千曲市議会 > 2019-12-10 >
12月10日-03号

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  1. 千曲市議会 2019-12-10
    12月10日-03号


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    令和 1年 12月 定例会(第4回)---------------------------------------           令和元年12月10日(火曜日)---------------------------------------● 議事日程(第3号)  令和元年12月10日(火曜日)              午前10時 開議 第1 一般質問(個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(21名)   1番   金井文彦君       12番   中村了治君   2番   北川原 晃君      13番   小山嘉一君   3番   滝沢清人君       14番   林 愛一郎君   4番   齋藤正徳君       15番   宮入高雄君   5番   飯島 孝君       16番   和田英幸君   6番   中村眞一君       17番   宮坂重道君   7番   倉島さやか君      18番   和田重昭君   8番   前田きみ子君      20番   原 利夫君   9番   大澤洋子君       21番   小玉新市君  10番   袖山廣雄君       22番   荻原光太郎君  11番   柳澤眞由美君---------------------------------------● 欠席議員(1名)  19番   中村直行君---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        岡田昭雄君   次世代支援部長   坂田 博君   副市長       内田雅啓君   経済部長      齊藤清行君   総務部長      大内保彦君   建設部長      小根澤英児君   企画政策部長    竹内 司君   教育長       赤地憲一君   市民環境部長    夏目 勤君   監査委員      飯島仁一君   健康福祉部長    荒川愛子君   教育部長      滝沢裕一君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    堀内 登君   議会事務局次長   坂井道夫君   議事係長兼調査係長 田中幸夫君   書記        佐藤太一君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(荻原光太郎君) 定足数に達しておりますので、ただいまから、本日の会議を開きます。 会議に入る前に、議員の欠席等について、事務局長をして報告させます。 堀内議会事務局長。 ◎議会事務局長(堀内登君) 御報告いたします。19番、中村直行議員は、所用のため欠席するとの届け出がございました。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(荻原光太郎君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次、発言を許します。 16番、和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 二日目の質問、一番目ということで、よろしくお願いいたします。 まずはじめに、このたびの台風19号の影響で被災されました市民の多くの皆様方に対し、心からお見舞いを申し上げたいと思います。 それでは、本日の質問でございますが、やはり台風19号災害と今後の復興及び治水対策について、を中心にお伺いをしてまいりたいと思います。 1、台風19号災害と今後の復興及び治水対策。一つ目としまして、避難所の運用マニュアルを、ということであります。このたびの大型の台風19号は、10月12日土曜日夜に千曲市に最接近し、千曲川上流の甲武信ヶ岳の周囲を含め、関東から東北にかけて広範囲に雨をもたらしました。特に佐久地方の豪雨により、大雨特別警報が出され、各支流からの流入により千曲川が一気に増水しました。これにより、千曲市では、12日夜から翌未明にかけて千曲川の越水、水門を閉鎖したことによる支流の内水氾濫、新田、中地区の霞堤からの逆流により、千曲川に近接する各所で洪水被害が発生しました。特に、新田、杭瀬下、粟佐地区の水害が甚大で、床上床下浸水は市内全体で約1,700世帯が被災されました。これまで長野県は台風の通過はほとんどなく、千曲市は災害のないいい場所だとの神話もなくなりました。 岡田市長以下、市職員に至ってもはじめての経験であり、想定外の台風被害であったとの感は強いのではないでしょうか。我々議員にも、誰一人このような水害がいとも簡単に起こるとは予想もつかなかったでしょうし、現に、ハザードマップがあるからそれでいいのではなく、千曲川増水による支流の内水氾濫について、危機感をもって想定した行政チェックをする必要があったのかもしれません。したがって、想定内としての徹底した治水・防水対策がとられていてもよかったと思います。このような大規模災害に当たり、はじめての対応にもかかわらず、市長以下、市職員一丸となって不眠不休の対応をされていました。しかし、もっとできることがあったのかもしれませんし、事前に指摘すべき点は指摘すべきだったとの自身の反省も踏まえ、質問をしてまいります。 はじめに、避難所に関する質問ですが、避難指示が出た後、避難所設置は適切だったのか。遅かったのではないかとの声があります。また、配置された職員は、開設当初に受け付けだけを行っていた避難所もあり、誰が指揮をとるのかさえ決められていなかった状態でした。幸い、私が向かった屋代小学校では、校長先生が教職員を招集し、そのお手伝いにより準備が進んだという経緯がありました。見かねて、地元の区長さんと私もお手伝いをしましたが、幹部職員が最低1人は配置されるべきと感じました。 また、当日は冷たい雨が降っていて暖房のない避難所において、毛布や飲料水が必要でした。しかし、市の職員は道路の冠水などで備蓄倉庫から物資を搬送できないという状況で、避難所への支給が最低の数量しか届きませんでした。あるいは、届かなかった避難所もあったようです。今後は、避難所運営マニュアルを用意しておく必要があります。私が対応した屋代小学校では、避難所に派遣された職員は徹夜し、翌日の職員交代の時間まで、はじめての経験の中にもかかわらず、中には自宅が床上浸水した職員もあり、そんな状況にもかかわらず、頑張って避難した市民に対してできる限りの対応をしていただきました。また、地元第一分団の消防団員は、夜を徹して雨の中1軒1軒家を訪問し、避難を呼びかけ、風雨の中、避難所の駐車場整理や車の誘導をしていただきました。また、校長先生、教頭先生はじめ、何人かの先生は学校で夜を明かし、避難所に詰めていただきましたことは、心から敬意と感謝をしたいと思います。 そこで、避難所開設から運営まで、どんな課題があったのかお伺いするとともに、今後にどう生かすのかお伺いをいたします。また、緊急時における、避難所への毛布や飲料水など、最低限の備蓄は必要であると思いますが、いかがかお伺いをいたします。今回は、台風水害による大きな災害になったわけですが、スムーズな避難所の運営のために運営マニュアルの整備はもちろんのこと、水害を想定した避難訓練や避難所の設営運営が必要と思われます。 今回は台風通過がちょうど土日にかかったこと、保健センターを除く他の避難所が翌日の日曜日に撤収になったことで、学校の児童生徒に直接影響はなかったわけですが、もし今後、平日にこのような事態が起こったときはどうするのか。事前の休校や台風接近の状況に応じて、児童生徒を家に帰すなどの措置も考えられますが、両親が仕事で不在だったらどうするのか。その場合は学校にとどめておいたほうがいいとか、運営マニュアルや緊急事態の想定集を準備して、水害に対する避難訓練も実施するべきです。市の考えをお伺いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 避難所の防災マニュアル等につきまして、御質問いただきました。まず、第1点目の避難所開設からの課題等でございますが、今回の台風で開設された避難所では、開設当初の受け入れ態勢の不備、また備蓄品である毛布等搬送のおくれなど、先ほど議員御指摘のとおりのことがありまして、その辺、特に初期段階の対応が今回の大きな課題であったと考えております。 また、当日、議員もおっしゃっていただきましたが、学校の先生には本当によくやっていただきまして、この場をお借りして私からも感謝を申し上げたいと思います。また、2点目ですが、避難所での備蓄でございます。この関係ですが、今回、台風のときに備蓄品を避難所へ届けることができない事態が生じたということ。具体的に申し上げますと、水が道路に出てしまったということ等でございますが、この辺を考慮しますと、避難所への最低限の備蓄は、今後検討しなければならないと考えております。具体的な方法等につきまして、相手先とまた協議を進めてまいりたいと考えております。 それから3番目でございます。今後のことでございますが、今後は、先ほど来ありますように、非常に職員が不慣れであったということも課題でありますので、職員に対して避難所運営訓練を充実させまして、各種研修にも参加をさせる等を行い、適切な避難所運営ができるようにやっていきたいと思っております。また、課題であります初期段階の対応につきましても、どのようにするかマニュアル等を含め、明確化をしていきたいと考えております。また、これも御指摘いただきました学校の対応、これにつきまして、教育委員会など関係先と方針について、御指摘の場合、例えば平日に雨が降った場合とか、台風が来た場合どうするか、その辺を再確認して、遺漏がないように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 前日の答弁でも、想定外であったわけでありますけれども、その中では最低限、できるかぎりのことを対応されたということで、今度は体験済みということになりますので、そうした経験をもとにしっかり検証して、備えていただきたいということを申し上げまして、次の質問に入ります。 2番目としまして、罹災証明書交付に係る現地調査は適切だったか、ということであります。私ども長野県行政書士会では、罹災証明書申請についてボランティアとして1週間ほどお手伝いをさせていただきましたが、市は迅速に窓口を開設し、他の市町村に比べて対応が早かったと感じております。罹災証明書申請窓口は、被災された市民の皆様が一刻も早く申請をしたいとの思いの中で、大変混雑をしていました。罹災証明書は、被災された市民のその後の生活に大きくかかわる証明であり、迅速な交付によって復旧の助けにもなるわけであります。 このたびの千曲市のとった罹災証明書交付に係る申請から証明書交付までの手続の経緯について、お伺いをいたします。また交付後、相次いで異議申し立てがされた経緯とその理由については、現地調査の仕方や仕組みについての指摘がありますが、経緯とその理由をお伺いいたします。また、再調査や再交付になった経緯と理由についてもお伺いをいたします。 今後、被災者に対する見舞金交付、税金免除など、支援措置についてはどのようなものがあるのか、お伺いをいたします。また、その支援は今後いつまで続けていくのか、お伺いをいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) まず、罹災証明書の件でございます。御承知のとおり、千曲市におきましては、災害後に県内外の自治体の応援を得まして、被害認定調査を実施したところでございます。この受け付けに関しましては、議員さんも協力いただきましたが、行政書士会等の協力もいただいたところでございます。当初の被害状況調査によりまして、建物の外壁や建具、そこに水流とか泥流、瓦れきの衝突等の外力が作用したことによる一定以上の損傷が余り見られなかったということがありまして、その基準で当初の罹災証明書を発行したところでございます。 調査は、罹災証明書交付申請書の受け付けと並行して行いまして、被災地区をブロックに分け、ブロックごとに全戸を順次調査し、まだ申請をされていない方には、調査時に交付申請をしていただくようにお願いしたところでございます。10月30日までの調査結果を取りまとめまして、11月13日に第1回罹災証明書を交付いたしました。その調査した後ですが、調査結果への疑義と再調査の要望、これらが約50件寄せられまして、順次、再調査を開始したところでございます。その再調査の中で、当初、調査時には判明しなかった浸水による壁内部や床下部の損傷、また、これがポイントなんですが、激しい水流があったことによる建物外部の損傷が確認できましたので、他市の状況等も総合的に判断し、ここで見直しをすることとしたものでございます。 続きまして、被災者に対する見舞金、税金免除等、支援策についてでございますが、県の制度であります生活再建支援金及び災害見舞金につきましては、近く支払いを開始したいと考えております。災害見舞金の支給には、市で独自の加算も行っておるところでございます。また、税金免除につきましては、個人市民税固定資産税、国保税について減免措置を行っております。そのほかにも住宅関連の支援制度や保育料、介護保険料、下水道料金など、さまざまな減免などがありますが、該当する方には罹災証明書とあわせて御案内をしているところでございます。なお、多くの方々から義援金が集まっておりますが、これにつきましても今後できるだけ早く被災された方にお渡しできるよう進めてまいりたいと考えております。 それから、被災者支援措置ですね、これがいつまで続くのかということでございますが、支援措置、先ほど申し上げましたいろんな制度があるわけですが、それぞれに期限が定められているものがあります。それにつきましては、その期限ということになりますが、被災者支援につきましてはいつまでということを、いまのところ期限を区切るということは考えておりません。目途としまして、復旧・復興が終了する、一区切りする時期ですね、このところまでは必要ではないかと考えておるところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 証明書は再発行されたということで、これは被災された皆様方からの強い要望の中で、ある程度されたという経緯もあったと思いますけれども、これからの支援については、やはり被災された皆様方に寄り添うという形の中で、いつまでにやらなければもう対応できない、あるいは支援できないというような、そういったしゃくし定規な支援ではなくて、何か関連した問題とか御相談ごと、あるいはそういった支援等が続く限り、ある程度その辺は市対応の中でやっていただきたいということは、私からもお願いしたいところでございます。 一番困っていることは、やはりこれから冬に向けて非常に寒くなってくる季節、今日あたりも大変朝寒いわけでありますが、いまだに2階で生活しているとか、1階が使えない、そういったお宅もあったり、仮住まいをしているとか、いろいろ不便を感じている市民が多いわけでありますので、そうした気持ちに寄り添いながらの市の職員の対応は必要だと思います。言葉一つについても、傷つくこともありますので、丁寧な対応が必要かなというふうに思いますので、そこを要望し、次の質問に入りたいと思います。 三つ目に、伊勢宮川、尾米川の水門管理の適切な運用をということで、このたびの台風災害は千曲川の水門閉鎖により、その支流の内水氾濫と霞堤からの逆流による水害が主なものです。千曲川の千曲橋杭瀬下付近の水位が過去最高の6.4メートルに達して、土手から越水寸前の状況になりました。この状況で支流の水門を閉めて、排水機を稼働させなければ、または動かさなければ、支流は氾濫して水があふれ、住宅地が浸水することになります。 そこで、水門自体の排水機としての機能に問題はなかったのか、正常に動いていたのか、お伺いをいたします。また、千曲川の水圧に耐えながら、排水機能を保てたのかどうか、その機能が保てないとすれば、今後、千曲川が5メートル以上の水位になれば、また同じような内水氾濫が起こるということになりますが、市の見解と対策はいかがか。それとともに、水門管理が適切でないとの市民からの声がありますが、具体的にどのような意見が寄せられているのか、お伺いをいたします。また、燃料不足により稼働できなかった時間帯があったとの指摘がありますが、これは行政の不手際ではないかと思います。市の見解をお伺いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 伊勢宮川、尾米川の水門管理の適切な運用を、についてでございます。1点目の、水門の排水機能に問題はなかったかでございます。千曲橋杭瀬下観測地点において、5メーター以上が氾濫危険水位であり、10月12日18時30分から翌13日3時30分頃までこの氾濫危険水位内でありました。このような、いつ、どこで堤防が決壊してもおかしくない水位においては、ポンプ排水規定上、排水ができなくなります。当該台風におきましても、排水が不能となる時間帯が生じました。 ポンプ排水機能上は、この伊勢宮川、尾米川のポンプ排水機能上でございますが、サイフォンの原理に基づき、機場のスクリューポンプを使い、尾米川、伊勢宮川の排水を高い位置まで汲み上げ、高低差を利用し、千曲川の本流の流れに負けず流下させる仕組みとなっております。ポンプの設置基準上、千曲川自体計画高水位以上になるとポンプが水を汲み上げても水の高低差がなく、排水ができなくなります。結果、逆流の恐れが大きくなることから、ポンプ稼働を停止したところでございます。千曲川の水位が下がり排水が可能となった際は、直ちに排水を再開いたしました。ポンプそのものの排水機能には問題がなかったと認識しております。 2点目の、水門管理が適切ではないとの意見が寄せられているが、についてでございます。水門の管理等は、豊水期において月に1回メンテナンス業者による点検を行い、あわせて台風の接近、大雨が予想されるときなどは、その前日までに職員等による直前点検も実施しております。台風19号におけるポンプの稼働状況についての問い合わせは、正常に稼働していたか、排水停止の時間はなかったかなどございましたが、設置基準水位を大きく超える千曲川からの流入の中、排水作業を可能な限り続けた点、ポンプ排水の仕組みや機能等、その都度、御質問に沿った説明をし、御理解をいただいているところであります。排水機場周辺の景観整備も含め、今後も引き続き適正管理に努めてまいりたいと考えております。 3点目の、燃料不足の件でございます。尾米川排水ポンプ場及び伊勢宮排水ポンプ場につきまして、燃料不足によりポンプ稼働ができなかったということはございません。尾米排水ポンプ場は、商業電力により排水をしておりました。伊勢宮排水ポンプ場につきましては、商業電力対応となっていないため、重油により発電を行い、その電力で排水を行っておりました。しかしながら、伊勢宮排水ポンプ場につきましては、霞堤からの越水も加わり、排水作業の終わりが見えないという状況となり、燃料切れが危惧されたため、あらかじめ燃料補充を実施し、この間はポンプを停止いたしました。補充後、直ちに再開し、その後15時間稼働させております。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 千曲川の水位が5メートル以上になると、スクリュー式のポンプの排水機の機能が十分に発揮されないという、そういった説明なわけでありますが、そうしますと、これから5メーター以上に千曲川の水位が増水した場合は、どういうことを対応しようとしているのか、改めてお聞きしたいと思いますが、よろしいですか。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 先ほども説明申し上げたんですが、5メーター以上というのは、いつ、どこで堤防が決壊してもおかしくない水位ということになりますので、まず基本的には5メーター以上にならないよう千曲川の管理をするというのが一番かと思っております。今回の事例でいきますと、大分土砂が溜まっておりますので、河道掘削、これをしっかり行っていただくということで、5メーターを超えない範囲で、常に千曲川を管理できるようになることを目指していく、これがまず一義的な問題かと考えております。
    ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 後ほど関連したところが出てくるかもしれませんが、要するに5メートル以上になった場合はだめという、排水機が機能しないという、そういうことなんです。したがって、千曲川の水位が5メーター以上に上がらないようにするのが一義的な対応だと、こういう御答弁というふうに理解しましたが、そうすると、来年のこの台風シーズン、例えば6月以降、六、七、八、九と、この時期に同じ台風が来た場合、間に合うんですか。それをお聞きしたいんです。 千曲川の浚渫、土砂を撤去する工事、これがすぐにでも開始して、この渇水期の中で、5月までにしっかり対応していただく中で、来年の夏の増水期に5メーター以上にならない対策がとれるかどうかというのが鍵になるわけです。それができないならば、また内水氾濫を起こして、同じ状況を招くということになりますが、ここは約束できますか。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 今の御質問でございます。今回のような台風が来年また来たらということでございますが、それを防止するためにも、現在、国、県、市で治水対策プロジェクトというプロジェクトを立ち上げているところでございます。これはどういうことかといいますと、近年、まれにみるような雨が降るようになった、気象状況が変わってきたという中で、今言いましたようなハード対策、河道の掘削、もしくは堤防の補強だけでは必ず対応できるとは限らない気象状況の時代になってきたという中で、ほかにソフト事業、もしくは遊水池、また上流に必要に応じてはダム、それから緊急的にはどういう処理をするのがいいのかというのを、このプロジェクトの中で決定していって、これから考え方を進めていって来年に間に合わせていくというような方向で、長期的なもの、中長期的なもの、短期的なもの等を今後検討してまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 被災された床上浸水の皆様の一番の願いは、来年同じことにならないようにしてくれという、そういう思いです。これは先日、杭瀬下地区で説明会が行われたときにも、市長以下部長さん全員が出席されていますから状況はわかっていらっしゃると思いますが、切実な声は来年同じことを起こすなということなんです。それに対して、今の答弁だとちょっと弱い気がします。私が今こう言っていることは、市民の声です。その市民の声を直接、県、あるいは国への検討会、調査会へ届けていただきたいんですが、それをしっかりやってください。それを求めたいわけですが、御答弁をいただきたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 和田議員のおっしゃるとおり、この間も杭瀬下地区の説明会にそういう話がありました。私たちもそうなんです。全く同じなんです。来年もなったらどうするんだということを、つい先ごろ、全体のプロジェクトチームが29日に発足、スタートしたんですけれども、その際に私から国土交通省、県にも、来年の対策というのが肝心なんだと申し上げました。災害というのは続くというふうに言われています。来年どうするのかということを、これは真剣に考えてほしいということで、河道掘削は当たり前、そして堤防の補強は当たり前、そして各市町村が何をやったらいいのかということも。 今回の災害では、千曲市内に雨はたくさん降っていないんです。上流のところで降った水が出てきたということなんで、これは防ぎ切れない部分があるんですが、だからこそ流域214キロの千曲川をみんなで管理しなくちゃいけないというふうに思います。ですから、これからは、菅平のダムの問題、いろんなことがあるのですが、それを含めて全体的に来年水害が起きないように、千曲市のみならず流域の41市町村がみんなでもって考えなきゃいけない課題かなと思っています。当然、国や県は当たり前でありますが、そういった意味では、これからも強烈にそういう要望をしてまいります。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 千曲川流域長いですから、千曲市だけの問題ではないということは県も国もわかっていますし、大変な事業であると思いますが、千曲市の要望はしっかり届けていただきたいというふうに思います。 では、次の質問にまいります。4番目、霞堤の役割と今後の霞堤のあり方に対する方針はということであります。今回の台風災害の対応から、国が考えている河川強靭化対策、要するに堤防の決壊を防ぐ対策と内水氾濫防止は基本的に両立できない命題であることがわかりました。千曲川の決壊を防ぐために、勾配が緩やかなところに霞堤を築き、水を流してやることで下流の堤防を決壊から防ぐ、それが霞堤の役割の一つであり、これまでその機能に対して余り問題視されてきませんでした。ところが今回は霞堤の側面から千曲川の越水が起こり、逆流を促進して大量の水が住宅地に押し寄せ、道路や住宅、工場、農地などが冠水しました。 そこで、お聞きいたしますが、霞堤の果たす役割は何ですか。そのことが治水対策として正しく機能したのか、お伺いいたします。正しく機能していないばかりか、逆に災害をもたらしているとすれば、これを改善しなければならないわけでありますが、市の見解をお伺いいたします。また、千曲川決壊を防止する観点から、内水氾濫は致し方ないことなのかどうか、市の見解をお伺いいたします。 そもそも霞堤内に建物があることで、霞堤の役割は9割方果たせなくなるのでは、いや10割方果たせないのではないかと思いますし、逆流によって被害が出ることは火を見るより明らかです。市の見解をお伺いいたします。今後の霞堤のあり方に対する方針はいかがか、あわせてお伺いをいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 霞堤の役割と今後の霞堤のあり方に対する方針でございます。1点目の、霞堤の果たす役割は何か。今回の水害時に正しく機能したかでございます。霞堤は、堤防の開口部から水が流れ込むことで堤内地に湛水し、下流に流れる水量を減少させ、調整する機能を持っております。この機能によりまして、下流域の堤防の破堤等の被害を減少させるという役割を持っているものでございます。 しかし、台風19号では千曲川の増水によりまして、霞堤から流入した水により大きな浸水被害が発生しております。それは霞堤の規模を上回る水量による逆流だったと認識しております。この霞堤がどのような機能をすることが必要であるか、また、それはどのように対策が必要であるか、検討を進める必要があると考えております。 2点目の、国への河川強靱化、内水氾濫防止の観点から霞堤のあり方についてでございます。河川の強靱化につきましては、強固な堤防の築造や越水防止のためのかさ上げが必要と考えております。また、霞堤のあり方については、先ほどの答弁と関連いたしますが、遊水池である霞堤から流れ出た水による浸水被害、これは千曲川からの越水による浸水被害と同様のことと捉える必要があり、今回の浸水被害の原因をしっかりと検証し、千曲川流域全体の治水対策も考慮しながら国と協議してまいりたいと考えております。 3点目の、霞堤内に建築物がなぜあるか。それから逆流すれば被害が出ることは予想できるのではないか、でございます。霞堤内は、都市計画区域内の未指定地域であり、建築基準法においても建築が許可されるという場所となっております。現状では家屋を建築すること、これを法的に禁止する根拠がなく、制限できない状況となっております。今回のように千曲川の水位が異常に上昇した場合、霞堤内が浸水し、被害が及ぶことは予想されますが、今後、国との協議を進める中で、市街地化が進まぬよう、都市的土地利用の制限、こちらのほうを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 霞堤が大変大きな問題になっていますので、適切な管理、あるいは改善、こうしたことを早急に検討し、計画をしまして、これも来年の内水氾濫を防ぐかどうかということにかかわる大きなことになりますので、早急な対応をお願いしたいというふうに思います。 それでは、次の五つ目、若干、関連しますが、東林坊川改修の方針に変更はないかということであります。はじめに、前段の霞堤の問題に関連して、東林坊川が内水氾濫したメカニズムについて説明をお願いいたします。これまで市は、東林坊川の改修工事は沢山川の流量をその途中で分岐して流すことで、沢山川の水量を抑えて水位を上げないようにするとの方針を掲げて、東林坊川の改修工事を進めてきました。今回のように、霞堤につながる千曲川からの逆流によって、東林坊川のショートカット効果は全く発揮されていないのではないかと思います。補助金をいただくことにより、国、県がこの考えを承知していたことになります。東林坊川改修と沢山川の流量ショートカットに対する方針転換が必要ではないかと思いますが、市の見解をお伺いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 東林坊川の改修の方針変更はないかでございます。1点目の、東林坊川が内水氾濫をしたメカニズムの説明でございます。東林坊川は、千曲川の霞堤防内に自然排水をしている河川でございます。台風19号では、千曲川の水位が氾濫危険水位を大きく超えたことから、県道姨捨停車場線付近までは東林坊川の天端の高さを超えている状況でございました。当日は、市内の降雨量が200ミリにも達していなかったことから、内水氾濫が主ではなく、霞堤内の千曲川本流の遊水、こちらが霞堤から中区・杭瀬下方面に流入したものと考えております。 2点目の、東林坊川改修と沢山川のショートカットの考えを国・県は承知しているか、でございますが、国・県も承知していただき、河川改修を進めていたところでございます。 3点目の、千曲川増水時におけるショートカット効果は全くないと考えてよいかでございますが、今回のような、今までにない千曲川の増水では、東林坊川だけに限らず千曲川の支流全てが同様の状況となり、排水が困難で、逆流の恐れもあり、ショートカットの効果はなかったものと認識しております。 4点目の、東林坊川改修の方針転換が必要ではないかでございますが、台風19号では信濃川水系河川整備基本方針で定めた雨量の計画値を超えておりまして、先にもふれさせていただいたところでございますが、このような状況では東林坊川の効果は発揮することはできませんでした。しかし、東林坊川は五十里川流域及び沢山川流域の浸水被害を軽減する効果を持つ河川でありますので、引き続き、河川改修を進めていきたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 沢山川の治水対策はしなければならない。その方法としてはショートカット政策、これは余り意味はないなということがわかるし、それから沢山川自身も水門を閉めてしまって、たまる一方ですので、どっちもたまってくるという中では、非常に厳しい対策だというふうには思います。今後は、これは沢山川につきましてはショートカットということのほかに、違う対策をとる必要があるかなと思いますので、方針転換というか、東林坊川の整備は引き続き、これは必要なことですのでやるとしても、その思想についてはちょっと考えをまたプラスして、違う方策も考えると、こういうことをしたほうがいいと思いますので、要望して、次の質問にまいりたいと思います。 その関連した沢山川の関係ですが、6番目としまして、沢山川の堤体の強靭化は急務である、ということであります。沢山川の土口地区において、越水や溢水により堤防の外側にくぼみができました。その結果、堤防の内部の状況を見ることができたわけでありますが、県の調査によって、堤防そのものがすかすかの状態であるということが報告されました。以前からも指摘されていましたが、堤防がいつ壊れてもおかしくないような堤防の状態であることがわかったわけであります。生萱地区では堤防からの越水により、雨宮保育園や住宅の床上浸水などの被害がありました。また、千曲川の堤防と沢山川の堤防の高さの違いにより、土口水門の閉鎖で千曲川からの越水が起こり、沢山川へ流れ込んでくるというような、沢山川のさらなる越水の危険も考えられるわけでありますが、今後の沢山川の改修工事の方針をお伺いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 沢山川の堤体はすかすかであること、そして堤体崩落でわかった、それに対する対応の御質問でございます。長野県において、堤防の被災状況の調査を行い、堤防の損傷が激しかった宇佐美橋付近において災害復旧工事を計画しております。現在は国への災害復旧申請の準備を行っている段階でありまして、年明けに災害査定を実施した後、工事を進めていただく予定と伺っております。沢山川水害対策促進期成同盟会といたしましても、一刻も早く工事を進めていただけるよう、来週、長野県へ要望する予定でございます。 2点目の、市は抜本的対策を県に対して、ということでございます。沢山川水害対策促進期成同盟会として、毎年、沢山川の水害対策について長野県へ要望活動を行っております。また、阿部知事が台風19号被災後に沢山川を視察された際に、雨宮保育園等の被災状況を確認していただきました。その中で、県に沢山川の抜本的対策をしていただくよう、市長からも強く要望をしていただいたところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 沢山川の改修についてはもう完成形であり、これについては国も一切、国、県もさらなる改修工事という新たな事業にはしないというようなことが過去から言われているわけでありますが、今回の災害によって土手が完成形ではあるけれども、その不備が発見されたということであれば、その改修は当然して当たり前のことでありますので、先ほど答弁にありましたように、市長から阿部知事へ要望していただいたということですので、引き続きこの件に関しては要望を続けてもらい、早急な対策をとっていただくよう、お願いしたいというふうに思います。要望にとどめておきますが、市長の見解があれば、お伺いしたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 沢山川対策なんですけれども、千曲川の堤防と同じ高さにしてほしいと、前々から言っているんです。今回の19号災害では増水したもんですから、水門を閉めたんです。閉めた水門の上から水が入ったというふうに、地元の方々がおっしゃっているんです。これは大変なことなんです。ですから、県にもできれば沢山川の出口の構造をどうするのか。ちゃんと下流に向いていないですよね。そういった改善とか、そして堤防の高さを同じにするとか、まだまだやることはたくさんあります。私は完成形と思っていませんので、災害になったときはそこを何とかしていかないと、あの地域の安全というのはずっと守れませんので、これはしっかりと守っていただくように県にお願いしていくというのは、同盟会を通じてでも一生懸命やってまいりたいというふうに思っております。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) しっかり対応していただきたいと思います。 それでは、次の質問に入ります。7番目、千曲川河川敷内の緑地公園、野球場、マレットゴルフ場の復旧計画は、ということであります。今回の台風19号において、千曲川河川敷内の緑地公園、野球場、マレットゴルフ場は更埴、戸倉、上山田地区の全ての施設が見るも無残な壊滅的被害を受けました。バックネットや道具置き場はもちろん、グラウンドの土砂までもが流されて大きな河原石がごろごろしています。当面の、次年度における復旧計画と河川敷内復旧に関する国からの補助金の見込みをお伺いいたします。 今後はこのような台風被害やゲリラ豪雨などにより、河川敷内の緑地公園やグラウンドが流されることが、地球温暖化による影響で毎年のように頻繁に起こると思ってもいいのではないかと思っています。したがって、総合運動場の整備など、安定して使える野球場、マレットゴルフ場、陸上競技場などを配置した総合運動公園を、早急に整備する必要があるし、投資効果はあると考えますが、市のお考えをお伺いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 1点目の千曲川河川敷内の緑地公園、野球場、マレットゴルフ場の次年度復旧の見通しについて、でございます。河川敷内の都市公園における災害査定、こちらは令和2年1月中旬を予定しております。その査定額が決まり次第、復旧工事の発注を行う予定でございます。しかし、河川敷内の工事は渇水期での施工が原則であり、工期に限りがあること、千曲川河川事務所による護岸工事など、河川管理施設の復旧工事との調整の必要性、これらがあるため、具体的な復旧時期については現在、ここでは決定しておりません。未定でございます。いずれにしましても、被災前において利用率の高い公園、そして運動場及びマレットゴルフ場であることは承知しておりますので、着手が可能な施設から年度内発注を視野に入れつつ、順次、早期に復旧、早期開園に努めてまいりたいと考えております。 2点目の、河川敷内に関する国からの補助金見通しについてでございます。都市公園施設の被災に関する補助金は、公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法により交付され、原則、国庫負担率3分の2、66.7%となり、さらに激甚災害に指定された災害復旧、これにつきましては、地方自治体の標準税収入に応じ、国庫負担率のかさ上げが図られることとなっております。台風19号に係る災害復旧は、近年にない大幅な復旧予算となりますので、財政課とも協議しつつ、適切な財政処置にも留意し、後年度負担が大きくならないよう、使える補助金等を最大限活用し、事業推進を図っていきたいと考えております。 3点目、千曲川河川敷内の緑地公園、野球場、マレットゴルフ場は、台風やゲリラ豪雨などの影響で毎年のように流されるケースが増してきている。総合運動場整備などの計画を急ぐべきだ、でございます。議員御指摘のように、千曲橋緑地公園など、これまでにも台風等によりまして、グラウンドの浸水、施設の流出等被災しているとおりでございます。御質問にありました総合運動場の整備につきましては、健康長寿・温泉・スポーツゾーンとして位置づけている戸倉体育館周辺一帯から、白鳥園の敷地一帯を千曲川河川敷で連結する総合運動公園構想の中で、かわまちづくり支援制度の活用を見据え、幅広く御意見をいただきながら、現在検討しているところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) スポーツ施設というのは、いわゆる娯楽という考えもあるかもしれませんが、今、健康増進とかということもあり、またある場合では観光産業の一助となるということで、戸倉上山田温泉の宿泊者、合宿等には、こういったスポーツ施設と関連する場合があります。こうしたことも含めて、早急な復旧により観光振興にもつながってくるということで、大変、温泉の被害とともに風評被害だとか観光客が大変減少して、疲弊しているという報告を受けておりますので、このスポーツ施設等の復旧は早急にする必要がある。来春、4月以降、遅くても5月以降には稼働できる、しっかり使えるような状況にもっていっていただきたいんですが、その辺の見込みも含めて、再度お伺いしたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) ただいま議員さん御指摘の件、私どものほうにも要望いただいております。そうした中で、少しでも早く整備をする方法としましては、豊水期、通常は渇水期、水のない時期でないと認めていただけないんですが、水の出る時期であっても、それに対する対応をしっかり計画をつくりますというような中で工事をやらせていただくよう、現在、要望をしておりまして、その方向で話が進むのではないかと、今考えているところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) よろしくお願いしたいと思います。 それでは、次の質問にまいります。水害対策等について、総括的な項目になりますが、千曲市の治水対策と強靭化の復興計画は、ということでありまして、今回の台風で千曲市新庁舎の周りの道路が冠水して、お堀のようになりました。そして、対策本部が孤立した状態になりました。防災拠点として建設された新庁舎が避難所にもならず、孤立して職員の出入りに支障を来す状況になったことは、新庁舎の新たな船出にとってイメージダウンと、看板倒れのそしりを免れられません。庁舎も体育館もトイレが少ないことが判明して、防災拠点としては使い勝手が悪いのではないでしょうか。今後も防災拠点としての千曲市役所の役割に変わりはないのか、お伺いをいたします。 次に、これまでの市の治水対策について大幅に方針を変えて、内水氾濫にも対応できる対策を立てる必要があるのではないかと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。また、国に要望する千曲市の強靭化対策の方針について、短期的、長期的視点からお示しください。また、このたびの災害で、千曲市の財政に与える影響は大きいと思いますが、来年の台風シーズンに間に合わせて、同じことの繰り返しにならないことを強く望みます。次年度の安心・安全を重視した政策、予算編成の方針についてのお考えをお伺いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) まずはじめに、治水対策と強靭化でありますけれども、今回の台風では、市役所一帯が冠水をしてしまいました。幸い庁舎の中には浸水はなかったわけでありますが、物資輸送の拠点としての機能は、周りが浸水したことで果たせなかったというのは御承知のとおりであります。庁舎建設候補地の選定時から、現在の敷地は浸水想定区域であることは承知をして建設したものでありまして、設計段階から水害時の対策を講じ、万が一、庁舎1階が完全に浸水したとしても、非常用発電設備は屋上に設置するなどしまして、災害対策本部としての機能や屋外放送告知、また防災行政無線等の情報発信機能は維持できるように設計されております。引き続き、この庁舎は防災の拠点として位置づけていくことに、変更はございません。なお、先ほど来、質問にも出ていますが、災害時の物資の搬入拠点としては、災害の状況によっては別の場所を選定するなどが必要かなというふうに考えておりましょうし、また今後、そういったものは見直していかないといけないというふうには考えております。 次に治水対策と強靱化でありますけれども、これまでの治水対策の方針を大幅に変える必要があるのではないか、という御質問であったと思いますが、今回の広範囲な浸水被害を受けまして、まずは当初の浸水範囲の広がり方や外水、内水の動きの分析が必要かなと思います。その原因をしっかりと究明することが必要でありますが、先ほど来答弁しているように、霞堤については、一定の面積を確保しつつ、閉鎖をしたいなと。そうでないと、この地域に必ず5メートル以上の水がついたときには、千曲川が満水になったときには水が流れてしまうということがありますので、そうならないようにするということが第一であります。それが今回の原因の最も大きなところでありますので、そこはしっかりと分析をしながら、外周を堤防と同じ高さ、あるいはそれ以上といいましょうか、堤防をつくるとか、そういった新たな施策が必要かなというふうに考えております。これは国や県とも、共同しながら進めていきたいなというふうに思っているわけでありますが、今後、対策全体のプロジェクトの中に位置づけてもらえるように働きかけてまいりたいというふうに思います。 3点目でありますが、千曲市の強靱化対策の方針は、短期的、長期的な視点でということでありますけれども、強靭化対策の方針については、水系全体にわたりまして危機的状況にあるわけでありますが、こういった大水害を踏まえて早期の復旧・復興、さらにはこのような大洪水に対して被害を軽減し、流域全体の安全・安心な暮らしの確保に向けた取り組みを緊急的に実施することにつきます。それがどちらかといいますと、先ほど言った霞堤の対応というふうになります。 これは緊急を要する部分でありまして、そしてもう一つは、国・県・流域市町村で、ハード対策とあわせて地域連携によるソフト対策が必要かなと。どうやってやったら千曲川の水を一気におくらせることができるのか、そういった工夫も必要かなというふうに思っております。いずれにしても、国、県、そして市町村が連携して、緊急的に進める治水対策プロジェクトの中で議論してまいりたいというふうに思っています。 いずれにしても、長期的には、まずは強固な堤防、そして千曲川の河床整備をまずしてほしいなと。5年間で国は集中的にやると言っていますが、どこまでできるかわかりませんけれども、私どもとすれば早急に千曲川の河床整備をしてほしい。河床掘削ですね、ということでお願いしていきたいなというふうに考えております。 それで来年度の予算の編成の関係でありますけれども、御指摘のように、このたびの災害は後年度の財政運営に極めて大きな影響を及ぼします。まさに甚大な被害があったわけでありますが、まずはこういった被害からの立ち直りが大きく財政にも影響すると考えています。したがって来年度の予算編成では、まずは災害から一日も早い復旧・復興のための事業は最優先で行う。そして通常の経常経費についてもこれは早急に取り組みながらもやってもらわなければならないし、また千曲市を元気にするような持続的な事業については、これも引き続きやっていかなきゃいけないとありますけれども、事業全体の一般会計とすれば圧縮をしていかなければいけないというふうに考えております。幾ら国から補助金があっても額が大きいもんですから、50億というふうに、今、補正予算で上げているわけでありますが、1割といってもすごいですよね、それだけお金がかかってくるんで。ですから新年度もきちんと財政状況を見ながら、長期的な視点に立って予算編成に当たってまいりたいというふうに思っております。