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  1. 諫早市議会 2019-12-04
    令和元年第5回(12月)定例会(第4日目)  本文


    取得元: 諫早市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    ▼ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時 開議 ◯議長(田川伸隆君)[ 133頁]  おはようございます。これより、議事日程第4号により本日の会議を開きます。  日程第1「市政全般に対する一般質問」に入ります。  まず、山口喜久雄議員。 2 ◯山口喜久雄君[ 133頁]  おはようございます。公明党の山口でございます。  質問に入る前に、人道支援のかがみとも言えるペシャワール会の中村哲医師が銃撃を受け、お亡くなりになりました。本当に悔しくてたまりません。心から御冥福をお祈り申し上げます。  また、話は変わりますが、9月議会で市のホームページ動画チャンネルに手話講座や諫早駅の現在工事中の分まで動画で紹介したらどうでしょうかと提案しましたところ、早速、10月初旬には動画チャンネルにアップされ、仕事が早いなと驚いた次第でございます。皆様方にもぜひごらんいただければと思います。  それでは、質問通告に従い、質問させていただきます。前向きな答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1番目、広報諫早について。  まず、カラーの誌面をふやしてもらおうと財源確保のために提案し掲載されてきた8ページにわたる企業広告がことしの4月からなくなったように思います。企業広告がなぜなくなったのか、お尋ねいたします。 3 ◯総務部長(竹市保彦君)[ 133頁]  山口議員の御質問にお答えいたします。  広報諫早の企業広告についての御質問でございます。  広報諫早への企業広告の掲載は、市の財源の確保を図ることを目的として、平成28年の5月号から「くらしの情報コーナー」の下段に8枠の広告枠を設けて開始いたしました。  広告枠につきましては、年間を通して歳入の確保が確実であることなどの理由から広告代理店との契約により安定的な広告掲載が実現できていたというところでございます。  今年度も指名競争入札により実施しようと考えておりましたが、指名業者である広告代理店のほうから、市の印刷経費に見合う広告料の支払いに対する広告の収入額を得られない、採算が合わないという状態が現状ということで指名を辞退するという旨の御連絡がございましたので、入札を執行することができずに今年度については広告掲載が今のところ取りやめとなっているということでございます。 4 ◯山口喜久雄君[ 133頁]  なるほど。理由はわかりました。
     そうなると、次に心配になるのが、今の時点ではカラーページ数に変更はあっていないようでございますが、来年度は白黒に戻しますみたいな、そういう形にならないのかと非常に心配しているわけですけども、今後も今の状況を維持していけるのか、お尋ねいたします。 5 ◯総務部長(竹市保彦君)[ 133頁]  広報諫早のカラーページについての御質問です。  市報のカラー化につきましては、現在、表紙と裏表紙、それから、フォトギャラリーという合計4ページをカラー印刷にしており、それ以外のページは2色刷りとしているところでございます。  このことにつきましては、市民の方から、毎月掲載しております広報クイズの応募はがきなどで「カラーがふえて、とても見やすくなりました」「カラーになって、とても親しみが持てます」などといった御意見をいただいております。  また、広報誌担当の職員がイベントなどを取材することがあり、あちこちに参りますが、その先々でもおおむね好評価をいただいているところでございます。  このようなことから、今後につきましても、先ほど広告料収入のお話もいたしましたが、引き続き現在のカラーページというものは続けていきたいと考えているところでございます。 6 ◯山口喜久雄君[ 133頁]  その話を聞いて安心しました。  次に、広報諫早に広告を載せていただいておりました事業者の方に、ホームページ下段バナー広告の部分が若干あいていたりとかします。また、公用車への広告の掲載への移動をお願いしてみられたのでしょうか。 7 ◯総務部長(竹市保彦君)[ 133頁]  広告を掲載していただいている事業者へのお願いについての御質問でございますが、先ほども説明申し上げましたが、広報諫早への企業広告の掲載につきましては広告代理店を通じて行っておりますので、個々の広告掲載事業者については広告代理店で募集が行われているという状況でした。したがいまして、私どもが直接広告を掲載している個々の事業者に接触することはございません。  また、ホームページの広告につきましても、現在10枠でございますけども、この10枠を一括して広告代理店と契約しておりますので、広告の有無にかかわらず10枠分の広告料というのは市の歳入としていただいているところでございます。 8 ◯山口喜久雄君[ 134頁]  なるほど。経過は、わかりました。  ぜひ、さらなる市報のレベルアップを目指して不断の努力をお願いしたいと思います。  次に、大項目2番目、海岸漂着物プラスチックごみ対策についてです。  このことを取り上げたのは、海岸へ大量のごみが漂着していることに加え、漂流ごみや海底ごみが船舶の航行・漁場環境の支障となり、海洋環境に影響したり、台風などの災害により大量に発生した海岸漂着物等が住民の生活や経済活動に影響を与えていることから、対応を法的に担保する意味で、美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境並びに海洋環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律が平成30年6月に議員立法により改正されました。  主な内容は、目的の改正や海岸漂着物等漂流ごみ等を追加し、漂流ごみなどの円滑な処理の推進、3Rの推進等で海岸漂着物の発生抑制やマイクロプラスチック対策の追加等が書き込まれました。  法改正を受けて海岸漂着物対策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針も変更されまして、令和元年5月31日にこれが閣議決定されました。  内容的には、主に以下の事項が追加されました。  1、海岸漂着物等の円滑な処理のため、内陸域から沿岸域までの流域圏で関係主体が一体となった対策を実施すること。漂流ごみや海底ごみについて漁業者等の協力を得ながら処理を推進すること。  2、海岸漂着物等の効果的な発生抑制のため、使い捨てのプラスチック製容器包装のリデュースなど、廃プラスチック類の排出抑制、効果的・効率的で持続可能なリサイクル、生分解性プラスチック・再生材の利用の推進等を図ること。  3、マイクロプラスチックの海域への排出抑制を図るため、事業者による洗い流し、スクラブ製品に含まれるマイクロビーズの使用抑制、国による実態把握を推進すること。  4、多様な主体の連携を図るほか、国際連携の確保や国際協力の推進のため、途上国の発生抑制対策の支援、地球規模のモニタリング・研究ネットワークの構築などを行っていくことなどが追加変更されました。  このような法改正や方針の変更を受けて、質問させていただきます。  まず、諫早市周辺海域における海岸や河川の漂着物やプラスチックごみの現状について、お伺いいたします。 9 ◯市民生活環境部長(田川浩史君)[ 134頁]  諫早市周辺海域における海洋や河川の漂着物やプラスチックごみの現状についてお答えいたします。  近年、海岸漂着ごみマイクロプラスチックなどの環境問題に対して国内外での関心が高まっております。  長崎県におきましては、漂着物の物量の計測は行っておりませんが、国が示す試算方法により試算いたしますと、平成26年度が1.7万トンから3.2万トン、平成27年度が0.6から1.2万トンという推計値を公表いたしております。  なお、本市におきましては、これまで大きな被害が発生していないため、漂着ごみ量や種類、組成等に関する調査は行っておりません。  なお、本市に漂着ごみが大量に押し寄せた主な事例といたしましては、平成24年7月の九州北部豪雨災害に伴う流木等で2トンダンプ18台分、同年9月の台風16号の高潮被害に伴う漂着ごみは10トンダンプに換算いたしまして11台相当分が発生しております。  直近では、平成28年4月の熊本地震に伴う流木等で7.3トンが発生した実績がございます。 10 ◯山口喜久雄君[ 135頁]  災害で流れ着いたときには本当に大変な状況で、国からの補助もあって処理されたことを覚えております。現在までのさまざまな対策について、市の取り組みや民間の方の取り組みをわかる範囲でお尋ねいたします。  今のは全体的な県の分でしたけども、市のほうで、今の話だと余りあっていないようなお話でありますが、法律の改正を受けての分もあることからお尋ねいたします。 11 ◯市民生活環境部長(田川浩史君)[ 135頁]  海岸漂着物に対する現在までの市の取り組みについてお答えいたします。  本市では、船舶を使用して海岸清掃を行う漁協に対し、謝金の交付や大村湾の水質及び環境保全を図ることを目的として、県や沿岸市町、賛助会員などで構成されます大村湾をきれいにする会の浮遊ごみ除去活動に対し、費用を負担しております。  そのほか、漂着物の清掃処理を行った漁業者等の活動組織に対しまして、水産多面的機能発揮対策事業により費用の一部を負担する支援等を行っておるところでございます。  また、ボランティア活動により海岸清掃を行う団体に対しましては、市が運搬に使用するトラックを借り上げて手配するとともに、焼却施設や不燃物再生利用施設等における処理手数料を減免し、負担軽減を図っております。  これ以外にも地震や台風といった大規模災害により海岸に大量のごみが漂着した場合には、市の職員が回収・運搬等の作業に直接従事するなどの支援を行っております。 12 ◯山口喜久雄君[ 135頁]  大変、御苦労いただいておるようでございますが、さらに上乗せしてのお尋ねですけど、来年度に向けての環境省の概算要求額が、海岸漂着物等地域対策推進事業において、補正予算等で上積みされた分がありますから単純には比較できないのですけど、当初予算ベースでいいますと、対前年度比約10倍、海洋プラスチックごみ総合対策費において対前年度比約6.37倍と大幅な増額要求となっております。まだ概算要求段階ですから確定もしておりませんし、こうだと確定的に言えませんけども、諫早市としても、国から今回の法改正に伴う分を含めての関連事業をやりたい自治体は手を挙げてくださいと言われたときに、国からの打ち出しは短期間ですぐ応募しなさいみたいなのが多いものですから、構えておいていただいて、手を挙げてと言われたときにすぐ間髪入れずに推進できるように今から準備してもらったほうがいいのではないかと思い、お尋ねした次第でございます。  閣議決定された海岸漂着物対策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針に書き込まれた、市の責務や努力義務等を勘案していただいた上での市の考えをお尋ねいたします。 13 ◯市民生活環境部長(田川浩史君)[ 135頁]  環境省の補助金に関する今後の市の取り組み方についてということでございます。環境省は、漂流・漂着・海底ごみといった海洋ごみの回収、処理や発生抑制対策を推進することを目的といたしまして、平成27年度から海岸漂着物等地域対策推進事業におきまして、都道府県や市町村等が取り組む海洋ごみに関する地域計画の策定、海洋ごみの回収・処理、発生抑制対策に関する事業に対しまして補助金による支援を実施しております。  県内では、当該事業を活用して清掃活動を行っている市もあるようでございますが、大半が海流等の影響で海外からのごみが漂着しやすい離島等でございまして、これらと比較いたしますと本市における漂着ごみの大きな影響は生じていないので、今のところ、特に補助事業の活用までは検討していない状況でございます。  しかしながら、当然、大規模な災害による漂着物が発生した場合には国の補助金を活用したいと思っておりますので、事前に補助制度等を確認してまいりたいと思っております。 14 ◯山口喜久雄君[ 135頁]  基本的な方針の中に市町村の責務ではないですけど、努力義務がいろいろ書いてあって、長くなりますので言いませんけども、部長、一応、目を通してみていただいていいですか。  そこの部分については、市としては、例えば、広報だとか周知だとか、今も言われましたけど、漁業者の方と連携してより強力に処理を推進していくとか、そういうことも含めての部分なのですけども、そこの所感をお願いします。 15 ◯市民生活環境部長(田川浩史君)[ 136頁]  政府の海岸漂着物対策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針の中に定められております市の責務について、お答えいたします。  本方針におきましては、市町村は、海岸漂着物等の処理に関し、必要に応じ、海岸管理者、または海岸の土地の占有者に協力しなければならないと規定されておりまして、当既定のほか、地方公共団体には、海岸漂着物となり得るごみの発生抑制、海岸漂着物の問題に関する普及啓発、海岸の環境保全に関する環境教育の推進、またボランティアに関する情報の提供、活動の促進を図るための表彰や財政上の配慮など、さまざまな取り組みに努めることが求められております。  本市では、海岸管理者が収集した海岸漂着物につきまして、廃棄物処理施設への受け入れ、処理手数料の減免、収集・運搬のためのトラックの配車等の協力を従来から行ってまいりました。  また、不法投棄パトロール、警告看板の設置、ごみの再資源化などの取り組みを推進し、海岸漂着物の発生原因となるごみの発生抑制に努めてきたところでございます。 16 ◯山口喜久雄君[ 136頁]  頑張っている部分は頑張っているよということで、今、お話をいただきました。足らない部分も出てきていると思いますので、いろいろと考えていただいて、また手を打っていただければなと思います。  それに関連してというか、県のほうで海岸漂着物対策協議会は立ち上がっているのかどうかということと、海岸漂着物対策活動推進員等の活用は図られているのでしょうか。お尋ねいたします。 17 ◯市民生活環境部長(田川浩史君)[ 136頁]  県におきます海岸漂着物対策推進協議会の設置についてお答えいたします。  海岸漂着物対策推進協議会につきましては、ちょっと長くなりますけども、先ほど議員が紹介された法律ですが、美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境並びに海洋環境の保全に係る海洋漂着物等の処理の推進に関する法律、いわゆる海岸漂着物処理推進法といいますけども、この法律の15条におきまして、都道府県における海岸漂着物推進計画の作成、または、変更、海岸漂着物対策の推進に係る連絡調整を行うために、単独で、または共同いたしまして、都道府県のほか、住民及び民間の団体並びに関係する行政機関及び地方公共団体からなる海岸漂着物対策推進協議会を組織することができると規定されております。  長崎県におきましては、平成21年11月に海岸漂着物対策推進協議会の設置要綱を定めまして、これに基づき、大学教授、漁協職員、離島の市職員、ボランティア団体の代表や公募委員など総勢19名で構成される協議会を組織し、現在、長崎県海岸漂着物対策推進計画の策定に関する審議など、これまでに計14回の協議会を開催されたということをお聞きいたしております。 18 ◯山口喜久雄君[ 136頁]  海岸漂着物対策活動推進員はその中に入っているということで理解していいのですか。それとも、別にまたいらっしゃるということでしょうか。 19 ◯市民生活環境部長(田川浩史君)[ 136頁]  海岸漂着物対策活動推進員と、また同推進団体を委嘱任命できるということになっているのですけども、現在、長崎県におきましてはこちらのほうの委嘱任命はまだなされていないということでございました。 20 ◯山口喜久雄君[ 136頁]  国のほうの指針にもそれが入っておりますので、何かの会議のときにそういうのも進めていただければなと思います。  市の考え方は、わかりました。これから、また国からいろいろ言ってくる可能性がありますので、それに敏速に対応していただければと思います。  市の考え方はわかりましたが、そこでもう一つお尋ねしたいのが、先ほどの法律なんかにも関係してくるのでしょうけど、マスコミなどでよく取り上げられておりますレジ袋減量の件で、マイバッグの推進はもちろんですけども、諫早市のこの課題に対する基本的な考えと対策をお伺いします。 21 ◯市長(宮本明雄君)[ 136頁]  レジ袋への対応についてでございます。  新聞等の報道によりますと、経済産業省と環境省は、海洋汚染の原因となっておりますプラスチックごみ対策の一環といたしまして、来年7月1日から、業種や規模にかかわらず、全国全ての小売店を対象にプラスチック製のレジ袋の有料化を義務づける方針を出しており、年内における制度改正を目指しているということでございます。  最近では、レジ袋の有料化を独自に先行して進めておられる大手のスーパー等もふえてきており、国全体を挙げまして、レジ袋削減への機運が高まりつつあると思っております。  本市におきましては、従前からレジ袋の削減を目的といたしましたマイバッグ配布等の活動に取り組んでまいりましたけれども、このたびのレジ袋有料化を契機といたしまして、これまで以上にエコフェスタ等イベント会場における普及啓発活動を展開してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、レジ袋の有料化を通しましてプラスチックごみ問題に対する意識と理解が深まることで、市民一人一人のライフスタイルの変革につながるものと思いますので、市としましてもこれを後押しできる活動を推進してまいりたいと思います。  これまで、レジ袋があるのが当たり前、無料が当たり前という習慣といいますか、そういう時代が続いてまいりました。確かに便利は便利だと思います。ただ、レジ袋が大量に廃棄されることによっての影響というのははかりしれないという反省からこのようになってきているということだと思います。  諫早市では、県央不燃物再生センターのほうでグループをつくっていただきまして、エコフェスタでも、傘を利用したマイバッグをつくって無料で配布していただく活動もしていただいております。  私も2個ほど持っておりまして、1つは車に積んでおります。手近にないと、なかなか、わざわざ持っていくことをしないものですから、そのようなことで習慣づけをしていきたいなと思っているところでございます。  これから、ますます、有料化ということは、実質上、使用するなということになるのだと思いますので、そのようなことで進んでいくのではなかろうかと期待しているところでございます。 22 ◯山口喜久雄君[ 137頁]  市長の見解をお伺いして、これから強力に頑張っていっていただけるということでお伺いいたしました。  偶然にも私も傘でつくったエコバッグを2個いただいておりまして、非常に頑丈なやつです。わかりました。  それでは、次に大項目3番目、マイナンバーカードの普及について。  まず、現時点での普及率を、市の職員の状況を含め、お尋ねいたします。  また、市の職員に対してはどのような形で推進されているのかも含め、お尋ねいたします。 23 ◯市民生活環境部長(田川浩史君)[ 137頁]  マイナンバーカードの普及状況についてお答えいたします。  国において本年6月に決定されましたマイナンバーカードの普及とマイナンバーの利活用の促進に関する方針を踏まえまして、令和4年度中にほとんどの住民がマイナンバーカードを保有していることを想定し、マイナンバーカードの普及を強力に推進することとされました。  これを受けまして各自治体も計画的なカードの普及に取り組むこととなり、特に地方公務員等におきましては今年度中にカードの取得を推進することとされております。  本市の現時点での普及状況ですが、令和元年10月末時点の交付率は11.09%となっておりまして、前年同月末の9.16%から1.93ポイントの増となっております。  なお、カードの普及が強化されることとなりました本年7月から10月までの申請件数は1,571件となっており、昨年の同期間の件数790件と比較いたしますと約2倍に伸びている状況でございます。 24 ◯総務部長(竹市保彦君)[ 137頁]  市の職員の普及率ということでございます。  市の職員のマイナンバーカード普及率につきましては、本年の7月末現在で取得済みと、その時点で申請済みというのを合わせまして34.7%でございました。9月25日付で職員に対しまして取得協力の依頼を行ったところでございます。  これを受け、10月末現在では取得済みと申請済みを合わせて61.2%となっている状況でございます。現在も当然まとめて申請をするという手続については継続して行っているところでございます。  職員の取得に対する推進をどうやっているのかというお尋ねでございますけども、マイナンバーカードにつきましては、基本的には、あくまでも自主的に取得するものであると考えておりますが、市としましても、取得についての推進を図っているということがございますので、職員に対しましては、引き続き、協力をお願いするというやり方で普及促進を図っていきたいと考えているところでございます。
