◆5番(
山崎仁議員) 令和4年度の閲覧数は8万7,062件、令和元年度より1万2,862件の減少ということで、令和元年度の約9割まで回復しているとの答弁をいただきました。やはり、ほぼ回復してきているようであります。 そこで、
新型コロナウイルス感染症の影響だけではないと思いますが、近年では、
団体旅行から個人旅行が主流になりましたけれども、そのことを踏まえて
ホームページの内容を改良されたのか、また、工夫などがありましたらお聞かせ願います。
○議長(
今井康善議員)
木下産業振興部長。
◎
産業振興部長(木下稔君)
新型コロナウイルス感染症の影響により
旅行ニーズも多様化し、また、個人や家族、グループといった少人数で旅行をされる方が多くなっているということから、新たに、令和2年度から、岡谷市の
地理情報システム「
くらしマップおかや」を活用してお
かや観光ナビゲーションを作成し、観光客の
利便性向上を図っているところであります。この
ナビゲーションは、目的別に
観光情報が検索できる場所等を
種類ごとに地図上に掲載したほか、施設名を選択すると施設紹介が閲覧できるという内容となっております。また、本年5月以降、団体客や
インバウンドも
回復傾向にあることから、
情報収集がしやすい
ホームページとなるよう、市も連携しながら、適宜内容を見直し、PRに努めている状況でございます。
○議長(
今井康善議員) 山崎 仁議員。
◆5番(
山崎仁議員) 少人数旅行が多くなり、
くらしマップおかやを活用してお
かや観光ナビゲーションを作成した。目的別に情報が検索できるところは、
種類ごとに地図掲載される内容であるとのことです。また、
団体旅行や
インバウンドも
回復傾向で、内容を見直しながらニーズに対応し、常に進化しているようですが、私が聞くところによりますと、
子育て世代の家族旅行で新潟県のある市を
ホームページで検索すると、本当に見やすく、様々な体験が用意されており、岡谷市の
ホームページと比較すると明らかに差があると指摘されました。閲覧の仕方や感じ方というのは人それぞれ違う部分もあり、一概には言えませんけれども、このような意見があったということを踏まえて、観光客を増加させるため、
モデルコース等を増やし
ホームページに掲載すれば、観光客の
利便性向上にもつながると思いますが、お考えをお聞かせ願います。
○議長(
今井康善議員)
木下産業振興部長。
◎
産業振興部長(木下稔君) 岡谷市
観光協会では、
観光モデルコースとして、歩く、自動車、自転車の3種類を設定しておりまして、歩くでは5コース、自動車では2コース、自転車では3コースを用意し、それぞれのルートや所要時間を
ホームページに掲載し、案内しております。また、これまでに実施した
サイクルツーリズムのルートを基に新たな
モデルコースを創設してPRに努めているほか、
ホームページでは、動画による楽しさも伝えております。このほか、岡谷市
観光案内所でも、本市を観光される方や
レンタサイクル利用者に
モデルコースを案内し、
利便性向上を図っているところでございます。市としましても、引き続き、岡谷市
観光協会と連携して、市内を観光できる魅力ある
モデルコースの創出に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(
今井康善議員) 山崎 仁議員。
◆5番(
山崎仁議員)
観光モデルコースとして、歩く、自動車、自転車の3種類を設定し、それぞれのルートや所要時間を掲載するというのは、とてもよいのですけれども、合わせて10コースになるわけです。これが多いか少ないかは難しい判断になるわけでありますけれども、むやみに数が多ければよいというものではなく、中身も重要だと考えますが、やはり、選択肢が多いことにこしたことはないので、今後も魅力ある
モデルコースの創出に取り組んでいただきたいと思います。 そこで、
ホームページでの
情報発信は今後どのように取り組まれていくのか、また、
ホームページ等をさらに充実していかれる考えはあるのかお聞かせ願います。
○議長(
今井康善議員)
木下産業振興部長。
◎
産業振興部長(木下稔君) 本市を旅行の
主要目的地として選んでいただけるよう、今、議員さんからもお話がありましたように、閲覧、検索する方が、探しやすい、分かりやすい
ホームページの運営を行い、効果的な
情報発信に努めてまいりたいと考えております。今後は、
レンタサイクルの
予約システムの拡充ですとか、
ライブカメラの設置による
開花情報の発信、
太鼓まつり等の
イベント情報の動画配信、また、SNSを活用した写真投稿による
参加型イベントの開催など、随時内容の見直しを行いながら
情報発信の充実を図ってまいりたいと考えております。
○議長(
今井康善議員) 山崎 仁議員。
◆5番(
山崎仁議員) 岡谷市を旅行の
主要目的地というのは非常に重要だと思いますし、分かりやすく伝えていくということも重要だと考えております。そこを中心にしていろいろなところを巡り、またそこに戻ってくるのは、
周辺地域の
経済効果も見込めるからであります。閲覧者が探しやすい、また分かりやすい
ホームページにするという答弁でしたので、今後も、見直しをしながら充実した
情報発信に努めていただきたいと思います。
ライブカメラによる
開花状況の発信もいい考えだと思っております。ライブですので、きれいなときが確かめられるのも非常にいいのではないかと思います。今後も、目玉になるような
イベントの創出や、今まであったまつり、
イベントにも力を注ぎ、特に、4年ぶりの開催である
太鼓まつりを大いに盛り上がるまつりにするためにも、創意工夫をされた発信を期待いたします。 ここにおられるほとんどの方が経験されているとは思いますけれども、私が若い頃に友達や異性の方と一緒に県内外に旅行やドライブに出かけるときは、カー
ナビゲーションもない時代ですので、
ロードマップや
旅行ガイドを買い出かけました。途中まではよかったのに、方向音痴の方と行きますと、
ロードマップを立てたり横にしたり回したりしますと、行き先と反対方向に進んでしまうなんていうこともあり、楽しい旅行が険悪な結末を迎えることもよくありました。それから考えますと、時代の進化というのはよいことが多く、四十数年前にカーナビが初めて登場したと思うのですけれども、その後普及してまいりました。現在では、
スマートフォンによって常に最新の道路地図で案内をしてくれます。また、
グルメ情報、
穴場スポット、
有名観光地まで、細かい情報や
ルートコース設定までしてくれます。本当に便利で、スムーズに行動ができ、もめることもなりました。そのような事情の中で、若い世代の方からの意見、要望として
ホームページ改善を伺った次第であります。 次に、(2)の移住・定住との連携について再質問をさせていただこうと思っていましたけれども、1回目の質問で現状などは理解しましたので、これについては、感想と要望を述べさせていただきたいと思います。 令和3年度から、「岡谷へ行こう」
関係人口等創出・
拡大事業を実施されておるということでありますけれども、
県外参加者から、
サイクルツーリズム実施の中で、2
地域居住の一つにしたいといって、実際に移住体験で住んでいただいている方がいる。また、
ワーケーション参加企業からも、支社をつくるなら岡谷市を候補にしたいと、すごくいいお言葉をお聞きしました。岡谷市
観光案内所だけで年間1万人以上が訪れるということも、上を見れば切りがないですけれども、多くなってきているということは感じます。
レンタサイクル利用者の半数近くが県外なのも、よい状況なのではないかと感じております。昨年の転入超過も、
ホームページなどを使った日々の地道な努力の成果だと思います。やはり、その地域を実際に訪れ、見て、触れることにより、移住・定住につながるのです。 要望となりますが、旅の楽しみに食の占める割合は高いです。テレビなどで見る旅の
情報番組でも、食事の時間が多くを占めております。
市内飲食業者のお店紹介、地元の人気店をもっと
観光コースに取り入れていただくことは、
経済効果も満足度も増すと思われます。
ホームページ等は、そのまちを知るための入り口のツールです。
関係人口創出など、結果がある程度出ておりますので、さらなる努力をしていただいて、
観光PRの充実に努めていただきたいと思っております。 次に、大きな2番、
ジョギングロードの整備について2回目以降の質問をさせていただきます。 岡谷市の区域は、残りの区間、塚間川から
釜口水門までの600mの整備を進めているということです。令和5年度末に
ジョギングロード、
サイクリングロードともに
全線開通とのことですが、市民の皆さんからは、本当に今度中に開通するのかと聞かれることがあります。これは期待、関心の現れだと思うのですが、工事の
進捗状況は順調なのか。また、他市町の状況は県が3km残っているということだが、予定どおり完成するのか、全体の
進捗状況をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
今井康善議員)
小口建設水道部長。
◎
建設水道部長(
小口浩史君) 他市町の状況でありますけれども、諏訪市は、市民憩いの広場から下諏訪町境までの約200mの工事が、下諏訪町は、高木地籍から諏訪市境までの約270mの工事が残っており、今後整備に着手する予定であります。湊地区の県の工事につきましては、
湊湖畔公園から
みなと保育園までの約1.2kmは、7月末に工事が完了する予定であります。
残りみなと保育園から
釜口水門までの約1.8kmについては、4つの工区に分け6月から工事に着手しており、
サイクリングロード、
ジョギングロードともに、令和5年度末の完成を目指し、県及び2市1町、それぞれ整備に取り組んでいるところであります。
○議長(
今井康善議員) 山崎 仁議員。
◆5番(
山崎仁議員) 諏訪市は残りが200m、下諏訪町は270mと残り僅かなので心配ないと思われます。県の工事におきましても、
湊湖畔公園から
みなと保育園までが7月には完成ということであり、残りの
釜口水門までも既に着手されているというお話を聞いたので、今年度末には完成して、
諏訪湖周全線開通ができそうで安心いたしました。完成されたら私も一周に挑戦しようと思っています。 3回目の質問ですけれども、近年、健康志向でもあり、
岡谷湖畔公園で
ジョギングや
ウオーキングを楽しむ市民も増加してきております。その要因として考えられるのは、道路脇の専用道路は歩道より膝や腰に負担がかからず、けがなどの心配も少なく安心して体を動かせる。また、男女を問わずにダイエット、体型維持、健康促進など理由は様々で、特に、女性にとっては、自宅周辺で
ジョギングをするのを近隣住民に見られるのが恥ずかしいという方もおられまして、湖畔まで足を運ぶ理由の一つらしいです。公園を利用する時間帯も多様化しており、仕事前の朝や仕事帰りの夜間の利用者が
ジョギングロードなどの園路が暗いとのお話も聞きます。
ジョギングロードなどに園内照明はどれぐらい設置されているのかお聞かせ願います。
○議長(
今井康善議員)
小口建設水道部長。
◎
建設水道部長(
小口浩史君) 本市の下諏訪町境から湊の小田井付近までの諏訪湖畔につきましては、
