令和 5年 12月 定例会(第5回) 令和5年第5回
岡谷市議会定例会会議録議事日程(第4号) 令和5年12月8日(金)午前9時30分開議 日程第1 一般質問 日程第2 議案第93号 令和5年度岡谷市
一般会計補正予算(第14号) 日程第3 議案第94号 令和5年度岡谷市
水道事業会計補正予算(第1号) 日程第4 議案第95号 令和5年度岡谷市
病院事業会計補正予算(第4号)
---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
---------------------------------------出席議員(17名) 1番
今井康善議員 2番 秋山良治議員 3番 土橋 学議員 4番
花岡健一郎議員 5番 山崎 仁議員 6番 小松 壮議員 7番 藤森 弘議員 8番 宇野香二議員 9番
田村みどり議員 10番 酒井和彦議員 11番 上田澄子議員 12番
早出すみ子議員 13番
今井浩一議員 14番 渡辺太郎議員 15番 吉田 浩議員 16番 中島秀明議員 18番
丸山善行議員欠席議員(1名) 17番
笠原征三郎議員---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 早出一真君 副市長 小口道生君 教育長 宮坂 享君 企画政策部長 岡本典幸君 総務部長 藤澤 正君 市民環境部長 城田 守君
健康福祉部長 帯川豊博君
産業振興部長 木下 稔君 建設水道部長 小口浩史君 教育部長 白上 淳君 教育担当参事 両角秀孝君
病院事業管理者 天野直二君 事務部長 名取 浩君 会計管理者 小口典久君
選挙管理委員会兼
監査委員事務局長 企画課長 仲田健二君 矢崎義人君 秘書広報課長 宮澤俊一君 総務課長 小松秀尊君 財政課長 小口邦子君
---------------------------------------事務局職員出席者 局長 中村良則 次長 宮澤 輝 統括主幹兼
庶務主幹事務取扱 議事主幹 金子 郷 三村田 卓
△開議 午前9時30分
△開議の宣告
○議長(
今井康善議員) これより本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△一般質問
○議長(
今井康善議員) 日程第1 昨日に引き一般質問を行います。 質問及び答弁はできるだけ簡明にされ、議事進行に御協力をお願いいたします。 この際申し上げます。
笠原征三郎議員から、本日欠席に伴い、
一般質問取りやめの申出があり、これを許可しておりますので、御了承願います。 進行いたします。
---------------------------------------
△吉田浩議員
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員の質問を許します。 〔15番 吉田 浩議員 登壇〕(拍手)
◆15番(吉田浩議員) おはようございます。15番 吉田 浩です。 通告順に従い、一般質問を始めます。 まず、大きな1番、小口道生副市長のここまでの取り組みの総括について。 (1)副市長としてのここまでの取り組みの総括であります。 小口副市長におかれましては、総務部長などを歴任された後、令和2年4月1日に副市長に着任されました。当時の広報おかやに副
市長就任挨拶が掲載されておりましたので、一部抜粋しますと、「現在、岡谷市は全国の地方都市と同様に、人口減少と急速な少子高齢化という大きな課題に直面しておりますが、それを乗り越えて、持続可能な岡谷市を築いていくことが求められており、目指すところは、岡谷市の将来像を描いた第5次岡谷市総合計画の着実な推進と具現化にほかならないと考えている」とあります。また、就任当時は
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めた年であり、スタートから大変御苦労されたとは思います。副市長任期として、今年度末で1期4年の節目でありますが、小口道生副市長御自身のここまでの取り組みの総括についてお聞きいたします。 続きまして、(2)副市長への評価と市長として副市長に求める役割や資質の考え方であります。 早出市長は、まだ就任2か月であり、評価というには、段階として時期尚早と思われるかもしれませんが、市長は議員時代より、小口道生副市長とはこの議場でやり取りもされておりますし、
市長就任会見におきましても、市職員としての経験や知識、議員との調整能力、行動力がすばらしいと、既に一定の評価をされております。 そこで、改めまして現時点での小口道生副市長への評価と、市長として今後副市長に求める役割や資質に関して、早出一真市長御自身の考え方をお聞きいたします。 続きまして、大きな2番、岡谷市における保育現場の環境の現状について。 (1)保育士と調理員の確保の状況であります。 現在、報道等でも全国的な保育士不足が取り上げられております。厚生労働省が発表したデータによると、令和4年10月の保育士の
有効求人倍率は2.49倍であり、全職種の
有効求人倍率が1.35倍であるのに比べ、保育士は1.14倍も高くなっているため、保育士を探している保育施設が多くあるという状況がうかがえます。 各都道府県別に保育士の
有効求人倍率を見ても、その大半が2から3倍を超えている状況であり、全国的に保育士不足が顕著であると分かります。 保育士は、なりたい
職業ランキングで常に上位にランクインしており、登録者数自体は167万人以上と大変多いのですが、その中で、実際に保育士として働いている人は約64万人しかおらず、100万人以上が別の選択肢を取っております。その背景には、一般的な声として、給与の額や負担、責任の大きさなど、様々な考え方があると考えます。 また、同じくここ数年の報道で、先番議員のやり取りの中で発言もありましたが、全国各地の保育園で虐待や暴言の発覚が相次ぎ、送迎バスへの置き去りなど、
保育死亡事故も相次いでおります。当然、虐待や暴言、事故などの問題を安易に労働環境と結びつけることはできませんし、労働環境を理由に、虐待や事故に対して擁護することも許されません。 しかしながら、保育士のストレスや疲労が原因で不適切保育につながるのは、絶対に避けなければならないと考えます。岡谷市の保育現場の環境の現状はいかがでしょうか。まずは、岡谷市の効率保育園における保育士と調理員の確保の状況についてお聞きします。 次に、(2)保育士と調理員の人手の確保の考え方であります。 先ほども申し上げましたが、保育士不足は全国的に問題となっております。解消するために、保育士の処遇や給与、労働環境の改善、業務負担の軽減など、国も様々な施策に取り組んでおりますし、独自に取り組まれている自治体もあるようですが、岡谷市の保育園における保育士と調理員の確保について、考え方と取り組みについてお聞きいたします。 私の壇上からの質問は以上となります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 小口副市長。 〔副市長 小口道生君 登壇〕
◎副市長(小口道生君) おはようございます。 吉田 浩議員さんの御質問にお答えをさせていただきます。 私からは、大きな1番の(1)副市長としてのこれまでの取り組みの総括についてお答えをさせていただきます。 令和2年4月1日の就任当時を振り返りますと、その3か月前の1月には、国内で初めて
新型コロナウイルス感染症の感染者が確認され、2月には、長野県内においても感染者が確認される中、日本国内が騒然とし、感染拡大への懸念や緊張感が日に日に増す状況にありました。 就任直後の4月4日の土曜日には、
諏訪保健所管内初の感染者の確認を受け、岡谷市
新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、市として主催事業、イベントの中止や延期、公共施設の一時閉鎖の方針決定をしたことを、今でも鮮明に覚えております。 さらに、4月16日には、全国に緊急事態宣言が発令され、以降は感染者数の増減に不安と安堵を繰り返しながら、以前は当たり前のように行われていた市民生活や
社会経済活動が一変する中で、市民の命と健康と生活を守るための対策と
社会経済活動の両立、また、迅速かつ円滑な
ワクチン接種体制の整備に向けて職員と努力してきたところであります。 令和3年8月の大雨災害では、
災害対策本部長である市長の命を受け設置をいたしました
現地災害対策本部において、被災された皆様の生活再建のための支援や被災箇所の応急復旧のため、現場にて指揮を執らせていただきました。 また、長く続くコロナ禍にあっては、新たな働き方や人の流れが進む中、都市部から地方への移住を考える方たちが岡谷市を選んでいただいたことにより、昨年は52年ぶりに本市の人口の社会動態が転入超過となりました。これは、職員が一丸となって各種事業に取り組んだ成果の表れであり、地方自治法に規定される市長の補助機関である職員の担任する事務を監督する副市長として、大変喜ばしいことでありました。 3年以上に及ぶ
新型コロナウイルス感染症がもたらした市民生活や
社会経済活動への影響は甚大でありましたが、その間も
アフターコロナへの対応とともに、第5次岡谷市総合計画に掲げる将来都市像「人結び夢と希望を紡ぐたくましいまち岡谷」の推進と具現化に取り組んでまいりました。 本年9月の
