令和 1年 9月 定例会(第4回)
◯出席議員は次のとおりである。 1番 堀内 学君 14番 野島進吾君 2番 高濱広司君 15番 朝長英美君 3番 光山千絵君 16番
岩永愼太郎君 4番
晦日房和君 17番 田中秀和君 5番 松尾祥秀君 18番 小林史政君 6番 村崎浩史君 19番 永尾高宣君 7番 城 幸太郎君 20番 山北正久君 8番 中崎秀紀君 21番
古閑森秀幸君 9番 田中博文君 22番 山口弘宣君 10番 竹森 学君 23番 三浦正司君 11番 吉田 博君 24番 村上秀明君 12番 水上 享君 25番 伊川京子君 13番 宮田真美君
◯欠席議員は次のとおりである。 なし
◯地方自治法第121条により出席した者は次のとおりである。 市長 園田裕史君
都市整備部長 増田正治君 副市長 吉野 哲君 教育長 遠藤雅己君 大村市技監 田坂朋裕君
教育政策監 丸山克彦君
企画政策部長 山下健一郎君 教育次長 吉村武史君 総務部長 田中博文君
上下水道事業管理者 朝長 定君 財政部長 楠本勝典君
上下水道局次長 原 慶一郎君
市民環境部長 杉野幸夫君
競艇事業管理者 馬場宏幸君
福祉保健部長 川下隆治君
競艇企業局次長 濱崎賢二君
こども未来部長 山中さと子君 総務課長 高木義治君
産業振興部長 高取和也君◯本会議の書記は次のとおりである。 事務局長 大槻 隆君 書記 吉原周平君 次長 長石弘顕君 書記 向 美樹君 係長 山下大輔君 書記 川口隆士君 係長 中村宏昭君 書記 法村俊弥君----------------------------------- 第4回
定例会議事日程 第6号 令和元年9月20日(金曜)午前10時開議第1
市政一般質問第2 第57号議案の訂正について第3 第80号議案
固定資産評価審査委員会委員の選任について
△開議 午前10時04分
○議長(伊川京子君) 皆様おはようございます。 出席議員は定足数に達しております。 議事日程第6号により、本日の会議を開きます。 日程第1、
市政一般質問を行います。 まず、4番、
晦日房和議員の質問を許可します。
◆4番(
晦日房和君) 登壇 どうも皆さん、おはようございます。4番議員、所属会派、みらいの風の
晦日房和でございます。本日が初めての一般質問となります。理事者の皆様、どうかよろしくお願いいたします。また、お忙しい中、傍聴に来ていただきました皆様ありがとうございます。さらに、テレビ、ラジオ、ユーチューブなどをごらんになっておられる市民の皆様、どうか最後までおつき合いください。 では、通告に従って質問を始めます。 項目1、
上下水道局行政について、細目1、
再生可能エネルギーをつくる試みについて、ここでは2つ紹介いたします。 まず第1に、
バイオマス発電について、ことし6月28日に
新人議員研修で
浄水管理センターを初めて見学させていただきました。同センターでは、1日当たり3万3,000立方メートルの下水が処理されており、処理の過程で微生物が浄化に使用されているということを説明していただきました。 下水には、一般に水分と汚泥が含まれております。そのうち、汚泥だけを取り出し、微生物を使ってメタンガス、炭酸ガスの
消化ガスを生成させる
嫌気性発酵を行い、その
消化ガスを同施設内にある民間施設に売却し、
民間事業者が燃焼及び発電を行っていることを教えていただきました。微生物の能力を生かして活用する、
バイオマス発電の実用化が官民連携で行われていることに驚きました。 本事業は、平成26年に開始され、20年先の令和15年度まで官民連携で行われる予定ということですので、既に先輩議員のほうから取り上げられているかもしれませんが、立派な事業なので質問させていただくことにいたしました。 まず、最初の質問ですが、
年間当たり微生物によって生産される
消化ガスの量と、それから得られる発電量について教えてください。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君) おはようございます。それでは、答えさせていただきます。 まず、この
消化ガス発電ですけれども、簡単に事業の概要を説明したいと思います。 この処理の途中で発生いたします
消化ガスといいますのは、処理をすればどうしても出てくるものですので、それをどういうふうに活用するかということで、従来は発生量のうち25%になりますけれども、これを場内の加温施設に使用しておりました。しかし、残りの75%については、単に燃やして処理するだけと、特に活用はしておりませんでした。 ただ、この残りのガスの活用ということにつきましては大きな課題として、何とかならないかということでずっと検討が重ねられており、一部の市町ではこういったガスを実際に使って
消化ガス発電をしているところもございました。 ただ、それをするためにはそれなりの投資をしなければいけませんし、それに対してきちんと
コスト削減が保障されている、または収入があるとか、そういうことがないと、なかなか踏み出すことができないと、逆に財政的には赤字になってしまう可能性もあるということで、なかなかこれが進まなかったというのがございます。 ただ、電気の利用方法として、平成24年7月に
固定価格買取制度が始まりました。この制度が始まったことによって、こういった事業がよりやりやすくなったという背景がございます。 そして、うちとしましては、これ以外にも民設民営という形で、よりリスクを最小にできないかということで検討した結果、この事業になったわけですけれども、簡単に言えば、
消化ガスを燃やして発電するという、単にそういった事業でありますけれども、それをどういったスキームに乗せてやるかということで考えますと、我々自治体のほうでそういった事業をするとなると、それなりのリスクなり何なりを考えないといけませんけれども、買取制度とか民設民営という制度で、
上下水道局としては、特に費用負担というのをしなくて、この
消化ガスを売ったお金が入ってくるという非常に有利な制度になっているわけです。 ですから、我々としては、余りリスクが要らないと、しかもこれを公募型という形で、一般に公募して、どなたかこういったことをする企業はございませんかということで募集して始めた事業なのです。 ですから、こういった
消化ガス発電につきましては、県内ではうちが最初になります。あと、こういった買取制度を活用したものは、九州内では久留米市に次いで2番目と、
あと民設民営については神戸市に次いで2番目となりますし、公募については全国初という形になります。 それで、御質問の内容でございますけれども、発生する
消化ガスは年間にしますと、約100万立方メートルになります。また、発電量につきましては、年間約190万キロワットアワーになります。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) ありがとうございます。100万立方メートル及び190万キロワット時ということですが、スケールとしてはかなりあるかと思うんですけれど、もうちょっと一般の方にわかりやすいようにお願いしたいんですが、その電力は、普通に使用した場合は何世帯分に相当するのかをお願いできますか。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君) 発電量を世帯数に換算いたしますと、約500世帯分となります。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) はい、わかりました。500世帯というと、結構な電力になるかと思います。これが1年間使用できるということでございます。 では次に、共同事業をしておられる民間業者のほうにガスを売られていると、そのガス料金、土地の使用料、
固定資産税についてお伺いします。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君) これは平成30年度の実績になりますけれども、ガスの売却収入が1,630万円、
土地使用料が30万円、
固定資産税が190万円となり、あわせて年間の合計金額が1,850万円となります。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) はい、わかりました。年間1,850万円がトータルの収入になるということでございます。 それでは次に、ここでつくられる
電力相当分、年間190万キロワット時になりますが、これを炭酸ガスの削減量に換算すると、年間どれぐらいになるのでしょうか。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君) 削減量は、年間約1,000トンになります。
◆4番(
晦日房和君)
バイオマス発電による
炭酸ガス削減効果が1,000トンということには、はっきり言って驚きました。この事業で最終的に出た汚泥は、堆肥化にも成功されており、無駄のない事業だなと感心いたしました。 なお、同センターで、堆肥は15キログラム100円で売られており、野菜の生育によいという評判を聞いております。 では次に、
坂口浄水場で行われております水力発電の件についてです。 萱瀬ダムから
坂口浄水場までの水位の高低差124メーターを利用して水力発電も行われており、環境に優しい
再生可能エネルギーで成果を上げられていることを知りました。水力発電で、平成30年4月から発電開始ですので、今から約1年半前ということになります。 この内容についても、以前先輩議員から質問があったかもしれませんが、私を含め、御存じでない市民の方もおられると思いますので、このすばらしい事業について教えてください。これらの事業につきましても20年計画ということですので、令和19年度までということになるかと思います。 では最初に、この水力発電で生産される電力は年間幾らになりますでしょうか。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君) この発電は、萱瀬ダムから毎日送られてくる約1万5,000立方メートルの水の落差を活用して発電するものでございますけれども、
年間当たりの発電量は35万キロワットアワーになりますが、
実質稼働率は95%を想定しておりますので、約33万キロワットアワーになります。
◆4番(
晦日房和君) この電力を一般家庭に使用した場合、世帯数に換算すると、どれぐらいになりますか。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君) 約90世帯分になります。
◆4番(
晦日房和君)
バイオマス発電が500世帯ですので、その6分の1ぐらいになるかと思います。 ただ、大きく違うところは、
バイオマスの場合ですと、汚泥を分離したり、発酵などの手間のかかる操作が要るということです。 ところが、この水力発電の場合ですと、水を流すだけで電力が得られるというメリットがあります。実際に九州電力に電力を売られているそうですが、その
売電収入額は幾らになるでしょうか。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君) 九州電力への売電価格は1キロワットアワー当たり、税抜きで34円になります。年間に33万キロワットアワー発電しますので、年間の
売電収入額は約1,200万円になります。水力発電の建設費とか
維持管理費、これらを差し引きますと、年平均600万円、売電期間20年間で考えますと、約1億2,000万円の収益になります。
◆4番(
晦日房和君) ありがとうございます。水を流すだけで年間600万円、20年間で1億2,000万円、非常に効率がいいと思います。 次に、炭酸ガスの削減量に換算すると、年間どれぐらいになるのでしょうか。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君) 年間約120トンの
炭酸ガス削減になります。