岡谷湖畔公園の区域であり、公園の園内灯として、下浜側に81基、湊側に47基の計128基を設置しております。湊小田井付近から諏訪市境までは、県道岡谷茅野線の諏訪湖側には、交差点以外には照明灯はなく、山側に道路照明灯が設置されている状況であります。なお、本市の公園内での点灯時間につきましては、下浜側が日の入りから日の出の時刻まで、湊側は、公園周辺にお住まいの方々からの意見を受け、日の入りから午後11時としております。
○議長(
今井康善議員) 山崎 仁議員。
◆5番(
山崎仁議員) 下浜側には81基、湊側に47基の合計128基で、県の地域になるんですか、その辺には照明器具がないということであります。また、点灯時間も、下浜側は夜間ずっと点灯しているようですが、湊側は、周辺住民の意見で午後11時までとの答弁でした。私も二度ほど朝5時頃に湖畔公園に行ってみましたけれども、かなりの方々が
ウオーキングなどをされておりました。これは平日です。週末になるともう少し増すと思うのですけれども、現在の照明灯だけでは冬季の朝は暗いと思いますが、増設、改良等、工事をすることは考えているのかお聞かせ願います。
○議長(
今井康善議員)
小口建設水道部長。
◎
建設水道部長(
小口浩史君) 議員さん御発言のとおり、ライフスタイルの多様化などにより、早朝・夜間に
ジョギングや
ウオーキングを楽しむ方が増えている状況にあります。都市公園法施行令においては、保安上必要と認められる場所には照明施設を設けなければならないと規定されているほか、バリアフリー法に基づく都市公園の移動等円滑化整備ガイドラインにおいても、照明を設ける場合は、高齢者や弱視者等の移動を円滑にするため十分な明るさを確保するよう配慮ことと規定されております。本市としましても、照明灯については防犯面や安全・安心に利用いただくために必要な設備と考えており、現場や利用状況等を確認しながら、より安全に公園を利用いただけるよう、設置場所や設置数、照度などを検討してまいりたいと考えております。
○議長(
今井康善議員) 山崎 仁議員。
◆5番(
山崎仁議員) 都市公園法施行令や都市公園の移動等円滑化整備ガイドラインで、照明を設けるとき、保安上や高齢者、弱視者の移動に十分な明るさを確保するようにとのこと。考えとしましては、安全に利用するように設置数、照度などの検討をしていただくという回答をいただきました。分かりました。ぜひとも検討していただき、実施していただく方向に持っていっていただきたいと思っております。 最後にもう一つ、要望となりますけれども、これも市民から聞いたのですが、湊公園側を毎日のように出勤前にランニングをしておられる方がいまして、冬の期間は、日が短くなって足元が暗くて怖くて走れない。そこで、下諏訪町まで車で移動し湖畔で走っているという方もおられるのです。なぜそんなに遠くまで行っているのか原因は分からないのですけれども、そのような話から今回取り上げて質問させていただきました。先ほどの答弁にもありましたけれども、住民の意見から点灯時間を決めているとのお話でしたので、変更するのは難しいと思いますけれども、今後も、公園利用者のニーズに寄り添った整備をお願いします。 以上であります。これで私の
一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
今井康善議員) 山崎 仁議員の
一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午前10時05分
△再開 午前10時15分
○議長(
今井康善議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△藤森弘議員
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員の発言を許可します。 〔7番 藤森 弘議員 登壇〕(拍手)
◆7番(藤森弘議員) 7番 藤森 弘です。どうぞよろしくお願いいたします。 初めての
一般質問となりますので、まず、自己紹介を兼ねて私の基本的な政治姿勢をお伝えしておきます。 私は、政治思想的にはリベラリストを自認しております。リベラルとは、社会的構成や多様性を重視する自由主義のことであり、歴史的には、1930年代以降のアメリカ合衆国で始まり、現在の米国民主党の政治理念になっているものであります。大学で政治学を専攻して、地域主権の国際政治学というテーマで卒論を書いた関係で、徹底した地域主権論者でもあります。 選挙に当たり、地域創生の三本の矢として、環境共生都市、新産業創造都市、健康長寿都市の3つを掲げてまいりました。実は、この三本柱は、私の独創ではなく、既に掲げているところがあります。それは千葉県柏市です。千葉県柏市では、大学、民間企業、市、県、国、渾然一体となってスマートシティ推進協議会を立ち上げ、地域づくりの三本柱としてこの3つのテーマを持って地域づくりを推進しているところであります。スマートシティ建設の先進的事例として高く評価しているものであります。今回、それを引用させていただき、岡谷市にも適用してしかるべきだという考えで、こちらを掲げさせていただいております。 本日は、その3番目の健康長寿都市づくりを中心に質問させていただきたいと考えております。 通告にしたがって、大きな1番、
岡谷市民病院の現状について(1)
岡谷市民病院の経営状態ということで、
岡谷市民病院の直近5年間の単年度収支の推移、外来及び入院患者数の推移、新病院建設時の起債額と現在までの返済状況についてお尋ねします。今回の質問に先立ち、私の支援者の皆さんにアンケートを取ったのですが、病院の経営は大丈夫かという質問が一番多かったものですから、こちらを取り上げさせていただきました。 (2)医療従事者の確保と職員の待遇。
岡谷市民病院の医療従事者、医師や看護師の確保は十分であるかお尋ねします。また、職員の待遇改善策についてのお考えをお尋ねいたします。 (3)先進医療と予防医療に向けた取り組みとして、
岡谷市民病院において、もし先進医療の取り組みがあるようでしたら、御紹介いただきたいと思いますし、予防医療の取組状況などについても、お考えがあればお尋ねしたいと思っております。 (4)マイナンバーカードへの対応。昨今世間をにぎわせておりますマイナンバーカードの件です。賛否両論いろいろあって、国民の皆さんの不安や不満が噴出している状況でありますが、そもそも、マイナンバーカードに医療費や診療薬剤情報をひもづけるのはなぜなのか、そのメリットについて、これは厚生労働大臣に聞きたいところでありますが、病院管理者にさわりを披露していただければ幸いと存じます。 大きな2番です。病児・病後児保育の現状についてということで、新型コロナウイルスや季節性インフルエンザの流行に際して、市内の病児・病後児保育の受入れ態勢がどのようになっているのか、現状をお尋ねいたします。 大きな3番総務省が提唱するスマートシティの推進状況について。総務省、国土交通省、経済産業省、その他の省庁が提唱しているスマートシティの推進状況について、情報通信技術、ICTを活用した
まちづくり、スマートシティについての現状と今後の予定・計画などがもしありましたら、その概略を説明していただければ幸いでございます。 大きな4番16年間の市政運営の統括については、先番の
田村みどり議員の質問と重複いたしますので割愛させていただきます。 ただ一言、16年前は、現在の旧庁舎が消防庁舎だった時期でした。大地震が来ると市民の防災拠点になるところが真っ先に潰れる、これはまずいのではないか、早急に新しい消防庁舎を造ってくれとお願いしたことを昨日のことのように思い出します。それが、昨今、蚕糸公園が整備されて、あの旧庁舎がライトアップされたのを見て、時の重みと岡谷市の移り変わりをひしひしと感じた次第でございます。市長さん、16年間どうも御苦労さまでございました。 壇上からの質問は以上となります。
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 名取
事務部長。 〔
事務部長 名取 浩君 登壇〕
◎
事務部長(名取浩君) 藤森 弘議員さんの質問に順次お答えさせていただきます。 私からは、大きな1番、
岡谷市民病院の現状についての(1)から(4)について答弁をさせていただきます。 まず、(1)
岡谷市民病院の経営状態についてであります。 直近5年間の経常収支で申し上げます。令和3年度、3億702万8,000円の利益計上でございます。令和2年度、2,252万2,000円の利益計上であります。令和元年度、5,975万6,000円の損失計上であります。平成30年度、1,636万4,000円の利益計上であります。平成29年度、5,019万3,000円の利益計上であります。 外来患者数を申し上げます。令和3年度、15万5,976人であります。令和2年度、14万8,412人であります。令和元年度、16万3,937人であります。平成30年度、16万5,865人であります。平成29年度、17万1,314人であります。 入院患者数を申し上げます。令和3年度、7万9,517人であります。令和2年度、7万8,414人であります。令和元年度、8万9,447人であります。平成30年度、8万9,391人であります。平成29年度、8万9,009人であります。 新病院建設で借り入れた起債額でございます。64億2,590万円でございます。令和3年度末では4億2,907万2,000円を返済いたしまして、未償還元金は59億9,982万8,000円であります。 次に、(2)医療従事者の確保と職員の待遇についてであります。
岡谷市民病院の職員体制につきましては、医師につきましてさらに充実を図りたいと考えます消化器内科、整形外科などの医師を募集しているほか、看護師、医療技術員、事務員などにつきましては、必要数を確保できております。このうち医師につきましては、関連大学との連携が重要でございます。毎年、開設者である市長とともに信州大学、さらには山梨大学を訪問いたしまして、各教授と顔を合わせる中で、常勤医師のみならず、非常勤医師も含めた増員の要望を粘り強く行っております。看護師につきましては、病院職員の中で最も人数が多い職種でございます。育児休業、部分休業等を取得する職員、それから、定年以外で退職する職員がおりますので、1年を通じ一定の職員を維持することが難しい状況とはなっておりますが、看護学生の実習の受入れ、就職説明会への参加、養成校の訪問、新聞等による募集広告の掲載を実施しております。医療専門職につきましては、コロナ前からでありますが、事務職に比べ転職・退職が発生しやすい傾向がありますので、職員の意向を早期に把握するように努め、年度途中、予想外の欠員が生じないように対応しているところであります。 職員の待遇につきましては、病院職員の給与は、市の一般職と同様に国家公務員に準拠しております。定期昇給や人事院勧告などにより増減する仕組みでございますけれども、このコロナ禍においては、令和4年2月以降、コロナ医療など一定の役割を担う医療機関に勤務する看護職員を対象としまして特殊勤務手当を支給するよう国から指示がありました。そういった国を挙げての離職防止に向けた待遇改善が図られております。また、
