令和 6年 3月 定例会(第1回)
--------------------------------------- 令和6年2月20日(火曜日
)---------------------------------------● 議事日程(第1号) 令和6年2月20日(火曜日) 午前10時 開会第1
招集あいさつ第2
会議録署名議員の指名第3 会期の決定について第4 諸般の報告第5 令和6年度施政方針第6 報告第1号 専決処分の報告について第7 報告第2号 専決処分の報告について第8 専決第1号
専決処分事項報告について(令和5年度千曲
市一般会計補正予算(第8号))第9 議案第1号 千曲
市こども家庭センター条例制定について第10 議案第2号 千曲
市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する
条例制定について第11 議案第3号 千曲市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する
条例制定について第12 議案第4号 千曲市会計
年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する
条例制定について第13 議案第5号 千曲
市歴史文化財センター条例の一部を改正する
条例制定について第14 議案第6号 千曲
市福祉医療費給付金条例の一部を改正する
条例制定について第15 議案第7号 千曲
市介護保険条例の一部を改正する
条例制定について第16 議案第8号 千曲
市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する
条例制定について第17 議案第9号 令和5年度千曲
市一般会計補正予算(第9号)の議定について第18 議案第10号 令和5年度千曲
市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の議定について第19 議案第11号 令和5年度千曲
市下水道事業会計補正予算(第2号)の議定について第20 議案第12号 令和6年度千曲
市一般会計予算の議定について第21 議案第13号 令和6年度千曲
市国民健康保険特別会計予算の議定について第22 議案第14号 令和6年度千曲
市介護保険特別会計予算の議定について第23 議案第15号 令和6年度千曲
市後期高齢者医療特別会計予算の議定について第24 議案第16号 令和6年度千曲
市下水道事業会計予算の議定について第25 議案第17号 令和6年度千曲
市水道事業会計予算の議定について第26 議案第18号
長野広域連合規約の一部の変更について第27 議案第19号
長野広域連合規約の変更に伴う財産処分の協議について第28 議案第20号 市道路線の認定について第29 議案第21号 市道路線の廃止について第30 議案第22号 千曲
市手数料条例の一部を改正する
条例制定について第31 議案第23号 令和5年度
屋代保育園建設事業建築主体工事変更請負契約の締結について第32 議案第24号
人権擁護委員候補者の推薦について第33 議会第1号 千曲
市議会基本条例制定について
---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……
前記議事日程のとおり
---------------------------------------● 出席議員(20名) 1番 林 慶太郎君 11番 中村眞一君 2番 田中秀樹君 12番
倉島さやか君 3番 聖澤多貴雄君 13番
前田きみ子君 4番 宮下繁明君 14番 袖山廣雄君 5番 中村恒彦君 15番
柳澤眞由美君 6番 川嶋敬信君 16番 和田英幸君 7番 吉池明彦君 17番
荻原光太郎君 8番 北川原 晃君 18番 和田重昭君 9番 滝沢清人君 19番 金井文彦君 10番 飯島 孝君 20番
小玉新市君
---------------------------------------● 欠席議員(なし
)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名 市長
小川修一君
次世代支援部長 荒井茂夫君 副市長 大内保彦君 経済部長 洞田英樹君 総務部長 北澤武彦君 建設部長 湯本永一君
危機管理防災担当部長 教育長 小松信美君 横林伸一君
企画政策部長 栗原 力君 監査委員 春日良太君
地域開発推進担当部長 教育部長 小岩成夫君 青木猛治君
市民環境部長 坂口和志君
文化創造担当部長 吉池光裕君
健康福祉部長 宮尾憲夫君
---------------------------------------● 事務局出席者氏名 議会事務局長 竹澤 勉君
議会事務局次長 岡田敏彦君 議事係長兼調査係長 小林一哲君 書記 池田貴広君
---------------------------------------午前10時 開会
○議長(
小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから令和6年第1回千曲
市議会定例会を開会いたします。
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△日程第1
招集あいさつ
○議長(
小玉新市君) 日程第1、市長からの招集の挨拶があります。 小川市長。 〔市長
小川修一君 登壇〕
◎市長(
小川修一君) 招集の御挨拶を申し上げます。 本日、令和6年第1回千曲
市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には何かと御多忙の中御出席を賜り、心から感謝申し上げます。 本定例会で御審議いただきます案件につきましては、既にお手元に申し上げてございますが、報告事項では専決処分の報告について2件、
専決処分事項報告では令和5年度千曲
市一般会計補正予算(第8号)1件でございます。 議案は24件で、条例案では、千曲
市こども家庭センター条例制定について
新規条例案が1件、千曲
市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する
条例制定についてなど一部
改正条例案が8件、予算案では、令和5年度千曲
市一般会計補正予算(第9号)の議定についてなど
補正予算案が3件、令和6年度千曲
市一般会計予算の議定についてなど予算案6件の、合わせて9件でございます。 市道関係では、市道路線の認定についてなど2件、契約関係では、令和5年度
屋代保育園建設事業建築主体工事変更請負契約の締結について1件。 人事案では、
人権擁護委員候補者の推薦について1件。 このほか、
長野広域連合関係の議案が2件でございます。 各議案に対する提案説明につきましては、後ほど私及び副市長、各部長から御説明申し上げますが、いずれも重要な案件でございますので、よろしく御審議をいただき、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げます。
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△日程第2
会議録署名議員の指名
○議長(
小玉新市君) 日程第2、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員には、会議規則第88条の規定により、7番
吉池明彦議員、8番 北川原 晃議員の両名を指名いたします。
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△日程第3 会期の決定について
○議長(
小玉新市君) 日程第3、会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から3月15日までの25日間としたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、会期は、本日から3月15日までの25日間と決定いたしました。
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△日程第4 諸般の報告
○議長(
小玉新市君) 日程第4、諸般の報告を行います。 諸般の報告については、お手元に配付のとおりでありますので、御承知をお願います。
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△日程第5 令和6年度施政方針
○議長(
小玉新市君) 日程第5、市長から令和6年度施政方針の表明があります。 小川市長。 〔市長
小川修一君 登壇〕
◎市長(
小川修一君) 本日ここに、令和6年第1回千曲
市議会定例会が開会し、令和6年度
一般会計予算案をはじめ諸議案の御審議をお願いするに当たり、新年度の市政運営に臨む所信とともに、重点施策などの概要について申し上げます。 令和6年の幕開けは、
能登半島地震の発生により、あまりに衝撃的なものとなりました。この地震で亡くなられた方々に対し、御冥福をお祈りいたしますとともに、被災された全ての方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。 千曲市では、発災当初から姉妹都市である富山県射水市と連絡を取り合い、
災害支援物資の提供、
義援金募集のほか、
ふるさと納税による
災害支援寄附金の代理受付、さらに災害時の
相互応援協定に基づく要請により、
罹災証明発行業務等の応援職員を派遣しております。また、能登半島の被災地には
義援金募集のほか、「
チームながの」として
県内市町村と連携し、罹災証明、避難所、
廃棄物処理、
下水道管渠調査など各分野の支援のため、職員を継続して派遣しております。 本市においても、頻発化・激甚化する自然災害の脅威に対し、災害時における対応を総点検し、有事に備え万全を期してまいります。 さて、昨年5月、
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置づけられてから、私たちの生活も徐々に日常を取り戻し、地域行事なども再開される中で、千曲市誕生20周年を迎えました。多くの記念事業を通じて、先人への感謝の思いを抱き、皆様と20周年を祝いました。改めて、人と人が笑顔で集えることの喜びを実感いたしました。 その一方で、依然として続く物価高は、
地域経済や
市民生活に大きな影響を及ぼしております。さらに、急激な
人口減少とこれに伴う人手不足など、さまざまな課題に直面しております。物価高については、これまで国・県と連携した
産業支援策を講じてきたほか、市独自のキャッシュレスキャンペーンなどの経済対策、「ちくま
生活応援券」などの
市民生活支援策に取り組んできたところであります。しかし、依然として物価高からの脱却は見通せないことから、市民・事業者を支援するための経費も引き続き予算計上してまいります。 また、
人口減少が続いていることによって、あらゆる分野で人手不足が顕在化・深刻化しております。この状態が続くと、
民間サービス・施設の撤退、
地域経済の縮小など地域活力の低下を招きます。その結果、税収減により
行政サービスも低下せざるを得ず、さらに人口が減少する悪循環に陥るおそれがあります。すなわち、
人口減少、とりわけ
生産年齢人口の減少が、本市の存続自体を揺るがしかねない危機的な状況にあるということであります。 もっとも、本市は長野県内の交通の要衝であり、地域資源にも恵まれております。活力を生み出せる潜在能力、可能性、将来性のある立地条件が強みであります。そこで、本市の強みを活かした魅力ある
