また、関連質問は、本質問者の質問要旨に直接かつ具体的に関連のあるもののみ許可することといたしております。
発言に当たっては、初めに関連する事項を明確に指摘されますようお願いいたします。
それでは、質問順位に従い、16番・椎山議員の登壇を願います。
(椎山議員
一般質問席 登壇)(拍手)
2 ◯ 16番(椎山賢治君)
おはようございます。
今回は、4項目ほど通告をしておりますけれども、恐らく3項目ぐらいまでしか行けないんじゃないかなと思っております。そういったことで単刀直入に質問に入りたいと思います。
「モンゴル村の今後のあり方について」。
モンゴル村が開村して24年ほどたつわけですが、市長はいつもモンゴル村は、観光の核にしたいというふうなことで答弁をされておりましたけど、今回、24年目にして初めて休村を迎えるようになりまして、島民の皆さんも大変心配をしておられます。また、島外の皆様も一日でも早く開村を願っておられます。そういったことで、モンゴル村があったというおかげで大橋のかかった経緯もあります。相当な金を使っておりますけど、それより以上に相乗効果があったと私は自覚をしておりますので、そういったことで、質問に入らせていただきます。
1年足らずで
バイオパークさんが撤退された原因についてということで、その後、
バイオパークさんが撤退に当たっての問題について、
議会全員協議会の折にも、役員さんをぜひとも呼んで、撤退に当たっての説明を聞くべきじゃないかというふうなことで、行政のほうにも質問をしておりましたけど、この件について、どのようになったか、御報告をお願いします。
3 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
おはようございます。
御質問の件ですが、
鷹島バイオパークとは、市長、副市長を初め、松浦市のほうからも職員が経営状況の確認とか、協議あるいは
指定管理業務の継続の要請などに何度も面談に出向いたり、来ていただいたりいたしました。その内容の全てを
市議会全員協議会で御説明させていただいたところですので、その後に
鷹島バイオパークの役員との協議は行っていない状況でございます。このことについては、御理解賜りたいと思います。
4 ◯ 16番(椎山賢治君)
今のは答弁になっとらんよ。大きく新聞報道にも載っとったでしょう。長崎新聞にも市との信頼関係がなくなったから撤退するというふうなことで載っとったじゃなかですか。その件について、どういうふうな協議をされましたか。
5 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
そこら辺については、相互の考え方といいますか、そこら辺に食い違いがあったものとは思われますが、市として信頼関係をなくしたということはないかと思っております。
6 ◯ 16番(椎山賢治君)
やっぱりこれは行政に責任の一端があると私は思うですね。あれだけ金をかけてやってきて、1年で撤退するということは、よっぽどのことなんですよ。紳士的にやっていないところがあったんじゃないですか、やっぱり信頼関係がなくなるということは。余り言いたくはないけど、やっぱりあれだけの
イメージダウンになっているでしょう。1年で撤退するということは、モンゴル村の
イメージダウン。再公募してもなかなか来ないでしょうが。そういう原因をつくったのは、行政の一端にも私はあると思いますよ。もうこれ以上言いませんが。次に行きますけれども、頭の中に入れといてください。
11月より休村になり、全国公募をかけ、2月末で締め切り。期間が短いということで、4月末まで延長され、なかなか厳しい状況のような話を聞いておりますが、今後の動きはどのようになりますか。
7 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
市政概況報告で市長のほうからも御報告申し上げましたが、今回の公募では、応募にまでは至っておりませんが、関心を示していただいている事業者がおられますので、今後は引き続きその事業者と個別に誘致活動と申しますか、継続して話をさせていただきたいということで進めるようにしております。
8 ◯ 16番(椎山賢治君)
十何社おられて継続ということでございますけど、そうであれば、市長、その公募された、ある程度来たいと何社かおると言われましたけど、そこの会社に訪問されましたか。その件についてどうでしょうか。
9 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)
おはようございます。
鷹島モンゴル村は、本市の観光の核と位置づけて取り組んでまいりましたけれども、昨年11月から休村をいたしておりまして、このことにつきましては、大変申しわけなく思っているところでございます。今、椎山議員も申されましたけれども、私自身がそうでありますけれども、鷹島初め多くの皆様が一日も早いオープンを願っておられますので、全力で取り組んでいきたいと、このように思っているところでございます。
この関心を示していただいている企業につきましては、私もこのことについては、ぜひ実現をしていきたいと、そういう思いで先方の責任ある方と協議をさせていただいておるわけでございまして、このことにつきましては、私あるいは副市長もそれぞれお会いをして、お話をさせていただいているところでございます。
ただ、先方のトップが海外出張をされていると、そういうことがございまして、その海外出張も長期な出張だということでございます。今、その責任ある方とは話をさせていただいているところでございますが、やはり最終的にはトップの御決断だろうということでございますので、社長に面談を申し入れておりまして、現在、その日程調整をいたしているということでございます。いずれにいたしましても、先方のトップの方とお会いして、早い段階でこのことについては、いい方向で前進できるように最大の努力をしてまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇)
