○議長(荻原光太郎君) 日程第7、報告第4号及び日程第8、報告第5号の報告2件について、市長から地方自治法第243条の3第2項の規定により提出がありました。お手元に配付のとおりでありますので、御承知を願います。
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△日程第9 報告第6号 平成30年度千曲
市繰越明許費繰越計算書(一般会計)について
○議長(荻原光太郎君) 日程第9、報告第6号 平成30年度千曲
市繰越明許費繰越計算書(一般会計)について、市長から
地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告がありました。お手元に配付のとおりでありますので、御承知を願います。
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△日程第10 報告第7号 平成30年度千曲
市下水道事業会計予算繰越計算書について
△日程第11 報告第8号 平成30年度千曲
市水道事業会計予算繰越計算書について
○議長(荻原光太郎君) 日程第10、報告第7号及び日程第11、報告第8号の報告2件について、市長から地方公営企業法第26条第3項の規定により報告がありました。お手元に配付のとおりでありますので、御承知を願います。
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△日程第12 専決第1号
専決処分事項報告について(千曲市税条例等の一部を改正する条例)
△日程第13 専決第2号
専決処分事項報告について(千曲
市都市計画税条例の一部を改正する条例)
△日程第14 専決第3号
専決処分事項報告について(千曲
市国民健康保険税条例の一部を改正する条例)
△日程第15 専決第4号
専決処分事項報告について(平成30年度千曲
市一般会計補正予算(第8号))
△日程第16 専決第5号
専決処分事項報告について(令和元年度千曲
市一般会計補正予算(第1号))
○議長(荻原光太郎君) 日程第12、専決第1号から日程第16、専決第5号まで、
専決処分事項報告5件についてを一括議題といたします。 各議案に対する提案説明を求めます。 内田副市長。 〔副市長 内田雅啓君 登壇〕
◎副市長(内田雅啓君) ただいま議題となりました専決第1号から専決第5号まで、一括提案の理由を御説明いたします。 はじめに、専決第1号 千曲市税条例等の一部を改正する条例制定について、御説明いたします。 本案は、本年3月29日に、地方税法等の一部を改正する法律が公布され、同年4月1日から施行されたことに伴い、市条例について所要の改正を行ったものであります。 主な改正点といたしましては、
消費税率引き上げに伴う
軽自動車税種別割や環境性能割等の見直し、住宅ローン控除の見直し、子供の貧困に対応するための個人市民税の非課税措置などであります。 なお、一部施行期日が平成31年4月1日でありましたので、議会を招集する時間的余裕がなく、緊急を要したため専決処分したものであります。 次に、専決第2号 千曲
市都市計画税条例の一部を改正する条例制定について、御説明いたします。 本案につきましても、本年3月29日に地方税法等の一部を改正する法律が公布され、同年4月1日から施行されたことに伴い、市条例について所要の改正を行ったものであり、法律改正に伴う条例の項ずれによる改正です。 なお、施行期日が平成31年4月1日でありましたので、議会を招集する時間的余裕がなく、緊急を要したため専決処分したものであります。 次に、専決第3号 千曲
市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について、御説明いたします。 本案につきましても、本年3月29日に地方税法等の一部を改正する法律が公布され、同年4月1日から施行されたことに伴い、市条例について所要の改正を行ったものであり、課税限度額の引き上げと低所得者に対する負担軽減措置の見直しであります。 なお、施行期日が平成31年4月1日でありましたので、議会を招集する時間的余裕がなく、緊急を要したため専決処分したものであります。 次に、専決第4号 平成30年度千曲
市一般会計補正予算(第8号)について、御説明いたします。 このたびの補正は、地方譲与税、各種交付金、地方交付税等が確定したこと、各事業の
歳出決算見込み額が決定したこと、また、これに伴う国県支出金、市債等を充当したことなどにより財源調整を行い、あわせて後年度の健全な財政運営のため、基金への積み立てを行うことにより、差し引き7,200万円の減額をし、歳入歳出それぞれ328億3,100万円としたものであります。 以下、その主な内容について、歳出から順次御説明いたします。 予算書の24ページ以下をごらんください。 まず、各款に計上の職員人件費につきましては、育児休暇職員の給与費の調整など、総額1億4,269万4,000円の減額であります。 職員人件費以外の主な項目について申し上げます。 議会費では、
議会運営事業費等755万円の減額であります。 総務費では、
施設一般管理費、
情報化推進事業費、徴収事務費等を減額するとともに、魅力あるまちづくり基金及び新庁舎建設基金への積み立て等を行うことにより、差し引き4億4,245万5,000円の増額であります。 民生費では、
保育所管理運営事業費、
保育所施設整備事業費、
児童手当給付事業費、
児童扶養手当等給付事業費等を減額するとともに、社会福祉基金への積み立てを行ったため、差し引き7,890万4,000円の減額であります。 衛生費では、ごみ減量・資源化事業費等3,899万4,000円の減額であります。 農林水産業費では、
団体営土地改良事業費等4,801万7,000円の減額であります。 商工費では、
商工業振興対策事業費、
中小企業金融対策事業費等1億3,549万9,000円の減額であります。 土木費では、
市道維持補修事業費、
市道新設改良事業費、
橋梁維持事業費等2億1,292万2,000円の減額であります。 消防費では、一部
事務組合負担金等1,507万円の減額であります。 教育費では、
小学校施設整備事業費、
学校給食センター管理運営事業費等を減額するとともに、
中学校施設整備事業費の増額、後年度の教育関連施設の整備に備えるため、文化振興基金及び
スポーツ振興基金への積み立てを行いましたので、差し引き2,567万9,000円の増額であります。 公債費では、一時借入金等の利子不用額317万8,000円の減額であります。 以上が、歳出の概要でございます。 予算書の12ページをごらんください。 歳入についてでございますが、市税、地方譲与税、各種交付金、地方交付税、国・県支出金、繰入金、市債等の確定に伴う増減分を補正したことが主な内容であります。 5ページをごらんください。 第2表繰越明許費補正につきましては、