◆4番(
晦日房和君) 今回質問しました2つの発電、すなわち
バイオマス技術と水力という自然の力を利用した、今話題の
再生可能エネルギーの生産のあり方でございます。その結果、収益も得られ、年間合計1,120トンの炭酸ガスを削減し、地球の温暖化を防ぐという意味では、環境に、そして人に優しい事業だと思います。 さらに、
先ほど紹介がありましたように、この小
水力発電事業は県内で初めてということでございます。 では、細目2の施設の耐震性等について質問させていただきます。 まず、
坂口浄水場です。
坂口浄水場は、大村市の水道の約8割を浄化する施設であり、地震などで災害が起きた場合、市民に与える影響が大きいことから、耐震化について進められていると聞いておりますが、これまでの進捗状況はいかがでしょうか。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君)
坂口浄水場の耐震化については、平成25年度に実施した耐震診断結果に基づき、平成31年4月に
耐震補強等実施設計業務を発注し、令和2年3月末の業務完了に向けて
耐震補強等の設計を現在実施中であります。 今後の進め方につきましては、実施中の実施設計結果に基づき、各施設の重要度、緊急度、機械・電気設備の更新計画、工事費の平準化等について総合的に検討し、
坂口浄水場耐震化計画を令和2年度中に策定する予定であります。令和3年度以降、
坂口浄水場は、この計画に基づき、
耐震補強工事等を順次実施する予定でございます。
◆4番(
晦日房和君) ありがとうございます。令和3年度から工事に入るということで、よろしくお願いいたします。 次は、
浄水管理センターのほうですが、本市の
浄水管理センターは、昭和56年に供用開始した
下水道処理場で、大村市の人口の約9割から排出される汚水を処理しており、大村湾の水質浄化や市民生活の環境維持に欠かすことができない役割を果たしております。 施設内の耐用年数を経過した機械・電気設備など、改築更新なども進められていると思いますが、進捗状況についてはいかがでしょうか。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君)
大村浄水管理センターは、昭和56年6月に供用開始してから38年経過しております。耐用年数を経過した施設も多数存在し、老朽化が進んでおります。 そこで、施設の長寿命化を図るために、
下水道施設全体を対象に現在の状況を調査・点検し、長期的な施設の状況を予測しながら、修繕や改築を計画的に管理するため、
ストックマネジメント手法を用いた
長寿命化計画を平成29年度に策定いたしました。 今後は、この計画に基づき、改築更新を進めていくようにしております。平成30年度までには、
大村ポンプ場電気及び主ポンプ、また
東浦中継ポンプ場の機械・電気等を実際に更新しております。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) 一応順調にいっていると考えてよろしいんですね。 では、もう一点、耐震化についてはいかがでしょうか。
◎
上下水道局次長(原慶一郎君) 先ほど申しました計画の中で、改築更新を計画している
水処理施設等は、その更新の時期に合わせて耐震化を進めるように計画しております。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) どうもありがとうございました。順調に進んでいるということを聞きまして、安心いたしました。水は、市民にとってライフラインでございます。どうか今後も
再生可能エネルギーの件も含め、よろしくお願いいたします。 では、項目2にまいります。
産業振興行政についてでございます。 細目1、旧工業団地について。 雄ケ原の
大村ハイテクパーク及び
オフィスパーク大村、ここでは以下、旧工業団地と呼びますが、昭和60年、最初に
コマツ電子金属株式会社が、その後、平成25年度に
日特エンジニアリング長崎事業所が操業されるまでに30年かかりました。 私が現地で数えた
誘致企業数ですが、30社ほどあることから、1年間に1社、企業誘致ができるものかと思いました。非常に難しいと感じました。 そこでまず、確認を含め、お尋ねいたします。 市の把握されている
誘致企業数及び雇用者数、こちらは概算で結構なので、教えていただけますか。
◎
産業振興部長(高取和也君) 立地している企業数でございますけれども、
大村ハイテクパークが11社、
オフィスパーク大村が16社、合計で27社でございます。そのほかに、
大村ハイテクパークには長崎県
工業技術センターなど県の機関が4機関立地をしているというような状況でございます。 また、2つの工業団地を合わせました従業員数でございますけれども、ことしの4月時点で約2,800名となっております。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) 8月21日の新聞によりますと、自動車などの
試作品製造を手がける
クライム・ワークスが既に
オフィスパーク大村に分譲地を購入されておりましたが、
同社長崎テクニカルセンターを新設し、2020年11月の
操業開始予定で、60人の雇用を計画していると報道されました。市にとっては非常に朗報と思います。 ただ、このような例で、建物は建っていないが、購入済みの分譲地は、まだ幾つかあるのでしょうか。あれば、市は企業に対して何か対応はされているのかどうかをお尋ねいたします。
◎
産業振興部長(高取和也君) 建物が建っていない分譲済みの土地でございますけれども、現在、
オフィスパーク大村に3カ所ございます。そのうちの1カ所につきましては、今お話がございましたように、
株式会社クライム・ワークスが
長崎テクニカルセンターの建設を公表したところでございます。 残り2カ所につきましては、まだ具体的な計画はございませんけれども、引き続き市としましては、企業に対し、工場等の早期建設を働きかけていくということで今動いております。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) 分譲終了が平成25年度だったと思うんですが、それから6年以上ですか、まだ残っているということもありますので、新工業団地に関しても、そこらを注意していただければと思います。 それでは、もう一点、またちょっとこれも難しい質問かもしれませんが、御存じであれば、この団地の中で研究施設を持っている企業数を教えてください。
◎
産業振興部長(高取和也君) 市のほうでちょっと調べたところですけれども、まず県の機関として3機関、そのほか民間で5カ所、合計8カ所の確認をいたしております。今計画中でございますけれども、そのほか県の
食品加工センターが
工業技術センターの敷地内に令和3年度の完成予定ということで、今準備が進められている状況でございます。
◆4番(
晦日房和君) 県のほうの研究機関は、まさに100%研究施設と、あと民間のほうの5つに関しましては、研究所を持ち、また生産現場も持つ施設のことだと思います。私も共同研究をしていた関係で1カ所だけ入らせてもらったことがあるんですけど、確かに工場と実験室がある施設でございました。そういったところは多分5つと思います。 それと、
工業技術センターの中の、先ほど言われた
食品加工センター、そこについては、まだ来年の4月に組織上のことが決まると思いますので、まだ正確に独立した格好で1と数えることができるかどうか、ちょっと今はわからないと思います。 それでは次、細目2、本市の
工業振興ビジョンについて。 ことし正月、1月1日、長崎新聞第1面に、県内全
地方議員--県議、13市議会、8町議会の435名にアンケートをして、議員として最も力を入れて取り組みたい施策を尋ねた質問では、403人の議員から回答があり、回収率は92.6%でございます。 第1に、産業振興と雇用創出が31%と断トツで、2番目が
少子化対策と
子育て支援の17%となっておりました。これは、若者の県外流出、人口減などを背景に、雇用の受け皿となる既存施設の拡充や新産業創出の必要性を示しているものです。 また、ここに市勢要覧を持ってきております。これは市のほうで発行しているもので、2017年3月発行分を持ってきております。 めくりますと、1ページ目に市長の写真もありますし、桜、花、そしてきのう19番議員からちょっと説明がありました石井筆子さん、そういった歴史と偉人の方の話も出ております。あとは大村市内のことについて、見やすい、簡単な、便利な冊子だと思います。 今回ちょっとこれを持ってまいりましたのが、表紙にあります「花と歴史と技術のまち おおむら」となっております。見ますと、確かに花と歴史に関してはきっちり書いてあります。 ところが、技術ということに関しては、ほとんど書いてございません。私は、これまで市長から技術という言葉をほとんど聞いたことがありません。私にとりましては、技術があるから物づくりができ、工業振興、産業振興に導く一つの手法だと思っております。 1次産業の農業では、本市の15%を占めている農地で、野菜、果樹、米、畜産と、少量多品目で生産されており、林業では、森林の保全等に取り組まれております。一方、水産業では、大村湾を漁場とした沿岸漁業が主体で、近年漁港施設の整備を図り、水産業の振興にも取り組まれております。このように
農林水産業では、高齢化や
後継者不足などを解決するために、若い人にとって魅力のある産業となるような施策を取り組まれております。 ところが、2次産業であります工業等の製造業に関しては、大村市は特色がなく、どのような分野の産業に取り組んでいきたいのか、私にはよくわかりません。市長の市政報告及び最近出たばかりのマニフェストを見ましても、新工業団地と大村市
産業支援センター(オービズ)の
ビジネスサポートしか述べてありません。大村市の
製造業振興には、企業誘致と地場産業の育成、どちらも大切だと思います。そして、今後本市には、メード・イン・大村の製品開発が望まれております。 そこで、市長にお願いしたいのですが、本市の
工業振興ビジョンについてどのようにお考えか、御答弁をお願いいたします。
◎市長(園田裕史君) 工業についての、技術についてのことが述べられていないということでございますが、私も
長崎県立大村工業高等学校を卒業しまして、3年間工業を勉強したと思っております。 そういった中で、メード・イン・大村、工業振興のビジョンということでございますが、まず市内には、
消防自動車のメーカー、これは全国に8社、九州では唯一のメーカーが大村市に存在します。または、数多くの特許を取得している
農機具製造メーカーも大村市にございます。つまり、技術力の高い企業が地場企業として大村市には存在します。 また、
誘致企業においては、電子部品または
自動車部品、こういった先端技術を持った、世界で活躍をしているような、そういった
誘致企業が数多く存在をしています。地場企業と
誘致企業、こういったことをしっかり
マッチングして、まさに晦日議員がおっしゃるメード・イン・大村、こういったことは私が就任をしましてから、これまで
誘致企業を数社達成しておりますが、その
誘致企業の皆様にメード・イン・大村、
マッチングをして大村市の地場企業と新しい物づくりの製品にチャレンジをしてくださいということを必ず言っているんです。 そういったことにおいては、非常に地場にも、先ほど言いましたように、
消防自動車メーカー、
農機具メーカーを初め、ODAにも参画をするような、世界で活躍するような地場企業もあります。先ほどの繰り返しになりますが、
誘致企業はそういった形で、世界で活躍をしておりますので、そういった
マッチングからメード・イン・大村の製品をつくりたいと思っております。 そういった中においては、ビジョンということで言えば
物づくり立市、こういったことがビジョンとしては頭の中にあります。そのためにも
