千曲市議会 > 2020-12-01 >
12月01日-01号

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  1. 千曲市議会 2020-12-01
    12月01日-01号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-07
    令和 2年 12月 定例会(第5回)---------------------------------------           令和2年12月1日(火曜日)---------------------------------------● 議事日程(第1号)  令和2年12月1日(火曜日)               午前10時 開会第1 就任及び招集あいさつ第2 会議録署名議員の指名第3 会期の決定について第4 諸般の報告第5 市長所信表明第6 報告第30号 地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率の報告について第7 報告第31号 令和2年度千曲市教育委員会事務の点検及び評価報告について第8 専決第12号 専決処分事項報告について(千曲市長等の給料の減額に関する条例)第9 専決第13号 専決処分事項報告について(千曲市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例)第10 議案第57号 令和元年度千曲市一般会計歳入歳出決算認定について第11 議案第58号 令和元年度千曲市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について第12 議案第59号 令和元年度千曲市同和対策住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定について第13 議案第60号 令和元年度千曲市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について第14 議案第61号 令和元年度千曲市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について第15 議案第62号 千曲市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について第16 議案第63号 千曲市税外収入金に対する手数料及び延滞金徴収条例の一部を改正する条例制定について第17 議案第64号 千曲市特定環境保全公共下水道事業受益者分担に関する条例を廃止する条例制定について第18 議案第65号 千曲市下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例制定について第19 議案第66号 令和2年度千曲市一般会計補正予算(第7号)の議定について第20 議案第67号 令和2年度千曲市介護保険特別会計補正予算(第2号)の議定について第21 議案第68号 大池森林総合施設指定管理者の指定について第22 議案第69号 千曲市市民交流センター指定管理者の指定について第23 議案第70号 白鳥園の指定管理者の指定について第24 議案第71号 埴生児童センター外8施設の指定管理者の指定について第25 議案第72号 戸倉老人コミュニティセンター外2施設の指定管理者の指定について第26 議案第73号 千曲市戸倉地域福祉センター指定管理者の指定について第27 議案第74号 千曲市更埴デイサービスセンター指定管理者の指定について第28 議案第75号 千曲市屋代デイサービスセンター指定管理者の指定について第29 議案第76号 千曲市あんずの里スケッチパーク指定管理者の指定について第30 議案第77号 教育委員会委員の任命について第31 議案第78号 令和元年度台風19号豪雨災害復旧事業五十里川排水機場ポンプ復旧工事変更請負契約の締結について第32 議案第79号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第1工区変更請負契約の締結について第33 議案第80号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第2工区変更請負契約の締結について第34 議案第81号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第3工区変更請負契約の締結について---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   飯島 孝君   2番   田中秀樹君       12番   中村眞一君   3番   聖澤多貴雄君      13番   倉島さやか君   4番   宮下繁明君       14番   前田きみ子君   5番   中村恒彦君       15番   袖山廣雄君   6番   川嶋敬信君       16番   小玉新市君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   金井文彦君       18番   和田重昭君   9番   北川原 晃君      19番   柳澤眞由美君  10番   滝沢清人君       20番   和田英幸---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   経済部長      齊藤清行君   副市長       内田雅啓君   建設部長      竹内 康君   総務部長      大内保彦君   企業立地担当部長  小林千春君   企画政策部長    竹内 司君   教育長       小松信美君   市民環境部長    島田栄一君   監査委員      横尾浩美君   健康福祉部長    荒川愛子君   教育部長      滝沢裕一君   次世代支援部長   中曽根昌彦---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    堀内 登君   議会事務局次長   坂井道夫君   議事係長兼調査係長 越石潤一君   書記        佐藤太一君---------------------------------------午前10時 開会 ○議長(和田英幸君) 定足数に達しておりますので、ただいまから令和2年第5回千曲市議会定例会を開会いたします。--------------------------------------- △日程第1 就任及び招集あいさつ ○議長(和田英幸君) 日程第1、市長から就任及び招集のあいさつがあります。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 令和2年第5回千曲市議会定例会の開催にあたり、市長就任の挨拶と併せ招集の挨拶を申し上げます。 私は、去る10月25日執行の千曲市長選挙におきまして、市民の皆様から御信任をいただき、誠に光栄なことに、第4代千曲市長として市政のかじ取りを任せていただくこととなりました。改めて、その職責と使命の重大さに身が引き締まる思いでございます。 後ほど、市政を遂行するにあたっての私の所信を簡潔に申し述べさせていただきますが、市民の皆様をはじめ、議員各位には一層の御理解と御支援、御協力を賜りますようお願いを申し上げ、簡単でございますが、就任の挨拶とさせていただきます。 さて、本日ここに令和2年第5回千曲市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には何かと御多忙の中、御出席を賜り、心から感謝を申し上げます。 