飯田市議会 > 2020-12-09 >
12月09日-04号

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  1. 飯田市議会 2020-12-09
    12月09日-04号


    取得元: 飯田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-10
    令和 2年 12月 定例会(第4回)        令和2年飯田市議会第4回定例会会議録               (第4号)-----------------------------------       令和2年12月9日(水曜日)9時00分-----------------------------------日程 第1 会議成立宣言 第2 会議録署名議員指名 第3 一般質問   (1)井坪 隆   (2)木下克志   (3)木下容子   (4)山崎昌伸 第4 請願、陳情上程(請願6件、陳情1件)      委員会付託散会-----------------------------------出席議員    21名       (別表のとおり)-----------------------------------欠席議員    2名       (別表のとおり)-----------------------------------事務局出席者       (別表のとおり)-----------------------------------説明のため出席した者       (別表のとおり)-----------------------------------     9時00分 開議----------------------------------- △日程第1 会議成立宣言 ○議長(湯澤啓次君) おはようございます。 現在の出席議員は21名であります。 よって、本日の会議は成立いたしております。 湊猛君、熊谷泰人君から欠席する旨の届けが提出されておりますので、御報告を申し上げておきます。 これより本日の会議を開きます。----------------------------------- △日程第2 会議録署名議員指名 ○議長(湯澤啓次君) 会議録署名議員として、小林真一君、福澤克憲君を指名いたします。 次に進みます。 ここで、議会運営委員会委員長より発言の申出がありますので、これを許可します。 議会運営委員長、福沢清君。 ◆議会運営委員会委員長(福沢清君) 本日、議会運営委員会を開催し、一般質問の日程に関して協議いたしましたので御報告申し上げます。 本日2番目に質問を予定されていた熊谷泰人議員から体調不良により欠席の届出があり、本日の一般質問を取りやめたいと申出がありました。飯田市議会の先例により議会運営委員会を開催し、本人の申出を認めることといたしましたので、御報告申し上げます。 なお、一般質問の予定時間や通告内容は市民へ周知されておりますことから、熊谷議員の質問の30分は休憩とすることといたします。 以上で報告を終わります。 ○議長(湯澤啓次君) ただいまの報告について御発言はございませんか。     (「なし」と言う者あり) ○議長(湯澤啓次君) それでは、ただいまの委員長報告のとおり熊谷泰人君一般質問を取りやめることといたします。----------------------------------- △日程第3 一般質問 ○議長(湯澤啓次君) 昨日に引き続き、一般質問を行います。 井坪隆君。 △井坪隆 ◆22番(井坪隆君) おはようございます。会派みらいの井坪隆です。 佐藤市長の御出席の下による初めての定例会、そして代表質問一般質問、昨日までの2日間、議論をお聞きいたしましたが、これまでとは議場の空気が大きく変わりました。コロナによる換気のせいではありません。佐藤市長が開会日の委員長報告一言一言にうなずく姿、分かりやすい語り口での答弁、ノー原稿で静かな口調ながらあふれ出る熱い言葉と、この議場で新鮮な感覚を味わっているのは私だけではないと思います。 さて、我が国の新しい未来の中心は国でも県でもなく、私たちが住むこの市町村であり、そこに私たちが深く根を張って生きていく社会をつくらなければなりません。将来を約束され、誰もが羨む職責を振り払い、国でも県でもなく、ふるさと飯田のために力を尽くすことを心に決められた佐藤市長。今、飯田市長として同じく住民から直接選挙された我々議員と共に牽制し合い、共に地方自治の適正な運営を目指す議会のこの議場での爽やかな佐藤丸の船出にまずは祝福を送ります。 一方、5期目の当選を果たせなかったとはいえ、4期16年にわたり飯田市、飯田下伊那を牽引し、リニア三遠南信時代を見据えた政策を対外的にも高い評価を得た先駆的な視点で推進された前市長、牧野光朗さんの功績をたたえ、ここに改めて敬意を表する次第であります。会派みらいは、牧野市政時代には常に名実ともに是々非々で臨み、一度は本会議で議案に反対の意思表示を示したことが今となると懐かしく思い出されます。 ところで、思い返せば佐藤市長が副市長時代に、私との間において、私自身にとって印象深い思い出が2つあります。1つはリニア周辺駅整備に関する地権者及び関係者に思いを寄せられていたことです。当時から議会に寄せられるリニア整備事業地元関係者からの御意見には市の対応に対する厳しい御指摘があり、議会としてもこうした声の対応に胸を痛めていました。そんなある日、副市長室に呼ばれまして行ったところ、そこにはリニア推進部の職員がおられました。副市長、職員、議員が顔を寄せ合って、市民の皆さんの声の背景、市の対応の現状、今後の対応の在り方などについて話合いが行われました。当時の佐藤副市長は、何とかして関係者の皆さんの声を理解しようと、その対応に知恵を働かすべく、同席の職員、議員、それぞれからの意見を熱心に聞き取られていた姿が思い出されます。その後、リニア推進部を中心に地権者お一人お一人に市の職員が担当させていただくなどの改善策が取られ、今日に至っています。 もう一つは、オーケストラと友に音楽祭が8年目を迎えたときに実施した記念イベント、地域の皆さんと共にベートーベンの第九を歌うという記念イベントでした。その合唱団の約300人の中に佐藤副市長の姿がありました。1年をかけて延べ回数が20回近くに及んだ練習に、佐藤副市長は恐らくほとんどの方が副市長とは気づかないラフな服装で毎回出席されました。そして、成功裏に終えた演奏会の反省会では、佐藤副市長も一合唱団員として参加され、多忙な公務の合間を縫って参加されたオケ友のイベントへの感激だったでしょうか、その目に涙があふれていたことを思い出します。 リニアに関する市民の声に対する思いが対話と現場主義として市長の公約となり、市民と共に1年間歩んだオケ友のイベントが市長御自身のふるさと飯田への思いをより一層強くされたと拝察いたします。リニアの課題はリニア推進特別委員会で取り上げて議論を進めるとして、今回は飯田下伊那の文化の発信基地であり、郡市民文化活動の拠点であり、そして佐藤市長がそのステージに立った飯田文化会館について議論を進めたいと思います。 私ごとで恐縮でございますけれども、現在の飯田文化会館は私が高校を卒業した翌年の1972年に建設されました。再来年で50年を経過します。建設以来、私自身の音楽文化活動の拠点とも言うべき場所として、つまり50年間にわたって飯田文化会館とお付き合いをさせていただいております。 一昨日の会派みらいの原議員による質問の中で、文化会館は井坪の専門分野とやけに大げさな御紹介がありましたけれども、私はあなたが専門分野では似合わないと言ったつもりです。専門分野では決してありませんが、むしろ私は、私の議員活動において議会という場でこの飯田文化会館に踏み込んだ質問や発言をさせていただくのは、実は議員生活で初めてであります。それはただいま申し上げたとおり、あまりにも自らに近い存在としての飯田文化会館に議会という場での議論を控えていたいという思いがあったからであります。その飯田文化会館について、今回この議場で議論に臨むに至ったのは、建て替えを目指そうとするこの機に新たに佐藤市長が就任され、選挙中にも新飯田文化会館について新たな視点で市長が触れられていたからであります。 そこでお伺いします。 マニフェストでは飯田文化会館建て替えについて言及されていましたが、そもそも当地域における飯田文化会館の普遍的な在り方をどう考えるか、市長の御所見をお伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) ただいま井坪議員から過分な言葉をいただきましたけれども、真摯な気持ちで臨んでまいりたいと思います。 文化会館について普遍的な在り方、役割をどう考えているのかという御質問でございます。 私は、文化芸術は私たちに世代を超えた感動と共感をもたらして、生きがいや心の豊かさを実感させてくれるものだと思っております。また、いろいろな活動を通じて様々な人との心のつながりや連帯感を感じるなど、私たちの暮らしに潤いを与えてくれる大切なものだと思っております。そうした市民の文化芸術活動を支える飯田文化会館、市民の皆さんが多様な舞台芸術を鑑賞する場として、また市民自らが創造し、演ずる、さらにはそうした活動の運営を自らが担う場とその機会を提供し、市民の皆さんと一緒につくり上げることにより、多くの市民の皆さんが暮らしの豊かさを実感し、あるいは文化芸術を通じたつながり、コミュニティーを築いてきている場だと思っております。 先ほど井坪議員から、私も第九を歌うという機会において文化会館を活用といいますか、使わせていただいていたことも御紹介ありましたけれども、まさに今市民の皆さんとの一体感を、あるいは感動を共有できた本当に大事な場だというふうに思っておりますし、飯田文化会館の特徴は、単なる貸館というか、そこで舞台芸術、音楽を鑑賞できる場というだけではなくて、他の会館に比べますと市民の皆さんが自らの発表の場として活用する、そして運営にも積極的に参加して、そういったところが飯田文化会館の特徴である、あるいは誇るべきところであるというふうに考えております。 ○議長(湯澤啓次君) 井坪隆君。 ◆22番(井坪隆君) 御答弁の前段は、やや御自身の熱い思いが語られないのかなと思ったんですが、後半、御自身の経験から、いわゆる貸館ではない、貸館にとどまらない館であるという御評価がございました。まさにそうだと思います。 市長はこれまでも、あるいは今回の議会の答弁でも、なぜ建設地が中心市街地になったかというプロセスを問題視されていました。その中で多くの市民が必要だと感じている駐車場についての議論が欠けている。中心市街地駐車場をどうするのかという疑問があると、こういうふうにも述べられています。中心市街地への建設となったプロセスについては、去る10月に中心市街地で開催された議会報告会でも聞いていないという声が市民の皆さんからありましたことは事実です。