岡谷市議会 > 2010-06-16 >
06月16日-02号

  • "林新一郎"(/)
ツイート シェア
  1. 岡谷市議会 2010-06-16
    06月16日-02号


    取得元: 岡谷市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    平成22年  6月 定例会(第3回)          平成22年第3回岡谷市議会定例会会議録議事日程(第2号)                 平成22年6月16日(水)午前9時30分開議 日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(18名)     1番  田中 肇議員     2番  武井富美男議員     3番  征矢 久議員     4番  浜 幸平議員     5番  鮎澤美知議員     6番  高林紘一議員     7番  横内 正議員     8番  渡辺太郎議員     9番  今井康喜議員    10番  八木敏郎議員    11番  齋藤美恵子議員   12番  今井秀実議員    13番  杉村修一議員    14番  花岡健一郎議員    15番  横内東洋雄議員   16番  武居光宏議員    17番  三沢一友議員    18番  笠原征三郎議員欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長       今井竜五君     副市長      中田富雄君 副市長      宮澤 昇君     教育長      岩下貞保君 企画政策部長   宮坂泰幸君     総務部長     小口千代高君 消防担当参事   宮澤和弘君     福祉環境部長   青木芳男君 福祉政策担当          小口啓子君     経済部長     島田 勇君 参事 建設水道部長   小口博己君     会計管理者    小林直太君 教育部長     松本哲郎君     病院事業管理者  平山二郎君                    選挙管理委員会 事務部長     宮澤保仁君     兼監査委員    田中俊秋君                    事務局長 総務課長     小口道生君     企画課長     小口明則君 秘書室長     宮澤 順君     財政課長     原 孝好君---------------------------------------事務局職員出席者                    次長兼庶務 局長       小口明彦               武井千尋                    主幹事務取扱 議事主幹     宮澤博文      主査       牛澤孝太郎 △開議 午前9時30分 △開議の宣告 ○議長(高林紘一議員) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(高林紘一議員) 日程第1 これより一般質問を行います。 質問並びに答弁はできるだけ簡明され、議事進行に御協力をお願いいたします。 それでは、順次質問を許します。---------------------------------------武居光宏議員 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員の質問を許します。         〔16番 武居光宏議員 登壇〕(拍手) ◆16番(武居光宏議員) おはようございます。 16番 武居光宏です。質問をさせていただきます。 今から38年前、1972年ということですが、佐藤栄作首相のときに沖縄が返還されました。その佐藤栄作氏はノーベル平和賞をもらっているわけですが当時、我々は学習会がありまして、講師の大学の先生から、この沖縄返還闘争というのは非常に盛り上がって戦後来た。それで、この高揚を抑えるために、米軍のMPの管理はもうやり切れないということで、日本政府に返還して、基地の管理を日本の警察なり日本の政府にやらせたほうが沖縄の統治はできる。それで、基地をそのまま利用できるという判断のもとに、アメリカは日本に返還をしたんだという話を、当時、そういう意味の話を聞いておりました。 核の持ち込みのやみ協定ですね、それで事前に説明をしないとか、いろいろな密約が出てきているわけでありますが、今回の辺野古への基地の建設を強行したときを見るときに、外務省とか防衛省の官僚の主導によってこれが行われたと言われていますけれども、まだまだ何か密約があるような気がせざるを得ません。 それで、また今、抑止力という問題が非常に話題になるわけですけれども、アメリカでは沖縄に兵員が1万2,000人いるということを言っておりますが、これはアメリカは8,000人をグアムに移転する。そうすると、残るのは3,500人とか4,000人という人数になるわけですが、これはもう、こうなると抑止力という人数ではないわけですね。何としてもこの辺野古に基地をつくらせてはなりませんし、地元の人の了解がない限り、できるものではないと思っております。グアムやテニアンのほうへ移転をアメリカに引き続き要求をして、真の沖縄の解放のために私どもは闘っていくつもりでございます。 福島みずほ我が党首の罷免に至る経緯は、我々の護憲政党のこれは譲れぬものでありまして、いわゆる普天間米軍基地の移転先を国外、県外に主張する我が党代表に相談することなく、鳩山首相はアメリカ政府と普天間の移転先を辺野古に決めてしまったわけであります。これは許すことはできないわけでありまして、我々、一応これ、連立から離脱はいたしましたけれども、今日まで連立の条件としてきました労働者の就労支援だとか労働者派遣法の規制の問題、これから医療を充実しなければいけないというような、福祉を中心とする私ども社民党の要求は、新しい菅政権に対しても、是々非々の問題で対応していくということが私どもの中で確認されております。 そこで、通告順に従いまして質問をさせていただきます。 まず最初に、1として、鳩山政権の退陣による地方への影響と菅直人新政権への期待する政策についてであります。 市長にお聞きしたいと思うんですが、(1)として、子ども手当等の問題点であります。 岡谷市では、今月の10日に対象の家庭に口座振り込みがされたと聞いております。国・県からの原資について問題点はあるのか、また市民からの子ども手当についての意見が市のほうで何かお受けになっていることがあったらお聞かせいただきたいと思いますし、また新政権の今日までの地方を元気づける交付税等の増額、これは地域活性化・雇用等臨時特例費というような名目になっていると思いますが、これは評価できるものと思いますけれども、それについての評価、それから今後のあり方についても、こうしたとられている政策についてお考えがあったら、お聞かせいただきたいと思います。 それから、2番目に塩嶺病院の施設、それから農業生物資源研究所の扱いに対する岡谷市の国に対する要望であります。 施設の買い取りを、これは当然国では、当然という言い方はないと思うんですが、岡谷市に幾らで買えということを要求してくると思われるわけでありますが、この土地を更地にしなければいけないことだとか、今後の維持管理をするということを考えれば、多額な費用がかかるわけでありますし、当然これは岡谷市に無償で払い下げてもらうべきものと思いますが、今までの経緯とこれからの情勢、政府に対する今後の対応をお聞きしたいと思います。 それから、3番目に駅前開発でありますが、駅前開発などの補助金の削減と岡谷市への影響と今後の考え方であります。 これ、長野市では、駅前の開発の交付金が削減されたと聞いております。岡谷市では、駅前開発の今後の予定や考えがあるのかお聞きしたいわけであります。ララオカヤの建物の保守についても、雨漏りがあるとか聞いておりますけれども、そうしたものはどう考えているかもお聞きしたいと思います。 それから、4番目に、財源を消費税の増税でなく、高額所得者への税率を前に戻す考え方に対する市長の考え方をお聞きしたいわけであります。 前に戻すということは、前は37%をもう小泉政権のときに値下げしてしまったわけですね。お金持ちに値下げをしたわけです。それを前へ戻せということですから、値上げをしろということですが、ギリシャの経済危機に始まったユーロ圏の経済信用不安は、今後全世界を巻き込んだ問題になると言われています。日本の財政危機の解決策を消費税によって解決しようとする考えは、低所得者に負担を強いるものであります。反対であります。消費税の増額は、結局低所得者の負担比率が多くなるわけでありまして、財源不足は消費税でなく、小泉政権当時の自公政権の考え方でありました高額所得者の減税が消費に結びつき、景気を回復するという判断があったと言われていますが、結局、金余りの人たちをつくり出して、格差を拡大し、お金持ち、つまり余ったお金は投機に回されたわけでございます。今のこの金融恐慌というものは、金余りの問題が問題になっているわけでありまして、これは、そうしたお金は高額所得者の税率を引き上げて、前の税率に戻すべきだ。財源不足はそこに根源があるわけですから、そこに戻すべきだというあれですが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 それで、今度は2番目に、指定管理者制度における労働者の雇用の生活保障と指定管理料についてでありますが、まず1に、アルバイト労働者の生活と実態であります。 岡谷市の施設の指定管理者制度の業者について、本社が遠隔地にある業者など、指定管理料の契約額内におさめようとすることによって、そこに使っているアルバイト労働者の雇用を、予算枠を決めて、必要であっても仕事をさせないようなやり方が行われているのではないか。そういう話を聞きますが、雇用の条件を、時間を制限して抑えていくとか、契約の額の中で予算を優先させて、施設の維持や運用に必要な作業はアルバイトの時間制限をしていく、これはおかしいと思うわけであります。市としては、そのような状態を把握しているかどうかお聞きしたいと思います。 また、もし必要とする作業などが発生した場合、この請負額というのは、でなくて、契約額と言うということだそうですけれども、契約額を超えてしまった場合は、その契約をまた追加して額を追加する考えはあるのかどうかお聞きしたい。 また、アルバイトの労働者の生活の実態をどうつかんでいるのか。アルバイト労働者の1カ月の賃金はどうなっているのか。生活できないような賃金ではないかお尋ねしたいと思います。 雇用制限とか、今、雇いどめという問題が起こっておりますけれども、これをいかにやめさせるかというのは、国全体の今のなり、私どもの考えでございます。お聞きしたいと思います。 2番目に、指定業者の利益優先や指定獲得のための指定管理料の低額化の問題でありますが、今、1項で申し上げたことに関連いたしまして、作業に必要があるのに、決めれた作業以上の仕事をさせない、これは契約業者の利益を優先させて、経費を厳しくしているのではないか。もしこのような事実があるとすれば、指定管理者制度の契約業者の利益優先の考え方というものがどうしても横行して、防ぐことはできないんではないか。そして、指定を受けるために、指定管理料を他の業者より安く競争して、売り込むということが行われているのではないか。結局、労働者にしわ寄せしている。これは指定管理者制度の問題点と思います。 私どもは、指定管理者制度について、特に教育施設については私ども反対をしてまいりましたし、これが問題点であります。お考えをお聞きしたいと思います。 それから、3番目でございます。スケートボード場の設置要望についてであります。 1として、スケートボード場の必要性と市の考え方をお聞きしたいと思います。 既に昨年12月に市議会に対してスケートボード場の設置について陳情が出され、採択をされております。市としては、こうした若者の要望についてどのように考えているかをお尋ねしたい。 スケートボードは、サーフィンとかスノーボードと共通性があり、これは世界的にも流行しておりまして、このスポーツ人口というのは、今、ふえているわけでありまして、茅野市、駒ヶ根市、松本市、長野市、大町市、上田市、佐久市、小諸市、小布施町などにもう既に施設が設けられているわけであります。こうした若者のスポーツや趣味の動向をつかむ必要が特にあります。人口減に悩む岡谷市としては、そうした若い人たちの気持ちをつかんで、こういう施設を積極的に施策の中に取り入れていただきたいと思うわけですが、諏訪湖の公園の中に設置するような話も聞いておりましたが、その後どうなっているかをお尋ねしたいと思います。 それから、2番目に、現施設の利用によって、時に解決するかどうかということでございますが、イルフの駐車場の利用、それからローラースケート場の利用など、今の空き施設の利用はできないかお聞きをしたいと思います。 次に、4番目ですが、市の保管する産業遺産や美術品、歴史的な教育文書、書籍、記録データの安全な保管についてでございますが、1として、旧岡谷高等職業訓練校の利用であります。今井新道にあるの施設ですが、蚕糸関係の資料の保管が進められていると聞いております。火災や盗難などの心配があるわけでありますが、状況についてお尋ねをしたいと思います。 以前、この建物が火災になったことがあります。近所の人たちが不用心ではないかということをおっしゃっているわけでありますし、火災報知機だとか防火施設、盗難に対する施設がどうなっているかをお尋ねしたいと思います。 また、産業遺産や歴史的な資料や書類、それから映像、フィルム、文書についての保管はどうなっているのかも、これは散逸をさせてはいけないものだと思います。お考えをお聞きしたいと思います。 2番目に、市の美術館と蚕糸博物館の管理でありますが、収蔵品の管理については、特に収蔵庫について、これはどうなっているか。保管する耐熱金庫など、保管設備について、同じように火災や災害、盗難から守ることについて、どのようになっているかをお尋ねしたい。 それから、3番目に各部のデータの保管でありますが、特に美術品ですが、美術館の中にあるデータだとか保管についても、データ部分を含めてどうなっているかもお聞きしたいと思うわけでございます。 壇上での質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 教育部長。         〔教育部長 松本哲郎君 登壇〕 ◎教育部長(松本哲郎君) おはようございます。 武居光宏議員さんの御質問への御答弁をさせていただきます。 まず、大きな1番、鳩山政権の退陣による地方への影響と菅直人新政権へ期待する政策についての(1)子ども手当等への問題点でございます。 子ども手当につきましては、4月から新制度となりまして、児童手当に比べ支給金額と対象者が拡大されております。申請手続が必要な方には4月下旬から受け付けを行っており、この6月10日に第1回目の支払いをさせていただいたところでございます。 市民の皆さんの反応という部分でございますけれども、手当を受け取られた子育て中の方々には喜ばれているというふうに感じております。 また、原資の関係でございますけれども、国や県からの原資について問題はあるかとの御質問でございますけれども、当初、マニフェストにおきまして、全額国庫負担とのことでございましたが、平成22年度限りの暫定措置としまして、児童手当の地方負担を継承して求めることとされた過程におきまして、所管する厚生労働省から地方に対しては協議とか説明等がなかったということで、全国市長会におきましても、これに対しての遺憾の意を表明しているという状況でございますし、平成23年度以降の子ども手当についても、人件費や事務費を含め、全額国庫負担としてほしい旨などを決議がされております。 また、市といたしましても、内容について、早目に決定いただき、事務等の混乱を招くことのないようにしていただきたいと思っております。 続いて、大きな3番、スケートボード場の設置要望についての(1)スケートボード場の必要性と市の考え方についてでございます。 現在、若者のスポーツ、レクリエーションが多様化していることを考えますと、スケートボード場設置についての若い方々の要望については、できるだけ大事にしていきたいというふうに思っておりますが、専用のスケートボード場の設置ということにつきましては、現時点では具体的な計画はございませんが、これについての必要性は感じておりますので、御理解をいただきたいというふうに思います。 次に、大きな4番、市の保管する産業遺産や美術品、収蔵品、歴史的な教育文書、書籍、記録データの安全な保管についての3つ御質問をいただいております。 (1)の旧岡谷高等職業訓練校の利用についてでございます。 現在、旧岡谷高等職業訓練校は、市立岡谷蚕糸博物館市立岡谷美術考古館の資料収蔵施設として、蚕糸関連資料や民俗資料、考古資料を収蔵するとともに、一部を文化財資料整理の場所として利用しております。防犯や防火対策につきましては、警備会社による機械警備システムを導入しまして、24時間体制で監視を行っております。また、施設には火災感知器や報知機、消火用の放水設備を設置し、防火対策に努めておりますが、蚕糸関連資料等、貴重な資料を保管しておりますので、文化財資料の整理などに際して、火気の扱いに十分注意するとともに、消火設備の取り扱いなどの訓練も実施をいたしまして、防火意識の高揚に努めておりますし、今後も十分意を配してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、(2)市美術館、蚕糸博物館の管理についてでございます。 岡谷蚕糸博物館及び美術考古館には、蚕糸関係資料、郷土の作家の美術関連資料、考古関連資料等、貴重な資料を数多く収蔵、展示、活用をしております。1階から3階までの各階に収蔵庫がありまして、展示品以外は収蔵庫に収蔵し、大切に保管、管理をしております。収蔵資料の増加等とともに、収蔵スペースも手狭となっているために、温度、湿度、空調等にも気を使いながら、適切な管理を行っております。特に、展示がえの際の作品の入れかえや点検時には、状況に応じた梱包や保管場所等を工夫するとともに、破損することがないように慎重に作業をしておる状況でございます。 なお、資料の安全管理のための火災、盗難防止につきましては、安全管理マニュアルの策定や消火訓練の実施等も行い、機械警備を導入するなどして、適切な管理を行っておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、(3)各部のデータ保管でございますが、博物館では、戦前から戦後にかけまして、市政や製糸業にかかわる映像や古文書などを多数収蔵しており、1点ずつ台帳に登録しながら、適正な保存管理に努めております。また、古文書などの蚕糸資料についても同様であります。 最近の取り組みとしましては、昨年度、映像や写真資料などの貴重な資料の摩耗、劣化を防止し、良好に保存管理を行うとともに、有効に幅広く活用していくため、映像のDVD化や写真のデータベース化を行ったところでございます。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 総務部長。         〔総務部長 小口千代高君 登壇〕 ◎総務部長(小口千代高君) 大きな1番、鳩山政権の退陣による地方への影響と菅直人新政権へ期待する政策についての(1)子ども手当等への問題点の中で、交付税の増額等について評価できるものや今後のあり方についてとの御質問がありましたので、お答えをさせていただきます。 平成22年度の地方財政計画では、地方税収が大幅に落ち込む中、一般財源総額で対前年度比0.6%の増となり、地方交付税については、地域活性化・雇用等臨時特例費の創設等により、対前年度比6.8%、1兆700億円の増額となったことから、地方財源の確保が図られたことに対して、一定の評価をいたしているところであります。 本市の地方交付税につきましては、対前年度比6億2,000万円の増、37億3,000万円を当初で見込んでおりますが、普通交付税の交付決定が8月以降となることから、現時点では不透明な状況であります。 今後につきましては、これまで大幅に削減されてきた地方交付税の復元、増額や税源移譲など、地方が自由に使える自主財源の確保に向けた改革に期待をするとともに、市長会等を通じ国に対して必要な要請や働きかけを行ってまいりたいと考えております。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。         〔企画政策部長 宮坂泰幸君 登壇〕 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 私からは、4点御答弁を申し上げます。 初めに、大きな1番、鳩山政権の退陣による地方への影響と菅直人新政権へ期待する政策についての(2)塩嶺病院の施設、農業生物資源研究所の扱いに対する岡谷市の国に対する要望についてであります。 塩嶺病院の財産の扱いに関する経過でございますが、社会保険病院の見直しの中で、国が整備した国有財産は、運営委託を受けている岡谷市に引き継いでいただきたいということがRFO及び所管する国の基本的な考え方とされております。昨年度の状況としまして、譲渡の場合は有償が原則との見解が示されておりますが、市としては、無償にならないかとの考え方をお伝えしており、その後、協議は進展をしておりません。 農業生物資源研究所岡谷庁舎につきましては、今年度末に閉鎖されることが決定をしております。貴重な機械類が散逸しないようにし、今後のまちづくりに活用したいという強い思いから、無償譲渡の意思表示をし、農生研本部と交渉を進めているところですが、現在は農生研本部からの回答を待っている状況でございます。 菅政権が発足してからまだ日も浅く、今後どのように政策展開され、また、そのことにより地方行政にどのように影響が出るのかなどはこれからの話であると受けとめております。 いずれにいたしましても、塩嶺病院や農業生物資源研究所の財産の扱いなど、国とのかかわりの中で進めなければならない案件につきましては、今後とも岡谷市や市民の皆様にとって最も有利となる方策が見出せるよう、国への要望も含めて、必要な働きかけなどに取り組んでまいりたいと考えております。 次に、大きな1番の(3)駅前開発などの補助金の削減と岡谷市への影響と今後の考え方についてであります。 国土交通省は、従来の補助金制度を原則廃止し、社会資本整備総合交付金を創設したところであります。岡谷駅前再整備事業で想定するこれまでの優良建築物等整備事業は、新しい交付金制度の4つある基幹事業の一つであります地域住宅支援に該当し、補助制度の考え方が受け継がれおります。県都市計画課にお聞きしたところ、この分野の本年度の国の交付金は、要望どおりの内示額であるとのことであります。 岡谷駅前再整備事業については、景気悪化に伴うマンション市況の低迷、権利者やディベロッパーの意向の変化などにより、再整備事業を先送りし、現時点では具体的な事業スケジュールが決まっていない状況であります。そのため、影響等はお答えできませんが、国の公共事業費が前年対比約18%削減されていることから、今後の国の動向に注視しながら、事業実施に際しては、交付金が確保されるよう、必要に応じて要望してまいりたいと考えております。 ララオカヤの建物の保守につきましては、必要な維持補修を行っているところであり、雨漏りにつきましても、必要な措置を講じているところでございます。 次に、大きな2番、指定管理者制度における労働者の雇用の生活保障と指定管理料についての(1)アルバイト労働者の生活と実態についてであります。 指定管理者制度による公共施設の管理では、週ごと、あるいは月ごとの業務報告書に基づき、仕様書どおりの管理運営がなされているかどうか担当課において確認をしており、これまでの中では、御指摘のような問題が生じるようなことはなく、的確に遂行されており、問題はないものと考えております。 また、管理料の追加につきましては、原材料の高騰など、やむを得ない事情がある場合に限り、業者との協議を経て、例外的に増額する場合がございます。 施設の管理運営にかかわるアルバイト雇用は、民間事業者の雇用契約によるものであり、指定管理者制度の中では、1カ月の賃金など、詳細な雇用条件にまで立ち入るには難しい面がございます。各施設において、仕様書に基づく適正な管理運営がされているものと認識をしておりますが、アルバイトの雇用につきましても、法令が遵守されるよう、一層徹底してまいりたいと考えております。 次に、大きな2番の(2)指定管理者の利益優先や指定獲得のための指定管理料の低額化についてであります。 指定管理料は、仕様書に基づき、管理運営に必要な経費が見積もられており、適正な施設の管理運営が計画どおり遂行されていることをそれぞれの施設担当課において確認をしてきております。管理経費の積算につきましても、業者と市の見積もり額に大きな違いはなく、管理料を低く抑えることによって、必要な業務がおろそかにされ、施設の管理水準や市民サービスが低下することはこれまでなかったものと認識をしております。 公共施設の指定管理者制度は、管理経費の節減ばかりでなく、民間活力や専門的なノウハウを生かし、効果的な施設運営を行い、市民サービスのさらなる向上を目指すものでありますので、御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 市長。         〔市長 今井竜五君 登壇〕 ◎市長(今井竜五君) おはようございます。 私からは、大きな1番の(4)財源を消費税増税でなく、高額所得者への税率を前に戻す考え方についての市長の考え方ということで、これについて答弁をさせていただきますが、菅首相は、新政権におきまして、経済成長、財政再建、社会保障を一体的に実現すると述べておりますが、消費税の増税につきましては、表現の仕方を含め、今後の方向性を示したいと述べるにとどまっております。 議員さん御指摘の高額所得者の税率を前に戻すべきとのお考えにつきましては、小泉政権以前から政府により進められておりました高額所得者に対する所得税の最高税率の引き下げのことかというふうに思っておりますけれども、消費税増税を含めた税制改正につきましては、今後、内閣総理大臣の諮問機関であります政府税制調査会において検討が進められると考えておりまして、現時点ではどのような改革が行われるのか不明であるため、高額所得者の税率を前の状態に戻すことの是非について、お答えできる状況ではございませんので、御理解をいただきたいと思います。 しかし、消費税につきましては、これまでもさまざまな議論が行われておりまして、特に食料品などの生活必需品にも一律に課税されている現行制度を見直すべきとの意見もされているところでもございます。 消費税の増税につきましては、現行税率の一律見直しだけなく、生活必需品などの特定の品目に関する減税扱いの検討など、低所得者の負担軽減にも配慮した制度の見直しについて議論を行うとともに、財政再建の視点からも、所得税や法人税を含めた税制改正を進めるべきものというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。         〔経済部長 島田 勇君 登壇〕 ◎経済部長(島田勇君) おはようございます。 それでは、私のほうからは、大きな3番、スケートボード場の設置要望のうち、(2)現施設利用による解決策についてお答えをさせていただきたいと思います。 イルフの立体駐車場の利用につきましては、岡谷市民病院の職員駐車場として現在、貸し出しを行っていることですとか、土・日を中心に、7階まで駐車の利用実績があるということから、スケートボード場として直ちに使用するということはできないものと考えております。 鳥居平やまびこ公園のローラースケート場につきましては、ローラースケートの一般利用ですとか、スケート場の夏季練習、ローラーホッケーの練習やスケート教室などの使用もございますので、これらの利用に影響を及ぼさない方法があるのか、今後検討してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(高林紘一議員) 一通り答弁が済んだようです。 武居光宏議員。
    ◆16番(武居光宏議員) 御答弁いただきました。ありがとうございます。 順次、第2回目の質問をさせていただきますが、鳩山政権の後の菅直人新政権に対する期待の関係なんですが、子ども手当については、私、なかなか年をしたかなりの、かなりというか、裕福なお年寄りという方でしょうか、「私どもが子供を育てるとき、自分で育てるとき苦労してきた。そんなの、子ども手当なんてやることはないんだよ」と言うから、いや、それは、私はとてもね、子供を育てて、風邪でも引けば、とても金なくて困って、これ、1万3,000円もらえばありがたい。来年2万6,000円になるなんていえば、とてもありがたいと思うわけですが、市のほうはありがたいという言葉をお聞きになっているようで、私はありがたいという人が大勢を占めていると思いますし、社会全体で子供を見ていこうという機運、これはあれですよ。小、中学校、義務教育があって、これはお金持ちであろうがなかろうが、同じように子供を育てているわけでありまして、子ども手当も、そういう考えをやっぱり一般市民が持てるようになれば私はいいと思っているわけでありますが、たしか、おっしゃっている市のほうへの負担、国が全部よこすはずだったのが、来てないというのは本当にけしからんと思うし、今後、また来年続けられるかどうかは、また国会の中で、いや、もう来年は厳しいというような話も出ているようですが、市としては、ぜひあらゆる機会を通じて、これについては地方財源を当てにしてやるような方法でなくて、国が義務教育と同じようにきちんと出すということをこれは一生懸命やっていっていただきたいと要望しておきます。 それで、交付税の関係は、総務部長さんのほうからも話がありまして、ある程度の評価はされておいでになりますが、もっと自由に使えるものを地方の活性化のためにというのは、本当に今までからからにひすびた田んぼにやっと水がちょっと入ったという感じで、これで終わったでは、また、ただ終わりという感じで、これは続けてもらわなければいけないと思うんですが、8月分以降のあれもまた、新政権になって不明というか、そういうはっきりしない部分、これ、もしはっきりしてくれば、当然あれですか、補正予算とかそういうことで、補正も組まれるようなことも起こり得るわけでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 総務部長。 ◎総務部長(小口千代高君) 本年度の交付税の方針としましては、当初の予算の中で1兆円を超える増額確保がされたという部分でありまして、その基本の線は変わらないものと思っております。ただ、配分の方法についてはまだ不明な点があるもんですから、それを見ないと何とも言えないということでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) それなら、わかりました。ぜひひすびた田んぼに水が入るのを有効に使えるように、市のほうとも御努力をいただきたいと思いますが、岡谷病院は、これね、こうしたものは、新政権では病院を今までやめようとした方向に対して、公立病院がですね。維持していこうということで、頑張っているわけですけれども、公立病院の改革ガイドラインなんていうものは、もうなきに等しいんだということも言っておるわけですが、これはあれですね。岡谷病院、これから岡谷市では建てていこうということで、新政権に支援を要求しなければいけないと思うんすが、新病院とかそういうことに対して、何か動向とか明るいニュースというのはありますか。今のところどういうのか、市のほうでつかんでいることありますか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 先ほどの御答弁で申し上げましたが、現時点では明らかにされている部分がございません。市といたしましては、地域医療に対する施策展開に期待をしながら、今後とも情報収集に努めまして、地方への財政措置の拡充など、国への働きかけをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) ちょうど岡谷市は病院の切りかえで、今、大変な御苦労をみんな、関係者の人はいただいているし、そうした新しい展望も、本当に御努力をいただいて、それは新しい政府がマニュアルの中にそれなりきのことは言っているわけですから、厳しく要求をしていっていただきたいと思います。 今、統合後の岡谷病院は、大変職員の皆さんを初め、開設者の市長も気を病んで、夜も眠れない気持ちもあると思うんですけれども、今の状態は、開設者がつかんでいる状態なり、どんな状態になっているか、ちょっとお聞かせいただければと思いますが。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) 夜も眠れない、これから本当にいい病院になってほしいという思いを込めて、今、一生懸命やっているところでございますけれども、いろいろな御批判もございます。ですけれども、おかげさまでよくなったねという声も随分聞かれるようになっておりますので、ここでさらに頑張って努力を積み重ねてまいりたい、そんな状況におりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) 本当に職員の皆さんがはつらつとしておやりになっている、非常に私も行ってみたら、お年寄り、私も年寄りなんですが、お年寄りが多くて、受付の人もてんてこ舞いで、1回言ったことはなかなか聞こえないし、言ったとおりにならないような部分もあるだろうし、病院というものはそういうもんだろうし、人数は本当にふえていますね。本当に御努力を、院長初め、御努力をいただいておると思いますけれども、本当にぜひ御努力をよろしく、今後とも岡谷市の本当の市民病院として確立するように要望しておきます。 それで、病院の今度は施設の関係で、塩嶺病院と農業生物試験場の関係ですね、これは今までと同じ状態でいるというんですが、いずれにしても、こういうものを地方に金ばかりではなくて、無料でおろしてもらえば、地方の活性化になるということをこれ、ぜひ上部の団体に交渉する際には、今、地方がなかなか疲弊する中で、そういうものを使ってやっていくのだということも含めて交渉の中には、折りこんでいただいて、岡谷ではうまく使っていくんだということをね、いろいろな構想あると思いますけれども、お願いしたいと思いますが、農業生物試験場の8,000万円の耐震工事というものも、それだけ金がかかるわけですが、これはやっぱり予算はともかく、安くいかにできるかということも考えていただくわけですけれども、そこら辺のところはあれですね。