下諏訪町議会 2021-02-25
令和 3年 3月定例会−02月25日-01号
令和 3年 3月定例会−02月25日-01号令和 3年 3月定例会
令和3年3月
下諏訪町議会定例会会議録
(第1日)
議員の席次並びに出欠
1番 金 井 敬 子 出 8番 増 沢 昌 明 出
2番 岩 村 清 司 出 9番 松 井 節 夫 出
3番 中 村 光 良 出 10番 林 元 夫 出
4番 田 嶋 彰 出 11番 大 橋 和 子 出
5番 青 木 利 子 出 12番 野 沢 弘 子 出
6番 中 山 透 出 13番 森 安 夫 出
7番 樽 川 信 仁 出
出席議会事務局職員 出席総務課職員
議会事務局長 田 中 美 幸 庶務人事係長 岩 波 美 雪
庶務議事係長 山 田 英 憲
説明のために出席した者
町長 宮 坂 徹 健康福祉課長 小 松 信 彦
副町長 山 田 英 明 産業振興課長 増 澤 和 義
教育長 松 崎 泉 建設水道課長 北 澤 勝 己
総務課長 河 西 喜 広 消防課長 小 野 裕 之
税務課長 堀 内 憲 隆 会計管理者兼会計課長
吉 池 泰 宜
住民環境課長 中 澤 務 教育こども課長 本 山 祥 弘
監査委員 宮 澤 孝 良
本日の会議日程 令和3年2月25日(木)午前10時00分
1.本日の議員の出欠並びに会議成立宣告
1.開会に当たっての町長挨拶
1.会議録署名議員の指名
1.会期日程及び議案の取り扱いの決定
1.議案の上程、説明、一部即決
1.令和3年度予算議案の上程
1.町長の予算施政方針の説明
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
開 会 午前10時00分
△<本日の議員の出欠並びに会議成立宣告>
○議長 おはようございます。大変御苦労さまです。ただいま定刻の午前10時です。ただいまから令和3年3月
下諏訪町議会定例会を開会いたします。
本日の議員の出欠を御報告いたします。ただいま出席している議員は13人であります。よって、本会議は成立をいたしました。
ただいまから会議を開きます。
△<開会に当たっての町長挨拶>
○議長 町長から招集の御挨拶があります。
○議長 町長。
◎町長 3月定例会の開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本日は議会の招集をお願い申し上げましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かとお忙しい中、全員の御出席を賜り、ここに開会できますことを心から御礼申し上げます。
日差しも春めいてまいりました今日この頃ではありますけれども、
新型コロナウイルス感染症は私たちの暮らしや経済に極めて大きな影響を与え続けております。県においては、2月16日に全県の
新型コロナウイルス注意報を解除して、感染警戒レベルを1に引き下げました。県内の感染状況は落ち着いている状況ではありますが、全国においては、いまだ非常事態宣言が発出されている地域があり、私たちの地域にもその影響が及ぶ可能性はゼロではありません。
現在、町では
新型コロナウイルスワクチン接種が迅速かつスムーズに行われ実施できますよう、準備、調整に注力をしているところでありますが、加えて年度末、年度初めの人々の移動が多くなる時期でもありますので、感染対策の強化と徹底並びに各種支援により、住民生活や地域経済をしっかりと支えてまいる所存でございます。
さて、本定例会で御審議をお願いいたします案件は、人事案件が1件、専決処分事項が1件、条例関係が5件、補正予算が4件、各会計の令和3年度予算が10件の合わせて21件となります。議案の内容につきましては後ほど説明をさせていただきますが、概略について申し上げます。
議案第1号は、人権擁護委員の任期が満了となることに伴う人事案件であります。
議案第2号は専決処分事項で、
一般会計補正予算(第10号)は、2月15日に専決処分したものであります。
議案第3号から議案第7号につきましては、条例の制定、整備または一部改正で、議案第3号は
温泉事業審議会条例、議案第4号は
健康運動施設条例、議案第5号は機構改革に伴う関係条例の整備に関する条例、議案第6号は
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例、議案第7号は都市公園条例の一部を改正する条例。
議案第8号から議案第11号につきましては、令和2年度の補正予算であり、議案第8号は一般会計(第11号)、議案第9号は
国民健康保険特別会計(第3号)、議案第10号は
駐車場事業特別会計(第2号)、議案第11号は
特別養護老人ホーム事業特別会計(第3号)。
議案第12号から議案第21号までの令和3年度の予算案10件につきましては、後ほど予算施政方針で御説明をさせていただきます。
以上、概略を申し上げましたが、新年度の施策を推進していくための条例や予算案など、幅広い内容の議案を上程させていただきました。よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たっての挨拶とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
△<会議録署名議員の指名>
○議長 次に、日程第1 本定例会の会期中における会議録署名議員を議長から指名いたします。9番松井節夫議員、10番林元夫議員、11番大橋和子議員、以上の3議員にお願いいたします。
△<会期日程及び議案の取り扱いの決定>
○議長 日程第2、第3 本定例会の会期、日程及び議案の取り扱いについて、
議会運営委員長から御報告願います。林元夫委員長、登壇の上、御報告願います。
○議長 林委員長。
◎
議会運営委員長(林) 大変御苦労さまでございます。
議会運営委員会から御報告いたします。
本定例会に当たり、去る2月22日月曜日、午前9時から
議会運営委員会を開催し、会期及び議事日程につきまして協議をいたしましたので、その結果について御報告いたします。
会期は、2月25日木曜日から3月22日月曜日までの26日間といたしました。
会期日程につきましては、皆様のお手元に御配付してあります会期日程表に示されているとおりでございます。
本日は、議案第1号につきましては人事案件でありますので、上程に先立ち本会議を一旦休憩し、直ちに全員協議会を開催し、御協議を願い、議案の態様を整えて本会議を再開し、議案の上程、説明を行い、質疑、討論を経て即決といたします。
次に、議案第2号につきましては、専決議案でありますので、議案の上程、説明、質疑、討論を経て即決といたします。
次に、議案第3号から議案番号順に従い議案の上程、説明を行います。
議案第12号から議案21号までの令和3年度会計予算につきましては、一括上程とした後、町長から予算施政方針の説明をいただき、本日の日程を終了といたします。なお、本会議終了後、広報特別委員会の審査をお願いいたします。
2日目の26日は議案調査日として休会といたします。
3日目の27日、4日目の28日は、土曜日及び日曜日のため休会といたします。
5日目の3月1日から9日目の5日までは、議案調査日として休会といたします。
10日目の6日、11日目の7日は、土曜日及び日曜日のため休会といたします。
12日目の8日は、午前10時から本会議を開会し、議案第3号から議案第21号までの議案に対する質疑を行い、所管と目される委員会に付託いたします。議案の付託先につきましては、お手元に御配付してあります付託表に示されているとおりでございます。
13日目の9日、14日目の10日は午前9時から本会議を開会し、一般質問を番号順に行います。一般質問は2日間といたします。
15日目の11日、16日目の12日は午前9時から各常任委員会の審査をお願いいたします。
17日目の13日、18日目の14日は、土曜日及び日曜日のため休会といたします。
19日目の15日、20日目の16日は、午前9時から各常任委員会の審査をお願いいたします。
21日目の17日、22日目の18日は、委員長報告書の作成日といたします。
23日目の19日は、午前10時から
バイパス対策特別委員会、午前11時から砥川治水・
赤砂崎防災公園化等対策特別委員会の審査をお願いいたします。
24日目の20日、25日目の21日は、土曜日及び日曜日のため休会といたします。
26日目の22日は、午前9時から
議会運営委員会を開催し、予定されます追加議案等の取扱いについて協議をいたします。午後1時30分から本会議を開会し、まず各委員会の議案審査報告を委員長にお願いし、それに対する質疑、討論を経て採決を行います。なお、今会期中に議案の追加提案がされる予定でありますので、提案のありましたところでお願いし、3月定例会の全日程を終了することにいたしました。
以上、
議会運営委員会の協議の結果について御報告いたします。よろしくお願いいたします。
○議長 ただいま
議会運営委員長から御報告がありました会期、日程及び議案の取扱いについて、質疑のあります方は御発言願います。
(「なし」の声)
○議長 質疑ありませんので、会期、日程及び議案の取扱いにつきましては、ただいまの委員長報告どおり決定することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声)
○議長 異議ないものと認めます。よって、会期、日程及び議案の取扱いにつきましては、ただいまの
議会運営委員長の報告どおり決定いたしました。
○議長 ここでお諮りいたします。次の日程第4 議案第1号
人権擁護委員候補者の推薦については人事案件でありますので、議案整備のためここで暫時休憩し、直ちに全員協議会を開きたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声)
○議長 異議なしと認めます。よって、ただいまから暫時休憩といたします。ただいま午前10時10分であります。それでは、全員協議会室へ御参集ください。
休 憩 午前10時10分
再 開 午前10時25分
○議長 ただいま午前10時25分です。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。
△<議案の上程、説明、一部即決>
○議長 日程第4 議案第1号
人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。事務局長に議案の朗読をさせます。
○議長 事務局長。
◎議会事務局長(田中) 議案第1号
人権擁護委員候補者の推薦について
下記の者を人権擁護委員の候補者として推薦したいので、人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により、議会の意見を求める。
令和3年2月25日 提出
下諏訪町長 宮 坂 徹
記
住 所 下諏訪町2673番地
氏 名 小河原 昌次
生年月日 昭和32年11月21日
以上です。
○議長 次に、提案者に議案の説明を求めます。
○議長 町長。
◎町長 御説明を申し上げます。現在、町では5人の人権擁護委員の方々が法務大臣の委嘱を受け、人権尊重思想の普及啓発及び人権侵害に係る各種相談活動に、精力的に取り組んでいただいております。
人権擁護委員の任期は3年となっており、令和3年6月30日をもちまして、委員のお一人である小河原昌次さんの任期が満了となることから、後任の
人権擁護委員候補者の推薦につきまして、議会の意見を求めるものであります。
小河原さんには、人権擁護活動に多大な御尽力を賜り、心から感謝を申し上げる次第でございます。
今回推薦する候補者につきましては、小河原昌次さんの再任をお願いしたいと思います。
ここで候補者の略歴を申し上げます。萩倉にお住まいの小河原昌次さんですが、平成30年から人権擁護委員として御活躍され、現在3年目を迎えております。面倒見のよい誠実なお人柄で、地域の信頼も厚く、住民生活に密着した活動で職務を遂行していただける適任の方と考えますので、人権擁護委員の候補者として御同意を賜りますようお願い申し上げます。
