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平成29年第2回定例会(第2号) 本文 開催日:2017年06月12日
平成29年第2回定例会(第2号) 本文 開催日:2017年06月12日
平成29年第2回定例会(第2号) 名簿 開催日:2017年06月12日
平成29年第2回定例会(第2号) 名簿 開催日:2017年06月12日

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  1. 松浦市議会 2017-06-12
    平成29年第2回定例会(第2号) 本文 開催日:2017年06月12日


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(高橋勝幸君)  おはようございます。  吉冨議員から欠席届が出ております。出席議員は定足数に達しております。  松浦ケーブルテレビ株式会社から、平成29年6月から松浦市議会定例会市政一般質問の映像をケーブルテレビにて放映したいとの申し出があり、これを許可いたしましたので、御報告いたします。  また、NHK佐世保支局からテレビカメラによる撮影の許可願があり、これを許可いたしております。  これより、議事日程第2号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  さきにお手元に配付しておりました質問通告表によりまして、順次登壇を願いますが、ここで念のため申し上げます。  登壇順位につきましては、  1番・椎山議員    2番・鈴立議員  3番・木原議員    4番・川下議員  5番・久枝議員    6番・安江議員  7番・山崎議員    8番・白石議員  9番・神田議員    10番・武辺議員  11番・宮本議員    12番・徳田議員  以上の順序となっております。  今回の質問者の質問方法は、全員一問一答方式となっています。  質問要領につきましては、質問時間は答弁を含めて1人60分以内とし、関連質問は、本質問者と同一会派に属する議員にのみ認めるものとし、本質問者の時間の範囲内で1人当たり5分以内、今会期中1回限りとなっております。
     また、関連質問は、本質問者の質問要旨に直接かつ具体的に関連のあるもののみ許可することといたしております。  発言に当たっては、初めに関連する事項を明確に指摘されますようお願いいたします。  それでは、質問順位に従い、16番・椎山議員の登壇を願います。  (椎山議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 16番(椎山賢治君)  おはようございます。  今回は、4項目ほど通告をしておりますけれども、恐らく3項目ぐらいまでしか行けないんじゃないかなと思っております。そういったことで単刀直入に質問に入りたいと思います。  「モンゴル村の今後のあり方について」。  モンゴル村が開村して24年ほどたつわけですが、市長はいつもモンゴル村は、観光の核にしたいというふうなことで答弁をされておりましたけど、今回、24年目にして初めて休村を迎えるようになりまして、島民の皆さんも大変心配をしておられます。また、島外の皆様も一日でも早く開村を願っておられます。そういったことで、モンゴル村があったというおかげで大橋のかかった経緯もあります。相当な金を使っておりますけど、それより以上に相乗効果があったと私は自覚をしておりますので、そういったことで、質問に入らせていただきます。  1年足らずでバイオパークさんが撤退された原因についてということで、その後、バイオパークさんが撤退に当たっての問題について、議会全員協議会の折にも、役員さんをぜひとも呼んで、撤退に当たっての説明を聞くべきじゃないかというふうなことで、行政のほうにも質問をしておりましたけど、この件について、どのようになったか、御報告をお願いします。 3 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  おはようございます。  御質問の件ですが、鷹島バイオパークとは、市長、副市長を初め、松浦市のほうからも職員が経営状況の確認とか、協議あるいは指定管理業務の継続の要請などに何度も面談に出向いたり、来ていただいたりいたしました。その内容の全てを市議会全員協議会で御説明させていただいたところですので、その後に鷹島バイオパークの役員との協議は行っていない状況でございます。このことについては、御理解賜りたいと思います。 4 ◯ 16番(椎山賢治君)  今のは答弁になっとらんよ。大きく新聞報道にも載っとったでしょう。長崎新聞にも市との信頼関係がなくなったから撤退するというふうなことで載っとったじゃなかですか。その件について、どういうふうな協議をされましたか。 5 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  そこら辺については、相互の考え方といいますか、そこら辺に食い違いがあったものとは思われますが、市として信頼関係をなくしたということはないかと思っております。 6 ◯ 16番(椎山賢治君)  やっぱりこれは行政に責任の一端があると私は思うですね。あれだけ金をかけてやってきて、1年で撤退するということは、よっぽどのことなんですよ。紳士的にやっていないところがあったんじゃないですか、やっぱり信頼関係がなくなるということは。余り言いたくはないけど、やっぱりあれだけのイメージダウンになっているでしょう。1年で撤退するということは、モンゴル村のイメージダウン。再公募してもなかなか来ないでしょうが。そういう原因をつくったのは、行政の一端にも私はあると思いますよ。もうこれ以上言いませんが。次に行きますけれども、頭の中に入れといてください。  11月より休村になり、全国公募をかけ、2月末で締め切り。期間が短いということで、4月末まで延長され、なかなか厳しい状況のような話を聞いておりますが、今後の動きはどのようになりますか。 7 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  市政概況報告で市長のほうからも御報告申し上げましたが、今回の公募では、応募にまでは至っておりませんが、関心を示していただいている事業者がおられますので、今後は引き続きその事業者と個別に誘致活動と申しますか、継続して話をさせていただきたいということで進めるようにしております。 8 ◯ 16番(椎山賢治君)  十何社おられて継続ということでございますけど、そうであれば、市長、その公募された、ある程度来たいと何社かおると言われましたけど、そこの会社に訪問されましたか。その件についてどうでしょうか。 9 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  おはようございます。  鷹島モンゴル村は、本市の観光の核と位置づけて取り組んでまいりましたけれども、昨年11月から休村をいたしておりまして、このことにつきましては、大変申しわけなく思っているところでございます。今、椎山議員も申されましたけれども、私自身がそうでありますけれども、鷹島初め多くの皆様が一日も早いオープンを願っておられますので、全力で取り組んでいきたいと、このように思っているところでございます。  この関心を示していただいている企業につきましては、私もこのことについては、ぜひ実現をしていきたいと、そういう思いで先方の責任ある方と協議をさせていただいておるわけでございまして、このことにつきましては、私あるいは副市長もそれぞれお会いをして、お話をさせていただいているところでございます。  ただ、先方のトップが海外出張をされていると、そういうことがございまして、その海外出張も長期な出張だということでございます。今、その責任ある方とは話をさせていただいているところでございますが、やはり最終的にはトップの御決断だろうということでございますので、社長に面談を申し入れておりまして、現在、その日程調整をいたしているということでございます。いずれにいたしましても、先方のトップの方とお会いして、早い段階でこのことについては、いい方向で前進できるように最大の努力をしてまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇) 10 ◯ 16番(椎山賢治君)  今、市長の答弁によると、トップと会って話をされるということで、もっともな話かなと思うとですけれども、そうであれば、課長は東京の本社に御挨拶には行かれましたか。 11 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  私のほうは直接本社には出向いておりませんが、九州の支社がございますので、そちらのほうとかに伺ってお話はさせていただいております。 12 ◯ 16番(椎山賢治君)  本来ならば、こういう大事な問題なんですけれども、課長はしょっちゅう東京にも頭下げて行かんばだめですよ。相手に対して誠意を見せんと。バイオパークさんを誘致するときの担当の課長はすごかったらしいですよ。それぐらい責任感を持ってやらんとだめですよ。ここは今後の松浦市の観光の核になる施設なんですよ。もうちょっと頑張ってみてくださいよ。  それと、バイオパークさんとの協定の中で、10年間の協定を結ばれておりますが、どのような協定だったのか、簡単にいいですから、説明してください。 13 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  それにつきましては、管理を行わせる施設の所在地及び名称、それから指定管理者の所在地、名称及び代表者、指定管理期間などについては、議会の議決をいただいておりますので、その後に、鷹島モンゴル村の設置及び管理に関する条例の第3条の規定に基づきまして、54の条項によりまして基本協定を結んでおりました。基本協定書では、第1条の趣旨、第2条の管理の基準のほか、指定の期間、業務の内容、指定管理料などについて盛り込んでおりました。 14 ◯ 16番(椎山賢治君)  肝心かなめの指定管理料は幾らになっておりましたか。 15 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  指定管理料につきましては、基本協定書では結んでおりませんで、その年度年度に計画をしたところで、年度協定で指定管理料を盛り込むということになっておりました。1年目、平成27年度につきましては、指定管理料は3,220万5,000円、それから平成28年度につきましては、2,376万円ということで協定を結んでおります。 16 ◯ 16番(椎山賢治君)  そうすると、大体10年間の協定を結ばれておりましたね。ということは、1年1年指定管理料は変わるということですか。 17 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  おっしゃるとおりでございまして、その年度その年度において、指定管理料を締結するということになっております。 18 ◯ 16番(椎山賢治君)  それでは、バイオパークさんが1年足らずで撤退されるということは、モンゴル村が観光地としての最悪のイメージダウンになっていると思います。市長はモンゴル村を観光の核にすると公言をされていますが、今の状況だと、なかなか厳しいところがあるんじゃないかなというふうに思っておりますので、今後の対策について、どのような協議をされておりますか。 19 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  先ほどもお答えいたしましたけれども、確かに休村をしたということで、松浦、鷹島を含めまして、イメージダウンにつながっているということは否めないわけでございますけれども、このことについては、いろいろな原因があったわけでございます。一番は、やはり来場者が計画の40%だったということもございますけれども、加えて親会社の主力であった阿蘇ファームランドの施設が、残念ながら熊本地震で営業ができなくなったと、そういう要因で撤退をされたというところでございます。これは自然災害といいますか、天災ということでやむを得ないということでございますけれども、先ほどからいろいろ御指摘をいただいておりますけれども、今後はやはり鷹島地域、松浦地域の活性化につながるような、そういう実現に向けて全力で取り組んでいくと。そしてこれまでのイメージダウン、あるいはこれまで鷹島モンゴル村が果たした大きな役割がさらに増していくといいますか、その役割を十分に果たしていけるような取り組みに最大の努力をしてまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇) 20 ◯ 16番(椎山賢治君)  そうですね、行政もバイオパークさんがお見えになるとき、当時1億5,000万円ぐらいかけて設備投資をしているわけですね。そういったことで、今まで相当の金をかけてやっておるわけですので、ぜひとも観光の核にしたいというような感じを持っております。  それと、次に、モンゴル村施設を全国公募されましたが、休村してからの施設の管理状況はどのようになっていますか。 21 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  モンゴル村の草原の草刈りとか植栽の剪定、それからトイレを初めとする建物の維持管理につきましては、嘱託職員を雇用して行っております。  また、電気設備とか浄化槽とかございますが、こういったものについては、専門の業者のほうに委託して管理を行っております。 22 ◯ 16番(椎山賢治君)  今も休村しているというのがわからない人がおって、土曜、日曜は結構お見えになっておるとですよ。今、草原のほうに観光客の人が上っておられますけど、特に、マダニの被害が全国的に出て、死亡の例とか出ておりますよね。そういったことで、ぜひともあそこは消毒をしていただきたいというような感じを持っておりますけど、その草原の消毒等はされておりますかね。 23 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  マダニの駆除等の対策でございますが、モンゴル村だけでなく、市内ほかのところもそうなんですけど、公園とかスポーツ施設等がございます。現時点では特段の対策を講じている状況ではございません。ただ、市といたしましては、農作業を初めとして、山とか草むらで活動する際は、長袖、長ズボン、帽子や手袋、タオル等を着用するなど、肌の露出を少なくするなどの注意喚起を行っているというところでございます。 24 ◯ 16番(椎山賢治君)  やっぱりあそこは観光の施設ですから、あそこで何かあったということになったら、物すごいイメージダウンになるとですよ。せめて観光の施設ぐらいはちゃんと消毒をしてくださいよ。知れたものでしょうもん、消毒するぐらいは。それどうですか、課長もう一遍、答弁。 25 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  今後検討させていただきたいと思います。 26 ◯ 16番(椎山賢治君)  役所の検討ということは、しないということなんですよ。やりますと言うてくれんですか。  それでは、次に、今回の役所内での対策協議会を立ち上げて協議会をされておると思うんですよ、モンゴル村をどうしたらいいかということでですね。ただ、役所内の対策委員会だけではだめと私は思います。やっぱり一点しか見られないと思うから、民間の人を入れて、皆さんでどうすればいいかという協議をされたらどうですかね。民間の人を入れてやってもらったが、違った観点からの発想が出てくるんじゃないですか、その点どうですか。 27 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  今回、休村前の9月13日に市役所全部署で鷹島モンゴル村対策本部というのを組織いたしました。この対策本部には、地元対策班活用検討班鷹島バイオパーク対策班の3つ部会を設けまして、特に法的にどうなのかとかという検討をすることにしておりましたので、市役所内部で組織したところでございます。 28 ◯ 16番(椎山賢治君)  それけん言いよるですたい。対策会議の中に民間の方々を入れて、違った視点でやったらどうですかと。モンゴル村を今後どうするかという、これ大事な問題ですよ。いろいろ言いたいことあるとですけれども、できれば、同僚議員の宮本議員さんたちが物すごく中央とのパイプもある、大手企業さんとのつき合いもある。この方は鷹島のクロマグロの養殖も宮本議員が連れてきた経緯があるとですよ。そいけん、できれば私、固有名詞を言っていますけれども、そういう民間の方々のシンクタンクじゃないけど、ちゃんとした人を何名かぐらいせめて入れてやらんと、もう固まってしまって、別の発想が出てこんでしょう。そういう企業感覚というとも取り入れてみてくださいよ。役所内の皆さんだけの感覚だけじゃなくて。その点どうですか。 29 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  モンゴル村が休村するに当たっては、地域の代表者であります区長会とかにも経緯を説明して御意見を伺ったところでございまして、そのほかにも地元対策班ということで、鷹島支所のほうを中心として、地元の福鷹商工会、農協、漁協、鷹島物産等の関係者とか、そういった旅館等にも御意見を伺うなどして、検討の参考にさせてもらいました。  また、市議会におきましても、全員協議会という場で御意見を伺ったということで、そういった意味で広く御意見を伺いながら参考にさせていただき、今回の公募という形をとらせていただいたということでございます。 30 ◯ 16番(椎山賢治君)  今、課長が言ったの、わからんじゃなかとけど、やっぱりこれだけの施設をやるとなると、市内ではちょっと無理じゃないかなという感じがするとですよ。公募の仕方自体は全国公募されたけん、いいことかなという感じがしとったとですけれども、できれば言うように、やっぱりパイプを持った人をうまく民間の方を登用するというようなこともちょっと今後考えておってください。  それと、十何社公募があって、2社ぐらいまだ継続、話し中ということでございますけど、その会社の規模とかわかっておればお示しください。 31 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  ただいまの御質問ですが、先方の企業様のほうから検討している段階で、企業名等、ほかのことも公表は控えていただきたいという話があっておりますので、この場の答弁は控えさせていただきたいと思っております。 32 ◯ 16番(椎山賢治君)  企業名は言わんでよかですよ。名前さえ言わんでもよかでしょうもん、資本金が幾ら、従業員が幾ら、どこの会社ぐらいは、年商幾らぐらいは。それぐらいの公表はできるでしょうもん。 33 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  先ほどの繰り返しになるんですが、先方様のほうから、そういったのも公表は控えてくださいということでおっしゃられておりますので、この場では控えさせていただきます。 34 ◯ 16番(椎山賢治君)  おそらく先方様は会社名を言うな、公表してくれるなということでしょう。ほかの問題は公表してもどうってことなかでしょうもん。あなたが言っているのはおかしいんじゃないの、それは。会社の名前は言わんで、規模ぐらいは言ってよかでしょうもん。資本金が幾らなんですよ、従業員が幾らですよ、会社は東京でしょうぐらいはいいでしょう。あなた答弁になっていないですよ。それちゃんと言ってください。 35 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  今、椎山議員の御質問に担当課長がお答えいたしましたけれども、先方の企業様からそういうお話をいただいておりまして、そのことが類推されるというようなことになりますと、信頼関係を損なうことになりますので、この場での答弁は差し控えさせていただきたいと思います。御理解いただきたいと思います。(降壇) 36 ◯ 16番(椎山賢治君)  もし私がそういう会社のオーナーであって、そういうふうな公募をしたとき、私だったら会社の名前は言ってもらったら困ります。ただ、従業員がどうのこうの、どこの会社ぐらい言われても、それいろいろクレームつける会社はないと思いますけれども、余り責めたくはありませんので、このくらいでやめておきますけど。  それと、大手企業さんとの話し合いの中で、観光客が減少している中で、融資というのは、なかなか厳しいところがあると思いますけど、行政として、どのような魅力あるモンゴル村ですよというふうなPRをされましたか。 37 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  公募に当たりましては、モンゴル村の今の施設を生かすことということをうたい込んでおります。現在、公募の内容で検討していただいておりますので、幅広い提案をいただくということになっているかと思いますので、こちらのほうからこういった施設にするとかということではなく、自由な提案をしていただくということでしておりますので、こちらからの働きかけというのはしておりません。 38 ◯ 16番(椎山賢治君)  向こうの提案ばかりじゃなくて、こちらからもどういったことができますよという、行政としてのお話をされてもいいんじゃないですか。私が前にちょっとお話をした経緯があるでしょう。モンゴル村が休村になっておるということで、双日の社長さんが大変心配をされて、やっぱり鑑賞用のマグロとダイビングぐらいのサービスというか、皆さんがお見えになったときは、それぐらいの行政の支援はできますよというふうなことが言われましたね。そして、そういうふうな話はされましたか。やっぱり大手企業さんがお見えになれば、どういう魅力があるかなということであれば、やっぱり観光のツアーを組んだりなんかするいきさつがあるわけなんですよ。その中でマグロの餌やり体験とか、ダイビングツアーができるという、そういう話を大手企業さんの中に担当課長はされましたかと言っているんです。 39 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  相手様等につきましては、これからの松浦市の発展の鍵の一つは観光振興であるという考えを基本にしてお話をさせていただいておりまして、本年の4月からそういうことを目指しまして、食と観光のまち推進課を新たに設置しておりますということを申し上げております。  この鷹島地域というのは、先ほど椎山議員が申されますとおり、松浦市の観光の核として、これからも再生をしていきたい。そして鷹島には食と歴史というものがある。加えて九州の核である福岡都市圏に非常に近い、西九州自動車道の整備も進んでいる。そういうことから、この鷹島の立地条件と行政としての思いというものを相手様にお話をして、ぜひ松浦で鷹島で事業の成功に向けて、市としても、私としましては、専任の担当職員を配置しても、このことについては実現を目指していきたいと、そういう熱いといいますか、強い思いを先方さんにはお話をしているところでございます。(降壇) 40 ◯ 16番(椎山賢治君)  次に、バイオパークさんの公募されたときと全く違った内容のものが今回は公募をされておるとですね。ただ、今、市長が強い決意を述べられましたので、いろいろ言うようにしておりましたけど、この件はちょっと削除します。  次に、モンゴル国との交流について。モンゴル国との交流は、その後の経緯はどのようになっておりますか、御説明をください。
