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03月08日-05号

  • "文化芸術振興計画"(1/2)
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  1. 千曲市議会 2018-03-08
    03月08日-05号


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    平成30年  3月 定例会(第1回)---------------------------------------           平成30年3月8日(木曜日)---------------------------------------● 議事日程(第5号)  平成30年3月8日(木曜日)               午前10時 開議 第1 一般質問(個人) 第2 議案審議    議案第1号 千曲市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例制定について    議案第2号 千曲市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例制定について    議案第3号 千曲市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について    議案第4号 千曲市一般職の職員の給与に関する条例及び千曲市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例制定について    議案第5号 千曲市特別職の職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例制定について    議案第6号 千曲市職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例制定について    議案第7号 千曲市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について    議案第8号 千曲市企業立地の促進等による産業集積の形成及び活性化のための市税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例制定について    議案第9号 千曲市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例制定について    議案第10号 千曲市介護保険条例の一部を改正する条例制定について    議案第11号 千曲市指定地域密着型サービス事業者及び指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について    議案第12号 千曲市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について    議案第13号 千曲市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について    議案第14号 千曲市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について    議案第15号 千曲市都市公園条例の一部を改正する条例制定について    議案第16号 千曲市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について    議案第17号 平成29年度千曲市一般会計補正予算(第6号)の議定について    議案第18号 平成29年度千曲市介護保険特別会計補正予算(第3号)の議定について    議案第19号 平成29年度千曲市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議定について    議案第20号 平成29年度千曲市西部水道事業会計補正予算(第1号)の議定について    議案第21号 平成30年度千曲市一般会計予算の議定について    議案第22号 平成30年度千曲市国民健康保険特別会計予算の議定について    議案第23号 平成30年度千曲市同和対策住宅新築資金等貸付事業特別会計予算の議定について    議案第24号 平成30年度千曲市介護保険特別会計予算の議定について    議案第25号 平成30年度千曲市後期高齢者医療特別会計予算の議定について    議案第26号 平成30年度千曲市下水道事業会計予算の議定について    議案第27号 平成30年度千曲市水道事業会計予算の議定について    議案第28号 市道路線の変更について---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(22名)   1番   金井文彦君       12番   小玉新市君   2番   北川原 晃君      13番   中村了治君   3番   滝沢清人君       14番   小山嘉一君   4番   齋藤正徳君       15番   林 愛一郎君   5番   飯島 孝君       16番   宮入高雄君   6番   中村眞一君       17番   和田英幸君   7番   倉島さやか君      18番   荻原光太郎君   8番   前田きみ子君      19番   中村直行君   9番   大澤洋子君       20番   原 利夫君  10番   袖山廣雄君       21番   宮坂重道君  11番   柳澤眞由美君      22番   和田重昭君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        岡田昭雄君   次世代支援部長   島田房雄君   副市長       山本高明君   経済部長      半田敏幸君   総務部長      大内保彦君   建設部長      小根澤英児君   企画政策部長    北村勝則君   教育長       赤地憲一君   市民環境部長    上條 優君   監査委員      飯島仁一君   健康福祉部長    荒川愛子君   教育部長      安西治夫君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    島谷 守君   議会事務局次長   小岩成夫君   議事係長兼調査係長 田中幸夫君   書記        佐藤太一君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(和田重昭君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(和田重昭君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 2番、北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) おはようございます。議席番号2番、千曲政経会、北川原 晃です。本日のトップバッターとして質問をさせていただきます。 まず、大項目1としまして、千曲市文化芸術振興基本計画について。 小項目1、第2期文化芸術振興策の進捗についてお尋ねいたします。 さきの平昌オリンピックで日本選手の活躍、さらには長野県選手の活躍には、私たちに大きな感動を与えてくれました。また、目標に向かってひたむきに努力する大切さは、子供たちの心にも大いに響いたのではないでしょうか。 文科省は、スポーツ、文化、芸術活動は、住民それぞれの自己の充実、啓発や生活の向上に資するにとどまらず、地域社会の活力や連帯感を育てるものとしてその役割が極めて大きいと、スポーツ・文化・芸術振興の施策で述べております。 さて、当市が文化芸術振興を図るため、平成22年に策定された本計画ですが、平成22年から26年、5年間の第1期が終わり、平成27年から第2期が始まっており、既に2年以上が経過しました。 第1期の成果の検証につきましては、平成27年に市民803名にアンケートを実施されております。そのアンケートを見ると大変厳しい評価でした。 評価は、1、当市の文化芸術活動について、市民の多くが「停滞感」を感じています。 2、活動等に参加する場や環境整備については「遅れている」と答えております。 3、子供たちへのすぐれた舞台芸術や美術作品の鑑賞機会については、多くの人が「少ないと思う」と答えております。 4、文化芸術活動には「行政や機関との連携・協働が必要」。 5、プロのアーティストが学校や福祉施設などで出前コンサートやミニコンサートなどを行う普及活動の「アウトリーチ事業は必要」と答えております。 また、行政の支援について、市民の意見として、「苦しい時代だからこそ、心を癒す文化芸術について、行政が先立って支援するよう、子供たちが小さいころから芸術に親しむことに喜びを感じられるような機会を与えてほしい」という声もありました。 そのような第1期後のアンケート結果を踏まえ、市民の要望に応えるべく、どのように事業を見直し、第2期文化芸術振興計画を進めておられるのか、具体的な進捗状況についてお尋ねいたします。 ○議長(和田重昭君) 答弁を求めます。 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) 第2期文化芸術振興策の進捗についてでございますが、議員の御指摘のとおり、市の文化芸術振興計画につきましては、平成22年千曲市文化芸術振興基本計画を策定し5年が経過する中で、事業内容や課題を検証の上、第2期の千曲市文化芸術振興基本計画を平成27年度に策定し、現在、事業を進めております。 議員御指摘のアンケートにもございましたが、「今後の活動に他の団体や分野または行政機関との連携・協働が必要であると思いますか」という問いに対しまして、72%の方が必要であると答えていることから、千曲音楽祭・千曲市総合芸術祭・千曲市文化芸術協会研修会等、地域に根差した文化芸術活動の促進を図るため、芸術文化団体の育成や活動支援として継続して共同開催をしているところでございます。 また、アウトリーチ事業の必要性について、49%の方が必要であると答えており、第2期の中ではこれを見直す中で、平成27年度にピアニカ演奏で小学校6校、保育園2園、養護学校1校の計9校の訪問実施や、また、平成28年度にマッスルミュージカルで小学校4校、中学校1校の計5校の訪問等を実施しております。 計画の進捗状況につきましては、会館等の利用人数で見た場合、全体的に横ばい傾向ではありますが、更埴文化会館全体施設の利用で見た場合、第2期の初年度に当たる平成27年度は、合併以来、最高の10万5,255名の利用があり、おおむね進捗はできていると考えております。 市民の皆様が身近にすぐれた文化芸術鑑賞の機会と創作・活動・発表の場を広く提供する文化会館施設の自主事業を今後も継続的に開催する中で、文化芸術振興を推進したいと考えております。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 今、おおむね推進はできているという御答弁をいただきました。 それでは、第2期ももうこれで2年以上経過しています。ぜひ、これは私の声だけではなくて、市民の声がここにあるんですね。大分ちょっと市民との温度差を感じますので、同じような内容で中間評価としてアンケート調査を実施していただけませんか。その結果を市報に発表してもらいたい。これはやっぱり議会ではなくて、市民の要望なんで、市民に応えるような形でこのアンケート結果を早急に、できればこの4月、5月ぐらいでまとめていただいて、市報で発表していただきたい。 市長も、政策の説明責任を果たしていきたいというようなことをおっしゃっていましたんで、市長、いかがですか。 ○議長(和田重昭君) 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) 第1期を総括する中で、アンケートは、御指摘のとおり、停滞感がある、遅れている等々の御指摘をされておる中で、第2期がスタートして、自分たちの検証ということで指標とすれば、なかなか見えづらい指標がございまして、会館施設の利用人数を指標としているわけでございまして、改めて、今回、議員の皆さんからまたアンケートを実施してほしいという中で、また具体的にはそれも早急に、なおかつ市報で発表という御提案がございましたので、それを持ち帰りまして。 いずれにしましても、どんな形でできるかどうか、前向きに研究したいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) アンケート自体は簡単です。803人に前回アンケートしただけで、それも市民文化会館を利用されている人のアンケートなんで、アンケート用紙を置いておけば、それは済むことであると思うんで、ちょっと時間を止めていただいていいですか。もう一回ちょっとちゃんとした答弁してください。していただけるかいただけないかということをお聞きしています。 ○議長(和田重昭君) 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) 議員の提案されたアンケートの会場利用者の部分であるとすれば、現実可能ということでやるような方向で考えていきたいと思っています。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) では、よろしくお願いします。 次、小項目2に移ります。なかなかこの文化芸術振興については、やっぱり予算がなければできない、これは現場の声もそうなんですが、予算がなければできないということ。コンサートや美術展など、市民に文化芸術が享受される諸事業や自主事業に対する当市の文化事業費について、これ平成27年から減額傾向が見られます。平成27年度は実績が1,650万、平成28年度734万、平成29年度908万、これ予算です。今年度は793万、予算ですが、極めて少ないのが現状です。 他市の文化事業費を比較してみますと、上田市のサントミューゼ1億2,000万、松本市市民芸術館1億、長野市芸術館8,000万、プラス長野市は別にさまざまな事業に2,000万、それから塩尻市レザンホール4,000万、須坂市メセナホール2,000万、これは各市の、データがちょっとわからないんで、会館単独の事業費です。当市の793万という事業費は、更埴、戸倉、上山田、全部合わせた事業費。 こういうことから、近年、松本市はもとより、長野市芸術館、上田市サントミューゼなど、質の高い本格的な音楽やコンサートを実施されたり、芸術、美術展などが開催され、市民への享受や子供たちへの育成など、世代を超えた豊かな文化交流の機会による地域づくりが、市民の活力、連帯感、潤い、喜びをもたらし、次世代へ夢を与え、未来への投資により育成を図っております。 そのことから、自治体間に格差が生じているのではないかと考えます。予算をもっと拡充すべきと思いますが、当市の見解をお願いいたします。 ○議長(和田重昭君) 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) 文化芸術振興に対する予算についてでございます。 文化芸術の振興につきましては、目に映えるものと違い、内面を豊かにし、心穏やかに暮らせるまちを創造する大変貴重な施策と考えております。 議員御指摘のとおり、文化交流が地域づくりの活力、連帯感などにつながり、未来への貴重なツールであると考えておりますが、限られた予算でございますので、創意工夫を図りながら事業を進めております。 その中でも、更埴文化会館、上山田文化会館では、地域の住民や団体も参加した自主文化事業をそれぞれ継続しながら実施しております。 例を挙げますと、小中学校と成人の吹奏楽団が参加する「さざなみ音楽祭」は、今年度で第31回を迎え、毎年約800名の来場者があり、地域交流の場として定着しております。 また、演劇祭、和太鼓フェスティバル、音楽祭と、多種多様な自主事業を継続実施しており、中でも、市内3つの芸術団体が結集した「千曲市総合芸術祭」につきましては、まさに市民の芸術文化振興の継承の場と考えております。 そのほかにも、学校事業であります音楽鑑賞教室の開催における連携や、先日、あんずホールで開催されたハートフルコンサートでは、プロ5名による管楽器演奏等を行い、また、関連施設である「アートまちかど」においては、各種絵画展を開催するなど、本格的な音楽コンサート、芸術や美術鑑賞を開催し、市民を対象に文化芸術振興を図っております。 平成27年から30年度の事業費の関係につきましては、継続事業のほか、「倉島重友日本画展」及び「あんず室内合奏団倉島重友日本画展特別演奏会」等々により、事業費で差が出ているとこでございます。 平成28年度の宝くじ「ファミリーコンサートオーケストラで聴くジブリ音楽」のように、宝くじ助成型事業等を行うことにより、費用対効果を高める工夫や、平成27年から28年度には、アウトリーチ事業で「次世代を担う子供たち」に質の高い演奏や演技等に触れる機会により、子供たちに感動と喜びを与えることができていると考えております。 議員御指摘の松本市、長野市、上田市等々の格差を御指摘されました。地域住民参加型自主事業の継続を大切にしながら、多様化する市民ニーズを的確に把握するとともに、補助金等の活用やさまざまな工夫を検討する中で、御指摘のほかの自治体とはまさるとは言い切れませんけれども、市民の皆様に好評をいただけるよう、イベント等の企画を考えていきたいと考えております。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕
    ◆2番(北川原晃君) 現場では本当にいろんな工夫、少ない予算でやっていくという工夫をされているんだと思います。特にやっぱり本格的な、例えば、東京フィルだとかN響だとか、群響だとか、そういうのはできないにしても、自主団体のコンサート等を開いたりしています。やっぱり大きなものをやりますと、結局、お金はないんで、会館を安くお貸しして、そちらのほうでチケット収入でやっていただくとかです。例えば、越ちひろさんの展覧会でも、地元なんでどうですかというお話をしても、やっぱり美術館としてつくっていないので、美術館につくるにはやっぱりお金がかかると、照明だとか、いろんな問題でかかると、だから、できないと。こういうところは実際にあります。部長はこんなことをやっていると言っていましたけども、市民が、わっ、すごいなと思うのは、年にほとんどないです、正直言って。 私は、一番疑問なのは、平成27年度1,650万で、26年度もやっぱり1,500万ぐらいの予算をとっていたんですが、このアンケートを実施して、もっとやろうよと言っているのに、平成28年度に734万円に減額したという、この理由をちょっとお聞きしたいのと、あと第4次行革プランの特別対策プランの中で、文化芸術団体への補助金の削減計画がされています。このアンケートが全く生かされていないような、団体に対してもっとやってほしいという市民の声に対して、削減計画がされているという、この2点についてちょっと御説明ください。 ○議長(和田重昭君) 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) 2点、御質問をいただきました。減額の関係でございますが、27年度については、特にメイン事業というか、日本画展の倉島重友さんの特に展示関係と、あわせて演奏会並びにプロによる演劇会、そしてプロによる音楽演奏会等々を特に企画して、実現できたということの中でありましたけども、なかなか財源、また予算の配当等も考える中で、御承知いただければと思うんですが、工夫しながらやっているという実態でございますので、減額についてはなかなか答えづらいんですけども、御理解いただければと思っております。 また、特別対策プランの関係でございますけども、基本的には団体支援ということで考えております。ですから、ひとり立ちできるような期間まで支援ながら、一定程度団体さんのほうで育ってきたら、それではお願いしますということでやっておりますので、基本的にはこの支援の考え方は、そういうことでうちのほうは考えておりますので、お答えいたします。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 済みません、答えづらい質問だったような感じですが。 最後ちょっと市長にお聞きしたいと思います。当市の文化事業振興についての施策についてなんですが、市長のほうは計画の基本方針や第2次千曲市総合計画にもこれは出ていますんで、御理解をいただいていると思います。 すなわち、この文化芸術振興については、財政に余裕があるとか余裕がないとかいう問題でもなくて、首長が好きとか嫌いとか、そういう問題ではないんです。すぐれた芸術に触れ合ってもらうということは、子供たちへの育成、未来への投資なんですよ、これ。 都市インフラの研究における市民満足度調査では、地域の文化レベルは幸福度につながるとも言っています。満足度を通り越して幸福度。そこで、百歩譲って、市民はいい音楽を聞くには、長野、松本、上田に行けばいいんですが、子供たちの音楽芸術鑑賞や活動について、行政がしっかりと支援していただくことはできないでしょうか。 例えば、塩尻市の予算額は、千曲市と同じで大体230億です。でも、4,000万はかけています。だから、当市も、せめて0.1%ぐらい、総予算額の。今年でいえば3,000万ぐらい、このぐらいの予算をこういうものにかけるべきだと思うんですが、そこら辺、市長の見解をお聞きします。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 北川原議員のおっしゃるとおりだと思っています。 実はあんずホール、私、職員のときつくったんですよ。あのときに、何でそんな高いものを使うのかとか、ピアノも1,000万を超えるピアノを買った。それも何でつけるかという議論があったことはあったんです、議会でも。そのとき私はこう答弁したんですよ、人をつくるための資金だと言って了解いただいて、今のあんずホールはでき上がったんです。あの中に小学校、中学校が打楽器を持ってこなくても、あの中で使えるようにしてあるんですよ。当時は画期的です。今でも多分、県下の市町村の中で打楽器をあれだけそろえて、子供たちが運ばなくてもいい。手持ちの楽器はそれぞれ自分で買えますからね。打楽器は大きくて高価ですから買えないんで、みんなで買おうということで、あんずホールの地下の楽屋室に置いてあるんです。ピアノも最高級のピアノを入れました。