○議長 これより質疑を行います。質疑のあります方は御発言願います。
(「なし」の声)
○議長 質疑ありませんので、質疑を終結いたします。
これより討論を行います。討論のあります方は御発言願います。
(「なし」の声)
○議長 討論ありませんので、討論を終結いたします。
本案について、これに同意することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声)
○議長 異議なしと認めます。よって、本案については、これに同意することに決しました。
○議長 次に進みます。日程第5 議案第2号 専決処分事項の承認を求めることについて(専決処分第1号)令和2年度下諏訪町
一般会計補正予算(第10号)を議題といたします。提案者から議案の説明を求めます。
○議長 総務課長。
◎総務課長(河西) 御説明申し上げます。令和2年度
一般会計補正予算(第10号)につきましては、
参議院議員補欠選挙費と
新型コロナウイルスワクチン接種事業の執行に伴う経費について、令和3年2月15日付をもって専決処分させていただいたものでございます。
第10号補正では、歳入歳出それぞれ1億4,697万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ108億6,024万5,000円としたものでございます。
繰越明許費につきましては、3ページの第2表繰越明許費のとおり、
新型コロナウイルスワクチン接種事業について限度額の設定をさせていただくもので、令和2年度国の補正予算により補助を受けて実施する
ワクチン接種事業費のうち、今年度中に執行する経費を除いた額を3年度へ繰越明許費とするものでございます。
それでは、主な内容につきまして、
歳入歳出予算事項別明細書で説明いたします。
まず、歳出の7ページをお願いいたします。
2款4項9目
参議院県選出議員補欠選挙費の1節報酬は、
会計年度任用職員2人分の報酬として10万8,000円、3節職員手当等の40万円は、選挙準備に携わる事務従事者の時間外勤務手当、10節需用費の72万1,000円は、ポスター掲示板や事務用品などの消耗品のほか、消毒液などの
感染予防対策用品になります。11節役務費の4万2,000円は郵便料でございます。
なお、
参議院県選出議員補欠選挙費につきましては、今年度中に必要となる準備経費のみ補正をさせていただき、4月以降に必要となる経費につきましては、新年度当初予算に計上をしてございます。
4款1項4目予防費は、ワクチン接種における体制整備事業と接種事業に分けて御説明をいたします。
新型コロナウイルスワクチン接種事業費の1目報酬の304万6,000円は、7人分の
予防接種健康被害調査委員会委員報酬が21万4,000円、2人分の
会計年度任用職員報酬が283万2,000円でございます。
3節職員手当等の619万8,000円は、ワクチン接種の職員の動員に伴う時間外勤務手当及び
会計年度任用職員の期末手当でございます。
10節需用費の657万円は、通知用紙や感染予防用品等の事務品、接種会場の光熱費などでございます。
11節役務費の981万2,000円は、接種案内等の郵便料、個別接種のワクチン配送や、国保連への支払い代行に係る手数料などでございます。
12節委託料の2,658万円は、
ワクチン接種券等を発行するためのシステム改修費、接種券や予診票、お知らせ通知等の作成費、データの入力業務、予約や問合せなどを受ける
コールセンターの業務委託、
ワクチン接種会場の設営委託などでございます。
13節使用料及び賃借料の220万円は、予約システムに係る使用料、14節工事請負費の13万2,000円は、
ワクチン保存用冷凍庫の電源改修工事費、17節備品購入費の179万1,000円は、パソコン、パーティション、保冷バッグ、耐冷手袋、移動式エアコンなどの購入費となります。
次に、
新型コロナウイルスワクチン接種事業費では、1節報酬の225万2,000円は、接種に当たる看護師3人分の
会計年度任用職員報酬でございます。
10節需用費の129万7,000円は、接種会場に必要な消耗品のほか、注射器、注射針等の医薬材料費になります。
12節委託料の7,194万7,000円は、個別接種や接種会場での医師・看護師派遣に係る
ワクチン接種委託料などでございます。
19節扶助費の1,323万4,000円は、65歳以上の高齢者を対象に集団接種会場への往復の移動を支援するため、タクシー運賃を助成するものでございます。
なお、9ページから11ページには、選挙事務及び
ワクチン接種業務に係る委員報酬、
会計年度任用職員報酬、職員時間外手当を示しました
補正予算給与費明細書を添付してございます。
次に、お戻りをいただきまして、歳入の6ページをお願いいたします。
14款1項2目
衛生費国庫負担金の8,880万3,000円は、ワクチン接種に対する負担金で、補助率は10分の10でございます。
2項3目
衛生費国庫補助金の5,689万5,000円は、ワクチン接種の体制整備に対する補助金で、補助率は10分の10でございます。
15款3項1目総務費委託金の127万1,000円は、
参議院県選出議員補欠選挙に対する委託金で、補助率は10分のl0でございます。
20款5項1目雑入の1万円は、
会計年度任用職員の
雇用保険料個人負担分でございます。
以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願いをいたします。
○議長 これより質疑を行います。質疑のあります方は御発言願います。
○議長 中山議員。
◆中山議員 すみません、何点かお伺いしたいわけでありますが、まず3ページの繰越明許費と歳入の国庫支出金の差額の320万円、これはどういうような内容になっているのかお伺いをしたいというように思います。
続いて、8ページの
新型コロナウイルスワクチン接種事業の
会計年度任用職員の内容ですね、これがどういうような内容になるのか。
また、7ページの
新型コロナウイルスワクチン接種体制整備事業の中に
予防接種健康被害調査委員会があるんですが、その内容についてお伺いをしたいというように思います。
あとちょっと細かくなりますが、11ページの補正予算の給与明細書で、616万円のうち、これは時間外勤務手当で
ワクチン接種業務に伴う増加分はどれだけあるのか。その点についてお伺いしたいと思います。
あと最後に1点。8ページの
コールセンターが、これは結構な金額が出ているわけですが、
コールセンターについてはどのような形になっているのか。町独自で行うものなのか、内容的には同じものなので広域で行うのか。その点についてお伺いをしたいと思います。
○議長 健康福祉課長。
◎健康福祉課長(小松) 私からは、健康福祉課に関わる部分について御説明申し上げてまいります。
まず一つ目の3ページ、繰越明許費との差ということであります。議案書7ページ、8ページの
補正予算事項別明細書で説明を申し上げます。今回のワクチン接種に関する事業費につきましては、7ページ、4款1項4目予防費に計上されている事業番号12−01
新型コロナウイルスワクチン接種体制整備事業費の5,690万4,000円と、それから8ページの事業番号14−01
新型コロナウイルスワクチン接種事業費の8,880万3,000円の合計額1億4,570万7,000円となっております。
財源につきましては、中列の財源内訳を御覧ください。国庫補助金の
新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費補助金として5,689万5,000円と、諸収入の
雇用保険料個人負担分9,000円、それから8ページにございます国庫負担金の
新型コロナウイルスワクチン接種対策費負担金の8,880万3,000円であり、全額特定財源となっております。
このうち国庫補助金5,689万5,000円には国の第3次補正予算のほか、予備費372万円が充当されております。予備費につきましては、次年度に繰越しができないことから、令和2年分に充当する予備費372万円を除いた額を繰越明許費として設定させていただきました。
次に、8ページ、
新型コロナウイルスワクチン接種事業の
会計年度任用職員の内訳ということでございます。
会計年度任用職員報酬3人分を計上してありますが、ワクチン接種に携わっていただく看護師分となります。業務といたしましては、集団接種における注射器へのワクチン充填、問診や接種の介助、接種後の健康観察などを想定しており、集団接種日に応じて勤務をお願いするといったものでございます。
それから、7ページ、
新型コロナウイルスワクチン接種体制整備事業費の
予防接種健康被害調査委員会の内容ということであります。ワクチン接種により健康被害が発生した場合に、国の給付が受けられる
予防接種健康被害救済制度がございます。健康被害を受けられた方は町に救済制度の申請をすることとなっており、申請があった場合には医学的な見地から健康被害の調査を行うため、
予防接種健康被害調査委員会を設置するというものであります。委員の構成といたしましては、諏訪保健所長、諏訪郡医師会員、学識経験者、町職員となっております。
一つ飛ばしていただきまして、コールセンターについてということでございます。コールセンターにつきましては、町民の皆さんからの問合せ、それから接種に対する予約等を受け付けるコールセンターを開設したいと考えております。コールセンターについては、それぞれ6市町村、集団接種、個別接種の仕方が違っているものですから、連携は図っておりますが、町として
コールセンターを委託するといったものであります。町が委託する
コールセンターにつきましては、近隣市町村でも共通の事業所に委託をするといった状態も聞いております。
私からは以上です。
○議長 総務課長。
◎総務課長(河西) 時間外手当について、私からお願いをいたします。
10ページの(1)の総括表の中の下段の中の時間外勤務手当616万円、これの内訳につきましては、ワクチン接種に関連して計上してございます内訳が576万円でございます。そのほかの40万円につきましては、選挙費に係るものでございます。
○議長 中山議員。
◆中山議員 繰越明許と歳入との差額320万円については、年度内に予算執行ができるという形で考えてよろしいのかどうなのか、お伺いをしたいと思います。
それと先ほどの、3人、看護師の方を会計年度という形になります。正規職員ではないという形になりますので、これは募集が現状どのような形になるのか。これは下諏訪町で3名だけじゃないんですよね。6市町村で何名か集めているはずなので、長野県内だと物すごい人数を集めるわけなので、下諏訪町に3人が本当に来るのかどうなのか。確保ができるのかどうなのか。その点が心配になりますが、どのようになっているのかお伺いをしたいと思います。
あと時間外手当の増分は、これは国の動きにもなって、緊急性を有しながら的確に、また正確に短時間で行わなければならないようであるわけでありますが、これは町として適正に手当がされているのかどうなのか。その点についてお伺いをしたいと思います。
○議長 健康福祉課長。
◎健康福祉課長(小松) お答えをいたします。年度内に繰越明許費との差額が支出できるかということでございます。町では、国と県の方針に沿って、4月以降に高齢者を対象としたワクチン接種に向けた体制整備を進めております。令和3年度3月までの準備費用といたしましては、対象者を抽出するためのシステム改修費、それからデータ処理料、接種券・予診票・お知らせ等の作成委託料のほか、集団接種会場の設営委託料、接種予約や問合せを受ける
コールセンターの開設準備、空調機器等の備品購入費等を想定しておりまして、予算執行の見込みは立っております。
