千曲市議会 > 2023-03-09 >
03月09日-05号

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  1. 千曲市議会 2023-03-09
    03月09日-05号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-19
    令和 5年  3月 定例会(第1回)---------------------------------------           令和5年3月9日(木曜日)---------------------------------------● 議事日程(第5号)  令和5年3月9日(木曜日)                午前10時 開議第1 一般質問(個人)第2 議案審議   議案第1号 千曲市文化財保存活用地域計画協議会条例制定について   議案第2号 千曲市犯罪被害者等支援条例制定について   議案第3号 千曲市空き家等の適正管理に関する条例制定について   議案第4号 千曲市議会議員及び千曲市長の選挙における選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第5号 千曲市議会議員及び千曲市長の選挙における選挙運動用ビラの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第6号 千曲市議会議員及び千曲市長の選挙における選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第7号 千曲市組織条例の一部を改正する条例制定について   議案第8号 千曲市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第9号 千曲市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について   議案第10号 千曲市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について   議案第11号 千曲市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について   議案第12号 千曲市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について   議案第13号 千曲市商工業振興条例の一部を改正する条例制定について   議案第14号 令和4年度千曲市一般会計補正予算(第8号)の議定について   議案第15号 令和4年度千曲市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の議定について   議案第16号 令和4年度千曲市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議定について   議案第17号 令和5年度千曲市一般会計予算の議定について   議案第18号 令和5年度千曲市国民健康保険特別会計予算の議定について   議案第19号 令和5年度千曲市介護保険特別会計予算の議定について   議案第20号 令和5年度千曲市後期高齢者医療特別会計予算の議定について   議案第21号 令和5年度千曲市下水道事業会計予算の議定について   議案第22号 令和5年度千曲市水道事業会計予算の議定について   議案第23号 長野広域連合規約の一部の変更について   議案第24号 長野広域連合規約の変更に伴う財産処分の協議について   議案第25号 長野市及び千曲市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の一部を変更する連携協約の締結について   議案第26号 市道路線の認定について   議案第28号 市有財産の売払いについて   請願等の受理について---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(18名)   1番   林 慶太郎君      10番   飯島 孝君   2番   田中秀樹君       11番   中村眞一君   3番   聖澤多貴雄君      13番   前田きみ子君   4番   宮下繁明君       14番   袖山廣雄君   5番   中村恒彦君       15番   柳澤眞由美君   6番   川嶋敬信君       16番   和田英幸君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   北川原 晃君      19番   金井文彦君   9番   滝沢清人君       20番   小玉新市君---------------------------------------● 欠席議員(2名)  12番   倉島さやか君      18番   和田重昭君---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   次世代支援部長   荒井茂夫君   副市長       大内保彦君   経済部長      小林千春君   総務部長      北澤武彦君   建設部長      湯本永一君   危機管理防災担当部長        地域開発推進担当部長             横林伸一君             青木猛治君   企画政策部長    栗原 力君   教育長       小松信美君   市民環境部長    竹内 康君   教育部長      島田栄一君   健康福祉部長    宮尾憲夫君   文化創造担当部長  齊藤清行君   保健予防担当部長  荒川愛子君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    竹澤 勉君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 越石潤一君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 議会に入る前に、議員の欠席等について、事務局長をして報告いたさせます。 竹澤議会事務局長。 ◎議会事務局長(竹澤勉君) 御報告いたします。12番、倉島さやか議員、18番、和田重昭議員は、所用のため欠席するとの届出がございました。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(小玉新市君) 日程第1、一般質問。個人質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 17番、荻原光太郎議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) 17番、自由政策研究会、荻原光太郎です。通告に従いまして質問をいたしてまいります。 大項目の1、市政経営において。いかに経営資源を活用するかという点でございます。 市政を運営するということから、企業と同じように経営をするという考え方に変わってきております。 (1)ヒトの活用についてお伺いをいたします。 ヒト、モノ、カネ、情報が、経営の4大資源と言われております。モノ、カネ、情報は人が活用してはじめて資源となります。第三次千曲市総合計画には、「人をてらす 人をはぐくむ 人がつながる 月の都 ~文化伝承創造都市・千曲」とうたわれ、市長の巻頭言で「まちづくりは人づくりが原点」と、小川市長が記しております。 そこで、「まず隗より始めよ」。 1点目、本市では、休職中の職員がおり、今年度も10名程度の早期退職者が見込まれていて、人手不足の感が否めません。5年度も組織機構の見直しが行われるが、職員が職務へのやりがいを感じる適材適所の人事が行われているか、伺います。 2点目、人事異動は様々な業務を経験する上で必要とも思います。昨日もこのような議論がございましたが、数年にわたる大規模事業においては、完了まで専門職員の配置をする。あるいは、異動先からのプロジェクトチームに参加することも必要ではないかと思います。いわゆるスペシャリスト職員の養成、配置ということでございます。 3点目、人手不足解消のため、窓口業務の民間委託を検討する考えはありませんか。 昨日も川嶋議員の質問がございました。人員が不足している業務へ再配置をすることで、業務の効率化や行政サービスの向上につながるという答弁がございました。民間委託をいたしますと、この民間業者の中でビジネスマナーなどの研修がなされ、懸案でありました窓口での対応の解消になろうかと思います。 以前に、総務文教常任委員会で大阪府の池田市に視察に参りました。チキンラーメンの発祥地で、朝ドラの舞台にもなった池田市でございます。こちらでは、市の職員と受託事業者はパーテーションで動線、執務スペースが分離され、更衣室も別々に設置され、個人情報の漏えいなどに大変に気を配っておりました。 そしてまた、最近では、静岡県の伊豆市に参りまして、これは視察目的は別の項目ではございましたが、お話を伺いますと窓口業務の民間委託を行っておりました。 というのも、職員の応募が少ない、人手が不足しているということが理由だそうでした。ここでは、シダックスという民間業者に3月に2週間の研修を行ったということが、ホームページですけども、見てとれます。 この民間活力の活用については、第5次千曲市行政改革大綱実施計画書の令和3年度改訂版に出ております。令和2年に調査研究を行い、令和3年から6年まで検討をするということになっておりますが、これまでの進捗状況はいかがなんでしょうか。 次に4点目、民間企業も深刻な人手不足であり、今後、企業が進出してきた場合、給与等の待遇面での過当競争が懸念されます。既存の民間企業への人手不足解消への支援はどのようになりますか。 5点目、市外からの被雇用者の集団での市内移住に対し、企業への優遇策を検討すべきではないでしょうか。 2月24日に議会で当初予算説明会が行われました。ここで、雨宮、八幡東産業団地で1,000人の雇用が生まれるという説明があり、大変にこれは大きな人数だと驚いたわけでございます。 長野県では、日本無線が2014年に長野市に長野事業所と技術先端センターを開設した折、東京から約1,000名の社員が長野に異動になりました。豊かな自然と温泉があるということで、大変に満足をされているそうですが、このような1,000名までいかなくても、たとえ10名、20名でも集団での市内移住に対して企業への優遇策を検討すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 1から3点目までを、北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) それでは、ヒトの活用についての1から3点目までは、私から答弁をいたします。 1点目、職員がやりがいを感じる適材適所の人事が行われているかについてでありますが、課題解決や能力開発に積極的に挑戦する職員の発掘、職員の能力を引き出すとともに、組織の活性化を図るため、毎年人事異動希望等を確認するため自己申告書の提出の機会を設けております。昨年度は56名の申告に対し、31名の希望を採用、令和4年度は81名の申告に対し43名の希望を採用し、人事異動に反映してまいりました。 職員配置については、自己申告のほか各部課長と人事ヒアリングを行い、適材適所の配置に努めているところでございます。 2点目の数年にわたる大規模事業においては、完了まで専門職員の配置あるいは異動先からのプロジェクトチームへの参加も必要ではないかについてでありますが、昨日の川嶋議員の御質問に副市長が答弁したとおり課題はありますが、完了まで専門職員の配置は事業の進捗状況等により判断し、プロジェクトチームについては、その業務を経験した職員が参加することは有効な手段でありますので、必要に応じて検討をしてまいります。 3点目の窓口業務の民間委託を検討する考えはないかについてでありますが、こちらについても、昨日川嶋議員の第5次行政改革大綱実施計画で、各種業務の民間委託について私から答弁したとおり、アウトソーシングに適した事業の把握等、先進市の事例を踏まえ、総合的に検討をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 続いて、小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 既存の民間企業への人手不足解消への支援はどのようになるかについてでありますが、業種・規模に関わらず、市内企業等においても人手不足が生じているということは承知しております。 市では、企業の給与や雇用条件等について、直接的に関与することはできませんが、今議会に一部改正を上程しております商工業振興条例において、オンラインによる人材採用活動に要する費用を支援する採用活動支援事業、省力化等を目的とした設備投資を支援する自動化・省力化等生産向上事業を新設し、また、生産性向上を図るためのITツールの導入支援など、メニューを拡充することで、事業者の人手不足解消と生産性向上を支援してまいりたいと考えています。 また、市内には様々なすばらしい事業者が存在するものの、求職者に知られていない状況もありますことから、各事業者の魅力を発信して知名度の向上を図るため、事業者のホームページ整備を推進してまいります。 さらに、雇用の問題は必ずしも千曲市内で完結できるものではなく、北信地域、東信地域と広域的な取組が必要であることから、近隣市町村とも連携して対応してまいります。 次に、市外から被雇用者の集団での市内移住に対し、企業への優遇策を検討すべきだについてでありますが、市外からの被雇用者に対し、企業への優遇対策を検討すべきとの御質問ですが、移住定住につながる支援制度は、その対象を企業とするか、または就労者個人に対して行うのか、どちらがよいかは、施策の内容や企業の考え方により判断すべきものと考えております。 ふるさと振興課では、現在、就労を伴う移住者の増加を目指して、どのような支援が有効であるかを検討しておりますが、企業の御意見を伺う必要があると考え、経済部の各部署が連携しまして、市内の複数の企業に相談に赴いております。こうしたヒアリングを通じて、令和5年度から効果的な施策の具体化に着手してまいりますが、引き続き当市に就職する皆様が一人でも多く市内に定住していただくため、有効な施策の検討・立案と、その実施に努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 荻原議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) 初めにその人事異動の件で、自己申告書の提出で昨年度は56名中31名を採用、令和4年度は81名中43名採用。ということは、半数以上にはなっておりますけども、これ以外の方たちはどのようにして配置を決めたのでしょうかということが1つ。 それから、部局を横断してよく横串を刺してプロジェクトチームをつくるとおっしゃっていますが、今、幾つぐらいのそういった部局横断のチーム、名前は忘れましたが、何とか本部というようなことが確かあったかと思います。これからは大規模事業に関しては、こういった複数の部署にまたがるプロジェクトチームが必須だと思うんです。この件について、現状はどのようになっておりますか。 それから、窓口業務の民間委託の件です。 市の職員がどうも手が足りないということをよく聞くんです。議会事務局の増員も要望しておりますが、なかなかそれが実現しない。ということになれば、窓口業務を民間委託して、その分、職員の皆さんを専門の部署に回すということが可能になるわけです。これからしっかり検討すべきものだと思います。令和2年から検討、調査が始まって、今、研究をしているというところだと思いますが、その進捗状況を伺います。 それから、個人への移住の支援ではなくて、どうして企業への支援が必要かということを考えたかといいますと、お試し移住をして、それで仕事が、職場が見つかればいいですけども、なかなか見つからない。そういったケースがあると思うんです。 ですから、もう採用が決まっている職員の皆さんを企業が一緒に、集団で連れて来てくださいということを申し上げているんです。こういう考えはいかがなんでしょうか。既に社員になっている方、あるいは、これから新規採用をしようとする新卒の方たちを、集団でこちらを連れて来ていただいたときには、企業に対して支援をしますよ。こういう考え方はできないんですか。 そして、既存のアパートとか集合住宅、それが足りなければ、一つの方策として旅館・ホテルを寮として使う。こういったことも考えられるんです。この点、いかがですか。以上、再質問です。 ○議長(小玉新市君) それでは、4点再質問を頂きました。 まず、最初の3点を北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) まず1点目でありますが、人事異動について、自己申告の対象とならなかった職員の異動についてでありますけれども、人事ヒアリングを部課長に対して行っております。その中で、この職員については、こういう部署がいいのではないか。また、引き続きこの職員についてはまだ業務が遂行中であるため残してほしいというようなこと等を聞き取りながら、人事異動のほうは進めております。 続いて、プロジェクトチームというようなお話ですけれども、昨日の答弁の中で、少子化対策の地域アプローチということで、係長職員を中心としたプロジェクトチームを立ち上げて、少子化の取組について検討していることがございます。 そのほかに申し上げると、屋代開発、あと総合運動公園、防災拠点道の駅、(仮称)地域づくり協議会等についてプロジェクトチームが、正確に言うと、こちらのほうでは企画政策会議ということで、部長がチームリーダーとなって部局横断的に人を集めて、その課題について対応しているという現状がございます。 続いて、民間委託でございますが、こちらについては、議員御指摘のとおりまだ成果という形では、しっかりとは出ていないかもしれませんけれども、窓口業務で委託ができるものがあれば、そういうものは対応し、それで余った職員については、また専門的な部署に就いていただくということも必要であると認識しておりますので、全部というわけではございませんか、必要な部分について検討を進めてまいっております。 ○議長(小玉新市君) 企業に支援する件につきましては、4番目、小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 議員さんから、日本無線さんの具体的な例を出して御質問いただきました。 現在、先ほど答弁したように、先日から10社ほどの製造業と非製造業の会社を回りまして、それぞれ御相談を申し上げております。賃貸借の家賃補助がどうなんだとか、引っ越し費用の補助はどうですかとか、そういったもので全てのヒアリングを今行っておりますので、答弁のとおり5年度中にはその施策をきちんとした形でお示しできればと考えておりますので、御理解をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 荻原議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) では、再々質問になりますけども、人事異動の件で、部課長の意見ということは分かりますが、理事者の皆さんは、こういった人事異動には関与されないんでしょうか。それが1つ。 それから、プロジェクトチームが幾つか挙げられました。こういったのはどのような頻度、月に何回ペースとか、そういったものでやられているのか、この2点についてお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 職員のこと等々で質問いただいたところでございますが、まず、人事について理事者はどのように関わっているかということでございますが、当然、課長以上の幹部職員については市長の任命といいますか、意向が一番の大事なことでありますので、それについては、総務部長、総務課担当等と密にしてやっております。 そして、先ほど部長のほうから答弁がありましたとおり、いろんな面から、ここはこの人が向いているとかいろんなことがあるんですが、その上に、市長の考えがそこに入ったりして、最終的に決めているところでございます。 理事者の関わりでございますが、当然、総務部長、総務課長で人事ヒアリング等を参考にしながら、まず案をつくります。その上で、特に課長以上の職員については、当然市長が仕事を進める上で一番大事なところでございますので、市長でそこは、私も含めてですが、最終的な判断をして、ここはこの職員がいいとか決めているところでございます。 それから、いろんな横にまたがっている企画調整会議等の頻度ということでございますが、これは今資料がなくて申し訳ないんですが、私のざっと今考えたところで10とか20ぐらいの数はあると思うんですけど、頻度はまちまちでございます。正直申し上げて、ちょっと休眠状態のものがあるということも事実ですし、また、棚田とか喫緊のものについては毎月やるとか、それぞれによってやっているところでございます。 先ほどの質問の中で、民間への委託等々の御意見も頂いたところでございますが、これにつきましては、部長が答弁したとおり、これはこれからの時代の流れということで、研究していかなければいけないと考えておるところでございます。 また、もう一つ側面があるのは、市へいろんな苦情も頂いているんですが、その苦情の多いのは、窓口対応がちょっとまずいというような御指摘もいただいております。例えば、市が直接会計年度任用職員を窓口へ配置したりしている面も多いんですけど、そういったことよりも、むしろ委託等でプロの方を雇って、きちんとしたサービスを提供することが市民益にもつながるのではないかという側面もありますし、また、先ほど部長が答弁したとおり、そこらで浮いた職員をほかの必要なところに回せるという利点もありますので、その費用対効果、今の先進市の実例ですとか、企業と対話とかいろいろ研究しておりますので、またその辺は進めていきたいと思っております。
