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平成22年第1回定例会(第5号) 本文 開催日:2010年03月12日
平成22年第1回定例会(第5号) 本文 開催日:2010年03月12日
平成22年第1回定例会(第5号) 名簿 開催日:2010年03月12日
平成22年第1回定例会(第5号) 名簿 開催日:2010年03月12日

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  1. 松浦市議会 2010-03-12
    平成22年第1回定例会(第5号) 本文 開催日:2010年03月12日


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       午前10時 開議 ◯ 議長(木原勇一君)  おはようございます。  出席議員は全員であります。  中里総務課長が病気のため、欠席をいたしております。辻課長補佐が代理として出席をいたしております。  これより、議事日程第5号により本日の会議を開きます。  それでは、  日程第1 市政一般質問 を行います。  それでは、質問順位に従い、9番・吉原議員の登壇を願いますが、質問方法は一問一答方式となっておりますので、よろしくお願いいたします。  (吉原議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 9番(吉原順穂君)  おはようございます。  一般質問最終日の最初の役目を務めさせていただきます。  長雨続きで農作業、特にたばこ定植の準備が大幅におくれ苦労をされていると思います。本日のような天候が続くことを祈るものでございます。  さて先般、とり行われました市議選におきまして、多くの市民の皆様の御支援を受けまして三たび議席に着かせていただきましたことを感謝し、その責務を果たす覚悟でございます。  また、友広市長におかれましては見事な成績での再選を果たされました。おめでとうございます。「めでたさも三が日までの松の内」ということわざがあったかどうかはわかりませんが、私の造語かもしれません。厳しい財政状況や取り巻く厳しい環境の中での松浦丸のかじ取りは大変御苦労が多かろうと思います。  私も是々非々の立場ではございますが、議員として松浦市発展のためにともに汗を流すものでございます。  まず最初に、「友広市政2期目における市民総親和について」に入らせていただきます。  この質問をするに当たりまして、昨日、中央公園に建立されている市民総親和の碑を訪れ、その碑文を読み、改めて感銘をいたしましたので、全文を読み上げさせていただきます。
     「本市は、昭和30年市制施行以来、幾多の苦難を乗り越え、ここに市制施行30周年を迎えることができた。これは、市民のすべてが一致協力して市勢の振興発展に努めたたまものであり、今後における本市の発展と真の市民福祉は、市民総親和を理念とする全市民の英知と努力によって、さらに推進されることを確信する。  本市市制施行30周年の記念すべき年に当たり改めて市民総親和の重要性を確認するとともに、市民総親和の象徴として全市民の総意と協力により記念事業として、この総親和の碑を建立するものである。  壁画の背景となっている4つの形は旧4カ町を意味し、それが集まって一つの円に連なり総親和と躍進する本市の姿を表現したものである。月と鳥は市民の希望と福祉を象徴し、家は平和で豊かな生活を、果樹と魚及び船によって地元産業を、そして、2本の煙突は工業をあらわしている。さらに、流れる波によって全体をつなぎ、本市の歴史の流れを表現したものである。1985年11月16日 松浦市長」とあります。岩佐晃典市長のときであります。  当時、政争の激しい中にあって、市民の心を一つに融和させるために大変御苦労された先輩たちの心があらわされているように思います。  今から25年前のことであります。私もそれなりにそのときは若うございました。今、維新の志士、坂本龍馬が「龍馬伝」としてNHK大河ドラマで放映され、大変注目を浴びておりますが、憂国の志は現代の若者の心にもあるものでございます。  私たちも当時の松浦の政争を憂い、両派のリーダーがあるお方の座敷に集いまして、松浦の発展のために政争をやめ、融和を図ろうと手を握り合ったのがつい先日のように思い出されます。選挙は血を流さない戦争だとも言われます。私は選挙をラグビーの試合に例えたいと思います。試合時間が終了すると審判はホイッスルを鳴らし、両手を挙げて手のひらをうちに向け、ノーサイドと宣言されます。激しい肉弾戦を展開していた両チームの選手は互いの健闘をたたえ合い握手を交わし、握手をし、汗と泥で汚れたジャージーの交換をされるそうです。ワン・フォア・オール、オール・フォア・ワン。一人は全体のために、全体は一人のために。これはラグビーの基本精神で、チームプレーをするという意味であります。  施政方針の最初に、1期目は「市民の融和と地域の一体化への取り組み」を上げておられますが、2期目については、その記述はありません。それが達成できているとお感じになっておられるからでしょうか。友広市政2期目は、いよいよ「産業創造都市 まつうら」の実現に向けて行動が開始されます。官民一体となった、さきに述べたワン・フォア・オール、オール・フォア・ワンの松浦一体となったチームプレーが必要になってまいります。松浦市発展のかぎを握る西九道伊万里松浦道路の早期完成を目指さなければなりません。その前提は用地の完全確保であります。その他、もろもろの公共事業の実施についても同様であります。松浦市のさらなる発展のため、市民総親和をこの本会議場から市民に向けて発信されたらいかがと考えますが、市長どうでしょうか。 3 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  おはようございます。  ただいま吉原議員からいろいろと御質問、御意見をいただいたところでございますが、私は市政を担わせていただくに当たって、清潔、公平公正、公開を政治姿勢として、市民総親和で市政の振興、そして、市民福祉の向上に全力で取り組んでまいりますので、議員各位を初め市民皆様方の温かい御指導、御支援を賜りますよう心からお願いをするものでございます。(降壇) 4 ◯ 9番(吉原順穂君)  今、市長より市民総親和で今から松浦市政を運営するという力強い心のこもった御答弁をなさいました。  次に、「杉花粉症対策として、杉植栽における条例制定について」に入らせていただきます。  気象予報で花粉情報が出るうっとうしい季節となりました。花粉症で悩まれている多くの市民の皆様は緑豊かなこのスギ山を見渡しどのようにお感じになっておられるでしょうか。  戦後、昭和25年ごろより官民挙げて植林事業が全国で展開されてまいりました。治山、治水、用材の自給や植林、育林に多くの人々が従事し、生活の糧となり、その事業自体は目的に沿ったものであったと評価をいたすものでありますが、余りにも人工拡大造林が進み、雑木を伐採し、スギ、ヒノキ等に植生を単一化したところに問題がありました。1963年春、スギ花粉症患者が発見されて以来、46年後の2009年には国民の16.2%、2,005万7,000人がスギ花粉症で苦しんでおられ、これはまさに官主導の人災であると言っても過言ではない大きな社会問題であります。  スギは雌雄同株といって1つの木に雄花と雌花がつきます。その雄花1個の中に約40万個の花粉が入っており、それが飛び散って人の鼻の粘膜等に付着しアレルギー反応を起こすものでございます。ワクチンの開発等、医薬品による対応もありますが、要は花粉の全くない無花粉スギや花粉の少ないスギに植え替えれば、この問題は解決しますが、大きな課題が2点ございます。  1点目は、現在、長崎南高来12号を含め、花粉の少ないスギは68品種開発されております。花粉の少ないということは、従来の品種よりも1%以下の花粉量ということでございます。これらの種苗の増殖を図ることが急務であります。  挿し木繁殖が手っ取り早いですが、穂木の確保に難点があり増殖に時間がかかります。この改善のためにはより小さな穂木を使用するマイクロカッティング組織培養等バイオ技術を駆使し、公的機関や種苗業者で増殖生産は可能と考えます。  もう1点の課題は、現在のスギ山はもう伐期を迎えておりますので、これを何とか国産材として、その地域に合った建材としての活用を促し、山林の皆伐を、間伐ではなく皆伐、全伐のことをいいますが、それをするために用材に助成をし、伐採を促進することも必要かと考えます。  現在、市が保有している水源涵養林にはモデル事業として先鞭をつけるため、伐採活用をし、その目的達成のため、より水源涵養力の高い広葉樹の植栽や花粉の少ないスギの混植をすべきではなかろうかと考えます。  東京都の何区であったかは定かでありませんけれども、区内のすべてのスギの木を伐採されると聞いております。花粉症の原因であるスギの拡大造林を主導したのは行政であります。松浦市としてスギ花粉症で苦しまれる市民に少しでも心の安らぎと希望を与えるよう、今後、スギの植栽をする場合、花粉の少ないスギ苗でなければ植栽をしてはいけないという条例をぜひ制定すべきではないかと考えます。  全国でも例のないことでしょうが、日本の西の果てから全国へこの条例を発信すべきかと考えます。政はきょう発令してあす結果が出ることばかりではございません。大変気の遠くなるような期間を要する政策も一歩を踏み出さない限り前へは進んでいきません。未来の子孫の幸せのためにぜひ研究、検討を強く望むものでございますが、上下水道課長農林課長、市長に、それぞれお伺いをいたしたいと思います。 5 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  花粉症対策として、今、一つの御提案として条例をということでございますが、やはりこの条例をつくるということになりますと、やはりいろいろな課題、それに対する対応策といいますか、そういうことも必要になってこようと思います。  ですから、ただ単に条例をつくればいいということではなくて、やはりそのための条件整備ということについては、どういう必要項目といいますか、対応が必要かということを、研究をする必要があろうということで、まず、条例を制定するについて、どのような課題、対応策が必要かと、そういうところから、今取り組みを始めさせていただきたいと思っておりますし、また、いろいろな今課長からの答弁も求められておりますので、それはそれぞれの課長からお答えをさせていただきたいと思います。(降壇) 6 ◯ 農林課長(田中 仁君)  農林課としまして、現在どのようなことができるのかということで答弁をさせていただきたいというふうに思います。  これまでスギ、ヒノキ、これにつきましては人工造林、一番適した品種ということで、それぞれ今議員述べられような状況で植林をされてきております。今、御指摘の花粉症につきましては、私どものもう身近なところで、これに苦しんで悩まれておられるという、目の当たりにしておりますので、これから私どもとしてどう森林整備にかかわっていくかということで、4点ほど述べさせていただきたいというふうに思います。  御指摘のように、無花粉や花粉の少ないスギ、これのスギ品種の導入、このことにつきましては、現在、人工林をすべて切ってしまう皆伐という、そういう状況が見受けられませんけども、間伐の中で列状間伐という方法がありまして、スギ、ヒノキの人工林を3列間伐するとか、そういうところにしても、またスギ、ヒノキ、そういうものを植えるということになった場合には、ぜひ無花粉の品種、あるいは花粉の少ない品種、こういう品種を導入していただくということを働きかけていきたいというふうに思っております。  また、そういう該当する品種につきましては、これまでも苗木の助成をしておりますけども、そういう方面に強く助成をしていきたいというふうに思います。  次に、雄花の多い木に着目した抜き取り間伐、これも必要じゃないかというふうに思っております。これも一つの花粉対策になっていくというふうに思っております。  それから、現在、大学や研究機関で薬剤を使用しまして花芽をつくらせないという研究方法がとられておりますけども、そういうまだ下々のほうにはおりてきておりませんけども、そういうものがどう現在やっておられるか、情報収集、そういうものもやっていきたいというふうに思っております。  最後に、広葉樹を含む多様な森林整備、これをさらに進めていきたいと。現在も間伐されたところにクヌギ、あるいはケヤキ、そういうものを植林していただいておりますけども、こういうことをすることによりまして、広葉樹を植林するということをしますと、さらに水源涵養にもつながっていきますので、そういう整備をやっていきたいということで、今後取り組みをやっていきたいというふうに考えます。  よろしくお願いいたします。 7 ◯ 上下水道課長(野元正彦君)  それでは、吉原議員の御質問の中で水源涵養の関係でございますけども、上下水道課で今現在管理している水源涵養林といたしましては、志佐川水系の中で11町ほど水源涵養林を管理させていただいております。  それで、現在この土地につきましては、平成の16年、17年という形で購入をさせていただきまして、その後、スギ、ヒノキが主体でございますので、間伐を年々、18年度から実施をし、おおよその間伐ができましたので、20年度に間伐間隔が広いところにクヌギを試験的に170──失礼しました。1,700本ほどクヌギを植えたところでございます。  以上でございます。 8 ◯ 9番(吉原順穂君)  市長、農林課長上下水道課長からそれぞれお考えを、お示しをいただきました。市長のほうより条例制定に至るまではそれなりのいろんな、何といいますか、地ならしといいますか、準備が必要、検討が必要ということでございました。十分にわかります。その中で1つ、農林課長の御答弁の中に、聞き漏らしたかもしれませんけれども、苗木の確保について、その増殖についての御答弁があっとったかな、なかったんじゃないかなと思うんですけれども、もしなかったとすれば、聞き漏らしたとかもしれませんけれども、この苗木をまず増殖しなければ、花粉の少ないスギとか無花粉スギでなければ造林の苗木の補助はできませんよとか、そういったことはできませんので、まずに、を通じてでも無花粉スギ、あるいは花粉の少ないスギの増殖をひとつ働きかけていただきたいと思います。  そして、苗木を確保した後で次に進んでいかなければいけないと考えますが、農林課長いかがでしょうか。 9 ◯ 農林課長(田中 仁君)  大変申しわけありません。1点答弁をしておりませんでした。  今の穂木の確保、これにつきましては、の試験場のほうから穂木をいただくなり購入するなりして、できれば今現在、市有林の間伐を進めさせていただいておりますので、そこに幾らかでも植えて、早くそういうものを増殖させる、そういう方策を今後とっていきたいというふうに思っております。  よろしくお願いします。 10 ◯ 9番(吉原順穂君)  苗木の増殖も図っていくということでございます。そういったことを1つずつクリアしていって、初めて条件整備ができたところで条例を制定すると、そういったところまでひとつ今からぜひ研究、検討を進めていただきたいと思います。  決して全国に例がないことだからやれませんよじゃなくて、率先してひとつこんなに市民の皆さんが苦しんでおられるんですから、何とかして取り組んでいこうではありませんか。ありがとうございます。  次に移ります。  「戸別所得補償モデル事業及び水田利活用自給力向上事業について」お伺いをいたします。  新政権農政の柱とも言える水田農業に対する直接支払事業が動き出し、当市においても、2月23日まで市内9カ所において九州農政局を初め関係機関から出向いていただき、事業内容の説明が行われたところでございます。  これは農家にとって大変重要かつ有益な事業であるため、関係農家に十分理解をして、対象農家全農家が取り組んでいただかなくてはなりませんが、先日、山口議員の質問、そして、その答弁で、市内9会場の出席者が360人で、対象農家2,200戸の16.5%であったと答弁がございました。  では、説明会に出席していない大半の農家に対し、どのような方法でこの事業の広報をされるのか、お伺いをいたします。 11 ◯ 農林課長(田中 仁君)  今後のこの事業のPR方法ということでございますけども、市としましても、耕作放棄地、あるいは遊休農地、これが増大をしておりますし、この解消、あるいは予防、それからこの補償制度によります農家の皆さんの所得向上、このためにはですね、多くの農家の皆さんに参加をしていただくということが必要となりますので、周知を図ってまいります。  その周知の方法としましては、農業嘱託員さんを通じ、あるいは農協などとの、また、農業共済組合、そういうところとの連携を密にしまして、スムーズに4月以降スタートができるような形をとっていきたいということで、特に加入の受け付け、取りまとめについて慎重にやっていきたいというふうに思っております。 12 ◯ 9番(吉原順穂君)  この加入申し込みがもう目前に迫っておるわけですね。4月からでしたか、4月から6月まででしたか、そういったその期日が迫っている状況の中にありますので、ぜひ早急にひとつこの事業の周知を、ひとつパンフレット等を作成されまして農嘱等を通じてぜひ周知を徹底させていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げておきます。  2点目に、加入申し込みから作付の確認、交付申請書提出交付金受け取りまでの具体的なスケジュール、流れをお示しいただきたいと思います。 13 ◯ 農林課長(田中 仁君)  既に農業共済組合のほうからはこの制度のための申し込み、これにつきましては、通常、共済細目書、こういうものがあるわけですけど、その部分が配布をされているというふうに思っております。  で、今回、この制度がスタートするに当たりまして、この様式がですね、ちゃんとした国のほうからの様式というものが整備をされずにスタートしているという状況の中で、私どもとしましてもそのシステム構築に時間がかかっております。そういう中で、市内の鷹島・福島におきましては、これまで共済と、それから市で保有しております水田台帳がある一定構築されておりますので、福島・鷹島においては申込書が1つでいいと。しかし、旧松浦市においてはそこがまだ構築されていないというところで、共済からの分とそれから市のほうからの分、この2枚の申請書が必要になってくるということになります。で、現在、水田台帳を整備しておりますので、23年度からの本格スタートにおきましては1つでいいということになりますので、今回だけ手間がかかるという状況でございます。  