岡谷市議会 2017-10-02
10月02日-06号
平成29年 9月 定例会(第4回) 平成29年第4回
岡谷市議会定例会会議録議事日程(第6号) 平成29年10月2日(月)午前9時30分開議 日程第1 議案第50号 平成28年度岡谷市
一般会計歳入歳出決算認定について 日程第2 議案第51号 平成28年度岡谷市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第3 議案第52号 平成28年度岡谷市
地域開発事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第4 議案第53号 平成28年度岡谷市
分収造林事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第5 議案第54号 平成28年度岡谷市
霊園事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第6 議案第55号 平成28年度岡谷市
温泉事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第7 議案第56号 平成28年度岡谷市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第8 議案第57号 平成28年度岡谷市湊財産区
一般会計歳入歳出決算認定について 日程第9 議案第58号 平成28年度岡谷市水道事業会計の決算認定について 日程第10 議案第59号 平成28年度岡谷市
下水道事業会計の決算認定について 日程第11 議案第60号 平成28年度岡谷市病院事業会計の決算認定について 日程第12 議案第62号 岡谷市
福祉医療費給付金条例の一部を改正する条例 日程第13 議案第63号 市道路線の認定について 日程第14 議案第64号 市道路線の変更について 日程第15 議案第65号 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第3号) 日程第16 議案第66号 平成29年度岡谷市
病院事業会計補正予算(第2号) 日程第17 議案第67号 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第4号) 日程第18 議案第68号 「全国森林環境税」の創設に関する意見書 日程第19 議案第69号 私立高校への公費助成に関する意見書 日程第20 議案第70号 私立高校への公費助成に関する意見書 日程第21 議案第71号
県道下諏訪辰野線拡幅改良を求める意見書 日程第22 議案第72号 道路整備事業に係る補助率等の嵩上げ措置の継続を求める意見書 日程第23 議案第73号 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書 日程第24 議員派遣について
---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
---------------------------------------出席議員(18名) 1番
武井富美男議員 2番 今井義信議員 3番 早出一真議員 4番 渡辺雅浩議員 5番 今井秀実議員 6番 笠原征三郎議員 7番 中島保明議員 8番 藤森博文議員 9番 遠藤真弓議員 10番 笠原順子議員 11番 共田武史議員 12番 今井康善議員 13番 竹村安弘議員 14番 小松 壮議員 15番 大塚秀樹議員 16番 八木敏郎議員 17番 浜 幸平議員 18番
渡辺太郎議員欠席議員(なし
)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 今井竜五君 副市長 小口明則君 教育長 岩本博行君 企画政策部長 岩垂俊男君 総務部長 小口道生君 市民環境部長 百瀬邦彦君 健康福祉部長 小口浩史君 産業振興部長 赤沼喜市君 工業政策部長 尾張嘉紀君 建設水道部長 山岸 徹君 教育部長 吉澤洋人君 教育担当参事 三村靖夫君
病院事業管理者 平山二郎君 事務部長 酒井吉之君 選挙管理委員会 会計管理者 中原淳一君 兼監査委員 松下正樹君 事務局長 企画課長 岡本典幸君 秘書広報課長 仲田健二君 総務課長 城田 守君 財政課長 藤澤 正君
---------------------------------------事務局職員出席者 局長 武井千尋 次長 伊藤 恵 総括主幹 兼議事主幹 小松隆広 庶務主幹 小口明彦 事務取扱
△開議 午前9時30分
△開議の宣告
○議長(
武井富美男議員) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△議案第50号~議案第57号の委員長報告、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第1 議案第50号 平成28年度岡谷市
一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第8 議案第57号 平成28年度岡谷市湊財産区
一般会計歳入歳出決算認定についてまでの8件を一括議題といたします。 この8件は、
決算特別委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。
決算特別委員長。 〔
決算特別委員長 大塚秀樹議員 登壇〕
◆
決算特別委員長(大塚秀樹議員) 15番 大塚秀樹です。 今定例会における9月4日の本会議において、
決算特別委員会に審査付託されました議案第50号から議案第57号までの平成28年度決算関係議案8議案につきまして、去る9月19、20日の2日間にわたり、慎重に審査を行いましたので、その経過及び結果について御報告申し上げます。 なお、
委員長報告資料につきましては、
決算特別委員会資料集、一般・特別会計を参照いただき、計数等につきましては、決算書、行政報告書及び
決算審査意見書等に示されておりますので省略して、審査の主な点について御報告申し上げます。 また、委員会の要望事項につきましては、当局において十分な検討をされるようお願いいたします。 まず、議案第50号 平成28年度岡谷市
一般会計歳入歳出決算認定について御報告いたします。 最初に、総体的事項として、平成28年度決算の評価について。 市長より、平成28年度は、第4次岡谷市
総合計画後期基本計画の3年目として、「未来の岡谷を育む年」として位置づけ、将来都市像である「みんなが元気に輝く たくましいまち岡谷」の実現のため、各種施策を積極的に展開してきたところである。特に、6つの重要施策については、全ての施設において供用が開始されることとなり、今後は
公共施設等総合管理計画に基づく取り組みを進め、新しい施設と既存施設が融合した新たなまちづくりを推進してまいりたいと考えている。 こうした重要施策の推進を図る一方で、行財政改革に積極的に取り組むとともに、岡谷市行財政改革3か年集中プランの着実な推進に向けて努力を重ねた結果、平成28年度の一般会計は実質収支で6億3,900万円余の黒字を計上することができた。また、国や県の補助金を中心とした特定財源の積極的な活用に努め、基金からの繰入金については当初予算に比べ約8,000万円の減額を図るなど、後年度の財政運営に十分配慮した決算とすることができたものと考えている。しかしながら、景気は緩やかな回復基調にあるものの、個人消費や生産活動において地域間のばらつきが見られるなど、景気回復を実感するまでには至らない状況の中、市税収入は全体で2.3%の減となったほか、地方交付税や
地方消費税交付金等についても減収となるなど、歳入一般財源の総額で約7億円の減収となり、厳しい財政運営を強いられたとのことである。 一方、将来の負担に大きく影響する市債の状況は、CAP制の徹底などにより、平成28年度末の現在高は約250億9,000万円で、前年度比で約1億3,000万円の減となっており、今後も引き続き中長期的な財政運営を見据え、弾力的な財政構造への転換を進めてまいりたいと考えている。 岡谷市においても、全国的な動向と同様に、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少が進み、市税収入の増収が見込めないことから、限られた財源の中で、国の動向などに注視しながら、継続的で健全な財政運営について最大限の努力をしてまいりたいとのことでありました。 次に、岡谷市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略について。 市長より、岡谷市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の進行管理については、8つの戦略目標や32項目のKPIに基づいて施策や事業の効果を検証することとしており、平成28年度における効果検証は岡谷市まち・ひと・し
ごと創生有識者会議において実施してまいりたいとのことでありました。 さらに、平成28年度においては、地方創生の実現に向けて国の
地方創生交付金を活用した事業にも積極的に取り組み、諏訪圏6市町村による
SUWAブランド創造事業を初め、移住・
交流産業振興事業、
岡谷ブランド発信・展開戦略事業、外国人観光客を主なターゲットとする
信州シルクロードを核とした
広域観光連携事業など、延べ7事業を実施し、こうした取り組みにより総合戦略に掲げた全32項目のKPIのうち、20項目において平成28年度の実績値が平成26年度の基準値を上回る結果となったほか、年間の人口も減少幅が縮小したことなどから、人口ビジョンに掲げた平成72年・2060年の将来展望人口4万人台の維持に向け、一定の成果があったものと認識しているとのことでありました。 次に、歳出から主な点を申し上げます。 まず、2款総務費では、正規職員、嘱託職員及び臨時職員の人件費並びに平均年齢の推移について。 資料NO.5「正規職員、嘱託職員及び臨時職員の人件費(5年間)」を御参照ください。 嘱託・臨時職員については、任用期間や勤務時間がそれぞれ異なっており、責任の度合いや役割に応じた年収となっているが、正規職員とともに市民サービスの一翼を担っていると認識しており、これまでも処遇についてはさまざまな面から検討し、年間20日の年次休暇の付与のほか、職務の経験等を考慮する中で、時給単価の見直しを行うなど、総体的な中で処遇改善を図っているとのことでありました。 なお、本年の5月ではあるが、法の改正により、これまで支給が認められていなかった期末手当の支給が可能となったことから、国から詳細なマニュアル等が示されたところで、具体的な検討に取り組んでまいりたいとのことでありました。 委員より、待遇の改善は待ったなしの課題であり、国の動向も注視しながら、今後適切な対応をしていただくよう要望がありました。 次に、岡谷市防災・減災基本条例の周知状況について。 岡谷市防災・減災基本条例は、制定に当たり、区長会や防災会議など45の団体へ説明し、制定後はホームページへの公開を初め、平成18年7月豪雨災害10年伝承事業や
小中学校巡回災害パネル展などで多くの市民に条例の考え方に接していただいているとのことでありました。さらに、豪雨災害の被害に遭った小中学校においては、防災・減災意識の高揚に向けた授業を毎年実施しており、条例の精神伝承に努めているとのことでありました。 委員より、課題について質疑があり、自助・互助・共助・公助を基本とする考え方を後世に継承し続けることがこれからの課題であるとのことでありました。 次に、3款民生費では、福祉タクシーについて。 資料NO.7「
福祉タクシー利用状況(チケットの購入人数、運行回数、待機台数)と稼働率の推移(5年間)」を御参照ください。 まず、本会議から付託されました
福祉タクシー運行事業の検討状況及び運転手の平均年齢について。
福祉タクシー制度は、コンパクトな地域の特性を生かして市内どこでも300円という安価な値段での利用が最大のメリットである。平成28年度において検討した内容としては、利用者の動向等を勘案して車両台数の適正化と運行稼働率の向上を目指し、配車台数の見直しを実施した。しかしながら、利用者の減少が続いている一方で、今後、現行制度における対象者は増加していくことから、利用者の声を聴取して実態の把握に努め、潜在的需要などあらゆる視点から検証して、より利用しやすい制度となるよう取り組んでまいりたいとのことでありました。 また、運転手の平均年齢は、事業者より72.3歳という回答をいただいているとのことでありました。 委員より、利用者の声をどのようにつかんでいるかとの質疑があり、市としては、事業者から運行実態の聞き取りや利用者にアンケートを実施するなど、利用者の声を拾うよう取り組みを行っているとのことでありました。また、利用者の
半数弱が通院に使用している状況の中で、時間帯によっては予約がとりづらくなっていることから、今後しっかり検証して、よりよい制度にしてまいりたいとのことでありました。 委員より、福祉タクシーの現状について引き続き分析を深めていただきたいとの要望がありました。 次に、障がい
者地域生活等支援事業について。 市では毎年、市役所の各課等に調達可能な物品や業務等の照会を行い、予算に反映させながら取り組みを進めており、平成28年度は目標額を120万円以上としたが、大口の印刷業務の減少等の影響により、実績では約56万円であったとのことであります。 委員より、物品調達で苦労している点について質疑があり、市内にはそれぞれ特色のある製品の販売や業務を手がける事業所があり、可能な限り予算に反映し、優先調達による業務発注を心がけているが、業務内容や単価、納期などの面で折り合いがつかず、発注に至らないケースもあり、苦慮しているとのことであります。しかしながら、今後も発注につながるよう丁寧な橋渡しに心がけるとともに、発注機会の拡大に努めてまいりたいとのことでありました。 委員より、障がい者に対する支援を引き続きお願いしたいとの要望がありました。 次に、
認知症施策推進事業について。
認知症施策推進事業は、
認知症初期集中支援チームの設置と
認知症地域支援・
ケア向上推進事業の2つの事業があり、そのうち
認知症初期集中支援チームは、一定の研修を受講した
認知症サポート医や保健師、
認知症ケア専門士等で構成し、チーム員が認知症の方や疑いのある方の家庭を訪問し、医療や介護に結びつけるなどのサポートを行う事業で、平成28年度の実績は35人の支援を行い、そのうち15人は支援を終了することができた。チーム員の介入で、適切な医療や介護サービスに結びついた方が多数おいでになり、チーム活動を通して医療機関や医師会との連携も強化され、効果は上がっているとのことでありました。 また、
認知症地域支援・
ケア向上推進事業については、
地域包括支援センター内に
認知症地域支援推進員を配置し、認知症への理解を深めるための普及・啓発活動を行っているとのことでありました。 次に、4款衛生費では、
資源物回収事業について。 資源物の回収量については、年々減少傾向ではあるが、この要因としては市内に設置されている民間の
リサイクルボックスの影響が大きいと考えているとのことであります。
リサイクルボックスは、新聞や雑誌などの紙類のほか、古着などを回収しており、一部を除き24時間365日利用できるため、市民にとっては便利な施設である一方、岡谷市の
資源物回収業者にとっては、少なからず影響が出ているものと考えているが、現在のところ、
資源物回収業者も資源物の売却益と市の補助金により自主事業として継続できる状況にあるとお聞きしているとのことでありました。 次に、5款労働費では、
雇用促進対策事業及び
若年人材確保事業について。 女性の再
就職応援セミナーは、子育て中の方にも安心して参加いただけるよう託児会場も用意し開催しており、出産や子育て、介護などにより離職した後に再就職を希望している女性など、みずからが個々の事情に合った働き方ができるよう今後も支援してまいりたいとのことでありました。 また、大学訪問事業では、平成28年度は関東方面の24の大学を訪問し、情報交換や市内企業の求人情報の提供、合同就職説明会などの情報提供を行い、大学生のU・I・Jターン就職等の促進が図られるよう取り組みを行ったとのことでありました。 次に、6款農林水産業費では、
養蚕担い手育成事業について。 繭生産または養蚕事業を行う団体に対して最長3年間補助金を交付する事業であるが、平成28年度から三沢区民農園に補助金を交付しており、桑園面積を拡大したほか、飼育に必要な棚の作製等を行い、生産された繭21kgについては全て
株式会社宮坂製糸所に納めていただいた。大日本蚕糸会の補助金採択要件を満たすよう、蚕室の確保や桑園拡大等に今後も協力してまいりたいと考えているとのことでありました。 次に、7款商工費では、新技術・新
製品等ものづくりチャレンジ企業応援事業補助金について。 資料NO.15「新技術・新
製品等ものづくりチャレンジ企業応援事業補助金の推移(5年間)」を御参照ください。 平成28年度は14件の支援を行い、13件の事業が実現された。内訳は新技術の開発が3件、新製品の開発が10件で、事業継続中の1件については、引き続き
フォローアップ支援により事業化に向けた支援の継続を考えているとのことであります。 事業化の具体的な事例としては、
プログラミング教育の教材として開発されたロボットが市内小学校の特別授業として活用された事例や、環境に配慮した材料を活用したメッキ技術を確立し、
大手自動車メーカーに採用されるなど、新たな技術開発や製品開発が実現しているとのことであります。また、年間を通して市内企業から補助金の活用について問い合わせがあり、PRをしながら企業の高付加価値化に向けた支援を継続してまいりたいとのことでありました。 次に、岡谷蚕糸博物館について。 平成28年10月27日に入館者10万人を達成したが、平成28年度の年間入館者数は3万2,027人となり、前年度と比べ約31%の減となった。オープン当初は富岡製糸場の世界遺産登録直後という追い風もあり、大口の特定団体等の利用により入館者数が伸びたが、平成28年度は大口の団体の利用が少なかったことが減少の要因と考えられるとのことであります。 しかし、博物館の来館者のアンケートでは、5段階で4.5点程度と高い評価がされており、修学旅行等の高校生以下の団体有料入館者は前年度と比べ約2倍に増加するなど、観光協会等と連携した旅行会社への働きかけが実を結んできているとのことであります。 また、市内の高校生以下の無料入館者数も増加するなど、学芸員の出前授業などによる教育普及活動により、蚕糸や製糸に係る学習活動は一層充実が図られ、企画展や定時開設等の開催により、歴史を伝えるという博物館の使命を果たすための取り組みが着実に進んでいるとのことでありました。 次に、8款土木費では、土木要望に対する対応状況について。 資料NO.17「土木要望に対する対応状況について(5年間)」を御参照ください。 土木要望の小規模な修繕工事は、その都度市に情報提供がされるようになり、迅速な対応ができていると考えているとのことであります。また、各区からの土木要望については、現場を確認しながら検討し、必要性に応じて次年度の箇所づけし工事を実施しているが、現場を確認した結果、緊急性や危険度が少ない箇所については経過観察したり、長期計画で実施していくことが必要な箇所については、工事の実施までに時間を要することもあるため、要望に対しての対応割合は数値的には低いが、安全を確保するための要望に対しては、ほぼ対応できていると考えているとのことでありました。 委員より、職員体制の状況について質疑があり、平成28年度の維持担当の職員は10名で、そのうち5名が直営班として修繕工事を迅速に実施しており、職員数も適正であると考えているとのことであります。また、市の全職員からも情報を収集できる体制をつくり、より早く道路等の破損箇所が発見できるように心がけているとのことでありました。 委員より、引き続き情報提供を密にし、十分な予算措置を行い、市民の要望に応える対応をお願いしたいとの要望がありました。 次に、9款消防費では、消防団の
