万円程度へ権限を移譲する考えはないか、お伺いをいたします。 最後に、横瀬浦公園の管理について。 横瀬浦公園の管理の今後の取り組み、方向性はどのように考えているのか。この公園の管理に関しまして、横瀬東、西郷の両郷から管理要望等が上がった場合、委託可能か。 この3項目について質問をいたします。 再質問は自席にて行います。 よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中野良雄)  答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中隆一)  ただ今の13番議員の2問目、地域要望事項の取り組みについての御質問にお答えをいたします。 なお、1問目の西彼青年の家の活用による社会教育施設の充実についての質問につきましては、私の答弁の後、教育長に答弁をいたさせます。 まず、1点目の自治会の要望への対応対策と事業化をどのようにしていくのかについてでございますが、各自治会からの要望書につきましては、窓口である総務課で受領し、当該要望事項を所管する課において現場確認後、内容の緊急性、必要性、地域の実情、予算措置等を踏まえ、事業実施の可否を検討し、自治会長等へ文書で回答をすることにいたしております。 毎年、各自治会から多くの要望が上がってきており、西海市において対応できる事項につきましては、可能な限り事業実施するよう指示をいたしておりますが、要望の内容によっては多くの予算措置が必要なものや関係機関との調整が必要なものなどがあり、まだ実施に至っていない要望があることも認識をいたしております。 このような中、1月に開催されました臨時議会におきまして、国の第1次補正予算の成立に伴う一般会計補正予算を提出し、御承認を頂いたわけでありますが、この予算に盛り込んだ地域活性化交付金事業、すなわちきめ細かな交付金事業の中には、自治会からの要望でまだ実施されていなかった事業についても多く含まれております。地区の要望の中には、議員の御指摘のように、緊急性かつ危険性があるために要望が上がっている事業もございますので、西海市において実施できる事業については、優先順位を決定し、限られた予算の中で国や県などの事業も活用しながら、早急な事業実施に努めてまいります。 次に、2点目の各総合支所の権限を拡大する必要があるが、現行の100万円から500万円へする考えはないかについてでございますが、議員御指摘のとおり、総合支所は市民生活に欠かせない戸籍や医療、福祉といった基本的な住民サービスを始め、産業、建設の分野に至るまで幅広い窓口機能等を有していることから、その地域の実情をよく把握していることは承知をいたしております。 しかし、昨年4月の組織改編において、土木施設等の維持管理に関する業務につきましては本庁へ集約化を行うなど、業務の効率化を図る観点から本庁と総合支所の業務分担を見直したばかりありますので、今後、検討をしてまいりたいというふうに考えております。 次に、3問目の横瀬浦公園の管理についての御質問にお答えをいたします。 これまで本公園は、平成18年度から平成22年度までの5年間にわたり、西海市観光協会に指定管理者として管理、運営に当っていただいておりました。しかし、去る1月27日に開催されました臨時議会におきまして、平成23年度以降の本公園の指定管理者の指定については、その業務内容が主に除草や伐採等に限られるとして、専門業者への委託や市の直営管理の方が合理的ではないかとの判断がなされました。 したがいまして、平成23年度は市直営の管理施設となり、現時点での管理方針といたしましては、除草伐採業務、点検管理業務及び清掃業務の3業務について、業者、団体等に対する業務委託を検討しているところでございます。 今後の大きな方向性につきましては、平成23年度の実施状況を踏まえ、市直営がよいのか、指定管理がよいのか、十分精査する必要があるものと考えております。 なお、御質問の横瀬東、西郷の両郷から管理要望があった場合、委託が可能かということでありますが、民法上、人格なき社団である両自治会組織が、委託契約の相手方、見積参加者となることにつきまして可能であるというふうに判断をいたしております。その上で、契約に当たっては、西海市契約規則等に照らして適正に処理をしてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたしたいと思います。 いずれにいたしましても、この施設の利用に当たり、サービスの質の低下を招かないよう地域のニーズにこたえていきたいと判断しているところでございます。 以上で私からの答弁とさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑) 〔登壇〕 13番議員の1問目、西彼青年の家の活用による社会教育施設の充実についての御質問にお答えをいたします。 まず、1点目についてお答えいたします。 議員御承知のとおり、西彼青年の家につきましては、長崎県が設置した県立の施設でございまして、長崎県条例によりますと、その施設につきましては、第1条に団体の宿泊研修及び野外活動を通じて健全な青年の育成その他社会教育の振興を図るとされております。現在も、主に青少年の研修や子どもたちの宿泊体験学習の場として、年々利用者数も増加し、平成21年度の利用実績者数は2万人を超える施設となっております。また、青少年や子どもたち以外の高齢者を含む成人の方々も利用されており社会教育の振興に大きく寄与しているところでございます。 今後も施設の目的に照らし、多くの方々に利用され、学びの機会を提供し続けていく施設になると考えております。 西彼青年の家については、現在、西彼青年の家施設運営協会が指定管理者となって施設の管理運営を行っており、維持補修にかかる経費は県との協定に基づき県が負担することとなっておりますが、維持補修とならない多額の費用を要する温泉水を利用した施設の改修を県に求めるには、県教育委員会と協議の結果、極めて困難であると考えられます。 次に2点目についてお答えをいたします。 1点目にもお答えしましたとおり、西彼青年の家の活用による社会教育施設の充実、いわゆる県立西彼青年の家の改修については非常に難しいものと考えておりますが、今後必要となる市内のさまざまな教育施設等の改修において、防衛施設周辺の生活環境の整備による民生安定施設事業を活用できないか検討してまいりたいと考えております。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  追質問をさせていただきます。 まず、1項目めから教育委員会関連のほうからいきたいと思っております。 教育長から答弁を頂きました。で、長崎県には、烏帽子と千々石と西海と、この3施設が県立の青年の家としてある。というのは3地区ですかね、長崎県には。青年の家が長崎県下では、烏帽子、千々石、西海。確認。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  はい、3施設と思っております。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  3施設の中でも、非常にこの西彼青年の家の場合は、先ほど利用状況についても説明がありましたけれども、非常に群を抜いて利用者が多いと、2万人から以上。これ非常にそこに勤めております所長始め、職員さん方には非常に指導が熱心だということでお聞きをして、非常に人気があるというふうに知っております。 ざっと私も使用状況を見たわけですけれども、小学校、中学校、そして、またそういったグループ団体といいますと、ほぼ半分の1万人来ております。高校、大学、そういった方々、これはもう高校、大学はバレーボールとか、ラグビーとか、サッカーとかの合宿にほとんど使っているみたいな感じなんですけれども、これがやっぱり4,500人。あとは幼児、青年層が残りのそういった利用者ということになっております。そしてまた、聞くところによりますと、小学校、あるいは中学校でここに体験に来て、そして、非常に思い出というか、懐かしかということで非常にリピーターも多いというふうに聞いております。そういった形で非常に評判のいい青年の家だろうと私は判断をしております。 私はなぜこれを、温泉水をなぜ使えばよかとかと言いますのは、やはりそこに温泉を引くと、利用者が非常に多くなって、非常にいい好感を持っている、そういった利用者の目を考えますと、温泉水を引くことによって、ソフト面で取り組みやら、仕組みやらを変える。そして、そこにある施設を利用して、既存の、ある施設を利用して整備をするということによって、もっとよりよい社会教育の施設ができるんではないかなというふうに、このように思っての質問であります。 で、これ市長とも関係があるわけですけれども、利用者、あるいはまたスポーツガーデン、体育館、こういったまた青年の家の利用者、そして、スポーツガーデンで運動をしたり、あるいはまたソフトボールをしたり、野球をしたり、グランドゴルフをしたり、ゲートボールをしたりという、こういった地域の方々の高齢者の皆さんがいつも口にすることは、非常に環境的にも素晴らしいと、自然に満ちた非常に素晴らしい、そしてまた、人間性も非常に人情あふれたまちで非常に好感を持てると。しかし、温泉水がせっかく出ているのに、何でこの温泉水を利用した形でいやしの場ができんとやろうかいと、そんないやしの場があったら、本当にごうぎよかってなという意見もそこを聞くわけですね。 ですから、私はそういった、もちろんレクリエーションとか、スポーツとか、文化とか、学習活動をする施設であることは十分認識をしております。しかし、そこに健康という面と福祉という面を両面を考えて検討をしていく時期ではないかなと、このように捉えをしていますけれども、教育長、市長どちらでも結構です。その辺のことをどのように考えているのかお伺いをします。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  議員御承知のとおり、西彼青年の家は、所長さん、それから、職員の皆様の御尽力で非常にリピーターが多いところでございまして、大体例年決められた時期に決められた方が利用をされている傾向が非常に強いというふうに伺っております。 で、施設の利用の活用についても、宿泊施設、研修施設と利用するわけですが、スポーツ関係で言いますと、青年の家に宿泊をして、ラグビーなんかの場合は大島とか、大瀬戸のほうまで練習に向かっているとか、いわゆるあそこを拠点として西海市のスポーツ施設に幅広く利用して、活動しているということも承知をしております。 私が手元に持っているデータによりますと、先ほどおっしゃった成人の方の利用率が大体18パーセントぐらいの利用という状況で、あとは大学生よりも若い方たちが中心になろうかというふうに思います。 したがって、県の考え方というのは、あくまでも基本的には研修の場所でありますということがベースになっておりまして、そういう観点から、先ほど申し上げたように、温泉水の活用は難しいという考え方が出てきたものと思います。 以上でございます。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。
    ◆13番(佐嘉田敏雄)  私も十分わかっとっとですよ。青年の家のリーフレットにも書いとりますようにですね。だから、やっぱりわっかもんから年寄りまで、集わるるとに、温泉施設をつくったら、もっと素晴らしいなと。それで、特に小学校、中学校、そういったグループ、団体とかは、レクリエーションとか、そこで一緒になってともに生活をして、そういった文化面もまた含めてやるということは非常によかとですよ。でも、さっきおっしゃいましたように、高校とか、大学とかは、風呂が狭いと、それで、練習して、ばっと来ますもんですから、やっぱり風呂が狭くて、2つ、男湯、女湯あっとですけれども、その風呂がものすごく狭かと言うんですよ。この風呂に温泉があったらいやされて、いっきょいよかとなって言うとですよ。それで、やっぱりあそこのせっかく掘った温泉が死に体になったら困るなという思いが強いわけですよ。 やはりこれからの社会教育施設というのは、そういった決められたもののサービスをするとよりも、やはり違った形の捉え方も今後考えていくべきじゃないかなというのが私の捉え方なんですよ。それで、県のほうも確かにそれは困難で難しかってやっぱり言いますよ。しかし、うちの西海市の教育委員会としての捉え方、将来を見込んでこうしたいと、温泉を使って、施設も1つ横につくればいいんです、新しく、既存の。新しいのができますから、そういった形の方法が取れれば、もっと素晴らしい青年の家になるんじゃないかなと思うわけです。その辺はどういうふうな捉え方をしていますか。市長の考えでも結構ですけどね。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  西彼青年の家の目的、活用度、また、皆さんが長年にわたって、特に施設に働いておられる所長さん始め、皆さん方が努力をされまして、非常に皆さんから好評を頂いておる施設として現在あることにつきましては、関係者の皆さんに地元の行政としても、これはお礼を申し上げにゃいかんと思っとるんですが、いわゆる教育施設に温泉を引くということは決して無駄ではないと思います。無駄ではないと思いますけれども、何せ県の施設でありますので、そこらの御判断は、これはもうぜひ一番大事ではないかなと思っておるところでございます。 温泉の活用法につきましては、当然、旧西海町のころに掘削をして、既に温泉が確保されておるわけであります。一部、市民の皆さん方に提供をした時期もあります。また、西海楽園さんもあそこからタンクで運ばれて、そして、西海楽園のお風呂も温泉として活用した過去の経緯もございます。当然、温泉でありますので、あらゆる施設で活用するには、当然、これは入湯税もその中に徴収をされる形になろうかと思います。 西彼青年の家につきましては、教育長の答弁を更に私が変える答弁はできないわけですが、ただ、この木場にあります温泉につきましては、今後、民間の皆様方からも活用の打診もあっておることも事実でございます。西海市内には2つの温泉源がございます。湯遊館のほうは既に老人福祉施設として、そういった形で活用されておる。市内外からたくさんの方がおいでいただいております。木場の施設につきましても、これを何とか活用できないか、民間の皆さん方の努力、思いも十分お聞きをする中で、西海市を温泉の里づくり的なイメージアップができれば、これはいいんじゃないかな。過去にあそこに施設をつくる、つくらんのいろんな議論も交わされた時期がございました。結果的には眠っております。メタンガスがかなり出るようでありまして、これはメタンガスを除去する施設をちゃんとしないというと、非常に危険が伴うという状況下にもございます。 