千曲市議会 > 2023-06-19 >
06月19日-04号

  • "土地区画整理事業"(1/1)
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  1. 千曲市議会 2023-06-19
    06月19日-04号


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    令和 5年  6月 定例会(第3回)---------------------------------------           令和5年6月19日(月曜日)---------------------------------------● 議事日程(第4号)  令和5年6月19日(月曜日)               午前10時 開議第1 一般質問(個人)第2 議案審議   議案第31号 千曲市体育施設条例の一部を改正する条例制定について   議案第32号 千曲市都市公園条例の一部を改正する条例制定について   議案第33号 令和5年度千曲市一般会計補正予算(第2号)の議定について   議案第34号 令和5年度千曲市水道事業会計補正予算(第1号)の議定について   議案第35号 市道路線の廃止について   請願の受理について---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   中村眞一君   2番   田中秀樹君       12番   倉島さやか君   3番   聖澤多貴雄君      13番   前田きみ子君   4番   宮下繁明君       14番   袖山廣雄君   5番   中村恒彦君       15番   柳澤眞由美君   6番   川嶋敬信君       16番   和田英幸君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   北川原 晃君      18番   和田重昭君   9番   滝沢清人君       19番   金井文彦君  10番   飯島 孝君       20番   小玉新市君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   健康福祉部長    宮尾憲夫君   副市長       大内保彦君   次世代支援部長   荒井茂夫君   総務部長      北澤武彦君   経済部長      洞田英樹君   危機管理防災担当部長        建設部長      湯本永一君             横林伸一君   企画政策部長    栗原 力君   教育長       小松信美君   地域開発推進担当部長        教育部長      小岩成夫君             青木猛治君   市民環境部長    坂口和志君   文化創造担当部長  吉池光裕君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    竹澤 勉君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 小林一哲君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 まず、会議に入る前に、議員の欠席等について、事務局長をして報告いたさせます。 竹澤議会事務局長。 ◎議会事務局長(竹澤勉君) 御報告いたします。17番、荻原光太郎議員は、所用のため遅刻するとの届出がございました。 ○議長(小玉新市君) 一般質問を行う前に私から一言申し上げます。 6月15日の吉池議員の一般質問に対する企画政策部長の答弁について、部長から訂正の発言がありましたが、休憩後、会議を開催する前に発言を許可してしまったため、部長の発言が会議録に残りません。よって、改めて、ここで次のとおり、私から訂正をいたします。 千曲市誕生20周年記念事業について、「12事業」という答弁がありましたが、「24事業」に訂正をいたします。以上です。大変申し訳ございませんでした。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(小玉新市君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 11番、中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 議席番号11番、新政クラブ、中村眞一です。 新型コロナウイルス感染症も5月8日からは5類に分類され、少しずつ平静を取り戻しつつあります。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻は1年半近くになり、ますます泥沼化し、世界中を混乱に巻き込み、物価の急上昇等、国民生活に大きな影響を及ぼしております。 今回は、人口減少の中でのまちづくりについてを中心に、命を預かる防災対策、それから、どんどんこれから高齢化が進む中での認知症対策の身近な問題を取り上げてみたいと思っております。 まず、大項目1、人口減少の中でのまちづくりコンセプトについてを考えたいと思います。 小項目1、最近また話題になっています、元日経新聞記者で経済ジャーナリスト大西康之氏の徹底取材による著書「流山がすごい」を基に質問をしたいと思います。 千葉県流山市は、人口増加率が6年連続日本一で、2005年約15万人の人口が、2022年には約21万人に、6万人増大しております。 1年前の令和4年6月議会でも、一般質問で、「マーケティングで実現した、人口増加率5年連続日本一」を御紹介いたしました。 また、令和3年度の当市の第三次総合計画策定特別委員会において、リモート研修会で講師をお願いいたしました藻谷浩介氏との対談記事が雑誌でも大きく取り上げられ、また、今朝の日経新聞でも大きな特集記事が出ております。そして、流山市がまた大きく注目されております。 前回の質問内容を振り返ってみますと、この流山市の井崎義治市長は、2003年に就任し、現在5期目で、全国に先駆けマーケティング課を設置し、「市政は経営」という政治理念を掲げております。マーケティングは売るための手段であり、商売の要はターゲットを明確に定めることとしております。 市長就任当時の課題は、一つは少子高齢化で、急激に進行すると市の財政を圧迫してしまうこと、二つ目は、市長のトップセールスで誘致したTX(つくばエクスプレス)沿線の大規模な土地区画整理事業です。市内に、南流山駅、流山セントラルパーク駅、流山おおたかの森駅の3つございます。 また、市長はまちづくりのコンサルでもあり、専門家です。そこで、マーケティング手法を用いて、自然の豊かさが一番の強みとして都市開発戦略を立てまして、「都心から一番近い森のまち」をテーマに上げ、流山に移り住み、住み続けてもらうことを狙いました。ターゲットは共働きの子育て世代に設定し、女性の社会進出に合わせ、仕事と育児を両立できる社会システムを構築するほうが目先の現金給付よりもずっと居住地選びのポイントになったそうです。 その結果、人口増加率全国第1位を確保し、流山ブランディングを掲げ、住み続ける価値の高いまちとしてのブランド確立を目指しています。そして、前にも申し上げましたが、「母になるなら、流山市。」「父になるなら、流山市。」をスローガンに、行政として共働き夫婦に対し、仕事や子育てはもちろん、自己実現や地域社会への参加まで支援をしております。そして、行政がまず先進的なグランドデザインを描き、夢を持った人々が集まり、新しいまちづくりを進めております。それは他市のように単なる暮らしやすいまちづくり、または、ベッドタウン化とは違って、そのソフト政策は、当市のまちづくりにも大いに参考になると思います。 そこで、前回の指摘に加えまして、今回の著書によりさらに掘り下げてみたいと思っております。 まず、①として、子育て中の共働き世帯をターゲットに、子育てと仕事の両立を目指すために、基本的なインフラ改善として保育園の整備に取り組みまして、2010年当時は17園の保育園でしたが、2022年、12年後には100施設に拡大いたしました。それに伴い、保育士の確保のために処遇改善を図りました。 最近、国でも「こども誰でも通園制度」が提案されております。当市でも、国の動きを見て、早急に保育行政の見直しを進めるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 それから、もう一つ言っておきます。②として、また、流山市は送迎保育ステーションが有名ですが、当市においても、3~5歳児と0~2歳未満児を同一保育園で保育できる体制を早く構築すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 次に、③として、流山市のおおたかの森駅南口公園についてですが、駅前に大きなロータリーではなく、一部自動車の乗り入れを禁止し、木立や芝生を設置し、人に優しい環境を求めております。 それから④として、また、企業立地においても、先端大型物流拠点の誘致を図りまして、そこに、楽天、アマゾン、大和GLP等を招きまして、大型物流施設で約1万人の雇用を創出しております。しかしながら、敷地の約20%の緑地化を求めまして、緑を確保しているそうです。 そういった、前回とは違った切り口で4つの内容について申し上げました。御答弁をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 「流山がすごい」、人口増加率が6年連続日本1位についてでございますが、個々の4項目ではなく、全体を通した考え方について企画政策部よりお答え申し上げます。 流山市は、都心まで電車で約20分の住宅都市で、本年1月の人口は約20万9,000人と千曲市の約3.5倍であります。議員御指摘のとおり、流山市は、子育てや教育環境の充実に力を注ぐことなどにより、「東京近郊で子育てするなら流山市に転居を!」と言われるくらいで、人口はこの10年間で4万人も増加しております。 千曲市も同様の対応はできないかとの御質問ですが、流山市のような東京圏と千曲市のような地方の市では、立地条件、交通の利便性、人口密度(千曲市の約12倍)、財政規模(千曲市の約3倍)などが違うため、同じ取組を行うことは難しいと考えます。 まずは、昨年度実施した地域アプローチによる少子化対策の推進に関する令和4年度調査研究事業での分析結果や、本年度実施予定のアンケート調査などにより、千曲市における子育て施策の拡充を図ることを優先させたいと考えますが、この中で、中村議員御提案の流山市の政策についても取り入れられるものがあれば導入に向けた検討を進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 私も東京でずっと暮らしておりましたので、昔の流山市というのは人口10万人前後で、昔は高速道路もありませんでしたので、埼玉、茨城方面、特に茨城は、ゴルフに行くときの通過の田舎でした。本当に小さなまちでした。 私が申し上げているのは、同じ政策を取れということを言っているのではなくて、こういった少子化対策の中から、少しずつ人口を増やしていったその経緯をよく見て、それを参考にできるところがないかということを申し上げているわけです。ですから、その中で、著書には非常に細かく、いろんな政策の例題、それから市民のいろんな活動等が列記されております。その中で、私はこの4つの課題を千曲市の一つの切り口としても検討できるのではないかということで改めて申し上げました。そこのところは、安い800円くらいの雑誌ですので、皆さんに御案内したいと思います。 それでは、小項目2といたしまして、千曲市も6年連続社会増ということで、2021年までは752人だったのが、昨年また228人ということで、7年連続社会増になっております。トータルで980人、1,000人近い人口増になっております。 そこで、今ずっと申し上げておりましたけれども、今後の対策をお尋ねしたいんですけれども、千曲市にも流山を参考にして取り入れられるものがありましたらということで御案内申し上げました。 そこでまず一つ、2019年に子育て包括支援センターを設立しましたけれども、その実績をお尋ねいたします。 内容的には、結婚、妊娠、出産、育児等の数字的な把握ができているのか。それに伴い、母子保健コーディネーターを設置しておりますが、その人数はどうなんでしょうか。 次に、②といたしまして、子育て支援策。3歳~5歳児の保育料の無料化、それから0~2歳未満児の住民税非課税世帯に対する限定的な無償化についてどんな反応があり、どんな成果が上がっているのか、お尋ねいたします。 それから、③としまして、先ほどの流山のアンケート調査なんですが、移住者のうち20代・30代の移住の決定理由は、よい子育て環境が一番大きかった。同時に、一番感じている効果的な施策というのはどういうものかということを尋ねましたら、住居とか家賃の支援をしてほしいということがこのアンケートから出ております。 したがいまして、当市も、20代・30代の皆さんの移住もそうなんですけれども、子育て支援策として、今の住居等の支援策もいかがかということでお伺いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 答弁を求めます。 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 千曲市も6年連続社会増だが今後の対応について、1点目の子育て世代包括支援センターの実績についての御質問でございます。 子育て世代包括支援センターでは、妊娠期から子育て期にわたるまでの様々なニーズに対して総合的な相談支援を行っております。昨年度は、妊娠届を提出した324名の妊婦の方と面談を行い、母親学級を希望される126名の妊婦の方に保健指導等の支援を実施いたしました。 その他の母子保健事業実績としましては、赤ちゃん訪問事業337件、産後ケア事業437人、乳幼児健康診査等2,284人、育児相談731件でございます。 また、こども未来課に設置している子ども家庭総合支援拠点と月1回こそだてサポート会議を開催し、妊産婦等の状況を継続的に把握することで、切れ目のない支援を行っております。 また、母子保健コーディネーターの人数についてでございます。 現在、子育て世代包括支援センターには、保健師の専門性を生かした相談支援を行うため、母子保健コーディネーターに専属保健師を1名配置しております。さらに、保健師12名を各地区に1名ずつ担当母子保健コーディネーターとして配置することにより、妊産婦及び乳幼児等の実情を把握し、妊娠、出産、子育て等の母子保健に関する相談や支援にきめ細かく対応しております。 また、心身の不調や育児不安等による支援を要する方への支援プラン作成や、医療、福祉等の関係機関との連携調整も行っております。 これらのことによりまして、切れ目のない支援体制が構築できていると考えております。 