岡谷市民病院独自の対応としましては、令和4年4月に公認心理士1名を採用し、職員へのメンタルヘルス研修、あるいは相談業務を実施いたしまして、メンタル不調の未然防止や不調の早期発見に努めているところであります。今後につきましても、職員体制の維持充実に積極的に対応してまいります。 次に、(3)先進医療と予防医療に向けた取り組みについてであります。 先進医療につきましては、高度かつ最新の医療技術として厚生労働大臣が定めるものであります。令和5年5月1日現在、84種類の先進医療が指定される中で、長野県では、陽子線治療をはじめとする12種類の先進医療に対し、信州大学医学部附属病院や相澤病院など、8か所の医療機関が登録されています。その条件は、各先進医療、先進技術により個別の施設基準が定められ、医師の経験年数、人数、また看護体制、技師の人数、治療実績など、詳細かつ幅広い基準をクリアできる医療機関が実施医療機関として定められております。
岡谷市民病院としましては、かねてより、高度医療、それから特殊な医療等につきましては、諏訪赤十字病院や信州大学医学部附属病院との連携により対応しておりますので、先進医療の分野につきましても、それら基幹病院等との病病連携により対応する考えであります。 予防医療につきましては、市民の健康維持増進に対する意識の啓発から病気の早期発見・早期治療につなげる重要な役割を担う分野であります。
岡谷市民病院では、健診センターを設置いたしまして、人間ドックや個人検診、移動検診車による巡回検診など各種健康診断を実施しております。現在、健診センターにおいては、利用者の要望や近隣県内の健診センターで実施している検査メニューなどを参考としまして検査項目の充実に取り組んでいるほか、検査結果の判定や問診を行う医師の確保が喫緊の課題であるため、県内各地域の医師会への依頼や信州大学医学部への依頼など、病院を挙げて医師確保に取り組んでおります。健診センターの充実は、予防医療の推進はもちろん、病院の患者確保の面でも重要な役割を果たしますので、引き続き取り組んでまいります。 次に、(4)マイナンバーカードへの対応であります。 現在、マイナンバーカードで医療機関を受診する際、本人が資格確認端末を用いて同意をすることにより、マイナンバーにひもづけられた薬剤情報、特定健診の結果、受診歴、オペの情報などを医師等と共有することができるようになっております。そのメリットとしましては、過去の診療歴や処方の薬剤、また過去の特定健診の結果など、患者自身が説明し切れない、また把握できていない情報が医療機関に伝わることで、より正確な診断が可能となるものであります。 しかしながら、各種情報を閲覧するためには、医療機関の側でも電子カルテ等のシステム改修、ネットワーク工事を実施する必要があることから、現時点では各医療機関の判断に委ねられ、
岡谷市民病院では、マイナンバーカードの保険証利用が1日2人から3人といまだ少ない状況でございますので、現時点では、患者さんの保険資格確認のみ実施しており、薬剤情報等の閲覧は実施しておりません。今後、マイナンバーカードによる保険証利用の普及状況を見ながら、システム改修等の対応を実施してまいります。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 帯川豊博君 登壇〕
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 私からは、大きな2番、病児・病後児保育の現状についてお答えさせていただきます。 病児・病後児保育については、病気または病気回復期にあるお子さんが、保護者の就労等により家庭で保育できないときに一時的にお預かりして、保護者の子育てと仕事の両立を支援する事業であります。本市では、市内医療機関に事業を委託して実施しておりますが、委託先の医院は、幼稚園を運営することから子供を預かるノウハウを持ち、病児・病後児保育の理解がある中、お引き受けをいただいているものであります。 利用に当たっては、最初に岡谷市病児・病後児保育利用登録票により事前に市へ登録が必要となり、利用対象者は、諏訪6市町村に住所がある、もしくは岡谷市内に就労している保護者のお子さんで、生後6か月から小学校3年までですが、岡谷市内に住所がある場合は、小学校6年まで対象を拡大しております。利用日、利用時間につきましては、原則月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時30分の9時間で、利用定員は1日4人までとなっております。また、利用は予約制であり、利用料は、市民は無料、市外にお住まいのお子さんは1日1,440円の費用負担が生じます。 受入れ態勢につきましては、医師が利用希望者の診察、検査を行い、受入れの可否を判断します。受入れ後は、専属職員の下、利用者の症状に合わせて保育が行われます。診察などの結果、症状が重く入院加療の必要があるときや新型コロナウイルス、季節性インフルエンザ感染症の陽性者で他者への感染のおそれがあるときなどは、利用をお断りしております。 なお、令和4年度の利用状況については、主に岡谷市、下諏訪町のお子さんで、延べ336人の利用がありましたが、令和3年度の利用状況と比較すると184人の減少となっております。その要因は、
新型コロナウイルス感染症による自宅療養などの機会が増加したことによる影響と考えております。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員) 今井市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 藤森議員さんからも温かいお言葉をいただき、ありがとうございました。 それでは、私からは、大きな3番の総務省が提唱するスマートシティの推進状況についてお答えさせていただきます。 スマートシティは、ICTとIoTの活用により、人口減少や少子高齢化、多発する災害などの社会課題を解決し、新たな価値を創出し続ける持続可能な都市や地域のことであり、その実現に向けて、内閣府や総務省のほか、経済産業省や国土交通省が合同で取り組み、推進をしております。 こうした中、岡谷市では、第5次岡谷市総合計画の基本構想でICT利活用の推進を施策として掲げており、前期基本計画では、岡谷市ICT利活用推進ビジョンを施策展開のための個別計画として位置づけICTを活用した
まちづくりに取り組んでいるところであります。 その一例を挙げますと、政府が運営するオンラインサービスであるマイナポータルを利用した行政手続のオンライン化をはじめ、県と県内77市町村が共同で構築した長野電子申請届出システムやマイナンバーカードを利用した各種証明書のコンビニ交付サービスなどにより、ICTを活用した市民サービスの向上を図っております。また、
ホームページをはじめ、防災メールやシルキーチャンネルのほか、ユーチューブや
フェイスブック、LINEなどのSNS利用による情報の受け手に応じた
情報発信方法の充実にも取り組んでおります。さらに、公共施設における公衆無線LANの整備を通じ、地域情報化の推進を図っております。このほか、諏訪地域6市町村におけるシステムの共同化をはじめ、AIなどの技術を活用したRPAの導入のほか、統合型GISによる地図情報の横断的な利活用などにより、行政事務の効率化と最適化についても積極的に取り組んでいるところであります。 今後の予定等についてでありますが、国では、人口減少等への対応や
新型コロナウイルス感染症がもたらした社会変化への対応を図るため、自治体DX推進計画を策定いたしました。この計画では、デジタル技術やデータを活用して住民の利便性を向上させることや、デジタル技術の活用により業務効率化を図り、人的資源を行政サービスのさらなる向上につなげていくための方策が示されております。本市といたしましては、こうした国の動向を踏まえ、岡谷市ICT利活用推進ビジョンについて必要な見直しを行いながら、本市の実情を踏まえたスマートシティの実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員)
一通り答弁が済んだようです。 藤森 弘議員。
◆7番(藤森弘議員) 丁寧な御説明ありがとうございました。 それでは、個々の質問について、より詳しくお尋ねしてまいります。 まず、大きな1番の
岡谷市民病院の現状についてでございますが、現在、全国各地の地方自治体病院の主流は、市長さんなどが事業管理者を兼務し、病院長を任命して、地方公営企業法の第2規定のみを適用する一部適用の事業体であることが多いのですが、現在、
岡谷市民病院は
病院事業管理者と病院長が分かれており、新人研修で頂いた令和5年度岡谷市企業会計予算書に記された会計経費から類推すると、地方公営企業法の全部適用の事業体になっているようでございますが、その認識で間違いないでしょうか。また、そうした体制になったのはいつ頃か、もし分かりましたら教えていただけますでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 名取
事務部長。
◎
事務部長(名取浩君) 今議員さんが言われました現在の地方公営企業法の適用状態は、そのとおりでございます。平成18年4月に地方公営企業法の全部適用にさせていただいてございます。 以上でございます。
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員。
◆7番(藤森弘議員) ありがとうございます。 この前提条件は後ほどの質問に大きく関わってまいりますので、あえて確認させていただきました。 (1)で過去5年間の単年度収支の推移は、令和元年度を除いていずれも黒字計上ということで、予想していたより黒字だったということで、ちょっと驚いたのが正直なところですが、外来や入院患者数の推移は、その時々の波があるので致し方ないと思います。 最も気になったのが、病院の起債額が64億2,000万円、5年間で返済したのが4億円程度で、各年度1億円にも満たないわけです。そうすると、返済方法がどうなっているのか気になるのですが、この点はいかがでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 名取
事務部長。
◎
事務部長(名取浩君) 病院の借り入れました地方債、特に建物という部分につきましては、30年の返済、5年を据え置きまして、25年で元金の償還をしてまいります。平成27年10月から新病院が開院しておりますけれども、ついこの間まで元金としては据置きの状態でありましたので、ここで始まったばかりでございます。その原資につきましては、私どもの借り入れます企業債につきましては、その元金の25%が地方交付税として岡谷市に参ります。その地方交付税を原資としまして一般会計負担金を市から頂いておりますので、その部分と私どもが診療で頂いております診療報酬を合わせまして、原資としております。 以上でございます。
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員。
