千曲市議会 2023-12-05
12月05日-03号
◆17番(
荻原光太郎君) 交通弱者と言われる皆さん、高齢者の皆さん、あるいは障害を持った方、そういう方に限ったことだけでいいんですよ。中山間地の本当にあの不便なところから、先ほども言ったように、基幹路線の運行するところだけでも運んであげたら、これはもう
市民サービスになるのではないかということで申し上げております。 どうですか。副市長、お願いします。
○議長(小玉新市君) 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) 今、
ライドシェアについて提案をいただいたところでございます。 部長からも話がありましたが、国も大分この方向にかじを切っているということですので、今後、国からもある一定の方向も出ると思います。その辺もアンテナ高くしていくのはもちろんですが、今の議論の中で出されたとおり、これはお年寄りとかそういう方、あるいは山間地の方にとって、大変優良な制度ではないかなと感じておりますので、その辺はしっかり研究してできるものであれば、その方向でまた協議会のほうに図っていきたいと考えております。 うちのほうでは、
デマンド拡大ということでですね、非常に希望があったということで、今、試行はしているのですが、今後は、全市に広げるという構想もあったところなんですけど、こういった制度が入ってくると、当然、今までのデマンドはこの制度をあまり頭に入れないで、まだ、やっていた時分ですから、これのことを、また、照らし合わせて経費の面からもいろいろ研究をしまして、一番有効であり、また、かつ市民の方が一番メリットになる方向でまた進めていきたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) 各種業界の方、それからせっかく始めた
デマンド乗合タクシー、それから今の
有償旅客運送、こういったことをうまく組み合わせていただいて、よりよいサービスに向けて努力をしていただきたいと思います。 それでは、(2)に参ります。
グリーンスローモビリティの導入についてであります。 令和4年度施政方針で、小川市長は観光資源の活用と脱炭素・低炭素社会の実現を目的に、
グリーンスローモビリティ(以下グリスロ)と呼びます。この
グリーンスローモビリティ、グリスロの導入に向けた調査研究費を計上いたしましたと施政方針で述べました。そして7月16日には、
モビリティフェス2022が、千曲
市総合観光会館で開催されました。観光客の鉄道利用者が増えており、戸倉駅への旅館の送迎車が同じ時間帯に数台集まることがありまして、脱炭素・低炭素に反するとともに、大変非効率であるということで、信州千曲観光局が実態調査をアンケートにより行っております。 そこで1点目、脱炭素・低炭素社会に寄与し、災害時の移動式電源としても活用できるグリスロの導入は、その後、どのように検討がなされたのでしょうか。 2点目、
戸倉上山田温泉と戸倉駅間の
グリスロ運行ができないものでしょうか。お尋ねをいたします。
○議長(小玉新市君)
洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君)
グリーンスローモビリティの導入について御質問いただきました。 1点目、検討状況といたしまして、議員からもございましたとおり、昨年7月に開催されました
モビリティフェス2022におきまして、社会実験の一環として車両の展示と乗車体験会を実施いたしました。このときは
戸倉上山田温泉街の中を走行いたしましたが、
グリーンスローモビリティは時速20キロメートル未満、電動の車両、小さな車体ということから騒音もなく、路地裏も走行することができ、乗車した方からはあの店に行ってみたいとか、また来たいとかという感想をいただいたところでございます。一方で、走行速度は時速20キロ未満となっていることから、交通量の多い場所での交通渋滞の緩和対策や、料金徴収を行うとバスやタクシーと同様の扱いとなり、現在では
道路運送法などによる事業内容に応じた許可や登録が必要となること、また、事業の位置づけ、バスやタクシーなど他の公共交通との整合、利用方法の整理、車両の調達や、従事者の確保及び育成などのコストや運営、管理体制などなど調査、検討の結果、現時点では、当市における社会実装には改めて多くの課題があることを確認したところでございます。 2点目として、
戸倉上山田温泉と戸倉駅間の運行についてでございますが、環境負荷の低減や低速であることから、安全性などのメリットもありますが、先ほど申し上げましたとおり、課題も多く現時点におきましては、導入は困難と認識しているところでございます。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) 戸倉駅にお客さんが大体お見えになるのが、2時過ぎから4時、5時ぐらいなんですね。そうしますと、もう旅館の迎えの車が必ず四、五台は集まっているんですよ。タクシーはどうかというと、3台ぐらいはあるんですけども、すぐお客さん乗せて行ってしまうんですね。ですから、タクシーも、結構、需要がある時間帯なんですけども、今、どこがこの事業をやるかというお話でしたけども、運転手さんが足りない中でも、
タクシー会社にそれを委託するということも考えられますよね。このグリスロ、実際に池袋では池バスといって、22人乗りで、あの大都会の中を周遊しているんです。こんな例もあったりします。やはりその時間帯ですと、そんなに交通が激しい時間帯でもないんですよね。ですから、お客さんにしてみれば、いい雰囲気のあるグリスロ乗れて楽しいなということになると思います。そういった点で、今のことで検討はできませんか。
○議長(小玉新市君) 洞田部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 現時点で、導入は検討できないかという御質問でございます。 池袋で、20人以上のモビリティバスを導入しているということでございます。調べたところによると今のその車両なんですが、4人乗りでいくと大体250万円から350万円。それから10人以上については、1,500万円から2,000万円ぐらいの車両額とのことでございます。現在、タクシーとそれから循環バス等がございます。そちらのほうも乗車が少ない中で、このモビリティを使うというのはいかがなものかということもございます。また、この導入に関してですね、やはり
タクシー業者に委託するということになってもですね、やはり、
タクシー運転の営業、それから
そのもの自体なかなかですね、この研究の中でこの
グリーンスローモビリティの導入の活用のための手引きを国交省で出しているのですが、その中でも載っているんですけども、地域でのサポーターが大事だと書かれております。やはり、
グリーンスローモビリティは基本的に少量の輸送であって、必然的に収益性が低い傾向にあるため、効果的、効率的で、かつ持続性の高い
地域公共交通として維持するためには、地域住民、関係者の積極的、主体的な関与が極めて重要と書かれてございます。よって、導入の検討に際しても地域と一緒になって考えていかないといけないと考えておりますので、もう研究に対しても時間が必要かと考えております。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) 大変な経費がかかるということですけども、脱炭素・低炭素社会に向けて国の補助金などはないんですか。
○議長(小玉新市君) 洞田部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) モビリティについては、国も推進しておりますので、何らかの補助金はあると考えております。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) 今、循環バスが戸倉駅へ寄るのが1時間に1本なんですよ。それではとてもではないですけど、お客様の対応できないですね。ですから、今、地域の協力が必要ってことは、それに従事する人が必要なのか、もっと乗り降りするお客さんとして使ってほしいということなのか、どちらですか。
○議長(小玉新市君) 洞田部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 従業員の確保が難しいというお話をさせていただきました。また、先ほどの地域のことなんですけども、地域住民、関係者というお話をさせていただきました。地域団体等より、地域の
グリーンスローモビリティを運営する場合なんですけども、地域住民の積極的な利用や地域内での利用の声かけはもとより、地域の共助、すなわち運行や管理を担うなど、自らの移動手段を自らが主体となって維持、確保するという意識も地域には重要だと書いてございます。よって、導入するために観光客だけを乗せるという視点だけでは維持ができないだろう。よって、地域が全員、全体がサポートして維持していかないと、この運行にはちょっと難しいのではないかと考えています。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) いずれ電気自動車の時代が来ると思いますね。小川市長、施政方針でおっしゃったんですから、その辺の所見をお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君)
グリーンスローモビリティの導入に関する所見ということですけれども、実は私、県議のときにちょうど五、六年前ですかね、
グリーンスローモビリティについて質問をさせていただいております。今のこの時代、その脱炭素、そしてEVの普及ということも考えまして、観光振興、あるいは、地域の足として使えないかということで、関心をずっと持ってきたものであります。そうした中で、昨年だったか、一昨年だったか、定かではないですが、
北陸信越運輸局の方もこの同市に出向いていただいて、
グリーンスローモビリティの導入についてもお話をいただいております。 そうした中で、ぜひ、私としては千曲市に導入をしていきたいという思いで、いろいろと計画をしたところなんですが、いろいろなこの検討をする中でですね、一番は人です。やはり、運行するに当たってのドライバーの確保が難しいということであります。先ほどの荻原議員の前半の質問、自家用の有償旅客の運送についても同様のことが言えると思うんですが、タクシーやバスの運転手さんがなかなか確保できないという状況で、公共交通がいろいろと撤退をしたりとか、非常に大変な状況になっていて、そういう中で自家用であれば、ドライバーさんが確保できるのかということもありますし、
グリーンスローモビリティだったら確保できるのかということがあります。恐らく共通の課題ですので、なかなかその実現が困難であるという認識であります。そうした中で、将来的な導入については、もちろん諦めておりませんけれども、現時点では
グリーンスローモビリティの導入は難しいと考えております。 ちなみに池袋も、私があんずを売りに行ったときに池袋のバスに乗らせていただいておりまして、様子は承知しておりますが、そういったことも全て合わせ考えた上で、現時点で千曲市においては難しいという認識であります。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) いずれそういう時代になってこようかと思いますので、備えだけはしっかりしていただきたいと思います。 では、大項目の2に参ります。ふるさと納税についてであります。 1つ目、ふるさと納税の現状と今後の目標について伺います。ふるさと納税の寄附額は、本市で、令和4年度が3億6,000万円余りで、今年度は4億8,000万円ほどになるとの予測であり、この12月定例会に増額の補正予算案が提出されております。 そこで1点目、本市におけるふるさと納税の返礼品の現状、寄附額の推移、今後の目標額、課題等をお伺いいたします。
○議長(小玉新市君)
洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) ふるさと納税の現状と今後の目標について御質問いただきました。 最初に、当市の返礼品の現状でございますが、現在は常時400種類前後の品を用意して、寄附への御礼として提供しております。りんごやぶどうなどの果物や果汁飲料、電化製品などの返礼品が人気を集めております。次に、寄附額の推移でございますが、本年度は昨年以上に返礼品の在庫確保に努め、さらに、先行予約などの新たな取組を行い、寄附額の増加を狙っております。本年、11月末時点でありますが、寄附額は約3億1,000万円を超えて、前年同月比で約40%の増収となっております。 次に、今後の寄附額の目標でございますが、本年度は本議会の補正予算でお示しした4億8,000万円を目標としております。また、次年度以降は本年10月の総務省による制度の見直しや、燃料の価格高騰による輸送費の上昇など懸念事項も多くございますが、当面は第5次千曲市行政改革大綱実施計画に掲げてございます、5億円を目標として早期に達成したいと考えております。 最後に、ふるさと納税の課題でございますが、10月に行われた総務省による制度改正により寄附募集に要する経費の範囲が拡大されました。さらに、農作物や畜産品の原産地基準も厳格化され、経費の見直しと抑制は引き続き課題となっております。今後、経費が比較的低額な返礼品を増やすなど、さらなる対応策を実施してまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) 農産物が非常に、今、天候の不順といいますかね、この地球沸騰化のおかげで、かなり贈答品も手薄だ、品薄だと伺っております。その点で何か支障は出ないんですかね。
○議長(小玉新市君) 洞田部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 千曲市においてはですね、一部、最初、猛暑による影響があったんですが、今では問題なく納入をさせていただいている状況でございます。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) 答弁の中で、経費が比較的低額な返礼品を増やすとあるんですけれども、寄附額そのものが少額なものというふうにも捉えてしまうんですが、いかがなのですか。
○議長(小玉新市君) 洞田部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 低額の寄附の返礼品は何かという御質問でございます。 現在、果樹中心でやっている須坂市は約30億円、当市の場合はその3分の1で10億円程度で、ただし、家電製品や温泉の宿泊体験など、他市にない強みを生かせれば、それを超えることができると思います。現在、集め方の工夫として須坂市のように民間企業の協力も官民連携の視点で欠かせない要素と考えておりますが、その中では荻原議員が前に言っていただきました温泉の宿泊など、皆さんに御協力いただいてるものをやっていきたいなと考えています。現在、低額のものを募集しているところでありまして、これというものはないのですが、今までやってきた中では、その温泉の宿泊の1万円前後のものを考えております。 宿泊体験の話をしましたけども、荻原議員が勧めておりました宿泊体験は経費があまりかからないものですね。そういう経費のかからないもので、今、募集をしているということでございます。送料はチケットの郵送料だけで済んだり、経費の節減から抑えられるものでも、そういう低額に経費がかからないチケットだけを郵送するだけで済むというものが低額となっております。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) 寄附額を伸ばすには、高額な商品といいますか、返礼品を用意する必要もあると思うんですね。旅館で出しているところも、今、数件ですかね。品物を発送するのと違って、やはり、宿泊の場合はA旅館、B旅館というふうに、まず、寄附をします。いつ宿泊されるか分からないので、旅館側も大変苦労していると聞いております。コロナがあったので、2020年度に寄附された方が、いまだに宿泊されていないというので、かなり手元に残ってしまっているんですね。そういったことでタイムラグが、非常に長過ぎてしまって、これが課題だと宿泊業界では声が出ております。 その点について、この2番目の質問にも関連してまいりますので、次に進みます。 (2)として返礼品の多様化など、さらなる増収の方策は考えているのでしょうか。私たち、
自由政策研究会では10月に岡山県瀬戸内市でe街ギフトの視察を行いました。旅先で、ふるさと納税ができる旅先納税の電子商品券であり、訪れた旅先でその場でスマホから寄附をして、すぐに商品券が発行されます。それを加盟店でその画面を店員に見せます。そしてその後、店員さんが画面に電子スタンプを押してくれます。これは静電気で働くというもので、非常にびっくりしたんですけども、この電子スタンプを押せば決済が完了してしまうんです。従来の返礼品は、先ほど言ったように、A農家、B旅館のようにリストから選んだ品物や旅館だけに限定されましたけれども、e街ギフトでは、市内のサービス業、飲食店、それから商店での商品の購入、それから宿泊などにも利用できるわけです。 どうしてこの視察を思いついたかと言いますと、電子通貨、電子チケット、クーポンの事例はないかということで探しましたところ、このe街ギフトが出てきたわけですね。これまでいろいろな経済対策で、紙の券を配っておりましたけれども、これは店側にしてみると請求が大変に手間がかかる。それから職員の皆さんも事務作業が大変に煩雑だと聞いております。書類の不備があって二度三度やり取りをしなければならない。こんなこともあったように伺っておりますし、入金までにもその時間がかかるわけですね。月末締めをして次の翌月に支払うとか、そういったタイムラグが生じてしまう。こういったことで一つの課題になっておったと思います。 そこで、質問ですけれども、旅先納税の導入は考えないのでしょうか。また、ほかにも返礼品の多様化などにより、各種事業所の利用促進と寄附額の増収策はどのように考えますか。お伺いをいたします。
○議長(小玉新市君)
洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 返礼品の多様化など、さらなる増収の方策は考えているかについてでございますが、御質問の岡山県瀬戸内市の電子商品券型の旅先納税については承知しておりますが、その導入については、現時点では予定はしておりませんが、有力な方法の一つとして今後の課題とさせていただきたいと考えております。 現在、市では、募集経費や人員体制を考慮しながら、当市の強みを生かした募集を行うため、返礼品を御提供いただいている事業者の皆様と、アイデアを出し合いながら寄附増収額を検討しておりますので、御理解いただきたいと存じます。 寄附額の増収策ですが、各自治体の持つ強みを生かして、様々な工夫を凝らしながら、独自の募集戦略を進めているようです。また、寄附募集サイトにおける広告も大変重要と考えております。当市は、果物・果汁飲料を含む農産物加工品、電化製品、そして、先ほど荻原議員が課題と言っていました体験型の温泉宿泊券などが強みと考えておりますが、適切な広告戦略を実施して寄附額の増収につなげるとともに、新たに返礼品事業の協力者として参入を希望される皆様に対して、引き続き登録のお手伝いや支援を継続・充実させ、返礼品の多様化に努めてまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) 市内で、いろいろなところに使えるというのが一番メリットだと思うんですね。この旅先納税。例えば、ラーメン屋さんに入ってラーメンを食べる。それから、飲食店に行って、ちょっとおつまみを頼んでお酒を飲む。そういった低額な商品にも使えるんですよ。ですから、返礼品提供業者として手を挙げなくても、市内のどこでもお金を使える、こういった外貨獲得に向けて、非常に有効な手段だと思うんですけれども、どうして導入できないのか、その理由をお聞かせください。
○議長(小玉新市君) 洞田部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) どうして導入はできないかということでございます。 先ほど、答弁させていただきましたように、有力な方法の一つとして、今後の課題とさせていただきますと述べましたとおり、もうちょっと研究させていただきたいと思います。どうしてかというと電子決済の仕方なんですけども、先ほど荻原議員も言ったように、その電子納品をさせる電子決済をさせる機械が必要というのは、今もPayPayとかいろんなところでありますんでいいんですが、その買うときにですね、品物がちゃんと千曲市であるかどうかと、千曲市で生産されているものかどうかというのもありますし、いろいろな課題があります。その課題を精査させていただきながら、今後、導入するかどうか検討させてもらうために、今後の課題とさせていただいているものでございます。もう少し研究をさせていただきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 今、部長からありましたけれども、実は旅先納税につきましては、私、以前に観光課長と一緒に北前船寄港地フォーラムというところに参加した際に、いろいろお話を伺ったもので承知はしております。そうした中で、千曲市の導入について研究するように私も指示はしたところなんですが、一番の課題は、協力してくださる店舗がちゃんと増えるのかどうかということが課題だと思っています。と申しますのも実は、今、地域通貨についてもまた、今、研究をしているんですが、商工団体などと混乱をする中で、なかなか、今、既にキャッシュレスの決済のPayPayですとか、そういったものを導入しているお店に、また、新しい端末を導入するということに理解がなかなか得られないというような状況もあるようです。そうしたことも含めて、研究をもう少しさせていただきたいと思います。私は、旅先納税自体は非常に魅力的な仕組みだと思っていますので前向きに考えておりますが、ほかのそのキャッシュレス決済との兼ね合い、また、旅先納税、類似のものもほかの企業からも出されておりますので、そうした他社との比較なども少しお時間をいただく中で、検討していきたいと思っています。 また、先ほどの質問にも関連しますが、返礼品のいろいろな工夫をということは、当然やっていかなければいけません。最近、SNSで話題の市長さんがいらっしゃいますけれども、そこの市のふるさと納税は、その市長さんとランチをすることができるというのがあるそうです。人気のある市長さんなのでそれは可能だと思いますが、私とランチしたいといってもなかなかお金は集まらないと思いますが、そういうことも含めて研究をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) 市長とランチというのは、全然思いつかなかったですけれども、地場産品かどうかというのは事業所がしっかり把握をしてお客さんに、これは地場でできたものですよと説明をすればそれで済むことですよね。それからシステムがもう出来上がっているんですよね。新たにこう作り上げるものではないんですよ。ですから、導入費用というのはそれほどかからないです。ところが、よくよく話を聞いてみますとホームページを作るのに300万円から400万円かかる。このように事務局をしているのがJTBなんです。ここに、話を伺ったら、やはり、それぐらいかかってしまう。だけども、独自のホームページを作らなくても、うまくやる方法はあると思うんですよね。今、軽井沢町が8月に初めて長野県内に導入をして、10月に山ノ内町もこれを導入しました。何と、私どもが瀬戸内市に行ったのが10月6日でしたけれども、山ノ内町が開始したのが同じ日の10月6日だったということで、そこまで私どもも情報を把握していなかったんですけども、やはり、これいいなと思うと取り入れるんですよね。やはり、軽井沢町は世界のブランドがありますから、寄附額も14億円ぐらいあると出ておりますし、高額商品も買っていただけるお客さんがたくさんいらっしゃると思うんですけれども、なるべくそのような形で近づけていくような努力を、ぜひ、やっていただきたいと思いますので、飲食店などは本当に今までは、私たちは蚊帳の外だったという方がいっぱいいると思いますよ。それが気軽に使っていただけるということになれば、これは市内へのお金が入ってくることですから、しっかりその辺を考えていただいて、これからいろいろな方法を考えてください。もう一度、最後にお願いします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 先ほど申し上げたように前向きに、私自身は考えております。そうした中で加盟店が御協力いただけるかというような課題があるという認識ですので、そのあたり、理解をしていただくような取組を含めて、しっかり考えていきたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 荻原議員。 〔17番
