岡谷市議会 2014-09-08
09月08日-03号
平成26年 9月 定例会(第6回) 平成26年第6回
岡谷市議会定例会会議録議事日程(第3号) 平成26年9月8日(月)午前9時30分開議 日程第1
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
---------------------------------------出席議員(18名) 1番 今井康喜議員 2番
武井富美男議員 3番 鮎澤美知議員 4番 武井茂夫議員 5番 小松 壮議員 6番 武居光宏議員 7番 浜 幸平議員 8番 竹村安弘議員 9番 今井秀実議員 10番 共田武史議員 11番 山之内 寛議員 12番
齋藤美恵子議員 13番 八木敏郎議員 14番 清水將弘議員 15番 三沢一友議員 16番
久保田高正議員 17番 田中 肇議員 18番
渡辺太郎議員欠席議員(なし
)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 今井竜五君 副市長 中田富雄君 副市長 宮澤 昇君 教育長 岩本博行君 企画政策部長 小口明則君 総務部長 小口道生君 消防担当参事 佐久 卓君 市民環境部長 笠原和彦君 健康福祉部長 宮澤 順君 経済部長 赤沼喜市君 建設水道部長 河西 稔君 会計管理者 杉本研一君 教育部長 吉澤洋人君 教育担当参事 橋爪哲也君
病院事業管理者 平山二郎君 事務部長 岩垂俊男君
選挙管理委員会 兼監査委員 浜 活秀君 総務課長 藤澤 正君 事務局長 企画課長 山岸 徹君 秘書室長 中村良則君 財政課長 酒井吉之君
---------------------------------------事務局職員出席者 局長 原 孝好 次長 武井千尋 庶務主幹 小口明彦 議事主幹 今井啓智
△開議 午前9時30分
△開議の宣告
○議長(今井康喜議員) おはようございます。 これより、本日の会議を開きます。
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△一般質問
○議長(今井康喜議員) 日程第1 これより一般質問を行います。 質問及び答弁はできるだけ簡明にされ、議事進行に御協力をお願いいたします。 それでは、順次質問を許します。
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△渡辺太郎議員
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員の質問を許します。 〔18番 渡辺太郎議員 登壇〕(拍手)
◆18番(渡辺太郎議員) おはようございます。18番 渡辺太郎です。
テニスプレーヤーの錦織 圭選手が、全米オープンで決勝に進出し、日本人初となる歴史的快挙をなし遂げました。すばらしい活躍に日本中が感動しております。あすの決勝はぜひ優勝をと願っております。 それでは、通告順に従って一般質問をさせていただきます。 1番、
ユニバーサルデザインの促進についてでございます。 山田太一氏脚本の「男たちの旅路」シリーズ、「車輪の一歩」は、今から35年前のテレビドラマですが、いまだに忘れられない作品です。車椅子を利用する青年が社会で普通に生活することがいかに困難かをテーマにしておりますが、若者たちの切実な内面をリアルに描いた作品であり、何よりも心のバリアフリーの大切さを描いた作品であります。 昨年4月、岡谷市の高齢化率は30%を超え、高齢者の過半数が75歳以上となり、国を上回るスピードで高齢化が進んでおります。急速に少子高齢化が進展する中、高齢者や障害者の方だけでなく、全ての人が安全に安心して社会参加できる
ユニバーサルデザインに配慮したまちづくりが求められております。 以下、4点についてお伺いします。 (1)
バリアフリー基本構想でございます。 岡谷市では、国の
交通バリアフリー法に基づいて、岡谷市
交通バリアフリー基本構想を平成16年に策定し、
バリアフリー化を推進しております。一部県道の
バリアフリー化がおくれておりましたが、岡谷病院の新築工事にあわせ、
県道下諏訪辰野線の改修工事が行われております。岡谷茅野線も含め、県道の
バリアフリー化の取り組み状況について、どのようになっているのかお伺いいたします。 次に、ハートビル法と
交通バリアフリー法を統合・拡充した
バリアフリー新法が平成18年に制定され、従来の建築物や公共交通機関、道路に加え、路外駐車場や都市公園の
バリアフリー化基準の適合目標が定められました。 この
バリアフリー法と並行して定められた移動等円滑化の促進に関する基本方針が平成23年3月に改正され、新たな
バリアフリー化の目標が示されております。この改正の内容と、岡谷市に該当する部分についてお伺いします。 (2)立体駐車場でございます。 庁舎の隣にある市民の利用頻度が非常に高い建物でありますが、既に築27年が経過しており、今の時代に合った改善が必要と感じております。3層4階建ての建物になりますが、エレベーターがなく、階段にも手すりがありません。高齢者や障害者の方が利用しやすいように検討ができないものかお伺いいたします。 また、1階の出入り口付近など、実際の歩行者の動線と合わないところが見受けられます。動線の見直しとバリアフリーの点検が必要と思いますが、お考えをお伺いいたします。 (3)カノラホールでございます。 平成元年の開館以来、岡谷市の芸術文化の拠点施設として親しまれている施設でありますが、入り口を入って正面にある階段について、最近利用者から、上るのがつらいという意見を聞くようになりました。平成16年に竣工した
まつもと市民芸術館には、階段横にトラベーターという動く歩道が設置してあり、最近はそのような配慮をした公共施設がふえてきております。デパート等では当たり前に見かけますが、利用者の身体的負担の緩和や利便性向上のために、
エスカレーター等の併設はできないものかお伺いいたします。また、設置する場合の費用はどのぐらいかかるものなのか、わかれば教えていただきたいと思います。 (4)やまびこ公園でございます。 斜面の多い公園ですが、今年度、園路等の
バリアフリー化が予定されております。工事の進捗状況についてお伺いいたします。 2番、防災、減災対策について。 (1)土砂災害対策でございます。 先月20日に広島市で発生した豪雨による大規模土砂災害で、多くの方が犠牲になりました。7月には南木曽町で土砂災害が発生いたしました。犠牲になられた皆様の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災した皆様に御見舞いを申し上げます。 今回の広島市での災害は、未明の発生、避難勧告のおくれ、避難場所や避難経路の問題、土砂災害が起きやすい地域での宅地開発、水路整備の不十分さなど、複合的な要因が重なり、被害が拡大したと専門家が指摘しております。平成18年7月に土石流災害を経験している岡谷市ですが、今回の土砂災害から教訓として学ぶものがあればお聞かせください。 次に、今回の土砂災害を受けて全国各地で避難の基準やあり方が見直されております。改めて岡谷市における避難基準とその方法についてお伺いいたします。また、実際に避難する際の
避難行動マニュアルはできているのかお伺いいたします。 次に、被災地は、水を含むと弱い真砂土と呼ばれる地質が広がっている地域と言われております。岡谷市における
土砂災害警戒区域や特別警戒区域はどのような地質になっているのか、安全点検は定期的に行っているのか、お伺いいたします。 (2)防災教育でございます。 自分が住んでいる地域の地勢や地質の特徴を知っておくこと、また実際に避難勧告が発令されたときの行動について、日ごろからわきまえ、準備をしておくことが大切であります。市民に対する防災意識の啓発について、取り組みをお伺いいたします。 また、学校現場において、児童生徒の命を守る防災教育は極めて重要でありますが、お考えと現状をお伺いいたします。 (3)
路面下空洞調査でございます。 近年多発するゲリラ豪雨、台風、地震などの自然災害により、道路や護岸の陥没や抜け落ちが全国的に顕在化しております。岡谷市でも大雨の後などに、時々ですが、幹線道路や天竜川沿いの市道などで陥没を見かけますが、市内の状況についてお伺いします。 次に、東日本大震災の緊急調査から考案された、マイクロ波を活用して地下の脆弱箇所を早期発見する取り組みが広がっております。専門の業者が6月末までに全国で調査した道路総延長約12万5,000kmのうち、2万カ所の空洞が発見されております。約6kmに1カ所の割合であります。事故を未然に防ぐ予防保全の観点から、路面下の空洞調査を実施するお考えはないか、お伺いいたします。 3番、岡谷ブランドについて。 (1)岡谷ブランドの構築でございます。 8月1日にオープンしたシルクファクトおかやは、新たなシルク文化を生み出す
岡谷ブランド発信の拠点施設として順調にスタートいたしました。関係者の御努力に敬意を表します。 市民がふるさと岡谷として誇りに思う岡谷ブランドを創出し、広く内外にPRする政策を通じ地域の活性化を図ることは、大変重要な取り組みであり、大いに期待をしております。
ブランド推進室を設置して約3年半が経過しますが、岡谷市が持つ自然体験資産、
ものづくり資産、
シルク関連資産、文化資産、食資産など、さまざまな地域資源を活用した岡谷ブランドの構築について、これまでの成果と課題があれば教えていただきたいと思います。 (2)ふるさと納税でございます。 岡谷ブランドを全国に発信する手段の一つとして、ふるさと納税の制度を積極的に活用できないか、お伺いいたします。 具体的には、
シルク関連製品を初めとする岡谷市の名産品、特産品を特典として充実させ、全国にPRし、地域の活性化を図るものでありますが、お考えをお伺いいたします。 次に、総務省の発表では、制度が始まった2008年の寄附は全体で約3万人で、総額73億円ですが、2012年には約11万人で、130億円に増加しております。岡谷市や近隣におけるふるさと納税額の状況についてお伺いいたします。また、県内の他の自治体の状況がわかればあわせて教えていただきたいと思います。 4番、松本山雅FCとまちづくりについてでございます。
日本プロサッカーリーグJ2の松本山
雅フットボールクラブのアルウィンでの平均入場者数はことし8月末現在で1万1,801人で、昨年の約1.2倍、J2リーグの平均の約倍であります。 松本山雅FCは、未来ある子供たちと市民に夢と希望と感動を与え、地域に元気と活力をもたらすような活動を長野県全域で展開しております。 岡谷市は松本市と北側で接しているお隣同士でありますが、松本山雅FCのサポーターやスポンサーには岡谷市民も多く、市を代表する企業も参加しており、松本山雅のステッカーを張った車やのぼりを町なかで見かけることが多くなりました。地域に元気と活力をもたらす松本山雅FCの活動を岡谷市のまちづくりや活性化の一つとして積極的に取り入れることはできないか、お考えをお伺いいたします。 5番、合葬式墓地について。 (1)
アンケート調査でございます。 合葬式墓地の必要性について、ことし5月に内山霊園の使用者2,575人に対して
アンケート調査を行っていただきましたが、アンケート結果についてお伺いいたします。 (2)今後の取り組みでございます。 アンケート結果を受けて、今後どのような取り組みを考えておられるのかお伺いいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 建設水道部長。 〔建設水道部長 河西 稔君 登壇〕
◎建設水道部長(河西稔君) おはようございます。 それでは、渡辺太郎議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。 私からは、大きな1番の(1)と(4)、それから大きな2番の(3)についてお答えをさせていただきます。 まず初めに、大きな1番の
ユニバーサルデザインの促進についての(1)
バリアフリー基本構想でございます。 初めに、県道の
バリアフリー化についての御質問を頂戴いたしました。 現在、諏訪建設事務所において、
県道下諏訪辰野線の
歩道リメイク工事などを進めておりまして、市役所前の塚間川から西に向かいまして、下島商店先までの工事が発注されており、現在工事が一部着手しておりますけれども、引き続き本町交差点までの整備を予定しておるところでございます。 それから、
県道岡谷茅野線でございます。本町交差点から南側の部分でございますけれども、こちらの
バリアフリー化につきましても、早期に実施していただくように県に要望しておるところでございます。 次に、バリアフリーの新法に関してでございますけれども、国においては高齢者、障害者等の移動円滑化の促進に関する法律の規定に基づきまして、移動等円滑化の促進に関する基本方針を平成23年3月に改正をして、新たに平成32年度末までの目標値を設定いたしました。 このうち岡谷市に該当するものでありますけれども、1つ目として、旅客施設の鉄道駅として岡谷駅が該当となります。駅は、地域の要請及び支援のもとで駅の構造等、制約条件を踏まえ、可能な限りの整備を行うこととしております。 ホームドア、また可動式ホームの柵につきましては、追加された車両扉の統一などの技術的困難さ、膨大な投資費用等の課題について総合的に勘案した上で、優先的に整備すべき駅を検討し、可能な限り設置を促進するということでございます。 2つ目として、車両等でございますが、鉄道車両、乗り合いバス、タクシー車両の
バリアフリー化を実施するものでございます。 3つ目として、道路でございますが、原則として重点整備地区内の主要な生活関連経路を構成する全ての道路について、
バリアフリー化を実施するとされております。 4つ目として、都市公園でございますが、園路及び広場、駐車場、便所について
バリアフリー化を実施するものであります。 5つ目として、建築物でございますが、2,000㎡以上の特別特定建築物の
バリアフリー化を実施するものでございます。 6つ目として、信号機であります。原則として、重点整備地区内の主要な生活関連経路を構成する全ての道路において、
バリアフリー化対応型信号機などを設置するものでございます。 それぞれ平成32年度末の目標値が設定されております。 次に、大きな1番の(4)やまびこ公園に関してでございます。 やまびこ公園の
センターハウスは、スカイラインミュウジアムや食堂を併設し、公園内におきましても諏訪湖を一望できる一番のビュースポットとして魅力ある施設となっております。 しかし、
センターハウスまでの道路は一般車両の通行は規制しており、原則として徒歩が主たる通行手段であります。経路としては、階段もしくは勾配の急な道路のみとなっておりまして、特に障害をお持ちの方や高齢者の皆様にとっては利用しにくい状況ということも承知してございます。 このたびの工事は、車椅子の通行も可能な
バリアフリー化された歩道と車両の交互通行ができる車道を確保する道路整備でございまして、来園者の利便性の向上と利用促進を図ることを目的に実施するものでございます。 工事の進捗でございますが、現在測量設計がまとまりまして、準備ができ次第工事発注、工事の実施と進めてまいります。おおよそ10月に工事を発注して、現地の作業が始まる予定でございます。 次に、大きな2番、防災、減災対策についての(3)
路面下空洞調査についての御質問でございます。
路面下空洞調査は、道路パトロールや市民の皆様からの情報提供などによりまして把握した箇所を、現在は直ちに現地確認するなど、基本的に目視や路面をたたいて音を聞く打音によって行っております。都心部におきましては、ライフラインの管路や地下鉄、共同溝などの構造物が多岐にわたり埋設されておりまして、これらの埋設物の破損や施工不良などが原因となっている大規模な陥没が報告されております。 岡谷市内において、路面の陥没が発生する箇所の多くは水路に近接している箇所で、河床や護岸、側壁が傷んでしまったことによって、土砂や砕石の流出に起因するものが多くございます。路面の下の土砂や砕石の流出は徐々に進行するために、路面の陥没も比較的軽度な状態のうちに発生を確認できる状況でございます。 それから、マイクロ波を利用しての調査ということでございますが、これも近年の技術革新によりまして、全国各地で行われているということは承知をしてございます。現在のところ、岡谷市では直ちにそれを実施するというような予定はございませんけれども、またそのあたり、さまざまな情報を調べながら、有効な安全確保に努められるいろいろな手法については検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。 〔総務部長 小口道生君 登壇〕
◎総務部長(小口道生君) おはようございます。 私からは、大きな1番の
ユニバーサルデザインの促進についての(2)と、大きな2番の防災、減災対策についての(2)の2点につきましてお答えをさせていただきます。 初めに、大きな1番の(2)立体駐車場でございますが、昭和62年2月に竣工しました市役所の立体駐車場は、御承知のとおり建設から27年が経過しておりますが、建設する際には、高齢者、また身体障害者等にも一定の配慮をした構造として、駐車場の2階から連絡通路を通りまして直接庁舎に出入りすることができるようにするとともに、庁舎の2階西側にも一定数の駐車台数を確保しているところでございます。 しかしながら、高齢化社会を迎える中で、建設当時と現在では状況が大きく変化し、
バリアフリー法なども制定され、一部に配慮できていない部分があることは承知しているところでございます。 エレベーターの設置につきましては、コストの面や構造的な部分などを含め難しい状況にありますけれども、階段の手すりにつきましては、必要に応じて設置を進めてまいりたいと考えております。 また、駐車場1階の出入り口付近における歩行者の動線と施設づくりのマッチングにつきましては、駐車場という施設の構造上、通常の建物に比べまして理想的な歩行者の動線の確保が難しい面もございますが、改めて
バリアフリー対応という点に重点を置きまして再点検を実施し、改善や工夫ができる点は対応してまいりたいと考えております。 次に、大きな2番の(2)防災教育のうち、市民への取り組みの点につきましてお答えをさせていただきます。 みずからの命を守るために、市民意識の向上につながる防災教育につきましては大変重要であると考えており、防災啓発活動の一環としまして、
子ども防災教室や出前講座などに力を入れているところであります。 今年度実施しております
子ども防災教室につきましては、現時点で10回開催し、544人の参加を得ているところであり、柔軟な発想力と対応力のある幼児、園児を対象に、危険を予知する能力を楽しみながら身につける教室となっております。 出前講座につきましては、昨年度13回、610人、また今年度は8月末の段階で6回、174名が受講されております。出前講座は、膝を突き合わせ気軽に参加できることから、区や自主防災組織、企業、学校等において実施しております。内容といたしましては、平成18年7月の豪雨災害や、我が家の防災対策、また近年多発しております雷、竜巻などの防災気象情報、その地域の特色やペット同行避難の講話、地域の地図を使って我がまちを再発見する図上訓練など、災害の危険や対応などを市民と一緒になって考えることを行っているところであります。 また、LCVFMの放送番組におきまして、諏訪地域の女性消防団員から取材を受けるなど、広く防災に関する情報発信に取り組んでいるところであります。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。 〔企画政策部長 小口明則君 登壇〕
◎企画政策部長(小口明則君) おはようございます。 私からは、大きな1番の(3)と大きな3番についてお答えをいたします。 まず、大きな1番、
ユニバーサルデザインの促進についての(3)カノラホールでありますが、カノラホールのグランドロビーは、大小ホールを向かい合わせにし、中央部分に大きな階段を設置することにより広い空間を確保するという、建設当時では県内でも類似する施設がない独創的なつくりとなっており、入場する観客の皆さんの期待感や公演後の余韻を楽しんでいただくための空間として設計されたものでございます。 また、車椅子の方の利用が困難になることなどにも配慮し、大ホールは1階席に車椅子席6席を設けたほか、
エスカレーターではございませんが、エレベーターを設置して対応するよう建設された経過がございます。 階段の上り下りが大変だとおっしゃるお客様には、エレベーターの利用をお願いし、場合によりましては、各ホールまでの付き添い案内を
カノラホール職員が行っております。 御提案の
エスカレーターやトラベーターの設置は、建物の構造や設置費用等の課題があり、現時点では難しいと考えておりますが、
カノラホール職員によるきめ細かなお客様対応により快適で安全な利用を心がけているところでございますので、よろしくお願いいたします。 なお、設置費用とのことですが、
エスカレーター1基の本体価格は約3,000万円とのことで、これをカノラホールに設置するには、建物の構造強度が失われないように補強を行うというようなことも必要になるということで、多額の工事費が見込まれるところでございます。具体的に積算できておりませんので、御理解をいただきたいと思います。 次に、大きな3番、岡谷ブランドについての(1)岡谷ブランドの構築でありますが、岡谷ブランドの構築につきましては、
岡谷ブランドプロモーション協議会が中心となって
ブランドブックの
アクションプランを推進しております。 これまでの取り組みでございますが、昨年度は
ブランドブックのアクション1「美しい湖畔を体験できるまちへ」を目指した取り組みを中心に事業を行ってまいりました。具体的には、
岡谷駅前自転車駐車場に諏訪湖畔へ誘導するためのレンタサイクルを導入したほか、諏訪湖ハイツに
ランニングステーションを設置いたしました。また、それにあわせまして諏訪湖畔のパンフレットの作成や民放による
テレビCMコマーシャルの放映を行い、PRにも努めてまいりました。 このほか、アクション3「自然を体験し、ものづくりを楽しめるまちへ」の取り組みとして、
万華鏡づくり体験プログラムの開発、アクション4「健康的でセンスのいい食に出会えるまちへ」の取り組みとして、シルクに関連したスイーツ等の開発も並行して行ってまいりました。 本年度は蚕糸博物館の開館、ミュージアムショップでのシルクに関連する雑貨や食品の販売、まゆちゃん工房での体験プログラムの提供など、それからアクション2「新しいシルク文化がうまれるまちへ」とアクション4を中心に事業を行っております。 そのほか、ブランドロゴの普及活動、フェイスブックでの情報発信、武井武雄120年記念の全国巡回展の際に、高島屋におきまして物販や岡谷市のPRを行ってまいりました。 ブランド構築は1年や2年でできるものではなく、10年、20年という長いスパンで構築されていくものであります。岡谷ブランドの構築の取り組みはまだ始まったばかりでありますので、岡谷というブランドが構築されるにはある程度の時間が必要というふうに考えております。 また、課題でございますが、ブランドロゴが余り普及していないというように感じております。蚕糸博物館が開館し、館名サインとともにブランドロゴも大きく表示をいたしましたし、ミュージアムショップの買い物袋にはブランドロゴを入れ、ブランドロゴの浸透に努めておりますが、今後は広く企業の皆様にも使用していただけるよう働きかけをしてまいりたいと、そんなふうに考えております。 長期的な課題といたしましては、ブランドプロモーション協議会の経済的な部分でございますとか、運営方法、
アクションプランを推進する担い手の育成等が課題というふうに考えております。 続いて、同じく大きな3番の(2)ふるさと納税でありますが、ふるさと納税制度が開始された平成20年度より、御寄附をいただいた方には返礼品としてロマネットとイルフ童画館の優待券を贈呈しているほか、希望される方には広報おかやを1年間お送りしております。平成24年度からは、県外にお住まいの方で3万円以上の御寄附をいただいた方に武井武雄のカレンダーをあわせて贈呈をしているところでございます。 新聞報道等によりますと、このふるさと納税制度が平成27年度から拡充されるとのことで、税金が軽減される寄附額の上限がこれまでの2倍に引き上げられるほか、所得税の控除を受けるために必要だった税務署への確定申告が省略される方針が政府より打ち出され、今後一層ふるさと納税への関心が高まると予測されます。 その一方では、返礼品の内容の競い合いや高額化、特産品の内容を見比べた上で寄附するかしないかを決めるといった風潮なども懸念されているところでございます。 こうした状況の中で、都市と地方の税収格差を平準化するという制度本来の目的も踏まえ、御寄附をいただいた方への感謝の気持ちを常識的な範囲内であらわすことを基本としながら、地域経済の活性化や岡谷市に愛着を持ち末永く応援してくださる方を一人でも多くふやすために、また地元企業や特産品のPR、観光振興のツールとしても活用できるよう、現在見直しに向けた検討を行っているところでございます。 ふるさと納税の額の状況でございますけれども、平成25年度の岡谷市の状況は、寄附件数101件、寄附金額は909万8,500円で、制度の開始から6年目となりますが、過去最高額となりました。県下77市町村の寄附金額の状況は、上位には2億円を超える自治体もございますが、岡谷市は19市の中で6番目、また県下77市町村の中では13番目に高い寄附金額となっております。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) おはようございます。 私からは、大きな2番、防災、減災対策についての(1)の土砂災害対策についてお答えをいたします。 現在、市で発令します避難勧告等は、避難勧告等の判断・伝達マニュアルによりまして運営をしております。この運用に当たりましては、避難準備情報を時間雨量20mm、連続雨量を80mm、また避難勧告では時間雨量30mm、連続雨量を90mm以上の降雨があった場合、または予想された場合において、長野地方気象台や県砂防課などと情報交換を密にしながら、土砂災害危険箇所の巡視などの情報や市内11カ所の雨量計の観測状況及び各区との協議を含め災害対策本部において総合的に判断し、発令することとしております。 このような数値により、明確な雨量基準を避難勧告等の判断の選択肢の一つとして独自マニュアル化している市町村は、県内77市町村の中では岡谷市を含めて4市町村のみと聞いております。その避難勧告等の情報は、防災行政無線、防災ラジオ、防災メール、ホームページ、シルキーチャンネルなど複数の方法により伝達することとしております。 また、
避難行動マニュアルにつきましては、県からガイドラインが示されてまいりましたので、現在策定に向けた作業を進めているところでございます。 このたび大きな災害がありました広島市の場合は、真砂土という花崗岩が風化した軟弱な地質と報道されておりましたが、岡谷市の大部分の山間部は凝灰角礫岩による塩嶺累層と言われる岩盤が風化し粘土化したものが基盤岩として存在をしており、その上に火山灰質の表土が覆う地質の特徴を持っていることを把握しております。 また、安全点検につきましては、毎年、年度当初に2日間かけて県建設事務所、県地方事務所、警察、消防、市の土木課、農林水産課、そして危機管理室の防災関係機関が共通の認識のもとに情報を共有し、災害危険箇所を巡回しているところでございます。 岡谷市はとうとい人命と多くの財産を失うという平成18年7月豪雨災害を経験いたしました。この災害を経験している岡谷市民の土砂災害などに対する意識や関心が高いことを防災訓練などから感じているところでございます。また、市内11カ所の雨量計の設置を初めとして、避難勧告等の判断・伝達マニュアルの策定など、ハード・ソフト対策を早期に取り組み、体制の整備を図ってきたことは、その教訓が生かされているものというふうに思っているところでございます。 さらに、住民への確実な情報伝達の重要性など再認識させられるとともに、時宜に即した対応の難しさを改めて思い知らされたところでもあり、防災、減災対策の推進への気持ちを一層引き締めたところでございます。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。 〔教育部長 吉澤洋人君 登壇〕
◎教育部長(吉澤洋人君) 私からは、大きな2番の(2)防災教育の小中学校の取り組みについてと、大きな4番につきましてお答えをさせていただきます。 最初に、大きな2番、防災、減災対策について、(2)防災教育の中での小中学校の取り組みについてお答えをいたします。 災害など有事の際に、小中学校の児童や生徒が正しく判断でき行動できることは、命を守るために最も重要なことでありますので、小中学校では日々の生活の中で防災訓練を積み重ねながら判断力と実践力を養い、子供たちが主体的に行動できる力をつけるよう取り組んでいるところでございます。 こうしたことを念頭に置きながら、各学校では、それぞれの環境に合わせた防災訓練と状況に応じた防災学習の両面から防災教育を実施しております。年度当初には児童生徒は新しい教室に移りますので、避難経路を確認することから始めます。この避難経路は複数の避難経路を設定して訓練に取り組んでおります。防災訓練は各学校で年2~3回実施をしておりまして、地震や火災を想定した訓練を通じ、災害への心構えや姿勢を学び、避難することの経験を積み重ねながら、さらに休み時間などに予告なしの訓練も実施をしております。 この予告なしの訓練は、放送を聞いてから上級生が状況を判断して責任を持って下級生全員を緊急避難場所まで避難させるもので、児童生徒がみずから考え、行動する力をつけることができることから、学校としても大切に考えている訓練であります。さらに、台風などの自然災害や事件の発生等により保護者に対して児童を確実に引き渡すことができるよう、保護者の協力により各校で年に2~3回引き渡し訓練も実施しております。 また、平成18年豪雨災害で被害があった地域の湊小学校や上の原小学校などでは、災害の風化を防ぐとともに、命の大切さ、とうとさを学ぶ学習を続けております。このほかにも、各校の校長先生から折に触れて災害への備えや防災について講話をするなど、行動できる子供を育てるよう防災教育に取り組んでいるところでございます。 続きまして、大きな4番、松本山雅FCとまちづくりについてでございます。 松本山
雅フットボールクラブの試合には、岡谷市からも多くのサポーターが観戦に行っております。近年の松本山
雅フットボールクラブの活躍とともに、J1昇格への期待も高まっているため、岡谷市民のサポーター数も年々増加してきているものと思われます。 民間シンクタンクの特定非営利活動法人SCOPが発表しましたJ2昇格1年目となる2012年シーズンの松本山
雅フットボールクラブの活動によって生じた経済波及効果の試算額は、年間約24億円を上回るとのことでありまして、地域経済の発展に大きく寄与しているというふうに認識をしております。 岡谷市内の店舗におきましても、サポートショップとして登録を行い、松本山雅のクラブ会員証を提示すると特典を得られる店舗もふえてきておりますので、市内の消費拡大等について一定の経済効果もあらわれてきているものと考えております。 現在のところ、松本山
雅フットボールクラブとタイアップした具体的な事業は実施しておりませんが、松本山雅の選手等を含めたトップアスリートによる指導会や教室等につきまして、岡谷市サッカー協会と検討を始めたところでございます。 私からは以上です。
○議長(今井康喜議員) 市民環境部長。 〔市民環境部長 笠原和彦君 登壇〕
◎市民環境部長(笠原和彦君) おはようございます。 私からは、大きな5番、合葬式墓地についてお答えをさせていただきます。 初めに、(1)
アンケート調査についてでございますが、内山霊園は昭和45年の開設以来、順次造成整備などを実施するとともに維持管理を行ってきておりますが、近年少子高齢化などの社会情勢の変化によって墓地へのニーズも多様化してきております。 このため、今後の霊園の運営や維持管理等の参考にすることを目的として、霊園使用者に対し、墓地に対する意識や合葬式墓地について
アンケート調査を実施いたしました。調査は、霊園使用者2,576人に対して行い、調査期間は平成26年4月11日から5月31日までとし、お墓や合葬式墓地に対する考え方、霊園管理についてお聞きをいたしました。送付数2,576件に対して1,589件の回答をいただき、回収率は61.7%でございました。 調査の結果、将来のお墓の管理については、承継者がいない、管理していくのが難しい、漠然とした不安など、何がしかの不安や心配を感じているという回答が半数以上で、特に心配など感じていないという回答は
半数弱でございました。 お墓の形式については、伝統的な従来型のお墓がよいという回答が最も多く43.5%で、共同型墓地がよいという回答は11.8%でしたが、形式にはこだわらないという回答が25.9%ございました。内山霊園に合葬式墓地が必要かという問いに対しては、必要だという回答が47.1%で最も多く、さらにそのうちの約半数の方は利用もしたいというふうに回答をされております。 今回のアンケート結果から見ますと、岡谷市においても合葬式墓地の需要は高まってきていることが確認をできたというふうに考えております。 次に、(2)今後の取り組みについてでございますが、設置の時期ですとか規模などの具体的な内容について、現時点でお答えすることはできかねますが、
アンケート調査の結果からも合葬式墓地の必要性が高まってきているというふうに考えております。また、茅野市や下諏訪町においても整備をされてきておりますので、施設規模の決定経過ですとか、整備後の利用状況等もお聞きする中で、それらを参考にし、また先進地への視察も行いながら検討してまいります。 岡谷市が整備する場合には、岡谷市霊園事業特別会計において整備をすることとなり、将来にわたる維持管理も必要になりますので、時期ですとか規模、内容について十分に検討をし、方向を出していきたいというふうに考えております。なお、整備をする場合の場所としては、内山霊園がよいというふうにも考えておるところでございます。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 一通り答弁が済んだようです。 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) それぞれ御答弁いただきましたので、順次再質問させていただきたいと思います。 最初に、バリアフリーの関係で、県道の関係なんですが、引き続き県のほうへ、順次早目にバリアフリーになるように要望を言っていただければなと思いますが、岡谷病院の前の