小中学校施設整備事業について、繰越額の変更をお願いするものであります。 6ページをごらんください。 第3表地方債補正につきましては、公共事業等債等の起債限度額を変更したものであります。 以上が、
一般会計補正予算(第8号)専決の概要でございます。 次に、専決第5号 令和元年度千曲
市一般会計補正予算(第1号)について、御説明いたします。 今回の補正は、消費税増税対策として実施する低所得者・
子育て世帯向けプレミアム付き商品券発行事業費として3億1,700万円を追加したものであります。 歳入につきましては、国庫支出金等により財源調整を行い、歳入歳出それぞれ245億6,700万円とするものであります。 以上が、
一般会計補正予算(第1号)専決の概要でございます。 以上、一括提案の理由を御説明申し上げましたが、よろしく御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。
○議長(荻原光太郎君) 日程第12、専決第1号について質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより、討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し採決いたします。 お諮りいたします。専決第1号については、原案の通り承認することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、専決第1号は原案のとおり承認することに決しました。 日程第13、専決第2号について質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより、討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し採決いたします。 お諮りいたします。専決第2号については、原案の通り承認することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、専決第2号は原案のとおり承認することに決しました。 日程第14、専決第3号について質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより、討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し採決いたします。 お諮りいたします。専決第3号については、原案の通り承認することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、専決第3号は原案のとおり承認することに決しました。 日程第15、専決第4号について質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより、討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し採決いたします。 お諮りいたします。専決第4号については、原案の通り承認することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、専決第4号は原案のとおり承認することに決しました。 日程第16、専決第5号について質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより、討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し採決いたします。 お諮りいたします。専決第5号については、原案の通り承認することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、専決第5号は原案のとおり承認することに決しました。
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△日程第17 議会第3号 千曲
市議会議員定数条例の一部を改正する条例制定について
○議長(荻原光太郎君) 日程第17、議会第3号 千曲
市議会議員定数条例の一部を改正する条例制定についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 16番、和田英幸議員。 〔16番 和田英幸君 登壇〕
◆16番(和田英幸君) 16番、
議会運営委員会委員長の和田英幸でございます。 ただいま議案となりました議会第3号 千曲
市議会議員定数条例の一部を改正する条例制定について、議案の提案説明をいたします。 平成30年10月10日付、荻原光太郎議長から、市民にわかりやすく、親しみのある開かれた議会を目指すとの方針により、
議会運営委員会に対して何点か諮問をいただきました。 委員会では、議長諮問の「新しい議会の形をつくる」という項目の中で、基本条例の制定、タブレット導入、議員定数の適否などの課題に対して、任期在任中に結論が出せる課題から取り組むことを確認しました。議員定数の適否につきましては、和田重昭前議長からの同様の諮問を
議会運営委員会が受けて、中村直行前委員長のもとで行政視察等の調査を行い、2年間議論されましたが結論が出ず、検討課題とされ、今般、荻原議長に引き継がれた経緯があります。 今回、改めて荻原議長から同様の諮問をいただきましたので、このたびは議員定数に変更がある場合は、令和2年7月に千曲
市議会議員一般選挙が予定されていることから、市民への周知を徹底する関係で、1年前となる6月定例会までに結論を出すことを、委員会において了解を得て議論を進めました。 また、議員定数の適否に関しましては、政務活動費、議員報酬との関係があるという意見により、各会派において定数及び議員報酬についても意見をまとめていただき、委員会において議論を進めたところでございます。 御案内のとおり、国の地方分権が進み、平成の合併が行われ、地方の裁量権も拡大しつつある中で、一方で人口減少、少子高齢化社会の到来、若者の都市への流出、地方創生による都市間競争、国の財源配分の変化など、地方を取り巻く社会の劇的な変化に対し、地方議会は市民の代表となる議決機関として、行政に対する政策立案機能や監視機能の強化など、求められる権能の強化と議会や議員個人の資質向上が求められています。その一方で、議員定数においては、全国的な動向として定数を削減する傾向にあり、議員個人にはますますの資質向上と議員活動の専門性が求められる時代になったのではないでしょうか。 また、県内の