車両等メンテナンス及び備品等の整備状況について。 消防団に配備したポンプ車などの車両の整備については、法令に基づく点検、車検等の整備のほか、ふぐあいが生じた場合の修繕を行っており、平成28年度は10台の車検を実施したほか、マフラー等の取りかえ修理、
モーターサイレンのふぐあいなどの修繕を行ったとのことであります。また、タイヤについては、諏訪広域消防と同様に、
通年スタッドレスという方針を決定して計画的に予算措置をしており、さらに団員の活動服については、破損等が生じた場合は消防課に申し出ていただければ適切に対応してまいりたいとのことでありました。 委員より、長期的な視点で計画的に対応いただきたいとの要望がありました。 次に、10款教育費では、活力ある
学校づくり推進事業について。 文部科学省の委託研究事業である「少子化・人口減少社会に対応した活力ある
学校教育推進事業」の採択を受け、平成27年度から平成29年度までの3年間の事業計画として岡谷市活力ある
学校づくり推進会議を設置し、
岡谷版コミュニティスクール、
岡谷スタンダードカリキュラム、
ものづくり体験学習等を実践しながら、学校統合を契機とした魅力と活力ある学校づくりに取り組んでいるとのことであります。また、魅力ある
学校づくり交付金では、新たに地域資源である市内の美術館等と連携して、鑑賞を中心とした見方、感じ方を学ぶといった取り組みを実施したとのことでありました。 委員より、魅力ある
学校づくり交付金について、予算の不足はなかったかとの質疑があり、できる限り学校の要望を反映させる形で交付しているが、要求額より少ない学校もあったとのことでありました。 委員より、今後ソフト面での充実をお願いしたいとの要望がありました。 次に、図書館の利用者増への取り組み状況について。 多くの方に図書館を利用していただくよう、乳幼児から小学生を対象とした読み聞かせやパネルシアターの「おはなしの森」、さらに「としょ
かん子ども読書まつり」のイベントなど、さまざまな行事を開催しているが、マンネリ化しないようスタンプラリーやオリエンテーションを取り入れるなど工夫を凝らし実施しているとのことであります。また、生涯読書につながるよう子供たちへの読書普及活動を進め、学校や家庭での読書環境が整うよう努めているとのことでありました。 次に、歳入について申し上げます。 まず、市税の状況について。 行政報告書84ページ、第3「主要な統計、行政資料等」を御参照ください。 市税収入済額の総計は68億7,000万円余で、市税収入額の歳入総額に占める割合は32.1%、前年度比0.2ポイントの減となっている。収入済額の前年度比は97.7%で、地価の下落や市たばこ税の減収の影響に加え、前年度において高額な滞納案件が完納になったこと等により、前年度に比べ総収入額で減収となったものである。 収納率の97.2%は前年度と同率で、県下19市では6番目に高い収納率となっており、そのうち現年課税分については、滞納を未然に防ぐため、課の職員を挙げて電話催告等を実施するなど納期内納付の推進に努めたことにより99%台を維持することができた。滞納繰越分については、きめ細かな納税相談の実施を徹底し、税負担能力がある滞納者に対しては、徴収指導員の指導をいただきながら、厳格、厳正な滞納処分を実施するなど、納税秩序の維持に努める一方、高額で徴収困難な案件については、長野県
地方税滞納整理機構を活用し、一定の成果を上げてきた結果、収納率は県下19市中4番目に高い数字を維持することができたとのことであります。 そのほか税目別の収入済額については、個人市民税は27億190万円余で、前年度に比べ9,878万円ほどの増収で、個人所得がふえた影響により納税義務者も増加したことに加え、高額な分離譲渡所得があったことにより増収となったものである。法人市民税は5億4,000万円余で、前年度に比べ1億7,000万円余の減収で、法人実効税率及び法人市民税税割の税率引き下げの影響等により減収となったものである。一方、固定資産税では、国有資産等所在市町村交付金を含めて27億5,600万円余で、前年度に比べ7,534万円ほどの減収で、地価の下落等の影響に加え、前年度に大口滞納案件が完納となったことが減収の要因とのことであります。 市政運営の根幹をなす市税については、今後も適正かつ公平な賦課徴収に努め、市税収入の確保に向け取り組んでまいりたいとのことでありました。 次に、自主財源と依存財源の状況について。 資料NO.20「財源別(自主・依存)財源構成状況(一般会計)」を御参照ください。 自主財源については、市税、使用料及び手数料などで減少しているが、寄附金においてはふるさと納税の効果もあり増となっている。一方、依存財源については、地方特例交付金や市債を除く全ての項目で減となり、このうち地方譲与税や地方消費税交付金など国の景気動向の影響を受ける財源であり、経済情勢も好転にはならなかったものと推察している。さらに、自主財源と依存財源の比率については、市債の借りかえが大きく影響するものであるが、平成28年度に借りかえをした2億円を除いた比率はおおむね前年度同数であり、ここ数年の傾向としては同様に推移しているとのことでありました。 次に、不納欠損額について。 資料NO.21「一般会計決算歳入不納欠損額の諏訪地方の状況(5年間)」を御参照ください。 不納欠損となるケースとしては、納税者が病気、失業、経営不振、長期的な収入減少などが見込まれる場合、税法の定めに従って慎重な対応を行っているが、不納欠損は滞納処分の執行停止が前提であり、執行停止後3年経過しても生活困窮といった状況が全く改善しない場合や、法人の破産や倒産、外国人の帰国等の事由により不納欠損とする場合がある。いずれの場合においても、公平性を念頭に置き、法律に基づき慎重に対応しているとのことでありました。 次に、委員会の要望でありますが、委員会としては、まず歳出について。 1、厳しい財政状況の中で、限られた財源を効率的に配分し、安定した行政サービスの提供に努めながら、将来を見据えた持続可能な財政運営の確立を図られたい。 2、有給休暇の取得、超過勤務の状況等、総体的に勘案の上、適正な職員配置に留意されるとともに、職員の健康管理やメンタルヘルス対策においては、ストレスチェック制度の円滑な実施により、きめ細かなサポート体制に配慮されたい。 3、少子高齢化の進展とともに福祉分野に要求されるニーズも多岐にわたっていることから、福祉サービスに関する情報提供を初め、
福祉タクシー運行事業の見直し検討など福祉施策の一層の充実を図られたい。 4、経済情勢は依然として厳しい状況ではあるが、企業誘致、既存企業の活性化、雇用の確保など各種施策の充実に努めるとともに、シルクを核とした岡谷ブランドの発信など、商業、観光の振興や農林水産業の振興にきめ細かな施策を推進されたい。 5、市民要望の高い市民生活に直結したインフラ整備の充実を図り、安全で快適な環境整備に努められたい。 6、充実した学習環境の整備に努めるとともに、いじめ・不登校については、児童生徒へのカウンセリングを行うなど教育相談体制の充実を図り、安心して学校生活を送ることができる環境づくりを推進されたい。 また、歳入について。 歳入の根幹をなす市税等においては、税負担の公平性確保の観点からも、さらなる収納率向上に努めるとともに、国や県等の情報を的確に収集し、国・県支出金並びにふるさと納税の増収に向けた取り組みなど、最大限の財源確保に努められたい。 以上、7点について要望いたしました。 次に、討論の主な点について報告いたします。 本決算では、正規職員から非正規職員への置きかえが進められており、非正規職員の待遇改善が進んでいないこと、1,000万円以上の建設工事の落札率が平均で98.2%となっている上、落札率が100%という案件が6件も存在していること、マイナンバー制度実施のため多額の経費が支出されていること、商工業振興補助金では、力のある企業へ多額の支出がされている一方で、中小零細企業への十分な支援がされていないこと、諏訪湖SAへのスマートインターチェンジ整備は、関係住民への説明に丁寧さが欠けていたこと、経済効果があり市民に喜ばれてきた住宅リフォーム助成制度が廃止されたままの決算になっていること等、問題があるため、本決算に認定には反対するとの意見がありました。 一方、行政を取り巻く環境が厳しさを増す中、6つの重要施策をなし遂げるとともに、行財政改革の推進や各事業の効率的・効果的な執行、各部署の経費削減努力によって適正な予算執行がされている。さらに、高齢化による社会保障費の増額や人口減少問題、公共施設の維持管理費など大変に厳しい状況の中、職員一同が真剣に取り組み、限られた財源の中できめ細かに各種事業が行われた結果、実質収支において6億3,900万円余の黒字を確保された。今後も市民サービスのさらなる向上と安定財源の確保、多くの諸課題に対して職員の鋭意努力に期待し、本決算認定に賛成する。 また、6つの重要施策が全て完了したことからも、今後は管理・運営面での強化を図り、進化する行政サービスである続けるために、岡谷市行財政改革3か年集中プランの着実な推進、ファシリティマネジメントによる管理体制、PDCAによる業務改善、公民との連携強化を推進されることを要望し、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第51号 平成28年度岡谷市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について。 国保の運営状況を示す資料NO.23からNO.26を御参照ください。 まず、加入状況について。 委員より、国保被保険者のうち総所得金額200万円以下の被保険者が73.2%で、低所得の方が多数を占めるという現状があるが、どのように捉えているかとの質疑があり、低所得の方が多く、高齢者層が多い。また、比較的医療費も高いということで、財政基盤が弱いという国保の制度上の問題をよくあらわしているものと捉えている。さらに、景気の状況に左右される制度であり、経済状況によっては、加入者にも負担感を感じる部分もあろうかと思っている。しかしながら、低所得者に対しては、平成26年度から軽減の対象の拡大が図られ、中堅層に対しても課税限度額が少しずつではあるが引き上げられており、一定の配慮はされているものと考えているとのことでありました。 委員より、重税状況を解消するための一般会計からの繰り入れについて質疑があり、一般会計からの繰り入れは、その年度については効果があるが、継続して効果があるわけではなく、公平性の問題もあるため、慎重に行うべきであるとのことでありました。 次に、収支状況について。 1人当たりの医療費が高いことの要因の1つとして、高齢になると医療費が高くなることが上げられるが、岡谷市においては65歳以上の国保加入割合が48.7%と、県下19市中で最も高い状況にあるため、医療費が高い傾向にあるのではないかと考えているとのことでありました。 委員より、滞納額、不納欠損額の多さは加入者の生活実態と関連していると思うが、年金生活、失業中や非正規が関係しているとの認識について質疑があり、国保制度については、高齢者や失業者などの加入割合が多い点が市税と異なるところである。また、国保制度については、子供が失業して国保に加入しても、世帯主である高齢者の親が国保税の納税義務者となるケースも多くあり、制度的に負担をお願いしにくい方々が多いことが現実としてあるため、収納率の向上につながらなかったり、市税に比べ不納欠損額が多くなる要因となっていると考えているとのことでありました。 次に、資格証明書について。 資格証明書、短期被保険者証の交付については、催告や訪問等、たび重なる納税相談の呼びかけにも応じない方に対して交付するものであり、そのうち資格証明書については、交付の最後の判断となる行政手続法の弁明書の提出もいただけない方に限り交付しているものであるとのことであります。また、平成28年度の短期被保険者証の交付件数は24件で、平成27年度と比較すると増加しているが、平成20年度においては、資格証明書4件、短期被保険者証94件の交付がされており、平成22年度においても、資格証明書9件、短期被保険者証47件の交付がされ、それらと比較すると交付件数は減少傾向で、長期間にわたり継続している細かな対応が実を結び成果があらわれているとのことでありました。 次に、出されました討論について報告します。 国保加入者の多くが年金生活者、失業者、非正規労働者、自営業者など厳しい生活を強いられている方々という構造的問題を抱えた会計である。また、そのことも起因して、国保税の重税状況は極限まで来ているが、一般会計からの繰り入れなどにより国保税の引き下げの対応がされていない決算であることから、本決算認定に反対するとの意見がありました。 一方、厳しい経済情勢の中、1億1,770万円余の黒字を確保されたことは一定の評価をするものである。さらに、収納率向上などの運営努力や生活困窮者への庁内連携の取り組みなども的確に果たされていることから、本決算認定に賛成する。 また、実質収支、単年度収支を黒字にできたこと、国民健康保険税の調定額に対する収納率は85.8%で、前年度比1.1ポイントの増となっていることは、地道で丁寧な取り組みを評価すべきものであり、あわせて重税状況に対する最大限の配慮を理解するものである。平成30年度に実施される国保の都道府県化に伴う制度改正や医療費の動向に注視し、その間、適切な運営をしていただくよう要望し、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第52号 平成28年度岡谷市
地域開発事業特別会計歳入歳出決算認定について。 平成28年度末現在で16カ所の土地を所有しており、このうち活用可能な土地については、収入確保のため駐車場等に賃貸しているほか、宅地分譲地の2カ所については処分が可能であるため、売却に向けた情報提供に努めてまいりたいとのことでありました。 討論においては、未処分土地については、十分に活用を検討されることを要望し、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第53号 平成28年度岡谷市
分収造林事業特別会計歳入歳出決算認定については、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第54号 平成28年度岡谷市
霊園事業特別会計歳入歳出決算認定について。 平成28年度末現在で2,812区画のうち2,700区画が使用されており、返還により112区画が空き区画となっているが、空き区画については再整備工事を実施し、新規使用者の募集を行っているとのことであります。 討論においては、合葬式墓地整備により承継親族のいない世帯や無縁墓地化の懸念、また低所得者や宗派等にも属さず墓地を取得できない方にも対応できるものと期待し、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、認定すべきものと決定しました。 次に、議案第55号 平成28年度岡谷市
温泉事業特別会計歳入歳出決算認定については、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第56号 平成28年度岡谷市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について。 資料NO.27「加入者の所得状況」を御参照ください。 平成28年度に長野県後期高齢者医療広域連合から示されている被保険者1人当たり保険料額は年額5万3,900円であるが、後期高齢者医療制度は高齢者の医療費を国、都道府県、市町村の公費で約5割、現役世代からの支援金で約4割、残りの1割を被保険者の保険料で賄っているものであり、国民全体で支えている状況での保険料の負担については御理解いただきたいとのことでありました。 委員より、2年ごとの保険料改定で保険料が上がり続けているが、県平均でどのように推移しているか質疑があり、後期高齢者医療制度の保険料は、均等割額と所得割額の合計で個人の保険料となるものであるが、平成20年度当初、均等割額が3万5,787円、所得割の率は6.53%であったが、平成28年度の改定により、均等割額4万907円、所得割の率が8.3%となっている。1人当たりの保険料については、平成20年度は4万8,890円で、軽減の関係により平成21年度に一旦減少したが、それ以降は増加し続けている状況であるとのことでありました。 また、特別徴収と普通徴収の割合は、平成28年度では63%が特別徴収、37%が普通徴収で、原則的には特別徴収であるが、本人の申請により普通徴収に移ることができ、強制的に特別徴収をしているものではないとのことでありました。 出されました討論について報告します。 75歳以上の高齢者を他の医療制度と引き離すという後期高齢者医療制度は、2年に一度の保険料の改定により保険料が上がり続けている実態、年金天引きにより高齢者の生活そのものが圧迫されていることも深刻な問題と考える。また、保険料軽減対象者の多さ、普通徴収における滞納の発生などにも問題の一端があらわれていると考え、本決算認定に反対するとの意見がありました。 一方、後期高齢者医療制度は長野県後期高齢者医療広域連合が制度の全般を運営しており、安定的な制度となっているが、引き続き広域連合と連携し、円滑な運用と、国に対し保険料の軽減及び自治体の負担の軽減を求めるよう要望し、本決算認定に賛成する。 また、保険料の徴収や広報など、市の業務も的確にされ、広域連合との連携のもと健全な運営が維持されているものと認識される。よって、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第57号 平成28年度岡谷市湊財産区