荻原光太郎君 質問席〕
◆17番(
荻原光太郎君) これからデジタル化がどんどん進んでいきますので店側も楽、それから職員の皆さんたちもそんなに煩わしくない、こういったことですので、しっかりと研究を進めてください。
○議長(小玉新市君) ここで11時5分まで休憩といたします。 午前10時53分 休憩
---------------------------------------午前11時5分 開議
○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、6番、川嶋敬信議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 6番、一志会、川嶋敬信です。10月に公表された令和6年度予算編成方針では、重点事業は次の6つでした。 1つ、災害への対応、安全安心なまちづくり事業。2つ目、SDGsの理念を踏まえた持続可能なまちづくり事業。3点目、人口減少の抑制につながる事業。4点目、先端技術を活用したまちづくり事業(スマートシティ推進)。5点目、業務改善や働き方改革につながる事業。6点目、稼ぐ力を強化する事業。以上の6点でした。 まちづくり事業という名前がついているものが多くあるんですが、どのようなまちづくりを描いているのでしょうか、伺いたいと思います。 しなの鉄道の駅と協調したまちづくりも必要ではないでしょうか。市では、雨宮地区や八幡地区の企業誘致をアピールしておりますが、反面、信州ブレイブウォリアーズの長野市への移転、農協や銀行等の支店の統廃合、既存の工場等の撤退、屋代南高校の再編問題等が起こっております。これらの問題や、その後の利活用について、市として情報収集、検討、調整はしているのでしょうか。また、スマートシティ、コンパクトシティ等の構想の具体的な内容についてお聞かせください。
○議長(小玉新市君)
栗原企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) まちづくり事業についての1点目、どのようなまちづくりを描いているのかについてでございますが、予算編成方針における重点事業は、第三次千曲市総合計画に掲げた各施策を効果的に推進するために、実施計画において優先的に進めるべき事業として掲げたもので、総合計画における市の将来の姿である「人をてらす」ことで誰もが輝くまち、「人をはぐくむ」魅力あるまち、「人がつながる」活力あるまちを目指しております。そして、描くまちづくりは、次の川嶋議員の御質問にもございますが、総合計画の基本理念の共生、交流、協働のまちづくりとなります。 次に、駅と協調したまちづくりについてでありますが、議員御指摘のとおり、千曲市の公共交通の要を担っていただいているしなの鉄道との協調は必要だと考えております。 昨年度は、戸倉駅のエレベーター設置工事を実施し、本年度は、戸倉駅のトイレと跨線橋の改修をしなの鉄道の協力の下、実施していく予定でございます。 また、屋代高校前駅では協働事業として、屋代高校の生徒によるイルミネーションの点灯も実施しています。 また、しなの鉄道の市内各駅は、市内巡回バスなどの
地域公共交通を結ぶ交通拠点であり、地域の多くの方や観光客が利用する市の玄関口であるため、まちづくりには欠かせない拠点でありますので、今後も市民の交通手段や観光客の誘客などにおいて、しなの鉄道と協調を図りながら進めてまいります。 次に、銀行支店の統廃合や既存の工場等の利活用についてでありますが、八十二銀行と長野銀行は、本年5月に経営統合に伴う店舗統廃合の方針を明示し、令和6年4月に八十二銀行稲荷山支店の屋代支店への移転統合が行われるとの発表がありました。また、市内桜堂の日本デルモンテ株式会社長野工場が令和7年6月に生産を終了し、閉鎖するとの報道もありました。いずれも中心市街地に立地しており、現在、跡利用について情報収集に努めているところです。 引き続き、動向を注視するとともに、庁内関係部署で情報を共有し、必要な施策を検討してまいります。 次に、スマートシティ、コンパクトシティでありますが、スマートシティの推進に関しましては、ICTなどのデジタル技術を活用することで、地域の抱える諸課題の解決を行い、持続可能な地域の実現や
市民サービスの向上、行政事務の効率化を図るものと捉えております。まだまだ、当市ではスマートシティ実現に向けた施策を実施するまでには至りませんが、まずは、市のICT活用ビジョン、DX推進アクションプランに基づき、自治体DXを着実に推進し、スマートシティにつながる情報収集等を行ってまいります。 次に、コンパクトシティ構想についてですが、人口減少、少子高齢化に伴う諸課題に対応し、持続可能なまちづくりを推進するため、国ではコンパクトシティの形成を支援しており、この取組を推進するため、立地適正化計画制度が創設されました。当市においても、平成31年3月に立地適正化計画を策定しましたが、引き続き、この計画に基づき、医療、福祉施設、商業施設や住居等のまとまった立地や、高齢者をはじめとする地域住民の公共交通による生活利便施設等へのアクセス確保など、福祉や交通なども含めて都市全体の構造を見直し、コンパクトシティ・プラス・ネットワークを進めていくよう考えております。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 今の御答弁の中の紹介で、屋代高校前駅のイルミネーションの話がありましたが、屋代南高校の生徒会も、屋代駅のロータリーを商店街の微々たる予算ですが、支援でやっておりますので、何かの折には、ぜひその辺の紹介もしていただければと思います。 次に参ります。戸倉・上山田地区の活性化について伺います。 平成29年度から5か年計画で、千曲市中心市街地活性化基本計画を策定し、地域振興、コミュニティ交流、環境整備、公共交通など各種事業の展開を図るとしていました。また、第三次総合計画では、基本計画で、まちづくりの基本理念として、先ほども答弁がありましたように、共生、交流、協働のまちづくりをうたっております。 第二次総合計画に基づいて策定した中心市街地活性化基本計画では、平成29年5月と6月の市報で、見開きの2ページを使い、次のように説明しております。戸倉・上山田まちなか地区では、1つ、温泉街の新しい価値づくり、2つ、温泉街とスポーツの連携、3つ、健康・ライフスタイルの充実・支援、4つ、まちなかの交通ネットワークという基本目標を掲げ、取組の基本方針からプロジェクトへと事業展開をしたということです。そして、この目標が達成されることによるまちなかの姿というものを掲げております。今回の総合計画に沿った今後の方針について、市のお考え方を伺います。
○議長(小玉新市君)
栗原企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 戸倉・上山田地区の活性化についての総合計画に沿った今後の方針についてでございますが、中心市街地活性化基本計画は、平成29年度から令和3年度までの5か年計画でしたが、この5年間で完結せず継続した事業は、第三次千曲市総合計画で補完していくこととしています。中心市街地活性化基本計画で位置づけられました2つの地域のうち、戸倉・上山田まちなか地区は、戸倉駅から
戸倉上山田温泉までの区域になりますが、この区域における事業等も、総合計画に掲げる中で順次進めております。このうち、
戸倉上山田温泉の玄関口となる戸倉駅では、エレベーター設置を行い、さらにトイレ改修も予定するなどバリアフリー化を行い、市民の皆様や観光客などの利用者の利便性の向上を図っております。 また、
白鳥園から戸倉体育館までの範囲では、総合運動公園基本構想に基づき、戸倉体育館をはじめとする既存のスポーツ施設の見直しを図りながら、
白鳥園南側の未利用地や千曲川の河川敷の有効利用も含めた整備を進めることといたしました。なお、総合運動公園は、スポーツ交流を核とする市の新たなランドマークとして、
戸倉上山田温泉と連携した地域活性化の起爆剤になると捉えております。 次に、上山田温泉街内においては、県道戸倉上山田線の整備後を見据えた市道改良や上山田温泉の活性化を図る取組、
戸倉上山田温泉の特色と魅力の発信などを行っていくこととしております。 引き続き、総合計画(実施計画)に沿った施策・事業を着実に進めることで、戸倉上山田地区の活性化を図ってまいります。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) この中心市街地基本計画なんですが、副市長は、当時、総務部長でいらっしゃいましたよね。記憶があると思いますが、先ほど言った平成29年5月と6月の市報では、今の4点の基本目標が達成されることによるまちづくりの姿を次のように書いています。温泉地の雰囲気やおもてなしの演出により、浴衣姿の観光客や地元の人々も安心して街歩きを楽しめます。温泉とスポーツツーリズムが推進され、スポーツを盛り上げる取組が図られ、熱気やにぎわいが広がります。温泉が身近にあるメリットを生かし、健康で長寿を育む支援や施設が充実して、住んでみたいまちなかになります。戸倉駅周辺は、スポーツエリアや温泉街への円滑なアクセス交流拠点として、観光客や地域の多くの人が利用できます。このようなまちの姿になっているのでしょうか。5年計画が終わって総合計画に引き継いだということですが、この区域における事業も、こういう総合計画に掲げられるまちなかで順次進めるという説明も今あったわけですが、副市長、このときの強い気持ちというのはどうなっているのかお聞かせいただけませんか。計画をつくって終わっちゃってるみたいな形になっていると思うので、ぜひお答えいただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) 当時の総務部長ということで御指名いただいたところですが、経済部の担当だったと思うので、私も直接はあまり関わっていなくて申し訳なかったのですが、総務部長の当時の広報等の関係でお答えしたいと思います。 今、議員さんおっしゃったとおり、いろんな将来像を想定したところでございまして、今そのとおりになっているかというと、まだ道半ばということは、誰が見ても間違いないと思います。ただ、何もやっていないかということではなくて、徐々にではありますが、前進はしているのではないかと考えておりまして、先ほどの部長から答弁ありましたとおり、例えば体育館ですとか、あるいは温泉利用で
白鳥園も充実させようということで頑張っています。また、駅についてはエレベーター、トイレもやるし、また、今後、無人化というのについても対応していこうと考えております。 したがいまして、今できているかというと、それはまだこれから将来にわたってやっていかなければいけないんですけど、一生懸命やっているし、成果も徐々には上がってきていると思っております。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 総合計画に沿った施策・事業を着実に進めることで、戸倉・上山田地区の活性化を図っていくというお話だったのですが、戸倉駅のエレベーターが整備され、トイレや跨線橋をこれから改修していくということなんですが、そもそも駅の問題だけではなくて、ロータリーや戸倉の駅前通り、要は先ほども言った温泉街への玄関口という対応ですよね。その整備を関係する企業、あるいはしなの鉄道、関係する団体等々、連携したいわゆる都市計画というか、まちづくりとしてやろうとしているような雰囲気は分かるんですが、どちらかというと後回しになっているのではないかと。もう少し地元の人も含めた機運の醸成というのは必要だと思うのですが、今後何かそういう、まちづくりの計画に対して何か議論をしようとか、会をつくろうかとか、そのような予定はないんでしょうか。お伺いしたいです。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) ただいま戸倉駅の玄関口を踏まえたまちづくりというような御質問をいただいたと思います。現在、戸倉・上山田の地区で
まちづくり協議会というようなものを設立して、何とか県道の跡利用を見据えたまちづくりを考えていきたいという動きがございます。近々、総会が行われて会が設立されるというようなこともお聞きしております。そういったことも関係しまして、戸倉駅前をどうやって進めていったらいいかということを一緒になって考えていく機会、チャンスだなとも感じております。建設部としましても、駅前の道路は都市計画道路ということでございます。どのような道路にしていくことが地域のまちづくりにつながっていくかということも併せて考えながら取り組んでいけたらと考えております。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 今の話は県道の関係の温泉街のまちづくりの会ということです。温泉街もそうなんですが、一番地元というか駅前地区の方々が盛り上がってくれるような何か、布石があるといいと思うんですが、またぜひ我々も後押ししたいと思いますので、やっていきたいと思います。 次に行きます。屋代駅周辺から市役所庁舎周辺までについて、先ほどの小項目の2と同じく総合計画に基づいて策定した中心市街地活性化基本計画で3点基本目標を掲げました。1つ、ライフスタイルに対応したたまり場・交流の場の創出、プロスポーツを生かした地域振興、歩きを創造するまちづくり、この3つの基本目標を掲げて基本方針からプロジェクトへと事業展開をした。これが市報に書いてある基本目標です。この目標が達成されることによるまちなかの姿、先ほどもありましたけども、屋代駅から庁舎までのまちなかについて達成される姿というのが書かれておりまして、誰もが気軽に交流できるスペースであるたまり場がまちなかにできます。まちなかの交流の場として、にぎわいや新たな出会い、チャレンジから創業の芽が生まれる場所となっています。プロスポーツを生かしたまちの雰囲気が感じられ、観戦グッズやスポーツに関するショップ、スポーツカフェなどに人々が集まり、活気やにぎわいが通りにあふれます。市内を回遊させる公共交通の拠点を整備し、市内全域が人の流れを生み出し、街歩きを楽しめます。これについても、内容は今お話ししたとおりですが、今後の方針について、この地区の今後どうするのかについて、市の考え方をまずお尋ねいたします。
○議長(小玉新市君)
栗原企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 屋代駅周辺から市役所庁舎周辺までの今後の方針でございますが、中心市街地活性化基本計画では、屋代駅周辺まちなか地区のコンセプトとして、3つの基本目標を掲げて、10のプロジェクトに取り組んできました。そして、この計画では、商店街、千曲商工会議所、民間事業者、市がそれぞれ主体となって行うものと連携して行うものを、プロジェクトごとに役割を明確にしながら事業を展開してきました。 先ほども申し上げましたが、この計画の計画期間が令和3年度で終了したことで、継続する事業については、第三次千曲市総合計画及び個別計画の中で補完していくこととしています。 具体的には、総合計画の基本目標4に、千曲の特色を磨き上げ、にぎわいと活力あるまちとして掲げ、商業、サービス業の活動を支援していくことなどを明記し、商店街などが取り組む空き店舗の活用や、販売促進事業などの支援を行っていくこととしています。 今後も魅力ある屋代駅周辺まちなか地区を目指した事業を、総合計画に沿いながら、商店街や商工会議所等と連携して取り組んでまいります。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 一番最初の答弁にもありましたコンパクトシティ・プラス・ネットワークということでしたけど、市内の循環バスの出発拠点でもある屋代駅、それから市役所庁舎までの間というのは、医療、福祉施設、商業施設、住宅などのまちづくり、地域コミュニティ、公共交通など、社会情勢の変化に対応した検討が必要だと思われます。屋代駅市民ギャラリーの活用を含めて、先ほどの戸倉駅前と同様に、しなの鉄道や関係企業団体とも連携した協議が必要だと思われます。 また今、答弁にありましたように、立地適正化計画があるわけですから、全体のまちづくり計画が必要になっていくと思います。今後の対応について、具体的に市のどの部署がどのようにしていくのか、もしあるのであればお示しください。
○議長(小玉新市君) 栗原部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 屋代駅前からここまでの庁舎までの活性化を、どこの部署で担当していくかということなんですが、私が答えるのもあれですけども、経済部の中心市街地活性化推進事業として進めていきたいと思います。先ほどの、議員が御指摘の市民ギャラリーですが、市民ギャラリーは今のところ、企画政策部で取扱い、どのような交流の場所にしていくのかは、川嶋議員も御出席の商店街組合と打合せも行いましたが、今後さらに詰めて、どのような活用をしていくかは、企画政策部で担当していきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 先ほどのコンパクトシティとかスマートシティの答弁にいろいろ書いてあったので、ここまで書いたということは、ある程度計画しているのかなと思って聞いてみました。 次の項目に参ります。屋代南高校について伺います。 昨年の
企画政策部長の答弁では、まちづくりには第三次千曲市総合計画に掲げた7つの基本目標全てが必要不可欠であり、基本目標の2の千曲っ子が元気に育つ、生涯学びのまち達成方針2の2で、一人一人の個性を尊重し、生きる力を育む教育環境をつくるにうたっておりますとおり、教育環境の整備は非常に重要であると、また当市には高等教育機関がなく、さらに高校数が1か所となれば、今後若年層の流出がさらに進み、まちの活力の衰退や未婚率の上昇、晩婚化による少子化も加速されることが懸念される。全市的な対応が必要と考えておりますので、まちづくりの視点や少子化対策、若年層流出対策の観点から何からできるのかを検証し、できることからスピード感を持って対応していきたいと考えております。 このような内容を改めて読ませていただきましたが、学校施設、高校というのは非常に地域にとってみれば、大事なインフラでございます。このインフラ管理者は長野県です。これがなくなるということは、地域にとって大きな損失ということで、全市的な対応が必要ということなんですが、まちづくりに生かせないこの屋代南高校の存続について、この1年間どのような対応をしてきたのか伺います。
