岡谷市議会 > 1997-09-09 >
09月09日-03号

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  1. 岡谷市議会 1997-09-09
    09月09日-03号


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    平成 9年  9月 定例会(第5回)         平成9年第5回岡谷市議会定例会会議録(第3号)                         平成9年9月9日(火曜日)●議事日程 ▲日程第1 一般質問       -------------------------●本日の会議に付した案件 ▲日程第1 一般質問          19番    毛利栄子議員          10番    降籏 清議員          25番    堀内一光議員          20番    笠原征三郎議員          16番    八幡益晴議員       -------------------------●出席議員(26名)           1番    横内東洋雄議員           2番    上野安規光議員           3番    河口今朝美議員           4番    川崎展司議員           5番    小松清康議員           6番    佐々木澄子議員           7番    原  宏議員           8番    野溝道子議員           9番    渡辺太郎議員          10番    降籏 清議員          11番    今井友吉議員          12番    宮沢広光議員          13番    八幡泰年議員          14番    加藤レイ子議員          15番    小松 稔議員          16番    八幡益晴議員          17番    横内敏子議員          18番    三井正二議員          19番    毛利栄子議員          20番    笠原征三郎議員          21番    田中親雄議員          22番    山田一久議員          23番    清水隨豊議員          24番    林 公敏議員          25番    堀内一光議員          26番    林  稔議員       -------------------------●欠席議員(なし)       -------------------------●地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者        市長       林 新一郎君        助役       林 正茂君        収入役      横内啓吉君        教育長      齋藤保人君        企画部長     藤森武男君        総務部長     倉坪宏夫君        生活環境部長   川崎昌男君        保健福祉部長                 八幡郁男君        兼福祉事務所長        経済部長     小口謙三君        建設部長     武田 勝君        都市開発部長   宮坂純一郎君        水道部長     小林道彦君        消防長      山田丈夫君        監査委員     林 義弘君        教育次長     小口光雄君        岡谷病院長    徳田安基君        岡谷病院事務長  山岡敏男君        塩嶺病院長    奈良田光男君        塩嶺病院事務長  中山数雄君        企画課長     井出皓基君        秘書広報課長   小口晴敬君        総務課長     小松敬明君        財政課長     有賀勝利君        選挙管理委員会        兼監査委員    矢ヶ崎千鶴雄君        事務局長       -------------------------●議会事務局職員出席者        局長       根津忠司        次長       山岡弘道        庶務主幹     山田和男        議事主幹     青木孝雄        主任       小口浩史              午前9時30分 開議 ○議長(原宏議員) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。       ------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(原宏議員) 日程第1 これより一般質問を行います。 質問並びに答弁はできるだけ簡明にされ、議事進行に御協力をお願いをいたします。 それでは順次質問を許します。 毛利栄子議員の質問を許します。          〔19番 毛利栄子議員 登壇〕(拍手) ◆19番(毛利栄子議員) おはようございます。19番 毛利栄子です。 通告順に従って質問をさせていただきます。 1番、橋本内閣の財政構造改革と市長の政治姿勢についてです。 政府与党の財政構造改革会議は、去る6月3日、「財政構造改革の推進について」と題した最終報告を発表し、それが即日閣議決定をされました。この中で、日本は現在、先進資本主義国中最悪の危機的状況に陥っていると述べられており、それを乗り越えるために、行政、財政、社会保障、経済、金融システム、教育の6つの分野での改革を一切の聖域なしで断行しようとしています。これは、財形破綻の根源にメスを入れずに、もっぱら犠牲を国民に押しつけて、財界の利益はしっかり守りながら乗り切ろうというもので、地方自治体と住民にとって重大な内容を持っています。問題の第1は、公共投資を97年から99年の間に10%以上の縮減を目指すというものの、浪費とむだの総額630兆円の公共事業費を根本的に見直すことなく、10年間でやるという投資を13年に延ばしただけであることであります。 第2は、社会保障や教育など、国民に最も密接な分野の切り捨てをばっさり行って、国民犠牲で乗り切ろうとしていることです。医療改悪は既に9月1日から実施されていますが、この上、健保本人を3割負担に、老人医療費は定額ではなく一律の定率負担に、また300床以上の大病院では本人負担を5割にとべらぼうな改悪はとどまるところを知りません。年金にしても、支給開始年齢をさらに2年おくらせて67歳からにしようとしていること、厚生年金、共済年金はボーナスを含む年間収入に一律に掛けようとしていること、つまり保険料の大幅アップをしようとしていること、その一方で、支給は抑制し基礎年金だけにしようとしていること、また、地方に対しては、98年の一般歳出は97年度比マイナスにするよう指示し、補助金については毎年1割ずつ削減しようとしていることなど、ひどい住民犠牲を押しつけようとしています。このような中にあって、改革のもたらす岡谷市と岡谷市民への影響について、市長さんの受けとめ、見解を伺います。あわせて、新年度予算編成に対する影響についても伺います。また、新年度、公約に基づく県下一の福祉のまちづくりをどう進めようとされているかお考えをお聞かせください。 2番、市民の知る権利と情報公開についてお尋ねをします。 今、情報公開条例はすべての都道府県で制定され、地方自治体でも1割が既に制定済みであり、制定は時代の流れになっています。そもそも、市民のとうとい税金によって運営されている行政であり、政治の主人公は一人一人の市民であることを考えるなら、情報がもっと開かれたものであっていいのに、このような形で問題にしなければならないところに民主主義の不徹底さを思わずにはおれません。住民の間に根強い反対運動が起きている下諏訪ダムの問題にしても、詳細な資料は県から入手せざるを得ませんでしたし、湖畔若宮土地区画整理の問題にしても、既に換地の青写真はできているのに、当事者にさえその内容が示されない、こんな住民不在があっていいのでしょうか。岡谷市でも、一刻も早く実のある情報公開条例を制定することが求められていると思います。 そこで1つとして、情報公開条例はいつごろをめどに制定しようとしているのか、現在どのような検討がされているのか伺います。 2つとして、内容のある条例にするために、条例制定の過程でぜひ市民の意見を取り入れるようにしてほしいし、知る権利をぜひ明記してほしいと思いますがどうでしょうか。 3番、大型店問題とまちづくりについてお伺いいたします。 中央町再開発事業が完成し、26日にはオープンとなります。市民の間では期待と不安が入り交じっており、大型店シェアが60%を超えることによる既存商店への影響や、中央通りを分断してのまちづくりによる交通渋滞、市営駐車場の採算問題やカラオケ、ゲームセンター設置による教育上の影響、東急やボウリング場経営者が将来にわたって撤退せずに営業を続けるのかなど、不安材料は山積しています。そこで以下4点にわたって質問をさせていただきます。 1つとして、東急出店に伴う交通対策です。御承知のように、あのエリアは大変変形しており、安全面、交通面から対策は万全かということです。1街区中央東西線と中央南環状線との交差点については、カーブが急であるとともにカーブ部分に三田町線が交差しており、八十二銀行のフェンスもあって見通しが悪く事故の発生が懸念されますが、安全対策はどうなっているのでしょうか。また、中央通り1、2丁目プロムナード部分については、将来的に現在の一方通行が交互通行になるようですが、交互通行になったときに、中央南環状線との交差点、カネキュウ前ですが、現在のままでは危険であると思われますが、安全対策はどうなっておられるでしょうか。再開発区域内の道路が交通渋滞を起こしたときに、駐車場棟東側の岡谷医師会方面からの車の流入及び丸山横町飲食店街への車の流出が増加すると考えられますが、この道路は幅員も狭く、一方通行となっています。拡幅整備の考えはないのかお尋ねをいたします。またおかや東急スクエア開店時には大変な交通混乱が予想されますが、交通対策についてどのような手だてが講じらようとしているのでしょうか。 次に、商工会議所商業委員会も大型店はもうこれ以上要らないとの決議を上げ、6月議会で市としてもこれを尊重していきたい旨の答弁がありました。商業者がこのような声を上げざるをえない背景には大型店出店による営業への打撃を懸念されてのことと思いますが、どのような影響があるとお考えですか。 3つとして、中央通りを歩いてみますと、大変空き店舗が目立ちゴーストタウン化しています。まちづくりの上でも対応が求められると思いますが、どのような対策を考えておられるかお伺いいたします。 4番、横河川の利用管理についてお伺いいたします。 平成2年から始まったラブリバー事業も県道上まで整備されました。魚が泳ぐ自然とふれあいのできる親水性のある水辺をというのが当初の目的だったと思うのですが、現在、ゲートボール場マレットゴルフ場など、頻繁に利用されている部分はありますが、せっかく階段などつくってあっても、河川敷や土手の管理が不十分でよしや雑草が生い茂っており、護岸まで行き着けないところもあります。桜の季節には花の下に集う皆さんを見かけることもあるのですが、子供たちが日常的に川で遊んでいる光景を見かけることは少ないような気がします。そこで、ラブリバー事業の当初の目的は達成されているか、また、今後どのように進めていくか、完成までの事業費や期間についてお伺いいたします。 それから、よしについてはさまざまな議論があったように伺っておりますが、今の状態は成り行きまかせで、町の中心部を流れる川なのに大変荒れた感じがいたします。民家に近いところでは蚊が発生し、衛生上問題だと言う声も聞かれるところです。ちゃんと自然と共生できる範囲で手入れをしてほしいと思いますが、現状はどうなっておりますか。お尋ねをいたします。 5番、学校施設、備品等の整備充実についてお伺いいたします。 学校の大規模改修につきましては、上の原小学校を手始めに予算措置も大きく講じられて、順次取り組まれることなっており大変うれしく思っているところですが、それと並行して、施設や備品などの整備も充実してほしいと思います。窓がこわれていて開け閉めできない、壁がはがれている、教室の照明が暗いので蛍光灯を増設してほしい、机やいすが壊れていて生徒の衣服が破れる、カーテンを新しいものに変えられないか、サッカーゴールの網が破れたままになっている、校庭が石ころだらけなのでもっとよい土を入れてほしい等々たくさんの要望が出されています。良い環境の中で教育活動ができることを願っていますが、これらの要望をどのように把握しておられるか、市として今後何をどのように整備していくつもりかお伺いいたします。 また、今、ある中学校で創立40周年記念事業が取り組まれており、同窓会やPTAの元役員を中心に、時計塔とビデオプロジェクター寄贈のための数百万円に上る大規模な寄附集めが行われておりますが、母校を愛し、育てていく気持ちはそれとして大切にしなければならないと思いますが、必要なものは本来教育予算の中で賄うのが筋ではないかと思います。記念品として寄贈する場合でも、大概の学校はバザーをやったり勤労奉仕で賄って大きな負担をさせないような配慮がされています。寄附だからといっても奉賀帳を見れば2,000円、3,000円、1万円と書いてあり、それにあわせざるをえない、消費税もアップし、医療費も増加して負担が増して大変なときにこれでいいのかという疑問も寄せられておりますので、教育委員会としての見解をお伺いいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(原宏議員) 毛利栄子議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。          〔市長 林新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 毛利栄子議員さんの御質問にお答えをいたします。 政府与党の財政構造改革会議の最終報告では、国、地方を通じた赤字財政脱却のための方策として、地方財政に対して厳しい歳出削減対策を打ち出しております。特に平成10年度の地方財政計画では、公債費を除く一般歳出を対前年度比マイナスとすることを盛り込み、特に投資単独事業を控えることで個々の地方自治体の歳出を抑制する方向を明確に示しております。しかしながら、地方公共団体は地方分権の推進に当たって、地域における行政を自主的かつ総合的に広く担うこととされており、高齢化社会に向けた介護保険の導入を初めとする総合的な地域福祉施策の充実、住民に身近な社会資本の整備や災害に強い安全なまちづくり等の重要政策課題を推進していく上で、地方団体が担うべき役割とこれに伴う財政需要はますます増大するものと見込まれておりますので、全国市長会におきましてもこれらの状況を踏まえ、地方交付税総額の安定的確保や地方単独事業所要額の確保などについて、国に対して要望を行っているところであります。我が国の財政事情が危機的な状況にある中、日本経済の活力を維持するためには、財政構造の改革は避けては通れないものであると思っておりまずか、これは岡谷市にとっても、今厳しい財政運営を迫られておることになり、平成10年度の予算編成においても、諸事業の財政確保に影響を及ぼすことが考えられますので、これらの点を注意深く見守る必要があると考えております。 今後の岡谷市の財政の課題といたしましては、長期的な視野に立って計画的な財政運営と収支の均衡を図りつつ、よりよい市民サービスの提供に努めていくことが必要と考えております。このため、第二次行政改革大綱に沿った行政のスリム化を図り、効率的な行政を目指すとともに、長期的な行財政計画を樹立し健全財政の確保を図りつつ、市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(原宏議員) 総務部長。          〔総務部長 倉坪宏夫君 登壇〕 ◎総務部長(倉坪宏夫君) それでは、2番目にいただきました市民の知る権利と情報公開についてお答え申し上げたいと思います。 情報公開に対する岡谷市の方針といたしましては、第二次岡谷市行政改革大綱にもうたわれているように、市民の市政への参加を促進し、行政を身近なものにするため、市が保有する情報を市民に公開していくという方針通り、情報公開をしていかなければならないと考えております。国の行政改革委員会が昨年12月に情報公開法要綱案等を内閣総理大臣に提出しており、国の法制化も近いと思われます。市といたしましては、国の法制化の動向や具体的な法文を見極める中で条例化をしてまいりたいと考えております。また、情報公開にとって一番重要なことは、いかにして情報公開対応型の文書管理システムを構築するかであり、これらへの対応を早期に行っていく必要があると考えており、現在、この面につきましても、先進市町村の事例を研究しておりますし、この対応策の一環として、本年7月に主幹以上の職員を対象に情報公開と文書管理と題した研修会を開催しております。条例制定過程で市民の意見をどのように取り入れていくかということでありますが、国の情報公開法の制定がされますと、市条例にも当然この法の適合性が求められるわけであります。この件につきましては、諏訪地域6市町村の諏訪地域情報公開研究委員会の中での研究を踏まえて対応をしていきたいと考えております。 ○議長(原宏議員) 都市開発部長。          〔都市開発部長 宮坂純一郎君 登壇〕 ◎都市開発部長(宮坂純一郎君) 3点目の大型店問題とまちづくりの中で、交通問題等につきまして4点の御質問でございますが、そのうち3点を御答弁申し上げます。 まず第1点目の環状線と三田町線との交差点に触れたご質問でございますが、この交差点につきましては公安委員会との協議におきまして、三田町線の道路の位置づけは環状線を優先道路として扱うということで道路計画がされております。御指摘の箇所でございますけれども、あの部分には横断歩道が設置されているため、通過する車両に横断歩道の手前に路面表示をし、注意を促すとともに歩行者防護策、それから、誘導標識を設置し安全確保を図っております。また、三田町線から環状線へ流入する車両につきましては、一時停止の規制をかけておりますので、安全を確認した上で交差点内に進入をしていただくということになろうかと思います。 それから、2点目の環状線と中央通りとの交差点の問題でございます。中央通りの1、2丁目のプロムナードと環状線との交差点につきましては、現在、交互交通時の交差点処理につきまして、信号機の設置を含め公安委員会と協議をしているところでございます。 それから、3点目のおかや東急スクエアの開店時におきます交通対策についてでございます。9月26日にオープンをするわけでございますけれども、26、27、28の3日間につきましては、車による来客者のため、周辺道路を含めまして混雑、渋滞が予想されるところでございます。このため、この3日間の交通対策及び駐車場対策につきまして、現在、岡谷警察署及びおかや東急百貨店とも協議をしている状況でございます。具体的な対策といたしましては、丸山橋線、県道でございますけれども、丸山橋線と東西線が交わる、いわゆる、八十二銀行の交差点でございますが、そことその南側の中込の商店前への交差点へ交通誘導員を配置してスムーズな市営駐車場への出入りの確保を図っていきたいというのが1点。それから、駅南の土地区画整理事業地内へ臨時駐車場、これおよそ250台から300台可能と考えておりますが、臨時駐車場の確保を行うとともに周辺道路からのスムーズな車両の誘導を図っていきたいというふうに考えています。 それから3点目としましては、右折という車両が渋滞の原因になりますことから、地区内の車両につきましては、極力右折を排除するような誘導をしていきたいということ。 それから4点目でございますけれども、周辺の道路の交差点へは誘導看板、それから交通誘導員の配置を考えております。 それから5点目としましては、市営駐車場内へのスムーズな利用を図るという観点から、駐車場内への誘導員、整理員の配置を考えておりまして、極力交通渋滞が発生しないよう努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 建設部長。          〔建設部長 武田勝君 登壇〕 ◎建設部長(武田勝君) それでは、私の方から、2点ご質問いただきましたのでお答えを申し上げます。 まず、中央町の再開発事業に関連しての2街区、東側の市道等の整備についてでございます。 ここで完成いたします中央町再開発事業に関連いたしまして、道路整備は中央通りの1、2丁目の拡幅、それから、丸山橋線の新屋敷、間下地区の拡幅、それから本町の交差点の右折レーンの設置、それから東中央通り、丸山橋付近の拡幅、それから若干離れますが中道町線等幾つかの整備を進めてきたところでありますし、現在も進行中のところもあります。その他の一般市道につきましては、地区内周辺の生活道路でありまして、整備をいたしますにしても、規模等から単独事業になろうと考えております。開発事業にあわせて実施いたしますには、密集市街地である現状から地形的、それから多額な費用、それから財源、事業効果、それから準備の時間等が必要なこと等からいろいろ難しい内容があります。そのようなことから、現時点では具体的な整備計画は持っていないというところでございますので御理解いただきたいと思います。 それから、横河川の利用と管理の点でご質問いただきました。御指摘のように、ラブリバー事業につきましては、テーマは魚が泳ぐ自然とふれあいの川--横河川ということで事業を着手いたしました。魚の類を初め、水性植物等が生息できるビオトープをつくり出すため、そのためのゾーニングを行いました。自然を保全するゾーン、それから、水に親しむ空間として利用をするゾーン、大きくはこの2つにゾーン分けをいたしました。また工法につきましても、自然石の利用でありますとか、植生の回復などを期待した、生態的にも配慮した、多自然型の川づくりを関係する皆さんと打ち合わせ、協議しながら進めてきたところであります。所期の目的が達成されたかという部分でございますけれども、ほぼ達成されつつあるものと判断はしておりますけれども、魚類の生息等につきましては、場所、それから渓流魚の生息等は確認されているところでありますが、自然の復元につきましては時間も相当必要でありますのが事実でありますので、もう少し長い目で見守っていきたいと、こんなふうに考えております。 それから、今後の整備計画でございますけれども、本年度より県道下辰線から下の部分、第2期事業と言っておりますが、着工をいたします。整備につきましては、この区間は御承知のように川幅が狭くなっておりまして、利用範囲が限られてまいります。地域の皆さんの御意見とか、要望を取り入れながら、また桜並木等を生かした広場整備でありますとか、親水護岸を主体に整備するということを考えております。事業でありますとか、計画内容につきましては、現在河川管理者の長野県と協議をしているところでありますので、明確になっていないところでございます。 それから全般的な管理につきましては、横河川は1級河川でありまして、基本的には長野県の管理であります。ほぼ全区間にわたりまして、ラブリバー事業をオーバーラップしておるわけでありますけれども、一部堤防天端につきましては、市道として利用している状況であります。ラブリバー事業につきましては、従前お話しておりますように、河川区域の草刈り等のボランティア活動を行っている地域の皆さんに対して、河川敷を整備の上開放するなど、地域、長野県、岡谷市の三者が連携して河川の良好な維持と潤いのある水辺空間の形成を図るという、こういう目的を持った制度であります。また、河川は人々に安らぎを与える場所でもあります。魚、鳥類等、動植物の生息する場所でもあります。管理者であります長野県は、治水を初め利水、河川環境との調和に配慮し、草刈り等を行っている状況があります。そのほか市道であります堤防天端の部分につきましては、岡谷市が草刈り等を実施している状況であります。 また、河川区域の中につきましては、前段で申し上げましたように、地域の皆様のボランティア活動により草刈り等それぞれ行われている状況があります。それぞれ違った対応をしているために、見た目には統一がとれていないという、こういう印象を与えるわけですけれども、今後につきましては、ラブリバー事業が下諏訪辰野線下まで入ってきまして全域にわたって実施されるようになります。このことから管理につきましては長野県、岡谷市、それから地元の皆さんと管理分担や管理方法、それから連絡調整などにつきまして、適正な管理ができますよう、その方法を定めてまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 経済部長。          〔経済部長 小口謙三君 登壇〕 ◎経済部長(小口謙三君) 大きい3番の大型店問題で、3点ほどいただいてございますので御答弁申し上げていきたいと思っております。 オープン後の大型店の占める面積の割合でございますが、59.9%になります。東急は広域的な集客力と新たな商圏の拡大、それから消費者人口の増大をもたらすということを考えておるわけでございますが、中央通りを機軸にいたします3つの核と、それぞれを結ぶ2つのモールにより、その回遊性によるにぎわいの創成に期待するものであります。今後はより広い地域からの集客が見込まれるわけでございますが、商業者の皆さん方には、いかにこれらのお客を呼び込むかという自助努力は無論でございますが、魅力ある商店街づくり、それから個性豊かな特色ある店づくりに取り組みが求められているところであるというふうに考えております。