一般会計歳入歳出決算認定については、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 私からの報告は以上であります。
○議長(
武井富美男議員) ただいまの委員長報告に対し、まず、議案第50号 平成28年度岡谷市
一般会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 中島保明議員。
◆7番(中島保明議員) 7番 中島保明です。 議案第50号 平成28年度岡谷市
一般会計歳入歳出決算認定について、会派新風を代表しまして賛成の立場から意見を述べます。 平成28年度の歳入は、市税収入において個人市民税で前年度比約1億円の増収となりましたが、税制改正による法人市民税の減などにより、市税収入全体で2.3%の減収となり、国からの地方交付税や地方消費税交付金なども前年度に比べ大きく減少したことから、市税も含めた歳入の一般財源の総額は平成27年度に比べ約7億円の減収となり、大変厳しい財政状況となりました。 このような中、歳出におきましては、高齢化による社会保障費の増額や人口減少問題や公共施設の維持管理費など大変に厳しい制約のもと、行政全体の努力により限られた財源の中できめ細かなさまざまな事業が行われ、実質収支におきまして6億3,980万余の黒字を計上することができましたことに対し、高く評価いたします。 6大事業も全て完了し、市民サービスの向上がより一層図られました。その一方で、今後避けて通ることのできない公共施設等における総合管理の課題も待ち受けております。新しい施設をフルに活用し、市民サービスのさらなる向上と安定財源の確保、そして多くの課題に対する市当局のますますの御努力に期待して、本決算認定に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 渡辺雅浩議員。
◆4番(渡辺雅浩議員) 4番 渡辺雅浩です。 議案第50号 平成28年度岡谷市
一般会計歳入歳出決算認定について意見を述べます。 まず、市民サービスの向上のため御努力いただいた職員の皆様には感謝を申し上げます。 本決算では、大学入学資金に対する利子補給の実施など、市民生活を支える各種施策の展開が図られていること、産業振興のための各種施策が展開されていること、子供たちの成長支援のための施策が展開されていることなどが評価できます。 しかしながら、正規職員から非正規職員などへの置きかえが進められていること、保育の現場では調理員を含めて捉えれば、職員の3分の2が非正規の職員となっていること、非正規職員の待遇改善が進んでいないことなどが大きな問題と考えます。 また、建設工事における落札率において、1,000万円以上の建設工事の落札率が平均で98.2%となっている上、落札率100%の案件が6件も存在し、公正取引委員会が調査したほうがいいという考えを受け入れていないこと、また、問題だらけのマイナンバー制度実施のため多額の経費が支出されていることも問題と考えます。 また、商工業振興補助金については、その狙いは理解できるところではありますが、力のある企業への多額の支出がされている一方で、中小零細企業への十分な支援がされていないことも是正すべきものと考えます。 諏訪湖サービスエリアへのスマートインターチェンジ整備については、関係住民への説明の丁寧さだけではなく、日程ありきで整備が進められていることは住民不在と言わざるを得ず、スマートインターチェンジ計画は中止すべきものと考えます。 また、経済効果があると市も認め、市民から選ばれている住宅リフォーム助成制度が廃止されたままの決算となっていることなども問題と考えます。 以上の理由により、本決算の認定には反対をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 八木敏郎議員。
◆16番(八木敏郎議員) 16番 八木です。 議案第50号 平成28年度岡谷市
一般会計歳入歳出決算認定について意見を述べさせていただきます。 平成28年度の岡谷市一般会計は、厳しい行財政運営を強いられる中、実質収支で6億3,900万円余の黒字を確保されました。予算に比べ8,000万円の減額、さらに市債の状況も前年度比1億3,000万円の減となっております。また、6つの重要施策については、施設の供用が開始されるとともに、人口の減少幅も縮小となるなど、各種施策におきまして、まさに年度当初に掲げられた「未来の岡谷を育む年」を実践された年であったと高く評価いたすものであります。 歯どめのかからない少子高齢化や生産年齢人口の減少など、なかなか明るい兆しは見えてまいりませんが、理事者、職員が一丸となり、この健全な行財政運営を維持・発展されますことを要望いたしまして、本決算認定に賛成をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 18番 渡辺太郎です。 議案第50号 平成28年度岡谷市
一般会計歳入歳出決算認定について、信政おかやを代表して意見を申し上げます。 平成28年度は、景気は全国的に緩やかな回復傾向が見られ、岡谷市においては大型ショッピングセンターがオープンし、まちのにぎわいのきっかけになった年でありました。自主財源の根幹をなす市税収入は、個人市民税で回復基調が見られましたが、税制改正の影響で法人市民税が減収となり、前年度比1,594万円余下回る68億7,177万円となり、厳しい状況でありましたが、実質収支は6億3,983万円余の黒字でありました。 岡谷市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の2年目であり、岡谷市行財政改革3か年集中プランのスタートの年であり、岡谷小学校統合初年度の年でありました。御努力された理事者を初め職員の皆様に敬意を表します。 また、今後の岡谷市を左右する公共施設の管理計画について、市民ニーズを踏まえ、夢や希望が感じられる魅力ある公共施設の検討と超高齢社会に対応したユニバーサルデザインへの配慮もお願いいたします。 福祉タクシーの運行事業については、よりよい制度となるよう検討をお願いいたします。 さらに、未来ある子供たちの笑顔が輝く保育や教育施策の充実、市民の健康長寿を推進する健康増進計画の取り組みに大きな期待をしております。 人口減少と少子高齢化が進む中でありますが、地方創生を積極的に進め、魅力と活力あるまちづくりになお一層の御努力をお願いし、誰もが安全に暮らせるまちづくりを要望し、本議案に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第50号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。議案第50号に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 〔起立多数〕
○議長(
武井富美男議員) 起立多数です。 よって、議案第50号は認定されました。 次に、議案第51号 平成28年度岡谷市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 笠原征三郎議員。
◆6番(笠原征三郎議員) 6番 笠原征三郎です。 議案第51号 平成28年度岡谷市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、日本共産党岡谷市議団を代表いたしまして討論を行います。 御承知のとおり、国保加入者の多くは年金生活者、失業者、非正規労働者、また休止営業を強いられている自営業者など大変苦しい生活を行っている方々であるという、そのような構造的問題を抱えている会計であります。そのようなことから、国保加入者にとっては国保税の重税感は耐えられないところまで来ているのではないかと私は思います。このような状況を改めるためには、一般会計からの繰り入れなどにより国保税の引き下げをすべきだったと思っております。しかし、平成28年度においてはそのような対応がされていないことは大変残念なところであります。よって、本決算の認定には反対をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 笠原順子議員。
◆10番(笠原順子議員) 10番 笠原順子です。 議案第51号 平成28年度岡谷市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、会派さわやかを代表いたしまして意見を述べさせていただきます。 国民健康保険事業は、低所得者層や高齢者の皆さんの加入が多数を占めているという構造的な問題を捉えながらも、平成28年度においては実質収支において約1億1,770万円の黒字を確保されました。加入者の皆さんの健康意識の高まりや収納率向上などに奔走されました職員の皆さんの御尽力のたまものであると評価いたすものであります。 依然として大変厳しい経済情勢の中、国民健康保険事業は平成30年度から保険者が県と市の共同となりますが、引き続き市民目線に立った適切な運営に努めていただきますよう要望いたしまして、本決算認定に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 今井義信議員。
◆2番(今井義信議員) 2番 今井義信です。 議案第51号 平成28年度岡谷市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定につきまして、会派新風を代表して賛成の立場から意見を述べます。 歳入では歳入済額が57億1,792万円、歳出では支出済額が56億15万円、実質収支額は1億1,770万円の黒字、単年度収支でも4,813万円の黒字となっております。国保特別会計の厳しい中ではありますが、実質収支、単年度収支を黒字にできたこと、国民健康保険税の調定額に対する収納率は85.8%で、前年度比1.1ポイントの増となっていることは、その地道で丁寧な取り組みを評価すべきものだと思います。あわせて、重税状況に対する最大限の配慮も理解しました。 国民健康保険事業は、平成30年度に実施される国保の都道府県化に伴う制度改正や医療費の動向に注視していただき、その間適切な運営をしていただくよう要望し、本議案に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 浜 幸平議員。
◆17番(浜幸平議員) 17番 浜 幸平です。 議案第51号 平成28年度岡谷市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定において、信政おかやを代表して意見を申し上げます。 国民健康保険の運営については、平成30年度から都道府県も財政運営の責任主体として市町村とともに国保運営を担うことから、事務的準備と市町村の保険料率の設定に向け検討が進められております。平成28年度においては、単年度収支で4,813万円余り、実質収支では1億1,770万円余りと、ともに黒字となっており、歳入未済額は1億5,438万円で、前年度より7.8%の減となっております。また、不納欠損についても前年度より44.3%の大幅減となっており、基金残高もない中で、この制度の安定継続を進めていくのには大変な御苦労があったものと推測されます。敬意を持って感謝申し上げます。 さらに、制度の内容を見ますと、低所得者向けの7割・5割・2割軽減や高額医療費支給事業等の推進、共同安定化事業の運営を図るなど、制度の維持、推進に向けての努力が見てとれる内容であり、評価できる内容であります。 以上の理由によりまして、本決算認定については賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第51号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。議案第51号に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 〔起立多数〕
○議長(
武井富美男議員) 起立多数でございます。 よって、議案第51号は認定されました。 次に、議案第52号 平成28年度岡谷市
地域開発事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第52号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第52号は認定されました。 次に、議案第53号 平成28年度岡谷市
分収造林事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第53号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第53号は認定されました。 次に、議案第54号 平成28年度岡谷市
霊園事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第54号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第54号は認定されました。 次に、議案第55号 平成28年度岡谷市
温泉事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第55号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第55号は認定されました。 次に、議案第56号 平成28年度岡谷市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 笠原征三郎議員。
◆6番(笠原征三郎議員) 6番 笠原征三郎です。 議案第56号 平成28年度岡谷市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、日本共産党岡谷市議団を代表いたしまして討論を行います。 この後期高齢者医療事業導入時から75歳以上の高齢者をほかの医療制度と切り離すというこの制度については、問題だらけであり、強く反対をしてまいりました。また、2年に一度の保険料の改定により、保険料が上がり続けるというのがこの医療事業の大きな特徴でもあります。年金天引きにより高齢者の生活そのものが圧迫されていることは大変深刻な問題だと考えます。平成28年度においても、このような重要問題については何ら改善策がありませんでした。 よって、本決算認定には反対をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 浜 幸平議員。
◆17番(浜幸平議員) 17番 浜 幸平です。 議案第56号 平成28年度岡谷市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、信政おかやを代表して意見を申し上げます。 後期高齢者医療制度は平成20年に創設され、医療の窓口においては必要不可欠な制度として定着してきております。世代間の公平性、負担の明確化などを図るため、市町村では各種の窓口業務や保険料収納業務など重要な役割を担っております。また、保険者である長野県後期高齢者医療広域連合と連携し、適切な事業執行がされていることを認め、大変評価しております。 よって、本決算認定においては賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 早出一真議員。
◆3番(早出一真議員) 3番 早出一真です。 議案第56号 平成28年度岡谷市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、会派新風を代表いたしまして意見を述べます。 岡谷市後期高齢者医療事業は、歳入決算額7億3,405万円、歳出決算額7億1,454万円、実施収支は1,951万円の黒字経営となっております。後期高齢者医療制度は、長野県後期高齢者医療広域連合が制度の全般を運営しており、安定的な制度となっており、健全な運営がされているものと理解をしております。引き続き広域連合と連携した円滑な運用と、国に対しては加入者の保険料の軽減及び自治体の負担の軽減を求められるよう要望し、本決算認定に賛成をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第56号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。議案第56号に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 〔起立多数〕
○議長(
武井富美男議員) 起立多数でございます。 よって、議案第56号は認定されました。 次に、議案第57号 平成28年度岡谷市湊財産区
一般会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第57号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第57号は認定されました。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午前10時49分
△再開 午前11時00分
○議長(
武井富美男議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△議案第58号~議案第60号の委員長報告、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第9 議案第58号 平成28年度岡谷市水道事業会計の決算認定についてから日程第11 議案第60号 平成28年度岡谷市病院事業会計の決算認定についてまでの3件を一括議題といたします。 この3件は、企業会計
決算特別委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。
決算特別委員長。 〔
決算特別委員長 浜 幸平議員 登壇〕
◆
決算特別委員長(浜幸平議員) 17番 浜 幸平です。 今定例会における9月4日の本会議において審査付託されました3企業会計の決算関係議案について、去る9月25日、26日の2日間にわたり現地視察も含め慎重審査を行いましたので、その経過及び結果について御報告いたします。 なお、
委員長報告資料につきましては、各会計の
決算特別委員会資料集を参照いただき、計数などについては、決算書及び決算審査意見書などに示されておりますので省略して、審査の主な項目について御報告申し上げます。 なお、3企業会計にわたる委員会の要望につきましては、当局においては真剣な検討をされますようにお願い申し上げます。 それでは、議案第58号 平成28年度岡谷市水道事業会計の決算認定について御報告いたします。 まず、経営状況について。 水道事業会計、
