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令和 4年第 3回定例会−09月01日-03号

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  1. 原村議会 2022-09-01
    令和 4年第 3回定例会−09月01日-03号


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    最終取得日: 2024-09-15
    令和 4年第 3回定例会−09月01日-03号令和 4年第 3回定例会         令和4年第3回原村議会定例会第3日目会議録 1 日  時  令和4年9月1日(木) 2 場  所  原村議会議場 3 出席議員  1番  半 田   裕     2番  中 村 浩 平         3番  宮 坂 早 苗     4番  佐 宗 利 江         5番  森 山 岩 光     6番  松 下 浩 史         7番  平 出 敏 廣     8番  北 原 貴 穂         9番  宮 坂 紀 博    11番  芳 澤 清 人 4 欠席議員 10番  百 瀬 嘉 徳 5 地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため出席を求めた者は次のとおりである。   村長       五 味 武 雄    副村長      宮 坂 道 彦   教育長      清 水 幸 次    総務課長     清 水 秀 敏   会計管理者    平 出 甲 貴    住民財務課長   小 池 典 正   農林課長     牛 山 輝 明    商工観光課長   小 池 恒 典   建設水道課長   清 水 英 夫    消防室長     小 松 昌 雄   子ども課長    伊 藤   証    生涯学習課長   五 味 武 彦 6 職務のため出席した事務局職員
      事務局長     秋 山 雄 飛    書記       荒 木 彰 吾                                清 水   晃 7 本日の日程        1)会議録署名議員の指名        2)一般質問                            午前 9時00分 開議 ○議長(芳澤清人) 開議の前に報告します。百瀬嘉徳議員から、都合により本日の会議を欠席する旨の届出がありました。これにより、本日の一般質問について、原村議会会議規則第61条第4項の規定により、通告順位3番の百瀬嘉徳議員一般質問は行わず、通告順位4番の平出敏廣議員を3番に、佐宗利江議員を4番に繰り上げ、本日の質問者を5名から4名に変更して行います。  以上です。よろしくお願いいたします。  皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は10人であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △1 会議録署名議員の指名 ○議長(芳澤清人) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員会議規則第127条の規定により、3番宮坂早苗議員、4番佐宗利江議員、5番森山岩光議員を指名します。 △2 一般質問 ○議長(芳澤清人) 日程第2 一般質問を行います。  本定例会における通告は8人です。通告順番により順次質問を許します。  まず、中村浩平議員の質問を許します。中村議員。 ◆2番(中村浩平) 通告番号1番、中村浩平です。我々村議会議員に与えられた一般質問の時間は定例会ごとに1時間、1年間でたったの4時間しかありません。今日この僅か1時間の間に住民の思いを込めて、全身全霊で質問いたします。どうか答弁を拒否したり濁すことのないよう明快にお願いするとともに、これからする様々な指摘や提言をぜひ村政に反映させるようお願いして一般質問に入ります。なお、前回同様、今回も住民の方から相談があった案件を中心に質問いたします。  1.住民等からの通報や要請に対する村の不誠実な対応について。1番、生活道路や用水路等破損箇所が目に余ります。一つの例を挙げますが、村道を横断しているグレーチングも段差ができているところがいっぱいあります。  さて、そこで昨年度、住民や区等から何件の通報や改修要請があり、そのうち今年度実施する件数とその割合はどうなっていますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) ただいまの御質問の内容につきましては、非常に実務的なことでございますので、以下、担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) それでは、お答えいたします。昨年度通報は何件あったかということでございますけれども、昨年度につきましては、87件の要望、通報がありました。そのうち、既にもう令和3年度中にできてしまったものが21件ございます。残り66件となりますけれども、そのうち今年度実施した、または予定のものになりますけれども、こちらが45件となっております。3年度実施済みのものも合わせまして、割合にしますと約76%となります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) 農林課関連についてお答えします。農林課への要望ですけれども、昨年34件いただいております。このうち実施するという回答をして現在行っているところですけれども、そちらの件数は9件、割合は26.5%となっております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) かなりの要請件数がありますが、実際に対応している件数が特に農林関係は低いと思います。過去には一般質問北原議員のほうからすぐやる課の必要性の提言もありました。執行部としてこの割合をどう考えていますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 各区からの要望につきましては、こういった数字でございます。それからあと私どもは、行政区の区長様また自治会長さんとは年間数回のいろんな連絡会議懇談会等を持っております。そういう中で、それ以上の大きな要望は出てきていないというふうに私は理解をしております。今の現状が全ていいかどうかというのは、これはまたさらに検証をしていく必要があるだろうと。  それから、従前ですと比較的行政と区・自治会と一方通行的な要素がございましたけれども、今年になってからかな。それぞれの区長さん、それから自治会長さん共有の問題もあるだろうということで、私どもの会議の後、それぞれの区・自治会長さんに残っていただいて、区長会長さんを中心に、かなりフリーなディスカッションをしながら、またその内容についても村のほうに提言をしていただいているというのが今の状況でございます。以上です。  ただ、前よりもそういった区・自治会とのコンタクトの度合いは非常に大きくなっているというふうに私は理解をしております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 2番に移ります。これらの通報や改修要請があったとき、その対応をどうするか、その都度きちんと回答していますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。皆さんから通報をいただいたものについては、電話、窓口等ございますけれども、その場で回答できるものについては回答しております。すぐに回答できないもの、現地を見ないと状況が分からない等のようなものもありますので、そちらは現場を見て検討して、後日に回答するようにしております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) 農林課のほうも同様の対応ですけれども、毎年いただいている要望に対しては、先ほどのような回答をしているわけですけれども、緊急的に通報、主に区から連絡のあったものについては、その都度現地を確認して区長さんのほうに回答している状況です。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 実は、私のところに住民の方から相談がありました。不具合箇所について、村職員と現地で立会いをしたにもかかわらず、どうするのか、その後に何も連絡がないと。こんなことは組織として仕事をしていて普通あってはならないことだと考えます。  そこで再質問しますが、このような場合、立会い記録を上司に報告するとともに、住民の方には、村としてどういった対応をするのか、またしないのか、お知らせするのは当たり前の話ではないですか。いつものように各課任せで、役場組織として統一的なルールがないのではないですか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。議員がおっしゃられる、特に個人的に要望を上げてきた方に対する対応、区等に関しましては書面で回答は通知していますので、あまりそのようなことはないと思うんですけれども、確かに議員がおっしゃるような事例といいますか、回答をちょっと失念してしまうというようなことは正直言ってあるのは認識しております。  そのような中でございますけれども、一応、個人等から来た要望につきましては、うちの建設係のほうでは、要望記録というもの、受付簿みたいなものを持っていまして、そこに記載して上司まで回覧、決裁を取るようにしております。それについて、今後の対応をどうするかというところまで書いてはいるんですけれども、ちょっとそこら辺の対応が十分でないということで、これについては改善していきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 3番に行きます。村は通報してくださった住民や区の信頼を失っております。そのことは承知していますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。さきの質問にも若干関連してくるのかなということでございますけれども、議員もおっしゃりましたけれども、前に言ったあの件はどうなっているというようなことが度々というか、あるということでございます。そのような事例が比較的多いのかなと感じておるところでございます。  議員おっしゃるように、返事のことなんですけれども、内容によってできるできないというのは当然ございますので、そこら辺十分検討、現地確認しまして、その上で連絡ミス、返答忘れがないように今後は気をつけていきたいと思います。  いずれにしても、連絡をくださっているわけですから、そこら辺の信頼を失わないように努めていきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 再質問いたします。私のほうで村内の各区長に対しアンケートを実施しました。区から村に連絡した道水路等改修要請に対する村の対応はいかがでしたかと。すると、惨たんたる結果でした。一部自由記載を読み上げますが、村はやるべき期限に実行しない、村はやらない理由として予算がないからと言う、村に対して信頼がない、などなどいただきました。  今聞いて、この結果をどう受け止めますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。そのような声が多いということで今御指摘いただきまして、反省すべき点も多いのかなと思っております。  土木関係のことは、確かに予算のことを挙げて申し訳ないですけれども、なかなかお金がかかることでございますので、すぐにできるできないというようなこともあると思います。必ずしも皆さんの期待に応えられるというような状況でないかもしれませんが、そこら辺も含めて十分に説明責任を果たして、理解を得られるように努めていきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 再々質問いたします。ある区では、役場に何度言いにきても一向にやらないので、やむを得ず覚書を書かせたと私の耳に入っています。村長はこの事実を知っていますか。村長が2期目の最初のときですかね、全身全霊でやると何度も言っていましたよね。こんな状況でいいんですか、答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) ただいまの区と覚書云々という話でございますけれども、そのものについては私は承知しておりませんので、ちょっと答弁することはできません。控えさせていただきます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 4番に移ります。「建設水道課不具合箇所を連絡したところ、職員のほうから区を通してくれと言われた。」と住民の方から聞いております。そのような根拠条例はあるのですか。これは執行部側の一方的な都合ではありませんか。自治体にとっては住民が主権者であります。住民一人一人に誠意を持って対応すべきではないですか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。私も席にいて、お客さんが来て対応しているのがたまに耳に入ってきて、ちょっとそういうところに出くわすといいますか、そういうのも感じるところはあるんですけれども、確かにそういう対応を取っているまずいようなケースもありました。現状を確認することなく、口頭だけで要望があるようでしたら、区を通して言ってくれというような対応をしていた。これは当然根拠条例などない、当方としても間違った対応というところで、そのようなものにつきましては、指導改善はしているというようなところでございます。  ただし、先ほどから言っておりますが、予算措置等が必要なものはどうしてもありますので、そういうものはこちらで要望を受け付けるとともに、区からもいろいろな要望が上がっておりますので、区にも話をちょっとしておいてくれないかというようなことを伝えるようなことにしております。なかなかそういう面で、先ほども言いましたけれども、個人の方に対して十分に伝わるような丁寧な説明ができていないのかなと思うところもありますので、今後につきましては、そこら辺を改善するように努めていきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 今後、反省して改めていただけるという答弁をありがとうございました。  そもそも、区に入るかは自由意思ですよね。正規に加入するには大体30万円前後支払わなければなりません。なので、誰でもが区に加入しているという先入観で村の事務を進めてもらっては本当に困ります。では、本当に区に入っていない人はどうしたらいいんですかと言いたくなります。  これは直接関係ないですけれども、村内にいると、区に入っていないとすごい変な目で見られるとか、嫌がらせを受けるとか、そういう話も聞いていますので、ぜひそういうことはないようにしていただきたいと思います。  それと、通報してくださる、役場に連絡してくださる方は、貴重な時間を割いて連絡してくださるわけです。また、自分の電話代を使ってわざわざ村に連絡してくれるわけです。ぜひ、そういう気持ちを察してあげたいと思います。  今回の件は、たらい回しされる区長さんも大変迷惑しています。そこで5番に行きます。  5番、このことで区長が住民との板挟みになっています。ほかにも村の負担軽減のために区の負担が増大しているとの指摘があり、建設資材等支給事業もその一つと考えられます。常に住民や区の負担軽減を考えて仕事をしていますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。区のほうも大変だということでございます。村としても、地区の事情等によく通じていらっしゃる区、自治会等に頼るようなこともあり、そのような点については、区長さん方に大変御苦労、御負担をかけているなというところで、申し訳ないということも思っているところでございます。また、どこまで区にお願いしていいのかなと考えながらもやっていますが、そういうところも負担になっていたのかなというようにちょっと感じるところでもございます。  ここで一つ、ちょっと例を挙げられて建設資材等支給事業について質問がありましたので、その点についてもお答えいたしますが、建設資材等支給事業住民協働村づくりという考えから、ここら辺はちょっと発足当時を私もよく存じてはいないですけれども、各区等にこの件につきましては、よく説明して理解を得られた上で進めているというような認識でございます。  ただし、その他業務もあってなかなか負担も増えているというようなことですので、区長懇談会等で意見を言って、相互の理解に努めていきたい、このように感じております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 建設資材等支給事業の経過というものを私のほうで補足的に話をさせていただきます。現在、村道等の舗装率は非常に高くなっておるわけですけれども、私どもの若い頃というのは、ここまでの舗装率はないと。昔でいう砂利道を各区で年1回もしくは2回の出払いで、官民、要は自分たちの道路は自分たちで補修しようという趣旨の下に、この建設資材等支給事業は始まってきているということで、決して行政側から各区にこの仕事をやりなさいということではなくて、逆に各区のほうからぜひやりましょうということの経過だというふうに私は理解しております。  それから、どれぐらいの建設資材が必要かというのは、各区のほうからの申請に基づいて、行政のほうで各区の指定した場所に必要な量を配布しているという経過がございますので、その辺はやはり官民協働村づくりの一番最初のスタート地点だというふうに御理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 当初この事務をつくった経過も私は知っていますが、今はどんどん変わってきています。  再質問しますが、村有施設の修繕を区に代わってやってもらう、本来はおかしい話ですよね。区は村の下請ではありません。しかも、この資材支給事業関係書類を作るだけでもかなり大変です。実績報告書まで作らなければなりません。本当は村が資材を持っていって、区長にお願いしなければいけないことだと思います。舗装の穴埋め補修材だってそうです。取りにこさせるのではなく、役場から持っていって区にお願いすることではありませんか。今のこういったやり方をどう考えますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。村有施設なので村が主体となって、これはおっしゃるとおりもっともだというところではございます。  しかし、先ほども申したとおり、こういうことをこちらが言うのもなんなんですけれども、やはりちょっと至らない部分というのは多少、隅から隅まで目が届かない、それがいい悪いかは別として、そういうところでは、各区等のほうが先ほども申し上げましたけれども、各区の事情に通じているというところで頼らざるを得ない、頼っていきたいというようなところもございますので、ちょっとそこら辺はぜひ御理解していただいて、今後もこのような形で進めていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 再々質問いたします。同じく建設水道課の関係の例をちょっと出させていただきますけれども、ここで空き缶まで分別して資源ごみで出さなければいけなくなりました。これは住民の方には大変不評で、とても迷惑していると相談を受けております。人によっては、あえて缶を潰して資源ごみではなく不燃ごみで出しているそうです。  また、粗大ごみの件でも、前にも言いましたが、布団一つ出すのにも茅野市内まで持っていかなければいけなくなりました。また、現に村内を見ても、車のない独り暮らし老人粗大ごみを出せなくなっています。  少し事例を紹介させていただきましたが、こういった負担を住民に押しつけるのではなく、代わって行うのが行政の役割ではありませんか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。今、例としてごみの件を挙げられたので、特にそこについてお答えしたいと思いますけれども、ごみの分別も行政側でというような、そこら辺もありましたけれども、やはりこれはごみを出すほうの側としても、多少意識はしてほしいというようなところで協力をお願いしているわけでございます。  これにつきましては、ぜひ議員さんたちのほうでもここら辺のことを理解していただけるように努めていただけたらなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 6番に移ります。本来、村有施設である道路、水路等の破損箇所は、職員が常時パトロールをして発見すべきものであります。なのになぜ、通報いただいた方に、御連絡いただきありがとうございますの一言が言えないんですか。職員教育ができていないと考えられますが、いかがですか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。議員おっしゃるとおり、職員側もパトロールをしているわけですから、そういう意味で発見しなくてはいけないというところで、そういう状況でありながらも、住民の方がそれを発見して通報してきてくださるということに対して、情報をいただいているというわけですから、そういう通報に対しては当然お礼を言うべきものと思っております。また、同時にそういう情報をくださることに大変感謝も感じているわけでございます。  実情どうなっているかといいますと、確かに議員おっしゃるように、お礼を言うように心がけているというようなところもありますけれども、話や状況を伺っているうちについ忘れてしまう、このようなことも多々あるというのが実際の事実でございます。  そういう意味では、教えてくれた人にお礼の一言を申し上げる、そういうような職員教育がよくできていない、行き届いていない部分があると思いますので、そこら辺については今後も改善に努めていきたい、このように思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員