本定例会で御審議いただきます案件につきましては、既にお手元に申し上げてございますが、報告事項では、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率の報告についてなど2件、専決処分事項報告では、千曲市長等の給料の減額に関する条例など2件でございます。 議案は25件で、決算関係では令和元年度千曲市一般会計歳入歳出決算認定についてなど5件、条例案では、千曲市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定についてなど一部改正条例案が3件と廃止条例案が1件、補正予算案では、令和2年度千曲市一般会計補正予算(第7号)の議定についてなど2件、指定管理者関係では、大池森林総合施設指定管理者の指定についてなど9件、人事案件では、教育委員会委員の任命について1件、契約関係では、令和元年度台風19号豪雨災害復旧事業五十里川排水機場ポンプ復旧工事変更請負契約の締結についてなど4件でございます。 各議案に対する提案説明につきましては、後ほど、私、副市長、担当部長から御説明申し上げますが、いずれも重要な案件でございますので、よろしく御審議をいただき、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げまして招集の挨拶といたします。--------------------------------------- △日程第2 会議録署名議員の指名 ○議長(和田英幸君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員には、会議規則第88条の規定により、5番 中村恒彦議員、6番 川嶋敬信議員の両名を指名いたします。--------------------------------------- △日程第3 会期の決定について ○議長(和田英幸君) 日程第3、会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 本定例会の会期は、本日から12月17日までの17日間としたいと思います。これに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(和田英幸君) 異議なしと認めます。よって、会期は本日から12月17日までの17日間と決定いたしました。--------------------------------------- △日程第4 諸般の報告 ○議長(和田英幸君) 日程第4、諸般の報告を行います。 諸般の報告については、お手元に配付のとおりでありますので、御承知をお願いいたします。--------------------------------------- △日程第5 市長所信表明 ○議長(和田英幸君) 日程第5、市長から所信表明演説があります。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 千曲市議会12月定例会開会にあたり、私の所信の一端を申し述べさせていただき、議員の皆様並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 千曲市をさらに良いまちに、豊かなまちにしたいとの思いで市長選を戦った岡田前市長や支援者の方々の思いも謙虚に受け止めつつ、約5万9,000人の千曲市民の皆様の御期待に応えなければならないと決意を新たにしております。 市政経営に当たっての基本姿勢・方針について申し上げます。 昨年の台風19号災害や新型コロナウイルス感染症によって千曲市の姿は一変いたしました。特に新型コロナでは、世界が大きく変わってしまいました。 この大きな社会の変化に対応するためには、発想の転換が必要です。これまでの旧態依然とした前例主義・権威主義で既得権を守る市政ではなく、戦略的にスピード感を持って変化に対応できる市政、新しい発想ができる市政に変えなければ、明日の千曲市はありません。大胆かつ繊細に取り組みます。 そのためには、まず、市民目線に立って、市民の皆様がどう感じるか想像力を持ち、常に先を考える丁寧な行政運営を心がけます。市民の皆様の声に耳を傾け、市民感覚・民間感覚とのズレが生じないように対話を進めてまいります。具体的には、課題ごとに「市民の声を聞く会」仮称でございますが、これを設置し、市民ニーズを把握することで施策のアップデートを行ってまいります。 市民目線の行政を実現するためには、私たちはサービス業の一員であるという意識で常に市民の皆様のために気配り・心配りをし、職員の挨拶など「凡事徹底」を行ってまいります。同時に、職員の仕事の質を高め、生産性を向上させるためには、能力を最大限発揮できるような環境づくりが大切です。組織改編も順次行い、縦割り行政の弊害をなくし、社会の変化に即応できる組織にしてまいります。 コロナ禍の社会変化に対応するためには、行政の力だけでは限界があります。民間の力と協働して、的確な判断のもとに迅速に取り組みます。また、積極的な女性登用の取り組みをはじめ、多様な人材が活躍できる組織づくりをしてまいります。 市民の皆様からお預かりした大切な税金は、市民の皆様のために有効に使い、自分のお金と同じように扱うコスト意識を徹底しなければなりません。これまでの市政のよい部分はさらに伸ばし、足りないものを補い、無駄は省いてまいります。 働き方と税金の使い方を見直すことによって、市民サービスの向上や新たな予算確保につなげたいと考えております。その上で、政策の研究、立案、決定、実行において、戦略的に、スピード感を持ち、粘り強く取り組みます。事後の評価・検証のためにも、可能な限り情報公開を行い、行政の透明性を向上させてまいります。 なお、市民サービス向上の観点から、市役所新庁舎移転に伴い閉鎖された戸倉上山田地区の市民窓口の復活を検討しております。行政改革の趣旨を十分に尊重し、配慮しつつも、地域要望として行政サービス機能を復活させてほしいとの切なる声が想像以上に多いことから、場所や機能などをどうするか複数の案を作成し、検討中でございます。来年4月からの窓口開設に向けて準備に着手しております。 それでは、基本政策を3つ申し上げます。 まず、市民の安全・安心を目に見える形にしてまいります。 令和元年東日本台風では、それまで千曲市は大きな自然災害が少なかったということもあって、事前の備えや災害時における迅速かつ的確な初動対応が十分ではなかったと思われる市民が多かったのではないでしょうか。 まずは市の防災・減災対策を総点検し、市民の皆様が不安に感じている避難方法、避難所設置や運営等について分かりやすい形でお示しする必要があります。また、危機管理能力や防災・減災対策を強化するためには、組織の在り方を見直し、危機管理担当幹部の確保・育成、情報の一元化・共有の徹底、情報発信力の強化に取り組んでまいります。 現在延期されている復興計画案住民説明会については、来年1月下旬から順次開催し、復興計画を早急に策定してまいります。加えて、市民の皆様のマイ・タイムラインや区・自治会での取り組みの指針となる防災・減災のための具体的なマニュアルの作成も早急に取り組んでまいります。 我が国においては、気候変動による水害リスクの増大に備えるため、これまでの河川管理者等取り組みだけではなく、流域に関わる関係者が主体的に治水に取り組んで、流域全体で行う「流域治水」へ転換するため、ハード・ソフト一体事前防災対策を加速しております。そのため、千曲市においても「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」をはじめ、国・県、流域の自治体と連携し、その動向を把握して流域での総合的な治水対策に取り組んでまいります。 防災拠点として、川西地区における「防災道の駅」や「消防署の分署」などの設置を求めるご意見がございます。千曲川を挟んで東西に分かれる地形を考慮すると、川西地区防災拠点を設置する必要性は理解できるところでございます。