◆7番(藤森弘議員) ここで会計学のことが大きくかかわってくるものですから、私もファイナンシャルプランニング技能士でございますので、簡単に補足説明をしますと、官庁会計の場合は、民間と同じように現金主義決済でございまして、借入額を記載して債務負担になって、もうけとか、国ですと税金から返済していくというのが普通です。一般市民の皆さんも、当然そういう返済方法だろうと思っていらっしゃるところが多いと思うのですが、実は、公営企業会計の場合は、発生主義という立場になります。建物を建てて病院ができました。それは資産として対象に計上していい。老朽化に従って減価償却をしてきまして、仮に1億円で病院を建てて10年返済ですというと、1,000万円ずつ減価償却が生じてきて、それを前受金として計上していますから、1,000万円は利益金として計上して返済に充てていいという形式なのです。ですから、一般市民の皆さんが心配している以上に、返済については理にかなっているということで、市民の皆さんには安心していただきたい。私が代わって言うのも変ですけれども、そういうことですね。万が一不足金が生じた場合は、一般会計からの繰入れもできるというルールになっていますので、連帯保証人の方から逐次補ってもらうことができるという立場にもあるから潰れようがないということですよね。そういう点を市民の皆さんは分からないと思いますので、この機会にしっかり認識してもらって、安心していただくのがいいのではないかと思います。 ただ、1点気になっているところがありまして、令和5年度岡谷市企業会計予算書の令和4年度岡谷市病院事業予定損益計算書の末尾に当年度未処理欠損金21億3,094万円という計上があります。これはどういう数字なのか意味が分からなくて、かなり大きな欠損金が残存しているということが不安になったのですけれども、もし御説明できる方がいらっしゃいましたら説明していただければと思いますし、この場では無理ということでしたら、委員会で改めて御説明いただければ傍聴人として参加しますので、御説明いただければと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 名取
事務部長。
◎
事務部長(名取浩君) ちょっとお時間をいただきまして、しっかりとした説明をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員。
◆7番(藤森弘議員) 当然委員会の質問で、大変失礼いたしました。本来でしたら委員会で諮るべきことだと思います。ただ、これは過年度分ですので、ちょっとどうかと思うのですが、もし説明していただけるようでしたら説明してください。また、委員会では無理だということであれば、個人的に教えていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 (2)医療従事者の確保と職員の待遇についての質問になります。 平成16年から導入された新医師臨床研修制度を引き金に、大学において研修医の確保が困難になったという報道がその当時されました。医学部を卒業しますと自分の大学で2年間初期研修をするという制度だったのですが、それ以降は、ほかの大学にも研修医として出ていいという制度に変わったのです。ということは、信州大学や山梨大学など地方の大学にいる卒業生は、こぞって都心のほうの大学に研修に行ってしまって、大学の若手研修医が不足してしまう。そうすると、市などの病院に派遣していた医師を自分の大学のほうに引き揚げてしまうという現象が起きたというのが平成16年当時のことでした。それ以降、信州大学や山梨大学から
岡谷市民病院に派遣しづらくなっていて、医師の確保が難しくなっているのではないかという心配があったのでこの質問をさせていただいたのですが、その点、何かコメントがありましたらお願いいたします。
○議長(
今井康善議員) 天野
病院事業管理者。
◎
病院事業管理者(天野直二君) まず、大学との関係ですけれども、初期研修医とその後の専門研修、初期研修は2年間で専門研修は3年以上、大学のスタンスとしては、初期研修の医師が減ってきたのは事実です。議員さんが言われたとおり、東京に行ったり、確かに激減しています。それが、今度は
岡谷市民病院に対する医師の補給に支障を来すのではないかという不安は私たちもあったのですけれども、専門研修をきちんとするということが大学の任務になってまいりましたので、入局者数は今までどおりに大体保たれていると聞いていますので、同じように大学のほうに一生懸命働きかけて、そんなに多くの医師を派遣してくれているわけではないのですけれども、今までどおり、私たちがいつも密に連絡を取ってやっていけば、何とか最低限は維持できるかというのが本音です。 それで、初期研修は大学でやるところも多いのですけれども、一般病院、あるいは大きな高度な病院といったところに集中する傾向がどんどん出てきていまして、大学離れ。専門研修で大学に戻るということで、医師の教育に関しては特別大きな支障はないと思っているのですが、
岡谷市民病院でも、いわゆる研修の基幹病院ということで去年から活動してまいりましたけれども、今年から3名の初期研修医を獲得することができました。そういう意味で、医師が地域に分配されるようにということは、ふだんから厚労省、県、そういったところが働きかけていますので、今のところ、むしろ、専門診療のきちんとした、例えば、消化器内科の先生とか、そういうところの医師確保が今までと同じように課題かと思っています。よろしいでしょうか。 以上です。
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員。
◆7番(藤森弘議員) いろいろ御苦労が多いかと思いますが、ぜひ優秀なお医者さんを招いていただければと思いますので、よろしくお願いします。 看護師ですが、こちらは平成18年度の診療報酬改定のときに、患者7人に対して看護師1人という看護師配置基準が導入されているのですけれども、
岡谷市民病院では、患者7人に対して看護師1人という割合の基準は満たされていらっしゃるのでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 名取
事務部長。
◎
事務部長(名取浩君) 看護師基準7対1というところを取得しておりますので、現在も維持しております。
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員。
◆7番(藤森弘議員) ありがとうございます。安心いたしました。 続きまして、先進医療と予防医療に向けた取り組みでございますが、先進医療につきましては、装置などの導入にかなり高額なお金がかかるということで、市民病院では規模的に難しいのかということは私も承知しております。多焦点眼内レンズ、水晶体再建術などは、もしかしたらできるのかなという気もしますが、専門医が必要になったり、いろいろな問題があると思いますので、今後御検討いただければと思います。 予防医療についてですが、7月1日土曜日10時から、岡谷市文化会館カノラホール小ホールにて
岡谷市民病院の市民講座が開かれるという通知をいただいており、「骨密度が上がります。骨粗鬆症と骨折治療の最前線」と題した非常にすばらしいシンポジウムを企画されていて、私も感無量だったのですけど、その講座に出てからこの質問をしたかったのですが、順番が後先になって申し訳ございません。わがままをお許しいただければと思います。 というのは、骨の問題、つまり、私がテーマとしている健康長寿都市を目指すためには、当然健康寿命が延びなければいけないということになります。そうすると、要介護者にならない状態で健康寿命を延ばす必要がある。ついては、骨が丈夫でなければいけないということでございます。ですが、骨密度、骨粗鬆症の検診割合は、先日の某新聞によりますと、骨粗鬆症財団の調査によると、骨粗鬆症の受診率は全国で僅か5.3%、20人に1人しか受けていないということでございました。健康長寿都市を目指すのであれば、骨粗鬆症検診は避けて通れないし、非常に重要だと思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 天野
病院事業管理者。
◎
病院事業管理者(天野直二君) 今回のシンポジウムの公開市民講座も、今議員さんが言われたことを念頭に置いて、まさに、高齢化時代の予防の大きな柱の一つになると思います。実際、外来のほうに来てくださると、積極的にこういうことの指導を患者さんにはしていますけれども、今回も市民公開講座のときにそのことを参加者全員に計ってみたらどうかとか、いろいろなこともアイデアであったのですけれども、目的は、まず病気のことをきちんと理解していただくことが先だろうということで、今言われたことは、今後大きな柱の一つになっていくのではないかと思います。 病気全体のことを思うと、健康を維持するということは、まず、1次予防です。1次予防というのは、健康をどうやって維持するかということが主眼になります。2次予防になると、病気になった人に早く病気を治してあげる。3次予防というと、病気に対してかなり積極的に研究してその病気を克服する、そういう考え方で予防ということを広く考えて捉えていますけれども、今、一番積極的に入るところは1次予防で、これは健診センター業務で、今の骨粗鬆症は、病気がターゲットになっていますから2次予防の話だと思います。これは病院長の内山先生が専門ですからとてもやりやすいのですけれども、3次、今度はどうやって病気そのものを克服していくか、そういう視点。この3つの流れが病院の役割だと思っています。今後の非常に大事な課題だと思います。どうもありがとうございます。
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員。
◆7番(藤森弘議員) ありがとうございます。 追加ですけれども、骨粗鬆症の診断、検査方法はいろいろあるようですけれども、最新の診査方法は、DXA法という装置があるそうです。インターネットで調べましたら、こちらの装置は
岡谷市民病院には導入されていないようで、近隣の普通の医院でも導入しているということで、ぜひ、そういう装置に予算をつけていただき、そういう準備をしていただきたいと思っております。 また、ついでに言いますと、骨粗鬆症の検診率を上げるために、健康推進課で
健康づくりの一環として骨粗鬆症の保健指導を受けましょうという施策で予算を組んでいただいて、それを
岡谷市民病院でやっていただくと経営にも役立つかと思いますので、ぜひ御検討いただければと思います。 次に、まいります。 (4)マイナンバーカードについての対応でございます。