この点は我々も省みる必要がありそうです。その延長線上で新しい文化会館の建設に当たって、市長は十分な駐車場の確保が必要と、こういうふうに公に言った途端に計画に発表されている場所以外での建設を想像する、そういう市民が多くいたことも事実です。実際にまちづくり関係団体からは、これを敏感に受け止めて、現行の計画をより深めた提言を模索しているやにお聞きしております。 一方で、市長のマニフェストは、市民が充実した毎日を送ることができるという、そのマニフェストのお言葉をお借りすれば、そのために果たした飯田文化会館というのは、先ほどの市長の答弁のとおり、建物そのものではなくて、飯田市が文化行政の展開に当たって、行政は市民との協働的な関係の中で手探りをしながら市民との関わり合いを模索してきた、そういういわゆる文化行政の変遷の過程にある拠点だというふうに言えると思います。 中心市街地への建設に至ったプロセスには省みるものがあるなということはあるとしても、そもそも政策として新飯田文化会館の建設に行政がどう関わっていくのか、これについて少しお時間を頂戴して、釈迦に説法かもしれませんけれども、飯田の文化行政、あまり今、文化行政ということは言われませんけれども、その文化行政について歴史をたどってみたいと思います。 いわゆる飯田の文化行政の典型が人形劇カーニバル、今の人形劇フェスタですね。カーニバルといえば、先頃、竹田扇之助さんがお亡くなりになりました。私も口論したくらいの仲のいい仲ですが、お悔やみ申し上げたいと思います。この人形劇カーニバルが誕生当初、劇人と言われる人形劇人と行政が主体となって取り組んでいた祭典でしたが、市民への浸透、それから拡充とともに飯田市のまちづくりの核となって、そして市民が主体的に参加して祭りを盛り上げる、つくり上げるまでに変遷を遂げました。この変遷こそが飯田市の文化行政の取組の足跡であると。文化によるまちづくり人づくりの成果と言えるのではないかと思っております。 時の市長、松澤太郎さん、当時を振り返ってこう言っています。地方自治の趣旨に基づいた地域の真の活性化を実現するための方策として、今にして思えば、地域づくりのための文化的イベントを想定した。オーラルヒストリーで語っておられます。また、松澤市長の後を引き継いだ田中秀典市長は、当時の議会答弁で、地域における文化活動は地域の連帯を生み、日常の市民生活に潤いをもたらせるものでなければなりません。そのためには、活動の主体は市民であり、行政が文化活動を執行するような在り方は、部分的や過渡的にはあり得ても本来の姿ではなく、行政がこれら市民の活動を情報や施設、財政面でサポートできる体制づくりを主体とします。言い換えますと、共に行動しつつも行政は本来黒子の立場にあるべきと考えておりますと語っています。 行政と市民でつくり上げていくその地域ならではの活動こそが生活であり、文化であり、そういった意味で飯田市の人形劇の祭典を核とした変遷というものは、文化政策によるまちづくり変遷そのものだったというふうに私は捉えています。 実は、飯田文化会館を取り巻くその他の郡市民文化活動も同じ延長線上にあって、市民が生き生きと活動し、行政と市民がえも言われぬ関係を持って続けられて今日に至っています。そして、人形劇カーニバルの誕生当時から同じ思いを持った行政の施策、行政の職員が今後も同じ気持ちで継続されていくと私は信じたいと思います。 私は何を言いたいのか。その普遍的な在り方を持ち続けている飯田文化会館建て替えについて、多くの市民が感じているとする駐車場の確保や交通アクセスが市長のマニフェストに記載されています。もちろんこの公約は、新文化会館の建設に当たってのワン・オブ・ゼムだということに十分承知しておりますけれども、しかも、これからのこうしたことの解決というのは、これから先幾らでも対策は考えられるというふうに思います。しかしながら、このハードの整備である駐車場の確保が前面に出たことによって、どういう文化会館を造るのかではなくて、どこに文化会館を造るのかという議論にミスリードされていった、そういう感じがいたします。駐車場の話題が、いわばそうした議論へのあおりになっている。本来あるべき、どういうものを造るかという議論にふさわしくないものになっていると私は考えます。 そこで伺います。 建て替えについて、十分な駐車場の確保を前提としておりますけれども、これを新飯田文化会館建設適地と考えるのか、市長の御所見をお伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 今、飯田市の文化行政のこれまでの歩みについて御紹介がありました。まさに、そういう飯田らしい歩みだなというふうに改めてお聞きをしたところです。 文化会館をどこに造るのかという議論が先行する結果になっている、どんなものにするべきかという議論が今どこかに行ってしまってはいないかという御指摘は、私も危惧するところです。 一方で、私は今回マニフェスト駐車場の話を書いた、これは市民の皆さんのどこにできるのかという関心と同時に、今の文化会館の利用において駐車場の問題がやはり大変気になっている。まさに、利用者であるところの市民の皆さんがぜひ駐車場問題を解決してほしいという思いを持っている。そういった中で、その関心事が十分議論されずに中心市街地という結論が、結論といいますか方針が出された。このことについて、大変違和感を持っている方々が大勢いらっしゃった。 そういうわけで、私は駐車場がしっかりといいますか、必要な状況に整っていることはワン・オブ・ゼムといいますか、やはり満たすべき条件の一つだというふうに思っています。中身がよければ駐車場はなくていいということには多分ならない。そういった意味で、市民の皆さんの関心の高い駐車場の話が解決される、そのプロセスがちゃんと皆さんに分かるように、それはする必要があるだろう。一方で、どこに造るかというよりも、どんなものを造るかというものが大事だというのもそのとおりだというか、むしろそうだと思います。そのときに、先ほど申し上げました貸館ではなくて、むしろ市民の皆さんの活動の場としての文化会館、これが飯田のらしさであるというふうに考える中では、どちらかというと今いろいろな催しが伊那、駒ヶ根で止まっているとか、いろんなアーティストがコンサートに来ても館に対する不満が多いとか、そういうどちらかというと飯田らしい議論というよりは、館の大きさとか席数とかという議論になっていくところもちょっと気になっています。いろいろ遠回りしていますけれども、やはり駐車場問題もしっかり市民の皆さんの関心事である以上、議論する必要がありますし、その中身についても議論する必要がある。そういった中で、どこにできるかという中心市街地に建設をしようとしているという方針ばかりが市民の皆さんに注目されている。この状況はやはり一旦リセットをするというか、もう一度議論する中で、駐車場はこう、そして中身はこう、したがって場所はこうと、そういうような一体とした議論をする必要があるというふうに思っております。 ○議長(湯澤啓次君) 井坪隆君。 ◆22番(井坪隆君) 駐車場に関する危惧は私も共感いたします。というのは、常々文化活動をやっていまして、時には駐車場係を私もやったことがありますけれども、今の文化会館の実情ですと、どこの駐車場が空いているかというのが分からない。自転車で全部走り回って、あそこ空いていますよ、こっち空いていますよと、そういう誘導もしなければならない。それでもいっぱいになってしまうという実態はありますので、市民の皆さんの気持ちはよく分かります。 しかし、今の御答弁の中では、やっぱりどうしてもどこに造るか、駐車場が優先になりがちな議論に行ってしまう危惧は、私は今の答弁からも消えません。これからちょっとまちづくりについての話もしますけれども、ぜひどこに造るかという観点ではない、どういうまちにするかがあってのどういう文化会館か。最初に戻りますけれども、この地域にあっての文化会館の普遍的な在り方、ここからぜひ考えてもらいたいなというふうに思います。 飯田市の中心市街地活性化基本計画、それから飯田市の土地利用基本計画、この方針では中心市街地を都市の中心の機能として持つ、いわゆる飯田市の顔であるというふうに位置づけられております。これは飯田だけでなくて、飯田下伊那地域全体の政治経済の文化の中心の位置として位置づけられてきていると思います。加えて少子高齢化人口減少社会にあっては高度成長期にあったようなまちの郊外に広がり、そしてそこに通していくと、こういった考えから切り替えて、まちの中心という核に投資をしていくという必要があると思います。そういう面でも、まちの魅力の創出ということで、リニアを見据えた都市構造で位置づける中心拠点、これが文化芸術を創造、発信する拠点施設にふさわしい場であると、ぜひ市長もこれからその意を強くしていただきたいと私は思います。 十分な駐車場が欲しいという声は、先ほども申し上げたとおり、現在の文化会館の環境からは多くの郡市民が思うところでありますし、素朴な声としてそのとおりだと考えます。しかし、そのことを前提条件とするならば、ぜひ政策として文化行政、政策としての文化会館在り方、こういうものをどうするかという観点で市長もお考えいただきたいというふうに思います。 そこでお伺いします。 政策としてどうするかという視点で考えていただくことはできないでしょうか。
    ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 政策としてどうするかという議論、当然するべきだと思っています。 ただ、ただといいますか、先ほどまさに議員がおっしゃったように、文化会館在り方を形づくってきたのは市民の皆さんの活動だと思います。そういった中で、例えば私がここにあるべきだというようなことを唐突に申し上げるというよりは、まちの在り方、文化の在り方、そういったことを考える中でどの場所がいいんだという話も含めて、市民の皆さんからそういった議論が起こり整理されていく、そういったプロセスが必要ではないかなというふうに思っております。 昨日までの答弁でも一部申し上げているかと思いますけれども、中心市街地、いわゆる丘の上と言われているところの中心性については、いろんなイベントやお祭りが自然に丘の上で行われているということを考えても、それは郡市民皆さんがみんな認めているところだと思います。そういった場所に文化会館があるべきだという議論については、私はもちろん有力な候補地の一つだというふうに受け止めています。 そんな中で、じゃあ、我々市民が利用するときにどういうふうにアクセスすればいいんですか、駐車場の議論はどうなっているんですかと言われたときに、その議論がまだ足りていない、そういうことだと思いますので、在り方文化行政のあるべき姿といったようなことと併せて、やはり駐車場の問題は市民の皆さんの利用者としての素朴な声として、その問題を解決する方法も併せて議論をする必要がある、そのように考えております。 ○議長(湯澤啓次君) 井坪隆君。 ◆22番(井坪隆君) 駐車場の問題はハード整備ですので、これから何とでも検討の余地はあると思いますので、ぜひとも今日の前段での議論を大切にしていただきたいなというふうに思います。 政策としてどうするかということですが、まちづくりという面も含めて、文化行政ということも含めて、そういったポイントを押さえた上で駐車場が大事だとおっしゃっている市民の皆さんにもきちんと説明を施して御理解をいただく、そういう仕事が市民の声を聞く市長の大きな役割だろうというふうに思っております。 最後に、ちょっと思いを申し上げます。 人々の日々の営み、市長も書かれておりましたが、こういうものがあってこそ、このまちの社会というのは形成されるというふうに思います。それは先ほど来申し上げているとおり、田中秀典市長もおっしゃっていました、政治主導であってはならない。今、市長がおっしゃいましたけど、人々の社会づくりに政策という方向性を示して、そしてそれを支援していく、こういう形が望ましいんだろうなというふうに私は思います。市民と行政、そして共に生きる社会の形を模索する思想が大切で、市長が強調されている市民の声が市政に届かないと言われる現状に対して、職員の皆さんも誰もが市民の声に耳を傾けるためには、特に行政が一丸となって共に生きる社会を目指す。共に生きる社会の形を模索する、そういう思想が特に文化行政に限らず全般的に求められるというふうに思っております。 最後に、飯田文化会館とは、ある目的のために行くところではなくて、日常的に行くところであって、そこを介したにぎわいが醸し出されるところでありたいと切に願って質問を終わります。 ○議長(湯澤啓次君) 以上で、井坪隆君の一般質問を終わります。 次に、熊谷泰人議員一般質問の予定ですが、辞退されておりますので、会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。     9時30分 休憩-----------------------------------     10時00分 再開 ○議長(湯澤啓次君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 それでは、次の一般質問を行います。 木下克志君。 △木下克志 ◆20番(木下克志君) 平素は大変お世話さまになっております。会派のぞみの木下克志でございます。 なかなか雨が降りません。畑の野菜が水を欲しがっておりますけれども、私も緊張で喉が水を欲しております。 通告時間が短いので、本題に入らせていただきます。 3世代同居するまちづくりでございますが、親子3代同居には様々なメリットがあると思います。今回、私が言う3世代同居には、1軒に3世代が同居をするもののほか、同じ敷地内に親子で2戸建てにするとか、また親子が隣地に暮らす、すなわち隣居とか、親子がそれぞれ日常的に交流できる近居といった暮らし方を含めて同居ととらまえております。 ただ、個々の生活状況や家庭状況によりまして行政が関与することは得策でないということを承知した上で、親子3代の同居するよさを市民の皆さんに理解していただくこと、その面を込めまして、3世代同居の暮らしについてどのように考えているかをお伺いするものであります。 それでは、質問に入ります。 これ平成17年度に質問させていただきました。3世代同居の世帯数については、国勢調査によると、平成12年度は世帯数3万5,436件に対しまして、同居世帯が6,235世帯であります。率にしますと17.6%でした。平成7年度には20.6%となっております。現在の3世代同居実数をどのように把握しているのかお伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水美沙子君) 親子3世代が同居している世帯数についての御質問でございますが、議員おっしゃいましたように国勢調査の中の3世帯という定義がございます。そちらの数字から申し上げます。 平成17年は6,578世帯、平成22年では5,709世帯、平成27年では4,885世帯となっております。 ○議長(湯澤啓次君) 木下克志君。 ◆20番(木下克志君) ただいまの数字をお伺いしますと、かなり減少しているということが分かりました。 では、今は別々に暮らしているけれども、いずれは同居可能だという世帯は調査したことがありますか。 ○議長(湯澤啓次君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水美沙子君) 今は別に暮らしているが、同居可能な世帯数という調査は実施しておりません。 ○議長(湯澤啓次君) 木下克志君。 ◆20番(木下克志君) 確かにそういう調査は私もできないと思っております。しかし、私は、今別々に暮らしているけれども、将来的には3世代同居をしたいという家庭はたくさんあるんじゃないかと思います。 3世代同居の暮らし方にはたくさんのメリットがあると思いますが、そのいい例といたしまして、3世代同居には、子育てや介護を世代間で日常的に支え合えるほか、共稼ぎ夫婦の暮らし方も安定的になると思います。また、子供は様々な年代の人と触れ合うことは情操教育にもよいと聞きます。お年寄りにとって子供との触れ合いは、介護予防や認知症予防にもよいと聞きますし、効果的だと思います。新婚当初は夫婦のみの生活であっても、やがて子供が生まれ、子育て期を迎えると家族のちょっとしたサポートがあるのとないのとでは、家事や育児の負荷は大きく異なり、家事、育児の負荷が少なくなればもう一人産むという希望がかなえられるのではないかと、こういうふうにも感じます。何よりも家計の負担も軽くなる。そして、地域によっては組合未加入問題の一助になると考えます。そのほか鍵っ子対策や独居老人対策、非行予防等々、様々なメリットが生じてくると、私はそういうふうに考えるところであります。特に3世代同居には少子化への歯止めをかける効果が大きいと思います。市のお考えをお伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水美沙子君) 3世代同居は、議員おっしゃいましたように、子育てや介護におきまして世代間でお互いの暮らしを助け合いまして、健やかに安心して暮らせる環境としてのメリットが高いと考えております。 昨年度、第2期の子育て応援プランを策定しましたけれども、政策の基本的な視点として掲げた項目の一つに、家族が喜びを持って子育てを応援できる環境づくりをうたっておりまして、安定した子育て環境には、祖父母などの家庭の家族のサポートを尊ぶ姿が大切と考えております。 一方、家族の状況や暮らし方の多様化など、同居や近居が容易でない御家庭もございます。市は家族間、世代間の支え合いを尊びつつも、家族の支援が得られにくい家庭に寄り添って子育てや介護をしっかりサポートすべきと考えておるところでございます。 ○議長(湯澤啓次君) 木下克志君。 ◆20番(木下克志君) この親子3世代同居につきましては、様々なメリットがあるわけであります。ただ、組合未加入と同じように行政やほかが強制するべきものじゃなくて、自主的にこれを理解し、とらまえて考えていかなければならない問題だとも思います。 9月の議会で吉川議員が緩やかなつながりを重視した自治組織を、この緩やかなという表現は、当初は吉川議員は何を言いたいのやと思いましたけれども、考えてみますとすばらしい言葉だなというふうに感じます。今回もこの親子3世代同居、やはり強制的にするんじゃなくして、対象家庭に理解し分かりやすく、そしてなるほどなと思わせる施策が大事だというふうに思います。昨日の村松まり子議員の子育ての孤立を防ぐための取組をお聞きしまして、やっぱり親子3世代の同居もこの一助になるんじゃないか、こういうふうに考えるところでございます。これを市民の皆さんにこのよさをPR、理解していただくことはできないものか。 市長にお伺いしますけれども、市長も両親のお隣にうちを構えました。おじいちゃん、おばあちゃんにしてみると、孫と一緒に生活できる、こんな親孝行はないな、こういうふうに感じておりますし、おじいちゃん、おばあちゃんも感激しておることだと思います。やはりこれはどの家庭もそうですけれども、核家族が進む中でこの弊害というのがいろいろ取り沙汰されておるわけであります。ここで飯田市といたしましても、やっぱりよさを市民に理解していただく、そういうPRというものが必要じゃないかと考えます。市長の御所見をお伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 先ほど冒頭に木下議員のおっしゃったように、どこにどういうふうに住まうかという話は非常にデリケートな話でもあり、行政が踏み込むところかどうかというのは、慎重に考えなきゃいけないところだろうというふうに思います。家族の在り方というのは本当に様々だと思いますし、例えば3世代の同居といったときには、女性の目で考えたときにはどんな受け止め方があるのかな、そんな想像も働かせる必要があるのかなというふうには思います。 いろんなメリットがある、そういう議員のお話は個人的には大変共感するところもありますけれども、それは行政として殊さらに何かPRするというよりは、いろんな住まい方、暮らし方の希望があるでしょうから、それを果たしたいというか、そういう暮らし方をしたいというときに、いろんな支障があるとすれば、それを取り除いてあげるような、例えば先ほどは国から住宅政策という話がありましたけれども、そういう政策一般の中でそういった支障を取り除くような政策を入れる、そういうことはいいと思いますけれども、こういう住まい方を推奨するといったようなところはちょっと行政としては踏み込み過ぎかなというふうには感じております。 ○議長(湯澤啓次君) 木下克志君。 ◆20番(木下克志君) 次に移ります。 観光行政についてお伺いいたします。 9月議会においてもまたお話をいたしました。新市長になられましたので、もう一度お伝えしたいと思います。産建委員会の行政評価の折に観光は産業か、こういう素朴な意見が出ました。産業さ、その中で飯田の観光は産業になっておるのか、こういう問いかけもありました。じゃあ、産業にしなければならないんじゃないか、こんな会話を基にして今回の観光行政、金を落としてくれる観光、経済効果がある観光にするにはどうしたらいいか、こういう観点で質問をさせていただきます。 観光客数を指標として捉えておりますけれども、どのような経済効果が出ているのか見えていない、こういうことだろうと思います。飯田に来てお金を落とす仕組みづくりを構築していることは必要じゃないか、こういうことで、例えば令和元年度の数字を引用しますと、妙琴公園に1万8,500人の人が見られました。