平成 5年 12月 定例会(第6回) 平成5年第6回
岡谷市議会定例会会議録(第2号) 平成5年12月6日(月曜日)●議事日程 ▲日程第1 一般質問
------------------●本日の会議に付した案件 ▲日程第1 一般質問 20番 宮崎福二君 9番 加藤レイ子君 18番 三井正二君 22番 増沢千明君 17番 林 稔君 19番 林 公敏君
------------------●出席議員(25名) 1番 梅垣良男君 2番 小松 稔君 3番 宮坂健吾君 4番 八幡益晴君 5番 今井友吉君 6番 原 宏君 7番 片倉久三君 8番 野溝道子君 9番 加藤レイ子君 10番 林 光一君 11番 田中親雄君 12番 山田一久君 13番 宮坂清海君 15番 今井密子君 16番 清水隨豊君 17番 林 稔君 18番 三井正二君 19番 林 公敏君 20番 宮崎福二君 21番 花岡三郎君 22番 増沢千明君 23番 山崎芳朗君 24番 片倉万吉君 25番 山田拓男君 26番 堀内一光君
------------------●欠席議員(なし)
------------------●地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者 市長 林 泰章君 助役 建設部長 小松幸雄君 事務取扱 収入役 林 正茂君 教育長 齋藤保人君 企画部長 鮎沢茂登君 総務部長 武井康純君 民生部長 橋爪茂雄君 福祉部長 兼福祉事務所長 中島英光君 経済部長 横内啓吉君 都市開発部長 阪口進一君 水道部長 高橋清志君 消防長 山田丈夫君 監査委員 林 義弘君 教育次長 笠原直行君 岡谷病院長 草間昌三君 岡谷病院事務長 中原寛毅君 塩嶺病院長 奈良田光男君 塩嶺病院事務長 堀田 貢君 企画課長 小松敬明君 秘書課長 中沢 進君 庶務課長 小口晴敬君 財政課長 藤森武男君 土木課長 武田 勝君 都市計画課長 山岡徹三君 監査委員 事務局長 中村高康君
------------------●議会事務局職員出席者 局長 折井弘育 次長 根津忠司 庶務主幹 矢ケ崎千鶴雄 議事主幹 青木孝雄 指導主事 小松明子 午前9時30分 開議
○議長(片倉久三君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 ------------------
△日程第1 一般質問
○議長(片倉久三君) 日程第1 これより一般質問を行います。 質問並びに答弁はできるだけ簡明にされ、議事進行に御協力をお願いいたします。 それでは順次質問を許します。 宮崎福二君の質問を許します。 〔20番 宮崎福二君 登壇〕(拍手)
◆20番(宮崎福二君) 20番 宮崎福二です。以下、通告順に従いまして一般質問をいたします。 大きな1番の、新年度予算編成と市長の政治姿勢についてお尋ねいたします。 過日、新年度予算編成に対する基本方針が示されました。長引く景気低迷による市税の落ち込みに対し、今日まで積み立てた基金の取り崩しと繰越金等、また交付税、また義務的経費を除く経常経費は5%カットなど、2年連続の厳しい節減の中で財源の重点的配分がされるわけであろうと思います。この不況による落ち込みは、地方自治体においては税収の落ち込みや地方交付税の確保など厳しい財政運用、財源対策を迫られている中で、当市は今日までのまちづくりに向けた一定の積立金、また、市民、職員の協力による経費節減等の財政方針で各事業の推進が図られる点について、私はこうした対応で対処されてきました林市長に一定の評価をすべきと受けとめております。 さて、質問の1点目でありますが、新年度重点事業の都心地区の開発についてお尋ねいたします。事業推進の上で今、最も必要であろうと思われますことは、反対をされている方に対して適切なる対応、解決策が必要であろうと思います。過日の岡谷区公会所での説明の時点より反対色を一段と強められました関係者に対し、何らかの手を、対応を進めない限り、事業着手への推進とはならないのではないでしょうか。どのような対応をされているのかわかりませんけれども、5大
プロジェクト事業の中でも最も大事で重点事業であり、この中央町地区の開発事業の成否が岡谷市の将来にわたるまちづくりを決めるものと多くの市民も期待をし、その成り行きを見守っているわけであります。よって、林市長あるいは助役さん、どちらにしても当事者をまず訪問されて、一対一の膝を突き合わせての対話の必要性を感じるわけであります。協力へのお話をするべく考えてほしいと思います。そうした誠意や姿勢が必ずや通じて打開策への糸口が見えてくるものと思いますので、その辺についてのお考えをお尋ねしたいと思います。 次に、この都心地区開発も計画時点より既に7~8年経過をいたしております。この間の当市を取り巻く商業環境、また、それに伴う商圏人口の変動や、社会変動、経済動向、景気動向と、また当市の商業環境についても、今回ユニーのビア・アピタが増床をスタートさせ、総売り場面積1万 1,750㎡で現在の約3倍ということで、近隣では一番の大きな売り場面積店舗となるようであります。駅前のイトーヨーカドーあるいはカネジョウ、また既存の商店者等を含め、
都心地区開発事業の環境は非常に厳しく、共存共栄ということも届かない厳しい状況であります。そうした観点から、都心地区開発は現在まだ、ながの東急の進出はあるというものの、当初計画の
アミューズメント施設も振り出しに戻った感もありますので、そうした現状や分析をする中で、どのような対処を考えられておられますか、お尋ねしたいと思います。 次に、過日、岡谷商工会議所が岡谷市に対し、商工業の振興施策についての要望をされました。商工業、中でも工業の不況対策への支援策について、どのように対応をお考えであるのかお尋ねしたいと思います。また過日、市内の3団体との市政懇談会においての報道を見ますと、市では今年度工業活性化を策定はしているが、この中では批判を百も承知で本当のことを出していきたい、耳を傾ける価値のあるものを今年度中に出し、本年度以降、行政も本気になってサポートしていかなければならないと思っている、このように報道されております。こうした発言内容を含めて、どのような方向性を考えられているのか、お尋ねしたいと思います。 次に、後期の基本計画では、依存型社会から自立型社会への変革を主体とするまちづくり、すなわち人づくりを柱としております。岡谷市には各種の団体がありまして、その中で我が岡谷市長が長となっておりますものに社会福祉協議会、あるいは体育協会、防犯協会、勤労者互助会等たくさんございます。今日までに林市長の采配によりまして各事業の施策の推進、充実が図られ、特に
社会福祉協議会活動においては県下でもトップクラスの施策推進が図られ、各
地区社会福祉協議会事業やボランティア育成など地域福祉支援へのレールが敷かれ、市政上の大きな活性化への1つになっております。また、体育協会におきましてもスケート振興会長として当市のスケート面での充実が図られてきております。ただ今後、福祉面、スポーツ面においても民間活力導入を含めましてさらなる展開を考えたときに、広く市民を登用して新しい活力での取り組みや推進が必要かと思うのであります。例えば老人福祉10か年計画、いわゆるゴールドプランを見ましても、ホームヘルパーあるいはデイサービス、ショートステイ等の介護福祉、在宅福祉や民間のケア施設等の推進など民間活力の期待を含めて、多くのそうした人材が1人でも多く出て頑張っていただきたい、そういう環境づくりをすることも大事ではないか。体育協会等におきましても、スケート以外のスポーツ振興にもっと力を入れてほしいと思っている市民も大勢おります。それぞれの人材が出て、さらなる市政の活性化を図るのも大事であると思います。人がまちをつくると言われております、そうした意味。それから市長の業務も大変忙しいわけですし、林市長は大所高所よりの立場から指導をしていただければよろしいかと思います。こうした、分権ではありませんけれども、たくさんのものが集まりますと権力の集中がなきにしもあらず。よって市政運営においてお考えになってみてはいかがでしょうかということをお伺いしたいと思います。こうした声は市民の間にもたくさんあるわけでございます。 それから大きな2番の、湯殿山と周辺整備についてであります。 1点目といたしまして、本年の3月に当市と
株式会社シェーンブルクの森との売買契約が向こう2カ年延長されまして、平成7年3月25日までに残金の約19億円の支払いがされる契約となっております。その後、契約履行に向けての
株式会社シェーンブルクの森の動向、また、現下の不況の長期化による事業実現への確実性についてお尋ねをしたいと思います。多くの市民がこの事業の実現を危惧をしております。どのように現在、進められておりますのか、お尋ねをしたいと思います。 次に、2点目といたしまして、前にも申し上げましたけれども、湯殿山へ通ずる基幹道路の整備を進めるべきかと思います。どのような開発事業となるにしましても、現状の路線ではバスの交差もできない状況で、開発への環境が整っていない状況であります。国道よりの進入路、中山道ともに狭隘で整備が必要であり、また上の原からの連絡通路もありません。地元には整備についてのお話がややあったようでございますけれども、こうした周辺路線の整備についてのお考えをお尋ねしたいと思います。 大きく3番の教育文化行政とスポーツ振興についてであります。 市民の参加による生涯学習の機運を盛り上げ、さらなる展開を図り、岡谷市の文化・スポーツの振興は市民の手でという考え方に立ち、行政主体の文化づくりから市民主体の教育・文化・スポーツ施策の推進のために、市民がこの文化庁長官となって運営する
ふるさと文化庁方式を提言するものであります。21世紀に向けて、自分たちのまちは自分たちでつくるということを基本の後期基本計画に基づきまして、文化の時代、スポーツの時代にふさわしく、教育・文化・スポーツの振興策の一段の推進を進めるために、現在、当市にもありますけれども
公民館運営審議会、また
文化センター運営協議会等もあるわけですけれども、そうした教育・文化関係に、さらに
スポーツ施設充実振興の上から、社会体育委員やあるいはスポーツ関係の市民代表、市民ボランティアの代表、女性の代表、お母さんの代表等を含めた
仮称ふるさと文化庁事業審議会等の方式で、総体的に教育・文化・スポーツ行政の充実を図られたいと思いますけれども、こうした点についてのお考えをお尋ねしたいと思います。 次に、2点目といたしまして、第2次総合計画でもその振興と充実を目指すスポーツにつきましてお伺いするわけですけれども、スポーツ公園を初めとするスポーツ行政については、スケート場は別にしましてもリストラが必要ではないかと思うわけであります。今、国じゅうがJリーグ誕生でブームに沸くサッカー場の確保、また野球場を含めた運動場の整備、武道館、そして早起き野球チームはここのところ年々減少はしていますけれども、県下では上位を占め依然野球の愛好者が多い当市にとりまして、
バッティングセンター施設の1つぐらいは欲しいところであります。民間活力はともかく、市としての取り組みを検討されてはいかがでしょうか。隣の茅野市は昭和56年より市営で運営されております。大雪であっても雪かきが終わった時点から開始をしております。そして年間通して多くの利用者で入場者も多く、市民を初めとしてのスポーツ振興に大きく寄与しております。よって当市におきましても、こうした市民レベルのスポーツ施策の充実強化へのお考えをお尋ねしたいと思います。 次に、大きく4番で、福祉のまちづくりと施策推進であります。 ここのところ、お年寄りや障害者が安全で快適に暮らせるまちづくりを進める動きが地方自治体で高まっております。当市も平成4年、平成5年、平成6年と3カ年計画で進められているわけでありますけれども、兵庫県や大阪府のように条例を定め、多くの民間施設や住宅、ホテル等、劇場、地下街等多くの人が利用する施設に対し、身障者用トイレや段差のない出入り口を設けるよう指導するところも出てきております。国も運輸省が来年度から駅にエレベーター設置などを助成する計画のように、各地で福祉のまちづくりへの取り組みが進んでおるわけであります。東京都におきましては加齢に伴う身体的機能の変化に対応できる構造を備えた住宅供給の促進の指針ができておりまして、すなわち玄関の段差解消、手すりの設置、廊下の幅、出入り口の幅員、床の床上げ、階段の手すり、便所の広さ、湯槽の形状、開閉しやすい建具の採用、使いやすいスイッチの採用等、加齢対応住宅の建設指針及び設計マニュアル等を既に発表して、公共・民間を含めた広い範囲への普及の必要性の高まりに対してバリアフリー化のガイドラインを示しております。そして身体機能の低下がより大きくなった場合でも適切な介護や介助が行いやすくなるなど、高齢者の住宅での生活の継続や行動範囲の拡大に寄与することができるとして、このバリアフリー化への推進を図っております。当市におきましても、身障者、高齢者のための福祉の施策推進として、こうした指針を示し、研究していただき、市民の協力のもとに時代に即したまちづくりへの取り組みを進めていただくのはどうでしょうかということで、検討をしていただきたいということを御提言申し上げるわけでございます。その点についてお尋ねしたいと思います。 次に、2点目といたしまして、目の不自由な視覚障害者や高齢者への施策として、テレホンによる朗読サービスを提言をするわけであります。これは電話で届く新鮮な情報として、新聞ニュースを声で届けるものであります。既に事業を行っておりますところの富山県新湊市の例を見ますと、平成元年4月より、この新湊市の
新聞リーディングサービスとしてスタートしております。あゆみのかぜ電話といいまして、対象者は1級、2級の視覚障害者とひとり暮らし老人で、市内の婦人、主婦の
朗読ボランティアグループの協力を得てスタートをし、大変喜ばれ、好評を博しております。毎週1回午後1時から3時、当面は新聞ニュースの朗読サービスで、地方紙、全国紙の中からお好みの記事を読んで、目の不自由な人やお年寄りとホットな触れ合いが進んでいるようであります。当市も安心コール制度のスタートをされて関係者には大変喜ばれているわけですが、この
テレホン朗読サービスも検討をいただき、さらに一段と充実した施策の推進が図られますことを願うわけですけれども、この点についてのお考えをいただきたいと思います。 次に、3点目といたしまして、これも提言でございます。老人クラブの中に青年部をつくったらどうかということであります。老人クラブは日本最大の高齢者組織として老人の健康や生きがいづくりのために各種のスポーツ・
レクリエーション活動や、生産・創造活動、ボランティア活動などを展開してきており、社会的にも高い評価を得ているところであります。しかし、近年は少子社会の進展に伴い60歳前半層の加入が少なく、会員の高齢化が進んでいるようであります。そこで当市におきましても時代に適応したこうしたクラブ、老人クラブの運営の上からも、いろいろな価値観を持った新しい高齢者にとっても魅力ある組織づくりの上からも青年部の設置のお考えを検討してみてはいかがでしょうか。新しい感覚への対応かと思いますけれども、既に全国的には出雲市では設置されておりまして運営が始まっております。この点についてのお考えをいただきたいと思います。 最後に、5番の骨粗鬆症の現状と対応であります。老人病の一種で骨がもろくなる骨粗鬆症の
集団検診指導システムを全国に展開するため、そのモデル事業が来年度より実施される見通しであります。骨粗鬆症は骨がすかすかになって骨折しやすくなる病気で、一たんかかりますと非常に治りにくく予防が一番大切だと言われております。患者数は現在、全国で約 500万人くらいと推定されております。よって当市の成人病予防検診の検査項目に骨密度測定というものを加えていただきたいと思いますけれども、こうした点についてお考えをいただきたい。含めて現状と対応について市並びに両病院長にお尋ねをしたいと思います。 以上、この席からの質問を終わります。
○議長(片倉久三君) 宮崎福二君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 泰章君 登壇〕
◎市長(林泰章君) それぞれ御質問は部長もしくは担当の方でお答え申し上げますが、1点だけ私の方からお答えを申し上げます。 新年度予算編成と市長の政治姿勢のところで、2番目、3番目にいただいた御質問についてお答えを申し上げておきます。 第1点の
工業活性化計画策定に係る御質問をいただきました。来年の3月までには計画が策定されてきますので、その折よくごらんをいただければと思っております。 それから、各種団体の会長職等に関する問題ですが、議員さんは御承知で御質問なされているかと思っていますが、それぞれ団体の構成員は全部、民間の方々です。したがって、それぞれの会、団体は、その理事会、評議員会の議を経て決まるものであって、トップダウンでもってそれが決まるような組織ではありません。したがって、どなたがどういう役を背負うかは、その団体意思によって決定されるものであって、第三者の関与を必要とするものではありません。 以上です。
○議長(片倉久三君) 都市開発部長。 〔都市開発部長 阪口進一君 登壇〕
◎都市開発部長(阪口進一君) 都市開発部長 阪口でございます。 先ほど宮崎議員さんからいただきました都心地区開発についての御質問にお答えいたします。 まず第1点といたしまして、反対している人への対応はどのようにしているかということでございますが、本事業に対しまして現在、地区内の関係者の一部の御理解が得られず、看板の設置、敷地への立ち入り拒否等によりまして現在は直接本人とはお話ができない状況となっております。しかしながら、本事業は快適な居住環境の整備や商店街の再編及び都市施設の一体的整備を行い、安らぎ、潤い、魅力ある町とするため必要不可欠な事業でありますことですとか、開発による生活への影響を極力少なくする方法などについての検討を行いまして、何とか話し合いの糸口を見出し、御理解がいただけるよう努力しているところでございます。 また第2点目、経済不況下の中で全体計画の見直しはあるかとの御質問でございますが、本事業は岡谷市の将来のまちづくりにとって不可欠な事業であると考えております。確かに本事業におきましても急激な経済後退等の影響によりまして、アミューズメントについて出資企業の決定にいまだ至っておりませんで、12月の事業認可が非常に困難な状況となっております。しかしながら、現在の中心市街地である中央町地区をこのまま放置しておけば、ますます魅力を欠き、やがては岡谷市全体の衰退につながり、都市そのものの活力の低下につながるものと考えられます。中央町地区の開発事業につきましては、商業施設のキーテナントとして都市型百貨店の進出が既に表明されており、これまでの岡谷市に欠けております商品構成ができるものでございますので、この核を中心に地元の商店の方々も共存共栄を期待し、商店街の活性化のためにさまざまな取り組みを現在いただいているところでもございます。そのため今後とも、この計画の実現を期してさらに努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 企画部長。 〔企画部長 鮎沢茂登君 登壇〕
◎企画部長(鮎沢茂登君) 2番目の湯殿山と周辺整備についての御質問の中の第1点のドイツ村シェーンブルクの森の現況について御説明をいたしたいと思います。
株式会社シェーンブルクの森では、できるだけ早くに部分的にも着手ができるように、コンドミニアムの部分について長野県の景観条例に沿う内容で現在検討しているとのことであり、計画変更といった話はございませんので御理解をいただきたいと思います。
○議長(片倉久三君) 助役。 〔助役 小松幸雄君 登壇〕
◎助役(小松幸雄君) 2点目の湯殿山と周辺整備につきましての2番目の道路整備の関係についてお答えを申し上げます。 国道20号から湯殿山、今井、山の手方面への進入路といたしましては、
インター入り口付近に出入りする交差点がありますが、公安委員会による通行規制がありまして、大型車両等自由に通行できる状況にはなっておりません。このためインター付近から湯殿山を含む山手地区へと連絡する幹線道路の開設につきましては、今後の開発に必要な道路として検討を行っている段階でございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片倉久三君) 教育長。 〔教育長 齋藤保人君 登壇〕
◎教育長(齋藤保人君) 教育文化行政についての御質問にお答えをいたします。 御紹介いただきました出雲市で実施している
ふるさと文化庁事業の概要は拝見させていただきました。今後の私どもの施策を検討する上で大変示唆に富んだ事業かと存じます。しかし、出雲市のこの事業の中には国体出場への激励金とか、文化会館の自主事業への補助金等々、岡谷市におきましても既に実施している事業も多数含まれております。岡谷市では
公民館運営審議会委員、
文化センター運営協議会委員、体育指導委員の方々や、関係各位を通して市民の意見を文化・スポーツ振興に生かすよう努力いたしております。御提言の
ふるさと文化庁的会議につきましては、岡谷市の教育行政におきましても、先ほどお話ししましたように、その表現こそ違え、その趣旨や事業内容等もほぼ同じでありますので、参考にはさせていただきますが、改めて発足する考えは現在のところ持っておりません。御指摘もいただきました地域の文化は市民の主体的な活動によってつくられるものであり、先人が築き、培ってきた歴史や土壌の上により一層の文化やスポーツ振興が図られるよう今後も努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 教育次長。 〔教育次長 笠原直行君 登壇〕
◎教育次長(笠原直行君) 3番の教育文化行政とスポーツ振興につきましての中のスポーツ振興についての御質問をいただいたわけでありますけれども、御質問の中でサッカー場、野球場等々の施設整備についての御意見でありますけれども、現在、市民スポーツ広場、それから市営球場、それから小中学校の校庭、そういったものを利用いたしまして市民の皆さんに幅広く有効に施設活用がなされておるところであります。いずれにしましても、それにつきましては市民の健康増進とスポーツ活動を充実するためのスポーツ施設の整備につきましては、維持管理等も含めて万全を期してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上であります。
○議長(片倉久三君) 福祉部長。 〔福祉部長 中島英光君 登壇〕
◎福祉部長(中島英光君) 4点目の福祉のまちづくりのところで3点ほど質問をいただいておりますので、順次お答え申し上げます。 1点目の障害者、高齢者の問題でありますが、障害者や高齢者は心身機能が低下してまいります。そうしますと事故の発生を招くおそれもありますし、障害者、高齢者の身体機能の特性を踏まえまして、主として住宅空間の設計に当たって配慮していく必要があるわけであります。このために、県の住宅部で示しております高齢者のための住まいづくり、それから障害者については障害者のための生活環境整備推進指針のマニュアルがありますので、これに基づいて御指導、助言を申し上げているところでございます。 2点目の朗読ボランティアについてでありますが、現在、岡谷市では、市の広報紙をカセットテープに録音しまして、障害者に回覧をいたしまして情報の提供をしているところでございます。御指摘の新聞朗読サービスの点につきましては、現在のところ具体的に要望を聞いておりませんが、いずれにしてもボランティアの押しつけはあってはならないというふうに考えております。今後、要望が出てまいりますれば、関係方面と連絡をとってまいりたいというふうに考えております。 次に、老人クラブへ青年部という御質問でございますが、いろいろの価値観ということからの質問のようであります。議員さんがどういう価値観を持っているか私はちょっとわかりませんけれども、老人クラブへ加入して活動するか、壮年会や婦人会や、その他の団体へ加入して活動するかは、議員さん御指摘のように個人の価値観だとか、人生観によって市民が選択すべきものであります。おおむねの年齢的な目安は設けるとしても、画一的でない方がよいと思っております。また、団体の活動は会員の総意によって自主的に運営されるべきものでありまして、行政からの押しつけだとか、余り行政の関与があってはいけないというふうに考えております。したがいまして、老人クラブに青年部ができても、壮年会に青年部があってもいいと思っていますし、婦人会に青年部があっても自主的に設置されて会の活性化が図られることなら結構ではないかというふうに思っております。 以上であります。
○議長(片倉久三君) 岡谷病院長。 〔岡谷病院長 草間昌三君 登壇〕