    25 ◯山口喜久雄君[ 138頁]  わかりました。  市の職員に対しては、あくまで自主的な取得を心がけながら市として努力しているという状況でお伺いしました。マスコミ等でいろいろ言われている部分があったものですから確認でいたしました。  今、聞いた状態では増加傾向にありますね。特に市の職員さんには大分頑張っていただいているようでございます。一般的にも、私も市庁舎1階のマイナンバー窓口がちょうど通り道でいつも通るのですけど、市民の方がよく訪れておられるのをお見かけするようになった気がします。  国としても健康保険証としての利用やマイナポイントを付しての利用拡大を考えているようでございます。その意味で先行取得も意味のあることと思います。ますますの推進をお願いしたいと思います。  今から今後の普及推進についてお尋ねをするのですが、すぐる9月議会の議会だよりの原稿に写真を添付しなければというのがありまして、一生懸命、探したのですけど、国が作成したポスターのPDFを添付しようと試みたのですが、何種類もポスターをつくってあったのですけど、全てのポスターに、困ったことにマイナンバーカードで住民票などがコンビニで取得できますという項目が入っているのです、大きく。  諫早市は、まだなので、これは掲載できないなということでPDF添付を諦めた経緯がございます。ぜひ、これはマイナンバーカードとセットになっているものと思っていただいて、カード利用でコンビニでの住民票などの交付ができないか、また、今までも実施しておられる分もありますが、写真の撮影サービスやマイナンバーカードの休日交付を含めたさまざまな取得推進ができないか、お尋ねいたします。 26 ◯市民生活環境部長(田川浩史君)[ 138頁]  今後のマイナンバーカードの普及推進の取り組みについてお答えいたします。  マイナンバー制度につきましては、現在、市報やホームページなどを通じて市民の皆様へ周知を図っているところでございます。  また、今月8日の日曜日、明後日になりますけども、マイナンバーカードの普及率向上の取り組みの一環として、市民窓口課におきましてカードの申請受付と交付を実施することといたしております。カード申請時には顔写真の撮影も無料で実施して、申請手続の負担や手間の軽減を図るようにいたしております。  現在、休日開庁に加え、平日の延長窓口や企業等への出張申請受付を計画中でございまして、実施方法や回数等につきましては今後の申請数の推移などを見きわめながら判断してまいりたいと思います。  また、コンビニ交付サービスを実施するためにはマイナンバーカードの普及が必要になってきますが、マイナンバーカードが健康保険証として利用が可能になるなど利用拡大が進められることとなり、現在、市といたしましても、カードの普及に取り組んでいるところでございます。  このように普及を進める中、コンビニ交付サービスにつきましては、ことしの7月に関係各課でシステムの概要や構築方法等の勉強会を開催いたしました。導入につきましては、引き続きカードの普及状況など今後の動向を見極め、また関係各課との調査研究を進めながら慎重に取り組んでまいりたいと考えております。  本市といたしましては、今後とも市民の利便性を考慮しながらマイナンバーカードの普及促進に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 27 ◯山口喜久雄君[ 138頁]  「勉強会をしました」という言葉の最後のほうに「慎重に検討してまいりたいと思います」という、アクセルとブレーキが両方入っているような答弁でございました。  これは、この間から視察等でお世話になりました大牟田市のホームページに載っていたのですけど、令和元年11月5日からコンビニエンスストアで交付できる証明書が追加されますということで、よそではどんどん交付できる証明書が追加されている時代に入っているところもあるようでございます。  また、窓口よりも50円安くしていますということも書いてございます。いろいろなお得な部分で、申請書を書かなくていいですよ、窓口や駐車場の待ち時間が不要ですよ、バス代やガソリン代が不要ですよ、市役所まで行く時間が不要ですよとか、こういうことも宣伝文句として書かれておりまして、そういう利点もありますので、ぜひ推進していただければと思っております。  次に大項目4番目でございます。全国各地で行われている乳幼児のおられる世帯への子育て支援策について、子育て用品の購入助成ができないか、お尋ねいたします。  この質問は、我が党の議員が全国で現在推進しております幼児教育・保育無償化に関する実態調査のアンケートの中で、私が担当した子育て中の方からいただいた要望であります。近隣の自治体でいえば、島原市や雲仙市で、おむつ関連用品や授乳関連用品、そして、離乳食関連用品などの購入費用に助成されているようでございます。諫早市でも、まだそれほど所得の多くない若い世代であるお父さんやお母さんを支援する意味でも、また市が見守っていますよというサインを出す意味を込めても、おむつ関連用品や授乳関連用品、離乳食関連用品などの購入費用に助成ができないか、お尋ねいたします。 28 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 139頁]  乳幼児のいる子育て世帯への子育て用品の助成についての御質問でございます。  子育て世帯に対する経済的負担の軽減につきましては、本年10月から幼児教育・保育の無償化により、保育所、幼稚園、認定こども園等を利用する3歳から5歳までの全ての世帯の子ども及び0歳から2歳までの住民税非課税世帯の子どもに係る保育料が無償化となりました。  また、子育て家庭の生活の安定と次代を担う児童の健やかな成長に資することを目的として、児童を養育している者に対し、児童手当を支給しているところでございます。これは国の政策で全国一律です。  子育て世帯に対しましては、児童手当、福祉医療費の支給等の経済的な支援と母子に関する健診の実施や各種の子育て相談、子育てに関する情報の提供などの子育て環境の充実といった両面からの支援策が必要になってまいります。  今回の幼児教育・保育の無償化を初め、経済的な支援策が充実してきている中、お尋ねがありました子育て用品の助成事業につきましては総合的な子育て支援策の中で慎重に検討すべきものと考えております。 29 ◯山口喜久雄君[ 139頁]  そういう答弁が来るだろうなと思っておりました。それより給食費のほうが先だろうみたいな話もあるかもしれません。では、島原市とか雲仙市はどういう考えでされているのかなといろいろと思うわけでございますけども、確かに人口がどんどん減っていく中で、若い世代に諫早市に来てもらいたいという一つのアピールポイントとして、そんなに多額の費用をかけなくてもできるのではないかというアピールも含めて今、御提案したわけでございます。全く取りつく島もないという考えでよろしいのでしょうか。少しは望みがあるということで、部長、どうなのでしょうか。 30 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 139頁]  子育て支援につきましては、児童手当など全国共通のものもございますが、各地方公共団体の規模、財政状況、地理的・社会的環境、歴史的背景などの違いにより、それぞれの状況に応じた支援を行っているところでございます。  本市におきましては、子ども準夜診療センターの運営、特定不妊治療費への上乗せ助成、中学生までの福祉医療費の助成、中学生までのインフルエンザ予防接種費用の助成などを行っております。また、ハード面としては、今回の議会にも出ておりますけど、西諫早スポーツ広場の設置、それから(仮称)子ども・子育て総合センターの整備などにも取り組んでいるところでございます。そういった総合的な支援により対応していきたいと考えております。 31 ◯山口喜久雄君[ 139頁]  諫早市が子育て関係で頑張っていただいているのは十分わかっておりますし、東西街区のほうも着々と準備が進んでいて、非常に心待ちをいたしている状況でございますけど、最後にもう一回だけ、しつこいと思われるでしょうけど、せめておむつだけでも支給の対象になれないか、お尋ねいたします。何とかなりませんか。 32 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 140頁]  おむつ代ということでございますが、児童手当の内訳につきましても3歳未満児については少し金額が多くなっているということで、そういった小さなお子様の生活支援として考えられているのかなと考えております。  私どもといたしましては、繰り返しになりますが、総合的な支援により対応していきたいと考えております。 33 ◯山口喜久雄君[ 140頁]  余りしつこくするとあれですので、ここでやめます。マイナンバーカードでのコンビニ交付については、カード枚数がどんどんふえていくに従って可能性は出てくるのではないかと。  要するに、今、2%ぐらいしか使われていないという、よその市の報告もあっておりますけども、それはあくまで現時点でのカード交付の状況の中での2%でありまして、どんどん交付数がふえていきますと、当然2%でありながらその数はどんどんふえていくわけでございます。ますます周知徹底がなされていく中で、多分、諫早市のコンビニに行っても、カードがないからということで今は全然気にもとめていない方もいらっしゃるかもしれませんけど、これが交付ができるようになったと聞かれたらどんどん行かれる方もふえる可能性もあります。  最後に、市長さん、一言、望みがないかどうか。マイナンバーカードのコンビニ交付の件ですけど。 34 ◯市長(宮本明雄君)[ 140頁]  マイナンバーカードでございますけれども、まだまだ普及率が低いということもありまして十分に活用されていないのではないかなと思います。保険証がマイナンバーカードにかわっていくとか、医療の身体的な情報が、マイナンバーカードのIC部分といいますか、記憶部分に入っていくとか、拡大していくのは間違いないと思います。今度の補正予算とか来年度予算で、国も、マイナンバーカードを利用した場合にポイントがつくとか、そういうこともお考えのようでございます。  一定の比率になっていくということになりますと、コンビニ等を含めまして、コンビニだけではないとは思うのですけれども、それを利用してのサービスというものが今後充実していくのではないかなと。  今は、まだ走りで、諫早市は12%ぐらい。高いところでも20%ぐらいということで、これが半分近くになっていくと画期的に進んでいくかなと私は思っておりまして、いつそれを導入していくかということだけの問題だろうと思います。  いずれにしても、数が少ないと費用がかかるということがありますものですから、その辺を見きわめながら、いずれ、そういう時代になろうとしているということで、これが1年先なのか2年先なのかという話だけだろうと私は思っています。 35 ◯山口喜久雄君[ 140頁]  市長から前向きな答弁をいただきましたので、これで終わります。ありがとうございました。 36 ◯議長(田川伸隆君)[ 140頁]  質問者交代のため、しばらく休憩いたします。                 午前10時39分 休憩                 午前10時55分 再開 37 ◯議長(田川伸隆君)[ 140頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、林田保議員。 38 ◯林田 保君[ 140頁]  こんにちは。議席番号16番、国民民主党の林田保です。  通告に従い、一問一答方式で3項目、質問いたします。非常に素朴な質問の3項目でございますので、よろしくお願いいたします。  1点目、西諫早スポーツ広場について、2点目、南諫早産業団地について、3点目、耕作放棄地について、以上3点でございます。  まず、1点目、西諫早スポーツ広場について。  本市は、第2次諫早市総合計画、2016年から2025年の10年間の計画でございますが、将来都市像を実現するために8つの基本政策を展開しております。  この中で、基本政策1─2こころ豊かなひとづくり、この中で施策1─2─1スポーツ・レクリエーションの振興が掲げられています。  施策の展開として、1─2─1─1スポーツ拠点施設の整備ということで、スポーツ拠点施設整備事業、スポーツ競技施設整備の充実が挙げられております。  スポーツ施設の維持整備に取り組み、スポーツ大会の開催等や交流人口の拡大を図り、定住を促進するとの考えであると思います。その一環で、西諫早スポーツ広場があると思います。  そこで質問です。1点目、(仮称)久山港スポーツ施設から本名称に至った経緯をよろしくお願いいたします。 39 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 141頁]  (仮称)久山港スポーツ施設の御質問にお答えいたします。  本施設につきましては、現在、外周道路、南側駐車場、案内表示板等の周辺整備を行っており、来年4月の全体供用開始に向けた新条例の制定について本議会に提案しているところでございます。  施設の名称につきましては、どこにあるのか、どんな施設であるのかが利用者にわかりやすいものであることを優先すべきと考え、西諫早産業団地に隣接していること、スポーツを主体としながらも他のイベント等にも幅広く利用していただきたい屋外の施設であることから西諫早スポーツ広場という名称で御提案いたしております。 40 ◯林田 保君[ 141頁]  現在、市内では、いろんな意味で西高東低ではないかというお言葉を聞きます。そのことは当局も承知しておられることだと思うのですが、先月もありましたが、11月21日に議会報告会で高来町に行ったのですが、終わった後に自治会長さんから「どうして西ばかりできるのか。東は何もできない。どうにかならないか」という話を聞きましたので、そうしたらということで上げました。  西高東低という形でそういう言葉を聞いたことはありますか。 41 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 141頁]  そのような意見があることを耳にしたことはございますけども、市政に関しましてはさまざまな御意見があると思います。市といたしましては、市政の均衡ある発展に努めているところでございます。 42 ◯林田 保君[ 141頁]  そうしたら、そういうのは承知の上でなぜ西諫早スポーツ広場にしたのか。諫早スポーツ広場ではいけないのか。この辺をよろしくお願いします。 43 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 141頁]  先ほども申し上げましたけども、市といたしましては市政の均衡な発展に努めているというつもりでおりますので、今回の施設につきましては、市の西側に位置し、西諫早産業団地に隣接していること、それから市外とか県外の利用者の方もかなりいらっしゃいますので、その方々も含めて大まかな位置がわかりやすいようにと考えて西諫早という名称を入れさせていただいております。 44 ◯林田 保君[ 141頁]  西諫早というのがよその地域の方にわかるのかなというのが一つ疑問ではございますが、うがった見方をすれば、西諫早スポーツ広場ができれば東諫早スポーツ広場もできるのではないかという話を聞きますが、どうでしょうか、その辺は。 45 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 141頁]  今回の西諫早スポーツ広場につきましては、第1野球場、第2野球場、それからサッカー広場、スケートボードというすごく県内でも有数の施設だと思っておりますので、これと同じものをまた東側にというのはなかなか考えにくいかと思いますけども、必要な施設については東西南北問わず整備していくものと思っております。 46 ◯林田 保君[ 141頁]  堂々めぐりみたいになるのでございますが、名称について、ぶっちゃけた話、公募をする考えはありませんでしたか。 47 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 141頁]  公募につきましては、PRあるいは情報発信、機運の醸成といった効果があるかと思いますけども、先ほど申し上げましたとおり、この施設につきましては、どこにあるのか、どんな用途に使えるのかが名前から利用者の方々にわかりやすく伝わることを優先すべきと考えまして市で名称を考えたため、公募には至っておりません。 48 ◯林田 保君[ 141頁]  総事業費53億円ですよね。それだけしたら、一般の人、市民全体に公募して認知度を上げるというのも一つの手ではないのかなと思うのです。一回一回、あそこにあります、ここにありますと言うより、公募をすれば全市民に権利があります、名前を募集しますと言えば、そのほうがよほど、ホームページに載っております、あそこに載っておりますと言うよりも効果があるのではないかと思うのですけど、その辺はどうお考えですか。 49 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 142頁]  この施設の施設整備に当たりましては、設計段階からそれぞれの競技団体とたび重なる協議を行ってきておりまして、供用開始後、市外・県外の方も含めまして多くの皆様に御利用いただいているところでございます。公募を行うことにつきましては認知度を上げる手段の一つであると存じますけども、利用者にわかりやすいことを優先すべきと考え、西諫早スポーツ広場として本議会に条例を御提案しているところでございます。 50 ◯林田 保君[ 142頁]  そういう話もあるでしょうけど、それなら西諫早スポーツ広場、これは百歩譲ってそのままとして、サブ名称としてもっと親しみやすい名前を募集するような考えはありませんか。そういうのがありますよね、中央体育館も含めて。そういう考えはありませんか。 51 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 142頁]  サブ名称とおっしゃっているかと思いますけども、こちらにつきましても、現時点で募集する考えはございません。  ただ、施設が利用されていく中で、利用者の中から自然発生的に、親しみやすい、あるいは呼びやすい愛称のようなものが生まれてくればと思っております。 52 ◯林田 保君[ 142頁]  自然発生はなかなか難しいのではないかと思いますので、あえて市主導で、どうでしょうかというぐらいの名称を募集する気はないということですか。 53 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 142頁]  先ほど申し上げたように利用者の方から市のほうで募集したほうがいいというような御要望が大きくなってくれば検討することはあるかと思っております。
    54 ◯林田 保君[ 142頁]  ぜひ、そういう声が上がるように、PRもしっかり。せっかく53億円もかけてつくったのですから、知った者だけしかそこを利用しないということがないようにしてもらわなければ、西諫早というのはどこかなと言われないように一つよろしくお願いいたしたいと思います。  しかし、サブ名称の公募は考えていただきたいというのを最後にもう一回言ってから次の項目に移ります。  2点目は、西諫早スポーツ広場、供用開始しているわけでございますが、利用状況は以前と比べてどのように変化しましたか。 55 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 142頁]  供用開始による利用状況の変化についてでございます。  主要4施設につきましては、それぞれの整備完了に合わせまして、昨年7月に第1野球場とスケートボード場を、本年8月に第2野球場とサッカー広場を供用開始したところでございます。  野球場につきましては、供用開始前に利用していた旧市営野球場の平成29年度における月平均の利用者が約1,100人であったのに対し、本年は、第1野球場と第2野球場、合わせて約4,200人と3.8倍ほどに増加しており、隣接する2つの野球場が評価されたものではないかと考えております。  サッカー広場につきましても供用開始後3カ月で約1万4,000人の利用があっており、高校生の部活動や社会人の利用がふえておりますが、県立総合運動公園サッカー場など他のサッカー施設の利用者数はほぼ変わっていないため、市内初の人工芝フルコートであることなどが評価されてほぼ純増となったのではないかと考えております。  スケートボード場につきましては、市内で初めての施設であり、供用開始前との比較はできませんが、本年10月までの1年4カ月で延べ約4,500人、1カ月平均で280人ほどの利用があっており、利用者同士が発信するSNS情報の効果などもあって県外からの利用者もふえているところでございます。 56 ◯林田 保君[ 142頁]  公募をしなくてもそれだけふえるということですか。よかったですね。これからもっともっとPRをしていかなければいけないと思うのですけど、よろしくお願いいたします。  それから、これは関連なのですが、現在、県立総合運動公園にサッカー場がありますが、あの跡地というのはどんなふうになっていくのか。県の施設だからと言われたらわかりませんけど、あそこにはテニスコートができるという話は聞きますけど、どういう形でできるのか、わかっていたらお願いします。 57 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 143頁]  (仮称)久山港スポーツ施設のサッカー広場の供用開始に伴い、県立総合運動公園サッカー場は(仮称)諫早市テニス場として整備することとしており、現在、設計業務を行っております。  今後、令和2年度の早い時期に工事に着手し、同年度中の整備完了を目指してまいりたいと思っております。 58 ◯林田 保君[ 143頁]  よろしくお願いいたします。  それから、3点目に移ります。今後の課題を問います。まず、交通アクセス。あそこは今までの道路そのままなのか。どういう状況で、今、対策を打たれているのか、お願いします。 59 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 143頁]  今後の課題についてでございます。  施設へのアクセスにつきましては、現在は主に長崎日大高校前から久山港臨港道路のルートを御利用いただいており、高速道路諫早インターから近く、市外・県外の多くの方から利用いただいておりますので、今後、各道路管理者と協議しながら、可能な場所には今年度中に案内表示板を設置したいと考えております。  なお、将来的には、県により整備が進められております久山港と国道34号久山交差点を連絡する県道久山港線も主要なアクセス道路になるものと期待しております。 60 ◯林田 保君[ 143頁]  今、最後に言われた県道、国道34号から久山港まで行くアクセス道路、これは今どういう条件で進んでいますか。用地買収ですか。計画だけですか。調査も入っているのですか。状況をお願いします。 61 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 143頁]  県道久山港線の整備予定につきまして、お答えいたします。  県道久山港線は(仮称)久山港スポーツ施設付近を起点とし、国道34号久山交差点に至る、延長約1.3キロメートル、幅員10.25メートルの路線であり、県が事業主体として整備を進められております。  完成時期につきましては、現在、明らかにされてはおりませんが、進捗率といたしましては平成30年度末で約42%となっており、今年度も用地補償や起点側の改良工事が進められております。  市といたしましても、早期完成に向け、順調に事業が進捗するよう協力してまいりたいと考えております。 62 ◯林田 保君[ 143頁]  できるだけ早くしてもらわなければ、これだけ利用者が多いとなれば、決められた道路で来れば交通混雑は避けられないだろうと思いますので、よろしくお願いします。  その関係ですが、これができるまでは当然、現在の貝津町交差点を通らなければいけないわけです。その混雑解消の対策としてはどのようなことを考えておられますか。 63 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 143頁]  貝津町交差点の渋滞解消について、お答えいたします。  県道久山港線が完成いたしますと、大村市溝陸方面や西諫早ニュータウン方面から長崎市方面へ向かう車両が分散化し、貝津町交差点における渋滞緩和が図られるものと期待しております。  したがいまして、市としましても引き続き県に対し早期完成を強く要望してまいりたいと考えております。 64 ◯林田 保君[ 143頁]  特に、来年4月かな、島原道路が貝津のインターから小船越までつながるとなってくれば、どうしてもあそこでおりるケースがあると思うのです。そうした場合に、余計にまた貝津が混むのではないかと思うのです。その辺は対策はありますか。 65 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 143頁]  今年度3月に島原道路のうち諫早インター工区が完成するということで、栗面交差点、それから今御質問があった貝津町交差点については渋滞することも予測いたしております。  その辺につきましては、国、県に対しまして、ソフト対策になろうかと思いますけども、いろいろ御検討いただくようにお願いしているところでございます。 