そういう中で、これから今言いました作付の実施計画書、この部分について配布をさせていただきますし、また、モデル対策加入申請書、あるいは作付面積確認依頼書、こういうものを配布させていただいて、その受け付けを行うと。  それから、皆さん、特に心配されております生産調整の配分、これにつきましては、来週幹事会を持つようにしておりますので、その中で決定をさせていただいて、今月末までにはある一定の配分をお示ししていこうということにしております。で、これを皆さんにお配りしまして、4月から6月までこれを受け付けさせていただくようにしております。で、5月末から6月末、この間に生産確定数量、あるいは配分の確定面積、そういうものを通知していきたい。で、5月下旬から12月下旬まで米の自給調整の実需者と契約書等々の確認をさせていただくと。  それから、二毛作の飼料作物等作付面積の確認をさせていただく。特にこのことにつきましては、細目書との相違があるというところは現地の確認が必要ということになりますので、関係機関と一緒に回るということになります。で、5月から6月までそういうものをやっていただいておりますので──あっ、4月から6月の間ですね、やっていただいておりますので、これらを、書類等の中身を見ながら今度は交付申請書、これを8月下旬から配布いたしますので、それの受け付けをしていくということで、12月下旬から来年の3月までにこれの実績の交付金の支払いが、これは国のほうから直接個人の振り込み先に振り込まれるということで、途中までがですね、市、市の水田協議会、あるいは農協、共済、そういうものの作業が、そこでの作業が主でありまして、最後に国のほうからお金だけが支払われるという状況になっております。  以上でございます。 14 ◯ 9番(吉原順穂君)  水田利活用自給力向上事業については、当市における母うし1000頭増頭事業にマッチしたすばらしい事業であると考えます。私は、県営、国営圃場整備事業ででき上がった美田が耕作作付率114%であり、裏作がわずか14%しかされていないことに心を痛め、何としてでも有効活用しなければいけないと常々考えております。それゆえに、平成20年度から始まった水田裏作の補助事業に何としてでも取り組むよう一般質問でも取り上げ、農協にも強く働きかけをいたしました。その事業の説明会には当市農林課より2名の職員が出席しておりましたが、農協は出席しておらず、20年度事業にはのれずに、21年度事業から取り組む計画がなされましたが、これは当初、事業スタートの当初から、初年度に参加していなければ途中からはのれないということで、この事業は取り込むことができませんでした。  本当に農協は農民のための組織でありますけれども、もっと真剣に厳しい農業の現況をやはりつかんでいただいて、燃料とかいろんな資材の高騰のときでございましたので、農家に与えた影響というのは大変大きなものがあったように思います。  チャンスの女神は前髪はあっても後髪はないと言われます。前髪を素早くつかまえなくてはなりません。事業初年度にしっかりと取り組み、過去の失敗を二度と繰り返してはなりません。個々の農家が自作、小作の農地を作付し、2つの事業の交付金を申請することは容易でございます。  問題は、有畜農家が耕種農家の水稲作付裏圃場を借り入れて飼料を作付する方法についてであります。ここの手続を簡素化し、イタリアン等の飼料を大量に作付することができれば圃場の作付率が向上し、貴重な血税を投入した圃場整備の効果も上がってくるのでございます。裏作の作付申請の方法を圃場所有者と利用作付者は、それぞれどのような方法で届け出申請をすればよいのかをお伺いをいたします。 15 ◯ 農林課長(田中 仁君)  表作と裏作でのつくる、耕作される人が違う場合ということでございます。表作につきましては、これにつきましては通常やっておられる方法でいいと思いますし、裏作については、今回、先ほどちょっとお示ししました細目書、この中に二毛作への取り組みということが書いてございますので、そこの中に記入していただいて、そこで判断をしていくということで、正式にはどう、ちゃんとした手続というものが必要かどうかという部分については現在のところ問われておりませんので、従来どおりのやり方でやっていただくというしかないというふうに思います。 16 ◯ 9番(吉原順穂君)  この水田利活用の自給力向上事業については、大変すばらしい、松浦の1000頭増頭事業の後押しになるすばらしい事業でございます。ぜひともこれを活用して圃場の少なくて、そして、粗飼料の確保に苦労をなされている畜産農家の方にぜひともそれを、裏作を活用できるよう農林課としてひとつ努力をしていただきたいと思います。  そうすることによって、母うし1000頭増頭事業がさらに目標に向かって近づいていくのではないかと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたしておきます。  4点目、「アスパラガス等ハウス施設の被覆資材の支援について」に入らせていただきます。  本市においては、農業振興策の目玉として母うし1000頭増頭事業に取り組まれ、個々の農家においては、牛舎、堆肥舎等、施設の建設、また、・市の導入事業により優秀な雌牛の導入が進み、経済不況下における子牛販売価格の低迷という苦しい状況下においても、あすに向かっての希望という一筋の光が農家に差しております。これも九電協力金21億5,600万円を松浦市地域振興基金に積み、まちづくり推進事業として市民所得、生産所得の増加に結びつくような諸施策、将来の地域振興、所得向上に結びつく事業及び新市のまちづくりの核となり得る事業に充てると、そういうふうに友広市長の方針でこの中から予算の確保ができているものでございます。  松浦の農業で頑張っておられる施設園芸ハウスの被覆資材の張り替えについて、その品目の生産振興に松浦市農林行政として応援をしているんだという姿勢をあらわすことが必要かと考えます。  近年、ビニールハウスの汚れぐあいがひどくなったと聞きます。このことについては、過去に施設園芸部会から市に対応の要請がされ、火電の協力を求めて調査をされ、因果関係は定かでなかったと聞いております。しかしながら、現地を見、話を聞きますと生産農家の方は大変困っておられます。長崎のアスパラ生産量は全国第3位であり、松浦市においては36戸の農家で生産販売高は1億836万円で、これはまたハウス面積、施設面積がふえておりますので、さらに販売高は上がってくるのではないかと考えております。  軽量作物で収穫販売期間が長く、長期間植え替える手間を省ける施設園芸の代表作物であります。被覆資材を経費削減の面から更新年限を延ばすと汚れがひどくなり光線の透過が悪くなります。その結果、病害虫の発生の増大や光合成の低下で生産量の低下にもつながっていきます。松浦市内で生産されているアスパラは光を遮って生産するホワイトアスパラではなく、太陽の光を十分に取り入れたグリーンアスパラであります。汚れの原因は大気中の自動車の排煙や中国の大気汚染、黄砂、そして、樹木の花粉の影響もありましょう。それに加えて、火電の排煙や貯炭場の石炭の粉の飛散が全くゼロとは言えないのではないかと考えます。その論拠として、横浜の磯子火力発電所は、石炭は10万トンの貯炭能力を持つサイロに入れられて外からは見えないようになっておりました。  汚れを洗浄するために共同で作業を行ったとのことであります。方法はふろ場で使うナイロンタオルを十数枚つなぎ合わせて、両方からごしごしと引っ張り合って洗ったと苦労話をされました。大変な御苦労をなされております。黄砂や花粉の原因説を否定する論拠として、6月から10月までは換気のため、ビニールのすそを数メートル間隔でたぐり上げておられます。そのところだけは張ったままのところよりきれいな状態でありました。理解されておりますでしょうか。私も最初は理解できず、ここのところを何回も何回もお尋ねいたしました。  つまり、黄砂や花粉は春に汚染原因となり、春にはビニールを張っておりますので、ビニール全体に付着するはずです。その黄砂や花粉等は夏場や秋口には飛散しない物質ですね。それが原因であるとすれば、たぐり上げるときには既に汚染されているのですから、秋におろしたときその部分だけがきれいな状態であるということですから、黄砂や花粉主因説は生産農家の方は否定をされているわけです。よく考えないとわからんですよね、ここ。何回も自分で考えていただけないでしょうか。  因果関係を時間かけて立証していては生産振興には役に立ちません。どこが悪いんだ、どこの原因でこうして汚れているんだ、それだけを言い続けていますと、その結果が出ないことには何も対応ができないわけですから、もうそういったことじゃなくて、アスパラガス等、また、ほかの施設園芸に対しても部会を通じて協議をしていただき、ぜひとも生産振興に市も熱意を持っているという態度を示すべきであり、被覆資材に対する応分の助成の必要を強く望むものでありますが、お考えをお聞きいたします。 17 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、アスパラを取り上げて、その振興策ということでの御質問でございますが、やはりハウス栽培というのは、今後、松浦にとっては振興しなければならない事業だというふうに思っております。  そういうことからいたしまして、その先導的役割をアスパラは果たしているんじゃないか、そういう認識を持っておるところでございまして、今吉原議員が申されましたとおり、市内の施設園芸の中で生産面積、あるいは販売高が一番多いということから先導役をしておるというふうに申し上げておるわけでございます。  また、このアスパラに取り組む生産者というのも多くなっておりますし、また、新規就農者もおられるということから、このことについては積極的に取り組んでまいりたいということと、生産されたこのアスパラが非常に市場でも高い評価を受けているということでございまして、そのことはこの松浦の農業の振興、そして農家所得の向上につながってくるということで、このような取り組みをされている農家については、もう心から感謝をいたしておるところでございます。  このビニールハウスといいますか、このことにつきましては、いろいろ生産者部会からのお話があっております。それとまた、のほうもこのことについてはいろいろ検討されておりまして、現在の塩化ビニールの素材では害虫の侵入があるということが言われておりまして、害虫が侵入するということになれば、当然その生産の関係で影響がある、品質の低下も来すと、そういうことからですね、この害虫の侵入の防止を図るUVカットフィルムへ切り替えるということが生産者からの要望が出されておりまして、そのことは今申し上げましたように、その品質の向上とか生産の拡大につながるということでございまして、この高品質のアスパラの生産をしていくということから、もこのことを認めまして園芸ビジョン21パワーアップ対策事業の中で、このUVカットフィルムの支援をするということになっております。補助率としましては3分の1でございますが、そういうことをとしても取り組むということでございます。ただ、問題はですね、この予算が限られるということから、私といたしましては、やはりこのの事業として該当するということであれば、このの予算の確保ということが1つでございます。  それとあわせて、やはり市も上乗せをして、このことについては振興を図っていきたいということで、市といたしましても、が3分の1補助でございますので、市は10分の1程度の補助を上乗せして、このアスパラを振興させていきたいと、このように考えているところでございます。(降壇) 18 ◯ 9番(吉原順穂君)  市長のほうより、アスパラは今から振興作物としてが取り組んでおるUVカットのビニールの張り替えについて、市としても応分の補助の上積みをすると、そういった答弁がなされました。ぜひともひとつ取り組んでいただきたいと思いますし、また、そのUVカット、紫外線カットフィルムを張った場合に困る作目もあるとですね、施設園芸、例えば、イチゴをなさっておる方にUV、紫外線カットのフィルムを張ったらミツバチの活動が阻害される、そういったこともあるかと思いますので、ぜひ、今はアスパラということでお話をなされましたけれども、施設園芸のフィルムの張り替え、それに、その作物に適合したひとつフィルムの張り替えについて市もぜひとも施設園芸の農家の皆さんに頑張ってくださいということで1回だけでも、まず1回だけでも取り組んでいただけたら私は農家に対して、非常に励みになるんではないかと思いますので、ぜひともよろしく、ほかの作物、施設園芸についてもよろしく対応をお願いしたいと思いますが、市長でいいですか、市長よろしくお願いします。 19 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、吉原議員のほうからアスパラ以外のハウス、施設園芸作物についてということでございますが、先ほど、私もこのハウスについては、松浦としては取り組んでいかなければならないというふうに申し上げたところでございまして、メロンとかイチゴとか、スナップエンドウなどの野菜類、あるいはブドウとかマーコットとかという果物類といいますか、あるいはお花類とか、そういうものがございますので、このことにつきましても、やはり被覆資材の助成ということについては、今後も国の制度、あるいはの制度を松浦に積極的に導入していくということとあわせて、その支援策についても市としても取り組んでまいりたいというふうに思っているところでございます。  御参考までに、例の原油価格の高騰に伴いまして、燃料が大変高くなったというときに議会にも御相談いたしまして、松浦市原油価格高騰緊急対策の農業経営支援事業ということで補助金をお出ししたときには、張り替え面積10アール当たり2万5,000円の助成をさせていただいたところでございますが、そのときに、大体、今ハウスが200ヘクタール(「20.15ヘクタール」に訂正)ぐらいあると思いますが、全体でですね。そのうちの55ヘクタール張り替えていただいたところでございます。  そういうことから、今後できるだけ農業の振興、農家所得の向上になるような支援策ということについては、積極的な取り組みをしてまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇) 20 ◯ 9番(吉原順穂君)  今、次に何を聞こうかなと思って、ぼうっとしておりましたら、今市長答弁で200ヘクタールとおっしゃいましたけれども、200ヘクタールは何が200ヘクタールだったんですかね。もう一度済みませんが、よろしくお願いします。 21 ◯ 農林課長(田中 仁君)  ただいま市長が申し上げました200ヘクタール(「20.15ヘクタール」に訂正)のハウスというものにつきましては、市内全体の野菜、果樹、花卉、この部分のハウスの総面積でございます。
    22 ◯ 9番(吉原順穂君)  済みません。ここのところちょっと農林課長、単位の取り間違いじゃなか。200ヘクタールて、200町ですからそんなにあるはずがないんですよね。(発言する者あり)そうですね。だから、そういったことで、これは議事録に載りますので、ぜひ修正をよろしくお願いしておきます。  もう一回、課長。 23 ◯ 農林課長(田中 仁君)  済みません。単位の取り間違いのようでございます。正式には20.15ヘクタールでございます。 24 ◯ 9番(吉原順穂君)  ぜひともそのように対応をよろしくお願いをいたしておきます。  それでは、最後の質問項目でございますが、「市道高野笛吹線の2期工事の早期着手」ということについて、お伺いをいたします。  市道高野笛吹線は第1期工区分、これはこういった名称が適切であるかどうかはわかりませんけれども、便宜上そう呼ばせていただきます。  その延長が1,000メートル、それを平成11年に着手をされまして、平成15年着工、平成21年度事業で完了することとなっております。現在、20年度繰越事業分が施工中でありましたが、土砂崩れのため、中断いたしております。その土砂崩れの部分の具体的な工法、事業再開時期、防護さくの撤去時期及び事業完了の予定をお示しいただきたいと思います。  建設課長よろしくお願いします。 25 ◯ 建設課長(村田政司君)  市道高野笛吹線の改良工事につきましては、議員が言われましたように、平成11年度から計画延長1,000メートルの路線測量に着手をしており、その後、道路詳細設計、用地測量、建物などの補償調査及び地すべり調査等、これを実施いたしまして、その後、地権者の皆様の御理解をいただきまして事業用地の取得後、平成15年度から工事に着手をいたしております。平成20年度までに735メートルが完成をいたしましたけれども、現在施工中の工事におきまして、昨年11月末に工事区間内で斜面の崩壊が発生し、一時的に工事の中断を余儀なくされました。  その対策といたしまして、直ちに地質調査ボーリングを実施して工法検討に着手し、解析の結果、アンカー工と吹付法枠工による復旧工法に決定をいたしました。現在、この復旧工事を施工中であり、3月末までに完成の予定でございます。  工事が中断する前に施工を予定しておりました擁壁につきましては、今月中に発注をいたします21年度繰越工事に振り替えまして、最終的に切取防護さくの撤去の時期につきましては、6月ぐらいになるというふうに考えておりますけれども、一日でも早く撤去できるように努力をしてまいりたいというふうに考えております。  また、1期工事全体の完了時期でございますけれども、22年10月を予定いたしております。  以上でございます。 26 ◯ 9番(吉原順穂君)  予定したとおりに行かないのがやはり自然相手の事業かと思います。そうは言いますものの去年の秋から施工をいたしておりまして、大変去年の秋も農作業の真っ最中で、片側通行をするということで地区の皆さんは大変お困りになりました。だから、そういったこともございますから、何とかひとつ工期の短縮に向けて御努力をよろしくお願いをいたしておきます。  次に、平成21年度事業の発注時期と完了の予定等を、先ほど10月っておっしゃいましたかね、(発言する者あり)発注はもう3月内にされ、(発言する者あり)ああ、そういうことで、先ほど21年度の事業についてもお示しいただいておりましたので、わかりました。よろしくお願いしておきます。  いよいよ21年度繰越事業で、22年夏まで、10月ですから秋ですね、までには第1期工事区間が完了いたしますが、この路線は県道佐世保日野松浦線の笛吹免の記念碑前から赤木免の落合橋付近までが過去に何回も災害で交通どめになりまして、そのたび迂回路として重要な役目を果たしてきた経緯がある道路でございます。