◎岡谷病院長(草間昌三君) それでは骨粗鬆症につきましての御質問をいただきましたので、お答えさせていただきます。 御指摘のように、高齢化時代を迎えまして骨粗鬆症に対する関心が大変高まってきておりまして、本邦におきましても先ほどお話もございましたが、推定でございますが約 400万人~ 500万人、あるいは、それ以上の患者があるのではないかと推定されております。その中で特に老化並びに女性の閉経後のものが最も多くなっているわけでございまして、申すまでもなく男女別では女性の頻度が著しく高くなっております。骨粗鬆症は、これは御承知のように骨の吸収と形成、このアンバランスが長く続きますために起こるものでございます。遺伝的素因とか、あるいは老化に伴う退行性変化、これは閉経のものも含まれますけれども、あるいは生活様式、また、いろいろな疾病に基づくものもございます。大変多元的な原因の多い病気であるわけでございます。したがいまして、その予防対策と申しますものは、これは加齢が最も重要な素因でございますので、なかなか一概には申せませんし、また大変簡単ではないわけでございますが、しかし、一般的には成長期には十分なカルシウムの摂取量の確保とか、あるいは運動に努める。また、中高年以降では加齢や閉経に伴いますところの栄養の問題、あるいは生活様式、あるいは屋外での適度な運動、あるいは場合によってはホルモン療法等ですね、骨粗鬆症に対するリスクファクターの、これに基づいての治療、あるいは対応が必要になってまいります。 病院の患者数はという御質問でございますが、当院の本年9月現在における患者数は、入院患者が20名、外来患者が 114名でございます。高齢者の骨折は多くはこの骨粗鬆症が原因になっておるところでございます。近年におきまして骨密度とか骨の塩量、これを測定することが可能になっておりますので、今後は骨粗鬆症の質的な診断、あるいは予防対策も漸次一般化してきておりますので、岡谷病院におきましても今後、漸次この方面の対応を進めていきたい、このように考えております。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 民生部長。 〔民生部長 橋爪茂雄君 登壇〕
◎民生部長(橋爪茂雄君) 骨粗鬆症の中で御質問いただきました点についてお答えさせていただきます。 議員さん、おっしゃいますように、現在の健診の項目の中には含まれておりませんけれども、岡谷市では従前より重点事業としまして特に栄養事業に力を入れるということで健康教育の中で実施しておりまして、広く一般市民の方々を対象に生き生き学級で予防教育の充実に努めているところであります。今後におきましても予防対策には積極的に対応してまいりたいと考えておりますが、御質問の健診の対象項目の追加につきましては、国のモデル事業の様子を見きわめまして、保健所あるいは病院、医療機関と調整を図りながら今後、様子を見てまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 宮崎福二君、2回目の質問を許します。
◆20番(宮崎福二君) 1番のところの新年度予算編成と市長の政治姿勢についてですけれども、市長さんから答弁いただいてありませんので再度求めたいと思うんですが、反対されている方に対して、理事者といいますか、職員の皆さんはもちろんですけれども、相手方の方も、そのようにおっしゃっているということもお聞きしますので、1度はお顔出しをして事業推進への協力をお願いするという、その姿勢を私は申し上げたいと思うんです。それは市長さん自身の口から答弁をしてください。 それから、年度内の事業の認可が難しいというわけですけれども、では、どうするかということですね。特に再開発事業については予算も別会計にして約9億円の予算を計上して、その執行が図られているわけでございますけれども、もしまた、そうしたものが推進されなければ、また予算の組み替えをしなくてはいけないということも出てくるのではないかと思います。よって、いずれにしてもそうした推進されていくべき一番のところの問題をまず解決していくのが大事ではないかということを、部長さんの答弁あったんですけれども市長さんの方から、もう1回答弁をお願いしたいと思います。 それから商工会議所の要望に対しての答弁は、見ていただければわかるということですけれども、ちょっと不親切かなというふうに感じるんです。それもわかります。一応わかるんですけれども、この際、大事な時期を迎えておりますので、そして、あした新聞に出ますし、商工会議所もそういうことで要望を出されておりますし、今、非常に市民の皆さんが市の支援策、新年度においての支援策も含めて、こんな緊急支援策があるとすれば、そういうものもおっしゃっていただきたい、このように思うんです。その点です。 それから、この環境、厳しい環境ということですね、都心開発。これをなぜ申し上げたかといいますと、岡谷市の岡谷駅の乗客、あるいはインターの車の乗り降り数、これを平成元年時点で見ますと、中央線の各駅の中で岡谷駅が第3位ですか、伸び率が非常に多いんですね。乗降客がふえている。また、インターの車にしても非常にふえております。そういうものが、では、どれだけ市内の商工業の活性化につながっているかということを考えますと、余りなっていないのではないかなというような感じもするわけですので、大事な開発でありますけれども、そうした環境ということも考慮に入れながら推進されたらどうか、このように思うんですけれども、もし答弁があったら、またお願いします。 それから、工業の活性化のところといいますか、商工会議所の問題で、もう1点、私とすれば本来ならば、こういうときこそ、大変なときこそ商工会議所、岡谷市の商業者、工業者、そういう方たちの相談的な面であると思うんですね。そういうときこそ、やはり市で、要望もいいんですけれども、自分たちが相談所なりなんなり開いて、そして、そういう方たちに対応していくというその姿勢が私は欲しいと思うんです。そういう独自性を持って、商工会議所も、どうしておやりにならないか、そういうことを含めて市の方から申し上げてもいいのではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか、その点。 それから2番の湯殿山の件でございますが、計画どおりに進められているということで、それはいいんですが、進められるにつきましても景観条例との関係がありまして、大規模開発行為に関する景観条例第8条、これで一応、市長さんが窓口になって、市長さんから地方事務所あるいは県へ、知事さんのところへこういう書類が届け出がされなければならないわけですが、そういうものがあったかどうかということが1つと、それから最近業者が市内へ事務所を設置されたということを聞きますけれども、どうでしょうか。それなら非常に喜ばしいことですけれども、その点についてはいかがですか、そういうことです。 次の教育行政でございますが、運動場についてのお考えをもう少し力を入れていただきたい。これは第2次総合計画の中でも言われておりますし、近隣から見ますと、そうした面が大きくちょっと差をつけられたかなというような感じもするんです。こういう土地柄で厳しいことはわかりますけれども、例えばスポーツ公園を初めとして、そうしたサッカー場もあるにしても整備、運動場の整備、グラウンドの整備、そしてバッティングセンターとか、こういうものについての答弁がありませんから、もう1回答弁してください。これはやる気になればできるんです。土地もそんなになくてもできますし、予算的にもそんなにかかっていません。それから採算がとれているんですね。茅野市は開発公社が直営でやっておりますので、そうした点で非常に喜ばれております。この点についてどうか。どうですか。 あと骨粗鬆症についての答弁いただきました。ぜひ健診の中へ、こうしたものが測定器を入れていただけるような形で努力していただき、そうして今、非常に、これは女性が特に多いという形のようですが、高齢化になれば、こういう形で骨がもろくなるということで、だれしもが考えなければならない大事な問題かと思いますので、ぜひ、そんなような形で設置、検査、健診の中にも入れていかれるような形を要望しておきます。
○議長(片倉久三君) 宮崎福二の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
◎市長(林泰章君) 岡谷市の工業界の現況と今後に係る課題は、もう過去1年余にわたって議会の皆さん方との質疑答弁の中で申し上げておりますので、余り重ねて、またここで再講演をするような話になったら失礼だと思いまして、御承知で御質問をいただいていると私は思って簡潔に申し上げたんですが、商工会議所の要望書、要請書等に関しては、もう新聞でもごらんをいただいておりますように、当然、当面の対策としては私はこの御要望の趣旨に沿って、商工会議所、市ともども、要請は通産省も通産局も含めてになっていますから、当然そうした対策に向かって一層一歩前進する市としての姿勢を示してまいりたい、そう思っております。商工会議所の問題についてはそういうことです。 それから工業活性化計画については、先ほど申し上げましたように、この内容をごらんいただいてから御意見の交換をさせていただくことになりますから、私どもも見ておりません。しかし、現況は前段申し上げたような状況ですから、そんな生易しい話になってくるはずはないという前提でお話を申し上げております。 それから、都心地区の問題については、私どもがお会いしたいと思っていろいろな形でラブコールは出しています。逆ではないですか、それは。宮崎議員さんは向こうが会いたいと言ってくださっているというのは、私はぜひそうありたいということでお願いを申し上げておきます。もし、つてがあったら教えてください。 それから、年度内の事業に関しては、私は過去、トンネル問題、西宮線、長野線、すべて岡谷市の事業でもって全員の賛成を得て事業をさせていただいたことは一度もなかったんですが、いずれのときも判断の基準は、岡谷市の将来に対して市民の中にも、わかる人とわからない人と、見える人と見えない人がおられのはこれは当然のことです。しかし、岡谷市の将来にとって多くの識者や、それから加えては岡谷市の現況に対して、それは物の見えるものが決断せざるを得ないわけですね。当時は西宮線も長野線も要らないといっていろいろの議論はありましたけれども、しかし大方は、当時の反対をされている方々もトンネル問題が悪いと反対された人は恐らく皆無に近かったと思っていますよ、今でも。長野線もそうでした。やり方やルートや、いろいろなことには意見はあっても、その必要性を全く批判した人は極めて少ない数だったと思っています。都心地区の開発も、私は私どもが知り得ている範囲では、その開発そのものが果たして必要であるか否かが見えて、その賛否の意見を、特に反対の意見を言っている方々は極めて極少だと思っています。必要であることはわかるが、自分の私権、私の権利に対する問題についての意見のあることは承知しています。しかし、私どもは行政の立場ですから、岡谷市の将来にとって、その事業が欠くべからざるものであれば、それは多少の意見の、理解の相違点があっても、理解を求める努力にこそ向かっても、その事業を後退させるなんてという行政の姿勢があろうはずがない。それはいずれの為政者であっても私は同じだと思っています。その意味では、あと本当の1~2の方々に絞られているときに、今ここでもって強引に物をやらなければいけない理由があるかといえば、1~2であるがために私は時間をかけても誠実でありたい。そのことで今回の都心地区開発については年度内が云々という職員の言うプログラムに従って、それを強引に進めていくというよりは、あと1~2の方々であるだけに誠意を尽くしていきたい。そのためにおくれることもあるかもしれないということです。 それから、都心開発についての見方を、議員さんは岡谷インターの問題に触れながら御指摘をいただいていますが、今まで第2次総合計画、昭和62年に議会に上程して以来、この問題は、もう議員さんもよく御承知をいただいているかと思っています。私どもは、効果が出ないものも岡谷市の活性化のために効果を出させる努力はしなければいけないが、ないからといって、それをすべて投げていくという姿勢は今までの行政施策でもとってきませんでした。それでは成り行き任せということになってきますから、自分たちの町はますます、ある意味では市民の期待に相反する姿にならないとも限らない。その意味では、私どもは車の岡谷市の玄関口は今井にあり、鉄道の玄関口は岡谷駅にあり、そして幹線動脈では駒沢を初めとする川岸に1つの玄関口があり、下諏訪境にあっては長地に玄関がある。諏訪市との間では湊地区ですね。それはもういつのときにも、その議論が重ねられて、まず、その隣接地との動脈をより円滑なものにするために、いずれも手をつけてきています。そして自分たちの都心を軸にしながら町の活性化をどう図るかの具体的な施策は、これは岡谷市民が決断することであって、私たちが自分の町の将来をどう考えるかによって、それぞれの施策がそれにとられていくものでありますから、いずれの事業も岡谷インターの誘致実現を期するときにも幾度も説明を申し上げてきたとおり、インターが町の活性化のキーポイントではありません。そのインターができることによって自分たちの町がどう備えるかの知恵がなければ、それは幾らインターができたって何も町の活性化になるどころか、むしろストロー現象を起こすということを指摘を申し上げてきたとおりです。そのために今井西土地区画整理事業も始めたり、今後の上の原、山手を含めての将来の開発計画も、自分の町としての備えを怠ってしまえば、町の活性化どころか、それぞれの幹線動脈の整備はまさにストローとして岡谷の町の活性化と人口と企業と資金を全部吸い取っていくための役割にしかならなくなってしまう。そのことを御指摘申し上げながら、一朝にして、そのことがすべて解決できるものではありませんから、まず第2次総合計画は5大プロジェクトを1つの事業として掲げてきた。しかし、それがすべてでないというお話は、かねてから申し上げてきたように、これから官民ともにそれぞれの問題について一層の取り組みをしていかなければならない課題がそこにあるということです。 それから工業開発のところで、商工会議所に独自の姿勢を持っての指導相談室みたいなのを開いたらどうだということですが、商工会議所そのものに私は、それを指導するだけの能力があるとは私は思っておりません。商工会議所の組織にはあります。したがって相談所を設けようとすれば、例えば経済界の識者がその相談員としてそれに常駐するとか、技術開発の問題でしたら、その道を歩いてきた識者が相談員として座るとか、そういうことによって商工会議所に指導相談員が、相談室ができるなら、これは望ましいことです。私どもとしてもその考え方なら全面的な支援を送っていきたいと思っておりますし、岡谷市でもその努力はいたしております。したがって、市が、商工会議所がという立場の相違を論議する必要は全くないことでありますから、商工会議所も市も一体となって、とにかく今の現況に意識の大きな開きが一番大きな課題になっておりますが、いずれにしても差し迫っての問題は、もはやその時期を迎えて、それぞれに大変な課題を背負っておりますから、商業にあっても工業にあっても、そうした問題について具体的な対応がなされるものに、ぜひ商工会議所としても意識的にその問題に取り組んでいただけるように御要望は申し上げてまいります。 以上です。
○議長(片倉久三君) 企画部長。
◎企画部長(鮎沢茂登君) 湯殿山にかかわり2つの御質問をいただいております。 1点目の景観条例に基づく届け出がされているかどうかということでございますけれども、現在のところ届け出はされておりません。 それから2番目の、業者が市内に事務所を設けたと聞くがというような御質問でありますけれども、私どもとすれば聞いておりません。 以上です。
○議長(片倉久三君) 教育次長。
◎教育次長(笠原直行君) サッカー場の関係についてお答えを申し上げますけれども、湖畔広場とか、川岸多目的広場等活用をしていただくということで、その点につきまして十分御要望にこたえられるように対応しているわけでありますが、そういったグラウンドの整備につきましても、維持管理等を含めまして施設整備をしてまいりたいというように考えております。 それから、バッティングセンターですけれども、これは議員さん、軟式野球のことをおっしゃっているわけですね。軟式野球のその必要性といいますか、このバッティングセンター、本当に必要でしょうか。これは関係者の方からは、そういった要望はございません。お遊びでやるなら、これは話は別ですけれども、練習で本当にやるとなれば、実際の生の球を、それを打っていくという、それから守備の練習も含めて、これはグラウンド等でもってやる練習の方がよかろうではないかというように私は考えておりますが。 以上であります。
○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 宮崎福二君、3回目の質問を許します。
◆20番(宮崎福二君) それぞれ答弁いただきました。 2点ほど要望と質問を行いますけれども、バリアフリー化に関して私が提言申し上げました。これは1つの時代、これからの時代の先取りといいますか、そういうことで各自治体が取り組んでおりますし、一般の民家、住宅等においても、こうしたものを取り入れていただければ、これからの高齢者社会、時代に必ずや生かせるという、そういうものでありますので、ぜひ今後、検討していただいて、公共はもちろん民間の方々にも協力していただく中で、マニュアル等も研究して、もう既に東京都ではありますので、ぜひ進めていただければどうか、こういうことを申し上げておきます。要望しておきます。 それからスポーツの関係で、今、次長が言いましたけれども、必要だから質問しているんですよ。これは声がないというのは皆さん方だけであって、声がいっぱいあるんですよ。物すごく市民的にも要望がありまして、ただ近隣の下諏訪町あるいは茅野市にもありますからね、それぞれ利用していることでありまして、本当に野球人口の多い岡谷市の実態を見たら、つくってあげるべきではないですか、そういうことを。土地も金も要らないんですよ、余り。どうしてそういうことをやらないんですか。もっと真剣になって、こういうことを含めて、スポーツの振興体制というものをもう少し充実すべきだ、これが今、叫ばれているんです。そういうことをしっかり申し上げまして終わりたいと思うんですが、その点について、もう1回答弁をお願いします。
○議長(片倉久三君) 答弁を求めます。 教育次長。
◎教育次長(笠原直行君) 議員さんの方からは必要だという声が叫ばれているというお話でありますので、私どもにはそういう声は聞こえてきておりませんが、そこら辺のところはまた市民の皆さんの声も私どもも聞いてみたいというぐあいに思っております。
○議長(片倉久三君) 宮崎福二君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。 午前10時30分 休憩 ------------------ 午前10時40分 再開
○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 加藤レイ子君の質問を許します。 〔9番 加藤レイ子君 登壇〕(拍手)
◆9番(加藤レイ子君) 9番 加藤レイ子でございます。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 新年度予算編成、市長さんの政治姿勢、あるいは経済情勢というものは多くの議員さんが質問なされると思いますので、私は身近な問題から質問させていただきたいと思います。 リニア誘致とエネルギー問題について。 リニアにつきましては昨年の12月議会でも質問させていただきました。21世紀に向けて早期実現を推進なされておられます市長さんに再び質問させていただきます。3点ほどお尋ねいたしたいと思います。 リニア誘致については、よい面ばかりがうたわれ、その裏側にある大切な面を論じることを忘れているのではないでしょうか。私はそんな気がして仕方がありません。リニアを走らせるということはどれほどの電力を消費していくのか、私たちには想像もできないことです。リニアイコール原子力ということで私は大変心配になり、柏崎市と刈羽村にあります原子力発電所を訪ねてみました。残りの6号機と7号機が完成されますと、世界一の原子力発電所になると聞かせていただきました。市長さんも何回か行ってこられたということですが、問題は放射能廃棄物の問題ではないでしょうか。世界一の原子力発電所になるということは、世界一低レベルの放射能が廃棄物として出されるわけです。ロシアの国はどなたも御存じのとおり、低レベル放射能を海に捨てました。現在は停止しておりますが、やがて捨て場を探し求めると思います。それでは我が国はどうでしょうか。我が国は地球の一部に埋めるのです。新聞紙上で知る限りでは、平成5年3月現在、コンクリートで固めドラム缶に詰め保管されている数が47万本、年間2万本から3万本のペースで発生し、10年後には20万本、そして最終的には 100万本埋設する予定だということです。 そこで市長さんに質問をお願いしたいんですが、リニアとエネルギー問題についてはどう考えておられるのか、お尋ねいたします。 2番目に、原子力と低レベル放射能廃棄物についてどう考えておられるのか、お尋ねいたします。 3番目に、リニア誘致については、よい面ばかりがうたわれているのではないかと思われますが、いかがでしょうか。以上、3点でございます。 それから、小井川水源について。 歴史、文化、伝統を重んじ、次の時代に伝えることのできない町は栄えていかない。そう言っても過言ではないと私は思っています。かつて岡谷市が製糸で栄え、大勢の女工さんたちの命をかけて働いてくださったおかげで、岡谷市の経済が目覚ましく発展してきたということです。当時、伝染病がはやり、女工さんを大勢抱えて大変困り、水源をつくり水道が引かれたということを教えていただきました。当時は大変裕福だったので、たちまちできてしまったということを教えていただきました。私は岡谷市の出身ではございませんので、こういうお話を聞かせていただくと何か本当に一般質問っていいなあ、勉強させてもらっていいなあ、そんな感じがいたします。 大正14年に建設された小井川水源も老朽化が進み、改築に向けて基本計画を進めているわけですが、岡谷市の歴史の面で、また教育の面でも何とか改善することで現在の緩速ろ過のまま残すことができないものでしょうか。ぜひ残してほしいと要望いたします。詳しい質問は野溝議員さんにお任せするといたします。 次に、陳情の取り扱いについて市長さんにお尋ねいたします。 市長さんに直接お会いして陳情と言ってこられる市民の方は大変大勢いらっしゃるのではないでしょうか。陳情のことで市長さんにお目にかかりたいと申し出ても、なかなかお会いすることができない。もう2カ月もするが何の返事も下さらないという声が市民の間から聞かれます。私は市長さんは忙し過ぎではないかと思いますがいかがでしょうか。 次に、市民にわかりやすい部、課の変更について。 新庁舎ができまして、部署がえが必要になってきているのではないかということです。環境問題は地球規模で考えられなければならないほどになってまいりました。特に、ごみ問題は著しく複雑化され、多くの市民が迷っていると思います。そこで相談に行きましても、大変悪い言葉で申しわけありませんが、たらい回しにされる場合もあります。これは私の経験からでございます。市民にわかりやすい相談窓口として環境課を設けてはどうでしょうか。 それから、次に、福祉関係についてですが、福祉課というのも相談に見える方が非常に多いと思います。まして高齢化が進み、おのずとお年寄りが相談に多く来られると思います。お年寄りにもわかりやすい総合的な相談窓口を設けてはどうでしょうか。 もう1点といたしまして、現在2階に福祉課と社会福祉協議会がありますが、これを一緒にして1階へ持ってきてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 次に、ごみ問題です。 人間は忙しいと余分にごみを出します。水も汚します。これは私の体験からです。今まで、ごみ問題についてはさまざまな角度で訴えてまいりました。しかし、わが国のごみは、もう始末する、リサイクルするプラントを考える段階を通り越しているのではないでしょうか。空き缶、鉄くず、紙類、雑誌、どこの回収業者も満杯です。現在では逆有償という大変厳しい事態になってきていると思います。行政対応もなかなか追いつかず、後から、ついていくような感じがいたします。岡谷市としては今後リサイクルをどう考えていかれるのか、お尋ねいたします。 2番目といたしまして、ありとあらゆるところへごみをまき散らす自動販売機の存在について、市としましてはどう考えておられるのか、お尋ねいたします。 最後に、不況における障害者の雇用問題について。 不況により失業者がふえ続ける中、また新規採用が取り消されるという厳しい状況の中で、障害を持つ人たちへの雇用問題に行政としてはどんな配慮と努力をなされておられるのか、お尋ねいたします。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 加藤レイ子君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 泰章君 登壇〕