岡谷市長選挙では、早出市長が初当選されました。早出市長は、これまでのまちづくりのよいところはしっかり継承し、先人の皆様が築いてこられたふるさと岡谷に、このまちに住む全ての市民が笑顔と元気があふれる、市民が主人公として輝けるまちづくりを進めるとし、子育て支援の充実、健康寿命の延伸、安全・安心の充実、産業振興の充実、駅周辺の再開発の5つの柱を掲げられました。この5つの柱の実現に向け、私のこれまでの経験を生かし、円滑に事業が進むよう市長を補佐し、職務に当たってまいります。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員) 早出市長。 〔市長 早出一真君 登壇〕
◎市長(早出一真君) おはようございます。 私からは、大きな1番の(2)副市長への評価と市長として副市長に求める役割や資質の考え方についてお答えをさせていただきます。 地方自治法第167条において、副市町村長は、
普通地方公共団体の長を補佐し、
普通地方公共団体の長の命を受け、政策及び企画をつかさどり、その補助機関である職員の担任する事務を監督するとされております。 小口副市長には、38年の長きにわたり、市職員として奉職した経験から市政に精通しており、さらに人格、識見とも優れ、人望も厚く、地方自治法に示されております市長の補佐役として、その補助機関たる職員の担任する事務を監督し、職務を遂行するに適任であると評価しております。 副市長に求める役割や資質という部分では、小口副市長に対しましては、これまで同様に行政経験と優れた見識を十二分に発揮し、私の公約の実現と本市のさらなる発展のために、状況に応じた的確な判断とスピード感を持った対応を期待するところであります。 私からは以上となります。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 帯川豊博君 登壇〕
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) おはようございます。 私からは、大きな2番、岡谷市における保育現場の環境の現状について答弁させていただきます。 まず最初に、(1)保育士と調理員の確保の状況についてであります。 公立保育園の保育士及び調理員の確保については、国の児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に基づき確保し、配置しています。保育士の配置基準は、ゼロ歳児3人に対し保育士は1人以上、1歳及び2歳児は6人に対し1人以上、3歳児は20人に対し1人以上、4歳児及び5歳児は30人に対し1人以上となっています。 本市では、1歳児について、国の基準の6対1に対して4対1の基準で配置するなど、国の基準よりも手厚く配置しており、未満児保育においては、より目の行き届きやすい保育環境の確保に努めています。 次に、調理員につきましては、各保育園の食数や
アレルギー対応を踏まえ、所定の時間までに給食提供をするために必要な人数を考慮し、配置しています。職員数は、令和5年4月1日現在で、正規保育士が80名、
会計年度任用職員保育士が100名、調理員は、
会計年度任用職員が40名となっています。 職員の充職の状況ですが、保育士は育児休業等に伴い、一部のクラス担任を
会計年度任用職員に担っていただき、年度当初においては、おおむね必要な職員が充職されている中、保育が行われています。しかしながら、毎年、保育士、調理員ともに予定外の退職などがあり、新たな職員を確保するのに時間を要するため、1年間を通して安定した職員の確保に大変苦慮しており、大きな課題であると考えております。 次に、(2)保育士と調理員の人手の確保の考え方についてであります。 保育園職員は岡谷市職員定数条例に基づく定数による正規保育士と園児数などに基づく補助保育士、調理員などの
会計年度任用職員により構成されています。 各職員の確保の考え方ですが、正規保育士は定年退職など人数を考慮し、定数に基づいた新規卒業者を対象とした募集のほか、状況を踏まえて、課題となっている保育士不足の解消に資するため、年齢要件を拡大し、即戦力として活躍が期待される職務経験者の募集もするなど、職員確保に努めています。 また、最近では、年1回の募集で予定採用人数に達しない場合は、年度途中に追加募集をするなどの対応も行い、正規職員の確保に努めているとともに、
会計年度任用職員においても、年度末において一斉に募集を行い、計画的な採用を行っております。 そのほか、
会計年度任用職員を含め、産前産後の育児休業運用などにより、現在勤めている職員が継続して勤務ができるなど誘導的な配置にも重きを置き、働きやすい環境の整備に勤めています。 次に、職員の確保のための取り組みとしては、就職活動を控えた学生を対象に行われる短期大学などが開催する就職セミナーに積極的に参加し、本市のPR活動を展開しています。また、中学生や高校生の職業体験や大学生等の実習の受入れを行う中で、保育士業務の魅力を伝えています。さらに、
会計年度任用職員の保育士、調理員は、必要に応じてハローワークへの届出や広報や新聞広告などの媒体を活用して募集するなど、採用に結びつけられるよう取り組んでいます。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員) 一通り答弁が済んだようです。 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) それでは、質問を再開いたします。 まずは大きな1番、小口道生副市長のここまでの取り組みの総括についての(1)副市長としてここまでの取り組みの総括、ありがとうございました。 副市長の就任挨拶の中で、当時、喫緊の課題は
新型コロナウイルスの感染拡大が、社会経済、そして国民生活に甚大な影響を及ぼしてきており、先行きが見えない不安がある中、市民の安全・安心を伝えていくのが行政としての使命であると心得ているところであると述べられておりました。先ほどの総括の中にもあったかと思います。 まさに、この任期中に力を注ぎ取り組まれた部分かと思いますけれども、そこでお聞きしたいんですが、今現在の岡谷市の抱える課題については、小口副市長はどう捉えられておられますか。見解をお聞きします。
○議長(
今井康善議員) 小口副市長。
◎副市長(小口道生君) 先ほど就任当時の私のほうの所信についてのお話をしていただきました。今から約4年近くになるわけですけれども、その当時と、状況もあまり変わっていないのかなというふうに考えております。 日本の多くの自治体と同様に、この岡谷市にあっても、少子高齢化と生産年齢人口を中心とした人口減少、そしてそういった部分についての対応という部分は対応してきてはいるんですけれども、なかなかそれに対して、これといって大きな成果が見えない。先ほどお話ししたように52年ぶりという部分はございましたけれども、それが継続できるかという部分もまた大きな部分かというふうに考えております。 そして、現在、岡谷市の場合、多くの公共施設が老朽化という部分がございます。この部分の対応、そしてここ数年の部分でございますが、コロナ禍における中でも、特にDXの推進、そして岡谷市に多くの方に来ていただきたい、岡谷市の魅力を知っていただきたいという部分では、地方創生、こういった部分の取り組み、こういった部分がございます。 そういった環境の変化とか政策課題に対して克服していく施策としては、着実に一つ一つのものを進めていくという方法しかないのではないかというふうに考えております。ただ、その課題という部分、一朝一夕に解決できるものがなかなかございません。早出市長の公約の中に掲げていただいてありますように、市職員の頭脳、また知識、財産を最大限に活用していきたいということでありましたので、職員としてはきっちり創意工夫、努力、こういった部分を一つ一つ重ねる中で確実に解決していく、そういった政策を出していきたいというふうに考えているところであります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 課題はまだまだ山積している中ではありますが、先ほど少し触れましたが、ここで早出一真市長による新体制が始まって2か月たったというところで、評価についてというか、市長さんの公約についても、先ほどちょっと市長さんのほうから触れられておりましたけれども、ここまでの早出一真市長に対する評価、また小口副市長にとっての早出市長の人物像や期待しているところなど、お考えがあればお聞きします。 また、副市長任期中の市長の交代であったということですが、それに関して苦慮されたことや、心がけた点などがあればお聞かせください。
○議長(
今井康善議員) 小口副市長。