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 長野市の穂保地区で堤防が決壊して、国が迅速に仮堤防を、70メートルですか、すごいですね、仮復旧が1週間ほどでできた。それでまた本堤についてもしっかり対応してくれるという計画ができた。千曲市の霞堤も似たような状況だとすれば、市民が非常に強い要望を持っているということを、市長、代弁していただいて、国、県に力強く、霞堤関係の工事について、しっかり対応していただきたいというふうに思います。 それでは、次にまいりたいと思います。最後の質問といいますか、大きい項目、交通政策と循環バスの運行について、であります。1としまして、千曲市の将来に対する交通政策は、ということで、はじめに、人口が減少していくこれからの時代と高齢者が増えていく時代を見据えた千曲市の交通政策について、今後、循環バス、デマンドタクシーなどのあり方を含めて、費用対効果という経営理念と交通弱者対策という福祉施策とのはざまで、千曲市はどのような方針で交通政策を考えているのか、お伺いをいたします。また、今後、国や県からの交通政策に対する補助金は見込めるのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 夏目市民環境部長。          〔市民環境部長 夏目 勤君 登壇〕 ◎市民環境部長(夏目勤君) 千曲市の将来に対する交通政策は、についてでございます。市では、ことし3月に千曲市地域公共交通網形成計画を策定いたしまして、将来にわたって持続可能な公共交通を維持するための公共交通ネットワークの再編計画をお示しいたしました。その中で、鉄道、循環バス、デマンド型乗り合いタクシーといった公共交通を、それぞれ広域交通軸、幹線軸、地域交通軸、フィーダー路線と位置づけまして、通勤・通学及び通院等に対応した交通手段を設定しております。今後、人口減少社会の中で公共交通を維持していくためには、予算や運転手など限られた資源で最大限の利便性を確保するため、交通弱者の移動目的、通院ですとか、通学、買い物、こういったものに対しまして優先順位をつけるなどの運行を行うとともに、行政、交通事業者、住民それぞれが役割を果たしながら、絶えず公共交通を改善していく必要があると考えております。 新たに地域公共交通網形成計画を策定した自治体には、計画に盛り込まれた利用促進対策事業等につきましては、2年間活用できる推進事業交付金というものがございます。この交付金を活用しまして、今年度は交通マップ、時刻表の作成やバスの乗り方教室など、利用促進に向けた事業を実施しております。今後も計画目標達成に向けまして、地域住民の皆様と懇談会を開催するなどして、本計画の周知を図るとともに、行政、交通事業者、住民との合意形成を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 費用対効果がどうしても話題になってしまう循環バス政策なんですが、とはいっても交通弱者を救済するという利便性を高めるためには、なくてはならない。そういった非常にどうすればいいか難しい事業の一つだと思いますので、今後、しっかりその辺を見据えた中で、全体的なトータル的に、循環バスだけでなく、ほかのツールも含めていろいろ計画を立てていってもらいたいと思います。 次の2番目になりますが、改正された循環バスの運行方針は、ということで、この10月15日から循環バスの運行経路が新たに変更されました。循環バスの運行について、市はどのような考えをもとにしてこの改正をしたのか、まずお伺いしたいというふうに思います。また、運行計画についてですが、しなの鉄道との接続について、市民から一部苦情が出ているわけでありますが、適切に判断したのか、その辺の経過についてお伺いをしたいと思います。また、どのようにルートや運行表を検討したのか、その手順と経緯についてもお伺いをいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 夏目市民環境部長。          〔市民環境部長 夏目 勤君 登壇〕 ◎市民環境部長(夏目勤君) 次に、改正されました循環バスの運行方針についての御質問でございます。10月に改正した循環バスの運行方針でございますが、主に大循環線を見直したもので、運行経路を極力単純化しまして、主要な目的地に到着するまでの所要時間の短縮を図ることが改正点となっております。具体的には、これまで大循環線につきましては、篠ノ井橋の長野市境から市役所旧上山田庁舎まで片道約1時間、1周で約2時間を要していたという現状がございまして、利用者の皆様には大きな負担となっておりました。これを利用実態やルートの見直しをすることで、片道約30分、1周約1時間に短縮することができ、その結果、1日6便から7便に増便することが可能となったことから、循環バスの待ち時間が短縮され、多くの利用者にとりましては利用しやすい環境となったと考えております。 ただ一方、一部の地域につきましては、大循環線が運行しなくなったことで、他の循環バスやデマンド型乗り合いタクシーからの乗り継ぎが必要になるなど、御不便をおかけしている地域もございます。この点につきましては、来年4月のダイヤ改正時に、スムーズな乗り継ぎや料金負担の軽減を図ってまいりたいと考えているところでございます。 次に、循環バスの運行表に問題はないかという御質問ですが、毎年行っております乗降調査結果や利用者の皆さんからいただいている意見、また運転手さんが現場で感じていることなどを総合的に勘案しまして、運行ルートを設定しておりまして、問題はないと考えておるところでございます。また、しなの鉄道との連絡につきまして検証したのかという御質問でございます。大循環線につきましては、屋代駅と戸倉駅に接続しておりまして、特に朝夕の市外への移動が想定される便につきましては、特に配慮しているところでございますが、全ての便につきましてスムーズな接続をすることは困難でございまして、便によってはスムーズな接続ができない便がございました。そのために、これも来年の4月のダイヤ改正時にあわせまして、改めて循環バスと各駅との接続を見直しまして、よりスムーズな接続ができるよう配慮してまいりたいと、今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔16番 和田英幸君 質問席〕 ◆16番(和田英幸君) 屋代地区と杭瀬下地区が、大ざっぱに言うと大循環線が通行できなくなったということで、屋代地区の方が拠点となる屋代駅まで行って、そこからバスに乗るというような、そういう対応をされるということです。ある人によれば、しなの鉄道戸倉駅についたら、2分前に発車しちゃった。次のは3分後に出る。上りは橋、階段をわたって出ていかなきゃいけないんで、二、三分じゃとても無理ですよという、そこの発着をしっかりスムーズにできるような、そんなことも考慮して、ダイヤを考えてもらえればと思います。 本日の質問では、台風19号の災害について総括したような質問をさせていただきましたが、改めて申し上げますと、来年また同じようなことにならないよう、しっかりと対応していただき、対策をとっていただきたいことを申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(荻原光太郎君) ここで、15分間休憩いたします。                             午前11時6分 休憩---------------------------------------午前11時20分 開議 ○議長(荻原光太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、2番、北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 2番、千曲政経会、北川原 晃です。質問に入る前に、10月12日、台風19号により甚大な被害が生じました。被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。 千曲政経会は、10月23日、市長に災害対応に関する申し入れ書を提出いたしました。引き続き被災者への迅速な対応と早期改良復旧・復興をお願い申し上げたいと思います。 それでは、大項目1に入らせていただきます。 大項目1、台風19号災害から見えた市民の命と財産を守るための施策についてです。 本定例会は、災害について多くの質問が、昨日から出ております。その中で、昨日、宮入議員の質問にもありましたが、信州地域学会代表で、信州大学教授の石澤先生の防災についての話をします。 先生は、地球温暖化による異常気象や自然災害への今後の対応について、堤防決壊につながる越水防止策として、莫大な費用をかけて堤防のかさ上げをすることは、時間的にも現実的とは思えない。この際、災害を防ぐという防災ではなく、災害が起きても被害を少なくする減災、もしくは災害から避難するという考え方に方針を転換していくべきである、と述べられております。 地震、火事、台風、災害の中で唯一予想できるのは台風です。事前の備え、準備態勢がしっかり整っていれば、台風災害における被害は、最小限に抑えることができるのではないでしょうか。 そこで、小項目1に入ります。大型駐車場などの防災拠点を備えた防災道の駅を早くつくるべき。 台風19号の12日、市が指定避難場所にした更埴文化会館が浸水し、停電、トイレも使えない事態、避難者が駐車した車も水没、48世帯156人が朝まで不自由を強いられ、翌朝ボートで旧更埴庁舎に再避難されました。このことは新聞やマスコミでも大きく報道されました。 市は、5,000人近くを全てを避難させる安全な場所はない。頑丈な建物で2階以上があり、大勢が避難できるとして、人命優先でここに避難させた、と説明をしました。 しかし、もし長野の穂保のように杭瀬下付近で千曲川が越水し、氾濫を起こし堤防が決壊した場合、5メートル予測される浸水は、建物の2階までつかります。すなわち千曲川流域における指定避難場所の多くが、洪水ハザードマップの浸水想定区域にあり、洪水時には安全な避難場所にならないことは明白です。 今後の対策として、緊急的に逃れられる安全な避難施設や避難場所を、一刻も早く設置することは、市の責務であり急務であると思います。 ことしの10月11日、国土交通省は2020年から幹線道路沿いで広い駐車場がある道の駅を防災道の駅として、避難者の受け入れや施設の耐震化、非常電源の設置支援など、災害時の拠点機能の充実強化を進めていくと発表しました。 そこで、当市でも懸案になっております道の駅の設置を、ハザードマップを見てもわかるとおり、洪水時の安全な場所であり、既に整備されている新国道18号バイパスの幹線沿いである八幡地区に設置することを提案いたします。 八幡地区は、さらしな、川西地域の中央に位置する、上信越道と長野自動車道に近接し、24時間通行可能な姨捨スマートチェンジがあり、首都圏と北陸、中部県を結ぶ高速交通網の要衝でもあります。 幹線沿いで大型駐車場を備えた防災道の駅は、水やトイレもあり、大勢の避難場所に行けない方やペット連れでも避難が可能で、災害時の一時的な避難場所になり、熊本地震や北海道地震では、救援の活動拠点にも使われ、災害物資の備蓄倉庫も備えることが可能であり、防災対策や自衛隊の活動拠点にもなります。 また、従来、道の駅としての機能を考えても、戸倉上山田温泉に通じる道路でもあり、この地域は名勝姨捨棚田、武水別神社、稲荷山重伝建、さらしな古代体験パーク、歴史資料館、智識寺をはじめ、多くの歴史文化施設があり、歴史的風致地区でもあることから、観光案内や観光文化交流拠点としても活用ができます。 そして、川西の八幡桑原地区や戸倉上山田のさらしな地域には、リンゴやブドウ、あんずなどの果樹をはじめ、トルコキキョウなど花卉も有しており、農産物の直売や加工販売、また、ワイナリーの新設によりワインのブランド化など、6次産業や農商工連携を担う営農センター的な機能も推進できます。 道の駅は発足から20年。今や全国各地に広がり、1,000を超える1,160施設ができています。道の駅は、地域の課題を解決する拠点として、防災、文化、観光、農業、福祉など、地域の個性や魅力を生かしたさまざまな取り組みの拠点となっております。 台風19号被害で見えた課題の市民の命と財産を守るための施策として、国土交通省も強化する大型駐車場など、防災拠点を備えた防災道の駅を早く整備することを提案いたします。 御所見をお願いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 竹内企画政策部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) 防災拠点を備えた防災道の駅の設置について、御要望をいただいたというように感じております。 道の駅は、従来、休憩、あるいは情報発信、地域が連携した産直販売という3つの機能をあわせ持つ施設として設置はされてきましたが、東日本大震災の災害を契機といたしまして、国は緊急避難場所や復旧・復興支援のための拠点機能を加えた防災道の駅の設置について、国土交通省2020年からの道の駅「第3ステージ」の中で推進をされてきているところでございます。 このことから、現在、市では、休憩、情報発信、またさまざまな地域連携、また防災機能をあわせ持った防災道の駅につきましては、御提案ございました、国道18号線バイパス沿いでの設置を基本に、建設場所やあるいは運営方法などの研究を続けてきております。 今後も、西部地区道の駅推進期成同盟会の皆さんを含めた中で、一緒に進めていけたらというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 今の御答弁いただいて、市のほうも積極的にこの整備については、防災道の駅については進めていくという考えであるということは、十分認識できました。 一番の問題は場所だと思います。前回、全協の説明では、担当から18号バイパスのこれから工事に伴い、その場所に道の駅をできればつくっていきたいと、要するに、若宮、八幡、まだ未事業化部分、ここの、現在、水辺の楽校があるところです。そこで進めていきたいというようなお話を前回聞きました。その場所は、今回の災害でも見ればわかるとおり、全て流され、ひどい状態、壊滅状態になっております。 今後堤防沿いに道の駅をつくるということは、そこに市民に避難してくださいということになると、かなり心情的にも危険じゃないかなと、こんなふうに思うわけですが、そこら辺をどういうふうに考えるのか、また、未事業化部分で、これから推進していきたいとなれば、実際には事業化になってないわけですから、どのくらいのスパンを考えているのか、考えているというか、国交省のほうが、事業化しないとできないんですが、相当先送りになってしまうという懸念があると思うんですが、そこら辺について、お答えください。 ○議長(荻原光太郎君) 竹内部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) いずれにしましても、国道18号線、バイパス線ということで、私どもの考え方とすれば、地域内交通だけではなくて、通過交通量、ある程度増加しながら複合的な施設とすれば、川の駅ですとか、あるいは自転車の駅なども想定した中で検討しているところでございます。 したがいまして、必ずしも、堤防沿いということを限定するわけじゃございませんが、そういった総合的な中で、設置場所等については検討していきたいというふうに考えておりますし、スパンで申し上げますと、具体的にいつまでということは、まだ申し上げられませんが、いずれにしろ、今回の災害を受けて、そこら辺も含めた中で研究していくということで、変わりはないということでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 今の部長の話の中で、川の駅という話で、多分上田の道の駅みたいなイメージを想像するかと思うんですが、それをつくるには、相当堤防を上げないとできないです、これはできない。それには、ものすごい時間がかかるし、私が言っているのは、今回避難された、ことぶきアリーナ660人、あんずホール150人、要するに800人は、先ほど話がありましたが、来年同じような災害が来たときに、どこに避難させるんですか。 それは、どこに避難してもらうということは、相当想定しないと、また、長野の穂保地区のあの映像を見ると、やっぱり怖いですよね、垂直避難というのは、ヘリコプターで全体で1,700人が、今回の避難でつり上げられている。それを見たら、やっぱり避難所に移るんです。 先ほど言ったように、台風災害って予想できます。ですから、橋が通れる間に早く、防災道の駅に避難していただく、そこには駐車場だけじゃなくて、避難センターもつくる、最後はそこが仮設住宅にもなるんです。この道の駅の、これからの国交省が考えている構想というのは。 一旦、災害が、それほど大きくなければ翌朝また自宅に戻っていただければいいということなんです。そのためにも、先ほど、先生の話にあったように、まずは避難場所をどう確保するかということを、堤防のかさ上げとか、霞堤を整備するとか、そういう先の話じゃなくて、今すぐやらなきゃいけないのは、そこをつくる、建物じゃなくても、駐車場というか、スペースをつくる、とにかく。これが急務ではないでしょうか。 一つは、質問とすれば、この800人、今回ことぶきアリーナ、あんずホールに避難された方。ここはもう避難しないと思います。長野を見たら。この人たちはどこに避難するのか、それをどういうふうに考えているのか、お答えしていただきたい。 それと、避難施設をどうするのか、考えているのか、そこら辺をお願いします。 ○議長(荻原光太郎君) 竹内部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) 今回の台風災害に基づく避難ということになりますと、ことぶきアリーナだったり、あんずホールというのは、御案内のとおりだというふうに考えています。 どこへということでございますが、これは、早急に私どももさまざまな分野の中で研究しながら、総合的に判断していかないといけないというふうに考えているところでございます。 いずれにしましても、防災拠点としての道の駅につきましては、そういった意味でいきますと、広範な土地のことも確保する必要がありますので、今すぐというふうにはならないと考えておりますので、御理解いただけたらと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) まだ、内容的な細かいことは定まっていないようなお話なんですが、ここにある、道の駅による地方創生拠点の形成ということで、既に国のほうは、地方創生としての道の駅を推進しています。 いろんな資金的な面からも、国のほうはかなり援助していこうという方針です。例えば地域においては、産業振興の道の駅、地域福祉の道の駅、防災の道の駅、インバウンド観光の道の駅、観光総合窓口の道の駅、地方へ移住等の促進の道の駅、これを国の支援対象として、道の駅に対してはやっていこうということでございます。 それから、これに対しての支援メニューというのももっとたくさんありまして、ここで言い切れないんですが、例えば総務省でいえば、地域経済循環創造事業交付金とか、国交省では社会資本整備総合交付金、交付金だけでも、15項目ぐらいの交付金が出ます、国から。 こういうのを活かせば、そんなに大きな投資をしなくても、十分道の駅はつくれるんではないか、こんなふうに思うんですが、市長の考えもちょっとお聞かせください。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 確かに、防災上、道の駅、あるいはどこに避難するかというのは、本当課題なんです。 この台風19号災害を経験して、実際堤防がもし破堤したら、大変なことになります。3メートルから5メートルは間違いないと思っています。そうしますと、千曲市の中では、避難するところがないんです。 これはどうすればいいのかっていうのは、正直言って、堤防を決壊しないようにするしかないです。そうなると、ちょっと私ども対応できない。しかし、その中で、減災対策として、今、議員御指摘のように、その準備だけはしておかないといけないと思っています。 そして、今、道の駅のお話がありましたが、確かに、八幡地域の18号バイパスから西側っていうのは、結構高い位置にありますんで、あそこはハザードマップ上安全かなと思います。 ただ、一方で、地すべり地帯がありますんで、上流からの地すべりというのも考えなくてはいけないということでありますんで、一番どこが最適かというのは、十分検討する必要があるのではないかと思っています。 そして、18号バイパスも今、八幡地域ができているんですが、これ代の方から戸倉に向かう18号バイパスの高さが、私たちまだ承知をしていませんけれども、今の状況を見るとかなり高いところを通るかなというふうに思われます。もしかしたら、堤防よりも高いところにバイパスが通るかもしれません。 そういった中で、それも含めて道の駅をどこにつくるかということは、考えないといけないかなと思います。 そして、今、議員おっしゃるように、道の駅にはたくさんのさまざまな制度がありますので、どこを活用するかです。一番いいようなところを活用し、そして一番早くできるところを活用していくことが必要になるかなと思っています。 いずれにしても、防災センターも兼ねて道の駅が大きな役割を果たすものというふうに考えていますが、千曲川中心のところというのは、ほとんど行く場所がないです。どうしても脇に行ってしまいます。そういう中で、今一番可能性がある八幡地域あるいはさらしなにかけての道の駅の周辺に防災センターをつくるというのはいいかなと、私もそう思います。 今後、国、県、市が一緒になってやります千曲川全体のプロジェクトチームもありますんで、そこにもかけながら、防災という観点からも国の支援を受けられるような、そういったこともやっていかないと、なかなか道の駅できないかなと思っておりますし、そして、18号バイパス、今、稲荷山トンネル、あれが完成しないと、次の事業区間に手をつけないと言っていますんで、今回の災害を契機にして、国土交通省にもう一度、そうはいっても、早くしてやってほしいと、防災観点からもということで、19号災害を契機により一層働きかけを進めてまいりたいというふうに考えています。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 今、市長からも安全な地域ということで、実は、私もその近くに住んでいるんで、今回も八幡公民館、八幡小学校の避難所に出向いた際、中とか、新田とか、そちらのほうから結構来られていました、八幡公民館に。 お話を聞くと、どうしてことぶきアリーナとか、あっちに行かなかったんですか、名簿見てもらえばわかるんですが、やはり安全な場所ということで、ハザードマップを見たりいろいろして、御家族で、何家族か八幡公民館に避難されていました。 ですから、今現状で考えられる安全な場所、ここに早く河川沿いの、千曲川沿いに市民を避難させるという、こういう施策というのは、事業化部分のバイパスの工事を待っているんじゃなくて、市が主体になってつくっていく、そういうことを進めなければいけないんじゃないかなと、こんなふうに思いますんで、ぜひそこら辺を考えていいただいて、この道の駅早く、早期建設していただくようにお願いしたいと思います。 それでは、第2項目に移ります。 今こそ形骸化している防災訓練を見直すべきということです。 