下水道事業会計資料集のNO.1「水道事業会計経営状況について」を参照してください。 水道事業の経営状況については、人口減少、社会経済情勢の変化、節水機器の普及などによる給水量等の減少により、水道料金収入は前年度に比べ約720万円減少し、収益全体でも約1,100万円の減となったが、経費の節減に努めた結果、動力費、支払利息、減価償却費の減などにより1億6,284万5,000円の純利益を計上することができた。また、資本的収支では企業債を活用し、施設の更新、耐震化などの建設改良工事を計画的に実施するとともに、企業債の償還を行い、収入額が支出額に不足する約3億5,942万円は補填財源で補うことができているとのことであります。 水道事業会計は、収益的収支において営業活動で利益を上げて留保資源とともに補填財源として蓄え、その補填財源を使って資本的収支で施設の更新などを行うものであるとのことから、平成28年度の経営状況を決算全体で見ると、収支のバランスがとれ、健全な経営ができているものと捉えているとのことでありました。 次に、水道料金について。 水道料金の改定については、平成29年1月に開催した上下水道事業運営審議会において、水道料金改定案を諮問し、審議の結果、料金を平均9.7%引き上げ、料金改定期間を平成29年度から平成31年度の間とし、料金改定の時期を平成29年7月1日とすることが妥当との答申がされ、あわせて委員から出された意見を5項目にまとめた附帯意見が提出された。審議会の料金改定の諮問では、審議会委員に対し経営状況とあわせて水道事業基本計画の内容を説明し、今後安全・安心な水を安定して供給するための施設整備の投資のために料金改定が必要であることを御理解いただいたとのことでありました。 次に、収納状況について。 水道料金の未収金対策として、督促状、催告状の発行のほか、電話や戸別訪問を行い、滞納の理由や個別の事情に応じた納付相談を実施するとともに、福祉関係部署とも十分に連携を図りながら、滞納の解消に努めている。平成28年度も積極的に戸別訪問を行った結果、訪問件数は前年より576件増の1,754件、徴収金額も約34万円増の357万円、収納率は99.5%と、前年比0.2%増と効果が出ていることから、今後も継続して実施してまいりたいとのことであります。 また、滞納額がふえないよう細心の注意を払いながら、給水停止処分を行っているが、給水停止執行後、ほとんどの方が当日、遅くても数日以内に支払いの約束や入金の連絡があるため、停止の解除もしくは一時中断となっており、生活実態のある方の給水停止は短期間で解除しているとのことでありました。 次に、企業債について。 平成28年度の企業債発行額は1億2,100万円であり、建設改良の中での老朽管更新や耐震化のための5件の工事に充てたが、このことにより将来便益を受けることになる後世代の住民と現世代の住民がともに負担をすることとなり、世代間の公平性が図られた。また、水道事業基本計画で進めている施設の投資には約136億円を要し、その事業費は年によって波はあるが、企業債を利用することにより、単年度に多額の財源を必要とする事業について、財政負担を後年度に平準化するという年度間の調整も図られているとのことでありました。 次に、事業収入・費用について。 動力費の主なものは、水源の井戸からの揚水や水を送るポンプを動かすための電力費用であり、平成28年度の動力費は約8,090万円で、電気料金の引き下げにより前年度比960万円の減となった。節電の取り組みとしては、圧力によってポンプの回転を制御するインバーター方式を採用しているほか、高圧電力を使用している水源の料金プランの変更やLED電球への取りかえなどを行っているとのことでありました。 次に、改良工事について。 鉛製給水管は、岡谷市においても水道事業の整備が始まった昭和初期から昭和63年まで使用してきたが、鉛管による健康被害が全国的に問題になったことから、昭和63年12月からポリエチレン管とした。平成28年度において戸数124戸、延長422mの改良を行った結果、平成28年度末における鉛管使用戸数は全体の30.8%に当たる6,692戸、鉛管の延長は全体の33.2%に当たる34.2kmとなった。また、水道管の耐震化は、水道、上下水道事業の耐震化計画に沿って、まず地域防災計画にある重要拠点や避難所の施設を行い、さらに水道基本計画に沿って管路の更新を図っていく予定であり、施行可能な箇所から進めてまいりたいとのことでありました。 次に、水道事業基本計画について。 この計画は、配水池の再配置や更新などの水道施設の再構築事業であり、施設の老朽化の解消、耐震化の実現、災害時にも12時間配水を可能とするような配水池容量の確保を主要な内容とするものである。施設の統廃合については、93の水処理施設のうち45の施設の統合、廃止、休止をすることにより、維持管理費の節減や施設管理などの軽減を図っていく予定となっており、平成28年度は事前調査を行った。また、水道事業の広域化については、当初から事業統合や経営の一元化といった議論をするのではなく、手のつけやすい業務の共同化や資機材の共同購入など、水道事業者間の連携も含めながら、圏域での水道のあり方について検討を行ったとのことであります。また、平成28年度における計画に基づく建設改良工事は、水源施設の耐震診断・耐震設計、水道施設の機械装置の更新工事、老朽管改良、管網整備、耐震化などの管路工事などを実施し、約3%の進捗となっているとのことでありました。 次に、広域化について。 水道事業の広域連携については、現在、長野県が推進役を担い、圏域ごとに検討の場を設置して、水道事業者間の調整を行っていく方向であるが、各事業体において議論が深まっていないことから、現時点では事業統合などの広域連携はハードルが高い状況となっているとのことであります。また、新しい水道ビジョンの中では、事業統合だけでなく、経営や管理の一元化、施設の共同運営といった近隣の水道事業者間での連携も広域化の概念にあり、できるところから実施していくという流れになってきている。実例としては、岡谷市では既に対応がされているが、災害が起きた場合に近隣事業者間で必要に応じて水道水を融通できるというような体制も広域連携の1つとして認められているとのことでありました。 以上が審査の主な点であります。 委員会としての要望であります。 1、給配水量の減少、老朽管の更新など、今後も経営環境は厳しいものが予測される中、岡谷市水道事業基本計画を推進するため、水道料金の値上げに至ったわけであるが、引き続き健全経営を維持されるとともに、適切な維持管理及び老朽施設などの計画的な更新、耐震化、配水システムの再構築などにより一層努められたい。 2、動力費軽減のための取り組みの研究や広域連携など、あらゆる視点で効率化が図られるよう検討をされたい。 3、次世代へ安全・安心でおいしい水を継続して安定供給するため、引き続き水質の保全、汚染防止に万全を期すとともに、災害発生時などの危機管理体制の一層の強化に努められたい。 以上、3点について要望いたしました。 次に、意見の主な点について御報告いたします。 水道法第1条で「清浄にして豊富低廉な水の供給を図る」ことを求めている中で、上下水道事業運営審議会では9.7%の水道料金の値上げを決定している。市民生活に直結する値上げはすべきではなかったと考えることから、本決算認定には反対するとの意見がありました。 一方、施設の老朽化を見据えた中で、将来にわたり市民生活に必要不可欠な水道事業を経営していくためには、水道料金の改定はやむを得ないものと理解する。安全で安定した水の確保とそのための危機管理対策、防災対策の充実とともに、岡谷市水道事業基本計画を着実に推進していただき、さらなる経営努力を要望し、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第59号 平成28年度岡谷市
下水道事業会計の決算認定について御報告いたします。 まず、経営状況について。 資料NO.8「
下水道事業会計経営状況について」を参照してください。 岡谷市の下水道事業は、普及率が99%を超え、建設拡張期から維持管理の時代へと移行してきており、下水道長寿命化対策や耐震化対策について県下でも早くから取り組んできた。現在は管路延命を図る長寿命化から制度改正となったストックマネジメント事業に着手し、下水道施設全体を対象に維持・管理・改築を一元的に捉えて投資金額の平準化とライフサイクルコストの最小化を図るための方策を検討していることから、総合地震対策事業や策定中の経営戦略にも取り入れ、経費節減などを図りながら、補助事業での国庫補助金獲得など財源確保にも努めているところである。 その中で、平成27年度の下水道使用料見直しにおいて、平成28年度以降3年間は特別な事象が発生しない限り据え置くことが決定している。また、維持管理経費の中で大きな割合を占める流域下水道維持管理負担金の改定状況や景気動向、社会・経済情勢などを踏まえ、支出の抑制に努めるとともに、収支のバランスの安定的な確保ができるよう健全経営に努めてまいりたいとのことであります。 一般会計繰入金については、地方交付税に含まれている下水道事業にかかわる計算をもとに一般会計と協議の上、繰り出しをしていただいている。平成28年度は収益的収支への繰り入れとして3億1,600万円が減価償却費、支払利息に充当され、資本的収支への繰り入れとして1億6,085万円が元金償還、マンホールトイレ、雨水渠整備の建設改良費に充当されている。 経営状況を見ると、汚水処理原価が使用料単価を上回っており、使用料収入で汚水処理費用を賄えていない状況である。使用者に負担していただく下水道使用料だけでその経費の全てを賄うことは困難であり、不足額については一般会計からの繰り入れで補っているというのが現状である。今後も策定予定の経営戦略を通じ、中長期の経営を見通す中で、計画的な更新投資を行いながら、一層のコスト削減を図ることで、繰入金に依存しない事業経営を目指す努力を続けてまいりたいとのことでありました。 次に、企業債について。 企業債残高は、建設から40年が経過し、既に更新投資を始めているため、料金収入に対する企業債残高の割合を示す企業債残高事業規模比率は936%と全国の類似団体平均848%を若干上回っているが、長野県内19市での平均1,057%を下回っていることから、おおむね適正規模の借り入れであると言える。現在、借り入れ時に定められた期間や利率により償還しているが、過去に一定条件のもと、補償金免除による繰上償還や借りかえ制度の実施時に5%以上の高利率の起債については見直しを行っているが、今後、国で臨時特例措置が実施された際には、条件が合えば順次対応してまいりたいとのことであります。 なお、平成28年度は少しでも低い利率で企業債の償還ができるよう、平成18年度に資本債平準化債で借り入れをした2億円の償還残高を一括償還し、償還額と同額の借りかえを行ったことにより、10年間で約900万円の利息軽減が図られたとのことでありました。 次に、未整備及び未接続の状況について。 平成28年度末において、人家がある下水道の未整備地域は43カ所となった。未整備の理由は、低地で整備が困難であったり、土地の権利や官民及び民民境界が確定できないなど個々の事情が課題となっている。未整備地区解消の取り組みとしては、低地の地区において、私設汚水ポンプ設備補助金制度や共同排水設備工事補助金制度の紹介を行い、同意の上で整備を実施するほか、道路拡幅などの他事業に関連して整備を進めている。 なお、平成28年度は新東堀保育園建設に伴う道路築造工事にあわせて長地御所二丁目で0.14haの整備が完了したとのことであります。 また、未接続世帯の戸数は、平成28年度末時点で503戸、全体の2.4%となっており、未接続解消に向けた取り組みとしては、戸別訪問の際に融資や補助金の案内をしたり、広報による啓発も行っているとのことでありました。 次に、維持管理について。 下水道長寿命化支援制度を活用し、平成21年度から実施している長寿命化事業について、平成28年度は第1期地区である岡谷駅周辺から山手町、山下町付近の303.99mの管渠の更生工事を行ったことにより、これまでに長寿命化が必要と判断した管路の改築延長は3.6kmとなっている。今後は平成28年度に制度改正された下水道ストックマネジメント支援制度を活用しながら、限られた財源の中で計画的かつ効率的に施設を管理し、長寿命化を進めてまいりたいとのことでありました。 次に、危機管理対策・防災対策について。 岡谷市の下水道施設の既存管路の管種の多くは陶管であるが、陶管は下水道施設の腐食の大きな原因となる硫化水素などに強い反面、近年の大地震の被害結果から、地震動に弱いことが確認された。また、一部地域において液状化が想定され、マンホールの浮き上がりなども懸念がされることから、平成24年度から国の補助事業である下水道総合地震対策事業を活用し、災害時における防災拠点となる市役所や小中学校などの施設から流域下水道までの管路の耐震化を図り、有事の際に下水が流れるよう工事を実施してきているとのことでありました。 次に、流域下水道について。 建設費負担金は、終末処理場、放流管渠、幹線管渠、ポンプ場及び焼却灰等処分施設などの建設に要する費用から国庫補助金と県負担分を除いた額について、終末処理場を運営するため諏訪6市町村に立科町(平成28年4月加入)を加えた関連7市町村が計画汚水量割50%、計画面積割50%の負担割合で負担している。また、維持管理費負担金は、一定のルールにより7市町村から徴収する負担金であり、流入汚水量1立方メートル当たり基本単価を62.64円としているとのことでありました。 以上が審査の主な点であります。 委員会としての要望でありますけれども、 1、人口減少などにより有収水量が減少する一方で、施設の長寿命化や地震対策に伴う経費の増など、将来的な経営は厳しくなることが予測されることから、施設の計画的かつ効率的な管理運営を行うことにより、安定した財政基盤の確立に努められるとともに、施設の耐震化など、危機管理体制の一層の強化や未整備地区、未接続世帯の解消に向けた対応に努められたい。 以上、1点について要望いたしました。 次に、意見の主な点について御報告いたします。 人口減少が進む中、下水道施設の長寿命化、下水道総合地震対策、雨水渠整備など多くの整備事業を実施される中で、約2億4,000万円の黒字決算となったことに敬意をあらわすところである。下水道事業を取り巻く環境も、人口減少や節水型社会の移行とともに、有収水量の減少が想定されるなど、財源基盤の確保と独立採算制の原則のもと、さらなる健全経営に努められることや、将来を見据えた施設の適切な維持管理のための計画的な推進、危機管理対策、防災対策の充実にも積極的に取り組んでいただくよう要望し、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第60号 平成28年度岡谷市病院事業会計の決算認定について御報告いたします。 まず、総括について。 平成28年度は11月に旧施設の解体及び駐車場整備工事が竣工したことにより、病院統合・新病院建設事業に係る全ての工程が完了した節目の年となった。最新の建物と設備による快適な医療環境のもと、「思いやり」の基本理念に基づいた職員の努力の結果、患者数は入院・外来とも前年度を上回り、約1億4,000万円の純利益を計上することができた。また、経常収支では、平成23年度以降6年連続となる黒字を計上したことは、病院統合の大きな成果であると考えており、新病院建設における通年経営の初年度として順調なスタートを切ることができたものと考えているとのことであります。 岡谷市民病院は、地域の総合病院として、急性期から慢性期までの幅広い診療機能を維持し、総合的な医療を提供し、市民の生命と健康を守ることを使命に、地域医療の推進、人材確保と人材育成、健全経営の確保に向け、職員一丸となって取り組んできたが、今後も思いやりの医療の浸透を図り、市民に信頼され親しまれる病院の運営に取り組んでまいりたいとのことでありました。 次に、施設整備について。 岡谷市民病院では、省エネ対策として地中熱を利用した冷暖房システム、太陽光発電、自然換気を行うエコボイドを採用している。再生可能エネルギーによる費用対効果については、地中熱冷暖房システムの導入により、電気料金に換算すると年間で約780万円程度が軽減された。また、太陽光発電は月平均6,250kW/hを発電しており、電気料金に換算すると年間195万円程度の節減となっている。また、エコボイドについては、外調機と連動しており、エコボイドが作動すると器機換気が停止し、外調機が停止した分だけ電気代が節電となっており、いずれも設計時に見込んだ効果が得られているとのことであります。 なお、稼働状況については、今までのところ問題はなく、大きなトラブルも発生していないとのことでありました。 次に、医療機器について。 12月の補正予算で購入した整形外科の手術用機器は、上肢、肩、肘、手、指関節などの手術や治療専用の機器であり、顕微鏡については、手などの細かな神経、血管の状況を高倍率で確認できることから、神経縫合など微細な手術ができる機器である。手術用機器の納期が1月末日、顕微鏡は2月末日と、年度末まで短い期間ではあったが、関節鏡手術9件、手根管手術3件、顕微鏡を用いた手術2件で使用した。手術件数がふえるとともに、従前ではできなかった上肢、肩、肘、手、指関節などの専門的な手術などに活用していることから、購入した機器は十分活用されているとのことであります。 また、乳房撮影装置については、乳房を短時間でスキャンし、複数の画像収集ができる3次元撮影が可能な装置であり、患者さんにとっては、撮影時間の短縮や乳房圧迫時の緩やかな動きにより痛みの軽減が図られるとともに、以前は撮影できなかった車椅子の患者さんの撮影も可能になったとのことであります。 次に、経営改善について。 資料NO.13「平成28年度経営基盤安定等の取り組みについて」を参照してください。 平成28年度における経営基盤安定等への取り組みのうち、一般急性期病床(施設基準7対1)を含む急性期機能の維持については、急性期から慢性期まで、それぞれの機能に合った病床で治療を行うという国の考えから、当院においても、急性期での治療が終わった患者さんについては、必要に応じて地域包括ケア病棟で診ていくことにより、急性期病棟の本来の機能を維持しつつ、病棟機能の転換を図ったものである。 一般急性期病床の7対1の施設基準を維持することは厳しい条件ではあるが、仮に7対1から10対1に基準を下げた場合の試算では大幅に収益が落ちてしまうことから、当院のメーンである急性期機能を維持するために必要な収益を確保することが非常に重要であり、その意味でも大きな効果があったと考えている。地域包括ケア病床は44床で、平成28年10月に導入したが、さまざまな診療科から利用いただいているとのことであります。 また、訪問看護事業の病院事業会計への統合については、訪問看護の利用者が増加傾向にあり、在宅医療への需要が増すことが想定される中、訪問看護サービスを提供していくには職員体制が重要であるため、適切な職員配置などが
