岡谷市議会 2019-02-26
02月26日-04号
平成31年 3月 定例会(第1回) 平成31年第1回
岡谷市議会定例会会議録議事日程(第4号) 平成31年2月26日(火)午前9時30分開議 日程第1
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
---------------------------------------出席議員(16名) 1番
武井富美男議員 2番 今井義信議員 3番 早出一真議員 4番 渡辺雅浩議員 5番 今井秀実議員 6番
笠原征三郎議員 7番 中島保明議員 8番 藤森博文議員 9番 遠藤真弓議員 10番 笠原順子議員 12番 今井康善議員 14番 小松 壮議員 15番 大塚秀樹議員 16番 八木敏郎議員 17番 浜 幸平議員 18番
渡辺太郎議員欠席議員(なし
)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 今井竜五君 副市長 小口明則君 教育長 岩本博行君 企画政策部長 岩垂俊男君 総務部長 小口道生君 市民環境部長 百瀬邦彦君 健康福祉部長 小口浩史君 産業振興部長 尾張嘉紀君 建設水道部長 山岸 徹君 教育部長 吉澤洋人君 教育担当参事 三村靖夫君
病院事業管理者 天野直二君 事務部長 酒井吉之君 会計管理者 小坂英之君
選挙管理委員会 兼監査委員 松下正樹君 企画課長 岡本典幸君 事務局長 秘書広報課長 仲田健二君 総務課長 城田 守君 財政課長 藤澤 正君
---------------------------------------事務局職員出席者 局長 小松 厚 次長 伊藤 恵 統括主幹 兼議事主幹 小松隆広 庶務主幹 横内哲郎 事務取扱
△開議 午前9時30分
△開議の宣告
○議長(
武井富美男議員) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。
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△一般質問
○議長(
武井富美男議員) 日程第1 昨日に引き続き一般質問を行います。 質問及び答弁はできるだけ簡明にされ、議事進行に御協力をお願いいたします。
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△遠藤真弓議員
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員の質問を許します。 〔9番 遠藤真弓議員 登壇〕(拍手)
◆9番(遠藤真弓議員) 9番 遠藤真弓です。早速質問に入らせていただきます。 大きい1番、NPOの魅力と可能性について、岡谷市の状況をお伺いいたします。 第5次岡谷市
総合計画基本構想は、昨年12月定例会からの継続審査を経て、今議会開会初日に可決がされました。この第5次岡谷市総合計画での政策15、
地域コミュニティの振興の中の施策15-1、市民総参加の推進として、多様化、複雑化、高度化する市民ニーズに対応するためには、行政だけではなく、市民をはじめ、学校、区、NPO、市民活動団体、企業など多様な関係者が手を携え、市民総参加によるまちづくりを推進することが必要とあります。 また、前期基本計画において記載されています主な取り組みの中では、まちづくりへの参加意識の醸成が掲げられており、市民を初め、学校、区、NPO、市民団体、企業などの多様な関係者と協働して地域の特性を生かした主体的な取り組みを促進し、全ての市民が活躍できるまちづくりを推進するとともに、市民のまちづくりへの参加意識のさらなる高揚を努めますとあります。 そこで、市が今後、協働を推進していこうとしている市民をはじめ、学校、区、NPO、市民団体、企業などの多様な関係者のうち、NPOについて伺いたいと思います。 今、全国や長野県で一体どのくらいのNPOが活動しているのか調べてみようとしましたが、実はわかりませんでした。そこで、NPOの最狭義でありますNPO法人について調べてみました。内閣府の
NPO法人ポータルサイトによりますと、現在、NPO法人の数は全国で5万1,671法人、長野県は1,011法人でした。年々その数はふえてきており、大体コンビニの数と同じくらいだと言われています。個人的な感想ですが、コンビニの数と同じくらいと聞いて、正直そんなにあるんだなと少し驚きました。 県内のNPO法人も増加傾向のようですが、市で把握しているNPOの状況を教えてください。 次に、大きい2番、児童虐待について。 防止のための支援のしくみですが、昨日の早出議員のやりとりと若干重複するかもしれませんが、もう少し詳細を伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ①件数。要
保護児童対策地域協議会で継続対応した件数を、身体的、性的、ネグレクト、心理的別に平成29年度までの過去5年間の件数を教えてください。 ②把握するための手段。児童虐待の可能性を知る方法で思いつくのは、市民からの通報や、親戚や親本人からの相談や、乳幼児健診、学校医やお医者さん、歯医者さんなどからの報告などですが、1月に起きた千葉県の女の子死亡の事件では、学校でとったアンケートのそのほかの悩みや相談したいことはありますかという自由記載の欄に、女の子がみずから訴えたことで把握したようです。岡谷市ではどのような方法で把握をしているのかを教えてください。
③児童虐待早期発見のための役割。岡谷市では、現在、訪問事業として
乳児家庭全戸訪問事業、岡谷市産後
ママサポート事業、こんにちは赤ちゃん事業を行っています。千葉県の事件も母親への父親のDVがあったようですけれども、そういった家庭内の状況を知ることもできる訪問事業というのは大切だと考えますが、それぞれの支援内容を教えてください。 最後に、④支援者へのフォロー体制。千葉県の女の子死亡の事件では、秘密を守りますので、正直に答えてくださいという学校のアンケートに女の子は助けを求めたわけですが、父親の威圧的な態度に恐怖を感じ、同意書を持参したこともあって、職員はそのアンケートを渡してしまいました。例えば、支援者が対象児童の家族から訴訟を起こすなどと言って激しく抗議を受けることもあると思いますが、それにひるまないためには、支援者のスキルアップ、あるいはきちんとしたフォロー体制ができているかも大切だと思いますが、そのあたりどのようになっているのか教えてください。 壇上での質問は以上です。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員の質問に対する答弁を逐次求めます。
岩垂企画政策部長。 〔企画政策部長 岩垂俊男君 登壇〕
◎企画政策部長(岩垂俊男君) おはようございます。 遠藤真弓議員さんの質問に順次お答えをさせていただきます。 私からは、大きな1番、NPOの魅力と可能性についてお答えをさせていただきます。 NPOとは、それぞれに目的を持って活動している任意の団体であり、狭義から広義までさまざまな使われ方がありますが、国民生活白書によりますと、NPOの定義として、NPO法に則して認証されたNPO法人と、そのような法人格は取得していない
ボランティア団体や市民活動団体となっております。 岡谷市のNPOの状況につきましては、NPO法に則して認証を受けたNPO法人と、
社会福祉協議会内にあります岡谷市
ボランティアセンターに登録をされている
ボランティア団体につきまして把握をしているところであります。 NPO法に則した法人格の認証につきましては、その手続等は県が窓口となっており、平成31年1月31日現在、公表されている岡谷市に主たる事務所を置く認証団体は19団体であり、
社会福祉協議会のホームページに紹介されている
ボランティア団体は41団体となっています。 また、NPO法人の主な活動分野につきましては、複数の分野にわたり活動する団体もあり、一概には言えませんが、健康・医療・福祉分野に13団体、社会教育の推進分野に3団体、まちづくりの推進分野に2団体、学術・芸術・文化・スポーツ分野に1団体となっており、
ボランティア団体につきましても、同様な活動が多く、さまざまな分野の多岐にわたる活動となっております。 私からは以上であります。
○議長(
武井富美男議員) 今井市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) おはようございます。 私からは、大きな2番の児童虐待についてお答えをさせていただきます。 防止のための支援のしくみの①件数でございますけれども、本市における児童虐待に対する相談等の対応件数でありますが、身体的な虐待につきましては、平成25年度が8件、平成26年度が14件、平成27年度が25件、平成28年度が19件、平成29年度が19件とほぼ横ばいとなっております。 次に、性的虐待ですが、平成25年度が1件、平成26年度がゼロ件、平成27年度が3件、平成28年度が4件、平成29年度はゼロ件でありました。 また、子供の面前でのDVや暴言など心理的な虐待につきましては、平成25年度が9件、平成26年度が6件、平成27年度が19件、そして平成28年度が29件、平成29年度が42件でありました。 育児放棄などのネグレクトにつきましては、平成25年度が10件、平成26年度が9件、平成27年度が11件、平成28年度が13件、平成29年度が27件であり、心理的虐待、ネグレクトは近年増加傾向にあります。 なお、平成27年度からの件数のカウント方法が変更となっており、その影響もありますが、総じて件数は増加している状況にあります。 次に、②把握するための手段でございますけれども、児童福祉法及び
児童虐待防止法では、学校、児童福祉施設、病院などの児童福祉に業務上関係ある施設と、それらで職務に従事する者は、児童虐待を発見しやすい立場にあることを自覚し、児童虐待の早期発見に努めなければならないと規定をしております。さらに、児童虐待を受けたと思われる児童を発見した場合は、児童相談所や市町村、福祉事務所へ通告しなければならないと規定をしており、通告は全ての国民に課せられた義務となっております。 このため、児童虐待を発見しやすい立場にある要
保護児童対策地域協議会の構成員を対象に、毎年研修会を開催をしておりますが、本年度は児童相談所の所長を講師に、虐待に対する理解や、できるだけ早期に虐待に気づき、早期対応につなげる重要性などを再認識したところであります。 また、11月の
児童虐待防止推進月間に合わせまして、幼稚園、保育園、小中学校の全家庭や民生児童委員などへリーフレットを配布するなど、広く市民の皆さんに対しましても児童虐待防止と早期発見、通告の周知啓発に努めております。このほか、子育て家庭との接点となります家庭児童相談や
子供総合相談センター、まいさぽ岡谷市などの相談窓口において、子供やその家庭の実態を適切に把握するよう努めているほか、保育園や学校におきましても、職員の気づきの中で、さまざまなサインを見逃すことがないよう取り組んでおります。 また、妊産婦や乳幼児等への健診、保健指導等を実施しております母子保健分野におきましても、家庭訪問等を行いながら、子供の育成状況や家庭の状況を把握しており、児童虐待の発生防止、早期発見に努めております。さらに、新年度におきましては、産後うつなどの予防を図るために、新たに
産婦健康診査事業を実施するほか、産後ケア事業の拡充を図り、安心して子育てのできる環境づくりに努め、児童虐待の発生予防に取り組んでまいります。 今後も児童相談所や警察など関係機関と地域行政がより一層連携を強化しながら、児童虐待の早期発見と早期対応に取り組んでまいりたいと考えております。
③児童虐待早期発見のための役割でありますけれども、核家族化の進行や地域とのつながりの希薄化などにより、孤立した子育て家庭や不安感を持つ親も少なくないことから、安心して子育てができる環境づくりに向け、妊娠期から子育て期まで切れ目ない支援ができるよう、各種事業を実施をしているところであります。 それら取り組みの中で、乳児の
家庭全戸訪問事業でありますけれども、生後4カ月までの乳児のいる全ての家庭を保健師が訪問をし、母子の健康状態や養育環境を把握し、育児に必要な情報の提供と、個々に応じた保健指導を行っております。出産後の母親の産後うつがきっかけで虐待に至るケースもあることから、虐待予防のためには産後うつ病の予防や早期発見が重要であります。訪問の際には、保健師が産後うつ病のスクリーニングに有効と言われているエジンバラ産後
うつ病質問票等の質問票を使用し、母親の心身の体調や、そして心身の調子や負担感、疲労感、育児上の悩みなどの把握を行っているところでございます。 次に、産後
ママサポート事業でありますが、出産後、実家等からの支援を受けることができない家庭を支援員が訪問し、産婦の体力が回復するまでの期間、育児や家事の支援を行っております。産後、医療機関を退院し、自宅に戻られてからスムーズに支援が開始できるよう、妊娠中から支援内容の確認や訪問日程の調整を行うなど、安心して育児ができる環境づくりに努めております。 最後に、こんにちは赤ちゃん事業でありますが、民生児童委員さんや主任児童委員さんが3から4カ月になるお子さんを持つ家庭を訪問し、本市の子育て支援の情報や地域における乳幼児の集まりの案内などを行っております。各地区の民生児童委員さんが家庭訪問することで、地域における顔見知りの関係の構築や地域の行事に参加しやすい環境づくりにつながるとともに、困ったときの相談相手として、身近でサポートをしていただいております。 今後もこのような訪問事業や母子保健事業を通じ、子育て家庭の育児不安や育児困難から虐待に発展することがないよう、発生予防への取り組みが重要だというふうに考えているところでございます。 最後に、④支援者へのフォロー体制でございますが、児童虐待への対応に当たりましては、児童相談所と市町村の役割と責務が明確化されており、児童相談所は法的な立入調査や一時保護、施設入所措置などの行政権限を有していることから、専門的な知識と技術を必要とするケースや、市町村では対応が困難なケースなどを担当しております。 一方、市町村は子供と家庭に関する第一義的な相談、通告の窓口として、初期対応や比較的軽微なケースへの対応を行うこととされております。本市におきましては、虐待の疑いの通告等があった場合、家庭の生活状況や家庭環境の把握、また、関係機関等とのかかわりの有無など、必要な調査、情報収集を行い、家庭訪問が必要な場合は必ず複数の職員で対応をしております。また、調査により職員のみでの対応では危険のおそれがある場合は、警察に協力依頼を行い同行していただくなど、連携を図り対応しており、後々大きなトラブル等に発展しないよう留意もいたしているところでございます。 また、担当職員のスキルアップにつきましては、児童福祉法で義務化されております担当者研修会への参加のほか、長野県や児童相談所で開催されている研修に参加し、支援スキルの向上を図っております。このほか関係機関の実務者を対象に、毎年児童虐待の早期発見、早期対応への実務的な研修も実施をしており、子供やその家庭に寄り添った適切な支援につながるよう努めているところであります。 私からは以上です。
○議長(
武井富美男議員) 一通り答弁が済んだようです。 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) 御答弁それぞれにありがとうございました。 それでは、2回目以降の質問に入らせていただきます。 まず、大きい1番のNPOの魅力と可能性についてですが、現在、市はNPOあるいはNPO法人とどのようにかかわっているのか、関係性といいますか、そのあたりを少し教えてください。
○議長(
武井富美男議員)
岩垂企画政策部長。
◎企画政策部長(岩垂俊男君) NPOあるいは
市民活動団体等につきましては、それぞれ目的を持って自主的に活動されていただいております。その活動内容が市の事業と関連性の高いような場合については、連携を図りながら事業を進める、あるいはサービスの担い手、受け手として活動をいただいているところであります。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) わかりました。 今後なんですが、計画の中でもうたわれていますけれども、協働を図っていくということなんですが、今後どのように協働していくとお考えなのか、教えてください。
○議長(
武井富美男議員)
岩垂企画政策部長。
◎企画政策部長(岩垂俊男君) 先ほど議員さんからの質問の中にもありました第5次岡谷市総合計画の中では、市民総参加のまちづくりを進めるというところで、区ですとか、NPO、市民活動団体など、さまざまな関係者との連携、協働を進め、そういった中でまちづくりを進めていきたいというふうにしております。 ただいま、この前の質問でもいただきましたが、連携あるいは担い手としてのこういった関係性がございますけれども、これから人口減少ですとか、人口構造の変化によりまして、非常に市だけでは、あるいは地域だけではなかなかまちづくりが進まないという中では、そういった協働という部分をしっかり関係をつくっていかなければいけないというふうに考えております。そういった中で、情報交換等をする中で、よりよい関係性を構築するための検討をしていきたいというふうに考えております。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) わかりました。ありがとうございます。 まちづくりということ、それを進めていくために環境をつくっていってくださるということで、一安心しました。NPOの数がふえて、またそのNPOが活性化してくることで何ができるかというと、やっぱり新しい公共サービスの担い手になったりですとか、新しいコミュニティができ上がってきたりですとか、あとは市民参加を促すものになったりですとか、あるいは働く場を提供するということにもつながってくると思いますし、自己実現の場を可能にするものであったり、いい面というのはたくさんあると思います。 特に、先ほどまちづくりという言葉が出ましたけれども、新しいコミュニティができることというのは、岡谷市にとってとてもメリットになることだと私も思っています。以前、社会委員会で牛久市に災害地の避難所のことで視察に行ったときに、総務の管理職の方へも御報告をさせていただいたんですが、そのとき牛久市というのは学校区単位で行っているんですというお話をしたところ、総務部長さんから、議員さんは学校区にしたほうがいいとお考えですか、岡谷市のように、もう既に区というものが根づいているところで、学校区にしたほうが本当にいいことだと考えますかということを逆に問われました。 そのことが私ずっと頭の中に残っていて、あのとき総務部長がおっしゃったように、岡谷市の特徴というのは、市民が地域の地縁組織である区の存在というのをものすごく大切に考えているところだと私も考えています。現代においては、これはとてもありがたいことですし、よいことだと思う一方で、実はもう区だけに頼ること、あるいはとらわれてしまうことというものの限界が来ているのではないのかなというのを感じてもいます。 第5次岡谷市総合計画の策定のために実施された高校生のアンケートというものの内容を見てみたんですが、高校生がどこで就職をしたいのかという問いは、市内ではなくて、県外でもなくて、県内が一番多いみたいです。なぜ県内かという理由のところに、親と離れ過ぎないようにすぐ会える距離がよいとか、家族に何かあったときすぐに対処できるからとか、そういうのが上がっていましたが、親から余り離れずに、何かあったときにはすぐに対処できる距離で、でも、自分が思い描く夢に向かって親元から離れて自分を試したい、そういう両方の思いが実現できるちょうどいい場所が、遠からず、近からずの県内であって、その思いはきっと県内の、岡谷市以外の高校生も同じなのではないのかなというふうに私考えました。 たしか実際にここ数年の岡谷市の流出・流入の状況というのは、県内での異動が一番多かったのではないかと記憶はしているんですが、ただ、就職で岡谷市への流入が仮にあったとしても、昔からのつながりがある地縁組織である区に所属しないという選択をする人たちというのは、今後多分どんどんふえてくるのかなというふうに思います。それは区の抱える課題の一つでもあるかと思っています。 計画の中では、区への加入率、現状84.1%から85.0%に上げるとしていますけれども、何かいい方法はないかなということを考えていたときに、NPOの活動に焦点を当てたらどうだろうかというふうに思いついて、区とNPOが何かよい連携ができるような仕組みが必要なのではないのかなというふうに思うようになりました。 そうやって考えて調べ始めてみると、阪神・淡路大震災を経た後ごろから、それまでそれぞれに活動していた区みたいな地縁住民組織というのと、NPOあるいはテーマ型のまちづくりの組織とか、企業の地域貢献組織というものが徐々に協働して
コミュニティづくりというのを始めているという一つの全国的な流れがありました。中には協働ということをもう条例にして
NPO支援条例をつくっているところもありました。ホームページ上でNPOの魅力ですとか可能性をうたっているところもありました。 一方で、ではNPOのほうはどういう課題を抱えて、行政にどのようなことを期待しているのかなということも調べてみました。 これは内閣府の実態調査によるんですが、NPO法人が抱えている課題は、人材の確保や教育ですとか、会費、寄附費、補助金といった収入源の多様化が群を抜いていました。さらに、諏訪地域のNPO法人はどういう課題を抱えているのかなということを知りたくて、県の県民協働課が主催した
NPO法人設立講座というのに参加してみました。諏訪の合同庁舎で行われたんですけれども、講師が塩尻市を中心に行政と協働でNPOの中間支援を行っている、これもNPO法人の方だったんですが、塩尻市ですから、諏訪地域の状況とも大体同じような内容かなとは思っています。 その方がおっしゃるには、NPO法人にしてよかったことでよく聞くことの内容に、行政、企業との協働がスムーズになったとか、あと県からの情報が届くようになって、
NPO法人向けのサービスが受けられるようになったとかということのようですが、苦労していることは、やっぱり活動資金集め、あるいはコアメンバーが少ないとか、専門家の手助けがないとか、プロデューサー、コーディネーター、マネジャーなどという仲間集めにとても苦労をしていると。それから、メンバーの継続、後継者不足といった活動の継続ということ、それから、事務の負担、始めることはとても簡単でも、続けていくことがすごく難しいといったことのようです。 そんな内容を伺っているうちに、行政がNPOと協働をしていくためには、まず
NPO法人自体が広報力をつけていくことが必要なのではないのかなというふうに考えが至りました。広報力は、資金調達や市民からの信頼につながっていきます。市民からの信頼というのは、さらなる資金調達にもつながりますし、会員数の増加にもつながります。会員数の増加は人材育成や行政への説得力にもつながっていきます。では、どう広報力をつけてもらえばいいのかということも考えてみました。 そこで、まずは市民の皆さんに向けてNPOが活性化することで市にもたらされる効果、先ほど申し上げましたが、例えば新たな公共サービスの担い手ですとか、新しいコミュニティですとか、市民参加の実現ですとか、働く場ですとか、自己実現の場とか、そういうことがあるんですが、そういった魅力や可能性をホームページ上で発信することができないかなと思っています。 今の市のホームページを見てみると、確かに19の法人名と住所が載っているんですが、国ですとか県のホームページに飛ぶこともできるので、探せばそれぞれの法人の活動というのは知ることができるんですが、何か市としてちょっと余りにもそっけないなというふうに思っていますが、ホームページ上で発信することというのはできないでしょうか。
○議長(
武井富美男議員)
岩垂企画政策部長。
◎企画政策部長(岩垂俊男君) 現在、ホームページ上ではNPO法人の認証を行っています県のホームページ、あるいは国のところでかなり詳しい内容が出ておりますので、そちらとリンクを張る形でしております。内容につきましては、また検討してみたいと思います。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) よろしくお願いします。 あと地域におけるNPOの可能性、もっともっと市民に知ってもらわないといけないと思うんですが、一般向けの講演会のようなものをやってほしいなと思っていますが、いかがでしょうか。
○議長(
武井富美男議員)
岩垂企画政策部長。
◎企画政策部長(岩垂俊男君) NPOというと、非常に広範囲、内容も多岐にわたるということで、このNPO自体という形の講演会というのは、今考えておりませんけれども、市でも各部署でさまざまな講演会を行ってまして、そういった内容につきましては、関連性のある場合等もありまして、そういった中では連携ができるのかなと思いますし、毎年防災とボランティアパークを実施をしておりますけれども、その中ではNPOあるいは