当時は、議員おっしゃるように、自主事業として3,000万円から4,000万円、自主財源でやってきたんです。私、そのとき5年間ホールにいたから知っているんですけど、さまざまなイベントをやりました。 しかし、キャパが762席、非常に厳しいんですね。オーケストラ一個呼んでくるといったら、三管編成で100人のったら、あのホールはいっぱいです、舞台の上が。満席にしても、赤字すごいですね。約1,000万かかりますから、オーケストラが来ますと。それで、あんずホールをつくったときに、これ申し上げたんですが、3つの目標があったんです。何かと言ったら、今の吹奏楽団をしっかりと大きくしていこう。そして、混声合唱団をつくろう。室内音楽をつくろう。最後に千曲市のオーケストラをつくろうとやってきたんです。それを組織していく過程において、子供たちや学生たちに音楽に親しんでもらう。できれば屋代の駅から楽器を持ってあんずホールまで来てもらったら、そういった姿を夢見たいなということで、あのホールをつくったんであります。 そういった中で、762席というキャパの中で、入場料を1万円もらっても762万円なんですね。なかなか難しい。そして、今のホールの中で何か一つやったら満席になることはないんです。さまざまなジャンルの方々がいらっしゃいますから、全てそこで満席にならないというのが、私の経験でありまして、何か一個やると、大きな歌謡ショーみたいなものをやればたくさんになるんでしょうけど、クラシックをやったら、室内楽やったら満席にならないですよね。 そういうとこを含めて、いわゆる採算ベース、これはそれで計ってはいけないと思うんでしょうけども、どうしても最後はそうなってきちゃったかなと、今、自分ではちょっと反省しているんですが。 そういう中で、これからホールの使い方と、そして、逆に各学校を回ったほうがいいのかなという思いはするんですね、そういう意味では。ホールというのはお金がかかりますから。そういった意味では、そのほうがいいのかなという気持ちはしますが。 いいものを、小さなころからいい音楽を聞くという環境はつくっていかないといけないんでしょうけどもね、なるべく現行の予算の中でしていきたいなと思っておりますが、今現在、合併の最終年として、財政力は非常に厳しい財政を持っておりますんで、議員おっしゃることは十分理解できますので、文化レベルは本当に満足度を超えるということで、幸福度になるということは、私も十分その辺は考えは同じなんでありますんで、そういった意味ではこれから十分研究しながら、きちんとそういった子供たちに提供できるような環境というのはつくっていきたいなと思いますが。 いずれにしても、長野芸術館とか、上田サントミューゼと同じような具合にはいかないかと思っていますが、私どもは私どもの市なりきにそこは頑張ってまいりたいというふうに思います。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) ありがとうございます。やはり採算ベースという話に出ちゃうと、無理ですね、やっぱりね、私もそう思います。 ただ、工夫次第で、例えば、松本の有名なセイジ・オザワ松本フェスティバル、昔のサイトウ・キネン・フェスティバル、これなんか、他市では、それをスクリーンコンサートで、もちろん、そこではもう見れませんけども、スクリーンコンサートで子供たちに体感させてあげるとか、そういったことはやっています。200万ぐらいかかるんですけど、やっています。でも、そこまでも多分予算的に無理だと思うんですよ、そういうことも。 一番長野県で進んでいると今言いますけど、松本市の市民アンケートの結果をちょっと比較していただきたいんですが、松本市では文化芸術活動が盛んであるという問いに「そう思う」「ややそう思う」と答えた人が94.5%、千曲市のアンケートで、千曲市の文化芸術活動について「進んでいる」と答えた人は9.4%、まさにここに問題点が私はあると思うんで、ぜひ市長にも前向きにそこら辺を考えていただきたいと、こんなふうに思います。 市長、「物から人へ」とこの間もおっしゃっていましたんで、次にはこういうことにぜひ力を注いでいただきたいなと。 それと、また、やはり松本市の話じゃないですけども、やっぱり今、市制110周年の記念事業として草間彌生展が始まっています。当市も合併15年ということもあるんで、やっぱりそういうとこで文化記念事業みたいなことをやっていくと、もうちょっと市民も理解を得られるのかなと、こんなふうにも思いますんで、そこら辺もよろしくお願いします。 それでは、次の質問に入ります。千曲市の観光施策について御質問させていただきます。 小項目として、観光局と観光交流課について。 信州千曲観光局が昨年発足しました。観光局と観光交流課、それぞれが果たす役割は何でしょうか。また、観光局と観光交流課、それぞれの機能をどう強化しているのかについてもお尋ねいたします。 ○議長(和田重昭君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 観光局と観光交流課についてでございます。私のほうから説明申し上げます。 平成28年度に策定しました「千曲市観光振興計画」に基づきまして、その目指す将来像「科野 さらしなの里 千曲」の実現に向けた数値目標として、交流人口、それから宿泊数の人数の増加、それから観光消費額の増加を目指して、それぞれ信州千曲観光局と連携しながら取り組んでおります。 千曲市ですけども、役割としましては、観光行政を推進する立場から、主にイベントの運営、JR、それから、しなの鉄道等との連携事業や観光施設の管理、観光振興計画の進捗管理を中心に取り組んでおります。 また、信州千曲観光局では、旧千曲市の観光協会が担ってきた旅館・ホテルのあっせん、それから観光宣伝、観光写真コンテスト等の開催のほか、新たにホームページ等による情報発信の充実や来訪者満足度調査の実施、それから滞在型の体験旅行商品の造成と販売などを取り組んでいただいております。 特に、滞在型体験旅行商品の造成につきましては、観光局において、観光地域づくりのワークショップを延べ5回開催し、市内の観光資源等の洗い出しをしていただきました。また、4月からはその販売に向けて、関係者の皆様にも参画いただき、取り組んでいく予定でございます。 いずれにしても、相互に連携して取り組むことが多い事業でございます。今後とも事業ごとに協議しながら、役割分担をして進めてまいります。 次に、観光施設の進捗状況と課題につきましては、進捗状況というのは、森地区の窪山展望台の駐車場への取りつけ道路の整備、それから新たに観光推進組織としてDMOが発足するなど、少しずつですが進んでおります。 しかしながら、平成28年「真田丸効果」の反動が大きく、また天候不順等の影響から、交流人口、それから宿泊人数の減少傾向に歯どめがかかりません。まずは、千曲市を知っていただき、来ていただくための情報発信の強化、それから、来ていただいた観光客の皆様が満足してまた来ていただくような仕組みづくりが課題であります。また、千曲市内での滞在時間を延ばしていただいて、さまざまな観光資源を訪問していただき、経済効果をどう上げていくかが大きな課題でありますので、その課題に向けて取り組んでまいります。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 観光局については、市長も言われましたが、役割は観光業だけではなく、商工業、農業、交通機関、金融、教育、福祉といった幅広い組織や団体との合意形成を図り、意思決定機関としてオール千曲を推進し、魅力と活力ある観光地域づくりを行うと、この間、答弁された。部長にも今、言っていただいて、そのとおりだと私は思います。もともとの一団体だった観光協会ではなくて、やっぱりこういった全体組織をまとめる組織として非常に期待もするし、この推進は私はすばらしいなと思うんですが、なかなか全体をまとめたプラットホームをきちんとつくってやるような姿が見えないというのは、率直な意見なんですが、今、部長も言われたんですが、例えば、オール千曲という視点で考えますと、私も地域の八幡のまちづくりの一員として仕事をさせていただいています。そこで、八幡では、大きなイベントとして菊花展をやったり、この間、市長にも参加していただいた節分、追儺祭ですよね、こういうのをやっています。 私、今年はこの観光局ができて何か変わっていくのかなというふうに非常に期待していたんですが、市長も来られてわかるんですが、何も変わっていないですね、昨年と。どこにオール千曲の施策があるのかということですね。特に副市長に聞きたいんですが、会長なんでね。例えば、追儺祭にしても、目標があるんですよ。400人だったら来年は450人来てもらいたいなとか、500人来てもらいたいなとか。例えば、菊花展にしても、2,000人を今度2,500人にしたいなとか、みんなそんなことを考えていろいろ議論はしているんですが、やっぱりそういうとこに観光局も積極的に入っていただいて、していただきたい。 例えば、今年も豆まきしてもらう年男、年女がいないなとか、いろんなことがあったりして。そういうとき、例えば、戸倉の芸者さんに来てもらって、豆まきしてもらって宣伝するとか、あとふるさと納税者の人に来てもらってもいいですし。例えば、ハンガリーの今度ホストタウンですか、大使館の人に来てもらってもいいです。その景品はもうちょっと千曲市の物にしてもいいし。一昨年なんかは、宇和島からちょうど来ていただいた縁で、伊達家の方が非常に盛り上がったんです。そういったものが全く見えてこないというのが実情です。 そこで、あんずまつりも、パンフレットをこの間いただいたんですが、昨年とどう変わっているんでしょう。ここに観光局の、名前は今度は入りましたけども、63回、62回との違いは何か、そこら辺についてちょっと、副市長、答弁してください。 ○議長(和田重昭君) 山本副市長。          〔副市長 山本高明君 答弁席〕 ◎副市長(山本高明君) 信州千曲観光局は、一般社団法人でございますので、一般社団法人の今、私、会長の立場をさせていただいておりますけども、社団法人の事業の中身につきましては、ここでちょっと申し上げることは控えさせていただきたいと思いますけれども、さっき部長が答弁したように、市の観光行政と、それから今まで観光協会がやっていた業務をうまく組み合わせていきたいなというふうに思っております。 そして、今お話がございました、あんずまつり等につきましては、市のほうの観光交流課のほうが中心になってイベントを行うというふうになっております。先ほど部長が答弁したように、イベントの運営等につきましては、市のほうで行うと。観光局のほうにつきましては、いろいろな旅行商品を造成しまして、それを販売していく。これは行政ではできないことでございますので、そういったようなことで今努力をしているというふうにやっております。 イベントごとに観光局ができたから、菊花展でイベントがこういうふうに変わるとか、あるいはあんずまつりのイベントがこう変わるとか、そういうことにはすぐつながらないということでございます。申しましたように、あんずまつりにつきましては、観光交流課のほう、市のほうの事業でやっております。そうしたところに観光局が宣伝をするとか、あるいは旅行商品をつくるとか、あるいは観光局のホームページでPRする、それから、後でそういった集客とか、そういったことにつきまして調査をするとか、それについてマーケティング戦略を考えていくと、そういったことになっていくというふうに思います。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 今、たしか観光交流課と観光局は同じ会館のほうで一緒にやられていると思います。それで、先ほど機能の、どういうふうに役割分担を変えていくとかいう話の中で、それはお互いがやっぱりオール千曲に対しての施策を推進していかなきゃいけないんじゃないかなと私は思うんですよね。例えば、オール千曲、いろんな団体があります。いろんな団体にやっぱり投げかけて、そこの団体からいろんなアイデアをいただいてやるという、そういうものの全部取りまとめをするということが一番重要なんじゃないかな。例えば、あんずまつりだから、あんずまつりの森だけお客さんが行けばいいんじゃなくて、やっぱり回遊性を高めて、滞在時間を長くして、上山田温泉に泊まっていただく、こちらのほうにも来ていただく、そういうことなんじゃないでしょうか。例えば、大胆なことを言えば、同時に越ちひろさんの展覧会があんずホールでありますよと、目的はどっちかわからないけども、あんずを見てから展覧会を見る、あるいは展覧会を見てからあんずに行く。それから棚田には何かのイベントをやっている、上山田温泉にもイベントをやっている、そうやって全体をマネジメントしていくという、これが一番重要なんじゃないかと思うんですが、違うんですか、市長、考えられることは、どうでしょう。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 観光局の考え方って、まさにマネジメントなんですね。それをしながらですから、よその市にも、高山なんかありますでしょう、観光局ってほんの数人なんです、人間て。でも、そこは何をやっているかと言ったら、さっき北川原議員おっしゃるマネジメントなんですね。あとはそれぞれの団体がやっているんです。我が市の場合には、どちらかというと、行政がやらないとなかなか先に進まない、これが一つは大きな今、問題点かなと思っているんですね。全て行政が、イベントってなれば、役所がやるみたいな話になっていっちゃうんで、よくないんですね、発展性はないんです。 ですから、これからは民間の方々に一緒にやってもらおうということで、今、観光局が苦労しているのは、どちらかというと、プラットホームにのる、ステージにのる人たちを集めているとこなんですね。まず会員もそうなんでしょうけど、ようやく今、1年たって、4月からやってまいりましたけども、ようやく姿が見えてきたかなというふうに思っています。観光局も、どこもそうなんでしょうけど、つくってからすぐ180度変わるということはなかなかないと思うんですね。 ですから、これからそういった中では、観光局がきちんと旅行商品をつくり、市や全体の観光地を把握し、先ほど北川原議員おっしゃるように、どことどこの組み合わせをしながら何をやるかという。じゃそれはそれぞれやっていただくというようなことの、これは全体的なマネジメントをしていくのが観光局かなと思っておりまして、そうでないと、観光局の人間って100人も200人も必要になっちゃうんですね。それは無理なんで、そういうことにしていかなければいけないだろう。 行政の問題は、いわゆる観光地のさまざまなイベントをバックアップする、そういう役割分担をしていきながら行きたいな。行政って商売はできませんから、商売ができないところのバックアップは行政がやっていくんでしょうけど、それも行政がやること。 しかし、営利にもつながるようなものは観光局でやっていかなきゃいけないんで、そのための旅行商品をつくっていくということなんで。 そういう意味では、まだまだ慣れていない部分があるんですね。ここはきちんと副市長を中心にして、全体的にそういうお互いの役割分担を、そして、それぞれの市民の方々の活動団体にどうやってお願いしていくか、そこのところは多少私は時間がかかるかなと、従来の観光協会の考え方とはちょっと違うんでね、そこはやっていかなくちゃいけないかなと思っていますが。例えば、あんずまつりも、今は戸倉上山田温泉の旅館組合の方々にも入っていただいてやっていますからね、そういった意味で少しずつ変わってくるかなと思っておりますが。 今、議員おっしゃるように、いろんな方々のアンケートあるいは意見を聞く、それは観光局にとっては、これから先をどういうふうにするかということで大きく影響があるんで、そういったものはきちんとつかんでやっていくことが必要かな。まさにそのためにオール千曲という表現をさせていただいたというのは、局も行政も、そして市民も、観光団体も、みんなでもってこの千曲市の全体の地域をPRしていくという、そういう感覚を持たないと。どこかに任せればいいということになったら、千曲市の観光がだめになるというふうに思っておりますんで、そのためにオール千曲として、みんなが役割分担をしながらやっていってもらったらいいのかなと。そういった理想的な考えを持ちながら、観光局の位置づけをこれからもしていかなきゃいけないかなとは考えております。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 私も市長と全く同感であります。 ただ、私が言いたいのは、その姿が見えてこない。市長はもうちょっと待ってくれとおっしゃいますが、実際には観光費予算は2億ですよ、総予算、当市は。それから基金繰り入れ2,000万あります。ふるさと納税も入っています。観光局に交付金3,000万、人は3人出向しています。交付金を含めて観光振興費として6,000万です。 市長は大変に私、この観光行政については力を入れていると思います。去年よりも予算も多いですし。だけども、それに対して観光戦略のかじ取り役であるトップの副市長のリーダーシップというのが感じられない、ここに問題があるんじゃないかなと私は思うんですが、ちょっと副市長にお願いします。 ○議長(和田重昭君) 山本副市長。          〔副市長 山本高明君 答弁席〕 ◎副市長(山本高明君) 一般社団法人でございますので、やはり理事会がございまして、そこのほうでいろいろ協議をしながら事業をしていくというのが、観光局のやり方でございます。 観光行政につきましては、やはり市の行政の一環でございますので、最高責任者であります市長の補佐といたしまして、観光につきましてもやっているつもりでございます。 それで、観光局と、それから観光交流課の連携ということをしっかりやってもらうように、私としては指示をしているつもりでございます。 そして、今現在、観光局におきましては、昨年5回のワークショップを開きまして、そこにいろんな各種団体の人に入ってもらったり、NPOの人とか、いろんな方に入ってもらいまして、そして千曲市のいろんな観光資源といいますか、あるいはお宝ですか、そういったものを拾い出しまして、そこから、やっぱり20ぐらいの旅行商品をつくっていこうということで今努力をしておりまして、今、春の旅行商品ができまして、多分今日あたり発表になるかというふうに思っております。そういった形で進めてきております。春の旅行商品の後は夏、秋というふうな形で時宜を捉えまして打ち出していくというような形でやっております。 そういったことをつくっていく中におきましては、オール千曲といいますか、市内の各種団体の皆様にお集まりいただいたり、意見をいただいたりして調整をしているということでございます。 それから、今、観光局の中のワークショップということで旅行商品づくりというふうに申し上げましたけれども、やはり市内のいろんな団体さんに集まっていただきまして、観光につきまして議論をしていただく必要があろうかというふうに思っておりますので、そういったものについての中心的な役割を果たしていくように観光局として今後考えていきたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) ぜひ地域の経済の発展、地域に利益が落ちるように進めていただきたいと、こんなふうに思います。 それでは続きまして、小項目(2)のほうに移らせていただきます。インバウンド事業についてお尋ねいたします。 訪日外国人、すなわち日本に来る外国人が平成28年に2,400万人になりました。平成24年が835万人ですので、実に5年間で約3倍近くの増加です。長野県の外国人宿泊者数も平成24年の25万人に対して、平成28年は86万人と3.5倍も増加いたしました。しかし、千曲市の外国人宿泊者数は、岡田市長が市長に就任された平成24年が4,806人でしたが、平成28年も4,801人とほとんど変わっておりません。 市長は、施政方針で「私の目指す政策は、行政運営については成果を重視し結果を出していくこと」と言われました。厳しい言い方をさせていただければ、インバウンド施策に関して、岡田市政の5年間は全く成果も結果も出せなかったということではないでしょうか。他市町村は右肩上がりの中、当市の成果が得られない原因はどこにあるのでしょうか。 私なりに考え、次の3点についてお尋ねいたします。時間がありますので、一つずつ質問させていただきます。 1つ目は、情報発信です。 最近、欧米の観光客が大都市ゴールデンルートから地方都市へと広がりを見せています。これは大きなチャンスです。外国人観光客のほとんどがホームページやフェイスブックなどのSNSを利用し、訪問しております。 しかし、当市が誘客のために観光PRをするべき観光局ホームページを見ると、言語が多言語に変換できません。他市町村の観光ホームページを見ると、英語、中国語はもちろん、多くの言語に変換できます。小諸観光局は、グーグル翻訳で90カ国語以上に対応しています。なぜ多言語で情報発信がなされていないのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(和田重昭君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) それでは、私からはインバウンド事業のほうを御説明申し上げます。 観光総合会館に訪問される外国人の皆様の対応ですけれども、現在、英語ができる地域おこし協力隊で対応しております。 また、ホームページでございますけれども、多言語対応につきましては御指摘のとおり、現在、対応できておりません。ですが、日本語の表記をそのまま変換しても適切な表現とならないことや、相手が求めているニーズとマッチしない等の課題があり、観光局とも協議して課題解決に取り組んでまいります。 なお、戸倉上山田温泉街における多言語対応につきましては、各宿泊施設から大手旅行会社のサイトにつながり、そちらから多言語変換できるようにしております。また、市内外国人経営者による情報発信もいただいているところでございます。 また、台湾におきましては、現地通訳または会社から発信してもらうほうが効果的なことから、現在は現地旅行情報社による情報発信等もしていただいております。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) まだされていないということなんですが、平成26年に観光振興計画策定の中で行われたワークショップがありますが、ここに観光振興の課題として情報発信方法の手段に多言語のホームページ、多言語のSNS、多言語の動画「ユーチューブ」、これをしなければならないというふうにもう26年に言われています。 観光局の施策を見ても、情報発信というのは非常に重要な課題として、観光局も挙げていますよね。