○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) 屋代南高校の存続について、1年間の対応でありますが、令和4年7月から8月にかけ、県教育委員会主催により開かれました県立高校の再編・整備計画住民説明会では、市長が出席をし、県教委事務局に三次案についての疑問点、屋代南高校の存続や校地の活用などの要望等、具体的な指摘を申し上げました。同じく9月、市民団体の代表者、千曲商工会議所会頭、戸倉上山田商工会長、市議会議長も参加をされました意見交換会では、市長、教育長のほか、企画まちづくり担当部局の職員も出席の上、御意見、御要望等をお聞かせいただきました。 また、長野県議会に対しまして、屋代南高校を発展させる会から、同高校の存続についての請願書を提出、あわせて併せて、県教委内堀教育長に対して、同趣旨の要望書を市長より提出いたしました。本年度は、懇話会の開催に向けて、県の動向をただいま注視をしているところです。 以上のように、市議会をはじめ、各種団体や新校に寄せられる市民の皆様の様々な思いを重ね合わせて、県議会、県教育委員会へ直接、陳情書などによりまして、声を届けましたことにより、「最終整備計画に地域の様々な意見があることから、懇話会での意見交換を踏まえ、魅力ある学校像を創り上げていく」との文言が記載されたものと承知をしております。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 今、答弁ありましたように、地域の様々な意見があることから、懇話会での意見交換を踏まえ、魅力ある学校像を創り上げていくという県教委の最終整備計画に記載されたということですが、この団体、市議会や各種団体、市民の様々な思いというのがあり、先ほどもお話ししたとおり、学校施設は大変重要なインフラでございます。全市的な対応が必要と先ほどお聞きしましたが、まちづくりに欠かせない南高校の存続について、市ではどのように考えているのか、懇話会に向けての方針をお聞かせいただきたいと思います。 昨日、教育長が丁寧にこの方針を述べていただきましたので、今日はぜひ、市長部局で、今後、まちづくりの観点から学校問題をどうしていくのかというのを、懇話会に向けての方針をお聞かせいただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 昨日、聖澤議員の答弁でも申し上げましたけれども、基本的に教育長が答弁した内容と大きく変わることはありません。何としても千曲市内に2校、県立高校を存続させるという思いで取り組んでまいります。まちづくりにおける重要性については、もう十分に認識をしているところであります。ただし、懇話会の日程や内容については、まだ明らかにされておりません。私も委員として、もし選ばれた際には、当然、まちづくりの観点の発言もさせていただきますが、まずは、第1回の懇話会の開催の内容を踏まえ、今後の取組について、また議会の皆様にも御相談申し上げる中で対応を考えていきたいと思っておりますが、とにかく、千曲市内に2校、県立高校を絶対に残すということには全く変わっておりませんので、よろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 昨年、知事選のときに、阿部知事が市内で街頭演説を行いまして、そのときに、この南高校の問題について街頭でしゃべりまして、この地区の地域の声が聞こえてこないんだと、皆さん声をどんどん出してほしいというような演説がございました。今の市長が揺るぎない意思でやっていくということだったのですが、いろいろな立場のいろいろな意見があると思うんです。残したいという目標に行くまでの間のプロセスの中に、それについての、懇話会に向けて何とかしたいという気持ちは非常に分かるので、懇話会に向けての資料準備というか、そういうものをされているのか、改めてお聞きしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 懇話会に向けての資料準備ということはしておりません。昨年の知事選の際に、知事から地域の皆さんもっと声を上げてほしいということを受けて、その後、かなり市民の方からいろいろな御意見をいただいたことを踏まえ、こちらとしても、そういう声を上げた代表者の方を交えて、意見交換会も複数回させていただきました。そうした中で、こちらとしては今後の懇話会に臨んでいくと。懇話会の中で、まず1回目は、恐らくは、最初は委員の方々の自己紹介だとか、これまでの三次案の内容についてのおさらいとかいったことから始まると思いますので、より具体的な話に、どんどん会を重ねることに進んでいきますので、まず1回目の懇話会を開催を受けないことには、資料をつくるにも効果が期待できないと思いますので、まずは第1回懇話会を受けて、その後にしっかりと対策をしたい。 まず考えているのが、先ほども申し上げたように、県立高校2校、千曲市に絶対残すという中で、普通科を残すということは無理です。これは断念します。ただ、そういうあらゆる可能性を廃することなくということで、普通科はともかくとして、今の総合技術新高の枠内でどうするのか、あるいは別の形があるのかということは議論してまいりますが、県教委の三次案についての基本的な再編基準だとか、そういったことをいじるとか、そういう議論には恐らくなりませんので、そうでない形で対策をしっかり取っていくと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) いろんな団体の意見を集約するということなんですが、そういう団体が意見を言うということは、興味のある団体、人たちの集まり、あるいは物申したい人たちの集まりということなんですが、去年からもずっと言っていたのですが、現状の状況が市民の皆さんにほとんど伝わっていないのかなと。何といえばいいですか、市報に一切ないのではないかというと、まだそのタイミングではないという、去年説明を受けたのですが、今の話で、県教委の第三次案が出ているわけですから、第三次案と市長の今の何としても残したいんだという熱い思いが、市報に出てもいいと思うんですよね。ぜひその辺も含めて、今後対応を考えていただければと思います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 第1回の懇話会の日程等決まったら、市報でお知らせして、そのときに、先ほど川嶋議員が言われたように、私の思いも掲載できればしたいと思いますが、この議論は、一昨年ぐらい前から議会でしきりに毎回御質問のテーマとなっておりました。その上で市民の方がまだ御存じないということであれば、議会の皆様の地元での報告も足りていないということは、ぜひ御認識いただきたいと思います。こちらとしてもアピールはしておりますので、一緒にまだまだ浸透していないということであれば、共にこの問題を盛り上げていきたい。 ただ、これだけ申し上げます。私、市民の皆さんの負託を受けて、市長という職をやらせていただいておりますので、市に不利益になるような思いでやることは絶対ありませんので、何としてでもいい形で残したいと思っております。そこは市民の方にはしっかりお伝えしていきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 議会側がちゃんと自分の地域で説明していないというお叱りを受けたわけですが、私が言っているのはそうではなくて、市報に出したっていいのではないかなと。何で市報にそれを出さないのか、それが不思議だったんですが、今の答弁ということで、これはもうやめておきましょう。 次の質問に参ります。地域コミュニティについて伺います。 6月定例会では、地域づくり協議会についての今後の事業の進め方について、地域運営組織、地域づくり協議会は、従来の区、自治会とは別に広域で地域住民が中心となって、地域課題の解決に向けた取組を行うということでした。 地域の現状なんですが、住民の転入・転出等の情報を個人情報ということで、担当区自治会の役員には、市からは情報共有されておりません。地区の役員が、近所の情報を集めている状態です。課題の解決の一つとして、住民票の異動届の時点で、地域の役員への情報提供に同意してもらう等の対応は可能ではないでしょうか。そうすることにより、しっかりとした住民の状態が、区・自治会の役員に伝わると思います。 またもう1点、来年度から敬老祝い金を廃止するということなんですが、その理由についてお聞かせください。
○議長(小玉新市君) 坂口
市民環境部長。 〔
市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎
市民環境部長(坂口和志君) 1点目の住民票の異動届の情報を、地域の役員に情報提供することに同意してもらう等の対応はできないかについてでございます。 現在、転入等された方には、転入後、どこの区・自治会、常会となるかを記入した用紙をお渡ししております。その用紙では、区・自治会への加入へのお勧めの御案内と、区・自治会の役員さんの連絡先がわからない場合は、市民生活課へ御相談くださいというようなお知らせをしております。区・自治会へ情報提供することの同意を取ってはどうかとの御提案でございますが、個人情報の取扱いとなり、提供した情報の管理や紛失等が危惧されることから、転入転出される方が自ら御連絡いただくようにお願いしたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 続きまして、宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 2点目の、敬老祝い金を廃止する理由についてでございますが、昨日、中村眞一議員の御質問でも答弁いたしましたが、本事業の対象者が増えることにより、予算も増加していることや、扶助費の大幅な増加が将来的に見込まれること、また、区自治会役員の負担が大きいとの意見や、補助制度の見直しについて、監査委員から御意見をいただいていることが廃止の理由でございます。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 今答弁にありました個人情報の取扱いということで、情報の管理や紛失等が危惧されるということですが、この情報というのは、区長や自治会長にはどうしても職務上必要な情報ではないのでしょうか。また、区長や自治会長には、こういう個人情報の守秘義務もあると思うのですが、この辺は総務部長の見解はどうですか。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) ただいま、守秘義務ということですが、守秘義務というのは公務員には適用されるものであると認識しており、個人の方については、そのようなものを言及するものではないという認識でございます。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 守秘義務という言葉がいけないのであればあれなんですが、現状、地域でも調べて、いわゆる住民台帳みたいなものを各区・各自治体が個人情報を管理していると思うんです。それが間違っているほうがかえって問題なのではないでしょうかという点です。例えば、今、敬老祝い金の件でも、区や自治会長の役員の負担が大きいという宮尾部長の答弁でしたけれども、配るのが負担ではなくて、実はその担当者が調べるのが負担なのではないでしょうか。あと、昨日も防災の関係で、要支援者の関係もありましたけれども、防災上の要支援者等の対象者についても、本来は区長、自治会長等の役員が把握しているべきものではないかなと。 あと、転入転出、あるいは亡くなった方の情報についても、各自治会や各区で独自に調べざるを得ない現状なんですが、役員の負担を減らすということとか、あるいはごみ当番の問題、あるいは地域への奉仕活動の問題等を考えていきますと、コミュニティというのはとても大事なものなので、ぜひ、個人情報の管理の問題をルールづくりをするなりして、ある程度、地域への権限移譲などの表現もされているわけですよね。市の業務を地域づくり協議会みたいな形で、そこにできるだけ権限移譲したいという説明も前にあったと思うんですが、一番大事な基本情報というのは、管理はしっかりしてほしいけれども、しっかり使ってほしいというシステムが必要だと思うんです。結局、市民環境部とか健康福祉部とかという問題ではなくて、一番は総務の考え方だと思うんですが、ぜひ、法令等も参考にしながら、何かいい方法がないか、ぜひ総務部長お答えいただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 個人情報に関しては、法律がございます。その法律を遵守して我々は対応しておりますので、可能な限り、弾力的な運用ができるものについてはやってまいりますけれども、基本は法律を遵守するということを、まずは御認識いただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 今の話、弾力的な運用である程度法律を遵守した中で、区長、自治会長、これだけいろんな負担を強いているわけですから、情報の管理というのはやり方によってかなりセキュリティを保てるはずなんです。言い方を変えると、市の職員の皆様はその情報に守秘義務もあるけれども入れるわけですよね。普通の現場で対応している区長さんとかが、それを知らされないというのは、やはり行政の運営上、ちょっとおかしな話だと思いますので、ぜひ前向きな検討をしていただいて、いい方向に持っていければと思います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) まず、行政の仕組みを御理解いただきたいんです。法律に従って行うということが大原則であります。その法律上の規定またはその下位の政令とかそういったもので、規則などで例外が定められていればともかく、例外がない場合は例外的取扱いはできないということをまず御理解いただきたいと思います。 もちろん運用上可能な限りという、先ほど総務部長が答弁したのはそういう趣旨であります。できないものはできない、ただできることがあればそれは可能な限りやる、そういうことでありますので、住民異動届という個人の基本的なプライバシーに関わることを今現状共有することができないということでありますので、御理解をお願いしたいと思います。
○議長(小玉新市君) まだ時間がありますがよろしいですか。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) 法律上の今の市長がおっしゃったできないというのは全部のことに当てはまっているかどうかも含めてその人たちしっかりそれを調べていただいて、要は現場の運用のことを考えていただきたいということです。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) だから考えた上で総務部長が可能な限り対応すると言っておりますので、許容できないことは例外規定がない限りは許容できないということを御理解いただきたいということであります。
○議長(小玉新市君) 川嶋議員。 〔6番 川嶋敬信君 質問席〕
◆6番(川嶋敬信君) これで質問を終わります。
○議長(小玉新市君) ここで昼食のため午後1時まで休憩といたします。 午前11時52分 休憩
---------------------------------------午後1時 開議
○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、4番、宮下繁明議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 議席番号4番、一志会、宮下繁明です。通告に従って、質問いたします。 大項目1、市民の声を聴いたまちづくりについて。 9月議会においていろいろと検討をお願いした事項につきまして、確認をしてまいりたいと思います。 1、地域要望に対する過去3年間の実施状況はどのようになっていますか。お尋ねします。
○議長(小玉新市君) 坂口
市民環境部長。 〔
市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎
市民環境部長(坂口和志君) 地域要望に対する実施状況でございますが、地域要望については件数で把握しており、要望件数及び実施率は、71区自治会全体で、令和4年度要望件数651件、実施率22.3%、令和3年度要望件数704件、実施率26.8%、令和2年度要望件数716件、実施率14.2%であります。令和5年度の要望件数は700件弱で、現在、各課において対応中であります。 なお、地域要望の制度は、市内71の区・自治会からの要望を公正に事業実施するための制度であり、事業費に関係なく要望されるため、地域要望全体の事業費としては集計しておりません。 ただし、市道や付帯設備の整備や修繕に関する要望に対応するため、事業課では当初予算での対応に加え、毎年9月に地域要望分として補正予算を組んでおります。 令和4年度は2億4,960万円、令和3年度は2億6,675万円、令和2年度は1億6,260万円でありました。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 私が調べたところによりますと、平成25年、26年の頃は、実施率が30%を超えていたんですね。それが、最近は、令和元年は16%、令和2年は14%と低くなってしまった。また、今回のお話を聞くと、令和3年、4年はまた回復してきているようでありますけども、非常に実施率が少ない。 この地域要望というのは市民の一番切実な要望なんですね。これは、ぜひ、もっと上げていただきたいなと思います。 この中で着手、未着手、継続申請というのはあると思いますけども、その辺の内容に関してはどのように捉えていらっしゃいますか。
○議長(小玉新市君) 坂口部長。 〔
市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎
市民環境部長(坂口和志君) ただいまの質問にお答えします。 区・自治会においての継続案件を含め、内容精査の上、優先順位をつけて要望していただき、担当課ごとに地域全体の要望、地域要望の中から優先順位をつけ、予算の範囲内で順次しておるところでございます。なお、予算につきましては限りがございます。 過去からの積み残しの継続案件に加えて新規の要望があるため、実際のところ実施率が低いという形でございます。 また、市だけではなくて、各関係機関と調整をしなければいけない事業、事項もございますので、その関係でお時間を頂いているという状況でございます。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今、御説明あったように、長年要望を続けている中には、10年以上同じ要望を続けているんだけども、着手できないということがあるわけでありますけども、これはもう一度時間を取っていただいて、精査をしていただいて、これはもうできないのかやらないのか、これは5年以内にやるとか3年以内にやるとかということを一度決めてもらいたいんですね。そうしないと、どんどん積み上がっていくだけで全然進んでいない。市にお願いすると、金がない、金がないと言うんですね。やはり、財政のほうはぜひ予算をつけていただくとともに、その要望項目に関しての中身の精査をしっかりやっていただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 坂口部長。 〔
市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎
市民環境部長(坂口和志君) 地域要望につきましては、各課で精査をさせていただきまして、できないもの、また先ほどのような、すぐできないもの、長年にわたってできないものにつきましては、一度、地区へ返させていただきまして、取下げをしていただいているというような状況であります。 ただし、また地域のほうでどうしてもやっていただきたいというのはあれば、再度上げていただくような形で今やっておりますので、再度よろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) その辺のできるのかできないのか、やれるのかやれないのかという区分けをしっかりしていただいて、お願いしたいと思います。 次に行きます。 合併20年間の間で、地区別の投入事業費を地区別に分けることができるという答弁が前回ありましたが、公表はできないのか、それについてお尋ねします。
○議長(小玉新市君)
栗原企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 合併後の地区別の投入事業費の公表はできないかということでございますが、千曲市合併以来、合併特例債を活用し、都市計画道路や公園の整備をはじめ、小中学校、公共施設の耐震化や建て替えなど、安全で安心なまちづくりと社会基盤の整備を進めてきましたが、これらの事業の多くが特定の地域の利便性の向上を目的とはしておりません。 例えば、都市計画道路千曲線は市民誰もが通行でき、利便性が向上しておりますし、戸倉上山田中学校は戸倉町地区にありますが、上山田地区の生徒も通学しています。また、千曲市の市役所庁舎や文化会館も、市民誰もが活用できる施設です。 このことから、整備場所でそれぞれの地区の投入事業費を分けても意味をなさず、どの地区の市民の利便性の向上が図られたのかを示すことができないことを、まず御認識していただきたいと思います。 したがいまして、この投入事業費の公表については、意味をなさない数字、金額ですし、この意味をなさない金額が、あたかも合併後に旧市町地区ごとの利便性の向上を図った指数として、独り歩きをしてしまう危険性がありますので、差し控えさせていただきたいと考えております。御理解をお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) その話を前回お聞きしたんですけども、前回、そういう数字が出せるのか出せないのかという話をしたら、出すことはできると。 そしてまた、これ、意味がないとかというのは、意味があるかないかというのは、受けるほうが決めることなんですね。だから、こちらは、その数字を出してくださいということをお願いしているわけですから、その数字を出せるんなら出してくださいということです。
○議長(小玉新市君) 栗原部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 合併後の地区別の投入事業費の数字が出せるのか、計算できるのかという御質問でございますが、公表できないからといって、算出ができないということではございません。旧市町ごとの投入事業費につきましては、あくまで内部的な参考数値になりますが、合併特例債を活用した事業費として算出しております。 この参考数値の取扱いにつきましては、どのようにしていくのか、今後、市議会側に相談させていただきたいと思いますので、御理解をお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それは、常任委員会に出していただくということでよろしいんですか。
○議長(小玉新市君) 栗原部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) この参考数値の取扱いにつきましては非公表とさせていただくので、議員おっしゃるように全員協議会等でお示ししたいと思いますが、あくまで資料を配付し確認していただいた後、回収させていただくようなことが考えられます。 いずれにしても、議会事務局と打合せを行い、よりよい方法を検討しまして、議長の相談も頂きながら進めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 先ほども言いましたように、その数字を意味があるかないかと判断するのは議員であり、また市民なんですね。ですから、その辺のところはきちんと出してはいただきたいなと思います。 次に行きます。 戸倉駅の無人化の解消、そしてまた、戸倉駅の業務を観光局へ移管する件はどのように検討されましたか。お尋ねします。
○議長(小玉新市君) 栗原部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 次に、戸倉駅無人化解消、観光局への窓口業務移管についてでございますが、まず、無人化解消につきましては、戸倉駅の窓口を閉鎖する平日の午前10時半から午後4時までの時間帯に駅員を配置し、無人となる時間帯を解消するよう、現在、駅業務委託者のしなの鉄道株式会社と協議を進めております。 同時に、窓口業務時間の拡大に必要となる駅員の確保や、人件費等の予算措置なども進めているところです。おおむね実施できる見通しでございます。 次に、一般社団法人信州千曲観光局への駅業務の移管についてですが、具体的な実施方法や適切な業務体制及び予算面などについて、観光局との協議が必要になりますが、その前の段階として、現在、駅管理に関する市の再委託について、しなの鉄道の方針・意向を確認しているところです。 戸倉駅の有効活用、千曲市に訪れる観光客の利便性の向上に向け、費用対効果を含め、引き続き検討を進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、早急に進めていただきたいんですけど、それと、この前お願いしたんですが、駅構内のトイレが無人化に伴って、くぎ打ちされて使えないようになっているんですね。それについてはどのような検討をされているでしょうか。