◎副市長(小口道生君) 早出市長にあっては、就任以降、休日もほとんどなく、大変忙しい日程の中でもありますけれども、笑顔と元気を持って、前向きに公務に励まれているというふうに私思っております。 また、保育園等の現場にも赴くなどしまして、現場主義という部分につきましても、多く対応していただいているんではないのかなと思っています。保育園のほかに、関係してこどものくに、そして市内各企業への訪問、また現在行っております各種事業の現場等にも足を運んでいただいている、そんなところであります。大変激務でありますので、健康には十分注意していただきたいなというのが私の考えであります。 また、私の職責といたしまして、行政の継続性から、市長の交代に当たりましても、市政を停滞させることなく、様々な事業が円滑に進むよう、引継ぎを効率的に行うような、そういった指示をしたところでありますし、就任後の、当然各所との今までの関係継続、こういった部分の調整も指示をしてまいりました。 また、市長には懸案事項等につきまして、その都度経過でありますとか、現在の課題等を申し上げる中で、市長からは的確な指示でありますとか、判断をいただいている、こんなところでございます。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。ありがとうございます。 ここまで小口副市長は1人で副市長を務めてこられましたが、岡谷市副市長の定数を定める条例で、副市長の定数は2人以内と定められております。実際に、岡谷市におきましても副市長は2人体制の期間がありましたが、副市長1人体制とする場合と2人体制とする場合のそれぞれの考え方についてお聞きしたいと思います。 また、過去に2人体制にした経過と現在1人体制にしている理由についてお聞きします。
○議長(
今井康善議員) 早出市長。
◎市長(早出一真君) お答えいたしますが、副市長というものは大変な特別職だということは御存じだと思います。委任を受けた範囲ではあるものの、市長と同じ一定の権限機能を持っていて、その職責を遂行することができ、市の組織においても命令系統を横断的に行うことができる職であると考えております。 したがいまして、今、岡谷市が置かれている状況や重要な施策、課題に対して、
トップマネジメント機能の強化や政策課題に精通した人材を選任することができるなど、副市長2人体制の必要性を熟考し、総合的に判断するものであると考えております。 現在は、現状の組織体制で行えるまちづくりを着実に推進することができることから、1人体制にしているということであります。 過去に2人体制にした経過と現在1人体制にしている理由も同時に今お聞きをされたということなんですが、平成20年7月から平成28年3月までの間、副市長2人体制としておりましたが、当時は
リーマンショックによる世界的大不況の影響により、本市の基幹産業である製造業を中心に地域経済の低迷が続いている時期でありました。 市といたしましても、市長を含め3人体制による
トップマネジメント機能の強化を図ることによって、重要課題でありました産業振興に関わる政策及び企画を産業振興担当、副市長に委任をし、まちの活性化、にぎわいと活力あるまちづくりを進めるため、副市長を2人体制にしたものであります。 以上でございます。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 小口副市長におかれましては、市長の補佐としまして、来年度に向けた予算編成や第5次岡谷市総合計画の
後期基本計画策定などのほか、庁内各担当部課の監督から人事まで大変重責な立場として任に当たられていると認識しており、敬意を表するとともに、ますますの取り組みの推進を申し上げまして、次に移りたいと思います。 続きまして、(2)副市長への評価と市長として副市長に求める役割や資質の考え方ですが、早出市長、答弁ありがとうございました。 小口道生副市長につきましては、今年度ですね、令和6年3月31日をもって1期目の任期が満了となります。任期満了後の継続を含めた副市長の人選、また副市長の人数について、今後の人選に関するスケジュールももし分かれば含めて、現在の早出市長のお考えをお聞きしたいと思います。
○議長(
今井康善議員) 早出市長。
◎市長(早出一真君) 小口副市長については、1期目の任期満了までまだ4か月近くがあるところです。まず、副市長の任をしっかりと全うしてもらうということに心がけていただきたいというふうに思っております。 現時点では、来年4月以降の副市長の人数や人選などについて、考えを持ち合わせておりません。また、先ほど議員さんのほうからもおっしゃっていただきましたが、2か月前に私からお願いをしたところでございますし、今ここで申し上げるのも大変失礼だろうと私は考えております。また、スケジュールという部分については、まだ時期尚早だと思っておりますので、御理解いただきたいと思っております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。そうですね、いろいろな考え方もありますので、慎重にじっくりと検討していただきたいと思います。 昨日の新聞報道にありました、茅野市のほうで副市長を2人制度にするというようなことで条例の整備において議論をされているというようなことがあります。様々な観点から、必要性があるのかないのかという議論もされておるようでありますが、先ほど市長さんのほうから、今、副市長は1人体制であるというところの中で、過去に2人体制でやった中で、地域経済の低迷というのが挙げられておりました。 そういう意味では、今まさにそこは安定であるというわけではなく、またそこもしっかりと検討しながら進めていかなければいけない人選なのかなというふうに思っておりますので、いずれにせよ、二元代表制に基づく執行機関として、確実で力強い支援運営のできる体制構築をお願い申し上げて、次の質問に移りたいと思います。 続いて、大きな2番、岡谷市における保育現場の環境の現状についての(1)保育士と調理員の確保の状況であります。 岡谷市の確保状況、理解をいたしました。また、結構国の基準に対しても手厚く対応していただいているのかというふうに思いました。比較対象として、県下19市とか、近隣の市町村の職員の配置基準だとか確保状況、もし把握されているようであれば教えていただきたいと思います。また、そうした県内や近隣市町村の配置基準や確保基準の数字から、岡谷市として捉えられていること、ありましたら見解をお聞かせください。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 県下19市と諏訪3町村の配置基準でございますけれども、1歳児保育以下はおおむね国の基準に準じておりますけれども、1歳児保育は独自の基準を設けている自治体が多く、国と同基準の6対1が3市、5対1が2市、岡谷市同様の4対1が10市と2町1村、3対1が4市と、国の基準以上の基準を設けている自治体があります。 また、確保の状況は、各自治体の職員を対象とした情報交換の会議などでも状況をお聞きしておりますけれども、配置基準に基づいた安定した確保が難しい現状がやはりありまして、どこの地域の自治体も、職員確保には大変苦慮しているというふうにお聞きしているところであります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 次に、保育の安全確保についてであります。 保育所保育において、子供の健康及び安全の確保は、子供の生命の保持と健やかな生活の基本であり、1人1人の子供の健康の保持及び増進並びに安全の確保とともに、保育所全体における健康及び安全の確保に努めることが重要となると厚生労働省からも示されておりますが、現在の岡谷市における保育士の配置は、保育の安全性を確保した配置となっているのかどうかお聞きいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 本市では、国の児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に基づきまして、必要な保育室の面積を確保するとともに、職員の配置については基準どおり、もしくは基準よりも手厚い配置によりまして、安全に配慮した保育を実施していると認識しております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。ただ、やはり現在充足されているというようなことでありましても、先番の議員の一般質問の中でもありましたけれども、コロナ等の感染症対策で急な対応ですね、保育士同士で連絡を取り合ったりとか、他県との連携があるというような答弁があったかと思います。そういった不測の事態もありますし、先ほどの答弁の中で、予想外の退職だとか、そういった部分も出てくるのかなと思います。 いずれにせよ、現在の配置基準に充足していたとしても、保育士1人1人に、なかなか余裕とまではいかなく、その網目を擦り抜けて事故が起こる可能性は捨て切れないなというふうに考えております。特に、集団保育環境では、園児たちが言われたとおりにだけ動いてくれるというのは理想でありまして、保育士は現場で大変御苦労されているのかなというふうに想像します。 歩けるようになった1、2歳児は突然走り出したりして、家庭内でも冷やっとするようなことがありますし、また最近では、発達障害があると診断される発達特性ですね、子供が増加傾向であると思います。障害と診断されなくても、子供によっては個性や特性が強く、活発な園児や引っ込み思案の園児が集団保育の中で共存しているのかなというふうに想像します。 岡谷市ではこういった保育環境、特に発達特性のある園児への保育対応はどのようにされているのかお聞きします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 本市では、岡谷市障害児保育事業実施基準に基づきまして、発達特性の見受けられる園児につきまして、適切な保育に努めているところであります。 