66 ◯林田 保君[ 144頁]  表のほうの道路ばかりですが、横島のほう、多良見のほうから通ってくる道路の拡幅というのは全然考えておられませんか。 67 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 144頁]  現在、県道久山港線ということで県のほうで整備を進めていただいております。その進捗について、さらに進捗していただけるように県に対し要望しているところでございます。 68 ◯林田 保君[ 144頁]  そこはわかりましたけど、多良見から大村湾を通って横島を通ってくる細い道、あの辺はどうですかという話を聞いているのです。 69 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 144頁]  市道久山化屋線の御質問だと思うのですけども、迂回路として利用されておりまして、最近、特に交通量がふえていることについては認識いたしております。  ただし、なかなか地元の方の御理解が得られないというところでございまして、そういった御理解が得られるところから側溝整備ですとか路肩の整備は進めていきたいと思っております。 70 ◯林田 保君[ 144頁]  先ほど言いましたが、あそこは狭いし、(仮称)久山港スポーツ施設が供用開始になっているのですが、認知度が上がってくればあの道路もかなり混むのではないかと思いますので、できればそこの拡幅も含めて離合場所も検討していただきたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。  以上で第1点目の質問は終わります。  第2点目の南諫早産業団地について。  工事の進捗状況をお願いしたいと思っているのですが、あそこは全部囲ってあるものですから、外からなかなか見えないということで、近隣住民の方にどのくらい進んでいるかとよく聞かれます。わかっている範囲で結構でございますので、1工区、2工区、雨水対策も含めてよろしくお願いします。 71 ◯市長(宮本明雄君)[ 144頁]  南諫早産業団地の工事の進捗状況についてです。  南諫早産業団地整備事業ですけれども、諫早市土地開発公社を事業主体といたしまして、新たな企業の受け皿となります分譲面積約20ヘクタールの用地を確保することを目的といたしまして、地域高規格道路島原道路栗面インターチェンジから約2キロメートルの平山町、栗面町及び小ヶ倉町にまたがります丘陵地に平成29年度から令和3年度までの5カ年事業で取り組んでいるところでございます。  昨年末に先行して着手いたしました1工区、約11ヘクタールにつきましては、調整池の土工事を進める中で、事前の土質調査よりかたい岩盤が出てきたことから、当初予定しておりました工期を約半年程度延伸し、来年11月ごろの完成を目指して工事を進めているところでございます。  工事の進捗状況でございますけれども、先月末時点での進捗率は約40%でございまして、完成に向けて順調に推移していると思っております。ただいまのは1工区です。  2工区、約9ヘクタールにつきましては来年度から造成工事に着手する予定でございまして、当初の計画どおり、令和3年末ごろの完成を目指すということにいたしております。 72 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 144頁]  私からは、雨水対策についての御質問にお答えいたします。  雨水対策につきましては、事業の実施前に行いました自治会連合会小栗支部定例会や地元自治会への説明会におきまして十分な対策を行うようにとの御意見をいただいたところでございます。  このときにいただきました御意見を受け、団地の雨水処理につきましては、調整池を整備し、流出量を調整することで団地内から雨水が一気に近隣河川に流れ込むことがないように対応しているところでございます。  また、造成工事中の雨水の対応といたしましては、仮設の沈砂池などを設置し、泥水がなるべく下流に流出しないようにしているところでございます。 73 ◯林田 保君[ 145頁]  わかりました。  近隣の自治会等ではよく説明されておりますのですぐわかるのですが、雨水対策、先ほど言われた、河川への流出、手前のほうに栗面の川に流れる小さい川があるのですが、脇が崩れかかっていますので、それも含めて調査をしながら流していただきたいなと思います。小さい川ですけど。  下流はコンクリートをしてあるのですが、上のほうはそこまでありませんので、ちょうど雨水が流れるところを含めてよろしく対策をお願いしたいと思っております。  次に2点目ですが、これが一番のメーンなのです。進出企業の誘致状況をお願いいたします。 74 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 145頁]  南諫早産業団地への企業誘致の状況についての御質問にお答えいたします。  企業誘致の状況でございますが、西諫早産業団地における企業誘致と同様に、南諫早産業団地につきましても、長崎県産業振興財団と連携し、直接、企業を訪問する誘致活動、企業へのアンケート調査、市や県、産業振興財団のホームページへの掲載による情報の発信などを予定しているところでございます。  また、企業誘致の手応えにつきましては、造成工事をしていることから、これまで幾つかの企業から問い合わせをいただきましたが、分譲条件等も決まっていないことから、具体的な交渉には至っていない状況でございます。 75 ◯林田 保君[ 145頁]  基本的な考えなのですが、製造業を中心に誘致すると。もう一つ、用地の切り売りは考えていないということで基本方針は変わらないわけですね。 76 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 145頁]  誘致をする企業の業種としましては、関連企業が多く、すそ野が広い製造業の企業を中心に将来にわたって諫早市の成長につながるような産業の誘致、そういうものを進めてまいりたいと考えております。  それから、南諫早産業団地の分割、分譲のお話でございます。  現在、整備を進めています1工区、約11ヘクタールございますが、そちらにつきましては、少し時間をかけてでもできるだけ広い用地を必要としている企業を想定しているというところでございます。  それから、来年度から整備を予定しています2工区、約9ヘクタールでございますが、そちらは企業のニーズを考慮しながら柔軟に対応していきたいと考えているところでございます。 77 ◯林田 保君[ 145頁]  10月22日の西日本新聞なのですが、県の人口減少対策、県まち・ひと・しごと創生総合戦略が2015年度から2019年度の最終年度を迎えているということで発表があっておりました。  雇用創出は、県内移住者数の目標を達成したが、県内就職率は低迷している。特に転出超過が悪化していると。  それから、県内就職も低迷ということで、県内の製造業の従業員数が非常に減ってきている。危惧するものだということで、県の全体のことは考えがありました。本市は、どのような状況でしょうか。 78 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 145頁]  長崎県は、先月22日、第1期長崎県まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げた基本目標において、平成27年度から本年度までの5年間における進捗状況について発表され、この中で県内の製造業の従業員数が減っていると説明されております。  この期間において製造業の従業員数を調査したものといたしまして、平成28年に総務省と経済産業省が行った経済センサス活動調査と平成30年に経済産業省が行った工業統計調査がございます。  この2つの調査は、いずれも従業員数4人以上の事業所を対象とした調査でございますので、これをもとに製造業の従業員数を比較いたしますと、県内では、平成28年の調査時では5万7,588人でございましたが、平成30年の調査時には5万7,358人となり、平成28年調査時に比べ230人が減少しているという状況でございます。  この調査での本市の状況を見てみますと、平成28年の調査時には9,871人だったものが平成30年の調査時は1万139人となっており、平成28年の調査時に比べ268人が増加しているところでございます。  県内の他市の状況でございますが、長崎市では1,481人の減、佐世保市では26人の増、島原市では125人の増、大村市では225人の増で、この中で見ますと本市が最も増加しているという状況でございます。 79 ◯林田 保君[ 146頁]  増加しているということで非常によかったなと思っていますが、県の調査では県央と県北がふえているという話は統計的に書いてありました。ありがとうございました。  それから、県内就職率が転出超過となっている中で、南諫早産業団地が本当に若者の定着の起爆剤にならないといけないと思っているのです。ならないといけないというためにどのようにするのがいいのかなと思うのですが、先ほど言いましたように、魅力ある製造業、すそ野の広いものを。  特に心配するのは、自動車と普通は出るのですが、自動車も、30年になったらイギリスあたりでは全部電気自動車に変わるということが出てきていますので、そうなってくれば部品点数が要りません。何万というのがモーターだけでいいですので、その辺も含めてどう考えていくのかというのが大事かと思うのですが、その辺はどうお考えですか。 80 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 146頁]  南諫早産業団地が若者定着の起爆剤になるのかという御質問でございます。  議員御指摘のとおり、本市におきましても、多くの若者が進学や就職のため福岡県や首都圏のほうなどに転出しているという状況でございます。
     このため、市といたしましては、現在整備中の南諫早産業団地への企業誘致や地場企業の振興を図り、魅力のある雇用の場の創出に努め、地元就職を望まれる方はもちろん、一度、転出された若い人たちにも本市に帰って就職いただけるような環境づくりにこれからも努めてまいりたいと考えております。 81 ◯林田 保君[ 146頁]  よろしくお願いします。  3点目に移ります。南諫早産業団地周辺の道路、下水道等整備状況を問います。  周辺には1本の県道と6本の市道が走っております。一つの道路を中心にするよりも、全体的に、レベルというか、ボトムアップしていく必要があるのではないかと思うのですが、その辺の考えで何かありませんか。 82 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 146頁]  南諫早産業団地周辺の道路整備についてお答えいたします。  団地周辺の道路整備といたしましては、団地と県道諫早飯盛線を結び、主要なアクセス道路となります市道栗面小ヶ倉線及び市道駄森小ヶ倉線、延長約1.5キロメートルの拡幅整備を事業化いたしております。  今年度は、測量や詳細設計を実施するとともに、5月には小栗ふれあい会館において事業説明会を開催し、その後、個別に用地交渉を進めており、令和2年度からは道路工事に着手し、令和3年度の完成を目標に事業進捗を図りたいと考えております。  また、市道栗面小ヶ倉線の拡幅改良に合わせて同市道と県道諫早飯盛線との交差点部において県道側の右折帯の延伸を計画いたしております。  次に、国道57号と県道諫早飯盛線を結ぶ市道平山線におきましては、朝夕の渋滞が課題となっております諫早警察署前交差点の右折帯整備について、昨年度から進めておりました用地交渉が進展し、先月末に取得が完了いたしました。今後は、国道57号を管理する県や諫早警察署と工程調整を行い、令和2年中の完成を目標に整備を進めてまいります。  このほか、市道平山線につきましては、公民館前バス停から200メートルほど諫早警察署方面へ進み、幅員が狭小となっている区間において、通行の支障となっております電柱3本の移設を電力・通信事業者にお願いしており、年度内には完了する予定と伺っております。  次に県道諫早飯盛線と多良林地区を結ぶ市道多良林線につきましては、幅員が狭く、車両同士の離合が困難な生活道路となっていることから、沿線にお住まいの方々の利便性や安全性の向上を目的に待避所や側溝の整備を今年度から年次的に実施する予定といたしております。  市道諫早有喜線、市道土師野尾津久葉線など、その他周辺の道路につきましては、今後の団地周辺の交通状況を注視しながら、県公安委員会などの関係機関と連携し、緊急性の高い箇所から順次対応を検討してまいりたいと考えております。 83 ◯上下水道局長(馬場康明君)[ 147頁]  南諫早産業団地周辺の道路、下水道等の環境整備ということで、上下水道あわせて御答弁を申し上げます。  まず、上水道の整備でございますが、平山配水池から当該団地までの間、延長約1,070メーターの整備を実施しておりまして、産業団地の第1期分譲開始に向けて現在工事を進めておりますが、本年度末で工事が完成する予定でございます。  水道管を布設しております市道栗面小ヶ倉線では、今後、予定されております道路の改良工事、それから下水道工事等の支障にならないように関係部署と協議を行いながら整備を進めてまいりたいと考えております。  次に、下水道の整備計画でございますが、国道57号の栗面交差点から県道諫早飯盛線及び市道栗面小ヶ倉線を経由して産業団地まで、延長約2キロメーターについて、令和3年度末の供用開始に向けて、現在、管渠整備を実施しているところでございます。  現在までの進捗といたしましては、昨年度に栗面交差点を横断します延長54メーターの管渠整備を行いまして、本年度も引き続き栗面交差点から栗面町公民館付近までの延長757メートルの管渠整備を実施しているところでございます。  今後、整備する中で道路改良工事と重なる区間がございましたら、掘削や舗装工事の時期を調整しながら、交通規制等について最小限に抑えるように進めてまいりたいと考えております。  それから、当該、産業団地周辺区域あるいは管を布設した区域で住宅開発などが計画された場合には、上水道の整備、生活排水対策につきまして、必要に応じて適切に対応してまいりたいと考えております。 84 ◯林田 保君[ 147頁]  産業団地入口、県道飯盛諫早線と市道栗面小ヶ倉線の三差路のところも前から要望していたのですが、あそこは改良工事が、現在、右折ラインができるという話になってきました。当然、そこには今は横断歩道も何もないのです。子どもたちはずっとあくのを待っているのです。朝なんかは、皆さん、一生懸命、通るものですから、子どもたちは自転車を押したままじっと立っているわけです。  その辺も含めて、できるまでではなく、簡易でもいいので何か対策が打たれませんか。前も横断歩道はどうにかならないですかという話はしていましたけれども、どうですか。 85 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 147頁]  今、御質問の交差点の信号機、横断歩道等の設置でございますけれども、この信号機や横断歩道の設置につきましては、県の公安委員会から今後の交通状況を見ながら検討すると聞いております。 86 ◯林田 保君[ 147頁]  私も前からそういう話は聞いておりました。交通量を調査してどうだったのかという結果は聞いておりませんが、少なかったのでしょうね、できないということは。したならしたで、だからできないのだというのを報告されなければ。「やりました。そういつも言っています」ということで終わってしまいました。  それから、暗いけれども明るくしてくださいとお願いしたときに、あそこは産業団地ができるので三差路も変わりますよと。そのときに、照明なども考えますと。何もかもそれにひっかけて話が来ているものですから、一向にそこが進まない。産業団地ができるまでは何もないのかという話もありますので、ぜひ横断歩道だけでも結構ですので、していただければと思います。一つよろしくお願いいたします。  以上、そっちのほうは終わります。  次、3点目に移ります。  耕作放棄地について、現状はどうなのか、お願いします。 87 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 147頁]  耕作放棄地についての御質問でございます。  現状ですが、耕作放棄地の調査が、一つは国が5年ごとに調査している農林業センサスがございます。これはちょっと古くなりますけども、平成17年度、最初の耕作放棄地が1,240ヘクタール、平成22年が1,274、平成27年が1,243ヘクタール、大きく増減はしていません。ほぼ横ばいの状況でございます。  もう一つ、これは、農業委員会が毎年実施しています遊休農地の調査がございます。これは、もともと農地であったものが、調査時点で既に山林など、原野化した農地は除くことになっておりますけども、こちらの調査結果ですが、平成27年度が836ヘクタール、28年度が869ヘクタール、29年度が643ヘクタール、30年度が611ヘクタール、令和元年度が575ヘクタールと減少傾向でございます。  先ほど調査時点で既に山林、原野化した農地は除くということを申しましたが、5年間で除いた面積、非農地通知をした面積でございますが、約400ヘクタールございまして、これを加味しますと、耕作放棄地といいますか、荒れ地は増加してきているのかなと思っています。 88 ◯林田 保君[ 148頁]  山林に関しては、前は山林だったのを開墾したのでしょうけれども、山林に返した後の対策ですね。つくらないから山林よと。地目は山林になったのですが、そこらもイノシシの巣になりますので、やはり下張りをするとか、そのようなものをつけて返すというのがいかがかなと思いますので、よろしくお願いいたします。  耕作放棄地の2点目、利活用の状況はどんなふうになっているのでしょうか。お願いします。 89 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 148頁]  利活用と申しますか、解消策について、少し申し上げたいと思っています。  耕作放棄地は農地の形状が狭小であったり、作業効率の悪い地形などによって、借り手もつきにくいところが放置され、荒廃して発生していくものでございます。市といたしましては、認定農業者等が行う排水不良の改善や、畝町直しなどの小規模土地基盤整備に対し、補助を行い、農地の条件改善を支援してきています。  また、耕作放棄地の活用の事例として現在、有喜南部地区で行われています基盤整備事業、これは耕作放棄地型ということですが、事業区域内に耕作放棄地を一定割合取り込むことが、事業採択の要件となっています。有喜南部地区で11.2ヘクタールの耕作放棄地が解消されているところでございます。  耕作放棄地となった農地につきましては、その解消が難しいところがございますが、優良な農地を守り、また、その整備及び保全を行いながら、耕作放棄地の利活用も考慮して進めてまいりたいと考えているところでございます。 90 ◯林田 保君[ 148頁]  そうですね。基盤整備あたりが一番大きいので一番いいですよね。巻き込んですれば。わかりました。  それから、一つ、ちょっとお聞きしたいのですが、以前、市民農園などといって、幾らか区画を決めて貸してあったのですが、今はどういう状況になっておるんでしょうか。 91 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 148頁]  多分、有喜地区にございました市民農園のことかなと思います。先ほど申しました、有喜南部地区の区画整理にちょうど取り込まれまして、現在はその市民農園はなくなっております。有喜の市民農園でございますけれども、全体面積が約1ヘクタールございました。平成3年度に荒れ地解消の実験事業として地元の農業委員や、当然、農地の持ち主の方にも御協力をいただきまして、開設したところです。  平成26年度末に先ほど申しました事業が開始ということで、残念ながら閉園したところです。  そのほかに、本野のほうにもふれあい農園ということで、全体面積が9,000平米ほど、50区画あります。あとは、調べたところによりますと多良見町のほうにも、ちょっと狭いんですけど、全体の面積で1,100平米。それから、最近、干拓の里のほうにも体験農園を開設されておりまして、これも1,300平米ほどですけども、まだ全部は借りられてないということですけども、現在、3カ所ほどある状況でございます。 92 ◯林田 保君[ 148頁]  家庭菜園などをいろいろとしたいという方が結構おられるかと思うのですが、それも含めて、一つの例として、新潟県柏崎市で耕作放棄地をシルバー人材センターにお貸しして、講師がそこに入って、生産したものを直売所で売って利益を上げると。一石二鳥という話もあっておりますので、それを含めて、また、どうなのだろうかというのを考えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  特に、本市でも65歳以上が、合併当時からしますと1万690人、ふえております。というのは、当然、年少人口や生産年齢人口は減っているわけで、押し上げて上に上がってきているわけです。総人口に占める割合がかなり上がってきたと思っています。特に年少人口は3,960人減っておりまして、生産年齢人口は1万5,157人減、それで、老齢人口は、先ほど言いましたように1万690人ふえている。それで、私も地元の人から4件ほど田をしてくれ、畑もしてくれと、誰かいないでしょうかと言われまして、人に当たったけど、冗談ではないです、できないよということでした。山ではないです、平山町に住んでいますけれども、べたというか、田んぼです。水がかりも非常にいいのです。そこでもできないと。もう放棄しているわけです。  その辺の状況を踏まえて、先ほどちょっと話ましたように、家庭菜園など、市民農園とか、そんなのに有効活用できないのかということで、部長、どうですか、調査をしては。 93 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 149頁]  議員がおっしゃった新潟県柏崎市の例につきましては、私も新聞で拝見しました。そこのシルバー人材センターが独自事業として始められたようでございまして、もともと荒れ地、耕作放棄地だったところを活用されているということでございます。  ただ、そこの面積を見ましたら、全体で50アールということで、その耕作放棄地解消をメーンに考えたら、一石二鳥ではあるのですが、費用対効果等で考えれば、耕作放棄地解消のいろいろな対策はほかにも諫早市でもやっていますが、そちらがメーンになってくるのかなと。  ただ、市民の皆様方からの要望等があれば、また、もう一つは、適地があれば検討してみたいと思っております。  適地と申しますのは、どうしても余り市街地から離れたところに開設してもなかなか御利用いただけないのです。それから、市民農園はほとんど畑作でございます。どうしても水が必要になってまいります。その水を容易に確保できるところでないとなかなか開設が難しいといった問題もございますので、少し研究をしていきたいと思っております。 94 ◯林田 保君[ 149頁]  老齢人口がふえてきますし、もう子どもはいないし、やめたと。それから、農機具も高いし、壊れたのでもう買いかえることはできないのでやめたというケースがかなり出てきていますので、それを含めて有効活用を図っていただきたいなと。いろいろな方策はあろうかと思いますので、市民の方といろいろと連絡をしながらよろしく対策をお願いいたしたいと思います。  