千曲市議会 2022-09-07
09月07日-04号
令和 4年 9月 定例会(第4回)
--------------------------------------- 令和4年9月7日(水曜日
)---------------------------------------● 議事日程(第4号) 令和4年9月7日(水曜日) 午前10時 開議第1 報告第10号 専決処分の報告について第2 議案第52号 令和4年度
消防ポンプ自動車購入契約の締結について第3 一般質問(個人)第4 議案審議 議案第37号 千曲
市いじめ問題対策連絡協議会等条例制定について 議案第38号 千曲市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について 議案第39号 千曲市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例制定について 議案第40号 令和3年度千曲
市一般会計歳入歳出決算認定について 議案第41号 令和3年度千曲
市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について 議案第42号 令和3年度千曲
市同和対策住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定について 議案第43号 令和3年度千曲
市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について 議案第44号 令和3年度千曲
市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について 議案第45号 令和3年度千曲
市下水道事業会計利益の処分及び歳入歳出決算認定について 議案第46号 令和3年度千曲市水道事業会計利益の処分及び歳入歳出決算認定について 議案第47号 令和4年度千曲
市一般会計補正予算(第4号)の議定について 議案第48号 令和4年度千曲
市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議定について 議案第49号 令和4年度千曲
市介護保険特別会計補正予算(第2号)の議定について 請願等の受理について
---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり
---------------------------------------● 出席議員(20名) 1番 林 慶太郎君 11番 中村眞一君 2番 田中秀樹君 12番 倉島さやか君 3番 聖澤多貴雄君 13番 前田きみ子君 4番 宮下繁明君 14番 袖山廣雄君 5番 中村恒彦君 15番 柳澤眞由美君 6番 川嶋敬信君 16番 和田英幸君 7番 吉池明彦君 17番 荻原光太郎君 8番 北川原 晃君 18番 和田重昭君 9番 滝沢清人君 19番 金井文彦君 10番 飯島 孝君 20番 小玉新市君
---------------------------------------● 欠席議員(なし
)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名 市長 小川修一君 次世代支援部長 荒井茂夫君 副市長 大内保彦君 経済部長 小林千春君 総務部長 北澤武彦君
ふるさと振興担当部長 齊藤清行君
危機管理防災担当部長 建設部長 湯本永一君 横林伸一君 企画政策部長 栗原 力君 教育長 小松信美君 市民環境部長 竹内 康君 監査委員 横尾浩美君 健康福祉部長 宮尾憲夫君 教育部長 島田栄一君 保健予防担当部長 荒川愛子君
---------------------------------------● 事務局出席者氏名 議会事務局長 竹澤 勉君 議会事務局次長 岡田敏彦君 議事係長兼調査係長 越石潤一君 書記 池田貴広君
---------------------------------------午前10時 開議
○議長(小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△日程第1 報告第10号 専決処分の報告について
○議長(小玉新市君) 日程第1、報告第10号 専決処分の報告については、市長から地方自治法第180条第2項の規定により報告がありました。 お手元に配付のとおりでありますので御承知を願います。
---------------------------------------
△日程第2 議案第52号 令和4年度
消防ポンプ自動車購入契約の締結について
○議長(小玉新市君) 日程第2、議案第52号 令和4年度
消防ポンプ自動車購入契約の締結についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) ただいま議題となりました議案第52号 令和4年度
消防ポンプ自動車購入契約の締結について説明いたします。 令和5年度に消防団へ配備する予定の消防ポンプ自動車の購入については、本年8月30日の指名競争入札により購入金額2,294万5,120円で、有限会社デンダ、取締役社長、津田卓と8月31日付で仮契約を締結いたしました。 つきましては、地方自治法第96条第1項第8号の規定による議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決をお願いするものであります。 よろしく御審議の上、御決定を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(小玉新市君) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。 (「進行」と呼ぶ者あり)
○議長(小玉新市君) 進行の声がありますので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 (「進行」と呼ぶ者あり)
○議長(小玉新市君) 進行の声がありますので、討論を終結いたします。 お諮りいたします。議案第52号については、原案可決と決するに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小玉新市君) 異議なしと認めます。よって、議案第52号は原案のとおり可決されました。
---------------------------------------
△日程第3 一般質問
○議長(小玉新市君) 日程第3、一般質問を行います。 通告に基づき、順次、発言を許します。 3番、聖澤多貴雄議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 議席番号3番、自由政策研究会、聖澤多貴雄でございます。通告に従いながら発言をさせていただきます。 本日は、まず、ますます厳しさを増す自然環境に耐え得る郷土千曲市を構築するための
信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの進捗状況に始まり、安心・安全に地域づくりに魅力的な付加価値を加えて、いかに多くの人に移り住んでいただくか、少子化対策、子育て支援対策は、今、何をすべきか、出生数が減り続けるのをただ見ていていいのか、いいわけはありません。出生数が下向きになるならば上向きにしていかなければなりません。 高校再編、屋代南高校再編存続問題にも触れますが、少子化問題、子供の数が減ってきているからという理由で千曲市から大切な駅近5分のポテンシャルの高い学校が消えてしまって本当にいいのか、これからの子供たちのために、今、何とかしなければいけません。これについては本当にはっきりしています。千曲市民が屋代南高校を存続させるために一致団結することが一番重要なことだと思います。本日はこんなストーリーで進めてみたいと思います。 それでは、大項目1、千曲市における治水対策。 小項目(1)といたしまして、
信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの中の遊水地計画における進捗状況と河川掘削についてであります。 いよいよ季節は台風シーズンを迎え、
令和元年東日本台風の被害の教訓に鑑み、私どもの生活はもちろんのこと、行政も、もう一度、初心に返り災害に備える構えを再構築していくことが大切だと考え、度々の質問になりますが、絶えず、繰り返し、市民の皆様方にお知らせしていく必要があると思います。 毎回、防災について部長から説明をいただいていますのは、皆さん御存じのごとく、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」、鴨長明、方丈記ではありますが、日本最古の災害文学と言われ、半分以上は災害の詳細な記述で描かれています。 無常観がテーマなのですが、今まで積み上げてきたものを一瞬に失い、生活が一変する、災いが常にあることを頭に入れておかねばいけません。それは必ず忘れた頃にやってくるものですし、連続してくるかもしれません。 災害は自然のものであったり人災であったりもします。だからこそ行政はそれに備えて市民の被害を最小限にしなければなりません。気持ちに寄り添っていかなければならないと思います。という願いから今日は質問させていただきます。 遊水地計画も地権者の皆様への説明会と先日は一般の住民の方々への説明会を開いていただきました。下流域の皆様方のリスクを軽減することはもちろんのこと、実際にここで生活する我々にとっても大きな守りになることが報告されました。 令和6年度中の完成に向けて計画は進行しているとお聞きしますが、国の動きと千曲市の進捗状況について説明をお願いいたします。 遊水地計画については、地権者の皆様の御協力あっての最終的な完成に結びつくもので、千曲市も国と協力しながら丁寧に進めていただきたいと思います。 それにつけても、遅々として改善が進まないのは河床掘削であります。河床掘削については千曲市全体に影響のあることであります。堤防道路に立って観察するたびに不安になるのは、大きく緑に生い茂った植物と土砂の山であります。 確かに、掘削には下流域からのステップ、順番があり、もちろん理屈では理解しますが、いつ台風がきてもおかしくない時期であり不安は募るばかりであります。市民の皆様からもどうなっているんだという声が続々と寄せられます。 それでは、①河床掘削について国土交通省への促進要請、働きかけは行っていますか。②河床掘削が遅れている理由は何でしょうか。③河床掘削の遅れは緊急プロジェクトの工程表に変化、影響はないのでしょうか。④河床掘削による土砂、石、岩の処理についてですが、単にダンプカーによる搬出のみに頼るのではなく、ほかの方法、例えば川幅の余裕がある部分、箇所などについては堤防補強も兼ねながら現場でその土砂を利用した堤防補強のような工法はいかがでしょうかということでお聞きします。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 遊水地計画における進捗状況と河床掘削についてであります。 まず、遊水地計画における進捗状況についてでありますが、埴生遊水地は国土交通省により用地取得範囲を示す幅杭設置や詳細設計のための測量調査、地質調査、追加の用地調査などを進めていただいております。 また、8月8日と9日の2日間に関係地権者を対象に補償対象となる土地及び立木等を示した土地調書、物件調書の説明を行い、8割以上の御出席をいただく中でそれぞれの調書に間違いがないことを確認の上、署名、押印をいただきました。 現在、欠席された地権者の皆様全員からも署名、押印をいただけるよう個別に説明を行っている状況です。 今後は、地権者の皆様に御理解をいただく中で11月以降に用地交渉、用地買収を進め、令和5年3月頃からの工事着手を予定しております。令和6年度の完成を目指して進めております。 八幡地区の平和橋遊水地につきましては、これまで浸水対策の検討に時間を要しておりましたが、8月30日には代団地の住民を対象に説明会を行い、住宅地の周りに盛土、壁立てをすることにより住宅地への浸水を解消する説明を行い、おおむねの御了解をいただきました。 詳細については、今後の測量調査により具体的な計画を詰めていき、今後も住民の皆様への説明を重ね、御理解をいただく中で進めていくこととしております。 また、昨日ですが、9月6日には地権者へも同様に浸水対策や用地買収方式で進めていくこと、今後の予定についても説明を行いました。明日、8日も同様に説明会を予定しており、地権者の皆様の御理解が得られるよう努めてまいります。 平和橋遊水地につきましては、浸水対策の検討に不測の時間を要したため、令和4年度中には、測量、地質調査、幅杭設置を進め、用地買収については令和5年度以降になる見込みです。 まずは、関係する皆様との合意形成を着実に図り、遊水地整備による効果が早期に発揮できるよう、引き続き国と連携しながら推進してまいります。 次に、河床掘削についての①点目、国土交通省への促進要請、働きかけは行っているかについてでありますが、7月28日には
千曲川改修期成同盟会として小川市長が新潟市にあります
国土交通省北陸地方整備局に出向き、
信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの推進について要望を行いました。 これまで市民の皆様からも千曲川の土砂の堆積が進んでいることや流下能力低下を懸念する御意見を多くいただいていることから、その状況をしっかりお伝えし、河道掘削を早急に進めていただくことを北陸地方整備局長へ要望いたしました。 これ以外にも機会があるごとに関係機関へ要望を行っておりますが、今後も積極的に国へ要望をしてまいります。 ②点目、遅れている理由は何かについてでありますが、河道掘削の計画は令和9年度を目標に上下流のバランスを見ながら段階を踏んで進めていく予定とお聞きしております。現在、長野市松代の赤坂橋上流付近をステップ1と位置づけて、千曲川の水位の上昇する出水期にも関わらず、国で鋭意進めていただいている状況です。 掘削土砂の搬出につきましては、市も協力する中で公民連携事業の八幡東産業団地へ受入れることで国と連携しながら事業の推進を図っております。 ステップ1の完了後はステップ2として千曲市の土口水門出口付近の掘削が予定されております。 御指摘の遅れについては市としては承知しておりませんし、国にも遅れがないことを確認しております。ただし、掘削土砂の量が多いため、受入れ場所の確保が課題となっており、今後の進捗に影響する要素であると認識しております。市としましても河道掘削の推進が図られるよう、引き続き、最大限、国と連携しながら取り組んでまいります。 ③点目、緊急プロジェクトの工程表に変化はないかについてでありますが、プロジェクトでは令和9年度を目標に河道掘削及び遊水地整備が完了するよう進められているとお聞きしております。現時点では全体の工程表に変更はないと伺っております。 ④点目、河床掘削について、ただダンプカーによる搬出のみではなく、川幅に余裕のある部分などは堤防補強も兼ねながら現場循環処理などしてはいかがかについてでありますが、国に確認をしたところ、河道掘削した土砂は堤防かさ上げや拡幅等の築堤材の土砂として有効活用されているとお聞きしております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今の④番目の模式図は、皆さんのタブレットの中にも入れていただいたと思いますので見ていただければいいんですが、やはり土砂はたまる一方ですので、私も国交省にも確かめました。確かに工法の問題、川幅を狭めることはより災害を起こす理由にもなるということも伺っております。ただ、幅の広いところについてはそういうことも必要ではないかということで提案させていただきました。 再質問になりますが、今現在、千曲橋直下で草等々、重機が入って行っている作業を分かる範囲で御説明いただけたらありがたいです。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) ただいまの御質問を千曲川河川事務所の戸倉出張所に確認をした経過がございます。杭瀬下観測所の流量の観測に当たりまして、草木が支障となるということでありますので、重機を使って倒して支障のないようにしたというようなことをお伺いしました。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) くれぐれも国には要望していただいて、順調に営まれますようよろしくお願いいたします。 それでは、小項目(2)千曲市内、特に防災本部があるこの市庁舎周辺に被害を及ぼす雨水対策、内水氾濫対策であります。
令和元年東日本台風においても千曲市内も甚大な被害を受けました。ここ連日の台風11号の動きも目の離せない毎日でした。被害を二度と繰り返さないための策として、前回、6月議会において東林坊川遊水地計画上部に内水氾濫を起こさないための提案をいたしました。 説明会での国土交通省の回答は背割り堤の設置により理論上は必要なしとの回答であり、現状、予定はありませんという回答をいただきました。 完全な遊水地計画完成予定の令和6年度まではまだまだ時間がかかり、まさにこれからの台風シーズンを迎え、上流部や戸倉方面から東林坊川に雨水は集中して流れ込みます。その内水氾濫を起こさないための千曲市の水防対策について、具体的に説明をお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 千曲市内、特に庁舎周辺に被害を及ぼす雨水対策における内水氾濫対策についての御質問でありますが、これまで、市内の河川は雨水排水計画に基づいて河川改修を行い流下能力の確保に努めてまいりました。 東林坊川は部分的に流下能力が低い箇所があるため、順次、改修を進めているところであります。平成20年度からは、中地区のゴルフ練習場付近の約700メートル、令和2年度からは寂蒔地区の狭隘部分の馬捨橋の改修工事を実施してまいりました。 令和4年度からの事業としましては、埴科幹線水路との交差部分の改修工事を予定しております。埴科幹線水路交差部の改修が完成すれば東林坊川の一定の流下能力が確保され、浸水被害対策の効果が期待できます。 尾米川におきましても、東林坊川と同様に計画排水区域内に降った雨を千曲川に流下させるために必要な水路断面を確保し溢水や浸水防止に努めております。 また、東林坊川及び尾米川の下流域では、土砂堆積による流下能力の低下が懸念されるため、定期的に現地調査を行いまして、適時、しゅんせつ工事を実施することで流下能力の確保に努めております。 以上の対策は、千曲川の水位が計画高水位以下であり各河川が自然流下で流れ、ポンプ場が運転可能な状況において効果を発揮するものと認識しており、千曲川が計画高水位以上となった場合に内水氾濫を防ぐことは現状では厳しい状況にあります。 現在、
信濃川水系緊急治水対策プロジェクトにおいて進めている河道掘削、遊水地整備などの対策や流域治水の各種取組を総合的に行うことで千曲川の水位を低下させるよう努めており、市としてはこれらの取組に注力し1日でも早くその効果を発揮できるよう進めていくことが必要と考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) やはり待たれるのは河道掘削が一番だと思います。そして、また千曲市内を守るという面では、一生懸命、こういう困っている方々に耳を寄せて対策を打っていくということが一番重要だと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、次に進みます。 大項目2、将来の千曲市の礎として、今、何をせねばならないか。 小項目(1)少子化対策・子供支援事業についてであります。 先ほどまでは安心・安全な郷土千曲市という観点から、災害に備え、いかに強靭な町につくり上げていかなければいけないのか、既にここに住んでいる市民や外から移住を考えている皆さんが土地を購入し家を建てる際にも、しっかりした安心感を実感できる環境の整備について説明を求めてまいりました。 ここからは将来の千曲市の礎、少子化、人口問題と縁あってここに生まれ未来の千曲市を担っていく子供たちの子育て支援について議論していきたいと思います。 来春、2023年4月、いよいよこども家庭庁がスタートいたします。これまで複数の省庁にまたがっていた子供に関わる政策を一元的に担う組織で、縦割り行政の解消を図る狙いもあります。 それでは、本題に入ってまいります。 2021年、昨年の日本の出生数は減り続けて過去最少の81万人でありました。千曲市も2000年に6万4,549人をピークに2022年8月には5万8,289人と6,200人余り減少してしまいました。 少子化対策や子育て支援、教育施策に自治体が力を入れなければ確実に衰退の道をたどることと思います。子供施策の充実は待ったなしの状況だと思います。 それでは、なぜ出生数が伸びないのか、様々な要因が考えられます。人様の人生ですので一概には決めつけられませんとお断りした上で挙げさせていただくと、まず、若い人たちが結婚したいけど出会いの場がない、出産を希望しても妊娠に結びつかない、その場合は不妊治療の公的援助も必要になると思います。子供を2人、3人持ちたくても経済的なお金の理由でなかなか産めない、さらには仕事、キャリアと子育てでの二者択一を求められた結果、なかなか出産に踏み切れないで働き続けている方がいらっしゃいます。 日本では年功序列であったり、女性が安心して出産、子育て、育児をするにはまだまだハードルが高いですし、男性パパがママの出産と同時に育児休暇を取るのにも職場の理解も他国と比べても大きな差があるようにも思われます。 出生数が上がらない原因を2人、3人と子供を持ったときの経済、お金の大変さにあることと、もう1つ、キャリアや仕事との両立の難しさにあるのではないかという観点から、では、現在の千曲市の少子化対策や子育て支援の施策の現状はどうなされているかをお聞きしてみたいと思います。 中でも、まず①出産や育児支援事業、②男女共同参画、③待機児童対策、④教育の無償化、⑤育児休暇取得促進など、代表的に集約されたものを挙げてみましたが、今の①から⑤の施策を、現在、千曲市で運用されている内容について、当然、国の制度も入るかもしれませんが説明をお願いいたします。千曲市独自のものとか、ほかの市にない誇れるものがあれば、よい機会ですので特に強調していただいても構いませんのでよろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君)