したがいまして、市といたしましては、現時点では集客力の強化と既存商店街の努力などに期待を寄せているところでありますが、今後の商業展開につきましては、現在行っております商業振興ビジョンの中で検討を深めてまいりたいと考えておるところでございます。 それから、支援策の中でございますが、商業振興対策といたしましては、ハード面では、中心市街地再開発事業やレインボープロムナード事業にあわせた商店街の高度化事業を進めておりますし、また、商店街が行う環境整備事業などにも積極的に支援をしてまいったところでございます。個店対応としましては、特色ある店づくりなど、経営体質強化や改善に取り組まれる商業者への支援といたしまして、中小企業経営技術相談事業の活用によりまして支援をしておるところでございますし、先ほどお話しましたように、現在、商業振興ビジョンの策定を進めておりますので、その中からも検討課題が出てくるものと考えておるところでございます。 それから、空き店舗関係でございますが、議員さんも御承知のように、非店舗活性化事業補助金というのがございまして、商業会で空き店舗を活用する場合に、その改修費の中で3分の1以内ということになりますが、限度額250万円、それから家賃でございますとか、地代でございますとか、賃借料関係でやはり3分の1以内で限度額30万円の助成を行っているところでございます。商業会に対しましては、会議や商業ニュースなどの広告で行っておるわけでございますが、現在まで何件かの引き合いはあるようでございますが、店舗を有しております関係権利者の意向と、それから出店希望者の意向とのずれがありまして、活用事例は現在まで1件のみとなっておるところでございます。市としましては、にぎわいのあるまちづくりのためにこの補助制度の活用に期待をしているところでございますし、今後も大いに活用ができますように宣伝に努めてまいりたいというように思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 教育次長。          〔教育次長 小口光雄君 登壇〕 ◎教育次長(小口光雄君) 毛利議員さんから学校施設、備品等の整備充実について2点大きくご質問いただいたと思っています。順次お答えをいたします。 1番の学校施設、備品等の破損についての、その修繕、修理の要望をどのように把握し整備しているかということでございますので、1つ目といたしましては、学校要望の把握につきましては、学校職員と綿密な連携を持ちまして、教育長以下担当職員が機会あるごとに学校訪問を行い、施設、備品等についての点検調査を実施し、それに伴いまして修繕修理の必要性の有無、あるいは方法等について協議をして実施しているところであります。予算編成時期におきましても、校長会を通じまして、各校の要望事項の取りまとめ等を行いまして、要望書として提出をいただいているわけでありまして、要望の実現に向けて予算措置を行ってきております。そこで、関連整備につきましては3つございまして、1つは学校で対応できるもの、それから2番目といたしましては教育委員会に配置された営繕担当で対応できるもの、3番目は業者に依頼しなければできないものというように大別をいたしまして、学校要望を勘案する中で緊急性の高いものから、予算の範囲内で限られた予算でございますので有効に利用をさせていただいているところであります。御指摘をいただきました窓枠、あるいは壁につきましても、危険度、寒さ等あるわけでありますが、こういうものについては耐用年数がございますので、その辺の調査をしたり、教室の暗い面につきましてはルクスの調査等をいたして改善をしてきておりますし、机・いす等につきましても年次的に改善あるいは購入をして対応をしてきております。カーテンも新しいものをということでありますが、これも大変、分析をしないとわかりませんが、学校に、大変格差がございまして、大変うまく利用している学校と、どうしてこんなに破けるのかなという部分も見受けられるところもあります。サッカーゴール等につきましても、学校差が見られるというようなことであります。校庭の石、砂利等につきましても、過日防災でやっていただいた上の原小などは大変念入りに利用していただいており、石等見受けられなかったと思いますが、この校庭についても、ただ、砂を入れればいいという形では、私はいいと思っておりませんが、先生方あるいは生徒にも管理というものについて、しっかりしていただく方法があるのではないかというような御提言をさせていただいているところであります。 2番目にいただきました創立記念事業での見解、教育委員会の見解ということでございますが、1番目といたしましては、寄附の金額の多寡、事業内容については、岡谷市教育委員会が言及することは不適当でございますので答弁は控えさせていただきたいと思っております。 それから話題になりました時計塔、ビデオプロジェクター等の寄附ということでありますが、これにつきましても、学校は活動の一層の充実を求めての要望だと思っておりますが、教育委員会といたしましても、標準教材の品目につきましては各校にそれぞれ設置してあるものでありますので御理解を賜りたいと思います。 以上であります。 ○議長(原宏議員) 一通り答弁が済んだようです。 毛利栄子議員、2回目の質問を許します。 ◆19番(毛利栄子議員) 19番 毛利栄子です。 1番から順次、2度目の質問をさせていただきます。 1番の橋本内閣の財政構造改革と市長の政治姿勢の方で、御答弁いただきましたが、今、橋本内閣が進めようとしているこの中身というのは、本当に今市長さんおっしゃられたようなきれいごとを言っていられるような状態ではありません。本当に、例えば、厚生省、来年度の概算要求を見ましても、医療関係で4,200億円も減でありますし、ゴールドプランにかかわる予算につきましても、95年以降、毎年1,000億円ずつふやしてきたのに、来年度の概算要求はその半額にも満ちておりません。一方、こういう中で、ゴールドプランの達成を目指していくわけですが、このままですと、ゴールドプランは全部達成できないような状態であります。そのことについて、例えばデイサービスの問題など、橋本首相は何を言っているかというと、デイサービスセンターは公衆浴場を使えばいいと、また、そこで何かやりたかったら、公民館を使えと、こんなようなことを言っているわけでありまして、岡谷市が10、11年度で建設しようとしているデイサービスセンターにつきましても、この並みの努力では予算を獲得できるような状態にはないのではないかというふうに思われます。このような中で介護保険、非常に問題のある中で導入されようとしているわけですが、このままでは明らかに保険料を取って、保険制度はあっても適用できる受け皿がないということになるというふうに思います。それからまた、長時間保育の問題などにいたしましても、従来の4分の3の補助金を2分の1にカットするというふうに言われています。これをそのまま国の言うとおりに導入していけば保護者負担は倍になるということですから、本当に効率的な財政運用だの諸事業の財政確保に努力をしたいなどと、本当にきれいごとを言っているような状態ではないというふうに思います。 また医療費にしましても、県などでも努力をいただいている難病患者の医療費は従来全額公費ということでしたが、これも個人負担を導入するというふうに言われているわけですから、難病患者の皆さんにとっては大変な痛手になることが目に見えているわけであります。財源がないわけではなくて、私ども常々言っているわけですけれども、あの長良川の河口堰、千数百億円でつくっても何の利水役割も果たせない。また諫早湾の干拓事業につきましても2,800億円もかけて自然を破壊し、役に立っていないということが言われているわけですから、そのような公共事業、むだな公共事業を見直すことをしなければ、本当にそこの部分を手をつけずに、負担は住民にだけ押しつけてくるというやり方は大変問題があると思います。そして大事なことは、そういう国のやり方に市が従って、国の不十分さを補うという立場ではなくて、それに従おうとしているというところに大変問題があるわけです。 私は、市長さんが、市長さんになられるときに公約した中で、長野県一の福祉のまちづくりをしたいというふうに市民の皆さんにお約束をしているわけですから、これらの国の施策に対して、国に対して、市長会を通じて、当然、意見を上げることは当然ですが、その部分を市民に押しつけずに、市の財政運用の中で大幅に住民福祉に回す、そういう決意が大事だと思いますが、絶対に98年度福祉を後退させないという約束をしてほしいと思いますが、この点、どうですか。 2番目に、市民の知る権利と情報公開についてであります。先ほどの御答弁を伺っておりますと、国の情報公開法の制定を待って、その動向を見ながら制定をするというふうなことでございました。しかし、これも先ほどの公約との感じで申し上げますと、市長さんは開かれた市政にするということで、市長交際費なども県下では先駆けて公開をしてまいりました。そのような公約を実現する、その立場から言えば、今、国の情報公開法が制定されなくても、この間の条例制定の動きは市民運動を通じて地方自治体から巻き起こってきているものであります。私は、ぜひ市長さんの公約を実現する上でも、国の成り行きを見るのではなくて、必要だから公約をしたのだと思いますので一刻も早く制定をしてほしいというふうに思います。なお、文書管理システムの構築をしなければならないということもお話がありました。確かに、情報を公開しろと言っても、公開すべき文書がなければ公開ができません。大事なことは、文書管理システムが構築されなければ公開できないのかという問題ではありません。管理システムを構築することとあわせて情報を公開していく手だてをつくるということだと思います。そのような中で諏訪地方の情報公開の研究会があるから、そこの研究会での内容を、市民を、意見を入れていくことの一助にしたいというふうなことでございました。しかし、私は大事なことは、やっぱり今、全国的にもいくつも情報公開条例ができている自治体がたくさんあるわけですから、その自治体の実際の運用方法なども研究する中で、岡谷市として、岡谷市の住民にとってこういうものが必要だという、積極的なイニシアチブを発揮してつくっていただきたいというふうに思っておりますが、条例制定自治権というものもあります。国の法律の制定を待たなくても、岡谷市が憲法の範囲内で条例を制定することはできるわけですが、その点どのようにお考えですか、お伺いをいたします。 3番目の大型店の問題とまちづくりの問題につきましては、交通安全対策等さまざま苦慮されて対応の手はずがとられているようですけれども、私ども常々指摘をしてきました伝統ある中央通りのあの町並みを、東急を核とした再開発をするために道までも変えてしまった。しかし、変えてしまってその後はどうなるか、周辺道路にどのような影響を及ぼすかというふうな点について、全く細かい配慮がされていない。だから実際ここで開店の段になればどうですか、あの100m、半径100m範囲の中に、信号だらけです。本当に下辰線の県道の信号、それからカネジョウさんの信号もあります、その下にきて八十二の信号があります、もう一個下がればまた中込さんのところに信号ができます、それから丸山橋の手前にあります、向こう側にありますと。しかも今のお話によれば1、2丁目と南環状線の間にも信号をつけたいということで、全くまちづくりとしてはもうめちゃくちゃ。本当にこのようなつくり方をまちづくり全体をどうするかという観点なしに、ある部分を動かしてまちづくりをしようというふうに考えたところに大変な問題があるということを、この問題については指摘をしておき、しかし、実際には、既に開発ビルはできましたので、安全対策に十分に考慮をされたいということを御要望いたしておきます。 それから、中小業者の営業を守るという点で、大変経済部の立場が自助努力、もしくは皆さんのやる気、そこへまた集まってくるお客の集客力に期待したいというふうなことでしたが、本当に現地で実際に苦しんでおられる皆さんの声を聞いているのかという点が大変疑問であります。近隣の行政区にいたしましても茅野市でももうこれ以上の大型店は要らないということで、商工会議所や行政が本当に一体となって、そのような決議を上げ、国へも陳情に行っているようですし、諏訪市におきましても、市長さんを(「リーン」予鈴)初め、あのダイエーのパワーセンターの出店で、まちづくりがめちゃめちゃになると、困るということで交渉を、店に対しても交渉を重ねました。国に対しても物を申して、その結果どうですか。本当に全国的にも稀な3割店の面積を縮小するということになったではありませんか。ぜひ、岡谷市の行政といたしましても、成り行きを見守るのではなくて一歩突っ込んだ支援策が求められると思いますが、そのように共に力を合わせて既存商店街を守る立場に立てるのかどうか、先ほど例も申し上げましたが、そのような立場でもう一度御返答をお願いをしたいと思います。 さらに5番目、学校施設、備品等の整備充実についてですが、幾つか限られた予算の範囲で大変御努力をいただいている点についてはよくわかりました。しかし、問題はその限られた予算というところにあるのであって、本当に限られた予算であるがために、今子供たちや学校の先生方に大きな負担がかかっているという現実をしっかり見据えてほしいと思うわけであります。例えば、中学に入って吹奏楽をやりたいと、そういうようなことで吹奏楽部へ入る希望を出して、そのどの楽器を使うかということで学校に備えられているフルートですとか、あの大変高価な楽器が、数が少ないがために親御さんに買ってくれと言われた御家庭で、そんな金のかかることならやらなんでおけということで、子供さんも大変残念がっているというようなお話や、また逆にやりたいということだから借金をしても買ってならなきゃいけないといって買ってやった御家庭の話も伺っております。私はもちろん高価なものについて、全部の学校に揃えることはもちろん望ましいことですが、そうできないまでも、教育委員会としてストックを持って、足りない分についてはそうした設備や機器など、貸し出せるような方策がとれないものかというふうに思います。これは単に教育予算が少なくて迷惑をかけているということではなくて、子供の側から見れば学習権を侵害されているというふうな大変重要な中身にもなると思いますので、その点どうでしょうか。お伺いをいたします。 あと横河川の問題については、(「リ・リーン」終了)時間もありませんので、一定の問題ありますが、今後統一的な整備がされるように、管理整備がされますようにお願いを申し上げておきたいと思います。 ○議長(原宏議員) 毛利栄子議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
    ◎市長(林新一郎君) 市の財政運営は長期的計画的に行われておるわけでございますが、平成12年度施行の介護保険の導入に向けまして、福祉を後退させるわけにはいかないということで、創意、工夫、努力をいたしまして、福祉の向上のために、岡谷市の福祉の向上のために、万全の体制で備えていきたいというふうに考えております。 また、情報公開に関しましては、これも私の公約の一つであります市長交際費の公開、これは当初、秘書課で行っておったわけですが、この組織変更によりまして、秘書課も秘書広報課というふうに名称を改めまして、広報公聴部門を一階のロビーにもってきております。この一階のロビーで市長交際費、また市長の資産の公開を行っております。また、現在、先ほど申し上げましたように、6市町村の諏訪地域情報公開研究委員会におきまして、この情報公開をどのようにしていったらいいか研究中でございますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(原宏議員) 経済部長。 ◎経済部長(小口謙三君) 最初に商工会議所商業委員会の大型店はもうこれ以上要らないという決議につきましては前回も御答弁申し上げておりますように、尊重していきたいということでございますので、よろしくお願いをしたいというふうに思っております。 それから、生の声を聞いているのかということでございますが、商工会議所、また商業会、それから商連等各関係団体との連絡は今までもやってるつもりでございますし、これからも密にして対処してまいりたいというように考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 教育次長。 ◎教育次長(小口光雄君) また、学校等の、校長先生との打ち合わせをする中で、授業とのかかわり、あるいはそこら辺のところを十分にお聞きして詰めてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(原宏議員) 一通り答弁が済んだようです。 毛利栄子議員の3回目の質問を許しますが、時間がまいっておりますが、もしあれば簡明に申し上げていただいて、お願いをしたいと思います。 毛利栄子議員。 ◆19番(毛利栄子議員) 19番 毛利栄子です。 市長さん、福祉の向上のために万全の体制を備えたいというふうに言っておられました。その言葉を信じたいわけですが、その保障のために、岡谷市の予算の抜本的な使い方を変えなければ投資的な予算に大きな財政の規模が回るようでは、私はできないと思いますが、予算の抜本的な組みかえ、従来の枠を出た抜本的な組みかえをするつもりがあるかどうかについて1点伺っておきたいと思います。 ○議長(原宏議員) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林新一郎君) 行政の継続性といった面から見ましても抜本的な見直しはできないというふうに思っております。 ○議長(原宏議員) 毛利栄子議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩をいたします。              午前10時31分 休憩       -------------------------              午前10時40分 再開 ○議長(原宏議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 降籏 清議員の質問を許します。          〔10番 降籏清議員 登壇〕(拍手) ◆10番(降籏清議員) 10番 降籏 清でございます。 通告順に従いまして一般質問をさせていただきます。 1番目の質問といたしまして、臍帯血移植についてお伺いいたします。 耳なれない言葉でありますが、臍(さい)とはへそ(臍)という字を書きますが、出産後に廃棄されてきた胎盤とへそ緒の中にある血液を臍帯血と言います。臍帯血には骨髄液を上回る造血管細胞が含まれている上、提供者、ドナーとなる母子は全く安全で、時間的経済的負担もほとんどないことから、臍帯血移植は従来の骨髄移植と並んで、白血病など重い血液疾患の治療に極めて有効であることが指摘されており、日本では2年前に初めて移植が成功し、今までに兄弟間で15件、非血縁者間で1件の移植が行われていると言われております。臍帯血移植が本格的に行われるためには幾つかのハードルがあります。1つは経費の問題であり、骨髄移植には医療保険が適用されていますが、臍帯血移植はまだ適用されていないため、患者が数百万円の費用を負担しなくてはなりません。最近、厚生省が臍帯血移植は有効な治療であると認め、保険適用をさせる方針との報道がありましたが、患者が皆公平に治療を受けられるには医療保険の適用は不可欠とされています。さらに、骨髄バンクのように、公的な臍帯血バンクを設置することが必要とされております。近年では、香川県臍帯血バンク、近畿臍帯血バンクなど地域バンクが幾つか発足されています。また、現在、骨髄提供希望者、登録者は8万人以上いるとされています。そこで、今までの白血病や各種固形がんや遺伝性疾患、免疫治療等の患者に対してどのような対応をされてきたのか、岡谷病院と医師会の立場で御所見をお伺いいたします。また、今後の対応もあわせてお願いいたします。 次に、交通体系の見直しについてお伺いいたします。 初めに、今月26日の東急オープンに伴い、中央町に向けての交通量が増大することが懸念されております。このことにつきましては、先ほど毛利議員さんの方から質問の中で大体理解したつもりでおりますが、少し角度を変えて、車の右折について質問させていただきます。御存じのように丸山橋のキの字の交差点が大変ネックになっている上、東急前は変速のキの字の交差点となってしまい、混雑と事故が心配されるところです。東急の立体駐車場へ入るとなりますと、特に丸山橋の方向から来ると、右折レーンもないところを右折しなければならないため、前方の直進車両があって曲がれない、また、後続の車の障害になる等、いろいろと支障を来すことになります。また、立体駐車場そのものの入り口も、言うなれば裏側に付いているため、わかりづらく混雑が予想されます。このようなことから、立体駐車場の出入口及び周辺道路の交通整理はどのようにされるのかお伺いいたします。また、現在の交通量は調査済と思いますが、東急オープン後の交通量調査を実施し、それに基づき交通対策を早急に図るべきと考えますが、いかがでしょうか。それについてもあわせてお伺いいたします。 次に、道路標示の見直しについてお伺いいたします。 1点は信号機近くの進行方向の指示を示す道路標示を明確にできないかという問題ですが、昨年の12月定例会で、渡辺議員の質問で基本的な規定はわかりましたが、まだ、改善されたところは少ないと思います。誘導ラインを明確にして、スムーズな走行で交通体系を図ることが事故防止につながると思いますが、長野県公安委員会及び道路管理者、関係機関と協議し、ぜひもう一度、全市的に見直しをしていただきたいと思いますが、お考えをお伺いいたします。 次に、信号機の時差についてお伺いいたします。先ほども触れましたが、スムーズな交通の流れをするためには信号機は欠かせないものと言われておりますが、この信号機にもいろいろあり、長地交差点や本町交差点等は時差が設けてあり、対向車側の信号は赤になってもこちら側の信号が何秒か青信号のため、右折がスムーズにできるように工夫されております。しかし、ほとんどの信号機は対向車側も同時に変わるため、直進車両が多いときなど、特に朝晩の交通量の多いときは、右折しようとしている車のため1台も通れないということもしばしばあります。特に、朝晩の急いでいるときに無理をして事故を起こした例が何件かあるようです。スムーズな交通の流れにするためにも、このような信号機の時差の改善は図れないものでしょうか。特に中央町1、2丁目、東急前の信号機も含め全市的に見直しが必要と思われますが、お考えをお伺いいたします。 次に、公共施設の給食についてお伺いいたします。昨年、大阪堺市を初めとする各地で発生した病原性大腸菌O-157による食中毒は何人かの死者まで出すという惨事になり、本年も猛威は衰えず、3月には横浜市の女の子が死亡、8月にも八千穂村の3歳の女の子もO-157と診断され、岡谷市でもO-157の患者が発生したとお聞きしましたが、その後回復に向かっているようです。最近はO-157もなれてきて、あまり話題にならなくなってきておりますが、県下では昨年サルモネラ菌と植物性自然毒の各6件を最高に19件発生、463人の患者が出たようです。今年は6月5日現在で3件発生、このうち諏訪保健所管内では5月に下諏訪町と岡谷市などで38人が毒素原生大腸菌によって下痢などを起こしているとされています。今後キノコの時期にもなり、注意が必要ですが、現在の岡谷市の食中毒患者はどのようになっておるのか、また、今後の対策もあわせてお伺いいたします。 次に、公共施設の給食室をドライ化して食中毒の発生を防ぐようにしたらという質問を、前に申し上げましたが、その後、職員の視察等を実施されているのでしょうか。21世紀を担う貴重な子供たちを守るためにも、まだ実施されていなければ、ぜひ実施の方向で前向きにお考えをいただきたいと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。 次に、公共施設給食の生野菜の使用についてお伺いいたします。厚生省でも菌をつけない、菌をふやさない、菌を殺すの食中毒予防の3原則を守り、食材の保管、準備、調理、保存のポイントをきちんと押さえれば食中毒は防げるとしております。生野菜の使用に関して、県教委は市場の流通で、これまでO-157が検出されていないことや、殺菌剤で十分に洗浄すれば大丈夫などの点から、特に条件を設けておらず、市町村教委に判断を任せるとのことですが、岡谷市として、現在生野菜給食は取り入れているのでしょうか、お伺いいたします。 次に、最近抗菌効果のある製品が登場しております。過剰な期待は禁物とされておりますが、公共施設での抗菌剤使用の食器類や調理器具、寝具類、ユニホームなどの抗菌効果のある製品は使用されているのかお伺いいたします。 次に、ごみ対策についてお伺いいたします。ごみ問題につきましては、いろいろな面から、多くの難題が巻き起こっており、行政側としても頭の痛いことと思いますが、それなりに市民の立場でも、なるべくごみになるものを買わない、ごみを出さないことが大事なことと思います。御存じのように、6月に岐阜県御嵩町での産業廃棄物処理施設の建設の是非を問う全国初の住民投票が行われ、建設反対が8割を超えるという結果になっていることにつきましては、今後の国・県の産廃行政や全国各地の産廃紛争に一石を投じる形になっております。産廃問題にかかわらずごみ問題については、ダイオキシン問題を初め、全国各地で訴訟まで起きている現状であります。