◎市長(林泰章君) それでは、私の方でいただきました数点についてお答えを申し上げます。 第1点のリニア新幹線誘致に関する御質問の中で3点、御質問をいただきました。 第1点は、リニア新幹線がマグネットによる走行システムであることは議員さんも御承知で、一番のエネルギーが電力になるということから、そのエネルギーを一体どこから求めるかという点で御心配をなされて御質問なされているわけですが、私が今お答えできる、知り得ている範囲のものは、少なくとも山梨までの実験線を実際に稼働させてから、消費エネルギーの計算が一体どうなるかということは、そのデータの中から大阪に向けての全線にわたる消費電力というものが積算されてくる過程になるかと思っています。したがって今、我が国が持っている総電力量に補足する必要があるのかどうか、また新幹線に対して特別の電力源を持つ必要があるかどうか、それらは全くまだ私どもの方には情報として知らされておりません。したがって恐らく、その過程の中で当然のことながら検討がなされるものであるというふうに思っております。 それから2点目には、リニア新幹線について、よい面ばかりが誇張されているというふうに受けとめられるがどうかということですが、リニア新幹線はもとより、この地球上ではこうしたマグネット方式による大量輸送機関にこれが使用されるということは、この近年になってから、その夢の実現化に向けて、アメリカや、ドイツや、日本や、それぞれの国がこの開発に取り組んできたものであって、まさにまだこれが小さく実用化されている部分はあるとしながらも、これだけの幹線交通網として使用される計画を持っているのは今、アメリカ、中国、ドイツ、日本を初めとする国々ですね。しかし、それがまだ実用化に至るものではありませんから、そのことについて私どもはまだ知り得る余地を持っておりませんが、国は当然この開発に当たって、逆には人命を最もとうとぶ方法と、環境を最もとうとぶ方法として、起こり得る課題についてすべて一つ一つをつぶし込むために、宮崎の実験線が引かれて長い年月をかけ、かつ今、東京-甲府間のリニアの実験線によって再度その安全性を確認してというふうにして、段階的な施行に向けてかなり慎重に対応がなされているわけです。したがって、それらはその実験線を通じて解明されていく課題であり、私たちから見れば、はるかに、2本の線路の上を走る列車よりは、安全性の面からも、環境の面からもかなり期待を申し上げて、今までのような列車の概念から新しい時代への輸送力の概念というものを私たちがこれを期待するのは、ひとしく国民は、空路によってジャンボが客を運ぶときの危険性やいろいろなものを考えていけば、これほど環境に合った、しかも安全な輸送力はないだろうと、今のところはそんな観点で私どもは期待をしております。したがって、2大都市圏をどう時間短縮して、都市の機能の発展とお互いに持つ地域的な大きな格差をどう、このリニア新幹線によって埋めていくかという点では、まさに期待の度合いの方がはるかに高い分野で今、研究がされているということで、どうも意図的とは思いませんが、国民の期待はむしろ、そちらの方に大きく向いていることから、よい面ばかりに話が移っているかと思っていますが、国は逆に、むしろ、そのことによって生じる危険や、そういうものに対する一つ一つのつぶし込みの部分にのみ目を向けておりますから、なかなか新幹線が遅々として進まないという議論が出てくるのは、私たちは夢ばかり追って、そのことに早期実現を期待するんですが、国の姿勢は逆に、万に一つも危険があってはならないという点で極めて慎重な研究開発に没頭しておりますから、むしろ、そういう部分ではリニアの新幹線が軽率にこの問題が実用化に向かうものではなくて、国もかなり慎重な対応をしながらこの問題に向けての実現化に努力を払っておりますから、今後それぞれ、そうした問題について具体的な解決がなされてまいりますれば、そのことが明らかにされながら、国民コンセンサスを得ながら、この新幹線の実現に期されていくであろうというふうに考えております。 それから、原子力発電等に関する低レベルエネルギー廃棄物等の問題に関しては、今まさにロシアや日本の課題ばかりではなく、世界の原子力発電を行っている今の技術の中では、この廃棄物に対する課題というのはいずれの国家も抱えているわけですね。私は確たる解決策をいずれもが持ち合わせないでいると思っています。ただ、既に新聞では2年ほど前に発表されたように、もはや、そういうエネルギー廃棄物が出ない核融合による発電施設というものを考えたらどうだという提言は、我が国が世界に向けて一番最初にその提言がなされていますね。これは廃棄物が全く出ません。同時に、核を融合させることによって出てくるエネルギーでタービンを回していくことによって、核はそのまま、またもとへ戻っていくようなやり方のようですね。それは筑波大学等が核になって、そのことを提言されていますが、その実用の可否はまだいずれも答えが出ておりませんが、私は将来はそうした廃棄物の出ない、核を利用するエネルギー源というものを使っての発電設備という方向に向かっていくのではないかなというふうに期待を申し上げておりますが、その辺のところが、むしろ核の廃棄物をどうするかの課題よりも、そういう方法による発電方式から新しい段階に向かっていく可能性の方が極めて高いという点では非常にいいことだというふうに考えながら、期待を申し上げております。それがリニア新幹線とどうつながるかはわかりませんが、たまたま時期を同じくして、そういう論文が発表されておりますから、いずれにしても、そのことに注目をしていくことも1つの見方かなと思っています。 それから、5番目のごみ問題のところですけれども、リサイクル運動についての考え方は、また民生部長の方でお答え申し上げますが、自動販売機について私の方からお答えをさせていただきます。 私は経済効果や生活の利便性や、それから我が国の法律で認められている範囲では自動販売機の設置については、法を犯さない限りこれを設置することに問題はない。認められている営業権ということになるわけですから、このことにあえて波立てて口を挟むつもりはありませんが、しかし自動販売機で売られた缶類だとか、それから、それによって町が汚されているという事実を見ると、私は世界でも、こんなに自動販売機を野放し--野放しなんて言ったらいけないが、好きに営業に活用させている国というのは、私はやはり日本くらいだろうというふうに思っています。少なくとも私が歩いた国で、これほどに自由に自動販売機が使われているというのは、大変、先進国であるアメリカだって、こんなではないですからね。ですから、そういう点では機械を開発する能力を持っている日本という国にとって、まさにこの自動販売機は、その技術力からおいても、また営業販売に係る部分でも日本の得意とするところであろうか、こう思っていますが。しかし、その機械に問題があるでもなければ営業方針に問題があるわけでもなく、問題はそれを自動販売機から買った消費者のモラルや、それからそれに対するきちんとしたごみや空き缶の回収がなし得ていない方々によって問題を社会問題につなげているわけですね。 私は自動販売機というのはある程度の節度を持つ必要があるという立場に立っています。2つ目には、できることであれば公園やああいうところに、清潔に環境を守るべきところに自動販売機があるというのはどうも私としては好ましくないという立場で、利用する者の消費者のモラルと、それから自動販売機を設置する場所については、設置する者の責任をもっときちんと明確にして、お互いに生活の中に溶け合う形であるならば望ましいことですが、しかし、相反する立場に立つような自動販売機は、私たちの町では美しい環境をつくるという大意からいきますれば、売れれば何でもいいという方式でこれを設置していくことは好ましくない、そう思っております。したがって、自動販売機の設置者に対しては場所によっては厳しく御協力をいただけるようお願いを申し上げてまいりたいというふうに考えております。 それから、3番目の陳情の取り扱いについて。陳情というものがどういうものであるかはまた企画部長の方からお答え申し上げますが、私の執務に関しての御質問の部分だけお答え申し上げますが、大体7時ちょっと過ぎごろから夜の11時ごろまでは日程が全部これは埋まってまいります。私たちの日程というのは残念ながら年間にもう既成の事実として押さえられる日程というのは当然あるわけですね。それが大体全部埋まってくるといえば今の状態だと約2カ月前か3カ月前に大体埋まってきますから、大体お話があるのは、その月になって来るか、その週になって来るかという話は、私どももいずれの陳情者がどうであるかとか、いずれの方がどうであるとか、いずれの行事がどうであるかとかということをしんしゃくする余裕がなくなってくるわけですね。それによって全部、例えば6市町村に係るもの、長野県に係るもの、それから県内の大勢の役員の方々に係るもの、そうした人たちは、それでもって今度その人たちが全部日程を立てているわけですから、ですから、どうあってもその日程を簡単に今度は変更することができなくなってくるわけですね。 それから2つ目には、それでもできるだけ市民の皆さん方の接遇をというふうに考えておりますから、無理して日程を入れていくと、あらゆる会議が遅刻遅刻の連続になってくるわけです。その会議に出ない人は自分の意見を言い切るまで何としても席を立ちませんから、それを軽率に扱うわけにはいきませんから、そのことに真剣な対応をしていれば次の会議がおくれる。今度はその会議だけを待っている人から見れば、市長は年じゅう遅刻してくる、こういう話になるわけですね。ですから私どもも、その辺のところをどうやって調整するかということは秘書も企画部も大変苦慮しておりますが、できるだけ大勢の方々の声を聞けるように、大勢の人たちの会に出られるようにと考えれば考えるほど問題は混乱を起こしていく。ですから、むしろ、いっそのこと市長としてお顔出しすべきことと、助役以下でお願いを申し上げるところとを区分けを、ある程度分任してやっていただかざるを得ないものですから、そういうふうにしてやってみると今度は助役ではだめだ、こういう話になるんですね。しかし私も1人ですからね。それはできることに限界がありますから、結局は精いっぱいのことをやるということ以外にはもうしようがないということで、助役さん、収入役さんに精いっぱいのフォローをしていただきながら、できるだけ理事者の出席なり、面談に理事者がそれに対応できるようにというふうに努力はしておりますけれども、事情はそんなことで、大変過密なスケジュールをちょうだいをいたしております。 以上です。
○議長(片倉久三君) 水道部長。 〔水道部長 高橋清志君 登壇〕
◎水道部長(高橋清志君) 2番目のところで、小井川水源についての中で現在の緩速ろ過方式の水源を残せないか、こういう御質問をいただきました。 小井川水源の改修につきましては、平成5年度予算審議の中で、同水源の現況、あるいは維持管理の容易でない緩速ろ過方式から近代的に改善されました効率的な急速ろ過方式への切りかえを行うという部分につきましては御了解をいただきまして、予算につきましても御議決をいただいているところでございます。現在、事務的には厚生省の認可変更の手続及び設計等もそれぞれ行われておりまして、その作業が現在、進められているところでございます。したがいまして、小井川水源の緩速ろ過の現施設を残すことにつきましては、現時点ではできない事情にございますので御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 企画部長。 〔企画部長 鮎沢茂登君 登壇〕
◎企画部長(鮎沢茂登君) 3点目の陳情の取り扱いについてのところで、ちょっと御説明をさせていただきたいと思いますけれども、陳情の性格でありますけれども、陳情は請願と異なりまして、公の機関に対し希望を表明するものでありまして、そのすべてにおこたえするという性格でないということをまず御理解をいただきたいというように思います。先ほど言いましたように市長の都合のつかないときには、助役を初め関係職員が出席し陳情をお受けしておりまして、その内容は市長に報告し、陳情者の民意は市長に伝わっておりますので、そんなふうに御理解をいただきたいと思います。 それから、4番目の市民にわかりやすい部課の変更についてでございますけれども、新庁舎建築の際に庁舎検討委員会を設置いたしまして、それぞれの部課の職務あるいは市民の皆さんとのかかわりの中で、例えば市民が一番来庁し、市民サービスを要求される市民課だとか、保健衛生課だとか、税務課等を1階に配した経過がございます。それから、そんなことから福祉課、社会福祉協議会等は2階が一番好ましいということで配置をいたしたので、そこは御理解をいただきたいと思います。 それから、わかりやすい課あるいは部というようなことでございますけれども、組織機構の編成に当たりましては、行政需要の変化や増大に対応し、かつ硬直化を避け、効率的、効果的な行政運営を行い得るよう常に見直しをしているところであります。今後におきましても時代の変化あるいは市民ニーズ等の変化もございますので、行政組織の見直し等の機会もあろうかと考えております。検討課題の1つであろうかとは考えております。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 民生部長。 〔民生部長 橋爪茂雄君 登壇〕
◎民生部長(橋爪茂雄君) 5番にいただきましたごみ問題の中で、今後のリサイクルについてはどうか、こういう御質問でございます。 御承知いただきますように、岡谷市の現在、取り組まれております資源物分別回収は昭和54年、物を大切にする市民運動としてスタートしたものであります。おかげさまで市内の関係します各団体の皆様の御努力と、また市民皆様方の御理解と御協力によりまして、特に本年の4月のごみ袋の統一以来、資源物の回収量もふえてきているところでございます。しかしながら、最近の資源物市場価格の低迷によりまして、議員さん、おっしゃいますように必ずしもその先の流れが順調にいっていないというようにお聞きしておるところでございます。しかし、今後は当然のことながら限られました地球の資源と環境について一層真剣に考えていかなければならず、みずからの責任と行動によりまして、よりよい消費生活を創造していくことが大切な時代であります。自治体も、事業者も、市民の皆さんも、それぞれ応分の社会的責任を分担し、相互の幅広い協力体制のもとで推進していくことが責務であると考えておりまして、今後も資源を大切に活用していく面からも進めていかなければならないと考えておるところでございます。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 経済部長。 〔経済部長 横内啓吉君 登壇〕
◎経済部長(横内啓吉君) それでは6番目の不況における障害者の雇用問題につきましてお答えを申し上げます。 障害者の雇用の促進等に関する法律によりまして、一定規模の従業員がおります事業所では障害者を雇用することが義務づけられております。現在、岡谷公共職業安定所管内の障害者の雇用状況は、管内事業のほとんどがこの法律をクリアしていると聞いております。市では雇用奨励金制度を設けまして、障害者を公共職業安定所の紹介によりまして雇用されました事業主に対しまして、1年間以上雇用することを条件に奨励金を交付をいたしまして雇用機会の拡大と安定を図っております。また、国・県におきましても、それぞれ助成金を交付いたしまして障害者の雇用安定を図っておるところでございます。今日の雇用環境は、長引く景気の低迷によりまして厳しいものがございますが、今後とも雇用奨励金制度等を活用しながら障害者の雇用安定を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 加藤レイ子君、2回目の質問を許します。
◆9番(加藤レイ子君) 9番 加藤レイ子でございます。2回目の質問をさせていただきます。 リニアの関係につきましては、核融合という私にとっては夢のような話でございますが、市長さんから御丁寧な答弁をいただきました。ありがとうございました。 私が心配するのは、例えばロシアの国が低レベルの放射能を海に捨てているテレビを見ているときに、私たち日本人は、何てひどいことをするんだろう、ロシアという国は何ということをするんだろうという批判的な目で見ると思うんです。しかし、日本の国が地球の一部に埋めているんだということを忘れてしまっているのではないかなという、そういう大事な心の面で私は大変心配しております。他人のやることはよく見えるんですけれども、自分のことはなかなか見えないというような、そんな気持ちというものが、心というものを大事にしていきたいなと思っております。 先日、テレビを見ていましたら、約30年前に埋め立てた農薬が発見されたというのです。毒性が強いために使用禁止にされたDDTとBHCの入った袋が国の指導によって埋め立てられた、それが発見されたということですが、全国的に埋められていて大変問題になっているということを見たときに、私は低レベル放射能の廃棄物が何百年か後に発掘されたらどうなんだろう、本当に恐ろしい気がいたしました。岡谷市からは遠く離れたところで埋められているわけですが、こういうことをもっと重大に考えていかなければならないのではないかな。やはり私たちの務めというのは、すべて命あるものが安心して生きていかれるような環境を未来に残すことが重要ではないかな、それが私たちの務めではないかなと思っております。 リニアについてはここで議論する場ではないと私も思っておりますので、そんな心の面で一言、言わせていただきました。 それから、陳情についてですが、市長さんが大変お忙しいということは私たち市民も考えなければならない問題がたくさんあるのではないかと思います。お話の中にも大変数多い行事や会議その他、市長さんとしての交際もたくさんおありだと思います。私が見た限りでは、市長さん、ただただ、あいさつ回りをしておいでになることが多々あるのではないかというふうに考えている中で、思い切って市長さんに会える日というのをつくってはどうか。大変忙しい中こんな質問をすると市長さんにしかられそうなんですけれども、たとえ、わずかな時間でもいいから、そんな日を設けてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 それから、市民にわかりやすい部と課という件ですけれども、これは私が下手な質問をするよりも、専門家ですので、ぜひ検討なさっていただいて、市民にわかりやすい庁舎としていってほしい。これは要望させていただきます。 それから、ごみの問題ですが、リサイクルということは非常に大事な問題だと私も思いますが、どこの自治体もリサイクル、リサイクルと懸命に努力なさっておられると思います。私が大変心配するのは、リサイクルできるからいいわという考え方を心配しております。だからリサイクルも大事だけれども、これからはもうリサイクルの時代ではなくなるんだというような指導というのがやはり行政もしていかなければならないのではないかと思います。 それから、もう1つリサイクルについてなんですけれども、リサイクル型社会を目指してということで、簡単で、においが甘酸っぱいにおいがするんですけれども、きれいで、しかも経済的なボカシというのがこの諏訪郡でも非常に広まっております。生ごみを微生物の力で発酵させ有機肥料にするというリサイクル方法ですが、自治体や市民団体の間でも広まっております。このボカシを岡谷市のひだまりの家でつくり始めて、やっとここで上手にできたということを聞かせていただきました。何とか行政の力をおかりしたいということを申しておりましたので、この件につきまして質問をさせていただきたいと思います。 それから、障害者の雇用問題についてはぜひお願いしたいと思いますので、これはこれで了解させていただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 加藤レイ子君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
◎市長(林泰章君) 市長に会える日を設けたらどうかという御提言をいただきましたが、執務中はいつも市長に会える日だと私は思っているんですけれども、どなたも皆、御用事あって、私のところへ見えていただく方も、役所に見えていただける方もおられるわけですね。ただ私は十数年、市長をやらせていただいて、市長として絶対会ってはならない人もいるんですね、それは。そういう部分では大変気をつけていかなければいけない。例えば--例えばは余り言わぬ方がいいですね。そういう岡谷市民というのではなくて、広く行政を執行していく上に全く相反する利害関係者みたいな方々や、いろいろな方があります。悪い言い方をすれば、市民の中にも善意の市民もあれば悪意の市民もあるなんて言った人がいるくらい、必ずしもすべて市民が善意であるという立場に立って考えても、目的によっては非常に問題を難しくする場合がある。会ったというだけで事が大きくなることもいっぱいあるわけです。そのことをチェックしたり、そのことについてちゃんとした対応をしていくために、役所の中にはある意味では組織というものがあるわけですから、ですから、その部分を考えていきますれば、私がおもしろおかしく都合のいい人間だけ会っているなんていうこともできませんし、それから、あえて言えば、だれでも会うというそんなこともできない。そのことが大変私の立場を難しくもしていますし、それから行うべき仕事も全部やれるかといえば、とても物理的にできない内容もたくさん持っていますから、内容によっては代理に助役、収入役を初め部長たちがこれに対応していくということで、手分けをして、その任を果たしていただくことにしていますが、いずれにしましても、岡谷市民として市政に建設的な御要望なり、もしくは御指導いただける、そうした方々と市長が努めて距離をあけない努力をするという点では、私どもも、そのことについて深い理解を持って努力をしなければいけないというふうに考えております。 (「目標があったら入れるよというもの」と呼ぶ者あり)
◎市長(林泰章君) 職員の方だけはやっていますがね、それは。 そんなことで一生懸命やらせていただきます。
○議長(片倉久三君) 民生部長。
◎民生部長(橋爪茂雄君) 5番のごみ問題の中で再質問いただきましたですが、生ごみを有機肥料化するというボカシの件でございますが、生ごみの減量のための有効な手段の1つとしてお聞きしておるわけでございますが、ただ肥料として使用する場合に、家庭菜園等にも使うわけですけれども、その場所がある方と、また比較的少ない方ともあるわけでございまして、若干問題がないではないわけですが、この活用につきましては今後、関係団体を通じましてお話を申し上げたり、または御協力を求めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 加藤レイ子君、3回目の質問を許します。
◆9番(加藤レイ子君) 9番 加藤です。 2回目の質問の中で自動販売機についての質問をちょっと抜かしてしまいましたので、ちょっとお願いしたいと思います。 自動販売機の問題では、市長さんから大変温かいお言葉をいただきまして、期待したいと思っております。東京都庁では、東京都民の人たちから、ごみの減量がさけばれている中で、なぜ都庁に自動販売機が置いてあるのかということで、おかしいのではないかという声が多く出されまして、現在では乳製品の紙パックに変更し、牛乳は瓶入りということでジュース類は健康に悪いからやめました。とにかく缶とかプラスチックの出るものは取りやめにしたということです。要するに、ごみというのは、紙パックの場合ですと生ごみと一緒に燃やせますし害もないということで、私はこれはいいことだなと感じております。どこの公共施設にも自動販売機は設置されてあります。当時まさか、こんなに空き缶が公害問題になるとはだれも思っていなかったと思います。私はこれからはやはり自治体みずからがお手本を示すことが大切だと思っております。市長さんからのお言葉の中で、あらゆる国へ視察に行かれた中で、自動販売機が本当になかったというお話でした。私も韓国の慶州というところへ旅をすることができて本当に驚いたんですけれども、自動販売機は探さないとないんです。やっと探してみますと本当に昔の小さなお粗末な自動販売機が大事に大事にありました。で、ガイドさんに、どうしてここは自動販売機がたくさんないんですかと聞きましたら、規制されていて勝手に置くことができないということを言われました。ガイドさんの説明ですから確かなことはわかりませんけれども、そういうお話を聞かせていただいた中で、本当にごみがなかった。くずかごというのが本当に日本でいいますと梅漬けをするような陶器でできた小さなものでした。そして、どこへ行っても大変きれいでした。そういうことで、岡谷市もきれいな町を目指して、ぜひ市長さんの言葉を信じたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 質問を終わらせていただきます。
○議長(片倉久三君) 加藤レイ子君の一般質問を終了いたします。 三井正二君の質問を許します。 〔18番 三井正二君 登壇〕(拍手)