○議長(小玉新市君) 栗原部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 駅構内のトイレのことについては、今のところまだ検討してございません。議員御指摘がありましたので、至急検討を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 栗原部長もお忙しいでしょうけども、9月議会でお願いしたことなんで、ぜひ現場を見てもらいたいんですね。現場に行って、現場の状況、また現場の声を聴いていただいて、ぜひ対処していただきたい。 エレベーターはできた、外のトイレは今改修していただくということなんですけど、ぜひ中のトイレも観光客の方が来ても一旦外に出なくてはいけないということで非常に不評なんですね。ぜひ、その辺のところを確認をしていただいて、進めていただきたいと思います。 次に行きます。 温泉西公園のトイレ設置の協議はどこまで進んでいるのかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 温泉西公園のトイレ設置協議の進捗状況についてでございます。 上山田西公園のトイレ設置につきましては、温泉地区自治会連合会長及び温泉西公園を守る会代表の方々と、10月31日及び11月6日に協議を行い、温泉地区自治会連合会が基幹組織となり、今後設立を予定しております
戸倉上山田温泉街温泉まちづくり協会において、
戸倉上山田温泉地区の将来を見据えたグランドデザインを描き、その中で上山田西公園の機能改善も含めた今後の在り方をしっかり検討していきたいとの地元の意向を確認いたしました。 そして、市としましても、この意向をしっかりと受け止め、必要な公園施設の整備計画を地域の皆様と協議する中で、トイレの設置場所や設置時期について検討をしてまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 湯本部長、このトイレの件は、3回私聞いているんですね。県と協議する、そして地元と協議するというお話で、もう協議、協議、協議、3回同じような答弁を頂いているんですけども、公園を活用する方のこれ切実な願いなんですよ。 それで、確かに
まちづくり協議会というのは、それはそれで進めていますけども、公園のトイレというものは別問題なんですね。トイレがなければ、そこに花見に来たり遊びに来た人がトイレを使うことができない。そういう不便な状況のままで、本当に幾ら公園を整備しても人は来ないんですね。ですから、これはだから先行して進めてもらいたいんですよ。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 温泉西公園のトイレを先行して整備したらどうかという御意見でございます。 私どもとしましても、地元の協議会と打合せをしながら進めている状況がございます。こういった皆様に、今、宮下議員がおっしゃったような御意見を伝える中で、どのような方法で進めていくのがよいのか検討してまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 検討の結果はいつまでに御返事いただけますか。やるのかやらないのか、いつまでにできるのかということをお伺いします。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) ただいま御意見を頂きましたので、速やかに地元の協議会の皆様とお話をする中で、どのような方針で進めるか決定したことを、また議員にお伝えしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それではよろしくお願いします。 次に行きます。 敬老祝事業への支援を続けるべきではないかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 敬老祝事業への支援を続けるべきではないかについてでございますが、昨日の中村眞一議員への御質問で答弁いたしましたとおり、現在の敬老祝事業は終了とさせていただきますが、この間の本事業終了についての市への御意見として、地域によっては、敬老会を行うことに区・自治会役員が負担と感じていないという意見や、敬老会が地域の交流・つながりの場となっていたり、支援が必要かどうかを把握する見守りの場となっているなどの意見が寄せられましたことから、区・自治会などの意見をお聴きし、敬老会への新たな補助制度が必要かどうかを検討してまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 10月の合併20周年の特集の市報の表紙に、「10年後20年後も住み続けたいまち」という標語が載っていて、すばらしいなと思ったんですね。これは市長のメッセージだなと受けたんです。やっぱり若者世代も大事なことなんですけども、やっぱり高齢者も大切にしなくてはいけない。 高齢者に対する気持ち、市長の思いというものをぜひ最後に一言お伺いしたいんです。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 私の思いということであります。全ての世代の方がこの千曲市に住むことに誇りを感じてもらえるような、住み慣れた地で安心して暮らし続けたいと思えるまちにしたいと思っております。 その一方で、敬老祝事業の件につきましては、先ほど部長より答弁いたしましたように、敬老祝事業として一律に1人500円を補助するという事業は一旦終了させていただき、代わりに、先ほどの敬老会が非常に地域によっては大切な場であるといった御意見も頂戴いたしましたので、そういった御意見を踏まえた中で、区・自治会とまた相談をさせていただいて、新たな敬老会に対する補助を今考えていこうということで、庁内で検討しております。 いずれにしましても、毎年、扶助費が1億円以上増加するという中で、超高齢社会でありますので、高齢者の方へ対する支援というものは、できる限りしていきたいという思いはありますが、なかなか厳しい現状であるということも、ぜひ皆様にも御認識を頂きたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 財政が厳しいということは、我々も承知していますので、ぜひ市長の市内の高齢者に対する思いということで、ぜひそのような形でも結構なんで実現をしていただきたいなと思います。 次に行きます。 第9回千曲川ハーフマラソンに参加してということで、昨年に続いて私も参加させていただきました。湯本部長のようなアスリートにはなれないんですけども、にわかランナーとして何とか完走を目指して頑張りました。 今回、一番、去年と比べてよかったなと思うのは、ゴールしたときに市長、教育長をはじめ皆さんが迎えていただいた。本当に去年は誰もいなかったんですね。去年はぱらぱらとしか人がいなくて、非常に寂しい思いをしたんです。今年は本当に市長自ら迎えていただいて感謝しております。 そんな中で感じたことを述べさせていただきますが、今年度の総費用の内容、またその成果と反省点はどのようにお考えになっていますか。お尋ねします。
○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) 宮下議員には、昨年に引き続き出走、そして完走され、大変お疲れさまでございました。 そして、ただいま議員が申されましたとおり、市長、教育長、そして小玉議長さんにもゴール付近でお迎えを頂きました。私もちなみにおりました。お疲れさまでした。 先週開催されましたハーフマラソン、心配された天候もスタート時には回復をいたしまして、晴天となりました。大会応援ゲストの小平奈緒さん、出発のスターターからファミリーランナーの伴走または完走ランナーのゴールの出迎え、そういったところで大変、ランナーの皆さんには好評でございました。実行委員会、スポーツ協会、陸上協会の皆さんには改めまして感謝を申し上げます。 まずは、今回の総費用、内容、成果と反省点、どのように考えているかでございますけども、運営経費等、現在、精算段階でございますので、大会運営全般に係る概算として申し上げます。 歳入は、参加者からの参加費が941万円、企業からの協賛金が200万円、市の負担金が1,220万円で、うち800万円をスポーツ振興くじ助成金で補填をし、総額2,361万円でございます。 歳出は、新聞広告費、プログラム作成費、交通規制チラシ作成費、テレビCM制作費等の広報費が385万円、参加賞Tシャツ、日帰り温泉無料入浴券、入賞者景品などに係る経費で460万円、交通規制の警備委託、仮設トイレ、交通規制看板の設置、シャトルバスの会場運営費が1,066万円、計測業務委託、給水所のドリンク、傷害保険料、医師・看護師謝礼等競技運営費が450万円で、総額2,361万円でございます。 成果と反省点でありますが、対外的には千曲市の魅力の発信、交流人口の増加、市民の健康増進などのほかには、運営面では、運営ボランティア、戸倉上山田中学校の陸上部の皆さん、総勢428人の方に参加を頂いて、まさにスポーツを「する」「みる」「ささえる」といった、多様な形でのスポーツへの参画が図られたのではないかと考えております。 反省点でございますが、今回初めて戸倉体育館がスタート、ゴール会場だったこともありまして、交通規制の面で渋滞が発生した箇所、時間帯がございました。地域住民の方、通過交通の皆様に御迷惑をおかけする場面がございました。 次年度は、交通規制の周知の強化、警備会社との綿密な打合せをしまして、渋滞が予想されます箇所への対応など、地域の方、皆様の生活に極力影響を及ぼすことのないよう対策を検討してまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 400名以上のボランティアの皆様に御協力いただいて、本当にすばらしい大会だったなと思っております。 今回の参加者数は、1,500名近くだと思いますけども、過去の開催における参加者数の推移、また参加者の声をどのようにお聴きになっているかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 小岩部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) 参加者数の推移と参加者の声を聴いているかでございますが、募集と申込人数を申し上げます。 平成27年第1回大会が2,000人の募集定員に対しまして2,049人の申込みで、1,826人が出走。 平成28年第2回大会が2,500人の募集定員に対しまして2,491人の申込みで、2,240人が出走。 平成29年第3回大会が2,500人の募集定員に対しまして1,537人の申込みで、1,348人が出走。 平成30年第4回大会が2,000人の募集定員に対しまして1,552人の申込みで、1,383人が出走。 第5回大会は台風第19号災害、第6回、第7回大会は新型コロナウイルス感染拡大のために中止といたしました。 昨年、令和4年第8回大会が1,500人の募集定員に対しまして1,485人の申込みで、1,283人が出走。 そして、今年度、第9回大会は、ハーフマラソンの部では1,500人の募集定員に対しまして1,538名の申込みで、1,352人が出走し、新設をしましたファミリーマラソンの部、2キロでございます。100組募集に対しまして58組126人の申込みで、48組104人が出走いたしました。 参加者の声を聴いているかでございます。 参加者の直接の声を聴いて改善点など次年度の大会に生かすために、スマートフォンからQRコードを読み取って回答していただくアンケート用紙を参加者の手荷物返却時に配布いたしました。 内容は、宿泊の有無、コース、開催時期、サービス、来年度の参加についてなど11の回答項目となっておりまして、現時点約300人の方から回答を頂いております。改めて集約をしまして、参考にしてまいります。 また、大会の後の口コミやレポート・評価などでは「スタート、ゴール、駐車場がまとまっていてよかった」「平たんで走りやすかった」「沿道の太鼓の応援や声援で頑張れた」「ゴールの後のおにぎり、豚汁はありがたかった」「出走道の寒さを心配していた」などの意見が投稿されておりまして、こうしたアンケート結果、評価などを参考にしまして、次年度の大会には生かしてまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今お聞きすると、当初は2,000人以上、2,500人近くが参加したということなんで、コロナで参加人数も絞ったということもあると思いますけども、ぜひ大きな目標を掲げていただいて、やるからには千曲市の宣伝になるように、そしてまた、千曲市のイメージアップになるようにやっていただきたいなと思います。 来年度以降については今お考えになっていると思いますけども、やはりコースが毎年変わるんですね。コースが何でこんなに変わるのかというようなお声もありました。そしてまた、時期が春にやったり秋にやったり、今回正直言って寒かったという声もお聴きしています。 そして、今いろんなところで、マラソン大会が行われています。そんな中で、軽井沢マラソン、小布施マラソンは、5,000人、6,000人、8,000人くらい参加しているハーフマラソンもあります。 そんな中で、やっぱり自治体間競争になっているのではないかなと思っているんですけども、来年度以降どのようにお考えなのかお聞きします。
○議長(小玉新市君) 小岩部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) ただいま答弁いたしましたとおり、開催の時期、またコースについては、今後、実行委員会、また皆さんの評価の中でしっかり検討してまいりたいと思います。 時期につきまして、今のところでも頂いていますのが、なかなか、走り納めの時期ということはこちらも申し上げて参加いただいておりましたし、かえってこの時期だから参加してよかったという声もお聴きしております。 自治体間競争となると思うんですけども、コース、距離についても、平たんであるので走りやすいといった声もありますので、コースまた区間、距離も改めて、ハーフマラソンではございますけども、例えば、10キロであればまた参加してみたいという方もいらっしゃるかもしれませんので、そうしたコース区分なんかも含めて、また盛り上げられるものがあるか、この後の答弁も重なるかもしれませんけども、そういったもの全般含めて、声を聴いて検討してまいりたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) ぜひ盛り上げていっていただきたいと思います。 続きまして、スポーツによる健康増進を市政の目標、市政の目玉にする考えはないかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 小岩部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) スポーツによる健康増進を市政の目標にする考えはでございますが、健康づくり、子供たちの健全育成、活気のあるまちづくりを目指して、平成24年6月にスポーツ・健康都市宣言をしておりますことから、市民の皆さんの健康増進、これまで以上に図れるように、第三次千曲市総合計画に定めた基本目標「千曲っ子が元気に育つ、生涯学びのまち」を目指して、スポーツ振興施策を実施してまいります。 それと、ただいま教育の振興基本計画も後期ということで現在定めておりますが、この中にもスポーツを通じた心の健康、心身の健康、活力あるまちを目指していくことで、教育の施策もこの中に盛り込んでございますので、そうしたものを含めて、こちらのほうでも全体的に教育全般でも取り組んでまいりたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) この夏に、会派で山形県の上山市の温泉と健康づくりの視察に行ってきました。 温泉を生かした健康づくりで、いろんな方が上山に来ているということで、ぜひ千曲市でも活用できるんではないかなと思いました。 また、先月の12日は松本に行ってきました。松本マラソンがあったんですね。 松本市は、皆さん御存じのように健康寿命延伸都市ということで力を入れています。 当日、フルマラソンと10キロの部があって、10キロの部には臥雲市長自ら参加されたということで、3か月くらい前から頑張ったらしいんですけども、ぜひ、ファミリーマラソンの部には、来年はぜひ市長、教育長も参加していただいて盛り上げていただければと思いますけども、その辺のところいかがでしょうか。
○議長(小玉新市君) 小松教育長。 〔教育長 小松信美君 登壇〕
◎教育長(小松信美君) 宮下議員、お誘いありがとうございます。 私も気持ちは参加したいんですが、アキレス腱を切っておりまして、なかなか長距離のマラソンは難しいかなという感じはしておりますが、いずれにしても市民の皆さんの健康を維持していくという意味では、生涯スポーツ全般にわたって本当に大切なことだと思っておりますので、教育委員会としても大変重要にマラソンとかハーフマラソンとか、それからそのほかのスポーツについても、大切に運営して推進してまいりたいと思っているところでございます。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) また、走り方は湯本部長に御指導いただいて、ぜひ頑張っていただければと思いますけども、お願いします。 次に行きます。 関連してなんですけども、昨日も中村議員の質問にありましたけども、おおとりプラザのプールを市民に開放する考えはないかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 小岩部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) おおとりプラザプールを市民に開放する考えについてでありますが、昨日、中村議員の御質問でも答弁いたしましたが、埴生中学校の屋内プールにつきましては、平成20年度から灯油の高騰、冬季間の一般開放を中止して、平成26年10月からは行政改革大綱特対プランに基づいての一般開放を終了しております。 現在、当該学校の生徒が使用しております体育施設と位置づけて、4月から10月までの間において、体育の授業で利用するほかに、放課後につきましては、坂城中学校、屋代附属中学校を含めた6中学校が合同の部活動の場として利用しております。 そして、本年4月からの部活動の地域移行、千曲坂城クラブでも、休日平日ともに利用している現状でございます。 昨日、中村議員の御質問でも答弁いたしましたが、学校での授業、部活動等以外での運営時間、光熱水費等のコスト面を考慮して、管理運営の民間移管という御指摘もございました。併せて、一般開放に向けては研究をしてまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) その答弁は、昨日もお聞きしたんですけども、中村議員もこれ2回、この御質問をしているんですね。 研究をしているとか、検討しますというような話が、いつもお聞きするんですけど、いつまでにこの結論を出すかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 小岩部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) いつまでというと、なかなか回答が正直難しいところもございますけども、昨日もお答えした水泳教室開催に向けた水泳協会、そういったところの話などもこれから持ちたいと思いますし、まずは一般開放がどういった場面、時間帯、曜日で可能かということを、スポーツ振興課、教育総務課の庁内の検討等もこれからしっかり持ってまいりますので、これからしっかり議論をしてまいりたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 検討しますとか考えますとかという話では進まないので、ぜひ新年度からできるようにお願いしたいのですが、いかがですか。
○議長(小玉新市君) 小岩部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) 新年度からという声もただいまございましたけども、新年度から可能かどうか、これからの議論、研究の中での推移になってまいると思いますので、ただいまこの場では、きちんと新年度からできるかどうかという面がちょっと難しいかと思っております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 議会が終わるとみんな忘れてしまうという部分があるのではないかなと私は心配するんですけども、教育部長さん、ぜひ、その結果、経過報告を中村議員にでもいいですから、早め早めにお願いしたいと思います。 次に行きます。 市役所職員の職場環境と健康管理について。 前々から働き方改革とか、宝塚の問題等の話題になっておりますけども、職員の健康管理というものも大事なことではないかなと思っております。 市役所の電気が夜遅くまでついているとか、いろんなことが市民の方からも聞かれるわけでありますけども、職員さんの残業時間は守られているのかお伺いします。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 職員の残業時間は守られているかについてでありますが、時間外勤務、いわゆる残業については、各所属長の命令により行われますが、上限時間は1か月45時間、年間360時間と規則で定められております。年度初め、年度末など、繁忙期については月の上限時間を超える場合がありますが、各所属長には、職員の業務の進行状況、月及び年間労働時間をしっかり把握して、健康管理に努めるよう指示をしているところでございます。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今お聞きしましたけども、管理職に関しては、課長以上の管理職に対してはどのような管理されているんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 管理職に対してはということですけども、当然、管理職自らその辺は律しながらやっているものであります。また、このことについては、理事者も、職員全体の健康管理ということでは留意するよう指示を頂いているところであります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 理事者といっても、市長が自ら全ての職員の時間を、状況というのは管理できないと思います。北澤部長が、まずは全ての管理職を管理しているということでよろしいんですか。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 私が全てを管理しているわけではございません。承知をしてもおりません。ただ、先ほど申し上げたとおり、管理職でありますから、それぞれ自分を律する中で、しっかりと対応しているものと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 管理職は自分で律するということなんですが、管理職であっても中間管理職なんですね。だから、下からもいろいろある、上からもいろいろあって大変だと思うんですよ。ぜひ、それのケアをやっていただきたいなと思うので、副市長、ベテランで御経験からお願いします。