市議会議員一般選挙においては、ここ一、二年で執行された選挙において、伊那市、小諸市、中野市、須坂市で立候補者が定数を上回ることなく、無投票となりました。議員のなり手不足の問題は、町村議会では以前から全国的にも取り上げられてきましたが、市議会においても現実の問題となり、地元地方紙でも特集され、大きな課題となっており、各議会がみずからの課題として議論を求められております。 千曲市議会では、議員定数につきましては、平成15年9月、千曲市発足時は1市2町の在任特例により54人でスタートしました。その後、市民から定数に関する運動が起こり、平成16年6月議会において、議員提案により議員定数を54人から24人にする議員定数条例を議決改正しました。また、平成23年6月議会において、議員提案により議員定数を24人から22人に削減する議員定数条例を議決改正し、現在に至っております。 委員会では、議員定数の適否について、県内市議会の定数、議員報酬、政務活動費の状況、人口との関係、これまで実施した行政視察先での資料、先進地の調査から、各会派において研究と協議をしていただいて意見聴取した結果では、現在の議員定数22人から2人減の20人とする意見が多く出されました。 また、委員会として、県内、諏訪地域の岡谷市、諏訪市、茅野市、塩尻市において、15人から18人と定数が少ない中で議会活動を行っている状況を調査すべく、日程調整いたしましたが、時期的に受け入れ困難という理由で、現地調査から書面調査に変更し、現状の調査をいたしました。 調査結果では、議会の議員定数が減ることにより、常任委員会の活動に影響があるため、常任委員会を3委員会から2委員会にするなど対応した市がある一方、3委員会を継続したことにより、常任委員会の構成人数が少なくなり、十分な議論がされにくいことを懸念する市もありました。 その結果、先ほど申し上げました時代背景や社会情勢から、定数の削減はやむを得ないとし、令和元年5月13日の委員会において、次回行われる千曲
市議会議員一般選挙の議員定数について、現行の22人から2人削減の20人とすることを賛成多数で了承し、結論を出したところであります。そして、同13日付、議長に対し諮問事項の一部答申としまして、議員定数を現行の22人から20人とすることを答申したところでございます。 議会は、市民代表が議論をする場であり、将来を担う若者が議員として活動する条件として、ある一定以上の議員報酬が保障されないと、議員としての活動ができないとの根強い意見もあります。議員定数削減の条例改正が成立したならば、議員報酬、議員の政務活動費については、市長の諮問機関である審議会を開催していただき、適正について審査していただくよう、荻原議長から市長へ要望していただくことを委員会において確認いたしました。 このたび、
議会運営委員会において議員定数を2人削減することを提案いたしますが、千曲市議会としては、新しい議会の形をつくるため、議会の質を高める努力を継続していくことで市民目線を確保し、今までと変わらぬ議会機能を十分に発揮できるものと確信しております。 また、今後は情報化にも対応できるタブレットの導入を進めることで、市民への情報提供、議会活動に大いなる変化をもたらし、議員としての活動がさらに充実し、そして、今後もより一層、議員の責務を果たしていくことで、市民からの信頼を得ることができるのではないでしょうか。 以上、議員定数の適否としまして、現行から2人削減する千曲
市議会議員定数条例の一部を改正する条例制定についての議案を賛同議員とともに御提案申し上げます。議員各位におかれましては、本案の趣旨を御理解いただきまして、よろしく御賛同を賜りますようお願いを申し上げ、提案説明といたします。
○議長(荻原光太郎君) これより、質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 12番、中村了治議員。 〔12番 中村了治君 登壇〕
◆12番(中村了治君) 12番、中村了治であります。 ただいま提案をいただき、説明いただきましたが、そこで2点について御質問したいと思います。 ただいまの提案理由の中で、全国的な傾向であるとか、県内の市の傾向等の理由も上げられました。そこで、では千曲市として独自に考えて、なぜ議員の定数を削減しなければならないのか、千曲市として、その委員会での審査経過、もう少し御説明をいただきたいと思います。 2つ目でありますが、これも先ほどもお話がございましたが、議員定数削減の問題とこの議員報酬を引き上げる問題、これが結びつけて議論されているように仄聞をいたしましたが、もしそうだとするならば、なぜこの委員会でこうした両者を結びつけた考えになるのか、その点について委員長として知り得る範囲で御説明をいただきたいと思います。 以上、2点であります。
○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 和田英幸議員。 〔16番 和田英幸君 登壇〕
◆16番(和田英幸君) 16番、和田英幸であります。 中村了治議員からいただきました2点の御質問にお答えをいたします。 はじめに、1点目、なぜ議員定数を削減しなければならないのか、その根拠をとの御質問ですが、提案説明でも申し上げましたが荻原光太郎議長からの諮問は、市民にわかりやすく、親しみのある開かれた議会を目指し、新しい議会の形をつくるという中で、基本条例の制定、タブレット導入、議員定数の適否などの課題を与えられました。議員定数につきましては、委員会として、削減ありきではなく、その適否ということでありますので、増やすもあり、現状維持もあり、削減するもある、そうした意見を求めたところでございます。 委員会では、議員定数を削減すべきとの意見が多く出されましたが、その根拠としては、国の地方分権が進み、平成の合併が行われ、地方の裁量権も拡大しつつある中で、一方で人口減少、少子高齢化社会の到来、若者が都市へ流出するなど、社会構造の変化が起こっています。県内の市でも、この1年の選挙結果から見ても、議員のなり手不足問題が大きく取り上げられるなど、課題となっているのは御承知のことかと思います。こうしたことが根拠といえますが、それぞれこうした背景の中で、各会派の中で議論を進めてほしいということを求め、そして意見聴取し、まとめたところでございます。 2点目の議員定数削減と議員報酬引き上げをつなげて議論するのはなぜか、一緒に議論するのはなぜかとの御質問でございますが、これも提案説明でも申し上げましたが、市議会では、地方創生による都市間競争、国の財源配分の変化で厳しい財政状況、地方を取り巻く社会の劇的な変化に対し、行政と協力して予算確保に努めなければならないとともに、一方では、市民の代表となる議決機関として、行政に対する政策立案機能や監視機能の強化など、求められる権能の強化と責任に対し、議会や議員個人の資質の向上が求められてきます。 その一方で、議員定数は全国的な動向として削減する傾向にあるということで、議員個人にはますますの資質向上、議員活動の専門性がより求められる状況になってきた、そういった時代背景にあって、その議論をしている中で、議員定数の適否は政務活動費、議員報酬との関係があるのではないか、定数の削減だけを議論するというのでは不十分であり、報酬についてもあわせて議論するのが適切ではないかという意見があったわけであります。こうしたことにより、各会派において定数及び議員報酬についても御意見をまとめていただいて、委員会において議論を進めたところでございます。 議員定数削減の条例改正が成立したならば、議員報酬、議員の政務活動費については、議員提案する案件ではありませんので、議長から市長に、諮問機関である審議会を開催していただき、その適正について審査をいただくということを委員会において確認をしたという経過でございます。