以上で、質問事項は全部終わりますが、最後に、頑張ろう諫早、変えよう諫早、変わろう諫早。  終わります。ありがとうございました。 95 ◯議長(田川伸隆君)[ 149頁]  質問者交代のため、しばらく休憩いたします。                 午前11時44分 休憩                 午後1時10分 再開 96 ◯副議長(島田和憲君)[ 149頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、相浦喜代子議員。 97 ◯相浦喜代子君[ 149頁]  皆様、こんにちは。議席番号17番、相浦喜代子です。  旧諫早市から数えて51回目の一般質問になるということ、9月定例議会が終わったときにふと考えまして、今回は50回目だったんだと。しかし、ここに立ったときの緊張感、心臓のこの締めつけられるような緊張感は、常に持ち続けながら、そして、真摯に諫早市民の皆様のことを考えながらこの場所に立ち、そして、当局の皆様と議論をしていきたいと思っているところでございます。  本日も、市民の皆様からのお尋ねや御意見のあったものをもとに取り上げさせていただきます。  それでは、議長の許可をいただきましたので、通告書に従い質問させていただきます。  大項目1、商業施設の建設計画について。  諫早市における商業施設の建設計画については、これまで市民の皆様も待望され、一般質問でも取り上げられてきました。そのような中、11月30日にはイオンタウン諫早西部台がオープンいたしました。今後も幾つかの計画があるようですが、改めて現在諫早市における商業施設の建設計画状況をお伺いいたします。  小項目(1)商業施設の建設計画着工分は、先ほど申し上げた西部台と、諫早駅周辺再開発に伴う建設分と認識していますが、西部台については面積、店舗、駐車場台数等商圏を踏まえた完成状況をお聞きします。  また、諫早駅周辺再開発に伴う商業施設建設につきましては、その建設分と、それからテナント募集の進捗状況をお伺いいたします。  初日答弁で、店舗についてはこれからのようではございましたが、商工振興部との協力体制も含めてお伺いいたします。  小項目2、小栗地区・小野地区で浮上する2つの商業施設計画についてですが、小栗地区においては、これまでの一般質問で開発許可申請が提出されていることはわかっていますが、その後の進展について。小野地区においては、もとホームセンター跡地を、西日本を中心に大型商業施設を展開する企業が購入し、今後の事業計画へ始動していると商工関係者や市民の方々から伺いました。  隣接する2つの地区に大型商業施設の事業計画が浮上するようですが、諫早市はどのように把握しているのかを伺います。  大項目2、質問に入る前に、通告書では「コレラ」の表記をしていますが、農林水産省が先月11日、人的疾病との混乱や風評被害対策として呼称を変えていますので、豚コレラを「CSF」、アフリカ豚コレラを「ASF」として言わせていただきます。  小項目(1)昨年9月に岐阜県で発生して以来、中部地方ではいまだ収束しないCSFに対し、13年ぶりにワクチン接種が再開されましたが、このワクチン接種の現状を伺います。  (2)CSFとASFとの違いを伺います。  (3)今定例会において、補正予算として侵入防止緊急支援事業138万3,000円が計上されていますが、畜産業者等生産側の関係団体への説明、対応策や協議はどのようにしているのか伺います。  (4)感染経路のうち、イノシシが媒体となることもありますが、駆除の中心を担っている猟友会とは意見交換など行っているのかをお伺いいたします。  大項目3点目、老朽化の進む市民センター(中央公民館)とその周辺整備について質問いたします。  (1)市民センター(中央公民館)4階は、現在どのようになっているのか。  (2)1階講堂舞台雨漏り対策後の状況はどのようになっているのか。  (3)現在、市民センター正面玄関前の県道拡幅工事が行われていますが、その内容と完成についてどのように聞いているのか。  (4)昨年は利用者から「暖房が効かない」、「寒さが厳しい」などの声を受け、廊下にファンヒーターが置かれていて、「自由に御利用ください」との状況でしたが、この冬の対策はどのようになっているのか。  (5)生涯学習センター建設計画も含め、市民センター(中央公民館)の建てかえに関する協議について少しは進んでいるのか。  以上、5点をお伺いいたします。  大項目4、新幹線開通に伴う駅名について。  『新幹線の駅名に「雲仙温泉」要望』の記事が11月9日掲載されていました。
     内容としては、長崎県議会九州新幹線西九州ルート・交通対策特別委員会と雲仙市の雲仙温泉街の関係者との意見交換会の中の要望だったそうですが、諫早駅の新幹線の駅名に「雲仙温泉」を盛り込むことや島原半島への交通アクセス改善を求める要望書を提出し、特別委員会副委員長は、「駅名は県全体で機運を高める必要がある。アクセス改善は長年の懸念。県議会でも取り上げていきたい」と話されたようですが、諫早市としては、この件について把握し協議をしているのか伺います。  大項目5、地域包括ケアシステム構築における在宅医療・介護連携支援センター「かけはしいさはや」の現状と今後の取り組みについてでございます。  昨日の一般質問で同様の質問が出ていましたので、そのことも踏まえて質問をさせていただきます。  (1)在宅医療・介護連携支援センター「かけはしいさはや」は開設から約2年となりますが、どのような成果が上げられているのか。  (2)教育福祉委員会と諫早医師会との意見交換会の折、情報共有システム構築の研究がなされていると伺い私も資料をいただきました。  また、同様のシステムを導入する大分県臼杵市の石仏ネットの視察に行った同僚議員からは、「街ぐるみのスマート医療」として、その利便性、迅速性などを聞き、在宅医療・介護連携支援センター設置後にはセンター機能として必要だと思い、これまで質問してまいりました。  ここで再度お伺いいたします。  医療・介護などの多職種連携の情報共有システム導入への取り組みは進んでいますか。  以上、今回の質問は、来年度予算への担当所管の取り組みを想像しながら質問しておりますので、御答弁よろしくお願いいたします。  また、御答弁後の残り時間によっては再質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 98 ◯市長(宮本明雄君)登壇[ 151頁]  相浦議員の一般質問にお答えを申し上げます。  私からは、在宅医療・介護連携支援センター「かけはしいさはや」の現在の活動状況についてでございます。  在宅医療・介護連携支援センターは、一般社団法人諫早医師会に業務を委託しておりまして、医療職と介護職の連携を図ることを目的として、昨年8月に開設をし、1年4カ月ほどが経過したところでございます。  これまでの実績でございますけれども、ケアマネジャーや医療関係者などからの相談の対応が51件、医療機関や介護事業所等への訪問調査が328カ所となっております。  また、在宅医療に関します資源の把握及び情報の整理を行い、関係者が利用しやすいようにリスト化したものをホームページに掲載しまして、随時、情報を更新させていただいているところでございます。  そのほかにも、居宅介護支援事業所や訪問看護等への聞き取り調査やアンケート調査などにおきまして、日々の業務においての悩みや課題などの情報を得たりいたしまして、専門職を対象とした在宅医療・介護関係者研修会の開催、地域包括支援センターとの合同研修会への参加、また、本日は、本野のふれあい会館におきまして、市民の皆様を対象といたしました在宅医療・介護に関する市民講演会を行うことといたしております。  在宅医療・介護支援センターは、事業所への訪問や研修会の開催、意見交換などを通しまして、医療と介護の連携をスムーズにするという目的のため、専門職と顔の見える関係づくりを大切にしているところでございます。  これからも在宅医療・介護連携支援センター「かけはしいさはや」とともに、医療・介護の連携を進めてまいりたいと考えております。  壇上からは以上でございまして、ほかの項目につきましては教育長、関係担当部長から答弁をいたしますので、よろしくお願いいたします。(降壇) 99 ◯教育長(西村暢彦君)[ 151頁]  市民センター講堂舞台雨漏り対策の状況についてお答えいたします。  昨年7月の雨漏り直後に、雨漏り防止及び安全確保の対策としての修繕を行っております。その後、雨漏り調査を行った上で、講堂舞台上の屋上の防水シートの部分張りかえも行っております。  この屋上と申しますのは、講堂の舞台のところの上には2階、3階はありませんで、すぐ上が屋上になっておりまして、そこの部分の防水シートです。  これらの対策後の状況につきましては、雨漏りはほとんどございません。今後とも、毎年実施している法定の定期調査に加え、職員による日常的な点検を継続し、必要に応じ修繕等の対策を講じながら、維持管理に努めてまいります。  次に、市民センターのこの冬の空調に関する御質問にお答えいたします。  一昨年度のファンヒーター使用につきましては、空調設備の不良が原因ではございませんで、市の基準に則り、室温が19度となるよう空調機運転を行っておりましたが、構造上、寒さを感じるところもあったようで、自主学習グループの一部の利用者がファンヒーターを使用されたということがあったようでございます。  それを踏まえ、実態に合った調整を行った結果、昨年度はファンヒーターを使用した方はいらっしゃいませんでした。  今後につきましても、利用者に配慮しながら、空調管理に努めてまいりたいと思っております。 100 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 151頁]  大きな1番の(1)商業施設の建設計画のうち、諫早駅周辺整備事業の進捗と今後の予定についてお答えをいたします。  諫早駅周辺整備事業につきましては、令和4年度の新幹線開業に合わせ、再開発ビルの建設や交通広場の整備などを進めているところでございます。  現在、駅東口においては既に自由通路や島原鉄道の駅舎として、再開発ビルI棟1工区を供用開始しており、それに接続する形で交流広場やバス待合、店舗、事務所、ホテルなどが入る7階建ての建物を再開発ビルI棟2工区として、昨年12月から建設中でございます。  この建設工事の進捗率といたしましては、11月末現在で約40%となっており、令和2年12月の完成を目標に建設工事を進めているところでございます。  次に、再開発ビルの保留床等の公募についてでございます。  再開発ビルの床につきましては、再開発の事業区域内に資産を有する権利者が取得する権利床と市が分譲する保留床で構成をされております。  今後、保留床の分譲につきましては、権利者が取得され、運営される業種となるべく重複しないよう調整を行う必要があると考えており、権利床の活用状況を見据えながら、手続を進めてまいりたいと考えております。  また、諫早駅自由通路に併設する多目的床につきましては、駅の利用者などから食事や待ち合わせに利用できる店舗を望む多くの声をお聞きすることから、飲食、物販を中心としたテナント募集を行ってまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、再開発事業の権利者の方へは早期に業種を決定していただくようお願いするとともに、具体的な募集条件等の検討を行い、なるべく早い時期に公募できるよう努めてまいりたいと考えております。  次に、大きな3番目の(3)市民センター正面玄関前の県道拡幅工事についてお答えをいたします。  本路線は、主要地方道有喜本諫早停車場線で、松里町から東小路町へ至る延長約7,100メートルの県が管理する道路でございます。  本事業は、諫早郵便局前の交差点から市民センター前の交差点までの延長240メートル区間において、歩行者の安全な通行を確保するため、道路の両側に2.5メートルの歩道を確保した幅員約12メートルの道路整備を今年度末完成予定として、管理者である県において工事が進められております。  お尋ねの市民センター玄関前の拡幅計画でございますが、新たに整備をされる歩道が約0.35メートルから0.8メートル程度、市民センター側へ広がる計画と県より聞いております。 101 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 152頁]  大きな1番の(1)西部台の商業施設についての御質問にお答えいたします。  西部台において、大規模小売店舗として、ことし4月から建設が進められておりましたイオンタウン諫早西部台につきましては、先月30日に本格的に営業を開始されたところでございます。  この施設の内容といたしましては、面積約1万9,000平方メートルの敷地に、延べ床面積約6,200平方メートルの建物と約230台分の駐車場が整備されております。  出店の状況といたしましては、核店舗となるスーパーマーケットを中心に、フィットネスやホットヨガなどの本市初出店が3店舗、クリーニングやコインランドリーなどの地元企業が4店舗、このほかにドラッグストアや100円均一の店舗などが5店舗と、合計で13店舗が出店されており、周辺地域の方々を初め、多くの市民の皆様が御利用いただいていると認識しているところでございます。  続きまして、大きな1番の(2)小栗地区及び小野地区における商業施設計画の状況についての御質問にお答えいたします。  小栗地区における商業施設の計画につきましては、鷲崎町の国道57号沿線の市街化調整区域の農地において、建設計画が進められており、昨年3月に都市計画法に基づく開発許可のための事前協議が開始され、商業施設の立地に係る交通問題等の対応について検討が行われている状況でございます。  今後、これらの対策が整理をされ、道路や河川の管理者である国、県、市などの関係機関との個別協議が整いましたら、都市計画法や農地法などに基づく地区計画の都市計画決定、農業振興地域の農用地区域からの除外、農地転用の許可、開発許可の手続等が必要となってまいります。  一方、小野地区の商業施設の計画につきましては、長野町の国道57号沿線において計画があることは伺っておりますが、開発許可の事前協議が開始されていないことから、具体的な内容につきましては承知をしていないところでございます。 102 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 153頁]  大きな2番目の豚コレラとアフリカ豚コレラについての御質問にお答えいたします。  豚コレラにつきましては岐阜県におきまして、昨年9月、国内で26年ぶりに発生し、その後、1府8県で50例目まで感染が拡大しております。  これまでに約15万頭が殺処分されているところでございます。  御質問のワクチン接種でございますけども、ことしの10月25日から、国内では13年ぶりとなる予防的ワクチンの接種が開始されておりまして、これまでに岐阜県や愛知県などでは対象となる全養豚場でのワクチン接種が完了したとの報道がなされております。  この豚コレラの予防的ワクチンは、まず農林水産省がワクチン接種推奨地域を設定し、当該地域に設定された都道府県において作成するワクチン接種プログラムを農林水産省が確認した後、都道府県知事が設定する接種区域においてのみ接種が可能となります。  現在では、豚コレラ発生地域を中心に12県がワクチン接種推奨地域に設定されているところでございます。  なお、ワクチン接種地域における豚の出荷につきましては、原則として、接種区域内のと畜場に限定されており、接種後20日以上を経過した豚のみ出荷できる状況でありますけども、その後の豚肉の流通につきましては、区域等の制限はないようでございます。  次に、豚コレラとアフリカ豚コレラの違いについてでございます。  まず、豚コレラ及びアフリカ豚コレラにつきましては、ウイルスによって起こる疾病でございまして、細菌で起こる人のコレラとは全く関係がなく、人に感染するものではございません。  そのため、人の疾病であるコレラを想起させるとのことから農林水産省において、豚コレラ、アフリカ豚コレラの呼称をそれぞれ「CSF」クラシカル・スワイン・フィーバー、「ASF」アフリカン・スワイン・フィーバーへ変更されたところでございます。  なお、この呼称変更に伴い、家畜伝染病予防法上の名称も変更が検討されているということでございます。  豚コレラとアフリカ豚コレラの違いにつきましては、ともに豚及びイノシシに感染する強い伝染力と高い致死率が特徴の家畜伝染病ではございますけども、ウイルスの異なる全く別の疾病でございます。  豚コレラは先ほども述べましたとおり、有効なワクチンが存在し、予防的ワクチンの接種が実施されているところでございます。  一方、アフリカ豚コレラは昨年8月に、アジアでは中国で初めて発生して、近隣諸国で急速に感染が拡大しております。  また、豚コレラに比べて感染した場合の致死率が非常に高い上、有効なワクチンがないため、国内で発生した場合の畜産業界への影響が甚大であることから、海外からの侵入に対する警戒を怠ることなく、発生予防に努めることが重要となっております。  続きまして、関係団体等への説明や対応策についてでございます。  生産者や関係機関に対しましては、県が主催する防疫対策会議や情報紙により、豚コレラやアフリカ豚コレラの情報を共有するとともに、注意喚起を行っているところでございます。  また、県獣医師職員を中心に生産者に対しまして、国の定める飼養衛生管理基準の遵守指導や豚コレラ清浄性維持確認のための検査も実施されております。  さらに今年度、国が緊急的に創設いたしましたアフリカ豚コレラ侵入防止緊急支援事業におきまして、ウイルスを媒介する野生動物の農場内への侵入防護柵の設置に係る経費の一部を国・県が助成し、豚コレラ及びアフリカ豚コレラの発生予防に資することといたしております。  市といたしましても、その費用の一部を助成するための市単独事業の予算案を本議会に提出しているところでございます。家畜伝染病の予防と養豚業の経営安定を図ってまいりたいと考えております。  次に、猟友会との連携についてでございます。  昨年9月、岐阜県において豚コレラの感染が確認されたことに伴い、所管の県畜産課から、長崎県猟友会及び県内猟友会長に対しまして、野生動物の感染確認検査の実施に係る協力依頼が通知されております。  その内容でございますけども、検査対象として、血液や臓器が採取できる野生の死亡イノシシを発見したときは、本市の場合には貝津町にございます中央家畜保健衛生所へ連絡するようにということでございます。  また、県の鳥獣対策所管の農山村対策室からも同様の通知があっておりまして、これを受け市でも、直ちに各猟友会長へ会員への周知をお願いし、その後、猟友会長会議におきましても再度協力依頼を行ったところでございます。  本市におきましては、これまで中央家畜保健衛生所へ1件の連絡があっており、検査の結果、陰性、感染していなかったということでございます。  市といたしましては、日ごろから猟友会とは有害鳥獣対策に係る各種情報の共有を行っておりますけども、豚コレラ及びアフリカ豚コレラへの対応に関しましても、これまで同様、緊密に連携を図ってまいりたいと考えております。 103 ◯総務部長(竹市保彦君)[ 154頁]  私のほうからは大きな3番、老朽化の進む市民センターとその周辺整備についてのうち、市民センターの4階は現在どのようになっているのかということについて御答弁申し上げます。  市民センターは、昭和47年に建築され完成いたしまして、このうち4階フロアにつきましては、当初から諫早図書館としてオープンし利用してきたという経過があります。  私の記憶では、最初半分ぐらいで、後に全フロアが図書館と、その中に視聴覚ライブラリーもあったと記憶しております。  平成13年に今の諫早図書館が現在地に完成しましたので、そちらへ移転をいたしました。その後につきましては、市教育委員会の事務室ということで4階フロアを活用しておりました。  市教育委員会は現在のこの庁舎の完成に伴いまして移転してまいりました。これが平成22年1月になります。その後は空きスペースになっておりましたが、行政財産の有効活用を図るということと、九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)の用地取得事務の効率化に協力をするために、新幹線用地事務所として平成27年2月から貸付を行っていたところでございます。  その貸付が事業の進捗に伴いまして、本年の3月末で終了しておりますので、現在は4階のフロアというのは特段の活用をしていない、空きスペースになっている状況でございます。 104 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 154頁]  私のほうからは、大きな3番の(5)生涯学習センターに関する御質問にお答えいたします。  生涯学習センターにつきましては、本市の生涯学習の中核施設として、現在の市民センターにございます中央公民館の役割を基本としながら、生涯学習情報の提供及び学習相談体制の充実や、生涯学習のための指導者・助言者の養成・育成の機能などが必要であると考えております。  現在は、他市における先進事例を研究しながら、課題等の整理を行っておりますが、本市の生涯学習の中核施設として整備するには、利便性の高い場所への建設が適当であると考えており、(仮称)文芸・音楽ホールの整備や、その後の文化会館の改修、また諫早駅周辺整備事業や南諫早産業団地など、現在、進捗中の大型プロジェクトの状況も踏まえながら、引き続き検討したいと考えております。  続きまして、大きな4番、新幹線開通に伴う駅名変更の動きについてお答えいたします。  新聞報道にございますJR諫早駅の名称に「雲仙温泉」を追記する動きにつきましては、本年4月2日に諫早駅の利用客の増加や雲仙市を含む島原半島への観光客を呼び込むことを目的として、雲仙市商工会、雲仙温泉観光協会、小浜温泉観光協会の3者から、雲仙市長宛てに「諫早市と早急に協議するように」と要望がなされ、6月3日には雲仙市議会全員協議会において、諫早市へ要望することが決定されたと聞いております。  このほか、議員がごらんになられた新聞記事の件でございますが、11月8日に長崎県議会九州新幹線西九州ルート・交通対策特別委員会の県内現地調査が行われ、雲仙温泉観光協会並びに島原半島観光連盟との意見交換において、雲仙温泉観光協会から県議会特別委員会へ同様の要望がなされたとのことでございます。  本市に対しましては、4月23日に雲仙市商工会から駅名変更に係る協力の要請があり、これまで雲仙市と情報交換を行ってきております。  諫早駅の駅名変更につきましては、雲仙市は権限者であるJR九州との協議とともに、所在地である本市の理解も必要であると認識されておりますが、現時点におきまして、雲仙市からJR九州並びに本市へ駅名変更に係る要望等は行われておりません。 105 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 155頁]  御質問の5番目(2)医療・介護などの多職種連携の情報共有システム導入についての御質問にお答えします。  平成27年度に地域包括ケアシステムを推進するため、地域包括ケア推進協議会を立ち上げるとともに、在宅医療介護連携、認知症対策、介護予防・日常生活支援の3つのテーマごとに推進会議を設け、具体的な討論、協議を進めているところでございます。  ICT活用を含む医療と介護の情報共有につきましては、在宅医療介護連携推進会議において協議を行っております。  推進会議の中で、医療機関と介護事業所との情報共有の現状は、情報提供書を持参するなど、パソコンを使ったデータのやりとりではなく、紙を使った形で行われている状況であり、情報共有を進めるためには、まずは紙でのやりとりの仕組みをつくる必要があるという意見から、昨年度、入退院のとき、紙での情報共有を図るために、諫早市入退院支援連携ガイドブックを策定し、平成30年4月より運用を開始したところでございます。