ボランティア団体に通知等を行いまして、その活動内容を報告する、そういった場も設けておりますので、そういった部分の継続等を考えていきたいと思います。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) わかりました。ボランティアパークとか、もっともっと市民に知ってほしいなという気持ちもありますので、よろしくお願いします。 平成29年の内閣府の実態調査、先ほどの実態調査なんですが、資金面以外で行政への要望の中に、公共施設等活動場所の低廉、無償提供ですとか、法令、経理等に係る研修の機会といったものが挙げられていました。窓口、確かに県にはなっているんですけれども、県に全て任せておくのではなくて、市内のNPO法人さんの抱えている課題ですとか、行政への希望なんかも聞いてみることも必要なのではないのかなというふうに考えていますが、いかがでしょうか。
○議長(
武井富美男議員)
岩垂企画政策部長。
◎企画政策部長(岩垂俊男君) NPO法人の認証は県が行うこととなっておりますけれども、法人の立ち上げや活動中の相談などには対応したりしているところであります。これからもそういった部分については対応してまいりたいと思いますし、先ほどの協働という部分で答弁させていただきましたけれども、今後はさらに市民総参加のまちづくりを進める上では、お互いのよい関係性を構築する上では情報交換が必要だというふうに申し上げましたけれども、そういった中でも対応していきたいと思います。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) よろしくお願いします。 ちょうど1年ぐらい前なんですが、長野日報の記事で「N女について語り合おう」という記事が出ていました。NPO法人で働く人というのは、仕事にやりがいを感じてはいるんだけれども、賃金が低くて生活や将来が不安といった悩みを抱えています。能力も意識も高いんだけれども、もう疲弊してやめてしまったりという例が少なくないそうです。社会貢献を仕事にする、そういった女性たちのことをN女というふうに名づけて、自立して仕事をして生きていかれる仕事にするために一緒に考えていきましょうという記事だったんですが、この社会貢献の仕事をキャリアにしたいという考え方というのは、私もすごくずっと望んでいることでもあります。 NPOを活性化すれば、雇用にもつながってくると思うんです。NPOの使命は、地域とか社会の理想と現実を把握して、そのギャップを埋める解決策を実行することです。市としてそのNPOを支援することは間違っていることだとは思っていないので、必要なことだと考えていますので、ぜひぜひNPOの認知度を上げていただいて、情報収集、それから周知をよろしくお願いいたします。 次に、大きな2番、児童虐待についてに移ります。 まず、①件数なんですが、答弁ありがとうございました。最初私、議員になって1年目のときに継続対応件数というのを聞いて、ネグレクトの件数を聞いたときに、そんなにあるのかと実はすごくびっくりした覚えがあります。そこから、それも含めて5年間の中の数を伺うことができました。ありがとうございました。 ②把握するための手段について、全ての国民に義務があるというところでは、ちょっと私もどきっとしたぐらいです。そうだなというのを改めて感じたところです。それから、さまざまな方法の中で、さまざまな人たちの気づきの中でやっていかなければいけないということも改めて思いました。 新しく産後ケア事業ですか、それが始まるということで、とても期待をしています。よろしくお願いします。
③児童虐待早期発見のための役割ですが、いろいろな人たちがそれぞれの事業で支援に行った先で、気になった家庭というのが出てくるかと思うんですが、その気になった家庭への対応ですとか支援はどのようになされていくのでしょうか。
○議長(
武井富美男議員) 小口健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小口浩史君) 先ほど御答弁差し上げた中で、乳児の
家庭全戸訪問事業がございますけれども、こちらの事業につきましては、おおむね1カ月半から2カ月以内に全ての家庭訪問を実施することが今できておる状況でございます。 なお、対象となる家庭の中では、長期間遠方に里帰りされる場合は、里帰り先の自治体に訪問を依頼したり、また、家庭の都合によりまして御自宅に伺えない場合は、保健センターで面接を行うなど、全家庭の把握に努めているところでございます。それら訪問の結果、産後うつ病のスクリーニングで高得点であったり、産婦の心身の体調不良、また、乳児の体重増加の様子や授乳等の育児不安があるような場合は、地区担当保健師がその後家庭訪問や電話相談を行いまして、不安を抱えた母親に寄り添いながら、継続的な支援に努めているところでございます。また、それら支援の中で、関係部署との連携を図りながら対応する必要があるようなケースにつきましては、児童相談所や警察など関係機関で構成されております要
保護児童対策地域協議会へ情報提供を行っているところでもあります。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) ありがとうございます。 すみません、要保護児童対策協議会の支援というのはどうなってくるんでしょうか。
○議長(
武井富美男議員) 小口健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小口浩史君) それら訪問の中で、個別支援が必要な案件が出てまいります。直接かかわりを持っている担当者や、また今後かかわる可能性がある関係機関等の担当者によりまして、具体的な支援内容等を検討するため、この要
保護児童対策地域協議会におきまして、個別ケース検討会議というのを随時開催しているところでございます。 その協議内容といたしましては、状況の把握や課題の確認、あと情報の共有化を図った上で、援助方針の確立と役割分担の決定、また、実際の支援方法や支援スケジュールなどを協議しているところでございます。ケースによりましては、児童相談所による一時保護となる場合もございますが、多くが在宅での支援となりますので、定期的な保護者面談や家庭訪問を通じまして、子育て支援や親子関係の改善に向けた支援など、関係機関で役割を確認しながら、継続的な支援に努めているところでございます。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) わかりました。 千葉県の事件では、例えば沖縄県から千葉県への連携ができていなかったとかということがニュースにはなっていましたけれども、連携ということが課題なんだろうと思いますが、現在その要保護児童対策協議会を含めてどのような課題があるのか、教えてください。
○議長(
武井富美男議員) 小口健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小口浩史君) ケースによりましては、日々家庭の状況が変化する場合がございますので、個別ケース検討会議での情報共有や支援方法等の再検討までの間、若干の時間を要するような場合も出てまいります。また、要保護児童等が転出するケースにおきましては、転出先の市町村に対しまして、この要保護児童対策地域連絡協議会や各関係機関からケース移管、情報提供を行っているところでございます。 転出を確認したところで、事前に電話による情報提供を行っておりますけれども、詳細なケース移管の書類等の送付と、それらの書類の相手側の市町村への到着までには、やはり同様に若干の時間を要する場合もございます。今後もできるだけ迅速な対応と状況に応じた柔軟な対応に努めまして、必要な支援が途切れることのないよう取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) わかりました。ありがとうございます。 先ほどの状況の把握ですとか、役割分担ということがありましたけれども、私もその要保護児童対策協議会へ引き継ぐ前の段階で、子供の状況ですとか、養育者の状況ですとか、養育環境とか、細かく項目をつくって一つ一つ支援者の人がチェックできることが、そういう体制は必要なのではないのかなということを考えていたんですが、聞き取りの中でも、あと今部長から御答弁いただいた中でも、やっぱり何かチェックで振り分けていくというのは、かえって虐待の可能性みたいなところから漏れてしまう危険性もあるのかなというふうに思いました。大切なのはチェックではなくて、支援者の専門性などのスキルですとか、人間性みたいなものがとても大切になってくるのかなというのを改めて感じています。 ④支援者へのフォロー体制ですが、今回、きちんとできているのかもしれませんが、何となくニュースを見ていると、きのうの藤森議員とのやりとりの中でもあったんですが、スクールロイヤー制度みたいなのがあったかと思うんですが、法的に守られているから、強く出られてもこっちも強く返すことができるのかなというのもあるんですが、今はそういった法みたいなものはないんですよね。今後、条例とか、そういうのができてくれば、それが根拠になるのかなという気もしますが、私自身は今回の千葉県の女の子の痛ましい事件から学ばなければいけないというのは、先ほどの課題にもなっていた連携みたいなところと、それから支援者のほうに対するフォロー体制みたいなものがちゃんとしているかどうかだと思います。絶対にこういった悲しい切ない事件が起こらないように万全を期していただきたいと思っています。よろしくお願いします。 どうもありがとうございました。
○議長(
武井富美男議員) 遠藤真弓議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午前10時13分
△再開 午前10時25分
○議長(
武井富美男議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△小松壮議員
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員の質問を許します。 〔14番 小松 壮議員 登壇〕(拍手)
◆14番(小松壮議員) 14番 小松 壮です。 まず初めに、けさの新聞でも掲載をされておりましたが、第1回岡谷市消防団春恋パーティーのお知らせでございます。3月10日、日曜日にライフプラザマリオにおいて、現役消防団員と未婚の女性との出会いのパーティー、「火事は消せ 恋心は燃やせ」が開催されます。軽食をとりながら、団員との交流となっておりますので、女性の皆様、お気軽に御参加いただきたいと思います。申し込み締め切り日が3月3日と期間が短いため、お早めにお願いをいたします。桜満開の春を迎えましょう。 それでは、通告順に従い質問をさせていただきます。 大きな1番、岡谷市の魅力づくりについてお聞きいたします。 岡谷市には、まだまだ魅力ある施設や自然環境など、数多くの観光資源になり得る宝が眠っていると思います。観光としての資源や財産が少ない岡谷市にとって、新たな観光名所を発掘し、それを最大限に生かし、岡谷市のさらなる魅力発信として大いに活用することが重要であると考えます。 そこで、幾つかの質問をさせていただきます。 (1)市所有の施設の現状と利活用。 岡谷市の宝となる施設の今後の考え方をお聞きいたします。個々の施設や場所についてお尋ねいたします。 ①旧庁舎の活用。現在の利用状況をお聞きいたします。 ②市役所庁舎からの岡谷市の展望。市役所庁舎9階からの展望は、岡谷市外を一望でき、大変にすばらしいと考えておりますが、現在の利用状況をお聞きいたします。 ③岡谷市の夜景。岡谷市の夜景はとてもきれいであり、絶景ポイントもいろいろあると思います。そこで、ポイントを整理し、宣伝をして観光に役立ててみたらどうかと考えますが、いかがでしょうか。お考えをお聞きいたします。 (2)市内空き店舗の活用状況。 最近新しく市内にお店などがオープンしたとの宣伝を耳にしておりますが、新店舗オープンの状況についてお聞きいたします。 (3)諏訪広域観光業務の状況。 個々の自治体で考えますと少ない観光資源も、広域的に考えますとすばらしい場所が数多くあります。現在、広域的に連携し、観光客をうまく受け入れができているのか、諏訪広域観光の連携状況について現状をお尋ねいたします。 大きな2番、スポーツ振興についてお聞きいたします。 身近なところでは、松本山雅のJ1昇格や2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けてスポーツ熱はさらに盛り上がりを見せるものと思います。この勢いを利用し、岡谷市のスポーツ振興をさらに向上させるよい機会であると考えます。 そこで、幾つかの質問をさせていただきます。 (1)スポーツ施設の充実。 スポーツ振興に欠かすことのできない重要な要素は、施設の充実であると考えます。そこで、施設利用者の現状をどのように捉えているのか。また、市民からの意見、要望などについてお聞きいたします。 (2)市職員のスポーツ大会における成績。 市職員の中には、全国大会などで活躍する職員がいるとお聞きしておりますが、ここ数年の成績と競技内容についてお尋ねいたします。 大きな3番、クールビズについてお聞きいたします。 昨年の夏は大変な猛暑でありました。今後につきましてもどのような暑さになるのか、予測ができない状況かと思います。暑さをしのぐために今では定着されましたクールビズですが、岡谷市における現在の取り組み状況について、まずはお聞きをいたします。 以上で壇上の質問を終わりにいたします。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 今井市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 小松 壮議員さんの質問にお答えをさせていただきます。 私からは、大きな1番の岡谷市の魅力づくりについての(1)市所有の施設の現状と利活用についてをお答えをさせていただきます。 ①旧庁舎の活用についてですが、旧市役所庁舎は昭和11年に平野村の村政から現在に続く市制をしくため、当時庁舎の建築・新築整備が要件とされていた状況の中、市制施行を記念する意味も込めまして、政治家の尾澤福太郎氏より、その大部分を篤志として御寄贈をいただいたものであり、建築から83年が経過をしております。平成17年に国の登録有形文化財として登録をされ、平成19年には経済産業省より、岡谷市の製糸関連の遺構15物件が近代化産業遺産群として認定をされ、旧市役所庁舎もその一つでございます。 市役所庁舎として約半世紀利用された後、現在の市役所庁舎に市役所機能を移転した昭和62年からは、岡谷市消防庁舎として利用されておりましたが、平成26年に消防庁舎機能が現在の消防庁舎に移転して以降、建物の一部を公益社団法人岡谷文化振興事業団の事務所として活用をしているところでございます。 次に、②市役所庁舎からの岡谷市の展望についてをお答えをいたします。 市役所庁舎9階南側ロビーから岡谷市街や諏訪湖周、また晴れた日には八ヶ岳連峰などが一望でき、大変眺望がよい場所の一つとして、市内の小学生や保育園児等が庁舎を見学する際、会議等の妨げ、安全上の支障にならない範囲で利用をしております。また、庁舎を利用される方の中にも、9階まで足を運び眺望を楽しんでおられる方もおいでになり、過去には市政懇談会の際にコンサートを実施をしたこともございます。市役所庁舎の開庁時間内において、市民や観光等で本市を来訪された方など、気楽に御利用をいただける状況となっております。 ③岡谷市の夜景でございますが、岡谷市の夜景につきましては、まちの明かりが諏訪湖を囲み、その明かりが諏訪湖面に映し出され、大変すばらしいことは皆さんも御承知だというふうに思っております。特に、高ボッチ高原や塩嶺御野立公園、塩嶺王城パークライン、鳥居平やまびこ公園などからの景色は、昼夜を問わず大変すばらしく、観光パンフレットや観光協会のホームページに掲載しているほか、昨年7月に実施をいたしました東京スカイツリーでのPRイベントの際にも、高ボッチからの夜景の写真を掲示するなどPRをしているところであります。諏訪湖とまちの明かりが融合した諏訪地域ならではの夜景でありますので、引き続き積極的なPRに努めてまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。
○議長(
武井富美男議員) 尾張産業振興部長。 〔産業振興部長 尾張嘉紀君 登壇〕
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 私からは、大きな1番の(2)及び(3)についてお答え申し上げます。 まず、(2)市内空き店舗の活用状況についてお答え申し上げます。 岡谷市では、中小小売店舗活性化補助金といたしまして、中小企業者等が行う店舗等の新規店舗改修、既存店舗改修に要する費用や商業施設の賃借料に対する助成を行っております。平成29年度には中小小売店舗活性化補助金を利用し、新規オープンした店舗につきましては合計14件ございまして、その内訳、業種別で見ますと、飲食が4件、美容業が5件、小売業が2件、サービス業が3件となっております。また、同補助金の平成30年度1月末現在での補助金利用、新規オープンをした店舗は合計で10件ございまして、業種別で見ますと、飲食が2件、美容業が3件、小売業が2件、サービス業が2件、不動産業が1件となっており、近年では飲食、美容業の開業が多い傾向になってございます。 続きまして、(3)諏訪広域観光業務の状況についてお答え申し上げます。 諏訪地域におきましては、市町村や県、観光協会、鉄道、バス事業者、旅館組合、商工会、農協などで諏訪地方観光連盟を組織し、連携、協力をして諏訪湖周辺観光から山岳観光まで、多岐にわたる諏訪エリアの魅力を一元的に発信しております。諏訪地方観光連盟の中には、民間の方が部会長を務める国内戦略部会とインバウンド戦略部会があり、国内外の旅行事業者との商談や旅行会社への営業活動等を行い、誘客に努めているところでございます。 商談会等におきましては、6市町村それぞれの魅力を伝えるとともに、広域的な観光ルートの提案や諏訪エリアのさまざまなコンテンツをまとめました営業用冊子を活用し、長期滞在にも対応できるプランも提案しておりますし、諏訪地方観光連盟のホームページにおきましても、広域的なモデルコースを紹介するなど、広域観光推進に積極的に取り組んでおります。また、平成29年度からは諏訪の国ブランド展開と観光推進組織基盤創生事業を株式会社JTBに委託し、諏訪地域における滞在時間の延長と観光消費額の拡大にも取り組んでおります。 諏訪の国という統一コンセプトのもと、諏訪エリアのさまざまな魅力を武器に、国内外に向けて戦略的な誘客活動を行っておりますので、諏訪地方観光連盟を中心に連携、協力をする中で、本市の独自の魅力を発信し、誘客につなげてまいりたいというふうに考えてございます。 私からは以上でございます。
○議長(
武井富美男議員) 吉澤教育部長。 〔教育部長 吉澤洋人君 登壇〕
◎教育部長(吉澤洋人君) 私から、大きな2番、スポーツ振興についての(1)スポーツ施設の充実についてお答えいたします。 スポーツ施設の利用者の状況につきましては、本市は平成21年度に市内全てのスポーツ施設に指定管理者制度を導入いたしましたが、導入前年度の平成20年度のスポーツ施設利用者数18万4,214人と比較しますと、平成29年度のスポーツ施設利用者数は31万527人となっておりまして、約12万6,000人、率にして約6割の増となっております。とりわけ市民総合体育館の利用者は倍増しております。 利用者数の増員の要因としましては、各種大会やイベント等により土日の施設稼働率が高まっていることが大きな要因となっております。また、平日におきましても、一般専用利用や、特にトレーニングルームにおいては、性別を問わず、若者から高齢者まで幅広く利用いただきまして、大幅にふえてきております。 現在、市民総合体育館の一般専用予約につきましては、毎月1日の午後7時より調整会議を行っておりますが、利用者が増加している影響から、施設を利用したくても予約がとれないときもあります。こうした状況も踏まえ、市民総合体育館、東体育館では、毎月第3日曜日の午前9時から午後6時までの時間を一般専用予約をとることのできない個人利用者優先デーとして一般開放し、スポーツに触れる機会を確保しております。 また、スポーツ施設及び設備についての意見、要望につきましては、公益財団法人岡谷市体育協会による加盟団体への聞き取りや市民提案ボックス及びアンケートボックスの設置により把握に努めております。主な要望事項としましては、冷房設備の設置、市営庭球場の全面人工芝化、スポーツ備品の更新や施設の改修等であります。御要望の中で小破修理等の対応が可能なものについては、指定管理者と協議する中で対応してきております。大規模な施設の修繕、設備整備につきましては、岡谷市体育協会の意見及び競技人口、施設の利用状況等やニーズを幅広く把握した上で、必要性や優先順位を総合的に判断し、公共施設総合管理計画並びに個別計画に基づいた長期的な視点による対応をしてまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。
○議長(
武井富美男議員) 小口総務部長。 〔総務部長 小口道生君 登壇〕
◎総務部長(小口道生君) 私からは、大きな2番、スポーツ振興についての(2)と大きな3番、クールビズについてにつきましてお答えをさせていただきます。 初めに、大きな2番の(2)市職員のスポーツ大会における成績でございます。 市の職員で全国レベルで活躍している競技は、卓球、バレーボール、バスケットボールになります。 卓球競技では、岡谷市役所卓球部に所属する職員が長野県の代表として国民体育大会へ毎年出場しておりますし、オリンピック代表選手なども出場いたします全日本卓球選手権大会へも出場しております。国民体育大会の成績ですが、今年度はグループリーグで敗退となりましたが、昨年度は準優勝を勝ち取り、県勢としては過去最高の成績をおさめました。全日本卓球選手権大会へは5名の選手が出場し、全国レベルで活躍をしているところでございます。 また、バレーボールでは、日本国内最高位のリーグであるVリーグに出場している職員もおります。VC長野トライデンツに加盟し、キャプテンとしてチームを引っ張り、長野県の代表としても国民体育大会へ出場をしております。成績ですが、Vリーグでは現在のところ10位で、今年度の国体ではベスト8でございました。 バスケットボールでは、今年度開催をされました福井しあわせ国体へ長野県の代表選手として参加した職員もおります。結果は第3位で、長野県成年男子といたしましては、40年前に長野県で開催されましたやまびこ国体以来の快挙となりました。 続きまして、大きな3番のクールビズについてでございます。 クールビズは、平成17年に環境省が夏場の軽装による冷房の節約を目的とした環境対策としてスタートし、全国的にも定着が進んでまいりました。岡谷市におきましては、夏季における省エネ対策と業務の効率化を目的として、平成12年からノーネクタイの導入を図り、平成18年からはクールビズに変更し、ノーネクタイの推進とともに、服装についても社会的常識を逸脱せず、市民と来客の方への礼を失しない範囲内で、公務員としての自覚のもと、各職場及び各職員の良識と責任において判断することとして実施をしてまいりました。 実施期間といたしましては、環境省が推奨する5月1日から9月30日までを参考に、岡谷市の気候風土等を考慮して、例年5月中旬からち9月末までとしているところであり、平成30年においては5月14日から9月30日までの実施期間としたところでございます。 私からは以上でございます。
○議長(
武井富美男議員) 一通り答弁が済んだようです。 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) 一通り御答弁をいただきましてありがとうございました。 それでは、2回目以降の質問をさせていただきます。 大きな1番の岡谷市の魅力づくりについての(1)市所有の施設の現状と利活用の①旧庁舎の活用ですが、現状について理解をいたしました。1階の一部分以外は使われていないと思われますが、一般的に建物は使用していないと傷みが進行すると言われておりますが、旧庁舎の現在の状況について、まずお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員)
岩垂企画政策部長。
◎企画政策部長(岩垂俊男君) 建設から83年が経過をしておりますので、建物の傷みの進行が見られることから、早期に補修が必要とされる箇所の修繕工事を実施をしております。施設が無人化し、使用されなくなると、老朽化を早めるということとなりますので、公益財団法人岡谷文化振興事業団の事務所として使用し、日常の安全管理や点検の役割を担っていただいております。また、平成28年度には市制施行80周年事業として、一般見学会を実施し、昨年8月には高校の総合文化祭の控室として使用するなど、その都度安全に使用できるよう点検を行いまして、修繕等を実施をしているところであります。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 御存じのとおり、空き家状態で建物の損傷や劣化が進む原因は、湿気や熱と言われております。十分に換気をしていただき、維持保管を引き続きしていただきたいと思いますが、それよりも何らかの形で早期に活用することがベストであるのかなと私は考えております。旧庁舎の利活用案としてどのようなことを市はお考えか、見解をお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員)
岩垂企画政策部長。