荒井次世代支援部長。 〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕
◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 少子化対策・子育て支援事業についてということで幅広く御質問をいただきましたが、一括して私のほうからお答えをいたします。 少子化対策につきましては、現状を把握し個々の課題解消に向けた効果的な施策が必要だと認識をしており、市でも様々な事業を実施しております。 千曲市独自の経済的支援では、
赤ちゃん子育て応援事業として、千曲市でお生まれになったお子様を対象に1人5万円を給付するほか、子育てに役立てていただける内容のカタログギフトを贈呈しており、好評を得ております。 議員が課題として挙げられた若い人たちの結婚につきましては、社会福祉協議会や連携中枢都市圏の自治体と協力をして、婚活セミナーや婚活ツアーなどを通じ婚活支援をするとともに、新婚夫婦には一定要件のもと引っ越し費用や家賃などの新生活にかかる費用の一部の助成をしております。今年度は夫婦の年齢が29歳以下の世帯についての上限を30万円から60万円に拡大し、結婚を希望する若者の新しい生活の後押しをしております。 ①つ目の出産や育児支援事業としては、産前産後ヘルパー派遣事業、マタニティタクシー利用料金助成事業等を実施しており、不妊治療については保険適用が始まったことを受けまして、年齢、所得制限を撤廃し、事実婚関係も対象として保険適用されない自己負担額に対し1回の助成金額の合計を最大20万円から30万円に拡大をして助成をしております。 育児支援としましては、保健師による4か月未満の全ての赤ちゃんの家庭訪問や助産師から赤ちゃんの健康や育児について具体的なアドバイスを受けられる産後ケア事業を行っております。 ②つ目の男女共同参画では、男女共同参画社会を推進するため、第4次千曲市男女共同参画計画を策定し、仕事と育児の両立に関する事業(ワーク・ライフ・バランス)の推進に取り組んでおります。 また、子育てサポート企業として、厚生労働大臣が認定する「くるみん」、「プラチナくるみん」の取得促進を図るため市内企業への啓発活動を実施しております。 次に、③つ目の保育の関係になりますけれども、待機児童対策であります。千曲市の就学前の子供の数は年々減少しております。未満児の保育園の入園の申込者数は増加していることから、令和3年度より小規模保育施設の整備を行い、市全体として未満児の受入れ枠を定員数で38名拡大いたしました。 また、令和5年度には私立の保育園1か所が建替えを計画しており、その際、定員数を60名から80名に拡大することで待機児童の発生の抑制をしております。 次に、④つ目の教育無償化、いじめ、不登校等に関する施策としましては、国による3歳児から5歳児までの保育園園児及びゼロ歳児から2歳児までの住民税非課税世帯の園児の保育料の無償化に加え、千曲市独自に無償化の対象とならないゼロ歳から2歳児の保育に対し、第2子以降に当たる園児の保育料を半額に軽減をしております。 また、いじめ問題につきましては、幅広い認知と大事になる前に適切な対応等が大切と捉え、本年5月に千曲市いじめ防止等のための基本的な方針を改定し、また、今議会に上程いたしました千曲市いじめ問題対策連絡協議会等条例の制定に向けて取り組んできたところでございます。 不登校につきましては、新たな不登校を生まない取組を進めるとともに、一人一人の自分らしい学びが継続できるように教育支援センターを有効的に活用して取り組んでおります。 それから、⑤つ目の育児休暇の取得促進でございますが、県が実施している社員の子育て応援宣言の登録促進を千曲市企業人権教育推進連絡会を通じて周知をしております。 以上、少子化対策や子育て支援事業の一部を申し上げましたが、それぞれの事業の成果の検証や利用者の声を聞きながら、求められている子育て支援につながるよう、引き続き各施策を進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 興味のある方にとってはこういう機会を通じて知り得ることってすごく大切だと思いまして、今回、本当にタイムリーだったと思うのは、今月の市報にも育児関連の子育て支援の記事の掲載がありました。いろいろな機会を見つけて情報発信していくことが本当に重要だと思いますし、今回のものについても産後ケア事業の記事だとか、タクシー券ではなかったんですが、先ほど説明がありました独自の施策のマタニティタクシー利用助成金500円券14枚一括交付など、やはり地場の経済振興まで巻き込んでの制度ですので、ほかにも本当に研究できればよい波及効果になると思います。市報もシリーズものになるということなので、本当に期待しておりますのでよろしくお願いいたします。 今、荒井部長から詳しい説明を受け、荒井部長にお聞きしたいんです。少子化について出生率が下がっていくという現状があるわけですが、今現在、こういう施策を打っているけど、どうして少子化になっていってしまうんだろうという、なかなか難しい問題ではあるんですが、部長から一言、感想でも何でもよろしいのでお聞きしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 荒井部長。 〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕
◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 出生率が向上しないのはなぜかという御質問でございます。 千曲市の令和3年度の出生数は331人、1人の女性が一生のうちに産む子供の数の指標となる合計特殊出生率は1.36でございました。 出生数、率の低下につきましては、様々な問題が絡み合っているというふうに考えているところでございます。厚生労働省では、10代後半から40代の女性の人口が減少、晩婚化、出産する年齢が高くなっていることなどが影響している。また、新型コロナウイルスによる先行きの不安から妊娠を控えた女性のいるのではないかというようなことを理由に挙げてございます。千曲市においても同様のことが言えるのではないかと考えております。 次に、少子化の問題でございますけれども、先ほど述べた理由に加え、結婚、出産に対する意識の変化、子供を持たないという選択、結婚しないという選択、また働き方の多様化とか、子育てに対する負担感、経済的な理由、様々な要因が複雑に絡み合っていると捉えております。 少子化の対策としましては、結婚、出産、子育て支援の継続と若い世代への住宅支援、定住支援の取組、あと企業誘致や地域、企業など社会全体で仕事と家庭の両立が支えられるような環境を整えていくことが大切だと認識をしております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 本当に一生懸命、策を打ってくださっていることがよく伝わってきますので、またこれからもどうぞよろしくお願いいたします。 先ほども、縷々述べてきましたように理由というのはたくさんあるんだと思います。現状でも児童手当等いろいろあるんですが、やっぱり多子家庭、子供が多くなっていく家庭について、今の状態では若干少ないように思います。これは国の問題ですから、これから家庭庁ができてどうなっていくか分かりませんが、やはり経済問題ということと、あとは働き方改革の問題もありますので、この部分については総務部長にお聞きします。先ほどのお金の問題もあるんですが解決しない問題のもう1つとして、先ほども言いましたように仕事とかキャリアが理由で仕事を選ぶか子育てを選ぶかの二者択一で仕事を選んでしまう人もおります。そういう人たちが安心して子育てできる環境にするためには働き方自体を変えていかないといけないと思います。 女性が出産、育児をしながら仕事をできる環境をつくるだけではなく、まだまだ男性の育児参加も著しく少ないので、男性も長時間労働を少なくし一緒に子育てができるような環境をつくっていくことが働き方改革なんだと思います。では、この市役所の庁舎だとか、教育長の管轄する学校関係ではどんなことをおやりになっているかということを北澤総務部長からお聞きしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 市役所において働き方改革の視点から、子育て支援、少子化対策ということでありますけれども、男性職員の育児休暇の取得によって少子化対策、子育て支援に寄与するものであるという認識は持っております。 公務員である我々から男性でも育児休暇取得を率先することにより、少しでも社会全体に波及できるように努めてまいりたいと考えております。育児というのは女性だけの問題ではないという認識を当然持っておりますし、社会全体で育てるということも重要だと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 本当に「まずは隗より始めよ」で庁舎からやっぱり男性が子育てにどんどん協力していく、そこら辺も進めていただきたいと思います。 先ほど荒井部長にもお聞きしたんですが、では、総務部長として今の少子化対策、いつかはこういう線をこういう線に持っていかなければならないんだと思います。荒井部長からも先ほどいろんな策を打っている、90種以上あるんでしょうかね。それを通じて先ほども細かく説明を受けたんですが、やはり庁舎の中で男性職員が本当に協力していくことは必要だと思います。今の現状の千曲市を見たとき、少子化というものを止めるにはどうしたらいいんだという御感想を聞けたらと思います。
○議長(小玉新市君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 少子化対策への思い、また市役所の取組ということでありますけれども、私、少子化対策というのは、まちの活力、にぎわいを創出するためには子供の存在というのは必要不可欠であるものだと思っております。我々は市民の思いに寄り添いながら、また次世代に負担を強いることのないよう持続可能な千曲市の実現に向けて日々仕事をしております。 少子化問題を克服することで様々な課題が解決するものと認識しておりますので、庁内一丸となって取り組んでおるところであります。 また、今年より厚生労働省に職員を派遣して、子供関係の仕事についております。様々なところに働きかけながら千曲市としての対策を講じてまいりたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今日は本当に各部署の部長に御意見をいただいているんですが、総務部長より貴重な御意見をいただきましてありがとうございます。 今の部長の御発言であったように庁内の働き方改革の現状を伺いました。働き方改革のみならず少子化対策や子育て支援については千曲市の将来のためには本当に官民一体で進めなければならない場合も必ず出てまいります。 この10月から国の制度ですが、従業員の妻の出産後に休みを取り、柔軟に取得できる産後パパ育休制度が導入され、男性の育児休業取得に向けた環境は本当に大きく変化してまいります。 大手さんですが、県内の大手企業では男性育休が2021年度には53.8%の実績、今年は本当に100%の目標を掲げるところも出てきました。確かに大企業だからそれだけできるという余裕はあるんだと思います。だけど中小の企業でもキャリアに支障が生まれないような仕組みづくりや収入減になってしまったときには補填する、独自に子育てに力を入れた工夫もされているようです。 本当にこれからは、今後、生産年齢人口が急激に減少していきますので、人材の獲得競争というのも激しくなっていくんだと思います。そこら辺に原因があって、やっぱり企業も育児支援とか子育てに力を入れているんだと思います。法律以上の制度を用意しないと人材が得られないという原因があると聞きます。 そこで、男女共同参画、健康福祉担当のお立場から宮尾部長に、やはり先ほども部長に聞きました少子化というものについて御意見があればお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。 〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 少子化についての御意見ということでございますが、男女共同参画の立場からということになるかと思いますけれども、少子化の問題は、最近、新聞報道等でも大変多く取り上げられているなと私も感じでおります。少子化の原因といいますのは、先ほど荒井部長からも御答弁ありましたけれども、それに1つ加えるとすれば、やはり男女の格差が日本は依然として大きいというものが1つあるかと思います。 ジェンダーギャップ指数というのが公表されておりますけれども、毎年、日本は低位ということで、本年度も総合で146か国中116位ぐらいということで、非常に男女間の格差が大きい、不平等だというようなことになっております。 それに加えまして、当然、非正規雇用者が増加して、賃金格差ですとか、そういった格差も拡大しているということもあると思いますが、そういったことからなかなか結婚して子供をつくるというような意識がやはり起きてこないのではないかと思っております。 昨年、第三次千曲市総合計画をつくる際に策定いたしました、第2期の千曲市人口ビジョンがございます。ここで千曲市の人口動態について特徴等を記しておりまして、私もたまたま携わりましたので記憶にあるんですけれども、千曲市の特徴といたしましては、出生率の高い年代、25歳から39歳の女性の数が少ないということとか、25歳から39歳の女性の未婚率が高いというようなことが指摘されておりました。 それと、19市の中では合計特殊出生率が最下位であったというようなこともありまして、そこら辺もやはり克服していかなければ人口は増えないんだということで、出生率の向上と、あとは移住等の政策的な施策によって人口を増やしていくんだというようなことで、第三次千曲市総合計画を策定してきたということがございます。 そういったことから、そういったような子育て施策を進めまして、合計特殊出生率をなるべく向上するようにということで、施策を進めていくことが必要かと思っております。
○議長(小玉新市君) 聖澤多貴雄議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今日は、各部長から今の現在の御感想をいただきながら、最終的には市長の考えをいただきたいと思って進めているんですが、今、宮尾部長の中にも移住という言葉が出てきましたし、総合計画の中の人口問題についても触れられました。であるならば、移住のことについて齊藤部長からも一言、少子化一体どうしたらいいんだ、だけどこれって卵が先か鶏が先かという問題がありましたよね。やっぱり、どういうことをやっていけば移住に結びつくか、子供がうんと増えていったり、または市長のこれから打っていく施策によって、それが魅力的なものだと人が移ってきて、結局税収が上がっていくというような内容にもつながっていくんだと思うんです。今現在置かれた千曲市の立場として、移住に関連して部長が思う少子化はどんな問題があるのかとか、そこら辺をお聞きしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 齊藤
ふるさと振興担当部長。 〔
ふるさと振興担当部長 齊藤清行君 登壇〕
◎
ふるさと振興担当部長(齊藤清行君) 移住の視点からの少子化対策についてという難しい御質問でございますが、私が知り得る限りで御答弁させていただきます。 千曲市の出生の特徴でございますが、県全体の割合と比較いたしますと、第一子の出生割合より第二子の出生割合のほうが多い傾向にあります。このことは、第一子は他市町村において出産をされて、その後千曲市へ転入し第二子を出産している。あるいは、第一子、第二子いずれも千曲市で出産していると考えられます。出産適齢の御夫婦については、他市町村で第一子以降を出産するより、千曲市のほうが産み育てやすいと判断しているのではないかと推測しております。 そういったことから、千曲市の子育て環境、子育て支援が、出産適齢の御夫婦に受入れられていると考えられますので、移住定住の担当といたしましては、先ほど次世代支援部長からも御答弁ありましたとおり、市の各種の子育て支援策について、移住相談会ですとか移住セミナーなどにおいて、さらに情報発信をしてまいりたいと思います。 なお、妊娠中あるいは出産後の親を支援する人とは、主にその父母、おじいちゃんおばあちゃんになろうかと思いますので、移住してくる人も市内出身者など、千曲市になんらかの関係のある人が多いと思われますので、そういったその父母、おじいちゃんおばあちゃんの支援をすることで、市外に住む子供夫婦を市内に呼び戻しやすい施策などについて、今後もうちょっと検討していければと考えてます。 最も重要なことは、子供を産める年齢の女性をいかに支援するかにかかってるのではないかと思っております。
○議長(小玉新市君) 聖澤多貴雄議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 本当に前企画政策部長の御立場も継承しての、いろんな見地から見られた御発言だったと思います。荒井部長が現在行ってるそれに本当に間違いはないんだなということも分かりましたし、本当にいいことだったと思います。 今、移住問題の部長から御発言いただいたんですが、栗原企画部長、総合計画の中には確かに令和8年なんぼという数字がはっきり入っているんですが、それに向かって今は少子化にあらがうような施策を打っていかなくてはならないんだと思います。企画政策部長の立場からいかに子供たちのために将来人口を増やしていくんだという、そこら辺の見地からもちょっとお話ください。
○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。 〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎企画政策部長(栗原力君) 少子化対策について、企画政策部としての考えについてでございますが、昨年度策定しました第2期千曲市人口ビジョンにおいて、令和22年(18年後)の目標人口を移住政策等による人口増加に取り組み5万人を目指すこととし、この推計の下、第三次千曲市総合計画では、計画期間終了となる令和8年の目標人口を5万6,500人以上と設定いたしました。 企画政策部の策につきましては、特段の妙案はありませんが、今まで申し上げてきたことですが、少子化対策として結婚、妊娠、出産、子育て支援などを進めるとともに、住環境の整備促進、UIJターンによる移住定住人口の増加策などにおいて、全庁横断的な取組を着実に進めて行きたいと考えております。 また、少子化対策は地域の少子化の現状、要因について、しっかり分析を行うことが重要でありまして、その現状に対応した施策を打っていく必要があると考えられますが、本年度の企画政策部の取組としましては、後ほど次世代支援部長からも説明がありますが、内閣官房が進める「地域アプローチ」による少子化対策の推進に関する調査研究に、当市としても応募しました。そして、モデル都市として選定されたことから、庁内13課の職員で組織する少子化対策の検討チームを、今、立ち上げました。そして、本市の少子化対策の要因についての分析を始めております。 いずれにいたしましても、企画政策部としましては、全庁横断的な体制の構築と各部局の政策的な連携と調整を図り、また、国、県等から示される各種制度の周知や、民間大学等との産学官連携を進めるとともに、先進技術の活用を取り込んだ施策の提案を行うなど、関係各課と連携しまして少子化対策を含めた各種施策の推進をしてまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤多貴雄議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 本当に、今日は聞いてみてよかったと思いますのは、やっぱりいろんな動きがあるんだな、各セクション、部長の方々、本当に一生懸命やっていらっしゃるということを、今日、本当に改めて思いました。 せっかくですので、経済部長からも、もし何かありましたら、経済を回していき、活気ある千曲市でないとならないと思いますので、そこら辺からの見地からもよろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 小林経済部長。 〔経済部長 小林千春君 登壇〕
◎経済部長(小林千春君) 難しい御質問をいただきました。私たち経済部としては、先ほど来、各部長が申し上げているように、第三次総合計画の中で企業版としたら持続可能な経営環境を整備するという目標を第4章に掲げて、企業の皆さんの御協力の下、進めていこうという政策を方向づけています。現在の状況も見ますと、求人倍率が高くて企業が労働者を求めているという状況が読み取れる。その中には、持続可能にしていくには、やはり企業の経営には人材の確保が必須になってくるということかと思います。 そういった中で、労働者の立場に立つと、選ばれる企業にならないと就職、勤め先を選ぶようになってきているという中で、企業の皆さんには、ぜひ、働きやすさや仕事と家庭の両立や柔軟な働き方ができるような会社にして持っていかないと、なかなか労働が続きません。市の政策の中ではいろいろあるんですが、厚生施設の設置事業だとか、そういった23あるメニューの中から相談いただいて、企業の皆さんと相談しながら会社のPRをしながら、一緒に働きやすい環境できればということで、県のSDGsの推進の登録のお手伝いだとか、いきいきアドバンスカンパニーの登録制度等を利用しながら、魅力ある地域を発信して、千曲市のほうにおいでいただければと考えています。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員に申し上げます。質問は、通告に基づいて行っていただきますようお願いいたします。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) はい。 それでは、続けさせていただきます。 国は、来年4月にこども家庭庁を設置いたします。先ほど企画の部長の中からも、後に荒井部長というお話ありましたが、それに向けて千曲市も準備を、来年の4月の家庭庁設置に向けて千曲市も準備をしていかなければならないと思います。 そこで、4月にできるんだけど、千曲市はそれに備えてどんな準備をしているかの進捗状況を荒井部長からお話お願いいたします。