いずれにしても、使っていくんだ、当初の目的を達成するようにしたいんだということで考えていていいわけですね。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 先ほどの御答弁の中でも申し上げましたように、貴重な財産ということで、散逸させない形で保存してまいりたいという基本的な考え方がございますので、そういった中で、十分に慎重に検討してまいりたいと思っております。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) はい、すみません。ちょっと、私、さかのぼってすみませんですが、市民病院の分院の関係ですけれども、塩嶺病院の払い下げは、これは当然してもらえば一番いいと思うんですが、現在、健康保険病院の冠というものをぜひ続けていけということを市のほうで言っていたと思いますし、そこら辺の指定を続けて塩嶺病院の健診というものは、健康保険病院の健診車が県内を回っている。その冠について、続けて要求していくという考えもお持ちになっていると思うんですが、そこら辺のお考えはどうなんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 冠につきましては、RFOとの協議を続けているわけですが、5月31日に、衆議院のほうの例の新しい地域医療機能推進機構法案という法案が5月31日には衆議院を通過したわけでございますが、現在の状況、政局の中で、全く不透明な状況になっております。冠につきましては、いずれにしましても、現在、塩嶺病院は分院という形で使っている状況がございますし、そのまま社会保険病院という、健康保険岡谷塩嶺病院という名称で営業しておりますので、冠の継続につきましては、引き続きお願いをしている状況でございます。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) ぜひ冠についてはあきらめることなくやっていっていただきたいと思うし、岡谷病院の中に移設したにしても、心臓の機能というのは信大の先生方によって引き継がれていると私は思っています。ぜひそういう国のあらゆる補助が断ち切られないように、つなぎを健診も含めてやっていただきたいということを要望しておきます。 それから、財源の問題で、消費税の導入という問題では、市長は当たりさわりないようなお答えをいただいて、余り御自分の態度をお示しにならなんだような気もしますが、そうではなかったかね。 これは、やっぱり一番低所得者に影響を与えるのは、市長はたしかどれに消費税を比率を変えるとかいう部分もおっしゃったし、そういうことも必要ですが、まず消費税ありきでなくて、本来は裕福になっている部分に今まで減税し過ぎた分、市長は裕福な部分に入って、減税されておいでになるかどうか知りませんけれども、岡谷市の中で億という収入のある方は、かなり減税がされているわけです。そういう人が何々銀行を通じて何とかファンドへ投入したら、アメリカが爆発してしまって、大損したとか、その大損した金はどこかへ流れているわけですけれども、今回の混乱というのは、そういう余った金、金余り現象が今、問題になっているわけでありまして、それをきちっと各国が税金というもので本当に市民の福祉に使っていけば、こんな混乱はないと私は思っています。 それは社会主義化だということで、反対する人もいるかもしれませんが、稼ぎ過ぎたお金は、欲、ごうつくばりのために、ただふやすではなくて、社会全体をよくするほうに使ってほしいというような気持ちにお金持ちがなってくれれば、世の中は非常によくなるではないかと思います。それで、市長のお考えをお聞きしました。ありがとうございました。 そういうことで、次に指定管理者制度の関係ですが、アルバイトの労働者の生活実態ということで、余り1カ月の賃金はどうなっているか、生活できないような賃金ではないかというようなことですが、これは、そこら辺のところはあれですか。今、各指定管理者制度で行われているアルバイトなり、そういう臨時で雇われている人たちが、市が直接やっていたときとそんなに変わりはないと把握されているわけですか。 そこらのところは、私は、急に変わってしまって、とてももう食ってはいけない。それで、ほかのところへまたアルバイトに行かなければいけんというこのあれですよ、つなぎをやらなければ生きていけないというような状態が生じているわけですし、これは、市はそういう民間のほうへ委託したから、そっちの責任だというようなことは、余りにもちょっと冷たいではないですか。最終的には市の施設ですから、それですから指定管理者制度にすると、こういうことが起こってくるということは、今、それが起こってきたことだと私は思っていますが、そういうことを市が把握していないということは私はないと思うんですが、そこら辺はあれですか、本当にそういう苦情は上がってきていないわけですか。 それから、特に文句を言うにしても、本社が東京にあったでは言いようがないというような言い方もしているんですが、それを岡谷市に言ってきても、それは岡谷市は業者がやっていることだからという話になるんだろうけれども、せめて幾らかあれですよ、契約するときの料金が高くても、地元に信用のできる業者を、せめて身内が山の上においでになるようですし、そういう人にやらせるべきだと私は思います。そこら辺のお考え含めて、どうなんですか。そういう苦情はあるかとか、今後見直す方法について、お考えをお聞きしたい。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 先ほど御質問の中でも、体育関係の施設というものが多いではないかという、そういうケースが多いではないかという、アルバイトが多いではないかという御指摘がございましたが、現在、プール初め、体育施設関係、指定管理ということでお願いをしております。 それで、指定管理者がアルバイトを雇ってという状況につきまして、市のほうでどれだけそこら辺に把握といいますか、関与できるかという部分でございますが、やはり体育施設のアルバイト等につきましても、先ほど企画政策部長が申し上げましたように、あくまでも民間事業者の雇用契約によるものでございますので、指定管理者制度の中では、行政として仕事の内容や勤務日数とか時間等の雇用条件まで深く立ち入ることは難しい面がございますが、指定管理者からそういった関係についてお聞きする中では、あくまでも法令に従い、法令遵守をしているんだということで、その法令に従った中で雇用契約を結び、賃金を支給させていただいている、そういう状況でございますので、あくまでも最低賃金制度というようなのもございますので、その辺が十分守られるように、雇用する側で法令遵守を、コンプライアンスということの徹底についてしていただくような、そういった指導というものもきちんとしていかなければいけないというふうに考えておりますので、そんなことでよろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) 最低賃金制度で、幾らで具体的に今、教育関係の業者は雇っているかわかりますか。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 長野県の最低賃金は681円ということだというふうに確認してございますけれども、それを上回っているという状況でございますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) 上回っているというのは、具体的にはつかんでおいでになりますか。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 金額等については、個々の確認をしてございますけれども、おおむね800円以上ということで、おおむね800円以上になっておりますので、800円を下回る部分はございませんので、上回っているということでつかんでおりますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) そうですね。800円以上、たしか900円ぐらいもらっている人もいるらしいし、それは確保されているらしいですが、今まで6時間働けたのが、3時間で帰ってくれという話になってしまうと、これはその人が生活できないわけですし、これから、今度指定管理者制度を選考する場合の契約については、ただ全体の値段で下げればいいという問題ではなくて、もっと地方のよくわかった業者をきちんと私は契約するように要望してもらいたいし、地方にいるなら、それなりきにしょっちゅう話が、連絡がとれるわけですよ。それで、これからもカノラホールも、あそこの皆さんが頑張っておいでになる。ぜひそうした実態がわかっている業者を今後契約してもらうように要望しておきます。 これ以上、時間がありません。 それで、スケートボードの関係ですが、教育委員会のほうでは必要性は認める、それから経済のほうでは、イルフの駐車場は困難だけれども、ローラースケート場の使い方を今後検討していくというわけですが、まず、それなら湖畔のあの公園の開発というのは、まだあれですね、今までちょっと話にのったんですが、今後されていく中に、将来的にはローラースケート場をあそこへつくるというようなお考えはあるかどうか、(「リーン」予鈴)それからぜひ上のやまびこスケート場ですね、あそこを、ローラースケート場ですか、あそこを使えるようにするなら、夜間の照明から始まって、いろいろ使いやすくするような方法も、これ、検討してもらいたいと思うんですが、お考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。 ◎経済部長(島田勇君) 湖畔公園の部分なんですけれども、平成15年にスケートパーク検討会の設置をさせていただきまして、スケートボードの愛好家の皆さんと設置場所ですとか、整備内容などについて検討を行いました。その結果、スケートボード場の設置予定場所として、岡谷湖畔公園の岡谷南高校前の高水敷地としまして、公園整備にあわせて設置するということにいたしました。 整備内容につきましては、アスファルト舗装の滑走面と、それから飛び出し防止用のフェンス、それから各種セクションと言うんですかね、要するにスケートボードの障害物のようなものなどを計画をいたしました。 整備時期につきましては、平成18年7月の豪雨災害によりまして、高水敷地の土砂撤去がおくれたこと、また厳しい財政事情から、公園の整備内容ですとか時期の見直しをいたしまして、スケートボード場の整備は当分の間延期するということにいたしました。 しかしながら、先ほど教育部長が答弁させていただきましたとおり、若い方々からの要望というものもございますので、これらの要望も含めまして、今後引き続き検討してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 それから、やまびこ公園のスケート場の活用という部分で、夜間照明等というようなお話も出ましたけれども、御存じのとおり、ローラースケート場には、先ほど言いましたセクションという部分がございませんので、どういう形で活用できるかというのは、ここら辺につきましても、また相談をさせていただきながら、検討してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) 前向きな検討課題をお考えのようで、感謝します。ぜひ利用する若者の皆さんと相談しながら、もし、将来的には諏訪湖畔の整備というのをぜひ実現してほしいし、仮のローラースケート場の整備については、こういうことをということを相談をぜひこれから今後持っていただきたい、そう要望しておきますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 それでは、ローラースケート終わりまして、市の保管する産業遺産の美術品、歴史的な教育文書の関係なんですが、岡谷高等職業訓練所の建物は、木造で、それなりきに火事は出ないようにはなっているんですが、あそこへ集積するということは、もし火事になると、全部燃えてしまうという危険があるわけですが、ガードマンもお願いして、24時間の管理ということをおっしゃっていますが、あれですかね、建物の周りが、暗い部分だと、余り明るい電気でなくていいですが、少しそういうことが起こらないように、陰でたばこを吸ったり、何かそういうことの起こらないような配慮というのは今、されていますか。それとも、今後もうちょっと検討するとか、一緒に全部集めてしまうという考え方もちょっと危険のような気がしますが、あの建物へ重要なものをすべて入れているわけでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) あそこの岡谷の職訓校の跡の今、収蔵庫として使っているところには、蚕糸関係で約500点、考古関係、土器とかの類ですけれども、これが2万9,000点、それから民俗資料と言われるようなものは1,400点いうことでございまして、基本的に、美術関係とかそういう蚕糸の貴重な資料等については、博物館のほうにございますけれども、主に考古関係、土器類ですね、ああいったようなもの、これから整備しなければいけないような土器のかけらといいますか、そういったものが一番点数が多い。中心に保管をしております。 それで、今、議員さんのおっしゃられたように、周囲がちょっと暗いようなという部分、夜もございますので、その辺も今後十分配慮してまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員。 ◆16番(武居光宏議員) ぜひ配慮をお願いします。 それで、蚕糸関係ですが、特に美術館と博物館の収蔵庫の関係は、やっぱりこれ、職員の方は苦労されていると思うんですが、お金をああいう収蔵庫については、美術館の展示室と同じくらいの面積を収蔵庫は持たなければ、本当は美術館の資格はないようなことを威張っている、ほかの見学に行くと、言うところがあるんですが、ぜひ次の美術館を設計したり博物館を設計するときは、そのくらいの収蔵庫をきちんと設計していただいたり、学芸員という方の意見をぜひ聞いていただきたいと思います。 それで、データというものは、今、DVD化とか、いろいろデータベース化されているわけですが、これ、美術館に限らず、図書館とか広報にもそういうデータは非常にお持ちだと思うんですが、(「リ・リーン」終了)そこら辺のところはどうなっているかとちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 最初に、図書館のほうの保存状態等でございますけれども、図書館におきましては、郷土資料を保存、保管するということが一つの大きな使命であるというふうに考えております。資料の一部は、利用者の閲覧のために郷土資料コーナーに置いてありますけれども、ほとんどは耐火地下書庫に保存、保管をさせていただいております。地下書庫は、通常は湿気がこもらないように換気をしまして、紙の劣化のおそれのある古文書は、ちりや光などから保護できる中性紙の箱に保存をしているものでございます。年1回、特別整理期間中に本の虫干しを行いまして、風通しをよくし、虫食いやカビが発生しないように努めておるという状況でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 広報情報課で保管している記録写真であるとか過去のビデオ等につきましては、他の課の保存文書と同様に、市役所の地下にあります文書庫で保管をしております。これらを耐火金庫には入れておりませんが、書庫の入り口につきましては、施錠もされておりまして、職員以外は立ち入ることができない場所でございますので、安全に配慮した保管状態であると判断をいたしておるところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 武居光宏議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。 △休憩 午前10時31分 △再開 午前10時45分 ○議長(高林紘一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △田中肇議員 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員の質問を許します。         〔1番 田中 肇議員 登壇〕(拍手) ◆1番(田中肇議員) 1番 田中 肇です。 通告順に質問します。 大きな1番、基本政策について。 (1)基本構想と計画進行・予算。 第4次総合計画に基づく各種施策の中で展開がなされ、いろいろな計画が出ておりますが、市民の皆さんへ伝えることが難しい部分もあると思いますが、どのように考え、行動されているのでしょうか。 (2)人口減・人口増対策。 基本構想における人口予測よりも速いスピードで人口減、高齢化が進んでいるのではないでしょうか。市長はどのように見ておられるのか伺います。 (3)土地活用の政策。 今市内で産業振興を推進していくために、有効利用ができそうな土地利用策について、市の把握状況を伺います。 (4)雇用政策。 3月議会でも質問しましたが、医療関連産業への後押しとそのことによる雇用の拡大を広げるのがよいと思いますが、お考えを伺います。人口増につながる大事な施策と思います。 大きな2番、田中町交番と長地交番統合・川岸駐在所と駅前交番の統合について。 (1)岡谷市の考え方・進め方。 過日、県警や岡谷警察署の考え方が新聞発表されましたが、それに対する岡谷市の受けとめ方について伺います。市内の交番と駐在所計5カ所が3カ所になるということについて、改めて岡谷市の犯罪、非行等、経年変化の状況をどのようにとらえているのでしょうか。また、県下各地域との比較においてはどのような状況と見ているのでしょうか。そういった中で、岡谷市の固有というか、特徴的な変化というのがあるのでしょうか。 (2)田中線未整備地域の今後への取り組みについてお尋ねします。 統合交番の立地点と管轄範囲で考えるならば、田中線未整備地域、すなわち旧八十二銀行若宮支店あたりより、岡谷東高校西側交差点までの区間の整備は急務だと考えます。未整備地域の整備、田中線の全面かつ完全開通に向けての取り組み状況を伺います。 (3)安全・安心の街(セーフコミュニティへの取り組み)に関し、岡谷市ではどのように考えているのでしょうか。 (4)統合後の現交番の利用・活用。 両交番が廃止されたら、地域住民でそこを一つの拠点として地域住民によるボランティア自警団組織の拠点としたらどうかという意見がありました。このことについて、市のお考えを伺います。 大きな3番、病院事業について。 (1)岡谷病院の責務と二次医療圏の役割分担をどう考えるかお尋ねします。 もし二次医療圏の役割分担は重要であると考えるなら、そのために事業管理者はどのような手だてを打たれているのでしょうか。 (2)改革プラン(建設を進めるための裏づけ)。 岡谷病院を取り巻く状況は、劇的に変化しています。昨年、国へ提出した改革プランの早急な見直しが必要だと全員協議会でも3月議会でも御答弁をいただきました。見直しをされたのかお尋ねします。 (3)診療科・ベッド数。 新病院の姿として、どのような診療科を考えておられるのでしょうか。また、ベッド数はどのくらいをお考えでしょうか。 (4)患者・家族・職員の受け止め方。 診療統合、施設統合されて以降、皆さんのやる気満々の雰囲気を感じますが、実際のところ、患者、家族、見舞い客、そして医師やスタッフの方々の受けとめ方、反応をお伺いいたします。 (5)食堂・福利厚生施設について、お考えを伺います。 昨年、全員協議会で、また本年3月議会で、患者サービス等を含め、食堂は必要だという認識だが、一定の工事が完了した段階で検討したいとのことでした。市長からも、完全に廃止したまでなく、復活をするべく努力をしたいとの前向きな御答弁をいただきました。その後の検討状況を伺います。 また、あわせて、医師、スタッフの方々のための福利厚生施設に対するお考えを伺います。 大きな4番、市民への広報広聴について。 (1)広報広聴の状況と展開についてお尋ねします。 市政の進め方や岡谷市で起きていること、今、計画していることなど、早く正確に市民に伝えていかねばならないわけですが、ニーズや伝達手段はますます多様化し、広報担当の皆さんも大変苦労されていることと思いますし、その努力に感謝するところではあります。伝達手段としては、広報おかや、ホームページ、シルキーチャンネルがありますし、さらに新聞報道により市政の状況を把握しているという人たちもいるでしょう。こういったさまざまな手段に対して、市民の閲覧、視聴などの状況はどのような状況でしょうか。調査結果があれば伺います。 費用対効果という観点から見ると、市報を見ている人の割合、その年代別分類、またホームページへのアクセスの状況や内容に対してのアクセス分析、またシルキーチャンネルについては視聴率の分析などいかがか、伺います。 以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 企画政策部長。         〔企画政策部長 宮坂泰幸君 登壇〕 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 田中議員さんの質問に御答弁申し上げます。 初めに、大きな1番、基本政策についての(1)基本構想と計画進行・予算についてであります。 市では、各種施策を展開するため、総合計画と整合を図り、具体的な施策や目標などを示す個別の計画を作成し、市民の皆さんに周知しているところであります。策定に当たっては、市民の皆さんや関係団体の皆さんの御意見、御提案を計画に反映させるとともに、パブリックコメントを行うことにより、さらに多くの市民の皆様の声をいただくなど、計画の策定段階から市民の皆様に関心を持っていただけるよう努めております。 今後とも、広報おかややホームページ、シルキーチャンネルなどを活用するとともに、出前講座で積極的に市民の皆さんのもとへ出向くなど周知に努め、策定された計画が着実に実行できるよう、市民の皆さんの御理解と御協力をお願いしてまいりたいと考えております。 次に、大きな4番、市民への広報広聴についての(1)広報広聴の状況と展開についてであります。 岡谷市では、市民への情報発信の手段としまして、さまざまなニーズにこたえられるよう、広報おかや、ホームページ、シルキーチャンネルなど、さまざまな手法で対応しております。 どの程度の市民が閲覧をしているかにつきましては、まず広報おかやについてですが、平成20年度の市民アンケートの中で、「市政についての情報はどんなものから入手しますか」の問いに対しまして、広報おかやが74.1%、次いで新聞が57.7%、区の回覧板が28.3%という結果を得ており、市政に関する中心的な情報源となっていると判断をしております。 年代別で広報の部分でまいりますと、20代では64.5%、30代では73.8%、40代では74.6%、50代では76%、60代では73.8%、70歳以上では75.6%と、いずれも高い数値を示しております。 また、民間委託に切りかわったことから、見た目にも手にとりやすい広報を心がけており、市民ロビーや支所の配布用ラックからの持ち帰りや懸賞クイズの応募者が増加している状況からも、好評をいただいていると考えております。 ホームページについては、平成19年の11月に開局したシルキーチャンネルと同時にリニューアルをし、アクセス状況をチェックできる仕組みとなりました。平成21年1月から同年12月までのアクセスは19万3,231件、月平均1万6,100件であり、平成22年1月から5月までの5カ月間では8万8,223件、月平均1万7,600件となっており、昨年より月平均で1,500件ほど増加をしております。これは、インターネットによる情報収集のニーズが高まったことや、各課等が積極的に情報発信に心がけている成果であると判断をしております。 シルキーチャンネルの視聴状況については、視聴率を計測する機器の導入は考えておりませんが、平成20年度の市民アンケートにおいて、視聴率ではなく、シルキーチャンネルの視聴状況の調査を行った際には、約45%の方が視聴しているという結果を得ております。昨年以降、視聴状況調査という名目のものは行っておりませんが、番組作成に当たって、出演いただいている市民の皆さんに直接PRを行ったり、行政チャンネルで作成した動画番組を岡谷市ホームページでも公開するなど、常に視聴状況の向上に努めおります。 今後とも、市民が真に必要とする情報をわかりやすく発信するよう心がけてまいりますので、よろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 市長。         〔市長 今井竜五君 登壇〕 ◎市長(今井竜五君) 私からは、大きな1番の(2)の人口減・人口増政策の人口予想よりも速いスピードで人口減、高齢化が進んでいるのはないかということで、市長の見解ということで御答弁をさせていただきます。 岡谷市の人口は、平成22年5月1日現在、5万2,772人で、前年同月より499人減少しておりまして、昭和55年の6万2,210人をピークに、人口の減少が続いております。基本構想策定時の人口推計では、平成22年は5万3,953人と想定をしておりましたが、人口は予想以上に速いスピードで減少をしております。 また、高齢化につきましては、平成22年4月1日現在の高齢化率は28.2%で、人口推計では27.4%と想定をしておりましたので、0.8%の増加となっております。 全国的に人口が三大都市圏に集中し、地方の人口が減少傾向にあることや、全人口に占めるゼロ歳から14歳までの年少人口及び15歳から64歳までの生産年齢人口の割合が減少し、65歳以上の老年人口の割合が増加している状況にあります。そうした時代の流れは、岡谷市も同様な状況となっております。人口の年間減少数を見ますと、平成19年の状況では、人口減に一定な歯どめがかかっておりましたが、平成21年では400人を超える減少となったことから、リーマンショックに端を発した経済不況の影響による外国人労働者の移動も予想を超える人口減につながっているのではないかと分析をしているところでございます。 いずれにいたしましても、大幅な人口増が見込めない状況の中で、産業振興をベースといたしまして、安心して暮し、子育てしやすいまちづくりを進め、人口の流出に歯どめをかけてまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。         〔経済部長 島田 勇君 登壇〕 ◎経済部長(島田勇君) それでは、私のほうからは、大きな1番の(3)土地の活用についてお答えをさせていただきます。 現在、産業振興を推進していくために有効利用ができそうな土地として、経済部が把握している物件といたしましては、加茂工場用地や養命酒跡地を初め、工場集約や閉鎖、倒産などにより空き工場となった物件、さらには三沢区の山麓ゾーンなど、団体や個人などから情報提供のあった物件、また工場適地調査により候補地としての可能性のある地域など、幾つかの用地や地域を把握しており、データ化、マップ化しております。 今後も引き続き工場集約や倒産により新たに空き工場となった箇所についても、所有者等と連絡をとり、情報の把握に努めてまいりたいと考えております。 なお、経済部では、これらのうち所有者の了解の得られた物件や適地ゾーンにつきましては、企業立地工業技術ガイドに掲載し、企業誘致の際、活用をしているところであります。 続きまして、(4)雇用政策でございます。 去る6月3日、経済産業省が発表いたしました産業構造ビジョン2010は、今後、日本は何で稼ぎ、雇用していくのかという方針をまとめたものでありますが、この中で、戦略的に取り組むべき産業分野として、5つの分野を掲げております。その中に医療産業も入っておりまして、市といたしましても、医療産業分野には注視をしてまいりたいと考えております。 また、ことしの5月には、企業、信州大学等の呼びかけにより、医療機器等の開発に当たり、産学官で取り組むべく組織されました信州メディカル産業振興会が発足し、岡谷市もその会員となり、医療産業の振興に向け活動を開始したところであります。 なお、この組織には、市内企業も幾つか参加しておりまして、今後の岡谷市の産業振興を考えたときには、大変重要な要素であり、雇用の拡大とともに、人口増にもつながるものと思っております。 以上であります。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。         〔福祉環境部長 青木芳男君 登壇〕 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 大きな2番、田中町交番と長地交番統合・川岸駐在所と岡谷駅前交番統合についてのうち、(1)、(3)、(4)についてお答えさせていただきます。 最初に、(1)岡谷市の考え方・進め方についてでございます。 岡谷警察署管内の交番、駐在所の統合につきましては、長野県警察組織再編整備計画に基づき、パトロール活動を強化し、勤務員の不在状態を解消するため、交番と駐在所の見直しを行い、限られた人員を効果的に配置するための整備計画がなされたとのことであります。 市といたしましては、上浜区小尾口区街路田中線拡幅事業対策委員会、田中線交番連絡協議会から田中線交番の存続について要望がなされている経過もありますが、今回初めて長野県警察の組織再編整備計画案が示されたところでもありますので、関係地域や関係機関と連携を図るとともに、今後も地域住民の安全と安心のさらなる向上につながるようお願いするなど、岡谷警察署と連絡を密にとり合っていきたいと考えております。 なお、岡谷警察署管内における犯罪状況につきましては、岡谷警察署の統計によりますと、平成18年634件、平成19年608件、平成20年562件、平成21年658件となっており、平成22年5月末では159件で、前年同月と比べ、282件と比較すると、43.6%の減となっております。 また、少年非行状況でありますが、平成22年5月末で20人、前年同期18人と比較すると、2人の増となっております。 県下の状況につきましては、5月末の前年同期と比較すると、犯罪は減少傾向で、非行は横ばい状況とのことであります。 岡谷市の犯罪傾向、特徴でありますが、侵入窃盗が増加している反面、車上ねらい、自転車盗、器物損壊等の街頭犯罪の減少が顕著であるとのことでございます。 次に、(3)安全・安心の街(セーフコミュニティへの取り組み)についてであります。 WHO世界保健機構が世界的に広めているセーフコミュニティは、事故やけがは偶然の結果ではなく、予防できるという理念のもと、官・民・地域等の関係者が組織、横断的に連携、協働して、安全・安心に暮らすことができるまちづくりを進めるという取り組みであります。 住民が、みんなが事故、自殺、犯罪がなく、安心して暮らしていけるにはどうしたらよいかを考え、力をあ合わせて、その原因を取り除いていこうとする活動で、住民の安全意識向上、地域の信頼ときずなの強化、地域のイメージアップなどの効果が期待できるということから、一定の評価はできるものと考えております。 一方、セーフコミュニティ認証を取得する過程で、いかに住民の意識改革を図り、住民にセーフコミュニティを浸透させるということや財政的負担などの課題があるということも認識しているところでございます。 このセーフコミュニティ認証制度は、すばらしい制度ではありますが、現在、岡谷市には市民生活の安全・安心に関する岡谷市生活安全安心条例が制定されておりますので、その目的や推進体制に基づき、関係団体等と連携を図りまして、安全で安心な住みよい地域社会の実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。 次に、(4)統合後の現交番の利用・活用についてであります。 統合後の現田中町交番、長地交番の利用と活用につきましては、現段階では県の方針が定まっていない状況でありますので、御意見としお聞きをし、岡谷警察署のほうへお伝えしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 建設水道部長。         〔建設水道部長 小口博己君 登壇〕 ◎建設水道部長(小口博己君) 大きな2番、田中町交番と長地交番統合・川岸駐在所と岡谷駅前交番統合についての(2)田中線未整備地域の今後の取り組みについてお答え申し上げます。 田中線未整備区間を含む湖畔若宮地区の整備につきましては、一昨年に組織をいたしました湖畔若宮まちづくり懇話会において、当地区のまちづくりのあり方について検討を進めているところでございます。 地区内の田中線整備につきましては、通勤通学時の安全・安心が確保されていないことなど、地域における大きな課題でもあり、昨年実施いたしました地権者の全体会議や先般開催いたしました意見交換会においても、早期整備の必要性について異論はございませんでした。 市街地の幹線道路である県道の田中線全線の整備の必要性につきましては、県としても認識をいただいておりますが、当面は、現在事業を進めている区間の整備完了を最優先に考えている状況でございます。 市といたしましても、現在事業が進められている区間の早期整備完了につきまして、引き続き県及び県議会へ要望をしてまいります。 なお、土地区画整理事業による整備が難しい状況となっております湖畔若宮地区の田中線につきましては、地区整備のあり方につきまして、住民合意を得ることが求められております。現在、具体的な事業実施に向けた状況には至っておりません。今後の取り組みといたしましては、地区整備のあり方についての住民合意を図りつつ、県に対しまして、具体的な事業化に向けた要請をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 病院事業管理者。         〔病院事業管理者 平山二郎君 登壇〕 ◎病院事業管理者(平山二郎君) 大きな3番、(1)岡谷病院の責務と二次医療圏の役割分担、(3)診療科・ベッド数に関して答弁いたします。 岡谷市民病院といたしましては、市民の皆様の生命を守り、健康を増進することを責務としまして、地域の皆様と積極的にかかわり、地域に支えられ、ともに育てていくような関係を構築しながら、信頼され、親しまれる病院を目指してまいる所存であります。 