長崎県立大村工業高等学校の中高一貫、これもここに付随する大きなビジョンであると思っております。 こういったことを達成していくことが、より技術力の高い企業を誘致し、より地場企業の工業技術の振興を図り、その中からメード・イン・大村の製品が生まれてくるのではないかと考えておりますので、これは以前から、花と歴史と技術のまちというキャッチフレーズが続いているわけでございますが、しっかりここを継承して、技術力が高い、そういった
物づくり立市、こういったビジョンを掲げて工業振興に取り組んでまいりたいと考えております。
◆4番(
晦日房和君) どうもありがとうございます。確かに消防車の件とか農業機械とか、そういったことは十分わかっているつもりです。 ただ、もう少し身近に大村市を感じてもらうためには、意外と食品分野というのも大事かと思いますので、それももしよければ頭の中にとめておいていただければと思います。よろしくお願いいたします。 それでは次、細目3の新工業団地についてに入ります。 大村出身で、大学、大学院に進学中、また卒業して県外で働いている優秀な研究者、技術者が数多くおります。6月5日の長崎新聞に、来年卒業予定の大学生、大学院生の地元での就職率は5年で10%減少という記事がありました。人材流出を減らして、大村市でやれる仕事のレパートリーを一つでもふやして、大村市出身者に一人でも多く帰ってきてもらうためには、これまでの工場だけではなく、研究開発ができる企業の誘致が必要です。 また、市の総合計画、基本目標1、人を育むまち、政策1-2、施策3、教育環境の充実の4に高校教育の充実や大学等の誘致がございます。この中で私が言いたいのは、市長の言われる前半の部分じゃなくて、後半の部分です。大学等の誘致です。 具体的に書いてあるのが、「企業や試験研究機関の集積、利便性の高い高速交通体系など、地域の特性を活かして、大学等の誘致を目指します」とあります。言い方を変えますと、大村市では大学を誘致するためには、試験研究機関が必要であるということだと思います。 ちなみに、長崎市は、広い土地、インフラがよいわけではありません。長崎大学、長崎県立大学、長崎総合科学大学があるので、企業誘致しやすいというメリットを生かしております。新聞によりますと、ことしに入って、長崎市への企業誘致は、研究機関ばかり5件です。 2月20日、富士フィルムが長崎市と県とAI開発拠点の立地協定。3月1日、京セラ子会社が長崎市に情報通信技術(ICT)の開発拠点を立地。7月18日、ソフトウエア開発のニーズウェルが長崎開発センターを10月1日に開設、5年間でIT技術者100人を採用予定、これはつい最近、9月4日に再報道されております。8月8日、物流大手のセイノーの子会社が長崎市内に人口知能(AI)等の先端技術を活用したシステムやサービスの研究開発の拠点となる事業所を新設すると。5番目に、
自動車部品の大手、デンソーの子会社が長崎市に情報通信技術(ICT)などを活用したシステムやサービスの研究開発拠点を新設し、2020年には業務を開始し、5年間で30人程度人員を拡大して、地元採用も検討するということが報道されております。 長崎市に負けないように、市長にお願いしたいことがあります。新工業団地には1,000人雇用、3,000人定住はもちろんのことですが、研究所または研究開発機能を持つ企業の誘致を一つでも多く、市長が先頭に立ってトップセールス及び県への要望をお願いします。これについて御答弁をお願いします。
◎市長(園田裕史君) 既存の複数の
誘致企業につきましても、研究開発部門を備えているところがありまして、企画、開発から製造まで一貫して行うことは、企業の発展が大いに期待できることと考えています。引き続き、研究所または研究開発機能をあわせた企業の誘致ができるよう、長崎県及び長崎県産業振興財団と連携しながら、誘致活動を行ってまいりたいと考えております。 晦日議員が今おっしゃったように、新たな分野、ITであったりIoTであったり、そういった分野というのは非常にこれからいろんな第4次産業革命に進んでいく中で重要なことだと考えておりますので、そういった新たな分野というのも、引き続きしっかりと進めてまいりたいと思っております。
◆4番(
晦日房和君) どうかよろしくお願いいたします。 では続きまして、項目3、市の未使用施設の活用についてです。 これにつきましては、これまでに11番議員と16番議員から質問がありまして、現在、総合福祉センターについてのみ空き施設になっているが、今後の活用状況は、現時点では出ていないというきのうのお話でした。 ちょっと私は以前から思っていたんですが、市内の屋内スポーツ場が足りないということはよく耳にしております。また、7月の地区別ミーティングでも、西大村地区のほうから、屋内スポーツ場の要望がありました。結論が出るまでの間でも結構ですので、スポーツ施設、例えば天井の高さを考え、卓球であるとか柔道であるとか、そういったものの練習場に使うことはできないでしょうか。
◎
企画政策部長(
山下健一郎君) 総合福祉センターでございますが、本館が昭和47年建設、別館が昭和53年建設で、いずれも昭和56年の新耐震基準前の建物でございます。老朽化も著しいことから、建物としての有効活用は難しいものと考えております。先ほど言われました柔道とか卓球という話がございましたが、柔道につきましては、市内の各中学校5校に武道場というのを建設しておりますので、武道につきましては、そこの利用もできる、現在も借用されているところもあろうかと思います。あるいは、卓球につきましては、最近人気のようでして、市内でも民間で卓球場を建設されているところもございますので、そういった卓球、あるいは柔道の関係者の方からの、ちょっと施設が足りないのでと、大会とか、そういったところのニーズが届いていないという状況ですので、そういった利用は現在のところ考えていないというふうに御理解いただければと思います。
◆4番(
晦日房和君) 今回の議会で3人の議員から未使用施設の質問が出ております。市民にとっては、多分もっとシビアに見ているのではないかと思います。施設の今後の使用の件につきましては、早目の対応をよろしくお願いいたします。 では次、4項目めの大村公園の環境整備について、細目1、公園内の水質浄化実験の経過について。 大村公園は本市を代表する、玖島城郭の周りにつくられた市民の憩いの場所でございます。春には公園一帯に桜、5月にツツジ、6月にショウブと、1年で最もいい時期に県内外から多くの観光客が来られます。 私も小さいころから公園で遊び、花を観賞してきた者の一人でございますが、残念なことがございます。この件は知人からも言われるんですが、堀の水が汚れているということです。この汚れに関する原因というのはわかっているのでしょうか。
◎
市民環境部長(杉野幸夫君) 大村公園内の池の汚れの原因はということでございますが、明確にわかっているわけではございませんが、汚れる要因としまして、池の水の循環が少なく、魚が多くいたため、水中に溶けている酸素の量が慢性的に不足している状態であったことから、酸素を必要とする好気性微生物によるヘドロの分解が進まなかったことが要因になっているのではないかと推察をしております。
◆4番(
晦日房和君) ありがとうございます。平成30年11月、去年から1年、水質改善実験をされていると聞いておりますが、方法や現在の効果の進捗状況についてお伺いします。
◎
市民環境部長(杉野幸夫君) まず、水質改善実験の方法でございますけれども、植物由来のミネラル成分などを使用した業者の独自技術による水質浄化セラミック及び浄化速度を向上させる植物由来のミネラル機能水を池へ投入しまして、あわせて水を循環させるファンを設置し、池の底に十分な酸素を供給することで好気性微生物を活性化させ、ヘドロ分解作用を促進させる方法で実施をしております。 なお、この水質改善の実験におきましては、東京大学の関係者であるとか、当該実験をしている業者の研究開発機関の方など、専門的な知識の方にも深くかかわっていただいて実施をしているところでございます。 効果及び進捗状況につきましては、ことし6月11日の水質検査では、実験前--実験前というのは昨年の10月13日になります。その時点と比べまして、調査項目全てにおいて改善が見られております。現在は池の透明度も上がり、メダカやエビといった水生生物も確認をできるようになっております。 以上でございます。
◆4番(
晦日房和君) 具体的な数字、例えばCODであるとか透明度であるとかはわかりませんでしょうか。
◎
市民環境部長(杉野幸夫君) 水質検査結果の主なデータの4項目について御説明させていただきます。 まず、化学的酸素要求量(COD)でございますが、こちらは水中の汚濁度を数値化したもので、数値が低いほど水質がよいとされているものでございます。実証実験の実施後、7カ月後のことし6月11日時点で4ミリグラム・パー・リットルということで、実施前の約5分の1に改善をされております。 次に、溶存酸素量、DO値と申しますが、こちらの数値は高いほど水質がよく、生き物が生息しやすいとされております。こちらは6月11日時点で11ミリグラム・パー・リットルと、こちらも実施前の約3倍以上に改善をしております。 次に、全硫化物ですが、こちらは悪臭の原因とされておりまして、数値が低いほどよいとされております。こちらも6月11日時点で0.002ミリグラム・パー・グラム、1000分の2ミリグラムと、こちらは実施前から180分の1に減っておりまして、現在、においもございません。 最後になりますが、池の水の透明度でございます。こちらは14センチメートルであったものから35センチメートルへと、2.5倍改善をしている状況でございます。
◆4番(
晦日房和君) ありがとうございます。実験前から8カ月たった時点での研究結果・実験結果だと思います。おっしゃるように、CODと呼ばれる有機物の汚れが5分の1に減っておりますし、においの成分となる硫化物、これも180分の1と、さらには溶け込んでいる酸素も3倍ほどふえているということで、以前は水面のほうにフナとかコイが口をあけていたんですけど、この量ですと、普通に水の中で生きられる状態です。 それと、透明度に関しましては、大きい堀がありまして、その横、大村小学校側のほう、東側です。あそこに小池がございます。最近、私もずっと拝見しているんですが、そこは比較的浅く、四、五十センチぐらいの深さです。ですので、底まではっきり見えるようになっています。その効果については、確かに感じております。 ただ、堀に関しましては、物すごく大きいということで、体積的にもです。それと、空気を送るとか、そういった作業が比較的難しいこともあって、まだまだきれいになっているとは言えないかと思うんです。あとは、どうにか対応される可能性、方法があれば教えてください。
◎
市民環境部長(杉野幸夫君) 今後ですけれども、池の水質が改善をされていることもございまして、今後もこの取り組みを継続し、2カ月に1回程度、業者による水質検査を行いまして、水質浄化の推移を確認しながら水質改善に引き続き努めてまいりたいと考えております。
◆4番(
晦日房和君) どうもありがとうございます。 では、実験は、やっぱりやってみなくてはわかりませんので、とにかくやってデータを出して、それをまた検証してどうするかというふうに続けてやっていただきたいと思います。 それと、もう一点、これは私の提案なんですけど、先ほど外部の方とも、いろいろ検討してされているという話ではあったんですが、一番最初に申しました
上下水道局の
浄水管理センターのほうには、水の浄化に関して、かなり専門的知識を持っている方、経験者の方もおられますので、もし仕事に差し支えのない範囲でアドバイザー的な存在になって、市からもやっぱり専門家を出してもらえるようなことにしてもらえたらどんなかと思うんですけど、いかがでしょうか。 これ、原次長のほうにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