    ◆2番(中村浩平) 私も道路の関係はよく連絡するように努力していますが、正直言われたことがありません。昔から言われています。家来を見れば主人が分かる。部下を見れば上司が分かるということだと思うんですけれども、職員一人一人がありがとうございますが言えないのが、村長をはじめ、村の幹部職員が日頃から来庁して連絡くださる方、電話で連絡くださる方に使っていないから職員も言えないのです。ぜひ、わざわざ貴重な時間を使って村に正当な連絡をしてくださる方々には、必ず御連絡いただき、ありがとうございますが言えるよう、職員教育の徹底を要請して次の質問に移ります。  2.農地や村道上の支障木は、村が積極的に伐採すべき。1番、農地に隣接する河川沿いの木や林の木が大きくなり、木障が生じています。結果、農家の耕作意欲を失わせ、貸借も進まず、不耕作地を生んでいます。この現状をどのように認識していますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。農家の耕作意欲の低下とか、不耕作地を生み出す原因が木障による場合というのもあるかもしれませんけれども、それだけが主な原因とはちょっと考えておりません。  農地の木障についての問合せ等は、年に数件毎年あるんですけれども、相談があった場合は山林の所有者に連絡して、こういう状況であるから木障切りをしてほしいということを依頼しているという状況であります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) ちょっと今非常に消極的な答弁をいただいたんですけれども、村は本当にただ眺めていていいんですか。もっともっと広報で伐採を促したり、具体的に手助けする方法はありませんか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。村のほう、ちょっと建設関係になるんですけれども、区からそういう木障切りをしたい、区のほうで個人に話をして木障切りをしたいというようなものに対しては、高所作業車を貸したり、片づけのダンプを貸しているという状況です。  ちょっと農林課のほうは消極的というお話があるんですけれども、実質ちょっと村のほうで個人所有のものを伐採、同意を得ずに伐採ということもありますし、なかなかその1か所やり始めれば、村内中どこもそういうものが必要になってくるというちょっと大きい問題にも当然。またそういうことも考えなければいけないんですけれども、ちょっと今の現状は、村が積極的にそういうものを解消するという段階ではなくて、何とか個人にお願いしたいと思っております。  あと、議員おっしゃるように、広報とかそういうもので木障切り、他人といいますか隣地に迷惑をかけているものについては、極力木障切りをお願いしますというようなものを、ちょっと今後につきましては広報等でお知らせしていきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 2番に行きます。一例ではありますが、中新田の庚申森から第2やつがね南にわたる矢の口川沿いの広い範囲、通称水掛沢が不耕作地になっております。実はこの地域も南側に林があるため、木障が生じております。分かりやすいように今回写真を用意しました。これを見てください。こちらが南側ですね、南側の木がとても大きくなり、もともと水田がずっときれいに並んでいた地域一帯が不耕作地になっています。  そこでまずお聞きしますが、村はこの一帯を農振農用地としていますが、このままでよいのですか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えいたします。今、議員指摘の場所、水掛沢の南側の山林についてですけれども、そこは一部ちょっと保安林に指定されているところもあって、伐採には相当面倒な手続等あるというような場所もあります。また、農振農用地については、昭和46年に指定されたまま、実際、村として大きな見直しというのはしていない状況から、農地が山林化した状況でも農振農用地に含まれたままの場所というのは村内に点在しているというのが現状です。  この水掛沢につきましても、農振農用地の農地として今まで管理していただいており、今後も当面ですけれども、農地としての管理を継続していただきたいと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 私が言うまでもありませんが、農振地域は農業を奮い起こすことが必要とされる地域であり、その中でも農用地区域、ここもそうですけれども、農用地区域は農地以外の目的で利用することが禁じられています。  ところが、この水掛沢一帯で広い範囲に不耕作地が生まれています。整備計画と整合していないと考えられますが、いかがですか。私は、最初の頃の一般質問でも提言しましたよね。農業振興地域整備計画の見直しが必要だと。整合していなくてよいのか、答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。以前、議員からも農振農用地というものを見直す、村全体的な見直しが必要ではないかという意見をいただいております。我々のほうも、今、農振農用地、あと保健休養地の境をどうするかとか、そのような村全体に関しての問題等あるんですが、見直しについては、その状況と現在の農地の利用状況がどうなっているか、その周辺状況がどうなっているかというような調査段階から始めて、ちょっと時間がかかるのと、職員のみでその辺を調査するというのもちょっと不可能なところもあると思いますので、委託した場合には費用的な問題もあるということで、ちょっと現段階で必要だなという認識はあるんですけれども、それをやりましょうという段階まではなっていない状況ですが、今後の課題として取り上げていくべきものだとは考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 3番に移ります。一農家では対処できない課題を解決するのが農業振興を図る農林課の役目と考えます。村が水掛沢各農家の意向調査をした上で意見集約をし、農地の木障になる立ち木を伐採して農道整備や圃場整備をするなり、また場合によっては、意向によっては農振農用地の指定を外して新たな土地利用を図るべきではありませんか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。この地区ですけれども、以前にこの場所の区画整理等ができないかというような検討をした経過、もうこれは五、六年前になるんですけれども経過があります。  この場所につきましては、砂防河川に指定されております矢の口川沿いに農地がありまして、周辺の道路からの出入り、急傾斜であることから農地を大区画化するというのも傾斜がきついということで困難。あと、整備に関わる工事費が相当な額になってしまう。それに伴いまして、農家さんも工事に対して負担するという形になっていますので、その負担金というのが高額になり過ぎることから、ここの整備というのはちょっと難しいんじゃないかというような考えから、当時はちょっと整備断念した、そんな結果となっております。  しかしながら、農地として保全管理を続けるには、何らかの施策が必要かと思われますので、地元の区長さんとか現地に詳しい方の意見等を聞いて、ここにはどういう形がいいのかというような意見を聞きながら協議をしていきたいと考えております。  あと、農振農用地から外して新たな土地利用を図るべきという御質問ですけれども、現地等は個人所有地であることから、ちょっと答弁のほうは控えさせていただきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) この水掛沢も上から下まで歩いてみれば分かりますが、これは相当広い範囲です。ぜひ地権者と膝を交えて話し合い、この地の有効利用を図るべきと提言して、4番に行きます。  4番、エコーラインにかぶさる枝木もとうとうセンターラインを超え、ズームラインでは両側から伸びる枝が上空でつながりました。これらは当然開通時には全然なかったものです。道路管理者として、道路上の支障木の現状をどのように認識していますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。特に原村は林が多いといいますか木が多いですので、その林の中を通っている道路なんかは、そういう問題になかなか苦慮しているわけでございます。御指摘の件につきましては、現地の状況をある程度認識しているというような状況ではあります。現状ではどうかといいますと、道路から高いところで枝が伸びている状況ですので、すぐに交通車両の通行を妨げるというようなものではないと判断しております。  しかしながら、枝が折れるとか、今後台風とか降雪が考えられる。そのようになりますと枝が折れるとか落ち葉がとかいうようなことも、いろいろ危険性も考えられますので、伐採等の対応が必要であろうというようなことも考えているところでございます。これにつきましては、今後対応していきたい、このように思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) こちらを御覧ください。これは居酒屋すずめさんもある通りの村道です。両側から木の枝や草が伸びていて、大型トラックは道路のど真ん中を走っています。これはセンターラインも少し薄くなっていて、この先、両側にある外側線は落ち葉で見えなくなっています。  これは村の道路管理ができていないがために、正面衝突を誘発していると考えられませんか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) 御指摘いただきました件については、早急に対応したいと思います。交通の安全を当然図らなくてはいけないというところでございますので、すぐに対応いたします。 ○議長(芳澤清人) この放送が終わるまでしばらくお待ちください。  清水建設水道課長、もう一度エコーラインにかぶさる枝木について答弁をお願いいたします。 ◎建設水道課長清水英夫) では、再度お願いいたします。居酒屋すずめさんの通りというところからお答えいたしたいと思います。御指摘があって現状を確認いたしました。通行上の支障も生じているということで、大変危険な状況だとも判断されますので、早急に対応したい、このように思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 5番に行きます。道路上の支障木は通行を阻害するばかりか、倒木や枝の落下により人身事故が発生するおそれもあります。御存じの方もいるかもしれませんが、昨年の秋、私がペンション線を軽トラで上がっていったところ、目の前に大きな木が倒れてきました。本当にすんでのところで大けがを負うところでした。これは一瞬で倒れてくるので、とてもかわせるものではありません。今でもトラウマになっていて、正直なお話をすると、ペンション線を走るのが少し怖いです。  そこで質問に戻りますが、常時、立ち木所有者に伐採を要請するとともに、本人が対応できない場合には、危険回避のため、村が積極的に伐採を代執行すべきと考えますが、いかがですか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。議員の御質問につきましては、以前もこのような質問があって、お答えさせていただいたというような記憶がございます。中村議員ではなかったとは思いますけれども。そのときと同様な回答にはなってしまうというようなところもあるんですけれども、現状、危険性がある立ち木の所有者につきましては、連絡をつけまして伐採等の依頼をしている、ここは変わらないところでございます。  ここからがちょっと対応が分かれるところでありまして、連絡をしたところ、すぐ切っていただける方、対応していただける方というのもございますし、連絡はしたんですけれども、分かったみたいなような回答をいただきつつも、なかなか現地の対応はしていただけない、このような方もいらっしゃいます。そういうようなところは、行政側も個人の財産ということでなかなか手をつけ難く、そのまま残ってしまう。このようなところがあることは、実際現実でございます。  そこで村が代わりにというような話でございます。これについても、村でも検討したことがございます。正直結論が出ていない、内部でもなかなか判断が分かれるところでございます。村が代執行、村が施行するというようなこと、施策的に伐採を行うというようなことだと思うんですけれども、やはり、費用の問題がネックとなりまして、全額村で持つのか、個人に負担していただけるのかというようなことがなかなか問題になってくる。そこら辺で公平性が保てるのか。実際、個人で自ら切っていただく方もいらっしゃるわけですから、そこを行政が切るというようなばらつきがあってはまずいというようなことも問題となっております。  そこら辺は、引き続き検討してまいりますけれども、このような問題を解決して、そこら辺をどうクリアするか考えていきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 再質問いたします。村は本当に道路にはみ出している立ち木の所有者に伐採を要請しているのか、ちょっと疑問です。最近では、道路上の木障切りの有線放送さえ聞かなくなりました。昔と違って、今は各職員のパソコンに地図データが入っているため、調べれば瞬時に所有者が分かるはずです。また、固定資産データ等への照会をすれば、住所や送付先のデータも分かるはずです。  そこでお聞きしますが、今年度立ち木の所有者に伐採を要請した人数は、記憶の範疇で結構ですので、どのくらいいるのか教えてください。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) 正直なところちょっと何人かと言われて、記憶の範囲でと言われても、認識がちょっと足りないところもあるんですけれども。議員がおっしゃるように、税情報とかも活用しまして所有者を調べる、このような案件を日々行っております。そのあたりで伐採の分がどのくらいあったかというところでございますが、数件程度ではないかなというような認識であります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 関連して再質問いたします。道路にはみ出している雑木の枝、庭木の枝ではありません。雑木の枝がはみ出して通行に支障が出ている場合には、道路管理者たる村長は、緊急避難的に所有者に断ることなく切ることは可能と考えられますが、執行部はどう考えていますか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。緊急避難的な対応というのがどこら辺で線引きされるかというような問題があります。実際、危険性を感じて村が対応するようなところもあります。そういうところで、解釈的には緊急避難的というような線引きはしっかりしていないですけれども、緊急対応するというような事例は確かにございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 埼玉県のホームページにこうあります。「枯れ木や強風による枝折などで事故の発生が予測されるなど緊急の場合は、道路法第42条に定める維持修繕義務に基づき、県が伐採・除去することがあります。ご理解をお願いいたします。」とあります。  以上から、道路にはみ出している雑木の枝は、道路の安全維持のため、発見次第村が積極的に伐採するよう提言して、次の質問に移ります。  3.住民の為の仕事に専念できる環境整備を。1番、毎朝職員がパソコンを開くと外部団体等からのたくさんのメールが届いていて、特に国や県からの照会は、その回答書を作るだけでも数日間も要するものがあり、これらへの対応で日々終わっていってしまうと職員から聞いております。これらの事務量の現状把握と分析はできているのですか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。国や県からの照会につきましては、回答書の作成に数日間を要する、非常にボリュームのある業務もあります。業務量については、各課の課長、係長とのコミュニケーションを通じて大変さの度合いを把握しつつ、必要に応じて人員配置を厚くするなどの策を講じております。  ただ、村内の住民からの問合せに答えていくインバウンド業務が大事なのはもちろんのこと、国や県からの問合せに答えていくアウトバウンド業務につきましても、今、国政、県政がどのような課題観を持っているのかということをいち早く知ることができる大切な機会でもあります。そのために、職員にはインバウンド業務もアウトバウンド業務も等しく大事にしていただきたいというように考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) これは仕事の内容を客観的に分析しないと改善しようもありません。ぜひ、しっかりと分析して事務量の把握をしていただきたいと思います。  2番に行きます。2番、村の仕事も昔とはさま変わりし、近年では住民のための直接的な仕事がしづらくなっています。現状をどのように考えていますか。打開策は何かあるのですか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。近年では、住民のための直接的な仕事がしづらくなっている現状をどのように考えているかというような御質問でございますが、住民のための直接的な仕事は、先ほど話がありました道路や水道などの不具合への対応や、住民の声を反映した政策などがこれに当たると認識をしております。  確かに、昔と違ってパソコンやインターネットの時代となり、農業が主な業務だった頃とは村もさま変わりしております。その中で、現在村ではDX推進の一環として電子申請サービスを進めております。コロナ禍において、非対面のサービスが受けられる、時間にとらわれず申請ができるといったメリットがあり、新たな形での直接的なサービスを模索し実施しております。  時代の変化や住民の暮らしの変化は、いつの世にも日々起こることですので、この変化を機敏に捉え、いろいろな新しい取組を実施していくようにしたいと考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 一つの例を挙げさせていただきますが、自治体が事務を進めるための行政計画があります。これには法で作成が義務づけられているものとそうでないものがあります。全国知事会では、この行政計画のうち、法で作成業務があるものの一部廃止を国に対して求めました。本村が国に何か要求しても、今の政府では何か変わるとは思いませんが、例えば、村の行政計画を本当に必要なものに絞るとか、分厚い計画書ではなく、もっと職員誰でも内容を理解できるようにシンプルにするとか、この例以外にも質問の打開策としてできることはいっぱいあります。ぜひ検討していただきたいと思います。  3番に行きます。法や条例で定められた住民のための仕事に傾注するとともに、業務のスリム化、効率化を図るべきではありませんか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。現状も職員の数については少数精鋭でありますので、必然的に少ない人数で業務を効率的に回すという努力を日々行っております。これまでも専門性の高い業務につきましては、専門機関へ委託をするなど業務の効率化を図ってまいりましたが、今後もこうした委託のほかDXを推進し、業務のスリム化、効率化を継続してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 再質問いたします。現代はつまらないタスクに追われている。ここでいうタスクとは、本質的ではない仕事のことです。