◆18番(三井正二君) 18番 三井正二です。通告順に従いまして、これから質問をさせていただきます。 まず、1番の新年度の予算編成についてでありますけれども、大変、長引く経済不況の中で、中小企業を中心として大変経営状況が悪化をしてまいりました。また同時に、私たち国民の所得も大幅に低下をいたしまして、このことは地方自治体にも税収面で大きなやはり影響を及ぼしてきていることは間違いありません。しかし、こうした厳しい経済情勢があるわけでありますけれども、こういうときこそ行政がどうそれをクリアして、また市民の求め、期待しているものにこたえていくか、こういったことが大変重要なときだというふうに思います。それだけに重要な時期に差しかかっているということだというふうに思います。そこでちょっと新年度の予算編成について11月の25日の新聞には少し触れられておりましたけれども、もう1度、今回の予算編成に当たって数点についてお聞かせをいただきたいと思います。 1つは、予想される減収内容でありますけれども、市民税、さらには交付税、その他一般補助金だとか、そういうものはあるわけでありますけれども、これらについて少し、どんなぐあいに予想されておるのか、お聞きをしたいと思います。とりわけ市民税については、法人、個人、さらに法人の中でも工業と商業があるわけですから、それがどんなぐあいにはね返ってくるのかということを少しお聞かせをいただきたいと思います。 それから、続きまして編成に当たっての考え方でありますけれども、1つには基本的な考え方として、市民活性化対策、とりわけ市民の間にも所得減などが大幅にありまして、全体的にやはり沈滞ムードになってきております。こういう中で市民活性化対策などを考えられておられるのかどうか。さらには大型
プロジェクト事業に対する考え方、諸経費節減に当たって、視察とかいろいろあるわけでありますけれども、そういう点については一体どういうふうに考えられておられるのか。この点についてお聞かせをいただきたいと思います。 続いて2番目の経済不況対策についてであります。 今現在、新聞にも今回の経済不況は戦後最長の不況ということで、恐らく、ことしはマイナス成長だろう、こういうことが言われて、かなり構造的にもいろいろな根深いものを持っておりまして、断片的な経済政策ではなかなかやはり効果が上がらない、こういうことが言われております。現在、国を初め県でもいろいろ策を講じておるわけでありますけれども、当面、岡谷市として今日までとられてきた対策、さらに今後どう対応しようとしているのかについてお尋ねをしたいと思います。 そこで具体的に、どのように今まで不況対策について国なり県に働きかけなどをされてこられたのか。また今後、働きかけをされていこうとしているのか。 次に、市の対応として、大変経済が悪化をしてきているわけでありまして、そういう点で経済対策について具体的に今まで進めて来たこと、さらに今後、進めていこうとしていること、これについて少し触れていただきたいと思います。 同時に、大変雇用状況も悪化をしてまいりました。御存じのように雇用調整なり、ちまたでは出ておりまして、ないところも一時帰休をするというような企業も数多く出てきております。そういう状況について岡谷市の状況が一体どうなってきているのかということについて、わかる範囲で結構ですからお尋ねをいたします。 それから、もう1つは、とりわけ大変経済が悪化をしてきているわけでありまして、やはり当然これは国・県・市、こういうところが一体となってやらなければならぬ問題も幾つかあるわけですけれども、特に岡谷市として、一部他の市町村では、できるだけ自分の町を活性化をさせようというようなことで、消費拡大のPRをしているとか、あるいはいろいろの団体と話し合いをして、できるだけ行政としてやれる範囲のところを協力していくというようなこともされているようでありますけれども、そういう点も含めて、市側のひとつ対応についてお聞かせをいただきたいと思います。 次に、開発計画でありますけれども、最初に都心の問題であります。 これは前段の宮崎議員も多少触れておりますので、簡単に申し上げますけれども、特に経済環境が非常に悪くなってきているということと、そういうことがかなりいろいろな面で影響をしてきているのは事実でありまして、1つには核店舗である東急百貨店が、これはお聞きをするところでは、以前に比べて消極的な形になってきているというようなことをお聞きをいたします。しかしながら、以前の答弁でも進出については間違いないというお話がございましたけれども、お聞きをすれば核店舗の進出に当たっては口約束だけである、こういうことですが、本当にこういう状況にあっても口約束だけで大丈夫なのかどうか、大変私は心配をいたします。文書で交換をしたところでも、ほごにしてしまうような時世でありますから、ある面では、そういう点については一体どう考え、あるいは対応されておられるのかということを、もう1度お聞かせをいただきたいと思います。 それから、もう1つは、
アミューズメント施設について、いろいろ水族館だとかというような具体的な話も出てきておるわけでありますけれども、皆目どういう形にあそこがなるのかということが、はっきり我々にも今日わからない。したがいまして、今日まで
アミューズメント施設についてどのような形で対応されてきておられるのか、この辺について少し全体像をお尋ねをしたいというふうに思います。 それから、これは市長も先ほど宮崎議員の土地問題について、一生懸命やっているんだけれども向こうが応じてくれない、こういうことで、やり方があれば教えてもらいたいというような話がございましたけれども、ただ私はもう1度お考えをお聞きをしたいのは、何といってもやはり核店舗が進出する土地がそういうことで難航しているということになれば、話が一向進んでいかないわけでありまして、これは大変な交渉だというふうに思いますけれども、お聞きをすれば感情的な問題などいろいろ絡んだりしてあるようでありますので、何としてもやはりこれを解決していくという姿勢を持たないといかぬではないだろうか、そういうふうに思います。ぜひ私も今日の活力をなくしつつある現況を見たとき、都心を初め何とかしていかなくてはいかぬ、こう思っている1人でありますから、もう1度その辺について、市長さんの方でみずから飛び込んでやっていくということをしていただいた方がいいではないだろうか、そういうふうに思っているわけであります。もう1度お聞かせをいただきたいと思います。 それから、新都市についてでありますが、大変経済状況が悪くなってきて、何か一時、置いておかれるような感じであるわけですけれども、全体的に今どういうような動きをしているのか、この辺をひとつ最初にお聞かせをいただきたいと思います。 その次に、民間に託そうとしているスポーツゾーン等の進行状況、さらにハイウェーオアシスというような形で今いろいろ話が出ておりますけれども、その進行状況についてお聞かせをいただきたいというふうに思います。 それから4番目の福祉問題でありますが、大変これは高齢化をしておりまして、今いろいろ各地方自治体でも問題になってきているわけでありますけれども、特に岡谷市としても、いち早く老人保健福祉計画、10か年計画を計画をいたしまして、作成いたしまして取り組みに入っているわけですけれども、当面、新年度の予算等でヘルパー等の増員等について考えられておられるのか、この辺についてお聞かせください。 それから、さらに、この計画実現に向けて国へ具体的にどう働きかけておられるのか、この点を含めてお願いをしたいと思います。 2番目に質問をいたしました健康福祉センターについては、前回論議をしてありますし、また今後、論議をするようになっておりますから、ここでは割愛をさせていただきます。 3番目の経済悪化に対して、岡谷市全体から見た場合に、そういう生活困窮者、生活保護を受けている人たち等の実態等について変化が来ているのかどうか。もしあるとすれば、どんな形になってきているのか、少しお聞かせください。 5番目の入札問題については、これはとりわけ御存じのように、ゼネコン汚職でかなり各地方自治体でもいろいろ透明度を高めようということで改善策を講じて、また試行段階に入っているところもあります。岡谷市としてはこれについて今後、改善策について具体的に検討して進めていこうという考えがあるのかどうか、お聞かせをいただきたいと思います。 6番目の環境問題については、これはごみ問題でなくで、特に町環境という形でとらえていただければいいわけですが、1つは、具体的にさっきの陳情でも出てきていましたけれども、住宅街にパチンコ店が進出をしてくる。こういうことで、いろいろ出店をする方、あるいは地域の人たちも利害関係が絡んでいろいろあるわけですけれども、岡谷市のまちづくりという観点から見た場合に、こういうところへパチンコ店を建てることがいいのかどうかということを市側としてはどう受けとめておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。 2番目として、大変人口減がずっと続いてきているわけでありますけれども、いろいろ私もお聞きをする範囲で、岡谷市に住みたいと思っても、大変宅地それから住宅、こういうものを求めるには大変である、結局、土地なりそういう住宅の安い方へ行かざるを得ないということで、岡谷市の居住が非常に難しくなってきているということをよく言われます。そういう点では今後、住宅政策とかそういうものについてもう少し対応というものを強めていかなければいかぬのではないだろうかという感じがいたします。そういう点について全体的に人口減に対してどう考えておられるのか、この辺についてお聞かせをいただきたいと思います。 以上で壇上での質問を終わります。
○議長(片倉久三君) この際、暫時休憩いたします。 午後は1時5分再開いたします。 午前11時43分 休憩 ------------------ 午後1時05分 再開
○副議長(宮坂清海君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 三井正二君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 泰章君 登壇〕
◎市長(林泰章君) それでは新年度の予算編成に向けて数点の御質問をいただきましたので、私の方からお答えを申し上げます。 平成4年を契機に景気が大きく変わってまいりまして、現在まさに景気の不況のさなかにあるわけですが、今、平成6年度の予算編成に向けて各地方自治体も、それから国にあっては平成5年度の税収見込み等を柱にして今、予算編成作業に向けて、その対応に努力がなされているさなかでありますが、いずれにしましても、国の財政事情は長期にわたる景気低迷の影響を受けて、まさに平成4年度の決算においても税収が戦後初めて2年連続して減少するという極めて深刻な状況に立ち入っておりますほか、引き続く景気低迷から、来年度の税収状況はますます厳しい状況にあると、その見通しを明らかにいたしておるところであります。国の予算は一般歳出においては概算要求段階で既に経常部門経費は前年対比10%削減、そして投資部門経費は5%を加えた額として、社会経済情勢を踏まえて緊要と考えられる諸施策の施策経費の確保に努めながら、歳出は節減合理化に積極的に取り組むとされております。しかし大幅な税収不足が予想される中で歳出経費の徹底的な縮減を図るは、まさに緊縮型の予算編成方針と受けとめてよろしいかと、かように思っています。既に来年度の地方財政の見通しにつきましても、国の予算編成と関連をいたしてまいるわけでありますが、景気低迷、税制改正等による地方税や国の税収の落ち込みによる地方交付税への影響等、ますます今後の動向は厳しい状況の中で、それを見守っていかなければならない状況にありますけれども、84兆円に及ぶ地方債を抱え、その償還が大きな負担になる一方、新たな財政需要への対応についてより引き締めた厳しい状況が続くと私どもは判断をいたしております。私から申し上げるまでもなく、地方交付税におきましても国税が大幅な減収となることから、交付税の総額確保は難しい、かように考えておりますし、既に概算要求の段階でも11年ぶりのマイナス要求となって、交付税の期待が全くできないという判断のもとに現在はございます。もとより給与や退職金、人件費、公債費、扶助費等の義務的な経費及び公共施設の管理運営費などの増加によって、これは投資的事業に充当する財源はより厳しい状況に至っております。 こうした状況を踏まえて岡谷市では、まちづくりのために取り組まれている5大プロジェクト、加えて生活環境の整備、健康福祉の増進、教育文化の振興、産業の振興等々、スケートリンクの問題も含めて、それらの計画した事業を計画どおりにこれに取り組んでいきたいとして平成6年度の予算編成方針を明らかにいたしたものでありますが、岡谷市の予算編成方針は、既に今年度、平成5年、3セット方式で行ってまいりましたが、これは経常費5%カット、補助金10%カット、使用料、手数料の一斉見直し、この3つをセットにして、平成5年度、今、行われているこの年度の予算編成の指針を明らかにしてスタートが切られておりますが、来年度は今年度以上に財政事情が厳しいことはもう御承知をいただいておりますとおりです。したがいまして、義務的経費を除いた経常経費は、平成5年度に加えて当初予算から5%削減した範囲のもので、これに対応し、経常経費の徹底した見直しを行っていく予算編成として、これを職員に明らかにいたしたものであります。 市の税収事情はどうなっているかというと、御承知のとおり平成5年度よりもさらに落ち込みが予測されるは、もう先ほど申し上げたとおりです。個人市民税はサラリーマンの賞与のカットや残業時間の短縮、営業の伸び悩み等から好転の兆しはなく、前年並みに推移するのではないかと考えられておりますが、この辺は水平もしくは下降の範囲のものを指すものであって、上昇部分というものは期待できないというふうに理解してもらった方がいいのではないか、そう思っています。法人市民税については、もとより景気の回復が見込めないということから、今年度よりもさらに落ち込むということになるわけですから、これは大変なことになってまいります。固定資産税については余り大きな伸びが期待できない等々、税収に至っては、ことしよりもさらに一段と厳しい状況の中にあるということを改めて私どもは認識をした上で、平成6年度の予算にかかわったものでございます。細かな内容は申し上げませんが、来年度の財政にわたる一定の見通し、見解はそのような内容でございます。 それから、市民活性化対策ですか。どういう意味かちょっと私どもも理解できないんですが、産業活性化の問題では、工業、商業含めて現状、個々の努力によって景気の回復を図るとか、それに対してどうこうということはとてもできる状態にはありませんが、少しでも市内企業の育成を図るための努力には、わずかなことであっても全力を尽くしてまいりたい、さよう考えているんですが、1つは今、後ろ向き資金の需要が非常に幅広くなってきておりますから、そのことに対して、できるだけの対応をしていきたい。それは金利を下げる問題も含めて金融対策面でできるだけの協力を、市民のお役に立てるようにやっていきたいというふうにも考えておりますけれども、問題は岡谷市がこの景気を乗り越えるだけの施策が課題になっているかというと、平成3年度までの景気のいいときにあっても商業はどんどん衰退化していく。工業は辛うじてよかったとはいうものの、実際には、これからの時代の工業のあり方を問われたときに、ほとんどが生存権がかかる大変な大きな課題の渦中にあるということから見てまいりますれば、まさに商業、工業という分野ではなくて、私たちがこれからの時代をどう洞察して、それに大きな業界の体質改善を図り企業の経営改善を図っていくかが急務の課題ですが、それはもう過去にも何回もお答え申し上げてきておりますので、その部分を重ねては申し上げませんが、今までの延長線上に工業の繁栄や商業の発展は、岡谷市の場合は私はあり得ないと思っています。その意味では、今回の景気を理由にして小手先なことをやっても今、岡谷市にとって、まさに将来をかけた大きなツケを背負う施策で終わらせるか、思い切って新しい時代に打って出るか、やはりその辺が決断の一番大きな課題であるとかねてから申し上げてまいりました。私はその時期にあると、かように思っています。 それから、当然これだけ各企業が、そして市民生活がここまで、まだ本当の不況ではないと言われる方が大勢おりますが、確かに景気はまだ底を打ったものではなくて、私はまだまだ大底があるということを申し上げてまいりましたが、もしそんな状況に至るとすれば、当然、過程として雇用不安の問題が出るはこれは必定で、これは私たちの町ばかりではなくて、我が国にとってこの雇用対策問題こそ今、大きな政治課題として取り組むべきであるというふうに考えていますけれども、今の連立政権がこのことをどのように受けとめていくか、まさにこれからの景気浮揚対策等を含めて私どもが極めて注目をいたしているところであります。景気対策は、もうここまで来てしまえば平成5年度が云々なんていう状態ははるかに超えて、私は平成6年度のうちに回復期が期待できるかどうかというところにも、もはやこれでは望みを失ってしまうという点では、まさに平成7年度にわたる不況を覚悟して、企業にあっても市民生活にあっても、そのことに十分な対応、対策がなされていかなければならない。まさに経済においては今のところだけで見ていきますれば無策に等しいと私は感じております。その意味で、国民生活の中にどれだけの生活不安を抱いてくるかを私は率直に受けとめていく、そういう政治対応を国に求めていかなければならないという点では、全国市長会でも、そのことを重ねての論議をしておりますけれども、しかし、これだけの不況感を、現場にある国民はそれをいや応なしに体験しているにもかかわらず、これほど無策な時代というのも珍しいですね。私は過去のいつのときの内閣を見ても、これほどおっとりと構えた時代というのは私は過去になかったのではないかなという気がします。私は内閣がどうのという話をしているのではなくて、それだけ国民がやはり生活的に豊かになったのかなという、逆では、する評論家がいます。ある程度お金も持ち、ある程度の生活の基盤ができているから多少の、今度のはとにかく戦後最悪の不況だとも言われているときですよね。その割には国民の生活には大きなうろたえがないという点では、むしろ国家は貧しているが、国民の生活は逆に、この時代を乗り切れるだけの、やはり耐乏できるゆとりさを持っておられるのかなという、そういうふうに見る方もおられます。いずれが正しいか私には本当であるかはわかりませんが、少なくとも、この1両年にわたる不況を越えていくときに、そのときの国民は一体、国民の生活意識というのはどう変化していくのか。この景気に対する、実感してこの不況というものをどう受けとめて克服されていくのかによって、評価はその後に出てくる問題ではないか、かように思っております。私は市長の立場でお答え申し上げるなら、景気対策だとか雇用対策というのは、国民がその不安を持って騒ぎ出したときでは、もう既に手おくれで、実際にはなすすべがないというのが過去の経験からいってもそうですし、そのときに気がついて始まったときの対策は物すごい大きな資金が必要になって、かつ、その投資効果が出てこない。したがって、経済問題と雇用問題はできるだけ早くに、その先を予測しながらそれに対応していくという努力がない限り、私は経済的な混乱や雇用に対する不安を解消していくということには、大変政府の責任を問われる部分というものが出てきはしないかと、いささか気にいたしております。 岡谷市の場合には、少なくとも工業界についてはお答え申し上げたとおり、商業界についても、ただいま申し上げたとおり、いずれにしましても商業者の努力、工業者の努力、岡谷市の行政の努力によって、この経済環境を克服できるなんていう力は全くありません。その意味では、できるだけのお手伝いを行政がしていくことには変わりありませんが、とにかく急務の課題としては、県・国が早くに、この現況に立ってそれぞれの自治体の実情にそぐう振興策に具体的な施策を施していただけるものにこれを向けていかないと、今、工業界の不況の一番大きなダメージを受けている分野は、日本の経済を支えてきたハイテク産業とされている部分が徹底的にやられているわけですね、今。それは世界の動きから見て当然のことですけれども、しかし、その国を支えてきたハイテク産業が今その窮地にあり、今後もその窮地を歩かなければいけないときに、少なくとも国の対応がその分野に早くに目を向けた施策にならない限り、私は岡谷市にとっては重大な危機に瀕する危険性を秘めているという点では、よその町よりもはるかにそのことに深い関心を持ちながら、国・県、各省にアピール活動を進めているわけですが、なかなかそのことの理解が、私たちの地域の事情の説明程度ではとても通じるような状況にないという点で、苦慮しながら精力的な努力を重ねております。 それから、開発事業の都心開発のところで、先ほどの宮崎議員さんの御質問同様、関係者にとにかく早くお会いをして、そのことへの問題解決をするようにとのことですが、御指摘いただくとおりで、先ほど来お答え申し上げているように、お会いできるチャンスをつくるための努力に大勢の人たちのお力をかりて今、努力しているさなかです。三井さんは、こんにちはと言えば、はい、よくいらっしゃいましたということを想像して御質問なさったとは思いませんけれども、なかなか、そういうふうにはいかないがゆえに大変時間をとっております。一生懸命やってまいります。 それから、入札問題について私の方からお答え申し上げます。前の議会の折にも幾度か考え方、市の対応についてお答えを申し上げてまいりましたが、国・県、それから自治体では1~2の自治体がこの試行を行っておりますけれども、いずれにしましても、そのやり方をもってしても、それが決め手になる答えには今のところ至っておりません。私どもは今、国や県が入札の最も大事な公平性であるとか、透明性であるとか、それから具体的な指名基準の策定等、そうしたものを十分に考慮しながら具体的な新しい入札制度というものを検討をいたすべく今、試行がなされているわけですが、私も試行された事業の入札までの経過、入札後の結果、それで今後そのことからどういう答えが得られたかは、国の関係や県の関係については、また長野市でも一部行っている話については、お聞きはよくいたしております。しかし、いずれもやはり問題を抱えておりまして、まだ国・県を初めとするその試行の結果が、中央建設業審議会の特別委員会における答申内容や、自治省等における入札制度の検討結果、それらと整合されて、制度の改革に向かっての一定の所作が出てくるかと思っておりますが、先走りして、かえって制度を混乱に陥れて、入札に不正や疑義を国民が感じるようなことを私はいたすべきではないという点では、それらの各特別委員会、審議会、それから試行の結果等を踏まえて行政指導を受けてまいりたい、かように考え、むしろ、その成り行きに注目をいたしておるところでありますが、私ども庁内では、そのための資料や、行い得るとしたら、どういうことが問題になるかというのを、住民の立場から見てどうであるかという点については問題を整理しておくという点では、かなりの今、内容的な精査はいたしております。しかし、それらはいずれにしましても前段申し上げたその結果と講評をお聞きしながら、制度改革について岡谷市の姿勢というものを明らかにいたしてまいりたい。その点では改善、改革をしていくことに積極的な対応をしてまいりたい、かように思っています。 それから、6番目の環境問題のところで、パチンコ店をつくることがよいことであるかどうかという御質問、住宅街に。あそこは準工業地域ではないですか。第1種住宅地域はパチンコ店できないですよ、用途指定で。それで第2種だって、だめですよ、住宅ですから。ですから、準工業地域はできるわけです。用途指定ではですよ。ですから、第1種、第2種の住宅地域にパチンコの出店計画があれば、それは岡谷市は行政的に、それを許可することは絶対にあり得ないことです。そういうお答えでいいんですか。そうですか。したがって、パチンコ店が住居地域、つまり用途指定で言う第1種、第2種の住宅地域にできることは、これは市の立場では、それは認可する立場には立たない。当然、行政指導をしていかなければならないということになります。 それから、人口減について、安い住宅をということで御質問をいただきましたが、土地というのは御承知のとおり、それぞれ場所によって固定資産評価を受けながら一応の土地の処分価格というのは決まってまいるわけですから、50万円の土地を市が取得して、売るときには15万円になるということは常識としてあり得ないですね。ですから民間の土地売買もしくは不動産の評価というものがどうつながっていくかによって、土地の頒布価格というのは決まってくるわけですから、安い土地が公共で取得できれば、それに造成費や必要な経費が乗せるだけで住民にそれが販売されるわけですから、これは安い宅地として安い価格で取得できたものを安く販売をするということになるんですが、民間の売買価格が土地のつり上げやいろいろのことによって極めてげたを履いたような価格になっている場合には、公共が行った場合の方が市民に提供する宅地価格は安くて済みます。しかし、現況みたいに民間の価格が高くて、それで市が取得するときには恐らくその価格で取得するわけですから、それに宅造経費やそういうものが全部かかって販売されるときには、土地だけの裸の値段に比べれば公共が販売する方が高くなっている、逆に。価格としては。水道、下水道、造成費全部入ってくるわけですから。ですから土地の価格が上昇過程にあるときには、公共がくみすることによって市民の受益を得る可能性というのは非常に高いんですけれども、逆に土地の価格が下がってくる折というのは、公共が手を出したものは公共の方がかえって民間より高くなる可能性というのは過去の例からいって、たくさんあるわけですね。ですから私は、安い土地を提供するということになれば、山林を切り開くか、もしくは多少遠くなっても、そういう価格で買える場所を宅造計画するかということになるんですけれども、今それをやれば、実際には、そこまでの交通や電気や水道や下水道の問題を考えていくと、確かに土地の値段は安いが生活の不便さと同時に、そういうところに人が生活の拠点としてそれを求めてくるかということになりますと、そこまでの冒険は今はやはりすべきでない、私はそう思っております。したがって、今井区から始まって各区で、あいている土地で、しかも、それを一般の流通価格よりも抑えて購入に御協力をいただけるような用地を確保できたところには、できるだけ造成費を効率的なもので対応して、その上に乗せる価格を抑えて、実勢価格よりは安い価格で販売していく、そういうことについてはこれからもやってまいります。花岡で1つやりましたし、引き続いての計画もやっておりますし、今井の上の原にも10戸くらいの住宅を今、公社にお願いして、その対応もいたしておりますし、民間でも十数戸のあれをやっているようですが、ここでもって、それらの処分がどう円滑に動くかを見ながら、その先の対応には努力をしてまいりたいと思っていますが、必ずしも安価な宅地提供ということに必ずしもなるとは限りませんが、今、申し上げた範囲はかなり実勢価格よりも安価に処分できる極めて良質な宅地である、かように思っております。 それから人口減の問題で、住宅政策に加えて一言だけ補足してお答え申し上げておくと、私は今の岡谷市の現況を見ていくと、一番の都心地区が全くスプロール化して、本来は一番人口が集中していなければいけないところが一番人口が少なくなっている。それは都心地区開発の必要性を説いたときに皆さん方にもデータで御報告申し上げたとおりです。したがって、岡谷市の人口対策というのは、宅地がないから、なにがないからという議論は表面的な話で、実際には土地利用計画に極めて問題を残している。その点ではむしろ都市改造をしていくための基盤整備事業を意欲的にやっていかないと、そうでないともっと先行きは、私は都心地区はまず今よりもはるかにゴーストタウン化していってしまう可能性があるという点で、土地利用に対して行政の都市計画事業と相まって、民間の土地をその地主がもっと積極的に活用できる環境をつくっていくのと同時に、その都市機能をつくり上げていく行政の責任とを相あわせて都市開発に全力を注がなければならない。それは10軒や20軒の住宅の宅地を造成して販売するなんていうことよりも、はるかに大きな投資効果と町としての機能をつくり上げていくという点では、私は投資効果が極めて高い事業として、まずそのことに全力を注いでまいりたい。これが今、第2次総合計画にかけられている私どもの、ある意味では人口対策も含めた都市政策であるというふうにお受けとめをいただければありがたい、そう思っております。