県道下諏訪辰野線の工事は、歩道のリメイク工事というような御説明だったんですが、バリアフリーの基準にのっとって工事をするということでよろしいのでしょうか。確認をさせていただきたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 県道の歩道のリメイク工事という事業の名前はついてございますけれども、実際の工事については、市役所の入り口のところで、今年度道路拡幅しました市道がございますけれども、その部分、ちょうど長地方面から岡谷駅のほうに向かってセブンイレブンさんの前のところの交差点に、県道に右折レーンを設けるということもございまして、そんな内容も含みながら、現在の県道の側溝が相当劣化しておるものですから、側溝も直しますし、あわせて歩道も、そういった車道の構成も変えながら、今歩道の縁石でありますとか、舗装が相当傷んでいるということでございまして、リメイクというか、新しくつくり直していくということでございます。 また、車道の舗装についても、場所によって、区間によってやり方が違いますけれども、舗装を打ち直していくということでありまして、バリアフリーという視点からすると、歩道についても、あるいはその車道を自転車が通るとか、そういったことも全般に含めて、全ての部分に対してリメイク工事を行うということで、バリアフリーの目標が達成されるということでございます。 今基準に満たないということではございませんでして、相当各施設が劣化していますので、それらを直しながら使いやすくしていくと、そんな内容の工事であります。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) ぜひ今よりも使い勝手がよくなるように、安全・安心に歩けるように、引き続き県のほうへ要望をお願いしたいと思います。 次に、新たな国の方針ということで御説明いただきました。幾つか岡谷市に該当する部分、たくさんあるのですけれども、平成32年度を目標としてということで基本方針はなっているんですが、この辺の取り組みはどのようにされるんでしょうか。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) まず初めに、岡谷市の
バリアフリー基本構想の内容でございますけれども、平成16年に策定して、平成22年を目標として重点地区を定めて各種の
バリアフリー化のための事業を推進してきたということでございます。 今の御質問のように、国の改正でいきますと、平成32年度までに全国的には鉄道等の関係の、例えば車両でありますとか、乗り合いバス、それから各種道路でありますとか、都市公園とかいったものの整備率に対して、それぞれ目標値をもう一回再設定したと。車両でいえば、例えば70%ぐらいのものは平成32年までに
バリアフリー対応の車両にしましょうとか、そういったことが該当してきております。 岡谷市としますと、主には道路、建物、公園等の施設を整備してきておるところでございますけれども、一応定めた重点地区については岡谷市の予定していた事業は完了しているということで、先ほどもお話ししましたように、残った県道の歩道等について事業をお願いしているということであります。 なお、現在も実施しておりましたり、今後も実施をしていく施設整備等におきましては、当然、引き続いて
バリアフリー化に向けた取り組みを推進してまいりますので、新たに
バリアフリー基本構想を設定するということはございませんけれども、こういった国の指針を参考に、各種事業にはそういうことを当然取り込んで進めていくと、そういう内容でありますので、お願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) ありがとうございます。 新たに
バリアフリー基本構想を策定するお考えはないということでありますが、岡谷市はそんなに広いまちではないので、そういうことも考えられるかなと思うんですが、岡谷市がつくった
バリアフリー基本構想を見ると、重点整備地区を設けているんですが、市内全域に広がっていくような取り組みをしていくというような記述もありますので、そういう部分では、新たに重点整備地区を設けて
バリアフリー基本構想をつくるのではなくて、これまでのバリアフリー交通基本構想を基本にしながら市内全域に広がっていくような、そういう取り組みをするという理解でよろしいのでしょうか。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) ただいま申し上げました重点地区というのは、岡谷駅を中心とした、交通結節点を中心とした主要な経路ということで定めましたので、今後、今御質問の中にもございましたように、どこそこ地区ということではなくて、各種施設整備も進めてまいりますし、あるいは道路等については当然維持修繕、更新というようなことも並行してやっているものですから、そういった中でも当然のことにそういうバリアフリーの考え方、
ユニバーサルデザインの考え方というものを取り入れて、基準はもちろんでございますけれども、気配りをした施設整備ということで、そういった考え方を取り入れて進めていきたいと、そんなふうに考えていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) ぜひ積極的に推進をお願いいたします。 次に、立体駐車場の関係なんですが、階段に対する手すりについては、必要に応じて設置ということなので、ぜひ前向きにお願いしたいと思います。 最近、立体駐車場の
バリアフリー化を望む市民の声を聞くようになりまして、市民の高齢化が進んでいることと、バリアフリーに配慮した施設が周りにふえてきておりまして、施設間の差が広がってきているようなこともあるのではないかなと感じております。 それで、エレベーターの設置については、これは難しいということなんでしょうか。先ほど庁舎の2階へ通じる、立体駐車場の3階からそういう通路があるんですが、土日等、市役所が休みのときですね、そのときに結構不便といいますか、市役所との通路がもうないので、結果的に立体駐車場の1階までおりてこなくてはいけないという部分があって、そういう部分はちょっと課題かなというふうに思っているんですが、エレベーターの設置について、もう一回ちょっと御答弁いただければなと思うんですが。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) エレベーターの設置につきましては、一つ、先ほどちょっとコスト的なお話をさせていただきましたが、ちょっと試算なんですが、大体4,000万円から5,000万円くらいの設置費用がかかるという部分、そのほかにもう少し大きいのは、現在ある建物のところへの構造上の接続の関係でございます。 今の立体駐車場というのは、1階が半地下的な部分で、ちょっと下がる形になっていたり、また逆に、今度は2階は半分ちょっとおりるような形になっていたりと、こういった部分がございます。エレベーターをどういった形につけてその部分に接続するか、どちらにしてもそういった坂が、どうしても上り下りの坂が出てくると、こんなような部分がございまして、なかなか難しいという部分が実態でございます。 また、設置する場所につきましても、今ああいった構造の中でどういった部分がいいのか。先ほど議員さんからお話がありましたように、そこに至るための動線という部分も、非常に立体駐車場という構造上、人と車の動線の部分が交錯するということが難しい。そうすると、そのエレベーターに乗るための動線をどうするかと、こういった部分もいろいろあるものですから、今現在ちょっと難しいのかなというふうに考えております。 先ほど御答弁させていただきましたように、手すり等につきましては、これは階段の部分が狭くなるといろいろありますけれども、2カ所の階段がありますので、そういった部分を考慮しながら設置が可能かなと。また、動線につきましても、いろいろな表示をすることによって、ある程度の部分ができるかなという部分でありますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) エレベーターの設置の難しさについては理解をいたしました。引き続き研究、検討していただければなと思いますので、よろしくお願いします。 歩行者の動線につきましては、今部長のほうから一通りまた御説明があったんですが、1階の出入り口付近、細かく申し上げませんけれども、実際に人が歩く部分と、つくりが合っていない部分がありますので、検討できるところがあれば検討していただいて、改善していただければなと思います。 それと、今御説明があった案内表示ですね。少し足りないような気がしますので、動線の見直しをして改善していただいて、案内表示をしてもらうという、そんなような流れでお願いしたいと思いますし、今の現状を見ても、1階の出入り口を左側のほうに案内するようになっているんですが、除雪用の車が行き先を塞いでおりまして、もう通れないという状況があるんですね。案内表示と実際の人が歩く状況が合っていないので、その辺も改めて見直しをしていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、カノラホールの関係なんですが、
エスカレーターということで、なかなか急に言って急につくれるものではないことは承知しております。ぜひ将来に向けてそんなようなことも頭に入れていただいて、利用者の利便性の向上に御努力をお願いしたいなと思います。 やまびこ公園につきましては、わかりました。10月に工事発注をして、工事をしていただいた後は
センターハウスまでの今規制している通行規制は解除になると、そんなような理解でよろしいんでしょうか。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君)
センターハウスまでの道路の改修ということで、今車両が当然通れるように、規制を取り外せるようにということで整備を進めてまいりますけれども、あと公園を管理する側、おかや文化振興事業団のほうとの細かな協議がまだ残っております。園路を歩く方、あるいはサイクリングで自転車で通る方ということがございますので、その辺の安全対策も含めて、基本的には、開園をしているときには誰でも通れるよという状況をつくってまいりたいと思っておりますけれども、それがために安全が損なわれてはいけませんので、その辺の調整も十分行いながら進めていきたいと、そんなことで現在調整しております。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) わかりました。よろしくお願いいたします。 次に、防災、減災対策の土砂災害対策なんですけれども、避難態勢の整備につきましては、相当きちんとできているというか、そんなような印象を感じております。 そこで、具体的にちょっと何点かお伺いしたいんですけれども、今回もそうなんですけれども、全国の例を見ましても、災害発生前に避難勧告が発令できずに、結果的に住民の命を守る情報として生かせていないという現実があると思います。市に聞いていいものかどうかという部分がありますが、その点についてどのように考えておられるか、お伺いしたいなと思います。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 避難勧告の発令につきましては、そういった部分、大変難しいという部分を今回特に広島市の例、また南木曽町の状況を見て感じているところであります。 昼間なのか、または今回のような未明という部分であれば、また暗い時間帯、そういった時間帯に時間何百mm近いような、100mmを超えるような、そういった雨量の中で本当に避難ができるのかどうか、こういった部分、大変難しい部分を感じているところであります。 ただ、岡谷市では、先ほど市長答弁にもありましたように、雨量という部分を一つの基準として私たちが判断のよりどころにしております。また、それに対して市民の方にも御理解いただいている部分かと思います。そういった部分のところをある程度参考にしながら、そして各区の区長さん方、避難先の方たちと御相談しながら、そういった部分について決定していきたいと、このように考えているところであります。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 今部長のほうから、夜間の未明、避難をしなくてはいけないような状況になった場合の避難方法、どうするのかという課題としてお聞きしました。 岡谷市に限らず全国における課題だと思うんですが、最終的には命を守れるかどうかが大事だと思うので、災害は時を選びませんので、24時間体制というのも考えておかなければいけないと思いますし、仮に夜間に避難勧告を出す場合に、避難訓練とか、これは事前には難しいのかもしれませんが、シミュレーションですね。そのようなことも検討しておく必要があるのではないかなと思うんですけれども、その点についてお考えをお伺いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 災害につきましては、本当にいつ何時来るかわからないと、こういった部分であります。現在につきましては、各地区分散型ということで、各区にお願いをする中で防災訓練等を行ってきております。 その中では、各区の課題といいますか、各区の特徴的な部分について触れながら訓練も行っていただいているところでありますが、今議員さんからお話がありましたように、時間的なものについては今後もう少し検討していく、また御協力いただいたり、住民の方の理解をいただきながら取り組んでいく必要があると、こんなふうに考えているところであります。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 引き続き研究をお願いしたいと思います。 次に、先ほどお話ありました雨量計なんですけれども、市内には11カ所設置してありまして、避難勧告を発令する判断の一つとして活用しているんですが、この雨量計の具体的な活用方法についてもう少し詳しく教えていただければと思います。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 特に今雨量というお話がありましたが、雨量といいますと、当然土石流、土砂災害の関係が主な部分になってきます。そういった部分では、市では避難勧告等の判断・伝達マニュアルという中に雨量基準というのを設けて、先ほど市長から答弁させていただいたような形の中で運用しているところであります。 現在、岡谷市では11カ所雨量計を設置しておりまして、その観測データにつきましては、数値的な部分と、11カ所ありますので地域的な部分というのもデータがとれる形になってきております。そして、その雨量につきまして、一定量を超えた段階で防災担当職員のところに自動的に連絡が入るような形をとっております。それによりまして、担当職員は本当に早期に庁舎のほうに参集をし、そしてその後の行動がとれると、こんなような体制をとっておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 次に、避難行動について若干お伺いしたいと思います。 避難施設の安全性について、災害の規模や種類によって変わってくると思うんですけれども、避難場所として適切かどうかの確認が事前に必要だと思います。その点と、あと心配になるのが、みずから避難することが困難な避難行動要支援者への対応なんですけれども、避難の時期や避難を伝える方法、また違う部分があるのかなと思うんですが、その点についてお伺いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 岡谷市では、現在53カ所の避難所を指定しております。この指定の仕方というのは、基本的な考えとして、全ての災害に対応できるというわけではなく、安全性の基準というのは、その後の部分、災害が起きた段階の後の段階で判断するとしまして、幅広くいろいろな視野に立った中で、53カ所という形を指定させていただいております。 今お話ししましたように、発生した段階におきましての選定につきましては、国のほうでも法改正の中で災害の緊急避難場所の指定をするような部分もありますので、そういった部分を考慮しながら、今お話のありました災害の種類でありますとか、またそのときの自然状況、また各区との協議を進める中で総合的に勘案しながら、適時適切な避難場所の設定、誘導、こういったものを行っていきたいと、こんなふうに考えているところであります。 そういった部分では、住民の方につきましても、自分のお近くのところの避難所がどういった特性を持っている、どういった場所にあるのかという、そういった部分につきましても知っていただきたいという部分がありまして、現在、出前講座の中では、そういった部分についてのお話をさせていただいているところであります。 また、もう一点の避難行動の要支援者の関係でございますが、こちら、要支援者の方たちにつきましては、なるべく避難準備情報が発表された段階で行動に移してほしいと、こんなふうにお願いをしているところであります。また、市としましても、当然ながら早目にそういった部分の準備情報の発令をしていこうということで、先ほどお話をさせていただきましたような、雨量計を使った中での数値的な部分もあわせて発令をしていくと、こういった部分の中で行っております。 また、できるだけ複数の情報伝達手段を使っていこうと、こういった部分でもあります。そういった中では、現在区を初め自主防災組織の方々、また民生児童委員、また町内会長、さらには隣組の方たち、社協の方たちも含めまして御協力をいただきながら、そういった方たちの支援をお願いしていると、こんなところでありますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 了解いたしました。 次に、警戒区域、特別警戒区域があるんですが、国土交通省が3月に発表しました深層崩壊の危険度調査で、岡谷市は4カ所が危険度が高いと評価されております。場所や内容等についてお伺いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 深層崩壊の発生のおそれがある渓流の調査というのは、ことしの3月19日でございますが、国土交通省が発表をしております。現在、国土交通省のホームページの中でもその部分のところが確認できると、こんなような状況であります。 その中では、岡谷市内では総体的な危険度の高い渓流といたしまして、横河川の上流と鉢伏山の南東斜面、ここのところがその地図上では示されていると、こういった部分であります。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) わかりました。 ぜひ、できる限りの安全対策をよろしくお願いします。 次に、防災教育なんですけれども、詳しくそれぞれ御説明いただきました。ありがとうございます。 命を守る教育につきましては、なお一層積極的に取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いします。 路面下の空洞調査でございますが、専門の業者が国土交通省の依頼で、長野県における国道の空洞調査を平成16年度から平成25年度まで実施しております。10年間で517kmの調査を行いまして、発見された空洞数は19件と聞いております。長野県内の調査でも空洞が発見されております。岡谷市にあるかどうかというのは、企業秘密等がありまして、ちょっと教えてもらえなかったんですけれども、特に諏訪湖周とか天竜川の周辺、液状化危険地域の道路が心配になりますので、有効な安全確認の手法については検討するということでありますので、引き続き検討をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 岡谷ブランドについてでございます。 ロゴマークの普及がなかなかできないでいるのが課題だというお話をいただきました。実際に使用状況とか、どんなふうに普及されているのか、もう少し御説明をいただければと思います。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。
◎企画政策部長(小口明則君) ブランドプロモーション協議会が設立された平成24年8月以降のロゴマークの使用申請件数でございますけれども、13件ございました。具体的には、諏訪湖サービスエリア内の岡谷絹製品販売コーナーへの掲示、それから市内の呉服店の商品タグへの使用、それから市内企業がつくるキーホルダーへの刻印、それからイルフ童画館の企画展のポスターへの使用、また市の公用車への掲示、それから市内店舗さんのPRチラシへの印刷、観光パンフレットや市の関係の封筒への印刷などがございました。個人の方でTシャツに印字をしたいというようなことで許可したケースもございますし、観光協会さんの推奨土産品のステッカーにつきましても、このブランドロゴをイメージしたようなものになっております。 これからさらに普及させていくためには、先ほどもお答えをさせていただきましたが、企業さんの製品に何かそういうことが生かせないかということで、企業さんへも働きかけをして普及を図っていきたいと、そんなふうに思っております。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) とてもすばらしいロゴマークだと個人的には思っておりますので、ぜひもっと普及するようにお願いしたいと思いますし、この庁舎の1階にそういう提示がないものですから、ぜひ市役所の1階あたりに、目立つ場所にこういうロゴマークの設置も検討していただければと思いますので、よろしくお願いします。 次に、担当の経済建設委員会で、三重県のいなべ市に視察に行かせていただきました。いなべ市では、幾つかある中で、市役所のサービスもいなべブランドとして位置づけております。具体的には、23の特色ある市の事業をいなべブランドとして取り上げまして、1冊の冊子にまとめて市役所のサービスの品質向上につなげていくとしております。 岡谷市でも岡谷市ならではのさまざまな特色ある事業があると思いますけれども、どのようなものがあるのか、お聞かせいただければと思います。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。
◎企画政策部長(小口明則君) 現在、ブランドプロモーション協議会が中心になって進めている取り組みというのは、市外や県外から多くの方々に来ていただいて、岡谷市にお金を落としていただいて、地域経済の活性化を図りたいというようなことで、今はその辺が重点になっています。 今議員さんからお話をいただいたいなべ市のブランドのブックを私も拝見させていただきました。特色ある施策などをまとめたりいたしまして、最終的にはブランドの構築の最後のところというのは、この岡谷のまちの魅力、最終的にこの岡谷のまちに住んでみたいとか、住み続けたいという思いを持ってもらうという部分では、非常に大切な部分だと思います。 私ども、移住・定住の観点から、人や企業に岡谷市の魅力を感じてもらえるように、今本市でもさまざまな特色のある施策ですとか事業等を情報発信していきたいということで、取りまとめ作業を進めております。 これまでには、既に経済部のほうで、「嗚呼、いいものあるね岡谷」というようなパンフレットをつくって、その中に、企業のことばかりではなくて、岡谷市の施設ですとか、文化ですとか、そうしたこともお知らせをしたり、あるいは自然環境等も記載しているような、そんなパンフレットもつくっておりますので、また少し今お話のあったような特色ある施策をまとめた部分での何かPRできるような、情報発信できるようなものについて、今それぞれの各施策を取りまとめをしていると、そんな状況にございますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 岡谷市の事業の中には、本当に岡谷市民がふるさと岡谷を誇りに思う事業も数多くあると思います。そうした事業をわかりやすく内外に情報発信いただくよう、さらに取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いします。 次に、シルクファクトおかやについてなんですが、8月1日にオープンしまして、大変評判がよく、予想以上に来館者が見えていると思います。入館者数の目標数とこれまでの実績についてお伺いいたします。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。
◎企画政策部長(小口明則君) シルクファクトおかやにつきましては、開館より連日多くの皆様にお越しをいただいておりまして、8月26日に1万人を超えたところでございます。8月末現在で1万1,118人というような数字になっております。 今年度の入館者目標を2万人としておりますけれども、予想以上の皆様に来ていただいておりますので、何とか初年度の目標は達成できるのではないかというふうに考えております。 なお、平成30年度までに5万人の入館目標としておりますので、なるべく早期にこれも達成できればなというふうに考えております。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) ありがとうございます。 次に、売店の売り上げについてお伺いしたいと思います。 シルク関連の魅力的な商品が幾つか置いてあります。売り上げがどのぐらいあるのか、ちょっと細かい部分ですが、教えていただければと思います。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。
◎企画政策部長(小口明則君) ミュージアムショップの売り上げでございますが、8月末現在の数字でございますが、130万2,454円ということでございます。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) ありがとうございます。 引き続きさらに売れるように、品ぞろえ等頑張っていただければと思います。では、よろしくお願いいたします。 それと、まだオープンしてわずかなんですけれども、市長はかねがねシルクファクトおかやについて、成長する博物館と位置づけられて述べられております。わかるようでわかりにくい感じがしているんですけれども、具体的にどのようなことを考えておられるのか、もう少し具体的なものをお聞かせいただければなと思います。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。
◎企画政策部長(小口明則君) 旧農業生物資源研究所の活用をしていく際に、活用構想案というものを平成23年の全員協議会でお示しをいたしまして、この構想案をもとにしまして設計を行い、施設の改修を行ってきているわけでございます。 活用構想案の中では、岡谷絹工房の移転というようなことも想定をしておりましたし、現在管理事務棟のほうですね、向かって右側の建物になりますが、そちらは事務室の一部を除いて今回改修をしておりませんので、そうした部分につきましては、今後成長していく部分だろうということで認識をしております。 また、企画展を初めとした展示の充実、それから館内の案内ですとか、土産品の充実など、そうしたソフト面でも成長する施設、成長していきたいということで、ぜひ御理解をいただければと思います。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) ありがとうございました。よろしくお願いします。 次に、先日40代の方とシルクファクトおかやについてお話しする機会がありまして、なかなか若い世代の方にはシルク文化はなじみが薄いと。懐かしさもないというようなお話がありまして、なかなかそういう部分はちょっと課題かなというふうに感じております。 特に小中学生、岡谷市の歴史を当然知らないわけでありますので、どんどんシルクファクトおかやに来ていただいて、岡谷市の原点のようなものをぜひ見て勉強していただきたいなと思っております。 それで、そういう部分で市内の中高生、小学生は無料なんですけれども、一般の方については500円入場料がかかります。こういう部分について、もっと市民が気軽に来ていただけるように、入館料等の減免の検討はできないものかどうか、お伺いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。
◎企画政策部長(小口明則君) 今議員さんからもお話がございましたように、現在は諏訪6市町村在住の小中学生、市内に在住・在学の高校生、それから障害者の方が減免というような形になっております。 施設を運営する以上、経費はかかりますので、受益者負担の原則から、全ての市民の皆さんを減免するという考え方は持ち合わせておりませんけれども、市民の皆さんに愛着と誇りを持っていただくというようなことは大変重要なことでございますし、博物館を市民の皆さんに宣伝をしていただきたいというふうにも思いますので、イベント等を開催する際に、それに合わせて減免をするというような機会も設けたいということで、検討させていただきたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) ぜひ御検討をよろしくお願いします。 時間もないので、ちょっと先へ進みますが、自然体験遺産という部分では、何といっても諏訪湖なんですが、諏訪湖周を自転車で走行できる、そんなような取り組みも
ブランドブックのほうには記載されておりまして、ぜひそういうレンタサイクルが利用しやすい諏訪湖の整備についても取り組んでいただきたいと思います。これは要望を申し上げておきたいと思います。 それと、ものづくりについて、岡谷市はものづくりのまちでありますので、子供のころからものづくりの楽しさに触れることが大切であります。国の補助金制度等を積極的に活用していただいて、3Dプリンターを各学校に導入できないものかどうかお伺いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 3Dプリンターを学校に導入できないかとの御提案をいただきました。 学校におきまして、備品購入や設備の整備等は、限りある予算を有効に執行し、優先順位をつけて計画的に実行してきているところでございます。そういう中で、今御提案の国のそういう補助制度等もまだ検討してございませんけれども、今後研究をさせていただきまして、導入できるかどうか、現時点ではなかなかその指導体制等も含めますと難しいと考えておりますけれども、事業やイベントを通して、ものづくりの楽しさ、あるいは体験することの大切さというのは十分子供たちにも伝えてまいりたいと、そんなふうには考えております。よろしくお願いします。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 経済産業省のほうでは、3Dプリンターを学生が使えるように、教育機関に対しまして購入費の3分の2を補助する支援をしております。ことしは大学や高専に対して行って、来年度は全国の中学校と高校にも対象を広げると聞いておりますので、ぜひこういう制度を活用していただいて導入していただければと思いますので、要望を申し上げておきたいと思います。 (2)ふるさと納税についてでございます。 なかなか制度本来の趣旨という部分があって、なかなか導入をちゅうちょする部分もあるんですが、ここ数年のふるさと納税の伸びがありまして、国のほうでは、ふるさと納税がもたらす地域活性化の効果を踏まえ、先ほどもお話がありましたけれども、控除額の拡大や確定申告の手続の簡素化について、来年度の実施に向け検討しているということであります。 本来のふるさと納税の趣旨というのが変わりつつあるのかなという気もしておりますので、ぜひ見直しに向けた検討をしているということでありますので、積極的な検討をお願いしたいと思います。(「リーン」予鈴)高齢化や人口減少が進む岡谷市にとりまして、ふるさと納税などを活用して人の交流を活発化させることは重要な取り組みだと思います。岡谷ブランドの推進にふるさと納税を積極的に活用していただくように要望を申し上げておきたいと思います。 4番、松本山雅FCとまちづくりにつきましてなんですが、ホームタウンになっている3市1村に対して、ホームタウンの効果、松本山雅FCとの交流によってどのような成果や効果が上がっているのか、そのような情報交換をぜひしていただきたいと思いますが、お考えをお伺いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 松本山
雅フットボールクラブも、J2に昇格いたしまして3年目ということでございます。ホームタウンであります松本市、また昨年、塩尻市、安曇野市、山形村が加わりまして今ホームタウンとなっておりますが、その辺の経済効果、スポーツ振興、またまちの情報発信などプロスポーツチームのもたらす多彩なメリット等につきまして、おっしゃるとおり情報収集等は行ってまいりたいというふうに思っております。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) それと、市長さん、ぜひ一度アルウィンのほうに出かけていただいて、試合を見ていただきたいなと思います。私も今まで10回ぐらい行っていますか、できればホーム側のゴール裏で見ていただくと、本当に驚くような盛り上がりで、世代を超えた連帯感がありまして、結構年配のおばあちゃんとかおじいちゃんとか、子供からたくさん来ておりますし、本当に開放的な、みんなで応援するというような、そんなような雰囲気があります。必ず岡谷市のまちづくりに生かせるようなヒントがあるのではないかなと思うんですが、市長さん、御感想といいますか、お聞かせいただければと思いますが。
○議長(今井康喜議員) 市長。
◎市長(今井竜五君) 御指摘のとおりというか、残念ながらまだ私はスタンドへ行って観戦したことはございません。非常に報道等では頑張っているというふうなこともありまして、盛り上がっているなという感じを率直に受けているところでございます。また機会を設けて行かせていただきたいと思いますし、職員の中には何か随分好きな職員がいまして、毎試合見ているという職員もいるということでございますので、そんな職員からもいろいろ情報を聞いてみたいと思っています。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) ぜひよろしくお願いいたします。 最後に5番、合葬式墓地についてお伺いしたいと思います。 アンケートの結果、必要性が高まっていると、そのような御答弁をいただきまして、つくるなら内山霊園になるんだろうというようなお話です。時期や規模や内容については、これからさらに検討を深めていかれるんだと思うんですが、必要性が高まっているということは、なかなか微妙な言い方でありまして、アンケートは合葬式墓地の必要性を一つには問うような内容になっていますので、設置に向けて取り組んでいくと、そんなような理解でよろしいのかどうかお伺いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 市民環境部長。
◎市民環境部長(笠原和彦君) 先ほどもお答えをしておりますように、必要性の高まりというのは現に感じておりますので、これを実現していくことについても、十分に検討を深めて、それも実際にやる場合であっても、どういった規模でやるのがよいのかというのは、実際にどれだけ需要があって、どういう使い方をしていくことがいいのかということまで深く検討した上でないと、やはり方向として決定をしていくのは、そういったものの研究を十分にした上で決定をしていきたいというふうに考えておりますので、御理解をいただければと思います。
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員。
◆18番(渡辺太郎議員) 承継者のいない首都圏に住む方から、最後はふるさとの岡谷市に骨を埋めたいと、早く合葬式墓地をつくってほしいと言われております。また、市内に住む何人もの高齢者の方からは、自分が生きている間に早く建ててほしいと。設置はいつになるのかというような声があります。 ぜひこうした方々の思いを受けとめていただいて、極力スピード感を持って取り組んでいただくよう要望を申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございました。(「リ・リーン」終了)
○議長(今井康喜議員) 渡辺太郎議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午前10時55分
△再開 午前11時05分
