平成14年 9月 定例会(第6回) 平成14年第6回
岡谷市議会定例会会議録(第4号) 平成14年9月13日(金曜日)◯議事日程 ▲日程第1
一般質問--------------------------------◯本日の会議に付した案件 ▲日程第1 一般質問 16番 八幡泰年議員 22番
加藤レイ子議員 11番 林 豊議員 8番 毛利栄子議員 6番 川崎展司議員 10番
横内敏子議員--------------------------------◯出席議員(24名) 1番 今井友吉議員 2番 今井竜五議員 3番 杉村修一議員 4番 高林紘一議員 5番
河口今朝美議員 6番 川崎展司議員 7番
笠原征三郎議員 8番 毛利栄子議員 9番 三沢一友議員 10番 横内敏子議員 11番 林 豊議員 12番 轟 敏議員 13番 中島信一議員 14番
上野安規光議員 15番
佐々木澄子議員 16番 八幡泰年議員 17番 降籏 清議員 18番 渡辺太郎議員 19番 野澤徹司議員 20番 野溝道子議員 21番 清水隨豊議員 22番
加藤レイ子議員 23番 小松 稔議員 24番
八幡益晴議員--------------------------------◯欠席議員(なし
)--------------------------------◯地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者 市長 林 新一郎君 助役 横内啓吉君 収入役 倉坪宏夫君 教育長 北澤和男君 企画部長 中嶋政春君 総務部長 堀内 明君 生活環境部長 矢島政樹君 保健福祉部長 鮎沢史明君 兼福祉事務所長 経済部長 井出皓基君 建設部長 小口福三郎君 都市開発部長 山岡徹三君 水道部長 武井政喜君 消防部長 林 勝弘君 監査委員 千明健一君 教育次長 矢島敏夫君 岡谷病院長 会田靖夫君
岡谷病院事務長 尾崎 孝君 塩嶺病院長 能見公二君
塩嶺病院事務長 中山数雄君 企画課長 武井富美男君 秘書室長 小口明彦君 総務課長 竹澤幸男君 財政課長 中田富雄君
選挙管理委員会 兼監査委員 小林利男君
事務局長--------------------------------◯議会事務局職員出席者 局長 武居 久 次長 小島良明 庶務主幹 今井勝志 議事主幹 高橋克実 指導主事 荻原浩樹 午前9時30分 開議
○議長(今井友吉議員) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。--------------------------------
△日程第1 一般質問
○議長(今井友吉議員) 日程第1 昨日に引き続き一般質問を行います。 八幡泰年議員の質問を許します。 〔16番 八幡泰年議員 登壇〕(拍手)
◆16番(八幡泰年議員) おはようございます。16番 八幡泰年でございます。 登壇のお許しをちょうだいいたしましたので、通告順に従いまして一般質問をさせていただきます。 大変気候が変わりまして、一時より過ごしやすくなったようであります。一時は高温で異常気象になりまして、どうなるかと心配をした感もありました。一番は水不足を考えられたことでありまして、これからの天候にも左右されるところでありますが、異常気象となって、天候のぐあいではどうなるか、大変水不足も心配されるというような状況下にもあるわけでありますが、それはさておいて、水不足がないことを祈りながら、質問に入らせていただきたいと思います。 まず1番に、市長の政治姿勢についてでありますが、今回も何点かお伺いをしてまいりたいと思います。 1つは、平成14年度の財源確保でありますが、何と申しましても、市政での事業を進める上では財源の確保は必要不可欠なものであります。そして、重要なポイントにもなるところでありますが、市民の皆さんから納めていただく税金は、申し上げるまでもなく大事なことでありますので、財源確保の重要性を思いながら、次の点についてお伺いをいたします。 長引く不況の中で平成14年度がスタートになりました。そこで、市税の収入状況でありますが、本年度の市民税では、個人、法人について、それから固定資産税につきまして、当初見積もり予定に対する確保は、今現状での税収から見まして、これら税の確保の見通しはどうかお伺いをいたしたいと思います。 また、税の滞納につきましては、その整理も大変でありますが、市税の滞納の現況と整理の取り組み状況をお伺いいたしたいと思います。 2つは、平成14年度の投資的事業の実施状況についてでありますが、当初予算に出されました実施計画を参考に、その進捗は現状どのようになっていますか。ちょっと時期的に早いかもしれませんが、そのことをお伺いをいたしたいというふうに思います。これは、予算と契約状況を参考にするなどから、投資的事業がどう進められているかをお伺いをいたしておきたいというふうに思います。 さらに、本年度に予定をされました繰越明許費につきまして、関係する事業の処理状況をお伺いをいたしておきたいと思います。 3つは、市政懇談会の状況でありますが、市報での報告があり、大方は承知をいたしておりますが、市報以外のもので市民の皆さんからの要望や、それに対し、市長の今後の対応すべき事項がありましたら伺っておきたいと思います。 また、各会場を回られて総勢何人ぐらい、男女別はどのぐらいか、どんな年齢の市民の皆さんが集まっていただいたか、おわかりになりましらお伺いをしておきたいと思います。 これらによりまして、対話ができましたことで、満足度をお伺いしながら、最近の
アイデアメール、市長目安箱にはどのようなことが入って、その処理はどうなされておいでになりますか、お伺いをいたしたいと思います。 4つは、岡谷市の組織であります。本年度、機構改革がなされましたが、その役割は十分になされているか、効果がどう上がっているか伺います。さらに、各部署の名称が長くはないか。呼び方と内容がよくわからないなどの声を聞くことがありますが、どうお感じになられておいでかお伺いをいたしたいと思います。 5つは、湯殿山、国道、県道の整備でありますが、湯殿山はごらんのとおり平地になりました。その利用はどうお考えていますかお伺いをし、国道20号バイパス現道を含めまして、またさらに県道につきましては、川岸・湊の両方面の改良を含めて工事が本格的になってきているようでありますが、整備の進捗状況をお伺いをいたしたいと思います。 6つは、平成15年度予算編成の方向であります。予算編成の時期がすぐ目の前に来ております。市長の基本的な考え方がなされる時期でありますので、どのような方向でお考えになっておいでか伺い、その組み立て方法、通年予算にするのか、暫定予算にするのか、その辺のところを含めながら、方向をお伺いをいたしたいというふうに思います。 2番目に、産業の振興についてお伺いをいたしたいと思います。 1つは、商業、工業、農業の経営状況でありますが、大変厳しい社会情勢の中で、商業、工業、農業がどのような状況に置かれてそれぞれ活動しているか。商業での話題、工業での施策など、農業での生産販売を見ながら、市内の状況をお伺いをいたしたいと思います。 2つは、求人状況であります。新規高卒者の就職が大変厳しいという話題をお聞きをいたしております。就職難であるようですが、産業の発展は労働力の確保が大きな課題になりますし、このような状況に対する対応はどうか。どうなされておいでになりますかお伺いをいたし、あわせて失業者の数も多くなっているようでありますので、その原因についても、市内の状況についてお聞きをしておきたいと思います。 3番目に、
湖畔若宮土地区画整理事業についてであります。 1つは、
まちづくり協議会についてでありますが、この協議会を3回実施されておりますが、これまでの状況をどのようにお考えかお伺いをいたしたいと思います。また、
まちづくり協議会に出席されない方の対応をどのようにされておいでか、お伺いをいたしたいと思います。 2つは、今後の進め方についてでありますが、今年度についていかが進められますか、お伺いをいたしたいと思います。 3つ目は、JRの関係とそれらについてでありますけれども、JR高架下の利用と整備についてお伺いをいたしておきたいと思います。高架下の利用計画を検討されたことがあると思いますけれども、これはJRの用地内を含めた中での仕事でありましたが、その後どのようになっていますかお伺いをいたしたいというふうに思いますし、それから、塚間横河線でありますけれども、全線の早期開通をどのようにお考えになっておいでか、お伺いしたいと思います。これは、一部道路になっているところもありますし、道路形態にもなっているわけでありますから、早急な整備対応を図られたいと考えますし、地元でも整備を早くされて利用できるようになるのを要望しているところでありますが、その整備についていかがかお伺いをいたしたいと思います。 もう一つ、前段にも関連をしますが、
湖畔若宮土地区画整理事業で都市計画区域内になる田中線の一部分や、塚間横河線の一部分があるわけでありますけれども、それをどのように処理されていくのか。区画整理事業の促進にも大きな考え方になってくると思いますので、これらの整備をどうお考えになっていかれるか、あわせてお伺いをしておきたいと思います。 以上で壇上からの質問を終わります。あとは答弁をいただきまして、必要があれば自席でお願いをいたします。
○議長(今井友吉議員) 八幡泰年議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 総務部長。 〔総務部長 堀内 明君 登壇〕
◎総務部長(堀内明君) それでは、私の方から、大きな1番にいただきました市長の政治姿勢についての中の平成14年度の財源確保についてお答えさせていただきます。 平成14年度の市税の状況につきましては、8月末の調定額におきましては、固定資産税、都市計画税が家屋の新増築等によりまして前年度同月を上回っておりますが、市民税では個人、法人とも景気低迷の影響により前年度同月を下回る状況になっております。収納率は5カ月を経過した段階ではありますが、滞納繰越分については前年度とほぼ同率となっておりますが、現年滞納繰越を含めました総体では前年度を下回っている状況にあります。 滞納額につきましては、13年度決算で御報告してありますとおり、景気低迷の厳しい環境の中で増加をしてきておりまして、この滞納額の縮減のために電話催告、臨戸徴収等、納税者とより多くの対話に努めるとともに、
滞納整理強化月間の設定等、年間を通じて収納率向上のために取り組みを行っているところであります。 さらに、本年度は滞納額の増加する状況を少しでも打開し、収納率の向上を図るため、全庁的な滞納整理の取り組みといたしまして、この9月1日から初めての試みとして、全部課長による特別滞納整理に取り組んでいるところであります。 景気は依然厳しい状況下ではありますが、納税者の皆様の視点に立ったきめ細かな納税相談を実施し、税の公平性に基づき、未済額、滞納額の縮減に引き続き努めてまいります。 市税の今後の見通しにつきましては、個人市民税は当初見込額に対し、財源留保分を含めほぼ確保できる見込みとなっておりますが、法人市民税は製造業、とりわけ
精密機械器具製造業の落ち込みがあり、当初見込額を確保できるかどうか微妙な状況であります。 固定資産税におきましては、全国の状況と同様に、本市におきましても土地の地価下落が続いていることから、時点修正の実施によって土地の評価額が前年度に比べて下落している状況にあります。しかし、税収につきましては、依然として評価額と課税標準額との間に開きがあることから、負担調整措置により微増となっております。家屋で新増築による増分と滅失等による減額との差が増収となり、固定資産税全体では当初見込額を上回る見込みとなっているところであります。 したがいまして、14年度市税全体といたしましては、現在のところ当初予算計上額を確保できるものと考えているところであります。 以上であります。
○議長(今井友吉議員) 企画部長。 〔企画部長 中嶋政春君 登壇〕
◎企画部長(中嶋政春君) 市長の政治姿勢についての(2)で、平成14年度の投資的事業の実施状況について、御答弁を申し上げます。 平成14年度の投資的事業につきましては、どの事業も順調に遂行されております。投資的事業はどれ一つ見ても岡谷市にとって大変重要なものでありますが、そのうちの2~3の事業について進捗状況を報告させていただきたいと思います。 まず、新
あやめ保育園整備事業につきましては、平成15年度建設に向けて、建設用地取得のための交渉を進めるとともに、園舎建設のための実施設計の発注に向けての内部作業を行っております。また、国・県の補助金獲得のための協議も進めているところであります。 宅地造成事業につきましては、人口増対策の中でも特に積極的に推進していく事業であります。南宮二丁目、川岸東五丁目及び湖畔四丁目の宅地造成事業につきましては、それぞれ
造成工事発注済み、もしくは造成工事中、または近いうちに工事を発注する予定であります。造成区画数は全部で約30区画の予定であります。人口増に寄与するものであると考えております。 また、岡谷駅
南土地区画整理事業につきましては、今年度は丸山橋のかけかえ工事に向けて、去る6月7日に
東日本旅客鉄道株式会社上信越工事事務所と工事施行協定を締結し、施工準備に入っておるところであります。
迂回路補助路線として予定しております中道町線上浜通りにつきましては、道路整備も済み、9月20日正午の一方通行解除に向け準備を進めているところであります。 繰越明許にかかわる事業の処理状況につきましては、平成13年度の岡谷市
一般会計繰越明許費の事業は7事業でございます。そのうち庁舎1回窓口改善及び
レイアウト変更事業、
健康福祉施設洗い場増設事業の2つの事業が完了をしております。また、今月完了予定事業が2つございます。
地域インターネット導入促進基盤整備事業、岡谷駅
南土地区画整理事業、来月中に完了予定事業が1つであります。生涯
学習福祉等施設整備事業、年内に完了予定事業が
東中央通整備事業、年度内の完了事業が東町線の整備事業でございます。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 市長。 〔市長 林 新一郎君 登壇〕
◎市長(林新一郎君) 市長の政治姿勢の3番目でございます市政懇談会の状況について答弁をいたします。 市内21区で行いました市政懇談会は、6月21日から8月5日まで実施をいたしまして、参加総数は約 1,270名でありました。男女別や年齢別の集計はしてありませんが、比較的年配の男性の方の参加が多かったように感じております。 今回の市政懇談会は、市町村合併とまちづくりをメーンテーマに行いましたが、寄せられた御意見のうち、合併に関連するものにつきましては、今後の
任意合併協議会等で検討を行い、その内容は逐次市民の皆様にお知らせをしていきたいと考えております。 また、まちづくりの中でいただきました中央町再開発ビルや諏訪湖ハイツの利用等に関する御意見は、基本設計や実施設計の参考にさせていただいておりまして、その他の御意見、御要望は各担当に伝え、予算化も含めて現在検討をいたしておるところでございます。 対話時間についての御質問でありますが、今回初めて地元の皆様に司会をお願いをいたしたわけでありますが、大変要領よく進行していただきましたので、どの会場もおおむね1時間半程度で終了をいたしました。御意見、御要望も数多く出していただき、当初の目的は達せられたと考えております。
アイデアメールにつきましては、多岐にわたって御意見、御要望をいただいておるわけでありますが、内容は人口増、湯殿山の活用、福祉タクシー、シルキーバスの利用方法、保育園の統廃合、道路問題等であります。いただきました御意見、御要望は、私が必ず目を通しまして、関係部課等へ伝え対処させるとともに、住所、氏名が明記されているものは、必ず御返事を差し上げております。 市民総参加のまちづくりを進める上で、市政懇談会や
アイデアメール等を通じて、直接市民の皆様の御意見、御要望を聞くことは大変重要なことでありますので、今後とも多くの機会を設けていきたいと考えております。 次に、市長の政治姿勢の4番目でございますが、岡谷市の組織についてでございます。 本年度設置をいたしました2つの室につきましては、本年度からスタートいたしました第3次行政改革大綱を推進するために
行政改革推進室を設置するとともに、広域合併を平成17年3月に控える中で、強力に合併推進を図るために設けた
広域合併推進室でありますが、いずれも時代の要請にこたえるために設置したものであります。どちらも行政改革と広域合併の成否を担っているものでございますが、役割は十分果たしているものと考えております。 また、名称につきましては、市民への定着という観点から、今後の課題とさせていただきます。 次に、市長の政治市政の5番目であります湯殿山につきましては、旧
ホテル棟取り壊しの際にもお話をしております。引き続き芝浦工業大学新学部の誘致のための候補地として考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 次に、市長の政治姿勢の6番目、平成15年度の予算編成の方向でございます。平成15年度は、第3次岡谷市
総合計画前期基本計画の最終年度に当たることから、
前期基本計画期間内に行うべきそれぞれの施策について実施状況の点検を行い、その結果に基づき施策に反映させるよう、また活力の創出を政策目標とした人口増対策についても、15年度を最終年度としていくことから同様に点検を行い、その結果に基づき施策に反映させるよう考えております。 なお、平成17年3月を目標とする諏訪広域合併については、10月に
任意合併協議会が設置されれば、合併についてより具体的な動きが出てくることから、合併を視野に入れた検討も行ってまいりたいと考えております。 平成15年度予算は、通年予算を組むのか、暫定予算を組むのかという御質問でございますが、さきに答弁させていただきましたとおり、岡谷市は現在今後のまちづくりに向けて幾つかの課題を抱えております。市政に空白期間を置くことはできません。市長としての責務を果たすという意味からも、15年度予算につきましては通年予算を組んでまいりたい、かように考えております。 私からは以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 建設部長。 〔建設部長 小口福三郎君 登壇〕
◎建設部長(小口福三郎君) 1番目の中の5点目の国・県道の整備状況についてお答え申し上げます。 まず、国道20号の現道の改良工事につきましては、平成13年度に塩嶺病院上の
県道楢川岡谷線の交差点付近から塩尻方面に向け約 250mが完成いたしました。今年度は、引き続き親ゆずりの
ラーメン店付近までの延長約 250mが完成するとのことであり、改良率は55.5%となります。 次に、県道関係でございますが、
都市計画道路岡谷茅野線でございますが、湊五丁目の信号機から諏訪市境までの延長 740mについて、地権者の皆さんの御協力をいただくことができましたので、県はこの区間の道路改良工事を発注いたしました。今年度工事としては、車道と山側の歩道について完成させ、供用開始をする予定でございます。 次に、
都市計画道路岡谷川岸線でございますが、第1期事業約1㎞の区間の用地買収につきましては、平成14年8月末現在、約92%の契約が成立しております。こうした状況の中で県は、残されている方の買収を進める傍ら、円滑な交通確保を図るため、今年度工事として岡谷駅側の杉の湯交差点から
長野道高架下付近までの約 100m区間の発注がなされました。次年度計画といたしましては、残されている用地買収を進めるとともに、早期完成ができるよう予算確保に努めているとの報告を受けております。 次に、大きな3点目の
湖畔若宮土地区画整理事業の中の3点目のJR高架下につきましては、全体面積約5,500 ㎡のうち、15%の約 830㎡をJRから無償で借りられることから、その利用について
市民アンケート調査の結果や庁内各課の利用要望等を踏まえて検討を重ね、平成11年に公園3カ所、防災倉庫1カ所で利用することを決定しております。このうち、西堀区と小口・上浜区の公園につきましては、既に整備が完了し使用されおており、小井川区の公園につきましては、
湖畔若宮土地区画整理事業の中で整備を進めてまいりたいというふうに考えております。 また、防災倉庫につきましては、現在岡谷駅南地区に設置してございますが、岡谷駅
南土地区画整理事業の進捗により、JR高架下、中道町線東側へ移転する計画となっており、移転予定地は現在防災用の資材置き場として利用しております。 次に、
都市計画道路塚間横河線でございますが、この横河線につきましては、ほぼ用地買収が終了している状況の中で、沿道の土地利用状況や交通体系を勘案し、平成11年度は西堀の横河川から岡谷駅寄り延長 200m区間の舗装工事を実施し、生活道路として供用開始をしております。また、平成12年度には、中道町線から東側へ延長 280mの区間で、通勤、通学者の利便性向上のため、歩行者用道路として幅員5mで舗装工事をしたものでございます。 残りの区間につきましては、他の公共事業との整合や南北市道の
道路整備状況等を勘案し計画してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員) 都市開発部長。 〔都市開発部長 山岡徹三君 登壇〕
◎都市開発部長(山岡徹三君) 大きな1番目の5点目で、国道20号、 142号、両バイパス事業の進捗状況について御質問をいただきました。 国道20号バイパス事業の各地区の進捗状況でありますが、平成11年6月22日に一般国道下諏訪岡谷バイパスの安全祈願祭及び起工式が挙行されて以降、中屋区、長地山の手土地区画整理事業地内で舗装を含め、道路本体工事がほぼ概成しております。今後は安全施設関係などの設備工事を残すのみであります。 中村区においては、主たる部分は長地トンネルであります。トンネルの本体の完成に引き続き、舗装工事、壁面塗装工事を実施、現在防災電気、警報等の設備工事を行っております。 横川区においては、本線の用地補償契約が完了し、同区内全域にわたり本格的に道路築造工事が行われております。進捗率は約50%とお聞きをしております。 今井区につきましては、宅地、農地の用地単価が平成13年6月末、山林につきましては平成14年1月早々合意が得られ、以降精力的に用地交渉が行われ、現在地権者ベースで約80%の契約状況であります。用地買収が完了した箇所から、埋蔵文化財の発掘調査が行われております。道路築造工事については、発掘調査が完了した横河川の右岸及び岡谷インター付近の2カ所で開始されております。 次に、 142号バイパス事業の進捗状況でありますが、平成9年12月3日、新和田トンネル有料道路延伸事業の起工式が挙行されて以降、トンネル掘削工事が開始され、問題もありましたが、その後工事も順調に進捗し、湖北トンネル本体工事が平成12年度末をもって完成をしております。引き続き平成13年、14年度の2カ年で防災照明、安全施設等の設備工事を実施をしております。下諏訪地籍の現道拡幅工事も含め、平成14年度末には完成予定であると県よりお聞きをしております。 次に、3番目の
湖畔若宮土地区画整理事業について3点御質問をいただきました。 1点目の
まちづくり協議会の状況等でございますが、
湖畔若宮土地区画整理事業につきましては、区画整理の手法が理解されず、不安を持っている方も多くおいでになりますので、そのような不安を解消し、地元合意を得て進めていきたいと考えております。 そこで、今年度の目標として、地域住民の意向を取り入れた図面の作成と、その図面に基づき意見をお聞きしながら想定換地作業を行い、おおよその減歩率をお示しし、その中で地元合意形成を図っていきたいということで取り組んでおります。そのための方法として、だれもが参加できる
まちづくり協議会を4月から開催し、その中で地域住民の皆さんと意見を交換しながら、計画図の作成や想定換地の作成をしているところであります。 この協議会につきましては、年間8回ぐらい開催し、意見交換を深めてまいりたいと考えておりますが、現在3回の協議会を実施したところであり、計画図面の作成中であります。参加者については3回で延べ約90名の方々に御参加をいただいております。 なお、この協議会につきましては、自分たちの町は自分たちで考えていこうという趣旨だと思いますが、参加者の皆様に我がまち検討会という名称をつけていただき、現在はこの名称で開催をしております。 出て来れない人への対応ですが、なるべく多くの方に参加していただきたいということで、開催の通知は計画決定区域内の全地権者に加え、借家や区域外を含めた関係者の皆様まで郵送、お知らせをしております。また、戸別訪問もしながら、参加の呼びかけをしたり、都合により出席できなかった方々については、状況を見ながら個々に説明に伺い、事業やわがまち検討会への理解をいただけるよう努めております。 2点目の今後の進め方でありますが、わがまち検討会でありますが、今年度あと5回予定をしております。その中で計画図面を作成し、それに基づき、ブロック単位での想定換地を行い、地権者の皆様に示してまいりたいと思っております。また、わがまち検討会での内容、出された意見などが、地域の方々や地権者の方々にわかるよう、協議会開催の都度同じ認識を持っていただくようまちづくり通信を発刊しておりますが、これまで出席されなかった方々を訪問してみますと、多くの方がこのまちづくり通信には目を通していただいているようであります。わがまち検討会で協議されたこと、出された御意見、要望などについては、これからもなるべく詳細に正確にまちづくり通信に掲載し、配布していきたいと考えており、御理解いただけるよう努力してまいります。 3番目のJR高架下の利用と整備の中で、田中線の計画決定区域西側の整備でありますが、田中線の既に整備済みの区域と
湖畔若宮土地区画整理事業の都市計画決定区域の間の80m、いわゆる第2期区域でありますが、それにつきましては、市としましては、この部分も土地区画整理事業で整備していく計画を持っているところであります。しかし、まだ構想段階であり、現時点では都市計画決定済みの区域の推進に力を注いでいるところであります。 田中線につきましては、なるべく早期に整備していくべきと考えており、都市計画決定区域の整備時期に合わせて整備をしていきたいと考えており、県道であることから、今後県とも話し合ってまいります。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 経済部長。 〔経済部長 井出皓基君 登壇〕