     なお、ICTの活用につきましては、長崎県内には、あじさいネットという県下をカバーするシステムがあり、システムに加入することで病院の診療情報を、診療所や訪問介護ステーションなどで閲覧できるようになっております。  今後、介護事業所の加入や多職種連携のためのICTとして、機能の充実に向けた検討が進められていると伺っております。  また、国においては、2021年をめどにマイナンバーカードの健康保険証としての利用に向けた動きや、地域ネットワークを含む医療情報システムの構築について検討されているとの報道もなされております。  現在、諫早市では、諫早市入退院支援連携ガイドブックによる情報共有や在宅医療・介護連携支援センターが実施するさまざまな活動を通して、顔の見える関係づくり、多職種連携のための取り組みを進めているところでございます。  ICTの活用につきましては、情報共有の面では有効な道具になり得ると考えられますが、国や県の動向を見極めながら、個人情報保護の問題や本市の医療機関や介護事業所の状況等を勘案し、検討する必要がありますので、引き続き、推進会議等において御意見を伺いながら、市の関わり方について研究してまいりたいと考えております。 106 ◯相浦喜代子君[ 155頁]  それでは、通告順に従って再質問をさせていただきます。  大項目1の商業施設関連です。  初日にも思ったことですが、先ほどの部長答弁でも早期にこの権利床を持っていらっしゃる方の動向を踏まえ、重複しないような形とおっしゃいました。  ただし、この完成は来年、令和2年12月とおっしゃったということはあと1年です。1年後にはできるということになります。  先般、東西街区のほうでアエルの一部が完成し、オープンしたわけですが、まだ空き店舗が残っています。  この駅の再開発事業に合わせた商業施設があと1年でとなった場合に、早期にというのは大体、逆算してどれだけをめどにというのはもう決まっているのでしょうか。既にもう権利床を持っていらっしゃる方にはその旨をお伝えされているのか、早期というのがどういう形の具体的な数字が出ているのかお尋ねいたします。 107 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 155頁]  再開発ビルの店舗につきましては、我々諫早市としましては、スケルトンでお渡しします。内装につきましては、それぞれの権利者であったり、保留床を購入された方が内装の設計をされて、内装工事をされていくということになります。  従いまして、まず権利床につきましては、早期に取得されたい方を決めるというのが大事になります。  来年の12月というのは、再開発ビルの完成が来年の12月でございまして、その店舗が全て張りつくということになりますと、もう少し後のほうになろうかと思っております。 108 ◯相浦喜代子君[ 156頁]  どちらにしても早期、早期と言いながら、ずるずると流れないようにしていただきたいということもありますし、やはり完成して、新幹線開通とともにとなった場合に、空き店舗がまだあるという状況にならないように、今後も取り組んでいただきたい。一番心配しているのはそこなのですね。みんなが注目している場所でもございますので、そこのところをお願いいたします。  それから、この大項目1の(2)のほうです。  小栗地区については既に申請が出ているということで、これをホームページで見ますと、建設部開発支援課が平成28年4月に作成した「都市計画法による開発許可制度の手引き」というものがあります。  18ページからSTEP1、STEP2、ずっとこういうふうにやっていきますよというのが載っています。そうすると、鷲崎のほうで既に出されているところは、もうこの事前のSTEP1からSTEP、どこまでいっているのかというところなのですが、もう一つのほう、そこはまだこのSTEP1にもいかない、要は事前相談や挨拶にも来られていないような状況でしょうか。それとも、もう既に挨拶等はあって、これから進めていきますということなのでしょうか。 109 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 156頁]  小野地区の開発のほうでよろしかったでしょうか。  そういう開発というふうな情報といいますか、それについては私たちも承知をいたしております。  開発事前協議がなされないと、次のほうにいかないということで、その内容がまだわからないという状況でございます。 110 ◯相浦喜代子君[ 156頁]  それでは、先ほどの御答弁で農振の除外というものがあるわけですが、部長より名前の出てきた鷲崎町、それから長野町該当分については、農振はどちらもまだ除外されていないということでよろしいでしょうか。 111 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 156頁]  鷲崎町の開発につきましては、まだ除外されておりません。  ただ、長野町のほうにつきましては、昨年度、農振農用地区域の全面的な定期見直しをやっております。その際に除外をしているところでございます。 112 ◯相浦喜代子君[ 156頁]  小栗地区のほうは申請は出ているけれども、農振の除外はまだされていない、小野地区のほうは除外がされているというふうな捉え方でよろしいですか。 113 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 156頁]  鷲崎町のほうにつきましては、正式な除外申請はまだでございまして、現在、事前協議がされているということでございます。事前協議が済みましたら正式な申請が上がってくるものと考えております。 114 ◯相浦喜代子君[ 156頁]  それでは、この後、先ほど部長からも御答弁いただきましたアクセスの問題等もあるかと思うのですが、仮に大規模商店立地法の観点から見た場合、小野地区それから小栗地区で申請が出た場合は、どちらにも許可が出る可能性というのはあるのでしょうか。どちらにも出すのでしょうか。 115 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 156頁]  2つの大規模小売店舗が同時に立地して大丈夫なのかという御指摘かと思います。  経営的な御判断というのは、事業者の方がそれぞれ判断されるものと思っております。  市といたしましては、開発の手続とかございますけれども、こういうものに関して粛々と手続をしていくと考えてございます。 116 ◯相浦喜代子君[ 156頁]  消費者にとっては選択肢がたくさんあるということはいいことです。  また、これだけの規模ができるということは、いわゆる商圏の規模が島原半島を含めた県央地区全体ではなく、西九州についてもこれは見れるのではないかということでいくと、諫早市にとっては新たな交流人口が生み出される、そして、雇用創出にもつながる大きな期待とはなります。しかし、多分全国でもこの大型店舗を経営されている2つの企業が顔を合わせてつくるということが、許可がどちらにも下りるということがあるのか。それだけ諫早市が注目されているということでもあるのかとは思うのですが、市長、もしこれ2つ出てきた場合ですが、どちらにも許可する可能性はあるのでしょうか。 117 ◯市長(宮本明雄君)[ 157頁]  大型店舗が2つ出てくると、事前協議が既に行われている部分と、それからまだ構想段階のところとあるのだと思いますけど、程度の差はあるかと思いますけれども、私が思っていますのは、事前協議が整ったところから順次やっていくと。交通体系もそうでございますし、いろんな例えば先ほどもちょっと申し上げましたけれども、国有財産もあるかもしれませんし、県有財産、市有財産はもちろんあります。その区域内ということになりますと、道路もあるでしょうし、水路もあるでしょうし、赤道等もあるというようなことですから、構想がどっちがいいか悪いかというのは我々に判断できませんので、手続上、決められた部分からやっていく。さきに許可が出れば、その許可を前提として、また次の計画があれば、そこが大丈夫なのかという交通解析とか何とかも変わってくるかと思いますので、そういう手続のやり方になると。市では、そういうふうな方針で進めていくということにいたしております。ですから、早く手続が完了といいますか、本格的な申請が出されるような状態になったときからスタートが始まるということではないかと思います。 118 ◯相浦喜代子君[ 157頁]  どちらにしても、そこには地権者の方もいらっしゃいますし、今、市長がおっしゃったようにそれぞれの土地所有者がいらっしゃるわけですが、その方たちの多くは諫早市民でもあるわけですので、消費者である諫早市民にとっては待望されるものではありますが、そこに住む市民である地権者の皆様にとってはある意味、不安な部分もあるのではないかと思いますので、諫早市としては仲介的な役割という言い方がいいのかは別として、そのあたりも含め、それぞれの企業の進出とそれから地元の皆さんとの協議の部分に何らかの役割を果たしていただきたいというふうには思っております。今後また私もこれは注視していきたいと思っております。  次に、CSFとASFについてでございます。  先ほどの部長の御答弁もありましたように、九州、とりわけ長崎県諫早市にとっては脅威な存在はASFではないかと私は思っております。  中国では昨年8月164件、頭数で言いますと約4億3万5,000頭が殺処分を受けております。  怖いのは、ことしに入りまして韓国では9月17日、44件、1,127万頭の殺処分が行われておりまして、このアジアでの発生がことしに入り多く増加しています。  長崎県には大型船舶によって2017年以降、700万人を超える観光客が訪れています。諫早市でも多くの観光客がやってきますが、その際、靴裏の土から持ってくる場合等も考えられるのではないかと思っております。  水際での対策が必要と思いますが、現在の対応策等、県と協議をされているのかをお伺いいたします。 119 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 157頁]  水際での対応策ということでございますけども、まず、国、農林水産省におきましては、国内の空港とか港におられます訪日客等を対象に、手荷物検査や靴底の消毒マットの設置、あるいは掲示物による注意換気など、アフリカ豚コレラウイルス等の国内への侵入を防止する取り組みが行われております。  また、国内の主要な10カ所の空港、あるいは郵便局においては、畜産物などの動物検疫の対象品を探知する動植物探知犬が配置されておりまして、そのほかの空港や国際郵便を取り扱う郵便局へも出張して探知活動を行うなど、ウイルスの侵入防止対策の強化が図られているところでございます。  要は、その辺につきましては国の業務ということでございまして、県あるいは市町村で独自に対応するということは、今のところやっていないということでございます。 120 ◯相浦喜代子君[ 158頁]  空港関係は既に何件か見つかって没収されたりというのは出ているようですが、さっきも言いましたように、長崎県の場合は船によって入港される方、入国される方がたくさんいらっしゃるので、ぜひ県のほうにも一度そこのところは確認していただいて、対策がとれていればそれでいい、今出ていないけれども、いつ出てくるかわからないわけです。長崎県は特に、近隣している韓国でも既に出てきているわけですから、そこのところは今一度県のほうにも問い合わせていただきながら、大丈夫だというお墨つきをいただいてほしいと思っております。  3番目の老朽化の進む市民センターについてです。私も去年、バケツが舞台のところに置いてあって、といが天井まで続いていて、一体これは何だろうと思っておりましたが、先ほどの教育長の御答弁で、現在のところは雨漏りはしていないということでしたので、それについては安心いたしました。  それにしましても、市民センターの老朽化が進んでいることについてはもう御承知の通りであります。  3月には公民館まつりもあり、出演者、出展者、そして多くの来場者がありますので、4階も含め、ぜひ有効な活用をしていただきたいと思っております。  それから、舞台へ行く通路、天気の日はいいのですが、雨が降ったり風が吹いたりしているときは本当に外と同じぐらい雨が降り込んできます。せっかくの公民館まつりの出演者の皆様も、衣装を着られていますけど、それが濡れてしまうぐらい。また走っていくので滑って転んでけがをするということもあり得ますので、こちらのほうへの対策も今後考えていただきたいと思っております。  先月、総務委員会視察において大和市の総合文化施設「シリウス」に行ってまいりました。  コンセプトは、大和市文化創造拠点施設。子どもから大人まで幅広く芸術文化、生涯学習のすばらしさ、新しい知識、全ての出会いの場所でございました。図書館、生涯学習センター、文化ホールが一体化していました。  中田政策振興部長も一緒に行っていただいておりましたが、そのときの感想を少しよろしいでしょうか。 121 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 158頁]  おっしゃるとおり、シリウスという大和市の施設を拝見いたしました。  大和市自体が23万人ぐらいの市ですけども、市域が27平方キロメートルということで、本市に比べれば10分の1にも満たないという狭い市でございます。  そこの再開発事業でつくられた、いわゆる複合型施設、図書館を中心にした芸術文化ホールとか、生涯学習センターとか、こういった非常に立派な施設で、年間300万人の方が御利用になっていると伺いました。  また、運営につきましては、図書館、文化ホール、生涯学習センター、それぞれ専門の民間会社のほうでジョイントを組まれて、指定管理で運営されているということも非常に特徴的なことかなと思いました。  200億円を超えるような再開発事業の95%を市が床を買い取って整備されているということで、なかなか私どもの市で全体を参考にするというのは難しいかなと思いました。しかし、中でも6階の生涯学習センター、一番最上階のところに市民に飲食も含めて自由に使える交流スペースというのを広くとってあって、平日の昼間に私どもお邪魔したわけですけども、たくさんの市民の方、お母様やお子様、お年を召した方、いろいろな方がそのスペースを自由に使って語らっていらっしゃるという場は非常に有効なものだなと思っております。 122 ◯相浦喜代子君[ 158頁]  私はこれまで市民センターの建てかえと生涯学習センター建設を言い続けてまいりました。  基本的には市民センターのある場所にということで、頭の中では考えながらいろいろ提案もさせていただきました。  大和市のこのシリウスを見まして、うちで言いますと、現在の図書館とそれからこの本館のあい中から、本諫早駅側、そして東小路側に抜けて行くところの駐車場等がございますが、そこを本明川が流れるような曲線を描いた施設づくりというのもありかなと。そうすると今の市民センターを活用しながら、新しく建設が可能ではないかというふうに考えましたので、これから先は生涯学習センター建設と市民センターの建てかえについては、この場所でどうだというような話を今後はしていこうかと思っております。これについてはまた時期が来ましたら、質問をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  新幹線開通に伴う駅名についてでございます。  まさかそんなに雲仙市のほうで盛り上がっているとはつゆ知らず、新聞を見て私は驚いた次第でございました。  歴史のある諫早駅の名称が変わるのか、1つの場所に2つの駅名が存在することになるのかという意味では、今後の協議にも注目していきたい。諫早市はいつも、お金は諫早市民の税金で作りながら、皆さんどうぞお使いくださいと他市の方々にも心を開いて使っていただくということもあります。  JRの駅ですから、これはJR九州さんがお決めになることかもしれませんが、諫早市としては諫早市の思いも含めて、ぜひ諫早駅が歴史ある諫早駅の名前のままであり続けてほしいと私は個人的には思っております。  続きまして、地域包括ケアシステム構築についての議論でございます。先ほど市長からも御紹介がありました。私もチラシを見まして、これも「かけはしいさはや」の仕事なんだなあということで、ただ、いかんせんチラシをもらったのがこのごろだったものですから、もう予定が入っておりまして、きょうは行けないのが残念ではあります。  これは行政、医師会、歯科医師会、薬剤師会も連携した講演会でございます。大切な役割でありますと同時に、地域の方に知っていただくという意味では、この「かけはしいさはや」の役割の一つだということもよくわかります。  ただ、ここにケアマネジャーさん、介護関係の方がどのように入っていくのかというのが少し見えないなあと。それは行政側も「御存じですか、介護保険」というので一部お話があるようですので、そこが介護部分ということになるのでしょうが、「かけはしいさはや」今現在お2人いらっしゃるわけですが、前も私質問をさせていただきました。ここにケアマネジャーさんなど、介護職者を入れるということはまだお考えになっていないでしょうか。 123 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 159頁]  「かけはしいさはや」でございますが、開設から1年4カ月程度、経っておりまして、現在のところ正規の職員を2人ということなのですけど、すぐ隣に中央包括支援センターがございまして、今のところはうまく連絡し合ってやっているというところでございます。  今後、いろいろな業務がふえていく、あるいは減っていくのかそこはちょっとわかりませんけども、その行方を見ながら、職員の配置については考えていきたいと思います。 124 ◯相浦喜代子君[ 159頁]  先ほど部長がおっしゃいましたこの地域包括ケアシステム構築については、昨日もいろいろ話が出ていたわけです。3つの推進会議があり、それぞれの分野で議論され形になってきているものがたくさんあるのではないかと思っております。  この在宅医療・介護連携支援センター「かけはしいさはや」も、この在宅医療介護連携推進会議で協議されて設置されたと私は認識しておりますがいかがですか。 125 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 159頁]  議員のおっしゃるとおりでございます。この推進会議の中からこういったセンター、こういったものも必要ということがございまして、形になったということで考えております。 126 ◯相浦喜代子君[ 159頁]  ということは、このほかの推進会議も含めてですが、この推進会議で議論されたことが諫早市の福祉政策として具現化されていくというようなイメージを私は持っているのですが、それでよろしいでしょうか。 127 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 159頁]  地域包括ケアシステムに関係する主に高齢者の件につきましては、この3つの推進会議のほうで言われたことも実現できるものは、ずっと実現していっているということで考えております。 128 ◯相浦喜代子君[ 159頁]  では、この推進会議ですが、先ほど部長からも御答弁はあったところですが、在宅医療介護連携推進会議の中では、情報共有化いわゆるICT化についての協議というのはどれほどなされているのか、もうちょっと詳しくお聞きしていいでしょうか。 129 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 160頁]  このICT化につきましては、連携のあり方の一つのツールとしてICTを使うべきではないかという話はございます。  ただ、実際に、特に介護事業所のほうの実態をお聞きすると、それぞれが、例えばタブレットを持っているとか、全くないとか、紙でやっているというのが現実ですよというお話が大分ありました。結局機器が必要というものだと、それを買うとか、どのように調達するとかいろいろな話があって、なかなかそういうこともあって遅くなるだろうということで、まずは手近にすぐやりたいというところもあって、これですけど、(資料を示す)連携ガイドブックを作成して、まず紙による連携から始めようということで、現在の状況に至っているということでございます。