○議長(今井康喜議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△竹村安弘議員
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員の質問を許します。 〔8番 竹村安弘議員 登壇〕(拍手)
◆8番(竹村安弘議員) 8番 竹村安弘です。 通告をいたしました5件につき質問いたします。 大きな1番、臨時福祉給付金、子育て世帯臨時特例給付金について。 (1)本給付金の目的。 (2)岡谷市の受給対象者数と申請者数をお伺いいたします。 大きな2番、塚間川、大川の溢水対策について。 (1)長野県による流域治水対策事業の進捗状況。 (2)今後必要とする対策。 昨年8月15日の豪雨災害に対し、長野県は再度の被害防止を目的とし、両河川を対象に国の災害対策緊急事業推進費1億8,200万円を含む総事業費3億6,300万円の治水対策事業を執行中であります。本事業の現状と、今後必要とされる治水対策につきお伺いをいたします。 大きな3番、公教育について。 (1)公教育に対する教育長の思い。 公教育につき質問いたしますが、憲法や教育基本法の規定する公教育といった広義のものではなく、岡谷市における小中学校教育について、岩本新教育長のお考えや思いをお聞かせいただきたく質問するところであります。 (2)岡谷小学校統合に向けての推進委員会設置時期。 田中小学校、神明小学校を対象とする岡谷小学校統合計画については、9月1日に推進委員会が開催されたとの新聞報道を目にしたところであります。本質問の通告は委員会開催6日前の8月26日であり、過ぎ去った列車の発車時刻をお伺いすることとなりますが、御容赦をいただき、第1回の推進委員会開催までの経緯、会議内容等をお聞きいたします。 (3)総合学習の推進と学力の向上。 昨年4月の全国学力テストと実施アンケートを文部科学省が初めて分析した結果、総合学習と学力には正の相関関係があると明らかになったとの報道がなされました。思えばゆとり教育こそが学力低下の原因とする大多数のお考えに、前教育長岩下先生は一貫して総合学習の大切さを話されておられました。本市の小中学校における総合学習の推進と学力向上について御見解をお聞かせください。 (4)平成26年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の本市小中学校の結果。 文部科学省は8月25日、教育実施校を管理する教育委員会に8月26日調査実施校に調査結果を提供したとのことです。本市小中学校の結果はどのようでしょうか。お伺いをいたします。 大きな4番、区との関わりについて。 (1)区の果たす役割と市の関与。 (2)区行政の担い手不足と予防策。 (3)区長、副区長等への事務嘱託員報酬。 市内21区の果たす役割は、岡谷市にとり、欠くことのできないものであり、市民にとっては最も身近な行政組織であります。この大切な区の現状と将来につき、財政的不安や担い手の不足等への懸念を強く感じ、市として実行可能な、あるいは検討可能な対策をお聞きし、あわせて事務嘱託員としての区長、副区長等への報酬実態をお伺いいたします。 大きな5番、アピタ岡谷店について。 開業以来29年という長きにわたり岡谷市最大の商業施設として営業してこられたアピタ岡谷店の閉店は、リニューアルのためとはいえ、20カ月という長期閉店であり、その影響はテナント、被雇用者、商業会、消費者等多方面にわたる非常に大きなものであろうと考えます。これらにつき、市の把握しているところをお聞かせいただき、本日までの支援と今後につきお伺いをいたします。 (1)テナントの移転営業継続店舗数、休業店舗数、廃業店舗数。 (2)雇用契約終了者数と他店舗での就業継続者数及び失業者数。 (3)岡谷市の支援実績と今後の支援予定。 (4)商業会への影響。 以上、壇上からの質問といたします。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 健康福祉部長。 〔健康福祉部長 宮澤 順君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮澤順君) 竹村議員さんの御質問に逐次お答えをいたします。 私からは、大きな1番、臨時福祉給付金、子育て世帯臨時特例給付金についてお答えをさせていただきます。 初めに、(1)本給付金の目的についてお答えをいたします。 平成26年4月から、子育て、医療、介護、年金などを充実、安定化するために、消費税率が8%に引き上げられましたが、それに伴い、低所得世帯や子育て世帯への増税による負担の影響を緩和するとともに、消費の下支えを図る観点から、臨時的な給付措置として市町村が実施しているものであり、両給付事業とも全額国庫負担となっております。 給付額につきましては、1人につき1万円としておりますが、生活に必要不可欠な食料品の消費支出の割合が高いことを踏まえ、消費税率の引き上げによる1年半分の食料品の支出額の増加分を参考に設定されたものでございます。それぞれに申請をいただく形となりますが、給付金の目的に沿った対象の皆様方に御案内をし、支給できるような取り組みに努めているところであります。 次に、(2)岡谷市の受給対象者数と申請者数でございます。 2つの給付金の受給対象者につきましては、臨時福祉給付金の対象者を約1万人、うち加算対象者を5,500人、子育て世帯臨時特例給付金の対象児童を約6,100人と想定しております。 また、7月14日の申請開始から8月末までの1カ月半の申請状況を御報告しますと、臨時福祉給付金の申請者数は5,582人であり、対象者1万人に対して56%程度、子育て世帯臨時特例給付金の申請者数は4,256人であり、対象者6,100人の70%程度の方に申請をいただいている状況であります。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 私からは、大きな2番の塚間川、大川の溢水対策について。 まず、(1)の長野県による流域治水対策事業の進捗状況をお答えをさせていただきます。 塚間川、大川は毎年のように沿線住民に被害を及ぼし、昨年の8月15日の溢水は記憶に新しいところでもあります。塚間川につきましては、現在、今井西調節池の工事と河道改修箇所の調査が行われております。今井西調節池は、面積4,600㎡、貯留量1万9,000tが計画されておりまして、大川の山下町で既に設置をされております調節池の約4倍の能力を持っていることから、溢水被害防止の機能が大いに期待をされているところであり、早期完成を目指し工事が進められております。 現在は調節池の掘り下げ等の施工に向けた準備工が行われておりまして、9月中には本体工事に着手をいたします。また、河川改修といたしまして、岡谷市役所北側から諏訪信用金庫前の交差点までの間におきまして測量業務が実施をされ、今後地元との協議に入る予定となっております。 次に、大川でございますが、六道の辻交差点から山下町調節池までの約550mの河道改修が進められており、六道の辻交差点から
県道下諏訪辰野線までにつきまして河川改修が完成をしております。上流の間下調節池までにつきましては、上下水道やガスの仮設や先行移設を終了し、
県道下諏訪辰野線を横断するための仮設工事が行われております。仮設工事が終了次第、上流に向け改修を進め、今年度中に間下調節池まで完成する予定であります。 また、市におきましても大川右岸に併設する側溝の一部改修などを実施するほか、県と協力し完成後の市道の安全対策についても実施をしてまいります。 次に、(2)の今後必要とする対策でございますが、塚間川や大川など県が管理する1級河川は、平成26年4月に天竜川水系諏訪圏域河川整備計画の変更が行われ、計画に沿って事業が進められております。 塚間川につきましては、市役所の北側からTPR工場の南まで670mの河道を現況河道の約2倍の流下能力に改修するとともに、今井西広場を含む2カ所の調節池を整備することとなっております。 次に大川でございますが、現在実施をしております六道の辻交差点から間下調節池まで550mの河道改修のほか、山下町調節池のほかに上流に2カ所の新たな調節池を実施することとしております。 この2河川につきましては、計画されている事業の早期の完成を目指し、安定した事業費の確保と地域防災の強化を目的に、100mm/h安心プランの策定を県とともに進めているところでございます。 100mm/h安心プランでは、既に神明小学校で実施をいたしました校庭貯留を流域内の他の学校において追加して事業を図るほか、下水道の雨水渠事業の実施とあわせた総合的な流域対策事業を進める予定になっております。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 教育長。 〔教育長 岩本博行君 登壇〕
◎教育長(岩本博行君) 私からは、大きな3番、公教育についての(1)(3)(4)についてお答えをさせていただきます。 (1)公教育に対する教育長の思いというお尋ねでございますが、私は、未来を担う希望に満ちた子供たちの命のとうとさを思うとき、教育に寄せる期待と責任の大きさをひしひしと感じております。 現行の学習指導要領では、子供たちに生きる力を育むことを目標に掲げております。しかし、最近の急速な社会の変貌や大きな自然災害の多発を見聞きするとき、子供たちには生き抜く力が必要ではないかと思うようになりました。仲間と協調しながら自分の命は自分で守っていく力を、何としても培ってやりたい。あの3・11、東日本大震災以降とりわけ強く思っているところでございます。 具体的な取り組みといたしましては、既に市校長会と連携し、生き抜く力を支えるものとして自己肯定感や人間関係力の醸成に努めております。引き続き市内全校での取り組みを一層強化してまいりたい、そんなふうに考えているところでございます。 加えまして、平成14年4月に制定されましたおかや子育て憲章は、岡谷市の教育が誇るべき憲章であり、生き抜く力につながる子供像を見事に示しております。 例えば、みずから求め、粘り強くやり抜く子供の育成、これは換言すればへこたれない子供の育成ということであり、生き抜く力の基盤になっているものでございます。今後も、家庭、地域、学校がおかや子育て憲章を共通の指針として、それぞれの役割を果たし、機能を発揮し合うことで、輝く子供、生き抜く力を備えた子供に成長するよう願っております。 学校教育は、要するに学力保障と成長保障が相即不離の関係、つまり両者が区別できないほど密接な関係として実現されることが最大の目標であります。そのためには、何よりよい授業が日々行われることが肝要でございます。先生方が授業力を高め、よりよい学び合いができるよう、教育委員会としてできる限りの支援と助言を行ってまいりたいと思います。 もう一つ、私が大事にしております理念がございます。それは、子供たちはかけがえのない存在であり、輝く存在であるということであります。子供たちの未来への限りなき可能性をひたすら信じながら、子供の伸びようとしている芽を敏感に捉え、褒め、励ましていく営み、これが教育の要諦であると考えております。 「ほめられし ひとつのことのうれしかり いのち愛しむ夜のおもひに」この歌は、罪を犯してしまった島 秋人さんが中学校時代に、君の絵は下手くそだけれども構図がいいと先生から褒められたことを思い返して歌ったものございます。先生のたった一言の褒め言葉が、私を救い、私の人生を変えてくださったという感謝の思いを残された島さん。教育に携わる者にとって肝に銘じたい言葉であります。褒めることの大事さとともに、褒めるための種をまく、このことも忘れてはなりません。どの子も輝くためには欠かせない大人の役割だと思っております。 いずれにしましても、現在教育委員会ではいろいろな事業を推進しているところでございますが、その一層の充実を図りつつ、先を見据えた岡谷市教育行政の推進によって、輝く子供がいっぱいになるような、そんな岡谷市になるよう全力を傾注してまいる所存でございます。 続いて、(3)総合学習の推進と学力の向上について申し上げます。 平成25年度に国立教育政策研究所から、総合的な学習の時間の活動が充実している学校ほど教科の平均正答率が高い傾向が見られたとの報告がございました。 このことは、総合的な学習の時間の狙いであります探究的な学び、これは答えを教えてもらうのではなく、先生も含めて誰も答えを持っていない状況の中で、自分たちでより納得のいく答えを求めていく学びといってもいいわけでありますけれども、この道筋が子供たちの学習意欲の向上につながり、やる気に満ちた学習を生み出すことに関係していると考えられます。また、総合的な学習の時間は、学習テーマに対して子供たちみんなが協同して追求することが多いため、仲間を大切にし、友達と一緒になって学ぶことの喜びを味わうことができます。 こうした協同的な学びのよさが他の教科の中でも生かされ、友達と支え合いながら学習する姿につながります。さらには、子供たち同士がわかり合うために活発な言語活動が展開されることも、他の教科にも資する大きな役割を担っていると考えられます。 ただ、だからといって単に総合的な学習を行えばいいというものではなく、学習の質が大切であり、子供の側から求める学習であることに留意する必要がございます。 いずれにいたしましても、この総合的な学習の充実により、子供たちがみずから学び、考え、問題を解決する力を身につけ、自分の生き方を考えることができるようにと願っているところでございます。 続きまして、(4)平成26年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の本市小中学校の結果についてでございます。 全国学力・学習状況調査の結果につきましては、各学校においてしっかりと分析し、学校便り等により丁寧に全御家庭に公表をしております。市教育委員会といたしましては、学校間の序列化、学校が置かれた地域環境、あるいは悩みを抱えている子供や保護者、学校、先生方個人への不要な批判などにつながることが懸念されるため、学校別市全体の平均正答率などによる成績公表は、これまでと同様に行いません。 数値のみがひとり歩きして、一生懸命に頑張っている子供や、応援していただいている保護者の皆さん、学校、あるいは先生方に切ない思いを与えることは、何としても避けたい、そんなふうに思っているところでございます。このことは、文部科学省でも、市町村、学校の公表については慎重の上にも慎重を期するようにと明言しております。 しかしながら、市民の皆様の学力向上に寄せる期待感は格別なものがございます。教育委員会としましては、本調査の学力・学習状況を多面的に分析することにより、先生方の授業改善を一層促進するとともに、調査を受けた子供たち個々に成果と課題をフィードバックしながら、今後の学習の仕方などを示唆するといったきめ細かな対応で着実な学力向上につなげてまいりたいと、そんなふうに考えているところでございます。 今後の取り組みの具体をもう少し申し上げますと、教育委員会の中に設置されている専門委員会である学力向上推進委員会の分析をもとに、市全体で共通する課題や取り組みの成果、あるいは各家庭で参考となりそうな家庭学習の仕方等の情報を、保護者の皆さんはもとより市民の皆様にもお知らせしてまいりたいと、そんなふうに考えているところでございます。 なお、これらの公表につきましては、分析にもう少し時間がかかりますので、少し時間をいただきたい、そんなふうに思っているところでございます。よろしくお願いいたします。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 教育担当参事。 〔教育担当参事 橋爪哲也君 登壇〕
◎教育担当参事(橋爪哲也君) 私からは、大きい3番(2)岡谷小学校統合に向けての推進委員会設置時期につきましてお答えをいたします。 岡谷小学校統合計画に基づきまして、子供たちにとって最善の統合を推進するための核となる組織として、学校統合推進委員会を教育委員会に設置をいたしました。可能な限り早期に立ち上げたいという思いの中で、関係者の皆様の調整を進め、9月1日に第1回の委員会を開催させていただきました。 この委員会は、統合の実効性を高めた組織づくりを念頭に置き、教育長を委員長とし、統合に関係する3校の校長と教頭先生、各校のPTAの会長さん、それから地域の行政区を代表しまして、学校単位で区長さん方にそれぞれ委員をお願いいたしました。このほか、今までに学校の統合を経験された教職員にも加わっていただきまして、15名の委員により組織を構成いたしております。 さらに、統合に向けまして、検討を効率的に進めていくために、今後早急に分野別に委員会の下に6つの部会を設け、この部会にも、役割に応じまして3校の先生方や保護者、地域の代表者の方々などに加わっていただきます。 第1回の委員会の内容でございますが、最初に委員の皆様への委嘱をさせていただいた後、運営方法、それから今後の進め方などにつきまして確認をしていただき、統合のスタートに当たり、今後の取り組みに寄せる委員の皆様それぞれの思いなども伺いながら、大変活発に意見交換をしていただいたところでございます。 今後の進め方に関しましては、部会での検討を進めるとともに、保護者や地域の声を酌み上げるためにも、委員会における検討状況や確認事項などを保護者や地域の皆様にお知らせをしながら進めさせていただきたいと考えているところでございます。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。 〔企画政策部長 小口明則君 登壇〕
◎企画政策部長(小口明則君) 私からは、大きな4番、区との関わりについての(1)から(3)の3点をお答えいたします。 まず、(1)区の果たす役割と市の関与でありますが、岡谷市の各区は、それぞれ長年の地縁を継承しているとともに、独自の規約や運営規則に基づいた運営がされており、他市町村にも余り類のないしっかりした地域コミュニティが形成されているものと認識しております。 明るく住みよいまちづくりのため、自治組織である各区と行政が両輪となって、地域防災、地域福祉など全国的に重要度が高まっている地域コミュニティの活性化に向けて日常的に情報交換や連絡をとり合い、円滑に市の事業などを進めさせていただいており、区には大変重要な役割を担っていただいているところでございます。 市は、区に対しまして、区長、副区長、会計の3役を事務嘱託員として委嘱をし、広報おかやを初めチラシ、回覧文書等の配布のほか、市の事業や調査事務などへの協力を依頼しております。また、地域防災への対応や地域福祉の充実など区独自の取り組みも含め、安全で安心して暮らしていくことができるよう幅広く取り組んでいただいており、区の自主性、独自性を尊重しながら連携を図ることは、今後さらに重要度を増してくるものと考えているところでございます。 続いて、同じく大きな4番の(2)区行政の担い手不足と予防策でありますが、地域に対する関心の低下や協働意識の希薄化により、コミュニティ活動への参加者の減少、役員の高齢化や担い手不足、人口減少に伴う加入者の減少などさまざまな課題があることは十分認識をしております。 こうした課題解決に向けては、地域の課題の解決や問題を未然に防ぐ活動、またお互いが協力しやすくなるような関係づくりなど、地域コミュニティづくりに取り組む皆さんの活動を地域全体で理解して支えていただくことがまず大切であると考えております。 また、コミュニティの活性化のためには、さまざまな世代のかかわりが必要となり、今後は特に若い世代がコミュニティづくりに自主的に参加できるよう積極的に働きかけ、無理なく気軽に参加できる仕組みを構築していくとともに、豊かな経験や能力、知識をお持ちの方々を地域の新たな担い手として発掘し、多世代の交流機会を活発にして、顔の見える関係を築いていくことも必要であると思っております。 この地域の伝統的なお祭りであります御柱祭は、そうした地域活動への参加や多世代が交流するいい機会であると捉えており、多くの担い手の出現を期待しているところでもございます。 いずれにいたしましても、若年層を中心とした価値観の多様化や地域ニーズが複雑化する中で、区長さんなど区の役員の担い手づくりの即効性のある方策を得ることは大変難しい課題であります。今後も区長さん方と意見交換を行い、連携を図りながら対応策を考えてまいりたいと思っております。 続きまして、同じく大きな4番の(3)区長、副区長等への事務嘱託員報酬でございますが、事務嘱託員につきましては、各区の区長さん、副区長さん、会計さんを岡谷市の非常勤特別職の位置づけで岡谷市事務嘱託員として毎年4月に委嘱をしております。 報酬につきましては、岡谷市特別職の職員等の給与に関する条例に基づいて、区長さんは年額16万200円、副区長さん等は年額14万3,600円と定めております。この報酬につきましては、区長等の業務全般に対するものではなく、市とのパイプ役として市との連絡調整や各種施策への協力をいただく事務嘱託員の業務に対する報酬でございます。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 経済部長。 〔経済部長 赤沼喜市君 登壇〕
◎経済部長(赤沼喜市君) 私からは、大きな5番、アピタ岡谷店について答弁させていただきます。 まず、(1)テナントの移転営業継続店舗数、休業店舗数、廃業店舗数についてでありますが、昭和60年に開店したアピタ岡谷店につきましては、店舗の建てかえの計画があるため、8月31日をもって閉店いたしました。 建てかえに伴い移転をしたり、今後移転を計画しているテナントの動向につきましては、市内へ移転し営業している、もしくは営業予定の店舗は、衣料品販売などの小売業が8店舗、学習塾などのサービス業が6店舗、飲食業が2店舗の合計16店舗。市外へ移転し営業予定の店舗は、小売業4店舗となっております。また、現在のところ検討中としている店舗は13店舗となっております。 今後も引き続き各店舗の状況や動向について把握し、補助金を活用しながら支援をしてまいりたいと考えております。 続きまして、(2)雇用契約終了者数と他店舗での就業継続者数及び失業者数についてでありますが、アピタ岡谷店に勤務し、ここで契約が終了するパート従業員数について、ことし6月にユニーにお聞きをいたしました。ユニーで約130名、テナントで約170名との報告を受けたところであります。 市といたしましても、その後テナント会や従業員へ状況の聞き取りに努めたところでありますが、契約の満了を待たずに次の仕事に移った人もいるなど、随時動きがあったことから、正確な人数はつかんでおりません。また、テナントのパート従業員につきましては、移転した先で継続雇用となった人もおりますし、ユニー、テナントを問わず、閉店まで勤務し、その後失業保険を受けながら就職活動を行う人や、しばらく仕事を行わず、今後ゆっくり考える人など、個々の生活状況によってさまざまな対応をしていることから、就業継続者数はつかんでおりません。 なお、従業員の方は昨年のうちから契約が終了することを承知していたこともあり、現在まで市に対して就職相談等に訪れた方はおりませんが、今後相談などあった場合には、ハローワーク等の関係機関と連携をとりながら支援をしてまいりたいと考えております。 市内の核店舗が一時閉店となり、大きな就業先がしばらくの間なくなった状況ではありますが、新店舗の完成となれば、さらに大きな雇用の創出が見込めるものであり、市といたしましても、地元からの採用を積極的に行っていただくよう働きかけをしてまいりたいと考えております。 続きまして、(3)岡谷市の支援実績と今後の支援予定についてでありますが、岡谷市が市内の中小商業者などに対して店舗を改装するための改装費用の補助や賃借料の補助をすることなどを行う商業等振興補助金ですが、今回のアピタ岡谷店の閉店に伴い、補助金を申請したテナントは4軒ありました。そのうち新規改修のための申請が2軒、新規改修と賃借料の申請が1軒、賃借料のみの申請が1軒あり、合計申請額は262万6,000円となっております。今後、さらに3軒のテナントが商業等振興補助金を活用して移転する予定となっておりますが、移転先が未定のテナントもありますので、引き続き相談業務を行ってまいりたいと考えております。 なお、多くのテナントに商業等振興補助金を活用していただいたことにより、商店が市外へ流出することなく、市内へ出店されたことは、大変ありがたいことであり、成果を得られたと考えております。 続きまして、(4)商業会への影響についてでありますが、アピタ岡谷店の閉店からグランドオープンまでの工事期間中は、今までのアピタ岡谷店の集客がなくなるため、周辺商店街への影響が出ることが考えられます。一方で、アピタを利用されていた方は、市内の他のスーパーや店舗を利用することが考えられ、市内の店舗は新たな顧客を獲得する機会になり、人の流れに大きな変化が発生すると考えられます。 グランドオープン後は、現在の店舗よりも大きくなるとお聞きをしており、必然的に顧客対象圏は大きくなり、新たに市外から岡谷市を訪れる方がふえると考えられます。そのため、岡谷市の中心市街地に多くの人が集まることが予想され、周辺地域の人の流れや自動車の流れも大きな変化があると考えております。 市といたしましても、工事期間中及びグランドオープン後も引き続き市内の商店街を利用していただけるよう岡谷商工会議所や周辺商業会と連携して積極的に情報を発信するなど、中心市街地の活性化に努めてまいりたいと考えております。また、グランドオープン後は商業会と協力してイベントを行うなど、商業会と連携をしていただくようお願いをしてまいりたいと考えております。 私からは以上であります。
○議長(今井康喜議員) 一通り答弁が済んだようです。 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) 御答弁を賜りました。ありがとうございます。 2回目の質問をさせていただきます。 まず、1番でございますが、給付金の本給付の目的はよく理解をいたしました。 (2)番、岡谷市の受給対象者と申請者数でございますけれども、全国の平均にほぼ近いような数字の流れのようでございますけれども、せっかく国でこれだけのものを用意するものであります。全ての方に連絡をしていただき、6月の広報おかや、9月の広報おかやにもこの旨をお伝えいただいておりますけれども、現実にまだ申請をされていない方がいらっしゃる。10月14日が期限と、目前に迫っております。再度の通知など、この後に未申請者に対する対策を何かお考えでしたらお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(宮澤順君) 周知につきましては、ただいま議員さんおっしゃられましたように、この2つの給付金につきましては、政府といたしましてもテレビのコマーシャルの放映、またホームページや新聞広告の掲載、ポスター、チラシなどによる積極的な周知を行っているところでございます。 岡谷市といたしましても、先ほどおっしゃっていただきましたが、広報おかや、またホームページ、地元の新聞への記事掲載等によりまして周知に努めているところでございます。 この給付金につきましては、要件に該当すると思われる方には、案内チラシとともに申請書を同封いたしまして直接郵送をする方法を取り入れております。基本的には、両給付金とも対象者の全ての方に伝わっているかというように考えているところでございます。 現在、両給付金とも対象者の6割程度の申請ということになっておりますが、今後につきましても、広報おかやや新聞への記事掲載を行うほか、未申請の方には直接はがきを郵送するというようなこともしながら申請の勧奨を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) ありがとうございました。 直接はがきを送っていただけるということでございます。ぜひそのようなことをしていただきたいと思いますし、大変ありがたい形での対策を考えていただけたと感謝をしておりますが、10月14日と期限が迫っております。早急にお願いをいたします。 続いて、2番の塚間川、大川の溢水対策についてでございますけれども、先ほど市長さんから丁寧に御説明をいただきまして、状況については納得をいたしました。1点これの中で今井西公園の、今掘るための準備作業をしておる、これから掘られるようでございますけれども、一定のところまで掘ったようでございますが、現場には10月16日までという看板が設置されておりまして、調整池の工事自身におくれが生じているのか、草ぼうぼうのような状況を現にしてございますものですから、もし工事におくれが出ているようでしたら、この理由と、それから完成の期日に変更はないと思いますけれども、ここの心配が少しございますものですから、わかればその辺をもう一度お話をいただきたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 今井西に整備を進めております調整池の件でございますけれども、これは平成25年度の予算ということで、一部暫定的に2mほど掘り下げましょうという工事が一旦発注されました。その後引き続いて完成するまでということで、その後の工事がまた進められるということなものですから、工事の看板は恐らくそういったことで最初の暫定の2mほどの掘削の部分ということではなかろうかというふうに思います。 特に工事のおくれ等についてはございませんでして、現在、完全に掘り下げる前段として、あそこにトイレとかいろいろな施設がございますけれども、その移設等も行っておりまして、地元今井区さんとも調整をしながら、今後の使い方も含めて相談をしながら進めさせていただいておりますので、予定どおり完成をしていくということであろうと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) ありがとうございました。 予定どおりということで、大変安心いたしました。ぜひよろしくお願いいたします。 続いて、塚間川、大川の(2)番の今後必要とする対策というところでございますけれども、大変大きな被害を出して、長いこと苦しんでおられる流域の皆さん、そのことを思うと、ここまで進めていただけたことに、私、地元住民としても大変にうれしく思っていますし、ぜひこれは早期のと思うんですけれども、大きな工事です。さらに大きなお金のかかる工事です。この後に予定されている工事も、調整池を含めあるようでございますので、事業効果については、まずこれで相当なところまで安心ができるというふうに理解をして、先ほどの御答弁をお聞きいたしましたが、再度お尋ねをいたします。 今予定されている、県が、国が、そして市が確認をしている工事の中で、この大川、塚間川については貯水事業効果はどの程度と考えていらっしゃいますか。お教えいただきたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 塚間川、大川ともに河川整備計画というものを定めて今事業を進めております。その中で、事業の効果という部分でございますけれども、治水安全度ということで目標を掲げております。これは過去の雨量データから統計的な処理をして、30年に一度の雨に耐えられるというような、そういったことを想定した計画で事業を進めております。 ただし、昨年の8月15日のような局部的な集中豪雨といった部分につきましては、これは全国各地で起こっておりますけれども、雨の降り方とすると、非常に短時間の中で多量の雨が降るということでございますので、そういう場合にはやはり流下能力を超えるというふうな、都市内の河川でございますので、一気に水が集まってくる傾向がございますので、そういったことも想定されますけれども、先ほど市長が申し上げましたように、断面的には約2倍ほどの断面を確保していくということもございますので、相当程度効果があろうというふうには考えております。 あわせまして、先ほど市長が申しましたような、1時間に100mm安心プランと一般的に言っております、そういった計画とあわせてなるべく早くに事業が進むように今調整を進めておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) ありがとうございました。 大きな期待を寄せて見てまいりたいと思いますが、これが完成の暁には、恐らく相当に大きな効果があらわれるのだろうと思っています。ただ、ただいま御答弁をいただいたように、昨今は全く予想だにつかないような雨が降ります。しかし、繰り返し溢水をしているところはもう限られておりますので、これだけの工事が進めば、本当にその場所を目標にみんな飛んでいってもらって、お手伝いをしていただければ助かるのではないか。非常に広範を見ないでも、ある程度の箇所を限定的に見る、そんなことが可能になるのではなかろうかと思います。ぜひこの工事については、市も目を常に向けていっていただいて、一日も早い完成をお願いしたいと思います。 続いて、3番の公教育についてです。 教育長先生のお話は、大変胸に落ちるところでありました。生き抜く力をつける。悲しいことに、みずからの命を絶つ子が大勢います。みずからの思いの中で友達の命を奪った子もいます。生き抜きたいと思っても、生きることに困難を抱えている病気をお持ちの方、障害をお持ちの方もいらっしゃいます。ぜひ生き抜く力を全ての子供たちに持っていただけるような教育を目指して頑張っていただきたい、そんな思いでお聞きをいたしました。 小さな(2)番の岡谷小学校統合に向けての推進委員会の件です。 これにつきましては、御丁寧な御説明を賜りまして、これも納得いたしましたが、教育委員会、教育部、関連校の校長先生、PTAの会長さん、地元の区長さん、これから部会が立ち上がれば、そこにさらにたくさんの先生方や識者の皆さん、あるいは関係する皆さんが入られて動き出すのであろうと思うわけですが、当然これをきちんと進めていただきたい、その思いでの質問でもありますが、ここにこれだけの皆さんがついている間も、ほかの全ての小学校、中学校の子供たちも学んでいかなければならない、きちんとした教育を進めていかなければならない、御苦労は大変あろうかと思いますが、目を向けるところは広い大変な1年半、あるいは新しく統合後の2年、3年も同じ状況かもしれません。どうか力を尽くしていただきたいと思います。 そのような思いの中ですが、学校の施設整備は部会とは切り離したところに置かれているようでございますけれども、これは本当に早急に進めるべきではないかと思いますが、これについてはどのような進捗でしょう。お伺いをいたします。
○議長(今井康喜議員) 教育担当参事。
◎教育担当参事(橋爪哲也君) 今、学校の施設整備につきまして御質問いただきました。 まず、統合後の拠点校となります田中小学校につきましては、統合の実施に合わせまして教室数が不足をしてまいります。このため施設整備をする必要がございますけれども、これにつきましては、市、それから教育委員会が責任を持って担っていく内容となります。平成28年4月の統合に間に合うように施設整備の設計作業に早く着手する必要がございます。これにつきましては、準備が整い次第、本議会中に関係経費に係ります補正予算をお願いしていきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) ありがとうございました。 前回6月の折にも一言申し上げましたが、力を尽くして結果が間に合わなかったということは許されない事業です。皆さんの御苦労を承知の上で申し上げなければならない、これも議員の務めです。何としてもきちんとしたものを、きちんとした工期で完成させていただいて、4月から新しい学校に、新しい思いで岡谷小学校の子供が通い、田中小学校、神明小学校の子供たちと新しい学校をつくっていただける、そんな御努力をぜひにもお願いいたします。ありがとうございます。 続いて、(3)総合学習の推進と学力の向上です。 岡谷市は、総合学習については前向きに取り組んでこられたと理解をしております。期待される効果は、先ほどの教育長先生のお話の中から十分に酌み取りました。今岡谷市が行っている総合学習の中で、何か特徴的なものがおありでしたらお教えをいただけますか。