その迂回路としての使用をされるときに、利用される市民の皆様が車の離合で大変難儀をなされ、また、上志佐小学校児童の約3割が通学利用する道路でもございます。志佐と上志佐、伊万里佐世保への交通動脈確保路線として全線改良を目指し開始されたものであります。上志佐地区区長会からも過去に継続的に要望が出され続け、現在は上志佐地域振興会からも早期全線改良を強く要望されている重要路線であります。過去、数回この件では質問をし、市長もこの路線の重要性と改良の必要性をお答えになっております。県道災害時の迂回路としての機能を果たす肝心の区間が1期工事から外れている残りの部分の、まあ2期工事区間と申しますか、便宜上言わせていただければ、その区間がどうしても迂回する場所がない道路でございます。これが後回しになってしまっております。1期工事区間は21年度繰越予算でことしの秋で完了いたします。第2期工区については、いまだに県道との接合地点やルートも未定であります。早急に調査、ルート選定、測量・設計に着手すべきであり、これは上志佐地域の住民の悲願でもございます。  建設課長には1期分の、これは先ほど課長には答弁をいただいております。課長は結構です。市長に第2期分の早期着手について、しっかりとした答弁を期待いたすものでありますが、よろしくお願いいたします。  答弁が不十分であれば何回かやりとりさせていただきたいと思いますが、時間も十分残っておりますので、よろしくお願いします。 27 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  市道高野笛吹線のことにつきましては、これまでも何回となく御質問いただきますし、また、地区からの強い要望もいただいているところでございます。  今申されましたとおり、この高野笛吹線は志佐地区と上志佐地区を結ぶ道路でございますし、また、伊万里、世知原、佐世保へつながる重要路線でございます。今吉原議員が申されましたとおり、万一、佐世保日野松浦線の赤木笛吹間に道路の災害というふうなことが発生した場合には、この道路を使わなければ迂回路としてはないわけでございまして、そのように重要な路線であるということは私も十分認識をいたしているところでございます。  この1期工事というのは、先ほど建設課長が申し上げましたとおり、繰り越しはさせていただきますものの、ことしの10月には完成をするということでございまして、これまでの関係地区の皆様方の御協力に感謝を申し上げたいというふうに思いますし、やはり道路は、よく申し上げますけれども、起点と終点が初めて完成してその効果が高いということでございまして、私といたしましても、できることなら引き続き2期工事を進めたいという強い思いを持っておりますし、その必要性も感じているところでございます。  しかし一方、全市的にこの道路の、市道の整備状況を申し上げますと、事業計画に登載されている路線のうち、路線測量等を実施し、改良事業として事業着手している路線が19路線ございます。そのうち、今現在9路線で工事をさせていただいておりまして、まだ10路線が工事に未着手の状況であるということも、また御理解いただかなければならんというふうに思っておるところでございます。  22年度に完成路線がこの市道高野笛吹線を含めまして5路線見込めるわけでございますので、今後、この事業の進捗を図りながらやはりどうしたらいいかということについては、今吉原議員も申されましたし、私もお答えいたしましたように、重要路線であるということで、新規にまた2期工事に着工するその道筋を立てる必要性は十分感じているところでございますが、ルートをどうするかとか、その着工の時期をどうするかということについては、申しわけございませんが、もうしばらく時間をいただいて、先ほど申し上げましたような路線の改良の着工、あるいは完成の状況を見ながら、この高野笛吹線のルート選定への着手、あるいは着工のめどというのはその状況を見ながら決めさせていただくということで、いましばらく時間をいただきたいものだと、このように思っているところでございます。(降壇) 28 ◯ 9番(吉原順穂君)  市長から御答弁をいただきましたけれども、はい、そうですかとここで一発で引き下がれない事情もございます。先ほど市長も十分にこの路線の必要性というのは認識をなされております。しかしながら、市内各地で19路線ですか、やるということで、5路線が22年で完了する。その結果を見た後でぼちぼち検討するということでしょうけれども、これですね、1期工事区間の、それに着手をされたのが平成11年ですよね。そして着工されたのが15年なんですよね。だから、着手をして着工するまでにもうやっぱり4年なり5年なり期間を要するわけですね。ましてや、そこを載せる、これに取り組むか取り組まんかというとを検討するという、これも何年かかかるわけでしょう。だから、そうやったら、はよく河川の護岸等が大雨で崩壊しましたときに図面を持って現場で立ち会いをするときに、こう言われるんですよ。「今度の設計は百年に一度の大雨に耐えるように設計しておりますので」ということを言われたことがございました。そして、何カ月か後に完成、何カ月か後には見事に崩壊してしまいました。今、局地的な豪雨が多発しておるわけですね、これは異常気象ですから。だから、私は重要路線、どこでも重要路線でしょう。しかしながら、佐世保日野松浦と結ぶ、この県道の災害、過去に災害多発で何回も通行できなくなって、その迂回路として県道ではありませんけれども、市道を迂回路として高野笛吹線を活用し、それで何とか側溝に脱輪しながらも地域のみんなが出て車を引き上げてやったり、トラクターで引っ張ったりして、そうしてやっておる迂回路でございます。  これはね、やっぱり何とか早く検討するぐらいはしないと、先ほど言いましたように、着手してからでも四、五年かかる、着工までは。その前にここに取り組むか、取り組まないかをまず載せるとにもまた何年かかかる。そして、ルートをどうするかと、そういったこともまだ日にち的にかかるわけでしょう。だから、友広市長、あと何期続けて頑張っていただければ、これ完成、2期工事に着手できますかね。もうこれはひとつ、もうその地域のエゴではございません。何としても佐世保と松浦、それを結ぶ交通の大動脈を確保するという意味から、ひとつもう一度検討する時期について、また何路線かを検討、早急にやらんばならんところを協議されるわけでしょうけども、その中にぜひともひとつ入れて検討をしていただきたい、そう強く要望するものですが、もう一度、二度、お答えいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 29 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、吉原議員は新規にですね、道路の工事に取り組む場合の期間的な御心配での御質問でございましたけれども、この高野笛吹線というのは道路の必要性とか、その効果というのはもう十分把握できておるわけでございまして、あとはルートをどうするかということと着工の時期をということからしますと、従来の道路の計画から着工までの期間ということに比べますと短期間でできるということから、私といたしましてもできるだけ、この道路の重要性というのは認識をしておりますし、私自身痛感いたしておりますので、このことについては、今吉原議員が申されましたことを十分体しまして、今後どのようなスケジュールでこの高野笛吹線が事業化できるかということについては、引き続き検討させていただきます。(降壇) 30 ◯ 9番(吉原順穂君)  市長もこの路線についてはどうしても大事な路線だからやらなければいけないということは十分に認識されております。どうぞ、担当課としても、この路線の重要性を……(時間切れ)    (吉原議員 一般質問席 降壇) 31 ◯ 議長(木原勇一君)  以上をもって、吉原議員一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午前11時10分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時24分 再開 32 ◯ 議長(木原勇一君)  再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、6番・白石議員の登壇を願いますが、質問方法は一問一答方式となっておりますので、よろしくお願いいたします。  (白石議員 一般質問席 登壇)(拍手) 33 ◯ 6番(白石光一郎君)  失礼します。  私は今回の市議会議員選挙に臨み、多くの市民の皆様からの御支持、御支援によりまして、再びこうして議会の場に立つことができました。本当にありがたく、感謝申し上げます。  この4年間、議員として多くの市民の皆様とお知り合いになり、たまにはおしかりもいただきながら、多くのありがたい御意見をいただきました。こうした貴重な体験と経験を生かして、市民皆様が安心して暮らせる地域、まちづくりに全力で取り組んで、御支援をいただいた皆様や応援してくださった地域の皆様への御恩返しをしてまいりたいと思いを強くしているところであります。  今回の一般質問は、「安心して暮らすことができるまちづくりの推進について」であります。このことを中心に、いろんな角度から友広市長のお考えをお伺いしてまいります。  他を寄せつけない圧倒的な強さで市長に当選された友広市長に、おくればせながら心からお祝い申し上げます。この選挙で言われてきた「経験に基づいた決断」と今議会で示されました施政方針に基づいて、市民が主役の政策を、市長の手腕を十分に発揮してほしいと願うものであります。  さて、もうすぐ保育園に、幼稚園に入園する子どもさんたちが、ちょっとランドセルのほうが大きいかなという気がしますが、上級生に、またお母さんたちに手を引かれて通学する、ほほ笑まずにはいられない姿が見られることになります。もう既に真新しい通園・通学服、筆箱、弁当箱など、学用品が準備されていることでしょう。  ことしのこの入園・入学用品の商戦は、特に安全・安心がキーワードだそうであります。鉛筆一つとりましても、これまでの鉛筆はすべて18センチであります。しかし、これが1.5センチぐらい短いものが研究されているのだそうであります。バランスがよくて、顔にも当たらないで安全だということであります。ランドセルは850グラムから大体1,100グラム、大変軽いものが売られています。黄色の帽子は周りからよく見えるように、こんなことが、個別の小さなことを取り上げれば数限りなく存在するのであります。売るほうも、買い求める親御さんたちも、取り巻く社会も、子どもたちの命の安全に対して真剣に取り組んでいるのがわかると思います。  あの手この手、どんな手を使っても、この子どもたちが安全に通園、通学できるような環境をつくってやることが政治、行政、地域の責任、大人の役割だと思います。教育委員会や学校、地域の関係者の皆さんが毎年この時期は大変気を配って、通学における子どもの安全対策に最大限の注意努力がとられています。  市民皆さんに広くこのことを知っていただくために、また協力していただくために、どんなことに気を使って児童の安全が守られているのかお伺いいたします。 34 ◯ 学校教育課長(今西誠司君)  失礼いたします。  議員おっしゃるように、4月には新1年生が真新しいランドセルを背負って入学をします。この子たちの大切な命を失うことがあっては絶対になりません。そのために、市教育委員会としても全力で取り組んでまいります。  具体的には、交通安全対策ですけれども、まず、朝の通学路での交通安全指導を教職員、交通安全母の会、交通指導員、各種団体の御協力により実施をしております。また、各学校での交通安全教室、集団登下校における上級生からの指導等も今行っているところです。さらに、自動車等の事故から子どもを守るため、黄色のランドセルカバー、あるいはワッペン、黄色の学童傘ですね、そういったものを松浦市を初め、いろんな機関から配布をしております。  あと防犯についても、これは対策が必要です。まず、通学路の安全マップによる危険箇所の確認、それから子ども110番の家、子ども110番の店というのがあるんですが、こういったものも子どもたちに周知をさせます。それから、防犯ブザーや防犯笛などを持たせます。防犯笛というのが、(現物を示す)参考までに黄色いこういうのがあるんですが、こういったものを持たせますし、先ほどのランドセルのカバーは、(現物を示す)これは市のほうからやっているんですが、これを背中に背負って、安全を確認するようにしておるところでございます。  あと地域の安全パトロール隊もいろんな面で防犯活動をしていただいております。  ただ、こういった取り組みは本当に大事なんですけれども、やっぱり最も大事なことは、子どもたち自身が自分の手で自分の命を守る、この教育が大事だと思います。そのために、あらゆる教育活動の場で危険を予知する能力、回避する能力を各学校に指導しております。  いずれにしましても、こういったかけがえのない命を守るために、学校と家庭、地域が一体となって、今後も全力で取り組んでまいります。  以上でございます。 35 ◯ 6番(白石光一郎君)  市長、保育所は子どもを預かるところでありまして、連れてくるのは保護者の責任だということであります。春の交通安全期間中でもあると思いますので、幼稚園とか保育所、保育園への園児の送り迎えについては交通安全を、また、園児の車の乗りおり時には一層の注意をお願いしたいと思っております。  少子・高齢化社会でなくても、子どもは市民の宝です。市民みんなでそのような安全対策がとられており、安心して学校で児童が生活できるものと思っています。  さて、友広市長は市民が安全に安心して暮らすことができるまちづくりを施政方針の柱とすべきではなかったのかと思うのでありますが、この施政方針の中で何カ所かしか出てきません。市民の安心・安全に対する、いつもは口癖に市民の安心・安全というお話をされています市長のお考えをまず最初にお伺いいたします。 36 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、白石議員が申されました安全・安心の住みよいまちづくりというのは、これは行政における基本施策でなければならないと。そのためのいろいろな具体的な取り組みということをそれぞれの分野でお示ししておるところでございますが、その集大成としては、安全・安心ということが基本にあるということを御理解いただきたいと思います。(降壇) 37 ◯ 6番(白石光一郎君)  それでは、具体的に「安心して育児ができるまちづくりについて」でありますが、ことし1月末のゼロ歳児が215人、1歳児が211人で、大体200人を超す赤ちゃんが毎年誕生していることになります。この乳幼児を安心して育てる行政の対策はどのように行われているのでしょうか。  まず、子育て・こども課が行っている乳幼児に対する事業の主なものを幾つか挙げてもらいましょう。 38 ◯ 子育て・こども課長(崎尾京子君)  お答えいたします。  乳幼児に対しまする施策といたしましては、まず、生後4カ月までに全戸訪問いたします新生児訪問、それから、4カ月児、1歳6カ月、3歳児というふうに乳幼児健診を行っております。また、乳幼児相談を月1回、松浦地区のほうは保健センターで、それから、鷹島・福島地区はそれぞれ3カ月ごとに保健師や栄養士、あるいは母子保健推進員による発達、育児に対する相談、それから支援を行っております。 39 ◯ 6番(白石光一郎君)  赤ちゃんは健康なときばかりではないんです。突然、急に発熱やぐったりとなったりします。乳幼児の死亡の原因に、乳幼児突然死症候群と不慮の事故が挙げられています。父母の皆さん、保育関係者の関心はあるものの、乳幼児に対する救急処置の方法や乳幼児の救命講習等については、どうも心肺停止等が圧倒的に成人者に多いために、大変少ない状況にあると聞いております。乳幼児に対しても、ほんの初期の段階の基礎知識は、地域に住む、隣に住む皆さんも、成人者のそれと同様に知っておいたほうがよいのではないかと思うのであります。  消防署管内の21年中の救急出動の回数であります。生まれたばかりの赤ちゃんが13人、搬送先は佐世保市立総合病院、内山産婦人科であります。乳幼児が43人、押渕病院、坂口こどもクリニック、鷹島診療所、そして市外の佐世保市立総合病院、佐世保共済病院、やまぐち小児科、佐世保市立急病診療所に搬送されましたが、早目の手当てが行われ、皆さん無事であったようであります。こうして小さな命が守られてきました。  普通救命講習も保育サポータースマイルキッズ11人が受講修了証を受けておられます。AEDの取り扱い方法、心肺蘇生法等の指導も公立、私立13保育所中、たったの4カ所で延べ5回、職員65人、保護者4人が受講されていました。医療機関はといえば、本市には1軒の小児科専門医院があるだけであります。先ほどお聞きになったように、ほとんど搬送先は佐世保とか市外であります。隣の平戸市には、市民病院と小児科の診療科目を持っている病院が3カ所もあります。佐世保には、市立病院はもちろん、多くの小児科を持つ病院があります。そして、佐世保市全体で32人もの小児科医がいらっしゃいます。  小児科を持つ医療機関、24時間対応の小児救急医療機関の設置が望まれているところですが、民間ではなかなか難しく、これはぜひとも市立診療所の診療科目に小児科を設置し、対応する必要があると思うのであります。いざというときに安心できる子どもを育てやすい安心・安全な地域環境とは、そういうものではないかと思います。先日も市立診療所が一般質問で取り上げられました。詳細は委員会で議論しますが、真に市民のための医療機関となろうとするなら、今の話のように、周りの病院とは違った特色ある診療所とすべきであり、3つの各診療所とも総合的に判断して結論を出さなければならないのではないでしょうか。市長のお考えをお聞きしたいと思います。 40 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  市民の安全・安心ということにおける医療の分野というのは、大きな比重を占めるものだというふうに思っておりまして、公立の医療機関と私的な医療機関との連携、そしてまた、公立であれば3診療所の連携ということは重要なことだと思っておりまして、私も先日、それぞれの診療所を訪問し、所長先生との意見交換をしたところでございます。  今、白石議員が申されました子育て支援、定住促進施策として、安心して育児ができる24時間の子どもたちの救急医療体制ということについては、それは確かに重要なことでございますし、現在、県内では24時間の小児救急医療機関としては長崎と佐世保と央にあるわけでございますが、私のほうで調べましたこの24時間の小児救急医療体制ということになりますと、最低でも8名の小児科医が必要と言われておるところでございます。