それから、看護師募集の現状はどうかといった質問であります。町の保健事業に御協力をいただいている方に、まず声がけをさせていただいているほか、長野県のナースセンターに看護職員の求人に関する相談・支援を求めております。現在は調整をさせてもらっているところでございますが、必要な看護師の確保に向けて町でも全力で取り組んでいるところであります。
それから、三つ目の時間外勤務手当の適切な支出ということであります。町の接種体制につきましては、かかりつけ医での個別接種と集団接種を併用して実施ができるよう、町内の医療機関と調整・協議を行っております。特に集団接種につきましては、議員さん御指摘のように、ワクチン接種の状況、ワクチンの供給の状況にも応じながら、柔軟な接種体制が必要になってくることを想定し、全町的な協力体制の下、適切に対応してまいりたいと思っております。以上であります。
○議長 ほかに質疑ございませんか。
○議長 増沢議員。
◆増沢議員 タクシー運賃の助成について伺います。町長説明があったときに、初乗り運賃で接種会場往復というふうに説明を受けました。640円。この640円で足りない人はどのぐらいで想定されているんでしょうか。
○議長 健康福祉課長。
◎健康福祉課長(小松) 今お話あったように、初乗りについては640円を負担すると想定しております。初乗り料金の640円につきましては、距離が1.2キロメートルといった想定になっております。集団接種会場まで1.2キロメートル以上ある方については、御自身の負担金が発生するとは考えております。この方がどのくらいいるかというのは、なかなか把握ができないものですから、予算計上的には全員の方が接種を受けてもいいようにということで予算を盛らせていただいております。
それから、タクシーの助成につきましては、町でも福祉タクシーの助成券も配布をしております。この福祉タクシーの助成券を利用されるという方は交通的なところで弱者の方ということでありますから、併用して使えるようなことも想定をして進めていきたいと考えています。
○議長 増沢議員。
◆増沢議員 この趣旨のことなんですが、今言われたように640円の初乗りまではいいと。あるいは、この券を使わない場合は効力がなくなるとか、複雑な仕組みになっているんですが、この点についての趣旨徹底はどのようにされるんでしょうか。
○議長 健康福祉課長。
◎健康福祉課長(小松) お答えいたします。そもそもこのタクシー券を助成する趣旨というのは2点ございます。1点目につきましては、集団接種会場ということを設定させていただいております。これは町の体育館ということで、町が場所を限定して設定させていただきました。近くで接種ができれば、なおいいということもございますけれども、接種会場を何か所も設定することは不可能であります。集団接種会場を1か所に設定したということから、そこまでの車に関しての補助をしていきたいと。足に関わる補助をしていきたい。そんな思いからが1点の理由であります。
それからもう1点は、タクシー業者もなかなか、このコロナ禍の中で疲弊をしているといった状況もございます。タクシー会社等に対する支援も含めて進めていきたいと思っております。
町民の皆様方にはタクシー券の利用のことも説明しながら、それからワクチンの接種のことも含めて総合的に情報を公表していきたいと考えております。
○議長 ほかに質疑ございませんか。
(「なし」の声)
○議長 質疑ありませんので、質疑を終結いたします。
これより討論を行います。討論のあります方は御発言願います。
○議長 中山議員。
◆中山議員 賛成の立場で討論させていただきます。
主なものは新型コロナウイルスワクチンの接種対応であるというように理解をするわけであります。短期間の対応で担当課は大変御苦労いただいているということは理解をしているわけであります。接種に当たっては、庁舎内、全部の連携をしっかりとして、町民の接種希望者にしっかり対応できるように希望して賛成の討論とさせていただきます。
○議長 ほかに討論ございませんか。
○議長 増沢議員。
◆増沢議員 賛成の立場でありますけれども、例えば先ほどのように640円を超える、そういう人たちも結構たくさん出てくるだろうと私は想定しているんですが、例えば町屋敷からはもう1,000円以上になるわけで、そういった人たちに対しての一定の差が出ちゃうわけですから、そういう差の出る、自分で負担しなければならないような方々には、それなりのまた対応もしてほしいと思いますし、それから町役場まで、文化センターまで来るというのも結構困難な人、タクシーをたとえ使うとしても困難な状況に置かれている人たちもたくさんいると思いますので、そういう方たちへ手厚い援助をしながら、より多くの人たちがワクチンを受けられるような、そういう配慮をぜひお願いして、賛成とします。
○議長 ほかに討論ございませんか。
(「なし」の声)
○議長 以上をもちまして討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案に賛成の方は挙手願います。
〔 挙手全員 〕
○議長 挙手全員。よって、本案は原案どおり承認されました。
○議長 次に進みます。日程第6 議案第3号 下諏訪町
温泉事業審議会条例の制定についてを議題といたします。提案者に議案の説明を求めます。
○議長 建設水道課長。
◎建設水道課長(北澤) 御説明申し上げます。議案第3号 下諏訪町
温泉事業審議会条例の制定につきましては、下諏訪町における温泉事業の推進と円滑なる管理運営に関する事項について、下諏訪町温泉事業審議会を設置し、調査審議を行うため、下諏訪町
温泉事業審議会条例の新規制定を行うものでございます。
それでは、条例の内容につきまして、1から2ページで御説明をさせていただきます。
第1条においては、設置の目的について規定をしております。
第2条においては、審議会が行う調査審議事項について規定をしております。
1号として、新規事業、経営戦略など、事業の実施に必要な基本的事項について調査審議します。
2号として、温泉掘削、施設工事など、施設の管理運営に必要な基本的事項について調査審議します。
3号として、温泉利用加入金及び温泉分湯料について調査審議します。
第3条1項から2項においては、委員数及び構成について規定しています。
第4条1項から2項においては、委員の任期について規定をしています。
第5条1項から3項においては、審議会会長及び副会長の設置及び役割について規定をしています。
第6条1項から3項においては、審議会の招集、開催、議決方法について規定をしています。
第7条においては、審議会の事務処理は建設水道課で行うことを規定しています。
第8条においては、定めのない事項に関する決定方針の規定をしています。
附則においては、施行期日を令和3年4月1日と定めているものでございます。
この条例により、審議会に御審議いただくことで、さらなる温泉事業の推進と、今後とも計画的かつ健全な運営の継続を図っていくものであります。
以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願いいたします。
○議長 次に進みます。日程第7 議案第4号 下諏訪町
健康運動施設条例の制定についてを議題といたします。提案者に議案の説明を求めます。
○議長 教育こども課長。
◎教育こども課長(本山) 議案第4号 下諏訪町
健康運動施設条例の制定について御説明申し上げます。
町民の健康寿命の延伸、運動の習慣化や諏訪湖畔の活用といった健康スポーツゾーン構想に基づき、高浜健康温泉センターゆたん歩°、高木運動公園のインターバル速歩コース、諏訪湖畔の健康運動器具や、昨年完成した下諏訪ローイングパークなどの整備を進めてまいりましたが、今年度はその総仕上げという位置づけで、旧艇庫を健康ステーションに、また一般財団法人諏訪自動車協会が所有する土地及び建物を借用して健康フィールドに整備する事業を進めてまいりました。
旧艇庫は、これまで一体化していた錬成の家から切り離し、耐震性を持たせるとともに、内部・外部ともに改修して、トレーニングをメインとしつつ、パルクールや動的・静的ストレッチなど様々な運動ができる施設として、また諏訪自動車協会が所有する土地及び建物は、建物の内部及び敷地内に人工芝のフィールドを整備し、軽運動から球技まで多目的に使用できる施設として、それぞれ整備を行いました。
今回完成する健康ステーション及び健康フィールドの二つの施設を、子供から高齢者まで幅広い年代の方が健康づくりやスポーツに親しみながら、心身の健康な発達や維持を図るための、町の公の施設である下諏訪町健康運動施設として設置し、その管理に関して必要な事項を定めた条例を制定するため、御審議をお願いするものであります。
具体的な内容について御説明申し上げます。
第1条(趣旨)では公の施設を設置する旨を、第2条では施設の名称及び位置について規定しています。
第3条(休館日及び開館時間)では、施設の休館日及び開館時間について規定しています。休館日については火曜日を基本としておりますが、体育館と同様に祝日などの休日の翌日を休館日としてしまうと、体育館にあるトレーニングルームと同じタイミングで使用することができなくなってしまうことから、あえて休日の前日を休館日として、類似する施設の稼働を増やすこととしたいと考えております。
また、開館時間については、健康ステーションが午前l0時から午後8時までを基本としつつ、日曜日と休日については午前10時から午後5時までとしており、健康フィールドについては、近隣の高齢者施設などにも迷惑とならないよう、季節を問わず午前10時から午後5時までとしております。
第4条では使用の許可について、第5条では使用の制限について規定しています。幼児や体が成長過程にある小中学生については、ウエートトレーニングやランニングマシンの使用によって、身体の異常や事故を引き起こす危険性があることから、第1項において、パルクールエリア及び動的・静的ストレッチマシンエリアの二つの指定エリアのみ使用できることとし、第2項では、成人者の付添人のいない小学生以下のみでの使用は制限するなど、使用を許可しない事項を列記しました。
第6条では使用に関する権利の譲渡等の禁止について、第7条では使用許可の取消し等について規定しています。
第8条では使用料の納付について規定しています。使用料の額については、別表において具体的に規定をしておりますが、この健康運動施設については、町民の健康の維持や増進のための施設であるという観点から、町内在学者・在勤者を含めた町民の方と、町民以外の方とで金額に差を設けることとしました。
まず健康ステーションについてですが、全ての機器を利用できるのは高校生以上とし、1回の使用につき2時間まで600円としました。70歳以上の方と障害者手帳等提示者の方については、一般の方よりも低廉な額としております。また、町民の方向けに、施設を積極的に利用していただけるよう、10回分の額で12回使用できる区分も設定いたしました。これにより、一般の方では、実質的に1回当たり500円で使用できる計算となります。町民以外の方については、年齢等の区分に関係なく、町民の方の額の1.5倍としております。
また、指定エリアのみ使用については、幼児や小中学生にも積極的に利用してもらえるよう、幼児については無料、町民の小学生以上の方は1回100円、町民以外の方はその2倍に当たる1回200円としました。
次に、健康フィールドの使用料ですが、こちらは屋内の人工芝エリアと屋外の人工芝エリアに分け、それぞれの額を設定いたしました。
健康フィールドについては、団体などによる占用利用も可能とし、個人利用と占用利用それぞれ1時間当たりの額を設定するとともに、健康ステーションと同じく、町民の方と町民以外の方で金額に差を設けております。