    41 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  モンゴル国との交流の関係でございますけれども、この件につきましては、以前、議員のほうから御質問がありました折に、市長のほうから、ホジルト市との交流をまず一つの区切りといいましょうか、整理をつけまして、その後、新たなモンゴル国と松浦市の交流にふさわしい都市を大使館等にお願いするとの答弁があったところでございます。  この方針を受けまして、今現在、事務レベルで大使館等と調整をしているところでございまして、まずはホジルト市との整理を急ぎたいと、このように考えております。 42 ◯ 16番(椎山賢治君)  常に市長はスピード感を持ってと、いつも言われているけど、スピード感持っていないんですよね、これは。  何でこういうことを言うかというと、今回、白鵬関がまた優勝されましたね。横綱白鵬関は、前に産業祭りの折に、お見えになった経緯があるとですよ。これは前の旧町時代に金子知事が500万円の県の予算があるのを、そんならこれに使いなさいということでいただいて、白鵬を呼んだ経緯があるとですよ。それと、その後、白鵬関が、奥さんと子供さんと一緒にお忍びでまた鷹島にお見えになっておるとですよ。何でこのように2回もお見えになるかというと、やっぱりゲルがなつかしい。自分のふるさとに帰ってきたような感じがするというようなことで、第二のふるさとと白鵬関が言っておられるとですよ。そのような立派な施設があるわけですね。先ほど市長が強い決意で継続されるというふうなことで言われましたので、期待をしておりますけれども、そういったことで、モンゴル出身の力士が大勢おられますので、できれば松浦市独自でモンゴル国の力士を呼んで、イベント等をやられて、知名度アップというか、そういうふうなことを計画されてはいかがでしょうか。 43 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  大相撲の関係で、モンゴル国出身の草分けといいますか、旭天鵬さんが草分けだと思いますが、その旭天鵬さんが、今回、友綱部屋を継承されておりますので、先ほどのホジルト市との次の友好都市の関係と、また白鵬というお話もございますけれども、旭天鵬関が友綱部屋を継承されたという経過がございますので、そこら辺、旭天鵬は何回も鷹島においでになっておりますので、十分鷹島のことは御存じだと思います。そういうルートといいますか、そういう関係も今後、協議をさせていただければなと、そういう思いを持っているところでございます。(降壇) 44 ◯ 16番(椎山賢治君)  ぜひとも旭天鵬が友綱部屋を継続されておりますので、昔から大島部屋一行がお見えになって、モンゴル村を盛り上げていただいておりましたので、そのようなことで、市長に頑張っていただきたいと思います。  次に、「ふるさと納税について」。  松浦市の昨年度のふるさと納税額は、全国的に何番目になりましたか。 45 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  御参考までに、昨年度の実績を申し上げたいんですけれども、平成28年度中の寄附額が7億3,441万7,187円ということでございまして、前年度比で約3億2,200万円の増でございます。全国順位の関係につきましては、毎年、総務省のホームページで公表されておりますけれども、昨年度分はまだ公表がされておりません。 46 ◯ 16番(椎山賢治君)  27年度は何位になっておるか。 47 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  27年度の順位で申し上げますと、全国で82位でございます。 48 ◯ 16番(椎山賢治君)  82位って情けなかですね。もっと全国ベストテンに入らないかんとに。  それでは、27年度の平戸、佐世保、伊万里の納税額は幾らぐらいになっておりますか。 49 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  済みません、28年度の実績をお聞きしておりますので、その数字を申し上げたいというふうに思っております。平戸市のほうが16億5,200万円でございまして、27年度に比べますと、約10億円の減でございます。それから、佐世保市が26億1,500万円でございまして、前年度に比べますと、約3,000万円の減でございます。伊万里市が13億9,500万円となっておりまして、前年度に比べまして、約3億6,000万円の増という状況でございます。 50 ◯ 16番(椎山賢治君)  松浦市が何でこのように伸びないのかなという感じがするわけですね。やっぱり素材は一番あると思うとですよ。もう何回も私は言っておるとですけれども。その伸びない要因は、課長、何だと思われますか。 51 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  この件につきましては、以前も議員のほうから御質問があったところでございますけれども、寄附を多く集めていらっしゃる全国の自治体と比べまして言えますことは、松浦市自体の知名度が低いこともあろうかと思います。それから、お礼品の品数とか数量が不足していること。それから、お礼品の還元率も一定抑えていること。それから、広告の不足、こういったものも要因としてはあるのではないかなというふうに思っております。  御承知かと思うんですけれども、今回、総務省のほうから通達等がございまして、金銭類似性の高いものとか資産性の高いもの、こういったものにつきまして、従来から松浦市では取り扱ってまいりませんでしたので、こういったことも要因としてあるのではないかというふうに考えております。 52 ◯ 16番(椎山賢治君)  今回聞いたとですけど、うちはマグロの解体ショーとかなんとかやっておりましたよね。あれがだめになったというような話も聞きましたけど、ただ、松浦市は物すごいいい素材があるとですよ。やっぱりマグロがある、トラフグがある、クルマエビがある、松浦の加工場がある、そして西日本魚市の鮮魚がある。いろいろ商品は豊富なんですよ。ただ平戸は、同僚議員が平戸のふるさと納税のカタログをこうして見せてもらったとですけど、やっぱり商品のカタログのつくり方も、ちょっと平戸市に見習って、もうちょっと頑張ってほしいなという気がします。やっぱり全国82位ということは考えられんとですよ、一般常識で考えて。そいけん、本来ならば、これ市長がトップダウンせないかんですよ。やっぱりこれおかしいと、うちは水産都市で西日本で一番なんですよと。何ばしよるとね、あなたたちはと、もうちょっと頑張らんねと指導して、システムが悪いならシステムを変えて、ベストテンぐらいに入るぐらいの努力をせんとだめですよ、これだけ素材があるのに。この点は市長には通告しておりませんけど、市長、何か答弁があったらお願いします。 53 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  ふるさと納税は、松浦市にとって貴重な財源でございますし、今、御質問がございましたとおり、この知名度を上げるとか、あるいはすばらしい地場産品があるということからいたしますと、やはりふるさと納税という制度を有効に活用して、松浦の地場産品のPR、そして御寄附をいただく、そして松浦のまちづくりにつなげていくということについては、私どもしっかりと対応していかなきゃならないというふうに思っておりまして、さらなる努力を積み重ねていく。あわせて担当しております職員には、激励もしておりますし、また一方、寄附額の増額について、どういう問題点、課題があるかということについては、しっかりと聞きまして、それの改善には全力を挙げてまいりたいと、このように思います。(降壇) 54 ◯ 16番(椎山賢治君)  やっぱり先ほど何回も言うようですが、それなりの素材があるから、基本的には私はシステムをやり変えないとだめと思います。やっぱり平戸がやっている、また佐世保がやっているようなシステム、この佐世保が伸びておりますね。そういったことで、そういう取り組みをされる必要があるんじゃないかなと思っております。  それでは、ふるさと納税の昨年度の上位10位ぐらいまでわかっておれば、お示しください。 55 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  先ほど答弁いたしましたように、まだ昨年度の実績が公表されておりませんので、判明できません。 56 ◯ 16番(椎山賢治君)  それでは、27年度わかっておれば説明してください。 57 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  27年度の順位でございますけども、1位が宮崎県の都城市でございます。約42億3,000万円でございます。以下、2位が静岡県の焼津市、3位が山形県の天童市、それから4位が鹿児島県の大崎町、それから5位が岡山県の備前市、6位が佐世保市、7位が平戸市、8位が長野県の伊那市、それから9位が佐賀県の上峰町、それから10位が島根県の浜田市と、そういった状況でございます。 58 ◯ 16番(椎山賢治君)  この中で、2位の38億円の焼津市というところは、松浦市に全く似ているところなんですよ。それと10位の浜田市も松浦市によく似ているところですね。海があって船がついて、水産都市なんですよね。何回も言うようですが、こういう条件が一緒のところに物すごく負けている。特にこれは、私は最重要課題と思っております。皆さん、一致団結して、いかにこれを伸ばすかということにかかっていると思います。それはやっぱり市長が会社で言うならトップですから、指示、命令系統はちゃんと出して、ある程度どこに負けない、トップテンに入るぞというような、そういう意気込みを持ってやられんと、トップが意義を持ってやらんと、これはなかなか伸びません。そういう覚悟がおありかないか、市長に再度答弁を求めます。 59 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  議員御指摘のとおり、トップとしての責任を果たしていかなければならないと思っておりますし、やはりこの体制をどうしていくのかということとあわせて、このトップセールスということも必要であろうというふうに思っておりまして、知名度の低い松浦を売り込んでいくということになれば、私の責任において、いろいろな機会にトップセールスをするということが大事だということでございます。  また、PRの仕方等、いろいろあるわけでございますが、生産者といいますか、いろいろかかわっておられる方にお願いしたいのは、品切れ状態があるということも残念な結果になっておりまして、人気のあるものは品切れということになりますと、なかなかそういうことについては、今後の課題であろうというふうに思っておりますし、みずからの取り組みということをあわせて、このふるさと納税に御協力いただく関係の皆さん方の御協力もまた必要であろうということからいたしまして、私といたしましては、市内の生産者、事業所に品切れを起こさないようなことに取り組んでいかなければならないというふうに思っておりますし、また先ほど申し上げましたように、担当職員には、納税額の増額に向けて情報を収集するとか、アイデアを常に考えるとか、そういうことについては、今後もしっかりと対応してまいりたいと、このように思います。(降壇) 60 ◯ 16番(椎山賢治君)  次に、ふるさと納税の返礼品について、1位から10位ぐらいまで何が出ているのか、お示しください。 61 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  昨年の実績で、件数の多い順に申し上げたいというふうに思っております。1位が旬づくしでございます。2位が旬の野菜と産みたて濃厚玉子の大満足セット、それから3位が干物松浦・潮風のたより、それから4番目が季節野菜詰め合わせ、5番目が旬の野菜と産みたて濃厚玉子とお米5キロの大満足セット、それから6番目が干物松浦の干し物盛り沢山、それから7番目がくるまえびみそ漬け、それから8番目がまつよう太切りたい茶漬け、9番目が絶品とらふぐ刺身・鍋セット、それから10番目が養殖本まぐろ1キログラムということでございます。 62 ◯ 16番(椎山賢治君)  この前、伊万里の市長がクロマグロのお礼に鷹ら島にお見えになりましたので、そのとき、何が一番出ておりますかと言うたら、やっぱり伊万里牛が一番出ているというふうな話をされましたものですから、松浦もやっぱり肉がある程度出ているのかなという感じがしているわけですけど、やっぱりあちこち調べてみると、結構肉が出ているわけですね。ただ、松浦の場合は、松浦牛という牛がブランド化されていないわけなんですね。できれば、やっぱりふるさと納税の返礼品に入れるのには、松浦牛をブランド化させて入れるような対策というのも必要じゃないかなと思っておりますけど、この件について、課長、何か考えがあれば。 63 ◯ 農林課長(吉田安秀君)  和牛の産地につきましては、議員も御承知かと思いますけども、肥育をされた産地名が牛肉の産地名として売り出されている現状でございます。松浦市内では、主に繁殖農家が主でございまして、肥育農家というのは松浦西海農協の御厨にフィードロットという肥育牛舎ございます。それを含めましても2件だけというふうな状況になっておりまして、現状としましては、平成24年に長崎の和牛全体が日本一になったことから、長崎和牛という形でブランド化をしまして、県を挙げてPRを進めさせていただいているところでございます。  議員お話の松浦和牛のブランド化の推進につきましては、肥育の確保、それから精肉加工などの施設整備というのが進められることが必要であり、そのような加工や小売業者等がやりたいというふうなことがございましたら、市としましてもブランド化に向けて進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。  なお、松浦市におきましては、肥育の素牛となります優良な子牛の生産地化を目指しておりますので、引き続き取り組みを進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 64 ◯ 16番(椎山賢治君)  これだけいい牛がいるんですから、できればその和牛の松浦牛をブランド化ということも検討していただきたいというふうに思っております。  それと、この前の議会の折に、市長が鮮魚発送はなかなか厳しいというふうな答弁をされたとですけれども、それについて詳しい経緯をちょっとお示しください。 65 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  鮮魚発送の件でございますけれども、氷詰めによります鮮魚につきましては、食中毒のリスクが多いという、そういった理由から、なかなか手を挙げていただける事業所がありませんでしたけれども、今現在、1つの事業所が興味を示されておりまして、調査を行っております。  ほかにも鮮魚発送について、御協力いただける事業所があれば、ぜひともお願いをしてまいりたいと考えておりますので、御紹介いただければというふうに考えております。 66 ◯ 16番(椎山賢治君)  課長、西日本で一番大きな魚市場なんですよ。そして発送は全部鮮魚発送しよるとですよ。それが厳しいと言うたら、私、納得できんですよね。やっぱりそれだけの仲買さんもあれだけ入っておるでしょうもん。鮮魚発送はすぐできるとですよ。そいけん、これはふるさと納税の中に取り入れてくださいよ。安く提供できると思うんですよ。現地で揚がっているわけですから、安く提供できると思います。それがなかなか今、厳しいような話をされましたけど、ほかの自治体は鮮魚発送をされておるでしょう。それができないというのはやっぱりおかしいですよ。どうやったら発送できるか、ほかの自治体で発送できておるのは、何でどういうふうな構想を持ってやっておられるか、そういう話をされたことありますか。どうですか、これ大事なことなんですよ。やっぱり魚市があって鮮魚発送ができないということは、私たち魚市に関係する住民として納得できないんですよ。この点の説明をもう一回お願いします。 67 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  よその自治体におきましては、この鮮魚発送されていることにつきましては、承知をいたしております。いろんなノウハウもございますので、そこら辺も今後とも十分聞き合わせながら実現に向けて取り組ませてまいりたいというふうに考えております。 68 ◯ 16番(椎山賢治君)  そうですね、やっぱりこれだけの魚市を持って水産都市と言われておりますので、ぜひとも鮮魚発送は実現できるように頑張ってください。  次に、このふるさと納税の担当者が頑張られるというのはわかるとですけれども、役所の方々ばかりじゃなくて、先ほどモンゴル村の経営じゃないですけど、やっぱり民間の方々を何名か入れて、今後どうすれば伸びるかという協議もされる必要があると思いますけれども、この点について御答弁を求めます。 69 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  特にお礼品事業の関係でございますけれども、事業所とも意見交換会とか勉強会を開催しておるところでございます。その中で、民間事業者の皆さんから御意見やアイデアもいただいておりますので、返礼品の写真、それから内容の見直しに結びついたり、あるいは事業者間の協力体制や意思の疎通が図られたりして、タイアップによります新商品の開発につながったケースもございます。  今後ともいろいろな方面から御意見をいただきながら、寄附額の増加につながるように努力してまいりたいと考えております。 70 ◯ 16番(椎山賢治君)  言うように、やっぱり民間の方々を入れて、特に固有名詞を出してなんですけど、道の駅の上田君、なかなかさばけた人ですので、あの人たちの意見も聞いて、もうちょっと伸びるように、絶対これ伸びるわけですので、伸ばすように、ベストテンに入るぐらいにやらないと、システム自体が悪いと思いますので、その点をお願いしておきたいと思います。  それと、ふるさと納税日本一になった都城、ここに職員を研修にやられたらどうかなと思いますけど、市長の答弁を求めます。 71 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  都城につきましては、実は担当者レベルのほうで情報交換を行っているところでございます。人気の返礼品でございます牛肉が非常に豊富にございます。それから、その返礼率が高い、こういったことが一番の強みではないかなというふうに考えているところでございます。  今現在も、年に数回、ふるさと納税の職員研修にも参加いたしておりまして、先進自治体の方々と勉強会や意見交換を行っておりますので、今後とも先進自治体のノウハウを吸収できるように積極的に情報収集を行ってまいりたいと考えております。 72 ◯ 16番(椎山賢治君)  できれば、現地に行って、やっぱりそこで職員の皆さんと会って、そしていろいろな情報が入っていると思います。そういうことで、できれば私は現地に職員をやるのが本当じゃないかなと思っておりますので、その点、今後計画をしてみてください。  次に、ふるさと納税がいかに伸びるか伸びないかというのは、やっぱり市長のトップセールス、それとシステムのやりかえ、こういうとがぜひとも必要になってくると思いますけど、この点について、今後どのように計画をされておるのか、市長の御答弁を求めます。 73 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  先ほどふるさと納税の取り組みについては、お答えをさせていただいたところでございまして、やはり松浦市は全国的に知名度が低いということも一つの弱点であろうというふうに思っておりまして、そういうことからいたしまして、ふるさと納税と市の魅力発信を一体的に取り組むということで、現在の体制をとらせていただいているところでございます。引き続き、この知名度アップあるいは魅力ある返礼品をつくり出していく。その一つとして、松浦の特性である鮮魚ということについても、しっかりと対応していかなければならないというふうに思っておりまして、加えて、どのようなものが人気商品であるかというのは、やはり全国的な統計出ると思いますので、そういうことも反映していかなきゃならないというふうに思っております。  一方、総務省においても、いろいろな指導が入っております。それとあわせて、ふるさと納税を取り巻く環境というのも変わってきているんじゃないかと思っております。と申しますのは、お礼品重視型から使い道重視、このふるさと納税として御寄附いただいたお金がどのような使われ方になっているかというのも、今後の大きなポイントであろうというふうに思っておりますので、そういうことについても、今後しっかりと対応して、一人でも多くの方々から松浦市へふるさと納税をしていただけるような、松浦市を応援していただけるような取り組みに全力を挙げてまいりたいと、このように思います。(降壇) 74 ◯ 16番(椎山賢治君)  次に、3番目の「九州電力・電源開発との共存共栄について」。  