そういうことからいたしますと、特色ある診療所ということでは大変すばらしいことだと思いますが、小児科医が8名体制でないととれないということからいたしますと、公立的に小児救急医療体制を松浦でとるということは、私としては大変厳しいものがある、困難であるというふうに思っているところでございます。(降壇) 41 ◯ 6番(白石光一郎君)  乳幼児の医療費の助成の話もほかの方から質問されました。友広市長は昨日の子育て家庭の経済的負担を軽減する観点から、拡充についての検討を進めると言っています。早く決断してほしいものであります。  すべての市民の命が大切であります。特に、将来を担う子どもたちへの安心できる医療が保障される松浦市であってほしいと願っています。ただ、乳幼児も含めて子どもたちの医療費の無料化や学校給食の助成だけが子育て支援ではないことは市長も先日お答えをされていました。保育の問題もあります。松浦市病児・病後児保育事業実施要綱に基づき、子どもが病気をしても仕事を休むことができない、または家庭の都合で子どもを看病できない方々のために、4年前から病後児保育ができるようになっております。  病児・病後児保育については、まだまだ御存じない子育て中の親御さんもいらっしゃいますので、どんなことをされているのか、説明をしてもらいたいと思います。 42 ◯ 子育て・こども課長(崎尾京子君)  病児保育といいますのは、児童が病気の回復期に至らない場合で、かつ当面の病状の急変が認められない場合におきまして、当該児童を病院、診療所、あるいは保育所等に付設された専用スペースで一時的にお預かりして保育をするものでございます。  それから、病後児保育事業といいますのは、児童が病気の回復期であり、かつ集団保育が困難な期間におきまして、当該児童を病院、診療所、保育所等に付設された専用スペースで一時的にお預かりをする保育でございます。 43 ◯ 6番(白石光一郎君)  働きながら子どもを育てられている親御さんには大変助かっておられるようであります。そしてまた、これが多いんです。今福保育所1カ所だけで行っています。病後児保育の件数は、今説明のあったとおり、市内の保育所に通所中の園児、または小学校3年生までの児童が利用できることになっています。昨年1年間で100人が利用されて、202日にもなっています。利用料が1日1,500円であります。保育時間が原則8時から夕方6時までなんですが、8時に預けてから、果たしてその方は仕事に間に合うのでしょうか。また、帰りの6時に迎えに来られるのでしょうかと心配をしているところでありますが、働きながら子どもを育てる人の立場で決められたものとは思えないのであります。  これは要綱で児童の健康管理の観点からと定められていますが、原則だから、そうでないこともあるようであります。しかし、時間外分は料金は要りませんとあります。時間の制約がありますので、助成金が出ないことが承知の上であるのでしょう。これは実態に即した支援をすべきと思いませんでしょうか。特に、本市は鷹島町、福島町と大橋で結ばれ、陸続きとなっているとはいえ、この各町にもこの制度は適用すべきです。さらに、もう一歩踏み込んで病児保育にも取り組むべきです。そして、子どもの医療費の無料化とあわせて、親の利用負担1日1,500円はなくしてやるべきです。  病児・病後児保育は、保育室の確保、看護師、保育士等のスタッフの設置、特に医者、病院との連携が密接でなければなりませんので、どこの保育所でもできるものではありません。大変難しい問題があります。今福保育所のように、医師と病院との連携がうまくいって、保育スペースを持つ保育所では実施できています。看護師1名、保育士1名がいて、4名までは預かられるそうであります。特に、病児保育については治療をしながらの保育でしょうから、保育室、医者、看護師、保育士は同じですが、病後児保育とはまた違ってきます。これこそ市立診療所で実施したほうがよいと思われます。そのような自治体もたくさんあります。経験と決断の市長がやると言えばできます。どうですか、市長。 44 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  確かに行政のサービス向上ということになりますと、今御指摘のように、病後児保育、あるいは病児保育ということは重要な施策だとは思いますが、実際にそれを実行するということになりますと、やはりいろいろな面、人材の確保あるいは施設の整備ということからいたしまして、現在の段階で松浦市がこのことに取り組むというのは大変厳しい状況にあるということでございます。
     ただ、病後児保育につきましては、現在、今福保育所で実施させていただいておりまして、この21年度も3月8日までに276名の方々の御利用をいただいていると、そういう状況でございますので、今後、このような対応をしているということを市民の皆さん方にもPRしていきたいというふうに思っているところでございます。  病児保育につきましては、今申されますように、いろいろなお考えがあろうと思いますし、また対応もあろうというふうに思っております。私はこの病児の対応ということにつきましては、いろいろお考えはそれぞれに持っておられると思いますが、本来、やはり御家庭での保育ということが望ましいというふうに考えられます。そして、安心して家庭でみられるようにすることも一つの考え方としてあるんじゃないかと。そのためには、やっぱり看護休暇制度の導入を積極的に進めていくということも大事じゃないか、そういう考えを持っているところでございます。(降壇) 45 ◯ 6番(白石光一郎君)  まだ、これでもまだ安心して子どもを育てるまちづくりには足らないわけであります。安心して育児ができる住宅問題があります。昔は祖父母、両親、そして若夫婦の3世帯が一緒に生活する家庭が多くありました。現代ではなかなかそうはいかなく、十分な広さもない住宅が多く、これも思うようにはいかない状況にあります。  このような状況下で、私が以前に提案したことがある、今、実現をしようとしています雇用促進住宅の買い取りがやっと進みました。この住宅の活用についてでありますが、一部は若者、子育て支援住宅と確実に位置づける必要があると思います。名前は定住促進住宅と言うのだそうでありますが、育児をしながらの共働きの方、また働きながら育児をする方には特別に低家賃で入居できるものにしてほしいと考えます。  ついでですが、エレベーターがない住宅、子どもをおんぶして、また、手を引っ張って4階、5階まで階段を上がっていくのは、子どもさんが小さい間は大変です。せめて3階まででしょう。安心して子どもを育てるとは、医療、保育、教育、住宅など、いろんなものが密接に連携して、充実して、安心して子どもを育てることのできる地域、環境となると思います。  次に、「心身を鍛練し強靱な身体をつくり、個性を伸ばし能力を引き出す教育の推進について」でありますが、これは詳細には私が所属する文教厚生委員会で議論いたしますが、松尾教育長のもとで取り組んでおられる教育行政が思うとおりに思いっきりに実施できますように、私たちも一緒になって応援、支援していこうと思っております。  教育は人を育て、後世に文化を引き継いでいく、特に力を入れなければならない松浦市の基本であります。義務教育、高等学校教育は本市でも受けることができますが、その上を目指す者とか就職というと、多くの方はどうしても市外に出ていかなければなりません。その子どもたちがよその土地で勉強したり仕事についたりしたときに、だれにも負けない学力はもちろん、体力を、また個性をこの時期に引き出してやる大事な教育、心身を鍛える松浦という土地でなければならないと思っています。そして、大学を出て、また働くのが終わって、親がいる、親戚がいる、親しい友人たちがいる松浦に帰ってこられる、ふるさとを愛する子どもたちを育てる大切な十七、八年の重要な教育の時代、地域である思います。  友広市長も特に教育には力を入れるとの方針でもあると伺っております。でしょうか、市長、教育に力を入れていただけますか。 46 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  当然のことながら、次代を担う人材の育成ということからいたしまして、教育には、施設の整備、そして教育内容の充実ということについては、教育委員会、教育長とも連携をとりながら積極的に取り組んでまいる、そのような決意をしているところでございます。(降壇) 47 ◯ 6番(白石光一郎君)  中でも、教育施設の整備充実には特に力を入れていただいておるところであります。現に総額9億円にも上る御厨小学校の改築が進行中であります。22年度では、御厨中学校、志佐中学校の屋内運動場の改築が計画されています。本市の西部地区の御厨中学校区内の人口は市内人口の約26%、6,900人、現在の体育館は4つの小学校の児童が集合する学校体育館でありながら、トイレもついていない、建設後37年もなる雨天体操場並みの小さな体育館でありました。長年の地域要望がかないまして、友広市長によって、やっと念願がかなうことになります。学校だけの施設ではなく、災害のときの周辺地域の避難場所ともなり、地域の皆さんのレクリエーションの場、舞台を使った講演会や学習発表会の場ともなるものであります。計画中の場所は、よくありません。言っておきます。  また、志佐中学校区内人口は御厨地域より、7,900人で1,000人も多いわけでありまして、30%を占めますが、市の中心部にあって、スポーツセンターとこの体育館との両施設の同時使用ができて、正式なコートで、しかも、大きな大会開催が可能となると関係者が今喜んでいるところであります。県内外学校、もしくは団体を招聘して、スポーツ技術・競技交流ができて、競技力の向上が期待できる施設になるものと期待をいたしております。  両施設ともに、どうせつくるなら対外的にも誇れる、来場者の駐車場も十分にとって、使う人が使いやすいように、競技の専門家や競技者団体の意見に耳をかし、安全な施設にしてください。四、五十年は建て替えることができないのであります。決して悔いが残る施設にしないでほしいと願っています。  教育長の本地域での教育のあり方と相当年数がたっています学校教育施設の整備に対するお考えをお聞きいたしたいと思います。 48 ◯ 教育長(松尾 紘君)(登壇)  失礼します。  白石議員さんにおかれましては、本当にスポーツを通して、また、いろんな文教関係でも、教育関係に御支援いただきまして本当に感謝いたしております。  さて、ただいま教育に関する思いということなんですけれども、私も児童生徒は松浦市の宝だと考えております。本市の児童生徒が変化の激しいこれからの社会を生き抜くためには、また、将来、松浦市を担う人材として成長してもらうためには、学校教育において確かな学力、感性豊かな人間性、たくましい心と体及びふるさと松浦を愛する心を育てることが大切だと考えております。  したがいまして、今後も児童生徒一人一人の個性、能力を引き出し成長させるよう、教育に全力を尽くしてまいりたいと考えております。  もう1点の教育施設の整備についてなんですけれども、環境づくりは人づくり、これは私もいつも心の中に自負しております。安全で充実した教育活動を行うためには、施設設備の充実が重要であると考えます。  したがいまして、学校施設の改築、整備等の場合は、児童生徒の安全と利便性を第一に考えながら、教職員やPTA、また地域関係者の意見を聞きながら、今後のいろんな動きに当たってまいりたいと思います。  以上です。(降壇) 49 ◯ 6番(白石光一郎君)  市長が教育に力を入れるということでありますので、ぜひ立派な施設にしてほしいと思います。使いやすい施設にしてほしいと思います。  次に行きます。  「健やかに安心して暮らせるまちづくりについて」であります。  これは大体、お年寄りが健やかに安心して暮らせるまちづくりについてということでありまして、友田議員がお話になりました。友田議員のお話も一番最初に一般質問でありました。高齢化社会と言われるように、65歳以上の人口が10年前は24%でありました。しかし、今、松浦市で7,636人が65歳以上で、30%を超える勢いで高齢化が進んでいます。ということは、若者がいなくなっているのであります。地区自治会単位では、もう既に6割以上が高齢者というところも幾らもあります。お年を重ねても、その地域で安心して健やかに暮らすことができる松浦市づくりは市政の課題であると思います。  年をとると、何がしかの病気とつき合いながら生活する方が大変多いと言います。何もできないというのではなく、普通の生活はできる方がたくさんいらっしゃいます。まだまだその経験を生かし、地域のために、家族のために活動されている方もいらっしゃいます。若者が少なくなり、働き手が少なくなった地域の今日、これからもこの皆さん方の知恵と能力を生かしていただいて、友田議員が言われるとおり、知恵と能力を生かしていただいて、いつまでも健やかに暮らしていただかなければなりません。  活躍されている皆さんは、シルバー人材センターのように既に労力の提供をしておいでですが、7,636人ものお年寄りの中には、労働力の一員だとして労働力を提供できる皆さんがまだまだおいでであります。厚生労働省は2007年10月時点で高年齢者雇用確保措置の実施状況について発表しましたが、今、着実に65歳までの高年齢者雇用確保は国内企業の92.7%は実施されております。今後は70歳まで働ける企業の普及啓発に取り組むことが厚生労働省の課題としてあります。  この年の平均寿命は、男子が79.19歳、女性が85.99歳であります。元気なお年寄りが多くなっています。この元気なお年寄りの知恵と能力を今必要としています。例えば、株式会社高齢社というのがあります。高い年齢の会社であります。65歳以上の方ばかりでつくられた会社であります。今、年商3億円であります。人材派遣等のことをやっておられるようであります。そんなところもあります。きのうの崎田議員の話じゃないですけど、東高の跡地についても、そういう7,600人ものお年寄りの皆さん方の元気なお年寄りの皆さん方には、どうぞあそこの農園で、ハウスで、自分たちで花や野菜や、牛を飼ったり、鶏を飼ったりと、そういうものができるような施設にしたら、もっとこのお年寄りの皆さん方が元気でいつまでも健やかに過ごされるんじゃないかと思っているわけであります。  年をとってきますと、お金は気にしない、お金は問題ではありません。まだまだ引っ込んでしまわないでくださいというのが、これが行政が手を差し伸べる、また、手を差し伸べなければいけない問題だというふうに思っておりますが、市長はどうお考えでしょうか。 50 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、御高齢の方々に対する取り組みといたしましては、私は両面からが必要だというふうに思っております。まずは行政のほうでそういう形での誘導策を講じるといいますか、行政が主体的に取り組む対応策と、みずから活動をされる、それに後方支援といいますか、そういう形でのいろいろな支援策を講じていくと。やはり両面での対応ということが我々が取り組まなければならない今後の施策ではないかと、そういう認識を持っているところでございます。(降壇) 51 ◯ 6番(白石光一郎君)  一方、先日の新聞にもありましたが、五島市だけは新聞に載っておりました。3,154人のお年寄りがひとり暮らしをされていることであります。安江議員の一般質問にもありました。孤独死というのが発表されていたようでありますが、松浦市はどのくらいの方がひとり暮らしをされているのか。それには、当然いざというときの安心が必要なんです。交通機関の問題や緊急時の連絡、相談相手など、まだまだ、安心して医療が受けられる病院の問題等々、環境づくりが必要なのであります。どんな取り組みがされているのか教えていただけませんでしょうか。 52 ◯ 福祉事務所長(平原章宏君)  お答えいたします。  単身高齢者ということで、生活実態のお話かと思います。生活実態がわかります平成17年の国勢調査のデータで、松浦市の65歳以上の単身高齢者は1,130人となっております。  続きまして、高齢者に対する取り組みということでございますが、市全体としてお答えいたしますが、生涯学習の推進、各種軽スポーツ大会やいきいきサロンの開催、さらには老人クラブへの活動経費助成などを行っております。  一方、白石議員のほうからもございましたように、お元気で働きたいという方に対しましては、シルバー人材センターへの登録を勧めるなど、対策を行っているところでございます。 53 ◯ 6番(白石光一郎君)  皆さん方もお気づきの点があるかと思うんですが、市民の皆さんが利用されている公民館や各支所、高齢者や体の不自由な皆さんへの対応が本当にできているのでしょうか。御厨公民館は会議室、学習室、研修室は階段を上って2階にあります。調川公民館は講堂、ホールは、会議室も階段を上がって2階にあります。上がっていけません。もっと工夫して、例えば、元気な皆さんが比較的利用の多い図書館は静かな2階に移動してでも、1階にはお年寄りが利用しやすいように模様替えをするだけで済むと思うんですが、子ども、高齢者福祉の支援構築と決意を述べられている市長には、こんな小さなことぐらい気をつけてはいかがでしょうか。 54 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、活動の場として、公民館の利用がしにくい、特に2階に上るに当たっては階段を上らなければ利用できないということでございます。  実は先日、調川でおひとり暮らしの高齢者の皆様方の昼食会がございました。そのときに実は、調川地区の社会福祉協議会、あるいは地域の皆さん方のお世話でされておりましたけれども、対象者が90名ほどおられるんだそうでございますが、実際に御出席になった方が36名ほどでございました。「せっかくこれだけお世話をされるのに、出席者が少ないですね」と、こういうふうなことでお話をしたところが、「やはり御高齢の方々が、あの階段を上って2階に上がらなければならない、そこが苦痛で参加をされない方が、理由の一つになっております」ということをお聞きいたしまして、実は今、白石議員が御指摘のそれぞれの公民館の活動の場として、2階にその場があるということからしますと、このことについては、この対策といいますか、御利用しやすいための階段の改良といいますかね、そういうことについては、今後やはり取り組むべき緊急の課題ではないかと、そのときに痛感したところでございまして、先日もこのことについては庁内で、「これは何とかできないだろうか」と、「どのくらいぐらいの経費がかかるのか、試算をしてみにゃいかんのじゃないか」という、そういう話をしたところでございまして、このことについては引き続き、どういう対策を講じたらよりよい──やはりこの機会をつくるということも大事でございますが、その機会をつくるところに参加をしていただくということも大事でありますし、また、参加していただいた方が参加してよかったということにつながるような、そういうことをやっていかないと、今後のこの生きがい対策といいますか、御高齢の皆さん方に対する行政としての取り組みということにはならないんじゃないか、そういう思いを思っているところでございます。