だから、これをなされない限りは例えばフェイスブックで3日とか4日に1回、地域おこし協力隊の方がやってくれていますが、我々はわかるけれども、やっぱり外国人がわからなければ、何も魅力--我々も例えば、タイへ旅行に行ったときにああいうタイ語のワラビやゼンマイ文字みたいなものを見てもわからないですよ、やっぱり。やっぱり日本語で見て「ああ、ここへ行きたいなあ」とか「ここで食事したいなあ」とか、そういうことじゃないかと思うんですが。 そこら辺はさっきワークショップ、副市長から説明がありましたが、生かされていないということはどういうことなんでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 山本副市長。          〔副市長 山本高明君 答弁席〕 ◎副市長(山本高明君) 先ほど経済部長が答弁したように、観光局の窓口のところには英語が堪能な協力隊員がおりまして、お越しいただいた方には対応させていただいています。 そして、ホームページにつきましては、まだ対応できておりません。これについては申しわけないと思っております。できるだけ早く多言語化ができるようにしてまいりたいというふうに思っております。 なお、SNSの関係では、千曲市を携帯電話か、あるいはスマホで見られるナビのところで中国語あるいは韓国語に変換して千曲市のPRをしている、そういったサイトもございます。そういったものも、また使っていただくようにお願いしていきたいというふうに思っております。 それから、ワークショップでございますけれども、先ほど私が申し上げましたワークショップは千曲市のいろんな観光とかお宝を探し出しまして、そしてそれを結びつけて旅行商品をつくっていこうという、そういった形のワークショップでございました。ですので、今、お話にございましたように、多言語化につきましては今後力を入れていきたいというふうに思っております。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 早急にやってもらいたいと思います。特に、観光客の約6割が台湾の方なので、やっぱり早くやってあげたほうがいいと思います。滞在しているときにも見られるように。 では、2番目の、台湾についてお尋ねいたします。 岡田市長は、平成28年3月の施政方針で「人口減少が続く中でインバウンドの推進は極めて重要であり、戸倉上山田温泉に宿泊する外国人の約6割が台湾の方です。このため昨年11月に私自身が台湾へ行き、セールスを行ってまいりました。今後も引き続き、台湾の雑誌記者やパワーブロガーの皆様と連携を図りながら、教育関係の招聘事業や民間レベルでの交流・誘客などに積極的に取り組むほか、台湾の都市との「観光交流友好都市」の締結も視野に含め、交流を深めてまいります」とおっしゃいました。 職員も現地、台湾へ行かれて提案会や物産展などでPRして、当市への台湾からの観光客が多いとお聞ききしています。ところが、実際の数字を見ると、台湾からの観光客は増えていないんです。これはピークの平成25年が6,000人、翌年の平成26年が5,300人、平成27年が4,200人、平成28年は2,800人と、年々1,000人以上減少しています。ここら辺の交流をどういうふうにされているのかという非常に疑問があるんですが。 たまたま先月の2月7日に台湾東部の花蓮県で大きな地震がありました。少し前の1月26日に、このとなりの県の宜蘭県から治田小学校に児童と生徒、保護者が来られました。台湾のこのような災害、震災に対してどのような対応をされたのか。聞くところによると、小学校では何も対応されていないようなことを言っていましたが、教育委員会もです。そこら辺はどういうふうに考えていらっしゃるのか、お聞きします。 ○議長(和田重昭君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 台湾の関係でございます。先月の2月6日深夜に発生しました台湾東部地震で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。 今回の震災につきましては、翌日の7日にお見舞いのメールをお送りしました。若干、内容ですけれども、台湾での地震についてお見舞い申し上げますと、無事でありますように願っていますというようなメールをお送りし、台北市の旅行会社の情報社、それからパワーブロガー、また千曲市のイベントに参加された際、千曲市の職員と連絡先を交換した皆様にも、それぞれお見舞いのメールを送り、皆様の無事を確認しております。 その中で、21日付ですけれども、宜蘭県の北成小学校の校長先生から、お礼のメールをいただきました。メールをくださり「お礼を申し上げます」と、「私たちは皆、無事でございます。千曲市の2日間、滞在中は温かな歓迎やお言葉をいただき、心より御礼申し上げます」というようなお礼のメールをいただきました。ですので、メールの関係につきましては、それぞれお互いにメール交換をしてございます。 それから、台湾からの千曲市への宿泊人数でございますけれども、議員さん、それぞれ年数ごとに言われていますが、平成28年は最終的には2,800人ぐらいということですが、平成29年上半期では3,000人を超えています。ですので、トータルしますと、去年より急激に人数も増えているというような感じでございます。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) ピークは6,000人なので、ぜひ戻れるようにしてほしいのと、そういったことについてはもうちょっと広報していただきたいなあと、こんなふうに思います。やっぱり上山田の方も心配されている方も多いですから、お願いしたいなと思います。 そんな中、初日の宮入議員の質問に、市長が「台湾の南投県のフリ鎮との交流についてはだめになった」とおっしゃっていましたが、これはいつだめになったんでしょうか。だめになった理由等を詳しくお聞かせいただきたいんですが。 ○議長(和田重昭君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 後でまた調べて申し上げます。 ○議長(和田重昭君) 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 市長が一生懸命、現地まで行って進めた事業なので、それがわからないというのはちょっとおかしいと思うんですが、しっかりとしてもらいたいなと、こんなふうに思います。 3番目に伺います。 まず、そのトップセールスについて、ちょっとお聞きしたいなと。やっぱり海外とのこういったような折衝については、どうしてもトップセールスというものが大変重要ではないかなと。 昨年の4月にハルビン市との交流について、千曲市が現地へ訪問したとお聞きしました。教育委員会・観光交流課・信州千曲観光局の3者でハルビン市を訪問され、交流事業、教育旅行だけではなく、多分、観光を含めた交流を推進するという目的でやられたと推測いたします。成功すれば地域に大きな利益が生まれますので、是が非でも観光客誘致推進事業として、観光行政の中で推進を成功させるべきだったのではないかと思います。しかし、ハルビン市からは交流について、千曲市への訪問は難しくなったというようなことを聞きました。 副市長は、観光行政のトップ、リーダーとして、ハルビン市とどのようなトップ交渉をされたのか、お尋ねいたします。 ○議長(和田重昭君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) ハルビンとの交流経過でございます。市第17中学校の教育旅行につきましては、最初にハルビン市側から修学旅行先として千曲市を訪問したい旨の提案がございました。条件として、千曲市側から先にハルビン市を訪問し、招聘状を渡してほしいとの要請を受けたことから、千曲市が先にハルビン市教育局を訪問し、誘致活動を行ったものです。 その後、何回かのやりとりがありました。11月中旬には、旅行会社から「ハルビン市において中学生のビザの取得について、以前より厳しくなっていること、教育旅行の訪問先が日本だけではなく、多方面の国にシフトしていることなどから、千曲市への訪問については再度検討させてほしい」という連絡がございました。 また、12月上旬ですけれども、市教育委員会から再度、年度内の訪問を依頼しましたが、準備に最低でも3カ月かかることから、時間的に無理であるとのことで年度内の訪問を断念いたしました。出国に当たり、児童と教師のビザの発給がおりないとのことで、日中両国間の社会情勢や仲介業者の考え方等が影響したものと推察しております。 このたびの苦い経験を踏まえ、中国側との交渉には、より時間をかけ、慎重かつ綿密な交渉を心がけることが必要と感じております。また、お互いの社会情勢等を十分に注視し、事前に綿密な協議・検討をした上で、行政機関のトップ同士による会談等が必要になった場合には状況に応じて対応できるよう検討してまいります。 ○議長(和田重昭君) 残り2分13秒です。 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 私の質問はそうじゃないです。経過を説明してくれということじゃなくて、トップがどういうふうにハルビン市とトップセールスをしたのかということを質問したかったんですが、ちょっと答えが違うような気がします。 例えば、これは経過の中で「招聘状を岡田市長名で作成した」と9月にあります。ところが、11月、この招聘状は「プライベートでハルビン市を訪問した市職員にハルビン市教育委員会を訪問してもらい、直接、招聘状を手渡した」とありますよね。こんなのはハルビン市からしたら、プライベートで旅行に来た人にもらっても、これはどう……。 そこは私、これは本当に副市長が行くべきじゃないんでしょうか。本当に実態を聞いてきて向こうのやっぱり--こちらの副市長が来るとなれば、向こうもそれなりの方が応対してくれると思うんです。そこを聞きたかったので、ちょっと時計をとめてもらいたいんですが。戻してもらいたいです。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 実はハルビンの話は教育旅行を専門にやっている会社がありまして、その会社が私の同級生だったんですよ。中国から来た人の代理人というのは、その持っていった職員との親戚関係にあったという方でありまして、そういった意味で、こちらから行くときにハルビンのほうから千曲市に来たいという、そういう話があったものですから。 それで、招聘状があったほうがいいだろうということで、そういう協議になったということなので、それじゃ行くときに持っていってもらいましょうかということで、あえて--私が直接、本当は行かなきゃいけないんでしょうけれども、はっきりしなかったということもあったものですから、まずは招聘状をお届けすると、その後は様子を見たほうがいいんだろうなと。 正直言って、中国という国が本当に私どもとしてもシステムがわからないんですよね。ですから、まずはそういうところからスタートしたかなと、私はそのような認識を持っているんですが。直接行ってお願いすれば来ていただけたのかどうかは、ちょっとわかりませんけれど。 そういう状況でありまして、私どもも、ハルビン市がこちらに来たいという先にそういう希望があったものですから、来たいというんでしたら受けましょうということで来たもんですから。そういった意味で、メールはそういう縁戚関係の方々がいらっしゃったものですから、その方に渡したということでございます。 ○議長(和田重昭君) 残り1分13秒です。 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 非常にわかっていないですよね。私も実際、議員になる前はそういった仕事をしていて中国へ行きましたが、中国というのは公務員だとか国営の工場の社長だとか副社長というのは、なかなか海外へ出られないんですよ。やっぱりその賄賂とか、いろんな問題があって。 だから、行って必ず何かしようとするとインビテーションをくれと、要するに招待状をくれと。日本へ行きたいから、くれと。まず、そこなんですよ。彼らは来たいんです、日本に。来て実際に見たいんですよ。だから、ここからスタートするんですよ。来てもらって日本でいろんな話ししたり、接待して、人間関係をつくって、そこからスタートなんですよ。 長野県の阿部知事が力を入れている、タイからの観光客の推移も見てもらうと、平成24年は7,000人です。ところが、平成28年は3万3,600人ですよ。これは知事、一生懸命行って、県の観光局長なんてほとんどいないですよね。もうずっと行っていますよね。約5倍です。 こういったところからも非常に副市長の行動が安易過ぎます、やっぱり。私、こう考えます。そこら辺で、先ほどもあるように、副市長には目標に対する責任と結果が求められると思うんですが、最後にそれを含めてちょっと御所見をお伺いします。 ○議長(和田重昭君) 山本副市長。          〔副市長 山本高明君 答弁席〕 ◎副市長(山本高明君) ただいまのような対中国は難しい話でございまして、結果的にはビザとか、いろんなものがあったかなというふうには思っておりますので、もし今後、対外国との関係でそういったことで招聘等をするということであれば、いろいろ調整しまして勉強してやってまいりたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 残り6秒です。 北川原 晃議員。          〔2番 北川原 晃君 質問席〕 ◆2番(北川原晃君) 最後の質問ができませんので、これで。ぜひトップセールスをお願いしたいと思います。終わります。ありがとうございました。 ○議長(和田重昭君) ここで15分間休憩いたします。                             午前11時9分 休憩---------------------------------------午前11時25分 開議 ○議長(和田重昭君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ここで、半田経済部長より発言を求められておりますので、これを許します。 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 北川原議員さんご質問の台湾の南投県のフリ鎮の件でございます。 平成27年に台湾の南投県のフリ鎮から、交流の申し出があったそうです。それで、市長が11月に訪問をしております。その後、議会も一緒に交流を深めたいということで調整等をしましたが、まだ具体的に調整がつかず、今のところ断ってもいません。ですので、これから具体的に調整をして機運が高まってくれば訪問を考えています。ということでございます。 ○議長(和田重昭君) 続いて、大澤洋子議員。          〔9番 大澤洋子君 質問席〕 ◆9番(大澤洋子君) 大澤洋子です。大項目4点について、一般質問をいたします。 最初は、廃線となった長野電鉄跡地の有効利用を、について伺います。 この跡地にサイクリング・遊歩道・憩いの場に対する考えが現在あるでしょうか。市民の方から、屋代駅と松代間をサイクリングや遊歩道にして、大河ドラマ真田丸の地を訪れる観光ルートをつくる提案をいただきました。どのようになっているのか調べてみました。 平成28年9月議会の建設部長答弁では、平成24年12月、長野電鉄屋代線跡地活用基本構想が策定され、千曲市・長野市・須坂市で歩調を合わせ、ジョギングロードや散策路・サイクリングロードとして活用するという内容です。しかし、次の段階の整備計画の策定が3市の調整がつかず、できていません。平成26年3月議会で市長の施政方針では、平成26年度に整備基本計画策定及び基本設計、平成27年度に実施計画、平成28年度以降に工事に着手すると表明されています。現在は、それらが全く進んでおりません。 その理由として、千曲市の小中学校の耐震化や新庁舎の建設事業が優先ということでした。これらが一定程度済んだ段階で進めることとなっていますが、本年度はほぼ完了になることから、この廃線となった長野電鉄跡地の有効利用として、サイクリング・遊歩道・憩いの場づくりについて、今後の取り組む計画について伺います。 また、この跡地にアンズを植樹し、全国からオーナーを募るビジネスプランが高校生から提案されています。平成29年市報5月号で、千曲市内の高校生が「地元再発見コンテスト」に最優秀賞を受賞したことがチクマビトシリーズに掲載されました。このコンテストは、千葉商科大学商経学部が主催し、全国の高校生が地元の自慢できる「もの・こと」を活用したビジネスプランを競ったもの。地元・NPO・観光関係者などにインタビューし、現実的な計画が評価されています。このようなプランを実現させるための課題について、伺います。 ○議長(和田重昭君) 答弁を求めます。 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 長野電鉄屋代線の廃線敷についてのサイクリング・遊歩道・憩いの場についてでございます。 長野電鉄屋代線廃線敷の利活用につきましては、基本構想を策定し、ジョギングやサイクリングロードとして活用していく方針を決定いたしました。現在も3市のまちづくり会議で、それについて対応しているところでございます。 ただ、先ほど議員さんもおっしゃいましたように、市の施策といたしまして、現在、小中学校、生徒、児童の命を守る耐震化の工事を優先して進めております。またさらに、園児や児童を守る保育園の耐震化もございます。これらのこともございますので、これらの優先順位を図った中で、段階的な整備を進めてまいりたいと考えております。 また、高校生から御提案のありました、屋代線跡地にアンズを植樹して収穫までをといった内容でございます。 アンズにつきましては、実がなるということでアンズの実の世話、それから消毒等の管理が必要になってきます。そのため屋代線の跡地、こちらについては民家と接している箇所が多いということから、実施計画策定の際には沿道の皆さんと十分な協議を行い、慎重に対応していく必要があると考えております。 ○議長(和田重昭君) 大澤洋子議員。          〔9番 大澤洋子君 質問席〕 ◆9番(大澤洋子君) 小中学校、そして保育園などの耐震化が進んでからということの答弁をいただきましたけれども、以前もそのような答弁がされておりました。 ここで平成30年度大型事業がほぼ終了すること、そして今ようやく小中は終了し、保育園の耐震化の工事が進んでおるところですけれども、大分長く、この計画は進んできておりませんので、徐々に進めていくという方向性を持ってもいいんではないかというふうに思います。地元の方とのまちづくり計画として進めているという答弁もいただきましたけれども、方向性は出していただけたらいいのかなというふうに思います。ただ、草刈りの予算を毎年そこに使っているのみでございますので、あれだけ空いている土地をもう少し有効に活用する方策を出していただきたいと思います。 それから、あそこは子供たちの通学路があったり、歩道が狭かったり、交通渋滞が起こっているということでの危険も生じております。それと土口の先から岩野においては道路が狭くなっておりますけれども、高校生があそこを自転車で通学するということも実際に今しておりますが、先ごろ私がこのあたりを調査したところ、狭い道路に大型のダンプが通って、その横を自転車で通学している生徒を見かけまして、大変心を痛めました。はらはらして危険な箇所だなあというふうに思いました。 そうしたときに、あの横にある廃線路が自転車道として整地されてあったなら、もっと高校生は3年間の通学を安心してできるのではないかなと思いますし、親の立場としてもそのことは願うところです。松代に通う高校生については、こちら千曲市から向かうわけでありますので、土地は長野市ではありますけれども、その辺を有効活用できる方策をお考えしていただければと思います。 それから、最初につくられました基本構想ですけれども、3市で進めていくということでしたが、今後も3市が足並みそろえて屋代から須坂まで一貫しての整備をするのかどうか、伺いたいと思います。というのは、若穂地区においては既に歩道、サイクリングロードが完成しております。だとしたら、足並みそろえずに、千曲市は4キロメートルあるここのところを活用できるように進めてもいいのではないかなと思うところですが。 その辺の全体構想、3市で進めていくのか、千曲市だけのところにするのか、千曲市とそれから松代へ向けての距離を整備するのかという、そのあたりについてお伺いしたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕 ◎建設部長(小根澤英児君) ただいまの御質問でございます。 まず、1点目、これで戸上中学校の耐震化で小中学校は終わりますが、保育園につきましては耐震診断をしておりまして、工事を一部始めているところもございますが、まだ途についたところということで、やはり園児や幼児の人命のほうが優先されるのかなあと考えます、施策としてはです。ですから、ある程度そちらが見通しのついた段階で今、市のほうの考え方といたしましては、南側、屋代側から土口側に向かって段階的な工事を行っていきたいと。一度に全部を一気にやるということではなく、段階的な整備をやっていきたいなというふうに考えております。 2点目、須坂市さん、長野市さん、そして当千曲市の3市でございますが、社会基盤整備をする事業、こういうハード事業で3市が行政の垣根を越えてつくっていくというのは正直初めてで、全ての市が初めてのケースでございます。そのためにちょっと手探りというようなことの部分もございまして、時間はかかっております。ただ、基本的には、このような市をまたいだ土地というのは多分これからは手に入らないというような中で、3市共同で進んでいきたいと。 ただ、今、御質問の長野市さんの件でございますが、県道であの部分だけが歩道がなかったということで、緊急的にそこだけやらせてもらいたいというようなお話で動いた経過がございます。うちのほうにつきましても、その辺の事情はわかりましたのでということで了承をしたわけではございますが、3市で基本的なコンセプトに基づいて、あと細かなところでまた地域特性を出すのかどうかというのはこれからの話になりますが、せっかくのこのまとまった土地ですので、3市共同で進める方向で何とか進めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田重昭君) 大澤洋子議員。          〔9番 大澤洋子君 質問席〕 ◆9番(大澤洋子君) それにしましても平成24年に基本構想ができておりまして、現在30年でございますので、そこに取りかかれない理由も今お聞きしましたが、方向性として、もう少しはっきりとしたものを出していただければと思います。