10 ◯ 16番(椎山賢治君)
今、市長の答弁によると、トップと会って話をされるということで、もっともな話かなと思うとですけれども、そうであれば、課長は東京の本社に御挨拶には行かれましたか。
11 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
私のほうは直接本社には出向いておりませんが、九州の支社がございますので、そちらのほうとかに伺ってお話はさせていただいております。
12 ◯ 16番(椎山賢治君)
本来ならば、こういう大事な問題なんですけれども、課長はしょっちゅう東京にも頭下げて行かんばだめですよ。相手に対して誠意を見せんと。
バイオパークさんを誘致するときの担当の課長はすごかったらしいですよ。それぐらい責任感を持ってやらんとだめですよ。ここは今後の松浦市の観光の核になる施設なんですよ。もうちょっと頑張ってみてくださいよ。
それと、
バイオパークさんとの協定の中で、10年間の協定を結ばれておりますが、どのような協定だったのか、簡単にいいですから、説明してください。
13 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
それにつきましては、管理を行わせる施設の所在地及び名称、それから
指定管理者の所在地、名称及び代表者、
指定管理期間などについては、議会の議決をいただいておりますので、その後に、
鷹島モンゴル村の設置及び管理に関する条例の第3条の規定に基づきまして、54の条項によりまして基本協定を結んでおりました。
基本協定書では、第1条の趣旨、第2条の管理の基準のほか、指定の期間、業務の内容、
指定管理料などについて盛り込んでおりました。
14 ◯ 16番(椎山賢治君)
肝心かなめの
指定管理料は幾らになっておりましたか。
15 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
指定管理料につきましては、
基本協定書では結んでおりませんで、その年度年度に計画をしたところで、年度協定で
指定管理料を盛り込むということになっておりました。1年目、平成27年度につきましては、
指定管理料は3,220万5,000円、それから平成28年度につきましては、2,376万円ということで協定を結んでおります。
16 ◯ 16番(椎山賢治君)
そうすると、大体10年間の協定を結ばれておりましたね。ということは、1年1年
指定管理料は変わるということですか。
17 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
おっしゃるとおりでございまして、その年度その年度において、
指定管理料を締結するということになっております。
18 ◯ 16番(椎山賢治君)
それでは、
バイオパークさんが1年足らずで撤退されるということは、モンゴル村が観光地としての最悪の
イメージダウンになっていると思います。市長はモンゴル村を観光の核にすると公言をされていますが、今の状況だと、なかなか厳しいところがあるんじゃないかなというふうに思っておりますので、今後の対策について、どのような協議をされておりますか。
19 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)
先ほどもお答えいたしましたけれども、確かに休村をしたということで、松浦、鷹島を含めまして、
イメージダウンにつながっているということは否めないわけでございますけれども、このことについては、いろいろな原因があったわけでございます。一番は、やはり来場者が計画の40%だったということもございますけれども、加えて親会社の主力であった
阿蘇ファームランドの施設が、残念ながら熊本地震で営業ができなくなったと、そういう要因で撤退をされたというところでございます。これは自然災害といいますか、天災ということでやむを得ないということでございますけれども、先ほどからいろいろ御指摘をいただいておりますけれども、今後はやはり鷹島地域、松浦地域の活性化につながるような、そういう実現に向けて全力で取り組んでいくと。そしてこれまでの
イメージダウン、あるいはこれまで
鷹島モンゴル村が果たした大きな役割がさらに増していくといいますか、その役割を十分に果たしていけるような取り組みに最大の努力をしてまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇)
20 ◯ 16番(椎山賢治君)
そうですね、行政も
バイオパークさんがお見えになるとき、当時1億5,000万円ぐらいかけて設備投資をしているわけですね。そういったことで、今まで相当の金をかけてやっておるわけですので、ぜひとも観光の核にしたいというような感じを持っております。
それと、次に、モンゴル村施設を全国公募されましたが、休村してからの施設の管理状況はどのようになっていますか。
21 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
モンゴル村の草原の草刈りとか植栽の剪定、それからトイレを初めとする建物の維持管理につきましては、嘱託職員を雇用して行っております。
また、電気設備とか浄化槽とかございますが、こういったものについては、専門の業者のほうに委託して管理を行っております。
22 ◯ 16番(椎山賢治君)
今も休村しているというのがわからない人がおって、土曜、日曜は結構お見えになっておるとですよ。今、草原のほうに観光客の人が上っておられますけど、特に、マダニの被害が全国的に出て、死亡の例とか出ておりますよね。そういったことで、ぜひともあそこは消毒をしていただきたいというような感じを持っておりますけど、その草原の消毒等はされておりますかね。