◎経済部長(井出皓基君) 大きな2番の産業の振興について御質問いただきました。 まず、商業、工業、農業の経営状況から御答弁を申し上げます。 まず、工業の状況でございますが、8月に市内製造業を対象に、6月末現在の景気動向を調査いたしました。最近半年の業況につきましては、前期--これは昨年の12月ですが、このときに比べて悪化したとする企業が43.5%、景気の下げどまりとはとても言えないような厳しい状況でございます。 来期の見通しは、好転すると予想した企業が15.6%にとどまり、先行きの不透明感は依然ぬぐえないところでございます。 生産額、受注額ともに前期に比べて増加したとする企業が25.8%。一方悪化したとする企業が49.1%に上っております。また、製品単価は前期に比べて上昇したとする企業が1社もなく、一方低下したとする企業が61.7%となっております。 こうした厳しい状況は当然収益に直接影響しておりまして、収益が前期に比べて増加したとする企業が19.7%であるのに対しまして、減少したとする企業は54.1%にもなっており、依然として予断を許さない状況下にあると言えます。 次に、商業の状況でございますが、8月に商業調査を実施をいたしました。まず、全体の売上では、増加したとする店舗が 9.3%、横ばいとする店舗が25.6%、減少とする店舗が65.1%あり、前年同期に比べて増加とする店舗が 4.4ポイント減り、減少とする店舗が10.7ポイントふえており、売上状況はさらに厳しくなっております。 客数で見た場合には、増加とする店舗は10.2%、横ばいとする店舗が32%、減少とする店舗が57.9%で、前年同期に比べて増加とする店舗が 1.7ポイント減り、減少とする店舗が 5.5ポイントふえております。売上との状況から客単価が減少したことが、この点からも伺えるところでございます。 また、来期の見通しにつきましては、売上が増加すると答えた店舗は 7.4%、横ばいとする店舗が51%、減少とする店舗が41.6%となっておりまして、引き続き厳しい見方をしているのが現状でございます。 次に、農業の状況でございますが、限られた農地の有効活用により集約化が図られ、花卉、野菜等の施設園芸を主力に、水稲、果樹、酪農等で都市型農業が展開されているところでありますが、輸入農産物の増加や産地間競争、農業従事者の高齢化、後継者不足等、農業を取り巻く環境は大変厳しい状況でありまして、経営も厳しさを増しております。 2000年の農業センサスの結果を見ますと、先番議員さんにもお答え申し上げましたが、平成12年では平成7年に比べこの5年間で農家数が 165戸減少しております。耕地面積でも1万 8,778aで 5,355a、これは22.2%減少しております。販売農家の数では、平成7年に比べて82戸減少して 207戸というふうになっております。また、販売額を見ますと、 1,000万円以上という農家が12戸でございまして、5戸減少しております。それから、 500万円から 1,000万円未満が15戸で9戸の減となっておりまして、いずれを見ましても、この5年間で大変減少してきているという状況でございます。 このように、工業、商業、農業ともに大変厳しい状況でございますが、今後さらに各種の施策を積極的に展開しながら、産業の振興に一層意を配してまいりたいと考えているところでございます。 次に、2つ目の求人状況について御答弁申し上げます。 初めに、現在の失業者の状況でございますが、下諏訪町を含めた岡谷公共職業安定所管内で職を求めている人は、7月末現在でパートを含めて 1,748人でございます。ことしの3月の 2,010人以降毎月減少しつつはございますけれども、昨年同期に比べますと、全体で11.8%の増となっており、依然として厳しい状況が続いております。 失業者につきましては、御承知のように、昨年度からの不況による人員整理や大型店の撤退などによるものが大きな原因と考えられます。 次に、求人の状況でございますが、7月末現在の有効求人数は全体で 1,187人で、前年同期に比べて19%の減でございます。特に、来春卒業予定の高校生の求人につきましては、8月末で49企業、 166人と、昨年同期に比べて21企業、65人の減となっております。市内の企業に新規学卒者の採用計画や採用枠をお聞きしたところ、景気の先行きが不透明であり、最小限の補充にとどめたいとする企業が多く、厳しい状況でございます。 このような状況の中で、市といたしましては、岡谷公共職業安定所や岡谷労務対策協議会等と連携して、新規学卒者や一般求職者に対する就職面接会を数回にわたって開催をしてきているところでございますが、今後も関係機関と連携を密にして、積極的に就職面接会を開催するなどして、就職の促進を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 八幡泰年議員、2回目の質問を許します。
◆16番(八幡泰年議員) 16番 八幡泰年です。2回目の質問をお願いをいたしたいと思います。 一番先にお願いをいたしました財源の確保の関係でありますが、見通しにつきましてお話をちょうだいしまして、わかりました。 ですが、今の産業の振興のところでお話をお伺いをしておりますと、非常に社会情勢が思ったより厳しい状況になってくるというふうに判断をせざるを得ないというふうに思うわけであります。税収の確保につきましては、滞納整理等いろいろ部長さんからのお話で進められているところでありますけれども、経済状況がこういうふうな格好に変わってまいりますと、その場その場では相当の見通しをつけた徴収計画を立てていかなければならないのではないかというふうに、素人なりに思うわけでありますけれども、税の確保につきましては、非常に大変でありますけれども、課税、収納それぞれに辛抱強く対応されまして効果を上げていただくようにお願いをいたしておきたいと思います。 それから、今申し上げましたんですが、特に滞納につきましては、もう情勢も本当に厳しくなってきておりますので、滞納の内容につきましても非常にさまざまなものがあるというふうに思いますが、その理由等も深く調べていただくようなことも考えていただいているようでありますけれども、滞納額の減少につながるような御努力をなお一層していただくようにお願いをしておきたいというふうに思うわけであります。 それから、投資的事業、繰越明許の段階につきましては、わかりました。私、予算編成上、その処置につきましては、どうしても繰り越していかないと仕事ができないということで承知してお伺いしたわけでありますけれども、年度をまたがった場合に、新年度の事業がおくれていく可能性が出てくるというふうな、重複したものを避けていかなければならないというふうに思うわけです。なるべくといいますか、年度中の予算でありますから、その中で対応して処理をする、それが基本的な考え方でありますので、それを崩されないようにお願いをいたしたいというふうに思いますし、多くなりがちなものを抑制しながら、実際の早目早目の予算対応、事業の処理対応をされる中で、なるべく繰り越さないような年度内対応をしていただくような格好になれば、年度間の煩わしさも少なくなるというふうに思いますし、新しい年の事業もスムーズに進むのではないかというふうに考える点もあるというふうに思いますので、その辺を御要望申し上げておきたいというふうに思います。 さて、市長さん、市政懇談会でありますけれども、出席された人員が約 1,300人ぐらいのようでありますが、市政に反映をしていくというふうなお話をちょうだいいたしましたので、その辺につきましてはわかりました。 「満足度」というふうな言葉を私は使ってみたんですが、これはその言葉によって、解釈する人の考え方によりまして若干意味が違ってくると思いますけれども、出席をされた人員は若干お年寄りというふうなお話を聞きますと、懇談の内容につきまして、若い人の意見が出てきていないような感じを受けるわけであります。その辺についてはどんなふうにお考えになっていますか、ちょっとお伺いをしておきたいというふうに思います。 それから、岡谷市の組織の関係につきましてお話を聞かせていただきましたが、市長さんにちょっとこんなことをお尋ねしておきたいと思います。庁内で組織全体で役割分担をするわけでございますけれども、機構改革の効果につきましては、おありというふうにお話を承りました。庁内の分担される役割の中で、連携をされることがあるわけでありますが、庁内の連携プレーについて十分であるかどうかというふうな点について、市長さんのお考えを少しお聞きしておきたいと思います。 それから、国道、県道の進捗状況につきましてはわかりました。ありがとうございます。 湯殿山についてでありますけれども、御説はお変わりにならないようでございまして、大学誘致の関係にというお話であります。状況になってきてみますと、あったときと同じような格好で、市民の皆さんの目や耳、あそこへまた行くような格好になるわけでありますが、大学の関係については、報告の中にもある程度ありますが、ロングレンジの対応というふうなお話をされているわけであります。これは、長い期間をかけてというように解釈したわけでありますが、湯殿山の処理につきましてはもう相当長い時期かかっておりますので、早急に処理が必要ではないかと私は思うわけであります。再度その点についてお伺いをしておきたいというふうに思います。 それから、15年度の予算編成の方向でありますけれども、これも前段の財源の確保のところでも申し上げましたが、予算編成が大変厳しい中で行われるというふうに思うわけでありますけれども、5カ年計画の最終年でもありますし、市長さんの任期最終年度での予算でもありますし、そんなことを踏まえながらの御準備とお伺いをいたしました。 本当に経済情勢から見ましても、非常に財源の確保が難しいと思われるわけでありますけれども、市民要望に対する一般的な事業や、それぞれの市政施行に対する行政の振興といいますか、行政をつかさどる中での予算編成につきましては、十分な配慮が必要ではないかというふうに思いますので、投資的事業や政策的事業、その経費の配分等、予算編成に十分配慮をいただきまして、お考えいただくように希望しておきたいと思いますし、組み立ての方針については、通年でというふうなことでお話をちょうだいをいたしましたので、それなりに判断をしていきたいと思います。 それから、産業の話でありますが、非常に厳しいですね。報道や何かで考えた以上に、私は厳しいんだというふうに判断をせざるを得ない状況でありますが、商工業につきましては、万全の対策を立てられていると思いますし、十分な対応をされるように期待をしておきたいというふうに思います。 ただ、農業におきましては、岡谷の農業は都市型であるということを踏まえてこの仕事をしていかなければならないというふうに思いますけれども、いつも申し上げておりますが、農業に対する考え方につきましては、岡谷の農業としての特色を生かすことをどうにかして見つけ出さなければならないというふうに思うわけであります。基盤整備につきましても、岡谷の関係につきましては非常に難しい面がありますので、岡谷独自の整備を考える必要があるのではないかというふうに思うわけであります。 それから、生産性を上げるためには、今までの農業になお一層消費者の喜ぶような産物を生み出していくというような都市型農業を考えていく必要があるのではないかというふうに思うわけであります。これらは農業を取り巻くいろいろな機関があるわけでありますので、それらの情報を交換しながら、生産性向上のために組織を挙げながら活動するのがいいのではないかというふうに思うわけでありますけれども、支援につきましても、商工業に若干劣るように思うわけでありますが、劣らぬ対応をしていただきたいというふうなことを考えながら、今申し上げた数点の考え方について、どんなお考えをされましょうか、市長さんの所見がありましたらお伺いをいたしたいというふうに思うわけであります。 3番目に若宮土地区画整理事業であります。 まちづくりの協議会、わがまち検討会につきましても、話はわかりました。例えば、私も参加をさせていただいてはおりますけれども、参加内容につきましては非常に内容が理解できるような意見交換の場もあるわけであります。進められてきておりますが、特に聞いて対話をして進めるというようなことに重点を置いていただきたいというように思うわけであります。 申し上げましたような事業内容でありますので、たまには市長さんから、わがまち検討会に出席をいただいて、内容を聞いていただいたりしたらいいではないかなというふうに思いますので、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 それから、今後の進め方につきましてはわかりました。 田中線につきましても、御努力をちょうだいするようにお願いをしておきたいというふうに思いますが、塚間横河線につきましては、これは高架ができまして、地元の協力というふうな考え方の中もあるわけでありますけれども、早急にこの道路につきましては整備対応が必要ではないかというふうに思うわけでありますけれども、もう少し具体的にならないかどうか、再度お伺いをいたしたいというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。 以上で2回目を終わります。
○議長(今井友吉議員) 八幡泰年議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
◎市長(林新一郎君) まず、市政懇談会に若い人の意見が比較的なかったのではないか、この対応をどうするかということでございますが、各種懇話会には現役の女子大生、また勤労協の方にも入っていただき意見をお聞きをいたしております。また、勤労協を初め若い方々の団体ともさまざまな意見交換をさせていただいております。そのほかEメール等、また直接私にお手紙等をいただいておりまして、十分であるかどうかは別として、若い方の意見も相当お聞きをしているという状況でありますが、今後なお、比較的若い方が政治離れといいますか、関心のない方が多いわけでありますので、それらも考慮に入れて、できるだけ参加しやすいような、また発言しやすいような環境を整えていきたい、かように考えております。 それから、組織間の連携プレーはうまくいっているかということでありますが、現在、岡谷市の重要な問題、組織を超えて対応しなければいけない問題が、御承知のように、その中心市街地の問題等発生をしてきておりまして、プロジェクトチームをつくり、各部から適任者を出していただき対応しておりますし、企画調整の機能を企画部が十分に発揮して、例年に増して各部の連携プレーをしているところでございます。 また、
まちづくり協議会の参加でございますが、状況に応じまして参加をさせていただきますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
○議長(今井友吉議員) 経済部長。
◎経済部長(井出皓基君) 農業の中で2点ほど御質問いただきました。 まず、農業の振興策ということで、工業等に比べて手薄いのではないかというようなお言葉もいただきました。現在、農業振興につきましても、先ほど申し上げましたように、大変厳しい状況の中で農業の皆さん頑張っていただいているわけですが、そうした中で、私どもといたしましても、農業者への支援としては農業振興の施策の事業とか、あるいは生産組織の育成強化等々幾つかの施策を講じながら、生産の振興とか、あるいは農地の確保、あるいは農業団体の育成等々に取り組んでいるところでございまして、当然これで十分とは思っていませんが、今後もさらに意を配しながら、この点については努力をしていきたいというふうに思っております。 また、もう一点、新しい農産物の生産についていろいろな団体等とも意見交換をしながら考えていく必要があるのではないかという御質問をいただいてございます。 現在の岡谷の農産物の中では、カーネーションを中心とした花卉につきましては大変技術的にも高いという評価もいただきながら、大きな柱として今取り組んでいるところでありますが、さらに新しい農産物を生産するということにつきましては、これはさきのシンポジウムでもいろいろと議論が出ました。これは大変難しいというような御意見も出されているわけですが、御指摘の点につきましては、これからの岡谷市の農業にとりましても考えていかなければならない点だという、また1つの大きな課題というふうに考えておりますので、また、県の農業改良普及センターとか農協、あるいは農業振興連絡協議会、農業委員会等々関係団体の皆さんとも意見交換をしながら議論をしてみたいというふうに思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(今井友吉議員) 市長。
◎市長(林新一郎君) 湯殿山についてでございますが、現在取り壊しが大分進んできているようでございます。基礎部分の取り壊しにかかっているわけでありますが、芝浦工業大学の新学部の候補地ということで現在お示しをしてございます。現時点におきましては、そのようなことで進んでおるわけでございますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(今井友吉議員) 建設部長。
◎建設部長(小口福三郎君) 塚間横河線の早期整備が具体的にならないかということでございますけれども、まず、現在未整備の中の1つ目は、湖畔若宮土地区画整理区域内にございますので、この部分については、土地区画整理事業の中で整備がされるものというふうに考えております。また、それ以外の部分につきましては、特に西町線でございますけれども、西町線のカットの部分がまだ暫定になっておりますので、その暫定部分に塚間横河線を縦断勾配をすりつけるのには少し勾配がきついということと、それから安全面で困難性があるということでございますので、それ以外のところにつきまして、先ほど御答弁申し上げましたように、利用状況等を見て、そのように供せる部分については対応してきておりますので、また今後の動向を見定めていきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 八幡泰年議員、3回目の質問を許します。
◆16番(八幡泰年議員) 16番 八幡泰年です。3回目の質問を、質問と要望を両方いたします。 市政懇談会の状況でありますけれども、若者の意見を反映するような、そういう意見の聴取の場をおつくりになられるようでありますので、そんな努力はしていただくようにお願いをしておきたいというふうに思います。 それから、組織でありますけれども、お話を承りまして、それぞれの部門で最大の効果が上がりますように、さらに努力を積み重ねていただくように要望しておきたいと思います。(「リーン」予鈴) 湯殿山でありますけれども、意見がちょっと食い違うようでありますが、早めの対応をひとつお願いしたいと思いますし、国道、県道関係につきましては、おくれることのないように実施をしていただくよう一層の国・県への働きかけをお願いしておきたいというふうに思うわけであります。 それから、産業の振興でありますけれども、わかりました。農業振興につきましても、いろいろな方面に話をかけられまして、農業者が生産性の意欲を一層高められるような状況にもっていっていただくような御努力をお願いしたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 最後に、塚間横河線の話になりますが、区画整理の中の事業は承知をしております。けれども、住民の利益を考えますと、早急にこれは整備をしていただくことが大事ではないかというふうに思いますので、御一考賜りますようにお願いいたしたいと思います。 質問はありませんが、以上を申し上げまして、今回の私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(今井友吉議員) 八幡泰年議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。 午前10時41分 休憩-------------------------------- 午前10時55分 再開
○議長(今井友吉議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
加藤レイ子議員の質問を許します。 〔22番
加藤レイ子議員 登壇〕(拍手)
◆22番(
加藤レイ子議員) 22番 加藤レイ子でございます。 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 ある経済学者がこんな記事を書いていました。「今、問題とされている学力低下は、バブル経済期に、努力、勤勉、まじめ、日本古来の徳目が否定されたことに学力低下の源泉がある。ゆとり教育とか、少子化とか言われていますが、そうではないと思う。当時の経済学者の多くが、『汗水垂らして金もうけする時代は終わった。これからは頭を使って投機で金もうけをする時代である』と言って、社会全体が動いた」、こんな記事の内容でした。実は、私も当時それが新しい生き方かと思って信じておりました1人です。 今、株価の暴落が話題です。上がり続けた株価、その反動が今来ているのではないでしょうか。この株価の暴落は、私たちの生活、社会全体あるいは世界にどんな影響を与えるのでしょうか。そして、飽くなき欲望がさまざまな形で、命の母体である自然環境をも危うくしています。また、夫婦、親子のきずなの希釈は、日本の行く末に限りを見せている。後世に何を残すか、大変重要なときが来ている。だから、さまざまな事件が起きているのではないかと私は思っています。少子高齢化が進む中、日本の経済改革はどう行われていくのでしょうか。このことを踏まえながら、幾つかの質問をさせていただきます。 最初に、市長の政治姿勢についてです。 水道水の確保についてということですが、これは9月3日付の市民新聞で答えは出ています。それから、先番の議員さんの質問にも答えは出ております。そして、けさも詳しく新聞に出ました。でも、私にとっては大変重要な問題ですので、質問をさせていただきます。お答えをお願いしたいと思います。 それから2番目です。大学誘致についてです。第3次総合計画の大きな柱、市長としても何とか実現させたいと考えておられることはよくわかります。しかし、市民の目はさめた目で見ているのではないでしょうか。6月定例会ではどなたも質問なさらなかった。議会の中でも大変さめているのではないか、そんな気がいたしましたのでお伺いいたします。 それから、教育行政です。 1番です。ゆとりある教育。最近子供たちの体温に異変が起きているようです。低体温、高体温、いわゆる体温調節機能、自律神経が十分発達していない。それは、快適な生活ばかりを求めた、そのツケが大切な子供たちの体にあらわれていると言われています。ようするに、夏、暑くても汗をかいて駆け回る子供、冬、寒くても平気で戸外で遊べる子供、そんな子供が少なくなったということです。自然の恵みこそ、子供たちの心身ともに健康で学ぶことのできる栄養素ではないかと私は思っております。 そこで質問に入ります。ゆとりある教育です。 豊かな物質的な生活環境の中で、心を健全に保つために時間的なゆとりや精神面のゆとりの確保は重要であります。社会全体で考える課題であるのではないかと思っております。学校では、ゆとりの中から生きる力をはぐくむ学習指導要領と学校完全週5日制が始まっています。一方、家庭においては、学校完全週5日制で確保された時間をどう使い、何をさせ、何をしたらよいのか、親も子も見つけられない家庭もあるようです。これを学校教育としてどう考え、どう指導していかれるのか、お考えをお伺いしたいと思います。 次に、食の安全性です。 ある新聞で「揺らぐ食の安全性」と大きな文字が目にとまりました。行政怠慢とモラル低下、食は命、人間の食べる食品に対する許すことのできない事件が明るみに出ました。数え切れないほどです。日本最大の食品メーカーを初め、中国産野菜など、輸入品の安全性は農薬に対する基準差があるようです。要するに食品添加物の問題だと思います。これが命をはぐくむ食べ物なのか、信じられない思いです。輸入食品に頼り切っている日本国民の健康状態の行く末はどうなるのでしょうか。 ここで質問です。安全な食材。学校給食で使用する調味料について、みそ、しょうゆ、酢、みりんなどについては天然醸造法によるもの、塩については天日干しのもの、要するに本物を使っていただきたい。天然醸造のものはO-157にも強いと言われております。乳酸菌が多く含まれ、腸内細菌のバランスが保たれ活性化されるということです。そして、健康にもよいということです。発酵食品、いわゆる天然醸造の調味料の重要性を考えていただきたいと思い質問させていただきます。市内の学校の状況と考え方をお伺いいたします。 2番目の音読というところが抜けましたので、前後しましたが、質問させていただきます。 朝の全校読書に取り組んだところ、子供に落ち着きが出てくる、そんな心の変化や、荒れた学校が立ち直ったというよい例があるようです。物事を理解し、考えたり、情緒を養い、感性をはぐくむために読書は極めて重要であると思います。一方で、小学生の遊びのトップにテレビゲームが位置しています。それが現実だと思います。考えるということを放棄し、考えるということが抜け落ちると心配されています。脳の働きの違いが科学的に判明したそうです。 こうした現状の中で、市内小中学校の全校読書の実施状況についてお伺いいたします。また、声を出して本を読む音読は、さらに記憶に残り効果があると言われていますが、いかがでしょうかお伺いいたします。 次に、医療行政です。医療ミスについてです。 最近、テレビや新聞で医療ミスによる謝罪が大変目立ちます。医療ミス防止に対する対策などについてお伺いいたします。 次に、環境問題です。 すべて命あるものが安心して暮らせる社会、システムづくりは、自然とも共生することにあると私は思っております。人と自然との共生を図るのが21世紀の最大の課題である。その中でも、世界の人々が危機を感じているのが、地球温暖化だと私は思っています。温暖化対策、長野モデルを研究会が県に提出するようです。内容について少し紹介させていただきます。 飲料自動販売機を半分にする、マイカー通勤を市部で50%、郡部で25%削減、天然資源の活用、コンビニエンスストアの営業時間、各学校にペレットを燃料にしたストーブの導入、産業界の自主努力、行政の後押し、まだまだ幾つかありました。削減目標は6%以上減らすことだということです。年々ふえ続ける温室効果ガス、長野県民1人当たりの排出量は全国平均を上回っているとのことです。 ここで質問です。1番の省エネについてです。 庁内のノーネクタイ、8月いっぱいで終わりました。全職員がきちんとネクタイをし、暑さをこらえ、窮屈の中で仕事に励んでおられる姿が見られます。ネクタイは上着1枚着たと同じと言われます。8月いっぱいと決めず、働きやすい、自然体で仕事に従事されてはいかがでしょうか。また、地球温暖化という大きな意味も含めて考えてみてはいかがでしょうか、お尋ねいたします。 次に、リサイクルについてです。 容器包装リサイクル法が平成8年7月から実施されました。6年が経過しました。ある町では、25種類の分別をしているところもあるようです。分別することに重点が置かれ、分別すればよいという意識に駆られてしまうのではないかと私は心配しております。そして、住民のストレスにもつながるのではないか。岡谷市では、まあまあ悩まずに済む分別ではないかと私は思っています。 しかし、私事で大変申しわけありませんが、ここで引っ越しをいたしました。そこでしみじみ感じました。それで、質問をさせていただきます。 出してからリサイクルするより、生産段階から分別に悩まずに済むような製品の製造方法を構築、システム化することが重要ではないかと思います。ごみを減らすことが目的であって分別が目的ではないと思います。1つの容器を何度も使う。いかに物を大切にするか。生産段階から製造まで、悩まずにリサイクルできることが重要ではないかと思い、このことを岡谷市から岡谷方式として発信できないものかお伺いいたします。 次に、太陽光発電に関する問題です。 全国の調査によりますと、長野県は太陽光発電に適しているということです。中でも飯田市は1時間に 4.6kwという数字は日本で最も高いそうです。環境文化都市を掲げた飯田市は、平成7年、新エネルギー担当を置き、いち早く太陽光発電に取り組んだということです。温暖化防止目標10%、うち2%が太陽光発電としている。普及率1.24%は日本一だそうです。無利息で10年間の返済、元金なしで購入できるというシステムに魅力があるのではないでしょうか。アンケートを調査してみますと、「生活意識が変わった」が非常に多かったということです。私は、これが一番大事なことではないかと思っております。 ここで質問です。岡谷市における太陽光発電の状況についてお尋ねいたします。また、市内の各事業への働きかけができないものか、2点お伺いいたします。 最後に、湖北火葬場についてです。 老朽化が目立つ部分もありますが、古い中にもよいものが十分あることが感じられます。不便さも加え、建てかえ時期が来ているのではないかと思いますが、その時期と場所についてお伺いいたします。 以上で壇上からの質問を終わらせていただきます。