一方、諏訪医療圏におきましては、循環器センターにおける虚血性心疾患及び不整脈への対応、また呼吸器センターにおける肺がん、睡眠時無呼吸症候群及び肺気腫の早期発見、早期診断、糖尿病センターにおける開業医との連携体制の構築などを中心として、基幹的な役割を果たし、拠点病院である諏訪赤十字病院、また信州大学医学部附属病院との病病連携により地域医療を担ってまいりたいと考えております。 また、今後につきましては、総合病院として一般的な診療をしっかり診ることをベースに置きながらも、さきに申し上げたセンター機能を得意な分野として充実を図ってまいりたいと考えております。 診療科・ベッド数に関しましては、新病院における診療科につきましても、先ほど申し上げましたが、総合病院として一般的な疾病をしっかり診ることが岡谷市民病院の基本的な方向性でありますので、現在実施している診療科をベースとしながら、さらに外科、整形外科の強化、麻酔科医の確保が必要であると考えおります。 次に、ベッド数としましては、現在の患者動向から考えますと、現在の病床数は必要なものと考えております。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。         〔事務部長 宮澤保仁君 登壇〕 ◎事務部長(宮澤保仁君) 大きな3番の病院事業について、3点のお答えをさせていただきます。 最初に、(2)の改革プランについてでございます。 改革プランの見直しに関しましては、定例会の一般質問におきまして、平成21年度決算の状況と平成22年度の診療体制等も踏まえる中で、できるだけ早い時期に見直してまいりたい旨の御答弁をさせていただきました。現在、平成21年度決算にかかわる取りまとめと分析を進める一方、本年度の患者動向ほか、経営状況の把握に努めている段階でありますので、決算数値等の分析と状況把握ができ次第、見直しをさせていただきます。 次に、(4)の患者・家族・職員の受け止め方について御答弁申し上げます。 現在、岡谷市民病院のスタートから2カ月が経過したところでありますが、この間、患者さん、また来院者の皆様から、雰囲気がよくなった、明るくなった等の御意見が寄せられておりますし、会議等の場でも、多くの方から、集約してよくなった等の言葉をいただいております。このことは、医師や看護師などスタッフにとりまして、大変大きな励みになっております。 しかしながら、一方では、待ち時間など改善すべき点につきましての御指摘もちょうだいしておりますので、さらにそれ以上に信頼される病院を目指しまして、平山事業管理者を中心に、思いやりを持ちながら、病院事業一丸となって取り組む必要があるものと考えております。 (5)の食堂・福利厚生施設についてです。 食堂の設置に関しましては、現地踏査等を行いながら、院内施設の配置状況を踏まえつつ、設置の可能性を検討してまいりましたが、施設面積に限りがある中で、現有施設内に食堂として一定の面積を確保することは、現時点では困難ではないかと考えております。 しかしながら、患者さんや御家族の皆様の利便性から、食堂または休憩スペースは必要であり、設置してまいりたいという思いはありますので、敷地内にまで検討の範囲を拡大し、引き続き検討を行っております。 また、看護師等の休憩スペースにつきましては、各箇所に設置をしてございますので、よろしくお願いします。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 一通り答弁が済んだようです。 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) いろいろ御答弁ありがとうございました。 大きな1番の基本政策の基本構想と計画進行でありますが、これはなかなか市民の皆さんに訴えていくのは難しいところもあると思うんですね。でも、先ほどのお話の中で、かなり浸透もしてきているのかなと。ただし、時の流れの中で、予定外の計画執行のためや、県・国の補助金、交付金等の内容によっては、予定外の計画、予算執行ということがあり得ることは承知してはいますけれども、行政の基本というのは、議会で承認を得ながらだと思っております。市長が市政を担うに当たってのこの辺のお考えを伺いたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) ちょっと答弁との関係がわからなくなって、すみませんでした。 予定外とかいろいろあるわけですけれども、大きな市政の流れとしてつかみながら、必要なものについては、その都度また議会のほうへもお願いをして、御理解をいただく中で、補正予算などを構築してやっていく、そういったことが必要かというふうに思っております。そういった認識のもとでお願いをしているつもりでございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) ちょっとお答えいただきにくかったかもしれません。私のほうが明確でなかったかもしれせんが、現在の市政の最近の進め方は、私は議会あるいは市民に対する配慮がちょっとおかしいと感じるのは私だけかなと思っているもんですから、そんな質問をさせていただきましたけれども、議会に諮る、あるいは市民とともに総参加ということに対するお考えをもう一度お尋ねしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) 私は、別におかしいというふうには思っておりません。議会に対して、必要に承認をいただくものに関しましては、手続を踏みながら承認をいただいて、執行しておるわけでございますし、また、そうでない、市として独自に進められるものにつきましては、やはり計画の中で計画を執行するといったことがあるかというふうに思っております。 当然、予算の中で決めていただいたことにつきましては、その予算の中で執行しなければいけないというふうに思っておりますが、大きくは、当初予算というものが一番大きなものがございます。その中でいろいろな事業を実行に移していくということが肝要かと思います。そういったことでやっておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 少し私は最近、その辺が違ってきているかなと思っていましたが、ぜひそういう信念のもとに、議会、市民に対して対応していただければというふうに思っております。 人口減・人口増対策ですけれども、あらゆる行政の基本になると思います。先ほどの市長さんのお話でも、想定を上回って人口が減ってきている、あるいは年少人口、生産年齢人口も減ってきているということになりますと、具体的にどういうふうに人口減に取り組んで、あるいは人口増の手当てをされているのかというあたりが一般市民から見てもよくわからないのではないかなというふうに思うんですが、今やっておられること、それに対する対策等をお伺いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 人口問題につきましては、町の活力という部分で、大変大きな問題かと思っております。 平成21年度を初年度といたました第4次の岡谷市総合計画では、良好な生活環境や都市の活力を維持していくため、5万3,000人の人口規模を目標としたところでございます。前期基本計画の重点プロジェクトであります、たくましい産業の創造と輝く子どもの育成を中心に、将来都市像の「みんなが元気に輝く たくましいまち岡谷」を町の実現に向け、積極的に施策を展開することにより、人口の定着を目指しているところでございます。 具体的には、産業振興施策としまして、日本立地センターと連携し、県内外に企業訪問するとともに、企業誘致フェアに出展をし、対外的な情報発信に取り組んでおります。 さらに、岡谷市商工業振興条例補助金に新たに空き工場を加え、取得額の一部を助成するほか、企業立地支援補助金により、市外からの転入する事業者に対し、事業所などの家賃の一部を補助するなど、積極的に市内への企業誘致に取り組んでいるところでございます。 また、創業者の支援としまして、創業者総合支援事業補助金を拡充をいたしまして、備品や機械器具などの購入や工場などの改修に要する費用の一部を補助し、新規創業を促進し、地域経済の活性化と雇用の拡大も図っているところでございます。 このほか、雇用対策として、地元企業への就職を推進するため、地元企業魅力発見事業を実施するほか、緊急雇用開拓等推進事業として、雇用開拓推進員が企業を訪問しまして、経営状況や求人状況などの情報を収集し新規学卒者を初めとする求職者の就職機会の創出も図っているところでございます。 子育て支援策としては、平成22年度を初年度とする児童育成計画に基づきまして、地域社会で子育てをする意識の醸成を図ることを目的とした育児ファミリーサポートセンター事業のほか、こどものくにを中心とした地域子育て支援拠点事業の充実を図っております。 また、妊婦一般健康診査の公費負担を拡充し、乳幼児等医療費給付事業の給付対象の年齢を小学校6年生まで引き上げ、入院、通院の医療費を無料化をしているほか、保育園や学校の施設整備にも取り組んでおるところでございます。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) さまざまな施策に取り組んで、本当に子育てを支援したり、定着を図るということをやっておられると思うんですが、日本全体の流れというのは、これは将来の予測を見ると、人口減を食いとめるということは非常に難しい。あるいは、人口増を図るということは大変難しい。この予測される将来の岡谷市の人口が5万3,000人維持するのは難しいんではないかなというふうに思われるんですけれども、ある程度の将来の予測人口の中での、つまり人口が減った中での町のあり方というのを検討されてはいかがかと思うんですが、私の今、知り合いがアイスランドのほうに行っているようですけれども、人口の少ないところの町のほうが幸せ感があるというような話がありましたが、その辺の将来に対してのまちづくりというお考えはいかがでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) 皆様にいろいろ御承認をいただきました第4次の岡谷市総合計画将来想定人口といたしまして、5万3,000人を何とか維持しようということで頑張っておりますので、今はその政策を推進してまいりたいと思っております。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 今、その政策を推進していくということになりますと、私は非常に住みよい岡谷市というふうに思っているわけですけれども、この辺の具体的なPR大作戦をされたらというふうに思っていますが、あるき太郎とか景観散策とか、近代化産業遺産群めぐりなど、最近とても力を入れてきていて、これはとても私はよいことだなと思っていますが、それでもまだPRに工夫が要るのではないか。もっと岡谷市に対しての定住促進大作戦をと思うのですが、その辺の考えを伺います。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 今、議員さんおっしゃっていただきましたように、市では広報おかやや行政チャンネルを使いまして、市民の皆様に向けての情報発信を行っているところでございます。 また、市外の方にも岡谷市の魅力を知っていただくよう、ホームページを活用して、まちづくりを初め、イベントや観光情報を扱った動画番組を公開をし、岡谷市の魅力を発信をしております。 住みよい町のイメージは、年齢や世代により異なるため、どのような情報が住みよい町のPRになるのか、非常に難しいものとは考えておりますが、全国に岡谷市の魅力を知っていただくためには、情報の発信は極めて重要と考えておりますので、個々具体的なPR大作戦について、今後研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) ありがとうございました。 (3)の土地活用の政策を伺いますが、駅南の活用、あるいは養命酒跡地の利用、湊廃線敷などの具体的は利用計画をお尋ねしたいと思いますが。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。 ◎経済部長(島田勇君) 今、3つ挙げていただきました。そのうち、養命酒について、私のほうから御答弁をさせていただきます。 養命酒の跡地につきましては、現在、養命酒のほうと何回ともなくお伺いをして、情報交換をさせていただいております。養命酒さんといたしましても、あのままにしておいていいというお考えはなく、何とか活用していきたいということで、現在、それにつきましては、市のほうとも一緒になって検討してまいりたいということでございますので、今後さらに養命酒のほうともまた協議をする中で、ぜひ産業振興、しかもものづくりの振興という形であそこが活用されるような形になるよう、今後も引き続き研究検討をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 駅南の活用と湊廃線敷の部分について御答弁をさせていただきます。 岡谷駅南の地区につきましては、土地開発公社が所有する土地を含めまして、約1万1,000㎡あるわけでございますが、現在、駅利用者を中心とする駐車場として利用されております。現在の経済情勢の中で、今後の整備に当たりましては、具体的な部分、今あるわけではございませんが、今後につきましては、駅周辺の活性化に向け、民間活力導入も含めまして、慎重に方向性を詰めていきたいと考えております。 湊廃線敷地につきましては、県道岡谷茅野線の沿線で、諏訪湖が一望できる付加価値の高い用地でありますが、現在、災害復旧のための災害用地として利用しているところでございます。 これまでみなと保育園と災害復旧代替地として利用し、昨年、隣接地の遺贈を受けまして、合わせて約1万㎡の用地となっております。今後の活用につきましては、民間活力の導入も含めまして、さまざまな可能性を探りながら、地域の皆様の意見を聞きながら検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) ありがとうございます。 世の中が非常なスピードで動いておりますし、それから世界における日本の位置というのも非常にはっきりしない状況になってきております。その中で、非常に土地の政策もやりにくさがあると思うんですが、やはり具体的なプロジェクトチームをつくって、例えば駅南については、駅前と一緒になったプロジェクトチームをつくって、具体的な検討をされるべきではないかと思いますし、養命酒の跡地は今、交渉中ということですが、これもぜひ具体的な取り組みにして、結びつけていっていただきたいと思います。 湊廃線敷も災害復旧の関係で大変活用されたわけですけれども、この後の活用ということになれば、やはり地元の方々を含めて、具体的な目標をやっぱり早くに掲げていただくということが大事ではないかなと思いますので、その辺を要望としておきたいと思います。 雇用政策でありますけれども、先ほどのお話の中で、産業ビジョン構想2010ですか、これのことを言われましたが、5つの分野があるということでしたが、どのような分野でしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。 ◎経済部長(島田勇君) 現在、国のほうで掲げている分野でございますが、1つはインフラ関係、これをシステムを輸出をしていきたいというものです。それから、環境・エネルギーの課題解決産業、それから文化産業といたしましては、ファッションですとか、それからコンテンツ等を活用していきたい。それから、医療、介護、健康、子育てサービス、もう一つが先端分野ということで、ロボットですとか、宇宙ですとか、そういった関係のものを掲げておりまして、これを戦略5分野という形で掲げているものでございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) その分野の中で、先ほどのお答えの中で、医療分野についてのことが入っているということだったんですけれども、岡谷市に関係して、医療分野以外でもその産業構造の中に入ってくるという分野はあるんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。 ◎経済部長(島田勇君) 先ほど御説明した中で、例えば環境の分野の企業もございますし、それから先端分野という中でいえば、ロボット、宇宙だけではなくて、この中にも環境ですとかいろいろ入ってくるんですけれども、そういったところなど、岡谷市の産業として、今後、この5分野を強化していきたいというのは、多くの企業がこれに該当してくるのではないかというふうに思っております。
    ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 先ほど、岡谷市も会員になっているというようなお話がありました。医療産業の振興に向けてのどういった活動が開始されるのかというあたりをお尋ねしたいですが。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。 ◎経済部長(島田勇君) 先ほど申しましたものは、信州メディカル産業振興会というもので、これは信州大学が中心となりまして、信大の医学部を中心とした産学官の研究グループであります。岡谷市といいますか、長野県全体の中で会員を募集をいたしまして、そして医療分野について研究をしましょうという形でございます。 企業も入っておりますし、それから病院も入っております。さらには、行政という形で、岡谷市を含めて、松本市ですとか、伊那市ですとか、県も入っております。 いずれにいたしましても、こういった幾つかの産学官の中でこれからの信州の目指すべき医療産業というものを研究をしていきたいということですので、岡谷市もその中に入って、そしてぜひそういったものに乗りおくれないような形で行きたいというふうに思っております。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 岡谷市ではどういった企業が入っておられるのか、もしいろいろお立場もあると思いますが、教えていただけるならばと思いますが。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。 ◎経済部長(島田勇君) 具体的な名前は、御了解を得てないもんですから、ちょっとあれなんですけれども、現時点では2社がこれに加入をしております。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) これは、岡谷市としてもっともっと取り組む企業というのをふやす余地というのはあるんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。 ◎経済部長(島田勇君) このお話があったときに、市のほうといたしましても、幾つかの企業さんにお声がけをいたしました。発足のときには間に合わなかった企業もあると思いますけれども、今後も引き続き関係すると思われる企業さんには呼びかけをしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) この施策に対しては、国の支援金というようなのはあるわけでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。 ◎経済部長(島田勇君) 現時点においては、国の支援金という部分はお聞きはしてございません。 もう一つ、これに対しまして、現時点で、例えば市のほうの負担金ですとか、そういったものもございませんので、今後具体的な活動というものが練られていく中で、また考えていくということになるのではないかと思っております。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 3月のときにも申し上げましたけれども、日本全体の輸出の中でも、長野県が占める割合は2%ちょっとでありますし、その中でも、岡谷市はさらに低いということですので、これからさらに私はこれは大きく展開をしていけれる、人口をふやしていけれる大きな産業の柱として、岡谷市がさらに力を入れていただければというふうに要望をしておきたいと思います。 大きな2番の田中交番と長地交番のほうへ移りたいと思います。 田中交番、長地交番統合の場合の具体的な交番候補地はどう考えているのでしょうか。警察のほうから具体的な指示があったのでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 新交番設置の候補地につきましては、岡谷警察署からは現田中町交番と長地交番の中間的な場所が適地というようなお話がございまして、市道東堀線沿いに希望があるというふうなことは伺っておりますけれども、具体的な場所の提示は現在のところございません。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 具体的なところがないということですけれども、東堀線でしたかしら、というふうにちらっと候補地があるというふうに聞いておりますけれども、駅前交番の例からいうと、岡谷市が土地を提供して、県警で建物を建設するという考え方でよいのでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 警察署からは、住民の皆さんが安心・安全を実感できる体制づくりに取り組んでいきたいということで、現在は関係する地域住民の皆さんに説明し、意見をお聞きし、理解を得ながら、移転場所やスケジュール等の検討に入りたいということでございます。土地の云々というふうなお話は、現在のところ具体的に提示もございませんので、そのように御理解をいただきたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 具体的な数字がないということになりますと、統合に向けてのスケジュールというのはなかなか立てにくいかもしれませんが、どのような計画で進められるんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) あくまで県の事業というような部分で、現在は関係する地域住民の皆さんに説明をし、理解を得ながらというような段階だと思われます。したがいまして、市のほうも、警察署と連携を密にしながらという部分は当然残るんですけれども、現在はそういう状況でございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 辰野署が岡谷署の管轄範囲にあったときには、川岸方面の人は辰野への往復のパトカーで行き交うことによって、安心感があったとお聞きしましたけれども、住民の方の気持ちを考えたときに、今後、この辺についてはどのような対処を考えていくのでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 広域行政区の部分等、そういうものに整合をとるというようなことから、辰野交番の上伊那への編入があったというふうに理解をしております。その時点で、当時、岡谷警察署は80数名の署員の方がいらっしゃった。70名前後に減員されるだろうというふうな、そんなお話も記憶にしているところでございます。 先ほども犯罪の岡谷市内の状況というふうなことを申し上げたんですけれども、減少傾向であるというふうなことから、大きな統括、管轄が変わったというふうなことから、現段階では大きな影響はないものと理解をしているところであります。 今後も、岡谷警察署に川岸方面も含めたパトロールの強化というものはお願いをしてまいりたいと考えております。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 狭い市域の中で、岡谷市に5つも交番あるいは駐在所があるということで、何かお話を聞きましたら、茅野市のほうでは2つしかないというようなことだったので、私もこれはやむを得ない状況なのかなというふうに思いましたけれども、しかし、交番の管轄範囲が広くなっても、住民の負託にこたえられて、安心に暮らせるまちづくりというところについての岡谷市の取り組みをもう一度確認させていただきたいと思うのですが。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 組織再編整備計画では、交番の大型化を推進するというような考え方が基本にあるようでございます。当然、地域住民の皆さんの安心と安全のさらなる向上につながるよう、警察署のほう、県のほうにきちんとお願いをしてまいりたいというのが基本的な考え方でございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) それについては、先ほど田中線未整備地域についての質問をしましたけれども、これについては難しさがあることは十分承知しております。しかし、交番を新しくするところへ建てるということになると、あそこの未整備地域が非常に重要な道路になってくると思いますので、これについては、県、県議会のほうへ要望していくということでしたので、早期に、今やっておるところが完成しましたら、それにつながって、さらにやっていただけるように要望をしておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、警察の方からセーフコミュニティのお話がありまして、先ほども市のほうの取り組みのお考えを聞きました。交番の数が少なくなるということになると、この取り組みは非常に私は大切だと思っております。 国際認証取得に向けての取り組みをしている箕輪町あるいは小諸市というところがあるようですけれども、先ほど条例がある、あるいは安全・安心会議というようなことのお話があったのか、現在、そんな活動も、この間理事会があって、されているわけですけれども、これが昭和37年6月発足以来ということのようですので、警察の方もこれをさらにバージョンアップした形でのセーフコミュニティへの取り組みをしたいというようなお話がありました。 マンネリ化になってきているんではないかな。岡谷市にとりましては大変重要な組織あるいは条例の活用であって、市のかなめであったと思うんですけれども大分時がたちまして、マンネリ化になっているんではないかなというふうに思うんですが、改めてセーフコミュニティについての取り組みをお尋ねします。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 第三者評価の認証取得というものは、例えばISOだ、病院で申しますと機能評価というような、そういうものに匹敵するこうい認証制度ではないかというふうに認識をしているところでございます。 先ほども答弁申し上げたんですけれども、岡谷市には市民の皆さんの生活安全というふうな部分で、こうした条例があるというようなことから、全くセーフコミュニティの考え方の相似形だというふうに私どもは認識をしているところでございます。したがいまして、この条例に基づく趣旨、財政等につきまして、さらにこの充実を図っていくというふうなことがこれに匹敵する内容になるのではないかというふうに理解をしているところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 一定の組織の運用あるいは条例の大事さということが今まであって、岡谷市がここまで来たというふうに思っておりますけれども、さらにここでもって見直しをしていくということにかかわって、統合後の現交番の利用、活用ということでいいますと、このセーフコミュニティということの取り組みの中には、地域に耳を傾ける、何が最も重要な問題かということを地域の住民たちが自分たちで決めるというポイントがあるようです。その意味でも、このセーフコミュニティの考え方を入れながら、統合後の現交番の利用、活用ということは、地域限定の実験として私は始められたらいかがと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 先ほども申し上げたんですけれども、いろいろなエネルギーといいますか、パワーが要るというようなことや、財政的な負担もというふうなことも、片方ではそういう課題があるというふうなところも認識をしているところでございます。 いずれにいたしましても、現在、この岡谷市にあります安全・安心の条例に基づいた体制をさらにてこ入れといいますか、検証をして、いろいろな部分の安全・安心の施策を図っていくというようなことが肝要かというふうに認識をしているところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 先ほどの説明の中でも、大変お金もかかるということのお話もありました。セーフコミュニティの国際認証というところの、それは一体何かというところからの研究を市民ともどもに取り組んでいただきながら、そして、さらに安心して暮らせるまちづくりに向けての取り組みを深めていただくように要望して、次へ移りたいと思います。 大きな3番の病院事業についてであります。 先ほど、平山事業管理者のほうから、現在の岡谷病院の責務と二次医療圏の役割分担をどう考えるかというところの中でお答えをいただきました。 総合病院として、また循環器センター、呼吸器センター、糖尿病センター等々、大切な医療が身近にあるということは、これは私は市民にとりましてはありがたいことではあると思うんですが、今、医師の不足や看護師の不足、また地域における重複医療、診療科により減少等々を思うと、先の見通しが先ほどのお話でよろしいのかどうかというところをもう一度お話しいただければと思います。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。 ◎事務部長(宮澤保仁君) 先ほど管理者のほうからお答えもあったとおりでございますけれども、やっぱり今現段階では、現段階は集約をして、現在は見ていれば、今の進んでいく方向というんですかね、そういう方向で進んでいくしかないんではないかというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) ちょっと先へ進みますが、病院建設策定委員会でも意見として出ておりましたけれども、予防の意味も含めて、日本一の検査機能を持った病院構想ということについては、お考えはいかがでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(平山二郎君) 高額な機械を入れれば、患者さんが集まり、あるいは健診が上がるかどうかということは、かなり問題があるんだろうと思います。 1つは、その機械がどういう目的なのかということをきちんと検証しなくてはいけないということと、その機械を使う医師が、恐らく専門医が必要になってくるということがありまして、例えばCTの今、64列が入っているんですが、もう少し上の機械を入れるとか、それからPETという、主にがんとかてんかんの診療に使う機械があるんですけれども、県内に3つぐらい入っているんですが、そういう機械を入れることで、ある程度患者さんは集まるんですが、それにはやっぱりそのための医師が必要ですし、やっぱりいろいろ保険上の問題が絡んできます。岡谷市民病院としては、もう少し堅実なやり方で病院の下地をつくっていきたい、そういうふうに考えています。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) ありがとうございました。 地固めをするという意味では、今、先生の言われた市民病院として堅実な形をつくっていきたいとおっしゃられえたことに大変私は共鳴をします。ぜひそんな形でやっていただきながら、将来、岡谷市の市民病院が日本一の検査機能を持った病院になっていくという形を願っているところであります。 改革プランについてのお答えを伺いましたけれども、なぜ改革プランについて私がしつこくお尋ねするかというと、これが病院経営の方向を見きわめる大変重要なものであるというふうな認識を持っております。航海で言うならば羅針盤というところでしょうか。事業管理者としてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(平山二郎君) 改革プランについては、これから、今までの市民病院の状態を検証しながら、改革を考えていきたい。これからの問題だと思っています。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 昨年からたびたび出ているにもかかわらず、私はスピードを非常に要求される、物事がうまくいっているんならですけれども、病院問題は非常に難しい問題ですし、岡谷市にとりまして大変重要ですので、この改革プランの見直しということは早急にやらねばならない。平成21年度の決算状況を見てということですが、これの大方の見通しはもうできているんではないかと私は思うんですね。もう6月も半ばに来ておりますので、その意味では、スピード感を持ってやることが大事ではないかなと思っております。 帝国データバンクの調査で、病院や診療所、歯科医院などの医療機関の平成21年度倒産が平成20年度よりも5件多い過去最悪の45件、負債総額が295億1,300万円ということでした。こんな時代だからこそ、私はしっかりした羅針盤が欲しいと思うわけですけれども、この辺については市長はどんなふうに思われますでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) 改革プランにつきましては、先ほど事務部長から答弁あったとおりでございまして、見直しを進めていくつもりでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 市長さんにお尋ねしますが、1年前に164億円をかけて建設された十和田市立中央病院が船出早々に座礁してしまいました。ことし2月6日に経営改革検討会が開催され、長 隆先生が委員長となって再建計画をつくりました。病院の破綻だけでなく、本体の十和田市自体が財政再生団体に転落するおそれがあるとのことでした。この件は御存じでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) 細かくは知りませんけれども、若干のニュースとしての耳にしかしておりません。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 1年前の改革プランの内容が、新病院によって収益が上がるものと単純に当てにして策定したとのことでありますが、医業収益に対し、過大な投資による病院建設による経営悪化であり、策定した改革プランの実効性、信頼性に疑問があると厳しく指摘されております。