次に、2点目の3歳~5歳児の保育料無償化、0歳~2歳児の住民税非課税世帯保育料無償化に対する反応についてという御質問でございますが、本制度は、令和元年10月より始まりました子ども・子育て支援新制度に基づいた制度で、現在5年目を迎え、保育が必要な世帯にとって有効な負担軽減策として定着しているものと考えております。 次に、3点目の20代~30代の移住理由ではよい子育て環境、効果的施策として住居・家賃支援とあるが、当市の対応についてということでございますが、よい子育て環境といたしましては、一人一人の子供が健やかに成長することができるように、教育、保健、福祉、保育、子育て支援等の関係部署が連携し、そのときの社会情勢や各家庭のニーズを的確に捉え、子育て世帯に必要な支援が行き渡るよう努めております。 議員御指摘の20代~30代への住居・家賃支援が移住施策に効果的であることは市としても認識をしており、対象世帯に、条件はありますけれども、結婚のタイミングでの引越費用や新居の取得費用、賃貸借費用などを補助する結婚新生活支援事業に取り組んでおります。 また、市内では、八幡東産業団地や雨宮産業団地などへの企業進出によりまして新たな雇用が増加し、就労を契機に当市と縁を持つ若い世代の増加が期待されることから、これを子育て世代の移住・定住者獲得の好機と捉え、千曲市を居住地として選んでいただけるような有効な施策の実施に全庁的に取り組んでまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) ただいまの答弁ですと、昨年度は、妊娠届が324件あったということですので、ほぼこれに近い人が出産まで行き、人口増に結びついてくることだと思っております。これは引き続き、その数字の流れをよく把握していただいて、各政策とのすり合わせをぜひしていただきたいと思います。 国も相当いろんな子育て支援策を出しておりますので、早いタイミングからそれを把握していただいて、先取りした中で千曲市の支援策を打ち出していただきたいと思います。これは、これからの千曲市の未来に大きく係ってくる問題ですので、ぜひ取組をよろしくお願いしたいと思います。 それでは次に、これからはちょっと外れますけれども、同時に前回も質問しております五加保育園の拡充計画の確認をさせていただきたいと思います。 令和5年度の五加保育園の入園状況として、3歳児~年少児が44名、0~2歳児のいわゆる未満児が30名、合計74名が今年入園いたしまして、120%以上の収容率で、教室は満杯です。 一方、五加小学校は、令和6年度、来年度の入学者が77名で3クラスになります。平均的に見ても70名前後が入学です。五加保育園からの入学は毎年60%弱です。 したがいまして、父母からは、できるだけ五加保育園から五加小学校に上げたいという希望を、よく私のほうには入ってきます。 先ほどの五加小学校の4教室増築というのは、既に令和6年度に供用いうことで進んでおりますが、五加保育園の拡充も、前回、令和6年、7年度に実施するという御回答をいただいておりますが、その進行状況はいかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 荒井部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 五加保育園の拡充についてという御質問でございますが、昨年12月の定例会においても御質問いただき答弁しましたが、千曲市公共施設個別施設計画(保育所編)に基づいて、令和6年度から事業を始められるよう計画をしております。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) これから用地取得等もやらなくてはいけないので時間がかかると思いますので、ぜひ早めの準備をお願いしたいと思います。 それでは次に、大項目2に入りまして、市民の安心、安全を守る防災対策の見直しをしたいと思います。これも昨年12月の質問と重複するのですが、第三次総合計画の基本目標1に掲げております市民の生命・財産に係る問題です。 そこで、この進捗状況を毎年チェックさせていただくとお約束いたしましたので、今日はソフト面を中心に、視点を変えて質問いたします。 まず、小項目(1)「災害時避難行動要支援者名簿」の改訂作業についてお尋ねします。 平成27年から作成していますが、令和3年度は1,600名を掲載しているという御答弁を頂きましたが、4年度の名簿には何名掲載されたのでしょうか。そしてまた、改定したということでしたら、全71区で改訂作業が実施されたのかどうかをお尋ねいたします。 それでは続けて、2番目としまして、複数の支援者の見直しと個別避難計画の改定状況はどうなっていますか。1人の要支援者、要するに支援しなければならない人に対して、親族、近所の人等で複数の支援者のリストを作っております。そのチェックも併せてできたのでしょうか。また、要支援者単位で作成している個別避難計画のチェックも併せてできましたでしょうか。 次に、3番目に、災害時の逃げ遅れゼロのソフト事業、いわゆるマイタイムライン個人防災行動計画のことで、用紙の配布をしておりますが、作成状況の把握はできているのでしょうか。お尋ねします。 次に、4番目として、区ごとの地区防災計画の作成が非常に遅れていて、前回の答弁では6地区完成、8地区作業中ということでしたけれども、未着手の区についての作成の状況及び作成の促進は進んでいるのかどうかお尋ねします。 以上、4項目をお尋ねいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
    危機管理防災担当部長(横林伸一君) 災害時の避難行動要支援者の名簿の改訂作業はについてでございますけれども、1点目の令和4年度の名簿掲載総数と、全71区で改訂作業が実施されたかについてでありますけれども、令和4年度の名簿掲載者数は1,682名であります。また、要支援者名簿につきましては毎年更新してございます。 2点目の複数支援者の見直しと個別避難計画の改定状況でありますけれども、災害時避難行動要支援者の個別支援計画は、区・自治会役員や関係者の皆様の御協力を頂きながら、全地区で対象者1,682名全員の計画作成及び名簿更新が完了してございます。 なお、避難行動の支援は、地域支援者が主に担っていただく体制を整えておりますけれども、要支援者と地域支援者は、災害時だけでなく、日頃から顔の見える関係づくりをしていただいていることで要支援者を災害時に地域で支えていくことにつながると考えております。 3点目のマイタイムラインの用紙を配布したが、作成状況のチェックはについてでありますけれども、マイタイムラインの作成につきましては、マイタイム作成シートを全戸配布してございますが、作成は自助の中で行っていただくものであり、進捗を把握してございません。 しかし、マイタイムラインの作成は、逃げ遅れゼロに向けた自助の有効な手段の一つでありますので、出前講座などにより作成が促進できますよう努めてまいります。 4点目の地区防災計画の作成が遅れているが、未着手の地区の作成促進策でありますけれども、地区防災計画は、現在、6地区で作成されており、その他、市で把握しているものに限りますけれども、10地区で作成に向けた検討が地区内で進められております。 なお、本年4月に開催されました区長会連合会総会において、計画作成についての説明をお願いしたところ、作成に向けての問合せや動きが複数の区からありました。 地区防災計画は、共助のための重要な計画でありますので、全地区で策定が進められるよう、今後も地域が抱えている課題をお聞きしながら、必要な支援を行ってまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) まず、要支援者名簿は71地区全部で改定が終わったのでしょうか。それをまずお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 横林部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 要支援者名簿のチェックにつきましては、71区全てにおきましてチェックが完了してございます。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) なぜそんなにしつこく言うかというと、これが、いわゆる地域の支援体制の大きな基本の名簿になりますので、ぜひともそれは継続的にお願いしたいのと、今できているという形の中で、そのチェックの仕方ですが、全区から修正したものをコピーで回収して、それで数等をチェックしているのか、お答えください。 ○議長(小玉新市君) 横林部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 災害時避難行動要支援者名簿につきましては、名簿のコピーを提出いただきまして、その提出後に、こちらのほうで必要な事項をチェックさせていただきながら、災害に備えているという状況でございます。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) そうしますと、コピーを回収して、それでチェックをしているということで完璧ですね。ぜひそれを続けていただきたいと思います。 それから、要支援者と支援者との間のコミュニケーションは日頃からの関係づくりということを言っておられましたけど、これが非常に難しいことであり大切なことなんです。 私の出身区では、あなたは誰々の支援者になっておりますのでよろしくお願いしますというものを、書面を介在して常にやっております。これもぜひ参考にして、お試しいただいたらいかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 横林部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 要支援者と支援者の間のコミュニケーションという質問でございますけれども、各区におきましては、先ほど答弁させていただいたとおり、日頃から顔の見える関係づくりが大変重要だとお伝えしているところでございます。 また、各区におきましても、各区様々な行事、また、ふれあいサロン等におきまして、出前講座も含めまして、災害対応の要支援者との関わりにつきましても御説明をし、お願いしているところでございます。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) それでは次に、小項目2として、洪水時の避難所の確保等についてお尋ねいたします。 当市は、3メートル以上の洪水が発生したら、千曲川両岸の平地は完全に水没してしまいます。 まず、①として、市内公共施設134か所で、約2万2,000人強の収容人数となっており、人口に対しては大きく不足しておりますけれども、その対応策について、まずお尋ねします。 それから②として、前回も質問しましたが、それらの不足の対応として、広域避難体制づくりについて、前回もお尋ねしましたところ、その具体的な進捗状況を、今日もお尋ねしたいと思います。 それから③に、民間事業所等との指定緊急避難場所協定は、今まで3地区だったのですが、3月に内川のユニオンプレートと五加地区区長会との3者協定ができましたが、今後の対応、推進についてはいかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 洪水時の避難所の確保対策はについて御質問いただきました。 1点目の公共施設134施設で2万2,000人強の収容人数と大きく不足しているが、その対応策はについてでございますけれども、市といたしましては、洪水時は安全な場所にある自宅や安全な場所にある親戚、知人宅への分散避難を呼びかけているともに、いつ、どのタイミングで避難するか、マイタイムラインの作成をお願いしているところでございます。 このため、市民全員が市の避難所へ避難してくることは想定しておらず、現状の収容人数が不足しているとは考えておりません。 しかしながら、多くの避難者を受け入れられるよう、高層階の建物を有する民間事業者へ説明を行い、災害時の避難者の受入れに関する協定の締結を進めているところでございます。 2点目の広域避難体制づくりの具体的検討の進捗状況及び推進策についてでございますけれども、千年に一度の降雨による河川が氾濫した場合には、市内平地部のほぼ全域で浸水が推定される地域となっております。市民が避難できる場所の確保は非常に困難であると想像もできます。 このようなことからも、大災害の発生に備えた広域避難体制を構築していくことの重要性は、議員の御指摘のとおりでございます。 千曲市におきましても、広域避難体制の構築について、他市町村とも協力しながら研究してまいります。 3点目の民間事業者等との指定緊急避難場所協定についてでございますけれども、現在、5社と避難者の受入れに関する協定を締結しており、災害時に最大378名を収容できるようになっております。また、現在、事業者団体1団体と協定締結に向けまして協議を進めているところでございます。 いずれにしましても、当市は、市域のほぼ全域が千曲川の浸水域で、高層階を有する公共施設が少ない状況でありますので、民間事業者等との協定締結を進め、より多くの避難先を確保していくように努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 各区においても、要支援者名簿のチェックや地区防災計画の作成、修正等の作業をしております。線状降水帯による豪雨災害等を目の当たりにしている皆さんは、本当に真剣です。 そこで、週末、私のほうにも電話があったんですが、自衛消防団の組織表を提出してくださいというような、市の担当とのやり取りをしたそうです。組織表には、当然、機能別にどうのこうのという組織を考えなければいけないんですけれども、自衛消防団の中には、婦人消防隊、それから日赤奉仕団等、ほかの組織もございます。地区によって組織はバラバラでもあります。そういう意味で、この際、全市的に組織名称や機能分担等を一旦整理したらどうでしょうか。お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 横林部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 自衛消防団の組織についてということで御質問がありましたけど、通告がございませんでしたけれども、私の考える範囲の中で答弁をさせていただきたいと思います。 自主防災団、自衛消防団、日赤奉仕団、また婦人消防隊など、各団体におきましては、現在のところ役割を明らかにし、活動が進められていることから、現時点での改正については考えてございません。 