確かに須坂まで開通できるのは魅力でございますけれども、一応、方向性をお聞きしたいと思います。いつごろまでにというあたりをお願いします。 ○議長(和田重昭君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕 ◎建設部長(小根澤英児君) ただいま方向性をということでございます。一応、市のほうで考えておりますのが、この事業は国からのお金、交付金をもらって進めていく事業というふうに捉えておりますので、国の今後の動向等もございます。そちらのほうの交付金の手当ができるかどうかという目途がつかない現状でございますので、今の段階ではっきり何年度からスタートするというのは、ちょっと申し上げられないということで御容赦いただきたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 大澤洋子議員。          〔9番 大澤洋子君 質問席〕 ◆9番(大澤洋子君) 3市で進めていく広域事業というふうに答弁をいただきましたけれども、そうすると千曲市の事情はこうですよというのがあって、どこでリードをしていくのか。長野市が声をかけてやるのか、そのあたりはどんな実現性になっていくんでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕 ◎建設部長(小根澤英児君) どこにイニシアチブをとるかという御質問でございますが、一応、基本的には3市対等の立場という考えでございます。 ○議長(和田重昭君) 大澤洋子議員。          〔9番 大澤洋子君 質問席〕 ◆9番(大澤洋子君) 具体的に進めていただきたいことを期待いたしまして、次の質問に移ります。 大項目2、千曲市の食文化郷土食を6次産業に、について伺います。 千曲市には、市の食文化や郷土食のすばらしさを後世に伝えるために結成された「かけはしの会」があります。この会は市が主催し、食と農のかけはしリーダー養成講座の修了生57人が在籍して、40代から80代、男性も6人が活動。箱膳の体験ができるなど、継続的な活動により、市の食文化や郷土食が見直されています。平成25年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことからも、郷土食の注目度は高いと考えられます。 芝原農産物加工所では、食文化等の調査、研究、継承などを目的として、郷土料理講習会を開催しています。メンバーは、市内食生活改善グループの協議会組織で構成されており、500人ほどが利用していると聞きました。この芝原農産物加工所は、市所有の施設で指定管理料も支払う3年契約で続いてきており、32年経過しています。ここで、みそづくりや果実の瓶詰など、地産地消の推進を目的とした講習会などを開催していますが、さらに活動を広げて加工食品を6次産業として売り出したい声が上がっています。このことについて、行政としての指導や援助がどのようにできるでしょうか、伺います。 ○議長(和田重昭君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 千曲市の食文化郷土食を6次産業にということでございます。 芝原農産物加工所、通称「若宮の婦人の家」でございますけれども、農村女性ネットワーク千曲を指定管理者として、管理運営をお願いしております。その場所では、リンゴや大豆など地元農産物を使った加工食品等の製造を通じて、高齢者と若い世代の交流を図り、食生活の研究、そして食文化の伝承を目指す施設として多くの方々に利用されております。また、利用されている方の中には、議員さんおっしゃるように「かけはしの会」のメンバーもおられます。 芝原農産物加工所を利用されている皆様から、「さらに活動を広げ6次産業化したい」という声があるということで大変、心強く思っております。まずは個人あるいはグループ事業者での意思をしっかりと固めて経営計画の検討をされた上で、私どもの市の農林課のほうに御相談いただければと思っております。なお、この事業を進めるには、農林水産物の生産がもとであります。加工から流通、販売に至るまでの流れを構築しなければなりません。 また、事業化に当たりましては、市とか生産者・担い手・商工団体・金融機関・試験研究機関等の構成による協議会を設置し、6次産業化戦略を策定することが必要であります。関係機関による指導、あわせて課題解決のために県や国からのプランナーによる支援、また加工機械等の整備について、事業者への補助も受けられます。 農業も大切な産業の一つでございます。生産から販売まで取り組まれて利益が残る6次産業というのは新たな農業ともいえますので、これから6次産業化を目指す団体等がある場合は、その活動をサポートして地域の食文化のよさを次世代に語り継ぎ、地域の活性化につなげていくように支援をしてまいります。 ○議長(和田重昭君) 大澤洋子議員。          〔9番 大澤洋子君 質問席〕 ◆9番(大澤洋子君) 計画の検討をしてということから、農産物をもととして協議会をつくってというところ、何か大変広くネットワークをつくりながら進めていく方向性を今、答弁していただきました。難しそうだなという感じを持ったわけでありますが。 いずれにしても、地道に農業をしながら、女性の方たちが加工所を利用して、自家消費できるような製品をつくっている。その中から6次産業として販売できるようなものをしていきたいなという意欲が上がってきたということは、とても喜ばしいことだというふうに思っていますが、その難しい組織をつくっていくというあたりは市民としても大変弱い部分かと思いますので、そこはしっかり行政が支援をして進めていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。 次に、大項目3、働き方改革は仕事と家庭生活の両立。 小項目(1)千曲市特定事業主行動計画、女性職員が生き生きと働く職場づくりの評価は、について質問をします。 働き方改革については、その関連法案が今の国会で審議されておりますが、裁量労働制の対象拡大の部分を削除することになりました。しかし、まだ高度プロフッショナル制度の創設について問題を残しています。国の進める働き方改革は、男女共同参画社会や女性活躍推進とは逆の方向になることを心配しています。 働き方改革は、労働時間を短くし、仕事と家庭生活の両立が女性も男性もできることが望まれなければなりません。ワーク・ライフ・バランスやダイバーシティーが進められるようになっています。一般的に女性は家庭責任を負い、仕事をしており、さらに女性活躍を推進させるためには、介護保険制度や育児支援のように家事の社会化を進めることと、男性の家事参画がなされなければ実現できません。どうやって男性が労働時間を短くし、その分を家事に充てるかが重要になると考えます。そのことが千曲市特定事業主行動計画で明らかにされ、目標達成されることを期待しているところです。 この法律により、女性活躍に関する状況の把握、課題の分析、課題解決のための数値目標と取り組みの行動計画が分析されています。その中でも、特に管理職に占める女性職員の割合を上げるための対策・目標は、3年後に20%以上、平成27年度は17.81%でした。 次に、男性の育児休業取得者がいない現状の対策。 平成26年度中、育児休業の対象となる男性職員は28人、そのうち育児休業を取得した男性は0人、目標は平成37年度までに10%です。イクボス・温かボス宣言を、市長、副市長、教育長、部長、課長、管理職が平成28年7月に行っています。イクボス・温かボス宣言による効果がどのように出ているでしょうか。 また、臨時・非常勤職員の多くを女性が占めている職場が働きやすくなっているでしょうか、伺います。 ○議長(和田重昭君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕 ◎総務部長(大内保彦君) ただいま4点の御質問をいただいたと思います。 まず、第1点目の管理職の関係でございますが、市の基本方針といたしましましては、能力のある女性にも管理職についてはどんどんついていただきたいと考えております。その中での話になりますが、目標は20%なんですけれど、現在、管理職の対象となる世代といいますと大体50歳代となるんですが、その中での女性職員が少ないという現実がございます。したがいまして、この少ない中でこれを上げるという、その辺が大変厳しい状況となっておるところでございます。今後は女性職員のキャリアアップを図りながら候補者を育成しまして、女性管理職の登用につきましては図ってまいりたいと考えておるところでございます。 2点目の男性の育児休業に関しましては、本年度1件の実績がありました。1名の方が申請に上がりまして、認めたところでございます。これを機会に制度の周知を徹底しまして、取得対象者の機運の醸成に努めまして、希望があった場合には認めていきたいと考えております。ただ、これも数字を単に上げるために強制するとかいうことはできないことでございますので、まずはそういう機運の醸成、それからPRを徹底したいと考えております。 3点目の、イクボス・温かボス宣言の効果でございますが、これも、これをやったから次の日から見に見えて変わるということは考えられないということがあるんですが、その中でも関連の研修なども積極的に行っておりまして、風通しのよい職場づくりに向けまして、徐々にではありますが、特に管理職の意識改革が進んでいるのではないかと思っておるところでございます。 それから、4点目の、非常勤職員の多くを女性が占めていると。その職場の状況はどうかということでございますが、正規職員とのコミュニケーションは、おおむね良好ではないかと考えております。民間等と比較しても、働きにくいということはないのではないかというふうに考えております。ただ、今までこの非常勤職員の声を直接聞くというような機会が余りなかったものでありますので、今後は職場のアンケートなどを実施しまして、それらの声等も把握しながら、現状の把握あるいは今後の課題を対応していきたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 大澤洋子議員。          〔9番 大澤洋子君 質問席〕 ◆9番(大澤洋子君) 管理者については、50歳代の女性が少ないということでありますけれども、ぜひキャリアアップの研修を進めていただきたいと思います。 男性の育休については、モデルというか、トップの方というか、1人とれたということでありますので、その影響というのは大きいなというふうに思います。ぜひ今後も増えていってほしいと思います。 臨時職員の声を聞くことは、やっぱり丁寧にしていってほしいと思います。保育士の方で、働きづらくてやめたという声も聞いたりしておりますので、ぜひ丁寧に取り組んでいただきたいと思います。 次に、小項目(2)次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画について。 この法律は平成15年に施行されており、出産・育児等と両立して働ける環境づくりを進めるものです。子育てサポート企業として、千曲市内のエムケー精工株式会社が女性活躍推進企業知事表彰を昨年、受賞されました。女性にとって働き続けられる職場環境として、次世代育成支援対策推進法に基づく次世代認定マーク「くるみん」の認定を受け、その後「特例認定(プラチナくるみん認定)企業」となりました。 昨年は女性の活躍推進につながる活動の実践において、厚生労働省の掲げる採用・継続就業・労働時間等働き方・管理職比率・多様なキャリアコースの5つの基準を全て満たし、「えるぼし」の最高段階である3段階目の認定を受けてもいます。 女性が働きやすい企業は男性にとっても働きやすく、希望する子供の人数が誕生する環境が整っていくことと思います。このような企業が千曲市にあることで、さらに市内企業に広がってほしいと願うところです。次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画が市内企業に広がるための対策について、伺います。 ○議長(和田重昭君) 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 次世代育成支援対策推進法に基きます一般事業主行動計画についてでございます。 千曲市内で一般事業主行動計画を策定している企業数は、統計上の数字では公表されておりませんが、各企業のホームページ等を検索しましたところ、市内約90社に上り、さらに女性活躍推進法に規定されております一般事業主行動計画を作成している企業は約60社となっております。 子育てサポート企業として、厚生労働大臣から認定を受ける「くるみん認定」につきましては、「くるみん」が22社、「プラチナくるみん」が、先ほど議員さんがおっしゃいましたように、エムケー精工株式会社さんを含みます3社となっております。また、女性の活躍に関する取り組みが優良であるとされ、厚生労働大臣から認定を受ける「えるぼし認定」は、これもエムケー精工株式会社さんを含む3社となっております。 これらは働き方改革、ワーク・ライフ・バランス等を実現するよう、子育てしやく、女性が活躍できる働きやすい会社であることを企業が示し、社会的に認知される指針となるとともに、最近では就職活動においても学生の応募者に重視されつつあることなどから、これらの認定制度について、より一層の周知を図るために現在、市内の企業で組織されております千曲市企業人権教育推進連絡会、また千曲市商工会等商工団体とも連携して広報してまいります。 ○議長(和田重昭君) 残り2分33秒です。 大澤洋子議員。          〔9番 大澤洋子君 質問席〕 ◆9番(大澤洋子君) 進めていただきたいと思います。 次に、大項目4、男女共同参画推進策について伺います。 人権政策課主催による男女共同参画セミナーの連続講座を2年間実施されてきました。大変よくやっていただいたことを感謝しております。リーダー育成や管理職研修も兼ねて行われました。多面的な視点からのセミナー内容のため、参加者の層も広がったように思いました。 また、このセミナーの修了者を中心に、千曲市男女共同参画の会が設立されましたことは、期待が大きく広がります。しかし、女性の公職参画率は依然として変化が見られず、目標にはほど遠い数値となっています。男女共同参画が進まない原因や課題、評価について、お聞きします。 ○議長(和田重昭君) 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 男女共同参画推進策についてでございますが、千曲市の女性公職参画率は、第3次千曲市男女共同参画計画の中で、平成31年度目標の40%を目指して施策を推進しているところでありますが、現在、平成29年度の女性の公職参画状況の調査では27.2%となっております。 本年度は推進に当たり、50ほどあります各審議会等の参画率を調査いたしました。また、目標に及ばない原因等につきましても、各担当課に照会するなど、その原因について精査いたしました。主な理由といたしましては、審議会等で専門性のある分野に女性が少なかった、各選出区分の団体そのものに女性が少なかったというものでした。 審議会等に女性の参画を推進するためには、各審議会の改選時期等に特に配慮が必要と考えることから、今後は選出区分に男女共同参画団体の代表を加える、また委員数の多い審議会については、特に女性の参画を増やしていただくよう配慮するなど施策を講じてまいります。 ○議長(和田重昭君) 大澤洋子議員。          〔9番 大澤洋子君 質問席〕 ◆9番(大澤洋子君) 男女共同参画は、女性・男性の性別役割分担意識を固定しないことです。人口減少社会になりつつある中で、女性の職業参加が求められたとき、男性の家事参加がなければなりません。 先ごろ千曲市男女共同参画セミナーで「働き方改革~イクボス・イクメンは社会を変える~」がありました。男性の育児参画が家族の関係をよくし、企業の働く環境がよくなり、生産性向上につながることが語られていました。また、男性の家事時間が長いほど、第2子以降の出生が増えると統計データが出ています。 本日は3月8日、国際女性デーであります。男女の賃金格差はまだなくなっておらず、男女平等社会の実現に向けて、男女共同参画を進めることはとても重要なことと考えます。市民、行政、企業がともに進めていくことを願いまして、一般質問を終わります。 ○議長(和田重昭君) ここで昼食のため、午後1時まで休憩いたします。                                午後0時 休憩---------------------------------------午後1時 開議 ○副議長(宮坂重道君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、15番、林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) 15番、自由民主クラブ、林 愛一郎でございます。質問の通告に従って順次、質問をさせていただきます。 本日は1点、今回の議会でも冒頭から大分この話が出ていましたけれども、屋代地区の土地区画整理事業についてということで、私も立場上、今その準備会の会長を務めているということで--なぜこんな質問をするのかと言えば、これまでの経過、市と一緒にやっていますので私は熟知しているつもりですが、情報公開を目的として、今日は議員の皆さん、それから市民の皆さんに情報を公開したいという中で質問をしながらやっていきたいと。 もう一つは、早期に事業化を図るのが務めでございますので、それのための戦略について市側と意見交換をしたいということが目的でございますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、1番目、小項目(1)でございます。基幹政策としての位置づけの明確化をということで質問させていただきます。 御案内のように、新しい第2次の総合計画がスタートして、スタートした直後といいますか、基幹政策のナンバーワンに掲げておりました新幹線の新駅誘致、これが一旦断念という形となりました。 この影響は前回12月の議会でも質問させていただきましたが、さすがに最大の基幹政策がなくなったということで、スタートしたばかりということもあって、このままですと何か千曲市の全ての計画が順調の真逆の、これからどんどん悪い方向に転がっていくじゃないかという懸念を持たれている方もいらっしゃいます。説明会が2回にわたってございましたが、そのときにも出ていた中で、やはりそういう空気を感じました。ですので、この屋代地区の区画整理事業、これも大事業の一つのプロジェクトでございますが、新幹線の新駅のほうはここで断念という形になったわけですけれども、よりこの区画整理事業を--区画整理事業そのものは一つの手法です。 目的としているのは、新たなまちづくり、それとともに総合計画や総合戦略で掲げた目標である人口の減少を食いとめるということです。移住定住を図っていくという中で、この区画整理事業が取り上げられているわけですから、これを何としても実現しなければいけないと。そういう意味で、この総合計画の中でも新幹線が最上位にいたわけですけれども、同様にこの事業も載せてあるわけですが、これで順番からすると、これが最上位になったのかなと、私自身はそういうふうに認識しております。ですから、絶対に失敗することは許されないと。 私自身は、立場上240名の地権者の皆さんから負託を受けておりますので、240名の地権者の皆さんからは「期待を裏切るな」というお言葉を頂戴していますので、絶対これは失敗させないという思いでやっておりますが、市長としてもこれについてどうお考えなのか、お答えをいただきたいと思います。 あわせて、総合計画自体は改定しないというお考えであるというふうにお聞きしております。ですが、ここで総合計画と同時につくる国土利用計画あるいは都市計画マスタープラン、これらの策定作業に入っていると思います。 この中で、特に都市計画マスタープランや国土利用計画は、この土地の利用をどういうふうに形にするのか。今まで農地だったところを都市化を図っていくということですから、非常にここ今までも載っているわけですけれども、より具体的に、より強くインパクトのある計画、マスタープランを打ち出していただかないと、これは国や県に対してインパクトのある強力な武器にはならないと。千曲市は、どういうまちづくりを考えているのかというのが一目瞭然で--総合計画は文章ですけれども、国土利用計画や都市計画マスタープランは図面で出ますので、よりインパクトのある千曲市としての思いを県や国に対してぶつけられるようにすべきではないかということで、明確化すべきだというふうに考えるわけですが、お答えをいただきたいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 北村企画政策部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 屋代地区の区画整理事業を基幹政策の最上位に位置づけ、明確化すべきとの御意見でございます。 総合計画の第1章のところに新幹線、それから土地区画整理事業というものが掲げられておるので、これを読まれた皆さんからすると、これが順番からいうと上から1番目なんだなというふうにお読み取りなされる方も多々あるかと思うんですが、これは決して第1章が一番上で、第2章が2番目だよという意味ではございませんので、それは議員さんも当然御存じのことと思います。 総合計画に掲げました基幹政策、議員御指摘の大型商業施設の誘致をはじめ、大規模物流基地の立地、市内企業への支援、モノづくりへの支援、観光交流産業の振興、海外誘客の推進など複数多々あるわけでございまして、総合計画では上位・下位という位置づけはしてございません。もちろん、この屋代地区の開発は現在、市を挙げまして全力で取り組んでいる大変重要な基幹政策であります。ただ、総合計画は、まちづくりの課題を克服する、さまざまな政策手段を優先順位づけすることなく掲げているものであることを御理解いただければと思います。 それから、2点目の、国土利用計画の中で位置づけをという御質問でございます。 本年度策定いたします第2次国土利用計画におきましても、この屋代地区の開発につきましては、特定した表現というのはございませんが、市土の利用区分ごとの規模の目標という表において、農地からの転用を面積上きちんと算定してございます。これにつきましては、県にも具体的な数値項目で御説明をして御理解をいただいております。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) 北村部長さんのお立場からというか、市の立場からすると、何が上で何が下だなんていうことは言いたくないんでしょうし、そんな思いはないんだと思います。私、これに関わっているから申し上げるわけじゃないんですが、最上位とか下位とか、そういう話ではなくて、重要な政策の一つであるということの認識は共有していると思いますので、今後ともその意識のもとにやっていきたいと思います。 続いて、その国土利用計画の話ですが、実は明日の総務文教委員会に出る資料を打ち合わせの中でいただきました。先ほど部長さんから答弁いただいた農地の面積がマイナスに、しかも大きな数字でマイナスになっております。これだけの農地を一気に減らすということを県が認めたというのは、非常に大きな一歩だなというふうに思いました。これが市の思いを具体的に形にして表して--当然、県との協議の中でも相当なやりとりがあったとは思いますけれども、一方でこの次にお聞きする農政協議なんかの場でも農振の除外の問題があってなかなかハードルが高い話なんですが、これもやっぱり市の思いというのがないと県は振り向いてもくれないということがありますので、これは一歩前進かなと私は思いました。具体的には総務文教の委員会の中で審議される内容ですので、これ以上は触れませんけれども、既におつくりいただいているということで安心した次第でございます。 もう一つ、都市計画マスタープラン、これもやるわけですよね。これについては御答弁、頂戴できますか。 ○副議長(宮坂重道君) 答弁を求めます。 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 市の考え方でございますが、まず一番根本にありますのが総合計画でございます。それに基づいてつくられていく計画、個別計画であるということから、当然それに沿った形での計画という形になります。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