今回、新松浦漁協さんが7月15日に、玄海原発再稼働反対の海上デモの計画をされています。松浦市としても積極的に漁協さんと協議をされ、九州電力、また電源開発さんとの共存共栄についてのパイプ役として、市長が率先的に漁協に出向いてやられるべきじゃないかなという感じをしております。この件で、6日だったですかね、国会のほうに政務調査費を使って、宮本さんと上りましたね。その折、市長ともお会いしましたけど、海上デモをやりますよと資源エネルギー庁でお話をしたとき、佐々木広報室長さんという方に、私たちの実情をお話しました。原発再稼働については、いつも地域住民としては避難訓練ばっかりしていると。交付税は長崎県にはほとんど入っていない、佐賀県ばかり来ている。これはおかしいというような話をした折に、佐々木室長さんが、いや、大変御迷惑をかけております、特に市長にもいろいろ御協力をいただいて御迷惑をかけておりますというふうなことで平身低頭に言われました。その席で、やっぱりエネルギー構造高度化・転換理解促進事業補助金というのが全国で45億円新規で出ておりますので、1自治体で5億円ぐらい使えるのがありますというふうな話をされました。そういったことで、いい事業だなというふうな話をお聞きしてきましたけど、この情報は何か入っておりますか。 75 ◯ 商工振興課長(福守尚美君)  今、議員御指摘の原子力に関する交付金でございますが、今、言われましたエネルギー構造高度化・転換理解促進事業という交付金におきまして、今年度から交付対象範囲が原発施設から半径約30キロメートル圏内の自治体まで拡大されることとなっております。ただ、この交付金の対象となる事業が、公共施設等へ再生可能エネルギー設備を設置し、それを活用して地域の産業振興策につなげる事業ということで、対象が再生可能エネルギー、例えば、太陽光パネルとかのそういう設置事業に対してのみの交付金ということでございまして、対象事業が非常に限られておりますので、今後、松浦市で整備をするような施設がありましたら、そちらのほうにそういう太陽光パネルの設置等が必要になりましたら、この交付金が活用できますので、そういう場合にはぜひ活用させていただきたいとは考えております。  それから、先ほどの5億円ですけれども、立地自治体のほうが年間5億円で、30キロメートル圏内の自治体は年間2億円が上限となっております。  以上です。 76 ◯ 16番(椎山賢治君)  たまたま資源エネルギー庁の方とお話しするときに、モンゴル村の話をしたとですよ。8.3キロメートルで避難訓練ばかりして、全然メリットがないという話をした折に、こういうふうなエネルギーを使ってやれば、あそこの電気代も要らなくなるというような、そういう話をされて、観光農園もできますよというふうな話なんですよ。全くモンゴル村に合致しておるわけなんですよ。だから、できればあなたたちが率先して行って、こういうふうな事業計画がありますので、これをやらせてくださいと言うて頭下げて行けばできるとですよ。これは課長に言わんでも、市長がこれは行政に精通しておられますので、行かれると思いますけど、ぜひともこれは利用するようにお願いしたいと思います。  もう時間がありませんので、まだいっぱいやりたいことありますけれども、あと1分になりましたので、ここで終わります。    (椎山議員 一般質問席 降壇) 77 ◯ 議長(高橋勝幸君)  以上をもって椎山議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午前11時2分 休憩
    ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 78 ◯ 議長(高橋勝幸君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、14番・鈴立議員の登壇を願います。    (鈴立議員 一般質問席 登壇) 79 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  おはようございます。  2番目の質問者となりました。今回も少し3月に前回質問をした分についてのその後の動きがあればということで進捗状況について報告をしていただきたいということで出しております。  まず、志佐川の環境がございますし、古民具、民具の件がございます。そのこと等々を踏まえ、それから、上志佐小学校の児童数の減少に伴うところの諸課題についてもお話をしていただきたい。それから、前回お話ししました調川の道路公園から今福に渡るところを中心とした松浦市には豊かな海岸線がございますけども、その車景を利用した開発というものはできるのではないかという質問をいたしておりましたけども、この件について、まず、お聞きをしたい。  それから、2番目に、公民館の存在意義というものがどういうものであるのか、そして、それに伴う波及効果はどういう波及効果が持たされるのかというものを質問してみたいというふうに思っております。  そして、前も少し話しておりましたけども、学校教育というものは社会教育ともども非常に重要でございます。これは人間形成、自己研さんの場として非常に大事でございますけども、その小中学校の現場の諸経費というものについてのここ四、五年の予算化の動向についてお聞きをしてみたいなというふうに思います。  最後に、各地域ごとの、前に九州のある県で一村一品運動というのがありまして、このことが東南アジアの国が非常にこれはすばらしいことだということで自国に持ち帰って、そして、率先して一村一品運動を行っているという国もございますので、それに見習ったところの各地域による特色、そして、地域振興というものを質問してみたいなと思っております。  まず、1番目に、それぞれ農家の民具、それから、漁業に関する昔からのもの、小学校の児童数の統廃合等々を含んだところの児童減少、そういうもの、それから、志佐川の環境について、その後どのように進捗がなされているのかをお聞きしたいと思います。それぞれ順番は違っとっても構いませんけど。 80 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  まず、志佐川の水域環境対策ということで、この分の進捗状況について御説明いたします。  現在の志佐川におきます長崎県の対応としましては、老朽化により危険な状態となっている護岸の補修や暖竹等の伐採、河床しゅんせつなどの機能保全を優先していきたいとの見解を示されておりまして、今後も数カ所の工事を実施される予定でございます。  その中でも、赤木地区側へ取水を行う別当頭首工付近の河川整備につきましては、河床洗掘により発生している大きな落差が魚類の遡上を妨げていることから、志佐川内水面振興協議会との協議を重ねられ、魚類遡上のための魚道を設置する工法を採用するなど、生態系への配慮も計画をされております。  また、近年では、地元である上志佐地域振興会からも、河川改修がなされていない、池成橋から上流における河川整備についての御要望をいただいておりますので、河川護岸の整備の際に、管理道路の機能も兼ねた散策道路を整備するなど、治水、利水とともに環境に優しい工法を採用していただくよう、引き続き長崎県に対して要望してまいりたいというふうに考えております。 81 ◯ 文化財課長(内野 義君)  では、私のほうから、民具の収集についての進捗について御説明をさせていただきます。  民具の収集につきましては、昨年11月に策定いたしました松浦市の歴史と民俗に係る史料・資料収集ガイドラインに基づき、史・資料の収集に引き続き努めておるところでございます。 82 ◯ 都市計画課長(田中敬三君)  おはようございます。  私のほうから、上志佐小学校児童数減少対策についてお答えさせていただきます。  まず、上志佐小学校の児童数減少対策につきましては、定住促進住宅の建設と空き家の有効利用ということで現在まで事業を進めております。  まず、上志佐地区の定住促進住宅整備の進捗状況についてですが、4月から地域振興会も新しい役員体制になられましたので、改めて5月23日に地域振興会と協議をさせていただきました。  上志佐小学校の生徒数を保つためには、定住促進住宅の建設だけでは入居した子どもたちが卒業するまでの期間に限られることから、子育て世代を確保するためには、地域の空き家の有効利用をあわせて行う必要があるとの考えのもと、空き家の状況調査や定住促進住宅にどれくらいの入居が見込めるかというふうな調査を振興会のほうに御協力の依頼をさせていただきました。  今後は地域振興会のお力添えをいただきながら事業進捗に努めていきたいと考えております。  それと、定住促進住宅の用地の確保についてですが、まず、建設用地の候補地としまして、上志佐小学校からおおむね半径500メートル以内で、用地面積3,000平方メートル程度の志佐川流域の自然豊かな場所をお示ししておりまして、地域振興会から候補地の地権者と協議を行っていただき、大筋の内諾を得ているところでございます。  しかしながら、事業化するに当たっては、住宅需要があるかということが非常に重要な問題でして、さきに申しました地域振興会での御協力をいただく調査におきまして、入居可能な子育て世代があるとの需要予測が立てば、具体的に建設計画を進めていくことになると思います。  また、需要を増加させるには、上志佐地域の魅力発信を行政だけではなく、地域住民の方々が中心となって地域主体の取り組みを行うことが大切であると考えております。  今後、地域振興会に御協力をいただきながら、用地の取得にも努めていきたいと考えております。  以上でございます。 83 ◯ 食と観光のまち推進課長(川上利幸君)  前回の御質問の2つ目の松浦市の海岸線の再開発についてということでお答えをさせていただきます。  この眺望の活用につきましては、美しい地域と道路空間づくりによる観光振興を目的として、行政と地域団体とによって構成されております長崎サンセットロード推進協議会松浦地域連絡会というのがございまして、こちらのほうで既に検討を始めさせていただいております。近々、現地の確認を行うなどの行動を予定しております。  この連絡会で今後の活用方策を定めまして、その実現に向けて取り組んでまいりたいと思っております。  また、前回の議会の中で市長のほうから、まずは、眺望を確保するために伐採することと申しておりましたが、その道路公園前面の伐採につきましては、道路公園前面の土地が国道用地、民地、松浦鉄道用地となっておりますので、まずは、関係機関並びに関係地権者と用地の伐採について協議を進めさせていただきたいということを考えております。 84 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  第1問の志佐川、これは前の回も市長もその件については非常に考えておられまして、答弁があっておりますが、志佐川といっても単なる志佐川、竜尾川にしても、今福川にしても、全て、調川にしても、福島・鷹島もそうですけども、川というものは非常に生命の根本をなしている川でございますので、その中でその流域を開発するということは、環境をよくするということは、非常にすばらしいことだろう。非常にお金も要るかもわかりませんけども、やはり人と、そして、水生植物、昆虫との共存というものが非常に失われていっとる昨今でございます。地球環境も温暖化もいたしまして、非常に損なわれている環境をもう一度、四、五十年前、60年前、70年前に戻そうということは、非常に大事なことだろうと、こう思って質問をしているところです。  今回、前回質問の進捗状況をという質問をしましたのは、4月で人事異動で県のほうも松浦のほうもかわっていっているということで、そのかわった担当者が再度ここで認識をしていただくことにも非常に大事じゃないかなということで質問をいたしております。  川につきましては、もうさきの前回、3月議会でいろいろと申しましたので、もう長くは申しませんけども、一挙に開発をどうということじゃございませんで、できるところから連携をして、河川の改修をする、そして、環境整備をする、豊かな水を水路に流して、ただの水路じゃなしに、川にしていただきたいということで質問をいたしたところでございます。  また、小学校の児童減少に伴っての質問について、先ほど回答がありましたけども、入居者の動向を調べると、動向を調べて、悪ければつくらないのかと。だから、動向を調べて、定住ができる努力をすればいいことであって、何も心配は要らないんじゃないかな。だから、1つ自分が懸念しているのは、振興会が新たに組織はされました。陣容もなっておりますけども、その方々と連携をしなければ、何か振興会にさじを投げているような言い方をしてもろうたら困るわけ。だから、担当課が率先して振興会と連絡をとり合って、知恵を出し合って、そして、減少をどう食いとめて、定住促進を図って、入居者を図って、そして、空き家対策を充実していく、そのことにはどうすべきかということをしていくことであって、動向調査を見ますよということは、動向調査が下降線たどったら、あなたたちはどうされるんですかというふうに今度はまた質問していかにゃいかんことになりますので、そういうことのないように、しっかりと踏まえて進んでもらいたいと思います。  それから、民具についてはもう何回も申し上げますように、これは子どもたちの郷土愛を芽生えさせる最もいい施設になるんじゃないかなと、こう思っているので、博物館、資料館等については。だから、その点について、時代がこのように急変して、どんどん進んでいくと、もう前のものは焼却をする、処分をする、廃棄物として出す、リサイクルに出すと、こうなってしまうと、手元には残らない。残らない中で資料館の経費は確保できましたので、さあ建てましょうとなったとき、入れるものがない、陳列するものがないということになるので、そういうことのないように。だから、今、担当課長が言っていましたように、そういう方向でしますと言うけども、実際にもう去年もずっと何回も質問しているから、それから何月何日にどこの地区から、頭文字でもいいですので、何を収集して、それはどこに保管しております、何年何月何日はどこの地区から何を農機具を収集し、どの保管所にしとります。本来はそれが発表できるようにしとかなければいけなかったにもかかわらず、それができないということは、ただそれをします、します、前向きにしていきますという方向だけじゃないのかなと、こう思っております。  だから、今後、積極的にいろんな場を設けて、まず、収集を実際にしていく。そして、その収集記録のものをしっかりつくり上げて発表ができるように、今のところは何月から何月までは15点収集しました。その15点のうち、農機具関係が何点で、どことどこの収納庫に入れておりますよということが発表できるようにしなければ、それができないで、この場だけで答弁をするようなことは今後しないようにしていただきたいと思います。  それから、今福と道路公園のところを中心に言っていますが、もう市長も御存じのとおり、出張から福岡の飛行場から帰る夕方、あそこを通るときは非常にわかると思うんですけども、もうすばらしい車景ですね。もう天然なんですよ。海がこうして、夕日が沈むところには日が延びていって、そして、潮の香りがして、線路があって、国道があって、非常にいいところ。こういう3つそろった海岸線というのはほとんどないんじゃないかなと、こう思っています。そこをするときに、聞き取りのときに、MRもあんまりお金はないんじゃなかろうかなとかというような言い方をされた。ないならば、その乗客をふやして、乗客によって運賃収入が上がるような手だてをするとも、今、私が言っている開発につながるんじゃないかなと思います。  よくテレビで列車の旅等を見ますと、東北あたりになりますと、景観がすばらしいところになりますと、スピードを落として、そして、その乗客の方々にゆっくりと見せる、そういうテレビをよく見ます。地元の利用者よりも、よそから来られた方が多いという。ということは、収益が上がっていく。そして、MRの財政が豊かになっていく。松浦も株主でございましょうから、発言するところはどんどん言ってもらって、そして、ともに開発をし、そして、MRがあそこを通るときは、秋はもみじの葉っぱが紅葉したのが窓から入ってくるような、春は桜の花びらが窓から入ってくるような、そして、夕方の夕日のときにはスローで乗客が眺めることのできる、そういう情景の地形にはマッチしたところじゃないかなと、こう思うんですが、その件について、今まで全ての質問について市長のお気持ちをお聞きしたいと思います。 85 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  鈴立議員から前回の質問にということで今回通告をいただいておりまして、今、担当課長がお答えいたしましたとおり、なかなか進捗が見られないということについては、今後、積極的に取り組んでまいりたいと、このように思っているところでございます。やはりそれぞれの課題には順調に進めることができる課題と、そうでない課題があるわけでございますが、上志佐地区のことにつきましては、やはり鈴立議員地元であられますので、十分御承知と思いますけども、行政主導だけではなかなか実現が難しいし、物をつくればいいというだけではいけないということから思いますと、地元と行政が連携して役割分担をして取り組んでいく必要があろうと、そういう思いで担当課長はお答えしたということでは御理解いただければなと、こういうふうに思っております。  今後、上志佐振興会等々とできるだけ早い時期に計画の構想といいますか、案というものをお示しできるように取り組んでまいりたいと、このように思っているところでございます。  また、サンセットロードということについてはそれだけの価値があるから指定を受けておるわけでございまして、指定が目的ではなくて、それを有効に活用していくというところにたどりつかなければならないということからいたしますと、どうしたらその主策が取り組めるのかということについては、今、御指摘をいただきましたことを参考に、また、それぞれの関係機関と実現といいますか、具体的な取り組みがどうしたらできるかということについては、今後も協議をしてまいりたいというふうに思っております。  ただ、やはりそのためにはいろいろな課題もあろうと思いますが、基本的にはどうしたらできるかということをポイントとして取り組むということでお答えにかえさせていただきたいと思います。(降壇) 86 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  今、市長が言われますように、一つの事業を行うためには、やはりそこには非常に難しい判断をしなければいけないことがありますけども、そのときには難しいんじゃないかなじゃなしに、この難しいのをどうしたらできるのかという方向で前向きに検討してもらわないと、先ほど担当課が言われますように、一つの組織になんかけたような言い方のことでは前には進まない。連携をして、そして、地域住民も汗を流して、そして、ともに知恵を出し合って、そして、前に進んで地域振興を図っていくというところに視点を置いて動いてもらいたいと思いますし、古民具についてもここで答弁するだけではなくして、実際に収集をした、そして、その収集したものがこの議会で質問したときに答弁の中で言えるように、何月何日はどこから何をしたということが一覧表で発表ができるような前に向いた活動をしてもらわなければいけないんじゃないかなと、こう思いますので、くれぐれもそこのところを踏まえて収集をしていただきたい。何度も言いますように、古民具は1年1年消耗して朽ち果てていっております。これは現実でございます。これをもってあと5年、10年たってから、資料館をつくりましょうと言っても、入れるものがなくなりましたということになりますよということを言っていることでございます。よろしくお願いいたします。  次に、新たにですけども、公民館の存在意義たるものはどういうものであるのか。そして、その公民館が波及効果をどのようにしているのかということについて、改めて足元を見直してみたいなと思っております。  まず、担当のほうで公民館とは何ぞやというものをお聞きいたしたいと思います。 87 ◯ 生涯学習課長(近藤寿一君)  公民館についての定義なんですけども、公民館につきましては、法律でいう社会教育法にその設置の目的が明記されておりますので、社会教育法の第20条ですけど、ちょっと読み上げます。「公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もつて住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする。」というふうになっております。  いわゆる地域の活性化や社会教育活動にはなくてはならない重要な施設であるというふうに認識しております。 88 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  私も議員になります前は、十五、六年、社会教育公民館に勤めさせていただいておりまして、館長も長くいたしておりまして、今、担当課長が言われます公民館とは何ぞやということは私も熟知いたしておるところでございます。  公民館は自己研さんの場でありますし、人間形成の場でもございます。地域の集いの場でもございますし、きずなを深める場でもございます。また、最もその中でも重要に位置するのが学校教育と社会教育の連携教育でございます。学校教育でできないもの、そして、学校教育と連携して社会教育というものを連携して、より一層の地域社会に貢献していく、これが公民館でございます。  そういう中で、私は前の3月一般質問で反対討論が出ておりました、6,000万円のエレベーターについてでございます。非常に私は心すさんだ思いでこの議場を後にいたしました。なぜかと申しますと、公民館というものは築年数ではかっていくならば、職員は要りません。50年築からしていけばいいことでございます。築42年、はい、そこからしていけばいいこと。ところが、築年数でははかれないから、担当課も市長も理事者は苦慮するわけでございます。どこから先にしていくのか。福島地区の公民館は50年です。調川は42年です。あと御厨が40年です。鷹島の公民館が40年です。上志佐の公民館が築31年です。そして、今福の東部交流センターが6年です。各地区にはそれぞれ築年数がありますけども、福島の場合は学校というのに非常にお金をかけて統廃合して一つの立派な学校ができております。私どもはすばらしい、喜んでおります。