まちづくりを進め、
人口減少のスピードを緩和し、
危機的状況から脱却すべく各種施策に取り組んでおります。幸い、本市の人口動態は、出生数より死亡数のほうが多い自然減が進行している一方で、転入者が転出者数より多い社会増が8年連続で続いております。この要因については、本市の立地条件の良さや各種施策の成果であると捉えております。 こうした中、令和6年度は、本市の最上位計画「第三次千曲
市総合計画」の中間年となります。急激な
人口減少下においても活力ある千曲市にするためには、
子育て世代、若者、女性が魅力を感じるまちにして、
生産年齢人口の減少に歯止めをかけねばなりません。
子育て世代、若者、女性が本市に増えれば
地域経済も活性化し、税収増につながるからであります。そこで、
子育て環境のさらなる充実や働く場・学びの場の確保、その前提になる
社会基盤整備など総合計画に従い各種施策に取り組んでまいります。 その上で、新年度は次の4つの基本方針を掲げ市政運営に取り組んでまいります。 1つ目は、「こども・子育てにやさしく」であります。 次世代を担う子供の視点を大切にし、
子供たち一人ひとりが健やかで幸せに成長できる
まちづくりを進めます。本市では「ポリネコ!CHIKUMA」を活用した子供の意見表明や、子供の意見を踏まえた遊具設置など、子供の視点を大切にした取組を実践しております。また、
子育て世代の方々の懇談や提案を頂く中で、様々な
子育て支援にも取り組んでまいりました。 来年度も、子供・
子育て支援をさらに充実させ、妊娠期から子育て期にわたる、切れ目のない支援に取り組んでまいります。そして、「
こどもまんなか」の視点を大切にし、すべての子供が幸せに暮らせるよう、社会全体で支える千曲市を目指してまいります。 2つ目は、女性、若者の活躍と定着であります。 本市の急激な
人口減少を緩和するには、
子育て世代はもちろんのこと、女性や若者の流出を最小限にし、女性や若者が本市に住みながら活躍できる環境を整える必要があります。具体的には、女性や若者にとって魅力的な働く場の確保や、大学等の
高等教育機関の誘致など実現に向けて鋭意努力してまいります。女性や若者の活躍と定着を図り、女性・若年人口の流出・減少を抑制して、活力ある
まちづくりに取り組んでまいります。 3つ目は、公民連携の強化「共創」であります。 活力ある
まちづくりを進めていく上では、社会の変化に対応した取組が必要不可欠です。
前例踏襲主義では社会の変化に対応できません。複雑化・多様化する社会や地域の課題解決に向けて、新たな発想と
スピード感のある新しい価値を創出するアプローチが大変重要となります。 今年度、新
戸倉体育館をはじめとする
総合運動公園、(仮称)
屋代スマートインターチェンジ、道の駅など複数の大規模な事業が始動しました。これらの実現には、民間のアイデアや
ノウハウ等が必要不可欠となります。その意味で、これまで取り組んできた公民連携をさらに進化、強化してまいります。 そこで、これまでの市民・団体と取り組む「協働」(英語でCollaboration)に加えて、事業開始当初から民間事業者等多様な民間主体と対話を通じて連携し、双方のアイデアやノウハウ、資源、ネットワークなどを結集して、課題解決に向けた新しい価値を共に創出する「共創」(英語で
Co-Creation)にも取り組み、活力ある
まちづくりを目指します。 また、健康福祉、農林、観光、環境など様々な分野の諸施策についても共創による新しい
市民サービスや新しい価値の創出を研究してまいります。 4つ目は、さらなる
市民満足度の向上であります。 誰もが住み慣れた場所で、安全に安心して、健やかに心豊かに笑顔で暮らせるよう、災害への備え、健康事業の延伸、介護・生活支援など各計画をアップデートして、高齢者・
障害者福祉も着実に進めてまいります。
市民ニーズや地域課題は多様化・複雑化しております。これを的確に捉え、市民の皆様が望むもののうち、本市が持っているものを増やしていくことができれば、さらに
市民満足度は高まります。皆様の御意見を参考に全方位で
市民生活を考え、これを増やす努力を続けてまいります。 子供から高齢者まで、あらゆる世代において「千曲市に住んでいてよかった」と実感できるよう、
市民満足度がさらに向上するよう諸施策に取り組んでまいります。 次に、以上の方針に沿って編成した令和6年度当初予算案の概要について申し上げます。 まず、現下の物価高騰に苦しむ市民の生活を守りながら、将来を見据え、市の強みである「交通の要衝」を活かした持続可能な
まちづくりと、
人口減少抑制につなげる
子育て支援策に重点を置いた予算編成に取り組みました。 歳入については、市税では定額減税の影響により、
個人市民税の減収が見込まれるものの、
減収分の全額が国費により補填されること、また、事業所の新設等により
固定資産税の増収が見込めること、さらに、
普通交付税の増収を見込むなどして、前年度を上回る一般財源を確保することとしております。 一方、歳出については、庁舎建設や
東日本台風の
災害復旧事業で借入れた地方債の償還がピークを迎え、また、
少子高齢化の進展による扶助費等の
義務的経費が増加する中ではありますが、市の発展に必要な事業を見極める中で、
一般会計は予算総額で前年度比14億5,000万円増の309億5,000万円を計上いたしました。 このほか、
国民健康保険特別会計など3つの
特別会計と水道事業及び
下水道事業の
公営企業会計予算につきましては、総額約175億7,000万円の前年度比1.9%増を計上し、それぞれの事業の円滑な運営に努めてまいります。 以上、令和6年度予算は、歳出において扶助費、公債費をはじめとする
義務的経費が増加するという極めて厳しい状況ではありますが、冒頭に申し上げたとおり、現下の
市民生活を守り、本市の強みである「交通の要衝」を活かした
まちづくりを推進し、
子育て支援事業にも重点を置いた予算案といたしました。 なお、予算執行に当たっては、費用対効果を基本とし、限られた財源を有効活用し、
市民満足度の向上に努めてまいります。 それでは、令和6年度の基本方針に基づく重点施策について申し上げます。 1つ目は「子ども・
子育て支援」であります。
子育て世代の
経済的負担・
精神的負担の軽減を図るため、妊娠期から子育て期にわたる、切れ目のない支援を充実させ、既存事業の継続と新たな支援策を講じてまいります。併せて、保育園、学校などの施設整備も計画的に実施し、
子育て環境・教育環境の充実を図ってまいります。 まず、産後ケア事業についてであります。出産後早期に母親の心理的安定を促進し、健やかに育児ができるよう産後ケア事業を実施しております。
自己負担額については、現在、
生活保護世帯は無償としておりますが、令和6年度から新たに
住民税非課税世帯も無償化してまいります。 次に、
子育て世帯訪問支援事業であります。家事・育児等に不安を抱える
子育て家庭、妊産婦、
ヤングケアラー等がいる居宅を、
訪問支援員、ヘルパーが訪問します。不安や悩みを傾聴するとともに、家事・育児等の支援を行うことにより、
虐待リスク等の高まりを未然に防ぐことを目的とし、新たに取り組んでまいります。 次に、第3子以降の
保育料無償化についてであります。現在、国の施策により3歳以上のお子さんの保育料は一律無償化されています。一方、3歳未満児につきましては、千曲市では多子世帯の
負担軽減のため、第2子以降を半額とする独自の軽減施策を講じておりました。 令和6年度からは、更に
子育て世代の
負担軽減を拡充するため、県と連携し①3歳未満児で第3子以降の保育料を無償化します。また、②として
市町村民税が5万7,700円未満の世帯の場合は、第1子半額、第2子以降を無償化して、世帯の
負担軽減を図ってまいります。 次に、保育施設の整備であります。現在、改築事業を進めている
屋代保育園は、令和7年4月の開園に向けて鋭意工事を進めております。
稲荷山保育園は、令和6年度より
耐震改修工事を実施してまいります。
戸倉保育園につきましては、令和5年度末に策定予定の「
戸倉保育園基本計画」に基づき、令和6年度から7年度にかけて基本設計・実施設計を行い、令和8年度から改築工事に着手する予定であります。
五加保育園につきましては、令和7年度に予定している未満児保育室の増築に向けた実施設計や、手狭となっている
駐車場整備に係る土地の買収などを進めてまいります。 その他の
公立保育園につきましても、これまでどおり「
公共施設等総合管理計画」や「
公共施設再編計画」「
公共施設個別施設計画」に則り整備を進め、安全・安心な保育環境の確保に努めてまいります。 次に、
こども家庭センターの設置についてであります。
児童福祉法の改正により、
子ども家庭総合支援拠点と
子育て世代包括支援センターの在り方が見直されたことを踏まえ、令和6年4月1日より母子保健と児童福祉の相談及びサポートを一体的に行うことを目的とする「
こども家庭センター」を開設いたします。利用しやすいよう、
こども未来課及び
保健センターの2か所に相談窓口を置き、
子育て世帯の孤立を未然に防ぐ体制を強化するとともに、子育ての不安や悩みに寄り添い、安心して子供を産み育てることができるよう取り組んでまいります。 次に、「千曲
市こども計画」「第3期子ども・
子育て支援事業計画」の策定についてであります。 昨年4月から施行された「
こども基本法」の規定に基づき、「千曲
市こども計画」を策定いたします。現行の「第2期子ども・
子育て支援事業計画」の期間が令和6年度で終了することから、「第3期子ども・
子育て支援事業計画」と一体のものとして作成する「千曲
市こども計画」となります。令和7年度から令和11年度までを計画期間とし、策定に当たっては、子供や保護者の意見聴取を実施し、「
こどもまんなか」の視点を大切にするまちを目指します。 次に、
学校給食費の
公費支援についてであります。 昨年に引き続き、
賄い材料費について
公費支援を実施します。物価高騰を原因とする給食費の増額は行いません。
物価高騰下においても給食の質を維持しつつ、保護者の
経済的負担を増加させないよう取り組みます。 なお、
就学援助制度の対象となる家庭に対しましては、給食費の
実費相当分も就学援助の対象として無償化を行っており、これも継続いたします。 このほか、障害特性のある子を持つ保護者に対し、子供の特性にあった関わり方を学ぶ「ペアレントトレーニング」事業を実施するほか、「赤ちゃんの
子育て応援事業」や「15の
春応援事業」など、
市独自事業も継続して実施し、子ども・
子育て支援を推進してまいります。 重点施策の2つ目、「教育環境の充実」であります。 まず、学力向上についてであります。 学校授業において
デジタル端末を活用しつつ、一人一人の学びの状況を的確に把握し、きめ細かな指導を行います。個別最適な学びと協働的な学びの一体的な推進と、主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善にも取り組んでまいります。 また、小学校6年生と中学校3年生には、全国学力・
学習状況調査が実施されておりますが、他の学年においても、学力や学習の状況を客観的に把握し、授業や学力向上に活用できるよう、市独自の学力調査を実施してまいります。 次に、
地域クラブ活動体制整備事業、いわゆる部活動の地域移行であります。本市では、坂城町と共に
中学校部活動に代わる新たなスポーツ・
文化芸術環境の構築を目指し、昨年3月に「千曲
坂城クラブ」を設立し、4月以降、15の専門部で休日部活動について段階的に「千曲
坂城クラブ」での活動に移行してまいりました。また、10月からは、一部の専門部において平日部活動の