(降壇) 55 ◯ 6番(白石光一郎君)  現実的にお年寄りばかりのクラブになりまして、2階に上がっていかないとできないということで、もうあそこには行きたくないと。だから、別の家を借りて、1階に、フラットのところに行って、お借りして今やっているという現実問題あるので、直ちに取り組んでほしいなと思っております。  次に、「定住促進について」であります。  「人口減少対策について」でありますが、本市の人口が減少しているのは毎月の市報でも表示されていますから、目に見えて感じられることと思います。人口の増減は、出生、死亡、転入、転出の4つが原因をいたします。日本の人口が20年に1億2,769万2,000人でありまして、19年に1億2,777万1,000人と、余り変わっていませんが、19年をピークにだんだん減少しているわけであります。  全国の都市を見てみますと、人口が増加しているのは東京、千葉、神奈川、埼玉で、福岡も9番目にランクされています。また、北海道、福島、青森に次いで、全国4番目に長崎は大変人口が減少しているところであります。  松浦市も例外なく減少が著しい市であります。松浦市は20年前3万2,368人、現在2万6,059人、6,300人も減少しています。企業誘致、または産業振興によって雇用の拡大を図り、人口増加政策に力を入れるのは当然なことであります。今の人口をこれ以上減らさない対策が必要であります。  そこで、町別の人口の減少を見てみますと、20年間で一番減少をしている地域は、上志佐小学校区の31%、次に星鹿、鷹島、今福、調川、福島の順であります。減少していないのは志佐小学校区で、わずか129人の7%であります。御厨町が638人減少で、16%減となっています。  そこで、もっと小さな単位で減少率がどこが低いのか、その原因に何があるのかと考えてみたわけであります。本市の中の減少率の低い地域に人口減少対策の方法が見つかるかもわかりません。  御厨町と星鹿町だけしか調べておりませんが、20年前からすると増加しているところがあります。御厨町の前田地区、寺ノ尾中地区は増加しています。1けた台の減少率を示しているのは、池田、寺ノ尾下、中野、板橋で、10%台が大崎下、大崎上、小船、西木場、川内、星鹿町の北久保、下田であります。御厨町、星鹿町で4つの地域が減少率40%以上と高く、人口が激減しているところがあります。経済企画庁が国民生活白書で発表する新国民生活指標、通称豊かさ指標というのがありますが、それには豊かさは、「住む」「費やす」「働く」「育てる」「いやす」「遊ぶ」「学ぶ」「交わる」の8つの項目の成人した住民個人の感じ方を集計したものでありますが、ランクが下になったところは、いつまでも下になるということで評判が悪くて、クレームもあって、近年は発表されなくなっています。発表された時点でのベストスリーでは、福井、石川、長野となっていますが、別のような調査で、日本開発銀行が調査いたしまして、「東京が豊かで地方が貧しいか」という調査項目5つの「所得のゆとり」「時間のゆとり」「空間のゆとり」「文教・余暇」「安心・安全」の「安心・安全」では、高知が1番で、次に長崎が入っています。  こうしたことを見るときに、本市の中でも人口が減少していない、または減少率が低い地区は、どこか豊かさ、安心が何かが違っていると思うのであります。御厨、星鹿という地名の由来でも以前取り上げましたが、水田地帯、米もとれ、畑作地帯、野菜、メロン、ブドウ、ハウス栽培などと、水産物も近くに求めることができ、農業を中心とする食べ物の豊富なところで、何よりも山あり海ありの自然が美しい、10分足らずで保育所、学校、病院、文化会館、買い物等ができる商店があり、大きな災害もない安全な地域であるというのではないでしょうか。そんな魅力の地域であるために、地域の皆さんが住みやすい、安心して暮らせる地域となっているのかと思っております。  このことを人口減少対策に生かすことができれば、他市にも劣らない現状の地域資源で人口減少を食いとめることができるのではないかと思うんですが、市長のお考えをお聞きいたします。 56 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、白石議員が全国的な人口の動態といいますか、動向、そして市内における人口の増減の地域別な動きについての分析を御披露いただいたわけでございますが、確かに、やはりこの人口が増加している、人口が減少している、その原因は何かということがやはり基本になければならない。そのことをもって対策、解決策を見出していくということになろうかというふうに思っております。  したがいまして、今申されましたようなことにつきましては、しっかりと議事録に残るわけでございますので、そういうことにつきましても、また白石議員が今御質問の形で申されておられます以外にも、いろいろと情報とか統計的な数字もお持ちだというふうに思いますので、一度そのことについてはよく勉強させていただいて、今後の松浦市が目指しております人口を維持していくという形の中での施策の中に生かしていけるような形での御指導もいただければと、このように思っているところでございます。(降壇) 57 ◯ 6番(白石光一郎君)  本市の住宅事情について、都市計画課長に聞きます。  旧雇用促進住宅は229戸、市営住宅が1,043戸で、合わせて1,272戸になりますが、今現在、空き家がどのくらいあるのか。そしてまた、この定住促進住宅をどのように使うことになっているのかお話しください。 58 ◯ 都市計画課長(宝亀秀臣君)  まず、市営住宅の戸数のほうから。数なんですが、公営住宅及び改良住宅、これは雇用促進住宅を買い取る前の戸数が814戸ございまして、それに雇用促進住宅が229戸、今回ふえます。それによりまして、全体で1,043戸になります。  今後の雇用促進住宅、定住促進住宅になるわけですが、今後の活用方針といたしましては、先ほど出てまいりました子育て支援施策の一環として、経済的な支援、それから、施設を活用した支援について、どのような支援の方法がとれるかということについて、今後検討を重ねていきたいというふうに思っているところでございます。(「空き家」と言う者あり) 59 ◯ 議長(木原勇一君)  答弁しますか。 60 ◯ 都市計画課長(宝亀秀臣君)  済みません、空き家を御報告いたします。  現在の空き家ですが、市営住宅等につきましては、今福町に1戸、それから鷹島に2戸、福島町に6戸ございます。それから、定住促進住宅につきましては105戸、現在あいているというような状況でございます。 61 ◯ 6番(白石光一郎君)  提案でありますが、この定住促進住宅1階から3階までを若者、子育て支援専用住宅、4階、5階は賃貸マンション、あるいは1戸完全に譲渡して、価格は1室100万円。最上階の5階は、転入して本市の住民票を取得、市税を納付する人には一定期間は家賃無料で貸し付けると、そのように思い切った、そのような政策をしないと人口はふえないんじゃないかと思っておるわけであります。  次に、「シティ・セールスについて」であります。  これは松浦市の魅力や個性を売ることであります。松浦市が人口を増加させ、人口減少に歯どめをかけるためには、他地域からの転入者の増大や市民に安全に安心して、この魅力ある松浦市に住み続けてもらうようにしなければならないわけであります。  国内外に本市の魅力、特産品、また自然が豊かで安心して安全に暮らすことができる本市が誇れるものなど、シティブランドを宣伝、周知させることが必要になってきます。企業誘致における企業訪問による宣伝や松浦特産品の各地での物産展開催も開かれています。これは本市への企業進出の誘致活動、特産品を売るために宣伝活動をされているものであります。本市への転入者の拡大を図るためのシティセールスが必要であると考えます。  交流人口の拡大や定住人口の拡大については、セールス戦略が必要であります。今回は若者、子育て支援住宅「定住促進住宅」のセールスが重要であります。子どもを安心して育てやすい、医療も教育もできるというセールスポイントがあり、ターゲットは伊万里市、佐世保市、平戸市等の住民であり、通勤可能距離であります。企業誘致においては、施政方針にトップセールスの記述がありますが、シティセールスはトップだけではできるものではありません。積極的な外部に向けた効果的な宣伝、営業活動を展開すること、それにはすべての市民の皆さんの協力を得なければなりません。市民の皆さんがセールスマンでなければならないと思っています。そのためには、松浦市民が誇りとし、自慢できるものは何か、売り込むものは何か、どうすれば売れるかという販売戦略が必要であります。市長のお考えをお聞きいたします。 62 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、シティセールスということでの御提案といいますか、御意見でございますが、やはりこのシティセールスといいますのは、私の認識では、やはり企業誘致とか、あるいは体験・グルメ観光とか、いろいろこの松浦においでいただく施策、企業を誘致する施策、あるいは松浦の農水産、畜産物等を全国といいますか、市外に売り込んでいく、そういういろいろな形の取り組みの総合的な考え方といいますか、総合的なことをシティセールスということになるんじゃないかと。結果的には松浦というものをやはり売り込んでいくという形にする。そのための施策として、シティセールスという総評的なことで申されているというように思うわけでございます。  したがいまして、このことにつきましては、やはりこれまでも企業誘致ということについて、企業誘致室を設けて取り組んでおると。あるいはグルメ、体験型ということについても、それぞれ取り組んでおるわけでございまして、しかし、それは個々に取り組むということよりも、やはり今申し上げましたように、シティセールスということを基本に置いて、そして、その中でこういう松浦の利点、自然とか食べ物がおいしいとか、いろいろなものがあるという総合的なシティセールスというようなことも一緒に取り組みながらやることが、これからの行政を進めていく上、あるいはこの目的に向かっての交流人口の拡大とか定住人口の拡大ということにもつながっていくというふうになるんじゃないかというふうに思っております。  また、このシティセールスを行うということについて、やはり一定の目標といいますか、ターゲットといいますか、そういうことも一つの考え方としては持っておく必要があるんじゃないかというふうに思っております。そういうことで、一つの例として、実は2月26日に福岡市で松浦の魅力を発信しようということで、松浦の観光協会とか体験型の旅行を取り組んでおります松浦党交流公社と一緒になりまして、実は議長にもおいでいただいたところでございますが、「松浦市FAN倶楽部in福岡~夕べの集い~」というものを開催したところでございます。そして、そのときに福岡都市圏のマスコミ関係とか、松浦に御縁がある方とか、松浦に興味を持っていただいておる方々約100名ほどおいでいただいて、そういうことをやったところでございますが、やっぱりそういうのも一つのシティセールスということになるんじゃないかというふうに思っております。  今申されますように、そういう考え方に立って、今後は市としてはもちろんでございますけれども、市民の皆さん方にも、このシティセールスということについての御理解をいただいて、市民挙げて松浦を売り込んでいくと、そういうことによって、この松浦というものが全国に名が売れていく、そして、松浦の活性化につながっていくということになる。そうしますと、やはりこの市民運動として、こういうシティセールスというものを取り組んでいくということになるということが今後の松浦のまちづくりにとっては大事なことになっていくんじゃないかということで、このことにつきましても、今後どのような形のシティセールスというものができるのかということについては、検討をさせていただきたいと思います。(降壇) 63 ◯ 6番(白石光一郎君)  市民の皆さんがこのシティセールスのセールスマンでなければならないというお話をしました。大分の元観光大使矢野様が言っておられました。「一人一人が『またあなたとお会いしたいですね』と声をかけることから始める」。本市を訪れるお客さんに一人一人が本市の魅力を話しかけてもらわなければならないわけであります。本当に市民が本市の魅力を知ること、そして、みずからがその本市の魅力のブランドをつくり出す、そのきっかけになってもらえばということで、シティセールスは市民全員がセールスマンでなければならないというお話をしたところでありまして、市民活動が活発になっていただければと思いました。  次に、「産業を振興し、既存企業の育成を図り、雇用を確保することについて」ということに質問をいたします。  「総合計画書、次代をはぐくむ産業創造都市とは」という話を質問させていただくわけですが、友広市長の1期目の「次代をはぐくむ 産業創造都市」の産業創造がどうも理解できませんでした。この4年間で、その産業創造が何があったのか、また、どんなものなのか、お話をお伺いしたいと思います。 64 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  松浦市の総合計画において、この将来像として「次代をはぐくむ 産業創造都市 まつうら」を目指していくということについて、議会の議決をいただき、現在進めているところでございまして、この産業創造都市の考え方でございますが、まずはやはり既存産業の振興、そして企業誘致による産業の集積を図っていくと。そうすることによって、雇用機会を拡大すると。そして、この地域にある地域資源といいますか、この産物、そういうものを有効に活用しながら、新たな雇用を生み出していくということが市民所得につながると、そういうことでございます。  ただ、この産業創造都市ということをうたって、それで終わりということじゃなくて、やはりそうすることによって、この地域の皆さん方の所得の向上、そして財政的な基盤の強化につながっていくことによって、市民の皆様方へ質の高い行政サービスの提供ができるようになるということに結果的にはなるということでございますから、産業ということを通じて、質の高い行政サービスまでつなげていくというところまでに及ぶんだということで御理解いただければと、このように思うところでございます。  これまでの4年間ということになりますと、やはりこの企業誘致と既存企業の育成と支援ということに今取り組んでまいったところでございまして、新たな企業の立地というところまでは至りませんでしたけれども、既存企業の拡張支援ということについては、一定の成果を上げることができたんじゃないかというふうに思っております。また、和牛繁殖雌牛1000頭増頭、あるいは体験型の旅行事業、グルメ観光と、そういうものについての拡張支援ということも行ってきたところでございまして、やはりこの産業創造都市まつうらということについては、産業の振興ということを柱として、先ほど申し上げました市民の住みよい、安全・安心で住みよいまちづくりにつなげていくといいますか、そういうまちをつくっていくというところにあるというふうに御理解いただければと思っております。(降壇) 65 ◯ 6番(白石光一郎君)  2番目のもかかわってきますので、「エネルギーのまちについて」お尋ねをいたします。  実は火電が来るときに、私も市長も同じ職場にいまして、一緒の仕事をさせていただきました。で、火電が来るという話で、「ああ、電気が全部この道につくとでは明るうして寝られんかもわからん」というぐらい、電気がただで使えると思っておりました。ところが、そうではなかったのであります。  この本市の目的について、本市の魅力の一つに、どこにもないものを本市は持っているわけであります。今言ったように、それは270万キロワットの石炭専焼の火力発電所、それと国家備蓄基地のLPG基地を持っているわけであります。これは多額の税金が入ってきて、雇用が拡大して、本市経済にも大変貢献をしてきたものであります。一ころからすると、税収もダウンしてきています。しかし、ことしの1月のJ-POWER倶楽部会員あてに配布されたニュースリリースによりますと、「林地残材等を利用した発電用燃料の製造」を目的とした木質ペレット製造会社の設立についてという記事がありました。吉原議員は昨年の9月でしたか、いち早くそのことを察知して話をされました。それは林業振興のためにというお話だったようであります。私はそうじゃなくして、宮崎の森林組合連合会と電源開発との共同で宮崎小林市に設立するのであります。資本金3億円であります。年間木材は8万立方メートルであります。このペレット燃料は──ここが問題。どこの発電所で燃料にするのか。これが200万キロワットの電源開発の松浦火力発電所なのです。発電所の煙突は、九電とも合わせて3本ここにあって、製造は、企業立地は宮崎の小林市。会社の法人税も小林市。そして、松浦市にはトラックで搬入し、小林市の林業振興に貢献し、松浦市では煙突から出る炭酸ガス(CO2)の年間4万トン削減の期待がかかっていると。その燃やすだけ。ペレット製造は2万5,000トン、これを搬入しても、松浦市には1円も入ってこないわけであります。松浦国際港から輸入される石炭の量が減れば、とん税が減るのではありませんか。また、福岡から搬入する下水処理の汚泥の燃焼についても同じであります。製造は福岡であります。こんなことを考えると、松浦市がなぜここに研究所、電源開発があって、九州電力があって、LPGも、328億円もかけてLPG基地ができました。そういう会社があるのに、なぜそういう研究所とか、そういうものができないのか、本当に不思議でならないのであります。  これから、発電所がある、LPG基地があるこの松浦市は、その大きな会社と、やっぱり何がこの松浦市でできるかという研究所をつくらないといけないのではないかと思っているわけであります。270万キロワットの発電所はCO2、NO2、SO2の除去装置は全国一、世界一でもあります。非常に優秀な機械があるようであります。磯子火力に行きました。「おたくの松浦の火力発電所のほうが、よっぽど技術は発展しているんですよ」と、「いいものがついているんですよ」という話がありました。やっぱりそういう世界に誇るものがある発電所、技術、そういうものをぜひ利用して、松浦市がこれからそういう研究所なりをつくっていただいて、それを利用してこそ、産業創造じゃないかなと思っているわけであります。  九州電力では、固体酸化物形燃料電池というのを今九州大学と共同で研究をやっております。これができれば、ノートパソコンとか携帯電話、自動車等への積載が可能でありまして、そういうのはいち早く松浦市でやっぱり実験をしていただくということにしたらどうかなと思っておるわけであります。  時間になりましたが、時間なくなりましたが、市長の答える分は十分時間を、2分ありますので、どういうお考えかお尋ねをいたします。 66 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、白石議員からいろいろ電力関係についてのお話があったところでございますが、実は、確かにこの松浦で製造するんでなく、燃焼するだけということで、いろいろな面での効果というのが薄いわけでございますが、実は、この木質のペレット工場につきましては、松浦でぜひ建設をしていただきたいということについては両電力に働きかけをしたところでございます。この電源開発株式会社におかれて、この木質ペレットの製造工場をつくられるということについては、実証実験事業としてされるわけでございますが、長崎よりも宮崎のほうが豊富な材が確保できると、そういう理由をもって宮崎のほうへこのペレット工場を建設されるということになったわけでございます。