○議長(荻原光太郎君) 中村了治議員。 〔12番 中村了治君 質問席〕
◆12番(中村了治君) 先ほどの提案説明と重複しておりまして、委員長の説明はわかりましたので、この後、討論で私は述べたいことを言いますので、再質問はここでは控えます。
○議長(荻原光太郎君) 以上で、通告による質疑は終わりました。 これをもって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。 12番、中村了治議員。 〔12番 中村了治君 登壇〕
◆12番(中村了治君) 議席番号12番、中村了治であります。 私は、日本共産党千曲市議団を代表して、ただいま議題となりました議会第3号 千曲
市議会議員定数条例の一部を改正する条例制定についての議案に対し、なぜ反対するのか、その理由をしっかり申し上げ、市民の皆様、そして議員各位の御理解を賜りたいと存じます。 申すまでもなく、地方議会は民主主義社会では首長とともに二元代表制を構成する地方自治の重要な土台をなす機関であります。憲法第92条では、地方自治の本旨として、1、住民の意思を反映した政治が行われること(住民自治)、そして2、地方公共団体が自律的な統治を行うこと(団体自治)をうたっております。したがって、住民自治すなわち民主主義の観点から、地方公共団体の機関は住民の意思に基づいて構成されること、そしてその権限の行使は、直接または間接に住民の意思に基づいていることが要請されます。 地方自治法では、第90条で議員の定数を人口5万以上10万未満の市は30人、人口は10万から20万未満の市は34人などと定められていましたが、平成23年の改正により、議員の定数は、人口段階別の上限数に係る制限が廃止され、各自治体で決定されることになりました。しかし、これは市町村合併等にかかわっての改定であって、私は議員定数確定の根拠はこの条項にあると考えているわけであります。 首長と議会の二元代表制の中では、議会のチェック機能をいかに果たすかが重要であります。市長部局には、行財政に精通した豊富な人材がそろっており、情報もたくさん集まっております。この市長部局と向かい合って、行政をチェックし、条例の提案や提言を行っていくには、議会サイドでもそれなりの力を有していなくては太刀打ちできません。議員が減ることで、多種多様な住民の意思が十分反映されにくくなり、統合調整して自治体の政策、意思を形成する上での議会が十分機能しなくなってしまえば、議会として致命的であります。議会の最大の使命を弱体化させ、民意の反映を妨げる議員の削減はすべきではないと考えるわけであります。 これまでの議員研修会で、講師の先生方から議会改革と行政改革は全く次元の違う問題であり、議員を減らすことが議会改革だと捉えるのは正しくないとの説明を受けてまいりました。したがって、もしも予算の無駄を省く一環で議員定数の削減を行うとしたら、議会の役割、使命からして本末転倒の考えで、経費節減といった視点で議員定数の削減を考えること自体、間違いだと思うわけであります。 ちなみに、議員報酬の予算全体に占める割合は、議員1人で、これは私の計算でありますが、約0.02%ほどにしかならず、議員削減を経費削減の成果などと声を大にして言えるものではありません。 今回の議論の中で、若い人が議会に進出してもらうには、生活基盤を安定させるべく議員報酬を上げるべきだという意見がございます。しかし、今日の社会情勢では、報酬引き上げのみでは市民の理解を得にくいので、議員数を削減して、その減らした分を新たな報酬引き上げの財源とすればよいとの考えのようであります。これは余りにも、私は乱暴な考え方ではないかと思うわけであります。千曲市議会の見識、かなえの軽重が問われるのではないでしょうか。 そもそも、市民の議会活動への理解が深まれば、実態をしんしゃくして市民サイドから、もっと報酬の改善をという声が自然に起こってくるのです。今すべきことは、市民との意識の乖離を極力なくし、市民の理解を深める努力をすることではないでしょうか。 若い人を議会に迎えるということについては、私どもも賛成であります。しかし、議員定数を減らすことは、逆に新人候補が出にくい状況をつくってしまうことになります。大学入試を例にするまでもなく、定数が減ればそれだけ当選ラインが上昇し、今まで以上に票を得なければ当選できなくなってしまいます。幾ら大志を持って立候補したいとしても、組織もバックもない方にすればハードルが高過ぎ、決断を鈍らせます。議員は永久就職ではなく、4年ごとに選挙があり、落ちれば収入はなくなるというリスクが伴います。若い人たちの議会進出を本気で支援するならば、ハードルを高くする議員定数削減はすべきではないと考えるわけであります。 今回の議論の中にもう一つ、住民感情という意見がございます。今の議員は働かないから、もっと議員の数を少なくしていいという意見のようでありますが、仮に議員の削減を議員みずから発するということであれば、余分な議員がいるということになり、みずからを否定することになりかねません。千曲市議会においては、余分な議員など一人もおりません。このことをはっきり申し上げておきたいと思います。これを突き詰めていけば、議会、議員そのものの存立にも突き当たってしまうのではないでしょうか。議員が住民の立場に立って議員活動を実践していけば、議会と議員の大切さは理解され、無用な誤解は解消されると思います。 もう一つ、区長さんや自治会長さんがおられるので、議員が減っても地域要望実現に影響はないとの意見がございました。しかし、幾らすぐれた区長さんや自治会長さんがおられましても、議会の議論に参画できません。議会制民主主義の中では、議員だけが条例案や市の予算等を議会の中で議論でき、決定できる立場にあります。市民の皆さんに、ぜひこのことを御理解いただきたいと思うわけであります。 最後に、議員の数を減らすことでの弊害について、述べたいと思います。 先ほどありましたが、千曲市の発足時には24人の定数で、1常任委員会は8人ずつだったのでありますが、その後22人の定数になって、1常任委員会は7人から8人となり、本条例が決まれば、2つの常任委員会が7人、残りは6人となります。