○議長(小玉新市君) 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) 職員の健康のことを聞いていただいたわけなんですが、大変これはまた大事なことだと思っておりまして、昨日、私が申し上げたとおり、地方公共団体、特に市役所一番下の自治体ということになりますが、住民との関係からいって、人が本当に全てと言っても過言じゃないくらい大事なものですから、やはりその職員が健康で、意欲を持って働いていただくことは、もう何よりも大事なことだと思っております。 ただ、その中で、最近、ある大学の教授の方が新聞に投稿した記事があって、私、つい最近、目にしたんですが、非常に公務員の環境が今厳しい状態になっておると。例えば、一例をここで御紹介しますと、競争率が昔20年ぐらい前は15倍ぐらい市町村あったと。今、全国平均で5倍ぐらいになってきてしまっている。しかも、内定を出しても、辞退する方がもうかなり多くなっていると。これは、千曲市につきましても全く同じ状態でございます。そこへもってきて、30代未満の方の中途退職者が非常に増えているということで、この10年間で全国的にも2倍ぐらいに増えているそうです。 もう一つは、メンタル的な病気で休む方も非常に増えているということで、休職者の割合が全体の1.2%ぐらい平均ではいっているということを書いてありました。これが民間に比べると、公務員のほうが3倍ぐらい多いというんですね、この休職者のメンタル関係で。 ただ、休職者はそうなんですが、辞める方の比率からいくと、やはり民間の方のほうが多い傾向にあるということはあるんですが、そのようなことで非常に厳しい状況になっている。 先生が最後に結んだ言葉が印象的だったんですが、「私たちは、地方公共団体という職場が、職員をここまで追い込んでしまう勤務環境にあることも認識しなければならない」ということをおっしゃっておりまして、これは、私ども内部の人間にとっても非常に大事なことだと思いますし、また、ぜひ市民の方にも、そのような状態であることも御理解いただければありがたいと思います。 その中で、よく、昨日も申し上げたんですが、当初苦情を頂いて、私たちはそれを改善しようと一生懸命やるんですが、中に感謝の言葉とか、褒めていただくこともちらほら出てきているんですね。それが非常に職員にとってはやりがいにもなりますので、その辺のところも御協力といっては変なんですが、またその辺も認めていただければありがたいなと思っております。 いずれにしろ、市の責任ある立場としまして、職員の健康に対しては、これからもいろんな面で頑張っていきたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 具体的なお話、ありがとうございます。 我々の頃は、公務員になりたくてもなかなかなれないということで、本当に公務員になっている方は優秀な方だなと思っているんですけども、そんな宝のような、千曲市の財産のような職員の中にも、休職者、中途退職者という方がいらっしゃるとお聞きするわけですけども、そのここ3年間の推移、退職者の平均年齢、その理由はどんなものがあるのかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 休職者と中途退職者の推移及び退職者の平均年齢とその理由ということでございます。 休職者は、令和3年度が1名、令和4年度が3名、令和5年度が11月末時点で4名という状況です。 中途退職者は、令和3年度がゼロ、令和4年度が3名、令和5年度が11月末時点で7名という状況です。中途退職者の平均年齢は33歳、退職理由は、一身上の都合によるもの、転職や婚姻というものが主なものとなっております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今お伺いした数字は、私が調べたのと違うんですけども。今年の3月に、令和2年、3年、4年度の休職者、療養休暇者という形でお聞きしたのが、令和2年が14人、令和3年が22人、令和4年が19人となっているんですけど、これはどういうところで手違いがあるんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) その数字は、多分、育児休業を取得している者の数を含めた数字だと思われます。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) これは総務課から出た資料だと思うんですけども、育児休業は除くと書いてあるんですね。その辺はどんな感じなんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 総務課から出た資料ということでありますが、その辺り認識しておりませんので、その資料をまた確認させていただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、後でも確認していただきたいと思います。 退職による欠員の業務量の負担というのが、残った方の負担になると思うんですけども、欠員の補充等はどのようにやっているのかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 欠員の業務量の負担と補充でありますが、退職者による欠員の業務負担についてはケースバイケースで、在籍職員の負担、会計年度任用職員雇用、中途採用、人事異動等で対応をしております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 年間で何人くらい中途採用で補充しているんでしょうかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 年間何人かということですが、今、具体的な数字を持ち合わせておりませんけれども、社会人採用ということで、8月、9月、10月ということで、それぞれ2名から3名ということで採用しており、今の数字を足すと、大体六、七名ぐらいは今年度採用したと思われます。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、欠員の分は補充できていて、いろんな負担にはないということでよろしいんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) それぞれ職場でどのように考えておられるかは分かりませんが、人事担当部局としましては、最大限それに応えているものと認識しております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) ぜひ、残った方々の負担にならないように対応をしていただきたいなと思います。 次に行きます。 メンタルな悩みを抱える職員について、上司や人事担当はどのように把握しているのかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) メンタルな悩みへの対応でありますが、メンタルヘルス対策として、月2回、産業カウンセラーによるメンタルヘルス相談を実施しております。また、年に1回、労働安全衛生法に基づくストレスチェックを行い、高ストレスと診断された職員には、産業医による面談を勧めております。面談後は速やかに医師から意見の聴取を行い、それぞれのケースに応じた対応を行っています。また、ストレスチェック終了後は、管理職向けと一般職員向けに、結果の見方や対策に関する研修会を開催しております。 メンタル不調により療養休暇となった職員には、所属課と総務課が連携し、定期的に当該職員に連絡し、状況確認を行っております。職場復帰のめどが立ち、主治医の職場復帰可の診断が得られた段階で本人と面談をし、復帰時期や当面の仕事内容等を決定しております。 なお、11月14日に部課長を対象としたライン・ケア研修を開催し、メンタル不調者への対応方法、メンタル不調防止のための管理職の役割等を学習をいたしました。今後も定期的に研修会を開催し、メンタル不調防止に努めてまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 職員は、貴重な、本当に財産だと思いますので、大切にしていただきたいなと思います。 副市長、さっき詳しくお話を頂いたんですが、理事者としてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) 職員のことを大分心配いただきましてありがとうございます。 何回も申し上げるんですが、本当に職員は市の宝でございますので、その辺については、市長、私含めまして頑張っていきたいと思っております。 また、市長もこのことに関しては、非常に日頃から気にしておりまして、よく話をするんですが、例えば、今回、残業した後、少しインターバルを取って勤務してもらう、次の日は遅く来てもいいよというような制度も市長の発案で今研究しておりまして、施行していこうということも考えておりますし、いろんなことでまたやっていきたいと思います。 それから、今までの質問の中で、職員は足りているかということもあったんですが、募集しましても、今、先ほど申し上げたとおり、なかなか来ている方自体が減ってきているという現状もありまして、そうすると、誰でもいいからというわけにもなかなかいかないものですから、その辺が一つの問題。 それから、これは千曲市だけのことではなくて、9月に国で、ポストコロナの地方公務員のあり方に関する研究会というのがありまして、そこで提言が出されたんですが、今までは人材育成方針の策定を国でやることに対していろいろ意見があったんですが、今回初めて、人材育成に加えて、人材確保ということがそこに入ってきたということで、今までの育成から、今度は人材確保することもきちんとやっていかないと、もうこれは駄目だよということで、国も非常に危機感を持っております。 その辺も踏まえて、また職員のためになることをどんどん研究しながら頑張っていきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 職員さんは、市役所の本当に優秀な皆さんでありますし、市民の宝だと思います。ぜひ、大切に育てて見守っていただきたいなと思います。 次に行きます。 戸倉上山田出張所の機能強化について。 戸倉上山田出張所の機能については、何度かお尋ねしておりますけども、組織上、担当業務上、総務部の管轄にして総合窓口としていただけないかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 出張所の業務を総務部管轄の総合窓口とすべきではないかという御提案でありますが、上山田戸倉出張所の利用状況及びほかの地域とのバランス等を総合的に判断し、現行のとおり市民課の管轄とすることが適切と認識しておりますので、御理解をお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今、北澤部長からそのような答弁をもらったんですけども、この問題は私も3回くらいお尋ねしているんです。令和4年4月に、総務部長と上山田自治会連合会で話し合って、どのような業務を今後するかということを話し合ったんですけれど、それができていない。北澤部長と私も何回もお話をしたんですが、結果として、市民課の窓口では対応できない業務がたくさんあるんだ。それは総務部の管轄にしないと対応できない。これはお役所の仕組みなんだと前言われまして、それを解決するにはどうしたらいいのかということをお聞きしたら、これはやっぱり総務部の管轄にしていただいて、総合窓口にすべきだというお話になったんですね。 ですから、同じ答弁をやっぱり繰り返さないで、ぜひ北澤部長、これ検討していただいて、変えてもらいたいんですよ。そうじゃないと本当に前へ進まないんですよ。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 出張所の業務については、市民課の業務を担当しておりますが、それ以外に各課への取次ぎというものが主なものであります。いろいろな市民の方からの相談を受け付けるということが、何よりもこの出張所には求められていると認識しております。 9月議会のときに、宮下議員の質問としての答弁の中で、こちらの出張所には、職員は少ないけれども経験のあるOBを配置しているということから、その相談には十分応えられるというような認識でおりますので、現行のままで今は考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今そのような答弁で、私もできるのかなと思ったんですけども、いろいろ詳しくお聞きすると、最終的な相談を受けても、管轄外だからできないから本庁に行ってもらいたいという、最終的にはそういうような結論になってしまうんだと。だから、あそこで完結できるようにするには、やはり総務部を窓口にしていただかないとできないんだというような現場の意見なので、これはぜひ、副市長、いろいろなことで相談に乗っていただきましたけども、答弁をお願いします。
○議長(小玉新市君) 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) 出張所の件につきましては、いろんな御意見があることは承知しております。 今、部長からも答弁したわけなんですが、当初は、取りあえず、取りあえずと言うのは失礼なんですが、証明書の発行だけぐらいからやってくれというような話で、そこから異動届に少し拡充したりとか、また、いろんな相談も乗るということで、実は地元の要望もありまして、オンラインで本庁と結ぶという制度、システムをかなり予算も加えて導入したところでございます。 その辺を含めて、その窓口で現行の体制で何とかやっていきたいということで考えておるところでございます。 今後、いろんな情勢が変わってくるといいますか、いろんな制度を入れるとか、何かプランがもっと必要になるかとか、そういったことがあればまだ考えられるんですが、現行のところでいくと、他地区との均衡等も考えて、現行でやっていきたいなと考えておるところでございます。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 先ほども言ったんですけども、総務部長と地元の自治会連合会と話し合って、49項目の業務の内容をやろうということで決めたんですよ。それができていないのは、結局、総務部ではないからできないんだという坂口部長との話がついたんですよ。 そういう結論ですから、今の答弁ではなくて、前向きに検討していただいて、その辺のところを変えていただくということでお願いしたいんです。
○議長(小玉新市君) 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) どこがやるかということよりも、しっかりやるかというほうが大事だと思うんです。その辺も含めて内部で検討しますが、今私が言ったみたいに、どこがやるかよりもどういうふうにやるか、どこがやるにしてもきちんとやると、そのほうをきちっとやっていきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 私も民間の人間なんで、そういう役所のいろんな組織よりも、誰がやるかで本当やっていただきたいという気持ちはあるんですけども、結局現場の方は真面目な方なんで、これはだから自分の範疇ではないと、自分の担当ではないということで、やっぱりできないと言うんですね。その辺のところを考えて検討いただきたいなと思います。 次に行きます。 職員体制は昨年までの4人体制に戻して、
市民サービスを重視すべきではないかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 職員体制についてでありますが、先ほども答弁したとおり、上山田戸倉出張所の利用状況や他の地域とのバランス、さらに、先ほど来、副市長も申し上げておりますけれども、職員不足、市役所の各部署で職員が足りていない状況であるという状況を鑑み、現行体制で地域の皆様に満足いただけるよう、最小の経費で最大の成果が上がるよう、
市民サービスの提供に鋭意努めてまいります。 それと、先ほど御質問のあった休職者のお話ですけども、それについて今確認したところ、確かに宮下議員のおっしゃる数字なんですけども、こちらの数字は実人員ではなくて延べ人数、つまり、その年度に何回も取るというような事例がございます。そうなっての延べ人数ということで御理解をお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今の人数の件は後でまた詳しく説明いただきたいと思いますけども、4人体制がどうしても難しいということも事情で分かります。その場合はぜひ、正職員を2人、臨時職員を1人にしていただきたいんですよ。そうじゃないと1人だけの正職員だと非常にもう、負担が1人に偏ってしまうということなので、ぜひ3人なら3人で仕方ありませんけども、2人対1人という形でお願いしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 今の御提案を重く受け止めて、その辺をしっかり対応してまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) ぜひそういう形でお願いいたします。 次に行きます。 上山田戸倉出張所を地域づくり協議会の拠点として、モデル地区として進めるべきではないかお尋ねします。
○議長(小玉新市君)
栗原企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 上山田戸倉出張所を地域づくり協議会の拠点として、モデル地区として進めるべきではないかについてでございますが、上山田地区が地域づくり協議会の設立に向けて前向きなことは、しっかり受け止めております。 このような前向きで熱心な地区にモデル地区になっていただけると、市としても心強いので、ぜひお願いしたいと考えております。 協議会の拠点につきましては、設置範囲を公民館本館単位または小学校単位にしたいと考えていますが、現時点では、活動拠点となる施設を特定することは考えておりません。 しかしながら、協議会の拠点は、会長や事務局などの組織体制によって決まってくる面もあると思いますので、上山田地区の協議会の拠点をどこに置くかは、今後、地元と協議等を進める中で決定していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 栗原部長は、前回、非常にデマンドと20周年で忙しいということで、制度設計が遅れているという話なんですが、もう、制度設計は完了して、いつ頃から協議に入られるんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 栗原部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 制度設計につきましては、まだまだ素案でございすが、一応事務局としてできております。 今後、内部で今月中に企画政策会議を開きまして、手挙げ方式に変えたんですが、その手挙げ方式の協議会の制度設計をしっかり整えまして、年度内には地域説明会を数か所で開催していきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、早急に地元と話合いを持っていただきたいと思います。 続きまして、大項目5、屋代開発についていきます。 質問に入る前に、9月定例会の一般質問において、小川市長から、屋代地区の開発、一重山2号線、屋代スマートインターの事業について、宮下議員は反対ならば、その理由と対案を出していただきたいという御要望を頂きました。 本来、一般質問は、千曲市議会議規則62条にございますように、「議員は、一般事務について、議長許可を得て、質問することができる」としております。また、一般的には、「議員が市の施策や状況、方針について、報告、説明を求めたり質問することを一般質問という」と言われておりますが、市長からあえて一般質問の内容を要望されましたので、私の考えを簡単に述べた上で、質問に入らせていただきたいと思います。 まず、私は、市長がおっしゃるように、一重山2号線、屋代スマートインター、屋代開発等に対して、全て否定的な考えだというふうにおっしゃっていましたけども、そんなことはありません。私は、全てを否定するものではないんですけども、慎重に進めるべきだというふうに認識しております。そしてまた、市民に対しても丁寧な説明をしていただきたいなというのが、私のお願いでございます。 市長は、前回のときに、説明が分からない、理解できないというのは勉強不足だというような発言もございましたけども、やはり、確かに私も勉強不足ではありますけども、やっぱり我々は市民から選ばれて議員になっているわけであります。ぜひ、一般の市民の方が聞いて分かるような説明を進めていただきたいなと思います。 それから、屋代開発に関しては、かつては「ハイウエイオアシス構想」がありました。9月議会で栗原部長のほうから「ハイウエイオアシスは採算が取れない、赤字になる施設は造るべきではないと判断してやめた」というお話がありましたし、大内副市長からは、大型商業施設、イオンモールの誘致失敗はイオン側が総合的に判断した結果だという説明もございました。 一重山2号線、屋代スマートインターは、もともとイオンモールの希望があって契約されたものと聞いております。 新幹線の新駅、イオンモール誘致は、市を挙げて取り組んだものでありますが、結果としては失敗するという結果になりました。 私は、同じ失敗を繰り返すべきではないというのが、基本的な考えでございます。ぜひ、これは、小川市長の選挙のときの公約も同じであったと思います。その辺のところを御理解いただきたいなと思っております。 それでは、質問に入ります。 一重山2号線の整備費は、令和2年の建設経済常任委員会の資料では11億円としていたが、昨年18.4億円となり、今年になって39億円となりました。これでは市民に理解ができないと思われます。縮減すべきではないでしょうかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 一重山2号線の整備費は縮減すべきではないかについてであります。 令和2年9月の建設経済常任委員会資料の11億円につきましては、当時算定した総事業費21億8,000万円から交付金を除いた市の負担額を示したものでございます。その後、令和3年度の実施計画時に事業費の見直しを行い、総事業費を18億4,000万円といたしました。しかし、その後、新たにAコープあんず店北側、国道403号との交差点改良を市が行うことに加え、補償額や人件費、資材単価の物価上昇などの影響は避けられず、総事業費は39億円に見直しいたしました。 