東部交流センターもすばらしいのができました。これはなぜか、私は今福に6年7カ月公民館におりましたので、2階に上がっていくのに非常に不自由だということで今1階。これも自分はああよかったなと思っております。反対も一つもしておりません。上志佐も31年という地区でございますけども、今度エレベーターができることになって非常に喜びました。  なぜか。議長さんも市長さんもおわかりのとおり、慰霊祭がございます。1年に1回です。この慰霊祭には家の大黒柱を召集令状で軍隊に召されて、そして、貴重な貴重なみたまになって帰ってこられた。この思いで、後をどうするか。その残された奥さんは子どもを5人も6人も抱えて生き延びて生活をしてこられました。そして、この方々のおかげで今の社会があり、この地域があるわけでございます。この方々が1年に1回慰霊祭でみたまに手を合わすことのできない公民館、これは公民館として体をなしていないわけでございます。これを築50年が先だとなれば、あと20年間、上志佐はこのみたまに手を合わせることができない、こういう状況をつくっていかなければいけないということはしのび得ないのでございます。上志佐の2階は階段が狭うございます。去年、おとどしまで来られた方が来ておられませんでした。なぜだろうかと聞いたら、息子、嫁が仕事するごとなったので、来られんごとなりました。だから、欠席させてもらうんですよと、迷惑かけたらいけませんから。主催者も大抵声をかけられて、迎えに行きますと言っておられた。だけども、迷惑かけたらいけないからということ。このような方々のおかげで今の世の中があるにもかかわらず、そして、そのみたまに手を合わせることができない公民館、これが公民館なんですか。私は非常に心を痛めました。  そして、3月、6,000万円の予算がつくごとなりましたと言われました。私は帰って、上志佐の方々に、遺族の方と話す。ああよかったねって、今度からはエレベーターに乗っていかれるね、ああ、いいですねって、そして、慰霊祭ではどうぞみたまに手を合わせて、一緒に安らかにできますねって言うてお話をしました。  私はこの質問をすることによって上志佐の御遺族の方々も少しは気分がよくなられるかなと、こう思って質問をしたところでございます。  前、反対の討論をされたところには北久保線というのがございます。これは平成25年から平成29年にかけて局部改良でございます。1,553メートルをしていくと、そして、幅員250メートルでしていくというふうになっていますけども、その予算が5,458万8,000円なんです。それは測量費も入れてですけども。だけども、私どもはそこは反対したことはございません。なぜか。北久保線をつくることによって、北久保の方々がその道路の利便性を高めてもろうて、地域の発展になっていくことならば、いいことでございます。だから、税金というものは一つのところにはエレベーターをつくり、一つのところには新築をし、一つのところには学校にお金をかけ、そして、それぞれでつくっていくのが行政の予算と思います。  そういう中で、私は市長にこのことについてどう思われるのか、また、公民館にかかわっている教育委員会として、私のこの発言に対して、どう思われるかをお聞きしたいと思います。 89 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  公立公民館は本市の社会教育行政の最前線であり、最も身近な行政サービスの機関と捉えております。  その公民館が市民の皆様に親しまれ、先ほど担当課長が申し述べましたように、役割を果たし、さらには、地域の活性化につながるよう、今後もしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。  具体的には、市民皆様が参加したくなるような魅力ある講座や催しを計画、実施できるよう、学習ニーズや地域の特性を的確に把握するとともに、地域とともに活動する公民館職員の人材確保とスキルアップに努めてまいります。  また、先ほど議員がおっしゃいましたように、それぞれ地域に応じていろいろな必要な要望等はあると思います。そういった地域の実情に応じた要望に応えられるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。(降壇) 90 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  ただいま教育長もお答えいたしましたけれども、私に対する御質問もございましたので、公民館につきましては、地域における自治会活動、あるいはコミュニティーの形成、社会教育活動など、中核的な施設であるという認識を持っているところでございますし、また、かつ重要な防災拠点でもあるというふうに認識をいたしているところでございます。  ただいま教育長がお答えしたとおりでございますけれども、私といたしましては、やはり公民館の役割、機能が十分に果たせるように、私としては、ハード面の整備について今後も引き続き努力してまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇) 91 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  先ほど申しましたように、その地域、その地域にどのようにお金のとうとい税金を執行していくのかと、そこに苦慮するからこそ、非常に理事者としても難しゅうあるんだろうと、こう思っております。それがゆえに、やはりこの予算をどのように使っていくのか、執行していくのかというのは、理事者の中で協議をし、その上で決定されていったのが、今、星鹿も学校ができ、そして、北久保には道路ができ、福島町には福島の学校がすばらしいのができる、そのようにして、その地域、地域、東部交流センターで今福は利便性を高めることができる、そのようにして、地区、地区にそれぞれのお金を執行することによって、その地域の発展、利便性を高めていくということでございまして、私どもはそれが無駄に使われているならば、それは反対もいいでしょうけども、これをすることによって、その地域というものがより一層公民館の目的に沿った利便性を高める、そして、地域がより一層発展をし、そして、きずなを深める、人間形成を高める、自己研さんを深める、そういう館になっていく公民館がその体をなさないような、利用ができないような公民館というのは体をなさない、このように思っておりますので、今後エレベーターはすばらしいのができて、そして、皆様とともに来年また慰霊祭、敬老行事等々でにこやかに公民館ににぎわいができるようになることを一日も早く望んでいるところでございます。  これでこの公民館については質問を終わりたいと思います。  次に、学校の諸経費についてということで質問いたしました。私はこれがどうだ、予算が幾ら足りないじゃないかという質問ではなくて、学校教育というのは社会教育ともども非常に重要なことでございまして、その経費というものはやはり十二分な配慮をしていかなければいけないんじゃないかなと、こう思っております。  消耗品についても、管理消耗品、そして、振興消耗品というのがあるんだよということで、その明確な分け方は私も十分にはできませんけども、それと、あと最初に申し上げたいのは、市長、それぞれの学校にインターネット等々、非常にすばらしい機器を年次計画で入れていただいておることについては非常に学校現場としても喜んでおられるということでございまして、私も感謝申し上げます。  ただ、事務関係の消耗品費というものについて、過去5年間をちょっと見てみますと、やはり1人当たりの消耗品が減っているというのは言わざるを得ないだろう。ただ、佐世保あたりとは非常に規模も違いますので、それを1人当たり幾らでという、これを尺度ではかることはよくないわけでございますけども、松浦市の1人当たりの児童数、生徒数に応じた消耗品費というのはやっぱり5年前とすると相当下がっているということで、私は今回質問するのは、どのように下がっているから、なぜ予算をくれないのかとかじゃなしに、非常に教育というものは大事であると、そういう中で特段の配慮をしていくべきじゃないか、現実に5年前からすると、減っておりますよということがありますので、この点については教育長と市長に所見を伺いたいと思います。 92 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  私のほうからお答えさせていただきたいと思いますが、議員申されますように、教育は人つくりの根幹となるものでございまして、このことにつきましては私も十分承知をいたしておりますし、また、認識をしているところでございます。  これまでの教育関係者の御意見を伺いながら、少人数教育の実施のための非常勤講師の配置とか、あるいは教育支援員の増員、学校施設、あるいはICT機器の整備など、教育関係の予算については確保に努めてきたところでございます。  議員御指摘の物件費についてでございますが、この物件費につきましては、学校現場に限らず、全庁的に削減をさせていただいているところでございます。このような状況の中にありまして、学校現場もそういう削減という現実的なことがございまして、学校現場においては予算のやりくりに大変苦労をされているということは理解いたしますので、今後、教育委員会に現状をしっかりと聞かせていただいて、必要な予算については確保できるように努力をしていきたいと、このように思っているところでございます。  私といたしましては、教育長と協議をいたしまして、各学期ごとに開催しております総合教育会議というものを催しておりますので、学校現場が市に対してどのような要望、御意見を持っておられるか、そういうところもこの総合教育会議の中でお聞かせいただいて、それに対して適正な対応をしてまいりたい、このように考えているところでございます。(降壇) 93 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  教育長からもと思っておりましたけども、トップの市長の答弁がありましたので、これをもって教育長からは聞きません。 94 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  鈴立議員におかれましては、教育のまち松浦を目指す私にとりまして、本当に貴重な御意見をいただきまして、心から感謝を申し上げたいと思っております。  学校教育にはやはりどうしても予算が必要でございます。その予算獲得のために現場の意見を十分酌み上げながら、必要な予算獲得できるように今後もしっかりと頑張ってまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。  以上でございます。(降壇) 95 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  松浦は長崎県でもトップクラスの教育市になるように思っておりますので、そのためには特段の配慮をしていなけりゃいけないんじゃないかなと、こう思います。  教育は、私も現場のほうにはおりませんで、わかりませんけども、例えて言いますと、小体連、中体連で教育長がお話をされる、担当をされる先生が注意をしたり、いろいろお話をされる、これがすぐ効果ができるか、また、教室の中で担任の先生が、そして、朝礼で校長先生が、これがすぐ反応ができるか、そうはないのが教育で、スタンスが長い、結婚をして、子どもができて、父親になり、母親になって初めて、ああ、あのとき校長先生が言っておられたのはこのことやったのか、ああ、あのとき教育長先生が言われたのはこのことやったのかなという、スタンスが長いことが結構多うございます。  だからこそ、教育は大事だなと、こう思っているわけでございまして、教育がもう全ての基本になって、たくみのわざ、非常に精密な機械をつくるのもコンピューターでございますけど、そのコンピューターは人間がつくっているわけでございまして、すばらしい人間がすばらしいコンピューターをつくっていくという基本中の基本ですので、教育というのは大事じゃないかなと、こう思っております。
     文教厚生委員会の中でもそのことが声が出ておりますので、改めまして現場の方々がPTAの経費からいっとき用紙をお借りするとかということのないように、しっかりとした予算づけというものをしていただければと、こう思っております。  このことについては今後、市長も言われましたので、どうぞ下がっているということが余り好ましくないかなと、より充実をしていく、それぞれの学校にはそれぞれの特色を持って校長先生が教育経営をしておられますので、その特色ある経営がより実を結ぶための充実した経費というものは計上していただければなと、こう思っておりますので、よろしくお願いいたします。  最後には、地域の振興ということで出して、これは前のときに質問できませんでしたので、今回、最後に出しておりますけども、一村一品運動というのが前ございまして、そこそこにはそこそこのやはり魅力あるものがあったり、隠れた素材があったりするわけでございます。前も少し話しておりましたけども、田ノ平地って上志佐にありますけど、六地蔵がある、これは前、退職されました中田課長もお話をしておりましたけども、佐世保振興局の局長さんの辻本さんという方と、長靴はいて一番上まで登っていきましたところが、六地蔵がございました。これが悲しいかな、年代が刻印されていないというところで、室町から江戸時代のどこのところでできているのかがわからないということで、文化財には今のところは指定ができないんじゃないかなと、こう思っているんですけども、一つ例えて言いますと、そのようにして地域には隠れた素材というのがあるんじゃないか。  今度、うちの地区には松浦でも県北でも一番の巨木のマキがありますよとか、クスノキがありますよということもあるかもわからない。この地域だけにしか生息していない、ほかの地域にはないような昆虫がおりますよとかというのもあるかもわからん。そういうのをもう一度しっかり足元を見て、ああ、自分たちの地域にはこれがあるじゃないか、これを一つのセールスポイントにして地域づくり、そして、ポイントとポイントとポイントを合わせてハイキングといいますか、そういうのができる、健康増進にもなるという、そういうところからして、どこは何かということじゃないですけども、自分はいつも思っているのは、鷹島地区なんかはモンゴルとの非常に交流がなされて今まできておりましたので、モンゴルにしかない木で、日本には見ることができないような木が、樹木があるとすれば、それをあそこの鷹島の大橋からずっと両サイドに植えて、モンゴル街道というふうにするのもいいなとか、一人で思っておりますし、対馬はヒトツバタゴがございまして、ナンジャモンジャというのがあって、よくテレビにも新聞にも出ますけども、ミモザというのも非常にきれいですよということ話したこと、ミモザというのは木全体が黄色く染まります。だから、鷹島の一つの湾全体をミモザで埋め尽くす、そうすると、ナンジャモンジャにもまさるすばらしい景観ができるんじゃないかなと、そういうふうに地域、地域でその地形を活用してつくっていく、それが地域の発展になっていくんじゃないかなと、こう思っております。  御厨の大岳あたりは360度、木をあそこ伐採すれば、満天の星が見られる。そういう地形でもありますし、そこそこの地域を生かした開発というのができるんじゃないかなと思いますけども、その件について担当課の考えといいますか、私が述べますそのことについてを含めて、担当課のお考えをお伺いいたしたいと思います。市長。 96 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  担当課ということでございますが、総括的にお答えをさせていただければと思っております。  議員御提案のとおり、本市には各地区といいますか、地域それぞれの強みがあるわけでございます。今、申されましたように、いろいろな歴史、あるいは景観、動物、樹木、いろいろありますし、また、伝統行事といいますか、伝統芸能といいますか、そういうものもあるわけでございます。  そのことはやはり市民の皆様方がそのよさといいますか、強みというものを十分知っていただいて、それを伸ばす、そして、特色ある地域づくりにつなげていくということが大事であろうと思いますし、それをまた地域から地区といいますか、広げていって、魅力あるまちづくりにつなげていかなければならないというふうに思っているところでございまして、そういうことが結果としては、一つの大きな、伝統行事なら伝統行事、あるいは歴史なら歴史というものを束ねることによって、地域が松浦という地域を形成して、それが結果としては地方創生につながっていくというふうに考えられるわけでございますし、さらに、市民がこの地域を大切にする、あるいは誇りにすると、そういうことにもつながっていくんじゃないかというふうに思っているところでございます。  そういうことからいたしまして、やはり今後は地域、行政、民間が一体となって、この地域をどのような地域として守り育てていくかということに取り組んでいかなければならないというふうに思っているところでございます。  御質問いただきましてから、松浦市内でそういう取り組みをされている代表的なものがないかというふうに思ったところでございますが、先般、新聞にも掲載されておりますけれども、四季の森石倉を桜の名所にしようとか、あるいは鷹島の宮地嶽史跡公園を皆さん方でしっかりと環境美化して元冦の歴史を後世に残していこうとか、あるいは福島の土谷の棚田の景観保全、そういうふうに、もう既に地域を代表するといいますか、松浦市を代表するそういう取り組みがなされておりますので、そういうものが今後各地域の特色、あるいは資源というものを生かして、よりよい、住みよい地域としてつくり上げていくということになっていければなと、そういう思いを持っているところでございまして、やはりそのためには、議員申されますとおり、地域を磨いていくといいますか、守っていくと、育てていくということについては、行政としてもしっかりと取り組んでいく、支援をしていくということにならなければならない、このように思っているところでございます。(降壇) 97 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  今、梶谷城のお話を市長ちょっとお話をされましたけど、自分は議長にもちょっと話をしたことあるんですけど、あそこの桜はあと10年もすれば、花咲かんごとなりますよと言っておりました。全て伝染病にかかって、一般にいうてんぐ巣病になってしまっているんです。だから、あれは早目にそこを切って、防菌剤を塗って、そうするか、それと、新たなのと更生をする、今のとはもう大分桜が年齢をしてきているので、若返り策を講じるとかですね。せっかくならば、梶谷城というのはすばらしいところだから、桜の名所、もう松浦行ったら、梶谷城もうすごいぞと、景色もいいぞというふうにしておかないといけないのには、病原菌が入っているということで、一般にいうてんぐ巣病というのがほとんど入っております、ずっと、見たら。だから、それは早く手だてを連携していく。  それと、地域の振興については地域の人たちにも汗をかいてもらわないと、行政にお願い、お願い、お願いというのはよくない。汗をかくことによって、じいちゃん、ばあちゃんと手をつないで、そして、来た子どもたちというのが自分たちが汗をかいて、じいちゃんとした、それがやっぱり大事にする、花をつむことがなくなる。しかし、行政に頼ってしまうと、いい花はすぐもぎ取って持って帰ったりという、そういうふうなことになりますので、やはりそこは地域の人と一緒になって汗をかくということをする。  それと、あとオーナー制度等によって樹木とかなんかは植えていくということも非常に。  それから、ポイント、ポイント、上志佐にはおてや橋というのがございまして、行かれた方少ないと思いますけど、おてや橋は洞窟の中に仏像がずっとあります。非常にほかの地区にはない光景を見ることができる。そういうところをトレッキングのポイント、ポイントに置く、田ノ平の六地蔵、柚木川内の滝、そういうふうにしてずっとポイント、不老山とか、そうすると、健康にもよくなってくるということからすると、非常にいいんじゃないかな。  しかし、埋もれた素材が永遠と時代を過ぎ去っていく、そして、忘れた存在のようになって過ぎ去っていくということは、余りにももったいないな、こう思っているんです。すばらしい車景は有効に使っていく。そして、そこに埋もれた遺物、遺跡は皆さんに見てもらって、すばらしい歴史を含んでいるものだということを誇りに思える地域にする。そして、巨木も非常にセールスポイントになるんじゃないかな。前も申し上げましたように、大岳の神社等々は、どこもそうでしょうけど、神社庁が管理しておりますので、戦争中、あの木を切ってまきにすることが許されなかったので、巨木が多いということからすると、非常にそういうところには巨木があるので、そういう松浦市一のクスノキとか、松浦一のマキの木とかいって地域の振興のセールスポイントにしていくのも非常にいいんじゃないかなと、こう思いますので、その件について担当課の意気込みというものをお聞きいたしたいと思います。 98 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  市長のほうからも答弁がございましたように、各地域、各地区には埋もれた魅力、素材がございますので、こういったものを我々が発見し、後の世代に伝えていくことが非常に大事だというふうに思っておりますので、これはもう全庁的な答えでございますので、今後、関係各課とも連携をしながら取り組みを進めてまいりたいと考えております。 99 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  一応、市長のほうから答弁はいただいたんですけども、その担当する課の課長がどういう気持ち、意気込みを持っているのかというのがお聞きをしたかったわけでございますので、非常にこれは取りとめのないようなこと、広い、広範囲だけども、非常にこれ大事なことだろうと思うし、昔からのですね。だから、星鹿のところに住宅がございます。見学も行かれた方おられるんですけど、ああいうふうな建築について大事にせにゃいけない建築物もあるでしょうし、いろんな遺構もあるでしょうから、もう一度各地区の区長さん方と足元にそういうのがあるのかないのか等々踏まえながら、しっかりと発掘じゃないですけども、再度埋もれたそういう全てのものをピンポイントで出してもらって、そして、その中で歴史検証をして、そして、すばらしいものは文化財として登録をし、そして、大事にしていく。  