市民環境部長(杉野幸夫君) 済みません、私のほうから答弁させていただきます。 水質改善の実験につきましては先ほどもちょっと述べましたが、東大の関係の方であるとか、研究開発機関などの専門の方にもかかわっていただいているところでございますが、あわせまして議員御提案のとおり、
上下水道局、こちらの専門的な知識を持った職員もおりますので、そちらの助言、協力も得ながら水質改善を進めてまいりたいというふうに考えております。
◆4番(
晦日房和君) はい、よろしくお願いいたします。 それでは、次の細目2、公園のアジサイの植栽について。 一応、「植栽」と私書いておりましたが、後で聞いてみますと正確には「補植」というのが正しいというふうに聞きましたので、修正いたします。 公園も整備され、車椅子もかなり通れるようになっております。6月の末、車で通ったとき、ちょうどショウブのピークの時期が終わるころ、アジサイが咲き出します。そのころを車で通ったんですが、公園南部の川沿いの道路に沿って舗装されているところでございますが、中途半端にアジサイが咲いております。整備されているようでもなく、かといってほったらかしにされているようでもなく、とにかく中途半端に見えるんです。 アジサイの色のでき方につきまして、ちょっと簡単に申しますと、アジサイの中に含まれている色素、デルフィニジンという色素があります。これと、もう一つの要因としてアルミニウムというものの存在が非常にでかいということでございます。アルミニウムは酸に溶かすと、アルミニウムイオンという形で溶け出します。この溶け出したアルミニウムイオンと先ほどのアジサイの色素が結合すると、青くなるというふうに言われております。 逆に、アルカリの状態ではアルミニウムは溶けませんので、それと色素を反応させますと、何も変化せずに花は赤くなる。ということで、花の色をある程度コントロールできるという特徴がございます。これは、育成をする上で非常に都合がいいということでございます。 ただ、反面、アジサイの取り扱いは非常に難しいとも聞いております。 今回、桜、ツツジ、ショウブに続く大村公園の季節の花として、そしてまちの花、大村をアピールするためにも、アジサイの補植の整備の件、御検討をお願いできないかと思って提案いたします。
◎
都市整備部長(増田正治君) お尋ねの件について答弁いたします。 玖島川沿いのアジサイにつきましては、平成29年度に川沿いに遊歩道を新設した際に、何らかの植栽ができないかと考え、既存のアジサイを利用し、試験的に植え込んだものでございます。このため、現在の植栽が十分でないということは認識しておりまして、川沿いの遊歩道の部分につきましては、議員御発言のとおり、花の色合いとか出し方が難しいというのはあるかと思いますが、アジサイを中心にしっかりと補植をしていきたいというふうに考えているところでございます。
◆4番(
晦日房和君) ありがとうございます。どうかよろしくお願いいたします。 それでは、最後5項目め、福祉保健行政について。 細目1、手足口病についてです。手足口病は、乳幼児、小児によく見られ、手のひら、足の裏、口の中の発疹と水疱を特徴とする疾患です。ただ、これは非常にかかりやすい方と、なかなかかからない方というタイプに分かれます。 今回、県は6月27日、県内の手足口病の患者数が、この5年間で最悪のペースで増加していることを発表いたしました。県医療政策課によりますと、県内43カ所の定点医療機関の患者報告数は、6月17日から23日までの1週間だけで417名で、一医療機関当たりの患者数は、警報発令の基準となります5人を上回る、県の平均9.7人。これは、過去の5年の中で最も多いということでございます。 さらに細かく保健所別で調べますと、大村のあります県央地区が18.7人と。県平均の倍ぐらいになっております。また、厚生労働省から7月24日、手足口病に関する注意喚起も出ておりますので、今回質問させてもらうことにいたしました。 まず、手足口病というのは、どのような病気でしょうか。
◎
福祉保健部長(川下隆治君) この手足口病です。先ほど議員からも少し御紹介がありましたが、口の中や手足などに水疱性の発疹が出るウイルス性の感染症で、主に夏に流行いたします。 厚生労働省が公表している手足口病に関するQ&Aによりますと、感染者の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めているという状況でございます。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) 症状としては、どのような症状になるんでしょうか。
◎
福祉保健部長(川下隆治君) 感染しまして、3~5日後に口の中、手のひらや足の裏などに水疱性の発疹が出る。そして、発熱は、発病者の約3分の1に見られますが、余り高くならないことがほとんどで、高熱が続くことが通常ないというところでございます。ほとんどの場合は、数日間のうちに治る病気とされております。 ただし、ごくまれに髄膜炎、脳炎などの合併症が出る場合があり、注意が必要とされているところでございます。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) それでは、治療法についてお願いできるでしょうか。
◎
福祉保健部長(川下隆治君) この手足口病には特効薬というのがございません。ただし、合併症のおそれがあることから、医療機関を受診の上、症状に応じた適切な対処と経過観察が必要とされております。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) どうもありがとうございました。 最後に、予防法についてお伺いします。
◎
福祉保健部長(川下隆治君) 感染の広がりを防ぐことは非常に難しいとされておりますが、一般的には、しっかりとした手洗い、そして排泄物の適切な処理が基本となってございます。 以上です。
◆4番(
晦日房和君) ありがとうございました。 私も6月3日から9月8日まで3カ月間、県央地区だけ手足口病の発生状況を県の感染症発生動向調査速報で調べてまいりました。これは、週に1回、報告、インターネット上で調べることができます。 6月末に、この県央地区ではピークを迎え、7月の下旬には基準値であります5人を割り込みました。病気が収束に向かったのではないかと考えました。実は、この時点で一般質問から外そうかと考えていたんですが、ところがずっと見ておりますと、8月末から9月にかけて、また基準値を超えだしたんです。それで、改めて注意喚起を促すためにも今回質問したということでございます。 それでは、質問は以上ですので、これで発表を終了いたします。
○議長(伊川京子君) これで、
晦日房和議員の質問を終わります。 10分間休憩します。
△休憩 午前11時01分
△再開 午前11時09分
○議長(伊川京子君) 再開します。 次に、5番、松尾祥秀議員の質問を許可します。
◆5番(松尾祥秀君) 登壇 皆さん、こんにちは。5番議員、みらいの風に所属しております松尾祥秀です。よろしくお願いします。 71歳にしてこの席に初めて立つことができまして、大変うれしく思っております。一面、市民の皆さん方に、あるいは市の発展のためにどれだけ貢献できるかとどきどきしている部分もございます。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。 まず、道路整備についてお願いします。 1つは、国道34号線陰平町交差点の信号機切りかえの件でございます。 国道34号線、鈴田の部分は約3キロございます。この3キロの間に信号機が4つございますけれども、全て歩行者用の手押しボタン式でございます。国道34号は1車線でございますので、交通量が多く、したがいまして道路の横断、あるいは右折して国道に入るときに大変な苦労をしております。 特に、この陰平町交差点では、車からおりていって、歩行者用のボタンを押して、また車に戻ってと、非常に危ない思いをしながら車の運転をしております。ここにつきましては、かなり前から、何とか信号機を、感応式の信号でもいいから、きちんとした信号をつけてくれろということで、警察のほうにも随分とお願いしてまいりましたし、市のほうにもお願いしてまいりましたけれども、なかなかできておりませんでした。 これが、さきに行われました地区別ミーティングのときにめどがついたという話があったということを聞いております。進捗状況はいかがなものかお聞かせいただきたいと思います。
◎
都市整備部長(増田正治君) お答えいたします。 国道34号線陰平町交差点の車両感応式信号への切りかえにつきましては、大村警察署と協議を行い、信号機の切りかえに必要な用地取得につきまして地権者から御協力をいただき、完了しているところでございます。 現在、車両感応式信号への早期切りかえについて、大村警察署のほうへお願いをしているところでございます。
◆5番(松尾祥秀君) ありがとうございます。こちらから見ていると、理事者側のタブレットの背面に、市長のところだけルート34のレッテルが張ってありますけれども、市長の34号拡幅についての思いといいますか、そういったものを強く感じます。 ただ、ちょっと数年かかるようでございますので、それまでの間、鈴田地区の皆さん方の安全のために、1日でも早く信号を切りかえていただくように御努力をお願いできればというふうにお願いします。 なお、この交差点の信号機の切りかえ整備の問題につきましては、田中祐二道路課長さん、この方が私たちの話をじっくりとよく聞いていただいて、迅速に動いていただいた結果じゃなかろうかとも思っております。大村の市役所には優秀な職員さんがいらっしゃるなということで感心をしているところでございます。 次に、2つ目ですが、市道平ノ前横山線というのがございます。今度の選挙のときに、三浦から松原までずっと山の上のほうまで随分と活動して回りました。そうした中で、この平ノ前横山線の道路というのが一番の悪路ということを感じました。頭ぐらいの大きさの石がごろごろと山のほうから落ちてきて、溝を塞いでおります。溝は自然のままの溝でございます。雨が降れば道路は川のごとく水が流れると。非常に危険であり、また通りにくい道でございます。市長さんや部長さん方がそこの道を通られたかどうかはお尋ねしませんけれども、非常に悪い道で、これは何とか早急に整備をしていただく必要があるのではないかと思います。1.9キロほどあるんですけれども、下から上っていって1キロほどは何とかほかの山の中の道と余り変わらないぐらい。ところが、それから上の部分が非常に悪いと、危ないという状況でございますので、この整備についてどのようにお考えかお聞かせ願いたいと思います。
◎
都市整備部長(増田正治君) お尋ねの市道平ノ前横山線につきましては、地元関係者と現地立ち合いを行い、一部路肩の崩壊や道路への落石、側溝整備や離合所などの必要な箇所について、市の道路課のほうが確認を行っているところでございます。 危険な箇所につきましては、早急に対応するとともに、離合所の設置等については、地元の関係者の方々と協議を行いながら整備を進めてまいりたいというふうに考えております。
◆5番(松尾祥秀君) ありがとうございます。どうぞ早急な整備をお願いしたいと思います。 次に、公園整備についてでございます。 8月4日に行われました市民大清掃のときに、森園公園に参りました。芝生の中に1本の立ち枯れの木がありました。周りを近寄らないように囲ってありました。そのとき、園田市長とお会いしましたので、あの木は早く切っていただいたほうがいいんじゃないでしょうかというお話をしましたところ、2日後に切りますからという連絡をいただきまして、園田市長の対応の早さにびっくりしたところでございます。 今からお願いしますのは、その1本の立ち木を切るほど簡単ではないと思いますけれども、少し問題提起といいますか、自分の希望も兼ねましてお願いしたいと思います。 1つは、大村公園の樹木が茂り過ぎて見通しが悪いと。これは、新市庁舎の建設のとき、改めて思ったんですけれども、もともと城跡で、大村の殿さんがおらしたところです。そこが全く外から見えないと。城南高校側からは石垣等再建したやつが見えるではないかとおっしゃるかもしれませんけれども、国道側から見たときに、残念ながら余りよく見えない。 この樹木が茂り過ぎてと私は思っているんですが、何か理由があるのでしょうか、教えていただきたいと思います。