これらを幾ら処理しても住民のためにはなり得ません。ある自治体の教育長は、国や県からの照会文書なんて対応しなくてよいと部下に指示しているのをテレビ番組で見ました。これらはやっつけ仕事と言われ、国や県が市町村の仕事をつくっているわけです。実際、これを拒否すれば、国や県からの不当な圧力も懸念されるところですが、例えば、法令で定められている当該市町村が席を有する職務にのみ事務を集約するとか、無駄な研修や出張をやめるとか、一部の人だけがもらえる負担金や補助金を廃止するとかして、もっともっと直接的な住民全体に係る仕事に傾注すべきではないですか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) 今、議員が申されたとおり、国、法律等で定められている調査等もたくさんあるわけで、国から照会がある照会文書等については、今後の政策につながるものも必ずあると考えております。ただ、アンケートに関するものについてはお断りするなど、内容を把握した上で回答ができない旨対応しているものもあります。  また、先ほど話がありました、法に基づく計画的なもの、作成しなければいけないもの、あとはつくることができるような規定等もあります。ただし、法でできる規定みたいなものであっても、つくらなければ補助の対象にならない等、様々な制約がかかってくるケースがあるので、法に定めなければならないものだけ全て対応していくということは、現実的に難しいと考えております。  ただ、議員の言っていることも分からないわけではないので、先ほどから何回か話をしておりますデジタル化、DXを進めていく中で業務を減らしていくとか、また、内部事務のデジタル化の効率化によって文書管理だとか照会文書を簡素化する、簡単に回答する、予算・決算とかの会議打合せも……。ちょっと短くということなので、以上で回答とさせていただきます。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) この件については補足の話をさせていただきます。まず1点、議員が冒頭すぐやる課云々というようなお話がございましたけれども、私も記憶を鮮明に覚えておりますけれども、たしか千葉県の松戸市でスタートして、当時かなりの反響があったということでございます。  それから、あと業務の改善云々でございますけれども、原村の役場の職員の一般行政職の平均年齢は、私就任時より現在までに5.5歳若返っているということです。そういう中で、私就任以前には業務改善提案というのは皆無でございました。ここへ来て若手がかなり業務改善をしていただいていますので、そういった動きをしっかり我々もフォローアップしながら、より村民のための業務改善に努めていきたいというのが私の所信でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 最後に、住民に代わってあえて厳しい言い方をさせていただきますが、住民が高い税金を払って、高い社会保険料を払って苦しい生活をしている中、もはや自治体がキャラクターグッズで遊んでいる時代ではないです。隣国では戦争もしています。私は、事務事業のスリム化を図らないがために基金がどんどん減ってきていると考えています。他の自治体を見ても、宿泊施設やスキー場を廃止したり、長野県だってレジャー施設や県有施設の売却をどんどん進めています。そうすれば、毎年かかる高額な維持管理費が一切かからなくなるわけです。ぜひ、本村も事務事業のスリム化、効率化、さらには本村が行うべき仕事に傾注すべきだと提言し、最後の4番に行きます。  4、職員の事務能率向上のため、事務室へのエアコン設置が必要ではありませんか。このことは、住民の三、四人の方からも役場ももう設置していいだろうと言われています。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。今年の夏もエアコンが欲しいなと思うような夏でしたが、同時にお盆を過ぎますと、暑かった庁舎内もとても涼しくなりました。このことから、夏の短い期間に数千万円、また1億円というような投資を行うというような決断には現在まだ至っておりません。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 年間の勤務時間が決まっている中で、国や県の照会がどんどん増え続け、行政全体の事務量も増大しています。そんな中で対応していくには、仕事の能率を上げていくしかほかありません。それには、職員が仕事に集中できる環境をつくってあげることが大切です。近年の温暖化の中で、事務室の暑さに我慢しながらの仕事では能率が上がりません。  ぜひ、解決策の一つとしてエアコン設置の必要性を提言して、私の一般質問を終わります。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。午前10時15分に再開いたします。よろしくお願いいたします。                            午前10時03分 休憩                            午前10時15分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
     次に、森山岩光議員の質問を許します。森山議員。 ◆5番(森山岩光) 通告2番、森山岩光より、本日は三つの質問をいたします。  一つ目、原村国土強靱化地域計画策定の進捗状況と今後の活用方策は。二つ目、地方創生臨時交付金の進捗状況は。三つ目、有害鳥獣駆除の進捗と課題はということでお願いをいたします。  早速一つ目の質問に入ります。まず最初に、原村国土強靱化地域計画の策定に当たっては、あらゆる大規模災害、自然災害等を想定しながら、起きてはならない最悪の事態を明らかにし、事前に取り組むべき施策を考えて、強靱な村づくりを平常時から持続的に展開するため、国が策定した国土強靱化基本計画及び長野県強靱化計画と調和を図り策定しましたというような目的の下につくられたものと認識をしています。  そこで一つ目の質問をいたします。令和3年度において原村国土強靱化地域計画策定を遂行していたと。計画策定は村にとって重点遂行施策の一つと位置づけている。この計画に対して村長が今、特に思っていること、描いていることは何かということを伺っているわけでございますが、ちょっとこれ抽象的な質問ですけれども、なるべくできれば例を交えて具体的に答弁いただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 原村国土強靱化地域計画に対する御質問でございます。国は、東日本大震災の教訓を踏まえ、平成25年12月に、強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法、以下基本法と申します、に基づく国土強靱化に関する国の計画等の指針となる国土強靱化基本計画を策定し、地方公共団体においても地域の状況に応じた国土強靱化に関する施策の総合的かつ計画的な推進に関する基本的な計画を策定・実施することについて検討するよう求めてまいりました。  長野県では平成28年3月に基本法第13条に基づいた長野県強靱化計画を策定し、平成30年3月には見直しが図られ、県内の強靱化に向けた施策に取り組んでいるところであります。  本村も基本法の趣旨を踏まえて、国・県と連携しながら大規模自然災害等から村民の命と財産を守り、いかなる災害が発生しようとも致命的な被害を負わない強さと、速やかに復興・復旧するしなやかさを持った安全・安心な地域社会構築をするため、原村国土強靱化地域計画を平成4年3月に策定しました。  また、策定するに当たり、この計画は原村において二つの意味があるというふうに捉えております。一つ目は、5年間という期間を区切り、村の防災及び減災に資する施策を認識し、限られた予算の中でありますけれども、その施策業務の本来の実施目的と強靱化としての役割を同時に推進すること。もう一つは、国土強靱化地域計画策定の条件とする国の補助金、交付金の制度があり、この申請を通じて主に道路等の土木構造物について充実させることです。  本村は比較的災害が少ない自治体ではありますが、御存じのように未経験の大災害が日本中で起きている昨今では、災害への備えの重要性は増しています。道路や建築物等、いわゆるハード面だけでなく住民の意識向上や備蓄品等のソフト面を含めて、国土や経済、地域社会が災害等に遭っても致命的な被害を負わない強さと速やかに回復するしなやかさを持つ自治体を一歩一歩つくり上げていく所存でございます。  この計画への思いや描いている将来像としましては、地域計画にも記載しましたが、今後、人口減少や少子高齢化、社会資本の老朽化など、社会的リスクへの対応を踏まえて、平常時から大規模自然災害に対する備えを充実することにより、いかなる大規模自然災害等が発生しようとも最悪な事態に陥ることを避け、住民の命や財産を守り、住民活動や経済活動を維持し、そして迅速な復旧・復興が可能となる強靱で回復力のある安心・安全な村づくりを目指したいと思っております。また、併せて村機能の充実や地域コミュニティーの維持・活性化を図り、村全体の強靱化への取組を推進していきたいと考えております。  それから議員、具体的な事例云々でございますけれども、まず一つは、ハード面では原村の中で、これ砂防関係になるわけですけれども、弓振川がレッドゾーン、イエローゾーンの流域が指定されているということで、それに対しては県に要望して今、砂防堰堤の設置に向けて取り組んでいるという状況でございます。  それから先週の日曜日かな、原村総合防災訓練を実施しました。村内15の区、自治会の中で、昨年コロナで実施できなかった原山地区において先日実施をしまして、参加していただいた区長さん、自治会長さんとか役員の皆さんから、やっぱり実際にやってみるべきだろうと、やってよかったという評価をいただいております。今後、一巡しましたので、役場というか本部中心に、さらなる防災訓練等をどういう形で実施していくのか、さらに検討を進めてやっていきたいと思っております。  最終的な狙いとすれば、やっぱり村民の皆さんとともに安心・安全な村をいかに確保していくかということになると思いますので、行政だけではでき得ない面も多々あろうかと思っております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 答弁いただきました。ハード面では当面、弓振川の関係について早急に施策を講じていくということのようでございます。原村は、前々から申し上げておるとおり、割かし自然災害の少ないところと言えばちょっと語弊があるかもしれませんけれども、ほかと比べてみると少ないところではあるわけでありますけれども、いつまでも対岸の火事というわけにはいきません。  再質問いたしますけれども、私の認識では、国ではこの計画に対して、先ほど5年間という話が出ましたけれども、15兆円という大きな予算立てをしていると私は認識をしております。この計画策定により、例えば、これはハード面になりますけれども、今まで老朽化している施設など、具体的改善、整備、また工事などが予算面や国・県からの補助金の関係等々で、なかなか進まない事案があります。私たちが要望している中にもそういった事案があるかと思います。この計画によりスムーズに事が進んでいくと私は理解したいんですが、この点について村の見解はどうか伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 緊急時にどういった形の対応を取るべきかって、やはりいろんな防災関係の物資を備蓄しなくちゃいけないということで、各地区で相当、防災倉庫のほうも整備はされてきていると思います。村におきましては、これで大規模な防災倉庫を設置して緊急時に対応していくということで取り組んでおります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 次の質問に行きます。二つ目でございますが、令和4年3月付の計画の素案、私も頂きました。それで内容を見せていただきました。非常に項目数も多いし分野も多岐にわたっているということの中で、分かりづらい部分といいますか、ちょっと焦点がぼけてしまいますので、以後の再質問については、こちらで例を挙げて質問し、答弁をお願いしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。  二つ目の質問であります。この策定に当たっては、分野が多岐にわたっており、エリアが広範囲であると。優先度、それから脆弱性の強化、重要度などの面で、現場確認、関係機関とのヒアリングを実施したり、またパブリックコメントなどもし、状況把握を行ったと私は承知しております。この進捗状況と新たな課題、また内容の変更などはあったのかどうか伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) ただいまいただいた御質問の内容、非常に実務的なことでございますので、担当課のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。本計画は本年度が計画策定後の初年度に当たります。計画の策定中には各課所管業務について現状把握を行い、併せて庁内各課に対しては職員研修を含め、また各区へは本年5月に開催した自主防災連絡会議において、本計画と国土強靱化の理念についての周知を行いました。  計画は、原村国土強靱化地域計画の本編、基本計画と、また同時に公共事業整備箇所一覧を策定することとなっております。現在、各課において計画に応じた事業を実施しているところであります。現在の進捗状況は、これから事業を開始する箇所もありますが、既に事業を達成した施策もあるわけでございます。  また、新たな課題として、補助事業などで当初の見込みより多くの申請があり、追加の予算の検討や、公共事業において材料高騰のため工事費の上昇などといった意見が出されております。具体的な例で申しますと、空家有効活用促進補助金の関係と、また送配水管の布設替えの工事等、材料等が上がっているというようなことでございます。原村国土強靱化地域計画の本編、基本計画の変更や今年度中の整備における内容の変更といったものはございませんが、大規模自然災害等はいつ起こるか分かりません。したがって、常に長期的な視野を持ちつつも施策の成果を見直す短期的な視点を持ちながら、来年度以降の施策の実施、また常に計画の進捗管理等を行ってまいりたいというように思っております。  強いて課題を挙げるとすれば、本年8月2日に行われた国の国土強靱化の推進に関する関係府省庁連絡会議において、地域計画が取組の促進に際し実効性を発揮するために、いつどこで誰が何をするのかを明確に定めるべきとしていることから、いつ、すなわち時期を区切って管理することも検討すべきと考えております。  また、二つ目でありますが、策定時の計画内容の変更は、現時点では行っておりませんが、長野県強靱化計画が現時点で4年以上改定されていないことから、本年度あるいは来年度に改定される可能性があり、その場合には国の意向に沿い再検討する必要があります。それ以外の本計画の見直しは年度末に行うこととしています。  三つ目でございます。県建設部、本年6月に作成をした防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策進捗状況について、内容を確認し、今後の関連補助金申請と県への働き方に反映すべきと考えております。  以上、強いて挙げる課題とすれば、この3点となろうかと考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 一番大事なのは現状把握と先ほどおっしゃられましたけれども、工事でいうならば現場確認、この精査が非常に大事になっていると思います。あってはならない事故を未然に防ぐための、いわゆる防災・減災の工事になろうかと思いますので、発生してからの工事については原村防災計画ですか、地域防災計画ですか、それによってやっていくという話を前に聞いたことがありますけれども、とにかく現場確認だけはしっかり精査をしていただきたいと思いますが、再質問で、その一つの例を取って今日は質問いたします。  近年、異常気象による想定外の集中豪雨が発生し、お隣の茅野市、諏訪市、岡谷市等々でも多大な被害等が出ました。分野、項目を絞って一つの例で質問いたしますが、これハード面であります。私、前々から質問しております。一ノ瀬汐であります。一ノ瀬8区汐でありますけれども、あそこは担当課長がよく行って御存じだと思いますけれども、難所に1.2メートル幅のコルゲート工法による側溝を設置して、これ管理道路、それから堤塘と一体となった管理道路になっているわけでありますけれども、軽トラ1台進むのがやっとだと。それで非常にそのエリアの距離も長いということの中で、地質が火山灰土の洪積層で非常に軟弱なため、一度被災に遭うと復旧作業に相当の時間がかかります。よって、二次災害も発生し、機能不全による水利用の制限に陥るなど、日常の管理などを含め非常に関係する区長たちは苦慮しております。そういった場所です。  あそこのコルゲート工法による設置から約40年たちました。あそこは非常に高冷地で厳寒地帯でございまして、冬場のしみ上がりによる水路の損壊あるいは堤塘の崩落など、頻繁に今まで発生を見ておるところであります。私も最近、行ってみましたけれども、あそこのU字溝が浮き上がっていたり、崩落しそうな部分も、ここは危ないのじゃないかなというようなところもよく目につきます。  まさしく脆弱性の評価に値する条件であり、公共性の高い現場だと私は認識をしておりますけれども、この計画に際して盛り込んであるのか、また今後の具体策はどうなっているのか、村の見解をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。ちょっと結論から言いますと、今の国土強靱化の計画のほうに一ノ瀬汐のほうは入っておりません。というのは、コルゲートといいますか鉄のU型の側溝に改修して40年ということなんですけれども、10年ほど前に管理道路の確保ということから、1回整備し直しを行っております。それで、その時点でやはりコルゲートというのは軽いから浮いちゃうんじゃないかというような問題もあったんですけれども、そのときコンクリート製品にするとかいろんな検討があって、結局は施工上の問題、重量のあるものを使った場合、破損した折の補修に時間等、金額等がかかるということで、現状のコルゲートを伏せ直すような形で、そこに凍上防止のために砕石で側面、基板を巻くというような、そんな工法をしてやった経過があります。  それで、一応そこで危険箇所、崩落しそうな箇所等のブロック積み等も行ったということで、現状では私ども農林課のほうでは危険な場所、集中豪雨の際とかそういうときはちょっと別としまして、通常の管理の中では危険は避けられている場所ではないかということから、ちょっと現時点では計画には入っていない状況です。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) ちょっと先ほど聞き取れませんでしたが、この計画に入っていると、入っていない。すみません。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) 計画には入っておりません。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) いずれにしましても、ああいった場所、課長よく御存じだと思いますので、できるならばこの際、実施をしていただきたいと思っていたわけでありますけれども、この冊子を見ますと、38ページでありますが、農業の生産維持及び農家経営の安定化に向けて基幹的農業水利施設等の点検・調査と計画な整備を実施と。また、地域資源としての農業用水利施設等を適切に保全・管理するための体制整備を推進していくんだということで、ここに書かれておりましたのでこの辺に該当するのかなと思いましたけれども、該当は、入れてはいないと、入ってはいないということでありますので、承知いたしました。  次の質問をいたします。3の質問でございますけれども、この計画の策定については、第5次原村総合計画と並ぶ最上位計画と位置づけており、計画推進期間の5年間において村の確実な強靱化に資するためとしております。原村総合計画との調整・整合性と、具体的実施に向けての基本的な方策、すみ分け等はどのようなものなのか、村の見解を伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。御指摘のように、本計画は村の広い分野の施策に関するものです。そのために本計画作成時には関係各課と状況把握を行い、次に本村の脆弱性評価に対する解決策を検討してまいりました。その過程で、総合計画の各施策の着実な進歩を念頭にして策定を進めております。本計画は強靱化についての村の最上位計画となりますが、現行の原村総合計画後期基本計画策定時には国土強靱化の概念がありませんでした。したがって、次回基本計画策定時には国土強靱化に関する施策について、必要な記載について検討してまいります。  