クラブ移行の施行も始めております。 令和6年度は、さらに生徒のニーズに対応していくため、新専門部を設置するなどクラブの充実を図り、令和8年度までに、平日も含めクラブへの完全移行を目指してまいります。 次に、
教育施設整備であります。
五加小学校につきましては、学校区内の児童数が増加傾向にあることから、今年度から
教室棟増築工事に着手し、令和6年度2学期の授業開始に間に合うよう工事を進めております。 また、
市内小中学校の特別教室にエアコンを設置し、熱中症の予防と快適な学習環境を整備してまいります。 さらに、放課後児童クラブの受入れ児童数を拡大するため、小学校の余裕教室や特別教室等の活用のほか、児童クラブ分室を稲荷山地区に新設、埴生分室でも増設することで対応してまいります。 次に、通学路の危険箇所整備であります。 令和3年度から通学路の交通安全対策事業を進めております。通学路の合同点検を実施し、新年度は、歩道新設を含む道路改良に向けた測量・設計やグリーンベルト設置を実施するとともに、実施後の効果把握も行い、対策の改善・充実を図ってまいります。 また、市民・各種団体、関係行政機関と連携し、交通安全意識の高揚を図るため情報交換や広報・啓発活動、安全教育、安全パトロールを行います。 これらの取組をPDCAサイクルにより繰り返し実施し、通学路の安全性の向上を図ってまいります。 次に、高校再編であります。 県立高校の再編につきまして、長野県教育委員会による「第三次高校再編・整備計画」に基づいて行われます。 先月、再編対象校が所在する地域の意見を聞くため、県教委により、第1回長野千曲総合技術新校再編実施計画懇話会が開催されました。 懇話会のメンバーとして当市からは市長・教育長、産業界、地域、PTAの関係者が選出され、対象校の学校関係者、生徒代表などの方々も参画されております。初回の会議では、県教委より、再編・整備計画の検討・協議経過報告のほか、懇話会の開催趣旨、スケジュール、専門部会の設置、実施方針などについて説明がされたところであります。 今後の懇話会において(仮称)長野千曲総合技術新校の在り方や、魅力ある学校像を丁寧に議論し、千曲市の代表として、子供たちの学びの場である県立高校を市内に2校配置するための取組をしっかり行ってまいります。 重点施策の3つ目は、「災害への備え」であります。 令和元年
東日本台風災害を機に、国・県・流域市町村が連携して立ち上げた「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」は、流域全体で施策を一体的に進めております。 国では、千曲川本川の河道掘削、堤防の整備・強化、市内2か所に計画した遊水地整備を進めております。 中・新田地区の埴生遊水地では、用地取得が進み、令和5年5月に起工式が行われました。現在は、排水樋門付近の工事が進められております。また、八幡地区の平和橋遊水地では、令和5年度から用地取得に着手し、並行して遊水地整備に合わせた内水対策について詳細検討をしております。 千曲川の土口水門付近では、河道掘削が着手され、今後も継続して堆積土砂の搬出が進められるとともに、雨宮地区の堤防においても継続して堤防強化が進められております。県では、沢山川をはじめとする県管理河川の堤防強化や浚渫等を行っております。 本市では、千曲川杭瀬下水位観測所における氾濫危険水位5メートルの高さに洪水を到達させないことが最も重要であると考え、国・県に対して、河道掘削、堤防強化、遊水地整備及び計画に基づく河川整備等について粘り強く要望してまいります。また、住宅や公共施設への雨水貯留施設の設置などによる河川への流入抑制や、排水機場の改修整備、市民への迅速な水位情報の提供など、減災・治水対策を総合的に推進してまいります。 次に、雨水排水ポンプ場の更新工事であります。市内3か所に設置されている雨水排水ポンプ場については、ライフサイクルコストの低減を図るとともに、排水機能の維持・確保を目的として、令和6年度から3か年をかけ計画的に更新工事を実施してまいります。また、近年の気候変動に起因し、全国各地でゲリラ豪雨等による水害が多発していることを踏まえた「雨水管理総合計画」を策定し、内水氾濫による浸水被害低減に向けて取り組んでまいります。 次に、木造住宅の耐震化対策の推進であります。
能登半島地震では、耐震化されていない木造住宅の倒壊が相次ぎ、尊い命が失われました。この地震により、改めて住宅耐震化の重要性が浮き彫りとなりました。 地震による建物の倒壊から身を守るために、以前より建物の耐震診断や
耐震改修工事に対する助成や、ブロック塀の撤去及び撤去後に設置する軽量塀等に対する助成を行っております。加えて令和6年度より、耐震性に劣る住宅の除却に対する助成を新たに行い、さらなる住宅の耐震化を推進してまいります。 次に、防災意識の向上であります。公助により被害を最小限に抑制する体制整備を進めるとともに、自助、共助の防災意識の向上を図り、逃げ遅れゼロを目指してまいります。 来年度も引き続き、防災行政無線戸別受信機の活用による情報伝達手段の充実や、民間事業所との協定締結による避難先の確保、また、女性の視点を活かした避難所開設運営体制と防災備蓄品の整備を進め、避難者の受入れ体制強化を図ってまいります。加えて、地区防災計画の作成を促進するとともに、計画を踏まえた防災訓練や防災教育を実施するなど、地域防災力を高める取組を進められるよう、引き続き必要な支援をしてまいります。また、自分と家族を守るため、災害時に取るべき行動を明確にしておくマイタイムラインの作成について、出前講座などを通じて支援を行います。併せて市報やSNSなどによる啓発も行い、防災意識の向上に努めてまいります。 重点施策の4つ目は、「健康増進」であります。 健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指し、新年度からスタートする「千曲市健康づくり計画・ヘルスアップ千曲21(第三次)」及び「第3期千曲市保健事業実施計画(データヘルス計画)「第4期特定健康診査等実施計画」に基づき、ライフステージに応じた発症予防や重症化予防を推進するとともに、新たな事業を組み合わせる中で、市民の健康増進につなげてまいります。 まず、新生児聴覚検査支援事業であります。 新生児は、生まれてから色々な音を聞いたり、声を出したりすることで、話し始めるための準備をすると言われています。 一方で、生まれつき聴覚に何らかの障害を持つ新生児は、1,000人に1人から2人と言われています。聴覚障害を早期に発見し、早期に聞くことや話すことの練習を始めることで、言語発達等への影響が最小限に抑えられることから、すべての新生児を対象に聴覚検査を実施するため、検査費用を公費負担してまいります。 次に、胃内視鏡検診事業であります。 胃がんの早期発見と早期治療につなげるため、今までの胃バリウム検診のほかに、50歳以上の偶数年齢の方には、新たに胃内視鏡検診を選択できるよう検診方法を追加し、胃がんによる死亡率の減少を目指してまいります。 次に、福祉医療費給付事業の拡充であります。 現在、0歳から18歳までの者のほか、障害者の医療費の
負担軽減を目的として、福祉医療費給付金事業を実施しております。新たに、精神障害者の方に対する一層の
負担軽減を図るため、所得制限を緩和し、給付対象についても通院費に加え入院費まで拡大いたします。 重点施策の5つ目は「人流の創出」であります。 当市では、2016年から転入者、転出者数の差し引き、いわゆる社会増減数が8年連続で増加しております。引き続き各種施策で社会増を継続させ、県内一の選ばれるまちを目指してまいります。 そのためには、まず移住希望者のニーズを分析し、中でも移住先の検討を始めた方々に向けて、令和6年度から移住・定住専用のホームページを稼働させ、他の自治体とは異なる独自のアプローチで、本市への居住を促してまいります。 また、新産業団地の本格稼働が始まる本年、労働力人口の確保という観点からも、市内企業の皆様方と情報交換を進めて連携を図り、求人、求職者の双方にメリットのある移住定住施策を検討してまいります。 さらに、保育士や介護職員等の確保につながる施策も研究してまいります。 次に、サテライトオフィス等開設支援事業であります。 国が進める、転職なき移住を実現し、地方への新たな人の流れを創出するため、デジタル田園都市国家構想交付金を活用し、サテライトオフィスの開設を支援いたします。サテライトオフィスを整備・運営する事業者に整備費用等を補助するほか、サテライトオフィスに進出する企業に進出支援金を交付し、県外からの企業誘致に取り組みます。 サテライトオフィスの誘致に当たっては、女性の活躍につながるような企業、市内の既存中小企業DX化につながるような企業の進出を目指し取り組んでまいります。 重点施策の6つ目は、「公民共創による
まちづくり」であります。 今日、
少子高齢化の進展による社会保障費の増大などに起因する自治体の財政ひっ迫は、自治体が地域を豊かにしていくための事業への財政確保を困難にしている一面があり、自治体の力のみをもって挑むことが難しい時代になってきています。こうした中、これまで行政が担ってきた分野に、民間事業者等が持つ専門性やノウハウ、資金等を活用する中で、自治体と民間事業者等が連携協力し、新たな魅力と活力を創出するため、以下の事業を推進してまいります。 まず、地域開発推進事業であります。
少子高齢化の進展や若い世代の転出超過による
生産年齢人口の減少は、
地域経済の縮小と市の財政硬直化を招き、生産・消費などの経済活動や、道路・公園などの社会資本整備、医療・介護などの社会保障制度のほか、地域社会の様々な基盤の維持に大きな影響を及ぼします。 将来にわたって安定的な自主財源を確保し、豊かな
市民生活や健全な行財政運営を維持するには、本市の強みである立地の良さを活かして良好な産業基盤を整備し、成長産業を誘致して雇用と税収を確保するとともに、
子育て世代、若者、女性の人口定着化を図るため、計画的で調和の取れた高度な土地利用を促進して魅力ある
まちづくりを進める必要があります。 屋代地区においては、(仮称)スマートインターチェンジの事業化決定により、スマートインターチェンジ供用開始後の周辺の無秩序な開発が懸念されております。これを抑制するため、今後、市では(仮称)
屋代スマートインターチェンジを活用した魅力ある
まちづくり方針を策定し、SIC周辺における産業基盤の形成と計画的で調和の取れた魅力ある
まちづくりを進めてまいります。 次に、新
戸倉体育館建設事業であります。
総合運動公園構想における
戸倉体育館エリアの整備につきましては、市議会からの提言を重く受け止め、国民スポーツ大会に合わせた新体育館の早期整備に舵を切ることにいたしました。現在は、新体育館の規模や機能、エリア全体の配置など基本計画の策定を進めております。また、建設支援を行うアドバイザリー委託により、建設・運営に係る概算費用の算出、PFI事業による整備の効果などを検証し、事業手法を検討してまいります。 新
戸倉体育館は、
総合運動公園構想に定める「みんなが集い、憩い・楽しめるコミュニティスポーツパーク」を目指しております。その実現と、令和10年開催の国民スポーツ大会でのハンドボール競技の会場となるよう、
スピード感を持って取り組んでまいります。 次に、地域防災拠点・道の駅整備事業であります。 第3次千曲