    ○議長(小玉新市君) 荻原議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) 以前にも、そのクレームの件で質問させていただいて、同様の御答弁を頂いたもんですから、それを懸念して今回も申し上げました。よく御検討をいただきたいと思います。 それでは、(2)モノの活用について伺います。 施政方針で、本市の強みを伸ばし、生かすまちづくりに言及し、交通の要衝であることや、豊富な地域資源などの地域の宝を磨き上げるとしております。 また、屋代地区の開発や総合運動公園の整備などにも市民の大きな期待が寄せられております。 そこで、1点目。強みを森将軍塚、あんずの里、姨捨棚田、戸倉上山田温泉、歴史的まちなみなどとしておりますが、5年度予算(案)では、どのような施策を計画しておりますか。4年度予算でシティプロモーションとしてアニメ系のテレビ番組に大きな予算を盛ってありましたが、この事業の狙い、採用の経緯と成果を伺います。 また、5年度のシティプロモーションは予算書上では、予算が縮小しているように見えますが、これはいかがでしょうか。 2点目、屋代地区開発は自主財源を生み出す重点事業であり、総合運動公園は市民の利用だけでなく、誘客の目玉として期待されております。遅滞なく進めるべきでありますが、今後の進め方を伺います。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) モノの活用でございます。 まず、令和5年度に企画している施策でありますが、森将軍塚古墳では、国史跡指定50周年を記念し、長野県立歴史館とタイアップした企画展の開催や、科野の里歴史公園の整備により、来館者の増につなげてまいりたいと考えております。 あんずの里では、愛媛県宇和島市との姉妹都市締結から50年目を迎える節目に、両市で観光や物産品を通じた交流イベントを開催し、アンズを代表とする千曲市産農産物のPRや誘客につなげる魅力を発信してまいりたいと考えております。 姨捨棚田では、外国人観光客に対応した案内看板の設置や観光ルートの整備、戸倉上山田温泉では戸倉温泉開湯130周年、上山田温泉開湯120周年と併せた記念イベントの実施により、観光客誘致を進めてまいります。 歴史的まちなみでは、重要伝統的建造物群保存地区の修理修景事業や、防災計画の策定によるまちなみ整備と併せ、武水別神社神官松田邸の開館により、地域の歴史・文化を発信し、地域の活性化を図ってまいります。 次に、シティプロモーション事業の関係でございます。アニメ「Turkey!」関係でございますが、この作品は株式会社ポニーキャニオンが制作するオリジナルアニメでありまして、千曲市が舞台となっております。市といたしましても、アニメを活用したシティプロモーションにより市の魅力を発信するとともに、アニメ視聴者がいわゆる聖地巡礼により千曲市を訪れていただけるよう、観光誘客を図ることを目的に、今年度より事業を進めておるところでございます。 ポニーキャニオンとは、以前より観光プロモーションの映像制作や観光パンフレットの制作など、プロモーション事業で連携してまいりましたが、昨年3月に地域活性化、シティプロモーション、観光、移住プロモーションに関して包括連携協定を締結いたしました。 成果につきましては、令和4年12月29日に「Turkey!」の制作が発表されたばかりであり、今のところまだ目に見えた成果はございませんが、制作から公開まで継続してシティプロモーション事業を展開してまいりたいと考えております。 また、令和5年度は縮小かとの御質問ですが、千曲市誕生20周年記念事業にも様々な事業を計上させていただいておりますので、それらと併せて引き続きシティプロモーション事業を進めてまいりたいと考えております。 次に、2点目の屋代地区と総合運動公園の今後の進め方についてでありますが、初めに、屋代地区開発について申し上げます。現在、屋代地区においては、地権者と民間事業者による新たなまちづくりという枠組みで事業化に向けた取組が進められております。ここで示されたまちづくり構想案には、移住定住の促進や、就労機会の創出、多世代交流の場の確保など、市全体の活性化へつながる提案が盛り込まれていることから、市としても早期実現に向けて積極的に支援してまいります。 次に、運動公園の進め方についてでございますが、千曲市総合運動公園基本構想は3つのエリアで構成されております。 今後の施設整備につきましては、エリアごとに基本計画を作成し、白鳥園周辺の整備など、実施可能な事業を順次進めてまいります。 なお、戸倉体育館エリアのスポーツ施設につきましては、ほかのエリアの整備計画との調整や、市全体の事業の進捗状況を踏まえた検討が必要であり、整備規模・範囲も大きくなりますので、長期にわたる整備が予想されますが、まずは基本計画策定に向けて頑張ってまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 荻原議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) 千曲市の地域資源、阿部知事の県民対話集会でも非常にうらやましがられるほどいい資源を持っていると。交通アクセスもいいということで、これをしっかりと強みを生かすように、予算案が可決されましたら、すぐに実行していただきたいと思っております。 それで、シティプロモーション。これは広報活動と営業活動の2面があると思うんです。広報活動は広く皆さんに知っていただく。営業活動となりますと、ある程度ターゲットを定めて、そこへ売り込んでいく。こういうことだと思うんですけれども、今回のアニメ映画、市報の表紙にもなりましたけど、あれは高校生ですか。高校生に訴求しているということが、いま一つよく分からない。福井県の鯖江市には、JK課という有名な課があって、女子高生をJKというそうですけども、JK課ということで、女子高生がアプリやスイーツを作って市のシティプロモーションに貢献している例はあります。 ですが、これから千曲市が移住定住を目指すのは、子育て世代と今まで答弁もありましたし、私らもそういう認識でおります。 さらには、観光局で先日、私が12月議会で質問をした地域一体となった観光地の再生、観光サービスの高付加価値化事業について早速動き出していただきました。経済部長、観光課長の大変なお骨折りで、市の予算は関係ありませんけれども、地域計画をすぐにつくっていただいて動き出していただいております。 この地域計画の中での顧客のターゲットは、60代以上の方、それからインバウンド、リピーターということになっております。ですから、今回のシティプロモーション「Turkey!」を選んだ意図はいま一つ理解できないわけです。この点につきまして、もう一度お答えください。 それから、屋代の開発でございます。 道路とともに大変に時間がかかると思いますけれども、やはりそこに住んでいただく。ある程度のベッドタウンプラス商業施設、そして人が増えればそこにコミュニティが生まれて、公民館ですとか、図書館ですとかが必要になってこようかと思います。そういった公共的機能について、市が関与するような答弁もございました。時間がかかることですから、いつになるか分かりませんが、税源の涵養ということで非常にこれは重要なことですので、遅滞なく進めていただきたいわけですけれども、これまでの商業施設は、これからベッドタウン化する考えと受け止めてよろしいのでしょうか。 それから、総合運動公園。体育館は耐震化を行い、令和10年の国民スポーツ大会に備え、また避難所としてしっかり整備をする。こういった答弁がございました。3億円の耐震化工事は今年度の予算に盛られておりますが、いつ頃工事を行いますか。合宿などの利用に影響は出ませんでしょうか。 戸倉体育館エリア、それから白鳥園エリア、河川敷エリアと、その整備の時期がずれるように聞こえているんですけれども、白鳥園は芝生公園に着手をする。それから、戸倉体育館は令和10年度国民スポーツ大会以降になります。では、かわまちづくりは一体いつ頃に整備の計画ができ、実施されるのか、その点についてお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 3点再質問があると思うんですが、1点目。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 再質問のうち、まずシティプロモーションの関係について、私から答弁いたします。 今回、ポニーキャニオンの制作のオリジナルアニメ「Turkey!」についてですけれども、今まで千曲市におきましても、いわゆるロケツーリズムと言われる映画・テレビドラマ等の収録とそれに伴ういわゆる聖地巡礼を見越した観光誘客を進めてまいりました。 その一方で、その聖地巡礼と言われることだけでなく、市民一人一人がやはりそうした映像作品などで千曲市にさらに愛着を持っていただく。特に若い世代の人口の流出が課題となっている本市において、アニメであれば、特に女子高生を題材にしたアニメになりますけれども、幅広い世代、子供から大人までみんなが楽しんでいただける作品になろうかと思いますけれども、そうしたことを題材に、いわゆるシビックプライドの醸成も図りたいという思いがあります。 当然、観光誘客も見据えておりますけれども、まずは、この地元の、私たちのこの地域の皆さんが、その作品を通じて本市の魅力を感じていただき、改めて愛着を持っていただきたい。そういう思いであります。 特に、若い女性の流出が一旦あったとしても、また再びふるさとに帰ってきたくなるような思いを持っていただきたいということであります。 そして、温泉のほうでいろいろとまた、今度観光庁の事業にも手を挙げて、そこでのターゲット層はちょっと違うのではないかという御質問だと思いますけれども、それはまた温泉の観光誘客の観点で、その地域の皆様がそういうところにターゲットを定めて誘客するかということは、千曲観光局ともども考えていただけるということでありますが、「Turkey!」のアニメについては、そういった観光誘客の要素だけでなく、市民向けのシビックプライドの醸成という要素がかなりあるということを御理解いただきたいと思います。 いずれにしましても、今後の作品に詳細についてはお話することはできないわけでありますけれども、大いに期待をしていただいて、よい形になるように私も願っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 屋代地区と2点を、大内副市長、お願いします。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 屋代地区の開発について再質問にお答えいたします。 議員さんから今、ベッドタウン的なものではないかというような御指摘もあったわけですが、私どもといたしましては、そうではなく、あくまでまちづくりということに力点を置いているということでございます。 今回の地権者等から提案を受けたものも、一つのまち、新しいまちを造るんだというコンセプトに市も共感したところでございまして、例えば働く場を整備する。商業施設等のお金を使う場を用意する。それから、憩い、楽しむ場も用意する。もちろん住む場所も用意するということで、総合的に一つのまちを造るということが、市のためにもなるのではないかということで考えたところでございます。 例えば、働く場があれば住む方もいますし、またほかからここへ通って来る方もいますし、また、魅力的な商業施設があれば、ほかからここへ訪れて来る方もできてくる。また、憩い、楽しむところが、例えば親子連れの楽しむこところであれば、これも市外からも来ていただけるのではないかということもあると思います。一番の目的はそういったことで、ここでお金を落としていただいて、それが市の将来の財源としてぜひ活用していきたいというのがあるところでございます。 それから、スマートインターも話が進んできておりますので、その辺からも一つの観光のハブ的な役割もするのではないかということで、やはり人を呼び込むということも一つのコンセプトであるということでございます。 この後、スポーツ施設、かわまちのスケジュールにつきましては、各部長から具体的に申し上げます。 ○議長(小玉新市君) 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) まず、戸倉体育館の耐震化改修工事ですけれども、これにつきましては、昨日市長が申し上げましたとおり、令和5年度予算案として盛らせていただきました。 戸倉体育館は地域住民のスポーツを親しむ場として、また災害時には避難所となるということでございますので、利用される皆様が安心して御利用いただき、万が一に備え避難所としての機能を確保するということでの工事でございますので、よろしくお願いいたします。 また、戸倉体育館エリアの整備についてでございますけれども、これまでも特別委員会の中でもお答えしておりますけれども、戸倉体育館のほかのエリア(白鳥園・河川敷エリア)の整備計画との調整ですとか、市全体の事業の中での進捗も踏まえながら検討していくということになっておりますので、御理解をお願いいたします。 耐震化の工事の時期については、令和5年度中に行います。          (「合宿に影響が出ないかどうか」と呼ぶ者あり) ◎教育部長(島田栄一君) 後ほど答弁申し上げます。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。かわまちづくりの件をお願いします。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 河川敷エリアのかわまちづくり事業について御質問を頂きました。 整備の時期ということでございますが、次年度から、令和8年の事業の実施に向けて取り組んでまいります。 まず、かわまちづくりの推進協議会を設立いたしまして計画の検討を行い、令和7年をめどとしまして、国のほうへ申請をしていきたいと考えております。 と同時に、こちらのほうも民間事業者のお力を得て運用をしていきたいと考えておりますので、民間事業者の対話、サウンディングを同時に進めていって、業者の選定等も進めていけたらと計画をしております。 令和7年度に国への申請ができるような体制で進めていきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 戸倉体育館の耐震化改修工事に伴いまして、合宿の今まで使っていた皆さん方への影響ということで捉えておりますけれども、いずれにしても、工事の期間中については使えないということは承知いただきたいと思っています。その工期について、これから予算を認めていただく中で工事に入ると。着手時期については、ちょっと今不明確になっておりますので、その期間は使えないということは間違いないかと思います。 そのような形で、工事があるということで、その期間中、今、予約を受け入れているかどうかについて今確認させておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 荻原議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) 市長にお尋ねします。 「Turkey!」のテレビ放映、昨年の建設経済常任委員会での説明では、都内だけで12回の放映だと聞いていたのですが、この確認をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 荻原議員の御質問のその委員会での発言について私は承知しておりませんけれども、私が聞いている話はそういうことではありません。都内の局を中心に全国で、これからどこの局がやるかというのはまた、いろいろな契約とか権利関係の問題がありますけれども、少なくとも、地元で放送しないアニメということではありませんので、地元の放送、あるいは地元の放送局でなくても地元で視聴できるという形にすることは当然のことでありますので、よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 荻原議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) 戸倉体育館の件ですけど、合宿の受入れ旅館が集まって調整会議というようなのが、いつも2月頃だと思うんですよね。ですから、もう、使いたいという旅館は申し込んでいると思うんですけども、それに影響がないかどうか、しっかり調べていただいて、説明をしていただきたいと思います。そうしていただければ結構です。 テレビアニメでシビックプライド、これ千曲市が舞台となってというアニメだそうですので、その効果がしっかり出ればということを願っております。 では、次に参ります。 (3)の「カネの活用について」お伺いいたします。 しばらく厳しい財政状況が続く中、官民連携や費用対効果を念頭に事業を厳選しなければなりません。 1点目、前項で述べた屋代地区開発、総合運動公園などのPFIやサウンディングの手法への考えをお伺いいたします。 施政方針では、戸倉体育館エリアは民間事業者とサウンディングを継続するということが記されておりました。それから、昨日の川嶋議員の質問の中で、PFIは自治体の事業コストの削減、より質の高い公共サービスの提供が期待できる。バリュー・フォー・マネー、VFM。自治体が行う施設整備よりも民間に任せたほうが安くできるということが一番の目的だと思いますが、PFIは、運営によって民間事業者が利益を出せることが前提だと思います。それで、投資回収期間が長期にわたり、事業者の倒産などによりサービスが停止となる危険性があります。 サウンディングというのは、自治体でこういった事業をやりたいんだけども、民間の皆さん、何かいいアイデアがありませんか、こういうことを提案していただくということでいいんですよね。これがどの程度進んでいるのか、お伺いをいたします。 私ども、1月31日に自由政策研究会の会派で東京に研修に行った際、スポーツ庁及び国交省の職員の皆さんからレクチャーを受けてまいりました。補助事業についてのレクチャーでしたけれども、帰ってきたらすぐ、市の職員の皆さんたちから、どういった内容であったのか報告してほしいという要望があって報告会を行いました。すぐに対応していただいたわけなんですけれども、これに関しましては非常に敬意を表します。 しかし、3月6日に室伏スポーツ庁長官が千曲市へおいでになって、市長ほか職員の皆さんと懇談をした、意見交換をしたというお話を聞きました。私どもとしては、このときに、ぜひお礼を言いたかった。そして、大勢の議員も一緒になってこの事業を進めているんだという姿勢を見せたかったんですが、ちょっと残念ではございました。後で、情報のところで申し上げますが、気軽にお声をかけていただきたい、コミュニケーションを取っていただきたいということを一言申し上げておきます。 次に、2点目に入りますが、議長、ここで資料の配信をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 議員にはiPad、それから理事者側には資料を提供してありますので、御覧ください。 ◆17番(荻原光太郎君) では2点目、たび重なる修理・修繕に加え、温泉の湯量不足で休業が続く「佐野川温泉 竹林の湯」の今後の対応を伺います。 「竹林の湯」に関しましては、平成19年(2007年)に開業し15年目となります。これは合併前から地域要望がありまして、新市建設計画にも盛られておりました。 ところが皆さん、今資料を御覧頂きますと、令和3年度決算見込みから令和12年度までの計画額、これは修繕の関係ですけども、「竹林の湯」の修繕が5,100万円余り、白鳥園が4,800万円弱ということになっております。大きなものとして「竹林の湯」の修繕、令和4年度の予算で1,000万円を超えており、令和10年では1,200万円弱と、大変大きな修繕費が計画されております。そして、令和5年度では、638万円の予定に今回プラスして912万円、これが基金を取り崩して合計で1,550万円の予算案が提出されております。 「竹林の湯」に関しましては、湯量が少ないこと、それから温度が低いことなどで、私も当初、計画されたときに一般質問で何度か質問をいたしました。温泉の掘削に1億円、総事業費4億円で建設をされました。たび重なる休館があり、修繕はこれからも必要となっております。また、全国ニュースでも取り上げられ、職員の方が困惑をされておりました。千曲市全域のお湯が枯渇したのではないかというような風評被害を懸念する方もいらっしゃいます。 