しかしながら、役割機能につきましても、重複している部分があることについては承知してございますので、今後の研究としてまいりたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 週末に、ある区長さんが、名簿の作り方、訓練の在り方等、細かくいろいろ質問してまいりまして、そういう意味で真剣に取り組んでおりますので、そちらのフォローもぜひよろしくお願いします。 それでは、小項目3に参ります。災害時の備蓄品の準備状況についてお尋ねします。 前回の質問の際には、毛布、水、避難食等は市内の備蓄倉庫に備蓄しており、必要が予想される段階において各避難所に搬入するという答弁でした。そこで、どこの防災備蓄倉庫に、何が、どのぐらい備蓄されているのかについて、公表してほしいということをお願いしておりました。 そして2番目に、その中でも、小中学校の避難所の備品、備蓄品についてはどういう状況なのか、お尋ねします。 それから3番目に、緊急避難時における各自持参の緊急セットについて、継続的に啓蒙が必要だと思いますけれども、その対応策はいかがでしょうか。 その3点、お伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 災害時の備蓄品の準備状況はについて、御質問いただきました。 1点目の防災備蓄倉庫の設置場所と備蓄品の内容についてでございますけれども、庁舎5階防災備蓄倉庫のほか、生萱、内川、戸倉(白鳥園の南側)など、市内13か所に設置してございます。 備蓄品につきましては、段ボールベッドや簡易ベッド、間仕切り、毛布、簡易トイレなど避難所設営の物品、保存食や飲料水、紙おむつや生理用品などの衛生用品、また、災害対応で必要となる発電機や投光器、スコップ、かけ矢などの資機材を備蓄してございます。 2点目の小中学校避難場所の備蓄状況についてでございますけれども、市では、小中学校のほか、市が優先して開設する避難所では、開設初期に最低限必要となる段ボールベッド、簡易ベッド、間仕切り、簡易トイレ、飲食料品などを校内に設置した倉庫や施設内に備蓄してございます。 3点目の緊急避難時の各自の持参防災セット購入への市からの支援についてでございますけれども、避難時に持ち出す、各家庭で最低限必要なものを備えておく我が家の防災セットの非常持ち出しにつきましては、各御家庭で用意いただくようお願いしてございますが、自助の中で御準備いただく物であり、購入に対する市は支援を考えてございません。しかし、これは支援が届くまで御自身の生活を支える大切な備蓄品になりますので、各家庭で備えが進むよう、出前講座や防災教育の折に説明してまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 市民の皆さんは、避難したときに必要な物はややもすると市のほうで対応してくれるというような認識の方が前回は非常に多かったです。そこで、そういった各自が自助として用意する物について大きくPRする機会を重ねて取るべきだと思います。 それと、先ほどの13か所の備蓄倉庫からそれぞれの必要な量を配送するということになっていますが、緊急時に果たしてそれができるかどうか、どういう体制を取っているのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 横林部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 2点ほど質問いただきました。 まず1点目の、先日、前田議員さんからも質問がございましたが、非常持ち出し物品につきましては、防災ガイドブックには必要物品の一例としてお示ししてございます。市が優先的に開設する小中学校の避難場所におきましては、上履きにつきましては用意していないことから、基本的には靴を脱いだ後のそのままの状態で体育館へ移動していただくことになります。しかしながら、季節によりましては体感的にも床は冷たく、また、降雨によりまして廊下等が湿った状態の場所もあることから、上履き・スリッパを御持参いただくことにつきましては、スムーズに避難していただけるよう、議員御指摘のとおり、ガイドブックの改正につきましては追加するよう検討してまいります。 また、防災講演会、出前講座におきましても、地震・水害時の発生したときの自宅内での移動をする際も、また、避難場所への移動をする際にも、上履きの有効性について御理解いただいた上で、安全に避難するための持ち出し物品のツールの一つとして、また、様々な物品につきましても検討していただけるようお願いしてまいりたいと思っているところでございます。 また、2点目の避難所に必要物品を移動する際の対策についてという御質問がございましたけれども、市といたしましては、災害発生時に、また、災害のおそれがある場合には、警戒本部、または災害対策本部、または庁内の連絡会議等、会議を開催する中で、早め早めの対応として、避難所を開設する場合には、担当者からの連絡を頂きながら適切に必要な物品を移動するという対応をすることにしております。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 今、最後のほう聞き取れなかったんですけれども、予想されたタイミング、予想したタイミングはレベル幾つのところ辺りでやるのか、それだけ確認しておきます。 ○議長(小玉新市君) 横林部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 避難所の備蓄品の移動についてのタイミングという質問がございましたけれども、あくまでも市といたしましては高齢者等避難、いわゆるレベル3の前の段階で備蓄品を移動していく対応をしていきたい。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) この問題の締めくくりに、いつも行われます市の総合防災訓練についてなんですが、区長さんたちからの話が出てきているんですが、いろんな新しい機材を見せてもらう、または展示してもらうというような訓練ではなくて、要支援者名簿に載っているような人たちも参加すべきだと、そういう人たちの訓練も入れたものにしてもらいたい、実践的な訓練にしてほしいという声が出ております。いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 横林部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 市の総合防災訓練について御質問いただきました。先日の答弁でも言いましたとおり、防災訓練の開催に当たりましては、多くの市民の皆様方に御参加いただくよう計画してございます。したがいまして、要配慮者の皆様にも一人でも多くの方に参加できるよう計画を進めております。その一つとして、要配慮者の方々には、訓練を参加する際にも支援が必要となることを踏まえた上で、まず、訓練においてできることをお願いしていくことが避難訓練の行動の一歩として捉えております。 そのようなことから、避難所へ行くことが難しい方には、今いる場所から家の中で安全な場所へ移動してみることを試みていただく。または、自宅内の安全な玄関まで避難を試みていただく。歩行できる方は、避難場所までは厳しいけれども、難しいけれども、自宅前の道路までは避難をしていただくなど、避難体制として安全な場所への避難、近所の方が助けを求められるような場所への移動訓練を行っていただけることも、安全確保への一歩としての避難訓練として捉え、参加していただくようお願いしております。 しかしながら、要配慮者の皆様の避難につきましては、地域の方々の協力なくして成り立たないことから、地域の方々の御協力も合わせてお願いしていくこととしております。いずれにしましても、災害発生時または災害の発生のおそれのあるときには、逃げ遅れゼロに、安全に全員避難できるよう万全を期すとともに、訓練では、災害時には身の安全の確保を最優先にした行動について見直す機会の一つとして捉え、訓練に参加いただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 市民の命を守るわけですから、ぜひ頑張ってください。 それでは次に、大項目3、認知症についてお尋ねいたします。 まず、認知症とは、様々な原因で記憶や思考などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす症状だそうです。 まず、小項目1としまして、65歳以上の高齢者の3人に1人が認知症か、その予備軍だと言われていますが、その実態についてをお尋ねしてまいりたいと思います。 先日、6月14日に、認知症基本法が国で成立いたしました。まず、その3つの基本理念を整理してみますと、イとして、認知症の人が社会の様々な活動に参加する機会を確保する。ロとして、相談体制を整備すること。ハとして、国民の理解を促進することだそうです。 そこで、まず1として、最近、自分の周りにも認知症らしい人が相当増えております。その対処法等についてお伺いします。 その人たちの症状例を挙げてみますと、一人は、正常なときと悪いときがあり、買物に出るといつも同じ物を買ってきてしまう。もう一人は、近所の人たちに意地悪されているような気持ちになってしまい、近所の人たちとトラブルが続いております。もう一人は、一人で外出すると家が分からなくなってしまうというような、それぞれが違う症状で、また、3人とも一人住まいのたまたま80代の女性です。 そこで、地域の民生・児童委員や区の役員の皆さんと情報共有し、地域で守っておりますが、地域包括支援センターというものがありますので、全てここに相談すればよいのか、また、それだけのキャパがあるのかお聞きいたします。 2つ目は、ある患者の親族からは、複数の介護施設に申し込んだが、数か月たっても連絡がない。入所ができないと相談を私は受けました。その実態と改善策はあるのかお伺いいたします。全然様子が分からないから、どうすればよいのか、予定が立たないというのが困っている大きな原因でございます。お尋ねいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 1点目の認知症が疑われる高齢者の相談先についてでございますが、認知症が疑われる高齢者の方の相談は、主に市内に3か所ございます地域包括支援センターで受け付けております。地域包括支援センターへ直接相談することが難しい場合には、地域の民生委員さんを通じて相談していただくこともできます。地域包括支援センターでは、認知症全般についての相談を受け付けており、令和4年度は、3か所の地域包括支援センター合わせて1,300件の認知症の相談に対応をしております。 2点目の介護施設に申込みをして数か月、まだ入所できないと聞くが、改善策はないのかについてでございますが、千曲市の入所待機者は本年4月1日現在約80名となっておりまして、そのうち約50名が病院への入院や介護老人保健施設へ入所されている方、残りの約30名の方が在宅の方となっております。改善策といたしましては、在宅サービスを充実することによる待機者の減少や既存施設の増床、新たな施設整備による入所定員の増加等が考えられます。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 実態を今御説明いただきましたが、そこで、小項目2として、第9期しなのの里ゴールドプラン21、これが現在、第9期として策定準備が進んでおりますけれども、内容の見直し・検討が必要ではありませんか。 まず一つとして、高齢化が進む中、その高齢化というのは65歳以上の高齢者が2025年(令和7年)にはピークになります。75歳以上の高齢者が2030年(令和12年)にはやはりピークになります。あらかじめ施設拡充の必要はありませんか。お尋ねいたします。 それから、2番目に、認知症対応型の施設をチェックしてみました。通所型の介護施設は5か所で24名収容できる規模です。共同生活介護施設については同じく5か所で81名が収容できます。これが主な施設ですけれども、先ほど御説明がありましたように、毎年80名以上ぐらいの新規の認定者が出ているという中で、収容人数の人員拡充は急務と捉えておりますけれども、いかがでしょうか。その方針を聞かせてください。 3として、また近年の多様で複合的な支援要請があるということを聞きましたけれども、どのような要望があり、また、それらの対応策をどのように考えているのかお尋ねいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 第9期しなのの里ゴールドプラン21の策定に関しまして、1点目の施設拡充の必要はないかについてでございますが、千曲市においても高齢者人口の増加により要介護認定者が増加しており、今後も入所待機者の増加が見込まれます。現在、市内の県指定の特別養護老人ホーム吉野の里において増床計画が進んでおり、予定では来年4月から20床増床となる見込みでございます。 議員御発言のとおり、75歳以上の高齢者人口は、令和12年の1万2,703人の予想でございますが、こちらがピークと推計をされております。いましばらくは施設の拡充も必要ではないかと考えております。 本年度、第9期しなのの里ゴールドプラン21老人福祉計画・介護保険事業計画を策定予定でございますが、その中で、長野圏域内における利用者数の将来推計と入所必要量を見込んだ上、介護サービス事業者の意向なども考慮しながら、施設拡充の必要性について検討を進めてまいります。 2点目の認知症対応型の収容人員の拡充についてでございますが、認知症が原因で要介護となった人は、令和3年度では87人となっておりまして、在宅や施設で生活をされておられます。御本人の希望や御家族の状況に応じて介護サービスを選択していただき、施設利用の場合は、認知症高齢者グループホームや認知症対応型デイサービスを利用していただくか、認知症対応型施設以外の特別養護老人ホームなどを利用していただくことも可能となっております。 現在、認知症高齢者グループホームは、しなのの里ゴールドプラン21に定める市内5圏域全てに整備されておりますが、認知症が介護認定理由の上位に上がっておりますことから、第9期しなのの里ゴールドプラン21策定の中で、新たな認知症対応の施設整備の必要性について検討をしてまいります。 3点目の多様で複合的な支援要望にはどのような要望があるか、また、それらの対応策をどのように考えているかについてでございますが、相談内容といたしましては、いわゆる8050問題、高齢夫婦とひきこもりがちの50代以降の親子の関係についての支援要望が多くなっている状況でございます。 高齢夫婦の年金で暮らしているため、介護サービスが必要になっても、介護サービス費の支払いを心配し、サービスに結びつかないケースがございます。このような場合の対策といたしましては、市の福祉課や健康推進課、千曲市生活就労支援センター「まいさぽ千曲」、千曲・坂城障がい者(児)基幹相談支援センターなど、関係機関と連携し、息子さんや娘さんへ必要な支援を行うことで、高齢夫婦が必要な介護サービスを受けることができるよう環境整備を図っております。 