あと1つ、田ノ平の川沿いの公民館、神社ですかね、あそこの天井絵、市長も見られたと思いますけど、もうすばらしい、あれはもったいないなっていうふうになっています。入り口にはかごがあります。あのかごも、川沿いですので、湿気を保っているので、ようあれだけ保存ができているなと思いますけど、あの天井絵見たとき、うわあ、この地区にこんな天井絵があるのかと思うように、市長も何回も見られたと思うんですけど、ああいうふうなのは大事に大事にとっていくべきであるし、あれは管理を早く、しっかりと手だてをしていかにゃいけないんじゃないかなと、こう思いますが、そういうもろもろを踏まえて、一村一品じゃないですけども、各地区、各地区に根差した特色のある地域振興を図っていただきたい。  福島もツバキをもって特色ある地域づくりをしておられますけども、品種の増というのが、自分、確認をしていませんけども、ツバキの本を買ってみますと、相当数のツバキの品種はございますので、今からは福島におかれましても、いろんな、ほとんどほかでは見ることのできない品種のツバキというものをふやしていってもらって、私どもの目に触れさせてもらって、おお、これが本に載っとるこのツバキかというふうなのもいいんじゃないかなと、こう思っておりますので、そういう地域づくりをしていただければと思っておりますけども、各地区の振興というものにこれが役立てていかれればなと、こう思っております。  これをもって私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。    (鈴立議員 一般質問席 降壇) 100 ◯ 議長(高橋勝幸君)  以上をもって鈴立議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後0時13分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時15分 再開 101 ◯ 議長(高橋勝幸君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、15番・木原議員の登壇を願います。  (木原議員 一般質問席 登壇)(拍手) 102 ◯ 15番(木原勇一君)  皆さんこんにちは。  4月の人事におきまして、新たに課長職に就任されました皆様方にお祝いを申し上げたいと思います。  ことしも早いもので6月を迎えました。市長も我々も残すところ半年少々という任期に来たところでございます。  そういう中、人口減少問題が地方の大きな課題となる中、松浦の空気としても、少子化と高齢化を初めとするさまざまな問題とが相まって地域社会の活力が自然と衰退していっているように感じるきょうこのごろでございます。  ことわざにあります。この10年、きのう一日のごとく感じるというのがありますけれども、まさに今そのような気がします。  市長におかれましては、健康にも恵まれ、ますます御活躍をいただいておりますことにお喜びを申し上げます。  それでは、通告に従い質問をさせていただきたいと思います。  最初に、「住みたい、住み続けたいまちづくりの実態と人口減少問題について」でございますが、合併新市の初代松浦市長に就任以来、市民の融和と一体感の醸成に努め、新市建設計画を初め、行財政改革、総合計画、年次ごとの政策課題に取り組まれ、国、県の有利な補助制度等を取り込みながら、財政の許す範囲で諸施策を展開することに市政の振興と住民福祉の安定と活力を醸成すべく、合併直後の各自治体間の体質の違い等もありながら、大変気遣いもあります中で御苦労の時期もあったのではないかと思いますが、市政運営の基本タイトルとして、「次代を育む産業創造都市松浦」「住みたいまち、住み続けたいまちづくり」を市長の政策ビジョンと掲げ、いろいろの政策を展開されてこられたと思いますが、今、友広市長には、この10年、今日までの経過過程を振り返られて、就任当初の思いと現在の松浦市の実情をどのように評価し、想像しておられますのか、まずお尋ねをいたします。 103 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  私は、市長就任以来、市議会、市民の皆様方の温かい御支援、御協力をいただきながら、市民の負託に応えていくという強い使命感を持って今日まで取り組んできたところでございます。  私は、人口が市勢の現状を示すバロメーターであるとの思いで、就任以来、この人口減少に歯どめをかけるべくさまざまな施策に取り組んでまいりましたが、残念ながら、現在も減り続けているところでございまして、このことについては重く受けとめているところでございます。  今申されますとおり、平成18年2月に市長就任をいたしましてから、これまで取り組んできた施策が目に見える形で進んでいるということも言えるんではないかというふうに思っております。  西九州自動車道、あるいは九州電力松浦発電所2号機の建設という大型プロジェクトを初め、企業誘致、そして本市の基幹産業であります農業、水産業、商工業の振興による雇用の確保、そして、市の活力を生み出すためのいろいろな施策を取り組んできたところでございまして、私といたしましては、明るいまちづくりへの展望が開けつつあると、そういう認識を持っているところでございます。  具体的に申し上げますと、まず、体験型の交流事業ということを柱とします交流人口の拡大ということにつきましては、地域を活性化させると、あるいは市民に住んでおられる地域の誇りとして思っていただけるということでの雇用の創出ということもございますし、農業分野では、評価をいただいております牛の千頭増頭事業、あるいはJR九州の農業参入などが取り組むことができたということでございますし、昭和54年10月に営業を開始いたしました魚市場の再整備ということについても、そのめどをつけることができたということで、このこともやはりこれまで足らなかった原料に付加価値をつけて産業の振興を図っていく、あるいは雇用の場を確保していくという、そういうことにつながっているんじゃないかというふうに思っているところでございます。  そういうことからいたしますと、やはり雇用の場の確保ということが大きなテーマであるわけでございますが、この雇用の場の確保というのは、人が住み、所得を向上させて、ひいては福祉の充実のための財政基盤の強化、あるいは確立につながっていく。社会資本整備などの生活環境の充実にもつながってまいりまして、今、木原議員が申されましたとおり、住みたい、住み続けたいまちづくりに展開が見えてきているんじゃないかというふうに思っておりまして、このことはやはり今後さらに伸ばしていく必要があろうというふうに思っているところでございます。  あわせまして、本市に住んでいただくための取り組みが必要になります。特に若い世代をターゲットとした施策といたしまして、子育てをしやすい環境の整備も進めてまいったところでございました。  このことは、出生率にあらわれておると思いまして、直近の合計特殊出生率は全国平均で1.41と言われておりますが、本市では1.94でございまして、これは全国約1,750自治体にあって、40位に位置しておるところでございまして、この子育てしやすい環境の一つの成果として評価していいただければと、このように思っているところでございます。  このように、雇用の場の確保、あるいは子育てしやすい環境の整備は、この取り組みは地道に重ねていかなければならないということでございまして、このような地道なしっかりとした地盤づくりがまた本市の強みになるというふうに思っているところでございます。  先ほど申しましたように、やはり住みたい、住み続けたいということを実感していただかなければならないというふうに思いますし、そのためには、やはり安心して住めるまちづくりということになりますので、防災対策、あるいは医療の充実確保ということにも取り組んでいかなきゃならないというふうに思っておりまして、これまでの11年半余りを振り返りますと、今申し上げたようなことではないかというふうに総括をさせていただけると思っております。  いずれにいたしましても、行政には継続性というのが重要でございますので、引き続きこれらの取り組みが市民の生活の向上、あるいは市政の発展につながりますように、市議会におかれましても引き続きの御支援、御協力を賜ればと、このように思っているところでございます。(降壇) 104 ◯ 15番(木原勇一君)  平成の1桁の時代から今日までの約20年間、それ以前の時代には想像し得なかったような速さで社会の変貌が著しく変わってきたというふうに思います。その中で、制度、仕組み等がいろいろ改正され、それに翻弄された一面も否めなかったような気もしますけれども、これからの時代をどのように創造するか、市政運営に取り組んでいくべきなのか、大変複雑さを増すばかりの世の中となったわけでございますが、今後の市政運営についてお尋ねをいたしたいと思いますけれども、合併から今日までの11年間の人口の推移について触れさせていただきたいというふうに思います。  17年の12月末日現在で2万7,804人でございました。これは市民課から資料をいただいた資料によりますけれども、ことしの3月末日をもって2万3,409人、差し引き4,395人の減少でございます。そして、今、松浦市を構成しております旧町別に考えてみましても、減少率が一番激しいのが星鹿町でございます、22.4%の減少率、2番が鷹島22%、3番が上志佐でございます。以下ずっとそういう平等に減っていくわけでございますが、大体単年度で400人の減少と。そして、生産年齢人口が、例えば20歳から64歳までとしたとき、1年に300人近い労働人口が減っているという状況が松浦の実情でございます。  ここで、担当課長に事務的な質問をさせていただきたいなと思いますが、この人口減少問題につきましては、全国的に地方社会の大問題となってきた今日でございますが、松浦市は福岡都市圏を初めとする定住人口、交流人口の促進策をにらんだ企業誘致も含めて、市政の振興と人口減少抑止の一環として政策投資の展開をなさってこられたことだと思っておりますけど、その結果と状況について少しお尋ねをいたしたいと思いますが、平成20年ごろから初代副市長さんとか、あるいは九州電力さん等の人脈のつながりから、福岡都市圏とのつき合いが始まるきっかけができたものと思いますが、以来10年になろうと思います。この件について今までの政策投資もかなりの額と思われますが、福岡都市圏交流促進基本計画が第3期目として今年度から3カ年計画が継続をすることになっておるようでございますが、その継続の意義というか、意味、あるいはどういう今までの分析によって継続をしていこうじゃないかということになったのか、その辺のいきさつについて若干事務方としての御説明をいただきたいと。  やっぱり政策を打つ前にはそれなりの関係課の合同協議がなされて契約年度が、例えば福岡都市圏との交流契約が切れるという、次をどうするかということについては、市長の言うとおりにしたよということばっかりじゃないと思いますので、そこら辺はやっぱり市長の意見も、担当課の責任ある対応もされて、初めてその事業が進められたというのが普通の考え方ですよ。だから、私は市長の考え方もさりながら、それを支える担当課の背景的な指導力というんですか、右腕的な考え方がどう反映されて第3期目につながったのかということを聞いております。 105 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  大変失礼いたしました。  木原議員申されますとおり、福岡都市圏との交流ということについては、市としても計画を立てて取り組んでいるところでございます。御承知のとおりでございますが、その基本的な考え方は、西九州自動車道が整備をされて進められてくるということになりますと、やはり90分程度の時間で福岡都市圏から松浦においでいただくことになりますと、その目指すところは、福岡都市圏の活力を松浦へ注入するというところが基本にあったわけでございまして、そのためには、いろいろなこれまでソフトバンクとの交流、あるいはファンクラブの結成、そしていろいろなアンテナショップの開設等々今日まで取り組んできて、一定の評価をいただける分もあるんじゃないかと思っておりますし、またあわせて、反省すべき点もあるということから、第3期の計画に入らせていただこうとしておるわけでございます。  いずれにいたしましても、私といたしましては、松浦の食と歴史と体験と、この3つを柱にしてこれからの松浦の観光、交流人口の拡大ということに取り組んでいく。そのためには、福岡都市圏の方々に松浦に来ていただくということにならなきゃならないと、そういう形で取り組んでいるということでございますので、このことについてはしっかりと、その成果が出てこなければならない時期に来ているというふうに思いますので、しっかりとした計画に沿った対応ができるように、私を先頭にして関係課連携して取り組んでまいりたいと、このように考えているところでございます。(降壇) 106 ◯ 15番(木原勇一君)  この交流人口の数の問題が、資料によっていろいろ時々示されておりますが、今度の3カ年計画の交流人口の資料によって示されておりましたけれども、その資料、資料によって数字が若干違うんですね。だから、そこら辺はどういう調査の方法で数を査定するんですかね。そこら辺が実態とどの程度まで符合しているのかなという気もしますけど、その辺は担当としてはどうですか。 107 ◯ 議長(高橋勝幸君)  暫時休憩します。       午後1時32分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時33分 再開 108 ◯ 議長(高橋勝幸君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。 109 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  まことに申しわけございませんが、確かに統計というのは、統計の調査客体ということによって大きく変わるわけでございますが、県の観光統計とか九州経済調査協会による統計とか、国のほうによる統計とかあるわけでございまして、ばらつきがあるというのは議員御指摘のとおりでございますが、私どもにいたしましては、やはり福岡都市圏の交流促進ということについてしっかりとした対応をしていくということでございまして、今後、このことについてはやはり公表できるといいますか、松浦市としてしっかりとした数字が公表できるような、そういう統計のあり方ということについては、今後整理をさせていただきたいと思います。(降壇) 110 ◯ 15番(木原勇一君)  済みませんね、ちょっと出にくかったんでしょうけど。近年の潮流として、生涯未婚率の数値が年々高くなっているということでございます。平成27年の調査で、50歳まで一度も結婚したことのない人の割合が、男性で23.37%、女性で14.06%との新聞報道があっておりました。また、先月21日の長崎新聞には、国の今年度の婚活支援交付金として、全国の各都道府県に対しそれぞれの交付額の記載が載っております。長崎県に対しては7,457万円ということになっておったようでございますが、今までの5年間で比較すると7倍の額ということでございました。その人口減少の一つの大きな課題として、この婚活問題にはこれまで、直接じゃなかったかもしれませんけれども、どういうふうな取り組みをして、どの程度の予算が使われて、成果としてはどの程度だったのか、わかる範囲でお答えをいただきたいと思います。 111 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  婚活事業関係のことでございますけれども、これは大きく分けまして、官民連携で取り組んでおります部分と市単独で取り組んでおります部分、両方ございます。官民連携の関係で申し上げますと、商工会議所の青年部、それから漁協の青年部、それから青年農業者会と市役所が連携いたしまして、婚活のイベントを行っております。  平成22年度から開催いたしておりまして、大体1回当たり15人から30人程度の参加がございます。これまで合計14回開催いたしておりまして、うち2回は地域の飲食店の振興を兼ねた企画でございます。いわゆる街コンを含めますと、延べの参加者が550名になります。このうちカップルになられた組数が42組でございますが、成婚につながった数は把握できておりません。  なお、事業費の関係でございますけれども、平成24年度から昨年度までで毎年約40万円から60万円を補助しておりまして、今年度も50万円を予算化いたしておるところでございます。  それから、市単独の取り組みでございますけれども、平成23年度から婚活支援相談窓口というのを設置いたしておりまして、政策企画課職員2名が担当を兼務いたしておりまして、そこに嘱託職員1名を専任で配置いたしております。  事業内容といたしましては、主に結婚を希望される方の登録とお引き合わせ、それから相談イベントの企画及び実施を行っております。  成果といたしましては、これまでの取り組みで28組が成婚されております。  なお、事業費といたしましては、嘱託職員1名の人件費とイベント費用、約15万円を予算化いたしております。  以上でございます。 112 ◯ 15番(木原勇一君)  それなりの成果が少しでも出ておればいいというふうに思います。その後の、結婚後の出産から子育て支援ということにつきましては、市長の配慮もありまして、他市には引けをとらない政策内容であると理解はしておりますけれども、出産から義務教育までの過程で、現在政策内容がそれぞれあると思いますけれども、一々説明してもらうと結構時間もかかろうかと思いますが、それぞれの担当課の中で関係御父兄とかいろいろあろうと思いますが、その中で担当課として世話をしていく過程においてどういう意見があるのか、あるいはそれを世話する立場として、今、市長がやっておられる政策の中身について足らざる分を感ずるようなことはありませんか、担当課にお尋ねをいたします。 113 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  子育て支援の施策につきましては、これまで妊娠・出産・育児に係る総合的な支援を実施し、妊娠期から子育て期までの過程の不安感・孤立感や経済的負担を含む負担感を解消するため、安心して子どもを産み育てることができる体制を拡充してまいりました。  その主な施策としまして、まず妊娠に向けては、一般不妊治療1回当たりに対し1万円、特定不妊治療1回当たりに対し10万円を助成する不妊治療費助成事業を実施し、28年度は年間22組の夫婦に助成し、8組の妊娠につながっております。  また、出産に向けての準備としましては、妊婦に対し栄養指導や赤ちゃんとの触れ合いを体験するマタニティ教室を月に2回実施しております。仕事を続けておられる妊婦の方々には大変喜ばれております。  出産・育児につきましては、保護者の負担軽減を図るため、子ども医療費助成事業を実施し、市独自の制度として、対象を高校生等まで拡大しております。  また、子育て生活をサポートするために、チャイルドシートやベビーベッドなどの貸し出し、28年度には育児相談や子育て交流の場としてURACCOを設置し、延べ8,271人の方々に御利用いただきました。  そのほか、積極的に子育て情報を発信し、フェイスブックにおいては、投稿配信数が年間延べ6万4,622回となっております。  さらに、市独自の保育料減額制度として、第2子以降の保育料を無料としており、現在、約80%の市内の乳幼児が入所しております。  これらの施策が全国平均より高い本市の合計特殊出生率につながっていると捉えております。