したがいまして、そういうことも十分クリアしながら、民間の皆さん方の活用に対する熱意、こういうものを十分拝聴しながら、いろんな形で利用促進を図っていきたいと、こう思っておるところでございます。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  ありがとうございました。 これは温泉を生かすも殺すも首長次第なんですけれども、これはちょっと置いておきますけれども。青年の家施設運営連絡協議会ですか、こういったもので経営をしているわけですけれども、ほとんどが、極端に言えば、県が4分の3、市が4分の1ぐらいの程度の財源だろうと思うわけですけれども、やっぱり将来的には国あたりも事業仕分けの独立法人型ていうとはちょっと考えろということで、この青年の家もそういった対象になりつつあるというふうな声も聞いておりますし、私、将来は県が西海市に一応運営はとってくれんかいというふうな時期が来ると思っているんですよ。そのときに備えて、やはり施設の横あたりにそういった、いや、私もある程度聞いております。今、パイプ配管をしていますから、これはメタンガスを含んでしていますので、ちょっと別個でないと難しいだろうというふうなお話を聞いております。でも、やはり私はそういった既存のある施設を有効活用するためにも、そういったせっかくある温泉を使ってやったほうがいいんじゃないかと思っての質問なんですよ。そこの中につくれと言っているんじゃないんですから。横に別個にちょこっとして、風呂屋をつくったら、風呂が2か所できますから、そういった形でいけば、もう皆さん方から、体と心といやす場ができて、また、そういった研修あたりもできるよというふうな施設を今後は目指さんばならんと私は思っているわけです。 将来的にも考えていかなければならないと思っているんですよ。だから、教育長、その辺のところちょっとこう、どうこう、こがんしたかという思いはあると思うんです。ちょっとお聞きをお願いします。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  将来的にはということでございますが、県のほうも願わくば市のほうに移したいという気持ちも少しはあるようでございます。そのときどうするかということになってくるわけですが、そこもなかなか難しい問題があろうかと思います。といいますのは、議員おっしゃるとおり、一応本体の建物は建物として、別個につくるかどうかという問題、それから、今、市長のほうに一部出てまいりましたけど、温泉水そのものに対する評価の問題ですね。さらに、今度は入湯税の問題とか、それから、距離が直線で何キロあるでしょうか、仮に1キロあるとすると、その間に温泉を引いていく、さらにそれを温める云々とすると、相当の運営経費がかかってこようかと思います。そういった点もありますので、将来的な面としてはこういうことも考えられるなということは一応考えて、心に置いて作業を進めてまいりたいと思います。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  教育長、その辺も含めて、県のほうともやはりそういった将来的までも含んで進めてもらえればなと思いますし、財源も、これせっかくある、一般財源とかなんとか使わんでいいんですから、民生安定あたり事業を取り込んでやればできるんですよ。教育長の中には教育面の関連ソフトもできるんで、そういった教育関係の施設もしたいと。そりゃ、学校っちゃ、図書館でも何でもできることになるんですから、それは結構なことなんですよ。ですから、やはり市長も先ほど申しましたように、いろんな問題で頓挫しましたけれども、せっかくある温泉ですから、そういった面も含めて検討をしていただきたいと、これは要望なんですけれども、私ぜひ先を見込んでやっていただきたいと思っておる。検討、十分協議、今後、運営状況も含めて、検討、今後対応していただけますか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  施設そのものが別途に云々ということになってくると、もう一つは、基本的に教育施設か否かという問題もかかってこようかと思いますが、そういった面もひっくるめて検討をしてみたいと思います。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  ちょっと補足して、私の。 さっきメタンガスの問題は私ちょっと触れましたけれども、法の改正によりまして、このメタンガスを除去する施設をあそこの場合、新たにつくらにゃならんと、実際これを活用するとなった場合ですね。そうなった場合、概算見積りで約1,700万円当初相当の金がこれにかかるということが明らかになっておるわけでして、こういう問題も含めて、今後の活用につきましては、眠っている施設をそのまま放置しておくというのも、これいろいろ問題もあるわけでありますので、今後、民間が活用をするといたしましても、こういった施設を市が整備しなければならないと、こういうことになろうかと思います。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  なかなか難しかですね。もう掘って10年ともならんですけどね、10年近くなる、ほったらかしとるもんですから、そういった状況も生まれてくるのではないかなと、こう今思うわけですけれども、やはり結構要望も、地域の高齢者の皆さん方からも特にそういった要望も上がっておりますし、今後、社会教育の施設と兼ねた形、あるいはまた別個の足湯というのでも構わんとですね。何とかそういった利用ができればなというふうに思っております。よろしくお願いしたいと思っています。 地域要望の取り組みについて再質問をさせていただきます。 市長答弁の中にもなかなか緊急性の高いものだとか、あるいはまた優先順位を決めて取り組みをしているということですけれども、1月定例会で臨時会がありましたきめ細かな交付金、これについても要望事項を盛り込んだというふうな答弁でしたけれども、私もこれチェックをしましたけれども、これは本来、市がやるべき市道とか、側溝とか、市がやるべき事業も入り込んでいるわけですね。地域住民の要望というのは緊急性が高かけん、危なかけん頼むとですよ。それが50万円で済んだり、100万円ぐらいで済んだりするところがいっぱいあっとですよ。それも含んで、やはり我々は郷長さんと言うんですけれども、行政区長の、文書回答をするとよりも、行政区長会が月に1回あっているわけですから、そこでちゃんとこれはでけん、なしてでけんとかと、こういうことでできませんと、これはちょっと待ってくれんかいと、この分はちょっと後で対応できるかもしれないよという、そういった説明不足的な要素もあると思うんですよ。これをちゃんとしていっておけば、郷長も理解するんですよ。ところが、日にちは長くなるわ、文書で来たわとなると、これはやっぱり不満たらたらなんですよ。だけん、その辺のちょっと説明不足というのが非常に足らんと思っとっとですけれども、その辺の捉え方、総務部長でも構わんですけど、その要望、総務課で当たっていますので、その辺の対応というのをもう少し柔軟といいますか、そして、別な面でも話し合いができると思うんですけどね。 ○議長(中野良雄)  竹口総務部長。 ◎総務部長(竹口一幸)  確かに合併以降、かなり各自治会のほうから、恐らく道路を中心とした要望がたくさん上がってきているところでございます。ちなみに21年度、22年度の状況を申し上げてみますと、21年度では要望件数が198件上がっておりまして、これの処理をしたのが61件、31パーセントでございます。22年度につきましては、まだ現在やっているところでございますけれども、127件の要望があっておりまして、これに対して処理が67件済んでおりまして、約53パーセント。平均しますと、326件中128件、約40パーセント近くを一応処理しているということでございます。 この背景には、議員おっしゃるとおり、非常に緊急性の高いものとか、地域からの要望、特に道路なんかを中心としたところがあるわけですけれども、現在、その取り組みとしましては、要望につきましては一定のルールをつくっておりまして、まず、自治会長さんを中心としたところで総務課のほうに上げていただくと、それをもって総務課のほうでそれぞれの担当の部署のほうに仕分けをいたしまして対応を願うということで、その回答につきましては、約1か月以内に一定の、ちょっと時間がかかるものについてはまたちょっと例外ですけれども、約1か月間ぐらいをめどとして行政区長さんのほうにも報告をするようなルールを一定つくっておるところでございます。これに基づきまして、現在、それぞれやっておるところでございます。 これまでにもなしのつぶてで、要望はしたけれども、何も言ってこないということで随分お叱りもこれまで受けてきたこともあるわけですけれども、一定その辺につきましては改善がされてきているんじゃなかろうかと思っておるところでございます。 特にいろんなものをやるにしても、行政課題たくさん現在ございまして、これには財源が伴うものがございます。また、場合によっては法的な措置を取らなければいけない部分もあるということで、内容によっていろんなパターンがあるわけでございますけれども、極力、先ほど市長答弁申し上げましたけれども、緊急性の高いものとか、市民の皆さんに安全性を欠くようなもの、こういうようなものを優先的にやっていこうという基本的なスタンスでやっておるところでございます。 22年度にかけましては、国のほうからのきめ細かな交付金事業等の対応ができまして、一定の財源が確保されたということで、こういうふうな自治会からの、行政区長さんからの要望があったものを最優先として、この交付金を使ってやろうということで現在事業を取り組んできているところでございます。まだまだこういうようなものに対する要望というのは、これからも続いてくると思いますけれども、市としましても極力基本的な、先ほど申し上げました緊急性の高いもの、安全性を確保するものについてを優先として今後取り組んでいくということでございます。 言っても言ってもなかなかしてくれないというようなところもございますけれども、それについては行政判断をしながら、今後対応していきたいと思います。 また、説明不足じゃないかというような御質問につきましては、もし、文書で説明をしただけでは足りないということであれば、担当職員が出向いて説明をするなり、現地を見るなりして、また、電話で処理ができるものについては電話でも処理して、それこそきめ細かな説明を対応できるように今後とも進めたいと思います。 以上です。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  やっぱり説明はちゃんとしとったほうがよかですよ。それで、私もわかっとですよ。要望の件数は聞きましたけれども、要望ば出して、そして、一応そんくらいできたと、そして、年の変われば、また、出すとさね。そいけん、私は郷長さんにも言うとですけれども、要望事項が、答弁にもありましたように、多種多様あって、どれを優先すればよかとかと、年度の変わればまた出すと。そうすれば、1行政区から7つも8つも出てきている。そいけん、いっちょいっちょ片づけて、そして、整理して次出せよと私はこういつも言うんですけれども、そういった指導も含めて、もう出せばよかというもんではなかとですもんね。そいけん、十分その辺は指導をして、要望を出す場合は郷で全体で語って、そして、本当に緊急性の高かもん、安心、安全にこれはせんばざいという分から早く出して、そして、それを片づけるのにどうすればいいかというものを話し合いをやって、とにかく安心をさせるというふうな形を取っていければなと思っております。 きめ細かな交付金事業、これはもう1月の臨時補正予算で通していますから、私たちもそういうふうな側溝整備とか、市道の改修舗装とか、安全対策とか、防犯灯とかというのには、これはもうぜひやっていただきたいと思うわけですけれども、それに出た以外の地域要望についての23年度あたりで一般会計、あるいはまた、後の補正予算等でも上げて取り組む考えなのか、お伺いをいたします。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  当然、23年度4月をもうすぐ迎えるわけですが、恐らくこの4月の各自治会の役員体制かれこれいろいろその辺もあろうかと思っていますが、改めて各地域でいろんな要望の集約がなされるはずであります。当然これは平成22年度のいわゆる未改修部分も含めて、再度また要望が上がってくるのではないかなと思っております。私どもとしましては、今、総務部長が申しましたように、地域のそういった要望にはもう真剣にこれは対応しなければいけないと思います。そして、基本的には現地をまず職員が見ると、山崎部長も、これは職員を派遣するだけじゃなくて、部長自らが現地に足を運んでくれております。幹部職員もその実態を十分把握する中で、その状況を部局がしっかり把握をして、そして、行政区長さん方の要望に真剣に対応していくと。今も話が出ましたように、文書で説明が不足する分については、現地にも出向いて説明を更に加えていくと、こういう姿勢で真摯にこういった各部落の自治会の要望につきましては対応していきたいと、このように思っておるところでございます。 いろいろ今度の補正の中にもふるさと応援基金、応援寄附金なるものも上げさせていただいておりますが、全国から長崎県でも西海市がトップであります。今年はたくさんの御寄附を頂いておりまして、それにもそれぞれの地区の出身者の方から、条件にこういうことをしてほしいというものをつけ加えられて寄附がなされておりますし、これはその地区の皆さん方は恩典を受けると思いますけれども、そういう寄附をされた方々の気持ちを尊重しながら、それもそういう事業に充てさせていただきたいと、こう思っておるところでございます。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  とにかく要望事項については対応していただきたい。私も思うんですけれども、市長がよく口にする協働のまちづくり、市民一体となった醸成感づくりという、そういった面からもちょっと変えますけれども、私も思うんですよ、行政に甘えとってばっかりおったっちゃつまらんとですよ、大体。我がどんがしいゆっことは我がどんがしていかんばさ。ちゃんと。しかし、郷も金がないんですよ。どこの行政区も金がない。で、やはりちょこっとした側溝整備、あるいはまた青道、赤道、そしてまた、ちょっと老朽化した施設あたりもいっぱいあるわけですね。そういったところも要望に上がってくるわけですよ。で、それを我がどんがこればするけん、ちょっと現物支給、原材料支給のでけんかという、そういった制度が今ないでしょう。これを現物支給、原材料支給の制度をつくって、例えば、コンクリートの10立米ぐらいまでは限度としてやりますよ。