○議長(小玉新市君)
荒井次世代支援部長。 〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕
◎次世代支援部長(荒井茂夫君) こども家庭庁設置に対する市の今の状況ということでございますが、市におきましてもこども家庭庁の設置方針と同じく、子供の健やかな成長のために適切な保険、医療、療育、福祉、教育を提供し、全ての子供が個人としての尊厳が守られ、誰一人取り残すことのない環境づくりへの取組が大変重要であると認識をしております。 庁内の横断的な取組としましては、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援体制として、子育て世代包括支援センターにおいて、母子保健施策と子育て支援施策の一体的な提供及び、妊産婦、乳幼児の健康、虐待防止等に関する包括的な支援を行っております。 また、健康推進課、こども未来課、保育課、福祉課、教育総務課等の関係部署が情報共有及び各部署との連携を迅速に取り合い、個々の状況に則した相談支援を行っております。 議員御指摘のとおり、国では厚生労働省から子ども家庭局を移管させ、内閣府の外局として令和5年4月1日にこども家庭庁を設置する予定で、調整が進められております。 先ほど総務部長も申しましたが、今年度千曲市から厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課に職員を1名派遣をいたしまして、国の動向や情報の把握に努めております。 さらに、先ほど企画政策部長もちょっと触れましたが、国のモデル事業であります「地域アプローチ」による少子化対策の推進に関する調査研究事業に手を挙げまして、少子化に関する市の様々な課題を明確にし、それに応じた少子化対策を考える取組を部局横断的な体制で現在進めております。 今後につきましては、家庭での育児負担の軽減を図る子育てサービスの拡充を図るとともに、結婚、妊娠、出産、子育て、教育等の施策のみでなく、経済的な安定や住環境の充実、まちのにぎわい、若い世代の定着等、安心して子供を産み育てる、子供たちがのびのびと健やかに育つことができる持続可能な千曲市、子供を大切にする子育てしやすいまちを目指して、これから取り組んでまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤多貴雄議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 以上、将来を担っていただく子供たちの千曲市の礎として、少子化対策、子育て支援について、現在の施設について丁寧な説明をいただきました。そして、各部長からも御意見をいただきまして、ありがとうございました。 来年4月、こども家庭庁ができます。政府は子供にかける予算を倍増させると言っています。複数の省庁にまたがっていた子供に関わる政策を、一元的に縦割り行政の解消を図るとも言っています。そこには、加えて今までは教育部担当でした不登校の問題とか、虐待、いじめの問題も入ってまいります。 そこで、市長にお伺いいたします。今日、いろんな原因があるということ、例えば経済的なことだとか働き方改革のことに触れながら、各部長の御意見、少子化についていただいてきました。本当に参考になりました。それらのことを聞きながら、現在の施策の現状報告だとか、今日、部長からはいろいろいただいたんですが、こども庁への準備、それの今、進捗状況お聞きしました。 そこで、改めて少子化対策や子育て支援、人口減少について、これから一体どうして行きたいか、または新しい施策など考えがありましたら、お話お聞きしたいと思います。 少子化対策というテーマについては、リーダーが一体どういう価値観に基づいてこれからデザインしていきたいのか、メッセージを出していくのか。一旦施策を打ったとしても、その結果が出てくるのが何年か後にはなるはずですので、今の市長のお考えお聞きしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 先ほどから各部長がそれぞれの考えを答弁させていただきましたけれども、基本的には各部長、そして私は共通の認識で、今、各施策を行っているということでございます。今年度から第三次総合計画の実施が始まりまして、そこでは令和8年にその合計特殊出生率を、今現在は1.40なんですが、1.52に上げるという目標で取り組んでいるということで、この総合計画につきましては議会の皆様も総合計画の特別委員会で合議をいただいて、十分御存じのことと思います。やはり少子高齢化ということで、今、私が考える課題は、もうこれは日本全国どこでも同じ課題でして千曲市に限ったことではないということと、人口がもう減少をめぐる局面に入っていて、先ほど議員御指摘のとおり、すぐに回復するというものではないということ、まず共通の認識として持った上で、できることを着実にやっていく。そして、今ある施策を常に見直して、国や他の自治体の動向を見ながら、より使いやすい、子育ての世帯にとっては受け入れてもらいやすいような制度を常に見直しを含め考えていくということで、多くの方が千曲市で子育てができる喜びを感じてもらえるようなまちにしたいと思っていますが、こればかりは行政だけが主導して進めるということではないと私は思っています。地域の皆さん挙げてですね、地域でみんなで盛り上げていくという雰囲気づくりというものも非常に大切なことだと考えておりますので、今いる千曲市民の皆さんと共に、新しい子供さんを迎え入れる雰囲気づくりにも御協力いただきたいと思います。いずれにしましてもその先導していくのは市でありますので、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤多貴雄議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 実は私、千曲市には本当に厚労省に出向している職員の報告をすごく楽しみしています。たくさん勉強してきていただいて、市長に良い報告、レポートができることを期待しています。 今回は、少子化対策、初めての質問でしたので、各部長さんから現状だとかお気持ち聞くにとどまりました。昨日のあの市長の答弁伺っていましても、やっぱり目的は少子化対策、子育て支援の施策によってそこに投資して、出生数を増やして人口減少に歯止めをかけて、それでできれば税収も増やしていきたい、そんなように感じました。先ほども市長から御意見いただきましたけど、やはりみんなで考えていくということが必要なのかと思います。 そこら辺はやはり予算だとか財政とか関わってくることですので、そこら辺の仕組みづくりだとか具体的な内容で、また質問させていただきたいと思います。 それでは、最後に小項目2、屋代南高校存続、再編存続問題としましたのは、やはり子供が少なくなってきたからこそ、そういう問題になっていくということにもつながるのかもしれません。私は、一般質問においては幾度となく屋代南高校再編存続問題について取り上げてまいりました。6万人弱の人口規模で、交通の要衝の地でもあり、しなの鉄道屋代駅徒歩5分という、県下の数ある県立高校の中にも、これほどポテンシャルの高い学校ってほかにはないのではないかなと思ってまいりました。中学卒業生の進路先を考えた場合、必ずみんなで残さなくてはなりませんし、これは地元企業にとっても本当に大変な損失だと思っております。 千曲市においても、3回の説明会が県教育委員会から執り行われました。当日も、多くの皆様方から存続を求める必死な発言がございました。私の周りにも、署名活動を求める動きも本当に多数受けています。 ここで一度、そういう存続に向けて、小川市長を中心に大きなうねりをつくっていかなければならないときが来たんだと思います。署名活動も市民の皆様の意思を示すということは大切ではないかと思います。市長より、市民の皆様に向けて強いメッセージをいただきたいので、お願いいたします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 屋代南高校の存続についてのお尋ねでありますが、7月31日と8月5日に県教育委員会主催による、県立高校の再編・整備計画の住民説明会が信州の幸あんずホールにおいて、合計3回行われました。私は全ての3回の説明会に出席させていただきまして、三次案の県教委からの説明に対し、事務局にその都度、三次案についての疑問点、そして屋代南高校の存続や校地の活用などの要望などを発言してまいりました。 説明会には、多くの近隣の皆様、そして中でも聖澤議員様は出席をされて御質問もされていたということで、改めて感謝申し上げたいと思います。 市民の皆様に強いメッセージをということでありますけれども、これまでも再三申し上げております。子供たちにとって魅力のある多様な学びの場としての今ある屋代南高校の校舎の存続というものは、私の願いでもありまして、千曲市民の強い願いでもあります。今後も、引き続き同じ場所に子供たちの将来を見据えた学びの場が、また新しい形になろうかと思いますが、新しい学びの場が残るよう、県とそして県教育委員会に働きかけてまいりたいと思います。 そして、最近新たな市民運動の動きもあると承知しておりますが、まさに市民の皆様がこの高校再編を自分ごととして、地域のこととして考えていただいていると思っています。今後は市民の皆様と連携も考えながら、私が、今、会長を務めております屋代南高校を発展させる会というのがありますが、そこを構成する中心となる同窓会の皆様をはじめ、市議会や地元選挙区選出の県議会議員、そして経済界や市民の皆様と一丸となって、屋代南高校の存続と発展のために力を注いでまいりたいと考えております。 併せて、市長としての立場で、昨日も答弁いたしましたけれども、千曲市で活躍する将来の人材の育成という観点、そして地域のまちづくりを担うという市長の立場としても、長野県の知事部局、そして県教育委員会、県議会等、各方面に積極的に働きかけ、調整に最大限の力を注いでまいりたいと思います。 皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと思いますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 聖澤多貴雄議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 市長、本当に力強いメッセージ、ありがとうございました。やはり、屋代南高校を存続させなければならないというのは、本当に市民の強い希望だと思います。やはり、これからが大切だと思いますので、ここを通じて市民の皆様にもよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。これで終わります。
○議長(小玉新市君) ここで11時25分まで休憩といたします。 午前11時13分 休憩
---------------------------------------午前11時25分 開議
○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、9番、滝沢清人議員。 〔9番 滝沢清人君 質問席〕
◆9番(滝沢清人君) 議席番号9番、公明党、滝沢清人です。 大項目1、聾者が手話を使って普通に暮らせる社会を。 日本では約150年の歴史がある手話ですが、2011年に障害者基本法が改正されるまで言語として認められていませんでした。それどころか昭和の時代、手話は手まねと蔑まれ、聾学校では手話を禁止する文部大臣訓示が出され、手話を使う子供は厳しく叱責されるなど、その頃は口話法という相手の口を見て話を理解するという教育法で、聞こえない子供たちを聞こえる人に近づけるという教育法でした。手話を禁止する教育法が、どれほどの聾児を苦しめてきたか計り知れません。 2013年に日本で初めて、鳥取県が手話は言語であると明記した鳥取県手話言語条例を制定したのをきっかけに、全国の自治体で手話言語法制定を求める意見書採択運動が始まり、3年後の2016年には、全国1,788議会の全てで採択されました。 また、2016年6月には全国手話言語市区長会が、7月には手話を広める知事の会も設立され、今年8月現在、手話言語市区長会に入会する自治体は607となり、千曲市も2008年に当時の岡田市長が入会し、現在は小川市長が受け継いでいます。 全国各地で手話言語条例を制定する自治体も増え、8月現在で457の自治体が制定し、歴史上画期的なスピードで普及活動が始まっています。 今年4月に、全国手話言語市区長会が全会員に対してアンケート調査を実施し、回答率は8割でしたが、千曲市は回答していません。まずはその理由を聞かせてください。 また、これまで千曲市聴覚障害者協会として岡田・小川両市長に面会し、直接手話言語条例の早期制定を要望してきましたが、前向きな答弁がいただけていません。その理由についても伺います。 そして、SDGsを推進する千曲市において、聾者の皆さんがより豊かな言語生活を享受できるのはいつになるのでしょうか、伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。 〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 聾者が手話を使って普通に暮らせる社会をについてでございますが。全国手話言語市区長会による会員へのアンケートに対する未回答の理由につきましては、令和3年度に全国手話言語市区長会の事務局を務めている北海道石狩市へ当市の連絡先を報告いたしましたが、事務局でメールアドレスの登録をする際に誤りがあり、アンケート調査依頼が、千曲市が受信できていなかったことが原因でございます。 また、千曲市聴覚障害者協会による手話言語条例の早期制定の要望につきましては、令和3年2月に市長との面談により要望書を受け取ったほか、今年度も協会より担当課に要望をいただいているところでございます。長野県や県内市町村で制定した手話言語条例の内容を確認いたしましたが、内容については、条例がないとこれができない、条例があるとこれができるということもございませんでしたので、協会へは現段階で推進すべき施策は条例の有無に関わらず進め、条例については近隣市町村の状況等も踏まえて検討いただきたい旨を回答させていただきました。その後、近隣市町村への聞き取り等は既に行っておりますが、条例を制定するということは、市民に対する啓蒙の効果という側面もあることから、条例制定に向け研究を進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 滝沢議員。 〔9番 滝沢清人君 質問席〕
◆9番(滝沢清人君) 条例制定に向けて研究を進めていくということでありました。もう千曲市も市区長会に加入して大分何年もたつわけでありますし、長野県内でも11市中3市が今制定を終えています。そんなにゆっくりしなくても、全国でもう450自治体ができておりますので、手本は大分あると思います。具体的にこういったことを条例ができたおかげで進んでいるということも多数もう案件が出ておりますので、できるだけ早く整えていただきたいと思いますけども、見通しとしてはどんなものでしょうか。
○議長(小玉新市君) 宮尾部長。 〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 条例制定の見通しということでございますが、現段階ではまだいつと言うことは申し上げられません。早く制定できるよう早急に研究を進めまして、取り組んでいきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 滝沢議員。 〔9番 滝沢清人君 質問席〕
◆9番(滝沢清人君) SDGsを一生懸命当市も推進しております。であれば、できるだけ早く、あんまり様子をいつまでも見ているのではなくて、できれば早くやってあげていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 それでは、次に行きます。 大項目2、地球温暖化・異常気象の脅威に着実な備えを。 小項目1、コロナ禍での水害対策について。 今年の夏も、列島はこれまでの常識を超えた異常な気象災害が続き、猛暑と豪雨のダブルパンチとなりました。6月下旬から7月初めにかけて、全国各地で気温が観測史上最も高い記録を更新。7月1日には40.4度を観測した群馬県桐生市を含め、1日当たりとしては過去最多となる6地点で40度以上を記録しています。 また、7月5日に上陸した台風4号を皮切りに、前線がお盆過ぎまで移動しながら列島に停滞、線状降水帯が各所で連続する昨年の大気の川のような状態をもたらし、各地で観測史上最多の豪雨を記録し、甚大な水害が発生しました。肝に銘じるべきは、被害を受けた各地での高齢者の言葉、「長年生きてきて初めての経験だ」という言葉です。 この夏の猛暑と集中豪雨の原因の一つが、北極圏の温暖化による偏西風の蛇行だと言います。世界でも異常気象が多発、猛烈な酷暑と大干ばつ、大規模な森林火災と猛烈な豪雨、ほかにも多発するスーパー台風、電力不足に水不足、地球温暖化の影響が年々深刻に迫ってくる中、大水害への備えは全国共通の課題ではありますが、どのような災害リスクがあるかは、地域のハザードマップによります。今、収束が見えないコロナ禍で集まることが困難な中、各区・自治会では、区・自治会長を中心に、誰一人取り残さない個別避難計画や、みんなで逃げる地区防災計画の推進に苦慮されております。 また、一部の人だけでつくった計画では絵に描いた餅で実行性がありません。人が集まれないという現実。しかし、今や温暖化のさらなる加速が疑いない中、各家庭では大水害への備えについて考え、できる準備を着実に進める市民を増やしていかなければなりません。そのための施策について伺います。
○議長(小玉新市君) 横林
危機管理防災担当部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) コロナ禍での水害対策についてでありますが、これまで市では、市民一人一人の防災意識の高揚のため、災害リスクを知る防災ガイドブックの作成と配布や災害時の行動を考えるマイタイムラインの普及啓発、また、出前講座による災害の備えを啓発してきたところでございます。 また、区・自治会の御協力をいただきながら、災害時避難行動要支援者の個別支援計画や地区防災計画を作成しており、地域で助け合う体制の構築を図っております。 しかしながら、コロナ禍による様々な活動に制約があるから、議員御指摘のとおりでございます。 この状況ではございますけれども、市民一人一人の防災意識の高揚のためには、やはりこれまで進めてきた施策を、着実に積み上げていくしかないと考えておりますが、その中で千曲市あった画期的な施策がございましたら、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 滝沢議員。 〔9番 滝沢清人君 質問席〕
◆9番(滝沢清人君) 今の部長答弁からいただいたのは、これまでやっていることだけで、それがもう何年もやっているんですけども、このコロナもう3年になりますけど、このおかげで全てが止まっております。ほとんど止まっております。 また、一部で動いているのは、一部の方が頑張ってやっている。でも、それではあまり価値がない、今回の防災訓練もそうであったようにです。 ですから、今、そういった状況の中で、個別避難計画にしても、地区防災計画にしても、これもともとコロナ禍というのは想定されておりません。本来どちらも地域コミュニティーを再生しながら、手間をかけて人同士の信頼関係を深めながら、少しずつ着実に進めていくのが、この2つの計画であります。 ですから、現在のコロナ禍のときに、慌てて作成してしまうことは、実効性を欠くことにつながってしまいます。コロナ禍という密を避ける中にあっては、個々でも取り組めるような仕組みづくりが必要になります。 以前から紹介している江東5区大規模水害広域避難計画パンフレットよりももっと市民一人一人の胸に刺さるような内容が求められると思います。それは、誠実で率直に異常気象の現実を伝える絵と文言で、なぜ広域避難が必要か、大切な家族の命を守るための行動を促す、そんなパンフレットや解説動画が必要です。 ウイズコロナとなり、地区の防災集会に誰でも集えるようになったときに、市民お互いの防災レベルが上がっているように、今できることを考えていただきたい。一人一人の防災レベルが上がって、近所や知り合いの間で簡易トイレを用意したよ、食料のローリングストックを始めたよ、避難する場所や持ち物を決めたよ、1階の大事なものは2階に上げてから避難するよ、こういった会話がどんどん交わされるようになってくるように、そんな行動を促すパンフと動画などが必要だと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(小玉新市君) 横林部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) ただいま議員からの御指摘につきましては、大変私にとりましても大変勉強になったと理解しているところでございます。 今後につきましては、市民の皆様に対しまして、分かりやすく、また実効性のあるパンフレット等を作成しながら、市民の方に防災意識の高揚を進めていきたいと思っているところでございます。 また、今年度の千曲市総合防災訓練では、新型コロナウイルス感染症に対応するためのトリアージ訓練、また、福祉避難所に避難していただく要支援者のための訓練、そして要配慮、また要支援者の方を2階に搬送するための移動訓練につきましても行うなど、地区の区長様をはじめ校区役員の方にも御参加していただきました。 また、昨日、宮下議員様からの質問でもありましたとおり、市長からもこのたびは、小学校単位での訓練につきましても計画をしていくということで今進めているところでありますので、そのパンフレットに合わせまして、また地域の方々に防災についての理解を深めていただくということで、小学校単位での訓練につきましても計画していく予定であります。