前回、私の質問でも、令和の新時代を迎え防災行政の総点検をという質問をいたしました。その中で、危機対応力は大丈夫でしょうか、今こそ形骸化している防災訓練を見直すべきではないかという提案をさせていただきました。 今まさに新たな防災訓練、そのことに行政、市民一丸となって、取り組むべきではないかと提案いたします。 市のほうも、8月の市報では、防災についての特集を組んでいただいて、注意喚起をされたということ重々承知しております。 この新たな防災訓練ですが、先ほど、和田議員からの質問にもあったんですが、11月12日の議会の台風災害の説明会で、指定された避難場所のあんずホールに避難した車を水没させてしまったことの質問に対して、市のほうからは、避難は徒歩が原則であり、車の浸水、水没については自己責任という説明がありました。 また、災害時においての各地区の公民館を避難場所にするかしないかというような問題については、これは全て区長さんの判断で、避難所をあけるかあけないか、考えてほしいというような説明もありました。 やはりこういうような市の考え方というのは、十分市民には浸透していないんではないかと、区長さんにも、あるいは自治会長さんにも実際に浸透していないんじゃないかと、こんなふうに私は思います。 それには、やっぱり区や自治会に、機会を捉えて情報提供や訓練をすることが、重要ではないかと思います。 形骸化している避難訓練は、今後水害が予想される地域では、毎年恒例の地震災害訓練という形ではなく、洪水時の避難訓練に切りかえ、避難方法や避難場所の確認、車の安全な移動場所の確認、要支援者の救助訓練など、行政が主体になり指導見直すべきだと思います。 また、総合防災訓練や区、自治体の地域防災訓練には、災害時に配備される全職員を参加させ、避難時の運営マニュアルの確認や要支援者の避難方法など、今回の災害を教訓に行政、市民が一丸となって取り組む防災訓練に見直すべきだと思いますが、御所見をお願いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 避難訓練について御提案、御質問いただいたところでございますが、まず、前段、自治区あるいは各区、そちらのほうに公民館等を避難所として開設する場合についてでございますが、御承知のとおり、今回の台風のように、市のほうで全市的に避難所、例えば今回23カ所ほど開設したわけですが、それを開設した場合、区の段階まで、ちょっと市の職員を派遣するような余力がないということが一つございます。 したがいまして、このような大きな災害の場合には、区のほうで判断をいただいて、区の設置をしていただければありがたいなというふうに考えたところでございますが、ただ、議員さんおっしゃるように、市のほうと区のほうがばらばらでやったということは大変まずいもんですから、その辺については、市のほうの情報も平時からいろいろ伝えていく、あるいは災害となったときにも、区長さんと密にしていきたい、また、逆に、区のほうからも、区長さんのほうからも市のほうへ情報を上げていただくような、そういうシステムについては、この災害を機に十分また検討してまいりたいと思っております。 それから、訓練でございますが、これも議員さんから再三指摘をいただいたところでございまして、私どもといたしましても、区の実情に応じた訓練ということで、区長さんにお願いしているんですが、区長さんも任期が1年ということもあったりしまして、実際にはなかなか進んでないということが実情であります。 これも、議員さんおっしゃるように、今回の災害、これは非常にいい機会といいますか、不幸なことではあったんですが、これを一つの機会といたしまして、この機会を捉えて、その辺のところは推進していきたいと考えております。 これは、洪水だけではなくて、地震や土砂災害、またその他の地域の特性にあった訓練というのはあると思いますので、それについては、ぜひ取り組んでいただき、地域防災力の向上につなげていただきたいと考えております。 市としましては、そのような方向で、今後区長さん、自治会長さんとお願いをし、話し合っていきたいと考えております。また、全職員にも防災訓練に参加するように、これから十分指示をしていきたい、これは職員やはり先頭に立たないといけないことでありますので、やっていきたいと思います。 また、その区に対しましても、市のほうはできるだけの支援はしていきたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 今、部長のほうからいい答えをいただきましたんで、ぜひ総合防災訓練、体育館なども使って、避難所の運営、先ほど質問に出ましたが、運営マニュアルなんかを訓練してほしいです、やっぱり。 それと、例えば今回の避難所の人員配置なんですが、私が先ほど言いました、八幡の公民館には、男性職員が5人来られました。八幡小学校のほうには、学校の先生と職員含めて女性が4人、男性3人、いらっしゃいました。 やっぱり私が思うには、女性も八幡公民館のほうにも、女性を1人か2人は配置してほしい。やっぱり女性も多いですから、そういう部分では人員配置のマニュアルもきちんとできていない、それから避難してきた方に、避難所のルールとか、そういうものを紙で渡せるような、避難所でこういうことを守ってくださいとか、そういう問題とか、病気のときはすぐに知らせてくださいとか、そういうものを配れるようなものもなかった。 だから、子供たちが暴れて、やっぱり時間がありますから、それをどうしていいのかわからない、避難所に来た方は、公民館だったら、図書館があったんで、私のほうで、お子さんよければ図書館のほうで、絵本を読んだり、そうしてもらえませんかというような話を投げかけたりしたんですが、そういうこともやっぱりきちんとふだんの訓練からやっていかないと、いざというときにできないということです。 それと、先ほど減災という話の中で、一つの例なんですが、前河原団地、毎年というか、2年に1回ぐらいついてしまうんですが、そこに災害ごみが、私不思議だったんですが、見に行ったら余り出てないんです。これだけ床上浸水したのに、何で出てないんだろう、こういうふうに思ったんです。何軒か聞いたら、災害が来るってわかっているんで、1階のものは全部2階に上げてあるんだと、あるいはブルーシートを使って、玄関のところに目張りして、玄関から水は入らないようにしてあると、そういうことをきちっとやっているんです、やっぱり。 今回床上浸水した方に対して、防災訓練というより、減災のマニュアルをつくってあげないと、そうすれば、家は移動することできませんけれども、財産の車だとか、中にある冷蔵庫だとか、洗濯機だとか、そういうものは被害から免れるということもあります。 そういう意味で、防災訓練、市の減災に対する取り組み、これをもう少ししっかりとやってもらいたい。 大きなテーマで、堤防がどうだとか、霞堤がどうだということもあるんですが、減災についてもう少し踏み込んで、どういうふうに考えていらっしゃるか、そこら辺を伺いたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 議員さんの御指摘をいただきました避難所の件です、前段一番最初の人員体制等につきまして、その前の和田議員さんの質問にもお答えしたんですが、私ども、初期対応、今回決してうまくいったと思っておりません。そういった職員の派遣等について、大変な問題があったことも承知しておりますし、またこれで緊急の対応が一息ついたところになってきますので、そういった検証は十分やっていきたいと思います。 その上で、今後はどのようなふうにマニュアルですとか、緊急的に行くときどういうふうにやるか、その辺を詰めていきたいと思います。 当日、これ言いわけではないんですが、非常に大きな災害で、職員が来たところから、どんどんその場で割り振りして行かしたようなこともありましたんで、配慮として女性をできるだけ行かせるようには考えてはいたんですが、なかなか来る職員を待っていられなかったもんで、どんどん行かしたもので、場合によっては男性だけのところも出てしまったこともあると思います。その辺も課題として今後検討してまいりたいと思っております。 また、前河原団地の件も、私も聞きまして、あそこの方々もなれてと言っては、ちょっと怒られてしまうんですが、今回車を早目に八幡小学校とかに上げたとか、そういう情報も聞いております。 議員おっしゃるとおり、それは日ごろの訓練といいますか、心構え、それが非常に大切ですので、その辺は、市も考えていますから、それらの考えをシフトしまして、十分日ごろの住民の考え、あるいはなったときに考えていただく、その辺を全体に取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) それと、先ほど言ったように、区ですね、区長さんは1年ごとにかわってしまうんですが、これから地域づくり協議会という形で、新たな区の組織ができてくれば、それは違う形になってくるんですが、現状でいうと、やはり1年ごとにかわってしまう、区長さん、自治会長さんがおられる、この方にどういうふうにこれからの減災についてとか、避難ついてお伝えしていくかということも、課題になるかと思うんですが、ぜひそこら辺もきちんとした指針ができるようなものに、区のほうでつくっていってほしいと、大きな災害があった場合には、区長さんの判断でしてもらわなければいけないと、これ当然ですし、要支援者につきましても、高齢福祉課が窓口だということすら知らない区もあります。 だから、そういう意味でも、そこら辺もまだ足りないんじゃないかなという気はしていますんで、ぜひ、そこら辺も進めていただきたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 北川原議員の御指摘のとおり、今回、一番危機感を覚えたのは、職員の数が足りないです。確かに27カ所に四、五人行きますと、100以上、それで手をとられてしまうんです。 今回、1日か2日でもって避難所が半分になったからよかったんですけれど、これ長期間にわたったら、とても耐えられないです。それを考えますと、災害のときには、行政のみならず、地域の区長さんはじめ、多くの方々に災害のときの対応をお願いしていかなければ、長期間にわたっての対応はできないんじゃないかというふうに、本当に危機感を持ちました。 ですから、これから、防災リーダー等を地域の方々の中に育成していく必要があるかなと、そしてどこに、どんなときに、どう避難していいかというのは、地域でやっぱり違うんです。大雨降ったら地すべりどこに起きるか。 今、さらしな地域では、それぞれの地域ごとに、土石流関係も含めて避難場所を検討してもらった経緯があるんですが、全市でやっていきたいんですけれど、なかなか取り組みが進んでないということがあります。 これは各地域ごとに、避難の方法とか、誰をどうやって助けるかまで含めて、つくっていかないとと思っています。そういう意味では、今回の台風の中で、行政ができる範囲というのは、極めて限定的だなと感じました。 そういう中で、地域の方々にこれからも御理解をいただきながら、みんなで協力しながら、それぞれ役割を持ってやっていくことが必要かなと、特に、福祉避難所などとか、女性の関係もそうなんでしょうけれども、市の職員も、今、実際、実働部隊してと動けるのが、350人ぐらいしかいないんです。その中でやっていくとなると、極めて心配のところがありますが、その中で、今回も5,000人からの人が避難されました。 そういった中で、確かになれていない職員も大勢いますので、ここは徹底して訓練していかないといけないと感じてますし、また、この次の防災訓練からは、避難所運営、そして地域の中でどうやってやったら防災ができるのかという、その辺のところの訓練、あるいはマニュアルもしっかりつくっていければなというふうに思っております。 いずれにしても、今回の災害で、非常事態の状況だったもんですから、これも含めて一つ教訓としながら、我々の行政もやること、そして地域にお願いすることをきちんと分けながら、示していけたらいいなというふうに思っています。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 今、言われたように、実際避難所に民生委員の方も来ていました。民生委員の方は全然避難する場所じゃないんですが、お話したら、こういう機会に避難所がどうなっているのか、これを自分も経験したいということで、来られてましたけれど。 こういう方も、逆にそこら辺の運営のほうに回ってもらうことも十分できるはずなんで、先ほど言ったように、災害の中で、一番予測できるのは台風なんで、事前にきちんとした指示や備えがあれば、かなりこれは減災等ができますんで、ぜひそこら辺をお願いしたいなと、このように思います。 それでは、次の質問に、最後の質問なんですが入ります。 ロケツーリズムについて質問したいと思います。 小項目1としまして、市のイメージを損なうシティプロモーションになっていないかという質問です。 千曲市で撮影されたファンシーという映画が来年2月、東京のテアトル新宿ほか、全国に順次公開されます。 この映画は、有名な俳優が多く出演しています。永瀬正敏とか、窪田正孝、宇崎竜童とか、かなり有名な俳優が出演されている映画で、全国的に公開されるということなんですが、市長はいつも、前回の「4月の君スピカ」とか「透子の世界」など、議会冒頭でもロケツーリズムの内容的なものを告知していましたが、なぜ今回この映画については告知しないのか、そこら辺ちょっとお聞きしたかったんですが。 この映画のプロモーションビデオ、広告動画、私見ました。この感想は、この映画の撮影場所が戸倉上山田温泉で撮影されて、裏社会の話、暴力団、やくざの抗争や拳銃で人に発砲するシーン、全身背中に入れ墨を彫るシーン、大変驚きました。温泉のアーチ看板もちゃんとプロモーションビデオには映っています。 ストーリーは、寂れた温泉街を舞台に、入れ墨の彫り師で郵便配達員の男と詩人の男、詩人の世界に心酔する女性との奇妙な三角関係が、暴力団同士の抗争に遭遇し、3人がそれぞれ現実から逃避していくさまを描いている、と書かれております。 市長は、日ごろより、ロケツーリズムによるシティプロモーションを推進し、千曲市の知名度を国内外に広めると言っております。 しかし、実際にこのような映画が全国に公開されるということは、戸倉上山田温泉はもとより、千曲市のイメージを損ない、悪いイメージを発信することになるのではないかと思うのですが、そこら辺についてなぜこの映画を許可し、協力したのか、また、戸倉上山田温泉や千曲市に台風災害での、3,000件もの風評被害が、キャンセルがありました。さらなる風評被害が広がるのではないかという。 3つ目は、当市には映画の内容を精査するなど制作会社との撮影許可に対する規約等はないんでしょうか。 この3点についてお尋ねいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) ロケツーリズムについて、市のイメージを損なうシティプロモーションになっていないかという御質問ですが、千曲市では、シティプロモーションの一環で、ロケツーリズムに取り組んでいることは御承知のとおりでございます。 質問の映画「ファンシー」については、台本が持ち込まれた段階で、舞台となります地元自治会や地元住民の方、関係する各種団体、それからエキストラとして参加いただける市民の皆様方、個々に内容について御説明に伺いまして、全ての皆さんから御快諾をいただきましたことから、ロケに協力をしたところでございます。 2点目のこの作品についての風評被害の関係でございますが、この作品は、フィクションということでございまして、御心配を懸念されている千曲市の悪いイメージが伝わりまして、風評被害につながるおそれはないというふうに考えております。 それから、映画の内容について精査する規約等につきましては、内容についての規約はございませんが、撮影現場でのトラブルを避けるために、撮影前に必ず地元市民をはじめ、関係団体等と合意形成を図る中で、制作会社とロケ地提供者の間で、撮影規約というものを取り交わしております。 今後も、映画、ドラマの制作者側の意図と作品の意図と地元との合意形成を図りながら、制作会社や監督の作品に対する表現の自由というものを尊重いたしまして、公序良俗に反するような作品以外は積極的に受け入れて、より千曲市を認識していただけるように、所期の目的を見失うことなく、担当業務を遂行してまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 関係者が了解したということで、このように許可したという話なんですが、せっかく了解したならば、ロケツーリズム自体は、世間に広める活動です、映画というツールを通じて、だから、もっとこの映画に対する発信力を、市報並びに市長もつけていったらどうかと思うんですが、問題ないということであるならば、そういうものは、「4月の君スピカ」と同様発信するべきだと思います。 それと、関係者がよければいいということで、ロケツーリズムは進めているということなんですが、5月に姨捨棚田に農業体験を、毎年来ている中学校があります。東京の晴海中学、150人ぐらい生徒が来て、田植えをして帰っていきます。名月会の方と話すんですが、名月会の方はせっかく我々が農業体験一生懸命やって、ぜひ千曲市の戸倉上山田温泉、いい温泉があるんで、ここで泊まっていってもらえないですかっていう話をしていただいているらしいんですが、なかなかそれがかなわない。 一つは、はっきりとは言わないでしょうけれども、イメージみたいなのが当然あって、泊まらせるということがちょっとためらって、菅平のほうに泊まっているというようなことかもしれません。 また、インバウンドでは、教育旅行を県からの御紹介もあり、そういうものが千曲市も受けて、台湾とか中国からも教育旅行で来て受け入れている。 また、先ほどもありましたが、スポーツ合宿等で、夏場、戸倉上山田温泉に泊まっていただいて、スポーツ合宿をやっていただいている。 そういう意味を含めて、こういうような映画が風評被害にならないということを断定するというのは、それはどうなのかなというふうに私は思うんですが、これで千曲市の観光戦略のトップを担っている副市長に、この件についてちょっとお聞きしたいんですが、副市長はどういうふうに思っていらっしゃるのかと。 ○議長(荻原光太郎君) 内田副市長。          〔副市長 内田雅啓君 登壇〕 ◎副市長(内田雅啓君) なかなか難しい御質問ではないかと思いますが、観光戦略はやはり地域の資源を生かして何を売りにしていくかということはあるかと思います。 ただ、その資源を従来どおりのやり方でやっていくということではなく、やはりロケツーリズムですから、新しいもの、それから世間のトレンドのようなものをやっぱり取り入れて、全国の皆様、海外の皆様がそういうものに目をつけていただいて、来ていただけるような戦略というものが必要になってくると思います。 その中で何を選択するかということは、先ほど北川原議員のほうから、そういう反社会的なものについてはいかがなものかという質問がございましたけれども、そういうものをよく選別をして、よく考えて、そういうものをうっていかなければいけないというふうに考えてございます。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) ちなみに、他市がどういうふうにロケツーリズムについてやっているか、ちょっと一例を申し上げます。 この撮影支援・協力依頼のための遵守事項についてということ、これ船橋市の例です。以下のいずれかに該当する場合は、撮影をお断りすることがございます。あらかじめ御了承ください。1、法令または公序良俗に反し、またはそのおそれがある場合、2、市のイメージを損なうと判断した場合、3、暴力団関係者等の場合「船橋市暴力団排除条例」に基づいています。こういうものをきちんと撮影会社と取り交わしています。また、建物や備品を損壊しないように注意してほしいとか。ほかの市では、学校での撮影の場合は、飲酒、喫煙、この撮影シーンはやめてほしい。こういうようなものでやっぱりリスクを回避しています。 今の千曲市の場合でいくと、何でももうオーケー、市長がトップで先導しているんで、どんな撮影でも受けますよということになってくると、大変なことが起きるんじゃないでしょうか。学校内でそういうことが撮影されても、何もとめることができない。私はここで言いたいのは、そういうものをきちんとつくるべき、この規約というものは市のイメージを損なわないような、そういうことを言いたいんですが、御回答をお願いします。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) ロケツーリズムは、いわゆるこれからの知名度向上、観光振興、インバウンド、さまざまなところで大きな影響を与えますんで、これはやっていかないといけないというふうに思っています。 今、北川原議員おっしゃるように、要は、今回の「ファンシー」という映画を、私、まだ見ていないんですけれど、これから2月に公開するわけでありますけれども、まずはその作品がどんな作品なのか。そして、この山本直樹さんという、この作家、漫画家ですよね、この人は第14回文化庁のメディア芸術祭の優秀賞を受賞した方で、この人の作品の短編作品の実写化というふうに言われています。ですから、それはある意味、そういった趣旨があるんだろうなと思うんですが。 そしてもう一つ、暴力団が映像を撮っているわけではないんですよね、作品なんですよ。だから、それはちゃんと普通の人たちの作品、監督を入れて、俳優さんが出てきて、作品を撮っているわけでありますから、一つの作品として見てもらいたいなと思います。 公序良俗に反するものとなれば、やはりそれは作品はフィクションでありますから、映画の中で架空の世界をつくっていくわけでありますので、見る方はそう思って見ておると思います。そのことが上山田温泉にあると、実物であるというふうには思わないんじゃないかなと思えるわけですよ。 一つには、例えば、「仁義なき戦い」みたいな、菅原文太さんがやっていたやつなんですけれど、これは大体が広島とか京都で撮っているんですけれど、ちょっと聞いてみますと、本当に京都の国宝のあるお寺さんでも撮影するんですよね。そういうところでやっているわけであります。 ですから、全てそういったものが悪だと考えるのはどうかなと思われます。ただ、今、議員がおっしゃるように、一つのルールを持ってやらなきゃいけませんので、そのルールはきちんと必要でありますので、公序良俗に反するもの、あるいは反社会的勢力の方が撮影するといったら、だめですよね。そこら辺のルールは持っていなくちゃいけないと思いますので、そのルールはこれから観光交流課にも検討をしてもらいたいなというふうに思っています。 ですから、作品全てがだめということでなくて、中身によったものだというふうに思いますので、そういった中身についても、一つのルールを持ちながら進めていければいいなというふうに思います。 いずれにしても、地域の方々の了解を得てやってきたということでありますので、この映画について、私はほとんどかかわっていないんですよ。