◎企画政策部長(岩垂俊男君) 旧市役所庁舎につきましては、日本の近代化を支えたシルクおかやの歴史を有形で現在に伝えておりまして、今日まで岡谷市とともに一緒に歴史を刻んでまいりました大切な財産でありますので、まずは建物の保存を最優先としながら、しっかりと後世に残していくことが私たちの使命であるというふうに考えております。 将来的な利活用につきましては、歴史的建造物としての外観を生かした活用も重要な要素でありますので、蚕糸公園や市役所など近隣施設も含めまして、シルクおかやの歴史が感じられ、市民の誇りとなる活用が図られるようしっかりと議論を深めてまいりたい、そういう状況でございます。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 もちろん後世へ残すということで、一番重要なことかと思います。私といたしましては、以前利用されていたころの庁舎の部屋の復元や岡谷市の貴重な資料などを展示した市政記念館のようなものができればいいような気がしております。ぜひ貴重な財産ですので、多くの方に見学や活用していただけるよう、引き続き検討をお願いしたいと思います。 また、旧庁舎の外観を以前ライトアップされておりました。最近何かこの間暗かったような思いがしましたが、引き続きライトアップをしていただきまして、岡谷市の象徴となるような装飾をしていただければなと思いますので、よろしくお願いをいたします。 続きまして、大きな1番の(1)の②市役所庁舎からの岡谷市の展望ですが、私も8年前、議員として初めて7階の会派室に入らせていただくときに、本当に感動をいたしました。岡谷市にこんなすばらしい場所があったのかと、今でも眺めながら日々あのすばらしさを感じておりますが、この展望をぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。お客さんを連れてきてこの展望を見ていただければ、みんな感動して帰ります。 そこで、市役所庁舎9階からの展望を生かすために、9階を展望台として一般開放し、観光資源としての利活用はできないものか、その辺をお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員) 小口総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 市役所庁舎につきましては、行政が市民サービスを提供するための事務を執行するための施設という形のコンセプトで建設がされております。9階には、御承知いただいておりますように大会議室もあります。また、庁舎における業務では個人情報を扱うことから、セキュリティの面、また建物の構造上などの理由もあります。こういった部分では、不特定多数の観光客と言われますか、そういった方たちを受け入れるというような観光施設として9階のロビーを整備するということは難しいというふうに考えております。 しかしながら、先ほど市長より御答弁させていただきましたように、これまでも市内の小学生でありますとか、また保育園児、また市民の方にも9階のロビーの眺望を楽しんでいただいているということから、岡谷市の魅力の一つといたしまして、これからも今までと同様のような対応をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 いろいろなセキュリティの問題などあるかとは思いますが、本当にこの眺望はもったいないなと、ぜひ前向きに検討をお願いしたいところでございます。一般の方はもちろんのこと、私は観光バスも呼んで見ていただくほどの価値があるかと思っております。そういったところでお客さんを引っ張ってきて、お茶でも飲んでいただきながら、お土産コーナーを設けることも可能かな、そのように思っております。先ほどの答弁でいろいろイベント等、催し物を行っていただいているとのことでございますが、できればもうちょっとふやして、もっともっと利活用を含めてふやしていただければな、そのように思います。 続きまして、大きな1番の(1)の③岡谷市の夜景ですが、この夜景も誰もがきれいであることを認識しているとは思います。より評価を上げるためにも、夜景鑑賞士という資格があり、そういう人に評価をしてもらって、よりPRしていく考えはないか、そのあたりをお尋ねいたします。
○議長(
武井富美男議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 本市といたしましても、知名度の向上のため、観光パンフレットやホームページ、イベントなどを通じましてPRに努めており、今後もさまざまなツールを活用して情報発信をしてまいりたいというふうに考えております。ですので、夜景鑑賞士の方への依頼も選択肢の一つとしつつ、今後も引き続き積極的なPRに努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) ぜひ前向きに御検討いただければと思います。 私は市内のここから見た夜景が好きだとか、私はここから見たきれいな絶景のポイントがいいとか、いろいろなポイントが何カ所かあるかと思います。その何カ所かを今の段階でできること、市として認定し、設定して宣伝していったらどうかと思いますが、まずそのあたりをお尋ねいたします。
○議長(
武井富美男議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 現在、観光パンフレットにおきまして、その地図上に鑑賞場所を表示し、PRに努めてございますが、一方でホームページにおきましては、鑑賞場所をまとめたページというのは存在してございません。そうした状況を踏まえまして、お勧めの風景や鑑賞場所などについて、多くの方に御紹介し、御覧になっていただく、多くの方々に見に行きたいと思っていただけるようなページになるよう、他市町村のホームページも参考にしながら、工夫をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 ちょっと私の勉強不足もあったかと思いますが、より一層お客さんを引っ張れるような宣伝活動を引き続きお願いをしたいと思います。 庁舎9階からの展望、また岡谷市の夜景は、必ず有名な観光資源になると思いますので、ぜひ前向きに検討をお願いしたいと思います。ゆっくりと眺められる場所、施設なり、また駐車場の整備などもしていただければ、それはより一層いい場所になるかと思いますので、よろしくお願いをいたします。 続きまして、大きな1番の(2)市内空き店舗の活用状況ですが、現状について理解をいたしました。大変多くの方が入ってきていただいているんだなということを印象を受けております。この多くの方たちが夢を持ち、岡谷市で開業していただいたことに感謝を申し上げたいな、そのように思います。 そこで、平成29年度、平成30年度1月末までの中小小売店舗活性化補助金の利用状況と補助金利用者からの評価についてお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 中小小売店舗活性化補助金の平成29年度の利用実績でございますが、合計で20件の補助を行っております。その内訳といたしまして、新規店舗改修が3件、既存店舗改修が1件、1年目の家賃補助が11件、2年目の家賃補助が5件となってございます。それを業種別に見ますと、飲食店が6件、理美容業が5件、小売業が4件、サービス業が4件、保険業が1件となってございます。 また、同補助金の平成30年度1月末現在での利用状況につきましては、合計で23件となっており、その内訳でございますが、新規店舗改修が2件、既存店舗改修が1件、個店診断が1件、1年目の家賃補助が8件、同様に2年目の家賃補助が11件となってございます。こちらも業種別に見ますと、飲食店が6件、理美容業が8件、小売業が4件、サービス業が4件、不動産業が1件という状況になってございます。 また、補助金を利用していただいた方々の評価でございますが、ヒアリングを通じまして伺っている中では、改修費や賃貸料の補助金があったため、自己資金を新しい機械設備の購入や広告宣伝費、営業費に回すことができたために売り上げの増加に結びついたとともに、初期の資金繰りが助かったという評価をいただいております。 今後も商業面での立地競争力の強化や個店の魅力向上を図るため、利用者の方のニーズを注視しながら、必要に応じ補助金の見直しを行い、商業活性化実現に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 私も空き店舗の情報を求められるケースがありまして、市内及び童画館通りや中央通り商店街を車で流しながら見ることがございます。各空き店舗に貸家だとか貸し店舗のような標識がほとんどございません。その都度市の担当課に確認したり、最寄りの不動産屋に確認したりと、この作業も一つ大変なことでございまして、標識がしっかり出ていれば探している方にもアピールになるかと思いますし、また、借りていただけるケースもふえると思います。 そこで、空き店舗に標示板を設置したらどうかと考えますが、お考えをお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 現在の空き店舗情報につきましては、所有者や管理する不動産業者から依頼のある物件につきましては、市のホームページで紹介を行っております。市といたしましては、長期間空き店舗の状態でシャッターがおりたままでは、商店街、ひいてはまちのイメージダウンにつながることから、空き店舗の解消に向け、新規事業者の出店を促すべく、関係団体と協力しながら、所有者や不動産業者との良好な関係づくり、情報収集、情報提供を行うとともに、先進地の取り組みなどを参考にし、空き店舗解消に向けてよりよい支援となるよう取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 多くの方が岡谷市に魅力を感じて開業に至っているわけですが、行政の皆さんももちろん、市民の皆さんも、来ていただくだけではなくて、いざ岡谷市で開業したら事業がなり行かないような状況では、大変に開業なさた方にも、市側にとっても残念な形となってしまいます。受け入れ態勢の充実はもちろん重要ですが、来ていただいた後のフォロー体制がとても重要かと思います。補助金もしかりですが、やはり市を挙げて市内で買い物をする、市内でお金を使う、市民全体で岡谷市を盛り上げる、応援するシステムの構築が重要なポイントかと私は思います。開業された皆様はぜひ頑張っていただきたいと思いますし、市民の皆さんも挙げて、ぜひ利用していただきますよう、よろしくお願いをいたします。 また、空き店舗の紹介には、不動産協会との連携をより強化していただきまして、お互いの連携を密にして今後また頑張っていただきたいと思います。 続きまして、大きな1番の(3)諏訪広域観光業務の状況ですが、現状について理解をいたしました。諏訪市に広域観光の窓口があるとお聞きしておりますが、どのような業務、活動をしているのか、現状をお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 諏訪地方観光連盟の事務局は諏訪市の観光課内にございまして、広域観光の窓口として地方創生交付金を活用いたしました諏訪の国ブランド展開と観光推進組織基盤創生事業を推進しているほか、諏訪エリアの観光スポットや温泉、体験、グルメ、モデルコースなどの情報を掲載してございます信州諏訪観光ナビというホームページの運用や、外部の方からの問い合わせなどに対応しているところでございます。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 誰もが遊びや観光で訪れた土地を満喫したいと考えるかと思います。観光スポットや食事というものが今メインになるかと思いますが、そこで考えるのは、その地に知り合いはいなかったかなとか、行けば観光案内人がいるのかな、そんなことを私は考えるかと思います。 そこで、広域的な観光案内人は現在おいででしょうか。そして、いなければ育成し、配置するお考えはないか、お尋ねをいたします。
○議長(
武井富美男議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 広域的な観光案内人につきましては、既に市民ボランティアで組織する諏訪湖エリアまちなか観光案内人がおりまして、定番の名所を押さえつつ、ガイドブックでは得ることのできない市民ガイドならではの情報や見どころを御案内しており、旅行者の方からは好評を得ているところでございます。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 個々での施設での観光案内人はいる、そういうことでお尋ねしておりますが、私はもっと全体的に1日ないし2日間徹底的について回っていただけるようなガイドさんをイメージしております。私、個人的な見解では、各自治体で一生懸命に観光事業を推進しているが、広域的連携はまだまだ確立されていない、そのように考えております。 そこで、諏訪広域観光の事務局へ現状を聞きに行ってまいりましたが、まだまだこれからかなというような残念な状況で理解をして帰ってまいりました。どうしてできないのか。その1つに、自治体同士の垣根があることを言われる職員さんがおられました。合併論議を先送りにした今、行政間の垣根がじゃまをして事業推進の弊害になるようなことがあってはならないと私は思います。ぜひそのようなことが観光業務以外にでもあるようでありましたら、早急な対策を講じていただきますことを強く要望したい、そのように思います。 今後インバウンドも増加する見込みがあり、諏訪エリアのさまざまな魅力をPRして長期滞在につなげ、裾野の広い経済効果を狙う必要があると考えます。昨年度から諏訪の国ブランド展開と観光推進組織基盤創生事業を展開しておりますが、まだまだ始まったばかりであり、多くの観光客にこの諏訪エリアに来ていただき、岡谷市にも足を運んでいただけるよう、今後もさらに広域連携の取り組みを推進していただきたいと思います。できれば広域観光窓口を庁内ではなく、外、まちのほうへ配置していただき、そこで観光客が訪れ、情報を入手し、広域観光を楽しんでいただけるような拠点づくりをお願いしたい、そのように思います。 続きまして、大きな2番のスポーツ振興についての(1)スポーツ施設の充実についてですが、現状と市民からの意見等を理解いたしました。私も早いもので議員生活8年がたちまして、同様の質問を以前もさせていただいております。岡谷湖畔公園多目的広場は、面積も広く、市民総合体育館に近いところにありますが、整備について今後どのように考えているのかお尋ねいたします。
○議長(
武井富美男議員) 山岸建設水道部長。
◎建設水道部長(山岸徹君) 岡谷湖畔公園の多目的広場は、一定の広さを持つ広場として、スポーツやレクリエーションなど多くの方に利用いただくために暫定整備をしたものでございます。現在は誰でも利用できるように開放しておりますが、団体などが専用利用する場合は届け出をしていただいており、野球やサッカーの試合や練習、消防分団の操法練習、諏訪湖よさこい等のイベントにも利用されまして、冬場は雪捨て場としても活用しております。諏訪湖の水辺と連携した自由に利用できる開放的な空間としての意義や価値が現在の多目的広場にはあるものと判断しておりまして、当面は現状での利用をしていくことで、さまざまなニーズに対応していきたいと考えております。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 せっかくある場所ですので、大変にもったいないかな、そのように思います。休日に歩いていきますと、多くの団体さんが自由に使っている姿が見受けられます。以前もちょっとお願いしたんですが、最低限グラウンド整備できるものを若干用意していただければ、使った方たちも常にきれいにするという、そういった礼儀があるかと思いますので、そのあたりの整備をお願いしたいと思います。 そして、次に移りますが、現在サッカーの競技人口が増加傾向にある中、諏訪地域にはサッカー場が1つもございません。語弊があってはいけませんが、芝生のサッカー場及びサッカー専用グラウンドとしておきますが、今後もちろん岡谷市でというのが一番の希望ではございますが、諏訪広域で連携してサッカー場を整備することも必要ではないかと考えますが、市のお考えをお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員) 吉澤教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 現在、サッカーを目的としてスポーツ施設を利用する団体は、市内外を含め約20団体以上ございます。施設の利用につきましては、市民湖畔広場、市民川岸スポーツ広場、市内小中学校の校庭を御利用いただいている状況でございます。 スポーツ施設の一般専用予約は毎月1日に調整会議を行っておりますけれども、市民湖畔広場、市民川岸スポーツ広場、市内小中学校の校庭におきましては、競合する団体が少ないことから、予約がとれないといったケースはほとんどないというところでございます。そうしたことも踏まえますと、諏訪地域の広域的なサッカー場の整備に関しましては、現在、市教育委員会としてはそのような考え方は持っておりませんので、よろしくお願いいたします。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 ちょっと残念な御答弁をいただけたと思いますが、大変多くの団体さんがあるということで理解をいたしました。ぜひきれいなところでスポーツをやりたい、そういったことは憧れの地かと思います。大きな大会へ行って、いきなりすばらしい会場でやられたら、相手に負ける前に会場に負けてしまいます。そういったこともありまして、ぜひ設備の投資というものは常に考えていっていただきたいな、それを強く要望をしておきます。 次に移りますが、近年、バレーボールのVリーグやバスケットボールBリーグなど、プロスポーツの注目が高まってきておりますが、体育館の観覧席数の制限等により、岡谷市に誘致できない現状があるとお聞きしております。数年前までは岡谷会場でバスケットボールなどすばらしい試合を拝見させていただきましたが、今は観客席数の規定により開催されておりません。最低でも諏訪地域において誘致できる規模の体育館を持つことは必要であると考えますが、広域との連携も含めた施設整備について、市のお考えをお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員) 吉澤教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) まず、バレーボールのVリーグにつきましては、今シーズンより新リーグ制度へ移行となりまして、長野県内のチームとしましては、現在最上位リーグでありますV1のリーグに上伊那郡箕輪村に本拠地を置くVC長野トライデンツが加入しております。V1リーグは、S1ライセンスを持つ10チームのリーグ戦で、3回戦総当たり、1チーム合計27試合を行うものであります。昨シーズンまでVC長野トライデンツが所属しておりました2部リーグは、ホームゲームを開催する施設条件が収容観客数1,500名以上でありましたので、2階固定席824席、1階稼働席792席、合計1,616席を有します市民総合体育館は施設条件を満たしておりまして、平成29年11月4日、5日にホームゲームを開催した実績がございます。 現在、VC長野トライデンツが加入しますV1リーグにおきましては、収容観客数は3,000名以上とされておりまして、市民総合体育館は施設条件を満たしておりません。長野県内を見ましても、収容観客数3,000名以上を満たす体育館は、松本市総合体育館、長野市のホワイトリング、ことぶきアリーナ千曲など施設が限られております。 バスケットボールBリーグでありますが、これまで行われておりましたバスケットボールリーグNBL、あるいはbjリーグの2つのリーグをプロリーグとして統一し、2016年より開幕した新しいリーグであります。県内のチームとしましては、現在B2リーグにことぶきアリーナ千曲をホームアリーナに持つ信州ブレイブウォリアーズが加入しております。B2リーグは収容観客数3,000人以上の体育館がホームアリーナの条件となっておりまして、市民総合体育館はその条件を満たしておらないというものでございます。bjリーグの時代には、平成23年度、平成24年度、平成27年度と市民総合体育館でホームゲームを開催した実績がございますが、新リーグであるBリーグへ移行された後は開催されておりません。 市民のスポーツに関する関心や意欲向上を図るため、見るスポーツですとか、支えるスポーツといった視点からも、プロスポーツやトップアスリートによる大会の開催を誘致することは重要であると考えますが、まずは開催条件をクリアできる種目、あるいは現有施設を活用した大会の誘致を行ってまいりたいと考えております。 なお、2027年に開催を予定しております長野国体においては、市民総合体育館で卓球競技を開催することが内定しておりますので、公共施設等総合管理計画並びに個別計画に基づいた長期的な視点による現有施設を有効活用した施設の長寿命化を図ってまいりたいと考えております。このようなことからも、広域でのスポーツ施設の整備に関しましては、そのような考え方は持っておりませんので、よろしくお願いいたします。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 現在は各自治体ですばらしい施設を持つということは大変難しい面もあると思い、今回は広域的に施設整備を考えたらどうかという視点から質問させていただきました。特にサッカー場がないのは、スポーツ振興に大きな痛手であると考えます。今やサッカー選手を目指す諏訪地域の子供たちは、塩尻市や松本市の施設や指導環境の整っているところへ通っているようでございます。諏訪地域での選手の育成や選手の確保にも、今後大きな影響が発生すると考えております。ぜひ広域での会議の際に、こういったお話も議題の一つとしていただき、各自治体共通の課題として認識はしていると思いますので、今後ともよろしくお願いをいたします。 続きまして、大きな2番の(2)市職員のスポーツ大会における成績ですが、大変にすばらしい選手が職員さんにいて、すばらしい成績をおさめられていることを改めて知ることができました。引き続き市を挙げて支援をしていただければな、そのように思います。 こうしてトップレベルの選手がいることを理解した上で、その職員さんがスポーツ教室などで指導者となり、市民スポーツの振興を図ることができないか、現状をお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員) 小口総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 特に人数の多い市役所の卓球部に所属しております職員につきましては、全員が岡谷卓球連盟の会員となっており、市主催の卓球教室の講師でありますとか、大会運営などにも携わっておりまして、市のスポーツ振興に貢献をしているところでございます。また、小学生を対象といたしましたクラブチームや、また地区の卓球教室の指導者としても携わっており、競技レベルの向上とスポーツを通しての地域振興にも協力をしているところであります。 御承知いただいておりますように、卓球競技は近年スポーツの中でも人気がある種目ということで、また、今年度からはプロリーグもできるなど、卓球の競技人口も年々ふえているということでございます。また、現在、職員が指導しているクラブチームには、各種大会の中で活躍しているという有望な選手も多くいるというふうに聞いているところでありますので、このように自身の競技力向上のための努力ということで全国で活躍している一方、市職員といたしましても、地域の活動にも積極的に取り組みをしているところでありますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。いろいろな面で市民に対する活動が行われているということで理解をいたしました。 箕輪町ではフェンシングが有名になり、今はすっかりとフェンシングのまちとして定着しているわけでありますが、岡谷市もこうして卓球の選手に限らず多くのすばらしい選手がいるんですが、特に最近では卓球ということが目立っております。そういった中で、卓球のまちづくりとかいうのが、また1つ考えられるかと思います。競技自体は子供から大人、老人もやってできないことはないと思いますし、日本のスポーツ競技においても、今部長さんから答弁ございましたように、かなり人気が出てきております。そして、2027年開催の長野国体の卓球の主会場に当市が選ばれている、そんなこともございまして、ぜひそういった意味で盛り上げていくよいチャンスだと思いますので、ぜひ検討をしていただければな、そのようにお願いをしておきます。 続きまして、大きな3番、クールビズについてですが、現状について理解をいたしました。私たちも視察などで全国を伺った際に、行き先の自治体は10月までという、そんなところも多くございます。自分たちの自治体のルールに沿って、上着を着てネクタイをして、暑いなか行って汗だくだくで、これどうにか調整できないのかな、私なんか特にそんなようなタイプでございまして、今回お聞きしているところでございますが、ほかの自治体では10月までとしているところも多いようでございます。 そこで、終了する時期を延長することは考えられないか、お尋ねをしておきます。
○議長(
