⑥バラモンキング、
夕やけマラソン、つばきマラソン、椿まつりの経済効果について
4 各事業の
具体的スケジュールと完成時期について
①新
図書館建設事業
②陸上競技場の
全天候型舗装事業
③都市計画道路整備事業
④市道福江34号線(
JA本店~食肉センター方面)の
傾斜改良事業
⑤紺屋町(九州電力)から東浜町(塩塚造船所)間の道路のガードレール(安全対策)設置事業
⑥港大橋~常灯鼻付近の
しゅんせつ工事11
相良尚彦議員1 五島市
地域調剤情報共有システムについて
①システムの仕組みとその運用状況について
②システムの機能的特徴について
③薬剤情報の共有に必要な本人の同意書の取得状況について
④システムに蓄積されるデータの二次的利用について
⑤今後の活用計画について12
菊谷岩雄議員1 岐宿診療所の休診、岐宿地区の小売店閉店に伴う交通弱者、買い物弱者への対応について =午前10時00分 開議=
○議長(荒尾正登君) おはようございます。 出席議員は定足数に達しました。 議事日程第5号により、直ちに本日の会議を開きます。
△日程第1
市政一般質問について 前日に引き続き、一般質問を行います。 まず、最初の質問者は、11番 片峰 亨議員。
◆11番(片峰亨君) (登壇)おはようございます。本日の
トップバッターでございます。政策会の片峰 亨でございます。今期最後の一般質問となりました。よろしくお願いいたします。 それでは、議長の許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。 まず、
有害鳥獣対策について質問いたします。
有害鳥獣対策については、五島市もいろいろと努力しているところでありますが、なかなか成果の上がらないのが現状であります。鹿、イノシシ、
タイワンリスについては、減少どころか、生息範囲が拡大し、ふえているのではないでしょうか。この状態が続けば、農作物や林業被害、さらには交通事故など、被害が拡大することが懸念されますが、これまでの取り組みと成果、また今後の取り組みと目標をお聞かせください。 さらに、捕獲したイノシシの肉はジビエとして昔から食べられていますが、市内のどこの店でも食べられるようにすることで、五島市の1つの新たな目玉になるのではないでしょうか。有害鳥獣を有効活用することはできないか、お尋ねいたします。 次に、いそ焼け対策についてお尋ねいたします。 いそ焼け対策については、私も何度も質問し、ほかの議員も質問するぐらい重要な課題であります。昔と比較すると、魚介類の漁獲量も減り、漁業者は先が見えないと悩んでおります。早急の対策が求められるところでありますが、これまでの取り組みと成果、さらに今後の取り組みと目標をお尋ねいたします。 次に、旧奈留港
ターミナル付近の臨港道路の整備計画についてお尋ねいたします。 この質問は、8年前に質問しております。質問の後、早速一部は整備していただきましたが、大部分はいまだ未整備の状態であります。島の玄関でもあり、江上教会の
世界遺産登録を目前に控え、早急の整備が求められるところでありますが、整備計画についてお尋ねいたします。 次に、自主財源の確保についてお尋ねいたします。 現在、五島市の年予算は約300億であり、そのうちの税収は約1割の30億であります。人口も減少している中、税収減も予想され、さらに交付税も段階的に削減され、行政運営も厳しくなっていくのは紛れもない事実であります。今のうちから、民営圧迫しない域での
自主財源確保に取り組む必要があると考えます。 例えば、かねてより提案しております
油化還元装置の導入など、効果的と考えます。この装置の導入により、億単位の収益を上げることができます。また、遊んでいる市有地がかなりありますが、この土地を活用し、例えば太陽光や
小型風力発電による売電収益などが挙げられると思いますが、市長の考えをお聞かせください。 最後に、
地元木材業者の
木材乾燥機及び
加工機導入に対する支援についてお尋ねいたします。 現在、五島市では、大型建築に地元産の杉、ヒノキが多く使われるようになり、林業の活性化に大きく寄与し、このことにより雇用も少しずつふえてきており、さらなる発展が期待されるところでありますが、地元で加工する設備がなく、島外に加工を委託している現状にあります。 この加工を地元でできれば、経費やロスも少なくて済み、何より雇用がふえ、売り上げも数段上がると思われますが、市長の考えをお聞かせください。 以上で、壇上の質問を終わります。(降壇)
◎市長(
野口市太郎君) (登壇)おはようございます。11番 片峰議員の質問にお答えします。 まず、
有害鳥獣対策のこれまでの取り組みと成果についてお尋ねがありました。 五島市では、これまで農作物等に被害を及ぼすイノシシ、鹿、カラス、
タイワンリスの対策として、猟友会、専門業者、市の実施隊員による捕獲や、イノシシの生息域の拡大を抑える
拡散防止柵の設置といった防護対策を行っております。 このほか、狩猟者に対し
免許取得経費や捕獲経費の補助、箱わなの無償貸与、被害を受けた農業者へは防護柵の補助、漁網の配布等を行い、総合的な対策を進めているところであります。 これらの対策の成果としましては、捕獲対策では、今年度11月末現在で、鹿が298頭、イノシシを471頭と、過去最多の捕獲数となっております。 また、防護対策につきましても、
拡散防止柵の設置や
侵入防止柵事業の実施により、水田地帯である河務、籠淵、
小田地区等での水稲被害をある程度抑えておりまして、一定成果が上がっているというふうに思っております。 次に、今後の取り組みと目標につきましては、今後もこれまでの対策を進めていくとともに、生息域を拡げているイノシシ、鹿につきましては、徹底した捕獲と防護柵の整備など、対策の強化を図ってまいりたいと考えております。 また、新たな取り組みといたしまして、
ICT機器を活用し、生息域や
被害箇所等を正確に把握し、効果的で効率的な捕獲を行うための
システム整備事業を国へ提案・申請中であります。 今後も、鳥獣による農作物や生活環境の被害の減少、鹿、イノシシの生息数の減少、狩猟者の担い手育成など、さらに取り組んでまいりたいと考えております。 次に、捕獲したイノシシ、鹿の肉の有効活用についてお答えをいたします。 今年度の鹿とイノシシの捕獲頭数は、先ほど申し上げたとおりでございまして、鹿が298、イノシシが471という状況でございます。議員御提案のとおり、肉として有効活用することが地域の活性化につながるのではないかということで考えてはおりましたが、処理場の建設費等に相当の経費がかかること、また幼獣、子供が多くて、肉の安定供給が困難であることなどから、これまで捕獲を優先してきたところであります。 なお、肉として利用できると言われるわなでとれる鹿は全体の約2割程度でありまして、イノシシにつきましても非常にウリ坊が多いという状況でございます。 しかしながら、4年前より捕獲頭数がふえている鹿については、
ICT機器の活用により、今後、わなでの大量捕獲が可能となれば、食肉や加工品など、資源として有効活用できるのではないのかなというようなことも考えておりますので、関係者と協議をしながら検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 次に、いそ焼け対策のこれまでの取り組みの成果についてお答えいたします。 いそ焼けの現状といたしまして、五島市管内の藻場面積が、平成元年2,812ヘクタール、平成25年の調査では1,223ヘクタールとなっておりまして、25年間に1,589ヘクタール、約6割が減少しているという状況にあります。県内でも、いそ焼けの進行が早い海域になっております。 平成17年度には
離島漁業再生支援交付金事業が開始をされまして、これまで漁業者を中心に交付金を活用しながら、ガンガゼの駆除、
ウニフェンスの設置、いそ洗い、海藻の栄養塩の補給を実施してまいりました。市でも藻場をつくるための施設設置など、官民協働で取り組んでまいりましたが、なかなか成果を見るまでには至っておりません。 主な原因をウニや魚類の食害に絞り込み、
ガンガゼ駆除や刺し網による食害魚の駆除を中心に取り組みを行っており、岐宿、三井楽、久賀、崎山地区で一部回復の傾向が見られております。 今後の取り組みにつきましては、管内の15漁業集落が活動の中心となるものの、漁業者の減少や高齢化の進行によりまして、十分な活動ができていない集落が出てきておりますが、ことし9月には市内3漁協と、先ほど言いました15の漁業集落が藻場見守り隊を結成し、地域と連携しながら、藻場回復に取り組む計画を策定をしております。 また、より広域的な取り組みを行うために、国の機関である
国立研究開発法人水産研究・教育機構とも連携して、藻場回復のための実践結果の評価、検証を行い、より効果的な対策を検討しながら、早期に海藻が生息する藻場の回復に努めてまいりたいというふうに考えております。 旧
奈留島港ターミナル付近の臨港道路の整備計画につきましては、後ほど担当課長が答弁をいたします。 次に、
油化還元装置の導入についてお答えいたします。
油化還元装置の導入につきましては、これまでも議員から御質問をいただいておりますが、市の方針といたしましては、再生された油の品質や装置の普及状況、これをしっかりと見きわめながら、導入について検討してまいりたいというふうに考えております。 現在、市内において、
廃プラスチック小型油化実証事業が、環境省主体により、今、実施をされております。実証事業では、
民間事業者による導入も含めて検討することとされておりますので、本年度、実証実験の結果によりますが、導入についての検討事項の1つになるのではないのかなというふうなことも考えております。 次に、市有地を活用した
太陽光発電についてお答えいたします。
自主財源確保のために、市の遊休地を活用して、
太陽光発電や風力発電による発電事業に取り組んでみてはどうかとのお尋ねかと思います。 現在、市の
遊休地の利活用としては、将来的に利用計画がない場合、民間への売却や貸し付けを積極的に進め、貸付収入等による
自主財源確保に取り組んでいるところであります。一昨日、答弁いたしましたように、市の遊休地については、新年度から窓口を一本化し、また情報を広く提供してまいりたいというふうに考えております。 お尋ねの遊休地を活用して市が直接発電事業を行い、収益を上げる取り組みにつきましては、
買い取り価格の制度が変更されるような、そういった報道もございます。また、五島における連結系統にどれぐらいの余地があるのかということなど、さまざまな懸念もありますので、現在、五島市
再生可能エネルギー推進協議会において調査研究を進めている地域新電力会社の設立の検討の状況を見ながら、こういった市の遊休地を活用した発電事業についても、その可能性を研究してまいりたいというふうに考えております。 次に、
地元木材業者の
木材乾燥機や
加工機導入に対する支援についてお答えします。 五島市では、平成25年度に、
公共建築物等木材利用促進基本方針及び
森林づくりアクションプランを策定し、市が率先して公共建築物への木材の利用と地元産木材の利用促進に取り組んでまいりました。 地元産木材を利用する目的は、先人が植林した森林の保全と循環利用による林業の振興はもとより、環境保全、就労の場の拡大、
島内製材所、設計士、大工・工務店が潤い、地域への経済効果を上げることにあります。 これまで、公共施設への地元産木材の利用に当たっては、できることは可能な限り島内でという方針を持って、間柱やたるき、外壁材等について、
島内製材所で製材したものを天然乾燥し、島内で仕上げ加工まで行い、現場施工につなげております。 乾燥機や加工機の導入につきましては、設備費や
ランニングコストの面で、現時点では厳しいものと考えておりまして、今後の木材需要の動向、採算性、こういったものを見きわめた上で、森林組合や地元製材所、あるいは県とも協議しながら判断してまいりたいと考えております。 以上でございます。(降壇)
◎建設課長(針崎善英君) 旧奈留港
ターミナルの臨港道路の整備計画についてのお尋ねにお答えいたします。 管理者である
県五島振興局河港課に問い合わせたところ、現場の状況については県主催の
奈留地区土木行政懇話会などにおいて確認しておりまして、直ちに相の浦港整備計画を策定し、
交付金事業として
港湾施設全般の整備を予定しているとのことです。 お尋ねの
臨港道路改良につきましては、来年度から継続事業で、損傷がひどい箇所から随時改良していく予定とのことです。 以上でございます。
◆11番(片峰亨君) それでは、自席より再質問させていただきます。 まず、
有害鳥獣対策ですけれども、おととい、明石議員の質問にもありましたけれども、
ICT機器の活用が言われていますが、再度、詳しく説明をお願いいたします。
◎
農業振興課長(古川八寿男君) ただいまお尋ねがありました、現在、国に申請をいたしております補助事業につきましては、総務省の補助事業でございまして、ICTを活用した
有害鳥獣対策事業となっております。 具体的には、
監視カメラを設置いたしまして、有害鳥獣の
出没状況等を監視し、瞬時に管理するパソコン、さらには職員の
スマートフォンにそのデータが送られてくるというようなもので、出没の状況や
行動パターンが把握できる内容となっております。 また、わなの
監視システムもございまして、これにつきましては、どこでどの地点のわなに今有害鳥獣がかかったというような情報が、これも瞬時に管理するパソコンと担当職員の
スマートフォンに流れてまいります。 このような出没情報や捕獲情報、そして被害情報、さらには設置しております防護柵の情報などを一体的にパソコンの中に取り込みまして、地図上に落とし込むことによって可視化しながら、有害鳥獣の動向なり生息範囲などを確認することができる、そういうシステムでございますので、より有効な対策がとられるといいますか、効果的な対応が可能になるものでございます。 また、これとは別に、現在、県が国の委託を受けまして、ICTを活用した
捕獲実証事業というのを実施しているところでございます。これは3カ年の実証事業でございまして、内容的には、島山島、さらには荒川地区に大型の囲いわなを設置いたしまして、
監視カメラ等の機能がございます。 鹿、イノシシ等がこのわなの中に入りますと、センサーによってそれを感知し、職員の
スマートフォンに動画の情報として、わなの中に今入っている状況というのが送られてまいります。それを確認しながら、担当職員がわなの扉を
遠隔操作で閉めるということが可能な事業でございまして、この事業により、大量の鹿、イノシシの捕獲もできるのではないかと期待をいたしているところでございます。 以上です。
◆11番(片峰亨君) 課長、
ICT機器、この活用と言われますが、これはどのような場所で、どのような条件のもと適するのでしょうか。
◎
農業振興課長(古川八寿男君) このシステムの活用の場所ということになりますが、実は
監視カメラとか、それからわなの
監視システムというのがございますが、先ほど申し上げましたように、瞬時にパソコンや
スマートフォンに情報が送られてくるということで、携帯電話が通話できる環境があれば、どこででも設置をできるということになります。 また、わなの開閉については電力が必要になりますので、太陽光等が取り込めるような、そういう場所であれば、このシステムの使用が可能となります。 ですから、
監視カメラ、さらにはわなの
監視システム、こういうものについては移動が可能な状態でございますので、例えば、今、出没が一番多いような島の北東部である程度の実態を把握し、その次に例えば荒川地区でシステムを移動させて、今度は荒川地区で状況をきちっと把握するというようなことも可能でございます。 以上です。
◆11番(片峰亨君) おとといの明石議員のお話でも、奈留島のほうでもイノシシによる事故が発生しております。玉之浦も、鹿ですけれども、これは本人の了解を得て今からお話ししますが、1件は以前にもお話ししております。車検を受けて完了して、受け取りに行って、その帰りに事故に遭ったんです。車検代より修理代が高くついた、1件はですね。あと1件は、3回事故に遭って、3回目はもう廃車です。それ以外にも何件も聞いております、鹿による事故はですね。 前もお話ししましたが、向かってはこないんですね、鹿というのは。いきなり飛び出してくるんです。だから、避けようがないんですよ。こういった事故が、実際多発しております。 そして、イノシシですけれども、五島市もいろいろ防護柵、莫大な費用をかけて現在もやっていますが、おととしは
丹奈トンネルを出たところで目撃されております。去年というか、ことしの初めですか、立谷で目撃されております。ことし、数カ月前には、大瀬崎灯台の道路、あそこで親子連れのイノシシが確認されております。だから、もうとめようがないと思うんですね。大変なことです。 課長にお尋ねします。箱わなですけれども、箱わなは、わなを監視する人、管理する人、餌をまいたりとか確認に行ったりとかと、かかったときの捕獲する人、それに分けられると思うんですけれども、それぞれの費用というのはどのくらいかかっているんでしょうか。
◎
農業振興課長(古川八寿男君) ただいま、わなの管理、それから処分といいますか、処理についての費用についてお尋ねがございました。 まず、処分費について、これは業者委託と、箱わなとかくくりわなで有害鳥獣が捕獲された場合、処分については委託業者のほうにお願いをいたしているところでございますが、大まかに言いまして、大体1万円から1万3,000円の費用がかかっております。 また、監視といいますか、巡視、それから餌やり等の活動につきまして、玉之浦地区におきましては、今現在は
シルバー人材センターさんのほうにお願いをしているところでございますけれども、2人1組の体制で回っていただいておりますけれども、車、それから運転等々の費用も含めまして、1回につき1万8,000円でお願いをいたしているところでございます。