市総合計画では、地域防災拠点(防災道の駅)の整備を推進するとしておりますが、調査・研究を重ねた結果、「防災道の駅」は選定のハードルが極めて高いことから、「防災道の駅」という名称にはこだわらない拠点施設の検討を進めることといたしました。 当面、令和3年度に実施した、設置可能性概要調査の最適地である八幡地区の国道18号バイパス沿いを広報エリアとする民間事業者へのサウンディング型市場調査を行うとともに、本年9月までに、「地域防災拠点・道の駅」の目指すべき基本理念、規模や機能、候補地の選定、管理運営手法等の基本的事項をまとめた基本構想を策定する予定でございます。引き続き、期成同盟会とともに意見交換を重ね、国等への関係機関への働きかけも行ってまいります。 重点施策の7つ目は「将来への投資・基盤整備」であります。 まず、産業連携ネットワーク道路基盤整備事業の東西連携軸となる都市計画道路一重山線は、八幡辻交差点を起点に埴生地区を通り、国道18号屋代工業団地交差点を終点とする計画延長6.34キロメートルの都市計画道路であります。また、屋代地区の市道一重山2号線は、都市計画道路一重山線の一部であり、国道403号と県道白石千曲線を結ぶ重要な路線となります。これは、昨年9月に新規事業化が決定した(仮称)
屋代スマートインターチェンジのアクセス道路でもあります。 今後(仮称)
屋代スマートインターチェンジが供用開始されることになれば、交通量の増加が見込まれ、県道白石千曲線倉科踏切周辺の渋滞解消や、国道403号屋代地区の道路幅員狭あい区間の交通安全確保など、地域の課題解消対策が必須となります。したがって、都市計画道路一重山線の全線整備が極めて重要であります。 現在、屋代地区の道路整備に着手し、令和10年度完成を目指して進めております。その先線にあたる一重山から埴生地区においては、必要な測量や調査を順次進めるとともに、県と情報共有等連携を図っております。 なお、国道403号の交差点改良以外の未整備区間及び県立歴史館前からの先線である一重山を越えて国道18号へと抜けるルートの整備については、県の支援と協力が不可欠であることから、民間主導の期成同盟会とともに連携を図りながら、今後も粘り強く要望してまいります。 次に、国道18号バイパスは、令和3年度から稲荷山地区で地盤改良工事が着手され、現在も工事が進められております。引き続き国に対し、稲荷山から篠ノ井塩崎間の早期完成とともに八幡から力石までの未事業化区間の早期事業化を積極的に働きかけてまいります。 また、姨捨スマートインターチェンジは、24時間運用以降、利用台数が増加傾向にあり、本市の西の玄関口として役割が期待されております。周辺は地滑り防止区域であるため、令和3年度から令和4年度にかけて地質調査を実施し、地盤状況を把握した上で、現在、フル規格化に向けたアクセス道路整備のためのアクセス道路予備設計を行っております。将来のフル規格化に向けて、ネクスコなどの関係機関と調整し、計画や見通しをしっかり立てた上で、安全面と利便性を考慮したアクセス道路の整備を進めてまいります。 次に、都市計画道路千曲線の整備であります。 合併支援道路として幹線交通網と地区内の道路のアクセス機能を担う地域幹線道路として整備を図ってまいりました。現在、都市計画決定の変更手続に向け関係機関との調整を進めており、令和6年度からは、未整備区間である磯部地区の総合体育館入口交差点から千曲坂城消防本部までの区間について、事業を推進してまいります。 次に、(仮称)
屋代スマートインターチェンジの整備であります。 昨年9月8日に国の新規事業化箇所に選定されたことから、市議会12月定例会において債務負担行為の補正予算をお認めいただき、12月20日に東日本高速道路株式会社関東支社と基本協定等を締結いたしました。 このスマートインターチェンジが整備されることにより、企業立地が急速に進む市内の各産業拠点からのアクセス性の向上や、災害時に緊急輸送道路を結ぶ新たな接続箇所としての整備効果が期待されます。同時に、産業連携道路ネットワークの整備を通じた新たな人・モノ・文化の流れが市内全域に波及し、地方創生・地域活性化につながると考えております。 今後とも、地域の皆様や議員各位の御支援・御協力をいただきながら、(仮称)
屋代スマートインターチェンジの1日も早い供用開始を目指して取り組んでまいります。 次に、公共施設の除却・超寿命化であります。
公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した公共施設の統廃合や、超寿命化に対応するため策定した、「個別施設計画」を推進するための経費につきましては、特定財源を最大限活用し、令和6年度は約29億5,000万円を計上しました。 不用となった公共施設の除却を進め、将来的に不用となる土地について宅地等で売却の検討を行い、税収の増加につなげるとともに、老朽化した施設の耐震化、長寿命化を進めることで、安全・安心の確保及び保有施設の縮小を図り、将来の施設維持に係る経費の
負担軽減を図ります。 なお、旧更埴庁舎解体工事につきましては、現在、アスベスト除去工事を実施中であり、令和6年度に入り、本庁舎の取り壊し工事に着手いたします。引き続き、近隣住宅への騒音対策を徹底するとともに、工事期間中の安全確保に努めて実施してまいります。 今後も、将来の財政的負担の軽減や平準化を図るため、長期的視点に立った計画的な公共施設の更新・統廃合・長寿命化を推進してまいります。 続いて、その他の主な事業について申し上げます。 はじめに、デマンド型乗合タクシー実証運行であります。 これまでの東部エリアでの運行に加え、昨年9月25日より、稲荷山・八幡、更級、上山田の3つのエリアにおいて、デマンド型乗合タクシーの実証運行を開始しました。今後は、さらなる利用促進と改善に取り組み、本格運行への移行に向けた分析・検証を行ってまいります。 このほかにも、バス・タクシーの運転手不足が深刻化している現状を踏まえ、公共交通事業者と連携を図ることで、今ある地域の交通資源を活かしながら、持続可能な公共交通体制を構築してまいります。 次に、DX、デジタル技術を用いた変革の推進であります。 市民のための業務改善に取り組みながらデジタル技術の導入による効率的な業務環境の構築を進めてまいります。 具体的には、マイナンバーカードを活用した行政業務のオンライン化や、窓口業務の改革により、市民にとって便利で優しい
行政サービスを提供しつつ、職員の
負担軽減を図るなど、
人口減少社会に向けた「スマート自治体」への転換を進めてまいります。 次に、脱炭素社会づくりであります。 市では、2020年(令和2年)に気候非常事態宣言を2022年(令和4年)に長野地域連携中枢都市圏として2050年ゼロカーボン宣言を発出し、脱炭素社会の実現に向け事業を推進しております。 本年度は、県の目標に準じ、2010年度を基準として、2030年における温室効果ガスの排出量を53%削減、2050年には、ネットゼロを目標として定めました。具体的な施策としては、令和3年度から蓄電システム設置補助事業を開始し、今年度から、太陽光発電システムと蓄電システムの同時設置者も補助対象として、自家消費型の自然エネルギー普及を推進しております。 令和6年度からは、Ⅴ2H(vehicle to home)にも補助を拡充し、電気自動車の導入の一助とし、一層の創エネ・蓄エネの推進を図ります。 また、市におきましても脱炭素社会の実現に向け、公用車の電気自動車を増車するための経費を計上し、さらなる温室効果ガスの削減に向けた取組を進めてまいります。 次に、シェアサイクル事業であります。 これまでの社会実験期間中の利用状況が増加傾向にあったことから、令和6年度は通常事業として継続させ、脱炭素社会の実現を目指すとともに、観光面における市内外の回遊の促進に向けた移動手段の一つとして一層の利用増加を図りつつ、当市のニーズに合った運営形態の構築を進めてまいります。 次に、手話言語等による意思疎通の促進に関する条例であります。手話が言語であるという認識に基づき、手話言語への理解を促進し普及を図るとともに、障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法に基づき、手話や要約筆記など、障害の特性に応じてコミュニケーション手段を選択し、必要とする情報を利用しやすい環境整備などの推進を目的としております。現在、
条例制定に向けた準備をしております。障害者が安心して心豊かに暮らせる地域社会の実現を目指しておりますので、議員各位の御理解、御協力をよろしくお願いいたします。 次に、第9期ゴールドプラン21(老人福祉計画・介護保険事業計画)についてであります。 令和6年度から8年度までの新たな計画となる第9期計画に基づき、医療・介護・生活支援・介護予防・住まいの5つの要素を連携しながら、高齢者の暮らしを支える仕組みである、地域包括ケアシステムの取組を一層進めてまいります。 65歳以上の高齢者の介護保険料については、所得に応じた段階を設けて負担をいただいておりますが、新年度から、低所得者の保険料上昇を抑制するため、国の方針に沿い10段階から13段階といたします。今後は、後期高齢者の増加に伴い介護給付費の増加が見込まれますが、介護保険支払準備基金を活用して保険料負担の増加を抑制し、保険者として安定した介護保険制度の運営に努めてまいります。 また、介護保険制度による住宅改修や福祉用具の購入を行った際の費用について、利用者が一時的に全額を負担することがないよう、受領委任払いができる対象者を拡大し、利用者の経済的な
負担軽減につなげてまいります。 次に、男女共同参画の推進であります。 引き続き、第4次千曲市男女共同参画計画に定めた3つの基本方針、「仕事と生活の調和」「様々な分野における女性活躍推進」「心と体を大切にする環境づくりの推進」に基づき、男女共同参画事業に取り組みます。 また、審議会等に女性が参画し意見が反映されるよう、審議会等委員の選出区分の見直しを行い、目標の女性参画率40%を達成できるよう努め、家庭・地域・社会において男女が互いに認め合い協力し合う、住みよい
まちづくりを推進してまいります。 次に、「第4次人権とくらしに関する総合計画」であります。 今年度末で計画期間が満了となる第3次総合計画に引き続き、令和6年度から10年度までの5年間を計画期間とする、「第4次人権とくらしに関する総合計画」がスタートします。部落差別問題をはじめ、様々な人権問題に対応するため、市民、学校、地域等と連携を図りながら、あらゆる差別のない明るい千曲市の実現に向けて、人権教育及び人権啓発等を推進してまいります。 次に、農林業の振興であります。 農業の振興については、生産の効率化と担い手への農地集約を促進するため、地域農業の在り方や将来的な農地利用の姿を明確化する新たな地域計画を策定するとともに、新規就農に対する支援を行い、新規就農者の確保に努めてまいります。
ふるさと納税の返礼品やトップセールス等を通じた千曲市産農産物の販路拡大も推進し、営農意欲のさらなる向上に取り組んでまいります。 林業の振興については、森林資源の多面的活用を達成するために、官民一体となって健全な森林づくり、防災・減災・景観維持向上等の整備を推進してまいります。 次に、日本遺産を活用した地域活性化であります。 姨捨棚田を中心に29の文化財で構成される「月の都 千曲」が日本遺産として認定を受けてから5年目を迎えます。引き続き、地方創生の観光資源として定着を図るため、日本遺産推進協議会が主体となって、普及啓発やイベントといった活性化事業を積極的に進め、認知度アップ、ブランド力強化につなげてまいります。 また、関係部署や一般社団法人信州千曲観光局との連携により観光客の誘致活動に努めるとともに、日本遺産の認定を受けている近隣の上田市、長和町とも連携を図りながら、広域的な視点に立った観光振興を進めてまいります。あわせて、子供たちを対象に、日本遺産「月の都 千曲」を身近に感じることで、地域への愛着を育む事業も展開してまいります。 次に、空き家対策の推進であります。 専門家団体と連携して行う空き家相談会をはじめとする相談体制の充実、空き家バンク事業による空き家の利活用の促進など、管理不全な空き家の発生抑制に努めてまいります。また、危険な状態となった空き家については、空き家法に基づく行政指導や除却の補助事業により早期解消を目指します。 次に、水道事業であります。