○副議長(宮坂清海君) 経済部長。 〔経済部長 横内啓吉君 登壇〕
◎経済部長(横内啓吉君) 2番目の、経済不況対策に関連をいたしまして雇用調整の質問がございました。岡谷公共職業安定所管内の人員整理の状況は、平成5年4月から10月末現在で 173人となっております。ほぼ前年度と同様であるとお聞きをしております。また国の雇用調整助成金を活用をされております市内の企業数は、11月末現在で16社となっております。 長引く不況の中で、市内企業においても今後、一段と雇用調整が進むものと思われますが、岡谷公共職業安定所と連携をいたしまして雇用調整助成金制度等の一層の活用を進め、雇用の安定、失業の防止を図っていきたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(宮坂清海君) 都市開発部長。 〔都市開発部長 阪口進一君 登壇〕
◎都市開発部長(阪口進一君) 3点目の開発計画について、まず都心地区につきましてお答え申し上げます。 まず、ながの東急の出店問題について消極的な姿勢があると聞くが、どうかという御質問でございますが、ながの東急百貨店の出店につきましては、バブル崩壊後の急激な社会情勢の悪化の時期にはございますけれども、昨年11月の出店表明以来、基本設計作成のための協議や、地元商業者との調整協議を進めております。その中で岡谷市の出店については決定事項であり、その方針に変わりはないとのお答えをいただいておりまして、ながの東急の消極的な姿勢というのはないと認識しております。ながの東急といたしましては今、申し上げました状況にございますので、反対者を含め市民の皆さんの御理解と御協力が得られますれば、出店がいただけるものと考えております。 それから、第2点目の
アミューズメント施設の内容及び出資者の対応についてでございますけれども、2街区の
アミューズメント施設につきましては、広域から多くの集客を図り、商業との相乗効果を上げるためにぜひ必要な施設であると位置づけ、積極的に対応を行っております。施設内容については岡谷市に欠けている魅力あるもの、にぎわいの創出が可能なもの、都心にふさわしい集客力のあるもの等につきまして、さまざまな角度で検討してまいりましたが、経済情勢の悪化等の影響、保留床取得による採算性などの点から出資者の決定ができていない状況にございます。
アミューズメント施設は今開発にとりまして不可欠の施設であり、早期に
アミューズメント施設が決定できるよう今後とも努力してまいりたいと考えております。 それから、次の新都市開発の話でございますけれども、具体的な事業推進に当たり、どのようなことをしているかという御質問でございましたけれども、今後の事業推進に向けましては、次の段階として事業実施地区の地域振興整備公団の採択を目指していきたいと考えておりますが、そのため市としては地元の合意形成や、核となる高等教育機関等の誘致などに努めております。地元合意形成に向けましては、平成5年度においては説明対象を地権者の多い諏訪市の有賀区や地元一般区民等へと広げ、繰り返し説明会を開催する中で計画への理解を得られるように努めております。高等教育機関の誘致に向けては、以前より継続して誘致活動を行っておりまして、現在、平成4年度に行った専門学校へのアンケート調査をもとに学校訪問を実施し、意見交換を図っております。 民活ゾーンへの対応でございますけれども、民活事業につきましては、新都市への研究機関の誘致や住宅地需要により大きな効果を見出すものと、その早期整備が期待されているものでございます。事業の推進に向けましては公団事業との整合や、開発に係る各種制約条件等の調整が必要となりますので、現在、地域振興整備公団等の関係機関と事業の進め方について検討を進めているところでございます。 ハイウェーオアシスでございますけれども、ハイウェーオアシス構想につきましても研究所の誘致促進や、新都市の知名度の向上、イメージアップにつながることももちろんでございますが、それだけでなく広域レクリエーション事業に対応した都市公園を中心としての地域整備として、地域の活性化に役立つものでございまして、広域的にも特にその早期の事業化が期待されているものでございます。事業化に向けましては、日本道路公団を初め多くの機関が関係しておりますので、それらとの調整や計画の位置づけに関する協議など整備計画等策定について現在、取り組んでおります。 以上でございます。
○副議長(宮坂清海君) 福祉部長。 〔福祉部長 中島英光君 登壇〕
◎福祉部長(中島英光君) 4点目の福祉問題についてお答えを申し上げます。 老人保健福祉計画に関連して1点目のヘルパーの増員についてでありますが、現在、予算編成中でありますので具体的に申し上げる段階でありませんので御理解願いたいと思います。 2点目の国への働きかけでありますが、十分な財源措置を講じられるよう県市長会へ岡谷市から御提案申し上げ、市長さんから強く要請をしていただき、北信越市長会、全国市長会でも採択をされ、国へ要望してまいっておりますし、最近では過日の県市長会で予算編成に関連して国・県へ強く要望していただいてきているところであります。 次に、生活保護についてでありますが、生活保護申請の内容については従来どおり傷病によるものが大半でありまして、経済変動に関連する生活保護の相談だとか申請については、現在のところ、ございませんので、よろしくお願いします。
○副議長(宮坂清海君) 一通り答弁が済んだようです。 三井正二君、2回目の質問を許します。
◆18番(三井正二君) 18番 三井正二です。2回目の質問をさせていただきます。 今、市長の方から新年度の予算編成並びに住宅環境問題でちょっとお話があったわけですけれども、同時にこれは開発計画にも当たるわけですが、既に市の皆さんも見ておられるのではないかと思いますけれども、ひとつ、これは11月27日の週刊東洋経済で出されて、全国の 664の都市の成長力が、そのランキングが出ているわけですね。これを見てみますと残念なことに、岡谷市も載っているんですが、 664のうち成長力でいくと 638番目というこの数字、中身はよくわからないわけですけれども、過去5年間のいろいろの数字をここでいろいろやってはおりますけれども、段階では、そういうことで、非常に成長力の弱い都市だ、こういうふうな位置づけがされているわけですね。私も大変それで心配なのは、これはちょっとこの中を見ると下水道やなんかはこれは6大都市と同じような形ですね。成長力が高いんですけれども、しかし市場力とか、そういうものが非常に弱い。こういう観点から見た場合に、これからの岡谷市を見たときにやはり開発問題、さらに経済問題、それから今の環境問題ですよね、人が住むに当たっての環境問題、こういうものはきちんとひとつ、やはりある程度、整備をされていかないと、私は大変なことになるのではないだろうか。そういう点で今も市長のいろいろなお話も聞いておって、より以上そういう感を強めるわけでありますけれども、例えば開発問題にしても、今お聞きをしておると核店舗については間違いなく出店をされる。同時に今お聞きすれば
アミューズメント施設と余り関係なくても出店をされるというような話がちょっとニュアンスとしては出ているんですけれども、これは確かかどうか。だとすれば今、核店舗が進出をしようとするところの地権者との関係が一番やはり災いをしているわけですから、何としてもやはりそれを早く解決をして、そうした総合力をやはりつけるような形をしていかないと、やはり問題があるのではないだろうかという気がするんです。そこで申し上げましたけれども本当に、ながの東急は
アミューズメント施設が来なくても、こちらのサイドの対応さえ整えば出店をするとしているのかということを、もう1度はっきりお聞かせいただきたいと思います。 それから、ちょっと絡んだ問題を先に言いましたけれども、新年度の予算で、まだまだはっきり予算編成時でわからないということで提起がされているわけで、これははっきり出されてみなければわからぬわけですけれども、しかし今の状況から見た場合に、恐らく市民税のうちの法人税も、個人も当然低下をしてくるだろうというふうに思いますけれども、大体の予測はつかないものかどうかですね、編成時に当たって。もし、おわかりであれば大体のお考えを、出されているものについてちょっと御説明いただきたい。それから先ほど市民税の中で、法人の中で工業、商業ということでちょっと区分けして御質問申し上げたわけですけれども、おわかりにならなければいいわけですけれども大体の予測はどうなのか。その減収がされるという方向で見た場合に、工業、商業がどうなのかということでちょっと、わかればひとつお答えをいただきたいと思います。 それから6番目の環境問題で、最初、出されたパチンコの問題が話がされましたけれども、確かに第1種、第2種の場合については、そういう規制があるわけですけれども第3種はない。しかし、付近一帯に大勢の方が住んでおられる。同時に道路も非常にいろいろ問題があるということで、現実の問題としてやはり住民サイドからかなりの苦情が出てきているわけですね。私も実際にいろいろ御意見もお聞かせをいただきましたし、そういう中ではやはり地域から見て本当にこれからの将来のまちづくりという観点から見た場合に、そういうものが進出していいのかどうかということになると、これは法的な問題があるにせよ、やはり当然これは進出する人、またされては困るという人の両方の利害関係があるわけで、ある程度、行政としてそういうものを客観的に分析をしてみた場合に、やはり今の状況から判断して私は余り好ましくないと思うんですよ。そういう点で見て、市の方としても法的なものだけの処理でなくて、本当に今、進出した方がいいのかどうかということを考えた場合に、ある程度、住民のサイドの人のいろいろな言い分を聞いた場合に、もう少しやはり対応の仕方というのは私はあるのではないだろうかという気がするんです、率直に申し上げて。そういう点で、もう1度、今の現状を見た場合に、市の方にも陳情があったわけですから、一体どういうように判断をされておられるのか、もう1度お聞かせをいただきたいと思います。これは具体的にその場所を指して申し上げているわけですから、お願いいたします。 それから、2番目の居住環境の問題でありますけれども、今これは市長の方からお話がありましたように、これは第2次総合計画に基づいて総合的な対策をしなければ人口増にはなかなかつながらない、こういうお話があり、これも事実だと思います。ただ問題は、私のところへも多くいろいろ来るんですけれども、ともかく岡谷市に働いておって、結婚して岡谷市に住みたいという人もかなりいるんですよ。ところが、そういう人たちが岡谷市に住もうとすると、これは当然すぐは住宅は建たないわけですから、アパートとかそういうところを見つけても、なかなかやはりほかのところに比べてみると家賃が高いとか、それと同時に安いところへ入ろうと思っても一定の所得で限定をされてしまって入れないとかということで、結局、他の地域へ出ていかざるを得ない。こういう方がかなりあるわけですよね、実際の問題として。だから、そういうような問題について、もう少しやはり住宅政策全体を見た、マスタープランではありませんけれども、以前にそんな案も出ているわけですから、もう少し、そういう人たちの救済措置というものを何かやはり具体的に対応してやるということも私は大事ではないだろうかと思うんですよ。だから、そういう点で少しまた違った角度でありますけれども、お聞かせをいただきたいというように思います。 以上で2回目の質問を終わります。
○副議長(宮坂清海君) 三井正二君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
◎市長(林泰章君) 数点の点について私の方から、それではお答えを申し上げます。 法人税、それから個人市民税、しかも議員さんの御質問では工業、商業に分けて税収がどんな状態になるのかということで御質問をいただいているんですが、新年度の予測について私が申し上げるのは今の段階ではとてもまだ、国だって見通せないでいる段階ですから、一概に申し上げて的外れになるといけませんので、今現況どうなっているかという点でお答えを申し上げて、議員さんの持たれている情報から推移していただければ、これよりも悪くなるというふうに見ていただければ、まず間違いないですから、参考までに10月末現在の市民税の調定額を前年同月比で比べてみますと、個人市民税の場合は95.8%、約1億 4,700万円減となっております。その主な事由は譲渡所得の減によるものだというふうに理解していただいていい、そう思っています。それから法人市民税では78.5%、約1億 4,000万円の減、それから工業、製造業含めてですが、の場合は56.4%、商業の場合は75.9%です。したがって、数字をお比較いただいておわかりのとおり、工業の落ち込みは極めて著しいものであることを御判断いただけるかと思っています。 この中で新年度に今年度と比較して内容的に良好な環境になり得る要素を持っているものというのは、ごらんいただいて、ないですね、実際には。ですから状況は平成5年度より、まだ厳しいということになりますから、そこで歳入の見通しについて、地方交付税の見通しはお答え申し上げましたとおりです。国の地方財政計画についてもお答え申し上げたとおりです。それを総じて私たちの見方としては、国も地方にあっても財政的にはまさに戦後の我が国、我が岡谷市にとって極めて重大な危機感を持ってこの予算編成に臨まなければならない、そういう状況にあるということで御理解いただければと思っています。 それから、人口問題について私の方から、重ねての御質問いただきましたのでお答え申し上げますが、市民の持ち家志向の中には、土地がついて家がなければいけない、そう考えている人もおりますし、アパートでもコンドミニアムでもいいから自分の固有の住まいを持ちたいという人と、それから3つ目には、議員さんが御質問で触れている借家でもいい、もしくはアパートでもいい。今度はその人たちの条件は1カ月の生活費の範囲でこれが賃貸できる、できるだけ安価なものが欲しい。大きくは大体その3つの志向だと私は思っているんですが、市が今やってきておりますのは、1つは生活困窮者に対する公営住宅はもう御承知のとおりですから触れませんが、できるだけ安価な土地で、土地と家が持てる、希望している人たちに、どうこたえてやるかという点では、毎年10戸から14、5戸のものをできるだけ見つけて造成して公売にかけているんですけれども、それは引き続いて、ことしも来年も行っていくことになるかと思っています。問題はアパートやそういうものになってまいりますと、民間の持っているものと、公共がどうも賃貸アパートをやるわけに、今のところは考え方を持っておりませんから、できることであれば湯殿山のそれも、その1つになるんですけれども、マンションかコンドミニアムみたいな形で快適な生活のできる居住空間を提供していくという点では、むしろその方が売りやすい、買いやすい、住みやすいという点では希望者が集まるのかな、こう思っておりますが、いずれにしても、その試みもぜひに果たしていきたいと今、考えております。そんなふうにして、それぞれの志向は違いますけれども岡谷市に住みたいと考えている人たちに情報の提供と土地もしくは施設の提供ができるよう行政としては今後も一生懸命やってまいりたい、そう思っております。
○副議長(宮坂清海君) 都市開発部長。
◎都市開発部長(阪口進一君) 先ほども申しましたように、
アミューズメント施設というのは今開発にとりまして不可欠な施設でございまして、現在、早期に
アミューズメント施設の決定ができるように努力をしている段階でございますので、あえて現在、東急に対して確認をする段階ではないと考えております。
○副議長(宮坂清海君) 企画部長。
◎企画部長(鮎沢茂登君) 6番目の環境問題につきましての御質問でありますけれども、市は都市計画決定された用途地域による土地利用に基づくまちづくりを進めてきておりまして、用途に基づくいろいろな施設については、よいとか悪いとかの問題でないというふうに考えております。ただパチンコ店は需要と供給との関係がございますので、これからずっと無制限に出店があるというふうには考えておりません。 以上です。
○副議長(宮坂清海君) 一通り答弁が済んだようです。 三井正二君、3回目の質問を許します。
◆18番(三井正二君) では3回目の質問をさせていただきます。 ちょっと前後いたしますけれども、1つはパチンコ店の進出問題ですが、これはいい悪いということは言えないということなんですが、実際的に住民の皆さんから、あれだけの苦情が出てきているわけで、したがって、そういうものを市が一体どういうふうに受けとめているのかね。これはやはり私はただ法的な問題だけで処理するということでなくて、それは最終的には決定は法が決めるかもしれませんけれども、しかし、それまでの間、やはり行政としての調整役とか、そういうものが当然あってしかるべきではないだろうか。現にあそこへもし建設されたということになった場合に、確かに出てくる方も、これは一生懸命で、やはり自分のこれからの経済性を高めたり、あるいは生活を立つためにやるわけですから、いろいろあるかもしれませんけれども、しかし多くの住民の皆さんからいろいろ問題がある、そういうものを聞いて、ある程度そういうものに対するお考えがきちんとされれば、やはり調整役として乗り出して、やはりできるだけ住民に不安を与えないような方法ということをやはり私は考えるべきではないだろうかと思っているのであります。そういう点で、ちょっと今の後の答弁になると、さっきの市長の答弁よりもちょっと余計にまずいような感じがするんですから、余りにもぶっきらぼうなような。その辺について、もう少し行政としてどうなのか、そういう気持ちを持った、ひとつ御答弁をいただきたい。 それから、開発問題で今、触れられましたけれども、何か聞いておると土地問題だけではない。
アミューズメント施設が来ないとだめだということのように聞こえるんですけれども、一体どちらなのか、これは。はっきり言ってください。やはり
アミューズメント施設も併合して建てなければ、ながの東急が来ないというならば、それなりにやはり努力をお互いしていかなければならぬわけですから。どうも何か、えらい中途半端なような答弁が返ってくるわけですけれども、もう少し総合的にそういう判断をしていただいて御答弁をいただきたい。お願いいたします。 以上、細かい点が幾つかありますが、時間も来ましたので以上2点だけ質問させていただいて3回目の質問を終わります。
○副議長(宮坂清海君) 答弁を求めます。 企画部長。
◎企画部長(鮎沢茂登君) パチンコ店に係る再度の御質問でありますけれども、やはり地域コミュニティのあり方として、自分の不都合のものができるからといって直ちに反対というようなことで大きな行動を起こすでなくて、むしろ十分な話し合いをし、お互いに理解をし合って解決することの方がやはり地域コミュニティの本来のあり方だと思います。やはり相手の良識と、それから考え方を信頼する中で十分な話し合いをすることが先決だというふうに思います。かなりこじれてきてから陳情をされて、間に入って解決しろという方が、方がといいますか、そういうことも1つは問題があるのではないか、そんなふうに考えております。私はかなり早い段階でそんな話も聞いた経過がありますけれども、そのことは陳情された皆さん方に、陳情ということはなじまない。むしろ十分な話し合いをされることの方が大事です、そんな話もしてきた経過がございますので、お話をさせていただきました。 以上です。
○副議長(宮坂清海君) 都市開発部長。
◎都市開発部長(阪口進一君) ながの東急が来る、来ないということを言っているのではなくて、
アミューズメント施設というのは再開発の中で都市政策として、市がどうしてもあそこに
アミューズメント施設をつくりたいというふうに思っている、そういうふうに御理解いただきたいと思います。 以上でございます。 (「議事進行」と呼ぶ者あり)
○副議長(宮坂清海君) 議事進行。
◆18番(三井正二君) 私がさっき聞いているのは、いわゆる、ながの東急は、
アミューズメント施設が例えばできなくても進出をするのかということを聞いているわけで、それに対して答えてもらいたいと思います。
○副議長(宮坂清海君) 市長。
◎市長(林泰章君) 都市開発部長から今お答えを2度にわたって申し上げておりますのは、まちづくりのあり方としての位置づけをお答え申し上げているんですが、ながの東急と
アミューズメント施設の絡みになってまいりますれば、それは
アミューズメント施設を都市機能全般のまちづくりの一環として市が行うという姿勢に共鳴しているわけですから、当然
アミューズメント施設とながの東急の出店計画というものは無縁ではない。むしろ極めてお互いが補完し合う立場に立ちますから、市の受けとめ方としては、
アミューズメント施設に全力を注がなければ東急百貨店が必ずしも出店に今までどおりの前向きな姿勢で対応してくださるという確信には至らないというふうに極めて警戒心を持って、
アミューズメント施設をどう行うかという課題は、開発事業の手順とは別に、この
アミューズメント施設を進めていくという点では、やはり行政の責任をそこに示していかなければいけないという立場に立っております。
○副議長(宮坂清海君) 三井正二君の一般質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。 午後2時12分 休憩 ------------------ 午後2時20分 再開