ですから、赤道、青道はあなたたちが、自分たちが、近所の者が出て舗装しなさいよというふうな制度をつくる必要があるんじゃないか、現物支給、原材料支給の制度をつくる必要があるんじゃないかと思いますけれども、この辺についてはどうですか。そうすると、要望事項も、いや、あるとは知っていますよ、市道とかなんとかちょこっとはありますよ。でも、これは市道だけとかしかないでしょう。農林関係はなかでしょう。ですから、その辺のところも対応もせんばやろうと思うわけですよ。その辺はどがんですか。ちょっと。 ○議長(中野良雄)  山崎建設水道部長。 ◎建設水道部長(山崎琢磨)  今、議員おっしゃられたように、建設部においては、里道、青線等については材料支給はございます。ただ、農道のほうも、私は詳しくは存じ上げませんけれども、過去のものを継続しておれば、舗装等については材料支給があるだろうと思っております。 それともう一つ、つい最近ですけれども、西海町の一部の地域から、市にお願いをしていてもなかなからちが明かないと、地元で協力をするので、これは市道の拡幅であるとか、転回場所等々についても材料支給を頂けないかというお願いがございまして、一応私たちのほうは、基本的には維持修繕等々の材料支給で支出をいたしまして、もう既に完成をした地区もございます。だから、議員御提案のように、地域の方がそのような形で御協力をしていただければ、私たちもなるべくできる範囲では対応してまいりたいと思っております。 それと、もう一つ申し添えますけれども、先ほど言われました実施に対する優先順位等々につきましても、昨年の7月でしたかね、産建の委員会の中で、今後、いろんな要素を加味しながら採点方式で決定をしながら進めていくということについて御報告をしておりました。一応そのことにつきましても、新年度に入りましたら市全体の行政区長会がございますので、その中でこのような方法でやりたいということを皆さんにお開きをし、御意見を頂いた後に、そのような方法で優先順位等も決定し、皆さん方どなたが見ても公平公正に執行されているなということについて御理解を頂く方法を取るために、今、準備をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(中野良雄)  松永産業振興部長。 ◎産業振興部長(松永勝之輔)  農林課では原材料支給という項目はございませんが、農地整備等補助金というのがございますので、これは原材料だけではなく、重機代とかも補助対象の中に入っております。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  建設水道部の現物支給はあるんですよ。これは市道管理に対する、500~600万円ぐらいですかね、あるとですよね。でも、自分たちの側溝をしたり、赤道、青道には使われんとさ。使われんとですよ。これ絶対使われんです。私は経験あるんですが、それは駄目ですよと言いましたから。市道管理にかかる現物支給なんですよ。農林課のほうも、農地整備にはあるとですよ。ところが、みんなで農道をちょっと舗装したいというのがないんですよ。これを2つをうまくかみ合わせてやったら、相当な事業ができるんです。もうほんな現物でよかとですから。ぜひこれもう市長検討してみてくれんですか。みんな望んでいるんですよ、自分たちのやれるところは自分たちでするけん、材料費ばくれんかって。材料費だけでよかっですよ。生コンなら生コンだけでよかっですよ。でも、ある期限を決めんと、何十トン、30トン、40トンじゃ困るので、10トン以内ぐらいだったらできますよという、そういった形の方策をぜひ取るべきと私は思っております。 まだ先がありますので、それは検討をしとってくれんですか。やっぱり予算が少ない。地域の方々がもう少し出てやるように、そういった方策をとってやったら、また、苦情も減りますよ。これ旧町時代、私たちのところはやりよったとですから。ありますか。 ○議長(中野良雄)  山崎建設水道部長。 ◎建設水道部長(山崎琢磨)  私たちのほうでは、市道部分だけではなくて、青線、赤線等々も含めて、公共性を優先的に考えておりますので、今、総務部長がさっき言いました地域からの要望の中には精査をすれば、個人の財産形成につながるような案件もあります。ですから、要望件数そのものがイコール全てしなければいけないということばっかりでもございませんので、そこら辺につきましては私たちは市道云々だけではなくて、青線、赤線等は地域の方々が協力をしていただく分については材料支給をやっております。ただ、どうしてもやれないという分につきましては、個人の水路であったりとか、個人の道路であったりとかする場合がございますので、そういう場合はお断りもいたしております。 ですから、そこら辺につきましては今後もきちんとした管理をする中で、現場を確認した上で支給はしていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(中野良雄)  松永産業振興部長。 ◎産業振興部長(松永勝之輔)  農地等整備補助金も、「等」とついております。用排水路、それから、受益者が複数の農道、これの舗装はできます。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  もうよかです。総合支所にちょっと移りたかと思うんです。 やはり何といいますかね、5つの町ですたいね、合併しまして7年ですけれども、やっぱり5つの地域、5つの町が、それぞれ特色を持っとっとですね。特色を持っていますので、その地域が輝くごたる政策をしていくためには、やっぱり総合支所は一番地域んもんは知っとっとですよ。そいけんね、100万円ぐらいやって、どこに使うとかって、その金は。もうちっとしかでけんとですよ。そして、地域の細か要望事項でも、500万円ぐらいの支所長に権限をやったら、できていくんですよ。で、それぞれ5つの町が特色のある地域づくりを目指すと、今、吉田議員もおっしゃいましたように、総合支所に500万円権限をやるけん、総合支所に、これをおまえどんがしいたごと使えと。で、要望事項で足らんやった場合、折れるなりこれぐらいつくるばいというようなものは地域にしていく。そういった私は権限をやるべきて思うとですよ。 ぜひ市長、100万円からやっぱり500万円ぐらいちっと上げてやる、もう市長に言えばよんにゅう喋るけんですね、やるごといっちょしてくれんですか。それで、私どもは、議員もそうなんですよ。住民と一番親しゅうせんばいかんですよ。総合支所も横と横なんですよ、住民間は、市民間は。でも、どうも役場、市役所というところは、行政というところは、縦ばっかり言うてさ、縦じゃね、生活はでけんと。横のつながりがあって、助け合ったり、いろいろ触れ合ったりして、横のつながりがあって活性化、あるいはまたそういった燃えたりすっとですよ。ですから、それを一番知っとっとは総合支所なんですよ。これやっぱり500万円ぐらいぼんとやって、こればせろというのはでけんですか。市長、簡単に、やりますと言ってくれんですか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  はい、やりますと言いたかとですけど、正直言って、こういうことも踏まえて、昨年、実はそういう機構改革といいますかね、この建設水道部含めてですが、本庁に集約したわけですね。今まで二重構造的な、どうもそういう傾向が強うございまして、職員の定員管理の問題からも問題があるということで、今回、改めさせていただいたばっかりでありますので、要は今、13番議員がおっしゃられたとおりですね。簡単に言いますけれども、市民の皆さん方がこの市役所の職員をもうフルに活用していただいて、お金ももちろん、これは土木関係のお金は本庁にあるわけですので、総合支所と本庁をうまく連携させる必要があろうと思います。これは市民の皆さん方がそういう考え方に立って総合支所を活用していただきたいと。そして、総合支所長を始め、総合支所に働く職員が目をきらきら輝かせて勤務につけるような、そういう制度改正につなげていきたいと思いますので、23年度の総合支所の職員の活躍に大いに期待をしていただきたい、こう思っております。 ○議長(中野良雄)  13番、佐嘉田議員。 ◆13番(佐嘉田敏雄)  どうも市長はこのごろ答弁の上手になってきまして、総合支所は、おっしゃるごと、市民と地域とつながり、縦じゃなかとさ。もう行政は縦ばってんさ、総合支所は違うとさ。もう横さね。やっぱり横のつながりが地域をもたせているという意味で、総合支所の役割というのはものすごく太かっですよ。それも含めて、機構改革じゃ、こんじゃ、うんじゃと言わんちゃさ、やっぱり総合支所は総合支所ならではの特色を出して、地域住民とゆっくり手をつないで語って、横の連携をつくっていこうじゃなかかというのがもう基本なんですよ。これはひとつぜひやっていただきたい。 横瀬浦公園につきまして、今年度様子見ながら、さっき言ってますんで、うちの横瀬、本郷、東西あるんですけれども、横瀬本郷と言いますけれども、それの郷長さん方から、その関連についてはじっくりひとつ御検討をしていただければと、このように思っております。 それで、私は3項目ちょっと今しゃべったとですばってんね、別個なんですけど、最近、議長、思うことはですたい、どうも議会と相談する手順とか、説明手順とかも、あんまりせずに、何か勝手に決めて、しっかりと答えじなおって、いつの間にやら進んでいるという傾向が非常に強いんじゃないかなというふうな感じも持っております。市長は非常に、こがん言い方をすると余りよくないんですけれども、やはりその辺もぴしゃっと、私も3項目言いましたけれども、その辺の手順というのはしっかりして、今後取り組みをしていただきたいと、このようにお願いをしまして、私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  青年の家について答弁に誤りがありましたので、おわびして訂正いたします。 佐世保の青年の家は、正式には佐世保青少年の天地ということでございます。それから、千々石のほうは少年自然の家でございました。で、条例で長崎県立青年の家条例の中で位置づけられておりますのは、県立西彼青年の家と対馬の対馬青年の家の2つが位置づけられている分でございます。 ちなみに国立では諫早少年自然の家で、これも青少年の施設になっております。 以上です。 おわびして訂正させていただきます。 どうも失礼いたしました。 ○議長(中野良雄)  これで佐嘉田敏雄議員の一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。     午後2時0分 休憩     午後2時9分 再開 ○議長(中野良雄)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、12番、杉本秀伸議員の質問を許可します。 12番、杉本秀伸議員。 ◆12番(杉本秀伸) 〔登壇〕 それでは、通告に従いまして質問をいたします。 私は2項目について質問をいたします。 まず、大崎地区の中高一貫校の課題についてということでお尋ねをいたします。 現在、平成22年度から、中高一貫教育の開始に向けて具体的な取り組みがなされていると思いますが、次の3項目についてお尋ねをいたします。 この中高一貫教育における教育目標、そしてまた、その目指すべき学校のあり方についてどういうものかお尋ねをいたします。 2番目に、平成23年度の大崎高校の受験志願者が、定員80人に対して43人ということでありました。このような状況下で、今後の中高一貫校のあり方に多少の不安を感じるわけでありますけれども、市教育委員会として、この現実をどのように捉えているかお尋ねをいたします。 3番目に、市内での教育の充実を目指すべきと考えるわけでありますが、市内の小・中学校の生徒の実態はどのようになっているか、お尋ねをいたします。 次に、質問事項の2項目めでありますが、大島大橋通行料無料化後の駐車場対策についてであります。 大島大橋の通行料が無料になるとともに、大島・崎戸への人や車の往来が急増すると予想されるわけであります。特に大島造船所関係の車の乗り入れが大きく増加すると思われます。早急に町内に駐車場を整備するのは困難であると思われますが、当面の対策として、現在、馬込港ターミナル先の県の荷揚げ場の一部を駐車場として利用できないか、お尋ねをいたします。 以上、2項目についてお尋ねをいたしましたが、答弁をいただきました後、自席より再質問をさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中隆一) 〔登壇〕 ただ今の12番議員の2問目、大島大橋通行料無料化後の駐車場対策につきましての御質問にお答えいたします。 なお、1問目の、大崎地区の中高一貫校の課題については、私の答弁の後、教育長に答弁をいたさせます。 大島大橋の通行料無料化については、昨年12月の県議会での知事の発言以降、本市においても期成会を立ち上げ、県関係部局と調整を行って、それぞれ今議会への予算や関連議案を上程し、可決されれば、今年4月1日からの無料化が実現する運びとなっております。 この無料化により、通勤、通学や通院等、日常の交通の利便性が向上するなど、大きな効果が期待されますが、一方では、自動車の乗り入れによる来島者の増加が予想され、島内の交通環境の悪化が懸念されているところであります。 特に、従業員1,000名を超える大島造船所や、その関連企業従業員の通勤形態が、現在の本土側での公共交通機関への乗り換えから、個人車での直接乗り入れが予想されており、交通量の増加に加えまして、駐車場の確保が大変大きな課題となってまいります。御承知のとおり、大島町の東面の土地は、その多くを松島炭鉱株式会社の土地で占められており、これまでの旧大島町の町づくりの歩みにおいても、もろもろの事情から各種公共施設の大半が松島炭鉱の借地の上に建設されている状況であります。このような状況の中で、市が新たに土地を取得して駐車場を整備するのは困難であると判断しており、代わりに松島炭鉱に駐車場を整備、経営していただくか、あるいは企業が主体的に専用の駐車場整備をするのであれば、地場産業支援の立場からも、できる限りの支援、協力は行いたいと考えております。 議員御提案の、馬込港を挟んで造船所の対岸にある県有地については、現在、砂などの荷揚げ場として活用されておりますが、ここに駐車場を整備すれば相当の駐車台数を確保できるものと思われます。ただし、県の許認可や代替地確保の問題もありますので、しばらくは無料化後の通勤形態や物流の変化、観光客の推移等を踏まえながら、よりよい交通環境を整えていく必要がありますので、無料化後においても、引き続き関係団体とも連携しながら大崎地区の地域振興に努力してまいりたいと考えております。 