◆11番(片峰亨君) これから何年、何十年続くか、わからないと思うんですね。この費用も莫大になってくると思うんですけれども、市長、鹿肉、イノシシの肉をぜひ有効活用していただきたいと思うんですけれども、県内でも上五島町、対馬市、松浦市、長崎市なども食肉として活用されております。 それで、
タイワンリス、イノシシ、鹿は、なめしにも適しているということでございました。だから、お金になるんですね、これは。ぜひ、やっていただきたい。 課長にお尋ねしますけれども、これを個人とか団体で
加工場設備を整えるとなった場合、何らかの補助はないんでしょうか。
◎
農業振興課長(古川八寿男君) ただいま、有害鳥獣の
処理加工施設に対する助成といいますか、ないのかというお尋ねでございますけれども、今、市の助成としてはございません。 ただ、調べましたところ、有害鳥獣の
処理加工施設について、農林水産省の補助事業がございます。これは、有害鳥獣を食用に加工する処理施設、さらには焼却のための処理施設というような、そういう施設を設置する場合に約2分の1の補助がございます。 ただ、実施主体といたしましては、地方公共団体、農協、漁協、そして猟友会等で組織する協議会に対する助成ということになっております。ですから、議員お尋ねの個人での事業に対してということになりますと、現状では難しい状況にございます。 以上です。
◆11番(片峰亨君) これだけ拡散してしまったら、絶滅は私は不可能だと思います。これまでも相当な予算をつぎ込んできて、これから先もこれだけ拡散したらどれだけお金がかかるかわからない、そんな中で有効活用しない手はないと思います。処理するにも、焼却処分、埋設処分するにしてもお金がかかるんですね。ぜひ、市長、有害鳥獣を有効鳥獣として、今後、活用していくべきだと思います。最後に、市長、いかがでしょうか。
◎市長(
野口市太郎君) 先ほど壇上でも答弁しましたように、子供の鹿にしてもイノシシにしても、捕まえてもなかなか肉には効率が悪いといいますか、相当数が多いのでありまして、ある一定規模、食用にするにしてもそれなりの量が確保できなければ、なかなか厳しいのかなというふうに思っております。 ですから、先ほどの答弁とちょっとダブりますが、今、計画している
ICT機器をということになると、わなで大量の鹿なら鹿を捕獲できるということになると、これについては可能性としては出てきますので、そこら辺の状況を見ながら、あとは事業主体をどうするのか、そういったこと、いろいろまた検討すべき課題はあると思いますが、まずは対象になる成獣を生きたまま捕まえるということが前提になってくると思いますので、そこら辺については御理解を賜りたいと思います。
◆11番(片峰亨君) さっき課長が言われた
ICT機器の活用、これを導入することができれば、また前に進むのかなと思っております。ぜひ、検討していただきたいと思います。 次に、いそ焼け対策についてお尋ねいたします。 今、五島市が実験としてやっているのが、恐らく海底に囲いをしてとか、湾を仕切ってからの実証実験だと思うんですけれども、そこら辺は、課長、いいでしょうか、そういう理解で。
◎水産課長(林利則君) お答えいたします。 実証試験的には、議員がおっしゃるように、何かの施設を網で囲う、またはフェンスをするというようなことをやっております。また、成果も出ております。そういうことをやっているというのは、試験の意味合いもございますけども、核藻場、いわゆる藻場を集中的に育てて、種を周りにまくという、そういう趣旨もございまして、そういう実験を行っております。 以上です。
◆11番(片峰亨君) 種子を周りにまくというのは効果的だと思いますけれども、囲いをしたり、湾を仕切ったりした場合、食害がないから成果が出るのは当然と言えば当然なんですよね。私が以前から一般質問していますいそ焼けの原因として、これは戦後、全国的に国の施策として、森を伐採して杉、ヒノキを植林したために、自然のメカニズムが変わったこと、さらにダムや側溝のコンクリート化、これが指摘されております。 本来であれば、自然のサイクルは、落葉広葉樹が腐葉土となり、地下に浸透、ろ過を繰り返し、フルボ酸となり、鉄と化合してフルボ酸鉄となります。それが河川を通じて海へと流れ込んで、海藻の栄養分となると言われております。近年、ロシアと中国の国境を流れるアムール川流域、この森林の養分が三陸沖まで届き、世界三大の漁場を形成していることも判明しております。これくらい、山というのは海にとって大事なものだということでございます。 課長、今言った理屈のもと、昨年、市内の眞崎商店さんという方が、玉之浦の荒川と中須の間の銭亀というところで実証実験をしております。これは御存じでしょうか。
◎水産課長(林利則君) お答えいたします。 眞崎商店の社長とは何回かお会いして、この実験をやる前も場所を探しているということで御相談を受けておりますし、実証試験の内容も存じております。 以上です。
◆11番(片峰亨君) この実験は、簡単に説明しますけれども、海底ではなく海面に近いところにロープを張って、小さい藻をつけていくわけですね。そこにフルボ酸鉄を点滴をするように、24時間毎日、点滴をしたところ、資料を提出させてもらっております、議長の許しをいただいて、資料の1、これが本体でございますが、資料2、このような状況でまずつけます。点滴を続けたところ、資料3、最終的に資料4と、こういう実績を上げております。 市長、漁業者でもない一般市民が、ふるさとを思い、ここまで手出しまでして実証実験をやっております。ぜひ、市も協賛していただきたいと思います。補助金をいただいてやっているんですけれども、総予算700万、4分の3が補助金で、4分の1は手出しでございます。 こういう実証実験というのは、1年ではなかなか、たまたまこれは成果が出ていますが、3年間は続けないといけないと言われております。ただ、補助金というのは3年継続はできない補助金もありまして、去年で終わっているわけですね。ことしは単独でワカメをやってみようということで、単独でやっております。 ぜひ、市も一緒にやっていただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。
◎市長(
野口市太郎君) 名前を出していいかどうかですが、眞崎商店さんには電気自動車とか、あるいはガードレールとか、いそ焼けとか、いろんな面でいろいろ取り組みをいただいておりまして、非常に感謝をいたしております。 我々も、いろんな原因があって、成果がなかなか目に見える形ができない中で、わらにもすがるような部分がございまして、どういう方法があるのか、そういったことを模索をしている中で、ある程度成果が出ているということでありますので、むしろ実験というよりは実際の実用化とか、海域を変えてということで取り組みということについては、これは考えていいのではないのかなと思います。
◆11番(片峰亨君) 前向きな答弁をありがとうございます。 理屈からいっても、海面近くで実験をやるというのは効果的だと私は思っております。というのも、海面付近は天敵もいますね、鳥とか。海底で実験するのと海面付近で実験するのでは、そこら辺の差も出てくるのではないでしょうか。ぜひ、一緒にやっていただけるということで、よろしくお願いいたします。 次に、奈留の臨港道路の件ですけれども、これも議長の許可をいただいて、写真を提出しております。市長も何度も行ってわかっていると思いますが、これは本当に早急にやっていただきたい。市長は、何回も奈留島に行って、この道路を見てどういう思いがあるか、ひとつお聞かせください。
◎市長(
野口市太郎君) 先ほど建設課長が答弁したとおりでございまして、県のほうでいろいろ検討を進めているということでございますので、港湾管理者のほうで整備がなされるものというふうに思っております。
◆11番(片峰亨君) ぜひ、早急なる整備をお願いしたいと思います。市長からも、さらに県のほうにも伝えていただきたいと思います。 次に、自主財源の確保についてお尋ねいたします。 まず、
油化還元装置の導入ですね。五島市はごみの減量化に今現在取り組んでおりますが、目標値と実際の数値を教えてください。
◎
生活環境課長(太田税君) お答えいたします。 まず、新焼却施設建設における1人1日当たりのごみ排出量の目標設定としましては950グラム、年間の焼却量を1万990トンとしております。 次に、実際の数値についてですが、平成27年度における1人1日当たりのごみ排出量は1,053グラム、年間の焼却量は1万3,298トンとなっております。 以上でございます。
◆11番(片峰亨君) 市長、五島市は廃プラを年間2,000トンぐらい、助燃剤として燃やしているんですね。減量化というか、まだ目標値まで届いていないんです。それが約2,000トンです。単純に、
油化還元装置を導入すれば、これはクリアできるんですね。 それで、市長の壇上からの答弁の中でもありましたが、事例がないと、ぜひそこら辺を見てみたいということで、実際、石川県の白山市、グリーン・ゲート株式会社というところが今回つくっております。今、試験調整中で、年明けから24時間稼働するということでございます。規模としては1日4,800キロの処理をできるということでございますので、ぜひ見に行っていただきたい。 仮に、2,000トン処理したとした場合、今、重油の値段はちょっとわかりませんが、以前計算した分で、仮にリッター105円とした場合、1億6,800万円の油をつくることができます。 それと、今、三井楽のほうで実証実験をやっているプラントですけれども、これは聞くところによると、そのままでは精製した油は使用できない、何かをまぜないといけないということを聞いております。しかし、私が紹介したプラントは、そのままでA重油ができます。 これをいろんな財源に回せると思いますが、仮に財源に回さないとしても、海岸の漂着ごみ、今、内海のほうをずっとやっていただいております。すごくきれいになっておりますが、外海にもかなりあるんですね。島山島一つにしても、あれをぐるっと1周、大変な量があります。それと、網ですね、養殖網とか、そんなのを処理していけば、相当な量になると思うんですね。 今、主に内海しか回収していませんが、外海を船を使って回収する必要があるんですね。それに対する雇用の分に回してもいいと思うんですよ。市長、いかがでしょうか。
◎市長(
野口市太郎君) これまでも申し上げましたように、普及状況というのを、どこが開発した、どこが設置したということではなくて、どれぐらいの数の市町村がそれを導入するのか、大浜の件でも安全・安心と、そういったことについてもかなり厳しい御意見をいただいている中で、そういったものがしっかり確立された、そういった施設になるということが大きな前提になるのではないのかなというふうに思っております。
◆11番(片峰亨君) いつも市長は慎重に慎重にという意見ですけれども、先駆者になるのも一つじゃないでしょうか。そのためには、しっかり検証しないといけないと思いますが、よそがやる前にやる、これも一つの手じゃないかと思っております。ぜひ、検討していただきたいし、視察も考えていただきたいと思っております。 次に、市有地を活用した太陽光や小型発電についてですけれども、これは答弁の中で、市民に空き地の活用として貸し出すにしても売却するにしても、広告を出して売却、貸し出しをするという話もありましたけれども、課長、どのような広告の仕方をやっているんでしょうか。
◎財政課長(山本強君) お答えいたします。 土地の売却につきましては、行政財産として、今後、使用していく見込みがないものにつきましては普通財産へ移行して、入札による売り払いを行っておりまして、周知方法としましては、五島市の広報紙及びホームページを活用しているところでございます。 土地や建物の貸し付け、または使用許可につきましては、その資産を管理する部署で判断し対応しており、現在のところ、貸し付けに関する情報について、積極的な情報発信や告知は行っておりません。 以上でございます。
◆11番(片峰亨君) なかなかいろんな手を使って、紹介を市民に向けても島外に向けてもやっていただきたい。遊ばせているんですから、もったいないと思います。 市長、有効的な資産活用に取り組むと言われていましたが、例えば島外で五島市出身で成功されている方がかなりいますよね。市長や議長はかなり東京とか大阪とか、出張の中で行く機会があるんですけれども、こういった方、成功されている方、それを取り巻くいろんな人脈があると思うんですね。 そこら辺に働きかけて、企業誘致してもらうとか、有効活用してもらうとか、そういうやり方もあると思うんですね。ぜひ、市長におかれましては、特に動く宣伝マンとして頑張っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎市長(
野口市太郎君) いろんな、大阪あるいは東京を含めて、五島人会という組織もございまして、中には本当で、向こうで成功しておられる方もいらっしゃいます。当然そういった大会に行ったときには、ふるさと納税のお話をし、で、五島市の厳しい状況をお話をし、ぜひ雇用の確保ということで、事業進出なり、そういったお願いというのはこれまでもしてきております。 また、今回、遊休地の売却というようなこともございますんで、お願いばっかりにはなるんですが、いろいろ事業展開をお願いする中で、具体的には多分そういうふうな話になっていくんではないのかなというふうに思っておりますので、機会があればぜひほかのことを含めて、いろんなことを含めて働きかけ、あるいはお願いをしていきたいというふうに思っております。
◆11番(片峰亨君) 五島出身者で本当にふるさとを思ってる方、そして以外でも田舎を好む方っていると思うんですね。ぜひ頑張っていただきたいと思います。 それと、私がずっと気になっていたこと、これはもう大切な大事なことだと思います、五島市にとってですね。自主財源を上げるもう一つは、一番肝心なことは、やっぱり基幹産業である農業、漁業の力をつけさせること、底を上げること、これに尽きると思うんですよ、まずは。 私もよく漁業者とか農業者の方と話しする機会があるんですけれども、「片峰君って、自分たちは物を買うときは高い、でも出荷するときは二束三文よ」って嘆いております。ここじゃないかなと、一番の基幹産業をどうやって底上げしていくか、これがもう最大限の課題じゃないかと思っております。 例えば、漁業にしても、農業を例に挙げて言えば、昔はくわ1本でやってたんですね。それを牛ですくようになって、耕運機が普及して、その間区画整理、圃場整備で畑、田んぼが大きくなりました。当然機械も大きくなっていきます。もう設備投資で大変なんですね、農業者は、その支払いで。それはもう市長も十分御存じだと思います。漁業でも同じことです。まずはそこら辺の底上げをいかにやっていくか。 私は次の4年間は、ここら辺を重点的にやっていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 次に、
地元木材業者の木材乾燥及び
加工機導入支援についてですが、課長にお尋ねいたします。福江小学校、とみえ認定こども園、岐宿小学校、それぞれの輸送費と加工費はどのくらいかかったのか、お尋ねいたします。
◎
農林整備課長(川上健一郎君) お答えいたします。 福江小学校につきましては、丸太のままで送り、輸送費と加工費については、請負工事費の中で見ているとのことで、詳細については把握しておりません。 また、とみえ認定こども園、岐宿地区統合小学校の輸送費については、五島から長崎港までが五島森林組合の経費でございまして、長崎港から大分にある製材工場までの輸送費は製材工場が負担しています。よって、五島から長崎港までのかかった輸送費でお答えいたします。 まず、とみえ認定こども園ですが、輸送費が約29万円、加工費が約280万円。次に、岐宿小学校ですが、輸送費が約53万円、加工費が1,400万円。 以上でございます。
◆11番(片峰亨君) 課長にまたお尋ねしますけれども、一度送ったものが品物が悪くて再度同じ量を送ったという話を聞いているんですけれども、どこの分でどのくらいの量を送ったんでしょうか。
◎
農林整備課長(川上健一郎君) まず、どこの分についてですが、とみえ認定こども園、岐宿地区統合小学校、両方でございます。 次に、どのくらいの量を送ったかとの件でございますが、とみえ認定こども園なんですけど、組合が製材機を整備して内装材の製材品を送るのが初めてでありまして、内装材の製品に対する認識の甘さや製材に対する技術不足などもあり、再度送った分が約23%に当たる1,489枚、岐宿地区統合小学校については、2回目ということで、とみえ認定こども園の経験も生かした経緯もあり、6%に当たる2,300枚でありました。 以上でございます。
◆11番(片峰亨君) その最初送った分の処分ですけれども、どのようにしたんでしょうか。
◎
農林整備課長(川上健一郎君) お答えいたします。 最初に送った分で、はねられた分だと思うんですけど、その分については、向こうの製材工場のほうで他の目的、利活用ということで、向こうのほうから買い取ってもらっております。 以上でございます。
◆11番(片峰亨君) 市長にお尋ねいたします。 当然のことですけれども、これから先、緑小や図書館、本庁舎の建設が予定されていますが、当然木材を使用するということでよろしいでしょうか。
◎市長(
野口市太郎君) これまでも申し上げていますように、可能な限り地元産木材を使うということを第一の方針として掲げていきたいというふうに思っております。