一番の問題は、業者の言いなりになってはしないか。修理・修繕の際の備品、器具、そういったものに、言い値で、予算をつけてしまっていないか。職員の皆さんは専門知識がありませんから、言われたらそれに従うしかないようなことになっていないのか、これを一番懸念するわけであります。いかがでしょうか。 ③に行きます。 魅力あるまちづくり基金の使途、使い方として、今後、(仮称)地域づくり協議会の事業に充てる旨の総務部長からの答弁が、12月定例会の総務文教常任委員会でありました。地域の活力を生むために必要なことですから、改めて、ここで小川市長からの答弁を求めます。 ○議長(小玉新市君) 3点の質問があります。 まず1点目、屋代地区開発、総合運動公園について、栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 1点目の屋代地区開発、総合運動公園などのPFIやサウンディングの手法への考えについてでございますが、PFIやサウンディングは民間活力を導入する有効な手段であり、今後は、厳しさを増す財政状況から、これらの方策を活用する必要が、ますます、高くなってくると考えております。 本市では、これまで様々な行政計画により民間主導の開発を誘導しており、既に雨宮産業団地や八幡東産業団地では、工場等の建設が進んできております。屋代地区開発においても、地権者と民間事業者による「新たなまちづくり」という枠組みで事業化に向けた取組が進められていますが、市としましても早期実現に向けて積極的に関わってまいります。 また、総合運動公園基本構想の作成に当たっては、運動施設などの整備もあり、財政負担の軽減や維持管理、運営の課題などへの対応が求められるため、計画段階から民間事業者との対話を行い、整備時には民間事業者が参画しやすくなるよう、国土交通省主催のサウンディング型市場調査に参加しましたが、総合運動公園の今後の整備につきましても、PFIやサウンディングといった民間活力を導入するよう努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 2点目、佐野川温泉の件を竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 「佐野川温泉 竹林の湯」の今後の対応を伺う、についてでございます。 「佐野川温泉 竹林の湯」につきましては、昨年12月25日より休館をしておりまして、施設御利用の皆様には大変御迷惑をおかけしております。 休館の原因につきましては、揚湯量が井戸掘削時に比べ半減していることや、浴槽からの湯漏れによる現在の揚湯量が有効活用されておらず、オーバーフローしたお湯から熱源を回収するシステムが正常に作動しないことが原因でございます。 施設休館後、源泉水位の回復状況を見ながら、源泉井戸の掘削業者兼メンテナンス業者により、源泉井戸の分析・解析を行い、現在の揚湯量において長期的な施設運営が可能か調査を実施してまいりました。 その結果、現在の揚湯量では、長期的には従来の源泉のみでは継続的な施設運営は難しい状況であり、継続的に運営を行うには、将来、水道水等による加水が必要であるとの報告がありました。 しかしながら、施設を御利用されている方より、一日も早く営業を再開してほしいとの御要望を多数頂いていることから、浴槽の湯漏れ補修及び施設の運営方法を見直すことにより、一日も早い営業再開を目指して対応してまいります。 また、長期間継続して施設運営を行うには、水道水により揚湯量不足分を補う必要があることから、源泉の水位状況に注視し、必要に応じて施設改修を行う等、対策を検討してまいります。 また、先ほど、言い値で補修をしているんではないかというようなお話がございましたけれども、大きなものについては入札等をかけております。また、小さいものにつきましても、相見積等を取りながら実施をしておりますので、御承知おきを頂ければと思います。 ○議長(小玉新市君) 3点目の地域づくり協議会の財源について、小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 3点目の地域づくり協議会についてであります。 地域の振興に資する事業であると考えておりますので、事業に充てる財源としては、合併特例債を原資として積み立てた「魅力あるまちづくり基金」を活用して実施することを考えております。 ○議長(小玉新市君) 荻原議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) サウンディングに関してですけれども、国土交通省主催のサウンディング型市場調査に参加されたということなんですが、これは、その方式に関する研修会、勉強会みたいな形なのか。あるいは、個別の事業所、事業者とのマッチングの機会になったのか。その点をお伺いいたします。 それから、「佐野川温泉 竹林の湯」。浴槽の湯漏れなんていうのはもう考えられないですね。何十年もいろんな旅館それから外湯の皆さんがやっていらっしゃいますけども、多分ないのではないですかね。まだ17年目にして浴槽の湯漏れというのは考えられないです。「瑕疵担保責任」というのが昔ありましたけど、時効が成立していると思いますけれども、監理監督の業者もいるはずですから、しっかりと、手抜き工事がないように、監督をしていただくように指導をお願いしたいと思います。 2点についてお願いします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) まず、サウンディング調査の御質問についてでございますが、マッチングの機会なのかという御質問がございました。 11月1日の日に、国土交通省の主催によるサウンディング調査ということで行ったわけですけれども、これは、民間事業者との対話を通しましてアイデアですとか意見を頂く機会と捉えております。 当日、8社ほどが、千曲市の総合運動公園の基本構想についてお話を頂くことができました。まだ、現実的には、基本構想という段階で舞台が決まっていない中の話ということですので、詳細についてはこれから詰めていくような形になろうかと思いますけれども、我々とすれば、自治体が行うマーケティング調査のような側面がありまして、今後そういった業者と、いろんな意見を頂く中で、将来的にその総合運動公園の運営をしていくときに、スムーズな、また稼げるという部分も意識しながら施設の運営ができるのではないかなと考えております。 そして、その後も、興味を示していただいた数社の業者さんとは、やり取りが、数回ほど行っております。 ○議長(小玉新市君) 竹内部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 先ほどの湯漏れの関係でございますけれども、漏水ということですが、浴槽の目地に亀裂が生じまして、そこの防水部分から水が漏れるというような状況でございました。 現在、補修に向けて、我々の建築監理の人間にも間に入っていただいて一緒に現場を見させていただいておりますので、今後の補修についても併せて注意をしながら実施をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 島田教育部長より発言を求められておりますので、これを許します。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 先ほどの再質問で、戸倉体育館の耐震化工事に伴います合宿への影響についてお答えいたします。 今議会におきまして、この予算をお認めいただいた場合には、早速、入札等の手続に入ります。その後、仮契約になるんですけれども、工事費が議決案件となる見込みです。 議会の議決を求める事件ということで議決案件となることから、それを一応9月議会に予定しております。したがいまして、工期が10月から3月までを予定しております。 このことから、この期間中をということでございますので、夏の合宿には影響はしないと考えておりまして、この内容については、旅館組合、旅館の皆様方は、承知をしているということでございます。 ○議長(小玉新市君) 荻原議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) 竹林の湯に関しては、福祉環境常任委員会でしっかり議論をしていただきたいと思います。 では、4番へ参ります。情報の活用について。 施政方針で、「社会変化への柔軟かつ的確な対応については、常にアンテナを高く、チャレンジ精神とスピード感を持って部局横断的に取り組む」としております。 そこで1点目。特に国の補助制度は、発表から申請までの期間が短いことが多いわけであります。各課で、常にアンテナを高く、広く設置しなければならないと思いますが、どのように対応しておりますか。 2点目。まちづくりアカデミー・アドバイザーによる研修会が相次いで開催をされました。これによって得たものは何でしょうか。これからどのように生かしていくのでしょうか。 3点目。施政方針で、人々のつながりが地域に活力を生み出す、と述べております。職員と市民、市民同士や各種団体、組織などの相互連携、協力をどのようにつくっていきますか、お尋ねをいたします。 ○議長(小玉新市君) 1点目、国の補助制度への対応、北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 1点目の国の補助制度への対応についてですが、新たな補助金制度は、各課で関係機関と連携を密にして国の補助事業の情報収集に努め、入手した情報は全庁的に共有することで、機を逃すことなく活用できるように対応してまいります。 ○議長(小玉新市君) 2点目、3点目を、栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 2点目のまちづくりアカデミー・アドバイザーによる研修会で得たものは何か、どのように活用していくのかについてございますが、本年度、千曲市まちづくりアカデミーのアドバイザー3名による講演会、研修会を開催いたしました。 まず、昨年7月27日に、中島恵理アドバイザーから、「私たちの暮らしを豊かにするゼロカーボンの地域づくり」をテーマに講演を頂きました。この中で、国や県のゼロカーボンシティの実現に向けた取組を紹介していただくとともに、御本人の実践を踏まえた具体的な事例をお話しいただきました。 講演終了後のアンケートでは、「温暖化防止のために一人一人がどのような取組をすればよいのかなど、詳しい情報が得られた」、「市としてゼロカーボンの取組への助成制度を検討していきたい」などの声が聞かれ、環境に対する職員の意識向上が図られました。 次に、本年2月1日には、若狭清史アドバイザーから「変わりゆく地方創生(基礎編)」をテーマに職員研修を行いました。ここでは、地方創生の定義をはじめ、総合戦略や自治体間・産学官の連携による取組について、先進地の事例や千曲市の現状のデータを基にお話しいただきました。 本研修会を通じ、職員の地方創生についての理解が深まり、データを基にした政策立案(EBPM)や産学官金の連携の重要性、PDCAをDOから始めるスピード感を持った施策の実行などを学び、職員のスキルアップが図られました。 次に、本年2月14日には、山田桂一郎アドバイザーによる「観光の再生と地域の活性化~関係機関の役割とコロナ後の観光の再生・持続~」をテーマに職員研修を行いました。ここでは、コロナ後の観光振興への準備や、今後の人口減少による稼ぐまちへの取組、「外貨を獲得し、地域内での循環を図り、地域外への流出を防ぐ地域内経済循環」の必要性など、観光を中心に幅広い内容のお話を頂きました。当市は戸倉上山田温泉をはじめとする数多くの観光資源がありますので、市職員をはじめ、信州千曲観光局職員にとっても、有益な研修であったと思います。 このように、3名による講演会・研修会は非常に有益なものでありましたので、今後もアドバイザーによる職員研修会や市民への講演会を開催するとともに、市の政策課題に対する助言を頂くなど、有効な活用を図ってまいります。 次に3点目の相互連携、協力をどのようにつくっていくかについてでございますが、第三次千曲市総合計画において「[市民協働・市民交流]みんなでつくる活力ある地域を目指す」とうたっておりますが、市民、市民活動団体、区・自治会、学校及び企業との協働・連携によるまちづくりを推進することが、地域に活力を生み出すと考えております。 人々がつながり合う今までの取組といたしましては、第3次地域づくり計画の推進、協働事業提案制度、パートナーシップ制度及びまちづくりチャレンジ事業補助金に採択された各種事業を進めていくことで、様々なつながりが生まれてきたものと考えております。 今後は、これまでの取組に加え、まちづくりに関心のある市民や市民活動団体など様々な主体が気軽に集い合う「場づくり」、令和4年度協働事業提案制度(行政テーマ)採択事業にありましたが、この「場づくり」を進めることにより、市民同士がお互いを補い合い、また高め合う化学変化を生じさせ、市民による主体的なまちづくり活動が活発に繰り広げられる千曲市を実現してまいります。 ○議長(小玉新市君) 荻原議員。          〔17番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆17番(荻原光太郎君) 阿部知事の県民対話集会の際に、市民の方から、市内にどんな組織や団体があるかよく分からないというようなお声がありましたよね。ですから、そういったいろんな方が、いろんなアイデアを出し合うような機会をしっかりとつくっていただきたいと思っております。 そして、情報の共有ということでは、行政と議会も一緒になって、やらなければいけない。我々が研修したこと、視察したこと、これもしっかり反映させていく努力をしたいと思います。以上で終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで11時25分まで休憩をいたします。                            午前11時15分 休憩---------------------------------------午前11時25分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、5番、中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 議席番号5番、日本共産党千曲市議団、中村恒彦です。 質問します。大項目1、農業問題について。小項目1、酪農・畜産農家の支援を。千曲市第三次総合計画の農林業振興の項目には、特に酪農・畜産に関する記述がありません。千曲農業振興地域整備計画、平成30年10月に出されたものですが、ここには、「豚、鶏、肉用牛は、飼養農家の高齢化や後継者不足が課題となっています。このため、飼料の自給率の向上等で生産コストの低減を図るとともに、生産体制の合理化を図ります」とありますが、政策の実施状況は不十分と思われます。市としての現在の酪農・畜産業の捉えと、今後の計画についてお聞かせください。 ○議長(小玉新市君) 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 市としての酪農・畜産業の捉えと今後の計画はについてでありますが、酪農・畜産業のみならず、高齢化や後継者不足の課題は農業全般の課題であります。今後も、個別計画であります千曲農業振興地域整備計画による飼料の自給率向上等での生産コストの低減、生産体制の合理化へ取り組んでまいります。 また、事業継承等により、維持・継続の手法も選択肢に含めた対応が図られるよう、事業者の相談に乗って総合的に対応してまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 先ほどの千曲農業振興地域整備計画というのは、平成30年度から始まっているもので、既に4年が経過しましたので、何らかの進展が、この4年間の間にあったことが期待されますが、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 小林部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) その後の進展についてですが、事業承継と畜産・酪農の皆さんとお話をしていく中で、経営の中のお話で、一つずつそういった課題を解決しておりますので、事業承継という形で計画の中では進んできています。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 項目の一つに、飼料の自給率の向上等で生産コストの低減を図るということが書かれているのですが、これについての取組と成果があったら教えてください。 ○議長(小玉新市君) 小林部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 畜産の飼料につきましては、粗飼料と濃厚飼料の2種類が大きく分けてありまして、そのうちの粗飼料につきましては、牧草とか、そういったもので、自給率は70%前後となっております。その反対側の濃厚飼料については、ソルガムだとか、トウモロコシだとか、麦とか、そういったものになってくるのですが、そちらのほうは輸入に頼っている状況なのですが、そんな中で、米の再生協議会とも協力しながら、転作したときの餌というか、そういう飼料になるものを推進するということで、一部、そちらのほうも上山田地区で作っていただいているという状況であります。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 引き続き、強力な取組をお願いして、次にまいります。 今、新型コロナの感染、ロシアのウクライナ侵攻や異常な円安によって、酪農・畜産農家が大変な苦境に立たされています。養豚業を見てみましょう。餌代が2年前の1.5倍から2倍に値上がりし、電気代も大幅に値上がりしました。特に、餌代は費用の6割を占めていましたが、今は8割を占めるに至っています。国は安定基金などで補助もしていますが、あっという間に枯渇し、全く足りず、今までの黒字経営が一転して、毎月考えられないような赤字経営が続いています。 豚は、豚熱という伝染病が致命傷となります。予防のためのワクチン接種も何回もやらなければならず、大きな負担となっています。 ある畜産農家は、和牛を飼い、子牛を売って生計を立てています。配合飼料は今までの1.5倍、牧草が1.5倍から2倍、年間60万円かかる粉ミルク代も100万円まで跳ね上がりました。収入となる子牛の販売価格は、以前は雄70万円、雌60万円でしたが、現在は30万円程度まで落ち込んでいます。売上げが実に半分にまで落ち込んでいます。臭い対策にも多額の費用がかかりますし、ふん尿の始末も大変です。市には堆肥センターがありますが、近くに文化遺産等もあり、搬入できません。そのため、往復4時間もかかるところまで運び込んでいるのが現状です。手間だけでなく、値の上がっているガソリン代も大きな負担となっています。以前はアルバイトを1人雇えていましたが、本人、気を遣って御自分から辞められたそうです。現在、1人で働くしかありません。毎日14時間も15時間も働き、病気になっても病院にすら行くことができない状況です。この仕事をいつまで続けられるか、全く見通せないとこぼします。 別のある方は、飼料価格の高騰はウクライナ侵攻だけが原因ではない。異常な円安も国の政策がその要因であるのに、政府は有効な対策を取っていない。そのことが不満だ。 養鶏農家を見てみましょう。生産した卵は販売できていますが、配合飼料の高騰はやはり大変に厳しいと言います。何より恐ろしいのは鳥インフルエンザです。今も全国で大流行して、卵不足が言われています。感染を防ぐため、不要の外出を避けるなど、自らの行動も厳しく制限しているとのことです。 牛は口蹄疫、豚は豚熱が怖い。もしこれらの感染症にかかれば、休業となり、それは事実上廃業に追い込まれることになります。事業の特性上、一度でも休止したら二度と再開できません。実際に感染した多くの事業者は廃業に追い込まれています。食の安全保障の観点から、業者を廃業させるわけにはいきません。 伺います。この厳しい落農・畜産農家に対する市としての支援はできませんか。 ○議長(小玉新市君) 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 市としての支援策はについてでありますが、鳥インフルエンザ、口蹄疫、豚熱等のいわゆる家畜伝染病の予防等に関しましては、広域単位での対応が必要なことから、国・県の動向を注視して連携して進めてまいります。 また、それ以外の課題につきましは、近隣自治体とも連携して、畜産・酪農家の皆さんが抱える問題に耳を傾けて、その解決に向けて、国・県に働きかけてまいりたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) かかる経費が1.5倍から2倍に跳ね上がっていて、収入が半分に落ち込んでいる。このままでは絶対に潰れます。そういう危機感から、ぜひ何とか支援をしてくださいとお願いしているのです。それについての回答が全くないので、市としては何もやらないということになりますか。 ○議長(小玉新市君) 小林部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 畜産の事業に対してだけではなく、国・県の施策を補完する意味で、市は、キノコ農家もそうですが、そういったことでお手伝いをしてまいりました。