施設の機能、規模、場所、費用等について調査研究を進め、早期に方向性をお示しできるよう取り組んでまいります。 防災・減災など安全・安心のまちづくりを進めていくには、ハード対策ソフト対策ともに進めていく必要がございます。また、地域活性化地域振興には、その地域の強みを活かすことが大切です。そこで、千曲市の地理的優位性、県内有数の交通の要衝という強みを最大限発揮できるよう国道18号バイパスの延伸、都市計画道路など社会資本基盤整備を着実に進められるよう努めてまいります。 社会資本整備には、事業自体により生産、雇用、消費等の経済活動が派生的に創出され、短期的に経済全体を拡大させる「フロー効果」と、道路などの社会資本が整備・蓄積され、機能することによって、継続的かつ中長期的に得られる「ストック効果」があると言われております。ストック効果には、風水害や地震等による人的被害などの災害リスクを低減する「安全・安心効果」、道路の拡幅や線形改良等によって渋滞の低減や利便性・快適性を向上する「生活の質の向上効果」、移動時間の短縮や輸送コストの縮減化により経済活動を促進する「生産性向上効果」がありますが、これらのストック効果を最大限に発現できるよう取り組んでまいります。 人口減少社会においては、地域経済と生活を支えるサービスを広域的に効率的に共有できるようにしていく必要があります。市民の皆さんはもちろん、市外の人々が住みたいと思える魅力ある環境づくり取り組み、市外からの移住・定住促進にも資する基盤整備として取り組んでまいります。 基本政策の2つ目としては、市民を大切にするまちづくりでございます。 将来の千曲市を支えるのは、言うまでもなく子供たちです。子供たちが伸び伸び育つ、みんなで育つ子育て支援や教育の充実に努めます。例えば新生児を対象とした特別定額給付金を給付するなど、子育ての負担軽減をはじめ、子供に関する相談体制の充実、学習支援、学力向上、発達支援の拡充にも積極的に対応し、さらに子育てしやすい環境づくり、子供を健やかに育むまちづくり子育て世代から選ばれるまちづくりに取り組んでまいりたいと思います。 また、誰もが住み慣れた地で安心して暮らし続けられるよう、地域包括ケアシステムの実現や、高齢者、障害者が安心して生き生きと暮らせるまちづくりにも取り組んでまいります。 そして、基本政策の3つ目として「稼ぐ地域」の仕組みづくりを推し進めてまいります。 台風災害とコロナによって苦戦を強いられている千曲市でございますが、幸い県内有数の交通の要衝であり、自然環境にも恵まれ、全国に発信できる観光資源がございます。また、テレワークの普及により遠隔地でも勤務可能となり、住環境に恵まれた千曲市にもチャンスがやってまいりました。ピンチをチャンスに変え、「ないものねだり」ではなく「あるものさがし」によって、今あるものと地域の強みを最大限に活かす戦略で自主財源を安定的に確保し、「稼ぐ地域」の仕組みづくりを行なってまいります。 そのために、まずは基本理念として「ローカルファースト」という考え方を推進してまいりたいと思います。ローカルファーストとは、幅広い概念ですので、定義づけすることは難しい考え方ですが、私は「自分たちが暮らしている地域を大切に考える意識」としたいと思います。 一人一人の市民が主役の市政を推し進めていくためには、千曲市で暮らしている私たち一人一人がまちをつくっていくという意識が必要不可欠でございます。 そこで、まずはローカルファーストという考え方を多くの市民の皆様に共有していただき、千曲市をより良いまちにしていこう、そのためにできることは何かというところから始めていただきたいと思います。例えば地元の飲食店で食事をすることによって、たとえわずかであっても市の税収増につながっていくというような意識でございます。 そして、行政としては、特色ある農業や商工業など地元産業の成長支援、消費拡大、販路拡大など「稼ぐ地域」の仕組みづくりに取り組んでまいります。例えば地域通貨や地域ポイント制度の創設、食と農の体験型テーマパーク等調査研究をして、地産地消、あるいは地消地産、これをはじめとした地域内経済の循環を促進してまいりたいと思います。また、コロナ禍での経済対策も効果を検証しながら、最大の効果が得られるよう、国・県や近隣市町村と協力・連携しながら取り組んでまいります。 さらに、ウイズコロナ・アフターコロナを見据えた企業誘致の在り方や、ICT、IoT、AIなど先進技術の活用による消費拡大生産性向上への支援にも取り組んでまいります。 今後、日本は遅れていたデジタル化が急速に進みますが、デジタル社会に対応できる専門の人材が圧倒的に足りません。千曲市において、その需要に応えて専門の人材を育成することができれば、企業や人が集まり、税収確保と雇用の安定につながり、新たな千曲市の価値・強みを創造できると考えます。そのため、専門学校などデジタル人材育成の拠点設置についても研究してまいります。 さらには、女性、若者、移住者の視点を活かした雇用の創出、創業支援を行い、千曲市発の内発的な産業振興にも取り組んでまいります。 なお、民間感覚を取り入れ、市役所庁舎ことぶきアリーナ等を積極的に活用する体制をつくり、庁舎やアリーナ等維持管理コストを補うと同時に、稼げる施設にできるよう努めてまいります。 また、企業等の立地推進については、これまで進めてきている雨宮産業団地八幡東産業団地の造成事業を通じて積極的に取り組んでおります。屋代地区の開発計画については、これまで、進み具合等の情報公開について、主に地権者の皆様を対象にして行ってまいりましたが、今後は、広く市民の皆様にお伝えできるよう、現在準備を進めております。 税収をいかに増やしていくか、安全・安心なまちづくり市民サービスの維持・向上や地域産業の発展につながるかなど、総合的に判断して、できるだけ補助金に頼らずに自立できる「稼ぐ地域」にする取り組みを推し進めてまいります。 観光振興については、まず、国による令和元年版観光白書では、国内旅行消費額日本人観光客が82.7%、訪日外国人観光客が17.3%となっております。約26兆1,000億円の市場のうち、日本人観光客の消費額(宿泊・日帰り)が約21.6兆円、訪日外国人観光客の消費額は約4.5兆円でございます。ちなみに、日本人国内日帰り客旅行消費額は約4.7兆円でございます。これは新型コロナウイルス感染拡大前の統計でございます。 これまではインバウンドに注力し、伸び代がある訪日外国人観光客の消費額を増やすことに積極的に取り組まれたことと存じます。また、映画やテレビドラマなどのロケーション撮影場所として千曲市を売り込み、そのロケ地巡り観光誘客を目指すロケツーリズムについても、聖地巡礼という言葉で再度注目され、関係各位の御尽力もあり、徐々に体制も整ってきたと伺っております。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の収束に至っていない現在、外国人の往来や映画興行などが非常に厳しい現状に置かれていることも否めません。その意味で、昨年と同じように力を入れていくことは得策ではないと考えております。 したがいまして、新型コロナウイルス感染症が収束しない当面の間は、これまでの観光振興策、具体的にはインバウンドロケツーリズムに重点を置いた観光振興策は見直し、規模を縮小してまいります。 短期的にやるべきこと、中長期的にやるべきことを区別して、地元客・国内客をターゲットに内需を大切にする観光振興策を再考しなければなりません。 新型コロナ収束までの間に、まずは、清潔な公衆トイレ、分かりやすい案内板、駐車場、親切な対応など、基本的な受け入れ環境を総点検し、早急に改善してまいります。同時に、新たな魅力を掘り起こし、千曲市の地理的な優位性も活かすことができる広域観光を強化してまいります。県、周辺市町村、観光局、事業者等との連携を強化して、魅力ある観光商品の開発にも取り組んでまいります。 日本遺産となった「月の都 千曲」のブランドイメージを確立し、ブランド力の向上に努めてまいります。 