先番議員さんの質問によりますと、市内ではトラブルはないというお話でございました。これは一定の安心ではございましたが、ただ、表面化しないトラブルです。例えば、カードリーダーの不具合で読み取りがうまくできない。せっかくマイナンバーカードを持っていったのに、結局紙の保険証を出さざるを得なくなったということが今後起こり得るのではないかという気がいたします。 また、マイナンバーカードに薬とか通院歴をひもづけると、例えば、救急搬送されて、本人の意識がなくても、マイナンバーカードで過去の履歴を見れば、どういう病院にかかっていてどういう薬をのんでいるか分かれば応急措置ができるということで、非常にメリットが大きいと思いますので、私は、ぜひ推進してほしいという立場であります。 ただ、マイナンバーカードも、普及したとはいえ、まだまだ完全ではない。やはり、高齢者や身障者の皆さんで自ら窓口に行きたくても行けないというようなこともあるでしょう。今後予想されるトラブルとして、国保と社会保険の切り替え時に保険証の空白期間ができてしまうおそれがあると思います。保険証がないから10割窓口で払えと言われたらたまりませんよね。ですから、そういうトラブルが今後起きないかという心配がございます。あと、5年更新というのも窓口に行かなければいけない。免許証の更新に近いから、普通の人は行けると思うのですけれども、これまでのように紙の保険証が毎年自動的に送られてくるほうが楽かと。正直言って、どちらがいいか私も分からないところがございます。来年の秋で、さらに、その後1年間の移行期間の間に、考え得るトラブルですとか心配事などをまとめて、国のほうにしっかり要望書を上げていただきたいと思っております。 もう一つは、ひもづけされた個人情報が間違っていたらどうするのだと心配する市民の皆さんは多いと思います。ですから、広報などで、自分のひもづけされた情報が間違っていないか確認してくださいという呼びかけをしっかりしてほしいと思います。自分の情報が他人と間違っていたらどうしようと不安ばかりで、でも、マイナンバーカードにスマホをかざして4桁の暗証番号をやれば自分で自分の情報を見られるわけですから、自己確認を広報や病院の窓口などで呼びかけて、少しでも市民の皆さんの不安を和らげるような手だてが必要ではないかとも思っております。ただ、その際も、スマホの扱い自体が分からない高齢者の皆さんもいらっしゃるわけですので、せっかく区などで衛生員などの方もいらっしゃいますので、そういった方々にお願いして丁寧に説明してもらっていただきたいと要望させていただきたいと思います。 では、大きな2番に移ります。 病児・病後児保育の現状についてでございます。 やはり、感染症ですと、預けようにも、ほかの子供に移ったら困るということで、受入れするほうもできないということで、利用者数が減っているということが先ほどの報告で分かりました。しかも、平日の8時半から夕方5時半までという預け入れ時間を考えると、働いている女性が迎えに行くには、ちょっと終わる時間が早いかという気がいたします。また、土日も見てもらえない。私も、コロナの騒動のときに家庭教師の仕事をしておりまして、兄弟で、受験生の中3の女の子はぴんぴんしているのだけれども、お兄さんの高校生のが外で遊び回っていたらしくてコロナに感染してしまって困った。お兄さんを隔離したいのだけれども、おじいちゃんもおばあちゃんもいないし、預けるところがない。そのうちは家庭教師を雇えるほど裕福な家庭だったので、結局、お兄さんをホテル暮らしにさせて対処するということをやっておりました。また、別のお子さんの場合は、看護学校の学生さんのアルバイトのヘルパーさんをたまたま見つけることができて、そのヘルパーさんにお願いして何とか急場をしのいだということです。考えてみると、例えば、ひとり親世帯の皆さんは、自分の子供が感染症になりました、コロナになりました、重症であれば入院させればいいのですけれども、あなたは軽いから自宅療養でお願いしますと言われた。そうすると子供の面倒を見なければいけない。でも、自分は仕事に出なければいけない。どうすればいいのだということになりますよね。ということで、働く女性やひとり親世帯にとって負担が大きかった時期ではないかと思います。小児科は不採算になるというのが普通なものですから、小児科病棟の一部に24時間体制の病児看護施設、保育施設みたいなものがあれば、市民の皆さんも安心できますし、働く女性の皆さんも安心できる。 岡谷市では、今、生産年齢人口、
子育て世代の女性の転出者が多いという話を聞きますけれども、お話ししたように、岡谷市では子供を預けられないから働きづらいのです。そうしたら、都心の民間で24時間保育をやっているところがあるものですから、東京のほうに行って転職して、岡谷市から出てしまう現象も起きないとは限らないし、もしかしたら起きているのかもしれません。根拠がないのであまり自信を持って言えませんが、もうちょっと働く女性に配慮した政策が必要ではないかという気がいたします。 大きな3番総務省が提唱するスマートシティの推進状況についての件です。 先ほど、現在の取り組みについては御丁寧に説明していただき、ありがとうございました。 一口にスマートシティと言っても、交通体系の自動化から教育におけるGIGA教育、情報教育、農作業の自動化、様々な視点から語られます。今日は、岡谷市に関連することとして、AIオンデマント交通のことをお話ししたいと思います。 報道にもありますように、茅野市では、6月1日から「のらざあ」というタイトルで、以前には、伊那市でぐるっとタクシー、駒ヶ根市ではこまタク、南箕輪村ではぐるっとタクシーと銘打ち、従来の定時定路線型のバスの運行ではなく、利用者の予約に対して、AI、人工知能により最適な運行ルートを探り出し、配車と乗り合いまでをリアルタイムに行う乗合輸送サービスを既に始めております。 そういったことを考えた場合、岡谷市の福祉の自動配車設備、あるいはシルキーバス等運行状況を知る。例えば、加古川市では、これはロケーションといいますけれども、位置情報のGISを各バスにつけて、スマホで見ると、何とかバスは今どこの路線のどこを走っているかが目で見られるようになっています。例えば、シルキーバスは1日に何便もありません。バス停で待つのも大変です。次のバスは何時頃に来るのか不安になる。それを見ると何時頃到着しそうだということで、現行のものにGISをつけて運行状況を見える化するだけでも大分違うと思うのです。もちろん、いろいろ検討課題はあるかと思いますが、そうしたことを少しずつ研究して、実行していってもらいたいと思います。それには、柏市がそうであるように、部課の垣根を超えて横断的、統括的に推進する、例えば、仮称ですが岡谷市推進協議会とか、副市長さんなどが座長になってもらって、強力にそれを推進する執行部隊が必要な気がします。 ちょっと脱線するかもしれませんが、現在副市長さんは1名ですが、2名いらっしゃったときもあったと思うのですが、現在は2名まで置けるのでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員に申し上げます。通告内容以外の質問は避けていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 藤森 弘議員。
◆7番(藤森弘議員) すみません、今の質問は撤回いたします。 いずれにしましても、スマートシティ推進のいかんによって、地域間格差の勝者と敗者が分かれるという状況になっております。第4次産業革命の情報通信革命が起こっているという識者もおりますので、ぜひ、その辺に焦点を当てて市の体制整備をしっかりしていただければと思います。 以上で私の質問を終わります。
○議長(
今井康善議員) 藤森 弘議員の
一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午前11時04分
△再開 午前11時15分
○議長(
今井康善議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△
今井浩一議員
○議長(
今井康善議員)
今井浩一議員の発言を許可します。 〔13番
今井浩一議員 登壇〕(拍手)
◆13番(
今井浩一議員) 13番 今井浩一です。よろしくお願いします。 文化芸術を
まちづくりの真ん中にという公約を掲げて立候補し、今ここに立たせていただいております。選挙がなかったことは非常に残念ですし、その選挙に手を挙げた私たちは、緊張感を持ってその任に当たらなければいけないと、改めて気持ちが引き締まる思いです。しかしながら、普通に選挙をやっていたとすれば、もしかしたら、私も、経済対策、子育て支援、高齢者支援などを重点政策に掲げ、文化芸術を
まちづくりの真ん中になどとはとても語れなかったかもしれません。そういう意味では、この機会を前向きなチャンスと捉え、4年間、思い切り文化芸術の視点から市政や地域課題、岡谷市の魅力を見つめ、様々な提案、質問を行っていきたいと考えています。 文化芸術というのは、本来、それ自体を自由に鑑賞したり、自由に表現することを楽しむべきジャンルだと思います。しかしながら、
新型コロナウイルス感染症の後遺症は、体力面・体調面だけではなく、むしろ、心への影響を感じさせるようになるのはこれからではないでしょうか。また、オンライン上の世界が多様化し、AIの活用なども予想以上の速さで私たちの生活の中に浸透してきています。それらを生活から切り離すことはできませんから、特に、お子さんたちの学び、コミュニケーションの変化が起こることが考えられます。そのことへの対応こそが急務になるわけで、その役割を果たす一つが文化芸術であり、文化芸術を通して他者と自由に対話し、自分とは違う考えや発想に出会い、受け入れたり、調整したりできる力を育む環境づくりを進めていかなければなりません。世の中で、特にオンライン上で様々な場面での分断が進んでいる今だからこそ重要だと感じます。文化芸術だけの特権ではありませんが、文化芸術には、誰も排除せず、誰もが社会生活に参加できるようなきっかけをつくる社会包摂の機能があります。また、作品との出会いは、何かに迷った場合の道しるべになったり、支えになったりするものです。市民の皆さん、特にお子さんたちには、たくさんの文化芸術に出会い、たくさんの心を動かす機会を提供したいと考えます。 岡谷市の将来像として掲げられた「人結び 夢と希望を紡ぐ たくましいまち岡谷」、この言葉を聞いたときにすばらしいと感じました。その理念には、岡谷市に関わる全ての人と人が温かい心で交わり、多様な主体による地域の支え合いがさらに強くなっていくことをはじめ、人と物や人と事、人と情報など、あらゆるものの結びつきが深まる中で、市民やまちが抱く夢や希望が紡ぎ出される云々とありますが、これが、まさに文化芸術の役割ではないでしょうか。そして、子育て、教育、福祉など、生きるための営みだけではなく、文化芸術と掛け算をすることで、岡谷市の産業やブランドづくり、医療や観光などにも大きな力を発揮するものだと考えています。また、文化芸術との掛け算は、新しいネットワークを築き、新しい風を吹かせることができるはずだと思います。 欲張って語ってしまいましたが、私は、こういう思いを持ち立候補させていただきました。 ここから、通告順に壇上からの質問に入らせていただきます。 まず、大きな1番として、コミュニケーション教育について伺います。 コロナ禍により長くマスクを着用していることから、相手の表情が分からず、小中学校では友達同士などでコミュニケーションが取りづらい場面が多々あったかと思います。また、5類移行後もマスクをかけ続けるお子さんは、決して少なくありません。