武井富美男議員) 小口総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 先ほどご答弁させていただきましたように、クールビズにつきましては、環境省が推奨する期間といたしまして、5月1日から9月30日までとしておりますが、期間につきましては、日本特有の南北に長いという、こういった地形を考慮いたしまして柔軟に対応することが可能となっております。そんなことから、10月末まで実施している自治体があることも承知をしているところであります。 岡谷市におきましても、過去には期間の延長を行ったことがございますけれども、その年の暑さなどを考慮する中で、クールビズの趣旨であります環境対策、また地球温暖化対策を念頭に、社会常識を逸脱しない範囲内で柔軟に対応してまいりたいというふうに考えております。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。今の御答弁で理解をいたしました。ぜひ柔軟な対応をお願いしたいと思います。 クールビズ期間中に市が開催する会議や行事において、クールビズであることを周知し、出席する市民に理解を促していると思いますが、上着を着たほうがよい会議なのか、着なくてもよい会議なのか、曖昧な状態になっていると思います。上着の着用について市民に明確に示したほうがよいと思います。ある式に出席した市民の方が、自分だけ上着なしで恥ずかしい思いをしたということを私はお聞きしております。上着の有無について徹底をどのようにお考えか、お尋ねしたいと思います。
○議長(
武井富美男議員) 小口総務部長。
◎総務部長(小口道生君) クールビズの実施に当たりましては、市で主催する会議等に出席される市民の皆さんにも、クールビズの趣旨ということを御理解いただき、一層の推進を図るため、期間内に実施されます会議の通知等におきまして、その旨の記載をさせていただき、軽装での御出席をいただくよう依頼をしているところでございます。服装につきましては、出席される方のお考えでありますとか、意識の持ち方もあろうかと思いますので、会議等の内容やTPOに応じて適宜御自身で判断していただくことを基本としてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 自身の判断に任せるということでございますが、できる限りはがきなり通知のどこかにしっかりとした明記をしていただければいいかな、そのように思いますので、よろしくお願いをいたします。 現在、いろいろな自治体ではオリジナルのシャツなどを着用している姿を多く見受けられます。議員においても着用している姿が多く見受けられますが、岡谷市におきましても、岡谷ブランドや行事のPRのため、市でオリジナルのポロシャツ等を作成し、クールビズ期間中に職員に着用を促すような取り組みはできないか、お尋ねをいたします。
○議長(
武井富美男議員) 小口総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 岡谷市におきましても、太鼓まつりのオリジナルTシャツ、またポロシャツを作成いたしておりまして、太鼓まつりの時期には職員の着用を推奨しているところであります。また、本年度は農業フェスティバルにおきましてもTシャツを作成いたしました。同様に農林水産課の職員が着用したということであります。 現在でも市が実施する事業等に絡めながら、市のPRやイメージアップを目的としたポロシャツ等の作成、またクールビズ期間中の職員の着用につきましては可能というふうに考えておりますが、やはり職員が業務中に着用し、また市民の方に接するという部分がございますので、より多くの市民の皆さんの御理解が必要だというふうに考えております。今後もクールビズの制度を進めるという部分は変わりはありませんので、各職場の状況、TPOに合わせまして、社会常識を逸脱せず、公務員としての自覚のもと、市民の皆さんに対して礼を失しない範囲内で対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) わかりました。 そういったしっかりとした考えのもとで徹底してやる。そこももちろん重要だと思います。そういう考えとはまた裏腹に、いろいろな自治体でそういった現状もあるということを御理解いただきまして、また引き続き周りを見ていただければなと、そのように思います。ぜひオリジナルTシャツの作成など進めていただきまして、アピールの一環として大きく貢献するものと思いますので、引き続き御検討のほどよろしくお願いいたします。 以上で私の一般質問を終了いたします。どうもありがとうございました。
○議長(
武井富美男議員) 小松 壮議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午前11時17分
△再開 午後1時10分
○副議長(渡辺太郎議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△中島保明議員
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員の質問を許します。 〔7番 中島保明議員 登壇〕(拍手)
◆7番(中島保明議員) 7番 中島保明です。 早いもので、悪戦苦闘、七転八倒の連続でありました一般質問も今任期中の最後となりました。今回は少々長くなると思いますが、御容赦、御辛抱をお願いいたします。 早速質問に入っていきたいと思いますが、先番議員さんの質問と一部重なる部分もございますが、お許しください。 大きな1番は、岡谷スタンダードカリキュラムについてです。 広報おかや1月号の岡谷スタンダードカリキュラムの特集は興味深く読ませていただきました。キャッチフレーズの「岡谷の「ひと・もの・こと・こころ」と学ぶ!」は、奥が深い言葉です。初めはこの助詞の「と」は「を」の間違いで誤植だと思いましたが、本文を呼んでこの助詞の「と」を使っている意味がわかってきました。教育を管轄している総務委員会の委員として、そういうことなのかとやっと気づいて恥ずかしい思いがありますが、これまでの岡谷スタンダードカリキュラムの実績と今後について幾つかお聞きしたいと思います。 (1)岡谷スタンダードカリキュラムの実践方法です。 岡谷スタンダードカリキュラムの実践主体、単元の選択方法など、具体的な実施方法についてお聞きします。 次に、(2)平成28年度からこれまでの各小中学校での実施状況です。 岡谷市の全小中学校への展開を目指しているとのことですが、実施状況と定着状況についてお聞きします。 次に、(3)防災教育との関連です。 昨年3月定例会におきまして、渡辺太郎議員の質問に対する答弁には、「自然災害について、岡谷スタンダードカリキュラムの単元として盛り込んでありますので、今後も市内の全学校において、子供たちの生き抜く力を育む防災教育がより一層充実していくよう努めてまいりたいと考えております」とありますが、自然災害についての学習を一歩前に推し進めて、防災教育をこの岡谷スタンダードカリキュラムで実施する余地があるかお聞きしたいと思います。 (4)岡谷スタンダードカリキュラムの評価と検証です。 各教室において実施された個々のカリキュラム、個々の単元と言いかえたほうがいいかもしれませんが、の評価、そして岡谷市が実施した当カリキュラム全体の評価、検証はどのように行うのかお聞きします。 次に、大きな2番はプラスチックごみについてでございます。 先月、1月29日に諏訪市役所大会議室にて、諏訪湖浄化対策連絡協議会などの主催による諏訪湖浄化講演会が行われました。演題は「海なし県から“海ごみ”を考える」、副題は「川ごみはどこへ行くのか」、講師は全国川ごみネットワーク理事の方でした。内容は、今世界的に問題になっているマイクロプラスチックは、我々海なし県が出す川ごみも大きく関係がある。ごみについて関心を持ち、理解することがごみ発生の抑制の第一歩だというものでした。 とりわけ印象に残っているのは、胃袋にペットボトルのキャップをため込んで栄養失調で死んだ若い海鳥の死骸の写真でございました。海水に漂うキャップから発する潮の香りによって、親鳥はそれを餌だと勘違いをして幼鳥に与えてしまうのだそうです。ほかにも人間の身勝手さとか、環境に対する認識不足などが原因で発生したと思われる海洋汚染がたくさん紹介されていました。 さて、講演を聞いた私に何ができるか考えました。幸運にも議会の一般質問の場を与えられている立場でございます。大変僣越ではございますが、市民の皆さんに講演内容の幾らかを紹介できればと思い、取り上げさせていただきました。 まずは(1)ペットボトルのリサイクルの仕組みです。 講演の中で全国の水辺のごみ調査の結果が紹介され、レジ袋のごみなどに比べ、ペットボトルのごみの数が断トツに多かったです。まちのスーパーなどいろいろな場所で回収ボックスを見るので、そんなにペットボトルのごみが出てしまうのかというようなのが正直な感想でございました。 そこで、実情を知るために、ここではペットボトルの収集から再生までの仕組みをお聞きします。 次に、(2)一斉清掃などで拾われるごみの種類と量です。 岡谷市の実態について知りたいので、一斉清掃で拾われるごみの種類と量、あるいはその状況についてお聞きします。 (3)プラスチックごみに対する市の思いです。 諏訪湖の浄化に関しては、市もいろいろな組織に入って活動をしていると思いますが、このプラスチックごみに関しては、より広い見地から環境対策を立てていく必要があるように思います。市はこの点につきましてどう考えておられるかお聞きします。 (4)岡谷市でのプラスチックごみの学習でございます。 講演では、下諏訪町の南小学校で行われた環境学習が紹介されておりました。岡谷市でも展開してはいかがでしょうか。岡谷市のお考えをお聞きいたします。 大きな3番は有害鳥獣捕獲についてでございます。 来月3月は、毎週土日に横川山をはじめ湊や川岸でも有害鳥獣の捕獲が行われます。収穫直前のトウモロコシを猿にやられたとか、キノコ山でニホンジカにマツタケを食われてしまったとか、獣による農作物被害の話は枚挙にいとまがありません。お年寄りが丹精込めてつくった野菜を奪われて悲しむことのないように、有害鳥獣を駆除し、里山での人と獣のバランスを確保したいものです。 さて、知り合いには狩猟の資格を持っていて、猟期には毎日のように山に入っている人もいますが、山になれ親しんでいると自負している私も、狩猟関係のことは全く知りません。そこで、教えていただきたいと思います。 (1)平成28年度、平成29年度の捕獲実績です。平成28年度、平成29年度の小動物も含めた捕獲実績についてお聞きします。 (2)有害鳥獣捕獲に関する補助金制度です。 現在、運用されています補助金制度について教えてください。 (3)おり、わな設置資格および猟銃資格。 資格の内容と資格取得手続及び試験についてお聞かせ願います。 (4)捕獲した鳥獣の有効活用です。 捕獲した鳥獣を食材として利用する場合の安全衛生管理と設備についてお聞きします。また、資格についてもお聞きをします。 以上で壇上質問を終わります。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 岩本教育長。 〔教育長 岩本博行君 登壇〕
◎教育長(岩本博行君) 中島保明議員さんの御質問に順次お答えをさせていただきます。 私からは、大きな1番、岡谷スタンダードカリキュラムについての(1)、(2)、(4)についてお答えをさせていただきます。 最初に、(1)岡谷スタンダードカリキュラムの実践方法についてお答えをいたします。 岡谷スタンダードカリキュラムは、統合を契機として、少子化、人口減少社会に対応した活力ある学校教育推進事業として着手し、学校統合を行う場合の教育環境充実事例として構築いたしました。魅力と活力ある学校づくり、このことに取り組むために、ものづくりに代表されるふるさと岡谷のさまざまな地域資源を生かした岡谷ならではの教育スタイルであります。 現在、岡谷スタンダードカリキュラムは小中学校合わせて320の題材から構成されており、各教科の単元、教材として創出したり、既存の教材を再編成、再構築したりしたものであります。つまり岡谷スタンダードカリキュラムは学習指導要領にのっとった学習内容を習得するための地域の素材、学習教材でありまして、いわば教材の引き出しが幾つか用意されているものであります。 このカリキュラムは、学校で行われる全ての教科、領域の授業の中に散りばめられており、身近な地域の素材を活用することで、子供たちが学習を身近に感じ取り、学びが深まっていくことを期待するものであります。例えば、小学校3年生算数の1kmの長さを学ぶという学習の中で、教科書では1kmを学校から家までの道のりに見立てておりますが、この1kmという長さを繭糸から引き出される糸の長さから学んでいきます。繭糸は1つで約1kmの長さになります。実際に繭糸を伸ばし、巻き取る体験学習により、子供たちは経験を通して体で量感をつかむことができます。こういった学びが子供たちの「すごいな」とか「長いんだね」といった実感と納得を伴い、地域への愛着と誇りにつながっていくものと考えております。 続いて、(2)平成28年度からこれまでの各小中学校での実施状況についてお答えをいたします。 岡谷スタンダードカリキュラムは、平成28年度から統合校である神明小学校、岡谷田中小学校を中心に授業を進めてまいりました。3年目を迎えた今年度は、市内の全小中学校での積極的な活用がなされております。殊に、新学習指導要領で新たに加えられたプログラミング学習に先駆けて実践した、多脚ロボットを用いてのものづくりロボットプログラミング体験学習は、取り組みを拡大して、市内の全小学校の4学年15クラスにおいて授業を展開してまいりました。 また、岡谷スタンダードカリキュラムの中でも重要な教材に位置づけているシルクおかやにつきまして、市内全小中学校の先生方を対象とした蚕の飼育学習の説明会を開催し、蚕の飼育学習を通じた多面的な授業実践を進めているところであります。今年度も小学校6校で22クラス、中学校4校で縦割りでの学習などで計37回、シルクを題材とした授業を実施したところであります。 今後、さらにこのカリキュラムを市内各小中学校に広めていくため、主任指導主事による学校訪問や研修会を充実させるとともに、先生方からの授業実践における悩みや疑問、研究内容の相談指導等を繰り返しながら、1人でも多くの先生方が共通の認識で授業改善に取り組めるよう努めていきたいと考えております。こうした地道な取り組みを通して、市内全小中学校にこのカリキュラムが定着していくものと感じております。 続いて、(4)岡谷スタンダードカリキュラムの評価と検証についてお答えをさせていただきます。 このカリキュラムの評価等のうち、どの程度活用されたかという定量的な評価につきましては、現在、アンケート調査の準備を進めておりますので、一定のデータを整理することで評価してまいりたいと考えております。定性的な評価につきましては、実際に授業を受けた子供たちの授業中の発言や感想、あるいは取り組みの姿には率直な思いがあらわれておりますので、そういったことや、先生方の授業分析からも単元の内容や授業実践への評価、検証ができるものと考えております。 この岡谷スタンダードカリキュラムは、現在のものが完成形ではなく、こうした評価や検証を踏まえ、よりよいものに進化させていくものであります。今後とも主任指導主事が中心となり、この岡谷スタンダードカリキュラムが市内の小中学校により一層活用されるよう、教育委員会と学校がしっかり連携をして取り組んでまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 吉澤教育部長。 〔教育部長 吉澤洋人君 登壇〕
◎教育部長(吉澤洋人君) 私から、大きな1番、岡谷スタンダードカリキュラムについての(3)防災教育との関連についてお答えをさせていただきます。 市内の小中学校では、各学校におきましてさまざまな防災教育を行っております。岡谷スタンダードカリキュラムにおいては、社会科や理科の単元で平成18年7月豪雨災害を取り上げております。この豪雨災害は8名の尊い人命が奪われた非常に大きな災害であります。子供たちには自然災害の恐ろしさや人知をはるかに超えた規模で突然襲ってくること、防災警報が出たら迅速に避難行動をとること、災害への備えを怠らないことなど、自分の身は自分で守るといった防災意識をしっかりと身につけてほしいと願うものであります。 この豪雨災害のカリキュラムシートには、防災教育の教材として活用できるよう、豪雨災害の概要や当時の避難の状況、ボランティア活動、災害復旧事業等が掲載されております。学校の先生方の中には、この災害を知らない先生もおります。ぜひとも災害の教訓を生かし、授業の中で取り上げて、子供たちの防災教育につなげていってほしいと考えているところでございます。 私からは以上であります。
○副議長(渡辺太郎議員) 今井市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 私からは、大きな2番のプラスチックごみについて答えをさせていただきます。 まず、(1)ペットボトルのリサイクルの仕組みでございますが、平成9年に容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律が施行され、一般家庭でごみとなって排出される商品の容器や瓶、ペットボトル、お菓子の紙箱やフィルム袋、レジ袋などのリサイクルについて規定がされました。この中で、消費者が分別排出、市町村が分別収集、事業者がリサイクルを促進するという役割分担が定められており、岡谷市では法に基づき、平成12年10月からペットボトルの分別収集を実施をしております。 収集につきましては、市内の一部のスーパー等の御協力をいただいて実施をしている店頭収集と、公共施設等での拠点収集、ごみ収集定位置での収集があり、いずれも岡谷市が収集かごを設置をしております。また、収集からリサイクルができない異物を除去する等の中間処理、日本容器包装協会が指定する再生処理工場から引き取りに来るまでの保管を一括して同一業者に委託をしており、委託料につきましては、平成31年度予算で654万円を計上しております。 再生処理工場に持ち込まれたペットボトルは、リサイクル商品の原材料に加工され、ペットボトルやカーペット、またユニフォームなどさまざまな製品にリサイクルをされております。 次に、(2)一斉清掃などで拾われるごみの種類と量でございますが、岡谷市では諏訪湖の景観向上と環境保全などを目的として、市民や各種団体、企業など大勢の皆様の御参加をいただき、毎年5月には諏訪湖及び河川一斉清掃を、10月には諏訪湖周一斉清掃を実施をしております。近年では諏訪湖周2市1町で歩調を合わせ、一斉清掃を同日実施をしており、今年度岡谷市では春と秋と合わせて約5,000人の皆様に御参加をいただきました。この一斉清掃で集められたごみの内容としては、たばこの吸殻や紙くず、家具やタイヤなどのほか、ペットボトルや空き缶、金属類、ガラス瓶などといったさまざまな種類のごみや資源物が拾われております。 細かな種類ごとの量は把握しておりませんが、ペットボトルやレジ袋などプラスチックごみが多いという印象を持っております。総ごみ量は今年度春と秋を合わせまして1,167kg、そのうち資源となるごみが131kgでありました。年によって増減がありますが、収集量は減少傾向であります。 (3)プラスチックごみに対する市の思いについてでございますが、岡谷市は諏訪6市町村で構成する諏訪湖浄化対策連絡協議会や長野県等が主催となっている諏訪湖創生ビジョン推進会議などに参画し、諏訪湖浄化を初めとしたさまざまな課題について話し合っております。現時点におきましては、プラスチックごみに関する具体的な協議には至っておりませんが、大きな問題であることは共通した認識であります。現在、海洋ごみやマイクロプラスチックなどが世界中で問題となっており、諸外国では予防的な立場から対策を講じ始めております。また、国内でも環境省が使い捨てプラスチックの削減戦略の素案を示し、小売業を対象にレジ袋の有料化や使い捨てプラスチックの減量目標を初めて示すなどの取り組みが始まっております。 岡谷市では、諏訪湖から流れ出たプラスチックごみが環境に与える影響を考え、身近な取り組みとして引き続き諏訪湖周一斉清掃などを実施するとともに、ごみのポイ捨て防止の啓発を一層強化をしてまいります。また、長野県や近隣市町村を初め、諏訪湖浄化連絡対策協議会で講演いただきました全国川ごみネットワークなど、この問題にかかわる団体等と情報共有を図りながら対策を講じてまいりたいと考えております。 (4)岡谷市でのプラスチックごみの学習についてでございますが、下諏訪南小学校では、平成29年度から下諏訪町諏訪湖浄化推進連絡協議会の協力を得てごみ調査を活用した環境学習を行っております。これは教室で授業を行うだけではなく、実際に諏訪湖でごみ調査を行いながら、現状を把握し、その結果をもとにクラス等で話し合うというもので、対象は小学校5年生から6年生とのことでございます。 岡谷市では、岡谷こどもエコクラブで体験型環境学習を行っておりますが、多感な年ごろにさまざまな体験を通じて学習することにより、自然の恵みや省エネの大切さなどに対する意識が高まっております。このように体験型学習は非常に有効でありますので、下諏訪南小学校の事例を参考に、実際に自分の目で諏訪湖や河川を見て、子供たちが楽しみながらごみ問題を考えられる取り組みを岡谷こどもエコクラブなどでも取り入れてまいりたいと考えております。また、こうした取り組みが子供たちのごみに対する関心を高め、家庭や地域でのごみ減量やポイ捨て防止につながっていくものと考えております。 私からは以上でございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 尾張産業振興部長。 〔産業振興部長 尾張嘉紀君 登壇〕
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 私からは、大きな3番、有害鳥獣捕獲についてお答え申し上げます。 まず、(1)平成28年度、平成29年度の捕獲実績についてお答え申し上げます。 有害鳥獣捕獲について、市では年間を通して有害鳥獣全般の駆除を岡谷猟友会に委託するとともに、岡谷猟友会から推薦され市長が委嘱する鳥獣被害対策実施隊によるニホンジカの捕獲を実施しております。捕獲実績につきましては、平成28年度で454頭、平成29年度で455頭となっております。 各年度の内訳につきましては、まず、平成28年度はニホンジカが356頭、イノシシが23頭、ハクビシンが40頭、タヌキ20頭、アナグマ10頭、カモシカ3頭、ニホンザル2頭という状況になっております。平成29年度につきましては、同様にニホンジカが375頭、イノシシが13頭、ハクビシンが40頭、タヌキ20頭、アナグマ4頭、ニホンザル3頭という状況になってございます。 続きまして、(2)有害鳥獣捕獲に関する補助金制度についてお答え申し上げます。 市が実施する有害鳥獣捕獲に関する補助金といたしましては、鳥獣被害防止総合対策交付金と野生鳥獣総合管理対策事業補助金がございます。 鳥獣被害防止総合対策交付金につきましては、主にニホンジカの捕獲1頭当たりに7,000円とニホンザルの捕獲1頭当たりに8,000円の補助がされる鳥獣被害防止緊急捕獲活動支援事業があり、市ではニホンジカに対しては鳥獣被害対策実施隊員報酬といたしまして、また、ニホンザルに対しては岡谷猟友会へ報償金として支出をしてございます。 野生鳥獣総合管理対策事業補助金につきましては、近隣市町村と連携して捕獲を実施する際の調整費や捕獲活動に要する人件費の2分の1が補助される広域捕獲支援事業があり、市では岡谷猟友会への有害鳥獣駆除委託料に充当しております。 また、鳥獣被害防止緊急捕獲活動支援事業で対象とならないようなニホンジカやニホンザルの幼獣等に対して、1頭当たり2,500円の報償金が支払われる個体数調整事業がございます。 このほかにも捕獲に対する直接的な補助ではございませんが、おり、わなの購入経費への補助や野生鳥獣のすみかとなり得る荒廃森林等のやぶ払い、いわゆる緩衝帯の整備等の実施に係る経費への補助、さらに鳥獣被害対策実施隊員が負担する射撃講習経費や傷害保険料に要する経費への補助事業などがあり、市においてもこういった各種補助事業を活用して有害鳥獣捕獲に取り組んでおります。 続きまして、(3)おり、わな設置資格および猟銃資格についてお答え申し上げます。 鳥獣を捕獲するためには、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律に基づく狩猟免許の取得が原則として必要であり、狩猟の種類によって免許が異なります。おり、わなを用いる猟法は、わな猟免許になり、くくりわな、箱わな、囲いわななどが使用できます。取得可能年齢は試験日に満18歳以上の方となり、申請書類などを県に提出し、適性試験と技能試験、知能試験に合格して狩猟免状が交付されることとなります。昨年は年4回試験が実施されました。 銃を用いる猟法は、ライフル銃や散弾銃、空気銃を使用する第1種銃猟免許と空気銃のみの第2種銃猟免許があります。取得可能年齢は試験日に満20歳以上の方となり、試験はわな猟免許と同様に行われ、昨年は年3回試験が実施されました。 なお、猟銃の所持につきましては、警察署へ所持許可申請を行う必要がございます。これらわな猟免許、第1種銃猟免許、第2種銃猟免許ともに有効期間は3年間で、更新には適性検査と講習の受講が必要となります。また、狩猟を行うには毎年県へ狩猟者登録を行う必要がございます。 最後、(4)捕獲した鳥獣の有効活用についてお答え申し上げます。 鳥獣捕獲や狩猟で捕獲した野生鳥獣を食材として利用するには、食品衛生法等に基づく食肉処理業と食肉販売業の許可を得た施設で解体処理を行い、食肉に加工する必要がございます。安全衛生管理につきましては、厚生労働省が示す野生鳥獣肉の衛生管理に関するガイドラインや長野県が策定した信州ジビエ衛生管理ガイドライン、信州ジビエ衛生マニュアルに基づいて処理が行われ、管理されております。 食肉処理業者が解体前の個体で外見や内臓等に異常を発見した場合や、銃弾等で損傷した部分は食肉として利用しないこととなっております。また、設備につきましては、法令等で営業施設の基準が定められており、食肉処理業、食肉販売業では、荷受け場や処理室、冷蔵設備等の設置が求められております。 なお、食肉処理業と食肉販売業で必要となる資格につきましては、食品衛生責任者の資格が必要となってございます。 私からは以上でございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 一通り答弁が済んだようです。 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) 御丁寧な答弁ありがとうございました。 それでは、大きな1番、(1)から2回目の質問に移らせていただきます。 (1)岡谷スタンダードカリキュラムの実践方法です。 御答弁の中で、320もの題材から構成されている、単元が320もの題材からあるというようなお話でございました。例に挙げられている単元のうち、必須科目としているようなものはあるのでしょうか。お聞かせください。