○議長(小玉新市君) 滝沢議員。 〔9番 滝沢清人君 質問席〕
◆9番(滝沢清人君) つきましては、今、ポリネコを大変私も注目しております。これが、今年度末に始まると思います。これが成功しますと、全国初の取組で、大変インパクトがあることだと思います。千曲市のように水害に厳しい地形だからこそ作れるパンフレットをぜひこの機会に作っていただいて、他の自治体の模範となるようなものをやっていただきたいと思います。 今、どこの災害現場でも、実際もう皆さんが災害慣れといいますか、全国でそういうニュースをどんどん聞いていると、実際に避難所を開設しても見えないという人が、数年前よりも増えてきています。ですからこそ、千曲市の事実をしっかりと植えておかないと大変なことになると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 次に、小項目2に行きます。 インクルーシブ防災で命と暮らしを守る。 インクルーシブ防災とは、障害者や高齢者を含むあらゆる人を取り残さない防災ということです。そのきっかけは10年に一度、災害大国日本で毎回開催される国連防災世界会議です。 2015年に仙台市で開催された第3回国連防災世界会議で、2011年の日本史上類を見ない大災害である東日本大震災における障害者の死亡率が、一般的な死亡率の約2倍、さらに避難生活などの身体的負担による疾病など災害関連死を見ても、障害者の割合は25%にも上りました。 この会議で障害者と防災というテーマが大きく取り上げられ、このような事態を防ぐためには、障害者、高齢者、健常者など、世の中には多様な人が存在し、その人それぞれに適切な防災の方法があることを認識する必要があり、これまであまり意見を述べる機会がなかった障害者などにも関わってもらうことがインクルーシブ防災につながり、現在の個別避難計画につながっています。 先進地の別府市インクルーシブ防災では、障害者を担当する支援専門員が中心となり、当事者と家族、支援する地域の方々との調整会議に臨み、避難訓練を通して個別避難計画の内容を検証し、確実な避難とコミュニティーの再生に取り組んでいます。 そこで、以下3点について伺います。 1つ、先に取り上げた全国手話言語市区長会アンケートにあった聾者への自然災害に対する取組について、現在の市の取組について伺います。 また、今年5月に障害者の日常生活や災害時に情報格差の解消を目指す新法、障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が施行されました。新法の制定を受けた今後の市の取組についても伺います。 2つ目に、目の不自由な方、耳の不自由な方など、障害のある方で手話通訳など特別な支援が必要な方は、分散避難するのではなく、1か所の福祉避難所を決めて避難すべきではないでしょうか。 3つ目に、インクルーシブ防災の要、福祉避難所に絶対的に必要なのがエレベーターです。学校施設で最も広い福祉避難所でもある戸上中へのエレベーター設置は、要配慮者の皆さんにとっても支援者にとっても最重要の悲願だと考えますが、市の考えを伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。 〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) インクルーシブ防災で命と暮らしを守るにつきまして、3点の御質問をいただきました。私からは、1点目と2点目についてお答えをいたします。 はじめに、1点目の聾者への自然災害に対する現在の市の取組についてでございますが、現在の取組といたしましては、千曲市メール配信サービスにより配信される防災情報を事前登録者に対してファクシミリで配信するサービスや、福祉避難所に筆談用ホワイトボードの備付けを行っています。 今後は、他の市町村を参考に、コミュニケーション支援ボードや災害時支援バンダナ等を早急に備え付けてまいります。 2点目の障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法の施行を受けた今後の市の取組についてでございますが、今年の5月に、障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律が施行され、障害者による情報取得等に必要な機器等の普及や利用方法などの支援、防災・防犯・緊急等の情報を迅速・確実に取得できるような体制等の整備、事業所などが障害者に対して十分な情報提供等を行う取組に対する支援、その他障害者に対する相談支援や市民への理解の促進などについて、地方公共団体においても取組を進めるよう明記されております。 千曲市の現在の取組につきましては、手話通訳者の派遣や手話通訳者の研修事業、福祉課内に配置している手話通訳者による相談業務。また、必要な情報取得のための補聴器や会話補助装置のほか、聴覚障害者向けのファクシミリや通常のテレビ放送に字幕や手話通訳の映像を合成させた映像を受信するための機器等の購入に対する助成事業、また、居宅介護、同行援護などの自立支援給付、日常生活用具の貸与や給付などの地域生活支援事業のほか、千曲坂城消防本部で実施しているnet119緊急通報システムの活用など、必要と思われる施策は進めております。 市の新たな取組につきましては、今後具体的に検討してまいりますが、この法律の制定を機に、障害者への情報が迅速・確実に行き届くような施策をさらに進めてまいります。 次に、特別な支援が必要な方は、分散避難するのではなく、1か所の福祉事務所に避難すべきではについてでございますが、1か所にすることで、手話通訳者や特別な支援に必要な人的、物的資源を集中させることができるというメリットもございますが、災害の種類や規模により、災害時に指定した避難所が開設できる状況であるのか、また、指定した避難所までの移動手段はどうするのかなど、検討すべき課題がありますので、今後関係団体等と協議する中で研究をしてまいります。
○議長(小玉新市君) 続いて、島田教育部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) 私からは、戸倉上山田中学校へのエレベーター設置についてお答えいたします。 昨年6月の市議会定例会の一般質問の中でも、市内の小中学校にエレベーターの設置をとの御質問がございました。その中で、戸倉上山田中学校には1台分のエレベーターシャフト、いわゆるエレベーターが走行する縦穴上の空間になりますが、こちらを設けておりまして、将来的には車椅子を利用される方が、校舎内での上下移動が対応可能となる設計であると申し上げました。 また、今後のエレベーター設置の方向性については、現時点では設置する予定はないが、インクルーシブ教育の推進やバリアフリー法の一部も改正されたことから、将来的には各学校や児童生徒の状況により対応していかなければならないとお答えしたところでございます。 その後、戸倉上山田中学校のエレベーターについて、さらに検討したところ、規格面では既存のエレベーターシャフト(空洞)に設置できるエレベーターの大きさなんですが、縦横約1.4メートルで、車椅子での対応は可能ではありますが、担架やストレッチャーが乗れる大きさではないこと、また、元の電源が1階にあるため、水害を想定すると電源の移設が必要なこと、さらには、エレベーターの年間の維持管理費がかかること、そして、生徒たちの学習環境を維持しながらの工事となることなど、様々な課題も見えてまいりました。 一方で、議員さん御指摘のとおり、インクルーシブ防災の視点に立ちますと、福祉避難所へのエレベーター設置は極めて重要であると考えております。 今後、設置した場合の実際の現場での運営面のほか、財政措置など担当部局を交えながら、エレベーターの設置に向けては、前向きに検討を進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 滝沢議員。 〔9番 滝沢清人君 質問席〕
◆9番(滝沢清人君) では、再質問させていただきます。 まず、新法がつくられまして、障害者の皆さんに情報収集について必要な機器の普及などを進めていくということであります。今、防災の戸別受信機があるんですけども、そこに文字が表示できるタイプ、うちは多分そのタイプではないと思うんですけども、そういったことを考えておられるのかどうかお聞きします。 それから、千曲坂城消防本部でやっているnet119なんですけども、これについて、今、千曲市内におられる聾者の皆さんお一人お一人に、この使い方をきちんと周知されているのかどうか、それについてお伺いします。 それから、配慮の必要な障害者の皆さんを1か所の避難所に集約するほうが、それはお互いにとってベストではないかということでお聞きしましたら、指定した避難所までの移動手段とか等々いろんな課題があるということでしたけども、そのための個別避難計画を今つくっているわけです。それが本来の機能を発揮すれば、お一人お一人の障害者の皆さん、今は多分それぞれが公民館に避難というような形になってるんだと思うんですけども、それを直接どこどこの福祉避難所に聾者の皆さんは集まるように、その計画の中にもう盛り込んでいくことを今までの方含めてやられるのかどうかお聞きしたいと思います。 それから、エレベーターについてですけども、大体いろんなことを話していただきましたけども、検討するということでした。この温暖化の中にあっては、いつ何どきどんなことが起こるかわかりません。あれだけの大きなあの躯体の中学校ですから、大変大勢の福祉避難者の皆さんを収容できると思いますので、ぜひともこれは早く進めていただきたいと思いますので、再度伺います。
○議長(小玉新市君) 4点質再質問いただきました。 まず、文字表示の機器に関しては、宮尾部長。 〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 再質問でございますが、まずは戸別の受信機に文字表示がされていないのではないかということで、現状では確かにそういった文字表記はされていないものということでございます。 これにつきましては、うちのほうでもそういったものがやはり必要であると聾者の方が考えているのであれば、そこら辺はまた研究をして、配置するように考えていくべきかなと考えております。 それと、net119の使い方に関しましては、福祉のしおりのほうにも一応御案内は出ておりますけれども、その一軒一軒説明しているかと言われますと、そこまではやってないという状況でございます。 これにつきましては、千曲坂城消防本部でやっておりますが、いわゆるチャットといいますか、文字通話ということで、登録した方がスマートフォン等で打てば、消防署のほうにぱっと連絡が行って分かるというものでございます。 この辺もまた協会の方とこういった説明がもし必要ということであれば、説明をするように進めてまいりたいと思います。 それと、あと1か所に集まる件でございますけれども、個別避難計画の中で、そういったものもどこの小学校にということを位置づけていくべきではないかとのことであります。これは、議員おっしゃるとおりだと思います。毎年見直しも行っておりますので、そのことをやってはいくんですが、なかなか地域の区長さんや自治会長さんでは、そういったところで非常に難しいというようなお話も聞いております。福祉課内でも検討をしておりますけれども、障害者の方には市の職員あるいは地域包括支援センターですとか、社会福祉協議会ですとか、多くの方が関わっておりますので、普段からそういうケアの支援会議ですとかで障害者の方と関わりがあるので、そういった中でこの避難計画についても、どういうほうがいいのかとか、どういう形がいいのかというようなことも検討していければいいということで、今その辺を模索しているところでございます。 いずれにいたしましても、災害が起きたときに、障害者の方が逃げ遅れることなく避難所に行けるというような状況をつくることが必要と考えますので、しっかりと進めて行きたいというふうに思っております。
○議長(小玉新市君) エレベーターに関しましては、島田教育部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) エレベーターについて再質問をいただきました。 既に市長よりスピード感をもって進めるよう指示を受けております。先ほど課題申し上げましたが、市長部局としっかりと連携して進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 滝沢議員。 〔9番 滝沢清人君 質問席〕
◆9番(滝沢清人君) 文字表示の戸別受信機なんですけども、聾者の皆さんは今こういうのがあると知っているけども、あっても私たちは聞こえないから、もう頼んでないんだという人も多いんです。だから、そこに文字が、表示が出れば、それを見て判断できるんです。あと光が光るとか。そういったものを、ぜひ工夫をして取り入れていただきたいと思います。 それから、net119の緊急通報システムなんですけども、これも分かんない人大勢いるんです。ある人は、試しにやったらつながっちゃって、えらく怒られたと言っているんです。これ、ちょっともっと丁寧に、それこそ一台一台のスマホに入れ方までちゃんと指導してあげなかったら、せっかくこれだけのお金をかけて作った研究システムが機能しない状況になると思いますので、これはぜひ検討してください。よろしくお願いします。 それから、要支援者・障害者の方を決められた福祉避難所に、これはとても大事なことだと思います。実際にその場を想定して考えてみていったら分かると思うんですけども、例えば聾者の皆さんが5か所も6か所も福祉避難所に分散したら、その方の対応をする手話通訳の方がどれだけ必要なのか。その人たちがその場所にすぐ行かれるかといったら、水害の場合は行かれません。ですから、最初から1か所に集まっていただく、これは大変重要だと思いますので、これも何としても進めていただきたいと思います。 以上、何かありましたらお願いします。
○議長(小玉新市君) 宮尾部長。 〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 議員おっしゃるとおりであると思っております。 1か所に避難所をというのは、先ほども申し上げましたが、災害の状況に応じて変わってきます。ただ、もし1か所に集まれるというような状況であれば、そういったことは計画をしておかなければいけない。そのほうが手話通訳者の方が数人いれば対応ができるということもありますので、そういったことも考えつつ、災害によってはお近くのところに避難というような区分けをして、お伝えして、計画に盛り込んでいければと考えております。
○議長(小玉新市君) 滝沢議員。 〔9番 滝沢清人君 質問席〕
◆9番(滝沢清人君) 宮尾部長は災害の状況によってみたいな話をされましたけども、これ私はもうずっと言っているのは、水害のことを言っています。しかも大規模な水害のことを言っています。ですから、災害の状況なんて言っていたら駄目なんです。その水害に備えるのが千曲市の場合、最大の目的なんです。この避難所にしても、何しても、広域避難もそうです。そこに備えるんです。 ですから、もう最初から最悪の水害を想定したもので避難所を準備する、様々な市内の緊急体制を整える、これはそこに第一の主眼を置いておかないと、この間の19号と同じレベルなんてことを考えていたらとんでもないことになってしまいますよ。ですから、最悪を想定した準備を必ずしていただきたいと思います。 最後に、別府市でインクルーシブ防災の実践を通して感じられたことを言っておられました。災害時に命と暮らしを守るだけでなく、その過程で人づくりや地域づくりを丁寧に行うことで、日常の暮らしやすさも実現できることを確信したと述べておられます。 ですから、個別避難計画も地区防災計画も慌ててやるものではないんです。じっくりとやるんです。地域の皆さんの膝詰めで少しずつ進めていくものなんです。そして、地域コミュニケーションも図りながらやっていくものでなければいけないんです。だから、いつまでにこれはすぐやりなさいとか、今福祉課が忙しくてそんなところ携わっていられないから区長お願いしますとかと、そういうものではないんです。ぜひその辺のところも、もう一度再考していただきたいと思います。 以上で私の質問終わります。ありがとうございました。
○議長(小玉新市君) ここで昼食のため、1時5分まで休憩といたします。 午後0時5分 休憩
---------------------------------------午後1時5分 開議
○副議長(金井文彦君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、1番、林 慶太郎議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 議席番号1番、自由政策研究会、林 慶太郎でございます。 9月定例会一般質問も3日目になりまして、お昼過ぎ、大変皆さんもお疲れのところの一番眠たい時間かもしれませんが、なるべく簡潔に、そして明解に質問をしていけたらと思いますので、よろしく答弁のほどお願い申し上げます。 それでは、通告に従いまして、質問に入らせていただきます。 大項目1、歴史文化財について。 小項目1、千曲市文化財保存活用地域計画について。 文化財の保存、活用の方向や取組内容を定め、地域社会総がかりにより充実した文化財の保存、活用を図っていくことを目的として作成されておりました千曲市文化財保存活用地域計画が、本年7月に国の文化庁の認定を受けました。 長野県内におきましては、松本市が令和元年にはじめて県内で認定をされまして、続きまして千曲市が上田市と同時に本年に認定をされまして、県内では上田市とともに2例目となります。 「しる・まもる・つたえる・つなぐ千曲の歴史文化」を基本理念とする本計画について、保存そして活用の観点からそれぞれ質問をいたします。 はじめに保存について、質問いたします。 千曲市では、現在149件、国が45件、県18件、市86件の指定の文化財に未指定の文化財も含めましたら、大変数多くの文化財を保有しております。いにしえより交通の要衝としてこの地の利を生かし、そして千曲川の恵み、ときには千曲川の脅威、災害の歴史も、歴史の中では数多くございました。 そういった当時の人々の営みというものが、文化財という形で各地域に現代まで伝えられております。そして、この現代にまで伝わってきました文化財を、我々はさらなる時代に伝えていく責務があります。 しかし、この長い年月の経過による老朽化によりまして、多くの文化財は保存に関して大きな課題を抱えております。本文化財の活用地域計画を概要の中から例を申し上げますと、例えば屋代地区にございます屋代小学校の旧本館、明治21年に擬洋風木造建築で建築されました明治文明開化を象徴する学校建物です。こちらも長い年月による老朽化が進みまして、さらには耐震性も低いことから、内部やその建物の利用はおろか、周囲の安全面を見ましても早急な修理が必要です。 議会におきましても、こちらの屋代小学校旧本館の改修に関しましては、幾度も質問がなされてきましたが、今回のこの本計画の文化庁認定、そして本計画において重点措置として文化財を守るという観点から、この屋代小学校旧本館改修が明記されております。この計画で認定をされた、そして重点措置ということで、これからどのように具体的に実施されていきますでしょうか。 また、2つ目の例としましては、稲荷山伝統的建造物群保存地区の整備に関しましては、この保存計画に基づき修理事業が進められておりますが、なかなか進まない現状がございます。 本年6月には、同稲荷山地区の市指定無形民俗文化財であります稲荷山祇園祭のおみこしが157年ぶりに新調、そしてお披露目式が行われまして、7月にはコロナ対策のもと、3年ぶりに祇園祭にてこの神輿の渡御が行われました。同じ地域、稲荷山の歴史的風致とみこしの新たな門出とともに、この重伝建地区の早期整備がともに稲荷山の地域を、そして千曲市を盛り上げていくために早期整備が求められます。 こういった地域、千曲市内の各文化財の保存という観点より本計画の文化庁認定を受けまして、今後、文化財保存をどう進めていくのか、そして計画を受け進んでいくのでしょうか。 とりわけ、2つ例示しました屋代小学校旧本館の改修、稲荷山伝統的建造物群保存地区の整備推進は、どのように加速していくのでしょうか。 そして、この計画をまとめることによりまして、今は例示を2つ上げましたけれども、他に保存に関して見えてきた課題、そして問題等はあったか。そしてあった場合はそれをどのように解決していくのか、以上をお伺いいたします。