泊まりは1,400人であります。恐らくキャンプだろうと思いますけれども、経済効果はどうなのか。野底山森林公園に2万5,800人が行きました。泊まりは4,800人だそうです。キャンプだろうと思いますけれども、その経済効果はどうなったの。下栗の里に2万4,300人が来ました。泊まりは3,000人でした。どこへ泊まったの。こういう数字をひもといていきますと、観光誘客の数だけで追っていって、本当の観光が産業になっておるかという裏づけが分からないわけであります。見えてこないわけであります。 10月の議会報告会のときに飯田5地区の懇談会でありますけれども、それが最後の総括の意見の中で、まちづくり委員会で天龍峡へ添架歩廊に行ったけれども、店も何もない、経済効果はどうなっておるのか、こういう投げかけもありました。観光客がお金を落とす仕組みづくりが必要だと感じたのは私だけではないと思います。御意見をお伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 今、木下議員から御指摘があった観光が産業になっているかという点については、非常に重要な御指摘だと思います。指標としては観光客数のほかに、1人当たりの消費額というデータもあるわけですけれども、それが飯田の場合は非常に1人当たりの消費額が少ないというデータもたしかあったと思います。それを掛け合わせると、どれくらいこの地域に経済効果があるのかというようなことが計算できると思いますけれども、今、例に挙げていた妙琴公園、野底山、下栗の里、それぞれどこでお金が落ちるのか、そういった観点で見てみるといろいろ工夫の余地があるということですし、最後に上げていただいた天龍峡については、大橋の開通によって大勢の方がお見えになっていますけれども、実際にそこでお金を使っていただくような場所がない、その御指摘はそのとおりだと思っています。 今回マニフェストの中でも、どうやったらそういった経済効果が生まれるのか、地元の皆さんともう一回計画を練り直したいというふうに書いておりましたけれども、今、議員が御指摘になったような視点でいろいろな場所の観光としての経済効果が生まれるように考えていくことは大変重要だというふうに考えております。 ○議長(湯澤啓次君) 木下克志君。 ◆20番(木下克志君) 秘境遠山郷と言われますけれども、三遠南信自動車道の開通を見据えまして遠山郷が通過点になりかねない。これは9月の議会のときにも言わせていただきました。魅力がなければ観光客が来ないわけであります。7月の豪雨災害で被害のあった南信濃の中橋について、この橋をつり橋にして、道の駅遠山郷から和田地区を通り、和田城への散策ルートは考えられないか、こういう提案がうちの会派の議員のほうから出ました。こういう遠山郷の魅力づくりをどのように考えるかお伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 遠山産業経済部長。 ◎産業経済部長(遠山昌和君) ただいま中橋を通じての観光づくり、魅力づくりということでございました。 議員おっしゃられますように、かぐらの湯のほうから桜の立ち並ぶ堤防、そして和田の町並みへつなぐという橋、これは町なかウオーキングとか、また住民の皆さんの生活としても重要な橋だと位置づけておるところでございます。 今、議員さんのほうからありました中橋について、つり橋との御提案でございますけれども、この橋につきましては災害による損傷ということでございますので、災害復旧による原状機能の回復ということが基本ということでございまして、担当のほうの査定によりましても、橋梁の形態は決定しているというふうにお聞きをしているところでございます。 ただ、今も申しましたようにこの中橋は、周遊観光としても大変重要、生活としても重要ということでありますので、地域の皆様と一緒になって周遊としての魅力づくりはしっかりと橋も介しながら、どんな形になろうと使いながら、そうした周遊観光の魅力づくりは進めてまいりたいというふうに思います。 ○議長(湯澤啓次君) 木下克志君。 ◆20番(木下克志君) 遠山郷の振興を考えた場合、温泉は重要であります。9月議会での市長の答弁では、早期復旧に取りかかりたい、こういうふうに申されましたけれども、その後の状況はどうなっておるかお伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 遠山産業経済部長。 ◎産業経済部長(遠山昌和君) その後の状況でございますけれども、このポンプ事故につきましては、先方、請負業者と協議、交渉し、履行を求めてまいりましたが、その履行がなされていないという状況から、長野県建設工事紛争審査会の仲裁という形になりました。 8月28日、仲裁の書類を提出して受理をされ、10月5日には担当する委員が決まって第1回の審理の日程調整を受けました。そして、11月5日になって、来る12月11日に第1回の審理が開催される運びとなって、これから進んでいくということになっておるところでございます。 ○議長(湯澤啓次君) 木下克志君。 ◆20番(木下克志君) かぐらの湯は、源泉ポンプの落下事故の前でも赤字だったんですけれども、このことをどう考えているか。また、これも赤字のしらびそ高原、安定経営に向けてどのような構築を考えておるのか、併せてお伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 遠山産業経済部長。 ◎産業経済部長(遠山昌和君) かぐらの湯につきましては、近年の誘客の入れ込みの減少とかいろいろありました。私どもも指定管理者の皆さんと一緒になって取り組んでいくべきところをできなかった部分もあるということでございます。今現在、かぐらの湯の検証委員会が在り方を検証していただいておりますので、そうしたまとめを見ながら進めてまいりたいと思っております。 しらびそにつきましても、しっかりと経営体制を整えてまいりたい、そのように思っております。ちょっと時間がなくて申し訳ございません。 ○議長(湯澤啓次君) 以上で、木下克志君の一般質問を終わります。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。     10時26分 休憩-----------------------------------     10時35分 再開 ○議長(湯澤啓次君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 それでは、次の一般質問を行います。 木下容子さん。 △木下容子 ◆14番(木下容子君) 皆さん、こんにちは。市民パワーの木下容子でございます。 佐藤市長、御就任大変おめでとうございます。市民の皆さんの大きな期待を担っての市政運営が始まりました。牧野前市長の4期16年のうち、8年を副市長として共に携わってこられたわけです。私自身は、議会としても牧野市政の政策について承認もしてきたわけですので、大きな失敗はなかっただろうなというふうに思っております。牧野前市長には、大変お疲れさまでしたと申し上げたいというふうに思います。 以前、羽場大瀬木線にかかる新しい橋の名称を決めるときに、当時副市長であった佐藤市長には何回も羽場へ足を運んでいただきました。羽場の住民の思いと市の考えとが少し違いがあったりして、一致になかなか至らなかったという経過がございます。時には、住民から罵倒をされたというような場面もあったかというふうに記憶をしておりますけれども、佐藤市長は本当に何度も話合いを持ち、そして誠意を持って対応をしてくださったというふうに記憶をしております。市長が掲げられている対話と現場主義の原点がそこにもあったんだろうなというふうに思っております。対話と現場主義で心通う市政をつくるという誓いを貫いていただいて、市政運営にこれからも当たっていただけますように御期待を申し上げたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、質問に入らせていただきます。 今回はコロナ禍を乗り越えるというマニフェストの中で、市長が政策の中で最初に掲げられている項目、政策についてお伺いをしたいと思います。 2020年の今年は、新型コロナの脅威から始まった年でございましたが、最後の月、12月を迎えても、まだコロナの猛威は収まらずに第3波の到来におびえる日々が続いております。当面の最優先課題として、医療、福祉、経済など、分野横断的な専門家チームを南信州全体、官民共同で結成をし、市長直轄でスピーディーに対応を打っていただけるということで、これにも期待をしております。 アメリカの経済誌「グローバルファイナンス」によりますと、2020年における住みやすい都市ランキングのトップに東京が選ばれたということです。これは経済力、研究開発など8項目の要素を基に選ばれたということですけれども、新型コロナでの死者が少ないということも8項目の中の一つの要素にされたそうです。しかし、その一方で海外メディアからは、日本は新型コロナが原因での1月から10月までの10か月間の死者よりも、10月一月だけで自殺によってコロナ以上の数の命が失われているというセンセーショナル的な指摘がされました。海外のメディアにとって日本の自殺者の数の多さは本当に驚きだったというふうに思います。 そこで、新型コロナウイルス禍での自殺防止対策についてお伺いをしたいと思います。 ①です。私は以前にも自殺予防についての質問を行ったことが何回かありました。当時は全国で年間3万人を超える方が自ら命を絶たれておりました。ここ10年ほどは減少傾向が続いていて、2019年には全国で2万人程度になっており、少し安心をしていたわけですけれども、今年はコロナの蔓延と重なるような形で自殺者が増加をしております。本年6月までは前年度、昨年の同じ月と比較して減少傾向が続いておりましたけれども、7月からは増加に転じ、8月は286人の増、9月、227人増、10月に至っては、昨年1,539人だった自殺者は2,153人と614人の増、率にしてこれは40%近い増加であります。全国ではこのような状況ですけれども、飯田市の状況についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水美沙子君) 飯田市の自殺者の状況でございますが、前年同期で比較しますと、自殺者数は令和元年10月で17人であったのに対しまして、今年は15人となっておりまして、推移も人数的にも大きな変化はない状況でございます。 ○議長(湯澤啓次君) 木下容子さん。 ◆14番(木下容子君) 伺いました。 飯田においては、昨年よりも少なかったということでありますけれども、それでは自殺での死亡者と交通事故での死亡者の数の比較はどのくらいでしょうか、お伺いします。 ○議長(湯澤啓次君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水美沙子君) 交通事故死亡者との比較ということでございますが、飯田下伊那地域の少し古いデータで恐縮なんですけれども、平成25年度の自殺による死亡者41名であります。交通事故の死亡者4名。平成26年は自殺死亡者27名、交通事故死亡者10名ということでありまして、平成17年から平成26年までの10年間のデータを比較してみますと、平均自殺死亡者が交通事故の死亡者の4倍以上となっているという現状がございます。 ○議長(湯澤啓次君) 木下容子さん。 ◆14番(木下容子君) 飯田下伊那の場合は、昨日、お一人の方がコロナにかかられたということでございますけれども、飯田下伊那の場合は、ほかの大都市に比べてまだまだコロナの関係の脅威が少ないのかなというふうに思います。ただ、交通事故に比べて4倍の方々が自ら命を絶たれている、これは大変なことかなというふうにも思います。 ②へ参ります。 全国では依然として男性の自殺者が女性に比べて多いわけですけれども、男女別の自殺者数の推移を見てみますと、衝撃的な様子がうかがえます。8月、昨年1,139人だった男性の自殺者は、今年は90人増えておりまして1,229人。これは率にして8%の増でした。一方、女性は昨年8月、464人だった方が、196人増えて660人になりました。42%の増です。10月はもっと顕著です。昨年1,073名だった男性の自殺者数、今年は21%増加、1,302人になっています。女性の自殺者は昨年466人だったものが、今年は851人になりました。これは385人増ということで、何と83%も増加をしたわけです。全国の状況はこのような状況ですけれども、飯田市としてどのように捉えていらっしゃいますでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水美沙子君) 議員から御説明ありましたように、全国での女性の自殺が増加しているという状況であります。命を支える自殺対策推進センターというところが分析しておりますけれども、背景には非正規職ゆえのリストラなど、仕事を失うなど、女性の経済、生活、育児、介護はじめ様々な問題が出ておるのではないかということが分かってまいりました。また、同時期に有名男性俳優の自殺がありまして、報道後の1週間に件数が多かったとの結果も出ております。 飯田市におきましては女性の自殺が多いという状況ではございませんけれども、今年は2名の方の自死がありまして、尊い命が失われたことを重く受け止めておるところでございます。 ○議長(湯澤啓次君) 木下容子さん。 ◆14番(木下容子君) 全国の状況を見てみますと、新型コロナが女性に与える影響は、飯田はまだそこまでコロナの脅威が精神的にもダメージを与えているという状況ではないと思いますが、都会では女性に与える影響は大きなものがあるというふうに思います。 中部圏社会経済研究所の島澤諭研究部長がおっしゃっていらっしゃいますが、自殺率は失業率と密接な関係がある。仕事は経済の糧であり、社会との接点でもあるが、失業すると収入が途絶えるだけでなく、社会とのつながりも失われて孤立が深まる。行き先に絶望をし、自ら命を絶つ人が出てきてしまうとおっしゃっています。女性活躍推進法が制定をされ、女性の働く場が広がったように一見見受けられますけれども、実際はその過半数はパートなどの非正規雇用です。コロナ禍で真っ先に解雇や雇い止めの対象にされるのは、そんな女性の労働者たちです。今年の4月に減った非正規職員の皆さん方は97名いたそうですけれども、そのうちの7割が女性でした。 NPO法人のしんぐるまざあず・ふぉーらむという法人がありますけれども、その方たちが全国のシングルマザー1,800人に調査を行ったそうです。そのうち7割の方が雇用形態の変更や収入減などの影響があったというふうに答えています。それから、自分が感染すると家族の面倒が見られなくなるという懸念から、自発的に退職をしたり、休職をしたりした方たちが3割もいらっしゃったということです。全国一斉休校の影響もあり、仕事も週一、二回に減ってしまった、子供たちは1日2食で我慢をさせ、自分は2日に1食が当たり前だという厳しい回答もあったそうです。このように新型コロナの影響は男性よりも女性の側に強く現れており、全国では追い詰められて自ら死を選ばなければならないといった方たちも多くいらっしゃいます。 飯田下伊那では先ほどのお話のとおり、まだここまで深刻な事態には陥っておりませんけれども、今後、第3波の到来、第4波の到来も視野に入れながら対応する必要があるというふうに考えております。 3番に参りたいと思います。 自殺予防に関しては、これまでにも取り組んできていただいておりますけれども、今回はコロナ禍という状況の下で、これまでと状況が違ってきているというふうに思います。テレワークが進み、子供も学校の休校で家族みんなが長期に家庭内に閉じ籠もるようになったとき、負担が一番多くかかってくるのが母であり妻である女性であります。外出の自粛が余儀なくされ、人と人との関わり方がこれまでと大きく変わってきました。他人との関わりが減り、人間関係が孤立化をする一方で、逆に家庭内では人間関係が固定化されてしまって、ほかに逃げ場がなくなる、悪化をしてしまうということもございます。コロナ禍では、これまでと違った対応が求められることになろうと思います。今必要とされる自殺防止対策については、どういうふうにお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水美沙子君) 自殺防止対策についてという御質問ですけれども、まず自殺を回避するには1人で抱え込まないで、誰かに相談してほしいというメッセージを届けることが重要だと考えておりまして、市のホームページや「広報いいだ」におきまして、心の相談窓口として様々な問題の解決につながるように相談先一覧を掲載して周知しております。また、そこでつながった相談については、しっかり丁寧に対応をしていくということにしておるところでございます。 また、自殺に対する正しい知識を市民に普及啓発していくことも大切で、相談しやすい体制の充実や身近において自殺対策を支援できる人材が求められておりまして、昨年度はゲートキーパー講座を40回開催しまして、延べ858人に受講していただいております。自殺対策に関与する組織、または発生状況に詳しい立場の方々からの情報を共有しまして、人的ネットワークを強化することも対策の前進につながると考えております。 市では自殺対策庁内会議を組織しまして、業務上の連携や情報共有を図っておるところですけれども、このコロナ禍の中で自殺が問題化してきたこともありまして、今月2日には第1回の飯田市自殺対策推進協議会を開催したところでございます。協議会の会長は市長であります。関係機関等との連絡強化と自殺対策の啓発、それから情報共有をその場で行ったところでございます。 ○議長(湯澤啓次君) 木下容子さん。 ◆14番(木下容子君) いろいろな方法で自殺対策に関わってきていただけている。ゲートキーパーの講座をやっていただいたということでございますけれども、これも大変重要なことだなというふうに思っております。市長が今回、自殺対策の推進協議会の会長に就任されたということでございます。初めてのことだろうなというふうに思います。一歩前進をしたのかなと思いますけれども、会長に御就任された、その思いをお聞かせいただければというふうに思います。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 自殺対策推進協議会の会長に就任した思いをということでありました。 先ほど部長からも答弁いたしましたように、自殺というのは本当にいろんなアプローチが必要だというふうに思いますけれども、大切なこと、これは他人事ではないということ、身の回りにいつ起こってもおかしくないことということだと思っております。私自身も、かつて部下を自死で失ったことがあります。そのときに何とも言えない、防ぐことができなかったのかという自責の念や、どういう原因だったのかがなかなか分かりづらいという、そういったことも経験をしました。そういったことで、誰もが自分の身近に起こり得ることだ、自分事として考えるべきことだというふうに考えております。 協議会につきましては、先ほど御紹介した庁内の連携だけではなくて、自殺に関係をする様々な機関と連携をし、情報共有する。これがいろいろなアンテナを張り巡らせて、何とか自殺に至るその途中で止められないかと、そういうことでありまして、重要な取組になるというふうに思っています。 先ほど来ありますように、コロナ禍において、さらに経済的な問題、あるいは生活環境の悪化といったようなことが懸念されるわけですので、せんだってこの時期に開催するということに至ったわけですけれども、これから先もこの対策、自殺問題というのが市民の皆さん共通の、誰にも起こり得る課題であるということで、市民の皆さんとみんなで取り組んでいきたいというふうに考えております。尊い命が救われるように自殺対策の必要性、あるいは対策、あるいは意識の向上を市民の皆さんに呼びかけてまいりたいと考えております。 ○議長(湯澤啓次君) 木下容子さん。 ◆14番(木下容子君) 市長も以前部下の方を亡くされたということをお聞きしました。私自身も以前、清水可晴議員、下平勝熙議員、前の会派のときに自殺のことで秋田へ伺ったことがあるんですね。そのことを思い出しましたけれども、そのときに対応してくださった自殺の対応する部長さんが、実は自分も部下を自殺で亡くしたことがあると。本当にそれはつらい経験だった、じくじたる思いであったというようなことを言われて、だからこそ、一生懸命自殺対策に取り組みたいというようなお話をお伺いしたことを今お聞きして思い出しました。ぜひ、佐藤市長もそのようなつらい経験をされたという御経験を生かして、市民の命を守る、そんな活動を続けていっていただきたいなというふうに思います。 続いて、(2)新型コロナウイルスが妊娠活動に及ぼす影響についてお伺いをしたいと思います。 新型コロナの流行が本格化をした今年の4月頃から全国的に妊娠届出の件数が減少してきたという報道がございました。全国では4月は7万5,807件で、前年の同じ月と比較をすると0.4%の減。このくらいは大したことなかったんですけれども、5月は17.1%減、6月、5.4%減、7月、10.9%減ということであります。私のところのデータでは7月までしか出ていなかったもんですから、これでとどめたいんですけれども、今はもっともっと少なくなっているんじゃないかなというふうに思います。 日本の人口は少子高齢化ということで、11年連続で減少をしておりまして、2019年の出生数は86万人ということで、統計開始後初めて90万人を割り込みました。