このダイオキシン問題については、後で同僚の議員、渡辺議員が質問させていただきますが、そういう中でペットボトルの分別回収については、前回の定例会でも質問させていただきましたが、国内のリサイクル施設の整備がまだ十分でないこと、また、商品化の動向が不明確、あるいは軽くてかさばるといった特性で、収集運搬、あるいは圧縮、保管というように多くのコストを要する中で、今後、国や指定法人の動向を見ながら検討するという御答弁をいただいておるわけですが、このペットボトル問題につきましては、せっぱ詰まっている大事な問題だと思います。その後、広域での対応、また事業者との対応はどのようになっているのかお伺いいたします。 次に、ポイ捨て条例についてお伺いいたします。このことにつきましては、前回の定例会でも何人かの議員さんが取り上げましたが、大事な問題として取り上げます。 毎年のように投げ捨てられたり、釣り用の重りは岡谷の諏訪湖畔に飛来する白鳥がのみ込み鉛中毒になる被害が相次いでいます。最近でも諏訪市四賀の上川に生息するイワツバメに釣り糸が絡み、巣から宙づりの状態で死んでいるのが見つかりました。河川、公園、広場のごみ散乱についても目に余るものがあります。交差点にとまったときに、空き缶はもちろん、弁当のからを投げ捨てたり、ひどいのは灰皿の吸い殻をそっくりあけていくという非常識さも見受けられます。これは市民のマナー、常識と言ってしまえばそれまでですが、このようなことでは岡谷市はいつまで経ってもよいまちにはなりません。諏訪市でも提案しているように、空き缶、たばこの吸い殻、ガムのかみかす、釣り具用品、動物のふん等のポイ捨て条例の制定をすべきと思いますが、お考えをお伺いいたします。 次に、生ごみ処理機についてお伺いいたします。生ごみを自家処理をするためにも有機肥料としてリサイクルするためにも、農家や家庭菜園を所有する家庭にコンポスト、ワンダーボックス、集合住宅のように、土地がないところには、生ごみを50㎏まで一度にコンポスト化方式で処理する生ごみ処理機が発売されています。ごみの減量のためにも、このような生ごみ処理機の購入に補助金を出していただきたいと思いますが、お考えをお伺いいたします。 次に、薬剤情報の提供についてお伺いいたします。御存じのように、9月1日より実施され始めた新しい医療保険制度は、サラリーマン本人は今までの1割から2割負担、高齢者も外来で月1,020円から1回500円、入院で1日710円から1日1,000円、その上、今まで薬剤費が医療費に含まれていたものが、1日分につき2、3種類で30円、4種類から5種類で60円、6種類以上で100円を別途徴収するというものです。薬剤費の計算も非常に難しくなったとお聞きしていますが、両病院が実施してみていかがでしょうか、お伺いいたします。 また、患者の薬剤量の軽減をするためにも薬剤情報の提供をしていただきたいということですが、このことにつきましては、前回の定例会でもお願いいたしましたが、1日800人近くの外来患者のため、とてもできない、コンピュータシステムの導入をすれば対応できるという御答弁をいただいておりますが、コンピュータシステムの導入と言いますと多額の費用がかかると思います。この辺のところは開設者である市長さんより御所見をいただきたいと思います。また、これからは急速な高齢化とともに視覚障害者だけでなく、視力の弱い人や痴呆のお年寄りも増加することから、希望者には薬袋に突起付きシールを添付して薬の誤用防止に気配りサービスをしていただきたいと思いますが、お考えをお伺いいたします。 次に、広域消防についてお伺いいたします。平成7年1月17日未明の阪神大震災は、大正12年9月1日関東大震災以来、最大の人的、物的惨事を招いたことはまだ記憶に新しいところです。そのため災害に即応できる危機管理能力や初動応急体制の整備、広域相互援助体制づくり、連絡通信手段の整備等、災害大国日本でありますが、災害に強く、被害を受けにくい総合防災体制が推進され、安全と安心のまちづくりが極めて急がれております。岡谷市でも消防広域化の推進が急がれる中、諏訪地域市町村圏事務組合の理事会で2本部体制等検討されていると聞いておりますが、その後どの程度まで論議されているのでしょうか、お伺いいたします。また、岡谷市は山間地で道路の幅員も狭く、場所によっては迷路となるところもあります。こういうことから阪神大震災の際に、消防車が瓦れきに囲まれて災害現場に到着できなかったことを教訓に、直ちに現場に駆けつけて現場の情報の収集や、伝達や、初期消化活動ができるオフロード的なバイクの導入のお考えをお伺いいたします。 最後に、子供議会についてお伺いいたします。初めに去る7月29日と30日の2日間、参議院議員創設50周年記念ということで子供国会が開催されたと報道されました。報道によりますと、希望に満ちた子供たちが21世紀を迎えられるように、さまざまなテーマを子供たちの視線で、広い視野で考え、論議する機会をつくり、子供たち自身に政治を肌で感じてもらうとともに、「子どもの権利条約」に基づき、子供の間接的な政治への参画の礎を築こうとする目的のようです。車いすで登院した鹿児島県の中学生は、「国会の階段も車いすで上がれたらいい」と述べ、国会議事堂の問題点を鋭く指摘したり、「とても緊張しましたが、勉強になりました、答弁で使われる言葉は難しかったけど、将来役に立てばと思います」と。このような子供国会を岡谷市の子供議会として開催したらと思いますが、お考えをお伺いいたします。 また、子供国会の詳細、成果について、おわかりでしたらお教えをいただきたいと思います。 以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(原宏議員) 降籏 清議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 岡谷病院長。          〔岡谷病院長 徳田安基君 登壇〕 ◎岡谷病院長(徳田安基君) 降籏議員さんの第1番目の臍帯血移植と、それから第5番目の薬剤情報の提供についてお答え申し上げます。 まず、第1番目の臍帯血移植につきましては、白血病の治療と、それから診断と治療は非常に困難なものでございます。当院では対応できませんので、信州大学、こども病院、長野日赤病院などに原則として患者を紹介しております。また、再生不良性貧血におきましては、軽症の場合は経過を観察しております。中等症の場合は蛋白同化ホルモン、サイトカイン、免疫抑制剤の併用と輸血を適宜加えまして治療しております。岡谷病院でも年に1、2名は治療しております。重症例の場合は、原則として血液の専門家、先ほど申し上げました信州大学、こども病院、長野日赤病院に紹介しております。骨髄移植が考慮されますが、一般には50歳以下の若い人が対象となるようでございます。我が国では、小児白血病の臍帯血移植は、昨年の10月現在14例であります。21世紀に向けて新しい移植細胞源となり、HLA適合ドナーのいない患者さんにとっては福音であります。今後はどの程度のHLAの不一致が移植片対宿主症発症の許容範囲であるかについて検討すべきであると考えております。我が国においても臍帯血バンクの設立が望まれるところでございます。 次に、薬剤情報の提供についてお答えいたします。1点は、9月1日からの医療保険制度が改正になりましたが、その患者さんの待ち時間はどうなっているかという御質問でございましたが、今回の制度の改正につきましては、大幅な患者負担を伴うとのことで、院内関係職員研修の実施や事前に院内掲示、チラシを配布して周知をしてまいりました。医事窓口においても入力時間、レジにおいて待ち時間が長くなるものと当初予想されましたが、ふだんどおりの状況で行われました。薬剤情報の提供につきましては、6月の議会で答弁したとおりでございますが、現在実施中の入院患者への服薬指導の充実、拡大を中心にして患者のニーズにこたえるよう対応してまいります。 次に、薬の袋に点字の表示ができないかという御質問でございますが、これにつきましてはオーダリングシステム化等により、表示が可能となるかと思いますが、投資効果等を考慮すると当面は困難でありますので、御理解いただきたいと思います。 なお、ちなみに当院で試作しております薬の説明書でございますが、まず、1つは色刷り、患者さんに説明ができる色刷りのもので、これはトータルオーダリングシステムではございませんで、薬剤課のコンピュータで使用して打ったものでございます。この色物、これは一人に対して10分かかります。それから無色のものでは1分でございます。今現在、このどの方法を使ったらもっと早くなるか、そして患者さんに正しい情報が伝わるか、それから、医師が言ってはならない病気のことがあります。例えば偽薬、それから制ガン剤、そういうものについて患者さんに説明してほしくない人もいるわけでございます。その詰めをして今検討しているところでございます。 以上、答弁を終わります。 ○議長(原宏議員) 都市開発部長。          〔都市開発部長 宮坂純一郎君 登壇〕 ◎都市開発部長(宮坂純一郎君) ナンバー2の交通体系の見直しの中で2点ほど御質問をいただいております。まず、オープン後、県道からの駐車場への車の流れについての御質問でございますけれども、県道丸山橋線から見た場合、南の方、上りの車でございますが、この車につきましては、市営駐車場への流入につきましては、おかや東急スクエアのオープンの3日間につきましては、中込のところで左折をしてもらう、八十二銀行の交差点のとこを右折ということでなく、中込の交差点を左折していただきまして、南環状線からぐるっと1街区を回っていただき、八十二銀行の交差点を直進をして市営駐車場に入っていただくということを検討しております。 それから、下りの車につきましては、これは八十二銀行の交差点のところで左折をしていただけばスムーズに入れるというふうに考えております。それから市営駐車場からの出入りでございますけれども、これにつきましては、車の流れを統一しまして交差を防ぐため、すべて八十二銀行の交差点の口から出入りをしていただくというふうに考えております。 それから、2点目の交通量調査等の関係でございます。おかや東急スクエアがオープン後、交通の流れがどのように変わるかという部分につきましては、まだ市でも、また、公安委員会におきましても、判断がしかねる部分がございますので、市といたしましては、交通量調査などを実施する中で、交通状況を把握し、必要に応じて関係機関と協議を行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 建設部長。          〔建設部長 武田勝君 登壇〕 ◎建設部長(武田勝君) 2点目の交通体系の見直しの中で、交差点における進行方向、誘導の道路標示が不明確という御指摘でございます。交差点におけます円滑な車両の通行と、歩行者の安全を確保するためには、安全面でありますとか、渋滞緩和の面から総合的に判断した上で適切な処置を講ずべきものと思っております。道路標識につきましても、その1つの方法であるわけですが、交差点おのおのの形状、それから、交通量等を考慮いたし、道路管理者と警察機関とが協議した上で、交通規制等の枠の範囲の中で路面標示を行っているのが現状でございます。ご指摘の点につきましては、道路管理者の一方的な判断ではできないことであります。安全でわかりやすく、円滑な通行を確保するよう関係機関と協議を進めているところでございます。 以上です。 ○議長(原宏議員) 生活環境部長。          〔生活環境部長 川崎昌男君 登壇〕 ◎生活環境部長(川崎昌男君) 2点目の交通体系の見直しの中の時差式信号機について答弁させていただきます。 現在、岡谷市内に時差式信号機は16カ所設置されておりますが、この設置につきましては、従来から交通の円滑化と安全確保のため、交通量等、状況に応じ、まず込む方を時差式にするという必要性の高いところから警察署で改善いただいているところでございます。今後も必要度に応じて検討いただくよう要望してまいりたいと考えております。 次に、大きい4番目に、ごみ対策について3点御質問いただきましたのでお答えさせていただきます。 まず、ペットボトルの回収の件でございますが、この回収につきましては、現時点において、岡谷市では今後5年間の分別収集計画の中に収集対象品目としてはございません。ただいま、議員さん御指摘のとおりの幾つかの課題がございます。したがいまして、今後リサイクルへの環境が十分整えば繰り上げて対応することも含めて検討してまいりますが、施設やストックヤードのあり方等も含め、諏訪広域行政圏における専門部会での広域化計画の検討を踏まえ対応してまいりたいと考えております。 次に、2点目のポイ捨て禁止条例の関係でございますが、前回御答弁させていただきましたが、一部の心ない人により、たばこや空き缶などがポイ捨てされておりまして、環境美化、環境保全の観点から大変残念に思っております。岡谷市には廃棄物処理及び清掃に関する条例があり、また、法律には罰則も規定されております。したがいまして、こうした法律、条例の趣旨を市民の皆さんに御理解をいただき、岡谷市を美しいまちにしようという郷土愛を持てるようモラルに訴え、一層啓発活動を推進してまいり、ポイ捨ての防止に努めてまいりたいと考えております。したがいまして、現在のところ制定は考えておりません。なお、諏訪市が先行して制定するとのことですので、これによる効果等、注意深く見守ってまいりたいとも考えております。 3番目の生ごみ処理機購入にかかる補助金の件でございますが、生ごみの減量化では今コンポストを中心に普及され、最近では生ごみ処理機器も数多く販売されております。市民の皆さんが家庭の生ごみをこうしたコンポストや処理機器により、自家処理を進めていただくことは大変ありがたく、減量化に向けての大切な取り組みと考えております。しかし、一方ではこうした自家処理ができない環境にある市民の皆さんも多数おられる問題や、生ごみ処理機については、多種多様なものが出ている問題と、補助の公平の観点から見て、市としましても現時点では、補助制度につきましては行政の立場ではそこまでの検討には至っておりません。しかし、ごみの減量化の取り組みにつきましては、重要な問題であると考えており、今後各種団体との話し合いの中で深めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 保健福祉部長。          〔保健福祉部長 八幡郁男君 登壇〕 ◎保健福祉部長(八幡郁男君) 3番目の公共施設の給食について4点御質問をいただいております。まず、市内の食中毒感染者の現状と今後の対策でありますが、岡谷市内での食中毒の現状は、最近では平成7年1月31日に68名の患者発生がありました。それ以降の発生はございません。またO-157の感染者につきましては、昨年、伝染病予防法に基づく指定伝染病となったわけでございますが、市内では本年8月に、中学校給食従事者に1名保菌者が発見されましたが発症に至っておりません。今後の対策でございますけれども、一般家庭向けには長野県及び諏訪保健所におけるチラシ等による広報で、また、市におきましては、市報に予防対策などを掲載し注意を呼びかけ、また、市の集団給食部門、保育園、小中学校、和楽荘、病院につきましては、連絡会議を設け、手洗い、消毒の習慣、調理器具の食材ごとの使い分け、食べ物を十分に洗い、加熱等の徹底を呼びかけ予防に努めているところでございます。 次に、公共施設の給食室のドライ化の問題でありますが、和楽荘と市内の保育園はすべてドライシステムになっております。また、生野菜の取り入れ状況でございますが、これにつきましては塩素殺菌剤、ジアノックでありますが、これらを使用したり、あるいは流水洗浄後加熱せずに調理を行っておりますが、できるだけ加熱処理を行うよう、食材の選定をしているところでございます。また、抗菌剤使用の食器類や調理器具、ユニホーム等の使用はしておりません。食器類や調理器具については、厚生省で示しております大量調理施設衛生管理マニュアルにのっとった殺菌消毒を行っておるところでございますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(原宏議員) 教育次長。          〔教育次長 小口光雄君 登壇〕 ◎教育次長(小口光雄君) 降籏議員さんから3番目の公共施設の給食について大きく4点いただきました。それと7番目の子供議会についていただきましたので、順を追って御答弁させていただきます。 1番目でありますけれども、公共施設の給食については、市内の食中毒患者、その後の対策というようなことで求められました。給食活動における食中毒の防止のためについて、学校給食の関係につきましては、従来から格別な配慮をしてまいりました。O-157の集団発生以来、国・県の給食施設整備を含む衛生管理指導は従来にもまして厳しく強化されてきております。岡谷市の教育委員会では、関係機関の指導に基づきまして施設整備の充実を図るとともに、研修会、それから講習会を通して給食従事者への衛生管理思想の徹底を図り、安全な食の提供に努めてきておりますし、一層努力をしてまいりたいと考えているものであります。 2番目にいただきました公共施設の給食施設をドライ化するための職員の視察をということで、していないならばその後、視察を前向きにしてほしい、こういうことでございました。一部職員については、実施をしているところでありますけれども、全部が済んでいるわけではございません。文部省から示されました学校給食衛生管理基準が平成9年の4月1日に出ておりまして、給食施設の新設、新築、改善等については、ドライシステムを導入して改善を図ることが望ましいというようなことになっております。ドライシステムは、ウエット方式に比べまして、それぞれいいところと悪いところがあるわけでありますが、衛生面ではよいとされておりますし、作業効率や労働安全の向上につながるというメリットがある一方、専用の調理器具が必要となることや、水洗、水が洗浄等の際、床に飛び散るわけでありますが、その工夫も必要ではないかというようなことが言われております。教育委員会といたしましては、その移行に当たっては保健衛生面を重視しながら設備の更新、それから維持管理の経済性、それから総合的な検討が必要であると考えております。これらの段階に行きますれば、先ほど御要望ありましたような職員についての事前研修等を実施してまいりたい、こういうことで御理解いただきたいと思います。 それから3番目の公共施設における生野菜の取り入れ状況はどうか、こういうことであります。岡谷市の教育委員会としては、現在は加熱であります。生野菜の取り入れ状況につきましては、現在、市内小中学校では生野菜については、加熱処理をして食に供しているところであります。このことにつきましては、O-157の感染経路の解明、それから治療法等についても関係機関で鋭意対応されているところでありますけれども、まだ完全でない状況の中では、熱に弱いという特性から加熱がよいのではないか、適当ではないかということで実施している経過でございます。 4番目にいただきました抗菌剤使用の食器、調理器等の問題であります。現在学校給食の現場では抗菌処理した食器や調理器具、抗菌効果のある繊維素材を使用した衣類は使用しておりません。なお、専門業者への聞き取り調査をいたしたところでありますと、現在、抗菌処理された食器はなく、調理器具も包丁、まな板などの小物の製品や食器かごなど、人の手に触れる部分に処理されているものがある程度というようなことでありまして、衣類についても一部の製品については抗菌防臭加工があるようですけれども、食品関係の衣類についてはまだ一般的でないということでありまして、今後、給食現場において採用可能な抗菌処理食器、それから調理器具、あるいは衣類等が開発されて普及された段階では取り入れていくべきだという考えでございます。 7番目にいただきました子供議会についてでございます。参議院開設の50周年記念として子供国会が行われ、全国から子供が参加したということでございまして、岡谷市の議会では何かの機会に開催できないかというようなことを御質問いただきましたし、その成果、詳細ということでございますので、御答弁いたします。 過日行われました、7月29日から30日にかけて行われたわけでありますけれども、子供国会には県内からは6名が参加したようであります。岡谷市からは小学の6年生が一人選ばれまして参加しました。これは全国の小学生5年生から中学3年生の児童・生徒を対象にしたようでございます。子供議会、子供たちの夢や市政に対する発言を反映させるために、また、そうした子供たちの意思を尊重するという御提言を賜りました。このことにつきましても、教育現場で大切なことであると考えております。議会についての学習という点につきまして御説明申し上げますと、現在、小中学校では社会科の授業の中での配当で、議会についての学習をすることになっておりまして、学習の適時性、それから学習の内容、学習時間の配当から見まして、こうした体験学習を取り入れることにつきましては、教育面においては必要な学習の分野かというように思っているところであります。いずれにしましてもこの活動を進めるためには、議会との整合を図ることが第一かと思っておりますので、今後、関係の方々と検討をしていきたい、このように思っているところであります。 成果、詳細というようなことの中では、当日、論議された問題については3つほどあるようでありまして、学校の問題、それから自然保護等の問題、それから福祉等の問題に分かれて分科会がされたようでありまして、学校問題につきましては学校のあり方、学び方、それから遊び方、この中でも特にいじめ等の発言が赤裸々な発言があったように聞いております。それから自然保護の関係については、自然とのかかわりというようなことについての学び、あるいは発言をされたようであります。そんなようなことで児童・生徒の声が、一定の声が聞かれて、一定の成果があがったと報告されておるところであります。 以上であります。 ○議長(原宏議員) 岡谷病院事務長。          〔岡谷病院事務長 山岡敏男君 登壇〕 ◎岡谷病院事務長(山岡敏男君) 3番目にいただきました公共施設の給食について、岡谷病院の給食施設等についてお答えをしたいと思います。 岡谷病院の給食室は下処理作業を行う領域につきましては、ウエットシステムでありますが、調理や盛りつけ等の作業を行う領域につきましてはドライシステムになっておるところでございます。視察研修を行っているかどうかということでございますけれども、一応県下の栄養士会、あるいは諏訪地方の栄養士会等の中で研究を重ねておりまして、その結果を現場に反映しているところでございます。 3番目の生野菜についてはどうかということでございますが、生野菜、あるいは果物等につきましては、次亜塩素酸ナトリウムで消毒等を行い、食中毒に十分配慮し献立に取り入れているところでございます。 それから4番目の抗菌剤の使用でございますけれども、食器等については使用をしてございません。現在使用している食器等につきましては、厚生省の指導基準にあった消毒、また、保管等をして使用しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 塩嶺病院事務長。          〔塩嶺病院事務長 中山数雄君 登壇〕 ◎塩嶺病院事務長(中山数雄君) 議員さんから御質問のありましたナンバー3公共施設の給食についてお答えを申し上げます。 公共施設、特に病院での給食につきましては、常日ごろ衛生面等、特段厳重な注意を払っているところでございます。 まず、第1点、公共施設での給食室ドライ化、並びに研究費、視察等の実施をということでございますが、栄養棟の、私ども病院の栄養棟のドライ化につきましては、既に研究しておりまして、将来、栄養棟の改修時におきましてはドライ式化をと考えているところでございます。 2番目、生野菜等のですね、取り入れ実施はいつごろかということでございますが、生野菜取り入れにつきましては、昨年O-157の集団発生以来、野菜も加熱調理をしているところでございます。さらに献立上、必要なものにつきましては、平成8年12月より塩素系薬剤で洗浄しているところでございます。 3点目、抗菌剤の使用等でございますが、抗菌剤使用の食器類等は現在使用しておりませんが、使用している食器類につきましては、厚生省の指導基準にあったものを、あった消毒をしているものを使用しているところでございますのでよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(原宏議員) 塩嶺病院長。          〔塩嶺病院長 奈良田光男君 登壇〕 ◎塩嶺病院長(奈良田光男君) 5番目につきまして、塩嶺病院の状況を申し上げますけれども、まず、薬剤負担に関しましては、事前に患者さんに情報を提供しておきましたので、特にトラブルはありませんでした。ただ、誤解していただきたくないんですが、個人負担は、これは支払者側に入るわけでありまして、病院がその分、それを利潤を得ているというわけではありませんので、その点御理解していただきたいというように思います。 それから窓口の待ち時間ですけれども、これはやはり1カ月ぐらい前からソフト面を構成しまして、そして行っておりますので、会計における待ち時間というものは特にございません。 それから、薬剤情報のことなんですけれども、この薬剤情報というのはまあ、今に始まったことじゃないというとちょっと生意気な発言かもしれませんけれども、今、皆さんも御存じのようにインフォームド・コンセントが騒がれていますね。この一環なんですね。もともとこの医療というのは、近代化医療になってきますと難しい病気等々の対応をするわけですから、どうしても患者さんが医療者側に依存性が強くなったというところに今の問題点がありますね。ですから、医療そのものが一方通行的な形になっているということで、本来はやはり病気というのは患者さん自身が治すということですね。それをサポートするのは医療者側ですから。