数年前、ある委員会の委員長が病気で議会に出れず、別の議員も辞任し7人の委員会が5人となり、委員長代理を除けば4人で審査することになってしまいました。しかも別の委員会でも議員が亡くなるなど、不測の事態を千曲市議会は経験してきたわけであります。専門家の意見では、委員会審査に最低7人が必要だという指摘があり、四、五人では多様な意見、活発な質疑が十分に行われるか疑問でありますし、先ほど説明でもございました。解消策として、複数の委員会に所属できるようにすればよいとの議論がありますが、常設の委員会のほかに、特別委員会があり、近隣市町と共同で設置しております一部事務組合議会があります。議員の調査や審査内容が拡大し、議員の負担がさらに増加することで、市民の負託に十分応えられるでしょうか。 先ほど来ありましたが、地方分権が叫ばれ、地方が自主的に決めるようになった今日、議員定数の引き下げ競争に組みせず自主的に判断し、住民の負託に十分応えられる活発な千曲市議会を市民と議員で構築していこうではありませんか。このことを強く申し上げ、本議案の議員定数削減に反対し、討論を終わるものであります。
○議長(荻原光太郎君) 以上で、通告による討論は終わりました。他に討論はございますか。 17番、宮坂重道議員。 〔17番 宮坂重道君 自席〕
◆17番(宮坂重道君) 通告はしてありませんけれども、賛成討論をいたしたいと思います。
○議長(荻原光太郎君) 討論の申し出でございますね。 ただいま、17番、宮坂重道議員から討論の申し出がございました。この発言を許可いたします。 17番、宮坂重道議員。 〔17番 宮坂重道君 登壇〕
◆17番(宮坂重道君) 17番、千曲政経会、宮坂重道でございます。 議会第3号 千曲
市議会議員定数条例の一部を改正する条例制定について、賛成の立場から討論を行います。 議員定数減2名は、時代の趨勢でもあり、議会に若年層を迎え入れるためにも、その生活を保障できる額の歳費に近づけるべく、議員定数を減員し、その差額を増額の原資にしたい。 なお、既に議員年金制度は8年前に廃止されており、既得権と思われてきた厚生年金の支払いも、議員である間は停止されている事実も市民に周知した上で、適任候補の選定をするべきであり、初当選後に歳費の少なさに悲鳴を上げる、そのようなことのないことを願い、また減員により、市民の声が市に届きにくいなどは昔のこと、今は71名の区長や自治会長を通じて市へ要望することになっており、地域のことは議員からの要望は受け付けは認められず、公平性は保たれております。 よって、議会第3号には賛成します。議員各位の御賛同をお願いいたします。
○議長(荻原光太郎君) 他に討論はございますか。 (「進行」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 進行の声がありますので、討論を終結し、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。議会第3号については、原案可決と決するに賛成の議員の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(荻原光太郎君) 起立多数。よって、議会第3号 千曲
市議会議員定数条例の一部を改正する条例制定については、原案のとおり可決されました。
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△日程第18 議案第34号 千曲
市歴史文化財センター条例の一部を改正する条例制定について
△日程第19 議案第35号 千曲市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例制定について
△日程第20 議案第36号 千曲
市介護保険条例等の一部を改正する条例制定について
△日程第21 議案第37号 令和元年度千曲
市一般会計補正予算(第2号)の議定について
△日程第22 議案第38号 令和元年度千曲
市介護保険特別会計補正予算(第1号)の議定について
△日程第23 議案第39号 千曲市
八幡老人福祉センターの指定管理者の指定期間の変更について
○議長(荻原光太郎君) 日程第18、議案第34号から日程第23、議案第39号まで、以上6議案を一括議題といたします。 以上は、日程に従いまして、理事者の提案説明のみにとどめます。 各議案に対する提案説明を求めます。 岡田市長。 〔市長 岡田昭雄君 登壇〕
◎市長(岡田昭雄君) 提案説明を申し上げる前に、若干時間をちょうだいいたしまして、3月議会以降の主な諸情勢について申し上げます。 はじめに、新元号についてであります。 4月30日、天皇陛下が御退位され、5月1日から皇太子殿下が皇位を継承、新天皇に御即位されました。元号が平成から令和になったわけであります。これまで、常に国民に寄り添い、深い愛情を注いでこられた上皇・上皇后両陛下には、深く心から感謝を申し上げたいと存じます。 新元号については、安倍総理は談話の中で、新元号の令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められていると話され、また、一人一人の日本人があすへの希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいという願いを込めて、令和に決定したと話されました。また、令和には、外国向けには「Beautiful Harmony--美しい調和」と説明がされています。 私としても、新元号の意味、新しい時代に込められた願いを受けとめ、そして何より市民の皆様の新しい時代への希望、期待を十分に捉えながら、千曲市の持続的な成長、発展に向けて今後とも市政の経営を強く進めてまいりたいというふうに存じます。 次に、信州ブレイブウォリアーズ、B2優勝であります。 御承知のとおり、プロバスケットボール、信州ブレイブウォリアーズは、2018・19シーズンのジャパンプロフェッショナルバスケットボールリーグ、B2におきまして、優勝という快挙を達成されました。今シーズンは、勝久マイケルヘッドコーチを新たに迎え、開幕10連勝でスタート。48勝12敗という圧倒的な強さでB2中地区の首位を独走し、B2プレーオフでもレギュラーシーズンの勢いそのままに、4連勝でB2優勝をされたチームの勇姿は、市民に大きな喜びと感動を与えていただきました。 来シーズンは、長野市と協議を進めた結果、ホームアリーナはホワイトリングとなりますが、千曲市はホームタウンとして、ブースターの皆様とともに今後も支援を継続してまいります。選手やチームスタッフの皆様におかれましては、B2連覇とB1昇格を目指して、引き続き頑張っていただきますよう願っています。 次に、新庁舎の建設であります。 