○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 増沢千明君の質問を許します。 〔22番 増沢千明君 登壇〕(拍手)
◆22番(増沢千明君) 22番 増沢でございます。 平成5年も、あと1カ月足らず、政変、不況、自然災害、大凶作など恐らく日本近代史上に特記されるであろうと思われるような激動、激変の1年でした。最近の流行語に、政治改革、地方分権、規制緩和、リストラと多くの人が気軽に言われ、また使われておりますが、これが実現、実施の難しさは会期末ぎりぎりの国会審議の現状が如実に物語っております。特に、このところの自民党は何を考えているのか。政治改革法案引き延ばしを画策したあげく、今度は憲法見直し発言で防衛庁長官の首をとることに狂奔するという党是に反する行動を、事もあろうに共産党とともに追及するに至っては、政権の座から追われた政党は、かくも誇りも節操も、政治家としての知性も良心もなくしてしまうものか、終始自民党を愛し、自民党を支持してきた私は怒りすら覚える事件で、自民党の再生はおろか国民の支持も次第に失っていくことになりはしないかと心配いたしております。 このような混乱の国会で最近、首長多選禁止法制化が言われております。何期までを多選というのか、その線引きには多くの議論があり、知事や市町村長、その首長の功罪については、その方の主義主張、行政実績やら、選ぶ側の意思など一言では言い切れない多面、多角的な評価、批判が必要だとは思いますが、心情的にも2期、3期を多選とは言わないと思います。林市長さんは歴代岡谷市長の中、最長の5選を果たされ、後援会も何があったのか常識外の早さで6選出馬を推薦いたしましたが、林市長さん御自身、6選ということを多選とお考えですか。いや、そうではないとお考えですか。そしてまた今、論議されている多選禁止法制化の是非について忌憚のない率直な御意見をお伺いいたしたいと思います。 次に、開発部長にお伺いいたします。 先ほど慌ただしく本省にお帰りになった英部長は在任中、都心再開発を初め多くのまちづくり基盤整備のため常に職員の先頭に立って、まさに泥にまみれて岡谷市のためのご努力を重ねられました。今後お会いできる機会もないとも思われますので、この席から深甚なる敬意と感謝の意を申し上げたいと思います。 このたび英氏の後任として阪口部長が着任されました。その華麗なる御経歴や、本省エリートキャリア組のお仕事から、一転して人口6万人足らずの地方都市、岡谷市のまちづくりに出向いただいたわけでありますが、ぜひとも部長の若いセンスと理念を十分に生かしていただくよう御期待いたします。 岡谷市は太古、古代、中世、近世まで農耕を主体とした集落で、時代、時代の支配者の知行地であり、元禄初期の検地台帳によると、この地にはまだ 400戸余りの人家しかなかったようで、ようやく明治に入り、西欧文明をいち早く取り入れ、生糸を中心とした産業を興し、日本の近代化のための国家財政を支え、シルク岡谷として世界にその名を知られるようになりましたが、その町はなお平野村と呼ばれるビレッジのままでございました。昭和11年、村から一気に市制をしき、今までの村長は市長と呼ばれるようになり、歴代市長は戦中戦後その激動の時代、市民のための市政に懸命の御努力をなされました。しかし、残念ながら50年先どころか、せめて10年、20年先を見詰めての都市計画もなされないまま今日に至ってしまっております。ようやく林泰章市長によって21世紀を目指してのまちづくりに本気に取り組まれていますが、その計画の入り口から住民合意に苦労する岡谷市のまちづくりの現状であります。部長も岡谷市に住まわれて1カ月余り、この町の第一印象はいかがだったでしょうか。岡谷市の成り立ち、また、その歴史的経過を考えるとき、国際文化産業都市をコンセプトとした岡谷市は、多くの地方都市のように都市機能の効率や利便性のみを重視した再開発でミニ東京みたいなまちづくりではなく、個性や主張が感じられる文化を表現してほしいと思いますが、岡谷市のまちづくりの都市空間の文化について何を重視すべきか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、資源物収集とリサイクルについてお伺いいたします。前段議員もこの問題についてお触れになりましたが、11月26日、資源物分別回収対策会議で各区への還元金をゼロと決め、出席団体から、それぞれの御苦労きわまりないこの運動に多くの意見があったと報じられております。国がかねと太鼓で提唱したリサイクル運動も、地方自治体では最終処分場の残余容量が急激に減少する中、懸命の分別収集の体制整備や資源物回収に、市民に理解と協力を訴え、幸いにも岡谷市ではスムーズに体制整備ができつつあるようになりました。ところが、資源物の値崩れ、逆有償、また在庫累積で経済活動としてのリサイクルが思うように進まなくなってしまい、マスコミでもリサイクル運動の行き詰まりが報じられ、岡谷市でも去る日、市内の小学校と中学校の廃品回収、資源物回収といいますか、で、限られた資源物以外、回収しないとの回覧が地域に回り、市から教育的配慮からも趣旨の徹底を申し入れたようですが、これは集めてもお金にならないという理由か、業者が引き取らないのでというのが実態なのか、いずれにしてもリサイクル運動の行き詰まりを象徴的に示す事例でございました。このような厳しい環境の中、市内業者2軒が資源物回収に協力していただいております。可燃、不燃のごみの3倍、5倍の量の資源物を週2回、夜までかかって回収している業者に市として何かサポートしてあげることができないかどうか、この点についてまずお伺いいたします。 去る日、明政会と各種団体との懇談会の席上、リサイクルの入り口で回収しても、出口の再生品利用のところで、もう1つ問題がある。市でもトイレットペーパーを公共施設で使ってほしいとのお話がありましたが、この再生品利用について市の多くの公共施設でどのように使われているか、現状についてお伺いし、この席からの質問を終わります。
○議長(片倉久三君) 増沢千明君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 泰章君 登壇〕
◎市長(林泰章君) 行政改革に関連しての御質問をいただきました。思わぬ御質問で、いささかびっくりしているんですけれども、私は議員さんの見方も一理あるとしながらも、今この大きな政治改革期にあって、いずれの政党にあっても、いずれの価値観にあっても大きな見直しをされていく過程でありますから、蚊帳の外から振り返って過去を誹謗しているような姿勢は、私としては余り好ましいことではないと思っていますけれども、少なくとも正常な新しい時代に向けて政治が軌道に乗るためには、みずからを省みると同時に我が国の将来を思うて、お互いに拘束されないところで改革をしていくための試みが恐らく国民の手によってなされるものと信じておりますから、その過程に起きる一つ一つの問題にとかくのことを申し上げるつもりはありませんが、ただ地方行政の首長の選挙の法制化の問題については、国がこの問題をとらえて地方自治への介入をするのは極めて不謹慎なことだと私はそう思っております。それは現に、たとえ1期であったって、だめなものは住民はそのことを寛容しておりませんし、逆には選挙はその都度、任期が定められて住民の信を問うことになっておりますから、それが継続されていくものであったり、もしくは既得権みたいな形で、その選挙や住民の審判を回避する手段があるとすれば、これは論外な話ですけれども、私はいつも任期は4年だと思って、4年に対しての市政を考えると同時に、私が市長でなくても、岡谷市の将来がどうあるべきかについては、そのときのたとえわずかな期間でも、その町の首長に据えていただいた責任を果たすという点では、その将来にわたる自分の町の見方、考え方、あるべき姿というものを常に基本にして市政を行うということで、きょうまで対応してまいりました。選挙の回数をもって多選であるか否かは、私はもう5選のときに5選は多選ですよという自分の意思を明確にしてきたとおり、6選に至っては当然多選だと私は思っております。そういう意味では多選のよしあしの論議はこれは私が申し上げることではなくて有権者がなすことでありますから、そのことに私は口を添えるものは何もありません。ただ、当選回数をもって法制化するという問題については、これはいささか疑義を私は持ちます。皆さん方が市議会議員として御当選なされてきて4年の間にどの程度のことを、どの程度なんて言うとしかられるが、しっかり御勉強なされて、4年の間に岡谷市の市政のどこまでのことに御意見をお持ちになられるかということを、最初に議会に当選なされたときのことを振り返っていただければ、恐らく、どなたにもいろいろの感慨や思いがあるかと思っていますが、首長だって同じことで、4年で岡谷市政をリーダーシップをとってどんどん進めていくなんていう、そんな首長はめったにあるものではなくて、大体は1期目というのは、ごあいさつ回りや住民と行政をつなげていくためのむしろ努力に明け暮れて、その4年の間に、その次に来る政治戦略、政治施策というものが検討されていくのが、ごく一般的には、そういうプロセスを経ていくわけですね。私は本当は首長の1期4年というサイクルに問題がある。2年、選挙のお礼を言っていて、2年、選挙のお願いしていれば、もう2期目選挙ですからね。そんなことをやっておったのでは首長はまさに飾り物で、市民のための政治をやるなんていう時間的な余裕もなくなってしまう。私は本当は任期は6年なら6年に定めて、それで住民が信を問うという形の方が、むしろ早くに失う時間を少なくして市政の刷新をなしていくことに極めて私は適切な任期ではないかなというふうに思うわけですけれども、そこまでのことを私がこの席で申し上げるは余り適当ではないかもしれませんが、いずれにしましても首長の職務というのは県に、国に、隣接市に、それから自分の政治哲学に支援してくれる住民に対して、また逆には自分を取り巻く組織をより円滑なものにしていくために努力する年月として、1期4年という最初の任期は極めて短過ぎるということを私は体験をいたしてまいりましたので、その点からいけば、もう2年あれば自分の政治施策というものを打ち出していけるという点では、4年の任期を2回8年やらせていただくよりは、1期に6年をやらせていただいて、市民が厳しい審判をしてくれる方が、その町にとって極めて望ましい結果をつくり上げていくのではないかというふうに考えているわけですが、少なくとも国が地方自治体の首長の任期について法制化に向けてその手だてをするなんていうことは言語道断なことであるという立場で、私はその意見を申し上げてまいりました。 以上です。
○議長(片倉久三君) 都市開発部長。 〔都市開発部長 阪口進一君 登壇〕
◎都市開発部長(阪口進一君) まず第一印象でございますけれども、全くの主観でございますけれども、6万人弱の人口規模の他の都市と比べまして市街地が連檐している。それに対しまして、駅前広場等の再開発は除いたとしても道路やそれから地区の街区・公園その他の都市基盤の整備というのが非常におくれている町だというふうに感じました。次に、市内どの地区からでも山が望めますし、湖もあるということで、東京では考えられないような自然との親近感というものを非常に感じました。今後の業務に当たりましても、この貴重な自然を生かしまして豊かさやゆとりを実感できる都市基盤の整備が必要であるというふうに考えているところでございます。 もう1つ、地方都市はどういうふうに、これから岡谷市というのはどういうふうに都市基盤整備があるべきかというふうな御質問でございますけれども、確かに東京圏の人口の集中というのが見られるわけですけれども、岡谷市を初めとした地方都市というのは、非常に若年層を中心としたことになるんでしょうが、人口の分散が広がっているというふうなことなどから、地方の活力の低下というふうなものが顕著になっているかと思います。このような状況の中で、地方都市におきましては地域の文化ですとか、歴史はもちろん、それから伝統、自然等の特性を最大限に生かしつつ、地方の自主性、それから創意工夫を生かしまして、豊かさやゆとりを実感できる居住空間を有する生活空間の形成を図るということも大事ですし、それから中心市街地において多様な都市機能、地方都市というのは都市機能、いろいろな高度な都市機能が少ないといわれている昨今でございますので、高度な都市機能の充実を図るなど、個性的で魅力あるまちづくりというふうなものを行っていく必要があるかと思います。今後とも岡谷市のまちづくりにつきましては最大限の努力をしてまいる所存でございますので、議員の皆様方の御指導をよろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 民生部長。 〔民生部長 橋爪茂雄君 登壇〕
◎民生部長(橋爪茂雄君) 3番目にいただきました分別収集とリサイクルについての中で2点ほど御質問いただいておりますので、お答えさせていただきます。 最初に、資源回収への業者への支援についてということで御質問いただいております。紙、金属等の市場価格が低迷しまして、その中の一部分が逆有償となっているとお聞きしておるわけでございますけれども、岡谷市の回収業者の皆さんにおきましては、こういった厳しい状況の中、企業努力をされまして資源物分別回収を積極的に進めていただいているところでございます。資源回収の大切さは、先番の議員さんにもお答えしたとおりでございます。そうした状況にありまして、市場価格が低い状況にありましても貴重な地球資源でありますので、市民の皆さんが十分なマナーを守っていただき、回収業者の皆さんの御理解と協力の中で、さらに資源物分別回収を進めていくことが大切だと考えております。先ほども申し上げましたが、自治体、事業者、それから市民のそれぞれが応分の社会的責任を分担し、相互の幅広い協力体制のもとで推進していくことが責務と考えておりますし、資源物の市場価格は常に変動しておりまして流動的でありますので、御質問の点につきましては当面考えておりませんので御理解をいただきたいと思います。 それから、2つ目にいただきました再生品等、市での利用状況でございますが、古紙100 %のトイレットペーパーと再生用紙の導入状況でありますが、岡谷市では県下に先駆けて平成2年2月から既にすべての職場で導入を図っておりまして、リサイクル社会構築への取り組みは先進的であるというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 増沢千明君、2回目の質問を許します。
◆22番(増沢千明君) ちょっと通告より逆に2回目の質問をさせていただきます。 リサイクルですけれども、今お聞きして、明政会との懇談会のお話とはこれは大分違うなということを今ここで認識をしたわけですけれども、岡谷市の各公共的な施設では 100%近く用紙並びにトイレットペーパーを利用しているというお話でございます。結構なことだと思いますが、あと、今、市民、また業者、行政も含めてのみんなの協力のもとで資源物の回収に今後とも力を入れていかなくてはならないということは、この間の対策会議でも確認されたようで、週2回の収集につきましても一応は今までどおり実施していくということでございますけれども、表面上のお話だけすれば、それが協力体制が整えば整うほど資源物はたくさん出るわけなんですよね。それとともに従来、捨てられていた、いわゆる最終処分場の延命策は図られるわけです、その、たくさん協力していただくことによって。これは当初の目的で、そのとおりでいいですけれども、私がさっき申し上げましたように、うちの近くにも資源物の収集場所がありますけれども、うちの場所へ回ってくるときには、時によれば業者は夜になっているんですね。私どもの場所だけを例に申し上げれば、ふだん出されている可燃物、不燃物のごみの、それこそ5倍以上の量が出されている。それだけ市民がこのリサイクル運動、資源物再生ということについての御理解が深いのだろうと思いますけれども、これを週2回、たった2軒の業者がなさってくださっているわけですけれども、先ほど来、多くの議員さんからも出ておりますように、結局これを持っていっても、そのお宅で、いわゆるただ倉庫へ積んでおくというだけ。売れるものは売っているんでしょうけれども、そのような状況の中で、岡谷市の資源物回収はPTAの例を申し上げましたけれども、そうでなくて資源物として指定されたものを、これは安いから、これは逆有償だからということでなくて、業者の皆さんは集めていっていただいているわけなんです。雨なんか降ると、どうしようもないという、私は業者の御苦労を考えて、うちの近くにある古材のベニヤを持っていって、わずかな行為ですけれども、雨よけをしてくるというようなことも再三でございます。その業者に対してお金でもって補助金を出せとかなんとかというのではなくて、それだけ協力してくれる、この時代、いけなければこの苦しい時代だけでもいいですよ、かつてし尿処理をお願いしていた業者に物品でのサポート、支援をした例がございますけれども、先ほど来、市長さんのおっしゃるように経済状況がこんな状態では恐らく、あと2年、3年、市民の協力を得られて資源物がふえればふえるほど、市況はどういうふうに変わるかわかりませんけれども、アルミニウムのインゴットだってロシアから買えば再生品のインゴットよりt当たり3万円~4万円違うそうです。輸入品の方が安いんです。そういう中で再生運動、リサイクル運動を続けていくという、この運動を進めていく現状の中から、ぜひその点について、できるだけ早い御配意をお願いしたいと思いますが、今そのサポートの中で具体的にかつてのサポートの例を挙げましたので、それについて一応お答えいただきたいと思います。これも国ではことしの夏ですか、廃棄物減量化研究会ということで提言がされて、排出量による処理手数料の徴収だとか、メーカー、流通事業者による引き取り処理を導入するとか、その業者が引き取った廃棄物の一定の再生利用率の義務づけだとか、今、私、壇上で申し上げたように笛や太鼓は一生懸命に吹くんですけれども、ほとんどこの運動につきましても、いわゆる地方自治体にすべておっかぶせで、国はただ太鼓をたたくだけというような現状です。メーカーに義務づけるなんていうことは言われて何年もたっています、もう。全然こんなことは国の段階でなんか、実施していただいていない。全部、自治体に押しつけられているという、こういうことで先ほど来触れてきましたけれども、地方分権も必要だと私はそういうふうに考えております。その1点について2回目、御答弁、民生部長からお願いいたします。 都市開発部長さん、ただいまお伺いしましても若々しい御答弁だし、また私、申し上げましたように専門家のキャリアでございますので、これは先ほど来、申し上げましたように岡谷市には岡谷市としてのまちづくりのコンセプトはしっかり持っております。そのコンセプトの中へ、部長さん自身のお考えになるまちづくりという理念を、また夢をところどころに生かしていっていただきたい。阪口公園なんていう公園があってもいいではないですか。その点は十分その理念に対して市長さんはこたえていただける、そうも思っておりますので、率直、自由奔放に、まちづくりについてはこれからの御活躍、御提言を行政に向かってお願いいたしておきます。したがって、このことについては御期待申し上げて以上で終わりますが、さて首長多選でございます。 市長さんのおっしゃること、私と余り意見は変わりません。首長の多選を、線引きが当選回数で法制化するには、これは絶対反対だし、地方自治に対する介入である、まさにそのとおりだと思います。ただ今回の首長の多選のよって来る一番の原因は、大きい原因は、ウエートは、これは申すまでもなく茨城県、仙台市、宮城県、あの例の具体的な汚職が問題で、その下敷きの中で某新聞社がアンケートをとりました。法制化に賛成というのは、政令都市と各47都道府県の首長あてに送られたようですが、わずか6人が賛成だと答えております。賛成と答えた知事さんは岩手県の工藤知事、群馬県の小寺知事、大阪府の中川知事、政令都市では、仙台市は変わりましたけれども藤井市長、横浜市高秀市長、川崎市高橋市長、この6人が法制化に賛成だと、それぞれの根拠があっておっしゃったでしょうけれども賛成だと。ほかに、こっちの方が興味深いですけれども、明らかに法制化に賛成とは言わないんですが、横路北海道知事からは一般的に多選は好ましくないという御返事が来ているようですし、この間かわりました土屋埼玉県知事は、基本的には長くやるべきではないというコメントのようです。貝原兵庫県知事、地方分権が進めば府県の意思で多選を制限する方向に進べきだ。地方分権と同様に、この多選も府県の意思で、国の意思でなくて府県の意思で、これは検討していかなくてはいけない問題になりやしないか、こんなように貝原兵庫県知事は答えられておりますし、武村官房長官はもっとはっきり申しております。多選になると一定の秩序ができ上がり、利害が固定して腐敗が起こりやすい。よって法制化が必要だということです。これらの御意見を全部まとめて、これはこの記事を書いた新聞記者の主観でしょうけれども、最後に、首長の権力は再選されるごとに強まり、その天の声ですべてが決まるなど利権を生みやすい。したがって、首長多選法制化には賛成だというようなお話が某新聞に詳しく載っておりました。自由民主党もこの問題についてやっているんですね。ただ、首長の多選を法制化するとなると、これはもう地方分権と並列して上がってくる議論です。地方分権を推進する上で指針をまとめ、これは指針というのは党地方制度調査会と地方行政部会がそうでございますけれども、行政改革審議会最終答申の道州制導入を踏まえて政府では都道府県に、より重点を置いた権限移譲を言っていますし、これは自由民主党が言っていることと、市長さんが常日ごろ言っていることと同じですけれども、地方分権は府県でなくて市町村に優先して考えるべきだ。これは自由民主党も言っています。その上で首長の多選禁止、地方選挙の統一実施、地方分権法の制定、これは自由民主党も検討に入っているということですので、市長さんの意見に今すぐ、どうのこうのと私はここでもって6選が長いの短いのというつもりはございませんけれども、ちなみに宮城県の本間俊太郎知事は2期目でしたね。まさに市長さんが言うとおり1期、2期でもって、また5期6期だから汚職が多いという、そういうあれにはならないわけですね。2期目も4年何カ月くらいです。2期目に入ったばかりです。仙台市の石井亨市長は3期目です。茨城県の竹内藤男知事は、この方はちょっと長くて5期目です。だから、これを見ましても当選回数の長い少ないが、そういう問題を生むという物差しにはならないとは思いますけれども、私はここであえて言わせていただいて、時間もありませんので3回目の質問は終わるつもりでいますけれども、市長さんも、市長さんを竜に例えればちょっと失礼かもしれないけれども、ふだん竜というものは何もないときは寝ているそうです、それを唱えて臥竜と言いますけれども。最後に私からの市長を励ます言葉を申し上げて一応、質問を終わりたいと思いますけれども、臥竜伏して20年、時まさに乱世であります。生まれ育った岡谷市の将来に思いは残るでしょうけれども、竜、今こそ目覚め、日本の将来に思いをはせてほしいと思います。ただ、かつても申し上げたように、中原に鹿を追うにしても、体ばかり大きくても老いさらばえた自由民主党の模様をつけた鹿より、今は小さくてもやがては森の王者となるような若い鹿をぜひ見きわめて、これを逐っていただきたい。心よりその決断をお願いいたしまして、リサイクルに対する1問だけ再質問をお願いしまして私の一般質問を終わります。 以上です。
○議長(片倉久三君) 増沢千明君の再質問に対する答弁を求めます。 民生部長。
◎民生部長(橋爪茂雄君) リサイクルの中で再度御質問いただきました。議員さんのお話のとおりに大変厳しい状況の中でございますが、回収業者の皆さんには企業努力していただきまして大変御協力いただいているところでございます。過去、昭和54年のものを大切にする市民運動がスタートした時代から、この業者の皆さん方には頑張っていただいておるわけでございますけれども、市場価格も上がったり下がったりというような時代を過ぎてまいりました。しかし、今回の市場価格につきましても景気の低迷が影響しているというふうに考えておりますが、業者の皆さんとは、それらの現状を踏まえまして必要に応じましていろいろと話し合いを持ってきておるところでございます。去る11月の26日の資源物対策実行委員会もそうした中身もございまして会が開かれたわけでございます。当会議に出席いただきました区長さんを初め、衛生自治会の皆さん、その他各種団体の皆さんの深い御理解をいただきまして、あのようなことで御理解いただいたわけでございます。今後におきましても、市場価格がどういうふうになっていくかわかりませんが、現在の状況、考え方で、市としましても御協力いただきながらリサイクルにつきまして努力をしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 質問ございませんか。 (増沢議員「ありません」と呼ぶ)
○議長(片倉久三君) 増沢千明君の一般質問を終了いたします。 林 稔君の質問を許します。 〔17番 林 稔君 登壇〕(拍手)