今後も妊娠を控える傾向が続くと、今年の出生数が70万人台まで落ち込むこともあり得るというふうに懸念をされているそうです。全国の状況はこんな感じですけれども、実は上伊那の状況をお話ししたいと思います。 長野日報社が駒ヶ根市を除く上伊那地域の7市町村に提出をされた妊娠届の件数を調査したということです。駒ヶ根市は月別の件数をまとめていないために集計に入っておりませんけれども、1月から3月に提出された妊娠届出は281件、前年同期に比べて1.8%増と横ばいでした。しかし、今年の4月から6月は219件で、昨年の同じ時期に比べて21.2%減少をしたということが分かりました。特に6月は、昨年同じ月と比べて35.9%と、大きなマイナスだったそうです。飯田市での妊娠届出の件数の状況をつかんでいらっしゃいますでしょうか、お伺いします。 ○議長(湯澤啓次君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水美沙子君) 飯田市におけます妊娠届出の件数ですけれども、令和2年1月から10月までの妊娠届出件数は638件でありまして、昨年比6.5%の減であります。 月別に状況を見ますと、ちょっと上伊那とは動向が違うんですけれども、1月から3月がマイナス10.4%、4月から6月がマイナス13.5%と減少しておりまして、7月から9月につきましては4.1%の増でありました。総じて見ますと、昨年とは現時点では減少傾向と言えると思います。 ○議長(湯澤啓次君) 木下容子さん。 ◆14番(木下容子君) まだ、年の途中ですから最終的には分かりませんけれども、今の感じですと、7月から9月までが4.1%増ということだそうでございます。私自身がつかんだところでは、このままいくと昨年より40件近く減少してくるんではないかなというふうに思っておりますけれども、この原因についてはどういうふうに捉えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(湯澤啓次君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水美沙子君) 飯田市における出生数は年々減少しておりますので、そういうことから考えますと、そういった流れで減少している部分もあると思いますけれども、特に飯田市で届出が減少しておる時期は緊急事態宣言等があった時期と重なりますので、新型コロナの影響が妊娠数の減少に影響しておるということは言えると考えております。 ○議長(湯澤啓次君) 木下容子さん。 ◆14番(木下容子君) 飯田市では人口が10万人を切っております。コロナの影響もあって、このままますます人口減少が進むと、本当に大変なことになってくるかなというふうに思います。少子化対策は飯田市にとっても喫緊の課題だと考えますけれども、市長の思いをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 今議会の冒頭の市長挨拶でも、飯田市で生まれる子供の数が減っていることについて取り上げさせていただきました。私自身も、この地域で生まれる子供の数が減っていっていることについては、本当に危惧をしております。これまでの飯田市の子育て政策、これは毎年毎年充実をし、その結果として合計特殊出生率が1.8程度あるということは、これまでの取組として評価されるべきものというふうに思っております。 一方で若い世代の全体数が減っているということで、生まれる子供の数も減っている。そういう状況にあると思いますので、やはり少子化対策という一言というよりは、この地域全体の活力を維持していくために、若い世代をぜひこの地域に帰ってほしいという動き、そしてその若い世代の子供を産み育てたいといういろんな希望がかなえられる、そういった子育て政策、そういったことをしっかりやっていくことが結果として生まれる子供の数の減少に歯止めをかけることができるのではないかというふうに考えております。 ○議長(湯澤啓次君) 木下容子さん。 ◆14番(木下容子君) 市長マニフェストを読ませていただいて、少子化という言葉が出てこなかったもんですから、おやっと思ってよくよく見ました。ただ、子育て環境という部分を読むと、これが全部少子化に当てはまることだなというふうに納得をいたしました。ぜひしっかり活動をしていっていただきたいなというふうに思います。 (3)に参ります。 自助、共助、公助の考え方は、ともすると自己責任と勘違いをされてしまいます。離婚したのは自己責任なんだから、シングルマザーになったのも自己責任、だったら自分で子育てをすることが当然だというような社会観の中で、誰にも頼れず孤立をする女性たちがいるというふうに思います。昨日の村松議員の一般質問とも重なる部分がありますけれども、子育てに限らず全ての女性が輝くことができる社会の実現のためには、女性の課題に社会全体が目を向けるべきだというふうに思います。市長マニフェストの中の、共に支え合えるコミュニティーづくりについてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 共に支え合えるコミュニティーづくりという言葉ですけれども、行政、政治全般において私はもっと女性の意見、女性の目線が反映されるべきだと思っています。ですので、先ほどの御紹介のあった母親の子育てにおける孤立の問題もそうですけれども、なかなかこれまで十分目が届いていない、あるいは声が届いていないというふうに思われる、そういったところにもしっかり目を向けて、結果としてみんなで共に生きていける、そんな地域がつくれるといいなというふうに考えております。 ○議長(湯澤啓次君) 木下容子さん。 ◆14番(木下容子君) 安倍前首相の全ての女性が輝く社会というのは、今までのお話をさせていただく中で本当のものではなかっただろうというふうに思います。真の全ての女性が輝く社会は、女性が働く場においても、家庭の中においても、また妊娠、出産、子育てという流れの中においても共に輝くことができる、そんな社会が本当の社会だろうというふうに思います。佐藤新市長の御健闘を支えたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(湯澤啓次君) 以上で、木下容子さんの一般質問を終わります。 それでは、次の一般質問を行います。 山崎昌伸君。 △山崎昌伸 ◆9番(山崎昌伸君) いよいよ2番バッターを降格となりまして、今回の一般質問ラストバッターを務めさせていただきます山崎でございます。 佐藤市長におかれましては、第10代飯田市長の御就任、誠におめでとうございます。改めてお祝いを申し上げたいと思います。 佐藤市長はSDGsを念頭に14分野、123項目にわたるマニフェストを示されて選挙戦を戦われました。圧倒的と言っても過言ではないほどの市民の支持を得られましたけれども、この結果を生んだのはマニフェストに示された政策が評価された、これはもちろんあると思いますけれども、それと同等、あるいはそれ以上に対話と現場主義で心通う市政をつくる、この地域のリーダーとして市民の皆様の声を大切にする姿勢を明確に訴えられたこと、これが市民の皆様の期待感につながったのではないかなと、このように思っております。 今、定例会冒頭の市長挨拶でもその姿勢を強調されておられて、私ども議員にもぜひ市民の皆さんの声をしっかり聞いて、この議場に届けてほしいと、こんなお話をいただきました。私たち議員は、二元代表制の下で市民の皆様を代表する立場であることを自覚し、市民の皆様の声をこの議場に届けることこそが使命だと思っておりまして、このことは市長がどなたであっても変わりません。今までも、そしてこれからも市民の皆様の声をしっかりと届けてまいる所存でございますので、佐藤市長におかれましては、私たちの声は市民の声だと思っていただいて、耳を傾けていただき、市政に反映をしていただくことをまずもってお願いをしておきたいと思います。 質問に入ります前にもう一点お話をさせていただきたいと思います。今回の私の一般質問は、佐藤市長マニフェストの柱、「新・環境文化都市」創造プランについてですけれども、これを取り上げましたのは、私ども総務委員会がこの1年半、飯田市の環境への取組を調査・研究のテーマに据えて活動してきておりますことから、佐藤市長にもこの間の取組を御理解いただき、委員会の取組を今後の市政運営に生かしていただければとの思いからであります。 ちょうど1年前になりますけれども、山梨学院大学の江藤先生と、その弟子を自認しておられます岐阜県可児市の元議長さんに飯田へお越しいただいて、議会運営などについてお聞きをする機会がありましたけれども、その折に可児市では会派の代表質問ではなくて、委員会の代表質問を行っているとのお話を伺いました。現在、飯田市議会では、一般質問を通じた議員力、議会力の向上をテーマに議会改革推進会議で取り組んでいますが、そこでも他の地方議会の事例として委員会代表質問といったことが取り上げられています。取り入れるかどうかは今後の議論に委ねられていますので、したがって、これからの質問は委員会代表質問ということは言えませんけれども、これからの議会の在り方を探る上での一事例となればと、こんな思いを持って質問をさせていただきたいと思います。 それでは最初に、今回の市長が代わられて最初の代表質問ということがありましたので、各会派の代表者の方の質問は、当然のことながら佐藤市長マニフェストについて集中をいたしました。私も総務委員会の所属の立場から、「新・環境文化都市」創造プランについてお聞きをしますけれども、このプランについて市長は30年後に飯田は日本一住みたいまちになる。そのために何をしなければならないかをまとめたもの、環境文化都市という都市像を再構築し、日本一住みたいまちを目指したいとおっしゃっています。日本一住みたいまちの実現には、いろんな選択肢があるだろうと思うんですけれども、その中からこの環境文化都市という都市像を中心に据えるといった考えに至った市長の思いをまずお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 環境文化都市という都市像を中心に据えたこの思いですけれども、私はかねて環境文化都市という都市像を21世紀を迎える前から、1996年から打ち出していた先人の皆さんの先見性といいますか、当時、恐らく環境を前面に押し出して総合計画、都市の基本構想をつくるという動きはなかなか市民の皆さんにすっとは理解されなかったのかもしれないなという想像をするわけですけれども、そういった環境を視点に都市の在り方を考えるという都市像を20世紀のうちから打ち出して、今それが改めて時代が追いつくといいますか、世界が追いつくといいますか、そういう形でこういう環境への取組が必要な時代になり、かつ直近、コロナ禍という中で、先人が打ち出してくれた環境文化都市という都市像がこれから先、30年先、50年先まで、我々が中心に据えておくべきものだというのを改めて感じたということになります。 