◆11番(片峰亨君) 今回私がこれを言ったのは、島内には製材業者もかなりいます、たくさんいます、で、森林組合さん。私が提案したいのは、森林組合さんです。森林組合のほうで乾燥機、加工機を導入して、公共の事業に限らず、島外にも出荷できるような体制、6次産業化、これがこれから先重要だと思います。 島内にはもう何十年、100年近い杉、ヒノキがあります。今、間伐材だけで対応していますけれども、そこからしたらこれを導入して、島内の製材業者にも卸すことができると思うんですね、格安で。そうすることによって、当然雇用もふえてまいります、森林組合さんのですね。そういった形でやっていってほしい。 それと、いそ焼けにも絡んでくるんですけれども、伐採した後には広葉樹を植えて、いそ焼け対策とともにやっていただきたい、そういう思いがあります。 ぜひ、乾燥機は急ぐ必要はないと思うんですけども、自然乾燥でもいいと思います。まずは加工機を導入してやっていく、森林業の発展のために取り組んでいくというのは、私は人口増にもつながっていくと思うんですけれども、非常に重要だと思っております。市長、いかがでしょう、再度お願いします。
◎市長(
野口市太郎君) 森林組合には、一応製材施設は離島活性化交付金を使って設置をさせていただきました。私も、議員と同じように、乾燥機を島内に整備することで、かなり流通というのもやりやすくなるんじゃないのかなということがあって、担当課のほうには検討させたんですが、やはり量が、年間通しての、要はペイしないということでございます。 森林組合といえども、収支というのはしっかり計画を立ててやっていく必要があるんで、そういった中で乾燥機を持つよりは、もう外に出してやる、あるいは時間かかりますけども、天然乾燥をさせるといったことのほうが現実的だろうということで、今の状況になっております。 やっぱり島内産の木材を使うためには、それなりの設備が必要であるんですが、確かに五島だけ見ればかなりの森林もありまして、かなりの資源もあるんですが、ただやっぱり、全国的に見るともっともっとあるところが、特に九州あたりはもうそれこそ森林がかなりあって、先進の取り組みがありますんで、そういったところとのまた競合ということにもなってまいりますので、そこは森林組合のほうでしっかり、繰り返しになりますけども、先を見据えて計画をされるべきではないのかなというふうに思っております。
◆11番(片峰亨君) 私も森林組合のほうともお話をしてきました。そんな中で、やはり乾燥機に関しては予算的にもかなり高くなるんで、まずは加工機を入れるべきかなあという話がありました。将来的には乾燥機も欲しいということでございました。 それと、いろんな有名な杉、全国的にありますけれども、前にも言いましたが、五島杉もかなり上等でございます。そこら辺を自信持って商品化して、外にも出せる、私はそう思っております。 よそに加工をお願いしたら、まことに失礼な言い方ですけれども、いいものははねられる可能性があります。ランクがあるんですよね、無節、上小、小節、生節。無節でも段階があるんですね、4つ、5つ。もう上等はもう最高級は最高級であるんですけれども、そんな中で、五島杉は本当に有名です。自信持って出せると思います。 森林組合さんがやることによって、価格もかなり抑えられると思うんですね。それを製材所や島外に出荷する、そういう体制をぜひ今後構築していただきたいという願いをお伝えしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(荒尾正登君) 以上で、片峰 亨議員の質問を終わります。 次の質問者は、7番
中村康弘議員。
◆7番(中村康弘君) (登壇)おはようございます。きょうは12月14日で赤穂浪士の義士祭、討ち入りの日でございます。 いよいよ年末となってまいりました。市民の皆様にとってこの一年はいかがお過ごしだったでしょうか。 本年は、オリンピックイヤーでございました。リオ五輪大会では、本県出身の内村選手を初めといたしまして、大活躍がなされて、日本人選手の活躍は目覚ましくて、メダルもゴールドラッシュでありました。本年を一文字であらわす漢字も「金」という報道がなされております。 さて、私は、皆様御承知のとおり、6月の定例議会で市議会議員勤続20年以上という全国市議会議長会会長から表彰をいただきました。5分の1世紀以上の議員活動をさせていただいたわけでございますが、これを機会に節目として議員を卒業、勇退させていただきたいというふうに思って、後進に後を任せたいと思っております。 よって、20年余りの集大成として、6月及び今回は一般質問の通告をさせていただいております。政治行政の根幹にかかわること、青少年健全育成にかかわること、少子化対策及び交流人口、経済対策、そして、道路行政等安全・安心なまちづくりに関してお尋ねをいたします。 まず、1項目め、市長の政治姿勢についてであります。 市長のスローガンである結集について。 2番目に、人材育成の具体的施策と状況について。 3番目に、市のコンプライアンスと内部統制について。 4番目、ふるさと大使の現状と今後の処遇について。 大きな2項目めで、皆さんが心配して議会でもよく議論されております財政運営の状況、それから旅費規程の見直し、補助金の
チェック体制について。 3項目め、教育、
スポーツ振興、観光行政について。
①JETプログラム30周年記念事業について。 2番目に、長崎県
読書感想文コンクールの結果について。 3番目に、全国学力・
学習状況調査結果の分析、アクティブラーニングの導入について。 4番目に、給食費の無料化について。 5番目に、五島の代表的民謡「五島さのさ」「
五島ハイヤ節」の普及支援を。 6番目、バラモンキング、
夕やけマラソン、つばきマラソン、椿まつりの経済効果についてお尋ねをいたします。 市政報告でもありましたが、子供たちが大変な活躍をされております。子供たちの育成というのが我々の、大人の大きな課題だと思いますが、その環境づくりもあわせて4番目にもつながってきますが、しっかりとお尋ねをしたいと思っております。 4項目めに、各事業の
具体的スケジュールと完成時期についてであります。 1番目に、新図書館の建設事業。 2番目に、陸上競技場の
全天候型舗装事業。 3番目、都市計画道路の整備事業。 4番目、市道福江34号線(
JA本店~食肉センター方面)の
傾斜改良事業。 5番目に、紺屋町(九州電力)から東浜町(塩塚造船所)間の道路のガードレール、いわゆる安全対策の設置事業についてであります。 6番目に、港大橋~常灯鼻付近の
しゅんせつ工事についてであります。これは以前にも通告をいたしておりまして、どのような進捗状況か、あるいは完成時期はどうなのか、お尋ねをしたいと思います。 また、答弁を聞いて議論して、また提案、提言を自席からいたしたいと思っております。 以上、よろしくお願いいたします。(降壇)
◎市長(
野口市太郎君) (登壇)中村議員の質問にお答えする前に一言御礼を申し上げます。 このたび御勇退の決意を固められました中村議員の長年の議員活動に対しまして、心から敬意と感謝を申し上げます。 中村議員におかれては、平成6年10月に福江市議会議員として初当選以来、7期21年の長きにわたり在職をされ、その間、文教厚生委員会委員長や監査委員などの要職につかれました。 また、地域の安全・安心なまちづくりやスポーツの振興にも努められ、五島市の発展のために御尽力いただき、心から感謝を申し上げます。 御勇退されましても、その豊富な経験と識見をもって、五島市の発展に向けて今後も御協力を賜りますようお願いを申し上げたいと思います。本当にお疲れさまでございました。 それでは、まず、私のスローガンであります結集について、お尋ねがありましたのでお答えをさせていただきます。 私は、これまで常に、「結集!!みんなの力で五島を豊かに」ということを申し上げ、掲げた公約の達成に向けまして、全力で取り組んでまいりました。 その成果として、浮体式洋上風力発電の実用化、潜伏キリシタン関連遺産の
世界遺産登録、マグロ養殖基地化、民泊の拡大、食品加工施設の整備など、着実に前に進めることができたと思っております。 また、食肉センターの大規模改修、福江小学校の改築、旧大波止ホテルの解体など、これまでの懸案事項につきましても、一定の解決を図ることができたと思っております。 このほか、県内トップレベルの子育て支援策の実施、地域ミニデイサービスによる高齢者の憩いの場づくりも行ってまいりました。 このような成果は市議会の御協力はもとより、市民の力、国・県の力の結集、そして谷川衆議院議員を初め、本県選出国会議員の力強い御支援により、なし得たことであると思っております。 また、地域の絆づくり事業として、市民の皆様みずからが主体となって地域独自の文化、歴史など豊かな地域資源を活用したまちづくりのほか、買い物代行や地域の見守り対策など、集落の維持、活性化にもつながる取り組みが、市内全域で展開をされております。 このように、行政だけでは、あらゆる課題を解決していくことは困難でありますので、市民の皆様にも観客としてではなくプレイヤーとして、それぞれのステージで御活躍いただきたいと考えております。 これからも、総力を挙げて重要課題である人口減に挑み、ふるさと五島の活性化を目指してまいりたいと考えております。 次の、人材育成とコンプライアンスについては、後ほど、副市長が答弁をいたします。 次に、ふるさと大使の現状と今後の処遇についてお答えをいたします。 ふるさと大使は、ふるさと市民の中で、特に地域振興・発展に御尽力いただいている五島市出身者や、五島にゆかりのある著名人の方にお願いをいたしておりまして、現在33名の方に御活躍いただいております。 このたび、美術館を整備する予定にしております山本二三さんには、トークショーやふるさと大使と巡る五島観光ツアー、こういったことにも御協力をいただいておりまして、また、久賀出身の内海紀雄さんには、市内で開催される講演会に講師として何回もおいでいただいております。それぞれふるさと大使の皆様が御活躍されている分野で、五島を目いっぱいPRしていただいているというふうに思っております。 また、このほか多額のふるさと納税にも御協力いただくなど、五島市の発展にも大変御尽力いただいているところであります。 11月には、東京におきまして、五島市ゆかりの経営者懇談会を開催をさせていただきまして、それぞれのお立場から、五島市発展のため、さまざまな御意見を頂戴したところであります。 今後も、ふるさと大使の皆様との連絡を密にし、活動しやすい環境を整えてまいりたいというふうに考えております。 次に、財政運営の状況についてお答えいたします。 財政運営につきましては、これまでも職員数の削減を初めとする行財政改革の推進によりまして、地方債残高の減少や基金残高の増加などの成果があらわれてきており、また、実質公債費比率など、財政の健全化を示す各指標につきましても改善の方向で推移し、健全な財政運営が行われているものと思っております。 しかしながら、普通交付税の合併算定替の終了に伴いまして、今後は財政状況が厳しくなることが予測されておりますので、健全で持続可能な財政運営を行うためには、歳入に見合った歳出構造を構築することが最も重要でありますので、普通交付税が一本算定となる平成32年度を視野に入れながら、これからも徹底した事務事業の見直しや自主財源の確保に努めてまいります。 旅費規程の見直し、補助金の
チェック体制については担当課長が、教育行政については教育長が、後ほど答弁いたします。 次に、バラモンキング、
夕やけマラソン、つばきマラソン、椿まつりの経済効果についてお答えいたします。 五島市では、地域の活性化、あるいは交流人口の拡大を目的としてさまざまイベントを開催し、市外から多くの皆様にお越しいただいております。 お尋ねの経済効果につきましては、バラモンキングが1億3,000万円、
夕やけマラソンが1億6,000万円、つばきマラソンが3,000万円、椿まつりが6,700万円と推計をいたしております。 次に、各事業の
具体的スケジュールについてお答えいたします。 新図書館建設につきましては、教育長が後ほど答弁いたします。 陸上競技場の全天候型舗装につきましては、議会の皆様を初め、市内の競技団体、さらには、合宿で訪れる実業団の皆様からも要望を受けており、また、市民の皆様の健康づくり、体力の向上にもつながるものと思っております。 陸上競技場の全天候型舗装への改修は、今年度、中央公園の計画的な維持管理を図るために策定しております長寿命化計画の中で、最優先の事業と位置づけて取り組んでいるところでありますので、計画が整い次第、事業に着手し、早期完成を目指してまいりたいと考えております。 次に、都市計画道路の整備についてお答えします。 都市計画道路の見直しにつきましては、昨年実施した意見交換会やパブリックコメントにおいて、市民の方からいただいた御意見を参考に、現状の土地利用状況や、将来予測交通量を踏まえ、未着手の都市計画道路の必要性、地域への影響を含めた実現性を総合的に勘案し、見直し素案を作成をいたしました。 今後、都市計画法の手続に沿って見直し素案説明会を開催し、速やかに都市計画審議会に付議する予定としております。 道路改良工事等につきましては、担当課長が答弁をいたします。 以上でございます。(降壇)
◎副市長(東條一行君) 人材育成の具体的施策と状況についてお答えいたします。 人材育成につきましては、第2次五島市人材育成基本方針に基づき取り組んでおります。 この基本方針における人材育成の取り組みは、職場内研修、職場外研修、自己啓発、社会参加の4項目について取り組むこととしており、職場内研修におきましては、各課での課内ミーティングを中心に実施し、職場外研修におきましては、長崎県市町村職員研修センター等が実施する研修会に参加し、自己啓発におきましては、法制執務や地方自治関係の通信講座を受講し、社会参加におきましては、町内会活動やボランティア活動等に参加しております。 そのほかにも、国や県との恒常的な人事交流等により派遣された職員や東京事務所、福岡事務所の開設により配置された職員におきましては、組織外の方々との交流により貴重な経験を積む機会を得ております。 次に、新たな人材育成の取り組みといたしましては、本年度から人事評価制度を本格導入いたしました。 このことにより、評価する側と評価される側の職員間において面談を取り入れ、目標達成や能力開発についての支援、指導、日ごろの職員の職務行動の観察など、人材育成を目的とした取り組みを行っております。 次に、五島市のコンプライアンスと内部統制についてお答えいたします。 まず、コンプライアンス(法令遵守)につきましては、平成20年9月に五島市法令違反通報の処理に関する規則を制定し、職員へ周知するとともに、職員の法令遵守に対する意識の醸成を図っております。 次に、内部統制につきましては、平成26年7月に内部統制研修を実施し、同年9月に事務処理マニュアルを作成し、職員への周知を図り、事務処理の適正化に取り組んでおります。 また、平成25年度の定期監査における講評を受けまして、平成27年3月に五島市準公金取扱事務処理規程を整備し、公金以外の現金等についても、適正な管理を行うことに努めております。 以上でございます。
◎教育長(清水肇一郎君) JETプログラム30周年記念事業についてお答えいたします。 JETプログラムは、語学指導を行う外国青年、我々のほうはALTと呼んでおりますけども、そういう方々を招く事業でございます。 この事業の30周年を記念いたしまして、去る11月7日月曜日に、皇太子同妃両殿下の御臨席のもと、東京において式典が開催され、崎山小学校児童3名が参加いたしました。 多くの外国からの招待者が見守る中、日ごろの英語学習の成果を堂々と発表し、自分の話す英語が外国の方々に通じる喜びを存分に味わったことと思っております。 また、10月5日水曜日に開催された五島市中体連駅伝競走大会では、奈留中学校の梁瀬明日香さんが英語による選手宣誓を行いました。五島市の教育施策である「プロジェクトG」の成果が着実に進んでいると考えております。 英語が特別な言語ではなく、身近な存在となるよう、さらに力を入れてまいりたいと存じます。 次に、長崎県
読書感想文コンクールの結果についてお答えいたします。 市内小学校16校、合計157名の児童がコンクールに応募し、崎山小学校5年入江柚月さんが高学年の部で優秀賞、同じく崎山小学校1年松本栞奈さんが低学年の部で佳作に入選いたしました。 読書は、生きる力を身につけていく上で欠くことのできないものです。学校においても朝の読書とか全校一斉読書等に取り組んでおりますが、さらに読書に親しむ機会をふやしてまいりたいと存じます。 次に、全国学力・
学習状況調査結果の分析と、アクティブラーニングの導入についてお答えいたします。 学力調査においては、小学校では、国語A問題及び算数A問題で、全国平均正答率を上回りましたが、国語B問題は全国平均を下回り、算数B問題は全国平均と同程度の結果でした。 平成27年度の結果と比較しますと全調査で改善が図られております。 中学校では、数学A問題・B問題とも全国平均をやや下回っており、国語A問題・B問題は全国平均と同程度の結果でしたが、平成27年度の結果と比較しますと全調査で全国平均との差が広がっているのが現状でございます。