病院事業管理者の判断で行えるほか、経営においても病院と一体的な対応が可能であることなど、柔軟かつ効率的な事業運営が図られたとのことであります。平成28年度は介護保険利用者で在宅療養中の方の利用がふえたことにより、前年度と比べ延べ利用者数で79人、延べ訪問回数で426回の増となったとのことでありました。 次に、待ち時間の対応について。 待ち時間を短縮するための根本的な対策は、医師を増員することと認識しているが、医師不足や丁寧な診療により時間を要してしまうことなどから、診療におくれが生じている状況である。待ち時間の負担をできる限り軽減するために、レストランに呼び出し表示を設置したり、携帯電話での呼び出しやスタッフからの声がけなどに取り組んでいるが、抜本的な解決はなかなか難しい状況にあることから、長時間待っているという感覚にならないような方策を施設的な部分も含めて研究してまいりたいとのことでありました。 次に、病診連携について。 よりスムーズな診療の予約ができるよう、10月から紹介患者専用の予約窓口を設け、専用の電話回線と専任のオペレーターを配置し、紹介患者さんの予約専用の時間枠を設定することで、事務的かつ迅速に予約が行えるようになった。また、紹介状をお持ちの患者さんからの予約の電話が月100件前後の利用のうち約4割を占めていることから、患者サービスの向上とともに開業医の負担軽減にも役立ったと考えている。引き続き患者さんにとってスムーズな受診や入退院ができる環境づくりに努めてまいりたいとのことでありました。 次に、危機管理について。 平成28年度は災害医療訓練として、大規模災害に備え傷病者を受け入れることを想定した災害時エリア立ち上げ訓練を実施した。訓練では、1階のエントランスホールを中心に、トリアージエリア、軽症・重症治療エリア、救急処置エリアなど受け入れスペースの配置や物品の確認、診療機能の検証や動線の確認、通信状況の実証を行った。 また、避難訓練については、消防計画に基づき年2回、6月と10月に防災訓練の中で実施しており、歩行が困難な患者さんを想定し、車椅子での避難やシーツを担架で代用した避難などのほか、消防署職員を講師に招き、実際に防火扉を作動させて、閉まった状態での避難経路の確認やはしご車により屋上から患者さんを救助する訓練を行った。さらに、諏訪広域災害訓練において、諏訪赤十字病院が浸水により機能停止となり、災害拠点病院が岡谷市民病院に移った場合を想定した中で通信訓練を行うなど、多くの訓練に参加しているとのことでありました。 以上が審査の主な点であります。 委員会としての要望でありますが、 1、新病院施設における通年経営の初年度において1億4,000万円余の純利益が計上されたことは、新病院における快適な医療環境のもと、基本理念に掲げる「思いやり」に基づき全職員一丸となって取り組んだ成果と評価する。今後とも多様化・高度化する医療ニーズに対し的確な対応に努められ、質の高い医療を継続的かつ安定的に提供されたい。 2、患者の待ち時間を短縮するために、さまざまな工夫や努力をされているが、根本的な解消には医師確保が欠かせないことから、引き続き関係機関等と連携し、円滑で効率的な診療体制の構築に尽力されたい。 3、地域の医療機関などとより一層の連携を図り、地域包括ケアシステムの一翼を担うべく、医療サービスの提供とその質の向上に努められるとともに、今後も健康教室などを定期的に開催し、地域住民の健康増進に寄与されたい。 以上、3点について要望いたしました。 次に、意見の主な点について御報告いたします。 平成28年度は、岡谷市民病院として初めて1年を通して経営に当たる年であり、医療面だけでなく経営面においても大変難しい年であったと推測するが、約1億4,000万円余の純利益が計上されたことに心から敬意を表したい。また、総合診療科の充実、地域包括ケア病床の導入、リハビリテーション科の充実、訪問看護事業を病院会計へ統合するなど積極的な取り組みを行うとともに、診療体制の強化、最新機器の設備導入を図り、財源確保、経営改善に努められ、市民の要望に十分応えるものとなっている。 今後も課題となっている接遇の改善や待ち時間の短縮、医師確保の取り組みに努められるとともに、危機管理対策や防災対策の一層の充実や、市が行っている地域包括ケアシステムの構築についても、市民病院としての役割や使命を積極的に果たしていただくことをお願いし、本決算認定には賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 報告は以上であります。
○議長(
武井富美男議員) ただいまの委員長報告に対し、まず、議案第58号 平成28年度岡谷市水道事業会計の決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 今井秀実議員。
◆5番(今井秀実議員) 5番 今井秀実です。 議案第58号 平成28年度岡谷市水道事業会計の決算認定について、日本共産党岡谷市議団を代表して意見を述べます。 平成28年度も安全でおいしい水の供給に御努力いただいたことに感謝申し上げます。水質管理、老朽鋳鉄管の更新、施設の維持管理、耐震化工事にも計画的に進められており、引き続き着実に事業が進むよう期待するものです。 水道料金の未納者へは丁寧な対応をされておられますが、市民にとって水はなくてはならないものであり、引き続き丁寧な対応をお願いしたいと思います。 さて、水道法第1条で、清浄にして豊富低廉な水の供給を図ることを求めている中で、平成28年度は上下水道事業運営審議会への諮問答申を経て、本年7月からの平均9.7%の水道料金の値上げという重大な決定をした年度であります。市民生活に直結する値上げはするべきではなかったと考えます。 よって、本決算の認定には反対をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 小松 壮議員。
◆14番(小松壮議員) 14番 小松 壮です。 議案第58号 平成28年度岡谷市水道事業会計の決算認定について、会派新風を代表して意見を述べます。 水道事業は市民の生活を支える最も基本的で最大なインフラ整備であり、その水道水は安全・安心で豊富で低廉である必要があります。平成28年度においても、当市の豊かな自然の恩恵である地下水等の原水から各種施設、管理、機器を経由して安全・安心で豊富な浄水が得られております。また、水道料金は県下の他市と比較しても大変に安い設定であります。以上により、水道水における3つの条件が満たされていることが確認できました。 企業経営の面では、最終的に1億6,000万円余の純利益を上げております。内容において、計画的な建設改良工事の実施、企業債の堅実な発行と償還、そして収益的収支の適正な会計処理などを確認することができました。以上のことより、これまでの企業経営の質の高さを物語っているものと思います。 今後も水道料金収入の減少が続く一方で、施設の老朽化対策及び耐震化の取り組みが求められるという大変に厳しい経営環境のもと、引き続き堅実で安定的な企業運営を要望いたしまして、本決算認定に賛成をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 今井康善議員。
◆12番(今井康善議員) 12番 今井康善です。 議案第58号 平成28年度岡谷市水道事業会計の決算認定について、信政おかやを代表して意見を述べます。 人口減少や節水により水需要が低迷し、水道料金収入の減少が続く中で、平成11年度以降、水道料金を据え置き、経費削減など経営努力により、平成28年度においても1億6,280万円余の純利益を計上されていることに敬意を表するところでございます。 将来にわたり市民生活に必要不可欠な水道事業を今後の社会の変化に合わせた備えや持続可能な経営をしていくためにも、平成29年度からの水道料金の改定をやむを得ないものと理解はいたしますが、施設再構築に必要な財源確保につながるよう、さらに経営の効率化、合理化に御努力されるようお願い申し上げます。 今後は災害に強くメンテナンスコストも軽減できる自然流下の施設の再構築や統廃合、重要管路の耐震化など岡谷市水道事業基本計画で示されている事項を実施計画に基づき着実に推進していただくよう要望して、本決算認定議案に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第58号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。議案第58号に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 〔起立多数〕
○議長(
武井富美男議員) 起立多数であります。 よって、議案第58号は認定されました。 次に、議案第59号 平成28年度岡谷市
下水道事業会計の決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 藤森博文議員。
◆8番(藤森博文議員) 8番 藤森博文です。 議案第59号 平成28年度岡谷市
下水道事業会計の決算認定について、会派新風を代表して意見を述べます。 平成28年度は下水道施設の長寿命化や下水道総合地震対策、雨水渠整備等多くの整備事業が実施された中、下水道会計においては約2億4,000万円の黒字決算ができましたことに敬意を表するところであります。 下水道事業を取り巻く環境も人口減少や節水型社会への移行とともに、有収水量の減少が想定されますが、財政基盤の確保と独立採算の原則のもと、一層の健全経営に努められることを要望いたしまして、本議案の決算認定に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 今井康善議員。
◆12番(今井康善議員) 12番 今井康善です。 議案第59号 平成28年度岡谷市
下水道事業会計の決算認定について、信政おかやを代表して意見を述べます。 人口が減り、使用料収入が減少し続けている状況ですが、2億4,790万円余の純利益を計上され、健全な運営に御努力されていることに敬意を表します。 人口減少が進む中で、維持、修繕や更新等を効率的に実施していく必要があります。また、企業債残高対事業規模比率は徐々に減少傾向となっておりますが、引き続き施設更新等の需要を見ながら、過剰な借り入れとならないように取り組むことが必要と考えます。 今後も将来を見据えた適切な維持管理、健全経営の保持に一層の御努力を要望し、本決算認定議案に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第59号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第59号は認定されました。 次に、議案第60号 平成28年度岡谷市病院事業会計の決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 今井秀実議員。
◆5番(今井秀実議員) 5番 今井秀実です。 議案第60号 平成28年度岡谷市病院事業会計の決算認定について、日本共産党岡谷市議団を代表して認定に賛成の立場から討論いたします。 平成28年度は、岡谷市民病院として新病院施設において初めて1年を通して経営に当たる年でありました。医療面だけでなく、経営的にも大変厳しい1年ではなかったかと推察するところです。そのような中、1億4,000万円の純利益が計上されたことは、平山事業管理者、天野病院長を中心に職員の皆さんの日々の奮闘のたまものと心から敬意を表するものであります。 診療面においても、総合診療科の充実、リハビリテーション科の一層の充実や訪問看護事業を病院事業会計へ統合するなど積極的な施策を打ち出し、また、医療器械備品整備においても、整形外科手術用機器等の導入など、市民からの要望に十分応えるものとなっています。接遇の改善が徐々に進んでいることも感じられるようになってきました。 一方で、診療時の待ち時間においては、一部の診療科では依然として改善が見られない状況が続いています。改善の努力を引き続き精力的に進めていただきたいと思います。また、重要な課題である医師確保については、一層の力を注いでいただくことを強く望むものであります。 自治体病院として急性期から慢性期まで幅広く、民間の医療機関では取り組めないような部門も担っていかなければなりません。救急医療の充実も含め、自治体病院としての使命を果たしていけるよう、より一層の御努力を期待するものです。岡谷市民のみならず、地域住民の命と健康を守るとりでとしてみんなから愛される、信頼される病院になるよう希望いたしまして、本決算の認定に賛成をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 今井康善議員。
◆12番(今井康善議員) 12番 今井康善です。 議案第60号 平成28年度岡谷市病院事業会計の決算認定について、信政おかやを代表して意見を述べます。 平成28年度は新病院における通年経営の初年度となり、今後の経営指数の基準になる決算とも言えます。また、岡谷市新病院建設基本構想に基づく全ての事業が完成いたしました。良質な医療を継続的に提供するための診療体制を強化し、効率的な運営に御努力され、純利益は1億4,000万円余となり、事業管理者、院長、職員の皆様の御努力に敬意を表するところでございます。 待ち時間対策の充実など、患者サービスの向上に向け、思いやり医療の実践に引き続き御努力をお願いします。また、分娩再開に向けての御努力も引き続きお願いいたします。 今後も診療の3本柱である救急医療の充実、安全・安心の医療の確立、地域連携の推進や包括的なシステム、医療の連携体制の構築など、必要とされる医療ニーズへの的確な対応をお願いいたします。市民にとって大きな誇りであり続ける岡谷市民病院として、より質の高い医療を提供できる診療体制の充実に向けて、医師、スタッフ、パートナー企業など優秀な人材確保になお一層の御努力をお願いし、本決算認定議案に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。
◆15番(大塚秀樹議員) 15番 大塚秀樹です。 議案第60号 平成28年度岡谷市病院事業会計の決算認定について、会派新風を代表して意見を述べます。 平成28年度は駐車場整備が竣工し、岡谷市民病院基本構想に基づく全ての事業が完了し、新病院として節目の年となりました。平山
病院事業管理者、天野院長のもと、組織強化、診療体制の強化、最新機器の設備導入を図るとともに、財源確保、経営改善に努められました。 一方、新病院の開院2年目となる業務状況の中、課題に対し迅速に対応されるとともに、前年まで特別会計で運営されていました訪問看護事業も病院会計へと統合されました。そして、医業収益では入院・外来収益とも前年度より増加し、1億4,000万円余の純利益となり、経常収支は6年連続の黒字を達成しました。 また、思いやりを基本理念とする患者サービスの提供に職員一丸となって取り組まれたことに敬意を表するとともに、引き続き接遇及び医師確保に努められることを要望いたしまして、本決算認定に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第60号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第60号は認定されました。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午後0時00分
△再開 午後1時10分
○議長(
武井富美男議員) 休憩前引き続き会議を開きます。
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△議案第62号の委員長報告、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第12 議案第62号 岡谷市
福祉医療費給付金条例の一部を改正する条例を議題といたします。 本案は、社会委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 社会委員長。 〔社会委員長 藤森博文議員 登壇〕
◆社会委員長(藤森博文議員) 8番 藤森博文です。 社会委員会に審査付託されました議案第62号 岡谷市
福祉医療費給付金条例の一部を改正する条例につきまして、審査の主な経過及び結果を御報告いたします。 討論において、子供を持つ大勢の親の願いであった現物給付方式が来年8月から実現されるということで、非常に喜ばしいことである。レセプト代は無料とはなっていないが、今後完全無料化を目指し、本議案に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。
○議長(
武井富美男議員) ただいまの委員長報告に対し、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 八木敏郎議員。
◆16番(八木敏郎議員) 16番 八木でございます。 議案第62号 岡谷市
福祉医療費給付金条例の一部を改正する条例について意見を述べさせていただきます。 今回の条例の一部改正は、中学生卒業までの子供の医療費について、完全ではないものの、窓口無料化を実施するためのものであります。岡谷市議会としても、過去に幾度となく県に対しましても、子供、障がい者等の医療費窓口無料化を求める意見書を提出してきた経緯がありまして、大いに歓迎すべき施策であると思っております。 岡谷市議会の意見書では、子供とともに、障がい者及び母子家庭等の福祉医療給付についても窓口無料化を求めておりますが、今回の条例の一部改正はそれらの福祉医療給付の窓口無料化の実現に先んずる大きな一歩を踏み出したものと捉え、本議案に賛成をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 渡辺雅浩議員。
◆4番(渡辺雅浩議員) 4番 渡辺雅浩です。 議案第62号 岡谷市
福祉医療費給付金条例の一部を改正する条例について意見を述べます。 長野県民医連が2016年12月から取り組んだ県内加盟医療機関に通院する子育て世代の医療費の負担感を調査している中で、お子さんの医療費や薬代を負担に感じたことはとの回答に、あるが55%、ないが23%でした。今、子育て世代に必要なことは経済的な負担の軽減です。本条例改正案は、受給者負担金500円を払えば、お金の心配なく子供を医療機関に連れていくことができるものです。子育て世代の願いに応えたものとして評価できます。お金の心配なく医療にかかりたい、この思いを実現するためには、受給者負担金の廃止も含めて、子供の医療費の完全窓口無料化を岡谷市で率先して取り組んでいただきたいことを最後に要望して、本条例改正案に賛成をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第62号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第62号は原案のとおり可決されました。