○副議長(金井文彦君) 島田教育部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) 千曲市文化財保存活用地域計画について、御質問をいただきました。 保存についてということで、ただいま2点の御質問でございます。 1点目、今回の計画認定で屋代小学校旧本館の改修や稲荷山重要伝統的建造物群保存地区の整備は加速していくのかについてでございます。 前後しますが、まず稲荷山の伝建地区については、平成26年度に選定を受けて以降、既に文化庁の補助金を活用しまして、保存すべき建物の修理を着実に進めているところでございます。加えて、今年度中に稲荷山重伝建地区整備計画の策定をいたします。 また、屋代小学校の旧本館の改修については、本計画の認定によりまして、国の支援を受けられる状況になりましたので、早い時期に修理後の活用方法を決定しまして、事業の加速化を図ってまいります。 次に、策定により見えてきた課題でございますが、今計画の策定段階におきまして、千曲市の文化財に関する課題について、まずはじめに6つの分類に整理をいたしました。 1つとして、文化財の把握に関する課題。1つとして、文化財の保存に関する課題。1つとして、文化財の防災、防犯に関する課題。1つとして、文化財の活用に関する課題。1つとして、市民などとの連携に関する課題。1つとして、文化財の保存、活用の拠点づくりに関する課題でございます。 そして、これらの課題を解決すべく、51にわたる個別の事業を掲げたところでございます。 また、計画の推進に当たりましては、千曲市文化財保存活用地域計画協議会を設置しまして、個別事業の進捗管理を行いながら、課題の解消を進めてまいります。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 課題を解決するべく、51の個別の事業を掲げたということで、私が、今、質問で例示しました屋代小学校旧本館や稲荷山の整備計画を策定していくと、こちらも事業に当たるところなのかなと思います。 再質問としまして、屋代小学校の旧本館に関しまして、今ほど答弁では国の支援を受けられる状況なので、早期に修理後の活用方法を決定し、事業の加速を図っていくとあります。 活用方法をこれから、おそらく地域の皆様方とお話をしながら進めていくということなんですけども、国の支援を受けられる。そして、市はどのように支援をしていくか、具体的に申し上げれば予算措置等は計画自体は令和5年度からはじまるんですけども、同様に来年度からこうした屋代小学校旧本館の改修に向けて予算措置等が進められていくということで、よろしいのかどうか再質問をさせていただきます。
○副議長(金井文彦君) 島田部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) ただいま御質問をいただきました屋代小学校の旧本館の改修の件でございますが、先ほど申し上げましたように、具体的な活用方策を地域の皆様と一緒に考えていくということで、そういう場も設置されているわけなんですけれども、これが明らかになってきますと、当然のことながら施設の予備設計ですとかそういう段階に入ってきます。これも市全体の予算枠の中でどういう形で位置づけていくのか、何年頃からやっていくのか。その辺については計画は推進するんですけれども、市全体の実施計画の中で位置づけていくということで、よろしくお願いいたします。 いずれにいたしましても、具体的な活用の方策をしっかりと決めていくことが大前提でございます。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 今の御答弁でしたが、予算も例えば来年度からすぐにというのは活用方法が決まってからということのように受け取れましたし、そういうことなんでしょうけれども、地域では先ほども申し上げましたけど、数多くの一般質問を何度もされてきて地域での活用方法というのも話はされてきていると思います。こうして進んでくるとなれば、それも早いうちには確定していくと思いますので、ぜひまた早期の予算措置ができるように進めていただけたらと思います。 では、次に移らせていただきます。 続きまして、活用について。 文化財を将来にわたって保存していくためには、様々な分野において活用していくということが重要です。先ほどの策定により見えてきた課題の中では、活用に関する課題がございました。 保存をしていくだけではなかなか、また保存、また保存。地域で活用される、または地域外の方々が活用していくと、また保存も進み地域に知られていくということが非常に重要ということで、この計画自体も活用をいかにしていくかというところを重点におかれた計画ではないかと、私も認識しているところでございます。 そこで、主に3点になりますが、活用につきまして質問をさせていただきます。 はじめに、具体的にどのような手法で活用を図っていくのでしょうか。また、活用をしていくためにはそもそもですが、文化財を知っていただくことも重要です。地域の方々をはじめ、これからを担っていきます子供たちが、文化財を通して地域の歴史を知るということも大切です。 このように、活用の前に多くの方に知っていただくという施策は、どのようなものがありますでしょうか。 次に、文化庁の認定を受けた、国の認定を受けたということで、この文化財の保存、そして活用におきましては、国とのさらなる連携強化が期待されます。 また市内には、先ほども申し上げたとおり、県指定の文化財も数多くあること、そして千曲市には県立歴史館という長野県の数多くの歴史資料が保存され、文化財の理解を深めるための機能、様々な展示等、大変貴重な施設もございます。 そういった点から長野県との連携も非常に重要になってまいります。本計画の策定、そして文化庁の認定を受けまして、県との連携はどのように深めていきますでしょうか。 3つ目になります。 市内各地に点在するこの文化財の活用という中では、地域の観光資源としての活用、そしてその価値を持っております。文化財の活用策として、また文化財の観光振興としての相乗効果が期待されます。文化財の観光活用につきまして、観光部局ではいかに進めていくお考えでしょうか。 中でも、日本遺産「月の都 千曲」は、まさしく市の誇る文化として、そして観光においても、今でもそうですけども、今後さらなる活用が期待されます。本計画を受けまして、日本遺産に関しましてもいかにさらなる推進を進めていかれるでしょうか。 以上、3点をお伺いいたします。
○副議長(金井文彦君) 島田教育部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) 文化財の活用について、3点御質問をいただきました。 まず、活用の観点からの具体的な手法とより多くの方に知ってもらうための方策でございます。 本計画では、郷土の自然環境や社会環境、歴史的環境や歴史上の人物などについて丁寧に記述し、さらに地域ごとの歴史文化を12のストーリーにまとめるなど、当市の文化財を漏らさず盛り込んだことから、総ページ数で180ページを超える計画書となりました。 活用といたしましては、学校現場では社会科の分野や総合的な学習の時間などで、授業づくりの資料集としての活用など、ふるさと学習の推進に役立ててまいります。また、市民の皆様には郷土の歴史を知る参考書として御活用いただけるものと考えております。 市としては、市民向けの歴史講座などの開催を通じて、歴史的風土が豊な郷土の魅力を伝える事業を推進してまいります。 次に、県との連携でございます。 現在、千曲市では長野県立歴史館と連携協定を結び、相互で開催される企画展や文化財保護のための講習会などで互いに協力し、これまでも連携に努めてきているところでございます。 今後も、当市の歴史的風土が豊かな土地柄を生かした計画でございますので、その推進に当たっては、しっかりと情報共有を図ってまいります。 次に、文化財の観光活用と日本遺産のさらなる推進についてでありますが、まずは歴史や文化財に興味のある方はもちろんのこと、より多くの来訪につながるような情報発信をしっかりと行ってまいります。 また、人口減少や世代交代により、継承が困難となりかねない文化財については、地元の皆さんに知っていただきその価値を共有できるよう、身近な文化財の魅力の発信にも努めてまいります。 また、日本遺産の推進では、今後のインバウンドの復活や観光客の増加を見据えて、パンフレットの作成や多言語化、VR(バーチャルリアリティー)を活用した事業及びSNSを活用した情報発信を進めてまいります。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) この計画自体を活用していくということで、私も今回質問するに当たって拝見させていただきましたが、本当に一から千曲市の歴史を知ることのできる、本当に勉強にもなるすばらしい計画であったなと思います。 ほかの上田市さんや松本市さんのを見ても、それぞれの地域の歴史を知ることができると、非常にそういった活用の仕方もあるという意味では、大変充実した計画書であると思います。 ですので、市民向けの歴史講座と、確かさらしなの里歴史資料館で、今度の土曜日10日から開催されるということですが、ぜひそういった開催を通じて多くの子供たちをはじめ、地域の方々にも知っていただく事業をぜひ推進していただけたらと思います。 県との連携なんですけれども、県立歴史館と連携協定を結ぶということなんですが、この文化財保存活用地域計画の都道府県版ですか。文化財保存活用大綱というものが、実は長野県には制定、もしくは文化庁に認定されていないという状態で、県がまだこの整理が整っていないというところもあります。市からそれをどうこう言ってはなかなか難しいのかもしれないんですけども、同じ歩調で進んでいくという意味では、ぜひ県にも千曲市のこういった計画を参考に、それぞれの市の文化財、県の文化財を守っていくというところで、県との連携を深めていく中で、大綱の制定というものも、また市としても何かしらの形で示していっていただけたらと思います。 それと、次に再質問したいのは、文化財の観光活用のところで、情報発信でしたりとか、魅力の発信に努めるということで、今、島田教育部長から答弁がございましたけれども、情報発信もそうですし、文化財とかを活用した観光イベント、企画でしたり、その観光の中にそういった文化財の地域を活用していくということで、私も通告書には、観光部局としてはどのように考えているかというのを記載させていただきました。ぜひ観光部局ということで、経済部長からもこの質問に対する御答弁をいただけたらと思いますが、そちらについて再質問をさせていただきます。
○副議長(金井文彦君) 小林経済部長。 〔経済部長 小林千春君 登壇〕
◎経済部長(小林千春君) 歴史文化財を観光部局としてどう捉えているかという御質問でございますが、私どもとしましても、文化財は地域の重要な観光資源と捉えて、今もパンフレット等に掲載をして、訪れるお客さんが歴史文化とかいろんなジャンルに興味を持ってお尋ねいただけるので、その分野できちんと広報ができるように努めております。 先ほど来お話の中にあった、日本遺産の関係も戸倉上山田温泉に泊まりながら、市の棚田ばかりでなくて、上田市さんの太陽をテーマとしたものと月との違い等もきちんとうたって、善光寺でいえば先日の御開帳の際に、善光寺の御開帳と戸倉上山田の御開帳といった感じで、広域的に関連性のあるものをきちんとPRして、ぜひ千曲にも足を運んでいただいて、歴史を学んでいただければと思って、重要な観光資源として捉えておりますので、今後も一生懸命努めてまいります。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) さっき私は県との連携と申し上げましたけど、近隣の市町村さんとの連携でしたり、ともに歴史文化財それぞれ誇りあるものを持っていますので、観光資源を含めて活用していき、これからも推進、そしていろいろな企画をしていただけたらと思います。 次に移らせていただきます。 小項目2、歴史を生かしたまちづくりを。 現在、屋代地区開発事業が行われようとしております。通称、屋代田んぼは更埴条里水田址であり、ここには埋蔵文化財が眠っております。先ほど申し上げました文化財保存活用地域計画においても、この埋蔵文化財の保存に関しては、例えばこの屋代地区の開発計画を受けて、広範な記録保存等の保護措置が必要であるということで、課題としてしっかり明記されております。 こうした歴史として、代々守られてきて保護されてきているものを守っていく、保存していくという観点では、非常に課題であります。と同時に、活用という観点からこれから始まろうとしているまちづくりに、しっかりと活かしていくことが必要ではないかと考えます。 開発の事業を予定されている地域の周辺には、国の指定史跡でもあります森将軍塚古墳と、この森将軍塚古墳の資料をはじめとした市内遺跡の考古資料が見学できる森将軍塚古墳館。そして、先ほども申し上げました長野県立歴史館と、千曲市、そして長野県の歴史文化に触れる機会に非常に恵まれた地域でございます。 もちろん、今ほど申し上げました屋代田んぼの更埴条里水田址、条里遺跡に関しても非常に大切な文化財としてございます。 また、この地域の同じ周辺なんですけども、市指定の文化財の史跡であります屋代城跡、一重山についても、平成9年の科野の里歴史公園を含めた公園化構想の中では見送られてしまいましたけれども、現在においては地域、地元の方々による里山公園の整備を求める声が上がっておったり、様々な団体の皆さんが公園の整備でしたり、この地域を守っていくということで活動をされております。 これから屋代地区の開発事業及び(仮称)屋代スマートインターチェンジによって人流増加というものが予測される中、これに対しまして、既存の既にある施設や文化財の活用、そして歴史的風致に触れるこちらに人流の増として来られた皆さんの地元の誇る文化財に触れる機会のさらなる提供を図っていくためにも、そして今ほど申し上げました一重山、屋代城跡をはじめとした歴史公園整備についても、これをきっかけに加速して推進していくということが必要ではないでしょうか。 開発による人流増を見越した、既存の施設や文化財のさらなる活用整備を提案いたしますが、いかがでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 島田教育部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) 歴史を生かしたまちづくりについてお答えいたします。 議員御発言のとおり、現在検討が進んでおります屋代地区の開発によりまして、将来的には科野の里歴史公園一帯に注目が集まり、既存施設へのさらなる集客が期待できるものと考えております。 今後、この開発計画を注視しながら、議員御指摘のとおり人流の増加を見込んだ既存施設の具体的な活用策を進めていくということで、具体的なことについては検討いたしますけれども、いずれにしても人流の増加を見込んだ既存施設の活用策をしっかりやっていきたいと思っております。 次に、屋代城跡の活用と周辺の里山公園の整備についてでございます。 現在、地元には様々なまちづくり団体が存在いたしまして、それぞれ独自の視点で特色あるイベントに取り組まれていることが、市としても十分承知しているところでございます。 こうした文化財を活用したイベントを企画する市民団体との連携、協力、こういったことについては文化財保存活用地域計画の重要な柱の一つとなっております。 引き続き、地域の皆様のこうした自主的な取組を支援することで、地域の文化財の活用と保護につなげていきたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 具体策は検討しているということで、こちらもただ策定された計画の中に入っていたんですけど、例えば古墳館の改修ですね。年数がたった中で、建物自体もそうなんですけど、展示内容についてもリニューアルをということで記載されております。 計画もパブリックコメントの中では、生かす活用する視点という中で、今の条理遺跡のところに関するんですけども、洪水の後の断面をその開発する地帯の中の話にはなるんですが、地下展示場というものを造ってもらったりとか、水田を景観として残してもらいたいといった声があります。 開発に当たって、民間の開発ですので、その中にどのようにやっていくかというのは、またこれ難しいところではあるんですけれども、もちろんまだこれからですので、そういったことも私は大いにありだと思います。 ただ、せっかくこういった古墳館がある。そして改修という意味では、これから行っていくことが課題だとしている中で、そういったことも具体的な検討策の一つとして図っていくということがいいのではないかと思うんですけど、こちらについてもぜひ御答弁いただけたらと思います。
○副議長(金井文彦君) 島田部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) ただいま、るる御指摘をいただきました。 ハード面につきましては、これは計画的に改修していくということでよろしくお願いいたします。 また、ソフト面の充実ですね。いわゆる歴史館とタイアップした講座、イベントの充実を当面はさせながら、併せてハード面も計画的に周知していくといった形で考えておりますのでよろしくお願いいたします。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) また、ぜひともよりよい形として、この常にある文化というものを、そして文化財というものをこれから次代に伝えていくために、よりよいものをまちづくりの観点からも、ぜひ行っていただけたらとそのように思います。 では、次に移らせていただきます。 大項目2、協働・共創について。 小項目1、協働について。 今より9年前になりますけれども、千曲市誕生10周年となりました平成25年は、協働元年としまして10周年記念事業をはじめとした市民協働のまちづくりが進められてきました。 そして、来年はいよいよ千曲市誕生20周年、協働としては10年を迎えます。これまで行われてきました協働のまちづくり、市民との協働ということに関しまして、どこまで浸透してきたと考えますか。 また、浸透してきていないのかもしれない。そして、なかなか課題がこの9年間の間に出てきたかと思いますが、課題として何が上げられるか。今までの成果と今後の課題を伺います。 また、加えまして、来年誕生20周年を迎える中で、この節目をどのように生かしていくか、お考えがあるかどうかこちらもお伺いをいたします。
○副議長(金井文彦君) 栗原企画政策部長。 〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎企画政策部長(栗原力君) 協働についての1点目の前段ですが、協働のまちづくりの成果と今後の課題についてです。 まず、成果といたしましては、協働事業提案制度により実施されました子ども食堂事業、猫の適正育成啓発事業、公園の整備事業をはじめとし、協働事業は環境、観光、福祉、子育て、教育、文化など、多くの分野で広がりを見せ、着実に千曲市のまちづくりに根づいてきていることが挙げられます。 また、今後の課題につきましては、令和4年度の市民意識調査における市民協働、市民交流の項目での満足度と重要度がいずれも低い値となっているため、協働のまちづくりに対する意識、市民誰もが気軽に積極的にまちづくりに参画していきたいという意識が醸成されていないことが上げられます。 次に、後段の千曲市誕生20周年を迎えるに当たり、協働の観点からこの節目をどう生かしていく予定かについてでございますが、この20周年を好機と捉え、市民の一体感の醸成と活力ある千曲市を内外にアピールするため、現在、協働事業提案制度、千曲市誕生20周年記念事業の提案募集を行っております。 協働の手法により、千曲市誕生20周年を祝う活動が展開されることで、千曲市のさらなる地域活性化と協働のまちづくりの理念が多くの市民に浸透することを目指しまして、この取組の充実を図ってまいります。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 課題の中で出てきましたけれども、意識がなかなか醸成されていないと、満足度と重要度が低い値になっているところからだと思うんですけれども、これ次の質問にも関係するので、やはり意識醸成というものが非常に大事ではないのかなと思います。 この次の質問に移らせていただきますけれども、協働という言葉はともに行っていくという意味では非常にすばらしい言葉なんですけども、それが逆に、行政が行うというものを負担を強いて、負担を押しつけるような形になってしまわないか、こういった心配がございます。 負担を強いるのではなく、立場に寄り添った協働の事業がつくれているのかということから、次の質問をさせていただきます。 令和8年度の設立を目指すとされております地域運営組織、(仮称)地域づくり協議会につきまして、それぞれの地域で新たに広域的な組織を立ち上げ、従来の区、自治会、そして各種団体と協力しながら取組を行っていく、計画にはこのように記載されております。 背景と目的におきましては、公共は市が担うものから、公共は市民と市が、あるいは市民同士が協働、連携して担うものという発想に立ち、地域は自分たちでつくる、地域で決め行動すると記載されています。協働のまちづくりでしたり、これからの地域づくりをうたってはありますが、現状でも地域に存在する課題としては、区、自治会役員さんの成り手不足というものが叫ばれており、そこに加えてこうした新たな組織をつくるということで、また地域内に新たな成り手不足というものを助長させてしまうということも懸念されます。こういったいわゆるこういう新しい組織をつくることで、地域にそういった負担を背負わせてしまうのではないかといった心配もございます。 その活動の内容によっては、本来市が担う部分を地域に負担させるという形をいかに避けるか、地域運営組織というものを真の協働、そして地域づくりとなり得るように価値を見出していくのかというところをお伺いいたします。