◎
都市整備部長(増田正治君) ここの玖島城跡のところは、玖島崎樹叢といいまして、県の文化財に指定されているものでございます。ですので、ある程度、一定の制限がかかっておりまして、市のほうの判断で切ることができない、伐採とか剪定とかができないというふうなところになっているものでございます。
◆5番(松尾祥秀君) 昭和49年に天然記念物と指定されたというふうにお伺いしておりますけれども、公園内を改めて歩いて回りましたら、3カ所にそういう掲示板がございました。ただ、去年と思いますが、ボート場に行くほうは少し木が切られたんです。何か倒木のおそれがあるとか。しかし、おかげでボート場に行くほう、野球場との間です。これはかなり明るくなったと思います。 そして、つい先日、稲荷神社に上る鳥居のあるところがありますが、あそこの下の木が2本切られておりました。そして、高枝も少し切っておられました。そうしたら、今、議会に出てきて、朝から外を眺めておりますと、その道路に朝日が差し込んで、非常に気持ちのいい感じになっております。それからショウブ畑のほうに少し回っていきますと、前は何か枝が垂れかかってきて嫌だなと思っていたんですが、どうも少し切ってあるような形跡もありました。 樹叢、何か大事なものがあるそうですが、それを守り保護していくのも大事だと思いますが、人が生活する中で不快感を感じたりとか、せっかくの宝物を観光に生かすとか、そういうことを考えれば、今から少しずつ考え方を変えていただいて、もう少し歩み寄りができないものかというふうに考えております。 ところで、樹叢の「叢」という字を漢和辞典で調べましたら、草が生い茂っているとか、そういうことが書いてあるんですけど、後のほうに、煩わしいとか、くだくだしいとかという意味も含まれているんです。今、その煩わしい、くだくだしいというような状況に近くなっているんじゃなかろうかと思います。ボート場に行くほうが幾らかでも切れたなら、文化振興課の方々と努力をしながら、調和を図りながら、もう少し快適になればいいかなというふうに思っております。 そして、もう一つ、私たちが中学生のころ、高校生のころまでは、グラウンドのほうに行くところはフェンスがなかったし、ツツジなんかも植えていなかったと、桜の木はあったかもしれんけど、その下のほうにツツジの木は植えていなかったように思うんです。 ところが、今行きましたら、フェンスがつくってあり、ツツジが植えてあって、荒れております。これも何とかならないものかというふうに思っております。 それから、同じようなことですが、2つ目、野岳湖公園のバス停駐車場下のアスレチック設備、ここに何回か行きますけれども、あんまり使っている人を見かけません。この管理についてはどのように考えておられるのでしょうか。
◎
都市整備部長(増田正治君) 大村公園の玖島崎樹叢につきましては、議員御発言のとおり、野球場裏との境のところは交通に支障があるということで県の文化課のほうと協議を行いまして、その後、あそこを切らせていただいたところでございます。 また、先ほど言われました稲荷神社の下につきましては、先月の28日の豪雨の折に、倒木いたしまして、その後処理として木を切ったところでございます。その倒木の処理につきましても、県の文化課のほうと協議をしたところでございます。 また、ツツジがちょっと茂りがひどいということでございますが、それについてはちょっと現場を見させていただいて、早急に対応していきたいというふうに考えております。 また、野岳湖のアスレチックのところにつきましては、毎年度計画的に剪定とかをしているところでございます。 御発言のアスレチックのトリム広場のところにつきましても、2年前まで数年かけて剪定をしておりまして、今後も計画的に剪定等を行っていきたいというふうに考えているところでございます。
◆5番(松尾祥秀君) 野岳湖に行きまして、あそこのバス停の方にお伺いしましたら、50年前の写真というのを飾ってありまして見せていただきました。それを見ましたら、下のほうに、桜の木の下に湖が見えるように写っていたと思います。今行きますと、ここにもまたツツジがたくさん植えてありまして、なかなか素直にすっと見えないという状況のように思います。 それから、このアスレチックについては、開園当時は100円を取っていたと。100円を取っていたころはお客さんが来よったけども、100円を取らんようになってから少なくなったという話をしておられました。多分、100円を取っておられるころは整備が行き届いて、やっぱり魅力があったんだろうと思いますけど、魅力がなくなったからお金を取らなくなったのか、何かそこら辺はよくわかりませんけれども、どこか手入れが行き届いていないのではないかと。 大村公園も含めてですが、至るところにツツジを植え込んであるんです。見られましたらわかると思いますが、桜の木も1本根元から全部姿が見えるのは非常によろしいと思うんですが、あんまり1本の木を取り巻くようにツツジをいっぱい植えてあったら、何かうっとうしさだけが残って、あんまり魅力を感じないのではないかというふうに思います。 桜の季節は桜、ツツジの季節はツツジと、いつでも花が見られるようにという思いで植えられたんだろうとは思いますけれども、余り欲張り過ぎではないかなという感じもいたしております。 何か聞くところによりますと、今度、野岳湖のリニューアルを計画されるということのようですが、そこはどのようになっているのでしょうか。
◎
都市整備部長(増田正治君) 野岳湖公園につきましては、今、いろんな施設が老朽化しておりますのが、ここの施設につきましては、老朽化したものを単に更新とかすることではなくて、総合的に大村市のアウトドアデザインを描く中で、1つの野岳湖の位置づけというものを明確にして、役割を明確にした後、野岳湖のリニューアル計画を策定して、その計画に基づいて順次整備をしていきたいというふうに考えているところでございます。
◆5番(松尾祥秀君) そのリニューアルの計画、どのように進められるのか、詳しくはわかりませんけれども、例えば、外部のそういったものを企画するような方々に依頼されるのか、市の皆さん方で計画をなさるのか、そこら辺はいかがでしょうか。
◎
都市整備部長(増田正治君) リニューアル計画につきましては、アウトドア専門のそういうふうな業者さんとかもいらっしゃいますので、そういうふうな方々にプロポーザル等の方式を採用して、業務委託等をしていって、計画を策定していきたいというふうに思います。 ただ、そのリニューアルの計画につきましては、当然のことながら、その後、基本計画とかも策定していきたいというふうに考えておりますけれども、その際には市民の皆様と市議会の皆様の御意見等を伺いながら策定していきたいというふうに考えているところでございます。
◆5番(松尾祥秀君) そういった計画につきまして、できるだけ市民の皆さん方の意見を取り入れていただくとか、市内の業者の方に仕事がちゃんと回っていくような、そういう取り組みをしていただければと思います。 次は、3番目の教育行政についてお伺いします。 全国学力テストの結果が先日の新聞に載っておりました。全国学力テストとはどういうものでしょうか。
◎
教育政策監(丸山克彦君) お答え申し上げます。 全国学力・学習状況調査でございますが、まず、その目的でございます。国としては全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析して、教育施策の改善充実に生かすこと。 また、教育委員会としては、自治体や学校の学力水準を検証し、教育委員会の施策の改善充実に生かすこと。 学校といたしましては、個々の児童生徒の学習状況を把握して、指導に生かすとともに、学校全体としての指導方法の検証・改善につなげること。 これらを通じまして、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立することを目的として実施されているものでございます。 したがいまして、この結果をもって成績をつけたりするといったことではありませんので、今、議員、学力テストという言葉を使われましたが、国を初め、これは学力・学習状況調査という言葉を使っております。 それからまた、この調査対象でございますが、小学校6年生及び中学校3年生を対象に、悉皆調査方式で行われております。 調査内容でございますけれども、児童生徒に対しては、教科に関する調査と生活習慣などに関する質問式調査がございまして、教科に関する調査で申し上げますと、毎年、国語と算数・数学が行われておりまして、年度によって理科や英語が実施されているというところでございます。 以上です。
◆5番(松尾祥秀君) その新聞報道によりますと、大村市は小学校、中学校ともに全国平均を下回っていると書いてありますが、その要因はどういうことでしょうか。
◎
教育政策監(丸山克彦君) 平均でいうと下回っているということなんですが、特に中学校においては、全国平均に大きく近づく傾向、改善傾向にございます。これは、学校において的確に課題を洗い出して、それに対する対策が図られているというふうに考えております。 傾向の1つですけれども、この結果、全国平均を下回って改善が必要な問題ということがあるわけですけれども、例えば、目的や意図に応じて自分の考えの理由を明確にし、まとめて書くことができるかを見る問題。あるいは、示された図形の面積の求め方を解釈し、その求め方の説明を記述することができるかを見る問題。これは小学校の国語、算数でございますが、こういったところが全国平均を下回っているというような課題が見られたという結果がございました。 以上です。
◆5番(松尾祥秀君) ありがとうございます。そうしたら、今後、学力向上の取り組みについてどのように考えておられるのかお聞かせ願いたいと思います。
◎
教育政策監(丸山克彦君) まず、学校におきましては、今回の結果について、1人1人の児童生徒の成果と課題を明らかにして、課題については重点的に捉え、先ほど申し上げました書くことであるとか、読解力、こういったものを中心に、類似問題への取り組みなど、補充的な指導に努めていくということだと思います。 それから、教育委員会においても、具体的な指導改善に向けて、テスト問題作成業者による、本市の課題にポイントを絞った教職員向けの研修会を今後実施予定であるところです。 以上です。
◆5番(松尾祥秀君) この間、角館に行きましたとき、たまたま横に座りました青年が、京都大学の大学院生でございました。自分は中高一貫校を出たので楽でしたというふうな話をしておりましたけれども、そういう中で彼が話したのは、小学校、中学校のときの基礎学力というのは、ずっと生きていく上で、物事を考える上で、極めて大事なことだということを言っておりました。自分の場合には、中高一貫校に行きましたけれども、小学校のときに親がよく勉強をさせてくれたので、それがもとになって京都大学に行くことができましたというようなことを言っておりました。 小中学校ともに全国平均を下回っているというその結果が出たときに、普通は、それなら次は全国平均まで届くように頑張るぞとか、子供たちを頑張らせるぞとかいうものが出てくると思うんですけれども、先ほどの御回答の中にはそういう言葉が出てきませんでしたが、いかがなもんでしょうか。
◎
教育政策監(丸山克彦君) おっしゃるように、全国平均に近づくように頑張ってまいります。 以上です。
