千曲市議会 > 2023-12-04 >
12月04日-02号

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  1. 千曲市議会 2023-12-04
    12月04日-02号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-19
    令和 5年 12月 定例会(第6回)---------------------------------------           令和5年12月4日(月曜日)---------------------------------------● 議事日程(第2号)  令和5年12月4日(月曜日)               午前10時 開議第1 議案第76号 千曲市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について第2 議案第77号 千曲市一般職の職員の給与に関する条例及び千曲市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例制定について第3 一般質問(個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   中村眞一君   2番   田中秀樹君       12番   倉島さやか君   3番   聖澤多貴雄君      13番   前田きみ子君   4番   宮下繁明君       14番   袖山廣雄君   5番   中村恒彦君       15番   柳澤眞由美君   6番   川嶋敬信君       16番   和田英幸君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   北川原 晃君      18番   和田重昭君   9番   滝沢清人君       19番   金井文彦君  10番   飯島 孝君       20番   小玉新市---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   健康福祉部長    宮尾憲夫君   副市長       大内保彦君   次世代支援部長   荒井茂夫君   総務部長      北澤武彦君   経済部長      洞田英樹君   危機管理防災担当部長        建設部長      湯本永一君             横林伸一君   企画政策部長    栗原 力君   教育長       小松信美君   地域開発推進担当部長        教育部長      小岩成夫君             青木猛治君   市民環境部長    坂口和志君   文化創造担当部長  吉池光裕君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    竹澤 勉君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 小林一哲君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 議案第76号 千曲市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について △日程第2 議案第77号 千曲市一般職の職員の給与に関する条例及び千曲市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例制定について ○議長(小玉新市君) 日程第1、議案第76号及び日程第2、議案第77号は関連がありますので一括議題といたします。 本議案は、日程に従いまして、理事者の提案説明のみにとどめます。 両議案に対する提案説明を求めます。 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) ただいま議題となりました議案第76号 千曲市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について説明いたします。 本案につきましては、8月の人事院勧告及び本年11月24日に施行された特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律に基づき、特別職の職員の期末手当を年間0.1月分引き上げるため、所要の改正を行うものであります。 次に、議案第77号 千曲市一般職の職員の給与に関する条例及び千曲市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例制定について説明いたします。 本案につきましても、8月の人事院勧告及び本年11月24日に施行された一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律に基づき、一般職の職員の給与について、本年4月1日に遡り、初任給及び若年層を重点に給料月額を引き上げるとともに、期末勤勉手当をそれぞれ年間0.05月分ずつ、任期付職員においては、期末手当を年間0.1月分引き上げるなど、所要の改正を行うものであります。 以上、一括提案理由の説明を申し上げましたが、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。--------------------------------------- △日程第3 一般質問 ○議長(小玉新市君) 続いて、日程第3、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 11番、中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 議席番号11番、新政クラブ中村眞一です。 今年の暑さは、過去30年の平均気温に対し、一、二度も上回る異常な暑さでした。それに引き換え、秋はあまりにも短く、いきなり冬になった感じさえします。また、ウクライナ情勢も相変わらず続く中、中東紛争が勃発し、世界中、不安定要素が拡大しております。 当市は、平成15年9月に千曲市が誕生してから、今年は20周年を迎え、様々なイベントが開催されております。5月には新型コロナも5類に移行後、少しずつにぎわいを取り戻しつつありますが、燃料費、食料費等の急騰や円安により物価高騰が続いており、厳しい年末を迎えざるを得ないと思います。特に、事業者はゼロゼロ融資の返済が始まっており、返済条件変更でもしない限り、資金繰りが苦しく事業継承が難しいような事業所も見られております。早く元気な千曲市を取り戻すために、今できる対策から、まず取り上げたいと思います。 そこで、私の今日のテーマは、まず第1番目に、前回、9月の議会でも取り上げましたが、市民の安心安全と生命を守ることが市政の最大課題であり、第三次総合計画でも、基本目標第1の災害に強く、安心で安全な暮らしができるまちづくりについてを再度取り上げました。これは私のライフワークとしても研究を続けたいと思っております。 そして2番目に、合併前からそれぞれの地区で既に存続しておりました、合併時の平成15年から続いていた千曲市の高齢者福祉事業としての敬老祝事業について取り上げます。 3番目に、前回、中学校の部活の地域移行の中で少し取り上げましたが、おおとりプラザプールの活用についてお尋ねいたします。 それでは早速、大項目1、千曲市防災対策についてお尋ねしますが、これは私にとっても市民の安心安全と命を守ることが最重要課題でありますので、自分も大いに勉強し、担当の皆さんとともにこの課題に継続的に取り組み、一歩一歩構築をしたいと思っております。 小項目1、千曲川大正橋下流右岸の改修工事について、まずお尋ねいたします。 幾つか課題がありますが、まとめてまず御説明しますが、一つとして、小川市長も7月の新潟での千曲川改修期成同盟会へ出席しての要望や、8月には千曲川河川事務所へ出向いたりして、当初、千曲川の非出水期の11月に変状部の調査をする予定を前倒しして、9月に目視調査をしましたが、その結果はどうだったのでしょうか。 そして2番目に、11月6、7日には堤防道路を全面通行止めにし、本格的調査をしましたが、10月の委員会での事前の説明では、袋詰めの玉石とブルーシートを撤去し、堤防の内部を調査するということを御説明いただきました。また、そのときに併せまして、水衡対策として、対岸の若宮側の樹木伐採と河道掘削、約30メートル幅で400メートルというようなことで、水当たりを緩和するという報告がございました。これについてどうだったのでしょうか。 そして3番目に、2回のこの調査結果による改修計画はできましたか。対岸の樹木伐採とセンター側の河道掘削の予定はどうなりましたでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 千曲川大正橋下流右岸の改修工事についてであります。 まず、1点目の千曲川河川事務所による目視調査と結果についてでございます。 議員御指摘の堤防は、9月定例会でもお答えしましたが、市長が国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所へ出向き、地元の不安な声や対策実施の要望があることを伝えてまいりました。その結果、今後の対応を検討する上で必要となる事前調査として、国において9月から10月にかけて実施した現地測量や堤防除草とタイミングを合わせた目視点検を実施していただきました。 その結果としまして、のり面表面の僅かな浸食はあったものの、堤防断面の形状に大きな変化がないことを確認したとの連絡を受けているところでございます。 2点目の11月の堤防調査の結果についてでございます。 これまで応急措置として国が堤防のり面に設置していた袋詰め玉石ブルーシートを11月に撤去した上で、堤防内部の状況調査を行い、現在は調査結果を取りまとめ中とお聞きしております。 3点目の今後の改修工事計画や対岸側の樹木伐採とセンター側の河道掘削についてでございます。 今後の対応については、現在、国で検討中であり、対応方針がまとまれば国から説明を頂く予定としておりますので、地元関係者へも情報共有ができるよう国と調整してまいります。 また、右岸への水当たりを緩和する対応として、対岸の若宮側の樹木伐採及び水路掘削を実施予定とお聞きしております。 今後とも国と連携して、この地域の安全安心につながるよう努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) これは毎度申し上げますように、人の命に関わる問題ですので、ここまではおかげさまで順調に来ておりますが、これがいつどんな工事が行われるのか、これをさらに注目していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、小項目2に入りまして、民間事業所との災害時の緊急避難所協定についてお尋ねいたします。 1つ目は民間事業所との協定件数とその収容人数はどのくらいでしょうか。既に協定が終わっているところについては、事業所名を明かしてもいいところがありましたら、具体的に説明してください。 2として、主な協定内容はいかがでしょうか。ユニオンプレートの場合については、地元の区長会との3者協定を結んでおります。そういった意味での内容についてはそれぞれ違うと思いますので、特徴のあるものについては御説明ください。 3として、まだ避難所数が不足していると思いますが、今後の方針についてはどういうふうに考えていくか、お答えいただきたいと思います。 以上、3点お願いします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 1点目の民間事業所との協定件数と収容人数についてでありますが、現在、民間事業所等と避難者の受入れに関する協定は6件締結しております。避難所の受入れ可能人数につきましては、最大で1,456名となっております。 2点目の協定内容についてでありますけれども、各事業所では、2階以上の上層階にある食堂や会議室等を2日から7日間程度、避難場所として提供いただく内容となっております。 避難場所の運営につきましては、職員を派遣し行うこととしておりますが、災害対応職員の不足も予測されますので、地域の方々にも運営に当たっていただけるよう、地元の区長会を含めた3者による協定締結を進めているところであります。 3点目の今後の協定拡大と各運営マニュアルの作成についてでありますが、市といたしましても、公共施設だけで水害時の安心安全な避難場所を開設することは大きな課題として認識しております。 今後も、民間事業所との協定締結を積極的に進め、安心安全な避難場所の確保に努めてまいります。 なお、協定拡大に伴い、避難場所運営に市職員を派遣することはますます困難になると考えられますので、地域の方を主体として避難場所を運営していただけるよう、運営マニュアル等を作成し、共通認識を図ってまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) まだ6件で1,400人ぐらいの収容ですかね。ということで、まだまだ少ないので、ユニオンプレートの場合、御紹介しますと、一応100人という限定的な人数で、これは地域で災害時の要支援に対象になっているような平屋の独居の高齢者を中心に収容する。その収容については、地域の役員さんが具体的に対応するというような協定になっておると思います。 そういう中で、令和2年に千曲市の避難所運営マニュアルを作成しておりますけれども、今、申し上げましたように、いろんな形での協定が出来上がっておりますので、運営マニュアルも各それぞれにアレンジする必要が出てきているのではないかと思いますので、その辺について、もう一度確認したいと思います。 それと、最後に出ましたけれども、市職員だけの人数ではこれから避難所の運営管理は非常に難しいと思いますので、市民や企業の応援が必要になると思うので、その面からも対応策を考えるべきかと思いますが、重ねて御質問いたします。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 先ほども答弁させていただきましたけれども、協定の拡大に伴いまして避難場所の運営につきましては、市職員を派遣することはますます困難な状況になると考えられておりますので、地域の方を主体として避難場所を運営していただける運営マニュアルの作成をいたしまして、共通認識を図ってまいりたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕
    ◆11番(中村眞一君) 最後に1つ付け加えておきますと、戸倉地区につきましても大手企業と今話が進んでおりまして、ほぼ決定はしておりますので、また正式に決まりましたら御紹介させていただきたいと思います。 それでは、小項目3の防災備品の備蓄状況についてお尋ねしたいと思います。 令和元年東日本台風による被災後、防災備品の調達・管理が進んでいますが、その状況をまず確認したいと思います。 1つ目は、千曲市の防災備品の備蓄調達の基本方針をお尋ねします。また、公的備品、市民備品、流通備品等のそれぞれの備品の在り方についても、併せてお尋ねいたします。 次に、令和元年から4年度までの備蓄品の購入実績をお尋ねいたします。そして、そのうち食料品についても分かりましたら、明らかにしてほしいと思います。 3として、地区の防災倉庫は13か所設置しておりますが、備蓄内容は災害対応の資機材が中心になっております。在庫状況を見ますと、一部の備品についてかなりの偏りを見受けられますので、これを平均的に調整する必要があると思いますが、いかがでしょうか。 以上、3点中心にお答えください。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 1点目の防災備蓄品の備蓄、調達の基本的な考えについてでありますが、防災備蓄は、避難所で必要となる物資や資機材等を、災害発生からおおむね12時間後から1日分を目途に備蓄する公的備蓄と、各家庭で家族が生き残るために必要な物資を災害発生直後から最低でも3日間、可能な限り1週間分程度を備蓄する家庭備蓄、また、市があらかじめ事業所等の災害時協定を締結し、災害時に必要な物資の調達を依頼し、災害発生からおおむね24時間後以降を目途に提供する流通在庫備蓄の3区分を基本的な考えとして進めております。 市といたしましては、公的備蓄については備蓄目標を設定をし、備蓄を進めているところであります。 2点目の令和元年度から4年度までの備蓄品の購入実績についてでありますが、令和元年度は、避難所用物品や発電機など約320万円、そのうち食料品は32万円購入いたしました。 令和2年度は、避難所用物品感染症対策物品を中心に約5,200万円、そのうち食料品は約140万円購入いたしました。 令和3年度は、避難所用品約2,600万円、そのうち食料品は約220万円購入いたしました。 なお、令和2年度と3年度は、コロナ関連の交付金により避難所の感染症対策を進めたことにより、例年より購入額が多くなっております。 令和4年度は、避難所用物品は約980万円、そのうち食料品は約8万円を購入しております。 3点目の地域防災備蓄倉庫の調整と羽尾防災備蓄倉庫の備蓄食料の運用と、賞味期限品の活用についてでありますけれども、まず、市内13か所にあります防災備蓄倉庫では、スコップや土のう袋、ブルーシートなど、災害応急対応物資や発電機など大型の備蓄品を保管するほか、食料や避難所運営で二次的に必要となる物資を分散をして保管しております。 備蓄品の品目、数量については、避難所用物資は倉庫ごとに偏りは見られますけれども、議員御指摘のとおりでありますので、今後、備蓄品目の数量等について調整をしてまいります。 また、食料品につきましては、地域防災計画の備蓄・調達計画に基づき、人口の5%の1日分の数量を羽尾防災備蓄倉庫にて備蓄しており、災害時に避難所へ配達する計画となっております。 なお、賞味期限を迎えるものにつきましては、防災訓練等で参加者へ提供したり、フードドライブへ提供するなどし、廃棄することがないよう対応しております。 4点目の学校関係の避難所の備蓄品についてでありますが、学校等、市が優先して開設する避難所に指定している施設では、備蓄倉庫や空きスペースで、避難所開設時に最低限必要となる物資として、100名分の食料品や毛布、間仕切りなどを保管しており、不足する場合には、防災備蓄倉庫から配達をする計画となっております。 各避難所での備蓄につきましては、施設の空きスペースの状況や備蓄倉庫の設置場所の確保など、施設管理者と調整が必要な課題もありますが、備蓄数量を増やせるよう努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 今、私が4番目の質問項目を落としましたので、それもお答えいただきましたので結構ですが、その中で、いわゆる羽尾倉庫に一括して食料品が備蓄されているのですが、千曲川を挟んで、全避難所に配達その他は可能なのか、どういうふうに計算しているのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 災害発生時におきましては、各避難所へ配達する計画になっておりますけれども、これは災害状況を見ながら配達をしていくということで、今のところ配達する計画は順調に進んでいるところでございます。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 千曲川を挟んで、学校関係は100人分ぐらいの、先ほどの話ですと、食料が備蓄されていると、そのほかは羽尾の倉庫から全避難所に配布するということが現実的に可能なのか、混乱しているとき、水がついているとき、それをどう考えているのか、再度お答えください。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 災害発生時に、羽尾の倉庫から各避難所に配布するということで御質問がありましたけれども、現在のところ、災害状況によりまして配達をしていくということで、滞りなく進んでいるという計画をしているところであります。