     ICTにつきましては、ちょっと別の議員の御質問にもお答えしたときもありましたが、地域包括ケアシステムの中でも有効な手段であるということは書かれているので、全く検討しないとかそういうことではございません。 130 ◯相浦喜代子君[ 160頁]  先ほど御答弁にありましたマイナンバーカード。国は確かに国保、保険部分についても入れ込んでいくという話は出ているようですが、これもあと何年かかるかわかりません。逆にいうと、このICT化をすることによって、先に市民の健康に関すること、医療と介護に関することが入っているデータが別カードであれば、それをそのまま万が一このマイナンバーカードに導入するということになった場合には、逆に入れやすいのではないかなと私は思ったりするわけでございます。  先般、西東京市に行っても、やはり情報の共有化をすることによって何がいいかというと、患者さんの治療への時間、それから退院後の体制づくりの時間が、情報共有をしている間を考えると、それは当然役立つものであるというふうに言われておりましたので、ぜひ今後とも、この推進会議の中で深く検討をしていただきたいと思っております。  令和元年も残すところ25日で、御代譲りの年号変わりは国内外で祝福され、国民にとっても喜ばしき年でありました。  平成の天皇、皇后両陛下の恒久平和への思いと、国民への慈しみに感謝の思いを持ち、私たち地方議員は市民の生命、財産を守り、福祉の向上に向かって邁進していきたいと思います。  ことしは初めて佐瀬地区の権現祭りにお邪魔いたしました。  子どもたちの宮相撲は33番取り組むならわしで、横綱級の男の子と私も1番だけ相撲をいたしました。  慣習を守る地元の皆さんの笑顔に感動いたしました。  出会いがあれば予期せぬ別れもたくさんあった年でした。残した思いを引き継ぎ生きていくと誓いました。  ことしも諫早市消防団の年末警戒が27日からあります。仕事や家庭の団らんの時間を割いて、地域の安全のため見守りをしていただいております。  市民一人一人も火の元に気をつけ、新しい年を迎えたいと思っております。  来年が皆様にとりましてよき年になることを願いながら、12月の一般質問を終わらせていただきます。 131 ◯副議長(島田和憲君)[ 160頁]  質問者交代のため、しばらく休憩いたします。                 午後2時9分 休憩                 午後2時20分 再開 132 ◯議長(田川伸隆君)[ 160頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、土井信幸議員。 133 ◯土井信幸君[ 160頁]  皆さん、こんにちは。議席番号22番、結の会、土井信幸です。  今回は4点質問を予定しておりますけども、通告順に従い、質問をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  まず、1点目です。フルマラソン大会開催についてお尋ねいたします。  フルマラソンは、平成19年の東京マラソン開始以来、ブームに拍車がかかり、その後各地で大会が開催されております。参加者の中には、開催地に観光する場所があれば、旅行も兼ねて参加するという傾向も見られます。  交流人口の拡大による地域活性化の一手段として、スポーツの振興は非常に有効な手段であります。その中でも、参加者1万人が見込まれるフルマラソンは、スポーツのビッグイベントとして大きな役割を果たすのではないかと考えます。  このフルマラソンについては、過去の議会の一般質問の中で、市の考えや取り組みをお聞きし、開催すべきではないかと提案をしてきました。答弁の中では、平成30年1月末に長崎陸上競技協会ほか6団体で発起人会を開催し、実行委員会ができるように事業計画を作成して、行政機関、経済団体、地域団体などにその実行委員会への参加を呼びかけていくという答弁をいただいておりました。計画が浮上して数年がたちますが、その後の進捗状況についてお尋ねいたします。 134 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 161頁]  フルマラソン大会に関する御質問にお答えいたします。  議員もおっしゃいましたように、平成30年1月末に(仮称)諫早・雲仙マラソン実行委員会発起人会が発足されており、ことし4月には、長崎陸上競技協会内にマラソン事業部が立ち上げられております。このマラソン事業部では、実行委員会の設立や大会の企画・運営の中心となる体制づくりに向けた活動をされており、事業計画の策定やスポンサーの依頼などに取り組まれております。  コースにつきましては、県立総合運動公園を発着点とし、干拓堤防道路を通る42.195キロメートルのフルマラソンコースとして日本陸上競技連盟の公認を受ける準備をされており、既に警察との協議も進められている段階でございます。 135 ◯土井信幸君[ 161頁]  発起人会から市に対して正式な要請があったのか。この発起人団体、7団体というのは、どこどこなのか、お願いします。 136 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 161頁]  まず、発起人会7団体ですけども、一般財団法人長崎陸上競技協会、諫早・雲仙マラソンの実現を支援する議員の会、諫早商工会議所、長崎放送株式会社、株式会社テレビ長崎、株式会社エフエム長崎、諫早・雲仙マラソンを成功させる会、この7団体となっております。  それから、発起人会から諫早市のほうに正式な要請があったかという御質問でございますが、発起人会からは、昨年2月に発起人会発足の御報告があり、その際に、今後人員や資金面での相談をさせてもらいたい。あわせて、さまざまな問題解決に向けてアドバイスをもらいたいとの御意見があり、その後7月にも人員派遣のお話を伺ったところでございます。  また、ことし8月には、長崎陸上競技協会からでございますが、同様に人員の派遣と資金面での支援についてお話がございました。  いずれも、正式に書面でいただいているものではございませんが、発起人会としての御要望であると認識いたしております。 137 ◯土井信幸君[ 161頁]  過去の市長の答弁では、しっかりした団体が中心になっていただかないと、人もお金も出すのは大変ですよという答弁があっております。事務局長が決まっていなかったので、今までは市がもう一歩踏み込めなかったのかなと思っております。そのあたり、開催に向けては、事務局長あるいは事務局の整備が重要になりますけども、その実行委員会の事務局体制というのは、もうしっかり組織されているのですか。 138 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 161頁]  実行委員会の事務局体制についてでございます。  現在、長崎陸上競技協会内に立ち上げられたマラソン事業部が中心となって、実行委員会の設立を目指して活動されております。そのため、今後実行委員会の事務局体制も整っていくものと思いますので、その動向を注視してまいりたいと考えております。  今申し上げたマラソン事業部というのは、長崎陸上競技協会のマラソン事業部でございまして、マラソンのための実行委員会は、まだ立ち上がっておりませんので、当然その実行委員会の事務局というのもまだ立ち上がっていないということになっております。 139 ◯土井信幸君[ 162頁]  一応、開催する方向で進んでいるということだろうと思いますが、開催するまでには幾つかの課題が考えられます。  まず、1万人規模の大会が運営できる組織体制です。そして、日本陸上競技連盟の公認コースとしての道路計画、大規模な交通規制計画、安定的な運営ができる収支を見込んだ資金計画などなどですけれども、そのためには県、マラソン予定コースの諫早市、雲仙市の連携が重要になります。細部については今からの協議になると思いますが、今はどのあたりまで進んでいるのか、お尋ねいたします。  そしてまた、市としてはどこが担当するのか、その辺をあわせてお願いいたします。 140 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 162頁]  県、諫早市、雲仙市の打ち合わせ状況についてでございます。  これまでも、三者による情報交換を実施してきたところでございますが、長崎陸上競技協会にマラソン事業部が立ち上げられ、改めて三者で課題の整備などについて協議を行っているところでございます。  今後につきましても、県や雲仙市と連携し、大会の実現に向けて協力してまいりたいと考えております。  なお、本市の窓口につきましては、政策振興部のスポーツ振興課が担当しているところでございます。 141 ◯土井信幸君[ 162頁]  当初の予定では、令和2年の1月から3月ごろに開催して参加者1万人というのが、発起人会の目標だったと思います。しかし、現状では、その目標には間に合いませんけども、開催の予定日というのは、大体いつごろの目安なんですか。 142 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 162頁]  開催目標年度についての御質問でございます。  おっしゃいましたとおり、昨年1月に発起人会が発足した時点では、令和2年1月から3月を開催目標としているとお聞きしておりましたが、現在は、令和4年1月から3月をめどに開催することを目標にしているとお聞きしております。 143 ◯土井信幸君[ 162頁]  令和4年ということは、あと2年ちょっとある。  諫早市は、スポーツのまち諫早ということを標榜しておりますので、諫早を代表するイベントとして成長するように、ぜひ市のほうも協力しながら進めていっていただきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。  次に、2点目に入ります。  2点目は、小長井多目的施設についてです。  きょうは、小長井の自治会長さんがそろってお見えですけども、小長井の住民は、自治会長を中心にワンチームで何事にも取り組んでいます。ワンチームです。小長井多目的施設についても同様でございまして、このあたりも踏まえながら前向きな答弁を期待いたします。  まず、平成の合併後、小長井の人口は大きく減少いたしました。日本弁護士連盟の調査では、平成の大合併で合併した小規模の町村は、合併しなかった町村に比べて人口減少が加速傾向にあるという結果が出ておりました。平成17年の合併当時は、合併しなければ小規模町村は財政が立ち行かなくなるという危機感が強かったわけですが、調査の結果ではそうばかりともいえないようです。しかし、合併して行政の効率化や専門職の充実などのメリットも数多くありました。  市町村の合併で行政規模の拡大や広域的なまちづくりが進めば、中心部は活気づき、周辺部は廃れるという懸念は当初から予想されておりました。ただ大事なことは、これからどうするのかということが肝心だと思います。合併して規模が大きくなった分、スケールメリットを生かして周辺部にも目を向けていただきたいと思います。  そういう中で、今計画されている小長井多目的施設は、小長井地域の活性化の手段として、また地域の求心力が再生され、地域からの交流人口の増加につなげる施設として、ぜひ必要な施設ではないかと思います。  人の集まる場所に顔を出しますと、ドームの建設はどうなっていますか、とか、本当につくってもらえるんでしょうね、とかよく聞かれます。その分地元の期待も大きいものがあります。  昨年度実施されたボーリング調査では、建設予定地の地盤には問題はないという報告を受けておりますし、今年度も整備計画検討事業ということで、150万円の予算を計上していただいておりますが、その後の進捗状況についてお尋ねいたします。 144 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 163頁]  小長井多目的施設についての御質問でございます。  小長井多目的施設建設協議会から提出されました(仮称)小長井多目的施設建設計画提案書において、建設候補地とされております小長井長里グラウンドにつきまして、議員がおっしゃいましたとおり、平成30年度に地質調査を実施し、地盤の状況としては施設整備に問題はないことを確認いたしております。  今年度は、施設整備計画の策定に当たり、地元の方々との意見交換や類似施設の視察を行うとともに、立地環境や法的規制などを踏まえながら必要な施設の規模、配置、用途などについて実現可能な計画となるよう検討を進めているところでございます。  私も先日、みゆきドームのほうに一緒に視察に行かせていただきまして、いろいろなお話を聞かせていただきました。今後、議員もおっしゃいましたとおり、いろいろな紆余曲折があってここまで至っておりますので、いかに実現可能なところに行き着けるか努力してまいりたいと思っているところでございます。 145 ◯土井信幸君[ 163頁]  市長の年度初めの所信表明の中でも、ここ数年毎年取り上げていただいておりますし、また第二次総合計画にも整備検討が位置づけられております。  現在は、建設に向けて一歩踏み出したという段階でございますけども、もう少し歩みを早めてもいいのではないかと思いますが、建設の予定は大体いつごろをお考えですか。 146 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 163頁]  建設予定についての御質問でございます。  本施設は、体育館や公民館のように、ほかの地域にもあるような用途がある程度特定できる施設ではなく、利用や運営の形態に合わせて規模や構造、設備などを検討していく必要があることから、現在地元の皆様と協議を行っているところでございます。  今後、施設の基本的な要件を整理し、整備計画としてまとめていきたいと考えており、その中で建設スケジュールにつきましても詰めていきたいと思っております。  申しわけございませんが、今この場で何年何月というような段階には至っておりませんけども、建設協議会のほうから出された提案書、これを十分読み込んで今後の建設に生かしていきたいと思っております。 147 ◯土井信幸君[ 163頁]  きょうの自治会長さんたちは、いつごろできるのかと大変気にされておりまして、大体いつごろというのが明言できれば幸いと思っております。均衡ある発展というのは、合併後の至上命題でもあります。また、小長井多目的施設の建設は、交流人口の増加による地域活性化、経済効果も大事であると同時に、建設によってまちに誇りを持つ人がふえてくる、町民が自信を持つことも建設の大きな効果と思います。しかし地元からは、小長井は何もつくってもらえないという不満も聞かれます。  合併特例債が建設の財源と思いますが、合併特例債の期限は2024年度ということで、まだしばらく時間があるようです。地元はなるだけ早期の建設を望んでおりますけども、そのあたり、市長は小長井にも頻繁に足を運んでいただいておりますので、町民の意見もお聞きと思います。ぜひ意を酌んでいただき、早めに建設していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 148 ◯市長(宮本明雄君)[ 163頁]  この多目的施設でございますけれども、発端となりましたのは、合併直後に「とどろき体育館」というものを高来町のほうに建設をいたしましたけれども、そのときに東部地域に、小長井と高来ですけれども、体育館をということで、結果として高来の諫早高校分校跡地といいますか、そこに「とどろき体育館」ということで完成をしたというようなことでございました。そういうこともありまして、小長井にもそういう体育施設的なものをということで要望を受けたというのが最初の発端だと私は理解をしております。  「とどろき体育館」ということで、外構工事等も含むのですけれども、約7億円近くをかけまして、建設をしたというようなことになっております。  その後、こういう多目的施設といいますか、ドームみたいなものをつくりたいということで御提案が、地域審議会といいますか、地域の皆様方から出まして、それでは検討してみましょうということで現在に至っているというところでございます。  先ほどから部長も申しておりますように、平成30年には地質調査等を行いまして、候補地が長里グラウンドということで、海岸に近いということがあって、地質が大丈夫かということを調査をさせていただきました。  施設の規模については、地域の皆様方から御提案があっておりますけれども、いろんな法的な規制も出てくる。それだけ事業費が膨らんでいくということなのですけれども、当初の考えでは、とどろき体育館を少し下回るぐらいの事業費でというのが発端になっているということで、年数がたっておりますから物価も違いますけれども、そういうことが基本的な理念であるということでございます。  そして、ボーリング調査の結果は良好ですということで、今年度については、現状の分析とか需要の調査とか、イメージパースまでいっているかどうかわからないのですけれども、そういうものとかを作成し、来年度は、こういうことでどうでしょうかというような提案ができればなというようなことで行っていきたいと私は思っております。  今、合併特例債の残額の中にこの多目的施設というのは一応組み込まれています。そういうふうな準備はしているということです。ですから、具体的にどういうものに使うということがありますと、消防法とかいろんな建築基準法もあるでしょうし、それをクリアしてできたら、これはできなかった、これでは使用できなかったとか、火がたけなかったとかになっても困りますし、球技ができるとかいうことになると、直接球等が当たらないように、飛んでいかないようにネットを張るとかそういうことも必要でしょうし、いろんなことでそういう使用目的を決定した上で、この規模でどうでしょうかという提案ができるようにしたいなということで部長以下、職員の皆さんには伝えてあるというのが今の状況でございます。 149 ◯土井信幸君[ 164頁]  長里の予定地、あそこは、養鰻場の跡地で、私たちも、地盤が大丈夫かなというのは大変心配しておりました。ただ、その結果は問題ないということでございましたので、ほっと胸をなでおろしながら、これで進むのかなと思っておりましたけども、なかなか進まないということで、ちょっと歯がゆい思いをしております。  小長井は、このドームと同時に、小長井・高来で道の駅もほしいという希望がありましたけれども、道の駅も進みません。できれば、このドームを早くつくっていただきたいと思っております。  先ほどの林田議員の質問の中で、西諫早スポーツ広場が話題に上がりました。久山港のスポーツ施設が西諫早スポーツ広場なら、東諫早スポーツ広場は小長井の多目的施設ということで位置づけていただいて、早期に建設をしていただきたいと思っておりますので、市長、部長、よろしくお願いいたします。  次に、3点目に入ります。  3点目は、山茶花高原ピクニックパークの活性化についてです。
     先月23日、600人余りの参加者を得て山茶花高原ロードレース大会が開催されました。晴天に恵まれ、寒さも厳しくなかったことから、応援の人たちも多く、子どもたちから大人まで健脚を競い、大変にぎわった大会でした。  また、ことしは初めて植栽した赤ソバが好評で、土日祭日に限らず、集客には一役買っていたようです。  山茶花高原の集客状況は天候に左右される面がありますが、おおむね10万人前後で推移しております。それを何とか12万人に増員できればといろいろ提案もし、当局も努力をしていただきました。もみじやイチョウの木、河津桜の植栽、そしてパターゴルフ場整備、トイレの水洗化など公園内のリニューアルもしていただき、来園者からは大変好評を得ています。  グーグルでの口コミの感想を紹介しますと、「豪華さこそないが、物足りないということはなく、予算や人混みを気にせず気長に自分たちのペースでゆったりとした時間を味わえる」、「施設は若干古いですが、広場や遊具、小さな遊園地があり、子どもたちは大変喜んでいました」、「東京だと行列ができるレベルだと思います」、「もっと注目されてもいい施設だと感じます」など好意的な感想が寄せられています。  そこで、この件は4点お尋ねいたします。  まず最初の質問になりますが、山茶花高原を市はどのように位置づけているのか、お尋ねいたします。 150 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 165頁]  山茶花高原ピクニックパークについての御質問にお答えをいたします。  この施設は、自然対応型ファミリーパークとして平成3年4月にピクニックパークを、平成8年3月にハーブ園を開園し、観光集客施設として、交流人口や雇用の拡大による地域の活性化を目的に整備した総合レジャー施設でございます。  合併後は市民公園として管理を行い、平成18年度より指定管理者制度を導入し、現在、一般財団法人諫早市小長井振興公社へ管理運営を委託しているところでございます。  開園当時は、30万人から50万人の来園者に訪れていただいておりましたが、近年は年間10万人以上の来園者を目標に数多くのイベントの企画・運営事業、またハーブ商品などの物販事業に取り組み、来園者の増加に向けた運営に努めているところでございます。  山茶花高原ピクニックパークは、小長井地域における重要な地域振興施設と考えており、施設の老朽化も進んでおりますが、今後も適正な維持管理を行い、利用者の皆様に親しまれる施設として、さらに多くの来園者にお越しいただけるよう指定管理者とともに努力してまいりたいと考えております。 151 ◯土井信幸君[ 165頁]  ハーブ園について、少しお尋ねいたします。  香りの館に来た人には、よい印象を与えております。しかし、裏側に位置しておりますので、目につきにくいという一面があります。洋式の庭園には、ハーブなどを植えてありますけども、スペースが広く、何かもったいない気がいたします。花壇を少しふやして充実させ、花で人を呼ぶような仕掛けができれば、ハーブ園の売り上げを伸ばすことにもなるのではないかと思います。  また、屋根が台風で被害を受けておりますけども、補修も含めリニューアルができないか、お尋ねいたします。 152 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 165頁]  ハーブ園周辺のリニューアルについてお答えをいたします。  ハーブ園内にあります庭園は、南側駐車場横のアプローチ庭園と香りの館前に整備をしております香りの庭園がございます。香りの庭園には、ハーブを主体に季節ごとの花を植栽するなど適正に施設管理を行っているところでございます。  また、アプローチ庭園の一部に、ことし集客に向けた新たな取り組みとして、赤い花を咲かせる「高嶺ルビー」というソバの栽培を行い、10月下旬から開花し、約1カ月間にわたり多くの来園者の皆様に好評をいただいたところでございます。  指定管理者より、来園者から好評であった赤い花を咲かせるソバ、高嶺ルビーの栽培面積を来年もふやしたいと聞いておりますので、さらなる集客につながるよう期待をしているところでございます。  これらの庭園の活用につきましては、来園者に喜んでいただける施設となるよう指定管理者とともに研究をしてまいりたいと考えております。  次に、香りの館の屋根の修繕につきましては、破損をしている場所が高く、大型クレーンなどが必要となりますが、早急に修繕を行うよう手配をしているところでございます。  ハーブ園周辺のリニューアルにつきましては、山茶花高原の全体的な施設の老朽化に伴う維持管理費の増加などにより、大規模な改修はなかなか難しいと考えておりますが、今後も適正な維持管理を行い、来園者の皆様に快適に楽しんでいただけるよう指定管理者と連携を図りながら集客に努めてまいりたいと考えております。 153 ◯土井信幸君[ 165頁]  あそこのハーブ園は、駐車場に車をとめてずっと上っていくときに、本当にもったいないなという気がするんです。多分、部長も同じ考えと思います。あそこをもっとリニューアルして何か使い道を変えれば、もっともっとお客がふえるのではないかと思っております。  私は以前、あの駐車場を片面つぶして花を植えたらどうかという提案をしましたけども、今回はそれは封印いたしますが、上のほうのハーブを植えているところの花壇をもう少しふやして、例えば池なんかも、以前はコイがおりましたけども、コイが生まれてもすぐに鳥に食われてしまうということで、何か使い道がないのかなということを考えておりますけれども、あのあたりをもっと真剣に考えてみて、周りの意見を聞いて、何とか活性化の道筋をつけていただきたいと思っております。部長、何か名案はありませんか。 154 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 166頁]  9月にアンケート調査を実施いたしました。その中でも、「もっと花やハーブをふやしてほしい」といった御意見が多数ございました。香りの庭園やアプローチ庭園で、ハーブや赤い花を咲かせるソバを中心に栽培を行っているのですけれども、ことしは、先ほど御紹介いたしました赤い花を咲かせる「高嶺ルビー」というのを植えまして、非常に好評だったということでございます。来年もそういった取り組みをしながら、先ほどちょっと駐車場のお話をされましたけれども、駐車場部分の利活用につきましても、指定管理者とともにいろいろと考えていきたいと思っています。 155 ◯土井信幸君[ 166頁]  宝の持ち腐れにならないように、ぜひ適切な利用をお願いしたいと思っております。  次に移ります。  施設に入る前に300円の入園料が必要になります。1回払えば1年間有効ということから、割安感を感じる半面、初めて来る人は食事代、商品代のほかに300円払わなければならなかったという負担感を持たれている話も聞きます。冬の時期は無料になっておりますが、集客する手段として、年間を通して無料化する考えはないか、お尋ねいたします。 156 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 166頁]  ハーブ園入園料の無料化についてお答えいたします。  ハーブ園の入園料は、ことし10月の消費税率の引き上げに伴い、中学生以上の大人が310円、小学生の子どもが110円となっており、小学生未満の幼児は無料となっております。一度購入をしていただきますと、1年間は何回でも入園可能となっております。  