ですから患者さんは、自分はどういう病気であって、どういう治療を受けるんだということをやはり知る権利があるということですね。それがいわゆるインフォームド・コンセントなんですね。ですからドクターの方は十分な説明をして、そして患者さんが、それを理解して、そして自分でどういう治療をするかということを、選択肢が2つか3つ出るわけですから、それを選ぶという形ですね。これがインフォームド・コンセントです。ですから、薬剤情報というのはその一環なんです。ですから、自分がどういう薬をもらっているかということを知る権利もあるし、こちらも説明して特にその高価な薬になりますと、副作用も強いということで、副作用等々を十分説明して、患者さんがそれを理解して服用するという形ですね。そういう点で薬剤情報というのは、ですから、今まで普通ならばドクターはですね、薬が変わったり、いろんな難しい、例えば循環器疾患の人もそうですけれども、この薬はこうだよということを飲み方まで教えていますね、口頭では。ところが、今の医療がどうもそういうことでないというようなことから、例えばそれを1つの書類にすれば、診療報酬の加算をするというようなおかしな形になっておりまして、そういう点で、先ほど徳田病院長が申し上げましたように、特に現在の医療では治しえないような患者さんの場合にそこのインフォームド・コンセントが難しいという形になるわけですね。ですから、そこがいわゆるお互いに信頼関係があって口頭でし合った。ところが、医療報酬ではそれでは信用しないんですね。書類か何かに書いて届けておかなければ診療加算しないというような、そういう矛盾点が出てきているというところに今の医療のいろんな問題点があるということであります。 以上です。 ○議長(原宏議員) 市長。          〔市長 林新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 広域消防についてお答えをいたします。 広域消防につきましては、昨年広域組合内に諏訪圏域広域消防検討会議を設置をいたしまして、企画及び消防の各専門部会により検討を深め、一定の結論が出され理事会に報告されました。その内容としては、市町村の枠に拘束されない出動体制の確立、及び計画的な消防力の充実という観点から、さまざまな広域化の課題を解決することを確認する中で、現状の消防本部を統合し、諏訪広域市町村圏事務組合へ移管した広域消防化が望ましいというものであり、課題としては署所の統廃合を初め、職員の処遇、費用負担など、広範囲にわたるものでありました。これを受け、理事者会では統合に伴う効果や膨大な初期投資に伴う負担増などに対し、さまざまな意見が出され、理事者会としては2本部制も含めさらに検討を深める必要があると判断し、その旨を事務局に指示したところであり、今後、広域消防検討会議において再検討が行われるものと考えております。 以上であります。 ○議長(原宏議員) 消防長。          〔消防長 山田丈夫君 登壇〕 ◎消防長(山田丈夫君) 消防の質問の中でバイクの導入についての御質問をいただきました。 バイクの導入につきましては過去にも御質問をいただき、一定のお答えを申し上げてございますが、道路の狭い地域や山間部、また災害時に消防自動車が走行できない場合等を想定いたしますと、バイクによる出動も有効な手段の1つではあると考えているところでございます。岡谷市の場合、市域が非常にコンパクトにまとまっておりまして、また、山間部と言ってもほかの市町村に比べますと、その山間部も奥深くなく比較的消防活動のしやすい地形であると考えておるところでございます。 以前、当市でも消火器2本を積載した、俗に言う赤バイと言いますけれども、赤バイを配備していた時期もございましたが、バイクですと消火器2本ないし3本、あるいは若干の水を積載できる程度でございます。岡谷市では阪神大震災以後道路が寸断され、消防自動車等が走行できないことを想定いたしまして、平成8年度より防災対策強化事業として、市内各所に持ち運びのできる可搬式小型動力ポンプの増強配備を行っており、最終的には30台余が配備される計画でありますし、それに付随いたしまして、最高2,500lの水を入れることのできる組み立て水槽等も同時に配備を行っているところでございます。また、道路の狭い地域の火災におきましては、小型のポンプ自動車を出動させる等、状況に応じまして出動車両の選択もしているところでございます。以上のようなことから現時点ではバイクの導入は考えておりませんが、貴重な御意見として伺っておきたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 一通り答弁が済んだようです。 降籏 清議員、2回目の質問を許します。 ◆10番(降籏清議員) 10番 降籏清です。 一通りの御答弁をありがとうございました。 1番目の臍帯血移植についてでありますけれども、これにつきましては日本における臍帯血移植運動について、1994年5月から日本臍帯血バンク支援ボランティアの会が発足しております。代表は有田美智世さんという方で骨髄バンクの推進などに積極的に携わっておられる方でございますが、困っている人、苦しんでいる人を一人でも救おうとの思いでボランティアの会を発足させて医療関係者とも力を合わせ、きょうまで運動を展開してこられております。また、なぜ公的臍帯血バンクが必要なのかということですが、欧米では既に公的臍帯血バンクがつくられておりまして、今までに500例を超える移植が実施されていると言われております。日本では、ボランティア、医療関係者などの献身的な協力のもとに、移植の実施が少しずつ進められてきましたが、しかし、ボランティアの善意に頼るだけでは、どうしても限界があります。安全に、無菌的に臍帯血を採取し輸送、検査、保存、供給に至るまで、公的システムとして確立し、公的資金の支援体制もできれば患者さんが移植を受ける機会が飛躍的に増加し、多くの患者さんを救うことができるようになります。 我が公明といたしましても、生命を守る党として、女性局を中心といたしまして、日本の臍帯血バンク支援ボランティアの会と協力し、現在、出産後に不要物として捨てられてきました胎盤とへその緒の血液、すなわち臍帯血を、白血病や再生不良性貧血など、血液の難病患者の治療に役立てるため、公的臍帯血バンク早期成立を求める請願、署名運動を全国で展開しております。私も、署名していただきたく、回らせていただく中で、私のお父さんも白血病で亡くなっていますが、こんなにいいことなら、もっと早く教えてほしかったと言われた方や、ぜひ、早急に医療保険の適用が受けられるようにしてくださいとの要望もありました。また、若い御夫婦の家庭では、骨髄バンクは登録した方がよいとわかっていても勇気がなかった、臍帯血ならぜひ使ってほしいとも言われました。また、新たな生命の誕生とともに、また、一人の生命が助かるということに2度感動したということも聞きました。このようなことから、ぜひ、早急に医療保険の適用が受けられますよう、皆様方の御理解と御協力を心からお願い申し上げます。 次に、交通体系の見直しについてでありますが、東急オープン後3日間は整理員を置いて、車の流れを変えながら整理をするようですが、平日でも岡谷の人たちはもちろん、諏訪平、南信の人も、県下各地から買い物に押し寄せるようでなければならないと思います。あのすばらしい立体駐車場も、土、日、祭日だけの駐車場ではもったいないと思いますが、その辺のところはいかがでしょうか。 また、東急オープン後、交通量の調査をしていただけるようですが、お客さんが東急オープンどきに買い物に行ったが駐車場に入るまで長時間待たされて懲りてしまった、もう二度と行かないと言われないように、オープン後も早急に交通対策を図っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、一目で駐車場の空き状態がわかる案内板システムを導入してはと思いますが、お考えがありましたらお伺いをいたしたいと思います。 次に、道路標示の見直しについてでありますが、ぜひ、早急に全市的に見直しをしていただき、事故防止のためにも、円滑な走行ができるよう、早急に改善を要望いたします。 信号機の時差についてでありますが、現在16カ所ですか、そういうところがあるようですが、岡谷市内の道路体系は非常に悪いため、特に、岡谷市役所前、岡谷病院前、中央町1、2丁目、東急前の信号機を中心に全市的に見直しをしていただき、円滑な交通体系をつくっていただきたいと思いますが、できればもう一度お考えをお伺いしたいと思います。 次に、食中毒についてでありますが、先ほども申し上げましたが、今後、キノコの食中毒が予想されますので、十分PRをしていただきたいと思います。 それから、公共施設の生野菜の使用についてでありますが、岡谷市としては、まだあまり取り入れられてないようです。諏訪とか茅野、富士見、原村では学校給食での生野菜の使用に踏み切るなど、新たな動きが出てきております。中でも原村では一年ぶりに2学期が始まると、早速トマトとかレタスを挟んだハンバーガーとか、大根、ニンジン、キュウリのスティックサラダが献立の仲間入りをしているようです。熱湯処理やいためた調理ばかりで、野菜を食べていた生徒が歯ごたえのある野菜にかじりついて、みずみずしさ、ぱりっとした野菜独特の食感は生でないとわかりませんと報道されております。岡谷市でも成長盛りの子供たちにビタミンの一番多い生野菜の使用はいかがでしょうか。もちろん、殺菌剤で十分洗浄した生野菜としてでありますが、こうすれば問題はないかと思いますが、その辺のところのお考えがありましたら、お願いしたいと思います。 次に、ごみ対策についてでありますが、最近の情報によりますと、廃棄物をゼロにして、資源の循環型の産業社会形成を目指そうというのが、ゼロ・エミッション排出構想と言われ、通産省は97年度にゼロ・エミッション構想に取り組む地方自治体に施設整備費や啓蒙活動費などを補助するエコタウン事業を創設し、長野県では飯田市をモデル地域に選定したそうです。家庭ごみを燃やさないで固形燃料として再利用するごみの固形燃料化、また、この固形燃料を利用した発電施設の整備等を言われていますが、(「リーン」予鈴)そのようなことを勘案し、ペットボトルの分別回収についても再商品化を含め、大きな視野に立って早急な対応を強く要望いたしておきます。 次に、ポイ捨て条例についてでありますが、制定はしないということでありますが、岡谷市の廃棄物処理及び清掃に関する条例があって、法律には罰則も規定されているようですが、この罰則とはどのようになっているのでしょうか。常識もマナーもわからない人にこの罰則適用はできるのでしょうか。その辺をもう一度お伺いしたいと思います。 それから、生ごみ処理機についてでありますが、これは補助の公平性ということで、今後考えていただけるようですが、現に、近隣市町でも購入の補助金を出しております。ここに参考資料がありますが、時間がありませんので言いませんが、職員の方にも渡してありますが、補助を出しております。ぜひ、岡谷市でも可燃ごみの減量化のために購入補助金を出すべきと考えますが、もう一度お考えをお伺いしたいと思います。 それから、広域消防については一定の検討がされておられるようです。また、消防の赤バイクですか、これについては、9月1日の防災の日に、総合防災訓練のときも、陸上の自衛隊のバイクも参加され、活躍が期待されたところですが、歩道橋でもあがっていってしまうような、オフロード的なバイクを導入すれば瓦れきの山を縫ってでも走るので活躍されると思いますが、また、今後検討されていただきたいと思います。また、バイクも今、性能が変わっておりますし、消火器も相当性能が変わっておりますので、こういうもので対応されれば相当効果が出てくると思います。 子供議会については、すばらしい成果をおさめているようです。21世紀の子供たちにもすばらしい希望と夢を与えるということで、行政の仕事ではないかと、ぜひ今後(「リ・リーン」終了)考えていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(原宏議員) 降籏 清議員の再質問に対する答弁を求めます。 都市開発部長。 ◎都市開発部長(宮坂純一郎君) 2点目の交通体系の見直しの中で、2点再質問をいただきました。まず、オープン直後じゃなくてその後の対応ということにつきましてでございますが、1、2街区の管理組合やら、また、関係機関との協議ということになりますが、現時点ではまだ状況がつかめませんことから、今後の状況を見る中で、こういった関係機関と対応策を検討してまいりたいというふうに考えております。 それから、2点目の駐車場の満車標示等でございますけれども、現在、市営の駐車場には、駐車場全体及び各階におきまして、入った車と出た車との車両の総数の差し引きによりまして表示がされるシステムが導入されております。こうしたことから各階及び入り口におきまして、満車空車の表示がされるようになっております。 ○議長(原宏議員) 生活環境部長。 ◎生活環境部長(川崎昌男君) 3点ほど御質問いただきましたのでお答えさせていただきます。 まず、時差式信号機の設置の関係でございますが、先ほども申し上げましたとおり、交通量等、状況に応じ警察署に要望してまいりたいと考えております。 それから、ポイ捨ての関係でございますが、昨日、諏訪市の方で上程されたようでございますが、新聞報道だけで、私の考え方では、この条例はみんなでモラルを高めるほかないというようなことで解釈しておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 それから、罰則の関係でございますが、6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金というような規定がございます。 それから、補助金の関係でございますが、これも衛生自治会等、そうした各種の団体等の話し合いの中で深めてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 教育次長。 ◎教育次長(小口光雄君) 野菜の関係で御質問いただきました。 先ほど申し上げましたように、岡谷市の場合は12校、各自校方式でやっておりますが、5,000人からの給食になっております。基本的には加熱をしてということですが、諸般の事情等をいろいろ調査させていただいて、できることならそういうことができるように、また努めて研究をしてまいりたいと思っております。当面は加熱で御理解いただきたいと思います。 ○議長(原宏議員) 一通り答弁が済んだようです。 降籏 清議員、3回目の質問でございますが、時間がまいっております。よろしゅうございますか。 降籏 清議員の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。              午前11時51分 休憩       -------------------------              午後1時05分 再開 ○副議長(小松稔議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 堀内一光議員の質問を許します。          〔25番 堀内一光議員 登壇〕(拍手) ◆25番(堀内一光議員) 25番 堀内一光です。 まず最初に、福祉問題について7項目ほかをお伺いしたいと思いますが、人にやさしい福祉都市を目指しての福祉タクシーは大ヒットでありまして、長野市でも、松本市でも、各市で多くの、岡谷市の福祉タクシーのようなものをやってもらえないかという要望がテレビや新聞で訴えられているのを見ました。 市民の一人が私にあの黄色いタクシーを町で見るたびに、瞬間的に福祉問題を考える、そして一人で生活している母親のことを思うと友達に話したら、友達も同じようなことを考えていると話してくれたそうであります。私も、そのように、あの黄色いタクシーを見るたびに、ああ今、岡谷市の福祉はどうなっているかということを瞬間的に考える一人でありますが、人にやさしいまちづくりになっていると、私は非常に思うわけでありますけれども、いずれにしても、福祉について、あのタクシーを見るたびに考えるとしたら、何よりも人にやさしいまちづくりとなっていると私は思うわけで、そのような思想を植えつけたアイデアを大きく評価をし、感謝をしたいと思います。 また、庁舎のロビーの、危険であったいすも取りかえられ、青木を置いてあり安心感があり、車いすの入り口やトイレの案内表示があり、職員のやさしい心遣いを感じると、パラリンピック200日前イベントに参加した障害者が私に言いました。このような小さな配慮が市民の心を動かしているのであります。そこで、フクシーを4カ月半ほど実施してまいったわけですが、改善や反省点などがあったらお伺いいたします。また、市長さんは、就任以来ここで2年を経過したわけでありますけれども、選挙前、考えていた公約をあと残された2年でどの程度実現可能とお考えですか。また、2年間、市長職務を執行して、反省とこれからの岡谷市の行政の執行者としての夢があったらお伺いをしたいと思います。 2番目であります。中央町再開発のビル建設は、あれは岡谷市が建設したものであります。建設前はハートビル法により、完全なものができるというふうに私たちに話しておりましたけれども、正面入り口は半分しかハートビル法が適用されておらず、身障者の皆さんから市長に多くの問題が指摘があったわけです。どういうふうに市は、一体取り組んであの建物を建てたのかお伺いいたします。 3番目で、周辺道路にちょっと年寄りや障害者が腰を休めるようなものをと、身障者が要望しました。長野あたりでは、ちょっと石の切ったのを置いてあったり、非常にお年寄りが喜んでそこで座っているわけですが、そのことだとか、あるいは、また、和式トイレにお年寄りが入った場合に手すりが欲しい、デパートやボウリング場に聴力障害者等が利用できる公衆ファクスの設置をしてほしい、こういうお願いがありました。これは一体どうなっているのか、また、市は、公衆ファクスを1階に設置をしてないわけで、申し出によってファクスを使わせるようにしてあるわけですが、その案内もないし、公衆ファクスも設置してないが、どうなっているかお伺いをしたいと思います。 4番目として、ビルの視察のときに、グレーチングや歩道の段差など、職員が新たに認識をしたものが幾つもあるわけでありますが、これから身障者とともに関係職員が点検をしたらどうかというふうに提案しますがいかがですか。 5番目であります。国を挙げてノーマライゼーション7箇年戦略に取り組んでいるときに、外国ではオリンピック選手とパラリンピック選手のユニホームは同じなのに、JOCでは頑として聞き入れなく、差別しておったわけでありますけれども、総理の一言で実施になりました。また、オリンピック候補の強化費用は文部省やJOCや日本体育協会が全額負担をし、生活費も企業で持っているわけでありますが、パラリンピックの強化費用は個人が負担しているわけでありまして、一人30万円もかかり、2種目出れば60万円かかるわけです。岡谷市身体障害者スポーツ協会の会員であります加藤正選手の場合は、小企業勤務なので休めば賃金カットはされるわけであります。今、身障者の仲間がなんとか工面しようと努力中でありますが、岡谷市としても、オリンピックには2,100万円の市費で3人の職員を派遣をしております。さらに、補正予算にありますように、入場式の御柱イベントに多くの市民を派遣するために300万円余の費用が今、計上されております。この3人の職員の派遣でありますが、これは市によって違うわけですけれども、茅野市あたりは一人しか派遣をしておりません。そういう中で、今後、オリンピックに対する補正が予定をされているのかどうか、また、ノルウェーのアテルハングル選手と世界記録を争う我が岡谷市の加藤選手とパラリンピックの支援にはどのような計画で補正を予定しているのかお伺いしたいと思います。 6番目であります。11月ころ、岡谷市では姉妹都市のサミットを計画をしているようでありますが、もし実施されましたら今世紀最後の長野パラリンピックに姉妹都市の障害者を招待し、人にやさしい福祉都市を目指していて、障害者プランの策定を今、岡谷市でやっているわけでありますが、姉妹都市の障害者の交流会、いわゆる姉妹都市障害者サミットを開催するよう提案していただきたいと思いますがいかがですか。 7番目であります。障害者に対する防災対策訓練については、どのように取り組まれているかお伺いしたいわけでありますが、以前、私は一般質問で、命を守るためには災害復旧にはあらゆる団体機関の協力と連携を持つべきであって、岡谷市の防災訓練にも自衛隊の協力を得たらと提案しましたが、前市長は1市だけでは非常に難しい、広域で訓練するようになったら要請してみましょうという答えがありました。今回、参加があり、私は評価をいたしますが、今までの訓練というものは火災の消火であるとか、電気、ガス、電話等の復旧の連携、ハードの部分が主でありました。阪神大震災に最も最後まで置き去りにされたのは、今後の取り組みとして重要視されている障害者や老人の人たちが取り残されていたわけであります。例えば、聴覚障害者には情報をどうやって伝達をするのか、視覚障害者が家財道具や日常日ごろの状況変化にパニック状態を起こすと言われておりますが、どういうふうに防ぐのか、教育訓練をなされるのか、Fネットやパテライトなどの取り組みも早急にしなければならないと思いますが、岡谷市の今後の、これらの弱者の防災訓練対策についてお伺いしたいと思います。 2番目で3つほどお伺いしますが、三セクの広域情報センタであります。このことについては、仕事にミスが多く、6市町村の関係職員からは不満が多く聞かれました。ある自治体の課長さんはミスの令書を委託先の責任に触れるわけにはいかず、市民に謝って回収し、残業を余儀なくされた。もっとしっかりした仕事をしてもらいたい。また、別の自治体の課長さんは、エプソンにすればよかった、設立の経過から言って民間人が社長になるべきだと非常に風当たりが強い。三セクで民間の仕事も引き受けるわけでありましたが、民間はあれでは頼むわけがない。また、他の電算会社に頼みたいが三セクなのでそれもできない、などと不満は多く、まだまだこの壇上で言えない多くの、耳が痛いほどの不満が述べられました。岡谷市の市の職員もこれは前市長の失政だという人もおりました。市長さんとして、これらのことをどの程度承知しているのか、どのように対策を取り、当初のテレトピア計画完全実施には一体何年かかるのかお伺いいたします。 2番目で、岡谷市の職員は遅くまで毎日残業をしているとの声がありました。調べてみれば、6階であります。専務、部長さんと話し合いをいたしました。そうしたら以前からそういう話を聞いているので誤解を受けないように、今度はブラインドを設置するということでありました。1の問題も含めて、これらのことは平成元年6月の定例会で、全く同じ内容の一般質問をしている議員さんがおります。いまだにそれが善処、10年たっても善処されない。しかも、職員に言わせると、親方日の丸で第2のアイスアリーナとの声もあります。もっと市民と市町村議員の信頼のある仕事を求めていくべきですが、市長としていかがですか。 3番目、さらにテレトピア構想によると、行政サービスが20%、先端産業が50%、観光産業が30%の事業内容を昭和60年度に実施すると三セクの説明はあったようでありますが、まだ、それが完全になっておりません。今は20%の行政サービスがやっとであります。少なくとも、三セクでありますから、アイスアリーナのように議会に報告すべきだというふうに私は思いますがいかがですか。 大きな3番目で、伝狩野芳崖の絵の調査であります。市長が、あの絵がどのような情報を持っているか調査をすると言って言明してから半年になります。どのように調査が進んでいるのか、今までの経過を追って説明を受けたいと思います。 4番目、先日、6月に総務委員会に報告のあった中央町二丁目4の15の建物利用計画であります。契約してから半年たっております。私も、先日、建物の内容を見せていただきました。しっかりした建物であります。もう半年たったので、どういう利用をするのかお伺いしたいと思います。 5番目であります。平成9年度までの時限立法のふるさと林道についてでありますが、湊西山の現況と見通しについて、一体どういうふうになっているのか、このことについてお伺いしたいと思います。 以上、壇上での質問を終わります。 ○副議長(小松稔議員) 堀内一光議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。          〔市長 林新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 堀内議員さんの御質問にお答えをいたします。 福祉問題についてでございますが、本年は市長に就任して以来、懸案でありました中央町の市街地再開発事業の完成と、公約の柱であります人にやさしい福祉都市実現の実質的なスタートの年として、福祉施策を初めとして、積極的に市政に取り組んでおるところでございます。高齢社会の進行する中で、介護の問題は大変重要となっておりますので、在宅福祉を積極的に支援するため、在宅介護支援センターを初めとして、訪問看護ステーション、訪問歯科医療等を既に実施し、デイサービスセンターについては、設置に向け現在施設内容の検討段階に入っております。また、総合福祉センターにつきましては、生涯学習館との複合施設として、庁内関係部課の検討委員会による調査研究が進められております。人にやさしい福祉のまちづくりに全力で取り組んでまいりましたが、今後も公約の実現に向け努力をしてまいりますので議会の皆様におかれましても、絶大なる御協力と御指導をよろしくお願いをいたします。 福祉タクシーにつきましては、大変御好評をいただき、大勢の市民の皆様に御利用をいただいております。