学習状況調査においては、85の調査項目のうち、小学校で29項目、中学校で41項目が県または国の平均を5ポイント以上上回っています。特に、心の成長にかかわる15調査項目では、小、中ともに14項目で全国平均を上回っており、五島市の子供たちは心が育っていると捉えています。 以上のような状況を踏まえまして、今年度の新たな取り組みとして、算数・数学科の研修会開催、五島市校長会、五島市教育研究会と連携した学力向上作戦会議を立ち上げ、全市的に学力向上に取り組む体制を構築いたしました。 次、アクティブラーニングは、一般に主体的・対話的で深い学びと定義されており、教師の一方的な講義による授業と対局にある授業形態の一つと捉えられます。 学校現場では、アクティブラーニングを特に目新しいものとは捉えておらず、従来から実践されている課題解決学習等をより充実させたものとして、既に実践され、あるいは研究が深められております。 次に、給食費の無料化についてお答えいたします。 この学校給食に係る経費としましては、食材費、人件費、施設の維持管理費、その他の経費があります。 現在、給食費として保護者より負担していただいているものは、食材費に係る経費のみであり、人件費や施設の維持管理費等に係る経費、約3億4,000万円につきましては、五島市が負担をしています。 保護者より負担していただく食材費でありますが、就学援助制度により市が負担している額を除きますと、約1億円程度が保護者から直接負担していただいている額となります。 教育委員会といたしましては、地産地消や食育の推進を行いながら、安全で安心した学校給食に努め、また、保護者の負担軽減も図りながら、給食費の設定を行っているところであります。 給食費の無料化ができないかとの質問の趣旨であると思いますが、現在の五島市の財政の状況からしますと、非常に厳しいところがあると考えております。 次に、五島の代表的民謡「五島さのさ」「
五島ハイヤ節」の普及支援についてお答えします。 「さのさ」や「ハイヤ節」を代表とする五島の民謡は、各地域で親しまれ、一部の保存会では観光客向けに披露されていましたが、現在は諸事情により披露されておりません。 こうした、五島の民謡については、地域の文化振興や郷土芸能の継承からもとても重要なものと考えますが、いきなり以前のような保存会を設立して継承していくことは非常に厳しい部分もあると考えます。 そこで、まずは五島の民謡について興味関心を持っていただく方をふやすことを目的に、勉強会や講座等の開催による人材発掘を図りながら、情報発信を行い、広く市民の皆様に知っていただくことが大切になってくると思います。 このような支援の結果として保存会の組織化のきっかけづくりになればと考えております。 次に、新図書館建設についてお答えいたします。 現在、新図書館整備基本計画の策定に向け、本年2月から市民アンケートを実施し、先月には第1回目の新図書館整備基本計画検討委員会を開催いたしております。 今後、委員会と並行して住民説明会を開催し、市民の皆様からも広く御意見をいただき、まずは、来年7月をめどに整備基本計画の策定を進めてまいりたいと存じます。 整備基本計画策定後には、基本設計及び実施設計へ移行し、準備が整い次第、図書館整備に取り組み、今のところ平成32年度中の開館を目指しているところでございます。 以上でございます。
◎総務課長(出口秀幸君) 旅費規程の見直しについてお答えいたします。 旅費規程の見直しにつきましては、平成29年度からの実施を予定しておりまして、現在、職員組合とか関係課との協議を進めております。 具体的には、航空賃または船賃とホテルの宿泊が包括されましたパック旅行商品の取り扱いについての規定、宿泊料金を旅費法に準じ宿泊地域の区分に応じた支給額に改めるとともに、運賃等級が2階級、3階級等に区分されている船賃や鉄道運賃の取り扱い、海外出張に伴う支度料や旅行雑費の取り扱い等について、見直しを行う予定にしております。 以上でございます。
◎財政課長(山本強君) 補助金の
チェック体制についてお答えいたします。 補助金は、団体または個人に対し金銭的な給付を行うものであることから、公正かつ効率的な運用が重要であり、交付事務におきましても、特に慎重な取り扱いが求められているものであります。 補助金の交付手続につきましては、五島市補助金等交付規則、及び各補助金の交付要綱の規定に基づき、それぞれの補助事業を所管する部署において、書類等による審査のほか、必要に応じて現地調査等を実施しながら、補助金の交付が法令、条例及び規則、並びに予算で定めるところに違反しないか、金額の算定に誤りがないかどうか等について厳しいチェックを行い、適切な予算の執行に努めているところでございます。 以上でございます。
◎建設課長(針崎善英君) 市道福江34号線(
JA本店~食肉センター方面)の
傾斜改良事業についてお答えいたします。 このことについては、間もなく完成予定の国道384号線、ごとう農協本店前の交差点拡幅工事による市道福江34号線の従前の停車帯への影響がなかったことを踏まえて、改良方法について検討をしてまいりました。 縦断勾配を緩やかにするためには、短いスパンでの改良は困難であり、この現場では少なくとも約300メートルほどの改良が必要となります。また、その300メートル区間の中間付近が一番低くなっているため、大規模な道路のかさ上げ工事も必要となります。御存じのとおり、沿道部には既に宅地化が進んでいることから、道路かさ上げとなった場合、既存住宅の利便性の悪化など、影響が大きいと推測されます。 また、通行利用する関係機関への最近の聞き取り調査を行った結果、今の道路状況でも大きな荷崩れ等の影響は生じていないというふうな回答を得ていることから、総合的に判断して道路改良に着手するのはちょっと難しいと判断しております。 次に、紺屋町(九州電力)から東浜町(塩塚造船所)間の道路の安全対策ガードレール設置事業についてですが、現在、この道路に利用されている土地は民有地となっています。かねてより多くの方々が利用されている現状であることから、市道認定に向けて取り組んできた経緯もございますが、現時点では市道における安全施設の設置と同様の取り扱いは困難です。今後、関係権利者等との調整が可能であれば協議を進めて、前向きに対応していきたいというふうに考えております。 次に、福江港港内の港大橋~常灯鼻付近の
しゅんせつ工事についてですが、県の河港課に確認したところ、現在、水深をはかるための深浅測量業務を実施しており、その調査結果に基づき、関係機関との調整を経た上で、
しゅんせつ工事の予算要求を行うとのことです。 以上でございます。
◆7番(中村康弘君) 若干順番を変更したいと思って、4番目の
具体的スケジュールと完成時期からちょっと先に片づけたいと思っております。 新図書館の建設につきまして、今、平成32年度開館ということでございますので、きのうかおととい、複合施設で新庁舎にっていう話もありましたが、私はこのままスケジュールどおり私は進んでいただきたいと。やっぱり機能的に私はしっかりした形で後世まで残していただきたいと思いますし、また市民の立場からしても、私個人的な考えかもわかりませんが、そのほうがいいんではないのかなと、期待をいたしながら開館を待ちたいと思っております。 私は、随分と図書館を見てまいりました。県内も10カ所ぐらいは回って、先日の政務活動でも東京の千代田区の日比谷図書館、それから港区の図書館、田舎の図書館と都会の図書館と同じ日本に生まれた子供たちをどういう環境で育てているのかなという、その調査もあったわけです。 私が以前、勤めていた本の出版販売関係のところの、人を育てるのはもう環境が一番影響があると。子供たちの伸びる芽というのは、どこであろうと、ちょっとしたことで感覚で伸びたり、そのまま伸びずに終わったりするわけですから、ここは私は、身の丈というのは私どういう意味かよくわからないんですが、それなりに後世まで、百年の大計というのが教育ですから、それなりの施設を僕はつくっていただきたいと。 今の図書館は、これは昔の翠仙閣のホテルですから、過去1市5町ここ合併しましたが、どこも図書館という建物をつくったことないんですよ。それで、十数年前に一応旧福江市でも計画立てましたけど、1回ぽしゃっておりますけど、これはもう文化のバロメーター、美術館も今度山本二三さんの一応専属で武家屋敷にいいとこにつくるようになったなあと僕も思っております。雰囲気もぜひ文化活動、ここら辺をぜひまた力を入れていただければ、やはりIターンUターン、ここの図書館はまちづくり、人づくりに欠かせないとこなんですよね。ここはやっぱりしっかりと、いかに我々大人が理解して後世に残していくかというところは大事なところだろうと思いますので、ひとつ頑張っていただきたいというふうに思っております。 ひいては、ふるさと大使のとこで言おうかどうか迷ったんですが、内海さんにしても、それから山本二三さんにしても、江頭つとむ君にしても、鬼一朗君にしても、いろんな方もそういうのを総合的な、よく私も聞くのは、300人、400人クラスのそういったところも欲しいな、大体の図書館はそういう機能を今ほとんど備えております。 そういったことも踏まえながらやっていっていただければ、さらに文化度と、それから、これから後世を担う子供たちの大きな力を芽生えさせる場所になるだろうと思っておりますので、ひとつ図書館事業は、今聞きましたんで、もう答弁は要りませんが、ひとつそのまま進めていただきたいと思っております。 陸上競技場の全天候型ですが、いつまでに完成っていうのが、市長、やっぱり申し述べにくいんですか。あわせて、
スポーツ振興課長でも結構ですが、壱岐や対馬にこれはおくれてしまってます。外部の状況も含めてちょっと御答弁願いたいと思います。
◎
スポーツ振興課長(大賀義信君) 陸上競技場の全天候舗装への改修につきましてのお尋ねであったかと思います。 まず、他市の状況と申しますか、壱岐、対馬の状況につきましては、私どもが把握する中では、今年度、対馬市さんのほうが改修に着手しているというふうに伺っているところであります。完成の時期につきましては、申しわけございません。承知をしておりません。今年度着手ということで確認をしております。 なお、私どもの中央公園の陸上競技場につきましては、現在、種々いろいろ調整事項がございまして、その調整を図る必要があるということで、早期にということで思ってるということで御了承していただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
◆7番(中村康弘君) 市長が答えないのに課長が答えるわけにもいきませんので、市長として、大体目安でも結構です。やはり、今、合宿一生懸命やって、今ワコールが来ているんですか。いろんな形で、先行してここへやってきて、所管や、それから東京事務所、福岡事務所含めながら、これまでの以前の
スポーツ振興課長のつてなんかもありまして、非常にいい成果を今上げてきております。僕らもいつごろはできますよと、やっぱり市民から聞かれた折に、それからここの小中高のいわゆる陸上競技、あるいは指導者、この人たちも、高校の指導者も非常にすぐれた、今、指導者が参っております。心待ちにしておるんですが、最優先でやるというんですが、いつごろなのかな、もう一回、市長御答弁願いたいと思います。
◎市長(
野口市太郎君) 全天候にするのに、いろんな調整事項もあるということでございます。また、片方で、ちょっと大型事業が、今、間もなくまた緑丘小学校も本格化しますし、ごみ焼却場もまた工事が本格化してくるということになってくると、かなり予算規模も膨らんでまいります。そういったことのある程度のバランスといったものも考えているんですが、基本的には31年度ぐらいには着工して、できるだけ早い時期に完成を図りたいというふうに思っております。
◆7番(中村康弘君) わかりました。今31年というのが具体的な年数で出ましたが、多分早くなるだろうというふうに思っておりますので、頑張っていただきたいというふうに思います。 スポーツ議連も今できておりまして、いろんな意味で、交流人口の増大も含めながら、五島市をいかに発信していくかという大きな材料にもなろうかと思います。ひとつ、できるだけ前倒しで、議会を去っても気にしながら見ておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、都市計画道路関係は、今聞きまして、なかなかデリケートなところもあろうかと思いますが、実質、見直しをやっていく方向が、僕も適当かなと思っておりますし、今の自動車のぐあい、それから今の道路でどうなのかな、これ以上、ああいう大きい道路が必要なのかなというような思いもいたしております。奥町木場町線に関しましては、私も議会に入ってから、大変ここでやかましく言いながら、用地係の今、副市長が多分用地係長で針崎課長が多分一緒に用地担当で、非常にあそこは頑張っていただきました。この事業も結構な金でしたが、建設課長、この事業は幾らかかりましたか。
◎建設課長(針崎善英君) 福江中学校から国道384号線まで、全体の事業費としては1,710メートルで34億5,000万だというふうに記憶しております。
◆7番(中村康弘君) 今、相当な事業費がかかったことが確認できたと思います。ほかにも柳川線とかいろいろ道路があるんですが、当時の計画の。非常につくっていきますと、財政負担も当然ながら出てくるわけでございます。それも踏まえて、見直しの提案も私もさせていただきましたが、これはもう推移を見守るしかないというふうに思っております。 それから、市道福江34号線のJA本店から食肉センターの件は、皆さんがそういう技術的な観点から判断されるのであれば、ましてや現場からそういう意見聴取があったならば、それはいたし方ないなというふうに思っておりますが、十分に、特に牛の競り市で牛を積んだ、それから発進するときのその方々への理解は十分やっていただきたいというふうに思います。 それから、紺屋町の道路のガードレール安全対策でございますが、これは、もちろん市道ではないんですが、私道で民間の所有の分ですが、非常に危なくて、実は、8番議員と14番議員もかつて質問をしております。深くは申し上げませんが、生活道路としての役目は非常に重大な要素を持っているもんだというふうに思いますし、かつて新聞配達のバイクの運転の方が強風で倒れそうだったと。だから、せめてガードレール、安全対策を施してくれということがありましたんで、前向きに検討していただくということですから、ぜひそのような形でお願いしたいと。以前の答弁では、市長もよく通る道路ですよという答弁をされております。皆さんもそうなんです。ひとつ十分検討していただきたいというふうに思います。 それから、港大橋からの分の
しゅんせつ工事は、今、実測をやり始めているということは聞いております。あそこの魚市に行く道路も、今、あそこの橋渡って交差点の工事をやっております。とにかく側溝をしっかりやって、あそこをしっかりと舗装改良をやるようにしておりますので、これの分は、次は6番の議員にあとはひとつよろしくお願いしますということで頼んでおりますので、ぜひ選挙、どうなるかわかりませんが、頑張っていただいて、ぜひ後を継いでいただきたいというふうに思っております。 それで、最初のちょっと政治姿勢関係でどれだけ時間とるかわからなかったんで、先に下のほうをちょっと済ませましたが、市長のスローガンである結集についてお尋ねをもう一回させていただきたいと思います。 私もこの議員を去るに当たりまして、市長のここが僕は一番気になっているとこなんです。一つは、何回も出ている大浜のごみ焼却場の問題のも、ボタンのかけ違いか何だかよくわかりませんが、どうも気になって、こういう方法でずっとほかの事業もやっていただくんだろうか、やっていくんだろうかというふうな思いをしている市民も数多くいらっしゃいます。これはもう事実です。 ですから、このたびの市長選挙は無投票になりましたですけど、潜在的なものはかなりあるんです。ですから、そこら辺を、これからのみんなが安心して五島市政を、野口市政任せられるというようなところの一番のキーポイントとして、非常に年齢的には四つ私が上ですから、心配をしている事項なんです。これをもう一回、市長の生の声で、さっきの答弁書は市長がつくったのかどうかよく存じませんが、生の声でもう一回、この結集について改めてお尋ねをいたします。
◎市長(
野口市太郎君) 結集は、端的に言うと、先ほど言いましたように、市民の皆様にも市政に参加をしていただきたい。一緒になって地域振興に汗をかいていただきたいということでございます。 大浜のごみ焼却場については、本当にまだ地域の理解が十分、今、得られていないということで、議員にも大変御心配をおかけしているんではないのかなというふうに思っております。 ただ、やはり基本は、しっかりと市民の声を聞いて、しっかり対応していくということは、これはもう政治家としては当然のことだというふうに思っておりまして、先ほどいただいた言葉を、今後、私自身の活動における貴重なアドバイスということで、しっかりと胸にとどめたいというふうに思っております。ありがとうございます。