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△議案第63号及び議案第64号の委員長報告、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第13 議案第63号 市道路線の認定について及び日程第14 議案第64号 市道路線の変更についての2件を一括議題といたします。 この2件は、産業建設委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 産業建設委員長。 〔産業建設委員長 渡辺雅浩議員 登壇〕
◆産業建設委員長(渡辺雅浩議員) 4番 渡辺雅浩です。 産業建設委員会に審査付託されました議案第63号 市道路線の認定について及び議案第64号 市道路線の変更についての2件について、審査における主な経過及び結果を御報告いたします。 まず、議案第63号 市道路線の認定について。 委員より、国道と市道では道路構造が違うと思うが、今後、市道となったときの改修、修繕の対応方法について質疑があり、今後の交通量の推移によるが、現況の国道と同じ交通量は見込めないため、市道と同じ構造で改修していきたい。また、現状の国道であり、重車両にも対応できる構造であるので、補修に関しては表層の打ちかえ等で済むのではないかと考えているとのことでありました。 以上、審査の結果、9月14日、現地視察も行う中で、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 次に、議案第64号 市道路線の変更について。 委員より、除雪はどのようになるのか質疑があり、除雪については市道を利用する関係者の方々にお願いをしていくとのことでありました。 以上、審査の結果、9月14日、現地視察も行う中で、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしましたので、御報告いたします。
○議長(
武井富美男議員) ただいまの委員長報告に対し、まず、議案第63号 市道路線の認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第63号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第63号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第64号 市道路線の変更について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第64号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第64号は原案のとおり可決されました。
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△議案第65号の委員長報告、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第15 議案第65号 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第3号)を議題といたします。 本案は、総務、社会の各委員会に審査付託となっておりますので、各委員長の報告を求めます。 総務、社会の順にお願いいたします。 まず、総務委員長。 〔総務委員長 中島保明議員 登壇〕
◆総務委員長(中島保明議員) 7番 中島保明です。 議案第65号 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第3号)中、総務委員会に審査付託された部分につきまして、審査の主な点及び審査の結果を御報告いたします。 まず、3歳出2款総務費1項2目庁舎管理費について、委員より、電源装置設置からの経過期間及びこの時期での補正の要因について質疑があり、本庁舎地下1階にある直流電源装置は整流器と蓄電池で構成され、整流器については通常の耐用年数が15年から20年のところ、本庁舎の建設の昭和62年に設置してから30年が経過しており、蓄電池についても通常の耐用年数が5年から7年のところ、平成11年の更新から18年が経過している。今まで年2回の総合点検のほか、毎月メンテナンスを行う中で標準耐用年数を超えて使用してきたが、一部蓄電池からの電解液漏れや容器の膨張が発生するなど、経年劣化が進んでいるため、ここで整流器を含めた装置の更新をお願いするものであるとの答弁がありました。 また、委員より、蓄電池の仕組みと非常時の重要性について質疑があり、平常時は電力会社から受電した交流電源を整流器で直流電源に変換し、非常用自家発電設備や中央監視室の制御盤などに電源を供給するとともに、蓄電池に一定電圧で充電を行っている。停電発生時には自動的に通常電源から非常用電源への電源経路の切りかえを行うとともに、非常用自家発電設備が起動するまでの間、充電状態の蓄電池から直流電源を非常用照明や避難誘導灯などに供給する仕組みになっているとのことでありました。 次に、10款教育費4項社会教育費7目文化財保護費について、委員より、補助金の補助率等のルール及び工事内容、工期について質疑があり、補助金は岡谷市指定文化財保護事業補助金交付要綱に基づき、指定文化財の管理または修理の経費、保存のために必要な施設の設置に要する経費について、100分の27を補助するルールとなっている。工事内容については、床下の柱を組んだ部分に耐震・免震のダンパーという金具を取りつけるほか、柱を支える基礎の踏み石の一部を補強するものである。工期については、補正予算が認められれば10月から開始し、年内には完了する予定であるとのことでありました。 また、委員より、照光寺の建築時期について質疑があり、380年ほど前に現在地へ移築されたが、以後2度焼失し、現在の本堂は1792年に建立されており、224年経過しているとのことでありました。 さらに、委員より、ほかの市指定文化財の改修状況について質疑があり、建造物としての市指定文化財13件のうち平成15年に西堀の広円寺、平成20年に小坂観音院、平成24年に東堀正八幡宮において本堂の改修を行っているとのことでありました。 以上、審査の結果、議案第65号中、総務委員会に審査付託された部分につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。
○議長(
武井富美男議員) 次に、社会委員長。 〔社会委員長 藤森博文議員 登壇〕
◆社会委員長(藤森博文議員) 8番 藤森博文です。 議案第65号 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第3号)中、社会委員会に審査付託された部分につきまして、審査の主な経過及び結果を御報告いたします。 審査に当たりまして、市側より岡谷健康福祉施設の改修工事箇所及び川岸保育園駐車場取得予定地の位置図が提出され、審査の結果、議案第65号中、社会委員会に審査付託された部分につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。
○議長(
武井富美男議員) ただいまの各委員長報告に対し、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第65号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は各委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第65号は原案のとおり可決されました。
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△議案第66号の委員長報告、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第16 議案第66号 平成29年度岡谷市
病院事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。 本案は、社会委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 社会委員長。 〔社会委員長 藤森博文議員 登壇〕
◆社会委員長(藤森博文議員) 8番 藤森博文です。 社会委員会に審査付託されました議案第66号 平成29年度岡谷市
病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決しましたので、御報告いたします。
○議長(
武井富美男議員) ただいまの委員長報告に対し、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第66号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第66号は原案のとおり可決されました。
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△議案第67号の上程、説明、質疑、委員会付託
○議長(
武井富美男議員) 日程第17 議案第67号 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第4号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 小口総務部長。 〔総務部長 小口道生君 登壇〕
◎総務部長(小口道生君) 議案第67号 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第4号)について御説明申し上げます。 今回の補正予算は、9月28日の衆議院解散に伴う10月10日公示、10月22日投票の衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査の執行に必要な経費を計上するもので、総額1,910万円を追加いたすものであります。 初めに、10ページをお開きください。 3歳出から御説明申し上げます。 第2款総務費4項3目衆議院議員総選挙最高裁判所裁判官国民審査費、1節報酬から18節備品購入費までの合わせて1,910万円は、衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査の執行に必要な経費を計上いたすものであります。 なお、12ページに給与費明細書がありますが、これは所定の書式に従いましてお示ししたものでありますので、ごらんいただきたいと思います。 以上で歳出を終わりまして、8ページへお戻りください。 2歳入について申し上げます。 第15款県支出金3項1目総務費委託金3節選挙費県委託金1,910万円は、歳出で御説明申し上げました経費に対する県からの委託金であります。 以上で歳入を終わりまして、2ページへお戻りください。 第1表歳入歳出予算補正、1歳入及び次のページの2歳出は、それぞれ所定の書式によってお示ししてあります。 1ページへお戻りください。 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第4号)。 第1条で歳入歳出それぞれ1,910万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ198億6,422万4,000円といたすものであります。以下につきましては、説明を省略させていただきます。 以上で説明を終わりますが、よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
武井富美男議員) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第67号は、総務委員会に付託いたします。 ただいま付託となりました議案の委員長審査を願うため、この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午後1時33分
△再開 午後2時15分
○議長(
武井富美男議員) 休憩前引き続き会議を開きます。
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△議案第67号の委員長報告、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第17 議案第67号 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第4号)を再度議題といたします。 本案は、総務委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 総務委員長。 〔総務委員長 中島保明議員 登壇〕
◆総務委員長(中島保明議員) 7番 中島保明です。 議案第67号 平成29年度岡谷市
一般会計補正予算(第4号)につきまして、審査の主な点及び審査の結果を御報告いたします。 委員より、投票所の変更はあるのかどうか、また、備品購入の内訳について質疑があり、市内22カ所の投票所のうち、花岡南の投票所について、従来利用しておりました湊支所において、地区の文化祭が開催されることから、湊保育園に場所を変更するとのことであります。また、備品購入の内訳につきましては、湊保育園へ投票所が変更になったことに伴い、もともと保育園になかった折り畳みテーブル等のほか、経年劣化により古くなった投票交付機を購入するために予算計上したとのことであります。 また、委員より、投票所が変更になったことについて住民等への周知について質疑があり、区長には既に連絡しており、対象者へは通知を全戸配布することにより周知する予定であるとのことでありました。 以上、審査の結果、議案第67号につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。
○議長(
武井富美男議員) ただいまの委員長報告に対し、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第67号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第67号は原案のとおり可決されました。
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△議案第68号~議案第70号の一括上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第18 議案第68号 「全国森林環境税」の創設に関する意見書から日程第20 議案第70号 私立高校への公費助成に関する意見書までの3件を一括議題といたします。 提出者の説明を求めます。 総務委員長。 〔総務委員長 中島保明議員 登壇〕
◆総務委員長(中島保明議員) 7番 中島保明です。 議案第68号 「全国森林環境税」の創設に関する意見書及び議案第69号、議案第70号 私立高校への公費助成に関する意見書の3件につきまして、提出者である総務委員会を代表し、案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 なお、私立高校への公費助成に関する意見書の議案第69号は国宛てに、議案第70号は長野県宛てに意見書を提出いただきたいものであります。 まず、議案第68号 「全国森林環境税」の創設に関する意見書について。 「全国森林環境税」の創設に関する意見書。 我が国の地球温暖化対策については、平成32年度及び平成32年度以降の温室効果ガス削減目標が国際的に約束されていますが、その達成のためには、とりわけ森林吸収源対策の推進が不可欠となっております。 しかしながら、森林が多く所在する山村地域の市町村におきましては、木材価格の低迷や林業従事者の高齢化・後継者不足に加え、急速な人口減少など、厳しい情勢にあるほか、市町村が森林吸収源対策及び担い手の育成等山村対策に主体的に取り組むための恒久的・安定的な財源が大幅に不足しております。 このような中、政府・与党は、「平成29年度税制改正大綱」において、「市町村が主体となって実施する森林整備等に必要な財源に充てるため、個人住民税均等割の枠組みの活用を含め、都市・地方を通じて国民に等しく負担を求めることを基本とする森林環境税(仮称)の創設に向けて、地方公共団体の意見も踏まえながら、具体的な仕組み等について総合的に検討し、平成30年度税制改正において結論を得る」との方針を示したところであります。 もとより、山村地域の市町村による森林吸収源対策の推進や安定した雇用の場の確保などの取り組みは、地球温暖化防止のみならず、国土の保全や地方創生等にもつながるものであり、そのための市町村の財源の強化は喫緊の課題であります。 よって、国におかれましては、森林・林業・山村対策の抜本的強化をはかるための「全国森林環境税」を早期に導入されますよう強く要望いたします。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 平成29年10月2日。 以上ですが、全会一致をもって御議決賜りますようお願いいたします。 次に、議案第69号 私立高校への公費助成に関する意見書について。こちらは国に提出願いたい意見書であります。 私立高校への公費助成に関する意見書。 私立高校は独自の建学の精神に基づき、個々の生徒の個性を育むことによって、学習・文化活動、スポーツ、地域への貢献等に大きな成果を上げておりますが、私学助成の主体をなす国からの補助金は一定の前進はみられるものの、生徒減少期の現在、私立高校の経営は極めて厳しいものとなっております。 また、平成22年度より、高等学校就学支援金政策が実施され、私立高校に通う生徒にも就学支援金が支給されましたが、昨今の低迷する厳しい経済状況の中で、保護者の方々の学費負担は深刻な状況が未だ続いており、多くの保護者・生徒が公立高校との学費格差をなくしてほしいと願っております。 よって、国におかれましては、公教育の一翼を担う私学振興のために、下記事項について実現されるよう要望します。 記 1 私立高校への就学支援金制度の拡充ならびに経常費補助の増額を行うこと。 2 私立高校の教育条件改善のために施設、設備費の補助を行うこと。 3 私立高校の保護者負担を軽減するため学納金の補助を行うこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 平成29年10月2日。 以上ですが、全会一致をもって御議決賜りますようお願いいたします。 次に、議案第70号 私立高校への公費助成に関する意見書について、こちらは長野県に提出願いたい意見書であります。 私立高校への公費助成に関する意見書。 長野県内の私立高校は、独自の建学の精神に基づき、個々の生徒の個性を育むことによって、学習・文化活動、スポーツ、地域への貢献等に大きな成果を上げておりますが、私学助成の主体をなす県からの補助金は一定の前進はみられるものの、生徒減少期の現在、私立高校の経営は極めて厳しいものとなっております。 また、平成22年度より、高等学校就学支援金政策が実施され、私立高校に通う生徒にも就学支援金が支給されましたが、昨今の低迷する厳しい経済状況の中で、保護者の方々の学費負担は深刻な状況が未だ続いており、多くの保護者・生徒が公立高校との学費格差をなくしてほしいと願っております。 よって、県におかれましては、公教育の一翼を担う私学振興のために、下記事項について実現されるよう要望します。 記 1 私立高校への就学支援金制度の拡充ならびに経常費補助の増額を行うこと。 2 私立高校の教育条件改善のために施設、設備費の補助を行うこと。 3 私立高校の保護者負担を軽減するため学納金の補助を行うこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 平成29年10月2日。 以上ですが、全会一致をもって御議決賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(