ですので、かつて敬意を持って見ていた都市像をこの時代において改めて中心に据えたいというのを、コロナという環境も含めて私の中で強く感じたので、今回真ん中に据えさせていただいたということであります。本当に輝きを失っていないというか、これからますます輝くべき内容だというふうに考えております。 ○議長(湯澤啓次君) 山崎昌伸君。 ◆9番(山崎昌伸君) まさに、総務委員会で今考えてきたことと相当共通点があるなと、そんなことを思いながら今お話を伺っておりました。 今回の代表質問のやり取りで、「新・環境文化都市」創造プランについて相当理解が進んだなと私は思っておりますが、そういった意味で、改めてちょっと確認をさせていただきたいと思います。 私なりの解釈を申し上げますので確認をさせていただきたいんですけれども、「新・環境文化都市」創造プランは、これ新しいというのがついていますけれども、新しい環境文化都市像を描くということではなくて、宣言にあるような環境文化都市をつくり上げるための新しい考え方だと。宣言にうたわれている将来の都市像は、基本的には変わらない。こういう考え方でよろしいのか。要するに新という字がついているけれども、これは新しい都市像という環境文化都市像ではなくて、考え方が新しいよと、こういう意味での新だという捉え方をさせていただいておりますが、そういうことでよろしいでしょうか。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 代表質問のやり取りの中でも申し上げてきたことですが、環境文化都市という都市像は、私は基本的には同じ「新・環境文化都市」創造プランにおいて想定している将来の都市像と同じということになります。おっしゃるように新をつけた意味合いというのは、そのアプローチにおいて、私の感じ方としては96年に出された環境文化都市という言葉を読んだときに、環境を優先するというときのニュアンスとして、やや経済を犠牲にしてもということが感じ取った、そういった部分がありました。 これは原和世議員の代表質問で必ずしもそうではないんじゃないかというふうにおっしゃられたとおり、書いた方にはそういった意識はなかったのかなというふうに推察しますけれども、私自身はそういうふうに受け止めた部分もあったので、今回グリーンリカバリーという環境をてこに経済を再生していく、あるいは環境という視点で社会全体の在り方を見直していこう、そういった視点を加えたというか、改めて強調したということで、アプローチとしての「新・環境文化都市」創造プランというのをお示ししたということですので、今、山崎議員のほうでまとめていただいた考え方でよろしいかと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 山崎昌伸君。 ◆9番(山崎昌伸君) そういうことで環境文化都市をこれから目指さなきゃいけないと。私もしっかり考えていかなきゃいけないかなと思っておりますが、その目指す都市像の実現には、トップの明確なメッセージ、それから考え方とか方向性に対して市民の理解がどこまで進むか、これが非常に大事だと思っています。どれだけ共有できるか、こういうことが重要かなと思いますが、そのためにはやっぱり分かりやすさということが求められると思います。 「新・環境文化都市」創造プランというのは市長の公約ですから、この表現はこの表現として、これから市民の皆様方に目指す都市像を分かりやすく伝えていく際には、あえてこの新というのは取って、環境文化都市という表現にされていったほうが分かりがいいんじゃないかなと思うんですけれども、その点について御所見があれば伺いたいと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) おっしゃっていることはとてもよく分かります。例えば、これから私が名刺をつくるときに環境文化都市というふうに刷り込むのか、新・環境文化都市というふうに刷り込むのか、そういうふうなことで言えば、環境文化都市というふうに刷り込むのは素直なことかなというふうに思います。ですので、今回、私はマニフェストとしてどういう政策を出すかということで、「新・環境文化都市」創造プランということで申し上げましたけれども、これから目指す都市像は何かと言われたときに、あえて新をつけることはないと思いますので、環境文化都市宣言に示された都市像を目指してやっていきましょうと、そういう呼びかけを市民の皆さんにしていくことになると思います。 ○議長(湯澤啓次君) 山崎昌伸君。 ◆9番(山崎昌伸君) ぜひそのような形で、やっぱり分かりやすさということは非常に重要だなというふうに思いますので、ぜひそんな取組をお願いしたいと思います。 その上で、佐藤市長は、副市長として8年間お務めになられたということでございます。この間も平成19年に環境文化都市宣言というのが出されているわけで、将来の目指す都市像として掲げられてきたわけです。副市長時代の8年間もそういう将来の都市像に向かっての取組というのがあったはずなんですけれども、この間の取組についてどう考えておられるか。これちょっとお聞きしたいと思うんです。 いいだ未来デザイン2028には、環境文化都市という文言が見当たりません。このことも含めまして、これまでの取組でいくと環境文化都市宣言を出したけれども、その実現に向けての意欲というのはちょっとどうだったのかなというふうに感じております。そこで、昨年と今年の行政評価で、総務委員会からは、環境文化都市や環境モデル都市の実現を意識した取組を促し、特に今年は前期4年から中期へつなぐ時期としての行政評価でしたので、環境モデル都市、環境文化都市を実現することを明記するように提言をいたしました。 また、昨年の議会報告会の際に、参加された皆様に飯田市が環境文化都市宣言を出していること、また環境モデル都市に指定されていること、このことを御存じかどうかお聞きしました。そうしましたところ、環境文化都市宣言を出していることを知っていた方が約1割、環境モデル都市に指定されていることを知っていた方が約4割でした。総務委員会は環境についての分科会を開催していますので、そこでの参加者というのは、環境に対する関心の高い皆さんが参加をいただいていた。でも、1割しか知らなかった、環境文化都市宣言を出していることはですね。つまり飯田市の将来の目指す都市像に環境文化都市が掲げられていることを市民の皆さんはほとんど知らないというのが実態じゃないかなと思っています。このことから含めても、どうも環境モデル都市、環境文化都市を実現しようとする意欲と、そのための具体的な取組がちょっと弱かったのかなというふうに感じていますけれども、この点について市長の御所見はいかがでしょうか。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 今の議員の御指摘の部分については、市民の皆さんからにとって無理からぬところがあるのかなというふうに思います。これは先ほどまさに議員が、市民に対して分かりやすさが必要だというお話と同じことになるわけですけれども、文化経済自立都市という言葉があり、それに対して19年に環境文化都市宣言という形で出された。この2つの都市の名前といいますか、文化都市の名称が両方あったということで、市民の皆さんにとっては非常に分かりづらい状況があったというのが私の率直な感想です。その文化経済自立都市という基本構想、基本計画の中で掲げられた都市像に対して、その中でも環境としての取組が重要だということで環境モデル都市を取得といいますか、環境文化都市に指定されて、その部分の環境モデル都市としての取組を一生懸命やってきたと、そういう流れになるわけでしょうから、市民の皆さんのほうに都市の呼び方としては文化経済自立都市のほうがよく知られており、環境としての取組は環境モデル都市としての取組のほうがよく知られていた、そういう経過になるのは無理からぬところがあったのかなというふうに思います。したがって、これからはということになるわけですけれども、改めて環境文化都市というのを都市像に据えて、それに向かって様々なアプローチをしていく、市民の皆さんにもそれを理解していただくようにやっていく、そういうことになろうかと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 山崎昌伸君。 ◆9番(山崎昌伸君) 改めて環境文化都市に向かって取り組んでいくんだと、こういうお話をいただきました。 では、その実現に向けてどうすべきかということになるわけですけれども、まずゼロカーボンシティーについてお聞きをしたいと思います。 国は菅政権に代わって、遅ればせながらでしょうけれども、温室効果ガスの排出を2050年までに実質ゼロにするとの目標を打ち出しました。先月には衆議院、参議院が相次いで気候非常事態宣言を決議して、ようやく国として動き出したという感があります。このゼロカーボンシティ宣言が気候非常事態宣言と同じなのか違うのか、私はよく分かりませんけれども、いずれにしても2050年にCO2の排出を実質ゼロにするんだということを目指しているというのは同じだと思います。 県内では、1年前に白馬村と長野県が、そして今年に入って千曲市が気候非常事態宣言を出していますので、その当時で環境モデル都市の指定を受けている飯田市として、これについてどうなのかと。気候非常事態宣言についての考え方を担当の部課長の方にお聞きをしました。そのときには、技術面などで画期的、飛躍的な変化のない限りは、現在の取組の延長線上では、2050年の実質ゼロは相当に困難であると。実現可能性が非常に小さい目標を掲げて宣言を出すということよりも、実質的にどう進めていくのかのほうが重要であると、こんな御見解をいただいたもんですから、それはそうだなと私も納得をさせていただきました。その経緯がありますけれども、現在、国内では結構多くの都道府県や市や町や村がその宣言をやっているけれども、国はどこも具体的にどうこうしようという道筋が描けているわけではないと思います、これについて。そのような中で、ゼロカーボンシティ宣言をするには相当の覚悟と決意が求められると思いますけれども、佐藤市長のこの宣言に向けての決意をまずお聞きしたいと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) おっしゃるように30年後にゼロカーボンという、この時間の中でその数字を達成するには今の延長線上では難しい。何らかのイノベーションが必要だ、あるいは取組が大幅に変わることが必要だ、そういうことだと思います。 おとといのやり取りにもありましたけど、あえてゼロカーボンシティを宣言するというのはどういうことかということになるわけですけれども、長野県が宣言し、それについて77市町村が同調しようという意思表明をした。その上でそれぞれの都市がゼロカーボンを目指さないといいますか、実質的にうちは届かないかもしれないけどという思いを持っているとすると、それはじゃあどうやったら実現できるのですかという話になるわけですね。県がやるのをお手並み拝見という姿勢で同調しているとすれば、むしろそれはあるべき姿ではなくて、飯田市も当事者としてしっかり取り組んでいこう。実現には相当な困難が伴うだろうけれども、県と同じように当事者として頑張っていこう、そういう宣言をするべきだと私は思いました。今この時点で具体的にこうやってやれば達成できるという道筋が完全に描かれているわけではありませんけれども、今の計画でも70%までいける。あと残り3割をどうやってやるのか。これをいろんな知恵を出しながら皆さんと考えていきたい、そんなふうに考えております。 ○議長(湯澤啓次君) 山崎昌伸君。