○議長(今井友吉議員)
加藤レイ子議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 新一郎君 登壇〕
◎市長(林新一郎君) 加藤議員さんの御質問にお答えをいたします。 1番の市長の政治姿勢の水道水の確保についてでございますが、既に先番の議員さんにもお答えを申し上げましたが、今まではダムからの利水が最適として、県、両市町の共同事業として進めてまいったものでありますが、安定した水量の確保、安全な水の供給は水道事業者の使命でありますので、今後もそれらに向けて県の治水・利水対策推進本部の協議内容を精査しつつ、確保に向けて検討を進めてまいりたい、かように考えております。 次に、大学誘致でございますが、大学誘致に対し、市民は比較的さめているのではないかとの御指摘でありますが、大学誘致につきましては、従来より
アイデアメールやEメール、さらには市政懇談会を通じさまざまな御意見や御提言をいただいており、中には議員さん御指摘のとおり、大学誘致はもう終わったのではないかとの御意見があることも事実であります。しかし、一方では、岡谷市の基幹でありますものづくりの一層の振興のためにも、芝浦工業大学新学部の誘致は必要との御意見もいただいており、大学誘致に御理解をいただいている市民の皆様も大勢いらっしゃいます。 私といたしましては、岡谷市の基幹産業である工業が大きな曲がり角を迎えている今、工学系の大学を地域に誘致し、産学官連携によるまちづくりを進めることは、岡谷市の工業集積をさらに飛躍させ、豊かな地域を形成していくための重要なかぎであり、芝浦工業大学の新学部誘致はぜひ必要であると考えております。 今後も企業や市民の皆さんを初め、県の御理解をいただくべく、一層の取り組みをしてまいりたいと考えておりますので、御理解御協力を賜りますようお願いを申し上げます。 5番目の湖北火葬場についてでございますが、昭和15年に岡谷市の火葬場として建設されまして、平成9年度からは下諏訪町との一部事務組合化により湖北火葬場として、現施設を大切にしてできる限り使っていくという基本的な考え方に基づいて維持管理に努めているところでございます。 しかし、地区の近代的施設に比べ、不便さがあることや、年々施設の老朽化が進んでいることも事実であります。建てかえにつきましては、基本構想の前段として建設場所、時期を含め、規模、内容等基本的な考え方について検討をいたしているところでございます。場所について、内山霊園がよいのではというお話でありますが、経緯、利便性等を考慮する中で検討してまいりたいと考えております。 なお、湖北行政事務組合の構成町であります辰野町へも、運営について働きかけをしてありますので、その動向を見ながら組合としても一定の方向づけをしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 私からは以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 教育長。 〔教育長 北澤和男君 登壇〕
◎教育長(北澤和男君) 2番の教育行政につきまして、2点の御質問をいただきました。 1点目のゆとりある教育について申し上げたいと思います。 議員さんの御指摘のように、教育におけるゆとりは、時間的なゆとりと精神的な面のゆとりがあるわけでございますけれども、この両者が相まって、子供の育つ生きる力に大きくかかわっていくものというふうに考えているところでございます。 そこで、完全学校週5日制が実施されまして、岡谷市の小中学校では、昨年度よりも10日間ほど登校日数が少なくなりましたが、長期休業はもとより、土曜日あるいは日曜日の子供たちの休日の過ごし方と生活づくりへの意識、その意識形成が大きな課題となっているところでございます。 御指摘の家庭において子供が休日をどのように過ごすかということについてでございますけれども、御家庭の役割といたしまして、ぜひとも子供さんと向き合っていただいて考え合い、子供自身の生活をつくっていくことへの支えをいただきたいと願っておるところでございます。 6月議会でも御論議いただいたところでございますけれども、御家庭ではそれぞれの家庭、我が家に合った方法で、そしてまた我が子に即した助言をいただきながら、子供自身による自覚的生活に努めていただきたいというふうに思っているわけでございます。 一方、そういう実情を踏まえながら、学校におきましては、まず学校における日ごろの学校生活の中で子供自身による生活づくりへの意識を学校としても高めていただきたいというふうに思っております。そのために、生活記録や、あるいは連絡ノート等によりまして、可能な限りの助言を担任の先生にいただき、そしてまた、御家庭との連携の中でその指導に努力していただきたいというふうに考え、このことについて学校の方へもお願いをしておるところでございます。 教育行政の2点目のことでございますが、全校読書にかかわっての音読について申し上げたいと思います。 まず、全校読書につきましては、現在市内の小中学校すべての学校におきまして実施されておるわけでございますけれども、年間を通して全校で取り組むことによりまして、子供たちは積極的に読書の時間を求めるというふうになってきつつありますし、図書館の利用もふえてまいりましたし、また、図書に親しむ心の広がりと深まりというものが、各学校におきましても手ごたえを感じているというふうに聞いているわけでございます。 そして、全校一斉読書の継続ということが、子供たちの心の安定とイメージ、想像力、そしてまた集中力の育成、さらには、みずから学ぶ力を培う知的活動の土壌づくりとなりますし、また、他者への思いやりや温かな言葉づくりなど、情操をはぐくみ、生きる力をはぐくむことにつながることを期待して、昨年度より図書館の充実とあわせまして、読書活動に特に市を挙げて力を注いでおるところでございます。 さらには、幼稚園あるいは保育園での読み聞かせの取り組みから、小中学校における、今申し上げました一斉読書活動への継続へと一貫した読書生活の積み上げということが、岡谷子育て憲章の目指す子供の心の自立を支える土台づくりになることを願っておるところでございます。 次に、音読についての御指摘でございますが、音読につきましては、小中学校とも国語の学習で、あるいは中学校では国語とともに英語学習でも取り入れられているわけでございます。理解力、あるいは表現力の育成と、話し言葉の指導方法としても極めて重要かつ効果のある学習方法の1つというふうに受けとめているわけでございまして、私ども人間の本質というものは、表現にありということさえ言われているわけでございまして、自己を表現するこの中身を濃くするのは、何といっても読むことにあるのではないかなというふうに思っております。 御指摘の音読は、黙読と相まって、自己と対話し、他者への伝達表現の基礎を養うものといたしまして、学校現場でも大事にしていただきたいというふうに願っているところでございます。 3点目の安全な食材について申し上げたいと思います。 現在、小中学校で使用している調味料のうち、みそ、しょうゆにつきましては、市内業者の方が製造する天然醸造の製品を、また酢につきましては、穀物酢と合成酢を用途により使い分けているところでございます。また、みりんにつきましては、大手メーカーの製品ですけれども、添加物のない安全な商品を使っておりますし、塩につきましては、ゆで物用には並みの塩を、またあえ物用には天日干しの塩を使い分けているとのことでございます。 いずれにしましても、給食で使用する食品につきましては、子供たちの体力づくり、あるいは安全性の高いものを使うよう、各学校の栄養士の方々が大変このことについてはこだわりを持って選定していただいておりますし、市内の業者の方との連携を密にして、限られた予算の中でできる限り良質な物を使用するように努めていただいているわけでございます。 議員さんから御指摘をいただきました調味料も含めて、今後とも研究を重ね、安全でおいしい学校給食の提供に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 岡谷病院長。 〔岡谷病院長 会田靖夫君 登壇〕
◎岡谷病院長(会田靖夫君) 医療ミス防止の御質問にお答えいたします。 私ども医療従事者といたしましては、医療ミスは絶対起こさないという決意とともに、この医療ミス等の防止につきましては、患者様の意を尽くした十分な医療行為の説明と、これに基づいた安全で確実な医療が求められているところであり、これを実践しているところであります。 市立岡谷病院といたしましては、患者様への医療行為に当たり、医療事故の防止に最善の注意を払い、常に患者様の安全確保につきまして、みずからのこととして強い関心と責任を持って、細心の注意で医療事故を防ぎ、安全で確実な医療を目指しているところであります。 御質問いただきました医療ミス防止対策につきましては、医療の危機管理や信頼される医療を確立し推進するために、院内に職員19名で構成する安全管理対策委員会を設置して、安全管理の徹底を図っているところであります。この安全管理対策委員会では、職員からヒヤリとしたことや、ハットしたことについて逐一報告書の提出を受け、これを分析し原因を明らかにする中で、対応策を含めて検討の上、事故を未然に防ぐために各職場にフィードバックし、関係職員に周知徹底を図り、再発防止に努めております。 いずれにいたしましても,当院といたしましては、医療行為に当たり患者様への意を尽くした説明に心がけるとともに、院内におけるチェック体制をさらに充実させ、院内各部門との連携を密にし、病院職員全員が安全で確実な医療を目指して日々努力、研鑽を重ねてまいる所存でございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員) 塩嶺病院長。 〔塩嶺病院長 能見公二君 登壇〕
◎塩嶺病院長(能見公二君) 3番目にいただきました医療行政についての中で医療ミス防止ということで御質問がありました。 塩嶺病院におきましては、毎日の医療安全を図るため、医師、看護師、技師、管理部門、計18名の委員とリスクマネジャー19名、合計37名により構成されている医療安全対策委員会を設けております。委員会は毎月第1木曜日に開催し、その中でヒヤリ・ハットの報告書と、今後どのようにすればよいのかを検討し、事故につながらないよう、職員一丸となって取り組んでおります。 この4月の医療費改定に伴い、医療安全対策未設置病院等においては診療報酬請求への減算の対象となりますので、当院では、従前より医療安全対策規定に基づき医療安全対策マニュアルを作成し、患者様が安心して診療を受けていただけるように心がけております。 以上です。
○議長(今井友吉議員) 総務部長。 〔総務部長 堀内 明君 登壇〕
◎総務部長(堀内明君) 4番の環境問題についての中で、省エネ、庁内のノーネクタイについてお答え申し上げます。 夏季における職員のノーネクタイの推進につきましては、1つとして、環境へ配慮した省エネ対策、2つ目として、業務の能率化、効率化を図ることを目的として、平成12年度から実施してきております。一定の期間を区切って統一性を図ることは、市民の理解を得るためには必要なことかと考えているわけであります。 推進期間を原則7月から8月と定めておりますが、今後はその年の気候に合わせ、始期を早めたり終期を延長するなど、統一期間をもってのノーネクタイの推進を図ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。
○議長(今井友吉議員) 生活環境部長。 〔生活環境部長 矢島政樹君 登壇〕
◎生活環境部長(矢島政樹君) 4番目の環境問題、2のリサイクルについてから御答弁申し上げます。 岡谷市の分別回収につきましては、市民の皆さんの御理解と御協力をいただく中で、可燃、不燃、資源物類の9分類18品目の分別回収をしており、ごみの減量化と資源化等を図っているところであります。 一方国では、平成12年、循環型社会の構築に向けまして、循環型社会形成推進基本法が制定され、生産から廃棄に至るまですべての過程におきまして効率的な利用やリサイクルが進められるよう関連法が整備されてきております。事業者、市民、行政のパートナーシップのもと、資源消費の抑制と環境負荷の低減が図られる社会の形成を推進するための基本的な枠組みが定められてきておるところであります。 それに基づきまして、事業者、国民の排出責任の明確化と拡大生産者責任の確立から、それぞれの業種でも技術の高度化、開発がなされておりまして、最近では自動車リサイクル法の成立やトウモロコシを主原料といたしました生分解性プラスチックボディのノートパソコンの開発など、順次循環の社会全体のシステムの構築がされてきております。 市といたしましても、そうした分野での取り組みに期待をするとともに、機会があれば早期推進を訴えてはまいりたいと考えております。今後も国の動向等を注視しながら、引き続き環境負荷の少ない、環境に優しいごみ処理行政に取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして、3つ目の太陽光発電でございます。 太陽光発電が地球温暖化防止策の最良の手段の1つであり、市民が地球環境に優しい生活を実践することができるものでもあります。企業向けにといたしましては、各種助成制度がありますので、企業向け広報など、PR等に一層の意を配してまいりたいと考えております。 また、市内におけます太陽光発電システムの設置件数の状況でありますが、約 100件近くの家屋等で設置されてきております。新築時の設置や既設家屋に後づけしたものなどでございます。市の施設といたしましても、中央町再開発ビルの改修に当たりまして、屋上に太陽光発電システムの設置を検討しておるところでございます。 また、今までお話の出ております新エネルギー財団の補助制度につきましては、15年度以降の助成につきましては現時点では未定とのことでありますが、県内では国の補助を受ける方に限らず、単独で補助している団体もございます。岡谷市としましては、こうした動向を踏まえまして太陽光発電システムの補助が制度化できないか検討してきておりますので、方向づけをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。
加藤レイ子議員、2回目の質問を許します。
◆22番(
加藤レイ子議員) 22番 加藤レイ子でございます。 それぞれ御答弁をいただきました。幾つかの再質問と要望、意見をさせていただきます。 1番の市長の政治姿勢についてですが、私は何人かの人たちに電話で聞いてみました。市民の間からはこんな答えが返ってきました。岡谷市の長として、市民の命を守る立場から、幾つかの代替案を持っていても不思議ではないのではないか。隣の町からいただくしか考えていないのではないか。また、大変ダムにこだわってこられた。一貫してダムが必要と言ってこられた。しかし、ここで--大変言葉が悪いんですが、ころりと変わった。その辺が市長の政治理念を疑問視するという声でした。お伺いいたします。 それから、大学誘致についてですが、大変岡谷市にとっては大事なものづくりとして、ぜひ必要であるということを市長さんおっしゃっています。これは非常にわかりますが、県との関係ですが、これに対して田中知事が乗ってくれるかどうかということを、市長さんはどういうふうに考えておられるのかお伺いいたします。 それから教育問題ですが、ゆとりある教育というところで、実際に遊びを知らない親と子、体を使って外で遊ぶことができなくなった。教育長さんの答弁の中で、家庭との連携、これは非常に大事だと私も思います。親のしつけがその子どもの一生を決めるという母親の役割は大変大きいわけです。私は、このゆとりある教育というのは、一番大事なことはまず家庭が円満であるということ、これが基本ではないかと思っております。家庭で人間の精神面、感性、行動、原理が決められていくものと思っております。本当にお母さんはその家の太陽であってほしいといつも願っております。これはわかりました。 それから音読です。子供が非常に積極的に取り組んでいるということで安心いたしました。それから継続していくこと、継続は宝なりと昔から言われます。大変安心をいたしました。音読の重要性というのは、脳をフルに使う、そんなところに大変重要なところがあるようです。文字を目で見て意識し、言葉として発生する、さらにそれを耳で聞き取る。同じ内容を3度脳はキャッチできるということのようです。元小学校の先生のお話が、この音読教育というのは大人が手本であるということを言っておられました。私もこれに尽きるのではないかと思っております。これはこれでわかりました。 それから、安全な食材ということでお聞きしまして、安心いたしました。皆さんが本当に子供の命を守るということで努力なさっているということが伝わってまいりました。理想的なことは無農薬、有機栽培の原料、これからは給食費が上がるかもしれないけれども、安全性が重視される、そんなことを求められるときが来ているのではないかと私は思っております。やはり、本物には十分な栄養も含まれ、健康につながっていくと思います。 今、非常に塩が見直されております。これも天日で干した天然の塩ということですが、今までは減塩、減塩と言われてきましたが、やっとここで塩が人間の体にとってどんなに重要であるかということが証明されてきております。塩は食品の中でも真髄であると言うまで大事な調味料です。生きている--要するに天然醸造というのは微生物がたくさん生きていますので、生きた調味料をぜひ子供たちに、そんな願いから質問させていただきました。了解いたしました。 それから、医療ミスについてですが、医療ミスは絶対起こさない、これは医療に関係した方々の大事なことだと思います。医療ミスを起こすと、病院の信頼というのが大きくかかわってまいります。私はテレビの情報でちょっと見たんですが、ある病院では医療ミスを起こしたことを情報公開をしていくということを言っておられましたが、その点はどうでしょうか。 それから、環境問題です。省エネについてです。ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。とにかく暑さを我慢して仕事をするということは健康上よくないことです。それから、私は非常におもしろいなと思っているのは、自分の首を自分で締めるという不思議なファッションの文化なんですね、ネクタイというのは。どこからできたのかわかりませんけれども、もっともっと自由な形で仕事ができますよう要望しておきます。 また、もう一つなんですが、議場内でのネクタイと上着の着用、来年の夏はぜひその辺も考えていただけたら大変ありがたいと思います。実は私も冷え切って、その辺の関節が痛んで、マフラーやらセーターやらかけておりますけれども、ぜひそういうことも考えていただけたら大変ありがたいと思います。 それから、環境問題のリサイクルについてです。 循環型ということで、これはもう大事なことです。ただ、私が心配するのは、リサイクルあるいは循環型と言っているけれども、膨大な財源を必要とするようなことはこれは正しい循環型社会ではないし、正しいリサイクル法ではないと私は思っております。だから、大事なことは何回でも使える、そういうことへの啓発啓蒙というのが大事ではないかなと思っております。そして、今岡谷市におかれておりますリサイクルの、例えば瓶の部分ですが、お年寄りはキャップを取ることができないと思います。できないのはそのままでもいいということも言われていますが、本当に大変な思いをしなければいけない。その辺をまたぜひ考慮していただいて、岡谷市から、全国にかけて岡谷式なんていうすばらしいシステムができたらうれしいなと思っております。これはこれで結構です。 それから、太陽光発電の問題ですが、自然と共生、健康産業都市を掲げている岡谷市です。温暖化に対してどんな目標を目指しているのかお聞きしたいと思います。例えば飯田市はちゃんと目標の数値が出ています。その点を1点お伺いさせていただきます。 それから、火葬場の問題ですが、火葬場を塩嶺の内山霊園へ持っていってはどうかという市民からの声が聞かれます。今、市長さんから答弁をいただきましたが、私が心配するのは、今はどこの自治体もホテルのような、どこのホテルかと思うような葬場ができているわけです。だから、その点は、もし建てかえる場合は考えていただきたいと思います。そして、ある学者がこんなことを言っています。これから変わるのはお葬式である。これは大きく変わるのではないかということを言っておりましたので、私もそうなるかもしれないなと思っております。これはこれで結構でございます。 以上で再質問を終わらせていただきます。
○議長(今井友吉議員)
加藤レイ子議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
◎市長(林新一郎君) まず、市長はダムが必要だと言ったが、ここでころっと変わった、どのように考えているかということでございますが、昭和46年に下諏訪町の砥川水系から1万tの水をいただけるという水利権が確保されました。これを受けまして、歴代市長が懸命に水の確保に向けて対応したわけでございます。平成5年には長野県とのダム建設の協定を締結しまして、ダムによる取水、利水、治山、治水といった一連の河川対策が、議員さんも御承知のように講じられてきたわけであります。 昨年2月に脱ダム宣言によりまして、これらが非常に困難になった。また、今度の選挙でさらにダムによる治山、治水が困難になった、このような状況の中で、しなやかに岡谷市の水を確保していくことが市長にとっていかに大切かということであります。ころっと変わったのではなくて、しなやかな対応をしたということで御理解をいただきたいと思います。 また、大学誘致に関しましては、知事は、長野県の高等教育の、大学の教育のグランドデザインを描かなければいけないということを申されております。ぜひ知事さんも、長野県は工業県だ、工業立県だということが大分おわかりになってきたようであります。さらに産学官連携の人材の育成やものづくりが大切であるということを訴えてまいりたい。市民はさめているのではなく、あきらめかけているのではないかと大変危惧を感じているところであります。強い産学官の連携の要望があるということも事実でありますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(今井友吉議員) 塩嶺病院長。
◎塩嶺病院長(能見公二君) ただいまの御質問の中で、医療ミスについて情報公開はしているかどうかという御質問でございますけれども、医療ミスにつきましては、先ほど述べましたように、医療安全委員会で検討しまして、それでインシデント・レポートを必ず上げていまして、それで検討しております。情報公開につきましては、患者様に必ず、医療ミスということまではいってなくても、説明を十分に行いまして、現在のところは一般公開するほどの医療ミスはございませんので、特別一般公開というところまではいっていません。ただ、そういうミスがありますと、院内の中でミスというか、インシデント・レポートというか、ミスに近いようなことがありましたら検討して、十分患者様にも説明するというところで終わっております。
○議長(今井友吉議員) 生活環境部長。
◎生活環境部長(矢島政樹君) 4番目の3の太陽光発電のところで目標をという御質問をいただきました。 岡谷市も地球温暖化防止に向けましては、各種施策を進めておるところでありまして方向は同じでございます。目標をということでありますが、今、岡谷市としてでき得る環境負荷への低減対策を順次進めておるところでございまして、今後も取り組んでまいりたいというふうに考えております。飯田市の例も出されましたので、参考として考えてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。
加藤レイ子議員、3回目の質問を許します。
◆22番(
加藤レイ子議員) 22番 加藤レイ子です。 市長さんの答弁漏れが1つございます。幾つかの代替案を持っていても不思議ではないかという、こういう声があるんですが、隣の町からいただくということばかりではなくて、市民の命を守るという大変な役割を持った市長さんが、代替案を持っていても不思議ではないのではないかという答えがありましたので、お尋ねいたします。(「リーン」予鈴) それから、大学誘致は、私はあきらめている1人でございます。 それから、医療ミスですが、やはり命の尊厳というものを重要視していただきたい。精神面でぜひ医療ミスをなくしていただきたいという要望をしておきます。 それから、太陽光発電のところですが、目標、これからというのは非常に私はおそ過ぎると思っています。というのは、自然と共生、健康産業都市というのを掲げている。飯田市は飯田市で自然と共生ということを掲げたと同時につくっているわけですから、これから岡谷市は考えるなんていうのは非常に私はおくれているなと思っています。この件について、もう一度答弁をいただきたいと思います。 以上で私の質問を終わらせていただきます。
○議長(今井友吉議員) 市長。