具体的には、障害児等の入園や入園後の処遇等を検討するため、発達支援センターや保育士等の職員で組織いたします障害児検討委員会を子ども課に設置いたしまして、園児の観察保育を実施しながら保育士の加配の必要性などを検討しまして、該当園児個人やクラスに対して生活のサポートを行っております。 また、発達支援センターの作業療法士や育児支援コーディネーターによります保育園巡回をはじめ、小集団で遊びながら力を伸ばすホップ・ステップ・ジャンプクラスによる療育支援、さらには言語聴覚士によります言葉の教室を実施するなど、発達特性のある園児たちが自立した生活が送れるようきめ細やかな支援に努めているところであります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。様々な取り組みで、様々な角度から、発達特性のある園児へはサポートを行っているというようなことで分かりました。 先ほどちょっと答弁の中にありましたけれども、加配の保育士で対応されているということでしたが、その担当保育士は十分な確保ができているということでよろしかったでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 令和5年10月1日現在におきまして、加配や配置が必要な園児に対しまして、現在17名の職員を加配しておりますが、この職員数につきましては、障害児検討委員会で検討した結果に基づくものでありまして、適正な配置が今行われているというふうに捉えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 現在、岡谷市の中で、こういった保育園で大きな事故が起こったという報告は受けてはおりませんけれども、それでも保育士が現場で、先ほども申し上げましたが、冷やっとしたことや危なかったと感じた事例、いわゆるヒヤリ・ハットな、現在までにあったかどうか。また、そういった事例に対してどのような意識を持って保育に取り組まれているのかお聞きいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 園児によって発達特性は様々でございますけれども、中には自分の気持ちを上手に表現できずに、かみついたりひっかいたりなどの攻撃的な行動や部屋から飛び出してしまうような突発的な行動が見られる場合がありまして、園児のけがや事故につながる事案が見られます。 これらを未然に防止するために保育士は発達特性のある園児につきまして、情報を正確に把握するとともに、日々の行動を細かく観察しまして、まず園児を理解することに努めております。また、保育士との連絡を密にする中で、発達支援センターの職員とも連携しながら、必要な支援につなげているところであります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 ヒヤリ・ハット事態は、保育現場に常に潜むものであるということで、ヒヤリ・ハットという気づきがあることで、転んで擦り傷をつくらないような軽い事故から、今、かまれるとか、そういった話もありましたが、骨折などの大きな事故を未然に防げる可能性があると考えます。全ての事故は、ヒヤリ・ハットを放置したことによって起こると考えることができます。ヒヤリ・ハットは、ハインリッヒの法則に基づいた言葉で、ハインリッヒ氏の提唱によれば、1件の重大な事件の背景には、29件の軽い事故と300件のヒヤリ・ハットが存在している、ヒヤリ・ハットは事故ではなく、事故を未然に防ぐためのきっかけであるというふうに考えております。どんなにささいなことでもヒヤリ・ハットの事例は、保育士同士で共有しておくべきだと考えますし、ただ、保育士さんによっては、ヒヤリ・ハットに気づかない可能性もあるでしょうし、事故に至っていないので報告を例えば怠るというか、見送るというような可能性もあるのかなというふうに考えます。 その点は情報共有の推進と報告の吸い上げに対する工夫も必要かと考えておりますので、園児の安全、事故防止の観点からも、今後も徹底した取り組みをお願い申し上げます。 次に、移ります。 保育士の保育以外の事務や業務についてお聞きしたいと思います。 保育園の園舎の清掃や草むしりなどの業務についてですが、清掃はトイレ掃除から園舎全体、リズム室の高い窓や2階の窓など、大変な箇所もあると思いますし、ごみ捨て等に加え、最近ではおむつの自園処理も始まりました。また、これからの季節、雪かき等も大きな業務の一つになってくるのかなと思います。 それらの業務、園舎の整備の保守や点検も含めてどのように対応されているのかお聞きいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 各園における除草ですとか窓拭き、除雪、大掃除等につきましては、本庁舎をはじめ各公共施設と同様に、職員により実施しているところであります。また、おむつの廃棄は、職員の新たな業務として定期的にごみステーションに排出をしている状況であります。 保育園によっては、保護者会によりまして、除草や除雪などを担っていただいているほか、輝く子どもサポート事業としまして、知識、経験豊富な高齢者のボランティアサポーターに庭木の剪定などをしていただいて、園運営のサポートをしていただいているという状況でございます。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。保育士だけに一方的に負担を押しつけるのではなくて、いろいろな形でやっているというふうに理解をいたしますが、その中で、以前、一般質問や本会議の中でやり取りがありましたが、おむつの自園処理は保護者の負担軽減にはつながりますが、保育士にしてみれば負担増であり、園によっては、所定のごみ置場が遠く、これからの施設、凍結や積雪も心配との声が上がっており、これから負担軽減を図っていくという答弁が、ここまでの一般質問等であったと思いますが、現在、負担軽減としてどのように進められておられるのかお聞きいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) おむつの処理を推奨する国の通知では、個々の園児のバケツに振り分ける職員の手間が減るという状況で通知がありましたけれども、園内のごみ箱から屋外のごみ箱に移す作業やごみ収集に係る搬出作業などは、国の事務の効率には想定されていないところでありまして、新たな業務が発生しておりまして、保育士の負担は増加しているというような状況でございます。 業務開始から4か月ほど経過いたしますけれども、職員に意見を聞きながら負担軽減への取り組みを現在検証いたしまして、業務改善に図ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。しっかり声を聞いていただいて、検証していただきながら取り組まれていただきたいというふうに思います。 ここまで保育以外の業務に関してちょっとお聞きしました。保育士は力仕事であるというふうによく話を耳にします。乳幼児を担当する保育士は赤ちゃんをだっこしなければいけませんし、乳幼児を担当していない場合でも、机や椅子を運ぶなどの作業をする機会が頻繁にあるというふうに考えますし、体力が必要な仕事であると認識しております。 さらに、保育以外の業務も多くて、運動会や発表会など、年間を通じて様々なイベントが行われるたびに、保育士はふだんの業務に加え、これらのイベントの準備も必要なんではないかなというふうに考えます。行事準備に関しては、力仕事以外にも書類作成等の事務仕事も保育士の仕事になっていると考えております。さらに、日頃より保育計画や指導案の作成、連絡帳や保育日誌の記入、そのほかにも様々な提出書類の作成など、結構な量とお聞きをしておりますが、こういった事務仕事の負担軽減策として、保育園内での端末の配備やWi-Fi環境整備など、ICTの推進は現在どのような状況かお聞きいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 近年では、保護者へのお便りなど、情報発信につきまして、頻度ですか、量、ビジュアル性の向上などが求められているということでありまして、保育以外の事務業務に時間を要する場面も、以前に比べると増加しているというふうに認識しているところであります。 保育園のICT化の状況でございますけれども、事務処理用のパソコンにつきましては、園の規模に応じて1台から5台を配備しておりますが、Wi-Fiについては、整備はされていない状況でございます。また、保護者への迅速な連絡や保護者からの欠席連絡のための連絡アプリを導入いたしまして、双方の利便性の向上を図っているほか、煩雑な業務であった保育園での写真販売などにつきましても、システムを導入して、保育士の負担軽減を図っているという状況であります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。Wi-Fiの環境は現在はないというようなところ、また、園の規模によってはパソコンが数台あるというようなところだと思いますが、当然、職員さんがたくさんいる中、園長さんだとか、調理員さんとか、そういったところに重点的にパソコンが使える環境であるのかなというふうに想像します。 保育中は当然事務仕事ができないわけですから、ICTの導入で短時間かつ効果的にできればいいかなというふうに考えますけれども、反面、そうでない現状では、どうしても自宅に持ち帰らなければならないというような、いわゆる持ち帰り残業も発生しているのではないかということを想像いたします。 