○副議長(渡辺太郎議員) 岩本教育長。
◎教育長(岩本博行君) 先ほど答弁をさせていただきましたとおり、このカリキュラムは題材等の引き出しでございまして、教科ではありませんので、必須化してはおりません。しかしながら、この岡谷スタンダードカリキュラムの単元は、子供たちにとって大変身近な岡谷市の資源が題材となっておりますので、学びへの知的好奇心や、あるいは探究心を高め、学習意欲の向上へつながっていくものと考えております。多くの先生方に積極的に活用していただくよう、校長会やあるいは教頭会、また学力向上推進委員会と連携して進めているところでございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございます。 続きまして、3回目の質問をさせていただきます。 岡谷スタンダードカリキュラムの単元は、全体の授業時間に占める割合というようなものをどの程度設定しているか、お聞きしたいと思います。
○副議長(渡辺太郎議員) 岩本教育長。
◎教育長(岩本博行君) 繰り返しになりますけれども、このカリキュラムは教科ではございませんので、特にその制約や縛りはございません。しかし、先生方が使ってみたくなるような、本当に魅力的な題材がいっぱい詰まっていることから、活用頻度はかなり高いものと考えております。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございます。 再三の質問で申しわけありませんでしたが、教材として使っているということで、必須でもなく縛りも設けてないということで承知いたしました。 続きまして、もう一つ質問させていただきたいと思います。 先ほど紹介しました広報おかやの1月号に掲載されている記事によれば、これまで「ひと・もの・こと」というふうに表示されていたと思います部分が、「ひと・もの・こと」、それに「こころ」を加えて4つ記述がございます。この理由を教えていただきたいと思います。
○副議長(渡辺太郎議員) 岩本教育長。
◎教育長(岩本博行君) 大変大事な点を御質問いただきました。岡谷スタンダードカリキュラムは、岡谷のひと・もの・こととともどもに、そこにいる自分自身や、あるいは友達や地域の皆さんがより主体的にかかわり合いながら学びを深めていく、そういうことであります。そこにこころを加え、学習の対象、一つ一つの中にある心や、あるいは自分自身の心、友達の心と向き合うことを大切に考えて、自分ごとにしていけるような学びを展開してまいりたいと考えているところでございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) よくわかりました。ありがとうございました。 それでは、(2)平成28年度からこれまでの各小中学校の実施状況に移りたいと思います。 御説明、御答弁ありがとうございました。2回目の質問に移らせていただきたいと思いますが、学校によってこのスタンダードカリキュラムに取り組む状況というのは差異、違いが見られるのでしょうか。ほかの学校が、恐らく先んじていると思われる統合校の神明小学校ですとか、岡谷田中小学校の実情に追いついているのでしょうか、お聞かせ願います。
○副議長(渡辺太郎議員) 吉澤教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 岡谷スタンダードカリキュラムの構築当初は、文部科学省の委託事業のモデル校であります神明小学校と岡谷田中小学校にて先進事例として取り組んでまいりました。この委託事業の最終目的は、市内の全小中学校への展開であり、現在は各学校においてさまざまな単元の教材として用いられております。例としまして、蚕糸博物館と連携したシルクの単元は、多くの小中学校で実践されているところでありますし、多脚ロボットによるプログラミング学習も、全小学校の4年生を対象に展開しているところであります。今後もこのカリキュラムの普及を進めるため、主任指導主事を中心に校長会と連携し、より一層活用されるよう努めてまいりたいと考えております。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございました。 次に、岡谷スタンダードカリキュラムを実践するに当たりまして、先生方に負担となっているようなことがあるかどうかお聞きしたいと思います。
○副議長(渡辺太郎議員) 吉澤教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) このカリキュラムですが、地域の題材を活用して学んでいくための教材の引き出しでありまして、先生方が通常の教材研究に要する時間を大幅に削減できるように内容を組み立ててありまして、先生方からは大変助かっているという声をいただいております。さらに、実際にこのカリキュラムを構築した主任指導主事が教育総務課に派遣されておりますので、非常に心強い環境が整っているものと考えております。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございます。 周りを取り巻く父兄ですとか、そして学校に接してボランティア活動をされている地域の方々などの感想や評価はいかがでしょうか。お聞きします。
○副議長(渡辺太郎議員) 吉澤教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 子供たちからは、身近にありながら未知の教材に触れることによって、驚きと発見、そして夢中になって取り組める授業を通して学習のおもしろさを実感し、自分の住む岡谷市のよさに気づくことができたという声が上がっております。先生方からは、子供たちの好奇心に驚かされたとともに、岡谷市の産業について教材研究を通して身をもってそのすばらしさを感じ取ることができ、大変よい授業ができたという話も聞いております。一方、保護者や地域の方々からは、岡谷市の学校では地域の資源に触れたり、体験したりしながら学習できて、子供たちは幸せだねといったお話も伺っておりまして、一定の評価をいただいているものと感じております。今後も地域を積極的に取り込んで授業展開を図ってまいりたいと考えておるところでございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございました。好評を得ているということで安心いたしました。 続きまして、(3)防災教育との関連に移りたいと思います。 防災教育の面でも、きちんとカリキュラムに載っていて実施されているということで承知いたしました。 続きまして、(4)岡谷スタンダードカリキュラムの評価と検証に移りますが、感想といいますか、要望を述べたいと思います。 先ほどもちょっと申しましたが、教材とはいえ、必須科目を設定しない、それから、何らかの形で強制的な縛りを設けないというようなことで、少し展開に当たって問題があるのではないかというような危惧を覚えたときもあったわけですが、これまでの説明で定量的、定性的な両面で評価検証の仕組みを探っておられること、また、このカリキュラムはまだ完成形ではなくて、評価、検証を踏まえながら進化させていくものであるということ、また、近々始まります新しい授業のあり方にも先んじてプログラミング教育などを展開されているようなこと、そんなことをいろいろお聞かせいただきまして、よりこのカリキュラムが本当に有効なものであるということがわかってまいりました。 ぜひこれが全学級、全先生方に定着して、どんどんこの単元の教材を使っていただいて展開していけば、このカリキュラムの本当の目指す姿が実現するのではないかと思っております。ぜひ頑張っていただきたいと思います。 続きまして、大きな2番に移りたいと思います。 (1)ペットボトルのリサイクルの仕組みです。 ありがとうございました。リサイクルの仕組みについてわかりました。 さて、岡谷市で収集したペットボトルの量なんですが、どの程度でしょうか。昨年度の実績数値を教えていただきたいと思います。
○副議長(渡辺太郎議員) 百瀬市民環境部長。
◎市民環境部長(百瀬邦彦君) 市で収集いたしましたペットボトルは、平成29年度は103tで、過去5年間でも年間約100t程度で増減を繰り返しており、大きな変動がない状況でございます。今年度は昨年夏の猛暑が影響したためか、昨年度より増加する見込みでございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございます。 100tというと、年間でしょうから、多いか、重いのか、軽いのか、ちょっと雰囲気はわからないんですけれども、1つのもの自体は軽いものですので、やっぱり相当な量が消費されてごみとして回収されているということで承知いたしました。 次の質問なんですけれども、私もこの質問の中でプラスチックとペットボトル、ごっちゃに考えているようなところがあるのですが、そもそもプラスチックとペットボトルの違いは何が違うのか教えていただければと思います。お願いします。
○副議長(渡辺太郎議員) 百瀬市民環境部長。
◎市民環境部長(百瀬邦彦君) その他プラスチックの分別収集は、ごみの有料化に合わせまして、燃やすごみの減量等を図るため、平成22年度から実施をしているものでございます。その他プラスチックは、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律において対象となる容器包装のうち、ペットボトル以外のプラスチックのことであり、プラマークがついたものとなります。ペットボトルと同様に収集、中間処理、再生工場から引き取りに来るまでの保管を同一業者に一括して委託をしております。再生処理工場では、異物を取り除き、洗浄、それから小さく砕き、熱処理を加えてフォークリフト作業等で使用するパレットに再生をしているというものでございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございます。大体わかりました。ありがとうございました。 (2)一斉清掃などで拾われるごみの種類と量に移りたいと思います。 答弁内容で状況わかりましたので、ありがとうございました。 (3)プラスチックごみに対する市の思いをお聞かせいただきました。各種団体とともに活動しながら、川ごみネットワーク等とは情報共有を進めていくという市長さんのお話よくわかりました。ぜひ情報共有に努めていただきまして、これからの関係づくり、深めていっていただきたいと思っております。 また、岡谷市は海こそありませんけれども、諏訪湖に面しております。それは海と同じ運命を持っているように思います。つまり湖と書いてうみと読ませて、湖ごみを有していると言ってもいいかと思います。今御答弁にもありましたように、湖ごみを持つ市町村や都道府県の悩みを共有すべきだと、情報を共有していくべきだと思います。世間では水に流すという言葉を使います。大体よい言葉として使っているようです。例えば、過去のことは水に流して、これから仲良くやっていきましょうとか、そんな使い方をします。しかし、ごみだけは水に流してはだめです。 諏訪地域に思いをめぐらせば、諏訪湖は八ヶ岳の赤岳の頂上に源を発する上川や高ボッチ付近を源流に持つ横河川をはじめとして、多くの川の終点であり、そして遠く海まで下る天竜川の起点でもあります。諏訪地域のみんなが未来永劫に諏訪湖は美しい存在であってほしいと願えば、諏訪地域は一つにまとまることができるのではないでしょうか。意見を言わせてもらいました。 さて、最後の(4)岡谷市でのプラスチックごみの学習です。 先ほども岡谷市でも十分やられているということでございました。実は、先ほどお話ししました下諏訪南小学校の活動をやっていました当時の校長先生は知り合いの方でした。ですので、ちょっとメールのやりとりをさせてもらって、その当時の感想を聞かせていただきましたので、紹介します。 Xさん、Xさんというのは講演の講師の方です。Xさんにはとてもお世話になりました。下諏訪南小学校は伝統的にこの諏訪湖浄化推進連絡協議会とタイアップして諏訪湖清掃を全校で行ってきました。ただ、活動するだけで学びになっていないという弱点がありました。そして、Xさんと実施してみての感想なんですが、これまで環境美化としての諏訪湖清掃、つまり見えるごみをなくして諏訪湖の景観を美しくするということが諏訪湖清掃の目的だと子供も教師も考えていました。しかし、Xさんが講師となり、環境学習の授業をして、小さくなったプラスチックこそが海の動物にとって大敵だということに気づくことができました、という感想をいただいております。 岡谷市のスタンダードカリキュラムにおいても、小学校1・2年生において清掃参加の単元が例として挙がっています。とてもいいことだと思います。ますますそれを発展させていただきたいと思います。 最後になりますが、昨年9月の一般質問で大塚議員がおっしゃっているように、岡谷市が環境保全の先進地になるような取り組みをぜひ展開していただきますようお願いしまして、大きな2番を終わらせていただきたいと思います。 続きまして、大きな3番、有害鳥獣捕獲についてでございます。 丁寧な御答弁ありがとうございました。 (1)平成28年度、平成29年度の捕獲実績について2回目の質問に移らせていただきます。 平成27年度におけるニホンジカの捕獲実績は552頭に対して、平成28年、平成29年度におけるニホンジカの捕獲頭数は減っているようですが、平成30年度の現時点での捕獲実績及びニホンジカの捕獲頭数の傾向についてお聞かせ願います。
○副議長(渡辺太郎議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 平成30年度1月末時点でのニホンジカの捕獲実績といたしましては391頭となっております。こちらは平成27年度の捕獲実績552頭と比べますと、平成30年度におきましても捕獲数は減少しておりますが、平成28年度から平成30年度の捕獲数で見た場合には若干増加している状況となっております。 なお、環境省によりますと、全国的なニホンジカの個体数、こちら推計値でございますが、個体数は減少の傾向にあるものの、抜本的な鳥獣捕獲対策の個体数目標の達成には、平成31年度以降の捕獲について、平成29年度の捕獲率の約1.45倍の捕獲を続ける必要があると予測しており、依然として生息頭数の管理が必要な状況となっております。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございます。 川岸地区において、イノシシやカモシカの被害が多いとよく耳にしますが、実態はどのようなことかお聞きいたします。
○副議長(渡辺太郎議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) イノシシにつきましては、近年、市に直接寄せられる目撃情報も多く、特に川岸地区においては農地の踏み荒らしや掘り起こしの痕跡が多く見られるところでございます。また、2017年から運用してございます鳥獣目撃情報アプリによるイノシシの投稿は、川岸、新倉地区でふえている状況でございます。生態といたしましては、夜間に行動することが多く、危険がないとわかると日中でも活動するようになりますが、追い払いが危険であるため、防護柵の設置による対策や岡谷猟友会による捕獲を実施している状況でございます。 また、カモシカにつきましては、やまびこ公園周辺域から川岸、三沢地区にかけての目撃情報が多く、鳥獣目撃情報アプリへの投稿も同様な状況となっております。また、捕獲の依頼もいただくこともございますが、天然記念物であるため、捕獲実施をする場合には国の許可が必要となり、早急な対応ができないことから、防護柵の設置あるいは追い払いをお願いしている状況でございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございました。川岸に住む者として、今後注意したいと思っております。ありがとうございます。 続きまして、(2)有害鳥獣捕獲に関する補助金制度ということで、詳しく説明していただきました。ありがとうございます。 その中でも少しお話が出ましたが、ニホンジカ捕獲に対する岡谷市の鳥獣被害対策実施隊員への報酬について詳細をお聞きいたします。
○副議長(渡辺太郎議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 岡谷市鳥獣被害対策実施隊員への報酬につきましては、鳥獣被害防止総合対策交付金により実施される事業で、1頭当たり7,000円が支払われております。当該交付金の採択要件といたしましては、鳥獣被害防止計画の策定が必要となり、岡谷市では岡谷市鳥獣被害防止計画、こちら平成29年度から平成31年度の3カ年の計画でございますが、こちらを策定し、ニホンジカについては年間の捕獲目標頭数530頭、また、鳥獣被害対策実施隊を結成し、実施隊による捕獲はわなにより取り組むものと定めております。実施隊による捕獲実施につきましては、県より捕獲確認マニュアルが策定されており、マニュアルで定められた確認ができるよう捕獲を実施していただいております。 確認方法につきましては、市町村職員による捕獲時の現場確認、または処理加工施設への搬入確認を基本としておりますが、これらの確認を全頭数実施することは困難であるため、書類確認でもよいというふうにされてございます。その書類確認時に必要な処理といたしましては、捕獲個体の証拠物として、ニホンジカの尾、しっぽでございますが、こちらの提出と証拠写真の提出が必要となっております。その証拠写真につきましては、頭部が右側となる状態とし、捕獲個体へのスプレー、あるいはホワイトボードなどへの日付等の記入が必要になります。しかしながら、スプレーではうまくマーキングができないことや、スプレーやホワイトボードを現場に持っていくことが負担が大きいという苦言が各市町村に多数寄せられており、市長会などを通じ、県へ是正の要望を提出しているところでございます。 捕獲個体の処理につきましては、実施隊員によりその場で解体し自家処理するか、穴を掘っての埋設、あるいは解体処理施設へ持ち込むか、現場の状況に応じて処理をしていただいている、そういう状況になってございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) 証拠写真のお話が今ありました。なかなか撮った後もいろいろ手続が煩雑かのようにお受けしました。狩猟にかかわる人たちの苦労を感じているところでございます。 続いて、(3)おり、わな設置資格および猟銃資格のほうに移りたいと思います。 現在、岡谷猟友会の人数と年齢層について教えてください。
○副議長(渡辺太郎議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 岡谷猟友会は平成31年1月末時点で49名の方で構成しており、その年齢層は70歳以上が22名、60歳代の方が12名、50歳代の方が6名、40歳の方が5名、30歳代の方が4名というふうになってございます。 岡谷市が実施しております有害鳥獣捕獲活動において、現在のところ人員に支障はございませんが、岡谷猟友会の年齢層を見ますと、高齢の方が多くなってきていることから、今後において人員不足の懸念がございます。狩猟者の高齢化や減少は全国的な問題でもございますので、国は若手の人員確保対策として、平成26年に鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律の一部改正を行い、わなや網を使った狩猟免許の取得多能年齢を20歳から18歳に引き下げる規制緩和を行っております。また、県では狩猟に関するさまざまな知識や技術を身につけていただくための長野県ハンター養成学校を開校し、狩猟に関心を持っている人の掘り起こしや狩猟経験の浅い人の育成に努めております。 なお、鳥獣被害対策実施隊員への優遇措置といたしましては、県の狩猟税が免税されることとなってございます。岡谷市といたしましても、有害捕獲が継続して行えるよう、狩猟者の確保に努めてまいりたいというふうに思います。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございます。 すみません、隊員さんへの優遇措置の県の狩猟税を免税されているというお話でしたが、額的にはどんな状況かはわかりませんかね。はい、わかりました。 実は、私の仲間にも狩猟関係をやっている方がいまして、要はちょっともう少し猟友会の会員がふえたほうがいいのではないかと、要は猟銃の免許、資格をもうちょっとふやしたほうがいいのではないかというようなことをおっしゃる人もいて、その場合に、これは20歳から18歳に引き下げの規制緩和もあるんですけれども、猟銃の資格とかを取るときに何万円か、結構多額の金額がかかるようで、それについて幾らか補助を出すようなお考えというのは、今はあるかどうかお聞かせ願いたいと思います。
○副議長(渡辺太郎議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 現状ですみません、詳しい資料を持ち合わせてないのですが、そのような補助金に関しましては、先ほど申し上げました年齢構成ですとか、あるいは構成団体としての事業の継続性を勘案して、必要に応じて検討してまいりたいというふうに考えてございます。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございました。 それでは、最後、(4)捕獲した鳥獣の有効活用ということで2回目の質問に移りたいと思います。 市内の獣肉処理施設の稼働状況についてお聞きします。
○副議長(渡辺太郎議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 獣肉処理施設につきましては、合同会社しなのジビエが平成28年4月より稼働しており、狩猟や有害鳥獣捕獲による個体数調整でとれた鳥獣を食肉に加工しております。ニホンジカの食肉販売量は平成28年度が152kg、平成29年度が178kg、平成30年度は12月末日時点でございますが、203kgというふうに伺っております。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございました。 市内のジビエの普及状況について最後にお聞かせください。
○副議長(渡辺太郎議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 市内でのジビエの普及につきましては、ジビエ料理を提供している店舗は数件であり、まだ広くは普及していない状況にございます。そのような中、市の農林水産課では、地域の貴重な食肉を身近に感じていただけるよう、農業フェスティバルや収穫祭で鹿肉の試食提供等を行っているところでございます。また、諏訪地域振興局では、この2月に諏訪地域の宿泊施設や飲食店関係者を対象といたしました諏訪地域鹿肉ジビエ料理コンテストを企画し、諏訪地域から鹿肉を使ったジビエ料理の魅力を発信して、料理店等での鹿肉の需要拡大につなげる取り組みを行っております。市といたしましても、捕獲した鳥獣が有効活用されるよう、ジビエの普及に努めてまいりたいというふうに考えております。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) ありがとうございました。 私も渓流釣りをして魚をとってくるんですけれども、やっぱり自分でとった生き物は、自分がきちんと処理をして食べられるものは食べてあげるということが大事かと思います。ぜひこの獣肉も有効活用されるようなことを祈りまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(渡辺太郎議員) 中島保明議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午後2時18分
△再開 午後2時30分
○議長(
武井富美男議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△