屋内フィールドについては、一般の方の個人利用が1時間につき200円、占用利用が1時間につき600円とし、小中学生と70歳以上の方はその半額、幼児・障害者手帳等提示者の方は個人利用については無料としております。町民以外の方については、幼児・障害者手帳等提示者を除き、年齢の区分に関係なく町民の一般の方の区分の2倍の額としております。
屋外フィールドについては、広さが体育館のアリーナとほぼ同じであることから、体育館アリーナの占用利用の額と同額とすることを基本とし、町民の一般の方の個人利用が1時間につき300円、占用利用が1時間につき1,200円、小中学生や70歳以上の方などはそれよりも低廉な額としております。町民以外の方については、屋内フィールドと同じく、町民の一般の方の額の2倍の額とさせていただきました。
第9条では使用料の減免について、第10条では使用料の還付について、第11条では損害賠償について、第12条では具体的な手続等に関する規定を教育委員会規則に委任することについて規定をしております。
附則第1項では、条例の施行日を令和3年4月1日とし、第2項では施設の供用開始の日は告示で定めることを規定しております。
以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○議長 次に進みます。日程第8 議案第5号 機構改革に伴う関係条例の整備に関する条例についてを議題といたします。提案者に議案の説明を求めます。
○議長 総務課長。
◎総務課長(河西) 御説明申し上げます。機構改革に伴う関係条例の整備に関する条例につきましては、健康運動施設等の維持管理を実施するための健康サポート係を教育こども課に新設して、現在の健康福祉課から事務の一部を移管すること及び健康福祉課の課の名称を保健福祉課へ変更すること並びに消防課が所管をします水防に関する業務を建設水道課へ移管することの3点の機構改革を令和3年4月1日付で実施するための一括整備条例でございます。
整備の対象となる条例は7件あり、全てが一部改正となります。
改正の内容ですが、第1条は下諏訪町事務分掌条例の一部改正で、課の設置を規定する第1条及び課の事務分掌を規定する第2条中の「健康福祉課」を「保健福祉課」に改め、第2条第6号アに規定する建設水道課の事務分掌に「水防」の業務を追加し、第2条第7号エに規定する消防課の事務分掌中の「水防に関すること」を削るものとなります。
第2条は下諏訪町
予防接種健康被害調査委員会条例の一部改正で、委員会の庶務を規定する第7条中の「健康福祉課」を「保健福祉課」に改めるものです。
第3条は下諏訪町水防協議会条例の一部改正で、協議会の事務局を規定する第8条中の「消防課」を「建設水道課」に改めるものです。
第4条は下諏訪町保健センター設置条例の一部改正で、保健センターの行う業務について規定する第3条中の第5号「健康づくりに関すること。」を削除し、号の繰上げをするものでございます。
第5条は下諏訪町公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例の一部改正で、指定管理者選定委員会の委員を規定する第14条第3項中の「健康福祉課長」を「保健福祉課長」に改めるものです。
第6条は下諏訪町新型インフルエンザ等対策本部条例の一部改正で、本部の庶務を規定します第5条中の「健康福祉課」を「保健福祉課」に改めるものです。
第7条は下諏訪町高浜健康温泉センター条例の一部改正で、高浜健康温泉センターの運営について、教育委員会への事務の委任となることから、休館日と使用時間を規定する第6条、使用の許可を規定する第7条、使用の制限を規定する第8条中、それぞれの条項中の「町長」を「教育委員会」に改め、使用許可の取消し等を規定します第9条中の「町長」を「教育委員会」に改めるとともに、同条第1号中の「規則等」を「教育委員会規則」に改め、委任について規定をします第14条中の「規則」を「教育委員会の規則」に改めるものでございます。
附則において、この条例は令和3年4月1日から施行することとしています。
以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願いいたします。
○議長 次に進みます。日程第9 議案第6号 下諏訪町
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例についてを議題といたします。提案者に議案の説明を求めます。
○議長 総務課長。
◎総務課長(河西) 御説明申し上げます。下諏訪町
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例につきましては、
会計年度任用職員の期末手当の割合を常勤職員と同じ割合に改めるため、条例の一部改正をお願いするものでございます。
改正の内容ですが、
会計年度任用職員の給与に関する規定は下諏訪町一般職の職員の給与に関する条例、これを準用し、常勤職員とは異なる内容については読替えにより定めておりますが、フルタイム
会計年度任用職員の期末手当の支給割合を定めました第14条の後段及びパートタイム
会計年度任用職員の期末手当の支給割合を定めました第23条第1項中から、期末手当の支給割合を読み替えています「「100分の130」とあるのは「100分の100」と読み替える」という内容を削除するものでございます。
附則において、この条例は令和3年4月1日から施行することとしています。
以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願いいたします。
○議長 次に進みます。日程第10 議案第7号 下諏訪町都市公園条例の一部を改正する条例についてを議題といたします。提案者に議案の説明を求めます。
○議長 建設水道課長。
◎建設水道課長(北澤) 御説明申し上げます。議案第7号 下諏訪町都市公園条例の一部を改正する条例につきましては、新規公園施設の供用開始に伴う、赤砂崎公園における有料公園施設及びその使用料の追加、また、いずみ湖公園の有料公園施設に係る使用料の項目の見直し及び字句の修正に伴う、条例の一部を改正するものでございます。
それでは、改正の内容について御説明をさせていただきます。別表第1におきましては、表中の「赤砂崎公園」へ「車中泊場」を追加するものでございます。
次に、別表第2の4の表中の「マレットゴルフ場」における「区分」の「個人利用券」、「団体利用券」を「個人利用」及び「団体利用」と改め、テニスコートの「ロッカー」、「ラケット」、「靴」の規定を削除、カヌー場の「区分」の「貸出利用券」、「持込利用券」を「貸出利用」及び「持込利用」とするものでございます。
続きまして、別表第2の5につきましては、先ほど申し上げました、赤砂崎公園の車中泊場を使用する場合の使用料を表中に「1台・1泊 3,000円」とするものでございます。
なお、施行日は令和3年4月1日からとしております。
以上、御説明申し上げましたが、御審議のほどよろしくお願いいたします。
○議長 次に進みます。日程第11 議案第8号 令和2年度下諏訪町
一般会計補正予算(第11号)を議題といたします。提案者に議案の説明を求めます。
○議長 総務課長。
◎総務課長(河西) 御説明申し上げます。令和2年度下諏訪町
一般会計補正予算(第11号)につきましては、歳入歳出それぞれ6,645万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ109億2,669万5,000円とするものでございます。
繰越明許費につきましては、3ページの第2表繰越明許費補正のとおり、6事業について限度額の設定を追加させていただくものでございます。
3款2項児童福祉費の子育て応援商品券発行事業と7款1項商工費のプレミアム付商品券事業は、商品券の利用が年度末に終了した後、商品券の換金が4月にずれ込んでの精算となるため、この所要額を3年度へ繰越しするものです。
同項の
新型コロナウイルス感染症特別対応型持続化支援事業は、国の持続化補助金の対象者に上乗せ補助として県と共同で実施している事業になりますが、県において3年度への繰越事業としていることから、同様の対応をさせていただくものになります。
8款2項道路橋りょう費の町道東山田東町線及び町道社6号線等の改良事業は、緊急自然災害防止対策事業債における道路防災に係る事業認可を受けることができたため、両路線の工事費について補正予算に計上するとともに、工期の関係から全額を3年度へ繰越しするものでございます。
4項都市計画費の街なみ環境整備事業は、道路美装化を進めている町道御田町線と国道20号歩道において、県が施工する国道142号大社通り北側歩道における無電柱化のための管路埋設工事について、年度内の完成が困難となったことから、これに影響を受ける区間の工事費を繰越しして整備を進めるものです。
4ページの第3表地方債補正では、コロナ禍の影響による地方税の減収対応として減収補填債が拡充され、起債を発行した場合に限って交付税措置がされることとなったことから、新たに地方債を追加させていただき、起債を予定している事業で交付税措置のない、または措置率の低い起債を減収補填債に振り替えて充当することを予定しております。
地方債の変更では、庁舎改修事業の庁舎トイレ改修工事について、公共施設等適正管理事業債による借入れを計画していましたが、交付税措置がさらに有利となる減収補填債の充当を予定し、現行の起債額から620万円を減額するものです。
観光施設整備事業は、四ツ角駐車場ポケットパーク整備事業の一部を交付税措置のある起債対象とすることによる790万円の増額と、八島高原木道改修工事について減収補填債の充当を予定し、現行の起債額から2,060万円を減額とする変更になります。
道路新設改良事業は、今回の補正に計上いたします町道東山田東町線改良工事及び町道社6号線等改良工事について、交付税措置のある有利な起債の借入れが可能となったことにより、道路新設改良事業債1,300万円の増額となります。
それでは、主な内容につきまして、歳入歳出
補正予算事項別明細書で説明をいたします。
まず、歳出9ページからお願いをいたします。
2款1項4目財産管理費24節積立金は、ふるさとまちづくり寄附金として231件1,075万7,000円を賜りましたので、ふるさとまちづくり基金に積立てさせていただくものです。年度末における、ふるさとまちづくり基金の残高は1,861万4,071円となる見込みでございます。
27節繰出金の300万円は、
駐車場事業特別会計で進めている四ツ角駐車場整備については、起債を財源として元利償還の際、一般会計で補填をしていく計画としていましたが、今年度の一般会計の決算見込みを考慮する中で、
駐車場事業特別会計への繰出金とするものです。
庁舎管理費の財源振替につきましては、庁舎トイレ改修工事の財源として予定をしていた公共施設等適正管理事業債を、さらに有利で一般財源扱いとなる減収補填債に替えて充当することとし、地方債620万円を減額するものです。
9目一般生活費は、あざみ号とスワンバスの運行におきまして、
新型コロナウイルス感染症の影響を受け運賃収入が減少したため、事業者への委託料等について増額補正をお願いするもので、12節委託料の136万3,000円は、あざみ号の運行委託料、18節負担金補助及び交付金の100万6,000円はスワンバスの運行費負担金でございます。
2項2目税務総務費13節使用料及び賃借料の25万3,000円は、町が利用をしています、ふるさと納税サイトにおいて、寄附金の総額が1,000万円を超えたことで、使用料が定額制から成果報酬制に切り替わったことにより増額となるポータルサイト利用料を補正するものです。
10ページの3款1項2目障害者福祉費18節負担金補助及び交付金の37万8,000円は、国庫補助事業として、障がい者の日常生活及び社会生活を支援している事業者に対し、感染防止に要する経費などを支援するもので、申請のあった4事業者へのマスクや非接触型体温計などの購入経費に対する補助金です。