◆17番(林稔君) 17番 林 稔です。 最初の新年度予算編成と市長の政治姿勢につきましては、先番の議員の皆さんがいろいろな角度から質問をされておりますので、簡潔に1~2伺いたいと思います。 最初の税収あるいは財政事情等については先ほどお話ありましたので、わかりました。 それから、重点施策と基本政策についてでありますが、この中で少し伺いたいと思いますが、12月1日付の市報に、市民の皆さんが力を入れる分野、あるいは最も優先してつくってほしい施設、こういうものが載っております。この市民の皆さんのいろいろな希望というのは多様でありまして、これをどう受けとめて新年度以降に生かしていくかということについては今後いろいろと検討する余地があるかと思いますが、とりあえず、この点について新年度でどのようにお考えなのか伺っておきたい、こんなふうに思います。 それから、重点施策というよりも基本姿勢の中で、今も増沢議員さんが質問をしておりましたが、市長が今5期目であります。長期政権ということになりますと、とかく腐敗が生まれるとか、不正が生まれるというふうなことを言われますが、あるいは権力が非常に強くなってくる、こういう指摘もされます。したがって、5期目の林泰章市政の最終盤に向かってのこうした不正腐敗の防止、あるいは権力的な志向に陥らないようにする方向について伺っておきたい、こんなふうに思います。 国の施策と市長の政治姿勢につきましては、後ほど山田拓男、片倉万吉議員が触れますので、私の方からちょっとだけ触れておきたいと思いますが、先ほどからもいろいろと触れられておりますが、細川内閣が自由民主党政治の継承を言って4カ月ちょっとになりますが、この中でやろうとしていることが非常に国民にとって危険な内容がいっぱいだということを言わざるを得ません。小選挙区制の問題から始まって消費税、年金の改悪、医療制度の改悪、電話、郵便などの公共料金の一連の引き上げ、米の輸入自由化の問題から、はたまた先ほどの憲法改悪発言など、自衛隊の海外派兵まで含めて非常に危険な方向に向かおうとしているということを非常に私は強く感じて、その問題についても後ほどの議員の方から十分指摘をしてもらいますが、特に今の不況の問題についてでありますが、こんな点だけ私の考え方を申し上げておいて、また、もし答弁があったらで結構ですが、今の不況がどこにあるのか、これは一口で言いますと自由民主党の政治の大企業本位の悪政が今日の不況を招いているのではないか、こういうことが言えると思います。バブル崩壊と盛んに言われますけれども、例えば金融機関の無法とも言えるような野放しの融資、あるいは土地投機、マンション、ゴルフ場を初めリゾート法によるリゾートブーム、こうしたものが今日の大きな不況の原因にもなっておりますし、円高を招いており、同時にこれが資本主義の根本的な矛盾ではないか、こういう私は考えを持ちます。これらの脱出の道や、当面する岡谷市の苦境脱出策の問題については、後ほど十分に山田拓男議員が触れることになっておりますので、私の考え方だけを申し上げて、特に答弁がなかったら結構です。 大きな2番目の岡谷市のまちづくりと開発問題についてでありますが、市長、都市開発部長、企画部長にお尋ねをしたいと思います。 まちづくりの基本理念につきましては、市長初め先ほど新任の都市開発部長からもうんちくのあるお話がありました。文章的には岡谷市の第2次総合計画に触れられている内容は大変美しい言葉で、そのとおりかというふうに受け取れるかもしれません。住んでよかった、あるいは豊かな自然と調和をした国際的文化産業都市ですか、そういうふうな言葉で触れられております。そこで私は特に市民参加という問題についてどのようにお考えなのかということでは、大変、今、行われている市政懇談会などに参加をしてみまして疑問に思います。どうも市側からの押しつけ的な懇談会であり、まちづくりのように思えてならないわけですが、市民参加のまちづくりとは何だろうか、こんな点についても、もう1度伺っておきたいと思います。 それから、新都市開発の問題については従来の岡谷市の生産型の都市から、知識頭脳研究都市に脱皮をしていかなければいけないということを盛んに市長は言っております。そのために高等教育機関とか研究機関とか、あるいはスポーツレクリエーション施設等々いろいろ計画をしているということでありますが、私はこの新都市開発について何回か疑問を呈してまいりましたが、特に今のこうした不況の中におけるこうした計画が現実的なのだろうか、どうだろうか。そして真に岡谷市のまちづくりに役立つものになるのだろうか、こんな点を不安に思いますし、同時に自然保護、環境保護という面からも、あの残された非常に豊かな自然、西山をこのような形の開発で壊していっていいのだろうか、こんな点を不安に思っている次第でありますが、これに対するお答えをいただきたい。 それから、都心開発については割愛をいたします。 4番目の湯殿山シェーンブルクの森についてでありますが、これも先番の議員の方から質問がありました。県条例に整合させてコンドミニアムなどを先行してやれないかということを検討中だという趣旨のお話がありました。このシェーンブルクの森との契約変更では、その理由として、県の景観条例、それに基づく岡谷市の景観形成基準を明確にするために、岡谷市の土地利用計画などを策定していきたいんだ、こういうお話がありました。ところが、これらの論議が全然なされないまま最も問題と思われるコンドミニアムを部分的に着工するということについては、当初の計画変更を言った理由と全く相反するものではないか、こんなふうに思いますが、いかがでしょうか。 いま1つ、パチンコ店の問題についてであります。先ほど三井議員さんも触れておりました。この陳情者の不安は、まず第1に住宅地にパチンコは好ましくない、こういうことだろうと思います、一口で言えば。そして現在、準工業地域にあの地域が指定をされておりますが、現実は、今パチンコ店が来るかもしれないといっている工場がなくなれば、ほとんど住居地域になってしまうんだということから、この準工業地域を住居地域に変更してもらえないだろうか、こういうことも出されているわけであります。そしてこの皆さん方がいろいろ研究をされるということで、私もその研究会といいますか、勉強会に参加をさせていただいて、いろいろ大変参考になりましたが、今、岡谷市の中には10店のパチンコ店があり、近く11店目が生まれる。不況に強いといいますか、不況になればパチンコ屋が盛るというふうに言われるほど、パチンコ屋が岡谷市じゅうにある、諏訪の平じゅうある、こういう現況から、先ほど申し上げた岡谷市が目指す国際的文化産業都市と相入れるものなんだろうかどうか、こういう点を感じ、非常に矛盾を感じている次第です。今この加茂町の住宅地にパチンコ店が来ることが困ると言っている皆さん方のお話などを聞きますと、実際に自分たちのところへ来なければいいというだけにとどまるものではない。やはり岡谷市のまちづくりの上からも、このふえ続けるパチンコ店について岡谷市がもう少し考えてもらうべきではないか、こういうことも出されていますので、まちづくりという観点からも、このパチンコ店の出店問題についてどのようにお考えなのか伺いたいと思います。 3番目の、市道管理の問題については建設部長にお伺いしたいと思います。 これは簡潔に、現在、市道の境界の未確定箇所、路線、これが市内にどのくらいあるだろうかということを、いろいろ境界の未確定の確認に立ち会ったり、あるいはトラブルに調停を頼まれたりという中で感じておりますが、担当職員の皆さんが非常に努力をされ苦労されていることをつぶさに見ながら、いつになったら岡谷市の市道の境界確認ができるのだろうか。人員をふやして、もっと積極的に市道の境界確認作業を進めていくべきではないか。私の近くの成田町のいわゆる旧道と言われる、あそこも、ずっと沿線ほとんどが市道上に家が建っている状態になっております。こうした現況を見るにつけ、ぜひ市の積極的な対応を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。 4番目の下諏訪ダムの問題点については、市長、水道部長にお尋ねをいたします。 これについては9月議会でも伺いましたので簡潔に2点だけ、繰り返しになりますが伺っておきたいと思います。11月14日に下諏訪のダム問題を考える集いといいますか、方々が中心になった集いがありまして、ここにも参加をさせていただいて、改めてダムの問題点、あるいは危険性等についても認識を新たにしたところでありますが、特にダム湖の汚染、富栄養化あるいは取水する上の方にある自動車解体工場やごみ捨て場等を考えると、水の汚染が非常に心配になるという問題が1点であります。それから、岡谷市の経費負担が非常に大きくなるという問題についても前回、指摘をしたところでありますが、岡谷市が現在の時点の大ざっぱな試算でも60億円のうちほとんど五十数億円の負担になるだろうというふうに言われております。こうした大規模な投資が岡谷市の水道料金に大きくはね返ってくる不安をぬぐい去ることはできませんので、その点についてお答えいただきたい。 大きな5番目の長野線の騒音公害対策についてでありますが、この春、長野線が長野まで開通したことに伴って一層、交通量が増加しております。特に夜間における大型車の交通量がおびただしい量となっております。そこで夕日山団地の騒音対策をぜひとっていただきたいということと、成田町大久保地籍のジョイント部分における猛烈な振動といいますか、騒音対策についても対策を至急とっていただきたいということであります。調査結果が、ことしの騒音調査の結果が出たようでありますが、実際に測定場所が変わったことによって、前回よりも逆に騒音は下がっているということがありますが、この辺の状況についても報告をいただきたい。 6番目のごみ問題についてであります。これも何回か触れてまいりましたので、簡潔に伺いたいと思います。 ごみ袋の統一、記名、あるいは分別収集の徹底等によって非常に大きな成果を上げていることについては改めて敬意も表しながら、その御努力に感謝を申し上げたいと思いますが、同時に全国的に大きな問題になっておりまして、炭酸カルシウム入りの袋が逆に焼却灰の増加になるというふうな指摘もされたりして、東京都ではこのごみ袋に統一することを断念したというふうに報道されております。したがって、この半年間のごみ収集の結果などについて、市報でも詳しく報告をされておりますが、ごみの量、さらには資源の分別収集の状況、さらには灯油、炭酸カルシウム、水道水、電気などの使用量の変化、こうしたものに対する状況も御報告いただきたいと思います。 同時に、全国市長会でごみの収集について有料化ということが提言をされているということで、6月議会には市長の方からも詳しくこの点に報告をいただきました。しかし、あくまでも提言だということでありますが、一部自治体では有料化の方向を検討を始めているというふうに言われております。岡谷市は新年度あるいはそれ以降、私はぜひ有料化しない、無料化を続けてほしいと思いますし、同時に炭酸カルシウム入りのあのごみ統一袋くらいはせめて無料化してほしいということを今までも言ってきましたので、そういう希望を持っておりますので、有料化という問題についてどのようにお考えなのか聞いておきたいと思います。 7番目の、生涯学習、社会教育施設整備についてでありますが、市長、教育長にお尋ねをいたします。 岡谷市の生涯学習、社会教育活動というのは、私はすぐれているというふうに感じております。老朽化してはおりますけれども、市民会館や公民館、蚕糸博物館、美術館、婦人の家等々の果たしてきた役割は非常に大きいものがありますし、林 泰章市長になってからの図書館や長地を初めとする3公民館、カノラホールなど、あるいは一山力林国蔵邸、渡辺邸など復元も非常に大きな事業だったと感じております。しかし今、新たに社会教育、生涯学習が重視されている中で、これら老朽化した設備、施設が新しいこうした学習意欲に対して非常に不十分になっているということも指摘せざるを得ません。そこで総合的な文化生涯学習施設の建設や計画はどうなるのか。5大プロジェクトの陰に隠れて大きく立ちおくれているというふうに私は感じますので伺いたいと思います。 8番目の長野線高架下の整備の問題については、市長さんまたは経済部長さんに伺いたいと思いますが、中央道長野線高架下公園のテニスコート2面と多目的広場、非常に有効に利用されておりまして、昨年でも年間、テニスコート 3,000人が利用したということでありまして、少しの雨や冬季でも利用できるということから、市長さんのお宅の真ん前ですので、その利用状況は十分御承知のことと思います。そこでぜひ、この人気のある利用価値の高いテニスコートをもう1面、増設してもらえないだろうかという希望が利用者からも出されておりますし、同時に、この利用価値を高めるという意味から、夜間照明をしてもらえば、もっと利用できるということも提言をされております。小さいことですが、もう少しネットなどもボールが転がっていかないようにやってもらいたいとか、幾つかの細かい要望もありますが、それはまた個別にお願いするとして、お願いをし、同時に天竜町丸興側の高架下の利用が非常に少ないという問題がありますので、そうした利用を高めるという点からも有効ではないか、こんなふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 もう1つ、側道沿いの駐車場といいますか、空き地の管理と利用について促進をお願いをしたいと思います。 9番目の住居表示の未指定地域についてでありますが、これは総務部長にお尋ねいたしますが、具体的には山手町一丁目の市道山手線の上側、山側です。岡谷小学校上の滝の沢というところに5軒、夕日山団地上のところに5軒と、市道上に2軒、合計12軒ほどあるかと思いますが、宅配便などが着きにくいということを含めて、新町名の、道を隔てたすぐ隣にありながら新町名になっていないということから、ぜひ利便を考えて新町名に指定をしてもらいたいという希望が出されていますので、ぜひ前向きに進めていただきたいと思います。 国民健康保険税の引き下げについてでありますが、昨年とことし2年間で基金を4億2,000 万円一挙に積むことができました。国民健康保険会計もかなり健全化に進むという期待を持っておりますが、ぜひ、国民健康保険税が高くて払えない、特に不況が深刻化している中で今年になって特別、首切りや、事業がうまくいかなくなったということから、この国民健康保険税を引き下げてほしいという陳情も出されております。ぜひ、この点について引き続き国民健康保険税の大幅な引き下げを要望して、お答えをいただきたい、こんなふうに思います。市長、部長にお願いをいたします。 以上、壇上の質問を終わらせていただきます。
○議長(片倉久三君) この際、暫時休憩いたします。 午後3時23分 休憩 ------------------ 午後3時40分 再開
○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 林 稔君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 泰章君 登壇〕
◎市長(林泰章君) たくさん御質問をいただきました。議員さんの御質問で私の方から数点についてお答えをさせていただきます。 新年度の予算編成と市長の政治姿勢のところで、市民の要望をどのように取り入れていこうとしているかという点で御質問をちょうだいをいたしました。 私は、市民の皆さん方の御要望は、それぞれ市民の皆さん方が多岐にわたって、それぞれのなりわいと価値観を持って自分の人生を志して努力をされているわけでありますから、そのことが多岐多面にわたるは当然のことでありまして、そうした市民の皆さん方の声が、今この時代に市政の中で全く見落とされていることや、それから行っている事業の趣旨が貫徹されていないとか、また市民のその知恵やアイデアをかりることによって、もっと効果的な行政施策に改善ができるとか、そういうものに対して私どもはかなり神経を使いながら、それぞれの市民の皆さん方の御意見や御希望というものを常に聴取するということに、企画課が中心になって、また、それぞれの区を通じたり、また、きょうこの席におられる議員さん方がそれぞれにお話をいただく内容や、そうしたものを全部集約しながら、すべてにこたえていくことは、これは行政といえども万能ではありませんから、できるだけ市民の皆さん方のその意見の固まる部分や、それから非常にユニークなアイデア等には神経を使って、そのことを市政に生かすための努力につなげていくということで、一番わかりやすく言えば、私はやはり1つは聞く耳を持つ努力、これが行政にとって最も欠かせない大切な心構えであり、姿勢でなければならない、そう思っております。ただ、中には言ったからやりそうなものだと短絡的にお話をいただく市民もありますけれども、それは直ちにということができなくても長期にわたる施策の中で生かさせてもらったり、また段階を踏みながら行われる事業の内容にそれを生かしていくことだということで、私どもとしては、そのことにはできるだけの意を注ぐ努力をさせていただいているところであります。 岡谷市の第2次総合計画策定以前もそうでありましたし、現在、後期8カ年の基本計画を策定する折にもそうでありましたが、市民の皆さん方が気楽にお話しいただく内容でも結構ですから、少しでも市民の皆さん方の声を計画策定の中に織り込むために、1つにはアンケートをとったり、また実際に聞き取り調査をやったり、いろいろの会議に出席させていただいて、そこに出る意見を聴取させていただいたり、また識者、町の中にあるそれぞれの団体、もしくは業界にあって御活躍をいただいている識者に具体的な意見を求めたり、そんなことが積み重ねられて行政の進むべき指針というものをつくり上げてまいった次第です。今後もその意味では広報、広聴の一番大きな役割はそこにあると考えて、一層身を引き締めてやってまいりたい、かように思っています。 それから、5期目のいよいよまとめの時期に入ってまいりますので、その不正や腐敗や、権力的にならないための方策としてどう考えているかという点で御質問をちょうだいをいたしました。政治家にとって一番危険なのは、私は一番気をつけなければならないのは権力的な為政者にならないこと。これが、どうかしますると落とし穴になっていく。そのことは私も十分承知をしているつもりです。ただ、私たちも一番危険な心構えとして持つのは、そうは言っても十何年になってきますと市政をかなり熟知してまいりますし、同時に市民の皆さん方の意向にもかなり熟知してまいりますから、そのことに偏見を持ちやすくなってくる。そのことがむしろ、権力的になるということよりも、偏見が権力的に見えてくる部分で誤解を受けることがよくあります。その点では、聞く耳を持つということに常に終始するというお答えを前段で申し上げましたのも、5期目の最後のまとめに向けても、自分が5期目に公約した内容、それから社会情勢、それから市民ニーズの変化、そして自分自身の変化というものをよくわきまえて、そのことに対応していかなければならないという点では、常に自分が立候補したときに市民の皆さん方にお約束を申し上げた、そのときの初心に常に戻るということに十分な意を配して、心配りをいたしてまいりたいとかように考え、行政施策の面では、毎年行われていく庁内の進行管理チェック機能というものに十分目を向けて、それぞれの事業の進展に意を配してまいりたい、かように考えております。 それから、不況の問題と、加えて現細川連立内閣の問題にも触れて、議員さんの御所見を加えて御指摘をいただき、御質問をいただきましたが、いずれ具体的な内容でそれぞれの議員さんから御質問いただけるようでありますから、私も細かな点では申し上げませんが、自分の考え方、見方についてだけ少しだけお答えをさせていただきます。 私は、日本の国が市場経済の道を着実に歩いていくためには、少なくとも我々の選択している国家の体制というのは、自由競争を基本にしてお互いが切磋琢磨し、個々の国民のなりわいも国家のなりわいも、その中からお互いの自己責任を基本にして国民の自立と国家の自立をもって政経をなしていくことになるわけですから、その過程にあっては、それぞれの時代背景によって、あるときには経済に偏るときもある。それは端的に言えば池田内閣のときの所得倍増論もそうでありましたし、それから過去5代にわたる総理大臣が打ち出してきた、地域格差をなくしていくために、全国総合開発計画に始まり第5次全国総合開発計画に至るまで、国の行き方、国づくりのあり方というものをその都度に明らかにして、国家は国民のために、それから都市は、東京一極集中ではなく地方都市も均衡ある発展を期するための、その骨組みづくりに対して一応の役割を果たしてきた、かように思っております。平成3年まで続いたバブル景気というのは、私は議員さんのそういう一面が仮にあるとしても、私は日本国民が少なくとも充実した生活感を味わえる生活大国、もしくは生活力を何よりもまず求めていく国民志向というものが、我が国の経済というものを奇異的な発展につなげてきたものであって、ある意味では国民が戦後、飢えていた時代からまさに物質的にも金銭的にも、そして教育の面からも、かつて私たちがアメリカ人を見てうらやましく思ったほどのそれだけの生活力を身につけるに至ってきた。その国民の努力の集大成とそれにこたえる企業の努力によって、私は確かに一面、私は余り好きな言葉ではありませんが、生活大国だとか経済大国だとかと言われる国家の形成をなしてきたが、しかし今、振り返って見ますれば、識者の指摘にもありますように、その画一的な生活志向の時代というものが、我々を本当に豊かな人生を送るにふさわしい時代を築いたかというと、心の問題の指摘にもありますように、必ずしも物が満たされる、例えば食べ物にしても家の中の家財にしても、貯蓄にしても、そういうものが十分に満たされれば自分たちが幸せになれると考えてきた日本人のその夢は、到達してみて必ずしもそうではなかったということに大きな反省の転機があると同時に、そういう物質的な豊かさから人間が人間らしく生きられる、価値観を認め合える、そういう心の時代、人生志向の時代に大きく転換を求められてきている。そのことが、ある意味では我が国に問われている課題だけではなくて、世界にあっても、日米間の問題も、ECとアメリカの問題、ECと日本の関係等にあっても、一方的に経済の豊かさを追求していく姿勢のみに偏った日本人の姿に大きな批判を浴びると同時に、これは心の問題にも起因する国際連合の問題もそうでありますが、お互いに地球の上に生きていく人間同士がもっと分かち合って生きていかれる、平和な人間社会を築いていくために、自分の豊かさのみを追い求めていた日本という国に、そろそろ国際貢献の問題に端を発して、お互いに生きていくために自粛していく部分で、日米摩擦の問題等もそうですし、市場経済の開放の問題もすべてがそういうものに端を発して、もはや日本人は、日本という国は、飢えていた時代から少なくともそのくらいの貢献をしても、日本人が飢えるものではないという点から、分かち合う思想というものを日本の国に求めてきているわけですね。そういう意味で、我が国はまさに未曾有の、終戦後、我が国が初めて体験する、我が国内の論議から世界を物差しにした論議にすべてのものが向かわなければならなくなってきた。その戸惑いが我が国にもありますし、国民の意識の中にもありますし、そして政治の世界にも、その課題を背負って、今までの私たちの国の、国の豊かさ、国民の生活の豊かさのみを追求していた時代では、もはや我が国の経済も、我が国民の生活も成り立っていくものではないという、その壁にぶつかって今まさにこれからの我が国の行き方が問われる大きな課題になってきている、そういう見方をする一面もあります。したがいまして、その原因が政治に起因する部分もかなりあったでしょう。経済界に起因する部分もかなりありましたし、国民の物の考え方に起因して、それを助長してきた背景も私はあったと思っております。いずれにしてもすべてが見直されて、新しい時代に向かって我が国の行き方を決めていく大切な時代になった、かように思っております。 まちづくりについてですが、市民参加についての御質問をいただきました。私は、少なくとも今、市政報告懇談会は、1つには市政について市長の考え方を語る場所でありますから、これはある意味では住民の意向にこたえるのではなくて私の考え方を述べる場所ですから、この部分は見方によって押しつけだと言われるのは、そのとおりだと思っております。ただ、それをめぐって懇談をさせていただく時間をその後に設けさせていただいて、いろいろな地域でいろいろな人たちの御意見が闊達に出されております。大変勉強させていただいております。その意味では市長も自分の考え方を述べるが、住民も自分の考え方を述べるという機会が持たれることは、ある意味で市民の皆さん方が直接にそうしたまちづくりの場に参画をすることになりますから、私は市民参加の市政のあり方として、市政報告懇談会がすべてではありませんが、市政報告懇談会も私はある意味で意義のあることだ、かように思っております。ただ、市民の皆さん方がまちづくりにどう参画するかという点については、いろいろな参加の方法がありますし、また現にいろいろの参加をちょうだいをいたしております。