23 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
マダニの駆除等の対策でございますが、モンゴル村だけでなく、市内ほかのところもそうなんですけど、公園とか
スポーツ施設等がございます。現時点では特段の対策を講じている状況ではございません。ただ、市といたしましては、農作業を初めとして、山とか草むらで活動する際は、長袖、長ズボン、帽子や手袋、タオル等を着用するなど、肌の露出を少なくするなどの注意喚起を行っているというところでございます。
24 ◯ 16番(椎山賢治君)
やっぱりあそこは観光の施設ですから、あそこで何かあったということになったら、物すごい
イメージダウンになるとですよ。せめて観光の施設ぐらいはちゃんと消毒をしてくださいよ。知れたものでしょうもん、消毒するぐらいは。それどうですか、課長もう一遍、答弁。
25 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
今後検討させていただきたいと思います。
26 ◯ 16番(椎山賢治君)
役所の検討ということは、しないということなんですよ。やりますと言うてくれんですか。
それでは、次に、今回の役所内での
対策協議会を立ち上げて協議会をされておると思うんですよ、モンゴル村をどうしたらいいかということでですね。ただ、役所内の
対策委員会だけではだめと私は思います。やっぱり一点しか見られないと思うから、民間の人を入れて、皆さんでどうすればいいかという協議をされたらどうですかね。民間の人を入れてやってもらったが、違った観点からの発想が出てくるんじゃないですか、その点どうですか。
27 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
今回、休村前の9月13日に市役所全部署で
鷹島モンゴル村対策本部というのを組織いたしました。この対策本部には、
地元対策班、
活用検討班、
鷹島バイオパーク対策班の3つ部会を設けまして、特に法的にどうなのかとかという検討をすることにしておりましたので、市役所内部で組織したところでございます。
28 ◯ 16番(椎山賢治君)
それけん言いよるですたい。対策会議の中に民間の方々を入れて、違った視点でやったらどうですかと。モンゴル村を今後どうするかという、これ大事な問題ですよ。いろいろ言いたいことあるとですけれども、できれば、同僚議員の宮本議員さんたちが物すごく中央とのパイプもある、大手企業さんとのつき合いもある。この方は鷹島のクロマグロの養殖も宮本議員が連れてきた経緯があるとですよ。そいけん、できれば私、固有名詞を言っていますけれども、そういう民間の方々のシンクタンクじゃないけど、ちゃんとした人を何名かぐらいせめて入れてやらんと、もう固まってしまって、別の発想が出てこんでしょう。そういう企業感覚というとも取り入れてみてくださいよ。役所内の皆さんだけの感覚だけじゃなくて。その点どうですか。
29 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
モンゴル村が休村するに当たっては、地域の代表者であります区長会とかにも経緯を説明して御意見を伺ったところでございまして、そのほかにも
地元対策班ということで、鷹島支所のほうを中心として、地元の福鷹商工会、農協、漁協、
鷹島物産等の関係者とか、そういった旅館等にも御意見を伺うなどして、検討の参考にさせてもらいました。
また、市議会におきましても、
全員協議会という場で御意見を伺ったということで、そういった意味で広く御意見を伺いながら参考にさせていただき、今回の公募という形をとらせていただいたということでございます。
30 ◯ 16番(椎山賢治君)
今、課長が言ったの、わからんじゃなかとけど、やっぱりこれだけの施設をやるとなると、市内ではちょっと無理じゃないかなという感じがするとですよ。公募の仕方自体は全国公募されたけん、いいことかなという感じがしとったとですけれども、できれば言うように、やっぱりパイプを持った人をうまく民間の方を登用するというようなこともちょっと今後考えておってください。
それと、十何社公募があって、2社ぐらいまだ継続、話し中ということでございますけど、その会社の規模とかわかっておればお示しください。
31 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
ただいまの御質問ですが、先方の企業様のほうから検討している段階で、企業名等、ほかのことも公表は控えていただきたいという話があっておりますので、この場の答弁は控えさせていただきたいと思っております。
32 ◯ 16番(椎山賢治君)
企業名は言わんでよかですよ。名前さえ言わんでもよかでしょうもん、資本金が幾ら、従業員が幾ら、どこの会社ぐらいは、年商幾らぐらいは。それぐらいの公表はできるでしょうもん。
33 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
先ほどの繰り返しになるんですが、先方様のほうから、そういったのも公表は控えてくださいということでおっしゃられておりますので、この場では控えさせていただきます。
34 ◯ 16番(椎山賢治君)
おそらく先方様は会社名を言うな、公表してくれるなということでしょう。ほかの問題は公表してもどうってことなかでしょうもん。あなたが言っているのはおかしいんじゃないの、それは。会社の名前は言わんで、規模ぐらいは言ってよかでしょうもん。資本金が幾らなんですよ、従業員が幾らですよ、会社は東京でしょうぐらいはいいでしょう。あなた答弁になっていないですよ。それちゃんと言ってください。