○議長(今井康喜議員) 教育長。
◎教育長(岩本博行君) 岡谷市内のそれぞれの学校におきましては、特色ある学習活動が行われておりますけれども、その中から神明小学校の取り組みを一つ御紹介をさせていただきたいというふうに思います。 自然エネルギーを利用した発電に取り組んでいる6年生は、4年生のときに水力発電に挑戦しました。初めのうちは、お菓子の缶やペットボトルを使って試行錯誤しながら水車を組み立てていた子供たちでありましたけれども、小水力発電の専門家と出会ったことで、自分たちの水車に足りない点や改善すべき点に気づきました。そして12月、ついに自分たちの力で発電に成功することができました。 しかしながら、寒さで水路が凍りつくようになり、水力発電ができない日々が続いたところ、子供たちの中から、次は風力発電にも挑戦してみようという声が上がりました。そこで、風力で発電するためにはプロペラが必要であることを調べた子供たちは、市役所に出かけ、昔岡谷北部中学校の近くにあったという飛行機工場について調べ始めました。飛行機工場でプロペラを実際につくっていた人に出会うことはできませんでしたけれども、効率的に風を受けて無駄なく風力に転換できる仕組みを考え始めました。現在は、電気をためてイルミネーションを点灯させたいという願いのもと、バッテリーの仕組みを調べる活動も並行して進めている、そんなところでございます。 このように、子供たちは自然エネルギーを利用した発電という学習活動を通して、理数科的な知識や考え方、あるいは昔飛行機工場があったという岡谷市の歴史、あるいは地形と水の流れといった地理的な知識や考え方等を包括的に学習しています。そして、それらを第三者に伝えたり、仲間同士で理解し合ったりすることで、国語の力も大いに伸ばしております。 小学校だけではなくて、中学校においても、武井武雄先生の生誕120年をPRするコマーシャル映像を制作するといった総合的な学習を進めている学校もあり、それぞれ特色のある学習を展開しております。 いずれにしましても、総合的な学習の時間では、子供たちが問題解決や探究活動に主体的、協働的に取り組むことにより、勉強っておもしろいな、学ぶっておもしろいなと感じ取ることができ、そのことが他の教科の学習にもつながっていくものと考えております。 また、ふるさと岡谷のすばらしさを知り、社会の仕組みや人々のつながりの大事さを学ぶことができるなど、これからのよりよい生き方を考える上で大きな役割を果たす時間であると、そんなふうに考えているところでございます。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) ありがとうございました。 私が想像していた以上にすばらしい学習を行っているということを、今のお話で大変私自身が勉強になりました。総合学習の持つ意味とか力には、私どもがここで考えている以上のものがあるということを改めて感じさせていただきました。わからせていただきました。ありがとうございます。 続いて、(4)平成26年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の本市小学校の結果でございます。 引き続き公表することは考えておらないという御答弁でありました。私は、この公表を望んで質問をしたわけでは実はありません。静岡県県知事さんの公表の仕方について、文部科学省ほかさまざまなところから、大変大きなバッシングに近い違法見解だというようなものも出ております。 ただ、私は公表する、しないにかかわらず、公表をしたい、聞きたいという市民、国民の思いも、これは十分に理解をしておいたほうがよろしいのではないか、そんなふうに思っています。岡谷市の子供たちの勉強の状況が、成績がどんなものかなと真面目に真剣に思う市民がいても、これは不思議ではありません。 岡谷小学校についてもです。これだけ皆さんがいろいろな心配をなされました。自分の子供でもないのに何を心配するという、そんな声さえ聞かれた時期がありました。このことは、国も文部科学省も、学力テストの公表については教育委員会に一定の裁量を持って許しています。これをたがえてはいけないわけでございますけれども、このことは公表をしなさいと言っているのではありません。この結果を大事に、岡谷市の子供のために使っていただくという先ほどのお話をそのまま素直に信じて、ぜひそのように進めていただきたいと思います。これもよろしくお願いいたします。 なお、先ほどのお話の中で、この結果を今分析しているんだと、こんなお話もありました。また、この分析の結果を子供のために、将来の教育のために役立てていただくようなことをお願いをしたいと思います。 続いて、4番の区との関わりです。 区の果たす役割は大変大きいものがあるということを、先ほど部長さんの御答弁から改めて知ったわけでございますけれども、私自身が間下区というところで生まれて、昔は自分の住所って間下区と思っていました。今は地名と住所と全く合わない形ですが、区は現に存在をしています。 古い資料を探しましたら、明治7年に長地村、平野村、川岸村、湊村ができた折に、それぞれに東堀村であったり、西堀村であったり、小口村であったり、三沢村であったり、花岡村であったり、小坂村であったり、さらに小さな村があった。明治7年にあったんだから、江戸時代にもあったんでしょう。 この長い区の歴史を考えたときに、区の果たす役割と岡谷市のこの区のあり方というのは、全国的にも少し変わったところがあるようです。それだけ非常に根づいたもの、大切なもの、ある面難しいものだとも思いますけれども、この区が健全に区の行政を行っていく、このために財政的な支援を含む支援策というもの、先ほど一定のお話をお聞きしたわけですけれども、行政事務の交付金のようなものは区の申請によって支払われているのかとは思いますけれども、申請交付において一定の裁量を当然されると思うんですけれども、これは申請したものはほぼ満額いただけるような形のものなのでしょうか。あるいは、現実にはこういう形はとっておらないのでしょうか。お教えいただければありがたいものですが、いかがでしょう。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。
◎企画政策部長(小口明則君) 行政事務交付金についてのお話をいただきましたが、基本的な考え方でございますけれども、行政事務交付金については均等割ですとか、人口割、世帯割というような考え方を取り入れております。 そうした中で、平成23年度からは、当然人口割とかそういうのは、人口が減少すると減っていってしまうということになりますので、そうしたことは、区の運営をする上では非常に弊害になっていくような部分もございます。 そんなことから、5年間は固定をしようというようなことで、現在は、それぞれの区へ一定の額が、平成23年、その以前の5年間、過去で最高の額で今固定化してやっているような状況にしております。また、国勢調査等終わった段階で、この辺の数字的なものについては見直しをしたいと、そのようなことで区長さんともお話をさせていただいて、行政事務交付金については同額をずっと交付をしていると、そんな状況でございます。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) ありがとうございました。 この5年の期間の後も、またそこで一定の配慮をしていただけるものだと思ってお聞きをいたしました。ありがとうございます。これは思っただけでありますので。 (2)の区行政の担い手不足と予防策の件ですけれども、区長さんや副区長さんのお姿を見ていると、大変失礼ではありますが、市から出てこいというので出ていくと、おいあしたもまたあるぜと、これは間下にいるから間下の区長さんが言ったということではないですよ。ここは誤解をしないでください。あちこちで聞きます。委託業務の軽減は難しいかと思いますけれども、行事参加依頼の削減はせめてできないものでしょうか。お聞かせをください。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。
◎企画政策部長(小口明則君) 市政の遂行、また区の自治会活動の活性化でありますとか、地域福祉等を推進していくためには、市と区の連携というのは非常に大切でございますし、地域の皆さんが安全で安心して生活できる地域づくりを進めていく、そうした中では、区長さんを初め区の役員の皆さんには、さまざまな行事ですとか、会合にも御参加をいただいて、大変感謝を申し上げているところでございます。 市民の皆さんのライフスタイルですとか、価値観の変化、多様化に伴いまして、そうした地域づくりの課題もいろいろ変わってきておりますので、区長さん方にも、区の役員の皆さんを初めとして、さまざまなそうした会合ですとか、講演会、イベント等にも参加を通じて、そうした課題についての認識を深めていただきたい。また、市と共有して、これからの協働に向けて課題解決に向け取り組みたいというような、そんなことから、区長さん方にいろいろお願いをしている部分でございます。 地域を、住みよいまちづくり、本当にそうした市民の皆さんが安全で安心して生活できる地域をつくっていくためには、どうしてもそういう区長さん方のお力をおかりしなければいけない部分もございますので、御理解をいただければと、そんなふうに思っているところでございます。 軽減できる部分については積極的に見直しをしたい、一方ではそんなふうにも思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) ありがとうございました。 市にとっては大変、はいわかりましたと言えるような内容ではない質問でありました。 この後に何を言っていいかわかりませんけれども、一生懸命そんな厳しい中でお務めをいただいている区長さん、副区長さん、改めて今感謝という言葉をいただきましたので、これは大変に貴重な市の立場であろうと思います。これは私ども議員も含めて胸にきちんと置いておかなければならないお言葉を頂戴したと思って、今お聞きをいたしました。 先ほど申し上げましたように、21区は大変長い歴史の中で成立、存立をしております。今から申し上げる、あるいはお聞きする内容は、私は、果たして私のような者がここでお伺いしていいものかどうかというような思いもあって、逡巡したことも正直ございますが、21区、大変に人口、世帯の大きなところから、本当に小さなところまで、立派な区民センター、公会堂を持っているところから、雨や風で大丈夫かと思うような公会堂でというところも正直ございます。 市の立場でする話ではないのかもしれませんけれども、区の再編を後押しするような施策を検討することはできませんかと。恐らくできないでしょう。例えば国の合併特例債に倣ったようなもの、これは全く同じことで、金を出すよ、元利7割保証するよというようなことをしてくださいというのではないのです。明治7年以来、3度にわたり大きく変わってきた区であり村であり市であります。いつのときか、そのときが来るのではなかろうかと思います。残念ながら、人口の減ることは、これは誰の責任ではないのです。これはまさしく時の流れです。その流れを小さな自治体があらがってとめることは、これは大変に難しいことです。不可能です。しかし、生活する市民、区民は、おじいちゃん、おばあちゃんがふえ、子供が減っても、人が減っても、今おっしゃったように市への協力もしていかなければいけません。再編を後押しする検討はできないものでしょうか。お伺いをいたします。
○議長(今井康喜議員) 市長。
◎市長(今井竜五君) 非常に今重い提言をいただいたような気がいたします。 竹村議員さんみずからおっしゃいますように、本当に歴史のあるそれぞれの区でございます。それぞれ多分江戸時代は村だった、それが区になっているのかなという思いも私もしているところでございます。 そうした中、今現在ではそういった各区からそういった要望とか御意見というものはいただいていないことも事実であります。そして、これは本当に大きな問題だというふうに思っておりますので、非常に重い提言ということでこの場は受けとめさせていただきたいと、そんなふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) 今市長さんから大変正直な思いであり、まさしくこれが現状は正解だと思います。ただ、こういうことを重ねて、何十年重ねなければならない話なのかもしれないし、全く間違った思いつきなのかもしれませんけれども、こんな思いのある人も現実にいるということは、どこかに記憶しておいていただければと思います。 最後に、区長、副区長への事務嘱託員報酬の、これは条例で決められている金額をそのままきちんとお渡しをするという形のようでございますけれども、先ほど大変なお仕事をしていただいている、感謝をしているという企画政策部長さんのお話がございました。感謝は金にかえることはできませんか。報酬の改定は、わずかな改定ではなく、一定規模の大幅増額というと聞いたところが何ですけれども、区長さんたちからはそんな思いの話は一つも出ていないということを市の職員さんからお聞きをしておりますけれども、条例改正をしてでも、あるいは何かほかの形でもそのことは可能性としてはございませんか。
○議長(今井康喜議員) 企画政策部長。
◎企画政策部長(小口明則君) 区長さん方からいろいろなお話をお伺いする機会に、この辺の報酬の話等もしたことがございますけれども、区長さん方は、自分の地域を自分たちの力でよくしたいんだという、ある意味ボランティア精神というようなことで地域づくりに取り組んでいただいている面がございます。 したがいまして、事務嘱託員報酬、安いなとか、そういうのは、余り直接的にお伺いしたこともございませんし、ぜひ上げてもらいたいというような御要望もお伺いしたことがないところです。そんなことから、本当に大変なお仕事をしていただいておりますので、先ほど申し上げましたような感謝というような言葉を申し上げたところでございます。一つ、報酬の引き上げについては、今後の検討課題とさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) 先ほど最後と申しましたけれども、あくまで4番の最後ということでお聞きください。 1点だけ、アピタについてお伺いをどうしてもしたいところがございます。 (4)番の商業会への影響というところでございますが、実は私、通告を議会事務局へ出した折には、商業会の会は世界の界、業界の界で出したんでございますけれども、(「リーン」予鈴)これが商店街の商業会に変わっていたことを、つい即日まで気がつきませんでおりまして、ちょっと若干の聞き方に変更があるかもしれませんが、お許しください。 恐らくアピタですから、納入業者が相当数いらっしゃると思います。この納入業者さんへの影響、それと再度お尋ねをいたしますが、消費者、殊に岡谷市民への影響というものをどのようにお考えか、あるいは捉えていらっしゃるかお伺いをして、この質問をもって終わりにしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 経済部長。
◎経済部長(赤沼喜市君) まず、納入業者への影響でございますけれども、ユニー株式会社さんからは、昨年7月に各テナントのほうにも閉店をしていくというようなお話をしているところでありまして、その納入業者につきましても、そういう状況は把握していたというふうに思われます。 納入業者のほうからは、市のほうには具体的に今まで相談がございませんけれども、また今後の影響などについては把握してまいりたいというふうに考えております。 それから、市民等への影響につきましてですけれども、アピタ岡谷店の閉店は、アピタで買い物をしていただいた市民などが不便になる方も多いのかなというふうに思います。閉店中は近くの他の店舗に買い物に行くようになるのかなというふうに思いまして、先日も、閉店以降、イルフ食品館などでもちょっとどれくらいの来客がふえたのか確認をしましたところ、やはり120人くらいは平均でふえているなというお話もございました。また、5月にアピタからイルフのほうに移った店舗が、フィットネスの店舗がありますけれども、そちらについても、そういう影響かどうかわかりませんけれども、立体駐車場なんかでも100台くらいふえているというようなお話も聞いておりまして、いろいろの部分でこの周辺の地域の店舗にもこの機会が創出されるチャンスがあるのかなというふうにも考えております。 そうしたことで、市民の方にもそういうことを理解していただきまして、できるだけ岡谷市内で商品を買っていただくと、そんなことをぜひお願いをしたいと思いますし、グランドオープン後には市民にとって魅力ある店舗が生まれるだろうというふうに考えておりますので、そんなこともまた望ましいのかなというふうに思っております。 いずれにしましても、閉店後の影響につきましては、商業会、あるいは商工会議所とも情報交換をする中で、動向等を注視してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員。
◆8番(竹村安弘議員) ありがとうございました。 アピタについては、経済部さんが本当に頑張って後押しをしてくださったようです。20軒に上る支援をして、その後にまだ13軒が検討中ということも先ほどお伺いをいたしました。支援先の経営状況をきちんと把握をしていただきながら、この後に間違いのないように、移った結果よくなかったということがないような、そんな目配りをぜひお願いをしたいと思います。 だらだらとわけのわからない質問を重ねました。お許しください。大変ありがとうございました。
○議長(今井康喜議員) 竹村安弘議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午後0時22分
△再開 午後1時15分
○副議長(
齋藤美恵子議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△三沢一友議員
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員の質問を許します。 〔15番 三沢一友議員 登壇〕(拍手)
◆15番(三沢一友議員) 15番 三沢一友です。 ことしの夏は異常といえるほど雨が多く、県内の南木曽町を含め全国的に土石流災害などが発生しました。被災された方、亡くなられた方々、御家族に心からお悔やみを申し上げます。 残暑を感じない日照時間の少ない異常な天候が続いていますが、水稲も例年どおり稲穂は出たものの実は細く、味の落ちることは必至であります。野菜も本来の勢いがなく、収穫も落ちています。このような中でありますが、昨日イルフプラザ平面駐車場において、第10回JA信州農業祭岡谷農業フェスティバル2014が開催され、岡谷市の農業者の心意気と消費者の心が通い合うにぎわいを見せました。 さて、第2次安倍改造内閣が発足しました。改造人事を見てみますと、安倍首相の好み、鼻息のかかった主要閣僚の留任・新任が並び、安全保障法制担当相、地方創生担当相を新設、国民の多数に背を向けた集団的自衛権行使、消費税の大増税、原発推進と再稼働、沖縄への米軍新基地建設押しつけなどの暴走を加速しようとしています。 驚くことに、安倍晋三首相を含めて第2次安倍改造内閣の19人の閣僚のうち15人が、日本の侵略戦争を正当化する改憲・右翼団体 日本会議を支援するためにつくられた日本会議国会議員懇談会、簡単にいえば日本会議議連の所属議員であることが、日本共産党の発行する機関紙赤旗が入手した同議連の名簿などから明らかになりました。 日本会議国会議員懇談会は、1970年代から改憲や元号の法制化、夫婦別姓反対の運動を進めていた右翼の改憲団体を再編、総結集し、1997年日本会議が発足し、日本会議国会議員懇談会は同年5月に発足しました。日本の侵略戦争はアジア解放の正義の戦争だったと美化する靖国派の歴史観に立ち、自主憲法制定、天皇元首化のほかに国民に国防の義務を課すべきなどの主張を展開してきました。 自民党議員のほか、民主、日本維新の会、次世代の党、みんなの党などの国会議員が加盟、2013年2月現在、231人の国会議員が加盟しています。また、この流れは地方議員にも波及し、地方議員懇談会が地方議会で憲法改正の早期実現を求める意見書を採択させる先頭に立っています。平和を願う国民の立場から見れば、注視していかなければいけない危険な動きであります。 さて、前段は以上にしまして、それでは通算62回目の一般質問に入ります。 質問の大きな1番目は、不況下における市内中小零細企業の現況と支援策についてであります。 ここでは、細かく4点についてお聞きしたいと思います。 まず、質問の小さな(1)番目は、市内企業の業種別受注の現況についてお聞きしたい。 自動車産業の好調さから、国内の製造業の一部で、徐々にではありますが、景気回復の傾向が見られます。ここ諏訪地方の経済状況は、私が見聞きする中では、まだまだとても安心できる状況ではありません。この点で、市内製造業の受注業況について現況をお聞きしたいと思います。 質問の小さな(2)番目は、産学官金連携事業の状況と成果についてお聞きしたいと思います。 ここでいう金とは、金融機関であります。岡谷市では、昨年度策定した工業活性化計画において産学金連携を重視されていることは承知しておりますが、宮澤副市長が就任してから市内金融機関との連携がより強固になってきたことは理解できますし、このことからさまざまな企業支援ができているものと考えております。新聞報道では、先日も金融機関との情報交換会が行われたようでありますが、この情報交換会がどのような内容で実施されているのか、お話しできる範囲でお答えいただきたいと思います。 質問の小さな(3)番目は、市内企業の職種別雇用状況と課題についてお聞きしたいと思います。 雇用状況が特に気になるところでありますけれども、よろしくお願いいたします。 質問の小さな(4)番目は、企業誘致の現況と今後の見通しについてお聞きしたい。 ここでは、現在造成工事が進められているおかや鶴峯工業団地の現況と今後についてお聞きしたいと思います。 質問の大きな2番目は、住宅リフォーム助成制度の継続実施についてであります。 ここでは、細かく3点についてお聞きしたい。 質問の小さな(1)番目は、平成26年度現在の助成制度の利用状況についてお聞きしたい。 平成23年度から始まった住宅リフォーム助成制度は、住民要望とマッチし、ことしも非常に人気があり実施されていますが、今年度の利用状況、経済効果をお聞きしたいと思います。 質問の小さな(2)番目は、今後の進め方、平成27年度への継続についてお聞きしたい。 住民リフォーム助成制度は、平成23年度実施以来、多くの市民利用でうかがえるように、非常に有意義な制度であると認識しています。平成27年度への継続実施についての考えをお聞きしたい。 質問の小さな(3)番目は、予算の拡充と助成制度の見直しについてお聞きしたいと思います。 新聞報道によれば、諏訪市における住宅リフォーム助成制度では、今年度助成内容を見直し、平成23年度から平成25年度の3年間で1回の利用に限られていたものを、補助額の上限10万円以内で複数回利用できるようにしたこと、また、岡谷市にはない車庫や倉庫の新築や修繕も対象とするなど、助成制度の内容の改善点が見られます。岡谷市においても来年度継続する場合、諏訪市のように制度の見直しとそれに伴う予算枠の拡充を行う考えがないのかどうか、お聞きしたいと思います。 さて、質問の大きな3番目は、道路行政の取り組みについてであります。 まず、質問の小さな(1)番目は、市民要望から遅れている道路行政についてお聞きしたい。 新病院建設、新消防庁舎、湖周ごみ焼却場など、いわゆる目につく箱物の建設工事は、若干のおくれがあるにせよ順調に進んでいると判断します。この間、岡谷市の道路行政は維持補修に重点が置かれてきました。しかし、市民要望から見て、今おくれているのは道路行政であります。道路の新設改良や維持補修に対して、議員を通じてや市民個人から直接多くの要望が寄せられていると思います。しかし、箇所づけなどは限られており、とても要望に応え切れているとは言いがたい状況にあると感じていますが、ここではどのような要望が寄せられ、市としてどのように対応、対策がとられておるのかお聞きしたい。 質問の小さな(2)番目は、生活道路新設拡幅、側溝の整備、道路舗装についてお聞きしたい。 道路の新設や拡幅、側溝や道路舗装などにおいて、まとまった範囲で工事を行うには、多くの予算が必要であることは承知しています。しかし、市民要望、地域要望をかなえるのが市の責務であると私は思います。地域からも市民からも喜ばれ、また担当する職員も満足感が得られ、生きがいを持って働ける仕事の対応ができないのは、財源の確保ができていないためではないかと思うわけですが、この点はどうなっているのかお聞きしたい。 質問の小さな(3)番目は、今後の計画と陳情の受け入れについてお聞きしたい。 身近な生活道路の整備に対し、多くの陳情があることは知っております。しかし、小さな質問の(2)番目とも関連しますが、対応が遅いということであります。 一つの例を挙げますと、これは市内各所にあることだと思いますが、側溝があるけれども、側溝に水が流れていない。なぜかといえば、側溝の側面、側壁ですね、それと側溝の底の面が割れて、側溝の下へ水が流れている。まさに側溝の役目を果たしていません。今後、今以上のスピードによる対応を期待していますが、今後の計画についてお聞きしたい。 さて、最後の大きな質問ですが、質問の大きな4番目は、農業公園の創設についてであります。 質問の小さな(1)番目は、農業公園事業への取り組みについてお聞きしたい。 さきに行われました経済建設委員会の行政視察で、三重県いなべ市の農業公園を視察しました。この印象が強かったので、岡谷市でも、スケールが小さくても農業事業の一環として農業公園の創設はできないものかと、質問として取り上げました。いなべ市の農業公園は、中里ダムで水没した農地の代替として提供された農地を公園化したわけであります。景観や水源を守り、農業の多面的機能を生かすために創設された公園であります。岡谷市でもこのような取り組みはできないかどうか、市の考えをお聞きしたい。 質問の小さな(2)番目は、遊休、荒廃農地整備についてお聞きしたい。 遊休農地整備を解消するという点から、特に市内の山つきの荒廃している農地、例えば川岸新倉の境沢地籍などを利用して農業公園の創設に取り組んでみてはどうか。考えをお聞きしたい。 質問の小さな(3)番目は、高齢者の就労の場づくりについてお聞きしたい。 農業公園の創設は、公園の内容によって高齢者の就労の場の確保ができます。高齢者による植栽や草刈り、例えばつくるものによって、梅などをつくれば梅加工や、あと石積み作業など、就労の場が確保できるわけです。生きがいの場を提供できるなどの観点からも、農業公園の創設に取り組んでみてはどうかという観点でお考えをお聞きしたい。 以上、壇上からの質問を終わります。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 三沢一友議員さんの質問にお答えをさせていただきます。 私からは、大きな1番の、不況下における市内中小零細企業の現況と支援策についての(1)企業の業種別受注の状況についてお答えをさせていただきます。 市では、企業訪問等を通じまして各企業の景況について把握に努めておりますが、8月に製造業30社から状況をお伺いしております。ことし4月と比べた業況に関しましては、好転と回答した企業が15社、不変が14社、悪化が1社でありました。また、生産額につきましては、増加が13社、横ばいが16社、減少が1社。受注額に関しましては、増加が15社、横ばいが14社、減少が1社と、調査結果からは業況は上向きの傾向であります。 今後の受注見通しに関しましては、増加を見込んでいる企業が11社、横ばいが17社、減少が1社、不明が1社であり、今後も上向きの見通しであります。しかし、2~3カ月先は安定しているものの、その後の見通しは不明といった声もありました。 市では、こうした業況を踏まえまして、市内企業における受注の確保など各種施策を実施しております。具体的には、市内企業への受注をより確実なものにするため、首都圏や中京圏への大手企業を訪問するなど広く受注開拓支援に取り組んでおります。 特に今年度は5月に愛知県に本社を持ちます富士エンジニアリング株式会社、株式会社IHI、株式会社IHI回転機械とのビジネス商談会の開催や、6月に開催されましたNAGANOものづくり諏訪圏域「新技術・新工法展示商談会 IN KARIYA」への参加、須坂市企業との交流会に参加するなど、受注開拓支援をより一層推進しております。また、小規模企業の安定した受注確保を図るため、企業訪問などの情報をもとに市内企業間の連携により安定した仕事の確保に向けた取り組みを始めております。 さらに、企業の競争力の強化、新たな事業の創出を図ることを目的として、新技術・新製品等ものづくりチャレンジ企業応援事業補助金により企業の新技術・新製品等の創出、高度化への研究開発にかかわる経費を助成しており、今年度の申し込み状況は8社となっております。 そのほか共同出展事業につきましても、大都市圏で開催されている展示会に市内企業と積極的に共同出展を行っており、今年度につきましては、新たな展示会への出展も行い、岡谷市のすぐれた技術をPRしております。 また、国の補助金であります中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業、通称ものづくり補助金でございますけれども、の補助金に関する個別相談会を諏訪地域6市町村と県諏訪地方事務所、各種支援機関で実施いたしました。岡谷市でも経済部職員がこの相談会で市内企業へ申請内容のアドバイスを行い、1次公募につきまして市内の23社が採択を受けました。また、2次公募につきましても多くの市内企業が申請をしており、県内他市町村と比較しましても岡谷市の企業が積極的にこの補助金を活用しているところでございます。今後も市内企業の受注開拓支援に引き続き努めてまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 経済部長。 〔経済部長 赤沼喜市君 登壇〕
◎経済部長(赤沼喜市君) 私からは、大きな1番の(2)(3)(4)と、大きな4番について答弁させていただきます。 まず、大きな1番、不況下における市内中小零細企業の現況と支援策についての(2)産学官金連携事業の状況と成果についてでありますが、昨年度策定した岡谷市工業活性化計画では、工業活性化の主役である市内中小企業を支援し工業振興を図るため、行政、岡谷商工会議所、産業支援機関、教育研究機関、金融機関が協力、連携し、計画実現に向けて取り組むことを定めております。 金融機関には、市内企業、事業者の経営安定、経営基盤強化の促進に向けた支援を役割として位置づけをしており、経営改善支援や事業承継等の経営課題に対しても金融機関による支援をお願いしているところであります。 行政と金融機関の協働連携のための取り組みの一つとして、市内金融機関の幹部と経済部の担当者による市内企業の現状等にかかわる情報交換会を平成21年度より毎年定例で行っております。この情報交換会は、これまでに12回開催し、経済産業省、関東経済産業局、財務省、関東財務局の職員の方にも御参加いただき、国の施策などについて説明を受けたほか、制度資金の内容についても協議をしております。 直近では8月20日に開催し、市からは商工業の取り組み状況の説明、金融機関からは企業の業況、資金繰りの状況、企業動向について説明があり、特に経営力向上支援の連携や空き工場を含んだ工場用地の情報共有について情報交換を行いました。今後につきましても、定期的な金融情報交換会を開催し、市内企業の支援につながるための情報把握に努めてまいりたいと考えております。 続きまして、(3)企業の職種別雇用状況と課題についてでありますが、諏訪公共職業安定所による7月分の業務月報によりますと、諏訪地域の有効求人倍率は1.14倍でありました。今年度に入ってから1倍にまで回復し、現在は求人数が求職者数を上回る状況になってきております。 職種別の求人・求職状況の主なものでありますが、専門的・技術的職業では、求人数227件のところ求職者数は83件にとどまっております。また、サービスの職業については、求人数362件のところ求職者数は104件、生産工程の職業については、求人数289件のところ求職者数は164件と、いずれも求人数が求職者数を大きく上回っております。反対に、事務的職業では、求人数149件のところ求職者数は185件と大きく上回る結果となっていることから、継続的な課題として、職種による求人・求職のミスマッチが起きている状況は変わらないものでございます。 続きまして、(4)企業誘致の現況と今後の見通しについてでありますが、おかや鶴峯工業団地造成工事の進捗状況でありますが、8月末現在で約95%となっており、新設する市道川岸381号線の工事とあわせ、9月末には完了する予定であります。なお、川岸スポーツ広場側の市道川岸372号線の拡幅工事なども含め、全ての完成は10月末の予定でございます。 また、分譲につきましては、下段の区画の売却先である株式会社スギムラ精工と10月に土地売買契約を締結する予定であります。上段の区画につきましては、企業誘致のための工場用地として位置づけをしており、日々企業誘致活動に取り組んでおりますが、なるべく早い時期によい報告ができればと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、大きな4番、農業公園の創設についての(1)農業公園事業への取り組みについてでありますが、三重県のいなべ市の農業公園は、昭和40年代から中里ダムにより水没する農地の代替地として買収を始め、一時期は工業団地への転換を検討しましたが、結局平成10年ころに農業公園に決定し、平成10年代建設に着手、順次完成した施設からオープンし、現在では地域住民等の農業体験型の憩いの場として利用されております。 この農業公園の特徴としては、38haの梅林公園やブルーベリー園などのほか、農業体験のできる滞在型市民農園等を配置し、また18haのエコ福祉広場には各種の花広場、パークゴルフ場、廃食油リサイクルセンターなどを整備して、地域住民などにとって憩いの場、農業体験のできる場として利用しているところであります。 しかしながら、いなべ市の農業公園の用地は、ダムにより水没する代替地として取得し保有していた広大な農地であり、他の目的にすることを断念して最終的に農業公園に落ち着いたという特殊な経過があるということですので、狭隘で農地面積の少ない岡谷市とは事情が大きく異なっております。また、岡谷市の近隣には、塩尻市のチロルの森、伊那市の羽広みはらしファームなどの農業公園があることも考え合わせますと、敷地を新たに確保して農業公園を創設することは、現時点では難しいと考えております。しかしながら、構想や理念については参考になる点もあり、今後岡谷市の農業の振興を図るため、参考にさせていただきたいと考えております。 続きまして、(2)遊休、荒廃農地整備についてでありますが、遊休、荒廃農地解消の取り組みにつきましては、農地貸借の掘り起こしによるマッチングや耕作再開への支援といたしましてトラクターによる耕うん支援を実施しております。山つきの荒廃地では、ブルーベリーの栽培や桑の実の栽培など地域の皆さんに御協力をいただき、解消に取り組んでおります。また、市の取り組みとして、遊休農地を活用した市民農園の開設や、農業委員会では獣害に遭いにくいハマワラビの栽培普及や薬草の試験栽培等に取り組むなど遊休農地の解消に努めております。市としましては、こうした取り組みにより解消に努めており、遊休農地解消のための農業公園の創設については考えておりませんので、お願いいたします。 続きまして、(3)高齢者の就労の場づくりについてでありますが、本市には就労、地域活動、趣味など高齢者の多彩な活動の場として、シルバー人材センターを初め各区コミュニティなどの地域組織や地域活動の拠点としての公民館などがあります。また、農林水産課では、いきいきマイファーム事業により農業の基礎技術の習得を目的として野菜づくりに取り組んでいただいております。そのため、岡谷市としましては、農業公園によらず、今後とも各区、事業者等とお互いに緊密に連携して、高齢者が安心して就労する機会や生きがいの場を提供する環境づくりに努めてまいりたいと考えております。 私からは以上であります。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 建設水道部長。 〔建設水道部長 河西 稔君 登壇〕