なお、原村総合計画にある防災部位に関しましては、各施策を遂行するものについては、主に原村地域防災計画で明記されているものになります。したがって、国土強靱化地域計画と原村地域防災計画ともに連携を取りながら、具体的な実施を進めてまいる考えでございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 再質問いたします。ここでもう一つの具体例といいますか、ちょっと紹介しますので、答弁をお願いいたします。この冊子の中に、起きてはならない最悪の事態ということの中で、地域コミュニティーの崩壊により復旧・復興が大幅に遅れる事態に遭遇しない計画ですとなっています。  一つの具体例を申し上げますと、現在の村指定文化財のうち建物は中新田区にある回り舞台だけでございます。この建物は耐震対策、防火設備対策ができていないと、この冊子にも掲載されております。  この津島神社の回り舞台は、当時の若者会による寄附によりまして、1841年に建てられたと記されております。築後八十有余年(9月2日「180年余」の訂正あり)ほど経過をしておりまして、老朽化も激しく、増改築整備には財政的にも一つの区だけではとても対応できないということの中で、私も承知していますけれども、長年の懸案事項にもなっておりました。歴代の区長さんの話を聞いてみても、早くそこを何とか村に言って、後世のためにも残しておくように手配しろと言われてきておりましたけれども、なかなか手がついてないのが現状であります。  あそこは区のよりどころとして、今は全然使っていないわけでもございません。利用しております。区のイベント等にも利用されておりますので、とにかく後世に引き継ぐためにも改善整備の時期に来ていると認識いたしますけれども、村の今後の方針、展開等はどうなのか伺います。 ○議長(芳澤清人) 暫時休憩します。                            午前10時42分 休憩                            午前10時43分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  五味村長。 ◎村長(五味武雄) ただいまの御質問の件でございます。原村の文化財指定になっているということで今確認を取りましたので、教育委員会と協議しながら、どういった形がベターなのか対応策を検討していきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 早急なといいますか、対応をお願いしておきます。この国土強靱化計画の策定については、村の義務ではないけれども、この計画書に、地域の強靱化を総合的に実施することは村の責務として定められていることとされていますということも載っておりました。私は原村総合計画と比べ、基本的には何ら内容的には変わりはないと認識をいたしますけれども、ただ異なる点は脆弱性の評価を、先ほども申し上げましたけれども、現場確認を含めてよく精査して明確化して、具体策に向けて強力に推進をしていっていただきたいと、こんなふうに考えます。  この計画策定は、1年がかりといいますか、お金もかかっております。ぜひ絵に描いた餅にならないように、この計画をフルに活用し、安全・安心な村づくりをすべく具体策に向け鋭意推進するよう要望し、次の質問に移ります。  二つ目でありますけれども、地方創生臨時交付金の進捗状況はということであります。長期化しているコロナ禍に加え、今年に入りまして外部環境などの影響による円安の進行や、13年ぶりだと言われております原油の高騰により物価が非常に高騰し続けております。生活にも直結している問題であります。  そこで一つ目の質問に行きますけれども、長期化しているコロナ禍において原油価格、物価高騰の影響を受け、各分野において事業者負担が増加していると。村では事業者や保護者の負担軽減を目的に、一つ目、原村農業者緊急支援給付、二つ目、第5弾事業継続特別給付金、三つ目、学校給食費補助、四つ目、子育て世帯への臨時特別給付金支給の4事業を今、地方創生臨時交付金を活用し実施してきているわけでありますけれども、現状、各事業の進捗状況はどうかを伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員、今御質問いただきました内容、緊急経済対策的な面で、農業者への支援、それから事業継続特別給付費の関係、それから学校給食の関係、それから子育て世帯への臨時特別給付金ということで、かなり原村とすれば、この6市町村の中でも先行していろいろ実施をさせていただいているということで私は自負しております。  より具体的な進捗状況につきましては担当課のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) それでは、農林課の関係の原村農業者緊急支援給付金についてお答えいたします。現在実施しております給付金ですけれども、8月25日現在ですが、80名の方から申請を受けまして、合計金額901万2,000円の申請を8月25日現在いただいております。  こちらの給付金の支給につきましては、1回目の支給を7月28日に行っておりまして、順次、申請あり次第、手続を進めているところです。以上です。 ○議長(芳澤清人) 小池商工観光課長。 ◎商工観光課長(小池恒典) では商工観光課の関係の事業になります、第5弾原村事業継続特別給付金についてですが、村内に主たる事業所を有する法人または村内に住所を有する個人事業主に対して、直近の決算報告書、令和3年分の青色申告決算書または収支内訳書で申告を行った法人または事業主に対して給付しているところです。  8月19日現在の給付件数ですが、128件、給付額については917万円となっています。参考までに業種別の支給内訳ですが、製造業、建築業、運送業等の商工業が68件、宿泊業が27件、飲食業が11件、クラフト製作・販売や美容関係、旅行業等の観光業が22件となっています。  事業者からは、もう第1弾からの給付金に対して感謝の声が多数寄せられています。今後も社会情勢等を注視しながら政策等を講じていきたいと考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 伊藤子ども課長。 ◎子ども課長(伊藤証) それでは、子ども課からは、学校給食費補助及び子育て世帯への臨時特別給付金支給についてお答えをさせていただきます。  まず学校給食費補助についてですが、263万8,000円を予算化させていただいております。進捗状況につきましては、交付要綱を6月28日に告示しまして、4月1日に遡って小中学校から補助金の申請を待っている段階です。今後は、この申請を受けまして、年度末の実績報告を基に小中学校へ補助金を補填する予定となります。  次に、子育て世帯への臨時特別給付金支給事業についてお答えいたします。この事業につきましては、予算額1,211万8,000円となっております。現在のところ申請不要な児童手当受給世帯に対しましては、9月8日支給を予定しております。申請が必要な高校生、公務員世帯につきましては、現在申請を受け付けておりまして、9月中に順次支給を開始する予定です。以上となります。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 忙しい毎日の中、対応してくださっているということの中でありますけれども、これ基本的には本人が申請をし手続をすることになっておるのが基本だと思いますけれども、手続、申請の関係を含めて今まで不都合やトラブルなどはなかったのかどうか伺います。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) 農林課のほうの給付金ですけれども、令和3年度の申告書、青色申告、白色申告の内訳書の中から、この項目をというような提示をさせていただいたんですけれども、ちょっと申告者の中には農協での購入関係というのを一式計上して出している方とか、ちょっと申告の仕方が項目に沿っていなくて、別項目でJA資材費とかJA関係というような関係で記載されていた等の方もおりまして、ちょっとその辺、村の要綱でいくと決められた中ということでしたのですが、一応精査したところ、当然ですが、税務署のほうも確認しましたが、税務署のほうとしては資材とかそういう扱いをするということで、そういうものにつきましては項目の資材費とか農薬衛生費とか、そちらのほうへ振り分けてやっているという経過があります。  トラブルとしましては、ちょっとそのような決められた項目外に資材とかそんなようなものを計上していた方がいたということで、その辺は一応内部協議しまして、対象とするということで進めております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 今、農林課だけ私お聞きしましたので、あとのことは結構です。  どうせ申請するという言い方はちょっと語弊がありますけれども、大事な、農家にとってみれば非常にありがたいといいますか、助かるお金でありますので、丁寧に説明をしていただいて、なおかつスムーズに支給できるよう、今後、手続等に御配慮をお願いしたいと思います。  それでは次の質問をいたします。二つ目でありますけれども、原村農業者緊急支援給付金支給事業は、今回が初めてのケースと私は承知いたします。農家の皆さんも含めて事業対象者からの、まず評価の声は現状どうなのか伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 私のところからは、農業団体等から原村はよくいいように対応していただいているということは聞いております。実際、農家さんからのそういった声については担当課のほうで直接聞いておりますので、担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。今般の原油価格や物価の高騰によりまして、農業については肥料価格も倍近く値上がりしているものもあるという状況があることから、現在実施しております原村農業者緊急支援給付金支給事業の申請者の方からは、感謝の声のほうをとても多くいただいております。  また、今回の事業の対象となる経費、ちょっと先ほども触れたんですけれども、項目を限定しておりましたけれども、中にはちょっとそこの範囲というのを広げてほしいというような意見も伺っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 範囲を広げていくと、こういうことであります。  先ほどの進捗状況の80件の申込みということでありますけれども、農業分野においては過去に令和3年度に原油価格高騰に対する緊急対策施設栽培経営支援補助金が実施された経過がございます。このときの補助対象者数は38戸だと承知しています。補助額が1戸当たり10万円ですということでありますけれども、今回のこの事業に対しましては、対象戸数を400戸余りと見込んでいるという、この間、私、質問したら、そういう回答がございました。  現状、原油の高騰により物価の高騰も今現在も続いております。今後において現状も踏まえる中で、第2弾といいますか、この事業を継続していく方針はあるのかどうか。また、支給内容の見直し等は考えているのかどうか村の見解を伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長
    ◎村長(五味武雄) 私が今把握している内容の中で、肥料価格の高騰については国のほうでも今後対応策を取っていくというような一部情報がございます。国または県のほうも当然動きがあると思いますので、その辺の状況というか動向をしっかり見極めながら、原村として必要なことがあれば対応策を検討していくということになると思いますので、具体的なことはまたそういった状況を見ながらということになりますので、御承知おきお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 国の動向を見ながらということでありますけれども、ぜひまたこういった事業を様子を見ながら実施していっていただきたいと思います。  私もいろいろな声を聞いております。肥料の価格については今1.5倍から、物によっては2倍近い値上げと。燃料価格は先ほど言いましたとおり13年ぶりの高値水準が続いているということの中で、今回の事業は2%の支援内容です。これではちょっと不十分かなという声も聞いております。私の考えじゃなくて、声も聞いております。農業を取り巻く環境は年々本当に厳しさを増しております。農家の皆さんが安定した農業経営ができるよう、さらなる支援策を要望して最後の質問に移ります。  三つ目の質問であります。有害鳥獣駆除の進捗と課題はということでございます。この内容につきましては、長年、原村猟友会の皆様方、現状32名だと私は承知しておりますけれども、日々鳥獣駆除に御尽力また御協力をいただいておりますことに対して感謝を申し上げます。  一つ目の質問に移るわけでありますけれども、有害鳥獣駆除については毎年、原村猟友会に銃器駆除及びわな管理を委託し駆除を実施してきておりますが、成果と見えてきた課題はあるか伺います。これは今までの活動の総括として私は伺うわけでございます。よろしくお願いします。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えいたします。直近の令和3年度の有害鳥獣駆除の成果ですけれども、わなの捕獲と銃器での駆除捕獲、合わせて65頭になります。この内訳としましては、わなで32頭、銃器で33頭というような形となっております。  あと課題ですけれども、従事者の高齢化というところがちょっと課題かなと思います。やはり高齢になってくると、わな管理の毎日の巡視とか、そういうのが結構大変だということを聞いております。今の現状でいいますと、30代から60代が14名、70から80代が18名といった、トータル32名の猟友会員となっておりますが、70代、80代が18名ということで、なかなかその辺のわな管理が大変だと聞いております。  あと高齢化とはまた逆に、新規従事者の確保というところに、なかなか猟友会も勧誘はしているんですけれども、新規従事者がなかなか入ってこないというところが難しいというように、その辺が挙げられるところです。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 前にもこの鳥獣駆除については中村議員でしたっけ、質問のときにも高齢化しているということで大変だということを聞いております。  再質問いたしますけれども、私も過去に、先ほどもちょっと話をしたんですけれども、ため池付近の林、また人里の近くの畑、ニホンジカの群れが子鹿も含めて十二、三頭というような大群に行き会いまして、こちらがちょっとびびったような過去もございます。  また、住民の皆さんの声も、見た見たという声を聞いておりますけれども、この鳥獣によって農作物などにどのくらいの被害があったのか。村のほうへ申し出た、うちは被害があったぜというような件数はどのくらいあるのか。分かる範囲で結構ですので答弁を願います。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) はっきりした面積、あと被害額等、ちょっと覚えの中だけですけれども、今、議員おっしゃった鹿による被害ですが、割と山林境のセロリ畑とか、そういうところを踏み荒らされるというものが鹿の被害では一番多いです。マルチ等、植えたばかりのところも、セロリ自体を食べるんじゃなくて中を集団で踏み荒らしてしまうということで、農家さん、網等を張って対策している方もいるんですけれども、結構、鹿も低いような網だと飛び越えて入ってしまうというようなことで、昨年ですと面積的には1ヘクタールくらいですか、踏み荒らすというような被害が出ております。一応セロリ、農作物のほうでおよそ100万円くらいだと思います。  あと多いのがカラスの被害。カラスにトウモロコシをやられてしまうというような被害が、これは割と払沢から柏木にかけてなんですけれども、どうしても網等を張っても上から入られて、ちょうど出荷前のトウモロコシを荒らされてしまうということで、これ畑全滅とまではいかないものですから、被害額的には1畑10万円、20万円というような単位なんですけれども、やられた面積的にはやはり1ヘクタールくらいの被害というのを昨年あたりは聞いている状況です。  あと細かいのはハクビシンとかそういう小動物によるものですが、こちらのほうは一応、農林課でも捕獲わなを貸し出しまして、一応自分の土地の中であれば、かけて捕獲して、あと処分等を猟友会なりにお願いするというような形だと捕獲できるということで、猟友会の方の名を借りて、わなを仕掛けて捕獲しているというようなことで、結構、昨年ですと10頭近くは捕れたというような報告は受けております。  ちょっとすみません、うろ覚えの話で申し訳ないんですけれども、状況としてはそのような被害になっております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 今の課長の答弁の中で、ちょっとどのくらい、増加傾向なのか横ばいなのか、それとも減少傾向なのかというのが、いまいち見えないわけでありますけれども、しっかり管理をしていただくということの中で、再質問いたしますけれども、管理について、今ICTを総動員した被害対策も国・県では推進していますよと。  ちょっと紹介しますけれども、捕獲に効果的な場所にセンサーわなの設置。スマートフォンの捕獲確認アプリを通して、センサーわなから捕獲情報を得ることにより効果的な捕獲場所や捕獲時期の選定により、見回り回数の減少による効率化を図ることができる。加えて、センサーカメラ、センサーわな、捕獲確認アプリ等から必要な情報を電子地図上にリアルタイムで表示できるようにし、データの集積により計画的・効率的な捕獲ができるとされております。  こういった機械力、自治体の皆さんとともに、この文明の利器を利用して、今後の活用、管理に生かしていくならば、当然これリアルタイムに状況判断、管理ができるわけであります。また、近隣の茅野市あるいは富士見町の皆さんと連携を密にして、この鳥獣駆除についての今後の考え等々、できたら村の見解を教えてください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先ほどの中で数字的なあれということで、ちょっと私、具体的な数字を今持っていないんですけれども、わなにより捕獲数は減少しているということですね。  それからあと、いろいろなほかの市町との連携云々でございますけれども、私も今シーズンの、雪が膝の上ぐらいあるときだったり、ちょっと時期ははっきりしないんですけれども、猟友会の出発式に行きまして、猟友会の皆さん、会長さんたちといろいろ話はしました。以前は、コロナの前にはかなり頻繁にそういった話し合う機会がございましたけれども、ちょっとここのところそれが滞っているのが現状でございます。  今後、猟友会の皆さんといろいろお話をしながら、議員おっしゃったセンサーの関係は、かなり有効だということは私も認識しておりますので、実際にやはりいろいろやっていただけるのは猟友会の皆さんでございますので、協議しながら前向きに進めていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 先ほどの猟友会の皆さんが高齢化しているということで、会議も大変だということの中であります。ぜひともそんな方向で進めるよう要望し、次の質問をいたします。ちょっと時間がございませんので簡潔にお願いします。  わなの設置と維持管理は適正に行われているかですが、次の3点についてお聞きします。まず新規設置の場合、申請先は村と、それから設置場所の地権者、林の持ち主だとかだと私は認識します。  二つ目。年度ごとに申請し、年度内に設置しなければいけないルールなのか、それとも一度申請すると、その年にできなくても来年度申請しなくても設置できるのか。  三つ目。設置場所の地権者への周知方法はどうなのか。以上3点を端的にお答えください。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) それではお答えします。一つ目の新規に設置する場合ですけれども、猟友会の方には地権者、分からないと言えば村で調べたりしますけれども、地権者に断ってわな設置をするという了解を得て設置しております。  あと2番目の毎年申請するのか1回でいいのかということなんですけれども、村のほうへは設置者から毎年、設置場所を報告していただいております。あと地権者へのお断りですけれども、1回許可を得れば、そのまま継続してやっているという状況で、撤去するときには、またその地権者のほうへ今年はやりませんというようなこと、また再度やる場合には、また再度やりますというような断りは入れてもらうようにしております。  