笠原征三郎議員
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員の質問を許します。 〔6番
笠原征三郎議員 登壇〕(拍手)
◆6番(
笠原征三郎議員) 6番 笠原征三郎です。 安倍首相は自民党大会での演説で、自衛隊の新規隊員募集に対し、6割以上の自治体が協力を拒否していると語り、続けて、この状況を変えるために憲法にしっかり自衛隊を明記しようと党員に向かい得々と訴えておりました。この6割以上の自治体が非協力的という発言自体、全くのうそで、要請を受けた自治体は、閲覧による提供を含めれば100%近い自治体が協力に応じています。
自衛隊員募集にほぼ全ての自治体が協力して住民基本台帳の個人情報を自衛隊に提供していること自体、大変重大なことと私は思います。 それと同時に、見過ごすことができない重大なことは、
自衛隊員の募集で6割以上の自治体が協力を拒否、このことを憲法9条改定の新たな口実として持ち出してきていることです。安倍首相の発言は、憲法9条改定の狙いの一つが自衛隊を憲法に書き加えることによって、自治体が保有する若者の名簿を強制的に召し上げること、このことを示しているものではないでしょうか。しかもこの発言は昨年の12月に開かれた極右改憲団体の集会で配られたビラの内容そのものであったことがわかりました。
自衛隊員募集にかこつけて、憲法9条改憲を唱える今回の首相発言は絶対に許されるものではありません。 以上を述べまして、質問に入らせていただきます。 大きい1番のJR東日本のダイヤ改正についてです。 昨年の12月に突如発表されたJRのダイヤ改正によって、特急あずさの岡谷駅での通過本数の増加には驚かされました。私たち岡谷市議会も直ちに全会一致でのダイヤ改正見直しの要望書を提出しました。この問題は、行政に任せるのではなく、市議会、商工会議所、観光協会等と市民みんなで、文字どおりオール岡谷で取り組む必要があるのではないでしょうか。 そこで、(1)「特急あずさ」の岡谷駅停車数削減によっての市民への影響。 このことについては、昨日、藤森議員が同様の質問をされ、答弁がありましたが、市民への影響を具体的にお聞きしたいと思います。 (2)今後の見通し。 JRや国交省などとの交渉を経て、今後どのような見通しをお持ちかお尋ねします。 (3)市民の足の確保。 茅野駅あるいは上諏訪駅でおりざるを得ない場合、岡谷までの交通手段を何かお考えでしょうか、お聞きします。 次に、大きい2番の小中学校でのいじめと児童虐待についてお尋ねします。 (1)いじめの実態と対応。 いじめの実態をどのように捉え、いじめがあった場合の対応をどのようにされているのかお尋ねします。 (2)児童虐待の実態。 児童虐待に関する不幸な事件はかなりの頻度で起きているような気がします。今回、千葉県野田市においての小学4年の女児が死亡した事件は、大変に痛ましい思いを持ったと同時に、それだけでなく、幼い命を大人が救うことはできなかったのかと非常に悔しい念を抱きました。既に先番の議員さんが児童虐待について質問され、答弁がなされておりますが、私からもこの児童虐待についてお聞きします。先番の議員さんと質問がかぶる部分がありますが、私の質問は主として教育委員会への質問となっておると思いますので、通告どおりに質問をさせていただきます。 まず、虐待の把握の仕方をお聞きします。 次に、大きな3番、高齢者の医療費窓口負担の軽減についてお尋ねします。 高齢者の日々の暮らしはますます苦しくなってきております。後期高齢者医療保険の改悪に見られるように、高齢者が医療機関で支払う窓口負担は一層重くなってきております。この実態をどのように捉え考えているのか、お聞きいたします。 以上で壇上からの質問とさせていただきます。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 今井市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君)
笠原征三郎議員さんの質問にお答えをさせていただきます。 私からは、大きな1番のJR東日本のダイヤ改正についてお答えをさせていただきます。 まず、(1)「特急あずさ」の岡谷駅停車数削減によっての市民への影響でございますが、特急あずさの岡谷駅への停車本数の減少は、市民、住民の生活利便性を損なうとともに、本市の基幹産業である製造業におきましても、首都圏や中京圏とのアクセス低下をはじめ、事業活動への悪影響があるほか、観光面では観光客の減少など、産業を含めまして影響は多岐にわたるのではないかと懸念をしております。こうした懸念に加えまして、岡谷市は辰野町や伊那市など上伊那地域への玄関口でもあることから、岡谷市のみならず、上伊那地域の観光や経済活動、住民生活への影響も懸念をされるところでございます。また、岡谷駅南のパーク・アンド・ライドの利用者の減少も危惧されるところでもございます。 そして、通過本数が増えることに伴いまして、途中の駅での乗り換え機会が増えることが想定をされますけれども、高齢者ですとか、障がいのある皆様、そして小さなお子様をお連れの方にとりましては、乗り換えも大変になることが考えられ、利用者にとって大変不便になるのではないかというふうに考えているところでございます。 次に、(2)今後の見通しについてでございますけれども、本件に関しましては、諏訪広域連合をはじめ、県や関係自治体、関係団体と連携をし、来月のダイヤ改正はもちろんのことでございますが、一方ではJR東日本はこのダイヤ改正を見直さないという方針を示していることから、将来のダイヤ改正においても、またさらに停車本数の削減とならないことはもとより、できれば将来において停車本数の復活に向けて取り組む必要があると考えております。また、ダイヤ改正の影響を最小限にとどめることも大切なことだというふうに考えているところでございます。 今後につきましても、県や関係自治体、関係団体機関と連携をとりながら、市民生活や製造業や観光面など、産業への影響を注視しつつ、JR東日本に対しまして引き続き粘り強く要望をしてまいりたいと考えているところでございます。 そして、(3)市民の足の確保でございますけれども、今回のダイヤ改正により、特急あずさの岡谷駅での通過本数はふえますが、茅野駅、上諏訪駅で降車された方の岡谷市までの交通手段につきましては、沿線住民の方の利便性を損なわないようにということで、普通列車のダイヤ改正をしていただくということをJR東日本長野支社から聞いております。したがって、とりあえず一義的には足ということになりますと、その普通列車ということになるかというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。 〔教育担当参事 三村靖夫君 登壇〕
◎教育担当参事(三村靖夫君) 私からは、大きな2番、小中学校でのいじめと児童虐待について答弁させていただきます。 まず、(1)いじめの実態と対応であります。 いじめの実態の捉え方につきましては、平成30年3月の国からの通知を受けまして、岡谷市いじめ防止等のための基本方針を改定したところであります。改定に当たっては、改めていじめ防止対策推進法のいじめの定義である児童生徒が心身の苦痛を感じているものをいじめと認知することを念頭に置きながら、ささいなけんかやふざけ合いであっても軽視せずに、いじめの可能性のあるものは広く認知の対象としたところであります。いじめがあった場合の対応につきましては、この基本方針に基づき早期対応に努めているところでございます。 学校におきましては、迅速で適切な対応を行うために、校内いじめ防止対策推進委員会を設けております。いじめられた側、いじめた側、また双方の保護者、関係する児童生徒や教職員からいじめの事実関係を確認し、丁寧なケアや指導を行っておりますし、同時に速やかに市教育委員会へ報告をしていただき、再発防止策の検討を行っているところであります。 次に、(2)児童虐待の実態であります。
児童虐待防止法では、学校の教職員をはじめ児童の福祉に職務上関係のある者は、児童虐待の早期発見に努めなければならないと規定されております。把握の仕方でございますが、小中学校におきましては、虐待に限らず、児童生徒の困ったことや悩み事などを把握するため、定期的なアンケート調査等を行っております。また、気になる児童への声がけや面談を随時行うほか、先生と話そう週間を実施している学校もございます。 しかしながら、児童生徒がみずからSOSを出していない場合、なかなか把握は難しいところでありますので、学校の教職員は児童生徒の日常の様子から、例えば何日も同じ服装で登校していたりとか、おなかをすかせていたり、虫歯が多かったり、病院へ連れていってもらっていなかったり、さらには、いつもと様子が違うことを感じ取ったりしながら、さらには身体測定などであざがないか等、養護教諭と協力をして確認をしているという状況でございます。 私からは以上でございます。
○議長(
武井富美男議員) 百瀬市民環境部長。 〔市民環境部長 百瀬邦彦君 登壇〕
◎市民環境部長(百瀬邦彦君) 私からは、大きな3番、高齢者の医療費窓口負担金の軽減についてお答えをさせていただきます。 高齢化の進展、医療の高度化等により、1人当たりの医療費は年々増大しており、今後も急速な高齢化の進展により、医療費全体の増加が避けられない状況にあります。しかし、高齢化を支える現役世代は年々減少し、現状の少子化を考えますと、今後は現在の医療制度を維持していくことが困難な状況になってまいります。 このため、国では医療保険制度の持続性を高め、世代間、世代内での負担の公平を図るため、年齢による区分だけでなく、負担能力に応じた公平な負担を求めるよう制度を見直してきております。こうしたことから、70歳以上の高齢者でも一定の所得のある方については、窓口での医療費を3割負担とするなど応分の負担をお願いしております。一方、特にここ数年、保険料の5割・2割軽減の判定所得基準が見直しとなり、軽減対象者を拡大するなど被保険者の生活実態に配慮した制度となっております。 私からは以上でございます。
○議長(
武井富美男議員) 一通り答弁が済んだようです。
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) それでは、順次改めて質問をさせていただきます。 最初に、大きな1番、JR東日本のダイヤ改正についてですが、市民への影響ということで、高齢者、障がい者、あるいは小さいお子さんへのというようなことで述べられましたが、昨日の答弁とほぼ同じようなことで、製造業、産業、多岐にわたってという答弁だったんですが、市民への影響というようなことで、特に市長の答弁の中にもあった高齢者、障がい者、あるいは小さいお子さんへの影響というもの、具体的にどのようなものを考えておられるのかお聞きします。
○議長(
武井富美男議員) 今井市長。
◎市長(今井竜五君) 多岐にわたるというふうに申し上げました。実は、高齢者の方、障がいをお持ちの方、子供さんをお持ちの御家族連れ、そういったこともあるでしょうし、それから、やはりこの電車を利用しまして首都圏に出ている青年たちの帰省ですとか、いろいろなことにも影響があるかなというふうに思っているところでございます。ですから、そういった意味でも、全てのいろいろな市民の方、性別にも関係なく、年齢にも関係なく、障がいあるないにもかかわらず、いろいろな意味で影響が出てくる、そんなふうに思っております。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) いろいろなところへ多方面へ影響が出てくると思いますが、いじみくも市長のほうから高齢者、障がい者、小さいお子さんというようなことにも触れていただいたので、ちょっとお聞きしましたが、やはりそういう皆さんへの影響というものは結構大きいものがあると思います。 それで、もう一つは、これも昨日、市長の答弁の中で触れられていたと思うんですが、もう1回私もお聞きしたいんですが、下諏訪駅での停車数、これが大幅に削減されております。これは下諏訪だけのことではなくて、昨日、市長も述べられたとおり、岡谷にとっても非常に大きい影響が生じてくると思いますが、岡谷市民にとってこの下諏訪での大幅な削減というもの、どのような影響があるのか、その点、昨日の答弁を踏まえてもう一度詳しくお聞かせ願えればと思います。
○議長(
武井富美男議員) 今井市長。
◎市長(今井竜五君) 岡谷市民の皆さんにお聞きしましても、長地地区が中心かというふうに思っておりますけれども、下諏訪駅を利用してあずさを使う、そうした方たちが結構いらっしゃいます。企業の皆さんでも、やはり長地地区の企業の皆さん、出張とか、下諏訪駅を利用されるというふうにお聞きをしております。そういった意味では、下諏訪駅の停車本数の削減というのは、先ほど申し上げました岡谷市が受けているいろいろな多岐にわたる影響と同じような感じで岡谷市民に影響が出るのではないかというふうに思っています。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 岡谷駅での削減だけではなくて、下諏訪駅も含めれば多岐にわたると同時に、かなり大勢の市民への影響というものは考えられる、そこは共有できていることだと思います。 そこで、(2)今後の見通しについてお尋ねします。 できるだけ早く元のというんですか、今現在のようなダイヤに戻していただくというか、そんなお願い事のような言い方をしたのではいけないかもしれませんが、戻す必要があると思うんですが、そのためにはどんなことが必要かどうか、何かお考えか、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(
武井富美男議員) 今井市長。
◎市長(今井竜五君) いろいろなことを考えていかなければいけないのかなというふうに思いますけれども、岡谷市単独での活動ということですと、余り影響力はないのかなというふうに思っておりますので、何遍も申し上げておりますけれども、諏訪広域連合ですね、それから塩尻市さんですとか、沿線の市町村、それから木曽広域連合ですとか、上伊那の広域連合の皆さん、もちろん県ですとか、関係の国会議員の皆様、そして関係機関の皆様、そういった皆さんと連携をする中で、お互いに認識し合いながらJRのほうへまたお願いをしていく、要望をしていく、そういったことが大切だというふうに思っておりますし、もう一つは、やはり私たち自身も多くの皆さんに駅を利用していただくようなお願いもしていかなければいけないかな、そんなふうにも思っているところでございます。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) やはりかなり広域の部分でこの問題、共通して取り組んでいく必要がある、今の市長の答弁によって、私もそう思うわけなんですが、今先に影響というところでお聞きしたように、岡谷市の大多数の市民、あるいは仕事の関係を含めるとかなりの多岐にわたっての影響があるということで、先ほど私も壇上で言いましたが、これは行政だけの問題だけではなくて、いわゆるオール岡谷で、あるいはオール諏訪で取り組んでいく必要があるのではないか。その一つの方法として、私は市民の民意というんですか、圧倒的な数でこの民意をあらわすためには、それとなるべく早い時期でのダイヤ改正を元に戻させるためにも、署名などが必要ではないかと思いますが、その点はどうでしょうか。急に言って申しわけないんですが。
○議長(
武井富美男議員) 今井市長。
◎市長(今井竜五君) 今現在、このことにつきましては、ある意味では皆さん同じ価値観というか、問題意識というか、そういうものをお持ちかなというふうに思っておりますので、同じ方向に進めるというふうに思っておりますので、署名とか、そういうことは考えてはおりませんけれども、先ほど申し上げましたように、さまざまな関係の皆さんと連携を強化する中で要望活動を続けてまいりたい、そういうふうに思っております。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 県民アンケートをやっても、それに真摯に従うと言いながら、何ら真摯に従ってないような人もおりますが、しかし、やはり民意をきちんとぶつけるためにも、何らか市民としてのアクションというんですか、それも必要ではないかと私は思いますので、署名などどうかなと提案もちょっとさせていただきました。 次に、(3)市民の足の確保であります。 先ほど市長の答弁ですと、茅野駅や上諏訪駅でおりても、普通列車の連絡、そういうものを考慮していただけるような答弁でしたが、それらについてはかなりの確約をもっての答弁だったのかどうかお聞きします。
○議長(
武井富美男議員) 尾張産業振興部長。
◎産業振興部長(尾張嘉紀君) 特急あずさからの乗り継ぎ時間に関しましては、既にJR東日本長野支社のほうから御説明を受けておりまして、乗り継ぎ時間に関しましては、最短では4分、長くても10分強というところでございまして、乗り継ぎに関しての利便性についても配慮をしていただいているというふうに説明を受けております。また、乗り継ぎ時間のみならず、全体の所要時間を見ましても、これまでの時間と比べても大幅におくれるというところはなってございません。平均すれば短縮というご説明も受けておりますので、乗り継ぎ時間並びに所要時間に関しましては、最大限現時点では住民の利便性を損なわないように配慮していただいているというふうに受けとめてございます。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 長くても10分くらいというようなことを今答弁いただいたので、それはよかったなという思いを今持ちましたが、やはり先ほど言ったように、高齢者とか障がい者、小さいお子さん、こういう方が、本来ですと岡谷駅でおりられるものが茅野駅でおりなければいけない、上諏訪駅でおりなければいけないというような場合については、そういう乗り継ぎ、あるいは何か足の確保、これを私は必要ではないかと思っておりました。 それで、もう一つちょっとそもそも論になってしまうかもしれませんが、今度の大幅な停車数を削減するというんですか、それの目的、これは本社あるいは国土交通省などで交渉されてきた市長、お聞きだと思いますが、どんなようなことがこの原因になっているのか、ちょっとお聞かせ願えればと思います。
○議長(
武井富美男議員) 今井市長。
◎市長(今井竜五君) 1つは時間の短縮ということがあるのかなというふうに思っているところでございます。東京、新宿、松本間、やはりJRとしましても、高速のバスとの競合ですとか、いろいろな競合のことがあるそうでございます。そうした中で、時間を短縮することによるサービスの付加価値の向上、そういったものが大きな狙いかというふうに思っているところでございます。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 上りや下りで松本、東京間4分、あるいは6分の時間短縮というようなことは新聞で報道されておりますが、やはり4分、6分というようなことで、下諏訪駅ではかなりの大幅削減、岡谷駅でも減らされている。これは私はちょっとどうかなという思いをしております。 そこで、これは私の考えということでお聞き願えればと思いますが、この問題を受けて、やはり私は今リニアを進めているより、この単線になっているこの部分、複線にすれば今度のような問題は起きてこなかった。リニアをかなり前のめりのような感じで、県内でも、またこの諏訪地方でも進められておりますが、今度の問題というものはリニアにも私はかなり関係してきているかなと思ったので、ちょっとこんなような感想を持ちました。 やはり今のこの単線を複線にして、そうすれば4分、6分なんていうものはすぐ解消できると私は思っております。また、今の技術では、今の時点でも別に岡谷駅にとめる本数、あるいは下諏訪駅でとめる本数を少なくしなくても、それは可能ではないかと思っております。とにかくもう次のダイヤ改正のときには元へ戻るように、私たちも努力しますが、ぜひ交渉の中で頑張っていただければと思います。 次に、大きな2番の小中学校でのいじめと児童虐待について再度お聞きしていきます。 (1)いじめの実態と対応について、またお聞きします。 先ほどの答弁の中で、いじめというよりささいなこと、そういうようなことでもいじめとしてというような答弁がありましたが、そういうようなささいなことと見えるようなことでも、学校から教育委員会への報告はきちんとなされているのかどうか、ちょっとお聞きします。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。
◎教育担当参事(三村靖夫君) 今年度のいじめの認知件数をとって御説明したいと思いますけれども、ちょうどこの2月15日現在の数字がございます。昨年が1年間で41件のいじめの認知件数でございましたが、今年は今2月15日現在で101件のいじめを認知しているところでございます。これにつきましては、国の通知を受けまして、ささいなけんかやふざけ合いであっても、受けた側が心身の苦痛を感じた場合には認知の対象としたことによるものというふうに考えておりまして、そういうところできめ細かな対応ができているものと思っております。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 基本方針というんですか、ちょっとメモできなかったんですが、この改定によって、そういう今までだったらいじめと見られないようなものでも、例えばふざけ合っているとか、ささいなことでもいじめとカウントするというようなことで、学校からの報告は来ているということで理解いたしました。 それで、先ほどの答弁ですと、全部の教員の共有となっているのではなくて、何か委員会とかそういうような答弁だと思いますが、そこでの共通認識というようにお聞きしましたが、私はそのようなささいなことでも学校全体の全教職員の共有するべきことではないかと思いますが、その点どうでしょうか。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。
◎教育担当参事(三村靖夫君) 言葉が足りなくて申しわけありません。校内いじめ防止対策推進委員会というものが設けられておりますけれども、これは各小中学校にそれぞれいじめに対する基本方針を定める中で、そういった防止に向けた対策推進委員会を設けております。これは簡単に申し上げますと、校長、教頭をキャップといたしまして、そのもとに教務主任、また生徒指導主事ですとか、養護教諭、また担任の先生方全てが入って、そういったいじめに対する対策を相談し合いながら、みんなできめ細かくチェックしながら、お子様をケアしていこうという組織であります。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) わかりました。すみません、先ほど委員会というような答弁でしたので、そこの専門の方が集まっただけのことかと思いましたが、教頭先生、校長先生を先頭にしての全教員ということで理解させていただきました。 そこで、そのようなところでいじめが確認された場合、保護者への対応というものはどのような対応をされておりますか。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。
◎教育担当参事(三村靖夫君) 今、教育委員会及び学校には、スクールソーシャルワーカーですとかスクールカウンセラーがおります。そういう中で、親御様からのいじめの通報もございます。岡谷市の場合につきましては、3分の1が児童本人からの訴え、もう残りの3分の1が保護者からの訴えということでございまして、保護者も含める中でスクールカウンセラー等も含めて事情をお伺いしながら、状況をよく確認して、事情関係をつかみながらケアや指導を行っているというところでございます。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 続けていじめの問題でちょっと質問させていただきますが、先ほど虐待のところでアンケートというような答弁いただきましたが、このいじめに関してもアンケートとか、そういうものは実施されておりますか。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。
◎教育担当参事(三村靖夫君) 各小中学校におきましては、いじめにかかわるアンケート調査を実施しております。名称こそそれぞれですけれども、例えばいじめをなくすアンケートですとか、悩み事アンケート、なかよしアンケート、振り返りアンケート、直接いじめアンケートというような内容のものもとっておりまして、各学期ごとに1回、もしくは年間を通じて2回とか、2回から3回のアンケート調査を実施しております。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) きめ細かくアンケートとかいろいろやられているということなんですが、児童生徒から見て本当に失礼な言い方になるかもしれませんが、このアンケート自体、信頼されておりますか。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。