     実は、であれば、このペレットを松浦発電所に持ってくる帰りがけに松浦の材を運搬していただいて、それをペレットにして、こちらにまた持ってくるというような形のものはできないかということについても実は議論をさせていただいたところでございますが、松浦の材を運ぶということについては、トラックの形状が木材を運ぶというような構造になっていないということから、残念ながら実現できなかったわけでございます。  しかし、いずれにいたしましても、この発電所という大きなエネルギーを消費するといいますか、場所があるわけでございますので、今後、何らかの形で発電所を有効に活用できるような、そして、そのことがこの松浦地域における企業の立地、あるいは雇用の場の確保になるような形での取り組みができないかということについては引き続き検討をしてまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇)    (白石議員 一般質問席 降壇) 67 ◯ 議長(木原勇一君)  以上をもって、白石議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後0時35分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時34分 再開 68 ◯ 議長(木原勇一君)  再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、3番・下久保議員の登壇を願いますが、質問方法は一問一答方式となっておりますので、よろしくお願いいたします。  (下久保議員 一般質問席 登壇)(拍手) 69 ◯ 3番(下久保直人君)  皆さん改めましてこんにちは。  14番目ということで、非常にこの壇上に立つのが待ち遠しかったです。先般行われました市議会議員選挙におきまして、本当に貴重な一議席を負託いただきました。このことに、まずもってお礼を申し上げます。本当に市民の皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。ぜひ皆さんの期待にこたえられるよう、一生懸命1期4年間頑張っていきたいと思っております。  また、市長におかれましても、本当に1期4年間を認めてもらったというような思いもあるような絶大なる支援の中で、今度2期目の当選をされましたことをまずもってお祝い申し上げます。本当におめでとうございます。ぜひこれからしっかりと私も後押しをしながら、一生懸命頑張っていきますので、よろしくお願いします。  また、この場でちょっと御報告といいますか、先般行われました、市民駅伝大会が開催されまして、何といいますか、市民の皆さん、また選手の皆さんも望んでいた204号線のルートを西木場のじげもんから今福までということで、本当に所管課の皆さん、そして陸協の皆さん、また警察署の絶大なる御理解と御協力の中で無事開催されましたことを本当にありがたいなと思っております。  また、私も自称ですね、自慢ではないんですが、走るのは余り速くはないんですが、事もあろうか、現役の市議会議員として初めてではないかなと思うんですが、あそこの道路公園から今福の元浦のところまで7区を激走させていただきました。順位を申しますと、32人中、何と30番目と。最後から行くのかなと思いながら、後ろから2番目でした。最近はですね、今回の一般質問といい、いろんなことを後ろから数えたほうがいい私でありますが、後はないということで、これから右肩上がりに友広市政とともに松浦市がどんどんどんどん浮揚していく、そういった思いでやらせていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。  それでは、通告に従いまして質問に入らせていただきます。  まず最初に、「地域医療の較差について」ということでお伺いします。  これ自体は、医療の較差といいますか、医療にかかる機会ですね、そういったところの較差というのを私は見ているんですが、項目にもありますように、「準限界集落の状況について」、先般、12月の議会のときに、この準限界集落というのが47地区ありますよというふうなことで話がありました。その47地区ある中で、医療機関にかかられる状況、その準限界集落から医療機関にかかられる状況というのを行政側としてどのように把握されているのか、この点を関係課の答弁をいただきたいなと思います。 70 ◯ 健康ほけん課長(諸石俊英君)  準限界集落がどこどこなのかというところまで、私、把握をしておりませんけれども、中山間地域におられる方の実際に医療機関にかかられる環境だろうと思っております。  過去に交通空白区間であったところについては、乗り合いバスが運行されております。その関係で、この乗り合いバス、または本人、または家族の車で医療機関に受診されているのが大半ではないかなというふうに思っております。 71 ◯ 3番(下久保直人君)  そうですね、中山間地域のところが多分大きく入っていくんでしょうけど、乗り合いバス等々、そういった家族がおられる方は家族に送ってもらったり、高齢者の方の受診の状況ですね。先ほど白石議員のほうからも少しそういったところに触れられたようなところがあったんですが、そういった中でも、現松浦市の中では離島地域が含まれると思いますね。私的に、黒島地域とか飛島地域、そして、青島地域については診療所が、先生がおられるということで、常駐されているということで、ちょっと対象から外したいんですが、黒島地域、飛島地域、ここら辺について、やっぱり市街地の周辺と比べて医療機関にかかるためには非常にかかりにくいような状況にある、このことについて、市長が今どのような感覚といいますか、とらえ方をされているのかお尋ねしたいと思います。 72 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  この医療機関との距離、あるいはその地域に住んでおられる方々の年齢構成ということから考えますと、今御指摘がありましたように、中山間とか離島というところは、その較差というのが大きいということでございます。  そのことについて、どのような対応をするかということになりますと、やはり基本的には、まず離島の方々の受診機会をどうして利便性を図っていくかということになろうかというふうに思います。中山間といいますか、本土地区でありますと、いろいろな手段が講じられるわけでございますが、やはり離島ということになりますと、フェリーといいますか、関係の船の利用をされる方々の利用がしやすいような形に市としても対応していかなければならないんじゃないかと。御承知と思いますけど、現在、黒島、飛島地区の65歳以上の御高齢の方々につきましては、月2回を限度としたフェリーの乗車券といいますか、乗船料を支援しておるわけでございますが、そこら辺について、やはりこの利便性を確保するということになりますと、どういう形での今後の支援ができるかということについては、今後取り組んでいかなければならない課題ではないかと思っております。(降壇) 73 ◯ 3番(下久保直人君)  陸地といいますか、中山間地域におかれては、今、松浦市で取り組んでいる乗り合いバス事業ですね、そこら辺を使いながら行かれている、そういったとこでも利便性を図っている。また、離島地域においては、フェリーの乗船料を月2回ぐらいの補助といいますか、そういった形で取り組んでいるというようなことで。ただ、このことについては、私も何度か取り上げさせてもらいました。特に、黒島地域のことでは、平成20年の第4回の定例会、ここで取り上げさせてもらいまして、医療機関にかかるというのが、どうしても慢性的な病気、高血圧とか、そういった中で薬を飲まなくちゃいけないと。薬を飲まなくちゃ、やっぱり命がつなげられないというふうなことで、薬をもらいに行くというようなところで医療機関にかかっているというのが現状で、夏場なんかは特にいいんですけど、前回、前これを取り上げたときも話しましたけど、冬場なんかは本当に、6時35分のフェリーですか、に乗って、船唐津から青島、そして御厨に行かれているというふうな中で、やはり血管の病気を持たれている方が寒い冬に朝早く起きて、風にさらされながら、あそこの黒島の上から海岸まで行く、そのことは本当に逆に言ったら危険な状態であるというふうに私も前回も話しました。  そういった中で、黒島地域の方にしてみれば、合併する前からこのことについては要望活動等がなされていたというふうにお聞きしております。診療の機関、医療機関について、診療の方法として、何というんですかな、島のほうに渡って診療ができないかとか、出張診療ですね、それとか往診とか、そういったことができないのかということで要望が上がっていたと思うんですけど、そういったことも含めて、前回、20年の第4回の定例会で中央診療所の事務長のほうに、このことを往診とかそういったことで対応できないかということで言ったと思うんですけど、そのときには今後の検討課題としてとらえさせてくださいというふうな御答弁だったと思うんですよね。その後、どういうふうな検討といいますか、されているのか。多分ですね、新市になる前から鷹島のほう、鷹島の行政のほうに要望なされたことであって、ぜひこういったことを課題として取り上げて、何らかの方法をやってもらいたいなといまだに思っているんですが、そこら辺は今どのような検討がなされているのか、もし何か方法があれば、ぜひお聞かせ願いたいと思います。 74 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今、黒島のことについて御質問をいただいたわけでございますが、私といたしましては、やはりこの離島に住んでおられる方々の安全・安心といいますか、そこに住んでおられる方が安心して住んでいただく、そのためにはいろいろな施策を講じる必要があるということでございます。  特に、どうしても離島ということになりますと、利便性ということになりますと、あらゆる面でそれが足らないわけでございまして、その一つとして、やはりこの医療といいますか、健康の保持というようなことについて十分対応する必要があるということから、これまでも何回となく御質問をいただきましたし、また、何らかの対応ができないかということで検討をしたところでございますが、なかなかその解決には至っておりません。  検討したということはどういうことかといいますと、黒島に診療所的な機能を持った場所を確保して、そこに市なり民間の先生に行っていただくことができないかとか、曜日を決めてドクターに診療に行っていただくことができないかと、いろいろなことを検討したところでございますが、実はまだ実現に至っておりません。  実は一部の先生にも直接お話をしましたけれども、そのことについてお話に乗っていただくということではございませんで、消極的にですね、確かに状況というのは御理解いただけるんですが、「じゃ、先生のほうで何とか対応していただけますか」という話になりますと、消極的で「無理だ」というような結論になっているところでございます。  そういうことからいたしまして、現在、市といたしまして、島の方々にできるだけ安心して住んでいただけるということについては、やはり定期的に健康教室だとかいきいきサロンだとか、そういうことをやらなければならないということで、現在、健康教室とかいきいきサロンをやっておるわけでございますが、その回数をもう少しふやすというような形で、さらなる健康教室とかいきいきサロンを充実していくということについては、今後取り組むべき、市としてできることかなというふうに思っているところでございます。(降壇) 75 ◯ 3番(下久保直人君)  ということは、一部の先生には御相談をされたというふうなことですね。そういった中で、なかなかいい回答がいただけなかったということで、健康教室とかいきいきサロンの回数をふやしながら健康を維持していただくというふうな方法をとるしかないのかなというふうな御答弁。本当に私が聞いたのは、旧鷹島のときからそういった要望を出して、そして、もうそのときに取り上げてもらえなくて、「もうこのことはだめとかなと自分たちはあきらめている」というふうに言われたんですよね。このあきらめているというのを聞いたときに、前も話しましたけど、自分たちで自助努力でできないようなことなんですね。ですから、都市部にいようが、離れたところにいようが、やっぱり均等にそういった何らかの行政の手を差し伸べるという方向性を何とか出していっていただき、そして、これからやっぱり長くそこに住んでいただけるような地域であってほしいと思いますので、何らかのこれからのですね、本当にしっかりとした検討をお願いしたいというふうに思います。  飛島地区においても、どんどんどんどんやっぱり高齢化が進んでいき、きょうのようなしけたときも、やっぱり船が通らないときもあったりすることもありますので、やはりそこら辺も含めて、ぜひ御協議願いたいなと思っております。  それでは、次に入らせてもらいます。  「松浦市の消防施設等について」お尋ねします。  「防火水槽等の維持管理について」ということでお尋ねしますが、市内各地には大変多くの防火水槽や消火栓等がありますが、その点検や管理はだれがどのようにされているのか、この点をまずお尋ねします。 76 ◯ 総務課長補佐(辻 嘉文君)  お答えいたします。  防火水槽や消火栓等の点検につきましては、定期的に松浦地区の消防署のほうで実施していただいております。その点検結果報告書を市に提出していただき、この報告書によりまして不備のあった箇所につきましては市で補修を行ったり、また、消防団で対応できる箇所につきましては消防団で対応していただいているというのが現状でございます。 77 ◯ 3番(下久保直人君)  そうですね、消防署の方がされているんでしょう。また、各分団も何度か点検もされていると。私も16分団に入っておりますが、16分団のほうも消火栓とか防火水槽なんかの点検はさせてもらっております。  そういった中で、今、報告書が上がってくるというようなことですが、大体どれぐらいの数といいますか、補修や修理が必要なところというのは上がってきているんでしょうか。消火栓や防火水槽の数等が幾つあって、補修や修理が必要なところが今現在どのくらい出ていますよというふうな数がわかればお願いします。 78 ◯ 総務課長補佐(辻 嘉文君)  申しわけありません。  松浦市全域に消火栓につきましては約580カ所でございます。防火水槽につきましては、申しわけございません、詳しい数字をすぐ申し上げることができませんけれども、200カ所程度だと認識しております。  それにつきまして、どの程度の修理といいますか、不備があるかということでございますけれども、不備の程度が防火水槽につきまして、ただ単に駐車禁止のマークが消えているとか、ふたがないでありますとか、あと、そうですね、防火水槽の標識が壊れているとか、そういうふうなことにつきましては、かなりの数の不備を消防署のほうから指摘していただいておるところでございます。 79 ◯ 3番(下久保直人君)  軽微なことかもしれませんが、このことは私は本当必要なことだと思うんですね。私の知り合いの方からお話を聞いたときに、自分が小さいときに──その知り合いの方の話なんですけど、自分が小さいときに、おばあちゃんを火災で亡くしたというふうなお話でした。「その火災の現場に分団の方が行って、消火栓をつなごうとしたら、その消火栓から水が出なかった。初期消火という部分がなかなか間に合わないで、消防署から来るまでになかなか放水ができなくて火災が回ってしまって、おばあちゃんが死んでしまったんだ」と言われたんですね。本当にそういったやっぱり命をつなぐための施設でありますので、やっぱりそういった不備、駐車禁止のマークであったりなんだりとそういったことも、小さいことかもしれませんけど、やはりいち早くそういったことに対応していかなくちゃいけないのかなというふうに思っています。  今現在、そこら辺の修理や補修というのは間に合っていないところも結構あるというふうなことですね。そういったところにしっかりと今から対応していってもらいたいなと思っているんですけど、それで、先ほど言いました消火栓の、580カ所あるということですけど、消火栓のそばに、私はできれば消火器具、接続器具であったり、ホースであったり、ノズルであったりですね、そういった消火器具を少しでもいいから、一遍につけなくてもいいからですね、主要な市街地にあったり、そういったところでいいから年次計画でつけていくべきじゃないかなと私は考えているんですよね。それをなぜかというふうなことで考えたときに、御説明しますけど、消防団──私たちもよく聞きますが、初期消火というのが非常に大事で、消防団というとはそこの部分にかかわってくると思うんですよね。しかし、その消防団の団員が昔と今では全く仕事、職場の状況が違うと考えているんですけど、そこら辺のところを総務課として、消防団の団員さん、今どういうふうな、自営業であったり、サラリーマンであったり、どういうふうな状況にあるのか、どういうふうに把握されておりますでしょうか。 