以上で、答弁とさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑) 〔登壇〕 12番議員の1問目の、大崎地区の中高一貫校の課題についてお答えをいたします。 まず、1点目についてですが、中高一貫教育における教育の目標は、より質の高い魅力あふれる中等教育の実現であろうと存じます。中高一貫教育の実施により、中高6年間を通した学習指導や学校行事、部活動の計画ができ、個々の生徒に応じた一貫した指導育成を図り、学業やスポーツ面で、生徒たちの優れた面を伸ばすことができます。さらには、同居型の中高一貫教育の利点を生かした、高校と中学校の教諭が相互に乗り入れることによる発展的な学習が期待できます。 このような、より質の高い魅力あふれる中等教育により生きる力を身につけ、それぞれの夢に向かって進んでいける生徒たちを育成するとともに、教育委員会が目指す学校・地域・保護者が一体となった協働の精神に基づく教育を通して、ふるさと西海のことを大切に思う生徒たちを育て、次代の西海市を担う人材を育てていくことが中高一貫教育の最も重要な目標であろうかと存じます。 次に、2点目の大崎高校への志願者数についてであります。 ここ3年間の大崎高校への入学者数は、1学年の定員80名に対し、平成20年度、48人、60パーセント、平成21年度、65人、81.3パーセント、平成22年度、47人、58.8パーセントと、定員割れが続いており、平成23年度の志願者数も43人、53.8パーセントとなっております。 この状況は、正しく長崎県高等学校改革基本方針に示されている「入学者が2年続けて募集定員の3分の2未満の場合は、原則として統廃合を検討する」という要件に該当し、いつ廃校になってもおかしくない状況にあります。 幸い、昨年12月に長崎県の教育長から県議会文教厚生常任委員会において、大崎地区において中高一貫教育を導入するという表明をしていただきましたので、当面は大崎高校の存続自体は可能だとは存じますが、このような状況がいつまでも続くと、中高一貫教育自体にも影響が及ばないかと危惧しているところであり、何といっても引き続き地元中学から大崎高校へ進学してもらうことが重要な課題であると考えます。 そのためには、現在進めております学校開校準備協議会や各専門部会での協議を通して、大崎地区において中高一貫教育による新しい学校をつくり上げるという思いを、学校、保護者、地域が共有し、さらには、中高一貫教育の優れた面を大崎地区全体の生徒や保護者、地域住民に広めていくよう、いろいろな場で周知していくことが必要であると考えます。 次に、3点目の市内の小・中学校の生徒の実態についてお答えをいたします。 御質問の趣旨は、市内小・中学生の学力についての御質問であろうかと存じますが、本市では、児童・生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題について検証・改善を図ることを目的に、学力調査を実施しております。 今年度も4月に国語と算数・数学で、小学校6年生と中学校3年生を対象に全国学力調査を、小学校4、5年生と中学校1、2年生を対象に西海市基礎学力調査を実施しました。その結果、小・中学校ともに、国語は全国と比べやや下回り、算数・数学は、全国と同等でした。また、基礎的な学力はおおむね満足な状況でしたが、応用的な学力は努力を要するという結果でした。 調査の結果から見える課題として、国語、算数・数学ともに、文章の内容を読み取ったり、文章を書いたりといった、言葉の力や基礎的な学力を応用したり活用したりする力に課題がありましたので、今後はこれらの面を高めるような学習を充実してまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  それでは、順を追って質問してまいりたいと思います。 まず、中高一貫教育のあり方、あるべき姿として、今、教育長から答弁がありましたけれども、学力、学習活動、そしてまた部活動、こういうことで新しい学校、子どもたちの力を伸ばしていきたいということでありました。今、西海市といいますか、私が考える、わかっている範囲では、大島・崎戸小の子どもたちというのは非常に都市部の子どもと違って、それぞれの地域の特性、よさがあると思うんですね。 私たちが今までずっとこういう中で議論をしておりまして、あるいは子どもたちを見ておりまして、非常に人間性の育成については、旧町時代からそれぞれやはり非常にいいところがあると思います。比較的都市部の子どもよりも純粋で、非行等の問題もほとんどない。しかしながら、競争心に乏しかったりとか、人と争ってというような競争心に非常に乏しいところがあります。ですから、そういうところで、これからの新しい中高一貫教育をする上で、やはり子どもたちにどういうことを伸ばしていくか、あるいは足りない部分をどのようなことで伸ばしていこうというふうに、教育委員会としては考えておられますか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  中高一貫教育の法的な面に少し触れますと、位置づけとしましては、学校教育法施行規則の第77条の中に、連携型中学校の教育課程については、一部飛ばしますけれども、教育課程の基準の特例として、文部科学大臣が定めるというような項目があります。さらに、連携型中学校及び連携型高等学校の教育課程の基準の特例を定める件というのがあります。その中で、連携型中学校及び連携型高等学校における中高一貫教育においては、6年間の計画的かつ継続的な教育を施し、生徒の個性の伸長、体験学習の充実等を図るための特色ある教育課程を編成するよう配慮するものとするという項目がございまして、まさに、具体的には、この項目に当たろうかというふうに思っております。 したがって、中学校の学習課程の問題、高校の教育課程の問題等のお互いの調整によって、より効率的な学習が図られる面と、それから、部活動を始めとする学校教育全体にわたって、中学校、高校が連携をとって、省略するものは省略し、より効率性の高い学習環境、学習内容の整備が図られるというふうに理解をいたしております。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  基本的にはそういうことで理解をいたしますが、一つですね、これはもう認識として、現在この中高一貫の学校教育をしなければいかんということになった経緯を考えますと、私は少なくとも地元では、当然、大島・崎戸の地域では高校教育をなくさんようにということでの努力をしてまいりました。単にその救済策として、この中高一貫校があるということでの、あればいいというものじゃないということは、もう当然理解をしていただけると思うんですね。そういう立場で、今からの問題について質問をいたします。 2のところになるんですけれども、この中高一貫、今計画しておりますこの学校の問題なんですけれども、まず、この新しい中学校、統合された中学校になったときの入学志願者の将来予測というのは、どのように教育委員会としては予測しておりますか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  予測はなかなか難しいところですが、要は地元中学校の子どもたちの3分の2以上の子どもたちが行くようにというのが最低のラインでございます。したがいまして、中高連携に向けて、地元の大変な情熱でもって、保護者の方の大変な情熱でもって、この事業が現在進められておりますので、したがって、地元の理解と協力を得ながら、少なくともこの3分の2以上の線は維持してまいりたいと考えております。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  それでは、ちなみに今年度の大崎高校の進学志望者、当然、当該地域になります大島中学校、崎戸中学校、できれば西海北・南の、今回の今年度の3年生の進学希望、進路希望を公表できれば、教えていただきたいと思います。 今年度、今年の23年度の、今回の入学希望者、志願者。それぞれの学校の、例えば大島中学校であれば、四十数名のうちの何人ということでの、市外と、例えば地元、大島・崎戸については地元大崎高校と市外で結構でございます。そういうことで、西海北、あるいは南については市内の高校、あるいは市外の高校という仕分けで結構でありますが、そういうことで公表できればお願いします。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  進学希望調査、平成23年度の中学3年生ということでお答えいたします。 西海北中学校からは希望が3名、西海北から大崎高校を希望する者。よろしいですか。それから、西海南中学校から5名、全体だけでいいですか。(「大島・崎戸も教えてください」の声あり)次、大島中学校から25名、崎戸中学校から8名、そして大瀬戸中学校から2名。 あわせて市内全体を申し上げます。西彼中学校が31名、西海北中学校が34名、西海南中学校が12名、大島中学校が25名、崎戸中学校が8名、大瀬戸中学校が32名、計142名でございます。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  私がお尋ねしたいのは、先のほうで言いますけれども、私は少なくとも地元の高校で、高校までは地元で育てようということで話をしているんですよ。ですから、大崎高校を含めてでも、私は今、中高一貫ですから大崎の問題を出しておりますが、当然大崎高校に該当するところの地区は、少なくとも大島、崎戸、西海が今まで通ってこられているのがわかっておりますから、そういうことで大崎と、あるいはよその場合は、大島・崎戸を除いたら、地元の高校と市外に行っている方で結構です。ですから、今答えられなかったら、後でちょっと教えてもらいたいんですけれども、今は大島中学校は何名ですか。何名のうち25名、崎戸中学校の場合は何名のうち8名ですか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  大島中学校は全生徒で37名、したがって、うち25名が大崎高校ということです。同じく崎戸中学校は13名、うち8名ということでございます。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  今、これまでの3年間の入学者の数を聞いてもわかると思うんですけれども、私は、この中高一貫教育をやった場合に、どういうふうなことになるかと、それぞれいろんなことを考えて予想します。というのは、一つは、これは私の予想ですけれども、例えば高校入試の勉強が必要ないわけですね。今までと違って、ほかの高校の入試を受けるよりも簡単になるだろうという、恐らく予測がされるでしょう、子どもたちはですね。ということは、逆に、それ以上の大学等に進学する希望のある人というのは、なかなか集まりにくいんじゃないかという、逆にほかのところに流れるんじゃないかという心配を一つはします。また、そういうことで、結局、中高連続した教育をするということになりますと、これまで高校受験のときに外に出ておった人、市外の学校に出ておった人たちが、もうこれは中学校のときに、中学校から市外に出て、それから先にほかの高校に行こうかということで、出て行く恐れが十分にあるということですね。それと、さらに、今みたいに、現在みたいに定員が80人に対して50パーセント程度ということであれば、さらにそういうことで魅力を感じないで出ていくんじゃなかろうかという、こういういらん心配をするわけですけれども、教育委員会としては、そういうふうな危惧は持っていませんか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  地域のニーズにこたえているか否かということになってこようかと思いますが、高等学校のほうの校長先生と、いろいろな機会にお話をすることがありますが、実業高校については自分のところでは対応できないと、しかし、それ以外のことについては十分対応できる職員の体制でありますということでございます。したがって、希望としましては、何も時間と経費をかけて遠くまで行かなくても、地元の学校で十分に対応できるものというふうに理解をしております。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  高校側の対応なり努力は、もう十分理解をしております。これはもう私は、現実的な話で非常に言いにくい話なんですね、実際のところですから、実際に保護者の話、あるいは子どもたちの話を聞いての現実の話ですから、今からかなり厳しいところを言いますけれども、今、大島なり崎戸の中学生、子どもたちが志望校を高校で決定する要素、これがどういうことかと、何かなということで、いろいろ、どうして地元の高校を志望しないのだろうかということをいろいろ聞いてみました。子どもたちに言わせますと、自分の希望する部活動ができません。ほとんどがそう言います。 逆に、今度は一方親御さん、保護者はどう言うかといいますと、将来の進路、特に大学の進学を重視した場合には、なかなか難しい。これまでは推薦などで入っておりました。そういうことでもできますけれども、そういう情報不足もあるせいか知りませんけれども、そういうことで、親としては、保護者としてはやっぱり上級学校に進学するときのことを考えて外に出したい、あるいは将来の仕事を考えて、普通科以外の学科のあるところ、あるいは実業高校へやりたいという、このはっきりした2つの理由ですね。ということで、なかなか地元の高校に進まないと。ですから、この2つのうち、どちらかを満足するようなことというのはなかなかできんわけですね。50~60人しかおらんところで、こういうことをやるというのは非常に難しいと思うんですよ。 そういうところで、外部からいろんな意見を言われます。こういう問題、高校の存続、あるいは入学者が少ない、どうなるんだろうかということを話をしますと、いろんな人たちがいろんな意見、考えを言います。例えば普通科以外の学科を設けたらどうですかとか、あるいは、少数でも進学においてやっぱり特別な指導をして頑張っていけば、もっと集まるんじゃないですかとか、あるいは、何か特色のある教育をしたらどうですかとか、これはもう本当に好意的なというか、どうしたらいいだろうかということで、いろんな人からそういうことを言われますが、現実に高校ですから、これはもう市教委が入っていくところじゃありませんから、言うところじゃありませんが、今、少なくとも大島・崎戸では、幼稚園から高校まで連絡協議会というのがありますよね。