◎市長(林新一郎君) 代替案を持って県と交渉すべきではないかという御質問でございますが、岡谷市といたしましては、今までの計画の中では、将来を見越した水の安定確保には、多目的ダムからの取水ということで御承知のようにずっと考えてきたわけであります。横河川からの取水が限度であることや、深井戸からの取水は地下水汚染が課題であるということからも、砥川水系からの取水をお願いしてきた経過がございます。 砥川水系からの取水の方法については、県がどのような代替案を示されるのか、その手法等も含めた具体的な協議を深め、当初の目的が達成できるようにこれからも努力していきたい、かように考えております。
○議長(今井友吉議員) 生活環境部長。
◎生活環境部長(矢島政樹君) 太陽光の件でございますが、市役所の中におきましては、率先計画の中で基準を定めて取り組んできておるところであります。今後も、先ほど申し上げましたとおり、種々参考にしながら積極的な取り組みをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員)
加藤レイ子議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。 午前11時55分 休憩-------------------------------- 午後1時10分 再開
○副議長(野溝道子議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 林 豊議員の質問を許します。 〔11番 林 豊議員 登壇〕(拍手)
◆11番(林豊議員) 11番 林 豊でございます。 通告順に従いまして、順次質問をさせていただきます。 最初に、田中知事の再選と民意の変化についてでございます。 9月1日、田中知事が圧倒的な多数をもって再選されました。2度県民の審判を受けた意味は、一段と重みを持つことになったと言わざるを得ません。とかくぎくしゃくとしてきました県と市町村との関係については、岡谷市も同様でありますが、このことにつきましては、他の議員さんから幾つか質問がされておりますので、私からは民意といいますか、住民意識の変化についてどのようにとらえ、また、どのように対応していくのか、この点について質問させていただきます。 今回の田中知事の勝利は、ダム問題に象徴される県内の問題もさることながら、最近全国各地で起こっている無党派層の知事の誕生と同じ視点からまたとらえなければならない問題が含まれているだろう、かように思っております。高知県の橋本氏、あるいは三重県の北川氏、あるいは千葉県の堂本さん、その他にも宮城県もありましょうし、つい最近では横浜市の例もございます。 これらの一連の動きと同じ視点で今回の知事選を見ますと、この背景にありますのは、2004年の地方分権一括法による地方自治体のより責任を持った自治のあり方、これがあると思います。また、昨年の情報公開条例による住民の説明責任の重さがあり、言うなれば、民主主義の質の変化が根底において起こっていると言っても過言ではなかろうかと思っております。加えて、右肩上がりの何もかも求められる時代ではなくなり、限られた資金を優先順位をつけて、その政策を実現していく時代になったと言ってもよいのではなかろうかと思っております。 先ほど申し上げました全国各地での分権の流れを受け、地域の自決主義ともいえる提言が活発に行われるようになっておりますし、地域の実情を優先する趣旨の動きが、これが手探りで始まっていると言ってもよろしいかと思っております。 地方自治体は国の機関委任事務がその大半を占めました時代ではなくなりましたし、地方住民により視点を合わせた行政が鮮明に求められるようになりました。また、情報公開はより具体的に求められるようになったと思いますが、地方分権一括法や情報公開条例等、政策のかかわりを市長はどのようにおとらえになっているのか、お示しいただければありがたいと思います。 このような流れのもう一つの背景には、90年代からのさまざまな分野における政策の失敗があろうか、かように思っております。例えば岡谷市に例をとりますと、中央町再開発ビルしかり、駅前のララオカヤのビルも、これもしかりでございます。政治に携わる者が、一部の専門家とともにつくった政策を議会で承認する、これは必ずしも公共の利益に結びつかないような例も発生しております。もっと広い視野で、子供や孫の時代までも考えた、長い時間軸に沿った地域社会の公益を見出す、そういう政策が必要になったと、かように思っております。 また、同時にどのような政策が必要かは、市民が自分自身も参加し、判断し、決定したいというふうに考えるように変化をしたと思っております。この点につきましては、市長はもとより市民総参加のまちづくりということで示されておりますし、そのことはごもっともな提言であると思っております。しかしまた、このことは一方において、市民自身もまたその責任を負わなければいけない、そのような変化が起こっていると思います。この政策の決定について、市民とのかかわりを市長は改めて今回の選挙でどのようにお感じになっているのか、教えていただきたく思います。よい、悪い、あるいはさまざまな批判は別にして、田中知事の再選には、今まで余り政治にかかわりを持たなかった無党派層の参加があり、このことに無関心ではいられなくなっております。 このような動きの中で、いま一度既存の政治手法や市民とのかかわりについて、新たな視点が求められているのではないでしょうか。我々はこの激しい変化の時代に、発想も貧困に陥っていないのかなど、改めて問い直されているのではないかと思いますが、この点につきましても市長の考え方をお伺いしたいと思います。 2番目に移ります。子供育成プランの夏期の成果についてでございます。 岡谷市は、豊かな心と薫り高い文化をはぐくむ生涯学習都市を目指しております。いよいよことしから完全学校週5日制がスタートしました。そして、子供たちの学び育つ場を家庭、地域まで広げ、バランスのとれた子供の成長を支えるために、子供育成支援関連事業もスタートいたしました。 例えて申しますと、生涯学習課においては、ちびっこわんぱく村、あるいは自然体験、またあるいはスポーツ振興課によりますと、体育施設の無料開放、スポーツ少年団の充実、また地域振興課によりますと、ファミリーフェスティバルの開催、その他にも農業体験、あるいは小鳥バスなど、それぞれ担当課により夏休みの行事が行われました。そして、その成果が今問われていると思います。今回初めての体験でございますので、その成果がどのように上がっているのか、また、これからどうしようとなさっているのか、その点についてお伺いをいたします。 次に、審議会、協議会等の見直しについてお伺いいたします。 行政改革の中で、数々の審議会や、あるいは協議会、あるいは委員会といいましょうか、懇談会といいましょうか、そういうものが各地で見直される動きが続いております。成果の上がる審議会や協議会、これもありましょうし、あるいは既に役割を果たしてしまって形骸化している会もあるのではなかろうか、かように思っております。あるいは、もう時代にそぐわなくなったものも、そういうものの見直しも必要なのではなかろうかと思っております。 岡谷市はどのようになっているのか、以下の点についてお聞かせをいただければありがたいと思います。 審議会や協議会などと呼ばれるようなそういう会合がどのくらいあるのか。このうち、例えば年間2度程度の形ばかりの会合というのがかなり含まれていないのかどうか。これらの会の廃止や統合について、市の方は御検討なさっているのかどうか。そこら辺をお聞きしたいと思います。 4番目に移ります。
湖畔若宮土地区画整理事業の動きについてでございます。 かねて2つのたたき台が出されたと聞いております。たたき台の1つは、町の課題に重点を置いたもの、またもう一つは、町の宝物の保全に重点を置いたものというような2つの形のたたき台が出されたと聞いております。その中から、この協議会で出したたたき台について、その後の経過をお聞きしたく思います。 もう一つは、たたき台を出したことによる地権者や関係者の意識変化があったのかどうか。特に反対派の方々にかなり影響を与えたのではないかと私は思っておりますが、そこら辺のところを教えていただければありがたいと思います。 もう一つは、たたき台を出して意見を聞くことに対する地元の受けとめ方、また地元の反応、これらについても教えていただければありがたいと思います。 以上4点、壇上からの質問とさせていただきます。
○副議長(野溝道子議員) 林 豊議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 新一郎君 登壇〕
◎市長(林新一郎君) 林議員さんの御質問にお答えをいたします。 1番の田中知事選と民意の変化についてということであります。 住民意識の変化と再選の意味するものについてでございますが、ダム問題をきっかけに、県議会の知事不信任議決、失職、その後出直し選挙にて田中知事が再選されたことは、御承知のとおりであります。県民の厳正な審判の結果として、厳粛に受けとめざるを得ないと思っております。県民は、知事の掲げる県政の改革を支持したものと解釈をいたしております。 さて、今回の選挙は、確かに無党派層と呼ばれている有権者の動向が選挙結果に大きく作用していると考えております。最近の情報公開制度の確立や地方分権の推進及び高度情報化社会にインターネットの普及などにより、住民が身近に行政に接する機会が多くなってきておりまして、そうした中で、今までは自分の考え方や意見を明確にしなかった方々も、自分の責任において行政に対し意思を明確にするというケースがふえてきております。 私は、市政運営に関し市民総参加のまちづくりを掲げております。今年度は6月から8月にかけて、市内全21区で市政懇談会を行っておりまして、合併問題、また緊急の課題である中央町再開発ビル問題、諏訪ハイツ取得問題、その他市政全般について、市民の方々の率直な意見、提言をいただくことができました。それは、1つの事業に対する賛成派、反対派だけを対象に意見を伺うといったものではなく、広く一般市民の皆さんに現在の市政の状況を御理解していただきながら、多くの意見、提言を伺うことを意識したものであります。 また、
アイデアメール、市長への手紙、ファクス、Eメール等、民意の把握に現在努めておるところでございます。 今後もあらゆる機会を通じて、広く民意をくみ取ることができるように努力をしてまいりたい、かように考えております。 私からは以上でございます。
○副議長(野溝道子議員) 教育長。 〔教育長 北澤和男君 登壇〕
◎教育長(北澤和男君) 2番目の子供育成プランの夏期の成果について御質問をいただきました。 まず初めに、総括的なことを申し上げたいと思いますけれども、この岡谷子供育成プランを指標としまして、学校・家庭・地域、そして私ども行政がそれぞれの機能、役割を発揮し合って、ともに連携を取り合い、子供への啓発的働きかけ等をそれぞれに地道な実践的取り組みをしてきつつある、またそのために努力しているというふうに思っているということでございます。 この育成プランの事業の行われた内容と、それについての若干の成果を申し上げたいと思いますけれども、夏期の成果ということでございますので、7月27日から8月18日まで、小中学校の夏休みの期間でございますけれども、その期間に行われた内容に触れて御答弁を申し上げたいと思います。 まず小学校では、親子ふれあい教室、学習体験講座、親子交流会、地区児童交流会、あるいは訪問交流、理科室開放講座、先生方のお得意講座、これはちょっと特異なものでありますけれども、それから学習を援助する補習講座、それから緑の少年団の自然体験等々ございまして、これへの参加延べ小学生は 802人参加しております。 それから中学校では、地区の清掃活動、教科別の体験学習、美術の学習、教科別補習学習、それから親子ふれあいキャンプ、読書体験、宿泊学習等、延べ人数が 844名ございました。このほかに小学校ではプール開放とか、あるいは図書館開放、クラブ活動はこの中に入っておりません。それから、中学校の部活動あるいは図書館利用者はこの中に入っておりません。 このように、ことしはとりわけ小中学校とも体験学習が非常に多く、学校としても企画されておりますし、それから特に中学では補習学習のようなものを先生方が計画されておりまして、意外と中学生の学校へ行った人数が多いのが注目されてくるわけでございます。これらは、今申し上げましたように、今年度の新しい学校開放の取り組みでありますし、今後に向けての新しい流れがここに生まれたかなというふうに思っております。 このことの評価については、もう少しまだ様子を見たいというふうに思っておりますが、こういう流れが生まれたということ自体は、ある面ではこれは成果が上がっているのではないかなと思いますし、子供たちが学校に夏休み中も行って活動したということ自体も、非常にことしはこのプランの取り組みとしてはよかったのではないかなというふうに思っております。 それから、教育委員会関係の博物館、婦人の家、図書館、公民館、あるいは生涯学習課等では、子供映画会、わんぱく菜園、山っ子学級、蚕糸体験、糸取り体験、親子料理講座、押し花講座、お話の森工作教室、ちびっこわんぱく村キャンプ、縄文セミナー等、小中学生対象の夏休み中の行事がこういうものが計画されたわけでございまして、延べ人数が 1,079人参加しております。このほかに地区の行事がたくさんあるわけでございます。地区では、サマーキャンプとか、花火大会とか、笠踊りとか、長もちのパレードに参加するとか、あるいは鼓笛隊とか、MINAKOIわっさかとか、こういうものにも地区としても参加しているわけですが、これはまた略させていただきたいと思いますけれども、このように各機関の計画的な取り組みが、子供プランによってなされたわけでございまして、小中学校の子供たちが--若干学校差ははございますけれども、極めて大勢体験的活動やあるいは学習講座への参加が見られたことは、今までにない特筆すべきことではないかなというふうに思っております。 何をおいてもうれしいことは、そういう活動に参加するということの意義や価値を子供たちが感じつつあるのではないかなということを学校からも報告されておりまして、これは大変心強いことだなというふうに思っているところでございます。また、議員さんもおっしゃいましたように、ことしから施設の無料開放を拡大してまいりましたし、それから施設の開館時間の延長もいたしましたし、それから実施のイベントの工夫なども、関係の方々の御努力によってなされてきているわけでございます。 前段で申し上げましたように、こういうものへの参加も相当数おるわけでございまして、例えば博物館では8月末までの無料開放数が、昨年の 639人から 1,019人と 380人ほどふえておりますし、体育館、庭球場、プール等については、昨年度との比較が小中学生だけの比較はないわけでありますけれども、プールでは1日平均71人来ておりますし、7月、8月トータルでございます、これは。それから体育館では、7月、8月合わせますと 201人、庭球場では 356人、これは中学生が多いわけでございますが、こういうふうに体育施設も小中学生の利用は、前年度のデータとちょっと比較ができませんけれども、前年度よりも大きく上回っているのではないかなというふうに感じておるところでございます。 しかしながら、このような取り組みの中で、何といってもこどもが自主的に、主体的な活動をしていってほしいわけでございますけれども、そういう主体的活動への課題も浮き彫りになってきておるわけでございます。学校においても、あるいは地域においてもそうでございますけれども、子供たちのこういう活動への目的意識をどういうふうに持たせるかということ、それから活動の内容や方法をどういうふうに理解させるかというようなこと、もう一点は活動の場でございます。それをどういうふうに子供自身につくらせていくか。これはいずれにしましても、子供自身が自分の活動を自分たちでつくっていくという、そういう自己決定力を養う自己決定の場と活動をどういうふうにさせるかということにつながっていくんではないかなということがはっきりしてきているわけでございます。 それから、もう一つは、学校の教師にしてもそうですし、地域の方々もそうですけれども、あるいは御家庭の方もそうなんですけれども、子供たちのそういう主体的な活動の価値というものをどれだけ大人が認識しているかということが非常に大事かなというふうに思うわけでございます。子供の活動が余り整然としていなくても、子供自身が活動していることに意義を感じていただいて、そして子供の活動をしっかり見つめていただく、見る視点、よく見て、そしてどう助言をしたり支援をするかという、そういう支援者としての親、あるいは先生、そして我々行政、大人の課題もそういう点で浮き彫りになってきたわけでございます。 休日においてもそうですし、それから日ごろの生活でもそうですけれども、子供たちの主体的な自分自身の生活づくりということにつきましては、前段の加藤議員さんにも申し上げたわけでございますけれども、とりもなおさず、この主体的活動の支援ということは、子育ての原点そのものではなかろうかなというふうに感じて仕方ないわけであります。 こういう活動を通しまして、今後この育成プラン、現在進行中でございますので、育成プランの目的を達成させていくために、関係団体、それから各機関連携のもとに、引き続き地道な取り組みに努めながら、また一方、子供への啓発活動を進めながら、今申し上げました子供の主体的な生活づくり、あるいは自立的な生き方を支えてまいりたい、こういうふうに思っているところでございます。 以上でございます。
○副議長(野溝道子議員) 企画部長。 〔企画部長 中嶋政春君 登壇〕
◎企画部長(中嶋政春君) 3番目の審議会、協議会等の見直しについてお答えを申し上げます。 御承知のとおり、第2次行政改革大綱改訂版の計画期間が平成13年度で終了をいたしましたが、この実施計画の中で審議会の見直しについては29の審議会等の整理統合と委員数の見直しに取り組んでまいりました。その結果、29の審議会等のうち、期間中に委員数を削減した審議会等は2つで、組織そのものを改廃した会議が1つとなり、残りの26の審議会等については、検討の結果、整理統合と委員数の見直しを見送る結果となったものでございます。これは、法令等で委員数を定めているものや、審議会そのものが必置となっているなどの理由もあったためでございます。 また、必要な案件が生じたときに諮問する審議会等につきましては、案件が発生しなければ開催されないものもございますので、御了承いただきたいと思っております。 また、統廃合、あるいは廃止の関係でありますが、現在も引き続き検討している会議等もございますので、よろしくお願いをしたいと思います。
○副議長(野溝道子議員) 都市開発部長。 〔都市開発部長 山岡徹三君 登壇〕
◎都市開発部長(山岡徹三君) 4番目の湖畔若宮土地区画整理の動きについてお答えいたします。 御承知のとおり、土地区画整理事業は、地権者の方々の土地を移動して、公共施設の整備と個人地の造成を行う事業であります。このような特殊な事業であるため、事業を行うには地権者の方々の合意が最も重要であります。そのため、湖畔若宮地区においては、市では今年度から
まちづくり協議会参加者の皆さんにわがまち検討会という名称をつけていただきましたが、そこでの話し合いの場を通して、地域の方々や地権者の方々の御意見を聞きながら、合意が得られる計画づくりに着手したところであります。 今年度8回開催を予定しているうち、現時点まで3回開催し、1回目に地域の課題や将来残したいもの、地域に重要なものを出していただき、2回目にはそれをもとにたたき台として2案を提案させていただきました。現在それを反映させた図面を作成しているところであります。4回目の会議は、それを皆さんにお示しし、さらに検討していく予定になっております。したがって、計画図はまだ作成中の段階であります。 それと同時に、検討会での内容、出された意見などが地域の方々や地権者の方々にわかるよう、検討会開催の都度同じ認識を持っていただくよう「まちづくり通信」を発刊しております。また、事業、進め方について御理解いただけない方や、都合により検討会に出席できなかった地権者の方々については、わがまち検討会の状況や内容についての説明を個別に行い、検討会への出席要請と、進め方や区画整理事業への理解に努めているところであります。 この進め方に対する地元の受けとめとしては、出席されない方を訪問してみますと、「まちづくり通信」は目を通していただいており、わがまち検討会の内容等については承知されている方が多く、多くの方々に好意的に受け入れられていると感じております。自分たちの町は自分たちの手でという認識が以前より高揚し、事業への機運が少しずつ高まってきたように思っております。 以上でございます。
○副議長(野溝道子議員) 一通り答弁が済んだようです。 林 豊議員、2回目の質問を許します。
◆11番(林豊議員) 11番 林 豊でございます。 短い時間の中でございますので、大変激しく動く、私は明治維新の革命にも近いような格好で、この世の中の流れが大げさに言えば変わってきているんだろう、そんな感じがしておりますので、その点がうまく伝わったかどうかわかりませんが、いずれにしろ、そういう中にありますと、既存の政治のあり方ですとか、あるいは政治手法ですとか、市民とのかかわり合いについても、もう一回新たな視点で見直しが求められているのではなかろうか、そんな感じがいたします。 そういうものの視点というもので見てみますと、1つは大きな情報革命の中で物事が動いている。あるいは地球環境という問題もあるだろう。もっと言えば、生命倫理の問題もかなり大きな問題になりつつある。こういうものは、今までの法律とか、要するに今までの常識の中では物事というものが判断できなくなっている。かなり違う格好でもう一度見直しをしなければならない。既存の論理とはもっと別のベクトルで世の中が動き始めているのではなかろうか、そんな危機感を私は感じているのですが、どうも田中知事の再選について、余りそういう問題については語られず、むしろ感情的な問題、いい、悪いというような問題の中でのとらえ方、あるいは批判が多いような感じがしております。 そんな変化に戸惑いつつも、県民はそういうものをどこかで不安に感じながら、新しい流れを選択した、そんな結果が今回の田中知事選ではなかったのかな。うまく意が伝わったかどうかわかりませんが。こういう問題を、我々もそうですし、市長自身にも受けとめていただきたいし、またもっと言えば、市の職員の幹部の皆さんにも、時代はものすごく早く、また革命的に動いているんだよということをぜひ知っていただきたいなというような感じがしております。 そういう時代変化に対する、職員の皆さんの勉強会なり、そういう講座なり、そういうものについていま一度見直しをしていかなければいけないのではなかろうか。専門教育だけやっておりますと、それだけでははかり知れない動きというのがかなりこれから出てくるんだろうな。そんな時代の流れといいますか、時代感覚といいますか、そういうものを勉強するような機会、そういうものをぜひ持っていただきたいと思いますが、市長、いかがでございましょうか。 それから、今の子供育成プランの問題でございますが、育成プランを見ますと、本当にすばらしい計画ができていると思います。これにつきましては、私も中をじっと見させていただくと、これがみんな実現できたら、多分すばらしい岡谷から子供たちが育つんではなかろうかな、そんな感じで非常に期待を持っております。ちょうど夏休みが過ぎましたので、ここで一区切り反省をするときがあればと思いまして質問をさせていただいたわけですが、そんな中で見ますと、今の教育関係にかかわるもの、生涯学習課あるいはスポーツ振興課というようなものから始まりまして、あるいはもっと広く見れば農林課までかかわっている、農業体験というようなことまでかかわっております。 それはそれぞれに皆さん方が反省しながらまた来年度に向けるんでしょうが、こういう問題をどこかで一元的に管理なさっているのかな。また、一元的に管理をして次の段階に進む、そういう勉強会をする場があるのかな、そこら辺のところに若干疑問を感じておりますので、どこでどういうふうに把握をなさって、そしてこの問題を反省しながら次のステップにつなげていくのか、そこら辺のところを教えていただければありがたいな。まさに、今、教育長さんがおっしゃいますように、これは大人の課題でもあるし、また子供が主体的にどういうふうに動くかという幾つも重要なテーマを抱えているだけに、ぜひ反省をしながら、今回がやった、やらなかったということではなくて、どういう方向に新しく向けていったらいいのかという点を御検討いただきたい、そんなことからただいまの一元的な管理というものが行われるのかどうか、そこら辺のところを教えていただければありがたいと思います。 それから、審議会や協議会についてですが、今、企画部長がおっしゃるように、必要なときにしか行われないもの、これがあるのは当然だと思います。29のものについて見直しをなさった。そして、その結果2つ削減の方向、1つは廃止でございます。私はもっとかなり数が出てくるのかなという感じで受けとめましたが、意外に少ないんだなというふうに感じております。 かなり思い切った合理化をしなければいけない時期に来ているのではなかろうかな。例えば経費の面ではこういうものがかなりの減少につながるのかどうか、削減につながるのかどうか。あるいは時間的なものもひっくるめて、まだこれから一歩先へ進めるのかどうか、そこら辺のところをさらに教えていただければありがたいと思っております。 それから、湖畔若宮土地区画整理でございますけれども、2つのたたき台が出されたというのは、方向性を示す意味で、あるいは皆さんに理解をしていただく意味では、非常に価値があっていいことをなさったな--たたき台が地元から出てきたのか、どこから出てきたのか私もよくわかりませんが、地元の要求を中心にしたたたき台、あるいは岡谷市全体からのたたき台というようなものが出てきて、それはあくまでもたたき台だよということでの議論が始まったということは、これは私がお伺いする限り、かなり反対者の皆さんも理解を示したといいますか、個人的に見れば、かなり興味を持たれたといいますか、前向きになったといいますか、そんな点が出始めたのではなかろうかな、それは私の印象でございますが、そんな感じがしております。 そういう好意的な受けとめの中で、協議会などへの出席人数がかなり多くなってきたのではなかろうかなという感じがしますが、そこら辺のところはいかがなものでございましょうか。 それから、反対派の皆さん、これは反対は反対なんでしょうが、市のそういう御努力に対してかなり反応を示される方があるのではなかろうか、そこら辺の感触をもう一つ教えていただければありがたいと思います。 以上、2回目の質問といたします。
○副議長(野溝道子議員) 林 豊議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