◎建設水道部長(河西稔君) それでは、私からは、大きな2番と大きな3番についてお答えをさせていただきます。 初めに、大きな2番、住宅リフォーム助成制度の継続実施についての(1)平成26年度現在の助成制度の利用状況でございます。 本年度の住民リフォーム助成の利用状況でありますが、8月22日現在で受け付けの件数で151件、受け付けベースでの助成金額は496万4,000円であります。工事の内容といたしましては、外壁、屋根の塗装、給湯器の取りかえ、トイレの改修などが多く見受けられます。助成対象の工事費の累計は約8,850万円でありまして、助成額に対する経済効果という形で見ますと、約18倍でございます。 次に、大きな2番の(2)今後の進め方、平成27年度への継続の件でございます。 現在実施しております住宅リフォーム助成制度でありますが、平成23年度にこの制度を設けて以来、ことしで4年目となります。この間多くの市民の皆様に御利用をいただいておりまして、住環境の改善、住宅関連事業者の支援、また、おかぽんポイントによる市内商業者の活性化に効果を上げているものと考えております。また、一般リフォームのほかにも道路後退整備、耐震改修リフォーム、定住促進助成のメニューもそろえて、他の事業との連携や促進を視野に入れた助成制度の拡充も行ってきておるところであります。 次年度の実施でありますが、まだ年度の途中でありまして、これまでの事業効果や成果を十分検証をし、また、経済情勢や建設業者の受注状況なども考慮しながら今後検討してまいりたいというふうに考えております。 次に、大きな2番の(3)予算の拡充と助成制度の見直しでございます。 岡谷市では、平成23年度、平成24年度は、申請の件数が大変多くございました。本制度の実施によりまして予定していたリフォームを前倒しで行うなど、住環境の改善等について効果があったものと考えております。対しまして、平成25年度の申請件数は減少してきておりまして、やや落ち着いてきている状況ではないかというふうに考えております。 現制度は、小規模なリフォームまでを対象として、より多くの方に利用していただくため、助成回数を1回に限らせていただいております。助成内容の見直しにつきましても、事業の継続にあわせて今後検討してまいりたいと考えているところでございます。 それから、大きな3番、道路行政の取り組みについて、(1)の市民要望から遅れている道路行政についてでございます。 道路に関する要望や苦情などは、秋に実施しております各区から年1回の市長への直接の要望のほか、個人や区、あるいは随時電話、メール等で伺っておるところでございます。緊急を要して市で直接施工が可能な道路の陥没や側溝の補修などはすぐに対応しております。また、規模が大きく、業者が緊急対応する工事につきましても、早急に実施しておるところでございます。 各区からの要望でございますが、都市計画、土木を合わせ昨年度の各区要望の実績は177件でございまして、その上に、前年度までにいただいた要望や随時受け付けております個人からの情報提供に対する対応もあるわけでございます。いただいた要望箇所につきましては、全て現地調査を行って、対応の必要性の有無、また対応する場合は、その施工時期等について検討いたしまして、区の役員、あるいは情報をお寄せいただいた市民の皆様には、その対応の状況をお伝えしているというところでございます。 要望に対します箇所づけは、平成26年度実績で14件と限られておりますけれども、維持補修による緊急応急の対応を行い、市民生活に支障のないように努めているところであります。 予算を有効に活用するため、箇所づけにおきましては、大雨のときの溢水箇所の対策工事や交通安全の対策など、市民の安全を最優先として、効果が早期に発揮できるよう選択と集中を考慮した事業を実施しております。また、維持補修に関しましては、利用度の高い道路において、破損が目立つ箇所においては集中して、あるいは計画的に補修を行うというふうな取り組み、また橋梁においては長寿命化計画に沿って事業を行っているところでございます。 次に、大きな3番の(2)生活道路新設拡幅、側溝の整備、道路舗装についてでございます。 御質問のとおり、一定規模のまとまった土木工事は相応の財源が必要となります。道路は新設する際、大きな費用が必要でありまして、一度供用を開始しますと、次には今度維持管理に費用がかかってまいります。 道路構造物は、コンクリート構造物や鉄の構造物、アスファルト舗装などいろいろな構造物で構成されていますが、それぞれに耐用年数があり、改築、更新しなければいけませんので、経年劣化に対して常に市民の皆様からの要望が出てくるものというあたりは理解をしておりまして、計画的な維持管理、改築、更新のための安定した財源を確保することは大きな課題でございます。緊急と判断される箇所や政策的に必要な箇所においては、国庫補助金や起債などを活用しながら、限られた予算の中でありますけれども、優先順位をつけての事業実施をしているところであります。 昭和の時代に急速に整備してまいりました土木構造物は、年を重ねるごとに老朽化してまいります。今後も地域の要望や市民の皆様からの情報提供を整理する中で、市民生活に影響が出ないように対応するとともに、真に必要な道路の整備は時期を逃さず進められるよう財源確保に努めてまいりたいと考えております。 最後に、大きな3番の(3)今後の計画と陳情の受け入れについてでございます。 現在は、多くの要望に対し、箇所づけの数が少ない状況とはなっておりますけれども、各区からの要望の主な内容については、側溝やU字溝などの構造物の破損や舗装の劣化、石積みのはらみなどでございまして、経年劣化による小規模な内容のものが多く、緊急を要するものはそれほど多くない状況でございます。 なお、現場の状況によっては、要望箇所のみの対応では効果が期待できないというふうなことから、範囲を広げて対処するほうが合理的な場合など、さまざまな判断の中で工事を実施しております。また、要望箇所以外にも対処が必要な箇所が多くございまして、優先度を判断しながら対応しているというところであります。 全ての要望に対して工事を実施することは、実態としてはなかなか困難でございますけれども、今後も国庫補助事業や起債事業を活用し、さらに新設改良と維持修繕を組み合わせながら、より効果的な事業内容の判断、また工事の実施を目指してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 以上でございます。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 一通り答弁が済んだようです。 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) それぞれ御答弁いただきました。ありがとうございました。 理解できるものもあれば、ええっというような判断をする答弁もございます。これから一つずつ再質問をしていきたいと思います。 まず、1番の不況下における市内中小零細企業の現況と支援策というようなことで、それぞれいろいろな施策をとっていただいてもらっているわけでありますけれども、私、ずっとこれ関連づけて、もう何回かライフワークのようにこの質問をしているわけですけれども、やはり岡谷市を見渡した場合、中小零細企業の多い岡谷市で、独自で営業活動、仕事探しというようなことをやるというのは、非常に限られた企業でなければできなくなっているし、できないのではないかというのが現実だと思います。そういうことで、受注確保のための支援が非常に重要な施策となっているわけです。それで、市としては、共同出展事業などさまざまな展示会出展に支援を行っていますが、実際、この現況をまずお聞きしたいと思います。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 経済部長。
◎経済部長(赤沼喜市君) 岡谷市では、市内企業の受注確保の支援、それから営業力の向上を目的といたしまして、大都市圏で開催されております展示会に市内企業と共同出展を行っております。また、その中で岡谷市のすぐれた技術をPRする支援も行っているという形をとっております。 今年度につきましては、7月に名古屋市で開催されました「ながの微細・精密加工技術展2014inなごや」に市内企業9社と、それから川崎市で開催されました「テクノトランスファーinかわさき2014」に市内企業5社と共同出展を行っております。また、10月には大阪市の「関西機械要素技術展」に市内企業5社と、また11月には東京の「中小企業総合展」に市内企業5社と共同出展するため、現在準備を進めているところであります。 このほか、NAGANOものづくり諏訪圏域展示商談会実行委員会で主催をいたしました「新技術・新工法展示商談会 IN KARIYA」へも岡谷市として協力をし、市内企業は25社が出展し、新たな販路を開拓するために岡谷市のすぐれた技術のPRに努めたところであります。 以上であります。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) 市としてこのようにいろいろな施策をとってもらっているけれども、例えば工業関係にいる人なら理解できるけれども、本当に市は何をやっているかなというような、そういう見方もする人たちも少なくないわけですけれども、いろいろな施策をとってもらって感謝している企業さんが多いということや、従業員が仕事が続いていてありがたいというような、そういう声を聞くのは実感として私も承っております。そういうことで、今部長の答弁で、市内中小企業の受注確保のための支援の状況は大方わかりました。 ここで、ちょうど6月議会の初日だったかと思いますけれども、副市長が開会日に愛知県の刈谷市へ出かけて、開催された展示商談会に参加されたというようなことをお聞きしました。そういうようなことで、そのときの状況などをお聞きできればと思いますが、宮澤副市長、よろしくお願いします。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 宮澤副市長。
◎副市長(宮澤昇君) 昨年、実はトヨタ本社内のサプライヤーズセンターで、市内企業14社が参加して諏訪圏域の企業の技術をPRする展示商談会を初めて開催いたしまして、これは大きな反響をいただきました。効果もあったというふうに思っております。 本年度は、この6月5日、6日の2日間、愛知県刈谷市の産業振興センターにおきまして、長野県及び6市町村、それから各会議所、諏訪圏ものづくり推進機構で組織する実行委員会が主催して、「新技術・新工法展示商談会 IN KARIYA」が開催されました。諏訪圏を中心とする県内108社の参加、そのうち岡谷市内からは25社の企業さんが参加しまして、自社の技術などをPRいたしました。 刈谷市周辺は、御存じのとおり自動車関連企業が非常に多くございまして、トヨタ本体だとか、デンソーさん、アイシン精機等が集積している地域でもありまして、延べ2日間で1,451名の来場者があり、実のある商談会でありました。 私は、初日の議会の開会日でございましたけれども、行かせていただきまして、オープニングから出ました。このオープニングは、出展企業はできるだけ、企業の経営者も来ていたんですけれども、どちらかというと、この日の壮行会というか、元気でやっていこうと、こういうオープニングから参加させていただきまして、6市町村の行政代表として出席させていただきました。それから、来場者へも産業集積地の岡谷市をPRしてきたところでございます。 開催地の刈谷市長、あるいは副市長さんとの懇談会では、中京圏の主な企業の動向や経済情勢、岡谷市周辺の現状等についての意見交換を行いました。今後市内企業との取引に向けた情報交換を行ってきたところでございます。また、平成23年度から講演会や情報交換会等により岡谷市と交流を続けております地元豊田自動織機さんからは、この2日間に役員を初めとする多くの技術開発者が来ていただきまして、特に長野県飯田市出身の佐々木副社長さんがみずから声もかけていただいたということもありまして、岡谷市内企業を中心に直接展示企業を訪問していただきました。 今回出展いただいた企業からは、とにかく直接大手企業の技術者と話ができてよかった、それから、図面、見積もり等幾つか直接いただいた等、参加してよかった旨の御意見も多くいただいております。引き続き今回出展いただいた企業さんに対しましては、諏訪圏ものづくり推進機構と協力し、フォローしていきたいというふうに考えておりますし、今後も、岡谷市は積極的にこのように市内企業と大都市圏で行われる展示会に共同出展し、市内企業のPRや新規の受注開拓の御支援を行っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) 6月議会初日に行ってきた副市長も、何かの機会にお聞きしようと思って、ちょうど今回の議会でお聞きすることができました。大変ありがとうございます。 いずれにしても、刈谷市の市長さん、副市長さんなんかにお会いしたり、各企業の方たちとのお話もできたようでございますけれども、その関連のこういう人たちをぜひ岡谷市のこのまちへ呼んで、もっと具体的な話をこの地域の企業者が話し合うというような、そういうようなことはちょっと無理でしょうか。ちょっとその点。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 宮澤副市長。
◎副市長(宮澤昇君) この10月に行われます諏訪圏工業メッセ、これがいい機会だと思っておりまして、私ども商談会へ行ったりとか、いろいろな企業さんへ行くときも、今この工業メッセのPRもしておりまして、岡谷市の企業さんを紹介いたしますので、ぜひ来ていただきたいというようなことで、今招待状も送っておりまして、向こうから来ていただいたら、またその機会があれば、あるいはまた市内の企業さんへもお連れするというようなこともやっていきたいというふうに思っております。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) そういうふうに幅の広がった行動というか、いわゆる施策というのは非常に大切ではないかと思いますし、やはり向こうから見えられたら、こっちの企業の人たちもできるだけ大勢参加してお話を聞くというような、そういう考えも非常に大事になってくるのではないかと思っています。 いずれにしましても、今後も中小零細企業を中心に、きめの細かい対応を要望として上げておきたいと思います。 さて、(2)産学官金連携事業の状況と成果ということで、産学官までは聞いたことがあるかと思いますけれども、金がつくということは、金融関係だということを私言いましたけれども、このベテラン中ベテランの副市長が金融機関を経験されているわけですけれども、今後、地域の経済の活性化に対して、市内金融機関の役割について、ベテラン中の副市長、どのようにお考えになっているのか、それをお聞きしたいと思います。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 宮澤副市長。
◎副市長(宮澤昇君) 地域の金融機関は、ほとんどの事業者と何らかの取引関係にありまして、資金供与、信用供与だけではなくて、さまざまな経営支援、情報提供を行っておりまして、地域経済に果たす役割は大変大きいものがあるというふうに認識しております。 地域経済の活性化には、産学官の連携だけではなくて、金融機関も巻き込んだものでなくてはと常々思っております。それぞれの機関や企業が持っている情報やニーズ、また企業さんの発展のためのシーズをとにかく連携して共有化していくことによりまして、活性化につなげられるというふうに思っています。 経営改革が図られている今こそ経営力向上に向けた取り組みが必要であり、市内企業が経営改善を図り、今まで以上に収益を上げるため、経営環境の充実を図るとともに、新たな製品開発や販路拡大を促したり、受発注の具体的なマッチングを介在したりすることも金融機関の果たす大きな役割ではないかというように考えております。 岡谷市としては新規創業、これも重点でやっているんですけれども、新規創業や企業の新分野進出支援にも力を入れておりまして、金融機関にも御理解いただきたいと思っておりまして、先月の27日には、産学官金の連携事業として行いました長野県創業支援センター岡谷センター入居企業さんとの情報交換会にも金融機関には参加いただきましたが、こうした創業支援、企業の新分野進出事業展開にも今後も積極的な役割を金融機関には期待しているところでございます。 以上です。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) ありがとうございました。 今回の金融機関との情報交換会があったということは、この8月24日の市民新聞で私もつかんだわけですけれども、いずれにしても、岡谷市の製造業、特に中小零細企業の支援ということになりますと、産学官、そして金との連携が最も重要だと私も考えております。 いずれにしても、中小零細企業が本当に気軽に相談できるような体制や技術の向上に向けて、岡谷市としては仲介役として、ぜひ中小零細企業を支援していただきたいというのが私の要望なんですけれども。 この報道によりますと、職員の皆さんも結構大勢出たというようなことを、書いてあるか、数が。担当11人というような参加というようなことで、職員の皆さんも相当な勉強をここではしてくるわけですよね、あれで現実生々しい状況というのもつかんでくるということですよね。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 経済部長。
◎経済部長(赤沼喜市君) この金融機関の情報交換につきましては、経済部の工業振興課、それから産業振興戦略室、それから商業観光課のほうも出席をさせていただきまして、情報交換をする形をとっております。 具体的な一つの企業をとらえてやりとりをするというものではなくて、岡谷市全般の状況等についての情報交換という形をとっておりますので、そういう部分では、市の職員も岡谷市全体の今の動きといいますか、そういうものを把握できるいい機会なのかなというふうに考えておりますし、そういうことによって、また新たな施策も金融機関と調整しながらということもできてくるのかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) 私が言いたかったのは、いわゆる1人や2人の職員とか、部長だ、副市長だというのではなくて、やはりそのときに参加できれば、より多くの職員の人たちに出て行って学んでもらうという機会をつくってもらって、それを今度はいわゆる中小零細企業の支援に充ててもらえば、なおこの輪が広がると思うので、それを期待していますけれども、どうでしょうか、こういう考えは。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 経済部長。
◎経済部長(赤沼喜市君) 議員さん、お話がありましたように、本当にこういう情報交換会を通しまして、市の職員も勉強するという部分もございますので、そういう部分におきましても、今後まだ発展させていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) ありがとうございました。 要望をくれぐれも引き続いて、中小零細企業への支援をお願いしたいと思います。 質問の小さな(3)番目で、市内企業の職種別雇用状況と課題についてというようなことで、雇用状況が特に気になるというようなことでありますけれども、若干伸びてきているとはいっても、いわゆるこの雇用のミスマッチというのは、働きたいけれどもその職がない、違うことならあるというようなことで、これ、人間の考えでやるものですから、このミスマッチから就職の悩みというのか、例えばふせ込んでしまうとか、そういうような問題というようなものがあるかと思いますけれども、このような、いわゆる職探しの人たちから相談窓口へのいろいろな投げかけなんかがあるかと思うんですけれども、その内容、言える範囲でお聞きしたいし、お話ししていきたいし、こういうときはこういうような対策をとったというようなことも、できればお話し願いたいと思います。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 経済部長。
◎経済部長(赤沼喜市君) まず、就職に関する悩みは大変多様化してきておりまして、求人・求職のミスマッチにより仕事がいつまでも決まらないというような社会情勢に端を発した悩みですとか、あるいは働く意欲を喪失してしまい仕事ができないといったような心の問題という部分もございます。また、既に仕事をしている方においても、賃金とか待遇といった労使の問題もありますし、また、メンタルヘルスですとかハラスメント問題など、悩む原因や理由は1人1人が異なっているというような状況であります。 そのようなことから、市といたしましては、国と連携をいたしまして、毎月1回若者のための夜間・休日相談会を実施しております。また、長野県の組織であるジョブカフェ信州と連携をいたしまして、進路に迷う学生等、若者に向けた就労相談としてミニジョブカフェを実施しております。いずれの相談も、就職、未就職を問わず、専門のキャリアカウンセラーがきめ細かな対応を行っているところであります。 また、このほか就労後の労使問題等の悩みに関しましては、長野県南信労働事務所が行っております巡回労働相談を実施しておりまして、いずれの相談事業につきましても、テクノプラザおかやを拠点として行っているところであります。また、同じく労政事務所と共催によりまして、8月20日には企業におけるメンタルヘルスの取り組みを推進する目的で、心の健康づくりフォーラムをテクノプラザおかやで開催いたしまして、30社の参加があったところであります。 悩みというものは、1人1人違ってまいりますので、地道な支援ではありますけれども、きめ細かな対応を引き続き関係機関と連携いたしまして取り組んでまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) この問題も、企業が仕事を伸ばすと同じように、やはり働ける人たちが職につくという、その支援というのは非常に大事になってくると思います。これも引き続いて面倒見のよい対応をお願いしておきたいと思います。 さて、この項では最後の(4)企業誘致の現況と今後の見通しの問題で、実際今造成が大分進んできてというようなことで、8月末現在で95%、9月末で完了、全ての完了は10月というような、さっき部長の答弁にもございましたけれども、景気のこういう全てがよくなっているのではないけれども、ある点での回復傾向から、徐々に設備投資などもふえてきているようにお聞きしているし、私も知っているそういうような関連の会社が忙しいというようなことをお聞きしていますけれども、いずれにしても、これで楽観できるわけではないですけれども、企業の業務の拡張、それに伴う移転もふえてくるのではないかと思いますけれども、企業誘致の現況、これはいかがでしょうか。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 経済部長。
◎経済部長(赤沼喜市君) 市内企業への聞き取り調査によりますと、昨年夏以降、自動車産業や産業機械などが好調な業種の影響もありまして、新たな設備投資の動きも出てきているものというふうに感じておるところであります。 また、企業誘致や市内企業の工事の拡張などの現況につきましては、おかや鶴峯工業団地を初めまして、市内の空き工場などについて引き合いもありまして、傾向といたしましては、早く新事業を立ち上げたいということから、また投資額も抑えたいというようなことから、空き工場を希望する企業が多くなっているというような状況であります。また、そのほか優良企業の進出に向けて、後継者問題などに関連いたしまして、事業承継などによるM&Aなどの推進にも取り組んでいると、そんな取り組みをしているところでありますので、よろしくお願いします。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) ありがとうございました。 この項ばかりで突っ込んでいたら、あと5分しかないので、次に進みますけれども、2番の住宅リフォーム助成制度の継続実施についての問題です。毎回、私この時期に大体次年度へ向けてしょっぱなの質問をしているわけですけれども、既にお読みになったかと思いますけれども、長野日報でこのような1面トップで諏訪市の住宅リフォーム助成というようなことで、これはうんと非常にいいことが書いてあるんです。いいことが書いてあるものでこの質問をしたら、答弁いただいたのは、なかなかいい答弁が返ってこないというようなことでありますけれども、この施策が非常に市民、利用者、またそういうものを扱うお店からは歓迎されているということは、市当局の市長初め副市長、皆さんも御存じかと思います。 これは多分、また平成27年度も続けてやってくれるのではないかというようなことで期待しているわけですけれども、やはり先ほどの答弁の中で、申し込む方が若干数が減ってきたというようなことを言うんですけれども、諏訪市のように、だからとりわけ3年間ぐらいで一回りというか、大体3年で1回ぐらいしか利用できなかったものを、今度はもっとこういう点も使いたいということで、金額を減らしても3年間、3年というか、もう一度利用してみたいというような、そういう利用者、市民の皆さんもあるかと思うんですよね。だから、そういう人たちが、必ずもう1人は1回しかだめというようなそういう決めつけをすると、なかなかいい施策であっても利用が落ちてくるということで、こういうところはやはり寛大な気持ちで予算をつけるところはつけていただく、やれるときはやる気になってやってもらって、諏訪市並みに、ここではこの質問しか再質問しませんので、(「リーン」予鈴)いかがでしょうか。 今、市長と目が合いました。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 市長。
◎市長(今井竜五君) 私の答弁も先ほどの建設水道部長の答弁の域を出ませんけれども、予算もこれからでございます。それで、市の事業というのは一応3年くらいを一つのめどにして、きちんとした評価をし直したり、見直しをしたりと、そういうことからなのかなというふうに思っております。 この事業の効果、成果ということについては、高く評価している部分もありますけれども、予算はこれからでございますので、またいろいろなさまざまなことから検討させていただきたいと思います。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) 予算がこれからだということですけれども、もう予算のいろいろな会議は始まっているようでございます。お忘れなく、よろしくお願いします。 それでは3番目で、道路行政の取り組みのことについてお聞きしました。これは私、最初の質問の中で言いましたけれども、いわゆる病院建設やら消防庁舎、そして湖周のごみ焼却場とか、あとシルクファクトとか、いろいろ金のかかった事業が、なからめどがつく、あるいは完成したというようなことできているわけです。 この間、いわゆる道路行政というのは、相当我慢してきた部分があるのではないかと。したがって、維持補修というような格好でやってきたけれども、それがくまなく目が届けば完全になりますけれども、さっき私が例に挙げたように、側溝はあっても水が表面を流れないで裏を回るという珍しい側溝というか、そういう側溝もあったり、中尾団地へ行くと、昭和三十五~六年ごろの側溝がそのままになっていて、もう頭のほうはぼろぼろだとか、あと、中尾団地下のほうは、側溝が暗渠になっている部分で、蓋をしてあるところが、もうコンクリート自体が薄くなっていて骨が見えるんですよね。だから、大きな車でも通って横へでも行けば落ちてしまうというような、そういうことが、この間も私たち陳情箇所の下見で回ったときにそういうことを感じたわけです。 したがって、私結論を言いますけれども、いわゆる市民のための予算の使い方です。ぼつぼつというか、やはり道路行政、きちんとしてやっていないわけではないとは思いますけれども、やはりもっと市民の喜ぶ、そして職員の働きがいのある、そういう道路行政を続けていく必要があるのではないかということと、先ほど陳情をいろいろ集めれば百十何個で、実際できたのが13だか14というようなことで、1割にも満たないというような箇所づけというのも、これも非常に問題があるわけです。その点、最後にお答え願いたいと思います。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 道路行政という、大きく捉えたときに、いろいろな課題はもちろんございます。議員さん御指摘のように、全体的には、新規の投資ということよりは、現在ある施設をどのようにメンテナンスをして長もちさせていくかという方向であることは、これは岡谷市に限らず全体としての方向性でございますので、そういう方向にシフトしてきております。 そんな中で、各種の特に大規模な構造物については、長寿命化計画を策定して計画的に予算も平準化してやっていきましょうということで、先を見て取り組みをしております。さらには、いろいろ市民の皆さんに本当に密接に、自分の家の前のこの部分がという、こういう沿った部分については、直接的にはその直営、臨時の作業員さんができる範囲ではやるというふうなことで、あるいは業者さんに頼んでもやるということではございますけれども、それもまた優先順位を見て、危険度を見ながらやっているということでありまして、以前にもお答えをしたかと思います。 道路行政もそうでありますし、ほかのこともそうなんですが、岡谷市の施策全体の中でどういうふうに人員を配置して予算を配分していくかという、大きなことをいえばそういうことになってまいりますので、私どももそういった中で総体として効果的、あるいは効率的な市政運営という部分の中で、道路の部分がその配分される予算の中で、どういうふうに知恵を出して工夫をしていくかということで汗を流しているつもりでございますので、道路ばかりではなくてインフラ全般であります、都市を支えるインフラ部分はみんなそういったことが大きな課題になっておりますので、今後とも知恵を出して工夫をしていきたいということでございますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員。
◆15番(三沢一友議員) いろいろ申してまいりましたけれども、いずれにしても、市民にしてみれば、いろいろな箱物はでかくできてきたけれども、やはりもうちょっと身の回りの道も直してもらいたいし、側溝もきちんと水が流れるようにしてもらいたい、そういうのが市民の大きな声です。市のやっていることが全てだめというのではなくて、(「リ・リーン」終了)そういう方面にも寛大な目を向けてもらいたい。市長、よろしくお願いします。
○副議長(
齋藤美恵子議員) 三沢一友議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午後2時25分
△再開 午後2時35分
○議長(今井康喜議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△小松壮議員
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員の質問を許します。 〔5番 小松 壮議員 登壇〕(拍手)
◆5番(小松壮議員) 5番 小松 壮です。 人口減少がとまらず、一組の夫婦が持つ子供の数は平均2人に満たないことが、やはりこれが人口減少の一つの原因ではないでしょうか。ようやく私も先日役目を果たし、武井茂夫議員の5人にはかないませんが、2人目の子を持つことができました。若者たちが子育てをしやすい環境整備や結婚、婚活事業を進め、まちのにぎわいをつくれますよう頑張っていきたいと思っております。 それでは、通告順に従い質問をさせていただきます。 大きな1番、市内での犯罪の発生状況についてお聞きいたします。 振り込め詐欺を初め大変多くの犯罪に市民も苦しめられておりますが、ここ数年の市内の犯罪状況をお聞きいたします。 (1)発生件数。 犯罪の種類は大変に多いので、平成24年、平成25年、平成26年の刑法犯の発生件数についてお聞きいたします。 (2)対策。 警察も日夜御尽力をいただいておりますが、市として行われております犯罪防止への取り組みについてお聞きいたします。 大きな2番、公共事業の状況についてお聞きいたします。 新病院建設も地下工事から地上工事へと進んでおりますし、また新消防庁舎は足場が外れ、建物を目にすることができるようになり、大変に楽しみを感じておりますが、現在の工事の状況についてお聞きいたします。また、区からの土木陳情の状況や市内各所の道路、公園維持管理の状況について幾つかお聞きいたします。 (1)新病院建設、新消防庁舎建設の進捗状況。 前回の説明では工期のおくれが報告されましたが、現在の状況はどうでしょうか。お聞きいたします。 (2)区の土木陳情に対する進捗状況。 先番議員と重複しますが、よろしくお願いいたします。毎年各区からの土木陳情を受けておりますが、陳情件数と箇所づけ件数はどのようになっているのかお聞きいたします。 (3)公園、道路の維持管理。 市の財政状況は厳しいことは認識しておりますが、公園や道路施設の整備は行き届いているのかお聞きいたします。 大きな3番、市民スポーツの活性化についてお聞きいたします。 岡谷市体育協会を初め各種スポーツ団体の御尽力により岡谷市のスポーツ環境はより一層盛り上がりを見せておりますが、岡谷市には、日本一はもちろん世界を舞台に戦っております進友会という綱引きチームもございます。近年、岡谷市綱引連盟主催により市民綱引き大会が開催されており、毎年多くの参加チームにより熱戦が繰り広げられているとお聞きしております。今後、岡谷市を代表するスポーツとなる可能性を大いに秘めております綱引きですが、市民綱引き大会の状況などをお聞きいたします。 (1)市民綱引大会の状況。 岡谷市が開催しております市民綱引大会の状況についてお聞きいたします。 (2)綱引人口増への取り組み。 競技団体などとの連携を図り、さらに綱引人口の増に向けた取り組みを進めることはできないでしょうか。お聞きいたします。 大きな4番、中学生の部活動についてお聞きいたします。 少子化による部活動の部員不足や各種大会への参加チーム数が年々減少しているともお聞きしております。また、県教育委員会により、中学生の部活動のあり方についても一定の方向性が示されました。岡谷市における部活動の現状についてお聞きいたします。 (1)部活動加入状況。 市内4中学校の運動部と文化部を合わせての部活動の加入状況についてお聞きいたします。 (2)「県中学生期のスポーツ活動指針」決定後の市内の現状。 先日松本市では、来年度から中学校の部活動の朝練を原則廃止とすることを公表いたしました。また、辰野町でもあり方の検討をスタートしたと報じられておりましたが、岡谷市の現状についてお聞きいたします。 (3)今後の考え。 県中学生期のスポーツ活動指針を受け、岡谷市でも一定の方針を出すと思いますが、今後どのようなスケジュール感を持って行う予定か。また、一定の方針を出すに当たり、保護者、生徒への