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 備蓄状況のリストを見ますと、いろいろまだまだ課題はあるかと思いますが、特に今、重点的に補充すべき物品というものは何なのか、お答えください。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 今、特に必要とする備蓄品という御質問でございますけれども、必要に応じまして、必要な物品につきましては調達をしながら配備しているという状況であります。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 私、いろんなところに回ってみますと、最近は簡易トイレが、非常にどこでも具体的には上がってきておりますので、ぜひその辺も研究してもらいたいと思います。 そして、地区防災計画の策定の進行状況や、災害時の要支援者名簿の修正等を質問したいところなんですが、時間に限りがありますので、次回に回しますので、ぜひその辺のところも整理しておいていただきたいと思います。 それでは、大項目2、敬老祝事業についてお尋ねいたします。 小項目1として、敬老祝事業補助金の終了についてお尋ねいたします。 まず1つ目として、4月27日付で区、自治会長宛てに文書で監査委員からの意見もあり、検討の結果、令和6年度から中止するとありますが、本当のその理由は何でしょうか。 それから2番目として、補助金をチェックしてみますと、平成16年の1,000円から段階的に100円ずつ引き下げ、平成24年度から500円と半減されました。令和4年度については、70歳以上の対象者は1万5,449人で、補助金は772万4,500円です。財政負担が大きいというふうには考えませんが、この負担が終了の要因になっているのか、お答えいただきたいと思います。 そしてさらに、実際には、各区、分館で補助金を使いまして、これは654万円、したがって補助金と合わせますと、1,436万4,000円で実施されております。これは、各区、自治会で長年継続してきたメイン事業なので、妥当な金額だと私は思っておりますが、以上、3点を中心にお答えください。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 1点目の廃止の理由につきましては、超高齢化社会を迎える中、市の高齢化率は2020年の33.9%から2040年には41.5%と予測されており、本事業の対象者が増えることにより予算も増加の一途であることや、令和5年度から9年度までの中期財政試算での扶助費は、毎年度ごとに約1億3,000万円ずつ増加する見込みであること。 また、区、自治会においては、毎年増え続ける対象者の把握や品物の手配など、敬老祝事業における区、自治会の役員の負担が相当大きいとの御意見、それと補助制度の見直しについて監査委員から御意見を頂いたことなどが理由でございます。 2点目の財政的負担が終了の要因かにつきましては、ただいま申し上げましたとおり、将来の財政負担も要因の一つとなっております。 3点目の妥当な金額と思うがいかがかにつきましては、これは判断する基準がございませんので、ちょっとお答えはできません。なお、全国的に見れば実施していない自治体も増えてきており、県内では19市中、10市は実施をしておりません。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 今の御答弁で、2040年には41.5%という数字を今出されましたけれども、このパーセンテージではなくて実際に幾ら増額になるのか、それをまずお聞きしたいと思います。 そして、今、実際にその役員の負担が非常に大きいということを言っておられましたけれども、私は、小項目2に入りますけれども、区、自治会の役員体制と当事業の継続についてをお尋ねいたします。 まず、1つ目は、コロナ禍でこの三、四年はほとんどの事業が中断され、今さら再開するのは大変だと、各事業の開催中止にしてしまうのは非常に残念です。 2番目に、我々の区の役員は100人以上の体制で、若い段階からPTA・育成会、公民館、分区、区役員・氏子祭事担当、老人会役員等幅広く活動し、地域文化を支えております。その体制や事業内容を検証し、改善しながら事業継承を図りたいと思います。 3番目に、今年5月に新型コロナも5類移行になって、各催事も再開され、各地の夏祭り、盆踊り等も大盛況で、そのほか各種催事は地域再興にはぜひ必要だと思います。各地の事業再開、継続ができるよう市の理解と支援を検討してほしいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) はじめに、先ほどの御質問の中で幾ら増えるのかという具体的な金額ということでございますが、今、1万五千数百人から、例えば2万人に、5,000人増えたとすれば、その5,000人掛ける500円という、いつの時点でのことを言われているのかちょっと分かりません。 通告にございませんので、これはあくまで市の財政、高齢化率が上がることによって、高齢者も増えて、それを支える人たちの生産年齢人口も減っていくという中で、全体のパイが小さくなっていくわけですので、なかなか負担することが大変になってきていると。 そういう財政の負担が非常に難しいというところから、こういった例を示したわけでございます。ただいま御質問いただきました区、役員の体制等、事業の継承ということについてでございますけれども、区、自治会の体制につきましては、大小様々な状況がございまして、地域の状況に合わせた自治活動を行っているものと認識をしております。 この敬老祝事業の継承ということでの御質問と思いますが、これまでの間、本事業終了につきまして市への意見といたしましては、地域によっては敬老会を行うことに区、自治会役員が負担と感じていないこと、あるいは、敬老会が地域の交流、つながりの場となるとともに、支援が必要かどうかを把握する見守りの場となっていることなどの意見が寄せられました。 このことから、70歳以上の高齢者に、毎年一律に1人500円を補助する敬老祝事業につきましては、本年度で終了とさせていただきますが、区、自治会などの意見をお聞きしまして、敬老会への新たな補助制度が必要かどうかを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 通告がというふうにおっしゃいましたけど、あなたの答弁の数字を言ったまでです。それについて、人員はどのくらい増えて、幾ら増えるのかと聞いたわけです。それは、あなたの答弁の中での私の再度の質問であるということを確認します。 それでは、小項目3として、敬老祝事業の継続実施についてお尋ねと提案をさせていただきたいと思います。 まず1つ、我が区の敬老祝賀会も縮小したとはいえ、100名近く集まり実施されましたが、宴会はなく、折弁当とお酒の持ち帰りでした。しかし、舞台では各クラブの学習発表会が行われ、大盛況でした。 そして2番目に、来期以降の補助金の中止の報を聞いて、大勢の人からクレームの意見が入っております。一生懸命、継続的に取り組んでいる区、自治会ほど継続希望の要望がありました。 そこで、来期以降も実施する区、自治会の申請制度での継続を検討していただいたら、いかがでしょうか。例えば、Aとして、敬老会実施する区、Bとして、祝い品の配布のみ等に分けての申請はいかがでしょうか、お答えください。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) ただいま、実施する区、自治会の申請制度での継続をとの御提案を頂きました。議員の御提案も踏まえつつ、区、自治会などの意見をお聞きしまして、敬老会への新たな補助制度が必要かどうかを検討してまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 過去10年ぐらいの実績を捉えてみますと、そんなに大きく膨らんではおりません。それを先ほどの数字で表してほしいということを申し上げているわけです。ぜひお願いいたします。 それで今、区の役員体制等も申し上げましたけれども、ただ、人口減少がさらに進む中で、各区、自治会の人口、世帯数の格差が大きく、大変難しい課題ですが、区、自治会の合併等を含め、規模の平均化を図る必要になってきたのではないかと思います。ぜひ、それについても検討していただきたいと思います。 具体的には、小さな区で役員は平均年齢75歳前後で、さらに各世帯で3種ぐらいの役員を兼任しなければ区の体制が組めないというようなことを聞いております。 ぜひ、まず実態調査をし、研究すべき時期に来ていると思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。 私からの提案にしておきますが、現実的にはそれが一番根底にあると。人口減少、少子高齢化の中にそういう区のばらつきが三十数軒というところと、700、800軒のところが出てきているということをぜひ前提として、これから研究していく時期に来ているのではないかということを申し上げておきます。 それでは、最後になりますが、大項目3として、おおとりプラザプールの活用についてお尋ね申し上げます。 市の懸垂幕に掲載されているので皆さん御承知のことと思いますが、千曲市で生まれ育ったアーティスティックスイミングの和田彩未選手が、来年2024年のパリオリンピックの出場を目指し頑張っております。7月の世界水泳で銀メダルになり、10月のアジア大会でも残念ながら銀メダルでした。来春の最後のチャンスに出場枠をかけ頑張っていますので、ぜひ皆さんも応援していただきたいと思います。 このように水泳協会をはじめ、大いに盛り上がっているときで非常に残念なんですが、市内の民間スポーツ施設が経営上の問題でプール機能が止まってしまい、市内の子供たちは長野市や上田市の施設に通い、有料で練習をしております。この実態をまず承知しておられるかどうか、お答えいただきたいと思います。 そして、前回も千曲坂城クラブが運営する中学生の部活動の地域移行体制の中でも質問を幾つかしておりますが、小項目1として、おおとりプラザの運営を民間事業者に委託するか、指定管理者制度を導入したらどうかということが、まず一つ質問です。 1つ目に、また令和2年の国のスポーツ庁、文化庁から出ているガイドラインは十分に御理解いただいていると思いますけれども、ここではっきり記載していることは、「営利目的とした学校施設の活用を一律に認めない規則の制定運用者が、学校施設利用を可能にするよう改善する」と明記してございます。これを念頭にお答えいただきたいと思います。 さらに、学校施設の管理運営についても、指定管理者制度や業務委託を取り入れて、安定的、持続的な運営を促進すると記載されております。そこで取りあえず、学生が使わない曜日や時間帯を分け、プールの有効活用の方法を検討すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 既に導入している先進事例もたくさんありますので紹介しておきます。 愛知県一宮市は、学校施設使用条例を改定し、学校開放プールの管理運営を指定管理者制度を導入し、民間事業者に委託しました。 横浜市は、民間事業者に運営を委託し、プールの学校が使用しない日の市民利用を可能にいたしました。 次に、調布市は、民間資金で室内プールを建設整備し、学校授業以外の時間帯を有料で市民に開放しております。維持管理、運営業務を引き続き民間業者に委託しております。 こんな事例を研究して、ぜひ、施設の有効活用を維持すると同時に、市内の水泳競技の発展をぜひ推進していただきたいと思います。 大きくガイドラインによって世の中が変わっていることを、重々皆さん御承知の上での御答弁を頂きたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) プール運営を民間業者に委託、指定管理者制度の導入についてでありますが、埴生中学校の屋内プールにつきましては、平成20年度から灯油高騰により冬季間の一般開放を中止し、平成26年10月からは行政改革大綱特別対策プランに基づき、一般開放を終了しております。 現在、当該学校の生徒が使用する体育施設と位置づけ、4月中旬より10月下旬までの間において体育の授業で利用するほかに、放課後は、坂城中学校、屋代附属中学校を含めた6中学校が合同部活動場としての利用しており、本年4月から部活動の地域移行として、千曲坂城クラブでも休日・平日ともに利用している状況でございます。 生徒が使用しない曜日や時間帯を分けて、運営を民間委託、指定管理できないかとの御提案でございますけども、9月議会で議員が御質問されましたスポーツ庁からの学校体育施設の有効活用に関する手引でも、「学校体育施設について官民連携等の工夫を図り、いかに活用していくかが重要」とございますので、民間委託または指定管理ができる団体、業者があるかも含め、プール開放の検討において、全国の先進事例等を参考に研究をしてまいります。 そして冒頭、議員のほうで市内のスポーツ施設が経営上の理由でしていない話でございましたけど、それについては、そういった状況にあることは認識をしております。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 9月議会で、小岩部長からの答弁と全く変わりがございませんでして残念ですが、先ほど申し上げましたように、まず、もう一度確認したいんですが、スポーツ庁、文化庁から出ているガイドラインを本当に理解していただいているのかどうか。 それは、いわゆる13%を縮減するという中で既に入っているということは、重々私も理解しております。しかし、これから新しいプールを造ろうということではなくて、現にあるプールをどうやって有効活用するかということを私は申し上げているわけです。と同時に、ガイドラインも積極的に開放するようにということを明示しているわけです。 そこについて、今の答弁では全然腑に落ちませんので、もう一度御答弁をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 小岩部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) ただいま議員御指摘がございましたスポーツ庁の学校体育施設の有効活用の手引でございますけれども、こちらには先ほど来、議員も御指摘、お話ありました目的の中では、誰もが日常的にスポーツに参画することができる機会の確保、またはスポーツをした健康寿命の延伸等について、学校の体育施設について官民連携を取って活用されたいといったものが大事だという視点の手引でございます。 そうした中では、学校体育施設、教育施設については、社会体育施設という形で校庭、そしてグラウンド等、体育館、十分に活用されております。そうした中でのプールの活用についてでございますが、先ほど申し上げましたとおり学校におきましては、なかなか開放のほうは今されてございません。 学校では、体育の授業や地域の部活動の活用もされておりますので、先ほど申し上げましたそういった中で使われない時間帯が、果たして可能かという部分、そして開放していけるか、先ほど事業者の民間活用、そういった事業者さんについてもどういった環境が想定されますか、そういったことは、注意深く研究してまいりたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 私も学校施設の活用についての市の条例をよく精査しました。そこには具体的にかなり、細かくということではなくて、申請すればというようなニュアンスの感じで私は受け止めております。 一つは、そういう施設があるのに、これを何とか有効に活用できないかというのが一つのポイントです。それからいろんなスポーツ競技がある中で、学校でのプールでの水泳競技というものは限定的に行われております。しかし、通年ないしは、自分たちがやりたいということについて、公平に水泳についても練習するチャンスを設けるのが、やはり教育的な立場で必要ではないかと思うので、再度そこをお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 小岩部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) プールの活用といった部分につきましては、これまでも答弁申し上げましたとおり、行政改革といった中での利用料に応じて、状況に応じて、費用がどのくらいかかるか、費用対効果の点でなかなか相当厳しいということで、ただいま一般開放のほうは取りやめてございます。 ただ、そうした中におきましても、議員のほうで申されていますとおり、体育施設、プールの活用についても、果たして一般開放が可能かどうかというのにつきましては、広くコミュニティスポーツまたは地域社会の中では、どれだけ連携を取れるかというのが大事な視点でございますので、そういった中の可否について、まず研究は注意深くしてまいりたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) ほかの先進事例を先ほど私調べまして、御案内いたしましたけれども、愛知県は学校施設使用条例を改定したということを先ほど申し上げたと思うんですけれども、そういったことを今の条例を見ますと重々可能だなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 小岩部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) ただいま議員御指摘でありました愛知県一宮の例でございますが、こちらについては、先ほど冒頭でも3つの市の中の1つとして御紹介されました学校のプールの管理運営について、指定管理を設けられたということでございますけども、こちらのほうは、そういった場合であれば、条例改正の必要があれば、もちろん改正をしてやったことかと思います。 ただ、一宮の例で申し上げますと、こちらにつきましては、学校開放プールにつきまして条例改正をして、確かにやった経過はございますけども、一宮は、昨年度の令和4年におきまして、学校開放プールについては運営経費が高額、また利用者がなかなかいらっしゃらなくなった、また従業員の確保がなかなかできないということで、このプール開放は現在やめている状況でございます。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 今日のお願いの中では、学校が使わない空いている時間、空いている曜日を使ったらどうかというのを、まず第一段階での御提案でございますので、それをお含みいただきたいと思います。 それでは最後に、小項目2として、令和6年度の千曲市スポーツ教室の開設についてお尋ねいたします。 今年度は、14スポーツ団体が学校体育施設や市の体育施設を活用したスポーツ教室を開設、運営しております。受講料は、おおむね1,500円から2,500円ぐらいで運営をしております。 千曲市スポーツ協会、市のスポーツ振興課が担当ですけれども、おおとりプラザプールの空き時間を利用し、千曲水泳協会の参加を認めたらどうでしょうか。昨年は、実はこれを拒否されておりますけれども、もろもろの流れから、ぜひ私は水泳の参加も認めてほしいと思っています。 それと同時に、何回もしつこいですけれども、他市へ出向いて練習している子供たちの練習の場を少しでも提供すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) 千曲市スポーツ教室の開設についてでございますけども、令和5年度は議員も御承知のとおり、スポーツ協会へ委託している14教室に水泳教室は含まれておりません。 先ほど答弁いたしましたとおり、現在、埴生中学校の体育施設として授業で利用するほか、部活動や千曲坂城クラブのほうでプールは利用されてございます。 