そんな現状も含め、今後のICT化の推進について、岡谷市の考え方と予定についてお伺いいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) ICT化の推進は、保護者への情報伝達ですとか資料の作成など、効率化を生みまして、職員が園児に関わる時間が増加いたしまして、保育の質の向上につながるとともに、保育士の業務負担の軽減を図ることができ、働き方改革が図れるものというふうに捉えております。 保育業務の負担軽減に資するシステムの導入や機能的に作業ができるWi-Fi環境の整備など、ICT化の推進に向けまして、今年度、先進地の視察をするなど研究をしてきているところでありまして、今後、保育士とも意見交換をしながら検証してまいりたいというふうに考えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 小中学校では、児童生徒への1人1人の端末から始まって、ICT化が今進んでおりまして、教職員の学校業務の効率化が図られて、働き方改革の推進につながっております。 保育業務はリスクマネジメントも大きく関連しておりますし、ICT導入による保育士の負担軽減や業務の効率化は本当に急務だというふうに私は考えております。 今、研修等をしてというようなところでしたので、ぜひスピード感を持って積極的に取り組まれたいということと同時に、例えば現場にパソコンはありますけれども、ワードやエクセル等といったそういったソフトが充実していないだとか、タブレットばかりが配備されて、やはり何かを入力するときは、絶対キーボードというものが非常に大事になってくると思います。そういったものの部分ですね、これ、私が今勝手に付け加えましたけれども、保育士の現場の声をしっかり聞いて、ぜひICT化の推進ですね、これを進めてもらいたいことを強く要望いたします。 次に、先ほど持ち帰り残業について少し触れましたが、時間外勤務や休憩時間について触れたいと思います。 現在、保育士、調理員の業務中の休憩の取り方、それから時間外勤務手当の支給の考え方についてお考えをお聞きします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 保育士の休憩につきましては、各園で運用は若干異なりますけれども、45分は子供から離れるほか、子供のお昼寝時に見守りながら体を休めている状況であります。また、調理員は給食提供後にまとめて休憩を取っております。 次に、保育士の時間外勤務につきましては、職員研修ですとか、勤務時間外に及ぶ職員会について、必要に応じて時間外勤務手当を支給しているという状況であります。そのほか保育士の時間外に及ぶ業務につきましては、岡谷市職員の時間外勤務実施要領におきまして、職員の過重労働の軽減及び時間外勤務手当の適正な執行を目的として、振替代休制度を活用しているという状況であります。調理員につきましては、原則時間外勤務は行っておりません。 今後におきまして、職員がお互いに振替休暇を取得しやすい雰囲気づくりですとか、計画的な休暇取得の促進が図れるよう、園長会などを通じまして、意識啓発に努めたいというふうに考えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 今、休憩の取り方等についてお話をお伺いしましたけれども、例えば、これは各園の状況のことなので、細かい部分になりますけれども、休憩ですね、子供さんがそこの保育所にいる限りは、一斉に、調理員と違いまして、休憩は取れないということで交代で休憩を取るというところで、そこで職員内の連携等があるのかなというふうに思いますけれども、そこがしっかり取れて、先ほど部長さんの答弁にありました体を休めるといった意味での休憩が取れているかどうか。極端な話、例えば休憩時間にも、さっき言った事務仕事を持ち込まなければいけないような状況があったりするのではないかななんていうことを懸念しますけれども、その点、現場の声とか、何か把握されていることがありましたらお聞きします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 休憩につきましては、適正に取っていただくように、園長会などを通じて指導しておりますけれども、正規保育士につきましては、毎日子供の保育に関する記録などを作成すべき書類がありまして、基本的には、子供の降園後に作業をしておりまして、就業時間までに完成させることを念頭に従事しております。 しかしながら、個々の状況によって、休憩中に対応する場合もあるということは把握しているという状況であります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) そうですね、やはりそういうふうな状況になってきてしまうのかなというふうに思いますし、責任感の強い保育士さんもたくさんいらっしゃって、そういった部分で仕事を進める、それが結果的に、やっぱり疲労やストレスにつながるようなこともあるのかなということをすごく考えられます。 また、超過勤務手当についてですけれども、職員会だとか、先ほど研修等のときにというようなところもありましたが、ふだんの時間外勤務、いわゆる残業みたいなものというものも、これも先ほどの休憩の観点からいえば、やはり責任感から、いわゆるサービス残業をしてしまうような職員さんも決して少なくないんではないかなというふうに思っておりますけれども、あとやはりタイムカード等で時間管理されていると思いますが、慣例だからとか、みんながやっているんだからというようなことでバイアスが働いて、自分もそういう環境でも我慢しなければならないというような職員さんもいらっしゃるんではないかと思いますけれども、その辺はどうお考えでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 今、議員さんおっしゃったような状況につきましても、想定はされるところでありますけれども、やはり職員の働き方改革という部分をしっかりと私たちも認識をして、やっぱり職員確保という部分も含めて、そこら辺は徹底して対応してまいりたいというふうに考えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。そういった部分に対して徹底をしていくというようなところ、これも多分同じような答弁になると思いますが、例えば土日出勤の時間外、先ほど振替休日についてありましたけれども、これもなかなかやっぱり消化し切れない、周りに気を遣ってなかなかできないという職員さんもいらっしゃるのかななんていうふうに思います。 そういった部分に対して、これから取り組みとしていろいろそういった環境を改善していくということは、すごく大事だと思いますけれども、まずはやっぱり現場の正確な状況というか、職員さんたちがどう考えているかという声を聞くことが非常に大事かなというふうに思います。 今、現時点の形では、そういった声を求めるような、声が得られるような、声を得るための方法、取り組み、どんなものがあるのかお聞きいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 職員の業務環境につきましては、園長との面談や会計年度職員は毎年面接を通して実情を把握しているところであります。あと職員労働組合からの要望書も頂いておりまして、職員が抱える課題ですとか不安を把握することができるという状況になっております。 輝く子供の育成のために、献身的に職務を遂行していただいている保育園の職員が気持ちよく働けるように、今後におきましても、職員の声にしっかり耳を傾けて、業務負担の軽減に意を配しまして、安全で安心な保育環境の整備に努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 保育の業務に関係するような声に関してのことは分かりましたけれども、例えば保育士個人として、やっぱり疲れた、きつい、つらいとか、そういった部分のメンタルヘルスの部分ですね。これは市職員に対して、もしくは病院の職員さんに対してもだと思いますが、公認心理師を使ってやっているというような話も聞いておりますが、これは保育士も同様でありますでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 職員がメンタル不調となる要因につきましては、業務量や責任に対する仕事に関する負担感のほか、家庭の状況なども含めた対人関係など、様々な要因が考えられるところであります。 市では、職員の心に関する積極的な健康の保持増進や仕事によります健康障害の防止、健康不全の早期発見、早期対応などのために、産業医やメンタルヘルスアドバイザーによります健康相談、メンタルヘルス相談研修会の充実を図るほか、他の相談機関の周知ですとか、活用、職場で気づき対応をするLINEケアの取り組みや健康で明るい職場づくりの推進に努めているところであります。 このほか、今、議員さんおっしゃったとおり、岡谷市民病院との連携によりまして、病院所属の公認心理師によりますメンタル相談ができる環境を整えておりまして、職員の心の悩みに対して、解決に向けた支援体制を取っているところであります。 