◎教育担当参事(三村靖夫君) 今議員さんおっしゃったように、信頼関係という部分が一番大事かと思います。先生方は日々活動の中で子供たちと信頼関係を築くような対応をされておりまして、例えば日ごろから児童生徒や保護者と信頼関係を築くということをまず目標としまして、相談しやすい雰囲気やまた体制を整えることが重要だという認識でもおります。また、教職員が児童生徒と接する時間を確保したり、日記や生活記録等を通した心のキャッチボールを大切にして、日常の全ての教育活動を通じた早期発見が大切という認識のもとで活動に当たられているということでございまして、そういった状況の中でアンケート調査も実施しているということでございます。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 大変失礼な言い方だったと思うんですが、お許しいただきたいと思います。 そのアンケートで、やはり相談に乗っていろいろ解決というんですか、いじめられた子、いじめた子、そういうお互いにいい方向へ向かっていくというようなことになっていくと、やはりそのアンケートというものは非常に信頼されて、おのずから信頼されていくのではないかと思います。 それで、もう一つ、信頼関係ということでお聞きしますが、児童生徒の中から自主的にいじめをなくしていくという自主的な活動、こういうものも見られておりますか。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。
◎教育担当参事(三村靖夫君) 御承知と思いますけれども、岡谷市におきましては、いじめ根絶子ども会議というものを開催しております。これはいじめ根絶子ども会議1から4というようなことで実施しておりまして、中学生だけではなく、小学生も含めて回を重ね、最後は一堂に会しまして、いじめ根絶宣言を小中学生ともにするというようなものでございます。また、地区ごとに、それぞれの中学校区ごとに、小中学校合わせてみんなで意見を出し合いまして、いじめについて本当に自分が主体的に取り組み、いじめは絶対に許さないということを宣言しているという会議がございますので、そういった会議が行われているというふうに御理解いただければありがたいと思います。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 今のお答えを聞いて非常にほっとしているという思いを私は持っています。やはり言われてやるのではなくて、自分たちからいじめをなくそうと、これは非常に大事な児童や生徒としての気持ちだと思うんですね。そういう中から、人間関係というんですか、先ほどの信頼関係、こういうものが生まれてくると思います。 それで、何かしつこく聞くようで申しわけないんですが、もう一つというんですか、一番私は必要なのは、いじめられている子の安全というんですが、これを何としても守っていかなければいけないということが第一だと思うんです。岡谷市では余りないかもしれませんが、頻繁にというんですか、全国的にはいじめが原因でみずからの命をなくしていくというようなこともありますので、一番は被害者の安全を守っていく、こういうことが大事だと思うんですが、これに対しては特別何か手だてということ、先ほど来の答弁の中にも含まれておりますが、改めてお聞きしたいと思います。 もう一つは、もう一方のいじめる側の子ですか、加害者と言っていいかどうかちょっとわかりませんが、このいじめる側の子供へのケアというんですか、これもあわせて非常に大事だと思うんですが、その2点だけちょっとお聞かせください。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。
◎教育担当参事(三村靖夫君) いじめは本当に深刻な問題を招致することも場合によってはございます。先般、大津市の中学生の裁判の判決が出ましたけれども、やはり大きな責任を伴うものだなとふうに実感しております。加害者のお子様、加害者という言い方がいいか、適当かどうか、ちょっとあれですけれども、いじめているほうのお子様には、なかなかそういった意識もなくいらっしゃる方もあろうかと思います。本当に心の根深い部分での問題があると思いますので、そういった部分、私どもはスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーのお力をおかりしながら、心のケア、また指導等に努めているところというふうに考えております。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 私はこの質問を考えている中で、いじめというものは何で起きて、これだけ問題になってもなかなか減っていかない、逆にささいなことも含めればということが加わってかもしれませんが、件数はふえている。その中のこればかりが原因ではないかもしれませんが、教職員の多忙化を解消していかなければならない、あるいは少人数学級を実現していかなければならない。もう一つは、過度の競争教育、これを見直して、子供が伸び伸び学校で楽しく学べる、こういうことがいじめ解消のもとになっているんではないか、そんなことをちょっと思いましたので、余計なことかもしれませんが、つけ加えさせていただきました。 次に、(2)児童虐待の実態についてお聞きします。 最初に、虐待の把握の仕方をお聞きしましたが、早期発見のため、いろいろ先ほどの答弁の中にもありました、学校、児童相談所、あるいは医療機関、こういうものがあったと思いますが、これらの機関との具体的な連携、どのようにとられているのかお聞きします。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。
◎教育担当参事(三村靖夫君) 学校におきましては、児童虐待を把握した場合に、速やかに市教育委員会へ報告をしていただくとともに、
児童虐待防止法に基づきまして児童相談所へ通告をしていただいているというものでございます。学校は児童相談所等と連携しまして、通告後の児童生徒の安全を確認しているという状況でございます。また、岡谷市要
保護児童対策地域協議会というものがございますけれども、この各種機関と本当に顔の見える関係をつくりながら、実態の把握や情報共有、また、今後の支援方法等を御相談させていただく中で、きめ細かな対応をしているという状況でございます。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 今度の千葉県野田市の小学校4年生の子の事件なんですが、学校、あるいは教育委員会、児童相談所、かなり批判を浴びている。私は浴びてもしようがないかなという思いも持っていると同時に、昨日答弁の中で、この諏訪児童相談所管内では前年度比で94件の増、これは全国的にも一番だというような答弁がありました。絶対野田市のようなことがあってはなりませんが、児童相談所だけをもって、私は昨日の数字や何かも聞いたり、いろいろなことで、果たしてこれだけの人数を、ちょっと私何人か調べなければいけないんですが、調べてない、そんなに多くない人数でかかわっているとなると、やはり大変は大変だなという思いがしました。しかし、それで決して許されるような野田市のことではなかったんですが。 それで、これも先ほどのいじめと同じような言い方になるかもしれませんが、私は虐待を受けている子供の安全をやはり一番守っていかなければいけない、このことが一番大事だと思うんですね。そのためには、今岡谷市としてどうされているのか、この点お聞きします。
○議長(
武井富美男議員) 三村教育担当参事。
◎教育担当参事(三村靖夫君) 学校におきましては、児童虐待を把握した場合には、速やかに私ども市教育委員会のほうに報告していただくとともに、先ほどの
児童虐待防止法に基づきまして、児童相談所へ通告していただいているのは同様でございます。 児童相談所は法のもとの中で、一時保護という制度がございまして、2カ月間は保護をしていただけるような制度がございますけれども、なかなか2カ月という壁がございますので、それを過ぎてしまうと、もう一時保護の対象から外れてしまいますので、なかなか自宅に帰ってどのようにケアをしていくのかという部分が非常に大きな問題だというふうに認識をしているところでございます。そういうことも含めまして、要
保護児童対策地域協議会の中で児童相談所もしくは警察等と連携し合いながら、いかに子供たちを安全に保護していくのかという部分を念頭にしているところでございます。また、2カ月という壁がございますので、2カ月を過ぎて出てこられる、保護から外れてしまうお子様たちをどうやって学校で迎え入れるかという部分も大きな課題なのかなというふうに思っております。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 2カ月という言葉を何回か言われたんですが、私は虐待を受けた子供、あるいは受けるおそれのある子、わかっていましたら、マニュアルどおりというか、規則どおりというか、2カ月たったらほかへというのではなくて、本当にこの子が家庭へ戻っても大丈夫か、そういうこともきちんと確認するまでは、それは虐待を受けている子供の命を守るという点ではやっていかなければいけないことだと思っております。 先ほどはいじめの背景というんですか、こういうことをなくせばというようなことを申しましたが、私もこの児童虐待、教育委員会が悪い、児童相談所が悪い、あるいは学校が不適切な対応だったと言うだけではなくて、この背景にどんなものがあるか、これをやっぱりみんながきちんと見ていかなければ、虐待というものはなくならないのではないかと思います。というのは、若い世代の雇用破壊、こういうようなことが今のように続いていけば、私は家庭内でのDVとか、そういうことがあって子供への虐待につながっていく。あるいは貧困の広がり、経済的な問題、また、親の医療的な問題等々、そういうものが数多くあると思うんです。そういうようなことを考えれば、児童虐待をなくしていくということは、こういうことからも改めていかなければなくなっていかないのではないかな、そんな思いを持ちました。 それでは、最後に、大きい3番の高齢者の医療費窓口負担の軽減についてお聞きします。 私ども共産党議員団、10月から12月にかけて市民アンケートを行いました。多くの高齢者の方からも返事をいただきましたが、以前と比べて生活が苦しくなってきている、こういう回答が非常に多かったわけです。 そこで、改めてお聞きしますが、こういう高齢者の生活実態をどのように把握しているのかお聞きします。
○議長(
武井富美男議員) 百瀬市民環境部長。
◎市民環境部長(百瀬邦彦君) 高齢者の生活実態ということでございますが、窓口等での納付の相談等の際に、それぞれの事情をお聞きしたり、または電話等で相談をお受けすることもございますので、それぞれ丁寧な対応をしながら相談を受けているということでございますので、お願いいたします。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 相談を受けていただいているということは、岡谷市の場合は非常に親身になって相談に乗っていただいているということで、以前からも私は言っているところなんですが、やはりお年寄り、高齢者の生活実態というものが、今どのようなところへ来ているのかということを抜きにして、この医療費の問題とか、後期高齢者の保険料の問題、そういうものは語れないと思っております。 しかもこの10月からは消費税増税、これが予定されております。そうなってきますと、ますます高齢者の生活は圧迫されるというか、苦しくなってくる、これはもう目に見えているわけなんですが、そういうところで、やはりこれはこと、命、健康にかかわることでありますので、この高齢者の窓口負担、これを私はもう何回となく言っているわけなんですが、今の高い窓口負担ではお医者さんへかかれない、そういう方も何人か私は知っております。ぜひ窓口での負担を心配することなく医療機関へかかれるような、そういう仕組みが必要ではないかと思いますが、最後にその点だけちょっと市の考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
武井富美男議員) 百瀬市民環境部長。
◎市民環境部長(百瀬邦彦君) 現在、少子高齢化ということで、人口減少に伴います税収の減少、それから社会保障経費の増加が見込まれる中、岡谷市の財政状況を踏まえますと、高齢者に対し一律に医療費の支援をしていくというのはちょっと難しいかと思います。ただ、制度としましては、高齢者、特に低所得者に対しましては軽減制度などを設けまして、生活の配慮をしている制度というふうになっておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員。
◆6番(
笠原征三郎議員) 市ではいろいろそういう施策や何か、考えておられるかもしれませんが、国の大筋としては、もうますます高齢者いじめのことが進められてきておりますので、ぜひ市民の安全、健康を守る、国のそういう政治からの防波堤となるような岡谷市をぜひつくっていっていただきたいと思います。 以上で一般質問を終わります。
○議長(
武井富美男議員)
笠原征三郎議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午後3時21分
△再開 午後3時35分
○議長(
武井富美男議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△大塚秀樹議員
○議長(
武井富美男議員) 大塚秀樹議員の質問を許します。 〔15番 大塚秀樹議員 登壇〕(拍手)
◆15番(大塚秀樹議員) 15番 大塚秀樹です。 1期4年目の最終の一般質問になりました。まだこの壇上に上ると大変緊張します。質問に対し、きちんと対応していただいた行政の皆様に感謝します。1つでも市民の生活の暮らしに結ばれていけるよう願います。 それでは、通告順に質問をしてまいります。 まず、大きな1番、市長の政治姿勢についてお伺いします。 (1)公約の達成度であります。 今井市長には平成19年に市長就任以来、現在3期目の職を務められております。岡谷市政の進展のために体力的また精神的にもつらいことも多々あろうかと思いますが、時には寝食を削り、激務を遂行されておられることにまずは敬意を表するところであります。 市長職につくに当たっては、公約を掲げ、選挙戦に臨まなくてはならないわけでありまして、今井市長にはこれまでに3回市長選に臨まれておりますが、その際の公約として「人、輝き たくましいまち岡谷」の実現を掲げられ、産業の振興や住民福祉の向上、安全・安心なまちづくりなど、時宜に合った、また将来を見据えた施策を積極的に展開されてきていると思っております。 直近の平成27年9月に執行された市長選挙は、2期連続の無投票となり、今井市長には3期目の市政運営を託されたわけでありますが、その任期も残りあと半年余りに迫っております。そこで、市長みずからが思う公約の達成度をお聞きしたいわけでありますが、今井市長の在職中、我が国の社会経済情勢は景気の低迷が続き、ここに来て景気の回復が戦後最長と言われているものの、実際実感には乏しく、いまだ先行きの不安感は払拭されておりません。さらに、人口減少や少子高齢化にもなかなか歯どめがかからない状況で、地方自治体の行財政運営も大変厳しいものがあったと承知をしながら、市長がみずから掲げた公約について、今現在どの程度達成がされていると考えておられるのかお伺いいたします。 次に、(2)次期市長選挙であります。 過日、岡谷市
選挙管理委員会において、今年、予定されている岡谷市長選挙は9月1日告示、9月8日に投開票との日程が発表されました。今現在、市長選挙に出馬表明された方はおりませんし、今井市長においても、出馬の意向は明らかにされておらず、記者会見等において自身の進退を明らかにするタイミングについて、まだその時期ではないと思っている、申し上げる状況にないとの発言をされております。そのことは重々承知をしておりますが、あえてこの議会の一般質問の場においてお聞きいたします。 次期市長選挙への出馬について、今井市長はどのような考えでおられるのかお伺いいたします。 次に、大きな2番、若草保育園の休園についてであります。 昨年12月議会の社会委員協議会において、来年度若草保育園を休園したい旨の報告がされました。長年、地域に響いていた子供たちのにぎやかな声を聞くことができなくなってしまうことに一抹の寂しさを感じるとともに、少子化による影響がとどまることなく広がりを見せていることに改めて危機感を抱くところであります。若草保育園は、市の公共施設白書におきましても、利用・運営状況及び建物品質の偏差値がともに低い値であることが示されておりましたが、ここで休園との判断がされてしまいました。 そこで、(1)休園に至った経緯として、市において若草保育園を休園にすると決定されるまでの経緯をお伺いいたします。 次に、(2)保護者及び地元の声であります。 今回、若草保育園を休園とするに当たっては、市において保護者の皆さんや地元の皆さんと何度も協議を重ねた上での最終決定であると思っております。そこで、そうした協議の場において、保護者の皆さんや地元の皆さんから出された意見や要望などがありましたら、その内容をお聞かせください。 次に、(3)今後の見通しとして、岡谷市保育園整備計画の中期計画、また後期計画において若草保育園はどのような位置づけになっているのかお伺いします。 岡谷市保育園整備計画の中期・後期計画については、過去に何人もの同僚議員が一般質問を行っておりまして、前期計画が完了するまでに中期計画を策定して、継続的に取り組むとお聞きしております。前期計画で掲げておりました西堀保育園の整備事業も来年11月の開園に向け、具体的に進捗が図られようとしておりまして、新年度の予算編成の大要においても、保育園整備計画中期計画策定事業として議論を深めたいとされていることから、計画策定の前段で休園となってしまった若草保育園が保育園整備計画の中期・後期計画においてどのような位置づけになるのか、考え方をお伺いいたします。 次に、大きな3番、ゾーン30整備事業についてであります。 岡谷市では、現在、小井川小学校や西堀保育園周辺の区域においてゾーン30事業を実施しています。事業の区域内を東西に走る西堀新道は、県道の抜け道として車両の通行量が多く、歩行者、特に児童生徒の安全確保対策として大変すばらしい取り組みであると思っております。 そこで、(1)事業実施の効果と課題として質問通告をさせていただきましたが、先番の議員さんの質問に対して、多くの車両は制限速度30km以内で走行しているが、中には速度制限を守らない車両もあるとの答弁がありまして、理解をいたしました。私はこうした事業はどんどん進めるべきと思っておりますし、過去に同僚議員も要望しておりますが、市内の他の地域においてもゾーン30区域をふやすべきと考えております。 そこで、ゾーン30事業実施の効果と課題を承知した上でお聞きしようと考えておりました質問でありますが、今現在、市として市内の他の地域においてもゾーン30区域の指定を行う予定はあるのか、この場からお伺いしたいと思います。 次に、(2)ペースメーカー車両の運行であります。 事業の課題として、速度制限を守らない車両もあるとのことでありました。新年度予算においても、区域内の安全対策工事費用が計上されておりまして、着々とハード面の整備が図られていくことは大変心強く思うところでありますが、歩行者の立場からすると、まだまだ危険を感じることがあります。 そこで、1つの提案として、区域内を車両速度30km以下で走行するペースメーカーの役割を果たす車両を児童生徒の登下校の時間帯だけでも運行するようなことは考えられるのか、お聞きいたします。 次に、大きな4番、市制施行記念日の催しについてお聞きいたします。 この件につきましては、昨年6月の定例会一般質問において、市の誕生日である4月1日の市制施行記念日に市民の皆さんと一緒に、いわゆる催しの企画として、公共施設の入場無料やシルキーバスの無料乗り放題を提案したところ、市において研究いただけるとの答弁をいただきました。ことしも4月1日の市制施行記念日が迫ってまいりましたので、6月の一般質問以降、これまでに市において研究いただいた結果をお伺いしたいのですが、研究される中で、県内各市の市制施行記念日における公共施設の入場無料等の企画の実施状況と記念式典の開催状況を把握されていましたら、あわせてお聞かせください。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長(
武井富美男議員) 大塚秀樹議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 今井市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 大塚秀樹議員さんの質問にお答えをさせていただきます。 私からは、大きな1番の市長の政治姿勢についてお答えをさせていただきます。 まず、(1)公約の達成度について、少し期間が長いものですから、答弁も長くなりますが、御容赦いただきたいと思います。 市民の皆様への公約として「人、輝き たくましいまち岡谷」の実現を掲げ、この11年余りの間、産業振興、子育てと教育、健康と福祉、安全と環境、市民の声とまちづくりの5つを政策して打ち出し、岡谷市の発展や市民福祉の向上を実現するため、さまざまな施策、事業に懸命に取り組んでまいりました。 産業と観光では、100年に一度と言われた経済危機、リーマンショックに端を発した世界同時不況による景気の低迷が暗く長い影を落とす中で、産業担当の副市長を選任し、本市の産業振興を図るため、大変難しいかじ取りを担っていただいたほか、経済産業省から派遣をされております産業振興部長を橋渡し役として、国の連携を深めつつ、企業誘致や既存企業の活性化等に積極的に取り組んでまいりました。 また、首都圏や中京圏における企業訪問や情報交換会の開催などにより、人的ネットワークの構築を進めたほか、本市が誇ります産業集積や市内企業の技術力、充実した産業振興施策等の積極的なPRに努め、景気情勢や大手企業等の動向を把握しながら、より効果的、効率的な受注開拓と企業誘致などに取り組んでまいりました。 さらに、既存企業の活性化では、新技術、新製品の開発支援のほか、次世代産業分野への参入支援、事業承継支援、生産性向上のための支援、新規創業者支援に取り組むとともに、市内企業の流出防止として、新たに鶴峯工業団地を造成するなど積極的な事業展開を図ってまいりました。 中心市街地の活性化では、各商業界、岡谷TMOへの支援や空き店舗対策のほか、レイクウォーク岡谷の開店に合わせた周辺道路の整備などに取り組むことによって、新たな人の流れを生み出すとともに、まちなかのにぎわい創出に努めてまいりました。 観光振興では、シルクの歴史と文化、近代化産業遺産群、恵まれた自然環境などの地域資源を活かした取り組みのほか、産業観光に対する機運の高まりや岡谷蚕糸博物館シルクファクトの開館により、より多くの方に岡谷市に訪れていただくようになることができました。 子育てと教育では、子育て世帯の経済的負担を軽減するため、小学校入学前までであった乳幼児の医療費無料化を中学校3年生まで拡大したほか、国と県と連携した保育料等の減額事業に取り組んでまいりました。また、学校を開放しての放課後子供の居場所づくりを全小学校で展開するとともに、学童クラブの利用学年を小学校6年生まで拡大するなど、子供の健やかな成長を支援をしてまいりました。施設整備では、市内全小中学校の耐震化事業を完了させたほか、岡谷市保育園整備計画に基づきまして、民設民営となる信学会東堀保育園を開園させるとともに、発達支援施設を併設する新西堀保育園整備の道筋をつけ、安全・安心で快適な子育て環境の整備を推進をしてまいりました。 健康と福祉では、健康寿命の延伸に向け、生活習慣病の予防や改善を図るため、もっと野菜を食べよう運動の推進など、よりよい食習慣の定着を図る取り組みを進めたほか、疾病の早期発見のため、検診内容の充実と検診受診率の向上に努めてまいりました。また、市と病院事業の連携はもとより、医師会、歯科医会、薬剤師会などの関係機関と一体となり、地域医療体制の充実を図ってまいりました。このほか、地域サポートセンターを全地区へ設置するなど、高齢者も若者も障がいのある方もない方も、全ての市民の皆さんが住みなれた地域で安心して生活できる環境づくりを推進をしてまいりました。 安全と環境では、平成18年7月豪雨災害からの復興と伝承に取り組むとともに、国・県と連携して砂防堰堤の整備を進め、災害に強いまちづくり、市民の皆様の防災・減災に対する意識の醸成に努めてまいりました。また、平成18年7月豪雨災害から10年の節目となりました平成28年には、災害に強い安全で安心なまちづくりを目指すため、岡谷市防災・減災基本条例を制定をいたしました。さらに、地域防災力の向上に向け、各消防団の機能強化を図るため、資機材運搬車両の配備や可搬式小型ポンプの更新のほか、市民の生命と財産を守るため、救助工作車や救急車の更新を実施をいたしました。このほか、循環型社会の構築を目指して、家庭ごみ等の有料化を実施をしたほか、その他プラスチックの分別回収など行い、ごみ減量や3Rの推進にも取り組んでまいりました。 市民の声とまちづくりでは、まちの魅力を高める都市基盤整備としまして、都市計画道路であります岡谷川岸線、田中線、東町線、東堀線、若宮線の整備のほか、天白橋、西堀橋のかけかえを行い、また、県事業としまして、横河川の河口の白鳥橋が新設されたほか、国の事業では、国道20号バイパス並びに塩嶺大橋が開通するなど、住みやすい環境づくりに取り組んでまいりました。さらに、人と人との結びつきや地域力を高めるため、市民総参加のまちづくり、