このコミュニケーションが失われた期間を取り戻すために、心に残ったとげを取り除くために、授業や日々の活動において、小中学校ではどのような工夫や取り組みがなされているでしょうか。 続いて、大きな2番の質問です。市役所や各文化施設における合理的配慮の提供について伺います。 (1)市役所、各文化施設における合理的配慮の取り組み状況について。 令和3年の障害者差別解消法改正による合理的配慮の提供が、令和6年4月1日から民間の事業者にも義務化されます。合理的配慮とは、障害のある方の人権が障害のない方々と同じように保障されるとともに、教育や就業、その他社会生活において平等に参加できるよう、それぞれの障害特性や困り事に合わせて行われる配慮のことです。障害のある人は、社会の中にあるバリアによって生活しづらい場面があります。そのバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたとき、負担が重過ぎない範囲で対応することが求められるというものです。民間に先んじて義務化され、また手本となるべき市役所のインフォメーション、各部署のカウンター、また各文化施設における対応・支援の現状についてお伺いします。これらの建物が造られた当時は、バリアフリーなどの考え方が薄かったことは仕方がありませんが、エレベーターなどがあるとはいっても、その建物自体がバリアと考えられるからです。 (2)障がいのある方への文化芸術の提供について。 全国では、障がいのある方々への支援がいろいろな形態で始まっています。耳の聞こえない方々を対象にしたコンサート、美術館での目の見えない方々と見える方々による対話型鑑賞会などがそれに当たります。公共施設へ足を運びにくい方々などに文化芸術を提供する取り組みとして、各施設がどのようなことを行っているか伺います。 (3)障害者による文化芸術活動の推進に関する法律に基づいた推進計画の策定について。 障害のある方々への支援拡充に向けて、障害者による文化芸術活動の推進に関する法律に基づいた地方公共団体における障害者の文化芸術活動の推進に関する計画の策定が定められています。岡谷市での推進計画の策定に関し、市のお考えをお伺いします。 壇上での質問は以上です。答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(
今井康善議員)
今井浩一議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 宮坂教育長。 〔教育長 宮坂 享君 登壇〕
◎教育長(宮坂享君)
今井浩一議員さんの質問に順次お答えいたします。 私からは、大きな1番、コミュニケーション教育についてお答えいたします。 小中学校における子供たちのコミュニケーション力は、国からも相手の人格や考えを尊重する態度や円滑な人間関係を育む上で重要と通知されている中で、マスクが日常化したコロナ禍の子供たちは、顔や表情が見えにくく、会話のしにくい生活が続いたことで、ストレスも多かったと感じております。そうした中で、コロナ禍であっても子供たちのコミュニケーション力を育む取り組みは大切でありますので、子供たちの人間関係力や自己肯定感の向上を目的に、SSST、スクールソーシャルスキルトレーニングを授業に取り入れる取り組みを行っています。専門的な御指導をいただくため、信州大学教育学部の高橋 史准教授を講師に迎え、他者とよりよい関係を築き、社会に適応するための必要な能力を身につけ、ロールプレイやゲームなどを通じてコミュニケーション能力の育成を諮るプログラムをこの3年間も継続して実施してまいりました。5類へと切り替わった本年度は、学校においても脱コロナを迎え、様々な活動が制限や制約なく実施できますので、子供たちの元気な声とにぎやかさにあふれる楽しい学校づくりに努め、子供たちのコミュニケーション力を高めていきたいと考えています。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員) 今井市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 私からは、大きな2番、市役所や文化施設における合理的配慮の提供についてお答えさせていただきます。 市役所庁舎1階のインフォメーションにつきましては、民間委託をしており、懇切丁寧な対応によりスムーズな御案内に取り組んでおります。具体的には、積極的な声かけを行い、必要に応じて、介添えや筆談等により、希望する担当課につなぐ的確な案内に努めております。また、各部署のカウンターや各文化施設では、岡谷市として平成28年4月に策定いたしました障害を理由とする差別を解消するための職員対応要領に基づき対応しております。障がいの特性や社会的障壁の除去が求められる具体的な場面や状況は多様かつ個別的ではありますが、合理的かつ柔軟な対応に努めているところでございます。 具体的な例としまして、障がいのある方から申出があった場合、視覚に障がいのある方には、ゆっくり丁寧に説明し、内容が理解されたことを確認しながら対応するほか、書類への代筆を行っております。また、聴覚に障がいのある方には、会話の方法が適切でないとうまく話が伝わることができない場合がありますので、その方の望まれる会話方法を確認し、筆談や身振り、口の動きを読んで理解される口話、手話等、適切な伝達方法でコミュニケーションを取るようにしております。なお、幾つかのカウンターには、常に筆談ができるよう、簡易筆談器やメモ用紙を配置しております。さらに、身体に障がいのある方については、さりげなく声をかけ、どんな手助けが必要かお尋ねするようにしております。具体的には、ドアの開閉が困難な場合の介添えや障がいのある方の歩行速度に合わせた案内、車椅子の動線の確保などを行っております。 今回の改正に伴い、民間事業者の皆様には、事業分野ごとの主務大臣が事業者向けの対応指針やガイドライン、事例集を提示していますので、参考にしていただくとともに、岡谷市としましても、きめ細やかな対応を通じ、障がいのある人もない人も安心して生活できる共生社会の実現に向け、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員)
木下産業振興部長。 〔
産業振興部長 木下 稔君 登壇〕
◎
産業振興部長(木下稔君) 私からは、大きな2番の(2)障がいのある方への文化芸術の提供について、カノラホール、イルフ童画館の取り組みについてお答えいたします。 カノラホールにおきましては、育成事業として組織しているカノラータ・オーケストラ、カノラ少年少女合唱団が、要望に応じて施設や公民館に出向いて、ふだんカノラホールへ足を運ぶことが難しい方を対象に公演を行える体制を整えております。これまでに、カノラ少年少女合唱団が市内の介護施設において定期的な演奏会を行っています。また、シルキーチャンネルにおいて、市民団体によるミュージカルの公演やカノラータ・オーケストラやカノラ少年少女合唱団のコンサートを放映するなどの取り組みも行っております。 次に、イルフ童画館の取り組みとしましては、現在のところ実績はありませんが、要望等があった際には、希望者と打合せを行い、レプリカの出張展示や学芸員による作品説明、オンラインでの作品鑑賞等の対応ができる体制を整えております。また、今年度、イルフ童画館においては、カノラホールや蚕糸博物館などの職員も参加し、障がいのある方が暮らしやすい地域社会をつくるため長野県が実施しているあいサポーター研修を受講いたしました。職員が、障がいのある方への理解を深め、鑑賞しやすい順路のつくり方を学ぶなど、安心して芸術文化に触れる機会を提供できるよう努めているところであります。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員) 白上
教育部長。 〔
教育部長 白上 淳君 登壇〕
◎
教育部長(白上淳君) 私からは、大きな2番、市役所や文化施設における合理的配慮の提供についての(2)障がいのある方への文化芸術の提供のうち、岡谷美術考古館の取り組みについてお答えいたします。 岡谷美術考古館では、岡谷市の文化と芸術を伝えるため、また市民の皆さんの芸術の窓口となるよう、様々な企画展示や
イベントを開催しております。こうした取り組みの中で、障がいのある方が文化芸術に触れる機会を増やすために、障害者手帳をお持ちの御本人とその介添者の1名につきましては入館料を無料とし、美術作品等を気軽に鑑賞していただいているほか、御要望があれば、学芸員による展示作品等の説明を行っております。また、美術考古館に来館することが難しい方には、市民の皆さんの知りたい、聞きたいにお応えする学芸員などによる出前講座を実施しております。出前講座では、郷土の美術史や代表的な収蔵作品の解説のほか、考古の代表的な出土品の解説やその時代背景の説明などを行っております。事前に御相談いただければ、可能な範囲でニーズに合った講座等を地域に出向いて行えますので、ぜひ御利用いただきたいと考えております。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 帯川豊博君 登壇〕
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 私からは、大きな2番、市役所や各文化施設における合理的配慮の提供についての(3)障害者による文化芸術活動の推進に関する法律に基づいた推進計画の策定についてお答えさせていただきます。 岡谷市は、第5次岡谷市障がい者福祉計画において、障がいのある方の文化芸術活動への参加促進を主要施策の一つに位置づけ、生活に生きがいや楽しさ、心の豊かさや、作品を通じた地域交流に寄与する大切なものであると考えております。具体的には、長野県が主催する文化芸術祭への出品支援や、障害者週間に開催するロビー販売会において作品展示の場を設けております。 この法律は、障がいのある方々が音楽や映画、絵画などを鑑賞、参加、創造するための環境整備や支援促進を目的に平成30年に公布施行され、国が基本計画を策定することになっておりますが、地方公共団体に関しましては努力義務とされております。市といたしましては、障がいのある方々の個性と能力の発揮、社会参加を促進するという法の趣旨を鑑み、岡谷市障がい者福祉計画に基づき、先進地の取組を参考に、関係部署と連携して積極的な取り組みを推進してまいります。 私からは以上であります。
○議長(
今井康善議員)
一通り答弁が済んだようです。
今井浩一議員。
◆13番(
今井浩一議員) それぞれの答弁ありがとうございました。いろいろな取り組みがなされていることなどが分かり、とてもうれしく思います。 大きな1番コミュニケーション教育について、2回目以降の質問をさせていただきます。 先ほど、コミュニケーション教育の工夫や取り組みについて伺いましたが、コロナ禍で行事や校外活動などが制限される中で、子供たちのコミュニケーションに関する課題についてどのように捉えているか教えてください。
○議長(
今井康善議員) 両角教育担当参事。
◎教育担当参事(両角秀孝君)