新庁舎等建設事業は、平成29年1月の新体育館の起工以来、2年半を経過し、現在、外構工事や関連工事は残っているものの、鹿島建設が施工してきました本体工事は、本日、竣工検査を行い、この後引き渡しを受ける運びとなりました。 今後は、速やかにコンピューターネットワークの構築、ATM、売店をはじめとする入居予定団体の内部工事、什器の搬入等といった開庁準備を進め、8月には階層ごとに引っ越し作業を行う予定となっております。 また、新庁舎での業務は、引っ越しが完了した階から順次開始をし、9月には全面的に新庁舎での業務を開始できるよう、万全を期してまいります。 また、工事期間中、周辺地区をはじめ市民の皆様には、多大な御理解と御協力を賜り、大きな混乱、事故もなく、無事に竣工することができましたこと、この場をおかりしましてお礼を申し上げる次第であります。 残る外構2期の工事におきましても、安全を第一に考え、無事に竣工するよう、最後まで関係者一丸となって進めてまいりますので、引き続き御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 次に、戸倉上山田中学校の改築事業の完了であります。 平成28年度から校舎建設を始めた戸倉上山田中学校は、昨年8月までに校舎、屋内運動場が完成しまして、その後、校舎周辺の外構工事を進めてまいりました。 不要な地下埋設物の撤去等により、工期を5月中旬まで延長いたしましたが、5月初旬にはグラウンドやテニスコート、部室棟が使用できるようになりまして、5月20日に全ての工事が完了しました。 本事業では、長期にわたり先生や生徒の皆様をはじめ、保護者や近隣の住民の皆様に御不便や御迷惑をおかけしましたが、改築委員会や地元の皆様の御協力に心から感謝を申し上げたいと存じます。 次に、小中学校の空調設備等の事業であります。 児童生徒の熱中症対策として、9月までに市内の小中学校の全ての普通教室と、一部の特別教室にエアコンを設置すべく作業を進めております。 本来なら、全ての設置工事を夏休み前に終了することを目指してまいりましたが、アスベストの調査や入札の不調、全国的に同時期の整備が進められている状況から、機器類の調達に時間がかかっておりまして、夏休み前の設置が難しい状況になっております。このため、今夏の緊急対策として、7月から9月までの3カ月間、温度の高い教室に、気化式冷風機を60台リースをして各学校に配置をし、暑さ対策をする予定であります。 なお、昨日、上山田小学校において冷風機を活用しまして、その効果を検証いたしましたが、一定の効果が確認できたほか、校長会でも要請をされたところであります。 次に、雨宮の産業団地の造成事業でありますが、雨宮の産業団地は、大和ハウス工業が今月から造成工事に着手をしておりまして、明後日、30日には現地で起工式と記者会見を行う予定と聞いています。 本事業は、高速交通網が集積する千曲市の強みを生かし、14ヘクタールの開発面積に物流を中心とした産業の新たな拠点を整備する事業であります。千曲市の経済にも大きな効果をもたらします。特に、雇用の促進や災害時の物資の確保、さらには開発に伴う税収増など、地域経済の活性化にも貢献できる事業であり、少子高齢社会を支えるためにも、極めて重要な事業と位置づけてまいりました。 今後のスケジュールは、1年かけて造成工事を行い、令和2年から3年にかけて建築工事を予定しているとお聞きをしております。市といたしましても、公民連携事業として進めてきたこの事業が、今後も円滑に進むよう取り組んでまいります。 次に、長野広域連合B焼却施設についてであります。 平成29年3月に、施設建設地の地元、屋代第5区及び第6区と事業主体であります長野広域連合、そして千曲市との間で、ごみ焼却施設建設に関する基本協定書を締結。以来、地権者38人の皆様並びに地元区の御協力によりまして、本年4月上旬には、敷地面積2.8ヘクタールの用地取得が完了しました。今後は、長野広域連合とともに、周辺道路等の整備、施設建設工事の早期着手に努め、令和3年、2021年の稼働を目指して事業を推進してまいります。 次に、日影沢川と市道高河原中央線の改修事業であります。 上山田地区の三本木・八坂地区では、平成26年に事業着手した日影沢川改修事業と、市道高河原中央線道路改良事業が5月末にも完了します。工事の完了により、日影沢川全体の整備が進み、治水安全度の向上が図られたほか、あわせて、市道高河原中央線の道路改良事業として、日影沢川にかかる宵待橋の架け替えと、道路の拡幅工事を行ったことから、車が安全にすれ違いができる道路拡幅が確保でき、萬葉の里スポーツエリアへのアクセスの向上が図られました。 次に、佐野川にかかる希望橋についてであります。 平成26年、地域の強い要望で事業着手しました更埴西中学校の南側を流れる一級河川佐野川に、歩行者と自転車専用の橋を架ける市道佐野川線人道橋架設事業が来月上旬に完成し、6月15日に開通式を予定しています。 希望橋は、橋長、橋の長さでありますが、28メートル、幅員3メートルの橋でありまして、更埴西中学校生徒の通学路等の安全の確保が図られるほか、地域の皆様の利便性の向上や、災害時の避難指定場所であります中学校グラウンドへの避難通路としても大きな役割を果たすものと考えております。 次に、大池総合案内所の再建工事であります。 平成28年8月に火災により消失し、御心配をおかけしておりました大池総合案内所につきましては、平成30年10月に再建工事が無事完了し、本年4月15日から利用が開始されました。 新しい大池総合案内所は県産材カラマツを使用し、木のぬくもりが感じられる施設となっております。施設の概要は、木造平屋建てで、建築面積198.11平方メートル、延べ床面積119.26平方メートル、バリアフリーに配慮し、調理設備の充実や雨天にも対応できるピロティーを設けるなど、設備的にも機能的にも一層市民の皆様に親しまれる施設となったと思っています。 市民の皆様には、今後も大池総合案内所をはじめ、大池市民の森をぜひともご利用いただければ幸いに存じます。 次に、高齢者福祉施策の推進であります。