今年8月には、病院の所属の公認心理師を講師といたしまして、保育園職員を対象としたメンタルヘルス研修会を実施したところであります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 ちょっと繰り返しになります。先ほど申し上げましたが、もしも、岡谷市の保育現場に課題があるということで、それを是正するなり、改善する必要があるのであれば、やはり保育士や調理員の声をしっかりと丁寧に吸い上げる体制の推進や拡充が必要だと思います。職員対象にアンケートを取るなど、積極的な取り組みが必要かなと私考えますけれども、その辺いかがでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 職員につきましては、毎年、人事評価の中で個別面談も実施しておりますし、会計年度職員につきましては、個々に毎年面談をしておりますので、そういった人事評価制度なども活用しながら、職員の意見なども吸い上げて、業務改善、働き方改革につなげてまいりたいと考えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。個別な面談とかだと、なかなか言い出せないことも多々あるのかなと思いまして、そういう意味でも、また匿名でありますアンケートというのも、様々な角度から意見が得られるのかなというふうに思いますので、ぜひ前向きな検討をよろしくお願い申し上げて、次に進みたいと思います。 続きまして、(2)保育士と調理員の人手の確保の考え方と取り組みに関して、先ほどの答弁で理解をしました。確保に向けた取り組みをしていく上で、岡谷市独自の保育業務の魅力や強みなどについて発信していく必要があると思うんですが、どのようにお考えかお聞きいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 保育園の業務の魅力でございますけれども、保育士は自らの保育実践が子供たちの成長を支え、生涯にわたる人間形成の基礎を培うことで、岡谷の人づくりに貢献しているということが大きな魅力となっております。 また、調理員も自らが調理した給食が子供たちの健康を支え、子供たちの成長を間近に実感でき、保育士同様の魅力ある業務というふうに考えております。 保育士、調理員ともに岡谷市の職員としての身分が保障されておりまして、安心して業務に専念できるとともに、人事異動に伴いまして、複数の園で勤務を経験することができますので、保育や調理に関する自らの成長にもつながっているというふうに考えております。 さらに、このような魅力を伝えるために、中学生ですとか高校生の職業体験も積極的に受け入れております。今後、保育園での業務を行う職員やこれから保育園の職員を志す人たちの意欲が向上するように、引き続き働き方改革等の実践を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 ちなみに、産休・育休の代替職員の採用についての岡谷市の考え方と確保についてはどのような状況かお伺いいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 本市では、正規保育士の産前産後の育児休業取得職員の代替として、任期付職員を採用しているところであります。 任期付職員は、福利厚生体制等が充実しておりまして、期末手当、勤勉手当は正規職員と同様に受け取ることができることが可能でありまして、募集に関しましても、採用の年齢要件も幅広くできるところがあります。また、民間等におきましても、非正規で働いていた方などの経験者の応募も見込まれまして、採用後は即戦力として活躍が期待できるというような利点もあります。現在、5名の任期付職員を採用しているという状況であります。 そのほか、
会計年度任用職員の保育士、調理員につきましても、職員の育児休業に合わせて、随時募集し、職員確保に取り組んでいるところであります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 ここまで確保の考え方というようなところでお話を伺ってきましたが、先ほどの魅力もそうなんですけれども、岡谷市確保をつなげるためには、先ほど申し上げましたとおりに、保育士は力仕事で長時間労働だという一般的なイメージをどう払拭するかというところもすごく大事だなというふうに思います。 その観点からも、岡谷市独自のやり方でこれから事務業務の仕事の軽減を図ることにより、保育士業務の魅力が高まりまして、離職を減らしたり、人材確保につながると思いますけれどもいかがでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 核家族の進展ですとか、保護者の就労形態の変化などに伴いまして、多様化する保育ニーズへの対応も複雑、多岐にわたり保護者会やボランティア、サポーターの支援もいただいておりますが、保育士の業務自体増加しているという状況であります。 業務量の増加への対応につきましては、今後ICT化の推進とともに、保育士自ら日々の業務を見直す取り組みも実践してまいりたいというふうに考えております。職員がみんなで知恵を出し合いまして、ワーク・ライフ・バランスの取れた魅力ある職場となるよう、子ども課、保育園が一丸となって業務改善に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 保育士に関して、切れ目なくいくということで、先ほどの答弁の中に、年齢の要件を引き上げたりとか、年度途中等でも採用をかけるといったような取り組みをされているというふうなことで、本当に様々な手段を尽くして、常に確保に取り組んでいただければというふうに思います。 そんな中で、先日の新聞報道で、県知事と県市長会ですね。県市町村会役員らが県の施策などについて話し合う県と市町村との協議の場がオンラインで開かれたということで、保育士について、市町村間の連携を支援しながら、処遇向上を検討していくという報道がありました。県とはどのような形で情報共有や連携を取っているのかお聞きいたします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 今年8月に、急速な少子化によります社会経済への影響が顕在化する中、県と市町村が連携した子育て支援の取り組みを具体的に検討するため、県を事務局といたします子育て支援合同検討チームが設置されまして、令和4年3月に県と市長会、町村会が合同で策定した長野県若者子育て応援プロジェクトの改定に向けた協議が進められているところであります。 今回の報道につきましては、チーム会議にて協議してきた内容を基に、知事及び市長会並びに町村会の代表者で組織する県と市町村との協議の場で話合いが行われまして、保育士等の確保についての内容がクローズアップされたところであります。 この検討チームで協議された内容等は、県下全市町村に共有されるということになっておりますので、また本市では、現在検討チームに職員が属しておりますので、会議に参加することで様々な市町村との情報交換ですとか議論が行われ、関わりや連携がされているという状況であります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) 分かりました。 この部分も大事な部分だと思います。引き続きの情報共有や連携の取り組みの推進をお願いします。 次に、早出一真市長さんにおかれましては、選挙時の公約で、未満児保育の充実と長時間、夜間保育などを強化していきたいと述べられており、それに併せて施設を増やすことはもちろん、人材確保も一緒に進めていきたいと発言されております。また、先ほど副市長さんのお話も知りました。保育の現場もしっかり見て、声を聞いているというようなことでありました。 その思いについて等もお聞かせいただきたいと思いますが、私に対してというより、この放送を見ている市民、後日、ユーチューブにも公開されますので、当該保育室等、当該当事者に向けて思いを語っていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
今井康善議員) 早出市長。
◎市長(早出一真君) 今、議員さんのほうから、保育士の負担軽減ということで、様々な角度から御指摘をいただきました。 私も就任して2か月少したちましたけれども、その間、まずあやめ保育園に出向き、その後には長地保育園に出向きまして、園長先生、保護者の方々から様々な御意見をいただいてきました。議会が終わった後は、今度はイルフ西堀保育園に出向いて、また皆さんの御意見を聞きたいと思っておるところでございます。 私の公約に掲げます『「友育ち」のまち』を目指すに当たりまして、安心して子育てできる環境づくりには、子育て支援の充実を図る必要があります。その要素の一つに、保育環境の充実を掲げております。 昨今の保護者のライフスタイル、労働形態の多様化による保育のニーズの対応には、人材や設備など受皿を整えることが重要であると考えております。公約の実現に向けて、保育のベースとなる人材確保に努め、安心で安全な保育環境の充実を図ってまいりたいと考えております。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員。