答弁にもありましたが、国・県にないものについては、働きかけて、国や県がここまでできるよと言って、それ以外の部分で、市ではお手伝いしようと考えていますので、御理解をお願いします。それが切れ目のない支援だったり、継続的な支援というところで、常々申し上げているところなので、御理解をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 国や県はほとんど何もやっていません。やってはいるのですけれども、少なすぎて全く足りないと私はさっき申し上げました。今、国や県のやることを補完する形で市がやるとおっしゃいましたけれども、では国や県がやらないなら、市はやらない、こういうことになるのですけれども、それは違いますか。 ○議長(小玉新市君) 小林部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) まずは、国・県の動向を見てというお話をして、その他に、キノコ農家でも市独自で支援はしてまいりました。ほかの産業に対してもそういうスタンスでやってまいりましたので、ぜひ、酪農・畜産の皆さんとも相談をしながら、問題解決にいきたいと考えておりますので、御相談をいただければと思います。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 続けます。 国のこれまでの酪農政策はどうだったでしょう。生産量を増やせの指導の下、多くの事業者は借金をして施設を大型化し、増産体制を整えました。そうしたら、今度は乳が余っているから、乳用牛を処分しろと言い出しました。牛1頭を処分するのに20万円あるいは15万円の助成金を出すと言います。 乳用牛の雄の子牛は乳を出さないので、肉用牛として育てられます。前は15万円ぐらいで売れていたんだけれども、今は3,000円の値段しかつかない。だとすれば、出荷しても仕方がないので、生まれたばかりの子牛が母牛の乳を一度も飲まないうちに、生産者や母牛の前で薬を使って殺処分されています。 国は、乳が余り気味なのに、酪農家に14万トンの減産を要請しながら、その一方で、同じ量の乳製品を外国から輸入しています。こんな国は日本だけしかないという指摘もあります。 2022年4月から10月までの間に、酪農家は約400戸減少しました。養豚農家は30年の間で8分の1になりました。食の安全保障の観点からいえば、リスクの分散という観点からも、大規模化だけではいけません。このままいけば、肉も牛乳も卵も、みな外国に頼らなければいけない時代が来るかもしれません。今、スーパーへ行って豚肉を買おうとすれば、半分はカナダやアメリカなどの輸入です。そのうち日本産の肉はなくなるのではないかと心配されています。市内で生産された卵は、市の学校給食にも一部提供されています。 今まで観光、農業では肥料代補助、キノコの培地、運輸など、市でも様々な支援をし、経済活動を支えてきました。しかし、酪農や畜産には出せないとなると、支援できるものと支援できないものの違いは一体どこにあるのでしょう。このような業種は市内にいずれも1つか2つの事業所しかありませんので、事業者がまとまって市に要望を伝えることもできません。市民生活を支えるという意味では、全く同じ働きをしています。ぜひとも何らかの支援策を講じていただきたいと思います。お願いします。 ○議長(小玉新市君) 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 先ほど来、答弁しているとおり、御相談いただいて、一緒に課題解決できればと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 部長には全てを見なくてはいけないという事情があるのは私も理解できますので、頑張っていただきたいと思いますが、この食を守るという視点からも、市長の見解を伺いたいと思いますが、市長、お願いできませんか。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 農業政策に関しましては、先ほどの部長の答弁にもあるように、やはり国・県によるところが大きいと私は考えております。市単独で何か農業政策をするという次元のお話を議員の質問の中からは伺えなかったので、やはり国なり県なりに、そういった思いをお伝えいただくし、また市からも機会があれば、市長会等を通じて、そうした要望はさせていただきたいと思います。いずれにしましても、当事者の皆さんの生の声をぜひお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) ぜひ生の声を聞いていただくということをお願いをして、次に進みます。 燃油代支援の対象拡大を。アスパラをハウスで育てている、ある農家の方は、草の退治や土の消毒、殺菌にも灯油式のバーナーを用いています。昨年、市の燃油代補助制度を使いたいと市に問い合わせたところ、暖房以外は対象外だと知らされ、大変残念だったといいます。令和4年度に千曲市では一部限定的に燃油代補助を実施しましたが、農業者は様々な資材が高騰して苦戦しています。今後実施する場合には、その対象を暖房以外にも広げるべきと考えますが、いかがですか。 ○議長(小玉新市君) 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 燃油代支援の対象拡大をについてでありますが、燃油高騰対策事業の支援対象につきまして、キノコ農家や施設園芸農家で施設の暖房に用する燃油のみとしたのは、直接、生産物の栽培に影響を与えるものであり、価格の高騰が経営に大きな影響を与えると判断したためです。暖房以外の燃油につきましては、県や農協等の意見を聞いて、経営に大きく影響を与える使途であれば、来年度以降、同様の支援活動を実施する場合には対象とするよう、検討を進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 経営に大きく影響を与える使途であれば考えるということですが、全てが経営に大きく関わっているものだと思いますので、ぜひ来年検討していただきたいと思います。 続けて、次にまいります。部活動の地域移行について。小項目1、地域移行の進捗状況は。令和5年度から3年間かけて、中学校の土日の部活動が地域の活動へと移行します。多くのメリットが期待されますが、他市に比べ、千曲市は移行の準備が比較的順調に進んでいると聞きます。関係者の御努力に敬意を表しながら、幾つか質問します。 千曲市では、坂城町とともに、千曲坂城クラブを立ち上げるとしていますが、この4月から始まる1年目は、どの程度まで移行するのでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 地域移行の進捗状況ということで、1年目は、どの程度まで移行するのかとのお尋ねでございます。令和5年度から休日の部活動につきましては、段階的に千曲坂城クラブでの活動に移行してまいります。1年目は、どの部活動も最低月1回の休日の部活動を千曲坂城クラブの活動といたしまして、令和7年度末までには、休日の部活動を全て千曲坂城クラブの活動としていく予定でございます。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 続けます。小項目2、指導者の確保は。新年度の発足1年目、指導者はどの程度確保できそうですか。どのような方法で確保を進めていますか。中学校の教員も、希望すれば手続をした上で継続できると聞きます。公務員は原則、副業禁止とされていますが、小学校の教員や、例えば市役所などの公務員も指導者となることは可能なのですか。指導者が集まらないことで、教員がやむなく引き受けたり、管理職からぜひやってくれと働きかけがあったりすることはないのでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 4点の質問があります。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 指導者の確保について、4点御質問をいただきました。 1点目の発足1年目の指導者は、どの程度確保できそうかでございます。現在、千曲坂城クラブへの指導者登録を進めているところでありますが、現時点で120名程度の指導者が確保できる見込みでございます。 2点目のどのような方法で確保を進めているのかでございます。今現在は、市内のスポーツ団体や文化芸術団体の皆様方、学校部活動の顧問の先生方から推薦をいただきまして、確保を進めております。 3点目の小学校の教員や公務員も指導が可能かでございます。小学校の教員につきましては、中学校の教員と同様に、指導者となることを自らが希望する場合は、兼職等承認願を学校長を通じまして、服務を監督いたします千曲市教育委員会に提出をしていただきます。教育委員会で承認を得た場合には、指導者となることが可能となります。また、公務員につきましては、営利企業等の従事の許可の基準を満たしていれば、指導者となることが可能でございます。ちなみに、千曲市役所におきましては、千曲坂城クラブなどへの参加は地域社会への貢献活動となると考えまして、4月1日から、市職員の営利企業等の従事の許可の基準を明確化いたしまして、積極的な参加を呼びかけてまいります。 4点目の教員がやむなく引き受けたり、管理職から働きかけがあったりすることはないのかについては、御承知のとおり、部活動の地域移行を進める理由の一つに、教職員の働き方改革がございます。したがいまして、教職員がやむなく引き受けることですとか、管理職の働きかけが絶対にないよう、教育委員会として各学校へ指導してまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 実に大勢の指導者が既に確保されていることで、その御努力に敬意を表したいと思います。 続けます。指導者の多くは、保護者であったり、スポーツ団体などの関係者であったりすることが多いようです。しかし、そういったつながりがないために、声がかからず、市民の中に埋もれている指導者もいると思われます。また、一旦指導者にはなってみたものの、自分には合わなかったと辞めてしまう方も出てくるでしょう。指導者を十分集めるには、より多くの人に知らせる広い広報活動が必要だと思います。 また、意に反して引き受けざるを得ないような状況になってもいけません。せっかくの働き方改革を目的とした今回の制度です。ぜひ、指導者の十分な確保をお願いします。 また、休日の部活動に今後も関わる教員と、そうでない教員が出てきます。そのことによって生徒や保護者の間で、あの先生は熱心だ、あるいは熱心ではないなどと、教員に対する評価が分かれたりすることも好ましいことではありません。教員の働き方改革のために、教員の手から地域へ移行するのが目的であることを、みんなに理解してもらわないといけないと思います。 伺います。指導者を市報などの広報やSNSなどで幅広く継続して募集していただきたい。 2つ目、地域移行の意義を保護者・生徒に十分周知することをお願いしたい。 以上、見解を伺います。 ○議長(小玉新市君) 2点の再質問です。 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 中学校部活動の地域移行の周知についてお答えいたします。 中学校部活動の地域移行につきましては、市報2月号で市の取組につきまして紹介をいたしました。また、その紙面の中で、千曲坂城クラブの説明動画を作ってございますが、これにつきましても御案内をしてございます。このほか、これまでに市内の全ての小学校の6年生の児童と保護者、また、全ての中学校の生徒と保護者に対しまして、説明会を実施いたしまして、理解を求めております。今後もあらゆる機会を通しまして、指導者の募集も含めまして、議員御発言のとおり、部活動の地域移行の意義、こういったものを含めまして、千曲坂城クラブの取組について周知をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 小項目3、教育的配慮と勝利至上主義。 学校での部活動は教育の一環として行われています。まだまだ成長段階にある年代の生徒ですから、部活動においても様々な行動をし、時には指導者を困らせることもあるでしょう。それでも教員は、その背後にあるものを理解した上で、生徒をありのままに受容して、生徒の成長のためにと配慮しながら指導をしています。 部活動の地域移行で、今後、地域の指導者にその指導が委ねられることによって、一部に勝利至上主義や技術面のみの指導に陥ることもまた懸念されています。指導者は、時には教育的配慮によって多くの選手に出場機会を与えることによって、負けることを受け入れることも必要だと思います。それができずに取りこぼされていく生徒が出てくると、元も子もないと思います。千曲坂城クラブは何を求め、どのような配慮をしていくのでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 教育的配慮と勝利至上主義ということで、千曲坂城クラブは何を求め、どのように配慮していくかとのお尋ねでございます。 千曲坂城クラブの設立は、地域の子供たちは学校を含めました地域で育てるという意識の下で、生徒の望ましい成長を保障できるよう、新たなスポーツ・文化芸術環境を構築するものでございます。 現在の学校部活動は、異なる年齢の交流の中で、生徒同士、また生徒と教師との好ましい人間関係の構築を図り、困難に立ち向かう力や自己肯定感の向上、責任感や連帯感の涵養に資するなど、教育的意義の高い活動でございます。この学校部活動の教育的意義を千曲坂城クラブに継承しまして、さらに発展させていけるように、学校と必要な連携を図りながら進めてまいります。いずれにいたしましても、発足に当たっては、様々な課題が想定されております。多くの皆様方から、お知恵をいただきながら取り組んでまいりたいと考えております。
    ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) ぜひとも、教育的意義を大切に、これからもずっと続けられていくようお願いをしたいと思います。 小項目4、保護者負担について伺います。クラブチーム発足に伴う保護者負担と、その内訳、コーチに支払われる謝金はどのくらいでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 保護者の負担と指導者に支払われる謝金についてお答えいたします。 保護者負担につきましては、クラブの年会費として3,000円程度で検討をしております。その内訳でございますが、スポーツ安全保険代として800円、クラブ全体の運営費として2,200円と考えております。この2,200円につきましては、主に指導者への謝金に充てる予定でございます。指導者への謝金でございますが、1時間程度の指導で900円、2時間程度で1,800円、3時間程度で2,700円といたしまして、1日の謝金の上限は2,700円に設定したいと考えております。これは、現在の教職員の休日の部活動指導に当たる特殊勤務手当に準じております。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 時給900円が高いか、低いかについては、議論が分かれるところですけれども、当面、これでやっていくということで、それは了解しました。 部活動の地域移行に伴う自己負担が新たに生じることで、家計が圧迫されたり、あるいはクラブへの参加を諦めざるを得ない家庭も出てくるかもしれません。市では経済的に苦しい家庭の部活動の支援についてどのように考えていますか。 ○議長(小玉新市君) 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 保護者負担の軽減・市の支援についてお答えいたします。 年会費につきましては、先ほど申しました3,000円ですが、保護者に過重な負担とならないように設定いたしました。経済的理由で、千曲坂城クラブに参加できないことがないよう、必要な支援につきましては、引き続き調査・研究してまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 就学援助等の制度は既にありますので、それを拡充する等の手段を、今後、必要に応じて取っていただきたいと思います。 続きまして、安全について。小項目1、学校・教育施設の樹木の総点検を。2022年8月、鹿児島の曽於市の小学校で、校庭の草取りをしていた校長が落ちてきた枝の下敷きになり死亡するという痛ましい事故がありました。 伺います。市内の小中学校における樹木の管理を含めた安全点検はどうなっていますか。枝の伐採は誰が担っていますか。専門家による点検の必要性が求められますが、その点はどうでしょうか。学校以外の施設、例えば児童センター、あるいは公園などの木の危険性はないでしょうか。安全であるべき学校で子供たちにけがをさせるわけにはいきません。予算がつかないと後回しされていることがあると大変問題だと思いますが、その点はどうでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 4点の質問です。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 学校教育施設の樹木の総点検をということで、4点御質問をいただきました。 1点目の市内の小中学校における樹木の管理を含めた安全点検はどうなっているか、枝の伐採は誰が担っているかでございます。市内の小中学校では、児童・生徒等の安全確保を図るため、毎月の月始めに安全点検日を設け、先生方による学校施設及び設備等の安全点検を実施しており、その中には樹木の点検も含まれております。 また、枝の伐採ですけれども、手が届く範囲の樹木は学校庁務員が剪定を行っております。また、大木につきましては、教育委員会が業者に委託をして伐採や剪定を行っております。 2点目の専門家による点検の必要性が求められるが、どうかについてでございます。現在は、各学校での定期的な点検や台風や強風の後に、倒木や枝の落下などが見受けられた場合には、学校から教育委員会に連絡があり、状況によっては、議員御指摘の樹木医、または樹木専門業者などの専門家に相談をいたしまして、御意見をいただきながら対応をしているところでございます。 3点目の学校以外の施設、児童館、児童センター、公園についてはどうかでございます。児童館や児童センターにつきましては、現在、高木など管理を必要とするような樹木はございません。また、教育委員会が所管いたします史跡公園のほか、都市計画課が管理いたします公園につきましては、逐次、担当課におきましてパトロールを実施し、安全管理に努めているところでございます。 4点目の安全であるべき学校で、予算がつかないなど後回しすることなく、優先して管理をしてほしいと思うがどうかについてでございます。議員御指摘のとおり、学校では児童・生徒の安全の確保が最優先でございます。引き続き、校長会等を通じ、安全点検を徹底させるとともに、計画的に樹木管理を実施してまいりますが、児童・生徒等の生命等に危被害が及ぶような場合は、これまでと同様に必要な予算措置を講じて、速やかに対応してまいります。 一方で、学校や教育委員会が伐採などが必要であると認めた場合におきまして、樹木によっては記念樹であったり、地域の景観木、ランドマークとなっていることもございます。この場合は、専門家も交えながら、地域の方々と協議をし、慎重に対応しているところでございます。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) ある学校で、気を利かせて大木を切ったら、記念樹で植えたのに何ということをするんだといって、お叱りを受けたという話も聞いておりますので、様々な苦労があることは、よく承知しております。引き続きお願いしたいと思いますが、先ほどの答弁の中に、各学校での定期的な点検や台風や強風などに落下が見られた場合には専門家に相談するとあるのですけれども、そうではなくて、起きる前に、専門家に定期的に見てもらうようなことができないかとお願いしたのですが、その点についてはどうでしょうか。 それと、児童館や児童センターについては、現在、高木など管理を必要とする樹木はありませんとしていますが、実は今回、私がこの質問を考えたのは、ある施設から、上のほうに切ってくれと頼んでいるのだけども、予算がなかなかつかないからできないと言われたという相談を受けて、私は用意したのです。ですから、この点についてはもう一遍調べていただきたいと思いますが、お願いします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 1点目の被害に遭う前に何とかならないかということでございます。実は、そのようなことは、毎年、私ども教育長を含め指導主事が、6月に全部の学校を回り、施設についても併せて、学校訪問をしたときに点検しております。そのときに、木の茂り具合、大きさ等々、学校からも状況を伺いながら、これはもう大き過ぎて切ったほうがいいかなということをそこで検討しながら、予算の関係も含めながら、随時、対応しています。できるだけ台風とかそういうものがあって、被害が起きる前にやっております。 