35 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)
今、椎山議員の御質問に担当課長がお答えいたしましたけれども、先方の企業様からそういうお話をいただいておりまして、そのことが類推されるというようなことになりますと、信頼関係を損なうことになりますので、この場での答弁は差し控えさせていただきたいと思います。御理解いただきたいと思います。(降壇)
36 ◯ 16番(椎山賢治君)
もし私がそういう会社のオーナーであって、そういうふうな公募をしたとき、私だったら会社の名前は言ってもらったら困ります。ただ、従業員がどうのこうの、どこの会社ぐらい言われても、それいろいろクレームつける会社はないと思いますけれども、余り責めたくはありませんので、このくらいでやめておきますけど。
それと、大手企業さんとの話し合いの中で、観光客が減少している中で、融資というのは、なかなか厳しいところがあると思いますけど、行政として、どのような魅力あるモンゴル村ですよというふうなPRをされましたか。
37 ◯ 食と観光の
まち推進課長(川上利幸君)
公募に当たりましては、モンゴル村の今の施設を生かすことということをうたい込んでおります。現在、公募の内容で検討していただいておりますので、幅広い提案をいただくということになっているかと思いますので、こちらのほうからこういった施設にするとかということではなく、自由な提案をしていただくということでしておりますので、こちらからの働きかけというのはしておりません。
38 ◯ 16番(椎山賢治君)
向こうの提案ばかりじゃなくて、こちらからもどういったことができますよという、行政としてのお話をされてもいいんじゃないですか。私が前にちょっとお話をした経緯があるでしょう。モンゴル村が休村になっておるということで、双日の社長さんが大変心配をされて、やっぱり鑑賞用のマグロとダイビングぐらいのサービスというか、皆さんがお見えになったときは、それぐらいの行政の支援はできますよというふうなことが言われましたね。そして、そういうふうな話はされましたか。やっぱり大手企業さんがお見えになれば、どういう魅力があるかなということであれば、やっぱり観光のツアーを組んだりなんかするいきさつがあるわけなんですよ。その中でマグロの餌やり体験とか、ダイビングツアーができるという、そういう話を大手企業さんの中に担当課長はされましたかと言っているんです。
39 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)
相手様等につきましては、これからの松浦市の発展の鍵の一つは観光振興であるという考えを基本にしてお話をさせていただいておりまして、本年の4月からそういうことを目指しまして、食と観光のまち推進課を新たに設置しておりますということを申し上げております。
この鷹島地域というのは、先ほど椎山議員が申されますとおり、松浦市の観光の核として、これからも再生をしていきたい。そして鷹島には食と歴史というものがある。加えて九州の核である福岡都市圏に非常に近い、西九州自動車道の整備も進んでいる。そういうことから、この鷹島の立地条件と行政としての思いというものを相手様にお話をして、ぜひ松浦で鷹島で事業の成功に向けて、市としても、私としましては、専任の担当職員を配置しても、このことについては実現を目指していきたいと、そういう熱いといいますか、強い思いを先方さんにはお話をしているところでございます。(降壇)
40 ◯ 16番(椎山賢治君)
次に、
バイオパークさんの公募されたときと全く違った内容のものが今回は公募をされておるとですね。ただ、今、市長が強い決意を述べられましたので、いろいろ言うようにしておりましたけど、この件はちょっと削除します。
次に、モンゴル国との交流について。モンゴル国との交流は、その後の経緯はどのようになっておりますか、御説明をください。
平成28年度の利用率につきましては、福島町内での死亡件数41件のうち、福島斎苑を利用された件数は40件で、利用率はほぼ100%となっております。
136 ◯ 2番(川下高広君)
福島町では、私が地元福島町をお訪ねいたしますと、個人さんたちから火葬場の存続を要望する声がよく聞こえます。それで、試みにこちらから存続について福島町の方々に聞くと、10人が10人、「それはもう存続してほしかに決まっとっさ」という声を聞きます。平成24年第2次行政改革のほうで示されてからもう何年ですかね、4年半ぐらいなりますか。その間に、この火葬場の存続についての要望、あるいは意見があったのではないかと思いますが、その件についてはいかがでしょうか。
137 ◯ 市民生活課長(辻 嘉文君)
平成24年度以降、福島斎苑についての御意見や御要望は、これまでのところありません。
138 ◯ 2番(川下高広君)
恐らくもう決まってしまったという印象が強くて諦めてしまったのか、本当に私は福島に行くたびにこのような存続を要望する声をお聞きしますし、言ってしまえば、「もうこの話せんなら来んでよかぞ」と言われるぐらい厳しい意見、裏返せば強い要望を受けることができます。
平成24年第4回定例会の山口議員に対する当時の担当課長でありました木山課長の答弁を要約いたしますと、平成3年9月30日に約1億5,000万円の事業費を投じて建設と。そして軽微な修繕を行って継続させていくけれども、大規模な修繕等が出てきたときは廃止の方向でという、平成23年1月、臨時議会での市長答弁を紹介されております。通常は50万円ほどの維持補修を経常経費として上げて補修をしておりましたが、22年度には約470万円ほどかかったというふうな説明があっております。
このような質問のやりとりの中で、続きまして、そのような方針を受けて、市は福島町の地区長会へ説明をされているようです。その中で、約2時間の会議を予定されていたけども、さらに30分を超える議論がなされて、その中で火葬場の廃止については存続をお願いしたいという意見が多数あったこと、続けてほしいという質問があったことを答弁されております。