千曲水泳協会にプールの空き時間を活用できないかとの御提案でございます。水泳教室の実施について、市民プール開設期間での対応、活用も考えられるのではないかなど、スポーツ協会と打合せをする中で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) いつも答弁が聞き取れなくて申し訳ないんですけれども、今の御答弁ですと、空いている時間がないということを申し上げられたのかどうか、確認します。 ○議長(小玉新市君) 小岩部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) 空き時間での活用についてということは、先ほどのほうでも答弁申し上げましたとおりでございます。 そして、スポーツ協会の水泳教室の活用についてということでは、水泳協会では、現在、スポーツ教室の開設されておりませんので、その開催についてにつきましては、水泳協会に開催はできるかどうか、プールの開設期間での活用ができないか、市民プールの活用についての相談を申し上げていきたい、そういうことで、答弁でございます。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) それで、私も学校関係の使用日程表をチェックしております。今、持ってきておりませんけれども。そういう意味で、ここで本当に空き時間がない、空いている曜日がないということを申されるんだったらあれですけれども、これは委託しようとかどうのこうのではなくて、スポーツ教室を開催するように何とかできないかと。 これは正式に、今、申込みがまだないということを言われたのかどうか、そこのところなんですけれども、申込みがあれば、この答弁のように検討するということでございますか、そこをもう一度確認させてください。 ○議長(小玉新市君) 小岩部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) スポーツ教室の開催に当たりましては、スポーツ教室の業務委託、そして、そういった仕様の中で運営といたしまして、各種教室がございますけども、教室の開催回数が5回以上20回以内とするといった要領で規定がございます。 そうした中で、水泳に関しましては、開催の時期、期間が、教室を開催するとされる市民プールを想定した場合に、なかなか回数の確保が難しいか、期間限定になるため、そういった回数の確保が一等難しいものかと感じております。そういった部分で空き時間について、空いている曜日、また回数のほうでも土曜日につきましては、千曲坂城クラブも使っておりますし、1日の時間帯でいけば、夕方の一定の、本当に7時から8時、そういった分でしか、なかなか平日においても空き時間がないということでございますので、そういった空き時間の対応になるかと思います。 ○議長(小玉新市君) 中村議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 夏場で、5月から10月まで、いわゆる一般に学生に開放しておりますけれども、この半年、4月になったんでしたか、1か月延びましたよね、そういう中で、十分、5回以上の教室は取れると思います。そういういろんな条件を具体的に掲げていただいた中で、実は皆さん御承知のように、10年には国体があります。そういう中で水泳だけが練習する場がないというのは、これは全くおかしいものだと思います。 ですから、最初は限定的で結構でございますので、もう少し門戸を広げて、それから国からのガイドライン等も、それから国体なんかをこれから開いていく中で、もっともっと我々の今までの常識を変えていかなければ、子供たちも、それから選手たちも成長できないと思います。 先ほど、和田選手の御紹介をしましたけれども、今、早稲田大学の2年で、毎週、東京から長野まで来て、長野でのスイミングクラブに加入しておりますので、そこで練習をしております。小中学生で民間の施設に行っていた人たちが、機能しなくなってしまったので、みんな困っているわけです。それで、例えば坂城のプールでも貸してもらっているような状態です。 そういう意味で、ぜひ皆さんの具体的に検討をしていただきたいと思います。まだまだ、私、今日の御答弁では納得できませんので、もっともっと突っ込んで勉強した中で、再度皆さんに御質問させてください。やっぱりいろんな意味でもう少し変えていかなくてはいけない時期だと思います。ぜひよろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) ここで11時10分まで休憩いたします。                             午前11時1分 休憩---------------------------------------午前11時10分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、10番、飯島 孝議員。          〔10番 飯島 孝君 質問席〕 ◆10番(飯島孝君) 議席番号10番、自由政策研究会、飯島 孝でございます。 提出をいたしました通告書に従いまして、順次質問してまいります。 高齢者がこれからますます増えていく状況下、高齢社会に向けてのこれからの対応を考えていかなくてはならないと思い質問いたします。 まず、大項目1、高齢者について。 小項目1、高齢者の確認方策について。 新聞、テレビ等で戸籍上150歳を超える方が生存されていることとなっていたり、実際にはいない方の住民登録がされていたといったことが報道されましたが、我が市においてはどうなのか、確認状況を伺いたいと思います。 住民同士が密接に付き合っていた時代とは異なり、都市化が進み、希薄な人間関係が普通になった現在、高齢者が行方不明になったことの把握、あるいは孤独死の防止、家族がいても亡くなっていることを隠して年金を受け続けることを防止するといったことについて、行政の役割は大きくなっています。 しかし、個人情報の尊重、プライバシーの確保といった観点から、行政が介入に対して及び腰であつたことも否めないと思います。年金の不正受給といったことについては厳しく対処していかねばなりませんが、また一方、行政職員が全ての高齢者の状況を把握するということも、その経費や効果ということからしても対応は難しいと思います。 生協や民間の乳酸飲料の会社等に高齢者の見守りを兼ねた配達の委託といったことを行っている自治体の取組もあります。それについても報道をされております。 別の自治体についての実証実験では、マンションの単身高齢者を対象としたもので、センサー等を活用し、緊急時には遠隔で玄関の開錠を行えるというものだそうです。 一方で、見守られている方からすると、極端に言うと、監視されているという感覚にもなりかねません。それぞれに合った見守りの方法という考え方も必要となっています。安全安心とプライバシー、経費と効果、これらの釣り合いを取るのは非常に難解であります。 そこで質問です。 1つ目、当市の現状はどうか、確認状況について。 2つ目、それぞれに合った見守りの方法について、どう考えるのか。 3つ目、今後の高齢者の確認策として、どのようなことをお考えか、答弁願いたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 高齢者の確認方策について、1点目の当市の現状についてでございますが、戸籍や住民登録の異動は、基本的には届出に基づいて処理を行っております。 法務省からの通知によりまして、年齢が120歳以上で一定の要件を満たす方につきましては、法務局の許可を得て職権により戸籍から削除をしております。 また、家族などから実際に居住していないなどの情報提供があった場合は、調査を行った上で、居住の実態がなければ、職権により住民基本台帳から削除をしております。 2点目の見守りの方法でございますが、幾つかの方法で重層的な見守りを行っております。まず、おおむね65歳以上のひとり暮らし高齢者等で、脳疾患、心疾患等で緊急搬送可能性が高い方を対象とした緊急通報システム装置設置事業を行っております。 また、安心コール事業として、おおむね65歳以上のひとり暮らしの高齢者で、近隣との交流が少ない高齢者に、週2回の電話による安否確認を行っているほか、配食サービス事業では食事の支度ができないひとり暮らしの高齢者や高齢者世帯へのお弁当の配達時に安否確認を実施をしております。 さらに、千曲市社会福祉協議会の事業といたしまして、ふれあい訪問事業を行っており、民生児童委員が高齢者宅を定期的に訪問し、高齢者の見守りを行っております。 3点目の今後の確認策につきましては、ただいま申し上げました事業をアップデートしながら継続するとともに、見守りに関する他市の事例を参考にするなど、見守り事業の充実を図ってまいります。 また、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも安心して生活できるように、引き続き、民生児童委員をはじめ関係機関とも連携を図り、支援が必要な高齢者の把握に努め、見守りを行ってまいります。 ○議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔10番 飯島 孝君 質問席〕 ◆10番(飯島孝君) 確認の方法については、申請だということなんですけれども、もし申請を忘れていたとか、そういうことになれば落ちちゃうというような話になっちゃうんですけど、それはやりようがないのではないかとは思いながらも、それでもそれでいいのかなというところはあります。 それから、見守りの件なんですけれども、実際、民生児童委員にやっていただいている状況なんですが、昨年の12月に、一応、3年という任期で終わって、新たに12月から新しい人になったわけなんですけれども、その新しい人が全国的に足らない。何万件かは忘れちゃったんですけれども、何か足らないということで、それでもこれから先どうしていくのか、例えば、足らないで済んでいるのか、そのままにしちゃっていいのかどうか、今から考えていくべきではないかなと思うんですけど、その辺はどうしましょうか。お答えいただければありがたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 再質問いただきました。最初の、なかなか届出をしない方も、忘れてしまうというような方もいるというようなことでございますが、先ほど申したとおり、定期的にチェックをしておりますので、長い間にわたって120歳以上が戸籍に載ったままになるということはないと考えているところでございます。 それと民生児童委員さんですが、なかなか成り手不足ということで、昨年12月に一斉改選いたしましたけれども、千曲市では何とか154名の委員さんに更新ができたということでございまして、本当に感謝を申し上げるところでございます。 全国的には、特に大都市、大きなところでは完全に欠員の状態になっているところがたくさんございます。中には、そういう民生児童委員さんを補助する協力員のような制度を導入しているところもございますし、それぞれなんですが、うちのほうでも民生児童委員協議会に御相談を申し上げておりまして、今後どうしたやり方がいいのかというところは投げかけてはございます。 今のところは、千曲市は何とかできているところですので、ほかに例えば協力員も今すぐ必要ということではないと聞いております。ただ、3年後、来年、再来年のときには、また一斉改選になりますので、そのときはどうなるかいうことも重々検討いたしまして、対処してまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔10番 飯島 孝君 質問席〕 ◆10番(飯島孝君) 小項目2の高齢者対策について移らさせていただきます。高齢者対策について質問いたします。 高齢者対策というと、お祝い金をあげるとか、優しくしてあげるとかいった、いたわる、保護する施策が中心であると思います。長寿社会になった今日、優しくいたわってあげなければならない高齢者がいることも事実でありますが、その前段階において自ら学びたい、健康づくりに取り組みたいと、意欲のある高齢者がいるのも事実であります。 福祉行政の面で、こうした方々に対しての施策が不足している面があるのではないかと思いますが、どうでしょうか。 また、高齢者学級の開設であります。高齢者であっても学習意欲の旺盛な方はたくさんおります。ニーズは一様ではなく、多様化し、高度化していると考えますが、高齢者のニーズに対応して、生涯にわたる学習の機会を充実することは、本人の感性を磨き、認知症を防止することになり、本人にも社会のためにも有益であると思います。 特に、団塊の世代の大量退職者が出るときには、高齢者学級を開設することも必要であると考えますが、どう思われますか。 また、健康づくりについてもです。老いても健康でありたいというのは、本人はもとより家族の願いでもあります。 北海道の幕別町では、保健・福祉・医療の提携による高齢者等の健康づくりを図る中核施設を整備し、その周辺に高齢者の健康増進や障害者の機能回復等を目的とする施設を整備しているとのことであります。 本市においても、こうした高齢者の健康増進施設を設けてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 そこで質問です。 1つ、高齢者学級の開設についてどのように取り組まれていくのか、お考えをお聞かせ願いたいと思います。 2つ目、健康づくりのために何をされていくのか、お考えをお聞かせください。 3つ目、現在から将来に向けてどのように取り組まれていくのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。答弁お願いします。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 高齢者対策について、1点目の高齢者学級の開設についてでございますが、市では千曲市社会福祉協議会へ委託をし、坂城町と共同で更埴地区老人大学を開設し、生きがいづくり、仲間づくり、健康づくりを目指して各種講演や軽度な運動など、年間15回の講座を開講しております。 令和5年度は、千曲市から82名の方が入学され、人間性豊かな生きがいのある生活を送るために、教養を深めていただいております。 また、公民館事業といたしまして、高齢者を対象とした高齢者学級を開設し、特色のある講座・研修を行っていることと併せまして、幅広い年齢層を対象とした成人講座等を実施して、高齢者の方にも参加をしていただいております。 市といたしましては、引き続き、老人大学や公民館事業の充実を図り、魅力のある高齢者の学びの場としてまいります。 2点目の健康づくりのための方策につきましては、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施といたしまして、後期高齢者健康診査のほか、人間ドック受診者のうち保健指導の必要な方には、生活習慣病予防及び重症化予防のための訪問を行っております。また、高齢者の通いの場や元気な集いの場においては、健康教育等を実施しております。 今後も高齢者が健康で生き生きとした生活を送ることができるよう、元気なうちから介護予防、フレイル予防に取り組んでまいります。 3点目の将来に向けての取組につきましては、市民の健康増進を図る施設として、入浴施設などがございますが、既存の施設を十分に活用して健康の維持増進に努めていただきたいと考えております。 また、高齢者は人との交流ができる居場所があることで、閉じ籠りを防ぎ、フレイル予防にもつながるため、市では、社会福祉協議会を通じて、住民主体で運営している通いの場に対し、いきいきサロン活動支援事業補助金を交付し、支援を行っております。 今後も市内に多くの通いの場が設置されるよう支援に努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔10番 飯島 孝君 質問席〕 ◆10番(飯島孝君) 北海道幕別町について、先ほど申し上げました保健・福祉・医療の連携による高齢者の健康づくりということをやられているんですけれども、それで当市においても、いろいろ今御説明ありましたとおり、いろいろなことをやられていることは理解しているんですが、もうちょっとその辺の提携を考えて、そこへ行けば、みんながいろいろなことを聞けるというようなことを考えておられないかどうか。お願いします。 ○議長(小玉新市君) 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 当市におきましては、その高齢者の方が集える場所ということかとは思うんですけれども、先ほど説明しましたような老人大学ですとか、公民館の講座ですとか、そういったところもありますし、例えば、県ではシニア大学というのもやっておりまして、千曲市からも何名かはそちらのほうに行かれている方もいらっしゃいます。 それと一番は、やはりコロナ禍を経まして、高齢者の方がどうしても閉じ籠りがちになってしまっている、動かないと、やっぱり機能も衰えてしまうというところを何とかしたいということで、先ほど申しました住民主体の通いの場、いわゆるサロンですとか、そういったものを各地域に数多く増やしていきたいというのが、一番強く進めたいと思っているところでございます。 近いところであれば、皆さん御参加しやすいということもありますので、そういった通いの場をなるべく多く、今後もつくれるよう支援をしてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔10番 飯島 孝君 質問席〕 ◆10番(飯島孝君) 大項目2、農業について。 小項目1、スマート農業への転換について。耕作放棄地をなくすために何をしていかなければならないのかについて質問をいたします。 後継者がいない、高齢化したなどの理由により、耕作を放棄した土地が随所に見られる今日であります。このままに放置するならば、豊かな自然と環境が破壊されることは必至であります。 そこで、農業の担い手不足とスマート農業について質問いたします。 現在、農業従事者は減少の一途をたどり、平均年齢も高い状態が続いております。 昨今、テレビや新聞等でロボットなどを活用するスマート農業が話題になっております。自動運転のトラクター、ドローンによる農薬散布、天候・風速・土の中の水分量などを各種センサーによる計測等、様々な形でのスマート農業があります。スマート農業は、農作業の省力化、農業・農作物管理の効率化、農業技術の継承などを進め、農業の担い手不足、農地の集約・大規模化に対応できるとのことであります。 都道府県レベルあるいは市町村レベルでも様々な取組が行われています。当市も独自の支援制度、例えば、営農の法人化、農地の規模拡大、スマート農業導入等独自の事業への補助はできないでしょうか。 最先端のスマート農業でなくとも、何か一つでも導入できたならば、省力化・効率化ができ、増え続ける休耕地が再び農地として使用されることも可能ではないかと思います。導入する場合、決して安いものではないでしょうが、希望と意欲を持って営農を続けるための有効な手段の一つではないかと思います。 そこで質問します。 1つ、スマート農業の導入について、どのようにお考えでしょうか。 2つ、農業インターンシップ(就農してもらうための農業体験)についてのお考えはありますでしょうか。 3つ目、将来の農業をどのようにしていくのかのお考えについて答弁願いたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) スマート農業への転換についての御質問を頂きました。 1点目のスマート農業の導入につきましては、国により積極的に導入が進められており、稲作における自動運転技術や施設園芸における環境制御システムなど、徐々に現場にも導入されつつあります。 現在、市ではスマートフォンでの田んぼの水管理ができる機械を4か所設置して実証実験を行っております。