アンケート調査や検討委員会のような組織を立ち上げ検討する予定があるのかお聞きいたします。 大きな5番、選挙の投票率向上についてお聞きいたします。 先日行われました長野県知事選挙では、投票率が43.56%で過去最低となりました。今後何らかの対策を講じていく必要性があると思いますが、岡谷市の選挙の現状についてお聞きいたします。 (1)長野県知事選挙の岡谷市の投票率。 岡谷市の投票率はどのような状況だったのかお聞きいたします。 (2)対策。 岡谷市の投票率向上の取り組みの現状についてお聞きいたします。 以上で壇上での質問を終わりにいたします。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 小松 壮議員さんの質問にお答えさせていただきます。 私からは、大きな1番の市内での犯罪の発生状況について、(1)発生件数について、まずお答えをさせていただきます。 市内の刑法犯の発生件数につきましては、岡谷警察署にお聞きをしました内容になりますが、答弁をさせていただきます。 平成24年の刑法犯の認知件数は計293件であります。内訳といたしまして、凶悪犯、放火と強姦によるものが2件、粗暴犯、暴行等によるものが14件、窃盗犯200件、知能犯、詐欺等によるもの7件、風俗犯、わいせつなもの7件、その他63件であります。 平成25年の刑法犯の認知件数は計279件であります。内訳といたしましては、凶悪犯、強盗、放火、強姦によるものが3件、粗暴犯、暴行等によるものが13件、窃盗犯171件、知能犯、詐欺によるもの8件、風俗犯、わいせつなもの6件、その他78件であります。 平成26年7月末の刑法犯の認知件数は計145件であります。内訳といたしましては、凶悪犯、強盗と放火によるもの2件、粗暴犯、暴行等によるもの13件、窃盗犯94件、知能犯、詐欺によるもの6件、風俗犯、わいせつなもの4件、その他26件であります。 次に、(2)の対策でございますが、岡谷市には半世紀以上にわたって市の安全・安心を支えるため活動を続けてきている、他市に誇れるすばらしい組織であります岡谷市安全会議がございます。また、安全会議の防犯部会の中心をなす岡谷市防犯協会連合会では、地域のきずなで安全・安心な岡谷づくりを目標に、岡谷警察署を初め関係機関、各種の民間団体の皆様方と連携協働により防犯診断として年4回各世帯を巡回し、自転車の施錠や家の戸締まり等について確認し、防犯診断カードを配布しているほか、青色防犯パトロール車によるパトロールを随時行っております。 市では、岡谷市安全会議の各部会の事業に対しまして補助金を交付しているほか、事務局として連絡調整を行っております。また、各区で設置、維持管理をしております防犯灯につきまして、新設等に対する補助金を交付しているほか、防犯灯に係る電気料を市が全額負担をしております。 本年は特に特殊詐欺被害が増加していることから、5月23日に県の非常事態宣言が発令されたのを受けまして、岡谷市安全会議の総会では、特殊詐欺被害防止について、重点の取り組みをお願い申し上げ、特殊詐欺根絶に関する決議をしていただきました。さらに9月から12月を特殊詐欺根絶対策強化期間といたしまして、特殊詐欺被害の防止を呼びかけてまいります。 強化期間中の取り組みといたしまして、特殊詐欺対策用機器モニター助成事業を実施し、御家庭の電話機に機器を取りつけ、電話の相手に警告メッセージを流し、会話を高品質で自動録音できる多機能型の振り込め詐欺防止装置を購入設置していただけるモニターを9月16日から募集をし、モニターとして3カ月間アンケートに協力をしていただける市民を対象に、機器購入の一部を助成してまいります。 また、岡谷警察署の協力を得て、各支所、カルチャーセンターを会場に、紙芝居やパネルシアターなどによる啓発を行うほか、高齢者にも各種の詐欺や手口などをわかりやすくお伝えするため、岡谷警察署で制作されました寸劇を収録いたしまして特別番組としてシルキーチャンネルで放送する予定でございます。 以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 事務部長。 〔事務部長 岩垂俊男君 登壇〕
◎事務部長(岩垂俊男君) 私からは、大きな2番、公共工事の状況についての(1)新岡谷病院建設、新消防庁舎建設の進捗状況の新病院建設についてお答えをさせていただきます。 本年度の建設工事につきましては、8月中旬に免震工事と地下部分の躯体工事が完了し、現在は1階から2階の躯体・鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事を進めております。 進捗状況といたしましては、8月末時点で約23%となっておりますけれども、近ごろの大きく報道されております建設作業員の不足が影響し、特に鉄筋工と型枠工の人数が確保できないことから、5月9日の新病院建設特別委員会で、当初工程に比べ約1カ月のおくれと報告をさせていただきました時点より、さらにおくれが生じてきている状況であります。 こうした中、現在建築、電気設備、機械設備工事の請負業者間におきまして、工程が今以上におくれないよう対応の協議を行うとともに、最終的な工程についての調整も行っております。 現在調整中でありますので、具体的にお答えすることはできませんが、今月中を目途に調整を終えまして、10月のできるだけ早い時期に新病院建設特別委員会の開催をお願いし、新たな工程等について御報告をさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 消防担当参事。 〔消防担当参事 佐久 卓君 登壇〕
◎消防担当参事(佐久卓君) それでは、私からは大きな2番、公共工事の状況についての(1)新岡谷病院建設、新消防庁舎建設の進捗状況のうち、新消防庁舎建設の進捗状況についてお答えいたします。 新消防庁舎建設工事の進みぐあいにつきましては、進捗率で申し上げますと8月末現在で85%でございます。御承知のように、躯体工事の完成に伴い、足場や工事用シート、そして今井新道側の工事囲いも取り除かれたことにより、新消防庁舎の特徴的で堂々とした外観がはっきり見えております。 着工時にして材料費の高騰や職人さんの手配にもかなりの苦慮をしたこともありましたが、工事関係者一同の努力により工事が進んでおります。現在、残る内装工事と外構工事を進めているところであり、当初の予定どおり10月中旬には竣工する運びになっております。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。 〔建設水道部長 河西 稔君 登壇〕
◎建設水道部長(河西稔君) それでは、私からは、大きな2番の(2)、それから大きな2番の(3)についてお答えをさせていただきます。 初めに大きな2番、公共工事の状況について、(2)区の土木陳情に対する進捗状況でございます。 各区からの要望につきましては、毎年秋に市長が直接書面でお受けしております。昨年の実績といたしましては、21区がございますけれども、19区より御要望をいただき、要望件数は、さまざまな内容がございますけれども、全体で236件ございました。 市の担当ごとの要望件数といたしましては、土木課169件、農林水産課9件、市民生活課が8件、その他の担当が17件となっております。そのほかにも、県道などの県の施設に対する要望などが33件ございました。 また、要望の内訳は、道路の側溝や舗装、新設や拡幅、石積みなどの構造物にかかわる要望が105件ほど、側溝の改修や新規設置などが62件、水路や河川の改修に対して34件、アドバイスミラーの設置やラインなどの安全施設の関係が25件、そのほか10件ほどとなっております。 これらの要望に対しまして、平成26年の事業全体でございますけれども、河川なども含めて全体の箇所づけが28カ所ございます。そのうち、昨年度の要望に対して箇所づけをいたしました件数は5件、平成24年度までに要望をいただきました箇所について継続で実施しております箇所が9件等でございます。そのほかは計画的舗装が5件、交通安全施設整備が2件、溢水箇所など政策的な箇所が7件となっております。 次に、大きな2番の(3)公園、道路の維持管理についてでございます。 公園や橋梁は、施設整備後年数が経過して老朽化が進む中で、施設を維持管理するために長寿命化計画等を策定いたしまして、国からの交付金などを活用して計画的、効率的に施設を維持修繕している状況でございます。 公園につきましては、平成23年に長寿命化計画を策定し、順次、湖畔公園、やまびこ公園、間下堤公園につきまして施設の修繕を実施してきております。 橋梁につきましては、平成25年度に長寿命化計画を策定いたしまして、最初の工事といたしまして、橋原橋の橋面の舗装の打ちかえを昨年度から繰り越しで実施いたしまして、今年度は同じく橋原橋の塗装を行って、つい先日完成をしてございます。 道路の舗装につきましても、路面の調査を従来から行ってきておりまして、傷んでいる箇所から優先順位をつけて計画的に修繕を実施しております。限られた予算の中で創意工夫をしながら各施設ともに引き続き適切な維持管理を行い、安全の確保に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。 〔教育部長 吉澤洋人君 登壇〕
◎教育部長(吉澤洋人君) 私からは、大きな3番と4番につきましてお答えをさせていただきます。 最初に大きな3番、市民スポーツの活性化について、(1)市民綱引大会の状況でございます。 岡谷市民綱引大会は、岡谷市教育委員会主催の大会として、岡谷市綱引連盟の方々の綱引の楽しさ、おもしろさを市民の皆さんに体感していただきたいという熱意により平成19年より始まり、心身ともに健全な青少年の育成及び地域住民のコミュニケーションの推進を図るとともに、綱引の普及促進を目的として毎年岡谷市民総合体育館において開催しております。 ことし7月に開催されました第8回岡谷市民綱引大会の参加状況でありますが、一般男子の部が6チーム、一般女子の部1チーム、一般混合の部8チーム、一般男子6人制の部8チーム、中学生男子の部3チーム、中学生女子の部1チーム、中学生混合の部2チーム、小学生高学年の部2チーム、小学生中学年の部1チーム、小学生低学年の部が1チームの合計33チームに御参加いただいております。 出場チームにつきましては、昨年度と比較し6チームの増となり、小学校低学年から大人まで幅広い年代の方々に御参加をいただき、綱引競技の人気の高さがうかがえます。その背景には、誰もが経験したことがある力と力がぶつかり合うシンプルなスポーツであり、連帯感を生む競技であることが市民に理解されてきていることと、市内の社会人クラブチーム進友会の活躍などが影響しているものと考えております。 続きまして、(2)綱引人口増への取り組みでございます。 現在、綱引競技の普及促進へ向け、岡谷市綱引連盟では、市民全般を対象とした講習会をおおむね月1回開催するとともに、岡谷市民綱引大会の前には大会に向けた講習会を6回程度開催しております。 これらの大会や講習会につきましては、市報や岡谷市のホームページへ掲載するとともに、岡谷市体育協会加盟団体及び市内小中学校等へ広く参加の呼びかけを行っており、参加者も年々増加してきております。また、岡谷市綱引連盟では、学校のクラスマッチやレクリエーション等に依頼があれば実技指導を行うなど、綱引競技の普及促進に努めております。 今後もこのような活動を通じ、綱引の楽しさ、おもしろさを市民の皆様に体感していただける機会の充実を図り、綱引競技の関心や参加意欲を高め、競技人口の拡大を図ってまいりたいと考えております。 次に、大きな4番、中学生の部活動についての(1)部活動加入状況であります。 平成26年度中学校運動部活動に関する県教育委員会の調査結果によると、平成26年5月末時点における市内4中学校の部活動加入状況は、岡谷西部中学校で82%、岡谷北部中学校で83%、岡谷南部中学校で65%、岡谷東部中学校79%となっており、4校平均で77%の生徒が運動部や文化部の部活動に加入し、活動しております。 続きまして、(2)「県中学生期のスポーツ活動指針」決定後の市内の現状でございます。 ことし2月に県中学生期のスポーツ活動指針が策定されてから、3月上旬に市内4中学校の校長先生に部活動の現状等の確認を行い、4月からどのように対応するかなどの打ち合わせを行いました。 5月には、各中学校で開催されます部活動運営協議会に市教育委員会事務職員がオブザーバーとして出席し、県中学生期のスポーツ活動指針につきまして、先生、保護者の御意見をお聞きいたしました。 6月には、学校の先生方で組織する岡谷市保健体育推進委員会が中心となり、中学生期のスポーツ活動のあり方について、全生徒及びその保護者並びに中学校の全教職員に対し
アンケート調査を実施いたしました。現在、
アンケート調査の結果の集約と考察、検討課題の抽出を行っております。 岡谷市では、基本的には長野県中学生期のスポーツ活動指針を尊重していきたいと考えておりまして、諏訪地域を初め他市町村の動向を注視しながら、岡谷市としての一定の方針が出るまでは、現状のまま部活動を継続しております。ただし、朝部活につきましては、その間、県の方針に配慮し、過度な活動をせず、生徒たちに負担がかからないように、また朝部活の開始時間や活動時間の厳守を徹底するよう各中学校に指導しております。 次に、(3)今後の考えでございます。
アンケート調査につきましては、先ほど述べたとおりでございます。今後の予定といたしましては、岡谷市としての方針を検討するため、学校長、部活動担当職員、保護者、外部指導者、岡谷市体育協会等をメンバーとする委員会を組織し、今月9月下旬には第1回の会議が開催できるよう準備を進めております。そして、年度内には岡谷市としての一定の方針を出したいと思っております。 以上でございます。
○議長(今井康喜議員)
選挙管理委員会事務局長。 〔
選挙管理委員会事務局長 浜 活秀君 登壇〕
◎
選挙管理委員会事務局長(浜活秀君) 私からは、大きな5番の選挙の投票率向上についてお答えをいたします。 まず、(1)の長野県知事選挙の岡谷市の投票率の状況についてでございます。 去る8月10日に執行されました長野県知事選挙ですが、各地に大きな災害をもたらした台風11号の長野県接近により、不測の事態も心配された中での選挙となりました。岡谷市の投票率は、前回平成22年の県知事選挙の55.33%から47.30%と8.03ポイント減となり、岡谷市の県知事選挙では過去最低の投票率の結果となりました。期日前投票につきましては、16日間あったわけですが、前回の知事選の4,439件より117件多い4,556件と、有権者数の約1割の方が期日前投票を利用されました。 県下19市の投票率を見ますと、平均で43.56%となっており、50%台を保ったのは飯山市の1市のみで、各市とも2.47ポイントから18ポイント率を下げました。特に終日大雨洪水警報が出されていた中信地方の各市は軒並み10ポイント以上前回を下回っており、天候が大きく影響した状況であったと考えております。 続きまして、(2)対策で、岡谷市の投票率向上の取り組みの現状についてお答えいたします。
選挙管理委員会は、選挙事務の管理、執行や諸手続の助言、選挙に関する啓発、普及、選挙訴訟に関する事務などを行うものであります。こういった一連の事務により投票率が向上するよう日ごろから明るい選挙推進協議会と連携して啓発活動を行っております。 まず、選挙のない時期の常時啓発では、市内の小中学生、それから高校生へ明るい選挙啓発ポスターの募集、生徒会役員選挙等への実際に公職選挙で使用している投票箱や記載台などの貸し出しを行い、学生の段階から政治や選挙への関心を高めてもらうように取り組んでおります。 また、期日前投票所の立会人について、20代、30代の方を中心に公募し、選挙事務を内側から体験していただく取り組みも平成21年から継続して実施しております。 さらに、選挙時の啓発については、県下一斉による街頭啓発として、市内大型店で明るい選挙を呼びかけるチラシ等の配布、広報車での投票参加と棄権防止の周知や平成24年12月の衆議院議員総選挙から取り組みました投票所での投票済証の発行などを行っております。 また、今回の長野県知事選挙において初の取り組みとして、障害者優先調達推進法に基づき、市内の福祉施設が製造販売するクッキーを配布しながら県知事選挙の投票を呼びかける啓発活動を、7月26日のきつね祭の会場であるイルフプラザ1階の通路で実施いたしました。当日は、福祉施設の従業員の方も一緒に投票の呼びかけに参加をいただき、約1,000個のクッキーを配布し、幅広い年代層の方に啓発をしたところでございます。 以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 一通り答弁が済んだようです。 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) 御答弁ありがとうございました。 それでは、2回目以降の質問をさせていただきます。 大きな1番の市内での犯罪の発生状況についての(1)発生件数ですが、年々減少傾向であるということは理解いたしましたが、件数としてまだまだ大変多く発生しているがという印象を持っております。身近でこれだけの犯罪が起きているということは大変怖いなという思いもいたしますが、空き巣などがやはり一番身近な犯罪として考えられますが、空き巣は窃盗犯に分類されると思いますが、平成26年の窃盗犯の内訳がわかればお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 市民環境部長。
◎市民環境部長(笠原和彦君) 窃盗犯につきましては、侵入盗、非侵入盗に分類をされておりまして、空き巣はその侵入盗に該当しております。また、その侵入盗は、空き巣のほかに事務所荒しですとか出店荒し、金庫破りなどの手口もございます。 平成26年7月末の状況でございますけれども、窃盗犯のうち侵入盗が11件で、その内訳の主なものは、空き巣が2件、出店荒し2件、更衣室荒し2件などでございます。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) ありがとうございます。 これだけの件数が現実としてこの市内の中で発生しているということを理解いたしました。自己防衛をしていかなければならないなと思いますが、(2)の対策に移りますが、各種団体の御尽力により市民は安心・安全な中で生活ができておりますことに感謝いたします。 犯罪者の心理といたしまして、1つは、防犯カメラの存在は非常に気にするということで報告されております。防犯カメラは事件解決や犯罪抑止に有効な対策と考えますが、市内の設置状況についてお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 市民環境部長。
◎市民環境部長(笠原和彦君) 防犯カメラが設置されている主な施設といたしまして、公共施設ではイルフプラザ、市営中央町立体駐車場、カノラホール、イルフ童画館、蚕糸博物館、美術考古館、
岡谷駅前自転車駐車場などがございます。公共施設以外では市内のコンビニエンスストアや金融機関等に設置されておりますが、市では公的な機関や民間施設等を含めて詳細の設置状況については把握しておりません。 以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 公共施設に限っては、今の報告だと店内というか屋内というような解釈をいたします。ぜひ市内に1台でも多くの防犯カメラが設置されますことをお願いしたいと思います。 そして、犯罪者の心理として、2つ目は光だそうです。やはり夜歩いておりますと、市内が明るければ大変安心して歩けますし、また暗い場所に行けば大人でも注意をして歩きます。子供たちはかなり怖いと思います。そこで、市内の防犯灯の設置数は満たされているのかお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 市民環境部長。
◎市民環境部長(笠原和彦君) 防犯灯については、先ほど市長からの答弁の中でもお話をしましたように、基本的に各区が設置をしておりますけれども、新設、改修等の維持管理を各区が行っております。それに対して、市では、区が行う防犯灯の新設等、改修等に対して補助金の交付をしている、そんな支援をしているほかに、防犯灯に係る電気料を全額負担しているところでございます。 そんな状況の中で、例年各区から新設、あるいは廃止の申請をいただいておりまして、申請に際しては、それぞれの地区で協議がなされて新設、廃止の決定がされてきておりますので、私どもといたしましては、設置数についてはおおむね満たされているというふうに考えているところでございます。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 新設があるということは、暗い場所へ設置しているという解釈をいたします。そういったことで、ぜひ暗いような場所には今後とも積極的に防犯灯を設置していただきたいと。各区の協力のもとで成り立っていることですから、難しい面もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。 そして、私が以前の一般質問で市内全箇所の防犯灯のLED化をお願いしましたが、その後、先進地の視察をお考えいただいているとの報告をいただきました。現在の状況についてお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 市民環境部長。
◎市民環境部長(笠原和彦君) 防犯灯のLED化については、先進地の視察を予定しているんですけれども、現在のところ、まだちょっと今年度予定している視察のほう、実施できておりません。 ただ、平成24年度から防犯灯のLED化促進のために、防犯灯の設置の補助の中で、少しずつですけれども、追加のLEDに係る新設や改修の場合に追加の補助を実施してきております。そんな中で、年数十件の更新が図られている状況でありますけれども、より一層の促進を図りたいということの思いの中で、先進地の視察をこれからしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 ぜひ防犯灯のLED化を前向きに検討していただきますことを再度お願いいたします。 犯罪に対しましては、もちろん警察にもより一層頑張っていただきたいということをお願いしたいのですが、市民の皆さんで協力して、ぜひ日本一犯罪件数の少ないまちというような、そのぐらいの数字が出ますことをともに頑張っていきたいと、そのように考えております。 続きまして、大きな2番の公共工事の状況についての(1)新岡谷病院建設、新消防庁舎建設の進捗状況ですが、新病院建設につきましては、残念といってはあれなのか、おくれが取り戻せていないどころか、多少のおくれがまだ生じてきているということで報告をいただきました。 新消防庁舎に関しましては、10月竣工に向けて進めているということで、楽しみにしております。 建設業界はまだまだ忙しいとお聞きしておりまして、職人の確保が苦労されているということは、私も聞いております。今後より一層工期のおくれが生じないように、早急な対応をお願いしたいわけですが、先ほどちょっと答弁があったかもしれませんが、今後のこれについての対策というか、対応をもう一度お聞かせいただけますか。
○議長(今井康喜議員) 事務部長。
◎事務部長(岩垂俊男君) 現在、新聞等におきましても、全国的な建設需要の高まりを受けまして、建設現場における作業員不足が深刻化しているという旨の報道がされております。 新病院の建設工事につきましても、この影響を受ける中、職人の不足が生じてきておりまして、特に鉄筋工、型枠工が全国的に最も不足をしていると言われ、確保がなかなか難しい状況であります。 請負業者の対応といたしましては、職人の手配を全国的に行いまして、現在は北陸、関西、北海道からも職人が来るなど、8月になって大分充足をしてきております。しかしながら、まだ必要人数には若干足りないという状況であります。引き続き、各業者におきましても職人の確保に努めていただいているところであります。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) 今後これ以上おくれが生じませんように、どうか頑張っていただきたいとお願いをしておきます。 インフレスライドによる労務単価の増額は、下請業者や職人の支払いにまできちんと及んでいるのか、その辺の現状についてお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 事務部長。
◎事務部長(岩垂俊男君) 労務単価の増額でありますけれども、ことしの5月20日に変更契約を締結いたしまして、変更に当たりましては、国及び県から出ております技能労働者への適切な賃金水準の確保にかかわる趣旨を踏まえ、各業者との協議を実施しております。 病院事業といたしましても、国からの通知の趣旨について御理解をいただくよう各業者に対して要請を行ってきておりますので、当然のことながら各増額の部分はその目的に即した適切な処理がされるものというふうに考えております。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) 考えているという答弁ということは、現実どのようになっているかということまでは把握できていないと、そのように解釈いたしますが、国により労務単価の増額による下請業者や職人への支払い実態に関する調査が行われると、当初お聞きしたような気がいたしますが、その結果はどうであったのか、またその結果を入手することはできないのでしょうか、ちょっと現状をお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 本年2月でございますが、公共工事の設計労務単価の改定というのが国土交通省において行われました。その中で国土交通省は、公共工事の設計労務単価の上昇が技能労働者の賃金上昇に結びついているかどうかという実態の把握をして、そして今後のまたその設計労務単価の改定に反映すると、こんなふうに言っております。 したがって、国土交通省につきましては、例年でございますが、10月に公共工事の労務費の単価の調査というのを実施しておりまして、その中で技能労働者の賃金水準の実態把握がされていくということで、それで状況がわかるというふうに考えております。 また、今年度につきましては、全国的に建設技能労働者の賃金水準が上昇しているということで、特にその変動が大きい状態の可能性が示唆されるという部分で、例年の10月に追加をしまして、この7月時点の賃金水準の調査をするというふうになっております。現在実施中ということでございます。この調査結果につきましても公表がされるというふうにお聞きをしているところでございます。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) ありがとうございます。 市民もこの件につきましては気にかけておりますので、ぜひ調査をお願いしたいと要望しておきます。 最近、近隣住民から工事に対する苦情などは寄せられていないでしょうか。お聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 事務部長。
◎事務部長(岩垂俊男君) 新病院の建設工事につきましては、現在まで、工事に対する苦情といたしましては、道路等の汚れに関する苦情が2件、休日作業等の騒音に関する苦情が3件ございました。 その対応でありますけれども、道路等の汚れにつきましては、すぐに清掃を行うなど対応を行っております。休日作業の騒音に関する苦情につきましては、匿名のものもありましたが、お名前等がわかる場合につきましては、個別に事情を説明し、防音シートを設置するなどの対応を図ってきております。 今後につきましても、そういった御意見等ありましたら、迅速かつ丁寧な対応を図ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 100%思うようにはいかないと思いますが、もしそういうような状況がございましたら、迅速な対応をよろしくお願いいたします。 最近、材料単価の値上げがまた報じられてきておりますが、再度インフレスライド適用なんていうことが考えられるのでしょうか。ちょっと今現状を、もしわかればお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 現在、先ほど答弁させていただきましたように、国土交通省で7月の時点の調査、そして例年10月の部分ということでございます。その結果の部分かと思いますので、今の段階では何ともいえないということで御了承いただきたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 次に進みます。 続きまして、大きな2番の(2)区の土木陳情に対する進捗状況ですが、決してよいのか悪いのか、この数字で判断を私自身ちょっとできないです。数としては少ないのではないかなという気がいたします。 1カ所でも多くの箇所づけをお願いしたいわけですが、箇所づけで対応できない箇所を地域の住民が協力し合い整備を行うといったケースが現実としてあるのか、またその場合、材料の支給を行っているのでしょうか、お聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 今御質問いただいた内容でございますけれども、地域において住民の皆様が計画をして、参加していただいて、市道の維持管理や修繕を行っていただいている事例はございます。 事前に工事の方法でありますとか内容、それから必要な材料について打ち合わせをしていただいた上で、日にちを決めて砕石や生コンクリートなどの材料を支給する形で、ことしも幾つかの区において一緒に道路整備を行った事例がございます。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 残念ながら、形あるものはいずれ壊れていくという方向にございます。地域にも土木関係者、経験者も多くおられると思いますので、そういった方々の力をかりて、できることはやっていくことも、予算の厳しいこの現状の中では重要なことではないかなと思いますので、できる限りの協力をよろしくお願いいたします。 続きまして、大きな2番の(3)公園、道路の維持管理ですが、先日やまびこ公園の展望ひろばから諏訪湖を眺めますと、樹木が大きくなっておりまして、せっかくの眺望が悪くなっていると感じております。今後の手入れの見通しなどございましたらお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 御指摘いただいたとおり、やまびこ公園、特に展望ひろばからの眺望は、やまびこ公園の大きな魅力の一つということでございますけれども、年々成長する樹木のために眺望を阻害しているという状況がございます。 今後の手入れの見通しでございますけれども、この問題、抜本的な解決ということになりますと、大規模な伐採等必要になりますので、直ちにということは困難な状況ではございますけれども、今後指定管理者であります公益財団法人おかや文化振興事業団とも連携、協力しながら、できるところから環境整備を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 せっかくすばらしい眺望が見られる場所ですので、ぜひ対策をお願いしたいと要望しておきます。 道路の維持管理ですが、市内のところどころで土のうが積まれているような姿を見受けます。これは溢水の対策のようですが、集中豪雨時の溢水箇所の把握と対策はどのようになっているのかお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 集中豪雨の際に溢水する箇所の把握と対策ということでありますけれども、大雨のときに情報提供というか、お知らせをいただいた箇所、あるいは職員がパトロールをして確認をしてきた場所については、その都度地図上に記入をし、どういう状況であったかということでデータとして蓄積しておりまして、そういった内容は、道路、水路の管理という面ばかりではなくて、危機管理室とも情報を共有して対応していくということで考えております。 通常の常習箇所の対応でございます。原因や規模によりまして対処が異なりますけれども、小規模な工事、あるいは箇所づけによって実施していくもの、あるいは雨水渠というような側溝以外の雨の専用の排水路を設けるような対応なども順次計画しております。 また、1級河川につきましては、先ほど来もお話ありましたように、長野県、河川管理者にも要望してきておりまして、おかげさまで大川、塚間川についてはそれぞれ具体的に事業が進んでいると、こんな状況でございます。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 溢水箇所の工事、対策はできるだけ早目に対応していただけますように要望しておきます。 先日集中豪雨のときに、11号線、今井通り線において、集水ますから漏れ出ているのを見たとのお話を聞いております。今年度には消防庁舎が完成することもあり、対策は考えているのかお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 集中豪雨があったときの11号線、今井通り線、いわゆる今井新道と言っている道路、集水ますもございますし、側溝が水が飲み切れないというようなこと、それからちょうど結構な勾配がついている道路なものですから、周辺の水が集まってきて、道路が川のようになっている状況というふうなことは、私どもも十分に承知をしておりますが、なかなかこの抜本的な対策というのが難しい状況でございます。 先ほど先番議員さんにも、塚間川等の関係で総合的な流域対策というふうなお話も申し上げましたけれども、塚間川本線の整備の進みぐあいに合わせた話でございますが、例えば11号線にも雨水渠を改めて設けて、今の側溝だけではなくて、それを使って塚間川に水をまた導いて放流するというふうな計画も今詰めている最中でございますので、今後、ちょっと時期はまだ申し上げられる状況ではございませんけれども、そんな計画もしておりますので、なるべく早くに実現できるように進めてまいりたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) ありがとうございます。 ぜひ市民が公園で気持ちよく遊べるように、また安全な道路の維持管理に努めていただきますように、よろしくお願いいたします。 続きまして、大きな3番の市民スポーツの活性化についての(1)市民綱引大会の状況ですが、小学生低学年から一般男女までと幅広くの市民の方々に参加いただき、楽しんでいただいているということを理解いたしました。大変にすばらしい市民スポーツであると思います。 このように定着し、年々参加団体もふえているということでございますが、社会人綱引クラブチーム進友会の活躍も先ほどお話がございましたが、大変大きいことであると思います。