また、身寄りがなく、親族と疎遠で、一人暮らしで生活が困窮している高齢者や、判断能力が低下し、預貯金の管理や生活が困難になってきているなどの相談、さらに、高齢者だけでなく、複合的な理由により家族全員が支援を必要とするケースなど、多様な要望がございます。市といたしましては、医療や介護などの多職種が参加して、個別事例の支援方法などを協議する地域ケア会議を実施し、研さんを深めるとともに、関係機関と緊密に連携して対応をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村眞一議員。          〔11番 中村眞一君 質問席〕 ◆11番(中村眞一君) 私も平成時代は20年近く、両親のけが・病気の介護に当たって、女房が長野に転居して、私は東京から週末通うというような介護をしてまいりました。しかし、個人が自宅で介護ができるのは本当に限度があります。それは悲惨でした。そういう意味で、これから公的な機関として市がどれだけ面倒を見れるかということを本当に真剣に取り組んでいただきたいと思います。これは、一方では子育てと同時に、老人介護というものについて本当に両輪として捉えてやっていただきたいと思います。 私からは以上です。ありがとうございました。 ○議長(小玉新市君) ここで11時15分まで休憩いたします。                             午前11時4分 休憩---------------------------------------午前11時15分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、9番、滝沢清人議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) 議席番号9番、公明党、滝沢清人です。 大項目1、社会保障制度の情報を分かりやすく発信。 今月3日、信毎「時の顔」にも取り上げられた書籍「15歳からの社会保障」、著者は横山北斗氏、「我が国には、憲法にうたう「生存権」があり、その実現のために、今日まで積み重ねてきた多くの社会保障制度があります。しかしながら、社会保障制度の存在を知らない、または、誤った理解をしているなどで、制度を利用していない人が多いという実態があります」と語っています。 人生の途上には、誰もが失業や病気、様々な問題など、危機に陥るリスクがあります。5月に静岡県沼津市の海岸で、若い男女が生後間もない女児の遺体を焼損遺棄したという痛ましい事件がありました。これも一例と言えるかもしれません。 特に、これから社会に出ていく若い世代へ社会保障制度の情報発信と、行政が市民に歩み寄るプッシュ型支援について質問します。 小項目1、社会保障制度は知らなければ利用できませんが、知っていれば自分以外の誰かをも助けることができるものです。市で扱う社会保障制度を網羅し、分かりやすく分類・体系化した一覧表をホームページに掲載し、市民に広く告知するとともに、中学校の生徒が生涯学習授業として学ぶことを提案したいと思いますが、見解を伺います。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 社会保障制度の情報を市民に広く告知することについてでございますが、議員御発言のとおり、社会保障制度は、市民の安定した生活を守るためのセーフティーネットであり、制度があっても利用されなくては意味がないものでございます。 現在、市のホームページでは、担当部署ごとに市で扱う社会保障制度についての案内を掲載しておりますが、今後、どのような周知方法が市民にとって分かりやすく伝わりやすいものとなるか、国等のホームページを参考にしながら研究をしてまいります。 次に、議員御提案の中学生の生徒が生涯学習授業として学ぶことについてでございますが、社会保障制度については、中学校社会科の公民的分野で学習されており、また、各小中学校では、社会保障制度によって成り立つ社会の仕組みに関心を持つために、上田税務署による「租税教室」が開催され、税の使い道や役割、そして、税の必要性について学んでいるとお聞きしております。 また、教育委員会では、様々な機会を通して、児童生徒が社会保障制度を身近に感じることができるよう学校に働きかけているとのことでございますので、部局横断的に子供たちが興味や関心を持てるよう、授業や教材について研究をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) それでは、再質問をさせていただきます。 今、義務教育が終わると、社会保障については、よほど社会福祉とかそういう部門を目指さない限り、しっかり学ぶ機会はないと思います。中学で学んでおくということは、その後、高校へ、大学へ、そして社会へという流れの中で、そこで一回、一通りを学んでおけば、また千曲市のホームページに戻って、自分がその立場になったときに必ず役に立つ。また、誰かの役に立つかもしれない。ですから、社会保障制度というのはたくさん今ありますから、参考にしながら研究してまいりますということですけれども、まだ他にはありません。ぜひ、独自でしっかり研究していただきたいと思いますけれども、再答弁をお願いします。 それから、中学生の生涯学習授業は中学で学んだことがその後の自分の人生を変えるかもしれないという中で、社会保障制度を身近に感じることができるように働きかけているということですけれども、教育委員会で各学校に働きかけているということなんですけれども、もっと具体的にしていかないと、なかなか各学校で任されてもうまく進まないと思いますので、まずはホームページをつくるところからですけれども、再答弁をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 再質問でございますが、1点目の社会保障制度の市民の告知に関してにつきまして、私から御答弁をさせていただきたいと思います。 まず、このような社会保障制度は非常に大きく複雑・多岐にわたるものでございまして、なかなか簡単にぱっと一目見て分かるというようなものをつくるのは非常に難しいなというものも感じております。現在、厚生労働省のホームページには、一応、1枚でぱっと、本当に大まかでございますけれども、年金や介護、母子保健とか、労働分野もございますが、そういったものも記したものがございます。その辺も参考にしながら、なるべく市民の方がぱっと見て、どこまでの情報を載せるかというのが非常に難しいところではございますけれども、そのようなものをできるように研究をしてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 中学校教育において、社会保障制度についての具体的な働きかけという御質問でございます。 社会保障制度については、大きく4つの分野があるのではないかなと思っております。社会保険とか、公的扶助とか、社会福祉とか、保健・医療・公衆衛生と、大きな4つの部門があるかなと思います。 中学では、公民的な教科で社会保障制度について基本的な基礎的なことを学んでおります。 具体的な働きかけにつきましては、明日も市の校長会がございます。それで、今月のはじめに租税教育の推進協議会もございました。それで、租税教育についてそれぞれ学校で学習するわけですけれども、具体的な税金の使い方の中で、社会保障制度にも使われていることを学習するわけですけれども、そういうようなところで具体的に校長会でも、租税教育の中でもしっかり扱ってもらうようにまた話をしていきたいと思っております。 それから、各福祉関係で、いろいろな教育に関係するような通知とかメールが教育委員会にも回ってきますので、そういうようなメールもくまなく小中学校に配信するようまた努めてまいりたいなと思っております。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) いずれにしましても、中学で一通り学んだことがこの先の人生において様々なつまずきのときに千曲市のホームページへ戻って学べることはとても大きいと思います。これはたしかどこでもまだやっていません。ですから、ぜひ、考えてできたらこれは最高だなと思いますので、努力をお願いしたいと思います。 続きまして、小項目2、千葉市では「あなたが使える制度お知らせサービス~For You~」を実施しています。これは、市が保有する様々な住民情報を解析、住民ごとに適した支援情報をLINEで通知するもので、現在26の制度を実施、市民が自ら検索・問合せをする負担を軽減するもので、「知らなかった制度を教えてもらえた」とか「忘れずに済ませることができた」などの声が寄せられております。当市でも実現すべき行政サービスの一つと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 続いて、住民ごとに適した支援情報の通知についてございますが、議員御指摘のとおり、制度を知らずに申請を逃してしまう市民を出さないという千葉市のサービスは優れていると思います。 当市においては、千葉市が実施している26の制度のうち、実施していない制度もありますが、現在、26制度のうち、19制度を直接お知らせしていると担当課から確認が取れています。直接通知しているものや子育て応援アプリでお知らせしているものもありますので、制度を所管する担当課へ必要性の聞き取りなどを行い、費用対効果の面などを含め、千曲市における導入の適否の検証を行ってまいります。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) 19の制度を実施しているということは大変すばらしいとは思うんですけれども、今、これからDXの中で様々な行政サービスもデジタル化されてきています。特に北海道北見市、有名ですけれども、「書かない窓口」ということで、もう窓口自体がないんです。そのまま窓口へ行って、担当の職員の方がパソコンで直接もう聞き取りをして、必要なものをそこで出してしまう。さらに進めば「行かない窓口」、もう全国でそれぞれの自治体がこういったところを目指してやっておりますから、ぜひ千曲市も、アナログでもいいんですけれども、できるだけそちらの方向へ進んでいっていただきたいと思います。 それでは、次に行きます。 大項目2、認知症になっても暮らしやすいまちづくりを。 先ほど、中村議員もありました。若干ダブるところがありますが、WHOは、世界の認知症有病数はおよそ3,560万人で、2030年には3倍の1億1,540万人に増えると予測。国内では、2025年には730万人、65歳以上の5人に1人が発症、85歳以上では55%の人が認知症です。さらに、2040年には1,000万人に迫るともされ、もはや誰もが不安視する国民病の一つです。 四日市市では、「認知症になっても暮らしやすいまちづくり」を掲げて、昨年8月、認知症を生きる人に優しいまち四日市「認知症フレンドリー宣言」を市長が表明、利用できるサービスなどがよく分かる「認知症安心ガイドブック」発行や、もの忘れ検診、医療機関無料検診、損害賠償保険事業、早期発見見守りシールやGPS機器の給付などの取組を始めています。 千曲市は、令和2年に一部改正した「認知症支え愛便利帳」がありますが、内容・デザインともに旧来のまま硬く読みづらい冊子になっています。 残念ながら、増加を続ける認知症ですが、国会でも14日に共生社会の実現を推進するための認知症基本法が成立し、認知症施策推進本部設置も決まりました。国・地方を挙げて正しい理解の普及や支援が始まります。 SDGsのまち千曲市としても、みんなが認知症への理解を深めるとともに、当事者と家族に一層寄り添った誰一人取り残さない社会の実現に向けて、「認知症を生きる人に優しいまち千曲市」の都市宣言を行うべきではないでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 認知症になっても暮らしやすいまちづくりをについてでございますが、認知症は誰にも起こり得る病気で、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、認知症に対する理解を深め、認知症の人やその家族を地域で支えていくことが重要です。 議員御発言のとおり、国では認知症基本法が成立し、法律で認知症施策の基本となる事項を定めたことにより、認知症施策が総合的かつ計画的に推進されることとなります。 市では、現在、認知症サポーター養成講座を開催し、認知症に対する理解を深めるとともに、認知症の人を支える体制として、行方不明高齢者の発見、保護を地域ぐるみで行うSOSネットワーク事業を実施するなど、認知症の方が住みやすいまちづくりを進めております。 また、物忘れが激しくなるなど、不安や心配になったときの相談先や、どんな支援があるのか、内容や介護サービスを紹介した「認知症支え愛便利帳」を作成しておりますが、硬く読みづらい冊子であるとの御指摘を頂きましたので、しなのの里ゴールドプラン21推進等委員会などの意見もお聞きしながら、見直しの方向で検討をしてまいります。 また、「認知症を生きる人に優しいまち千曲市」の都市宣言をとの御提案を頂きましたが、都市宣言につきましては、市民意識の高揚など、適切な時期を見据えながら検討をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 滝沢清人議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) いずれにしましても、認知症というのは本当に身近な病気になってまいりました。今回成立しました認知症基本法は行政だけに責任を負わせるのではなく、本人を含む地域のあらゆる人が一緒に施策を進めていくというのが鍵になってまいります。そこが共生社会実現という、誰にも優しい地域社会を目指すという画期的な法律だと捉えております。ですから、この機会に、この認知症は、もう施設で全部預ければ何とかという時代でないというのはもう明らかですから、地域でどのように、家庭ではどのようにしていったらいいのか、そういったことをしっかり分かるような形で進めていただきたい。どこか早い時期に千曲市もできるだけ早く都市宣言をできるようにしていただきたいと思います。 では、次に行きます。 大項目3、「夏の猛暑と豪雨」「スーパー台風」に備えを。 気象庁は、今月9日にエルニーニョ監視速報を発表し、既にエルニーニョ現象が発生していると発表しました。また、国連世界気象機関(WMO)は、今後5年間が記録的な暑さとなり、「地球の気温は未知の領域に入る」と警告し、さらに、世界が目指す産業革命以前から平均1.5度に抑えるという目標は、高い確率で2027年までに1.5度を超えると予測しています。理由は、地球温暖化の進行と過去最大規模のスーパーエルニーニョ現象の発生にあるとしています。 