先ほど担当課長のお話で行政改革の一環ということでありますが、御存じのとおり、福島町はまだその地域、地域で葬儀をとり行われているところが数多く残っております。また、同時に高齢化が進んでいる地域でもあります。大型補修をするより、伊万里などを利用して、その分差額を補てんするほうが費用の面から考えれば合理的かもしれませんけども、福島の方たちが葬儀から火葬まで、最後までお世話になった故人とのお別れをできる環境を維持していくというのも大切な住民サービスであり、行政改革という名のもとに相対する内容としてはそぐわないのではないかと考えます。過去の答弁を見ておりますと、金額はどれぐらいで大きな修繕なのかというのもちょっと判断できないという答弁でありますし、突発的な機械の不備で火葬が途中でできなくなるような事態にならないように、十分メンテナンス等を行って対応していって、少しでも長く存続できるような対応をしていきたいというふうに思っているという答弁があっています。ですから、あえて現段階で廃止という言葉を使って方向性を固めていく必要はないのではないかというふうに考えております。したがって、市長にはこの廃止という言葉をとっていただきますよう、方針の見直しを求めます。
139 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)
先ほど市民生活課長がお答えいたしましたのが市の方針でございますが、公共施設等の総合管理計画に基づいて計画的な整備を行うということでございまして、予防保全による長寿命化を図りながら運営を続けてまいりますので、短期間で廃止という方向には向かわないんじゃないかというのが私の認識でございますが、いずれにいたしましても、廃止をするということはうたっていないわけでございまして、廃止を検討するというところでございますので、そこら辺はこの行革との絡みもございますし、また、市民の皆さん方、特に住みなれた地域で最期を送られるということも大切なことだと思いますので、まずは長寿命化を図りながら運営を続けていくという方向にあるということで御理解いただきたいと思います。(降壇)
140 ◯ 2番(川下高広君)
廃止という言葉をうたっていないということで、長寿命化をなるべく続けていくということでした。私のちょっと認識違いもあったかと思いますが、この後ちょっと気になるのが、例えば、廃止を検討したいという時期になったときに、地元の方と、例えば区長会とちゃんと事前の意思の確認をするとか、そういった説明じゃなくて、このようにしたいと思うがという感じの相談レベルの、そういった話がしていただけるのかどうかというところをいま一つ確認させていただければと思います。
141 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)
福島の火葬場も市民の財産でございます。したがいまして、それをどうするかというのは、当然地域住民の皆さん方の御理解、また御協力がなければできないわけでございますので、そういう考え方で今後対応したいと思いますが、私といたしましては、その時期がいつ来るのか、その時期の来たときの地域の皆さん方のお考え、あるいは社会情勢がどうなのかということもまた判断しなきゃならないというふうに思っておりますので、この場で明確なこうします、そうしますということじゃなくて、冒頭申しましたように、やはり市民の財産であると、それは市民の皆さん方の御判断に委ねることが一番大切なことじゃないかという認識を持っているということで御理解いただければと思います。(降壇)
142 ◯ 2番(川下高広君)
市長のおっしゃることも理解できます。どうぞよろしくお願いいたします。
なぜ説明会という言葉を相談という形に変えたかといいますと、皆さん、3月15日、16日、玄海原子力発電所に係る説明会、これで地元の方は反対の意思を示されておりますけども、結局、説明会というのは、しますよ、再稼働に向けて動きますよというのを説明する、そしてどんなに質問をしても、結局、何か見えない壁にはね返されるような無力感を感じたと思います。ですから、説明会ではなくて、そういう決めてしまう前にぜひ地元の意見を参考にしていただきたい。そういった意味で申し上げましたので、よろしくお願いいたします。
では、1番の項目は以上で終わります。
では、2番目、「玄海原発に対応した防災のあり方について」。
3月15日、16日に長崎県主催による玄海原子力発電所に係る説明会が開催されまして、私も3月15日、鷹島会場のほうに参加をさせていただきました。地元の住民の厳しい御意見を目の当たりにいたしました。4月4日、玄海原発3号機、4号機の再稼働に対し、市長が反対の表明をされました。4月12日、当市議会においても再稼働に対して全会一致で反対の意思を示しております。
今回の一連のこの意思表示は、玄海原発3号機、4号機の再稼働に対して、市長は市の責任者として、議会は市民の代表の団体として、市民の命を守るという観点から総合的に判断して、それぞれ反対の意思を示したものでありますけども、市民の命を守るということにおいては、原発そのものが存在する以上、再稼働するしないにかかわらず、最上級の防災対策をとらないといけないと考えております。市としては、市民が安心して生活できるために何が必要で、現状何が課題で、そして、それをクリアするためには何が必要かを整理し、我々議会も市民の皆さんとともに共有していく必要があると考えます。
今回、共有するための資料といたしまして、平成23年11月16日付で、当時、民主党政権でありましたけども、政府に対して参議院議員の秋野公造議員が提出された質問趣意書を活用しながら整理してまいりたいと思っております。