     こういった施策をもとに、地域や社会全体が保護者に寄り添い、子育てを応援する体制を整え、安心して妊娠・出産・子育てができるまちづくりを目指すことが子育てしやすいまち、住みたい、住み続けたいまちづくりにつながる取り組みであると考えております。 114 ◯ 教育総務課長(星野真嗣君)  義務教育に関連いたします施策といたしましては、少子化対策及び子育て支援の充実を図ることを目的といたしまして、平成24年度から市内小中学校に在籍する児童生徒が2人以上いる保護者に対しまして、2人目以降の給食費の2分の1に相当する額を助成いたしております。  これまでの実績でございますが、年平均で約450世帯に約1,200万円の助成を行っている状況でございます。  保護者の声といたしましては、平成26年10月から11月にかけてアンケート調査を実施しておりまして、子育て世代の経済的負担が軽減され家計が助かる、それから給食費の納付に効果があるといった意見を初め、子育て世代の転入を促す、また転出を抑制することに効果がある。あと、子ども2人以上を持つ家庭がふえ、少子化対策に効果があるといった意見も出されておるところでございます。 115 ◯ 15番(木原勇一君)  ちょっと教育総務課からありましたけど、子育てのほうとしては、現場の声というか、御両親の声としては何もありませんか。もうちょっとこうしてもらったらいいけどなということはありませんね。 116 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  乳幼児の健診のときにアンケートをいただいております。その中には、細かい育児に関する情報をいただいたり、それから寄り添っていろいろと心配事にも対応していただいてありがたいというお声はいただいております。しかし、公園の整備ですとか、それからベビーカーを押していくときの歩道の整備とか、また、緊急の場合の夜間の保育や、それから病院への受診というのがもう少し充実してはどうかというお声もいただいております。  以上です。 117 ◯ 15番(木原勇一君)  ありがとうございます。  人口減少の最大の要因というのは、生まれてくるのと亡くなる、死亡と出生の関係、あるいは転入・転出の関係が大きな要因になるのかなと思っておりますが、それはある面仕方ない面もあるんですけど、その転入・転出の最大の理由というか、要因というのは担当課としては分析をしておられますか。 118 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  転入・転出の要因の分析の関係でございますけども、平成22年と平成27年の国勢調査のデータを比較した5年間の移動者数の推移が出ておりまして、また、あわせまして、一昨年から市民課の住民係の窓口におきまして、転入・転出をされる方にアンケートをお願いいたしまして、それらをもとに分析をいたしているところでございます。  国勢調査のデータで申し上げますと、転出者数が転入者数を上回っております。いわゆる転出超過が5年間において354人となっております。地域で申し上げますと、転入超過は東京圏域が20人、それから関西圏域が30人でございまして、一方、転出超過のほうでは、佐賀県が300人、福岡県が86人、これらが主なものとなっております。佐賀県の転出超過が極めて大きいわけでございますけども、この地域を先ほど申し上げましたアンケートのサンプルと合わせまして分析をいたしますと、このうちの約6割が伊万里市、約3割が唐津市のほうへ転出となっておりまして、理由といたしましては、結婚を機に転出された方が約6割、仕事の関係が約3割という状況になっております。このことにつきましては、さまざまな要因が考えられますので、今後とも詳しく分析をいたしまして今後の定住施策につなげてまいりたいと、このように考えております。 119 ◯ 15番(木原勇一君)  次代を育む産業創造都市松浦の具現化に向けた将来像を最大の問題として、人口減少問題を市長を初め各課の連携した意識を常に持って今日まで取り組んでこられたと思いますが、いわゆる職員の立場でこの10年どういうふうに思われますか。今の人口の4,500人減ってきた、そこら辺を職員の立場としては、それぞれ政策には携わって取り組んでおいでになったと思うんですけど、それなりの意識を持って仕事にかかってこられたと思いますので、そこら辺の認識がどうだったのかなという思いがしますが、末永課長代表して。 120 ◯ 政策企画課長(末永和彦君)  定住といいますか、定住人口をふやし、確保していく立場の職員といたしましては、やはりこの間の人口減少というのは非常に重く受けとめているところでございます。  周りを見ましても、やはりどうしても事情があって転出をされたりとかいうことがあるわけでございますけども、職員の立場で申し上げますと、職員としては、やはりこの松浦市になるべく定住をして地域住民の皆さんとまちづくりに取り組んでいきたいなというふうに考えております。 121 ◯ 15番(木原勇一君)  今、地方を取り巻く環境は、人口の流出と少子・高齢化、財政難等で大変厳しさを増してきています。1993年の地方分権推進が決議され、自治体の効率化を図り、国と地方の関係を見直す市町村合併が推進されて飛躍的に自治体の数は減らすことができましたが、結果として、自治体の裁量は高まったとは言われておりますけれども、周辺地域、端々のコミュニティーについては崩壊してきているところが多いと言われています。現状のままでは人口減少に歯どめをかけていくのは極めて至難のわざであり、そういうことから、一昨年、地方創生総合戦略元年としてスタートすることになりました。本年はちょうど中間年に当たります。本年を含めてあと3年計画期間をどう取り組んでいく部分があるのか、最近はこの件に対する国の取り組みも若干情熱が薄れたような気もしますけれども、原発の再稼働問題でも感じられますように、国民の常識では、国策の壁をなかなか乗り越えることができないのが大変残念で腹立たしい思いもしております。  大半の地方自治体は、みずからだけの力ではどこも自立できるような要件は持ち合わせていないのが共通の実情であります。そういうことから、全国の自治体の半数以上が現状のまま行けば将来消滅する可能性が予測されるということで、平成26年にちゅうちょする時間的余裕はなく、待ったなしの戦略として地方創生総合戦略が閣議決定され、松浦市の今の取り組みになったと思っておりますが、今の松浦市の現状は、他市町からすればまだまだいいほうなのかもしれません。これから政策面でも事業面でも好転させていける余地もあるのではないかと期待するところもあるように思います。そのためには、何としても人口減少を少しでも食いとめていかなければなりません。  先月5月11日のテレビを見ておりますと、高知県土佐郡大川村の取材放送があっておりました。人口減少と高齢化によって自治体機能を維持できない状況となり、直接民主制に切りかえざるを得ないとの報道があっておりました。  ちょうどけさ、その同じ放送があって、その問題について大川村議会はきょう議論をされ、恐らく記者会見があるのではないかという報道があっておりました。  そういうことを思いますと、いずこもいずれそういう現実を迎える時期が来るのではないかという思いをしたところであります。  一昨年、4回行われました創生協議会傍聴の折、ある女性委員の方から、松浦市の医療環境と教育の現状では松浦市に住み続けたいとは思わないという意見が出ました。今もこの意見が強く印象に残っておるわけでありますが、合併から11年経過して、御厨町1町分の人口が減少したことになります。  国が言う創生戦略の精神と必要性は認めながらも、実現させていくハードルは簡単には超えられそうにはありません。これからますます人口減少が加速していくのではないかと危惧するところでもありますが、市長は行政マンとして、今の市長の立場を含め、ほとんど一生を通して松浦市に奉職なさった非常に数少ない人材であるというふうに思います。今期の任期をあと半年後に控えて、今の状況、そして若いときから来られたこの時代の変遷の中で今思われるお気持ちがありましたら、お聞きをして、今後の松浦市の市政にどう臨むべきか、お答えをいただければと思っております。 122 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  今、この松浦市の置かれている現状ということについては、私も厳しい状況にあるということを認識いたしているところでございますが、議会、あるいは市民の皆様方、そして、県、国のいろいろな御支援、また御助言をいただいて今日まで松浦市を守ってきたといいますか、維持してきたというふうに思っておりまして、先ほど、冒頭申しましたけれども、私といたしましては、やはりこの「住みたい・住み続けたいまち 松浦」を目指すということにつきましては、これまでのハードを主体とした施策からソフトの施策に軸足を移す時期に来ているんじゃないかというふうに思っております。  そのことは、先ほど御指摘がありましたとおり、まずは生活ということが基本であるわけでございます。そのための所得をどう上げていくかということがあるわけでございますが、あわせて、医療、福祉、教育ということが松浦にとって、いろいろな場でこういう松浦は力を注いでいるということが多くの方々に知ってもらう、そして、それを認めてもらうということにつなげていかなければならないというふうに思っているところでございます。  今、いろいろ課題があるわけでございますが、いずれにいたしましても、この松浦というのをこれからもしっかりと希望のある、そして、夢が持てる松浦にするということが私にとっては、極端に申しますと一生を松浦から育てていただいたと、そういう思いを持っておりますので、今申し上げましたように、松浦が将来に向かって希望、そして明るい松浦になるということにさらに私としては努力をしていかなければならない、そういう思いを強くしたところでございます。(降壇) 123 ◯ 15番(木原勇一君)  1番目はもう終わりたいと思います。  2番目の「地場産業、いわゆる農業の6次産業化的な振興支援策について」ということで、少し質問の内容が長くなりますけれども、私の気持ちを述べさせていただきたいというふうに思います。  市政の振興という限りのないテーマの追求につきまして、時々の首長としての至上命題として、それぞれの時代の要請を的確に捉え、政策の継承と、その政策の完成、新たな新規事業への取り組みを検討模索されながら、終着点のない時代が求める政治課題の要請に応えながら、松浦市政今日の姿としてあるわけでございますが、平成11年の合併特例法の公布により、国は市町村合併を強力に推し進め、平成の大合併の気運が一気に高まり、長崎県は特に離島が多いことから、時の県知事も強力に合併推進に取り組まれて、松浦市も平成12年ごろからこの問題に取り組むこととなったわけであります。  時代の大きなうねりを受け、紆余曲折いろいろの場面で明暗が分かれる結果もありましたけれども、市長におかれましては、見事に合併新市の初代市長に就任され、1市2町の歴史と伝統を引き継ぎ、3期満了まであと半年少々を残す時期を迎えております。  友広市政のスタートからこの12年弱、市民の融和と一体感の醸成を基本姿勢として、産業創造都市松浦、企業誘致、雇用の拡大、前項でも申し上げましたように、「住みたいまち、住み続けたいまちづくり」を政策のスローガンに掲げ、定住人口、交流人口の拡大策として、福岡都市圏に目を向けた政策に努力を重ねてこられたところでありますけれども、日本の地方社会を取り巻く諸情勢の変化の流れも早く、市長の代になりましてからだけでも、既に人口も、先ほど申し上げましたとおり、4,500人近い人口が減少しました。  しかしながら、松浦市は今までに先人の努力と友広市長の努力も加わり、技術力の高い優秀な企業が数多く進出していただいております。そのおかげである程度の雇用力は維持されているとは思います。これからも発展性を期待できる分野は数多くあるものと思っていますが、それよりも、むしろこれからは、労働人口の減少に伴う人材の確保のほうが問題になってくる一面ではないかと思われます。  そのような状況の中で、松浦市も地域の実情からして、全体的なコンパクトシティ化的な効率のよい市政運営は難しく、これからは、各町の効率的なまちづくりをする必要があろうかと思います。  市長も、これまで何かと御心労も多かったと思いますが、これからの時代をどのように読んで、松浦の目標をどのように持つべきなのか、御自身の市政に対する思いと変革する社会情勢や、国策とのはざまにあって、選択と集中、優先順位、発言と決断実行の過程で、時には新たな想定外の問題等も飛び込んだりもして、発言の約束と実行が伴わず、課題に負われて実行できていない政策の取り残しも多々あるように思うところでもございます。  これからは、前段でも申し上げましたとおり、高齢化と人口減少の中で、就労人口も今でも不足ぎみの状態であり、まして、企業誘致に取り組むにしても、用地の問題を初めとして、これからは大変難しい面があるのではないかと思われます。  今、市政振興の勢いを維持していくこともますます難しい環境が予想されてくる中で、今までの市政運営のあり方の基本は、国、県の支援政策メニューと連動させた政策との兼ね合いの中で、財源確保を行いながら政策の優先順位と全体のバランスを考え、取り組んでこられたことと思います。  そういう中、農業につきましては、畜産事業と施設園芸分野については特に市長が力を入れていただきましたので、関係農家の方々から大変今感謝をされていることだというふうに理解をしております。  片方で、農家全体の実情としましては、各農村集落の共同コミュニティー的な活動について、人材の高齢化、関係世帯の減少、あるいは農業からのリタイア世帯などの問題等も相まって、今後ますます農村集落の共同活動が難しさを増していくものと思われます。  そういう中で、投資効果の問題等もあり、やむを得ない面もわかりますけれども、市政の軸足はどちらかと言えば外向き重視の政策展開が主ではなかったか、それらに絡む奨励金制度とか費用対効果もわかりづらい行政体質の一面もありますけれども、最近においては、JR九州ファームの進出においても、松浦市も、負担割合に応じた義務的支出と思いますけれども、かなりの事業支援をされております。  その他、もろもろの政策支援全体のあり方から、総体的に考えてみても、これまで農業者は農業政策に関する組織的な要望活動については余り取り組まれてこなかったように思います。  この辺でいま一度足元の農村の人材による自発的な発想の情熱と活力を醸成させるための奇策を立てることができないものか、また、それに伴う人材の育成、組織づくりなどを模索して、例えば全国の農産物加工分野のスペシャリストの人材を一定期間招聘してでも、その意見と指導講習等を受けてみて、必要な要件には今ある資産の有効活用とか、一定の資金の投資も行いながら、生産から販売、加工までのもうかる農業の6次産業化組織体制づくりができないものかと思ったりもしております。  幸い、軌道に乗せて立ち上がることにつながることができれば、販路については、前段でも申し上げました福岡都市圏とのいろんなつながりとか、地元のシルバー人材センターとか、いろいろ活用する人材はあるのではないかというふうに思っておりますし、今福と御厨の両木場に農事組合法人も立ち上げられております中で、そういった可能性はないのか、また、農家の奥様方もある程度の年齢になって、今さら勤めに行ける年でもなしというような埋もれた人材の元気を奮起させることによって、昔ながらの農家の生産技術と潜在的伝統の伝承技法による加工技術の能力と興味を勉強発揮していただいて、昔の御厨のたくあん漬けのような松浦の特産品開発につなげ、不足する生産と加工販売面の技術等については、行政と関係機関も支援を行いながらでも取り組んでみようかと思える土壌づくりを提案して、地方創生総合戦略メニューの一つとして取り組む手法もありはしないかとも思ったりするところでございます。  今後ますます農家の世代交代が進み、農地や農業環境に対する愛着心も薄れていく中ではありますけれども、国は、主役は市町村、地域資源のフル活用、知恵を出して取り組む自治体には支援するということでありますから、市長の土産政策として地場産業としての立ち上げにつながるような下地づくりをしてみるお考えはありませんか、失敗してもいいじゃありませんか。やってみる価値はないのかなというふうに思いますので、そういう点を市長のお考えをお尋ねしたいと思います。 124 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  今、松浦の資源、あるいは人材というものをこれからの松浦に生かしていくという一つの御提案として、御提言として、農業の6次産業化ということを御提案いただいたわけでございますが、私の認識といたしましては、これまでの農業生産については、まず生産をしたものをどう売っていくかという方式ではなかったかというふうに思っておりますが、これからの生産というのは、まず消費がどうなのかということで、消費に対応できる生産という手法を持っていく必要があるんじゃないか、そういう認識を持っておりまして、そのことについては、今、木原議員が申されますように、6次産業化というのを消費につなげていく一つの手法であろうというふうに思っているところでございます。  松浦のこれまでの農業生産物というものを考えてみますと、私は松浦で生産される農産物、あるいは畜産物、水産物を含めて、この生産物は非常に高い品質を誇るものが豊富であったというふうに思っていまして、生産すれば販売ができる時代が相当長く続いた。そして、それを生かす手法として加工もあったわけでございますが、それは今御指摘のように、御厨漬けというのが代表されるものじゃないかというふうに思っておりますが、今後は、やはりこの高品質のものに頼るんじゃなくて、その高品質のものをどう付加価値をつけて消費につなげていくかということにしなければならないというふうに思っているところでございまして、そのためには、やはり6次産業化ということについて、これまでこの地域でいろいろな技術を持っておられる方々がお元気なうちに伝承していただく、伝承されるというシステムも必要じゃないかというふうに思っているところでございます。  そのことがひいては本市の基幹産業である農業、あるいは水産業の活性化につながっていくということでございますので、そういう思いでこれから6次産業化ということについての新たな取り組みということについては、私も先ほど申し上げましたように、消費というところに視点を置いた取り組みということについては担当課としっかりと協議をしてまいりたいと思っておりますし、その実現のためには、やはり生産者、あるいはJAさん等々も関係ございますので、あわせて協議をしてもらいたいというふうに思っているところでございます。  また加えて、6次産業化ということについては、県におかれましても、いろいろ支援の制度を設けられておりますので、そういうことについてもやっていかなければならないというふうに思っているところでございます。  また、繰り返しになりますが、やはり6次産業化ということについて、生産者がしっかりとした意識を高めてもらうといいますか、認識してもらうということもまた重要であろうというふうに思いますので、そういう加工ということに取り組んでいただくということについての取り組みといいますか、そういう関係者との協議の場というのも大事ではないかというふうに思っているところでございまして、今、木原議員の御質問の6次産業化、特に付加価値を高める、加工ということについては今後市の農業政策、あるいは水産政策の一つとして取り組んでまいりたいと、このように思います。(降壇) 125 ◯ 15番(木原勇一君)  3番目に入りますけれども、あんまり時間もなくなりましたので、この問題につきましては、一昨年の9月議会に安江議員さんと森田議員さんも取り上げられましたし、ことしの3月議会にも森田議員さんのほうからあったわけでございますが、それをちょっと聞いておりましたので取り上げたわけでございますが、今、社会のライフスタイルが昔から大きく変わりまして、核家族化も進み、世帯のありよう、家族のあり方もそれぞれ高齢者にとりましては大変厳しい社会環境となってきたところでございます。  そういう中、24年度からお出かけ支援の思いやり制度を実施されましたことは、高齢者の皆様にとりましては大変ありがたいというふうに思っております。  余り時間がありませんので、若干割愛しますけれども、前回の同僚議員の質問の答弁を聞いておりますと、該当者に対する交付率と使用率というんですかね、27年は12%のおでかけ、タクシー代じゃないほうですね、温泉券のほうは12%とか、ことしの分は、資料をいただきましたので計算してみますと17%ぐらいしか使用されていないんですよ。頭数ではないと、17%は、100人のうち17人しか使うとらっさんかと、そうじゃないんでしょうけど、もらった金額の中で、金額的にいうと12%とか17%なんですよ。それで、私から言わせてもらいますと、市長もせっかくこうして政策を打って、実施率、実施というか、政策効果が12%ぐらいの効果しか出ないものを満足してもろうたっちゃ困るんですよ。そのくらいしか使われんで予算が少なくて済んでよかったねというふうな感じじゃ困るんですね。  ところが、ことしも2,300万円しかこの両方の、タクシー券と、施設利用券て変えておられますけど、改正した割にあんまり中身は変わってないなと思うんですよ。もうちょっと、せっかくなら利用できる、なぜそれだけ利用できないか、いわゆる中身をあけてみますと、施設利用券の場合は、2つの温泉施設だけが突出した利用がされておると。だから、そのほかにはあんまり波及していないということがありますから、どうにか改正せにゃいかん、そして、もう少しやっぱり利用できる幅を広げてやることが、少なくとも五、六十%ぐらいの利用がないと、政策を組み立てたという価値は全然ないと思います。タクシー券のほうは、七、八割、7割ぐらいありますからね、これはこれで十分だと思いますけど、もう一度、昨年ですか、見直しをされたばっかりですけど、これで、ことしもそうでしょう、タクシー代が1,700万円、施設利用が去年500万円ぐらいですよ。それでいいということではどうしようもありませんね。市長その辺どうですか。 126 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  わくわく・おでかけ支援券につきましては、6年目を設けておるわけでございますが、今御指摘のとおり、外出支援券と施設利用券があるわけでございますが、残念ながら、施設利用券につきましては、実績が2割程度にとどまっているということからいたしまして、やはり政策を打ち出しました以上は、効果的な政策でなければならないということから、この施設利用券のあり方につきましては、抜本的な見直しをやってみたいと、やるということでお答えにかえさせていただきたいと思います。(降壇) 127 ◯ 15番(木原勇一君)  ぜひですね、やっぱり政策効果を少なくとも7割ぐらいまでは効果を出せるような中身にしていただきたいというふうに思います。  時間もあんまりございませんので、4番目の分は、能書きは省きます。  今、相当これからのこととして国で議論をされております「働き方改革と無期転換ルール」というものについて。  このルールは、当然、今予想されますとおり、働き方改革については法案として通るということは間違いないと思います。これが通って、両方の問題が通って、自治体にどのような影響が出るのか、その点だけ簡単でよございますので、おつなぎをいただきたいと。 128 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  御指摘の働き方改革に伴う部分でございますけども、一つの中身として、同一労働同一賃金というのが方向性として示されております。  これは、議員御指摘のように、基本的には民間企業において労働協約法、こういったところで是正をしていくというふうに聞いておりますけども、同じような方向性はやはり地方公務員においても同じような方向を目指すべきだということで、既に地方公務員法と地方自治法が一部が改正されております。平成29年、今年の5月17日に公布されておりまして、そこの中で新たに会計年度任用職員というものが規定されております。この会計年度任用職員が、いうところの今本市でも雇用しております非常勤嘱託職員とか、そういった方々がこちらのほうに移行していく可能性があるわけですけども、会計年度任用職員の勤務条件とか、そういったものが、まだ細かいのが決まっておりません。そういうのが明らかにならないと本市にどのような影響が出てくるのか、ちょっと定かに見きわめることができないということでもありますので、そこら辺の情報を待っているというようなことでございます。ちなみに、これは3年後の平成32年の4月1日からの施行という形になっておりますので、若干時間がございますので、その間にそこら辺の内容を見守っていきたいと、見定めていきたいというふうに考えております。  以上です。(降壇) 129 ◯ 15番(木原勇一君)  以上で終わります。ありがとうございました。    (木原議員 一般質問席 降壇) 130 ◯ 議長(高橋勝幸君)  以上をもって木原議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後2時16分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後2時25分 再開 131 ◯ 議長(高橋勝幸君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、2番・川下議員の登壇を願います。  (川下議員 一般質問席 登壇)(拍手) 132 ◯ 2番(川下高広君)  皆さんこんにちは。  公明党の川下高広です。通告に従いまして、質問を行います。  まず、1番目に「福島町火葬場の今後について」です。  この質問につきましては、平成24年第4回12月定例会の一般質問におきまして、当時の山口議員が丁寧に質問をされております。それから4年半がたちまして、今なお地元の福島町の住民の方からは火葬場の存続を希望される声をお聞きします。今回の質問で、福島の住民にとって吉報となることを願って質問させていただきます。  まず、市の現在の方針とその理由についてお尋ねをいたします。 133 ◯ 市民生活課長(辻 嘉文君)  現在の方針につきましては、平成24年3月に策定されました第2次松浦市行政改革実施計画によりまして、「施設の維持補修に係る主な方向性は、簡易的な補修のみで施設を維持させることとし、今後大規模な補修を必要とするような状況になった場合は、地域住民に事前周知を図りながら施設の廃止を検討する。」としております。  なお、大規模補修が必要となるまでの施設維持に関しましては、公共施設等総合管理計画により、火葬者数の動向等を確認しながら、予防保全による長寿命化を図るとしております。 134 ◯ 2番(川下高広君)  ありがとうございます。  では、現在の火葬場の利用率についてどのようになっておりますでしょうか。 135 ◯ 市民生活課長(辻 嘉文君)