そういった事例から見ても、改革プランの見直しは急務であります。事務部長さんにもう一度お尋ねしますけれども、見直しをいつまでに行って公表する予定でしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。 ◎事務部長(宮澤保仁君) 現在も改革プランの内部評価というんですかね、そういうことは現在も進めておるわけでございますけれども、先ほども言いましたように、決算の数字であっても、やっぱり精度の高いもの、正確なものをちゃんとお示しをしてやっていかなければいけないという部分がございますので、決算を出すのが9月議会ころになると思いますので、やっぱりこの近所が多分目安になるんではないかというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 正確なものというのは、必ずそれは必要ですが、まず大きな方向を見きわめる意味では、大ざっぱな状況でもいいからつかんで、方向を出して私はほしいなというふうに思っております。 診療科及びベッド数のほうへまいりますけれども、診療科・ベッド数というのは、医師の確保、充足との関係があります。十和田市の中央病院でも、医師を充足できなかったことも破綻原因の一つに挙げられておりますけれども、その辺に対する事業管理者、平山先生の見方、お考えを伺いたいと思いますが。 ○議長(高林紘一議員) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(平山二郎君) 議員おっしゃるとおりで、病院の生き死には医師の確保に大方が依存していると思います。今の岡谷市民病院は、やっぱり外科系の医師の不足が問題となっております。消化器外科のほうは2人の医師が信州大学のほうから7月に赴任していただけるようになりまして、救急とかの対応も、今までよりは充実してくると思うんですが、麻酔科の医師が今おりませんので、これは信州大学と木曽病院のほうから来ていただいてやっております。救急対応もしてくれるということで、夜中の救急も実際はやっているんですけれども、麻酔科医がぜひとも欲しいというところ、今のところはそういうところです。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 2人お見えになるということで、これは非常にありがたいことですが、麻酔科の先生がなかなかいらっしゃらないということでありまして、これが新しい病院の診療科とかベッド数とかいうことと私は非常につながりがあるというふうに思いますけれども、先ほどの先生のお話では、何とか現在の診療科、あるいはベッド数は維持していかなければいけない、必要であるということでありました。それに対しての医師がきちっと確保されていく形での診療体制ということはもちろん要望するわけですけれども、先ほどちょっと申し上げた、この二次医療圏の中での重複医療といいますか、そういう中での分担ということについての話し合いなり、その辺の手だてがちょっと見えない部分があるんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(平山二郎君) そうですね、諏訪医療圏の病院の中での詳しい、あるいは細かい分担というふうなものはできてないと思います。病院長会議というのを諏訪圏内でやってはいるんですけれども、なかなか設立の母体が違ったり、おのおのの病院の特質も違うということで、なかなか患者さんの分担というのは非常に難しいところがあります。 先ほど言いました今の病床数、一般病床数264でやっているんですが、医師が少しふえると、なかなかそれでも大変な状態になってくるんだろうということは思っています。 そこで必要なのは、やっぱり急性期病院として展開していくには、長い入院日数の患者さんが結構今までおります。今もかなりの患者さんがおりますので、そういう患者さんの引き受け手を探して、早目に退院、これは地域連携が非常に大事になると思います。その辺をきちんと回転させることで、今の病床数で何とかやっていきたいと考えています。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) ありがとうございました。 (4)の患者・家族・職員の受け止め方のほうへ移りますが、明るくなったということと、非常に職員の方のやる気満々というようなところの雰囲気は、私も病院のほうをお訪ねして感じます。ただ、待ち時間が長いといったようなことがあるようですので、この辺の解消をぜひ向けて御努力をさらにお願いしたいと思うんですが、病院建設は、この秋にコンサルや策定委員会の意見が出るわけですけれども、病院内部の医療体制やそれに対する患者さんたちの信頼や病院の利用の仕方などの方向性が大事だと思います。今の先生のお話の中でも、長く入院されている方々を地域との連携の中でとか、いろいろな方法があると思いますけれども、この中の信頼される医療体制ということを中心としたお考えについて、先生に伺いたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(平山二郎君) 私が4月から事業管理者になりまして、今までのやっぱり岡谷病院、ここ4年間の期間ですが、もう少し地域の人に信頼されなければいけない、あるいはもうちょっと親しまれる病院にしたい、そういう気持ちが強くありました。 病院というものは、もともとそういう病んだ患者さんとかけがをした患者さんが苦痛を持って来院されるところであるものですから、とにかく職員の人たち、思いやりを持って接してほしいというふうなものを基本にしてやっていくのが土台をつくるのには大事だろうというふうに考えました。 その具体的なものを示さないと、実際の仕事の中で生きてこないだろうということで、5つのテーマを念頭に置いて仕事をしようというふうに言っています。1つは優しさ、わかりやすさ、プライバシー、スピーディー、あとアメニティー、この5つを頭に置きながら、日々の診療を職員全員でやっていけるように意識改革をしていきたいというふうに思っています。 恐らく、そういうことが職員全員でできるようになるには、10年、15年、完璧になるには、あるいは完璧になることは難しいのかもしれませんけれども、そういうふうな考えで、心温まる病院をつくっていきたいというふうに考えておます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 御答弁ありがとうございました。 心温まる病院ということは本当にやっていただければと思いますし、10年かかるというお話を聞くと、やはり病院事業というのはなかなか大変だなというふうに思います。 (5)番の食堂・福利厚生施設についてですけれども、現有スペースでは厳しいというお話の中で、敷地内も含めてというお話でしたでしょうか。患者さん、あるいは職員の方々等を含めて、私は早目に食堂のやっぱり建設ということが中に働いている方々にとってもいいんではないかなと思いますので、この辺の速やかな検討、それから建設に向けて御努力をお願いしたいと要望しておきたいと思います。 4の市民への広報広聴についてお尋ねをいたします。 壇上の質問に対してお答えをいただきました。それでは、ちょっとお尋ねしたいと思いますけれども、ホームページ、シルキーチャンネル等がありますけれども、これらの経費といったのは、一体どのくらいかかっているんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 現在の費用についてでございますが、シルキーチャンネルの関連機器については、ホームページの開発費用を含む5年間のリース契約を行いまして、年間で971万4,600円、同機器全般の保守費用といたしまして、平成21年度は456万5,400円、また制作アドバイスや映像素材を買い取りが含められた運用管理業務としまして198万円が主な費用となっております。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) もし、先ほど言われたなら、私が書き落としですので、大変申しわけありません。 今、費用のことはお伺いいたしましたけれども、それぞれの効果としましては、先ほど年代別といったようなことでもってお話をいただく中では、非常に高い市民の皆さんの関心があるのかなというふうに思います。より一層多くの市民の方に活用してもらうためには、どのような努力を考えておられるのかお伺いします。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 市民の皆様に見ていただくなり、利用していただかなければ何もならないという部分がございますので、さまざまな形の努力をしていかなければいけないと思っておりますけれども、行政チャンネルの仕組みについて、若干ちょっと触れさせていただきたいと思いますけれども、行政チャンネルにつきましては、文字放送についてはホームページと同時に記事を作成する管理システムを導入しております。情報の一元化を図っておりますし、動画放送では、市のイベントや各課事業の紹介、市民参加による番組など、多彩な内容の番組作成に努めながら、あわせて市議会の一般質問も生放送でごらんをいただいている仕組みとなっております。 また、災害時においては、庁内にケーブルを敷設しまして、緊急生放送を行うことができる機能を持つなど、少ない人数でも合理的にさまざまな放送ができる仕組みを築いているところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) ありがとうございました。 シルキーチャンネルの経費も、先ほど言われた、もう一度すみませんが、971万何がしというお金ということでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) シルキーチャンネルの関連の機器については、5年間のリースという形になっておりまして、それが年間で970万円ということでございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 私、平成20年度の行政報告を見ましたら、1,614万7,713円という数字があったんですけれども、これに匹敵する数字というのはないんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 先ほど御答弁をさせていただきましたこの年間の、5年間のリース料の970万円と、それから保守費用の部分の450万円、それから制作アドバイスの部分の運用管理業務という部分の198万円とうい形で、これすべて足した額が、その現在言われた1,620万円でございます。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) ありがとうございました。 いずれにしても、これは今までのことで言いますと、アナログ放送を含めてのことだと思うんですが、平成23年の7月24日からは基本的にデジタル放送しか見れなくなるというふうに聞いております。デジタル化に備えての今後のシルキーチャンネルはどのようにされるのでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) シルキーチャンネルのデジタル化につきましては、テレビ放送が2011年の7月を期限に地上デジタル放送に完全移行となります。市といたしましては、テレビ放送全体がアナログからデジタルに変わったとしても、災害の教訓から立ち上げたシルキーチャンネルでございますので、その存在意義については変わらないものと考えております。 現在、デジタル化に向け、総務省のテレビ受信者支援センターやテレビのケーブルを保有するLCVから必要な情報を収集し、効率的な仕組みなどを近隣市町村と連絡をとり合いながら検討しているところでございます。 ただし、ケーブルテレビ業界を含むテレビ放送業界全体の動向について、残りが1年余りとなった今でも確定に至らない情報があるなど、判断を下せない部分が多いため、現時点では、移行費用であるとか年次計画等をお示しする状況にございませんので、よろしくお願いしたいと思います。 引き続き関係団体との意見交換を密接に行いまして、情報収集に努め、円滑な移行が図れるように努めてまいりたいと考えております。
    ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) デジタル化をするためには、また経費がどのくらいかかるのか、見通しをお聞かせいただければと思いますが。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 今、御答弁させていただきましたように、具体的な部分がどのような形のものになるのかという部分がまだ不透明な部分ございまして、具体的な数字というものは持っておりませんので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) もうほぼ1年、あと1年ということになってきますので、この話も至急進めなければいけないんではないかなと思うんですが、デジタル化された場合には、シルキーチャンネルを見たり聞いたりするためにはSTBという機械が必要だというふうに聞いております。近隣市町村で言えば、伊那市、駒ヶ根市、上田市などでは既にCATV、ケーブルテレビのほうでSTBを無料配布した。松本市も無料設置決定との状況のようですが、LCVも資本系列が変わったと聞いておりますけれども、行政に対しての協力がどんな状況にあるのでしょうか。変わった点なども含めてお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 地デジの移行後は、行政チャンネルを見るには、今、議員さんおっしゃられましたように、セットトップボックスという部分の取りつけが必要となるということでございますが、現在、市のほうで知り得ている情報につきましては、LCVについて、現在、加入者の約12%が持たれているというような状況のようです。ただし、このLCVがほかの地域のLCVのように配布をするという部分については、現在のところは全く明らかにされておりませんので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) 私が聞いた範囲では、LCVでは、平成23年度対策について、岡谷市に申し込みをしてあるんだというふうに聞いておりますが、その辺はいかがですか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 申しわけございません。具体的にどのような申し込みかという部分、ちょっと私、承知をしてなくて、お答えがしようがないということで、申しわけございません。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) アナログからデジタル化されていくについての岡谷市としての方針といいますか、その辺だというふうに聞いておりますが、デジタル化によって、CATVの加入減が予想されるんですね。デジタルでは東京波が見れないことも影響すると思いますし、STBを個人でつけるなるとなれば、余計にも退会が予想されますし、それは岡谷市がやっているシルキーチャンネル、公共放送にも影響が出ると思います。そうなった場合のシルキーチャンネルの重要度、必要度を考え、岡谷市として、今まだお話を進めているというところの段階のようですけれども、あと1年という中では、どのような対策を立てていくのか改めて伺いたいと思いますが。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 現在、LCVの管轄の中で、下諏訪町さんと富士見町さんを除く4市町村が行政チャンネルを運用しているという部分で、そちらとの部分の単独でという部分ではないかと思いますので、その部分の調整も必要になるかと思いますし、いずれにいたしましても、先ほど申しましたように、LCVの考え方というか、動きという部分も、まだまだわかってない部分もございますし、新たにいわゆるテレビチャンネルというか、IDを振っていただくという部分についての市長会を通じての要望も上がっている部分ございまして、そのことによって、どのように移行していくかという部分の取り組みも変わってくるという部分ございますので、いずれにしても情報収集に努めておりますので、もう少しお時間をいただきたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員。 ◆1番(田中肇議員) いろいろ御答弁ありがとうございました。 岡谷市民と行政のかけ橋を守るということと、今後のさらなる展開のために、このLCV含めて御尽力いただきますように要望いたしまして、私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(高林紘一議員) 田中 肇議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。 △休憩 午後0時07分 △再開 午後1時10分 ○副議長(横内正議員) 休憩前に続き会議を開きます。---------------------------------------花岡健一郎議員 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員の質問を許します。         〔14番 花岡健一郎議員 登壇〕(拍手) ◆14番(花岡健一郎議員) 14番 花岡健一郎です。 通告順に質問してまいります。 まず、大きい1番、湖畔若宮地区の整備について。 先月、5月31日に第12回になります湖畔若宮地区まちづくり懇話会が開催され、ことし2月から3月にかけて、地区を9ブロックに分けて実施した意見交換会の内容、結果を踏まえて、計画区域の変更や地区計画について協議したとのことであります。このまちづくり懇話会で地区計画についての一定の方向性が確認され、今月中ごろより全地権者を対象に戸別訪問を行うとのことであります。 そこで、お尋ねいたします。 (1)地区計画では、地区計画のどんな点を重点的に説明されるのか。 (2)住民の要望と合意では、戸別訪問によって意見集約を図っていくと言うが、住民の要望と合意をどのようにとっていくのか。 以上2点についてお尋ねいたします。 大きい2番、住民の暮しと行政のかかわりについて。 市は、住民が安心・安全な暮しができるよう努力していることは、私の7年間の議会活動を通してわかりました。一般の市民の皆さんに理解してもらうには、まだまだ努力が足りないのではないか、そのように思います。 (1)では、住民要望と予算・財源確保のことでお聞きいたします。 今、経済状況が低迷し、なかなか事業の成果が上がらない状況の中で、市民要望を満たすため、市が特定財源の確保について努力していることを市民の皆さんはどのくらい理解しているとお思いでしょうか。その点をお尋ねいたします。 (2)説明責任について。 市が財政運営に苦慮していることはわかります。市民に対する財政状況などの説明には、もっと丁寧にわかりやすくすべきと考えますが、どうでしょうか。 (3)啓発と実践について。 市の事業に協力する市民の多くは、関係する役員など一部の人たちが主であり、また市の行事にも余り人数がこのところ集まってきません。市の事業等に協力し、実践しようとする姿勢が市民に足りないのではないかと思いますが、このことについて、市はどのように考えておられるのかお聞きいたします。 大きい3番、格差社会の課題と教育への取り組みについて。 何をもって格差社会と言うのか。多くの意見は、経済上富める者とそうでない者の差、また時流に乗れる乗れない、いわゆる勝ち組と負け組の差、あるいは教育、しつけの差などなどあるのではないかと言われております。このようにいろいろな要因が原因で、私だけが何で安心して安全な暮しができないのかという不安を抱えて生活する人がふえていると思います。それで、行政として何らかの手を打たなければならないと私は考えますが、以下の項目についてお尋ねしてまいります。 (1)現状では、今、生活不安を持って暮らす方の中で、経済的に苦しんでいる人、こういう方の現状を把握するために、住民税について非課税となっている方は岡谷市にどのくらいおいでになるでしょうか。 (2)貧困やいじめは格差社会と関係があると思いますが、どのようにとらえておられるのか。またこの是正のために、行政はどのような手段をとっておられるのかお尋ねいたします。 (3)幼児教育について。 私は、幼児教育は両親が愛情を持って接することが最大の教育と考えますが、どうでしょうか。 (4)家庭では、思いやりの教育が必要と思いますが、いかがでしょうか。 (5)学校教育では、将来生きていくために必要な基礎知識となる学校教育の中で、道徳について、もっと学校で取り組むべきと考えますが、現在、学校においてどのような取り組みをなされているのかお尋ねいたします。 (6)社会教育(生涯教育)では、支え合いが必要だと思いますが、どうでしょうか。 以上、壇上での質問とさせていただきます。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 建設水道部長。         〔建設水道部長 小口博己君 登壇〕 ◎建設水道部長(小口博己君) 大きな1番、湖畔若宮地区の整備についてお答え申し上げます。 まず、(1)の地区計画についてでございます。 湖畔若宮地区の整備につきましては、一昨年に組織をいたしました湖畔若宮まちづくり懇話会において、当地区のまちづくりのあり方についての検討を進めてまいりました。その結果、懇話会において、今後のまちづくりは、都市計画法に基づく地区計画により進めることが望ましいとの意見集約がされました。 その後、本年の2月から3月にかけて、地区内を九つの小ブロックに分けた意見交換会を開催し、懇話会での内容を示しながら、まちづくりについての地区全体の意見集約を図ったところであります。しかし、意見交換会の出席者は全体の約21%にとどまったことから、今月中旬ころから地権者を個々に尋ね、まちづくり計画素案や計画区域の変更を含め、整備手法に対する考えなどの聞き取り調査を行う予定であります。 御質問の地区計画のどんな点について重点的に説明を行うかということでございますが、まちづくり計画素案に示してございます都市計画道路の整備、生活道路の整備、公園の整備、建築制限等の地区計画の内容及び地区計画の計画決定について御説明をし、聞き取り調査を行ってまいりたいと考えております。 次に、(2)の住民要望と合意についてであります。 6月中旬以降、戸別訪問によりまちづくり計画素案について聞き取り調査を行ってまいります。その中で、さまざまな御意見、御要望が出されることと思いますので、そうした住民要望を取りまとめ、実現性のある計画案を策定し、合意に向けての意見集約をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(横内正議員) 市長。         〔市長 今井竜五君 登壇〕 ◎市長(今井竜五君) 私からは、大きな2番の住民の暮しと行政のかかわりについての(1)の住民要望と予算・財源確保についての国特定財源の確保について努力していることを市民の皆さんがどのくらい理解をしているかと思うかということについてお答えをさせていただきます。 景気の低迷により厳しさが増している経済情勢ではありますが、本市におきましては、昨年来、国・県の施策を見据えつつ、緊急経済対策として、早急に取り組む必要のある事業については、補正予算で対応するとともに、国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金等を有効に活用し、一定の事業成果が得られたものというふうに考えております。 国・県補助金の確保につきましては、新政権発足以降、新規施策の創設や制度改正など相次いで行われていることから、本年度の予算執行方針会議におきましても、今後の国等の動向に注視するとともに、国・県の補助金に限らず、あらゆる依存財源の確保に努めるよう通知をしたところでもあります。 市税を初めとした自主財源の確保は、非常に厳しい状況にあるとともに、依存財源の確保は岡谷市全体の生活環境の向上につながる事業実施ができることから、市職員が取り組む重要な仕事であると認識をしております。 市民に対しましては、これまでも広報やホームページによる情報提供を行い、一定の理解をいただいていると認識をしておりますが、昨年度の市民アンケート調査におきましても、市の予算や決算など、財政状況に関する情報提供を求める声もあったことから、一層の情報提供を進め、理解をいただいてまいりたいと考えております。 以上であります。 ○副議長(横内正議員) 総務部長。         〔総務部長 小口千代高君 登壇〕 ◎総務部長(小口千代高君) 大きな2番、住民の暮しと行政のかかわりについての(2)番、説明責任についてお答えをいたします。 市の財政状況等に係る内容説明につきましては、広報に当初予算、決算状況、上半期、下半期の財政事情等について掲載しております。また、ホームページには、当初予算、決算状況のほか、岡谷市の財政状況一覧表や企業会計方式に基づき作成したバランスシートを初めとする財務諸表による財政分析を掲載し、随時閲覧することができるようにしております。 平成21年度からは、予算内容を市民の方がよりわかりやすく理解できるように、わかりやすい予算概要書を作成をし、市の出先機関や各区及び公会所等に配布しております。 今後も、市民に対しまして市の財政状況等をよりわかりやすく説明できるよう努めるとともに、行政として説明責任を果たしてまいりたいと考えておます。 次に、大きな3番、格差社会の課題と教育への取り組みについての(1)現状についてであります。 住民税の非課税の方がどのくらいいるかというような御質問でございましたが、平成22年1月1日現在の岡谷市の人口から非課税者数を求めてみたいと思います。平成22年1月1日現在、岡谷市の人口は約5万3,500人であります。市県民税の納税義務者数は約2万8,000人、扶養親族等で課税されていない方が約1万5,000人となっております。したがいまして、御質問の課税をされていない方の人数につきましては、5万3,500人からこの方々を除きました約1万500人になるものと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(横内正議員) 企画政策部長。         〔企画政策部長 宮坂泰幸君 登壇〕 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 大きな2番、住民の暮しと行政のかかわりについての(3)啓発と実践について御答弁申し上げます。 平成21年度からスタートしました第4次岡谷市総合計画において、将来都市像であります「みんなが元気に輝く たくましいまち岡谷」を実現するため、市政運営の指針をお示しし、市民を初めとした各種団体等の皆さんの理解を得るとともに、まちづくりへの積極的な参加と行動を促進しているところであります。 市が行う事業等によっては、限られた市民の皆さんに御協力をいただいている事例もございますが、あるき太郎まちづくりウォーキング事業のように、多くの市民の皆さんの参加を得て開催している事業もございます。市民の皆さんの市の事業等への積極的な協力と実践を進めるため、市が行う各種施策や事業等の周知、啓発になお一層努め、市民総参加による活力と特色のあるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(横内正議員) 福祉政策担当参事。         〔福祉政策担当参事 小口啓子君 登壇〕 ◎福祉政策担当参事(小口啓子君) 大きな3番、格差社会の課題と教育への取り組みについての(2)貧困・いじめのうち、貧困について、格差社会と貧困との関係、そして是正のための行政の手段について御質問をいただきました。そのことに関してお答えをさせていただきます。 まず、格差社会につきましては、幾つかの面があるかと思っております。例えば、経済格差、教育格差などが考えられますが、通常では経済面での格差を指す場合が多いと考えます。最近の経済状況、特にリーマンショック以来の我が国の経済状況は、いわゆる格差社会を際立たせているかと思っております。派遣社員やフリーター、ニートなどの増加による低賃金労働者の増大や、そのような現象に基づく特に若年層の就業や生活の形態の変化は、この格差社会の一つの現象であり、貧困の要因になり得るものであると思っております。 また、格差社会の是正のため、国としてどのような政策を実施し、是正していくかでございますが、幾つかの施策が試みられております。例えば、8月1日からは父子家庭へも児童扶養手当が支給されえることとなっております。今まで母子家庭に支給されていたこうした手当が、母子、父子問わず、ひとり親家庭として、こうした家庭に対する自立の支援として支給されることとなっております。 また、国の緊急経済対策として、母子及び寡婦福祉法施行令等が改正され、母子家庭の母の雇用の安定と就職の促進を図ることを目的とした高等技能訓練促進制度において、支給額の引き上げと支給期間の拡大が図られたことから、岡谷市といたしましても、昨年度補正予算をお願いし、給付金の追加をいたしたところであります。 ひとり親家庭、特に母子家庭は、我が国の養育や地域社会でのつき合いなどから、就労に関し、希望に沿ったものとはならない面があり、そうしたことから、教育分野も含めて広く行政や地域からも、本人の努力だけでは足りない部分において支援をしていく必要があると思っております。 以上です。 ○副議長(横内正議員) 教育部長。         〔教育部長 松本哲郎君 登壇〕 ◎教育部長(松本哲郎君) 大きな3番、格差社会の課題と教育への取り組みのうち、(2)、(3)、(4)について御答弁させていただきます。 まず、(2)貧困・いじめのうち、いじめの部分でございますが、認識と対策というような御質問でございますが、まず背景としての格差社会といじめの関連ということでございますけれども、これにつきましては、平成21年度のいじめの内容といいますか、対応というものがまとめられておりまして、それを見ますと、一番大きい対応が、冷やかしやからかい、悪口やおどし文句、嫌なことを言われるというようなものが挙げられております。2番目には、金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする。3つ目には、ひどくぶつかられたり、たたかれたりけられたりする、そんなような対応がまとめで上がってきております。これを見る限りでは、格差社会との影響というような部分では、その因果関係といいますか、そういったものははっきりしないという状況であるというふうに認識をしております。 そういった中で、いじめの取り組みでございますけれども、いじめ根絶の取り組みということで、本年度は県の子供たちによるいじめのない学校づくり研究事業の採択を受けまして、昨年度に4中学校生徒会で立ち上げましたいじめ根絶運動生徒会議の活動を支援をし、いじめ根絶に向けて、4中学校の連携と8小学校への働きかけを行うことや、いじめ根絶に向けた実践先進校への訪問、また交流等を行っていく予定でございます。 次に、(3)の幼児教育でございます。 幼児期は人間形成の基礎を培う大切な時期でありまして、幼児教育は豊かなな感性や自主性を育てる重要な役割を担っております。幼稚園や保育園における幼児教育は、幼稚園教育要領や保育指針との整合を図りながら推進しておりますし、特に岡谷子育て憲章を具現化しました子育て実践ポイントを活用しながら、さまざまな場面で幼児期に必要な基礎を培うことができるように取り組んでおります。 また、こどものくにや保育園併設の子育て支援センターでは、身近な地域での子育て支援の拠点としまして、地域の親子が気軽に集い、交流できる場を提供したり、本の読み聞かせや子供の成長に応じた講座、講演会などを実施しまして、子育てに関する相談、支援を行っているところでございます。 続いて、(4)家庭教育でございます。 平成14年に制定されましたおかや子育て憲章には、命を大切にし、感謝の心と思いやりのある子どもに育てます。力を合わせて人のために尽くし、郷土を愛する子どもに育てますとありますように、議員さんがおっしゃりました思いやりや力を合わせるということがうたわれておりまして、このおかや子育て憲章の具現化のため、年齢期ごとにキャッチフレーズや具体的な取り組みを示した子育て実践ポイントを配布、PRしまして、家庭で協力し合うことや家族を大事にすることなどの実践のため活用してもらうよう取り組んでおります。 また、本年度、カルチャーセンターにおきましては、母親の育児負担の軽減も考える中で、父親の育児参加や父親同士の交流促進のため、イクメンゼミナールを開催することとしておりまして、子育てについても協力し合うことを目的に取り組んでいるという状況でございますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(横内正議員) 教育長。         〔教育長 岩下貞保君 登壇〕 ◎教育長(岩下貞保君) 大きな3番の(5)、(6)についてお答えいたします。 (5)の学校教育でございますが、道徳教育は極めて大切であると考えております。例えば、お年寄りを大切にするというようなことについて考えてみますと、徳目とか道徳的な価値といいますと、敬愛とか感謝に当たります。現行の学習指導要領でも新しい学習指導要領でも、義務教育の9年間を通して指導する大切な内容になっております。 岡谷市教育の指針でもありますおかや子育て憲章の感謝、郷土を愛するといった言葉に願いが込められていると考えております。道徳的な価値について、各学校、大事に指導をいたしております。学校での道徳教育は、道徳の時間はもとより、全教育活動を通じて指導いたしますが、家庭や地域の教育も、学校同様、極めて大切になります。子供はだれからも同じように繰り返し教え、諭されることで身につけていきます。家庭で教えられていることと反対のことを学校で教えられても、身につきません。地域と学校も同じことになります。そうした意味で、子供の周囲の大人だれもが岡谷市教育の指針であるおかや子育て憲章に沿って子供に声がけをしたり、子供にとって生き方のモデルとなるような姿を示していただいたりすることが極めて大切であると考えております。 (6)の社会教育ですけれども、近隣で、地域で、また所属する集団などで支え合う姿は広く見受けられます。