この質問趣意書のタイトルはこうです。「玄海原発から半径10キロメートル以内の長崎県松浦市鷹島、黒島等の防災体制の強化に関する質問主意書」というものです。松浦のこと、鷹島、黒島のことがど真ん中に書いてある質問趣意書です。
質問趣意書というのは、確認のために言いますが、こうやって口頭の一般質問もありますが、文書による質問というふうに考えてもらえればいいかと思います。
では、全文を申し上げます。
「現在の原子力発電所の安全協定は、多くの場合、立地都道府県と立地市町村のみが締結することになっている。」、これは平成23年当時のものですね。「また、電源立地地域対策交付金は、住民の福祉の向上等を目的として、多くの場合、立地都道府県及び立地市町村に対して配分されてきた。
東京電力福島第一原子力発電所事故による避難地域及び屋内退避地域が原発からの距離で定められたように、先般、原子力安全委員会で防災対策を重点的に充実すべき区域の在り方を検討した結果、緊急時防護措置を準備する区域として、避難及び屋内退避を必要とする範囲を10キロメートルから概ね30キロメートルとする案が示されたところであるが、これまで同様に原発からの距離に応じた対応が求められているものであり、県域や市町村ごとの対応が求められているものではない。
長崎県松浦市鷹島及び黒島は、佐賀県に立地する玄海原発から8キロメートルしか離れていない位置にあり、時期によっては風向きが玄海原発から鷹島及び黒島に向くこともある点にかんがみ、11月には避難訓練が行われることになっていると聞いている。
これまで防災対策が求められてきた地域については、原子力発電施設等緊急時安全対策交付金で原子力防災資機材の整備を支援してきているものの、特に県域を越えた地域においては、地域住民への防災対策の周知徹底が不十分であり、その状態を放置し続けることは行政の怠慢である。緊急時計画区域の見直しで、避難及び屋内退避を必要とする範囲を10キロメートルから30キロメートルに拡大する前に、その前提を見直す必要があることを指摘した上で、以下質問する。」と続きます。
では、最初の質問です。
「原子力発電所の安全協定は、立地自治体等が原子力発電所の運転や新増設等に関与する観点から、立地自治体等の権限を定めた協定であり、法令上の位置付けがない任意のものである。県域を越えた地域の声が届くように、原子力発電所の立地自治体に隣接する自治体とも安全協定を締結させる必要があると考えるが、政府の見解を示されたい。」
これに対して、当時の野田首相の名前で答弁が行われております。
「いわゆる安全協定は、積極的な情報提供、事前協議等を求める関係地方自治体の要請に応じて、電気事業者等と当該地方自治体が任意に締結するものである。なお、一般的に、電気事業者等が異常時の通報等を求める周辺住民の声にも耳を傾けて個別に対応していくことは重要であると認識しており、安全協定の締結先の地方自治体以外の周辺地方自治体に対して電気事業者等が異常時の通報等を行うよう取決めを行っている例もあると承知している。」と、このように答弁がありますが、現在の安全協定はどのようになっていますでしょうか。
143 ◯ 防災課長(福岡一男君)
御質問の安全協定につきましては、議員も御存じのとおり、長崎県と松浦市を含みます関係4市、平戸市、壱岐市、佐世保市ですね──との間で原子力防災に係る長崎県民の安全確保に関する協定書という形で、平成24年6月9日に締結をしているという状況でございます。
144 ◯ 2番(川下高広君)
質問の2番目です。
「長崎県松浦市のような原子力発電所の立地自治体から県域を越えて隣接する自治体においても、放射線測定器等の防災機材の整備等及び被ばく医療設備の整備・維持・管理や、緊急時における専用回線網の整備、防災計画の策定と訓練の実施、緊急事態応急対策拠点施設の整備などが必要である。これに対して、原子力発電施設等緊急時安全対策交付金を用いて、松浦市のように県域を越えて隣接する自治体の防災体制を強化すべきと考えるが、政府の見解を示されたい。」という質問に対しまして、答弁はこのようになっております。
「政府としては、御指摘の「緊急時防護措置を準備する区域」等についての検討を踏まえつつ、平成24年度の原子力施設等の防災対策等に係る交付金の交付対象となる地方自治体について検討を進めてまいりたい。また、地方自治体において、御指摘の鷹島や黒島の事例を含め、原子力災害時における住民避難の在り方について検討を行うに際しては、政府としても必要に応じて支援を行うなど、我が国における原子力防災対策の強化に向けた取り組みを進めてまいりたい。」という答弁があります。
ここの答弁の中に、「政府としても必要に応じて支援を行う」とありますが、どのような支援がありましたでしょうか。
145 ◯ 防災課長(福岡一男君)
まず、御質問の国の支援ということで、1つ目に、原子力発電施設等緊急時安全対策交付金というものがございまして、これにつきましては、平成23年3月11日の福島事故以前から、隣接する県に対しましても国より交付をされております。県がその交付金を利用しまして、当時のEPZ(防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲、おおむね10キロ圏内)に対しまして、原子力災害時に備えた資機材を購入しまして、松浦市内のEPZ圏内、鷹島町ということになります。──へ配備をされております。
なお、現在はこのUPZ(緊急時防災措置を準備する区域30キロ圏内)ということで、ここを対象とした配備になっております。