ただ、そういうのがいつ起こるかというところが非常に難しいところでございまして、かつて私が校長をしておりましたときにも、ケヤキの枝が職員の車の上に落ちてしまい、リアウィンドウが割れてしまったというような大変なこともございまして、そのときにはすぐ対応いたしました。そういうことがないように、事前に学校訪問をしたとき、あるいは係が学校訪問をしたとき、それから学校から連絡を受けたとき、すぐに対応できるように、これからも努めてまいりたいなと思っております。 ○議長(小玉新市君) 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) ただいま議員から児童館、児童センター等の樹木ということで御指摘がございました。基本的に児童館、児童センターは学校敷地の一角ですとか、公園の一角ですとか、建物だけしか管理をしておりませんので、高木樹木については直接管理しているものはないと認識をしておりましたけれども、もしあるとすれば、確認をさせていただいて、対応したいと思います。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 学校訪問の際に話を聞くということなのですけれども、教頭先生では恐らく何が危ないか、危なくないかというのは理解できないと思いますので、先ほどから申し上げていますように、専門家の人たちに定期的に回ってもらうよう、引き続きお願いをして次に進みます。 防犯灯の設置状況は。市民の一番ポピュラーなスポーツはウォーキングです。運動不足解消のため、健康のため、医師に勧められて、あるいは犬の散歩のためと目的は様々ですが、実に大勢の人がウォーキングをしています。もちろん通学、通勤のために道路を利用する人も多く、勤めの関係から、夜、出なければウォーキングできないという人も大勢います。 千曲駅隣の一里塚踏切から上田方面へ線路に並行する柏王地籍の道路は、長い範囲にわたって防犯灯が設置されていません。また、逆方向、寂蒔踏切から長野方面に線路に並行して走っている寂蒔地籍の道路も長い範囲にわたって防犯灯が未設置であり、市民から直接要望が寄せられることがあります。 伺います。市内で防犯灯設置の地域要望が多く出されていますが、どの程度、その要望に応えられていますか。 2つ目、しなの鉄道沿いなら電柱があるので、新たに電柱を設置することなく、それを利用させてもらえるなら設置費用も安く済みます。しなの鉄道の電柱を利用して防犯灯を設置することは可能でしょうか。 ○議長(小玉新市君) 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 防犯灯の設置状況はについてでございますけれども、防犯灯につきましては、夜間における市民の安全及び犯罪被害の未然防止を図ることを目的としております。新規に防犯灯を設置する際は、地域要望における区・自治会からの優先順位及び通勤・通学など、歩行者が多い公道を優先し、設置をしております。まず、これが設置する上での前提とお考えいただければいいかと思います。 千曲市防犯灯LED化事業によりまして、リース会社との賃貸借契約では、10年間で300基、1年当たりでいきますと30基程度のLED灯具の設置が可能な契約となっております。 令和4年度の市内防犯灯の新規設置実績といたしましては、38基の要望に対しまして22基設置しております。また、所有者不明の街灯でありまして、防犯上の役割を果たしているものについては、市の所有として令和4年度におきましては14基の灯具をLED化しております。合わせますと、合計36基ということになります。 線路内にある電柱を利用して防犯灯を設置できないかとの御質問につきましては、まずは、しなの鉄道に確認をしてまいりたいと考えております。多分、中村議員さんも、既に、しなの鉄道さんにはお伺いしているのではないかとは思いますけれども、我々のほうで、また正式に確認をしたいと考えております。 また、電柱等のない場所につきましては、基本的には中継柱を建て、防犯灯を設置している箇所もありますので、要望箇所については、同様の施工が可能かどうかも含めて、併せて検討してまいります。 ○議長(小玉新市君) 中村恒彦議員。          〔5番 中村恒彦君 質問席〕 ◆5番(中村恒彦君) 引き続き市民の要望に応えられますよう、防犯灯の設置を進めていただきたいと思います。 今回、質問に先立ち、調査もしないで質問するのは失礼かと思いまして、しなの鉄道に問い合わせました。すると、電車が走っている時間帯に工事することはできないよとか、あるいは壊れたときに修理するのも電車が通っている時間は駄目だよとか、そのような制限はあるけれども、防犯灯設置のために電柱を提供することは可能ですという回答をいただいていますので、ぜひとも経費節減も兼ねて、そういったことも検討していただきたいと思います。 一部、ちょっと声を荒げてしまうところがあって、おとなしい私としては恥ずかしかったですが、また引き続きよろしくお願いしたいと思います。 以上、質問を終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで昼食のため、午後1時15分まで休憩といたします。                             午後0時12分 休憩---------------------------------------午後1時15分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、4番、宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 議席番号4番、一志会、宮下繁明です。通告に従って質問を申し上げます。 はじめに、今年は東日本大震災から12年、既に何名かの議員の方から紹介されましたが、1月、東日本大震災の被災地である宮城県南三陸町と岩手県山田町を尋ねました。南三陸町では、当市へ修学旅行を兼ねて来られた元戸倉中学校の校長、小野寺由美子先生が、廃校となり、今は公民館となった校舎を案内してくださいました。この校舎の体育館で、12年前の3月11日、生徒と先生が多くの住民を救出し、たき火をしながら寒い一夜を明けたことを伺いました。また、山田町では、佐藤町長と昆議長が、千曲市からの支援に対し感謝と、県議時代に訪れた小川市長によろしくとのことでございました。 私も何度か両町を訪れましたが、それは被災地を支援するというよりも、多くのことを学ばせていただくためでありました。千曲市も令和元年東日本台風を経験しました。歴史をひもとけば、善光寺地震、戌の満水という多くの災害がございました。我々は、誰もが人生の中で予期せぬ災害や苦難に遭うことがあります。東日本大震災という未曾有の大災害の中で、人々は何を考え、いかに行動したのか。大震災による津波、そして火災によって町は瓦礫の山となり、家を流され、家族や友人を失った人々が、その絶望の中からいかに立ち上がり復興を成し遂げたのか。その勇気と覚悟の中から、人はいかに生きるべきかということを学ばせていただきました。これからも御縁のある両町との交流を深め、絆を深めることによって、私たちも学び、また千曲市にとっても、これは大きな財産になると信じています。 大項目1、デマンド型乗り合いタクシーについて。 私の自宅の近くに、ひとり住まいの82歳になる男性がいます。週に何度か、つるの湯や医者に行くために市の循環バスを利用しています。以前は、そのお宅の前までバス路線がありましたが、今は路線が変わったために、150メートルくらいの距離を歩いてこられます。足が悪いために、10メートルくらい歩いては休み、また10メートルくらい歩いては休みながら、バス停まで30分以上もかけて、やっとバスに乗ることができます。帰りも同じです。私はこの方の様子を見るたびに、玄関まで来てくれる乗り合いタクシーが一日も早く実現しないかなと、いつも思っております。 小項目1、現在、東部地区のみで運行されているデマンド型乗り合いタクシーについては、市民から全市での運用が求められています。市は新年度から数か所で実証実験を行うとしていますが、具体的にはいつ、どこでどのように始めるのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) デマンド型乗り合いタクシーについてでございます。 新年度に実証運行を予定しておりますデマンド型乗り合いタクシーにつきましては、運行形態や利用方法などについて、先月開催しました新交通システムの導入可能性検討分科会におきまして、大筋で合意をいただいたところでございます。今後、全市的なデマンド導入を検討してまいりますが、令和5年度におきましては、準備が整った地区から実証運行を進めてまいります。 今のところ準備が進んでいます姨捨線、更級戸倉線、上山田線の3地区を、まず候補地区として検討を進めております。実証運行を担っていただく事業者を選定する手続などは今後進める予定でありますが、事業者の保有する人材や資源の状況なども踏まえながら、多くの市民に利用していただけるような実証運行が実施できるよう、最終的に判断をしてまいります。 また、実証運行の開始時期についてでございますが、事業選定に関わる事務手続や地域公共交通活性化協議会での承認、関係機関への各種申請などに要する期間を合わせて、市民への説明会なども必要であると考えておりますので、令和5年の秋頃をめどに事業が開始できるよう進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 新年度の秋頃からという話がありますが、説明会はいつ頃から始まるんでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 竹内部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) まずは、実証運行に関わるルート設定だとか、それから、業者をまず決めてから進めたいと思いますので、おおよそでございますけれども、実証運行が始まる一、二か月前には地元に説明に入りたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) このデマンドを全市に広げてもらいたいという話は、2年前から議会から要望を出しているんですね。今の進め方は、ちょっとスピード感に欠けるのではないですかね。秋頃というのは何月なんですか。それを明確にして、その秋、9月なのか、10月なのか、そのためにはいつ頃までにみんな内容を決めて説明するのかというのを、はっきり申し上げていただきたいんです。 ○議長(小玉新市君) 竹内部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 先ほども申しましたけれども、協議会がございます。最終的には、そこでまたお話をさせていただくんですが、今のところのスケジュールと考えておりますのは、4月から実施事業者選定に向けた準備等を、まずさせていただきます。それと、長野運輸支局への申請準備が2か月程度かかりますけれども、その後、6月中旬には活性化協議会で運行についての承認を取りたい。それと、6月以降、実証運行に向けた周知、その後、地元説明会を開催したい。それで、先ほど秋頃と言いましたけれども、おおむねこちらで予定しているのは、9月から10月にかけて実証運行ができればと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) このような行政のやり方というのは、私はいつも感じるんですけども、やはり目標を決めて、9月なら9月にやるためには、だから、どのような手順でいくのかということを、計画的に進めるということがぜひ必要だと思います。ぜひもっとスピード感を持って進めていただきたいと思います。 続きまして、市民に対して公平性の観点から、参加者だけではなくて、全市での効率的な利便性のよい交通を希望しますけども、全市での運行はいつ頃を予定しているでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 竹内部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 公平性の観点からも、全市でバスと乗り合いタクシーを組み合わせた効率的で利便性のよい交通に移行すべきではないかについてでございます。 先ほど答弁を申し上げましたデマンド型乗り合いタクシー実証運行の効果検証を適切に実施するとともに、新年度、令和5年度ですけれども、将来の千曲市におけます効率的で利便性の高い公共交通体系の構築に向けて、マスタープランとなります新たな千曲市地域公共交通計画の策定を行った後、市内全域の公共交通の在り方の見直しを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) その見直しは、大体いつ頃になるんでしょうか。めどでいいですから、お伝えいただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 竹内部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 千曲市公共交通計画の策定は、令和5年度一年かけてつくりたいと考えております。令和6年から5年間の計画で進めたいと思っていますが、令和6年からすぐに始められるかどうかというのは、ちょっとまだ私のほうでは、確定的な話ではありませんけれども、新しい計画に沿って6年から進めたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) では、ぜひ6年から進められるように進めていただきたいと思います。 次に行きます。 大項目の2、少子化対策・結婚支援事業について。 令和4年の日本の出生数は、統計開始以来初めて80万人を割り込みました。これは、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計よりは8年、政府の見通しより11年も早く危機的な状況となっております。政府は異次元の少子化対策に取り組む姿勢を示していますが、千曲市としても最優先課題として取り組むべきではないか。出生数の増加に向けた市独自の支援策は何を考えているかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 出生数の増加に向けた市独自の支援策は何を考えているかという御質問でございます。 議員御指摘のとおり、出生数の減少については危機的な状況と捉えておりまして、結婚・出産・子育ての切れ目のない支援につきましては、市独自事業と補助事業とを併せて進めてきているところでございます。 速報値とはなりますけども、令和4年1月から12月までの1年間の当市の出生数は371名で、令和3年より40人増加しました。合計特殊出生率も1.55と、0.19上昇している状況でございます。 全国的に出生数の低下につきましては、結婚・出産に対する意識の変化、コロナ禍において先行きの不安、経済的な不安により妊娠を控えた等の理由が挙げられている中で、当市の出生数の増加は大変喜ばしいことと考えております。 今年度の市独自事業といたしましては、子育て応援祝い品として、カタログギフトの贈呈や、マタニティタクシー利用助成金事業、図書館のブックスタート・セカンドブック事業、小・中・高生を対象とした任意インフルエンザ予防接種助成事業、また、次年度からの新規事業で、15の春応援事業等がございますが、さらに、子育て支援センターや保育所一時預かりなどのソフト対策を充実させ、国・県の補助事業と併せて今後も出生数の増加を目指してまいります。 また、今年度実施いたしました国のモデル事業の少子化対策事業での取組も生かしながら、さらなる少子化対策や子育て支援策についても研究して取り組んでまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 出生数の増加は喜ばしいことでありますけども、県内でもまだ千曲市は出生率が低いという状況でありますので、引き続き支援策を考えてやっていただきたいと思います。 次に行きます。 結婚新生活支援事業の対象者は、婚姻数の10%以下となっています。結婚する若者の移住を促すためにも、所得制限を撤廃すべきではないか。よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 荒井部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 結婚新生活応援事業の所得制限の撤廃をすべきではないかという御質問でございます。 この御質問は12月の議会でも御質問をいただきましたが、令和3年度、本事業の補助世帯数は16件で、今年度は2月末現在において12件、昨年度からの継続が3件でございます。議員御指摘のとおり、全ての婚姻届受理数に対して10%程度という認識はしておりますが、この事業の対象となる夫婦ともに39歳以下の婚姻届受理数については統計がないため、対象年齢に対しての交付率の把握は、今、難しい状況でございます。 本事業は、経済的な理由により結婚に踏み切れない若者に対し、新婚生活を始めるに当たり必要となる引っ越し費用や家賃などの経済的負担を軽減する目的で実施している事業でございます。 所得制限を撤廃すべきではという御質問でございますが、この補助金の財源には、国の地域少子化対策重点推進交付金を当てていることから、国の交付要綱に沿って進めており、所得制限につきましては、令和4年度は世帯で400万円未満としておりましたけども、令和5年度からは500万円未満と条件が緩和されることから、今後の状況を見ながら研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 確かに12月議会でもお尋ねしたんですけども、500万円に仮に上がったとしても、対象の結婚する夫婦は本当に少ないと思うんですね。この結婚新生活支援という観点からしたら、低所得者を応援するということではなくて、千曲市のメッセージとして、市長からのメッセージとして、ぜひ若い夫婦は千曲市で生活していただきたいというメッセージを新婚家庭に発するためにも、ぜひ市独自の支援策をやっていただきたい。そのためには、ぜひ所得制限をもっと上げるとかしていただきたいなと思います。ちなみに、一般の30歳前後の若者の夫婦がもらえるような支援策をお願いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 荒井部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) ただいま議員御指摘いただきましたとおり、収入が少なくて、引っ越しの費用だとか家賃等の心配でなかなか結婚に踏み切れないという若いカップルの背中を押してやるという意味で、この事業を実施しております。婚姻届等があった際には、しっかり周知をして、説明をさせていただいて、この事業を活用できるようにしてまいりたい。そしてまた、移住・定住にも促進になるようにしていきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 先ほどと同じ答弁なんですけども、千曲市のメッセージを若い人々に発するには、やっぱりインパクトのある施策をしていただきたい。ほかの自治体と同じような施策をしていても、あまり意味ないと思うんですね。市長、その辺ぜひ、千曲市は19市中、最低の出生率、77市町村中、下から数えて4番目という本当に汚名が今あるわけですけども、それに対して市長の決意をお願いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 結婚新生活応援事業の所得制限を撤廃すべきではないかということであります。 今の本事業の目的については、先ほど部長より答弁したとおりであります。本来の目的は、経済的な理由により結婚に踏み切れない若者に対し支援をするものでありますけれども、その一方で、逆に言いますと、所得制限をなくした場合、経済的支援というのは、所得制限にかかわらず支援をすることで、若いカップルが千曲市で新しい生活をスタートしたいという思いには合致するものであると思います。様々な子育て支援の施策の拡充とか、総合的にまた考えさせていただきたいんですけれども、まずは、今回条件が緩和されたというところで、状況を見るということで令和5年度は行います。また庁内で検討しますけれども、個人としては、できるだけ多くの方に結婚新生活を千曲市でスタートをしていただきたいという思いがありますので、そういう点からは、この所得制限については見直すことも前向きに検討していきたいと考えております。ぜひ若い人たちに千曲市でしっかりと活躍してほしいという思いがあります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 国も児童手当の所得制限をなくすという方向で、今、検討されていますし、今、市長の決意をお聞きしましたけども、その方向で進めていただきたいと思います。 次に行きます。 日本の生涯未婚率が年々増加しています。2022年の内閣府の少子化社会対策白書によりますと、1970年には男性の生涯未婚率は1.7%、女性は3.3%でしたが、2022年には男性28.3%、女性17.8%となっています。千曲市の現状はどうか。長野県の他市と比べると未婚率が高いと言われておりますが、その理由は何か。