事業費の財源内訳は、50%に当たる19億5,000万円は国の交付金を活用し、残りの50%、19億5,000万円のうち90%の17億5,500万円が地方債、残りの10%の1億9,500万円が一般財源となります。 なお、交付金を除く事業費19億5,000万円の20%、3億9,000万円が交付税措置とされる予定です。 お示ししました総事業費の39億円は、一重山2号線の整備に必要な事業費でありますので、御理解をお願いいたします。 なお、経費の節減は当然のことと考えておりますので、今後も事業費の縮減に努めてまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 先ほども敬老祝金約770万円のことで、多くの議員が何とかできないかということをお話をしているわけでありますけども、このように建設する道路の建設費が、1年の間に20億円も増えるというのは、本当に一般の市民には理解できないと思うんですね。 小川市長は選挙のときに、税金を使うのに自分の財布のお金を使うように考えるというお話をしていただいて、私も本当にそのとおりだなと共鳴はしたわけでありますけども、100万円、200万円ではない、10億円、20億円というお金は大金なんですね。私は、その中で自分の家を造るときにこのような状況だったら受け入れられないのではないかというお話をして、適当ではないということで市長に言われたんですけども、やはり市民に理解できるようにやったほうがいいですね。 普通これだけ事業費が上がれば、これは見直しする、立ち止まって検討、再検討するというのは当然だと思うんですね。上がったから仕方ないということではなくて、ぜひその辺のところは、もう一度違う方法がないかどうかということを検討すべきじゃないかと思いますが、いかがですか。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 事業費が2倍になったということで、確かに大変大きな額が増えたと私も認識しております。 事業当初というのはなかなか調査が進まなくて、想定している部分が多くて、確実な全体事業費をお示しすることは難しいということも御理解を頂きたいと思います。 また、あんず店北側の交差点の国道403号に係る改良工事が必要な範囲というのは、期成同盟会として改良工事を県に要望してきた経過がございます。交差点部の改良につきましても、県による施工をお願いをしてきました。 結果として、スマートインターチェンジの事業化ですとか、雨宮産業団地の進捗、また屋代開発事業の進捗を考慮しますと、少なくとも事業を始めるタイミングというのを決めていかなければいけないということがございました。 また、異なる道路管理者が関係する交差点改良というものは、原因者が工事を負担することが一般的であるということで、市が国道403号の分も含めて交差点改良を行うこととしたことが、事業費の大幅な増額につながっております。 これは、千曲市の都市計画道路として必要な道路であると考えて、事業を進めております。どうぞ御理解をお願いしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 私の選挙のときの公約などを引き合いに出されて御質問されましたので、私からも一言答弁させていただきます。 一重山2号線につきましては、私は、当初その屋代開発の大型商業施設の誘致のために、この路線を整備することになったかどうかということまでは、詳しい経緯については承知をしておりませんけれども、私が就任して、屋代の開発については精査して見直すということをたしか訴えておりました。 精査した結果、その大型商業施設の誘致に関しては、なかなか現状、可能性としては極めて低いという判断をいたしまして、そこには積極的には進めていかないと。 ただし、開発そのものは、地権者の方の、民間の開発で行いたいという地権者の会の代表の方ともお話もさせていただく中で、そのことはそういう形で進めていただくと。ただ、許認可の関係とかは市が手伝うと。 そして、それとは別に、私は、道路というものは通常基盤整備として必要不可欠なものだという考えに立っております。 先ほど宮下議員もおっしゃられたように、一重山2号線に関しては反対の立場ではないとおっしゃっていただきました。慎重にということです。 確かに、この事業費の説明について二転三転をしていることが、市民の方からどうなっているんだということであれば、今回の先ほどの建設部長の答弁のとおりであります。 私からお願いしたいのが、宮下議員の御質問の中で、結局、総事業費なのか、それとも市の負担額なのかということが、明示されないで混同されているんですね。それなので、市の本来のその負担額、当初は令和2年でお示ししたのが11億円だったけれども、39億円になっているというお話でした。これは、39億円が総事業費であります。ですので、その内訳を先ほど建設部長から答弁をいたしました。 今、昨今の物価上昇、価格高騰ということで、通常工事に関して言えば、どの工事でも今1.3倍ぐらい値上がりしておるという状況にあることは、御理解を頂きたいと思います。 それに加えて、先ほど建設部長からありました、あんず店のところと403号の交差点改良ですね。これはもともと、県にお願いはしてきたものなんですけれども、なかなか進展しない間に、スマートインターの準備段階調査をクリアして、事業化も決定したと。 そうした中で、周辺道路の整備はもう、これは期限を切ってしっかりやらなければいけないと。スピードアップする必要があります。そうした中で、慎重にやるというよりは、むしろ積極的に、この403号とAコープの交差点改良をする中で、地元の人の利便性も確保しながら交通安全対策もする必要が出てきているということで、市がやることにいたしました。その見込みの工事費も合わせて、総額39億円になったということであります。 実質、市の負担は、先ほど御説明させていただいたとおり、19億5,000万円で、いろいろ財源はその内訳がいろいろ変わってきますけれども、市の負担は、事業費は19億5,000万円のうち地方債と一般財源とということで、先ほど答弁ありました。 いずれにしましても、その11億円というのはもともと市の考えていた負担額。ただ、そこから19億5,000万円になったということでありまして、それについては、先ほど申し上げたように、物価高騰の全体的な価格上昇と交差点改良、そして移転補償などを含めて、そういう総額になったということであります。 高齢者の祝い金とかそういったことと、またこの基盤整備は全く違いますので、家庭に例えれば、先ほど家を建てるお話ありました。家を新しく土地を買って建てるという話と、今度はケーキを買ってどうするかという話との違いですので、それは引き合いに出されても、あんまり意味はないと私は思います。 これは、ここ1年、2年の話ではありません。10年、20年、30年、50年先の千曲市を形づくる、非常に大切な道路ということで、覚悟を決めて取り組んでおります。 今まで、私が振り返って思うのに、慎重にやると、その結果やはり見直してやめるという決断が多かったのがこれまでの千曲市でした。そういうことをなく、スピード感を持って、覚悟を決めてしっかりやるべきことをやる。それで、その上で説明はしっかり尽くしていく考えでありますので、御理解をよろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 市長に御丁寧に説明を頂きましたけども、ただ、先ほど、私の11億円が39億円になったということではなくて、それは確かに2年前には11億円だったものが昨年は18.4億円だったんですよ。18.4億円のものが1年の間に20億円を超えて39億円になったということなので、その辺のところを分けていただきたいなと思います。 それから、11億円ということは、市の負担金だということで、湯本部長が言いましたけども、後で委員会で結構ですから、その内容の内訳をぜひ出していただきたいのですが、お願いします。 とにかく、今回の一重山2号線の費用というのは、本当にいろんな万博だとかいろんなところで事業費の高騰というのが話題になっていますけども、万博が大体1.8倍になったということで騒がれていますけども、この一重山2号線の建設整備費用は2倍以上ということで、それ以上の金額であります。これは、理由は分かるんですけども、しっかりと金額というものも見つめて、市民にきちんと説明をしていかなければならないなと思います。 次に行きます。 一重山2号線については、市が整備して国・県に市の覚悟を示して、後は国や県にやってもらうというお話でしたけども、ここで403号を市が整備するというのは、そもそも前提の話と違うのではないか。県がその必要性を認めていないのではないか、お願いします。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 一重山2号線について、県は必要性を認めていないのかについてであります。 市道一重山2号線の整備には、終点側の工業団地南、あんず店北側の交差点改良が必須であり、国道403号期成同盟会による要望活動の経過を踏まえ、接続する長野県が管理する国道403号の整備についてお願いをしてきたところでございます。 (仮称)屋代スマートインターチェンジの事業化や雨宮産業団地内の工場等の操業開始など、進捗状況を考慮する中で市道一重山2号線の早期整備が必要なことから、原因者負担の原則にのっとり、原因者である市が交差点改良を行うことといたしました。 なお、あんず店北側の国道403号の歩道未整備部分、延長約300メートルのうち交差点改良に係る東側約120メートル、西側約170メートルが千曲市負担の施工範囲となっております。 市道一重山2号線と国道403号との接続において、円滑な交通を確保するために必要となった範囲を市が整備することについて、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) その説明は前回も聞いたんですけども、そういうのは私も納得できないということで、また、竹内県議を通じて、県にこの件について問い合せました。 道路建設課長のお話では、一般論でいきますと、新設道路がどうして必要なのかという問題で、今の道路網に何か不都合があるならば新設道路が必要になってくる。その不具合がある路線が誰の持ち物なのかということが問題だと。県の管理する道路が問題であれば県が事業者になりますし、市町村道であるならば市町村が事業者になるのが原則だそうです。 そして、さらに複数の道路管理者が関係する交差点を改良する場合には、道路改良を計画している事業主体が、改良による影響を生じる範囲を検討して、道路管理者間で協議を行った上で、施工範囲を決定するのが一般的だと。 要するに、協議をして決めるというのが一般的だというお話なんですけども、この協議を部長がやっていただいたと思うんですけども、これは大きな事業なので、やっぱりトップが動いていただかなくてはいけないのではないかなと思うんですね。 小川市長、これは、県には市長自ら行って交渉していただいたんでしょうか。お尋ねします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) この件につきましては、極めて技術的な点もありますので、建設部で対応しております。私は行っておりません。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 市長もお忙しいとは思うんですけども、これは大きな事業なので、ぜひ県にトップ会談をしていただいて要望していただきたい。これ、10億円、20億円という本当に大変な金額が問題なんでありますので、ぜひ、進める上でも市長に御足労を頂きたいと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) ただいま市長が県に要望することで、何とか事業費を抑えることができないかということでございますが、この件に関しましては、千曲市で国道403号の部分も含めて交差点改良を行うということで、県とお話をさせていただいております。このことで進めていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) お立場上、それは分かりますけど、ぜひ、トップ会談でもう一度やっていただいて、それは結果がどうなるか分かりませんけども、ぜひ市長の覚悟を県に見せていただいて、できるだけのことを努力していただきたいなと思います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) これの交差点改良で原因者負担ということは、宮下議員も県の道路建設課長さんとお話された上で、御理解いただいたということでよろしいですか。 建設部長の答弁のとおり、県と協議した上で、これは市が負担をしましょうということで決定したわけです。 ですので、宮下議員の先ほどの竹内県議に御同行いただいて、県にお話を伺ったということの理解をしていただけたのであれば、建設部長の答弁を御理解いただけたと思います。 そういうことでありますので、これは、トップで会談をしてそのお金を県に出してもらうとか、そういうことではないということを御理解いただければと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 市長のお考えはそういうことなので、仕方ありませんけども、やはり市のトップとして、再度そういうような話をぜひ検討していただきたいなというのは、お願いであります。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) トップとして出ていく、県のトップというのはどなたのことを指しているのか分かりませんけれども、建設関係でいえば建設部長なんですが、この手の話で、そのトップ同士で話をするというレベルの話ではないと私は思っております。 総事業費の縮減については、これは単なる原因者負担だけではなくて、その補償費用とかいろいろ入っていますので、そういうことも含めて、あと、そもそも一重山2号線の事業費が値上がりしているとを御理解いただきたいんです。 いずれにしても、例えば要望をすると、その分の日程というものが当然ありますよね。 これは、スマートインターの接続道路、そして、地域の開発に係る重要な交差点になります。それをゆっくり慎重にやっているという時間はありません。こちらは、スピード感を持ってやるということは常々申し上げておりまして、その物価の価格高騰に対して、それは確かに、それはゆゆしき問題ではありますけれども、致し方ない部分もあります。 ですので、なるべくほかの部分で財源の獲得をしていくという努力はしっかりしてまいりますので、一重山2号線の財源確保、ほかのルートも使ってやってまいります。 そうした総合的な判断の中で、今回の交差点改良は市でやるということで決めましたので、そこで後戻りして、また時間をいたずらに使うということは得策ではないということが私の考えです。 ですので、今後は、スマートインターの早期供用開始、そして民間の手に委ねたものではありますが、屋代開発公共ゾーンもあります。 屋代開発も、一日でも早く完成できるようにやることが私の役割だと思っておりますので、しっかりそこは進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、今、財源の問題もあったのでお聞きしますけども、令和3年度からの一重山2号線の予算と国庫補助の実績は幾らか、また今年度の見込みは幾らかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 一重山2号線の予算額及び国庫補助実績額、今年度の見込額についてであります。 市道一重山2号線整備事業につきましては、令和2年度に着手し、令和10年度の供用を目指し進捗を図っております。 財源につきましては、これまで社会資本整備交付金事業の採択を受け、事業費の2分の1を交付金により整備を進めてまいりました。 令和2年度から本年度までの予算額と実績額についてですが、令和2年度が予算額1億円に対しまして実績額2,091万円、令和3年度は予算額3億4,000万円に対しまして実績額8,592万8,000円、令和4年度が予算額4億3,200万円に対しまして実績額2億4,417万4,000円、本年度は予算額4億2,100万円に対して交付金内示額である1億5,787万4,000円を実績額として見込んでおります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今の御説明を聞くと、今年が一番よくて30%、20%から30%の交付金の率なんですけど、このままいって10年度に一重山2号線が完成するんでしょうか、お尋ねします。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 現在の予算の内示額からすると、10年の完成は見込めないものと考えております。 ただ、先ほど市長からも答弁ありましたけれども、財源のメニューは今、社会資本整備交付金ということでございましたが、もう一つ違うやつを検討しておりまして、それに採択がされると、私どもが今考えております10年の完成に限りなく近づくものだと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、どういう形で財源を確保するのかも常任委員会で御説明いただきたいなと思います。 次に行きます。 一重山2号線、屋代スマートインター公共施設の整備等に、市はどれだけの費用を投入するつもりか、また投入事業費に対する効果をどのように想定しているのかお尋ねします。
○議長(小玉新市君) 青木
地域開発推進担当部長。 〔
地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
地域開発推進担当部長(青木猛治君) それぞれの事業の費用と効果についてお尋ねを頂きました。 まず、事業費についてでありますが、市道一重山2号線は、令和2年度の事業着手から完了までの全体事業費を39億円と見込んでおり、国交付金等の状況につきましては先ほどの建設部長答弁のとおりでございます。 (仮称)屋代スマートインターチェンジにつきましては、高速道路本線から料金所までの事業費は国が負担しますが、料金所の外側から市道一重山2号線交差点までと側道、調整池、高速バス停の代替施設、盛土用の土砂ストックヤードは市の負担となります。 来年度の事業着手から完成までの全体事業費を24億円と見込んでおり、国交付金や有利な起債等を活用しながら進めてまいりたいと考えております。 屋代地区開発エリアの公共施設整備でございますが、(仮称)屋代スマートインターチェンジの事業化決定や市道一重山2号線の事業進捗に伴い、周辺での今後の無秩序な開発を抑制するため、令和6年度中に農業地域から都市地域への計画的な移行を図るためのスマートインターチェンジ周辺の土地利用方針を策定したいと考えており、お尋ねの屋代地区開発エリアの公共施設整備につきましても、この方針検討の過程において、「若い世代の定着を図り、生産年齢人口の減少に歯止めをかけるために求められる施設」について議論を深めたいと考えており、現段階においては事業費は未定でございますが、できるだけ負担の平準化や軽減できる事業手法を検討してまいりたいと考えております。 次に、効果についてでありますが、施政方針で市長が申し上げましたとおり、人口減少を最小限に抑え、懸念される地域活力の低下を克服するためには、子育て世代の負担軽減を図ると同時に、子育て世代に選ばれるまちにするための都市基盤整備や社会資本整備を進め、魅力ある住みやすいまちづくりを進めることが重要であります。 こうした取組を進めることが、将来にわたって安定的な自主財源の確保につながり、その財源により豊かな市民生活の維持、健全な行財政運営の維持につながるものと認識をしております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) もともと屋代開発は、この地域を稼ぐ地域にするんだと、屋代を開発して税収を上げて市内に還元するんだというお話で、自主財源をつくるんだというお話なんですけども、具体的にはどの程度の投資、どの程度の税収が上がってどの程度還元できるかというような説明が、具体的に全然ないんですね。 令和2年のときには、屋代地区大規模開発に関する波及効果の検証という形で資料を出していただいたんですけど、このような資料を出して議会や市民に説明していただきたいんですが、いかがでしょうか。
○議長(小玉新市君) 青木部長。 〔
地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
地域開発推進担当部長(青木猛治君) ただいま、具体的な経済効果についてのお尋ねを頂きました。 今後、なかなかその全体を捉えた指標というのは難しい面がございますが、お示しできる部分については、できるだけ数値化をしてお示しをしてまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) その費用対効果は、いつ頃までに出していただけるのでしょうか。
○議長(小玉新市君) 青木部長。 〔
地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
地域開発推進担当部長(青木猛治君) 先ほど答弁をさせていただいたとおり、来年度、今後のその活用の方針を検討する機会がございます。そういった検討の中で、またそういった数値化にもしっかり取り組んでまいりたいと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 来年度では遅いと思うんですね。ぜひ、今年度中にその数値を出していただいて、市民に理解を求めるようにお願いしたいんです。
○議長(小玉新市君) 青木部長。 〔
地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
地域開発推進担当部長(青木猛治君) 今年度中にというお求めでございますが、いろんな指標がございます。お示しできる部分については、できるだけ早くお示しをしてまいりたいと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 市民に理解していただくには、やっぱりきちんとした数字を出して、市民に示していただきたいなと思います。 最後に、建設費用に企業版ふるさと納税を活用したらどうか。 昨年と今年、北海道の当別町に行きました。当別町に新しい国鉄の駅ができたんですね。ロイズタウン駅ということで、これは9億3,000万円をロイズが寄附したんですね。このようなふるさと納税を活用した資金はいかがでしょうか。使うことができないでしょうか。
○議長(小玉新市君) 青木部長。 〔
地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
地域開発推進担当部長(青木猛治君) 企業版ふるさと納税を活用してはについてでございますが、市の負担軽減を図る上で、財源を国交付金や起債に限定せず、できるだけ民間資金やノウハウを活用したいと考えており、議員御指摘の企業版ふるさと納税も有効な手段であると認識をしております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、ぜひ検討をお願いしたいと思います。終わります。