あと3点目ですが、今まで申したとおり、一応、設置に関しては地権者のほうへ通知して了承を得てから設置するという方式を取っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 私、何でこの質問をしたかといいますと、再質問になりますけれども、今、課長の答弁でいくと、地権者への周知は、設置してから毎年はしていないということですよね。というのは、私のところに話しに来た今の区長ですけれども、区長のほうから、今年わなが設置されたと。しかも区有林に設置されたと。多分御存じだと思いますけれども、それで区長は知らなかったと。それで、その区有林は、区有林ですから毎年、区の作業もありますし、それから境改め等もございます。要するにあの中を結構人流的に見ても量が多いと。  それから、原村山道沿いでありますので、非常にほかの住民からはじまりまして、遠くから来た方もあそこを通る。キノコを取るとかという方も、私、時たま見ます。  そういったことの中で、もし仮に第三者が、わなによってけがをされた場合、従事者は保険に入っているというのは私、承知しております。住民の方々がけがをされた場合のけがの担保、保険みたいなものに加入しているのか。使うのかどうかということと、それでこれは区の要望ですけれども、毎年毎年ここに設置したよという周知をしてほしいということを私、要請されましたので、地区のお偉い区長が知らないようでは、とても困りますので、その辺のところは徹底をしていただきたいと思いますが、その辺の見解をお願いします。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。中新田区さんの話、私のほうも担当のほうから伺っております。設置した猟友会員の方のほうでは、一度了解を得ておけば引き継いでいってもらえるというような頭でいたということでありましたので、区長さん毎年替わっていくということですので、連絡だけはしていくという話にしてあります。  あと保険の関係ですけれども、猟友会の方々は保険に入っております。わなで例えば間違ってかかったといいますか、踏んでしまってけがしたとか、そういう場合には保険対応できる状況はつくってあります。  あと一応わな設置場所には目立つようなテープ等、それとあと、わなを設置してありますという表示、山の入り口へのわなを設置してありますという表示と、実際わな設置してあるところには従事者の住所・氏名・連絡先を書いたもので、ここに設置してありますというものの表示というのが義務づけられておりますので、なかなか変な話、先ほどのキノコ取りとか、そういう下だけ向いて行っちゃうと看板に気づかないというようなところがありますので、ちょっとその辺、他市町村でも結構そんな事例がありますので、どうすればその辺、入山者に分かりやすくお示しできるかというところも、もうちょっと研究したいと思っております。考えとしましては以上となります。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆5番(森山岩光) 特に今言ったのは、区有林に仕掛けたのはたまたまいけなかった、いけなかったという言い方は変だけれども、周知しなかったものでいけなかったということでありますけれども、特に設置後の管理については、一般住民への安全配慮面での周知も含めて、原村猟友会それから鳥獣被害対策実施隊の皆さんと地権者との情報共有は万全にしていただいて、この事業を進めていただくことをお願いし、私の質問を終わります。 ○議長(芳澤清人) この際、昼食のため休憩します。午後1時30分に再開いたします。よろしくお願いいたします。大変お疲れさまでした。                            午前11時15分 休憩                            午後 1時30分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  平出敏廣議員一般質問を許します。平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 通告番号3番、平出敏廣です。質問に入る前に、午前中の強い雨で判之木のほうの県道が赤い水で川状態になっている。側溝の用をなしていない箇所があり、礫の上にごみがたまり、雨水と一緒になった泥水が流れて、先ほどの天気予報だと台風11号が発達し、北上する来週6日から7日にかけて、この辺は最接近の予報になっていた。側溝などの点検を必要とすると感じるので、要望をしておきたいと思います。  新型コロナウイルス感染症もついに第7波の急拡大となり、国では特別な規制を設けずこの夏を過ごしました。県の9月4日までのBA.5対策強化宣言があと3日で期間終了となります。感染者数は毎日増え続けている感があり、本村での新型コロナ感染陽性者数は、昨日725名を超えた。コロナワクチン接種が重症化させないということに絞られたことは政府も言っておりますが、重症化しない陽性者が知らずに行動していた場合、感染源になるということが考えられるのではないかとも感じております。  確かに誰もが感染する状況にあるので仕方ない部分ではあるかと思いますが、そのような中で4回目接種が60歳以上、18歳以上60歳未満で基礎疾患のある方や新型コロナウイルス感染症にかかった場合に重症化リスクが高いと医師が認めた方、医療従事者等及び高齢者施設の従事者に9月30日までの予定で行われております。  また、日本小児科学会は、健康な子供への新型コロナウイルスワクチン接種について、これまでの「意義がある」という表現から、より積極的に接種を進める「推奨する」に変更しております。8月22日の全協で、これまでの状況や報告をいただきましたが、8月末日までの状況を伺います。  一番上の質問、新型コロナウイルスワクチン接種の接種状況について伺います。本村での接種状況について、現在何人ぐらいで何%になっておられますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) では、今日は担当課長が欠席ですので、私のほうから答弁申し上げます。8月全協で報告あったということですけれども、おさらいでございます。  8月22日現在の速報値で、12歳以上の方を対象とする新型コロナワクチン接種1回目の接種人数は6,493人、接種率は全体で80.8%。それから、65歳以上では96.1%です。それから、2回目接種人数は6,468人、接種率は全体の80.5%。65歳以上で95.6%です。それから、あと3回目接種が5,529人で接種率は全体で68.8%、65歳以上で92.3%ということです。それから、4回目接種は、60歳以上の方及び18歳から59歳の基礎疾患をお持ちの方と医療従事者、高齢者施設従事者等の方を対象とし、60歳以上の方の接種人数は2,096人、接種率は62.7%です。それから、18歳から59歳の方の接種人数は210人です。なお、18歳から59歳の接種券申請者数は427人ということでございます。  それから、先ほど8月30日と言ったかな。8月30日の速報値ということで報告がございました。申し上げておきます。3回目接種の接種者数が5,545人、接種率が69.0%。それから65歳接種率は92.4%ということです。それから、4回目でございます。60歳以上の接種者数が2,165人、60歳以上の接種率は64.8%。それから18歳から59歳接種者数が235人、それから18歳から59歳接種券申請者数が454人ということでございます。  それからあと12歳から19歳の子供の3回目の接種は、8月30日現在で293人で、接種率が48.8%。そういう数値でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 細かくありがとうございました。今まで接種に使用されているワクチンでは、オミクロン株の派生型BA.2への有効性が維持されているが、現在主流となっているBA.4やBA.5には有効性が低下するおそれがあり、アストラゼネカの注射薬エバシェルドを特例承認することを了承したと報道がありましたが、このことについての説明は村のほうにありましたか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先般、議会の全協の中でもそういったものが厚労省の日程には上っているということで御報告させていただいているところです。  なお、現時点で具体的に原村でいつからそれが可能かということは、まだ情報として来ていません。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 先ほど2番の……。 ○議長(芳澤清人) ちょっとお待ちください。ボリュームがよく聞こえないという、ちょっともう少し大きく。平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 先ほど子供さんの接種状況について報告いただいておりますので、2番については割愛します。  この中で、夏休み中のワクチン接種は進んだのかどうなのか。その辺つかんでいますか。すみません、2番は先ほど数字を報告いただきましたので。(「さっきのは12歳以上の話ですので」の声)それ以下はまだ……。分かりました。すみません、では訂正します。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) すみません。5歳以上の子供さんの接種状況についてはいかがですか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。8月22日の現在の速報値で、5歳から11歳の方を対象とする新型コロナワクチン接種の1回目の接種人数は100人、接種率で20.5%です。それから2回目の接種人数は92人で、接種率は18.9%でございます。  12歳から19歳の新型コロナワクチン接種1回目の接種人数は447人、接種率は74.5%です。2回目の接種人数は444人、接種率は74.0%です。3回目の接種人数は291人で、接種率は48.5%でございます。  全国的に若年層も接種率が低い状況にありますが、引き続きワクチン接種の感染予防効果について周知をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) すみません。ここで関連で、夏休み中のワクチン接種は進んでいたのかどうなのか、把握できていますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 計画した形でやっております。私ちょっとそこまで手元資料でございませんので、必要ならばまた別途ということでよろしゅうございますか。(7番「はい」の発言あり)報告させていただきます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 関連質問で、これは教育関係ですので教育長のほうに伺いたいと思います。2学期が始まりました。22日には家庭内感染が主であるとのことであったが、現在学校を休んでいる児童・生徒の状況、また教職員への感染の影響はあったのかどうなのか。把握できている内容で結構ですので、お願いします。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) それでは、今の質問にお答えいたします。2学期が始まって欠席者人数はちょっと細かくは把握しておりませんが、現在2学期に入ってからの子供の小中学校の陽性者がやっぱり数名おりますが、全て個別対応というか、集団感染の疑いとか可能性、危険性がない状況でありますので、通常の登校を続けております。  職員に関しても、保育園のほうでも感染確認されましたけれども、これについても全て事前に休みを取ったりとか、そういう対策を取っておりますので、園または学級の閉鎖という事態には至っておりません。それが現状であります。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 学校のほうではスムーズに進んでいるというふうに捉えます。  村が配布している検査キットの配布状況について伺います。 ○議長(芳澤清人) 3番目に移ってよろしいですね。清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。検査キットの配布状況はということで、私のほうからお答えをさせていただきます。令和4年8月22日現在の抗原検査キットの配布状況ということで、総務課で購入及び管理をしているものに限らせていただきます。まず、本村での購入個数でありますが、昨年、令和3年度と令和4年度に合わせて5,750個を購入させていただいております。また、県配布、県の事業として500個いただいておりまして、合わせて6,250個であります。  昨年の9月17日から本年8月22日まで、全7回にわたりそれぞれそのときに必要な対象者を定めながら配布をしてまいりました。細かくちょっと説明をさせていただきますと、最初は令和3年9月17日から10月29日まで、村内に居住する方のうち心配があるというような方に配布をさせていただきました。192個配布いたしました。  その後、令和3年11月15日から12月28日まで、こちらにつきましては、村内に居住する方のうち中学、高校、大学等の受験をする本人または受験する方と同居している家族の方に配布をいたしました。66個であります。  3回目でございますが、同じく令和3年12月1日から12月28日まで。こちらは成人式に参加する新成人及びその家族、また村内に居住する方のうち県外との往来がある方、同居する家族、こちらに320個配布をいたしました。  4回目であります。令和4年1月12日から令和4年2月28日まででありますが、村内に居住する方のうち、次のいずれかに該当する方ということで、県外との往来のある方、同居する家族、また先ほどと同じように、中学、高校、大学等の受験をする方及びその家族、またワクチン接種が困難な方ということも増やしまして、そのときには561個を配布いたしました。  5回目でありますが、こちらは令和4年3月1日から7月18日ということで、心配というようなことで、希望がある方にはこの段階で配布をいたしまして、203個配布をいたしました。  6回目であります。3月16日から3月25日まで、こちらは原小学校に在籍をする児童のいる家庭のほうに、ちょっと小学校のほうで感染が広がったということで483個を配布させていただきました。  最後7回目でありますが、本年7月19日から9月30日まで、村内に居住する方のうち新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者及び接触者に指定された方、心配されている方に配布しておりまして、これは現在も進んでいるわけですが、320個配布いたしました。  計7回に区切ってその時々に配布をいたしまして、合計で2,145個配布いたしまして、現在在庫として4,105個残っているという状況であります。  なお、配布に当たりまして結果を求めているわけですが、結果の中に陽性者が出ているというような報告もいただいておりまして、早期に検査キットで確認することによって感染拡大を抑えられたということで、効果が非常にあったということで考えております。以上でございます。
    ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 再質問をしようかなと思った内容を今先に述べていただきました。非常に有効に活用されたということであります。  また、関連ではありますが、家族が感染し家族全員が自宅療養となったとき、食料などの買い出しができなかったと聞いております。そのような家庭からの相談、また相談があった場合の対応などはできていたのでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) 食料等の買い出しが困難であったというようなことは、直接総務のほうには来ていないわけですが、県のほうで食料等を配布するというような事業をやっていたということでありますので、希望する家庭においては、県のほうで食料等配布があったというように認識をしております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) ありがとうございました。  次の、2番のマイナンバーカード普及とマイナンバーカードへ紐付けする保険証に関しての質問に行きたいと思います。  マイナンバーカードの普及が全国的にも伸び悩んでおり、政府はあらゆる手段で普及させようとしていますが、総務省は普及率に応じて来年度分からの地方交付税算定に差をつける方針を明らかにいたしました。地方自治体に普及を強制的に押しつけることで広げようとしているが、普及が伸びないのは、マイナンバーカード制度の信頼度、プライバシー漏えいの懸念等からであり、取得は個人の任意ですので押しつけはできないことと思います。先にプライバシー保護などを対策し、誰もが安心して取得できるようにするのが、国または行政の本来の役目ではないかと感じているところであります。  国民には9月末までに新規取得と健康保険証申込みと公金受取口座登録で最大2万円分のマイナポイントがもらえるとキャンペーン期間を設けております。また、取得していない方には、総務省からマイナンバーカード交付申請の案内が送付されております。  1番の質問ですが、当村へは、地方交付税算定に差をつける方針、このような通達はあったのかどうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員がおっしゃられた通達云々の件でございますけれども、現時点で私のところにあったという報告はございません。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 直接的にはないということであります。  それでは、2番のマイナンバーカードの村内交付状況は。人数と交付率は何%になるか、伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) この件に関しましては、実務的なことでございますので、担当課のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 小池住民財務課長。 ◎住民財務課長(小池典正) 令和4年8月21日現在でお答えいたします。3,185人、交付率は39.61%です。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 冒頭申し上げましたが、このマイナンバーカードを健康保険証にひもづけるとしております。  3番の質問ですが、健康保険証にひもづけるにはどのような手順が必要なのか。お願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 小池住民財務課長。 ◎住民財務課長(小池典正) お答えいたします。健康保険証とのひもづけということですが、マイナポータルというアプリケーション、またはマイナポイントというアプリケーションからの手続が必要となります。ということで、これはスマホやパソコンからの手続が必要になります。また、ひもづけを行う際にはマイナンバーカードと4桁の暗証番号が必要になります。  そのほかとしましては、セブン銀行のATMなどコンビニのATMからも手続ができます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) この関連ですが、村の窓口ではできないということでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 小池住民財務課長。 ◎住民財務課長(小池典正) 住民係の窓口におきましてパソコンを配置しておりますので、手続が可能となっております。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 4番の質問に行きます。保険証とひもづくということは、大人だけでなく住民全てが対象となるため、9月末までのキャンペーン期間に取得する方が増えると感じますが、担当課は対応可能でしょうか。 ○議長(芳澤清人) 小池住民財務課長。 ◎住民財務課長(小池典正) お答えいたします。担当の窓口についてのことになりますけれども、端末や人員には限りがありますので、申請が増加した場合には、やはり窓口の混雑によって、待ち時間の増加などは避けられない状況は出てくるかとは思いますけれども、現在の状況から判断しますと、増加があったとしても対応に対しては許容範囲であると想定しております。対応は可能と考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) それでは、5番目に参ります。マイナンバーカード保険証と従来の保険証利用をするのに窓口負担費用が違うこと等が発表されております。例えば医療、歯科で、歯医者さんですね、現在3割負担の場合、マイナンバーカード保険証は初診21円、再診12円の手数料がかかります。従来の保険証だと初診が9円であり、初診で12円の差が生まれます。