過去最長3年ほど続いたラニーニャ現象は、地球の気温上昇を抑える効果があったにもかかわらず、世界各地で記録的な猛暑となっていました。 20世紀最大と言われる1997年のスーパーエルニーニョ以来、最強のスーパーエルニーニョになる可能性を強調して、多くの気象学者が警告する今年からの夏は、観測史上最高気温になり、酷暑と豪雨に土砂災害、そして台風の数は減るものの、スーパー台風の発生確率は高く、しかも海面水温の上昇で台風寿命が長く、過去に例がないような気象災害を引き起こす可能性を指摘しております。 政府も災害級の極端な高温に備え、初の「熱中症特別警戒アラート」発出の法改正など、熱中症対策を急いでいます。これから先、気候危機改善が非常に困難な状況下にあって、市の危機管理対策について以下3点質問します。 小項目1、市の主たる避難場所である学校施設について、文科省は先月、学校施設の水害リスクの高まりから対策強化を図るとして、初めての「学校施設の水害対策推進の手引」を作成しました。危機管理マニュアルなどのソフト対策に、福祉避難所としてのバリアフリー化やエレベーター整備、備蓄倉庫の上階配置、電気設備の高位置設置など、ハード対策の検討・実施も促しています。市では今後、この手引を受けてどのような対策を講じるか伺います。 ○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) 令和5年5月に公表されました「水害リスクを踏まえた学校施設の水害対策の推進のための手引」につきましては、文部科学省より6月8日付で市教育委員会に通知が来たところでございます。 今後におきまして、手引の内容を、今、議員御指摘のとおりのハード面、そしてソフト対策を精査してまいります。その上で、危機管理防災課をはじめ、関係部署との連携を図りながら、できるだけ早く検討に取りかかり、対応してまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) まだ届いてほやほやということで、しっかり検討いただきたいと思います。 それで、再質問なんですが、これは私が昨年の3月議会で質問をしまして、具体的な検討を始めたと当時の部長から言われました。戸上中のエレベーター設置につきまして、その後、どのような状況になっているのかお聞きをしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小岩部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) ただいま議員から御質問がございました戸倉上山田中学校のエレベーター設置ということでございますけれども、現在のところ、詳細なところはまだ正式には検討、具体的な対応にはまだ至っておりません。ただ、このたび、頂いたばかりのこういう手引ではございますけれども、ハードウェアの対策ということでは、私どもで今中身を精査しております。それがハード面の対策ということで、電気設備、充電設備の上階への設置、また、今お話のありましたエレベーターの設置も大事な視点、その中に盛り込まれてございます。ですので、ただ、単純に簡単にとはなかなか申し上げられないところはあるんですけれども、こういった手引も現在出ておりますので、それがどの場所に優先的に配置できるかをしっかり捉まえて、今お話しの戸倉上山田中学校におきましても、これまでも御答弁申し上げておりますとおり、配置ができるような形のものがございますので、そういった部分はしっかりこれから検証していく中、全市を挙げて改めて考えてまいりたいとは思っております。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) あわせて、これももう以前質問してありますけれども、想定浸水深を各学校施設に表示したらということも以前提案してあります。こういったことも含めて今回の手引、何でこの手引がここへ来て出されたかはもう明らかなんです。最近の災害の激甚化、そして、私、先ほど申し上げましたが、もう未知の領域に入ったという中で、そういった動きが一連の動きとして出てきておりますので、今までとはレベルが違うんだということをぜひ肝に銘じながら、ぜひ、市の学校施設の対策を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 それでは、次に行きます。 小項目2、全国で豪雨災害の危機意識が高まる中、課題となっているのが、避難警戒レベル4が出ても、さらにレベル5が出ても避難しない人が多いという実態です。その対策として、松山市では全市の中学校1年生を対象に、ウェブ版のマイ・タイムラインの授業を開始しました。当市でも採用すべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) ウェブ版のマイ・タイムラインの授業を当市でも採用すべきでありますが、防災や安全教育につきましては、これまでも各学校で、防災講演会や危険箇所マップづくり、避難所設営体験などを通して学習を深めてまいりました。 また、今年度につきまして、長野県教育委員会の学校安全総合支援事業の対象校として埴生中学校が指定をされており、地域安全マップづくりや公開授業に取り組み、防災教育・安全教育を進めていく予定でございます。 松山市の取組は、小学生から高齢者まで切れ目なく防災教育を行う全世代型防災教育の一環として取り組んでいるものでございまして、生徒自らマイ・タイムラインを作成することで、防災教育と生徒の家族へも防災意識を普及させていくという優れた取組であると認識をしております。 教育委員会としての学校での防災教育につきましては、今年度実施をします埴生中学校の取組を市内各校と共有をしてまいりますことで充実を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) 埴生中の取組は大変結構だと思います。できればこの際にマイ・タイムラインのウェブ版をぜひ市としてつくっていただいて、多くの自治体がこれをもうつくり始めておりますので、特に若い世代、ウェブ版であれば取っつきやすい、特に中学生にこれをつくってもらって、それを家庭に持ち帰ってもらう。お父さんやおじいさん、おばあちゃんに「こうなんだよ」と言ってもらう。もうここまでしないと実際に皆さん逃げてくださらないという実態がもう全国的に明らかですので、できることは何でも取り組んでいただきたいと思います。 それでは、次に行きます。 小項目3、WMOが言う「地球の気温は未知の領域に入る」ということは、過去に誰も全く経験したことのない未曽有の猛暑・豪雨・土砂災害などに我々は備えるということです。これまで私は最悪を想定した豪雨対策を幾つも提案してまいりましたが、今こそ行政と市民の危機意識レベルを数段引き上げる時が来たと考えています。国連のグテーレス事務総長が、昨年、COP27で訴えた「私たちの地球は、取り返しのつかない臨界点へ、危険なほど近づいています」、これは全てのリーダーが心すべきものです。今後の危機管理対策のレベルアップについて伺います。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 危機管理対策のレベルアップについてであります。 今までに経験したことのない災害が全国各地で発生している現状を目の当たりにして、市民の命を守り、安全で安心して暮らせるまちをつくることを改めて強く認識しているところであります。 中でも、風水害につきましては、気候変動の影響による大型台風や線状降水帯による甚大な被害が全国各地で発生しており、糸静構造線地震や南海トラフ地震も近い将来の発生が予想されております。 市といたしましては、これまでハード・ソフト両面で防災対策事業を進めてまいりましたが、今後も市民の生命を守るため、今まで以上に国・県や民間との連携を進めるとともに、組織、職員のレベルアップを図り、市の危機管理能力の充実を図ってまいる所存であります。 議員各位におかれましても、一層の御支援と御協力を賜りますようお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) これは、最後、危機管理防災担当部長とさんざんやり取りしようと思っていたもので、時間を余してまいりましたので、市長の答弁ではありましたけれども、また再質問になってしまいますが、よろしくお願いします。 まず、今日もありましたし、皆様も防災について様々なことを市に要望してまいりました。私は一貫してしてまいりました。これはできれば防災ハザードマップにあるようなことになってほしくない。これは当然、誰もが一緒です。ところが、先ほども言ったように、もう未知の領域に入るとまで言われている中、そして、その現象が様々出ている中、この間の台風2号もスーパー台風でした。最終的には、1,000ヘクトパスカル近くまで下がって温帯低気圧になりましたけれども、あれだけ海のはるか向こうにいて、和歌山をはじめ、日本の各県で200ミリから500ミリの雨を降らせました。ですから、スーパー台風がいかに怖いか。あれが本当に19号みたいに日本近くを通ったとき、ましてや日本を横断するようになったとき、これはハザードマップの書いてあることが絵面事ではないという現実がこれから来ます。 そこで、考えていただきたいんですけれども、私たちはよく正常性バイアスとか同調性バイアス、こういったことを言って市民の皆様が避難していただけないのではないかというのを思って、ではどうしたらということを考えてきているわけですけれども、一つに、行政の皆さんの中にも正常性バイアスが根深く入っているような気が私はしてなりません。今、世界の中で起こっている様々な危機的な状況に対して、今までと同じような感覚で対応していただいては私は困ると思うんですけれども、これについて再度答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 再質問ということでありますけれども、まさに議員御指摘のように、先般の台風など、本当に毎年、またかというぐらい激甚化・頻発化している自然災害の脅威ということは、もちろん私だけでなく、市の職員全員が認識をしているところでありますが、正常性バイアスにとらわれていて、今までと同じ感覚でいるのではないかという御指摘であります。喉元過ぎれば熱さ忘れるということがないように、常に私からも、また、担当部長からも職員全体、庁内全体に常に危機感を持って災害時の対応、災害のおそれがあるときの対応をスピードアップ、レベルアップするように努めているところであります。繰り返しいろいろな方からも御質問があるように、これは行政からももちろんそうなんですけれども、市民の皆様も同じようにそうした危機感を持っていただくように、啓発に引き続き努めてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) 私、これまで様々申し上げてきた内容を具体的に進めていかなければならないような、切羽詰まったような状況にはなってきているということを本当に強く捉えていただきたいんです。気候崩壊へもう臨界点を超えるというようなことも言われております。例えば、今年の場合ですけれども、スーパーエルニーニョが発達していったときにどうなるか。太平洋高気圧が張り出しが弱くなるんです。そうすると、チベット高気圧が強まって日本全体を覆ってきます。ですから、本来、スーパーエルニーニョのときには、日本は冷夏と言われるんです。ところが、今年はそうではないんです。ですから、国もそれに備えて熱中症の対策を考えています。ですから、それだけ今年の夏は危険である。 そして、太平洋高気圧が勢力を落とすということは、本来であれば日本列島を覆っている太平洋高気圧が、もう太平洋の大分遠いところまでも押し戻されてしまうということは、スーパー台風が起きた場合、今までは太平洋高気圧のへりを回って来ていました。ですから、太平洋高気圧の張り出しが日本列島にかかっていない海上に去ってしまうということは、そのへりを回って列島を直撃する確率がものすごく高まっている。これを大変警戒をしております。ですから、この千曲市、400ミリも降れば内水氾濫だけでも1メートルや2メートル来るんです。それが外水も重なったら本当に数メートル、5メートル、6メートルという水が現実のものとして来るという、これは大変危機感を市は持たなければいけないと思います。ですから、それを考えれば、準備すること、もう今年かもしれないんで、これは当然急がなければならないと思います。最優先すべき順番は何か。もう一つずつ全部は間に合いませんので、できるところから市民の皆様が安全な場所に避難をしていただけるためにはどうしたらいいか、これは真剣に考えていただいて、取組をお願いをしたいと思います。 いっぱい言うことはあるんですけれども、このぐらいにいたしまして、あとまたの機会に、担当部長、またぜひ様々な点でよろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで昼食のため午後1時まで休憩いたします。                            午前11時51分 休憩---------------------------------------午後1時 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、15番、柳澤眞由美議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 議席番号15番、公明党、柳澤眞由美です。 はじめに、6月16日、ウクライナから考える平和の在り方という坂本龍太朗さんのオンラインセミナーに参加しました。千曲市出身の坂本さんは、ポーランドでウクライナから避難してくる人々のため避難所を運営し、特に子供たちとお母さんを受け入れ、ウクライナ危機の中で様々な支援活動を続けています。どんな活動なのか、その一端がセミナーで語られました。そして、新聞やテレビで届かない現実を知ってほしいと、ウクライナと共にというメッセージを本にしています。この本の印税は救急車を購入する支援にもなると伺い、早速購入し寄附をしました。坂本さんは日本で薄らいでいくウクライナ危機への関心を高めてもらうために、講演会や執筆、絵画展を開催しています。易しい内容の本ではありませんが千曲市として購入し、学校図書館、公共図書館、教育支援センター等にそれぞれ複数冊置き、先生方の平和教育の教材として、また子供たちや保護者の皆さんには同じ地球に暮らすウクライナの子供たちがどのような暮らしをしているのか知るために読んでほしいと思います。小川市長、教育長には平和への行動、ウクライナの支援を早速動いていただきたく強く希望し、質問に入ります。 はじめに、千曲市の不登校支援と第三の居場所について。 5月13日、千曲市にとって初めて学校でもない、家庭でもない、子供、若者の居場所オレンジファムが開所しました。また6月9日、県教育委員会から不登校児童生徒のいる家庭と学校が円滑に対応方針を共有するコミュニケーションシートを作成することが公表されました。