◆5番(松尾祥秀君) そうしたら、今後、期待をしまして、大村市の小中学生の学力が全国平均を上回り、そして、大村の子供たちが青雲高校とか諫早高校とか、そういったところに逃げずに大村でしっかり勉強して、頑張っていくように期待をしております。 そうした中で、教育長の遠藤教育長さんは、工業高校の校長先生をしておられたと。工業高校は、いまやバレーとかソフトボールとか、全国に名をとどろかす成績を上げているように思います。そういった子供たちを指導してこられた遠藤教育長さん、その全国平均を上回るための対策について、子供たちを、あるいは職員の方々を激励するノウハウといいますか、そういったものは十分お持ちじゃないかなというふうに思います。そういった教育長さんの持っておられる、今まで蓄えてこられたノウハウを生かして、ぜひ、全国平均を上回るように頑張らせていただきたいと思うんですが、教育長さんのお話はいかがでしょうか。
◎教育長(遠藤雅己君) 全国学力調査もここのところちょっと振るっていないとは思っております。これは県全体も同じように改善をしなければいけないということになっております。 そういう中で、我々は教育委員会として、私は高校籍の人間ですけれども、義務教育を4年間見てきて、やはりさまざまな問題を抱えた子供たちもおりますし、学力の高い子もたくさんおりますし、いろんな家庭の問題も抱えている問題、それから今、1年生に上がる前の子供たちの親たちが教育委員会へ来まして、1年生になったらこのようなことを子供に勧めたいんだけどということで、いろんな就学相談が最近ふえております。 そういう中で、やはり今、担当者に聞きましても、ちょっとやっぱり普通とは違うような状況を親たちが感じて、そして相談に来る例も多くなっている。全国の教育学者たちが言うのは、全体の20%ぐらいいるんじゃないかと言われますけど、私どもの担当者は10%は間違いなく、そういう子たちが今困っているのではないかということであります。 そういう中にあって、いろんな措置を今からしていかなければいけない。また、インクルーシブ教育といって、障害者もこのシステムの中で、健常者と一緒に頑張っていこうという教育をしておりますので、1人1人の教育に先生たちも頑張っていただいています。 働き方改革もありますけれども、そういう中で、学力の底上げというのは決してトップダウンでできることじゃありません。現場の先生たちが、ひとつ自分の学年は、また、クラスは、学力を上げようやという、子供たちにしっかりとした目標を持たせてやることが必要ではないかと考えておるところでございます。 そういう中で、先生たちの力は今、非常に大きいものと考えておりますし、日本の教育の全体が生活指導と学習指導2つを先生たちが担っております。本当は授業のほうにしっかり集中していかなければいけないのに、やはり家庭のいろんな問題とか、生活指導、それから本人の進路についてもいろいろ相談に乗っていますので、多忙な毎日を送っていると思います。 こういうものを働き方改革でもっと授業のほうに集中できるような状況に、そこから支えてやらなければいけないというふうに考えています。 最後になりますが、ことし校長会の目標は、不登校対策と学力であるというのを打ち出しておられますので、余り無理せんでいいよと言いながらも、少し期待をしているところでございます。 以上でございます。
◆5番(松尾祥秀君) 私は、大村高校の卒業ですけれども、当時、厳しい先生がおられまして、相当ハッパをかけておられたようです。我々勉強のできない者には余りうてあってもらえませんでしたけれども、勉強のできる者に、よく叱咤激励をしておられたようです。 そういう結果、当時の同期生で東大に現役で行ったのが7人ぐらいおったと思います。今聞きますと、大村高校からは東大はゼロということのようです。 それなら、中高一貫校の諫早高校はどうかと聞きましたら、去年が1人でことしが3人という話でした。必ずしも特別なシステムの中でしたからいいとか、そういうことはないんじゃなかろうかなということも感じます。 普通の学校で普通のやり方で、その中で頑張っていくと、頑張らせると、こういったことが今逆に大事じゃなかろうかなという感じもしております。どうぞ、せっかくいろんなノウハウを蓄えてこられた教育長さんもいらっしゃいますし、新進気鋭の市長もいらっしゃいますし、教育にも、特殊なことじゃなくして、普通の現在の状況の中でどれだけできるかという、そういったことについての挑戦も試みていただきたいというふうに思います。 時間が大分残るようなんですけれども、次は4番目の市政全般についてということでお尋ねします。 大村市の全体的な発展計画みたいなものはありますかと尋ねているんですけれども、時間もありますし、詳しく教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
◎
企画政策部長(
山下健一郎君) 詳しくということですが、原稿を用意しておりますので、少し詳しくさせていただきます。 まず、大村市の全体的な計画といたしましては、最上位計画として大村市総合計画というのがございます。この総合計画とは、地方自治体が策定する自治体の全ての計画の基本となると、行政運営の総合的な指針となる計画というふうに位置づけられております。解説もそういうふうな形になっております。 その中では、一般的に策定に当たりましては、総合計画と言いながらも、基本構想と、これに基づく基本計画で、さらにそれに実施計画というものがついているという形になります。おおよそ10年間の地域づくりの方針を示す、大村市の場合は第5次総合計画というのを2016年から2025年までの期間で定めております。 この2016年から2025年までの総合計画の中で、前期計画というのを5年、後期計画というのを5年というふうな形で、今、前期計画の4年目を迎え、来年5年という形になりますので、来年は後期計画についての策定時期になるかというふうに思っております。 これは、地方自治法によって条例で議会で可決しなければならないということでございますので、基本構想については議会で御承認いただくという形になります。 時間がございますので、前回の策定のスケジュールみたいなものを説明させていただきます。 まず、前回は、先ほど言いました平成26年度に第5次の基本策定方針をまず決めております。それから、市民アンケートを実施させていただきました。その後、議会のほうに策定方針の報告をさせていただいて、市民からの意見をいただくために総合計画策定市民会議というのを設置いたしまして、公募で募りまして19名の方に委員になっていただきました。その中で3つの部会に分けまして、それぞれ中身を検討していただくというふうな形をいたしました。 これは、アンケートに基づくとか、従前の4次の総合計画とかをもとに、市民の皆さんからいろんな提案をいただこうということで、1つは安心の暮らしと人づくりグループ、もう一つはまちの魅力づくりグループ、もう一つは安全快適なまちづくりグループと、この3つのグループからそれぞれ提案を受けて、それを参考に総合計画の中身をつくっていったという形になります。 また、大村市の中には総合開発審議会ということで、市民の各団体、あるいは有識者の方からなる審議会を設けておりますので、そこで最終的にはこういう基本計画の案を説明させていただくというふうな機会を設けております。 先ほど言いました総合計画策定市民会議につきましては、記録によりますと、6回ほどワークショップ形式で課題整理をされたというふうになっておりました。 その後、団体ヒアリングをさらに経て、総合開発審議会に中間報告をした後に、議会に案を報告させていただくとともに、パブリックコメントにかけていったということでございます。 それを経て、最終的に議会に基本構想案を提出して決定していただいたという形になります。 現在の第5次の総合計画につきましては、行きたい、働きたい、住み続けたい、幸せ実感都市大村というのを将来像として策定をしております。 また、これに基づいて、いろんな計画、これは最上位計画ですので、総合計画を上位計画として、各計画も、それに基づいて策定していくという体制をとっております。 以上です。
◆5番(松尾祥秀君) 詳しい説明をありがとうございました。そうした中に、おととしと思いますが、大村市立地適正化計画というのを各地区を回って説明されたと思います。これは、多分、国の方針に基づいて計画されたことだろうと思うんですが、本当、絵に描いたような立派なものでございますけれども、この説明のときに、例えば鈴田地区でいいますと、国立病院とかあそこら辺を中心に半径500メートルぐらいですか、岩松駅ぐらいまでちょこっと入って、1つの整備をしますと。あと、西大村地区、竹松地区という説明をなさいました。 それなら鈴田の岩松以外の、ほかの入っていないところはどうなるんですかと聞きましたら、そのときの部長さん、かわっておられると思うんですけれども、おっしゃったことは、そのほかの地区はそのままですと、何も変わりませんとおっしゃいました。それがずっと頭に残っておりまして、こういう漠然とした質問をさせていただいております。 三浦地区、鈴田地区、同じ田舎と言われたら怒られるかもしれませんが、萱瀬とか福重とか松原、いわゆる計画に入っていないところを足せば、多分、それでも1万数千人はおると思うんです。1万数千人が現に住んでいるところについて、そこはそのままですという回答というのは余りやないかと、そのときの気分がいまだに残っております。 市長さんのお話も随分と挨拶から何からよく聞かせていただきましたけれども、例えば、チームラボとか、ZEKKEIライドとか、図書館とか、何かそういったものは、非常に頭に残っているんですが、周辺部と言ったら周辺部の人は怒るかもしれんですけど、あえて言いますけど、その周辺部のことについて元気が出るようなメッセージというのが少ないなということを日ごろ感じております。 そこら辺について考えたときに、松原には鍛冶屋さんがあるぞと、福重にはナシ、ブドウ、イチゴ、カーネーションもあると。萱瀬は苗づくりをしておられる人もおるし、イチゴもあると。鈴田のほうもイチゴもあれば三浦のミカンもあるぞと、そういったものを生かして、どのようにして付加価値をつけて経済的に支援していくかと。 もちろんイノシシよけの柵はどこかの補助でしておられるんですけど、生産物そのものでもう少し勝負できるような、そういうメッセージというのを市長さんの口からいただきたいなというのが思いでございます。そういうものをあんまり感じないで、チームラボとかZEKKEIライドとかIRとか、そういったことばっかり並べられたら、周りに住んでいる者はがっくりしてしまうんじゃなかろうかという気がいたします。そこら辺のところを、市長さんの御意見いかがでしょうか。