ボランティア活動の中にも生かされておりまして、カルチャーセンターでは、生涯学習活動及びボランティア活性化推進事業等において、みずからの学習成果を社会に生かし、社会に還元していくことができるように、ボランティア養成に取り組んでいるところでございます。 また、昨年度から進めております放課後子どもの居場所づくり事業は、地域、PTA、学校が主体となって進めておりますが、小学校区によっては、地域のボランティアの方々が中心となって実施しております。団塊の世代の方々を含め、地域の皆さんが自分の持てる技術や知識を子供たちに伝えたり、子供と交流したりすることがとても楽しいと感想を寄せられております。子供たちにも大人にも意義と喜びがある事業であり、子育ての土壌づくりを地域の皆さんで支え合う有意義な取り組みとして期待しているところでございます。 ○副議長(横内正議員) 一通り答弁が済んだようです。 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) 14番 花岡健一郎です。 それぞれにお答えいただき、ありがとうございました。 それでは、2回目の質問をさせていただきます。 まず、大きい1番、湖畔若宮地区の整備について、(1)地区計画についてであります。 地区計画について、懇話会で集約された図を見ますと、都市計画で整備される路線が5路線、一般市道は側道の新設路線を含めて約20路線が描かれております。このうち都市計画路線の整備については、補償などがあり、ある程度計画に沿って事業は進むと思われますが、生活道路、いわゆる市道については、それぞれ地権者の考えの違いで、地区計画を全体を理解したとしても、なかなか合意に至るというわけにはいかない、そのように思います。 例えば、全体を地区計画で決定したということになって、市道の整備にかかりますと進まないという可能性が心配されるわけですけれども、この点、どういうふうにお考えでしょうか。 ○副議長(横内正議員) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(小口博己君) まちづくり懇話会でつくられましたこのまちづくり計画素案につきましては、これから戸別訪問をしながら意見の集約を図ってまいりますが、地区内の生活道路の整備につきましては、計画の実現のために、道路用地の提供等、住民の皆様の御理解と御協力をいただくことが必要となります。それをいただきながら、区画整理で全体を動かしていくのとはちょっと異なりますので、実現可能なところから段階的に修復をして、手をつけていけるというところが大きな差になってまいります。 個々の問題につきましては、一般の市道をあけたり、あるいは都市計画道路をあけると同様に、個々にそれぞれの住民の方と御一緒に相談をしながら、段階を追って、息長く少しずつ整備を図っていくというような手法でございますので、よろしくお願いをいたします。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) 地権者と十分話し合いをしながら合意を求めていく、こういう姿勢は評価いたしますが、市道については、都市計画道路と違いまして、寄附というような、または買い上げにしても、1万円ちょっとぐらいの、そういう非常に安い金額の中で検討されるということになるわけでありまして、なかなかその点、やっぱりいろいろ話をしても、結果的にはわかったような感じになったとしても、いざ取りかかるとなると、やはり区画整理のときと同じように、7割方の人は大体理解して、賛成してくださると思うんですけれども、3割ぐらいの方はどうしてもなかなか理解してもらえない。特に、市道の開設となりますと、一人でも反対者がいるとできないというふうな状況が考えられるわけでありまして、そういった中で進めていくことができるのか、この点お聞きしたいと思います。 ○副議長(横内正議員) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(小口博己君) 今までまちづくり懇話会でお話をし、あるいは9ブロックに分けて、それぞれの地区の方々とお話をする中では、例えばここ5年間の間に、ぼやも含めて、少し火災等も数件発生をしているとか、救急車が中へ入ってこれないですとか、あるいは農業をやっていらっしゃる方も、肥料を運ぶのに軽トラが入っていかないとか、今の土地の利用形態が決して健全ではないという意識は皆さんがお持ちであろうと思っております。一歩一歩道があきますと、その土地の有効利用、健全な合理的な有効利用が図れるという面では、住民の方々にも今後とも理解を得ながら、1本1本の路線、実際に事業に入りますときには、1本1本の路線について協議をしながら進めてまいりますので、そんな御理解をいただきながら進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) 今、部長さんのお話のようなお話、私もいろいろな集まりに出ていってお話を聞いておって、雰囲気を見ているわけですけれども、確かにそのようにいい方向に私は動いているような気がします。粘り強くやはり地権者との話し合いを重ねていって、早く合意ができるように、そのように期待するわけです。 それで、生活道路の整備ということについては、いろいろ大きな課題があるわけですけれども、この地域は、今、公共施設が大変おくれているわけでありまして、市として、来年度の事業の中でどのように考えられるか、考えていらっしゃるのか、その点お聞きしたいと思います。 ○副議長(横内正議員) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(小口博己君) 今月から戸別訪問に入ってまいりますが、その目的は、まちづくり懇話会で示されました、集約されましたまちづくり素案に対する住民合意を図るということと、住民合意の状況を市としても正確に把握をするということがございます。まずはそこから始めてまいりますので、事業の今後のスケジュール等については、ちょっとまだ未定なところであります。できるだけ先の見える、整備の道筋が今後わかってくるような合意のまとめ方を努力をいたしまして、進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) 平成23年度では先の見える形で進められたらというような今、御答弁いただきました。ぜひそういう形になるように御努力いただきたいと強く要望しておきたいと思います。 次に、大きい2番、住民の暮しと行政のかかわりについて、一般会計の予算を見ますと、平成22年度では市税収入は約70億円、それに対して国からの地方交付税は、岡谷市の場合、37億3,000万円、市に対して国や県からの補助金は24億6,600万円、合わせれば約62億円ほどになる、そのように思います。 国・県の支援は、岡谷市の住民要望をかなえる大きな財源となっているわけでありまして、こうした財源確保について、県への事務手続はどのように行っているのか、また国への働きかけはどのように行っているのか、この点についてお聞きしたいと思います。 ○副議長(横内正議員) 総務部長。 ◎総務部長(小口千代高君) 公共事業等に係ります財源手当てにつきましては、日ごろから県の担当課に対しまして、補助制度の採択の可能性を探ったり、あるいは有利な起債制度の活用などについて、相談がけを行っているところでございます。 国・県の補助金等の要望につきましては、通常でありますと、事業施行年度の前年度中に県の担当課に対しまして概算要望あるいは本要望を行いまして、内示があったものについて、調整の上に当初予算に計上している、そんな事務手続を踏んでいるところでございます。 また、国への働きかけというような点でございますけれども、こちらにつきましては、全国市長会を通じて、地方自治に関します提言、意見、要望等を行うというようなこともしておりますし、行政部門ごとに設置をされております団体等を通じまして、市町村が抱えております実情、あるいは整備に係ります要望等を政府に対して行ってきているところでございます。 また、案件によりましては、各省庁に対しまして、理事者を中心といたしまして、直接働きかけるというようなことも積極的に対応をしているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) 予算を立てる資料なんか見ますと、ことしの事業の中で3年向こうまで検討して予算を組んでいるというような状況も見えます。今お聞きしますと、そういうようなことで、県にも日ごろいろいろと要望している。ことしの場合ですけれども、この概算要求というような形、担当課との折衝というのはいつごろからことしの場合は始まると予測できますでしょうか。 ○副議長(横内正議員) 総務部長。 ◎総務部長(小口千代高君) 県への要望等につきましては、担当部課のほうで要望を上げていっているわけでございますけれども、計画が上がりました段階から県との折衝を始めまして、要望まで引き続いて折衝を行っているということでございますので、御理解いただきたいと思います。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) それで、ことしの場合はいつごろからという部分には、どんなふうか答えていただけますでしょうか。 ○副議長(横内正議員) 総務部長。 ◎総務部長(小口千代高君) 昨年度から継続してきている事業等につきましては、もう引き続いての交渉というようなことをしてきておりますし、新しい事業につきましても、年度早々から折衝に入っているという状況でございますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) ぜひ県に対して早目早目の対応をしていただきたい、そのように思います。 それから、国についてですけれども、先番議員さんのお話の中で出ましたが、やはり国の今、政府の関係が非常にいろいろ変わっておりまして、今回、菅総理というふうな形になりました。こういうふうに国の状況が変わる中で、今まで市が取り組んでいた省庁ヘ直接働きかけるというふうな、そういうことというのはなかなかやっても効果がないというような話がちらちら聞こえてくるわけですけれども、そういったところというのは、どのように市長さん考えますか。 ○副議長(横内正議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) ここで総理大臣がかわったわけですが、民主党を中心とした政権ということでは変わらないというふうに考えております。そういった意味では、同じようなスタンスで行くのかなということで思っておりまして、国への働きかけといいますのは、一応は基本的には市長会等を通じまして国への要望事項というような形で上げさせていただいております。あとは、必要に応じまして、やはりそれぞれの担当や議員さんにお願いをして、それを要望を上げていく、そんなことを積極的に取り組んでまいりたいと思っております。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) (2)説明責任についてお尋ねいたします。 ことし2回目となるわかりやすい予算概要書は、大変よくできていて、これなら市民の皆さんが見てもよくわかるような内容になっている、そのように私は評価いたします。 それで、配布部数や配布先はどのようにされているのか、どんな活用方法がとられているのか、この点お聞きしたいと思います。 ○副議長(横内正議員) 総務部長。 ◎総務部長(小口千代高君) わかりやすい予算概要書につきましては、本年の5月を作成をいたしたところでございますけれども、市民が予算内容をよりわかりやすく理解をしていただけるようにというようなことで、昨年度に初めて作成をして、配布をしたものでございます。 今年度の配布先につきましては、市役所関係では庁舎1階にあります情報公開コーナー、それから3支所、駅前出張所、図書館、それからカルチャーセンターへ各20部ずつ配布をしてございます。そのほかに、区のほうに御協力をいただきまして、21区へ10部ずつ配布をいたしたところでございます。 それから、活用方法ということでございますけれども、これにつきましては、私ども、新入職員の研修の資料、あるいは市内小中学校の教職員の研修資料というようなことで使用をしておりますが、ほかにも常時閲覧することができるように、ホームページにも掲載をしてございます。それから、市民の方から要望がありますれば、これを配布をいたしておりますし、また出前講座といったところでの活用というようなものも考えているところであります。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) わかりやすい予算書は非常によくできているわけでありまして、ぜひいろいろな部分でもっと活用をしてもらいたい。特に、財政の厳しいというようなことは市民の人たちも非常にわかりますので、内容についても理解を深めるように、そのように取り組んでいただきたい、そのように思います。 (3)啓発と実践についてですが、冒頭で申したとおり、市民が安心・安全な暮しができるように、市はあの手この手で働いていると私は評価しております。ですけれども、なぜ市民の側の人たちが行政を評価しないか、その点が不思議だなというのが、今、私としてはこのことがいつもどうしてかなと考える部分であります。 私は、やっぱり市で持っている行政サービスというものが、まだまだよく知られていない、十分活用されていない、実践されているけれども規模が小さいというようなところに原因があるように思うのですが、市としてはどんなようなとらえ方をしておいでなのでしょうか。 ○副議長(横内正議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) せっかくの事業でありますし、制度でございますので、なお一層市民の皆さんに十分理解をいただけるように、周知には今後も引き続いて意を配してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) ぜひそのようにお願いしたい、そのように思います。 次に、大きい3番、格差社会の課題と教育への取り組みについてであります。 (1)現状ですが、課税について、市民税は岡谷市に住んでいる人ならだれもが負担すべき会費のようなものと言われております。にもかかわらず、非課税となっている方がいるということは、やはり厳しい暮しを強いられているという社会になっているということではないでしょうか。行政として、どこまでこうした方々に手を差し伸べるか、差し伸べたらよいか、みんなで考えていく問題だと、そのように思っております。現状についてはわかりました。 (2)貧困・いじめについてです。 御答弁をいただいて、ありがとうございました。貧困・いじめについて、格差社会と大いに関係あること、そういうことが言われたわけで、私の認識と一致した部分がある、そのように思っております。 それで、教育についての部分について再質問をさせていただきたいと思っております。 平成21年度岡谷市教育要覧を見ますと、岡谷市の教育の取り組みの様子がよくわかります。また、御答弁いただいたことで、教育について、随分力が入っているということもわかります。 教育は、その人の人生や人格に大きく影響するだけにとどまらず、その地域社会、もっと言えば国にも及ぶ重要な課題と受けとめております。幼児教育で、自分の経験から、親が愛情を持って育てなくてはならないと考えております。幼児教育の柱は、親の側にある、そのように私は思っておりますけれども、どうでしょうか。 ○副議長(横内正議員) 教育長。 ◎教育長(岩下貞保君) 基本的にはそういうふうに考えていいかとは思います。ただ、そうした中で、どれだけ周りから支えられるか、そういったことが非常にやはり大切になってくるというふうにも思います。実際に子育てに苦しんでいる方々は見えるわけで、またその苦しみ方も感じ方もそれぞれの方が違います。そんな中で、孤立させるようなことがないように、周りで手を差し伸べる、そんなことがとても大事かなというふうに考えております。 以上です。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) 格差社会の影響でしょうか。いい大人になっても親の援助を受けている子供がいるという社会状況が見えてまいります。親が子供に対して甘いのではないか。動物の社会では、トラは子供を谷底に突き落とすと言われております。幼児教育でそうした厳しい教育が必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(横内正議員) 教育長。 ◎教育長(岩下貞保君) 御質問の趣旨、ちょっと私、十分理解できなくて、大変申しわけないかなというようなことを思うわけですけれども、やはり幼児教育で、あるいはもう少し大きくなってもそうなんですけれども、家庭で豊かな情操とか、あるいは基本的な生活習慣とか、また思いやりだとか、それからマナーみたいなこととか、あるいは社会的な倫理観とか、あるいは美しいものを美しいと感じるような感性とか、悲しいことは悲しいと感じるような、そういう感性とか、そういったものが一番のもとの部分は、幼児教育の中で芽生えたりしているのかなと思います。そういうことから考えたときに、非常に大切で、本当に幼児の時期というのは、その子がやがて成長して、一人の人間として、人格を持った一人の人間として成長していくために、いろいろのものがいっぱい必要な時期なのかなというふうには思います。 ですので、議員さんおっしゃられたように、このことでこう言われますと、ちょっと私もわからない部分はあるわけですけれども、本当に親がこの子という、この何とも言えない思いの中で、本当に慈しみ、育てることが大事だろうなというふうに思っていますし、だれもがそうやって育っているんだろうなというふうに思っております。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) 質問の趣旨がちょっと明確でなかったもんですから、お答えづらかったと思いますけれども、今、子供たち、親子の関係を見ておりますと、子供が親に対して要求するというようなことの中で、小さい子供さんが親御さんに何か、例えばあめを買ってほしいというようなときで、店先でだだをこねるというか、そういうときなんか、昔は結構おしりなどたたいたりして、そのくらいのことをしたりしたわけでありますよね。今は、やっぱり虐待というような、そういうようなことが特に言われておりまして、どこまで厳しくしたらいいか、周りの人たちも、そのぐらいのことはというような部分というのがだんだん幅が狭くなってきて、ちょっとしたことで、もう虐待ではないかなんていうような話もされるわけで、厳しくするということに対して、非常に親も神経を使うというような状況が見えるわけですよね。 体罰というものに対してはどのように考えますか。 ○副議長(横内正議員) 教育長。 ◎教育長(岩下貞保君) 体罰は、基本的にはあってはならないというふうに考えております。ただ、私自身も、以前もお話ししたかもしれませんけれども、おやじに2度だけ力いっぱいたたかれたことがありまして、その1度は、ドジョウをですね、当時持っていました肥後守、まだ小さいころですが、で切り刻んで、ばらばら事件だと言って持って行ったんですね。そうしましたら、いきなりおやじに思いっ切りたたかれました。それから、もう一回は、山でチャンバラごっこをして、けがをしたんですけれども、そのときに出血したわけですが、それをチャンバラごっこの刀、やっぱりナイフで削って刀をつくったわけですけれども、それを塗って血をとめたわけなんですが、それでこれは小学校の3~4年のころでしたけれども、玄関の戸をあけて、切ってきたぞとやったら、これも思いっ切りおやじになぐられましたけれども、ただ、今になってみたときに、やはりこれはおやじの愛情だったな。おやじが、こういうことは大事にしなければいけないよということを子供に伝えたんだなということは思います。 ですので、そういう意味で、さあ、それは体罰なのかどうなのかとか、そういった問題とはちょっと別に、私にとっては非常に意味のあるものであったと感じておりますが、ただ、これもいじめの問題とも共通する部分はあるわけですけれども、どういうふうに受けとめるかとか、そういうようなことが非常に大事になってきます。 ですので、体罰を受けたことによって、それが本当にその人の一生を左右するような、そういうことも多々ございます。それから、体罰とか暴力を受けていた子供というのは、実際に学校生活の中でも暴力をよく振るう、そういったことも統計でわかっております。そういったようなことを考えてみましても、体罰そのものはいけませんし、暴力でというよりも、もっと諭し方はいろいろあるだろうな。それがやはり親の子供への愛情であり、そこら辺のところも思慮深く親として何が望ましいか、そのときの子供の状況にもよると思いますし、そういう中で、多面的に考える中で、親御さんが一番わかっているんですけれども、そんな形でやっていただくのが望ましいのかなというふうに思っております。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) (4)に進みます。 家庭教育について、実践を育てるのも親の対応が大きく影響する、これも今、先生が体験のお話をされましたけれども、私の体験からもそのように思います。 前々回の一般質問であったと思いますけれども、私のことになりますけれども、私の母が仕事中に疲れて寝てしまって、その間に母の残した仕事を片づけたことがあります。そのとき、母がすこぶる喜んでくれたわけであります。そのとき母が言った「ありがとう」という一言に今でも私は支えられております。一家を守らなければいけないという責任感を痛切に感じました。家庭教育とはそういうことだと思います。親が子供を認める、このことが一番だと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(横内正議員) 教育長。 ◎教育長(岩下貞保君) 子供は認められること、愛されることを最も求めています。そうして、実際に愛されていても愛されていると感じないこと、認めていても、認めるということを子供に伝わらないために、子供が認められていると感じない、そういう中での不幸というのがたくさん起こっています。ですので、今おっしゃられたこと、とてもよくわかります。そうした中で、今の家庭教育においては、もっと子供さんにおうちの方々がやはりしっかり言葉で伝えるとか、そういったようなことがこれからやはり求められる大事なことなのかなというふうに思っております。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) 次にまいります。(5)学校教育について。 学校教育の中に道徳の時間が設けられており、非常に取り組みもしっかりなされていると私は評価します。 子供は親を思い、友達を思い、目上の人を思い、周りの人を思い、国を思う、こうした心の発達を期待して教育なさっている、そのように思っております。その初めの子供は親を思うについてですが、学校の道徳教育の中で親を大切にする教育は、先ほどもお話があったですけれども、もう一度親を大切にする教育についてお話をいたしていただきたいと思います。 ○副議長(横内正議員) 教育長。 ◎教育長(岩下貞保君) 自分自身を子供さんたちが見たときに、やはり親あっての自分であり、そして親あっての今の生活であったりするわけで、やはり子供が親への感謝だとか、あるいは敬愛、そんなような気持ちが育っていってくれること、これ、とても大切なことだろうなというふうに思います。 読み物資料なんかを使って、道徳教育の中でそういった価値観について子供たちは学んでいるわけなんですが、子供1人1人にとって、当然子供は自分の親と引き比べますので、そうした中で、親へのそういった感謝だとか、そういったような思いがわいてくるような、何かそういった関係ができているのかどうかということがやはり大事になってくるだろうなというようなことを思います。 それで、やはり子供の前で見せていいものと見せていけないものというものは当然あるかと思いますし、そうしたもろもろのものが、やはりそういったことにも影響してくるでしょうし、それから親御さんの一番の関心事が何なのかというようなことも大きいかと思います。また、発達段階の中では、子供たち、時にはもう友達のほうがとても大切に思うときもあったりするわけですが、そうしたときに、なかなかおうちの方とうまくかみ合わなんだりする部分はあるわけですけれども、やがて成長していく中で、本当に親のありがたさというのはわかってくるかなというようなことを思います。 生涯が成長の過程ですので、私自身を振り返ってみましても、中学時代や小学校時代や高校時代だとか振り返ってみますと、親に対してはいい子供ではなかったなということを思うわけなんですが、だんだん年してきて、親の思いや気持ちやそういうようなものがわかるようになっていく、それが親から子へ、また子から孫へとつながっていくものなのかなというようなことを今、ふと思っているわけなんですけれども、何かそうした中で大事に見ていかなければいけないのかなというようなことも今、思います。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員。 ◆14番(花岡健一郎議員) 最後の項目になりました。社会教育についてお尋ねいたします。 高齢化社会となって、第一線から退いた65歳の高齢者が、岡谷市の場合、先ほども話がありましたが、28%近く、3割近くを占めるようになってきている、こういう状況になっております。そして、そういう人たちは、年とともに体の機能が衰えてまいりまして、周りの方の手をかりないと日常生活が思うようにならないというような、そういう方もふえているのではないか、そのように思います。 こうした現況から、行政では平成12年度から介護保険制度などの支援を始めたわけであります。これからますます高齢化社会となることに対し、こうした介護をどうするかについて、社会教育を通して取り組むべきと考えるわけですが、社会教育では高齢化社会について、今の取り組みというのはどんなものが考えられておいでなのでしょうか。 ○副議長(横内正議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 議員さん、今おっしゃられました介護の行政の対応という部分では、これは基本的には福祉の部分になりますので、どんな制度、どんなような行政でやっているかという部分は福祉のほうだと思いますけれども、生涯学習計画というのも策定してございますので、その中で、介護という部分にこだわらないで、要するに高齢化社会を地域で、あるいはもう社会全体で支えなければならないという、そういうことはございまして、1つの取り組みとしては、そういう例えば高齢者の講座のようなものを開催しまして、高齢者の皆さんがそこで自主的に自分たちの生きがいを求めて勉強するというのも一つの対策だと思いますし、また教育面で考えますと、よく小学校の生徒たち、朝、高齢者の方がまちに立っていただいて、見守り隊というふうな形で、大分広がってきておりますけれども、ああいったものも、生きがいも含めながら、高齢者の皆さんが地域に貢献しながら、子供たちと触れ合いながら、自分たちの生きがいもまた求めているというような、そういう一石何鳥かというような、そういうような取り組みというのが非常に大事だというふうに思っていますので、そんな方向でこれからも生涯学習の面では取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員
    ◆14番(花岡健一郎議員) 格差社会について、教育の面で幾つか質問させていただいたわけであります。いろいろのお話を聞く中で、岡谷市の場合、格差社会と呼ばれることを今のところそう大きく心配しなくてもよいかなというふうに思いました。 ですけれども、行政も市民も、格差社会について、これからは絶えず念頭に置いておく必要があるのではないか。特に、教育は必要なときにしっかりとしなくてはならないということを痛切に感じたわけであります。 今日の生活の中で、若い人が親を大事にし、高齢者を大切にして、また高齢者は若い人に負担をかけないような暮しをする、こんなことが気軽にお互い同士話し合えるような、そんな社会づくりがなされていけばいいかな、そのようなことを思いました。 以上で私の一般質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(横内正議員) 花岡健一郎議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。 △休憩 午後2時14分 △再開 午後2時30分 ○議長(高林紘一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △渡辺太郎議員 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員の質問を許します。         〔8番 渡辺太郎議員 登壇〕(拍手) ◆8番(渡辺太郎議員) 8番 渡辺太郎です。 南アフリカで開催のサッカーのワールドカップで、日本チームは第1戦のカメルーン戦に見事勝利しましたが、マンデラ元大統領が大会招致に大きな役割を果たしたそうですが、大会のメーン会場のサッカーシティ競技場は、20年前、出獄した元大統領の歓迎集会が開かれた場所であります。南アフリカでは、スポーツは単なる娯楽にとどまりません。アパルトヘイトの時代、サッカーは抵抗と尊厳の象徴であり、黒人の組織とリーグが整然と運営され、白人リーグをしのぐ人気を誇ったそうであります。政治犯が収容されたロベン島でも、20年以上、毎週リーグが行われ、受刑者は、自由を奪われた我々をサッカーは自由にしてくれたと振り返っております。マンデラ氏も、このことでスポーツの力を知った一人です。アパルトヘイト撤退後も、人種間対立が残る中、大統領となったマンデラ氏は、1995年、ラグビーワールドカップが南アフリカで開催されたときに尽力し、チームは奇跡の初優勝をしました。当時、白人のスポーツと言われたラグビーに敵意を抱いていた黒人も、この快挙に喝采を送りました。スポーツが民族間の和解と融和を一気に進めたこの感動の実話は、クリント・イーストウッド監督により「インビクタス 負けざる者たち」として映画化されました。 スポーツは限りない力を持っています。日本チームの今後の活躍に期待をしながら、通告順に質問をさせていただきます。 1番の岡谷市病院事業について、(1)施設集約でございます。 歴史ある2つの病院の施設集約も一通り終わり、現場では大変御苦労されたのではないかと思いますが、4月から新たな市民病院としてスタートしました。岡谷病院は、施設集約前と比べて診療科が4科ふえて34科になりました。外来の患者数はどのくらい増加しているのでしょうか。当初見込みとの比較はどうでしょうか、お伺いします。 また、病床数は、病院事業全体として174床マイナスの317床ですが、入院患者数の増減はあるのでしょうか。当初見込みとの比較はどうでしょうか、お伺いします。 新しく病院事業管理者になられた平山先生は、就任に当たり、「患者さんを中心とした思いやりのある医療をぜひとも実践してまいりたい」と述べておられます。非常に大切な視点であり、大いに期待をしております。 内装工事等も終わって、一部病棟もきれいになり、以前より明るくなったなどのよい評判も聞こえてまいります。思いやりのある医療の実践として、具体的にどのような取り組みをしているのかお伺いします。 (2)新病院の建設でございます。 今回の施設集約を経て、平成25年度を目途に病院統合の最終段階である新病院の建設に向けて検討中であります。新病院建設の課題として、市長は3月議会で、病院の経営状況の改善、経済状況や財政の見きわめ、医師の確保、博物館やRFOの対応を挙げておられました。いずれも大変重要な問題ですが、その後のそれぞれの状況や対応についてお伺いします。 (3)緩和ケア病棟でございます。 日本は世界一の長寿国であると同時に、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる世界一のがん大国であります。平成18年に成立したがん対策基本法では、がんになっても痛まない、苦しまない社会を目指すことが重要な柱の一つとなっており、治療の初期の段階からの緩和ケアが重要課題と聞いております。 初めに、緩和ケアの今日的な役割について御所見をお伺いします。 岡谷市病院事業の特徴の一つである緩和ケア病棟は、平成8年に塩嶺病院に開設し、既に14年が経過しました。高齢化が進む中で、今後ますます重要になってくるものと思います。病床数は10床ですが、患者の受け入れ態勢や利用状況について、現状をお伺いします。 2番、女性特有のがん対策について、(1)検診の推進でございます。 女性の命と健康を守る立場から、前回に引き続き質問いたします。 女性特有の乳がん、子宮頸がんの検診については、通常の検診に加えて、一定年齢の節目の方を対象に無料クーポン券と検診手帳の配布を昨年に引き続き実施していただき、市民から喜ばれております。がんの早期発見、早期治療には、検診の受診率の向上が重要であり、現在の検診率約20%を第4次総合計画では平成25年度には50%を目標にしております。それには、相当な受診勧奨のための意識啓発や検診体制の大幅な充実が必要でありますが、どのように取り組んでいかれるのか、お考えをお伺いします。 次に、現在は乳がん検診は財団法人長野県健康づくり事業団に委託をしています。子宮がん検診は、岡谷市医師会に委託し、市内3カ所の医療機関にお願いをしております。このたび新しくなった岡谷病院の健診センターで検診はできないのでしょうか。もっと活用すべきではないでしょうか。お考えをお伺いします。 また、検診を受ける対象者が動ける時間帯と検診の時間が合わないと、検診率は向上しません。日曜日や夜間の対応を含めた実施期間の延長など、受け入れのすそ野を広げることが必要ではないかと思いますが、お考えをお伺いします。 (2)のワクチンの接種です。 子宮頸がんは、年間約1万5,000人の女性が発症し、約3,500人が亡くなっていると推計されています。予防ワクチンサーバリックスが昨年10月に承認され、12月に販売が始まりました。子宮頸がんは、この予防ワクチンの接種と検診のセットなどの適時適切な予防措置により予防できるがんと聞いておりますが、まずワクチン接種の効果について、御所見をお伺いします。 3番の災害時要援護者支援についてでございます。 