市外まで拡大してほしい、年齢を75歳より引き下げてほしい、障害者等級を下げてほしいなどの要求もいただいておりますが、これらにつきましては一般営業タクシーとのこともありまして、拡大は困難であるというふうに考えております。 次に、第三セクターの広域情報センタについてでございますが、株式会社諏訪広域総合情報センタに関する御質問でございますが、お答えをしていきたいと考えております。議員さん御指摘のような問題につきましては、関係課より報告を受けまして、市として情報センタ及び各課が抱えている問題とその対応策などについて検討を行い、善処を申し入れるとともに、広域においても6市町村で協議し、事務局長名で申し入れを行っております。また、情報センタからも専務及び部長より報告を受け、社長として早急な対応を指示するとともに広域理事者会の席上、各理事者に対し、私からも陳謝をさせていただいたところであります。なお、原因としては、それまでの大型汎用機を使った集中処理方式から、クライアントサーバー方式に切りかえを行ったことに伴い、機器操作の不慣れなどにより、システムが思うように動かないような状況が見られたとのことで、現在6カ月を経過する中で状況は改善されつつあります。 次に、社員が遅くまで仕事をしており、迷惑をおかけしているとの御指摘でありますが、現在、システム交換に伴う処理を行っておりまして、その関係もありまして、4交替制で仕事をしている関係上、24時間明かりがつきどおしとなっております。現在もブラインドをおろしているわけでありますが、納期等の関係もありますので御理解をいただきたいと思っております。 テレトピア計画に関する御質問でございますが、当初の基本計画において、昭和64年度までにはそれぞれのシステム開発を目指していたわけでありますが、その後、さまざまな要因もあり、主に民間を対象としてのシステムについては、いまだ構築されていない状況にあります。現在、郵政省より全部の指定地域に対し、計画の見直しが求められているところであり、諏訪地域においても、現在、広域事務局において、その具体的方法などについて検討が行われているところでありますので、未実施のシステムを含め、検討されるものと考えております。 なお、情報センタにかかわる議会への報告の件でありますが、情報センタへは6市町村、県、郵政省の外郭団体、民間が出資しており、それぞれとの調整もありますので、御了承いただきたいと存じます。 それから、ふるさと林道についてでございますが、現在のところ、この制度は平成9年度まででございますが、平成9年4月22日の市長会に、岡谷市からふるさと林道緊急整備事業の期間延長を議題提出いたしました。県下でも6カ所が事業実施中であることから、御賛同いただき、採択され、県に対して要請を行っております。県としても、市長会要望や県事業の未完成区間もあることから、自治省、林野庁に対して強い要請をしていただいていると伺っております。 オリンピックに関してでございますが、世界各国の障害をかかえた選手が一堂に集い、障害を乗り越えて全力でスポーツに取り組むパラリンピックは、障害者にとっての世界的スポーツの祭典であるばかりでなく、オリンピックとはまた別の感動と勇気を我々に与えてくれるものであり、今大会が長野において開催されることは大変喜ばしいことであり、選手の皆さんの御健闘を期待し、大会の成功を心から御祈念申し上げるところであります。また、日本代表選手として出場される加藤正さんについては、地元としても大変名誉なことであり、体調に万全を期して好成績をおさめていただくよう、御期待を申し上げております。市としては、オリンピック関係では入場式の御柱イベントに関する補正予算をお願いしてあり、パラリンピック関係では、懸垂幕と横断幕を購入し、岡谷市身体障害者福祉協会主催による200日前のイベントにおいて、お披露目させていただいたところでありますが、現在、オリンピックの幕とともに庁舎に掲げてあり、今後は市報によるPRや大会の前の岡谷市身体障害者福祉協会等と一緒に加藤選手の壮行会を計画しており、特段の補正予算は現在のところ考えておりません。 それから、パラリンピックへの姉妹都市の障害者招待については、長野が開催県とは言え、本市は大会会場からは遠く、時期的にも冬季の天候下でありまして、障害者の皆さんの宿泊移動等を考慮した場合、困難であると考えます。姉妹都市障害者サミットについても、趣旨は理解できますが、この姉妹都市サミットの趣旨は岡谷市が東伊豆町、富岡市、玉野市と、姉妹都市を結び、岡谷市を中心にそれぞれの各市町とは交流しておりますが、その姉妹都市同士が一つにつながりをもってまちづくりを考えていきたいということでサミットが計画されたものであります。障害者に限らず広く一般市民交流が行われておりますので、特段障害者サミットの計画は考えておりません。 以上でございます ○副議長(小松稔議員) 都市開発部長。          〔都市開発部長 宮坂純一郎君 登壇〕 ◎都市開発部長(宮坂純一郎君) 1点目の福祉問題の中で数点御質問でございます。 まず、1点目の再開発ビルのハートビル法との関係でございますけれども、1街区、商業ビルの南側、玄関まわりのスロープに関しましては、南側の、玄関に向かって右側のスロープはハートビル法の身障者用スロープを設置するということで認定を受けておりまして、今回の内容はその規定を満たすものでございます。御指摘の南側、玄関に向かって左側と正面のスロープにつきましては、傾斜がそれぞれ11%、また8.2%となっておりまして、ハートビル法の適用のスロープにはなっておりません。これは商業ビルの敷地内の高低差、北口と申しますか、八十二銀行側の入り口と、それから南側の入り口では高低差が約1.35mございます。この段差を解消するためには、通常であれば階段の設置となる場所でありますけれども、歩行者、利用者のつまづき等を考慮してスロープとしたものであります。この南側の高低差1.35mにつきましては、北側の横断歩道橋の建築限界をクリアしなければならないということ、また、横断歩道橋に一部スロープがございますが、これを6.6%以下にしなければならないこと、また、商業ビル内は1平面とするということで、途中で吸収ができず、現状とならざるを得なかったものでございますので、御理解をいただきたいと思います。 それから、2点目の休憩所等でございます。周辺道路のベンチにつきましては、歩道付近が2.5mと狭いため、現状ではベンチ等の設置は困難でありますが、街角広場へのベンチの設置につきましては、道路管理者、それから商業ビルの関係者等と調整をいたしております。後々の管理の問題等もございますので、調整をいたしているところでございます。また、和式トイレの手すりにつきましては、おかや東急で御希望の、御要望のとおり手すりを設置いたしてございます。また、公衆ファクスにつきましては、東急百貨店からサービスカウンターに有料ファクスを設置したとの報告を受けております。なお、2街区への設置につきましては、現在協議を行っているところでございます。 それから、関係職員の点検の関係でございますけれども、身体障害者福祉協会の会員の皆様方には7月7日に施設見学会を行い、16日に市長あてにて要望書をいただいた経過がございます。この御要望いただきました際、市の一定の考え方につきましては既に回答させていただきましたが、その内容は御承知いただいておるとおり、特に歩道の段差の大きい個所につきましては改善をしていくということ、それからグレーチングが設置している個所で道路管理上支障のない個所につきましてはコンクリートのふたに取りかえをしていくということで実施をしてございます。これらの対応を図っておりますので御理解をいただきたいと思います。 それから、ナンバー4の中央町二丁目の建物利用計画でございます。御質問の建物等につきましては、将来の市道用地として先行買収、本年6月に行ったところであります。市道の区域として大部分がかかっておりますことから、工事が実施される際にはすべて取り除くということになります。この道路の拡幅の時期につきましては、現時点では明確になっていないところでありますが、建物が堅牢に、堅固につくられておりますことから、当分の間の利用方法を検討しているところでございます。この建物は1階部分には窓がほとんどないということ、また、2階も使い方によっては改修等が必要になる場合が想定されること、また、利用期間も長くなるのか短くなるのか、現時点では判断がつきかねる状況にあるということから暫く時間をいただきたいというふうに考えています。 以上でございます。 ○副議長(小松稔議員) 生活環境部長。          〔生活環境部長 川崎昌男君 登壇〕 ◎生活環境部長(川崎昌男君) 福祉問題の7番目に障害者に対する防災対策、訓練についてはどのように取り組みをしているかという御質問にお答えいたします。 先般実施しました岡谷市総合防災訓練では、避難誘導訓練の中に身体障害者や寝たきり老人を想定し、車いすや担架による避難訓練や、御提案いただきましたろうあ者に対する手話通訳のボランティア参加等組み込んで実施したところであります。現在、岡谷市地域防災計画の見直し作業を行っておりますが、無論この中に弱者対策についてもうたい込む必要があり、保健福祉部、岡谷市身体障害者福祉協会等、関係機関から災害情報の伝達方法、避難誘導、また、訓練の方法等、検討いただいたものを組み込み、地区自主防災組織等を中心に各地区に対する啓発活動を行い、地域住民と一体となった防災訓練が実施できるよう進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(小松稔議員) 教育次長。          〔教育次長 小口光雄君 登壇〕 ◎教育次長(小口光雄君) 堀内議員さんから3のところでいただきました伝狩野芳崖の調査について御答弁を申し上げます。 市長が言明してから半年になるということで、どのような調査が進んでいるのか経過を追って説明されたいとの御質問でありますので、教育委員会といたしまして、市長さんの方から指示がございましたので、その調査と経過について御答弁いたします。 狩野芳崖の調査につきましては、教育委員会関係者、特に文化センター美術考古館を中心に、職員が鋭意公立の研究機関等に照会をいたしまして、調査の内容の可否等について折衝をしてまいりました。その1といたしまして、照会、折衝いたしました研究機関等についてであります。調査につきましては、1つは作品に用いられている紙についてであります。2番目には作品に用いられている顔料についてであります。この2つを主としてお願いを、調査をしてまいったわけでありますが、その調査について、権威があり、かつ信頼がおけると思われる専門の研究機関等に照会することといたしたわけであります。経過の中で、4月はどんな機関があるのかというようなことを、特に内部的に調査をいたした期間であります。5月の段階におきまして、国立等の7カ所を挙げまして照会に入りました。照会が、折衝が重ねられて、話が具体的になるにつれまして、4カ所から3カ所に絞られ、6月の段階では紙について1カ所、顔料について1カ所という絞り込みになったわけであります。 それでは2番目に照会、折衝の経過について概略を申し上げていきます。1番目の照会の5月の段階ではまだ一般的な総論としての照会でございましたので、7カ所の機関とも親切に紙や顔料についての調査の内容や方法等について、大変親切に御指導いただきました。5月の下旬から6月にかけましては、7カ所から3カ所の機関に絞って、さらに、調査の詳細についてお願いをしたところでございます。いずれにしても、調査依頼に応じられるか否か、調査の段取り、それから経費、期間等について何とも言えないということでございました。8月に入りまして、研究機関等の御都合等によりまして、紙については1機関、顔料については1機関との御相談、御指導をいただくように絞り込まれてきた経過でございます。紙については、時代判定や、産地の判定は極めて困難であることを当機関が手がけた事例も交えながら教えていただきました。特に、対比資料としての基本データの収集は至難であるとのことでありました。 顔料につきましては、調査は大変な技術や、知識、労力と費用、長い年月を要する大がかりな調査になるだろうというようなこと、国立の研究所であるので、研究上必要と認める案件しか引き受けられないということ、作品の保存や修復をする上で緊急かつ重大な問題がある場合は調査、依頼に応ずることもあるということでございました。そうした研究機関等の性格、使命から言って岡谷市の調査に応ずることは困難であるということになっていたわけであります。 以上が調査の経過でございます。 ○副議長(小松稔議員) 市長。          〔市長 林新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 狩野芳崖の件でございますが、本作品からどのようなデータが得られるか等を明らかにするために、全力を挙げて公的の各機関に対して照会、調査をするよう、私から教育委員会に指示をいたしました。教育委員会関係者は鋭意、照会、折衝を重ね、でき得れば、得られたデータが後世の研究者の参考になればという思いもあって最大限努力をいたしましたが、残念ながら期待されていたような結果は得られませんでした。お答えしましたような理由で、これ以上の科学的調査の実施は極めて困難であり、不可能であると判断し、これをもってこの調査を打ち切り、今後は伝狩野芳崖の作品として大切に保管、保存してまいりたいと思いますので御理解を賜りたいと思います。 ○副議長(小松稔議員) 総務部長。          〔総務部長 倉坪宏夫君 登壇〕 ◎総務部長(倉坪宏夫君) 1番の福祉問題についての中で、庁舎1階へのファクスの設置についてでございますが、現在、公衆ファクスの設置はいたしておりませんが、総合窓口でありますインフォメーション、あるいは各課の窓口でお話をいただければ、直ちに対応できるよう各部署に指示をいたしておりますのでよろしくお願いいたします。 ○副議長(小松稔議員) 経済部長。          〔経済部長 小口謙三君 登壇〕 ◎経済部長(小口謙三君) 5番にいただきました、ふるさと林道につきまして、前段の分につきましては市長から御答弁申し上げたとおりでございますが、湊西山の現況につきまして、御答弁申し上げたいと思っております。平成9年の7月4日になりますが、林道のルート選定のため、長野県林業コンサルタント協会伊那事務所と委託契約を結びまして、現在、現地に入ってルート選定を行っているところでございます。期間延伸ができましたら、すぐにでも事業要望書等の提出ができますよう準備をいたしておるところでございますので御理解をちょうだいしたいと思っております。 以上でございます。 ○副議長(小松稔議員) 一通り答弁が済んだようです。 堀内一光議員、2回目の質問を許します。 ◆25番(堀内一光議員) 25番 堀内です。 市長さんは福祉のことについて、これから在宅介護、ステーションだとか、デイサービスセンターあるいは複合館、そういうふうな意欲を燃やしておるわけですが、将来にわたって岡谷市の独自の、やっぱり福祉というもの、あるいは夢というものをお持ちだと思いますが、そこらについてはどういうようにお考えですか。要するに、商工業の振興だとか、そういうものも公約の中にありましたが、これはさきの経済部長も言ったように自助努力もかなり大きく求められるわけでありますが、例えば、ウナギのまちおこしも盛んに言われているわけですけれども、市民の中にはそれ以来切り身が少なくなって値段も高くなったというふうな評判さえ今出ているわけですね。ですから、このほど商業振興ビジョン策定委員会が発足したわけですけれども、絵にかいたもちにならなければと心配しているわけですが、そこで童画美術館に毎年4,000万円に近い市費が投入されるわけですけれども、これも商業活性化等の事実上の補助金だと酷評する市民さえいるわけであります。私は、これから市長さんにやっぱり選挙で公約した教育や福祉、こういうものに残された2年を最大限かける、力を入れるべきだというふうに思いますがその点についてはどういうふうにお考えですか。 先日、市民クラブで、サントピア飯田を視察したわけですが、市長さんも視察ようであります。そこにはちゃんとこういうふうな公衆ファクスが設置してあったわけですね。そして商店でも芽野のメガマートやプラスワンにはしっかりした、こういう公衆ファクスがあるわけです。その民間の方が敏感で先行して行政が後追いするなんていうことは、どうしても私たちも考えられない。ぜひひとつそんなに難しい問題ではありません。公衆ファクスを入れることによって、別にこれは障害者だけでなくて、普通の人たちも使えるわけですから。それから、けさ、私が商業ビルや駐車場をちょっと見させてもらったんですけれども、和式のトイレの手すりなどはありませんでした。また、この間お願いをした駐車場棟の竣工検査において、いろいろなことを申し上げましたけれども、一つもまだ実行されておりません。一体何のためにこの引き取り検査をするのか、我々から意見を聞くのかということがわからない。まだ20日ほどありますから、そういうものはどの程度、26日のオープンまでに実施されるのか。どうかひとつお願いをしておきたいと思いますし、総務委員会で先日、大津市に視察に行きました。大津市も岡谷市と同じように、人にやさしいまちづくりを今進めているわけですが、そこには長野市もそうでありますけれども、何もベンチを置けというわけではありません。小さな30㎝ぐらいの石を、こう置いてもらえればいいわけです。長野市でもそうですね。みんなそういうふうにしてあるわけですから、そういうものが一体できないのかどうか。置くところがないと言いますけれども、今、花を入れた大きな鉢が置いてある、あそこへ置いたって別にどうということはないわけです。市長さんが幾ら人にやさしい福祉のまちづくりだと言っても、どうも今度の建設を見ていると、いろいろなところに他の民間よりも劣っている建物が幾つもある、建物というか、その施設が。そういうことについて、もう少し心配りをしてもらいたい。例えば、先ほどグレーチングはコンクリートのものに変えたと言いましたけれども、けさ、見てきましたけれども、相変わらずです。視察に行ったときに車いすが穴に入って転倒し、視覚障害者のつえが入って動けなかったというそのままになっているわけですね。一体どういうわけか、ひとつお伺いしたいと思います。 それから、オリンピックのための費用はこれで、あとは一切ありませんか。まあそんなところをお伺いしておきますが。駒ヶ根市はパラリンピックを観戦のために6月の議会で100万円の予算を計上して身障者、それから一般の人たちのふれあいをもって、バスをもって応援に行くそうであります。少なくとも岡谷市はそのくらいのことをしたっていいじゃありませんか。オリンピックには2,500万円近くの金を今使おうとしている、使っている。パラリンピックについてもそのくらいとは言いませんけれども、その10分の1でもいいですから、やっぱりやるべきではないかというふうに私は思います。私は議会の議会運営委員会に岡谷市の加藤選手が出場する3月9日の月曜日、11日の水曜日に議会を休会してもらいたい、こういうふうにお願いをしてまいりました。県会は先日、2月は3月議会を行わない、オリンピックに協力するということで、決まりました。市長さんも、どうしてここでもって私がこういうことを言うかというと、もう入場券を確保しなければ、そのときに行こうと思っても、応援しようと思ってもできないわけです。ですから、今からその準備をしなければならない。市長さんもぜひひとつ加藤選手の応援に行き、スケートのまち、日本のスケートの発祥地をやっぱり世界に情報を発進するべき非常にいい機会だと思いますが、市長さんが応援に行けば、議会もその日は休会するというふうな話まで今進んでいるわけです。そこらについてはどういうお考えですか、お伺いしたいと思います。 それから、障害者に対するFネットやパテライト、Fネットについては、やはり障害者に何か災害があったときに、一斉にファクスで今こういう災害が起きているというふうなファクスを流す、そういうものは、そう難しいことじゃないと思うんです。そういうことをしてもらいたいと思いますが、どうですか。今、保育園等には、岡谷から一斉にファクスを送れば全部各保育園にファクスが流れる装置が、今、福祉課にあるわけですから、福祉課じゃなかった、あれは児童課ですか。そういうふうなものをぜひ設置をしてもらいたいと思いますが、いかがですか。 それから、三セクの広域情報センタであります。市長さんがお認めになって、陳謝をしたようでありますが、行政サービスの20%が、今、実施をされているわけですが、あと先端産業、観光産業の80%が残っているわけです。これも実施する計画だというふうに言っておりますが、そこらについては、この当初、始めるときにテレトピア計画の、私たちに説明をしているわけですから、やはり、議会に説明すべきではないか。私は各市町村が参加していても、やはり岡谷市が出資しているものについては、議会にその情報を流す、報告する、今、三セクでもって岡谷が参加しているのは9チャンネルと情報センタとアイスアリーナであります。ぜひひとつ、これは自治法第243条第3項の2及び221条第3項により、報告してもらいたいと思いますが、いかがですか。 それから、この三セクの広域情報センタでありますけれども、私も岡谷市以外の市町村を全部回っていろいろと聞いてまいりました。みんな将来的には悲観的であります。これから地方分権にだんだんなってくると税金も制限税率になってくる、そうすると各市町村がみんな変わってくると、これはこの広域情報センタでは対応できなくなるのではないか、こういうまあ意見もあるわけで、非常に先行き厳しい見通しを、他の市町村の担当者はしておりました。そこらについてはどういうふうにお考えですか、お伺いいたします。 狩野芳崖の絵でありますけれども、もうこれ以上することは困難だということでありました。それでは、紙あるいは顔料について最後に1つずつ残ったそうですが、もしこれをするとすれば、一体、費用はどのぐらいかかるのか、あるいはどこへ、この1つずつ残ったのが、どことどこなのか、お伺いしたいと思います。半年もかけてこれだけの調査では、私は非常にまあお役所仕事だなあというふうに思うわけですけれども。例えば伝とした狩野芳崖の研究の第一人者、山種美術館の細野先生の指導を受けたのかどうか。あの先生が3月、私がお伺いしたときには、紙はちゃんと年代や、そういうものはきちんとわかるわけだ、そういうことを言っておりました。教育長さんもお伺いするところによると今月で退職なされるそうですから、ぜひひとつ最後の大きな仕事として、このぐらいの調査の方向、道筋だけはきちっとつけてもらいたいと思いますけれども、いかがですか。 それから、4番目の中央町の建物についてのお答えがありませんでしたが、どのようになっているか、一つお伺いしたいと思います。 それから、ふるさと林道でありますけれども、これは今度の補正予算にもありますように、中村C団地の減額補正のように、公共事業の抑制で時限立法が非常に難しい、これは長野の担当者であります。私も林野庁に照会をしたらとてもとても難しい、厳しい、こういうことを言ってるわけですね。平成5年から5年間の時限立法でありますから、その間に長野県では2路線が完成をして本年継続が6路線あるそうであります。まだ、採択待ちで順番を待っているのが6路線あるわけであります。ここで長野県林業コンサルタントに委託して来年、県に持ち上げるそうですけれども、もし、この550万円も使って、そしてこのふるさと林道が時限立法で9年度で終了になった場合、一体どういう、これから計画が立たるのか。もしこれができないとすれば550万円のむだ遣いではありませんか。さらに、新都市開発を市長さんが断念するときに、今後、その地区のいろいろな問題があったときには、その資料を十分に使う、こういうお話もあったわけです。ところが、今回は全然その資料をなくして、新たにこの林業コンサルタントに委託したということは、どうしても私は納得しないし、前の新都市開発の1億円に近いものがむだになってしまう、こういうふうに私は思うわけですけれども、辰野町はふるさと林道をつくるかつくらないかよりも前に、東山開発であの道はつくると言っているわけですから、もしこのふるさと林道の法律が9年度でもって終わりになった場合には、一体どうするのか、あるいは岡谷市独自でやる場合にはどのぐらい金がかかるのか、そのことを一つお伺いしたいと思いますし、先日、駒沢区にも回ってまいりましたけれども、ふるさと林道整備事業の調査についてというものがありました。辰野町は、恐らくいろいろ話をしてみますと、バイパスのためにあけようとしているわけです。実際、表向きは違いますけれども。そうすると湊の小坂、花岡では、これは岡谷市にはメリットはないわけですね。少なくとも、いくら向こうへ行っても橋原と花岡の境あたりに岡谷市に入ってくるような道をつくらなければバイパスとしては何もないわけです。(「リーン」予鈴)しかも、ふるさと林道をあけたとしても、その向こうの計画が、今岡谷市には何もないわけでしょう。何のためにあけるか、もし計画があったら一つお伺いしたいと思います。もし、このふるさと林道の、9年度でもってなった場合には、一体どういうふうな考えを持っておられるかお伺いしたいと思います。 以上再質問をお願いします。 ○副議長(小松稔議員) 堀内一光議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林新一郎君) 岡谷市の福祉、教育、産業の振興に対する夢でございますが、まず、福祉に対する夢でございますが、最終的には市民の心が本当に豊かになって、立場の弱い方のために心を配るという市民性が醸成されることが極めて大切であるということが言えるかと思います。市民憲章にもありますように、私たちはあたたかい心でまじわり、住みよい人間尊重のまちをつくりますというような1節もあるわけでございます。