武井富美男議員) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第68号から議案第70号は、委員会付託を省略し、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、直ちに質疑に入ります。 まず、議案第68号について、質疑はありませんか。 笠原征三郎議員。
◆6番(笠原征三郎議員) 6番 笠原征三郎です。 2点ちょっとお聞きしたいと思います。 この意見書の中ほどよりちょっと上ですか、「個人住民税均等割の枠組みの活用を含め」云々とありますが、これはどういうことなのか、委員会で検討されたかどうかということも含めてお聞きしたいと思います。 次に、長野県には御承知のとおり森林税というようなものがありますが、これとの整合性というんですか、それらについては検討されたのかどうか、この点をお聞きいたします。
○議長(
武井富美男議員) 中島保明議員。
◆総務委員長(中島保明議員) まず1つ目、個人住民税均等割の枠組ということでありますが、委員のほうから、個人住民税均等割で長野県の場合も森林税を個人当たりで出しているということもあって、問題ではないかという話がありました。ただ、今税制の枠組の活用を含めて、今お話の出た個人住民税均等割の枠組の活用を含め、今後検討されていくというふうな判断をしているという意見も出されました。そんなふうなことで御理解をお願いしたいと思います。 2つ目なんですけれども、二重課税で重税感があるという意見も出されました。これについても、まずは国での税制の創設が重要だろうということで、県におきましては、知事さんがいろいろな発言をされているんですが、今後、国の創設の後に、県においても現在の森林税について検討することになろうという御意見も出されました。 以上、委員会で出された意見について御説明申し上げました。
○議長(
武井富美男議員) 笠原征三郎議員。
◆6番(笠原征三郎議員) 6番 笠原征三郎です。 長野県の森林税とのかかわりのやりとりについては、ほぼわかりましたが、最初のこの個人住民税均等割の枠組の活用ということは、この均等割の中へ例えばこの森林環境税というものを足してくるのかどうかというようなことで、もう1回ちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(
武井富美男議員) 中島保明議員。
◆総務委員長(中島保明議員) 7番 中島保明です。 その辺の枠組の細かい点については、委員会内で詳しい議論がなされませんでしたので、ちょっとお答えするわけにはまいりません。
○議長(
武井富美男議員) ほかに質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 笠原征三郎議員。
◆6番(笠原征三郎議員) 6番 笠原征三郎です。 議案第68号 「全国森林環境税」の創設に関する意見書について、日本共産党岡谷市議団を代表して意見を述べます。 国土保全や地球温暖化防止機能を果たしている森林を整備していくというようなことについては、森林・林業・山村対策のために財源を確保していくということ、これは大変重要なことだと理解しておりますし、その対応を国に求めていくことは意義あるものだと考えております。 しかし、今お聞きした中にもありますが、個人住民税均等割の枠組の活用を含めてというようなことは、財源をそこに求めていくというようなことだと理解いたします。そうなってきますと、長野県の森林税と同様に重税というんですか、そういう感じは拭い去れないということになります。特に、低所得者にとっては大変な重税感を強いるものとなると思います。 よって、新たなこの増税を設けるというようなことに対する議案第68号の意見書に対しては反対をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 八木敏郎議員。
◆16番(八木敏郎議員) 16番 八木でございます。 議案第68号 「全国森林環境税」の創設に関する意見書について、意見を述べさせていただきます。 森林は水資源の源であり、防災の面からも私たちの豊かな市民生活を支えてくれています。それは都会であっても地方であっても同じことでありまして、森林整備のための財源を全国から求めようとする考えは大いに理解できるものであります。 たまたま長野県は先行して森林税を徴収しておりますが、使途についてはさまざまな議論がされておりまして、今後、制度自体の見直しなども検討が必要であると思っていますが、危機的状況であると言われている森林整備は待ったなしの状況で、森林整備のための財源を全国から求める制度の確立は一刻も早く行うべきであると考えております。 本意見書の提出には賛成をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 18番 渡辺太郎です。 議案第68号 「全国森林環境税」の創設に関する意見書について、信政おかやを代表して意見を申し上げます。 平成29年度の与党税制改正大綱において、2020年度及び2020年度以降の温室効果ガス削減目標の達成に向けて、森林吸収源対策及び地方の地球温暖化対策に関する安定的な財源の確保について講じる措置として、森林環境税(仮称)の創設に向けて、平成30年度税制改正において結論を得るとしております。 国では、森林環境税の創設に当たっては、今後、地方の声を踏まえながら検討を深めるとしています。地方の意見を十分に踏まえて制度設計するとともに、長野県など各県を中心に独自に課税している森林環境税等との関係についても確実に調整を図ること、また、林業の成長産業化と森林の公益的機能の発揮の両立を図る新たな森林管理経営スキームを検討すること、以上を強く要望し、本議案に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第68号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 〔起立多数〕
○議長(
武井富美男議員) 起立多数であります。 よって、議案第68号は可決されました。 次に、議案第69号について質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第69号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第69号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第70号について質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第70号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第70号は原案のとおり可決されました。
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△議案第71号の上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第21 議案第71号
県道下諏訪辰野線拡幅改良を求める意見書を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 中島保明議員。 〔7番 中島保明議員 登壇〕
◆7番(中島保明議員) 7番 中島保明です。 議案第71号
県道下諏訪辰野線拡幅改良を求める意見書について、提出者を代表しまして、案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 県道下諏訪辰野線は諏訪圏域と上伊那圏域を結ぶ唯一の幹線道路として、地域経済の活性化、行政の垣根を越えた広域連携の推進、さらに災害時の第一次緊急輸送路として住民生活に極めて重要性の高い路線であります。 現在、岡谷市立川岸小学校までの改良工事は着実に進捗を遂げておりますが、辰野町に向かう先線については道路幅員が十分に確保されず見通しの悪い箇所もあり、さらに歩道も狭隘で沿線の小中学校に通う児童生徒は交通安全上非常に危険な状態での通学を強いられており、道路の拡幅改良と歩行者や自転車が安全に利用できる歩道整備は地元住民の長年の悲願であります。 よって、県におかれましては、
県道下諏訪辰野線拡幅改良事業の早期実現のため、次のとおり強く要望いたします。 記 1 岡谷市立川岸小学校から観蛍橋までの区間の拡幅改良事業の推進 2 天白橋より辰野町に向けての現道における未改良区間の早期事業着手 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 平成29年10月2日。 以上ですが、全会一致をもって御議決賜りますよう、よろしくお願いいたします。
○議長(
武井富美男議員) お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略し、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、直ちに質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第71号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第71号は原案のとおり可決されました。
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△議案第72号の上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第22 議案第72号 道路整備事業に係る補助率等の嵩上げ措置の継続を求める意見書を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 小松 壮議員。 〔14番 小松 壮議員 登壇〕
◆14番(小松壮議員) 14番 小松 壮です。 議案第72号 道路整備事業に係る補助率等の嵩上げ措置の継続を求める意見書につきまして、提出者を代表し、案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 道路整備事業に係る補助率等の嵩上げ措置の継続を求める意見書。 道路は、市民の安全・安心な暮らしや、活力ある社会や経済活動を支えるとともに、災害時には市民の命を守るライフラインとして機能するなど、市民生活になくてはならない重要な社会基盤であります。 現在、道路事業においては、「道路整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律」(以下、道路財特法)の規定により、地域高規格道路事業や交付金事業の補助率等が嵩上げされているが、この措置は、平成29年度までの時限措置となっております。 地方創生に全力を挙げて取り組んでいる地方自治体にとって、嵩上げ措置の廃止は死活問題であり、地方創生が進まなければ地域づくりに影響を及ぼし、地域活力の低下を招くことが危惧されます。 よって、国におかれましては、道路財特法の補助率等の嵩上げ措置について、平成30年度以降も継続するよう強く要望いたします。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 平成29年10月2日。 以上でありますが、全会一致をもって御議決賜りますよう、よろしくお願いいたします。
○議長(
武井富美男議員) お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略し、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、直ちに質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第72号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第72号は原案のとおり可決されました。
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△議案第73号の上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(
武井富美男議員) 日程第23 議案第73号 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 笠原征三郎議員。 〔6番 笠原征三郎議員 登壇〕
◆6番(笠原征三郎議員) 6番 笠原征三郎でございます。 議案第73号 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書につきましては、提出者を代表いたしまして案文の朗読をもって提案とさせていただきます。 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書。 広島・長崎の被爆から72年経た今年2017年7月7日、ニューヨーク国連本部で122カ国の賛成で「核兵器禁止条約」が採択されました。被爆者を先頭にした長年の核兵器禁止を求める運動とともに、一筆一筆の「ヒバクシャ国際署名」が、条約制定に至りました。 採択された「核兵器禁止条約」は、核兵器が破滅的な結末をもたらす非人道的兵器であり、国連憲章、国際人道法に反するとして、歴史上初めて核兵器を国際条約で明確に「違法化」したものです。 条約では、「Hibakusha(ヒバクシャ)」の言葉を用いて、被爆者と核実験被害者の耐え難い苦痛に留意し、その被害への援助、支援の責任についても触れ、「再び被爆者をつくるな」との被爆者の長年の思いに心を寄せるものとなっています。 条約は、開発、実験、生産、保有、貯蔵などと合わせて、いかなる使用とその威嚇に至るまで禁止しています。核兵器の「使用の威嚇」とは、核保有国や同盟国の核兵器の威嚇によって安全保障を図ろうとするものと断じ、条約ではこれをも否定しています。 この条約は、批准国が50カ国に達した後、90日後に発効する規定になっており、発効後は、条約に反するあらゆる活動が違法となる法的規範が確立され、条約に反対している国々においても政治的、道義的な拘束から免れることはできません。 唯一の戦争被爆国である日本政府が、核兵器禁止条約への参加を拒んでいることは大変残念であり、到底理解できないものであります。被爆者のみならず、日本国民や海外から失望と怒りの声が上がっています。日本政府は「核保有国と非保有国の橋渡し役をする」「核保有国の参加しない条約は意味がない」等と言っていますが、広島・長崎での被爆の惨状を経験している国として、率先して核兵器禁止条約に参加し、条約不参加を表明している核保有国に対し賛同への説得をすることが日本政府の果たすべき役割です。 よって、政府におかれましては、速やかに「核兵器禁止条約」に賛同し、批准することを強く要望いたします。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 平成29年10月2日。 以上でありますが、議員の皆さんの一人一人の良心に従い、良識ある判断をされますようお願いいたします。
○議長(
武井富美男議員) お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略し、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、直ちに質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 藤森博文議員。
◆8番(藤森博文議員) 8番 藤森博文です。 議案第73号 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書について、会派新風を代表しまして意見書提出に反対の立場から意見を述べます。 ただ、核兵器禁止に反対するものではないということと、被爆者、そしてその御家族の思いに寄り添い、全国各地でこの運動を展開している皆様には敬意を表しているという点は強調させていただきます。その上で、私は我が国の置かれている現実を次のように捉え、今は意見書提出のタイミングではないという判断をいたしました。 日本は、国連総会に23年間、核兵器廃絶決議案を提出し続けている現実があります。また、非核3原則を国是として核戦争に反対していることは明らかであります。しかし、我が国の周辺には複数の核保有大国があります。各国が自国の政府の正当性を内外に主張する自由はあるとはいえ、近隣国家のトップや首脳による信じがたい言動、威嚇、脅威は今さら言うまでもないですが、それに対して多くの日本国民が恐怖におびえている現実、それを受けとめられない国際社会の現実がある中で、我が国が同盟国の保有する核の傘の抑止力によって守られている現実を私は直視しているつもりです。 唯一の被爆国であるからこそ、率先して核兵器禁止条約に参加すべきだという考え方を通す前に、今こそ唯一の被爆国の日本が、核保有国と非核保有国の溝や対立をあおる行動ではなく、唯一の橋渡し役として核保有国に対する説得を継続し、核廃絶を目指すときだと思います。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 渡辺雅浩議員。