先ほどの「透子の世界」とか、そういったところは私、出演して下さいと言われたものでかかわったんですが、それでなければ、特にかかわることはないわけでありますので、これはそれぞれ担当によって進めていることでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 通告をして、市長に答弁を求めているのに、見ていないという、こういうちょっと答弁はおかしいかなと思うんで、これは議運のほうでしっかりそこら辺はちょっと精査していただきたいなと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) まだ公開されていませんから、見ていないのは当たり前ですよね。 プロモーションビデオは一部ですから、ほんの数秒ですよね。ですから、全部見ていないんで、これ2月にならないとわからないし、試写会でも出ているわけでありませんので、そのように申し上げたところであります。 ○議長(荻原光太郎君) ここで、昼食のため、午後1時10分まで休憩いたします。                             午後0時12分 休憩---------------------------------------午後1時10分 開議 ○議長(荻原光太郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、11番、柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 議席番号11番、公明党、柳澤眞由美です。 10月12日、千曲市に甚大な被害をもたらした台風19号、あれから2カ月がたちましたが、改めて被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。 大きく変容した生活、まちの風景、これからまだ不安や困っていることが次々と出てくると思います。この災害の教訓を生かした安全なまちづくりについて、通告に従って順次質問してまいります。 はじめに、発災直後から被災した住民の声に迅速に対応しようと、被災された職員の方も含め、努力していただいたこと、災害ごみは家から一刻も早く運び出したいというお気持ちに寄り添い、職員の皆さんが回収に回ってくださったことなど、復旧に全力で取り組んでいただいた市長、市職員の奮闘に敬意を表します。 さらに、災害ボランティアの方が入ってくださり、まちの中は予想以上に早くきれいになりました。県内外からの自治体職員や事業者の応援も、初めての大災害を経験する千曲市民と職員の皆さんに力を与え、安心させてくださいました。義援金なども含めて、全ての御支援に心から感謝申し上げます。 それでは、大項目1、台風19号災害の教訓と復興について、1つ、被災から2カ月、災害対策本部としての総括を伺います。 私は12日の朝、公共施設利用のイベントに出向き、内容を縮小し11時には帰宅させていただきました。その後、区長会長や職員とともに、桑原研修センターの避難所開設を手伝いました。すぐに避難家族が来られ、予想外ではありましたが、区長会の皆様と避難所に詰め、iPadを持ち込んででき得る限り情報を集めました。また、避難所が拡大され、袖山議員とともに川西地域の避難所を回り、夜中、千曲橋を渡って千曲線を走りましたが、道路が冠水、千曲橋の堤防では警察車両に霞堤からの流入が始まっていること、完全な通行止めをするようにと言われ、対策本部に連絡、堤防ぎりぎりまで増水した千曲川を目の当たりにし、恐怖を覚えました。 翌13日早朝、袖山議員と市営水道の水源へ、やはり佐野川上流の道路には石が散乱、その中を進んだのですが、袖山議員の運転技術がまさり、パンクせずに水源の無事を確認いたしました。そこへ待っていた非常食が届きましたが、避難者は帰宅された後でした。家が浸水し、甚大な被害が出たという被災現場へ向かい、八幡の代団地、杭瀬下エリアへ入り、浸水被害を受けた住宅街で必死に水や泥をかき出す皆さんの声を対策本部に届け、対応していただきました。 そこで、千曲市対策本部としての反省・改善・問題点について伺います。中でも、次の点についての行動はどうだったのか。移動中の方への災害情報の伝え方、障害者や高齢者への災害情報の伝達と避難誘導の伝え方、今回、視覚障害者・聴覚障害者の皆さんへの伝達・誘導、10月12日の発災前の本部の行動、公共施設の利用者への情報伝達と避難誘導、被災者支援システムの活用、以上を踏まえ、災害対策本部の総括を伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 内田副市長。          〔副市長 内田雅啓君 登壇〕 ◎副市長(内田雅啓君) 被災から2カ月、災害対策本部としての総括について、副本部長であります私からお答えをさせていただきます。 まず、反省、改善、課題等の総括でございますけれども、市では、超大型の台風19号の接近に備えまして、10月の11日に災害警戒本部を立ち上げました。翌12日午前11時30分には、災害対策本部に移行いたしまして、警戒に当たってまいりました。本部では、情報関連機器、大型モニターにより、気象や千曲川の水位の上昇、予測等の情報を捉え、国・県・市内の関係機関などとの連携をすることにより、早期の避難勧告、避難指示の発令、避難所の開設につなぐことができたと思ってございます。 しかしながら、情報伝達などの一部不備、避難所開設当初の混乱、庁舎周辺の冠水による物資搬送の遅滞など、こういう課題が幾つもございました。 今後は、今回の被災の経験を生かしまして、洪水による被災などを想定した避難所運営訓練ですとか、各種研修などを幾つか重ねまして、逐一改善をしてまいりたいというふうに考えてございます。 次に、移動中の方への災害情報の伝え方でございます。避難に関する情報につきましては、携帯端末への緊急速報メールですとか、登録メールの活用、また屋外告知放送やLアラートによる報道機関への情報提供、SNS等利用可能なあらゆる手段を使って情報発信をいたしました。 それから、障害者、高齢者の皆さんへの情報伝達、避難誘導でございます。私も聴覚障害者の方が埴生小学校、旧戸倉庁舎へ無事避難されたという報告を受けてございます。 しかしながら、3,100人程度おられる避難行動要支援者名簿に基づく個別支援計画が想定どおり機能したのかどうか、これは今後、検証をさせていただきまして、改善するべき点があれば、改善をしてまいります。 なお、現在、デジタル防災行政無線の整備を行っておりまして、避難所となる施設や福祉施設、希望のあった要配慮者宅への受信機を配置いたしますので、今後は現状よりきめ細かな情報提供ができるようになるというふうに感じております。 次に、10月12日発災前の本部の行動でございます。冒頭でも少し申し上げましたが、本部会議を開催し、職員の招集、配置、情報機器や関係機関との連携による情報収集、避難勧告や避難指示発令のタイミング等の協議、決定を行っておりました。 それから、公共施設利用者への情報伝達については、恐らくあんずホールのことをおっしゃっておられるんだと思いますけれども、当時、定期演奏会が近づいていた吹奏楽部の練習をしていた生徒の意を汲んで、あんずホールに避難所を開設したわけでございますが、その開設の間際まで練習を認めていたところでございます。 午後5時30分ごろには保護者が迎えに来て、帰宅をしていただきましたが、今回の被災を教訓にして、人命を最優先にして帰宅もしくは避難させるように改善を図ってまいります。 それと、被災者支援システムでございますが、県や市の独自の被災者支援制度には対応できないことですとか、罹災証明書様式が違うこと等を考慮し、今回は利用いたしませんでした。 しかしながら、今回の災害で千曲市へ支援に入っていただいた兵庫県丹波市の被災者台帳システムが非常にすぐれておりまして、使いやすかったこともございましたので、この様式をお譲りいただいて活用させていただいているところでございます。 災害対策本部といたしましては、今回の災害を教訓に、課題の抽出と改善すべき点等を精査いたしまして、本部機能の充実と強化につなげてまいりたいと考えてございます。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 今、情報の伝え方、あらゆる方法でということをお聞きしましたが、12月5日、気象警報や避難情報を伝える防災行政無線の戸別受信機、我が市も1,000台ほど配布するわけですが、総務省消防庁では、1万台超を無償提供して普及を図りたいという発表もございました。また、10月15日には、スマートフォンを戸別受信機として利用、屋外スピーカーからの放送を同時に聞くことができる地域防災コミュニケーションネットワークを10月災害後、自治体向け販売を強化すると開発した民間会社もあります。この戸別受信機が1台5万円程度の値段に対して、スマホ1台10円でこのシステムが利用できると言われております。スマホを放送機にし、住民に一斉ライブ放送をする市職員、消防署員、警察署員、区長などが説得できるような放送ができるというものだそうです。 こうした情報機器の研究、実用は千曲市でも活用できるのではないかということで、この試験運用を含め、ぜひ早急にこういう情報の伝え方を研究していただきたいと思いますが、再答弁を求めます。 ○議長(荻原光太郎君) 内田副市長。          〔副市長 内田雅啓君 登壇〕 ◎副市長(内田雅啓君) デジタル防災行政無線は、現行のものを逐次改良をしていくということでこれはやってございますけれども、やはりそういう使い勝手のいいものが低廉な費用で使えるということでありましたら、そういうものの利用も今後考えてまいりたいというふうに考えてございます。
    ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) それでは、2として、千曲川越水や内水氾濫の対策の見通しと復興本部長の決意を伺います。 先月15日と25日に国土交通省へ陳情に出向いた市長は、赤羽国土交通大臣に直接お話しされ、水管理・国土保全五道局長にも直接陳情され、財務省の遠山副大臣には財政措置を訴えられたと思います。 そこで、2点伺います。千曲川流域治水国・県・市町村会議、先ほどもお話にありましたが、緊急治水対策プロジェクトが始まります。速やかに5年間でできることを取りまとめるということですが、市長は、霞堤や遊水池など、国・県とどのような協議をされたのか、伺います。 次に、千曲川周辺自治区の避難誘導場所、防災拠点としての重点道の駅、防災道の駅建設について伺います。先ほども北川原議員よりるる質問がありました。11月22日、公明党として提案し、私も一般質問で取り上げてまいりました道の駅は、企画政策部で取り組むとの回答があり、部長さんが答弁されておりましたが、ハザードマップでは、八幡地域18号バイパス沿いが最も安全、これは誰が見ても、市がつくったハザードマップが証明しております。「千曲市初の道の駅」建設を表明し、国交省に申請をするときではないか。これは自治体の首長さんが申請しない限り、道の駅の建設許可がおりません。復興本部長として、この2点の決意を伺いたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) まずはじめに、緊急治水対策プロジェクトですが、まずはこれ、スタートアップしたばかりなんですね。これから協議に入りますので、しっかりとこの中で、我々の今まで訴えてきたことを、再度、中に計画として入れてもらえるように努めていきたいなというふうに思っています。 それから、道の駅でありますが、先ほどの北川原議員の質問にもお答えしたんですが、本当に今、実は道の駅を要望している地域も幾つか市内の中にありますので、調整を図りながら、できるだけ早く道の駅ができるように、その環境を整えてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) この千曲川流域治水国・県・市町村会議では、しっかりと千曲市の災害の状況がなかなか報道には上がっていませんし、そういうところをしっかりと市長さんには訴えていただきたいと思いますが。 もう1点の道の駅ですけれども、前回、全協でもお答えがありました防災機能計画に移管されて企画政策部が取り扱って調査・研究がされるということですが、今、岡田市長が市内の調整ということでお話がありましたが、西部地区道の駅推進期成同盟会では、長年研究をしてまいりました。私たち川西議員も一員でございます。この研究の成果は、もう具体化してよろしいのではないか、先ほども問題になりましたが、避難誘導する場所が杭瀬下エリアではないということを自覚していただいて、道の駅はもっと迅速に重く考えていただいて、避難場所として考えていただけないか。そして、あのバイパス沿いのエリアの土地の利用も含めて、もう少しスピードアップしてできないか、もう一度再答弁、お願いします。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) まず、道の駅は、前々からの御質問でありましょうし、また市としても、道の駅が必要だというふうに認識しています。 今回の災害を契機に、そういった防災観点から道の駅の速度が速められるかどうか、これちょっとすぐお答えできませんけれど、そういった方向で検討していきたいなというふうに思います。 そして、なるべく早くできる環境をまず整えたいなということで、市内情勢を含めて、環境を整えていければいいなというふうに考えています。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 市内環境を整えるということもありますが、まず首長の強い決意で臨んでいただければと思います。 それでは、3として、被災者の声及び全世帯の声を吸い上げるためのアンケート、今回の災害で体験してしまったことを教訓に残し、避難誘導や情報発信の改善点、情報を受け取った市民側の状況など、次に備えるために、単なる抽出アンケートではなく、被害の有無に関係なく、全世帯からアンケートなどを丁寧に行うべきであると考えます。 鬼怒川決壊・越水の浸水被害で、今なお苦しむ被災経験者から「水害は、外側から見た被害と内側から見た被害は見え方が異なり、内側から見た被害は長期化する」との状況が明らかになっています。アンケートの実施について見解を伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 竹内企画政策部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) 議員御質問のことにつきましては、多分復興計画をつくる際のアンケートの関係だというふうに思っております。 私たちがやるべきことは、これまで先人たちが築き上げてきた地域の回復であり、また、これからの災害に強く、希望の持てる地域の魅力を創造するためには、どうしていくかを考えて実践していくことだろうというふうに思っております。そして、まずは市民の皆さんとともに復興に取り組んでいくための指針をつくり、全力で取り組んでいかなければならないと考えております。 こうしたことから、柳澤議員御指摘のとおり、その指針となる復旧・復興計画の作成に向けて、広く市民の皆さんから御意見をいただくアンケート調査については、必ず実施をしてまいります。 ただ、対象や、あるいは手法については、もう少し検討をさせていただいて、実施をしていきたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 必ず実施していく、手法は検討されるということですが、被災のなかった方からはとらなくていいということはないと思います。皆さん、千曲市がこんなに被害を受けて大変だったということを、みんな存じ上げていますので、いろんな人からとるということをぜひお願いして、次の質問にかかわりますので、4番目の質問に移ります。 4つ目、復興計画と生活再建支援について、第5回政策等説明会において、復興本部の設置が発表されました。方針に沿った計画を策定、迅速かつ着実に復旧・復興に努めると発表され、国土強靱化計画や総合計画との整合性も図るという復興計画について、開会日にも市長からの発言もありましたが、迅速な効果的な復旧と創造的な復興の両立をどう図るのか、生活再建はどう進むのか、以下の点を踏まえて伺います。 基本的な方針と推進組織の体制及び作成スケジュールについて。AI防災協議会への加入と人工知能を活用した防災・減災の仕組みづくりについて。生活再建支援について、市民への見える支援、特に配慮すべきたらい回しにしない窓口の一本化について。避難所でもある13の小中学校へ支援物資を常備する防災倉庫等の設置について。新ハザードマップの視覚障害者への対応について。杭瀬下保育園の仮園舎、本園舎の一部2階建てへの増築について。災害対応「19号の教え」として庁内資料、学校の副読本の作成。目で見る「19号の爪跡・被災からの復興」という動画をつくり、後世への教訓に残すことについて。復興計画の中でどこまで考えられていくのか、伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) それでは、何点かまとめてお答えしたいと思います。 まず1点目でございますが、復興計画の関係でございます。議員も御指摘のとおり、市では、災害対策本部に引き続きまして、復興本部を組織し、庁内の調整を行っておるところでございます。この本部を中心に、現在、復旧・復興計画の策定に向けまして、策定方針という基本になるものの作成に取りかかっておるところでございます。この策定方針の中で、体制ですとか、方向性あるいはスケジュールなどの具体的かつ基本的な考え方を示したいと考えております。この策定方針につきましては、今月中にはまとめていきたいと考えております。 続きまして、AI防災協議会への関係でございますが、AI防災協議会につきましては、本年6月に産・学・官、これが連携しまして、AIやSNS等の先端技術などを用いて、災害対応能力の高い社会構築の実現を目指して設立された組織と認識しております。まだ参加自治体も少数でありまして、試行、研究段階にある組織ということは認識しておるところでございます。 この被災者に必要な迅速で的確な情報提供の一環としまして、この協議会がコミュニケーションアプリでありますLINEを活用したAIチャットポットというものを開設しております。このシステムに参加することによりまして、被災者のニーズに即した支援や行政窓口の混雑緩和を図ることができると判断いたしまして、当市も今回の災害では、県を通じて10月18日からこれに参加しているところでございます。 また今後、AI防災協議会の仕組み、システム、これが確立されまして、防災・減災に有効であることを確認できれば、当市としましても加入してまいりたいと考えているところでございます。 続きまして、生活再建支援のメニューとスケジュール等でございます。 まず、被災者の皆さんの生活再建支援メニューにつきましては、さまざまな分野で支援制度がございます。それぞれ罹災証明書とともに、各支援制度の説明書あるいは申請書を同封しておりまして、既に生活資金や住まいに関すること、税金や利用料などの免除・減免など、安定した生活、安心した日常を取り戻すための被災者支援を各課に置いて実施しております。 被災者支援は、詳細な内容が多く含まれておりまして、専門的な知見が必要なこともあります。そのこともありまして、担当課職員が担当せざるを得ない、なかなかワンストップということじゃなくて、専門の職員が担当せざるを得ないというケースも多いことが実情でございます。 ただ、やはり利便性ということを考えまして、今後は庁舎の1階に被災者のための窓口を一本化しまして、担当課への案内などをきめ細かく行っていきたいと考えております。 続きまして、小中学校等の避難所への支援物資の備蓄ということでございますが、これもさきの質問でもお答えしたところでございますが、避難所となる施設での物資の供給、これが大変スムーズになりますので、効率的で有効な手段であると考えております。 今後、相手先、具体的には学校等でございますが、そちらの空き教室等を利用した備蓄ができるか、また日ごろの管理方法をどうするかというふうなことについて、教育委員会と連携して前向きに検討していきたいと考えております。 それから、ハザードマップの視覚障害者への対応ということでございますが、これも今後、そういった専門的な方々とも十分協議していきながら、例えば、QRコード、これは議員も御存じだと思うんですが、市報にはついていまして、それを読み取ると読み上げてくれるというようなことでございます。その辺が対応でできるのか、また、ほかにもどのような方法ができるか、十分検討していきたいと考えております。 それと、やはり地域支援者の方から協力をいただきまして、その視覚障害者の方にじかに住居の周辺はこうですよということを、ハザードマップの内容等を説明していただくようなことも有効ではないかと考えておるところでございます。 それから、杭瀬下保育園の関係でございます。これ水害の対策といたしましては、建物1階の浸水には、2階建てにして垂直方向への避難という考えも、これは有効なことだと考えておりますが、例えば、火災あるいは地震の場合、また日常の園児の移動の場合、階段等での転倒とか転落というようなことも心配となります。 このような理由から、現在の計画では、仮設園舎、本園舎とも2階建てにする考えは今のところ持っておりません。 また、台風などの風水害の場合には、雨の降り始めから実際に水害の発生するまでに比較的時間があるということで、事前に被害の規模を予測できる、また早目の避難を行うことができるということで、今回の水害を受けまして、園児の安全を確保するため、現在の各保育園の防災避難計画を早期の防災行動が適切にとれるように見直しまして、対応してまいりたいと考えております。 それから、今後の教えとして資料、これについてはどうかということでございますが、まず、この19号の資料と学校教材の関係でございますが、今回の災害の資料としては、これやはり市としましてもしっかりと記録して残しておくように、これは市長からも申しつかっております。 また、学校の教材利用につきましては、これは議員さんも御存じだと思うんですが、内容によっては、子供たちへの心理的なちょっと影響もあるということでございますので、まず記録をつくって、それらを専門家あるいは教育委員会と協議する中で、慎重にまたつくっていきたいと考えております。 また、動画記録でございますが、今回、消防本部でドローンによりまして上空から市内各地を撮影したものがございます。また、信州ケーブルテレビさんからも、各地の災害状況の映像を提供いただけるということになっております。これらを利用して動画関係についても対応してまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 先ほど北川原議員もおっしゃいましたが、台風は備えることができる災害でございますので、事前に今、細かくお聞きしたところでございますが、1点目、再質問、策定方針を決めるということですが、その中で組織体制、作成スケジュール、アンケートも含めて、いろんな方針を決めるかと思いますが、アンケートはいつとられるのか。また、組織の中に女性は何人入れるのか、これをちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 竹内企画政策部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) 私のほうからお答えを申し上げたいと思っています。 策定方針は、先ほど申し上げたとおり、年内に庁内合意を得ながらまとめる予定でおります。