最終的には、どんなにハードを整えても、心が伴わない福祉はないと思っておりますので、心のやさしさ、豊かさ、そういったものが醸成されるような市民性といったものが大切であるというふうに思っております。 また、教育に関しましては、岡谷市は非常に豊かな自然に恵まれておりまして、各学校、それぞれの立地条件にあった特色ある教育がなされておるわけでございます。この中でどの児童、生徒も生き生きと、はつらつと、落ちこぼれもなく、いじめもなく、健康で、自分の個性を十分伸ばせるような、そんな教育がなされていっておるわけでございますが、より一層この教育が振興されることを期待をいたしておるわけでございます。 また、産業の振興でございますが、岡谷市は工業立市が岡谷市の建前でございます。しかし、昨今の大きな情勢の変化の中から、空洞化も著しいわけでございますが、工業においては、スーパーデバイス、産地形成、また、オプトエレクトロニクスといった、なかなか海外にシフトしにくい部門をがっちり守って、岡谷市の特色ある工業として育てていったら、大変有効であるというふうに思っておるわけでございます。また、その第三次産業的なものも徐々にではあろうかと思いますが、岡谷市に根づき、定着していくものと期待をいたしておるわけでございます。 それから、パラリンピックの加藤選手の応援の件でございますが、まず、議会が最優先でございます。今後この件に関しましては、議会とも綿密な相談をいたしていきたいというふうに考えております。 それから、情報センタでございますが、私初め6市町村長、まあ取締役であるわけでございます。情報センタの役員と、それから首長としての発注者という二面性があるわけでございまして、この情報センタに対する批判、首長としての批判は、取締役としての自分の批判ということですぐ返ってくるわけでございます。この6市町村長とも十分相談をして、この内容を各議会にどのような形で持っていくのがいいのかということを、今後検討をしていきたいというふうに考えております。10年目のシステム更改ということで、先ほども申し上げましたように、なれない機械、また新しいシステムの構築といったことで、大変御迷惑をおかけしたという事実は十分承知いたしておるわけでございまして、職員も全力を挙げて対応をしてきておりますが、関係の6市町村に対しましては大変ご迷惑をおかけしたということで反省をし、対策を講じておるというのが現状でございます。 ○副議長(小松稔議員) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(宮坂純一郎君) 福祉問題の部分で数点再質問をいただいております。 まず、2街区の引き取り検査の際の指摘事項の追及でございますけれども、この御指摘いただきました意見の中で、オープンまでにできるものにつきましては対応をしたいということで、現在作業を進めておるところでございます。また、ベンチ等につきましても、1街区の南北の広場、それから童画館の広場につきましては設置できるということで現在対応中でございます。それから、グレーチングにつきましては、雨水の排水、それから横断歩道部分につきましては変えてある部分がございますが、もう一度全般にわたって見直しを進めてまいります。 それから、東急の和式トイレの手すりにつきましては、これもオープンまでには間に合うということでございますので御理解をいただきたいと思います。 それから、4番目の中央町二丁目の建物利用についてでございますが、これ、先ほど登壇の御答弁で申し上げてございますけれども、この建物等につきましては、将来の市道用地として先行買収を今年の6月に行ったところでございまして、市道の区域として大部分がかかっておりますことから、工事に際しましてはすべて取り除くことになるということでございます。ただ、この道路の拡幅の時期が現時点では明確になっていないところでありますし、また、建物が堅固につくられておりますから、当分の間の利用方法を検討したいというところでございますが、まだ、利用期間等もどう判断していいのかということが明確な状況にございませんことから、しばらく時間をいただきたいという状況でございます。 ○副議長(小松稔議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(八幡郁男君) 福祉問題の中で、障害者の災害時の一斉ファクスの点で御質問いただきました。災害はいつ起こるかわからないわけでございまして、児童福祉課の方にそういった機能を持ったファクスを置いてはありますけれども、今後、弱者への災害情報伝達については、今後十分検討させていただきたいと思います。 ○副議長(小松稔議員) 教育次長。 ◎教育次長(小口光雄議員) 議員さんからいただきました、最後残った一つずつはどこかという御質問でありますが、具体的な名前につきましては、関係機関の性格、それから、使命、立場を尊重してやってきましたし、今後も尊重しなければならないということでありますので、公表は差し控えさせていただきます。 以上であります。 ○副議長(小松稔議員) 経済部長。 ◎経済部長(小口謙三君) ふるさと林道の関係で御答弁申し上げたいと思っております。 御指摘のように、大変難しい時期にかかっていることは承知をいたしております。現在、御指摘いただきましたように、長野県下の場合でも2路線のみが完成で手がついているところ、やっている最中のところ、現在進行中のところが全部で6路線ございます。新たに要望がされるであろうと言われているところが全部で、私どもまで入れまして6カ所ございます。そういう中でございますので、先ほど市長の方からも御答弁申し上げましたように、市長会では長野県のほかに北信越市長会でも、全国市長会でも、それぞれの立場で自治省、林野庁に対して強い要請を行っているところでございますので、それらに期待をいたしているところでございます。 それから、市単独で行った場合にはどのぐらいの割合になるかということでございますけれども、これは総係費だけということでお考えをいただきたいと思いますが、約で申し上げますと、例えば県事業で市負担が1億円の場合に、市独自でやった場合にはその大体5.6倍ぐらいの経費の持ち出しになります。そんなことでございますので、できるだけ議員さん御指摘のように、調査がむだにならないように、今後も活動を続けて何とか県の事業採択でお願いをしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 それから、花岡、小坂間の方へいったんではメリットがないのではないかということでございますが、まだそのルート選定後でないと市道等とのアクセス等については、まだ庁内でも論議をしてございませんので、そんな点で御承知をいただきたいと思っております。 以上でございます。 ○副議長(小松稔議員) 一通り答弁が済んだようです。 堀内一光議員、3回目の質問を許します。 ◆25番(堀内一光議員) 25番 堀内です。 市長さんから細かく福祉の問題を御答弁いただきましてありがとうございました。 いずれにしても、私は市長さんが先頭に立って、そういう人にやさしい福祉のまちづくりということを提唱しているわけですけれども、今度の中央町の建物については、非常に期待をしていたわけですね。少なくとも障害者や我々から指摘を受けないように、細かいところまでいくだろう、ハートビル法が適用になるという前提での建物ですから。そう思っていたわけですけれども、実はがっかりしておりますけれども。まあいずれにしても、あと20日間あります。ぜひ、障害者から要望があった点等についても十分に取り組んでもらいたいと思います。この障害者の要望があった中で、これだけはできないというものがもしあったら教えてもらいたいと思います。 それから、パラリンピックについては、横断幕と壮行会しかやらないという、まあ非常にこれは冷たい市長さんのお言葉にはびっくりしているわけですけれども、ぜひそんなことを言わないで、できるだけのことをして、そうしてもらいたいと思いますし、それから、なぜここで私が急いでおりますかというと、9月中の議会にですね、ぜひ市長さんが行くか行かないかを、まあ今議会とも相談するということですから。障害者が行くとなるとですね、福祉課の方々がかなり協力をしていかなければいけない。この駒ヶ根市を見ましても、もう市役所全体が協力するような体制をとっているようであります。そういうためにも、ぜひ打ち合わせをしてこの9月中に、休会にするかしないかも、ぜひ決めてもらいたい、これは私のお願いでありますので、ぜひひとつ精力的に、市長さんも議会と話をしていただきたいと思います。 それから三セクの広域情報センタでありますが、市長さんからいろいろお話がありました。ぜひひとつ理事者会なり、いろいろ相談をしてですね、今後こういうふうになっていくんだというくらいの報告は、ぜひ議会にも報告をしてもらいたいと思います。 狩野芳崖の絵でありますけれども(「リ・リーン」終了)、情報というか、その頼んだところも言えない、それから、何の情報も得ることができなかった。私は別にこの、あの絵の真贋を調査をしろと言っているわけではないわけでして、この専門家の細野先生もできると言っているわけですけれども、先ほども言った細野先生と相談をしてどういうふうになったのか、やっぱりこの伝を付けたのは細野先生ですから、そこらのところをもう一度、これは最後に教育長さんにひとつお願いをしたいと思います。 それから、林道の…… ○副議長(小松稔議員) 堀内議員、時間がきておりますので簡潔にお願いします。 ◆25番(堀内一光議員) 林道の部分でございますけれども、これはぜひひとつ、十分な見通しをしていただいて、むだな金を使わないように、また経済建設委員会等でも十分に検討結果を聞いていただいて取り組んでもらいたい。 以上であります。 ○副議長(小松稔議員) 答弁を求めます。 都市開発部長。 ◎都市開発部長(宮坂純一郎君) 3回目の岡谷市身障者協議会からの回答の内容でございますけれども、できないものは何かという部分でございますが、先ほどお答え申し上げましたように、歩道へのベンチ等の設置は困難だという部分が1点ございます。 それから、駐車場棟につきまして、管理、身障者駐車場の管理が気がかりだという御要望でございましたけれども、管理までは人員の体制上、作業ができないということでございます。それから、時計の取り付け位置を、駐車場棟ですか、低めにしてもらえないかということでございますが、駐車場棟に関しましては、通路等には時計の設置はしない方向でございます。 それから、商業ビルにつきましては、南口の出入口、玄関でございますが、3方スロープのためうねりがあって不安があるという部分でございますけれども、通常なら階段とするところをスロープとしている点でございますので御理解をいただきたいと思います。それから、同じく商業ビルの中で、時計の取り付け位置を低めにして、見やすいようにということでございますが、これも東急の方では時計は設置しないという考えのようでございます。それから、同じく商業ビルの中で、電光掲示板の設置の御希望がございましたが、これも現状では対応が難しいということのようでございます。 以上でございます。 ○副議長(小松稔議員) 教育長。 ◎教育長(齋藤保人君) 先ほど御答弁をされました市長さん、教育次長さんの御答弁の域を出るものはございません。御理解を賜りたいと思います。 ○副議長(小松稔議員) 堀内一光議員の一般質問を終了いたします。 この際暫時休憩します。              午後2時15分 休憩       -------------------------              午後2時25分 再開 ○議長(原宏議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 笠原征三郎議員の質問を許します。          〔20番 笠原征三郎議員 登壇〕(拍手) ◆20番(笠原征三郎議員) 20番 笠原征三郎です。 通告順に従いまして、大きく4点ほど質問させていただきます。 まず、第1点としまして福祉、医療問題についてですが、今年の4月から国民の8割以上が反対していたにもかかわらず、消費税の税率が5%に引き上げられてしまいました。その上、この9月からは医療保険が改悪されるなど、国民の日々の暮らしは大変苦しいものになっています。しかも、重大なことは、さらなる医療改悪が既に準備されていることです。昨日のニュースを見ておりましたら、いよいよ難病患者の方からの自己負担導入も企んでいます。このような悪政が、わずかな年金を頼りに生活をなさっているお年寄りの方にとって耐えがたい事態とさせています。医療改悪のたびにお年寄りの自己負担がどんどん重くなっています。国民に、特に弱い立場の人たちほど犠牲を強いるこの国の悪政から市民をどう守っていくのか、この問題こそ日ごろ市長が言っている人にやさしい福祉都市の第一の課題ではないでしょうか。しかも、市長選での公約に照らしても、社会的弱者に対してこのまま何もせずというわけにはいかないと思いますが。そこで、現在の医療費特別給付金制度で今回の医療改悪がカバーできるのかどうか、その点をまずお尋ねし、そのほかにも何か施策を考えているかどうか、この点をお聞きします。 次に、国会では継続審議となっていますが、介護保険制度について市のお考えをお聞きします。この制度が政府案どおりに実施されるとなると、地方自治体の仕事の責任は大変重いものとならざるを得ません。午前中の毛利議員の質問に対し、市長は万全の体制で臨むと答えていました。万全の体制とはどのような体制をお考えでしょうか。このことを2点目としてお聞きします。 次に、福祉タクシーについてもお聞きします。 このフクシーについては、幾つかの地域や団体などから私たち共産党議員団のところへも問い合わせがたくさん来ています。私もこの壇上から幾度か訴えてきた一人として、大変うれしく思っています。しかし、問題点も幾つか持ち上がってきています。始まって間もない事業です。だんだんと完成されたものになっていくと思いますが、ここでは数点お聞きします。一つは75歳以上を70歳に引き下げられないでしょうか。これは先ほど拡大は困難との市長からの答弁がありました。しかし、市政懇談会で一番よく出された要望だったと私は思います。これらの声に耳を傾け、前向きな姿勢こそ市長として必要ではないでしょうか。改めてこの点をお聞きします。 もう1点は、多くの利用者からの声ですが、フクシーの台数をもっとふやしてほしいとのことです。利用したいと思ってもなかなか車が空いていない。ですから、利用できない場合がかなりふえてきています。それと、もう1つ違う面から見て、今のままではフクシーの運転手さんの体もかなりきつい状態になっているのではないでしょうか。この年齢引き下げと台数の増加についてのお答えをまずお願いし、もう1点フクシーについて質問をいたします。既存のタクシー会社の従業員の皆さんとの関係です。タクシー会社の売り上げ減が、即、従業員の収入を少なくしている点、この問題を行政としてどのように考えているのかお聞かせ願いたいと思います。 次に、大きな2番目として、生活道路の整備ということで質問をさせていただきます。 このことにつきましては、以前お聞きしたことがあります。しかし、その後、職員の皆さんの御苦労にもかかわらず、なかなか補修個所など減っていないのが現状ではないでしょうか。私は、このような本当に生活に密着した道への予算付けをもっとふやし、市民の皆さんの要求に大きく、早くこたえていくべきだと思います。そこで、現状の問題点を明らかにしながらの今後の道路整備の計画をお聞かせください。 次に、3番目としまして、岡谷湖畔公園整備事業についてお尋ねします。第2次総合計画に基づき進められているこの公園整備事業だと思いますが、現在の進捗状況はどのようなものか、この点をまずお聞きします。私ども日本共産党議員団は湊側の公園が整備されて以来、何度か湖畔の公園を歩いてみました。バブル期の名残りか、たくさんのお金がかかっているなあ、これが最も強く印象に残ったものです。そして、その割りには市民の姿が見えない、これも実感です。来る第3次総合計画の中でこの岡谷湖畔公園整備事業がどのような扱いとなるのか、この点についてお聞きします。 次に、大きな4番目といたしまして、湖畔若宮土地区画整理事業についてお尋ねします。まず最初は、市長が説明会の折など、盛んに、民主的に事を進めていくという発言についてです。この事業で今までのどこが民主的だったのでしょうか。そして、今後民主的に進めていくということはどのような進め方をお考えなのでしょうか。まず、この2点、お答え願いたいと思います。 次に、反対者の声をどうとらえていくかという問題です。これは、先ほどの民主的に事業を進めていくということと不可分の関係にあることだと思います。とかく、このような反対の住民運動は、町全体の発展を考えていないエゴの運動などとよく言われます。しかし、その地域の関係者にとってみれば、文字通り重大な死活問題です。ですから、反対者がいて当然のことだと私は思います。しかも、この湖畔若宮の区画整理には数多くの反対者がいることは御承知のとおりです。反対期成同盟の皆さんは、やみくもに反対しているのではないことは市長も知ってのことと思います。25m道路や田中線の買収問題など、幾つかの問題をクリアできれば前向きの話し合いが進むのではないでしょうか。このような反対者の声をどうとらえていくのかお聞かせください。 もう1点、この反対者の声ということで、どうしてもお聞きしたいことは昨年の12月定例会で、市長は私の質問に対し、70%以上の賛成を得ている云々との答弁をなさっています。この根拠をぜひ明確に答えていただきたい。同僚の毛利議員も何度かこの場から質問しています。私ももう一度この点について確認の意味を含めお聞きします。反対期成同盟の皆さんをも納得させるような答弁を期待しております。 次に、先ほど述べた25m道路についてお聞きします。現在この東町線、確かに狭い面を持っています。しかし、調べてみましたら、この道路のこの区間、大きな人身事故などは全く起きていません。しかもこの地域の皆さんにとっては大事なコミュニケーションが図れる、ほどよい広さの道となっています。地元の方は賛成者を含め、なぜ25mも必要なのか理解できないと言っています。これについても何度かお聞きしておりますが、もう一度お聞きします。なぜ25m必要か、これも納得いく御答弁をお願いいたしまして、以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(原宏議員) 笠原征三郎議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。          〔市長 林新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 笠原議員さんの御質問にお答えをいたします。 9月1日から健康保険法の一部改正が行われ、全医療保険、老人保健医療に共通して、新たに外来薬剤費の一部負担が始まったほか、健保本人の自己負担割合が1割から2割に上がり、老人保健医療においても一部負担の改正がありました。今回の改正は自己負担の増を求めるものでありますが、老人医療の大幅な伸びが現在の医療保険制度を崩壊の危機にまで追い込んでいることは事実であり、少子、高齢社会の中で新たな受益と負担のあり方の検討が求められているところであります。今回の改正もその第一段階として位置づけられているものであります。岡谷市といたしましては、その中でも、特に現実に医療費負担が大きくのしかかる老人の重度心身障害者、通称寝たきり老人に対しては、福祉医療で新たに外来薬剤一部負担も給付の対象としてまいります。また、老齢福祉年金受給者で住民非課税世帯等の方は薬剤負担が免除となりますが、8月中に該当者には通知を差し上げ、9月1日の診療には間に合うように認定証を交付する等してございます。 増大する老人の医療費は少子、高齢社会で社会保障の根底を揺るがす大きな問題を提起しており、現在、国では老人の医療のあり方については、医療保険制度の見直しとあわせて検討されております。政府与党の医療保険制度の抜本改革案では、高齢者医療保険制度の創設等も検討されておりますが、何分にも決定しておりませんので、現段階ではお答えできませんので御了承を願います。 それから、来るべき平成12年の介護保険法施行に伴い万全の体制で臨むということでございますが、昨年9月にまとめあげました第2次行政改革大綱に基づき、行財政全般を見渡してきたわけでございます。最小の投資で最大の効果が上がるように、限られた財源を有効に執行するため、創意、工夫、努力をいたしていきたいという意味でございます。 それから、福祉タクシーの現状についてでございますが、4月21日より運行を開始いたしました福祉タクシーは4カ月余を経過いたしました。利用者の対応については、大変好評をいただいておりますが、利用の促進に伴い、利用規模が一定の時間帯に集中したり、予約申し込みの電話が重なる場合が多くなってきております。スタートから8月31日までの利用状況は次のとおりであります。 運行日数133日、うち平日109日、日曜、祭日24日、これはスタート日を含むでございます。延べ運行回数1万2,502回、1日の平均運行回数約94回、平日107回、日曜、祝祭日35回、利用人員約1万5,000人、介助人乗車率約10%、最多運行回数6月27日金曜日149回、それから130回以上が21日ありました。最小運行回数5月17日土曜日46回でありました。利用目的、1通院、2親戚、知人、友人宅訪問、3買い物、4ロマネット等の施設、5駅ほかということでございます。時間帯別は午前8時から12時に集中をいたしております。14時ごろまでは満杯の日が多くなってきております。通院のためと思われます。夕方6時以降はかなり空いております。利用券販売約2,700綴り810万円でございます。予約状況、午前中は集中するため利用時間をずらしてもらう等により、予約の調整をいたしております。運転手さんの処遇につきましては、福祉タクシーが始まりまして4カ月余ということで、まだ具体的なものが上がってきておりませんので、今後の動向を見て対処していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 建設部長。          〔建設部長 武田勝君 登壇〕 ◎建設部長(武田勝君) それでは2点目、生活道路の整備について、それから、3点目湖畔公園の整備事業につきましてお答え申し上げます。 市民要望に対して、多く、早くという、今後の道路整備計画いかがかという御質問でございます。今現在、岡谷市の管理いたします市道の延長は約365㎞ございます。この管理をしているわけですけれども、お話のように各方面から多くの要望がございます。基本的には、通常予算の中で緊急性を初め事業効果、それから関係者の協力、緊急性等を総合判断しながら、維持補修修理も含めまして計画的に実施をしてきているところであります。 過去には、通常予算のほかにその時期、時代の課題に応じまして、道路整備の4カ年計画と言われる事業を、市民要望によりこたえてまいったこともございます。道路予算の増額につきましては、市政懇談会の中でも多くの市民の皆さんから御要望をお聞きをしているという状況がございますが、現時点では具体的な計画を持つまでに至っておりません。なお、今後の課題として、高齢化社会に向けまして歩行者が安全で安心して歩ける道づくりを研究課題として深めてまいりたい、こんなふうに考えておりますし、さらには、市民要望にこたえられますように努力をしてまいりたいと考えております。 また、職員の部分の話もございました。設計、測量業務の委託でありますとか、積算の電算化等によりまして事務の省力化でありますとか、効率化に努めてきておりますし、事業量に見合った職員の配置をしてまいってきておりますし、今後につきましても同様に考えているところでございます。 次に、湖畔公園の整備状況の部分でございますが、第2次総合計画では、21世紀に向けた都市整備基盤を図る重要事業の一つとして岡谷湖畔公園整備事業が位置づけられているところでございます。鳥居平やまびこ公園の整備、完成に伴いまして、都市公園としての整備を基本に、平成2年2月に都市計画決定を行いまして、下諏訪境から釜口水門を経まして、湊の小田井、沢尻地区までの延長、約3.5㎞、面積にしまして27haを6つのゾーン分けで、整備を順次行ってきているところでございます。御承知のように、平成6年度には下浜側、憩いと安らぎのゾーン、それから、今年の7月25日には湊側、湊なぎさパーク、この二つのゾーンが完成をいたしました。市民の多くの皆さんに利用されているという状況がございます。 それから、岡谷湖畔公園全体としての現在での総事業費は約63億円を予定をしているところでありますが、平成9年度現在までの段階ではその19%の進捗率でございます。 2点目、3次総合計画での扱いという部分でございます。今年、来年、3次の総合計画に向けて計画を準備中ということでございます。具体的にはお答えできる状況ではございません。今後、整備を進めます区域は河川法の制約を大きく受けますので、関係機関と協議を進めながら親水関係を生かした市民の憩いの場として順次整備をしてまいりたい、こんなことを考えている状況でございます。 以上です。 ○議長(原宏議員) 都市開発部長。          〔都市開発部長 宮坂純一郎君 登壇〕 ◎都市開発部長(宮坂純一郎君) 4点目の湖畔若宮土地区画整理事業について4点御質問でございます。 まず、1点目のどういうところが民主的か、また、今後どんなふうな進め方になるのかという部分でございます。公共団体が区画整理事業を施行する場合には、都市計画事業として施行されるわけでございますけれども、その都市計画に当たって公告、縦覧を経て意見書の提出を行うことができるようになっておりますし、また、今後、事業計画の決定や換地計画の認可に先立ちまして、計画案を縦覧いたしますし、利害関係者は意見書を提出することができるようになっております。