将来像といたしましては、市内の特色ある農業や商工業などの産業、伝統行事、景観、温泉など市内の様々な文化を伝承し磨き上げ、進化させ、そして、新たな文化を創造する「文化伝承創造都市・千曲」を目指し、豊かで品格あるまちづくりに取り組んでまいります。 ただいま申し上げたどの政策も、議員各位をはじめ市民の皆様の御理解と御協力なくして実現できるものではありません。私は、これからの4年間、小さくてもキラリと光る存在感がある「文化伝承創造都市・千曲」を目指し、全身全霊で議会の皆様と切磋琢磨しながら全力を尽くす所存でございます。 皆様方には、今後とも、格別の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、私の所信表明といたします。--------------------------------------- △日程第6 報告第30号 地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率の報告について ○議長(和田英幸君) 日程第6、報告第30号 地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率の報告については、市長から地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項の規定により報告がありました。 お手元に配付のとおりでありますので、御承知を願います。--------------------------------------- △日程第7 報告第31号 令和2年度千曲市教育委員会事務の点検及び評価報告について ○議長(和田英幸君) 日程第7、報告第31号 令和2年度千曲市教育委員会事務の点検及び評価報告については、教育委員会から地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項の規定により報告がありました。 お手元に配付のとおりでありますので、御承知を願います。--------------------------------------- △日程第8 専決第12号 専決処分事項報告について(千曲市長等の給料の減額に関する条例)
    △日程第9 専決第13号 専決処分事項報告について(千曲市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例) ○議長(和田英幸君) 日程第8、専決第12号及び日程第9、専決第13号、以上、専決処分事項報告2件についてを一括議題といたします。 両議案に対する提案説明を求めます。 内田副市長。          〔副市長 内田雅啓君 登壇〕 ◎副市長(内田雅啓君) ただいま議題となりました、専決第12号、第13号の専決処分事項報告について一括して提案理由を御説明申し上げます。 はじめに、専決第12号 千曲市長等の給料の減額に関する条例制定について説明いたします。 本案につきましては、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中にあって、深刻な影響を被っている市民、事業者の皆様の状況、また、経済・雇用情勢の悪化を踏まえ、市長、副市長及び教育長の給料月額を減額するため、本条例を制定したものであります。 具体的には、令和2年12月から令和3年3月までの間、市長については給料月額の10%を、副市長及び教育長については、給料月額の5%を減額するものでございます。 次に、専決第13号 千曲市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定について御説明申し上げます。 本案につきましては、10月の人事院勧告に基づき、一般職の職員及び一般職の任期付職員の給与について、期末手当を年間0.05月分引き下げるため、関係条例の一部を改正する条例を制定したものでございます。 説明は以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(和田英幸君) 日程第8、専決第12号について質疑に入ります。質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案は委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(和田英幸君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。討論の通告がありませんので、討論を終結し、採決いたします。 お諮りいたします。 専決第12号については、原案のとおり承認することに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(和田英幸君) 異議なしと認めます。よって、専決第12号は、原案のとおり承認することに決しました。 日程第9、専決第13号について質疑に入ります。質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案は委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(和田英幸君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。討論の通告がありませんので、討論を終結し、採決いたします。 お諮りいたします。 専決第13号については、原案のとおり承認することに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(和田英幸君) 異議なしと認めます。よって、専決第13号は、原案のとおり承認することに決しました。--------------------------------------- △日程第10 議案第57号 令和元年度千曲市一般会計歳入歳出決算認定について △日程第11 議案第58号 令和元年度千曲市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について △日程第12 議案第59号 令和元年度千曲市同和対策住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定について △日程第13 議案第60号 令和元年度千曲市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について △日程第14 議案第61号 令和元年度千曲市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について △日程第15 議案第62号 千曲市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について △日程第16 議案第63号 千曲市税外収入金に対する手数料及び延滞金徴収条例の一部を改正する条例制定について △日程第17 議案第64号 千曲市特定環境保全公共下水道事業受益者分担に関する条例を廃止する条例制定について △日程第18 議案第65号 千曲市下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例制定について △日程第19 議案第66号 令和2年度千曲市一般会計補正予算(第7号)の議定について △日程第20 議案第67号 令和2年度千曲市介護保険特別会計補正予算(第2号)の議定について △日程第21 議案第68号 大池森林総合施設指定管理者の指定について △日程第22 議案第69号 千曲市市民交流センター指定管理者の指定について △日程第23 議案第70号 白鳥園の指定管理者の指定について △日程第24 議案第71号 埴生児童センター外8施設の指定管理者の指定について △日程第25 議案第72号 戸倉老人コミュニティセンター外2施設の指定管理者の指定について △日程第26 議案第73号 千曲市戸倉地域福祉センター指定管理者の指定について △日程第27 議案第74号 千曲市更埴デイサービスセンター指定管理者の指定について △日程第28 議案第75号 千曲市屋代デイサービスセンター指定管理者の指定について △日程第29 議案第76号 千曲市あんずの里スケッチパーク指定管理者の指定について ○議長(和田英幸君) 日程第10、議案第57号から日程第29、議案第76号まで、以上20議案を一括議題といたします。