◆7番(中村康弘君) 私も政治にかかわりながら、代議士秘書を含めたら25年ほどになります。首長というのは、やっぱりもう孤独です、正直言って。大変です。もう、ここから見ていても白髪が多くなったなと、市長、私も多いですけど、大変だろうなと、一人では奥様とどんな話されているのかなと思いながら、心配も、体のことも含めてしておるのも事実であります。 ただ、所信表明の中には、これはもちろん9月の定例会の分で、選挙の後の分です。「私たちの子や孫の世代に希望の道筋を示すことができるのは、ほかの誰でもない私たち自身であります。これまで以上に市民の力を結集し、ともに未来を築いていきたいと考えておりますので、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜わりますようお願い申し上げ、私の所信表明といたします。」 というふうに、ちゃんとうたっていますんで、これがむなしく結集という言葉が僕に聞こえないぐらい、ひとつ汗を流していただきたいというふうに思います。 庁舎前の田口馬次元市長の話もしたいんですが、長くなりそうですから、あの人は本当、ここの都市計画をつくるとき、私は虎島代議士から聞いたことなんですけど、当時の議長をしてましたから、もう福江大火の後も、東京に陳情に行ったときに、「議長、おら死のごちゃっよ」と言っておられたんです。「市長、頑張れ、とにかく頑張らないかんじゃないか」と、そうやって帰ってきては、商店街を回りながら、一人一人口説きながら、そうやって結集を図っていった。そういうことで、あれも見ていただいたらわかるんですが、胸像が今あそこになっておるんです。ああいうのを僕らも忘れたらいけないなというふうに思っております。 この結集は、大きな行政のかなめだと思っていますんで、ひとつ大変ですけど、頑張っていただきたいというように思います。 次は、人材育成であります。これも、市長というより副市長がこの前の議会でお尋ねしたら、特に市長から拝命を受けているということでありますので、先ほど答弁の中で、そうだなという、進んでいる部分もあるなというふうにお聞きいたしました。 私が、あれはいつの新聞だったでしょうか、実は、9月8日の長崎新聞ですが、現場で県民目線を養うということで、御承知のとおり、県の五島振興局が新制度をやって、現場の四つの民間のところに研修をさせにやっております。御承知と思いますが、私はもう、すぐ振興局長に電話しました、おられなかったんで、管理部長が対応されたんですけど、「いいことをしましたね」そしたら「先行してさせていただいております」ということで、県内のいろんな事業所もあるんでしょうが、今の振興局長も人事課長を経由して来られていますんで、人材育成にはこういうものが、せっかくここに来たんだから、もう2年か3年おって、そのまま事務作業をやって帰っていくというよりか、何か現場でさせたいということでされたそうです。私もきのうちょうど伺いまして、その成果も尋ねて、それから研修に行った職員とも会ってまいりましたが、こういうのを見て、副市長、どんな思われますか。
◎副市長(東條一行君) 県の職員の方々は、そもそもがこちらに生まれ育った方が少ないと思うんです。そういう方々が五島に赴任されて、五島の企業なりで研修を受けて実情を知っていただくというのは大変いい取り組みだなというふうに感じました。
◆7番(中村康弘君) それで、これの意図するところは何なのかなというと、やっぱり県民目線というのを新聞では大きくうたってますけど、やっぱり市に置きかえますと市民目線なんです。やっぱり、私は農家育ちですから、長手というとこが半農半漁のところですから、定置網のことも大体わかります。漁業のこともわかるんですが、やっぱりいろんなところの体験をする、それから公務員というのは、もう人材育成の方針と、それからこれまでのことも先ほど話がありましたが、生活実態を知るということが大事だろうというふうに思います。それで、これもお金も使わずに研修をやっているんですが、五島市のほうは、例えばごみ収集、それからごみ焼却場、し尿処理場、それから水道局の現場、こういったところは、お金を使わずにそういう研修ができる場所なんです。副市長もかつて
生活環境課長されておりました。ごみの分別収集の8分別のときには、非常に御苦労だったと思いますし、そのときの係長で頑張っておられまして、長手もモデル地区で一緒に協力をさせていただきました。ああいう委託された衛生公社等のその委託された人たちの実態と市民のこの実態を、人材育成に実際に現場に行って体験してやっていくというのは、僕は貴重な研修だろうと思いますが、副市長、いかがですか。
◎副市長(東條一行君) 旧福江市のときに、ごみの有料化と分別を同時に行いました。これ県内で初めての取り組みだったわけですけども、その折に、市民の皆様方がなかなかその分別がわかりづらいというような御意見がありまして、生活環境課の職員がごみ収集車に乗り込んで、その実態を把握するというようなこともしておりましたし、また、ほかの職員はごみボックスをそれぞれ点検して回ると。そして、市民の方々とお話しするというような機会も設けさせていただいて、分別が順調に推移したのかなというふうに思っております。 そういう取り組みをして、これまでもしてまいりましたので、例えば、業務上、自分の仕事の、あるいは組織の仕事の状況で、そういう現場に入らなきゃならないということになれば、必ず職員が入ってくれるというふうに考えております。
◆7番(中村康弘君) それで、研修の一環として、私の個人的な意見とすれば、まず管理職の方がそういう経験をしていただく。そして、中間、それから新人も含めながらやっていく。やはり指導者として、管理職として、そういう現場の実態を知るということは、これはもう大事なことだと思います。消防長もおりますが、消防もそうだろうと思うんです、火災の現場を含めて、防災体制を含めて。そういうものをまずしっかりと公務員としての研修をしていって、その公務員の役目、職員の役目というのをしっかりと改めて知っていただくということは、僕は大事なことだろうと思うんですが、例えば、副市長が、僕が1回ごみ収集に改めて行ってみようと。人材の研修関係で感じたことをまた言っていただいて、市民目線の感覚を養ったり、あるいはチームワークのよさを学んだり、いろんな形があろうと思いますが、私はそう提言してみたいんですが、副市長の考えをちょっと聞かせていただきたいと思います。
◎副市長(東條一行君) 課長職が云々というお話だったかと思いますが、課長というのは既に若いころから町内会活動をしたり、青年団活動をしたり、消防団活動をしたり、あるいはきのう申し上げましたが、地域の伝統芸能の担い手であったりということで、それぞれ地域に入って活動してきた経緯があると思うんです。そういう自分たちの経験を、今度若い職員に伝えていただきたいというふうには考えております。 議員からの御提言の件でございますけども、管理職ということではなくて、広く一般に職員がそういう先ほども言いましたけども、まず業務としての必要性があればどんどん現場に入っていってもらいたいというふうに考えております。
◆7番(中村康弘君) そこら辺は、市長から命を受けた副市長がいろんな考えの中で、私の意見もどこまで採用してくれるかどうかわかりませんが、現場を知るということは僕は大事なところだろうと思います。それを見て、また市民の方が、あ、ちょっと変わってきたなというのもまた判断するだろうと思います。 それでまた、ここ二、三年、例えば遠山参事にしても、祢宜理事にしても、明石参事にしても、非常にここの人材づくりに参事として市長が来ていただいて、成果もあったんだろうなと僕は評価してるんですが、そこら辺は仕事のやり方とか、いろんな見方、360度から物事を見る目含めて、それからコミュニケーションのやり方等、成果もあったかなと僕は思うんですが、そこら辺の評価はいかがですか。
◎副市長(東條一行君) 外部から来ていただいて、例えば私は、五島で生まれ育った人間ですけども、その見方とはまた別の見方から見ていただいて、少し遠くから五島市を見ていただいているのかなと。そういうような見方が、また職員に影響を与えているというふうに考えております。お名前をそれぞれ言っていただきましたけども、ほかにも物産振興協会には大西さんが来ていただいておりますし、また、物産関係では西田さんも来ていただいておりまして、こういう多くの方々が参画していただいて、それぞれ市に大変寄与していただいているというふうに感じております。
◆7番(中村康弘君) 私も実は、先日、商工会の婦人部の愛のチャリティ歌の祭典を客席から最後まで見せていただいた中で、市役所の若い職員と玉之浦支所の分、職員のいい印象を受けました。よくなったなという印象を受けました。若手の職員の新採の人たちも、非常にその中でリーダー的な子はこの子かなと思いながら見る部分もあったんですが、非常に明るくてまとまって、前向きな印象を受けました。玉之浦のほうも、非常に支所長もみずから女装されて出られておりまして、全員出られておられておったのかなと思って、非常にチームワークを感じました。早速なのか、日ごろからやってきたのがああいった場所で出たのか、育ってきているなというのは感じましたので、ひとつ今後とも一番市民の注目しているとこだろうと思いますので、頑張っていただきたいと思います。 副市長も、なかなか副市長になってここでしゃべる機会がなかったんで、特にきょうも指名しておりますけど、ひとつ自分の生き方を、今までのも振り返りながら、何で副市長までなったんだろうというのを踏まえて、あなたのよさを職員にどんどん伝えていただきたいと、僕はそう思っておりますので、ひとつ遠慮なく頑張っていただきたいと、将来の五島市のためにお願いしたいというように思います。 コンプライアンス関係は、私が一つ思うのは、東京都の豊洲移転の問題を見ながら、何でこんなことが起きたのかなと。歴代の知事が知りません、わかりませんというようなことがあっておりますので、コンプライアンスと内部統制の関係はしっかりやっていただきたいというふうに思います。これは聞きましたんで、それをしっかりと実践していただきたいと思っております。 ふるさと大使の件なんですが、実は、これも第1号は、私、五島つばきさんだと思っております。かつて富江の観光大使であったんですけど、今もそうなんですが、何で富江の観光大使があって、五島市のふるさと大使、当時の観光大使なんでしょうけど、ないんですかという御相談をいただきました。前の市長のころに、このふるさと大使制度をつくったらどうでしょうかということで提案もさせていただきました。実質、大阪のラジオ局で、五島つばきさんがふるさと大使ですが、もう五島のことをすごく宣伝しておったんです。今、名前もそのまま五島つばきさんであるんですけど、私もこの前の政務活動で東京に保護司会との関係の調査をしてまいりましたら、大田区の保護司にも、今度なっております。同じふるさと大使の聖川湧先生もそうです。保護司であります。そこの区長もそうなんです。区長も保護司上がりなんです。非常に1回人生で失敗したような人たちを拾い上げてやろうというところに、このふるさと大使も、つばきさんもかかわりながらやっておりますので、私はふるさと大使の人たちが、何かの機会に、山本二三さんはまたすぐお見えになるだろうと思いますけど、何か話す機会というんですか、講演の機会、今言った人材育成のためのよそからの目というのもありましたけども、こういう機会をふるさと大使の方にはもうちょっとお願いして、処遇的に機会をつくってやったほうがいいんじゃなかろうかなというような感じもするんですが、そこら辺、大使に関しまして、任命したまんま、どうなっているのかなと。私は、例えばここの議場で、一番教育長が先輩なんで、ふるさと大使の名前言っていただけますか、33名と言ったら、どうだろうかなと思って聞きませんが、ふるさと大使の今後の処遇について、我々議員も誰なのかなというのがわかりません。名前も発表していただきながら、どんなふうにやっていくか、ちょっとお尋ねいたします。
◎市長公室長(久保実君) 済いません。33名の方が今いらっしゃいまして、名前をということで、私も済いません。担当課長なんですが、実は全てを覚えているわけではないので、ちょっと名簿で答弁させていただきたいと思いますが、今村勇雄さん、岡本登美子さん、龍崎鬼一朗さん、五島つばきさん、木場権四さん、時津風正博さん、野原義徳さん、松井守男さん、宮脇雅俊さん、山本二三さん、アントニオ猪木さん、川端久志さん、瀬川秀太郎さん、中尾精太郎さん、内海紀雄さん、もず唱平さん、今井美沙子さん、江頭つとむさん、さだまさしさん、西 良典さん、武藤敬司さん、柏 篤雄さん、高橋 徹さん、榊 英雄さん、榊いずみさん、下柳 剛さん、柳瀬雅之さん、聖川 湧さん、小島由光さん、入江金男さん、諸谷英敏さん、片岡鶴太郎さん、スカーレット西村さん、以上33名でございます。 処遇にということなんですが、市長が先ほど壇上から申し上げましたとおり、それぞれお話をしていただくということもあるんだろうと思うんですが、それぞれ御活躍をされている分野でいろんな五島市への支援はいただいておるところでございますので、さらにまた議員から御提案のとおり、そういう機会がありましたら、またお願いをしていきたいというふうには思っております。 以上でございます。
◆7番(中村康弘君) 耳新しい名前の方がほとんどではなかったのかなというふうに、理事者の方々もどれだけ御存じでしたかなとお尋ねしたいんですが、尋ねませんけど、そういう状況であろうかというふうに実態は思いますので、ひとつ大いに活用して、活用といったらおかしいですが、御意見をいただければ、なおさら五島市のためになるんじゃなかろうかなというふうに思います。 次に移りますが、財政運営の状況であります。これを本当に皆さんよく心配されておりました。合併当初は本当に大変でした、どうなるのかなというふうに思っております。前の市長は本当に苦労されて、僕らもここで何度かやりとりしました。 私がいつも思い出すのは、昭和45年に旧福江市が赤字で、準用再建団体に陥ったことをいつも思い出すわけです。ちょうど私が高校を卒業した年で、もちろん職員採用も何もありませんでした。そのころをいつも思い出しながら、福江市史もまたコピーしてきたわけですが、当時の合併当初と幾らか市長から答弁ありましたが、現状について、議員の人には決算報告関係で、決算書関係でわかっておられるんでしょうが、いつも将来に向けて、そういう表現は当然なんでしょうが、財政が厳しい厳しいということであります。実際は、財政課長、どんなふうな状況なのか、夕張に近い状況なのか、そうでないのかちょっとしっかりと答弁願いたいと思います。
◎財政課長(山本強君) お答えいたします。 地方債の残高とかで紹介いたしますと、平成16年合併当時は475億ぐらいありましたけれども、今現在では356億ということで、120億ぐらいを減らしております。 それから、基金の残高で御紹介申し上げますと、平成16年基金残高が38億でございましたが、今は139億というような数字でふえております。 こういう数字は出ているんですけれども、相変わらず自主財源が乏しい状態には、財政構造には変わりはありません。自主財源は20%程度という数字で推移しております。 以上でございます。
◆7番(中村康弘君) 今のとおりであります。広報ごとうでも御紹介はしておるようでございますけど、やはり今、我々の財政がどうなのかというのをしっかりと市民にも伝えながら、そして事業はやっぱりやるべきことはやっていかなきゃいかんと思っております。今後、私も引退した後は、しっかりそこら辺も見ながら、何かまたお手伝いすることがあったらさせていただこうと思っております。本当、長年お世話になりました。本当、ありがとうございました。頑張ってください。
○議長(荒尾正登君) 以上で、
中村康弘議員の質問を終わります。 しばらく休憩いたします。午後は1時15分から再開をいたします。 =午後零時02分 休憩= =午後1時15分 再開=
○議長(荒尾正登君) 再開いたします。 午前に引き続き一般質問を続行いたします。 次の質問者は、8番
相良尚彦議員。
◆8番(相良尚彦君) (登壇)こんにちは。公明会の相良尚彦です。 五島市
地域調剤情報共有システムについて質問をいたします。 全国の調剤薬局では、紙のノートのお薬手帳の活用推進を実施されており、患者さん自身がどこへ行っても、過去に使用した薬や現在使っている薬について伝えることができ、健康管理の力強い味方をしてくれるものです。 お薬手帳の中には、薬の名前、投与量、日数、使用法など処方されたもののシールを張ったり、ジェネリック医薬品か否か、そして副作用歴、アレルギーの有無、過去に患った病気、体調の変化などについても記入できる記録帳でもあります。 使い方については、医療機関や調剤薬局へ行くときに、記録内容の情報が伝達できて、的確な治療への手助けになります。また、一般用医薬品、市販薬やサプリメントを買うときに、薬剤師が適切なアドバイスをする参考にもなります。 患者さんにとっては、万が一の服用ミスを防ぐほか、重複投与による無駄な出費を抑えるなど、お薬手帳を利用するメリットは大変大きい。薬を処方する側にとっても、業務の能率化につながるために、厚労省や日本薬剤師会は積極的な利用を促してきています。 しかし、全国的にこの手帳の利用率は低いため、厚労省は本年4月に診療報酬を改定し、かかりつけ薬局に手帳を持参して利用すると、医療費が安くなるように変更されております。 ところで、この五島市では、高齢者の方が多くなってきていまして、何冊もの手帳の整理、保管など十分になされていないことや、手帳記入への忘れがちも少なくないこともあるようです。 このような幾つかの課題を解決するために、
地域調剤情報共有システムという全国でも大変にまれであるインターネット環境を活用した機能を備え、対応をされております。 そこで、5つの質問をいたします。1、システムの仕組みとその運用状況について、2、システムの機能的特徴について、3、薬剤情報の共有に必要な本人の同意書の取得状況について、4、システムに蓄積されるデータの二次的利用について、5、今後の活用計画について、以上で一括質問を終わります。(降壇)
◎市長(
野口市太郎君) (登壇)8番 相良議員の質問にお答えします。 まず、五島市