具体的に計画をつくる段階で、その方針の中に策定体制、推進体制、さらには策定委員会をどういうメンバーを入れるのかという考え方を方針の中に示した上で御説明申し上げたいというふうに思っております。 アンケートにつきましては、方針によりまして、計画をつくる前段でアンケートをとりたいというようなスケジュールでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 今、計画をつくる前段階でとおっしゃいましたが、方針がまだ決定されていませんけれども、もちろん、女性の参画は絶対に必要だと。先ほど避難所に女性職員が来なかったというのもありますが、うちも桑原は来ませんでしたが、私が女性代表で張りついておりました。ですから、いいんですが、とにかく、この推進組織は大事な推進組織になりますので、例えば、女性を3割入れるとか、そういうお考えをしっかりと持っていただきたいんですが、それについてはいかがですか。 ○議長(荻原光太郎君) 竹内部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) お約束はできないかもしれませんが、3割という目標に近づけるように努力をさせていただきます。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) じゃあ、しっかりと見届けていきたいなと思っております。 もう一つ、今、学校の空き教室等、小中学校のほうへ防災倉庫等を有効な手段だとおっしゃっていただきましたが、公共施設の空き公共施設の活用もちょっと提案したいと思います。 川西地域は、橋を渡らないでも避難物資が準備できるように、佐野公民館、今、あいているところなんですが、山の上なんですけれども、佐野公民館に備蓄庫として、そういう支援物資を届けておけばどうでしょうかというのが、佐野の地区の住民からのお願いでもあります。せっかくの空き施設がだめになってしまうということで、ぜひそういうふうに有効活用をしていただきたい。今、電気は地元で払って、放送の機器は置いてあるそうです。いかがでしょうか。 ○議長(荻原光太郎君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 佐野公民館の件、今、私、初めてちょっと聞いたもんですから、ここでいい悪い、即答はできないわけですが、また現場を見させていただきたいと思います。 ただ、一つ問題になるのは、学校ですと先生たちがいるもんですから、日ごろの管理とか、そういったことはスムーズにいくと思うんですけれど、日ごろ人がいないところの管理をどうするか、その辺もまた現場を見ながら検討をさせていただきたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 地域住民は、ぜひしっかりと管理していくという気持ちもありますので、空き施設を有効活用していただきたい。 それから、もう1点、防災教育のツールとして、水害資料の中身のつくり方は、子供たちの被災した心情を考慮してつくらなければいけないと思いますが、防災教育のツールとして、地元の特徴、水がついたとか、土砂災害のエリアがあるとか、そういうことを子供は知るべきだと思うんですが、そういう副読本をぜひつくっていくべきではないか、教育委員会のお考えを伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 赤地教育長。          〔教育長 赤地憲一君 登壇〕 ◎教育長(赤地憲一君) 何事も教訓から学ぶということ、そして、その地域に起こったことを正確に後世まで伝えるという点で有効な方法と思いますので、検討をしてまいりたいと思っております。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 赤地先生、最後にお答えいただいてありがとうございました。 更埴図書館の復旧と今後の図書館経営について質問をいたします。 1つとして、復旧工事と更埴図書館の今後のあり方。 台風で被災した更埴図書館では、年度内開館に向けて努力していただいております。市民の皆さんも、図書館開館を心待ちにされています。ホームページで12月6日現在、浸水した図書を960冊廃棄したと掲載されています。工事の進捗はいかがでしょうか。今回、補正予算で図書費として239万2,000円が全額寄附で賄われることがわかりました。図書館を大切に思う善意に感謝します。 そこで、更埴図書館の今後のあり方について質問します。大和市の総合計画では、健康都市「人・まち・社会の健康」というのを掲げ、目指し、図書館を「健康図書館」として健康について発信する拠点としています。図書館の名前は、シリウス大和市文化創造拠点、市民の新たな居場所として大勢の皆さんが利用、市のコンセプトがはっきりすることで、図書館も大きく生まれ変わるんだと実感しました。 我が市の更埴図書館は改修の時期であり、手狭なため、明るく光のあふれる図書館へ大規模リフォームが望ましいと私は強く考えます。 災害から復旧した後も、カビなどの対策、次への災害の備え、子ども図書室の増築を提案します。子供たちが声を出して本が読めるお話の部屋など、子育て世代が安心して親しめます。中学生・高校生、社会人が勉強やビジネスで利用できる図書館にしませんか。 13万冊の図書は無事であったとお聞きしました。更埴図書館のあり方、経営検討委員会などのようなものを立ち上げ、生涯学習拠点となる知の拠点、文化の発信拠点、地域資料の展示、行政資料の活用の拠点として、こういうものをぜひ中期的な検討を始めるときではないかと提案しますが、御所見を伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 図書館の今後のあり方につきまして御質問をいただきました。 議員におかれましては、被災後、更埴図書館の復興活動におきまして、ボランティアに参加をいただきまして、この場をおかりしてお礼を申し上げたいと思います。 さて、浸入した泥水にさらされた本棚につきましては、御指摘のように、復興作業の中でカビの発生を確認しております。 作業の工程として、数センチほど水につかった全ての本棚から本をおろして、斜めに寝かすなどをして泥を拭き取り、ジェットヒーターなどで下段の部分の乾燥を行って、消毒をしてもとに戻しております。 また、県立図書館からカビ対策の作業及び指導の支援をいただきましたので、3カ月から4カ月後には再確認を行う予定でございます。なお、更埴図書館の開館につきましては、先ほどお話がございましたが、年内に業者による最終的な館内の清掃、それから消毒を実施をいたしまして、年度内の早い時期に開館できるように、職員全員で準備に当たっているところでございます。 御提案の今後の災害への備えや子ども図書館の増築を視野に入れた更埴図書館のあり方、経営検討委員会等の立ち上げにつきましては、これからの図書館のあり方につきまして、市の図書館協議会や関係団体との協議を進め、課題を把握する中でハード面の変更も視野に、よりよい図書館のあり方を市民とともに描いていきたいと考えております。 また、文化の発信拠点や地域資料の展示、行政資料の活用に係るアドバイザー等、民間のノウハウを入れた経営につきましては、今後、調査・研究を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 研究をする、また関係団体と協議していただくときには、千曲市としてこういう図書館をという方針をしっかり持っていただいて、ぜひ生まれ変わったような更埴図書館を期待しております。また、私たちも子供たちのために、その本を利用して読み聞かせなど頑張りたいと思っております。 それでは、最後の質問、子どもの貧困救済計画策定について、これは子どもの貧困対策として、この後このように話を進めてまいります。 一つとして、千曲市の子どもの貧困と虐待対策計画の策定は、2012年子どもの貧困率が16.3%という衝撃的な数値が発表されてから2年後、子どもの貧困対策の推進に関する法律が施行されました。2015年には、貧困率が13.9%に下がりました。5年が経過した本年9月7日に改正子ども貧困対策推進法が施行されています。市町村には、子どもの貧困対策計画の策定が努力義務として規定されました。松本市では、法律が施行されてから取り組んで、策定されております。先月は、虐待防止月間でもありました。 次の点も含めて伺います。千曲市の子どもの貧困家庭数、人数はいかがですか。千曲市の児童虐待の把握件数は。貧困と虐待の関係性は。また、この子どもの貧困対策策定への取り組みについての市のお考えを伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 坂田次世代支援部長。          〔次世代支援部長 坂田 博君 登壇〕 ◎次世代支援部長(坂田博君) 千曲市の子どもの貧困と虐待、救済計画策定はについてであります。 はじめに、千曲市の子どもの貧困家庭数、人数についてです。子どもの貧困は、実態が見えにくく、個人のプライバシーにも深く入り込むことから、千曲市では、貧困家庭の実態調査は実施しておりませんが、参考までに11月末現在、生活保護世帯159世帯中、18歳未満の子供のいる世帯は7世帯で、子供の数は18人となっております。 次に、千曲市の児童虐待の把握件数でありますが、平成30年度に千曲市への虐待の疑いとして通告があった件数は84件ありましたが、11月末現在、虐待ケースとして進行管理を行っている件数は102件となっております。 次に、貧困と虐待の関係性でありますが、日々の家庭児童相談業務の中では、家庭の経済的困窮により親の負担感や不安、ストレスが子供へと向い、児童虐待という形であらわれているものと感じているところであります。 次に、計画策定への取り組みでありますが、先ほど議員のお話がございましたが、本年9月に施行されました改正子どもの貧困対策の推進に関する法律では、市町村の子どもの貧困対策計画の策定は努力義務とされております。また、11月には、子どもの貧困対策の指針といたしまして、子どもの貧困対策に関する大綱が閣議決定されておるところでございます。 千曲市におきましては、法改正や国の大綱を踏まえまして、現在策定中の第2期子ども・子育て支援事業計画に子どもの貧困問題を位置づけるとともに、地域の実情を踏まえた千曲市子どもの貧困対策計画の策定に向けて研究を進めてまいります。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 11月現在、102件、どんどん増えている傾向、また、あるいは反対に考えると、しっかりと調査して捉えていただいているということとも言えると思いますが、貧困とは、千曲市ではどのように捉えているでしょうか。松本市では、子どもの貧困という言葉は使わないで計画を策定されておりますが、この点について、もう一度伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 坂田部長。          〔次世代支援部長 坂田 博君 登壇〕 ◎次世代支援部長(坂田博君) 先ほど申し上げましたように、子どもの貧困につきましては、大変調査が難しいということでございます。 国の、先ほど申し上げました大綱の中で、地域の実態に即した計画、施策とするということがうたわれております。国は、大綱の中で、実態を正確に把握できるように、調査項目の共通化など、全国的な実施に向けて調査・検討するというふうに申しております。大綱だけでは実際の策定は難しいものと考えておりまして、今後、市町村計画策定に当たりまして、国の大綱のほかに、指針、ガイドラインなどが国から示されるものと考えております。 今後の国の動向や他自治体の対応を研究してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) いずれにしましても、被災者に寄り添った支援、復興、そして子供に寄り添った対策、これを御期待し、またしっかりと取り組んでいただくことをお願いして、私の質問を終わります。 ○議長(荻原光太郎君) ここで、15分間休憩いたします。                             午後1時54分 休憩---------------------------------------午後2時10分 開議 ○議長(荻原光太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、3番、滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 議席番号3番、公明党、滝沢清人です。 はじめに、今回の台風災害で被災され、復旧に向けて懸命に頑張っておられる皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。また、応援に駆けつけていただいた延べ1,200名を超えるボランティアの皆様にも心より御礼申し上げます。 日本列島が台風の渦にすっぽりと入ってしまった台風19号は、10月6日にマリアナ諸島付近で発生し、発生からわずか39時間で、中心気圧915ヘクトパスカルとなり、カテゴリー5のスーパータイフーンに発達、世界各国もその危険性に注視する中、発生から6日後の10月12日19時前に伊豆諸島に上陸。上陸直前の中心気圧は955ヘクトパスカル、最大風速は40メートル、その後、関東・甲信・東北地方で記録的な大雨となり、特に神奈川県箱根町では、降り始めからの降水量が1,000ミリを超え、12日の1日降水量も全国歴代1位となる922.5ミリを観測するなど、全国で死者・行方不明者が100人を超える甚大な被害となり、13日12時に三陸沖で温帯低気圧に変わったものです。 千曲川をはじめ地方の大小河川が多数氾濫・決壊する中、首都圏では100年に一度の大雨を想定した治水工事の効果により、荒川第一調整池や4県にまたがる広大な渡良瀬遊水地では、史上最も多い水を貯留し、世界最大級の地下放水路である首都圏外郭放水路などの治水対策が効果を上げ、そのほか首都圏氾濫区域堤防強化対策により、利根川・江戸川の堤防が強化されたことも決壊防止に結びつきました。世界で最も自然災害の多い国、日本にあって、着々と治水対策が進められた首都圏と、100年前の霞堤が改良されずにそのまま残るなど、地方の治水対策のおくれは深刻です。11月29日に決まった国、県、関係自治体が連携して、今後5年間、治水対策を進める緊急治水対策プロジェクトの具体的な成果に期待したいと思います。 それでは、今回は、台風19号を教訓とした防災・減災対策に絞って質問をしてまいります。 大項目1、次の大型台風・大規模水害への備えを盤石に。 現在、マドリードで開催されているCOP25、各国の取り組みは多少前進しているようにも見えますが、現実は海水温が上がり続け、結果、沖縄の世界有数のサンゴ礁「石西礁湖」が絶滅の危機にあり、残念ながら日本は亜熱帯になりつつあります。今まで長野県には安全神話のようなものが県民や自治体にも存在し、対策が前に進まない感がありましたが、今回の19号はスーパータイフーンとして、その威力を見せつけました。台風などによる水害は地震と違い、発災までにある程度備える時間的な猶予があります。 市では今後、SDGsの理念を基本計画に取り入れることとなりました。SDGsの目標⑪と⑬に、「住み続けられるまちづくりを」と「気候変動に具体的な対策を」とあります。安心・安全な千曲市とするために、台風19号災害を教訓にして、これからの備えについて伺ってまいります。 小項目1、水害対策編BCPを早急に準備すべき。 水害における業務継続計画は、地震よりもはるかに重要です。なぜなら、市内の堤防が決壊したら、市民を守る砦、対策本部となる庁舎や消防署そのものが冠水することを想定しなければならず、ハザードマップどおりの可能性は、今後ますます高まっていきます。災害への備えは最悪の状態を想定して、しかし実際の被災規模の状況に応じた的確な対策を準備しなければなりません。被害を最小限にくい止めるため、職員への適時適切な指示やタイムライン行動計画となる「水害対策BCP」の作成は、最優先で取り組むべきと考えますが、所感を伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) BCPの関係について答弁させていただきます。 まず議員さん、今度の水害のことについて御指摘いただいたわけですが、やはり地震につきましても大変これは怖いということで、特に地震の怖いのは、一瞬にしてもうあらゆるものがだめになるということがかなり想定されますので、市としましては、地震のほうのBCPですか、これを平成30年3月に、まず作成をしておるところでございます。 この洪水対策につきましては、今回の災害を教訓といたしまして、さまざまな課題、これは今までの御質問でもお答えしたところでございますが、それらのことを総合的に、また災害対策本部としての課題の抽出等を検証していきながら、やはりその中には、特有の対策が必要であると思いますので、洪水に対するBCPの策定、これも視野に入れながら、どのような対策が必要かということをできるだけ早く進めてまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 地震の対策がそんなに重要でないとはもちろん言っていませんけれども、地震の場合、庁舎が倒れることはありません。消防署も多分倒れないと思います。一般の住宅にあっても7割はもう大丈夫ではないでしょうか。 ところが水害、1000年推計の水害で行けば、もう市内の平らなところはほとんどが水没するという、ちょっと規模が全く違うと思いますんで、水害に対してはしっかり取り組んでいただきたいなと思います。 今回の水害を受けまして、今まであまり進まなかった県内の企業においても、企業の皆さんが水害BCPを取り組むということを表明し始めております。企業にとってレジリエンスというのは、これは自治体も同じですけれども、大変重要で、企業価値を高めるとも言われています。ですから、この水害BCPというのは、私は自治体において絶対に必要ではないかと思いますけれども、再度答弁をお願いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 大内部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 議員さんおっしゃいました企業、これは新聞等によりますと、大変BCPのほうを積極的にやっていると。これについても承知しております。やはりその辺も含めまして、市としてもこういう大きな災害があったとき、やはり何かのそういう指針がないと、とても困ると思います。そんな観点からも、そのBCPについても真剣に検討してまいりたいと思っております。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) それでは、関連しますので先にまいります。 小項目2、堤防の見回りは分担して徹底して行う必要あり。 長野市穂保の堤防決壊現場は、下流に狭窄部があるという特殊な条件の場所、13日午前1時ごろに越水が始まり、最終的に1.5キロにわたって越水し、越水が始まって約3時間後、午前4時ごろに堤防外側の土が削られ、70メートルの決壊に至ったもので、長野市でも連絡が入らなかったと問題視されました。 もし、もっと早くに「越水の危険あり」との発見があったならば、越水抑止の手だてや、一方で、あらゆる方法で住民への緊急退避告知ができたのではないかと考えます。堤防土手の巡回について、雨宮の堤防越水も含めて所感を伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) では、堤防の見回りについてでございます。 千曲川の状況をリアルタイムで的確に把握すること、これは防災上、非常に重要と考えております。堤防の見回りにつきましては、千曲川河川事務所、地元区長さん、そして消防団との連携を図りながら、きめ細かく対応し、防災に努めてまいりたいと考えております。 また、緊急避難告知につきましては、今回、他の自治体と比べましても早い対応ができたものと認識しております。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 再質問ですけれども、雨宮の堤防越水ですけれども、これはどのぐらい前にわかっていたのでしょうか。 ○議長(荻原光太郎君) 小根澤部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 少しお時間を頂戴したいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) ただいまの時刻の件でございますが、災害対策本部のほうには、ちょうど0時ごろ、警察のほうから連絡がありまして把握したところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 多分その報告、警察からの報告というのは、越水が始まったという報告ではないかなと思うんですけれども、私が言っているのは、越水が始まる前、あと30センチぐらいのところでもう行きそうだよ、危ないよという、そういうものができればほしいかなと。越水が始まってからでも間に合わなくないこともあるかもしれませんけれども、できればもうあと何十センチという段階で発見があれば、次の行動に移れるのではないかなと思います。 3年前に私が質問で取り上げましたけれども、これは2015年の9月10日、鬼怒川が決壊し、甚大な被害となった常総市のことです。決壊した現場で越水が始まったのは朝6時30分、越水により外側が削られ決壊したのが12時50分、その間6時間以上、この場所では土のうが積まれることはありませんでした。しかし、さらに下流の地点で越水の瞬間から、住民、消防団により土のうが積み始められ、決壊を免れています。はじめはわずかな越水が反対側の土手を削り始め、やがて決壊に至ってしまう。常総市では、まだ新築間もない庁舎が冠水して本部機能が麻痺しております。千曲市と似た河川地域、常総市の水害事例は大変に参考になると思います。 常総市が、多くの失敗から学んだ平成27年常総市鬼怒川水害対応に関する検証報告書、我が事として災害に備えるためには、検証価値が十分にあると思いますので、これは後ほど確認をいただければと思います。 では、次の質問に移ります。 小項目3、新たなガイドブックの早期作成と内容の充実を。 現在の防災ガイドブックは平成26年に作成されたもので、水害については100年推計のハザードマップです。今回冠水した地域の最大浸水深さ予測は2メートルから5メートルでしたが、そこまで達しなかったことでは安堵もいたしましたし、一定の役割を果たしたかもしれません。 新たな1000年推計のハザードマップを採用した防災ガイドブックでは、今回の被災を教訓に内容の充実を求めたいと思います。 1、避難場所の標記は「水害」と「震災」を分けて表示すべき。 2、水害による避難場所については「何階以上」と表記すべき。 3、避難所へ緊急避難する際の持ち物について。 4、自宅で垂直避難する際に必要な準備等について。 5、被災した際の罹災証明書発行手続について。 6、床下・床上浸水した家屋の復旧作業手順と注意事項について。 7、自宅の復旧やボランティアとして水害復旧作業する際の注意事項。 8、車の浸水注意喚起と水没した際の対処方法について。 などですが、所感を伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 防災ガイドブックの件でございます。 