そこで、進友会の最近の活躍の状況についてお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 進友会の活躍の状況でございますが、国内大会では、大阪シティ全日本選抜綱引大会で2006年から2013年にかけまして8連覇を達成しているとともに、全日本綱引選手権大会におきましても過去6度の優勝を果たしております。また、国外でも、2010年イタリアで開催された世界大会では7位に、2012年韓国において開催されましたアジア綱引選手権大会におきまして準優勝、あるいはことし2月のアイルランドで開催されました2014国際綱引連盟 世界綱引選手権大会に日本代表として出場し、9位の成績をおさめるなど活躍しているところでございます。 以上です。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 大変にすばらしい成績をおさめられており、敬意を表するところでございます。選手の皆さんは昼間普通に仕事をして、夜やまた休日にトレーニングを行っております。私も知人がおりますが、それは並大抵の練習ではございません。血のにじむような練習を毎日行っております。今岡谷市から世界で活躍するスポーツチームや個人の方々がどれだけいるでしょうか。岡谷市の名を日本で、そして世界で宣伝していただいております。ぜひ頑張っていただきたいですし、より一層岡谷市を挙げて応援していただきたいと、今後ともよろしくお願いいたします。 続きまして、大きな3番の(2)綱引人口増への取り組みについてですが、綱引は比較的誰もがやりやすいスポーツであると思います。ぜひ競技人口増に向けて御尽力をいただきますようよろしくお願いいたします。 障害者の方々が楽しむことができるスポーツの環境を整えてほしいということで、たびたびお願いをしておりますが、他市町村では障害者綱引競技大会を実施しているところが数多くありますが、岡谷市でもこのようなことを実施してみてはどうでしょうか。お聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 国のスポーツ振興法が半世紀ぶりに全面改正されまして、平成23年度にスポーツ基本法が成立し、基本理念には、障害者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、障害の種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならないと示されるなど、新たに障害者スポーツの推進が加えられました。 第4次岡谷市総合計画後期基本計画におきましても、ライフステージに応じたスポーツ活動を推進していくこととしており、障害者を含む全ての市民1人1スポーツの実現に向けた取り組みを推進するとともに、今年度策定を進めております岡谷市スポーツ推進計画においても、障害者が自主的かつ積極的にスポーツができるよう具体的な施策を示したいと考えております。 障害者綱引競技等を含めまして、障害者のスポーツ振興につきましては、他の自治体の実施状況等を参考に、関係団体等の御意見やニーズ等を把握するとともに、事業の実施に当たりましては、公益財団法人岡谷市体育協会や競技団体等と調整を図り進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 ぜひ障害者の方々も楽しく遊べるスポーツの環境の場を一日でも早くつくっていただきたいと、改めて要望をしておきます。 もう一点お聞きしますが、今婚活はブームというか、行政の仕事の一つにまでなろうとしておりますが、綱引競技やスポーツはチームの連帯感が生まれるため、婚活事業の一環として取り組むことができないでしょうか。今後の活動の中でのお考えをお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 東京都の中央区で開催されております全日本綱引フェスティバルには、毎年多くのチームが参加し盛況となっておりますが、今年度新たな試みとして綱引による婚活イベントを企画したとのことでございます。今年度は告知期間が短かったため中止となったとのことですが、来年度は十分な告知期間を設け、改めて綱引による婚活事業に取り組むということでございます。 綱引競技はチームの連帯感を生むには最適な競技であるとともに、岡谷市民綱引大会におきましても、一般、混合の部がありまして、男女混合チームでの参加となるため、婚活事業といたしましても有効であると考えております。綱引による婚活事業等を含め、スポーツを通じてのコミュニティづくりにつきましては、重要な課題と考えております。今後、他の自治体の取り組み状況を参考にしながら、岡谷市体育協会、あるいは競技団体等と研究してまいりたいと考えております。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) 今後とも市民スポーツの活性化に向けて、より一層の御尽力をお願いしたいと思います。 続きまして、大きな4番の中学生の部活動についての(1)部活動加入状況についてですが、もちろん少子化の影響やクラブチームの充実などいろいろな事情があると思いますが、77%というこの数字に対しまして、現在の加入状況をどのように捉えているのか、お聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 4中学校平均で77%の生徒が部活動に加入している状況でありますが、今から21年前の平成5年の加入状況を調べますと、4中学校の平均で78%でありまして、現在の加入状況とほとんど変わらない状況であります。また、学校でも部活動への加入が減ったということは感じていないということであります。したがいまして、部活動に加入する生徒が減ったということはないものというふうに判断をしております。 ただ、生徒数が多かった昔に比べ、現在は少子化傾向にありますので、生徒数の減少に伴い、学校で行われる部活動の種類も減ってきていることは事実であります。このことにより、自分がやりたい、行いたい部活動がないため社会体育活動やほかの習い事に活動の場を求める生徒がいることも事実だというふうに感じております。 以上です。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 これはちょっと一例で、特殊な例かもしれませんが、私が、部活に入りたいけれども入れない子供本人から聞いたお話ですが、家庭の事情により、部活動で使う道具が買えないため、部活動に入れないと言っておりました。そういった話が現実にあるんだなということを私は知らされました。部活動の活動費も大変に厳しいとお聞きしておりますが、今後活動費支援の拡大を考えていただけないでしょうか。お聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 部活動にかかわります費用につきましては、個人負担が基本であります。 公平性といった観点から、個人の道具購入等に対する補助はございませんけれども、学校の授業で使用するボール等は各学校に配当している予算で購入し、授業と部活動の両方で使用している状況であります。また、全国大会等上位大会に出場する生徒に対しましては、対外行事参加生徒派遣費補助金によりまして、交通費や宿泊費を補助している状況であります。 共有できそうな道具、用具等は各学校や各部で工夫して使用していただいております。また、その他の用具等につきましては、保護者同士で譲り合いをしたり、学校のバザー等を活用して融通していただいておるという状況であります。 そうした中で、部活動に入りたくても入れない事情を持つ生徒の希望に沿えるよう、今後も学校と相談をして取り組んでまいりたいというふうに思います。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 こういった事情で入れないという方も中にはおられるということを理解していただいて、今後また部活動に少しでも費用負担、支援の拡大をお願いしたいと、そのように思っております。 続きまして、大きな4番の(2)「県中学生期のスポーツ活動指針」決定後の市内の現状と、(3)今後の考え方については、もう徐々にいろいろと進められているということで理解をいたしました。 ぜひ子供たちの意見を尊重していただき、青春時代の真っただ中の心に穴があかないように、思い切り悔いのない部活動ができますように配慮していただきたいと思います。そして、できれば諏訪地域6市町村ぐらいは足踏みがそろえばよいような気がいたします。どうか子供たちにとって最良な方向に進めていただきますよう要望をしておきます。 続きまして、大きな5番の選挙投票率向上についての(1)長野県知事選挙の岡谷市の投票率についてですが、これは過去最低の数字だったということで理解いたしました。 投票の結果から、投票率が伸びなかった理由について、台風の接近などということもおっしゃっておられましたが、どのように分析をされているのか、お聞きいたします。
○議長(今井康喜議員) 選挙管理委員会事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長(浜活秀君) 選挙の結果をどのように分析しているかということでございますけれども、まず、期日前投票につきましては、制度導入10年が経過いたしておりますが、利用件数は選挙ごとに増加傾向であり、今回も前回をやや上回る状況でありました。これは投票日に台風の接近が予想され、早目に投票を済まされる方がいたり、あと、期日前期間中に行われた新蚕糸博物館の2日間のオープニングイベントにあわせて期日前投票に立ち寄られる方が多く見受けられ、投票件数の増につながったものと考えております。 投票につきましては、今回市全体では50%を下回る投票率でした。選挙当日が台風の接近により午後から非常に強い雨足で、外出を控える方が多くなってしまったものと考えております。また、若年層の投票率の低下が全国的に取り上げられておりまして、本市におきましても20代、30代の今回の投票率が30.79%、37.34%とそれぞれ低下傾向でありました。 各年代を見ますと、50歳代は有権者数が他の年代よりも少ないわけですけれども、投票率は70代の61%、60代の54.6%に続いて50%を超えております。若年者層と中高年者層、この年代格差は長年埋まってきていないのが現実であります。 以上の点が今回の選挙の主な点でございますけれども、今回の県知事選挙に限らず、近年の選挙におきましては、他の市町村におきましてもこのような傾向でありますので、よろしくお願いいたします。 以上です。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) ありがとうございます。 大きな5番の(2)で対策ですが、いろいろな対策が講じられていることは先ほどの答弁で理解いたしましたが、先ほど少し触れておりましたが、まず、小中学校の教育の中での選挙啓発の取り組み状況についてお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員)
選挙管理委員会事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長(浜活秀君) これまで
選挙管理委員会として小中学校を訪れて啓発活動を行ったことは特にありませんが、常時啓発としては、明るい選挙啓発ポスターの募集や生徒会役員選挙等へ実際に使用している投票箱、記載台などの貸し出しを行いまして、学生の段階から公共選挙への関心を高めてもらえるような小中学校とのかかわりの中で取り組みをしてきている状況でございます。 以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 一つの対策としまして、子供のうちから選挙に興味を持ってもらう、また選挙に行く意味をしっかりと理解してもらうことが重要と考えますが、学校教育の中で、将来投票に行ってもらうためにも、小中学校を対象に選挙の出前講座を行えばどうかと考えますが、今後開催についてのお考えをお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員)
選挙管理委員会事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長(浜活秀君) 投票率の長期低下傾向にどのように対処していくか、選挙関係者共通の課題であり、特に若年層の投票率は低く、危惧されている状況です。 若年層の投票率を向上させるには、選挙年齢前の早い時期から政治や選挙に関心を持ち、高めることが重要であると選挙関係者の多くは考えております。 そこで、模擬投票などを行うことで政治や選挙に関心を持ってもらうため、常時啓発の一環として、新たにこの4月から出前講座のメニューに選挙出前講座を開設させていただきました。この講座では、主に小学生を対象に、学校や育成会活動などで実施できるようなプログラムを用意しておりますが、まだ実績はございません。今後、小学生に限らず対象範囲の拡大や講座プログラムについて柔軟に対応して実施してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 すみません、私の認識不足でした。まだ実際に行われていないということなんですね。今後活動をしていただければとお願いをしておきます。 将来投票に行ってもらうために、子供や若者への選挙啓発はとても大切であり、取り組んでいくべきであると思いますが、それと同時に大人の投票率向上が最も重要であると思います。そのあたりをどのように考えているのか、お聞きいたします。
○議長(今井康喜議員)
選挙管理委員会事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長(浜活秀君) 投票率はそのときの社会情勢、政治局面、候補者の知名度、話題性、またマスコミなどの影響の有無や、今回のように天気など、さまざまな情勢的な要因と、また小選挙区制や大選挙区制などの制度的な要因が重複して時々で変わるものだというふうに考えております。
選挙管理委員会では、法に基づいた選挙が定められた手続にのっとり、公正、厳正に執行されるために、有権者に選挙実施を正確に伝える公報配布活動や街頭での選挙啓発等の強化を基本に投票率の向上に努めてまいりました。 しかしながら、投票率が思うように改善されていないのは、若年層の投票率が長年伸び悩んでいることであり、現時点では若年層の投票率向上を重点的に課題として捉えております。今後は、若者の選挙活動に関する意見交換の機会を設定したり、出前講座の実施に向けた積極的な対応をしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 先ほど事前にクッキー配布等を行ったということでお話がありましたが、岡谷市独自の何かおもしろいような投票率向上のための取り組みについて、何か考えがお持ちでしたらお聞きいたします。
○議長(今井康喜議員)
選挙管理委員会事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長(浜活秀君) これまでに、選挙権がまだない小中学生へは、明るい選挙啓発ポスターの募集をしたり、投票箱の貸し出しなどを行うなどして、学生の段階から政治や選挙への関心を高めてもらうような取り組みをしておりまして、さらに選挙権のある方に関しましては、期日前投票の立会人に20代、30代の方を公募して実際に選挙事務を体験してもらったり、選挙実施を正確に伝えるための選挙公報の配布や街頭啓発を強化してきたところであります。 全国的に選挙が行われるたびに投票率が低下し続けており、特に若年層の投票率の低下傾向が続いている現状におきまして、全国
選挙管理委員会の中では独自の取り組みを行っているところもございます。また、総務省が行ってきました常時啓発事業のあり方等研究会では、市民と政治、社会とのかかわりを深めること、常日ごろから社会問題を考え、学習、体験を積み重ねることによって、初めて質の高い投票活動に結びつくという報告がございます。
選挙管理委員会では、定例会におきまして、こういった選挙啓発に関する資料や県内外の
選挙管理委員会の取り組み状況などを参考にしながら、例えば若者が選挙に携われる機会をふやしたり、選挙に関する話し合いの機会を設定したり、いろいろなことが考えられると思いますので、今後さらに何ができるのか研究していくことになると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員。
◆5番(小松壮議員) わかりました。 ぜひ岡谷市独自の取り組みにチャレンジするということもいいかと思います。来年の4月にはまた選挙がございますので、対策を講じて投票率向上に結びつきますように、ぜひ頑張っていただきたいとお願いをしておきます。 以上で私の一般質問を終わりにいたします。ありがとうございました。
○議長(今井康喜議員) 小松 壮議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。
△休憩 午後3時46分
△再開 午後3時55分
○議長(今井康喜議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△今井秀実議員
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員の質問を許します。 〔9番 今井秀実議員 登壇〕(拍手)
◆9番(今井秀実議員) 9番 今井秀実です。 7月に南木曽町で、8月には広島市で大規模な土石流災害が発生しました。亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、被災された方々に心から御見舞いを申し上げます。 今回の一般質問では、防災対策の充実について、また子供たちへの発達支援を中心に、新しく就任された岩本教育長の見解もお聞きできるよう質問させていただきます。 以下、通告順に質問いたします。 大きな1番、子どもたちの健やかな成長を支援する施策について。 (1)小学生・中学生の発達を支援する課題。 義務教育の現場では、学校に通う全ての子供たちの発達を保障することは最も重要な課題ですが、とりわけ障害のある子、いわゆる発達障害の子、また不登校で苦しんでいる子など、特別な支援が必要な子供たちに十分な発達の支援を行うことは、教育現場でとても大切なことであり、力を入れていくべきテーマであります。現状と課題についてどう捉えているか、新教育長に伺います。 (2)「子どもの貧困」問題に対する対応。 昨年成立し、ことし1月から施行となっている「子どもの貧困対策の推進に関する法律」は、その第1条目的で、「子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子どもが健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を図るため」とうたっています。 家庭の経済的な困難が子供の成長に影響を及ぼしていることが心配されます。学校現場で気になる事例も含め、その対応の現状と課題についてお聞きします。このテーマは6月議会でも取り上げたところですが、改めて新教育長にお答えいただきたいと思います。 (3)全国統一学力テストの問題点。 先番議員の質問と重なる部分もありますが、よろしくお願いします。 いわゆる全国統一学力テストは、その扱いいかんでは単なる点数の競い合いになってしまい、1人1人の子供の成長を全面的に支援するという学校本来の役割からずれてしまう危険性もはらんでいます。その点では、学校ごとの成績の発表は行わないという岡谷市教育委員会の方針は、私は歓迎すべきものと考えているところです。改めてその方針についての考え方をお聞きしておきたいと思います。また、この機会に新教育長の捉えている学力についての考え方についてもお聞かせいただきたいと思います。 大きな2番、岡谷小学校問題について。 (1)学校統合推進委員会の組織と進め方。 岡谷小学校あり方検討委員会の提言にもあるとおり、これからの学校づくりには市民や保護者の声を反映しながら進めることが大切であります。岡谷小学校統合に向け、学校統合推進委員会が設置され、学校長、教職員とともに保護者や地域代表者を加えたメンバーで9月1日初会合が開催され、その様子は報道もされているところであります。改めてその組織はどのようになっているか伺います。また、今後の進め方においても保護者、地域の声を酌み上げることが重要ですが、どう進めていくつもりかお聞かせください。 (2)住民・保護者への説明責任。 学校統合を進めるこれからの動きの一つ一つが大切な中身となることを考えれば、今まで以上に住民・保護者への十分な説明、意見交換が不可欠であります。定期的情報発信として教育委員会便りなどを考えているようですが、足を運んでの説明会も大切であります。説明責任を果たすために具体的にどうしていく予定か伺います。 (3)岡谷小学校跡地の安全対策。 岡谷小学校の跡地は、方針の中でも、まずは想定される事象に対するさらに詳細な解析と検証を間を置かず行う。その上で対策工事等の内容を詰め、計画的かつ着実に対策を進めることで地域の安全を確保するとされています。いつまでに解析、検証を行い、どのような工事をいつごろまでにする予定なのかお聞きいたします。 大きな3番、防災対策の充実について。 南木曽町や広島市での土石流災害、また岡谷市の平成18年7月豪雨災害、また阪神大震災、東日本大震災などもあわせて考えるとき、改めて防災対策の重要性が痛感されるところであります。災害には、豪雨による洪水、土砂災害と、地震による災害という発生の仕方や被害の様相が全く異なる災害の種類があるわけですが、岡谷市の避難場所、避難施設は災害の種類に応じて指定されていないのが現状であります。見直しが必要と考えますが、いかがか伺います。 また、当面指定は今のままでも、災害の種類に応じた運用がスムーズに行えることが大切であります。どう対応していくことになっているのか、この点についてもお伺いをいたします。 (2)情報伝達手段の重層化の課題。 災害発生時に情報が正しくスピーディーに伝達されることは大変重要な課題であります。防災行政無線、防災ラジオ、防災メールなど今でも重層的に情報伝達手段が使われているところですが、市と区との連絡手段の充実とともに、各区内の連絡をより密にできるように、例えばトランシーバーを各地域でも活用できるようにしていくなど、一つでも多く伝達手段を用意していくようにしていくべきと考えるところであります。この点、どう捉えているか伺います。 (3)避難訓練の充実。 緊張感のある自主的な取り組みを尊重した小さい規模での避難訓練がより多くなされていくことが重要であります。先日の市の防災訓練も地域との協力のもとで進められたところです。このような訓練の取り組みを広げていくことは重要と改めて強く感じているところです。この点どう評価しているか、まず伺います。 以上で壇上からの質問とさせていただきます。前向きな答弁、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 教育長。 〔教育長 岩本博行君 登壇〕
◎教育長(岩本博行君) 今井秀実議員さんの御質問にお答えをさせていただきます。 私からは、大きな1番の(1)(2)(3)をお答えさせていただきます。 子どもたちの健やかな成長を支援する施策について。 (1)小学生・中学生の発達を支援する課題。 教育長としての私の意見というお尋ねでございます。 まず、市内の小中学校の特別支援教育の現状を見たときに、知的障害学級につきましては、この数年学級数、あるいは在籍児童生徒数ともに大きな変化はございません。一方、自閉症・情緒障害児学級につきましては、平成23年度には小中学校合わせて12クラス、48名であったわけでございますが、現在は15クラス72名と大きく増加している現状がございます。また、文部科学省の調査では、発達障害の可能性があり特別な教育的支援を必要とする児童生徒は、通常学級の中に6.5%、すなわち1人から2人は含まれていると、そんなふうに言っているところでございます。 この点からも、特別支援教育は一部の教職員や専門家だけに任されるべき問題ではなく、通常の学級で子供たちをどのように支え、成長を保障するかが問われる時代だ、そんなふうに感じているところでございます。課題は、学校全体の意識を高め、力量を伸ばすことにあるのかな、そんな認識もしているところでございます。 次に、(2)「子どもの貧困」問題に対する対応についてでございます。 「子どもの貧困対策の推進に関する法律」に関しましては、去る8月29日に閣議決定された大綱や、これに基づく具体的な施策について、今後地方自治体に示されてくるところであります。大綱において、教育の支援は重点施策の一つとされており、学習支援の推進などによる子供の学力保障、スクールソーシャルワーカーの配置等が盛り込まれました。 現状として、例えば高校への進学に当たって選択の可能性が狭められたり、パソコンなどの情報機器が家庭に備わっていることが当然ではないという家庭もございます。また、日々の生活に手いっぱいで、親子ともに希望や目標を見失い苦しんでいるという事例も一部には見受けられます。しかしながら、家庭の経済的背景が必ずしも全ての子供に不利益をもたらしているとは言えないことも事実でございます。 どのような状況にあっても、子供が健やかに育成されることを保障しなければなりません。現在は就学援助や奨学金などの制度により経済的なサポートを行うほか、学校現場におきましても、家庭との連携を密にしながら個々の事例に応じた丁寧なケアに努めているところであります。 続いて、(3)全国統一学力テストの問題点にかかわってお答えをさせていただきます。 午前中にもお答えをさせていただきました。それに重なる点が多々あるかと思いますが、調査結果の公表の方針につきましては、学校間の序列化や学校が置かれた地域環境、あるいは悩みを抱えている子供、そして保護者、学校、先生方個人への不要な批判などにつながることが懸念されることから、市内全体、あるいは学校別の平均正答率等の数値による成績の公表は差し控えたい、そんなふうに思っております。 市全体の状況につきましては、教育委員会内に設置されております専門委員会、これは現場の先生方で構成されている委員会でございますが、学力向上推進委員会、この分析をもとに、市教育委員会で共通する課題や取り組みの成果、あるいは各家庭で参考となりそうな家庭教育の各校の取り組みなど、これを各家庭、あるいは市民の皆様にしっかりとお知らせをしてまいりたいと、そんなふうに考えているところでございます。 次に、私の学力についてどんな考え方かというお尋ねでございますが、学力の定義につきましては、学者によっていろいろな定義をしているところでございます。私は、学校教育法で示されている定義が一番わかりやすい、そんなふうに考えているところでございます。 その定義とは、内容が3つございまして、1つは基礎的な知識、技能。2つ目は、それらを活用して課題を解決するための思考力、判断力、表現力。3つ目は、主体的な学習態度。知識、技能、思考力、判断力、表現力、そして主体的な学習態度、これらの総体が学力ではないかな、そんなふうに捉えているところでございます。 以上、私からのお答えにさせていただきます。
○議長(今井康喜議員) 教育担当参事。 〔教育担当参事 橋爪哲也君 登壇〕
◎教育担当参事(橋爪哲也君) 私からは、大きい2番の岡谷小学校問題についての(1)、それから(2)につきましてお答えをいたします。 まず、(1)の学校統合推進委員会の組織と進め方でございます。 9月1日に第1回を開催いたしました学校統合推進委員会は、岡谷小学校統合計画に基づく統合を推進するための核となる組織といたしまして教育委員会に設置をさせていただいたものでございまして、今後この委員会を中心に、統合に向けたさまざまな課題の調整、検討、協議を行っていただきます。 委員会の役割や、これから進めていく工程といたしましては、学校運営にかかわるさまざまな事柄に対して、それぞれの学校間で調整をしなければならない規定や仕組みの一本化、また学校づくりを進めていくための実務的な部分が主体になるというふうに考えております。 このため委員には、実効性を高めました組織づくりを念頭に置きまして、先番議員さんにもお答えをいたしましたが、統合に関係する3校の校長と教頭先生、各校のPTAの会長さん、それから地域を代表しまして学校単位で区長さん方をそれぞれ委員にお願いをし、このほか今までに学校の統合を経験された教職員にも加わっていただきまして、15名の委員により組織をいたしました。さらに、効率的に検討を進めていくために、分野別に委員会の下には6つの部会を設けております。この部会にも、役割に応じまして3校の先生方や保護者、地域の代表者に加わっていただきます。 今後の進め方に関しまして、保護者、地域の声を酌み上げる、そういったためにも、委員会における検討状況や、それから確認事項などを保護者、地域の皆様に機会があるごとにお知らせをし、意見をお伺いしながら進めさせていただきたいと考えているところでございます。 次に、(2)住民・保護者への説明責任でございます。 これまでも保護者や地域の皆様に対しまして時期を捉え説明会を開催するなど、できる限り意見交換をできるように努めてまいりました。今後も委員会での検討状況など、保護者、地域の皆様に対する情報提供に努めるとともに、関係の皆様にその都度ちょっと御相談をしながら直接説明させていただく機会を設けさせていただき、御意見等を伺いながら進めさせていただければというふうに考えております。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。 〔建設水道部長 河西 稔君 登壇〕
◎建設水道部長(河西稔君) それでは、私からは、大きな2番、岡谷小学校問題についての(3)岡谷小学校跡地の安全対策についてお答えをさせていただきます。 初めに、跡地の安全に対する検証、解析、対策検討作業につきましては、学校建物が存続する状況で実施できる範囲については、準備が整い次第、本議会中に関係経費にかかわる補正予算をお願いし、平成27年度内を目標に実施してまいりたいというふうに考えております。 次に、対策工事でありますが、校舎の解体後に必要な調査、測量等も追加いたしまして実施した上で進めてまいります。校舎の解体が可能となるのは平成28年度でありますので、対策工事の実施は平成28年度以降になるというふうに考えております。対策工事につきましては、詳細な解析、検証を行いながら、最適な対策工の内容、規模等を検討し、必要となる関係機関との協議を行って決定してまいりますので、現時点で具体的な内容や時期等をお示しすることはできませんので、よろしくお願いしたいと思います。 私からは以上でございます。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。 〔総務部長 小口道生君 登壇〕
◎総務部長(小口道生君) 私からは、大きな3番の防災対策の充実についての(1)災害の種類に対応した避難場所、避難施設等の見直しにつきましてお答えをさせていただきます。 市におきましては、53カ所の避難所と12カ所の避難場所を指定しているところであります。避難所指定の基本的な考え方につきましては、全ての災害に対する安全性のみを基準にするものではなく、さまざまな災害に応じ避難所等として運営できる可能性のある施設や場所を幅広い視野にて指定しているものであります。 災害が発生した際の避難所等の選定方法につきましては、法の改正による指定避難所等の指定もあり、災害の種類、そのときの自然状況等や各区との協議を含め総合的に勘案する中で、市民を適時適切な避難場所へ誘導することにより対応してまいりたいと考えております。 また、それぞれの避難所周辺の住民の方におきましては、その避難場所の、また避難所の特性を知っていただくことは大切であることから、現在も出前講座などを通じて周知しているところでもあります。 さらに、地域が防災意識を持ってそれぞれの災害に対応できるように、地域の防災訓練の実施や危険箇所等の把握、またホームページでの公表や出前講座等により、一層の広報、周知の徹底などの対応をしてまいりたいと考えております。 私からは以上であります。
○議長(今井康喜議員) 市長。 〔市長 今井竜五君 登壇〕
◎市長(今井竜五君) 私からは、大きな3番、防災対策の充実についての(2)情報伝達手段の重層化の課題について、まずお答えをさせていただきます。 災害時における正確かつ迅速な情報の発信及び情報共有は、大変重要なことだというふうに認識をしております。また、市では災害等が発生した際の住民に向けた情報発信は、複数の伝達手段を確保するよう取り組んできており、現在では防災行政無線、防災メール、緊急速報メール、広報車などによる広報、岡谷市のホームページ、シルキーチャンネル、防災ラジオなどにより情報提供することができるようになっております。 現在避難所であります各小中学校、支所や各区などの相互の情報伝達手段に、デジタル簡易無線機を配置しており、有効な情報伝達手段の一つとして体制の確保をしているところでございます。また、自主防災組織におきましても、複数の伝達手段を確保するようお願いをしておりますことから、トランシーバーなどによります情報伝達手段の確保は有効であると考えております。 これらの防災資機材を整備するに当たっては、市の防災資機材購入費補助金制度、あるいは市町村振興協会など外部の助成制度を活用していただけるところでございます。 次に、(3)の避難訓練の充実についてでございますが、現在各区で行われている避難訓練は、地区分散型訓練として、区が主体となり計画・実施された訓練で、実際に即した内容となっているものであります。この地区分散型は住民主導型の訓練で、実践的、自主的で大変効果のある訓練として重要なことと考えております。 過日の8月31日に小口区で行われました防災訓練におきましては、区民の安否確認方法やペット同行避難訓練等を取り入れ、実践的に取り組んでいただきました。これは、区民と区、自主防災組織が、自助、共助の意識向上を目的に訓練の企画から運営、実施を通じ、組織体制の確認等を行い、実効性を検証する取り組みであり、市民1人1人が防災意識の高揚を図る機会として、自主性によるさらなる市民の意識向上につながるものというふうに考えております。 また、隣組単位による集合、避難など、地域特性と独自性を考えた訓練が行われており、効果的で近隣住民のつながりをさらに強くするものと考えております。これらの隣近所などのつながりが強くなることは、地域の防災対応の強化、減災に通じていくものと考えているところでございます。 私からは以上です。
○議長(今井康喜議員) 一通り答弁が済んだようです。 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) 9番 今井秀実です。 一通り答弁ありがとうございました。2回目以降の質問をさせていただきます。 大きな1番の(1)で、子どもたちの発達を支援する課題ということで、とりわけ自閉症の傾向があったり、情緒障害というような子供たちがふえているということを述べながら、特別支援教育の重要性を教育長にお話いただきましたが、本当に自分も最近ずっと一つのテーマとして、いわゆる発達障害の子供たちを本当に当たり前のように受け入れながらも、きちんとその発達段階に応じてサポートしていくというのを、どの発達段階でもしていかなければいけないと改めて思っているんですが、小中学校の現状を、学級の安定とかというようなことも含めて、ちょっと感じておられるその課題というようなものをもう一言、教育長の感想で結構なんですが、教えていただければと思います。
○議長(今井康喜議員) 教育長。