以上は日程に従いまして、理事者の提案説明のみにとどめます。各議案に対する提案説明を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) ただいま議題となりました、議案第57号 令和元年度千曲市一般会計歳入歳出決算認定についての主な内容について御説明いたします。 はじめに、歳入の状況について申し上げます。 決算書5ページ、6ページを御覧いただきたいと思います。 市税につきましては、市民税で個人所得や企業の売上げが増加したことなどにより前年度比2.0%の増収、固定資産税で家屋の課税棟数及び床面積の増加などにより前年度比0.6%の増収、軽自動車税で税制改正による税率の引上げ対象車両の増加などにより前年度比4.7%の増収となり、市税全体では前年度比1.3%増の総額77億3,761万4,315円となりました。 地方譲与税につきましては、自動車重量譲与税の増額及び森林環境譲与税の新設などにより、総額で前年度比1.5%増の1億9,878万8,019円となりました。 各種交付金につきましては、地方消費税交付金が減収となったことなどにより、総額で前年度比4.9%減の12億5,750万5,680円となりました。 続きまして、7ページ、8ページの関係でございます。 地方交付税につきましては、普通交付税は、前年度より0.1%の増、特別交付税は災害分が措置されたことなどにより144.8%の大幅増となりました。地方交付税全体では12.0%増の79億483万1,000円となりました。 分担金及び負担金は、幼児教育無償化に伴う保育所運営費保護者負担金が減額となったことなどにより前年度比24.8%減の総額2億3,304万2,853円となりました。 使用料及び手数料は、前年度比6.0%減の総額2億4,104万750円となりました。 国庫支出金は、前年度比11.4%増の総額29億8,531万2,240円となりました。 県支出金は、前年度比14.0%増の総額14億8,044万7,731円となりました。 財産収入につきましては、基金運用益などにより8,621万5,723円となりました。 寄附金につきましては、ふるさと千曲市応援寄附金及び災害寄附金で、前年度比12.8%増の総額2億3,609万2,238円であります。 繰入金は、魅力あるまちづくり基金、新庁舎建設基金などの特定目的基金からの繰入れを行い、総額で4億4,366万8,889円となりました。 続きまして、9ページ、10ページを御覧ください。 諸収入は、中小企業金融対策貸付金元利収入や学校給食費納入金など、総額で16億5,343万8,648円となりました。 市債につきましては、新庁舎等建設事業にかかる合併特例事業債が減額となったことなどにより、総額では前年度比13.9%減の41億2,568万4,000円となりました。 次に、歳出につきまして、各款ごとに説明をいたします。 11ページ、12ページを御覧ください。 まず、議会費につきましては、議会の運営並びに議会活動に要した経費など、総額2億3,110万6,569円であります。 総務費につきましては、施設管理費、新庁舎等建設事業費、運輸通信対策事業費、防災対策費、情報化推進事業費など、総額76億4,972万837円であります。 民生費につきましては、障害者援護費、老人福祉費をはじめ、福祉医療給付費、子育て支援に係る児童福祉費、生活保護費などのほか、国民健康保険特別会計及び介護保険特別会計への繰出金、長野県後期高齢者医療広域連合への負担金など、総額80億3,508万5,691円であります。 衛生費につきましては、各種検診や予防接種事業費、地域医療対策推進事業費、ごみの減量・資源化と一般廃棄物の収集や災害廃棄物の処理、広域焼却施設対策に要した経費などのほか、葛尾組合、長野広域連合等の一部事務組合負担金など、総額17億5,934万6,452円であります。 労働費につきましては、勤労者福祉に要した経費、雇用対策事業費など、総額2,488万2,803円であります。 農林水産業費につきましては、農業委員会の運営経費、農業振興費、土地改良事業費、農業用施設等維持事業費、地籍調査事業費、松くい虫防除対策事業費など、総額で6億1,608万9,764円であります。 商工費につきましては、商工業振興事業費、中小企業金融対策事業費、プレミアム付商品券発行事業費などのほか、観光施設管理事業費、観光振興事業費、シティプロモーション推進事業費などで、総額13億3,336万8,958円であります。 土木費につきましては、生活関連道路の維持補修費のほか、都市計画道路千曲線等の道路新設改良事業費や河川整備費、下水道事業会計への繰出金、公園管理事業費、屋代地区土地区画整理事業費、市営住宅の維持管理経費などであります。 これらを合わせました土木費全体の決算額は、総額29億7,537万5,767円であります。 続きまして、13ページ、14ページを御覧ください。 消防費につきましては、消防団活動に係る経費のほか、消防施設管理事業費、千曲坂城消防組合負担金など、総額で8億7,668万110円であります。 教育費につきましては、特別支援教育に要する経費、小中学校の管理運営事業費や学校教育振興事業費、空調などの施設整備事業費のほか、社会教育施設の管理運営事業費、文化財保護事業費、体育施設の管理事業費、学校給食センター管理運営事業費などであります。 これらを合わせました教育費全体の決算額は、総額30億7,688万138円であります。 災害復旧費につきましては、令和元年度東日本台風災害で被害を受けた農地などの災害復旧に要した経費で、総額2億6,669万8,063円であります。 公債費につきましては、長期債の元利償還に要した経費28億9,540万4,483円であります。 以上が、歳出の主な内容でございます。 続きまして、392ページを御覧ください。 決算の総額について申し上げますと、実質収支に関する調書に記載してありますとおり、歳入総額が311億9,873万9,552円、歳出の総額が297億7,018万3,635円となりました。 歳入歳出差引額は14億2,855万5,917円で、翌年度へ繰り越すべき財源として9億5,739万5,982円を控除しますと、実質収支額は4億7,115万9,935円の黒字となりました。 このうち2億4,000万円を地方財政法の規定により財政調整基金へ積立てをしたところでございます。 なお、目区分による歳入歳出決算の事項別明細書につきましては、41ページから390ページまでに記載してあるとおりでございます。御参照いただければありがたいと思います。 一般会計については以上でございます。 ○議長(和田英幸君) 続いて、荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 続きまして、議案第58号 令和元年度千曲市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について御説明申し上げます。 決算書の19ページ、20ページを御覧ください。 まず、歳出から御説明いたします。 保険給付費につきましては、前年度比0.7%増の38億8,725万4,848円となりました。 県全体の保険給付費の財源となります国民健康保険事業費納付金につきましては、前年度比1.7%増の15億606万2,120円となりました。 