そして何よりも、小中高等学校の不登校児童生徒が急増し、全国で約30万人にも上ることから、令和5年3月31日、文部科学省はCOCOLOプラン、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策を発表しました。 そこで1点目、不登校児童生徒の実態について伺います。子供に寄り添う支援のためには詳細な分析が必要と考えますが、不登校の人数や理由、教育委員会はどのように分析されていますか、伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 不登校児童生徒の実態はについてでございます。 1点目の不登校児童生徒の人数でありますが、文部科学省児童生徒の問題行動不登校等の生徒指導上の諸課題に関する調査によりますと、当市では、小学生の不登校児童生徒の人数は、令和元年度22人、令和2年度36人、令和3年度43人、令和4年度が44人と増えてきております。また、中学生の不登校生徒の人数は、令和元年度62人、令和2年度64人、令和3年度94人、令和4年度112人です。全国の調査と全国的にもほぼ同じような傾向になっております。 次に、不登校になった理由についてでありますが、不登校の要因については当調査によると、学校要因では、小中学校ともに学業の不振が最も多く、中学校ではいじめを除く友人関係をめぐる問題が多くなっております。また、家庭要因では親子の関わり方も挙げられています。本人要因では、小中ともに無気力、不安が最も多くなっております。 2点目の教育委員会の分析はについてでありますが、学年別の不登校児童生徒の人数は学年が進みつれて増加しており、特に小学校5年生、中学校1年生で急な増加がみられます。要因としては、小学生は学習面でのつまずきが、中学生は環境の変化が影響しているものと考えております。なお、中学3年次には不登校生徒数が減少しています。これは、高校受験等の進路選択に向けて、気持ちが変わってくるからだと考えております。教育委員会としましては、不登校児童生徒への学習支援及び生徒理解・相談支援等の生徒指導の機能の充実が急務と考えております。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) ただいま詳細な分析をいただきました。私の調べたところによれば、無気力、不安がどこの市でも多くカウントされておりますけれども、千曲市としては学習のつまずき、学習支援、相談支援を充実していきたいというお答えでしたので、その支援について次の質問と関連がありますので、次の質問、不登校の支援について伺います。 新型コロナウイルスの影響も指摘されておりますが、永岡桂子文部科学大臣から、一人一人の人格の完成や社会的自立を目指すための学校や学びの在り方が問われているとメッセージが出されています。また、不登校の現状調査から90日以上の不登校であるにもかかわらず、相談指導を受けていない小・中学生が4.6万人もいるという数字が明らかになっています。そこで伺います。 1つ、現在、千曲市で行われている不登校支援はどのようなものか。2つ、その支援の成果は見られていますか。3つ目、令和元年10月25日、不登校児童生徒への支援の在り方という文科省の通知に基づき、教育委員会が取り組んだ支援の工夫・変化・向上した点など、以上3点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 不登校の支援について、その1点目の、現在行われている支援についてでございます。 不登校対策及び不登校児童生徒への支援の充実を学校教育の重点に掲げて、市の不登校対策委員会において、各学校の取り組みに対して指導助言を行っております。発達指示的な生徒指導を展開するために、普段の授業や学級作りにおいて、一人一人の児童生徒の自己存在感の感受、自己決定の場の確保、共感的な人間関係の育成、安心安全な風土の醸成といった視点を大切にした教育活動の推進を進めております。 不登校児童生徒の社会的自立に向けた支援については、各学校の教職員や市の教育相談員等が連携し、児童生徒や保護者の意向を踏まえた上で、短時間登校や家庭での学習支援等を行っております。また、市内5か所に設置した教育支援センター(中間教室)で指導員と所属校の教職員が連携して、一人一人の児童生徒の状況に応じた支援を「向き合い、寄り添い、共に歩む姿勢」で行っております。 2点目の支援の成果は見られるかでありますが、一人一人の状況が異なるため一概には申し上げることはできませんが、今まで学校の職員となかなか会うことができなかった児童生徒が、家庭訪問時に自分の趣味の話をするなど心を少し外に開いたり、教育支援センター教室で、今、自分にとって必要な学びに取り組む姿が見られるようになってきているとの報告を受けております。 3点目の、令和元年10月25日付文部科学省通知、不登校児童生徒への支援の在り方に基づく支援の工夫・変化・向上はあるかでございますが、不登校児童生徒への支援においては、学校に登校するという結果のみを目標とするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉え、社会的自立を目指せるように支援を行うことという支援の視点が、学校職員の理解や意識改革により徐々に学校現場に浸透してきており、一人一人の児童生徒に応じた支援が展開されるようになってきております。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) では、再質問いたします。 安全安心な風土をつくる、家庭での学習支援を行う、一人一人に応じた支援ということになるかと思いますが、登校を目指すのではなく、職員の意識も改革してきたということですけれども、その安心安全な風土とはどのような具体的な想像できる場面でしょうか。また、家庭での学習支援をどのように行っているか、もう一度伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕
    ◎教育長(小松信美君) 再質問にお答えいたします。 まず、安心安全な風土でございますが、やはり一番子供たちにとっての安心安全な居場所は学校でございます。やはりその学校の中で子供たちが安心で過ごせる環境が最も大事になってくるかと思います。もちろん所属する教室、あるいは保健室、あるいは一人で過ごせるような場所を各学校が工夫しながら設置しております。 また、一人一人の学習の保障ということで、家庭でどのような支援をということでございますが、それぞれの御家庭の状況、お子さんの状況に合わせて、オンラインでできるお子さんにはオンラインを進め、またそれでも拒否するようなお子さん、それでもうまくいかないというお子さんもいらっしゃいます。そういうお子さんには、親とよく相談をしながら、どういう学習がいいのか、担任も家庭訪問をして考えを聞きしながら、よく相談をしながら対応している。ただ、一方的に学習の課題を与えているというわけではございません。それぞれのお子さんに合った対応をしていると御理解いただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 先ほど私が、相談指導につながっていない小・中学生が4.6万人もいるという数字を明らかにいたしましたが、次の質問にも関連しますので、今、再答弁ほかお聞きしましたので、4つ目の質問に入りたいと思います。 4つ目、支援策に関して情報提供はどのような方法で行われていますか。不登校児童生徒全員、その家庭に情報は十分届いていると言えますか。これについて伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 支援についての情報提供の方法についてでございます。児童生徒や保護者への必要な支援についての情報提供につきましては、学校を通して市の教育相談や県のスクールカウンセラーによるカウンセリング等を行っているところであります。 また、市の教育支援センターや今年度から導入したチャイルドサポーター(不登校支援員)による訪問支援等についても学校から指導生徒や保護者に伝えておるところでございます。 なお、今後教育支援センターの情報については、より広く情報を届けるため市のホームページにも掲載してまいる予定でございます。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) ただいまの市のホームページにも掲載していくのはいつ掲載されるのか。中間教室を開催して、この間の聞き取りでも大変熱心な場の提供、支援をおやりになっているんですけど、まったくそれがどこにも載っていないというか、多分、学校の先生たちとつながらない人たちもいないのではないか。ホームページで見て情報を得たいという人もいるのではないか。保護者の中から中間教室(教育支援センター)が知られていない。中間教室を知らないのか先生もあまり説明してもらえなかったという声もいただいておりますが、ホームページへの情報提供についてもう一度伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) ホームページへの掲載については既にアップしてございます。また、御確認をいただければと思っております。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) ありがとうございます。先日、聞き取ったときにはなかったんですが、よく迅速に対応ありがとうございました。 それでは5点目、多様な学びの場の確保として校内に教育支援センター、これスペシャルサポートルームと文科省では読んでおりますが、その設置の考えについて千曲市の考えを伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 多様な学びの場の確保として、校内に教育支援センター、スペシャルサポートの設置をという御提案でございます。 現在、県の教員加配補助を受けて、議員御提案のような教室を校内に設置している学校も複数ございます。また、児童生徒の居場所を全ての学校が工夫して確保しております。これは先ほど私が答弁いたしました安心安全な風土の一環だと私は思っています。 加えて、昨年度から教育支援センター運営マニュアルを変更し、小学校でも中学に設置してある教育支援センター教室に通室できるようにしており、実際に通室している児童もおります。引き続き、教育支援センター教室や校内でのスペースを工夫し、児童生徒の心の居場所となり得るよう、充実を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 様々な支援の工夫、改善をやっていただいておりますけれども、そこに全く通えない、また先生たちと接触できない、訪問拒否といいますか、訪問も受け入れられない児童生徒さんはどのくらいいて、どのような対応を考えられていますか。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 個々のケースが違いますので、そのお子さんたちのニーズについては、ここでお答えすることは差し控えさせていただきたいと思いますが、先ほどお話ししました登校支援員、SSWが兼ねておりますが、その配置が今年になりましたので、そういう登校支援員の方に家庭訪問等をお願いしながら子供たちの状況等を把握しながら、一番いい方法、どういうようにしてこれから過ごしていければいいのかというようなところを親御さんと一緒に話し合い、相談をしながら進めていくような道筋が今年度から少しずつできるのではないかなと私個人としては思っております。またSSW、登校支援員もそういうつもりでやっていただいておりますので、それらの情報共有は、いろんな関係者とつながりながら対応してまいりたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 今、SSWというのですか、いろいろと新たな試みがスタートしたということで、保護者の方とつながっていくという、これから期待されるんですけれども、次の小項目3の一人で悩みを抱え込まない保護者の支援について伺います。 NPO法人、登校拒否・不登校を考える全国ネットワークが、2022年秋に行った調査によれば、約7割、68.4%の親が学校を休んで子供の心が安定したと感じている一方で、66.7%の親は不登校になった原因は親にあるかもしれないと自分を責めたと悩んでいることが明らかになっています。また半数以上、53.1%の親は孤独、孤立を感じていると回答し、保護者への支援が必要だと明らかになってきました。調査を行ったNPO法人代表理事の中村みちよさんは、不登校の子供を持つ保護者は、真っ暗なトンネルに入ったようと苦しんでおり、支援とつながることができずに、精神的な辛さを抱えた保護者が多いことが伺えたと見解を示しています。 そこで質問します。1つ、千曲市の不登校の子供を持つ保護者への支援の現状。2つ、保護者支援は重要であり、保護者の会の設置が必要と感じますが市の考えはどうか。3つ、保護者の不安を和らげる保護者の会が設置されたら、コーディネーターの役割を担うスクールカウンセラーの派遣も必要ではないかと考えますが、以上3点について市の考えを伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 一人で悩みを抱え込まない保護者の支援についての1点目、不登校の子供の保護者に対する支援の現状でありますが、保護者の方はお子さんの将来を案じ、自分の子育てについて悩み、児童生徒の将来について不安を抱えていらっしゃるのではないかと思っております。議員御指摘のとおりでございます。そのために、児童生徒への支援等に先立ち、受容的、共感的な態度で信頼関係を築くことが重要と考えております。 具体的には、個別面談で丁寧に保護者の不安や心配事を聞き取ったり、不安や焦りの感情を傾聴したり、肩の力を抜くことができるように接することを各学校に指導しております。併せて支援の途中経過についても状況を保護者に伝え、今こういうところまでいってますよ、きてますよ、話をしていますよというようなことを保護者に伝えるよう、各学校のにも指示しておるところでございます。 それから2点目の保護者支援の重要性と保護者会の設置でありますが、保護者支援の重要性については、児童生徒への関わりを見直す契機となり、関わりが改善し、結果的に児童生徒に好ましい変化が見られることも期待されることから、重要なことと考えております。一方、児童生徒や保護者の様態は様々であり、ニーズについても別個であることから、現時点では保護者会の設置より前にまず、児童生徒や保護者の思いを大切にした支援を進めてまいりたいと考えております。 3点目の保護者会のコーディネーターの役割を担うスクールカウンセラーの派遣を依頼することについてでございますが、現在、県から配当されたスクールカウンセラーが不登校児童生徒や保護者へのカウンセリングを学校や家庭等児童生徒の居場所で行っております。