    ◆15番(林愛一郎君) 当然沿った計画になると思っていますけれども、より具体的に姿が見えるようにしていただきたいなと思っております。 3番目のところで、来年、新年度以降の組織体制の中でちょっと、これも明日の総務文教の資料を先にいただいて見たら、今度は建設に移行するという話が見えたので、そこでちょっとつけ足して御質問させていただきます。ちょっと順番が逆になっちゃいますけれど。いずれにしましても、基幹政策としての位置づけは既に明確化されているという認識でございます。 したがって、市長としての--これはもともとの話は、市長のほうが早く話を伺っていて、この計画のスタートを切っている。我々というか、私の立場からすると、ちょっと後から地権者の皆さんと同じ立場、目線でこの計画に乗ろうという形で区画整理事業をという一つの手法を選択して立ち上げたというのが実情でございますので、これから県や国--その2番目にいろいろ、スマートインターやら農振除外やら都市計画道路の話とか出てきますけれども、トータルとして、市長から、これからの--ここは本当に正念場だと思っていますから、この1年ぐらいが。その思いを改めて語っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 屋代地区の35ヘクタールの開発面積は極めて大きな規模でありまして、県内ではこういったものはなかったかなと思うぐらい大きいんです。今、企画政策部長、そして建設部長がそれぞれ答弁しましたけれど、土地利用等については今、県と十分協議をしておるんですが、ハードルは高いです。 その中で、これからどういうふうになっていくかわかりませんけれども、私たちとすれば、もう以前からあの地域はハイウエーオアシスやいろんな構想があって、上信越道が開通したときから、あの西側地域はどうするかという議論があったんです。その中で、歴代の市長もそうだったと思いますけれども、あの地域は新しいゾーンとして開発していこうということで方針を決めて取り組んできたわけであります。その間に法改正とか、さまざまありました。農産法であるなど、いろんな法律が出てきました。ようやく、その方向も見えてきたかなあと。農振もいろいろ、県が主体的に解除できるというような体制になった。 しかし、国との協議がどうしても必要になってまいりますので、この課題は大きいわけであります。かといって余りゆっくりしてやっておるわけにいきませんから、きちんと方向を出しながら、できるところから進めていきたいなというふうには考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) 慎重な答弁かなとお聞きしましたけれども、私は自信があります。というのは、いろいろと今までスマートインターの話もそうですけれども、国のほうへも一緒に陳情に行かせていただいてお話をこと細かに伺っております、国の考え方も。 それから、農政協議のほうもいろいろと聞こえてきております、県の情報も。ですが、行けるだろうという判断を持っておりますし、実際、農政協議のほうはスムーズに行けば、次は--2番目の話にもう入っているんですが、スマートインターと都市計画道路、そういった手法的な話になりますので、これは本当に市の皆さんは行政のプロですから、市の皆さんのお力で一つ一つクリアしていただきたいと思っているわけです。 余り政治の世界で上からトップダウンという形は望ましくないと思っておりますので、これから進捗状況をお聞きしますけれども、現在のところの進捗を教えていただきたいと思います。 まず、課題となっているスマートインターチェンジの新設です。それと農振の除外、それから都市計画道路の--これは変更なんですよね。など同時に今協議している段階でございますけれども、現在の進捗状況について御開示いただきたいと思います。 それと、あわせてで結構ですが、進出を希望してきている企業、既に名前が挙がってきているところもありますけれども、あえて名前は伏せたままで結構ですので、そういう企業がどのくらい今現在アプローチしてきているのか。これも私わかっておる情報ですけれど、御開示いただきたいという意味で教えていただきたいと思います。 それと、そういった企業の思いも直接お聞きしていると思いますけれども、つけ加えることがあればお願いしたいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 現在の進捗状況でございます。林議員も熟知、御承知のとおりと思いますけれども、情報公開ということで進捗状況について申し上げます。 現在、区画整理の事業化を目指して検討を進めている屋代地区は、35ヘクタールの農地でございます。農振農用地であるとともに、基幹水利施設ストックマネジメント事業の受益地であり、開発が制限されている状況でございます。その課題を昨年改正された農地法、それから地域未来投資促進法に基づく土地利用調整等によって、調整・解消を図るべく実現につなげたいと進めております。 現在、関係機関と協議を重ねておりますが、開発がもたらす経済波及効果、それから雇用の創出などのさまざまな事業効果を御理解いただき、早期の実現につなげたいと思っております。 次に、進出希望企業の動向についてでございますけれども、今回の開発につきましては、大規模商業施設事業者を含む複数の事業者の皆様から問い合わせをいただいております。情報提供などの対応を行っておりますが、中には定期的に当市、千曲市まで足を延ばしていただいている事業者・企業の皆様もおられますので、その都度、進捗に関する情報を提供し、当地への関心を引き続き持っていただくよう対応してまいります。 企業の開示でございますけれども、いろいろ開示しますと大規模物流等の進出企業等にも影響がございますので、もっと具体的になりましたら開示のほうも考えていきますのでよろしくお願いいたします。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) 農政協議のほうはわかりました。 もう2つあったんです。スマートインターと都市計画道路の変更についても御回答を、今の進捗をお願いいたします。 ○副議長(宮坂重道君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 済みません。今のにつきましては代表質問の宮入議員さん、それから中村眞一議員さん、それから小玉議員さんということで、3人の方に御説明申し上げましたけれども、改めてスマートインターの関係のほうから説明申し上げます。 スマートインターの事業でございますけれども、基本的に高速道路からスマートインターの料金所までの建設費用は高速道路機構とNEXCOが負担しますが、料金所の外側からアクセス道路までの費用については区画整理事業により産み出す計画となっております。 また、仮称ですけれども、屋代スマートインターの進出に当たりまして、国の準備段階調査に移行するための平成28年度に実施した調査事業で明らかになった課題の整理や効果、計画の熟度を進捗させ、さらに設置位置や形状、周辺への影響、評価などを明らかにすることが求められております。ですので、当市が掲げる設置目的や整理効果を国交省、関東地方整備局、そして長野県に御理解いただくとともに、こうした計画の熟度を高めていくことが現在、千曲市に課せられた最も重要な課題でございます。 スケジュールでございますけれども、関東地方整備局で行われたスマートインター相談会に過去2年、連続して参加しております。国の準備段階調査への移行のため、昨年、新たに詳細調査業務を発注しておりますので、移行時期にはこの詳細調査事業が終了する平成30年度末以降で対応できるよう、現在進めてまいっております。 ○副議長(宮坂重道君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 続きまして、都市計画道路についてでございます。 現在、県の都市まちづくり課、こちらは県決定の都市計画道路でございますので、そちらのほうと実際に協議を進めております。そして、県のほうからも、どのようにすれば認められるのかというようなことで、ともに今知恵を絞っているところでございます。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) スマートインターが平成30年度末以降になっちゃうのかな。だから、30年度、今30年ですよね。調査が、ちょっと時間がかかっているかなあという感じは受けておりますが。いずれにしても、相手は国ですから、なかなか大変だなあというのは、もう行ってわかっていますので。ただ一つ、1点だけだと思うので、ここでは言いませんけれど、クリアするべきことは、これはもう行けるだろうという判断をここで明言できると思っています。 あと都市計画道路ですけれど、この協議はこれからさらに深いところに入るんでしょうか。さらに深いところに入って、なおかつ都市計画変更ですので、これも早目に出していただければ、計画変更自体は市のほうでは楽だろうなと。ただ、県がどう考えるかというところの協議だと思いますので、これも同時進行でやっていただきたいと思っております。 したがって、今お聞きしておわかりのとおり、農振の除外もスマートインターのほうも、それから都市計画道路のほうも、まだ明確に行けるという判断を市側がここで公表できる段階には至っていないのは事実でございます。 ただ、この1年、まだ1年かかっていませんけれども、協議の様子は私も見ておりまして、大分深まったなという感触は受けておりますので、あともう一歩、それがこの半年が勝負だろうと思っているわけです。スマートインターは7月に説明会がありますよね、また。そのときにはよい返事がいただけるように、ぜひお願いしたいかなと、決定はその先であっても。そういうふうな形をお願いしたいと思います。 3番目の質問に入ります。 それらが今そういう状況でございます。なので、今後、新年度、4月以降さらに体制を強化するというふうに伺っております。どのような体制強化を図り、どのようにこれから取り組んでいかれるのか、それについて御質問いたしますので、お答えをお願いしたいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕 ◎総務部長(大内保彦君) 組織面のことですので、私のほうからお答えしたいと思います。 屋代地区の土地区画整理事業につきましては、先ほど来議論いただいておるとおり、今後具体的な事業計画、例えばアクセス道路の詳細の設計ですとか、そういった重要な段階に入るところでございます。したがいまして、現在は経済部の企業立地推進課が主となって進めてきた現行体制を発展的に見直しまして、いわば技術的なプロである建設部に区画整理事業化、それに関連した都市計画道路見直し、そして先ほど来出ておりますスマートインター設置、それらを担当する専門部署を設置しまして、関係課や関係機関と緊密に連携しながら事業を強力に進めていきたいと、そのように考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) 本当にありがたい話だなと思います。これからも都市計画がメインになってくるだろうと、農政が終わればもう本当に都市計画がメインですよね。そういうことで建設のほうに移行されるんだろうと思います。より具体的な計画で、目に見える形で用途地域とか、全部見えるような形のものがこれからつくられていくと。そうなりますと、より具体的に、そのころにはどんな企業がどこにというようなものも見えてくるんだろうと思いますけれども、それが一日でも早くそういう状況を迎えられることを切にお願いしたいと思っております。 この3月の24日に地権者の総会を計画しております。一足早くここでこういうお話をお聞きしたわけですけれども、情報公開を含めてお聞きしたわけですが、肝になっていることは今、市のほうで一つ一つのクリアすべき作業はやっていただいております。非常に下からボトムアップ方式でやっていただいておりまして、一定の時間がかかるのはいたし方がないかなと思いながら見ておりますけれども、それも進捗を図られているのを確認しております。なかなかそれが、ばっと言葉で「大丈夫です」あるいは「ここまで来ました」というものが目に見える形で示せないので、地権者の皆さんに私の口から説明するにしても、なかなか厳しいものがあるなということは感じております。 ですから、今度の新年度からの体制、その中で、より具体的に公表できるものは公表していくという姿勢で臨んでほしいなというふうにお願いしたいわけです。一般の市民の方を含め、「本当に来るのかい」と、それは一つの企業の話ですけれど。あるいは「これ本当に実現できるのか」というお話は、私を含め、地権者の役員のほうに結構な数が来ております。 明確な回答が今できないのがもどかしいというのが実情でございますが、議員の皆さんには「御心配なく」と言いたいところですけれども、そこまではまだ言い切れませんが、着々と進んではいるというのは、私もこれは責任を持ってやらなきゃいけない立場として感じておりますので、ここは今後--先ほど市長に水を向けて「もっと明確にやる」と答えてもらえればすっきりしたんですけれど、須坂の状況がいろいろ新聞ネタになっておりますが、この間、年末にその今うわさになっている企業の役員の方もお越しになられて明確にお答えいただいたとおり、この当地で計画している、当地だけで計画しているということを表明されていきました。 そういうことが一つ一つの積み上げとして、新幹線の駅の話ではございませんが、期待されて、それを受けて事業化に向けて今、市の皆さんが頑張っていただいているわけですけれど、そのトップとして、市長、これは何としてもやるんだという--いっぱい難しい課題はあるんです。あるんですけれども、それをやり抜くのは、やはり市としての意志だと。それは市長の意志でもあるというふうに思いますもので、市民に向けてひとつ明確な形で宣言をしていただけたらありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 林議員のおっしゃることはよくわかるんです。正直言って、私たちもそうなんですよ。早く確定したいなと思っておるんですが、なかなかこういう場で言えないというのがあります。 要は、これで4月以降、専門のセクションができますので、今までは絵を描くこともできなかったんです。これからはきちんと目に見える資料を提供できると思っておりまして、農政協議に持ち込むには、ある程度の熟度を高めないと持っていけないんです。今はその前段階というふうに御理解いただきたいと思いますが、それをきちんと段階的にできたときに、もうしばらく私からの表明は待っていただきたいなと思っております。慎重というわけではないんですけれど、とかく誤解を与えるといけませんので、きちんとできたところで、そのつもりで職員も皆進めていますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) 市長のお立場ですから、余り軽々には言えないんだろうと。ほかのことは、かなり大胆な発言をしていたような気がしますけれど。それだけ慎重なのは私、かえって心強いと感じております。それだけやっぱりよくおわかりになっているというふうに思いますので、これは何としても失敗のできない事業でございまして、頑張ってやっていかなきゃいけないという思いでございます。 最後に、明日、宮坂元市長の告別式になるわけですけれども、市長のときにも実はこの話があったんです。30ヘクタール、35じゃなかったんですけれど。あのときは市長も含めて同じような計画だったんですけれど、これは民間主導でやる計画だったんですが、それはうまくいかなかった。地権者の賛同も6割しか得られなかったという経過がございます。今回は本当に一つの節目、宮坂元市長さんもお亡くなりになられて、何かそういった偶然性を感じております。新幹線の駅も何かここで終了してしまったことも含めてそういう偶然性を感じておりますので、何としても全部だめにしないと。一つ一つ実績を積み上げていくということをぜひ市の皆さんにお願いしたいかなと。 もちろん、事業化して以降は組合組織ですからよく、今回の代表質問でも議員の皆さん御心配なさっていましたが、費用負担は地権者が借金をしてやりますので、区画整理事業でございますので。事業資金は約40億ぐらいになるかなという試算はありますけど、それは借入れで対応しながらやっていく形が、今までもそうですけどそんな形でやっているという状況です。 ですから、そこは市におんぶに抱っこということはないわけです。今現状は市の事業としてまちづくりの、今総合計画にも載り、それから国土利用計画にも載って、これから市の発展のための起爆剤の1つの手法としてこれをやるということでございますのでそこは御理解をいただいて、今回予算にも出ておりますけども、御賛同いただきながら御支援を賜れればということをお願い申し上げまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(宮坂重道君) 続いて、18番、荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) 18番、自由民主クラブ、荻原光太郎でございます。質問に入る前に1月28日に御逝去されました吉田昌弘元市議会議長さん、そして3月4日御逝去されました宮坂博敏元市長さん、このお二方に対しまして哀悼の意を表し、御冥福をお祈りいたしたいと思います。お二人の功績に、心より敬意と感謝を申し上げるとこでございます。 また、3月5日の県消防防災ヘリの墜落事故この犠牲になられた方、また3月11日にはあれから7年が経過する東日本大震災の被災者の皆様、こちらにもあわせて御冥福をお祈りし、東日本大震災の被災地の皆様には、早期復興を心から願うところでございます。 それでは質問に入らせていただきます。 大項目の1、魅力あるまちづくりをどのように進めるか質問をしてまいります。 1つ目として、魅力あるまちづくり基金の活用について伺います。 これまで、新幹線新駅の建設財源として積み立てた魅力あるまちづくり基金を今後どのような事業に活用していくのでしょうか。また、今や本市にとってふるさと応援寄附金、いわゆるふるさと納税でありますが、これが大変大きな財源となっております。この点からも質問をしてまいります。 1点目、魅力あるまちづくり基金を毎年取り崩して当初予算の財源に振り分けております。このまちづくり基金の取り崩しですが、ふるさと応援寄附金が原資ということであります。これが予算書の各款への配分がなされてるわけですが、この各款への配分の決定方法を伺います。 2点目、基金のうち、ふるさと応援寄附金を除く事業費は最大でどの程度になるのでしょうか。今回、残念ながら断念となった新幹線新駅建設に匹敵するようなまちづくりの核となる事業は何になるのでしょうか。これは、今回多くの議員が取り上げたもっとも関心の高い点であります。 それからまた、要望の大変に多い戸倉駅のエレベーター設置など、こういった事業にもこの基金を活用する考えがないのでしょうか。以上について伺います。 ○副議長(宮坂重道君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕 ◎総務部長(大内保彦君) 魅力あるまちづくり基金の配分ということでございます。 1点目の、現在どのように配分してるかということでございますが、これにつきましては、まずふるさと納税により御寄附いただいた金額、ここから経費を差し引いた金額を積み立てまして、それを翌年度の事業に充当しているとこでございます。したがいまして、寄附をいただく際に各寄附いただく方からお聞きした用途、希望を出していただくわけですが、それを原則として優先して配分しております。 例えば例を上げますと、姨捨の棚田の保全ですとか次世代の支援、あるいは防災とか公園とかそういうとこへ充当しているわけでございますが、その他にも市長にお任せという方も多く半分くらいおりますので、それにつきましては市の中で総合的に判断しまして、食料農業ですとか商工業の振興、あるいは観光の推進、体育大会とかそういうところへ使わせていただいておるとこでございます。 また、2点目の特例債を原資にした基金ということでございますが、22億2,400万円、これがその原資と積み立てられた分でございます。この使い道につきましては、基金の目的であります将来のまちづくりのために有効に活用できるように知恵を絞っていきたいというふうに考えておるとこでございます。 今話がありましたエレベーターに関しましても、計画が具体的になった時点で検討することになると思いますが、この特例分は平成34年以降でないと使えないということがありますので、市としましてはエレベーターに関しましては、可及的速やかに早目に実現させていければいいかなというふうに考えているとこでございます。 