普及させるのに逆行するとして問題となって、2022年、本年の10月以降は、3割負担の場合、マイナンバーカード保険証は初診が6円、再診がゼロ円になる一方で、従来の保険証は初診が12円に。マイナンバーカード保険証を持ったほうが負担が少なくなるようになります。医療を受ける上でこのような不公平感があるのはどうかと思います。  「広報はら」9月号には、マイナンバーカード普及促進のためのチラシが入っております。マイナンバーカード保険証利用における内容を分かりやすくホームページ等で情報発信する必要があるのではないかと思います。参考までに鹿児島県諫早市のホームページで、マイナンバーカード保険証利用におけるQ&Aとして掲載されております。例えば、保険証はなくなるのか、またマイナンバーカードを作った人に保険証は発行されないのか、マイナンバーカードを持っていけばどの病院でも使えるのか等々、9項目にわたってQ&Aとして出されております。  このようなことで、みんなに分かりやすく、また保険証として使われる上での安全性、そういったものも含めた形で、ホームページまたは今後の広報等に入れていくべきだと感じますが、その点についていかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員御指摘のように、やはり分かりやすい形でのPR活動は必要だろうというふうに私も認識しております。  現在、原村におきましては、マイナンバーカードの保険証利用につきましては、医療給付係の窓口でリーフレットを配布し、マイナンバーカードで医療機関を受診できる利便性についてPRをしております。今後も住民財務課と連携してPRを継続していきたいと考えております。  それから、この間の知事選挙と参議院選挙のときは、担当者が期日前投票に来られた皆さんに、この1階のフロアでそういった啓発チラシを配布して、取組をしておるということも報告しておきます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) いずれにしても、今までマイナンバーカードの賛否両論がいろいろ出ておりますが、いずれにしても、もう国のほうではこのようにどんどん進めてまいります。安心して使えるような政策、その他が必要になると思いますけれども、村のほうも力を入れていただきたいと思います。  次の質問に入ります。道路上の泥等の落下物処理等について住民要望があるがでございます。農村圏域の本村では、ある意味仕方がないかなと感じる部分ではあります。住民からは、田畑から出たトラクターが道路上へ泥の塊を連ねて落とされていることがあり、また泥は滑りやすく、乾くとほこりを舞い上げ視界を悪化させるなど、とても危険である。観光客などが通行する際に、泥をよけて反対車線にはみ出して走行することがあり、危険である等の意見があります。  車両のタイヤなどから道路に落ちる土や泥は、道路法や道路交通法など関係法令による制限や禁止などがない、そのことは承知しておりますが、また難しい問題ではあると感じます。  行政側からトラクターなどが道路に落とした土や泥の清掃を指導できないか。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お答えいたします。農繁期になりますと、田畑からトラクターが出てきて、土の塊、泥等を落としていく。こういう光景よく見られるわけですが、やはりそういうことがありますと住民の方から電話が来て、泥を落としていった、そういう通報は確かにございます。そういう場合、大概現地に行きますと、どこの農地から出てきたというのはある程度特定できますので、直接地権者の方に気をつけたり、またちょっと片づけてくれないかと、清掃ですね、そのような依頼をしたこともございます。また、有線放送でそのような注意喚起を行ったこともございます。  ただ、農業地帯だから当たり前じゃないかなんて言う方もおられて、なかなか理解していただくのも大変だなというときもあるんですけれども。不特定の方が使う公道でありますので、今後につきましては、広報等で周知できていけたらいいなというような対応を考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 先月26日に原村美しい村推進委員会が開かれたと報道があります。また、午前の質問で道路上の支障木についても質問がありました。美しい村は、推進委員会が進めていればよいというものではないと思います。行政に関わっている各課とともに住民一人一人が意識を持って取り組んでいただかなければいけない問題でもあるのではないかというふうに思います。  ちょっとよそのところでいけませんが、これは茨城県の東海村が周知と注意喚起に使用するチラシのコピーです。田畑の良質な土が外に出てしまってはもったいない。田畑から出る際は、トラクターなどの農耕車両についた土や泥を落としましょうと。生活する全ての人に優しい農住環境をつくりましょうというようなチラシであります。  このようなチラシを作成して、今までも啓発活動をやっているというふうなことは今答弁いただきましたけれども、行政がこのようなチラシを作成して、また村、農協などの広報誌に折り込むなどしてもいいのではないかと感じますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) 議員がおっしゃるように、いろいろな方法がちょっと考えられますけれども、例えば今議員がおっしゃられた逆に土が出てもったいないみたいな、ちょっと逆の発想みたいなようなこともありましたので、そういうものがいろいろ世間のほうであるようでしたら、ちょっとそういうものも参考にさせていただいて周知の方法は考えていきたい、このように思っております。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) そうなんですね。数社の建設関連の方たちからも、道路環境を守っていく上には、自分たち建設屋ばかり頑張ってもどうしようもない部分があると言われておりますので、その辺も申し添えておきます。  次の質問、4番目になります。除草剤適正な使用をということであります。農家にとって田畑の草取りは大変な労働であり、除草剤の使用は便利だと思います。薬剤による除草の歴史は約40年ですが、最近になって世界中で問題とされているグリホサート系の除草剤使用について伺います。  日本では、内閣府の食品安全委員会による農薬評価書グリホサートでは、発がん性が認められないという結果を出し、そして除草剤は使用上の注意点を遵守すれば安全に使用できると結論づけております。  しかし、裏を返せば、使用上の注意点を守れない場合には健康被害が起こる可能性があるということです。除草剤の成分を体内に取り込まなければ健康被害が起こらないとしていますが、皮膚や粘膜、目などに付着する、口や鼻から吸い込まれる、飲み込む、除草剤成分が残っている食べ物を食べるなどが考えられます。道路や歩道、公園や広場に散布されたものは、いつ誰が触ったりするか分からないです。子供やペットは、除草剤が皮膚についたり飲み込んだりする可能性があります。  メーカー発行の安全データシートが6ページにわたり書かれており、全てを朗読する時間がありませんが、取扱い及び保管上の注意の中に、公園・庭園等で散布する場合は、散布中及び散布後、少なくとも散布当日、散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うと書かれております。また、水辺や河川付近においても散布しないように注意書きがされております。  除草剤使用の安全性の面ではいろいろな意見が出ておりますが、1番の公共施設や通学路など、子供さんやペットの犬を連れての散歩もこの頃よく見かけますが、そういった道路、歩道での散布の危険性についての考えを伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 除草剤の適正な使用という質問事項でございます。それぞれの課に網羅しての質問でございますので、各担当課のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。除草剤散布使用の危険性についてどう考えるかというような御質問でございます。まず、ホームセンターの店頭などでも山積みにされているというような有名な除草剤の中にグリホサートが含まれております。御存じだと思いますが、2015年にWHO(世界保健機構)の国際がん研究機関が、発がん性物質の指定をいたしました。以来、世界中で人体への影響が指摘をされており、各国で販売や、そのものが使用禁止されてきておるというようなことは承知をしておるところでございます。  また、2019年には、国際産婦人科連合が、胎盤を通って胎児に蓄積し、胎児に対して長期的な後遺症を起こす可能性が高いとして、世界規模で使用禁止というようなことで呼びかけられている。こちらも承知をしているところでございます。  先ほど議員も申されたとおり、日本国内においては禁止となっていないため、誰でも手軽に購入し、そして使用できる除草剤の成分の中にグリホサートが入った製品というのが現状となっているわけでございます。  グリホサートに対しましては、発がんリスクが高いという意見、それから発がん性が認められないという両方の見解が現状でありまして、現在、国内においても使用については認められているということも認識をしているところでございます。  村が管理する施設におきましては、グリホサートが含まれる除草剤の使用は限定的であるわけですが、今後の使用に当たりましては、住民の健康に配慮して適切な使用に心がけるようにしていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 危険、または国が申している内容は把握しているということで伺いました。  2番の保育園・小中学校での除草剤使用はあるのか、教育長のほうに伺います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) それではお答えいたします。保育園及び小中学校での除草剤使用について、状況はどうかという御質問でありますが、保育園では当然園児への安全面を考慮し、そういう危険性が指摘されている除草剤については使用しておりません。また、小中学校についても、同様の理由から除草剤は一切使用しておりません。  敷地内の雑草等の駆除についてでありますが、庁務員の業務の一つとして対応しておりますし、小学校等では、中学校もそうなんですが、子供とか清掃分担のときにそこに携わる。  今週ちょっとうれしい姿があったので、蛇足なんですが報告をさせていただきます。小学校は運動会が近いということもありまして、今週PTAの役員さんが自ら朝早く来ていただいて、ずっと校庭の除草をしていただきました。その申出を受けましたので校長先生も一緒になって除草をし、それから、毎朝朝の時間に、今、子供たちは学年学級分担で除草に努めております。  日常的には、そういう形で庁務員さんを中心に除草しておりますので、手間暇かかることでありますが、除草剤等は一切使用していない状況であります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 非常にうれしいというかありがたい申入れの下、学校の校庭の草取りをやっていただいているというふうなことであります。  3番目の公共施設周辺の除草剤の使用については、今1番の質問のほうで総務課長からもありましたけれども、改めてお聞きいたします。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。公共施設周辺での除草剤の使用はということで、まず役場周辺の関係につきまして、私のほうから回答させていただきます。まず役場周辺の緑地帯の管理でありますが、基本的には刈り払機あるいは手作業での除草を行っているところであります。  除草剤の使用に関する統一した規定というものは特に設けてはございませんが、構造物などなかなか機械で除草できない場所や駐車場のアスファルトの割れ目地、また縁石のつなぎ目など、限定的に除草剤を使用させていただいているのが現状であります。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 小池商工観光課長。 ◎商工観光課長(小池恒典) では、商工観光課の関係の公共施設、移住体験住宅になりますけれども、そちらのほうの薬剤使用について回答させていただきます。移住体験住宅周辺ですが、庭の除草については、砂利の部分というのはちょっと草刈り機が使えませんので、除草剤を適正な濃度で使用しているところです。  あと八ヶ岳自然文化園ですが、芝生は非常に多いです。芝生専用の除草剤で適正に管理しているということです。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 使用をしているところがあると。これについては、先ほど質問冒頭で申し上げましたが、立札とかそういったことなんかはやっていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) 立札等をやっているかということでございますが、立札等はやらずに使用させていただいております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 小池商工観光課長。 ◎商工観光課長(小池恒典) 商工観光課のほうでも、今の総務課のほうと同様です。立札等の使用はしていません。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 4番目の質問に参りますが、各区・自治会での使用状況等は把握されておりますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。各区・自治会での使用状況を把握しているかという御質問でございますが、現時点では、各区・自治会への除草剤の使用状況を役場としては把握をしておりません。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 分かりました。5番目の質問になりますが、除草剤を長期に使用することによって、薬剤耐性の雑草が383種類以上出てきているとも言われております。今の除草剤より強いものを使うようになり、危険性が増すばかりになってまいります。また、野菜畑や樹木のそばで注意しながら使用しても、除草剤成分が飛散、付着し枯れてしまうなどの影響が見受けられます。適正な除草剤使用について、注意喚起と使用してはいけない場所など指定するべきと思います。
     また、この除草剤によって腸内環境の影響がうたわれております。そういったことによって、子供さんやペット、その他について必要に危険な状態であるという部分については、村のほうでそういった適正な除草剤使用について注意喚起をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。除草剤使用の注意喚起と使用してはいけない場所を指定すべきとの御質問でありますが、先ほどもお答えをいたしましたが、除草剤の成分に含まれるグリホサートに対しましては、発がんリスクが高いという意見と、それからまた発がん性が認められないとする両方の見解があるということでありまして、現在国内においても使用については認められているという現状かと思います。  本来であれば、国での使用禁止や規制の厳格化を求めるべきであると考えますが、住民生活に密着している村の役割として、予防の原則により、人体や生態系への悪影響を及ぼすと指摘される化学物質が主成分の除草剤はできる限り使用せず、管理する施設におきましては限定的使用であるわけですが、今後の使用に当たりましては、安全性に関する情報等を注視してまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 最初に申し上げましたメーカー発行の安全シートの中に、散布に関係のない者が散布区域に入らないよう縄囲いや立札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払う、そういったことをメーカーが言っているわけです。ですから、極力そのような対応、対策を講じた上で、使われる場合にもお願いをしておきたいと思います。  5番目の質問になります。職員のメンタルヘルスについて。令和2年度に総務省が行った調査で、約8割の自治体で休職者、休務者が増加傾向との発表がありました。本村での現在の休職者はどうか。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。本村におきましても、休職者は常に一定数存在しているところでございます。ただ、増加傾向が見られるわけではなく、増加に波はありますが、常に一定数いるという状況が続いているところでございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 2番目の質問ですが、メンタルヘルスの不調原因は、職場の対人関係、業務内容(困難事案)、異動・昇任、プライベートでの人間関係との調査結果だが、本村においてはいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。職員のメンタルの不調につきましては、それぞれのケースで原因もいろいろです。また、複数の原因が組み合わさることも多いようです。個別の例を挙げることは差し控えますが、本人の言動から来る周囲とのぎくしゃく、また交通事故などプライベートでの問題、仕事のミス、周囲からの指摘、プライドや自信の喪失などが複合的に重なり発症するようなケースがあると思います。  いずれにいたしましても、本人の申請内容、産業医の所見、職場の意見等から多面的な状況把握を行うようにしておるところでございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 3番に入ります。コロナ禍や災害による業務負担増も原因と言われておりますが、そのようなことはありますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。本村においての休職者の数は、コロナ禍の前後でも大きな変化はありません。ただ、新型コロナウイルス感染症に関わる業務増により、負担がかなり大きくなっている部署が存在することは事実であります。メンタル不調に至らずとも、ストレスの度合いの高い職場では、休日や定時後にも現場へ行かなければならない場合や、通常業務に加えコロナ対応業務も行わなければならない場合があり、負荷状況に対しての手当や、選挙事務など臨時的な業務を免除するなどの軽減策を講じているところでございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 4番、5番を一緒にちょっと質問させていただきます。住民サービスを職とする職員が病んでいたのでは大変な事態と感じます。長期、短期関係なく、給与者に対する相談体制はどうなっているか。相談体制があっても、同一の職場や上司には本音が出せないのではと思う。第三者を介しての相談体制が必要ではないか。また、ここで始まりましたゆう活の実施は意味があるものとなっているのか。そのところを端的にお願いします。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。メンタル不調者へのケアにつきましては、産業医に不調者の側に立ってもらい、不調原因をひも解いていく中で、専門的な見地から様々なアドバイスをもらっているところでございます。本人の回復や職場環境の改善につながるようにしていただいているところであります。  また、メンタル不調の予防保全といたしましては、メンタルヘルスに関わる研修会や、年に1回事業者健診の一環ではありますが、ストレスチェックを全職員に対して行っているほか、産業医による月に1回のメンタルヘルス相談会も希望者に対し開催しているなど、役場側のバイヤスがかからない形でのヒアリングやケアの体制を敷いているところでございます。  また、先ほどゆう活の関係がありました。ゆう活につきましては、まだ始まったばかりであります。中長期的に効果を見ていくことによることになりますが、自治体としても、多様な柔軟な働き方を尊重するよい取組であるということで認識をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 時間がありませんので、6番の移住施策についてに入りたいと思います。  前回の議会一般質問において、移住交流事業の見極めの時期に来ているとの答弁がありました。移住により本村も人口増加につながってきており、南箕輪村や軽井沢町も同様に移住政策により人口が増加してきたとの報道もあります。移住政策の方向性については、不動産業者、建設業、関連業者を含めた検討が必要ではないか。また、村内にはライフラインが整っていて宅地化できる土地があり、移住施策は継続すべきと感じるが、見解はということです。  また、2番の問題は、以前より山側への移住を勧める傾向があったように感じる。