◎教育長(岩本博行君) 今議員さんから小中学校の実情をお話しいただきましたけれども、本当に発達障害のあるお子さんたちを、まず保護者の皆さんが本気になって子供を育てようと頑張っていただいているのも事実でございますし、また、その子供にかかわっている地域の方、あるいは関係者の方が、本当に岡谷市では1人の子供をみんなで温かく育てていこうと、そういう思いが強いのも事実かなと、そんなふうに思っているところでございます。 私は、子ども総合相談センターで3年半勤務をさせていただいたわけですけれども、その中で、やはり発達障害をお持ちの子供たちが、やはり十分な支援というものができなかった場合には、いろいろなところで不適応状態を起こし、そしてそれが話題になっている不登校だとか、ひきこもりだとか、そういうところにもつながっているんだなということを改めて思っているところでございます。 子供たち自身を私たちがしっかりとその状況を把握し、そして子ども総合相談センターには幸い専門カウンセラー、あるいはソーシャルワーカー、そういう専門家がおります。そういった人たちの力をかりながら、本当にチームが一体となってこの支援をしていく必要があるのかなと、そんなことを思っているところでございます。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) ありがとうございました。 本当に、その該当になっている1人1人の子供たちの成長という観点で、今大変参考になるお話があったんですが、そういう子供たちを学級で、例えば落ち着きのない子供がいるみたいなときに、いわゆる市費で特別教育支援員というようなものを配置して岡谷市はやってきている、それが結構手厚くできているので、1人1人の子供たちにとってもプラスになるし、学級そのものの安定とかというところにも貢献しているというふうに強く思っているんですが、今のその特別教育支援員、援助して、例えばですが、落ち着きのない子供だったら、その子供にちゃんと寄り添うような形の支援員が1人配置されていることで、クラスの安定みたいなことが図られているかと思うんですが、より一層そこを充実させていくべきというふうに考えるんですけれども、この点はいかがでしょうか。
○議長(今井康喜議員) 教育長。
◎教育長(岩本博行君) おっしゃるとおりでございます。 特別教育支援員の先生方がいていただけるおかげで、本当に学級が安定したり、あるいはとりわけそのお子さん自身が本当によりよい勉強ができるといったような状況もございます。 ただ、特別教育支援員さんも、いろいろな研修を通して自分の力量を磨いていただいているわけですけれども、子供とどのような距離を置いて接したらいいかというような点については、まだ悩みを抱えていただいている、あるいはどうしたらいいかお考えになりながら接しておられる方もおいでになります。 そんな点、私ども一緒になって、子供との接し方について一緒になって考えて、本当に特別教育支援員さんを置いたことで、その子もよくなり、そして学級もよくなり、ひいては学校全体が学びの雰囲気に満ちていくというような形になっていけばいいなと、そんなふうに思っているところでございます。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) ありがとうございます。 最近私たちの手元にも届けていただいた教育要覧の該当のページ、例えば岡谷市子ども総合相談センターの体制なんかを見ると、かなりこの点も重層的にされていて、専門のカウンセラー、臨床心理士や特別支援教育士というような資格を持っている方、あるいはスクールソーシャルワーカーの配置などもされてきていますが、今言われた特別教育支援員そのものの増員とともに、今教育長先生がお話しされた、どんなふうに子供にかかわっていったらいいかというのを、教職員みんなで、もちろん親御さんの話もよく聞きながら対応していくというのは非常に重要だと思いますので、この部分での本当に子供たちに寄り添った環境整備というのをぜひお願いしたいと思います。そのことを強く申し上げて、(1)についてはこのぐらいにしておきます。 (2)の「子どもの貧困」問題に対する対応については、これは学校現場だけの問題ではないし、本当に社会福祉のほうの関係も含めてしっかりしていかなければいけないと思いますが、とりわけいろいろなケースがあって、一律に家庭の貧困が子供の成長を妨げるというような、そんな単純なものではないということも言われましたが、逆に、家庭の経済的なものをしっかり見ておいてあげないと、先番議員の質問の中でも、部活動についての経費が、経済的な問題で払えなくて、部活を断念せざるを得ないというような事例も話されましたが、このあたりはかなり深刻な問題というふうに改めて思っています。 そこで、これも6月議会で聞いて、多分そんなに答弁が急には変わらないのかもしれませんが、就学援助をとにかく充実したものにしていくというのが、まずできる一番の対策だと思うんですが、生活保護費に対して1.2倍という基準の設定の倍率を引き上げるだとか、中学校では生徒会費とか、クラブ活動費とか、PTA会費なども就学援助の対象にしていくというようなことができるはずですが、岡谷市ではまだ対応していないという部分など、就学援助の拡充が必要と思いますが、その点いかがでしょうか。
○議長(今井康喜議員) 教育部長。
◎教育部長(吉澤洋人君) 6月議会でも御答弁申し上げましたが、基準の引き上げについては、現在のところ考えておりませんが、一律に収入状況等の一定の基準で線引きをするのではなくて、児童生徒の生活状況、あるいは家庭の諸事情等を総合的に勘案し、家庭状況の急激な変化等にも随時対応しておりまして、個々の実情に即した認定を行っているつもりでございます。 いつも言う、本市の1.2倍を掛けた収入額の目安は383万円ということで、未公表の市もありますが、この額は、県内の市では松本市に次ぐ額でありまして、手厚く対応をさせていただいていると考えております。例えば、倍率が高くても、今言った目安額が岡谷市よりも低いというところは幾らでもございます。そのようなことで、倍率のみで比較することは適当ではないというふうに考えております。 また、生徒会費、PTA会費等、国の補助対象として認められておるんですが、本市におきましては、公平性の確保の観点から、まだその支給対象とする考えはございませんが、今後とも経済情勢や他市町村の動向に注視しながら研究等を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) そこの部分の答弁は6月と変わらないかなというふうですが、ただ、生徒会費、クラブ活動費、PTA会費分も支給していくという対応は、他市町村ということでいえば、近隣ではたしか伊那市とかも支給をしているという状況だと思いますので、ぜひ県下の様子をしっかり見ていただきながら、単にこの6市町村というような枠組みだけでなく、子供たちの実情に即した対応というのをぜひ研究を深めていただきたいと思います。 では、この問題もこのぐらいにしておきます。 (3)の全国統一学力テストの問題点については、先番議員への答弁とも重ねて、改めてよくわかりました。 それで、学校間の序列化や不要な教職員に対する批判などにつながるということで、公表をしていかないということは、改めて歓迎するところですが、つい最近、8月に結果が出ているということですが、今後、そうはいっても、実施した学力テストの中身を個々の指導改善につなげていったりということにはしていくかと思うんですが、今後の活用などの予定、あるいは問題点、課題などについては保護者にも伝えていくというような話がありましたが、今後の予定などどのようになっているかお聞きしておきます。
○議長(今井康喜議員) 教育長。
◎教育長(岩本博行君) 活用につきましては、調査結果から見える課題を分析した上で、指導方法の改善や家庭での生活のあり方等の改善、あるいは学力向上につなげてまいりたいと、そんなふうに考えているところであります。 学校と家庭が共通理解のもとに協力、連携し、子供の学習環境を整えたり、あるいは分担して学校、家庭が子供の教育に携わったりできるよう、全国学力・学習状況調査から見える市全体の傾向や成果、あるいは課題や、あるいは各学校での学力向上策等の紹介、家庭学習の取り組みの充実、こんなことに関するようなお願いなどもあわせてお知らせしたいと、そんなふうに考えております。 また、公表の時期につきましては、できるだけ時間をかけずにお知らせをしたいと、そんなふうに考えておりますけれども、各学校に調査結果が届いてから、全国学力・学習状況調査結果の分析や指導改善の方向が出るのに、およそ2カ月ほどが必要となります。市全体の状況をまとめて分析等を行い、市教育委員会から各家庭、あるいは市民の皆様にもお知らせをしたいと、そんなふうに考えているところでございますが、おおむね12月ころになるのかな、そんなふうに考えております。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) 全国学力テストが話題になっているし、改めて考え方を聞いておきたいなということで質問させていただきましたが、むしろ私は、この実施したテストをもとに、指導改善という部分とか、家庭の学習へのアドバイスとかというよりも、それ以外の毎日積み重ねている学校の先生方が子供と向き合っている中で生じているそのことを、しっかり家庭にもつなげ、教職員でもよい授業の改善のためにどうしていくかという、当たり前なんですけれども、そちらに膨大なエネルギーを費やしてほしくて、この全国学力テスト、小学校6年と中学3年というふうにやった、このことに余り振り回されてほしくないなというのが正直なところなんですが、その辺ちょっと一言、家庭との連携、教職員の指導の改善などについての考え方を教育長から改めてお聞きできればありがたいです。
○議長(今井康喜議員) 教育長。
◎教育長(岩本博行君) この全国学力・学習状況調査の狙いというのは、議員さんも御承知かと思いますけれども、最終的には先生方1人1人の授業改善に資すること、そしてそのことが子供たちの学力向上につながることというふうになっております。 私は、議員さんがおっしゃるように、やはり日々の授業改善が命ではないかなと、そんなふうに考えております。学力保障と成長保障、このことを先ほど申し上げましたけれども、その2つが実現されるのに最適な場は授業の場でございます。 その際に、やはりこの全国学力・学習状況調査、これは学力の面と、それから学習の仕方、生活面、両方の調査をしております。それをクロス集計すると、非常にいろいろなことが見えてくる場合がございます。そんな見えてきたことを生かして日々の授業改善に生かしていく、このことがとても大事ではないかな、そんなふうに受けとめているところでございます。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) 学力についての考え方についてもお聞きして、基礎的知識という部分と、それを活用する力と学ぶ態度みたいな、それら一体のものを育てていきたいということで、私もそういう発想で子供たちに向き合っていただくのは非常にありがたいなというふうに感じたところですので、全体として幾つかの問題を取り上げさせていただきながら、新しい岩本教育長のお考えもお聞きできましたので、本当に子供たちの発達を全面的に支援していくという立場で、引き続き御努力をお願いしたいと思います。 大きな2番に進みたいと思います。 岡谷小学校問題についてですが、ここはちょっと具体的なことをもう少し突っ込んでお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 各学校の校長、教頭、それからPTA会長1名ずつ、それから地域の代表ということで各校1名ということかと思いますが、例えばですが、岡谷小学校は間下区、岡谷区、新屋敷区という3区ある中で、たしか新屋敷の区長さんが代表というような感じになっていたかと思いますが、ほかの神明小学校や田中小学校も似たような状況かと思うんですが、その委員会のメンバーにならなかった区の声もきちんと吸い上げていくというのは非常に重要かと思いますが、その点どんなふうに考えているか、お聞きしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 教育担当参事。
◎教育担当参事(橋爪哲也君) 今おっしゃられました母体となる統合の推進委員会のメンバー構成であるかと思いますけれども、まず、地域の代表として入っていただいた分につきましては、これは各区長さん方と打ち合わせをさせていただいて構成メンバーを決めさせていただきました。今回の統合を進める上で、実務的な課題というのは主に部会が担う、そういったことになります。その部会の中で、例えば交通安全部会であるとか、そういったところには、当然地域にもそれぞれの各区からかかわっていただいて、必要な人選をこれからしていただくようになるかと思います。 議員さんがおっしゃる、恐らく地域の声をどうやって拾うかという部分につながってくるんだと思いますけれども、地域の声を丁寧に拾うには、やはり小まめな情報提供と、それから意見交換をさせていただく機会の充実であるかと思っておりますので、そういったことに力を入れていきたいなというふうに考えております。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) 大体わかりました。 それで、推進委員会全体の会合は、次回は9月下旬ごろかなというような報道もされていますが、その全体の委員会の進め方、それと6つの部会のそれぞれの進め方というのが、本当に課題に即してテンポよく、しかも地域住民の代表としての各区の区長さんなどとも綿密な連絡をとってということでは、なかなか大変な作業かと思うんですが、その辺、およそのスケジュールというか、テンポというか、どんなふうに想定されていて、課題がどの辺にあるかというような部分についてもちょっとお聞きしておきたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 教育担当参事。
◎教育担当参事(橋爪哲也君) これから進めていく上で、特に部会においてはしっかりとした実行計画を立てていかなければいけないというふうに考えています。それぞれの部会はそれぞれの役割がございますので、それをしっかりとちょっと考えていくということになろうかと思います。 その中で、課題の抽出というのはまさにこれからなんですけれども、今年度中に結論を出していかなければいけない内容、それから平成27年度中に出していかなければいけない内容、それから平成28年4月にこだわらずに継続して検討していく内容等あるかと思いますので、それぞれしっかりと課題を整理して実行していきたいというふうに考えています。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) わかりました。 それで、(2)住民・保護者への説明責任につながっていくんですが、いわゆる定期的な情報発信として、印刷物である教育委員会便りみたいなものを出していくと同時に、その都度機会を設けて、足も運んで、説明会とか意見聴取の場を設けていく予定だというふうな趣旨で私は聞いたんですが、それもかなり濃密な頻度でやっていただく必要があることを改めて思うんですが、例えば、通学区の最終的な結論は9月中に出していきたいというような方針だったかと思いますが、そこの詰めなんかはもう本当に濃密にやっていかなければいけない課題かと思いますが、そのことも含めて、足を運んでという説明会、意見聴取というものについて改めてお聞きしたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 教育担当参事。
◎教育担当参事(橋爪哲也君) 足を運んで説明をしていくという部分につきましては、既に関係の区から、いつごろこんな説明会をやってもらいたいというような要望も出ております。そういったことについて、その時点での状況等を御説明してまいるというようなことで打ち合わせをさせていただいております。 それと、今通学区のお話出ましたけれども、これは基本的な通学区の考え方を出させていただきまして、それを踏まえて保護者全員の意向を調査しております。そんなことから、最終的にその基本的な通学区でよろしいかどうかという結論は、これは教育委員会で出してまいりたいというように思っておりまして、推進委員会にもそれを御報告申し上げていく、そんなスケジュールでいきたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) この問題では、ずっと自分は地域住民、また保護者への十分な説明という部分を求めてきて、今も改めてそのことを言っているわけですが、とりわけあの岡谷小学校の現地は学校敷地としては適さないという結論の出し方が非常に一方的だったという印象は、私も今でも変わっていない。だからこそ、先ほどもちょっと読み上げましたが、これからの学校づくりには市民や保護者の声を反映しながら進めることが大切というふうに、あり方検討委員会の提言に明確に述べられている。そこは非常に重く受けとめて、今後も丁寧な対応をお願いしたいと思います。 (3)は岡谷小学校跡地の安全対策なので、ちょっと同じ岡谷小学校問題でも事柄が違う部分がありますが、先ほどちょっと正確に聞き取れていないところがあるんですけれども、本議会中に補正予算の提案をして、平成27年度にという部分と、学校解体後のことについては平成28年度以降だという二重の答弁をいただいたかと思いますが、ちょっと整理して、もう一度わかりやすく、ややゆっくり目に説明をいただければありがたいです。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 申しわけございません。 もう一回、ちょっと整理をさせていただきますと、まず初めに申し上げましたのが、学校の跡地の安全に対する検証、あるいはその解析の作業でございます。その作業については、今現在学校建物があるわけでございますので、その状態の中で実施できる範囲の当然その解析要望等がございます。そのために必要な経費も出てまいりますので、そのあたり、準備が整いましたら本議会中に関係経費にかかわる補正予算をお願いしてまいりたいということでございます。その作業を平成27年度内というか、平成27年度までかかってまとめていきたいという予定でございます。 それから、その後、それらを整理した上で対策工事を行っていくという部分でございますけれども、対策工事については、校舎の解体後に実施をするということでありますので、校舎があったことによって調査ができなかった内容であるとか、あるいは測量等でございますけれども、そういうものもありますので、校舎の解体を待って、そういった残りの必要な調査等も行いながら工事をやっていきたいということでございます。 したがいまして、工事の実施時期については、校舎の解体が可能となる平成28年度以降、校舎を解体してからそういった工事を実施していくと、そういう予定でございます。そんな内容での御説明をさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) 要は、自分が壇上で読んだ、まずは想定される事象に対するさらに詳細な解析と検証を間を置かず行うという、その間を置かず行うというのを、経費的にある程度見積もりができてきたので、本議会に補正予算が出て、平成27年度という、要は校舎があるうちでもその解析、検証を十分進めながら、解体後についてはさらに検証して速やかに工事に着手すると、こう理解したいんですが、これが地域の説明会などで地域の方々が大変心配しているのは、本当にこの安全対策を計画的かつ着実に対策を進めてくれるのかというのが、かなりの懸念材料になっているようで、厳しい言葉が説明会の場で飛んだり、本当にやってくれるよなというような声が出たりするんですが、これは具体的に自分が想定するもので考えれば、やはり盛り土が問題だということだから、盛り土を一定程度除去するのか、固めるのか、いろいろな工法がある、そういうのを探って、いずれにしても、大雨や地震があってもすぐには崩れてこないような対策を確実にするんだというふうに理解しておきたいんですが、それでいいでしょうか。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) 今時点で具体的に、こういう工事をこの範囲でこの程度の規模でということがお話しできれば非常にわかりやすい、わかっていただきやすいのかなというふうには思うわけですけれども、なかなか、今までは建物の敷地としての安全性の議論をしてまいりました。 今度は建物がなくなったときに、現地のああいった地形がどういうふうな危険性があるのか、どういう対策を施すのかというのが、またちょっと別の次元の話になってまいりますので、ちょっと今具体的にどんなイメージでということを申し上げられればわかりやすいと思うんですが、その辺なかなか申し上げられないことと、いろいろな法規制がかかっておるものですから、何がどこまでできるのかと、そのあたりの調整も必要になってまいりますので、ちょっと何をやるの、どういうふうにするのというあたりは、非常に歯切れが悪くて申しわけございませんけれども、ちょっと今時点ではなかなか申し上げる段階ではないものですから、まずは調査を進めさせていただいて、だんだんその内容を整理しながらお知らせをしていくというふうな形になろうかと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) 今の時点では細かいことまでは明言できないということですが、そうであるとなおさら跡地のこの整備の進め方について、まずは第1段階は解析、検証という、その中身がどうなのか、それを踏まえてどんなふうに安全を確保するのか、さらに、単に安全確保するだけではなくて、教育的な効果を持ったような跡地の整備を進めてほしいというような声もあることも事実ですので、地域や保護者の声というのを、この問題でも十分酌み上げて進めていくべきと思いますが、改めてその点どうでしょうか。
○議長(今井康喜議員) 建設水道部長。
◎建設水道部長(河西稔君) ちょっとくどい話、重複したようなお答えになるかもしれませんけれども、跡地の利用ということになりますと、先ほど申し上げております斜面の安定対策の検討と並行して進めていくということになります。 今私ども考えておりますのは、あの跡地につきましては、まず跡地というか、あの敷地ですね、あの地形の中で、まずは安全対策が第一というふうに考えておりますので、それらが決まって、どんなふうな形のものをどんなふうに実施していくのかということが固まってきたら、その中でどのような利用ができるのか、あるいはまたその形づくりだけではなくて、その後どんなふうに管理していくのかというのも非常に大きな大事な要素だと思いますので、そのあたりを地元の皆様、関係の皆様とともに検討してまいりたいというふうに考えております。 なお、今学校としてお使いいただいていて、例えば雨水の対策でありますとか、管理教室棟の東側の斜面の表面の崩れを防止するくいを打ったりとか、いろいろな対策は、今できることはしておりますので、その危険、危険というものの現状では、こうやって可能な限りの対策もしておるし、データの調査、ひずみ計であるとか、地下水位だとか、傾斜計、ひずみ計、そういったもののデータを見ながら安全の追跡調査もしておりますので、そういう意味では余り危険、危険ということで過度に考えているということではなくて、その辺は監視体制もとりながら進めておりますので、あわせて御理解をいただければと思います。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) 地元の皆さんの声をよく聞きながら、この対策のほうも進めてもらいたいと思います。 では、大きな3番に進ませていただきます。 防災対策の充実についてですが、53カ所の避難場所、避難施設なんですが、岡谷市の地域防災計画の資料の中に、土石流の危険がある場所はどうだという一覧の部分もあって、何カ所かが土石流の危険があり、急傾斜地の危険性もある場所があるという一覧表があって、自分は災害の種類ということにこだわってちょっと質問させていただきましたが、そういうところは、いわゆる大雨による土石流や急傾斜の崖崩れが心配されるようなところなんだから、そういうときには避難施設、あるいは避難場所として適切ではないということが、もう当初から予定されている場所が幾つもあるかと思うんですが、そういうところの見直しというのは、今まさにこの時期にも進めておくべきではないかと改めて思うんですが、どうでしょうか。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 今お話がありましたような、そういった災害、幾つか災害の種類がございますけれども、そういった部分のところでは、あらかじめわかっているところについてはというお話の部分、この部分につきましては、現在各区のほうにお願いしたりしている話の中の出前講座等におきまして、各住民の方にお知らせをしているところであります。 また、国のほうの法改正がございまして、それぞれの避難所につきまして、その災害ごとに指定をするような改正というところも出てきております。ただ、その部分につきましては、非常に各市町村とも苦慮しているところでありまして、なかなかこの災害の場合には、ここはいいけれども、こっちはだめだよとかという部分では、住民の方も非常に混乱するというような部分もあります。 今現在岡谷市では、今お話ありましたように53カ所のうち12の小中学校、14の保育園を除きますと27カ所あるわけでございますけれども、その中には各区の公会所でありますとか、または3支所、また市の関係の施設も入っているわけでございます。 そういった中では、今現在、土石流の関係の急傾斜地の特別警戒区域という部分のレッドゾーンといわれている部分に当たるところは入っておりません。ただし、いろいろな整備がされていく中で、警戒区域に当たるところも当然入ってきております。また、場合によっては液状化という部分のところで危ないというふうに言われているところも入ってきております。こういった部分につきましては、現在ちょうど平成21年に地域防災のマップをつくった、ガイドをつくったわけでございますけれども、それの見直しの時期に入ってきております。ちょうど5年たちますので。 そういった中で、今議員さんからお話がありましたような中、また法的な部分の指定という部分もございますので、今後の中でちょっと検討していきたいと思います。また、それまでの間につきましては、先ほどお話ししましたような形の中で、地域の方たちには随時知らしめていきたいと、こんなふうに考えているところでありますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) ちょっと自分が手元に持っているもので見させてもらうと、土石流の危険性があるところが、今井区公会所、小坂公民館、三沢区コミュニティ施設、駒沢公民館、鮎沢区公会所、橋原区公会所、今井保育園、川岸保育園、夏明保育園、湊保育園、つるみね保育園、神明小学校は急傾斜地ですね、湊小学校、川岸小学校、上の原小学校、岡谷西部中学校ということで、意外と少なくない。 非常に多いといってもいい現状で、そうすると、国が見直しを進めて、それに合わせていくのが困難だという話も一定の理解が自分もできるんですが、ただ、先ほど来部長さんの言葉にも出ている、その避難場所、避難施設の特性について十分周知させるというところが非常に重要かと思うんですが、それをこういうマップに反映させたり、出前講座で周知したり、あるいはあらゆる機会を通じて、そのことをあらかじめ地域住民が知っておくということは大切かと思うんですが、その点改めてどうでしょう。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 今お話がありました防災ガイド、防災マップの部分でございますが、これにつきましては、平成21年に全戸配布をさせていただいております。また、いろいろなイベント等におきましても、そういったところで活用させていただいたり、今ありました出前講座でも、そういった部分で、具体的に御自身の近くのところの状況がどういう状況になるのかと、こういった部分については、その場でよく勉強していただくというか、御理解いただくような形をとっております。 いろいろな災害の状況もあるわけでございますけれども、まず自分の周りのところでどういった状況になると、どういった災害が起きる可能性が高いのか。そして、そのときには自分がどういう行動をとったらいいのか。今お話がありましたように、危険渓流の部分があったとするならば、そういったところは、ではやめて、ちょっと違うこっちのほうに行こうかと、もしそういった部分の判断ができるんだったら、それはそういった形の中で、それぞれの行動の中でやっていただければいいのかなというふうには思っております。 どちらにしましても、地域の方たち、なかなか防災という部分を改めて御自身一人だけで考えることはないものですから、出前講座という一番これは身近な話を、一番膝を突き合わせながら本当に具体的に話ができるという部分では、一番私どもとしては効果があり、今後の役に立つ部分ではないかなというふうに考えておりますので、そういった部分では、そういった点に力を入れながら、地域の方、また区の方、また地域防災に携わっておられる方たちと協力しながら進めていきたいと、こんなふうに考えているところでございます。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) 言わんとすることは私も非常に大切だと思っていますので、(「リーン」予鈴)ぜひそこは進めてもらいたいと思いますが、当面することで、岡谷小学校がここでなくなってくるということは、もう市の方針で固まってきていることですが、これに伴う避難場所、避難施設の見直しというのは、直ちに時期までにしなければいけないと思いますが、その辺の作業はどうなりますか。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 当然、施設として利用がされなくなった場所を、引き続いてその避難場所として指定していくということは、もう当然考えられませんので、岡谷小学校の場合につきましては、学校としての利用がなくなった段階で避難場所の指定を解除していきたいと、こんなふうに考えているところであります。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) それは当然のことなので、しかるべきタイミングでしていただけるかと思いますが、それと同時に、先ほど来話が出ている防災ガイド、防災マップですが、更新の時期を迎えているということで、国の指針の話や今の岡谷小学校の話、自分の問題意識も含めてですが、更新が必要なことは間違いないと思いますが、いつごろどんな形でどういうことを中心にという部分が固まっていましたら、教えていただきたいと思います。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 防災ガイドにつきましては、先ほど御答弁させていただきましたように、平成21年6月に策定をいたしました。そんな中で5年がたつわけでございますけれども、この間にはさまざまな法的な部分の変更等、また県のほうでもさまざまな調査をして、今現在平成25年、平成26年にわたって県のほうでもさまざまな調査が行われているようです。 こういった部分につきましても、当然反映をしていかなければいけないという部分、また先ほどからお話がありましたように、岡谷小学校の部分の指定の部分、こういった部分も当然ございますので、今のところ見直しの予定としましては、平成27年度には見直しの部分のところを進めながら、おおむねその次の年くらいには新しいガイドのほうの策定をしていきたいと、こんなふうに考えているところでありますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) ぜひ、いろいろな角度があるかと思いますが、いいガイドになっていくようにというふうに願うところです。 それと同時に、(2)(3)とも絡むんですが、平成18年の7月豪雨災害があって、あのとき本当に防災の意識が高まってということですが、そのときの意識の高まりと比べると、全国には幾つもの災害があるんだけれども、岡谷市民の防災に対する本当の意味のリアリティーを持った準備を怠りなくという部分では、少し後退しているのかなという気もしているのが私の率直な感想で、そういう意味では、(2)情報伝達手段の重層化の課題ではトランシーバーを各地域に配備していくというのが大変有効なので、補助制度なども活用してという答弁は、非常に評価できてうれしいところですが、(3)につなげていきたいと思うんですけれども、各区が自主的、実践的に前向きにある災害を想定して、地域密着型で訓練するというのは、本当に今回の小口区や昨年度の新屋敷区でしたか、そういうのを見させてもらっても、非常にいい取り組みだなというふうに思うんですが、先ほど来出ている出前講座みたいなものも含めて、区よりももっと小さい規模での前向きな実践的な訓練がうんと広がっていくように、この機会にすべきだというふうに改めて思うんですが、その点どうでしょうか。
○議長(今井康喜議員) 総務部長。
◎総務部長(小口道生君) 御自身というか、今住んでいる地区の状況というのをみんなで再確認をして、またその地域の危険性の部分についても、具体的に把握していくということにつきましては、これは大変重要なことだと思います。 そういった部分では、図上訓練という部分のところを現在出前講座の中で取り入れているところでございます。この図上訓練というのが、そのリスクの部分が、どういったところにどういった部分のリスクがあるんだよとか、または緊急時の状況というのはどういうふうになって、その部分の予測はどんなふうにされていくんだろうと、また、現状の判断でありますとか、意思決定の部分のところを含めた中での訓練ということで、これは今現在、出前講座では区、または希望される団体のところに行っている部分でありますけれども、当然それより小さな、例えば町内単位でありますとか、もう少し、ある区をまたいだ形の中の一定の地域のところでやりたいと、こういう形があれば、当然そういった形の中に私たちもお邪魔をしてそういった部分もやっていくという形だと思います。 この図上訓練につきましては、本当に御自身の周辺のこの堰がこうだよとか、または、この道路は、例えばこちらのほうの傾斜があるからやはり危険だよねということを、自分たちで意識しながらやっていくという部分では非常に大事だと思いますので、この部分についてを、特に出前講座の中でもこれから中心に据えながらやっていきたいと、こんなふうに考えているところであります。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員。
◆9番(今井秀実議員) 図上訓練みたいなものも含めて、小さな規模でというのは本当に丁寧に進めていただきたいと思います。この防災マップも更新の時期を迎えているとはいえ、非常によくできていますが、(「リ・リーン」終了)これを、現実味を持って各家庭で再度見直す機会というのも重要だと思いますので、改めて防災の充実を申し上げて、以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(今井康喜議員) 今井秀実議員の一般質問を終了いたします。
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△延会の宣告
○議長(今井康喜議員) 本日はこれまでとし、延会いたします。
△延会 午後5時08分...