保健事業費につきましては、前年度比5.4%減の3,703万6,975円となりました。 次に、歳入についてでございますが、17ページ、18ページをお願いします。 国民健康保険税につきましては、前年度比4.5%減の11億4,362万6,994円となりました。 県支出金につきましては、前年度比0.8%増の39億3,609万3,342円となりました。 一般会計等からの繰入金につきましては、法定の繰入金のほか、福祉医療費給付金の一部現物給付化による国庫支出金減額措置に対する財源補填分としまして52万5,000円を繰り入れ、前年度比3.2%減の総額3億7,876万1,065円となりました。 決算総額につきましては、歳入が56億4,512万9,772円、歳出が55億1,952万9,894円となり、歳入歳出差引額1億2,559万9,878円につきましては、令和2年度に繰り越すことといたしました。 次に、議案第59号 令和元年度千曲市同和対策住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定について御説明申し上げます。 決算書の25ページ、26ページを御覧ください。 まず、歳出から説明いたしますが、住宅新築資金等の新たな貸付けはなく、これまでの借入金の償還で、総額91万7,604円となりました。 次に、歳入でありますが、23ページ、24ページを御覧ください。 歳入は、貸付金の元利収入と繰越金で、総額1,491万2,483円であります。歳入歳出差引額1,399万4,879円につきましては、令和2年度へ繰り越すことといたしました。 なお、貸付金の収納確保につきましては、鋭意努めているところでございます。 次に、議案第60号 令和元年度千曲市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について御説明申し上げます。 決算書の31ページ、32ページを御覧ください。 まず、歳出から御説明いたします。歳出の大半、9割近くを占めます保険給付費につきましては、介護サービス等の諸費、高額介護サービス等費が増額となり、また、地域支援事業費、介護保険事業を運営するに当たっての総務費などで、歳出総額51億9,737万8,290円となりました。 次に、歳入でございますが、29ページ、30ページを御覧ください。 第1号被保険者の保険料、また、負担割合が定められております国庫支出金、支払基金交付金、県支出金及び繰入金等が主なものでございますが、歳入総額は53億4,820万5,415円となりました。 32ページを御覧ください。 以上によりまして、歳入歳出差引残額1億5,082万7,125円につきましては、令和2年度に繰り越すことといたしました。 次に、議案第61号 令和元年度千曲市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について御説明申し上げます。 決算書の37ページ、38ページを御覧ください。 まず、歳出から御説明いたします。歳出のほぼ大部分を占めます後期高齢者医療広域連合納付金につきましては、前年度比3.3%増の8億393万18円となり、総務費等を合わせた歳出増額は8億965万5,127円となりました。 次に、歳入でございますが、35ページ、36ページを御覧ください。 後期高齢者医療保険料につきましては、前年度比5.4%増の6億2,354万7,956円となりました。 一般会計からの繰入金を合わせた歳入総額は8億2,163万1,951円となり、38ページにありますとおり、歳入歳出差引額1,197万6,824円につきましては、令和2年度に繰り越すことといたしました。 ○議長(和田英幸君) ここで、議案第57号から議案第61号まで、以上5議案について代表監査委員から監査結果の報告を求めます。 横尾代表監査委員。          〔監査委員 横尾浩美君 登壇〕 ◎監査委員(横尾浩美君) ただいま提案説明がありました令和元年度各会計の決算審査を実施しましたので、監査委員を代表して、その結果を報告させていただきます。 市長から審査に付されました議案第57号から議案第61号までの一般会計及び各特別会計の決算書及び附属関係書類並びに定額基金の運用状況を示す書類は、いずれも関係法令に基づいて作成されており、計数についても関係諸帳簿と照合した結果、正確であると認めました。 なお、決算審査について若干審査意見を付させていただきましたので、その概要を述べることといたします。 それでは、お手元の資料、千曲市決算審査等意見書の9ページを御覧ください。 1点目は、財政健全化への取組であります。(1)財政調整基金についてでありますが、昨年の東日本台風では、災害復旧関連にかかる経費として一時的に財政調整基金からの繰入れにより財源手当てをしたところでありますが、今後も大規模災害・新型コロナ対策等による緊急的な財政需要に備え、一定額以上の財政調整基金の保有に努められるよう要望いたしました。 次に、(3)行政改革の推進についてでありますが、合併による特例措置であります普通交付税の合併算定替えが平成30年度に終了し、普通交付税が減額となったものの、第4次までの行政改革大綱に伴う特別対策プランの実行に伴う経費削減により、適正な財政運営が行われたことについては評価したところであります。 今後は、公共施設等総合管理計画による公共施設の再編による経費削減などが行政改革の中心となってくることと思われますが、計画に掲げた総量の13%縮減に努められるよう要望したものであります。 次に、10ページを御覧ください。 2点目の市税等の徴収対策の一層の推進でありますが、令和元年度の市税及び国民健康保険税の徴収実績は、現年分及び滞納繰越分を合わせ、合併後最高の徴収実績となっており、職員の皆様の御努力に対し評価したところであります。 なお、自力執行権のない私債権については、裁判所への支払督促の申し立てなどの法的措置を取り一定の効果を上げていることから、今後も未納額の解消に努められるよう要望いたしました。 以上、審査意見の一部を述べましたが、詳細につきましては、配付されている資料を後ほど御覧いただきたいと存じます。 ○議長(和田英幸君) 続いて、議案第62号から議案第76号までの15議案について、引き続き理事者の提案説明を求めます。 内田副市長。          〔副市長 内田雅啓君 登壇〕 ◎副市長(内田雅啓君) ただいま議題となりました、議案第62号から議案第76号について一括して提案理由を御説明申し上げます。 はじめに、議案第62号 千曲市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定についてでございます。 本件は、本年9月4日に地方税法施行令の一部を改正する政令(令和2年政令第264号)が公布されたことに伴い、本条例中で準拠している部分を改正するものでございます。 具体的には、国民健康保険税の軽減判定を行う際の所得基準額の見直しと、それに伴う規定の整備でございます。 次に、議案第63号 千曲市税外収入金に対する手数料及び延滞金徴収条例の一部を改正する条例制定について御説明申し上げます。 本案につきましては、地方税法等の一部を改正する法律の施行により、地方税法の一部が改正されたことに伴い、千曲市税外収入金に対する手数料及び延滞金徴収条例について、地方税法に準拠して延滞金の特例等を規定していることから、引用している用語の改称等、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第64号 千曲市特定環境保全公共下水道事業受益者分担に関する条例を廃止する条例制定について御説明申し上げます。 公共下水道のうち、主として市街化区域以外で設置されている特定環境保全公共下水道は、平成12年度から中原・桑原地区で整備が開始されましたが、平成21年度の公共下水道事業計画の認可変更により公共下水道へ統合されました。 