その中で、こういうふうな地元の高校がこういう状況である、あるいは高校の教育を残すためにどうするかということについて、連絡協議会で問題提起なり、あるいはどのような対応をするかということでの議論、あるいは話はございませんか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  具体的に、こういうことが話されたということは直接入っておりませんが、当然、中では連携にかかわることで、地元としても、なるべく地元に置こうという基本的な流れの中で議論は交わされているものと想像しております。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  それでは、例えばこれだけ大崎高校、地元にある高校に志願者が少ない、行く人が少ないというのの理由なり、あるいは原因がどこにあるかというのは、教育委員会としてはどういうふうな認識をされていますか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  なかなか申し上げにくいところですけれども、一つは高等学校のほうから、より積極的に高等学校の教育課程なり教育活動の様子なりをもう少し積極的にアピールしてほしいと思いますし、今まで一部の学校では、高校の説明会が行われていなかったということをお聞きしておりますけれども、平成22年度は開かれているようでございます。したがって、高等学校のほうでは各市内の中学校、関連の地域を回って、そして、大崎高校への理解を深める、その努力は十分になされているものと思います。 もう一つは、地域の方が何といいますか、これ非常に失礼な言い方ですけれども、大崎高校を御覧になって、そして、その実態をもう少し把握してほしいと思うところがあります。例えば、先ほど生徒数が少ないために部活動が非常に限定されているということでありますが、そのとおりかと思います。しかしながら、大崎高校へ進学する子どもたちの数が増えると、幾らかでもその分は解消できるかというふうに思いますので、どちらが先かというのは難しいところですけれども、部活動についてはそういう認識を持っております。 もう一つは、部活動について申し上げれば、現在は、今までは高等学校の部活動は学校単位の活動を原則として、学校対抗の形で行われておりましたけれども、現在は複数の学校が連携して1つのチームを編成するという制度ができて、これは公認をされております。したがって、こういう工夫も、恐らく高校のほうでは、子どもたちの部活動のニーズを見ながら編成されていくものというふうに思っております。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  この連絡協議会で、今、教育委員会が言われておるようなこと、そしてまた、大崎地区、あるいは市内での教育をどうするかということが、それぞれの学校に徹底をされているというか、そういうふうなのでの行き渡った教育方針がなされているんでしょうか。というのが、例えばそれぞれ、これはもう後になりますけれども、例えばクラブ活動、運動にしてもそうですけれども、非常に継続性がなかったりとかがあるわけですね。ジュニアスポーツでクラブがあるけれども、中学校まではある、あるいはジュニアであって、中学校でない、高校でまたないというふうな連続性、継続性がとれないというのが1つ問題があるんですけれども、これは後でやりますが、そういうことで、やっぱり教育委員会もこういうふうにあるべきだ、あるいはこうしたほうがいいですよというのを、例えばその連絡協議会なり、あるいはそういう意見交換の場でお話をしたり、あるいは少なくとも地元で子どもを育てよう、高校ぐらいまでは、高校を出るまではということでの、そういう基本的な考え方というのは、学校当局にはそういう指示、あるいは徹底はされておるんでしょうか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  1つの例を挙げますと、先ほど学力の話が出ましたので、学力に対する課題についてお話しいたしました。そこで、教育委員会のほうでは何とか地元で子どもたちの学力を上げようということで、多彩な事業を展開しております。少し御紹介いたします。 大島東小学校では算数教育、これは県の指定を受けて、そして、算数教育の充実を図ろうということで、算数を切り口にして学力向上を図ろうということ。大島西小のほうでは、これは比較的安定した学力を持っているわけですけれども、ここでは学校規模が小さいので、個別指導の重点を図って学力の向上と。それから、崎戸小学校のほうでは、ここでは国語教育のほうで県の指定を受けて研究をしていると。それから、大島中学校のほうでは、これも学力向上ということで市の指定を受けて、研究を進めていると。崎戸中も同じく、ここでは学校規模が小そうございますけれども、放課後に先生方が個別指導で学力向上、特に英数国でしょうか、この教科の向上を図っているということで、学力向上の観点で見ても、すべての学校で、地元でともかく学力をつけて、そして、高校のほうに送り出そうという考え方に立っております。そういうことで現在推進をしているところでございます。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  今の教育長の答弁につきましては、私も学力の問題については後でやりますから、もうびっくりするようなこと、非常に言いにくい話をしますけれども、それは後におきまして、そういうことで、例えば今これからいろんな施設を整備していくわけですね。しかしながら、学校に魅力がないと、子どもたちはなかなか集まりにくいということがあります。その中で、今、今年度の予算を見たんですけれども、若人の森の野球場、確か前の議会か何かで私、一般質問で、去年も中学校の軟式野球でさえ、よくできんかったあの公式の野球場、今回当初予算でも上がっていない。当然、統合に向けて、新しい中高の連携の学校のためにいろんな施設整備をせんといかんけれども、そういうところでの関連したところでどうなのか。私は、統合までにやればいいという問題と、教育というのは、子どもを育てるというのは継続したことですから、この若人の森の野球場の整備が上がっていないというのはどういうことかなということをお尋ねしたいのと、もう一つですね、やっぱり一つは高校が今、これはもう全国的に見て、高校で卒業して就職をしたり、あるいはまた上級学校に行ったりする場合、そのときにやっぱりしっかり勉強してもらわんといかんというのは、これは2009年度の資料ですけれども、大学、短大、あるいは専修学校まで進んでいる人というのは79パーセント、全国平均ですよ、西海市内でどうかわかりませんが、やはり親としてはそういうふうな感覚で子どもを育てるわけですね。ですから、高校でもそういう魅力がなければ、あるいは期待されんならば、なかなか難しいというところがありますから、これは高校が悪いというんじゃないですよ。私は後の問題で、小学校、中学校の学力の問題でお尋ねしますけれども、そういうことですから、やっぱり少なくとも勉強もしてもらわんといかん、部活もやってもらわんといかん、それにまた今度、今回のいろんな側面的に子どもたちが魅力がある、あるいはいろんなものを伸ばせるようなことでやってもらいたいんですけれども、若人の森の野球場についてはいかがなされるんでしょうね。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  教育委員会としましては予算は一応上げて、予算のお願いをしたわけですけれども、市全体の予算配分の中で外されたものというふうに理解をしております。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  私はね、それほど大事じゃない問題ではないと思うんですよ。ですから、やっぱりね、大島の人は非常に寂しい思いをしておるんですよ。若人の森については合併前にちょっと手を入れて、あの野球場も芝生をやりかえましたけれども、もうずっと10年以上ほったらかしなんですよ、全てのものが。ですから、やはり何かに力を入れる、あるいは中高一貫で一つ新しいものをやりますよと。それは大島・崎戸にとっては、橋は無料化になります。病院も解決します。課題はたくさんあった、大きい問題で、病院と高校の問題と橋の問題、3つあったんですよ。私が思うに、私はずっとそういうふうに訴えてきました。2つは何とか解決したけれども、今やっと高校の問題が解決するけれども、そういうことで、やっぱり非常に物として残ったり、あるいは目に見えるものとしては、やっぱり若人の森以外は、大島町で社会教育施設で、西海市内でこれですよというのはないと思うんですよ。例えば今の西海町であれば、スポーツガーデンがあり、大瀬戸では総合グラウンドがあって、いろんな施設があります。そういうところでそれぞれ目玉になる、あるいは力を入れてきた町の歴史があるわけですから、私は少なくともこれはきちんとやってもらいたいと思います。これはお願いですけれども、どうですか。これはもう市長にお願いしたほうがいいんでしょうか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  若人の森にはさまざまな施設があるわけですが、その若人の森全体についての再評価といいますか、整備の順番を決めていこうということで、一応今回は取り下げた形になっております。したがって、もう一回私どものほうでも若人の森の個々の運動施設についての評価といいますか、整備順といいますか、整備の重要性をもう一回再評価しなおして、それで、再度予算措置を図っていこうと考えております。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  教育長が答弁しましたように、若人の森につきましては、教育委員会サイドは予算計上の要望をされておるようです。私の査定の段階では、行政評価で多分落ちておるわけですね。したがいまして、今回の当初予算には上がっておらないというのは、そういう事情であります。 私もあの野球場につきましては、もう何回も足を運んでおりますし、中学生諸君の中体連なんかの野球の、市の大会はあそこでやるわけでありますから、見せていただいておりますけれども、応急的な処理というものがその年度ごとに行われておりますけれども、私も野球、あるいはソフトにしましても、そういう指導の専門的な立場から考えましても、余り好ましくないと。いわゆる野球場に砂を入れて、応急的な対策を取っておったということも事実でありますし、これはもうその都度その都度整備をいたしましても、どうしても外野と内野との格差がつきまして、危険性もありますし、ましてやイレギュラーバウンドの要因にもなります。中学生諸君に公式戦をあそこでしてもらうには、若干問題があると私も思っておりました。今現在、大崎高校が野球の練習場にも使っておるようでありまして、かなり傷んでおります。今後、中高一貫教育もにらみながら、西海市内には公認の野球場はあそこだけでありますので、これは旧大島町時代から、多くの市外の、町外の選手たちもあそこを訪れて、それなりの実績もあります。今なおそういう大会も行われておるわけでありますので、今後は教育委員会サイドとも十分協議をしながら、どういう形で整備をしていけばいいのか、中高一貫教育との絡みもありますけれども、それ以前に、やはり抜本的な整備対策を考えんばいかんじゃろうとは思っております。行政評価の対象になって削られたことは間違いありません。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  もう一回検討していただいて、こういう教育関係施設というのは行政評価で削る、削らんという問題かどうかというのも疑問がありますけれども、これもそれにあわせて、やっぱり中高一貫の教育の一つの、高校の部活でも野球部でも使っておる、あるいは社会体育の中でも使うということですから、そういう部分でもう一回よろしく検討をお願いしたいと思います。 次に、先ほど教育長から答弁がありました、それぞれの教科に力を入れているということであります。確かに研究事業なんかされておりますのは知っております。これは実態として、保護者の感想ですよ。私もずっと中学校、小学校の保護者とずっと接しておって、もう何年も接しております。特に中学校になっての保護者のびっくりすることがあるんですね。というのは、小学校のころは非常にみんな成績もそこそこだった、成績そこそこというのは学校からの通知でわかるんですよね。中学校になって定期テストを受けてみました。30点、50点と、もうびっくりしましたと言うんですよ。もう親はびっくりして、塾にやらんといかんとか、もう大抵中学校の1年生生の保護者というのはそういうふうに言います。ですから、どういうことかなと思って、私もそういう経験もしておりますから、そういうもんですよというふうに言いますが、ほとんどがそういうことなんです。 それが果たして本当に到達していないのかどうかというのは、これは高校になってわかることなんですよ。高校になって、私も十何年高校をずっと、もう20年近く高校のことを見ております、いろんなことでですね。以前から言われておりましたように、例えば高校になって、数学で言えば、高校になって中学校の授業をせんといかんと言うんです。どういうことかといったら、中学校のときに、中学校に入学してきたら、少数、分数がわからんと言うんです。それを中学校でやる、中学校で一次方程式とか関数とかグラフとかやって、それがよく理解できんまま、今度は高校になる、高校になったら、二次関数はいろいろまた難しくなった、それができんものですから、高校になったら、中学校からやらんといかんという、そういう非常に、原因を聞いたら、もうこれはずっと前からそうですけれども、いや、小学校の学力がついていないんですよ。高校になったら、いや、中学校からのができていないと。確かにそういうことですよ。ですから、こういうことでいいんだろうかということで保護者はびっくりされるわけですよね。正に本当これは限られたところに住んでおる人だけしかわからんことですよ。そこと接するところであれば、これは自分のところは大変だと思うんですけれども、これは大島・崎戸は離れておりますから、それがごく普通になっておるのが現実だと思うんですよ。こういうことは、今教育長はごく平均ですよと言いましたけれども、私は平均じゃないと思うんですよ。ですから、先生方がこれで平均、普通ですよということであれば、これはかなり学力については非常に落ちていると思います。というのは、非常に言いにくいでしょうけれども、教育長はいかが思いますか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  平均的な形を先ほど申し上げました。一人一人を取り上げると、確かに学力差というのはあるものというふうに思います。したがって、それぞれの学校でそれぞれの取り組みをしておりますけれども、特に個別指導にかかる分野では、学力が低い子については個別指導でやるとか、逆に、学力の高い子についても個別指導をやるとかいうことで、さまざまな対応を学校でしていただいております。 