市としても結婚相談等の支援策に取り組むべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 市としても結婚相談支援策に取り組むべきではないかという御質問でございますが、まず、千曲市の生涯未婚率についてですが、令和2年度においては、男性26.9%、女性14.2%で、男性は国の平均より1.4%、女性は3.6%未婚率の低い状況となっております。 出生数の減少は未婚化、晩婚化の影響も大きいと言われている中、議員御指摘のとおり、結婚相談支援に取り組むことは大変重要であると捉えております。 結婚支援としまして、長野圏域8市町村で共同した婚活イベントの開催、出会いの創設等結婚支援及び、社会福祉協議会と婚活支援事業の協定を結び、取組を進めております。 今年度は、ながの結婚支援ネットワークへの参加及びAIを活用した、ながのマッチングシステムの利用団体にも加入し、結婚相談機能を整備・強化をいたしましたので、今後はホームページ等でも周知を図りながら、より幅広く多くの出会いの機会の創出へとつなげてまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 先ほどからのいろんな施策は、少子化対策、子育て支援なんですね。やっぱり結婚を生涯しない人が多いということの中、ぜひ結婚を勧める環境というものを市としても考えていただきたい。 出生動向基本調査によりますと、夫婦の完全出生児数というのは1.9人だそうです。要するに、結婚をしている人は、大体もう2人くらい子供を持っているというのが現実だそうなんですね。だから、子育て支援、少子化対策といっても、結婚をやっぱり勧めるということが、日本においては一番の少子化対策になると思うんですね。その辺で、いろんな今お話をされましたけど、ぜひ市の中に担当部局、担当者をつけて結婚支援をすると。これが最大の私は少子化対策ではないかと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 荒井部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) ただいま議員の指摘の市でも担当をつけて結婚相談、結婚支援というお話でございますが、今、社会福祉協議会で結婚相談事業をやっておりまして、そこに委託をしているということで、そこでも毎年何組かの結果が出ておりますので、当面はそういった対応で進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 社協で結婚支援をしているのを、私もよく承知しています。しかし、それではなくて、ぜひ市独自で、千曲市は結婚支援をしているんだと。若者が出会いがない、結婚できないと言われる、悩んでいる若者たちに窓口をぜひつくっていただいて支援をするという市の姿勢として示していただきたいなと思います。 最後に、市長、これについていかがですか。千曲市の最重要課題だと思います。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 結婚支援を市がもう少し主体的に取り組んだらどうかという趣旨の御質問だと思いますけれども、今、社会福祉協議会ですとか、県の様々なシステムを周知して御利用をいただくということはもちろんであります。先般、私、若手の商工会のものづくりをやっている方々とシェアトークでお話をさせていただいた際に、本題とはちょっとそれた中で、出会いの話がありました。そこでその方々に提案をさせていただいたんですが、先方からは、例えば、合コンのようなことを何かやる企画がないかみたいな話があった中で、例えば、商工会の皆さんということであれば、地元の飲食店と何か連携をして、よくチケットを買って飲食店を行くバルみたいなものが確かあったと思うんですけれども、そういった形で、町を挙げて飲食店の利用にもつながりますし、男女の出会いにもつながるような、そんなようなイベントを、商工団体と何か研究しながら、そんなような形で自然な出会いが、回数を重ねることができるような取組ができればと思っております。市がいわゆるおせっかいを焼いて、こうしなさい、ああしなさいという結婚相談所的なことはなかなか難しいとは思うんですけれども、そういった出会いの場の創出の後方支援のようなことは、ぜひやれればと思っています。いずれにしましても、出会いの機会がないことには結婚に至らないということがよく分かりますので、そういったことを考えていきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、市長がお話あったように、具体的にそのような機会を設けることを、ぜひ担当部局では考えていただきたいなと思います。 次に行きます。 大項目の3、コロナ禍での継続的な農業支援について。 ウクライナ戦争や円安、燃油資材の高騰で悩む農業者・農業法人に対する燃油高騰対策事業ときのこ培地資材高騰事業については、令和4年12月までの期限となっていますが、継続的な支援が必要だと思われます。令和5年1月以降の支援策については、どのように考えているかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 燃油高騰対策事業ときのこ培地資材高騰事業について、令和5年1月以降の支援策をどのように考えているかについてでありますが、燃油高騰対策事業につきましては、1月31日までの期限で36件の農家から申請をいただき、約630万円の補助金を交付いたしました。きのこ培地資材高騰対策事業につきましては、県事業と市による上乗せ事業があり、こちらについては、令和4年4月1日から令和5年3月1日までの出荷実績に応じて補助金を交付するもので、今月もしくは4月中の交付を目指して現在進めております。 御質問の今後の支援策についてですが、きのこ農家を含め農産物は市場で販売価格が決まることから、費用の高騰分を販売価格に転嫁できない事情は十分承知しておりますので、今後も国や県の動向、燃油等の価格の推移を注視して判断していきたいと考えています。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 小林部長、その答弁は12月にいただいた答弁と同じなんですね。それはよく分かっているんですよ。しかし、1月以降、状況は変わらない、また本当に悪化しているというような状況の中で、本当悲鳴を上げている業者さん、たくさんいるんですね。私もいろんなところで資料を集めました。資材の燃料代を含めて培地の値段、あとキノコの相場等ですね。いろんな過去20年間の資料をみんな集めたんですけども、本当に危機的な状況だということを本当に切実に感じるんですね。ですから、国や県の動向を見てなんていうことを言わずに、やっぱり継続してやるということを、ぜひやっていただきたいと思いますので、その辺のところをもう一度答弁お願いします。 ○議長(小玉新市君) 小林部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 燃油高騰対策事業につきましては、市独自の事業でこちらを立ち上げた。きのこ培地の資材高騰事業については、県の事業にさらに市が上乗せをして、きのこ農家の支援というものを市も本気になって進めている状況です。御質問のこの後もというお話については、やらないとは言っていないものですから、そういったことを御理解いただいて、国や県の状況を判断した上で、市長が行こうということになれば、スピード感を持ってチャレンジしてまいりますので、御理解をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 小川市長には、長野県の市長会で、いち早くきのこ農家に対する支援を提唱をしていただいたということで、本当に皆さん感謝しています。では、最後、小川市長、今の継続的な支援について一言お願いします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 燃料の価格高騰など、こちらが想定している以上に全業界、全市民に影響があります。そうしたことも勘案しながら、適切な時期に判断してまいりたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ぜひ前向きに検討をしていただいて、安心して農業を継続できるようにお願いしたいと思います。 次に行きます。 いろんな農家の方は、本当に今回の支援に対して非常に感謝されています。しかし、重油・灯油代以上に電気代が非常にもう経営を圧迫している。重油代・灯油代が100万円とすると、電気代というのは大体800万円から1,000万円かかっているということの中で、毎月毎月赤字というような経営状態だということをお聞きしています。それに対して補助ができないかということを、ぜひお願いしてくれということで頼まれてきました。 また、コロナ融資、3年前のコロナが蔓延したときに、ゼロゼロ融資ということで無担保・無保証の融資があったわけですが、それが今年から返済が始まります。それに対して、利益が出ていれば別に返済できるんですが、利益が出ていないので借換えということになっているんですね。借換えというと金利が発生する。その金利負担が厳しくて、本当に大変だということで悲鳴を上げています。 ここで、1軒のきのこ生産者の方が私に手紙をいただいたので、簡単に紹介したいと思います。キノコ栽培の現状ということで、「コロナ収束がまだ見えない中、戦争など本来考えられない時代に、これほど世界情勢が大変化し、きのこ栽培者までが巻き込まれているとは予想もつきませんでした。大手企業食品会社はコスト上昇分を製品に転嫁することができますが、我々農業弱者は生産物、農協、市場等に出荷しており、ほぼ相場による一方的な仕切り値で、再生産価格もまるで関係なく毎日出荷しております。このような状況が続くと、経営が存続できないという判断をせざるを得ない状況です。千曲市内では、何軒ものきのこ生産者において、二世・三世の若い後継者が経営の中心を担っておりますが、せっかく後継者が入っても、希望を持てず離農してしまう。また、今後、安定した経営も見込めない状況だと、異業種転換、廃業等も考えざるを得ない状況です。ぜひこの窮境を理解していただき、できるだけの御支援をお願いしたいと思います」。 ということで、私も調べてみたら、きのこの値段、えのきの値段は、20年前から比べて3割、4割下がっているんですね。原材料が上がって、資材が上がって、人件費が上がって、本当にコストは上がっている。だけど、結果的に値段は下がっている。いろんな業界があって、いい会社と悪い会社があるんですけども、この業界に関して言うならば、大きいところから小さいところまで全部駄目なんですね。もう本当に大手の会社は、何十億円という赤字を出している。大手の会社はまだ力がありますけども、中小の生産者というのは本当にもう力がありませんから、もう倒産か廃業ということに追い込まれがちです。ぜひこれについて、お答えいただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) きのこ農家への電気代の支援についてでありますが、電気代の高騰対策につきましては、全国民、全業種での問題であることから、今年1月から、資源エネルギー庁による電気・ガス価格激変緩和対策事業が開始され、一定程度値引きがされております。 きのこ栽培には多くの電気が必要であり、高騰する電気代が経営を圧迫していることは、本年の1月、きのこ農家と市長が面談した際にお話を伺いし、十分承知をしておりますが、きのこ農家に特化した支援ということは、現時点では考えておりません。 なお、直接的な支援ではありませんが、たくさんの市民の皆さんに市内のきのこをもっと食べてもらうため、きのこ料理のレシピを市報5月号より隔月で1年間掲載していきます。地産地消にもつながることですので、多くの皆さんに御覧いただきまして、毎日の料理に使っていただき、食べて農家を支援していただければと考えております。 もう一つのコロナ融資について、金利等の補助ができないかについてでありますが、コロナ融資制度は、新型コロナウイルス感染拡大により事業活動に影響を受ける中小企業を支援するために始まりました。 様々なコロナ融資制度は約3年が経過し、返済が始まっている方、これから始まる方もいると思いますが、長引くコロナ禍に加え、昨今の経済状況から返済が厳しい状況も予想されています。 ただ、吉池議員の御質問でも答弁させていただきましたが、資金繰りについては、各農家・法人ごとに事情が異なることから、公費による支援は難しいと考えています。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 当然そういう答弁だと思ったんですけども、今の状況というのは本当に厳しい。民間の企業ですから、自助努力は当然必要です。会社によっても差があるわけでありますけども、どうしようもないというような状況なんですね。先ほど言ったように、ひどい状況なんで、それをぜひ認識していただきたい。小林部長には、ぜひ今月中に、農家の状況をつぶさに見ていただいて、もう一度前向きな判断をぜひしていただきたいなと思います。 ○議長(小玉新市君) 小林部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 電気代につきましても、値上がりした分をそっくりとか、そういうことは無理があると思うんですね。そんな中で、今いろんな人とお話しして、議員さんに紹介された人とも相談しながらなんですが、電気代を省エネする機械を導入するから、そういうのに補助をするとか、そういった形でやっていかないと、何でも値上がりしたから支援金というわけにはならない。次の世代も見据えた形でやっていければということで、肥料もそういう形で、化学肥料を2割削減したら8割あげますとか、そういう支援の仕方をしていますので、そういった形での支援を、ぜひ4月以降検討をしていきたいと思いますので、お願いします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 4月以降と言わずに、ぜひ3月中に時間をつくっていただいて、現場を見ていただきたいなと思います。 次に行きます。 大項目4、文化伝承創造都市の推進について。 小川市長の公約の一丁目一番地である文化伝承創造都市を推進するために、昨年10月、新たに文化創造担当部長が配置されました。市長が考える文化伝承創造都市とはどのようなものなのか、具体的に説明を願いたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 文化伝承創造都市の推進について。1点目の文化伝承創造都市とはどのようなものかについてですが、文化伝承創造都市の文化とは、第三次千曲市総合計画に記載していますが、市内の特色ある農業や商工業などの産業、伝統行事、自然環境、景観、温泉など、今ある市内の様々な特色ある魅力全てになります。 今日まで築き上げてきた特色あるこれらの文化を次代に伝承し、さらに多様な人々との交流を通じ、多文化を認め合いながら共生する中で、お互いの文化をさらに磨き上げ、進化させ、そして、新たな文化を創造する持続可能なまちが文化伝承創造都市となります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今の説明で、農業や商工業、伝統行事、自然環境、景観、温泉、全て文化だと言われても、ぴんとこないんですね。やはり具体的に、いろんな、確かに文化といや文化でしょうけども、その中で何を一番実現したいのか、それを一言でお答えいただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕
    ◎市長(小川修一君) 一言で言い表せない多様な魅力があるので、文化ということで、私、まとめさせていただいたんですけれども、先ほどの宮下議員の様々な、例えばきのこ農家さんの支援もそうですが、そうしたものも千曲市の産業として、農業の中でも特色あるものだと思います。そういうようなことも含めて、広く、どれか一つが文化ということではなくて、私たちの営みによって生まれてきたもの全てであったり、あとは、もともとある自然ですとか、そういったことも含めて文化だということで御理解をいただきたいと思うんです。千曲市にはいろいろな大切にしたいもの、そして、これから人々に誇れるものがたくさんあるから、もっと磨いて、みんなでそれを次の世代につなげていきましょう。そして、私たちでまたさらに新しいものをつくっていきましょうという思いを込めたものだということで、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) もっと深く本当は市長と文化論を交わしたいんですけど、時間がないもので、ぜひ次回ゆっくりお話ししたいと思います。 次に行きます。 文化伝承創造都市を実現するための組織とその業務内容はどのようなものか、また、不足している学芸員の採用については進んでいるのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 文化伝承創造都市を実現するための組織とその業務内容及び不足する学芸員の採用は進んでいるのかについてでありますが、先ほど栗原部長の答弁と重複しますけれども、文化とは市内の特色ある農業や商工業などの産業、伝統行事、自然環境、景観、温泉など、今ある市内の様々な特色ある魅力全てを指します。それらを次の世代に伝承し、さらに磨き上げ、進化させ、そして新たな文化を創造する持続可能なまちを指しております。 今申し上げた項目に係る事業を遂行するため、経済部、市民環境部及び教育委員会などで様々な施策を講じており、これらを通じて庁内一丸となって地方自治の推進、住民福祉の向上に努め、持続可能な千曲市を目指してまいります。 学芸員の採用についてですが、職員の中に学芸員の資格を有する者もおり、12月の議会で答弁したとおり、必要性を検証する中で適正配置に努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 12月議会、確かに適正配置に努めるというお話を聞いたんですけれども、その結果を今聞いているのです。新年度はどうするのかということをお聞きしたんです。今返事になっていないですけれども、それを文化創造担当部長に質問したいと思います。 これまでの千曲市の文化財施策について、どのように感じているのか。また、今後どのような方向に持っていく必要があると思っているかぜひお願いしたいと思います。 その中で、文化財の普及活用は、学芸員の増員が必要だということを私、12月にも申し上げたんですけれども、担当部長としては、あと何人くらい学芸員が必要なのか、どういうふうに思っているのかということを、ぜひ具体的にお答えいただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 齊藤文化創造担当部長。          〔文化創造担当部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎文化創造担当部長(齊藤清行君) 大変難しい、答えにくい御質問で困惑しておりますが、私が知り得る限りで御答弁させていただきます。 最初に、これまでの文化財施策についてということだったと思いますが、これまでは特定の専門職員に文化財の価値の評価というものが集中していた感が否めなかった。したがって、施策に偏りがあるという声があったと思います。 ですから、その結果、施設整備などハード事業を優先する一方で、御質問にあった文化財の普及ですとか活用といったソフト施策、ソフト事業に十分できなかったのではないか。結果として、情勢の変化に柔軟に対応しきれないという課題があったと思っております。 これからどうするのかという御質問でしたが、今後は、今ある文化財の活用というソフト施策へ力を注いでいくことが大事だと感じております。ハードからソフトへといいますか、ソフトは文化財の普及活用にかじを切っていくという方向に持っていくんだということで、そのために学芸員の増員は必要だと感じております。 あと何人必要かという人数のお尋ねだったと思いますが、せめて毎年1名は採用して配置、増員していくということを、私の方で人事ヒアリングでも要望はいたしました。そういうことで御勘弁いただければと思います。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 今、私の答弁の中で、職員の中に学芸員の資格を有する職員がおるということを申し上げました。このことは12月議会の中では申し上げておりません。その後、いろいろと調査する中で、学芸員資格を有する職員がおるということが判明しましたので、その職員については、必要性を検証する中で適正な配置に努めるということでございます。 今、齊藤部長から、毎年1名はというような要望がございましたけれども、やはり必要性を検証する中で適正な配置を努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ぜひ、現場の意見を尊重して、何か伝承創造都市が実現するようにお願いしたいと思います。 次に行きます。大項目の5、旧更埴庁舎の保存・活用について。旧更埴庁舎については文化庁による緊急調査の対象となり、県建築士会や信州大学により調査が行われ、その近代建築としての文化的価値が再認識されています。 