また、新幹線新駅に匹敵する核はどうだということでございますが、これも今まで何回も御答弁してるとおり、なかなか新幹線に匹敵するようなものはすぐ見つかるというものでもないと考えております。 しかしながら、交通の要衡という特性、我が市の特性を生かしまして、市が目指すまちづくりのカタチをつくっていくための手法を研究いたしまして、総合計画に掲げた目標の実現に向けまして全力で頑張ってまいりたいと思っております。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) ふるさと納税のこの使い道なんですけど、予算書から拾ってみますと、総務費、民生費、衛生費、各款それぞれにうまく使われてるわけですね。配分されてないのは議会費と労働費ぐらいですね。魅力ある議会にしていかなくちゃいけないなとは思っておりますけども。 それで、ふるさとチョイスから納税したい方が入っていきまして、使い道を選ぶわけですよね。この情報がちょっと古いんじゃないかと、1点指摘させていただいた部分もありますけど、例えばこれ何年ぐらい、4年か5年ぐらい前のものかと思うんですが、新たな事業をそれからどんどんやって、千曲市としてはこういう魅力あるまちにしたいんだっていう事業がどんどん出てきているはずですので、その辺をこれ業者にリニューアルお願いをして、今千曲市はこういう新しい事業も始めてるんだって、そういうことをもっとアピールして、この財源をどんどん増やしていく。大きいですよね、2億からのふるさと納税いただいてる。その半分は事業に使えるということなんで。          (「7割」と呼ぶ者あり) ◆18番(荻原光太郎君) 7割ですか、大分増えてきましたよね。 2016年度のトップを見ると宮崎県の都城市ですか、これ73億。伊那市が72億、そこまでは到底得及びませんでしょうけども、純粋に事業に共感をして応援してくれる方、あるいは返礼品が目当てで寄附をされる方、いろいろいらっしゃいましょうけども、とにかく千曲市の魅力をどんどん大きくしていただいて、このふるさと納税どんどん増やしていただきたいと。 今回9億円も財政調整基金取り崩して、大変に厳しい財政状況であります。ふるさと応援寄附金も大きな財源ということを頭に入れていただいて、それぞれの部署で魅力のアップですね、千曲市の魅力アップをどんどんしていただきたいとこんなふうに思っております。 それから新幹線の新駅、この建設財源として私今捉えておりました。20億円。これを全て投入して新駅建設に充てるんだという思いがあったんですが、この大きな柱がなくなったということで、じゃあ次にどんな大きな柱を立てれば千曲市の財源の涵養、あるいは住民が増える、あるいは交流人口が増える、そういった施策が何になるのかって皆さんが注視してるわけですよ。この20億円の基金これを、これまでは小出しにして使っちゃいけないこういう考え方があったわけなんですから、もう大きな柱をどんと立てなければいけないと思うんですが、その点もう一度何か大きな政策を考えておられないか。これをお伺いいたします。 ○副議長(宮坂重道君) 北村企画部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 何度かほかの議員さんにもお答えしたんですが、新幹線新駅誘致が余りにも大きな柱でございまして、私どもそれに期待するところ大だったものですから、はいじゃあそれでは次にこれですよというようなそんな簡単な形でできるようなものではないというふうに考えておりますので、しっかりとしたものをこれから私どもも、また議員の皆様からのお知恵もいただきながら、一生懸命つくってまいりたいと思っております。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) それからエレベーターの件であります。国交省の考えでは、1日3,000人の旅客施設のエレベーター整備率、これ2016年度に87.2%だったものを、東京オリンピックパラリンピックの2020年度100%これを目標にしているというお話を伺ってまいりました。 そうしますと、2020年度以降このハードルがまた下がって、いろんな自治体から、あるいはその鉄道の事業者から希望が出ているところに順次今度は整備をされていくんではないかとこういうふうに感じるわけであります。 今2022年から先ほどの基金取り崩しというお話がありましたけども、そうすると2020年の以降早目にこの戸倉駅のエレベーター設置が考えられるというふうに聞こえたんですが、それはいかがでしょう。 ○副議長(宮坂重道君) 上條市民環境部長。          〔市民環境部長 上條 優君 答弁席〕 ◎市民環境部長(上條優君) エレベーターの設置につきましては、なるべく早急に設置してまいりたいというようなことで、しなの鉄道のほうとも協議は進めている状況でございます。 市長の施政方針の中でも、30年度には基本となる調査を進める方向でしなの鉄道と協議してまいりますというようなことでお答えしておりますけれども、まずは基本設計、それから実施設計というようなことで、それから工事ということで最低でも3年は設置にはかかるような計画にはなると思います。 それで今の、議員さん言われるように2020年以降すぐできるかというようなお答につきましては、ちょっと今のところ確実にはお答できないような状況でございますが、いずれにいたしましても協議は進めてまいりたいとそんなふうに思っておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) しなの鉄道と協議するのも大切なんですけども、市長、玉木社長と一緒に国へ要望するというのはいかがですか。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) エレベーター、もう待ったなしですよね。私も温泉街、あるいは戸倉上山田の商工会へ行っていろいろ話しますけどもう最大の課題になってまして、温泉の入り口の駅としてふさわしくないと、確かにそうです。市内にあるエレベーターないのは戸倉駅だけ、そういった状況を何とか解消したいと思っておりまして、国の補助金がつけばいつでもやりたいなと思ってます。 玉木社長とも話をしながら、陳情することがあれば幾らでもやってまいりたいとも思っておりますが、まずは国からの補助金をいただきたいなというに思います。よろしくお願いします。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) ぜひ玉木社長と一緒に、あるいはその利用している市民団体の皆さんとか老人会の皆さんだとか、そういった方もやっぱり一緒になって要望するのが大切なんではないかと思っております。 後ほどまた、ハンガリーのホストタウンのところでも話がでてくるんですけれども、要するにインバウンドのお客さん、ハンガリーの選手団などがもし来るようなことになれば、大きなスーツケースを引いていらっしゃるんですから、これはエレベーター、オリンピックには間に合わないかもしれないけれども、オリンピック以降もインバウンドのお客さんが増えてくるとすれば、そういったエレベーター必須の設備でございます。ぜひとも要望活動を一生懸命やっていただきたいとこんなように思っております。 それでは2点目でございます。総合運動公園構想の早期推進を図るべきだということです。 市長がこれまでの一般質問で答弁を行い、このたびの施政方針でも表明された総合運動公園は、千曲市の魅力を高める大きな事業の一つだと思います。先ほど申し上げた大きな柱になるものだと私は思っております。この構想を早期に練り上げ、実施計画を立て、事業化を目指してほしいんですが、今後どのようなスケジュールで進めていくのか質問いたします。 1点目、30年度予算に計上された調査はどのようなものか、2点目、今後の計画の工程表はいつ示すのか、2点お伺いいたします。 ○副議長(宮坂重道君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 御質問の総合運動公園構想に含まれます千曲川河川敷の有効利用、これにつきましては国のかわまちづくり支援制度事業の活用を考えております。このかわまちづくり支援制度事業、この事業化を見据え、国土交通省千曲川河川事務所と技術的なことも含めて情報交換を行っております。 御質問1点目、来年度につきましては、計画地である戸倉体育館周辺一帯から白鳥園敷地一帯までの千曲川河川敷内において、どのような施設が設置できるかなどの事業化に向けた調査を行いたい、そして国土交通省千曲川河川事務所と連携調整を取りながら、かわまちづくり支援制度事業の基本構想図の素案、こちらが作成できればと考えております。 2点目の今後の計画の工程表をいつ示すのかということでございます。工程につきましては、かわまちづくり支援制度事業の素案を策定後に、戸倉体育館周辺、白鳥園の南側の敷地につきまして、総合運動公園に必要な施設の洗い出し、規模などの調査を行う必要があること、また相当程度の予算が必要となることから、具体的な工程についてはこれから検討することとなりますので、御理解いただければと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) 昨日の答弁の中で岡田市長、夢を語れ、非常にいい言葉が出てまいりました。私らもしょっちゅうそれ言われるんですよね。議会もチェックばっかりしていろいろ言うだけじゃなくて、こういうビジョンがあるんだという、そういう夢を語れというふうに私らもよく言われます。 この総合運動公園構想、大変に夢と希望に満ち溢れたものだと私は思っております。4つのエリア、このうちの南部地域と千曲川の活用これがうまくマッチするものでしょう。とりあえず4つのエリア全てを結ぶのは難しいにしても、4つのエリアのうちの2つをうまく結合できるこれは大きな政策だと思います。 それで、国交省も大変にこの河川空間の活用これに力を入れておって、民間の営利活動こういったものも今許可されているわけであります。ですから、南部地域、健康、スポーツ、温泉、それから一番の、今まで手つかずだった千曲川、この活用ができるわけですから、これは早急に進めるべきだと思います。 また千曲川の活用、かつて戸倉上山田商工会で舟下りのアイデアがありました。こういったことも、ゆっくりと景色を見ながら舟下りをしていく、こんなことも大きな私目玉になると思うんですね。交流人口の増加、こういったものの目玉になると私は確信をするわけであります。 それから、戸倉体育館が非常に老朽化が進んでおる。いずれ改築する時期になろうかと思います。ですからそういうことも考えて、昨日も国民体育大会、全国障害者スポーツ大会の話も出ました。これに間に合うようにこの総合運動公園構想、実現するおつもりはないですか。 ○副議長(宮坂重道君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 今議員さんがおっしゃったことはごもっともと私も思います。ただやはり、先ほども申し上げました各種調査には時間が必要になりますので、短縮できるものは短縮いたしますがそれなりの時間がかかると。また、費用もこれだけの大きな施設になりますので、かなりの予算も必要になってくるというような現実的なところもございますので、御理解賜ればと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) 大きな費用、新幹線の新駅に匹敵するような事業、これがそこまではいかないとしてもこの総合運動公園構想というのは非常に大きな柱になると思いますよ。市長いかがですか。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 実は、この総合運動公園構想なぜ出てきたかといったら、河川事務所の所長と私とで話をしたときに、戸倉上山田温泉の中で万葉橋から大正橋を何とかあそこをもう少し親しめる場所にできないかという話があったんですね。これ国交省からあったんです。 非常に川が荒れてますから、花火もしますしね。そんな中で私のほうから、万葉橋の中州といいましょうか、中を何とかきれいにしてほしいということがあって、そんな話をしていたところに、わずかたってから国交省からかわまちづくりという事業あるということで話を伺って、じゃあそれやろうとしたときに都市計画課の職員が、「市長、戸倉体育館の周辺と白鳥園つなぎませんか」と。これ新しい事業としてすごく効果がありますよという話が都市計画課の職員から私のほうに提言あったんです。 これは一つの事業になるかなと思っておりまして、いろいろ調査をさせていただいたんですが、その中でやはり河川の川の中をきれいにすること、そしてあそこってなかなか水がつかない場所なんですね。そういったところがあって、総合運動公園にするには今の体育館周辺では無理があるということで、それを含めたらいいのかなということで連携した計画をつくろうというふうにしてきたんですね。 ですから、これは非常に大きな計画でありまして、多分今の更埴庁舎、体育館以上のお金がかかる部分だと思っております。そういう意味ではきちんと計画を詰めながら、これから国土交通省とも今のかわまちやっていきますけどね、全体プランをつくってそして名月荘の跡地も買収したんで、ですから環境は整いつつあるかなと思っておりますんできちんと計画に載っけながら、かといって今建設部長答弁するように非常にお金がかかりますから、多分細切れで少し時間かけてやっていかないととてもじゃないが財政持たないというふうに思ってますんで、そういう意味ではきちんと計画を立ててまず皆様方にお示しをする中で、順次やるしかないかなというふうに考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) 大変に夢のあるプランになろうと思いますので、ぜひ進めていただきたいとこんなように思います。 では、大きな2項目めに入ります。交流人口の増加策についてであります。 1つ目、インバウンド観光客の増加策について伺います。 2020年東京オリンピック、パラリンピックに向けて、全国の自治体がインバウンドの誘致に力を入れております。 そこで1点目、本市でも観光交流課と観光局の職員が協力して誘致事業を行っておりますが、活動と受入の実績はどのようになっておりますか。 2点目、台湾やタイなどアジア圏の友好都市締結の考えはないですか。 3点目、ハンガリーのホストタウン構想の進め方を伺います。 ○副議長(宮坂重道君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) それでは、私のほうからインバウンド観光事業の増加策、それから友好都市締結につきまして御説明申し上げます。 まず、訪日されております外国人人数ですけども、2017年には2,869万人、前年を19%も上回っております。政府観光局は、オリンピック開催の2020年には4,000万人を目標に掲げ、その後においても高水準を確保するための注力をおこなっております。 また、2017年に国内のホテルや旅館に宿泊した外国人の延べ人数は7,800万人を記録しております。長野県内では131万人で過去最多でございました。 複数回日本を訪れている外国人旅行者は、東京、大阪といった大都市や、これまでに箱根、富士山等を加えたいわゆるゴールデンルートから地方に目を向けて、千曲市におきましても市内の名所はもちろんのことですが、東京からのアクセスのよさ、それから県内観光地への利便性の高さ、この機を逃すことのないよう積極的にセールスを展開しております。 国内の有名観光地におきましても、何年もの時間を費やしたことにより得た知名度でありまして、即効性を図ることは大変難しいわけでございますけども、千曲市の訪日外国人の宿泊人数は平成28年度4,801人、本年度は上半期だけで4,320人と。そのうち台湾の方が3,000人ということで、大幅に増加しております。これも現地旅行会社、旅行情報社、パワーブロガー等への積極的なアプローチが徐々に成果としてあらわれているものと実感しております。 また、この春以降、しなの鉄道のろくもんを利用して戸倉上山田温泉に宿泊するツアーの商品が販売されると情報も得ております。また、パワーブロガーが台湾からツアーとしてあんずまつりに見学に来られるということも預かっております。 長野県が東南アジア諸国にセールスを展開する中、千曲市におきましても訪日外国人の宿泊状況から引き続き台湾へのセールスの継続、それから近年宿泊数が伸びておりますタイへのセールスを積極的に、費用対効果があらわれるよう展開してまいります。 また今後、セールスを継続的に両国から千曲市への宿泊者がさらに増えることで、行政、それから学校機関、民間レベルでの交流が活発になる中で、将来は観光交流友好都市の締結といった展開も視野に入ってくるものと考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 続いて、岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 次に、ハンガリーのホストタウン構想でありますが、ハンガリー共和国と千曲市のつながりということでありますけども、合併前の上山田町時代、もう荻原議員御存じだと思いますが、から現在の千曲市ハンガリー友好協会を中心に、ヴェルーツェ町という町なんですが、との交流を行っておりまして、ハンガリーの美術作品の展示あるいは文化面での交流が既に行われてるとこであります。毎年ほどやってると思います。 昨年10月には、ハンガリー友好協会関係者の御尽力がありまして、ハンガリー共和国の大使が千曲市を訪問して、こちらのほうに来ていただきまして積極的に話を進めてまいりました。 大使からは、ハンガリー卓球連盟が千曲市に興味を持っているとのお話をちょうだいしましたので、地元や県の卓球連盟とも調整しながら現在ホストタウンを誘致を進めてるとこであります。 この構想については、事前合宿を含めて交流を通じてスポーツ振興、あるいは教育文化の向上、あるいは共生社会の実現ということを進めていきながら、地域の活性化につながるようなそういう交流をしていきたいなというふうに考えております。 しかし、今月の20日21日でしたか、ハンガリーの卓球協会の理事が日本に来日しますので、その機会に私お会いすることになっておりますが、できればそのときに方向をひとつ出ればいいなというふうに考えておりまして、ノルバート大使とともに卓球連盟の理事さんとの話し合いを進めてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) インバウンドの実績なんですけども、これ多分大型の旅館に団体で来ているというパターンがまだ多いと思うんですが、28年実は大河ドラマの年でしたよね。国内のお客さんで埋まっちゃったから、インバウンドが受け入れられなかったという事情があるんですね。 29年に大分伸びてきた、これが実情ではないかと思うんですがその辺ですね、私らも卑近な話で申しわけないんですけども、個人客をお受けしようと思って手を広げてWi-Fiの設備も入れたし、ホームページの多言語化もしましたり、こうやって待ってるんですけど、なかなかまだ個人客にまで浸透してないんですよね。 本当に時間かかります。これ個人客が千曲市を訪れるまでは時間がかかります。ですから、一生懸命種をまいて水をくれていただくということが必要ですけども、もしわかれば、これ何軒ぐらいの旅館でこの人数が入ってるかというのをお持ちでしたら教えていただきたいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 済いませんがそこまでは調査しておりませんので、また近々調査していただくように努力します。 イメージとしては大型、大きいところの旅館ですかね、インバウンド関係入ってますけど。またよろしくお願いします。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) 議場の皆さんもテレビをごらんの皆さんも、そういう事情があるということはちょっと頭に入れておいていただければと思います。 それで、ハンガリーのホストタウンなんですけど、実は千曲市だけじゃないんですよね、調べたら秋田県の鹿角市ではバスケット、それからテニス、栃木県の益子町では陸上、群馬県前橋ではレスリング、高知県ではカヌー、こういったところがもう既にホストタウンで申請をして登録をされてるというのがホームページで出ております。 こういったところの先進の事例がもし必要でしたらそういったところにお問い合わせをしていただいて、ぜひこれ実現できるように市長よろしくお願いしたいと思います。本当に市民交流にもつながります。 そして、東京オリンピックが始まるのが7月24日、この事前合宿ということになると7月の初めから中旬ぐらいまで、ちょうど温泉の夏祭りなんですよ。ハンガリーから報道陣も見えましょうし、家族など関係者もいらっしゃいますでしょう。格好の宣伝の、余りそういうこと言っちゃいけないかもしれませんが、千曲市をPRする非常に大きな機会だと思います。ですから、ぜひこれは実現に向けて努力していただきたいんですが、その感触どうですか岡田市長。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 確かにハンガリーって人気なんですね。それで各県がどういったことやっているかといったら、スポット的にどこを来てほしいってやってないですね。 例えば、栃木県は全部の種目上げて来てくださいと言ってます。どこの種目がハンガリーが地域で勝ってオリンピック出てくるかわからないんですね、ですからやってるんですよ。 私たちは、ハンガリーが強いのは卓球もそうなんでしょうけど水球とか強いですね。ですから、まずは卓球に今焦点を当てて、スポットでピンポイントでやってます。他県は県を上げてやってまして、栃木県なんかもう知事がハンガリー行ってお願いしてますね。それも全ての種目でどこでもいいから来てくださいということでやってます。 私どもは今のハンガリー大使館と連携を取りながらそこに焦点を絞ってきてます。大使も卓球だったら行けるだろうと思っていると思うんですね。 もう一つは、非常にハンガリーのパラノビチ・ノルバートさんて大使の方は千曲市へ興味を持っていただいております。もう既に数回来てますから。ですから、そういった意味では大きな力になってくれるかなというふうに期待をしてるわけでありまして、しかしこの3月20日に来る理事さんとどういう話になるかわかりませんけどなるべく実現できるように、今もう既にハンガリーの千曲市の友好協会の方々にもお願いしてアタックしてますんで、そういう意味では行けたらいいなというふうに思ってます。 