人口減少に伴う収入減少や施設の老朽化、自然災害への対策など、経営環境が一層厳しさを増しており、将来にわたり安全・安心な水を安定的に提供するためには、ハード・ソフト両面で基盤強化を図っていく必要があります。 事業を取り巻く厳しい経営環境の変化を踏まえ、子や孫の世代まで持続可能な経営体制を構築し基盤強化を図るため、現在、上田長野地域水道事業広域化研究会において協議・検討を進めております。令和6年度から(仮称)上田長野地域水道事業広域化協議会を設立し事務局を上田市内に設け、協議・検討をより一層深めてまいります。
下水道事業については、重要な社会基盤として、整備・拡張から適正な維持・管理の時代へと移行しております。農業集落排水処理場3施設、倉科・森・羽尾の公共下水道への統合を進め、維持管理費の削減による経営の合理化を図ってまいります。令和6年度は、財産処分協議の完了している倉科地区について、公共下水道への接続工事に係る実施設計を進め、森・羽尾地区については、都市計画と
下水道事業計画の変更手続きを進めてまいります。 次に、更埴文化会館信州の幸あんずホールの休館であります。 令和4年4月の再開館後に、スプリンクラー設備の不具合が判明しました。令和5年度中に基本設計・実施設計を行っており、休館期間を令和6年7月から平和7年2月までの8か月間として、スプリンクラー改修工事と併せて、大ホールなどの特定天井落下防止工事を進めてまいります。 また、施設の長寿命化計画に基づき、屋根・外壁改修工事も同時に進めてまいります。本年7月から11月までの5か月間を全館休館、12月から令和7年2月までの3か月間を大ホールのみ利用できる部分休館とする予定です。御利用の皆様には御迷惑をおかけしますが、御理解くださいますようお願いいたします。 次に、屋代小学校旧本館の改修であります。 千曲市指定文化財である屋代小学校旧本館は、明治21年の建築で市内に唯一残る木造の学校建築として貴重なものであります。建築から130年以上が経過し老朽化が進んでいることから、保存と活用に向けた実施設計に着手します。活用に当たっては、地域に開かれた施設となるよう「屋代小学校旧本館の保存活用を進める会」とともに、様々な活用方法を考えてまいります。 次に、令和6年度における主な組織機構の見直しについて申し上げます。 まず、企画政策部の地域開発推進室の名称を「公民共創推進室」に改め、公民連携PPPの取組を強化します。スポーツ振興課から
戸倉体育館建設事業を移管し、公民共創推進室内に「新
戸倉体育館建設係」を新設します。国民スポーツ大会開催に向けた施設整備を加速いたします。 なお、組織機構上の位置づけで公民共創は民間事業者等の公民連携を念頭に置いております。市民や団体との協働につきましては、従前どおりの枠組みで取り組んでまいります。 次に、日本遺産推進室を企画政策部から農林課・観光課を所管する経済部に移管します。日本遺産を活用する事業は、部局を横断する事業であることから、これまで企画政策部の所管としておりました。しかし、特に棚田保全事業については、市が積極的に関与し人的・物的に保全に取り組む必要性・緊急性があります。関係課のより強固な連携を図るため、経済部に移管し、事業の推進を図ります。 次に、先ほども申し上げたとおり、
こども家庭センターを設置し、子供に関する相談窓口の一体型支援体制を構築します。健康福祉部健康推進課と、次世代支援部
こども未来課の双方に相談窓口を設置し、どちらの窓口でも同じ支援が受けられることになります。 以上が、主な組織機構の見直しとなりますが、今後も、社会情勢の変化等に対して、的確かつ効率的に対応できるよう、組織改編を順次行ってまいります。 なお、令和6年度も引き続き国・県に加え民間企業へも職員を派遣し、職員の人材育成にも取り組んでまいります。 以上、申し上げた基本方針、重点施策などのスピードある具現化を目指し、全力で取り組んでまいります。 これらの実行と実現によって、千曲市は進化を遂げ、大きく変わります。そのためにも、情熱と行動力、そして創意工夫で、圧倒的な千曲市の変化を体現できるよう、最善を尽くしてまいります。「すべては市民のために」との思いを軸に、これからも皆様とともに学び合い、支え合いながら、新たな価値を生み出してまいりたいと考えております。 私たちのまち「文化伝承創造都市・千曲」を一緒につくってまいりましょう。ありがとうございました。
○議長(
小玉新市君) ここで11時20分まで休憩いたします。 午前11時4分 休憩
---------------------------------------午前11時20分 開議
○議長(
小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 18番 和田重昭議員は、所用のため退席するとの申出がありました。
---------------------------------------
△日程第6 報告第1号 専決処分の報告について
△日程第7 報告第2号 専決処分の報告について
○議長(
小玉新市君) 日程第6、報告第1号及び日程第7、報告第2号 専決処分の報告については、市長から地方自治法第180条第2項の規定により報告がありました。お手元に配付のとおりでありますので、御承知を願います。
---------------------------------------
△日程第8 専決第1号
専決処分事項報告について(令和5年度千曲
市一般会計補正予算(第8号))
○議長(
小玉新市君) 日程第8、専決第1号
専決処分事項報告についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) ただいま議題となりました専決第1号 令和5年度千曲
市一般会計補正予算(第8号)について説明いたします。 本補正予算は、国の「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に基づく、低所得者支援及び定額減税補足給付金として実施する「物価高騰対策重点支援給付金」の支給に要する経費として2億1,800万円を追加したものであります。 財源につきましては、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を全額充当いたしました。 よろしく御審議の上、御審議を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
小玉新市君) これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し、採決いたします。 お諮りいたします。専決第1号については、原案のとおり承認することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、専決第1号は原案のとおり承認することに決しました。
---------------------------------------
△日程第9 議案第1号 千曲
市こども家庭センター条例制定について
△日程第10 議案第2号 千曲
市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する
条例制定について
△日程第11 議案第3号 千曲市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する
条例制定について
△日程第12 議案第4号 千曲市会計
年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する
条例制定について
△日程第13 議案第5号 千曲
市歴史文化財センター条例の一部を改正する
条例制定について
△日程第14 議案第6号 千曲
市福祉医療費給付金条例の一部を改正する
条例制定について
△日程第15 議案第7号 千曲
市介護保険条例の一部を改正する
条例制定について
△日程第16 議案第8号 千曲
市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する
条例制定について
△日程第17 議案第9号 令和5年度千曲
市一般会計補正予算(第9号)の議定について
△日程第18 議案第10号 令和5年度千曲
市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の議定について
△日程第19 議案第11号 令和5年度千曲
市下水道事業会計補正予算(第2号)の議定について
△日程第20 議案第12号 令和6年度千曲
市一般会計予算の議定について
△日程第21 議案第13号 令和6年度千曲
市国民健康保険特別会計予算の議定について
△日程第22 議案第14号 令和6年度千曲
市介護保険特別会計予算の議定について
△日程第23 議案第15号 令和6年度千曲
市後期高齢者医療特別会計予算の議定について
△日程第24 議案第16号 令和6年度千曲
市下水道事業会計予算の議定について
△日程第25 議案第17号 令和6年度千曲
市水道事業会計予算の議定について
△日程第26 議案第18号
長野広域連合規約の一部の変更について
△日程第27 議案第19号
長野広域連合規約の変更に伴う財産処分の協議について
△日程第28 議案第20号 市道路線の認定について
△日程第29 議案第21号 市道路線の廃止について
○議長(
小玉新市君) 日程第9、議案第1号から日程第29、議案第21号まで、以上21議案を一括議題といたします。 以上は、日程に従いまして、理事者の提案説明のみにとどめます。 各議案に対する提案説明を求めます。 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) ただいま議題となりました、議案第1号 千曲
市こども家庭センター条例制定について説明をいたします。 本案につきましては、先ほど市長の施政方針でお示ししましたとおり、すべての妊産婦、
子育て世帯、子供に対し、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を行うため、児童福祉部門と母子保健部門が一体的に相談及びサポートを行う千曲市
こども家庭センターを設置するため、条例を制定するものであります。 次に、議案第2号 千曲
市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する
条例制定について説明いたします。 本案につきましては、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律が公布されたことに伴いまして、関係する箇所について条例の改正を行うものであります。 次に、議案第3号 千曲市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する
条例制定について説明いたします。 本案につきましては、昨年8月の人事院勧告及び昨年11月24日に施行された一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律に基づき、定年前再任用短時間勤務職員の期末手当の額について改正するものであります。 次に、議案第4号 千曲市会計