◆15番(吉田浩議員) ありがとうございます。 それでは、最後になりますが、岡谷市の子供たちは岡谷市の未来でも、宝でもあります。保育園に関しては、子供を預ける施設であると同時に、子供が育つ場所であるということがとても重要であります。保育士さんが疲労やストレスが原因で、冒頭、壇上で申し上げましたような暴言、虐待など不適切保育や人為的ミスによる事故などが、岡谷市はもとより、今後はどこであれ絶対に起こってはいけないと考えております。 そのためには、保育士の労働環境を改善することで、保育士1人1人のストレスや疲労を軽減し、モチベーションやパフォーマンスの向上につなげ、さらに(「リーン」予鈴)適切なストレス管理のサポートがあることで、保育士は身体的、精神的な健康を保ちながら働くことができ、結果、子供たちがよい環境で適切な保育を受けることにつながります。 市民の声として、未満児保育拡張が上がっているのは当然存じておりますし、早出市長もおっしゃられたとおり、人材確保、物的環境整備も保育環境の拡充とセットで取り組まれることをお願い申し上げまして、私の一般質問を終わります。
○議長(
今井康善議員) 吉田 浩議員の一般質問を終了いたします。 これにて一般質問は全部終了いたしました。 このまま暫時休憩いたします。
△休憩 午前10時35分
△再開 午前10時36分
○議長(
今井康善議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△議案第93号の上程、説明、質疑、委員会付託
○議長(
今井康善議員) 日程第2 議案第93号 令和5年度岡谷市
一般会計補正予算(第14号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 藤澤総務部長。 〔総務部長 藤澤 正君 登壇〕
◎総務部長(藤澤正君) 議案第93号 令和5年度岡谷市
一般会計補正予算(第14号)について御説明申し上げます。 今回の補正予算は、原油価格・物価高騰等への対応として、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金支給事業、学校給食食材費高騰臨時対策事業を追加するとともに、子育て世帯価格高騰対策支援給付金支援事業に必要な経費を計上するもので、総額4億636万3,000円を追加いたすものであります。 初めに、8ページをお開きください。 3歳出から御説明申し上げます。 3款民生費1項9目価格高騰対応特別支援事業費3節職員手当等から19節扶助費までの合わせて3億3,200万円は、電力・ガス・食料品等の価格高騰等の影響を特に受ける住民税非課税世帯等を支援するため、国の交付金を活用し、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金を追加支給するために必要な経費をそれぞれ追加いたすものであります。 おめくりいただきまして、10ページを御覧ください。 2項8目子育て世帯価格高騰対策支援事業費1節報酬から19節扶助費までの合わせて7,085万円は、物価高騰等による子育て世帯の負担を軽減するため、18歳以下の子供の保護者に対する市独自の子育て世帯価格高騰対策支援給付金の支給に必要な経費をそれぞれ計上いたすものであります。 おめくりいただきまして、12ページを御覧ください。 10款教育費2項1目小学校費の学校管理費18節負担金補助及び交付金129万5,000円は、学校給食における食材価格の高騰が続いていることから、保護者の負担を軽減し、質と量を確保した学校給食を子供たちへの安定的に提供するために必要な負担金を追加いたすものであります。 おめくりいただきまして、14ページを御覧ください。 3項1目中学校費の学校管理費18節負担金補助及び交付金221万8,000円は、小学校費と同様に、保護者負担の軽減と安定的な学校給食の提供に必要な負担金を追加いたすものであります。 なお、16ページに給与費明細書がありますが、これは所定の書式に従いましてお示ししたものでありますので、御覧をいただきたいと思います。 以上で歳出を終わりまして、6ページへお戻りください。 2歳入について申し上げます。 15款国庫支出金2項1目総務費国庫補助金1節総務費国庫補助金3億9,769万7,000円は、物価高騰等への対応として実施する事業に対します国からの交付金であります。 20款繰越金1項1目繰越金866万6,000円は、財源を繰越金で調整いたすものであります。 以上で歳入を終わりまして、2ページへお戻りください。 第1表歳入歳出予算補正、1歳入及び次のページの2歳出は、それぞれ所定の書式によって調整してあります。 1ページへお戻りください。 令和5年度岡谷市
一般会計補正予算(第14号)第1条で歳入歳出それぞれ4億636万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ232億3,383万2,000円といたすものであります。 以下につきましては、説明を省略させていただきます。 以上で説明を終わりますが、よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
今井康善議員) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 渡辺太郎議員。
◆14番(渡辺太郎議員) 14番 渡辺太郎です。 原油価格・物価高騰対策ということで御説明いただきました。 12ページ、13ページ、小学校費、同じく14、15ページの中学校費の学校給食会計負担金追加金の内容について、詳細をお聞きしたいと思います。
○議長(
今井康善議員) 両角教育担当参事。
◎教育担当参事(両角秀孝君) 物価高騰の影響に伴う学校給食食材費の値上がり分につきましては、保護者の負担を軽減するために、本年度、令和5年度の当初予算からでも公費で負担をいただいて支援を行っているところであります。 現在適用している学校給食の単価でございますが、小学校が4月以降310円でございます。このうち20円分を当初から公費で負担をいただいている。それから、中学校は355円でございます。このうち25円をこれまで公費で負担をしているというようなつくりでございます。春以降ここまで、秋までの状況、栄養士のほうの分析・試算によりますと、これが全体の食材の高止まり傾向が継続していることに加えて、さらに肉類、魚介類、乳製品、油類と全体の食材が引き続き値上がり傾向にあるということから、年度末までの食材費に不足が見込まれる状況にあるということでございます。これが1点です。 それから、当市では、過去からうなぎのまち岡谷としまして、寒の土用のうなぎに合わせた学校給食でのうなぎ給食というものを、地域の郷土の食材を活用した給食ということで提供しておりますが、現状では、この提供も困難になってしまっているというような状況が分かってまいりました。 これを受けまして、今回追加していただいている部分につきましては、さらに小学校について10円、中学校については、体格差等ございますので、30円というような、全体では積算をしておりますが、このうちいずれも内数でそれぞれ5円分についてはうなぎ給食の提供というところで設定をしております。 したがいまして、小学校については、加算する単価は10円に、ここで12月分から3学期末までの給食日数が64日でございます。これと在籍する児童数が2,022人でございますので、これを掛け合わせますと、小学校費では129万5,000円、中学校では単価30円に64日分、それから在籍する生徒数1,155人でございますので、これを掛け合わせますと221万8,000円ということで、今後についても安定した食材の提供により子供たちの給食の質と量、それから伝統でありますおいしい給食のほうを提供してまいりたいということで追加支援の予算をお願いしたものでございます。 以上でございます。
○議長(
今井康善議員) 渡辺太郎議員。
◆14番(渡辺太郎議員) 詳細に御答弁いただきまして、よく分かりました。 確認ですが、うなぎの話もしていただいたんですが、保護者の負担は増えない、保護者の負担軽減のための予算である、そういう理解でよろしいでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 両角教育担当参事。
◎教育担当参事(両角秀孝君) 先ほど申し上げました現行の適用単価310円の追加支援20円を引いた残りというのは、従来から、これは景気等が安定しておりました令和3年当時に適用した単価、小学校の場合290円でございます。これを現在も保護者負担のほうでは適用しておりますので、この数年間は価格の高騰等が影響しないように、公費のほうで支援をしていただいております。 中学も同様でございまして、現在355円のうち25円を公費で投入しておりますので、差し引きますと、元の単価が330円でございます。これが従来からの価格ということで、これを維持してまいりたいということでの追加の支援でございます。
○議長(
今井康善議員) 渡辺太郎議員。
◆14番(渡辺太郎議員) 分かりました。保護者の負担を従来と同じように維持していきたいというお考えを伺いました。 3回目なんですが、市長は学校給食の無償化を公約にされております。多くの保護者は、給食費の無償化、公約の実現を大変期待をしているところでありますけれども、値上げ分の支援だけではなくて、もっと市の負担を増やすことはできないかという考えも私はあるんではないかと思うんですよね。例えばですが、1食当たり100円、または150円、市で負担するような考えもあってもいいのではないかなというふうに思っております。 国の取り組みを待つだけでなくて、岡谷市独自の対策として、段階的に無償化を進めることも一つの方法だと思っております。そういう部分で、市の負担をもっと増やすことが可能なのかどうか、市長公約を踏まえてどのように考えておられるのか、ぜひ総務委員会で議論を深めていただきたいと思います。 以上です。