◎市長(園田裕史君) 松尾議員がちょっと御心配されているという表現になるのか、立地適正化計画でございますが、これは前松本市長時代に認定を受けました。全国でも非常に先駆的に認定を受けたわけです。この立地適正化計画の中には、いわゆる人口減少社会を見据えて、まちなか居住、いわゆる中心部に人を集めて、利便性の高いまちづくりをしていきましょうよという国の方針に基づいた計画書をつくったんです。 市内4拠点を多分この中につくっておりましたので、そのエリアの中でいろんな施策をすることで、例えば、今回の図書館についても、新しく建てかえる中地区公民館についても、都市再生整備計画の整備エリアの中にあったことから、国からの交付金を最大10億弱の形でいただくことができているんです。 ですから、まず、こういったことに非常に有利に働く計画書であったということを御理解いただければと思っています。 だからといって、何も中心部にみんな来てくださいということをうたっているものではありませんし、周辺は知りませんよということではございません。 ただ、現場で周辺はそのままですと、その意図がどういうことかわかりませんが、非常にその言葉に不信感を持たれたということについては心から謝罪を申し上げます。申しわけありません。その担当がどういった意図でそれを言ったのかはちょっと確認できませんが、そのままというのは、そのままでも素晴らしいものがありますよねと担当が言ったんだと思います。 松原、福重、萱瀬、三浦、鈴田、今、そういったことで周辺部ということで議員からありましたので、そういった言葉で表現させていただいていますが、もちろん周辺部にも、おっしゃったように農産物を初め、いろんな特色があります。これを生かしていくということはもちろんです。 今、議員は鈴田ということで言われたので、鈴田のことで言うと、本年7月にまず乗り合いタクシーの実証運行という形でスタートをさせていただきました。これはまず利便性が高いというまちを、鈴田にももちろん展開をしていこうということで始めたということ。 それと、就任して間もなくでしたが、道の駅「長崎街道鈴田峠」というものが開設をいたしました。ここは当然、今言われたように、農産物であったり、地域の特殊性、また、鈴田牢を初めとした観光案内というものをここから始めさせていただきたいということで、この道の駅が開設をいたしました。 それと、これが長年の懸案であった、平成24年から期成会をつくって官民合同で進めてきた国道34号の4車線化、これが昨年3月30日に新規事業化で決定をしましたから、まさにこれが鈴田が今から大きく発展をする1つの大きな起爆剤だと思います。 今からちょっとしばらく時間がかかると思いますが、4車線化に広がるということは、当然、ロードサイド、道路周辺も含めて、いろんな形で発展、または住居、人口増、経済の活性化、こういったものが確実に見込めるものと思います。そして、そのエリアの1つとして、国立病院の周辺には木場スマートインターチェンジも開通をしましたから、つまりは34号が広がってスマートインターチェンジが開設をする、これを使う利便性が一番高いところに住むという意味においては、鈴田や三浦といったところになってこようかと思いますので、そういったまちづくりということを私としては鈴田地区、または三浦地区に対して、今考えているところでございます。しっかり鈴田が発展していくように努めてまいりたいというふうに考えております。
◆5番(松尾祥秀君) 鈴田の発展のため、よろしくお願いします。しかし、鈴田の代表であると同時に、大村市の代表とも思っておりますので、本当、松原、福重、萱瀬、そういったところも含めて、ひとつ元気の出るようなメッセージを送っていただければと思います。 そして、大村市を、人口がふえたふえたとよく言われるんですけれども、我々が子供のころは、大村駅の周辺のアーケード付近、あそこに行くときにまちに行くと言って行っておりました。喜んで行っておりました。今、まちに行くと言ったら、どこに行けばいいのかなとふと思ったりしておりました。アーケードは寂れてしまい、店は分散してしまっていると。どこがまちなのかなと。 そして、よその地域に行ったときに、国道を走っておりますと市街地という案内板があります。どうも大村で市街地という案内板は見ないなと。竹松からずっと久原まで市街地の中を国道が走っておるから、市街地という表示は要らんとかなとか、いろいろ思ったりしているんですけれども、よくよく見ますと、住宅はたくさん確かにふえておるんですけれども、住宅だけがふえて畑は減っていると、田んぼも減っていると、産業という面から見たときに、ちょっと物足りないのじゃないかなと。 そうしたら、やがて住宅をつくった人も定年がまいりまして、年金生活になったときにどうなるのかなと思えば、やはり産業の振興とか経済力をつけるとか、そういったことにもっと今のうちから力を入れておくべきじゃなかろうかと思います。 そして、工業団地にこの間1社申し込みがあったという説明があっておりますけれども、60人ぐらいを雇用するということの説明だったと思います。60名も雇用していただけるのでしたら、市政だよりのトップ記事に載せていいんじゃなかろうかという感じもするんですが、それくらい産業ということの充実に力を入れるべきじゃなかろうかという気もいたしております。 諫早が、この間、国際ゴルフ倶楽部というのがありますが、そこの手前を通っておりましたら、木を伐採して、泥を掘っくり返しているんです。何やろうかと思っていたら、次に飛行機に乗る機会がありまして、飛行機からのぞいて見たら、かなり広い範囲を開墾していると。それで、何やろうかと言って尋ねてみましたら、工業団地をつくるそうです。40ヘクタールあるそうですが、それだけの広大な広さを諫早が企業誘致のために今準備中ということを知りまして、これは大村としても負けられんなと、もっと一生懸命力を入れんと、これは諫早に負けるぞという感じがしております。 そういったこともあわせて、確かに外の人に向けてのメッセージも必要と思いますが、大村に現在住んでいる人たちが、本当にやる気が出るような、喜ぶような、そういう施策といいますか、力を入れていただければと思います。 まだちょっと時間がありますので、しゃべらせていただきますが、大村というところを見たときに、大村は応援団がいないところだなと私は思うんです。どういうことかといいますと、鈴田峠で諫早と道を分断されております。そして、こちら側は多良岳で佐賀県と分断されております。松原を過ぎたら海沿いの狭い道路があって、ほとんど家もないような状況で、本当に大村に応援してくれる人というのは少ないんじゃなかろうかなという気がしております。 その点、諫早は島原半島を抱えております。島原半島の要求が間接的にでも、直接的にでも諫早に影響してくると思います。そういう面で諫早は恵まれておるなと思います。 大村は恵まれておるようで意外と応援団の少ないところじゃないかなという気がしております。 それだけに、今住んでいる人たちが本当に頑張っていくような、そういう施策をしなければ、一方で考えてもらわなければ立ち行かんようになるんじゃなかろうかなという気がしております。 言うだけ言わせていただきましたので、これで終わらせていただきます。 最後に、もう一回、市長さんから、大村市民に対しての力強いメッセージをお願いします。
◎市長(園田裕史君) 今、議員がおっしゃったように、大村市の発展は、いつも私は常日ごろからオール大村と言っていますが、市民の力の結集であるというふうに思っております。 そういった意味においては、議員は議員になられる前から鈴田ふれあい祭り初め、すずた千本桜、またはどん牛、こういった地域のいろんな行事に先頭に立って取り組んでこられたことと思います。 また、地域のこういった力を結集していくということが、ひいては大村市の全体の力になってこようかと思います。 いつも言いますが、大村市は市内8地区というこのエリア分けが、市民の中に完全に頭の中に勝手に浸透していると、非常に地域コミュニティが強いところだと思います。この8地区が1つ1つ力をつけて、それが結集をされて、オール大村として発展に向かうと思いますので、今後もしっかりと地域1つ1つの発展のために尽力してまいりたいというふうに考えております。
◆5番(松尾祥秀君) どうもありがとうございました。これで終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(伊川京子君) これで松尾祥秀議員の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開します。
△休憩 午後0時02分
△再開 午後1時
○議長(伊川京子君) 再開します。 次に、2番、高濱広司議員の質問を許可します。
◆2番(高濱広司君) 登壇 皆様、こんにちは。2番議員、進風おおむら所属の高濱広司でございます。今回も2回目で、大変緊張していますが、どうぞよろしくお願いします。 先日、NHKの人気番組「鶴瓶の家族に乾杯」で大村市が放映されました。ほっこりした雰囲気の伝わる、いい映像だったと思います。番組で、大村市は農業と漁業のまちと紹介されていましたが、どっこい、商工業も盛んだと思います。 さて、平成22年6月に中小企業憲章が閣議決定されました。これを受けまして、本市も平成25年12月に大村市中小企業振興基本条例を制定しております。条例制定の背景、目的、特色などについて説明をお願いいたします。
◎
産業振興部長(高取和也君) 少し詳しく説明をさせていただきたいと思います。 当時はリーマンショックもございまして、厳しい経済情勢が続いておりました。そういった中で、中小企業への振興策、支援策が強く求められていたこともございまして、平成23年6月に、市議会に地場企業振興調査特別委員会が設置をされたところでございます。 そして、その中では、市として地場企業をしっかりと支える姿勢を示すためにも、早急に中小企業振興条例を制定し、施策に取り組む必要があるということが確認をされております。 また、平成23年10月になりますけれども、大村商工会議所会頭、それと長崎県中小企業家同友会大村支部長、これは連名になりますけれども、市に対しまして条例制定の要望が出されておるところでございます。 市におきましても、地場企業、中小企業の支援は必要であるということで、条例制定についても議論を深めておったところでありまして、平成25年12月に条例制定に至ったというところでございます。 なお、ことしの5月現在でいきますと、長崎県下では、本市を含む8市町が条例の制定をしているところでございます。 大村市は、当時、県下初でありまして、特に第11条で、中小企業振興施策を調査、審議するために、中小企業振興会議を設置するということをうたっておりまして、より実効性のある条例といたしておるところでございます。 以上です。
◆2番(高濱広司君) 実効性のある条例とするための中小企業振興会議ということですけれども、この会議のメンバーの構成はどうなっているのでしょうか、またこれまでどういった振興策を審議されてきたのでしょうか。
◎
産業振興部長(高取和也君) まず、会議の構成ですけれども、中小企業者の代表者、あるいは中小企業団体の代表者、それと大企業の代表者、さらに学識経験者、現在19名で構成をされております。 平成26年3月の設置当初からいろいろ議論を重ねていただいておりますけれども、まず
産業支援センターの設置に向けて検討、議論をされておりますし、創業を支援するネットワークの検討、中小企業者が抱える課題などについて議論をされてきたところでございます。そういったことがございまして、
産業支援センターの設置であるとか、創業塾の開催などにつながってきているというところでございます。
◆2番(高濱広司君) 中小企業振興会議の開催は市議会にも案内がございまして、本年2回出席させていただきました。会議の中でキャリア教育という言葉が出てきて、びっくりいたしました。キャリア教育、不勉強で、耳なれない言葉でしたので、教育というわけですから、済みません、
教育政策監に説明願いたいんですが、ちょっと台風が来ていまして、近々体育祭がちょっとどうなのかも、私も気になりますから、そのこともあわせて政策監、説明願います。
◎
教育政策監(丸山克彦君) お答え申し上げます。 まず、キャリア教育です。 キャリア教育とは、子供たち一人一人が将来の生き方や進路に夢や希望を持ち、主体的に進路を選択できるよう、必要な基盤となる能力や態度を育てる教育のことでございます。 子供たちには教室だけの授業経験だけではなく、校外で行う社会に開かれた教育課程の理念のもと、会社や企業で働く人々とのかかわりが重要であると考えております。御紹介いただいた中小企業振興会議など産業界との連携、協働を推進してまいりたいと思っております。 それから、御質問ありがとうございます。小学校の運動会でございますけれども、9月22日日曜日、4つの小学校で運動会の予定をしておりました。このたびの台風17号がございましたので、9月24日火曜日、三浦小学校、鈴田小学校、竹松小学校が行う、それから