よって、現在の千曲市においては、特定環境保全公共下水道は存在しておらず、今後の整備計画の予定もないことから、当該条例を廃止するものでございます。 また、併せて当該条例の廃止に伴い、関連する千曲市下水道条例及び千曲市公共下水道施設の構造の技術上の基準等に関する条例の条文中の特定地域に係る字句を削除するものでございます。 次に、議案第65号 千曲市下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例制定について御説明いたします。 地方税法等の一部を改正する法律による地方税法の改正により、延滞金及び還付加算金の特例規定等について改正がありました。 当市において、個別法に基づく延滞金等の徴収に係る条例については、地方税に準ずる形で条例に定めていることから、当該延滞金等に係る規定について地方税と同様の改正を行うものでございます。 また、千曲市特定環境保全公共下水道受益者分担に関する条例の廃止に伴い、同条例の規定によりなされた分担金などの処分、手続その他の行為は、条例廃止後においても有効であるよう、所要の規定を追加するものです。 次に、議案第66号 令和2年度千曲市一般会計補正予算(第7号)の議定について御説明いたします。 このたびの補正は、行政運営上緊急に必要な経費の追加など、総額4億7,700万円の追加をお願いし、歳入歳出それぞれ352億7,700万円とするものでございます。 以下、その主な内容について歳出から順次御説明申し上げます。 予算書の14ページを御覧ください。 まず、各款に計上の職員人件費につきましては、職員の異動に伴う給与費の調整など、総額368万5,000円の減額でございます。 総務費では、ふるさと千曲市応援寄附金の増加に伴う返礼品等の経費及び魅力あるまちづくり基金への積立金のほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響により事業活動に大きな影響を受けている公共交通運行事業者に対する補助金・支援金など、総額3,163万1,000円の増額でございます。 民生費では、障害者の方への介護サービスや就労支援費、障害児の放課後等デイサービスなどの利用増に伴う給付費及び国の特別定額給付金の支給対象とならなかった新生児の保護者に対する新生児特別定額給付金など、総額1億8,584万6,000円の増額でございます。 衛生費では、上水道事業の県営水道との統合に向けた検討業務委託料など1,276万8,000円の増額であります。 農林水産業費では、棚田の保全団体等の交流拠点となる施設等の取得費及び令和元年東日本台風で揚水機場が被害を受けた西部土地改良区に対する補助金など1,337万5,000円の増額であります。 商工費、土木費では、職員人件費のみの増減で、それぞれ27万2,000円の減額と101万9,000円の増額であります。 教育費では、教師用指導書等購入費のほか更埴図書館が災害復旧工事の期間中、図書館の機能の一部を移転して運営するための経費など2,763万3,000円の増額であります。 災害復旧費では、令和元年度からの繰越事業であった埴科頭首工等の災害復旧工事請負費について国土交通省と協議した結果、繰越予算については年度内の完了が見込めないため不執行とし、本年度予算に改めて計上することで調整が取れたため2億500万円の増額をするものでございます。 12ページを御覧ください。 歳入ですが、歳入につきましては、歳出補正に伴う国・県支出金及び地方債等を充当するほか、交付決定のあった普通交付税を増額補正するものであります。 4ページを御覧ください。 第2表繰越明許費につきましては、情報化推進事業費、これは、市のホームページ更新事業でございますが、など、全10事業について年度内の完成が見込めないため、繰越明許費により次年度への予算の繰越しをお願いするものでございます。 5ページを御覧ください。 次に、第3表債務負担行為補正につきましては、市立施設の指定管理に係る協定、ごみ収集運搬等委託料等、全9件を追加し、来年度当初からの業務に支障を来すことのないよう、後年度負担をお願いするものでございます。 6ページを御覧ください。 第4表地方債補正につきましては、防災対策事業債等の追加及び過年補助災害復旧事業債等の起債限度額を変更するものでございます。 以上が、一般会計補正予算(第7号)の概要でございます。 次に、議案第67号 令和2年度千曲市介護保険特別会計補正予算(第2号)の議定について御説明を申し上げます。 このたびの補正は、歳入歳出とも276万7,000円の追加をお願いし、総額を歳入歳出54億9,760万1,000円とするものでございます。 歳出の内訳といたしましては、介護報酬改定等に伴うシステム改修費として276万7,000円をお願いするものでございます。 歳入の内訳といたしましては、国庫支出金及び一般会計からの繰入金を充てるものでございます。 次に、議案第68号から議案第76号までの9議案については、指定管理者の指定に係る議案でございますので、一括して御説明を申し上げます。 これらの議案は、令和3年度からの指定管理者を指定することについて、施設ごとに千曲市公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例第3条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 以下、各施設の指定管理者の団体名、指定の期間等について申し上げます。 議案第68号は、大池森林総合施設指定管理者を株式会社森選組とし、指定期間を3年とするものでございます。 議案第69号は、千曲市市民交流センター指定管理者を特定非営利活動法人エリアネット更埴とし、指定期間を5年間とするものでございます。 議案第70号は、白鳥園の指定管理者を山崎建設株式会社とし、指定期間を5年間とするものでございます。 議案第71号は、埴生児童センター外8施設の指定管理者を社会福祉法人千曲市社会福祉協議会とし、指定期間を5年間とするものでございます。 議案第72号は、戸倉老人コミュニティセンター外2施設の指定管理者を社会福祉法人千曲市社会福祉協議会とし、指定期間を5年間とするものでございます。 議案第73号は、千曲市戸倉地域福祉センター指定管理者を社会福祉法人千曲市社会福祉協議会とし、指定期間を3年間とするものでございます。 議案第74号は、千曲市更埴デイサービスセンター指定管理者を社会福祉法人千曲市社会福祉協議会とし、指定期間を3年間とするものでございます。 議案第75号は、千曲市屋代デイサービスセンター指定管理者を社会福祉法人大志会とし、指定期間を3年間とするものでございます。 議案第76号は、千曲市あんずの里スケッチパーク指定管理者を特定非営利活動法人あんずの里振興会とし、指定期間を5年間とするものでございます。 なお、これら指定管理者の指定に当たりましては、議案第68号から議案第72号までの、大池森林総合施設、千曲市市民交流センター、白鳥園、埴生児童センター外8施設と戸倉老人コミュニティセンター外2施設は公募による選定を行い、議案第73号から議案第76号までの施設は、地域の公共的団体の活力により事業効果が期待できる等の理由により、特定非公募による選定を行ったものでございます。 以上、一括して提案理由の説明を申し上げましたが、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願いを申し上げます。--------------------------------------- △日程第30 議案第77号 教育委員会委員の任命について ○議長(和田英幸君) 日程第30、議案第77号 教育委員会委員の任命についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) ただいま議題となりました、議案第77号 教育委員会委員の任命について説明をいたします。 