新型コロナウイルス感染症が始まってから、学校での生活や様々な活動には制限、制約が生まれてまいりました。長引くマスク生活によって子供たちの表情や笑顔が見えにくいというところ、それから、子供たち同士の会話や先生との会話にも気を遣わなければならない日々が続いてまいりました。学校においても、子供同士が体を触れることや、楽しいはずの給食も前を向いて大きな声が出せないなど、子供自身にストレスの多い3年間ではなかったかと感じております。コミュニケーション上も、この辺が課題ではなかったかと考えております。5月に5類に切り替わって、日々の学校生活、行事なども制約なくできるようになってまいりましたので、本年度は、子供たちの笑顔あふれる元気な学校を取り戻してまいりたいと考えております。 コロナ禍に起因する子供たちのコミュニケーション能力の低下につきましては、学術的な影響を考える必要があると思っておりますけれども、例えば、これまでに実施しました小学校の運動会などの行事においては、元気いっぱいに自分を表現し、声をかけ合いながら協力し合う子供たちの姿が見られております。この点において、大きな心配は要らないかと考えております。
○議長(
今井康善議員)
今井浩一議員。
◆13番(
今井浩一議員) 岡谷市ではありませんが、県内で小学校2年生のお子さんが、給食時もマスクを取らずにマスクの隙間から食事をするケースもあるように伺いました。 3回目の質問になりますが、コミュニケーション能力を育むために、学校教育における文化芸術の役割について、あるいは、文化芸術に接することの大切さについてお考えを伺います。
○議長(
今井康善議員) 両角教育担当参事。
◎教育担当参事(両角秀孝君) 子供たちが、総合的な学習の時間などにおきまして演劇や芸術作品の鑑賞等の文化芸術活動に触れたり、自分たちで取り組んだりする活動は、豊かな創造力や思考力、コミュニケーション力を育む上で大きな効果が期待できると考えております。学校では、毎年芸術鑑賞教室などの行事を計画しておりますが、こうした機会を今後も取り入れてまいりたいと考えております。
○議長(
今井康善議員)
今井浩一議員。
◆13番(
今井浩一議員) 4回目の質問になります。 長野県では、児童生徒が体を使ったり、みんなで相談しながら同じテーマを表現したりすることでコミュニケーション能力や表現力、創造力を学び育むことを目的に、演劇による学び推進事業を実施してきました。先日、今年度よりスタートしたアートの手法を活用した学び推進事業の教員向けワークショップを見学してきました。今年から文化芸術の幅が広がり、美術を活用する朝読書ならぬ朝鑑賞も加わりました。これもすごくいいものですけれども、今回は演劇に絞ってお伺いします。 広報広聴委員会がありましたので遅れて参加したのですが、そのときは、先生方が数人のグループに分かれ、昔話の桃太郎の登場人物たちの心情を考えたり、鬼ケ島から帰って来たその後の物語を考えて、物語の象徴的な場面を体を使ったストップモーションで表現するということをやっていました。似たようなエクササイズとしては、修学旅行の思い出のシーンを身体を使って表現するというものもあります。この事業は、そうした演劇のエクササイズを幾つもプログラミングし設定されるものです。決して、演劇という言葉から想像するような、お芝居をつくる、役者を育てるということではなく、短い時間の中で子供たちが自由に意見を出し合い、何を表現するかを決めて発表するというものです。このような取り組みを市内の小中学校で実施する予定があるか、お考えを伺います。
○議長(
今井康善議員) 両角教育担当参事。
◎教育担当参事(両角秀孝君) 小中学校では、お話にあったような取り組みの前に、総合的な学習の時間などを使って子供たちが主体的に演劇やダンスなどの表現活動に取り組んでおります。ほかにも、武井武雄先生の童画を題材に、自分たちでシナリオを考え、人形劇を発表したという小学校の事例もございます。 御提案のアートの手法を活用した学びは、お話しのとおり、昨年度までは演劇による学び推進事業として取り組まれた県と県教育委員会の取り組みでございます。5月にプレスリリースされたばかりという新しい取り組みでありますので、令和5年度において、現時点で参加を予定している学校は確認しておりませんが、県のチラシ等を今後配布しまして、周知等に努めてまいりたいと考えております。
○議長(
今井康善議員)
今井浩一議員。
◆13番(
今井浩一議員) 演劇の手法を使った授業に関しては、私が公約の第一に掲げたもので、なかなか世の中に広まっていないこともあり、少し丁寧にお話しさせていただきます。 演劇の手法を使った授業は、コミュニケーション能力に加え、やる気、能動性、協調性、社会性などの非認知能力、集団の中で生きていくときに必要な力が育つと言われています。また、非認知能力が高いと学力も高くなるという相関関係もあると考えられています。岡谷市教育大綱は、前教育長やベテランの先生方がたくさんの検討の末に編み上げたすばらしい計画ですから、これから私が話すようなことは全て込められていると感じました。同じように、宮坂教育長さんの前でお話しするのも恥ずかしいのですが、この場にいらっしゃる皆さん、市民の皆さんに知っていただきたいということでお話しさせていただきます。 演劇の手法を使った授業が最も盛んなのは、兵庫県豊岡市だと思います。平成29年度に小中一貫教育にシフトする中で、38、全ての小学校6年生と中学校1年生で、各学期2~3時間の授業を行うというスタイルで始まりました。その前段として3校の小学校6年生で実施したところ、中学校の先生方から演劇の授業を受けた新中学1年生は、授業で手を挙げる回数が明らかに多い、机を並べてのグループの話合いがスムーズであるなどの傾向が現れたそうです。その結果を基に、豊岡市ではさらに研究を重ね、小学校1年生や高校でもこの授業を取り入れ、今では周辺の市町村にも広がっています。特に、小学校1年生でこの授業を取り入れた背景には、当初は貧困対策の目的があったとも聞きます。貧困家庭のお子さんは学力が低い傾向があると言われていますが、その中でも、一部学力の高い子たちを調べると、非認知能力が高い傾向にあったそうです。子供の非認知能力を向上させる活動を行えば、親の経済力にかかわらず学力も上がるかもしれない。そのことで、貧困層が負のスパイラルに陥らず、将来に向けて仕事や生き方の選択肢を多く持つことができ、貧困対策につながるのではという狙いがあったそうです。この貧困と学力、学力と非認知能力の相関関係については、お茶の水女子大学の浜野先生が研究されています。 長野市でも多くの活動が行われており、長野市のある小学校の低学年を担当する先生からは、子供たちはすごく楽しそうです。特に、ふだんおとなしい子、授業で発言しない子でも、身体で表現するので自分を出せるようでした。ワークを重ねるうちに、少しずつ周りのお友達と相談できるようになり、内容を考える際に自分の考えを伝えられるようになるのです。それが、2年目になると、子供たち同士でいろいろ相談して決めていけるようになる。僕はこうしたいけれども、友達がやりたいことがあれば、それも取り入れてやっていく。どうやったらみんなのアイデアを取り入れてできるかを考えられるようになるのです。もちろん、小学校の低学年ですから些細なことですが、折り合いをつけたり工夫をしていくようになったことは驚きでした。最初はやり方が分からず、もう嫌だと言い出したりする子もいますが、周りの子が、この子はこういうときに怒ると分かるから、そっちをやろうと譲ったり、こういうアイデアはどうかと提案したりすることまでできるようになっていくのですというお話を伺いました。また、先生方からは、一方的に教えるというスタンスから、児童生徒の思考を生かすような授業をするようになったという気づきのお答えもいただいています。 豊岡市では、小中学校の先生もファシリテーターに学んだりしながら授業を行っているのですが、岡谷市での可能性を考えたとき、県内のファシリテーターも徐々に増えているとはいえ、取り合いになってしまうような現状かもしれません。また、先生がファシリテーションを学ぶなどの負担もかけられません。しかし、例えば、総合学習のような授業だけではなく、国語や社会の歴史の授業で、登場人物の心情を考え、自分たちの知識の中でセリフをつくりお芝居で表現してみるという取り入れ方もあるようです。また、放課後の学童クラブや、興味を持った先生方が講師をお願いして授業を企画する、若い先生の研修で体験してみるなど、日常のカリキュラムの周辺で活用できないか、教育委員会や市役所の教育に関する部局の皆さんと一緒に考えていけたらいいと思います。 長野市芸術館では、文化庁の事業を受託する形で、ここ数年、12~13の小中学校、養護学校でこのプロジェクトを実施しています。コロナ禍でもオンラインで行われたそうです。学校側だけがやりたいと言っても、親御さんや地域の意見を踏まえなければ、コロナ禍のような緊急事態では動けなかったものと思います。しかし、コロナ禍だからこそ必要だという判断があったというのが、この授業の意義を表しております。岡谷市でしたら、カノラホールで同じようにやることもできるかと思います。 これでワークショップの紹介を終わります。 大きな1番に関する質問は終わります。 では、大きな2番の2回目以降の質問をさせていただきます。 市役所、各文化施設における合理的配慮の取り組み状況についてですが、例えば、聞こえない方は、外見は健常者と全く変わらない場合もあり、自身がろう者であることを伝えることをためらう方もいます。そのときに、コミュニケーションボードを活用してはどうかと思います。そうした方々のために事前にバリアを取り除くためのツールであり、コミュニケーションをスムーズに進めるためであります。これは、外国人の対応にも使うことができます。このような指さしパネルを市役所や文化施設などに配置したらいかがでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 先ほども申し上げましたけれども、今、岡谷市では、障がいを理由とする差別を解消するための職員の対応要領を策定しておりますので、様々な取り組みをしております。今御提案いただいた部分も含めて、より丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。
○議長(
今井康善議員)
今井浩一議員。
◆13番(
今井浩一議員) (2)障がいのある方への文化芸術の提供について再質問させていただきます。 文化庁が令和3年に実施した、障害者による文化芸術活動の推進に関する実態把握事業報告書によると、平成29年度ですが、過去1年間に文化芸術を直接鑑賞したことのある障害者の割合は44.6%、鑑賞したことのある障がい者で現状よりもっと鑑賞したいという答えが48.8%になっています。障害福祉施設では41.6%が利用者による文化芸術活動を実施しており、そのうち鑑賞に関わる活動を行う施設は34.8%となっています。それに対して、障がい者の鑑賞機会の拡大に向けた展示活動に取り組む美術館・博物館は24.2%、主に障がい者を対象とした鑑賞事業に取り組む劇場や音楽堂はたったの8%という数字が出ています。岡谷市におかれましては、いろいろな取り組みをされているということで、