◆4番(渡辺雅浩議員) 4番 渡辺雅浩です。 議案第73号 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書について意見を述べます。 8月7日から3日間、長崎で開催された原水爆禁止2017年世界大会に参加してまいりました。3歳のときに被爆した男性から被爆体験のお話を聞きました。こういうお話をしておりました。実は私は3歳のときに被爆をしました。日本は核の傘に入ってはいけない、アメリカの飼い犬のようになっていると思います。核兵器廃絶のために日本政府はその先頭に立ってほしい、これが長崎の思いだと思う。長崎を最後の被爆地にしてほしい、このようにお話しされておりました。 また、別の6歳のときに被爆した男性Kさんからもお話を伺いました。Kさんはもともと定年退職後、宝探しをしたいと思っていたそうです。しかし、平和案内人をしている知り合いに、そろそろ証言者にならないかんばいと言われ、今は証言活動に取り組んでいると聞きました。こういうお話をしておりました。日米安保条約があるから、日本政府の態度はある意味では正直だったのかもしれません。でも、民意と国は違う。残り少ない人生、精いっぱい頑張りたいというふうにお話しされておりました。 このお2人の平和案内人は、長崎市内で今も活躍しております。72年前、長崎で何が起こったのか、そして広島で何が起こったのか、被爆地の実相を後世にその人たちはその先頭に立って伝えようとしております。今、被爆者の平均年齢は84歳を超え、72年間ようやくこの核兵器禁止条約をつくることができました。唯一の戦争被爆国である日本政府は正面からそれを受けとめる必要があります。核のない平和な世界を願っている被爆者と日本国民の願いに応えるべく、本意見書に賛成をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 笠原順子議員。
◆10番(笠原順子議員) 10番 笠原順子です。 議案第73号 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書について、反対の立場から意見を述べさせていただきます。 私自身、一瞬のうちに大勢の命を奪う核兵器は、どのような理由があっても保有すべきものではないとの強い思いを持っております。しかし、現実的には核兵器を保有する国は存在し、核兵器の開発が脅威になっている近隣の国々もあります。このようなときに我が国は世界唯一の被爆国であるからこそ、核保有国に対して核兵器の恐ろしさ、また、核戦争の悲惨さを大きな声で訴えることが大切であると思います。そして、さらに、世界唯一の被爆国であるからこそ、あくまでも国際社会の総意として、全世界からの核兵器の廃絶を目指すべきであると思います。 したがいまして、現時点において核保有国と非核保有国の総意となることが難しいとされている核兵器禁止条約に対し、日本政府として橋渡し役になることや、核保有国の参加がなければ実効性がないとの考え方については一定の理解ができるものであります。 条約を批准して、被爆国として核保有国に思いを伝えるとの考え方もあるのかもしれませんが、現在の国際情勢などを考えますと、今の時点で議案となっております意見書を提出することには反対いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 遠藤真弓議員。
◆9番(遠藤真弓議員) 9番 遠藤真弓です。 議案第73号 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書について意見を申し述べます。 国連加盟国の3分の2に当たる122カ国で賛成され、採択されたこの条約は、開発、実験、生産、保有、貯蔵のほかにいかなる使用とその威嚇をも明記しています。核兵器使用の威嚇を禁止したことは、核抑止論である核報復兵器を保有することによって、国家間の戦争を思いとどまらせる安全保障論を否定したものとして大きな意義を持つものであり、条約が採択されたことは大変大きな一歩だと思います。 また、条約の前文にはヒバクシャという言葉が折り込まれ、条約の実現に向け重要な主体となった広島・長崎を初めとする核廃絶や平和を世界に発信し続けてきた多くの方々の存在感を感じます。核保有国とその同盟国の条約参加は不可欠であると思っています。 よって、意見書のとおり、政府におかれましては、速やかに核兵器禁止条約に賛同し、批准することを強く要望したく、意見書に賛成いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 18番 渡辺太郎です。 議案第73号 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書について、信政おかやを代表して意見を申し上げます。 核兵器禁止条約は、ことし7月に国連本部で開催された条約交渉会議で採択され、核兵器を違法化する初めての規範であり、核兵器のない世界への大きな一歩となることは間違いありません。ただし、核保有国と日本や韓国、北大西洋条約機構加盟国など核保有国のいわゆる核の傘に国の安全保障を依存している国々は会議に参加せず、この採択をめぐって核兵器の非人道性を訴えて条約を推進した国々と、核兵器によって戦争を防ぐという核抑止論を主張する核保有国との溝は深まったと言われております。 現実の国際政治の中で、核が存在することは事実であり、核保有国を抜きにして核廃絶を実現することはできません。条約の採択を推進してきた被爆者団体や反核NGOも条約の採択が到達点でないとしており、ここからが核廃絶の正念場としております。核軍縮については、日本政府も核保有国、非保有国も2020年NPT核拡散防止条約運用検討会議の成功に向けてNPT体制の維持、強化が必要であるとの認識は共有しています。まずは核保有国と非保有国の溝を埋める対話が不可欠です。核兵器のない世界の実現には、核禁止条約の採択などをめぐって深まった核兵器保有国と非保有国の亀裂の橋渡しが求められており、これこそ唯一の戦争被爆国である日本の責務であります。 こうした中、日本政府はことし5月、賢人会議の設立を表明し、11月に被爆地の広島市で初会合を開催する予定であります。賢人会議は、日本人6人と核保有国の米国やロシア、中国、フランス、非保有国のオーストラリア、ドイツ、カナダ、核兵器禁止条約賛成国のエジプト、ニュージーランドの外国人10人の計16人の有識者や被爆者で構成されます。核軍縮を実質的に進展させるための提言をまとめ、来年4月に開かれる2020年NPT運用検討会議の準備会合に提出する予定であります。核廃絶は核保有国と非保有国の対話の積み重ねの上にあります。この賢人会議は真の橋渡しのスタートであり、各国が被爆の実相を共有して、実効性ある提言をまとめられるよう期待をしております。 以上の理由で本議案に反対いたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 今井秀実議員。
◆5番(今井秀実議員) 5番 今井秀実です。 提案者の1人ではありますが、反対討論をされた方などの言葉を聞いていて、どうしても発言させていただきたいと思います。 核の傘であるとか、核保有国に一定の理解を示すような議論がありましたが、今回国連で採択された核兵器禁止条約というのは、この案文にもあるとおり、核兵器が破滅的な結末をもたらす非人道的兵器であるということ、それから、広島・長崎での被爆の惨状を経験している国として、速やかに核兵器禁止条約に賛同し、批准することを強く求めていくという観点から考えますと、我々というか、この広島・長崎での被爆の惨状とかに対する認識が議員の方々は余りにも低いということを私は強く感じました。 そこを思い出さないと、このことの持っている意味が捉えられていないのではないかと、つまり毒ガスと同じように、あるいはそれ以上にひどい兵器が核兵器であるから、それを禁止していく、この条約に早く日本政府は先頭に立って批准してほしいというものですので、そのことを強く訴えたいと思います。 そのことを含めて、72年前の1945年8月6日に現に広島の自宅で被爆された詩人の峠 三吉さんという方が「8月6日」という詩を書かれております。ちょっと読ませていただきます。 あの閃光が忘れえようか。瞬時に街頭の三万は消え、圧しつぶされた暗闇の底で五万の悲鳴は絶え、渦巻くきいろい煙がうすれるとビルディングは裂け、橋は崩れ、満員電車はそのまま焦げ、涯てしない瓦礫と燃えさしの堆積であった広島。やがてボロ切れのような皮膚を垂れた両手を胸に、崩れた脳漿を踏み、焼け焦げた布を腰にまとって、泣きながら群れ歩いた裸体の行列。石地蔵のように散乱した練兵場の死体、つながれた筏へ這いより、折り重なった河岸の群れも、灼けつく日ざしのもとでしだいに屍体とかわり、夕空をつく火光の中に、下敷きのまま生きていた母や弟の町のあたりも焼けうつり、兵器廠の床の糞尿のうえに、のがれ横たわった女学生らの、太鼓腹の、片眼つぶれの、半身あかむけの、丸坊主の、誰がたれともわからぬ一群の上に朝日がさせばすでに動くものもなく、異臭のよどんだなかで、金ダライにとぶ蠅の羽音だけ。三十万の全市をしめた、あの静寂が忘れえようか。そのしずけさの中で、帰らなかった妻や子のしろい眼窩が、俺たちの心魂をたち割って、込めたねがいを忘れえようか!という詩であります。これが広島・長崎での被爆の惨状であり、核兵器が破滅的な結末をもたらす非人道的兵器であるということは明らかだと思います。 ですから、国連で122カ国の賛成で現に採択された核兵器禁止条約に率先して日本が賛同し、批准することを強く求める意見書をこの岡谷市議会から出していく、このことは大変意義があり、先ほど発言された方も気持ちを変えていただければありがたいという思いでこの意見書に賛成をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 八木敏郎議員。
◆16番(八木敏郎議員) 16番 八木敏郎でございます。 議案第73号 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書について意見を述べさせていただきます。 核兵器などはないことは一番でございます。しかしながら、核兵器により世界の軍事バランスが保たれていることも事実であろうかと思っております。このような情勢において、世界で唯一の被爆国として我が国が取り組むべきことは、世界の全ての国から核兵器をなくすことでありまして、国際情勢をしっかりと分析し、良好な外交関係を築きながら、核軍縮を着実に進めようとしている政府の方針には一定の理解ができるものであります。 よって、本意見書の提出については反対をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言ありませんか。 竹村安弘議員。
◆13番(竹村安弘議員) 核兵器禁止条約に日本政府が賛同し批准することを求める意見書について意見を申し上げます。 広島・長崎の被爆者への理解が余りに低いとおっしゃられました。時の流れの中で、今この言葉を日本共産党岡谷市議団の皆さんから聞くことになりましたが、1954年3月1日、第5福竜丸が原水爆による最後の被爆者を、またまた日本から出してしまいました。これに対して皆さん御承知のとおりです。杉並の主婦が原水爆を禁止する大きな思いで署名活動を始め、まさに国民挙げての署名活動がなされました。3,600万という大きな署名が集まりました。これは党派を超えたものです。杉並で先頭に立った主婦が政治的意識でしたものではありませんが、この折には自由民主党はこの先頭に立って署名活動を進めたことも、これまた事実であります。 60年安保、これを境に自由民主党、今はなき民社党はここから抜けましたが、翌年の核兵器原水爆禁止世界大会から連綿と続くこの大会に、先ほど渡辺雅浩議員さんからもすばらしいお話をちょうだいいたしましたが、ただ、世界は情勢、そのときにおいて動いています。第7回の世界大会の前夜には、ソビエトの核実験に対し、日本共産党の皆さんは社会主義国家の原水爆実験は責められるものではないとしました。第8回においては、世界大会のさなかに、まさに水爆の実験をまたしてもソビエトが行いました。これについても批判の声を上げることはありませんでした。 歴史は動きます。これをもって当時社会党の皆さんはここを離れ、原水禁と原水協は別々の道をたどります。今私たちがここに反対をする、賛成をする、この結果が果たして原水爆をこの世からなくなるための道と両方がなり得るのか、これさえわからないというのが実態です。私どもは幸いなことにその後大きな戦いに巻き込まれることなく、70数年を過ごしてまいりました。この間、我が国は核拡散防止を国是として、米国との軍事同盟も実際に我が国を守る大きな抑止力としてきょうに至ったと、これは事実、実態でございます。 今回、被爆者の思いを酌まない議員かのようなことをおっしゃられましたが、護憲政党を標榜する日本共産党の皆さんはそのようなことは言うべきではありません。私どもは憲法に保障された基本的人権を持って日本人としてこの場で意見を述べています。意見の相違は、先ほどお話ししたとおりです。皆様にも過ちも、皆様にとっては過ちの時期があったわけです。私たちも今、精いっぱいの意見を述べたところであります。これが60年後に過ちであったならば、素直に頭を下げなければなりません。 以上を申し上げまして、本意見書には反対をいたします。
○議長(
武井富美男議員) ほかに御発言はありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
武井富美男議員) これをもって討論を終結いたします。 これより議案第73号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 〔起立少数〕
○議長(
武井富美男議員) 起立少数であります。 よって、議案第73号は否決されました。 なお、可決されました意見書の提出先については、議長に御一任願います。
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△議員派遣について
○議長(
武井富美男議員) 日程第24 議員派遣についてを議題といたします。 お諮りいたします。本件について、お手元に配付したとおり議員を派遣することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認めます。 よって、お手元に配付したとおり議員を派遣することに決定いたしました。 次に、お諮りいたします。ただいま決定されました議員派遣の内容に今後変更を要するときは、その取り扱いを議長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
武井富美男議員) 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
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△市長挨拶
○議長(
武井富美男議員) 以上で今定例会の議事の全部を議了いたしました。 閉会前に市長の御挨拶をお願いします。 今井市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 平成29年第4回岡谷市議会定例会の閉会に当たり、一言挨拶を申し上げます。 今定例会に市側から御提案申し上げました平成28年度岡谷市一般会計・特別会計・湊財産区一般会計並びに3企業会計の決算関係議案につきましては、それぞれ特別委員会を設置の上、慎重な御審議をいただき、御認定を賜りましたこと、また、あわせましてその他の各議案、本日の追加による補正予算議案について御審議をいただき、いずれも原案のとおり御議決等を賜り、厚く御礼を申し上げます。 議案審議並びに一般質問を通じまして、議員各位からいただきました御意見、御提言につきましては、慎重に検討を深め、今後の市政運営に当たってまいります。 既に開始しております平成30年度の予算編成作業では、厳しい財政状況の中ではありますが、第4次岡谷市総合計画の最終年度でもあるため、これまで展開してきた施策、事業の集大成として成果を確実に結実させるとともに、岡谷市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略に基づき、本市が持つ特色ある地域資源を最大限に生かしながら、少子高齢化に的確に対応する中で、人口減少と地域経済の縮小を克服し、岡谷市の創生を実現すべく予算編成に取り組んでまいります。 先日、市の施策や事業などに対する満足度、今後のまちづくりの進め方などについて、市民の皆様の意見を把握する市民アンケート調査を発送いたしました。これは今後の市政運営や新年度予算編成、そして平成31年度を初年度とする第5次岡谷市総合計画の策定に当たり、基礎資料として活用するための調査であります。 対象は市内在住の18歳以上の方で、無作為に1,000名の方を抽出させていただきました。これまで20歳以上の方を対象に実施をしておりました市民アンケートですが、選挙権が18歳以上に引き下げられたことに合わせ、今回から18歳以上の方を対象といたしました。少子高齢化が進展する中で、特に将来の岡谷市を担う若い世代の皆様の御意見は、市政運営に当たり大変重要なものになると考えております。お手元に調査票が届きました市民の皆様には、ぜひ回答に御協力をいただきたいと思います。 14日の土曜日には、関係者出席のもと国道20号下諏訪岡谷バイパス塩嶺大橋開通式典を行います。危険箇所とされていた大曲がりの急カーブが解消され、交通の円滑化とともに快適な交通空間が確保されるようになります。これまで約50年間をかけ実施してきた岡谷塩尻改良はこれで全て完了となり、大変感慨深いものがあります。これまで関係された全ての皆様に心から感謝を申し上げます。 さて、私の任期も折り返しの2年間がスタートをいたしました。今後も市民一人一人が夢と希望にあふれ、このまちに住み働くことに誇りと自信、そして愛着を持つことのできる「みんなが元気に輝く たくましいまち岡谷」の実現に向けて力強く取り組んでまいります。 朝晩の冷え込みに秋の深まりが感じられるようになりました。議員各位におかれましては、くれぐれも健康に留意され、さらなる市政発展のため、御支援と御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、御礼の挨拶とさせていただきます。 どうもありがとうございました。
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△閉会の宣告
○議長(
武井富美男議員) これにて平成29年第4回岡谷市議会定例会を閉会いたします。
△閉会 午後3時21分地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 平成 年 月 日 岡谷市議会議長 武井富美男 岡谷市議会副議長 共田武史 岡谷市議会議員 今井秀実 岡谷市議会議員 竹村安弘...