議員も御承知のとおり、ただいまもおっしゃっていただきましたが、このガイドブックは、平成26年3月に作成したものですので、作成から5年が既に経過しております。 この間、国土交通省千曲川河川事務所では、平成29年にL2と言われます1000年確率に相当する洪水ハザードマップを作成いたしました。また、今年度、県では沢山川におけるL2洪水ハザードマップというのを作成すると言っております。 従いまして、市におきましては、これらを生かして来年度、洪水については1000年確率相当のハザードマップを含めまして、総合的な防災ガイドブックを作成する予定でございます。 ただいま議員から、大変重要なことを発言、御指摘いただいたわけですが、今後これをつくっていく上において、各方面の御意見--これは専門家等でございますが--いただきながらつくっているわけでございますが、その中にただいまの御意見も生かさせていただきながら、充実した内容になるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 市民の皆様、今までは余り関心のなかった防災ガイドブックですけれども、今回、本当に多くの皆さんが、改めて防災ガイドブックを見て驚いていたということを多くお聞きしております。今度新しく出ます、来年度に出る予定の新たな防災ガイドブック、これは市民の皆様も注目をしていただいて、備えということをよく考えていただければなと思います。 また、長野県で気候非常事態ということを宣言いたしました。こういったこともぜひ盛り込んで、市としてできること、取り組むこともぜひ盛り込んでいただければと思います。 それでは、次の質問にまいります。 大項目2、大規模水害に対する住民避難と避難所の備えについて。 今回の19号は、3連休初日土曜日の上陸となったため、交通機関の早期運行停止計画、企業や商店の休業などのほか、各家庭でもテレビなどの情報により、ある程度の備えができました。これから、平日に今回のような大型台風などの接近が予想される場合にあっても、交通機関、公共施設や企業などには同様の早期対応が望まれます。 そこで、今回を超える水害の襲来を想定して、市民の命を守るため、避難準備のあり方と避難所の運営について伺います。 小項目1、学校や庁舎など大規模避難所となる施設は前日から対処すべき。 庁舎1階が1メートルも水没した飯山市庁舎では、多くの被害とタイムラインに大幅なおくれが出てしまいました。千曲市にあっても庁舎西側の堤防が決壊、1階・2階が冠水することを想定したら、前日から閉庁し、職員総出で被害を最小限にとどめる備えと、盤石な対策本部体制の準備、1階は全て冠水するであろう各避難所の対策をすべきです。また、小・中学校も1階は水没するとの想定で、前日に子供たちの手を借りて準備すべきことは多くあります。すなわち「オール千曲」で備えるべきと考えますが所感を伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 災害に対する準備の関係でございますが、この避難所を含めまして事前準備という御質問、これは議員御指摘のとおり、今回もさまざまな分野で準備不足、対応不足があったことは、私どもも自覚しているところでございます。 今回の反省点を検証しまして、緊急避難場所の運営につきましては、職員研修の強化あるいは効率的な準備体制などを改善していく予定でございます。 また、前日を閉庁して準備に当たったらどうかという御指摘でございますが、これは議員御承知のとおり、条例ですとか、あるいは関係法規、また市民の方はどうしてもその日にという観点もありますので、なかなか全部をやめてしまう、閉庁するというのは困難でありますが、従来は、台風が来るときには、例えば建設課ですとか農林課とか、事業課を中心に準備体制を整えておったわけですが、今後は全庁的に、できるだけ事務を残しながらも対応できるように研究してまいりたいと考えております。 また、学校につきましても、教育委員会のほうともこの件につきまして話したわけですが、学校のほうもそのような観点で準備を進めたいということでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 従来はそれでいいと思うんですよ。今回の台風もカテゴリー5というスーパータイフーンです。今後、これだけ大きな渦を持った台風が来たときに、従来の方法で間に合うでしょうか。私はそうは思いません。またこの後も質問してまいりますが、相当の準備が、早くの準備が必要だと思います。 また、学校にあっては、各教室が避難場所になります。体育館ではなくて、各教室が避難場所になります。そこへの準備を考えたら、また1階が水没するということを考えたら、これはさまざまな条例とかそういったことはあるかもしれませんけれども、やらなかったら市民の皆さんが大変困るのではないでしょうか。 飯山市役所はその件で、これから後、完全復旧までは相当な時間を要していくことになります。再度、答弁をお願いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 大内部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 議員おっしゃるとおり、今後大きな台風がやってくると、そういう予測が各方面から言われております。従いまして、従来の方法ではもうだめなんじゃないかということは、確かにそのとおりだと思います。 反面、先ほど私が申し上げましたとおり、閉庁するとなると、またその何といいますか、反作用といいますか、対応することもかなりあるものですから、その辺については、例えば条例も改正しなければならないこともありましょうし、また、これ千曲市だけがということではなくて、そういうことには国ですとか、あるいはほかの市町村も同じようなことでやっていかないとこれはだめだと思います。その辺、広域的なことも含めまして研究を進めて、必要であればそのような対応もとっていきたいと思いますが、直ちにということだと、ちょっと閉庁ということまでは難しいかなと考えておるところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 先ほどもお話ししましたけれど、カテゴリー5の台風上陸まで39時間あります。そのころにはもうコースもはっきりします。これだけ大型の台風が来ることはそうはないと思います。来てもらっちゃ困るんですけれども、仮にそんな台風が、今回と同じようなコースで来そうだとなったら、これは非常事態だと思いますので、必ず間に合うように備えていただきたいと思います。 それでは、次の質問に入ります。 小項目2、災害弱者施設や要配慮者世帯の方の福祉避難所避難について。 市内にある多くの災害弱者施設の利用者や要配慮者のみの世帯など、避難に当たっては、介助する支援者が絶対に必要な方々の避難行動は相当に早い段階で行う必要があります。しかも福祉避難所は、看護師や介護士・保健師という専門家が配置され、段ボールベットなど特別な配慮が必要となります。 それでは伺います。必要な数の安心・安全な福祉避難所の確保はできますか。 次に、市内にある災害弱者施設は幾つあり、利用者は何人いますか。そのうち、水害避難計画作成済みの施設は幾つありますか。 そして、要配慮者のみの世帯で、平屋のお宅や垂直避難が困難なお宅は何件あるでしょうか。 また、そのような世帯に対し、ケアマネや保健師など職員が担当して避難させることは可能でしょうか、伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) まずはじめに、必要な数の安心・安全な避難所の確保についてでございます。 福祉避難所につきましては、千曲市福祉避難所設置運営マニュアルにより、指定避難所での対応が特に困難な要配慮者が避難し、医療また介護に準ずる対応を受けることができる二次避難所としております。 市では、今回開設しました健康プラザなど、日帰り入浴施設をはじめデイサービスセンターなど、現在10カ所の施設を福祉避難所として指定しております。 議員御発言のとおり、避難所の開設に当たりましては、人的配置として医療関係者やヘルパー、生活相談員等の専門職員を置く必要があります。 今後、例えば全市的な大きな災害、また何日も避難所で生活しなければならない状態となった場合については、複数の福祉避難所を開設しなければならない事態も想定されます。 このことから、さらに各施設の実情にあった個別の施設ごとに設置運営マニュアルの策定に努め、開設時、専門職員の人的配置の確保や、避難に必要な機材、日常生活用具等の物的供給など準備しておくとともに、利用方法について、市民皆さんへの啓発を行い、適切な福祉避難所の運営ができますよう努めてまいりたいと考えております。 次に、災害弱者施設や要配慮者世帯の方の福祉避難所の避難についてでございます。 災害弱者施設につきましては、水防法に「要配慮者利用施設」として規定されております。本施設は、介護保険施設や障害者施設など社会福祉施設に加え、学校、医療施設などが対象とされております。 これらの施設につきましては、先ほどの法律に基づきまして、避難確保計画の策定が義務づけられ、当市内に対象となる146施設ございますが、そのうち102の施設、約7割について計画を作成し、市へ報告されております。 議員御質問の当該施設の利用者数でございますが、避難確保計画の策定に当たりましては、利用者数の報告は要さないこととなっておることから、市では、申しわけありません、把握できておりませんが、各施設ごとにおいて、計画も立てる中で避難者を把握、また確認することと思っております。 一方、もう一点ですが、要配慮者世帯につきましては、市としては、災害対策基本法に基づいて、自力で避難が困難と思われる方につきましては、昨日からもお話ししておりますが、災害時避難行動要支援者名簿を作成しまして把握に努めております。しかしながら、議員御質問の名簿登録、お一人お一人の家屋状況につきましては、把握できていないのが現状であります。 また、ケアマネや保健師等による個別支援につきましては、それぞれ1人が複数の方を担当しておりますことから、日ごろ訪問では、災害時の避難や支援について相談や確認することはできますが、災害時に個別の訪問をするということは、現時点では困難と考えます。 また、災害時避難行動要支援者名簿につきましては、全ての区・自治会に配布し、さらに地域で避難などの支援をしていただくような体制を整えております。しかしながら、今後も体制が充実するよう、要支援者が適切にまた避難できるよう、この先ほどの名簿がより有効に活用できるように検証してまいります。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 大項目2で私が質問しているのは、この間来た19号、それを超えるような大型の台風が、または、そういう水害が起きたことを想定してのことでございますので、先ほど副市長からお話もありました災害時要支援者名簿の3,100名の方が登録をいただいているということであります。これがなかなか問題でして、今回の台風にあっても、要支援者の方に何の連絡も入らなかったという方が大勢おられます。 ですから、もし職員が、こういう大変困難な条件のところにおられる方々を救わなければならない、避難させなければならないことが、職員がもしできないとすれば、地域の支援者が必ず連れて行かなければならなくなります。それには、相当の時間的余裕が必要になってくると思います。雨や風が強まる前、支援者自身が落ち着いて対応できる時間帯で、さらに支援者にとって認知症やさまざまな身体障害のある方、介護度の高い方などと日ごろからよほどのコミュニケーションを築いておかなければ、いざというときに要配慮者に避難を説得し、また当該配慮者にとって何が重要で、どんなものを持っていけばいいのか、さらにはどこの避難所へ連れていくのかも事前にわかっていなければ、それは大変な混乱になると思います。 自身も避難をしなければならない、その前に要配慮者を避難させなければならない、ただ連れていけばいいんじゃない、大変な問題がここにはあろうかと思いますけれども、再度、この大きな災害のことを想定してお伺いをしたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 荒川部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 議員さんおっしゃるように、本当に、今回の災害を教訓に、先ほど申し上げましたが、そっと大きなものが起きたときに、まず一番、今回経験したのは要配慮者が三千余りおるんですが、その方たちに一応地域支援者をして、個別支援計画も立てて提出していただいておりますが、その地区の自治会、また要支援者がどのように動いていくかというマニュアル等もこちらで確認をして、当事者のお宅に配付するなど、いろいろな部分でまた工夫し、適切な避難ができるよう考えていきたいと存じます。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) これは、国でもそうなんですけれども、当市においても進められております。防災と福祉というのは、もう連携して、切っても切れない仲にますますこれからなってまいります。高齢者がどんどんこれから増えていく中で、要配慮者がどんどん増えていく中で、そういった人をどうやって助けるんだと。これは前から私言っています地区防災計画という、よほど各地区でそういったものを練り上げてやっていかないと、しかも早い段階で。 今回みたいに台風のレベル3が出たのが午後ですよね。お昼ごろから雨や風が吹いてきて、もうそこの段階では、とても無理ではないかなと思います。ですから、早ければ前日、もう風も何もないときに。そうでなければ、それぞれのお宅は、支援者の方そのものが災害に備えなければならない、または避難の準備をしなければならない、そういった中で弱者の皆さんを救っていく、救い切っていく、これは大変なことだと思います。ですから、しっかりこれは地域も含めて考えていくべき課題ではないかなと思いますので、ぜひ研究をしていただきたいし、私自身もまた考えてみたいと思います。 それでは、最後の質問に入ります。 今回以上の人が避難することを想定して避難所の体制強化を。 ハザードマップに近い大水害を想定すると、道路は遮断し、水道や電気が止まり、避難される方は今回の数倍もの人が押し寄せるものと思われます。避難される方が相当な準備をして避難したとしても、最低限の簡易トイレをはじめ、相当量の物資の備蓄が必要になります。今後起こるであろう大水害から、市民の命を守る避難所の体制強化策について伺います。 ○議長(荻原光太郎君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 避難所でございますが、議員御指摘のとおり、今回以上の避難する人が出た場合、大規模な災害のときにどうするかということでございます。 これは、市では、現在もできる限り災害に対応できるよう準備をしておるつもりではございますが、市が備蓄している備蓄品、これは正直申し上げまして、全ての市民に、そのような大きな災害があったときには、対応はちょっと今の現時点では無理だと考えております。 このため、まず行っていただきたいのは、日ごろから各家庭でも水・食料、これはよく言われていますが、3日分は最低限備蓄していただきたい。また、できれば7日分はやっていただきたいということを言われておりますが、この辺をさらに市としてもお願いしたいということを考えております。 また、簡易トイレにつきましても、これも毎年計画的に購入はして数は増えておるわけですが、数万人単位、そういった大きな災害があった場合には、とてもこれは対応できません。これにつきましては、小・中学校へ設置をしておりますマンホールトイレの活用、さらには災害支援協定に基づく簡易トイレのレンタルなど、そういったことで対応しなければならないと考えておるところでございます。 また、大規模で広範囲にわたる災害の場合、市単独の対応のみではなかなか厳しいものがございます。これは先ほども申し上げましたが、市民の皆さんの御理解、御協力、これには日ごろの意識ですとか備え、これをお願いしたい。また関係機関、これは消防、警察、国、県とか、あるいは協定を結んでいる業者等でございますが、この辺の連携を図りながら体制強化につなげてまいりたいと考えておるところでございます。 また、本日もいろいろ御指摘いただいたところでございますが、例えば中長期的には道の駅等のそういった根本的な問題もありますし、また、そうは言っても、例えば来年はじゃあどうするかということもあります。それについては今回の教訓を十分検証させていただきまして、例えば杭瀬下地区、ちょっとないとすれば少し離れたところでも違う学校とか、いろいろまた内部で検討させていただきたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 今回の台風を超える災害、ハザードマップ、1000年推計ハザードマップどおりのものがもし仮に来たとしたら、これは市のさまざまな備えで間に合うわけがないと思います。そんな中にあって、じゃあ市民の皆さんはどうすればいいんか。かと言ってアメリカのように、とんでもないところまで逃げていけるかといったらそれもなかなか難しい。であれば、1階・2階は水没しても3階がある建物には逃げ込むと思います。逃げるところはそこしかありませんよね。そこはできるだけのものは市民の皆さんも、これから避難するときは何を持っていったらいいのか。大きな水が出たときには、長期にわたる避難体制が必要になりますから、そういったものを市民の皆さん自身も考えていただく。 それから、大事な大事な車という財産、これ先ほども話がありましたけれども、川西の安全な場所に大駐車場を設ける、これも大変重要なことではないかなと思います。車で荷物を積んで避難所へ行って、それをおろして、人をおろして、物資をおろして、じゃあその車はそこに置いておけるかと。置いておけません。ですから、その車をどこかへ避難させなければならない、置いてきたその場所から自分で歩いてこなければならない。さまざまなことが市民の皆さんは疑問に思って、じゃあ自分って何ができるか、どうやってできるかということを考えていくと思います。 そういった総合的な大きな災害がなければいいですけれど、もし来たときのことを考えて、できるだけのこと、限界がありますけれども、市としてできるだけのことをやらなければならないと思いますが、最後に市長、答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) まさに滝沢議員のおっしゃるとおり、総力を挙げて、行政だけではないんですね、地域も総力を挙げて、その災害を乗り切っていかなきゃいけないというふうに思っています。 そしてもう一つ、今回の議論に出ていなかったんですが、市民個々に、マイタイムラインをつくっておいてほしいなと思います。いざというときに、自分がどういう行動をしたらいいのか、このときには親戚の家など、どこに行ったらいいのか、あらかじめマイタイムラインをつくっておいていただければ大分違うかなというふうに思いますが、我々は行政としての役割をしっかりと果たしてまいりたいと思いましょうし、また地域の方々の協力を得ながら、まず、全市民総出で防災対策をして、災害から守っていかなければいけないかなというふうに思っていますんで、これからも、また議会としてもさまざまな角度から御支援賜ればというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(荻原光太郎君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 今回の大災害を教訓にして、市民の皆様にもどうやって命を守るんだということを家族でぜひお話し合いを持っていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○議長(荻原光太郎君) ここで、15分間休憩いたします。                             午後2時49分 休憩---------------------------------------午後3時5分 開議 ○副議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、5番、飯島 孝議員。          〔5番 飯島 孝君 質問席〕 ◆5番(飯島孝君) 議席番号5番、科野の会、飯島 孝であります。提出をいたしました通告書に従いまして、順次質問をしてまいります。 質問に入る前に、このたびの台風19号豪雨災害により、被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。 まず、大項目1の台風19号豪雨災害について。 小項目1、国土交通省との進めについて。 住民にとって欠かせない日本一長い千曲川地域活性化のために、国土交通省のかわまちづくり支援制度の登録を受けて、誰もが集い、まちがにぎわう地域拠点の創出を目指し、水辺と触れ合う空間を構築し、いろいろの整備をすることで利活用の充実を図り、市民はもとより、観光客にとっても魅力あるまちの拠点にすることを、今まで何回か個人質問で訴えてまいりました。そんな千曲川、過日10月12日の台風19号豪雨災害で、千曲川流域に甚大な被害を及ぼした。 私の地元である千曲市においても、何軒もが被害を受け、区民からの声が上がっている霞堤、何とかならないのかと。この霞堤は、大正7年から昭和16年にかけて構築され、その後全く手を入れていないと聞いております。ここは遊水池であることは承知していることから、水がつくのはわかっているものの、何十年もの間甚大な災害になっていないだけに、住民の気持ちは複雑で、何とかならないものかとの声があちこちで上がっておりました。地球温暖化による異常気象がもたらしたものと推測されるだけに、100年に一度の災害であるといってはいられない。来年は災害にならないとの保証は全くありません。 そこで質問です。 1つ、霞堤の対策は。 2つ、河床の掘削について。 以上2点について、国土交通省と対策をどう進められているのでしょうか、答弁願いたいと思います。 ○副議長(小玉新市君) 答弁を求めます。 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 国交省との進めについてでございます。 まず、1点目の霞堤の対策でございます。御承知のとおり霞堤は、堤防の開口部から水が流れ込むことで、本堤と霞堤の間に湛水させ、下流に流れる降水量を減少させる機能を持っております。この機能によりまして、下流の堤防の破堤等の災害を減少させるという役割を持っているものでございます。 しかし、現に千曲市では浸水被害が発生しました。よって霞堤の遊水機能を生かしつつ閉鎖をする、これらのことを含め、千曲川の治水対策について、国、県、流域市町村による緊急治水対策プロジェクトの中で研究、取り組みを進めてまいりたいと考えております。 2点目の千曲川本川の河床の掘削についてであります。これまで千曲市では、千曲川流域の8市町村合同で千曲川の改修期成同盟会、こちらを組織しまして、整備が必要である箇所について国へ要望活動を行っているところでございます。 今年度も7月に国土交通省本省、北陸地方整備局へ治水対策について要望活動、こちらのほうを行っております。 また、台風19号による被災後、国、県、市町村による意見交換会が行われ、その際にも千曲市における千曲川の出水状況について説明をし、改めて治水対策事業について要望いたしたところでございます。 河道掘削につきましては、1級河川沢山川が合流する土口水門付近の堆積土砂の浚渫について、流下能力を高めるために掘削工事を行っていただくなど、これまでにも千曲川市内流域において実施していただいているところでございますが、今回の台風による増水で土砂がまた相当量堆積している箇所があるということから、引き続き強く要望していきたいと考えておるところでございます。