19節扶助費の2,162万7,000円は、自立支援給付事業費において、利用者の増や支援区分の変更に伴う給付金が増額となることから、不足分を補正するものでございます。
3目老人福祉費27節繰出金の12万円は、ハイム天白の整備充実のために、ふるさとまちづくり寄附金7件12万円を賜りましたので、
特別養護老人ホーム事業特別会計へ繰り出しいたします。
6目国民年金事務費22節償還金利子及び割引料の14万5,000円は、国民年金事務費委託金の精算により、令和元年度に受けた委託金に返還金が生じたものでございます。
7款1項3目観光費14節工事請負費223万3,000円と、16節公有財産購入費856万7,000円は、今年度、四ツ角駐車場の駐車場敷として
駐車場事業特別会計で取得した用地について、ポケットパークとして町が整備をしていく計画に変更をして、用地購入費と建物の解体費を一般会計へ振り替え、財源を交付税措置のある有利な起債とするものです。
また、八島高原木道改修工事の財源に、県補助金と補助裏の一般補助整備事業債を予定しておりましたが、一般財源扱いとなります減収補填債の充当が可能となるため、現行の地方債1,270万円を減額とする財源振替をさせていただくものです。
いずれも交付税措置のある、より有利な起債を活用することにより、住民益に資するものと考えております。
11ページの5目移住定住促進費18節負担金補助及び交付金の29万1,000円は、空き家を購入して町外から移住する予定のある補助対象者の増に伴いまして、移住定住促進住宅改修事業補助金が当初予算を上回る見込みとなったため、不足分を補正するものでございます。
8款2項3目道路新設改良費14節工事請負費の1,307万円は、町道東山田東町線改良工事と町道社6号線等改良工事について、緊急自然災害防止対策事業債の道路防災に係る事業認可を受けることができたため、新たに計上するものです。
10款1項3目基金活用事業費24節積立金は、こども未来寄附金2件102万円、ふるさとまちづくり寄附金21件240万円を賜りましたので、合わせてこども未来基金へ積立てさせていただきます。なお、年度末におけるこども未来基金の残高は1,344万2,158円となる見込みでございます。
4項2目青少年健全育成費22節償還金利子及び割引料の22万円は、子ども・子育て支援交付金の精算に伴い、令和元年度に受けた交付金に返還金が生じたものでございます。
次に、お戻りをいただきまして、歳入について7ページからお願いをいたします。
14款1項1目民生費国庫負担金1節社会福祉費負担金の1,081万3,000円は障害者自立支援給付費負担金で、補助率は2分の1でございます。
2項2目民生費国庫補助金1節社会福祉費補助金37万8,000円は、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金19万円と障害者総合支援事業補助金18万8,000円で、補助率は10分のl0です。
15款1項1目民生費県負担金1節社会福祉費負担金の540万6,000円は障害者自立支援給付費負担金で、補助率は4分の1です。
17款1項2目ふるさとまちづくり寄附金は、恩田和章様の3万円から、8ページの高田晃男様の15万円までの27件243万円と、匿名の方232件1,084万7,000円を合わせました259件1,327万7,000円を賜ったものでございます。
3目教育費寄附金の102万円は、こども未来寄附金として安達伸一様から2万円、匿名のお一人から100万円を賜ったものでございます。
19款1項1目繰越金の633万4,000円は、今回の補正に必要となる一般財源の不足分を前年度繰越金に求めたものであり、補正後における留保財源は1億2,694万994円となります。
21款1項1目総務債2節庁舎改修事業債の620万円の減は、庁舎トイレ改修事業債について、減収補填債を充当することから減額するものです。
4目商工債1節観光施設整備事業債の1,270万円の減は、八島高原木道改修事業について、減収補填債を充当することによる2,060万円の減額及び四ツ角駐車場ポケットパーク整備事業に充てる交付税措置のある有利な起債790万円の増額となります。
5目土木債の1,300万円は、町道東山田東町線改良工事と町道社6号線等改良工事に対し、交付税措置のある有利な起債が借入れ可能となったことによるものです。
9目減収補填債の3,512万2,000円は、コロナ禍の影響によります地方税の減収対応として発行がされ、起債に限って交付税措置が受けられるため、新たに地方債を追加させていただくものです。
なお、17ページには、令和2年度末における地方債現在高の見込みに関する調書を添付してございます。
以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願いいたします。
○議長 次に進みます。日程第12 議案第9号 令和2年度下諏訪町
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)を議題といたします。提案者に議案の説明を求めます。
○議長 住民環境課長。
◎住民環境課長(中澤) 御説明申し上げます。令和2年度下諏訪町
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,537万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ18億6,381万5,000円とするものでございます。
それでは、主な内容につきまして、
歳入歳出予算事項別明細書で御説明いたします。
最初に歳出の6ページをお願いいたします。
7款1項3目償還金の1,537万5,000円は、令和元年度保険給付費等交付金の確定に伴う精算返納金となります。広域化に伴う納付金方式による返納金となりますが、概算により交付されていた年度末3月請求分が確定したことによる、超過交付額の県への返還となります。
次に、お戻りいただき、歳入の5ページをお願いいたします。
7款2項1目財政調整基金繰入金の23万8,000円は、精算返納金のうち国保資格喪失後に保険証で受診された医療費分の金額を補填する財源で、補正後における財政調整基金の残高は1,650万3,030円となります。
8款1項2目その他繰越金の1,513万7,000円は、国保連からの保険給付費等交付金超過交付分の返納金となります。
以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願いいたします。
○議長 次に進みます。日程第13 議案第10号 令和2年度下諏訪町
駐車場事業特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。提案者に議案の説明を求めます。
○議長 総務課長。
◎総務課長(河西) 御説明申し上げます。令和2年度下諏訪町
駐車場事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,080万円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1,000万円とするものでございます。
3ページの第2表地方債補正は、四ツ角駐車場整備に関連する事業費の財源振替などに伴い地方債を廃止するものです。
それでは、内容につきまして、歳入歳出
補正予算事項別明細書で御説明いたします。
まず、歳入の6ページをお願いいたします。
5款1項1目駐車場事業債の1,380万円の減額補正のうち1,080万円については、四ツ角駐車場隣接地の用地取得費及び駐車場整備工事費について、取得をしました用地を駐車場としてではなく、ポケットパークとして整備することとなったため、当該経費を歳入歳出ともに一般会計に振り替えるものでございます。
残りの300万円の減額につきましては、駐車場整備工事費の財源として、当初は起債を借り入れ、後に一般会計からの繰入金により償還する計画でございましたが、今年度の一般会計の決算の見込みを考慮する中で、6款2項1目一般会計繰入金に300万円を追加し、一般会計からの繰入金に財源を振り替えるものでございます。
続いて、歳出の7ページをお願いいたします。
1款1項1目の14節工事請負費の223万3,000円の減額と、16節の公有財産購入費の856万7,000円の減額、合わせて1,080万円の減額につきましては、歳入で御説明を申し上げたとおり、ポケットパークとして整備をすることにより、一般会計からの支出に振り替えるものでございます。
以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願いいたします。
○議長 次に進みます。日程第14 議案第11号 令和2年度下諏訪町
特別養護老人ホーム事業特別会計補正予算(第3号)を議題といたします。提案者に議案の説明を求めます。
○議長 健康福祉課長。
◎健康福祉課長(小松) 御説明申し上げます。令和2年度下諏訪町
特別養護老人ホーム事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ12万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億4,556万1,000円とするものでございます。
それでは、内容につきまして、歳入歳出
補正予算事項別明細書で説明を申し上げます。
まず5ページ、歳入をお願いいたします。4款1項1目1節一般会計繰入金の12万円は、特別養護老人ホームハイム天白の施設充実のために、ふるさとまちづくり寄附金として賜ったもので、一般会計から繰り入れるものでございます。
次に、6ページ、歳出をお願いいたします。1款1項1目施設管理費24節積立金の12万円は、ふるさとまちづくり寄附金として賜った12万円を、特別養護老人ホーム福祉施設基金に積立てをさていただくものであります。補正後の同基金の残高は691万6,338円となります。
以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○議長 ここで、お諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」の声)
○議長 御異議ございませんので、暫時休憩といたします。ただいま午前11時38分です。再開は午後1時30分を予定いたします。暫時休憩といたします。
休 憩 午前11時38分
再 開 午後 1時30分
○議長 ただいま午後1時30分です。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。
宮澤代表監査委員から退席の申出がありましたので、御報告いたします。
△<令和3年度予算議案の上程>
○議長 日程第10号 議案第12号から日程第24 議案第21号までは令和3年度予算関係議案でありますので、一括上程をいたします。事務局長にタイトルのみ一括朗読させます。
○議長 事務局長。
◎議会事務局長(田中)
議案第12号 令和3年度下諏訪町一般会計予算
議案第13号 令和3年度下諏訪町
国民健康保険特別会計予算
議案第14号 令和3年度下諏訪町
駐車場事業特別会計予算
議案第15号 令和3年度下諏訪町後期高齢者医療特別会計予算
議案第16号 令和3年度下諏訪町交通災害共済事業特別会計予算
議案第17号 令和3年度下諏訪町温泉事業特別会計予算
議案第18号 令和3年度下諏訪町
特別養護老人ホーム事業特別会計予算
議案第19号 令和3年度下諏訪町東山田財産区会計予算
議案第20号 令和3年度下諏訪町水道事業会計予算
議案第21号 令和3年度下諏訪町下水道事業会計予算
以上でございます。
△<町長の予算施政方針の説明>
○議長 それでは、町長から令和3年度予算施政方針の説明があります。
○議長 町長。