災害時に自力では避難行動をとることが困難とされる高齢者や障害者の方などの避難支援対策は、行政として重要な課題であります。ことし3月に災害時要援護者支援指針を作成していただきましたが、そのほかの災害時要援護者の避難支援全般にかかわる体制や災害発生時の対応、個別計画作成の方針、伝達方法などを含めた全体計画、その先にある個別計画について、どのように考えておられるのかお伺いします。 また、平成17年度から実施している本人の手挙げ方式による登録制度の進捗状況についてもお伺いいたします。 4番の広域ごみ処理計画についてでございます。 2市1町間の調整ができずに、目標としていた平成21年度の一部事務組合の設置もかなわず、延び延びになっている大きな課題であります。3月議会で、2市1町間の調整事項はおおむね決着してきており、残りの細部の詰めはこれからである。地元樋沢地区の理解をいただく説明を並行して行っていると答弁をいただきました。その後の状況は進展しているのでしょうか、お伺いいたします。 5番の総合型地域スポーツクラブについてでございます。 スポーツは、健康や体力の増進はもちろん、地域の教育力の回復など、21世紀の新しい地域社会を形成していく上で、はかり知れないほど多くのメリットを持っております。やまびこスケートの森とサッカークラブタップスの2つの団体が総合型地域スポーツクラブの設立に向けて取り組んでいるとお聞きいたしました。総合型地域スポーツクラブの設置については、平成15年10月議会から再三一般質問をさせていただいた経過がありますので、ようやくここまで来たかなという思いであります。 これまでの経過や今後のスケジュールについてお伺いいたします。 また、クラブの内容はどのようなものになるのかお伺いいたします。 最後の6番、小学校における教科担任制についてでございます。 小学校の授業は、1人の教師が全教科を教える学級担任制が基本でありますが、中学校で行っている教科ごとに専門の教師が教える教科担任制を一部取り入れている小学校がふえております。主に高学年を中心として、国語、社会、算数、理科、音楽、図工、体育など、教師1人1人の得意分野を生かして担任教科を決めて、クラスを超えて授業を行うものです。岡谷市でも、音楽や理科の授業など、一部取り入れている例もあるように聞いております。 教科担任制は、学級担任制と比べて、担任教師と触れ合う時間の減少や、小規模校などでは担任の調整が難しい面、教科における標準時数の近いなどの課題もありますが、一般的に各教師が専門性を生かした教科を受け持つことにより授業の質が向上する。受け持つ教科が減るので教師の負担が減る。複数の教師が児童にかかわることにより多面的な指導、育成が可能になる。全面教科担任制である中学校に進学した途端に、授業になじめなかったり不登校になったりする、いわゆる中1ギャップを減少させるなどのメリットがあると聞いておりますが、現状はどうでしょうか。教科担任制についてお考えをお伺いいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 病院事業管理者。         〔病院事業管理者 平山二郎君 登壇〕 ◎病院事業管理者(平山二郎君) 渡辺太郎議員の御質問にお答えいたします。 大きな1番の(1)施設集約についてでございますが、施設集約後の入院及び外来の患者数は、5月につきましては入院が1日平均262名、外来が1日平均619名となっており、当初想定しておりました患者数を入院、外来ともに下回っている状況であります。しかし、4月当初に比較しますと、入院、外来患者ともに増加してきております。今後、さらに診療体制の充実を図り、患者さんの確保増しに努めてまいりたいと思います。 思いやりの医療につきましては、現在、岡谷市民病院の理念の見直しを行っておりますが、私は、優しさ、わかりやすさ、プライバシー、スピーディー、アメニティーの5つのテーマを念頭に置き、心豊かな患者サービスを提供してまいりたいと考えております。 今日までに医療総合相談窓口の設置、御意見箱の充実、アンケートの実施等により、患者さん及び家族の方々からの御意見等も寄せていただき、地域の皆さんに信頼され、親しまれる病院づくりに生かしてまいりたいと考えております。 3の緩和ケア病棟に関してですが、2007年4月から施行されたがん対策基本法では、各地域で疾患の早期から緩和ケアを提供できる体制を整備すると定められています。しかし、現状では、緩和ケアを提供する体制は十分とは言えません。岡谷市では、1996年11月に岡谷塩嶺病院の一般病床を改修し、長野県初の緩和ケア病棟10床を開設しました。緩和ケア病棟は、全国でもまだ197施設、長野県内では4施設しかありません。主にがんによる苦痛の緩和を必要とする患者さんを対象としており、入院の上での緩和ケアを行うとともに、外来や在宅への円滑な移行を支援するという役割を担っております。 日本の現状としては、求められている緩和ケアの量に対して提供できる量は圧倒的に不足している状況です。緩和ケアを求める患者さんの需要はますます増加するものと考えられますので、緩和ケア病棟を含め、緩和ケアを担う体制の充実が必要と考えます。経理的には黒字を望めなくても、医療がしなければならないことの一つだと思っております。 患者の受け入れ態勢ですが、平成22年4月より外来が岡谷病院に一本化されたため、緩和ケア病棟への入院については毎週月、水、金曜日に入棟相談日を設けて、随時入院予約を受け付けております。利用状況は、平成21年度の1日平均患者数8.5人、85%の稼動率でした。 次に、大きな2番の(2)ワクチンの接種に関してですが、子宮頸がんワクチンは子宮頸がんの予防に有効であるとされております。あくまでも接種後の感染を防ぐ予防のためのものでありまして、既に現在感染しているウイルスを排除したり、治療のためのものではありません。 この予防ワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPVウイルス、ヒトパピローマウイルスに対する抗体をつくらせ、3回のワクチン接種で発がん性のHPVの感染から長期にわたって体を守ることが可能と考えられております。しかし、このワクチンで100%予防可能というわけではありません。HPVウイルスにもたくさん株がありまして、今のワクチンでカバーできない種類もあります。70%ぐらいは予防可能と考えております。 以上です。 ○議長(高林紘一議員) 市長。         〔市長 今井竜五君 登壇〕 ◎市長(今井竜五君) 私からは、大きな1番の岡谷市病院事業についての(2)の新病院の建設について答弁をさせていただきます。 新病院建設を目指す上での課題ということでは、まず経営改善についてでありますが、施設集約の目的は市民病院を存続していくことでありますので、集約によって市民の皆さんに必要な医療を確保しつつ、経営改善の成果を上げていかなければならないというふうに認識をしているところでございます。 そのため、新病院建設に臨むためには、経営改善の進捗状況を見ながら判断していくことになりますが、その判断に当たっては、当然ながら経済情勢や市財政の見きわめも重要な視点となってまいります。経済情勢は日々刻々と変化をしておりますし、経済の動きは直接市の財政へも大きな影響を生じさせることから、総合的に見きわめていかなければならないと考えております。 また、医師の確保につきましては、先ほど平山病院事業管理者から答弁申し上げましたけれども、この7月より外科で新たに2名の先生に着任をいただけることになりましたけれども、非常にまだ確保が困難な状況であることには変わりがないところでございます。 医師の確保は、医療を提供していく上で根幹となる部分でございますので、今後も医師の安定確保に向けて、信州大学を初め、県の支援も受けながら、さまざまな方策を講じていかなければならないと考えております。 また、蚕糸博物館の問題につきましては、建設基本構想を策定する中で、検証する整備の手法によって考え方が分かれますので、これからの議論となってまいりますし、RFOの対応では、新病院に付随する検討項目として、構想策定を進める上で、庁内的にも議論を重ね、将来の病院施設の利活用など、一定の方向づけを行うことができればというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 福祉政策担当参事。         〔福祉政策担当参事 小口啓子君 登壇〕 ◎福祉政策担当参事(小口啓子君) 私からは、大きな2番の(1)、それから大きな3番についてお答えをさせていただきます。 まず、大きな2番、女性特有のがん対策についての(1)検診の推進についてでございます。 岡谷市のがん検診は、乳がん検診、--マンモグラフィーですけれども、財団法人長野県健康づくり事業団に、子宮頸がん検診は岡谷市医師会に委託をして実施をしております。そして、周知に関しましては、がん検診はカラー印刷の御案内を毎年4月に全戸配布し、申込期限を4月末として実施をしております。期限後であっても、市民の便宜を図りまして、受け付けはしている状況であります。 乳がん検診につきましては、40歳以上の女性を対象に、毎年9月、長野県健康づくり事業団の検診車により保健センターで実施をしております。昨年度は、国の女性特有のがん検診事業の対象者は無料で受診できることになったため、受診者数がふえ、対応策として、事業団と検診車の配車増について協議をいたしましたが、全県的な予定があり、難しいとのことで、岡谷病院にマンモグラフィー検診の一部をお願いし、受診期間を10月まで延長し、対応をしたところであります。 今年度も受け付けが始まっておりますが、申込者は増加している状況であります。こうした状況から、乳がん検診の受け入れ態勢、期間延長につきましては、長野県健康づくり事業団と協議するとともに、昨年の実績を踏まえまして、岡谷病院と協議をし、受け入れ態勢を整えているところであります。 今後につきましては、岡谷病院と協議をさらに深めてまいりたいと考えております。 また、子宮頸がん検診につきましては、20歳以上の女性を対象に、毎年7月から翌年3月末まで実施しています。実施に当たりましては、毎年、岡谷市医師会、特に産婦人科の先生方と協議しながら、実施をしているところであります。 女性特有のがん検診の対象者は、厚生労働省の基準によっております。クーポン券の対象者も、国の事業により決められておりますので、これらの対象者を拡大する考えはございませんが、なお受診率アップのために周知、またお話のありました日曜日や夜間検診等につきましては、検診期間の確保等の問題もございます。これにつきましては、今後の研究課題とさせていただきたいと思っております。 続きまして、大きな3番、災害時の要援護者支援についてということで、2点いただきました。 まず、第1点目ですが、岡谷市では昨年度から社会福祉課、介護福祉課、危機管理室、消防課にて、緊急時、災害時要援護者支援事業に取り組み、区長さんを初め、関係団体への災害時要援護者登録制度や各区の災害時等における要援護者に対する取り組み状況についての聞き取り調査を実施し、国の災害時要援護者の避難支援ガイドライン等に基づき、要援護者支援のための全体計画となる岡谷市災害時要援護者支援指針をことし3月に策定いたしました。 この指針の中では、これまでの岡谷市の取り組み状況や地域の実情を踏まえる中で、当面、最優先で取り組むべき重点課題である基本的な考え方、要援護者の範囲、要援護者情報の収集・共有方法の3項目を示したものでございます。 そして、要支援者の範囲でございますけれども、高齢者、障害者、児童など、災害発生時において避難情報の入手、避難の判断または避難行動をみずから行うことが困難な方を範囲といたしましたが、すべての災害時要援護者の把握は事実上困難なため、まずはひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯など、高齢者を中心に取り組むことといたしました。 また、要援護者情報の収集、共有の方法でありますが、関係機関共有方式、手挙げ方式、同意方式の3つの方式を有効に活用し、地域の実情に合った方法がとれるようにいたしました。そして、この指針の内容を社会委員会に報告後、区長会、民生児童委員協議会など各種団体に対し説明をし、取り組みを進めていただくようお願いをているところでございます。 また、御質問の伝達方法など、その他の部分につきましては、この平成22年度末までに策定の方向で進めております。 また、個別計画として位置づけられる支援マップの作成についてでございますけれども、これについては、もう既に取り組みをされている区と、それからまだ取り組みがされていない区とがございます。まだ取り組みがされていない地区に対しまして、重点的に働きかけを行うとともに、各区との要援護者情報の共有方法については、必要に応じ、個人情報保護運営審査会にお諮りするなど、取り組みをしてまいりたいと考えております。 2点目にいただきました要援護者の登録制度でございます。 この制度は、平成17年度より実施をしております。災害発生時、災害の情報が入手困難な方やみずからの力では避難ができない方を対象に、本人の申請により登録をし、その情報を各区へ提供して、民生児童委員さんなどと共有し、災害時の情報伝達や避難、見守り等の支援をするための登録制度であります。 しかし、昨年、各区の実態把握をいたしましたところ、登録者数が少ないことに加え、支援が必要と思われる方の登録がない、区の約半数で制度の活用ができていないなど、さまざまな課題や問題が出されたことから、これから課題解決に取り組むとともに、登録者に対して、現在の登録情報を民生委員さんの協力により更新する手続を実施すると同時に、支援が必要と思われる方への登録の呼びかけをしております。 今後、市といたしましも、岡谷市災害時要援護者支援指針の周知啓発を図り、要援護者の支援体制づくりに取り組んでまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(高林紘一議員) 中田富雄副市長。         〔副市長 中田富雄君 登壇〕 ◎副市長(中田富雄君) 大きな4番の広域ごみ処理計画について御答弁させていただきます。 湖周ごみ処理基本計画において目標としておりますごみ処理施設の平成27年度稼動に向けての調整は、一部事務組合の早期発足を目指し、精力的な取り組みを進めてきたところでありますが、残念ながら、目標とした平成21年度内の発足には至りませんでした。 ここまで、地元住民理解を得るための折衝は、理事者対応も含め、実施しているものの、なかなか進展が見られない状況であります。また、2市1町間の調整事項については、おおむね決着してきておりますが、さらに最終調整が必要な状況であります。しかしながら、並行して取り組んでいる調整については、どちらが先行しても事業を進めることができないことから、現段階においても、組合が発足できる状況には至っておりませんので、よろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。         〔教育部長 松本哲郎君 登壇〕 ◎教育部長(松本哲郎君) 大きな5番、総合型地域スポーツクラブについて御答弁申し上げます。 最初に、立ち上がりの経過につきまして御説明いたします。 ことしの4月に岡谷やまびこクラブ、スポーツクラブタップスの2団体が総合型地域スポーツクラブ設立のための準備委員会を立ち上げました。 岡谷やまびこクラブは、株式会社やまびこスケートの森の職員が中心となりまして立ち上げたクラブであります。株式会社やまびこスケートの森は、地域住民の体力の向上や健康増進のための教室等を多数開催しており、活動内容が総合型スポーツクラブに適しているということで、昨年より長野県体育センターの職員、財団法人長野県体育協会のアドバイザーとの打ち合わせを行い、ここで立ち上がったものでございます。 もう一つのスポーツクラブタップスにつきましては、サッカーを中心に活動している団体であり、市内の子供たちにサッカーを通じてスポーツの楽しさを知ることを目的とした教室を行っております。昨年、タップスの代表の方がスポーツ振興課のほうへ総合型スポーツクラブ立ち上げについての相談に来られたため、県体育センター職員、県体協のアドバイザーを紹介をさせていただきました。その後、県体育センター職員、県体協のアドバイザーとタップスさんが打ち合わせを行い、ここで立ち上がったものでございます。 次に、活動内容につきまして御説明いたします。 両クラブともに、まだ準備委員会設立の段階でありまして、はっきりとは決定していないとのことでありますが、岡谷やまびこクラブは、スケート、アイスホッケー、高齢者の健康運動活動、ジュニアの体力づくり活動を中心に活動を予定しております。スポーツクラブタップスは、サッカー、体操、ダンスを中心に活動していくとお聞きをしております。 今後のスケジュールでございますが、両クラブともに来年4月の総合型スポーツクラブ設立に向けまして、準備委員会、運営委員会等を開催し、クラブの基本理念、規約、活動内容等を決定したり、会員を集めるためのスポーツイベント、スポーツ教室の開催に取り組んでいくというふうにお聞きをしております。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 教育長。         〔教育長 岩下貞保君 登壇〕 ◎教育長(岩下貞保君) 大きな6番、小学校における教科担任制についてお答えいたします。 現在、市教育委員会としましては、全小学校統一して教科担任制を導入しようとは考えていませんが、チームで子供を見、育てるということを大切に進めてもらっております。 教科担任制も、学校の実情により、可能な範囲で導入されてきております。成果や課題につきましては、2学期に教頭会で情報交換を行う予定であります。 岡谷市の現状ですが、本年度は一部教科担任制を実施している学校が3校あります。3校以外の学校でも教科担任制を実施したいと、現在、検討している学校もあります。 全学年で2~3教科実施している学校もありますし、6年生で実施している学校、3年生で実施している学校などありますが、ともに2~3教科、教科についてはばらつきがございます。単元による教科担任制をとっているケースもあります。教科担任制とは異なりますが、学年合同授業、習熟度別学級編制による授業、交換授業なども行われております。 また、昨年度は中学校の教員が小学校で授業を行い、子供の理解に努めるとともに、顔見知りになることで、中学校への円滑な受け入れを図ったケースもあります。 教科担任制を実施した感想としまして、これは昨年度の感想になりますけれども、学年内の子供の学習の実態や性格、行動等を詳しく知ることができる。子供の多様な見方や考え方が育っているように感じる。子供たちが授業によって先生がかわるので楽しみにしている。若い教師の学級経営、学習指導を補うために、ベテランの教師が授業を行うことで、子供たちが授業の流れをつかみ、課題解決型の学習が進められるようになってきている。先生方の専門性を磨く場になっている。学年経営がやりやすくなったなどの声が聞かれます。 課題としましては、評価の面での難しさ、教師間での連絡調整や検討等に要する時間が多くなった分、教材研究等の時間をどのように確保していくことが望ましいかなどの声が聞かれます。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 一通り答弁が済んだようです。 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 8番 渡辺太郎です。 御答弁いただきましたので、順次再質問させていただきます。 1番の岡谷市病院事業の施設集約についてでございますが、入院患者、外来患者が若干マイナスというお話でしたが、これはあれでしょうか、患者離れとかそういうところまで行ってないんでしょうか。原因といいますか、分析といいますか、もう少し見解をお話しいただければと思いますが。 ○議長(高林紘一議員) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(平山二郎君) 患者減の一つの要因は、塩嶺病院から14人の医者のうち7人が下へおりてきましたけれども、5人、実際は心臓外科の先生減っている状態だと思います。循環器の先生が2人信大から来ていただきましたので、実質的には、集約したとしても、5人はドクターが減っている状態で開始したということが1つあります。 それに伴って、入院の患者さんもその分だけ恐らく減るでしょうし、それから外来の患者さんもその分と、それから外来の患者さんは、開業医の先生に大分お願いして診てもらう。遠くの人も多かったものですから、そういうことがあって、両方合わせた分まではいかないのが、これは仕方ないことだろうとうふうに思っております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) ありがとうございました。 次に、思いやりのある医療の実践ということで取り組んでいただいているかと思いますが、医療総合相談窓口を新たに設置をしていただきました。大変結構なことだと思っております。 私も現場に行って確認させていただいたんですが、せっかくの相談窓口でありますけれども、正面玄関から入ったときに、左のほうに設置してありますので、ちょっと気がつきにくい。看板も窓口の上のほうに設置してありまして、非常にわかりにくいなというふうに感じました。せっかくの窓口ですので、正面玄関の来院者の動線上に立て看板等を設置していただかないと気づかないのではないかなと思いますが、お考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。 ◎事務部長(宮澤保仁君) 院内の看板につきましては、今、院内整備もなから終わりましたので、現在、看板の見直しをしている最中でございます。これを取り組んでおりますので、早急に対応してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 次に駐車場なんですが、前回も駐車場の問題については、ちょっと心配がありましたので、質問させていただきました。 実際に施設集約してスタートして、患者増、職員増にあわせて一定の対応をしていただいたわけでございますが、実際の利用状況はどうでしょうか、お伺いします。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。 ◎事務部長(宮澤保仁君) 岡谷病院の駐車場につきましては、病院敷地周辺に約420台分の駐車場を確保して、運用してまいったわけでございますけれども、施設集約に伴いまして、職員数、また患者さんの大幅な増によりまして、職員数が不足するだろうということで、病院としましては、まず敷地内には患者さんを優先に駐車場を設けていきたいというふうに考えました。その結果、現在、正面の駐車場が非常にいつも満車というような状況でございますけれども、北側駐車場、裏側でございますけれども、そちらの駐車場を確認をしますと、外来患者さん、また入院患者さんのピーク時でも、まだ大分余裕があるという状況でございますので、まだ今後、患者数がふえても対応ができるものと考えております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 次に、新病院の建設についてお伺いします。 主に病院の経営状況の改善の進捗状況を見ながら判断という部分が大きいのかなというふうに思いますが、これについて、少し確認をさせていただきたいと思います。 2月25日に行われた第1回の新病院建設基本構想策定検討委員会の議事録を拝見させていただきますと、事務局の答弁でございますが、次のようにおっしゃっています。「次の建設に踏み切るには、当然一定の経営状況の改善が図られる見通しが立たないと次に段階に進めないので、そこは理解をいただきたい。また、病院改革プランを作成する中で、平成23年度の収支改善を掲げています。したがって、そこの目標を達成し、次のステップである病院の具体的な建設の作業に入っていきたいというのが現在の基本的な考え方であります」ということなんですが、これはこのまま理解すると、平成23年度改革プランの見直しというようなお話もございますが、当面、平成23年度の黒字化が新病院の建設の条件になるというふうに理解できるんですが、そんなようなことでよろしいんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) 経営改善というのは、やはりこの市民病院を存続させていくためには非常に大きな要素だというふうに思っております。かつてというか、かなりの市費を投入しながら経営を存続させてきたわけでございまして、そういった意味でも、施設集約というものをさせていただく中で、経営改善ということを図ってきたわけでございます。 ただ、市民病院の果たす役割といたしまして、先ほども緩和ケアの話もちょっとございましたけれども、採算だけでははかれない部分等々も私はあるというふうに考えております。そういったものも、またそれからその時々の経済状況というものも、やはり大きく影響してくるのかなというふうに思っております。経営改善というものは非常に大きな要素ではございますけれども、そういったものの進捗状況を見ながら、総合的な判断をしていかなければいけないというふうに私は考えております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 私も、全協が2月19日あったときに、市長に改革プランの中にですね、新病院建設は、今後、経営改善の進行状況をみながら平成25年度を目途に進めていくという部分において、気になる表現だものですから、確認させていただきました。 平成23年度の黒字を目指していくのは当然ですけれども、黒字にならなくても、平成25年度を目途に新病院建設を目指していくという考えでいいのかと市長に質問しましたら、今、そういうふうに考えているという御答弁でしたが、そのような理解でよろしいんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) 今答弁を申し上げましたとおりでございまして、一応私どもとしまして、一応平成25年ということを大きな目途としているところでございます。 また、ちょっと今、言葉が足りなかったんですけれども、やはり一つの大きな要素としまして、やはり患者さんに思いやりのある病院づくり、そして職員の皆さんには、やっぱり働きやすい病院づくりというものも大きな要素になるのかなというふうにも考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) わかりました。 それと、蚕糸博物館、美術考古館の問題でございますが、いろいろな農業生物資源試験研究所の関係もあって、これからの議論というような市長のほうから御答弁ですけれども、新病院建設の目途が平成25年ですから、あと3年しかありません。本当にこれは綿密なスケジュールを立てて確認していかないと難しいのかなという気がするんですが、これはこれからの議論と言われてしまうと困ってしまうんですが、美術館と切り離して考えるのかどうか、蚕糸博物館をですね。移転するのか新築する、新築するところまで、とても財政的な部分は厳しいのかなと思うんですが、蚕糸博物館と美術館を切り離して考えるのか、その点だけちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) 蚕糸博物館のあり方については、これから新病院の建設のいろいろな基本構想を策定していく中で、病院の建て方等によりまして変わってくるのかな。文化センター跡地ということと、もう一つ、現在地ということで、いろいろな今、方法が並べられているものですから、そういった意味で違ってくるのかなというふうに思っておりますけれども、もし蚕糸博物館を移転するというようなことになった場合には、とりあえず美術館の話ですけれども、美術館の行く先等々も考えながらやっていかなければいけませんので、今、切り離すとか、そういうことではちょっとまだ考えている段階ではなく、これからまだ総合的に、農業生物資源研究所の問題もございますものですから、そういったことも含めながら検討させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) まだ結論が出て、答弁できる時期ではないというふうに理解をいたしました。 それで、今後、ごみ焼却施設の建設や新消防庁舎の建設など、大型投資の建設が岡谷市は控えております。ここ数年、景気の悪化で市税等の税収が極端に落ち込んでおります。今後について、余り明るい展望も見えない状況です。こうした時期に大規模な施設を立て続けに建設できる体力が岡谷市にあるのか、非常に心配な部分でございます。資金の見通しについて、どの程度立っているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 総務部長。 ◎総務部長(小口千代高君) 課題といたしましては、幾つも議員さんおっしゃいますようにあるわけでございますが、もちろん厳しい財政状況の中でございますので、これを一度にすべてを片づけていくということは当然無理なことでございますので、何が一番に優先されるのか、これを十分に検討しながら、順次計画を進めていくことになるというふうに思っております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 次に、新病院建設についてなんですが、既存の施設で残すものはあるのかどうか。全部新築するのかどうか。全体の予算はどのぐらいになるのか。前に110億円という数字が示されたときもありましたけれども、これは非常に大事な部分かなというふうに思っております。これはあれでしょうか、10月の策定予定の基本構想の段階で示していただけるんでしょうか、お伺いします。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 現在、新病院の建設策定検討委員会の中で、現在は事業管理者からの理念の部分という形での協議がなされているわけですけれども、今後につきましては、建設の手法、費用、そういった面の検証という形に進んでまいります。 そういった中で、先ほど市長申しましたように、建て方の部分であります全く新しいものを建てるのか、現在使えるものを使っていくのか、段階的に整備を進めていくのかという部分の具体的な検証作業に入りますので、そういった段階におきましては、ある一定の費用とかそういったものについても、数字が議論されてくる場面が出てまいりますので、最終段階におきましては一定のものがお示しできるのかなというふうに思っております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 最終段階というのはいつごろになるんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 現在の予定の中では、10月から11月にかけて、9月の段階で策定検討委員会の素案というような形が仕上がりまして、その後、最終調整、市民の意見を求めたりしながら、11月をめどという形にはなっておりますが、いわゆる策定検討委員会の中での意見の中でも、内容として非常にボリュームがあるという中で、そんなに急いでやる必要があるのかというふうな意見もいただいております。月1回の審議会というか、検討委員会の状況でありますけれども、回数をふやしながら、一応目途としましては、補正予算をお願いしたときの秋口といいますか、10月、11月という形でありますので、一応それを目途といたしまして、今、精いっぱい精力的に頑張っているところでありますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) それと、もう一つ、先ほども申し上げましたけれども、目途である新病院建設まであと3年でございます。新病院建設に関係する一連の施設の移転等ですね、蚕糸博物館、美術考古館とか、そういった部分も関係してきますので、全体の施設の移転等のスケジュールを、これを示す必要があるのかなというふうに思いますけれども、これについてはどのように考えていらっしゃいますか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 蚕糸博物館につきましては、先ほど市長の答弁がございましたように、現在、農生研とのかかわりもございます。無償譲渡をお願いしたいという形で農生研にお願いをしている状況ございまして、それについては農生研からの回答を待っている状況もあります。耐震の費用の問題等もございますので、新病院の先ほどの建て方の問題もありますし、それらの部分で総合的な調整も必要になってまいりますので、これにつきましても新病院の建設の基本構想をおおよその部分が仕上がる段階には、当然のことながら、一定の方向性というのがお示しできるかというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) なかなか具体的な答弁がいただけない時期かなというふうに思いますが、非常に計画、スケジュールをつくって進めていくことは大事だと思いますので、ぜひわかるように示していただくように、また時期が来ましたらお願いしたいなというふうに思います。 それと、重要課題ということで、たくさんあるわけでございますけれども、この重要課題の全体を常に分析して、状況をしっかり把握していくことが大切だと思います。これはどこの部署が担当するんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) それぞれの部署ごとの当然検討がされるわけですけれども、最終的な総合調整という部分でまいりますと、企画政策部が当然理事者の意を体しまして、調整をしていくということでよろしいかと思います。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) わかりました。 次に、では緩和ケア病棟の関係です。 平山先生のほうから、不足していて、ますます増加する、充実が必要というお話をいただきました。 岡谷市にある緩和ケア病棟も、幸い岡谷インターからも近くて、スイレンの花が咲く池なども近くにありまして、安らぎを感じる自然環境豊かな場所にあります。こうした地理的利点も生かしていただいて、需要もあるようでありますので、病院事業の特徴である医療の一つとして、ベッド数も20床ぐらいにふやして、もっと充実することが必要ではないかと思いますが、お考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。 ◎事務部長(宮澤保仁君) 現在、塩嶺病院で稼動しています病室と同等の病室を新たに整備するためには、医師の確保だとか看護師の確保等の課題や、また経費面等の問題等がありますので、現在の段階では困難であるというふうに考えております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) ぜひ岡谷市の特徴の一つでありますし、需要もあるようでありますので、前向きに検討をしていただくように要望を申し上げておきたいと思います。 次に、女性特有のがん対策についての検診の関係でございますが、昨年はクーポン券等がありまして、申し込みがふえたため、対応策として、健診センターでの対応もしていただいた、岡谷病院での対応もしていただいたということでありますけれども、これについてはあれでしょうか。今、協議もしているということでありますが、岡谷病院の健診センターでも検診が受けられるように体制を協議しているという理解でよろしいんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉政策担当参事。 ◎福祉政策担当参事(小口啓子君) 健康づくり事業団、それから岡谷病院両方と調整をさせていただいているところでございますので、これから協議をさせていただいて、受診者のより多くの方たちが、より自分が受けたい時間に受けられるような体制をつくっていきたいというふうに考えております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 子宮頸がんは、健診センターでは対応できないんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。 ◎事務部長(宮澤保仁君) 子宮頸がんの検診につきましては、健診センターの中というわけにいきませんので、どうしても婦人科のほうへ行っていただいて検診という形になります。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 岡谷病院には婦人科ありますよね。できないんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。 ◎事務部長(宮澤保仁君) その件につきましては、婦人科のほうでできる体制をとっておりますので、市と連携をとりながらやっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) ぜひ積極的によろしくお願いいたします。 それと、自動ボリュームスキャナーという超音波診断装置がありまして、これを必要に応じてマンモと併用すれば、検診の精度が向上するということがあるようです。この超音波診断装置はどういうものなのか教えていただければと思います。 ○議長(高林紘一議員) 福祉政策担当参事。 ◎福祉政策担当参事(小口啓子君) 超音波検診につきましては、乳房に超音波を当てて、内部からはね返ってくる反射波を画像化して、乳腺の状態を調べる検査で、微細な石灰化の判別は難しいんですけれども、視触診ではわからない数mmの小さなしこりを見つけ出すことができるということです。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 女性特有のがん対策の取り組みが、ほかのがんも含めた全体のがん検診の受診率向上につながるように、積極的な取り組みをお願いしたいと思います。 ワクチンの接種についてです。 予防ワクチンの効果ということで、有効であるということでございますが、ワクチン接種率が低い原因として、全額自己負担の経済的負担が大きいという問題があります。3月議会で国の動向を注視しながら考えていきたいという答弁をいただきましたけれども、国による公費助成がいつになるのか、また実現するのかどうかもわかりません。それまでの間、ぜひ岡谷市でも岡谷市で実施しいただきたいと思います。 富士見町では今年度、費用の8割を町を助成すると表明しておりますし、茅野市、諏訪市も検討しているようなお話も聞いております。地域間格差が生じつつありますので、ぜひ公費助成についてお願いしたいと思いますが、岡谷市の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 福祉政策担当参事。 ◎福祉政策担当参事(小口啓子君) 基本的には、国の動向を注視しながら、前向きに検討してまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 前回よりは、前向きに検討してまいりたいという言葉が入ったものですから、前進かなというふうに思いますが、これはもう少しわかりやすく教えていただきたいんですが、国の公費助成が実現するまでの間は市で助成する、助成を行っていくという理解でよろしいんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉政策担当参事。 ◎福祉政策担当参事(小口啓子君) 現在の段階では、まだ何も詰めている状況ではございません。今後、予算編成の中で考えていきたいというふうな課題かなというふうに思っておりますけれども、この子宮頸がんワクチン接種の公費助成につきましては、現在、国へ市長会の議題でも要望もしております。そして、厚生労働省では、予算措置等も含め総合的に検討していくということでございますので、国の動向を見ながらという形を頭に置きながら、前向きに検討してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) ワクチン接種の効果は、がんの予防だけでなく、医療費の抑制につながるとの試算もあります。自治医科大学附属埼玉医療センターの今野 良教授によれば、12歳の女子にワクチンを接種した場合、がんの発生者数、死亡者数ともに約73%減らすことができるとしております。細かい数字も出ておりますが、ここでは申し上げませんが、費用対効果で約190億円の節約効果があるとの試算も出ております。みずから子宮頸がんで闘病生活を経験した女優の仁科亜季子さんは、現在、ワクチンの公費助成を求める活動を展開しておりますが、仁科さんは「このワクチンは神様が全世界の女性に与えられた贈り物であり、警告だと私は思うんです。一人でも多くの女性に接種してほしいと願っております」と述べております。ぜひ前向きに検討をお願いいたします。 次に、災害時要援護者支援についてでございますが、個別計画についてお伺いしたいと思いますが、これは人的支援を要する災害時要援護者1人1人について、その個別の状況やだれが避難支援をするのかを示した内容になるのが望ましいのかなというふうに思いますが、どんなふうに考えていらっしゃいますか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉政策担当参事。 ◎福祉政策担当参事(小口啓子君) 災害が起きたときに、いざというとき、一番最初に機能するのは隣近所でございます。まず地域の方たちがそのような体制をとっていただくためには、どこにどのように支援を必要とする人がいるかということをまずみんなが共通認識をし、その次に、ではこの人についてはだれがという形の中で、それがいわゆるさまざまな言葉の中で防災マップもしくは支え合いマップと言われておりますが、そういうようなものは全地区でつくられていけるよう、もう既にできているところもございますけれども、まだのところについて、ぜひ区のほうに一緒に考えていきたいというふうな形で入っていきたいと思っております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) それと、登録制度の関係なんですが、手挙げ方式のほかに、関係機関共有方式、同意方式、この3つの方式を有効に活用していきたいというお話でございますが、これは実際に災害が発生したときに、情報の共有の仕方については違いがあるんでしょうか。その辺をちょっと教えていただきたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 福祉政策担当参事。 ◎福祉政策担当参事(小口啓子君) まず、行政、岡谷市におきましては、福祉サイドが主なんですけれども、さまざまな、特に何らかな支援が必要な方々についての情報というのは持っております。その一つの課題が、市が持っている情報をいかに地域の中の方たち、援護、支援が必要な方たちの情報を地域の中に出していくかという部分でございますが、やはり個人情報の部分、保護の関係という形の中で、同意ができていない方々、手挙げ方式とか、こちらのほうが調査等して、私の情報はいいですよという同意をいただいている方についてはいいんですけれども、そうでない方々の情報をどうやって地域と共有していくかという部分が非常に大きな課題であるというふうに思っております。これにつきましては、区のほうからも要望等も出されております。 こちらのほうとしましても、何らかの形でと思っておりますが、区の中で、やはりしっかりした保護に関しての受け入れ態勢ができていないと、安易に出すことができない。また、区の中でも、先ほども申し上げましたとおり、取り組み状況が本当に差があります。しっかり体制ができているところと、例えば市が現在やっている登録者、手挙げ方式の登録者の情報を区のほうに提供しても、それがただ、まだ活用されていない、活用の仕方がわからないという区もあるという状況の中で、非常に大きな課題であるかな。 ただし、何らかの形で、やはり地域の方々のいざというときのために必要な個人情報のいわゆるあり方というふうなことについて論議を深めていただきまして、先ほどもちょっと申し上げました。例えば個人情報の保護審査会等がございますので、そういう形の中で、情報の提供ということについてどうなのかなという形について、同意をいただければ、何らかの形で区のほうへ提出していくことができるのかな。そのためのやはり地域の受け皿づくりも進めていただかなければいけない部分がございますので、一緒に考えていきたいというふうに思っております。
    ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 個人情報の問題でいろいろ難しい面もあるようでございますけれども、ぜひ実のある支援プランを作成していただきたいと思います。 広域ごみの処理計画についてお伺いします。 なかなか最終調整が詰めの段階まで来ていながら、なかなか難しいというお話でございます。これはあれでしょうか、平成27年度中の稼動を目指す考えには変わりはないんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 中田副市長。 ◎副市長(中田富雄君) 今後の実施スケジュールにおくれが生じていくということは事実でありますけれども、現段階におきましては、平成27年度の稼動目標を変更することなく進めてまいりたいということを基本に置いてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 実際、おくれていることは確かなわけなんですけれども、ごみ処理施設はスケジュールを見ますと、組合設置後、平成21年度の途中から平成25年度の途中まで、3年8カ月かけて調査、計画とあります。平成27年度中の稼動は変わらないということであれば、ここを短縮しなければいけない。平成25年から平成27年にかけて建設をする。両方あわせてどこまで短縮できるかという部分があるかと思いますが、そこを短縮しなければいけないという考え方でよろしいんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 一部組合設立後に調査、計画等の業務を実施をしていくというふうな考え方になっております。当然、今、議員さん御指摘いただくように、この部分の工期的な部分をできるだけ短縮するといった、そういう努力が必要かというふうに認識をしているところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 組合の設立を早くしないと、先に進まないわけなんですが、組合の設立のめどといいますか、これは立っているんでしょうか。いつまでにするとか、そういう、早く、早急にという部分はわかるんですけれども、その辺、もう少し御説明をいただければと思いますが。 ○議長(高林紘一議員) 中田副市長。 ◎副市長(中田富雄君) 先ほども申し上げましたとおり、設立前に調整をしておく項目という部分としては、4つの大きな項目というのがあるわけでございます。その点について、先ほど申し上げましたように、おおむねの決着というところまでは来ていますが、最後の最終調整という部分がもう少しあるということになっています。 ただ、これだけではなくて、地元の調整というような部分、地元の御理解という部分がどうしても並行して必要となってくるということで、今、作業がそういった点で、今、両方がとまっているような状況という部分が現在のところかというふうに思っています。 今、実際のスケジュールというような部分として、今、2市1町のところで話をしている話は、当然のことながら、組合の設立というような部分ということを基本に置きながら、組合設立するときに、いろいろな部分というものの解決の部分が、少しでもその前に行えるものがないのか。ここの部分の検討をみんなでしようではないかというようなことを今、話をして、事務的にそういう部分が行えるものだったら、そこのところについては先行して協議をしていこう、こんな話を今、しておるところであります。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 調査、計画に一定の年月をとってあるわけなんですが、これが果たしてどの程度まで短縮できるかというところが心配になるわけなんですが、内容について少し御説明をいただければと思いますけれども。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) この調査等につきましては、5つ、現在、想定をしているものでございます。 まず、1点目でございます。環境影響評価報告書作成というものでございます。これは、ごみ処理施設建設に必要な環境アセスメントを実施するための調査内容、方法を検討するものでございます。2つ目でございますが、ごみ処理施設整備の基本計画作成でございます。ごみ処理施設の概要を決めていくもので、建物配置や進入路などの基本的事項を検討するものでございます。3つ目でございますが、循環型社会形成推進地域計画作成でございます。これは、交付金対象事業とするのに必要な地域計画を作成するものであります。4点目は、岡谷市清掃工場敷地の測量でございます。5点目は、同じく地質調査、ボーリング調査でございます。こういう5つの業務を実施をしてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) ありがとうございました。 わざわざ調査、計画に3年8カ月、建設に2年4カ月、合わせて6年という期間をとった理由があると思います。今、お話しのように、環境アセスの問題などはしっかり行っていただかなければいけない部分だと思います。本当に期間短縮は大丈夫なんでしょうか。もう一度お伺いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 今、3年ちょっとというようなお話でございますけれども、業務を重ねて同時進行というふうな考え方も当然成り立つという想定をしているところでございます。おおむね2年半ぐらいでというような見込みかなというような、希望的観測も含めてでございますけれども、そのくらいで調査、計画等については進めたいというような考え方を持っているところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 次に、最終処分場の関係なんですが、これは調査、計画は、スケジュールを見ますと、来年度の平成23年度から平成25年度までの3年間で調査をして、建設は平成26年度、平成27年度の2年間の予定になっておりますが、これについては変更はないんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) ごみ処理計画の見直しを昨年の4月の全員協議会へ報告はさせていただきました。現在、4つの処理方式を想定をして、基本方針でというような部分で御説明申し上げたんですけれども、いずれの処理方式にしても、焼却灰、残渣といいますか、そういうものが出ますので、最終的なそういう処分場の施設は必要だというふうな認識に立っているところでございます。 まだ具体的な検討に入るというようなところではないんですけれども、2市1町とも共通な認識を持って取り組んでいこうというふうな考え方に立っているところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) スケジュールの変更は今のところないというふうに理解してよろしいんですか、最終処分場の関係は。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) 基本的には、こういう計画の範囲で、平成27年度稼動というふうなことを目指しておりますので、最終処分場の計画もこれに沿った形で進めていく、そういう認識でおります。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) なかなかはっきりすっきりいかないんですが、相手のあることでもありますし、難しいのかなというふうに思います。 それで、広域ごみ処理施設を岡谷市に建設すれば、最終処分場は当然岡谷市以外に建設という考えでよろしいんでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 中田副市長。 ◎副市長(中田富雄君) 基本的に、議員さんが今、おっしゃられたような方向での話をみんなでしているということで御理解をいただきたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) みんなでしているということですから、まだ途中ということなんでしょうか。2市1町間の合意はまだできていないということでよろしいんですか。(「リーン」予鈴) ○議長(高林紘一議員) 中田副市長。 ◎副市長(中田富雄君) 先ほど、おおむねの決着というような話をさせていただきましたが、具体的にどこへどういうふうにというようなことに当然のことながら行ってしまうものですから、そういったところまで含めた最終的な調整までには至っていない。ただし、今、議員さんがおっしゃったような方向、どういう方向でまとめるかという部分についての話については、おおむね話し合いがなされている、そんなふうに御理解いただきたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 次の総合型地域スポーツクラブに移りたいと思います。 総合型地域スポーツクラブは、複数の種目があって、いつでも自分の好きな種目を選んで楽しむことのできること、子供から高齢者まで年齢や性別に関係なく多世代が楽しめること、初心者から競技者まで、どんなレベルの人でも指導を受けることができる多様性があることなどが基本でありますけれども、まさに私はユニバーサルデザインの性格のクラブだというふうに理解をしております。そのようなクラブを目指していると理解してよろしいんでしょうか。やまびこスケートの森やまびこクラブとタップス、それぞれ出発点が違って特徴がありますけれども、そんなような理解でよろしいのかお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 両クラブともに、当然種目等も違いますし、数も違いますけれども、基本的には多種目、多世代というような、そういった方向を目指しているということで、立ち上がって、いきなりそういうふうになるかどうかというのは、ちょっと段階的ということのような様子もありますけれども、いずれにしても、総合型スポーツクラブの目的は、いつでも、だれでも、多種目で、多世代でというような、気軽にスポーツが楽しめるというのが目標でございますので、そういった方向で向かっていくということだというふうに思っております。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) ぜひその方向で、市も市の立場で支援をしていただければというふうに思います。 それで、前に、何回質問しても、返ってくる答えというのが、市側が課題として挙げていたことがありまして、いわゆる活動の拠点となる施設の確保とか、受益者負担も含めた運営費の問題、地域住民によるクラブの運営、指導者の確保、それがいつも課題として挙がっていまして、当時ですね。なかなかできない、難しいというお話だったんですが、これについては一定の理解といいますか、それはできたんで、今、進んでいるという理解でよろしいんでしょうか。お考えをお伺いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 3点ございましたが、施設につきましては、岡谷やまびこクラブはアイスアリーナ、国際スケートセンターを中心に活動していく、またスポーツクラブタップスのほうは、市の体育施設、学校体育施設等を利用して活動していくというふうに進めているところというふうにお聞きしております。 また、一番大変だろうという部分ですけれども、活動費についてでございますけれども、この活動費につきましては、準備委員会、準備の段階で2年、期限がございまして、一定の補助がございますし、また立ち上がってからは、5年という期間、この中で、クラブの会員数によってちょっとランクづけがあるんですけれども、相当の金額の補助という部分もございますので、その間にスポーツクラブの会員をふやしたりとか、賛助企業を確保したりとか、また先ほど申し上げました種目をふやしていくとか、そういうことをやっていくということで、活動費の確保につきましても、めどが立ったということだというふうに認識をしております。 それから、指導者の確保についてですけれども、今のところはそれぞれのクラブ内の指導者で対応するということでございますけれども、将来、多種目に広がっていった場合には、財団法人岡谷市体育協会の皆様方や、また地域の方々と連携をし、指導者の確保をしていくような形態に進んでいくんではないかというふうに考えております。 市としましても、市民だれもが年齢、技術レベル等に関係なく、気軽に参加できるような、そういった総合型スポーツクラブになりますように、関係のセンター、県の体育センターや県体協の力をおかりしながら、いろいろ調整もさせていただいたり、またリーダーの研修会というようなものも開催をさせていただくこと等の対応をしまして、地域の実情に応じた市民のためのクラブに育つように支援していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) 今の時点では、施設も指導者も大丈夫という部分がありますけれども、将来的に多種目になって、会員、利用者がふえていった場合に、やはり足りなくなってくるような気がいたしますので、特に施設については、公共施設の見直し等でスポーツ施設が減ってきている部分が、そういう俎上に上がってきている部分があるんですけれども、もう少し市として考えていかなければいけないような気がいたしますが、その辺はどんなふうに考えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 限られた現行の施設を十分に活用していただけるようなまた工夫といいますか、そういったものも考えて、その辺をこの2つの団体のほうの皆さんとも調整といいますか、話し合い等をしまして、できる限り、そこら辺、十分使っていただくような、そんなふうにしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) では、次に小学校における教科担任制についてお伺いしたいと思います。 これは、可能な範囲で、学校ごとにばらつきがあるようでございますけれども、いろいろ取り組んでいただいているということがよくわかりました。 それで、今後の将来的な取り組みについてはどうなんでしょうか。今の現状で行くんでしょうか。いいところがあれば、もう少し積極的に導入してもいいのかなというふうに思いますけれども、当然、学級担任制のよさも生かしていかなければいけませんので、そんなところで、もう少しお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 教育長。 ◎教育長(岩下貞保君) 中学校同様に全教科で教科担任制というようなことは、これは教員数の問題とか、どうしても現状では不可能だというふうに考えております。 それから、一部教科による学年内での教科担任制が現在、行われているわけなんですけれども、学級数との関係とか、あるいは学年の職員の構成とか、あるいは小学校の場合には、教科担任制ではないものですから、得意とする教科がうまいぐあいに先生方がその学校に配属されているかというような問題とか、非常にさまざまな問題がありますので、市内の全小学校で仮に高学年なら高学年で実施するとしましても、これもまた非常に難しい問題があるのかなというようなことを思っております。 それで、そこを補う形として、学年の合同授業とか、習熟度別の授業とか、あるいは交換授業とか、学年1学級規模の学校では2学年合同による合同授業とか、いろいろな形で今、工夫をしているところでありますので、もう少し経過を見ながら、最終的には方向を出していこうかなというところで、今、考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員。 ◆8番(渡辺太郎議員) ありがとうございました。 子供にとって一番の教育環境は、教師自身だと言われております。教科担任制の問題は、まさに子供と教師のかかわりの問題でもあります。子供にとって教育環境の充実になお一層のお取り組みを要望いたしまして、時間が来ましたので、私の一般質問を終わります。 ○議長(高林紘一議員) 渡辺太郎議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。 △休憩 午後3時51分 △再開 午後4時00分 ○議長(高林紘一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △征矢久議員 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員の質問を許します。         〔3番 征矢 久議員 登壇〕(拍手) ◆3番(征矢久議員) 3番 征矢 久です。 本年は庚寅御柱年です。諏訪大社の式年造営御柱祭が終わり、ことしも残り半年余りとなりました。めぐり合わせなのか、御柱年には身の回りで大きな変化が生じます。3月17日に今井のおじが亡くなり、5月5日にはおめでたいことで男の内孫が誕生し、また5月27日には妻の母が逝きました。前回の御柱年、平成16年4月30日には、前々回の御柱年、平成10年2月に倒れた母が亡くなっております。 妻の母は、4月の初めまで元気で岡谷病院て歩いて通院していましたが、がんが発見されて、諏訪日赤病院を紹介され、問い合わせたところ医師の都合で5月の連休明け後でなければ受け入れが困難とのことでありました。やむなく自宅待機中、痛みが出て、出血したため、急遽岡谷病院に入院しました。しかし、やはり対応ができないとのことで、再度紹介された松本の相澤病院へ移り、検査を受けたところ、既にがんは末期的な状況との診断結果で、体力的にも手術は困難でありました。そこで、今度は塩嶺病院の緩和ケア病棟に転院し、1週間でありましたが、家族と充実した触れ合いの時間を持つことができました。この間、各病院で医師、看護師など多くのスタッフの方々に大変お世話になり、最後は家族が付き添って見送ることができました。関係者の皆さんに心から感謝し、身近にすばらしい病院があることの幸せをかみしめています。 生老病死、生まれ、生き、老いて、病んで死んでいく。愛別離苦、親兄弟、夫婦など愛する人と別れ別れになる苦しみは世の常であります。生者必滅、命ある者は必ず死滅する。会者定離、会う者は必ず別れ別れになる運営あるは世の習いとはいえ、6年の歳月は短いようで長い時間の経過であると感じているきょうこのごろであります。 以下、通告順に従い一般質問をいたします。 大きな1番、市町村合併について。 前回の御柱年には、4度目となる平成の大合併を目指し、法定合併協議会が設けられ、話し合いが重ねられましたが、6市町村合併は破綻し、せめて諏訪湖周2市1町だけでも実現を願いましたが、不調に終わってしまいました。それから6年目を迎えています。 そこで、(1)現状。 今井市長1期目の2年9カ月が経過します。今や合併の「ガ」の字も出てきておりませんが、諏訪6市町村の現状について、市長はどのようにとらえておられるのかお伺いいたします。 (2)検証。 どのように検証されているのかお伺いいたします。 (3)考え方。 合併についてどのようにとらえられておられるのか、岡谷市として合併は必要か、市長の考え方をお伺いいたします。 大きな2番、岡谷市の課題(公共施設整備)と事業の優先順についてでありますが、私のとらえている公共施設整備は、市民病院建設、消防庁舎建設、清掃工場建設、蚕糸博物館建設、保育園整備計画、小学校整備計画、中学校整備計画、スポーツ施設整備計画、市道水路整備計画、駅周辺整備計画、庁舎周辺整備計画の11項目の事業について、どのように考えで優先順位を位置づけておられるのかお伺いいたしたいと思います。 以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 企画政策部長。         〔企画政策部長 宮坂泰幸君 登壇〕 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 征矢 久議員さんの質問に対します答弁を申し上げます。 大きな1番の市町村合併についての(1)現状についてであります。 平成の大合併は、平成21年度末をもって一区切りがつき、平成11年度末に3,232あった市町村数が平成21年度末には1,727まで減少するという結果になりました。また、平成の大合併を進めてきた合併特例法が本年4月に改正され、国や県の積極的な合併推進のための措置が廃止されたところでございます。 諏訪地域の合併につきましては、前回の合併協議が不調となって以降現在までのところ、行政においても、民間においても、特に具体的な動きがないものと認識をしております。 次に、(2)検証についてであります。 平成21年度末をもって平成の大合併が一区切りがつき、現在、さまざまな方面で検証が進められております。平成22年3月に総務省が平成の合併についての報告を公表しましたが、この報告においては、合併の本来の効果があらわれるまで10年程度の期間が必要であるとしながらも、現時点での短期的な影響の分析として、合併の効果、課題が報告をされております。 合併による主な効果としましては、専門職員の配置など住民サービス提供体制の充実強化、福祉サービスの拡充など少子高齢化への対応、広域的なまちづくり、適正な職員の配置や公共施設の統廃合など行財政の効率化などが挙げられており、また合併による主な問題点、課題としましては、周辺部の旧市町村の活力喪失、住民の声が届きにくくなっている、旧市町村地域の伝統文化、歴史的な地名などの喪失などが挙げられております。 このような各方面の検証や先行市町村の状況などの情報収集を行いながら、検証を進めてまいりたいと考えております。 次に、(3)考え方についてであります。 市町村合併は、相手があることであり、市民や相手市町村の機運が高まることによって実現するものであるため、今すぐ合併が進むということは考えにくく、今後の大きな課題であると認識をしております。先行市町村の事例などを参考にしながら、市民の皆さんへ的確な情報を提供するとともに、民意の把握に取り組んでまいりたいと考えております。 また、この先をどのように運営することが一番地域づくりになるのかという視点から、市町村合併を初め、現在、6市町村で進めております広域連合や定住自立圏構想を含めた広域的な行政のあり方について研究を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(高林紘一議員) 市長。         〔市長 今井竜五君 登壇〕 ◎市長(今井竜五君) 私のほうから、大きな2番の岡谷市の課題(公共施設整備)と事業の優先順位についてということで、総体的な話を私のほうからは答弁をさせていただきたいと思います。 大変ますます厳しくなる財政状況の中で、多額な投資が必要な公共施設整備につきましては、限られた財源を計画的、効果的に配分して、事業に取り組んでいくことがこれまで以上に求められているところであります。中長期的な展望に立って、健全財政を保持しながら、必要な事業を行わなければならないと認識をしております。そのため、社会経済情勢の変化や市民ニーズを的確に把握し、総合計画を初めとした各種計画との整合を図るとともに、今、このときに何を行うべきかをしっかりと見きわめ、優先的に取り組むべき事業を選択し、その推進を図ってまいりたいというふうに考えております。 市民の生命と健康を守る新病院の建設を初め、消防広域化や消防無線のデジタル化を関連とする新消防庁舎の建設、また広域で連携して取り組んでおりますごみ処理施設整備など、さまざまな課題を山積をしておりますが、決断の時期を誤ることのないよう、引き続き精力的に取り組んでまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 以上であります。 ○議長(高林紘一議員) 一通り答弁が済んだようです。 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 答弁ありがとうございました。 では、順にお聞きしたいと思います。 大きな1の市町村合併の現状につきましてですが、現在、湖周地区のごみ処理施設との関連があるわけでございまして、そういった関係からいって、やはり2市1町というようなことは考えられないのか、その点をお聞きしたいと思います。合併です。