     平成28年度の利用率につきましては、福島町内での死亡件数41件のうち、福島斎苑を利用された件数は40件で、利用率はほぼ100%となっております。 136 ◯ 2番(川下高広君)  福島町では、私が地元福島町をお訪ねいたしますと、個人さんたちから火葬場の存続を要望する声がよく聞こえます。それで、試みにこちらから存続について福島町の方々に聞くと、10人が10人、「それはもう存続してほしかに決まっとっさ」という声を聞きます。平成24年第2次行政改革のほうで示されてからもう何年ですかね、4年半ぐらいなりますか。その間に、この火葬場の存続についての要望、あるいは意見があったのではないかと思いますが、その件についてはいかがでしょうか。 137 ◯ 市民生活課長(辻 嘉文君)  平成24年度以降、福島斎苑についての御意見や御要望は、これまでのところありません。 138 ◯ 2番(川下高広君)  恐らくもう決まってしまったという印象が強くて諦めてしまったのか、本当に私は福島に行くたびにこのような存続を要望する声をお聞きしますし、言ってしまえば、「もうこの話せんなら来んでよかぞ」と言われるぐらい厳しい意見、裏返せば強い要望を受けることができます。  平成24年第4回定例会の山口議員に対する当時の担当課長でありました木山課長の答弁を要約いたしますと、平成3年9月30日に約1億5,000万円の事業費を投じて建設と。そして軽微な修繕を行って継続させていくけれども、大規模な修繕等が出てきたときは廃止の方向でという、平成23年1月、臨時議会での市長答弁を紹介されております。通常は50万円ほどの維持補修を経常経費として上げて補修をしておりましたが、22年度には約470万円ほどかかったというふうな説明があっております。  このような質問のやりとりの中で、続きまして、そのような方針を受けて、市は福島町の地区長会へ説明をされているようです。その中で、約2時間の会議を予定されていたけども、さらに30分を超える議論がなされて、その中で火葬場の廃止については存続をお願いしたいという意見が多数あったこと、続けてほしいという質問があったことを答弁されております。  先ほど担当課長のお話で行政改革の一環ということでありますが、御存じのとおり、福島町はまだその地域、地域で葬儀をとり行われているところが数多く残っております。また、同時に高齢化が進んでいる地域でもあります。大型補修をするより、伊万里などを利用して、その分差額を補てんするほうが費用の面から考えれば合理的かもしれませんけども、福島の方たちが葬儀から火葬まで、最後までお世話になった故人とのお別れをできる環境を維持していくというのも大切な住民サービスであり、行政改革という名のもとに相対する内容としてはそぐわないのではないかと考えます。過去の答弁を見ておりますと、金額はどれぐらいで大きな修繕なのかというのもちょっと判断できないという答弁でありますし、突発的な機械の不備で火葬が途中でできなくなるような事態にならないように、十分メンテナンス等を行って対応していって、少しでも長く存続できるような対応をしていきたいというふうに思っているという答弁があっています。ですから、あえて現段階で廃止という言葉を使って方向性を固めていく必要はないのではないかというふうに考えております。したがって、市長にはこの廃止という言葉をとっていただきますよう、方針の見直しを求めます。 139 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  先ほど市民生活課長がお答えいたしましたのが市の方針でございますが、公共施設等の総合管理計画に基づいて計画的な整備を行うということでございまして、予防保全による長寿命化を図りながら運営を続けてまいりますので、短期間で廃止という方向には向かわないんじゃないかというのが私の認識でございますが、いずれにいたしましても、廃止をするということはうたっていないわけでございまして、廃止を検討するというところでございますので、そこら辺はこの行革との絡みもございますし、また、市民の皆さん方、特に住みなれた地域で最期を送られるということも大切なことだと思いますので、まずは長寿命化を図りながら運営を続けていくという方向にあるということで御理解いただきたいと思います。(降壇) 140 ◯ 2番(川下高広君)  廃止という言葉をうたっていないということで、長寿命化をなるべく続けていくということでした。私のちょっと認識違いもあったかと思いますが、この後ちょっと気になるのが、例えば、廃止を検討したいという時期になったときに、地元の方と、例えば区長会とちゃんと事前の意思の確認をするとか、そういった説明じゃなくて、このようにしたいと思うがという感じの相談レベルの、そういった話がしていただけるのかどうかというところをいま一つ確認させていただければと思います。 141 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  福島の火葬場も市民の財産でございます。したがいまして、それをどうするかというのは、当然地域住民の皆さん方の御理解、また御協力がなければできないわけでございますので、そういう考え方で今後対応したいと思いますが、私といたしましては、その時期がいつ来るのか、その時期の来たときの地域の皆さん方のお考え、あるいは社会情勢がどうなのかということもまた判断しなきゃならないというふうに思っておりますので、この場で明確なこうします、そうしますということじゃなくて、冒頭申しましたように、やはり市民の財産であると、それは市民の皆さん方の御判断に委ねることが一番大切なことじゃないかという認識を持っているということで御理解いただければと思います。(降壇) 142 ◯ 2番(川下高広君)  市長のおっしゃることも理解できます。どうぞよろしくお願いいたします。  なぜ説明会という言葉を相談という形に変えたかといいますと、皆さん、3月15日、16日、玄海原子力発電所に係る説明会、これで地元の方は反対の意思を示されておりますけども、結局、説明会というのは、しますよ、再稼働に向けて動きますよというのを説明する、そしてどんなに質問をしても、結局、何か見えない壁にはね返されるような無力感を感じたと思います。ですから、説明会ではなくて、そういう決めてしまう前にぜひ地元の意見を参考にしていただきたい。そういった意味で申し上げましたので、よろしくお願いいたします。  では、1番の項目は以上で終わります。  では、2番目、「玄海原発に対応した防災のあり方について」。  3月15日、16日に長崎県主催による玄海原子力発電所に係る説明会が開催されまして、私も3月15日、鷹島会場のほうに参加をさせていただきました。地元の住民の厳しい御意見を目の当たりにいたしました。4月4日、玄海原発3号機、4号機の再稼働に対し、市長が反対の表明をされました。4月12日、当市議会においても再稼働に対して全会一致で反対の意思を示しております。  今回の一連のこの意思表示は、玄海原発3号機、4号機の再稼働に対して、市長は市の責任者として、議会は市民の代表の団体として、市民の命を守るという観点から総合的に判断して、それぞれ反対の意思を示したものでありますけども、市民の命を守るということにおいては、原発そのものが存在する以上、再稼働するしないにかかわらず、最上級の防災対策をとらないといけないと考えております。市としては、市民が安心して生活できるために何が必要で、現状何が課題で、そして、それをクリアするためには何が必要かを整理し、我々議会も市民の皆さんとともに共有していく必要があると考えます。  今回、共有するための資料といたしまして、平成23年11月16日付で、当時、民主党政権でありましたけども、政府に対して参議院議員の秋野公造議員が提出された質問趣意書を活用しながら整理してまいりたいと思っております。  この質問趣意書のタイトルはこうです。「玄海原発から半径10キロメートル以内の長崎県松浦市鷹島、黒島等の防災体制の強化に関する質問主意書」というものです。松浦のこと、鷹島、黒島のことがど真ん中に書いてある質問趣意書です。  質問趣意書というのは、確認のために言いますが、こうやって口頭の一般質問もありますが、文書による質問というふうに考えてもらえればいいかと思います。  では、全文を申し上げます。  「現在の原子力発電所の安全協定は、多くの場合、立地都道府県と立地市町村のみが締結することになっている。」、これは平成23年当時のものですね。「また、電源立地地域対策交付金は、住民の福祉の向上等を目的として、多くの場合、立地都道府県及び立地市町村に対して配分されてきた。  東京電力福島第一原子力発電所事故による避難地域及び屋内退避地域が原発からの距離で定められたように、先般、原子力安全委員会で防災対策を重点的に充実すべき区域の在り方を検討した結果、緊急時防護措置を準備する区域として、避難及び屋内退避を必要とする範囲を10キロメートルから概ね30キロメートルとする案が示されたところであるが、これまで同様に原発からの距離に応じた対応が求められているものであり、県域や市町村ごとの対応が求められているものではない。  長崎県松浦市鷹島及び黒島は、佐賀県に立地する玄海原発から8キロメートルしか離れていない位置にあり、時期によっては風向きが玄海原発から鷹島及び黒島に向くこともある点にかんがみ、11月には避難訓練が行われることになっていると聞いている。  これまで防災対策が求められてきた地域については、原子力発電施設等緊急時安全対策交付金で原子力防災資機材の整備を支援してきているものの、特に県域を越えた地域においては、地域住民への防災対策の周知徹底が不十分であり、その状態を放置し続けることは行政の怠慢である。緊急時計画区域の見直しで、避難及び屋内退避を必要とする範囲を10キロメートルから30キロメートルに拡大する前に、その前提を見直す必要があることを指摘した上で、以下質問する。」と続きます。  では、最初の質問です。  「原子力発電所の安全協定は、立地自治体等が原子力発電所の運転や新増設等に関与する観点から、立地自治体等の権限を定めた協定であり、法令上の位置付けがない任意のものである。県域を越えた地域の声が届くように、原子力発電所の立地自治体に隣接する自治体とも安全協定を締結させる必要があると考えるが、政府の見解を示されたい。」  これに対して、当時の野田首相の名前で答弁が行われております。  「いわゆる安全協定は、積極的な情報提供、事前協議等を求める関係地方自治体の要請に応じて、電気事業者等と当該地方自治体が任意に締結するものである。なお、一般的に、電気事業者等が異常時の通報等を求める周辺住民の声にも耳を傾けて個別に対応していくことは重要であると認識しており、安全協定の締結先の地方自治体以外の周辺地方自治体に対して電気事業者等が異常時の通報等を行うよう取決めを行っている例もあると承知している。」と、このように答弁がありますが、現在の安全協定はどのようになっていますでしょうか。 143 ◯ 防災課長(福岡一男君)  御質問の安全協定につきましては、議員も御存じのとおり、長崎県と松浦市を含みます関係4市、平戸市、壱岐市、佐世保市ですね──との間で原子力防災に係る長崎県民の安全確保に関する協定書という形で、平成24年6月9日に締結をしているという状況でございます。 144 ◯ 2番(川下高広君)  質問の2番目です。  「長崎県松浦市のような原子力発電所の立地自治体から県域を越えて隣接する自治体においても、放射線測定器等の防災機材の整備等及び被ばく医療設備の整備・維持・管理や、緊急時における専用回線網の整備、防災計画の策定と訓練の実施、緊急事態応急対策拠点施設の整備などが必要である。これに対して、原子力発電施設等緊急時安全対策交付金を用いて、松浦市のように県域を越えて隣接する自治体の防災体制を強化すべきと考えるが、政府の見解を示されたい。」という質問に対しまして、答弁はこのようになっております。  「政府としては、御指摘の「緊急時防護措置を準備する区域」等についての検討を踏まえつつ、平成24年度の原子力施設等の防災対策等に係る交付金の交付対象となる地方自治体について検討を進めてまいりたい。また、地方自治体において、御指摘の鷹島や黒島の事例を含め、原子力災害時における住民避難の在り方について検討を行うに際しては、政府としても必要に応じて支援を行うなど、我が国における原子力防災対策の強化に向けた取り組みを進めてまいりたい。」という答弁があります。  ここの答弁の中に、「政府としても必要に応じて支援を行う」とありますが、どのような支援がありましたでしょうか。 145 ◯ 防災課長(福岡一男君)  まず、御質問の国の支援ということで、1つ目に、原子力発電施設等緊急時安全対策交付金というものがございまして、これにつきましては、平成23年3月11日の福島事故以前から、隣接する県に対しましても国より交付をされております。県がその交付金を利用しまして、当時のEPZ(防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲、おおむね10キロ圏内)に対しまして、原子力災害時に備えた資機材を購入しまして、松浦市内のEPZ圏内、鷹島町ということになります。──へ配備をされております。  なお、現在はこのUPZ(緊急時防災措置を準備する区域30キロ圏内)ということで、ここを対象とした配備になっております。  それから、国の答弁のほうに、「御指摘の鷹島や黒島の事例を含め」、支援ということも書いてありますが、このことにつきましては、例えば離島・黒島等は悪天候によりまして、避難ができない場合というときの対策ということで、平成24年度に原子力発電施設の周辺地域住民に対する原子力防災対策の充実強化を図ることを目的としまして、これは新たに原子力災害対策施設等整備費補助金というものが新設されておりまして、この補助金を活用して、この御質問にありますような黒島につきましても、悪天候などにより海路避難ができない場合に備えた離島への放射線防護機能を有した避難施設の整備ができることになりましたので、黒島につきましては、平成27年度にこの防護機能を有した施設を整備したというふうな状況にございます。 146 ◯ 2番(川下高広君)  国からの補助金ということですが、黒島、そして青島、飛島というふうにこうやって一時避難所ができているわけですけども、この補助金の補助率というか、充当率というんですかね、何%でしょうか。 147 ◯ 防災課長(福岡一男君)  放射線防護機能を有した施設を整備しております補助金は、国の100%補助で実施しているものでございます。 148 ◯ 2番(川下高広君)  国のこのような支援をしながら防災対策が進んでいるわけですけども、先ほど言いましたとおり、先般の県の説明会では、市民の方の不安の声、物すごく大きかったです。これが素直な偽らざる気持ちだと思っております。  では、市としてどのような課題が残っておりまして、何が障害となっているのか、どのような分析をされていますでしょうか。 149 ◯ 防災課長(福岡一男君)  ただいまの御質問ですが、先般のこの住民説明会での説明や現時点における安全対策、防災対策につきましては、市といたしましてもまだ十分でないと受けとめているところでございます。  このようなことを踏まえまして、まず、安全対策につきましては、九州電力に対してさらなる安全対策の充実、強化を求めておりますので、今後の避難対策についての課題ということで市が考えておりますところを大きく整理したもので御報告いたしますと、1つ目に、陸路避難時の避難経路となる道路の整備、それから、海路避難時の大型船舶が着岸できる港の整備を考えております。2つ目に、鷹島・福島の住民の皆様が一時的に屋内退避できる防護施設の整備、3つ目に、市内の医療機関や社会福祉施設の入院、入所者の方などを考慮しました防護対策、4つ目に、避難生活が長期化した場合を想定した避難所の対策などが必要だというふうなことを課題として考えているところでございます。 150 ◯ 2番(川下高広君)  ありがとうございました。幾つかこちらから上げようかなと思っておりましたが、答えていただきました。  鷹島だけじゃなくて、福島も同様なんですが、陸路で逃げようとすると橋のみでございます。この被災時の状況を考えれば、船舶等での脱出、あるいは陸路においての脱出ができない場合もありますし、脱出するにおいても、この陸路においては渋滞等により屋外被曝をしてしまうおそれもあるわけです。ですから、まず島内において大型の一時避難所が大切ではないかなというふうに考えております。  安全というのはやっぱりお金では買えない。市民の生活と命の安全を獲得するためにはどのように動かれるのか、市長の決断をお聞きして、この項を終わりたいと思います。 151 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  まずは、やはり市民の生命と財産を守るということを基本として取り組んでいかなければならないというふうに思っておりまして、そのことにつきましては、今持っております地域防災計画原子力災害対策編において、今申しましたように、住民の安全・安心、そして財産を守るということについての対応を速やかに策定していくといいますか、取り組んでいく必要があろうというふうに思っているところでございます。やはり原子力災害の場合は、万一事故があった場合は避難、これしかないわけでございますので、まずやはり先ほど担当課長が申しましたように、喫緊の避難対策ということをしっかりと対応していかなければならないというふうに思っているところでございます。  この避難対策ということについて、やはり私といたしましては、国が積極的な関与をしていただくことが必要不可欠であるということでございまして、このことについては、これまでも松浦市が3市に呼びかけて対応しておりますいろいろな課題について、今後県のほうと、より具体的な対策が国の指導で行っていただけるように進めていかなければならないというふうに思っているところでございます。  いずれにいたしましても、この避難ということについては先ほど申し上げたとおりでございますが、あわせて、やはり放射線防護施設、あるいは避難困難者に対する対策、そういうことについてもあわせてやっていく必要があろうというふうに思っているところでございます。  繰り返しになりますけれども、市民の生命と財産を守るという強い決意のもとに、この実現に向けて、市議会、あるいは4市、そして県と一体的な取り組みをいたしまして、国の積極的な関与ということにお願いを申し上げて、今後の原子力災害対策に取り組んでまいりたいと、このような決意をしているところでございます。(降壇) 152 ◯ 2番(川下高広君)  ありがとうございました。  市長におかれましては、市民の生活の安心、命の安全を守るため、リーダーシップをとって頑張っていただきたいと思います。  次の項に行きます。  3番目、「伊万里松浦病院移設について」。  正しくは独立行政法人地域医療機能推進機構、いわゆるJCHO病院の松浦市進出についてというのが正しい表現かもしれないのですが、皆さんにわかりやすいように、このような表題といたしました。  JCHO病院の移設に関しましては多くの方が見守っておられます。それぞれの方がそれぞれの立場で種々御意見を言われておりますけども、市民の代表である私の立場としては、あくまでも市民の立場に立ってお話をさせていただきたいと思っております。  まず、お尋ねをいたしますけれども、このJCHO病院の移転に関する現在の方針はどのようなものですか。また、市はどのような病院を求めているのでしょうか、お尋ねします。 153 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  お答えします。  JCHO病院の方針につきましては、4月19日のJCHOからの松医会への説明の折に基本構想(案)が示されております。  新病院のコンセプトといたしまして、松浦市内で唯一の公的医療機関、また救急告示病院として、佐世保市や長崎県外の医療機関に搬送されている救急患者の受け入れを行うとともに、地域包括ケア病棟、訪問看護ステーションの運営及び人工透析医療の提供を行い、地域医療機関等と連携して地域包括ケアの推進に取り組むことにより、松浦市における地域医療の維持・向上に貢献するとされております。このことにつきましては、松浦市医療再編実施計画に掲げる内容におおむね合致しているものと考えております。  市が求めます病院としては、4つの条件をJCHOのほうに提示しております。