平成30年度のハーブ園入園者数は6,454名で、入園料の収入は約94万円となっており、貴重な収入源となっております。しかしながら、来園者が少なくなる冬場の12月から3月までの期間につきましては、指定管理者の申し出により、試験的に入園無料とするなど集客に努める取り組みを行っているところでございます。  入園料は、施設運営の貴重な収入源となっておりますが、無料化につきましては、指定管理者と十分に協議し、検討してまいりたいと考えております。 157 ◯土井信幸君[ 166頁]  90万円余りの入園料、それを取らないでハーブ園の売り上げを上げるのかどうなのか、どっちがいいのか、その辺をしっかりと検討していただきたいと思っております。とにかく人に来ていただかないことにはどうにもならないということです。その辺もしっかりと検討していただきたいと思っております。  私は、ただのほうがいいと思います。そしてその分、庭園を充実させていってもらいたいと思っております。  ここの施設は整備の関係から、担当部署は建設部なのです。ただ、ある面では観光施設という一面もありますので、ソフト面では商工振興部がノウハウは詳しいと思いますけども、そのあたり、商工振興部との連携はどうなのか、ぜひ必要と思いますが、お尋ねいたします。 158 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 166頁]  商工振興部との連携につきましてお答えいたします。  山茶花高原ピクニックパークは、公園機能の充実と交流人口の増加による地域の活性化を図るため、またハーブ園は、ハーブを主体とした庭園等を整備し、雇用の拡大とあわせ、ハーブによる新たな特産品の開発による地域振興を目的としているところでございます。  管理運営につきましては、緑化公園課を所管課とし、指定管理者と連携を図りながら行っているところでございますが、ソフト面につきましては、商工振興部を初め関係部署との連携を強め、集客に努めてまいりたいと考えております。 159 ◯土井信幸君[ 167頁]  ネットの口コミをちょっとのぞいてみたら、「複数の観光情報誌を見ましたが、どれも載っていなかった」と。「国道の脇に看板があったので上ってみたら、意外といい施設でした」ということもネットの口コミには載っておりました。  この観光情報の発信というのは、商工観光課の範疇でありますので、地域イメージの向上に向けて、ぜひ商工観光課も力を貸していただきたいと思っておりますが、部長いかがですか。 160 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 167頁]  山茶花高原ピクニックパークの活性化に係る関係部署の連携の御質問ということで、商工振興部としてどういうことができるかということかと思います。  現在、商工振興部といたしましては、このような「いさはやリラックス」というパンフレット、(資料を示す)それから「いさはやを120%楽しむ本」というパンフレットを活用して、山茶花高原ピクニックパークを含む本市の観光施設についてPRを行ってございます。  山茶花高原ピクニックパーク及び多良岳の轟峡、こういうものに関しましては、東部地域の主要な観光施設であると我々も考えてございますので、今後も関東、関西、それから福岡方面で開催をいたします諫早マルシェなども活用してPRを行うとともに、建設部、それから諫早観光物産コンベンション協会などの関係団体と連携を図りながら集客や魅力向上に努めてまいりたいと考えておるところでございます。 161 ◯土井信幸君[ 167頁]  山茶花高原ピクニックパークは、先ほど言ったように建設部の管轄です。そして、干拓の里は農林水産部の管轄です。ただ、どっちも観光施設という一面もありますので、ぜひそのあたりは区分けをせずにもっと密な情報交換が必要と思いますが、その辺は、建設部長はいかがお考えですか。 162 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 167頁]  御提案のとおり、管理運営は建設部緑化公園課ですけども、そういったソフト面につきましては、商工振興部を初め関係部署とさらに連携を強めていきたいと考えております。 163 ◯土井信幸君[ 167頁]  当然、指定管理者の意見も聞かないといけませんけども、ぜひ先ほどワンチームと言いましたけども、そっちのほうも、市役所ワンチームで取り組んでいただきたいと思っておりますので、部長よろしくお願いいたします。  4点目、最後になりますが、漁業対策についてお尋ねいたします。  台風や異常気象で諫早湾のカキに大きな被害が出ていると聞いております。支援については、早速専決処分で諫早湾特別対策事業として予算を計上していただき、事業は動いているようですが、被害の状況をもう少し詳しく報告いただければと思いますが、いかがでしょうか。 164 ◯市長(宮本明雄君)[ 167頁]  カキの水揚げでございます。今年度は、小長井町漁業における養殖カキの大量へい死が確認されておりまして、水揚げ量が例年より大幅に落ち込む見込みであると聞いております。  その漁業被害の要因といたしましては、8月下旬の九州北部における大雨によりまして、大量の淡水が有明海及び諫早湾に流れ込んだことで塩分濃度が長期にわたり低下したことや、夏場の水温差の乱高下等の影響が考えられております。  また、9月下旬の台風17号による波浪によりまして、カキいかだの破損や、いかだに垂下していたカキが脱落したことも一因と考えられますが、それらの複合的な要因により大量へい死を招いたものと思っております。  カキの被害の状況につきましては、10月17日時点における県の調査によりますと、生存率が約18%と例年より大変低い水準となっております。例年ですと、2割ほどはへい死し、8割が生存するというようなことでございまして、今回はその数値が逆転しているということでございます。  過去5年間の平均水揚げ量から試算をいたしましたところ、被害額が約1億6,000万円に上ると思われております。同じ諫早湾でカキを養殖しております雲仙市の瑞穂漁協や、小長井町に隣接をしております佐賀県太良町の有明海漁協におきましても同様の被害が出ているということでございます。  今回の小長井町漁協におけるカキ被害対策といたしましては、宮城県や新上五島町から中間育成されました種苗を購入し、諫早湾で蓄養したものを販売することといたしております。  小長井産のカキは、東京の中央卸売市場を含め、県外出荷が約6割となっておりまして、市場からも高い評価を得ている状況であり、11月下旬から12月に出荷販売のピークを迎えることから緊急の対策が必要ということに相なったところでございます。  市といたしましても、現在に至るまでに培った小長井産カキ「華漣」の流通経路や、ブランドを維持するために県や諫早湾地域振興基金、小長井町漁協と協議を行いまして種苗購入に対して支援することといたしまして、今回の議会を待っていられなかったものですから11月に専決をさせていただきました。県とか基金とかの分を私どものほうで受け入れまして予算化をさせていただいたということで、既に実行されているという状況でございます。 165 ◯土井信幸君[ 168頁]  早速実行していただいておりますが、今は組合員が91人いるのです。カキは、その中で38人が養殖されています。アサリはほとんどの方が取り組んでおられますが。そのカキを養殖されている38人の中で、今回の事業に申し込みをされているのは21人だそうです。そして実際に取り組んでおられるのは、約15人程度ということで、まだ今からふえると思いますけども、もう一つ収益に不安があると。初めての試みでございますので、なかなか身も大きくならないということで、個人的に取り組んでいる方もいらっしゃいますので、うまくいけばなということを危惧しております。  地場産のアサリについては、9月の長雨で被害が発生しました。今は稚貝を投入しておりますけども、本格的な水揚げは、年が明けてからということです。  小長井の漁業は、カキとアサリが水揚げ高の主流を占めておりまして、両方に被害が出て不漁になりますと影響は非常に大きなものがあります。  漁業の振興策として、諫早湾特別対策事業や広域浜プラン事業、担い手育成事業など多岐にわたって取り組んでいただいており、評価をいたします。しかし、漁民の方たちは抜本的な再生方策を期待しており、なかなか満足のいく提示がなされないという不満も聞きます。開ける、開けないの裁判の未解決が影響しているのではないかと推察いたします。  みお筋やマウンドの造成など、以前の一般質問でも取り上げた別表6ですが、それについても対応をしていただき、湾内の整備と活性化に努めていただくことを提案いたしますが、いかがでしょうか。 166 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 168頁]  有明海における具体的な漁場改善対策でございますけども、先ほど議員が申されました別表6でございますけども、これは長崎県が平成15年度に策定をいたしております有明海及び橘湾の再生に関する長崎県計画、その中で別表6を掲げて、海域環境の保全及び整備に関して今後国、県で協議の上、実施を検討する事業ということになっております。その中で、小長井地域に関するものといたしましては、作澪とか覆砂、潮流制御施設の整備となっているところでございます。  この件につきましては、諫早市では毎年国に対する要望を行っておりますけども、ことしも個々の事業の推進につきまして特別要望を国に対しても行っているところでございまして、国、県、当然地元であります諫早市もその事業に向けて今後も推進していきたいと考えております。 167 ◯土井信幸君[ 168頁]  漁業は、小長井にとっては非常に大きなウエートを占めておりまして、漁業の衰退が小長井の懐に大きく影響するということです。そういうことですので、ぜひ抜本的な対策を考えていただきたい。そして、振興に力を入れていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  以上で、質問を終わります。 168 ◯議長(田川伸隆君)[ 168頁]  質問者交代のため、しばらく休憩いたします。                 午後3時5分 休憩                 午後3時15分 再開 169 ◯議長(田川伸隆君)[ 168頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、湯田清美議員。 170 ◯湯田清美君[ 168頁]  皆さん、こんにちは。議席番号5番、公明党の湯田です。金曜日の一番最後の質問になりました。疲れもピークになっております。集中力を切らさないように最後までよろしくお願いいたします。  今週に入り、急に寒くなってきました。体調を崩す方も多くなっているようです。先日私は、インフルエンザの予防のためワクチンを打ってきました。報道によると、インフルエンザワクチンは、注射ではなく鼻に噴霧するものが開発され、国の承認も得たとありました。インフルエンザワクチンを初め、がん検診も開発が進み、痛い思いをせずに受けられる時代がすぐそこに来ているようで、今後接種率や受診率も上がり、病の早期発見や健康維持もしやすくなると期待します。健康を守るため、早めの対処をしていきたいと思います。  それでは、通告に従い、質問させていただきます。  私は、6月定例会で名切地区の通学路の安全対策について質問させていただきました。現在も、名切地区の子どもたちは、保護者に引率してもらいながら通学しています。  しかし、季節も変わり、6月の時点とは環境が大きく変わってきています。登校は早朝の6時50分ごろですが、日の出の時間も徐々に遅くなり、だんだんと暗くなってきており、寒い中での出発になってきています。暗くなると、保護者が懐中電灯を照らしながら誘導しますが、側溝ふたのない道では、足元に気をつけながらの歩行で視界も制限され、安全対策が急がれると思います。  通学路の安全対策に関して、6月時の建設部長の答弁は、諫早市通学路交通安全プログラムの中で、関係機関と連携して合同点検し改善に努めているとのことでした。そこで、この通学路の区間に関しては、車両の通行も多く児童の安全の確保を図る必要があると指摘し、側溝のふた掛け、路面表示、カーブミラーの設置、地下道を通過する二輪車の減速対策などの検討を上げられました。  あれから約半年経過しましたが、7月に開催された諫早市通学路安全推進協議会でこれらの問題点は上げられたのか。また、どこまで検討され解決しているのか、経過をお尋ねいたします。 171 ◯教育長(西村暢彦君)[ 169頁]  今年度7月9日に国土交通省、県央振興局、警察、学校代表者、諫早市及び諫早市教育委員会で構成される諫早市通学路安全推進協議会を開催しまして、その協議の中で、名切地区の通学路について次の4カ所の協議を行いました。
     1カ所目は、真津山小学校から要望があった久山町2694─6付近の側溝ぶたの設置。2カ所目は、久山町2694─6付近のスクールゾーンの塗り直し。3カ所目は、久山町1412─3付近地下道の安全対策。4カ所目は、国道34号スポーツデポ付近のガードレール設置について協議を行い、合同点検を実施することを決定したところでございます。  この決定を受け、8月2日に危険箇所の合同点検を関係機関の国土交通省、諫早警察署、学校代表、諫早市及び諫早市教育委員会にて実施し、安全対策について検討を行いました。  諫早市教育委員会といたしましては、今後も報告された危険箇所について関係機関と連携して安全対策の充実を図ってまいりたいと考えております。 172 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 169頁]  建設部からは、その後の対応についてお答えをいたします。  先ほど、教育長から答弁がありましたが、真津山小学校区である名切地区の通学路危険箇所現地点検を8月2日に国土交通省、警察及び市関係者が合同で4カ所実施いたしました。点検の結果、市が行う対策箇所は3カ所ございまして、そのうち、市道赤島海岸線の歩行者安全性確保のための側溝ぶた設置につきましては、11月に要望箇所の延長90メートルの区間において完了いたしております。  次に、市道化屋久山線のスクールゾーンの路面標示が薄くなっていることへの対策につきましては、ほかの学校からも同様の路面標示の要望があることから、警察などとの協議が全て整い次第、速やかにまとめて実施したいと考えております。  また、国道34号横断地下道の照明対策につきましては、現在LED製の照明が地下道内に5基、国道からの降り口に1基ずつの計8基が設置されておりますが、照明が暗いとの要望に対しまして、照明器具の位置の変更や増設も含めて対応可能であるか検討を行っているところでございます。  最後に、国のほうで対応していただく予定の国道34号のガードレールの設置につきましては、交差点部の歩行者が滞留する歩道部にガードパイプを設置する予定と聞いております。今後も引き続き、通学路の安全対策については、関係機関と連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。 173 ◯湯田清美君[ 170頁]  経過報告をありがとうございました。  8月2日に現地点検をして、それぞれ検討をなされているようなのですけれども、地下道の照明の明るさを調整するということで、今建設部長から答弁がありました。  6月の議会のときの答弁では、地下道を通る二輪車の減速対策ということで答弁をいただいていますが、その件に関しては何かあったのでしょうか。 174 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 170頁]  地下道の二輪車対策でございます。  今回の合同点検では、その部分については出されておりません。しかしながら、前回御答弁いたしましたように、私も非常に危ないと認識をいたしております。したがいまして、その対策といたしまして、ゼブラ等の路面標示や階段との交差部分にラバーポールを設置して、歩行者空間の確保を図る対策をとっていきたいと考えております。 175 ◯湯田清美君[ 170頁]  歩行者空間の確保を図る対策をとるということで今答弁がありましたが、まだ何も現地はなされていないような状況なんです。それで、私もここの件を質問するに当たって、子どもたちが通学する様子を保護者の了解を得て動画に撮って、それで部長たちにも見ていただいての6月の一般質問でした。その動画の中には、地下道を通るときに本当に自転車にぶつかる寸前の動画が入っておりまして、本当に危ないということが伝わっているかと思います。  それで部長も答弁されたと思うのですけれども、まだ何もなされていないということで、仮対応で注意看板とか、注意を表示するようなそういう対策というのはとれないものなのでしょうか。 176 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 170頁]  この地下道につきましては、既に現地のほうに赤い白抜きの字で、バイク等については通行しないようにといった看板を設置しております。なかなかそういった交通マナーといいますか、それが守っていただけないという現実がありますので、今申し上げたような路面標示とかラバーポールで歩行者空間を確保するというふうな対策をとっていきたいと考えております。 177 ◯湯田清美君[ 170頁]  済みません、私も見落としたのかもしれませんが、両側にはそれはついていないですよね。片側だけですよね、確か。 178 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 170頁]  2カ所設置をしております。 179 ◯湯田清美君[ 170頁]  わかりました。失礼いたしました。  あとは、具体的なところで、「自転車を降りて」とか、そういうふうな言葉の加え方とか、そういうものはできないのでしょうか。 180 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 170頁]  対策といたしまして、通常は、柵といいますか、そういったものを設置する場合が多うございます。ただし、それを実施いたしますと、例えば車椅子の方とかシニアカーを御利用されている方については、逆にそれが支障といいますか、そういうこともあるものですから、柵という対策はとらずに今御説明しているような路面標示ですとか、ラバーポールで安全確保を図っていきたいと考えております。 181 ◯湯田清美君[ 170頁]  ありがとうございました。深い洞察の上での対策だと感じました。これからよろしくお願いしたいと思います。  今からだんだんと暗さが増していくので、明るいうちにできるだけ早く、できることはしていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  あと、名切地区の児童の登校に同伴させていただいたときに、歩道も確保できないような狭い久山化屋線の交通量が多いことが気になりました。地域の方は、この狭い道を車が離合することで私有地の塀を壊されるなど迷惑をこうむっています。  9月議会でも地域の方の意見を取りまとめ、同僚議員がこの部分の交通規制や速度制限のことを質問していました。  平成30年3月30日に市が実施した化屋踏切の交通量のデータで、朝7時から8時の時間帯が最も交通量が多い時間帯とわかりましたので、その時間帯、実際に久山化屋線でどのくらいの交通量があるかを調べてみました。  交通量の測量は、諫早警察署の交通課に御協力をいただき、朝7時から8時の間の測量をしていただきました。  結果、喜々津駅方向から久山方向に向かう車が251台、久山方向から喜々津駅方向に向かう車は123台という結果となりました。往来する車の合計は、この1時間で374台、1分間に換算すると6.2台の車が往来することがわかりました。  このような中、名切地区の児童は登校するのに出発の時間を早め、危険を回避しているような状況です。今後、久山港スポーツ施設の供用開始により、この施設に行くために赤島海岸線を利用した交通量もふえるのではないでしょうか。  また、一般県道久山港線道路改良工事が始まっていますが、この道路が完成することで、マルキョウ久山台店から諫早駅方面の交通量は分散され、緩和は図られるとは思いますが、一方で長崎方面からマルキョウ久山台店までの交通量は今までと変わらず、一般県道久山港線道路ができたことで、この久山化屋線から赤島海岸線を抜け道として利用し、一般県道久山港線道路に向かう車がふえ、今以上の交通量になるのではないかと推測いたします。  名切地区の児童の校区については、平成26年に検討されたようですが、地元の反対でかなわなかったと伺っています。しかし、今はその当時とは大きく環境も変わり、新しい家もふえ、子育て世帯の住民がふえている状況で、真津山小学校へ通う児童もふえています。  名切地区の児童たちに、歩道も確保できないような狭く交通量の多い、安全が保障されない道路を通学させるよりも、対岸にある喜々津東小学校に登校できるように環境を整え、登校させるほうが、親も子も安心し、最も安全な改善策だと思うのですが、市はどのように考えるのでしょうか。 182 ◯教育長(西村暢彦君)[ 171頁]  名切地区の通学区域についての御質問でございます。  本市における通学区域につきましては、諫早市立小・中学校の通学区域に関する規則に基づき、指定しているところでございます。  通学区域の指定に当たりましては、道路や河川等の地理的状況や地域社会がつくられてきた長い歴史的経緯など、それぞれの地域の実情を踏まえた設定となっております。  また、学校は、児童生徒の教育のための施設であるだけでなく、各地域のコミュニティの核としての性格を有し、まちづくりのあり方と密接不可分であるという性格を持っております。  名切地区を含む真津山小校区につきましては、先ほど御指摘のように平成26年度から実施しました隣接小規模特認校制の導入の際に、学校、PTA、地域の方々と通学区域について協議を重ね、制度の導入を見送った経過がございます。  また、小規模開発地のみを分割して校区を指定するというようなことは、地域の一体性を損なう懸念もあることから慎重であるべきだと考えております。  そういったことを踏まえ、名切地区の通学区域の柔軟化につきましては、隣接小規模特認校制のあり方も含めて、真津山小学校、喜々津東小学校両校の保護者の皆様、地域の皆様の十分な理解と協力を得るなど地域とともにある学校づくりの視点を踏まえ、慎重に検討していかなければならないと考えているところでございます。 183 ◯湯田清美君[ 171頁]  今、教育長のほうから慎重に検討していただくという答弁がありました。  先日、2回ほど名切地区の方やシーサイドの方々10人ほど集まっていただいて地元の同僚議員とともに意見を聞きました。そのときの地元の方の意見としては、先ほどの交通車両対策をしてほしいとか、シーサイドから久山港に橋をかけてほしいとか、道路側溝整備などの対応が遅いとか、通学路も遠回りしているから変更の必要があるとか、名切地区校区の変更については異論はないとか、そういうふうな前向きな返答をいただいてきました。なので、もう一度地域の方々の意見を聞いていただいて、校区の変更のことを初め、住みやすい環境づくりを考えてはどうかと思うのですが、いかがでしょうか。 184 ◯教育長(西村暢彦君)[ 172頁]  地域の方、保護者の方の御意見というのは、私のほうにもいろいろな形で聞こえてまいります。その御意見というのは、賛成的な意見もあれば、慎重な意見もございます。  