三重県の伊賀上野庁舎、島根県の江津庁舎も取り壊す予定でありましたけれども、保存することに変更されました。 文化伝承創造都市を目指す市の貴重な財産として保存・活用する考えはないか、お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 旧更埴庁舎の保存・活用についての1点目、文化遺産として保存・活用する考えはないかでありますが、議員御指摘のとおり、昨年12月に旧更埴庁舎が近現代建造物緊急重点調査の調査対象に選定され、その現地調査が行われたこと、また、先月に長野県建築士会による現地見学会や講演会が開催され、その保存再生に向けた提案も先日いただいたところでございます。 保存活用を求める意見がある一方で、早急に解体すべきとの意見もあり、保存活用をする場合には、補修費用をはじめ、耐震改修費用や今後発生する維持管理経費など、多額な費用を誰がどう負担していくかの課題があります。 代表質問の和田英幸議員、吉池議員の質問に市長がお答えしたとおり、基本的には設備機器の老朽化や耐震診断の結果からも、公共施設個別施設計画に基づき、解体の方向で進めさせていただきますが、必要であれば、関係者の御意見をお聞きする中で、今後の方向性を判断してまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 来年度から解体する予定であるということでありますけれども、解体にかかる費用はどれくらいを想定するのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 解体にかかる費用でありますが、来年度は解体工事費などで約5億3,000万円の予算を計上しております。令和4年度の予算では、実施設計で1,200万円、アスベスト調査で600万円、それらを合計すると5億4,800万円となります。 現在、旧更埴庁舎の解体に係る詳細な設計は、今年の6月まででありますが、委託業者が行っており、昨今の労務単価の上昇や燃料価格や資材料価格の高騰、アスベスト除去に係る費用が大幅に増額となる可能性が十分にあり、解体設計業務に当たり、再度見積書などを基にした解体費用の積算をお願いしてございます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 私は、この旧更埴庁舎に関しては2つの視点があると思うんです。1つは文化財としての視点、これは私もこの前、勉強会に出て初めて教えていただいたんですけれども、知らない人はもう本当に老朽化した無用の長物だと見えるかもしれませんけれども、専門家から見れば貴重な文化財だと見えるんです。これは本当に、素人と専門家との視点の違いだと思うんですけれども、例えば古文書なんかも、見る人が見れば、これは貴重な文化財だと、知らない人が見れば、これはごみくずと同じだと、こんなネズミが食ったような障子紙のようなものは要らないというふうに見てしまうのです。 それと同じように、専門家が見て、これは非常に貴重なものだというようなことに関して一考すべきかなというのが1つ。それともう一つは、解体費用です。5億何千万円もかかるような多額な解体費用は、それ以上かかるかもしれません。それよりも今回提案があった中で、耐震、そしてまたアスベスト対策等が安ければ、私はいろいろな活用の方法があると思うんです。今回、稲荷山に文化財センターの倉庫を1億何千万円で倉庫を造るというような予算が計上されていましたけれども、もうそんなことをやめて、旧更埴庁舎を倉庫にするとか、小川市長の文化伝承創造都市の拠点にするには最高のものではないかなと思いますので、その辺のところをぜひ御検討いただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 文化財として様々な御意見があることは承知しております。大変貴重なものであるという御意見がある一方で、もう使い勝手が悪く、耐震性もない、アスベストにまみれた危険な建物であるという御意見もあります。その辺を総合的に踏まえ、今後の検討をしていくことになろうと思います。 今、また多額な費用ということで議員の方から御指摘がございましたが、確かに多額な費用でありますけれども、その財源として公共施設等総合管理基金というのを計画的に積み上げております。今回の解体に係る経費の財源としては、その基金を活用してまいるということで進めておりますので、御承知をお願いしたいと思います。 また、更埴庁舎を歴史文化財等の収蔵庫に活用したらという御意見もございましたが、それについても、建物の安全性という観点から様々な問題があると認識しております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、ここで結論が出ることではないと思うんです。ぜひ両方の意見を聞きながら、総合的に研究していただきたいと思いますが、市長、最後に御意見をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先般、建築士会の方々から報告調査の概要を伺いまして、それで私、その際にお答えさせていただいたんですけれども、今現在は個別施設の計画に従って解体する方向で進んでいるということでありまして、今回予算案を計上させていただいたんですが、当時の市とそして議会の判断で決められたことを、今、粛々と、着実に実行するという過程であります。 そうした中で、今回、旧更埴庁舎をどうするかという問題がまた再燃してきているといった認識ですが、今回、議会の方にも請願が出されたと聞いておりますので、そうしたところの議論も見つつ、また、先ほど部長から答弁を申し上げたように、関係者の御意見をお聞きする中で、どのようにしていくかということを判断していきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 過去の議会で決まったことではあるかもしれませんけれども、市長が代わり、議員も代わった中で、状況が変わってきたということの中で、ぜひ、文化伝承創造都市を目指す市長としても、前向きな姿勢を見せていただきたいなと思います。 次に行きます。大項目の6、千曲市総合運動公園について。 基本構想が今月末に策定される体育館エリア、白鳥エリア、河川敷エリアそれぞれの基本計画、基本設計、実施設計がまとまるのはいつを予定しているのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) それぞれの基本計画、基本設計、実施設計がまとまるのはいつを予定しているかについてでございます。 令和3年度から今年度にかけて、千曲市総合運動公園基本構想の策定を進めてまいりました。本基本構想は3つのエリアで構想されておりますが、今後の施設整備につきましては、エリアごとに計画を作成し、来年度以降、基本計画を進めるエリアと現地の工事を進めるエリアがあり、実施可能な事業より順次進めてまいります。 3つのエリアのうち、戸倉体育館エリアのスポーツ施設につきましては、他のエリアの整備計画との調整や市全体の事業の進捗も含めて検討が必要となるため、現時点ではスケジュールを明確にお示しすることはできませんが、目標としまして、令和10年度の国民スポーツ大会後には整備着手ができるよう計画を進めてまいりたいと考えております。 白鳥園エリアにつきましては、中心部分の多目的広場ゾーンにつきましては、芝生広場として整備を進めており、令和3年度から令和4年度までの2か年で実施設計を行っております。 河川敷エリアにつきましては、令和7年度までに河川敷の整備に活用するかわまちづくり事業の計画書を作成する予定でございます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、それぞれの事業に係る費用はどのくらいを見込んでいるのか、また、その財源についてはどのように考えているのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) それぞれに係る費用は幾らか、また財源はどのように考えているかについてでございます。 戸倉体育館エリアにつきましては、先ほどの答弁と重複いたしますが、今後の基本計画において、整備する施設の種類や規模等の詳細が決定してからの積算となりますので、現時点ではお答えできませんが、財源につきましては、該当となる補助事業や官民連携による施設整備について引き続き研究してまいります。 白鳥園エリアの多目的広場につきましては、令和5年度7,200万円、令和6年度7,800万円の総額1億5,000万円の事業費がかかり、財源につきましては一般財源を予定しておりますが、一部ふるさと納税を充当し整備いたします。 河川敷エリアにつきましては、他エリア同様に今後のかわまちづくり計画において整備する施設の種類や規模等の詳細が決定してからの積算となりますので、現時点ではお答えできませんが、財源につきましては、社会資本整備総合交付金の活用を視野に入れて計画をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 先ほどから、基本計画も基本設計も今のところ見通しがない、また費用もだからわからない。また、財源に関しても曖昧なお話しかありませんけれども、そのようなことでこの事業というのは実現するのでしょうか。副市長、この点どう思いますか。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 運動公園構想でございますが、まず構想が今固まってきたという段階でございます。したがいまして、具体的なところはこれからということは部長申したとおりでございまして、その基本的な、具体的なところを固めるのが基本計画にまず第一段階に進むということで、これについては、私としては数年内にはできればまとめていきたいとは考えております。 その中で、私どもでお答えしているとおり、PFI等の民間の活力を入れたいということですので、どうしても相手があります。相手方との協議の中で、どういった施設がいいかとか、どのくらいの規模がいいかとか、いろんな提案をいただいたりしながら全体をまとめていかなければなりませんので、今現在の段階では、逆に今どのくらいのお金でどういった規模をやるというのは、これからの中で決めていくことがベストだと考えているところでございます。 また、かわまちにつきましても、国の関与が結構ありますので、国交省と市でどの辺でどこまでやるかとか、その辺の協議もこれからですので、それがはっきりしたところで具体的なことが出てくると考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 初日の和田議員の質問にもありましたけれども、もともとこの事業は市民球場をつくってくれという市民からの要望から始まったともお聞きしているわけでありますけれども、それがいつの間にかどんどん大きくなって、計画も何年にできるかわからない、予算もどうなるかわからない。やはり事業をやるからには目標の日にち、そして費用を計算した上で市民に示さなければ、市民は当然わからないと思うんですね。このスケジュールを見たんですけれども、10年以内に、10年の短期の中にいろんなことを決めると書いてあるんだけれども、何をいつまでに決めるかは一つも書いてないんですね。こんな日にちも書いてないような目標、今60ページの基本構想ですけれども、これは本当に具体性が全然ない。そんなことでは実現できないと思うんですけれども、副市長これでできると思いますか。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 運動公園につきましては、市としてはやるんだと、これはやっていくということは間違いないので、実現はしていくことは間違いありません。 その中で、具体的なものはあくまでやらないではなくて、これから決めていくということですので、今あくまで構想ができたところなので、目指すところを大体こういう方向で行こうということが決まったところなのです。うちを建てるにも大体こういううちを建てたいなとまず決まったところで、これから何を使ってやるかとか、どんなデザインをするかとか、それはこれから決めていく。どこも大体そうだと思うんですが、それがこれからの段階になるということですので、そこの辺はしっかりやっていきますので、御理解をお願いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) これからこれからと言われても、それでは話にならないんですよね。いつまでにやると、これだけはやるんだという決意をぜひ、副市長もう一度話してください。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 話せということですが、今現在、何回も言うんですけど、例えばPFIを入れる場合に、民間の方がどういうことを考えるか。例えば、何でもこっちの、これやるからやってくれということでは通らないと思うんですよ。というのは、民間活力をやるからには、民間の方ももうかって、向こうのプラスにならないと乗ってこないわけでございます。したがいまして、その辺と市で、この辺こうやれ、だけどこうはこうだとかということもやっていかなくてはいけない。その中でどういうものを作るかとは決まってきますので、その基本的なところを決めなければいけない。それを今基本計画が二、三年と私申し上げたんですが、大体そのくらいの時間はかかるのではないかなと考えているところでございます。 したがいまして、これから具体的になることをだんだん進んでいくんですが、その都度また議会に報告させていただきますが、現段階ではまだそこまでは出せないということでございます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 業者のためにやるのではないんですよね。やっぱり市民が何が欲しいかということを考えて、そのために実現するにはどうしたらいいのかと考えると逆だと思うんですけど、今、要するに何も分かってないということなので、これ以上話しませんけども、次に行きます。 戸倉体育館については改修工事が予定されていますが、その総額は幾らなのか、また今後の施設に対してどのように活用するのかをお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) はじめに、戸倉体育館の耐震改修工事に関わります事業費の総額についてお答えいたします。 本定例会に、新年度予算案として工事請負費並びに工事設計監理委託料で総額3億円を計上しております。 財源につきましては、緊急防災減災事業債、いわゆる充当率100%の起債を充てております。 次に、今後も今の施設を活用するのかについてでございますけれども、戸倉体育館の今後の施設の活用につきましては、公共施設個別施設計画に基づきまして、利用者の安全性・利便性の向上を図りつつ、地域住民のスポーツを親しむ場として、また災害時には避難所として活用してまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 昨日もこの答弁があったんですけれども、この構想案を見ると、令和10年の国体以降、それを取り壊すと書いてあるんですよね。だから、その辺がどうなっているのか確認したいんですけれども、やはり3億円もかけて耐震工事をやったものを取り壊すなんていうのは、市民感覚からするととんでもないことではないかと思いますが、その辺についてはいかがですか。 ○議長(小玉新市君) 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 令和10年の国民スポーツ大会後に解体するというような表記があるという御指摘でよろしいでしょうか。当然耐震改修をやりますので、一定の期間はそのまま活用となります。そういった中で、いわゆる全体のエリアの整備計画、これから作る計画の中で必要な種類の施設、規模、そういった中でまず優先順位も含めての基本構想になりますので、昨日も申し上げましたけれども、令和10年国民スポーツ大会終了後に取り壊すというような報道がありましたが、それについては私どもは一切取材を受けておりませんし、そのような表記は、今の構想自体のところにも表記はございませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) その解体の表示がないということなんですけど、この47ページの表を見てください。戸倉体育館の現在位置の整備は国民スポーツ大会開催後に体育館の解体を経てからと書いていますよ。これについて、私の読み方が間違っているのか説明してください。 ○議長(小玉新市君) 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 国民スポーツ大会終了後に、体育館の解体を経てからの着手というような記述があるということでございますけれども、構想の中で御覧いただければ分かると思うんですけれども、体育館の現在の位置の整備はエリアのゾーニングでは、いわゆる屋外スポーツゾーンになっております。 屋内のスポーツエリアのゾーンについては、戸倉ABグラウンドより北側の位置に入っております。したがいまして、新体育館はそのような屋内スポーツゾーンとしては、そのエリアの中で将来的に整備されるということになっておりますので、既存の体育館については屋外のスポーツゾーンの中に入っている。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 解体しないということ。今の体育館は解体しないということですね。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 解体する時期については、今後の基本計画の中で示していくということで、既存の体育館の位置については屋外のスポーツエリアゾーンの中に入っているということで、御了解をお願いします。 解体するかしないかという議論の中での話でいきますと、一定の期間は解体はすることはございません。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ではこの構想がそのまま行うことではないということですね。わかりました。 次に行きます。運動公園の整備には都市計画道路千曲線からのアプローチが必要とされているが、千曲線はいつ完成するのか、お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 千曲線はいつ完成するかについてでございます。 都市計画道路千曲線は、戸倉地籍の一般県道聖高原千曲線との交差点まで整備済みであり、交差点から南方面への延伸は、総合運動公園基本構想に位置づけた戸倉体育館エリアへのアクセス道路として重要な道路であると認識しております。 また、千曲線の延伸につきましては、磯部地籍の国道18号との接続を円滑にすることを目的としまして、都市計画道路の決定変更を進めております。 今後は、沿線の皆様の御理解、御協力をいただきながら、令和6年度に都市計画道路の決定変更を行い、交付金事業を活用し早期完成を目指して取り組んでまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 早期完成を目指して頑張りますという話ではなくて、いつと私聞いているんです。やっぱりめどがあると思うんですよ。目標があると思うんですよ。それを明示してください。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 目標を示せとの御質問でございます。 先ほど申し上げましたとおり、都市計画道路の決定変更につきましては、令和6年の6月頃を予定しております。したがいまして、令和6年から事業着手をしていく予定でございます。 現段階では、完成の時期については、まだ用地交渉ですとか、財源をどうするのか、そういったことが明確になっていない時期で、今現在、完成時期をお示しするということはちょっと難しいと考えておりますので、そういったことを調査する中で、具体をお示しできる時期が来ましたら、すぐにでもお知らせしてまいりたいと考えております。 今後、事業開始の令和6年度から調査に入らせていただくというふうに考えております。そういったものがまとまってくる中で、一定の方向性が出てくるのではないかと今までの経験からしても考えておりますので、そのように御理解いただければと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市民にこれだけの構想を、60ページもなるような構想を示すからには、やっぱり明確な目標というものを示していただかないと、中身が信用できない。ぜひその辺のところをもう一度しっかり報告していただきたいと思います。 大項目の7行きます。地域間格差の解消について。 今年度は、1市2町の合併による千曲市が誕生してから20年になります。この間、市の一体感の醸成と均衡ある発展を目指したまちづくりを進めてきましたが、現実には地域間の格差が拡大しています。 それは人口の減少、特に小学校の児童の減少に現れています。特に、周辺地域である上山田地区は他の2倍の減少率となっています。上山田地区の現状をどのように捉えているかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 地域間格差の解消について。 