もう一つの柱は、家庭教育だというふうに思っております。全てを学校教育ではなくて、家庭教育ですよということで、中学校では家庭学習のあり方という非常に丁寧な冊子をつくって、それを子どもたちに配り、家庭に持ち帰って、そのテキストといいましょうか、冊子を参考にしながら学習をやっていくということで、さまざまな取り組みをいたしているところでございます。 先ほど議員が御指摘された、高校の立場から見れば、中学生が期待する学力がついていないということでありましたが、まさに中高一貫教育の狙いは、そういう点から見ても狙っているところでございます。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  わかりました。特に、ここ数年といいますか、去年かそれぐらいから、中学校の指導がものすごく厳しいというか、いろんなので中学校はよく生徒にいろんな課題を与えてしておるのもわかります。しかしながら、今まではそういうことで、特に中学校になった保護者が言うんですね。中学校になって、1年生になって、試験を受けて、もうびっくりしたと。30点だった、50点だった。もうほとんどそうですよ。私がよく聞くのは、東小学校、ほとんどそういうふうに言われます。ですから、やっぱりそういうところを先生方が、先生方というよりも、これはもう教育の内容については、指導の内容については言えませんけれども、教育委員会がやっぱり学習の底上げをする、そういう努力をやっぱりしてもらいたい。そういう指導をしてもらいたい。そのために、やっぱり小中高連携をしておる、連絡協議会があって、こういうことですよと言いにくいことを言わんと駄目ですから。ですから、結局学校に期待されんようになってしまうし、あるいは自分たちで、自宅でちゃんとしなさいよというのは、それは当然のことですけれども、やはり小学校のときは自宅でどうこう、自分でどうこうというよりも、やっぱり学校に頼る部分が非常に多いわけですから、その部分が欠落しておって、小学校のときのやっぱり勉強が足りんかったというのが一番のネックだと思うんですよ。私はもうこういう言いにくい話はしたくありませんが、自分の子どもでもそうですから、ほかの子もそうなんですよ。ですから、そういうことで、やっぱりもうちょっと、そういうことでの小学校、中学校での学力の底上げをせんと、それから高校に入っていく子どもたちが、全く勉強しとらんと入っていったら、高校の魅力はないわけですよ。ですから、ますます高校に集まらんようになる。ひいては中高連携にしたところで、試験もなければ、エスカレーター方式でここまで行けますよとなったら、これはなおさら子どもたちにとっては勉強せんでいいわけですから、なおさら人が集まらんようになるから、今からきちっとした学習指導を、きちんとしてくださいというお願いですけれども、いかがですか。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  中学校から高校にエスカレーター式というのは、もう一回きちんと御説明いたします。 通常の学校では高校入試、現在行われておりますけれども、大島・崎戸中学校から大崎高校に行く場合は、簡易なテストを実施するということで、それはそれで一つのやり方としてあろうかというふうに思っております。 学習面につきましては、先ほど申し上げましたように、これは別に大島・崎戸関係の小・中学校だけではありませんで、恐らく県下一円について基本的には言えるだろうと思いますけれども、学力の低下が懸念されており、我々も西海市でもそのことを非常に懸念しておりまして、更に絞り込んで、大島・崎戸地区においては特に国語、それから算数、それから中学校は英語でしょうか、この3つについてはかなり力を入れてやっていこうということで、小中連携で現在学力の向上に努めているところでございます。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  わかりました。私はね、エスカレーターというのは子どもの認識と言っているんですよ。子どもたちはそういうふうに考えておるんですよ。例えば大崎高校は誰でも通るよって、名前だけ書けば通るっていうふうな子どもの認識もあるわけですよ。そういう安易なことで、今確かに定員割れておりますから、教育長も当然もうおわかりでしょう、高校は選別する試験をしておるんじゃないですよね。いかに高校に入って授業についていける子どもを入れていくかというのは、今のこういう地方の高校ですよ。ですから、恵まれ過ぎておるといえば、恵まれ過ぎておるわけですよね。公立高校で、こういうところですから、都市部なら公立高校に行けんところですけれども、こういう地域は、地方は公立高校に何とか入れて、授業についていける子を入れてやろうということでしておることですから、これがそれを一歩出たら、全く違う世界ですから、それに対応できるようなことでしていただきたいということで、エスカレーターというのは子どもたちがそういう認識をしておるから、そういうところをきちっと指導していかんといかんということを言っておりますから、そういうことで頑張ってもらいたいと思います。 もう一つ、部活動、運動の部分ですね、非常に優れておると思うんですよ。ジュニアのころからいろんなことをして、いろんな立派な成績を修める子どもがおります。それをやっぱり地元でできるだけ伸ばしていくには、やっぱりジュニア、小学生から高校ぐらいまでのある程度連続した教育ができるようなことでの、これはもう難しいことかもしれませんが、教育委員会なり体協なりで、あるいはPTAとか育成会とか話をして、関係のところと話をして、やっぱり継続して、連続してそういうのができるようなことでの指導なり、あるいは相談をしていただけませんか。
    ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  中高連携の説明をして回った中で、今のことは地域の方にも訴えているところでございます。例えば中学校で子どもたちがバスケットをしたいと言うけれども、バスケットの指導者がいないと、ところが、高校のほうにはバスケットの指導者がいるとすると、中学生、高校生一緒に練習をやることによって、埋め合わせがつくのではないかと、また、その逆も言えるわけで、そういう形を通じて、学校規模としては小さいほうですけれども、それなりに工夫を重ねて、部活動でもなるべく子どもたちのニーズにこたえていきたいと思っております。 あわせて議員がおっしゃったように、地域の体協とか体育指導員とか、そういった方も御専門の方がおられれば、協力を仰ぎたいと思います。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  時間がなくなりますので、やっぱり教育環境、特に教育については若い人、あるいは子育てする世代の人たちにとっては一番大事なことですね。医療と福祉と教育、この3つがそろっとかん限りは、人はなかなか住みにくいのがありますが、特に若い人については、あるいは子どもさんがおるところというのは、医療と教育がしっかりしとかんと、なかなか根づいてくれませんから、そういうところで頑張っていただきたいと思います。 次に、大島大橋の通行料無料化後の駐車場の対策についてでありますけれども、現在、馬込港ターミナルのところに荷揚げ場があります、物揚げ場がですね、あそこもですね、ずっと私もしょっちゅう見ておりますが、全体を使っているというのはほとんどないんですよ。今、建設資材を置くようになっておりますが、それほど、どういう形であれだけの、今砂を置いていますけれども、置いているかはわかりませんが、非常に増減がないというか、ほとんど積んだ状態なんですね。今2か所、このごろまた近くに1か所大きいのを置いていますが、どういう形で利用されるのかわかりませんが、せめて半分ぐらいを市のほうから県にお願いして、用途の変更の問題もありましょうけれども、そういうふうなお願いというのはできないものですか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  今、12番議員がおっしゃられたように、現地は砂揚げ場、荷揚げ場として県が整備したところでございまして、もう1か所整備をされて、今その進入路が建設をされておるようであります。これはお願いができんことはないと思いますけど、一応そういう要請はさせていただこうと思っておりますけれども、恐らくこれは厳しいんじゃないかなという判断を私どももいたしております。大体ここ全体で360台ぐらい、約400台弱がここに駐車できますので、ここを確保させていただければ、これはもう大変有効だと思っておりますし、県のほうとも十分連携をとってお願いをしてみて、どうなのかという結論を早急に生みたいと思っております。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  もう一つですね、今、市長の答弁の中にありましたけれども、今、寺島のところに物揚げ場ができているわけですけど、今はその取りつけ道路というか、連絡道の整備がなされておりますが、これが、道路が今年度ですか、来年度、完成はいつになるんですかね。 ○議長(中野良雄)  冨永財務課長。 ◎財務課長(冨永敬二)  ただ今の御質問ですけれども、県のほうに確認をしましたところ、現在、臨港道路の工事ということで、若干の地滑り対策で遅れておりますけれども、予定としましては平成25年3月末までには完成予定ということで聞いております。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  実は、これができれば当然県の計画としては、そこに建設資材を揚げるということでの、もともとの計画でしょうけれども、その後いろんな経済情勢が変わったり、あるいは社会情勢が変わって、その使い道があるかないかという問題も出ておるんでしょうが、これがもうちょっと早ければ助かるんですけれども、できれば、少なくともそれを移してでも、そういうふうな今の馬込の物揚げ場のところを、用途の変更というのは考えられますよね。そういうことでの将来を見越したところでの考え方というのは、そういうことでできるものでしょうか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  用途変更が可能であれば、それはもう十分できると判断しております。ですから、寺島の今やっている、地滑りが発生して若干進入路が今工事中でありまして、これが今話があったように、平成25年から、3月末までには整備ができるということでありますので、砂揚げ場の機能移転が当然可能になると思いますし、今現在の砂揚げ場の用途変更等が、これは国との関係もありますので、そこらが整備されれば十分可能であるというふうに判断をいたしております。 ○議長(中野良雄)  12番、杉本議員。 ◆12番(杉本秀伸)  非常に2年ぐらい先の話になりますから、あれですけれども、当面は一応の無料化後の状況を見て、県とも相談の上、もしそれがまだ難しいというのであれば、何らかのまた対応を考えていただきたいと思いますし、今でも非常に空き地、市有地に無断でといいますか、これはもう黙認した状態でとめられておるのがたくさんあるんですね、そういう造船の関係の従業員さんがとめているというのは、もう市の体育館の周りとか、団地の周辺の炭鉱の土地にそれぞれとめているんですよ。これはもう炭鉱は黙認をしておるんですけれどもね、それを排除すると、とめるところがないということで。ですけれども、これが無料になってどんどん入ってきますと、今度はもう一般のところにそういうふうな駐車をされると、非常に迷惑をするという部分もありますから、そういう意味で、私のほうからいろんなどうこうという対策はこれ以上はわかりませんけれども、市のほうとしても現状を見ながら、何らかの検討をしていただきたいと思います。ということで、答弁は、要望としてお願いしますけれども、終わりたいと思います。 ○議長(中野良雄)  これで杉本秀伸議員の一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。15時20分まで。     午後3時7分 休憩     午後3時19分 再開 ○議長(中野良雄)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、3番、小嶋俊樹議員の質問を許可します。 3番、小嶋俊樹議員。 ◆3番(小嶋俊樹) 〔登壇〕 一般質問最終日、しかも最後になりました。 3番議員の小嶋です。 最後に質問させていただきます。 中央政界では平成23年度の予算案がまだ決定しておらず、地方自治体としても何かと心配がありますけれども、田中市政も2年目を終え、市長、議会もその成果が問われる時期ではないかと思います。地域住民は、持続可能な地域社会の実現に日々努力をしているわけでありますけれども、今後の政策課題を踏まえ、次の2点について御質問をさせていただきます。 質問事項1、後継者育成について。 後継者不足は、地域経済を支える産業の分野でも大きな課題の一つである。社会の変化による構造的な人口の流出の解決策は、困難な部分もあるだろうが、持続可能な地域社会の実現のためには後継者に特別な支援を行い、将来を託さなくてはならないと考える。 1、各産業の後継者の実態を把握し、その具体的課題をとらえているか。(例えば、後継者の結婚問題、事業への支援政策などなど) 2、農漁業後継者育成奨学資金制度の活用状況をお尋ねいたします。 質問事項2、環境保全型農業について。 1、推進協議会の活動状況をお尋ねいたします。 2、特別栽培農産物認証制度の活用状況を重ねてお尋ねいたします。 以上2点について御質問をさせていただきます。 再質問は自席にて質問させていただきます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(中野良雄)  答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中隆一) 〔登壇〕 ただ今3番議員の1問目、後継者育成についての御質問にお答えをいたします。 まず1点目の、各産業の後継者の実態を把握し、その具体的課題を捉えているかということについてでございますが、各産業の後継者実態調査につきましては、現在のところ、各産業別に調査をいたしておりません。西海市におきましても、ほとんどの人が自動車などの交通手段を持つことによって、広域的な活動や職業の選択が可能となっており、これまで職業を超えて集まる場所であった青年団活動は、ほとんど見られなくなってまいっております。 もちろん結婚につきましては、自らの判断によるところが大きいと思われますが、今回、当市では、西海・であいめぐりあい協議会が平成22年10月に設置をされ、3月6日、西彼青年の家において、市内独身男性22名、市内独身女性3名、市外独身女性20名の45名が集まり、ピザでめぐりあいinさいかいが開催されたところであります。