○議長(小玉新市君) ここで2時50分まで休憩といたします。 午後2時44分 休憩
---------------------------------------午後2時50分 開議
○副議長(金井文彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、2番、田中秀樹議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) 2番、一志会、田中秀樹です。先月、議員派遣により市町村アカデミーの市町村議会議員特別セミナーを受講してきました。その一こまにハラスメント対策に関する講座があり、自治体では上司や議員からのハラスメントもあるが、最近は自治体にとってお客様に当たる住民からのハラスメントが原因で心身に不調を来してしまう職員が増えているとのお話を聞きました。 千曲市職員の皆様も、ハラスメントではないかもしれませんが、公務員として市民のために真面目で一生懸命であるがゆえに、多くのものを抱え込んでしまって悩み苦しんでいる方もおられるのではないかと推察します。 かつての大量生産、大量消費の時代、仕事をひたすらに頑張って結果を出すことができれば、自分が幸せになれると信じられていた。しかし、今はその因果関係が逆転し、自分が幸せである、だから仕事が生産的、創造的になって結果が出る。ウェルビーイングに関する研究が明らかにしたことです。ウェルビーイングだからこそウェルドゥーイングが実現する。公務はサービス業であるとして、市民から信頼される職員を目指し、精励されている皆様にも、どうか御自身のケアを忘れないでいただければと思います。 それでは本日も、コンパクトでインパクトの心持ちで質問に入らせていただきます。 大項目1、自治と協働の在り方について。 小項目1、住民の自治意識の醸成は。 第三次千曲市総合計画にもあるように、地域住民が主体的に地域の特性を生かした地域づくりを展開することは理想です。しかし、現実には、地域(ここでは区、自治会のこと)の行事、活動への関心の薄れ、参加意欲の低下、コミュニティへの帰属意識の希薄化、役割、役職の担い手不足といった課題があります。 住民の自治意識の醸成や担い手育成のために、市ではどのような取組を行っていますか。また、これから行っていきますか。 併せて、地域の代表者であり、地域自治、住民自治の重要な担い手である区長、自治会長の業務負担を軽減する取組と千曲市行政推進委員に関する規則により、区長、自治会長が委嘱されている行政推進委員の報酬増額の検討について、市の所見を伺います。
○副議長(金井文彦君) 坂口
市民環境部長。 〔
市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎
市民環境部長(坂口和志君) 住民の自治意識の醸成についてでありますが、区、自治会は地域住民相互の連帯感を育て、日常生活の助け合いや地域住民の親睦の場だけではなく、防災、防犯、福祉、環境などの様々な課題に取り組みながらまちづくりを進めていく住民の自治組織です。 議員のおっしゃるとおり、地域行事などへの参加意欲の関心が低い、役員のなり手不足など、長年の課題が新型コロナ禍の影響で地域行事で集い、交流することが制限されたことにより、一気に表面化しているものと認識しております。 区長、自治会より寄せられる地域住民の自治意識の醸成や、担い手の育成等の相談には、多くの方に仕事を分担していただく、女性を役員に登用するなど御提案し、一緒に考えてまいります。多くの方の仕事を分担することにより、多くの方が地域活動に理解を深め、必然に後継者が育成できます。また、女性を役員に登用することで、女性の知識や経験を生かすことができ、新しい視点の取組ができるものではないかと捉えております。 次に、区長、自治会長の業務負担の軽減についてでありますが、既に令和3年度より、各課において、各種審議会等の委員の区長、自治会長のあて職の見直しを進めており、令和2年度延べ111名から令和5年度は延べ60名まで削減し、今後もさらに削減に努めてまいります。 また、区長、自治会長は行政との重要な役割として、なくてはならない存在でありますので、市からのお願い事を減らすとともに、謝礼の増額をするよう検討してまいります。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) あて職の削減については、以前から取り組んでいただいているということで引き続きお願いしたいと思います。 区長、自治会長の負担軽減については、お出かけシェアトークでも頻出で、報酬、謝礼については、増やしていただけるなら、幾らかはなり手不足の解消に資するのではと思うところです。 区長の仕事には、いわゆる区政と呼ばれる区の自治的な仕事と、市などからお願いされて行っている仕事があると思いますが、そのうち、市の様々な部署がお願いしている仕事全体のリスト化、その上でこれはやめられる、これはもう少し減らせる、そんな具体的な検討はされているのか伺います。
○副議長(金井文彦君) 坂口部長。 〔
市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎
市民環境部長(坂口和志君) 区長さんへのあて職等についてのリスト化についてでございます。現在、市民環境部で管理しておりますものにつきましては、分かっておりますけれども、各課で直接お願いしているものにつきましては、現在調べておりまして、できるだけ減らすような形も含めて検討しておるところでございます。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) なぜ、区長、自治会長さんが皆さんがおっしゃるほど忙しいのか、そのあたりぜひ仕事全体のリスト化をして、もう少し減らせる、やめられる、そんな検討をお願いしたいと思います。 続きまして、小項目2、職員パートナーシップ制度の現状は。 20年前、平成15年の新市誕生以来、千曲市のまちづくりの基本理念は共生・交流・協働です。住民主体の地域づくりを目指しつつ、市の職員がときに一緒に考え、一緒に行動する、協働のまちづくりに役立つ制度。71ある区、自治会に主にはそこに居住する職員を配置して住民自治を保管する制度として、市には、千曲市職員の自治区とのパートナーシップによるまちづくり推進規定に基づく、いわゆる職員パートナーシップ制度があります。この制度について、どのように利用されることを想定、期待しているか、区長等への周知は十分にされているか、どの程度機能しているか、現状についての認識、以上の点について市の所見を伺います。
○副議長(金井文彦君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 職員パートナーシップ制度について、1点目のどのような利用を想定、期待しているかについてでありますが、この制度は議員おっしゃるとおり、千曲市職員の自治区とのパートナーシップによるまちづくり推進規定に基づき、職員が職務命令ではなく、ボランティア活動として区長や自治会長と連携し、各区の課題に積極的に関わりを持ち、各区の抱えている問題や課題等について情報の共有を図り、共に考え、行動することを想定し、よりよいまちづくりを推進していくことを期待するものであります。また、その活動を通じ職員の成長も期待しております。 2点目の区長等への周知でありますが、毎年、春に開催される千曲市区長会連合会の総会において、パートナーシップ名簿を各区長、自治会長に配付し、周知をしております。また、各区等において役員の引き継ぎの中で、周知されているものと認識もされております。 3点目の現状についての認識でありますが、地区により温度差があるということは認識しております。区、自治会の役員の皆様と地域の課題を共有し、市と地域の橋渡し的な立場で、パートナーシップ制度を活用していただきたいと存じます。 市内12か所で開催し、11月29日に全日程を終了した「市長と語ろうお出かけシェアトーク」にも、地元職員が参加して地域の課題を共有したところであります。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) ただいまは、推進規定の1条にあります目的を引用していただいたかと思います。区や自治会によって利活用の程度に温度差、違いがあるということですけれども、私は、通告書の中で区長等に周知する際、どこかの自治区に好事例があれば共有をしていただきたいということを書いたんですけれども、もし、好事例があると、こんな具体的な取組がこういう区で、自治会でされているという事例があれば、ぜひお示しいただきたいということと、職員の成長にもつながるというお話もありました。市の職員への働きかけは、どのように行われているのか、その点伺います。
○副議長(金井文彦君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 好事例ということでありますけれども、地域要望等を作成するのになかなか苦慮している区長さんがいらっしゃるとお聞きしております。その際には、市の職員が地域要望の提出書類の事務的なサポートをしているところもあり、また、区のほうから要請された作業的なこともあります。作業的なことでそれが、区、自治会でも喜ばれるというようなことも承知しております。 それと市職員への働きかけということでありますけれども、先ほど職務命令ではないということ、ボランティアであるということを申し上げましたけれども、そのような活動をすることによって、自身が地域の中で認められるということは、これは職員にとって大きな財産にあると思っておりますので、その辺、自分の自己形成にも役立つということを職員には周知する中で、働きかけを行ってまいりたいと思います。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) 具体的にどういうところで、職員の皆様はパートナーとしてお手伝いしていただけるのか。もちろん会議に出席するところ。清掃活動に参加することもあるでしょうし、例えば、地域要望の優先順位付けであったり、部長がおっしゃった地域づくり計画への事業提案、あるいは、地区防災計画の策定、公共施設の地元情報に関する相談があるのではないかと私は思っております。 こういったパートナーとしての役割、議員にもできるところはあるかなと思っております。ただ、20人しか議員がおらず、全ての自治区にいるわけではない。任期が4年と限られていることから、議員にはできないこともある。そして、規程の2条2項によって、居住する職員が不在でも、市長が指定する職員が当該自治区の活動に関わるということになっておりまして、71全ての自治区にパートナー職員がいるよくできた制度であるかと思っております。ですので、区長さんたちに制度についてよくお知らせをしていただくことと、必要なときには職員の皆さんにサポートをしていただくことをお願いして、次の質問に移ります。 小項目3、地域運営組織「(仮称)地域づくり協議会」の設立検討は。 国がまち・ひと・しごと創生総合戦略で、地域運営組織の形成を推進していることを受け、第二次千曲市総合計画の頃から取り組んでいる地域運営組織(仮称)地域づくり協議会の設立、検討が停滞しているのではないかと感じられます。 そこで現在、障害、課題となっている点は何か、第三次千曲市総合計画内の成果指標、令和8年度末時点で、(仮称)地域づくり協議会の数が4組織という目標値に変更はないか、年度ごとのスケジュールと今後の進め方、以上について伺います。
○副議長(金井文彦君)
栗原企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 地域運営組織(仮称)地域づくり協議会の設立検討の1点目、障害、課題となっている点についてでございますが、千曲市における(仮称)地域づくり協議会につきましては、設立するか、からどのような事業、活動を実施するかまで、全て地域で選択できる制度を目指していますが、地域の担い手不足や役員のなり手不足が深刻化している中で、協議会の設立によりどのように区、自治会等の負担軽減を図っていくかが大きな課題となっております。 このため、各地区で行われている事業等を把握し、広域的に実施可能なものを市側から提案する必要があると考え、現在、関係各課と総合政策課において、区・自治会等に委託している事業の洗い出しを行っているところです。しかし、実際に各区・自治会が取り組んでいる事業は、市から委託しているものだけではなく、区・自治会費、公民館からの交付金や社会福祉協議会からの助成など、市では把握できない収入を基に実施している事業が数多くあったため、予想以上に多くの時間を要しているところです。 そのほかにも、市職員の協議会への関わり方について、地域住民が中心となって活動する協議会において、市職員がどのように関わっていくかの調整が難しいことも課題の一つとなっております。 次に、2点目の目標値に変更はないかについてでありますが、現時点では、この目標設定は変更せずに進めていきたいと考えておりますが、議員御指摘のとおり、業務が停滞していることも否めませんので、今後、見直しが必要になってくる場合もあると考えております。 次に、3点目の今後の進め方についてでございますが、本年度は制度の詳細設計を進め、庁内体制の確立のための職員向け研修会や地域説明会を実施する予定でありましたが、業務の停滞から11月までに実施する予定であった研修会は実施しておりません。年度内には、職員向け研修会と地域説明会を順次、開催できるよう準備を進めてまいります。 また、次年度以降の進め方ですが、来年度は引き続き、地域説明会の開催を進めるとともに、モデル地区の候補となり得る地域に積極的な働きかけを行う予定です。そして、令和7年度にはモデル地区を選定し、設立準備会を立ち上げ、令和8年度中にはモデル地区の協議会を立ち上げたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) 制度設計について、以前、地域運営組織の形成に向けた基本方針、素案というのが議会に対して説明がされました。この基本方針、素案は、そのまま固まったと考えてよろしいのかということが1点と、地域運営組織にはいろいろな形、また、複数のメリット、複数のデメリットがあるかと思いますが、千曲市で特にここを意識して制度設計を行った、行っている、そんなポイントはあるでしょうか。その点伺います。
○副議長(金井文彦君) 栗原部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 去年作成しましたこの基本方針につきましては、先ほど宮下議員の答弁にもお答えしましたが、制度設計を全く変えました。各地区がやるかどうか、あるいは何の事業をやるのか、全て手上げ方式にする形としましたので、本年度今、まだ素案の素案で市長、副市長にまだ見ていただいておりませんが、今、事務局で素案を作成しております。ですので、以前のこの素案については全く見直しをしております。概略、公民館単位といった基本的なことは変えておりませんが、取り組む業務については、かなり見直しを行っております。 それで、千曲市としてのアピール点ですけども、手上げ方式にしたということで、どうしても役員のなり手がないとか、業務が大変でなかなか手が回らないとかいう問題がたくさんありますので、手上げ方式にしたということで、今考えられることなんですけども、区・自治会の会報を協議会に一つにまとめたらどうかとか、あるいは、各地区で行っている運動会を協議会でまとめたらどうかとか、防犯活動、あるいは環境美化運動についても、まとめられるものはまとめていったらどうか、というような制度設計をしているというところが、千曲市のいいところかなと思っております。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) 地域ごとに全てを選択できる手上げ方式というところと、区や自治会の負担を減らしていきたいところにポイントがあるのかなと理解しました。市の最上位計画であります総合計画、また、その実施計画に記載のある地域運営組織ですし、そもそも地域住民が主体的に地域の特性を生かした地域づくりを展開することは理想です。 長野市でも住民自治協議会の制度を見直し中であったり、難しいところがあるのかもしれませんが、ぜひとも研究を進めていただければと思います。 次の質問に移ります。 地域運営組織の設立は地域からの手上げ方式によると言いますが、その段階にはなかなか至らないのではないでしょうか。押しつけでなく、地域が手を上げられる程度にきっかけをつくることは、市の役目であると思います。 今年4月1日に施行された改正地方公務員法により、地方公務員の定年年齢が60歳から65歳まで、2年に1歳ずつ段階的に引き上げられるとともに、60歳での役職定年制が導入されました。特に役職定年を迎えた職員は、大変豊富な経験を持っており、地域の自治を支えるパートナーとして、地域運営組織の設立、運営において重要な役割を果たし得ると考えますが、そのことについて市の所見を伺います。
○副議長(金井文彦君) 栗原部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 次に、2点目の役職定年を迎えた職員についてでございますが、議員御指摘のとおり、協議会設立に向け、地域が気軽に手を挙げられるような機運を醸成すること、きっかけをつくることは、市の役割と考えられますし、市職員が積極的に関わりを持つことも必要だと考えております。 来年の役職定年を迎えた職員の配置につきましては、その職員の経験等を踏まえ、今現在、人事部門において検討しているところです。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) 今のお話は地域運営組織の設立に向けてもいいですし、今まで、例えば部長だった方が係長ぐらいの処遇になってしまうということで、庁舎の皆様ももしかしたら働きづらいというか、気まずいところがあったり、あるいは御本人もちょっと辛いかなというところがあるかもしれないと思い、三方よしではないかと思って、少し今、質問をさせていただきました。 それでは、協議会では、住民合意の形成であったり、また、その前に説明も複数回必要になると思いますし、設立に当たって会則ですとか、活動計画、予算も必要になるかと思いますので、経験豊富な役職定年を迎えられた職員の方は大きな力になるのではないかと思っております。 次の質問に移ります。 大項目2、企業誘致と創業支援について。 小項目1、これからの企業誘致は。 これまで千曲市では、多くの雇用を確保するため、また、高速交通の要衝である強みを生かす観点から企業誘致を進め、ものづくり、物流などの企業誘致に成功してきました。しかし、生産年齢人口の減少に伴い、長らく有効求人倍率は1を優に超え、各所で働き手の不足が深刻になっています。つまり、仕事自体はある今、企業誘致において雇用の数の確保は、最優先の命題ではなくなってきているのではないでしょうか。 若い世代、特に女性の流出防止といったことも視野に入れて、企業誘致をするとすれば雇用の数の確保にとどまらず、雇用の質、つまり業種や雇用形態、給与、仕事内容なども考える必要があります。 そこで、これからの企業誘致の方針について、市の企業誘致戦略として誘致したい業種は何で、給与は幾ら、職種仕事内容はこういうものなどという、ある程度のターゲットは定められているか、以上の点について伺います。
○副議長(金井文彦君)
洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) これからの企業誘致の方針についてでありますが、これまで高速交通網の要衝である強みを生かし、高速インターチェンジ周辺を中心に、製造業や物流業の企業立地が進んだことは、議員御指摘のとおりでございます。 市の商工業振興条例においても、工業系の用途地域へ製造業の立地を誘導する助成制度があり、一定の成果があったものと捉えております。しかしながら、現状では市内の工業用地に十分な空きがなく、今後、大規模な工場等の進出希望を頂いても、御希望に沿う用地を確保することができないことも課題として挙げられます。 これからの企業誘致につきましては、引き続き製造業の誘致も視野に入れつつ、テレワークやサテライトオフィスの活用など、場所を選ばない働き方と親和性の高いIT系企業や広告、アパレル、音楽、アートなどのクリエイティブ産業など、多種多様な業種の誘致についても検討を進めてまいります。 また、女性が働きたい、働き続けたいと思える企業、職種についても研究が必要と考えており、高校生や短大、大学生を対象に就職を希望する企業、職種に関するアンケートやポリネコを活用した意向調査を今年度中に実施し、その結果を、今後の企業誘致の戦略の参考としてまいりたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) 市長の所信表明には、「女性・若者・移住者の視点を生かした雇用創出、創業支援を行い、千曲市初の内発的な産業振興にも取り組んでまいります」とありました。こういった市長の所信が浸透している。必ず、工業系企業の誘致に努めるのはもちろんですけれども、多彩な、多種多様な業種の誘致についても検討を進めていくということで、施政方針を生かされていると感じております。 ハローワーク篠ノ井でお聞きしたところ、女性は事務職を希望される方が多いが、事務職に限ると求職者1に対して求人が0.5くらいとやはり少ないようです。地方における事務職、企画職の少なさは、女性が都会に出ていってしまう、あるいは出て行ったきり戻らないことの一因とされておりますので、企業誘致に当たっては御答弁にあったとおり、雇用の数の確保だけでなく、質の確保についても戦略的に取り組んでいただきたいところです。 次の質問に移ります。 市では、稲荷山活性化につながる提案力を持つ企業マッチング事業を実施しています。観光振興だけでなく、企業立地促進による稲荷山地区の関係人口や交流人口の創出、増加につながる建物の使い方について、提案力のある企業とのマッチングを行うということですが、本事業の状況について伺います。