それから、国の答弁のほうに、「御指摘の鷹島や黒島の事例を含め」、支援ということも書いてありますが、このことにつきましては、例えば離島・黒島等は悪天候によりまして、避難ができない場合というときの対策ということで、平成24年度に原子力発電施設の周辺地域住民に対する原子力防災対策の充実強化を図ることを目的としまして、これは新たに原子力災害対策施設等整備費補助金というものが新設されておりまして、この補助金を活用して、この御質問にありますような黒島につきましても、悪天候などにより海路避難ができない場合に備えた離島への放射線防護機能を有した避難施設の整備ができることになりましたので、黒島につきましては、平成27年度にこの防護機能を有した施設を整備したというふうな状況にございます。
146 ◯ 2番(川下高広君)
国からの補助金ということですが、黒島、そして青島、飛島というふうにこうやって一時避難所ができているわけですけども、この補助金の補助率というか、充当率というんですかね、何%でしょうか。
147 ◯ 防災課長(福岡一男君)
放射線防護機能を有した施設を整備しております補助金は、国の100%補助で実施しているものでございます。
148 ◯ 2番(川下高広君)
国のこのような支援をしながら防災対策が進んでいるわけですけども、先ほど言いましたとおり、先般の県の説明会では、市民の方の不安の声、物すごく大きかったです。これが素直な偽らざる気持ちだと思っております。
では、市としてどのような課題が残っておりまして、何が障害となっているのか、どのような分析をされていますでしょうか。
149 ◯ 防災課長(福岡一男君)
ただいまの御質問ですが、先般のこの住民説明会での説明や現時点における安全対策、防災対策につきましては、市といたしましてもまだ十分でないと受けとめているところでございます。
このようなことを踏まえまして、まず、安全対策につきましては、九州電力に対してさらなる安全対策の充実、強化を求めておりますので、今後の避難対策についての課題ということで市が考えておりますところを大きく整理したもので御報告いたしますと、1つ目に、陸路避難時の避難経路となる道路の整備、それから、海路避難時の大型船舶が着岸できる港の整備を考えております。2つ目に、鷹島・福島の住民の皆様が一時的に屋内退避できる防護施設の整備、3つ目に、市内の医療機関や社会福祉施設の入院、入所者の方などを考慮しました防護対策、4つ目に、避難生活が長期化した場合を想定した避難所の対策などが必要だというふうなことを課題として考えているところでございます。
150 ◯ 2番(川下高広君)
ありがとうございました。幾つかこちらから上げようかなと思っておりましたが、答えていただきました。
鷹島だけじゃなくて、福島も同様なんですが、陸路で逃げようとすると橋のみでございます。この被災時の状況を考えれば、船舶等での脱出、あるいは陸路においての脱出ができない場合もありますし、脱出するにおいても、この陸路においては渋滞等により屋外被曝をしてしまうおそれもあるわけです。ですから、まず島内において大型の一時避難所が大切ではないかなというふうに考えております。
安全というのはやっぱりお金では買えない。市民の生活と命の安全を獲得するためにはどのように動かれるのか、市長の決断をお聞きして、この項を終わりたいと思います。
151 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)
まずは、やはり市民の生命と財産を守るということを基本として取り組んでいかなければならないというふうに思っておりまして、そのことにつきましては、今持っております地域防災計画原子力災害対策編において、今申しましたように、住民の安全・安心、そして財産を守るということについての対応を速やかに策定していくといいますか、取り組んでいく必要があろうというふうに思っているところでございます。やはり原子力災害の場合は、万一事故があった場合は避難、これしかないわけでございますので、まずやはり先ほど担当課長が申しましたように、喫緊の避難対策ということをしっかりと対応していかなければならないというふうに思っているところでございます。
この避難対策ということについて、やはり私といたしましては、国が積極的な関与をしていただくことが必要不可欠であるということでございまして、このことについては、これまでも松浦市が3市に呼びかけて対応しておりますいろいろな課題について、今後県のほうと、より具体的な対策が国の指導で行っていただけるように進めていかなければならないというふうに思っているところでございます。
いずれにいたしましても、この避難ということについては先ほど申し上げたとおりでございますが、あわせて、やはり放射線防護施設、あるいは避難困難者に対する対策、そういうことについてもあわせてやっていく必要があろうというふうに思っているところでございます。
繰り返しになりますけれども、市民の生命と財産を守るという強い決意のもとに、この実現に向けて、市議会、あるいは4市、そして県と一体的な取り組みをいたしまして、国の積極的な関与ということにお願いを申し上げて、今後の原子力災害対策に取り組んでまいりたいと、このような決意をしているところでございます。(降壇)
152 ◯ 2番(川下高広君)
ありがとうございました。
市長におかれましては、市民の生活の安心、命の安全を守るため、リーダーシップをとって頑張っていただきたいと思います。
次の項に行きます。
3番目、「伊万里松浦病院移設について」。
正しくは独立行政法人地域医療機能推進機構、いわゆるJCHO病院の松浦市進出についてというのが正しい表現かもしれないのですが、皆さんにわかりやすいように、このような表題といたしました。
JCHO病院の移設に関しましては多くの方が見守っておられます。それぞれの方がそれぞれの立場で種々御意見を言われておりますけども、市民の代表である私の立場としては、あくまでも市民の立場に立ってお話をさせていただきたいと思っております。
まず、お尋ねをいたしますけれども、このJCHO病院の移転に関する現在の方針はどのようなものですか。また、市はどのような病院を求めているのでしょうか、お尋ねします。