年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する
条例制定について説明いたします。 本案につきましては、国、県及び県内他市の状況を踏まえ、現在独自のものを使用している会計
年度任用職員の給料表を廃止し、正規職員と同じ給料表を使用することとするため、また、会計
年度任用職員の期末手当につきましても、現行の年2.2か月から正規職員と同じ2.45か月に引き上げるための条例の一部を改正するものであります。 次に、議案第5号 千曲
市歴史文化財センター条例の一部を改正する
条例制定について説明いたします。 御案内のとおり、歴史文化財センターにつきましては、旧上山田庁舎へ移転することが決定しております。このための庁舎の改修工事が本年度中に完了することから、所要の改正を行うものであります。 なお、移転の時期は年度末及び年度初めの業務繁忙期を避けた本年5月を予定しております。 次に、議案第6号 千曲
市福祉医療費給付金条例の一部を改正する
条例制定について説明いたします。 本案につきましては、市長の施政方針にもありましたとおり、精神障害者の福祉医療費給付金の対象者の所得制限の緩和や対象を入院費まで拡大するため、所要の改正を行うものであります。 次に、議案第7号 千曲
市介護保険条例の一部を改正する
条例制定について説明をいたします。 本案につきましても、施政方針にも申し上げましたとおり、計画期間を令和6年度から8年度とする「第9期しなのの里ゴールドプラン21老人福祉計画・介護保険事業計画」において見込みました介護サービス料などを踏まえ、65歳以上の第1号被保険者が負担する介護保険料について、現行の基準月額を据え置き、5,150円と定めるものであります。 また、第1号被保険者の所得に応じた区分を、現行の10段階から13段階とすることで、低所得者の保険料上昇の抑制を図るものであります。 次に、議案第8号 千曲
市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する
条例制定について説明をいたします。 本案につきましては、非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令が公布されたことに伴い、市条例について所要の改正を行うものであります。 次に、議案第9号 令和5年度千曲
市一般会計補正予算(第9号)の議定について説明いたします。 このたびの補正は、交付額の確定に伴う新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費国庫補助金の返還金や、国の令和5年度補正予算による「団体営土地改良事業費」などを計上したほか、償還金利子の減額など総額で1億2,700万円の増額をお願いし、歳入歳出それぞれ316億3,400万円とするものであります。 以下、その主な内容について歳出から順次説明をいたします。 予算書の14ページを御覧ください。 総務費では、職員の早期退職に伴う退職手当の増額及び
普通交付税で臨時財政対策債償還費の追加措置を受けたことにより、後年度の償還に備えて減債基金へ積立てを行うなど、9,505万5,000円の増額であります。 民生費では、
国民健康保険特別会計に対する法定繰出金及び浴槽の修繕等による竹林の湯の長期休館に対する休業補償金として、1,917万5,000円の増額であります。 衛生費では、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費補助金の確定に伴う返還金として、1億6,315万9,000円の増額でございます。 農林水産業費では、国の補正予算に関連し、「団体営土地改良事業費」を2,400万円増額するものであります。 土木費では、国庫補助の内示に伴い、「市道新設改良事業費」を1億8,000万円減額するものであります。 教育費では、更埴中央公園市民プールの危険箇所の修繕に要する経費として、1,400万円の増額であります。 公債費では、長期債利子の確定により、償還金利子を838万9,000円減額するものであります。 続きまして、予算書の12ページを御覧いただきたいと思います。 以上、申し上げた
補正予算案の財源といたしましては、地方交付税、国県支出金、市債を充当するほか、市債の財源更正を行い、差し引き不足財源につきましては、交付額が確定した
普通交付税及び現時点で見込める市税により調整を行うものであります。 続きまして、予算書の4ページでございます。 第2表、繰越明許費補正につきましては、国の補正予算に関連する事業など全16事業について、いずれも年度内の完了が見込めないため、繰越明許費として次年度へ予算の繰越しをお願いするものであります。 続きまして、予算書の6ページの関係でございます。 第3表、地方債補正につきましては、「防災・減災・国土強靱化緊急対策事業債」の追加及び「石綿対策事業債」「緊急防災・減災事業債」等の地方債について限度額の変更をお願いするものであります。 以上が、
一般会計補正予算(第9号)の概要であります。 次に、議案第10号 令和5年度千曲
市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の議定について説明いたします。 このたびの補正は、歳入歳出それぞれ3,617万8,000円の追加をお願いし、総額54億8,346万8,000円とするものであります。 歳出につきましては、令和4年度保険給付費等交付金の確定に伴う過年度返還金の追加を行い、財源として財政安定化支援事業繰入金と前年度繰越金を充てるものであります。 次に、議案第11号 令和5年度千曲
市下水道事業会計補正予算(第2号)の議定について説明をいたします。 このたびの補正は、千曲川流域下水道上流処理区での焼却施設等の増改築工事に伴う建設費負担金の増額による歳出補正及びその財源として充てるための企業債を増額補正するものであります。 また、都市計画道路若宮線街路事業に伴い、既設下水道管の移設が生じたことにより、長野県から移設工事補償金として300万円余の収入見込みがあることから、それについても併せて歳入補正するものであります。
○議長(
小玉新市君) 続いて、北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 次に、議案第12号 令和6年度千曲
市一般会計予算の議定について説明をいたします。 令和6年度の予算編成の基本的な考え方と主要施策については、先ほど市長から施政方針で申し上げましたので、私からは予算の概要について御説明申し上げます。 予算書の3ページを御覧ください。 令和6年度
一般会計の歳入歳出予算の総額は309億5,000万円とし、前年度当初予算と比較し14億5,000万円、4.9%の増となりました。 続きまして、7ページを御覧ください。 第2表、債務負担行為につきましては、「千曲市庁舎等総合管理業務」「土地評価替業務」など全7事業について、後年度負担をお願いするものでございます。 8ページを御覧ください。 第3表、地方債につきましては、令和6年度に借入れを予定しております、公共事業等債等の地方債について、起債の限度額及び利率等をあらかじめ御決定いただくものであります。 3ページにお戻りください。 第4条、一時借入金の最高額につきましては、基金の繰替え運用等の状況を勘案し、25億円といたしました。 第5条、歳出予算の流用につきましては、予算を弾力的に運用するため、予算の過不足が生じた場合における、同一款内で、各項の間の流用ができる経費をお認めいただくものです。 それでは、歳入歳出予算につきまして、歳入から順次説明をいたします。 4ページ、5ページを御覧ください。 最初に、1款市税についてですが、市民税については、景気は一部に鈍化の状況も見られますが、全体的には緩やかに回復してきていることや、雇用・所得環境が改善するもとで、各種政策の効果もあって緩やかな回復が続くことが期待されます。
個人市民税の所得割では、賃上げ等による所得の増加が見込まれるものの、「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に盛り込まれた定額減税による減収を反映したところであります。 このことから、市民税全体では、令和5年度当初予算に比べ7.7%減の30億1,208万7,000円を計上いたしました。
固定資産税につきましては、依然として地価は下落傾向にありますが、家屋の新築等による増額や企業の設備投資が堅調であることから償却資産の増額を見込み、令和5年度当初予算に比べ2.5%増の36億3,864万6,000円を計上いたしました。 軽自動車税につきましては、引き続き一定程度の買い替えが続くことを考慮して、令和5年度当初予算に比べ4.9%増の2億6,113万6,000円を計上いたしました。 以上のことから、市税全体では、令和5年度当初予算に比べ1.5%減の75億8,749万1,000円を計上いたしました。 次に、2款地方譲与税についてでありますが、地方揮発油譲与税及び自動車重量譲与税等につきまして、地方財政計画等に基づき、令和5年度当初予算に比べ6.0%増の2億1,100万円を計上いたしました。 3款利子割交付金から10款地方特例交付金まで及び12款交通安全対策特別交付金の各種交付金につきましては、県における収入見込みや地方財政計画等に基づき、19億8,600万円を計上いたしました。 次に11款地方交付税についてでありますが、
普通交付税は、地方財政計画に基づく算定により、令和5年度当初予算に比べ4億3,000万円増の71億7,000万円を計上いたしました。 また、特別交付税については7億円を計上し、地方交付税全体では令和5年度当初予算に比べ5.8%増の78億7,000万円を計上いたしました。 13款から18款までの分担金及び負担金、国・県支出金につきましては、現時点で見込み得る額を計上をいたしております。 19款繰入金につきましては、公共施設等総合管理基金から5億3,949万6,000円、減債基金から3億4,656万円、財政調整基金から9億円を繰り入れるなど、総額25億3,514万7,000円の繰り入れをお願いするものであります。 次に、22款市債につきましては、公共事業等債を6億7,040万円、緊急防災・減災事業債を5億2,630万円計上するほか、臨時財政対策債を5,000万円など、総額で31億7,870万円を計上いたしました。 次に、歳出でございますが、5ページ、6ページを御覧ください。 議会費から順次を説明をいたします。 1款議会費でありますが、議会の運営並びに議会活動に必要な経費等、総額2億3,710万2,000円を計上いたしました。 2款総務費でございますが、全般的な行政一般経費や、情報化推進事業費、運輸通信対策一般経費、防災対策費のほか、物価高騰生活応援事業費や、千曲市の魅力を発信するシティプロモーション事業など、総務費全体で34億626万6,000円を計上いたしました。 3款民生費でございますが、社会福祉全般に要する経費のほか、障害者支援費、老人福祉費、保育所費や出産・