1点目の上山田地区の現状をどのように捉えているかについてでございますが、議員御指摘のとおり、合併前の旧更埴市、戸倉町、上山田町の3市町において、平成15年と令和2年の人口減少率を比較しますと、更埴地域は約7.4%、戸倉地域は8.9%、上山田地域は16.2%で、上山田地区が最も高くなっております。 細かな地域ごとの減少率を見ましても、更埴、戸倉地域では増加している地区がございますが、上山田地域は全地区で減少しております。 減少した理由としては、上山田温泉、戸倉温泉の観光客が減少したことにより、温泉旅館や飲食店等の従業員さんや関係者の転出が増加したことや、しなの鉄道の駅から遠いため転入者が増えないことなどが推測されます。 このことから、上山田地域の利便性を向上させるため、令和3年4月より、出張所を設置し、昨年10月からはICTを活用したオンライン対面窓口システムを稼働させたところですが、今後も全市的な均衡を図りながら、道路、公園、学校改築といった社会基盤の整備を進めるとともに、特に上山田地域においては、温泉への観光誘客を進めることが、人口減少に歯止めをかける鍵になっていると捉えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今の栗原部長の説明だと、温泉が衰退しているから人口が減ったんだというのが主な理由なんですけれども、それは簡単過ぎませんか。 12月議会で北川原議員の質問に対して、要因を分析するには年度ごとの出産・死亡・転入・転出の人数をそれぞれ算出する必要がある。時間がかかりますので、今すぐは示さないけれども、後ほどきちんと示しますという説明だったんですけれども、温泉が衰退しているから、そんなに簡単なものではないと思いますけど、いかがですか。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 宮下議員の御指摘のとおり、12月議会で北川原議員から御質問を受けて、それぞれ分析してまいりますとお答えしました。 ですが、分析するにはアンケートを取らなければいけなかったのですが、なかなかアンケートを取っていることができない現状がありまして、いろいろ分析しようと考えたのですが、分析するまでには至りませんでした。その辺は大変申し訳ないと思っております。大変申し訳ございません。 あと、減少が進んでいるのは上山田地域だけではございません。減少率15%以上の地区は、土口、生萱、倉科、森、中、桑原、八幡、戸倉温泉、若宮、羽尾、須坂、力石、新山の13地区になります。 32地区中の13地区が15%以上減少しているということなので、もう3分の1以上が15%以上減少しているということになります。 それで、特に八幡地区は上山田地区とほぼ同じ人口になります。八幡地区は平成15年から令和2年の人口比ですが、5,900人から4,900人の1,000人減となっております。上山田地域も6,600人から5,600人と1,000人減っておりまして、ほぼ同じ減少率となっております。 少子化の進行に加えて、人々の利便性の高い場所に移動することは、個人的な皆さんの意思を縛ることができませんので、ある程度はやむを得ないのではないかなと感じております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) やむを得ないというのは、そのような無責任なことはないと思うんですね。しっかりもう一度分析をして、報告をしていただきたいと思います。 例えば、小学生の児童の数、上山田小学校と更級小学校、比較されていたのですけど、更級地区は人口が3,584人、上山田地区は5,568人なんです。今までは上山田のほうが人口にして児童数が多いと思っていたのですけれども、昨年の数字を見ると、更級小学校のほうが151人、上山田小学校は147人。2,000人近く人口が多いのに、小学生の数が少ない。こういうことはどういうことなのかということを分析していますか。お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 大変申し訳ございません。分析はしてございません。 先ほどの上山田地区のなぜ減少したのかということを、改めましてしっかり分析しまして、一緒に合わせて分析したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほど部長より答弁がありましたけれども、私なりの考えも答弁させていただきます。 いわゆる上山田地区の減少率が高いことについての分析が至らなかったことについては、反省しなければいけないと思っておりますけれども、総合政策課で地域アプローチによる少子化の研究というのがありまして、モデル事業に応募したこともありまして、そちらに注力をしていたということで御理解をいただきたいと思います。 それに加えて、私の考え方としては、これは私のただ感覚的なもので、客観的な分析に基づくものではありません。上山田地区というのは、私から見ると、坂城や上田にも近いですし、決して住環境として不便な場所にあるという認識はありません。そういう意味で、何が足りないのかと。例えば、若い世代の方が何か同居をためらうような事情があるのかとか、あるいは新しくマイホームを持ちたいけど、用地がない、宅地がないのか。あるいは、先ほどのデマンドではありませんけれども、公共交通が少し不便だからではないかとか、様々な要因が考えられます。 場所としては、決して私は見劣りする場所ではない。むしろ、将来の18号バイパス延伸なども考えると、むしろ非常に魅力のある、自然も豊かですし、買物に不便だとは思いませんので、ポテンシャルがすごく高い地区だと思いますので、客観的なデータをしっかり分析する中で対応策を考えていきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市長の上山田に対する熱い思い、本当にありがとうございます。ぜひ、上山田の活性化のために協力していただきたいと思います。 あと、児童の数が、さっき言ったのですけど、また高齢化率が非常に高いんですね。更埴地区が32%、戸倉地区が33%に対して、上山田地区は43.9%。10ポイント以上違うんですよ。これは何でだろうかと、私も本当に不思議なんですけれども、これは上山田にとって大問題なんですね。危機的な状態だと思いますので、ぜひ、栗原部長、しっかり認識して、アンケートを取っていただいて、報告していただきたいと思います。 次に行きます。産業連携ネットワークによる一重山2号線が進められているが、上山田地区の道路整備は全く進んでいない。インフラが遅れているのが人口減少の原因ではないかと。 国道18号バイパス、県道改良は昭和40年代から進んでいない。均衡ある整備ができていない結果が人口減少としての現れではないかと思いますけども、国や県にどのように働きかけているのか、その辺についてお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 18号バイパス、県道改良について、市はどのように考えているかとの御質問でございます。 18号バイパスにつきましては、現在は稲荷山から長野市塩崎区間の早期供用開始を要望しつつ、八幡上町から若宮までの区間の事業化を要望しております。 和田英幸議員の御質問でもお答えしましたが、若宮区間につきましては土地改良事業の際に幅抜きが実施されていることに加え、主要地方道長野上田線のバイパスとして都市計画道路若宮線も県により事業が進められていることから、より整備効果が得られやすい区間と考え、国へ要望しております。 議員御指摘の上山田区間につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の前の平成30年度と令和元年度には、地域の声を届けるために、戸倉上山田温泉の旅館組合のおかみさんや商工会、商工会議所など地域の皆様と一緒に国へ要望に行った活動実績がございます。 まずは、長野市塩崎から若宮までの区間がバイパスとしてつながり、一定の整備効果が得られるよう着実な整備を促進するとともに、上山田地区の一刻も早い事業化を要望してまいります。 また、上山田温泉の西側を通過している主要地方道大町麻績千曲線につきましては、幅員が狭く建物も密集しているため、温泉街の中心である都市計画道路中央通り線に通過交通が集中し、通勤通学時は渋滞により混雑している状況です。 また、国道18号バイパスや主要地方道長野上田線、都市計画道路の若宮線の整備が進んでいるため、千曲川左岸の南北交通の増加が見込まれ、上山田地区内の通過する交通量がさらに増えることが予想されます。 上山田区間の18号バイパスの事業化には時間がかかることなども踏まえ、上山田地区の通過交通を担う幹線道路として主要地方道大町麻績千曲線の一部狭隘区間を都市計画道路戸倉上山田線として整備することを長野県に対して要望しておりますが、道路整備に当たりましては、戸倉上山田温泉地域のまちづくりと一体となって進める必要があるため、現在、整備の在り方について、県、市、地元で協議を重ねている状況でございます。 地域の合意形成を図りながら整備を進めていく予定としております。 市としましては、バイパス全線が早期に開通することを目標として、期成同盟会の皆様とともに、計画的かつ効果的な要望を進め、県道改良も含めて事業を推進してまいりますので、地域の御理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 上山田の衰退の原因の一つは、インフラ整備が遅れているんです。50年間ですよ。50年間やっていて、何も進んでいない。これは行政の怠慢だと思うんですね。どういう要望書を出しているのか、示してください。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 現在、国、県に要望している要望書につきましては、先ほど申し上げました稲荷山-塩崎間の早期完成、これを要望することと、もう一点、八幡から若宮間の早期事業着手を要望しておりまして、また、併せて上山田地区も含めた、現在19.2キロを早期に完成するようにということで、要望活動を続けております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) その上山田地区の要望がどのように書かれているのか、後で示してください。これは上山田だけではなくて、川西地区も均衡ある発展から遅れていると。これは柳澤議員の質問の中で、要望の準備ができていないからと、準備ができてからやらないと効果的な要望ができないという話がありましたけど、では、これはいつになったら準備ができるのか。 それから、道の駅については、来年度、場所を選定する。場所はもう決まっていたのではないでしょうか。私は八幡地区にもう決まっていたと思ったのですが、まだこれから決めるのですか。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 道の駅の地区は決まっているのではないかというお話ですが、まだ地区は決まっておりません。地区といいますか、川西地区という地区で、場所的にははっきりとここだということは決まっていません。地区は川西の西部地区ということで決まっております。 ただ、ポイントとして、ここの場所だよということはまだ決まっていませんので、よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 姨捨スマートインターについての質問は、答弁はできますか。 宮下議員、端的にもう一度お願いします。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) この前、柳澤議員の質問の中にあったんですけれども、その答弁の中に、要望がまとまっていないから、整理ができたら要望するという内容があったので、その要望はいつまとまるのですかということを聞いています。 ○議長(小玉新市君) 場所は姨捨スマートインターのことですか。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) そうです。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
    ◎建設部長(湯本永一君) 姨捨スマートインターチェンジのアクセス道路の要望はいつまとまるんだというような御質問でよろしいでしょうか。 ただいま、昨年度から土質の調査を行っておりまして、この後、次年度から地形調査に入り、予備設計を行いというような段取りを御説明申し上げたかと思います。 したがいまして、そういったことで、計画全体の具体がもう少し見えてこないと全てを進められないということも今まで申し上げてきたつもりでございます。 もうちょっと調査、設計部分を詰めてから次の段階に移っていくと考えております。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 大体いつ頃。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 今説明している計画ですと、次年度に地形測量を行い、さらに翌年度に予備設計を行うということを御説明申し上げております。予備設計に進んだ段階では、その成果ができてくると一定の方向性は示せるものだと考えています。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) もうちょっとスピード感を持ってやっていただきたいなと思います。今の話では、本当になかなか見えないという感想であります。 最後に行きます。まちづくり協議会の早期設立が求められています。令和8年から設置するということでありますけど、現在どのような状態なのか、いつから進めるのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 地域間格差の解消についての地域づくり協議会の早期設立に取り組むべきではないかでよろしいですか。 (仮称)地域づくり協議会の設立に向けた取組が、コロナ禍で思うように進められませんでしたが、本年度は職員研修、市民向け講演会の開催、先進地視察などに取り組みました。 (仮称)地域づくり協議会は、従来の区・自治会とは別の広域的な組織で、地域の自主的、主体的な取組によって広域的な課題の解決に取り組むものでございます。 また、協議会の設立は、地域の役員のなり手不足の解消に直結するものではございませんが、協議会の設立により、各区・自治会の取組が移行できれば、区・自治会役員の負担は軽減されると思われます。 今後は、吉池議員の代表質問でも市長から答弁がありましたとおり、市民への周知や制度設計を進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) モデル地区を決めるということは、モデル地区はいつ決まるのでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) モデル地区はいつできるのかということですが、一応今の段階では、モデル地区の設立は令和8年度を予定しております。令和6年度あたりから選定を始めて、最終的には令和8年にモデル地区を立ち上げたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは遅いと思うんですね。この間、上田市の例を調べに行ったんですけど、たしか平成24年から始めて、29年に初めて地区ができたんです。昨年2か所できて、今年の春に13番目の自治協議会ができたわけでありますけれども、やはり時間がかかる。1年や2年ではないんです。その辺、もうちょっと早くお願いします。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) なるべく早くということですが、地域住民の意識の醸成や同意が必要なため、十分な周知期間が必要と考えていますが、役員の選出や構成団体など、諸条件が整い、地域の機運が高まれば、予定の令和8年より早めることができると思います。 上山田地区には地域コミュニティに非常に熱心な方がいるという印象を受けていますので、そのような方が地域をぐいぐい引っ張っていただければ、かなり早く進むという認識でおります。よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 上山田地区は先ほど言ったように、非常に危機感があるんです。ですから、もう来年度からぜひモデル地区の選定を始めていただいて、準備をしていただきたいと思います。 市民協働課が4月から廃止されるということですが、まちづくり協議会はどこが責任を持って今後進めるのでしょうか。お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) (仮称)地域づくり協議会については、引き続き、企画政策部の総合政策課で担当してまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、栗原部長の責任で、来年度から早急に準備を進めていただいて、令和8年にはしっかりできるようにお願いしたいと思います。質問終わります。 ○議長(小玉新市君) 以上で、一般質問は終わりました。--------------------------------------- △日程第2 議案審議 △議案第1号 千曲市文化財保存活用地域計画協議会条例制定について △議案第2号 千曲市犯罪被害者等支援条例制定について △議案第3号 千曲市空き家等の適正管理に関する条例制定について △議案第4号 千曲市議会議員及び千曲市長の選挙における選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第5号 千曲市議会議員及び千曲市長の選挙における選挙運動用ビラの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第6号 千曲市議会議員及び千曲市長の選挙における選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第7号 千曲市組織条例の一部を改正する条例制定について △議案第8号 千曲市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第9号 千曲市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について △議案第10号 千曲市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について △議案第11号 千曲市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について △議案第12号 千曲市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について △議案第13号 千曲市商工業振興条例の一部を改正する条例制定について △議案第14号 令和4年度千曲市一般会計補正予算(第8号)の議定について △議案第15号 令和4年度千曲市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の議定について △議案第16号 令和4年度千曲市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議定について △議案第17号 令和5年度千曲市一般会計予算の議定について △議案第18号 令和5年度千曲市国民健康保険特別会計予算の議定について △議案第19号 令和5年度千曲市介護保険特別会計予算の議定について △議案第20号 令和5年度千曲市後期高齢者医療特別会計予算の議定について △議案第21号 令和5年度千曲市下水道事業会計予算の議定について △議案第22号 令和5年度千曲市水道事業会計予算の議定について △議案第23号 長野広域連合規約の一部の変更について △議案第24号 長野広域連合規約の変更に伴う財産処分の協議について △議案第25号 長野市及び千曲市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の一部を変更する連携協約の締結について △議案第26号 市道路線の認定について △議案第28号 市有財産の売払いについて △請願等の受理について ○議長(小玉新市君) 日程第2、議案審議。議案第1号から議案第26号及び議案第28号を一括議題といたします。 以上、27議案については、質疑の通告がありませんので、お手元に配付いたしました議案付託表記載のとおり、関係常任委員会に付託をいたします。 請願等の受理についてを議題といたします。 本定例会において受理した請願は、お手元に配付いたしました請願文書表記載のとおり、総務文教常任委員会に付託をいたします。 陳情につきましては、お手元に配付いたしました陳情文書表記載のとおり、関係常任委員会に付託及び陳情の写しのデータを配信いたしました。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                              午後3時3分 散会---------------------------------------...