○副議長(金井文彦君) 洞田部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 稲荷山活性化につながる提案力を持つ企業マッチング事業について、御質問をいただきました。この事業は、稲荷山地区のより一層の活性化を目的に、交流人口の増加や企業立地促進につながる新たな建物利用の在り方について、提案力を持つ企業とのマッチングを求めるもので、本年7月に公募型プロポーザルにより事業者を選定いたしました。 事業の中では、歴史文化財センターと連携し、新たな建物利用の在り方の提案に係る実証フィールドとして、市の公共施設であるふるさと漫画館及び蔵し館を提供し、実験的に建物活用のイベントの実施とその効果検証を行うこととしております。 これまでの事業の実施状況についてでございますが、10月に第1回現地視察ツアーを実施し、6事業者7名の参加をいただきました。参加者からいただいた御意見として、稲荷山のまちなみの魅力や蔵し館の文化財としての高いポテンシャルについて評価いただいた一方、情報発信の不足が課題として挙げられました。 今後の取組といたしましては、第1回現地視察ツアーでいただいた御意見や課題を整理し、関係各所へヒアリングを実施した上で、令和6年2月に第2回現地視察ツアーを実施した後、建物活用イベントの実施を計画しております。 様々な企業、個人と出会い、つながることを通じて、稲荷山地区の活性化と企業立地の推進につなげていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) 現状についてよくわかりました。この事業は、本年度の一般会計補正予算(第2号)の中で商工業振興対策事業費、空き店舗活用促進委託料として300万円。国のデジタル田園都市国家構想交付金225万円と、市の一般財源75万円が支出されているかと思います。 本年度中に、何らかの結果や方向性が見えてくれば大変うれしいところですが、そう簡単にはいかないかもしれません。対象施設の一つである稲荷山宿・蔵し館は、改修や耐震補強等のため、令和8年1月頃まで休館予定でもあります。来年度以降のこの事業の展開について、どのようにお考えか伺います。
○副議長(金井文彦君) 洞田部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 来年度以降の事業について御質問いただきました。本年度の委託事業は、企業とのマッチング事業でありますので、本事業により、すぐに稲荷山が活性するというわけではございません。このため、新年度においても、デジタル田園都市国家構想交付金を活用し、事業を継続できるよう、庁内の調整を進めていきたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) 稲荷山地区に関しては、漫画館や蔵し館のほかにも、鍵の手であったり、そのほかにも伝統的な建造物がたくさんあります。人によっては、川越よりポテンシャルがあると言っておられる方もおりますので、大変期待しているところであります。 今年3月には、重要伝統的建造物群保存地区の活性化を図るためのまちづくりデザインが策定され、これからその具体化が進められることになっています。地元住民の皆さんが主体であるべきですが、地元との意見交換を大切に、活性化へのきっかけづくりをぜひ、市にも頑張っていただければと思います。 そのことを期待して、次の質問に移ります。 小項目2、創業支援の取組は。 まちを盛り上げるためには、大規模開発が必要になる大型の企業誘致だけでなく、チャレンジする人、創業者がたくさん生まれること、そして例えば、稲荷山や戸倉駅前、屋代駅前から市役所周辺などの現在空いている物件を活用していただくことも重要です。そこで、市が行っている創業支援の取組について伺います。
○副議長(金井文彦君)
洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 創業支援の取組について御質問をいただきました。 議員御指摘のとおり、創業者を増やし、まちの活性化を図ることは重要な課題であると認識しており、市では、市内で創業を目指す方の支援を目的として、産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画を策定し、国の認可を受けております。 計画に基づき、市、千曲商工会議所、戸倉上山田商工会内にワンストップ個別相談窓口、千曲創業サポートデスクを設置し、市内金融機関や日本政策金融機構と連携しながら、課題解決のためのサポートを行っております。計画において、特定創業支援事業として認定している創業スキル養成事業や創業スクール、創業カレッジの受講者には証明書を発行することで、株式会社設立の際の登録免許税や融資を受ける際の創業関連保証、小規模事業者持続化補助金等の優遇措置を受けることができます。 また、創業者が空き店舗を活用して事業を始める場合には、商工業振興条例の空き店舗活用開業支援事業を活用していただくことで、支援金を3年間交付することができます。 さらに、創業前後の資金調達を支援するために、低利融資を行っているほか、信用保証料の一部または全部を補給しております。 このほか、長野県ソーシャル・ビジネス創業支援金の交付決定を受けられた方で東京圏域、愛知県、大阪府から移住し創業される場合には、一定の条件はございますが、市からも移住支援金の支給がございます。
○副議長(金井文彦君) 田中議員。 〔2番 田中秀樹君 質問席〕
◆2番(田中秀樹君) 市の事務報告書を見ますと、毎年度、十数件かそれプラスアルファくらいは創業があるようです。創業支援については、商工団体や金融機関と連携、協調しながら、市としては5月に改正された千曲市商工業振興条例と同条例施行規則にある様々な助成制度を武器にして、リスクを取って挑戦できるような環境を整えていただければと思います。 また、企業化の育成に関しては、学校教育との関わりもありますが、この点については通告はしておりませんので、また私としても研究をしていきたいと思っております。 本日、冒頭に触れた市町村アカデミー、市町村議会議員特別セミナーでは、廃止寸前だった房総半島を走るローカル線いすみ鉄道を再生させた鳥塚亮さんの講演もありました。 鳥塚さんは、鉄道の再生と沿線を活性化させるプロジェクトに当たり、理論物理学者のアルベルト・アインシュタインが語ったとされる、ある言葉を常に頭に置いていたと言います。 何度も何度も同じことを繰り返しながら、異なる結果を期待することは狂気である。狂っているということであります。Insanity is doing the same thing over and over again and expecting different results.英語で言うならばこのような文になります。 うまくいかなかったそれまでとは異なる新しいことをする。失敗している他の事業者がやっていないことをする。そのことで鉄道を再生させ、沿線を活性化させるという結果を導きました。 理想はすぐには実現しませんが、私たちも新しいことに果敢に挑戦することでピンチをチャンスに変え、千曲市を1ミリでも前に進めていきましょう。 そのことを申し上げ、コンパクトに質問を終わらせていただきます。
○副議長(金井文彦君) ここで3時45分まで休憩いたします。 午後3時33分 休憩
---------------------------------------午後3時45分 開議
○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、13番、前田きみ子議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 議席番号13番、前田きみ子です。私は日本共産党千曲市議団の一員として、以下について質問いたします。 令和6年は、診療報酬が2年ごと、介護報酬が3年ごと、障害福祉サービス報酬が3年ごとということで、来年令和6年が同時改定の年です。 介護報酬は3年ごとの見直しがされ、介護事業者は深刻な人手不足と低い介護報酬に苦しんでいます。そして報酬の引上げが求められています。 千曲市の介護保険の要支援・要介護認定者は、令和5年3月31日現在で、要支援1、564人、要支援2、414人で、合計978人です。これは、国の運営事業が千曲市の介護予防・日常生活支援総合事業に平成27年から国の介護保険が移行し、千曲市の事業運営となりました。千曲市の介護保険事業も厳しさを増しています。また、要介護認定者は、要介護1から要介護5まで合計2,344人で、第1号保険者は3,322人です。 千曲市第8期しなのの里ゴールドプラン21、老人福祉計画・介護保険事業計画2021年~2023年が、来年改定の年になります。国の令和4年12月20日、社会保障審議会介護保険部会での介護保険制度の見直しに関する意見で、(1)経営の大規模化・協働化等では、介護職員の人材不足への対応や安定的なサービスを可能にする観点から、介護の経営の大規模化・協働化により、サービスの質を保持しつつ人材や資源を有効に活用することが重要とし、訪問介護・通所介護の複合型サービスの創設をうたっています。つまり、訪問介護の職員は訪問介護をしていますが、施設内では入所職員も訪問介護に出るというものです。人材不足であるから、掛け持ちしてやりなさいという内容です。信頼関係の上に成り立っている訪問介護の仕事を、施設入所の職員もやる。これで人手不足は解決できるという安易な考えです。 11月22日の信濃毎日新聞によれば、介護事業所における訪問介護職員の不足は、9割の事業所で不足していると答えています。自宅で過ごす高齢者を支える訪問介護職員の担い手が急速に深刻化している現状があります。全国で7割、長野県の訪問介護職員が9割の事業所で不足しているという報道です。 市は現在の介護職の人材不足をどのように考えているか伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 介護職の人材不足についてでございますが、当市の65歳以上の前期高齢者は令和7年にピークを迎え、75歳以上の後期高齢者は令和12年にピークを迎えると予測されていますことから、今後介護サービスの需要が高まることが見込まれ、介護の担い手である介護人材の確保は重要な課題と認識をしております。 先頃、長野県社会福祉協議会に福祉・介護人材確保ネットワーク会議が設置され、学識経験者、福祉施設等の団体の代表、教育関係者及び県や市町村の行政職員等が委員となり、福祉・介護人材の確保を目的とした協議を進めているところでございます。 市といたしましても、それらの関係機関や事業者及び県などと連携いたしまして、介護人材を確保する取組を進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 施設の実情は私達の想像以上、前回もお話ししましたが、よろしくお願いしますと職員が今日来たら今日のうちに辞めますと言って帰ってしまう、それほど収入は安くて仕事が大変だっていうことが言われています。介護不足、ぜひともこれについても手を打っていただきたいと思います。 では、②に行きます。基金による介護保険料の繰下げについて。 介護保険の千曲市の平均保険料は5,150円です。2000年に介護保険が開始したときから保険料は2倍になっています。長野県下の中で当市の保険料は常に中間値に位置し、大きな問題はなさそうですが、令和4年度介護保険決算では、積み上げた介護保険の基金が13億円あります。松本市の介護保険料は5,890円で、大幅な黒字を計上した第8期の保険料は、第7期の準備基金のうち7億4,000万円を取り崩し料率を据え置きました。第8期に入り、新型コロナの影響もあり歳出の約9割を占める保険給付費が減少したこともあり、大幅な黒字になりました。支払準備基金を積み足して、その保有額は松本市も13億5,800万円です。千曲市も介護保険を積み上げた額が13億8,144万5,031円です。千曲市の令和4年度介護保険特別会計、介護保険支払準備基金、松本市と同じ額だけあります。ちなみに松本市の人口は23万6,670人。千曲市の3倍から4倍の人口です。 また、長野県全体では、介護保険料が2021年度で147億円も基金が貯め込まれています。保険料を上げる根拠は全くないと言えます。介護保険料という性格から、介護保険料の徴収については年金から天引きされるということで、介護保険料については大きな赤字にならなくて済んでいます。例えば、千曲市の令和4年度の国民健康保険税収入未済額は3,770万円。しかし、千曲市の令和4年度介護保険料収入未済額は326万円です。つまり、介護保険徴収については年金から天引きという性格上、13億円の基金が積み上げられていると考えられます。しかし、高過ぎる介護保険で払えない人もいます。介護保険料を少しでも低く抑えるために、13億円の基金を活用すべきと考えます。 11月10日に閣議決定された、補正予算に盛り込まれた地方臨時給付金「推奨事業メニュー」5,000億円、低所得者世帯支援枠1兆592億円が明らかになりました。前回3月28日の交付限度額の7割程度となっています。国の臨時交付金を踏まえ、介護保険の引下げを予算化できると考えますが、市のお考えを伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 基金活用による介護保険料の引下げについてでございますが、介護保険支払準備基金は、令和4年度千曲市介護保険特別会計歳入歳出差引残高のうち、1億185万7,000円を本年度積立てを行いましたので、現在の残高は約14億8,330万円となっております。現在策定中の第9期しなのの里ゴールドプラン21での第1号被保険者の介護保険料につきましては、現在検討しているところでございますが、今後も介護による支援の必要な後期高齢者は増加していくと予測され、介護給付費等の増加が見込まれておりますので、被保険者の負担がなるべく長期にわたって抑えられるよう、将来を見据えた基金の活用を検討し、適正な介護保険料の算定に努めてまいります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 先ほども申しましたように、介護保険は年金天引きということで、今、部長のお話ですと13億円から今は14億8,300万円が基金として積み上げられている、松本市の7期よりも多い額ということでありますので、ぜひこの基金については据え置き等の対策を考えていただきたいと思います。 次に、②に行きます。障害者差別解消法について。 平成25年に障害者差別解消法が制定されました。そして令和3年、障害者差別解消法が改正され、事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化され、改正障害者差別解消法が来年6年4月1日から施行されます。法改正で第8条障害者の合理的配慮は、個々の場面で障害のある人が障害と同等に調整し、財産・サービスや各種機会等の提供を受けることができるよう、問題となっている社会的障壁を除去するため行う行為であるとしています。障害者差別解消法、初めは障害者差別禁止法という名前を考えていたようですが、あまりに厳し過ぎということで、解消法という名前になりました。 そして、この障害者と合理的配慮とは、優しく言いますと、目の不自由な人が選挙の投票に行くときには付き添いの人・介助する人も一緒について行ってもらって、ここが投票用紙の書くところですよ、ここに名前を書いてください、あるいは代理の人が書きますというように、その人が難しいところを補う、あるいはまた車椅子の人や杖を持った人には、段差があれば前に進めませんが、簡易スロープが設置されれば不利なく前進できます。 本年10月16日から、障害者差別に関する相談窓口の試行事業「つなぐ窓口」がスタートしました。これは事業者向けに、今まで行政は義務、そして事業者は努力義務でありましたが、これからは努力という言葉が取れて義務となります。 ということから、事業者の皆さんが、これからのための相談窓口を障害者差別解消法に関する相談を適切な相談機関と調整して取次をするとなっています。千曲市でもお店だったり旅館が事業者に当たると思います。今までの中に出ていましたように、5年後には国体があったり、障害者スポーツ大会があったりします。そういうことから、障害者差別解消法について、事業者、障害者が自治体、各府省庁等と調整をし、取次をするとなっていますが、千曲市の窓口はどこに行けばいいか伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 障害者差別解消法についてでございますが、国が行うつなぐ窓口事業では、相談者が相談窓口に電話やメールをしますと、オペレーターの方が対応していただいて、相談内容に応じて適切な各地方自治体や国の各府省庁等につながる仕組みとなっております。 障害者差別に関する千曲市の相談窓口については、これまでも福祉課が行ってまいりましたので、引き続き福祉課で対応をしてまいります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) この庁舎が新しくなりまして、段差が一つもないというふうな場所、それから障害の重い大人の方がトイレに行ってもそこで大人用のベッドがあったりと、そういったことで行政としての障害者差別解消法ができていると思いますが、これからは千曲市中もそういったものにしなければいけない思いで障害者差別解消法について、これからも千曲市がよりよいものになっていければという思いでいます。 ③の国民健康保険について。 2018年から実施された国保の都道府県化は、現在都道府県と市町村による共同運営となりました。現在、国保料の県下統一平準化が叫ばれています。長野県の国保運営方針によれば、令和9年度までに各医療圏域の医療指数の縮小を目指すとしています。市町村は保険料の率・額を決めて住民から徴収する役目や、保険証発行などの国保の実務を従前同様になっていますが、国保財政の管理者は都道府県になり、都道府県は市町村の国保行政を指導する権限が与えられるようになりました。 そこで伺います。市長は国保の平準化については、どのような見解を持っていますか伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 都道府県化についての見解はということで市長への御質問でございますが、私から御答弁させていただきます。 平成30年度の国保制度の改革によりまして、県は市町村とともに国保の運営を担い、県が財政運営の責任主体となりました。 これまでは、高額な保険給付費が発生した場合などに保険料負担の増加や年度末の急な決算補填など、非常に不安定な財政運営を強いられる状況にありましたけれども、保険給付費を県が負担する代わりに、市は必要な納付金を県に納めることになり、高額な保険給付費による国保財政の不安定化が解消されるようになりました。 また、令和3年には長野県における国民健康保険運営の中期的改革方針いわゆる保険料水準等の統一に向けたロードマップが策定され、令和9年度までにおおむね二次医療圏での医療費指数の統一、二次医療圏というのは、長野県に10圏域ありまして、千曲市は長野圏域に入っております。それと医療費指数というのは、年齢調整後の医療費の水準を、全国平均を1として指数化したものの直近3年間分の平均値といったものがございます。二次医療圏での、その医療費指数の統一を目指すことになりましたが、これにより、医療費水準の変動をより平準化して保険税に反映することができました。 さらに、国が策定した保険税水準統一加速化プランで、保険税水準の統一について、医療費水準を反映させない納付金算定基礎額ベースの統一を目指すことが明記されたことにより、県では本年度改定が予定されております国保運営方針の中で、令和12年度までに段階的に納付金算定基礎額ベースの統一を目指すこととしております。 これにより、1人当たりの納付金への影響を抑え、また目標年度を定めることにより、国の交付金が増加し納付金の圧縮につながるなど、国保財政のさらなる安定化が望めるため、市も県の方針に賛同して保険税水準の統一を進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 今、部長が言われたように、全て国保の平準化によってよくなるわけではなくて、今長野県でも押し進められています医療構想で、例えば鹿教湯温泉病院が閉鎖されたり、大病院のベッド数が少なくなったり、医療のところでは国のそういった抑圧といいますか、抑えが随分激しくなってきている、国保の平準化についても、長野県が一律に料金を設定してしまったら、長野県は小さい村や町がたくさんありますが、そういったものは非常に高くなったり低くなったり、そんな状況があると思います。 では、②に行きます。国保について、短期保険証、留め置きは、あるいはまたマイナンバーカードによる資格確認書などがこれからも出てくると思います。なかなか難しい時期になってきました。国保税を払えない人の短期保険証、留め置きの現状はどうですか。伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 短期保険証の留め置きについてでございますけれども、短期保険証は国保税を滞納している世帯について、債権管理課と連携して3か月ごとに納付状況による見直しを行い、有効期限が1か月、3か月、満期の3種類の短期保険証を健康推進課で交付をしております。 また、見直しをした後も随時、納付状況を確認しながら交付、未交付、納税相談などの対応をしているところでございます。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 短期保険証については、私が前にも言いました保険証がなければ医療にかかれない。でもお金が払えないから国保税を払えない。そうするとまた滞納してしまう。保険証は取り上げられてしまう。そんな状況の悪循環、自分の体が具合悪いのに短期保険証1か月、あるいは3か月、千曲市の場合は小さい子供さんのいる家庭には短期保険証1か月という配布はしていないということで少し安心しますが、しかし、こういった短期保険証、そして留め置きはありますか。再度伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 留め置きといいますか、こちらのほうは未交付数ということになると思いますので、未交付数につきましては、現在54世帯60人でございます。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 私の考えでは、この留め置きというのは、そこに短期保険証があっても取りに来ない方、窓口に置いてある方という把握でおりましたが、未交付ということでよろしいんでしょうか。再度伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 留め置き数ということでございますが、短期保険証の場合は全て発送で送ってしまいますので、窓口に置いてあるというものはないと、ゼロということでございます。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 安心しました。ほかの自治体の中では、結構留め置き数、千曲市のように郵送しないで、短期保険証が窓口に置いてあってせっかく短期であっても保険証が必要なときに必要なことができないわけですが、千曲市はないということで大変安心しました。ただ、54世帯があるということは、これからも何とかしていかなければいけないことではないかなと思います。医療にかかりたいときにかかれるような千曲市であってほしい、そんな願いを込めて私の質問を終わります。
○議長(小玉新市君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。 午後4時15分 散会
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