もう1点、先ほどのインバウンドですけど、実はこれインバウンド、観光交流課の職員とそれと観光局の職員、本当によくやってくれてます。インバウンドも簡単ではないですね。人脈をつくらなかったらできないんですよ、ようやくここへ来て1年以上かけてパワーブロガーも、そして旅行会社もようやくこちらの言うこと聞いてくれるようになってきたなというふうに思ってます。 これから、タイにも職員行ってますんでタイからも来ていただきたいなということで、30年度はできれば私もタイや台湾にそういった招聘していきたいなと思っておりますが、ようやく人脈が少しずつできてきたかなというところはあります。なかなかそうしますと職員異動できないですけどね。そういう意味ではしっかり頑張っていただいてるというふうに思います。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) それでは、次の質問にまいります。 新更埴体育館の活用についてであります。観客席3,000人規模となり、スポーツだけでなくコンサートや各種イベントの開催など、多岐にわたる活用が期待できるわけであります。 そこで1点目の、9月供用開始を早めることはできないですか。 2点目、合併15周年記念とあわせこけら落としのセレモニーの計画はあるのでしょうか。 3点目、ウォリアーズタウンとしての商店街などの活性策を伺います。 4点目、ネーミングライツ、命名権募集の考えはありませんか。 以上について質問いたします。 ○副議長(宮坂重道君) 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) まず最初に、9月供用開始を早められないかという御質問でございます。 現在建設中の新体育館は、平成30年5月末に引き渡しの予定となっておりますが、6月からオープンまでの期間につきましては、体育器具及びロッカー、キャビネット等の備品の搬入、事務所の引っ越しなどを行う必要があり、あわせて体育館内の管理運営に係る機械設備などの試運転及び運用に係るそれぞれの環境設定、またそれに係る施設管理者のテストや運営シミュレーションなどの研修による期間を設けております。 オープン時に、安全面をはじめ利用者の皆様に御迷惑をかけないよう万全を期すための期間でありますので、御理解を賜りたいと存じます。 次に、2点目の合併15周年記念とあわせたセレモニーの計画はあるかという御質問でございますが、体育館は9月供用開始の予定と申し上げましたが、9月1日土曜日でございますけども、市制施行記念日でありますことから、これを踏まえ体育館の開館の式典をいつ、どのような形で実施するのがよいか、関係部署と相談したいと考えております。 なお、合併15周年として特別な式典等は行う予定がないというふうなことで現在のところは伺ってるとこでございます。 3点目でございます。ウォリアーズタウンとしての商店街などの活性化策についてでございますが、信州ブレイブウォリアーズのホーム体育館が戸倉体育館から新更埴体育館にかわります。来シーズンは、通常のホームゲームに加えカップ戦でありますBリーグ、アーリーカップ2018北信越が9月に開催され、多くのバスケットファンが千曲市に来ることが予想されます。 ウォリアーズの後援会では、バナーやのぼり旗を設置し、ウォリアーズタウンの雰囲気の演出に取り組んでおり、市を上げてのバスケットボール振興に向けた一体感の醸成を図っております。 また、チームの運営会社や商店街、信州千曲観光局が機を捉えてイベント計画や観光商品などの造成に取り組むことが考えられますので、市としましては企画運営への支援や情報発信などに協力し、商店街の売上や宿泊客の取り込みにつなげてまいりたいと考えております。 最後の4番目の御質問でございますネーミングライツの募集についてでありますが、近年、スポーツ施設だけでなくさまざまな公共施設にネーミングライツが、いわゆる命名権を与える権利が普及してきております。 長野県内においても、県をはじめ幾つかの自治体で募集が行われており、新たに完成します更埴体育館のネーミングライツパートナーの募集につきましては、他市の状況を調査の上、募集条件等について検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) オープンが早められないということはわかっておりましたけども、いろいろな備品関係、それからその運営の方法ですか、そういった点でやむを得ないということでございます。 それで、こけら落としのイベント、オープニングイベントは考えてないとおっしゃいましたが、たしか別の書類、ちょっと今手元にないんですが、予算書の説明のところにたしかオープニングイベントというふうに書かれておりましたけども、どういった内容なんでしょうか。 ○副議長(宮坂重道君) 答弁を求めます。安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) 合併15周年記念式典としてということでの考えてないということでございまして、施政方針の中でもBリーグのアーリーカップについては9月、また宝くじ助成事業としてのママさんバレー、有名選手を招いてのイベント、あるいはその式典の中での、昨年もさよならイベントでやりましたように各種イベント等はスポーツ振興課、教育関係としては予定しておりますけども、ただ15周年記念としての計画は当面承ってないということで答弁申し上げました。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。残り2分31秒です。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) そうしますと、私が見たそのオープニングイベントというのはバスケットの大会ということで理解してよろしいんでしょうか。 ○副議長(宮坂重道君) 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) 開館式典のイベントのほかに、北信越の大会ということになりますけれども、昨年から新たにBリーグで設置されましたアーリーカップというのを、今度新しい更埴体育館で開催するというのを1つの非常に大きなイベントであるということで考えております。 ですから、さよならイベントで行いました、あれの関係についても、式典内でのイベントということで捉えていただければと思っております。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) せっかく3,000人規模という非常に立派なものができるわけですので、市長をはじめ理事者側、それから議会側、御来賓の皆さん、それだけではなくて、より多くの市民の皆さんも一緒になって新体育館のオープンをお祝いすればいいのではないかなというふうに思っているんですが、そういったお考えはどなたもお持ちではないんですか。 ○副議長(宮坂重道君) 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) 市民の皆さんには、今はまだ計画段階ではございますけれども、内覧会や利用者への現地を交えた説明会、近隣の方の内覧会等も含めまして、いろんな機会を捉えながら、市民の皆さんに見ていただくような機会を。また、お祝いできる機会等、Bリーグアーリーカップというのもございますけれども、いろんな面を捉えまして考えていきたいと思っております。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) とにかく新しい体育館は非常にいろんな面で使える、だけれども、これまでの更埴体育館はものすごい稼働率がよかったわけです。その辺で、イベントだとか大会、あるいはコンサートをやろうと思っても、一般の市民の皆さんの利用が非常に多ければ、その辺の調整も大変に難しくなってこようかと思います。そうなると、体育館としての役割、機能を重視するのであれば、先ほど申し上げた戸倉体育館の建て替え、戸倉体育館のほうが今度はイベントや大会、温泉に近いですから、公園もある、そういったことですみ分けをする。そういったことも必要になってこようかと思いますので、頭に入れておいていただきたいと思います。 ハンガリーの例のホストタウン構想で、あと2年後です。ですから、早く決まらなければ、スポーツ振興課のほうでいろいろな大会を受けてしまった後、ハンガリーの皆さんが事前合宿を受けようとしたら入れなかったなんていうことのないように、ぜひ頭に入れていただきたいと思います。その辺のスケジュール管理はどこでしっかりやりますか。 ○副議長(宮坂重道君) 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) ハンガリーのホストタウンを進めるに当たって、当市の他の自治体との企画の中で、当市にこういうことがあるんだという売りの中で、当然事前合宿というのも売りにしたいと思っております。新しい体育館の施設ということを売りにするとすれば、やはり使っていただくという前提の中で、当然そこら辺、どの期間、どの時期にということを先に調整しながらやっていきたいと思っております。 また、それぞれ市民の皆さん、あるいはこれから使う希望の方が当然出てきますので、そこら辺も調整しながらやっていきたいと思っております。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。残り時間26秒です。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) それでは、最後のネーミングライツのことで、もし応募者がいなかったら、子供たちから愛称を募集するとかそういったことも考えると思うんですが、いかがですか。 ○副議長(宮坂重道君) 安西教育部長。          〔教育部長 安西治夫君 答弁席〕 ◎教育部長(安西治夫君) ネーミングライツ、募集したけれども応募がなかったという前提の中で、子供たちにどうかというお話でございます。現実問題、近隣の中でそういった現象も出ておりますけれども、やはり最初からそういうことではなくて、私どもからすれば何とかそこの中で、ネーミングライツの金額や期間等も調査、研究してまいりますけども、何とかそこら辺で成果の上がるようにふうになって、どうしても募集がなければ、そのようなことも考えられるのかなというふうに思っておりますが、最初からそのようなふうには考えないで企画していきたいと思っております。 ○副議長(宮坂重道君) 荻原光太郎議員。          〔18番 荻原光太郎君 質問席〕 ◆18番(荻原光太郎君) とにかく夢と希望にあふれる魅力あるまちづくりを一緒に進めていきたいと思います。以上で終わります。 ○副議長(宮坂重道君) ここで15分間休憩いたします。                             午後2時20分 休憩---------------------------------------午後2時35分 開議 ○議長(和田重昭君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、3番、滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 議席番号3番、公明党、滝沢清人です。順次質問させていただきます。4日間の最後になります。大変に御苦労さまでした。 今回、私の質問は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の重要性に鑑みて、質問をいたします。 このままでは世界が立ち行かないという強い危機感から、誰ひとり取り残さない持続可能な世界の実現を目指し、貧困や飢餓の根絶、環境保全などの17の目標、169項目からなる2030年までの国際目標、これは、全ての国や企業、国際機関、一人一人の主体的な参加が求められているものです。 今、日本が抱える多くの社会問題、全国民に占める低所得者の割合を示す相対的貧困率は、OECD加盟国の平均を上回っており、格差は依然、深刻な状況です。 また、ジェンダー平等を示すジェンダー・ギャップ指数では、調査対象144カ国のうち、日本は114位と低水準です。 国は、2年前にSDGs推進本部を立ち上げ、来年度もSDGsアクションプラン2018を推進、「持続可能で強靱、そして誰ひとり取り残さない、経済、社会、環境の統合的向上が実現された未来への先駆者を目指す」とのビジョンを掲げ、2030年までにSDGs達成を目指して、全国の自治体や企業、団体が導入活用することを支援しています。 昨年12月の第1回ジャパンSDGsアワードでは、大賞は北海道下川町が受賞しています。下川町は、ジャンプの町としても有名で、平昌で活躍した葛西選手や伊藤有希選手の出身地です。ここは、町の9割を占める森林資源を生かしたまちづくりを進め、過疎化に歯どめをかけたことが高く評価されました。 そして、今議会では、多くの議員から新駅にかわるビジョンをとの質問が多く出されました。政府は、地方におけるSDGsの推進こそが地方創生の実現に資するとして、持続可能な開発のために積極的な取り組みを促しています。魅力あるまちづくり、住み続けられるまちづくりの創造に向けて、持続可能な開発目標SDGsを活用すべきと考えますが、市長の所見を伺います。 ○議長(和田重昭君) 北村企画政策部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 魅力あるまちづくりの推進のためのSDGsの活用についてということで、今滝沢議員さんからいろいろと教えていただいたところでございます。大変申しわけないのですが、私の勉強不足でSDGsというものを存じていなくて、部下の者に聞きましたら、ピコ太郎が宣伝していたものだよということで、そういえば若干覚えがあるなということで、慌ててひもといたところでございます。その程度のレベルで所見というのは本当におこがましいところでございますが。 今お話しありましたように、国も推進本部を立ち上げ、「持続可能で強靱、そして誰ひとり取り残さない、経済、社会、環境の統合的向上が実現された未来への先駆者を目指す」という大変高邁で、なおかつ国、自治体が目指すべき本来の姿をしっかりとビジョンとされているということで、全国の自治体、企業、団体が導入、活用することを支援するということでございますので、千曲市としましても、人口減少化の時代の中で、持続可能な地域づくりを取り組んでいくためには、こうした国連の定めた開発目標を意識しまして、導入、活用していくことは大事だと思っております。私どもの企画政策部、それから若手職員を含めまして、先進事例を学ぶなどして活用して、今後研究してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(和田重昭君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 実際のところ、多くの自治体さんもそうであると思います。進んでいるところは、もう2年前から進めているところもあるんですけれども、これは今年から急速に拡大していくのではないかなと思います。若干紹介させていただきます。 国連193カ国ございますけれども、その中から700万人の方が参加をしてつくり上げたのが、このSDGsという目標になります。 その700万人のうち、約7割は30歳以下の各国の代表の方、一般市民を含めてさまざまな方が参加をしてつくり上げたのが、今回のSDGsというものであります。ぜひ研究をしていっていただければなと思います。 公明党でも、政党として一早くSDGs推進委員会を立ち上げて、積極的に推進をしております。今後ともこれについては話題になっていくと思いますので、どうか千曲市にあっても、自治体向けの講習をぜひ一度受けていただきたいなと思います。 では、次の質問に移らせていただきたいなと思います。 そのSDGs達成へ具体的な方策について話し合う国連社会開発委員会が、今年1月29日から2月7日まで10日間にわたり、国連本部で開催されました。 会議では、SDGsの進捗に強い危機感が出され、これからの1年間で優先的に取り組むべき課題を、不平等の是正と社会的包摂の促進とすることが採択されました。 現在、相対的貧困率の改善に向けて、厚労省も生活困窮者自立支援法などを改正して、生活困窮者に対する包括的な支援体制の強化を打ち出しております。 さまざまな理由で生活に困窮する人は、残念ながら増えております。仕事の状況で、心身の状況で、家庭の状況などでと原因は多岐にわたります。そうした苦しい問題を抱えて、最後の望みを求めてこられるのが、社会的包摂の最前線、生活就労支援センター「まいさぽ千曲」だと思います。 これまでも大変に御苦労いただいているわけですが、一人も取り残さないために、最悪の事態にならないために、今後のサポート体制強化に向けた取り組みを伺います。 ○議長(和田重昭君) 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕
    ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 滝沢議員よりいただきました御質問の、生活困窮者に対する包括的な支援体制の強化についてでございます。 千曲市では、国の生活困窮者自立支援制度に基づき、平成27年4月より、生活困窮者に対する相談窓口として、千曲市社会福祉協議会へ委託し、福祉課内に生活就労支援センター「まいさぽ千曲」を設置しております。 昨年度は、相談件数延べ3,573件、人数にして649名の方から相談を受け、相談者の課題を整理し、就労支援、家計相談などを実施いたしました。 また、相談者のうち54名の方に対して、支援計画作成し、住居確保給付金、また社会福祉協議会で実施しております生活福祉資金貸付制度などを利用いただきながら、自立に向けた継続的な支援を行っております。 今年度は、1月末現在で、相談件数3,161件、509名の方からの相談が来ており、昨年並みの相談件数で推移しております。 相談内容といたしましては、病気、障害に関すること、収入、生活費に関すること、就労に関することの相談が多く、さまざまな原因が複合しているケースが増加してきております。それぞれのケースについて、どのような支援が必要かを、相談を受けた相談員が相談者とともに考え、関係部署、支援機関への橋渡しを行ったり、また具体的な支援計画を作成し、寄り添いながら自立に向けた支援を行っております。 今後も、多様で複合的な課題を抱える方のための生活困窮者自立支援制度は、このような生活保護に至る前段階での第2のセーフティネットとして創設された制度と捉え、実施しております。 さらに、この制度を実効性のあるものとするため、対象者を早期に発見し、適切な支援を行うことが重要であることから、民生児童委員、また地域包括支援センター等関係機関と密接に連携を図り、生活困窮者の自立に向けた取り組みを今後も進めてまいります。 ○議長(和田重昭君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) これに関しては、国もできるだけ支援しようと、先ほどのSDGsではないですけれども、一人も取り残さないという中で、悲惨な結果になる人を減らしたいという意味でも、できるだけ多くの方が希望を持って働いて暮らしていける、最後のとりでになるのではないかなと思うんです。 今、相談に来られた方に対して、相談を3,500件ほどしているんですけれども、その中で家庭訪問をされて、現場で相談に乗ったというケースはあるんでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 今、福祉課内にまいさぽに2名相談員がおります。実情に応じまして家庭訪問をして、支援しております。 ○議長(和田重昭君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) そういう方の中で、とかく家庭の中がさまざまな問題を抱えていることが多くて、対面だけではわからないケースというのは多々あるんではないかなと思います。相談の内容、場合によっては電話で相談をされた方に場合によっては出向くような相談の受け方というのも、あるのではないかなと思うんです。 そのような中で、就労支援はもちろんなんですけれども、家計の改善の支援ですとか、生活環境というのは訪問しないとなかなかわからないところがありますので。そういった方に生活環境とあわせて健康管理、そういった踏み込んだアドバイスができるのも相談員の方ではないかなと思います。 また、子供のいる家庭では、生活習慣や子育て環境にも適切なアドバイスをするというのが、相談員の一番の仕事になるんではないかなと思います。またお子さんがいれば、大学などへの進学のアドバイスなんかもしてくるというのも、貧困の連鎖を防ぐという面でもとても大事な取り組みだと思います。細かい支援のやり方というものを、ぜひやっていっていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 議員さんおっしゃいますように、今後も細かな、またそのお宅に合わせた丁寧な支援をしてまいりたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) よろしくお願いしたいと思います。 それでは、次の質問に入ります。 市長の施政方針にもあったように、社人研が今年1月に発表した世帯数の将来推計では、2040年には全世帯の約4割がひとり暮らしになるとありました。これは晩婚化や未婚、離婚の増加が要因だといいます。 特に深刻なのは、65歳以上の高齢者で、男性の5人に1人、女性は4人に1人が独居世帯になるといいます。配偶者も子供もいないひとり暮らしの高齢者は、現役世代に比べて経済的に困窮しやすく、家族の支援も望めません。 政府も高齢社会対策大綱を決定し、これまでの年齢でライフステージを画一化する考え方を見直し、年齢や性別にかかわらず個々の意欲や能力に応じて高齢者が活躍できるエイジレス社会を目指すとして、高齢者の定義の見直し、定年延長、生涯現役支援、高齢者の起業支援、年金制度の改善なども盛り込んであります。 市長も施政方針の高齢者福祉施策の推進で、地域包括ケアシステム構築の重要性を強調し、30年度から地域全体で高齢者を支えていく生活支援体制整備事業に取り組む姿勢を強調しています。 間違いなく訪れる超高齢化社会に対し、同システムの構築は持続可能なまちづくりにつながるものであり、地域住民などが自発的に支え合う、支え合いの共生社会創出に寄与する政策だと評価します。 千曲市の高齢者等実態調査の概要に、地域の人にしてほしい支援と、また、逆に地域の人に対してできる支援の調査結果があります。