一方で、当市の農業の多くを占める果樹栽培や中山間地域農業については、このスマート農業についての研究開発が十分に進んでいないという課題もございます。スマート農業を一言で申しましても、栽培品目や作業内容等によって技術も異なり、議員がおっしゃるとおり、スマート農業は営農継続にとって大変有効な手段と考えております。 したがいまして、市としても国や県などが開催する研修に参加するなどして、調査研究を行い、有効な技術につきましては、導入の支援をしてまいりたいと考えております。 2点目の農業インターンシップについてでございますが、現在のところ、市では実施を考えておりませんが、受入先となります農業法人などからの希望があれば、検討してまいりたいと考えております。 なお、市では就農を希望する方のうち、新規就農者支援事業に該当しない方、また同事業の補助が不要な方に対しましては、農家のお手伝いをするアグリサポーターに登録をしていただき、有償、いわゆる報酬つきの農作業を経験することができますので、市ではお勧めをしているところでございます。 3点目の将来の農業をどうしていくのかについてでございますが、当市の農業は、規模が小さいものの、米、果樹、花卉、野菜やキノコなど多種多様でございます。また、特産でもありますアンズやリンゴの加工品の製造、そして、最近ではワイナリーが開業するなど、産業だけでなく観光分野とも密接に関係してきております。 今後も県や農協などとも連携して、農家や就農希望者に対し必要な支援を行い、農地の維持、そして農家の所得向上に努めていきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔10番 飯島 孝君 質問席〕 ◆10番(飯島孝君) 助成金については、国だとか県だとか、そういうところのものを利用することは非常にいいことなんですけれども、その上にさらに、当市独自の支援制度ができないだろうか。 例えば、営農の法人化をしたからとか、あるいは農地の規模拡大をしたから、スマート農業の導入をしたからというようなことで、国・県以外に出すというようなことはお考えではないでしょうか。 とにかく何かをしなければ道は開けないと思いますので、その中で、助成金も出していただきながら、やることは、今いろいろ御説明ありましたとおり、分かりますけれども、そんなことで、ぜひ、できるかできないか分からなくても、やっていただくということの計画を練っていっていただきたいなと思います。 それについては、どんなことになりますでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 洞田部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 市の独自の補助事業ということでございます。 国のほうでもスマート農業の推進についてということで、いろいろガイドラインが出ておりますが、それを少しでも県と国の行っている事業を研究しながら、それにプラスアルファで何ができることがあるか、先ほど申し上げたように、調査研究を行って、少しでも農業が継続できるように、後継者が少しでも増えるようにということで進めていきたいと思っているところで、調査研究を少し進めさせていただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔10番 飯島 孝君 質問席〕 ◆10番(飯島孝君) いろいろやっていただき本当にありがたいと思いますけれども、今後、さらに頑張ってもらいたいと思います。 最後に、職員の皆さん、本当に公務で忙しい日々を送られていると思いますが、職員の方々が持っているすばらしいノウハウをぜひ市民のために十分発揮していただきますようお願いして、質問を終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで昼食のため、午後1時まで休憩いたします。                            午前11時41分 休憩---------------------------------------午後1時 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、7番、吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 議席番号7番、一志会の吉池明彦でございます。 先月、新型コロナウイルス感染症対策において、政府の分科会で大いに貢献されました元会長の尾身茂さんのお話を聞くことがありました。ポリオワクチンの国際的普及に尽力され、国際的にも大変有名な方であります。 ポリオ、いわゆる小児麻痺ウイルスは現在99.9%減少し、残るはアジア地区2か国のみであります。一方、新型コロナはパンデミックからエンデミックに移行し収束に向かってはいるが、決してゼロにはならない。また、多くの犠牲を払ったその経験を生かすために、データによる本質を見極めることが重要である。それにはデジタル化も大変重要である、ということであります。 日本の医療は世界一であり、医療関係者のひたむきな頑張りを正しく理解し、賞賛し、今後長引く不安が差別や分断につながらないようにすべきである。また、グローバル化した現状では、新たな感染症がいつどこで起きても不思議ではないと警鐘を鳴らしていました。大いに参考にすべきと考えます。 それでは、質問してまいります。 大項目1、防災・減災について。 小項目(1)災害に対する市民意識の高揚について。 スポーツ施設の視察に行った東海地区、沼津市の災害に対する市民意識の高さに驚きました。沼津市の新たなスポーツ施設である新体育館は、整備費93億円という規模的にも大変大きな総合体育館で、利用者も大変大勢おりました。平成11年に施行されたPFI法は令和4年に改正され、地域づくりの核となるスポーツ施設も追加、明記されました。このPFI事業であるBTO方式によって建設されたものであります。 施設の説明に加えて、洪水ハザードマップと津波ハザードマップが用意され、水害対策の説明がありました。災害に対する意識の高さは、中京・東海地区はどこの地域においても当たり前のように感じています。 11月5日は、国連が定めた「津波防災の日」であります。NHKのニュースで各地の防災訓練の様子が報道されました。ちょうど沼津市の防災・避難訓練も紹介されていました。 南海トラフの発生確率は昨年引き上げられ、40年以内の発生確率が90%とされました。従来は30年以内、70から80%でした。マグニチュード8から9クラスですから、地震による被害と津波による被害の双方に対応する必要があります。最悪のケースでは全国で32万人以上が犠牲となり、国民の約46%、約半分が被災者になるとされております。 また、静岡県では約10万5,000人が犠牲になると考えられています。沼津市の場合は、市民全員が何らかの災害訓練に参加しており、市内小学校では子供たちが机の下に身を隠す様子、あるいは住民が一斉に避難所である高台へ向かう様子が放送されていました。 果たして千曲市ではどうでしょうか。各地区で開催される防災訓練における参加者は地区役員だけというような、大変少ない状況ではないでしょうか。ですから、市民の防災意識は決して高くはありません。気候変動に対する科学的な分析や実証実験が進む一方で、各自治体の認識に差があることは、同時に市民の防災意識の差につながっているように感じております。 半年前、危機防災管理担当部長の答弁では、市民の正常性バイアスを理由に挙げていましたが、だからこそ、意識を変える必要があるわけなんです。 市の取組として、この1年間、どのような取組を行ってきたか。 各地区の防災訓練の実態を把握されているか。 バイアスを取り除く働きかけをしてきたか。 バイアスは先入観、偏見でありますが、最近は水害における仮想空間での仮想体験も可能であります。被害に遭わないという先入観、思い込みも軽減可能だと思います。 出前講座は小学校や地区で、また、避難訓練は教職員対象にも行われてきているようですが実効性はどうか。 常に最悪のシナリオを想定しているか。その対応を考えているか。 以上、お尋ねいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 1点目の各地区の防災訓練の実態把握と、3点目の小学校等での出前講座や避難訓練の実効性についてでありますけれども、各地区の防災訓練につきましては実施報告をしていただいており、実態等は把握してございます。 また、小学校等での出前講座につきましては今年度2回開催されておりますが、それぞれ防災意識の向上につなげられると認識しております。 2点目の正常性バイアスを取り除く働きかけについてでありますけれども、正常性バイアスを払拭し防災意識を急激に浸透、向上させることは簡単なことではございませんが、市といたしましても、これまでも行ってきました小中学校での防災教育や出前講座、また、総合防災訓練などを着実に実施していくことが、正常性バイアスを払拭することにつながるものと捉えております。 今後も市民一人一人が災害リスクを十分理解し、有事の際に主体的に行動できるよう、逃げ遅れゼロに向けた効果的な施策を進めてまいります。 4点目の最悪のシナリオを想定した対応についてでありますけれども、市では常に最悪のシナリオを想定し、防災対策を行っております。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 再質問させていただくんですが、令和2年から何人もの議員が想定浸水深の標識の提案をされています。副市長から、あるいは総務部長、また各担当部長からですね、毎年入れ替わり答弁いただいておりますけど、プラス面とマイナス面があって研究することになっています。 しかし、子供たちを含め、防災意識の醸成、高揚につきましては避けて通ることができない重要な課題だと思います。例えば、公共施設の公民館だとか、小学校は各自状況が違いますけれども、想定浸水深の標識の掲示について今回明確な答えをいただききたいので、再質問させていただきます。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 公共施設、学校施設の浸水深の表示につきましては、令和4年12月定例会におきましても、滝沢議員様からの質問でもお答えしたとおり、防災意識を図る上で、市民の皆様はもとより、とりわけ児童生徒は大人への波及効果も大きいことから、児童生徒に対して防災教育を進めているところであります。 浸水深の表示につきましては、施設管理者、教育委員会、また、学校とも協議の上、個々的な方法を検討するなど、防災意識の醸成につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 何らかの方法で防災意識の高揚が図れるように、鋭意努力していただきたいなと思います。 それでは小項目(2)災害時の避難について。 実際に災害が発生した場合には、避難が大変重要であります。多くの市民は避難訓練をしない上に、マイタイムラインの作成にも疑問があり、災害発生時、様々な行動から混乱が起きるのではないかという懸念があります。 一人一人の避難行動をアンケートで調査し、人の動きをある程度把握し、避難時の混乱を避けることを、以前、提案いたしました。つまり自主避難における避難行動の見える化であります。 現在、誰も市民の避難行動の予測ができておりません。不十分あるいは不安、心配であるからこそ、緊急避難場所や避難所の対応、また、防災拠点、福祉避難所、要支援者への対応等に一般質問が多くなるのではないかと思われるわけであります。 風水害に対しては事前の準備も可能ですから、より安全で効率的なスムーズな行動を働きかけることで、多くは解決できます。市民の避難行動をアンケートにより把握した上で、その地域の避難すべき場所はどこか、どこへ行くべきか、以上をガイドラインとして公表し、周知すべきであります。このことは、一人一人のマイタイムラインの作成を促すものでもあります。 市はマイタイムラインの作成を推奨していますが、しっかり避難場所やその方法が決まり、マイタイムラインが作成できている方は少ないのではないかと思うわけであります。 参考に、沼津市の津波ハザードマップを担当部長にお渡ししました。マップには避難を確実にするために、第4地区西地区の対象自治区(7地区)と避難ビル一覧、約50か所が明記されています。 過去の水害の事例では、自主避難において被災された方の多くは、避難行動のタイミングや、どこへ向かうかの迷い等、避難行動そのものに問題があります。このことは後のビッグデータの解析により、詳細に報告されています。その行動を改善することで、犠牲者を減少させ、なくすことも可能ではあります。避難時の行動マニュアルや地域における避難場所など、避難におけるガイドラインはまさに重要であります。 また、地区において、風水害等避難情報発令時対応マニュアルとして、逃げ遅れゼロを目指した地区防災計画を作成すべきことになっております。努力義務ではありますが、作成が済んでいるのはまだ2割、15地区であります。作成が未了未済地区ではどう働きかけていくのか。 同様に、要配慮者施設では、避難確保計画の作成と避難訓練の実施が義務化されているにもかかわらず、いまだ6%(8~9か所)が未了未済であります。 施設内教育がされ、利用者、御家族等の関係者にも共有されているか。 災害時の避難行動要支援者情報は更新されているか。 以上から、自助である一人一人の避難の準備状況、共助である地区防災計画や個別支援計画、要配慮者施設の避難確保計画、避難訓練など実態を把握し、地区に出向いて懇談会を開くなど、もっと課題を掘り下げ、実態に合わせたきめ細かな指導や指示はされているか。 以上、お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 1点目の事前アンケートの実施と2点目の地区別ガイドラインの作成についてでありますけれども、昨年の12月議会で答弁したとおり、市といたしましては、まず、人数にかかわらず避難してきた方を、混乱せずにしっかりと受け入れられる緊急避難場所の拡充と開設、受入れ、運営体制を構築・強化することが必要であると認識しております。 また、市民一人一人が、マイタイムラインの作成により、安全な場所にある親戚、知人のお宅や、市が開設する避難所、自宅が安全な場所にある場合は自宅の2階など、自分が最も安全と考える場所で、移動手段が確保できる場所を避難先としてあらかじめ決めておくことが重要なことであることから、今後も出前講座など様々な場面を通じ、周知を図ってまいります。 事前アンケートや地区別ガイドラインは、それぞれの状況を見ながら研究してまいります。 3点目の自助・共助の実態把握と働きかけについてでありますが、市では逃げ遅れゼロに向け、自助のためのマイタイムラインの作成、共助のための地区防災計画や個別避難計画の作成などにより、市民一人一人の防災意識の向上を図ってまいります。 マイタイムラインは、自助の中で作成いただくものであり、進捗を把握しておりませんけれども、地区防災計画や個別避難計画については作成状況を把握してございます。 しかし、これらの計画等については作成することがゴールではなく、訓練の実施や検証、更新等を繰り返し、実効性のある計画とすることが重要であります。今後、地域の実情や課題をお聞きする中で、効果的な支援を行ってまいります。 4点目の地区や要配慮者施設の準備の把握と、指導や指示についてでありますけれども、地区防災計画は15地区で策定され、個別避難計画は対象144施設のうち137施設が作成されるなど、実態については把握しており、未完了の区、自治会や要配慮者施設へは、情報提供や計画の作成等の依頼をしております。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 参考に申し上げておきたいのですが、東日本大震災の避難では、石巻市大川小学校の悲劇、これは先生を含めまして84人亡くなっています。ほぼ避難される方全員ですね。 対比されます釜石の奇跡。これは小中学生570人が全員無事だったんです。これは、海に近い小中学校ですね。 この2つの違いは何かと言いますと「いつどこへ」、これが違うだけです。十分、避難できる時間があって、どこへ逃げるかを間違えてしまった。すぐ後ろの山へ登ればよかったという事例もあります。いずれにしても、この事案は大事な事案だと思っています。 2019年、大川小学校の事案については、最高裁で宮城県と石巻市の責任と賠償を認めました。たとえ想定外の震災であっても、自治体には安全確保義務があります。ですから、改めて市内の小中学校とか公共施設につきましての避難訓練、あるいはその実施をぜひ働きかけていただきたいと思います。 小項目(3)防災管理者と地域防災マネージャーについて。 消防法では、防火管理者や防災管理者の選任が必要である。避難訓練の実施、その他火災や災害による被害の軽減のため、活動の計画、または実施等の責務を負うものである。 災害対策基本法に基づく防災基本計画等では、地方公共団体は専門的知見を有する防災担当職員の確保及び育成、円滑な災害対応及び復旧・復興のための人材確保にあらかじめ努めることとされています。 また、地域防災マネージャー制度もあります。 防災の専門性を有する外部人材を、地方公共団体の防災監や危機管理監等で採用、配置するに当たり、必要となる知識・経験等を有する者を地域防災マネージャーとして証明する制度であります。この証明要件は、対象となる研修を受講すること及び実務経験を有する者となります。行政経験の人で5年となっております。 気候変動による災害の激甚化が進行する現下の状況において、このような災害に対する人材の確保はますます重要であります。市民の防災意識の向上や実際の災害に対する防災・減災への主導による実効性の確保、被害地域への派遣支援など、必須な人材であります。 現在、千曲市職員には防災に関する指導的な役割、責任者、資格者はどのような人材が確保されているか。例えば防火管理者、防災管理者、防災士、消防マネージャーなど十分であるか。 それから、今後さらなる人材の育成を教育する計画があるか。 先ほど述べた南海トラフ地震や首都直下地震等、大規模災害時の対応や応援の在り方に関する検討会が、昨年から総務省で進められております。全国市長会も対象となっております。 この応急対策職員派遣制度について、市の対応と考えはあるか。 以上、お尋ねをいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