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) この諏訪地区の合併ということでございますけれども、平成16年の11月に、先ほど征矢議員さんの中に文書がありましたけれども、一応合併がすべてが白紙に戻ったという状況の中から、それぞれが自立のまちづくりを模索するという動きがこの数年続いているのではないかというふうに思っております。 そうした中では、現在、この地域において合併という機運が再度再燃をしているとか、盛り上がってきている、そういったふうなものではまだないというふうに思っておりますので、今すぐ合併ということに取り組むという時期ではないというふうに理解をしております。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) なかなか確かに機運は盛り上がっていないということでありますけれども、こちらにつきましては、ではわかました。 (2)のほうで、検証につきまして、総務省のほうから一定の報告等が出ているということでありまして、それで、そういったものを踏まえて検証を進めていくということでありますけれども、合併できなかった理由ということは非常に難しいかと思うんですけれども、そこらにつきましてはどのようにとらわれておるのかお答えいただけますか。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 諏訪地域の前回の合併協議の不調となった要因につきましては、住民アンケートや住民投票の結果、岡谷市においては、合併賛成が反対を上回ったものの、他市町村において賛成が得られなかったことが最終的な要因でありますが、そこに至るまでに、合併のメリットやデメリット、合併後の財政シミュレーションなど、住民が合併の是非を判断するための情報の提供が十分でなかったことも一つの要因ではないかと考えておるところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 今、お答えいただいたような状況があろうかと思います。 まだ盛り上がってきておりませんが、やはり私はどうしても将来的に考えますと、合併は必要だろうと思っております。その点で、やはりこういった検証をやはり生かしていく必要があろうかなというふうに思っております。 (3)の考え方でございますが、相手のあることということでありますが、それはそのとおりだと思っております。 そこで、平成16年6月定例会におきまして、私の合併及び行政改革の推進についての一般質問及びその答弁について、ちょっと触れてみたいと思います。 まず、1番目合併についてですが、私が市議選に立候補したときの公約には、「合併を推進し、新しい時代に合った新しいまちづくりを住民の皆さんとともに行いたい。それは、各自が希望どおりの働く場所があり、またスポーツとレクリエーション等を楽しみつつ、健康で住みよいまちを目指すということでありました。そこで、新しいまちづくりですが、6市町村の枠が組めず、結局、諏訪湖周2市1町でそれぞれ住民懇談会が行われ、法定協議会設置に向け一定の前進が見られましたが、この段階においての今後のスケジュールはどうなっているのかをお聞きしたいと思います。 2番目、行政改革の推進です。諏訪圏経営者連絡協議会では、2市1町財政問題研究会を設置し、合併の意義と必要性につき慎重に検討を進めてきた結果、三位一体の財政改革による大幅な歳入減少は自治体財政を圧迫し、現体制では住民に負担増や行政サービス縮小、削減をもたらしかねないとの厳しい現実が見えたきたという提言が出されました。また、2市1町は、産業振興、新しいまちづくり、医療、福祉、教育の向上、環境対策など、重要施策を確実に実施することを初め、長年にわたり築き上げてきました良好な行政サービス水準の維持向上を図るためには、行財政改革の徹底した推進によって財源を確保し、市民生活にとって価値のある使い方をすることが何より重要となってきています。合併問題は、感情だけでとらわれて、また目先だけで論じられてはならない。将来の自治体構想を展望しつつ、厳しい現実に即応して、痛みを伴いつつも、大きな視野に立っての判断が何よりも求められていると思う」と述べています。 また、先日、諏訪市の総務省自治財政局調整課長の務台俊介さんの講演がありまして、三位一体の改革の展望と地方財政への影響をと聞く機会がありました。地方分権推進委員会事務局参事官として原案をまとめた立場、さらには現在の自治財政局調整課長の立場からの講演で、地方自治体は国から金が来なくてもやっていけるような体質を強化し、受け皿を用意してほしい。財政的に苦しければ、ぜい肉をそいでスリムを図るべきで、そのためにも、自立でき得るよう体制整備は不可欠である。そして、その選択肢としては合併があります。近い将来起こると言われております地震等の災害、危機管理からも、いざということを考えて対応されたい。住民サービスは今の水準を保ち、将来、負担を予測される学校、保育園、各種施設の改修など、社会資本の再整備の費用を準備するために、合併をして効率性を高め経費の削減を図るか、または増税して住民に費用負担をしてもらうか道はないとのことであります。首長や議員は、国の動向を踏まえ、声なき声を聞き、それぞれの責任において決断し、勇気を持って事に当たってほしい。各自治体の誤りなき判断と努力を望みたいとの内容であったわけであります。 これに対しまして、当時の林 新一郎市長の答弁は、「大きな1番の合併についでございますが、タイムスケジュールはという質問でありますが、私といたしましては、遅くとも4月中旬までに法定合併協議会を設置していきたいと考えております。その後、法定合併協議会で新市建設計画の策定作業に入り、住民説明会等やアンケートなどを実施し、来年3月末までには」、平成17年3月ですね、「までには合併関連議案の上程と県知事への合併申請書の提出をしてまいりたいと考えております。次に、行財政改革の推進でありますが、行財政改革に関する考え方でございますが、私は従来から合併は最大の行政改革であると申し上げてまいりました。スケールメリットは、合併して大きくなることにより、理事者、議員を含め、重複した職員の削減により人件費の経費節減ができ、それらの財源を他の行政サービスに振り向けることが可能となるものであります。また、合併により行財政基盤の強化が図られ、集中投資により投資効率がよくなるわけであります。そのため、合併をすることが行財政改革の推進につながるものと考えております。合併した後も不断の努力が必要であるということは言えようかと思っております」とのことであったわけであります。 一応このような答弁があったわけでございまして、こちらにつきまして、今井市長さんは、この中の林 新一郎前市長が合併は最大の行政改革であると言っておりますが、考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 市長。 ◎市長(今井竜五君) 林前市長さんの答弁の中で、重複した首長とか、そういった部分はまさにそのとおりだなというふうに思っているところでございます。 ただ、合併というのは、1つは、そういった側面もございますけれども、やはり夢のある地域づくりというものに進んでいかなければいけないことも事実かなというふうに思っておりまして、平成16年の平成の大合併は、私ども、この地域におきましては、その部分が少し描きが十分描き切れなかったのかな、そんな感想も思っているところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) わかりました。 うまく絵が描けなければ、やはりそれを見る皆さんにちゃんとした感動を伝えることができないかなというふうに思います。そういったことを踏まえて、やはり今後に展開を期待していきたい、そのように考えております。 続きまして、2番の岡谷市の課題(公共施設整備)との事業の優先順につきましては、一定のお答えをいただいたわけでございますが、この中で、先番議員さんに一定の答弁があったわけでございますけれども、岡谷市の最大のやはり優先課題は病院の維持存続であるというように開設者であります市長さんのお話があったわけでありますが、この点について、この考えは変わっていないかと思います。 そこで、両病院が集約されまして、先ほども駐車場の不足というふうに思われているというように話があったわけでございますけれども、私の理解の中では、ちょっと先ほどの答弁だけではよくわからなかったわけでありまして、今現在の課題として、駐車場が不足していると思われる中で、患者の立場から、通院するのに車は欠かせないわけでありまして、職員の必要台数、そして、さらに外来、入院とあるわけですが、入院の方はほとんど車に乗るということはないと思いますので、外来ということになりますし、また家族が来るというようなことになりますから、そうなりますと、必要台数というものを、ここの数値がどのようにとらえているのか、ちょっとそこの点がはっきりしませんので、お答えいただきたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。 ◎事務部長(宮澤保仁君) 先ほど病院の周辺に420台というふうに申し上げましたけれども、このうち患者さん用には300台を向けてございます。それで、職員につきましては、実際には今度、先ほどもちょっと違うほうから出たんですけれども、イルフの駐車場であるとか、日産下の駐車場であるとか、そういうところを借りまして、少し遠いところへ職員を分散をしております。そういう関係で、患者さん用に300台用意してございますので、1日に外来700人来るときもあるわけでございますけれども、そういう日に見ても、まだ北側というか、裏側の駐車場があいているという状況でございますので、まだ大丈夫だというふうに認識をしているところでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 余裕があるという話でございますが、曜日によっても、やはり患者の状況が違うわけでありまして、やはり時間的にも、非常に重複するのは、多分午前中早い時間だろうというふうに思います。そういった中で、やはり駐車場が奥があいていても、一般に来た患者さんはやはりちょっとよくわからないだろうと思います。そういう点で、案内の配置なり、そういったものはされているわけでございますか。 ○議長(高林紘一議員) 事務部長。 ◎事務部長(宮澤保仁君) 案内とか職員は立てておりませんけれども、この4月に奥へ行きづらいという御指摘を受けましたので、入口のところにこういうふうに行けば奥まで行けますよというふうな案内のしるし等をお示ししてございますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) ぐあいが悪い方が、先ほど答弁もありましたように、病院はそういう方が見えるわけでありまして、やはりそういった点は、もう少しやはり親切に対応する必要があるんではないかなと思うわけです。 案内板を見て、問題なければ一番いいんですが、いろいろ事故等も起こっている中で、標識なりそういうものがちゃんと出ていたって、それを見落としたりいろいろしているわけです。やはりそういうことを考えるならば、少なくても一定の時間帯、ずっとということではありませんが、午前中の混雑する時間帯につきましては、やはり駐車場の案内というものは必要だろうというふうに私は思っておりますので、ぜひそういった配慮もお願いしたいと思います。 あと、続きまして岡谷消防庁舎の建設でございますが、諏訪広域連合との関連から、県下2本部方式の検討がされてきております。しかし、東北信では調整が進まず、中南信でも、下伊那地区の南信州広域連合では、6本部方式を求めている状況であるというふうに聞いております。平成28年5月までに消防救急無線のデジタル化移行が必要であるということになっておりますけれども、それ以前に大規模災害等も生じる可能性もあります。そういった対応もできるためには、また対応していくためには、新庁舎が必要となるというように私は思っているわけでありますが、そういったことを踏まえて、再度建設時期についてお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 消防担当参事。 ◎消防担当参事(宮澤和弘君) 中南信の消防広域化につきましては、現在、将来ビジョンの策定に向けての作業が進められているわけですが、これには、今お話のありました南信州広域連合も参加して策定するというふうにお聞きしているところです。 いずれにしましても、当初の計画どおり、中南信消防の広域化については、今進められている状況ですので、消防庁舎につきましても、従来から申し上げていますとおり、将来ビジョンの後の運営計画の内容を確認した上で着手してまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 一定のお話はわかります。 あと、新消防庁舎の建設の用地としまして、新増沢工業跡地が確保されているわけでございますけれども、私はこちらにつきましては、従来から申し上げていますように、消防の庁舎としての適地ではないというように思っております。そのため、工場用地として早く処分を行って、他に適地を探す必要があるだろうと思います。例えば、駅南の公社所有地なども一つの消防庁舎の適地にはなるだろうというような私なりの判断をしているわけでございますが、そういうようなことを探す考えはないかお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 消防担当参事。 ◎消防担当参事(宮澤和弘君) これも、従来からの繰り返しになりますが、新増沢工業の跡地については消防用地として確保してあるものでありますので、今後もそこへの建設用地として考えてまいりたいというふうに思います。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 次に行きます。 清掃工場建設ですが、広域連合、先ほど先番議員さんに一定の答弁があったわけでございますけれども、広域連合の湖周ごみ処理施設の関連から、諏訪市、下諏訪町との連携がかぎとなると思うわけであります。これ、平成25年建設、平成27年稼動というようになっているわけでありまして、最終調整が必要というようなことで、先ほど副市長の答弁もあったわけでありますが、本年4月からの生ごみ、プラスチックの分別と有料化によりまして、可燃ごみの減量が大きく効果が出ている状況であるというふうに思っております。 また、他市町の減量取り組みにつきましては、来年以降とのことでありこういった分を含めて、もう一回計画がもう少しおくれていくかどうかということの中におきましての変更はないのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(青木芳男君) ごみ減量や資源化施策の取り組みというふうなことは、2市1町間では取り組み状況が違いがあるのは現実であります。現段階におきましては、湖周地区の枠組みで進めて、平成27年度稼動というふうなことを目指していくという、このスケジュールを変更する考え方はございません。精力的に協議、地元対応を含めて、完成を目指してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) こちらも、やはりこういった施設はなかなか地域住民に理解をしてもらうのは大変だろうというように思っておりますが、やはりこういった施設が必要であるわけでありまして、どこでもつくれるというものでもありません。また、お金をかければ何でもできるんだというようなものでもないというように私は受けとめております。そういった中におきましては、粘り強く住民の理解を得る中で、そして足並みそろえて取り組んでいっていただきたいというふうに要望しておきたいと思います。 あと、続きまして、蚕糸博物館建設、こちらにつきましても、先番議員さんに一定の答弁があったわけであります。 市長さんのほうからの答弁で、将来の移転について、総合的に検討しているんだということでございますが、旧市民会館跡地にある蚕糸博物館、美術考古館につきましては、玉突きの状況から、新病院建設に伴って、やはり早期の移転新築が必要になっていくというように思っているわけでございまして、そこら辺の状況についてはどんなものでしょうか、お答えいただけますか。 ○議長(高林紘一議員) 市長。
    ◎市長(今井竜五君) 先番の議員さんにも答弁させていただきましたけれども、そういったいろいろな意味も含めまして、農業生物資源研究所のあの跡地といいますか、建物といいますか、活用なんかを今、いろいろな形で検討させてもらっているということで御理解をいただきたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) わかりました。 同じく先番議員さんに、独立行政法人の農業生物資源研究所が来年3月に閉鎖になるという中で、岡谷市としても、その対応につきまして努力をしていただいているわけでありますが、国のほうから一定のまだ話が出ていないということでございますが、こちらにつきましても、早く岡谷市にとっていい方向が出るのを期待しているわけでございます。でありまして、こちらにつきましては、その状況待ちだというように受けとめますので、次にまいりたいと思います。 保育園の整備計画でございますが、園舎の老朽化や園児減少に伴う統廃合を含めた年次整備計画を立てて、厳しい財政の中ではありますが、同時進行で実施すべきと思いますが、どのようになっているのかお伺いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 今年度の新規事業ということで、保育園整備計画策定事業というのに取り組んでおります。現在の進捗状況でございますけれども、この検討する目的につきましては、保育環境の整備や保育サービスの向上を図るため、また老朽化等に伴う施設整備とあわせて具体的な配置や整備の進め方を検討して、整備計画を策定していくというものでございます。 現在、庁内の検討組織としまして、ワーキンググループを立ち上げまして、このグループ内におきまして、施設面や保育サービスなどをより専門的、具体的に検討をするため、幾つかの部会も設置をさせていただいております。施設の現状把握や保育現場で保育に携わる職員との意見交換等も実施するなど、検討作業を進めております。また、並行して、保育園の保護者会連合会とも進め方等について協議を行っている、そんな状況でございますので、お願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 今、そういった取り組みもされているということでございますが、前々から出ている中で、東堀保育園でしたかね、こちらにつきましてはもう、たしか私も聞いてから、もう4~5年ぐらい経過すると思うんですけれども、園庭も狭いですし、建物の狭いんだということで、園児が非常に大変な状況にあるということであります。こういったものを、今言ったグループなり、意見交換、そして保護者会との意見交換等に出てきていると思いますけれども、ですから、これにつきましては4~5年前からそういった状況があるんだということを私は承知していましたから、そういったものの対応が、今回のグループ、またこういった庁内的な検討会議だけではなくて、実際をもっと把握する中で、早急に取り組む必要があるだろう。先ほど申し上げましたように、同時進行で実施するべき部分だろうというふうに思うわけでありますけれども、その点はどのようにとらえておられるかお聞きしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 地域からの要望等もいただいておりますし、そういった置かれている状況というのも十分認識しておりますので、この整備計画の検討の中で、施設の老朽化という部分も当然大事な観点といいますか、優先順位をつける観点になってくるというふうに思っていますので、その辺も、ほかの園とも十分調整とか検討しながら、老朽化の対応というものも非常に大事な部分だと考えておりますので、そういった観点でこの計画、検討、また計画づくりを進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) あと、夏明保育園も、従来から小規模保育園ということと建物がやはり老朽化している中で、統合していきたいということも、なかなか地元の理解が得られないという中で、とまっているような状況があろうかと思います。 こちらにつきましても、やはり時代ともに待ったなしというような状況になってくるわけでありまして、ある面では、先ほどもちょっと触れましたけれども、統廃合というだけではなくて、逆に小規模園という一つの考え方も、その地域にとって必要な部分もあろうかと思いますので、そういったところも含めまして、十分なる検討をしていただく中で、早期の対応をお願いしておきたいと思います。 続きまして、小学校の整備計画でございますが、児童の減少と通学区の見直しや統合を含めた整備計画はどのようになっているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 御指摘のとおり、児童・生徒数の偏りというのが現在、見られているわけでございます。これにつきましては、最初に学校を設置した当時より当然年数たっておりますので、そういった中でまちも変遷をしたり、住宅地域の変化というような要因がございまして、現行の岡谷市内におきまして、児童・生徒数の地区あるいは学校の在校生数等の偏りが、だんだん顕著になってきております。特に、長地小学校、また東部中学校については、増加という傾向がございまして、田中小、湊小、岡谷小、南部中学校については減少傾向といったような傾向が続いております。 こういった偏りという部分でございますけれども、学校という施設等の関係で、適正な範囲の児童数の推移等の状況を見ながら、適正な範囲を超えるようなときには、当然通学区の見直し、こういった大きな課題に取り組んでいくことが必要となってくるんではないかというふうに思っております。 また、小中学校ともに、整備につきましては、現在、順次行っておりますけれども、耐震改修、改築工事にあわせて老朽等を見きわめながら整備を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 今、小学校、中学のお話を一緒にいただいたわけでございますけれども、中学は4中学ということで、これは昭和の大合併、昭和10年代の合併に伴いまして、見直しの中で、東西南北それぞれ中学に配置が決まったわけでありまして、こういった分も含めまして、岡谷市だけでは、いわゆる生徒数の減少、偏り等による調整というのはなかなか難しいのかなと思っております。 区域を超えて、ある面では今後やっていかなければいけない部分になってくるのかなと思いますけれども、そういったことは簡単にできるかどうかわかりませんが、先ほどの適正の範囲を超えるという部分につきましては、検討をするというお話がありましたけれども、その適正な範囲というのはどの範囲を指しているのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) 先ほど申し上げました適正な範囲というのは、いわゆる学校の規模ということになると思います。学校で在籍できる児童・生徒の数というのは、当然施設の規模で決まってきますので、それが第一番の、適正ということを考える上での第一の基準といいますか、ものだというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 2年前ですか、3年ほど前かな、長地小学校の区域と田中小学校の通学区域等の見直しが議論されたわけですが、残念ながら現状になってしまったわけでありますけれども、やはりこういったのは子供たちにも大きな影響を及ぼすわけでありまして、やはり広い見地から、地域的な考え方にこだわらずに、やはり将来子供たちに向けてどうなのかということを考えて対応すべき部分だろうと私は思っております。 そのために、地域住民の理解と協力が大事であるわけでございますけれども、子供たちも、やはり小学校6年、中学3年、それぞれたちますと卒業していってしまうわけでございまして、そういった面からいきますと、毎年同じ状況にあるわけではありませんので、そういったことも含めて、さらなる御努力をいただきたいというように思っております。 続きまして、スポーツ施設整備計画でございますが、市営陸上競技の新設、テニスコートの残り6面の全天候型への変更整備、そして新体育館、いわゆるスワンドームという愛称を言っているわけでありますが、残念ながら、当初、どういうわけか知りませんが、冷房の設置がなかったということで、いろいろな大会をやるのに支障があって、なかなか岡谷市の体育館では、2つあるにもかかわらず使えないというような状況が出ておるわけでありまして、そういった施設整備計画があるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 教育部長。 ◎教育部長(松本哲郎君) ただいま議員さんの御指摘のテニスコート、また陸上競技場、それからスワンドームの冷房というような御指摘ございましたけれども、スポーツ施設全般についての考え方でございますけれども、岡谷市のスポーツ施設は、御承知のとおり、市民総合体育館、プール、庭球場、岡谷球場等々がございまして、各種大会、スポーツ教室など、それぞれのライフスタイルに応じた活用が現在されておりまして、市民スポーツの活動の拠点となっております。 これらの施設の修繕、改修等整備につきましては、基本的に十分な活用が図れるよう、また施設の安全管理にも十分意を配しながら、市民スポーツの今後のニーズ、財政状況等も踏まえながら、必要な整備を考えていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) いずれにしても、お金がなければ何もできないということは事実でございますけれども、そんなことを言っていれば、いつまでたっても物事は進まないわけでございまして、やはり計画を立てて、地道に進めていただきたい、そのようにお願いしたいと思います。 あと、市の道水路整備計画でございますが、市内各所で道水路の痛みが見受けられるわででございます。そして、私も朝、子供たちを見守るために立っているわでございますが、舗道のない通学路が多くて、道路や側溝の段差で児童・生徒が転んだり、大人でも足の捻挫等、危ない箇所もあるわけでございます。厳しい財政の中ではありますけれども、御努力いただいているかと思いますが、毎年改修していくことが必要であり、こういった部分を整備計画の中に取り組んで、策定をして、進めていっていただきたいというふうに考えているわけでありますが、この取り組みにつきましてはどのように考えておられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(小口博己君) 現在の道水路の整備状況でありますが、過去ちょっとさかのぼりますと、道路整備計画を計4回やっておりまして、改良率、それから舗装率等は19市の中でも上位のほうに現在、位置をしているという状況であります。 議員さんの御指摘のとおり、非常に今あるストックの状況がだんだん劣化をしてくるというところがございますので、どちらかというと、今整備されている部分をいかに改良して、そのストックを大切にしていくかというところに視点を持っていきたいというふうに考えております。 日常的には、維持のほうのパトロール、あるいは月に3回の建設水道部の職員による道路パトロール等で道路の状況の把握をいたしまして、その緊急性等を見きわめながら、補修工事をやっているのが現状であります。限られた予算の中でございますが、創意工夫をいたしまして、補修工事を実施をし、できるだけ計画的に今後もそれを進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 非常にたくさんの施設を抱えておりまして、社会資本、岡谷市は非常に整備されていたわけでありますが、今お話がありましたように、経年劣化してきていくという中におきましては、やはりどうしても計画的に少しずつであってもやっていかないと、追いついていかないだろうと思います。そういった面で、計画的な対応をひとつよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、駅周辺整備でございますが、ララオカヤにつきましては、先番議員さんへ一定の答弁で理解しましたが、駅南地区の美術考古館等の建設は考えられないのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 駅南地区につきましては、権利者の御理解と御協力で、長い間年月をかけまして土地区画整理事業によって整備された大事な土地でありますので、平成21年7月には用途を工業地域から商業地域へ変更したというような経過もございます。土地の高度利用を図るとともに、多様な機能を発揮できる用地となったわけであります。今、議員さん御指摘の蚕糸博物館という部分につきましては、現段階ではちょっと考えていないという部分でございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 今、ちょっと表現が違ったようなのもありましたけれども、私は美術考古館ということで申し上げましたんですが、蚕糸博物館につきましては、農業生物資源研究所の跡地というような状況がありますので、わかりました。 いずれにしても、いろいろなまだ柔軟的な対応というものは考えられる部分があろうと思いますので、総合的に検討をいただきたいと思います。 あと、私、経済建設委員でございまして、ちょっとそこら辺でひっかかりが出るかもしれませんけれども、ララオカヤにつきましては、実は昨日、ちょうど病院の帰りに通りましたら、火曜日で全館休みだったわけですね。そして、やはりその前にお客さんが、建物の中に明かりが見えるんだけれども、入れないけれども、どうなっているのかなといって言うようなことがあったわけでございます。火曜日は休みというように表示が出ているわけでございますけれども、私は一斉休業とせず、やはり年間通じてあけておくことが、駅前でありますから必要であろうというふうに思っております。ここら辺につきまして、どのようにとらえておるのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 経済部長。 ◎経済部長(島田勇君) ララオカヤにつきましては、ララオカヤの商店の方々を含めて、管理をさせていただいております。そういう中で、現在、月に一度、火曜日について定休という形でさせてただいているのが現状であります。そのときには、一斉に清掃をしたりとか、そういう形があるものですから、なかなか一たんあけてしまいますと、その後、中の管理の部分で、どうしても支障を来してしまうということで、今はそういう形をとらせていただいておりますので、御理解をいただければと思います。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 管理面につきましては、確かにメンテ等必要だと思いますが、こういったものを休館日を設けてやるということではなくて、やはりサービスということで考えるならば、そういったものは夜間等利用してやるということも一つの考え方であろうかなと思っておりますので、また御検討いただきたいと思いますし、また駅前広場の噴水がとまったままで、冬場はこれはしようがないと思っておりましたけれども、まだもって噴水が上がらず、水も張ってありませんし、そういった状況は、私はやはりそうはいっても岡谷市の玄関でありますし、そういったところの対応というものは、やはりタイムリーにしなければいけない部分だろうと思っております。そこら辺を早期に対応していただく。また、どうしても噴水がだめなら、もう撤去しまして、ただ単に池というか、そういった、いわゆるこれから夏に向けて、夕涼みができるような対応というものも必要だろうと思っておりますので、そういったことを早急に検討していただきたいとお願いをしておきたいと思います。 続きまして、(「リーン」予鈴)庁舎周辺の整備計画でございますが、旧庁舎、蚕糸公園、イベント広場、立体駐車場と岡谷市の顔でもあります市役所庁舎の周辺の整備計画があるのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(宮坂泰幸君) 現時点ではございませんので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員。 ◆3番(征矢久議員) 何回も言っていますように、非常に財政が苦しい中で、優先順位は後になってしまうだろうと思いますけれども、やはりイベント広場の親水施設等につきましても、ずっと利用ができないような状況になっていますし、危険性が高いというふうなものがあるわけでありまして、せっかくこういった庁舎周辺のところにつきましては、もっと多くの皆さんが、市民の皆さんが利用できる、また憩いの場にできるように、ひとつそういった方向につきましても、整備計画を立てて、進めていただければというふうに思っておりますので、お願いしたいと思います。 あと、庁舎、保健センター、カノラホール等の行事、会議、イベント等で立体駐車場利用者の終了後の車の退出に大変な時間がかかっているわけでございまして、病院側の一方通行の入り口を相互乗り入れの可能となるような隅切り、いわゆる前にも申し上げましたけれども、あそこはそんな重量物が乗るわけではありませんので、あそこの角に隅切って、そして鉄板を渡せば十分対応できるわけでありまして、普通の乗用車ぐらいだったら別に問題なく通過できるわけでありまして、そういった対応を私はするべきだろうと思っております。これがやはり利用者の利便性を高め、そしてサービスの向上につながるというものでありますので、来往者の車の出入りがスムーズに行われ、そして、どうしても詰まってしまうことはやむを得ないと思いますけれども、今井新道側、消防庁舎の上のほうから、そして市役所の正面のほう、そして、さらには諏訪倉庫側はちょっと難しいわけでございますが、立体駐車場の病院側から出入りができれば、もう少し皆さんがスムーズに退出等ができるんではないかと思っております。そういったことをぜひお願いをいたしまして、私の一般質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(高林紘一議員) 征矢 久議員の一般質問を終了いたします。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(高林紘一議員) 本日はこれまでとし、延会いたします。 △延会 午後4時50分...