移住者の希望もあるだろうが、行政としてはどのように捉えるか。  1番、2番をまとめてお願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) それではお答えします。移住政策の見極めのときということを私は前回申し上げました。これは何も今の移住政策を止める云々じゃなくて、組織変更もございまして、庁内の体制がちょっと変わってきているということです。  私は、前々から議員おっしゃるように、やっぱり実際に現場に行っている宅建協会の皆さんとか、それから建設の関係の皆さん、それからあとは田舎づくり案内人、その前の案内人等の組織で活動してきているわけです。ここでやはり見極めのときということは、私は政策実施のキーマンとして、きちんとした人間というか、そういう者が必要じゃないかと。これは前々から言っています。  それから、あとは先ほど言った宅建の皆さんとのそういった活動組織の強化、それからもう1個は活動拠点の整備、どこでそういうことをやるのかということです。それから、私が前々から言っているのは地域のバランス、まだどうしても上のほうの人たちが多い、下が少ないということで、それではまずいということで、去年から空き家の関係。今年は、この間の担当課の報告で、もう5件500万円の上限が来たという相談あったので、それは補正予算を組むなり、現場として、担当としてどうすべきか、早急に方向づけを出すということは指示をしてあります。  それからあと、ここで子育て支援センターの起工式があったわけですけれども、これは総務省のデータ等があれば。まず一つ、原村は30歳代以下の人たちの移住が全体で31%なんです。非常に若い人たちが来ている。それから、30代の母親の子育てに対する、やっぱりどういうところへ相談したらいいかということは、4人に1人は不安を持っている。そういう中で、原村として新しい人たちに来てもらうには、子育てに必要な子育て支援センターということで、ここで造り始めているということ。  それからあとは3年前の原中のデータですけれども、将来原村にUターンしたいかという中で、たしかあのときは56%ぐらいあったと思うんです。だから、やっぱりそういう子供たちの思いをしっかりやっていかなくちゃいけないだろうというふうに思っています。  いずれにしましても、原村の役場だけではなくて、やっぱり先ほど言いました宅建とか建設関係とか、そういった人たちの総合力でワンチームとして活動していくと。その構築を、ここで新しい組織になってもうじき半年過ぎますので、大分落ち着いてきていると思いますので、後半に向けてちょっとねじを巻いて、しっかり取り組んでいきたいと、そういうふうに思っています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆7番(平出敏廣) 時間になっていると思います。終了といたします。ありがとうございました。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。午後2時45分に再開します。                            午後 2時32分 休憩                            午後 2時45分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  佐宗利江議員の質問を許します。佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 質問いたします。まず最初に、図書館絵本コーナーについてお伺いいたします。私は図書館をよく利用するわけですが、せんだっても県主導による電子図書館が導入されたとのことで早速申込みをいたしました。ぜひ多くの方に利用していただきたいと思います。  さて、村の図書館では、感染症の影響により施設の利用を制限しなければいけない状況が続きました。落ち着いた時期であっても人の姿が少ない、としょかんまつり等イベントにも集まる人が少ないという状況であるように思います。  ちまたでもインターネットの普及や町から本屋がなくなり、大手ネット販売等で買う人が増えたころから、何かのついでに本を目にするという機会が減り、読書人口のより一層の減少へもつながっていっていると感じております。  村図書館の絵本コーナーについては、少し前に出版社別から絵を描いた作者別へと変更をしていただいており、より本を選びやすいよう工夫されているように感じます。全体の利用状況なども踏まえ、現状選びやすい状況かどうかお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 選びやすい状況であるかどうかという質問に対してお答えいたします。選びやすい状況であるかどうかについては、多分利用者が判断していただくことなので、私も明確にはお答えできませんが、利用しやすい状況を目指しているということで、今までの取組について述べさせていただき、答弁に代えさせていただきます。  現在、絵本コーナーは図書館開架コーナー入り口から正面奥のほうに設置してあります。乳幼児対象のねころびコーナーと併設している感じで設置してあるんですが、そのコーナーについても、絵本コーナーであると分かるような掲示物でお知らせしているというような取組をしております。  また、議員さんの質問の中でも触れていただきましたけれども、利用者からの要望もあって、この今年の冬、1月から2月にかけての冬場の時期に、絵本の配置を出版社別から絵を描いた人別に変更いたしました。併設するねころびコーナーについては福音館の絵本のみ、出版社のみの絵本を展示しているわけでありますけれども、利用者の方が作家で絵本を探しやすいようにこの配置替えをしております。  原村の図書館の蔵書という点から見ましても、令和3年度の集計では約10万冊の資料がございますが、そのうち14%を絵本と紙芝居で占めております。貸出しにおきましても、個人貸出しでは10万526冊という貸出しのうち2万816冊、約21%が絵本、占めていると。そういうような非常に大きな人気というか関心を集めている分野でありますが、質と量、または絵本コーナーの配置についても、その声を聞いて今はこうやって配置に変えてみた。その後また利用者さんからいろいろな声が届けば、その声を基に最善解というか、ベストなものを目指していきたいと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 絵本の配置というのは難しいということでございました。図書館によっても、やはり出版社別に分けているところも多いようです。先ほどもお話にありましたが、一部ある出版社をまとめている部分があると。定評かつ人気のある出版社であるということでまとめていただいています。  恐らく図書館の絵本コーナーの要であろうという部分にその本をまとめていただいているわけですが、それをどの本がどこの出版社かということを意識して借りる方がいるかどうかという部分は、少し気になる点ではあります。  また、その部分が日の当たる場所であることということで、背表紙の色あせがかなり進んでしまい、タイトルが読みづらく探しづらいという部分も少し感じます。  出版社別に変えてほしいということは、私も大分以前から直接申し上げてきたことで、それについては多分労力も大分かかっていると思いますので、非常にありがたい変更をしていただいたかなと思うわけなんですが、2番の配列の方法をどう考えるかということで、そのあたりもお聞きしてよろしいでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) それではお答えいたします。先ほどの答弁とかなり重複してしまう部分があるかと思いますが、お願いいたします。昨年までは、絵本コーナーの配列につきましては、どちらかというと管理する側の利便性というような意味合いで、出版社ごとにまとめて並べていましたが、利用する方からすると同じ作者でありながらA社、B社、C社とか探しながら、なかなか目的の本が何々社の本であるという細かい情報までつかんで探しに来られるというケースは、あまりたくさんないと思います。そういうような観点から、利用者からは探しづらい、あちこちに並んでいて分かりづらい等の声をいただいた経緯もあり、本年度より作者名のあいうえお順、しかも国内と海外というようなコーナー別に分けて並べております。  現時点で、利用者からは好評の意見をたくさんいただいているということを聞いておりますので、今後もこの配列方法で運営していくことを考えております。  図書館法の基準では、こういうふうに並べるというようなコーナーもあるんですが、やはり管理する利便性の視点も当然運営する側としては必要ですが、今回のように利用者の方が一番分かりやすいという声を基準に、これからも配列方法を工夫していきたいと考えております。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 現状一部分に残っている、ある出版社の本が集まっているということについてどう考えるかという御意見、教育長の意見で構わないですが、あと背表紙が見づらいという点についてもお聞きしてよろしいですか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 図書館の構造上の問題とスペース配置の問題で、そこを変えるということはとてもちょっとできない状況でありますが、例えば日光による劣化の激しさを防ぐというようなことについての対応は、十分工夫すればやっていけるかと思います。  私自身は、特別なあるメーカーを乳幼児のコーナーに並べているということなので、考え方としては、全てそれらも取っ払って全部作者別に並べていくというようなことも一つの選択肢になるかなというふうに思っております。  あそこのコーナーを利用されるお子さん等のいわゆる思考とか傾向を踏まえて、1社の本だけをあそこに陳列しているというふうに私は判断しておりますので、それもニーズに合った配列の仕方かなというふうに私は受け止めております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 福音館は、絵本業界の中では特別な出版社という位置づけですし、そうした本も多くございますので、そういう捉え方もあるとは思いますが、また意見やニーズに合わせて検討していただきたいと思います。  高学年向けのコーナーについてもお聞きしてよろしいでしょうか。個人的にこうした部類の読み物を好きでたまに読むわけなんですけれども、隣の部分ですね。ですが、ほとんど新品という場合が多いわけです。その部分の本に関しては、開くと、一度も開いていないんじゃないかというような本が非常に多いです。いかに読まれていないかというように感じるわけですが、中学生を含めて、この時期に本離れをしてしまう子供が多いと言われています。ヤングコーナーなど工夫をしている図書館もあるようで、この世代がより本に親しみ、多くの本を読んでもらえるよう読み物を手前に出して、今は奥にありますので、平置きで陳列したり、近くに座って読めるような場を工夫してはどうかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) では、お答えいたします。先ほどの絵本コーナーのお話は、そういった声を基に図書館の中で工夫をしていったと。今、御指摘いただいた件も、そういった声を聞きながらよりよいものを目指していく。そういうことを考えていければいいかなというふうに思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 以前に、祭日月曜日の開館についてという質問もさせていただきました。図書館については幾つも質問させていただいているわけではありますが、それについても検討していただけるというような回答であったと思います。先ほども管理する側の利便性でなくという返答がございましたので、今後さらに村民に寄り添った利用のしやすい図書館でいてほしいということを要望しまして、次の質問に移ります。  では、新規就農者への補助金についてということで質問をさせていただきます。今議会の農業委員会費の成果説明書の中で、農業従事者の減少・高齢化、今後耕作放棄地の増加の懸念、担い手・新規就農者への優良農地の集積、確保を図る必要があるという言葉がありました。  また、先日出された「八ヶ岳西麓の豊かな自然環境と共生する未来に向けた共同宣言」、この提言書の中でも農業に対する施策、その効果として新規就農者の増加への期待がうたわれているわけです。  今後の農業を考える中で、新規就農者を増やすということが村としても大切であると理解するわけです。近頃は女性が単身で新規就農したり、Iターンで小規模で新規就農したりといった方々を目にしますが、村の新規就農に対する考え方をお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。先ほど議員さんのほうから八ヶ岳西麓の共同宣言の件のお話がございました。その宣言の後、私どもそれぞれの市町村の中でどうすべきかとさらに議論を深めていって、先般、県の次期5か年計画で諏訪地域としてどういうことをやっていくか。従前は諏訪湖周が中心だったんですが、岳麓としての考え方をまとめて、振興局長経由で県のほうに上げて、知事のほうでそういったものを網羅しながら、諏訪地域の振興計画に盛り込んでいくということでお願いをした次第でございます。これは原村だけではなくて、岳麓3市町村の共通のテーマということになっておりますので、原村の詳細については担当課のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) それではお答えいたします。農業経営者の高齢化というのは、原村も大変これから考えなければいけないことでありまして、新規就農者への期待というのは高く持っております。  新規就農者は農業経験が少ない方というのが多いわけですので、村としては、現在ある国の補助事業というものを有効に利用して就農していただきたいということを主体に考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 再質問をいたします。土地はあるのでしょうか。多くの農地が貸し出されているわけですが、現状余っているのは馬入れがない、四角じゃない、湿地など、使いづらい農地である場合がほとんどだという話を聞きましたが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) 確かに、議員のおっしゃるように、現在の村内の土地利用といいますか畑地の利用については、圃場整備等がされている中はほとんど100%、貸し借り等も含めまして耕作されている状況です。  おっしゃるように新規就農者が入ったときに、主に畑地を希望してくるんですけれども、どうしても条件のいいところというのがなくて、非常にちょっと条件の悪い、出入りが悪いとか面積がちょっと小さいとか、今現在はちょっと耕作していなくて、耕作するまでに少し手がかかるというような、そんな条件の土地になってしまうものですから、新規就農者さんにこれだけの土地がありますからどうぞと言えないところが結構つらいところです。  小規模の基盤整備事業ということで、2ヘクタールくらいのところを昨年までに整備したんですけれども、そこはたまたま村が介入してやったということで、新規就農者の方2名に入ってもらってやっています。今後そのような場所がうまく見つかるかどうかというのを検討しなければいけないと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 新規就農者を増やしたいが土地がないという話であったと思います。  次の質問に移りますが、就農者増加のための取組、こういったことは村としてどんなことをされているかをお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えいたします。現在ですけれども、移住からの就農希望者や新規就農希望者というのがここ数年増加傾向にあります。そこで今現在、村では就農コーディネーターという方、村内の方2名にお願いしまして、ちょっとコロナで開催がここのところないですけれども、都市部で開催される就農相談会とかそういうものに出席していただいて、そこへ相談に来る来訪者の対応をお願いしたり、村内ではその方のところで実際の就農体験というものも行ってもらっています。  また、これは諏訪管内の話ですけれども、諏訪農業農村支援センターや当村の役場農政係でも相談窓口を設けていまして、就農相談を随時受け付けている状況です。そういう中で補助要件が合致すれば、里親農家での農業研修とか経営開始する際の支援金、先ほど言った国の補助事業というような形ですけれども、村を通してその補助をしているというような状況です。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 近年、新規就農を村でしていただいたという実績がどの程度あるかどうかお聞きできればということと、あとは就農コーディネーターの方が相談を受けて、どのような流れで実際に就農、土地がない中でどう就農するのかということをお聞かせいただいてもよろしいですか。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。今現在の新規就農者の状況ですけれども、年に平均2名くらいですかね。ここ三、四年の話ですけれども、新規就農者として就農いただいております。内容的には、葉物と言いますか高原野菜等を作っている方もいますし、施設園芸、ハウスで花を作っているというような方も中にはいらっしゃいます。  就農コーディネーターさんのほうにお願いしているのは、村内へ就農した場合とか、コーディネーターさんにも場所とかがあれば、こういうところが空いているという情報は流していますので、原村でやる場合には状況的にはこういう土地で、このような営農ができると。それでコーディネーターさんのところでやっている営農形態というのを何回か経験していただいて、どうするのかというのを決めていっていただいていると。  それから、本当に新規就農として原村へ住みたいというような話になってきたところで、県のほうで里親登録ということで、そういう新規就農者さんとかを指導する登録者が村内にも数名おりまして、作りたいもの、生産したいものによりますけれども、その関連で分かる里親さんのところで2年間就農する。その場合には、その2年間というのは月々12万5,000円補助金として出しているような状況です。その終了とともに、今度は実際に就農するという話になりましたら、今度はまた経営開始型資金補助というような呼び方をしているんですが、以前までは5年間の補助だったんですけれども、昨年から3年間、年間150万円という補助金を出しております。