    危機管理防災担当部長横林伸一君) 1点目の防火管理者、地域防災マネージャー等の配置についてでございますが、公共施設におきましては、防火対象物に対しまして防火管理者を定めなければならないと消防法で定められておりますので、市の公共施設には防火管理者が選任され、防火上必要な業務が行われております。 また、地域防災マネージャーにつきましては、市では配置してございません。 また、防災士につきましては、市民による活動については承知してございませんが、市職員では20名以上の職員が防災士の認証を受けている状況でございます。 2点目の人材のさらなる育成計画についてでありますけれども、職員を対象とした防災士の資格取得につきましては、今後も危機管理防災課に配置された職員を中心に進めてまいりますが、防災士等地域防災リーダーとなり得る市民の人材育成につきましても、引き続き研究してまいります。 なお、防火管理者につきましては、千曲坂城消防本部において定期的に資格取得講習会が開催されることに加えまして、防火対象物の防火管理者として選任されている者に対して防火管理者会議を開催するなど、防火管理上必要な知識及び技能等の指導が行われている状況でございます。 3点目の応急対策職員派遣制度についてでございますけれども、当該制度につきましては、大規模災害を受けた被災地町村が行う災害マネジメントの支援として設けられている制度であり、令和元年東日本台風災害時も当市におきましても派遣していただいた経緯もございます。今後も市内においても、大規模な災害が発生し応援職員が必要と判断した場合には、可及的速やかに要請していくこととしております。 また、他市町村への応援職員の派遣につきましても、要請があった場合には対応してまいります。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 小項目(4)新たな公共施設の水害対策について。 堤防付近への新たな公共施設として、運動公園整備である新体育館と多目的野球場の建設、また、戸倉保育園も現在の位置に建て替えを検討中であります。洪水による河岸浸食地域、また、暫定堤防かつ水防危険箇所に指定されているところであります。 去る10月30日、第5回戸倉保育園基本計画検討会議が行われ、私も傍聴いたしました。実現したい保育、求められる規模・機能、保育の見込み量、各部屋の条件など、委員の皆さんの活発な意見交換がされておりました。委員は15名、各分野の方であります。 その他事項では、水害対策や避難に関する意見も出されました。委員の一人からは、暫定堤防であることと危険であることの指摘がありました。今、話題になっている大正橋下流の脆弱な堤防道路があるためであります。堤防の件につきましては市より、年内に国からの説明があるのではないかとお聞きしております。しっかり各区長とともに、確認をしていきたいと思っております。 いずれにしても、今後新設する公共施設においては水害リスクを考慮しての建設であるべきで、新体育館あるいは新保育園に関しても、合理的な対策と市民に納得できる丁寧な説明が必要であります。 今後、どのような観点で水害対策を捉え、住民に説明していくのか。 河川事務所を含め、関係部署への働きかけをどのように進めていくのか。 それぞれの施設における具体的な対策はどのようなものか。 既に考慮されているか。 以上、お尋ねをいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長横林伸一君) 新たな公共施設の水害対策について、御質問いただきました。 御質問の、建て替えの計画をしているスポーツ施設及び保育園施設の災害対策等につきまして、私から一括して答弁させていただきます。 新たな公共施設の建設に当たっては、施設の所管課において災害リスクを十分検証し計画され、地域住民への説明も十分になされているものと承知しております。 まず、新戸倉体育館につきましては、基本計画の策定を進めているところでありますが、1点目の地域住民への説明につきましては、浸水想定区域内での建設でありますので、施設の規模や機能、建物の構造などを検討した後、説明会やパブリックコメントなどを通じまして周知してまいります。 2点目の関係部署への働きにつきましては、千曲川河川事務所に浸水想定区域内での開発について確認をしたところ、建設に際しましては浸水防止対策として、止水版の設置や避難経路の確保などを行うよう助言を頂いたところでございます。引き続き指導、助言をいただきながら、水害時の対策を考慮した施設となるよう進めてまいります。 3点目の具体的な施策につきましては、先ほど申し上げましたとおり、基本計画策定を進める中で、水害リスクをはじめ必要な対策を検討してまいります。 次に、戸倉保育園につきましては、令和4年度から5年度にかけて改築に向けた戸倉保育園基本計画の策定が検討委員会において進められており、保護者アンケートの結果や、移転建て替えと現地建て替えの検討など慎重に審議をし、現地建て替えの方向で進められております。 議員御指摘の水害対策につきましては、戸倉保育園の避難確保計画にもあるように、非常態勢が発令された場合には隣接するふれあい福祉センターに避難すること、また、園舎建築部分のかさ上げや一部2階建てにすることで、職員が残っても垂直避難ができるように検討しております。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) この間の保育園の会議に傍聴させてもらったんですが、非常に委員の人は熱心なんです。非常に防災に関しては熱心というか危惧をしておりまして、ですから、今さらっと御説明いただいたんですけど、もうちょっと深く説明しておくべきタイミングがあると思うので、ぜひそこは注意していただきたいと思います。 それでは大項目2、職員の人材育成について。 小項目(1)人材育成方針の見直しと職責について。 市民ニーズが多様化している現状において人材育成はますます重要となっており、市民サービスに直結する重要な課題であります。 今年度見直し予定の人材育成基本計画ですが、事前に職員にアンケートを実施するとのことでした。 基本方針の見直しはされているか。 アンケートはされたか。 職場内の風通しはよくなっているか。 昨年9月、副市長から、職員の管理体制、研修体制等その責任を痛感し考え直すべきと感じている。また、小川市長からは、3月の代表質問の際に、係長とのシェアトークを18回重ね、要望を部長会議にも上げ共有しているとの答弁がありました。 昨年9月、あんずホールのスプリンクラー不具合事案に引き続き、職員の不祥事(懲戒処分が3件)発生、なぜ不祥事が継続するのか。プレスリリースでは5月セクハラ、8月無免許運転、10月市民への間違った説明が公表されております。 職員に対する教育の前に、上司の毅然とした職責を果たすという姿勢や熱い思いが不足しているのではないか。 その姿勢が見えないのはなぜか。 以上、お尋ねをいたします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) まず、1点目の人材育成基本方針の見直しと職員アンケートについてでありますが、まず、職員アンケートにつきましては、本年6月から7月にかけて、育休中、休職中の職員を除く441名を対象に実施し、301人から回答を得て、その後、アンケート結果の集計分析を行い、結果報告書として9月に部長会議へ報告の後、職員に向けて公表をしてまいりました。 人材育成基本方針の見直しにつきましては、職員アンケートの結果を踏まえ、現在、改訂作業を進めております。完成しましたらアンケート結果と合わせて議員各位にも御報告をさせていただきます。 2点目の報連相と風通しについてでありますが、市長からはマネジメント戦略会議や部長会議等で管理監督者に対し、常々、報連相の徹底、部下とのコミュニケーションの向上について具体的に指示をいただいており、これらを管理監督者と部下との面談や課や係内のミーティング等で共有することで、職員の意識改革が進み風通しのよい職場づくりが進んでいるものと認識しております。 3点目の不祥事についてでありますが、度重なる不祥事案により市政への信頼を著しく損ねたことに対し、この場を借りて深くお詫びを申し上げます。 原因につきましてはそれぞれ要因がありますが、共通して言えるのが認識の甘さ、それと部署内の連携不足であったと考えております。2点目の御質問でお答えしたとおり、日頃から報連相の徹底やコミュニケーションの向上を図り、風通しのよい職場を構築するとともに、職員研修等を通じ、公務員としての高い倫理観、責任感、使命感を持って職務に取り組むよう、職員教育を徹底するとともに職場環境等の向上を図ることで、再発防止に努めてまいります。 4点目の業務の役割分担と職務責任についてでありますが、業務の役割分担につきましては、各課で毎年作成する事務分掌簿で明確化しております。 職務責任につきましては、各職員の自覚によるところが大きいのですが、管理監督職につきましては部課長会議や研修において管理職たる職員としての心構えと、役割である指導・率先垂範することにより、職務責任を認識するとともに、各職員につきましては人事評価等において職務責任を認識させております。 5点目の上司の毅然とした姿勢についてでありますが、そのようにお感じになられたということであれば、反省しなければならないと思います。 前段の御質問でお答えしたとおり、部課長会議や研修において、管理職となる職員としての心構えと役割である指導・率先垂範をさらに徹底し、議員に、上司の毅然とした態度をお認めいただけるよう、管理職の意識を高めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 答弁の内容につきましては、常々市長が申し上げているような、そんな内容だったというふうに直感いたしました。 ところで副市長の意見を聞いておきたいので、ぜひお願いできますか。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 職員の不祥事から始まりまして、いろんな御提案をいただいたところでございますが、例えば部長から申し上げたこと、我々市でも考えていることでございますが、私的にちょっと言わせていただければ、いろんな不祥事が続いた一番の原因は、やはり課内の職員同士のコミュニケーション不足、先ほど部長も申し上げましたが、その辺がちょっと不足していたってことが多いと思います。例えば、その職員だけが仕事をやっていて、係長、部長、課長等も何やってるかとか、ちょっとまだ把握できないとか、今どんなことをやってるかとか、これは違うんじゃないかとか、そういった第三者といいますか、周りからのフォローがちょっと足りなかったと感じております。 その中で風通しのよい職場というのを目指しているんですが、いきなり職員のほうから上司に対していろんなことを話しかける、それはもちろん大事なんですけど、なかなかできづらい面もあると思いますので、私は常々課長が鍵だということを申し上げているんですが、課長のほうから声かけをするとか、あるいは課内とか係内の会議を頻繁にやっていただいてコミュニケーションを図っていただきたい。そして、その中で仕事の進捗状況を把握していれば、あの仕事はいつまでなんだけどまだできてないんじゃないかとか、その辺もできてくるのではないかと考えているところでございます。 職員の意識改革につきましても、徐々には進んでいると思うんですが、言い訳になってしまいますが、なかなか何十年とやってきた仕事、あるいは考えがありますので、一長一短にすぐ変えられることもなかなかできない面もございます。 ただ、これはやっていかなきゃいけないことですので、いろんなことを通じて図っているところでございます。部長からも進んでいるということも少し申し上げたんですが、私も最近変わったと思うのは今まで苦情の投書とかいろいろいただいていたんですけど、最近、中には感謝の声といいますか、ここのところがよくなったという声も出てきておりますので、それなりに効果は少しずつは上がっているのではないかなと考えているところでございます。 いずれにしましても、市の仕事にとって職員の資質というのは一番大事なことでございますので、またしっかり対応していきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 今、副市長からは、課長が鍵だという話なんですが、これ、副市長の前は組合の調査かなんかのデータを見たら、課長がなかなか重んじられていないという答弁だったんですね。課長が職場の中心で動いているはずだと思うんで、そういうことは修正しなければならない大きな課題だと思います。上司との信頼関係が薄いということだと思うので、ぜひ、これは直していただきたいと思います。 それでは、小項目(2)で、能力評価と業績評価について。 人材育成における評価は、大変重要であります。特に評価される側にとっては、その後のモチベーションに大きな影響を与えます。市の方針や部門の目標を基に、一人一人の役割を個人目標に展開し、共有し、達成に向けて活動することが目標管理制度であります。その活動を通じて個人の能力向上が図られ、ひいては人的資源の向上につながることとなります。 当市は、能力評価については評価項目が8から10、3段階評価。業績評価については年度当初の目標2から4を設定。達成度を5段階、及び難易度を3段階で評価を行っています。目標管理におけるプロセスが重要であることは、言うまでもありません。 一人一人の能力をどう伸ばしていくのか。ツールとして人材マップを作成し、一人一人の職歴や職務能力に加え、今後の育成プランを加味した人材マップシートを以前提案をいたしました。シートを見れば、その個人個人の職歴や職務能力、育成プランが見えるわけです。 人材マップは検討されたか。 一人一人の目標管理はされているか。 対象者はどういう立場の方か。 また、評価はどのように反映、活用されているか。 以上をお尋ねいたします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 1点目の人材マップ、あるいは人材シートについてでありますが、令和4年9月議会で吉池議員の質問に対して、人材育成プログラム、個人職能記録については個人情報が含まれているため、見える化・共有化は行っておりません。 人材マップの作成共有については、今後の課題として検討していきたいと考えておりますと答弁をさせていただきましたが、現時点で具体的な検討には至っておりませんが、人材マップ、人材シートにつきましては人事評価・人事異動を行う上で客観的な資料となると思われますので、引き続き検討をしてまいります。 2点目の一人一人の目標管理についてでありますが、千曲市で行っている人事評価制度は議員おっしゃるとおり、能力評価と業績評価の2つの評価制度、それぞれ議員が今おっしゃっていただいたやり方でやっております。 議員のおっしゃる目標管理は、業績評価に当たります。全職員が複数の目標を設定し、10月に行う中間面談のほか、進捗状況の確認と助言・指導は逐次行っています。これにより上司とのコミュニケーションは、議員おっしゃるとおり頻繁となり、報・連・相が高まると認識しております。 3点目の評価の反映、活用についてでありますが、能力評価と業績評価、いずれもS・A・B・C・Dの5段階で評価をしており、勤勉手当、昇給、昇格を含む人事異動等に反映をしております。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 能力評価につきましては、評価しているということで。 人材育成につきましては、やはり重要な課題だと思います。どんどんどんどん世の中が変わってしまいますので、新たな人材、新たな能力をつける必要があります。いろんな企画だとか設計段階ですぐに外へ委託するのではなくて、自ら立ち上げる。その辺をぜひ、人材教育の一環としてやっていただきたいと思います。 それでは、大項目3、地域経済の振興と魅力あるまちづくり。 小項目(1)小規模事業者の現状について。 多くの小規模事業者が利用してきた実質無利子無担保であるコロナ禍対応のゼロゼロ融資の返済が、今年7月から来年4月と返済のピークを迎えております。約245万件、約42兆円、多くは3年間の返済猶予であります。 結果的に過剰な債務となった小規模事業者にとって、物価高や賃金アップ、人手不足が追い打ちをかけ、倒産する事業者が相次いでいます。表に出ている数値に加え、事業閉鎖や廃業などを加えますと、さらに増えると言われております。 資金繰りの厳しい場合は、コロナ借換保証制度もあります。 来年度からは、資金繰り支援から事業再生、また新規事業への取組などに変更し、経営改善を求める方向に計画が変更されます。資金繰りは、特に金融機関との話合いが主体になりますが、事業転換や新規事業の取組に関しましては、それぞれ専門の知識、専門の分野に明るい方のアドバイスが重要であります。 補助金や支援金に関する情報提供や申請は、サポートは十分か。 支援の相談はあるか、その対応はどうか。 事業者の実態を的確に把握しているか。 可能なアドバイスはされているか。 金融機関のコンサルティング業務に任せきりでなく、自ら働きかけ出向くなど、情報交換をしているか。 以上をお尋ねいたします。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 小規模事業者の現状について、御質問をいただきました。 産業振興課及び産業支援センターでは、産業支援コーディネーターを中心に、私、経済部長をはじめ産業振興課職員が、社会経済情勢に係る情報収集や様々な困り事の把握を目的に、積極的に市内企業の訪問を行っております。事業者へのヒアリングの中で、やはりゼロゼロ融資の問題が話題に上がることがあり、特に小規模な事業者の皆様へのサポートの重要性を認識しているところでございます。 御質問の1点目、補助金等の情報提供や申請サポートについてでございますが、商工業助成制度を取りまとめた「千曲市商工業制度の御案内」というしおりを作成し、市内商工団体と連携しながら、メールや紙媒体により広く周知しており、申請に当たり相談があった場合には、丁寧に対応をしているところでございます。 御質問の2点目及び3点目の、実態把握とアドバイス。 待っているのではなく、出向いているかについてでございますが、実態把握につきましては前段でも答弁いたしましたとおり、事業者の皆様の元へ直接足を運び、対面で生の声をお聞きすることを心がけているところでございます。 また、市ができるアドバイスにつきましても、補助金等の情報提供、申請方法や申請窓口の御案内が主なものとなりますが、引き続き事業者の皆様に寄り添って、適切にアドバイスを行ってまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) できれば、いろいろ検討するときに中小企業の社長、経営者はやはり時間があまりありません。事業再生計画って、そういう計画とか申請書類いっぱいあるんですね。これをだからもっと真剣に教える、あるいはアドバイスが必要だと思っています。これ、繰り返しになりますけど、よろしくお願いしたいと思います。 小項目(2)商工団体からの要望について。 商工会議所や商工会から、毎年10月頃、次年度への要望事項がまとめられ、議長を通じて政策要望書が提出されています。継続要望に加え、新規要望には新規事業の取組への支援や、支援の幅を広げてほしいという内容も散見されます。 市の決算から、令和4年度決算において、コロナ禍前の平成30年と比較すると、歳入では市税が1億1,000万円増加しております。内訳は市民税個人分と固定資産税がともに1億円増収であるが、市民税の法人分が1億2,000万円減収となっております。このことは個人所得が増え、住宅などへの投資が増えた一方で、法人、いわゆる小規模事業者の厳しい経営環境が裏にはあると思います。 政策要望書はどのように取り扱われているか。 定期的な打合せや懇談会など、継続した取組が行われているのか。 また、商工業条例の改正で、運用面で機動性が増したと思うわけでありますが、実際にどうか。実例はあるか。 以上、お尋ねいたします。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 商工団体からの要望についてでございますが、最初に、商工団体からの要望書の取扱いについてであります。 千曲商工会議所及び戸倉上山田商工会からは、毎年度、市長宛に要望書が提出されております。御要望についてはすぐに対応できる事項、検討を要する事項、実施が困難な事項等がありますが、項目ごとに所管課において回答を作成し、回答書として取りまとめて提出をしております。 次に、商工団体との懇談会についてでございますが、先ほど答弁した回答書を提出する際に懇談会を開催していただき、担当部課長から回答内容を説明するとともに、役員の皆様から業界の状況をお聞きしたり、再質問にお答えしたりしながら情報共有を図っているところでございます。 また、事務レベルでは日々連絡を密にし、助成事業や融資等の事務が円滑に進むよう配慮しているほか、情報交換や相談を随時行っております。今後も引き続き商工団体としっかり連携し、商工業振興に努めてまいります。 次に、商工業振興条例の改正による実効性、具体的な事例についてでございます。 実効性を伴う具体的事例としては、現在、移住・定住に関連した雇用促進や後継者の育成などへの助成についての研究、検討を進めているほか、物価高騰に対する支援策についても、近々に追加される物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金の活用による支援策も、早速検討を進めている段階でございます。