情報発信も含め、それをもう少し多岐にわたって出張講座をやってほしいということに関して、広く周知する予定などはございますでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 白上
教育部長。
◎
教育部長(白上淳君) 先ほども御紹介しましたけれども、出前講座等の取り組みもございますし、そのメニューの中には、美術鑑賞について、考古の関係の講師派遣というメニューもございます。そういったことを皆さんが御存じないといけないので、これから、そういったことを知っていただくように周知活動にも力を入れてやっていきたいと思っております。
○議長(
今井康善議員)
今井浩一議員。
◆13番(
今井浩一議員) ありがとうございます。 内閣府による調査では、2006年から2018年の12年間で障がい者数が655万9,000人から936万6,000人と300万人近く増加しており、国民の約8%は何らかの障がいを抱えているという数字が出ています。高齢化や事故なども含め、私たちは誰でも障がいを抱える可能性もあるわけです。そのときに、一つの生きる道しるべとして、支えとして、文化芸術は有効だと思います。改めて、そうした機会の充実についてお伺いしたいと思います。
○議長(
今井康善議員) 白上
教育部長。
◎
教育部長(白上淳君) 議員さんおっしゃるとおり、こうした文化芸術の鑑賞などは、自分の生活の中で励みなる部分であると思いますので、これからも文化芸術活動に触れていただく機会を増やしていけるような取り組みをしっかり進めていきたいと思っています。
○議長(
今井康善議員)
今井浩一議員。
◆13番(
今井浩一議員) ありがとうございます。 では、最後に、(3)の障害者による文化芸術活動の推進に関する法律に基づいた推進計画の策定について再質問させていただきます。 推進計画の策定は、政令指定都市や中核市を除けば、ほんの数%にとどまっています。地方公共団体による計画策定は、先ほどもお話にあったとおり努力義務なので仕方がないことかもしれませんが、どんな人が施設いやって来ても受け止められる体制づくりは必要だと考えます。それは、決して、今ある施設を全てバリアフリーに改修しなければできないということではありません。その施設などに携わる人々のウエルカムな気持ちと肩肘張らない手助けこそが重要です。推進計画を策定している地域では、文化振興計画の中に取り入れたり、単独で障害者施策として策定しているところもあります。ただ、策定には研究や準備が必要になりますが、岡谷市ではそのことについてどう考えているか答弁いただけますでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 議員さんおっしゃるとおり、なかなか計画策定が進んでいないというのが全国的にあろうかと思っています。この法律の基本施策の内容の中では、小さな一つの自治体で取り組むには難しいところも結構あるものですから、例えば、広域とか県の範囲で、こういった計画の中で取り組んでいく必要があるとも考えております。議員さんがおっしゃるとおり、長野県では、文化芸術振興計画の中でこのところを重点的に取り組むという内容を盛り込んでおります。そういうところも参考に、私たちも、広域なり県と連携して、障がい者福祉計画に基づいた対応を進めてまいりたいと考えております。
○議長(
今井康善議員)
今井浩一議員。
◆13番(
今井浩一議員) ありがとうございます。 これは一つの提案になるかと思うのですが、こういう計画は、健常者の視点でつくられていることが往々にしてあり、当事者にとって少しずれた内容になる場合もあります。まずは、障がいのある方々の声を丁寧に聞くことが大事だと考えます。その第一歩として、障がいのある人に施設を体験していただき、どこにバリアがあるかを浮き彫りにしていただく企画などを実施してはいかがでしょうか。目からうろこのような発見が幾つも出てきますから、ぜひ各施設で実施していただきたいと考えます。 すごく丁寧な御答弁をいただきましてありがとうございました。私の質問は以上になります。(「リーン」予鈴)
○議長(
今井康善議員) 以上で
今井浩一議員の
一般質問を終了いたします。 これにて
一般質問は全部終了いたしました。 このまま暫時休憩いたします。
△休憩 午後0時01分
△再開 午後0時02分
○議長(
今井康善議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△議案第50号の上程、説明、質疑、委員会付託
○議長(
今井康善議員) 日程第2 議案第50号 令和5年度岡谷市
一般会計補正予算(第3号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 藤澤総務部長。 〔総務部長 藤澤 正君 登壇〕
◎総務部長(藤澤正君) 議案第50号 令和5年度岡谷市
一般会計補正予算(第3号)について御説明申し上げます。 今回の補正予算は、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金支給事業、
みなと保育園テント屋根張替え事業、おかや生活応援プレミアム付商品券及びOkayaPayによる生活応援事業に必要な経費を計上するとともに、学校施設バリアフリー化事業の工事請負費を追加するもので、総額4億9,090万円を追加いたすものであります。 初めに、10ページをお開きください。 3歳出から御説明申し上げます。 3款民生費1項9目価格高騰対応特別支援事業費、3節退職手当等から19節扶助費までの合わせて1億6,960万円は、電力・ガス・食料品等の価格高騰の影響を特に受ける住民税非課税世帯等を支援するため、国の交付金を活用し、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金を支給するために必要な経費をそれぞれ計上いたすものであります。 おめくりいただきまして、12ページを御覧ください。 2項3目保育所費14節工事請負費780万円は、
みなと保育園の園児出入口に設置されているテント屋根について、経年劣化によるシートの破損等が見られるため、全面張替えに必要な工事請負費を計上いたすものであります。 おめくりいただきまして、14ページを御覧ください。 7款商工費1項2目商業振興費1節報酬から18節負担金補助及び交付金までの3億550万円は、価格高騰等の影響を受けている市民生活を支援するとともに、消費拡大による市内商業の活性化及び地域経済の回復を目指し、市内で使えるプレミアム付商品券及びOkayaPayギフトカードを発行するために必要な経費をそれぞれ計上いたすものであります。 おめくりいただきまして、16ページを御覧ください。 10款教育費2項1目小学校費の学校管理費14節工事請負費800万円は、令和4年度繰越明許として実施する岡谷田中小学校バリアフリー化事業について、価格高騰等の影響により工事価格が増加したため不足が生じる工事請負費を追加いたすものであります。 なお、18ページに給与費明細書がありますが、これは、所定の書式に従いお示ししたものでありますので、御覧いただきたいと思います。 以上で歳出を終わりまして、8ページへお戻りください。 2歳入について申し上げます。 15款国庫支出金2項1目総務費国庫補助金1節総務費国庫補助金3億1,873万円は、コロナ禍における価格高騰等への対応として実施する事業に対します国からの交付金であります。 19款繰入金2項9目財政調整基金繰入金1億円は、価格高騰等に対する市民生活への支援に多額の一般財源が必要となることから、財政調整基金の繰入れを行うものであります。 20款繰越金1項1目繰越金6,617万円は、財源を繰越金で調整いたすものであります。 22款市債1項7目教育債4節学校整備事業債600万円は、学校施設バリアフリー化事業に対します市債を追加いたすものであります。 19ページに地方債に関する調書がありますが、これは所定の書式に従いお示ししたものでありますので、御覧いただきたいと思います。 以上で歳入を終わりまして、2ページへお戻りください。 第1表歳入歳出予算補整、1歳入及び次のページ、2歳出は、それぞれ所定の書式によって調製しております。 おめくりいただきまして、5ページを御覧ください。 第2表地方債補整は、先ほど事項別明細書で御説明申し上げました市債を追加いたすものでありまして、所定の書式によってお示ししたものであります。 1ページへお戻りください。 令和5年度岡谷市
一般会計補正予算(第3号)第1条で歳入歳出それぞれ4億9,090万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ225億3,808万1,000円といたすものであります。 以下につきましては、説明を省略させていただきます。 以上で説明を終わりますが、よろしく御審議の上、御議決されますようお願い申し上げます。
○議長(
今井康善議員) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。
中島秀明議員。
◆16番(
中島秀明議員) 16番 中島秀明です。 12ページの3款民生費2項児童福祉費についてお聞きいたします。 先ほど御説明されたことでいくと、
みなと保育園のメインゲートのところの改修、経年劣化ということですけれども、これは全く同じものに入れ替えて直す工事なのでしょうか。それとも、材質なり形態なりを変える、経年劣化を起こしても今後使えるような形で対応するのでしょうか。その辺をお聞きします。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) ここは園舎のデッキにかかるテント屋根の経年劣化の部分でありまして、今回は、特殊なものでありますので、つなぎ目などがない一体のもので整備していく予定でございます。
○議長(
今井康善議員)
中島秀明議員。
◆16番(
中島秀明議員) 今の御説明でいくと、つなぎがあって経年劣化があって、ある程度危険になってしまったので、今後は一体化のものに直すという理解でよろしいでしょうか。
○議長(
今井康善議員) 帯川
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(帯川豊博君) 議員のおっしゃるとおり、今までは一部に縫い目があって、縫い合わせていたのですけれども、その部分が弱くなったりしておりましたので、今回は一体的なつなぎ目のないもので整備していきたいと考えております。
○議長(
今井康善議員) そのほか質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第50号は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託いたします。
---------------------------------------
△散会の宣告
○議長(
今井康善議員) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。
△散会 午後0時11分...