◎町長 令和3年度予算案の御審議をお願いするに当たり、新年度の町政運営に対する所信の一端と主要な施策について御説明申し上げます。町民の皆様並びに議員の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
昨年以降、
新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界中の人々の生活や経済は甚大な影響を受け、依然として収束の見通しがつかない厳しい状況が続いています。
政府は、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図りつつ、ポストコロナの新しい社会の実現を目指し、中長期的な成長力強化に取り組むとともに、経済・財政一体改革を推進するため、補正予算を含めた「15か月予算」として切れ目のない対策を進めております。
さて、迎える令和3年度は、私が町長に就任して最初に編成する予算であり、これまでの町政の取組の成果を踏まえつつ、公約として掲げた新たな政策に着手するなど、「住みたい町」「住みやすい町」が実感できるまちづくりに向け、新たな道筋をつける変革の年にしたいと考え予算編成に取り組んでまいりました。
まちづくりの指針となる「第7次総合計画」及び「未来を創る総合戦略」を踏まえた地方創生の推進を基本とした上で、「工業とともに観光の産業化を強力に推進」「次代を担う地域人材の育成」「安心安全なまちづくり」「移住定住を推進し活力あるまちづくり」「子育て・教育のさらなる充実 元気な声が響くまちづくり」「SDGsを尊重し、誰もが暮らしやすく住み良いまちに」「『元気で長寿なまち下諏訪』の構築」「諏訪地域6市町村の将来像の模索」これら八つの重点政策への取組についても、予算へ反映させていただいたところです。住民に寄り添い相互に協力し合いながら、次世代への継承を念頭に置き、さらなる飛躍が可能となる町政運営に臨んでまいる所存です。
それでは、令和3年度下諏訪町一般会計、特別会計、企業会計、それぞれの予算案についての御審議をお願いするに当たり、施政方針を述べさせていただきます。
一般会計の予算総額は80億2,000万円で、対前年比3.3%、2億7,500万円の減となります。
予算の概要としましては、
新型コロナウイルス感染症の影響により町税が減収する中、一般財源が充当される経常経費の一部について、マイナス5%シーリングにより歳出の抑制を図り、事業の選択については緊急性・優先度を考慮するとともに、国・県の補助金等による財源の確保に努め、交付税措置のある有利な起債と目的基金の活用を図りました。投資的事業としては、四ツ角周辺の街なみ環境整備、総合文化センターの実施設計などを実施するほか、令和4年の御柱祭に向けた準備経費や増加の一途にある社会保障関連の経費を十分に手当てしながら、子育て、教育、健康、防災などの各種事業を精いっぱい推進し、多様な住民要望にも配慮した積極型の予算としたところです。
なお、
新型コロナウイルス感染症対策の関連事業については、国の令和2年度第3次補正予算で交付される「
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用した補正予算を編成して対応してまいります。
それでは、歳入の主なものについて御説明いたします。
町税総額は、対前年比4.1%、1億400万円減の24億5,600万円を計上いたしました。
主要3税のうち、個人町民税は、納税義務者数が減少傾向にある中、給与所得の伸びも期待ができないことから4,000万円の減、法人町民税は税率の引下げや、
新型コロナウイルス感染症による影響を考慮し2,640万円の減、固定資産税は評価替えに伴う地価の下落のほか、コロナ禍による所得の減少に伴う減免措置により、3,190万円の減を見込みました。
また、たばこ税は値上げなどの影響により喫煙人口が減少傾向であることから300万円の減、都市計画税はコロナ禍による減免措置により470万円の減と見積もりました。
地方譲与税は、前年度とほぼ同額の5,480万円、地方消費税交付金は、コロナ禍による景気の落ち込みを踏まえ、6.8%、3,500万円減の4億8,000万円を計上いたしました。
地方特例交付金は、固定資産税、都市計画税の減収補填特別交付金を2,000万円見込み、総額で3,200万円を計上し、地方交付税には、町税の減収や新設される地域デジタル社会推進費など地方財政計画を考慮する中で、対前年比4.0%、7,000万円増の18億2,000万円を見込みました。
国庫支出金には、高木橋改良、道路新設改良、街なみ環境整備に係る社会資本整備総合交付金、県支出金には、八島高原木道改修に係る自然環境整備支援事業補助金などをそれぞれ計上いたしました。
繰入金には、温泉事業特別会計から貸付金の返済として1億2,700万円を計上するほか、公共施設整備基金から八島高原木道改修、下諏訪中学校照明設備改修などの財源として総額2,349万1,000円、地域開発整備基金からは道路新設改良、街なみ環境整備などへ総額5,981万円、社会福祉基金からは福祉タクシー等助成事業などに4,420万円を充当いたします。
また、ふるさとまちづくり基金から寄附者の希望に添った事業に1,854万8,000円、こども未来基金につきましても、子供の教育支援など必要な経費に対して総額565万円を充当してまいります。
なお、本年度においても財政調整基金からの繰入れは見込まず、健全財政の堅持に努めてまいる所存であります。
町債には、対前年比3.5%、2,870万円減の7億7,980万円を計上いたしました。主なものとしては、総合文化センター改修事業の6,820万円、湖岸通り線サイクリングロード整備を含む道路関係には1億7,070万円、小中学校施設整備事業の6,040万円、臨時財政対策債の3億4,500万円となりますが、将来世代の負担軽減に配慮し、交付税措置のある有利な起債を優先して借り入れることといたします。
次に、歳出につきまして、それぞれ主な事業を説明いたします。
一般行政では、新年度新たにスタートを切る第7次総合計画後期基本計画と、これを補完する第5次行政改革大綱後期推進計画、第2次行財政経営プランに沿った施策、事業を着実に推進するとともに、未来を創る総合戦略に基づき、引き続き地方創生に向けた取組を積極的に進めてまいります。
本年度の職員数は、保育士などの専門職を充実しながら、前年度より3人増の226人でスタートいたします。人材育成関係では、組織と職員個々のさらなるレベルアップを図るため、SDGsをはじめとした各種研修や講習を実施するとともに、岡谷市との交流研修のほか、昨年度に引き続き長野県町村会へ職員を派遣いたします。
土地開発公社への損失補填補助では、赤砂崎用地の債務解消に向けて、着実に実施してまいります。
公会所整備事業では、地域コミュニティの拠点となる公民館、公会所の改築、改修やバリアフリー化、冷房設備等に対する補助メニューに、新たに蓄電システムの設置補助を加え、クリーンエネルギーの導入促進と地域防災の拠点整備を支援いたします。
御柱祭関連では、令和4年の御柱祭を、関係機関の皆様をはじめ日頃よりお世話になっている方々との交流をさらに深める機会とするため、準備に係る経費の一部を計上いたしました。
庁舎管理関係では、耐用年数に達する高圧受電設備を更新して、停電事故等がないように庁舎の電気工作物の保安管理を行います。
プロジェクト推進事業では、出会い・婚活、諏訪湖水辺空間の活性化、諏訪湖を活用した地方創生のほか、新たに将来像を描くための研究、家庭用蓄電池等の研究、また次代を担う地域人材の育成を目指す未来塾のプロジェクトを立ち上げ、多角的な視点に立ってまちづくりの方向性の議論を深めます
姉妹都市交流事業では、昨年度は
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により実施を見送りましたが、愛知県南知多町の小学生をお迎えし、当町の自然、歴史、文化を体感いただきながら、子供たちの記憶に残るような思い出づくりをサポートいたします。
協働推進事業は、立ち上げから15年を経過した下諏訪力創造チャレンジ事業を、新たに「地域の活力創生チャレンジ事業」としてリニューアルいたします。個性とアイデアに満ちたまちづくりの推進を目的に、民公協働事業のシンボルとして、自主的かつ主体的な公益活動の取組を支援してまいります。
広報広聴事業では、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により昨年度中止とした町民講演会は、テーマや講師を吟味して、感染症の状況により開催時期等を慎重に判断して実施いたします。また、それぞれの会場に出向いて、地域住民の皆様と様々な意見交換を行うことを目的とした「おでかけ町長室」を開催いたします。
防災対策では、近年多発している自然災害を教訓に、災害に強いまちづくりを進めるため、大規模災害発生時に迅速な復旧、復興ができるよう、防災備品の点検や防災行政無線設備などの適切な運用と管理に努めてまいります。
地域防災力強化の取組では、備蓄食料を各区自主防災会へ計画的に分散配備し、地域間連携を強化するとともに、地域における防災意識のさらなる高揚を図るため、自主防災組織の再編や防災士資格取得などの取組を支援いたします。
本年度においては、町内会や班等の隣近所の顔が見える小さなコミュニティを単位とした防災の取組を促進するため、より身近な防災訓練のモデルケースづくりに着手します。また、防災ネットワークしもすわと連携した体験型の避難所設置運営訓練、実践的な防災教育の場となるジュニアサバイバル防災教室も、さらに工夫して実施いたします。
統計関係では、5年に一度実施される経済センサスの関連経費を計上しました。
情報関連では、国が進めるマイナンバー制度の情報連携や個人情報等のセキュリティー対策をさらに強化し、システムの適切な運用と管理に努めるとともに、自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進の取組を適時適切に導入してまいります。
選挙関係では、本年は4月に参議院議員補欠選挙、10月までに衆議院議員総選挙の執行が予定されておりますが、選挙管理委員会との連携により、さらなる投票率の向上に努めるとともに、引き続き小中学校、向陽高校において主権者教育を実施してまいります。
予備費には、不測の支出に備えるため800万円を計上いたしました。
会計業務につきましては、会計管理者の下、引き続き適正な会計事務の執行に努めるとともに、年度末における資金繰りを考慮し、一時借入金の最高額を15億円と設定いたしました。
議会関係では、議会運営に必要な経費のほか、議会報告会での託児に係る経費などを計上いたしました。
監査関係では、公正で効率的かつ効果的な行財政運営の確保と地方自治の健全な発展に寄与するため、定期的な監査のほか、技術監査の実施に伴う経費を計上しております。
税務関係では、税金の役割や大切さを理解していただくため、引き続き小中学生を対象とした租税教育を実施いたします。
賦課徴収業務では、税負担の公平性と財源確保の観点から適正な課税に努め、収納対策室を中心に、住民に寄り添ったきめ細かな納税相談を行うとともに、新たなオンライン銀行等預金調査照会システムを導入し、迅速かつ適正な財産調査の下に滞納整理を進め、収納未済額の削減を図ってまいります。
総合窓口業務では、各種届出や証明発行等における正確かつ迅速な処理と、窓口のワンストップ化による住民サービスの向上に努めるとともに、時間外の利用が可能な休日窓口やコンビニ証明書交付サービスを周知してまいります。また、国のデジタル行政推進に伴い、マイナンバーカードの取得促進が見込まれることから、窓口業務の体制強化や出張申請サポートの継続により、さらなる普及に努めてまいります。
消費者行政では、複雑多岐にわたる悪徳商法等に対処するため、気軽に相談できる消費生活センターの活用をさらに周知するとともに、迅速で丁寧な対応に努めます。また、迷惑行為に対する厳格な対処を推進するため、特殊詐欺被害防止対策に有効な電話機等の購入に対する補助件数を拡充し、より一層の対策強化を講じてまいります。