    ○副議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔5番 飯島 孝君 質問席〕 ◆5番(飯島孝君) とにかく被災された方々から、わらをもすがりたいという思いが、ひしひしと私のほうへ伝わってまいりました。国土交通省としっかりとタイアップをしていただきまして、現状の最高の技術を持って、二度とこのような災害にならないようお力を発揮していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 小項目2、防災無線について。 防災行政無線は、自治体が地域防災計画に基づき、それぞれの地域において自然災害が多発し、防災情報伝達の重要性が改めて見直される昨今、日本国内の市町村防災行政のために設置・運用するものであると理解しております。 これまで埴生地区におきましては、防災放送の役目を担っていました埴生有線放送ですが、時代の流れとともに加入者がどんどん減って、これ以上の継続が難しくなり、来年の3月で終わりになるとのこと。今までいろいろなお知らせ、それから催し物の紹介や防災の一斉放送等々数多くをしてきていましたが、なくなってしまいます。本当に残念なことだと思います。 今回の災害で、より防災無線の必要性が急がなければならない中、現在市は、プロポーザル方式による入札をし、3月から5月の設置に向け進行していると聞きました。3月までには避難所、要支援者、老人ホーム、障害者世帯等を優先に設置するとのこと。設置が急がれております。 そこで質問です。 1つ、防災無線の現在の進捗状況は。そして今後の状況については。 2つ、内容が聞き取りにくいや、電波の不感地帯はあるのか。その対応はどのようにするおつもりなのか。 3つ目、防災無線の導入に当たっての課題は何かありますか。 以上、答弁願いたいと思います。 ○副議長(小玉新市君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 防災無線、防災放送、その両方だと思いますがお答えいたします。 市では、昨年度から無線による確実な情報の伝達を目的に、デジタル防災行政無線の整備を進めております。これは、本年度において一応完成を見る予定でございます。従いまして、来年度よりデジタル化された屋外告知放送子局におきまして、停電、断線、そうしたときにも情報が発信できるような無線化が開始されるということでございます。 現在の放送につきましては、有線放送で結んでいるものですから、こういった断線とか停電等に弱いわけですが、デジタル化によりまして、それらが解消されるところが出るということでございます。 また、防災無線の整備には多額の費用を要するということです。これは億単位でかかるということになりますので、市内全域を無線化することは、現在困難な状況ではございます。従いまして、地域のバランスを考慮して子局を配置し、従来のケーブルによる放送と無線による放送を併用してまいる予定でございます。 なお、市内に無線の再送信局といいますか、中継局、これを2カ所設置しましたので、電波の不感地帯はないものでございます。 また、個別受信機につきましても施設等に先行してお配りして、また個々については来年度以降、計画的に進めていきたいと考えておるところでございます。 課題でございますが、放送が聞こえない、あるいは聞き取りにくいという状況、これも今後も完全には100%改善されるかどうかというのは、ちょっと厳しいものがあると考えております。これにつきましては、区長さん等とまた協議しながら、スピーカーの方向ですとか音量の調整、これでかなり改善されることが確認されておりますので、これらの対応でやっていきたいなと考えておるところでございます。 またもう一つは、放送した内容、これについては携帯電話等へメールで必ずお知らせしていますので、その旨を周知しまして、このメール配信サービス、これ入っていない方についてはぜひ登録をしていただきたいということで、さらにお願いをしてまいりたいと考えておるところでございます。 ○副議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔5番 飯島 孝君 質問席〕 ◆5番(飯島孝君) できるだけ、みんな聞き取りにくいだとか、その放送したのがわからなかったというようなことのないように、徹底をしていただければと思います。 たまたま先日の新聞に出ていましたけれども、10月12日の安曇野市で、防災行政無線が聞けるテレフォンサービスがありますけれども、つながらなかったということで、通話ができなかったとのことで。何を言ったかわかんないから確認をしたところ、全然通じなかったという事例がありました。そんなことで、当市はその辺の方式については何か問題があるんでしょうか、答弁願います。 ○副議長(小玉新市君) 大内部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 議員おっしゃったとおり、大変機械精密なものを使うものですから、そういったトラブルも当然予想されるものでございますが、当市の場合、そのプロポーザルの段階あるいは設計の段階で、そういったことは極力排除するよう努めてきたつもりでございます。 従いまして、実績がある機器ですか、そういったことを念頭に置きましたので、市としては、トラブルのほうはそういった状況で何とかクリアしていく予定でございます。 ○副議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔5番 飯島 孝君 質問席〕 ◆5番(飯島孝君) 続きまして、大項目2の職員が地域に貢献するためにはということで、小項目1、職員にまちづくりの研修と参加を。 これからの自治体は、みずからの創意と工夫によって、個性豊かなまちづくりを進めなければならないと言われ、それぞれ自治体の取り組みいかんによっては、10年後に自治体間に相当の格差がつくだろうと言われています。個性豊かなまちづくりを進めるということには、新たな発想で臨まなければなりません。ただ、新たな発想を中高年の職員に求めることは、少々酷であろうと考えます。 例えば、奈良県の生駒市では、入庁3年目の若手職員が、同市の課題、そして解決策を調査・研究し、その内容について発表会を開催しています。実現可能であれば、その施策として実施もされるそうです。 また、神奈川県相模原市では、入庁2年目から6年目の職員が、「若手職員版 次期総合計画」をまとめるというワークショップを行っております。 こうした先進的な取り組みがある一方で、ほとんどの自治体で、若手職員が施策決定に関与することは少ないのが実情ではないでしょうか。つまり、若い職員にはいろいろなアイデアがあっても発表する場がなく、上からの指示によって黙々と仕事を処理していくことが多いのではないでしょうか。そのうちに中年になり、枠にはまった職員になっていくということがないように、この2市の例のように、考える場、発表の場があることは非常に大事ではないかと思います。 そこで、まちづくり活性化のため、1つ目として、若手職員を視察研修に派遣することにしてはいかがでしょうか。行政主体ではなく、民間団体や住民が協力してまちづくりに取り組んでいる事例を見ることは、職員の視点を転換させることにとてもよいことではないでしょうか。経費も多額なものにはなりませんので、毎年数人を一班として派遣することについていかがお考えでしょうか、お伺いいたします。 2点目は、まちづくりのためのアイデアの募集であります。 これは、1回限りのものではなく、毎年定期的に、2ないし3回することにするならば、常に問題意識を持って、よりよいアイデアが出てくるであろうし、まちづくりに参加するといった意欲が湧くのではないかと考えますがいかがでしょうか。 また3点目として、自治体運営ゲームというものがあるそうです。ゲームといっても実務に近い実践的なものであり、真剣な話し合い、議論が行われることから、実際の業務にも役立つと思われますが、こういった手段の活用についてもあわせてお伺いいたします。 4点目は、規定の整備の問題であります。 北海道の南富良野町では、研修条例施行規則を定めており、対象となる研修事業は大まかな内容として、1つとして、まちづくり推進のための研修事業。2つ、産業活性化推進のための研修事業。3つ目、文化・スポーツ推進のための研修事業で、項目別に具体的に定めるほか、事業計画、活動計画を付して認定申請すべきとも規定されております。 こうした適切な計画により実施された研修は、より一層の効果があるものと考えられますが、当市においてもこうした条例を策定することについて、いかがお考えでしょうか。 以上4点質問をいたしましたが、答弁をお願いしたいと思います。 ○副議長(小玉新市君) 答弁を求めます。 竹内企画政策部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) まちづくりにおける職員の研修と参加について、4点ほど御質問をいただきました。 まず1点目の若手職員を研修視察ということでございます。議員おっしゃるとおり、これからの市政を担う若い職員には、研修視察などにも率先して参加するなど、新しいアイデアや創意工夫、そして、何事にも果敢にチャレンジするといった行動力が大変重要であるというふうに考えております。 千曲市としましては、実際には地域活性化センターが主催しておりますが、全国地域リーダー養成塾への職員派遣、あるいは市民の皆さんと協働して取り組んでおります協働事業提案制度採択事業への職員の積極的参加など、フィールドワーク、実践的に学んでいるところでございます。 2点目のまちづくりのためのアイデアの募集につきましてですが、現在、職員の行政参加の意欲を高め、行政水準の向上を図ることを目的といたしまして、職員提案を実施しております。年間を通して随時募集をしているところでございます。 平成29・30年度につきましては、36件の提案がございました。そのうち、まちづくりを含めた政策的な職員提案につきましては12件ありました。現在、担当する部署とその具現化に向けて内容を精査しているところでございます。 3点目の自治体運営ゲームの活用につきましてでございます。 まちづくりの課題解決を試みる対話型のシミュレーションゲームということで、全国的に広がりを見せつつあると認識をしております。ただ、千曲市におきましては今のところ活用はしておりませんが、まちづくりをはじめ、自治体経営やあるいは財政、さらにはSDGsなど、さまざまなシミュレーションゲームもあることですから、今後はこの対話によるまちづくりの一つの手段として、導入に向けて検討してまいりたいと考えております。 最後4点目、研修条例の制定についてでございますが、先ほど申し上げましたように、現在、まちづくりに関するさまざまな研修につきましては、千曲市としても計画的に実施しているところでございます。 条例の制定につきましては、対象が職員であるということもございますので、条例ではなく規程として、今後、調査研究をしてまいりたいと考えております。 ○副議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔5番 飯島 孝君 質問席〕 ◆5番(飯島孝君) とにかく人材をどんどん増やしていただきたいし、例えば、アイデアに対しての商品だとか賞金をあげるという考えはありませんか。職員の励みになるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(小玉新市君) 竹内部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) 記憶だけで申しわけございません。たしか、職員費の中で、報償費といいますか、若干見ているというふうに記憶しております。 ○副議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔5番 飯島 孝君 質問席〕 ◆5番(飯島孝君) 小項目2、職員の能力開発についてに移らせていただきます。 分権改革によって地方自治体の処理する事務の範囲が圧倒的に拡大し、法政策の形成も含めて、法のルールに従った適正で公正・透明な処理が求められております。また、地方の時代とか、魅力あるまちづくりといったことが言われております。魅力あるまちづくりとか地域づくりは、全国画一の政策では不可能なことは火を見るより明らかであります。地域がそれぞれに独自に課題を設定し、それに見合った政策を展開していかなければなりません。つまり自治体の施策能力の問題であります。これからは地域の施策能力、住民と職員の能力の程度いかんによって、地域間の格差が増大すると言われております。 これからの地方自治体は、住民に身近なところでそれぞれの地域にふさわしい独自の施策や行政サービスを提供しなければなりません。そのためには、福祉、環境、安心・安全、まちづくり、土地利用、産業振興、内部管理、情報、財務会計、監査等、多岐多彩な専門職が必要となりますが、これらの各分野に共通した法的問題や地域の独自政策を法的に設計し構築する法務能力を備えた専門職員も不可欠ではないでしょうか。 そのために、みずからの能力を開発しようとする職員に対して、何らかの援助をしてはいかがかと考えます。例えば、特定の目的を持って大学・大学院への入学を希望する職員に学費を援助するとか、民間ベースの研修とかセミナーの受講、あるいは自治体法務の検定試験があるそうですけれども、その受験を奨励し、そしてその結果、新しいことに取り組んで失敗も責めない。等々いろいろあろうかと思いますが、こうした職員の能力開発するための施策について、いかがお考えでしょうか。 質問1、専門能力を必要とする課に法務能力を備えた職員配置をしておりますか。 2つ目、職員の能力を開発するために援助することの現状はどのようになっていますか。また、これから先についてどのようにしていかれるのでしょうか。質問いたします。 ○副議長(小玉新市君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 議員のほうから、仕事が非常に広がっていると、市役所でも広がっているというような御指摘をいただきました。また、先ほど職員に対する厳しい分析もいただきまして、私もかなり古い職員となってしまったわけなんですけれど、私も若いころを考えますと、確かに今の仕事はかなり変わってきております。非常に多様化・複雑化、また専門的な知識が必要な仕事が本当に増えております。従いまして、議員御指摘のとおり、職員一人一人がその法務を、特にこういう法令関係、これを熟知するということが大変重要なことだと考えております。また大切な上に、これも必要であるということも考えておるところでございます。 その中で、1点目、法務能力を備えた職員の配置ということでございますが、現在、総務課に政策法務、これを担当する職員を置きまして、条例や規則などの例規の制定、あるいはその改廃にかかわる相談や指導、そういった審査などを専門的に行っている部署がございます。 また、職員個々に対しましては、法務能力の向上を図るため、市町村職員研修センターなどさまざまな機関が実施する法務などの専門研修に参加させまして、例えば平成30年度、昨年度につきましては、受講人数が延べ2,400人となっております。これ、法務だけではなくて、各種の専門的な知識を取得させているところでございます。その中で、特色あるということに関しますと、例えば観光課の職員を民間の会社のほうへしばらく派遣して、そのようなノウハウを吸収するとか、そういったこともやっているところでございます。 それから、2点目の職員の能力開発に対する支援ということでございますが、これは当市でも職務に直接必要な資格、例えば危険物取扱者ですとか、あるいは防火管理者、防災士、あるいはケースワーカーの資格ですとか、そういったものに対しましては公費負担を行っているところでございます。 ただ、議員がおっしゃるように、それ以外の職員が自主的に勉強して取り組む、例えば建築士ですとか宅建のほうですとか、技術の処理技術者とか、そういったことに関しましてその費用を補助するということは、今のところはございません。 ただ、組織にとりまして、人というものは最も大切な財産であるということ、市役所というのは極限で言えば人が一番大切ということは認識しておりますので、今後も職員一人一人の能力を最大限に引き出す、そうした体制づくりを努めてまいりたいと思いますし、また先ほど来出ております、能力を高める、そういったことに対する支援、これについても先進の市町村の事例、私どももちょっとまだ内容、正直申し上げてつかんでおりませんので、その辺をまず事例を収集しまして研究を進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔5番 飯島 孝君 質問席〕 ◆5番(飯島孝君) 耳ざわりなことを申し上げて本当にすいませんでした。でも、そういうふうにならないように、ぜひみんなで頑張っていただきたいなという思いがいっぱいであります。市民一人とすれば、みんな市の一人に頼っている面が非常に多いと思うんですけれども、その中で、ぜひ応えていただけるような人材をどんどん育てていただきたいと思います。 それから、資格もいろいろ個人で努力されてとられているようでございますけれども、それについても、普通民間でありましたならば資格手当ということで手当を支給しております。どちらか勉強しに行くのに手当として出すのか、あるいは後に、自分でそれは出して、それで資格手当としてもらうのか、それはどちらでもいいんですけれども、何とかその辺も考えていかれればいいんではないかなと思いますし、また、人事面においても、その人事ですからなかなか回さなきゃいけないというものがあると思いますけれど、やっぱりそれぞれのところで専門的な人がいていただけるということは非常にありがたいなということで思っておりますので、その辺またよろしくお願いしたいと思います。 次へ移ります。小項目3、パートナーシップ制度について。 住民の声を迅速、的確に行政に反映させるために、パートナーシップ制度があると理解しております。行政に対し、要望、苦情があっても、住民が市役所に出向いて申し出ることはおっくうであったり、躊躇しがちであろうと思います。そして、それが募ると行政に対しての不満につながります。こうしたことをなくすには、住民と行政の間の風通しをよくすることであろうと考えます。 希望する自治会に地域担当職員を配置して、行政への要望や相談を受け、自治会活動の充実を支援することで、つまりは住民参加と協働のまちづくりが可能となるのではないでしょうか。 本来的には、そうした要望等は我々議員に相談していただきたいと申し上げたいところではありますが、職員であれば住民も雑談するように、気軽に苦情を話ししたり要望することもできるのではないでしょうか。職員は相談された事項を担当課に伝え、その結果を住民に連絡するといったシステムがパートナーシップ制度ではないかと思います。 要望事項が即決されることはまず少ないと思います。そこで、それを企画課がまとめて、今後の施策立案に反映することもできると思うんですがいかがでしょうか。 担当できる業務の範囲の明確化、職員の物理的・精神的な負担増への配慮など、検討すべき点も多くありますが、常に住民にアンテナを向けている制度であり、そうありたいなと思っております。 そこで質問です。パートナーシップ制度の現状は十分機能しておりますでしょうか。 2つ目、パートナーシップ制度の今後について、どうお考えでしょうか。 以上について、質問をさせていただきます。 ○副議長(小玉新市君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) パートナーシップについてお答えいたします。 まず、現状十分機能しているかというお尋ねでございますが、現状をちょっとお話ししたいんですが、今年度の職員の配置状況でございます。 区・自治会は71あるわけですが、そこに約400人、これは保育士さん等も含めまして、一応職員を配置したところでございます。 職員と区・自治会との連携の状況につきましては、これは地区によって、正直やり方も異なりますし、若干のばらつきもあることは承知しておりますが、それらが主催する会議、あるいは行事への参加のほか、特に地域づくり計画、これが各地区のほうで頑張ってやっていただいておりますので、この辺のサポート、また市の担当課との連絡調整など、さまざまな要請に応えているのではないかと認識しておるところでございます。 一方、課題といたしましては、職員の居住地、住んでいるところが、意外と市の中心部に集中する傾向が見られます。従いまして、逆に言いますと、農村といいますか山のほうといいますか、そういったところに職員が少ないということがありますので、その辺のバランスがちょっと大変なところがございます。また、職員としての経験年数、あるいは経験分野、その辺についてもちょっと差が出てしまっていること、これらについては課題ではないかというふうに考えております。 また、2点目の今後の考えということでございますが、これは企画政策部でやっているのですが、昨年度に引き続きまして、今年度も市内の公民館など11会場におきまして、全ての区・自治会長さんと地区担当者の職員が参加して懇談会を開催しているところでございます。 この会議では、区の役員と職員が膝を交えながら、まさに先ほど議員さんがおっしゃったとおりなんですが、ざっくばらんに地域課題や地域づくり計画の要望内容、そういうものを確認し合ったほか、市の協働事業にかかわる詳細な施策説明を行ったところでございます。 今後もこのような取り組みに加えまして、従来からの相互連携を充実させながら、この制度をさらに充実させていきたいと考えておるところでございます。 またもう一点は、議員さんおっしゃったように、前段の質問ですが、職員の人材育成という面でも、大変これは職員にとっても育てる上で有効な制度だと思っておりますので、その面からも頑張っていきたいと考えておるところでございます。 ○副議長(小玉新市君) 飯島議員。          〔5番 飯島 孝君 質問席〕 ◆5番(飯島孝君) ぜひ、パートナーシップ制度については、住民との風通しがよくなる一番の起点ではないかなと、こんなふうに思いますのでよろしくお願いしたいと思います。 職員の皆さんには、日々仕事で大変なことはわかりますけれども、千曲市のために、持っている力を十分発揮していただきたくお願いをして、私の質問とさせていただきます。終わります。 ○副議長(小玉新市君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。御苦労さまでした。                             午後3時42分 散会---------------------------------------...