ただ、隣接小規模特認校制につきましては、真津山小学校区のほうに御相談申し上げてから7年がたっております。議員が御指摘のように、地域環境も随分と変わっているということも事実であります。  また、この特認校制というのは、現在3つの地区で実施しています。その当時はまだ始まっていませんでした。始まるときに御相談しました。ですから、その3地区の実績を見て、また考えられることもあるのかもしれないとも思います。  改めて、真津山小学校、喜々津東小学校両校の地域や保護者の意向を伺ってみるべきであるのかなということを今考え始めているところだということで、この回は答弁させていただきたいと思います。 185 ◯湯田清美君[ 172頁]  ありがとうございました。  抜本的な対策、まだまだ時間がかかるようなので、まずは交通量とかそういうものの対策をやっていただきたいと思います。先日、田中議員への答弁で、交通整備のことで答弁があっていましたが、ハンプとか狭窄とかスラロームの話題が上がっていました。ほかにも、目の錯覚を取り入れたサインハンプとか、ポールが自動昇降するライジングボラードなどが調べたらあったのですけれども、交通量に制限をかけるためにこのような方法は検討はしておられないのか、お尋ねいたします。 186 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 172頁]  今おっしゃったような減速対策ですけども、それについては、この名切地区では検討いたしておりません。 187 ◯湯田清美君[ 172頁]  地域の方からも、結構交通量が多くて迷惑だということでお話が上がっているのですけれども、今後検討する余地とかはないのでしょうか。 188 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 172頁]  減速対策という観点からは、非常に有効な手法だとは思っております。ただし、それをすることで苦情というのも出てまいります。その辺で、地域の皆様の御理解が得られれば、そういった対策についても可能だとは考えております。 189 ◯湯田清美君[ 172頁]  またいろいろなことを検討していただいて、前向きに考えていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、2番目の項目に移らせていただきます。  千々石ミゲル墓所推定地の発掘調査について伺います。  6月定例会で千々石ミゲル墓所推定地の発掘調査報告書について質問させていただきました。定例会後の報告書の提出ということで詳しいことが聞けませんでしたので、今回質問させていただきます。  6月定例会では、教育長から、報告書が提出された後、諫早市文化財保護審議会が開催され、報告書の内容説明やその説明に対しての学術的評価、そして今後の取り扱い方針が検討されるとの答弁をいただきました。6月定例会後の諫早市文化財保護審議会で、どのようなことが話題に上り検討されたのか、詳しい内容を経過とともにお尋ねいたします。 190 ◯教育長(西村暢彦君)[ 172頁]  諫早市文化財保護審議会からの答申をいただいておりましたので、その内容についてお答えいたします。  これまで千々石ミゲル墓所推定地の発掘調査は3回実施されており、1回目は平成26年に、2回目は平成28年に実施され、3回目は平成29年8月20日から9月19日までの1カ月間、千々石ミゲル墓所発掘調査実行委員会により実施され、キリシタン関連の遺物が出土したということでございます。  ことし、「報告編」と「分析・考察編」の2冊からなる発掘調査報告書が完成し、市へは7月に報告書の提出がございました。  市教育委員会では、令和元年9月24日開催の文化財保護審議会に、諫早市内におけるキリシタン関連遺跡等の調査について意見を求める諮問を行いました。これに対しまして、10月23日付で、文化財保護審議会から市教育委員会へ、市内に所在するキリシタン関連遺跡等については、学術的に重要と思われるため、市教育委員会が調査を行うことを求めるという答申がございました。この答申の幾つかの附帯意見の中で、千々石ミゲル墓所推定地については、隣接する山川内遺跡を含めた総合的な調査の実施を求められております。 191 ◯湯田清美君[ 173頁]  11月6日の長崎新聞に、「諫早市文化財保護審議会が墓所推定地を含む市内のキリシタン関連遺跡の調査を諫早市教育委員会に答申」、今教育長が延べられたことの記事が出ていました。  諫早市文化財保護審議会は、千々石ミゲル墓所推定地だけではなく、諫早市に所在するキリシタン関連遺跡の重要性を指摘し幅広い調査を求めていますが、これを受けて市はどのように目的を定め、どのような対応をされるのでしょうか。  例えば、日本文化遺産や今回世界文化遺産に登録された潜伏キリシタン関連遺産の追加登録なども視野に入れているのでしょうか、お尋ねいたします。 192 ◯教育長(西村暢彦君)[ 173頁]  答申に対する市の対応についてでございます。  答申では、市内にございますキリシタン関連遺跡等の調査を市教育委員会が行うことが求められておりますので、答申内容に沿って教育委員会で調査を実施したいと考えております。  答申の附帯意見といたしまして、市内全域におけるキリシタン関連遺跡等に関する情報収集や、千々石ミゲル墓所推定地につきましては、隣接する山川内遺跡を含めた総合的な調査をすること、さらに、その調査に当たっては、考古学や歴史学の専門家による調査指導委員会の設置などが求められておりますので、これらの意見を尊重しながら調査を進めてまいりたいと思います。  具体的には、答申にございました千々石ミゲル墓所推定地を含む山川内遺跡、ジブの墓、ビッチの墓、金尾城跡、高城跡、マリア観音像などのキリシタン関連遺跡等の調査を実施したいと思っております。  また、遺跡調査に係ります国、県等の補助制度を活用しながら調査を行ってまいりたいと考えております。  それから、日本遺産等の認定を目指さないのかということでございますが、現在発掘調査実行委員会の報告書等の学術的な分析・評価はまだ定まっておらず、市の調査もこれからという段階ですので、日本文化遺産等の登録について考える段階ではないと考えております。まずは、学術的な調査を進めていきたいということでございます。 193 ◯湯田清美君[ 173頁]  わかりました。ありがとうございました。  それでは3番目、千々石ミゲル墓所推定地に関しては、今まで民間組織が3回発掘調査を実施していますが、埋葬者の特定に至っておらず、4回目の発掘調査を待ち望んでいます。発掘調査に関して市は今後どのような目的を持ち、どのように対応していくのか、お尋ねいたします。 194 ◯教育長(西村暢彦君)[ 173頁]  千々石ミゲル墓所推定地の発掘調査についてでございますが、これにつきましては、これまで千々石ミゲル墓所発掘調査実行委員会で行われてきた発掘調査により、キリシタン関連の遺物が出土するなどの成果もございますが、市文化財保護審議会からは、墓所推定地に限らずJRの線路の敷設により分断された山川内遺跡と一帯として取り扱うようにとの指摘がされております。  今、ミゲル云々というその場所と線路を挟んだこちらに山川内遺跡があります。でも、この線路が通る前はつながっていたわけです。だから、一帯がどういう墓地だったのかということを全体的に調べないとこの位置づけがはっきりしないというのです。残念ながら、線路が通っているところは掘れないわけですけども、これを一帯として調査をするようにということでございます。  このため、教育委員会といたしましては、答申内容や今後設置予定の専門家による調査指導委員会の意見を踏まえつつ、土地所有者の御協力を得ながら、関係機関との協議の上、学術的な手続にのっとった調査を進めてまいりたいと考えております。 195 ◯湯田清美君[ 173頁]  教育長の説明で、またすごく興味が湧いたような感じがいたしました。今後の調査結果をもとに、どのような展開になっていくのか期待して見守っていきたいと思っています。ありがとうございます。  それでは、3番目の赤ちゃん駅についてお尋ねいたします。  私は、子育て中の親子の外出支援ということで、赤ちゃん駅に関する質問を過去2回、平成30年6月と平成31年3月にさせていただきました。
     今回、10月に女性ボランティア団体の国際ソロプチミスト諫早が、この赤ちゃん駅テント2張を諫早市に寄贈されたと伺い、質問したことが目に見える形となり、子育て中の家族に喜んでいただけるとうれしく思いました。改めて、国際ソロプチミスト諫早の方々には感謝いたしたいと思います。  寄贈された後、各地のイベントで利用されているようですが、市民の方々の評判はどのようなものだったか、お尋ねいたします。 196 ◯市長(宮本明雄君)[ 174頁]  赤ちゃん駅の設置に対する市民の評価についてでございます。  (通称)赤ちゃんの駅とは、平成18年に東京都板橋区が子育て中の保護者が、外出先で安心して授乳やおむつ交換ができるように授乳室などの設備がある施設を赤ちゃんの駅として指定したことに始まって、全国的に普及をしているという状況でございます。  本市では、先ほどおっしゃいましたけれども、10月8日に国際ソロプチミスト諫早様から認証35周年の記念事業といたしまして、授乳・おむつがえテント2張とおむつ交換台2台の寄贈を受けたところでございます。11月末現在で、いさはやレディースロードレースなど6イベントに貸し出しを行いまして、会場の屋内外に設置し利用いただいているところでございます。  子育て中の保護者にとりまして、外出先でも安心して授乳やおむつ交換のできる場所の確保ができるようになりまして、このような形で市民の皆様に関心を持っていただくことは大変意味があることだと考えております。各種イベントの主催者の方々にも広く御案内を申し上げまして、利用が広がりますことを期待いたしております。  10月13日にレディースロードレースがございまして、10月17日には多良見ふるさと祭り、10月19日にはいさはや国際フェスタ、10月20日には市民生活環境部がやっていますいさはやエコフェスタ、11月1日には森山よらんね祭り、それから、つい最近ですけれども庁舎の前で11月22日にはいさはや灯りファンタジア、そういうふうに利用をされている。非常に助かるという意見もあります。  市役所の中でも、イベントがあるときには、主催者の要請があればホールを開放するのですけれども、1階に授乳室がなく、2階にしかないものですから1階にそのテントを配置させていただいて利用させていただいているということでございました。大変お役に立っているのではないかと思っております。  国際ソロプチミストの皆様方には御礼を申し上げたいと思います。 197 ◯湯田清美君[ 174頁]  大変好評いただいているということで、よかったと思いました。  この赤ちゃんテントは、イベントなどで母子が授乳やおむつ交換時に気軽に利用できるものとして、東京都板橋区や栃木県宇都宮市など全国的に広がりを見せています。  愛知県豊明市では、この赤ちゃん駅が災害時でも避難所で役に立つと市内の小・中学校に少しずつ配備されています。このように、赤ちゃん駅はイベント時だけでなく災害時でも使用できると用途の幅が広がっているようです。  諫早市では、先ほども言われました、春や秋には多くのイベントが催され、同日に別の場所でイベントが開催されることも多々あります。また、幼稚園や小学校の運動会に参加する家族の中には乳幼児がいる家庭もあり、小学校や幼稚園でも、この赤ちゃんテントの活用が求められるのではないかと思います。  現在、諫早市は、赤ちゃんテントは寄贈された2張のみで、さきで述べたようなことを考えると、足らないのではないかと思います。もう少しこのテントをふやしてはどうかと思っているのですが、そのような考えはないのか、お尋ねいたします。 198 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 174頁]  赤ちゃん駅テントの増設についてという御質問にお答えいたします。  今回寄贈を受けました授乳・おむつかえテント、通称は赤ちゃんの駅でございますが、先ほど湯田議員のほうからも御紹介がありましたとおり、各種イベント開催時の屋外の授乳、おむつがえテントとしての利用だけでなくて、災害時にも利用ができるということでございまして、国際ソロプチミスト諫早様からの申し出により、独自のネーミングである「ベビーズルーム」というのが屋根のほうに書いてございます。今後、そういう形で活用していけたらなと考えているところでございます。  貸し出しの状況は、先ほど市長が申し上げましたとおりでございますけど、現在のところ、かち合ったということはまだ起こっておりませんで、さらに幅広い御利用をしていただけますように市のホームページとか広報いさはやなどにも掲載をして周知を図りたいと思っております。  新たな配備につきましては、利用状況を踏まえ、関係部局とも協議をしてまいりたいと考えております。 199 ◯湯田清美君[ 175頁]  もっともっと活用されていけば検討するということで賜りました。幅広く使っていただきたいなと思っております。よろしくお願いいたします。  それでは最後、産後ケアについてお尋ねをいたします。  産後ケアについても、ことし6月に質問し提案等もさせていただきました。産科連携に関する検討会という形で協議されているとのことでしたが、まだまだ、検討や調整の段階ということで、具体的な内容の提示はありませんでした。  厚生労働省によると、産後ケアは、昨年度は全国の市町村の約4割に当たる667市区町村で実施されているとあります。出産後1年以内の母子に対し、心身の状態に応じた保健指導や育児相談などを行うと規定しています。  11月29日の参院本会議では、産後うつの予防や児童虐待防止につなげる狙いで、出産後の女性や乳幼児を対象に心身のケアに関する事業の実施を市町村の努力義務とする、改正母子保健法が成立しました。  諫早市でも国の動向が明確になったということで、まだ途中経過であるとは思いますが、開始の時期や内容など具体的な内容が決められているのではないかと思います。その具体的な内容をお尋ねいたします。 200 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 175頁]  諫早市の産後ケア事業への取り組みについてということでございます。  産後ケア事業は、心身ともに不安定になりやすい出産後の母子に対して、医療機関において心身のケアや育児サポートを行い、産後の不安を軽減する支援を行うものでございます。  宿泊型、デイサービス型、あるいは助産師などの専門職による訪問型の3つの型がございます。  現在、諫早市では、生後4カ月までの乳児のいる家庭を訪問して支援する、乳児家庭全戸訪問事業を実施しておりますが、こちらには必要に応じて助産師や保健師などの専門職による相談支援をあわせて行っており、これは産後ケア事業の訪問型に近いものではないかなと思っております。  産後ケアの実施に当たりましては、市内の産婦人科などの関係機関と、事業の導入に向けての検討を行っているところでございます。  開設時期、内容ということでございますが、医療機関との協議も必要ですけれども、市におきましても協議を必要とすることもございます。詳細について、具体的なものについては、まだ決定はしていないというところでござます。 201 ◯湯田清美君[ 175頁]  ショートステイ、デイサービス、訪問型の3つの方法があるのです。訪問型は、赤ちゃん訪問という形でされていると思うのですけれども、ショートステイ、デイサービスに関してはまだ決定ではないのでしょうか。 202 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 175頁]  再度のお尋ねでございますが、いずれにしても予算を必要とする事業でございます。予算と申しましても、まだ現在編成しているという段階でございますので、この時点で決定とか、そういうことは申し上げられないということでございます。 203 ◯湯田清美君[ 175頁]  予算が付かないと何も言えないということで残念なのですが、仕方がないです。  そしたら、諫早市に2カ所助産院がありますが、その2カ所の助産院はどのような形で協力をしていただくとか、そういう検討とかもなされていないのでしょうか。 204 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 175頁]  手元に具体的な資料がないのですけど、産婦人科医院と同じように助産院の方にも、宿泊は無理かなと思うのですが、デイサービスとかはしていただけるようなお話はされてきていたと考えております。 205 ◯湯田清美君[ 176頁]  わかりました。  雲仙市とかは、助産師がいないということで、助産師会の協力を得ているようなのですが、諫早市は、雲仙市とかほかの市よりも助産師がたくさんいらっしゃって恵まれているほうだと思うのですけど、助産師会の協力を得るとかいうことは考えられているのでしょうか。 206 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 176頁]  現在の乳児家庭全戸訪問の際とか、あとはほかのときにも助産師に来ていただいているわけですけれども、多分個別に契約をしているのかなと思います。それをするときに来ていただくという形でやっているところでございます。  済みません、協会にあっせんをお願いしているとか、そこまでは承知しておりませんけれども、現在のところは、いわゆる訪問して相談を受けるという、そのときに助産師も同行してもらっているというような状況でございます。 207 ◯湯田清美君[ 176頁]  わかりました。ありがとうございました。まだまだ具体的な中身がちょっとオブラートに包まれたままというか、不完全燃焼な部分もありますが、国の予算が付けば一気に前進するのかなということで期待を持って見ておりますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。  2番の質問に入ります。  今回、教育福祉委員会の行政視察で和光市に行かせていただきました。そこでは、母子保健ケアマネジャーや子育て支援ケアマネジャーを配置し、早期に妊産婦にかかわるために母子手帳交付時から相談を受け付け、多職種と連携を図りスムーズに支援を受けられるようにしております。また、問題のある方に対してはケアプランを立て、計画的に相談支援に当たっているようです。  このような方々がいると、産後ケアだけでなく、その後の支援もスムーズにいき、切れ目のない子育て支援が可能になると思いますし、その職に当たる方の意識の向上や市民にとってのアピールにもつながると思います。諫早市でも取り入れてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 208 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 176頁]  母子専門の担当マネジャーを設けたらどうかという御質問でございます。  現在、諫早市が整備を進めております(仮称)子ども・子育て総合センターで実施予定の事業の一つといたしまして、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援体制を構築する、子育て世代包括支援センターの業務の一部を行うということを考えております。  それは、保健指導の専門職が、妊娠、出産、子育てに関する相談に応じ、必要に応じて個別に支援プランを作成するなどの内容でございますが、またあわせて地域のさまざまな関係機関とのネットワーク構築などにも取り組みたいと考えております。  現在行っているものでございますけど、本市では市内を幾つかの地区に区分をいたしまして、それぞれに担当保健師を配置し、母子健康手帳の交付から乳児家庭全戸訪問、気になる妊産婦への継続訪問などを行っており、妊娠期から産後にかけて継続性を持たせた支援をある程度行っているのではないかなと考えております。  この地域保健師につきましては、各地域において市民の方々から認知をされており、母子専門というわけではございませんが、母子を支援する役割を担っていると考えております。 209 ◯湯田清美君[ 176頁]  和光市のほうでも、そういう母子保健ケアマネジャーとか子育て支援ケアマネジャーとかいう立場を与えて、妊娠する前から相談に当たられているということで、すごくいいシステムだなと思いました。  母子健康手帳を交付するときには夫婦で来てもらって、夫婦の面談をされて、そして夫婦関係に問題がないかとか、そういうところまで見ながら母子健康手帳を交付しているようです。  諫早市でも詳しくされているとは思うのですけれども、そういう名前を用いて、そういう立場の方を置いていただいてアピールするというのも一つの方法かなと思います。そういう方々がいらっしゃるということがわかれば、相談もしやすくなるかなと思うので、ぜひいいことは取り組んでいただきたいなと思っておりますが、いかがでしょうか。 210 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 177頁]  今のところ、母子保健を専門に担当した職員はいるのですけども、それは市において1名で、その人が総括をして皆さんでやっているというような形でございます。ですから、先ほども御紹介しました地域保健師ですけども、複数の業務を兼任しておりまして、もちろんその中に母子の問題も入っているということでございます。  この中で、高齢者に対しては、地域包括支援センターのほうで対応しておりますので、直接この地域保健師のほうは担当しないのですけども、関連する事案とかありますので、そういうときには出向いて行っていると思いますが、独立して母子の問題だけをする、子育て支援だけをするという職員の配置というところはちょっと難しいというか、それだけをする職員をずっと個別に配置するというのはなかなか難しいと思っております。  今の形が、結局地域にそれぞれ張りついているので、そこの地域の方と顔の見える関係になっていて、お互いに認知し合いながら一緒にまちづくりに参加しているみたいな形になっておりますので、これも一つのあり方かなと考えているところでございます。 211 ◯湯田清美君[ 177頁]  部長の考えがよくわかりました。またいろいろ考えながら、今後質問していきたいなと思っております。  以上で質問を終わりますが、今回質問するに当たって地域の方々の意見を数回伺いました。地域の方からは、市の対応がちょっと不十分だなというところがあるようなお声が聞かれました。今も住民の方の意見をたくさん聞いていらっしゃるとは思うのですけれども、まだまだ不十分との御意見でしたので、今後はまたもう少し市民の声を傾聴していただき、市政運営していただきたいと思います。  あしたからまた寒さが増すようですので、皆様には体調に気をつけていただいて楽しい週末を過ごしていただければと思っております。  以上で、質問を終わります。お疲れさまでした。ありがとうございました。 212 ◯議長(田川伸隆君)[ 177頁]  以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。  次の本会議は、12月9日定刻から開きます。  本日はこれをもって散会いたします。                 午後3時57分 散会 Copyright © ISAHAYA City Assembly All rights reserved. ページの先頭へ...