80 ◯ 総務課長補佐(辻 嘉文君)  消防団員の職業の内訳ということでございますけれども、被雇用者、いわゆる勤めに出ていらっしゃる方が696人、自営業者55人、公務員等の方が138人で、合計889人でございます。 81 ◯ 3番(下久保直人君)  まさに昔の消防団と比べて、この分布といいますか、勤められている方と自営業者の割合、また公務員の割合ですね、本当に大逆転してしまっているわけですね。夜中の火災であれば、大概自宅におられるんですけど、昼間の火災なんかは、要するに、私は今福ですけど、今現在ここにおりますが、もし今福で火災があったら、ここから行かなくちゃいけないんですね。当然、消防署のほうが早いんですね。そういう状況が今現在各地であっている。  じゃ、そこでも、先ほどから話しているように、初期消火というのが本当に大切ですね。その初期消火を、じゃ、どうしたらいいのかなと思ったときに、私は消防団の、まだまだ元気なまだまだ本当は退団しなくてもいいような人が、OBの方がたくさん地元におられるんですね。そういった方々にやっぱり協力いただいて、まず初期消火の部分で何とか初期消火に当たることができないかと考えたんですね。消防団を退団された方、OBの方は、消防詰所に行って、消防車に乗って火災現場に行くという、これはできないと思うんですね。でも、消火栓のそばに消火セットといいますか、消火器具が設置されておけば、そこにつなぐこと、そして、ホースをつないで水をかけるという作業は、これは現役の消防団の方よりもなれている方がいっぱいおられるんですね。それがまず初期消火になるんじゃないかなというふうに考えたもんでですね。  やはり先ほどのような消防団員の分布、これは自営業が少なくなってしまっているので、これはしようがないんですけど、ぜひやっぱりそういった方向で何らかの初期消火をできるような形をとるときに、そういった消火器具を消火栓の主要なところに幾つかずつ年次計画で置いていくというような方法も、これ一つの方法ではないかなというふうに考えますが、市長、そこら辺のところ、消防団の分布であったり、現状等、先日は御厨地区で野焼きで亡くなられたり、また志佐の白浜ですか、人家の火災で亡くなられたりと、そういったことで、本当に火災というのは人命にかかわる非常に危険なところでございますので、そういった初期消火活動、もしくはサラリーマンの分布、消防団員の分布であったり、そこら辺のことをとらえて、市長の考え、どういうふうに思われるのか、この点をお尋ねします。 82 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  日ごろから予防消防に努めておるところでございますが、万一火災が発生したということになりますと、やはり今力説されておりますとおり、初期消火というのが大変重要になってまいります。この初期消火を担っていただいております、当然、消火活動にもお世話いただいておりますが、地元消防団の出動というのが、先ほど総務課長補佐が申し上げましたとおり、団員の構成が大きくさま変わりしているという状況からしますと、今申されました消火栓のそばに格納庫なり、そういう消火器具を設置しておくということは大変重要なことだというふうに私も思っております。  実際、今そういう消火栓等のわきに格納庫とかというものを設置しておられる分団もございます。それは分団が自主的にやはり設置をされておるわけでございますので、今後このことについては、例えば、市が材料を支給して、それぞれの団員の中にはそういう腕を持った、技術を持った方もおられると思いますので、このことについては、それぞれの本部分団長さん、あるいは分団長さん等と協議をいたしまして、そちらの方向で取り組みができるような形での協議を進めてまいりたいと、このように思います。(降壇) 83 ◯ 3番(下久保直人君)  ぜひそういったことを積極的にやっていただきたいなと思います。  それから、各分団が自主的にそろえればいいんでしょうけど、消火栓の配置図、自分たちが所管する地域ですね、この地域の消火栓の位置というのを、例えば、A0ぐらいの大きさで、やっぱり詰所の中に張っておく。そしたら、集合したときに、いつも、ああ、あそこに消火栓があるんだなという意識で──無意識のうちに多分見ることもある。でも、ずっとやっぱり見ていたら、そこで頭に入っていって、非常のときに慌てないでいいということもありますので、分団によっては、自分たちでそれをしてますよというところもあるみたいですけど、それを全体的に指導するなり準備して配るということもですね、これも必要かなと思いますので、ぜひそこら辺もお願いしたいなと思います。  それからもう1点、消火活動において、消防団員に配られている作業服といいますか、活動服ですね、あの件でちょっとお尋ねしますが、たまに消火現場に活動服を着て、上からはっぴを着て、消火現場に来られている方もおられるんですね。あの活動服というのは、消防署の職員が着ているものとは、やっぱり全く性質が違うんですね。私たちに配られているのは、ポリエチレンですかね、ポリエチレンで可燃性のものですね。それを勘違いして、それを着て消火現場に行くというのは、非常にこれは危ないんですね。そこら辺の御指導といいますか、やはりきちっと分団長さんに御周知願って、そして、末端の隊員までつながっていくような、そういった報告といいますか、そういったお知らせもしっかりと取り組んでいただきたいなと思いますが、この点いかがでしょうか。 84 ◯ 総務課長補佐(辻 嘉文君)  現在、消防団員に貸与している活動服につきましては、耐火服ではございませんので、火災現場には着用しないように会議の折には指導をしているところでございますけれども、今後も消防団幹部等を通じまして、さらに周知徹底をしていきたいというふうに考えております。 85 ◯ 3番(下久保直人君)  ぜひですね、火災の現場でもし人命がというふうなことがあれば、血気盛んな若い人たちは、我も我もという形でやっぱり助けに行くということもありますし、それと、やっぱりそういった消火活動に入る人たちの安全も考えなくちゃいけないということで、ぜひそういった周知徹底をお願いしたいなというふうに思います。  それでは、次に入らせていただきます。  3項目め、「松浦市諸事業のPR方法について」ということで質問します。  まず最初に、松浦市、いろんな形ですばらしい事業、施策をやられていると私は思います。そういった中で、1つちょっとお尋ねしますが、県境の看板、このことをまずお尋ねします。  佐賀から長崎に入るときの県境の上のところに、「松浦党発祥の地」ですか、そういったことが書いてある看板があると思うんですね。この看板について、私は市民の方から怒られまして、「松浦の玄関口にある看板にして、いつも汚れている。担当職員に清掃したほうがいいと言ってもやろうとしない。こういったことも議会議員はちゃんと声を発して指導していくべきじゃないのか」というふうなことを言われたことがあるんですけど、この看板、道わかられますかね、水産商工観光課長。清掃等をいつされたのか。また、観光や交流人口に力を入れる松浦市として、いち早く清掃したほうがいいと思われますが、この予定はありませんか。 86 ◯ 水産商工観光課長(前田英彦君)  お答えいたします。  議員の御指摘いただいております看板につきましては、県境から坂を上り上がってきたところの左上にある看板でございまして、清掃につきましては、前、いつしたのかということにつきましては、ちょっと私のほうでは把握をできておりません。大変申しわけございません。  ただいま私どもも通勤等では見ておったわけでございますが、汚れにつきましては、私どもの課のほうで近日中に清掃のほうを行うということで予定をさせていただいているところでございます。 87 ◯ 3番(下久保直人君)  多分、合併してから4年間はされていないのかなと思います。やっぱりですね、本当に玄関口で、例えば、松浦市のやる気も何か見えてくるようなところもありますので、ぜひそういった看板というのはきれいにしておいてもらいたいなと。  ちなみに私もあの付近に看板を立てていますけど、これがすごくですね、やっぱり看板というのはすごいんだなと、その効果を感じているところでありますので、ぜひ市としてもそういった看板を大事に取り扱ってもらいたいなというふうに思っております。  できれば、佐賀から来る方向にはあるんですけど、平戸のほうからの市の境ですね、そっちのほうにはやっぱりない。そういったところもですね、佐世保のほうから平戸、田平を回ってこられる方もおられるので、何か計画があれば、そういったウェルカムボードといったものをつけるのもいいのかなというふうに考えます。  それから続きまして、「定住促進施策のPRについて」お尋ねします。  この定住促進施策、定住促進事業費補助金のことですが、先ほど松浦市の人口がどんどんどんどん減っていっているんだということで、白石議員のほうから詳しいデータを並べて、そういった状況が報告されました。そこら辺も、やっぱり市としてもちゃんと取り組まなくちゃいけない喫緊の課題だということで、昨年度から定住促進事業費補助という形で取り組まれております。21年度の当初予算では3,460万円、今回、減額ということで補正が出まして2,243万円ですか、そういった形になった。今年度の当初予算では1,300万円というようなところで、先日の説明の中では、執行予定が見込まれないので、減額補正しましたというふうな説明もあってました。で、今年度については1,300万円。  需要が多ければ、後から補正もすればいいんでしょうけど、ここら辺について、どういうふうに分析されているのかなと思っているんですけど、この定住促進事業費補助の活用について、何件ぐらいあって、それで、現状、何がこういった執行できなかったような要因になっているのか、どういうふうに分析されているのかお尋ねします。 88 ◯ 企画財政課長(大久保 整君)  ただいまの定住奨励金制度についてのお答えを申し上げます。  定住奨励金につきましては、平成20年の10月から取り組みました。そしてもう1つ、賃貸住宅入居費補助金というのを昨年の4月から取り組んでおるというような状況でございます。  まず、これまでの実績と申しますか、状況でございますけども、定住奨励金につきましては、20年度に8件、21年度に20件というところで現在経過いたしております。このうち、新規転入は3件というふうな状況でございます。  それから、賃貸住宅の入居費補助金でございますが、これはすべてが新規転入者のみに出る移転費用の助成というようなものでございますけども、これについては21年の4月からの実施でございますが、現在22件というふうな状況となっております。  それで、今回補正で減額をしているというふうなところでの内容の分析でございますけれども、やはり最近の景気回復のおくれと申しますか、その辺の影響が一番大きいのかなということで、やはりなかなか住宅を建てようというふうな気持ちにならないのかなというふうなところが1つございます。それから、やはり住宅の今回のこの補助金の中には、実は市内業者育成というふうな視点がございまして、市内の建築業者を活用したときのみに出るというふうなものがございます。そのようなところで、市外の、特にハウスメーカー等を活用なされる方もおられるものですから、その分についてが該当しない分も出てくるというところでの件数の伸び悩みということもあろうかと思っております。  それとあと1つは、先ほどちょっと申しましたけれども、市外からの新築転入が3件ということでございます。まだまだやはり市外から住宅を建設して、こちらの松浦市内に住もうという方がまだまだやっぱり少ない状況にあるというか、そのようなことが今回の減額に至ったというふうなところでの理由の分析でございます。 89 ◯ 3番(下久保直人君)  そしたら、この定住促進事業費補助金について、市外の方が問い合わせといいますか、そういったことというのはあっているんでしょうか。
    90 ◯ 企画財政課長(大久保 整君)  お答えいたします。  問い合わせにつきましては、大体多い月には五、六件ぐらいございます。平均いたしまして、月に二、三回ぐらいのペースかなと思っております。 91 ◯ 3番(下久保直人君)  そうですね、五、六件はあっていると。月に二、三回ですか。1年間、当初からの事業ですので、もうちょっとあってもいいのかなというふうに思っているんですが、私はですね、先ほどの看板とまた同じようになるかもしれないんですが、やっぱりPRの仕方が足りないんじゃないかなと思うんですね。ということは、何でかといったら、市内の方もこのことについてよく知らないという方も結構おられる。その機運が盛り上がってないというかですね、そういった機運を盛り上げる必要もあるのかなと思うんですね。  先ほど白石議員のほうからシティセールスですか、市民の皆さんが一緒になって、そういったPRをしていく、セールスしていく、そういったことが必要だというふうに言われました。全くそのとおりだと思います。そのための機運を上げるための何か道具がないのかなと考えたんですね。私は一つの道具として、商売をしていたら三種の神器というのがあるんですけど、のれんとか赤ちょうちんとかですね。その中の一つとして、のぼり、私はこののぼりをですね、定住促進事業としてのぼりを例えば100本ぐらいつくって、市内の204号線、もしくは福島の通りであったり鷹島の通りにのぼりを、同じ柄ののぼりをずっと立てていく。そしたら、多分、まあ鷹島なんかでもかなりの方がよそから来られている。私も今福におりますけど、うちの前もいっぱい車が通って、それも他ナンバーが来ています。そういった中で、目につく、そののぼりの中に、これは例えばの案なんですけど、「家を建てるなら松浦へ。100万円上げちゃいます」とかですね、そのくらいのことを書いて、これは100万円って大きいですよ。もしくは、例えば、「あれ、100万円上げちゃいますってどういうことだろう」と思って調べてみて、よその方が「じゃ、土地を買ったらどうだろう」と。この土地に対しても60万円やったですかね、50万円やったですかね、それを補助しますよと。「ああ、合わせて150万円なんだ」と。これは一考する価値があるというふうに考えないのかなと。  そういった何かインパクト、目に映るものもやっぱり必要かなと思いますので、のぼり一本、100本ぐらいまとめて立てれば、さおまでして2,000円か3,000円ぐらいで、3,000円としても30万円ぐらいですよ。やっぱりそれぐらいでどんどんやっていく。そしてまた、まち自体も少しでも明るくなるんじゃないかなと思うんですよね。やっぱり少し疲弊した中で、まち自体が暗くなっているようなイメージもありますので、少しでも少しでも明るく明るく前進していくというふうな松浦市であってもらいたいなというようなことも考えますので、そこら辺もやってみてはどうでしょうか。市長、このことをどう思われますか。 92 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  現在取り組んでおります定住促進の施策について、いろいろ計画どおりその効果があらわれていないという理由につきましてはあろうと思いますが、その一つに、やはり今、下久保議員御指摘のPR不足といいますか、宣伝不足があるというふうに私も認識をいたしております。今、下久保議員から申されましたのぼりを立てるというのも一つだと思いますし、この質問の通告を受けて、私といたしましては、例えば、近隣の会社なり事業所なりに、やはり朝なり退庁時にチラシをお配りするとか、そういうこともやっぱりする必要があるんじゃないか。やはりこれからいろいろな手だてをして、まずは松浦ではこういうことをやっているということを一人でも多くの方々に知ってもらう、そういう作戦といいますか、取り組んでいく必要があろうというふうに痛感をしておるところでございまして、このことについては、議員各位のいろいろなこういう方法はどうかということでも御提案をいただければ、大変ありがたいというふうに思っております。(降壇) 93 ◯ 3番(下久保直人君)  そうですね、やっぱり以前の議会の中でも出ましたけど、子産坂トンネル、あそこを越えて佐世保、あっちのほうから入ってくる車がむちゃくちゃ多いんだと。私も今福におりまして、国道204号線の前におりまして、佐賀ナンバーが入ってくるのがめちゃくちゃ多い。市内の会社のほうにそういったチラシを置いて、今市長が言われるように、配ってアピールするということも、これも本当にすばらしい、必要なことじゃないかなと思いますので、積極的に取り組んでいただきたいなというふうに思います。  それから、「福岡都市圏からの本市へのアクセス方法について」お尋ねします。  松浦市、本市では、福岡都市圏、ここをやっぱりターゲットにされていると思います。福岡都市圏交流促進基本計画ですね、この基本計画を平成20年度に策定されていますね。この基本計画には、3年間の目標で、平成22年度ですね、次年度が一つの目標といいますか、目標年度になると思うわけですが、中に、いろいろ交流人口の数であったり、実現するべき目標であったり、そういったことが書かれております。今、現状2年たっているわけですが、どのように把握、現状どのようにあるのか、そこら辺について御報告をお願いします。 94 ◯ 企画財政課長(大久保 整君)  ただいま福岡都市圏交流促進基本計画の進捗というふうなところでお尋ねがありましたので、お答え申し上げたいと思います。  20年8月に策定いたしました福岡都市圏交流促進基本計画でございますけれども、一応目標を全体的な目標といたしまして、交流人口の約40万人と経済効果約28億円の新たな創出というふうなことを目標に、現在取り組んでおるようなところでございます。  これまで、特に鷹島肥前大橋の開通をきっかけにいたしまして、幾つかのプロジェクトを掲げて計画としておるわけでございます。その中で、1つが「勝利」を呼び込む島、「鷹島」PRプロジェクト、それから2つ目に、グルメタウン「松浦」プロジェクト、そして3つ目に、体験型旅行推進プロジェクト、4つ目には歴史観光推進プロジェクト、それから5つ目に、広域観光ルート拡大プロジェクトということで、それぞれに人口目標、そして、それから経済波及効果額を定める中で進めておるというようなところでございます。  特に、これまで特に積極的に推進してきた部分と申しますのは、「勝利」を呼び込む島、「鷹島」PRプロジェクトにつきましては、昨年の春以降、積極的な取り組みをいたしておるところでございます。  