それによると、急病など緊急時の手助け、外出の際の移動手段、雪かき、災害時の手助け、買い物、ごみ出しなど要望と支援できることが上位で一致している結果となっています。 ここは、大変に重要なことで、行政はここをマッチングできる仕組みを早くつくるべきだと考えます。今、既に、支援を求めている人が大勢いて、支援できる人もいます。病気や高齢・離別などが原因でごみをため込んでいる家が増えています。まずは地域の支え合い、「独りにしない 寄りそう地域づくり」これをできるところから早急に始めるべきと考えますが所見を伺います。 ○議長(和田重昭君) 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 「超高齢化社会」地域で支え合う仕組みを着実にについてでございます。新年度より、元気高齢者を含め地域の様々な資源を活用し、支援を必要とする高齢者等を支えることができる地域づくりを目的とした「生活支援体制整備事業」に取り組みます。 生活支援体制整備と申しますのは、現在、地域包括ケアシステム構築に向け、主に医療介護連携をこれまで推進してまいりましたが、そのシステムの一つとしまして、生活支援、その生活支援体制整備事業を位置づけております。高齢者の可能な限り住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、まずは、市が主体となり、地域づくりを検討する期間を設置し、地域にある資源を活用して、日常生活を支援をする。例えば、買い物支援、ごみ出し、雪かき、送迎サービスなどの生活援助などをするための体制整備を行う事業であります。 この事業を進めるに当たりまして、まずは、支える者、支えられる者、また、地域にある資源等を把握しまして、住民同士の助け合いや地域資源の有効的な活用を推進する組織体制の整備を進めながら、高齢者のニーズと地域資源等をうまくマッチングさせる、そんな方法を探っていきたいと考えております。 また、地域で高齢者を支える仕組みとしまして、既に社会福祉協議会が実施しております支え合い事業「つなぐ」があります。 この既存の事業の充実に向けて社会福祉協議会とも連携を図ってまいります。 しかしながら、高齢者を支える地域づくりと言いましても、これには、行政や社会福祉協議会では難しく、例えば、地区の区長さん、自治会長さんをはじめ民生児童委員さんなど、多くの市民の方の理解と協力が必要となります。 身近なかかわりが希薄になってきた昨今ではございますが、この難しい課題にこれからまた議員皆様の各位はじめ、市民皆様の理解をいただきなら、この地域で支え合う仕組みづくりを一歩一歩進めてまいりたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) そうなんですね。私も多分同じ、そういう計画ではないかなと思ったんですけども。部長さんも今言われたように、こういったことは、現場地域ではもうわかっているんです。この方、このお宅はどういう困難があってどういうふうに手を出したいなというのがわかるんですけど。なかなか、支援するほうも、きっかけがないとやっていいのか、かえってあれになってしまうのかということで、ちょっと、躊躇しながら、見守らざるを得ないようなところが、多分にあるんではないかと思うんです。ですから、これで区長さんも新しくなられて、区長さん、それから、分区長さんそういった方にちょっと声かけて、やってもらえば、地域で動き出すと思うんですね。そういったことを本当に小さな単位の分区とかいうところで、話を出してもらえば、もう、その中では、じゃあこうしよう、ああしようという話がすぐ、進むのではないかと思うんです。 ですから、計画ができて市の動きがちょっと整ってから下ろしてというんじゃなくて、もう、年度新しいことから、できることはできると思うんですよね。 ぜひ、そういうことをやっていただきたいと思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 荒川部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 今議員さん、御希望ございましたように、現在社協のほうでも「つなぐ」という事業を進めている中で、進めておるわけなんですが、これから高齢者ますます増える中、必要な、本当に生活の一つ一つ細かなことを把握しまして、まず体制をつくり、より適切に支援ができるその仕組みをつくりながら、守っていかれるよう、また、地域づくりをしていかれるよう早急に進めていきたいと思います。また、住民の皆様の御協力等お願いいたします。 ○議長(和田重昭君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) じゃあ、その件に関しては、ともかく早く、もうやりたいという人もいるわけですから。できるっていう人もいるし、やってほしいという人もいるわけですから、どうかよろしくお願いしたいと思います。 では、次の質問に入ります。2025年には4人に1人が75歳以上という超高齢化社会を迎えるに当たり、地域包括ケアシステムの構築で自宅や介護施設で療養する高齢者への医療体制の強化が求められる中、一定の診療補助を行える看護師による安全でタイムリーな処置は、大変に重要と考えます。 その看護師を要請するための特定行為研修がありますが、現在は全国で800人に満たない状況で、厚労省では、2025年までに10万人を目指すとしています。 市内の現状と目標、国の訓練給付金のほか市独自の支援事業も実施すべきと考えますが所見を伺います。 ○議長(和田重昭君) 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 高齢者医療対策の強化へ看護師養成「特定行為研修」に助成をについての御質問ですが、まず、特定行為に関する看護師研修制度は、平成27年10月から開始となりました。特定行為研修終了者の市内の現状につきましては、確認できておりませんが、県内では、平成29年8月末現在、4名の方が終了をされており、全員が病院に勤務されております。 市の目標につきましては、県が策定いたしました第2期信州保健医療総合計画、県医療構想になりますけれども、その中で定められておりますとおり、国・県挙げての整備が適切と考えております。このことから、看護師の要請等については、一自治体の整備ではなく、県の計画等により進めてまいりたいと思います。 また、市独自の支援については、現時点では、計画しておりませんが、今後は国・県の動向を注視してまいります。さらに、現在長野県域の医療及び介護体制整備にかかわる協議会の場に、市のほうからも参画しておりますので、その場で看護師等の医療関係職員の充実また養成、研修についても、働きかけていきたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 2025年というのは、どなたも言われているそういうときが、75歳以上のそういう年齢は4人に1人というようなそういう時代は間違いなくくるわけで。それから、地域包括ケアシステムというのは、どこの自治体も進めるわけですけれども、25年を目途に。そのときに、どういうふうになるかというと、家で介護を受ける人が、物すごく増える。それから、施設でも、もちろんですし。医者は、病院は病院でもちろん大変なふうになると思います。当然、医者不足というのが起きてくると思います。それをフォローするために、国で25年までに10万人にしようということでありますけれども、約、看護師さんって全国に100万人ぐらいいるらしいんですけど、10万ということですから、10人に1人はこういった資格をちゃんと持ってドクターがいなくても、ある程度のことは、医師の行為ができるというそういう看護師さんですから、大変、私は重要な存在になるんではないかなと思いますし、これから、国、県はじめ足早に当然やっていくんではないかなと思いますけど、ぜひ、そういったところも、市としましても、看護師さんのそういったこと何かにあれば、そういった機会があれば、声かけなども進めていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、次の質問に入ります。 ここまでに、柳澤議員、先ほども大澤議員も触れましたが、ちょっとダブるところもありますけれども、よろしくお願いします。 2月10日総合観光会館で、男女共同参画セミナーとして「働き方改革、イクボス・イクメンは社会を変える」をテーマに対談が行われました。これには市長も対談者として、参加されていたわけでが、講師の安藤哲也さんは、厚労省「イクメン・プロジェクト」推進チーム顧問も務める大変にアグレッシブな方で、大いに参考になりました。 安藤氏は、現在国が進めている働き方改革の究極は、男性が家事や子育てにかかわる時間をもっと増やすことだと、そのためには企業や自治体のトップが意識改革しなければならない。そして、育児も、仕事も、人生も、笑って楽しめる父親を増やしたい、それが、夫婦も、家庭も、職場も、地域も円満にしていくことになる、ワーク・ライク・バランスはやがて日本の社会をも変えていけるとの内容でした。 SDGsの目標の5に「ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの推進は、SDGsの目標の一つというだけでなく、他の全ての目標を大きく前進させる上で欠かせないSDGsの基軸となるもの」と言われております。 そこで、イクボス・温かボス宣言している千曲市が、自治体として率先垂範で模範の活動を展開すべきと考えますが、市長の所見を伺います。 ○議長(和田重昭君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕 ◎総務部長(大内保彦君) イクボス・イクメンは社会を変えるという面から御質問いただいたところでございますが、ただいまの御提案いただきましたジェンダー平等とエンパワーメントの推進につきましては、国を挙げて取り組まなきゃいけない重要な課題であるというふうに考えております。 滝沢議員から今お話ありましたとおり、男女共同参画セミナー、これ、私も参加させていただいたところなんですが、講師の安藤さん、それから岡田市長には大変熱のこもった対談がありまして、圧倒されまして、また、大いに勉強もさせていただいたところでございます。 特に、印象に残っておりますのは、この働き方改革というのは、単に労働の問題だけでなくて、子育てだとか介護、あるいは人口問題また人手不足の解消だとか、さらには、まちづくりだとか、あらゆる面で不可欠なものだということを学ばせていただきました。その中で、市長からも千曲市は他の模範となるような取り組みをやっていくんだと、そのような話が力強くあったところでございます。 市といたしましても、現在取り組んでおります各種行動計画ですとか、イクボス・温かボス宣言、そういったものを強化しまして、今御指摘いただいた方向で強力に進めていきたいと考えております。 ○議長(和田重昭君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) イクボス・イクメンというのは、私も今まで、真逆な生活をしてきましたんで、なかなか日本の古くからの慣例を変えていくというのは大変なんですけども、でも、最近の大学生の就活が始まったわけですけども、そういったのを見れば、もうワーク・ライフ・バランス、これが、会社選定の軸になるようなそういう時代になってきておりますから、SDGsもそうなんですが、この働き方改革、そして、イクボス・イクメン、これは、もう、これからの中心の考え方になると思いますのでよろしくお願いいたします。 それから、一つだけ、神奈川県が大変、黒岩知事が先進で頑張っておりまして、「神奈川イクボス宣言」というPR動画が出ております。ぜひ、これ一度見ていただくと大変参考になると思いますので、見ていただければと思います。ちょっと時間がないので先行きます。 最後の質問になります。 千曲坂城消防本部では、退職職員による消防災害支援隊(SWSALLOW)が今月発足し、避難所などで専門技術を生かした支援をしていただくことになりました。大変にすばらしい取り組みであると敬意を表します。 近年、東日本大震災などの大規模災害が頻発し、地域の防災の要として、消防団の重要性が増す一方で、人口減少や高齢化に伴い、団員数は各地で減少しています。今後の大規模災害に備え、政府は地震などの発災時に限定して出動する大規模災害団員の導入を自治体に促しています。 大規模災害団員は、一定規模の災害時に限って出動し、任務としては、災害情報の収集と住民への伝達、安否確認、避難誘導、避難所の運営支援などが想定されます。 ほかにも2005年から始まった機能別団員制度もあります。松山市では、郵政消防団員、事業所消防団員、大学生消防団員も結成しています。京都市では、重機を所有する企業の従業員が団員となり、大規模地震や土砂崩れなどの際に、重機とともに出動して人命救助に当たる機甲分団が組織されています。 そこで、以下の3点について伺います。 ①政府が導入を促している大規模災害団員と既存の自衛防災団のあり方について、12月議会で私が質問した自主防災組織等の充実強化について、先月の閣議決定で4.4億円の予算が盛られ、主な経費として、標準的な教育カリキュラムの作成やリーダー育成支援事業などとなっています。この大規模災害団員制度について、どのように対応されるか伺います。 ②京都で導入している機甲分団、市でも導入すべきと考えますが所見を伺います。 ③長年、市行政に携わってこられた市職員OBの皆さんも大災害に遭っては、SWSALLOWのように現役職員のバックアップをしていただけたらまことに心強いと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕 ◎総務部長(大内保彦君) まず、第1点目、大規模災害団員制度についてでございます。これは、国では、この団員の活動内容としまして、情報収集、避難誘導、避難所運営支援等を想定しております。これらの活動は、千曲市においては、自主防災組織、先ほど議員さんからも指摘がありましたが、そちらのほうに担っていただいている部分だと認識しておるところでございます。自主防災組織は、災害時における自助、共助の必要性を感じ、区ですとか自治会、関係者等が、みずから立ち上げた組織であります。市内では、全区、自治会に組織がありますので、地域の特性に配慮した訓練や大規模災害を想定した活動ができる組織になるように市として支援してまいりたいと思っております。その上で、大規模災害団員につきましては、今後の課題として、基本団員や婦人消防隊、自主防災組織とのすみ分けや連携について研究をしていくとともに、国、県の制度や情報に対してアンテナを高くしながら対応していきたいと思っております。 次の機甲分団でございますが、千曲市では、現在、千曲市建設業協会及び長野県建設業協会更埴支部、また、千曲市電気工業会、建設機械レンタル会社などと、災害時における応急業務の支援に関する協定を締結しております。 また、消防団協力事業所認定制度というのがございまして、建設業を中心に市内7事業所が災害時にその会社が保有しております建設資材を消防団に提供するという協力事業所として認定されているところでございます。 これらのものにつきましては、御指摘の機甲分団に近いものと考えておりますので、建設機械が必要となる災害におきましては、これらの協定や協力事業所の支援をいただき対応してまいりたいと考えております。 次に、市のOBによるバックアップについてでございます。議員も御承知だと思いますが、市を退職してからの職員といいますと、区とか自治会あるいは地域の役職につくなどして、地域の中心となって活躍されている方が多く見られます。大災害時に市役所が行う災害対応業務が公助であるのに対しまして、市役所OBの皆さんには、これまでの経験された知見を生かして地域の中で助け合う共助の要として、活躍されていくのが望ましいのではないかと考えておるところでございます。市内のことをよく知っている職員OBが災害時に行政のバックアップをいただくことは、大変心強く期待できるものと考えますが、今のような地域の要という面もございますし、また、個々の事情もあるところでございますので、現在のところ、組織化ということは考えていないところでございます。 ○議長(和田重昭君) 滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 部長にもう一つ、私が、先ほど申し上げました前回の12月で質問しました自主防災組織の強化ということで、リーダー研修ですとか、そういったことのカリキュラム、それから、支援事業、そういったことを前回検討するということでありました。それから、国でこういったことに対して予算がついてくる中で、どのようにされるか、伺いたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 答弁席〕 ◎総務部長(大内保彦君) 地域の組織、自衛消防等でございますが、直接消防団と違いまして、市のほうと命令系統につながりはないもんですから、あくまで支援という立場になるんですけど、やはりさっき言ったように、いろんな相談があったときにアドバイスをするとか、研修会等の段どりですとか。また、ある自衛消防の方からは、機材についてもちょっと消防団の使った後の物で結構だから、強化してくれないかという話もありまして、その辺についても前向きに検討しているところでございます。 ○議長(和田重昭君) 残り1分26秒です。滝沢清人議員。          〔3番 滝沢清人君 質問席〕 ◆3番(滝沢清人君) 自主防災団については、国が大規模災害団員を増やすべきだという、設けるべきだという中で、それにかわる、例えば、千曲市であれば自衛防災団をそれにかえていけるのではないかということであれば、やはりある程度の教育はしなきゃなんないと思いますし、自衛防災団任せでは、なかなか進まないと思いますので、その辺のバックアップはやはり必要かなと思いますので、ぜひお考えをいただきたいと思います。 それから、これで終わるんですけども、このSDGs、今日初めて私取り上げさせていただきまして、まあ、皆さん、まだなじみがないということで、いずれにしましても、この地方自治体にとって、どこも必要となる持続可能な開発ということで、ぜひ、SDGsを研究していただければなと思いますので、どうかよろしくお願いします。 以上で、終わります。ありがとうございました。 ○議長(和田重昭君) 以上で、一般質問は終わりました。--------------------------------------- △日程第2 議案審議 △議案第1号 千曲市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例制定について △議案第2号 千曲市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第3号 千曲市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第4号 千曲市一般職の職員の給与に関する条例及び千曲市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第5号 千曲市特別職の職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第6号 千曲市職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例制定について △議案第7号 千曲市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について △議案第8号 千曲市企業立地の促進等による産業集積の形成及び活性化のための市税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第9号 千曲市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第10号 千曲市介護保険条例の一部を改正する条例制定について △議案第11号 千曲市指定地域密着型サービス事業者及び指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について △議案第12号 千曲市指定地域密着型サービス事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について △議案第13号 千曲市指定地域密着型介護予防サービス事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について △議案第14号 千曲市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について △議案第15号 千曲市都市公園条例の一部を改正する条例制定について △議案第16号 千曲市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について △議案第17号 平成29年度千曲市一般会計補正予算(第6号)の議定について △議案第18号 平成29年度千曲市介護保険特別会計補正予算(第3号)の議定について △議案第19号 平成29年度千曲市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議定について △議案第20号 平成29年度千曲市西部水道事業会計補正予算(第1号)の議定について △議案第21号 平成30年度千曲市一般会計予算の議定について △議案第22号 平成30年度千曲市国民健康保険特別会計予算の議定について △議案第23号 平成30年度千曲市同和対策住宅新築資金等貸付事業特別会計予算の議定について △議案第24号 平成30年度千曲市介護保険特別会計予算の議定について △議案第25号 平成30年度千曲市後期高齢者医療特別会計予算の議定について △議案第26号 平成30年度千曲市下水道事業会計予算の議定について △議案第27号 平成30年度千曲市水道事業会計予算の議定について △議案第28号 市道路線の変更について ○議長(和田重昭君) 日程第2、議案審議。議案第1号から議案第28号までを一括議題といたします。 以上、28議案については、質疑の通告がありませんので、お手元に配付いたしました議案付託表記載のとおり、関係常任委員会に付託いたします。 以上で、本日の日程は終了いたしました。これをもちまして本日の会議を散会といたします。御苦労さまでした。                             午後3時13分 散会---------------------------------------...