これからも、今回の事業を見守りながら異業種間の男女の出会いの機会を広げ、カップル誕生の醸成づくりに関係機関と協力し、努力をしてまいりたいと考えております。 また、事業への支援策等につきましては、市のふるさと帰農支援事業補助金や長崎県の就農支援制度・漁業担い手確保推進事業など多くの就業支援制度がありますので、制度の周知等を図り、各産業に一人でも多くの若い力が確保されますよう努めてまいりたいと存じます。 次に、2点目の農漁業後継者育成奨学資金制度の活用状況についてでございますが、本制度は、旧大島町が昭和51年に農業または漁業後継者の育成確保のため、関連する高校、県立農大及び専修学校に在学する者に、奨学資金を貸与することを目的に制定したものでございまして、合併時に西海市がこれを継承いたしております。 しかし、制定後数件の活用があった以降は、借入申し込みの実績もなく、新市となってからは周知不足もあってか1件の申請もあっておりません。近年、本市におきましても後継者不足は喫緊の課題であります。将来、農・漁業の就業に夢を持ち、意欲的に勤勉される方々への支援策でもありますので、御活用いただければと思っております。ただ、これまでも実績がなかったため、予算の計上はいたしておりませんが、大変よい制度だと思いますので、今後、市民の皆様への周知を図ってまいります。 次に、2問目の環境保全型農業についての御質問にお答えいたします。 環境保全型農業につきましては、旧西海町において、畜産堆肥の有効活用と地力の保全、環境に優しい農産物の生産を推進する目的で取り組みを推進し、合併後も西海市の持続性の高い農業生産方式として取り組んでおります。 その内容は、有機農業に取り組む農家への堆肥購入補助、環境に配慮した取り組みを行う農家への資材補助、エコファーマーの認定に関する審査などを行っております。 まず1点目の、環境保全型農業推進協議会の活動状況についてでございますが、平成18年11月から翌年3月まで5回開催し、平成19年5月に市長に答申を行っております。その内容は、西海市としての特別栽培農産物の認証体制、認証基準などでございます。 次に2点目の、特別栽培農産物認証制度の活用状況につきましては、推進協議会で認証基準を定めておりますが、上位の基準として長崎県特別栽培農産物認証制度やエコファーマー認定制度がございまして、西海市の特別栽培認証制度は影が薄く、また、個人が取り組むには、栽培記録など手数がかかる割には、販売価格に反映できないことが一番の活用がない要因と思われ、今日まで申請はあっておりません。なお、堆肥の購入補助及び資材補助につきましては、平成23年度も引き続き推進してまいります。 以上で、答弁とさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  3番、小嶋議員。 ◆3番(小嶋俊樹)  それでは、再質問をさせていただきたいと思います。 まず、後継者育成についての御答弁でしたが、実は、私の太田和地区だけで約300軒ぐらいあるわけですけれども、実は後継者の問題を調べてみますと、純粋に農家だけというのは非常に少のうございまして、でも、20軒そこそこは農業経済で、うちはトマト組合がありまして、そういう後継者もおられますので、20軒近くは農業経済で食べている方々がおられる。そこの中に、当然後継者がおられるところと、ない人とおられるわけですけれども、大体トマト組合の方々は5軒ぐらいあるが、その方たちには後継者がおられます。それで、あと10軒、12軒ぐらいの人は、後継者と言えるか、もう50代後半から60代に差しかかっている人たちで、子どもたちはほとんど、今大学に通われている方もおられたり、高校に通われている方もおられるわけですけれども、ほぼ農業の後継者とはなり得ない人たちばかりです。 片や、商工業に目を移しますと、大体商工業の数はもともとものすごく少なくなっておりますけれども、大工さんとか左官さんとかいう個人企業を除いて、商店とされる方は6軒か7軒ぐらいしかないんですけれども、事実ここ10年ぐらい後の形からいくと、ほぼ2軒ぐらいしか商売の家が残らない。残らないというのは非常におかしい話だけれども、当然個人の企業の方として、来ていただいてですね、後継者が帰ってきて、後継者が継がれるという家もまた生まれてはくるかもしれませんですけれども、今の状態では、商店もしくは商いをするところは2軒ぐらいの後継者しかおりません。30代、40代の後継者がおられるところはですね。 これは商工業とか農林水産業とか、そういうのになるんですけれども、ほかのサービス業であるとか、そういう例えば飲食業であるとか、そういう類いのところにも、また後継者が非常に厳しいところも生まれてきているというのが、私の今おる300軒近くの地域、これは私の地域だけじゃなくて、西海市全域どこでも考えられるべき現象じゃないかと思うんですよ。 そこで、市長にお聞きをしたいんですけれども、こういう後継者不足になられている現状において、市がその後継者に対して、婚活の話を私が例に挙げておりましたので、御答弁を頂きましたけれども、彼らに特別、市あたりから地域社会に対する認識を高めるために、農業経営者であるとか各農業青年であるとか、そういうところで活動をされている折に触れて、いろんな発言がされるわけでしょうけれども、実際、現実、今ですね、後継者に向けてのメッセージというのは、どのような形で市長は皆さんに伝えているんでしょうか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  非常にこれは難しい問題でありまして、そういった西海市内の後継者たる若者が、いろいろとネットワーク的なそういう組織とか、一応はヤングネットワークなるものが存在をいたしておるわけでありますけれども、これは合併後は各旧町単位ネットワークでつくられた組織がありますけれども、こういう若者に対するいわゆる地域おこし、地域活性化、そして、お互いの交流ですね、こういうものを期待いたしまして、前市政のときから、取り組みに対する市としてのいろんな支援というものを行った経緯がございます。 しかしながら、具体的に私がこういう方々に特別メッセージを送るという機会が、また、そういう組織が大変少のうございます。漁協、農協、あるいは商工業、あるいは観光協会もそうですけれども、特に若い青年部の皆様方の総会の折とか、そういうときに私も御案内をいただきますので、出向いていきまして、皆さん方に西海市の描く将来像、こういうものを申し上げ、そして、若い人たちに少しでも元気を出していただく、また、市政づくりに対する考えを共有していただくと、こういう立場でお話はさせていただいておるところでございます。 ○議長(中野良雄)  3番、小嶋議員。 ◆3番(小嶋俊樹)  そこで、私の1つの提案でもあるわけですけれども、そういうふうなメッセージを送られているということでもありますし、ちょっと余談になりますけれども、地域の後継者のことに私は今回一般質問をさせていただいて、実は国は防衛力、安全保障がなくては経済活動はできないと思うんですよ。これはもうおわかりのとおりだと思います。と一緒で、地域社会というのは、人材の育成、つまり人材の育成なくして地域の、これはいつも協業と社会の中で市長が人材育成が最も大切なんだと、今日同僚議員の、先日よりもそういうお話は常々御答弁の中であったように、地域の安全保障というのは、オーバーに言えば、やっぱり安全・安心の地域を守っていくためには、後継者というのは大きな指導力を発揮しなければ、地域の経済も、それから安全保障に関するいろんな問題も、これは消防団の話にもつながりますけど、やっぱり難しくなっていきますね。 そういう意味で、私は、そういう地域に残る、もしくは残っていくであろう青年たちや若い女性たちに対して、今回、各産業別に把握をしていないと言いましたけれども、もう少し把握をしていただいて、これは私の提言ですけれども、最近はセミナー方式のいろんな会がありますので、やっぱりいかに地域をつくっていくか、それが私たちの将来につながっていくかということを、セミナー方式で討論したり、いろんな形で勉強するというのは、グループ活動の中で最も大切だと思うんですよ。これは勉強でなくても、勉強形式であって、例えばどこかの、この前、青年の家のお話を頂きましたけれども、そういうところでやってもいいし、どこか楽しいところで、お茶を飲みながら語ってもいいわけですよね。そういう活動を、いろんな各種団体とか、もしくは企業であるとか、そういう人の手を借りながら、若い人たちの交流というのを深めていただいて、そして、そこで本当に自分たちが将来何をやっていくのかということを語り合える、そういう提言し合えたりすることが、最近コミュニケーションが欠けているのは、これはインターネットのせいかもしれませんけれども、そういうのを提言して御指導していただくのが一番いいんじゃないかと私は思うんですよね。 これは、それがうまくいくかいかないかというのは、いろいろあるかもしれないですけど、私はかつて旧町時代に、結婚相談員を4年間やりました。そんなたくさんの結婚が完成したわけではありません、3名ほどの結婚だったと思います。6人か7人、8人もおる結婚相談員の中で、そういう成果を上げなくて情けなかったなといって解散したことがあるんですけれども、これは結婚相談員という形は取らなくてもいいですので、やっぱりそういう若い人たちが自主的にディベートできたり、セミナーができたりするような場所の設定や支援というのを今後やっていく気持ちはないか、ちょっとお尋ねをいたします。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  申されるまでもなく、ぜひやりたいと思います。先週日曜日の婚活につきましても、あいにくの雨で、急遽会場を移動せざるを得なかったわけですけれども、最終的には50組前後の方々が集まっていただいて、そして、西彼青年の家を利用させていただいて開催をさせていただきました。これは市外からの皆さん方もたくさんおいでいただいておりますので、ぜひこれは民間各団体と協力をして、今後続けていって、少しでも西海市内に市内外の若者が目を向けていただいて、魅力を感じていただいて、そして、西海市に住んでいただいて子どもを産んでいただいて、更には将来的なそういう芽生えといいますか、種をまいていくと、こういう施策を取っていきたいと思います。 また、西海市内の民間企業、例えば具体的には、お話を受けてもらっているのはダイヤソルト、ここに20名相当の若者が仕事をされております。これは優秀な若い人材があそこで仕事をしておるわけでして、残念ながら崎戸地区には女性が大変不足しておりまして、非常に、ひょっとすれば市外のほうに出ていく可能性があるという、そういう危機的なお話を支所長さんから承りました。できれば市があっせんして、あっせんといったらおかしいですけれども、こういうダイヤソルトならダイヤソルトの企業で働く若い青年層と、そして、西海市内の女性と婚活をしていく。企業も一緒になって支援をし合ってやるとか、これはもう現実的にすぐできることでありますので、これは大島造船所だって一緒であります。先般の婚活には、大島造船所の若い衆も参加をしていただいておるようでありますし、農業、漁業、1次産業問わず、こういった活動にはできる限り市としても精いっぱい取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(中野良雄)  3番、小嶋議員。 ◆3番(小嶋俊樹)  ぜひそういうふうな方向で活動していただきたいと思います。やっぱり首長がそういうのに一生懸命動いて、私たち議員もやらなければならないでしょうけれども、やっぱり中心になっておやりになることが、まちの上昇になっていくと思います。それで、市長が大変御熱心にやっているオランダ村でも、前回、マレーシアとの交流会が持たれましたけれども、ああいう場所でも使って、大いにいろんな活動を今後広めていっていただきたいと思います。 若者の婚活の年齢が30歳を超えておるというのは、もう市長も御存じかと思うんですけれども、女性も男性も平均が30を超えております。もう大変晩婚化しているという現状がありますので、これはやっぱり最近、野田聖子さんが今朝テレビに出ておって、50で子どもを産んだって、何かニュースになっていろいろやっていますよね。高齢出産というのは大変なこともありますので、やはり若いうちに結婚なさって、将来の方向づけをしていただきたい、そのためにもぜひ市長には中心になった活動をしていただきたいと思っております。 それで、ちょっと後継者の問題に触れながら、実は最近、長崎とか佐世保では、市長ね、自治会の会長さんが決まらないというところがだんだん出てきています。というのは、高齢化も進んでおりますけれども、そういう地域のボランティア活動とか、そういうことをもうやりたくないと、手を挙げたくないと、選挙をしてでもやらないというような、はっきりそういうところがぼちぼち見えるわけですよね。我が町ではまだなかなか聞いておりませんけれども、そういう大変地域を運営していくということに対して、非常に人的リスクが大きくなってきていると。これは解決策というのを一朝に見つけることはできないわけですけれども、私は、これは後継者の育成の問題にもつながると思うんですよね。 また脱線しますけれども、先ほど杉本同僚議員が教育のことで、中高一貫教育のことで学力低下の問題を言っていたんですけれども、先だってより、私はもう文部科学省廃止論者ですので、今の高校教育というんですかね、公の義務教育というのは大変難しいときに入っていて、極端に言えば、今の義務教育では人は育たないというふうな方向に、私はもうなっていると言ってもおかしくないと思うんです。 極端に言えば、最近よく見られることですけれども、塾通いというのがよくありますけれども、お金持ちはほとんど私学にやるようになりました。お金があって余裕がある方は、私学教育を受けさせて、そして、俗に言うエリート教育と言われる教育をやるわけですよ。そうすると、エリート教育をやりますと、エリート教育というのは別に、今朝インターネットで開いていただきましたら、フランス語で、要するに指導的、支配的役割を持つ層という、選ばれた人ということなんでしょうけれども、こういう意識を持ちますと、大変、何ていうかな、みんなのために命を懸けてやるんだというふうな教育ができますと、非常に向上心が向いて、いいということで、お金持ちの人たちは私学やいろんな教育制度の高いところにどうしても行くわけですよね。今の義務教育は何でそれができないかというと、実は公務員制度とか、これは国の問題になりますけれども、当然思想教育というと変なんですけれども、宗教教育もできません、はっきり言って。