また、重要な問題につきましては、全地権者の選挙によって選ばれた委員等によって構成されます土地区画整理審議会の意見を聞いたり、同意を得ながら進めていくことになります。このように、事業の各段階におきまして、関係者によるチェック機能や意見聴取、意見書の提出の機会を有しているということから、民主的な手続が制度として組み込まれているというものであります。 それから、2番目の反対者の声のとらえ方でございます。市では反対者の声に対しまして、一貫して耳を傾け、意を配しているところでございますが、減歩率を下げること、また小規模対策を検討すること等はまさしくその結果であるというふうに認識しております。 また、疑問等にも言葉だけでなくて、Q&Aということで数十項目にわたりますテキストをつくりまして皆様にお答えしているということで、誠意をもって対応してきております。また、本年度実施いたしますアンケート調査もいろいろな意見を幅広くお聞きし、事業を進めていくことの考え方を基本として実施するものでありますが、全員の意見を十分に聞き、できるだけ取り入れられるものは取り入れていきたいというふうに考えておるところでございます。 それから、3点目としまして、70%の根拠を明確にせよという御質問でございます。昨年の10月30日に地元におきまして、分割施行案の説明会をした後、さらに個別にお聞きをした結果の集約でございます。この内容としましては、区域を決定し、測量等を行わないと換地の位置、また減歩率等が明確にならないので、皆さんの個々の疑問や不安に答えるためにも、都市計画決定が必要となるということでお願いしたものでございます。この同意は区域等について同意したものであって、今後の個々の換地や補償等についてまで同意したものではないというふうにお話をいたさせてございますが、氏名の公表につきましては、市と地権者との信頼関係また、プライバシーの問題にもなることでございますので、差し控えさせていただきたいと思います。 それから、4番目の25mの東町線でございますが、必要性でございます。都市計画道路は市内の骨格となる道路でございますので、将来にわたる市域全体の交通体系や沿道の土地利用等を考慮した中で位置、幅員が決められております。特に、東町線は地域の中央部に位置しておりまして、湖畔から国道20号バイパスまでを1路線で結ぶ路線であります。また、東西に湖岸線、田中線、若宮線、それから、下辰線、横道線、国道20号線、長地鎌倉線といった高幅員の、東西方向の路線を連結する幹線として、市内交通の中心となる重要な路線でございます。このため将来交通量を検討し、25mとして計画したものでございますが、市内全路線すべての都市計画道路が整備されたときの交通配分等を考えますと、市域交通体系の骨格となる東町線については現計画が妥当であると考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(原宏議員) 市長。          〔市長 林新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 福祉タクシーに関しまして、答弁漏れがございましたので追加させていただきます。 年齢を75歳を70歳に引き下げ、車の台数をふやしたらどうかという御要望でございますが、先番の議員さんにもお答えをしてあるわけでございますが、一般営業タクシーとの関係もありまして、これ以上年齢の引き下げ、台数をふやすことは困難であろうかと思います。よろしく御理解をいただきたいと存じます。 ○議長(原宏議員) 一通り答弁が済んだようです。 笠原征三郎議員、2回目の質問を許します。 ◆20番(笠原征三郎議員) 20番 笠原征三郎です。 まず最初に、医療福祉問題からもう一度お聞きいたします。一番私が聞きたかったのは、国の悪政から地方自治体、特に、福祉を第一と考えていると、常日ごろ言っている新一郎市長から、それではそういう悪政に対しどう対処するか、それを一番聞きたかったのですが、国の施策待ちとかそういうようなことで、何ら新しい考えというものが示されなかったと思います。 特に、私はこの介護保険制度について、もう一度お聞きしますが、午前中の毛利栄子議員の答弁の中で、万全の体制をとっているが予算の裏付けは、組みかえですか、毛利栄子議員の質問は組みかえという質問だったんですが、それについては、全く考えていない、こう答えております。予算の裏付けもないのに万全の体制と言っても、私たちにとってみてはどういうことかと思います。ぜひもう一度、この万全の体制というものを口だけでなく、具体的にこういうことだと、はっきり市長の口から答弁をお願いしたいと思います。 それに、私は聞いていて、一番疑問に思ったのは、老人の医療費が医療保険を圧迫している、こういう答弁が市長からありました。私は最初の、今でも覚えておりますが、一番最初の一般質問のとき、高齢化社会をみんなで喜べるような社会が当たり前ではないかと言いました。そこで、市長にお聞きしたいのは、この老人医療費が本当に医療保険を圧迫し、今度の9月からの改悪だけで済まずに、市長も詳しく言った抜本的改悪が正しいのかどうか、やむを得ないかどうか、ぜひお聞きしたいと思います。 次に、福祉タクシーのことについても再度お尋ねします。先ほども、この夏ですか、行われました市政懇談会、私も3カ所ほど出させていただきましたが、地元の要望のほかに、聞いていて一番多かったのが、この福祉タクシーの拡大の問題です。せっかく多くの区を回ってそういう要望があったのに、始まったばかりの事業だから仕方がないというのではなく、これをより発展させていくという立場が市長の姿勢として、私は求められていると思います。そうでなければ、何のために大勢の人に集まってもらって要望を聞いたのか、ただ、あれは聞きっ放しだったのかどうかということです。ぜひ、これらの声に耳を傾け、前向きな姿勢を、市長みずからこの場で示してほしいと思いますので、もう一度お考えをはっきりお聞かせ願いたいと思います。 もう1点、従業員の問題ということで質問させていただきましたが、もう一度お聞きします。私は現在の制度をいささかも後退させるようなことがあってはいけないと思っています。せっかく、大勢の方に喜ばれている福祉タクシーです。これをもっと拡大していってこそ、お年寄りの皆さんから喜ばれるものだと思いますが、しかし、行政の施策によって、そこに働く、そこに働くというのは、タクシー会社で働く従業員の方のことですが、収入が減るようなことがあっても、これはいけないと思います。私どもは、従業員の方からも何度か話を聞いております。それらの方から市へも要望が出されていることと思いますが、基本的には、労使の関係であっても、今言ったように市の施策としての原因が、やはり幾らかはあると私は思います。そこでもう一度お聞きしますが、市として何か具体的な方法はないかお聞きします。私どももこの点について何度か研究しておりますが、1つの例としては年齢を引き下げれば大勢の方が利用できる。そこで福祉タクシーというでなくても、もちろん福祉タクシーをなくすものではありませんが、タクシー券などを発行して、同じようなお金で乗れるようにする。こうすれば年齢の幅も拡大でき、タクシーも多く使われる。もちろんまだこれについても幾つか研究していかなければならない点があると思いますが、市でもぜひ具体的な方法を考えていっていただきたい、こう思います。 次に、生活道路と湖畔公園の整備事業について。 部長さんから、お年寄りが安心して歩けるような道を目指す、こういう答弁がありました。私は聞いていて本当にうれしく思いました。ぜひ、生活道路、このような社会的弱者の方、お年寄りとか、体の不自由な方、このような方が安心して通れるような道こそ、目指すべきだと思います。もう一つは、車があまりにも優先され過ぎているのではないか、こういうようなことも述べようと思いましたが、ここでは控えさせていただき、今後の私の質問によって、先ほど部長さんからいただいたような、多くの方の希望に沿ってなるべく道路整備を進めていく、そして何よりもさっき言ったような、社会的弱者の方が安心して歩けるような道を目指す、このことを進めていっていただきたいと思います。 もう一つ公園の件についてですが、総額63億円もの莫大な費用をかけての事業です。今進捗状況では19%。ですから、およそ12億円ほどのお金が使われていることになると思いますが、私はあとの四十何億円をも、もちろん、公園がきれいになれば市民の憩いの場となることかもしれませんが、もっと地元の方の意見を聞いたり、幅広く市民の皆さんの意見を聞いて、自然を生かして、そしてこれから残っている四十何億円をも、そんなお金をかけないで市民に親しまれるような公園をつくっていくべきだと思います。 この生活道路と湖畔公園については、質問ではなく要望だけとさせていただきます。 次に、湖畔若宮土地区画整理事業についても再度お聞きします。今までどのようなところが民主的だったか、また、民主的にどのように進めていくかということをお聞きしたわけですが、この区画整理という事業の性格から言っても、なかなか民主的と言っても、そこの地域住民の方にとっては何一つ民主的な面が見られない、そういう区画整理としての性格があるのではないかと思います。しかも、私は気になったのは、70%の根拠を聞いたときに、百歩譲ってこの70%が正解だったとしても、これは決してここの区画整理そのものを賛成しての率ではないと思います。今度できた議会事務局の方で、湖畔若宮区画整理についての議会でのやりとりをとっていただきました、その中で、当時の阪口部長ですか、彼は慎重な言葉を選んでおりますが、賛成している方は90%の人がいると言っております。さっき私が言ったように、百歩譲って70%が正解であったとしても、それは当時阪口部長が言った賛成している方よりもかなり低い。もしこれを都市計画決定だけの70%でということでしたので、それが正解としても同意率というものは当然50%とか60%に下がってくると思います。反対期成同盟の皆さんの調査によれば、十数%の同意率しかありません。私がここで言うのも何ですが、本当に素人の皆さんがよくこれだけ丁寧な調査をしたと、あの調査を私は評価しております。それ一つとってみても、当時でさえ90%の同意率があったのに、都市計画をしていないのに50%以下、反対期成同盟の皆さんの調査によれば、賛成は十数%、このような数字で都市計画決定をもっていっても、言葉で幾ら民主的だと言ってもそれは何ら民主的ではなく、それこそ反民主的なごり押しの態度ではないでしょうか。 そこで私が聞きたいのは、これは6月の定例会で部長の答弁です。今後の進め方は事業の各段階において、その都度地権者にお聞きしながら事業計画を明らかにし、納得していただき、民主的に進めていくと言っております。ならば、この計画はある段階で反対となれば元に戻るような事業でしょうか。まず、この点を確認させていただきたいと思います。もし、それができないのであれば、幾ら法的に民主的、意見書を出すことができるとか、いろいろな面で地権者の皆さんの意見を聞いていけると言っても、もう見切り発車と言いますか、この事業が始まったならば、元へは戻れないとなれば、それはもう民主的でも何でもなく、その事業への、先ほども言ったようなごり押しの態度でしかないと私は思いますので、ぜひこの点を明確にお答え願いたいと思います。 次に、25m道路についてももう一度お聞きします。これは地元の新聞ですが、8月24日号ですが、いわゆるジャスコ通りの広い通り、事故多発地帯ということでトップ記事で多く報道しております。先ほどの武田部長さんのお答えが、私はうれしかったと言ったのは、お年寄りやそういう弱い方が安心して歩ける道、それを目指すと言っております。私は壇上で、あそこの道路は大きな人身事故など全くない、そう言いました。しかし、今度、市がつくろうとしている道は新聞でもこのように大きく取り上げているように(「リーン」予鈴)、事故が多く起こるような道をつくろうとしております。そこで、ぜひもう一度聞きたいのは、人命尊重の立場から言ってもこの25m道路というのは全く必要ないのではないかと私は思います。 以上の点を2回目の質問とさせていただきます。 ○議長(原宏議員) 笠原征三郎議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林新一郎君) 今回の医療保険の改正は現実問題といたしまして、急速に老人医療費の大幅な伸びが医療保険制度に大きく負担をかけておるという客観的な事実があるわけでございます。岡谷市といたしましては、健康で長生きをしていただきたいということで、本年度、既に市内のお年寄りの皆さん約八百数十名、やまびこのスケートの森のスポーツ施設におきまして、体力測定、体力増進のためのスポーツ指導等を行ってきております。やはり長生きすればそれでいいというのではなくて、健康で生き生きと長生きをしてほしいということでございます。これによりまして、その医療費の軽減も図れるということが一つ言えるのではないかと思っております。 また、今回の医療保険の改正は、医療保険制度の運営の安定化を確保するとともに、世代間の負担の公平のために一部負担の見直しが行われたものということでございます。また、ふえ続ける老人医療費の増は、先ほど申し上げましたように厳粛な事実でございまして、これからの少子、高齢社会を乗り切っていくためには、この措置はやむを得ないものであるというふうに思っております。 福祉タクシー拡大を前向きにということでございますが、御要望はよく承知しておりますが、非常に難しい問題もありますので、現時点では、このまだスタートして4カ月というこのタクシーの運行状況を見守っていきたいというふうに考えております。また、従業員の問題につきましては、会社側からもよく内容をお聞きしていきたいというふうに思っておりますが、タクシー券の発行等につきましては現時点では考えておりませんので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 それから、行財政の抜本的な見直しをということでございますが、先ほどの答弁でも申し上げましたように、昨年9月に行政改革大綱をまとめ上げたわけでございます。簡素にして効率よい行財政運営ということで行政、財政全般にわたって見直したものでございまして、より効率よく、よりよいサービスをということで、最小の投資で最大の効果が上がるように現在努力をしている最中でございますので御理解をいただきたいと思います。 ○議長(原宏議員) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(宮坂純一郎君) 4番の湖畔若宮区画整理事業についての再度の御質問でございます。御承知いただいておりますように、土地区画整理事業というのは宅地の利用の増進と、それから、公共施設の整備、改善を図るために土地の区画、形質や公共施設の新設、変更等を行いまして、健全な市街地を造成して公共の福祉を図るという目的をもった事業でございます。特に、あの地域におきましては以前から何度か御答弁申し上げておりますが、高架事業、それから現状等、いろいろ勘案する中で、今後岡谷市として非常に重要な位置づけの場所であるということから、区画整理事業がどうしても必要だという認識で取り組んでいるわけでございます。それで、戻るかどうかという御質問でございますが、都市計画決定は、これは戻るという性格のものではございませんで、申し上げましたような、一定の目的を持った地域におきましては時間がかかるでしょうけれども、どうしても実現を、完成を図っていかなければいけないという認識を持っているところでございます。 それから、25mの道路は不要ではないかという御質問でございますけれども、都市計画道路につきましては沿道の土地利用を高めたり、また、その交通需要に対応するという目的を持っておりますけれども、そのほかにまだ、単に人が歩く、車が通るという手段だけではありませんで、人々が集い、また語り合うというコミュニケーションの場を形成するという役割も持っております。また、お祭りだとか、散歩、それから、レクリエーションの場、そういった市民生活のあらゆる面で親しめるという基本的な施設でもあるわけでございます。もちろん、物資等の輸送路としての役割も欠かせないものでありますけれども、一朝有事の場合には災害の防止帯といった役割も持つわけでございまして、先ほど申し上げましたように、将来の岡谷市の中心となる街路であるという位置づけから25mが必要になるというふうに考えておるところでございます。 ○議長(原宏議員) 一通り答弁が済んだようです。 笠原征三郎議員、3回目の質問を許します。 ◆20番(笠原征三郎議員) 20番 笠原征三郎です。 私は今、答弁を聞いていて2つほどびっくりしております。 その1つは、まず最初に老人の医療問題なんですが、市長の答弁、私は取りようによってはというより、もうそのものずばり言っているのは、年寄りはあまり医者にかかるな、こう言っているのと等しい答弁だったと私は思います。私たち日本共産党では医療保険を圧迫しているものは何かというようなことを、常に明らかにしてあります。大きな薬品会社の薬価をほしいままにさせて、それが一番の原因だということで、ですから、今、市長が言ったように、老人の医療費云々ということは私は当たらないと思います。若い人より年をとれば、病気になることは、それは明らかではないでしょうか。その老人に医者へ行くのをちょっと控えろというような発言、これは市長として言うべきことではないと私は思います。 もう1点、土地区画整理事業のところですが、都市計画決定をさせてほしいからということで、市側では70%の賛成を得たということで、都市計画決定をする唯一の理由にしておりました。しかし、今聞いたように、それをすると今後幾ら反対しても区画整理そのものは前へ前へと進んでいってしまう、こういう答弁でした。これではそこの住民をだましたことになります。土地区画整理事業反対というより、とりあえず、都市計画決定で賛成させてくれ、そして都市計画決定をすれば測量とかなんとかで、(「リ・リーン」終了)どういう減歩とか、保留地とか換地先、これを明らかにしていく。きっとそういうことだと思うんです。もう一度市長と部長にお聞きします。私の聞き方が間違いでしょうか。そこをわかりやすくだれにでも納得いくようにもう一度お聞きして私の質問を終わります。 ○議長(原宏議員) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林新一郎君) 日本は世界一の長寿国になったというニュースが先般伝わってきたわけでございますが、実際その内容を見てみますと、必ずしもその持って生まれた素質を生涯持ち続けて、お亡くなりになるという状況の方ばかりではないと思います。さまざまな要因があって、さまざまな環境によって、その自分の持って生まれた生命力、素質といったものを削がれて、寝たきりになってしまって亡くなっていく御老人の方もたくさんいるわけでございまして、先ほど、私はその老人の皆様が、できるだけ持って生まれた素質をそのまま、また生命力といったものをそのまま持ち続けて、そして、豊かな明るい晩節を過ごしていただきたい、そういう気持ちから、あえて老人の体力測定、また体育指導といった教室を今年度開いたわけでございます。そのことによりまして、結果的に老人の医療費が抑えられると、健康な老人がふえていけば老人の医療費が圧縮されていくという、結果的にそういうことになるわけでございまして、健康な老人が大勢ふえるということは大変いいことである、こういう意味で申し上げたわけでございまして、老人に医者へ行くのを控えろといったことはございませんので、御理解をいただきたいと思います。
    ○議長(原宏議員) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(宮坂純一郎君) 湖畔若宮区画整理事業でございますけれども、この都市計画決定されました地域を含む周辺には何本かの都市計画街路が計画決定されておりますけれども、ほとんどの街路が手がついていないという状況がございます。そういったことから、あの地域の土地利用の高度化を図る、また、利用価値を高めると、そういった趣旨からも必要な地域であると、先ほど申し上げましたような事業の目的を一番痛切に感じている、逆に申しますと一番受益を受けられる地域であるというふうに考えるわけでございまして、こういった地域の区画整理事業を推進するということは、これも一つの公共の福祉の一部になるというふうに考えるわけでございまして、岡谷市としては、時間はかかるかもしれませんが、地元の皆様と息の長い話し合いを続けながら完成に向けて努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(原宏議員) 笠原征三郎議員の一般質問を終了いたします。          (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(原宏議員) 質問はできませんが、議事進行上申し上げたいということですか。 はい、議事進行について、笠原征三郎議員。 ○議長(原宏議員) 20番 笠原征三郎です。 部長からの答弁、私が聞きたかったのは、区画整理事業そのものを賛成してくれということではなくて都市計画決定ということでだましたではないかと、そういうことで、私は質問したつもりです。ですから、だましたかどうかというお答えが私は聞きたかったわけです。ぜひ、その辺、議長さんにおいて調べていただき、答弁がかみあったものかどうかお願いしたいと思います。 ○議長(原宏議員) ただいまの議事進行につきましては、議事録精査の上、またしかるべき処置をいたします。 この際暫時休憩いたします。              午後3時27分 休憩       -------------------------              午後3時40分 再開 ○議長(原宏議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 八幡益晴議員の質問を許します。          〔16番 八幡益晴議員 登壇〕(拍手) ◆16番(八幡益晴議員) 16番 八幡益晴でございます。 通告順に質問いたしますが、私の質問はすべて市長の政治姿勢にかかわる問題でありますので、市長にお伺いいたします。 まず、1番目の健全財政についてでありますが、市長の最も重い責務の1つに健全財政の運営があります。平成9年度岡谷市予算編成の大要の中で、市長は市の財政は数年先を見通し財政計画を立てながら、健全財政運営の保持に努めておりますと述べております。健全財政についての市長の基本的な考え方と現在の財政は健全でしょうか、お伺いし、さらに、数年先を見通した財政計画の中身とあわせて保持にどのように努めているかをお伺いいたします。 2番目の中・長期的の財政計画についてでありますが、ここでは予算編成上参考にするための数年先の見通しではなく、21世紀を見据えた将来に不安のないよう中・長期的な財政計画について市長の考えをお伺いいたします。 3番目の基金積立について、市長は基金の積立についてはどんな考えを持っていますか。基金に対する基本的な考え方をお伺いいたします。 4番目の平成10年度の予算については、本年度のように基金を取り崩しての繰入金を考えているのかいないのかと、複合館建設への基金の財源をどこに求めているのかをお伺いいたします。 5番目の第3次総合計画については、中身は同僚の議員さんが質問いたしますので、私は策定の実現に向けて財源確保の見通しはあるのかをまずお伺いし、次に6月の定例会の一般質問で林稔議員さんが質問されましたが、平成9年と10年で策定し11年度よりスタートさせたいとの考えですが、市長の任期が平成11年の9月で満了となるわけで、任期満了後も引き続き実現に向けて市長として取り組むのかどうかをお伺いしておきたいと思います。 6番目の湖畔若宮土地区画整理事業についてでありますが、けさの市民新聞の記事に載っておりました。きのうから現況調査を始めたという記事が載っておりました。最初にはっきりさせておきますが、私はこの事業については推進してほしいという希望を持ち、一日も早く反対地権者と円満に解決できるよう願っている者であります。6月の定例会では時間切れで途中で終わってしまいましたので、引き続き質問させていただきます。約束についての質問に対し、市長は「この件については反対地権者の代表と会って、私が事業を白紙にするということを言っていないということで理解を得ている。この事業に対する気持ちは市長就任前も現在も何ら変わるものでない。地権者と十分に話し合いをし、理解を得る努力をしており、地権者の中にそのような誤解があるならば残念だ。今後この事業の推進に当たっては絶えず地権者の理解をいただくよう話し合いをしていく」という答弁をされました。地権者の中に誤解があるならば残念だと言いましたが、反対者全員が市長を信じ、支持し、そして投票したわけですから、誤解ではなく信じさせるような市長の言動があったのではないかと私は思いますが、思い当たることはないでしょうか、お伺いをいたします。 また、この事業の推進に当たっては絶えず、絶えず地権者の理解をいただくよう話し合いをしていくと言いましたが、私の質問が6月11日でしたから、その後今日まで話し合いをされましたかどうかお伺いをいたします。 大変早口で質問いたしましたが、30分の発言時間、有効に使いたいと思いますので、御理解をお願いいたします。 以上で1回目の質問とさせていただきますが、それぞれの質問に対して市長の生の御答弁を期待しております。 ○議長(原宏議員) 八幡益晴議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。          