地域調剤情報共有システムの仕組みと運用状況についてお尋ねがありました。 調剤情報共有システムは、調剤薬局の調剤情報を一元化し、薬の飲み合わせや重複投薬の予防など、適切な服薬指導につなげるためのシステムとして、平成26年4月から運用開始しております。 現在、調剤薬局22カ所、長寿介護課、消防本部、五島中央病院との共有化により調剤情報が一括管理され、患者情報や薬歴情報など閲覧できる仕組みとなっております。 なお、閲覧ができるのは同意書をいただいた方のみでありますが、同意未取得者の方は、同意書を提出していただければ、次回以降、薬剤師により情報共有に伴う服薬指導を受けることが可能となります。 また、同意について拒否をされた場合は、システム上で拒否者として登録されることになります。 次に、システムの特徴についてお答えします。 先ほどと重複いたしますが、各調剤薬局の調剤情報が一元管理化され、過去の調剤情報を確認できるとともに、重複投薬や飲み合わせの問題点など、システム上でそれを表示させることによりまして、服薬指導につながることになります。 次に、薬剤情報の本人同意書の取得状況についてお答えいたします。 調剤情報共有システムの同意者の取得状況は、平成28年11月末で1万1,953人、同意拒否者が1,204人、同意未取得者が2万4,727人となっており、同意取得率は31.5%となっております。 ただし、市民の皆様の中には、健康で病院に行ってないという方もいらっしゃいますんで、実質的な同意取得率は50%近いのではないのかなというようなことも言われているようでございます。 次に、システムデータの二次的利用についてお答えします。 平成27年度において、調剤情報を分析できるシステムを構築し、インフルエンザ薬などの調剤情報を地区別・年齢別に情報を把握し、関係機関に速やかに情報提供を行うことで、効率的な予防医療として活用しているところであります。 次に、今後の活用計画についてお答えいたします。 長崎県内の地域医療連携情報あじさいネットと接続することによりまして、広域的な調剤情報共有システムの構築を図ることや、訪問看護ステーションとの連携によりモバイル端末を利用した在宅医療での利用を目指してまいりたいと考えております。 以上でございます。(降壇)
◆8番(相良尚彦君) それでは、自席より再度質問をしていきたいと思います。 市長答弁いただきましたように、平成26年4月から約2年半、運用開始されておりますが、それ以前では、この紙型のお薬手帳のみが唯一の情報源でありまして、薬剤師は処方薬と照らし合わせ、服用指導されていたわけですが、本システムの運用に当たり、この同意の取得がなければ活用できないようですが、どのような項目で同意をいただいているのかお尋ねをいたします。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 同意によって取得する情報の項目ですが、まず1点目が患者情報、これは患者の氏名、生年月日、性別、住所等になります。 次に、2点目として、処方箋情報でありまして、医療機関名、それと医師名、処方の日付になります。 3点目に、薬の用法、用量や薬剤情報になっております。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) 本システムが運用に当たっては、今の説明があったとおりの情報が必要だということですが、今回、同意を得るために、同意書っていう用紙がありますが、この用紙で見ますと、最初にお話いただいた患者情報の氏名、性別、生年月日、住所、これだけで署名いただければ同意が認められるということでありますが、これを書く人はおっても、どこに提出したらいいんでしょうかと、こういったことも聞かれるので、その点についてお伺いをいたします。
◎
健康政策課長(出口法隆君) 議員おっしゃるとおり、同意につきましては、名前、生年月日、性別、住所等を記入していただくだけで登録可能となります。 ただ、字を書けないとか、障害者の方につきましては、代理人の署名をもって登録という形にしております。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) 市長の御答弁で、同意を得た方については服薬指導が行うことができるということでありましたが、同意の登録がなされてない方、未取得者の方、この方については、このシステムからの指導等はどういうふうになるのでしょうか。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 同意を得られた方につきましては、複数の薬局で薬をもらっても、このシステムによって薬の情報が一元化されますので、重複等がすぐにわかりますが、同意を得ていない方の場合につきましては、かかりつけ医の薬局だけの情報でありまして、お薬手帳を持っていかなかった場合とか、数カ所の薬局で薬を処方していた場合には支障が出てきますので、ぜひともこの同意書を提出していただければと考えております。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) もう一つ気になるのが、事情があって同意を断っている方がおられると、今、発表されておりましたが、この方々については、どういうふうになるんでしょうか。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 同意を受けていない方は、どのような対応になるのかということですが、薬局のほうへ行く際には、同意をいただいていない方につきましては、お薬手帳を持参していただきたいと考えております。 また、同意された方につきましても、お薬手帳の持参については、お勧めをしているところでございます。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) わかりました。 次に、五島市の調剤薬局全薬局、22店舗がこのシステムを導入して活用されていると、こういった答弁でありましたが、この薬局の薬剤師であるユーザーからの御意見とか御要望、困っていることなどはなかったのでしょうかお尋ねします。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 このシステムにつきましては、インターネット環境が整っていないと利用ができないようになっておりますので、インターネット接続上に問題があった場合には支障が出てくることがありますが、すぐに連絡をいただきまして対応をしているところでございます。 また、停電時等には使用ができなくなるなどの可能性はございます。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) 以前、去年ですか、奈留のケーブル断線等そういったこととか、落雷とか停電、そういったことで、パソコンがシステムダウンっていうことも考えられるんではないかなと思っております。 そういったことで、全薬局がシステムダウンしたときの、そういった対応で、立ち上げ用のマニュアル書等、また考えていただければなと、こういうふうに思っております。 次に、2点目のシステムの機能、特徴について御答弁いただきましたが、調剤の情報は、過去のものと現在の情報とを突き合わせて自動的に問題点を表示されると、こういった答弁でございました。 実際的に、薬効の重複する薬剤が処方されている場合は、どのような対処をされているのでしょうか。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 薬効の重複する薬剤が処方された場合ですが、重複等で問題がある場合には、窓口のシステム上で、その内容を即座に詳しく確認ができますので、確認をいたしましたら、薬剤師のほうより処方を行いましたドクターへ連絡をいたしまして、薬の削除や修正を行うなど適切な処方に変更することになります。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) もう一つ問題点として考えられるのが、複数の薬から飲み合わせによって副作用を強く生ずる、健康を害する、あるいは薬によって、過去の履歴から薬による薬疹、こういったおそれが発生する場合について、どのような対処をされるのですかお尋ねいたします。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 相互作用、いわゆる飲み合わせによって副作用の問題がある場合につきましても、先ほど申しましたように、重複と同じように、システム上で即座に内容を詳しく確認できることから、同じように、薬剤師のほうから処方を行ったドクターへ相談を行いまして、適切な処方にするようになっております。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) 複数の病気を持って、たくさんの薬を服用されている高齢者の方も多く見られます。医療機関から処方される薬は、本来、患者さんみずからが管理するものですが、このシステムでの同意の協力を得られた方については、その管理をする必要がなくなります。 五島市で生まれた赤ちゃんが成長されている中で、過去から現在までの薬歴チェックを、そして現在から将来に向けての健康と命を守る手助けになると、私は大変すばらしいシステムであると思っております。 市長にお伺いしますが、このシステムについてのお考えをお聞かせください。
◎市長(
野口市太郎君) 1つの病気で1カ所の病院にかかっているだけということであれば、これまでと何らそう変わらないと思うんですが、常時、何かの薬を飲み続けてて、そして何か病気にかかったといったときに、また病院に行きますと、薬を処方されるわけですね。 その薬が、先ほどから答弁いたしましたように、ちょっと飲み合わせが悪いものがあったりとか、あるいは同じような薬が出て、本来、我々が接種できる量を超えたりとかいうことが事前に予防できるという意味では、本当に市民の命と、そして健康を守るための本当にすばらしいツールだというふうに思っております。 また、先ほど議員からも話がありましたように、ある特定の方の昔からずっと今日に至るまでの薬の履歴を見ることによって、いろんな判断なり診断なり、あるいは調剤なりに生かせるということ。 それから、現時点における、それぞれの薬の調剤情報っていう、いわゆるビッグデータみたいな形で使うことによって、いろんな予防医療ができるということ。 それから、やっぱり一番思ったのが、いろんな災害があって、お年寄りが避難場所に避難をしましたと。ただやっぱり、どうしても急いでるもんですから、着のみ着のまま逃げてきて、お薬手帳も持ってない、そして薬も持ってない中で避難してきたときに、果たして自分が飲んでた薬を正確に、しかも量まで含めて覚えている方って、多分いないと思うんですね。 こういった方々に対する、いわゆる調剤の仕方っていうのが非常に大きな社会問題ということで、東北の大震災のときにも大きく報道されたようなことを考えると、本当にこの五島市は、いいシステムをつくっているんではないのかなというふうに思っております。
◆8番(相良尚彦君) ありがとうございます。私も本当にいいシステムであると思います。それで、最大限これを活用しなくては意味がないと思っております。 次に入りますが、この調剤情報の共有に必要な本人同意の取得状況、これは先ほど御報告いただいておりますが、一番気になっておりますのが、同意未取得者の2万4,727名、まだまだ65%ほど残っておられます。 そこで、この同意の取得が始まったのは、本システムの開始と同時に、急速にふえております。これが1万1,953人であると思いますが、これは恐らく同意した方々含めて、市民の理解度のバロメーターだと私は受けとめております。これまで取り組んでこられてきた関係職員の皆様には、啓蒙活動の成果だと評価します。 そこで、これまでのPRの方法と、本年だけの同意取得の状況はどのような感じだったのか、お尋ねをしたいと思います。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 これまでのPRの方法ですが、まず同意書の配付場所を調剤薬局、それと医療機関、それと市役所といたしまして、当初は主に調剤薬局のほうでの同意書徴収を行っておりました。 さらに平成27年4月には、同意書取得のキャンペーンとしまして、五島中央病院院長への依頼、また医師会への協力依頼、市内の医療機関、全薬局を訪問し、ポスター、チラシを配付するなどを実施しております。 また、市広報への掲載、ケーブルテレビでの放映、また市職員への同意書徴収依頼などを実施してまいりました。 そこで、本年の同意書の取得状況でございますが、平成28年度が約1,400件程度となっております。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) 1,400ですね。私は2年、このシステムが始まって、今後この同意未取得者の対象に、さらなる広報活動が必要ではないかと思っております。ぜひ広報活動も持続してやっていただきたいなと、こういうふうに思っております。 医療機関にかかっている患者さんの人数は、2万人程度だと聞いております。そういった意味で、残りの未取得者の患者さんを含めた、健康で病院にかかってない方も含めて、この2万4,727名への啓蒙推進をさらに拡大をすべきではないかと思っていますが、いかがでしょうか。 また、せっかくいいものを皆様に提供しようとする意味で、目標の設定もされて取り組んではどうかと思いますが、いかがでしょうか。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 先ほど市長答弁にもありましたように、平成28年1月末現在の同意取得率が、まだ全住民の31.5%でありまして、今後も同意の取得が必要と考えておりますので、市民の皆様の御協力をお願いしたいと考えております。 目標といたしましては、このシステムにつきましては、五島薬剤師会、あるいは離島医療研究所等の協力を得ながら実施しているんですが、そことの協議の中で、全住民の80%程度をとれればいいんじゃないかという話をしておるところでございます。 以上です。
◆8番(相良尚彦君) 設定目標80%、僕は目標は100%でもいいんではないかなと思ってますが、拒否をされている方がおりますんで、90まではいっていただきたいな。 そこで、この啓蒙も2年、3年かかるんではなくて、私は早目にこれは取り組んだほうがいいのではないかなと。それも短期間で一極集中的にやるべきではないかと考えていますが、課長どのようにお考えでしょうか。短期間にやったらいいんじゃないかと思うんですが。
◎
健康政策課長(出口法隆君) 議員おっしゃるとおり、短期間で進めることが重要だと考えております。そのためにも、地域の方々への啓蒙が大事なことだと考えております。 早速ですけども、あす15日には三井楽地区の町内会連合会の会議がありますので、その中でも説明をすることといたしております。また、奈留地区におきましても、16日に町内会長会議がありますので、そこで説明をする予定としております。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) 今、配置場所が、先ほども医療機関、薬局、本庁、支所ということでありましたが、こういった取得状況から判断しますと、これまで配置されている場所では、もう限界が来ているんではないかなと思っております。 御提案する前に、課長から町内会への啓蒙っていうことでありましたが、私も地域の信頼を受けておられる支所長初め、職員の方々に地域の年末年始等の寄り合いに出向いて、本システムの効果など説明をしていただき、啓蒙推進をぜひお願いしたいと思って質問しようかと思ったんですが、課長もう一度回答をお願いします。
◎
健康政策課長(出口法隆君) 先ほどお答えしたとおり、地域の皆様にお知らせすることが大事だと考えておりますので、実施をしていきたいと考えております。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) 全町内会の皆様、協力のもとでこれをお願いしたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。 きょう、議長の許可をいただきまして、皆様のお手元に本市が出している「五島市のお薬ネットに登録しよう」という用紙をお配りしております。課長、これ説明をできたらお願いしたいと思います。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お手元のチラシについて御説明をしたいと思います。 「五島市のお薬ネットに登録しよう」ということで、調剤情報共有システムに登録のお願いのチラシですが、この裏面のほうが同意書になっておりまして、これを記入して、薬局とか医療機関、または健康政策課のほうに提出をしていただければ、登録ができるようになっております。 対象といたしましては、五島市内に在住の方であれば、どなたでも登録ができるようになっております。 次に、登録すれば、五島市内の全22薬局でもらったお薬は全て登録をされることになります。また、登録していただきますと、数カ所の薬局でのお薬でも飲み合わせが確認できるようになります。先ほど申しましたように、重複とか飲み合わせなどの服薬指導ができることになりまして、安全服薬につながるようになります。 次に、先ほど市長のほうからも説明がありましたが、災害時など万一の場合も、手持ちのお薬手帳等がなくても、お薬情報が確認できますので、災害時でも対応ができるようになります。また、救急受診時にも、例えば救急のとき、病状が急変しまして意識等がない場合でも、お薬の情報がドクターのほうにはわかるようになります。 先ほど申しましたように、裏面が同意書の用紙となっておりますので、ここに氏名、性別、生年月日、住所を記入していただきまして、市役所の健康政策課、また各薬局と各医療機関に提出をしていただければ登録ができるようになっております。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) ありがとうございました。私、この用紙を持って、先月からお願いに回っております。これまで850人の方に協力をいただいております。協力いただいてる中で、このお薬ネットのことと、この用紙のあることさえ知らなかった方がほとんどです。簡単に説明をして協力を願いますと、断る方もほとんどおりませんでした。 要望が多かったのは、本用紙は1枚に1人の署名になっております。家族の多い、お子さん方を持ってる家庭のお母さんからは、家族全員が記入できるようにできないですかとの、こういった要望も伺っておりますので、このことについては課長いかがでしょうか。