地域包括ケアシステム構築の上で、最も重要とされております生活支援・介護予防の基盤整備を推進するため、本年3月に生活支援コーディネーターを公募。その結果、市内4地区で、この4地区というのは、埴生、稲荷山、八幡、戸倉でありますが、ここで生活支援コーディネーターを配置し、本年4月より活動を開始しました。 生活支援コーディネーターは、生活支援・介護予防の基盤整備を推進していくことを目的として、高齢となっても住みやすい地域づくりを目指す、調整役としての役割を果たすことになります。今後は、地区の話し合いの場などにコーディネーターが参加をし、地域の皆様と手を携えて、時間がかかるかもしれませんが、高齢者を地域で支えていく仕組みをつくってまいります。 次に、ロケツーリズムであります。 千曲市でオールロケが行われた映画「4月の君、スピカ。」が4月5日から全国の70の映画館で劇場公開されました。この作品の宣伝では、テレビ、ラジオなど各種の媒体で千曲市が紹介され、広く、多くの皆様に千曲市を知っていただく絶好の機会となったわけであります。また、公開後は、ロケ地をめぐる聖地巡礼に多くの皆様が当市を訪れていただいております。 また、千曲市を主なロケ地として撮影された映画「透子のセカイ」が4月18日から21日まで開催されました第11回沖縄国際映画祭で、初めて一般上映されました。この映画は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの地域発信型映画で、県内では千曲市が初めてであります。4月21日には、主演の吉本実憂さんら映画関係者とともに、那覇国際通りに敷かれたレッドカーペットを歩き、映画と千曲市のPRをしてまいりましたが、本作品は、今後、全国公開を予定しておりまして、また、海外の映画祭にも出品されますので、千曲市を世界の多くの方々に知っていただく作品になると期待をしております。 次に、ゴールデンウイーク中のイベントであります。 令和改元に伴い、ことしのゴールデンウイークは10連休となり、市では改元のお祝い並びに来訪者へのおもてなしを行うため、「信州ちくまおもてなしの春 ゴールデンウイーク歓迎イベント」として、メイン会場であります水と緑の潤いのある公園において、ゴールデンウイーク期間中、毎日イベントを開催いたしました。 特に5月1日の改元の日には、「令和元年最初のご来光を荒砥城で見よう!」とこういったさまざまなイベントも行われました。大勢の皆様に楽しんでいただいたものと思っております。 また、改元初日の5月1日は大安でありましたので、婚姻届等の提出が見込まれたことから、市民課に臨時窓口を開設いたしました。その結果、各庁舎の宿日直での受け付けと合わせ、婚姻届は17件、出生届は7件が提出され、各種証明書類の発行なども含めて、130名の方が来庁されました。 なお、各庁舎では記念撮影用のバックボードを設置しまして、希望があれば職員が撮影のお手伝いをさせていただいたところでございます。 次に、第64回あんずまつりであります。 本年のあんずまつりは、3月30日から4月14日まで、16日間開催されました。 開花日が3月28日と、3年前の開花と並び、統計をとり始めた昭和46年以降最も早い開花でありました。また、4月に入って気温の低い日が続いたために開花の期間が長くなり、散り終わりまで24日間という開花期間は史上最長になりました。このため、訪れたお客様は13万人と、前年の10万人より3万人の増でありました。 一方、これから収穫期を迎えるアンズでありますが、4月の低温傾向などにより凍霜害も確認されておりまして、被害面積は現在のところ約12ヘクタールに上るものと思われます。被害額は860万円程度というふうに考えております。 これによりまして、最終的な収穫量がどの程度なのか懸念されますが、引き続き、状況を見守りながら、6月中旬ごろから始まるアンズ狩りに向けたPRを積極的に展開してまいります。 次に、アンズのブランド化であります。 市の特産でありますアンズの付加価値向上に向けて、生食に適した品種でありますハーコットのプレミアム化を推進しておりますが、3月20日に開催されましたちくまハーコット推進協議会では、ハーコット商標名を「杏月」と命名し、糖度12度以上、重量、重さですが、120グラム以上、鮮度が保持できる特殊フィルムによる冷蔵管理をすることで日もちを長くするという規格を決定しまして、今後、ブランド化に向けてPRを強化していくことになりました。 なお、首都圏では、生で食べられるアンズの文化があまりないことから、本年度は銀座NAGANO、そして新たに新宿高野、東京駅、都内のミドルスーパーなどで積極的に販売促進のイベントを開催してまいります。 以上、申し上げ、諸情勢の報告とさせていただきます。 なお、各議案に対します議案説明につきましては、私及び副市長から申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(荻原光太郎君) 続いて、内田副市長。 〔副市長 内田雅啓君 登壇〕
◎副市長(内田雅啓君) ただいま議題となりました議案第34号から議案第39号まで、一括提案理由の説明をいたします。 はじめに、議案第34号 千曲
市歴史文化財センター条例の一部を改正する条例制定について、御説明いたします。 歴史文化財センターにつきましては、千曲市公共施設再編計画により、現在の上山田庁舎へ移転することが決定しておりますが、内部の改修が必要なことから、改修が不要もしくは終了した部分から逐次移転を行い、全面移転は令和3年度を予定しております。全面移転までの間、上山田庁舎内に歴史文化財センター上山田分室を設置し、一部業務や施設管理を行っていくため、必要な改正を行うものであります。 次に、議案第35号 千曲市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例制定について、御説明いたします。 千曲市災害弔慰金の支給等に関する条例は、災害弔慰金の支給等に関する法律及び災害弔慰金の支給等に関する政令の規定に基づき、自然災害により死亡した市民の遺族に対する災害弔慰金の支給や、被害を受けた世帯の世帯主に対する災害援護資金の貸し付け等を行い、市民の福祉の向上に資することを目的とする条例であります。 これらの改正法律及び政令が平成31年4月1日から施行されたことから、災害援護資金の貸し付けについて、貸付利率の軽減、償還方法の拡充、保証人の要件緩和の一部改正を行うものでございます。 次に、議案第36号 千曲
市介護保険条例等の一部を改正する条例制定について、御説明いたします。 本案につきましては、本条例が準拠している介護保険法施行令の一部改正に伴い、低所得者に対する介護保険料の負担軽減を図るため、本条例の一部を改正するものであります。 次に、議案第37号 令和元年度千曲
市一般会計補正予算(第2号)の議定について、御説明をいたします。 このたびの補正は、国県支出金の補助内示に伴う事業費の追加など、総額5,300万円の追加をお願いし、歳入歳出それぞれ246億2,000万円とするものです。 以下、その主な内容について、歳出から順次説明をいたします。 補正予算書の10ページからごらんください。 総務費では、しなの鉄道との協議の進捗に伴う戸倉駅整備基礎調査負担金945万6,000円を追加するものです。 民生費では、消費税増税対策として、低所得者に対する介護保険料の軽減措置のための介護保険特別会計繰出金1,893万3,000円、未婚のひとり親支援のための児童扶養手当等給付事業費369万2,000円など、民生費全体で2,292万5,000円を追加するものであります。 衛生費では、緊急風疹対策として、抗体検査や予防接種などを実施するための予防対策事業費1,451万9,000円を追加するものです。 予算書の12ページをごらんください。 農林水産業費では、県の補助金の内示に伴う農道等補修経費510万円を追加するものです。 消防費では、長野県市町村振興協会助成金の交付決定に伴う消防団員用のトランシーバー購入費100万円を追加するものです。 予算書の8ページをごらんください。 歳入につきましては、国県支出金等の特定財源を追加するほか、差し引き不足財源につきましては、財政調整基金からの繰入金により財源調整を行うものです。 以上が、