本案につきましては、武井音兵衛さんが12月4日をもって任期満了となりますので、後任の委員を任命するため、御提案するものです。 教育委員会委員は、人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する者のうちから、市長が議会の同意を得て任命することとなっております。 提案いたしました松田祐子さんは、人格、識見ともに優れており、最適任者であると認め、任命いたしたいので、よろしく御同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(和田英幸君) これより質疑に入ります。質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案は、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(和田英幸君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。討論の通告がありませんので、討論を終結し、採決いたします。 お諮りいたします。 議案第77号については、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(和田英幸君) 異議なしと認めます。よって、議案第77号は、原案のとおり同意することに決しました。--------------------------------------- △日程第31 議案第78号 令和元年度台風19号豪雨災害復旧事業五十里川排水機場ポンプ復旧工事変更請負契約の締結について △日程第32 議案第79号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第1工区変更請負契約の締結について △日程第33 議案第80号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第2工区変更請負契約の締結について △日程第34 議案第81号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第3工区変更請負契約の締結について ○議長(和田英幸君) 日程第31、議案第78号から日程第34、議案第81号まで、以上4議案を一括議題といたします。 以上は、日程に従いまして、理事者の提案説明のみにとどめます。 各議案に対する提案説明を求めます。 内田副市長。          〔副市長 内田雅啓君 登壇〕 ◎副市長(内田雅啓君) ただいま議題となりました、議案第78号から議案第81号まで一括して提案理由の御説明を申し上げます。 はじめに、議案第78号 令和元年度台風19号豪雨災害復旧事業五十里川排水機場ポンプ復旧工事変更請負契約の締結について説明をいたします。 本案につきましては、令和2年6月の第2回市議会定例会で請負契約締結の承認をいただいた、五十里川排水機場ポンプ復旧工事について変更があったことから提案をするものでございます。 本工事は、令和元年10月の台風19号豪雨災害により千曲市大字雨宮の五十里川排水機場が浸水被害を受け、1号ポンプ原動機・減速機等の更新や1号・2号のポンプ等のオーバーホールを実施するものでございます。 当初設計では、現況復旧を原則としておりましたが、関東農政局との協議により、災害復旧の対象となる浸水対策として1号ポンプ及びエンジン架台等を今回の浸水水位までかさ上げする改良工事が認められましたので、本工事に併せて実施するため、増額変更をするものでございます。 また、ポンプの撤去作業に伴い、地下ポンプ槽内を調査したところ、大量の土砂が流入し、ポンプの運転に支障があることから、本工事に併せてこの土砂の搬出を実施するため、総額5,313万円を増額し、契約金額を4億4,869万円とするものでございます。 本変更契約を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号の規定による議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 なお、参考までに、本災害は激甚災害であることから、補助率の割増しが行われ、通常65%の補助率が96.6%に引き上げられております。 次に、議案第79号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第1工区変更請負契約の締結について説明をいたします。 昨年の東日本台風災害被災箇所復旧工事である、令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第1工区について、堆積土砂量が災害査定時の試掘より多大であることが判明しました。そこで、当該部分の工事費を5,908万1,000円増額し、契約金額2億632万7,000円とするもので、増額の財源は交付税措置のある災害復旧事業債を充当いたします。 本変更契約を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号の規定による議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、議案第80号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第2工区変更請負契約の締結について御説明申し上げます。 昨年の東日本台風災害被災箇所復旧工事である、令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第2工区について、堆積土砂を撤去したところ、流水による破損や土石の食い込みなど、芝生の被災が広範囲に確認されたことから、芝生の復旧工事を増やす必要があるため、当該部分の工事費3,876万4,000円を増額し、契約金額を1億5,011万7,000円とするものでございまして、財源は第1工区と同様に災害復旧事業債を充てます。 本変更契約を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号の規定による議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 最後に、議案第81号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第3工区変更請負契約の締結について御説明申し上げます。 昨年の東日本台風災害被災箇所復旧工事である、令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第3工区について、堆積土砂量が災害査定時の試掘より多大であることが判明したため、当該部分の工事費3,598万1,000円を増額し、契約金額を1億7,017万円とするもので、増額の財源は災害復旧事業債を充てます。 本変更契約を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号の規定による議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 以上、一括して提案理由の説明を申し上げましたが、よろしく御審議の上、御決定を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(和田英幸君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。御苦労さまでした。                            午前11時12分 散会---------------------------------------...