○副議長(金井文彦君) 栗原企画政策部長。 〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎企画政策部長(栗原力君) 協働についての2点目になります。 負担を強いるのではなく、それぞれの立場に寄り添った協働事業がつくれているかについてでございますが、今までの協働事業につきましては、地域の課題解決のために市民や市民活動団体が自発的な活動を展開し、市と各種実施団体、地域等とが協働、協力の上、連携し実施していますので、市民や団体に負担を強いることはしていないと認識しております。 また、今後設立を目指します地域運営組織(仮称)地域づくり協議会につきましては、今までの議会答弁や総務文教常任委員会での説明のとおり、区、自治会や各種団体の役員とは別に、新たな役員等の選出や設立事務等が必要となりますので、そういった点では負担となるかもしれませんが、協議会の設立は市、行政からの押しつけではなく、地域からの自発的な希望による手挙げ方式で進めていくように考えております。 今後、(仮称)地域づくり協議会の組織体制や取組内容などを地域の皆様にお示ししてまいりますので、各地域の皆様が地域課題解決に向けて自発的な取組となる制度設計を行い、地域住民の皆様にとって望まれる組織となるよう準備を進めてまいりますので、御理解をお願いいたします。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 自発的な希望による手挙げ方式でということで、望む地域というんですかね。自分たちから、私たちはやっていきたいと、手を挙げていくとこから順に進めていくということかと思いますが、ぜひとも先ほども申し上げましたけど、なかなか意識の醸成でしたり成り手不足という課題もございます。 そういったところで自発的になっていくのかどうか、要はやりたいと思える地域ではなくて、なかなかこういうものに手を挙げていけないところというのも出てくるのかもしれません。そういったところも加味し、考慮しながら、答弁にもございましたけれども、望まれる組織となるように、そして負担を押しつけることのないような組織となっていくように、しっかりとこれから考えていっていただけたらと思います。 次に移らせていただきます。 小項目2、共創によるまちづくり。 平成25年につくられて、本年まで醸成がなかなか進んでこなかったとこもありますけれども、9年間行われてきました協働のまちづくりに関連しまして、全国各地では協働に加えまして共創、ともにつくっていくと書いて共創なんですけども、こちらを推進する自治体も出てきております。 自治体だけでなく複数の民間企業とか、大学とかにはなるんですけども、学校などで自治体などの組織、もしくは地域の抱える課題、テーマに対しまして、ともに取組、そして企業でありましたら複数の民間企業です。異業種にわたってそれぞれの力を生かして新しい価値、産業を創出していくことをいいます。 オープンイノベーションという言葉でも表現されておりますけれども、例えば長野県ではIT人材、産業の集積、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を図った信州ITバレー構想、こちらが共創、オープンイノベーションとして取り組まれております。 千曲市においても、この共創という言葉のテーマでは、千曲市ICT活用ビジョン2023、DX推進アクションプランの基本方針として、デジタル技術の活用で快適に暮らせる共創都市千曲がうたわれております。 今、申し上げたとおり、どちらかというとデジタル推進に関する分野で使われている表現になるんですけれども、デジタルに関わらずこれからのまちづくりにおいて、やっぱり今までの協働のまちづくりとともに官民連携で新たなこの地域の価値、そして産業の創出をしていくということは、これから大変重要になってくると考えます。既にうたわれておりますDXの推進に加えまして、これまでの協働事業、そして新たな取組としてこの共創の推進を図っていくべきと考えますが、いかがでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 栗原企画政策部長。 〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎企画政策部長(栗原力君) 共創によるまちづくりをについてでございますが、近年これまでの協働を基本としつつ、行政と市民、団体、企業、大学などとが連携し、異なる視点や価値観のもと、多方面から意見を出し合い、新たなまちをつくっていくという共創によるまちづくりに取り組んでいる自治体が見られるようになりました。 千曲市においては、これまで市民、団体との協働によるまちづくりを進めてまいりましたが、市民ニーズの多様化、人口の減少、少子高齢化の進行といった社会の変化に対応するまちづくりを進めていくには、将来的には行政と市民、団体による協働から、企業、大学を含めた共創へと進化させていく必要が生じてくることが想定されます。 このことから、今後は協働の充実を図りながら、共創についても先進市町村の状況に注視しながら研究を進めてまいります。 なお、DX、協働以外で共創を推進していく分野につきましては、介護予防、疾病予防や観光振興が考えられますが、他の分野についても協働と併せて研究し、進めてまいりたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 協働だったり共創だったりと、言葉だけだとなかなか表現としてどう捉えていいか難しいところというのはあるのかもしれませんが、いろんな先ほどお話いただいたとおり、自治体を見ていると共創というテーマで様々な取組をされている自治体もございます。 ぜひともそういったところを見習いながら、千曲市だからこそ生み出せる価値というものをつくっていく取組をしていっていただけたらと思います。そういった意味では、共創という言葉を協働とともに掲げていくということも、ぜひ御一考いただけたらと思います。 次に移ります。 大項目3、広報・広聴について。 小項目1、広報の対象と戦略について。 まず、はじめに広報の対象と戦略ということで、千曲市はこの広報というものに対して明確な戦略を持っていますでしょうか。 本定例会でもそうですが、今までの皆さんの質問の内容として、またその答弁として、情報発信や市民への周知をという言葉が多く出されております。市民に向けて確実に迅速に、そして分かりやすく知らせると。もしくは市外に向けて観光でしたり、移住定住促進でしたりと、広く市外にPRしていくこと。広報はこの市政における全ての分野において、まず知っていただくということで要であります。市はこの広報に関して、外にも示すことのできるような明確な戦略でしたりビジョンというものを持っておりますでしょうか。 また、この戦略を考えていく上では実態の把握というものが重要です。例えばですが、市がこの情報発信をツールとして活用しておりますSNS、フェイスブックやツイッターとか、ソーシャルメディアでいえばユーチューブとかもそうなんですけども、こういったツールの閲覧者数でしたり、登録者数でしたりと、具体的な数字でどれだけの方に、どれだけの範囲に届いているかというのが数字で分かるわけですが、数字から読み取れる現状をいかに評価されますでしょうか。こちらについてお伺いいたします。
○副議長(金井文彦君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 市としての広報戦略とSNSの閲覧者等の数字から読み取れる現状評価についてでありますが、広報戦略につきましては、明確な定めはございませんが、誰もが見やすく必要な情報を簡単に取得できるなど、市民目線、利用者目線を意識しながら提供をする情報の充実を図っていくこと、また、市のホームページやSNSを活用する中で、多様化するニーズに応える情報発信を心がけているところでございます。 SNS等数字から読み取れる現状評価につきましては、現在、市の公式ツイッターのフォロワー数は約1,200人、フェイスブックが約1,800人、ユーチューブのチャンネル登録者数は約500人で決して多くないことから、引き続き市民目線に立って、利用者目線に立って、必要な情報発信に取り組んでまいります。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 明確な戦略の定めがないということで、これは本当はぜひ広報戦略として、市の庁舎内での共通認識はそうなんですけど、外にも示せるようなもの、具体的な戦略や計画というものを持って、千曲市は何を伝えていきたいんだというものをぜひ本当はつくっていただきたいなと思います。 また、そのためにも、SNSでですけども、現状評価、なかなか数字が多くないということでございました。ちょっと次にも関連しますので、その数字を増やしていくわけではないですけど、多くの方に見ていただくためにはやはり特徴をつけていく必要があるのではないかということで、次の質問ですが、市報やホームページ等、もしくはSNSなど、広報に使われる各ツールは、どのような層を想定したメッセージでしょうか。千曲市の利用する広報ツール、多岐にわたりますが、それぞれの広報ツールは、どのような方を対象に定めて発信をしているか。SNSを再び例として取り上げますと、フェイスブック、ツイッター見てますと、書いてあるものが同じことなんですよね。フェイスブックでもツイッターでも同じ記事を投稿してまして、様々なツールで同じ情報を発信するという意味では言えるかもしれませんが、フェイスブックもツイッター、それだけ見てもそれぞれ利用者の特徴がありますし、加えて市報には市報の、ホームページにはホームページの、それぞれ利用者の特徴があります。要は、どういう方が利用されているかというのは違うわけですよね。特徴が違うということを踏まえて、それぞれのツールの持ち味を生かした情報発信、例えばフェイスブックではこういったもの、ツイッターであれば、ということで、同じような情報を満遍なく流すのではなく、持ち味を生かした情報発信というものに努めていくべきではないかと思いますが、こちらについてお伺いいたします。
○副議長(金井文彦君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 市の広報に使われる各ツールは、どの層に向けたメッセージなのか。また、各ツールの特徴を生かした情報発信に特化させるべきではないかとの御質問でありますが、広報に用いる媒体といたしましては、市報、ホームページ、SNS、ケーブルテレビ、有線放送等がありますが、いずれも全世代に向け発信等をしているところであります。 各ツールの特徴を生かした情報に特化させるべきではないかとの御提案につきましては、現在の各種広報媒体を用いる中で、多くの市民の皆様に御覧いただけるよう工夫して取り組んでまいりますので、現時点においては一定の世代に特化しての発信は考えておりませんが、SNS、特にユーチューブは、シティプロモーションの観点から、市外の方にも注目されるような情報を発信するよう努めておるところでございます。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 特化については広く知らせることを重視するということでありますが、そちらに関しましては今後どう増やしていくかが大事だと思います。単純にSNS見てると、いろんなツールがあるんですけど、それぞれつながってないですよね。ツイッターも防災、ふるさと納税、本体とあるんですけど、それぞれから同時に飛んでくことできなかったりするのでフォロワーとかも伸びないのは、それぞれで見るから行き着かないんですよね。そういったところもぜひ再度検討していただけたらなと思います。 続きまして3番目ですが、ホームページやSNSの活用等は重要ですが、こういったものは利用をされない方もしくはできない方への広報はどのように充実させていきますか。以前から提示しておりますデジタル利用の格差(デジタルディバイド)の根本的な解消策、そしてデジタル以外の手段をいかに有効活用していくか、両面よりお尋ねをいたします。
○副議長(金井文彦君) 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 根本的なデジタルディバイド解消策とデジタル以外の手段をいかに工夫して有効活用を図っていくかとの御質問でございますが、まず、デジタルディバイドの解消策の推進については、総務省において、令和3年度より高齢者等が身近な場所で身近な人からデジタル活用について学べる講習会等を推進するデジタル活用支援推進事業を開始しております。 本年度は、9月市報にも掲載いたしましたが、10月から12月にかけ、本事業を活用し、信州の幸あんずホール、戸倉創造館、上山田文化会館の3か所において、スマートフォンの利用方法等に関する講習会を開催する予定であります。 本講習会の利用状況を踏まえ、今後も同様の講習会の開催について検討をしてまいります。 デジタル以外の手段をいかに工夫しているかについては、毎月発行している市報CHIKUMAでは、特集記事の掲載のほか、できるだけ文字量を抑え、その分タイトルやデザイン、写真やイラストなど、市報の表紙を含め、視覚で市民に訴える紙面づくりに取り組んでいるところでございます。
○副議長(金井文彦君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 広報の対象と戦略について通して林議員から御質問いただいておりますので、私からも一言申し上げたいと思います。 市としての広報戦略というのは、基本的には自治体の広報は行政の発信する情報として、基本的には市民を対象に必要な行政情報を提供するものだと私は理解してますが、近年はシティプロモーションという点も加味して、私のほうの指示で、今回は組織もシティプロモーションを今までの観光交流課から秘書広報課に移管をして進めるということをしております。その意味で、従来の広報とこれからのシティプロモーションとは私としては分けて考えています。共通するところは同じ部分もありますので、まず特定の年代の方にターゲットを絞って発信するということも大切ではあるんですが、そうではなくてまずは一歩前進させて、まずSNSの充実からスタートするというところから始めております。 一度にSNSの発信の内容を全て区別して使い分けをするということは大変理想的な発信の仕方ではありますけれども、現状、ツイッターに関して言えば、私が就任後に初めて市の公式アカウントをつくった段階でございます。ですので、庁内では、各担当課の若手職員が情報の発信については関与をもって行っておりまして、そこに任せているという現状ですが、ユーチューブに関しては秘書広報課の広報担当の職員が創意工夫をして、千曲市のチクマノワダイということで週1回のペースで、特にこのチクマノワダイについては割と若い世代に訴えかける内容にしているというふうに、御覧いただければ分かると思います。 私個人もそうなんですが、林議員さんもそうですが、やはり政治家も発信の手段としてSNS等を使うということは今半ば常識的なことになってはいるものの、実際のところのいわゆる選挙活動、政治活動に熱心な方々に本当にそれが響いているかどうかというのは、私も常に自問自答しているところであります。SNSは普及はしてきておりますけれども、まだまだSNSでなくて市報を中心に何か情報を得たいという方も多くいらっしゃるので、その辺りではデジタルディバイドという問題もありますから、内容は同じなんですが、できるだけ多様な手段で発信をしていくということを今やっている段階です。今後は対象者に合わせた内容の違いも差別化していくようなことも検討はしていきたいと思いますが、もう少しちょっとお時間いただきたいと思います。庁内ではしっかり検討してまいります。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) この後の広聴も終わった後に、広報戦略も含めて市長にお伺いしようと思いましたが、今答弁をいただきまして、気持ちは分かりました。ぜひこれからということで、広報に関しても戦略持って、私の話も進めていただけますとよりよいものになっていくのかなと思います。 では、次に小項目2、千曲市の広聴について。 広報と同時に、聞いていく、そして皆さんからお話を伺うこと、「広聴」も大切です。千曲市の広聴について伺います。 はじめに、住民参加型システム「ポリネコ」は、行政と市民双方の意見を双方向につなぎ、共有を図ることのできる新たな広報戦略として大いに期待されます。防災、消防団等をテーマにまずは始動していくと伺っていますが、今後の具体的な取組を伺います。また、パブリックコメントや住民説明会等、今までの広聴手段との併用はどのように行われるかも併せてお伺いいたします。
○副議長(金井文彦君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 住民参加型システム「ポリネコ」の今後の具体的な取組と、パブリックコメントなどのこれまでの広報手段との併用についてでございますが、現在「ポリネコ!CHIKUMA」との第1弾としまして、消防団員向けの防災・消防について準備を進めているところでございます。 過日の分団長会議で分団長に対し説明を行い、9月末に消防団員の皆様から設問に答え、学んでいただきながら、御意見を聞いて施策に反映するというポリネコのシステムを稼働してまいります。いただきました御意見は10月中旬までに分析し、その結果を参加した消防団にお知らせいたします。 今後の具体的な取組ですが、第2弾といたしまして、市民・議員各位に向け、防災について、10月下旬頃に開始するよう準備を進めております。さらに、子育て・少子化対策、こども基本法、移住定住などの施策をテーマ展開できるように、担当部署と協議をしているところでございます。 次に、パブリックコメントなどのこれまでの広聴手段との併用でありますが、既存の広報、広聴と併せて運用をしてまいります。 いずれにいたしましても、スピード感を持って市民の声をお聞きし、地域課題を解決するための一つのツールとして進めてまいります。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) 消防団に関しては、私も以前、ぜひ消防団の声を聞いてほしいということで、そこも踏まえていただけたのかと思いますし、ぜひ活用いただけたらと思います。 またもう一つの広聴ということで、続きに移ります。お出かけシェアトークについてです。 小川市長が当選当時より掲げておられました「市民の声を聞く」ことを目的とした「お出かけシェアトーク」は、広聴の手段としても大変重要です。これまで様々なテーマもしくは地域単位での開催を経て市長の下に届いたかと思いますが、参加者の声がどのように市政に反映されてきたか。また、回を重ねることで見えてきた課題をどうブラッシュアップし、展開をしていくか、お伺いいたします。
○副議長(金井文彦君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) お出かけシェアトークの1点目、参加者の声を市政に反映されたか、もしくはこれから反映していくのかについてでありますが、御承知のとおり、お出かけシェアトークは、市が設定したテーマやまちづくりに対する思い、地域課題などを市政に反映させるために、市民と市長が直接対話する場であります。 昨年度は、林議員にも御出席いただきました「あんずの里の将来を考える」を含め7回、今年度は、地域で抱える課題などをテーマとして、地元役員(区長、自治会長)対象に11か所で開催しましたが、地元職員も同席しており、参加した市民からの御意見、御提案は庁内でも共有しております。 また、市報3月号の巻頭でも、「市民の想い」、「市長の想い」として掲載しておりますが、現在の取組について幾つか申し上げますと、まず「あんずの里の将来を考える」については、協働事業の取組として、商品販売への支援及びPRについて地元と協議を進めてまいります。 2つ目、「重症心身障がい児が地域で暮らしたい」については、医療的ケア児の災害時の受入れ体制について、庁内連携で取り組んでおります。 3つ目、「これからの子どもたちの学び」については、子供たちの多様な学び方の推進に向けて研究を進めてまいります。 4つ目として、「千曲市のこれからの農業」について、参加された若手営農者が栽培した野菜などを保育園に提供するなど、地元住民や買手とのマッチングをサポートしてまいります。 5点目として、「地元に住んでいる外国人」については、日本語教室の開催や翻訳・通訳者の手配などに取り組んでいるなど、担当部署において市政に反映させるための施策を講じているところであります。 次に、回を重ねて見えてきた開催における課題はあったか、今後どうブラッシュアップして展開していくのかでありますが、コロナ禍において、人数や会場等の制限はありましたが、市民の皆様の様々な思いや抱えている課題を確認することができました。また、参加いただいた市民の思いを共有し、つながっていくことが持続可能なまちづくりには欠かせないということも改めて認識いたしました。 今後も、移住定住された皆さんや働く意欲のある女性の皆さんなどを対象としたテーマを設定し、募集をしておりますが、市民の皆様の思いがつながるよう、そしてその思いが市政に反映できるように、しっかり市民の声に耳を傾け、結果も重視しながら事業展開を進めてまいります。
○副議長(金井文彦君) 林議員。 〔1番 林 慶太郎君 質問席〕
◆1番(林慶太郎君) ここで市長に本当は広報と広聴聞きたかったんですけど、広報はいただきましたんで、お出かけシェアトークと広聴について、ぜひ所信を伺いたいと思います。
○副議長(金井文彦君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) ちょっと先走って先に広報のこと言ってしまいましたけれども、基本的には広報も広聴もセットで考えなければいけないと思ってまして、私がお出かけシェアトークとあとポリネコの話もありました。 まずポリネコに関して言えば、いわゆる今までの広聴の仕組みだと、本当の意味での市民の方の意見を吸い上げることができてるかという課題がありました。いわゆる雰囲気ですとかその場のムードで決まってしまう、いわゆる声の大きい市民の方の声が多く通りがちだという懸念もありました。そうした中で、より客観的なデータを基に市民の意見を吸い上げて施策に反映させるということも必要だという考えで、ポリネコというのはPolitical Needs Coordinatorといった略だと思いますが、政策判断する上で真の意味のデータを集めてつくるということですけども、そういった形で広く市民の声を拾いたいということと、そしてお出かけシェアトークは、まさによく生の声と今回議員の皆さんおっしゃいます、生の声を対面で直接市民の方から訴えかけることを聞くということを両方同時にしようというのが私の狙いでありまして、できるだけ多様な形で広聴をしていきたいと思っています。 当初、メールですとかいろいろなそういった文書での御意見も随時受け付けておりまして、本当にその意味ではあらゆるチャンネルから多様な意見がいつも寄せられていますので、その全ての要望を全て叶えるということはなかなか難しいところもありますけれども、できるだけ最大公約数的なようなものですとか、あるいは私が考えている政策判断と合致するものについては積極的に取り入れるとか、何らかの形で必ず反映はしていますし、全て御意見等は私も目を通しております。そういった形で、これからも広く皆様の御意見をお聞きしていきたいと考えています。