○議長(
今井康善議員) そのほかに質問はありませんか。 中島秀明議員。
◆16番(中島秀明議員) 16番 中島秀明です。 子育て世帯価格高騰対策支援金給付事業についてちょっとお聞きしたいと思います。 ページでいいますと10ページ、11ページになりますけれども、これは先ほどの御説明で18歳以上の子供1人当たりということでお聞きしました。そうしますと、1万円ということでいくと、6,800人いるのかなという想定はしているんですけれども、この給付はどのような形でされるのでしょうか。また、もちろんこれは可決されてからの話になると思いますけれども、いつ頃予定をされているんでしょうか、お聞きしたいと思います。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) この給付につきましては、児童手当に併せて2月の給付時に支給していきたいというふうに今スケジュールを組んでいるところであります。 それから、児童手当対象者につきましては、申請なしで手続をして、通知をしてプッシュで振り込んでいくという形になりますし、そのほか、例えば今後生まれてくる方ですとか、そういった方につきましては、申請に基づいて審査の上口座を登録していただき、順次支給してまいりたいというふうに考えております。 スケジュール的には、先ほど申しましたとおり、2月1日には支給決定をする中で、最初の児童手当、2月の児童手当の支給日が2月13日を予定しておりますので、そこには振り込んでいきたいというふうに考えております。
○議長(
今井康善議員) 中島秀明議員。
◆16番(中島秀明議員) よく分かりました。 それと、子育て世帯価格高騰対策支給金の財源構成なんですけれども、これちょっと見させていただくと、国庫支出金のほかに一般財源で515万2,000円という形になっているんですけれども、ちょっと金額を見ますと、全額が7,085万円ということで見ると、何かすごくアンバランスなのかなということがあるんですけれども、この一般財源の515万2,000円になったこの背景を教えてください。
○議長(
今井康善議員) 岡本企画政策部長。
◎企画政策部長(岡本典幸君) 財源でございますけれども、こちらは国のほうで行っております物価価格高騰の影響を受けた生活者、事業者を引き続き支援するためということで、国のほうから支援をいただいた物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金というものを活用してございます。 こちらにつきましては、当初で補正13号、こちらのほうの財源にも充当するようにしてございますので、そういったバランスを考慮して一般財源が出るというような形で処理したものでございますので、御理解いただきたいと思います。
○議長(
今井康善議員) 中島秀明議員。
◆16番(中島秀明議員) ちょっと理解できないんですけれども、例えば子育て、1人当たり、6,800人いるとすると6,800万円費用が要る。補正13号は前のやつで、財源更正をした、そこから出してきたお金が6,569万8,000円で、どうしても差額が出ちゃうので一般財源でこの分を補填したという理解なんでしょうか。新聞等で見ると、市の財源を使って1万円というようなことも一部出ていたんですけれども、そういう理解ではないということなんでしょうか。その辺の確認をお願いいたします。
○議長(
今井康善議員) 藤澤総務部長。
◎総務部長(藤澤正君) 今回の財源の関係でございますけれども、まず基本的な考え方は、国から物価高騰対応の重点支援地方創生臨時交付金というものが約1億円以上交付されてきておるところであります。その一部をそれぞれの中で対応させていただくということで、今回の部分の一般財源が当たっているという部分は、議員さん御指摘のとおり、一部国庫補助金等に足りないということでありまして、ここで一般財源を出して調整をさせていただいている、そんな理解でよろしいかと思っていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
今井康善議員) そのほかに質疑はございませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第93号は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれの所管の委員会に付託いたします。
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△議案第94号の上程、説明、質疑、委員会付託
○議長(
今井康善議員) 日程第3 議案第94号 令和5年度岡谷市
水道事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 小口建設水道部長。 〔建設水道部長 小口浩史君 登壇〕
◎建設水道部長(小口浩史君) 議案第94号 令和5年度岡谷市
水道事業会計補正予算(第1号)について御説明申し上げます。 今回の補正は、現在進めております水道施設再構築事業において、国庫補助金の追加交付が内示されたことに伴い、令和6年度に実施を予定していた工事を前倒しして実施するための経費、企業債及び補助金を追加するとともに、横河川水環境設置工事に関わる債務負担行為を廃止するものであります。 初めに、予算書の2ページを御覧ください。 補正予算実施計画の資本的収入及び支出であります。 最初に、下段の資本的支出から御説明申し上げます。 第1款資本的支出1項1目配水施設費の補正額10億2,000万円は、国庫補助改良事業として、水道施設再構築事業に関わる河原口水源ポンプ場や横河川水環境の築造等に係る経費を追加いたすものであります。 次に、上段の資本的収入でありますが、第1款資本的収入1項1目企業債の補正額4億5,900万円は、水道施設再構築事業の経費の追加に伴い企業債を追加いたすものであります。 4項1目国庫補助金の補正額2億5,500万円は、同様に国庫補助金を追加いたすものであります。 それでは、1ページにお戻りください。 第2条は、ただいま説明いたしました内容を款項の単位でまとめたものであり、また同条の前段は、資本的収支不足額の補填等について改めるものであります。 次に、第3条の債務負担行為の廃止でありますが、前倒しに伴い、予算第5条で定めた横河川水環境に関わる令和6年度を期間とする債務負担行為を削除するものであります。 第4条の企業債の補正は、水道施設改良事業に係る企業債の限度額について5億3,170万円に4億5,900万円を追加し、9億9,070万円に改めるものであります。 以上で説明を終わりますが、よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
今井康善議員) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第94号は、産業建設委員会に付託いたします。
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△議案第95号の上程、説明、質疑、委員会付託
○議長(
今井康善議員) 日程第4 議案第95号 令和5年度岡谷市
病院事業会計補正予算(第4号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 名取事務部長。 〔事務部長 名取 浩君 登壇〕
◎事務部長(名取浩君) 議案第95号 令和5年度岡谷市
病院事業会計補正予算(第4号)につきまして御説明申し上げます。 今回の補正予算は、
新型コロナウイルス感染症の入院患者を受け入れる専用病床を確保したことに対し、県の補助事業に係る病床確保量を追加いたすものでございます。 2ページをお願いいたします。 補正予算実施計画、収益的収入及び支出の収入を御説明いたします。 第1款病院事業収益2項7目
新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業補助金は、病床確保料、令和5年7月から9月の3か月分でございます。2,739万6,000円を追加いたすものであります。 1ページにお戻りください。 令和5年度岡谷市
病院事業会計補正予算(第4号)の第2条は、さきに御説明を申し上げました病床確保料を追加いたしまして、病院事業収益の総額を73億6,696万3,000円といたすものであります。 以上で説明を終わりますが、よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
今井康善議員) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第95号は、社会委員会に付託いたします。
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△散会の宣告
○議長(
今井康善議員) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。
△散会 午前10時58分...