今のところは、一人一人の児童生徒や保護者のニーズに応じたカウンセリングを大事に行ってまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 今お聞きすると、1対1の支援が多いかと思います。これは息が詰まりませんか。保護者同士、保護者の仲間、同じ悩みを抱える保護者の仲間の集いというのもあったほうが、そこへ先生方も傾聴に行くとか、そのほうが、これは複数の支援の一つということですけれども、今お聞きすると1対1の支援が多いので、そういうことを考えていった方がよいと私は思いますが、教育長いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 議員御指摘のとおりだと思います。これから教育委員会として、親の会というものをどのように、教育委員会として設置するか設置しないかは別としまして、やはり校内であるいは地域でというようなところで複数の支援というのは大事だなと思っております。ただ、教育委員会が設置するということについては十分検討していきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) そういう考えていただいていく一つの道筋として、第三の居場所の提供、4点目に伺います。 子供の居場所として多様な学びの場、第三の居場所が増えています。企業や行政の協力、支援があって運営できる場所です。 3点伺います。1つ、千曲市では学校以外の居場所を必要とする子供や保護者の実態と分析はされていますか。2つ、潜在的不登校児童生徒への支援にもつながると思いますが、家庭でもない、学校でもない、第三の居場所の提供について、千曲市の考えはありますか。3つ、千曲市にも5月、第三の居場所、オレンジファムが開設されました。この事業について情熱あふれる若い経営者のお話を伺い、応援したいと心から思いました。社会的自立に向け子供に合った適切な居場所を見つけるため、千曲市教育委員会は、官民合わせた情報提供を積極的に行うことが急がれていると思います。先ほどホームページには載せていただいておりますけれども、官民合わせた学校以外の子供の居場所、情報をまとめて知らせる手立て、具体的な行動について伺いたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 第三の居場所の提供について、その1点目、不登校など学校以外で居場所を必要とする子供や保護者の実態と分析についてでございます。学校や家庭以外の第三の居場所に通っている児童生徒については複数把握しており、ニーズが増加してきていると捉えております。これは家庭以外の人との関わりがなく、自分の中に閉じこもりになることへの心配や、担任の先生や保護者以外の大人が関わることで、本人の視野が広がるかもしれないという期待が背景にあるものと考えております。 2点目の、潜在的不登校児童生徒への支援にもつながる、家庭でもない、学校でもない第三の居場所の提供についてでございますが、教育委員会としましては、まずは昨年から運営を柔軟にしました市内5か所に設置しております教育支援センターの機能の充実、並びにニーズに応じた運用を目指してまいりたいと考えております。 3点目に、千曲市にも第三の居場所がオープン。社会的自立に向けた適切な居場所を見つけるための情報提供を積極的に行う考えはということでございます。議員御指摘のように、市内に新たな居場所がオープンしたことは承知しております。また、複数の児童生徒が利用している様子も、学校からの報告を受けているところでございます。これまでも、市内の第三の居場所については、校長会や教頭会、生徒指導主事の会議で情報提供を行い、不登校児童生徒や保護者へ学校を通じて紹介してきましたが、議員御指摘のように、必要とする全ての児童生徒や保護者に情報を取りまとめて発信していく必要性を認識しております。大変重要なことだと思っております。そして、情報提供につきましては、丁寧な発信に心がけるとともに、よりいい情報発信をどのようにすればいいのか、その発信の方法についても検討してまいる所存でございます。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 今、いろいろよりよい情報発信ということを伺いましたが、柔軟性のある運営になっていただいたり、教育支援センターが通いやすいような方針、あるいは発信をしていただくということですけれども、例えば今年の2月28日に長野市教育委員会が主催で不登校など学校以外で居場所を必要とする子供や保護者向けにフォーラムを開いたそうです。フリースクール、放課後デイサービス等、いろいろな運営の19団体が活動内容を説明して、そこに情報を必要とする親子が来場したそうでございます。こんな感じで、なかなかSNSの情報発信だけだと十分行き渡らないのかなというのと、また、そういうところでフォーラムで出会った保護者の皆さんと情報交換ができる、よその話が聞ける、そういうこともあるのではないかと思います。こういうフォーラムみたいなことを千曲市も主催したらいかがでしょうかという提案ですが、いかがでしょう。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 議員の情報提供、提案、ありがとうございます。教育委員会としても、また前向きに考えていきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 一日一日は子供たちの大事な命をつないでいく一日でございます。学習支援もそうですけれども、生きているという実感とか不安のない生活、自分の希望を果たせるように生きていける子供たちになるよう、様々な支援の手、工夫を大人の私たちはやっていかなければと考えております。 そこで私といたしましては、市に不登校支援と第三の居場所について提案をいたします。今までいろいろとお聞きしてきましたが、不登校支援をしている関係者と懇談を続けてまいりました。そして千曲市が動くときは今だと実感し、今回こういう質問を取り上げました。誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策として、千曲市に新たな第三の居場所を開設しましょう。 子供第三の居場所という事業がございます。6月1日、東御市が採択され、長野県では15か所目、全国で180の拠点が整備されています。この事業は、日本財団が誰一人取り残されない地域子育てコミュニティが必要と募集しています。建設整備費が5,000万円補助され、運営費は3つのモデルで違いがありますが、月額120万、80万、60万が3年間補助されます。行政はお金を用意しなくていいんです。事業継続と発展ができる運営能力がある事業者に委託して始めてみませんか。10月までに応募をする。千曲市も応募するべきではないかと私から提案しますが、小川市長の御決断を伺いたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 子供第三の居場所についての質問です。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) なかなか不登校の問題ですとか、子供の居場所という問題は、課題が様々な点からあります。先ほど議員の御指摘の各質問にあるようなことがありますけれども、これは私個人の考えなので、表現がもしかしたら適切ではないかもしれませんが、市が率先して第三の居場所を作るということは、やり方を間違えると第二の学校を作ってしまうのではないかというような思いであります。できれば民間のそういった意欲ある団体の方に手を挙げていただいて、その日本財団というお話がありましたので、そちらへの申請を何か市がサポートするとかいうような形であれば対応できると思いますが、市が直接そういった居場所を作るということで手を挙げるということは現在は考えておりません。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 今、小川市長から、意欲のある民間の団体が募集に手を挙げるとなったとき、千曲市としてサポートできることはしていきたいという言葉をいただきました。様々な皆さんが子供たちのためにいろいろなことを考え行動しておりますので、千曲市に多様な学びの場がもっと増えるといいという保護者の声とか子供の声を大事にしていただきまして、費用は行政では出さなくていいんですから、力強く支援をしていただくようお願いをいたします。その支援は確実に教育委員会、市長やっていただけるか、もう一度小川市長の確認を取りたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 支援といってもいろいろな形の支援があると思いますが、私が先ほど答弁で念頭に置いているのは、例えば申請の書類ですとかそういったことで、なかなか一般の方には敷居が高いような部分は何かサポートできることがあるのではないかというような趣旨であります。財源的なものは日本財団さんの財源を使ってということでありますので、市ではそういった申請のお手伝いというイメージで申し上げました。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 大町市が成功事例だそうですけれども、長野市、諏訪市、上松町、下条村、長野市、そして諏訪市、御代田町A、B、2つです、松川町、伊那市、佐久市、軽井沢、飯田市、そして東御市ということで、非常に積極的に皆さん、この制度を使っておりますので、ぜひぜひ応援をしてあげていただきたいなと思います。また私がつないでいきたいと思っております。 それでは最後に、大項目2、お悔やみ手続きの総合窓口について伺います。お悔やみ手続き総合窓口開設等で市民サービス向上を。 庁舎を一つにするため、大きな税金を使って新庁舎が建ちました。窓口の手続も市民のために改善や簡素化が進み、市民は楽になったのでしょうか。今回窓口の実態を伺うとともに質問いたします。伺います。 1つ、新庁舎になり窓口業務は改善され、市民サービスは向上しましたか。実態を数値化し分析しているか伺います。2つ、お悔やみ手続きはいくつもの課にわたります。千曲市のお悔やみ手続きの実態はどうですか。3つ、お悔やみ手続き総合窓口を開設し、予約制をとり、1回の来庁でお悔やみ手続きが済むように改善できませんか。庁舎が1か所に集約、職員も分庁舎方式の頃と比べ時間的にも業務が改善されたと思いますので、この総合窓口と予約制の導入について伺います。 ○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) お悔やみ手続きの総合窓口開設等で市民サービスの向上をについてでありますが、1点目の新庁舎になり、窓口業務は改善されたか。市民サービスは向上したか。実態は数値化、分析しているかについてでございますが、新庁舎では総合案内で来庁者の方に御用をお聞きし、担当部署への御案内をしているところでございます。市民課をはじめ主な窓口業務は1階に集約されている点が、従前の庁舎から改善されているところでございます。そのため、来庁者への御案内につきましてもスムーズにできており、市民サービスにつながっているものと考えております。また、実態の数値化についてでございますが、死亡届等の件数の把握以外に数値化や分析は行っておりません。 2点目の、お悔やみ手続きの千曲市の実態についてでございますが、死亡届のお手続で来庁された方に、今後必要な様々な手続を記載したお悔やみ手続きチェックシートをお渡しし、来庁前に該当する項目と必要な書類を確認していただくよう御案内しております。 3点目の、総合窓口や予約制をとってはどうかについてでございます。このチェックシートを御利用いただければ、1度の来庁で必要な手続が1階のフロアで行える状況にございます。御移動の負担も少なく済んでおります。なお、できるだけ来庁者のもとに職員が出向き、1箇所で手続が行えるように対応しております。現在のところ、来庁者に長時間お待たせすることなく事務を行っているところでございます。総合窓口の設置、予約制については現時点では考えておりません。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) これも聞き取りに伺ったりしましたところ、だいぶホームページが改善されてきているように思いました。6月14日に更新していただいているようです。しかし、私が聞き取ったお悔やみの手続きを行っている高齢女性は、なかなかまだ済まない。1か月以上経っているんですけど、御主人の亡くなった後、いろいろな手続が済まないということで大変苦労しておりました。また、聞く職員によって内容が違うというようなことも伺っております。例えば、年金は千曲市の1階でも相談窓口があります。それなのに年金事務所へ行ってくださいと言われたり、謄本を取りに来たら、いや、ここでもできるんですよと言われたり、何かちぐはぐなことでございますので、総合窓口の必要性を感じました。そして、予約しておけば遠くに住んでいる家族も大変楽だと思います。 そういうことで、ぜひ総合窓口の設置、予約制をぜひぜひ導入していただけないかと思うわけですけれども、その次のハンドブックの話に行って、最後にもう一度答弁を伺いたいと思います。 最後のお悔やみハンドブックの制作で市民のお困り感の改善を。 方法は複数用意することで、市民のお困り感を和らげられます。市民に親切な千曲市対応でお願いしたい。 そこで提案します。ホームページでお悔やみ手続き一覧表が表示されるよう改善されてきておりますけれども、分かりやすいシートを作ってアップする。これはすぐにできるかと思います。1回アップすれば終わりではなく、様々よい点をほかで学んでいただきたい。 次に、お悔やみハンドブックを制作し、必要な方には紙で渡しましょう、送ってあげましょう。あるいはハンドブックの内容をホームページに載せる親切はできないか伺います。 ○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) お悔やみハンドブックの制作で市民のお困り感の改善をについてでございます。 先ほども答弁を申し上げましたが、当市では、ワンストップサービスの推進の一環として、お悔やみ(死亡届)のほか転入・転出など住所異動の際に必要な手続や持ち物を確認していただける手続チェックシートを作成し、お届けの際にお渡ししているところでございます。 また、市のホームページにも掲載し、印刷して御利用いただけるようになっておりますが、これまでの掲載場所が分かりづらかったということもございますので、トップページから記事が見つけられやすいように工夫しまして、市民の皆様に情報提供をしているところでございます。 それから、先ほど年金のお話がございました。こちらにつきましては、市ではできない業務もございます。