○副議長(金井文彦君) ここで、14時25分まで休憩いたします。 午後2時11分 休憩
---------------------------------------午後2時25分 開議
○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、15番、柳澤眞由美議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 議席番号15番、公明党、柳澤眞由美です。通告に従い質問いたします。 一言、最初に、9月は防災の月、訓練を行ったり避難場所や防災グッズの確認をするときです。災害時は自助、共助、公助といわれますが、公助は9月4日、限定した役員で訓練が行われ、共助である各地区の訓練は私の地区は中止でした。自助は、市報とともにマイタイムライン作成シートが再び配布されたので、市民の皆さん、書き込んでみてください。 作成ポイント1つ、自宅周辺の災害リスクを知る。2つ、気象、避難に関する情報を知ろう。さて、この情報はどこから来るか。テレビ、インターネット、メール等と書かれていますが、みんなに行き届いているとは言いがたい。市の情報は屋外告知放送とはいえ、土砂降りでは聞こえない。反響するなど難聴エリアもある。個別受信機はほんの一部の方しか持てない。この9月を契機に行政も個別受信機を配付する条件の見直しを行いましょう。妊産婦の垂直避難、乳幼児の親子の避難、ホテル等の上階に避難できるような災害協定を進めていますか。誰一人情報が届かず、避難できる場所が適切でなく苦しむことがないよう、行政側も災害対策施策の見直しを9月にしましょう。 そして、9月の議会は決算の認定です。その意義は、行政効果の客観的判断と今後の改善や反省事項の把握になります。予算の執行が当初の目的どおり効果を上げたかチェックし、今後の教訓を見出さなければなりません。 それでは、質問に入ります。 大項目1、令和3年度決算について。 小項目1として、公益につながる事業の早期実現の推進について。 令和3年度決算では、予算執行に無駄はないか、予算執行が経済的に効率的になされたか監査され、審査意見として地方交付税増額によって黒字決算となったが、事務事業の一層の合理化、事業の取捨選択による財源の涵養が求められています。財源の涵養は長年の課題で、税収が増えていく施策や税金を投入してもそれ以上に税収を生む場所をつくる必要があります。差し迫っているやらなければならない事業の実行に小川市長が強い決意を持っていることを期待して、次の3点を伺います。 1点目、事務事業の合理化、事業の取捨選択を行い財源涵養に努めることの審査意見は、昨年も指摘されていますが、起債償還ピークが2年後に迫る今、市長はどのように市政運営に取り組みますか。 2点目、今回、ホームページの改善も指摘され、トップページから見る人の視点に立った動線にするよう求められています。私も検索キーが画面のトップにないのは非常に使いにくいと感じています。ホームページの改善として市長室のリニューアルが必要だと思います。小川市長の方針を掲載し、副市長、各部局の部長も課題と取組を公表するよう提案します。一つの効果として、各部局に緊張感と迅速性が生まれ、事業改善への道筋など示すことができるのではないか、ホームページ上で市民の評価を常に求める姿勢は新生千曲市が実感できるとともに、公益につながる事業の早期実現へ近づくと考えます。 3点目、平成30年12月議会の質問で、事務事業の進行管理PDCAサイクルのA(改善)が弱いと指摘し、事業の改善や続けるか否か考える機会が少ないことを質しました。その後、改善に努力されたと思いますが、進捗が遅い事業が散見されるとの指摘に評価体制の見直しと進行管理の徹底が必要だと考えます。 以上、3点について小川市長の答弁を求めます。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 公益につながる事業の早期実現の推進について、3点の御質問を頂きました。1点目、2点目については私からお答えし、3点目については企画政策部長より答弁をいたさせます。 起債償還ピークが2年後に迫る今、市長はどのように市政運営に取り組むかについてでありますが、私から答弁をさせていただきます。 起債償還が財政を圧迫し、市民サービスの低下を招くことは避けなければなりません。このため、将来にわたって安定的な財政運営を可能としていくために、公共施設の維持管理、更新費用の縮減に取り組むなど、経常的な経費の抑制に努めてまいります。 一方、後年度も持続可能な行財政運営のため、産業連携ネットワーク道路基盤整備事業など未来への投資や将来の千曲市を担う子供たちの教育や子育て支援など、人への投資は自主財源の涵養につながる事業ですので積極的に投資を行い、事業の選択と集中をさらに加速させ、安定した財政運営に取り組んでまいります。 次に、2点目の決算の審査意見とホームページの改善の提案についてでありますが、市のホームページにつきましては、令和4年4月にリニューアルしたところですが、決算審査で御指摘頂いたとおり、まだまだ改善の余地があることから閲覧したい情報がすぐに探せるようレイアウトの調整を行うとともに、分かりやすい記事の作成方法について職員研修を進めてまいります。 また、議員各位をはじめ、市民の皆様からも様々な御意見を頂いていることからそれらも踏まえ、見る人の視点に立った探しやすく見やすいホームページとなるよう改善に努めてまいります。
○議長(小玉新市君) 続いて、栗原企画政策部長。 〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎企画政策部長(栗原力君) 3点目の評価体制の見直しが必要だと改善を求めてきたが事業の評価制度についての所見はについてでございますが、当市の行政評価制度の目的は、行政運営の透明性と信頼性の向上、行政資源(職員、事業費、施設)の行政資源の効果的で適正な配分、総合計画の進行管理、職員の意識改革、この4点を主眼として平成19年度より取組を進めております。 行政評価制度の運用開始からこれまでの間、各事業が常に最小の経費で最大の効果が得られるよう、評価制度の手法を見直ししてまいりました。 以前、御指摘頂きましたPDCAサイクルのA(改善)が弱いとの御指摘につきましても、自己評価と内部評価実施後の行政評価等外部委員会におきまして、事業担当課長が直接外部委員から意見を受ける場、直接改善に向けたやり取りをする場を設け、迅速に各事業の見直しを図れるよう改善してまいりました。 また、行政運営の透明性を確保するため、行政評価の結果をホームページや市報で公開していますが、今後も行政評価制度の在り方や手法について、さらに研究を重ね、事業効果を最大限に発揮でき、行政運営の透明化が図れるよう見直しを図ってまいります。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 再質問いたします。 まず、先にホームページの話ですけど、荒井部長さんが子育てから教育の施策をパッケージ的に今日発表しましたが、ああいうものをホームページに小川市長の側に、あるいはトップページに載せてみることで見る人の視点に立ったホームページになるのではないかということも一つあります。 それから、改善が弱いと言って指摘したのは、事務事業の報告書などをいろいろ見ていますと、今後のことについてあまり書いていないということで、もう少し厳しくPDCAを回したほうがいいのではないかということで質問していますが、いかがでしょうか。 もう一つ、一番最初におっしゃった未来への投資、産業連携ネットワーク道路基盤整備事業などが未来への投資であり、教育や子育て支援などが人への投資ということでここに公益につながる事業ということで再質問をしたいと思います。 7月29日、議会から提言を提出しています。その中で一重山線事業化に向けた全市的な取組を求めています。計画決定から55年が経過、推進する組織を早期に形成し、要望活動を積極的に進めることを求めました。これは財源の涵養策として、今、千曲市の最重要施策ではないでしょうか。千曲線を見れば事業効果は図りしれません。一重山線の全線開通に向けて事業を推進する姿勢を示すことは、ストック効果を生むと確信しています。 市内主要産業団地をつなぐ産業連携道路ネットワーク構想は、道路整備を始めるという姿勢を示す具体的な行動が必要です。まず、取り組むべきは市道打沢新道1050線の改良です。交通安全対策も求められているこの市道改良こそ一重山2号線と屋代スマートインターチェンジの課題解決を促進させると私は考えます。インフラ整備こそ未来への投資であり、フロー効果とストック効果を生みます。まさに財源の涵養と考えますが、国交省への陳情要望、県への要望活動では、千曲市の姿勢、取組を見られていると思いますので、市長のこの公益につながる事業に対しての覚悟を再度伺いたいと思います。
○議長(小玉新市君) 3点の再質問を頂きました。 北澤部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 私から、まずホームページのことについて答弁をさせていただきます。 今、議員御指摘のとおり、先ほどの子育ての関係については分かりやすいところに置くことによってたどりつきやすい、探しやすいということは大変重要であると思っております。その点からもレイアウトについてはしっかりと考えて見る人の立場に立ったホームページのレイアウトを今後も検討してまいります。 あと未来への投資、人への投資ということ、様々な課題がありますけれども、これらについては持続可能な千曲市を目指す上で必要なことでありますし、財政投資も当然考えていかなければならないと考えております。その辺については、また市長の指示を受けながら積極的に推進してまいります。
○議長(小玉新市君) 栗原部長。 〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎企画政策部長(栗原力君) PDCAサイクルのAの改善についてでございますが、今後のことについてあまり記載されていないという御指摘を受けました。評価に当たっての今後の課題とさせていただきまして改善していくよう努めてまいります。よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 財源涵養に関連して道路の基盤整備等の投資ということのお尋ねでよろしいでしょうか。 まず初めに、先ほど総務部長より未来への投資ということで産業連携ネットワーク道路基盤整備事業の明示がされました。その後、教育とか子育て支援など人への投資という答弁だったと思いますけれども、そのあたり誤解を招く表現だったので私としては未来への投資というのは当然人への投資も含むものとして認識しておりますので、そこだけまず訂正させてください。未来への投資は人への投資も含むし、あと基盤整備も含む理解です。 それで、財源涵養について覚悟ということでございますけれども、議員御指摘の一重山線の事業化に向けた全市的な取組ということですが、今、千曲線沿線は続々と商業施設等が進出しておりまして、沿線の地域では年々人口も増加するといった効果が表れてきているものでございます。 このことからも都市基盤整備、都市計画道路などは生活の質の向上といった効果や生産性の向上の効果、そして安全・安心の効果など社会のベースとなる生産性を高める効果があるということで地域経済の発展や生活環境の改善が図られるということがいえると思います。つまり、これらの波及効果から得られた税収が千曲市全体の住民サービスの向上につながる、公共の福祉に資する財源として活用できると考えていますので、千曲線の沿線の発展を例に取りましたが、千曲線沿線だけのことではなくて市内全域の活性化につながると考えております。その意味で産業連携道路ネットワークとして位置づけている都市計画道路の一重山線につきましては、全線開通が市としても悲願でありまして、そのため現在その足がかりとなる一重山2号線の整備を始めたというところであります。 また、御提案がありました市道打沢新道1050号線の道路改良でありますが、まさしくその一重山2号線と屋代スマートインターチェンジの課題の解決のほか、トンネル区間など他の区間の促進効果もあると考えております。要は出発点のほうから終点のほうまで同時に進めるということが、その中間の整備効果を促進するのではないかと私も考えております。しかしながら、現在のところその市道打沢新道1050号線というものは都市計画道路一重山線にはまだ含まれていないということでございまして、都市計画道路整備計画プログラムでは市道打沢新道1050号線を都市計画道路一重山線として位置づけるという計画があります。そうした計画がありますので、屋代スマートインターチェンジの準備段階調査意向などの条件がそろい次第、早期に都市計画変更を行いまして千曲市全体の経済の発展や市民生活の環境改善のために市道打沢新道1050号線を含む一重山線の全線開通を目指して事業戦略を策定したいと考えていますので、御理解のほどをよろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 都市計画道路に認定されていないのは重々承知なんですが、市道ということで打沢新道を優先的に整備を進めるとトンネルの掘削、前後区間で国道18号バイパスへつながっていく交通量も増え、道の駅も造りやすくなって姨捨スマートインターへアクセス道路改良も動き始めるのではないか。あのトンネルがあって道が止まっているというのがあまり国交省にはいい印象ではないと思ったので、両方からやっていますということをお示しするのが一つの作戦なのかなと考えてしまいましたので、それについてもう一度お願いします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 私も次の答弁へ先走ってしまいまして、御質問の趣旨を踏まえた答弁をしてしまいましたけれども、いい御提案だと思いますし、私もそのように常々思っておりましたので、早期の開通に向けて取り組んでまいりたいと思いますので御理解、御協力をお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 次の質問に移ります。 各課ヒアリング調査から進展が遅い事業が散見について。代表監査委員には、日頃の審査業務への取組に感謝申し上げます。本日はありがとうございます。監査は識見有者と議会選出の委員による合議制で意見を述べることは承知しておりますので、今回、私の通告した3点の内容についての答弁をお願いいたします。 1点目、進展の遅い事業の公表について、各課ヒアリング調査で明らかだと思いますが、具体的に事業の指摘することが取捨選択の判断につながると考えるが、いかがでしょうか。 2点目、ウイズコロナ時代に即して、イベントや会議の開催はデジタル化の早期推進が必要だと考えるが、監査委員の所見はいかがでしょうか。 3点目、ごみチケット制度の廃止は、市民から評価されています。さらに事業の効率化が進むよう事務事業の進行管理PDCAサイクル運用について、千曲市のこのPDCAサイクル運用を監査委員の視点からどう評価されるか、以上、3点についてお伺いします。
○議長(小玉新市君) 横尾代表監査委員。 〔監査委員 横尾浩美君 登壇〕
◎監査委員(横尾浩美君) 各課ヒアリング調査から進展が遅い事業散見についてでありますが、初めにお断りしておきますが、監査委員の意見につきましては委員2人の合議により形成されるものでございますので、私個人の見解のみでの答弁はできません。以下の答弁につきましては、2人の合議による見解を私が代表して答弁させていただくということでお願いいたします。 では、進展が遅い事業の公表についてですが、主な事業につきましては決算審査意見書の審査意見の中で公表しているとおりです。意見書に記載した事業以外にも進展が遅い事業は幾つかありましたが、これらの事業につきましては各課ヒアリング調査の中で直接指摘しておりますので、各課における事業の取捨選択の判断につながっているものと考えます。 次に、ウイズコロナ時代に即しイベント、会議の開催はデジタル化の早期推進が必要だと考えるについてでありますが、監査委員も同感でございます。イベント、会議の開催につきましては、オンライン開催をしたほうが感染症対策や移動時間の短縮、費用等の削減も図れることから積極的に取り入れている部署も見受けられます。 今後は行政事務も含め全庁的に自治体デジタルトランスフォーメーションを早期に推進していくことがこれからの時代を鑑みても肝要であると考えます。 次に、事務事業の進行管理PDCAサイクル運用についてでありますが、事業を継続的に改善していくためにPDCAサイクルの手法で運用することは重要であると考えております。 特にC(チェック、評価)の部分につきましては監査委員の職務にも関わっているところでございます。監査においてはC(評価)のみにとどまらず、適宜改善を求めたり、より有効になるよう提案するなど、A(アクション、改善)につながるよう助言をしております。 いずれにしましても監査での指摘事項を真摯に受け止めていただき、進展が遅いと思われる事業や、第三次総合計画に掲げられた各種政策を遅滞なく進めてほしいと意見をいたしました。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) それでは、副市長に伺います。 ただいま進展が遅い事業は各課ヒアリング調査の中で直接指摘し、取捨選択の判断につながっているということ。また、厳しくチェックを頂いたんですけれども、その後、A(アクション、改善)につながるよう助言をしていただいているということですので、この監査委員の指摘を受けて職員とどのように事業の進め方、取捨選択の取捨をどのように判断していくのか、副市長の御意見を伺います。
○議長(小玉新市君) 大内副市長。 〔副市長 大内保彦君 登壇〕
◎副市長(大内保彦君) 監査委員さんの指摘について市はどういうふうにやっていくかということで御質問を頂いたと思います。お答えいたします。 まず、PDCAサイクルについてどのように市は監査委員さんの指摘を生かしていくかということでございますが、まず基本的にはそれぞれの部署でこのPDCAサイクルをやっていかなければいかないと思うのです。具体的には実施計画ですとかは毎年ローリングすることになっておりますのでその辺を通じたりとか、あるいは小さい事業については予算の際にとか折がありますのでやっていかなければいけない。そして、今後、監査のときにはその担当係長なり担当者だけでなく課長、部長も出席しておりますので、その監査委員の指摘はその都度行っております。したがいまして、このサイクルを回す上での助言といいますか、管理監督は部長、課長がしっかりやりますので、その辺はやっていただきたいと思っております。 それから、いろんなことの見直しについてなんですが、議員も御存じのとおり、昨年度から行政マネジメント室をつくりまして、そういったいろんな仕事についてマネジメントしていこうということで動き出しております。今年は2年目になったわけなんですが、その中でも定期的にマネジメント会議を行いまして、いろんな事業についてどう進んでいるかとか、ここは改善したほうがいいのではないかということを市長、私、また財政等々もありますので総務部長とか実施計画の関係で企画部長も入っていただいて、それぞれの部門からチェックをしておるところでございます。 それが徐々には成果も上がってきたなと思うのが、例えば議員さんさっきもおっしゃっていたごみチケットの関係です。あるいは押印を廃止するといったことの中から議案ができたとか、今、私のほうではこの議会でも問題になりました人事評価を少し見直していこうとか、あるいは職員の配置です。会計年度任用職員の必要性なども含めましてその辺もしっかりやっていこうとか、いろんなことを徐々にですが出てきているような気がします。 それと今の監査委員からの指摘の中でデジタル化といいますか、会議の関係もあったんですが、それにつきましてもこの国の方針もありますし、これは避けて通れませんので、市といたしましても御存じのとおり、今年、専門の係もつくりまして、また情報系の職員も採用したということでデジタル化はしっかりやっていきたいと思っております。 コロナでの私もオンライン会議を何回か増えてきて出させていただいているんですが、確かに便利といいますか、いいなという点もあります。ただ、それと一緒に実際に集まって顔を合わせながら議論するというのも、やはりそこにも利点があると思いますので、それぞれの利点を生かしながらいいところはやっていきたいと思います。 あと公表の件なんですが、これは監査委員さんへの質問だと思ったんですが、今回もこの意見書についてはホームページで公表していますので、主な5つの指摘した件については公表されておるということであります。 また、あとその他の件につきましても先ほど申したとおり、内部でしっかりやっています。その理由は、例えば相手がある事業もありますので、全部公表してしまうと、用地交渉がまとまらないからとなると、何か相手の方が悪いような雰囲気が出てしまいますのでその辺は慎重にやっていきたいと思いますので、当面は中のほうでしっかりやっていきたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 種々いろいろ丁寧に答えていただきましたが、しっかりと議会としてはチェックしてまいりますので、いろいろと進捗を見ていきたいと思います。 それでは、次に大項目2へ移ります。 コロナウイルス感染症対策と市民の健康について。 小項目1として、市民が安心して取り組める文化活動への感染症対策とは。 1点目、地方創生臨時交付金の活用による市が取組を進めた新たな感染症対策は。 2点目、不特定多数が手にする図書館の本はウイズコロナ時代殺菌機を通すことで次の借手が安心して本を借りることができます。今議会で更埴図書館にこの除菌機を導入する予算が計上されて大変安心しましたし、評価いたします。地方創生臨時交付金は新型コロナウイルス感染症対策に積極的に使えると考えます。戸倉図書館、田毎図書館にも設置することを望みますが、今後の導入計画について伺います。 3点目、信州の幸あんずホールは市内外から大勢の皆様が訪れて利用する場所です。時間をかけずに会場に入るために入口に体温自動測定できるサーマルカメラ大型モニターを設置するという対応が必要ではないでしょうか。スプリンクラー入替えの工事等々でありますが、令和5年の11月まではこのまま使ってまいります。この大型モニターを導入できませんか。 以上、3点について伺います。