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 私、一つ提案があるんですけれども、要望書です。継続要望が大体7割から8割、新規は2割ぐらいなんですよ。それで例の区から出る地域要望というのがあるんですが、あれも山ほどあります。70個あるので。あれは誰がいつやるか、そういうことをちょっと紐解いているんですよ。今お話しさせていただいた地域政策要望書は、5W1Hが一つもないんです。回答書にきちっといつまでにこれはやろうとか、これを優先するとか、そういったところを市の意見として取り入れていただきたいなと、要望したいと思います。提案いたします。 小項目(3)魅力あるまちづくりについて。 多くの市民と目指すべき将来像を共有することが重要であること、加えて新たな発想や新たな見方、考え方が必要であることは言うまでもありません。 以前に、千曲川の源流である川上村の前村長である藤原忠彦様のお話を聞く機会がありました。全国町村会長代表を歴任された方であります。同時に、阿部守一県知事、花岡利夫東御市市長のお話も聞くことができました。 この話をぜひ参考にしていただきたいのですが、皆様の共通課題はいかに魅力あるまちづくりをするかであります。それには、一人一人の意識を変え、そして大きな力にし、地域を変えていく必要があるということを強調されていました。 一人一人の意識を変える力を、内発力と呼んでいました。内発力は自発的動議づけ、自らの要望や希望による行動力であります。内発的動議づけは、自己の充足感や内部からの動議づけによって高い目標や達成感を求めるため、意欲的な活動による高い成果を得ることにつながります。社会的欲求、自己実現の欲求、心、精神的な欲求であります。 千曲市にとって新たな魅力あるまちづくりには、この内発力をそれぞれ一人一人が持って、随所で発揮していく必要があるのではないかと提案いたします。 さきの川上村は年間平均気温8.5度、標高約2,000メートル、人口約4,000人、野菜生産高200億円以上、1軒当たり売上約4,000万円以上であります。当時の藤原村長の方針として、寒くて米が育たない、そういう貧しい寒村から立ち上がる、出稼ぎ村から出稼ぎ受入れ村へ変える。 所得である財貨追従型の満足度は、所得と欲望との対比であり、常に精神的に不安定である。そこで、所得成長政策から、医療、福祉、教育、文化政策に転換する。法律、条例は変えればいい。変わる、変える、変えることができる。実際に東京へ何度も足を運んで、条例を変えたそうです。常に職員のモチベーションを上げ、一人一人の意識を変える取組を行い、村を一変させました。 これが日本一のレタスの村、川上村であります。 我が千曲市は20周年を迎え、新たなステージに立っています。目指すまちの姿をしっかり描くこと、そして熱く語ることが重要であります。私は、これほどコンパクトな地域にインターが中央・東西及びジャンクションが整い、大型企業誘致も実現でき、また、温泉や観光名所、歴史的遺産、日本遺産と景勝地、あんずの里などなど、多くの多くの地域資源を抱えた千曲市は、様々な絵が描けると思います。 順風、シナジーも大きな期待が高いわけであります。ましてや絶好のタイミングであります。 市長はどのようなまちの姿を描いているか。 職員に熱く語ることがあるか。その機会を設けているか。 以上、お聞きします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 内発的で魅力あるまちづくりということのお尋ねになります。 1点目、市長はどのようなまちの姿を描いているのかについてであります。 本年3月、定例市議会の施政方針で申し上げましたとおり、本市の強みである立地のよさをさらに伸ばし生かすために、都市基盤や社会資本の整備を進め、子ども・子育て支援の充実などと併せて、子育て世代、若い世代に選ばれるまちにしたいという思いを描いております。 9月1日に挙行された、千曲市誕生20周年記念式典での式辞の中でも、10年、20年先においても、市民の皆様が将来にわたって住み続けたいと実感できるまちづくり、多くの方が訪れてみたい、働いてみたい、暮らしてみたいと思っていただけるような、魅力あるまちづくりを目指します、と申し上げました。これまでも、様々な機会を捉え、選ばれるまち、住み続けたいと実感できるまちを目指して、各種事業に取り組んでいることを市民の皆様にお伝えしてまいりました。 私の思い描く千曲市の姿の実現に向け、第三次千曲市総合計画を中心に据え、実施計画に掲げた各種施策を進めてまいります。中でも、産業基盤の整備、先ほど吉池議員より御質問の中で御紹介になりました、スマートインターですとか大型企業の誘致も実現しました。産業基盤の整備や、産業連携道路ネットワーク構想による都市基盤の整備、豊富な地域資源を生かした観光振興などをさらに推し進めます。 そして、子育てしやすい環境づくりや雇用機会の創出を図ることにより、千曲市の魅力をさらに高めてまいります。 次に2点目、職員の動機づけに熱く語ることがあるのか、についてであります。 定期的に開催している部長会議、あるいはマネジメント戦略会議の中で、部課長、場合によっては係長に対しても、私の考えや思いを直接伝えております。この議会の本会議、あるいは委員会の席での発言もその一つであります。 また、なかなか直接話す機会の少ない係長以下の職員とは、懇談を行う場として市長と係長職員によるシェアトークも実施いたしました。 また、随時実施している職員、特に若手職員とのアフターランチミーティングを設けております。若手職員等の考えを直接聞くとともに、私の考え、まちづくりに対する思いも伝えております。 今後もこうした取組を継続いたしまして、職員と意思疎通を図りながら一丸となって、魅力あるまちづくりを進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 吉池議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 強く熱い思いを申し述べていただきまして、ありがとうございます。 繰り返しますけど、最後に、私、千曲市は新たなステージに立っていると思っておりまして、同時にまちの将来が決まる分岐点だと思っております。 3年前に立候補したときに、新しい令和のまちづくりというふうに私、テーマを掲げたんですね。やっぱり周りがどんどん変わっちゃって、コロナになったり、非常にいろんな世の中が変わっちゃった。ですから、本当に分岐点だなと思っておりまして、デジタル、それからグリーントランスフォーメーション、GXですね、エネルギー革命が既に始まっています。そんなことで、ただ、千曲市は風が今フォローであります。私はそう感じます。 ですから、本田宗一郎の言う「得手に帆をあげて」ということわざがありますけれども、ぜひ、順風満帆で市政をお願いしたいと思いますので、それをお願いいたしまして、私の質問を終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで2時10分まで休憩といたします。                             午後1時57分 休憩---------------------------------------午後2時10分 開議 ○副議長(金井文彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、15番、柳澤眞由美議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 議員番号15番、公明党、柳澤眞由美です。通告に従い、質問してまいります。 2023年は、こども基本法の施行、こども家庭庁の発足、こども未来戦略方針策定など、日本のこども政策元年であり、こどもまんなか社会の実現に向けて大きく動き出した年です。こども施策は、こども基本法第3条にうたわれた6つの基本理念を基に行われなければならないと定めています。子ども・若者の声を聞く小川市政、そして、子ども・若者の視点に立ったまちづくりについて質問してまいります。 それでは、大項目1、子ども・若者の願いが届くまちづくりについて。 小項目(1)保育環境の格差を解消し子育て世代に安心を。 千曲市の子どもの保育環境について伺います。 現状では、桑原保育園の耐震化工事が行われ、引き続き稲荷山保育園の工事が行われます。写真資料のとおり、建て替え優先度ステージ1の屋代保育園、令和6年更新予定と同じ設計の園舎であり、保育環境の格差が大きくなります。 優先度ステージ2に位置する桑原保育園は建設後46年、稲荷山保育園は48年が経過している園舎で、保育室を出ると廊下もなく、すぐにげた箱のある広いコンクリートのテラスは屋外と同じです。 建設後48年の戸倉保育園は、令和4年検討委員会を立ち上げ、保護者アンケート調査や設計について話が進んでいます。令和8年更新完了。 先日、あんずの里保育園を見学した保護者の友人から、こんな声を伺いました。「自分の子どもが通う保育園との違いにびっくりして悲しくなった」という感想でした。 保育環境の格差、園舎の改修、更新、建て替えについて市の考えを伺います。 ○副議長(金井文彦君) 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 保育環境の格差解消の御質問でございますが、千曲市公共施設個別施設計画・保育所編に示されているように、鉄骨造りの建物につきましては、議員御指摘のように、節目の年に中規模改修、長寿命化工事を実施することで使用年数を原則として80年としております。 現在、改築工事を進めている屋代保育園につきましては、当該計画にありますように、建築から50年以上経過していること、老朽化が進み外壁等の劣化が進んでいること、耐震性が低いことなどを勘案し、早急に安全な保育環境を確保するために改築という判断をいたしました。 一方、桑原保育園、稲荷山保育園につきましては、建築から50年弱の経過ということで、今後の少子化に伴う園児数の減少等を踏まえまして、改築ではなく耐震改修工事を優先をいたしました。なお、本工事に併せ、部分的には屋根防水や外壁補修等の中規模改修と同程度の改修も行い、安全安心な保育環境が実現するよう鋭意進めているところでございます。 保育環境の格差につきましては、50年前と最近設計された園とでは、利便性の面で違いがあることは否めませんけれども、保護者や保育士の要望もお聞きしながら、できることは順次改善・改修を図ってまいります。また、個別施設計画につきましても年次見直しがございますので、その際に、中規模改修、長寿命化計画につきましても検討いたしまして、保育環境の格差が少しでも解消されるよう整備を進めてまいります。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 今、耐震化をしていただいておりますけれども、テラスと外と保育室の間に、少しでも寒さをしのいだり暑さをしのぐような、改修の中で緊急的な対策ができないか、ぜひ検討していただきたいなと思います。 それでは、関連がありますので小項目(2)に移ります。 治田小学校、桑原・稲荷山保育園の複合施設建設検討委員会の立ち上げを。 治田小学校は建設後50年を超え、来年耐力度調査が予定され、その後、対策内容を検討するとあり、令和12年まで検討が続きます。そこで、学校、保育園、児童センター等、担当課ごとに個別に考えず、公共施設の全体を見通すこと、限られた財源を有効に活用すること、何よりこどもまんなか社会の実現に向けた大きな施策として、子どもたちの環境に格差を生まないよう最大限配慮した計画をつくることが必要です。 そこで、3点伺います。 1つ、公共施設個別施設計画令和5年度版から統廃合を見据え、縦割りを廃し、保育施設学校施設の建て替え計画を作成すること。 2つ、立ち上げた検討委員会ではアンケートを実施し、子どもや保護者の願いを受け止め計画を作成していくことが重要。 3つ目、周辺の公共施設の統廃合も視野に入れる計画を考えること。例えば、稲荷山児童センターは令和6年改修、稲荷山公民館は令和8年改修等、公共施設の統廃合も進めることを考え、複合化する検討を行うこと。検討会は時間をかけ、子どもの視点に立ち、地域の声を聴き、地域と一緒に夢のある複合施設の建設を考えていくこと。 治田小学校、桑原・稲荷山保育園の複合施設建設検討委員会立ち上げについて3点提案しましたが、市の見解を伺います。 ○副議長(金井文彦君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) 1点目の、建て替え計画を作成すべきでありますが、現在、桑原保育園では耐震中規模改修工事を施工し、稲荷山保育園つきましては令和6年度に同工事を実施する予定としております。 また、治田小学校につきましては、個別施設計画(令和6年度版)で、令和7年度に耐力度調査を予定として計画しているところであり、耐力度調査実施後、調査の点数によりその後の改修計画等について検討していく予定であります。 2点目の、子どもや保護者の願いを受け止める計画についてでありますが、検討の委員会を設置した場合はアンケートや様々な方法で、子どもや保護者、地域住民の意見を取り入れながら計画を作成していく必要があると認識をしております。 3点目の、周辺の公共施設の統廃合も視野に入れる計画についてでありますが、稲荷山児童センターは治田小学校に隣接しており、放課後児童クラブを利用する児童が、安心安全に移動することができております。なお、今年度LED化の実施設計をし、来年度工事を実施する予定であります。 また、稲荷山公民館は平成28年度耐震化工事を行っており、その後もトイレの洋式化などの工事を行い施設の長寿命化を図っておりますので、当面の間建て替えの予定はございません。併せて、本八日町、中町の分館施設を兼ねておりますので、今後、稲荷山公民館の建て替えが必要な時期を迎えて、公共施設の周辺施設との統廃合を含めて計画があれば、分館施設として使用している本八日町、中町の方の意見を伺いながら進めてまいりたいと考えております。 議員御提案の複合施設建設検討委員会の立ち上げにつきましては、令和7年度に実施を予定している治田小学校の耐力度調査の結果、または児童・園児数の推移によりまして、学校施設・保育施設等の統廃合、複合化については、学校再編を含め今後の検討課題とさせていただきます。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 言葉の上では、いろいろ検討していくということで考えていただけるかと思いますが、令和5年度の個別施設計画を見ていきますと、どんどんどんどん、改修工事の入札ができるかどうか、細かく各施設の改修工事が入っています。そういうようにお金を使うのではなく、大胆に、あの周辺の学校保育園の複合化を考えるべきときが、今、来ているのではないかということで、耐力度調査の前に御提案しましたので、ぜひぜひ深く考えていただきたいと思います。 それでは、小項目(3)障がい児が過ごせる子どもの居場所について。 障がいを持つ子どもや成人の方の保護者から、これまで御要望、お困り事を伺ってきました。 あるお母さんから、「児童館には入れません、放課後等デイサービスにも入れない、子どもたちの居場所が千曲市には足りません」と、その苦しい切実な声を伺いました。その声を千曲市に届け、今、困っていることはすぐ解決に向けて対策を取るべきだと考えます。その声に応えてほしいと強く思います。 そこで、戸倉方面の子どもも安心して過ごせる居場所について伺います。 ア、戸倉保育園改築に当たり放課後等デイサービスも一緒の複合化施設は可能か検討を。 イ、旧戸倉庁舎(現ふれあいセンター)を活用し、社会福祉協議会と協働で、放課後等デイサービスができないか。旧戸倉庁舎は、今年度いろいろ改修されております。10年度までには長寿命化改修予定ですが、土曜日に過ごせる放課後等デイサービスが提供できないか検討をできないか。 ウ、放課後等デイサービスを運営できる民間誘致も視野に入れ、エレベーターもある旧戸倉庁舎が活用できないか。 こども基本法の原則の1つ、子どもの最善の利益の保障に取り組むよう、障がい児が過ごせる子どもの居場所をつくるよう、千曲市は真剣に考え具体的な取組を示すよう、市の考えを伺います。 ○副議長(金井文彦君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 1点目の戸倉保育園改築に当たり複合施設は可能か検討を、についてでございますが、現在、戸倉保育園の改築に向け基本計画の策定が委嘱した検討委員さんにより進められております。 保育園の建て替えという考え方で進められており、敷地の活用にも制約があることから複合施設については検討しておりませんが、実現すべき保育園のイメージの中に様々な用途に対応し、安心安全な環境を提供する、という項目がございますので、今後、様々な保育ニーズに対応可能な機能を持たせることができるよう検討してまいります。 2点目の旧戸倉庁舎(現在の千曲市ふれあい福祉センター)を放課後等デイサービスとして活用することについての御提案でございますが、千曲市ふれあい福祉センターは県への使用用途の届出を事務所としておりまして、現在は千曲市社会福祉協議会をはじめとした各種団体が事務所として使用し、また、社会福祉団体等が会議等で利用をしております。 そのため、学校の授業終了後などに、生活能力向上のために必要な訓練などを行う社会福祉事業である放課後等デイサービスでの施設利用は適さないものと考えております。 3点目の民間誘致も視野に入れた空き家等の活用につきましては、国で示す設備基準を満たす建物であれば活用は可能であり、現在運営をしている市内の障がい児通所支援事業所の多くは民家や店舗を活用したものでございます。 市といたしましても、放課後等デイサービスを含め障がい児、通所支援事業所の開設についての相談があった場合には、設置基準をはじめとして開設に係る費用や手続の流れなどについて助言を行っております。今後も、地域におけるニーズを適切に把握した上で、民間事業所との連携により障がい児に必要な障がい福祉サービスの確保に取り組んでまいります。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 今、ここまで個別施設計画の進捗状況や、障がい児の子どもが過ごせる居場所がないということで質問してまいりました。やはり、子どもの視点に立っているのか。今、要請があれば放課後デイサービス等、相談に乗るような答弁でございましたが、そういう子どもたちの声、若者の声を聞き取る行動はされていますか。本当に子どもたちのために、この保育園、学校の改築及び障がい者の過ごせる居場所を考える部署はありますか。真剣に考えていますか。なぜ私のところにこういう声が来るか、なかなか市はそういう声を受け止めてくれていないという保護者や子どもたちの声があるからだと思いますが、私のこの質問に誰が答えてくれるか分かりませんが、本当に子どものことを真剣に考え、個別施設計画を複合化等考えてほしいと思いますが、行政側の答弁を伺います。 ○副議長(金井文彦君) 答弁を求めます。 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 私の管轄としては障がい児の形になるんですけれども、確かに、放課後等デイサービスにつきましては、今ちょっと不足気味の状況になっているということは把握しておりますし、来年度は非常に対象者が多くなってくる。それを今どうするかというのを福祉課でいろいろと検討をしております。それで今回、障がい者福祉計画を6年に1度の計画をつくっておりまして、その中でアンケートも行ってそういった声も届いております。そういったことも含めて今、6年間の計画、それと3年間のいわゆる実施計画のようなものもつくるんですけれども、そういったことを今進めておりますので、皆様の声を十分に承知した上で、なるべく皆さんの希望に添えるように進めていきたいと考えているところでございます。