学校の先生はこういう道徳教育をするとか、こういう思想教育、道徳教育はできたとしても、論語を語ることもできないし、いろんな宗教的なことも、はっきり言って、それを中心にする授業なんかはできないわけですよね。そういう意味において、非常に高い教育というか、志のある人間をつくるという教育には、私は実は日本の義務教育はほど遠くなっていると思います。本県から文部科学大臣が出ておりますけど、私はもう今一番大切なのは、この教育だと思うんです。教育なくして地域社会の存続は語れないと思います。国家もそうなんでしょうけれども、やっぱり教育が非常に権利主義、日本の憲法には権利を書かれておりますので、悪平等というのがはびこりまして、確かにいい部分もあるんですけれども、突出した能力を育てようという意味合いがなくなりました。 市長が、先のシンポジウムでお聞きになったと思いますけれども、マレーシアは東方政策というのをやっておりますよね。これはもうエリート教育です。イギリスでもそうです。フランスもそうです。そして、今一番世界の中で最も突出した国家になった中国は、これを30年間かけてやりました。私はこの日本の教育というのが、実は、戦後そういうところに非常に目をつぶってきたんじゃないかと思うんですよね。それによって地域経済、地域もリーダー不足になっているということが言えるんじゃないかと思うんです。皆さん自分の幸福、自分のことというのは追求します。それは人間ですから、欲がありますから、自分のことは一番考えます。しかし、本当に社会全体のパブリック性のあることを考える人間が育っているかというと、非常に私は戦後の教育は疑問があると思うんですね。 それで、その辺に関するお考えもお聞きしたいと思いますし、今後やっぱりそういう社会にあって、私たちがじゃあできることは何かと考えていけば、やはり残っている人材をいかにつくり上げていくかということしかないと思うんですよ、ほかに手が。だから、市長は大変経済の再生、協業社会ということに御熱心であるし、それは決して私も悪いことではないと思うんですけど、これを引っ張っていくリーダー、地域のですね、そういう方々がいないと、皆さんで仲よく、ともに歩いていくという、そういう社会をつくるためには絶対的なリーダーが必要です。決して皆さん横並びで走ることはありません。社会はそういうものです。ですから、このリーダーの育成、これに関してどう思われておるか。先ほどの教育の問題とあわせてお答えをお願いいたします。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  大変、教育の問題につきましては、3番議員、持論を交えてお話をされたわけでありますけれども、日本の戦後教育というものは、これはいろいろと義務教育から高等教育、大学まで国が掲げる教育基本法に基づく、1つの制度的な中での教育というものがなされておるわけでありまして、一概にこれがいいとか悪いとか、なかなか言いがたい、日本独特の教育のよさもあるだろうと思います。 また、諸外国と対比して、若干問題があるという部分も私はあるだろうと思っております。また、日本の教育委員会制度のありようというものにも、私は若干問題もあるような気がいたしております。いずれにしましても、私自身が高度教育を受けておりませんので、中学から高校、専門学校として、とにかく一日も早く働こうと、こういう立場でやってきた世代であります。特に私どもが高校、大学にかけては60年安保で非常に大学も荒れておったといいますか、当時の学生諸君は日本の戦後の教育、あるいは経済、政治に学生自らが積極的に参画をするという、そういう非常に安定していない政治構造の時期に、僕らは育ったわけですね。しかし、今は非常に平和な時代に生まれ育った子どもたちが、そういう環境のもとで、向学心があれば幾らでも教育を受けられると。そして、当時はなかなか、全てが大学まで行けるというふうな家庭環境ではなかったかと思います。高校もそうであります。しかし、今はそういった非常に子どもたちを取り巻く教育環境は、私は素晴らしい環境になっておると、これだけは言えると思うんですね。 あとはこうした人材を、いかに真の意味の後継者、あるいは人材育成の立場で私たちがそれをフォローアップできるかということに、私は責任が課せられておるんじゃないかなと、こう思っておりまして、先般の国際シンポジウム、なかなかふだん聞き学ぶことのできない、いわゆる日本の特命全権大使が直接おいでいただいて、しかもマレーシアの国際交流の理事もおいでいただいて、また、九州経済産業局のいわゆる局長も直接おいでいただいて、また、大山町のかつての町おこし、一村一品運動の中心的な、当時の町役場の職員でありました緒方さんにも来ていただいて、その実践もかねてお話をされたわけですね。これは私は非常に幸せだなと思ったのは、小嶋議員も出席されておりましたけれども、恐らく出席された方々は、非常にこれはありがたいシンポジウムを聞くことができたなと、こう思われたはずであります。私もその一人でありまして、何とか、これは県の山口総務部長が直接コーディネーターを務められたわけでありますけれども、これはもう西海市といわず長崎県挙げて、やっぱりこういった子どもたちの教育、人材育成には、やはりもっともっと行政の支援をして、経費はかかりますけれども、将来のこの西海市のために、長崎県のために、あるいは日本国家のために、やっぱり子どもの教育には惜しまんという、そういう思想といいますか、そういうものを地域挙げてつくっていかんと、これは一部の方だけの教育に終わってしまう恐れがあると思います。そういうことで、非常に反省も含めて勉強させられたシンポジウムではなかったかなと思っております。ぜひですね、小嶋議員の今のお話も聞きまして、地域の中にそういった今までの教育のあり方を十分総括しながら、今後の教育のあり方も、それこそ地域主権、地域で確立をしていく必要があろうかというふうに考えております。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  3番、小嶋議員。 ◆3番(小嶋俊樹)  ありがとうございます。大山町の一村一品運動をやられた矢幡さんというのは、酒屋の息子さんで、彼が、当時の大山町というのは、ちょうど私たちの子どものころに見ました牛、馬と一緒に生活するような地域の社会で、あそこはまだやっぱり大山町という土地柄もありますけれども、その大分という土地柄もありますし、阿蘇に近いランドスケープもあったでしょうけれども、やっぱり何といってもリーダー、そして、それと一緒にリーダーと地域を興していくという、そういう意識の高さが結果を生んだんじゃないかと思います。ぜひそういうことも鑑みて、今後、市長にはリーダーシップを取っていただいて、ぜひ後継者の育成に尽力していただきたいと思っています。 それでは、次の2番目の農業後継者育成奨学金制度というのは、これは市長がおっしゃいましたように、大島町であった条例制度ですけれども、ぜひこれは、市長がおっしゃられたように、私は非常にいい制度だと思います。それで、こういう制度があることを知らない方もおられるでしょうから、広報も含めて地域の皆さんに、資源のことも、財源の問題も含めますので、これは財務課長もこういうのをやると、また頭が痛いでしょうけれども、もし財源が幾らかでも取れて、こういうことの支援が取れるのであれば、ぜひ一個一個でも、やっぱりこういうことって、一個一個小さな部分で進化していくというのがいいので、たくさんがばっとやるのではなくて、やっぱり一つ一つこういうふうにして、あなたに社会は期待をしているんだよということを問い含めて、やっぱりそういう制度利用をしていって、これだけ多くの人々が、私も学校で時々子どもに、まだわからないかもしれないなと思いながら、多くの人たちがお金を出し合って、あなたたちに教育を、皆さんにしているんだよと、感謝をして、そして、みんながやがて大きくなったら恩返しが何ができるかということを考えていけば、それはもうそれぞれみんな好きなことをしていいわけですから、できるんです。そういう意味合いで、この後継者育成奨学金制度の活用というのは、ぜひ活発にやっていただきたいと思います。これは要望で終わります。 それから、質問事項の2の環境保全型農業について再質問させていただきます。 これは、答弁のように、なかなかですね、私はこれをなぜ今回質問したかというと、ちょっと心配にもなりまして、旧町の時代に環境保全型農業というのは、なかなかこれは理想で、農業の後継者の皆さんたちにはなかなか全部になじまない制度だったんですけれども、実は非常に少数の方たちでこの制度を利用したり、こういう活動をやっている方たちがまだおられます。ぜひこういう方たちの趣旨というのを御理解いただいて、今後もそういう方たちの支援というのは続けていただきたいと思うんです。 実は、今、無農薬とか低農薬なんていうのが世の中に多くなりましたね。肥料、堆肥なんかでも有機肥料を使おうかとかですね。でも、こういうことが世に知らしめられたのは、30年、40年前に実はこういう人たちが先駆的だったわけですよね。こういう人たちが地道に活動しているところから、ちょっとずつちょっとずつ出てきて、じゃあそういう制度はどうなんだと、ちょっと考えようじゃないかというふうになって広がってきたわけです。こういう方たちは、ある程度そういうものに対しての理解があって、だからといって、今市長が言われたように、返答があったように、これで認証制度をやって、したのがあります。特別栽培農産物認証制度を利用して、やったからといって、なかなか収入がないとかいろんな問題が出てきて、その壁もありまして、なかなか全体的に浸透はしていません。浸透はしていないし、なかなか厳しい。でも、実際よその市町村でもそういう制度を使いながら活動をしたり、直売所もつくったりしている方たちもおられますので、ぜひこういう方たちにも目を見開いていただいて、行政の支援をやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  理想を言えば、きりがないわけですけれども、西海市はおかげさまで地域資源といいますか、環境につきましては、私はもう全国でもトップだと思うんですよ。そういう自負をしております。これをいかに我々行政、市民が今の地域環境をいかに活用して、潤いのあるといいますか、画期的な市をつくっていくかと、将来ともに残していくかということが、今現在の我々に課せられた大きな仕事、これはもう長期的なことを考えまして、特に西海市は御承知のように、いわゆる希少野生動植物の保存地域指定を頂いております。それから、西海国立公園の一端も担っておると、しかも国指定のそういった七ツ釜鍾乳洞の自然環境も整っておると。ましてやオランダ村や、西海市を取り巻く2つの国道がまたがっておると。しかも、この2つの国道をつなぐ広域農道もここにあると。そういうことで非常に西海市は恵まれた素材を秘めた、そういう農業をするにしても漁業をするにしても、また、いろんな事業を展開するにしても、私は非常に素晴らしか地域じゃないかなと思っておるわけでありまして、既に先人がこのように大きな種をまいてくれておるわけですね。既にこの種が芽生えて、実を結ぼうとしている段階にあろうかと思っております。あとはこの実をいかにして私たちが有効に付加価値をつけて、また、そこにおられる市民の皆さん方に所得という形で増やしていくかと、こういうことをやらんばいかんのじゃないかなと思っておりまして、自然環境型農業、これこそ西海市の目指すべき農業ではないかなと思っております。 特に西海市内には直売所もたくさんありますし、多くの皆さんたちがおいでいただいて、お買い求めただいております。そして、今やらんとしておるオランダ村での情報の発信、これは光ファイバーが内海地区に入っております。ましてや今度予算化をしておりますけれども、お願いするわけですけれども、大串から大瀬戸に光を引く予定をいたしております。また、ここからまた202号線を通じて、西海町、それから大島、崎戸、離島も含めてこういったブロードバンドのネット化というものをやっていかにゃいかんと。そういう中で企業活動もよりしやすい環境を整えていく必要があろうと考えておりまして、夢を語ればきりがありません。とにかく今が合併して7年目に差しかかるわけですけれども、私は本当の意味のスタートが切れる環境が、既に整いつつあるのではないかなと思っておりますし、行政といたしましても地域再生を掲げさせていただきまして、特に市民の皆さん方に理解をまずはいただいて、一緒になって西海市の、今日の質問の中にもありましたけれども、何のために合併したとやと、合併してもいっちょんよかことなかじゃないかと、現に言われておることは事実でありますので、こういう声を少しでも和らげるために、これは努力せんばいかんと考えておるところでございます。 ○議長(中野良雄)  3番、小嶋議員。 ◆3番(小嶋俊樹)  農業のことに関して質問しているわけですので、同僚議員も昨日から農業のことに関しまして、いろんなことで御要望していましたので、休耕地の問題も出ております。ぜひこのあたりは多様な政策立案を、課題にあわせてしていただいて、水産、農業、それから商業のバランスの取れた政策をしていただきたいと思います。 最後に、これは産業振興部長に聞きたいんですけれども、堆肥の現状というのはどのような形になっていますか。各養豚業者、全畜産業者ですかね、それから鳥、皆さんの今の状況というのを把握しているでしょうか。 ○議長(中野良雄)  松永産業振興部長。 ◎産業振興部長(松永勝之輔)  畜産それぞれの分野から出るふん尿につきましては、畜産ふん尿の処理に関する適正化の法律がございまして、一応全畜産農家、それぞれ大型の堆肥舎、あるいは簡易堆肥舎等完備を全戸しております。野積み等をしないようにというふうなことで。 それとまた、先ほどの環境保全型農業も、こういうところでつくられた畜産ふん尿を活用した堆肥の利用促進といいますか、処理の促進ですね、それと、それぞれの栽培されている土地の地力のアップと、この2つが大きくなっておるわけですので、それぞれ今春作に向けて、各圃場、堆肥の散布が盛んに行われております。現状としては、それぞれ適正に処理をされている状況です。 ○議長(中野良雄)  3番、小嶋議員。 ◆3番(小嶋俊樹)  ありがとうございました。 それでは、最後に、ぜひ市長ですね、地域のリーダー、若手後継者には支援いただいて、本年から施策を取っていただければ、来年の24年度には10人ぐらいの余分なベイビーが生まれるぐらいな気持ちで、ぜひ私たちも、議員も頑張りますし、市長も頑張って後継者育成に御尽力いただきたいと思います。 これで私の一般質問を終わります。 ○議長(中野良雄)  これで小嶋俊樹議員の一般質問を終わります。 以上で本日の日程は全部終了しました。 次回本会議は、明日3月10日午前10時から開きます。所定の時刻までに御参集願います。 本日はこれで散会します。どうもお疲れ様でした。     午後4時8分 散会...