○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。 〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎企画政策部長(栗原力君) 1点目の地方創生臨時交付金の活用による市が取組を進めた新たな感染症対策はについて、1点目は私からお答えさせていただきます。 市では、令和2年度より新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、新型コロナウイルス感染症の拡大防止と感染拡大の影響を受けている地域経済や市民生活を支援してまいりました。 御質問の地方創生臨時交付金を活用した新たな感染症対策としましては、令和2年度、3年度における感染予防対策の普及啓発事業、学校を含む公共施設の感染予防対策事業、市内13小中学校の避難所の感染予防対策事業、図書館の感染予防対策事業などを実施するとともに学校のGIGAスクール情報機器購入事業、オンライン行政手続サービス導入事業、市議会ペーパーレス会議システム事業、公民館等Wi-Fi構築事業などのICT等の技術を活用した新しい生活、新しい社会システムへの変革も行ってまいりました。 今後も新型コロナウイルス感染症の感染状況を見ながら拡大防止に向けた対策を本臨時交付金を活用しながら積極的に実施してまいります。
○議長(小玉新市君) 続いて、島田教育部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) 私からは、図書館、あんずホールに係る質問についてお答えいたします。 まず、図書館への殺菌機設置計画についてお答えいたします。 現在、市立の3つの図書館では返却された本については全て消毒液により除菌しております。取扱量の多い更埴図書館については、さらなる感染防止対策として紫外線による除菌機を配置する予定でございまして、本議会に補正予算案をお願いしているところでございます。 一方で、紫外線の照射は紙を劣化させるとの指摘もございます。絶版となった本をはじめとする図書館の貴重な資料を損なう可能性も否めません。このため、まずは更埴図書館に導入し、運用を行う中で問題があるかを確認した上で戸倉図書館や更埴西図書館への導入の可否について検討してまいります。 次に、信州の幸あんずホールに大型モニターを設置してはとのお尋ねでありますが、現在、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の一つである検温については、イベントや会議の際は主催される皆様にガイドラインに沿った適切な対応をお願いし、それぞれ工夫しながら検温、手指消毒などの対策を講じていただいております。 一方で、現在、会館では平時は非接触型の体表面温度計(検温器)をインナーコリドーの出入口などに設置しまして来館者に測定をお願いしております。 議員御提案の会場の入口に大型モニターを設置する対応については、感染防止対策の有効な手段と思いますが、人流などを考慮すると当面は現在設置されております検温器での検温が既に住民の皆様に浸透していることから、改めて大型モニターを設置することは考えてはございません。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 地方創生臨時交付金が使えるということで感染症対策を提案したわけですけれども、いろんな図書館でこの除菌機、殺菌機は使われておりますので運用を見てとおっしゃいましたが、他の自治体の図書館等々で経験があるところを見て運用導入を早めに検討していただきたいなと思いました。 あんずホールですけど、今は少ないんですけど、コンサートとか様々なことで入口にどっと入るときがありますので、大型は20人近くモニターできるわけですので、そういうことも鑑みて、これも臨時交付金を使えるうちに検討していただきたいと思いますが、いかがですか。
○議長(小玉新市君) 島田部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) 再質問にお答えいたします。 先ほど答弁申し上げましたが、主催団体の皆様が主宰するイベント、会議の際にはガイドラインがありますのでそれに沿った対応をお願いしまして検温、手指消毒などをお願いしているところでございます。 そして、先ほども申しましたように大型モニターは感染防止対策の有効な手段としては間違いございません。ただこの夏もそうだったんですけれども、例えば市民プールなんですけれども、会場前に行列がだーっとできるわけです。その際にはいわゆるスタッフ(職員)が非接触型の温度計を用いてもう既に並んでいる段階で検温を済ませて、それで入場していただくという工夫をすれば何とかなるのではないかと考えております。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 工夫をしていただいているということで捉えますけど、いろんなものを考えていただければいいなと思います。 小項目2に入ります。 保育園の使用済みおむつ持ち帰りの廃止について。コロナの感染が広がり、千曲市でも若年層の感染者数が多く家族内にも感染が広がっています。子供の家族、さらに現場の保育士の感染防止策の一つとして、使用済みおむつ持ち帰りを廃止し、保育園つまり行政側で処分するべきではないでしょうか。 東京から移住してきた子育て世代がおむつの持ち帰りをやっている千曲市に大変驚き、私のところに一刻も早く止めてもらいたいという要望を届けてくれました。 保育園の先生にはなかなか言えないそうです。おむつ持ち帰りのため、ビニール袋も購入しているそうです。 また、医療関係者からの御指摘で、胃腸炎などからくる排便を持ち帰ることによって家庭で胃腸炎が広がりかねないなど衛生面でも問題があります。なぜまだ持ち帰りを続けているのでしょうか。千曲市は子育て世代の実情に沿い、このコロナ禍の中、使用済みおむつ持ち帰りを廃止する対応を取るべきだと考えますが、所見を伺います。
○議長(小玉新市君)
荒井次世代支援部長。 〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕
◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 保育園の使用済みおむつ持ち帰りの廃止についてという御質問でございます。 議員御指摘のとおり、千曲市の公立保育園では保護者の皆様に使用済みおむつの持ち帰りを行っていただいております。現在、園児が使用したおむつは保育士がそれぞれ名前の書かれた袋に入れ、帰りのお迎えのときに保護者に渡すという流れになっており、これまでも保管場所や臭いなど衛生面でも苦慮した例もあります。 一方で、おむつの様子から保育士と保護者との間で園児の体調やトイレトレーニングの進捗状況など連絡を取り合い、状況を把握し子育て支援をしてきたという経緯もございます。 使用済みおむつの自園処理については、市内では認可保育園、認可外保育園も含めて5つの小規模保育施設で保育サービスの一環として自園処理を行っております。 また、県内では大町市が約20年前から全公立保育園で実施をしておりまして、松本市と伊那市では今年度途中から自園処理を行う予定と聞いております。 使用済みおむつの自園処理については使用済みおむつの保管場所や収集の間隔、あと処理費用といった課題もございますけれども、先進地の事例を研究をしまして参考にしながら子育て世代の支援策として家庭での負担の軽減や感染症などの感染リスクの低減を図るため、早い時期に実施できるよう研究してまいります。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 長野県は全国ワースト2位です。持ち帰らせている保育園85%、1位、滋賀県89%、3位、京都73%です。東京は17%、茨城16%、千葉25%等々、東京から引っ越して来た人が驚くのは無理もありません。 今、部長がおっしゃったとおり、伊那市、松本市、また辰野町、箕輪町などではもう早急に対応するという答えを頂いているそうです。 千曲市も子育て施策、未来への投資、先ほどから小川市長が言っておりますのでこのおむつ、例えば12月補正予算、3月など導入はいつからというような具体的なことを言っていただくと未満児等々、おむつを持ち帰っている保護者が大変喜ぶと思いますが、もうひと押し、よろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 荒井部長。 〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕
◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 開始する時期はということでございますけれども、先ほども申しましたが、おむつの保管場所の問題ですとか、それに伴う保管する施設、処理費用といったことからして、いつとは申し上げられませんけども、早い時期ということで御了解頂きたいと思います。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 松本市では600万円前後試算されているようですので、また詳しい数字は調べていただければ分かると思いますが、ぜひ本当に早い時期に、この夏臭くて大変だったと思いますのでお願いいたします。 それでは、小項目3、コロナ禍における心の健康と自殺予防について。 9月は10日から16日まで自殺予防週間です。千曲市の市報には今回情報がありませんでした。ホームページにはありました。長期化する新型コロナウイルス感染症の影響は仕事や学校生活など生活環境が不安定で多くの人が心にダメージを受けていると思われます。不安や孤立感などのストレスにさらされることが自殺のリスクも高まります。令和2年度は11年ぶりに自殺者が増加、3年度は減少に転じましたが、女性や若者の自殺が増加している。 そこで1点目、コロナ禍で心の健康について千曲市の現状はいかがか、様々な角度からの考察を伺います。 2点目、精神的な健康状態をチェックできるシステム、心の健康を確認できる体温計があります。産後鬱やいろいろな気持ちの落ち込み度などが分かるメンタルヘルスチェックシステム「心の体温計」を導入し、ホームページ上で誰もが心の状態をチェックできるようにしたらどうでしょうか。コロナ禍の今こそ導入を再度提案します。 以上、2点についてお願いします。
○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。 〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) コロナ禍における心の健康と自殺予防について。1点目のコロナ禍で心の健康について千曲市の現状はとの御質問でございますが、御指摘を頂きました様々な視点から見たコロナの影響について、日々の心の相談では、「家族からの感染が心配」「ワクチンによる体調不良」など、数名の方から相談がございました。 また、自殺未遂等につきましては、厚生労働省自殺対策推進室による地域における自殺の基礎資料の統計では、千曲市は過去5年を比較いたしましても、自殺者数、自殺未遂歴の有無について減少傾向にございまして、県と比較いたしましても低い状況でございます。 自殺は、コロナの影響も含め、生活苦、多重債務など経済的な問題や人間関係の問題のほか、家庭問題など様々な要因が複雑に関係し、深刻化する中で、これらと連鎖して鬱病などの健康問題が生じ、追い込まれた末の結果と考えられます。 市の対策といたしましては、いのち支える千曲市自殺対策推進計画に基づき、庁内での様々な相談を受ける中で、自殺につながるサインに気づき、各課が連携した支援ができるよう、自殺予防対策推進会議を通じたネットワークの強化や、ゲートキーパー研修など自殺対策を支える人材の育成等に取り組んでおります。 また、保健センターで毎年開催しております精神科医による精神保健相談会を本年度は8回実施するとともに、毎年千曲市と坂城町が共同開催し、弁護士や精神科医などの専門家に相談ができる「こころ・法律・仕事のなんでも相談会」を本年度は10月23日日曜日に坂城テクノセンターにて開催する予定となっており、その案内チラシを今月の市報9月とともに全戸配布をしたところでございます。 先ほど議員も申されましたとおり、今週土曜日の10日から16日までの1週間は自殺予防週間になります。一人で抱え込まず、まずは相談していただけるよう啓発活動に努めてまいります。 次に、2点目のメンタルヘルスチェックシステム「こころの体温計」の導入の御提案につきましては、自身のストレスや落ち込みなどの傾向を匿名でセルフチェックできる内容でございまして、これを活用することで早期に気づき、相談に結びつくことが期待されますので、導入に向けて進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 千曲市では、自殺がほとんどないということで大変安心しますが、いろいろな手を皆さんに打っていただいているということだと思いますので、さらに心と目を配って、追い込まれない、そういう子供たちあるいは大人をつくらないようにしていきたいなと思っております。 最後の質問に入ります。 小項目4、感染のリスクが少ない屋外の遊び場の整備について。 さらしな地域では大きな公園がなく、保護者や中学生、高校生などから「安心して体を動かす場所が欲しい」という要望を近年いただいていました。ようやく若者の声を市町に届けることができます。 古代体験パークの場所は広く、安全と考えますが、文化財でもあります。パークと複合した広場、遊び場はできないでしょうか。 新型コロナウイルス感染症の影響が長く続き、行動を無意識に制限している今、感染リスクが低い屋外の遊び場が求められています。さらしな地域の子供たち、若者たちの声をどう受け止めますか。市長の所見を伺います。
○議長(小玉新市君) 島田教育部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) 感染のリスクが少ない屋外の遊び場・公園の整備についてでございます。 さらしなの里古代体験パークは、近隣の縄文遺跡の発掘成果を基に整備された公園で、復元された縄文時代の住居がつくり出す雰囲気を気軽に体験できる場所でございます。 また、屋外のため、基本的な感染症対策を行うことで、安心して体を動かすことができる場所として、小学生や家族連れの皆様に御利用をいただいております。 御提案の古代体験パークに複合化した公園整備については、これまでも同様の質問をいただいておりますが、施設機能の拡充には、大変申し訳ございませんが、用地の確保ですとか財政措置など、現在のところ様々な課題があると考えております。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 古代体験パーク、そしてさらしなの里歴史資料館、これは歴史文化財だということはよく承知しておりますし、この前も見てきました。 しかし、これは戸倉町からですからね、合併して今年20年目がスタートしました。さらしなのほうにそういうことを子供たちのため、若者たちのために何か投資したでしょうか。何かつくったでしょうか。子供たちが求めている、若者たちが求めているものは公園とかそういうものではなくて、のびのびと遊べる場所。 そういうことを求めております。20年間何もしてこなかったということを反省を、私も踏まえて、ぜひ投資をしていただきたい。そして、総務部長がまちのにぎわいが必要だということをおっしゃいましたが、25歳から32歳の若い人たちがいない千曲市に、やっぱりこういうところで子供たちの声をしっかり受け止めて対応してくれたまち、大好きな千曲市へ戻って結婚して子供を産もうとか、そんな思いになるような、大人の、行政側の対応が必要だと思います。 例としては、小布施クエストとかいろいろありますので、もう一度再答弁をお願いします。
○議長(小玉新市君) 島田教育部長。 〔教育部長 島田栄一君 登壇〕
◎教育部長(島田栄一君) 再質問の趣旨は、いわゆる中高生、若者が楽しめる、のびのびとスポーツを活用した遊び場というようなものを近隣に整備したらどうかという趣旨であるかと思います。 今、例として挙げられました小布施町の小布施クエストですね。小布施の温泉施設のそばにありますよね。それらも私は承知しております。 先ほど、財源ですとか用地という課題は市の立場として言ったわけですけども、東京オリンピックですとか北京オリンピックでも10代の子のアスリートの活躍がすごく目立っているわけです。その中で、正式競技に採用された
スケートボードですとか、若者が集える施設の整備は、おっしゃったように地域の魅力につながると考えております。公設がいいのか、民間導入がいいのか、そういうことも今後の課題かと思いますので、研究をさせてください。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) さらしなの里古代体験パークの周りには広い土地があります。そして気持ちのいい景色があります。非常にそこを活用できて、いろんな若い人たちが来るということが大変魅力的になります。いろんなところへ波及していきます。 最後に小川市長、この若者の声をどう受け止めてまちづくりにしますか。最後にお聞きして終わります。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 若い人たちが魅力を感じるまちづくの一環として、そういった構想、アイデアの御提案はいただきました。ありがとうございました。 先ほど教育部長よりも答弁いたしましたけれども、財源はともかく用地の確保などの課題があるということは御理解いただきたいと思いますので、そういったことが課題が解決できるようであれば何とか前向きに考えたいという気持ちはあります。今日のところで明言はちょっとすいません、できないのですが、お気持ちは受け止めましたので、検討させていただきたいと思います。財政と用地の確保などの課題解決に向けて研究してまいりたいと思います。 地元の住民の方の合意形成も十分に必要になろうかと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 柳澤議員。 〔15番 柳澤眞由美君 質問席〕
◆15番(柳澤眞由美君) 終わります。
○議長(小玉新市君) 以上で一般質問は終わりました。
---------------------------------------
△日程第4 議案審議
△議案第37号 千曲
市いじめ問題対策連絡協議会等条例制定について
△議案第38号 千曲市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について
△議案第39号 千曲市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例制定について
△議案第40号 令和3年度千曲
市一般会計歳入歳出決算認定について
△議案第41号 令和3年度千曲
市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
△議案第42号 令和3年度千曲
市同和対策住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定について
△議案第43号 令和3年度千曲
市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
△議案第44号 令和3年度千曲
市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
△議案第45号 令和3年度千曲
市下水道事業会計利益の処分及び歳入歳出決算認定について
△議案第46号 令和3年度千曲市水道事業会計利益の処分及び歳入歳出決算認定について
△議案第47号 令和4年度千曲
市一般会計補正予算(第4号)の議定について
△議案第48号 令和4年度千曲
市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議定について
△議案第49号 令和4年度千曲
市介護保険特別会計補正予算(第2号)の議定について
△請願等の受理について
○議長(小玉新市君) 日程第4、議案審議。議案第37号から議案第49号までを一括議題といたします。 以上、13議案については、質疑の通告がありませんので、議案付託表記載のとおり、関係常任委員会に付託をいたします。 請願等の受理についてを議題といたします。 本定例会において受理した請願は、請願文書表記載のとおり、関係常任委員会に付託をいたします。 陳情につきましては、陳情等文書表の記載のとおり、陳情の写しのデータを配信いたしました。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。 午後3時22分 散会
---------------------------------------...