地域コミュニティの強化などに努めてまいりました。 以上、マニフェストに掲げました政策ごとに、これまで実施してまいりました施策、事業の一端を申し上げました。このほか、長年の懸案事項でありました市民生活の安全・安心を支え、健康で生きがいを持って暮らしていくための6つの基盤施設の整備につきましては、第4次岡谷市総合計画において重要施策として位置づけ、全力を傾注して取り組んでまいりました。 まず、平成25年11月3日、文化の日に地域の芸術文化の振興と文化を核にしたまちづくりの中心施設として、まちなかのにぎわいの創出を図る岡谷美術考古館が開館いたしました。平成26年4月1日には、地域の看護師不足に対応し、地域の医療や介護サービスを守るため、また、看護師という高みを目指す皆さんの夢を実現するため、岡谷市看護専門学校を開校いたしました。平成26年8月1日には、シルクおかやの歴史、伝統を後世に伝え、新たなシルク文化を生み出し、岡谷ブランド発信の拠点施設となる岡谷蚕糸博物館が開館をいたしました。平成27年4月1日には、諏訪広域消防の一元化に合わせ、岡谷消防署や市内消防団の本部のほか、諏訪広域消防本部と高機能通信指令センターを備え、諏訪地域全体の防災と救急救助の拠点となる新消防庁舎を開署、運用を開始いたしました。平成27年10月には、将来にわたって高度で良質な医療を提供し、市民の皆様の生命と健康を守る岡谷市民病院が開院をし、市民の皆様に信頼され、親しまれ、そして育てていただける総合病院として診察を開始をいたしました。その後、旧施設の解体工事をはじめ、駐車場や周辺道路整備を進め、平成28年11月15日に全事業が完了をいたしました。平成28年12月1日には、湖周2市1町で取り組んでまいりました諏訪湖周クリーンセンター、ecoポッポが本格稼働をいたしました。 以上、6つの施設を整備し、それぞれが新たな役割と機能を持って動き出すことができたことは、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力の賜物であり、私のこれまでの在任期間中における大きな成果であると考えております。 また、現在では市民の皆様の貴重な財産となりましたこの6つの基盤施設の役割や目的を十分果たすため、さらなる充実に努めるとともに、市民生活の安全・安心のみならず、産業振興、子育て支援など幅広い分野へ効果を波及させるよう努めているところでございます。 「人、輝き たくましいまち岡谷」の実現に向け、市民の皆様や市議会の御理解、御協力により、あらゆる分野で一定の成果を上げることができ、公約につきまして、おおむね達成できているものと考えているところでございます。 次に、(2)次期市長選挙についてでございます。 先ほど申し上げましたように、これまでの間、子供たちの笑顔があふれ、青年たちは将来のまちに夢と希望を描き、シニア世代には生きがいと安心がある、そして産業には活力とにぎわいがあるたくましいまち岡谷、そんな「人、輝き たくましいまち岡谷」の実現に向け、時代の流れと、それに伴う課題に適切かつ柔軟に対応しながら、日々努力を重ねてまいりました。 今、岡谷市は国や全国の多くの地方自治体と同様に、少子高齢化と人口減少という大きな課題に直面をしております。この課題に正面から立ち向かい、その速度を減少させるために、まず第4次岡谷市総合計画の総まとめをし、そして第5次岡谷市総合計画の初年度にふさわしい力強い第一歩を踏み出すことができるよう、市政の目標や課題解決に向けて全力を傾注し、任期を全うすることが最優先であり、今はまだ次期のことについて検討、言及する時期ではないと考えております。よろしくお願いいたします。 以上でございます。
○議長(
武井富美男議員) 小口健康福祉部長。 〔健康福祉部長 小口浩史君 登壇〕
◎健康福祉部長(小口浩史君) 私からは大きな2番、若草保育園の休園についてお答えさせていただきます。 最初に、(1)休園に至った経緯であります。 本年度の若草保育園の入所児童数は、年長児13名、年中児3名、年少児3名の合計19名でありますが、年長児の13名がこの3月に卒園しますと、残る在園児は5世帯、6名という状況となりました。また、昨年10月に平成31年度の新規入所児童を募集したところ、若草保育園への入所希望者は1人もない状況でありました。 このような状況を受けまして、10月下旬に残る在園児の家庭と懇談を行い、それぞれ意向などを伺ったところ、3世帯、3名が家庭の事情等により平成31年度から他の保育園に転園することを決めており、若草保育園への入所を継続される児童は2世帯、3名のみという状況になったところであります。この3名の児童数では1人1人の発達過程に応じた個の成長のための保育は提供できるものの、集団の中での成長を培う保育園としての役割が果たせない状況となります。また、保育所保育指針における基本原則におきましても、人とのかかわりの中で、人に対する愛情や人権を大切にする心の育ちと自主性、自立性、協調性の態度を養い、道徳性の芽生えを培うことが目標の一つとされております。 これらを踏まえまして、本市としましては、児童の健全な心身の発達の基礎を培う保育園としての機能が十分に発揮できないことから、児童の最善の利益を考慮しまして、平成31年度の若草保育園の運営につきましては、一時休園することといたしたものであります。 なお、残る2世帯につきましては、個別に事情を説明し、転園について了解をいただき、希望される保育園への転園手続がなされたところであります。また、地元区であります小井川区に対しましても、若草保育園における保育の継続が困難な状況であることなどを説明し、昨年12月17日の社会委員協議会におきまして、一時休園とする市の方針を報告させていただいたものであります。 次に、(2)保護者及び地元の声であります。 若草保育園の一時休園の決定に至るまでの間、保護者や地元区の皆さんと協議を重ねてまいりました。在園児の保護者の意見としましては、保育園を移ることにより、子供が新しい環境に溶け込めるかなどの心配があり、できればなれている若草保育園で卒園まで保育できないかなどの意見をいただいた一方、児童数が少な過ぎることで運動会や発表会などの保育園の行事に支障があることや、保護者会活動への影響などを心配される意見をお聞きしたところであります。 また、地元区であります小井川区からは、地域の大切な子育て施設であり、その火を消さないでほしい。子供は地域の活性化の源であり、保育園があることで若い世代も居住してくれる。現状からすれば、来年度のことは仕方がないが、人口の多い小井川区であり、早期に新しい保育園整備を進めてほしいなど、現状を理解いただいた上で、新保育園整備を期待する意見等を多くいただいたところであります。 続きまして、(3)今後の見通しであります。 岡谷市保育園整備計画では、整備が完了したあやめ保育園、みなと保育園、神明保育園以外の保育園は、老朽化の度合い、新たな建設地や再配置を検討しながら整備を図ることとしております。また、中期計画、後期計画については、前期計画で整備を図る東堀保育園と西堀保育園以外の全ての保育園が対象となりますので、若草保育園につきましても、施設の手狭さや老朽化により整備が必要な保育園の一つとして、中期計画以降の整備対象園に位置づけられるものであります。 中期計画の策定に当たりましては、現在、前期計画として事業を推進しております新西堀保育園の整備完了を2020年度に予定していることから、平成31年度から2年をかけ計画を策定する予定でおります。 なお、中期計画、後期計画の策定に向けましては、人口や児童数の減少が見込まれる将来展望や未満児保育に対するニーズなども変化しておりますので、社会情勢の変化などを的確に把握しながら、保育園の適正配置のあり方などさまざまな課題を捉えていくことが大切であると考えております。現時点におきましては、今後の整備地域や時期など決まったものはありませんが、若草保育園につきましては、保育園整備計画に基づく検討が必要な保育園として、今後もその位置づけが変わるものではありません。 私からは以上であります。
○議長(
武井富美男議員) 山岸建設水道部長。 〔建設水道部長 山岸 徹君 登壇〕
◎建設水道部長(山岸徹君) 私からは、大きな3番、ゾーン30整備事業についての(1)事業実施の効果と課題についてお答えさせていただきます。 市内の他の地域につきましても、歩行者の安全確保は重要な課題となっております。岡谷市では、ゾーン30事業とは別に、平成25年から児童生徒の安全を確保するため、通学路安全対策プログラムを策定し、通学路の危険箇所の安全対策工事を実施し、安全確保に努めているところでございます。ゾーン30エリアに指定することにより、その地区にお住まいの方の生活への影響も大きいことから、地域としての御理解が必要と考えておりますが、通学路安全対策プログラムから外れた地域や、周囲の環境が変化し、安全性に課題が出てきた場合においては、ゾーン30エリアに指定することは大きな効果があるものと考えておりますので、地域の皆様や警察と協議しながら取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(
武井富美男議員) 百瀬市民環境部長。 〔市民環境部長 百瀬邦彦君 登壇〕
◎市民環境部長(百瀬邦彦君) 私からは、大きな3番、ゾーン30整備事業についての(2)ペースメーカー車両の運行についてお答えをさせていただきます。 現在、市では児童生徒の安全確保と交通事故防止のため、交通指導員によるパトロールや街頭指導を計画的に実施をしております。パトロールは青色回転灯を装備した車両により、ゾーン30エリアを含め、市内全域において実施しており、特に児童生徒の登下校時を重点として通学路等を中心に行っております。また、パトロールにおいて、ゾーン30エリア内では制限速度の30kmを守り走行しているため、追従する他の車両のスピードも抑制できることから、一定の効果があるものと考えております。今後もゾーン30エリアにつきましては、児童や生徒、沿線住民の安全確保と交通事故防止のため、計画的なパトロールを実施してまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。
○議長(
武井富美男議員)
岩垂企画政策部長。 〔企画政策部長 岩垂俊男君 登壇〕
◎企画政策部長(岩垂俊男君) 私からは、大きな4番、市制施行記念日の催しについてお答えをさせていただきます。 市制施行記念日に合わせて行っている企画等について、県内の18市及び諏訪地域の町村に照会を行い、調査を行いました。調査の結果、市制施行記念日に合わせて公共施設などの無料開放を行っているのは、松本市1市のみでございました。また、県内19市の市制施行記念式典の開催状況につきましては、式典を毎年行っているのは岡谷市をはじめ駒ヶ根市、東御市の3市であり、その他の16市及び諏訪地域の町村につきましては、5年または10年の周期で記念式典を行っております。 岡谷市では、市制施行の日をこれまで本市を築き上げていただいた先人たちのたゆまぬ努力と功績に感謝するとともに、歴史と文化を次世代に継承し、本市のさらなる発展、確かな未来に向けて新たな一歩を踏み出すことを決意する大切な日であると認識をしております。本年4月1日の市制施行記念日には、試行的に本市の歴史等を学ぶことができる蚕糸博物館と美術考古館の2施設につきまして、全ての入場者を無料としてまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。
○議長(
武井富美男議員) 一通り答弁が済んだようです。 大塚秀樹議員。
◆15番(大塚秀樹議員) それぞれ御答弁をいただきありがとうございました。 それでは、2回目以降の質問をさせていただきます。 まず、大きな1番、市長の政治姿勢についての(1)公約の達成度であります。 市長自ら、公約はおおむね達成できているものと考えているとの答弁でありました。力強く自信にあふれた答弁をいただけたと思います。公約のさらなる実現に向けて高みを目指していただきたいとの思いであります。激しく揺れ動く時代の中にあって、岡谷市も懸命にこの荒波に立ち向かい、行政運営の指針となる市の総合計画も第4次岡谷市総合計画から第5次岡谷市総合計画へ無事引き継ぎがされようとしておりまして、今井市長のこれまでの行政手腕を評価するとの声も聞かれます。 しかしながら、一方で、市政は全てが順風満帆で運営がされているわけではないと思っております。そこで、今現在、市長が今後の市政運営において最大の課題は何であるのかお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員) 今井市長。
◎市長(今井竜五君) 先ほどの(2)次期市長選挙の答弁とちょっと重複をいたしますけれども、やはり現在は国や全国の多くの地方自治体と同様、岡谷市におきましても少子高齢化、人口減少が続いているわけでございます。こうした状況から、地域ですとか、産業ですとか、福祉など、さまざまな場面において担い手が高齢化し、もしくは減少するということで、地域全体の活力が失われつつあるといったことが大変危惧をしているところでございます。 そうした、本市にとりましての少子高齢化、そういったこと、人口減少、今後特に注力をしていかなければならない、そういった大きな課題だというふうに認識をしているところでございます。そして、この大きな課題に対応するため、人口減少の速度を緩やかにするとか、それから減少社会に対応したまちづくりを進めていく、こういったことを第5次岡谷市総合計画で掲げております。将来都市像であります「人結び 夢と希望を紡ぐ たくましいまち岡谷」の実現に向けまして、各種の施策、計画、事業を着実に推進をしていく、このことが大きな課題と、そして大きなやっていかなければならないことだ、そういうふう思っているところです。
○議長(
武井富美男議員) 大塚秀樹議員。
◆15番(大塚秀樹議員) 今井市長が考える今後の岡谷市政の最大の課題は、少子高齢化と人口減少との答弁をいただきました。全国の多くの自治体が抱える大変大きな課題であると思いますが、そうした課題に立ち向かい、解決に導きながら、岡谷市が目指す将来都市像を具現化するための指針が市長みずからが先頭に立ち策定した第5次岡谷市総合計画であると思っております。 このまま(2)次期市長選挙に移りますが、次期市長選挙への出馬については想定内の答弁をいただきました。聞き方を変えても同じことの繰り返しになると思いますので、これ以上の質問はいたしませんが、先ほども若干申し上げました市政の課題をしっかりと捉え、その課題解決とともに、岡谷市が目指す将来都市像を具現化するための指針として、みずからが先頭に立って策定した第5次岡谷市総合計画をしっかりとスタートさせることは当然のことであって、計画を着実に軌道に乗せることまでもが総合計画の策定を牽引してきた現職の市長の責任であると思っております。半年余りに迫りました市長選挙に向けて、このことをしっかりと肝に銘じて出馬を判断いただければと思います。 次に、大きな2番、若草保育園の休園についてであります。 (1)休園に至った経緯でありますが、丁寧に御説明をいただきました。経緯をお聞きして、今回はやむを得ない判断であると感じますが、なかなか歯どめのかからない少子化問題については、市民の皆さんもしっかりと巻き込んで、これまで以上の取り組みを推進いただきますようお願いしたいと思います。 若草保育園について、引き続きお聞きいたします。 4月以降休園となった後の園舎や敷地の維持管理はどのようにされるのかお伺いします。
○議長(
武井富美男議員) 小口健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小口浩史君) 平成31年度につきましては、一時休園となりますが、若草保育園で実施してまいりました地域との交流事業などを大切にしたいと考えておりまして、近隣の小口保育園や神明保育園から園児が若草保育園を訪れまして、地域の皆さんとの交流やサテライト的な生活の場、また遊び場として施設を活用する予定でおります。 また、2020年度以降に向けましては、これまでと同様に入所募集を継続して実施することとしております。入所希望により一定の集団が確保され、児童の健全な心身の発達が図れるかどうかの視点などを検討した上で、運営再開について判断してまいりたいと考えておりますので、施設等につきましては、担当課におきまして適正な維持管理に努めてまいる予定でおります。
○議長(
武井富美男議員) 大塚秀樹議員。
◆15番(大塚秀樹議員) 園舎や敷地の管理についてはわかりました。引き続き施設を活用したいとのことで、地元の皆さんからしますとありがたいことであると思いますが、老朽化した建物でありますし、園庭も公道に接しておりますので、環境美化にも十分に心がけていただき、万全な体制で維持管理を行っていただきますようお願いいたします。 次に、待機児童についてお聞きしたいと思います。 小さな子供さんを持つ保護者の皆さんからしますと、若草保育園の休園により、入園を希望できる保育園が一時的であっても1つ少なくなるわけであります。県内においても、保育所不足などによる待機児童の発生が報告されておりまして、若草保育園の休園による影響が心配されますが、岡谷市における待機児童の状況をお伺いします。
○議長(
武井富美男議員) 小口健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小口浩史君) 入園申し込みに当たりましては、人気が集中する保育園もございまして、やむを得ず選考により第1希望の保育園に入所できないこともございますが、第2希望、第3希望の保育園の入所調整によりまして待機児童は生じてない状況にあります。また、3歳未満児につきましては、共働き世帯の増加等により入所児童数が年々増加している状況でございますが、新年度につきましても、全ての入園希望に応えることができている状況にございます。
○議長(
武井富美男議員) 大塚秀樹議員。
◆15番(大塚秀樹議員) 待機児童はいないとのことでありまして、そうした実態からも、若草保育園の休園の話が進められたものと理解いたしました。 次に、(2)保護者及び地元の声であります。 さまざまな意見や要望が寄せられていることがわかりました。保育園は子供を保育するだけの施設ではなく、地域の子育ての拠点であり、地域のにぎわいの創出などにも大きく貢献をしている施設でありますから、それぞれに思い入れも強くあると思います。また、我が子を思う保護者の皆さんの気持ちもよくわかります。特に現在、年中、年少の在園児は保護者の皆さんが心配されるように、なれ親しんだ保育園からの転園を余儀なくされることになります。 そこで、転園となる園児の心のケアや保護者の皆さんからの相談などの受け入れ態勢はどのように考えているのか、お伺いいたします。
○議長(
武井富美男議員) 小口健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小口浩史君) 若草保育園から多くの児童が神明保育園のほうへ転園となりますので、1月から神明保育園へ出向いての交流を始めているところでございます。子供たちはすぐに友達となり、楽しく交流しておりますので、引き続き新しい環境に円滑に溶け込めるよう、交流の機会を設けてまいりたいと考えております。 また、保護者に対しましては、園長やクラス担任が中心となりまして、きめ細かくサポートしておりますし、転園前には転園先の保育園の園長やクラス担任との顔合わせや打ち合わせ等を実施してまいりますので、大きな不安や負担を抱えることのないよう、円滑な転園に努めてまいりたいと考えております。
○議長(
武井富美男議員) 大塚秀樹議員。
◆15番(大塚秀樹議員) 答弁ありがとうございました。 園児の交流の様子は先日、新聞報道がされておりまして、微笑ましい様子がうかがえました。今回の休園はやむを得ないことであると思っておりますが、大人の事情により保育影響が変わることで、子供たちに負担をかけてしまうことが絶対にあってはなりません。全ての子供たちを大切に育むことは当然でありますが、今回、特に転園を余儀なくされる子供たちには、より一層一人一人の気持ちに寄り添い、きめ細やかな対応をいただきますよう要望をさせていただきます。 次に、(3)今後の見通しであります。 保育園整備計画の中期・後期の取り組みについては、今のところ整備地域や時期など決まったものはないとのことです。計画策定の前段で一時休園となってしまう若草保育園についても、位置づけは変わるものではないとのことでありますが、かつて市で運営しておりました上浜保育園は、10年余り休園状態で経過した後、閉園とされております。当時とは時代背景や立地条件などの違いがありますが、市としてこうした事例をどのように踏まえて若草保育園の今後を見通すことになるのか、お伺いします。
○議長(
武井富美男議員) 小口健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小口浩史君) 上浜保育園につきましては、園児数の減少によりまして、平成6年に休園いたしましたが、その後、現在のあやめ保育園の完成や聖ヨゼフ保育園の開園など、近隣の保育環境が整ったことなどを踏まえて、平成16年度に廃止した経過でございますが、若草保育園につきましては一時休園でございまして、2020年度以降もこれまでと同様に入所募集を継続しながら運営再開を判断することとしております。 また、中期計画以降の整備に当たっては、若草保育園は土地が狭く、接する道路の状況にも課題がございますので、現在地の建てかえは難しいと考えております。したがいまして、保育園整備計画に掲げる目指すべき保育園の実現に向けまして、新たな建設地や適正配置を検討しながら整備を図る保育園の一つであると認識いたしております。
○議長(
武井富美男議員) 大塚秀樹議員。
◆15番(大塚秀樹議員) 答弁ありがとうございました。 若草保育園はあくまで一時休園であり、引き続き入所募集を行いながら運営再開の判断をしていくとのことであります。また、整備計画において、若草保育園の課題もお聞かせいただきましたが、ここで休園とするに当たって、市において保育園に対する地元の声もしっかりと聴取いただいておりますので、このことも整備計画策定時には十分に配慮をしていただきますようお願いをしておきたいと思います。 今回、若草保育園の休園にかかわって質問をさせていただきましたが、こうした問題は今後市内各所において起こり得る問題であると思います。さまざまに展開されております少子化対策により、少しでも早く少子化に歯どめがかかりますことに期待をいたすとともに、これから取り組まれます保育園整備計画につきましては、大変に難しい取り組みになろうかとは思いますが、計画の策定においては、市内全域にわたって地域住民の皆さんの意見や要望を十分に聞き取りながら、先見性を持って取り組まれますようお願いいたします。 次に、大きな3番、ゾーン30整備事業についての(1)事業実施の効果と課題で、ゾーン30区域の新たな指定について考えをお聞きしました。車社会にあって、常に歩行者の安全が確保されている道路環境であれば、このような区域の指定は必要ないでしょうが、残念ながら市内の道路の多くはそのような状況ではありません。壇上でも申し上げましたが、ゾーン30区域は必要に応じて積極的にふやしていくべきと思っております。 また、(2)ペースメーカー車両の運行でありますが、車両によるパトロールの実施により走行速度抑制への一定の効果があるとのことです。法定速度でありますので、守られて当然ではありますが、現実的に遵守されていないようであります。今後も施設整備とともにパトロール活動の強化をお願いしたいと思います。 道路環境や自然災害など、何事においても安全対策にはこれで十分ということはなく、何重にも備えておくことが大切であると思います。ゾーン30区域内はもとより、市内全般にわたり一層の交通安全の確保に努めていただきますようお願いいたします。 次に、大きな4番、市制施行記念日の催しについてであります。 市において研究・検討いただきました。県内において毎年式典など催しを実施しているところが意外に少ないことがわかりました。しかしながら、岡谷市においては、職員の皆さんが毎年式典の開催に御尽力いただいておりまして、その御労苦に対しまして心から敬意をあらわしたいと思います。現在の岡谷市があるのも、先人たちのたゆまぬ努力の賜物であります。そうした先人の功績をたたえるとともに、岡谷市が輝く未来に向かってさらなる飛躍を誓う日として、今後も市制施行記念日を大切にしていただければと思います。 また、今年の市制施行記念日は試行的に蚕糸博物館と美術考古館の入場料を無料にしていただけることでありまして、大変にありがたい答弁をいただきました。4月1日の岡谷市の誕生日を市民の皆さんとお祝いするとともに、こうした機会を通じまして、市制施行が周知され、さらに地元の先人の偉業を知ることで、市民の皆さんが岡谷市に誇りを持ち、地元に貢献しようとする意識がより強くなってくれれば願ったりかなったりであります。 市制施行記念日の両施設の入場無料は初の試みと思いますので、市民の皆さんに入場無料とする趣旨の説明と、市の内外から大勢の皆さんが施設を訪れていただけるよう、広報に努めていただき、さらにこうした取り組みが今後の両施設の入場者の増加にもつながっていくことに期待をしながら、以上で私の一般質問を終わりにします。ありがとうございました。
○議長(
武井富美男議員) 大塚秀樹議員の一般質問を終了いたします。
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△延会の宣告
○議長(
武井富美男議員) 本日はこれまでとし、延会いたします。
△延会 午後4時27分...