子育て応援事業費などの児童福祉費、生活保護費などを計上し、民生費全体で103億3,002万2,000円を計上いたしました。 4款衛生費でございますが、インフルエンザなどの予防接種や各種検診事業費など、市民の健康づくりを推進するための経費及び環境保全の推進に要する経費、廃棄物の処理に要する経費のほか、葛尾組合等一部事務組合負担金、上下水道整備費など、衛生費全体で15億5,144万円を計上いたしました。 5款労働費でございますが、勤労者金融対策預託金等の勤労者の生活安定・福祉の向上を図るための経費など、総額3,435万6,000円を計上いたしました。 6款農林水産業費でございますが、農業と農村の振興を図るための施策に要する経費や、土地改良事業費、農道・水路等の整備事業費のほか、ワイン振興事業費や棚田の保全に要する経費など、農林水産業費全体で7億2,294万9,000円を計上いたしました。 7款商工費でございますが、商工業振興条例等に基づく各種補助金、中小企業の経営安定を図るための経費のほか、観光費では、観光施設の維持管理に係る経費、移住定住促進事業費、ふるさと千曲市応援寄附金事業費など、商工費全体では18億1,097万8,000円を計上をいたしました。 8款土木費でございますが、土木管理に係る一般経費や、道路橋梁費では、国庫補助事業として社会資本整備総合交付金を活用し、一重山2号線等の整備事業費を計上したほか、生活関連道路の新設改良及び維持補修等の経費、橋梁の点検や長寿命化に向けた橋梁維持事業費、都市計画費では、
下水道事業会計繰出金や街路整備事業費、都市公園の長寿命化に要する経費、住宅費では市営住宅改修事業費や空き家対策事業費等を計上し、土木費全体で40億9,885万3,000円といたしました。 9款消防費でございますが、消防団員報酬や消防団の業務に係る一般経費のほか、消防ポンプ車などの購入費、消火栓の新設・更新などの消防水利整備事業費、水門管理等の水防対策事業費、千曲坂城消防組合負担金などを計上し、消防費全体で10億2,828万8,000円といたしました。 10款教育費でございますが、教育総務費では、教育委員会の運営に係る一般経費のほか、不登校や障害のある児童生徒に対する支援や情報教育に要する経費など、小学校費・中学校費では、市内13校の管理運営費のほか、児童・生徒の健康管理や就学援助に要する経費などを計上いたしました。社会教育費では、公民館の活動費や図書館の運営費等、社会教育全般に要する経費などを計上し、保健体育費では、各種大会やスポーツ教室の開催に要する経費、安全な給食を提供するための学校給食センターの管理運営事業費などを計上し、教育費全体で、38億5,679万2,000円といたしました。 11款災害復旧費につきましては、万が一の災害に備えて科目を設置するため5,000円を計上いたしました。 12款公債費につきましては、市債の定時償還に要する経費等で、38億3,794万8,000円を計上いたしました。 13款諸支出金につきましては、科目設置のため1,000円を計上いたしました。 14款予備費につきましては、予期し得ない支出が生じた場合に備え、3,500万円を計上いたしました。 以上が、令和6年度
一般会計予算案の概要でございます。
○議長(
小玉新市君) 続いて、宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 議案第13号 令和6年度千曲
市国民健康保険特別会計予算の議定について御説明いたします。 予算書の319ページを御覧ください。 国民健康保険事業につきましては、安定的な財政運営、事務の効率化・標準化の推進、保健事業等による医療費の増加抑制に対する取組など、持続可能な医療保険制度の構築を目指すという共通認識のもと、県と市町村が保険者として一体となって取り組んでおります。 令和6年度の予算といたしましては、第1条に記載しておりますとおり、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ53億6,936万5,000円といたしました。 320ページを御覧ください。 はじめに歳入でございますが、1款国民健康保険税につきましては、8億6,176万6,000円を計上し、4款県支出金につきましては、保険給付費等の交付金41億1,195万4,000円を計上をいたしました。6款繰入金につきましては、
一般会計からの法定繰入れのほか、国民健康保険事業費納付金の財源不足の補填として、国民健康保険支払準備基金繰入金を合わせた3億8,964万円を計上いたしました。 その他を合わせました歳入合計は、53億6,936万5,000円でございます。 次に、歳出について御説明いたします。 2款保険給付費につきましては、40億8,010万円を計上し、3款国民健康保険事業費納付金につきましては、県から示されました11億9,195万8,000円を計上をいたしました。4款保健事業費につきましては、特定健康診査等に要する費用として、6,190万6,000円を計上し、その他を合わせました歳出合計は、53億6,936万5,000円でございます。 次に、議案第14号 令和6年度千曲
市介護保険特別会計予算の議定について御説明いたします。 予算書の349ページを御覧ください。 高齢者が可能な限り、能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの実現に向け、令和6年度から8年度を計画期間とする「第9期しなのの里ゴールドプラン21老人福祉計画・介護保険事業計画」に沿って進めてまいります。 令和6年度の予算といたしましては、第1条に記載のとおり、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ55億4,849万6,000円といたしました。 350ページを御覧ください。 はじめに歳入でございます。1款保険料につきましては、65歳以上の第1号被保険者の保険料として、11億7,117万5,000円を計上し、3款国庫支出金につきましては、介護保険制度の安定的な運営を図るため、介護給付費等の負担金及び地域支援事業の交付金として12億9,828万4,000円を計上いたしました。 4款支払基金交付金につきましては、40歳以上65歳未満の第2号被保険者の保険料に相当するものでございますが、14億4,193万8,000円を計上いたしました。7款繰入金につきましては、介護給付及び地域支援事業に要する市の負担分、事務費等繰入金などで8億4,441万4,000円を計上し、その他を合わせました歳入合計は55億4,849万6,000円でございます。 次に、歳出について御説明いたします。 1款総務費につきましては、人件費等の総務管理費、介護認定審査会の運営に要する経費などで1億1,477万円を計上し、2款保険給付費につきましては、要介護者等の在宅及び施設サービスに係る保険給付費として、51億4,000万円を計上いたしました。3款地域支援事業費につきましては、介護予防・日常生活支援総合事業及び地域包括支援センターの運営に係る費用などに、2億8,797万6,000円を計上し、その他を合わせました歳出合計は、351ページになりますが、55億4,849万6,000円でございます。 次に、議案第15号 令和6年度千曲
市後期高齢者医療特別会計予算の議定について御説明いたします。 予算書の399ページを御覧ください。 本会計は、長野県後期高齢者医療広域連合が運営する後期高齢者医療制度に伴う
特別会計で、令和6年度の予算といたしましては、第1条に記載しておりますとおり、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ10億4,902万円といたしました。 400ページを御覧ください。 はじめに歳入でございますが、1款後期高齢者医療保険料につきましては、8億1,441万3,000円を計上し、3款繰入金につきましては、
一般会計からの繰入基準に基づく事務費、並びに保険基盤安定繰入金として、2億3,100万1,000円を計上いたしました。その他を合わせました歳入合計は、10億4,902万円でございます。 次に、歳出について御説明いたします。 1款総務費につきましては、一般管理費及び保険料の徴収に要する経費として、486万3,000円を計上し、2款後期高齢者医療広域連合納付金につきましては、保険給付の原資となるものでございますが、10億4,245万6,000円を計上いたしました。その他を合わせました歳出合計は、10億4,902万円でございます。
特別会計につきましては、以上でございます。
○議長(
小玉新市君) 続いて、湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 議案第16号 令和6年度千曲
市下水道事業会計予算の議定について説明をいたします。 予算書の418ページ及び419ページを御覧ください。 まず、収益的収入及び支出について説明をいたします。 1款公共
下水道事業収益につきましては、使用料収入13億5,300万円など、総額29億5,302万8,000円を、2款農業集落排水事業収益では、使用料収入6,336万円など、総額1億5,327万1,000円をそれぞれ計上いたしました。 1款公共
下水道事業費用につきましては、管渠費に8,299万1,000円、流域下水道維持管理負担金に6億8,066万9,000円、業務費に4,477万7,000円、総係費に4,770万1,000円など、総額25億9,691万5,000円を、2款農業集落排水事業費用では、管渠費に561万9,000円、処理場費に7,318万7,000円、業務費に398万円、総係費に35万円など総額1億9,013万6,000円をそれぞれ計上いたしました。 次に、資本的収入及び支出についてですが、予算書の420ページ及び421ページを御覧ください。 資本的収入につきましては、1款公共
下水道事業資本的収入では、企業債5億272万5,000円、国庫補助金1億955万円、他会計補助金3億925万7,000円、受益者負担金5,651万6,000円、工事負担金6,404万4,000円の総額10億4,209万2,000円を、2款農業集落排水事業資本的収入では、他会計補助金で総額929万3,000円をそれぞれ計上いたしました。 資本的支出につきましては、1款公共
下水道事業資本的支出では、汚水管渠の布設による汚水渠建設費に2億5,395万2,000円、流域
下水道事業費に1億2,250万円、雨水施設の改修に係る雨水渠建設費に2億300万円、企業債償還金に17億7,979万5,000円など、総額23億7,139万5,000円を、2款農業集落排水事業資本的支出は、企業債償還金で総額4,704万2,000円をそれぞれ計上いたしました。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額13億6,705万2,000円につきましては、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金、減債積立金、建設改良積立金で補填するものであります。 次に、議案第17号 令和6年度千曲
市水道事業会計予算の議定について説明をいたします。 予算書の470ページ及び471ページを御覧ください。 まず、収益的収入につきましては、水道料金による給水収益1億2,311万6,000円など総額1億8,323万8,000円を計上いたしました。 また、収益的支出につきましては、原水及び浄水費などの営業費用に1億7,987万円、支払利息及び企業債取扱諸費などの営業外費用に1,232万7,000円など、総額1億9,331万8,000円を計上いたしました。 次に、資本的支出につきましては、八幡志川地区配水管布設替工事などの建設改良費に1億7,480万3,000円など、総額2億66万1,000円を計上いたしました。 この財源といたしましては、工事負担金109万1,000円、国庫補助金等3,138万5,000円、企業債1億3,150万円を充て、差引財源不足額の3,668万5,000円につきましては、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金、当年度分損益勘定留保資金、減債積立金及び建設改良積立金で補填するものであります。 公営企業会計の予算については以上でございます。