厚生年金等につきましては、市役所ではできないこともございますので、別の事務所へ行っていただく場合がございます。こちらにつきましては、市の業務から離れておりますので、市の中ではできないということもございまして、御来庁の際に御迷惑をおかけしているところでございますけれども、御理解のほどよろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 続いて、小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 私からも付け加えさせていただきます。 議員御指摘のお悔やみのときの亡くなった方の名義を例えば変えるとかいったことの対応というのは本当に煩雑で、窓口も多岐にわたるということは十分に認識しております。 そういうこともございまして、実は私が行政マネジメント室を組織した際にまず、このワンストップで死亡後の手続がスムーズにできるようなそのチェックシートを作ったらどうかと提案いたしまして、それで作ったものが先ほど答弁されたお悔やみのチェックシートになります。 市のできることは誠意を持って対応するように職員には常々伝えてありますが、どうしても例えば自動車の名義変更であったりとか、不動産の土地・建物の名義変更となると、どうしてもその提出先も変わってしまいます。 年金も厚生年金は違うという答弁もありましたが、そうしたこともありますので、ベースとなるのはやはり亡くなった方が生まれてから亡くなるまでの連続した戸籍を取得して、相続人が誰であるかということを確定するところからスタートしますので、そこのところは特に市民課が丁寧に対応をして必要とされる課に御案内をして、市でできることは誠意を持って対応いたしますし、それ以外のところはまたどこのところに行けばいいということも含めて丁寧に対応してまいりますので、総合窓口という形で設置は考えておりませんが、できるだけ市民の方のお困り感を解消するための誠実な対応をするように改めて職員には丁寧な説明をするように徹底したいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 市長、ありがとうございます。チェックシート、私も何回も拝見しております。 私、富士川町の手本になる施策ということで担当課には提案しておりますけれども、お悔やみハンドブックをぜひ作っていただきたいということを言って終わりにしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 以上で、一般質問は終わりました。 このまま会議を続けます。--------------------------------------- △日程第2 議案審議 △議案第31号 千曲市体育施設条例の一部を改正する条例制定について △議案第32号 千曲市都市公園条例の一部を改正する条例制定について △議案第33号 令和5年度千曲市一般会計補正予算(第2号)の議定について △議案第34号 令和5年度千曲市水道事業会計補正予算(第1号)の議定について △議案第35号 市道路線の廃止について △請願の受理について ○議長(小玉新市君) 日程第2、議案審議。議案第31号及び議案第32号を一括議題といたします。 以上、2議案については、質疑の通告がありませんので、お手元に配付いたしました議案付託表記載のとおり、関係常任委員会に付託をいたします。 続いて、議案第33号を議題といたします。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 6番、川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 登壇〕 ◆6番(川嶋敬信君) 6番、一志会、川嶋敬信です。 議案第33号 令和5年度千曲市一般会計補正予算(第2号)の議定について、質疑いたします。 昨年3月定例会の答弁では、旧更埴庁舎の解体費用が4億2,000万円であったものが、令和5年度の計画表では令和5年度が3億円、6年度が債務負担行為で2億6,300万円で、合計5億6,300万円になっておりました。この1年間で1億4,300万円も予算が増えたことになります。しかも、債務負担行為として2年に分けるという分かりにくい計画となっていました。 ところが、今回この令和5年度一般会計補正予算(第2号)については、令和6年度の債務負担がさらに1億1,000万円増額となっています。1年ちょっとで2億5,300万円も増えた理由と総額の明細について、情報公開がなされておりません。市民の皆様に分かりやすく丁寧な説明をお願いします。 また、財源は基金を取り崩すということですが、全て自主財源です。アスベストの除去について、有利な財源の確保の検討はどのように行ったのか伺います。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 旧更埴庁舎の解体についての1点目、増額理由と総額の明細についてでありますが、一般質問2日目の宮下議員の一般質問にお答えしたとおり、委託をしております実施設計が進む中で、設計業者からアスベストの処理費用や付随する労務費用等が増額となる旨の報告があったため、債務負担行為の増額をお願いするものであります。 設計費用の詳細な内訳につきましては、直接仮設工事、建築解体工事、環境配慮工事、電気設備撤去工事、機械設備撤去工事、発生材処分となっております。個々の金額については、今後予定している入札に支障を来すおそれがあり、お答えすることができません。 設計に当たっては、可能な限り既決の予算の範囲内で収まるよう、様々な検討や費用積算をお願いしておりますが、様々な工種において参考見積りを基に積算していった結果、先ほど申し上げた理由から費用が増額となっております。 債務負担行為設定額は、あくまでも最大かかる経費を見込んで計上しております。今後、成果品として納品される設計書の内容を精査、検討する中で、解体費用を可能な限り圧縮できるよう努めてまいりますので、御理解をお願いいたします。 次に、2点目のアスベスト除去について有利な財源の確保の検討はどのように行ったのかについてでありますが、国の社会資本整備総合交付金のメニュー(住宅・建築物アスベスト改修事業)の中に吹きつけアスベストの除去費用に対して3分の1を補助する制度があり、それらを活用し、事業を進める計画です。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今の部長の説明の中で、物価高騰あるいは詳細設計で予算が上がったというような答弁だったわけですけれど、昨年3月の4億2,000万円から比べると、ベースにすると60%上がっているんですよね。社会情勢というのは分かるんですが、その60%も上がる要因というのは何なのか、もう一回お答えいただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 60%も上がったということでありますが、議員も御承知のとおりと思いますが、建築資材の高騰、また労務単価ということで人件費の高騰等々ございます。 また、アスベストという特殊なものを処分するわけですから、それにかかる経費というのも年々増加しているということで、かなり上がってきたということで御承知をお願いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 続いて、15番、柳澤眞由美議員。          〔15番 柳澤眞由美君 登壇〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 議席番号15番、公明党、柳澤眞由美です。 議案第33号 令和5年度千曲市一般会計補正予算(第2号)の議定について伺います。 1点目、3款民生費1項6目市民生活費の温泉施設管理運営事業費について伺います。 今回の補正では、補償、補填及び賠償金3,451万円が白鳥園指定管理者経営補填金として計上されましたが、財源内訳は一般財源のみになっています。なぜ経営補填金が一般財源で出すようになったのか、理由を伺います。 2点目、令和2年よりコロナ禍の影響が大きく、経済活動が著しく影響を受けました。 国は、新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金で、各自治体に沿った支援ができるように対応してきました。 3月も千曲市には特別交付税6億2,992万5,000円が交付され、千曲市総額7億4,179万5,000円の特別交付金が交付されたと承知しております。 物価高騰や燃油高騰等、5月臨時会でも交付金を使い、負担金補助及び交付金が白鳥園やつるの湯、竹林の湯など、市営温泉施設へ補助金の交付が行われております。今回、補正予算で白鳥園1か所の温泉施設のみ補助する根拠は何か伺います。 3点目、アフターコロナ、ウイズコロナの中で、今後はよほど不測の事態が起こらない限り、税金で経営補填をすることはやめなければならないと考えます。 指定管理者の計画で自主事業に120万円しか予算がなく、白鳥園1階の空きスペースも活用されていないように考えますが、行政としてどのように見て考え、委託事業者への指導はどうしてきたのか、今後どうしていくのか伺います。 以上、3点お願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 議案第33号 令和5年度千曲市一般会計補正予算(第2号)の議定についてでございます。そのうちの民生費でございます。 1点目の財源の根拠が一般財源になった理由と、2点目、本定例会において白鳥園のみ補助する根拠は何かという御質問でございますが、関連がございますので、併せて答弁をさせていただきたいと思っております。 まず、指定管理委託料は、ほかに財源がなく、一般財源を投入するしかない状況であることを御理解いただきたいと思っております。 今回の補填金につきましては、他施設同様、令和5年3月補正予算の計上を目指し、白鳥園指定管理者と施設の特徴、コロナ禍、経営努力など持続的管理の観点から費用を精査し、複数回協議を重ねてまいりました。このことに時間を要し、令和5年3月に合意に至ったところでございます。 白鳥園を除く市営入浴施設3施設につきましては、令和4年度分のコロナ禍における減収補填分と光熱費高騰分の支援は、市営入浴施設指定管理事業継続支援金として、令和5年3月31日に支払い済みでございます。 財源は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用してございます。 以上の経過から、令和4年分の支援につきまして、白鳥園のみ実施されていないことから、今定例会において白鳥園指定管理者に対する支援分を予算計上しております。 財源につきましては、今回の支援金が補填金であるため、臨時交付金等の財源は対象となりませんが、電力高騰分につきましては、臨時交付金を充当することが可能でございます。 3点目の今後の対応についてでございます。 指定管理者制度とは、多様化する住民ニーズを効果的・効率的に対応するため、公の施設の管理に民間施設の能力やノウハウを活用しつつ、住民サービスの向上と経費の節減を図ることを目的としています。そのため、市より指定管理者へ一方的に指導をすることではなく、まずは専門的知見を有する指定管理者より入館者数の増加につながるような取組を提案していただき、お互いが協力し、損失額の減少に努めていくものと考えております。 また、昨今の物価高騰による市営入浴施設の経営は依然厳しい状況に陥っておりますので、5月の臨時議会で議決いただきました光熱水費高騰分につきましては、引き続き臨時交付金を活用して支援してまいります。 今後、基本協定書に基づく協議を実施し、白鳥園がよりよい施設になるよう協議を重ねてまいります。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員。          〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆15番(柳澤眞由美君) 詳細な説明を頂きまして分かったかと思いますが、この特別交付金です。有効な活用は行われてきたのか。 今回、白鳥園には補償、補填及び賠償金ということで指定管理者の経営補填金として計上されておりますけれども、千曲市が交付されている交付金の有効な活用、支援金や補助金のなかった事業者もありました。 コロナ禍、苦しんでいる事業者への経営補填、支援は千曲市全体としては有効な活用と平等であったのか。白鳥園さんも苦しんでいるわけですけれども、そういう事業者への交付金の有効活用はできなかったのか伺います。 ○議長(小玉新市君) 柳澤議員に申し上げますが、この議題についての討議の範囲を超えておりますので、白鳥園に関してのみお願いします。 ◆15番(柳澤眞由美君) はい。よりよい経営努力を促していくというようなお話、答弁がありましたけれども、私といたしましたら、自主事業もその経営努力の中の一つではないかと考えます。もう少し指定管理者にいろいろな意見を千曲市として出せないのか、今後どのような協議の内容にしていくのか。お願いします。 ○議長(小玉新市君) 坂口部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 白鳥園に限らず、市の公共施設、特に温泉施設につきましては、入場者の減少等によりまして厳しい状況が続いていると思います。特に白鳥園につきましては、食堂部門もございますので、厳しい状況が続いていると思います。 ここにつきましては、先ほどお話ししたとおり、協議をさせていただきまして、よりよい白鳥園を目指すという形で、市と指定管理者と協議をさせていただきましてやってまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 以上で、通告による質疑は終わりました。 議案第33号につきましては、お手元に配付いたしました議案付託表記載のとおり、関係常任委員会に付託をいたします。 続いて、議案第34号及び議案第35号を一括議題といたします。 以上、2議案については質疑の通告がありませんので、お手元に配付いたしました議案付託表記載のとおり、関係常任委員会に付託いたします。 請願の受理についてを議題といたします。 本定例会において、受理した請願は、お手元に配付いたしました請願文書表記載のとおり、千曲市総合運動公園等に関する特別委員会に付託したいと思いますが、これに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、千曲市総合運動公園等に関する特別委員会に付託することに決しました。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                              午後2時8分 散会---------------------------------------...