    ◆9番(山崎昌伸君) 当事者意識を持ってしっかりやりたいというその御決意、それから環境モデル都市に指定されている、これは大きなことだと思いますので、ぜひそのことも生かしながらしっかり取り組んでいく必要があるなと、こんなふうに思うところであります。 続いて、総務委員会の取組ですけれども、環境への取組を市民の誇りにという思いを持って取り組んでまいりました。これは人口減少社会にあってシビックプライドの構築が求められると。こんなときに、これまでの飯田市の時代を先取りした取組であるとか、市民の皆様方の環境に対する意識の高さであるとか、そんなところから環境への取組というのは市民の誇りとなり得るというよりも、しなければならないんではないかという思いから取り組んでまいりましたけれども、この考え方について市長はどんなふうにお感じになっているかお聞きしたいと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 環境への取組を市民の誇りにということには全く共感をいたします。これはせんだって、在京の飯田高校の同窓会でのシンポジウムというか、パネルディスカッションみたいなことがあったわけですけれども、その中のお一人の方が飯田市の環境への取組を見て、大変、我がふるさとを誇りに思ったと、そういう話がありました。まるで北欧の都市のようではないかと。恐らくそういった思いで飯田市のことを見ていただいている方が外側には大勢いらっしゃるんじゃないかと思います。私は、市民の皆さんもそういうふうに飯田市が評価されているということを私たち市民自身が誇りに思う。そのことが議員がおっしゃるようにシビックプライドの一つの重要な柱として据えられるべきだというふうに思いますので、ぜひこの環境の取組を市民の誇りにつなげていく、それを一緒に推進できればというふうに思います。 ○議長(湯澤啓次君) 山崎昌伸君。 ◆9番(山崎昌伸君) 一緒に取り組んでいけるといいなというふうに思います。 総務委員会では、昨年の議会報告会を受けて、今年の2月から3月、市内17地区のまちづくり委員会の皆様方と意見交換会を行いました。300を超える貴重な御意見をいただきましたけれども、この意見交換会を通じて市民が誇りを持てる環境文化都市の実現に向けてという中で、好事例の横展開、成果や数値の見える化、子供の取組、この3つがキーワードとして浮かび上がってきております。この点については、改めて総務委員会として政策提言をさせていただく予定でおりますので、よろしくお願いしたいと思います。 昨日の代表質問福澤克憲議員からも、市民の環境意識の醸成についての質問がありました。環境文化都市の実現に向けては、市民の皆さんの意識を高めるということはとても重要だと思います。その点で興味深い数字がありましたのでお話しさせていただきますが、令和元年度の環境に関する市民アンケート、こういうのがありました。現在、関心のある環境問題や環境活動は何かとの問いに、地球温暖化気候変動という項目とごみリサイクルという2つの項目が年代に関係なく際立って大きかった。この2つがですね。複数回答ですので、この2つが突出したんだと思いますけれども、地球温暖化については最も関心が少ないと言われているというか数字上少なかった10代の方でも47.1%と半数近くが関心を持っています。ごみリサイクルでは20代の方が81.3%で最多です。それから、省エネについても20代が50%で最多。再生可能エネルギーは30代が45.7%で最多。こういうふうに環境問題に対して若い皆さんの関心の高さがうかがわれる結果が出ています。この結果をどう分析をして、この市民意識の働きかけにどう生かすか、これが求められると思います。 環境に関心を持つ人というのは今後増えることはあっても減ることはないと思います。今の10代、20代、30代の皆さんは、30年後の日本一住みたいまちにこの地域をしょって立っているかけがえのない存在の皆さんです。エシカル消費など普及を併せて、若い皆さんへの働きかけに注力をすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 今御紹介いただいたアンケートの数字は非常に希望の持てる、私にとってうれしい数字だなというふうに思います。議員がおっしゃるように、これからの未来をしょって立つ若者がそういった目で環境について見ていてくれるというのは本当に心強いなと思います。 ちょっと分からないところはありますけれども、そういった環境のことを考える、あるいは環境についての取組をするというのが、彼らの言葉で言えばクールというか、少し肩肘張らずにライフスタイルとしていいんじゃないか、格好いいんじゃないか、そういうような感覚もあるんではないかというふうに思います。私はそれでいいと思います。肩肘張って難しい顔をして環境問題を語るよりは、自分たちの生活の中に、先ほどのエシカル消費も含めていろんなものを軽やかに取り入れていく、そういった世代がこれからの環境問題についてしょって立っていく、そういう流れになるといいなというふうに感じました。 ○議長(湯澤啓次君) 山崎昌伸君。 ◆9番(山崎昌伸君) 世界的にはスウェーデンのグレタさんであるとか、それからインドネシアで脱プラスチックに取り組んでいるメラティさんなんていう方が有名になっていますけれども、関心を持っている方が大勢おるんだなというふうに改めて思っております。 最後の質問になりますが、新・環境文化都市を実現するための市の推進体制をどう構築するかというのが重要になってくると思いますが、まだ市長に就任されて2か月たっていませんし、市全体の組織体制についてというのは年度末に向けてこれからの作業だと思います。人事にも関係するということもあろうかと思いますので、具体的なところは当然無理だと思っていますが、何か構想的なものでこんなふうなことが考えられるかなというようなことで、もし構想的なところであれば答えられる部分があればお聞きをしたいと思います。なければ結構です。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 具体的にこうというのはまだないわけですけれども、環境モデル都市に向かっては環境モデル都市推進課というのをつくりました。環境文化都市というのは市政全般にわたる取組になりますので、環境文化都市を推進する特別な部署という形のアプローチではないのかなと思います。市全体として環境文化都市に向かっていくということであれば、それは特定の課というよりは全庁的にということになるかと思いますので、環境文化都市を推進するための特別な組織をつくるということにはならないのかなというふうに思っています。 ○議長(湯澤啓次君) 山崎昌伸君。 ◆9番(山崎昌伸君) まさに全庁的な取組が必要だということだと思います。 そこで、非常に具体的な話なんですけど、まさに今、環境モデル都市推進課というのがあるというお話がありました。それで、今回の議会報告会、あるいは意見交換会、市民の皆さんの声を通じて、環境モデル都市推進課というのがあって、環境モデル都市と環境文化都市というのがあって、環境モデル都市推進課というのがあって、ここの文化都市とモデル都市が分かりにくいと。モデル都市推進課というのがここに今現実にありますけれども、これをこの名称でこのまま続けていくと、またさらに分かりにくくなっちゃうような気がします。まさに今回、環境文化都市を目指すんだという明確なメッセージが出されているわけですから、これちょっと分かりにくくなるかなというふうに感じています。今度、環境モデル都市の推進計画については、地球温暖化対策計画というふうに表紙が変わるように聞いています。なので、環境モデル都市推進課というのは地球温暖化対策推進課とか、そんなような形にしていくことが、これまた市民の皆さんの分かりやすさという点で、そんなこともぜひ御検討願いたいなと思いますけれども、御所見があればお伺いしたいと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 一つの貴重な御意見として伺っておきます。年度末に向けて考えたいと思います。 ○議長(湯澤啓次君) 山崎昌伸君。 ◆9番(山崎昌伸君) 佐藤市長マニフェストで掲げられた「新・環境文化都市」創造プランについて、今回の代表質問を通じて、また今いろんなこともお話をお伺いさせていただいて、相当私の中では理解ができたなというふうに思っています。これをさらにまた市民の皆さんに深く理解していただき、共有を進めて、ぜひ環境文化都市が実現するように私も微力ですけれども頑張ってまいりたいと思います。 以上で一般質問を終わります。 ○議長(湯澤啓次君) 以上で、山崎昌伸君の一般質問を終わります。 以上をもちまして、一般質問は全て終了いたしました。----------------------------------- △日程第4 請願、陳情上程 ○議長(湯澤啓次君) 次に、請願、陳情を議題といたします。 請願6件、陳情1件につきましては、お手元に配付してあります文書表のとおり、所管の常任委員会に付託し、審査を願うことといたします。----------------------------------- △散会 ○議長(湯澤啓次君) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。 12月18日は午後1時から本会議を開きますので、定刻までに御参集くださるようお願いいたします。 本日はこれをもちまして散会といたします。お疲れさまでした。-----------------------------------     11時37分 散会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  令和3年2月17日      飯田市議会議長  湯澤啓次      署名議員     小林真一      署名議員     福澤克憲...