一般会計補正予算(第2号)の概要でございます。 次に、議案第38号 令和元年度千曲
市介護保険特別会計補正予算(第1号)の議定について、御説明をいたします。 今回の補正は、一般会計から介護保険特別会計への繰入金のうち、
消費税率引き上げに伴う低所得者保険料軽減分繰入金の額を1,893万3,000円増額し、同額を1款介護保険料から減額するものでございます。 なお、今回の補正は財源更生のみでありまして、歳入歳出予算の総額は、補正前と同額の52億4,556万3,000円でございます。 次に、議案第39号 千曲市
八幡老人福祉センターの指定管理者の指定期間の変更について、御説明いたします。 本案につきましては、千曲市役所の位置を定める条例の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例の公布に伴い、千曲市老人福祉センター条例が令和元年8月31日をもって廃止されることにより、指定期間を平成28年度から令和2年度までの5年間から、令和元年8月31日までの3年5カ月に変更するものであります。 以上、一括提案理由を御説明申し上げましたが、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。
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△日程第24 議案第40号 千曲
市農業委員会委員の任命について
○議長(荻原光太郎君) 日程第24、議案第40号 千曲
市農業委員会委員の任命についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 岡田市長。 〔市長 岡田昭雄君 登壇〕
◎市長(岡田昭雄君) ただいま議題となりました議案第40号 千曲
市農業委員会委員の任命について、説明いたします。 本案につきましては、千曲市農業委員会の委員が令和元年7月19日付をもって任期満了となることに伴い、新たに農業委員会の委員を任命したいので、提案を申し上げるものであります。 農業委員会の委員につきましては、農業委員会等に関する法律第8条第1項の規定によりまして、農業に関する識見を有し、農地等の利用の最適化に関する事項、その他の農業委員会の所掌に属する事項に関し、その職務を適切に行うことができる者のうちから、市長が議会の同意を得て任命することになっております。 提案いたしました15名の方々は、農業委員会の委員として人格、識見ともにすぐれており、最適任者として任命したいので、御同意を賜りますようお願い申し上げる次第であります。 なお、任命に当たりまして、認定農業者等の委員の過半数を占めること、法律第8条第5項が困難であるために、農業委員会等に関する法律施行規則第2条第2項の規定により、委員の4分の1以上を認定農業者等または認定農業者等に準ずる者とすることについて、あわせて御同意をお願いするものであります。
○議長(荻原光太郎君) これより、質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。 よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより、討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し採決いたします。 お諮りいたします。議案第40号については、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。 よって、議案第40号は原案のとおり同意することに決しました。
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△日程第25 議案第41号 千曲
市新庁舎等建設工事(外構2期工事)変更請負契約の締結について
○議長(荻原光太郎君) 日程第25、議案第41号 千曲
市新庁舎等建設工事(外構2期工事)変更請負契約の締結についてを議題といたします。 議案に対する提案説明を求めます。 内田副市長。 〔副市長 内田雅啓君 登壇〕
◎副市長(内田雅啓君) ただいま議題となりました議案第41号 千曲
市新庁舎等建設工事(外構2期工事)変更請負契約の締結について、御説明いたします。 平成30年12月の第5回市議会定例会で、請負契約締結の承認をいただきました千曲
市新庁舎等建設工事(外構2期工事)について、新庁舎等建設工事(本体工事)の工期を3月15日から5月30日に延長したことに伴い、8月9日までの工期延長が必要となりました。そのため、工期延長に伴う経費等の増額変更を行い、総額204万1,200円を増額し、契約金額2億1,048万1,200円とするものでございます。 本変更契約を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号の規定による議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 よろしく御審議の上、御決定をいただきますようお願い申し上げます。
○議長(荻原光太郎君) これより、質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。 よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより、討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結し採決いたします。 お諮りいたします。議案第41号については、原案可決と決するに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(荻原光太郎君) 異議なしと認めます。 よって、議案第41号は原案のとおり可決されました。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。 午前11時20分 散会
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