     この補助金の使い方ですけれども、農業ばかりじゃなくて生活にも使ってもいいというようなそんな補助金になっておりまして、実際に本当に原村で農業をやりたいという方には使い勝手のいい補助金だと思っています。これは全額国から出るもので、特に村のほうでは、かさ上げとかあれはしていないですけれども、今現在はそういうような補助金というのを有効に使っていただきたいと思っております。  それで先ほどの話に戻ってしまいますが、なかなか営農場所、あとは自分の住む場所というようなところはちょっとまだ。これからもうちょっと村としても考えなければいけないと思っているんですけれども、そういうコーディネーターさんの紹介とか、そんなことで今のところは何とか営農してもらっている。  コーディネーターさんから機械とかも借りたり、里親の制度を使って、農業を教わったところの方からそういう機械類を当面借りてやっているというような状況で、行く行くは自分でそういった機械取得とか、そういう形に持っていくということで、今現在のところはそうやって就農はしていただいております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 就農すると、国から村経由でもらえる補助金が年間150万円ということでしたが、すみません、これが5年から3年になった理由というのは分かりますか。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) ちょっと明確な理由はあれですけれども、国のほうの方針といいますか、補助金の交付要綱の中でちょっと期間が縮まったという中で、うちらとすれば長い間出していただけるのが一番ベストなんですけれども、ちょっとそこについては、全国的にも要望はあるんですけれども、国のほうで決めたことということで、今の段階では仕方ない状況かなと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 一般の事業の開業となると、私自身も自分で商売をしておりますが、原村にもチャレンジ補助金があったり、県や商工会での支援というものがとても多岐にわたって、いろいろな補助金や施策があるわけですけれども、農業ってなかなかないんだなということは、今回私も調べて思いました。  先ほどおっしゃっていた次世代人材投資資金というものが年間150万円を3年間もらえるというものということですが、これは45歳以下に引き上げられたということです。そのせいで3年になったのかちょっと分からないわけですが、これで認定農業者にさらにならなければいけないと。そうしたこれに適合しない場合、これに条件が合わない場合、3番の質問になりますが、こうした補助金が受けられない場合はどういった対応、何か取っているということはありますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。今のは、3番の県の補助金が受けられない場合の対応ということでよろしいですか。今おっしゃった認定農業者とか、そういうものに該当しないとか、そういう方というのは補助金の対象外になってしまうんですけれども、補助金が受けられない場合の理由につきましては、言いますように耕作地が少ない、耕作面積が少ないとか、あと認定農業者に認められるには5年後に最低250万円以上の収入目標というようなものがなければいけないという中で、耕作面積にもよりますけれども、収入目標をクリアできないというところが一番主な理由になっていると思います。  村のほうとしましては、補助金対象となるための改善点等の指導、もうちょっと営農できる土地を探すとか、もうちょっと内容を考慮して目標収入に達するようにするとかというような指導を行っております。  そういう中で、どうしても対象とならない方というのはあるんですけれども、ちょっと今現在では単独の補助とかはまだ考えておりませんので、そういう方はそういう目標を立てられるまで補助金等を当てにしないという言い方はいけないですけれども、ない中で営農していっていただくという状況です。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 医療の進化や高齢化が進んだことで、年齢が上がっても元気でいられる人が増えたということ。先ほど申し上げたような小口の新規就農者、女性だったり、Iターンで小規模で1人でやりたい、夫婦じゃなくて1人でやりたいとか、そういった方はその基準に合わない場合が多い。  認定農業者になるにはJAに出荷しなければいけないということで、今はインターネットのいろんな普及の中で個人で直接販売したり、有機農法をしたかったり、あとは兼業でなどいろん形の農業がある。今はあって、これから増えていくかなと思うわけなんですが、そうした人たちを受け入れるということが今後の農業の継続につながっていくのではないかなというふうに考え、受皿となるべき補助金が村であってもいいのではないかなというふうに考えております。  農業用の資材や機具、例えばトラクターだったりは非常に高額なものが多く、多少の補助はJAでも用意してくれる。いろんな補助金がありました。ちょっともらえるというやつはたくさんいろいろありました。ですが、やっぱりトラクター1台、保冷庫1台というのは何百万円もするもので、そういったものを購入するのは大変で、先ほども言ったように、幅広い人材を受け入れるというスタンスは必要ではないかなと思うわけですが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) お答えします。議員がおっしゃるように、どうしても小規模な、小口的な方というのは、この補助制度に乗れない中では非常に難しいというか、機械を買うにも何を買うにもという面は出てくると思います。  今の質問の中でJAに出さなければいけないというような話があったんですが、この辺はJA以外のところへ出荷しての収入とか、それは全然構わない状況です。  そういう営農をとにかく続けたいという方への補助というのも大事だとは思うんですけれども、新規就農で認定農業者というものを取得すれば、機械を買うときの補助とか新しい面の補助を受けられることのほうが多いものですから、極力何とか農業をなりわいとしてやっていけるような体制というのをつくってもらって、有利な補助を受けてもらいたいというほうが重要だと思っていますので、小口の方への補助を考えるより、どうしたらその人が今後営農体制というのを自分でやっていけるかというとこら辺の指導を重点に考えていきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) では4番、農業について今後の展望はということであります。この質問をするに当たり、原村のJAの方にもお話を少し聞いたわけですが、先ほどいろいろともう申し上げたように、原村で新規就農を今普通にするのは難しいんじゃないかということでした。  まず農地がないということと、先ほども申し上げたように、借りられる多くの農地が使いづらく作物を育てづらい農地であること。また、今出てきている新たな病虫害の出現によって現場は非常に混乱していて、耕作をするために新しい畑をみんな求めていると。競って借り合っている状況だということです。  では、補助金も先細りである水田の活用はできないかということですが、水はけの悪い水田を利用するのは難しくて、借地である場合、返却のリスクもある中で、多くの費用をかけて暗渠排水を整備するというようなことはできないということでした。  今年度は、セロリやブロッコリーは病気による大幅な減収、収量の減少。またキャベツ等は豊作過ぎて破棄という状況だそうで、今回農家に対する支援の陳情がJAからも出ておりますが、世界的な問題、また気候的な問題など、村の基幹産業である農業が多くの試練に直面していると言えるわけですが、今後の展望についてお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。農業後継者、新規就農者の関係ですけれども、先週末にJA信州諏訪で野菜品評会とフラワーショーがございまして、会場が富士見だったんですけれども、私も出席をしました。そういう中で感じたのは、かなり農業後継者の若い人たちがいると。ただ、その比率の推移云々ということは、ちょっとまだそこまで分析をしてありませんけれども、かなりそういった人がいるというのは印象を受けました。それから、かなり高度な栽培技術の下で物を生産されているなと思います。  近年の村の農業情勢につきましては、やはり議員のおっしゃったように米価は下落、それから村の主要作物のセロリやブロッコリーについては、疫病や病害虫が発生し、今までメインでございました花卉の中でもトルコキキョウなんかは病気が出て栽培にも大きく問題しているということがございます。そうした中で、やはり生産者を困惑させることが起きています。  このような中ですけれども、野菜、花卉については、国・県の協力により対策が講じられ、先行きも見えてきた状況でございます。しかしながら、生産の基盤となる土壌の疲弊も否めないことから、今後、国で進めるみどり戦略等を活用して、有機農業化の研究も必要だろうというふうに思っております。これについては、JAの組合長も同じような考えは持っております。  それから、現在、原村の特産品である高原野菜の生産を維持しつつ、さらなるブランド化を目指していくべきだろうと。最近、生産面積が増加していますワインブドウなど新たな品目導入を視野に入れながら、今後さらに美しい村、輝く村として注目される持続可能な農業施策に取り組んでいきたいというふうに思っております。  それから、先ほど耕作地の問題で、これは原村としても、私の大きな課題として捉えている土地改良の関係で、従前、原村は水田に基盤整備をしたわけですけれども、基盤整備をした水田から畑地化。これは国のほうも推進をしているし、前にもどなたか、議員さんの質問でもお答えしたと思うんですけれども、今の国の基準は非常に規模が大きくないとできないということで、これは私も県の土地改良の理事をやっておりますので、そういった理事会の中で、もう少し規模を縮小した中で補助金をもらえるようなことで検討をすべき、また、国へ働きかけるべきだろうということで今展開をしております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) ありがとうございました。いろいろな多くの課題がある中で、例えば借りる仕組みだとか、どういった補助ができるかだとか、いろいろなことを考えていかなければいけないのかなと思うんですが、国はゆっくりやっていくということが多いので、できるだけ早い対応をしていってあげるのが農業離れを防ぐことには必要なのかなと思っています。  世代交代が順調にできているところが原村は多いのかなと思いますが、そうしたいろいろな補助金についても御検討いただければということで、次の質問に移ります。  では、区長業務について質問いたします。私自身は区長を務めた経験はありませんので、客観的な視点から見た意見として質問をさせていただきます。  村の行政嘱託員であるということで行政の一翼を担っており、村と区とのかけ橋であると理解しております。区によっては常勤で公民館へ勤めるという場合もあるようですが、多くの区はそうではなく、業務が多岐にわたり仕事量が多過ぎて破綻しているという声もあります。定年退職をした後や農業等個人で仕事をしていたりというように、サラリーマンでなく時間が自由に使える人でなければ難しいのではないかと感じます。  原村で生まれ育ち、村の区長の忙しく働くあるべき姿、区長とはこういうものだというものをよく理解していない場合、例えばIターンだったりするとなかなか受け入れられないのかなというふうにも感じるわけですが、村にとってどのような立ち位置で、何を求めているのかお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。区長さんは、その地域がよりよい生活を送るために、その地域で暮らす方々で組織された任意の団体の責任者ということで、これは明治8年に原村が構成された以降続いていることでございます。  それから、正副区長及び正副自治会長に対しましては、村政の円滑な運営と連絡調整を図るために、私のほうから行政嘱託員を委嘱させていただき、そしていろんな地区での環境美化活動とか、それから村からの「広報はら」等のそういったものの文書配付等の業務をお願いしております。  御質問のどのような立ち位置で何を求めるかの質問でございますけれども、議員さんはお若いのでちょっとあれかもしれないですけれども、区長総覧という要は昔からの中で、区長がそこの地域の中の全責任を持っていろんなことを執行していくということで、各戸の課題や困り事をきめ細かく拾い上げていただくこと、それから各区の人材や資源を活用して解決や改善に向けて主体的に動いていただくこと、あとは御自身の区にとどまらない問題を積極的に区長との懇談会などでお知らせしていただくと、そういったこと。それからこれらの前向きな活動に対しまして、区と村全体をよくしていくリーダーとして、そういった立場で活動していきたいということでお願いをしております。  これは、区長さん、自治会長さんは毎年替わられるわけですけれども、年初のときにお願いをして、協力をいただいているということでございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) では、次の質問に移ります。道路要望書についてお聞きします。要望する道路には村道、農道があり、それぞれ記入するわけですが、区長さんは毎年替わるわけで、どちらか分からないこともあるということでした。  また、村に出した要望が改善されなければ、また翌年提出を繰り返すわけで、同じやり取りをする必要はあるのかどうか、お聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長清水英夫) お願いいたします。建設水道課、農林課もそうですけれども、地区の道路、道路以外もあります。河川、水路等、建設でいえば交通安全施設などもございますけれども、そちらについて、区でしか分からないような意見を取りまとめいただいて要望してくださいというようなお願いをしているところであります。  私どもは、要望を受けると必ずしも全部できるというわけではございませんので、回答の中では、今年はできませんけれども、来年以降も引き続き要望してくださいなんていうところも回答で差し上げているところでございます。  私どももその情報を共有していきますし、地区も問題意識として捉えていただいて、それを区の中で問題視して引き継いでいってもらいたい。そのように考えていますので、ちょっと面倒なところもあるのかなというようなことも感じますけれども、この要望については、ぜひ地区の意見として上げていただいてというところは続けていきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) できなかった要望をまた来年も出しますかとか、そういったことができるといいのかなという気も少しするわけですが、次の質問に移ります。  募金集めについてお聞きいたします。せんだってもうちの議会でちょっと似たような質問をお聞きしたんですが、私自身も、募金なので幾ら払ってくださいということでお支払いしたことがあります。  区にもよるわけですが、募金には幾つか種類があります。使途も決まっているというものもありますので、何も募金でなくて予算化すればいいのではないかと思います。また、一定の金額で支払いを求めるのなら、そもそも募金ではないのではないかというわけですが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長牛山輝明) それでは、農林課のほうで毎年緑の羽根の募金というものを各区長さんに集めることを依頼しております。これについては、特に幾らという明記はしていないですけれども、過去もう何十年とやっている中で、一応目標額は250円くらいですというようなことを区長さんのほうに伝えて、お願いしているような状況です。  これは毎年5月に行っておりまして、区長さんや自治会長さんにお願いしております。ちょっとここ2年くらいは、コロナの関係でちょっと集めるのを控えさせてくれという区も実際はありました。それはちょっと全県的な問題もあって、そういうところで強制とかはしていないですけれども、できる区はお願いしたいということでお願いしてきております。  一応この緑の羽根の募金につきましては、区長さんの負担を極力軽減するために、配付するチラシ、あと緑の羽根を各区の常会ごとに封筒に入れて、区長さんには常会長さんにそのまま封筒を渡せば配付していただく、封筒を渡して常会長さんが実際に集めるという、そんな形態を取っております。  この緑の羽根の募金ですけれども、一応、緑の基金という全国的な組織のほうまで一旦は納めるんですが、おおむね4分の3くらいは、逆に還付金として村へ返ってきます。この羽根の募金で返ってきました還付金につきましては、毎年小中学校の入学式の折に、新1年生全員にブルーベリーの苗木を配付している。あと各区からこういう苗木が欲しいとか、こういうものが欲しいというような希望の緑化木を配付したり、あとは公共施設、小中学校とか公民館等に植えたいというものを配付しているという使い方をしております。  この辺のことは各区のほうにも御理解いただいて、子供たちにも苗木配付をしたりして、緑と触れるといいますか、そういうことは重要、大切なことだと思いますので、区長さん等にも説明しながら、引き続き今後も協力をお願いしたいと考えております。農林課の緑の羽根募金については以上です。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) 補足でありますが、村として募金を区にお願いしているのは、今、農林課長が申した1件であります。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) いいことに使われていると思うので、募金をやめるというのはどうかなとは思うんですけれども、やはり回収の方法について少し検討していただいてもいいんじゃないかなと思います。  最後の質問になりますが、業務が過大ではないかということです。村では業務の軽減に向けた考えはありますか。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。議員御指摘のとおり、区長さんの業務は多岐にわたり大変かと思います。日々の区長さんの御尽力に改めて敬意を表したいと思っているところでございます。また、村からお願いしている業務も多く、各区の課題や困り事についても日々御尽力いただいているということで感謝を申し上げたいと思います。  現在、正副区長懇談会を議会終了の翌月に開催しているわけですが、終了した後にざっくばらんに区長の皆さんが意見交換できる機会を役場として設けております。業務負担につきましては、今後のトピックの一つとして、区長さん、自治会長さんの意見をお伺いしてまいりたいというように考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 私が常会長をやって驚いたことの一つに区費集めがありました。毎月現金で区費を集めて回るというもので、やり方は区によってそれぞれかと思うんですが、なぜ振込ではいけないのだろうかということがまず疑問でした。もちろん、区の考え方によるものなので、そうでない区も中にはあるようです。毎月でなかったりということもあるようですが、原村ではほとんどの区が現金で回収をしているとお聞きしました。その全てを管理しなければいけない区長さんの労力には頭が下がります。  村では手当をお支払いしていることのわけで、区の役員も同様でありますが、手当を渡しているから業務をするのは当然だ、当然のことだというような考え方が、村だけではなく区の方々にも根本的にあるのではないかなというように感じます。  時代の変化とともに、煩わしいから、たとえもらってもやりたくないというふうに感じる人は増えているのではないかというふうに思っています。このままだと行く行くの担い手がいなくなってしまうという懸念もあるわけですが、最後にどのようにお考えかお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。区費集めは口座振替ができないのかとか、その辺につきましては、各区の費用ということでございますので、村のほうでお答えするようなことは差し控えたいと思います。  先ほど話がありました手当ということでございますが、区長交付金というものを年間15の区、自治会に約1,000万円支払いをさせていただいております。その中で例えば、文書配付手数料が年間で600万円ほどになっております。区長さんの中で、例えば文書配付、月に1回広報を配るのが大変でやめたいとかいう意見がもし出されたとすれば、この600万円をいかに業務をほかのところに委託をするのかとか、そういうことをまた考えていかなければいけないというように思っておりますので、先ほどお話ししたとおり、正副区長懇談会の後の区長会というような形で、村が介入しないような形での意見交換があるので、そういうところでそういう意見がまとまれば、村としてはまた今後考えていかなければいけないのかなというように感じているところでございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) 広報の配付をやらないとかそういう極端な話ではなく、例えば区費の振込を推進するだとか、あと軽減に向けた少し検討は、村のほうでもしていただけるといいのなかという意見はありましたので、また御検討いただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水総務課長。 ◎総務課長(清水秀敏) お答えいたします。先ほどと同じなんですが、区としての業務と村が行政嘱託員としてお願いをしている業務というものは、やはりはっきり切り離して、区長さんたちにも業務を。例えば区全体の水利、水を見に行かなければいけない、汐さらいが大変だとか、そういう業務もあろうかと思いますので、村の業務としては、村のお願いしていることで大変なことがあって、何か改善ができるようなことがあるのかどうか、これは内部のほうでまた検討して、できることはやっていきたいというように考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆4番(佐宗利江) ありがとうございました。これで一般質問を終わります。 ○議長(芳澤清人) 以上で、本日の日程は全部終了しました。  明日2日は午前9時から本会議を開き、引き続き行政に対する一般質問を行います。  本日はこれにて散会します。大変お疲れさまでした。                            午後 3時40分 散会 以上会議のてん末を記載し、地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         令和4年9月1日              原村議会議長  芳 澤 清 人              原村議会議員  宮 坂 早 苗
                 原村議会議員  佐 宗 利 江              原村議会議員  森 山 岩 光...