◎市長(林新一郎君) 時代変化に対応したフットワークのいい職員を養成するために、今後とも計画的な研修あるいは指導、訓練等行っていかなければならない、かように考えておりますし、時代感覚を養う機会を、さまざまな機会をつくっていかなければならない、かように考えております。これは職員ばかりではありません。市の理事者、また部長、課長も同じことが言えるわけでありまして、今時代は大きく変化をしてきているわけであります。市民の要求も随分多岐にわたり、また変化をしてきているわけでありまして、これらに的確にこたえられる、そんな人材を養成し、また要望にこたえていくということが今必要であろう、かように思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(野溝道子議員) 教育長。
◎教育長(北澤和男君) 育成プランの一元的な管理、そしてまた全体の統括というか把握はどこでやるかという御質問でございますが、これまでもそうですけれども、またこれからもそうしたいと思っておりますが、生涯学習課の方で全体的な把握をし、関係機関との調整をこれからも進めていきたいというふうに思っております。 それに当たりましても、何といっても各区、あるいは各区の育成関係団体、そしてPTAの方々、20数団体に及ぶ育成関係団体がございますので、それぞれの団体はそれぞれに独自活動をしております。しかし、そういうものを全市的な立場で、子供の育ちに視点を向けて、どういう方向でともどもに歩んでいったらいいかということで、この4月に制定させていただきました子育て憲章を、その共通の指針にしようということで出したわけでございまして、そのことを互いに念頭に置きながら、さらによりよいものを求めようという気持ちを持ちながら、ともども歩んでいきたいというふうに思っております。 御指摘を大変貴重な視点としていきたいと思っております。ありがとうございました。
○副議長(野溝道子議員) 企画部長。
◎企画部長(中嶋政春君) 審議会のところで、思い切った合理化、あるいは経費の面で削減につなげるような形での対応、あるいはさらには先に進める意向があるかというお話でありますけれども、御承知のように第3次行政改革大綱がここで示されたわけですけれども、その中に審議会の活性化の推進を実施計画の中で計上してございます。 そういった中で、視点を変えまして、ただ委員の数を減らすとか、統廃合ということではなくて、広く市民の意見や提言を行政に反映させるために、審議会の会議の公開ですとか、それから委員の公募枠の設定ですとか、それから女性委員や若年層の登用枠の設定、あるいは改選のときに前任者から後任者に引き継ぐ、そういった引継会の実施等、審議会の運営に関する統一基準をこれから策定をしていきたいというふうに考えております。 そういった中で、実のある審議会等とするために今後活性化を図ってまいりたいと考えておりますし、またこうした中で、審議会等が統廃合されることによって経費の節減につながる部分も出てまいりますし、また逆に経費がかかってくる、そういった審議会も出てこようかと思いますが、視点はいつも市民の立場に立っての審議会という形で進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○副議長(野溝道子議員) 都市開発部長。
◎都市開発部長(山岡徹三君) 出席者の御質問ですけれども、これまで3回検討会を開催したわけですけれども、3回で延べ約90人の方が参加をいただいております。多くの人に参加していただけるよう努力をしてまいりたい、そういうように思っております。 それから反応でございますけれども、今回の取り組みについては一定の評価をいただいていると思っております。ただ、こうした検討会みたいなものが地元と一緒になって計画づくりをしていく、そういうのがちょっとおそ過ぎたではないかというふうな御意見もいただいているわけでございます。反対者の気持ちをこちらに向けるよう努力をしていきたい、そういうふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(野溝道子議員) 一通り答弁が済んだようです。 林 豊議員、3回目の質問を許します。
◆11番(林豊議員) 11番 林 豊です。 3回目の質問をさせてもらいます。 世の中の今の流れの変化につきましては、市長、前向きにとらえていただきましてありがとうございました。 けさほどでございますか、八幡議員からも来年度の予算編成に向けた質問がなされましたけれども、ぜひ予算編成の中で、そういう時代の流れというものをくみ取りながら、もっと大胆な予算編成ができないのかどうか、そこら辺のところを念頭に置きながら、新たな時代に向けた芽出しの予算みたいなものが組まれれば、大変いいのではなかろうかなというふうに感じておりますので、これは私からの要望でございますが、何かもう一度通常の格好での予算組みではなくて、新しい目で時代の流れをくみ取った予算編成というものについて念頭に置きながら組んでいただければ大変ありがたいな、御要望を申し上げておきます。 それから、子供育成プランにつきましては御回答ありがとうございました。とかく世の中がぎくしゃくと始めたといいますか、隣は何をする人ではないですけれども、一方において非常に疎遠になり始めた。社会全体のまとまりみたいなものがなくなってきた中で、子供を中心とした動き、これらの活動が下手をすればといいますか、新しい社会の仕組みといいますか、流れをつくるような、大げさに言えばそんな方向にも動けるようなことしからの取り組みというものは、今後に大きな成果を出すのではなかろうか、そんな感じがしております。 しかしながら、これを先ほどのように、どこかでしっかり反省をしながら、来年はこうしよう、その年にやったのが失敗であったら失敗であって、それを中心にもう一回計画を立て直して、そして前へぜひ進んでいただきたい。そうすれば、私はその子供育成プランが、もしかすれば大げさに言えば、先ほど申し上げましたように世の中をも動かすような、そういういい活動の場になるのではなかろうか、そんな感じがしております。 先ほど教育長がお答えになりましたとおり、社会とのかかわりというものが子供さんたちにかなり出始めて、そういうものが自主的に、あるいは主体的に子供たちが動く1つの大きなきっかけになってくれれば大変ありがたいな、そんな感じをしながら、今後の育成プランの成果をぜひ上がりますように御期待を申し上げますので、よろしくお願いいたします。 それから、審議会の件でございますけれども、3回目に私質問しようと思ったら、企画部長さんの方から先にお答えが出てきましたけれども、実のある審議会であれば、それはやらなければいけないことだと思いますし、しかし、そこには人選もマンネリ化していないのかなというような感じも若干私はしております。人、物、金をもう一度新たな目で見直しをして、大胆な改革をお願いできれば、これも先ほど私が最初に申し上げた時代というものが大きな変化のうねりの中にあるだけに、もう一度根本から見直しをお願いできればありがたいな、そんなふうに思っております。よろしくお願いいたします。 それから、(「リーン」予鈴)湖畔若宮土地区画整理でございますけれども、先ほど部長の方からお話がありましたように、私も若干おそきに失したというような感じはしますが、議論のたたき台というものができたというものは大変な前進ではなかろうかなと思っております。年間で8回の会合をお組みになっているということでございます。大変な数だと思いますが、精力的に皆さんの御意見を集約していただきたい。 とにかく、皆さん方は担当がかわればそれまでなんでしょうが、それに携わった地元の方というのは何十年にわたって苦しむわけです。自分の自宅を直すことも、移転することもままならないような状況が非常に長く続くということを真摯にぜひ受けとめていただきまして、鋭意いい方向に解決するように御努力をお願い申し上げます。 そんなお願いを申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(野溝道子議員) 林 豊議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。 午後2時05分 休憩-------------------------------- 午後2時15分 再開
○議長(今井友吉議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 毛利栄子議員の質問を許します。 〔8番 毛利栄子議員 登壇〕(拍手)
◆8番(毛利栄子議員) 8番 毛利栄子です。 通告順に従って一般質問をさせていただきます。 1番、県知事選、下諏訪町長選を受けて、利水問題への対応と地下水及び土壌の汚染調査、またその対策についてであります。 選挙結果の問題については、前段で何人かの議員さんからお話がありましたが、私のとらえ方についてもお話をさせていただきたいと思います。 任期半ばで県議会から不当な不信任を突きつけられ、失職を選択した結果行われた知事選挙で、田中康夫氏は前回の58万票を 1.4倍にふやし、82万票を獲得して圧勝しました。田中氏が知事に就任してから1年8カ月、6月県議会で治水利水ダム等検討委員会の最終答申を受けて、浅川、下諏訪両ダムの建設中止を明言したことをきっかけに、共産党以外の県議は、市町村長や県議会との合意形成を軽んじ独善的で稚拙な政治手法により県政を混乱させたとして、全国に例のない暴挙を行ったのです。このことがいかに不当で県民の支持を得られなかったかは、先ほど述べた結果でも明らかであります。また、その後の県会の最大会派の県政会の解散、分裂でも明らかになっているところであります。 県民は県政の後戻りを許さず、脱ダムを選択し、岡谷の市民も投票した人の72%は脱ダムを支持しました。選挙前のマスコミのアンケートは、いつ、どんなときにどのようなとり方をしても、下諏訪ダムは要らないが7割から8割いたわけですから、市民の思いは終始一貫変わらなかったということではないでしょうか。 さらに、県知事選挙の投票日の1週間前に行われた下諏訪の町長選挙でも、脱ダムを支持し、下諏訪ダムの建設中止を訴えた高橋文利氏が、これまた次点の 1.5倍の得票で見事に勝利をおさめました。高橋氏は選挙後のインタビューに答えて、「ダム問題は終わった」と語っています。2つの選挙結果を見れば、民意はダム要らないであり、ダム問題はもう決着が着いたと思います。 これらをまず認識の出発点にして、以下何点か質問させていただきます。 1つは、市長の利水に対する考え方です。私はこの壇上から、今まで何度となく、ダムからの利水は必要ないと訴えてまいりましたが、市長はダムからの取水以外は考えていないと一切拒否してきました。しかし、昨日来の答弁を振り返ってみますと、「ダムに固執するものではない。安全で安定した水は東俣川から」、もしくは言い方を変えて先ほどは砥川水系からとおっしゃっておられましたが、ダムによる利水は断念したと受けとめます。そしてなぜそのように至ったのかについて、先ほどの答弁で「しなやかな対応をした」と説明されています。 一方、「利水問題で18日には、下諏訪町長と会談する。県には代替案を示してほしいと要望する」と言っています。市長の言い回しが少しずつ違いますので、これをまとめると、2つの選挙結果を受けとめ、しなやかな対応をしてダムからの取水は断念する。新水源は東俣川から取るが、下諏訪や県の対応も考慮するということでいいのかどうか、お考えをお聞かせください。 2つ目は、従来水量に関しては、今後人口増や企業活動の活発化、下水道普及率がふえれば水が足りなくなると説明されてきました。しかし、平成13年度決算を見ても、給水量はふえるどころか、またしても減って、日量、給水計画では3万 3,800t必要だと言っているのに、使っているのはその6割の約2万t、減少傾向にも歯どめがかかりません。 このような実態を見るにつけても、私は水が足りないなどということは、水位の低下も横ばいという回答を過日いただいておりますので、恐らくあり得ないと思うわけです。問題は水質で、現在汚染されている飲料水の井戸が5本、これは浄化装置をつけてほぼゼロに近い形で提供されているわけですが、原水が汚染されていることはやはり心配であります。汚染状況の調査と対策についてきちんと行うべきだと、これも口を酸っぱくして言ってきましたが、なかなか本腰を入れての取り組みをしていただけません。一体、この水質汚染の問題をどう解決しようとしているのでしょうか。 赤ちゃんからお年寄りまでの市民が毎日使っている水です。行政はもっと迅速で真剣な取り組みをすることが求められています。そこで、ぜひ体制的にも縦割りでなく、全庁を挙げてプロジェクトチームをつくって取り組んでほしいと思いますが、いかがでしょうか。 3つ目は、土壌を含めた汚染調査と対策の問題です。 土壌や地下水の汚染調査を求めると、費用が莫大、過去のときには 600億円かかるなどという驚くような数字を上げて「無理だ」と言っておられました。私は県から財政的にも人的にも応援してもらうまたとないチャンスだと思います。もっと廉価で調査をすることができるはずです。強力に県に支援要請を出したらどうかと思いますが、いかがでしょうか。 次、2番、3歳未満児の第3子保育料の無料化についてであります。 平成13年度から人口増対策として、第3子の3歳以上児の保育料、幼稚園費の無料化が行われ、子育て中の皆さんに大変喜ばれています。私は人口増という観点からの無料化には異論があるところですが、今の措置が若い父母の皆さんへの子育て支援になっていることは確かであります。かねがね住みよいまちはソフト面の充実からという考え方を持っているのですが、3歳以上児の無料化をするのだったら、保育料も高い3歳未満児にも適用できるようにしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 3番、障害者施策の現状と当面する課題についてであります。 障害者の完全参加と平等をうたった国際障害者年から20年、ことしは岡谷市障害者プランの最終年です。障害者問題をめぐっては、1992年の障害者基本法の成立、2000年の交通バリアフリー法の成立、そして2001年の障害を理由に国家資格を拒否してきた欠格条項の見直しと、貴重な前進が始まりつつありますが、障害者自身の切実な要求や実態から見れば、なお大きく立ちおくれていると言わざるを得ません。 そのような中で、小泉内閣は聖域なき構造改革の名のもとに、健保本人3割負担の引き上げを初めとする医療保険改革など、国民と患者、障害者の命、暮らしを根底から脅かす社会保障の切り捨てを進めようとしており、来年からは障害者福祉の措置制度を廃止して、利用契約制度に移行することになっています。これは、障害者施策の介護保険化とも言えるもので、本当に障害者の人権が守られ、自立と社会参加を助けるものになるかどうか、大いに危惧されるところであります。 支援費制度というものですが、国の詳細がなかなかはっきりせず、10月1日から市町村の窓口で申請受け付けが始まるというのに、該当者は不安を募らせています。 そこで、以下幾つかの点での取り組みの現状についてお伺いをいたします。 1つは、該当者に対してきちんと周知、説明がされているのかどうか。 2つは、施設を初めとして、居宅も含め、サービスの整備状況はどうなっているか。 3つは、岡谷市として利用料や支給量、支給期間などを決めることになっているが、準備状況はどうか。 4つは、知的障害者、ろうあ者などに対する説明の配慮はどのようにするのか。 5つは、視覚障害者の利便のために点字の受給者証などを用意すべきだと思うが、どうか。また、今後の岡谷市の取り組みについてもお伺いをいたします。 以上で1回目の質問を終わります。
○議長(今井友吉議員) 毛利栄子議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 新一郎君 登壇〕
◎市長(林新一郎君) 毛利議員さんの御質問にお答えをいたします。 1番でございます。知事選、下諏訪町長選を受けて、利水問題への対応と地下水及び土壌の汚染調査、その対策についてでございますが、既に先番の議員さんにも御答弁申し上げてあるわけでありますが、利水、治水とも合わせた多目的ダムの計画であったものであることから、安定供給を考えたとき、ダムからの利水が最適としたものであり、推進してまいりましたが、ダムなしでの治水、利水である以上、その代替案がどのように県の治水・利水対策推進本部で協議されるのか、それらの提案がどんなものになるのか、今後県と十分協議が必要であると考えております。 次に、隣町からの引水を考えるのではなく、岡谷市としての水脈、水利調査をすべきであるがどうかという御質問でございますが、今までの地下水調査については、平成14年3月、岡谷市議会定例会でも毛利さんから一般質問があり御答弁を申し上げております。地下水脈調査は、昭和35年、36年、40年に信州大学理学部地質学教室において調査をする中で、この調査結果に基づき、新規水源開発として片間町水源、宗平寺水源、東堀水源、御用地水源、橋原水源を求めたものであります。その後、橋原水源は枯渇により昭和61年廃止をいたしました。また、昭和61年に中村常現寺水源を求めましたが、現在は水位低下で、期待した水量確保ができない状況であります。 既に御承知のとおり、一般有機化学物質で地下水汚染の件につきまして、5水源に高度浄水設備設置と、ごく微量ではありますが、3水源で検出されていることや、生活環境部での民間井戸調査では、多くの井戸も汚染されていることから、市街地での水確保は困難と考えております。また、現在使用中の水源でも、水位低下による取水量の減少もあり、地下水は減少しても増加することは考えられないということであります。 このような経過の中で、ダムからの取水をするということで事業が進められてきたものでありますので、今後については、県がどのような砥川水系からの利水手法を検討されるのか、具体案の協議がなされることになりますので、それらについて下諏訪町とともに、さらに協議を深め、将来に向けた水確保に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 生活環境部長。 〔生活環境部長 矢島政樹君 登壇〕
◎生活環境部長(矢島政樹君) 1番目の地下水及び土壌の汚染調査、その対策について御答弁を申し上げます。 地域の地下水の水質状況につきましては、現状把握、基礎資料を得るため、平成13年度までに市内の井戸水の水質調査をしてきております。これまでの調査では、水質が環境基準を超える井戸が多いのは、ほとんどが市街地に群がっていることがわかりました。こうしたことから、地下で密接に関連いたします土壌につきましてもよい状態ではないものと推察しておりますが、本年度も井戸水のモニタリング調査を継続実施いたしまして、状況変化の把握に努め、注視してまいりたいと考えております。 なお、市民の皆さんが飲用します上水や岡谷市の大気につきましては、環境基準をクリアしておるところであります。 地下水・土壌汚染は水質汚濁防止法の改正前の有機塩素系溶剤の地下浸透が主な要因ではないかと考えられますが、これらの物質は当時広く使われており、原因の究明は極めて困難かと考えております。今後もどのような地下水・土壌対応が必要か、情報収集に努めるとともに、プロジェクトを組むということも1つの方法かとは思いますが、取り組み方法などにつきまして検討してまいりたいというふうに考えております。 また、県等への人的、財政的支援ということでありますが、今日までの県の調査では、環境基準値内で安全であると言われております大気汚染調査につきましても、追加の調査を検討してもらえるよう協議を続けておりますが、今後も地下水土壌対策につきましては、専門的な知識を有します県衛生公害研究所等へも必要によりお願いをし、ともに取り組んでいただけるよう協議を続けてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員) 保健福祉部長。 〔保健福祉部長 鮎沢史明君 登壇〕
◎保健福祉部長(鮎沢史明君) 2番目の3歳未満児の第3子保育料無料化についてお答えをさせていただきます。 保育料につきましては、従来から保育園同時入所の場合は、第3子以降について無料化を行ってきているところでございますが、昨年度からは新たに同時入所でない場合でも、3歳児以上の第3子以降の児童については無料化といたしたところでございます。 御質問の3歳未満児の第3子以降の保育料無料化につきましては、3歳以上児のほとんどが保育園、幼稚園に入園しているのに対しまして、3歳未満児は多くが家庭において養育されている現状もございまして、現在のところ無料化の考えは持っておりません。 それから、3番目の障害者施策の現状と当面する課題の中でお答えをさせていただきたいと思います。 平成15年4月より、障害者の自己決定を尊重し、利用者本位のサービスの提供を基本として、障害者みずからがサービスを選択し、契約により利用する仕組みである支援費制度が始まります。6月には厚生労働省から支援費制度事務処理要領が示されて、制度の概要について内容が明らかになったところでございますけれども、障害程度の区分の設定や支援費の基準など、国からの通達がおくれておりまして、準備を進める市町村といたしましてはより早い対応を求めていたところでございますが、昨日、国が利用者負担の基準額(案)、それから事業者に対して支払われるサービスの単価案を公表したとの報道がございました。細部につきましても早期に示されるよう願っているところでございますが、支援費制度に移行する現在の措置制度を受けているものは、現在施設入所、それから在宅生活支援合計で約 100人弱という状況でございます。 また、該当者への周知説明についてでありますけれども、9月15日号の広報おかやで制度の概要について掲載する予定でございますし、順次具体的な事項をお知らせしたいと考えております。また、福祉ガイドブックへの掲載、障害者団体、関係機関に対して説明を行うなど、効果的な周知を図ってまいりたいと考えております。 支給申請受け付けにつきましては、開始期間の目安が第4四半期とされているところでございますけれども、支援費制度の施行に支障のない適切な事務処理が平成15年4月1日から行えるよう準備をしてまいりたいと考えているところでございます。 支援費制度の対象サービスは、施設訓練等支援と居宅生活支援の2種類があるわけでございますが、居宅生活支援にはホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイ、知的障害のグループホームがございます。これらのサービスの基盤整備はどうかということでございますけれども、諏訪広域圏内の中でサービス事業者と調整を図りながら利用していただきたいと考えております。 サービスを提供する事業者は県が指定することとなっておりまして、9月から申請を受け付けしていると聞いておるところでございます。社会福祉協議会、社会福祉法人、JA、NPO法人等が在宅サービスの事業として指定を受けられるということでございますので、参入を期待しているところでございます。 利用料やサービス料の決め方及び考え方につきましては、国の基準が示されるのを待って検討してまいりますが、制度の趣旨から、障害者の意思を尊重した適正なケアマネジメントが行われるよう、職員の研修を重ねてまいりたいと考えているところでございます。 次に、知的障害者等に対する対応でございますけれども、本人の意思を十分にくめるよう、時間をかけた対応をしていきたいと考えております。 それから、視覚障害者に対します点字の受給資格者証の発行につきましては、今事務処理を6市町村の担当者が検討しておりますので、その中で配慮してまいりたいと考えているところでもございます。 それから、国が定める基準がまだ示されていない部分が大分ありますので、いずれにいたしましても、国の基準が示されるのを待ちまして、移行には万全を期してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 毛利栄子議員、2回目の質問を許します。