そういう中で、それぞれの中身ごとの分析というのが必要になろうかと思いますけど、まだちょっと細かなところまでは終わっていないというようなところではございますが、一応この「勝利」を呼び込む島、「鷹島」PRプロジェクトでは、鷹島への新たな観光客の誘致といたしまして、期間内に33万3,500人の観光客の増加、そして、経済効果を約23億円の増加というようなところをここでは見込んで目標として進めておるところでございますけれども、一応これについては御存じのとおり、鷹島では既に61万5,000人、これはちょっと歴年の関係でそういうふうな数字を今申し上げておりますけれども、目標も歴年の目標でのことでございましたので、そういうことになっております。  そういう中で、ただ、この中身は、日帰り客は相当ふえておりますが、実は宿泊につきましては目標にまだ達しておりません。簡単に申しますと、日帰りは32万人を見込んでおった中で、既に60万人を過ぎているというところでございますが、宿泊は1万3,500人を見込んでおりますが、これが6,000人ぐらいでとどまっておるというようなところでございます、現況がですね。  それで、この経済効果でございますけれども、ちょっとこれが非常に試算がですね、従来の計画策定時の宿泊とか日帰り客の単価で計算いたしますと三十数億円というふうなところになります。ただ、これが、その単価自体の設定がどうだったかというのもございますもんですから、ちょっとここは正確なところではないということで御認識いただきたいと思っております。  ただ、現にモンゴル村や、それから「鷹ら島」での実績等もありますとおり、そのような売り上げが現在あるというふうなところでございます。  それから、2つ目の施策として掲げておりましたのは、グルメタウン「松浦」プロジェクトというようなものでございます。これについては、松浦海鮮街道など食に係るイベント事業の強化とか、それから、新たなグルメバスツアーの企画とか、そのようなものがあったわけでございますけれども、今、福岡貸切バス協会等とも観光協会さんが連携をしながらバスツアーを進めておられまして、大体このグルメタウン「松浦」プロジェクトの新たな目標ということで9,000人ほどを掲げておりましたが、この貸切バス協会のバスツアーだけでも大方1万人ぐらいいっているというか、そのようなところにはなっておるところでございます。  それから、あと体験型旅行推進プロジェクトということで、これまでの中学生、高校生対象から、今度は大人、個人、ファミリー層というふうなところも目指す事業の拡大も考えておりますけれども、ちょっとここはまだこれからというようなことになっております。  それから、あと歴史観光推進プロジェクトというのがございます。これにつきましては、昨年、一部でございますけれども、福岡のほうでも松浦党の歴史等の講座等も開設しながら、水軍まつりのときには、バスで1泊2日の歴史観光ということで、福岡のほうから見えられたりしております。  それから、あと5番目には広域観光ルート拡大プロジェクトというのを掲げておりましたけど、これにつきましては、これから糸島、唐津、伊万里、平戸との連携等も考えながら進めようとしているところでございます。  以上でございます。 95 ◯ 3番(下久保直人君)  交流促進基本計画、この中ではおおむね大体取り組んで、計画のような形で取り組んでいるというようなとらえ方なのかなというふうに思います。そういった中で、福岡都市圏、多分、福岡市、このターゲットになっているのが、戦略ターゲットの地域になっているのが福岡市なんですね。福岡市の中の区なんですよね。その中には、大体人口で142万人ぐらいの人口が入ってると。その方たちのアクセス方法というのは、今言われたようなバスツアーであったり、自家用車を考えられているのかなと思うんですけど、そのようにとらえていいですか。(発言する者あり)はい、そういった中で、自家用車、私も、じゃ、その140万人の方のどれぐらいの方が福岡の方で車を持ってあるのかなと思って、ちょっと調べてみたんですけど、大体車、免許を持ってある方が80万人ぐらいで、車を持ってある方が40万人ちょっとぐらいのようです。40万台ぐらいのようですね、車の自家用車の台数がですね。40万台を超えるぐらいの数のようです。当然、免許を持っている方も80万人を超えるぐらいの人間なんですけど、高齢の方でですね、やっぱりそういうような免許を持っていても運転できない方もおられるでしょうし、また、若くてまだまだそういった観光、グルメ観光とか、そういったところに興味がなくて地元で遊んでいる方もいるでしょうから、絞られてくると思うんですよね。  私自身も、例えば、グルメで何かを食べに行こうとしたときに、やっぱりちょっとおいしいお刺身でもあれば、ちょっと一杯飲みたいなと、のどが乾くなというふうな思いがあるので、やはり車ではなくて、バスとかで来れないかなというふうに考えるわけですよね。直接福岡から松浦に来るためには何があるのかなと考えたときに、やっぱり地下鉄を乗り継いで、電車を乗り継いで、鉄道に乗ってとか、ツアーに入ればそれでいいんですけど、それ以外ではなかなかですね、やっぱり「ああ、もうそんなして面倒くさいけん、もういいや」と思うのが現状なのかなと思うんですよね。ことしも福岡ソフトバンクホークスとの交流事業ということで、スポンサー契約をしたりして、やっぱり福岡都市圏のほうにアピールすると思うんですよね。  その方々が直接松浦に入ってくる方法はないのかなと前からよく考えていたんですけど、御存じの方もおられると思いますけど、これ(パンフレットを示す)市役所の案内のところで見たんですけど、平戸市の平戸観光協会さんが「よか路バス」、よかろというのは、「よか路」と書くんですね。よかろうじゃなくて、「よか路バス」。「よか路バス」を取り扱いましたよと、ことしの9月まで。年間3,000円で乗り放題と、予約をしてですね。で、当然こっちから福岡にも行けるし、福岡からこっちに来ることもできる。私もちょっと話のあれで会員になりました。実はこれを発案された方が私の会議所の青年部の仲間で、この「よか路バス」の事業を会議所の青年部の全国大会のビジネスプランコンテストに応募されたんですけど、今回、見事全国の大賞をとられまして、すごく注目されている事業なんですけど、僕はこれに便乗したらどうかなと。うちの前をいつもこのバスが通るんですね。「平戸⇔福岡」とあって、僕はあそこの「平戸」と「福岡」の真ん中に「松浦」を入れたいんですよね。これは毎日通っているんですよ、2往復。すごく目につくし、直接、例えば、福岡のほうにアピールしに行って、「松浦ってどうして行くんだろう」と考えているときに、「平戸⇔松浦⇔福岡」というバスが通ったら、「ああ、このバスに乗れば真っすぐ行けるんだ」と考える方はかなりおられるんじゃないかなと思うんですよね。  で、平戸観光協会のほうにちょっとお話を聞きに行ったんですけど、松浦のほうでは──今、大体1万人ぐらいの会員さんを目標としていると、そういう中で、平戸市の方が2,588人入っているそうです。松浦の方が881人会員になられているそうです。これ私も入っていませんから882人ですね、入っています。それから、福岡の方が1,567人入っているそうです。やっぱり平戸観光協会の方も、福岡の方に会員になってもらって、こっちに入ってもらいたいんだと。その思いは、松浦の考えるところと一緒だと思うんですね。  もう一つ言えるのは、今度、卒業シーズンですから、卒業して福岡のほうに学生とか就職していったりする方が、学生なんかは特に帰ってくる機会が、これでちょこちょこ帰ってこられるということで会員になられる方がやっぱり多いそうです。ということは、ずっと松浦に引っ張ることができる、その方たちもですね。有効な手段だと思うんですよね。  まあ「看板のせは、どうすればいいんですか」というふうな形でお話を聞いたんですが、3月、今月末に理事会等がありますので、そこら辺に、松浦市のほうがもしそういったアクションがあれば、働きかけてもいいのかなというようなことも言われていましたので、ぜひここら辺を利用して、松浦に引き込む方法をですね、連携をとってもいいんじゃないかなと思うんですけど、この点、市長、どういうふうに考えられますか。 96 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  現在、平戸観光協会が「よか路号」を活用して取り組んでおられると、このことが全国的に高い評価を受けておられるということは私も承知をいたしておりまして、せっかくこの「よか路号」が今走っておりますので、私といたしましては、何とか活用をしたいという思いを持っております。  今申されましたように、「福岡⇔平戸」のあい中に、「松浦」というものをバスの側面に入れさせていただくとか、松浦向けの商品といいますか、松浦独自の商品開発ということもやって、それもこの「よか路号」活用の一つとしての取り組みができないかと。このことにつきましては、特に、松浦市観光協会とか料飲業組合とよく協議をいたしまして、やはり松浦の利益になるといいますか、松浦のためになる活用ということをどうすればいいかということを前提に、今後、この「よか路号」の活用については考えて、そのことを平戸市に御相談していきたいと、そのような考えを持っておるところでございます。(降壇) 97 ◯ 3番(下久保直人君)  ぜひいち早く取り組んでいただきたいなと思うんですけど、先日、会議所の青年部と市長と座談会をさせてもらいました。そのときにちょっと話があったのが、市長も覚えてあると思うんですけど、松浦から福岡に通うことができるんじゃないかと、そういったこともできるような時代になるんじゃないかというふうに、で、市長のほうは「2時間かけて福岡に、自分たち現実的にどうかな」というふうな回答もいただいたんですけど、都市圏、東京とか大阪とか、そういった都市圏では、1時間、2時間かけて職場に通うというのは、もうざらになってしまっている。逆に言ったら、このバスは西九州自動車道が通ってしまえば、多分、松浦から福岡まで1時間ちょっとぐらいで通ってしまうんですよね。今言ってるのは、ここから向こうに行って、福岡から帰ってくるだけじゃなくて、こっちから福岡に行くバスと、福岡のバスと提携をして福岡から直接こっちに来るバス、そういったことも視野に含めてやっていきたいというふうな考えを持っているというようなことを言われていたんですよね。ということは、会員、例えば3,000円がちょっとふえるかもしれませんけど、そういった中でも、それで1カ月間そこに通うことができるということは、これは十分に福岡の都市圏が松浦市の生活圏に入るような状況の足がかりになるんじゃないかなと私は思うんですよね。ということは、アピール次第によっては、PRの次第によっては、福岡のお客さんをどんどんこっちに呼べるというふうに思います。  松浦からストロー現象で行くというのもあるかもしれませんけど、でも、キャパというのはですね、福岡のほうが人口のキャパというのはめちゃくちゃ多いです。例えば、こちらの半分ぐらいが福岡に行っても、向こうの10%が来たほうが多いんです。1%が来たほうが多いんです。そういうぐらいのところでアピールしていただきたいなというふうに考えます。  ぜひいち早く取り組んでもらいますよう、よろしくお願いします。  それから、次に入ります。  「市民の融和の醸成について」お尋ねします。  市長は前期4年間、先ほど吉原議員のほうからも紹介がありましたように、市民の融和の醸成、これを図りたいんだということで取り組んでこられました。それも一つとして取り組んでこられました。  市長はこの4年間、市民の融和の醸成はどれほど進んだととらえてあるのか、その状況について、市長の考えについてお聞かせください。 98 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  新市の建設に向かっては、まず、やはり今申されましたように、市民の融和と一体感の醸成ということが基本であるということから、いろいろな取り組みをさせていただいたところでございます。その一つといたしましては、ウォークラリーの開催だとか、あるいは地域交流促進支援費補助金でのいろいろな事業をやっていただいて、この3地域の皆さん方の交流を図っていくということで取り組ませていただきました。私は、これまで3つの家族が1つの家族になったということ、そのことについては、やはりこの融和と連帯感がなければ、一つの家族になったということは言えないということからしますと、まだ道半ばではあると思いますが、その方向で順調に市民の融和と一体感の醸成というのは進んでいると、そのような認識を持っているところでございます。(降壇) 99 ◯ 3番(下久保直人君)  そうですね、私もPTAに所属していますけど、PTAのほうも鷹島や福島、そして各地の皆さんと一緒に事業をやっていますし、会議所の青年部でも、松浦だけにとどまらず、鷹島のほうに行ったり、福島のほうに行ったりと。そしてまた、いろんな団体が一緒になって、老人会であったり、そういったところも一緒になってということで、少しずつ少しずつ進んでいると思うんですよね。しかし、やっぱりそれぞれが何かまだばらばらであるのかなというのが現状かなと思うんですよね。  先ほども言いましたけど、ここはひとつ、ちょっと遊びでもいいから、市長にお願いしたいなと思ったんですけど、以前ですね、昔はやられていたと思うんですけど、松浦市民の市民大運動会、これをやってみてはどうかなと私は思ったんですね。各地域、小学校区でもいいし、中学校区でもいいし、各地域から区長さん等々にお願いをして代表団を連れて、それで、あそこの市民グラウンドのほうに集まって、そして運動会をする。これは非常に何かおもしろいのかなと私は思っているんですけど。ここに新聞の切り抜きがあるんですけど、運動会というのは一時期すたれてきていたらしいんですね。でも、これは一流企業の紹介だったんですけど、企業のほうが運動会が復活しているというふうな新聞なんですね。なぜかといったら、やっぱりそういったことをすることによって、社員の皆さんが同じことを取り組むということで、連帯感の醸成であったり、そういったことで、何か一つのことを一緒に取り組むということですごく盛り上がってきて、会社の事業なんかでも円滑に仕事ができるようになってきたというふうな御紹介がされていたんですけど、そことはちょっと違うかもしれないんですけど、やっぱり今、市民駅伝にしてもそうですけど、やっていますけど、もっと若い世代から年配の世代まで参加できるようなことを一つのグラウンドで一体感を持ってやることによって、そういった融和の醸成であったり、やっぱり隣接する地域との仲間意識とか、逆に、今度は地域間での競争意識が出てきて、「あそこには負けんぞ、ここには負けんぞ」ということで盛り上がってきたり、その準備段階からですね、練習とかすることによって地域の経済を少しでも潤したりということで、そういったこともあるんじゃないかなと。  ばかみたいに見えるかもしれないけど、昔こういったことで、どんどんどんどん盛り上がっていたこともあったのかなと。私たちも今福地区で今、運動会をたまにやっているんですけど、最初は「ええ、もう」とかと言われていたんですけど、でもやってみたら、「よかったね」と、「おもしろかった」とやっぱり年配の方も言われていたし、本当に子どもたちが元気な姿とか、年配の方のそういったことに取り組むこととか見えて、非常にいいなと思ったんですけど、そこら辺を何か一つの形としてですね、融和を図っているんですよという一つの形として取り組むことができないかなと思うんですけど、市長の考え方はいかがでしょうか。 100 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  今申されますように、この市民の融和、連帯感の醸成ということにつきましては、やはり引き続き取り組んでいかなければならない課題であるというふうに思います。  やはり今申されましたように、進んでいる分野、団体、そうでない分野、団体があろうかというふうに思います。そういうことからして、今、下久保議員は市民大運動会といいますか、市民総出のそういうイベントをやってみたらどうかという御提案でございますが、実は旧松浦市でもそういうことを地区対抗というような形での大運動会をやっておりましたけれども、なかなか参加する地域が限定されて、そのころは西高東低と言われて、御厨地域からは積極的な参加があるけれども、今福地域からはなかなか参加が少ないというような形で、実は取りやめになった経過がございます。  ですから、やはりこの目的が市民の融和と連帯感ということを考えたときに、やはり大運動会というのは大変意義あるイベントではあると思いますが、その催しをどういうふうな形でやるかということについては、やっぱり大きな課題もあるわけです。参加者が限定されてくるとか、一部の人の参加になるということになると、なかなか大運動会と言っても、中身はそうでないというようなこともあろうかというふうに思いますので、この辺は私としては過去のことから考えますと、なかなか──大運動会をやるという意義といいますか、それは非常に高く評価すべきものだと思いますが、いざ、それをどうするかということになると、なかなか難しいことではないかというふうに思っております。(降壇) 101 ◯ 3番(下久保直人君)  まさしく今市長が言われたことをこの新聞に書かれていたんですね。昔はやっていたけど、だんだんだんだん業績とかいろんなことですたれてきたと。そして、そういった中で取りやめになったけど、これを見直して、今取り組むようになって、そういった業績を伸ばしたり、会社の一体感を図れるようになってきたというふうな御紹介でありました。  このことは新聞だけではなくて、NHKの多分「クローズアップ現代」だったですかね、一流企業がそういったことで取り組んで、そして、社員の育成にもこれはなっているんだというふうな御紹介があっておりました。過去は過去であったとして、それをしっかりととらえて、もっといい方法はないかというふうなところで取り組んでもらえれば、また違った意味での会につながるんではないかなと思いますので、そういった中では、もし今福地域が参加が少ないということだったら、私も積極的に皆さんに声をかけて、そういうふうな協力をしていきたいなと思いますので、ぜひ何らかの形で市民の一体感の醸成のために一肌市長に脱いでもらえればというふうに考えていますので、ぜひそのことをお願いして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。    (下久保議員 一般質問席 降壇) 102 ◯ 議長(木原勇一君)  以上をもって、下久保議員の一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。       午後2時45分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....