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 今、私の再質問に行政側が笑いましたよね。 子どもたちが、今、まさに困っている、あるいはどうしようもない状態で、市は何も手を打っていないというようなことに対して声を上げている、そういう声を拾ってきましたけれども、真剣に子どもたちが学ぶ環境、過ごす環境、しっかりと考えていただきたい。笑う場所ではないと思います。教育長いかがですか。 ○副議長(金井文彦君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 教育委員会といたしましても、こどもをまんなかに据えた教育は非常に大事だと思っております。そのためにどうしていけばいいのかは、保護者の皆さん、地域の皆さん、それから学校現場の教職員、それぞれの声を聴きながらそれをトータルに考えながら対応していると、今、そういう現在でございます。ソフトの面とハードの面とございますので、その辺のところは十分考えながら学校はやっておりますし、また、保育園は保育園なりに、また、地域は地域なりにやっているんではないかなと、それは決して障がい児の皆さんを大事にしていないというわけでは絶対ありませんので、その辺のことは御理解いただきながら、障がい児の子どもたちも中心に考えながら対応しているというようなことは、私個人としてはそのように思っております。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) こどもまんなか社会についてを今日は質問しておりますので、また次の質問に入ります。 小項目(4)ふわふわドームのある公園の実現について。 ちょっとさっきは熱くなりましたので、今度は柔らかく質問したいと思います。 子どもが遊べる遊具の一つ、ふわふわドーム設置は子育て家庭から強い要望があります。「雨が降ってものびのび遊べる場所がほしい」という声は、市長にも届いているのではないでしょうか。「屋外でもいいから、乳幼児や障がい児等様々な年代の兄弟が一緒に遊べる公園を造り、ドームを二、三個置いてほしい」と大勢の子育て家庭が望んでいます。体感を鍛え、バランス感覚も養えると感じました。 ふわふわドームの設置場所の提案として、1つ、白鳥園の多目的広場ゾーン(子育て・健康増進の憩いの場)や魅力創出ゾーンへ設置できませんか。2つ、新体育館の中や多目的野球場など、戸倉体育館エリアへの設置はできませんか。3つ、さらしなの里の向かい側や、歴史館の向かい側や周辺の土地を買収し、さらしなエリアにふわふわドームとスケートボードのある公園はできませんか。特に、3つ目のさらしなエリアについては、子どもたちだけでなく若者もスケートボードが安心してできる場所を求めています。以前にも提案しました。さらしなには都市公園が一つもありません。屋根のあるふわふわドームの遊び場や、屋外スケートボード場があれば、さらしなの里に子どもや若者の声がにぎやかに響きます。現在、入場者数が大変少ないさらしなの里歴史資料館にも足が向くのではないでしょうか。市の考えを伺います。 ○副議長(金井文彦君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ふわふわドームのある公園の実現について、でございます。ふわふわドームは空気の力を利用した膜のトランポリンでありまして、現在、市内の公園での設置実績はございませんが、近隣の長野市においては篠ノ井中央公園やセントラルスクエアに設置されておりまして、子どもに人気の遊具であると認識しております。ふわふわドームの設置につきましては、足を滑らせるなど転倒による事故防止のための雨露の拭き取りなどのメンテナンスや、使用開始前後の送風設備の操作など通常の公園遊具と異なる日常の管理業務が必要となることから、利用者の安全が確保できる管理体制や設置場所など、十分に検討が必要であると考えております。 今年度より工事を進めております白鳥園の多目的広場や、検討を進めております魅力創出ゾーン及び戸倉体育館エリアへのふわふわドームの設置につきましては、設置場所や管理方法など設置の可否も含めて十分に検討してまいります。 また、さらしなエリアへのふわふわドームとスケートボードのある公園設置につきましては、現在、さらしな地区からの公園設置要望はございませんが、今後、地域の皆様の御要望をお聞きする中で検討をしてまいります。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 安全第一でありますので、その答弁の内容は理解できますけれども、篠ノ井の公園にある非常に人気で、わざわざあそこまで行って遊んでいますと、地区の要望というよりも、千曲市に住んでいる子どもや子育て世代の要望であるということを踏まえて、いろいろ考えていただきたいなと思います。 ふわふわドームはぜひぜひ実現できれば、子どもたちがうれしいし、とても喜ぶ施策だと思います。 それでは、小項目(5)未就学児のインフルエンザ予防接種一部公費負担について。子どもと若者の願いが届くまちづくり、最後の質問です。 千曲市は、今年12月2日から令和6年1月31日まで、小学校1年から高校3年までインフルエンザ予防接種一部公費負担が始まりました。大変喜ばれております。そこで、保護者から未就学児へも予防接種一部公費負担ができないか、という声が上がりました。小中学生と未就学児の兄弟がいる場合、保育園や幼稚園でインフルエンザにかかり家庭内で感染が広がってしまいます。インフルエンザワクチンには、インフルエンザの発症を抑えたり重症化を防いだりする効果があり、厚生労働省や日本ワクチン学会は予防接種の必要性はあるとしています。6歳未満児においてインフルエンザ予防接種の有効率は、41から63%と厚生労働省研究班の報告があります。また、発症したときには重症化するリスクを下げることができます。 そこで、千曲市にはもう一歩対象者を広げてほしいという声、未就学児へのインフルエンザ予防接種一部公費負担ができないか、市の考えを伺います。 ○副議長(金井文彦君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 未就学児のインフルエンザ予防接種一部公費負担について、でございますが、未就学児を含む小児のインフルエンザワクチン予防接種は、予防接種法に基づく定期接種ではなく任意接種として位置づけられており、公費負担については各自治体の判断となっております。 千曲市では、平成27年度から中学生・高校生を対象に接種費用のうち1,000円の補助を開始いたしまして、令和2年度には小学生まで対象者を拡大いたしました。 県内19市中、当市を含め10市で任意インフルエンザワクチン予防接種の補助を実施しておりますが、対象年齢、回数、金額等は様々な状況です。未就学児までの対象年齢の拡大につきましては、おたふく風邪ワクチンの回数拡大や、帯状疱疹ワクチンなど他の任意予防接種に対する補助の要望もありますので、他市の状況も踏まえ研究してまいります。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) いろいろワクチン補助について検討していただいているかと思いますが、なかなか保育園でかかってきてしまうと保護者も含めて家族中がインフルエンザになってしまうという現状がございますので、任意とはいえ少し未就学児の補助も、ぜひぜひ考えていただければと思います。 ここで、大項目1の総括として、今、私が子どもと若者の願いが届くまちづくりとして質問を5個してまいりました。先ほど市長は、子ども・若者に選ばれるまちづくりを目指しているとおっしゃいました。 さて、子ども・若者に選ばれるまちづくりとしては、子ども・若者の声が、願いが、このまちに届くまちづくりが進んでいるでしょうか。 第三次総合計画の千曲市の将来については、非常に子育て支援の充実を求められておりました。ある保護者からは「千曲市にお家を建てて移住したいが、放課後デイサービスがあんまりないんだよね」とか、そういう声で、ちょっと移住することをちゅうちょするという声も伺っております。子ども・若者に選ばれるまちづくり、本当にこれを真剣に考えるためには子どもの声をしっかり聞いてほしいなと思うんですが、この子どもの声を聞くチャンス、機会はどのようにつくっていますか。千曲市はどのように子ども・若者の声を聞く機会がありますか、お尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔 市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 総合的な御質問ということで、私からお答えさせていただきます。 これまで御指摘いただいた子どもや若者に魅力を感じてもらえるまちづくりをどのように始めているかという御質問だと思いますが、議員の御質問の中には、今後、検討を十分に要するものもあれば、ちょっとした工夫でできるようなこともあり得ると思いながら聞いておりました。いずれにしても、大規模な施設的なものは、それぞれの個別施設計画もありますので慎重に判断することだと思いますが、まず、その大前提として、声をどのように聞くかということを端的に申し上げます。 現在、あらゆる機会、メールとかも含めて声を届けるルートはつくっております。お出かけシェアトークも申込みをお待ちしておりまして、以前は、不登校の親子の方々を囲んでお話をお聞きしたこともありました。子どもさんからも御意見をいただきました。そして、今年度からポリネコを本格的に広めていく中で、こどもまんなか社会、こども基本法に基づいて、子どもの意見の表明ができる機会として捉えております。ポリネコの積極的な活用を念頭に置いて、直接、子ども・若者の意見を聞いていきたいと考えております。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 小川市長の今の答弁に期待しまして、阿部知事のように各地域へ出ていってというのがございましたが、各学校、中学校くらいでいいと思いますが、子どもの声を直に聞いてみたらいかがでしょうか。そういう企画もあってもよいのではないか。また、以前提案しました子ども議会もおやりになってもいいのではないか。やっぱりこれからは、そういうことを取り組んでいく子どもの基本法ができたということで、ぜひ、千曲市も取り組んでいっていただければいいなと思います。 それでは、最後の質問に入ります。 大項目2、小川市長の辺地大田原地域への認識について。 辺地と認定される大田原地域の公民館地域移行について。 今回、議案第73号 大田原横手辺地に係る公共施設の総合整備計画についての中で、2、公共施設の整備を必要とする事情という項目を見ますと、当該地域大田原は市の中心部から約11キロ離れ、標高差400メートル、標高750メートルの遠隔、高地に集落が形成されており、地理的要因により地域の経済的な支えとなる産業も育ちにくく、自然、経済、交通、文化的諸条件に恵まれない。 本計画により、公共的施設各種事業の整備拡充を行い、ほかの諸地域との生活、文化水準の格差を是正する必要があるとして、今回この議案が提案されていると思います。 辺地とは、辺地法で交通条件や自然的・経済的・文化的諸条件に恵まれず、他の地域と比較して住民の生活文化水準が低い山間地、僻地と定義されており、財政上の特別措置等を行うことにより住民の生活水準の著しい格差を改めるため、総合整備計画を定め、計画に基づいて実施する公共的施設整備事業です。 昭和55年度からこの計画を策定し、市道、林道の整備、稲荷山公民館大田原分館、大田原簡易水道整備、大田原マレットゴルフ場など各種施設の整備や情報通信設備として光ケーブル・防災屋外告知放送システムの整備を進め、他地域との格差是正を図ってきています。 一定数の住民、今回98人とありますが、居住しているにもかかわらず交通条件など諸条件に恵まれず、市内の多くの公共、民間サービスの利益を享受しにくい現状があり、引き続きインフラ整備を充実させるとともに、公共的施設の整備を計画的に行う必要があるとされています。 その辺地と認定されている大田原地域の中心に位置するのが、稲荷山公民館大田原分館です。住民の避難所でもあり、コミュニティの場です。条件的に人口が増えることは難しく高齢化も進んでいます。しかし、辺地計画を定める地域に対して稲荷山公民館大田原分館を地域移行すると市が示してきました。財政課が唱える地域の平等性とは何でしょうか。辺地計画により建設された経緯も踏まえ、大田原分館の地域移行は考えを改めるべきではないでしょうか。 この辺地大田原地域に対する小川市長の認識を伺います。 ○副議長(金井文彦君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 大田原地域の公民館地域移行についての1点目、大田原地域に対する認識についてでございますが、大田原地区につきましては、議員の御質問にもございましたが本議会に上程しています大田原横手辺地対策に係る総合整備計画、いわゆる辺地計画において、道路や水路の生活基盤の整備、地域の主要産業である稲作の機械整備などを実施していくよう考えていますが、今後も他の地域との格差是正に向けた事業を進め、持続可能な地域としていきたいと考えております。 また、大田原分館につきましては、この辺地計画に載せて辺地対策事業債を活用して昭和55年に建設しましたが、大田原地区の活動の中心となる役割を担っている施設と認識しております。 次に、大田原分館を地域移行する平等性についてでございますが、現在、市では行政改革の観点から公共施設再編計画に基づき、受益対象者が限定される地区集会施設の地元区、自治会への譲渡を進めております。この計画では、公共施設の縮減に向けて受益対象者が限定される施設の解消を目指し、また、平等性の観点を踏まえ、全ての分館を地元で所有していただくことをお願いしておりますが、大田原分館についても、この方針に基づき、現在、譲渡に向けて地元との協議を進めているところであります。 しかしながら、議員御指摘のとおり、大田原地区が辺地に指定されていることを踏まえますと、大田原分館と他の分館とを横一線に並べて、一律に地元譲渡を求めることがよいのか、改めて検討する必要があると考えています。今後、辺地という視点に立って検討のし直しを行っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 改めて考え直していただくということを、大田原の皆さんは大変喜んでいただくと思いますが、市長の大田原地域への認識についてという項目でございますので、最後、市長に大田原地域への認識を伺います。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔 市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 大田原地区に関しては私も議員のときから何度も敬老会ですとかマレットゴルフにも御案内いただきまして、大田原の皆さんと交流をさせていただいてきたところでありまして、地区の特性については十分認識をしております。そうした中で、先ほど部長の答弁にもありましたように、横一線に、単に地元譲渡という考えを改めてまた検討するようにという指示を、私からもいたしたところであります。 ○副議長(金井文彦君) 柳澤議員。 ◆15番(柳澤眞由美君) 以上で私の質問は終わります。 ○副議長(金井文彦君) ここで3時まで休憩いたします。                             午後2時50分 休憩---------------------------------------午後3時 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、3番、聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 議席番号3番、自由政策研究会、聖澤多貴雄でございます。初日の最終、一般質問をさせていただきます。 昨日は、千曲線新田地区、毎年恒例のイルミネーション点灯式がございました。子供から大人まで、みんなで力を合わせて作り上げたイルミネーションですので、皆さん、またお帰りの節は御覧ください。そして、毎日楽しんでいただければ幸いでございます。 本日は、遊水地についての、規模・機能・強度と、後利用・利活用、そして、現在、戸倉大正橋付近で進められている、住民の皆様御心配の堤防強化のための現地調査の進捗状況、最後に、高校再編、第1回目の新校再編実施計画懇話会を迎えるに当たり、千曲市はどう向き合うのかをお聞きしてまいります。それでは、本題に入らせていただきます。 大項目1、遊水地について。 小項目(1)埴生遊水地の規模についてであります。 令和元年東日本台風により甚大な被害が発生した信濃川水系において、国、県、市町村が連携して、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトを進めています。千曲市内においても、河川における対策として、河道掘削、遊水地計画、堤防整備・強化等の事業が進められております。 本日は、5月に起工式が行われ、着々と工事が進められている埴生遊水地について、平和橋遊水地については若干の遅れがあるようですので、後日、また詳細が判明した頃、取り上げさせていただきます。 今日、皆様のお手元に資料として共有させていただいた図面と、議員の皆様にはタブレットに入っているかと思いますが、このパネルは、先日、地元の住民の皆様に説明させていただいたときのものでありまして、国発行の資料であります。色を若干強めにつけながら、完成予想図を用意させていただきました。説明会をした折にも、そこに、来年度中に遊水地ができるのだけど、どんな規模になるかというのが、まだ皆様の頭の中にもイメージとしてできていないものですから、こんなものを作らせていただきました。 まず、この図から、周囲堤でありますが、遊水地周辺の居住区域を洪水から守ることを目的に、遊水地内に一時的にためた水が住居地域にあふれ出ないように、遊水地全体を囲むように建設された構造物であります。住宅のほうにあるのは周囲堤、そして囲繞堤ですが、囲繞堤は河川と遊水地の境界に造られた堤防で、川の浸食に耐え、遊水地の水を安全にためることを目的とした構造物。そして、周囲堤と囲繞堤の天端、上の部分でありますが、平時はもちろん、洪水後の点検、維持、管理用の道路として使われ、住民の皆様が、利活用で遊水地内のリクリエーション等の利用に際し、アクセス道路の機能も兼ねています。 そして、河道から河川の水を遊水地に引き込む越流堤、囲繞堤よりも天端高が1段低く設計された堤防で、この堤防の高さと長さが遊水地の機能、すなわち水の貯水容量と使われる頻度、堤防の強度への影響が大きいとされています。 奥に、背割堤が見えるのですが、この背割堤が造られたことが最大のメリットだと考えられています。500メートル下流域に、東林防川の合流点を持っていくことで、19号台風当時のバックウォーターを防ぐことができ、二重に造られた堤防で、浸水被害から守る仕組みになりました。 そして、現在公表されている数値は、事業面積10ヘクタール、貯水容量約30万立米、そして、外周全ての堤防管理道路の幅が7メートルとされています。 ただ、来年、令和6年度中に完成する予定ですが、実際のところ、一般に公開されている数値というのは、今の10ヘクタール、30万立米、それと管理道路の幅が7メートルということ程度でありますので、本日は、市民の皆様にイメージとしてどんなものが造られるかということを、まずは数値をお聞きしながら進めたいと思います。 質問事項として、まず、囲繞堤、周囲堤の高さについてであります。標高、天端高になりますが、ゴルフ練習場付近、この図では、多分周囲堤となっている部分だと思いますが、この地点で、現在の霞堤防から見た場合、2.8メートル上方に見えるんだろうということがいえていますが、あとの地区、例えば中区の畑付近、または排水樋門はこの端にあるときには、その付近ではどのくらいか。