◆8番(毛利栄子議員) 8番 毛利栄子です。 前段の議員の質問にお答えになった部分については、私の方で改めてお聞きしないで、確認という形で質問させていただきましたが、それについて特段釈明もなかったので、従来答弁いただいたことを踏まえて2度目の質問をさせていただきますが、1つは、ダムから利水するということで、それしか考えられないということで今までやってきまして、今度の結果を受けて、しなやかな対応をして、ダム以外のところだというふうにおっしゃっておりますけれども、私はこの間市民の思い、先ほど言いましたが、岡谷でも72%の皆さんが脱ダムを支持した。従来、アンケートをとっても、6割、7割の皆さんがダムではない利水を望んでいたのにもかかわらず、市長はずっとそのことを言い張って、本当に長きにわたって市民を翻弄してきたということですので、その部分についての反省も込めて、しなやかな対応をしてこういうことになったという、余りにも無責任ですので、その部分について自己分析をしつつ、改めて見解を求めます。 それから、地下水汚染、土壌汚染に伴う危機意識というのがなかなか不十分、そのことがやはり一番の問題だと思います。ですから、また他のところから水を取るというふうな格好で、東俣川から安全で安定な水を供給する義務があるというふうなことを前段でおっしゃっておりました。 私は、東俣の問題については、この間、水利権の問題で、ダムから1万tということでやれば取れるが、農業用水として昭和46年ですか、1万tの協定を結んであるが、農業用水の飲料水への転用はできないということ、できるというにもかかわらず、できない、できないとそのことをずっと言ってこられたわけですから、東俣川から簡単にお取りになるというようなことでお考えになっているようでありますけれども、その問題についても私は難しいと思いますし、現実性がないというふうに思いますので、そのことについても見解を求めたいし、市長は表流水が安定で安全だというふうにおっしゃっておりますが、一番安定しているのはむしろ地下水なんです。水量の点からいえば、わからないとか枯渇しているとおっしゃっておりますが、日照りが続いたからすぐ出なくなるとか、給水制限しなければいけなくなるということは地下水にはありません。また、昨年のように上田の水道、それから、奈良川から取っている松本、塩尻の水道にベンゼンが投げ込まれた、灯油が投げ込まれた、そのことによって一夜にして全部1万戸も断水するということもないわけです。 水質の問題でも、地下水が最も安定しているという調査結果もあるわけです。これは1995年に第44回全国水道研究発表会というのがありまして、そこに大阪府立公衆衛生研究所から出された資料によりますと、水質についてですが、地下水と湖沼と河川ということで調べてあって、これは年平均の数値が出されているものでありますが、TOXということで聞きなれないものでありますが、このTOXというのは水中の有機物と水道の注入塩素が反応して生成される塩素系の副生成物がどれだけ出るかということで、共通の問題としてはかったものがあります。地下水から取るものは 0.047㎎/l 、湖沼からはその2倍の 0.089㎎/l 、河川からはそのまた2倍ということで地下水の約4倍です、 0.136㎎/l ということの調査結果が出ておりまして、私もこれらの研究のものも見させていただいて、そういうことで言えば、市長が安全だと言っている表流水が決して安全ではないということがあるわけです。その辺の問題についても、ぜひ見解を求めたいと思います。 それから、土壌汚染、地下水汚染の全体的な対策の問題について、生活環境部長さんの方からお話がありまして、どのような対応をしていいか情報収集に努めるというふうなこと、また県への支援についても、大気汚染も含めて追加調査、土壌対策を必要によってお願いして協議するということがありましたが、私は今がチャンスというふうに先ほど壇上でも申し上げたんですが、県がそういうことで言っているわけですから、こんなときに市としてもどういう代替案を出してくれるかということで待っている立場ではなくて--隣の例を挙げては申しわけありませんが、高橋町長は先日行って、町としての代替案も考える、県としての代替案も出してくれ。両方合わせて何がいいか考えようではないかという立場でやっているわけです。 ですから、岡谷におかれましても、どういうものを出してくるか高見の見物をしていて、聞いたらあれがいけない、これがいけない、そういう態度では私はだめだというふうに思います。本当に市民にとって緊急を求められている内容のことですので、きっちり代替案を岡谷市としても検討すべきだ。そのためにもきっちりした調査が必要だというふうに私は求めたいというふうに思うわけであります。それをぜひやるについても、ちょうどいい機会だから、県におかれましても応援してもらったらどうかというふうに言っておりますので、そのことについてはぜひそういう立場でやっていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 私がプロジェクトチームを提案したのは理由があります。もうこの問題を取り上げてからずっと--今は2つの課で答えていただいておりますけれども、これは水道だ、これは安全だということで、汚染といえば安全度で水道は関係ないとか、本当に縦割りの最たるもので、この大事な問題を庁内挙げて必死で取り組むというふうな姿勢になっていなかったわけです。ですから、まだ縦割りのそういうふうな形で尾を引いているとすれば、やはり庁内でプロジェクトチームをつくって、岡谷市の水質汚染の問題、水利の問題について真剣に調査研究をして、どうしていいかということを早期に出していくべきだというふうに思いますので、そのことについても、おいおいというような中身ではなくて、ぜひ忙しい話として立ち上げてもらいたいということについて、御見解をお伺いいたします。 それから、第2番の3歳児未満の保育料の無料化の問題につきまして、今、部長さんの方から、家庭にいることが多くて--対象者も少ないという意味だと思いますが、無料にできないというふうなお話でした。 先ほど私の前で質問なさっていた林議員も、民意をどうとらえるか、それに基づく政策決定はどうあるべきかというふうなお話をされておりましたので、それらも踏まえて、この問題については、私は特にこういう見地でぜひやるべきではないかということで見解を求めますので、お願いをいたします。 全体的には、保育園、幼稚園の入所者は減少傾向にあります、3歳以上児については。それは当然のことです、少子化ですから。しかしながら、3歳未満の部分は、国も未満児保育、それから長時間保育、一時保育などを推奨していることもあって、これは非常な勢いで入所している子供たちの数がふえています。例えばこの10年間をとってみますと、平成5年の3歳未満児の数は52人でありました。そのとき以上児は 1,325人です。平成14年9月3日、最新で見ますと、3歳未満児はその倍の 102人にふえています。3歳以上児はほぼ横ばいで 1,359人。幼稚園も含めての岡谷市全体の子供の入所状況の数であります。 そのことを踏まえれば、多い少ないというよりも、お母さん方、それからお父さん方もそうですが、本当に未満児保育に対するニーズと思いが募っているということの結果ではないでしょうか。その部分について、積極的な応援をしてこそ、住みよい岡谷市、子供たちのことを大事にしてくれる岡谷市ということで、市が一生懸命進めている人口増につながるかもしれません。私はそのことをぜひ求めたいと思いますが、中身の問題として大いに分析をして対応していただきたいと思いますが、どうでしょうか。 実際、3歳以上児を無料にして、必要だった費用はほぼ 5,000万円程度だと思うんですが、3歳未満児の該当と思われる部分を全額無料にすれば一体どのくらいお金がかかるんでしょうか。その部分についても求めながら、ぜひやってもらいたいということを求めますが、いかがでしょうか。 あと支援費の問題についてですが、部長さんからもお話があったように、来年の4月から実施されるとはいうものの、なかなか細かい内容については国の方も詳細なものを示してきていないということがあります。しかし、単価ですとか、量ですとか、それから利用料などは、私もきょうの新聞を見ておおよその内容を知った段階ですので、これからということがあるかもしれませんが、どういう内容で支援費の問題に移行し、該当者の皆さんにはどういう制度になっていくのかということは、前々から言われているわけですので、これはぜひ皆さんによく周知するための手だてとして、本当に介護保険と同じような扱いで私は対応していただきたいと思います。介護保険は本当に全部の区を回って個別にお話をされて理解を求めるということでやっていただきました。先ほど、現在利用している人が 100人程度とおっしゃっておりましたが、障害者手帳の保持者ですとか、あるいは療育手帳を持っている皆さん、いつお使いになるかということもあるわけですが、それらの皆さんの数はほぼ市内で 2,000人近い方がいらっしゃるわけですよね。しかも症状がさまざまな方がいらっしゃるわけですから、もう介護保険以上に手だてを尽くして、該当者の個人契約になるわけですので、説明をしていただきたいと思いますが、それらについてお考えをお伺いしたいと思います。 あと幾つか心配な点もありますので、それらについて市としての独自の対応を求めたいわけですが、在宅施設、それぞれのサービスが全体的には不足しているのは否めない事実であります。例えば身体的な障害者にしても、この辺ですと霧ヶ峰療護園ですね。それから知的な部分では西駒郷が多いですけれども、本当にあんなわざわざ遠いところまで、例えば西駒郷まで該当者が行かなければいけない、家族の人も大変というような状態ですし、申し込んでもなかなか順番も回ってこない、施設入所の場合は。そういうことがありますので、そういう意味でいうと、基盤整備についても大いに--自由に選べるという制度になるということも宣伝されているわけですから、努めていただきたいというふうに思いますし、障害者家族の負担も介護保険と同じように利用した場合にあるわけですが、応能割というふうにはなっているようでありますが、扶養義務者も出すということになっているわけです。だから、私はもう二十歳以上の障害者は成人ですから、その人たちに対して扶養義務者から出すという、個人契約にするにもかかわらず扶養義務者が利用料なども出すということは、やはりますます障害者が自立していく上でもネックになっていきはしないかなと思いますので、(「リーン」予鈴)それらを決めていくのは岡谷市の固有の事務でありますので、それらについてもぜひ考慮願いたいと思いますが、その辺についてもお考えをお聞かせいただきたいと思います。 以上です。
○議長(今井友吉議員) 毛利栄子議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
◎市長(林新一郎君) まず、しなやかな対応をしたことについての自己分析はということでありますが、先番の議員さんにもお答えをしたわけでありますが、昭和46年に砥川水系から1万tの水を岡谷にいただけるという水利権が設定されました。歴代の市長が懸命にこれを具現化すべく努力をしてきたわけでありまして、私も岡谷の水の事情を考えたときに懸命の努力をしてきたわけでありますが、昨年2月の脱ダム宣言以来、また下諏訪町長選、また県議選と2つの選挙でダムの可能性がほとんどなくなってしまった、この現状を踏まえまして、しなやかな対応をしっかりして、岡谷の将来にわたる水の確保をしていきたい、かように考えております。 市民の思い、72%が脱ダムだということでありますが、今から30年以上前、1万tの水利権が設定されたときは、72%以上の市民の皆さんが大歓迎をしたというふうに推測されるわけでありまして、時代とともにさまざまな市民の価値観も変わってくるというふうに認識をいたしております。 東俣川からの利水は困難である、また表流水は安全ではないということをおっしゃられているわけでありますが、表流水がすべて安全とは言えません。また、地下水がすべて安全とも言えないわけでありまして、昨日、中野市の地下水が有害物質で汚染されたというようなニュースが伝わってきております。私は、砥川水系の本流、15年ぐらい前に見させてもらいました。そのときこの本流から取水するであろうと思われるあたりに中性洗剤の泡が浮いておりました。また、毒沢という非常にあくの強い川も、沢から本流に流れ込んでいるということで、私は本流からの取水は最初からこれはぜひ東俣川からにしていただきたいということで、さまざまな困難の中で、やっとの思いで東俣に取水口を設けることを県に承諾していただいた、このような経緯がございます。表流水がすべて安全、いい水とは限りません。表流水の中でもいい水を選んで岡谷に持ってこようとしているわけであります。 また,市が代替案をしっかり検討して県に示し、県から人も金も引き出したらどうかということでありますが、これから県、あるいは新しい町長さんとお話し合いをさせていただきまして、岡谷市の要望も代替案という形で県にお願いをしていきたい、かように考えておりますし、県から人とお金を引き出すということは、岡谷市にとって非常に大切なことであろうかと考えております。そのことも十分考慮に入れて対応していきたいと考えております。 また、これからの話し合いの状況の過程でプロジェクトチームの設置を考慮していきたい、かように考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(今井友吉議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(鮎沢史明君) 3歳未満児の第3子保育料無料化についてでございますが、現在はどうかというようなお尋ねでございますが、現在3歳未満児 104人でございます。そのうち第3子以降の児童は18人でございまして、そのうち10人につきましては既に母子家庭等々によりまして保育料は無料化になっている現状がございまして、そうしますとあと8人が該当になるというようなことになるわけでありますけれども、この方たちも既に同時入所の方がおるわけでございまして、保育料が半額になっている現状もあるわけでございまして、そういうような中で、保育料の無料化ということは当分考えていかないというふうに考えているものでございます。 それから、支援費のことでございますけれども、まず第1は、当面該当者にはしっかりした説明が当然必要だろうというふうに思っているわけでございまして、早急に対応をしていかなければいけないだろうというふうに考えているところでございますが、あとそのほかの方につきましては、団体ですとか、そのほか民生委員さんの協力を得ていくとかというようなことで、また対応も考えていく必要があるだろうというふうに思っていますが、どういう方法が効果的かということもまた検討してみたいと思っているところでございます。 それから、利用料等につきましては、今後国からの細かい通知等もあると思いますし、近く県の説明会もあるというようなことをお聞きしているわけでございまして、そういう点を踏まえまして、現行のサービスの低下にならないようなことを基本に考えていきたいなというふうに思っているところでございますので、またよろしくお願いをしたいと思います。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 毛利栄子議員、3回目の質問を許します。
◆8番(毛利栄子議員) 8番 毛利栄子です。 利水の問題に関してプロジェクトチームはつくっていきたいというふうなお話でございますので、ぜひ早期に立ち上げていただいて、本格的な取り組みをお願いしたいものであります。 2つ目には、ちょっとお聞きしたいのですが、代替案を示していきたいというようなお話でしたけれども、岡谷市の代替案というのは現状で何か決まっているものがあるわけですか。その内容についてお聞かせください。 それから、昭和46年に利水を計画したという部分について、これは市長は、それがあれば何にでも使えるというふうに思っておられるかもしれませんが、私の認識ですと、農業用水としての利水のはずです。農業用水を飲用水に転用することが非常に難しいということで議論になって、水田耕作面積が減っているからいいではないかという議論をさんざんやったんです。そういうふうに言われているわけですから、本当にそれは可能なんですか。その問題についてお聞かせください。 それから、3歳未満児の部分を無料化のことについては、今お話で内容をお聞きすれば、そんなに大したお金はかからなくても無料にできるわけです。どうして3歳以上と3歳未満と差別しなければいけないのでしょうか。みんな岡谷のこれからを担ってくれる子供たちを一生懸命育てて働いているお母さんたちだから、同じ条件でやったらどうでしょうか。特段私は問題はないと思いますが、お願いをいたします。 それから、障害者施策の問題については、十分対応されてくださるようですので、詳細がもう少し明らかになってくれば、どういうような形でフォローしていけばいいかということは明確になってくると思うわけですけれども、あと1点だけ、自分で意思表示ができない、内容が理解できないという部分の重度の方もいらっしゃるわけで、そういう場合は成年後見人制度でありますとか、社協における支援のための補助の制度がありますが、これがまたものすごくお金がかかるわけです。成年後見人の人を選任していくには、最低でも10万近くかかるだとか、社協にお願いすれば、1件扱うごとに 1,000円、 1,500円かかるということもありますので、そういう部分について、そういう人たちが制度から本当にドロップアウトすることのないような手だては、ぜひ何か考えていただきたいと思いますが、お考えがあったらお聞かせください。 以上です。
○議長(今井友吉議員) 答弁を求めます。 水道部長。
◎水道部長(武井政喜君) それでは、議員さんが先ほどおっしゃいました昭和46年3月の岡谷市と下諏訪町の砥川水系からの取水に関する覚書の関係で、内容をちょっと御説明したいと思います。 この覚書の最初の1としまして--1と2を読ませていただきますけれども、1としまして、下諏訪町が今回水道計画によって取水することについて、岡谷市はこれに協力し、岡谷地籍のせぎにかかわる水利権者の同意を得るというのが1でございます。 それから2としまして、岡谷市が今後水道計画によって取水することについて、下諏訪町はこれに協力し、下諏訪地籍のせぎにかかわる水利権者の同意を得るということでございまして、東俣川から下諏訪町が水道計画に基づきまして現在の施設をつくるときに、当然、砥川の水利権が岡谷市の農業関係者のせぎ関係者に会ったわけでございます。それから、当然下諏訪のせぎ関係者にも会ったわけでございます。そういう中で、下諏訪の水道水を取水するに当たり、岡谷のせぎ関係者の理解はぜひ下諏訪に協力してくれよということで、岡谷で理解を得てくれ。もし岡谷が今度は水を取るときには、当然下諏訪町もこれに協力して、下諏訪町のせぎ関係者と話し合いをして、水を取るのに協力するよという基本が前提で、最初にこの覚書が交わされ、その後、各それぞれのせぎ関係者からそういう趣旨で岡谷市、下諏訪町の水道事業に協力するということの中で、今度は下諏訪町とせぎ関係者というような形で同様な協定書を結んだものでございますので、基本はそういうことが基本で、砥川水系からの取水ということが決まっているものでありますので、御承知をいただきたいというふうに思います。 以上です。
○議長(今井友吉議員) 市長。
◎市長(林新一郎君) 現時点においては、まだ県あるいは新町長さんともお話し合いをさせていただいていない段階でありまして、代替案は持っておりません。
○議長(今井友吉議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(鮎沢史明君) 保育料のことでございますけれども、額ということでなくて、ほとんどの家庭で、今3歳未満児の方は養育をされているというような、そういう観点で申し上げているわけでございまして、今のところ無料化するというふうな考え方には至っていないものでございます。 それから、支援費の中でございますけれども、内容の理解できない人も確かにいるわけでございますが、これは十分な説明をして、それでもどうしてもという場合にはもういたし方ございませんので、社協でやっております地域福祉権利擁護事業ですとか、成年後見人の制度というものがあるわけでございますので、そういうものもどうしても活用しなければならないというような部分が出てくるかなというふうに思っていますけれども、いずれにしましても、ドロップアウトのしないというようなことについては、十分な意を配していかなければいけないだろうと思っているところであります。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 毛利栄子議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。 午後3時09分 休憩-------------------------------- 午後3時20分 再開
○議長(今井友吉議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 川崎展司議員の質問を許します。 〔6番 川崎展司議員 登壇〕(拍手)
◆6番(川崎展司議員) 6番 川崎展司です。 一般質問も2日目、後半を過ぎましたので、皆様には一番お疲れのときと思いますが、通告順でありますので、よろしくお願いいたします。 例年になく暑い夏でしたが、ことしもまた信州諏訪湖畔岡谷の地に、関東や関西方面から家族連れや、また若者たちがひとときの涼を求めてキャンプを楽しみに訪れてまいりました。小口太郎像の付近から、湊側から、下浜側の湖畔公園、ことしはさらに体育館の西側に新しく設けられた芝生公園、ここまで広がりまして、この岡谷の地を安心の休息地として一夜を過ごして帰っていかれました。 早朝の諏訪湖畔は、湖面をわたってくるさわやかな風、また朝露を浴びて芝生も美しく生えております。また、前方には八ヶ岳の主峰がきれいなパノラマを描き出しておりまして、まさに「緑と湖のまち岡谷」を象徴するそのものであります。また、早朝の湖畔には釣りを楽しむ人、またマレットゴルフに興ずる人々、それに早起き野球や、あるいは早朝テニス等で汗を流す人、それにウォーキング、ジョギング、あるいはランニング、それぞれの趣味を生かしてエンジョイし、人生を謳歌している姿はまことに和やかな情景でございます。ここ周辺のさらなる環境整備が待たれるところであります。 また、ことしは諏訪湖で水泳の会が開かれました。国土省によりますと、天竜川の下流地域は、全国でも5指に入るほど水質がよいということでございます。天竜川の源が諏訪湖でありますから、諏訪湖流域住民の諏訪湖に対する環境の意識というものが問われるところでありますから、これから諏訪湖の浄化に向けては、我々責任を持って努めていかなければならないということを改めて自覚をしたところでございます。 こうした反面、長引く景気低迷のあおりでありますか、昨年は全国で3万人という自殺者が出ております。また、家出人、蒸発者も10万人を超しておりますし、それに不登校児童生徒が14万人ということでございます。毎日のようにテレビ、ニュースで事件、事故が流れておりますけれども、少年犯罪というのも、ここ10年で倍増しているのが現況であります。 こうした社会のひずみや格差を払拭するためにも、国も地方自治体も本当に強い政治力を発揮して、経済の安定、発展に向けても力を注ぎ、さらに重大なことは青少年の健全育成、これを最重要視して、事件や事故のない平和な国家社会の構築に向けて全力を注いでいくべきときではないか、このように思うわけでございます。 幸いと申しますか、この岡谷市はことし4月転任してきました治安行政の方によりますと、岡谷ほど事件の少ないところはないという話をされました。どうぞこれからも安全第一、災害のない、そして犯罪のない、事件をなくし、安心して暮らせるまちづくりを市民総参加で推進し、市といたしましても、さらなる御努力、御尽力のほどをお願いを申し上げておきます。 それでは、今回も市民や地域住民からの要望の高いものについて数点お伺いをいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 1番の中央町再開発ビル、(1)の市民ギャラリーについてであります。 この再開発ビルにつきましては、さきの全員協議会でも説明があり、理解はしているところでありますが、老婆心ながら再度お伺いいたします。 その前に、生涯学習福祉等施設懇話会の皆様と関係の方々に敬意と感謝を申し上げておきます。 おかや東急撤退という、市にとっては大変な事態が起きたわけでありますが、わずか1カ月余りの準備期間で、1、2階が商業店舗、3、4階が公共施設、このビルの有効利用がいち早く固まったことは、関係の方々の協力が実を結び、市としても苦労のしがいがあったと思います。全員協議会でも申し上げましたが、市内の中心地に位置し、利便性が高く、設備が整った施設を学習の館として使用できることは、市民にとって最高の幸せであり、その喜びと期待というのは大変大きなものであろうと思います。 私も先年、生涯学習と福祉の複合館の早期建設と構想について質問を出させていただきましたが、その折、1階に展示、展覧会のできる多目的広場を設置することを要望いたしておきました。この再開発ビルでは、3階の市民ギャラリーがこれに相当するものと思います。 先日、この市民ギャラリーで市美術会主催の美術館建設資金捻出のための作品展示会が開催されまして、観覧に行きましたが、結構見やすく上手に掲示されておりました。これから秋口にかけまして、市民文化祭を初め、大勢の市民が集う大きなイベントが続くことになります。持ち込まれる作品も50号、 100号と大きなものになりますが、今後吹き抜けトップライト工事を初め、各研修室の改修もあり、来春3月完成の予定でありますが、この秋、市公民館で最後の開催となるわけでありますが、このイベントの状況を実際に見聞して、このギャラリーが有効に活用できるようお願いをするところであります。昨年まで開催に立ち会った市公民館職員の方々と詳細に打ち合わせをして、展示、展覧会がある程度余裕を持って観賞できるように設計、施工されるよう今から要望しておきたいと思いますが、この市民ギャラリーについての御見解をお願いいたします。 (2)の生鮮食料品店の時間延長であります。 商業界の現状は、全国各地同様の中心市街地から郊外へと移ってきております。その郊外型スーパーも火曜特売とか、日曜朝市とか、各スーパー独特の勝負を打ち出してある程度成果を出しているようであります。ちなみに、Aスーパーは夜8時まで、Sスーパーは夜の9時まで、コンビニでは24時間営業の店もあります。商業問わずあらゆる企業において、成功する基本は何といっても自助努力に尽きるものと思います。再開発ビル1階の生鮮食料品店は、中心市街地でのスーパー形式の店として発足いたしましたが、今後郊外型スーパーに対抗するには、独自の商法やアイデアを打ち出して、さらに大事なことは地の利を生かす必要性があろうかと思います。 来春3月、3、4階の学習館がオープンいたしますと、学習に多くの市民は大体夜間7時前後に通ってきますから、この7時の閉店を7時半まで延長すれば、市民を明るく迎えることができますし、ついでに買い物をする機会も出てきます。営業時間は商店が決めるものでありますから思うようにはなりませんが、他のスーパーに匹敵し、むしろ凌駕するぐらいの自助努力を望むところであります。行政指導の立場から、このことについての御意見がいただけたらお願いいたします。 2番の市営駐車場でありますが、この狭い岡谷の地にあって、中心地にある市営駐車場は、商店を中心に市民にとっても付加価値の高いものであります。一部には使いにくい等の不評も聞かれますけれども、順次改善の方向に向かうようですが、中心地に用のある方にとっては便利この上なしと思います。 現在、丸山橋工事中は3時間まで無料となっておりますが、来春3月、学習館オープン後も従来どおりの3時間まで無料で進めるのか。また、丸山橋の工事終了後はどうするのか。市としてもその対応に頭を悩める問題であると思います。 今まで市の公民館を利用していた人々は自由に前庭の駐車場を利用してきました。もちろん学習館オープン後も車の方は多いと思います。大きな財源を投資した市営駐車場でありますが、市民優先の施策として、生涯学習に励む市民のために、無料駐車の線が考えられるかどうかお伺いをいたします。 3番の蚕糸博物館、美術考古館でありますが、このことについては、過去何回かにわたって各議員からも要望が出ておりますが、生涯学習福祉等施設の対応がまとまりましたので、改めて要望を兼ねてお伺いをいたします。 市の方針は、現在地でしばらくは運営をし、適合地があれば、時期を見て移転するという意向でありますが、先日も郷土作家の絵画展を見学させていただきましたが、市公民館と同じく建築年数も経ており、現代の感覚とはほど遠いものを感じているところであります。すべて新しければよいというものではありませんけれども、古いものにはそれなりのよさがあるわけでありますが、先日県外の方が、野麦峠で有名な岡谷に製糸に関する博物館があると聞き、ぜひ見たいというので案内をいたしましたが、正直なところ、やや期待薄のようでありました。大正から昭和初期にかけては業界を席巻し、国内はもとより海外に名をとどろかせた製糸王国岡谷でありますから、かつての名声と偉業を後世に残すためにも、近い将来、最適の地に蚕糸博物館の移転改修が望まれるところでありますが、今後の見通しと候補地についてお考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。 次に、美術考古館の収蔵品の保管についてでありますが、収蔵品といっても主に絵画、彫刻と思いますが、展示、展覧会の開催時以外の保管場所と品質管理の面で適しているかどうか、支障がないかどうか、その点についてお伺いをいたします。 4番の防災についてでありますが、JR高架下の防災倉庫の件であります。先年質問の折に、駅南の区画整理事業が完成すれば、高架下に移転設置をするという御答弁をいただきましたが、現在までその後進展いたしておりません。JR高架下の防災倉庫設置について、いつごろの予定になるのかお伺いをいたします。 (2)の防災拠点の設置であります。ここに来て、東海地震を初めとする地震発生後の訓練が行われてきております。また、各地の防災訓練も年々拡大化されてきておりますが、市内にはごみ収集場所に各避難場所が掲示されておりまして、市民の間にも防災に関する、また災害発生時における対応など大分身についてきたようであります。 先日のニュースで、東京都では20万人が避難できる場所、それから20万人が3日から5日間対応できる循環する飲料水の貯水槽を設置したとの報道がありました。市内ではもちろんそのようなところはありませんから、まず手始めに、各小中高の校庭を防災拠点として、非常食や非常用器具を備えた防災倉庫の設置の必要があると思います。それと、将来は非常時の際の飲料水の確保は絶対必要条件として上がってくるものと思いますが、貯水槽については将来への提言としておきますが、各校庭を拠点にし、防災倉庫の設置等についてのお考えをお伺いいたします。 5番目の学校週5日制であります。この件については、6月議会で先番の議員からの質問が出ており、一部について御答弁をいただいておりますが、1学期が終了した時点においての状況や、また問題点等についてお聞かせを願いたいと思います。 この週5日制の実施前には、授業日数が減り、学力低下を心配するという向きもあり、また個性を伸ばして歓迎できる等、いろいろな意見や反応が出ておりました。学校週5日制はゆとり教育を目指して、教科の学習内容を約3割削減しての新学習指導要領のもとに今春4月から実施されてきたわけでありますが、1学期を経過いたしまして、この現場を受け持つ先生方、また父兄の皆さん、児童生徒も、5日制についてそれぞれの思惑があったことと思います。実施後4カ月足らずでははっきりした状況はつかめないところでしょうが、市教育委員会として率直に受けとめた感触と、またアンケートなどによる調査等についてお聞かせを願いたいと思います。 以上で質問を終わらせていただきます。