生活関連事業となる「あざみ号」は、さらなる利便性の向上を目指し、公共交通検討委員会からの提言を基に、ダイヤを改正して運行いたします。また「スワンバス」も含め、感染症対策を徹底し、交通体系の確立と利用者数の回復に向け取り組みます。
各種相談事業では、ホットライン(専用ダイヤル)設置の「なんでも相談室」により、日常生活の中で抱える悩みや困り事の解決に向け、関係機関や担当窓口との連携を図りながら、ワンストップサービスで対応してまいります。また、これまでの相談事例について、広報などにより周知をし、町民の自守の向上に努めます。
移動販売事業では、イオンリテール株式会社の協力による御用聞き的な要素を取り入れた「やしマルシェ」の対面販売を通じて、遠隔地の方々のニーズの把握に努め、より多くの皆様に喜んでいただけるよう取り組んでまいります。
子育て支援関係では、第2期子ども・子育て支援事業計画に沿った事業を進めるとともに、子ども家庭総合支援拠点を整え、きめ細かな子育て家庭の支援に努めてまいります。
イオンの新店舗内に設置を予定している線路下の子育て支援施設は、逐次先方との情報交換を行っていますが、開店時期が明確とならないため当初予算への計上を見送ることとし、予算化が必要となった段階で、補正予算対応とさせていただきたいと思います。
また、誕生祝金支給事業では、有料ごみ袋に加え感染予防用品を支給してまいります。
保育園では、加配を必要とする園児に、きめ細かな支援が行えるよう職員体制の充実を図るとともに、発達支援通園訓練施設「せせらぎ園」でも、利用者のニーズに対応した支援を充実するために保育士を増員いたします。
福祉医療給付事業では、満18歳までの医療費を現物給付方式としているところですが、安心して受診できるよう引き続き支援してまいります。
社会福祉関係では、障がい者や高齢者等に共通する外出や権利擁護などの支援を「地域福祉推進事業」として集約するとともに、多様化・複雑化する対応困難事案の解決に向け総合的な相談支援体制の強化を図ります。また、行政だけでは行き届かない福祉領域を担う社会福祉協議会への補助を継続し、地域で支え合う共生社会の実現を目指します。
障がい者福祉事業では、障がいがあっても地域で自立した生活が送れるよう、在宅の障がい福祉サービスや日常生活用具の給付のほか、諏訪圏域障がい者総合支援センター「オアシス」や社会福祉協議会などの相談支援機関と連携して、障がい者に優しいまちづくりを推進します。また、障がい者就労施設等からの物品購入や役務提供などの業務を積極的に活用し、新たに清掃業務や環境美化作業などの受注機会を拡充してまいります。
東京パラリンピック関連事業としては、全国各地で行われる聖火ビジットに参画し、オリンピック精神や障がい者スポーツの理解促進に努めます。
高齢者福祉事業では、町の高齢化率のさらなる上昇が見込まれる中、今後、医療や介護のニーズが一層高まる状況を見据え、住み慣れた地域で暮らし続けられる高齢者に優しい地域づくりを進めます。
福祉タクシー等助成事業につきましては、タクシー、バスまたは入浴いずれかの助成を通じて、高齢者等の外出機会を促進するよう引き続き応援します。また、利用される方の実情に応じて助成券の種別変更が必要となる場合には、柔軟な対応をしてまいります。
介護保険事業は、団塊の世代が後期高齢者となる2025年、団塊ジュニア世代が高齢者となる2040年の超高齢社会を見据え、本年度から始まる第8期諏訪広域連合介護保険事業計画の下、関係機関との連携を図りながら適正な運営を行ってまいります。
地域支援事業では、従来の介護予防教室に加え、コロナ禍においても高齢者が自発的に取り組むことができるメニューを設定してまいります。また、認知症を患う高齢者の増加が見込まれることから、誰もが暮らしやすい地域社会を目指す「共生」と発症時期や進行を遅らせる「予防」の二つの柱を掲げ、各種施策を推進いたします。
高齢者の保健事業と介護予防事業の一体的な取組を推進するため、関係各課の連携による事業を実施し、町民の健康寿命の延伸と社会保障費の適正化を図ってまいります。
母子保健事業では、出産直後の女性を対象とした産婦健診や産後ケア事業などにより、産後鬱の予防や早期支援に努めます。また、昨年度導入しました子育て支援アプリ「のびのび♪しもすわっこ」の周知を進めるとともに、妊娠・子育て期に必要な情報を適切に提供して、出産から育児までの切れ目ない支援を強化いたします。
疾病予防事業では、国の風疹対策に沿って進めてきた特定世代への抗体検査と予防接種が最終年となることから、さらに周知を図り着実に進めてまいります。
新型コロナウイルス感染症対策につきましては、町民の皆様に的確な情報をお知らせするとともに、感染拡大の抑制と適切な行動を呼びかけてまいります。また、ワクチン接種につきましては、ワクチンの供給状況や国、県の方針を踏まえ、4月中に高齢者の接種が始められるよう、医療機関、医師の御協力を得ながら準備を進めます。
健康ポイント事業につきましては、特定健診やがん検診への参加のほか、健康づくりや生涯スポーツなど、各自の健康増進に向けた継続的な取組を奨励するため、健診結果の改善に対する成果や健康づくりを自主的に行うサークル活動にポイントを付与するなど見直しを図り、「元気で長寿なまち下諏訪」の構築をさらに推進します。
環境施策では、衛生自治会や諏訪湖浄化推進連絡協議会などの関係団体と連携し、安全で快適な生活環境の維持のため、防犯カメラによる不法投棄防止対策の強化や、廃棄物の減量、分別意識の向上に取り組むとともに、大規模災害発生時における廃棄物の迅速な処理と初動体制構築のため、災害廃棄物処理計画の策定を行います。また、野良猫等による被害を軽減するため、機器購入に対する補助制度を新設し対策を講じてまいります。
一部事務組合の湖北火葬場、湖北衛生センター及び諏訪湖周クリーンセンターにつきましては、構成市町との連携を図りながら、適正な管理運営に努めるとともに、湖周地区最終処分場の整備に当たっては、周辺地域に配慮しながら慎重に対応してまいります。
生ごみリサイクル事業では、推進委員会の協力により参加世帯の拡大を図るとともに、生ごみ処理機器購入に対する補助と堆肥化促進剤の配布を通じて、燃やすごみのさらなる減量に取り組みます。
労務対策では、労務対策協議会などの関係団体と協力をし、町内企業を担う人材確保を進め、中高年齢者・障がい者に対する雇用促進奨励金や中小企業退職金共済掛金の補助を通じて、雇用の拡大、勤労者の処遇改善を図ります。
農業では、農業祭、朝市の開催や学校給食への食材の提供により野菜や果樹の地産地消を進めるとともに、農地貸借の支援、鳥獣被害の防止、町民菜園の活用促進など農業振興と遊休農地解消に努めます。また、関係機関と連携をして新たな品種や作物の試験栽培を行い、6次産業化に向けて研究します。
林業では、民有林の集約化による森林整備や公有林の整備に加え、県と連携した治山事業を計画的に進め、災害に強い森林づくりを目指します。また、有害鳥獣駆除の要である猟友会会員の養成にも努めてまいります。
森林整備を進めるために重要な林道や作業道では、老朽化した林道砥沢線のみどり橋改修に伴う測量設計、長日向小日向線木橋改修工事を実施し基盤強化を図ります。
水産業では、引き続き漁協が行う魚類増殖事業や外来魚駆除対策事業などへの助成を行い、水産資源の維持と諏訪湖の環境保全活動を支援してまいります。
商工業の振興においては、空き店舗活性化事業の拡充をはじめ、各種補助制度により積極的な支援を行うとともに、商工会議所、商工業関係団体、金融機関など関係機関との連携を通じて、事業者の起業創業、生産性向上、事業継続等をきめ細かく支えます。
諏訪圏6市町村の広域的な取組では、諏訪圏工業メッセ、SUWAブランド創造事業など、圏域の強みである高度な精密加工技術と恵まれた自然環境を生かした企業の成長を支援し、技術力の発信と企業連携を推進してまいります。
地域活性化の取組では、コロナ禍の収束を見据え、町なかのにぎわいを創出する産業フェア等を商工会議所や事業者などと協力して開催します。
中小企業対策では、事業者の運転資金や設備資金等の円滑な調達を支援するため、融資制度の活用と普及を図るとともに、コロナ禍による経済変動の影響を受けた事業者に対する「臨時経営安定資金」の融資期限を延長し、内容を拡充して対応してまいります。
安心安全住宅改修補助事業では、地震に対して効果的な設備の設置やブロック塀の除去、住宅・建築物耐震改修総合支援事業の附帯工事などを対象とし、安心安全なまちづくりを推進してまいります。
ものづくり支援センターしもすわでは、ワンストップ支援を継続するとともに、コロナ禍においても町の工業技術を効果的に生かした企業連携を強化し、ホームページ等を活用した情報発信の充実、営業力強化、製品開発、受注確保、事業承継に向けた各種事業を強化します。
観光事業では、国、県とともに山岳観光を積極的に推進するため、八島高原の木道整備を計画的に進めるほか、四ツ角駐車場に隣接するポケットパークを、観光客の町巡り促進拠点の一つとして引き続き整備します。また、御柱祭の事前準備として、御柱古道を整備し、山出しの混雑回避を目指します。街道を歩く利用者からの要望が多い中山道沿いの公衆トイレは、樋橋地区と注連掛地籍の公衆トイレ設置費用に対し支援してまいります。
観光振興においては、観光客の滞在時間の延長と観光消費額の増加を図るため、観光振興局に地域プロジェクトマネージャーと地域おこし協力隊を増員して体制強化を図り、「観光都市しもすわ」の実現に向け、観光情報の一元化及び旅行商品の造成を行います。令和4年の御柱祭に向けて、実行委員会を設置し、観光協会、商工会議所、
諏訪地方観光連盟と連携を図りながら、御柱を活用した観光振興に取り組んでまいります。
観光施設では、新たに「おんばしら館よいさ」の指定管理者制度を導入し、「しもすわ今昔館おいでや」と一体的な管理運営により、歴史と祭り文化を生かした観光拠点として、効率的で魅力的な施設運営を展開してまいります。
諏訪湖博物館・赤彦記念館では、宿場街道資料館などの分館を含め、各種団体との協働により、趣向を凝らした企画展、体験教室等を開催し、観光と連携してストーリー性を持った文化財の魅力を発信することで入館者増と地域活性化を目指すとともに、施設の長寿命化も図ってまいります。
文化財保護事業では、八島湿原の保護指導、旧中山道の整備、「下諏訪町の文化財」概要版の作成を通じて、町の貴重な財産である文化財の適切な維持と確実な伝承を図るとともに、観光資源としても活用するなど、文化遺産を生かしたまちづくりを推進します。
移住定住促進対策では、「mee mee center Sumeba」や「ら。shirotori」を活用した地域交流の促進と空き家活用への取組のほか、下諏訪ならではの暮らしの提案や空き家見学会を開催するとともに、移住者が行う空き家等の住宅改修の助成に加え、町内に居住する目的で住宅を新築、購入した方に対する補助制度を創設します。
しごと創生推進事業では、「ホシスメバ」を活用し、地域住民やUIJターン希望者に対する体験プログラム、交流イベント等を実施し、町内で起業創業を志す方を力強く支援します。
結婚新生活支援事業においては、ホシスメバに隣接する住宅の運営管理を行うとともに、町内で新婚生活を始める方に対する補助金の対象範囲を拡大し、新生活を迎える準備費用について経済的支援を実施してまいります。
土木関係の道路維持補修事業につきましては、安全で快適な道路環境を維持するため町道の補修を計画的に進め、区や住民からの要望に対して速やかに対処するよう心がけるとともに、除排雪への適切な対応にも努めます。
雨水排水対策事業では、鰻沢周辺の状況調査と整備計画を策定し、効果的な冠水対策を進めてまいります。