1つ目は、松浦市の核となる公的医療機関としての役割を担っていただくこと、2つ目は、救急告示病院としての運営、3つ目は、人工透析の実施、4つ目に、市内医療機関との連携をお願いしているところでございます。 154 ◯ 2番(川下高広君)  私が聞く限りでは、市民の方はこの病院が来ることに期待をしておられます。  しかし、市が求める病院という姿が人によってちょっと違うんですね。大体3つぐらいパターンがありまして、総合病院的なものと、総合病院というのがどういったものかというのが、その人にもっと詳しく聞かないとわからないんですけども、近いところ、例えば総合病院が佐世保にありますから、そこを想像されているのかな、あるいはあらゆるものに対応できることを指して言われているのかなと思ったりもします。また、夜間、緊急時に対応してくれる病院と。それから、今度は夜間に子どもを診てくれる病院、大体この3つのパターンでした。  今さっき担当課長のほうからお話を聞きました。今現在、浦ノ崎にある伊万里松浦病院クラスがそのまま移転するというふうに考えてきますと、この総合病院的なものをイメージしていらっしゃる方にとっては期待外れというか、ちょっと違うなという感じになるんじゃないかと思っております。市民の方の期待する部分との乖離が人によっては考えられますので、前もって理解をしていただけるよう、市には積極的な広報をする努力が必要と考えますが、どのように考えておられますでしょうか。 155 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  JCHO病院の概要につきましては、病院基本構想(案)が示されたところであります。おおむね市が求めている内容に沿ったものと考えております。基本的には、現在の伊万里松浦病院と松浦市立中央診療所との機能に加え、医師及び医療機器を充実し、さらに、救急医療と地域包括ケアを備えた病院となるものと考えております。  救急医療につきましては、救急告示病院として24時間の受け入れ態勢を確保されることになっており、中症、軽症の患者を受け入れていただくことにしております。特に軽症で市外に搬送されている救急患者の件数が27年度で150件ほどあります。そのうち約5割が市外の医療機関に搬送されている状況であり、その割合を減らしたいということでございます。  また、高齢化が進む中で、地域包括ケアシステムの構築が求められている中で、在宅医療の充実に取り組むこととされており、先ほど佐世保総合医療センターのような総合病院のイメージを議員のほう申されましたけども、市といたしましては、そこまでの高度医療についての病院までは求めていないというような状況でございます。 156 ◯ 2番(川下高広君)  課長の言われたとおりですが、この場で今この話を聞いた方は、ああ、なるほど、そういうことかとわかったと思うんですが、それ以外の方法で、市が求める病院というのはこういったものですよというのを例えば市報で示すとか、そういったのは考えていらっしゃるんですか。 157 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  議員おっしゃるとおり、市民の方にJCHO病院がどのような病院になるのかというようなところをお示しする必要はあるとは考えておるところでございますけども、その病院の具体的な内容についてはっきりするのがJCHOのほうからの病院の申請があった時点になるかと思っております。そういう時点でもわかり次第、情報として提供をしていきたいと考えております。 158 ◯ 2番(川下高広君)  わかりました。  では、この病院が来られるという前提の話をすれば、気になるのが診療科目、それから、医師の確保の問題です。まず、この診療科目については、当然、この近隣の医療機関との兼ね合いも丁寧な対応が求められると思いますが、どのような努力をされて、また、どのような考えをお持ちでしょうか。 159 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  議員申されますとおり、このJCHO病院につきましては、近隣の医療機関との調整が大変重要になるかと考えております。そのため、地域の医療機関との連携、役割分担について、近々に協議を行う場を設けていただくこととしております。 160 ◯ 2番(川下高広君)  例えば、眼科なんかはどのようになりますでしょうか。どうぞ。 161 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  今の構想の中でJCHO病院が診療科目として掲げている項目は、基本的に現在の伊万里松浦病院及び中央診療所が標榜している診療科目を継続することとして、12診療科目が掲げられております。  今、議員がお尋ねになりました眼科につきましては、地元への配慮といいますか、今回、JCHO病院の中に眼科の標榜はなされておりません。
    162 ◯ 2番(川下高広君)  じゃもう一つ、医師の確保です。夜間、しっかり対応していただくには、安心して来ていただくためには、内科、外科、両方ともしっかりつないでいくことが大事かなと思います。そのあたり確保は大丈夫でしょうか。 163 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  医師等の医療スタッフの確保につきましては、大変重要なことだと考えておりますし、さきの4月16日の松医会への説明会の折に、JCHO病院としては全国57病院、それと、国が所管します国立病院機構、それから、大学病院との人事配置によりまして確保はできるとおっしゃっております。 164 ◯ 2番(川下高広君)  最後に、市長にお伺いします。  今後の具体的なスケジュール、地元医師会との細やかな連携の取り組みなど、市長の決意を伺います。 165 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  今後のスケジュールということでございますが、このことにつきましては概況を申し上げたところでございますが、まずは病床過剰地域における特例適用申請をJCHOが県に対して行う必要がございます。申請に当たりましては、県より地元医師会の理解やJCHO病院と地元医療機関との役割分担など協議調整を図ることが望ましいという、そういう指導も受けているところでございます。そういうことを受けまして、4月19日のJCHOから医師会に対するJCHO病院構想の説明を踏まえまして、私といたしましては、5月12日から18日にかけまして、各医療機関に出向き、先生方へ重ねて本市の医療の現状と見通し、JCHO病院開設への御理解、そして市民の声、期待というものをお話しして、先生方へこのJCHO病院開設について御理解をお願いするとともに、また、先生方の御意見というものをお伺いしたところでございます。  この先生方とのお話の中で、率直に申し上げて賛否両論ございました。しかし、JCHO病院と地元医療機関との役割分担、連携ということについて、しっかりと協議をしていきますことによって地元医師会の御理解をぜひ私としてはいただきたいと、このように思っているところでございまして、このことをJCHOに対しまして伝えましたところ、JCHOとしては、このことについてはしっかりと地元の医療機関と協議の場を設けていくと、そういうことのお約束をいただいているところでございまして、できるだけ早い時期に地元の医療機関とJCHOとの協議の場というものを設けていきたいというふうに思っているところでございます。  このような地元協議を踏まえまして、JCHOからの特例適用申請がまずなされます。そうしますと、県北地域保健対策協議会、そして佐世保県北地域医療構想会議で協議調整をしていただきまして、その後、県の医療審議会への諮問、そして答申ということがなされるわけでございまして、この特例適用についての県と国の協議がなされまして、その後、国から県へこの特例適用の同意ということになるように今後進めていただきたいというふうに思っておりまして、国から県へ特例措置の適用の同意がなされますと、県からJCHOに対して特例適用の許可という、そういう一連の流れになるところでございます。  私といたしましては、このJCHO病院について多くの市民の皆様が非常に大きな期待を寄せられておりますし、待望されている事項でもございますし、また、松浦市といたしましては、「住みたい・住み続けたいまち 松浦」の実現のためには、この地域医療体制の確保、充実は不可欠であると、このように思っているところでございますので、またあわせて、国が所管する公的医療機関の開設というようなことは、今回、幸い今そういう機会に恵まれておるわけでございますが、今後はあり得ないんではないかと、そういう思いを持っておりますので、この実現に向けて全力で取り組んでまいりたいと思っているところでございますので、市議会初め、市民の皆様方の強い御支援、御協力をお願いしたいと、このように思っているところでございます。  重ねて申し上げますが、私といたしましては、このJCHO病院の松浦開設ということについて、引き続き全力で取り組んでまいりたい、このように思っているところでございます。(降壇) 166 ◯ 2番(川下高広君)  では、どうぞよろしくお願いいたします。  では、次に4番目の「光回線等の高速通信網整備事業について」です。  これまで情報インフラ整備と題して質問してきた項目ではありますが、余りよう意味がわからんというふうな御指摘を受けましたので、少しイメージがしやすく表題をつくってみました。  前回の3月議会におきまして、今年度実施計画を策定しますというふうに明言をいただきました。ようやく松浦市が他の自治体と競争できる環境への大きな決意がなされたなと思っておりますし、必ず実施していただきたいというふうに強く思っております。  そこで、まずこの整備の仕方についてお尋ねをいたしますが、この実施計画策定の3カ月たった現在の進捗状況についてお尋ねをいたします。 167 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  実施計画策定の進捗状況につきましては、市長も市政概況報告で申し上げましたが、現在、市内全域における高速情報通信網整備の実施計画の策定に向けまして、整備方法やその財源、運営方法など、それぞれの長所、短所、課題などについて情報収集を行っていると、そういう状況にございます。 168 ◯ 2番(川下高広君)  以前も話に出ましたが、公設民営でしていくか、民設民営でやっていくのかというふうなところも大きな大きな分岐点、考えどころだと思いますが、それぞれメリット、デメリットもあろうかと思います。議会としても、今度総務委員会のほうで徳島県神山町のほうに先進地事例の視察として研修に行くようになっております。このような現地視察等もぜひ行政側も、市側もやったほうがいいんじゃないかというふうに思いますが、メリット、デメリット等を含めまして、一緒に御答弁をお願いします。 169 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  ただいま検討の過程の段階でございますので、大枠で述べさせていただきたいと思いますけども、情報通信網を市が整備します公設の場合でございますが、メリットとしましては、整備の初期費用について、国の補助制度である情報通信基盤整備推進補助金を活用することができるという点でございます。デメリットとしましては、整備完了後に設備等の維持管理費用や更新費用に市の負担が必要になってくるという点がございます。  次に、民間通信事業者に一部事業費を補助して整備してもらう民設の場合でございますが、メリットとしましては、設備等の維持管理費用や更新費用について市の負担が必要ないということでございます。デメリットとしましては、整備の初期費用に現状では国庫補助金等が活用できないという点がございます。  今申しましたように、公設、民設それぞれメリット、デメリットが考えられますので、今後より具体的に分析をしまして、計画策定に生かしてまいりたいと考えております。  それから、策定する上での研修ということのお話がございましたが、計画作成に当たっては初期投資の比較だけではなくて、導入後の維持管理費用や更新費用であるとか、また、サービス提供の実態を知ることが大変重要であると思いますので、先進自治体への研修を行いたいと我々としても考えております。 170 ◯ 2番(川下高広君)  前回の一般質問で11の課に答弁をいただきまして、光回線等の整備でそれぞれ担当課の管轄内における効果を語っていただきまして、たくさんの方にその効果の大きさを共有していただいたと思いますし、後から、ああ、そがん方法のあるとねというふうに感想を述べていただきました。やってよかったと思っております。  基幹産業であります農林水産業の各担当課のほうにも、やはり効果等はお話をいただきまして、経費の削減、あるいはそれによって利益の向上、そういった答弁をいただきまして、それがひいては後継者問題の解決につながっていく、人口の増加、子ども世代の増加につながっていくと答弁等をいただきながら、私も一緒にお話をさせていただいたところでございます。  今、松浦でまだそういった未整備なわけですが、この青島においては、4月に星鹿から青島に向けて無線で高速通信網ができ上がっております。まず、こういったできるところからそういった取り組みをやっていくというのが、後々松浦市全域で光回線を通したときにすぐに力を発揮できるんじゃなかろうかと思いますし、青島のまた新しい魅力として寄与するんじゃないかと思っております。  水産課ではなく、農林課のほうにお尋ねをするわけなんですが、この青島での農業の現状等もまぜて御質問いたします。  ICT活用を含めた農業の調査、研究というのをもうされてもいいころじゃないかなと思いますし、もしかしたらもうされているかもしれないんですが、そこら辺のことをお聞かせいただければと思います。 171 ◯ 農林課長(吉田安秀君)  まず、青島の農業の現状について私のほうから御説明させていただきたいと思います。  青島地区の農業の現状でございますけども、議員御承知のとおり、青島地区の主な産業としましては当然、水産業ということでございます。農業につきましては、2015年の農林業センサスによりますと、専業農家の方はおられず、水田で水稲を作付されたり、畑で野菜等を作付されている方はいらっしゃいますけども、あくまでもこれは自家消費ということでございまして、農業で生計を立てられている方など、また、農協の生産部会などに所属をされている方はいらっしゃらないというふうに伺っておるところでございます。  台帳上では、農地としましては田んぼが3ヘクタール、それから、畑が約14ヘクタールございますけども、ほとんどが狭小地であり、基盤整備もされておらないことから、後継者不足や耕作者の高齢化等によって農地の山林原野化が進んでおります。現在、耕作をされている農地についても、こういう耕作放棄地化する懸念があるような現状でございます。  以上でございます。 172 ◯ 2番(川下高広君)  青島において営利を目的とした農業をやるというのは、もしかしたらこれまでの常識ではちょっとないのかもしれませんけれども、6月6日に東京の有楽町にありますふるさと回帰支援センターというところに行ってまいりました。よくデータ上では田舎志向が高まっているよというのは聞くんですが、じゃ田舎ってどこだろうということで、東京の窓口現地に行ったらわかるんじゃないかなと思って聞きに行ったところです。  例えば長崎で言えば、長崎市とか佐世保市は地方都市であって、余り対象に入っていないというふうなことを言われていました。むしろ五島市とか、ああいうところのほうが名前としては上がってくるということで、非常に元気をもらった気分です。ゆっくり過ごせるなら松浦市は負けていないと思っております。ですから、今、松浦市自体は光は整備されていませんけれども、青島は整備されております。整備されているところをまた政策企画課のほうがばんばん宣伝をされると思いますので、農林課さんとしても積極的に、これまでの常識があるかもしれませんが、常識を変えるチャンスというのを、そういうとも探していただければなというふうに思っております。  次に、モンゴル村の活用ということで、あと7分しかなくなって、どこまでこの話をできるかなと思うんですが、でも、大事なところをお話しさせていただきます。  このモンゴル村の活用については、先ほど前の議員さんのほうからいろいろ話はありましたので、現状としては理解しております。  その上でというか、あえて案として、このモンゴル村にまず光回線を通す。例えば、鷹島支所に来ているこのイントラネットをそこまで延ばす。そうして、モンゴル村にクリエーティブ職の人たちを呼んで、そこで仕事をしていただく。このクリエーティブ職というのは、例えばウエブ、ネットのプロデューサーであったりとかデザイナー、ディレクターであったりとか、ゲームデザイナーとか、そういったイラストレーターとか、編集とか制作とかいろいろあるんですが、わかりやすく言えばパソコンとインターネット、光環境が整っておけば仕事になるよという人たちで、インターネットで調べた2011年の発表の段階では首都圏に60万人いらっしゃるということなんですね。60万人来いとは言いませんから、その中で例えば100人でも来たら、鷹島にもし100人人が来たら、これはもう大事件ですよね。しかも、1人じゃなく、家族4人で来たら400人ふえると、これもまた大事件で、本当に物すごいことが起きるんじゃないかな。でも、環境を整えるだけで、そういったことが可能になるということをまず共有していきたいと思っております。  こういった仕事が、今、松浦市では正直できない状態にいます。ですから、まずこのモンゴル村に光を引いて、そして、この敷地内にはWi-Fi環境を整えます。クリエーティブの仕事の人たちの一番の武器は発想力です。発想力を生むところというのは、こういった自然の中であったりとか、あるいは水関係のものだというふうに聞いております。水関係といえば、例えば鷹島には温泉があります。そういったところを年間契約で利用してもらったりということも考えられますし、また、地元の方へパークとしてオープンするということも同時にしてはどうかと思っております。地元の方が憩える、そして、そういったクリエーティブ職として仕事を持った人たちが仕事をし、ちょっと散歩で園内を歩いていただく、そういったことが可能になるんじゃないかなというふうに思っております。  ですから、旧モンゴル村の活用の方法として、このようなことを考えております。都会にいるそういったクリエーターの人たちが、実は都会に居続ける必要はないんじゃないというふうに気づき始めてきて、地元じゃなくて、そういった住みやすい環境を求めて来ているというのが、いわゆるこの田舎志向というふうにつながっています。  実は5月と6月に2度東京のほうに行かせていただきましたけれども、品川区のほうに事務所を持っていらっしゃる調川出身の男性の方がいらっしゃいまして、その方が6月にはもう埼玉に移転するそうなんですけども、そのときに、実は松浦に移転しようかなと思ったらしいんですね。ところが、この光回線が通っていないということで、どうしても無理だということで断念して、埼玉になりました。  また、先日、東京に行った際は県人会の代表の方々たちとお会いする機会がありまして、その方々にお話をしますと、光が通っていないことに大変驚いておられました。もうもはや当たり前という状況だということもお伝えしたいと思います。  先ほどふるさと回帰支援センターでお話をしたときに、訪問される方は光回線が通っているかどうか気にされますかと聞きました。そしたら、まず光が通っていると思っている、通って当たり前だと思っているのがまず第一なんですね。その中で、例えば御主人さんは会社勤めだけども、奥さんが家でインターネット等を通して仕事をしているという方がいらして、そういった方々が聞かれることがあるということです。ですから、松浦市、光回線することで、かなりこれから可能性が広がっていく可能性があるんじゃないかというふうに思っております。  2分しかなくなりましたが、市長にちょっとお尋ねをします。  今、モンゴル村の活用方法について提案をさせていただきました。この提案について、市長としてはどのように思われますでしょうか、お尋ねします。 173 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  まず、やはり今は情報化の時代だということからいたしますと、今、川下議員が申されますとおり、もう整っているということが一般的であろうということからいたしますと、松浦市としましても、先ほど総務課長が申し上げましたとおり、急がなければならないというふうに思っているところでございます。  そのことを受けてのモンゴル村にそういう情報インフラを整備したらどうかということでございますが、確かにそのことも必要だと思いますけれども、まずは今企業といろいろ話をしているところでございまして、ぜひ私は実現をさせるということで取り組んでまいりたいと思っておりまして、その中で、そういう条件等があるとすれば、その対応策をしっかりと検討していかなければならないというふうに思っているところでございます。したがいまして、現時点では、今モンゴル村の活用についていろいろ御検討いただいている企業と協議をさせていただくと。その中において、この情報インフラの整備がどうなのかということがまずは順序じゃないかというふうに思っておりまして、ただ、将来的には、やはり先ほど申しましたように、情報インフラの整備はもう整備されているのが当たり前であるということからしまして、そういう方向性は今後しっかりと持って、具体的な取り組みを進めていく必要があろうと、そういう考え方でございます。(降壇) 174 ◯ 2番(川下高広君)  市長のおっしゃるとおり、義理は大切です。先に手を挙げられたところをしっかりと丁寧に対応していただいて、でも、冷静にしっかり判断していって、丁寧な対応を求めたいと思います。  5番については質問し切れませでした。済みませんでした。  以上で終わります。ありがとうございました。    (川下議員 一般質問席 降壇) 175 ◯ 議長(高橋勝幸君)  以上をもって川下議員の一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、これにて散会いたします。       午後3時25分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....