○議長(
小玉新市君) 続いて、大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) 続きまして、議案第18号
長野広域連合規約の一部の変更について説明いたします。 本案につきましては、長野広域連合が長野市戸隠地区で運営しております、特別養護老人ホーム豊岡荘、戸隠中央デイサービスセンター及び戸隠在宅介護支援センターを令和6年4月1日をもって社会福祉法人に移管することに伴い、同広域連合規約について所要の変更を行うため、地方自治法第291条の11の規定により、議会の議決をお願いするものであります。 次に、議案第19号
長野広域連合規約の変更に伴う財産処分の協議について説明いたします。 本案につきましても、長野広域連合が運営する特別養護老人ホーム豊岡荘、戸隠中央デイサービスセンター及び戸隠在宅介護支援センターを令和6年4月1日をもって社会福祉法人に移管することに伴い、豊岡荘の土地は長野市へ、建物及び物品類並びに戸隠中央デイサービスセンター及び戸隠在宅介護支援センターの物品類は移管先法人へそれぞれ譲渡するため、地方自治法第291条の11の規定により、議会の議決をお願いするものであります。 次に、議案第20号 市道路線の認定について説明いたします。 長野電鉄屋代線の跡地につきましては、国の防災・安全交付金を活用し、自転車歩行者専用道路として整備を進めているところでございます。令和6年度に予定しております、雨宮地区の「整備」着地に先立ち「上信越自動車道高架下」から「沢山川左岸」までの区間1.3キロメートルについて、市道認定するものであります。 次に、議案第21号 市道路線の廃止について説明いたします。 市道4152号線につきましては、Aコープあんず店の敷地に囲まれ、現状では公衆用道路として機能していないため、廃止するものであります。 以上、一括提案理由の説明を申し上げましたが、よろしく御審議の上、御決定を賜りますようお願い申し上げます。
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△日程第30 議案第22号 千曲
市手数料条例の一部を改正する
条例制定について
○議長(
小玉新市君) 日程第30、議案第22号 千曲
市手数料条例の一部を改正する
条例制定についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) ただいま議題となりました、議案第22号 千曲
市手数料条例の一部を改正する
条例制定について説明をいたします。 戸籍法が一部改正され、令和6年3月1日からこれまで本籍地のみに限定されていた戸籍謄本や除籍謄本などの交付が全国どこの市町村の窓口でも可能となります。 戸籍謄本等の交付手数料は国が定める「地方公共団体の手数料の標準に関する政令」に準じて「千曲
市手数料条例」で定めておりますが、この政令が改正され、戸籍の広域交付に係る手数料や、今後活用が見込まれる戸籍の電子証明書の発行手数料などが新たに定められたため、これに合わせて「千曲
市手数料条例」の一部を改正するものであります。 よろしく御審議の上、御決定を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
小玉新市君) これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し、採決いたします。 お諮りいたします。議案第22号については、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、議案第22号は原案のとおり可決するものと決しました。
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△日程第31 議案第23号 令和5年度
屋代保育園建設事業建築主体工事変更請負契約の締結について
○議長(
小玉新市君) 日程第31、議案第23号 令和5年度
屋代保育園建設事業建築主体工事変更請負契約の締結についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) ただいま議題となりました、議案第23号 令和5年度
屋代保育園建設事業建築主体工事変更請負契約の締結について説明をいたします。
屋代保育園建設事業につきましては、建設主体工事、機械設備工事、電気設備工事に分け、工事を進めているところです。このうち、機械設備工事と電気設備工事について、入札が不落であったことから契約が遅れ、建築主体工事の工期と2か月のずれが生じています。 このため、建築主体工事の工期を機械設備工事に合わせ延長する必要があることから、それに要する経費として507万1,000円を増額し、契約金額を8億1,357万1,000円とするため、地方自治法第96条第1項第5号の規定による「議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条」の規定により、議会の議決をお願いするものであります。 なお、今後、工期延長に伴う増額変更等の対応について、発注方法を含めた見直しも検討してまいりたいと考えております。 よろしく御審議の上、御決定を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
小玉新市君) これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し、採決いたします。 お諮りいたします。議案第23号については、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、議案第23号は原案のとおり可決することに決しました。
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△日程第32 議案第24号
人権擁護委員候補者の推薦について
○議長(
小玉新市君) 日程第32、議案第24号
人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 小川市長。 〔市長
小川修一君 登壇〕
◎市長(
小川修一君) ただいま議題となりました、議案第24号
人権擁護委員候補者の推薦について説明をいたします。 人権擁護委員法第3条の規定による人権擁護委員のうち、大字桜堂 赤沼香代子さん、大字屋代 瀧澤順造さん、大字八幡 杉浦一弥さんの任期が令和6年6月30日で満了となり、その後任の候補者として、大字桜堂 赤沼香代子さん(再任)、大字屋代 岩崎孝作さん(新任)、大字八幡 清水仁史さん(新任)を法務大臣へ推薦するに当たり、同法第6条第3項の規定により議会の意見を求めるものであります。 人権擁護委員は、人格識見が高く、広く社会の実情に通じ、人権擁護に理解のある者のうちから、市長が議会の意見を聞いて推薦することになっております。 候補者の3人は、人格、識見ともに優れ、人権擁護委員として誠に適任と存じますので、よろしく御審議の上、御同意を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
小玉新市君) 提案説明が終わりました。 本案につきましては、先例により、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。議案第24号については、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、議案第24号は原案のとおり同意することに決しました。
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△日程第33 議会第1号 千曲
市議会基本条例制定について
○議長(
小玉新市君) 日程第33、議会第1号 千曲
市議会基本条例制定についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 15番、
柳澤眞由美議員。 〔15番
柳澤眞由美君 登壇〕
◆15番(
柳澤眞由美君) ただいま議題となりました、議会第1号 千曲
市議会基本条例制定について御説明いたします。 私たち千曲市議会は、諸先輩議員の積み重ねてきた歴史、改革への取組を踏まえ、「議会改革」という課題に向き合い、令和4年8月特別委員会を設置しました。付託されました「議会基本条例」制定に向けて議員の皆様の意見を集約し、ここに上程できる運びとなりました。 市民の意思を市政に反映させ、議論を尽くし、市民福祉の向上と市政の発展に寄与することが、市民から直接選挙で選ばれた議員で構成される議会の最大の目的です。 市民の意思を市政に反映させる、公平かつ公正な議会の議論が市民から見えにくいという批判の声があります。そこで、条例では議会の活動原則として、市民が分かりやすい言葉や表現で説明責任を果たすこと、議会活動への市民参加を推進することを定めました。 そして、千曲市議会の今日までの先進的な議会改革の取組は何か、さらに改善すべきことは何かを明確にし、千曲市議会らしい条例にするよう話し合ってまいりました。 これまでも、改革の一環として個人質問の一問一答方式、市長への反問権の付与、委員会の原則公開、政治倫理
条例制定、タブレットの導入、ユーチューブ配信などを取り入れてきました。今回の条例では、今まで有志で取り組んできた「市民と語る会」のような市民参画の機会確保、議員間討議による政策提言、正副議長選挙の所信表明など、新たな取組についても条例に定めました。 16回の特別委員会開催、各会派での十分な審議、4回の全員協議会、行政側にも意見を求め、最後にはパブリックコメントと対面式で市民からの意見聴取を経て、議員全員で作り上げてきた基本条例は、今後議会の最高規範となります。 私たち議員は、4年に一度選挙で選ばれ、その都度新たな体制で議会活動が始まります。本条例は、進んできた議会改革が後戻りしないように、議会が合議制の機関としてその役割をきちんと果たすために条例を上程するものです。 全議員の皆様の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。
○議長(
小玉新市君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「進行」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 進行の声がありますので、質疑を終結いたします。 本案は委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 (「進行」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 進行の声がありますので、討論を終結し、採決いたします。 お諮りいたします。議会第1号については、原案可決と決するに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、議会第1号は原案のとおり可決されました。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。 午後0時12分 散会
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