先ほども言いましたが、越流堤のサイズです。この越流堤の高さと長さは、遊水地本体のスペックに大きく関係することから、越流堤の高さと長さをお示しください。 3番として、周囲堤、囲繞堤の長さ、または全周の長さ。ここを後利用する場合、散歩コースやマラソンコースでもするかもしれませんが、全周はどのくらいかを求めます。 4番、遊水地の底面は、土のままになると思いますが、天端から遊水地の底面まではどのくらいの深さでしょうか。 そして、5といたしまして、それ以外に市民の皆様がイメージするのに、どんな数値が示されるか、それをまずお聞きいたします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 埴生遊水地の規模についてでありますが、まず1点目の、囲繞堤、周囲堤の標高、天端高についてであります。 千曲川と遊水地の間に位置し、本堤の一部である囲繞堤の天端高さは、千曲川の勾配に合わせて、上流から下流に向かって下がっていきます。一方、遊水地の外周を囲む周囲堤の天端高さは、上流の高さのまま水平に囲われます。周囲堤の天端高さは、中区の畑付近、周囲堤の南側ですが、その地盤高さから約5.5メートルの高さになる計画であります。遊水地にたまった水を排水する排水樋門付近の囲繞堤の天端高さは、国において詳細な設計を進めているところでありますが、約4メートルの高さになる計画であります。 2点目の、越流堤の高さと幅の数値についてでありますが、越流堤は、遊水地内の洪水を流入させるために囲繞堤を一部低くする部分になりますが、現在、国において、遊水地の計画洪水より低い高さで、高さと幅の数値を検討しております。 3点目の、周囲堤、囲繞堤の長さ、また全周の長さについてでありますが、周囲堤は約1.1キロメートル、囲繞堤は約0.8キロメートル、遊水地全周では約1.9キロメートルの計画延長となっております。 4点目の、天端から遊水地底面までの深さについてでありますが、遊水地内の底面の高さも下流に行くほど深くなる計画のため、場所によって異なりますが、周囲堤の天端から約5.5メートルの深さになると計画されています。 5点目の、その他住民へのイメージづくりとして開示できる数値についてでありますが、現在、国では遊水地の三次元設計も進められていると伺っています。市民の皆さんが遊水地のイメージがしやすいよう、今後も国と調整しながら、わかりやすい説明や情報提供に努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今、大分数値を発表していただきまして、先ほど、面積10ヘクタール、貯水量30万立米、周囲堤、囲繞堤の管理道路の天端が7メートルということまでは分かっていたのですが、今読み上げていただきまして、いろんな数値が分かってまいりました。 今、数値のなかったのは、越流堤のサイズの数値だと思います。越流堤のサイズによって、この遊水地のスペックが分かると先ほど私が申し上げました。越流堤のサイズというのは、囲繞堤から1段下げた形で水が流入してくるのですが、その流入量というのは、このような公式で求められるそうであります。これに今の数字を入れていけば、分かるのですが、いま一つ分からないのは、多分、国のほうで今発表がなかったのは、過酷な気象状態によっては、本当にそれで大丈夫かという、来年からまたいろんな状況が変わってくるかもしれないので、今発表できないのかもしれません。来年の完成ですので、ほぼ分かっていて設計に入っていると思うのですが、そういうことがあって発表になっていないのかもしれませんが、来年できますので、その現地に行って、囲繞堤から下がった高さと長さを今の公式に入れると、大体の埴生遊水地のスペックが分かってくると思います。この公式は、いろんな係数があるのですが、この係数というのは、この埴生遊水地独特の水理実験を、筑波でもやっているようですので、そういうものを合わせていけば、大体の数字が出てくると思います。 住民の皆様に説明するのですが、本当に大丈夫なのかというようなことがありまして、それを共有する、ダブルチェックではないですけれど、行政でも一応そういうものを持っていれば、住民の皆様にも安全性を担保できる説明ができるかと思いまして、今日は数字の提示を求めました。 それでは、小項目(2)機能、強度は本当に大丈夫かということであります。 まず質問の1、数値は今お示しいただきましたが、住居地域の真横に造られるものですから、埴生遊水地が、千曲川本流の流れがどのくらいのときを想定してこの遊水地を造っているのか。 2、先ほどから越流堤の高さと長さが遊水地に水を流入させるキーポイントだと申してまいりましたが、越流堤の高さは、遊水地の計画高水位、ハイウォーターレベルの位置と考えてよいのか。ハイウォーターレベルと余裕高を加えた高さが、先ほどの周囲堤の天端の高さになるのですが、その中で、それはハイウォーターレベルと一緒と考えてよいのか、という問題。 そして3番目、入ってきた水が周囲堤を越えて住居地域にあふれる心配は本当にないのか。確実に樋門から水は排水していくのか。それが3点目。 そして4点目でありますが、本流の勢いがあるときには、大きな石を含むような濁流が周囲堤を直撃しないのか。水の勢いを弱めるための効果のある減勢装置というものがあるのですが、減勢装置の仕組みを御説明ください。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 埴生遊水地の機能について、強度は大丈夫かとの御質問でありますが、まず1点目の、千曲川本流の流れの量の想定についてであります。 信濃川水系緊急治水対策プロジェクトでは、令和元年東日本台風洪水における千曲川本線からの越水等による家屋部への浸水を防止することを目標に、河川における対策を計画しており、埴生遊水地整備においても、令和元年東日本台風級の洪水を対象に計画がされております。 2点目の、越流堤の高さについてでありますが、越流堤の高さは、遊水地のハイウォーターレベルと呼ばれる計画高水位より低い高さで検討されております。 3点目の、遊水地からあふれることはないかについてでありますが、周囲堤は遊水地の計画高水位に対して、1.5メートルの余裕高、これは本線の河川堤防と同等の規格を設けております。遊水地内にためた水は、千曲川の水位が低下し、安全に排水できる状況になった段階で樋門を開き、千曲川へ排水する計画とされております。 4点目の、減勢装置の仕組みと周囲堤、囲繞堤の強度についてでありますが、減勢の仕組みは、国により、越流堤の高さ、幅とともに、現在、詳細な検討を進めている段階で、周囲堤及び囲繞堤については、地質調査を実施し、必要な安全性を確保するように計画しているとお聞きしております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 私も、地元の皆様、また市民の皆様にも、安全だということを大前提にお伝えしております。今、部長からそういう説明を受けましたので、また、こういうものも使いながら、より詳しく、住民の皆様にはお伝えしていこうかと思います。 そして、小項目(3)遊水地の利活用・後利用についてであります。過去の一般質問の中で、遊水地完成後に国から遊水地内部を借り受け、市民農園または公園・広場として利活用していくと答弁いただいておりますが、その方針で間違いないか、再度答弁を求めます。 また、全国の遊水地でも、後利用は多種多彩なアイデアで、文化、観光、生活において、市民に潤いを与える場所づくりに努めているようですが、幾つか先進事例を紹介していただければと思います。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 遊水地の利活用、後利用についてでありますが、まず、1点目の遊水地完成後の方針についてであります。 埴生遊水地では、国と調整を図り、遊水地内の一部を菜園として整備する計画としております。また、菜園以外の土地については、公園整備等を地元の御意見を踏まえながら検討し、国と調整を図りつつ有効利用していく考えとしております。国や地元の皆様と連携し、合意形成を図りながら進めてまいりますので、御理解と御協力をお願いいたします。 2点目の全国の先進事例や将来像でありますが、先進事例としましては、国際的に重要な湿地帯として、ラムサール条約湿地に登録されている栃木県の渡良瀬遊水地、スタジアムや芝生広場を有する都市公園と一体となった神奈川県の鶴見川多目的遊水地などがあると承知しております。 埴生遊水地においては、将来像も含めて、地元の御意見を踏まえながら検討を進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今、全国の遊水地を説明いただきましたが、これが今説明いただきました渡良瀬遊水地、ここは足尾鉱山で話題になりました。その遊水地なんですが、家の大きさと比べてみますとかなり大きいものですし、先ほどの鶴見川の遊水地なんですが、日産スタジアムがあります。埴生遊水地の大きさと比べますと相当な違いがありますので、遊水地の後利用については、市民の皆様といろんなことをお話ししながら、利活用をまたお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、遊水地から移りまして、大項目2、戸倉大正橋付近の提防強化であります。11月より始まった現地調査でありますが、現時点で確認できていることの国からの報告を求めます。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 現地調査、河川内工事の進捗状況についてでありますが、中村眞一議員の答弁でもお答えしましたが、戸倉地区の大正橋下流右岸の堤防は、市長が国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所へ出向き、地元の不安な声や対策実施の要望があることを伝えてまいりました。 その結果、今後の対応を検討する上で必要となる事前調査として、国において9月から10月にかけて実施した現地測量や堤防除草とタイミングを合わせた目視点検を実施していただきました。その結果としまして、のり面表面の僅かな浸食があったものの、堤防断面の形状に大きな変更がないことを確認したとの連絡を受けているところでございます。 11月からは、これまで応急措置として国が堤防のり面に設置していた袋詰め玉石ブルーシートを撤去した上で、堤防内部の状況調査を行い、現在は調査結果を取りまとめ中ということでございます。今後の対応については、現在、国で検討中であり、対応方針がまとまれば、国から説明をいただく予定としておりますので、地元関係者へも情報共有ができるよう、国と調整してまいります。 また、右岸への水当たりを緩和する対応として、対岸の若宮側への樹木伐採及び水路掘削を実施予定と伺っております。引き続き、国と連携して、この地域の安全安心につながるよう努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 地域の堤防を見ますと、やはり住民の皆様はすごく心配を持っていらっしゃることは確かであります。そして、また、11月から始まった現地調査を今、見守るという形だと思います。そして、河川の中も30メートル、400メートルの水路を造って、流れを変えているということもお聞きしています。 そういうことを、住民の不安があるということは確かですので、やはり行政側は、住民の皆様に対して、きめ細かな説明をこれからも努めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、大項目3、高校再編、懇話会についてであります。 各地で、高校再編の懇話会が開かれ、最終的なゴールに向けて全体像が決まりつつあります。私どもの旧第4通学区においても、正式なプレス発表はないものの、そろそろメンバーの決定、または懇話会の日程が、発表も間近であるのは間違いないように思われます。 そんな千曲市の置かれた今の状態、ことに、屋代南高校再編問題が今後どう扱われていくのか、心配な部分はぬぐえないものがありますが、逆に今だからこそ、もう一度組織を引き締め、メンバーを中心にオール千曲の体制で臨まなくてはなりません。 市内の中学3年生のため、屋代駅前商店街から若者の姿をなくさないため、経済界を含めた千曲市全体のために、全力で懇話会に臨んでいただきたいと思います。 そこで、進捗状況をお聞きしながら、まずは今後についての御説明をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 第1回懇話会が開かれるまでに重ねておくプロセスについて、御答弁申し上げます。 県立高校の再編整備計画の第三次案の決定を受け、長野県教育委員会では、旧第4通学区新校再編に関わる新校再編実施計画懇話会の初回開催に向け、日程調整等を図られているかと存じておりますが、現時点で、県教委からは、懇話会開催について連絡はまだいただいておりません。 今後、県教委により設置される懇話会では、(仮称)長野千曲総合技術新校の学校像、活用する校地や校舎、設置学科について意見を交わし、議論を深めていくことになります。 県内の他地域の再編実施に関わる懇話会開催状況を見ますと、初回には再編整備計画の検討経過、協議内容の確認のほか、スケジュール、専門部会の設置、実施方針など、協議がされているようであります。 県教委が示す今後の進め方、方向性など、懇話会初回の内容を踏まえ、後日、発展する会において、協議、幅広く御議論をいただき、会における皆様の声をお聞きしながら、懇話会での実質的な協議に臨んでまいりたいと思っております。 屋代南高校の現在の校地に魅力ある学校像を地域とともにどう描いていくか、学びの場、学びの内容をどうしていくかが、非常に大事な点になってくると思います。 当然のことながら、今後の懇話会においても、千曲市として、これまで県教育委員会や県議会に要望してまいりました千曲市での県立高校2校の配置を確保し、適正な学校配置による教育の機会均等を図ること、そして、あらゆる可能性を排することなく、魅力ある学校像を地域とともに作り上げていくことなどを訴えてまいります。 先般、市議会から、高校改革再編整備計画三次に関する要請書により、今後、県主催の懇話会において、市議会とともに粘り強く進めていくよう要請をいただいておりますとおり、市議会とも強く連携を持って臨んでいきたいと存じております。 また、市民への情報提供、お知らせとしては、開催内容など詳細が判明しましたら、速やかにお伝えするとともに、会議内容等についても、市ホームページや市報等により、市民の皆様に確認いただけますよう対応してまいります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ただいまの答弁の中の確認ですが、第1回目の懇話会の後、こちらの議論を深める、こちらの議論を深めるための会は、後日ということでよろしゅうございますか。確認です。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) そのとおりです。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
    ◆3番(聖澤多貴雄君) 年末年始で厳しい折ではあります。第1回目の懇話会はいつやるかはまだ決まっておりませんが、こちらの議論は尽くすほど効果があると思いますので、よろしくお願いいたします。 現在の、今の教育長への質問になるかもしれませんが、現在の再編計画では、新校には普通科が存在しません。一つある屋代高校は、これからも先鋭化した校是を取ると思います。 では、普通科志望の義務教育卒業の中学3年生は、屋代高校以外、千曲市外へ行かなければならない現実がありますが、屋代南高校が担ってきた、または果たしてきた役割を、その部分をどうしていくか、それを教育長に御見識を問います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 大変大事なポイントになるかと思います。 先ほども申し上げました懇話会の中で、やはり学びの内容をしっかりと議論をしながら対応してまいりたい。やはり先ほど申し上げました千曲市内での県立高校2校の設置と、それからあらゆる可能性を排することなくというようなところも、あわせて、そのところで議論をして要求をしてまいりたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ただいま普通科の問題について触れましたが、普通科について述べさせていただきます。 高校には普通科、専門科、総合学科の分類がありまして、文部科学省も普通科のつくり方について、例えば、普通科に加えて地域探究学科、学際融合学科など、かなり柔軟な方向を示しています。普通科教育の中でできることの範囲はかなり広がっています。義務教育終了時点の中学3年生時点で、それこそ明確な目標が、進路が判断つかない生徒も多く、このような子供たちが普通科教育の中で、リベリアルアーツ、教養科目、教養教育をベースに、多様な領域を見て、見識を広げた上で進路を実現していくということが、これからの高校教育の一つの方向だと思います。 予定されている総合技術高校ですが、専門学科は、その専門性ゆえに専門科目の必須単位が決められており、その意味ではかなり自由度が制限されていることを考えなければなりません。資格試験や実習等に負担感を持つ場合も出てきます。 ライフデザイン科については、まさに屋代南高校のシンボルとして地域の皆様に愛されてきました。ライフデザイン科は普通科とともにあることで、教養科としての位置づけをされてきました。フードコースでは地域の食品産業との連携、ファッションコースは地域の服飾産業との連携で将来も期待されています。 屋代前商店街、千曲市経済界のためにも、どんな再編を懇話会に図るか、メンバーの皆様には果敢に主張していっていただきたいと思います。 先ほども、普通科の再編計画のお話をしましたが、これは県の上位機関、文部科学省が進めている改革でもあります。1つの市の中に、学べる普通科がないに等しい現実をどう考えるかなどを突破口にするもよし。現在の県教育委員会の再編計画の中においても、解決できていない課題もたくさんあります。その部分を引き受ける等、まだまだ方法はたくさんあります。強い意志を持って立ち向かっていただきたいと思いますが、市長に最後に答弁を求めるものであります。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 私からも、先ほどの教育長の答弁と大きく変わるところはございません。 これから始まる(仮称)長野千曲総合技術新校の学校像ですとか、活用する校地、校舎、設置学科について、意見を交わしていくのが今回設置される懇話会だと承知しておりますので、ただ、あらゆる可能性を排することなく議論をしていくということであります。 普通科云々に関しては、県教委の第三次案の中で触れられていることですので、それを蒸し返すような議論はなかなかしづらいところではありますが、あらゆる可能性を排することなくということでやってまいりたいと思います。 また、今月、ライフデザイン科の発表会も予定されて、恐らく聖澤さんも行かれると思いますけれども、また、その生徒たちの姿を目に焼き付けて、臨んでいきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) いずれにしましても、屋代南高校という高校を残していかなければならないということは、皆様の共通の理解だと思いますので、委員のメンバーの皆様に対しましてはよろしくお願いします。 ということで、今日は締めさせていただきます。 ○議長(小玉新市君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                             午後3時36分 散会---------------------------------------...