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 同意書の利便性につきましては、考慮しまして、次回作成時にはそのようにしていきたいと思います。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) 今、この冬季に話題になっております流行性インフルエンザ、市長からも詳しくお話をいただきましたが、このインフルエンザのA型、B型、国立感染症センターから注意報、あるいは警報が発令される以前に、本システムでは、五島市内から最初のインフルエンザの患者さん1件が発生し、薬剤情報が出されます。 このインフルエンザっていうのは、もともと3種類の薬しかありません。御存じのタミフルが一番多いんですが、リレンザ、イナビル、こういった薬が、本システムでいずれか一つが表示されると、これに対して直ちに予防対策ができると。 国立感染症センターよりも半月ほど早くこれが対応ができるということで、この情報を二次的に利用するっていうのが答弁でもありました。どのような予防広報を市として行っているのか、再度お伺いしたいと思います。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 調剤薬局のほうでインフルエンザ薬を処方しますと、事務局、健康政策課内で調剤情報を把握することができるようになっておりまして、事務局におきましては、インフルエンザが1件でも発生した以降は、毎日情報を確認しまして、市内の保育所、幼稚園、小中学校、高校、あと障害者施設、老人福祉施設、医療機関及び薬局に一斉にファクスで連絡をいたしまして、手洗い、うがいなどの予防を促しているところでございます。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) 以前、私、インフルエンザが流行したときに、空気清浄機を診療所にどうですかと、こういった対策で話したことがあったんですが、このインフルエンザも、実はこのウイルスによって二次感染する、重症化していく、肺炎、それから子供たちの脳炎、髄膜炎、こっちのほうが大変怖いんですね。 そういう意味では、この予防としての対策は、やっぱし早目に促してやっていくことが大事かと思っております。 このインフルエンザの患者さんは、ほとんどが免疫力の弱い幼児と高齢者の方から始まって、症状が悪化しますと重症化をしてしまうと。そういうことで、この二次利用の効果は大変大きいものであります。 また、今後、年間を通しても、四季折々の流行性感染症、例えばノロウイルス、それから細菌性の食中毒等などに対する予防もできます。 そして、花粉症やPM2.5によるぜんそく治療薬や抗アレルギー薬の効果などについても分析され、この予防医療への貢献度は、本システムは大変重要だと私は位置づけております。 そういうことで、市長の御感想も入れてお考えをお聞きしたいと思いますが、よろしくお願いします。
◎市長(
野口市太郎君) インフルエンザがはやりますと、国立感染センターから注意報が出たり、警報が出たりするということでございますが、今までの取り扱いを見てると、五島市ではセンターから警報が出る10日前にその情報が把握できる。それを学校なり施設なり、いろんなところに発信することによって、先ほど言いました、うがい、手洗い、そういった予防が可能になるということでは、やはり疾病予防という意味では、大きな役割を果たしているんだろうというふうに思っております。 それから、また今、全国的にも何かノロウイルスが、ことしは猛威を振るうということでありまして、ああいう感染力の強い病気について、またこのシステムが有効に機能するということになれば、市民の皆様の健康はもちろんでございますけども、医療費の削減と、こういったことにも大きく貢献するということで、このデータの活用ということについては、まだまだ地域別とか年齢別とかいうことですが、まだまだいろんな可能性を秘めた部分になってくると思いますんで、これについてはまた引き続き充実も含めて、またいろいろ検討してみたいというふうに思っております。
◆8番(相良尚彦君) ありがとうございます。確かに、最終的には医療費の抑制っていうのも、これは見逃せないものであります。 次の今後の活用計画についてでありますが、市長答弁いただきました、どのようにこのシステムが発展していくか、活用されていくかっていう計画の中でお話いただきましたが、県内のドクターが扱っている、あじさいネットとの接続っていうことが話されました。このメリットはどういったものなのかお尋ねをいたします。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 あじさいネットのほうに接続をすることで、まず市内のあじさいネットに加入している医療機関においても、調剤情報共有システムの情報が閲覧可能となります。 現在のところ、調剤薬局のみの情報共有でありますので、あじさいネットに接続することによって、医療機関のほうでも閲覧が可能になります。そのことで、医療機関の主治医が薬を処方する段階で、重複にならないような対応ができることとなります。 また、あわせて市外の医療機関においても、あじさいネットに加入している医療機関であれば、調剤情報の閲覧が可能となります。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) もう一つ気になるのが、訪問看護ステーションとの連携によるモバイル端末活用のお話がありましたが、どのように活用をされていくのかお尋ねをいたします。
◎
健康政策課長(出口法隆君) お答えいたします。 訪問看護ステーションでは、看護師が利用者宅を訪問しまして支援をしておりますが、訪問する際にこのモバイル端末を持っていくことで、看護師が在宅で薬の情報を確認することができ、服薬の確認とか服薬指導ができることとなります。 また、モバイル自体にコメントを入力することができますので、モバイルを通じまして、担当医師とのやりとりが可能になりまして、細部にわたって情報の連携が可能となります。 以上でございます。
◆8番(相良尚彦君) ありがとうございます。今後、恐らくプロジェクトとして、こういったあじさいネット、それからモバイル端末の活用ということで、恐らく遠隔医療とか、そういった健康管理のためのシステム体制が整ってくるということで、大変期待をしておるとこであります。 現在、五島市が持っている地域調剤の情報共有システムは、五島市住民全体の貴重な財産であると思っております。本システムには、五島市全ての保険薬局が参加をしてくださっております。調剤情報を全ての保険薬局で共有し、重複や相互作用のチェックに活用することで、服薬指導の充実と安心安全の医療提供、そして24時間服用相談などへの対応が実現化されています。 また、情報の二次利用によって、救急医療や災害医療、地域の見守りへと活用は拡大され、有効的な医療提供と予防医療へとつながるものです。市長のスローガンでもありました日本一健康なしまの実現化が見えてきたように思われます。 ここで、12月2日に厚労省の諮問機関である日本医療研究開発機構(AMED)とのキックオフミーティングが開催され、かなり高度な研究プロジェクトの内容でありました。 ここに市長も出席されておりましたので、御感想をいただければと思います。よろしくお願いします。
◎市長(
野口市太郎君) 私はお誘いをいただきまして、12月2日にこのキックオフミーティングに出席をさせていただきました。私のほかに荒尾議長、そして相良議員ほか、議会のほうからも御参加をいただいておりまして、やっぱり一番感じたのは、ミーティングには五島市内外からお見えだったんですが、特に長崎大学の先生でありますとか、あるいはこの機構の皆さんとか、いわゆる外部の方の評価が非常に高かったっていうんですかね、ちょっと誇らしげにも思う感じで、自分たちの取り組みとして、五島市内でこんなことで役に立ってるんだなあというふうなことで、非常に大事なシステムであるということ自体は非常に認識をしてたんですが、なかなかほかの地区では例を見ない、非常に先進的な取り組みで、その関心の高さっていうんですかね、島外の方が非常に強い関心を示してくれたことが、私自身としては非常に何か新鮮味があって楽しいミーティングになりました。 また、あじさいネットにつなげることによって、また世界が広がります。五島市民の方も、残念ながら市外でいろいろ治療を受けておられる方もいらっしゃいますし、またそちらで薬をもらってる方もいらっしゃいます。 こういったふうに、またネットが広がれば、ますますまたいろんな指導ができやすくなるということもありますんで、そういった意味では、できるだけ早くあじさいネットにつないで、また新たな展開ということを楽しみにしたいというふうに思っております。
◆8番(相良尚彦君) ありがとうございます。私も早くこれが構築されることを望みながら、最後になりますが、この五島市が持ってる本システムは、全市民の皆様の御協力をいただいてつくられるものだと思っております。 今後、開発されるプロジェクトを含め、日本初となるものであります。 この場をお借りしまして、市民の皆様には、どうか同意の協力のほど、切にお願いを申し上げて、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(荒尾正登君) 以上で、
相良尚彦議員の質問を終わります。 次の質問者は、12番
菊谷岩雄議員。
◆12番(菊谷岩雄君) (登壇)市政壇上で冒頭からまことに恐縮ではございますが、私ごとで今期限りで議員職を勇退しようというふうに思っております。 旧岐宿町町議から今日に至るまで、ほぼ25年間歴代議員の皆様方や理事者の皆様方にどれだけお世話をいただいたことか、ここに至ってまことに私、感無量の、本当に感動的な思いをいっぱいおいて、お礼の言葉を申し上げます。衷心より厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。 さて、今期最後の12月定例会、そしてまた今し方、申し上げましたように、私にとっては最後の市政壇上での質問と相なりました。一極集中でございます。 「閉校まであと107日」これは岐宿小学校の校門に掲げるカウントダウンボードの日数であります。山内小学校、川原小学校にも同じくカウントダウンボードが掲示されております。 とりわけ岐宿地区においては、地元食品店の閉店予定の報など、このところ寂しい思いが募るのであります。今、一気に地域の疲弊化を感じざるを得ません。特に、高齢者など交通弱者、買い物弱者にとって、この先を案じるのであります。 五島市地域公共交通再編実施計画が国交省の認可を受けられ、本年10月から平成33年9月までの5カ年で、地域公共交通の再編がなされる計画であります。このことも踏まえまして、質問をいたします。岐宿町における交通弱者、買い物弱者、この対策をいかよう取り組もうとしておられるのかお尋ねをいたします。 以上でございます。(降壇)
◎市長(
野口市太郎君) (登壇)菊谷議員の質問へお答えをする前に、一言御礼を申し上げます。このたび御勇退の決意を固められました菊谷議員の長年の議員活動に対しまして、心から敬意と感謝を申し上げます。 菊谷議員におかれましては、平成3年5月に岐宿町議会議員として初当選以来、8期25年余の長きにわたり在職され、五島市が誕生した平成16年8月には厚生委員会の委員長として、合併後の極めて厳しい財政状況の中、五島市の進むべき方向性を導き出していただきました。 また、長年にわたり、青少年健全育成や献血推進など、地域に密着した社会奉仕活動も積極的に行われており、心から敬意を表する次第であります。 御勇退されましても、五島市の発展に向けて、今後も御協力を賜りますようお願い申し上げます。これまで本当にありがとうございました。 それでは、12番 菊谷議員の質問にお答えします。 岐宿診療所の休診や小売店閉店に伴う交通弱者、買い物弱者への対応についてお尋ねをいただきました。 陸上交通及び海上交通の一体的な再編により、持続可能な交通ネットワークの再構築に取り組むため、五島市地域公共交通再編実施計画を策定し、本年9月21日に国から認定を受け、現在、再編事業に取り組んでいるところであります。 岐宿支所管内の公共交通につきましては、現在、路線バスにおいて、福江~岐宿~三井楽線が1日に11便、また、富江~二本楠~岐宿線が1日3便運行されております。 さらに、玉之浦線及び荒川線は、1日に12便が二本楠を経由して運行されており、買い物や通院などの際に利用されております。 また、来年10月には、これまで議員から要望をいただいておりました交通空白地域の解消として、白石、大川原、小川原地区に乗り合いタクシーを導入する予定であります。 また、移動スーパーにつきましては、現在、当初予算編成作業の中で、その支援策について検討をしているという状況でございます。 以上でございます。(降壇)
◆12番(菊谷岩雄君) 交通弱者、買い物弱者、この問題については昨日、そしてまた本定例会初日に、15番議員、18番議員、19番議員から質問があっておられまして、私が申し上げるものは、本当に手持ち無沙汰になってしまいました。 しかしながら、この問題を事前に話し合ったことでもございません。偶然の一致で一般質問の題となったのでございます。この件は申し上げておきたいなというふうに思っております。 今、市長から御答弁をいただきました。 実は、白石地区の問題については、平成26年6月の定例会だったかなというふうに記憶しておりますが、15番 江川議員の質問とも、このときにもダブりました。このときも偶然の一致でございます。 このように、今、岐宿が交通のことで云々ということが心配のお年寄り、高齢者が先を心配しておるという質問でございます。 私は実は、みずからの最後の市政壇上といたしまして、長年思っておったものを政策論として掲げて質問題に入ろうかなというふうに実は思っておったんですが、それは置いておきます。今、一番に岐宿地区が心配しておることが先決問題だから、交通弱者、買い物弱者、この1点に絞って質問とした次第でございます。 白石地区の交通弱者については市長答弁でわかりました。 実は、今回、岐宿地区の食品小売店が閉店の報、これに接したときに、私は地元の議員として、いち早く心配して行動したつもりでございます。早速、支所長とも、そして支所の担当課とも話をしてみました。もう既に御心配されて、さきの一般質問でも答弁されておりましたように、委員会も立ち上げられて取り組んでおられます。 支所長、早い取り組みだと、この菊谷は思っております。頑張ってください。 そしてまた、私が若干ニュアンスが違うところは、まだ小売店は商売をされておられます。そして、直轄の市の事業ではございません。 ですから、頑張っていただきたいためにも、この小売店の云々については申し上げられる時期にはないというふうに思っておりますので、考えられる交通弱者、買い物弱者、これを今、一歩ずつ進めていくことこそ、先決問題だというふうに思っておるのであります。 さきの15番、18番、19番の議員の質問で、ほぼ回答を得られまして、重複は避けようというふうに思っておるんですが、何なりと申し上げねばなというつもりで、実はゆうべ頭を悩ませました。 この交通弱者問題、実は私ども会派で、樋渡啓祐さん、元佐賀県武雄市長でございます。この樋渡さんの御講義を聞きました。この方は非常におもしろい方で、講義が終わった後、「どちらからですか」と尋ねられ、「五島からよ」と言ったら、手招きするんです。何だろうと思ったら、肩、すぐ組まれて、こちょこちょ脇を。「何ばすっとか」って、笑って笑って、私は笑ってるんですよね。本当にてきぱきした楽しい方でございました。 この樋渡先生が、今、全国を講演活動で回っておられるんですが、その一端として、私たちも御講義を受けたわけでございます。巡回バス等を成功をさせておられます。 特に、この樋渡さんが申し上げるのは、春、バス運行とかするときには春。4月、5月中心となるもの、目的は何かを掲げて運行することということを申されておりましたが、まさにそのとおりじゃないかなというふうに思っております。 そこで、地域公共交通の見直しということで、これも視野に入れながら質問をいたすわけでございますが、この広報ごとう10月号に、その件が掲載されておられます。このお知らせの中に、岐宿町の取り組みがいつごろになるのかというのが載っておりませんでしたが、この件について御答弁ください。
◎
商工地域振興課長(山下登君) お答えいたします。 ことし10月の広報ごとうへの記事の掲載についてでございますけれども、この記事の分につきましては、ことしの10月から実施した再編事業について御紹介をさせていただいております。 岐宿地域の再編事業につきましては、来年、平成29年10月の予定といたしておりますので、再編事業の内容が確定した時点で広報ごとうへの掲載を考えてございます。 以上でございます。
◆12番(菊谷岩雄君) 実は、時期が時期だけに、この広報ごとうで知らせられておりますこと、実は、岐宿もなぜ進行しないんだろうかというふうな疑問が抱かれるわけでございます。 私たちは、市議会として特別委員会の交通網対策委員会の折、御説明を受けております。それが、この資料でございます。 そういったことがありましたんで、私からも一言おわびを言いながら、市議会として説明を受けたことは申し上げておりましたんで、そのようなことでございます。 そこで、1点お尋ねをいたします。 路線バスが運行されておるわけですが、市長答弁のように、岐宿町は福江~三井楽線11便運行されております。そのような状況の中で、買い物弱者や交通弱者、どのように対策をとられておられるのかという疑問になるわけですが、答弁の白石地区については、どのような対策になられるんでしょうか。