○議長(今井友吉議員) 川崎展司議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 新一郎君 登壇〕
◎市長(林新一郎君) 川崎議員さんの御質問にお答えをいたします。 1番の中央町再開発ビルについてでございます。 中央町再開発ビル3階に生涯学習施設を移設するに当たりまして、学習者を初め、市民の皆さんが学習成果を発表できる展示コーナーを計画をいたしております。お尋ねの文化祭での学習者の作品の展示につきましては、展示コーナーはもとより学習施設の各部屋を使用することで、今まで以上に十分なスペースが確保できるものと考えております。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 経済部長。 〔経済部長 井出皓基君 登壇〕
◎経済部長(井出皓基君) 1番の中央町再開発ビルについての中で、生鮮食料品店の時間延長について御質問いただきました。 中央町再開発ビルの1、2階の商業床、生鮮食料品店の営業時間につきましては、現在午後7時までということになっております。しかし、この夏の時期、7月20日から8月14日の約1カ月間は夜8時まで営業したところでございます。営業時間等につきましては、権利者とテナントの皆さんで組織されております店舗会議で検討し決定をしておりまして、行政が指導することは大変難しい面もございます。店舗会議では、今回実施した結果を踏まえて、営業時間について検討していくというふうにお聞きしておりまして、市からも時間延長の声があることにつきましては申し上げてまいりたいと思っております。 大きな2番の市営駐車場の無料化について御質問いただきました。 中央町市営駐車場の使用料につきましては、商業の拠点地域であります中心市街地ににぎわいを取り戻すと同時に、近く始まる丸山橋のかけかえ工事による影響を考慮する中で、平成13年4月から16年3月までの3カ年間に限って、使用料を3時間まで無料としたところであります。 その後において、おかや東急百貨店が撤退し、来年3月には公共施設としての改修も終わり、全館オープンすることになりました。今後は公共施設の利用者も利用することになるわけでありますが、駐車場の利用方法につきましては、御指摘の点も含め、慎重に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員) 教育長。 〔教育長 北澤和男君 登壇〕
◎教育長(北澤和男君) 3番の蚕糸博物館、美術考古館について、2点の御質問をいただいております。 まず、1点目の博物館の移転につきましては、これまでも議員の皆さん、あるいは市民の皆さん方からも御意見をいただいてきておるところでございまして、歴史的建造物の活用とか、あるいは廃川敷の利用などさまざまな御提言をいただいているところでございます。 現在、この博物館内には収容しきれない貴重な収蔵品も数多くあるわけでございまして、御指摘のように狭隘な館内での展示がえもままならないというのが現状でございますけれども、この移転につきましては、岡谷市の歴史的、文化的発展という視点から熟慮していかなければならないと重く受けとめているところでございます。また、全市的立場からのまちづくりという視点からも検討していかなければなりませんので、関係部課と十分に相談して構想をまとめ、移転先適地についても検討してまいる考えであります。 2点目の絵画作品の保管についてでございますけれども、私どもも大変気にかけているところでございます。現在、作品の大半は3階の収蔵庫に、そしてまた大型の作品は1階の収蔵庫におさめられておるわけでございますが、いずれもこの収蔵庫は狭隘となっておりますので、今後とも創意工夫を凝らしながら、保管には万全を期するように努めてまいるつもりでございます。 4番の完全学校週5日制について御質問をちょうだいいたしました。 1学期終了時点での子供や保護者の5日制への感じ方について御質問でございますが、教育委員会では、これまでこの5日制にかかわりまして、市内の小中学生を対象に3回のアンケート調査を実施してまいりました。1回目は、5日制実施前の段階で昨年度行いました。2回目は、実施されてから2カ月経過した時期に行ったわけでございまして、今回は夏休み後の調査であるわけでございます。 しかし、この5日制全体についての総括ができるという段階にはまだ至っていないわけでございますけれども、アンケート結果について若干申し上げたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 今回の調査は、子供たちの休日における遊び、あるいは勉強、家族と過ごす、その過ごし方等をとらえたものでございまして、対象は小学校3年生から中学校3年生までといたしまして、いずれも抽出校で行ったものでございます。 調査結果からは、子供たちの遊びとか、スポーツとか、家族と過ごすことについて、回答数が一番多い項目は「今のままでよい」という回答が非常に多かったわけでございます。ちょっと意外であったわけでありますけれども、これをどういうふうに解釈するかということにつきまして、育成プランを立ててそれにのっとってやっているからなのかどうか、さらにこれは詰めていかなければいけないというふうに思っているわけでございます。2番目に多かったのは「遊びやスポーツなど、家族ともっともっと多くしたい」というのが2番目に多かったわけでございます。それから3番目のものは「休日は習い事、勉強等はそんなに多くしたくない」となっておりまして、むしろ子供たちの生活志向は体験的な学習、外に出て活動したいという、そういうことを求めているのかどうか、これらは子供たちの休日の過ごし方への期待度の傾向性と受けとめられるというふうには感じられるわけでありますけれども、その意識の根底にあるものは何なのかということ、大変それをとらえるのは難しいなというふうに思っておりまして、さらにその意識の根底に流れているものをとらえていかなければいけないというふうに考えているところでございます。 また、保護者の方々からの御意見、記述式で今回はいただいたわけでございますけれども、これは御家庭の状況によって大分違いがあるように感じられました。子供の休日の過ごし方について、現在の状況で心配ない、こういうふうに答えた御家庭の場合は、子供の休日の過ごし方について親子の間で話し合っている、話し合いが持たれて、そして子供のいわば目的を定めた過ごし方をさせている御家庭では余り心配ないというふうに答えていらっしゃるようにその記述の中からは感じられました。しかし、心配だというふうに答えている中では、どうも子供だけで過ごすことが心配だということでございまして、この辺はもうちょっと詰めていかなければいかんというふうに思っているところでございます。 学校におきましては、休日の前あるいは夏休みに入る前の指導について、昨年度以上にきめ細かな指導をしていただきたい、そして助言をされるようにということでお願いをしたわけでございますけれども、そういう中で、学校から寄せられている感じ取り方は、まだまだ学校と保護者との連携がもっとしていかなければいけない、まだまだ功を奏していないという学校自身の反省が寄せられているわけでございます。 こういうことを踏まえまして、今後とも学校、家庭それぞれが子供の心の自立に向け、そしてまた自立的な生活づくりへの支えをともどもに、地道に粘り強く続けていくことが求められている、これは尽きない課題ではないかなというふうに痛感しているところでございます。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 企画部長。 〔企画部長 中嶋政春君 登壇〕
◎企画部長(中嶋政春君) 4番目にいただきました防災について御答弁申し上げます。 JR高架橋下の防災倉庫移転につきましては、以前にも答弁させていただきましたが、現在岡谷駅
南土地区画整理事業地内にあります2棟の防災倉庫を事業の進捗状況を見ながら移設したいと考えております。それまでの間は、高架橋下の防災エリアを、土のう用の砂置き場等として使用してまいります。 次に、2つ目の防災への対応につきましては、各小中学校には平成11年から余裕教室等をお借りをして、避難者用の防災資機材を備蓄しております。また、平成11年から5カ年計画により、防災資機材の備蓄を行っており、毛布、給水袋、食器、ブルーシート、ハンドマイク、仮設トイレ、ヘルメット、発電機、テントなどを逐次備蓄をしてきております。 また、飲料用貯水槽の校庭への設置との御提案でございますけれども、各学校には飲料水用の地下受水槽が設けられ、屋上の高架水槽を経て
水道蛇口に配水をしております。災害時には、この水槽の水を活用し、避難者に飲料水として提供してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 川崎展司議員、2回目の質問を許します。
◆6番(川崎展司議員) 6番 川崎展司です。 種々御答弁をいただきましてありがとうございました。 この市民ギャラリーは、市の公民館で制作活動を続ける市民にとっても、中心地のビルを会場として使用できるということを望んでおり、期待をしております。また毎年文化の日を中心にして開催されている市民文化祭は、1年間個々に学んできた日ごろの成果を発表する集大成の場であります。また、市の美術会主催の岡谷展というのも、絵画、彫刻、諸工芸等、研さんを重ねて、特に岡谷市長賞とか、岡谷市教育委員会賞とかいう賞がありまして、この名誉ある賞を目指して皆さん研さんを積んでいる、発表の場であるわけであります。そのほか市民の善意によって行われております福祉バザーがございますけれども、これも市民ギャラリーが最適な会場であると思っています。これから何年、何十年とこれらのイベントは続くわけでありますから、今後も盛大に開催できるよう、使いよく、観覧しやすく、また多くの市民の集いに適応できるような、より一層検討していただきまして、有効に活用できる市民ギャラリー、要望を強く申し上げておきます。 生鮮食料品店の時間延長でございますが、これは中心地の地の利を生かし、また公共施設と商店が1つのビルに同居するという、まさにねらいの相乗効果というものが得られると思います。中心の商店がおそくまで開いていれば、童画館通りや中央通り、通り全体の活性化にもつながるものではないかと思っております。Aスーパー、Sスーパーに同様の自助努力をしてほしいと思います。来春3月、この3、4階がオープンいたしますが、そのときの対応が決め手となるような気がいたしますので、どうぞ行政としての立場からもできるだけの御指導のほどをお願いを申し上げておきます。 市営駐車場につきましては、生涯学習にいそしむ市民には、その意欲を高めるとともに、また底辺を拡大する意味からも、自由に使える無料駐車が望まれるところであります。平成15年度まで現状のまま進められるようでありますが、以後につきましても再検討されまして、市民の立場になっての策定を要望いたしておきます。 蚕糸博物館と美術考古館につきましては、移転先がはっきり決まっていないようでありますが、要望を申し上げますと、消防署の先がわかれば、旧庁舎であれば、場所といい、建物の風格といい、また最適であると思われます。あるいは、ロケーションのよい湊側とか、あるいは今現在体育館やロマネット、それに今後福祉施設として使われる諏訪湖ハイツが集結している南宮地区、これは土地が確保されれば格好の適地であると思います。移転先につきましては、将来を見きわめて慎重に選定されるようお願いをしておきます。 工業立市岡谷の基礎を築いた先人たちに報い、またその偉業をたたえるためにも、将来移転の際は、もっと貴重な資料を収集し、岡谷の伝統と歴史を十分に味わえるよう、また資料の配置、あるいは順路、回路の設置等十分に研究されて、岡谷市の観光文化の目玉になるような施設にしてほしいと思うわけであります。風格と美しさを持った見ごたえのある蚕糸博物館、美術考古館のリフレッシュオープンを期待をするものであります。 保管庫については、今の建物ではやむを得ないところでしょうが、現在 200点ぐらいの作品が収納されていると思いますが、これらの作品はその1つ1つに作者の心と気持ちが込められているわけでありますから、今後の移転改修の折には十分な広さと、また品質管理の上で対応できるような保管庫の設置を要望をいたしておきます。 防災倉庫の件につきましては、JR高架下について、歩行者専用道路をつくっていただいたり、また遊園地を整備していただきまして、周辺地域住民からは大変喜ばれておりまして便利に使わせていただいております。この移転については、向こうが整理ができましたらよろしくお願いを申し上げておきます。 防災拠点の設置では、各校において既設されたものもあり、順次これから設置するということでありましょう。了解いたしました。 この飲料水の貯水槽も現在あるということでございますが、もう少し循環性の大きなものが、また大きなところには必要になってくると思いますが、これは参考としておきます。 災害は忘れたころにやって来ると言いますから、市民生活の安全を図るために、防災対策をなお一層強化していただきたく要望を申し上げておきます。 学校週5日制については、実施後4カ月の動向について、また、アンケート調査等についてお聞かせをいただきありがとうございました。 教育長の今のお話のほかにも、学力低下を憂いたり、またテレビゲームの時間が多過ぎたりという向きもあり、あるいは子供との会話がゆっくりとできたり、友だちとの交流が多くなったという、こうした面もありますから、功罪相半ばという声も聞かれているところでございます。 文部科学省は、この週5日制のゆとり教育で、理解が十分でない児童に補充的な学習指導事例を設けたり、また進んでいる子供には、発展的学習の指導資料を作成するなど、現場の先生を惑わせるような資料指導が出されたようでありますが、ここ4カ月や、また1年や2年でははかることができないのが教育でありまして、そこに難しさと奥深さがあるわけであります。先生方も混乱をすることなく、教育の現場で工夫を凝らして、1人1人の児童の状態を把握して、柔軟な指導方法を考え出していただきまして、ゆとり教育の効果を上げていただきたくお願いをするところであります。 学力偏重のみにとらわれず、伸び伸びと個性を生かすよう、また物事に興味と関心を持ち、それを追求する喜びと楽しみの学習づくりを目指して、週5日制のゆとりの教育の成果をぜひ上げていただくように、御尽力を願うとともに、今後児童生徒の健全育成に向けてもぜひ御指導いただくようよろしくお願い申し上げておきます。 以上、何点かについてお伺いいたしましたけれども、最後に市長さんに、この5万 6,000人という大所帯を切り盛りしていくのは大変なことと思いますが、くれぐれも健康に留意をされまして、岡谷は岡谷らしくをモットーに、長所は伸ばし、短所は改め、ときには積極的に、またときには慎重にして、まず安全第一を考えていただきまして、市民生活の向上と市の発展にこれからますます御尽力のほどをお願い申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(今井友吉議員) 川崎展司議員の一般質問を終了いたします。 横内敏子議員の質問を許します。 〔10番 横内敏子議員 登壇〕(拍手)
◆10番(横内敏子議員) 10番 横内敏子でございます。 多分、きょうこれが最後だと思います。皆さん、さらにお疲れかと思いますが、おつき合いをいただきまして、通告順に質問をさせていただきます。 1番の中央町再開発ビル、公共施設の活用についてです。 わずか4年足らずで東急が撤退してしまい、一時はどうなることかと大変心配したわけですが、1、2階はカネジョウさんを中心とした商業ビルとして再出発し、今日に至っています。 さて、3、4階の跡利用につきましては、市民の間でもさまざまな意見が飛び交いましたが、駅南に建設に向けてつくった複合館懇話会を初め、市内90団体との話し合いの中で公共施設にすることに決まりました。以前、私も空きビルに公共施設をつくってはどうかと提案してきましたので、この結果については歓迎するものであります。そして、新たに大学生を含め26名で発足した生涯学習福祉等施設懇話会や婦人の家利用者66団体、公民館利用者99団体、青少年団体連絡協議会等、さらに高校生、大学生への聞き取りも含めて、多くの市民の声をまとめて3、4階の施設内容が決定したわけです。短期間にこれまでにまとめ上げられた関係の職員の皆さんの御努力に敬意を表するものであります。 既存の施設の利用ですので、多少の不便さはあるかもしれませんが、町ににぎわいを取り戻すことと、幼児から高齢者まで集い、遊び、学ぶ場としての施設に市民の期待は大きく、来春のオープンが楽しみです。 さて、その公共施設の活用について2つ質問いたします。 1つは、4階に設置されることになった親子プレイルームについてです。 茅野駅前にオープンして以来、若いお母さん方からの要望が多かったわけですが、ようやく市内にオープンする運びとなりました。親子が交流を深め、楽しいひとときを過ごし、子育ての悩みを話し合い、また行きたいと思えるような魅力のある広場であってほしいと思います。施設に向けてどのようにしていくのか、内容、これからの進め方などについてお聞きしたいと思います。 次に、(2)として小学生、中学生、高校生の集う場から見た活用についてお聞きします。 3月議会で、中高生の集う場について、茅野市の事業に触れて質問いたしました。その折、現在ある施設等の有効活用を図る中で、また、今後若者のニーズをとらえながら研究検討するという答弁をいただきました。幼児については、親子プレイルームが新設されますが、小学生についても、児童館のない岡谷市においては集う場があってもよいのではないかと思いますが、新しい施設の中で活用できる場があるのか。また、中高生に至ってはさらに幅広い内容の場が必要と思うわけですが、ニーズにあった場合、どのように対応されていくのかお聞きいたします。 大きな2番の学校、保育園の給食用食器についてです。 まず、学校についてです。さきごろの6月議会で、食器の切りかえに当たっては強化磁器食器の導入をお願いしましたが、問題点等をクリアできれば、その段階で導入を検討してまいりたいと思うが、今年度は強化磁器の導入は考えていない。ほかの市町村でやっているところの結果等も参考にしながら、今後検討を続けてまいりたいとの答弁でした。その後、このことについて検討されたのかお聞きしたいと思います。 また、同じ6月議会の最後に、教育長さんは食器についてポリエチレンナフタレートにしていきたいというふうに内部では検討しているとの御答弁がされました。今議会に小中学校の食器に補正予算が上程されています。1年前倒しをして、全部切りかえるという説明がありましたが、切りかえに当たっての進捗状況をお尋ねいたします。 次に、保育園についてお尋ねいたします。強化磁器食器の使用について、同じく6月議会で、「1園で試行してみたい」と大変前向きな御答弁をいただきました。提案に向けてともに活動してきたお母さん方は大変喜んでおりました。試行に向けて、いつどこの保育園で何をどのくらいの期間実施するのかなどを含めて、今の進捗状況をお聞かせください。 3、岡谷市の飲み水について。 先ごろ行われた知事選挙や下諏訪町長選挙を通じて、下諏訪ダム建設の中止は確定的な状況となりました。今後県においてダムにかわる代替案の検討がなされると思います。私が昨年9月議会で質問いたしましたし、既に先番議員さんも同様の質問をされていますので、重複することもありますが、岡谷の飲み水について、大変重要なことであり、また状況も変わりましたので質問をさせていただきます。 (1)の岡谷市の飲み水の確保についてです。 先番議員さんの質問に市長さんは「安全で安心した水が得られるならば、ダムにはこだわらない。また、東俣川から水をもらいたい」と答弁されました。さらに、「具体的な代替案を知事に求める」とも言われました。私は、総合的な水源確保の調査が必要と考えます。これを県に要望すべきと思いますが、いかがでしょうか。 (2)雨水利用についてです。 このことにつきましては、昨年9月議会で質問して、公共施設の雨水利用については、清掃工場でドラム缶を使っての利用の例が述べられ、他の公共施設については、建設時に検討するとのことでした。そこで、その後建設時に検討された例があるか、まずお聞きしたいと思います。 次に、小さな2として、雨水利用に補助金をつけてほしいという点から質問をいたします。 岡谷市の地下水は、先ほど毛利議員さんは横ばいと申されましたが、長い目で見れば漸減傾向にあると思います。飲み水の80%を地下水に頼っている岡谷市としては、地下水の涵養は早急に取り組む必要があると考えます。各家庭が雨水貯留槽をつくるとき、補助金を出して普及に弾みをつけることも1つの方法と考えます。ぜひ実現してほしいと思いますが、いかがでしょうか。 小さな3として、これから建設する公共施設には、雨水の再利用をする施設をぜひつくってほしいと思いますが、いかがでしょうか、再度お尋ねいたします。 (3)地下水汚染対策、土壌汚染対策についてです。 6月議会の渡辺議員さんの質問に、「土壌汚染の調査は考えていないが、地下水の有機塩素系溶剤が環境基準を超過した地域での大気汚染を実施してもらえるよう県に要望している」と答弁されています。その後どうなっているのか、まずお聞きします。また、基準値をクリアしているから土壌汚染の調査はしないとの姿勢ですが、市民が安心して暮らすためにも、放置しないで調査をする必要があると思いますが、いかがでしょうか。 (4)地下水保全条例の制定についてです。 昨年9月議会で、地下水の汚染防止等による水質の保全、また水量の保全等の点から、地下水保全条例を制定してはどうかと質問しましたが、条例制定は、今後の地下水等の動向を見ながら検討したいとの答弁でした。水質汚濁防止法以来、法律によって規制されているから、それ以後の汚染はないと思われると議会答弁がされていますが、本当に市内企業で排水に問題はないのでしょうか。地下水汚染の原因は、昔の話なのか心配になります。この点どう把握されているのでしょうか。 私は、現在も地下水の汚染の原因は完全になくなったとは思えません。大切な岡谷市の地下水の保全に条例の制定が必要と思われますが、お考えをお聞かせください。 4番、皆さんに注目をしていただきたいと思いまして私がネーミングしました「ストップ・ザ・遺伝子組み換えイネ」についてです。 1940年代は白米をおなかいっぱい食べられる状況ではありませんでした。その後、経済の安定や食文化の向上などにより、日本人のほとんどは主食として白米を食べ続けています。そして、この米は日本の風土に合わせて、おいしくて収量が多く、病気にも強いお米をつくるため、長い時間をかけて品種改良を行ってきたものです。ところが、近年、日本で唯一 100%の自給率のお米に変化が起きてきています。遺伝子組み換え作物--以後GMOと言わせていただきますが、遺伝子組み換え作物の流通を進めようとする国や多国籍企業は、低アレルゲン、栄養強化、病気耐性など、消費者や生産者へのメリットを全面に掲げて、既にGMO稲の栽培実験が行われており、GMO稲の強力な推進側であるアメリカのモンサント社が、愛知県の農業試験場と共同開発したGMO稲を2004年度に商品化する計画で着々と準備中というところまできています。 稲は、日本やアジアの人にとっては、その国の主権存続にかかわる大切な主食であり、さらに、稲、米、御飯というように私たちの暮らしに大変密接な文化をはぐくんできた重要な作物です。GMO稲の登場は、食の安全性だけでなく、田畑を含む、その国の自然環境、生態系を大きく破壊してしまう危険性があります。そればかりか、GMO稲が商品化されれば、種子が支配され、稲作農家にとって指定された除草剤と抱き合わせで販売される高価なGMO稲の種子を買うことになります。そして、もし食品が試料として、これが承認され流通が開始されれば、消費者の不安はさらに高まることが懸念されます。日本の農業のかなめとして、環境と文化をはぐくんできた大切な作物である稲を守るべきと私は考えます。 食の安全性は当然のことながら、これからの農業を考えるとき、GMO稲の導入にはストップをかけたいという立場で提案させていただきました。市としても、前向きに問題に対処してほしいと思いますが、いかがでしょうか。現状でのお考えをお聞かせください。 5番、学校給食室の石けん使用についてです。 石けん使用につきましては、過去何回か提案してきていますが、現在公民館に石けんが置いてあるだけです。小学校6年生で洗剤についての学習があります。教材として使用した資料を見せていただきましたが、石けんと合成洗剤の2種類があり、合成洗剤の問題点、石けんの利点が明確に述べてある内容です。消費者の会の皆さんも指導されている授業で、石けん使用は人体に対する安全性や環境問題からもよいと教えているにもかかわらず、現状では使用されていません。給食室のスペースの問題、予洗いのときのぬるぬる感など、今までにも幾つかの理由が述べられてきましたが、岡谷市環境基本計画のすがすがしいまちづくりの配慮行動の指針で、「食器洗い、洗濯などには、環境への負荷の少ない石けんを使用するようにしています」とうたわれています。何より教育の一環として石けんの学習をしている教育現場が、石けんの使用を真剣に考えるべきと思いますが、お考えをお聞かせください。 大きな6番の学童クラブ対象者1学年引き上げについてです。 現在、学童クラブに入れるのは小学校3年生までとなっていますが、対象者を4年生までに枠を広げてほしいとの声があり、お聞きするものであります。 岡谷市もこの数年の間に長期休みも学童クラブが開設されましたし、市内8校すべてが、また今年度からは土曜日も開設されました。このことは働く親にとっては大変ありがたいことであり、また子供にとっても、留守家庭で寂しくいるより、友だちと一緒にいた方がよいわけですので、制度の充実は関係者にとっては歓迎されるものであると思います。 しかし、対象者は小学3年生までです。5年生になると随分しっかりしてきて、1人で留守番をさせても親も余り心配しなくて安心して働けるようですが、4年生ではまだまだ心配のようです。対象児童を3年生までとした理由がおありでしょうが、現状の学童クラブの利用状況とあわせて、対象児童を1学年引き上げることについてのお考えをお聞かせください。 以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(今井友吉議員) 横内敏子議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 新一郎君 登壇〕