黒木小学校については9月29日日曜日に延期を決めたところでございまして、現在、各保護者の方に連絡をするように準備をしている状況でございます。 なお、このたび安全対策課とも連携をとらせていただきまして、9月22日には暴風警報が出る可能性が高いということでアドバイスをいただいたところでございます。 以上でございます。
◆2番(高濱広司君) 運動会のほうも、きちんと延期をするというふうに決められておりまして、安心いたしました。 さて、キャリア教育、こういった先進的な事項も中小企業振興会議で検討されているということで、大変すばらしいことだなと思います。中小企業振興会議が狙いどおりに、実効性のある条例のおもしとして機能しているのだなと実感いたしました。 さて、この振興会議の審議から、現在の政策につながったことがありますでしょうか。 また、この中小企業振興基本条例の制定以降、新たに着手した事業などがございますでしょうか、お答え願います。
◎
産業振興部長(高取和也君) 先ほど少し申し上げましたが、
産業支援センターの設置であるとか、あと創業塾でございます。そのほかに、これは全て補助金で出しておりますけれども、人材育成支援事業、販路拡大の支援事業。そのほか人材確保としまして、市内高校生を対象にした、これも市内の会社に来ていただいて説明会をいたしておりますけども、会社概要説明会の開催。あと同じく市内事業者の情報を発信する企業紹介サイトの開設。そういったものが新たな事業といいますか、取り組みとして進めているところでございます。
◆2番(高濱広司君) 大村市の中小企業は約2,200社あるかと思いますけども、時代の波に洗われて厳しい状況にあります。本市の中小企業の振興策について、移り変わりの激しいこの世の中にあって、今後の展望はございますでしょうか。
◎
産業振興部長(高取和也君) これまでも中小企業振興会議からさまざまな提言をいただいておりますので、そういった提言も踏まえ、目まぐるしく変わる経済環境の中、中小企業者のニーズに即した施策の展開を進めてまいりたいと考えております。 以上です。
◆2番(高濱広司君) 本市の商工政策は、中小企業振興基本条例のこの制定がターニングポイントになったと思います。本市の商工政策を考えるときは、常にこの条例に立ち返って、本市中小企業の振興に寄与していただきたいと思います。 先ほど大村市
産業支援センター、これ通称オービズというんですか、この話がございましたけども、この
産業支援センターの設立目的と設立の時期、センターの受け付け状況などを御説明願います。
◎
産業振興部長(高取和也君) 大村市
産業支援センターでございますけれども、まず中小企業者等の売り上げ拡大や販路開拓、そして創業支援などを行うために、富士市
産業支援センターの支援を受け、平成29年7月に開設をいたしております。 予約制で、相談は無料といたしておりますが、平成29年7月の開設から本年6月末までの2年間で1,713件の相談を受けております。月平均にしまして、71件ということになります。また、IT相談員を新たに今入れておりますけれども、その分も含めますと、合計で2,083件となっております。 以上でございます。
◆2番(高濱広司君) 大変な盛況ぶりで、非常にうれしく思うわけですけれども、このセンターの運営なんですけども、どこかに委託して行っているのでしょうか、またこのセンターの人員体制、相談のサイクル、これはどういうふうになっておりますでしょうか。
◎
産業振興部長(高取和也君) まず、運営は直営で運営をいたしております。人員体制については、センター長1名、受付、あるいは事務補助としてパート職員2名、計3名で運営をしているというふうな状況でございます。そのほかに週に2日間でございますけれども、IT相談員を配置し、ホームページ作成などは、IT専門の相談員を置いて相談員が対応しているというふうな状況でございます。 あと相談のサイクルでございますけれども、当初は大体1カ月待ちでやっておった状況でございますけれども、先ほど申しましたIT相談員を新たに加えることによりまして、現在では2週間待ちまでに短縮できているというふうな状況でございます。 以上です。
◆2番(高濱広司君) 相談受け付けの件数にしては、人員体制がちょっと不十分かなと思います。 ところで、全国的に国が設置をいたしました経営相談所、よろず支援拠点があると思いますけど、長崎県にもあったと思うんですけども、これと大村市の商工会議所との連携はどうなっていますでしょうか、あわせて説明願います。
◎
産業振興部長(高取和也君) よろず支援拠点、これは長崎市の商工会館のほうにございますけれども、過去によろず支援拠点への相談者がオービズに来られて、一緒に相談を受けたというふうなことがございますけれども、よろず支援拠点は多くの相談者を抱えているということで、なかなか一緒にとか連携してというのはあっておりません。 ただ、大村商工会議所につきましては、資金面、--融資資金、そういったものとか、あと補助金の関係、そういった場合に相談者の紹介をしたりとか、あと会議所等でセミナーを開催されますので、そういった部分について、相互で連携を行いながら取り組んでいるというふうな状況でございます。
◆2番(高濱広司君) センター長がお一人ということで、大活躍をされていると思うんです。センター長も、不死身ではありませんし、オールマイティーでもないと思うんです。ですから、そういった職員体制の充実を図っていただきながら、ぜひ、よろず支援拠点と、それから商工会議所とも十分な連携をとっていただきたいと思うんです。 ちょうど大村商工会議所は、
産業支援センターのあるプラットおおむらに幸い移転してきました。先ほども連携はとっているということでしたけども、この大村市、商工会議所、よろず支援拠点の3者が協力して、情報を共有して、時にはICTを活用して、定期的にテレビ会議などを行えば、迅速に対応できるんじゃないかなと思います。この点はいかがでしょうか。
◎
産業振興部長(高取和也君) よろず支援拠点につきましては、専門的なスタッフが数多くいらっしゃるということでございますので、大村市の
産業支援センターで補えない部分とか、そういった部分につきまして御相談等をさせていただければなというふうに考えております。そういった面では、引き続き連携できるようにいろいろ検討してまいりたいと考えております。 以上です。
◆2番(高濱広司君) これまで
産業支援センターについて質問いたしましたけども、聞いてますと、どうもセンターの運営を直営で行う方式というのは限界に来ているのではないかと感じます。ほかの支援センターはどう運営しているのでしょうか、また、このセンターの運営にかかわる市職員も大変だと思うんです。例えば、大村未来づくり株式会社に委託して自由にやらせてみるとか、こういったことを考えてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
◎
産業振興部長(高取和也君) 全国には、この富士市
産業支援センターをモデルにした
産業支援センターが20カ所ほどございますが、そのうち大村市と同じような直営をやっているところが2カ所でございます。それ以外は委託というふうな方式をとっているところでございます。 運営のやり方、考え方、いろいろあろうかと思いますが、引き続きこの件については、大村市
産業支援センターのセンター長といろいろな話をさせていただいて、どういった方向に持っていったほうがいいのかというのを含めて話をさせていただきながら、いろいろ考えてまいりたいと思っております。 以上です。
◆2番(高濱広司君) ありがとうございました。ぜひ検討を加えていただいて、よりよい
産業支援センター、これをつくり上げていただきたいと思います。 次に、市職員の組織体制などについて質問をいたします。 職員の勤務時間、これは1日7時間45分間でございますけども、市役所の平日の開庁時間は朝の8時30分から夕方5時30分まで、休憩1時間を差し引きますと、8時間となります。この違いはどうなっているのでしょうか、御説明願います。
◎総務部長(田中博文君) 職員の勤務時間7時間45分と、開庁時間8時間の差の15分の御説明になります。 平成22年7月からですが、国や県、他の市と同様に、職員の勤務時間を8時間から7時間45分に15分減らしたところです。勤務時間に合わせまして、開庁時間も15分短縮しようということも考えたんですが、市民サービスの低下につながるという議会からの御意見もありまして、開庁時間は8時30分から夕方5時30分のままというふうにしているところです。 この15分につきましては、各職場において、交代で早出、遅出を行ったり、もしくは1日8時間勤務した15分の分を1週間に1回、15分掛け5日分の1時間15分を早帰りするとか遅く出てくるとか、もしくは4週間単位で、15分の4週間分で5時間分、4週間に1日は5時間、要するに3時間勤務して帰るとか、そういった形で、4週間の範囲内で調整をしているところです。
◆2番(高濱広司君) 今説明がありましたように、市民サービスが低下するということを議会側の要請もあったということで、15分間短縮の予定が、これは見送られたと、勤務時間は運用で対処すればいいというわけです。 しかし、実際にやってみると、これがなかなかうまくいかない。1日わずか15分間と言うことなかれ。5日間で1時間15分、時間外労働などもふえていますから、この振りかえがなかなかとれないんですよ。 こうして時間外労働の削減をうたいながら、実際はサービス残業を強いていることにもつながりかねない。働き方改革が叫ばれる今日、こうした不合理は時代にそぐわないんです。市民サービスのため、土曜日の開庁はよしとしても、平日の開庁時間は15分間短縮すべきです。これ早急に実施すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
◎総務部長(田中博文君) 先ほど申し上げましたとおり、この開庁時間を15分縮めることにつきましては、条例を提案した際に、議会のほうから強い御意見があったということを踏まえまして、現在のところ15分の分を、言ってみれば交代で休むというような形になっておりまして、その分に関して各所属で、その分の勤務時間の管理をしっかり行うということで対応をしているところです。 この勤務時間の管理につきましては、毎年適正な管理を行うよう、各所属長に通知をしているところでありまして、今後も引き続き適正な管理に努めていこうと思っているところです。 なお、開庁時間につきましては、引き続き議会の御意見も踏まえながら、新庁舎の供用開始等に合わせて検討を続けていきたいというふうに思っております。
◆2番(高濱広司君) 歯切れが悪い答弁で、私には、市民サービスのためには職員を犠牲にしてでも実施するというふうに聞こえるんですよ。職員にとっては、そうとられても仕方ないと思います。かつては長く働くことが、それだけ偉いというような価値観がありました。私の年代はサービス残業なんて、ざらでした。副市長、仕事の鬼がそこに座っていますけど、副市長と私は、月に残業200時間超えなんていうのはざらで、よくやったものだなと、今はぞっとしますけど、それでそもそも法令遵守を第一に守らなければならない市役所がこの働き方改革という中で、それを守れないなんてナンセンスですから、総務部長も検討は加えていくということですから、期待しております。よろしくお願いします。 さて次に、職員数等について、一般に企業の経営者は、
コスト削減のため、特に人件費には敏感でございます。役所も法人ですから、同じく人件費、言いかえると、職員数については、常に適正な数を模索すべきです。そのため、ほかの自治体と比較することになるわけですけども、その産業構造などの違いから、単に人口規模をもって職員数を比較する、これは余り意味がないんです。 同じような産業構造と人口規模による類似団体という分類があると思います。この類似団体の説明と大村市の属する類似団体区分、それから気になる職員数ランキングを教えていただきたいと思います。