〔市長 林新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 八幡益晴議員さんの御質問にお答えをいたします。 健全財政についてでございますが、健全財政の基本的な考え方は国も地方自治体もまた、一般家庭においても変わるものではないと考えております。私は財政運営の基本といたしまして、収支の均衡、これは健全財政の第一条件として考えております。住民サービスがいかに手厚くても、そのために赤字となったのでは数年後における行政執行にも支障が出て、結果として市民に迷惑をかけることになります。 第2点として、適正な行政水準、これはいかに収支の均衡が取れていても福祉や教育、まちづくりなど、適正な市民サービスが提供されていなければなりません。 第3点として、行政はその年だけよければよいというものではありません。健全で持続的な財政運営が必要で、このため経済の変動や市民ニーズの変化にも耐え得るものでなくてはなりません。こうした基本を踏まえて、市民が一番求めている行政サービス、事業等を的確に把握しながら、歳出面では最小の経費で最大の効果をあげるよう努めるとともに、歳入においては市税を初めとする自主財源の確保に努めてまいりたいと考えております。したがいまして、岡谷市では毎年度、事業とその裏付けとなる財源について実施計画を作成し、それを毎年度ローリングしながら予算編成を行っておりますもので、現在は健全財政を維持していると考えておりますし、数年先においても財政計画に基づいた健全財政が維持できるよう、計画的な財政運営に努めてまいりたいと考えております。 中・長期の財政計画についてでございますが、御承知いただきますように、今後急速に進む高齢化社会の中で、福祉関係経費は年々増加します。また、学校、福祉関係など、公共施設の整備とともにこの維持管理費も増加し、市民要望も複雑多岐になることが予測されております。こうした増大する行政需要に対して対応していくためには、長期的な視野に立って計画的な財政運営を図っていかなければなりません。このため、自主財源の確保、有利な起債の活用などを図るとともに効率的な財政運営に配意し、一般経費の節減、合理化に努め、限られた財源の重点的配分と支出の効率的運用を図り、弾力ある財政運営と健全財政の保持に努める必要があります。現在進めております第3次総合計画で長期的な行財政計画を樹立し、健全財政の保持を図りつつ、市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。 基金の積み立てでございます。基金はそれぞれ目的を持っておりまして、自治体がどのような事業を、どの時期に行っていくかなどによっても基金の考え方は違ってまいります。財政運営は長期的計画的視野に立って考える必要があります。好不況の波は必ずあり、金がないから、不況だからと言ってそれまでの行政水準、市民サービスを低下させるわけにはいきません。このため財政力をつけておくことが必要で、これは市民の行政に対する信頼感と安心感を与えるものであります。また、大型事業は単年度での予算の張りつけは困難でありますので、財政事情を考慮しながら基金の積み立てを行っていくことになります。したがいまして、おおよその目標年次や目標額などに沿って可能な限りの積み立てを行ってまいりたいと考えております。 平成10年度の予算編成についてでございますが、基金の取り崩しにつきましては、今後の新年度予算編成の中でその必要があれば取り崩すことになりますが、現在は予算編成の前でありますので、まだ未定でありお答えはできる段階ではありません。複合館建設基金積立の財源につきましては、一般財源の確保のいかんによることになりますが、今後の財政状況を見ながら可能な限り積み立てをしてまいりたいと考えております。 第3次総合計画についてでございますが、任期満了後についてのご質問をいただいたわけでございますが、今は与えられた任期を精いっぱい務めあげることしか考えておりませんのでご理解をいただきたいと思います。 湖畔若宮の問題でございますが、信じさせるような言動があったのではないかということでございますが、この件につきましては、市長就任後本会議、委員会、また地権者との間で何回となく同様の質問をいただき、また同様にお答えをしてきております。このため、前回も答弁したとおり、このことのためだけに反対者の方々においでいただき、話し合いをもったこともあり、前回の答弁のとおりでございます。御指摘いただくようにこの事業を進め、完成させるためには地権者の皆さんとの信頼関係がなければ実現でき得ないものであります。私の真意が伝わらず、誤解を生じさせてしまった点は大変申しわけなく思っております。一日も早く私の意見をくみ取っていただくべく努力をしてまいりますので、よろしくお願いをいたします。 6月の議会以降、地権者の皆さんと話し合いをしたかどうかというご質問でございますが、前回と同じ内容になりますが、私は選挙前、選挙中を通じ、地元の反対されている方々に対しまして、地権者の貴重な財産に手をつけることでございますので、慎重の上にも慎重を期して十分な話し合いをもって事に当たらなければならない、短兵急にことを運ぶと大変なことになってしまうと言ってまいりました。この観点に立って就任以来、特にこの事業について地権者との話し合いは積極的に行ってまいりました。今後もまたそのようにしてまいりたいと考えております。都市計画決定に当たってからの事柄から反対同盟会としては70%の都市計画決定同意者の名簿公開等を、話し合いの前提としておりますが、本年7月の事業説明会での意見のやりとりの後、短時間ではありましたが、代表者の方々と気持ちを通じ合う機会が持てたと感じました。今後も機会をとらえ、またこちらからも働きかけをいたしまして、この事業への御理解、御協力をいただけるよう話し合いに心がけてまいりたいと存じます。 ○議長(原宏議員) 一通り答弁が済んだようです。 八幡益晴議員、2回目の質問を許します。 ◆16番(八幡益晴議員) 16番 八幡益晴でございます。 2回目の質問をさせていただきます。 まず、健全財政について、市長の考えを御答弁いただきました。教科書に載っている、そのままだというふうに私は受けとめておりますが、そこで、市長、すべて行政活動は財源の裏付けによって実現可能となるわけですから、まず財源確保が絶対必要であると私は考えるわけです。その考えについて市長はどう考えるのかお伺いしたいというふうに思います。 先ほど市長さんが言っていたように、健全財政とは、収支のバランスだけ見て黒字であった、それでよしという、それだけでは健全財政、健全運営とは言えない。先ほどの答弁でいただきました。私もそのとおりだと思います。岡谷市市政の主な財源は地域住民の尊い租税に依存しているわけですから、経費負担者である住民の福祉あるいは生活向上のために高度な公共性に立ってむだのない、有効に経費を使用することは市長の基本的な義務だと思いますし、先ほど市長から答弁いただいた内容は地方自治法及び地方財政法に、市長に、この財政に対する義務がつけられているわけですね。先ほど言ったように、幾つか守るべき事項があります。単年度の収支の均衡を図ることとか、長期的、計画的な財政運営に徹し、財政構造の適正化と、それから、弾力性の確保に努めること。3つ目は、行政水準の向上を図り、自主的な財政を行うこと。これは大事なことなんですよね。偏った、例えば1つの施策だけが日本一になっても後は水準以下だったら、健全運営とは言えないわけですね。 だから、そういう意味で税金を納めている地域住民の方の福祉向上を図り、そして自主的な財政運営を行うこと。それから、4つには財政規模の適正化と、などなど、まだ幾つか義務づけられております。一口で言えば、市長には財政運営には大変厳しい責任と義務が負わされているわけですね。そういう意味で、単に収支の均衡が図られているということではなくて、やはりその地域の経済社会情勢の変化に対応できうる、また、行政の需要にこたえ得る弾力性、このことをかなり法の中では強調しておりました。そういうことで、先ほど言ったように岡谷市の行政の内容が偏ったものではなく、実質的に住民の福祉向上のために適切でしかも高度な公共性を、だから、市民生活が向上するためにはもうあらゆる施策を底上げしなくてはならないという、そういうことですから、市長さんの考え、先ほど御答弁いただきましたが、なおですね、その辺についてお考えがありましたら、お願いしたいと思うし、そういうことも十分承知だということになればそれでも結構でございます。 それから、2番目の中・長期的財政計画については、5番目の第3次総合計画のところで関連がありますので、そこで質問をさせていただきます。 それから、3番目の基金積立についてです。市長、基金というもの、基金の財源というものは本当にありがたいものだというふうに思っておると思います。9月26日にオープンする岡谷市都市計画事業の市街地再開発事業にも、先輩の方からの基金があったからこそ、今ここで住民に大きな経費負担をかけずに取り崩し、利用できてその事業が完成を見るわけですから、これからの基金に対しても、今後の社会経済の動向はだれにも的確には予想できないほど不安定な要素を持っておるわけですから、市長でも多分情勢分析は難しいのではないかと思っております。そこで、行政は常に休むことなく、経済が不況だから行政も不況だというわけにはいきません。そういう意味では行政は常に発展し続けなくてはならないわけですから、住民の要望にこたえながらも福祉向上と未来へのまちづくりへ前進発展させなければならないわけですから、基金についてはできるだけ財源を確保して、ふやしてほしいというふうに思います。例えば、一般会計から基金をという、そういった考えもあるかと思いますけれども、しかし、一般会計からではなくて、できれば決算剰余金等、そういった、収支してみたらお金が余ったというようなお金をできるだけそういう基金に積んでほしいというふうに思います。市長は経済人ですから、使うことよりふやすことの方がお得意のような気がいたしますので、ぜひ基金については、もう将来のために積む方向でひとつお考えをお願いしたいと思います。 それから、4番目の平成10年度の予算について先ほど言ったように、予算編成上、まあ一つはこれご提言ですけれども、さっき言ったように偏った配分、まあこれちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、市長の重点施策に、県下一の人にやさしい福祉都市を目指すというふうに、市長いつでもこう言っているわけですけれども、福祉だけが県下一になったとき、ほかの施策が県下最低、もしくは近隣の市町村と比べて、もう10年も20年も岡谷市の行政がおくれたというようなそういう結果になるということはもう絶対まずいわけですから、決して、福祉の県下一ということがだめということはないですよ、福祉が県下一なら違う施策も県下一を目指していくという、そのくらいの意欲で取り組んでほしいということ。しかし、財源はこう無制限にあるわけでないものですから、限りある財源をいかに有効に使うかというのが一番市長の考え方の基本的なものだというふうに思っております。 ちょっと参考ですけれども、福祉の最終ゴールというのは私が勉強した限りでは、すべての福祉予算を国や県や地方自治体でみるという、それがもう最終ゴールでしょう。極端に言うと、働いている若い人たちがそれを持つという、それも一つありますし、世界の福祉先進国という国では、消費税を今、日本は5%ですけれども、20%、それが25%、30%と課税しても、もう福祉予算に追いつかなくて国の財政が破綻に追い込まれそうな国もあるわけです、世界に。そういうことで、市長が福祉だけは県下一にしたいという意欲をお持ちでしたら、何か限られた財産、財産ではなくて財源ですから、何か犠牲にしなくてはならないわけですね。何かを犠牲にしてまでも福祉だけは県下一にしたいのかという、その辺、お考えがありましたら、お聞きをしておきたいというふうに思います。 それから、ここに信毎の新聞がありますけれども、長野県議会の6月の議会に、もう知事さんは既にもう来年の予算の財源について非常に心配した記事が載っております。吉村知事は、国の財政構造改革の取り組みについて、強力な歳出削減や抑制処置などを内容としており、来年度の予算編成に向け相当厳しい状況が予想される、県の財政運営については、財源確保などに一層の工夫をするとともに、従来以上の効率的な執行と財源の重点配分に努め、健全財政の維持に徹する必要があるということで、もう今から来年度の予算に対する財源を心配しているわけですね。非常に今年も厳しかったんですけれども来年もかなり厳しいというふうに予想されますので、ぜひその辺で財源の確保についてお願いをしたいと思います。 それから、6番目の湖畔若宮土地区画整理事業についてであります。6月11日以降、正式には反対者と市長との話し合いというのは、私はないというふうに理解をいたしました。だから、6月の答弁のように今現在でも反対者との誤解は解けておりません。思い当たることとは、市長から見れば6月にやっておいてまたかというふうにお思いでしょうが、しかしこの事業を推進するためにも反対されている人たちとの信頼関係を回復するためにも、私はこの件について、市長は避けて通れないと思うんですよ。市長はないと言いますけれども反対者はあるというふうに思っているんです。確かに市長言うように文書でしっかりした約束書なんてそういった証拠はないけれども、しかし、あの当時市長と反対者との信頼関係の中で、それが生じているわけですよね。そういうことで、もしと言うより、先にここに2枚のプリントがあります。これは反対同盟の会長さんからいただいてきました。1つはお知らせというこの小さいものですけれども、このビラは会長さんの言うには林新一郎の選挙事務所で印刷していただいたというふうに言っておりますけれども、7月22日のこれ通知ですから、その当時まだ選挙事務所はなかったというふうに、私は後援会事務所というふうに解釈しておりますけれども、内容はですね、お知らせ、下記のとおり林新一郎さんをお迎えして1、湖畔若宮地区の区画整理事業について、2つ目の議題はその他今後の市政について、などのお話し合いの会合ですので、御苦労さまですが、近隣関係者をお誘いの上ぜひ御出席をお願いいたします。日時は7月22日午後7時、それから、場所は若宮農家組合作業所、なお、後援会入会通知に、入会申込書だと思いますけれども、記名をして当日林新一郎さんに直接渡してください、という、これは後援会の事務所で刷って、それから区画整理事業に関係するよりかも、反対されている方たちだけに配って集まった紙であります。そこで2枚目のこのプリントは、私は市長さんにあてて反対期成同盟役員一同という形であったと思うんですよ。だからこの内容については市長さんも既に御存じだと思います。 ここで明らかにしておきますけれども、平成7年9月10日に施行された市長選に当選の必勝を期して、湖畔若宮土地区画整理事業反対期成同盟会主催の、だから、この会には有権者は反対されている、反対期成同盟だけの方の主催でありまして、の個人演説会開催の状況を申し上げています。平成7年7月22日午後7時より若宮農家組合作業所で林新一郎氏をお迎えして、議題として先ほど言った湖畔若宮土地区画整理事業についてと、今後の市政について、で個人演説会を開催したとありまして、出席は選挙事務所から林新一郎氏、それから、後援会長、選挙対策事務局長のH氏、それからN製作所N社長、というその方の同席で地権者、反対地権者42名ほか役員全員が出席したと。今は市長候補であるが、期成同盟会として市長に当選できるよう支援するから、市長当選の暁には、この地区は不便を感じておらず、現在快適な生活を送っており、住民が要望した事業ではないので、湖畔若宮土地区画整理事業については白紙に戻してもらいたいと何度も何度も強く会長以下多数の者から強調、要望したと。その席上後援会入会申込書及び若宮土地区画整理事業反対期成同盟会会長花岡さんのお名前で推薦状をお渡ししているわけですね。これ推薦状を市長もらっているわけでしょう。これで考えるとね、推薦状はもらったわ、約束はできないわ、その事業はやりますよという、私そんな雰囲気ではないと思うんですよ。だから推薦状を受け取ったということは皆さんの言うことを聞きますよという、そういう解釈ができるわけでしょう。だから、反対期成同盟の人たちにはこのときにはどういう形で推薦状を渡しましたかと言ったら、幾人かの方からこの事業白紙に戻してほしい、市長になったらぜひお願いしますと。で、会長さんの方から当選の暁には白紙撤回をお願いしますと言いながら、期成同盟会では推薦しますと。だからそのとき林候補は、はいはいと返事をしていたということですから、そういう返事をしたということは、まあ返事しなくても、推薦状を反対期成同盟の方だけの集会へ出席して推薦状をもらって、推薦状をもらいながら、そんな約束はできないなんていう、推薦状と、それから支持と投票を取り付けるなんていう、そんな人道的に反することは、恐らく市長はしていないと思うんですよ。 そういう意味で、反対期成同盟の人たちは、そのときにもう既に市長との暗黙の約束ができたと。その後話し合いをしたんですね、なかなか、市長がそんなこと言わないと言い出したものですから。その後市長さんとこの反対期成同盟の役員の方たちが話し合いをしているんですね。その席上、期成同盟会一同は当選の暁には白紙に戻ると思い林新一郎氏候補を信頼していたが、我々が開催した個人演説会の意味を解釈ができず、話し合いの結果無能に終わってしまった。その言葉によって期成同盟会の会員は残念でたまらず、帰ったということで、市長さんにこの文書が届いていると思います。いまだに、その誤解は解けてないんですよ。むしろ、市長が裏切ったというふうに、逆に思っているわけですよね。 私は、言いたいのは、約束をしたそのものを私は責めるとか、責任追及をするつもりでこの一般質問をしているのではないんです。もしそういう市長が言動があったなら、素直に認めて、市長になる前は確かに皆さんとそういう誤解というか、まあされるようなことをしたかもしれないけれども、しかし、市長になってみたら、あの事業については市長という責任で推進しなくてはならないという立場になったからという、そのくらいに、やっぱり反対されている人たちに腹を割ってわびるところはわびるというそのことが反対者との信頼関係を回復する私はスタートだと思うんですよ。 先ほど、笠原征三郎議員がこの件について質問されましたけれども、それはまあ強引に進めたってこれ反対者の人たちはもう生涯、市長が非を認めてはいない限りあの人たちは心は開かないと思います。そういう意味で、市長、もし思い当たる節が、今気づいてでもいいんですけれども、あったらぜひそういうことで、誤解を解いて、そして改めて同じテーブルについて、あの事業に対する理解と協力を求めるということをしないと、それをしなくてただ協力しろ、協力しろと言っても絶対言うことをきくというそんな雰囲気ではないと思います。 この反対している人たちは、ただ自分たちの生きがいで反対しているのではないんですよ。言うなれば悩んでいるんですよ。おれたちね生涯こんなことで反対してもいいのかと、このまま子供や孫の時代までこのままでいいのかという、非常に悩んでいるんですよ。市民が悩んでいるということは市長の責任として放っておくということは私はできないと思いますし、市長の責任で自分のところへ住んでいる市民がそれだけ大勢の方が悩んでいるということになると、やっぱり市長、ちょっと考えを変えて反対派の人たちとの信頼関係をぜひ回復してもらいたいという思う。あの反対派の人たち、きょう会長さん来ていますけれども、決してそういう、市長がそういうことになってくれば話し合いには応じる、そのくらいの用意はあるということを言っていますし、あくまでこの事業に対する、反対していいかどうかということは、その不安に思っているし、だから市長がそのことをこう胸を開いて、で反対期成同盟の人たちも胸を開けば、私は必ず信頼は回復しこの話し合いはできるというふうに信じておりますので、ぜひ市長さんその辺のお考えをお聞きしたいと思います。 以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(原宏議員) 八幡益晴議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林新一郎君) 財源確保につきましては、行政の基本でございますので、十分心してまいりたいと思っております。 基金の財源確保をさらにしてほしいということでございますが、基金の積立というものは事業推進に欠かせない、大きな事業推進に欠かせないものでございますので、積極的に取り組んでいきたいというふうに考えております。 それから、県下一の福祉都市ということで、ほかの施策がなおざりにならないかという御質問でございますが、私は活力ある産業の町、そして教育文化の振興の町、そして県下一の福祉都市を目指すということで、選挙を戦ってまいりました。したがいまして、やはり財源の確保、活力ある産業がしっかり岡谷に育っていなければ福祉の充実もあり得ないというふうに認識をしております。したがいまして、岡谷市の産業の発展のために新しい、県下17市で初めての施策も本年度打ち出したわけでございます。また、県下一の福祉都市実現ということでございますが、このハード面ばかり整備するのが県下一の福祉都市の実現ではないわけでございます。先ほど先番の議員さんにもお答えしたように、心の本当に豊かな市民性が育って初めて県下一の福祉都市の実現に向けて取り組めるということであろうかと思いますので、お金をかけるばかりではなくて、市民意識の高揚にも努めていき、また、市民の皆様、それぞれの福祉、これからの福祉というものをしっかりとらえていただくということも大切であろうかというふうに思っております。 それから、湖畔若宮土地区画整理事業でございますが、本事業に関しましては、誤解を生じておることに対しましては、先ほど申し上げたとおり、申しわけなく思っておるわけでございますが、私の2年前の選挙中の支持者の中には、この区画事業の推進派の皆様も大勢いらっしゃったわけでございます。私は反対派の、先ほど南部作業所に呼ばれたときに申し上げてありますが、皆様方の貴重な資産に手をつけるには十分な御理解と話し合いをして、そして行っていかなければいけない、こういうふうに申し上げてきております。決してこの区画整理事業を白紙にするということは申し上げてございません。また、昨年その反対の皆様方数名市役所にお越しいただきまして、白紙にすると言っていないと、私が言っていないということは皆様方が一番よく承知しているはずだと、あくまでも先祖伝来の大事な土地に手をつけることですから、十分な御理解とそして御説明をした後に、この区画整理事業を納得のうちに進めていかなければならない、こういうことで御理解をいただくべくお話をさせていただいた経緯がございます。 ○議長(原宏議員) 一通り答弁が済んだようです。 八幡益晴議員、3回目の質問を許します。 ◆16番(八幡益晴議員) 16番 八幡益晴でございます。 3回目の質問をさせていただきます。 財政全般、それから財政運営につきまして、市長、かなり私と同じような考えで取り組んでいるなということがわかりました。しかし、事業を進める上で、先ほど言ったように財源の裏付けがなければできないわけですから(「リーン」予鈴)財政、それから、財源、よく検討してから新しい事業、次の事業というのを計画しないと、事業ばかり表に出てしまって財源が伴わないということになる可能性もあるわけですから、しっかりその辺、財政を市長としてきちんと今後チェックし、それから岡谷市の財政はどのぐらいゆとりがあるかというのを常に把握しながら事業の推進を進めてほしいというふうに思います。 健全財政、これは市長になったばかりのことで、また繰り返して申しわけないんですけれども、平成7年の10月19日の一般質問の中で、河口今朝美議員が、健全財政か不健全かという質問に対して、市長こう答えているんですよね。現在の財政状況は県下の他市の状況を見る中でも、特によいとは言えない状況であるものの健全財政だというように評価していますけれども、他市との比較というのは、数字では比較して確かに参考になりますけれども、ランクが上だからその中身がすべていいというそういう判断では私はないと思うんですよ。この17市の財政担当の方はそれぞれの、おれのところの町や市の財政は一番健全財政でやっているという、そういう自信を持ちながらやっていると思うんですよね。だから、その他市との比較とかというのは、それは数字的に比較してああこの辺だという参考にはなるけれども、ランクが低いから健全財政だとか、そうではないとかいう判断はちょっと市長できないというふうに思いますけれども、その辺も今後ちょっと検討してみていただきたいと思います。これは要望でいいです。 それから、区画整理事業ですけれども、市長、もう一度聞きますけれども、推薦状、これは反対期成同盟会の花岡さんという会長名での推薦状でありますけれども、それも、受けたときもそんな約束はできないよということで、推薦状だけもらったかどうか、もう一度お伺いしたいと思います。 ○議長(原宏議員) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林新一郎君) あくまでも、繰り返しますが、この土地区画整理事業に関しましては皆様方の貴重な財産に行政が手をつけることであると。したがいまして、十分な御理解と御説明をして御納得して進んでいかなければならない、このようにあくまでも申し上げました。 ○議長(原宏議員) 八幡益晴議員の一般質問を終了いたします。       ------------------------- ○議長(原宏議員) 本日はこれまでとし、延会をいたします。              午後4時25分 延会...