◎市長(林新一郎君) 横内議員さんの御質問にお答えをいたします。 1番の中央町再開発ビルの公共施設の活用についてでありますが、親子のプレイルームについてと小中高生の集う場、この2点についてお答えをさせていただきます。 親子のプレイルームにつきましては、中央町再開発ビル4階に約 1,000㎡の広さで設置するよう基本設計で計画をしているところであります。内容としては、主にゼロから3歳の子供とその親が、いつでも気軽に遊びに来て、子供たちが自由に遊び、同年齢や異年齢の子供同士のかかわり合いの中で成長することを願っているものであり、また、御質問のように親子が楽しく遊び、遊びを通じて子供たちの情操や創造性を育てられるような魅力あふれる場所にしていきたいと考えております。 また、そのためには専門家のアドバイスが必要でありまして、東京芸術大学の教授として、長年児童公園、児童遊具等のデザインを研究され、現在同大学の名誉教授として活躍されておられる望月 積先生に、プレイルームの遊具や全体レイアウトのデザインの監修をお願いをしていきたいと考えております。 2番目の小中高生の集う場に関しましては、基本設計をまとめる際に、少年愛護協会、地域子育てミニ集会、高校生親の会、子供会育成連絡協議会、PTA連絡協議会、青少年団体連絡協議会、また市内の高校生の生徒会役員など、関係利用者団体等との意見交換の場を設け、さまざまな意見、要望等を設計の中に反映させてまいりました。 内容といたしましては、3階に青少年活動室や児童生徒が自由に使える学習室のほか、音楽スタジオ、ダンス、音楽研修室を設けました。また、吹き抜け部分周辺に設置する3階の憩いの広場及び4階の休憩コーナーは、明るく快適な空間で、子供からお年寄りまですべての世代が憩い触れ合えるような場所として基本設計に取り入れました。 なお、音楽スタジオ、ダンス、音楽研修室には、合唱練習のためのピアノを設置するほか、高校生のバンドが利用するドラム等の楽器の配置についても、今後検討していきたいと考えております。 3番目の岡谷市の飲み水についてでございます。 新たな水源の確保については、県の治水・利水対策推進本部において検討協議がなされるものでありますので、その動向を注視し、岡谷市としての意見も含め、より具体的に協議されるよう県に求めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 教育次長。 〔教育次長 矢島敏夫君 登壇〕
◎教育次長(矢島敏夫君) 2番目にいただきました学校、保育園の給食用食器のうち、学校の部分について御答弁申し上げます。 その後の検討につきましては、まず学校栄養士会での検討、それから近隣市の状況調査、試行中の保育園の状況や数種類ある食器の比較検討などを行ってまいりました。 そんな中で、最大の問題点は壊れやすいということであります。児童生徒が自分たちで食器や食材を教室に運ぶのではなく、ランチルームやキャフェテリア方式であれば運搬時の破損や重量の問題は解決されると思いますが、現在は小学校1年の小さな子供たちでも仲よく教室まで運んでおります。注意はしても、破損することは避けられないことであり、運搬時に破損した破片が食材に混入する危険性はぬぐい去ることができないと考えております。 また、文部科学省から、強化ガラス製食器は破損しやすいため、他の食器への交換を考慮するよう通知があり、その中で強化磁器は強化ガラスより割れやすいとのテスト結果が示されております。議員さんがおっしゃる化学物質でなく、自然のものを使うことは大切であるとの御意見には同感でありますが、大量に扱う給食の現場では、慎重に導入を考えていかなくてはならないと考えております。 本年度の食器の更新についてでございますが、現在使用中のポリプロピレン製の食器より、傷や食材の色がつきにくく、酸化防止剤などの添加物もなく、安全性が高いと言われておりますポリエチレンナフタレートを導入していく予定であります。 なお、県の米飯学校給食環境整備等支援事業補助金の交付が決定したために、当初は今年度と来年度の2カ年で全種類の食器を更新する予定でしたが、今年度すべて更新することとし、今議会に補正予算の計上を提案させていただいております。 したがいまして、時期につきましては、この補正予算議案が議決されましたら速やかに実施してまいりたいと考えております。 それから、5番目にいただきました学校給食室の石けん使用についてでございます。 従来の食器洗浄機は石けんの対応ができないことから、機器更新の際は石けん使用も検討していく考えを示してまいりました。昨年、食器洗浄機を新たに購入した川岸小学校では、試験的に石けんを使用し研究してまいりましたが、多量の石けんかすが洗浄機のノズル等に付着しまして、機器に影響を与えるなど問題が多く、まだ本格的な導入には至っておりません。また、先進的な施設を見学する中では、やはり石けんかすが大きなネックになっていることや、泡が多量に出るので消泡剤を混入しているなどもお聞きしております。 環境問題や子供たちが国にする食器であるということを考えますと、できる限り安全なものを使ってまいりたいと考え、合成洗剤の中でも比較的環境負荷の低い洗剤を選定し使用しております。今後、なお多くの現場の状況を研究し、検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 それから、6番目にいただきました学童クラブ対象者の1学年引き上げについてでございます。 現在の学童クラブの利用状況についてですが、平成14年8月末ですが、放課後学童クラブが 274人、それから長期学童クラブが 198人、土曜学童クラブが27人となっております。 学童クラブにつきましては、下校後、土曜日または長期休業中に、保護者が就労等により家庭にいない小学校児童に対して正しい生活指導を行うとともに、子育て環境の整備を図り、次代を担う児童の健全育成を支援するために設置をしているものでございます。 現在、設置要綱にもあるとおり、小学校1年生から3年生までの児童を預かることになっております。小学校4年生になれば、1人でも留守番が可能となってまいるかと思っております。したがいまして、現段階では4年生までの拡大は考えておりませんが、なお子供さんの状況にもよりますので、特に必要な場合は相談いただきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。
○議長(今井友吉議員) 保健福祉部長。 〔保健福祉部長 鮎沢史明君 登壇〕
◎保健福祉部長(鮎沢史明君) 2番目の学校、保育園の給食用食器の中で、保育園の状況につきましてお答えをさせていただきたいと思います。 保育園におけます強化磁器食器につきましては、今試行をさせていただきました。試行の方法等を検討させていただきまして、先月初旬から今月6日まで、市内保育園の中で入園児童数では中規模の今井保育園で実施をいたしたところでございます。 試行いたしました強化磁器食器の種類でございますが、大皿、小皿、ボール等でございまして、全園児及び職員を対象に実施をいたしたところでございます。強化磁器そのものや施設面、調理員の作業上の問題点、園児への配慮等について現在検討をいたしているところでございます。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 生活環境部長。 〔生活環境部長 矢島政樹君 登壇〕
◎生活環境部長(矢島政樹君) 3番目の岡谷市の飲み水のうち、(2)の雨水利用から答弁を申し上げさせていただきます。 岡谷市の公共施設への雨水利用につきましては、施設の予算、用途、規模、景観等によりまして、即すべての施設建設に当てはめるものではございませんが、この1年間では該当例はございませんでした。 今後の公共施設につきましては、水の有効利用のための雨水貯留タンクの設置による雨水利用等、庁内的に具体的ケースの中で意を配してまいりたいと考えております。 また、雨水の有効利用は、岡谷市の環境基本計画の中でもうたわれておりまして、洗車や植栽の散水などに雨水を有効利用し、水の循環利用を図るよう市民の皆様や事業所の自主的な取り組みも呼びかけておるところであります。 家庭用雨水貯留槽設置に対する補助につきましては、県内で浄化槽の再利用に対するものなどがあることは承知しておりますが、制度の必要性を含めまして、引き続き検討を続けてまいりたいと考えております。 (3)の地下水汚染対策等の御答弁を申し上げます。 市内の地下水の水質状況につきましては、これまでの調査では水質が環境基準を超える井戸が多いところはほとんどが市街地に群がっていること。こうしたことから、土壌につきましてもよい状態ではないと推察しておりますが、本年度もモニタリングの調査を継続して実施し、状況の変化に努めてまいりたいと考えておるところであります。 また、大気の件でございますが、今日までの県の調査では、環境基準値内で安全と言われておりますが、大気調査につきましても、岡谷市のこうした事情を踏まえていただき、調査をいただけるよう現在もお願いを続けておるところでありまして、今後も続けてまいりたいというふうに考えております。 それから、(4)地下水保全条例の制定の件でございますが、岡谷市の地下水汚染につきましては、水質汚濁法が改正される前に処理された有機塩素系溶剤が地下に浸透したものが主な原因ではないかというふうに考えておりますが、法改正以降の地下水汚染はないものと見ております。また、諏訪保健所では、水質汚濁防止施設や大気汚染防止施設を有する市内の事業所を定期的に立入調査をしておりまして、特に指導事項はないというふうに聞いております。 岡谷市の環境基本計画では、幅広く環境全般に関して、市民、事業者、市が推進することがうたわれておりまして、水に関しましても、この計画の周知を図ることにより、地下水汚染の防止を図り、地下水の安全確保に努めてまいりたいと考えておりますが、地下水保全条例につきましては、情報、資料収集をする中で検討を深めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員) 経済部長。 〔経済部長 井出皓基君 登壇〕
◎経済部長(井出皓基君) 4番目の「ストップ・ザ遺伝子組み換えイネ」についてお答え申し上げます。 現在、厚生労働省が承認している作物には、菜種とか大豆、トウモロコシ、ジャガイモ等々あるというふうに聞き及んでおりますし、このほか農林水産省の審査を通ったというのも幾つかあるというふうにはお聞きしておりますけれども、この稲の遺伝子組み換えについての件につきましては、まだ全く市の方へ情報は入ってきておりません。日本の主要穀物である米にかかわる問題でありますので、今後の動向を注視してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 横内敏子議員、2回目の質問を許します。
◆10番(横内敏子議員) 10番 横内敏子です。 2回目の質問をさせていただきます。 最初の公共施設の活用についてですけれども、親子プレイルームのこれからの内容につきましては、専門家の先生がレイアウトなどをなさるということです。それはそれで評価するものでありますが、それに余り固執するのもいいのかどうか。実際に使う人たちの声などが反映できたらと思います。そして、多分ここに至るまでには市の職員の方たちも、既にできているところに参考に見に行ってきていると思います。けれども、それを参考にするのはいいですけれども、これから期待されている施設ですので、より岡谷らしさ、そういうものを加味した施設内容であってほしいと思いますし、それから今後についてですけれども、実際に使用した場合にさまざまな問題というか、要望が出てくると思います。それらの点につきましても、そのままずっと続けていくのかどうかということで再度質問をしたいと思います。 それから、小中高生の集う場につきましても、今回つくられた3階、4階の中で活用できるところは確かにあります。先ほどの御答弁の中で、本当に多くの団体、それから中学生、高校生など、子供さんたちの要望なども聞き入れてつくったということですけれども、やはりこれも実際に使ってみてさまざまな問題点も出てくるのではないかと思うんですけれども、その辺、せっかくの施設ですので有効に活用ができるよう、そしてこれが停滞している市街地の活性化に、この公共施設の活用が起爆剤になって多くの人たちが集まるというふうにしていってほしいと思いますので、この中高生につきましても、さらに使っていく中でのアンケートといいますか、聞き取りとか、そういうことをしながら、皆さんが使いやすい施設にしていくということの方向でいってほしいと思うんですけれども、その辺もう一度お聞きをしたいと思います。 それから、学校の給食用食器ですが、想像していたとおり、ポリエチレンナフタレートということで、2年にかけて更新する予定を1年で全面切りかえということになったわけですが、やはり私は強化磁器食器を使ってほしいというささやかな希望を持っておりましたので、その辺はちょっと残念ではありますが、ここで全面切りかえをしますと、今後、多分3年か4年くらいは使用すると思うんですけれども、その間強化磁器の試行とかは一切考えていないのかお聞きをしたいと思いますし、保育園で実際に試行していますので、それを参考にしてみてはどうかと思うんですが、いかがでしょうか。 それから、保育園につきましては、今井保育園で大皿、小皿、ボールを既に試行されたということです。実際に使用してみての感触といいますか、実際の調理現場、それから園児の--園児の人たちは余り反応が、ちょっと私もあったかどうか自信がありませんけれども、実際に使用してみての感触についてちょっとお聞きしたいと思いますし、今井保育園の試行がここでとどまらずに、今後さらに他の保育園に広げていってほしいと思うんですけれども、その拡大についてはどのようにお考えでしょうか、お聞きをしたいと思います。 それから、飲み水の確保につきましては、先番の議員さんの御答弁と同じような答弁をいただいていますが、私は他市からもらうという前に、きちんと自分の市の水源調査をすべきと考えます。先番毛利議員さんは、表流水ではなくて地下水の調査を中心に話されましたが、私は横河川の再調査もしてはどうかと思います。横川山運営委員で山に入っている人たちが、川の上流を掘れば水があると思うと複数の人たちが言っているようです。川の水がふえれば、当然表流水として取っている水量もふえることになるわけですので、ここでお金をかけてもきちんと調査をすべきと思いますが、どうでしょうか。 それから、雨水利用につきましては、補助金につきましては引き続き検討ということですが、昨年の7月、東部町へ雨水タンクの設置状況を視察に行ってきました。個人のお宅で車庫の下に埋め込みの雨水タンクを設置している人から、ドラム缶形式のものまで何種類か見てきました。設置に当たっては、かなり高額のものもありますので、現在生ごみ処理器に補助を出しているのと同じような感じで、この雨水の施設、タンク等にも補助を出してみてはどうかと思うんですが、これも再度お聞きしたいと思います。 それから、地下水土壌汚染についてですけれども、これは県に今後もお願いしていくということですが、実際には法的に自治体に対して義務づけはしていませんが、市民の健康にかかわることですので、特に汚染が心配される地域の調査はすべきであると思いますが、ここは市としてやれるところがあるのでしたら、ぜひやってほしいと思うんですが、お聞きをしたいと思います。 次は、地下水保全条例ですが、先ほど水質汚濁防止法以後、汚染はないと言われておりましたが、ここに片間町と宗平寺の原水ですが、平成11年に一気に上がったという調査の資料があります。そんなことから、やはりこれは完全になくなっているということではないと思いますので、条例は必要だと思います。それで、地下水に対する何らかの条例がないのは、6市町村中岡谷市だけです。地下水に頼りながら、井戸のくみ上げ量を正確に把握していないというところに大きな問題があると思います。市の統計資料によりますと、従業員30人以上の事業所が、99年にくみ上げた地下水は 101万 7,000tで、前年よりも3割もふえているということです。水源自立都市を目指して地下水をきちんと管理すべきと思います。そのためにも、ぜひ条例の制定は必要と思いますが、いかがでしょうか。 それから、大きな4番の遺伝子組み換えイネについてですが、これはまだはっきり申し上げて、この言葉そのものが、先ほど部長さんもおっしゃっていますが、まだ広まっていないことだと思います。ですけれども、このままほうっておきますと、食の安全はもちろんですけれども、これからの日本の農業にとってとても大きな影響を与えると思いますので、私は今回提案だけさせていただきました。それぞれの立場で、このことは真剣に考えていかなくてはいけないと思っております。これはこれで結構です。 それから、石けん使用ですけれども、川岸小学校で実験したということで、いつもの御答弁と同じですが、石けんかすがつくとか、泡が出るとか、さまざまなお話でしたが、実はもう御存じだと思うんですが、下諏訪の小中学校4校は既に石けん使用をしております。それで、一応問題点をお聞きしたわけですけれども、確かに石けんかすはつくようですが、毎日じゃなくて、年に何回かですけれども、調理員さんたちがワイヤーというか、針金みたいなものを使ったりして洗浄することでかなり緩和されているそうですし、泡が出るから消泡剤を入れるということはお聞きしませんでした。そういうことはしていないようです。 ただ、実際に使っているところでの問題点というのは、予洗いの部分で、石けんですので、前も言われていたぬるぬる感というのが残るということで、当初なれない調理員さんたちは、そのぬるぬる感がとても大変なようですが、周りの人たちもそれでずっとやっていますし、なれてしまえばそのまま大きな石けん洗浄機に入れる前の段階ですので、それはそこをクリアしてやっているということで、今余り問題になっているということはないということをおっしゃっていました。 ただ、下諏訪の場合は石けん洗浄機なのかもしれませんし、それともう一つ、ボイラーの温度を多少上げておりますので、洗って出てきた食器に関してはぬるぬる感もなく、普通に仕上がって出てくるそうです。(「リーン」予鈴)ですので、やってできない--給食室のスペースの問題とか、それから食器洗浄機の問題があると思いますけれども、私は非常に残念だったのは、川岸小学校が洗浄機の更新というところが、情報がありませんでしたので、残念なんですが、今後どこか、そんなような機械を更新するようなところがありましたら、ぜひやってほしいと思いますが、どうでしょうか。 それから、学童クラブにつきましては、それぞれ人数などをお聞きしました。状況によって特に必要がある場合には相談に乗るということですが、兄弟の中で4年生にもいるという、そういう人たちもいるのではないかと思いますが、その辺、ぜひ兄弟がいるところ、それから相談に乗るといっても、なかなか親たちにしてみれば大変なところもあると思いますので、学校側から緩やかなもの、そういう決まりといいますか、余りかたいものにせずに、緩やかな方法で子育てのお母さんたちの支援をしていただきたいと思いますが、ここは一応要望をしておきます。 以上で2回目の質問を終わります。
○議長(今井友吉議員) 横内敏子議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
◎市長(林新一郎君) 親子のプレイルーム、あるいは小中高生の集う場、多くの市民の皆さん、また実際に使う高校生等に意見を聞いて設置をしていくわけでありまして、市民の意見を聞いて設置したものは、また運営面においても市民の声を聞いていくということで、3階、4階の生涯学習にかかわる施設全体において、意見を求める箱等を設置して意見を求めていきたいと考えております。 昨日、経済部長からシルキーバスに関しても、シルキーバスの中にお客様のお声を聞く箱を設けるということを申し上げております。できるだけ多くの市民の皆様のお声を聞いて、より利便性の高い施設にしていきたい、かように考えております。 また、岡谷の飲み水についてでございますが、横河川からの取水の可能性についてという御質問でありますが、諏訪湖に流入する一級河川は横河川、塚間川、大川及び十四瀬川の4河川があるわけでありますが、流量、水質から水道用水として利用している河川は横河川のみであります。取水の現状については、水道用水及びかんがい用水等に利用されております。長野県治水・利水ダム等検討委員会の砥川部会でも、横河川からの取水について再三にわたり議論がなされ、河川管理者であります県では、現状の河川流量ではこれ以上の取水は困難であるとの結論づけがなされております。 こうしたことから、市内では安全な表流水の確保が困難であり、砥川水系からの取水方法についての治水・利水対策推進本部で検討がなされ、代替案が示されるものと考えております。また、下諏訪町とともに検討を深めていかなければならないと考えておりまして、横河川の上流に井戸を掘って、その井戸の水を横河川に流して水量を増して、下で取水するというような方法等については、現時点では全く白紙の状態でありまして、今後の県の治水・利水対策推進本部と岡谷市の取水の話し合いの中で検討されていくものと考えております。
○議長(今井友吉議員) 教育次長。
◎教育次長(矢島敏夫君) 学校の食器の件でございますが、保育園と学校等とでは状況が違う面もあると思いますけれども、なおよくその状況を見させていただきたいというふうに考えております。 また、強化磁器につきましては、今後ともその問題点の解決方法、また試験的な使用も含め、次回の更新までに慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。 また、石けんの使用についてでございますが、機械の面が改善されれば、その段階で検討してもいいと思いますけれども、その前の段階では、下諏訪町さん等にもよく聞きまして、また検討していきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(今井友吉議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(鮎沢史明君) 保育園の給食用食器についてでございますが、試行してみての感触はどうかということでございますが、今試行が終わったばかりでございまして、検討考察中でございますけれども、施設面や作業面での多少の問題があるというふうにお聞きをいたしているところでございます。 なお、今週から各園1週間程度、全園で試行をしてみたいというふうに思っているところでございまして、その結果を見まして、園長会、給食部会等を中心に、問題点を各園ごとに検討をさせていただきまして、一定の結論を出していきたいというふうに思っているところでございます。 以上でございます。
○議長(今井友吉議員) 生活環境部長。
◎生活環境部長(矢島政樹君) 3番目の飲み水のうちの(2)の雨水利用の中で生ごみ処理機のような補助にしたらどうかというお話でございます。東部町では内容的に見ますと生ごみ処理機と似たような補助をしておりますし、ほかの自治体を見ますと、補助の仕方が対象等いろいろ自治体によってあるわけでありますが、検討の参考にさせていただきたいというふうに現在では考えております。 それから、地下水汚染のところでございますが、市でやることはというお話ですが、県とは岡谷の事情につきまして何度かもうお話し合い申し上げたり、実情を説明、御理解を順次してきていただいているものと思っております。したがいまして、当面はぜひ県の方でお願いしたいということで要望を続けてまいりたいと考えております。 それから、地下水の保全条例の制定でありますが、時代の変化によりまして条例の内容も変わってきてございます。環境全般にわたる保全条例をつくったところの資料も参考にはさせていただいておりますが、地形、地層等違う面も確かにあります。岡谷市の状況の中で、どのようなものがそういった趣旨に一番合ってくるのかを含めて今検討を進めているところでありますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 横内敏子議員、3回目の質問を許します。
◆10番(横内敏子議員) 10番 横内敏子です。 公共施設についての親子プレイルーム、それから小中学生の集う場につきましては、後からつくる施設というのは、今までできたものよりもさらに期待をされているわけです。これからのまちづくりに向けて、岡谷らしさというものを十分に発揮した施設内容であってほしいということを、これは要望しておきます。 それから、給食用の食器の学校の部分ですが、今試験的使用を含め、次期更新時までということでしたが、ぜひ更新前の間で--多分保育園とは違いますから大変かとは思いますが、ぜひ試行をしていただきたい、それをお願いをしたいと思います。 それから、飲み水に関してですが、岡谷の飲み水はできるだけさまざまな手段で私は確保しなくてはいけないと思っていますので、ぜひその方向で施策を進めてほしいと思いますし、県の要望に対しましては強力に進めてほしいと思います。 時間になりましたので、これで私の一般質問は終わります。ありがとうございました。
○議長(今井友吉議員) 横内敏子議員の一般質問を終了いたします。--------------------------------
○議長(今井友吉議員) 本日はこれまでとし、延会いたします。 午後4時53分 延会...