153 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
お答えします。
JCHO病院の方針につきましては、4月19日のJCHOからの松医会への説明の折に基本構想(案)が示されております。
新病院のコンセプトといたしまして、松浦市内で唯一の公的医療機関、また救急告示病院として、佐世保市や長崎県外の医療機関に搬送されている救急患者の受け入れを行うとともに、地域包括ケア病棟、訪問看護ステーションの運営及び人工透析医療の提供を行い、地域医療機関等と連携して地域包括ケアの推進に取り組むことにより、松浦市における地域医療の維持・向上に貢献するとされております。このことにつきましては、松浦市医療再編実施計画に掲げる内容におおむね合致しているものと考えております。
市が求めます病院としては、4つの条件をJCHOのほうに提示しております。1つ目は、松浦市の核となる公的医療機関としての役割を担っていただくこと、2つ目は、救急告示病院としての運営、3つ目は、人工透析の実施、4つ目に、市内医療機関との連携をお願いしているところでございます。
154 ◯ 2番(川下高広君)
私が聞く限りでは、市民の方はこの病院が来ることに期待をしておられます。
しかし、市が求める病院という姿が人によってちょっと違うんですね。大体3つぐらいパターンがありまして、総合病院的なものと、総合病院というのがどういったものかというのが、その人にもっと詳しく聞かないとわからないんですけども、近いところ、例えば総合病院が佐世保にありますから、そこを想像されているのかな、あるいはあらゆるものに対応できることを指して言われているのかなと思ったりもします。また、夜間、緊急時に対応してくれる病院と。それから、今度は夜間に子どもを診てくれる病院、大体この3つのパターンでした。
今さっき担当課長のほうからお話を聞きました。今現在、浦ノ崎にある伊万里松浦病院クラスがそのまま移転するというふうに考えてきますと、この総合病院的なものをイメージしていらっしゃる方にとっては期待外れというか、ちょっと違うなという感じになるんじゃないかと思っております。市民の方の期待する部分との乖離が人によっては考えられますので、前もって理解をしていただけるよう、市には積極的な広報をする努力が必要と考えますが、どのように考えておられますでしょうか。
155 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
JCHO病院の概要につきましては、病院基本構想(案)が示されたところであります。おおむね市が求めている内容に沿ったものと考えております。基本的には、現在の伊万里松浦病院と松浦市立中央診療所との機能に加え、医師及び医療機器を充実し、さらに、救急医療と地域包括ケアを備えた病院となるものと考えております。
救急医療につきましては、救急告示病院として24時間の受け入れ態勢を確保されることになっており、中症、軽症の患者を受け入れていただくことにしております。特に軽症で市外に搬送されている救急患者の件数が27年度で150件ほどあります。そのうち約5割が市外の医療機関に搬送されている状況であり、その割合を減らしたいということでございます。
また、高齢化が進む中で、地域包括ケアシステムの構築が求められている中で、在宅医療の充実に取り組むこととされており、先ほど佐世保総合医療センターのような総合病院のイメージを議員のほう申されましたけども、市といたしましては、そこまでの高度医療についての病院までは求めていないというような状況でございます。
156 ◯ 2番(川下高広君)
課長の言われたとおりですが、この場で今この話を聞いた方は、ああ、なるほど、そういうことかとわかったと思うんですが、それ以外の方法で、市が求める病院というのはこういったものですよというのを例えば市報で示すとか、そういったのは考えていらっしゃるんですか。
157 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
議員おっしゃるとおり、市民の方にJCHO病院がどのような病院になるのかというようなところをお示しする必要はあるとは考えておるところでございますけども、その病院の具体的な内容についてはっきりするのがJCHOのほうからの病院の申請があった時点になるかと思っております。そういう時点でもわかり次第、情報として提供をしていきたいと考えております。
158 ◯ 2番(川下高広君)
わかりました。
では、この病院が来られるという前提の話をすれば、気になるのが診療科目、それから、医師の確保の問題です。まず、この診療科目については、当然、この近隣の医療機関との兼ね合いも丁寧な対応が求められると思いますが、どのような努力をされて、また、どのような考えをお持ちでしょうか。
159 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
議員申されますとおり、このJCHO病院につきましては、近隣の医療機関との調整が大変重要になるかと考えております。そのため、地域の医療機関との連携、役割分担について、近々に協議を行う場を設けていただくこととしております。
160 ◯ 2番(川下高広君)
例えば、眼科なんかはどのようになりますでしょうか。どうぞ。
161 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
今の構想の中でJCHO病院が診療科目として掲げている項目は、基本的に現在の伊万里松浦病院及び中央診療所が標榜している診療科目を継続することとして、12診療科目が掲げられております。
今、議員がお尋ねになりました眼科につきましては、地元への配慮といいますか、今回、JCHO病院の中に眼科の標榜はなされておりません。