◎
商工地域振興課長(山下登君) お答えいたします。 公共交通網の再編事業の具体的な計画といたしまして、現在、素案として持っておりますのは、白石、大川原、小川原、これは先ほど市長答弁の中にもございましたけれども、こういったところへの乗り合いタクシーの乗り入れということを、素案として考えてございます。
◆12番(菊谷岩雄君) じゃあ、質問を続けます。 路線バスを利用できない方、その方もいますし、これまでの質問の中でも指摘されておりましたが、その方々の買い物や通院、この方法としては再度御答弁いただきたい。そのように思います。
◎
商工地域振興課長(山下登君) お答えいたします。 まず、買い物ということに限って申しますと、現在、考えられますのが、路線バス等で直接買い物に行けない方については、先日来出ております移動スーパーでの支援、こういったものがまず一つは考えられるかと思います。 それと、
民間事業者等によります宅配サービス、こういったものも利用していただけるのかなということと、
シルバー人材センターでのやはり買い物支援サービス、こういったものもございます。 それと、社会福祉事業者が行っております有償運送、これは人を運ぶと、買い物先まで運ぶというようなことでございますけれども、こういったことも現在既にサービスとして提供されている実態がございます。
◆12番(菊谷岩雄君) 昨日来、市長からも強い決意のほどがうかがわれました。これは市単独でできる事業ではない、国の支援をいただきながら進めていくという旨の発言でございました。 そのようなことを踏まえまして、これからこの人口減の中で、何が地域にあるやもわかりません。これだって岐宿町についてだけの話ではないと思います。 そして、今回、岐宿のこの、いわばピンチですね。私は常に、ピンチこそチャンスだというふうな考えを持っております。この岐宿の事例を確固たるものに仕上げていただきたいなというふうに思っております。 1つ、岐宿町は面積が広うございます。これは全国でも、町のつく自治体では広い町でございます。比較して申しわけないんですが、三井楽は三井楽半島、この1周に集落が形成されている状況でございます。 岐宿はそうでありません。3小学校がありますように、そして以前は、唐船ノ浦旭地区というところには小学校もありました。このように、地形的に出たり入ったり、そしてまたもとに戻っていくなり、そのような地形となっております。 そして、何よりも人口減少率が少ないんですよね。私は単純な考えで、農業立町だからこそ、皆さんが健康で働いておられるんじゃないか。その結果が、人口減少率が少ない、その理由ではないのかなというふうに思っております。定年もございません。一生懸命働いて健康です。そのように思っております。 であれば、何してでも不自由を与えることは許されないなというふうな思いが強く募るわけでございます。 そして、昨日、何回も言いますように、質問がダブっておりましたんで、もう長い質問にはならないわけですが、実は大変このような場所で申し上げにくいんですが、申し上げにくいんですが、診療所が休診されております。 お尋ねをいたします。 今現在、岐宿地区の病院、その通院方法はどのような手段でなされておるのか御答弁をください。
◎
岐宿支所長(田端正之君) 岐宿地区におきましては、岐宿地区と山内、川原というふうに大まかに3地区に分かれると思いますけども、岐宿地区については、もう診療所が休診をしておりますので、岐宿の人たちというのは、路線バスを通じて五島病院のほうとか、その他の医療機関のほうに通院をしてらっしゃると思いますし、ある一部の人については、川原のほうで山内診療所が週に1回開設をしております。そちらに向かう人も一部おられるというふうに聞いております。 山内の人たちについても、山内診療所のほうに大部分が行かれているのかなというふうに理解をしております。 以上でございます。
◎
長寿介護課長(川端久章君) 通院する際に、お体の状態が要介護とか、あるいは障害者の方で通院が難しい方もいらっしゃると思います。そのような方の通院の状況について回答をさせていただきますと、1人でバス、タクシーなどの公共交通機関の利用が難しい方、これらの方が介護タクシーというものを利用されてございます。 また、同様なものに、福祉タクシーというものもございます。 それから、先ほども答弁の中にありましたけれども、福祉有償運送、これらを利用して通院されてる方もいらっしゃいます。 以上でございます。
◆12番(菊谷岩雄君) 川原地区において、山内診療所が診療を行う際に、路線バスを使って行っておられるということでよろしいですか。 実は、今言った山内診療所がございます。川原出張所で診察もしておられるわけですが、直接、山内診療所に行かれる方もおられるわけです。 現行のこの路線バスの便数を見れば、富江線まで3便、時間帯も朝6時43分、9時、15時56分というふうになっております。この辺のところも、ぜひ研究課題とすべきじゃないかなと思います。山内診療所にも行く体制を整えてほしいということでございます。 これは、実際あったことを御紹介いたします。 診療所に自分の車で運転されてきた、診療のために運転されてきた方が、診療が終わった後、自分の車がわからなくて、そこにある車を全部鍵合わせをしているという、このような実態報告を私受けております。 皆様御承知のとおり、今全国で高齢者の方の事故が、大きな事故が発生しております。このニュースはまだ新しいものがございます。 この五島市においても、いつ何どき、そのような事態になるやもしれないということが、もうここで明らかになっておられるわけです。そこで、先日来、15番 江川議員が申し上げておりました。私からも申し上げます。いや、このような公然の場では、言葉は選ばなければなりません。 私は、長崎新聞の記事をもって説明いたします。どうか皆様方、心して、これからの対策に役立てていくべきだというふうに思います。読ませていただきます。 これは、一般質問通告締め切り日、11月30日の2日後、12月2日金曜日の長崎新聞情報アラカルト、みんなの声欄の投稿でございます。主婦でございます。 「このところ高齢運転者による交通事故が相次いでいる。高速道路での逆走やブレーキとアクセルの踏み間違いなど原因はさまざまだ。運転免許証を持つ人は75歳以上になると認知症などの検査を受けるそうだが、これは絶対に必要と思う。 私の夫は80歳を過ぎ、運転歴は60年以上になるが、事故もなく運転には自信があった。でも最近、視力が衰え、家族みんなの意見で運転を諦め、思い切って免許証を返納した。車は生活の足だったので何かと不自由になり困っていたが、近くに住む長女や孫娘が私たちのために車を出してくれるので助かっている。 高齢運転者に対して、周りの人の意見を真剣に受け入れて運転をやめるよう説得することが大切だ。事故が起きてからでは取り返しがつかなくなる。わが家は、夫が免許証を返納して良かったと切に思っている。ただ、行政に望みたいことがある。自主返納した高齢者が何らかのメリットを得られるように考えてほしい。例えばタクシー券やバス券の配布などだ。高齢者による事故が少しでも減るように切望する。」 西彼長与町で81歳の主婦でございます。以上でございます。 御答弁は要りませんが、そのようなことが五島市以外でも、こうして考えておられる県民があるということでございます。本当に長々と質問いたしましたけれど、ありがとうございました。どうか岐宿町よろしくお願いを申し上げます。 終わります。
○議長(荒尾正登君)
菊谷岩雄議員の質問を終わります。 以上で、通告による一般質問を終わります。 市長から追加議案の送付を受けておりますので、局長に朗読させます。
◎議会事務局長(山田栄君) 朗読いたします。 28五総第1571号 平成28年12月13日 五島市議会議長様 五島市長
野口市太郎 追加議案の送付について 平成28年12月7日召集の平成28年12月五島市議会定例会に、議案第165号 五島市職員の勤務時間、休暇等に関する条例等の一部改正について外7件を別添のとおり送付します。 以上です。
○議長(荒尾正登君)
△日程第2 議案第165号 五島市職員の勤務時間、休暇等に関する条例等の一部改正について から
△日程第5 議案第168号 五島市議会議員の議員報酬、
費用弁償等支給条例の一部改正について まで、以上4件を一括して議題といたします。 議案第165号外3件に対する説明を求めます。
◎総務課長(出口秀幸君) ただいま議題となりました各案件について、提案の趣旨を御説明いたします。 追加議案表の1ページをお開きください。 まず、議案第165号 五島市職員の勤務時間、休暇等に関する条例等の一部改正について御説明いたします。 本年8月の人事院勧告を受け、地方公務員の育児休業等に関する法律等が改正され、地方公務員について、育児休業等の対象となる子の範囲を拡大するとともに、介護のため、1日につき2時間を超えない範囲内で勤務しないことができる介護時間を創設するなど、育児または介護を行う職員の公務と家庭生活の両立を一層容易にするための措置が講ぜられることになりました。 本案は、これらを考慮し、職員組合と交渉を行い、市の職員についても同様の措置を講ずることについて協議が整ったため、関係する条例において所要の規定の整備を行う必要があることから提案いたすものであります。 改正の内容でありますが、まず第1条及び第2条で、五島市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正し、介護時間に関する規定を設けるとともに、これに伴う条文の整理などを行うものであります。 次に、第3条及び第4条で、五島市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正し、非常勤職員の育児休業に係る要件について緩和を行うなど、所要の規定の整備を行うものであります。 次に、第5条、第6条及び第7条で、五島市現業職員の給与の種類及び基準に関する条例等の一部を改正し、介護時間の新設に伴う条文の整理を行うものであります。 なお、この条例の適用関係でありますが、附則第1項において平成29年1月1日から、ただし、第2条及び第4条の規定は同年4月1日から施行することとし、附則第2項において所要の経過措置について規定しております。 7ページをお開きください。 次に、議案第166号 五島市職員の給与に関する条例等の一部改正について御説明いたします。 本年8月の人事院勧告に基づき、国は一般職の国家公務員の給料月額、勤勉手当、初任給調整手当、扶養手当等の改定を行うこととしております。 本案は、市の職員についても、人事院勧告及び国の改定に準じた給料月額等の改定を行うこととするため、関係する条例において、所要の規定の整備を行う必要があることから提案いたすものであります。 改正の内容でありますが、第1条及び第2条は、五島市職員の給与に関する条例を改正するもので、初任給調整手当や扶養手当について規定を改めるほか、別表に規定する行政職給料表及び医療職給料表の全部を改めるなど、国に準じた改正を行うものであります。 次に、第3条で企業職員について、第4条及び第5条で任期付職員について、一般職の職員と同様に国に準じた改正を行うものであります。 なお、この条例の適用関係でありますが、附則第1項において公布の日から、ただし、第2条、第3条、第5条及び附則第4項の規定は、平成29年4月1日から施行することとし、附則第2項から附則第5項までにおいて、給与の内払、扶養手当の特例等について規定しております。 次に、21ページ及び23ページの議案第167号 五島市長及び副市長の給与に関する条例の一部改正について及び議案第168号 五島市議会議員の議員報酬、
費用弁償等支給条例の一部改正については、一括して御説明いたします。 本案は、本年8月の人事院勧告を受け、特別職の国家公務員の期末手当の支給割合が改められることを考慮し、市長、副市長、五島市議会議員等の期末手当の支給割合を改定するため、所要の規定の整備を行う必要があることから提案いたすものであります。 これらの条例の適用関係でありますが、それぞれの条例の附則第1項において公布の日から、ただし、第2条の規定は平成29年4月1日から施行することとし、附則第2項及び附則第3項において、改正後の条例の適用及び期末手当の内払について規定しております。 以上で説明を終わりますが、御審議のほどよろしくお願いいたします。
○議長(荒尾正登君) 議案第165号外3件に対し、質疑を行います。 質疑を終わります。
△日程第6 議案第169号 平成28年度五島市
一般会計補正予算(第4号) から
△日程第9 議案第172号 平成28年度五島市
診療所事業特別会計補正予算(第3号) まで、以上4件を一括して議題といたします。 議案第169号外3件に対する説明を求めます。
◎財政課長(山本強君) ただいま議題となりました議案第169号外3件について御説明申し上げます。 今回の補正は、先ほど議案第165号外3件の提案理由にもありましたように、平成28年人事院勧告による国家公務員の給与改定に準じた職員給与改定を行うことに伴いまして、所要の人件費を追加しておりまして、議案全体の人件費所要額は3,209万2,000円となっております。 それでは、平成28年度補正予算の1ページをお開き願います。 議案第169号 平成28年度五島市
一般会計補正予算(第4号)でございます。 第1条で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3,179万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ318億4,675万円としております。 補正予算の内容につきましては、事項別明細書により説明いたします。7ページをお開き願います。 まず、歳入でありますが、財源として、20款繰越金に前年度繰越金3,179万8,000円を計上しております。 続きまして、8ページからの歳出でありますが、全款にわたり、それぞれ所要の人件費を追加するほか、特別会計の補正財源とするため、繰出金を計上しております。内訳は説明欄に記載のとおりでありますので、詳細については省略させていただきます。 なお、それぞれの予算議案の末尾ページ、一般会計で申し上げますと、18ページに補正予算の給与費明細書を添付しておりますので、御参照いただければと思います。 次に22ページをお開きください。 議案第170号 平成28年度五島市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)でありますが、第1条で、直営診療施設勘定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ97万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ5億1,342万7,000円としております。 内容につきましては、25ページをごらんください。 歳入の5款繰入金に、補正の財源といたしまして、一般会計繰入金97万4,000円を追加し、歳出の1款総務費において、同額の人件費を説明欄に記載のとおり計上しております。 続きまして、29ページをお開きください。 議案第171号 平成28年度五島市
介護保険事業特別会計補正予算(第3号)でありますが、第1条で、事業勘定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ99万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ58億3,198万8,000円としております。 33ページをごらんください。 歳入の3款国庫支出金、4款支払基金交付金、5款県支出金及び8款繰入金に、補正の財源といたしまして合計99万2,000円を追加し、34ページからの歳出の1款総務費及び3款地域支援事業費において、同額の人件費を説明欄に記載のとおり計上しております。 次に38ページをお開きください。 議案第172号 平成28年度五島市
診療所事業特別会計補正予算(第3号)でありますが、第1条で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ25万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ7,244万7,000円としております。 41ページをごらんください。 歳入の5款繰入金に、補正の財源といたしまして、一般会計繰入金25万2,000円を追加し、歳出の1款総務費において、同額の人件費を追加しております。 以上で説明を終わりますが、御審議賜りますよう、よろしくお願いいたします。
○議長(荒尾正登君) 議案第169号外3件に対し、一括して質疑を行います。 質疑を終わります。 ただいま議題となりました議案第165号から議案第172号までの8件については、お手元に印刷配付しております別紙付託表のとおり、それぞれの委員会に付託いたしたいと思います。 お諮りいたします。委員会審査のため、明12月15日から12月21日まで7日間、本会議を休会にいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(荒尾正登君) 御異議なしと認めます。よって、12月21日まで休会いたします。 去る12月9日及び本日の本会議において、各委員会へ審査を付託した案件につきましては、休会中に審査されるよう望みます。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 次の本会議は、12月22日午前10時から開きます。 本日は、これをもって散会いたします。 =午後2時46分 散会=...