諏訪湖周のジョギングロードでは、計画的に進めてきた太陽光発電式街路灯と足元灯の完成に向けた整備を実施し、損傷が特に著しい区間のゴムチップ舗装の打ち換えを行うとともに、諏訪湖周サイクリングロードの整備も計画的に推進しながら、利用者にとって安全で快適な諏訪湖周の道路環境を整備いたします。
道路新設改良事業では、砥川沿いの町道砥川西線、赤砂砥川東線の一部区間へ転落防止柵の設置を行い、通行者の安全確保に努めてまいります。
橋梁関係では、跨線橋である高木橋の架け替えに向けた詳細設計を進めるほか、上古川橋、注連掛橋、樋橋の改良工事を実施するとともに、計画的に橋梁の点検を行い橋梁の安全性の確保に努めます。
大規模盛土造成地変動予測調査事業では、大地震等における盛土造成地の滑動崩落による宅地の被害を防止するため、ボーリング調査と盛土の安定計算を行い、その結果により崩落防止対策の要否を検討してまいります。
住宅・建築物安全ストック形成事業では、倒壊の危険性が高いとされる昭和56年以前に建築された木造住宅について、本年度更新する住宅耐震化緊急促進アクションプログラムに基づき、多くの方が耐震診断のほか、耐震補強、改修を実施できるよう、引き続き所有者への説明や広報による周知を図り、耐震化を促進してまいります。
公園管理事業では、遊具の点検等を徹底し、公園の安心安全な維持管理に努めます。また、赤砂崎公園への公募設置管理制度導入に向け、サウンディング型市場調査を実施し、諏訪湖畔の活性化について検討してまいります。
街なみ環境整備事業では、旧本陣を核とした下ノ諏訪宿の面影整備に向けたグランドデザインの作成、右折禁止解除を含む町道御田町線の美装化、大社通り四ツ角小公園整備のほか、綿の湯跡地の活用についても、まちづくり協議会や地元の方々との協議を進めます。
県関連事業の砥川河川改修では、最終区間となる福沢川との合流部から上流右岸の護岸工事を本年7月まで行い、50分の1確率に対応する整備が完了となります。承知川の河川改修、大沢川、高木二沢、長久保沢の砂防事業につきましても、県と協力し対応してまいります。
バイパス対策では、諏訪バイパスにおける環境影響評価準備書の公表を踏まえ、地元地区に対して丁寧な説明を行うとともに、地元等からの要望がある高木地区におけるアクセス道路について、諏訪市と共同で整備効果等の調査、研究を行ってまいります。
下諏訪岡谷バイパスでは、仮称山田トンネルの掘削が開始されることから、国と共同して地元説明を行うとともに、アクセス道路となる赤砂東山田線については、県事業の進捗状況に合わせて地元地区への説明を行う予定としています。
諏訪広域消防事業につきましては、安定した消防力の確保と効果的な消防体制により消防・防災関係組織とのさらなる連携強化につなげてまいります。
消防団には、引き続き団員の準中型免許取得を助成するほか、結成40周年を迎える消防音楽隊制服を更新し、地域防災力の要として団員確保を含めた消防力の向上を進めてまいります。
消防防災施設整備事業では、地上式消火栓への切替えを行うなど、消火活動の利便性に配慮し、迅速かつ効果的な対応に努めてまいります。また、消防団ポンプ自動車の更新に当たり、近年多発する自然災害時に多くの物資が運搬でき、小型動力ポンプも積載できる資機材搬送車の導入により、消防活動の効率化を図ってまいります。
教育関係では、こども未来基金を活用し、中学生海外研修への貸付け、こどもらんど事業やこどもの居場所づくり事業の実施、就学が困難な生徒、学生に対する給付型奨学金の支給など、未来を担う子供たちを強力に支援します。また、他の制度では救済できないケースには、学校長や教育委員の意見をいただきながら柔軟な教育支援を行ってまいります。
教職員用コンピュータ配備事業では、学校における教職員の働き方改革の一環として校務の効率化を目的に、統合型校務支援システムを導入いたします。
小中学校コンピュータ教育事業では、臨時休校等に伴い、リモート学習が必要になった際、経済的な理由によりインターネット環境が整備できない家庭に、モバイルWi−Fiルーターを貸与するとともに、通信料を町が負担し、学びの継続を支援してまいります。
中学校教材用備品購入事業では、新たな学習指導要領に基づく教科書の改訂に伴い、教師用教科書、指導書及び対応教材を購入し、質の高い授業を目指してまいります。
給食用具購入事業では、ガス回転釜やガスバーナーを更新し、調理員が安全に給食を作ることができる設備環境を整えます。
特別支援教育充実事業では、発達障がい等により特別な教育的ニーズのある児童が通常の学級に在籍しつつ適切な教育対応が受けられる「通級指導教室」の開設に伴い、必要な教材や物品を配備するとともに、支援員の増員により行き届いた個別指導を図ってまいります。
小中学校管理運営事業では、これまで学校の事務、図書館司書、業務員を下諏訪町地域開発公社に委託していましたが、
会計年度任用職員としての直接雇用に移行し、より学校と密接な連携を保ちながら業務を進めてまいります。
学校施設では、北小学校第2体育館の屋根改修、下諏訪中学校の照明LED化など、必要な整備を行い学校環境の改善を図ってまいります。
学童クラブ運営事業では、利用希望に添った支援員を適正に配置し、安心・安全な保育に努めます。
青少年健全育成事業では、いずみ湖研修の家とキャンプ場の適正な環境の維持に努めるとともに、中学生から提案のあった、小中学生に下諏訪温泉の恵みを体験していただくイベントとして町内公衆浴場の無料入浴券を配布いたします。
生涯学習では、町民の皆様が学びの成果を日々の生活や地域の活動に生かすことができるよう、公民館、勤労青少年ホーム、総合文化センターが連携し、講座や講習会など多種多様な学習機会を提供します。また、町の歴史文化を伝承していくため、地域の組織や団体による自主的な活動を新たに支援してまいります。
総合文化センターでは、大規模改修に向けた実施設計を実施し、大小ホールの計画的な改修を進め、快適な利用環境を整備してまいります。また、引き続き家族で楽しめる子ども映画会や人形劇まつり、町民主体の総合文化祭、町民参加による北欧音楽祭すわを開催いたします。
図書館では施設内の照明LED化を進めるとともに、諏訪地域図書館情報ネットワークを通じて多くの本を提供し、視聴覚資料や信毎データベース等のデジタル情報の活用に努めます。また、読書推進委員会を中心とした読書活動の普及啓発を図り、小中4校と向陽高校の図書委員会による下諏訪Bookプロジェクトの活動を応援するとともに、デジタルアルバムの利活用を進めてまいります。
スポーツ関係では、ボートコースの公認更新整備をはじめ、利用者が安心して快適にスポーツを楽しんでいただけるよう、各施設の適切な維持管理に努めます。また、第2期スポーツ推進計画に沿って、より一層のスポーツ振興に向けた取組を推進いたします。
東京オリンピック・パラリンピック選手団受入事業では、開催可否の判断を注視しつつボート競技の事前キャンプ地としての誘致を目指し、仮設コースの設置や滞在期間中のサポートなどを含め、受入れ体制を整えてまいります。
ホストタウン推進事業では、パラリンピック競技種目の体験会やオリンピアンを講師に迎え、広く町民の皆様を対象としたスポーツ教室を開催しながら、オリンピック精神やスポーツを通じた文化と国際理解を深めてまいります。
なお、本年度から健康運動関連業務を教育こども課へ一本化し、幅広い年代層の町民の皆様に運動を通じた健康づくりをサポートする新たな係を創設します。
健康運動支援事業では、高浜健康温泉センター「ゆたん歩°」や諏訪湖畔の健康スポーツゾーンを活用した各種講座などに加え、新たに開設する健康ステーション、健康フィールドにおいて健康づくりの動機づけや運動の習慣化を支援し、健康長寿のまちづくりと子供の運動能力向上を推進するとともに、諏訪湖畔のにぎわい創出に努めてまいります。
次に、特別会計及び企業会計について御説明いたします。
特別会計では7会計で総額28億6,730万円、また、企業会計では水道事業の収益的支出に2億5,150万円、資本的支出には1億9,990万円、下水道事業では、収益的支出に5億9,170万円、資本的支出には3億5,350万円を計上しました。
国民健康保険特別会計は、高齢者と低所得者層の構成比率が高いことや、医療の高度化による医療費の増大など内在する課題が多く、大変厳しい局面を迎えています。
国保事業の広域化により財政運営を行う県とともに保険者として住民の健康を守り、より安心な医療保険制度の構築を目指します。また、本年度は特定健診の未受診者対策として、個々の特性に応じた勧奨通知を発送するなど、受診率向上を図ってまいります。
保険税率の改定については、納付金の激変緩和措置の終了が見込まれ、大変厳しい財政状況となるため、税率改定を視野に入れ、国保運営協議会に諮りながら対応を検討してまいります。
駐車場事業特別会計では、四ツ角駐車場をまち歩き観光の拠点として大型バスの利用を促進するとともに、新しく整備した管理棟で来訪者へのおもてなしの充実を図ります。
後期高齢者医療特別会計は、高齢者が健康を維持し安心して医療が受けられるよう長野県後期高齢者医療広域連合と密接に連携を図り事業を進めてまいります。
交通災害共済事業特別会計につきましては、万一の交通事故等に備えての相互扶助事業として継続をし、より多くの住民の皆様に加入していただけるよう努めます。
温泉事業特別会計では、持続可能な事業運営を図るため、経営戦略を策定して健全経営に努めるとともに、本年度は武居配湯施設と高浜源湯場の施設整備を実施します。また温泉指定工事店と連携したPRチラシの作成など、加入者増に向けた取組を進め、自然の恵みを大切に利用しながら、安定的な温泉供給を目指した維持管理と適正な事業経営を行ってまいります。
特別養護老人ホーム事業特別会計では、一人一人が人として敬愛される温かで豊かな生活の場をつくるという運営方針の下、施設を利用する全ての方が安心して生活できるように、サービスの提供に努めてまいります。県内唯一の公設公営の施設を適切に維持管理しながら、一層の健全経営に努め、効率的な施設運営を行います。
水道事業会計では、町の貴重な財産である良質な水道水を廉価かつ安定的に供給するため、経営戦略に基づき計画的な施設更新と資金確保に努めてまいります。本年度から水源の改修や台帳の再整備等を実施し、安心安全でおいしい水の供給が持続可能となるよう着実に事業を進めてまいります。
下水道事業会計では、将来にわたる安定的な事業運営を図るため、経営戦略とストックマネジメント計画を基本とする経営基盤と財政マネジメントの強化のほか、施設の耐震化にも取り組んでまいります。また、御柱祭をデザインしたマンホールカードの発行により、下水道に対する理解を深めながら町のPRも行ってまいります。
以上、一般会計、特別会計、企業会計について御説明いたしましたが、引き続き持続可能で安定した町政運営に向けて、効率的かつ弾力的な行財政経営を進めるとともに、公約の実現に向け精力的に取り組んでまいります。
結びに、
新型コロナウイルス感染症の流行により国内外が未曽有の危機に直面しており、この状況を乗り越えていくための英知と手腕が問われています。安心して暮らせる日常を取り戻し、未来への希望を切り開くため、住民と行政が知恵を結集し共に工夫しながらこの難局を乗り越えてまいりたいと考えております。
この町が持つ豊かな自然や数多くの歴史文化資源を町民の皆様とともに磨き上げ、その魅力を最大限に生かしながら、夢と希望に満ちたまちづくりと町政発展のために、全力で邁進する所存であります。
新たなまちづくりに町民の皆様の積極的な参画を期待し、議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げ、施政方針とさせていただきます。
○議長 大変御苦労さまでした。
以上をもちまして、本日の日程に定められた議事は終了いたしました。
ただいま午後2時30分でございます。本日はこれにて散会といたします。大変御苦労さまでした。
散 会 午後 2時30分...