ただ、市の政治の市政参加ということになりますと、これはまず第1に、この市議会にある議員さん方ですから、直接に市民を代表して市政への参加をいただいているわけでありますから、市政への参加の最たる住民参加は、その議員を送る、議会に送るための選挙が参加の1つになって、皆さん方はだから個人の意見を述べる場所ではなくて、皆さん方がその識見を市民に負託されて市政に対して意見を言う場所でありますから、ある意味では議会と私どもの関係が一番大切な市政の市民参加の道である、こんなふうに考えております。あとはいろいろな団体等を通じながら、それらの意見をどう大切に市政に反映するかということにある、かように思っております。 それから、パチンコ店の問題についてちょっとだけ私の方からお答えを申し上げておきます。 先ほど三井議員さんの御質問のときにも一定の考え方はお答え申し上げておきましたが、いずれにしましても気をつけて私どもが耳を傾けておりますのは、とかくが表の話と本音の部分が違うことが随分あるわけですね。そのことを私たちが履き違えると大変な政治問題に発展していくことがよくございます。私は今度の問題の一番奇異に思っておりますのは、肝心な出店者は何ら意思表示をしてこない。ただ反対だと言われる人たちが最初はどうも自分のそばにできるのが困るような話で、何とか調整してもらいたいという話が、何か、だんだんパチンコそのものに対する偏見になって論議がすりかわってきている。私は本当のところが、意図するところが一体何であるかを極めて慎重にその動向を見ていかなければならないと思っています。動機が不純なものであったとするならば論外な話ですし、逆には問題の論旨がどこにあるかが見分けられることによって、この問題はむしろ民民間で幾らでも話ができる問題を、なぜこんなふうにして事を外に大きくしていかなければいけないか私にはまだ見えないでいるところです。関係者の話の中にもかなり社会人として節度を持ってお話をいただかなければいけない部分と、そして感情で物を言っていて、言ってはならないプライバシーに係る部分も、みそもくそも一緒になって、そういう論議がされるようであれば、これは私はうかつに公な公人としてその意見をお聞きするには極めて問題を起こしがちでありますから、その点では注意をしながら、きちんとした良識ある考え方をどのような形でおまとめなされるかも注目しながら、部下の対応等によりその状況を把握したり、私は私の立場で、皆さん方に公にすることではありませんが、その真意が一体どうであるかは私なりにわかっているつもりですが、余り御心配をなさるような方向にあるとは私は思っておりませんけれども、あそこの問題に関してはですよ。パチンコ店そのものに対する見解は私は少なくとも我が国の法律で、これも1つの企業であり、第3次産業として認められ、ある意味ではパチンコというのは日本固有の文化ですからね。そのことの是非は好む人と好まない人によって随分変わってきますから、その辺は皆さん方が良識を持ってやはりお考えをいただくことで、私は自分が全くパチンコというものをやらないものですから、楽しさがわからないでいけないんですが、やっている方にお聞きすれば非常に楽しいそうですね、ストレスの解消にもなるし。だが、楽しい一面ばかりではないという話も耳にしております。その辺のところは、いささか苦になるところですが、いずれにしましても今の置かれている、議員さんが恐らく御指摘をいただいているのは、今、話題になっているところの問題ではないかと思いまして、少し、そのことに触れてお答えをさせていただきました。 住居地域は、都市計画法で定められる問題ですから、自分たちの都合だけでもって、ころころその表示が変えられるものではありません。したがって、実態を見て用途を指定するものではなくて、町の将来のあり方を見て指定していくものでありますから、当時、都市計画法に用途指定の法律が制定されたときには岡谷市の立場は、実態にそぐうもので極力、国・県の説得に努力をして用途指定をしてまいりましたが、本来は少なくとも用途指定というのは10年、20年、30年にわたってその町のあり方を決めていくための土地の利用計画を法律で決めているものでありますから、そんなに都合の悪いときにはとたんに商業地域になったり住居地域になったり準工業地域になったりと、ころころ変えて指定をしておったのでは、それは環境整備もまちづくりもでき得ませんから、原則としてはその用途指定がそう簡単になされるものではないということだけ御認識をいただければありがたい、かように思っております。 それから、10番目の国民健康保険税の引き下げについてでありますが、御指摘をいただきますように国民健康保険運営審議会、また市議会の御理解をいただいて、例年赤字連続で御批判をいただいた国民健康保険会計も、ここのところ、おかげさまで健全会計に移行することができたわけでありますが、現在の4億 2,000万円の基金をもってして岡谷市の国民健康保険会計が将来にわたって不安を残さないだけの会計としての体制ができたということにはなりません。前回、幾度かお答え申し上げてまいりましたが、私は少なくとも堅実に国民健康保険会計を行政の責任においてこれを維持していかなければならないということになってまいりますれば、基金の、国が言う指針に従って、その基金を用意しておくということがまず急務の課題である、かように思っておりますが、その目標額等については前の議会の御質問にも、御審議の折にもお答えを申し上げてまいりました。それを基本にしながら今後に国民健康保険制度を堅持するということと、それも中長期的にその会計のあり方をきちんと安定したものにしていきながら、それ以上の黒字が発生する可能性がある場合には、これは大幅な国民健康保険税の引き下げをすることも極めて可能であるか、かように思っておりますが、現在のところ減税についての考え方は、したがって検討をいたしておりません。 以上です。
○議長(片倉久三君) 都市開発部長。 〔都市開発部長 阪口進一君 登壇〕
◎都市開発部長(阪口進一君) 御質問のございました新都市開発についてお答え申し上げます。 まず最初に、不況の影響はどうかということでございますけれども、御承知のように岡谷諏訪地域といいますのは、メカトロニクス産業や精密機械を中心とした県内有数の工業地帯として発展を続けておりますけれども、部品加工等の企業が大半を占めているため、製品の開発、基礎研究段階の研究開発部門や、企画経営等の部門が脆弱であると指摘をされております。このような課題に対応するため、岡谷新都市開発は研究開発を基軸として研修保養、居住、文化交流、スポーツ・レクリエーション等の各機能を整備し、複合機能都市の建設を図るものであり、岡谷諏訪地域のみならず中南信地域の新たな発展の牽引的な役割を担う広域的な事業として、広く実現が期待されているものでございます。岡谷新都市開発事業は21世紀へ向けたまちづくりの上で欠くことのできないものであり、経済動向によって計画を左右させるべきではないと考えております。事業化に当たりましては、先ほども御説明いたしましたとおり、地元の合意形成はもとより、高等教育機関の誘致活動等が重要であると考えておりまして、また、スポーツ・レクリエーションゾーンやハイウェーオアシスにつきましては、地域振興整備公団の事業とは別に、地方公共団体や民間が事業主体となることが事業計画調査において方向づけられておりますので、これらが早期に整備されますと新たな魅力が生まれ、研究機関の誘致や、新都市への人口定着に大きな波及効果を生み出すものと期待されておりますので、できるだけ早期に事業化が図られるように取り組んでおります。 また、次の自然環境保護の問題でございますけれども、新都市開発事業というのは西山地域の豊かな自然環境との共存を図り、研究開発機能を基軸とする新しい都市をつくろうとするものでございますけれども、事業計画調査におきましても自然との調和や環境の保全は本事業を行う上で大切なテーマとなっておりますし、今後の事業実施に当たりましても十分慎重な対応を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 企画部長。 〔企画部長 鮎沢茂登君 登壇〕
◎企画部長(鮎沢茂登君) 湯殿山に係る御質問でありますけれども、先ほどもお答えをいたしましたけれども、
株式会社シェーンブルクの森では、県の景観条例に沿う内容で部分着手ができるようコンドミニアムの検討をしているとのことでありまして、もう少し固まった段階で市にも相談があると考えておりますので、市としての考え方との調整を図ってまいりたい、そういうように考えるところであります。 以上です。
○議長(片倉久三君) 助役。 〔助役 小松幸雄君 登壇〕
◎助役(小松幸雄君) 3番目の市道管理の問題点についてお答え申し上げます。 市道の境界立ち会いにつきましては、市民の皆さんからの申請と改良工事等の際に行っておりまして、年間 300件から 400件程度のものがございます。これに常時2名の職員が1班として当たっておりまして、立ち会いの多いときには2班、3班を編成して対処しているところでございます。市民の財産に直接関係することでありますので、市民に御迷惑や支障のないよう、職員の流動配置、能力向上等によりまして対処してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片倉久三君) 水道部長。 〔水道部長 高橋清志君 登壇〕
◎水道部長(高橋清志君) 4番目にいただきました下諏訪ダム計画の問題点について2つ御質問をいただいております。 まず1点の水質につきましての御質問でございますけれども、現在、砥川の水質につきましては特に問題はないわけでございますけれども、さらに取水河川沿線の環境問題につきましては、本年9月、砥川沿い産業廃棄物処理施設に関する打合会を、諏訪建設事務所、諏訪地方事務所、岡谷保健所、下諏訪町、それと湖北行政事務組合で行っております。砥川4地点につきましての定期的な水質検査もやっておりまして、それらを継続しながら、なお関係機関との連携によりまして砥川沿線の水質監視を行ってまいるつもりでございます。 2つ目の下諏訪ダムの経費的な問題でございますけれども、前回の御質問の際にも一定のお答えをしてございますけれども、給水量の80%を超えるものを、岡谷市の場合には地下水に依存をしているわけでございますけれども、岡谷市の水道事業が将来の水の需要を確保するためには、不安定要素のございます地下水にかわり、むしろ安定的な表流水に求め、唯一残されました砥川からの取水となったものでございます。多目的ダム建設に対しまして利水参加をしたものでございます。既に厚生省の事業認可を得まして、平成4年度から水道用水の供給事業は一部事務組合によって進められておりまして、将来を見据えた計画に基づいて具体的に進められておりますので、御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 民生部長。 〔民生部長 橋爪茂雄君 登壇〕
◎民生部長(橋爪茂雄君) 5番目にいただきました長野線の騒音についてお答えさせていただきます。 先ほど議員さんもおっしゃいましたように、ことしのデータの結果を見てみますと、昼の環境基準は守られておりますが、特に夜間の21時から翌朝6時までの方につきましては若干オーバーしてきております。中央道のこれらの騒音対策につきましては、関係市町村で構成します中央道公害問題対策協議会としての道路公団への要請、それから陳情の中では夕日山の騒音対策は最優先課題として要望しております。いずれにしましても、以前にもお答えしているところでございますが、あの場所は地形的に難しい部分がありまして、防音壁を設置すれば解決できるというわけにはいかないために、道路公団では、これらの対応に大変苦慮しているようでございます。市としましても、先ほど御質問ありましたジョイントの騒音も含めまして今後、道路公団に対しましても今までと同様に要望していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 それから、6番のごみ問題の中で数点御質問いただきましたが、まず1点の、ごみ袋が指定された後の半年の経過につきまして、消石灰あるいは燃料、水道等の状況はどうかという御質問でございます。この11月末現在で見てまいりますと、消石灰につきましては焼却ごみ1t当たり約 1.7㎏が増となっております。これはプラスチック等を可燃しておるというようなことも考えられるわけでございます。それから灯油につきましては、ごみ1t当たり0.34㍑の増となっております。これは御承知いただきますように、夏場、雨天の日が多く、収集段階から袋そのものがぬれたままの状態で持ち込みが多かったというようなこと、また水分の多いじんかい類の比率が高くなったことなどによるものと考えております。水道につきましては微減であります。それから電気料につきましてはほぼ前年並みという状況でございます。 それから炭酸カルシウムと灰の関係でございますが、炭酸カルシウムという燃えない物質の性格上、灰となりますが、45㍑の袋1枚の重さが約40g弱、この中に炭酸カルシウムが約40%混入されています。灰はそのうち16gになりまして、年間に使用します袋の枚数が1世帯当たり 100枚と仮定し、全世帯が1万 8,000戸というふうに仮定してまいりますと、灰の重量が約28.8tとなりまして、可燃物全体の年間焼却灰の重量でいきますと2,000tの約1.45%くらいということでございまして、影響のない数量と言えます。 それから、有料化、無料化の御質問でございますが、これはさきの6月議会でも御答弁申し上げてあるわけでございますが、全国市長会で提言されましたごみの有料化につきましては、ごみの処理だけの問題でなく、環境問題や省資源、それから省エネルギーといった社会全体の問題や、個人生活においても物を大切にするといった意識の問題も含めまして今後、適正な負担のあり方については考えていかなければならないと思っております。また、袋の無料化につきましても、ごみの収集、焼却、埋め立て等には多額な費用がかかっておりまして、これは市の財政で賄われていることは御承知のとおりでございます。指定袋の使用によりごみが減量化してまいりますが、わずかの負担をしていただくことにより、将来的な焼却費等の軽減、すなわち市民の皆さんの負担を軽減することになるわけでありまして、御理解をいただきまして、無料化については考えておりませんので、よろしくお願いいたします。
○議長(片倉久三君) 教育長。 〔教育長 齋藤保人君 登壇〕
◎教育長(齋藤保人君) 生涯学習、社会教育施設整備について御質問をいただいておりますので、お答えをいたします。 社会教育施設の整備につきましては、公民館、婦人の家、市民会館という単一目的で分けていたものを総合学習施設として建設するという考え方に加え、学習間の中では福祉も学習していくということでございまして、社会福祉を支える団体や、ボランティアの人々が学習し活動する、いわゆる総合福祉センターとでもいいましょうか、総合福祉機能を備えた施設として、それぞれの相乗効果を考えながらつくっていったらどうかという考え方を含めて検討いたしておるものでございます。また、蚕糸博物館、美術考古館の整備につきましても、全体計画を考えながら教育委員会で詰めているところでございます。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 経済部長。 〔経済部長 横内啓吉君 登壇〕
◎経済部長(横内啓吉君) 8番の長野線高架下公園の整備につきまして3点、御質問をいただいてございます。 まず、テニスコートの増設の関係でございますが、現在、御倉町ブロックにはテニスコート2面とゲートボール場1面がありまして、現在それぞれの施設が有効に利用されておるところでございます。したがいまして、テニスコートを3面にすることは難しいと考えております。 2番目にテニスコートの夜間利用に関連をいたしまして照明の提言をいただきましたが、当面、考えておりませんので御理解をいただきたいと思います。 3番目に側道側の有効利用の促進につきまして御質問をいただきました。駐車場部分の有効利用でございますが、本来は公園利用者の駐車場として用意をいたしたものでございますが、公園利用者以外の車に長時間、占用的に利用されておりますところから、公園管理の面から、このような対応をとらせていただいたところでございます。今後、一山カの一般公開での利用も含めまして、その利用についての検討時間をいただきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 総務部長。 〔総務部長 武井康純君 登壇〕
◎総務部長(武井康純君) 住居表示につきましてお答え申し上げます。 御指摘の地域は、昭和39年に山手町一帯の住居表示を実施した際に住宅がなかったために区域の確定をしていなかったところでございます。現状は、お話ございましたように戸数が少なく、道路上側に相当距離を置いて住宅が散在する状況です。ただ、この地域は市街地と異なりまして、今後におきまして、どう開発が進んでいくか、区域の確定上、見る必要がありますので、当面、猶予をいただきたいと思います。
○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林 稔君、2回目の質問を許します。
◆17番(林稔君) 17番 林 稔です。 今の不況の問題等についての考え方については、話せば長くなりますので、時間もありませんから、この問題はまた別の機会やら、後の議員に譲りたいと思いますのでお願いいたします。 それから、重点施策と基本姿勢の中で、ちょっと最初に聞き落としてしまったといいますか、後の開発の問題との絡みもありますので、あわせてちょっと聞いておきたいと思いますが、市長の新年度の予算編成方針やら、あるいは市政報告懇談会などの考え方を聞きまして、特に今、不況のときだけに5大プロジェクトを特にやるべきだ、やらなければならないというかなり強い決意を言っておりました。新年度は、したがって、ふるさとまちづくり基金等を中心にかなり大幅に取崩しをしてそれに臨むんだ、そういうことが言われておりました。そういうことからいきまして、何に一番具体的に取り組み始めるんだろうかということが一番重要になってくると思うので、ふるさとまちづくり基金を取り崩して、最も新年度力を入れて具体的に建設に着手する事業は何でしょうか。その点だけ聞かせておいてください。 ちょっと基金の問題のやりとりなどについては、もうちょっと聞きたいんですが、時間がありませんから、よしておきます。 それから、西山といいますか、新都市開発の問題については意見が若干違っておりますので、またの機会に論議を交わしたいと思います。 それから、シェーンブルクの森についてですが、あれですか、シェーンブルクの森株式会社の方で県との景観条例の整合を打ち合わせているということですか。そうしますと、あの契約を変更して延期した、2年間延期したときの理由が、岡谷市の景観形成基準も明確にしていかなければいけないということを言っておりましたね。それから岡谷市の土地利用計画も計画策定していかなければいけないんだ、そういうことも言っていて、県の景観条例に合わせた岡谷市の形成基準をつくるんだ。それに合わせてシェーンブルクの森が当然計画を立てなければいけないので待ってくれという話に我々は受けとめたつもりですし、それが違うんですかね。ちょっとそこを聞かせてください。 それからパチンコ店の問題ですが、パチンコが文化かどうかということは私もよくわかりませんが、この間の文化の問題の調査で、カラオケが文化かどうかということも国で論議されたようですが、パチンコの場合は風俗営業等に関する法律ですね、いわゆる風営法に基づくもので、これを文化と言っていいかどうか私はちょっと疑問がありますが、それは別としましても、私は今、住んでいる皆さんがいろいろ調査をして、ああいうパチンコ店というものはどうも住環境になじまない。非常に困ったということで、計画をされているということが耳に入って、やめてもらえないかということを言ったところが、どうもはっきりしないということから陳情に及んだという経過のようだということを私は伺いました。だから、それを自分勝手の都合で、都合悪いものは来てもらっては困るんだというふうなとらえ方だと、これは行政の立場としては全くまずい見方だろうと思うんですね。だから、実際に申請が出てしまえば法律的には許されてしまうわけですね。前、松本で、当時トルコぶろといいましたけれども、あれについても建築許可をおろさない方がおかしかったんですけれども、住民運動などがあって、結局それはできなかったわけですね。(「リーン」予鈴)だから、法律でできるからいいとか、あるいは法律で現在出ていないから心配はないんだとか、騒ぐのはおかしいとかいう見方は、これはおかしいと思うんですね。実際にそのやろうとしている業者、あるいは近所の方がそういってお願いしてみると、やるというつもりがあるようだという不安を持って、もし申請が出されてしまえば、それを阻止する方法がないんだという不安のもとから今、運動されているわけでね、そうした運動がいけないような、あるいは何でも反対するということは町のイメージによくないんだとか、そういうのを言ったとか言わないとかという議論もありますが、やはりそうした自分たちの町、自分たちのうちの周りをどうやって住みよい町につくろうかという、これこそまさに住民のまちづくり参加ではないですか。だから、こういう点を十分、そういう運動をされている方に理解を示すべきだと思うんですが、いかがですか。 あと、時間がありませんので、それぞれ改善を求めておきたいと思いますが、ごみの問題だけちょっとね、適正な負担をお願いするようになる場合があるようなお話ありましたが、有料化があり得るという考えですか。となると非常に重大な問題ですから、お答えいただきたいと思います。 あとについては、それぞれお願いしたいことはありますが、きょうのところはこれだけにしておきます。 以上です。
○議長(片倉久三君) 林 稔君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。
◎市長(林泰章君) 第1点の新年度予算編成のところで、何を重点に取り組むかという点については、現在、基本計画に定められている事業の中では、特に5大プロジェクトでは湖畔の問題、それから都心の問題、続いて国道バイパスに絡む長地山手土地区画整理事業等々が5大プロジェクトの中ではいずれも並行して進めていくことになるかと思っております。 それから、パチンコ店の問題については、私は法律に許されることなら何でもできるというのは、これは1つの見解にすぎません。法律が許していても、それをお互いに自分たちが環境を守るときにそれを自粛するというコミュニティ意識というのは1つはそこにあるわけですね。それは行政に持ち込んだり、黒いか白いかの議論をやったらおかしなことになってしまう。私は民民間でその話し合いをされるために行政がお手伝いをしていくということは可能でありますが、法的に黒いのか白いのかという議論になっていくと、それはもはや行政が指導する立場というのは、まさに豆腐を切ったような言い方で物をやっていかなければいけなくなるわけですね。ですから私は用途指定がどうあるにしても、また自分たちにとって不利益か利益であるかという問題よりも、お互いにその立場に立つ者同士が円満に物を解決していくために、お互いの意識の交流を深めていくために、その手順や発言の内容を十分慎重にやっていくことによって、私は十分にその対話の中で問題の解決をしていくことは可能であり、また、そうあるべきだというふうに、いつもそう思っております。決してパチンコに私は偏見を持っているものでも、肯定的な意見を持っているものでもありません。ただ、できるだけ住民が自分たちの住んでいる場所であると同時に、お互いに顔見知りの仲間同士ですからね。そのことに意を注ぐのも住む連帯感を養っていく、連帯してお互いに自分たちの考えていくまちづくりとしては、それはその住民に課せられている、また、ある意味では1つの責任であり、また務めだというふうに思うわけですが、議員さんの指摘されていることと私が申し上げていることと、そう大きく変わっているとは思っておりませんが、発端を誤らないようにしていきたい、そのことが一番大事なことだ、そう思っております。
○議長(片倉久三君) 企画部長。
◎企画部長(鮎沢茂登君) シェーンブルクの森でありますけれども、県の基準に基づき、検討しているわけですけれども、それは届け出に基づき、さらに指導を受けていくというようなことで考えているものであります。同時に、市としての考え方とも整合していきたいと2つでございますので御理解をいただきたいと思います。
○議長(片倉久三君) 民生部長。
◎民生部長(橋爪茂雄君) ごみの問題は東京都でも大変な問題になっておりまして、あのような状況であるわけでございますが、先ほども申し上げましたように、ごみの処理は処理だけの問題ではなくて、環境問題あるいは省資源、省エネルギーといった社会全体の問題になってくるわけでございます。今後におきましてもごみを処理するには、御承知のとおり大変なお金もかかったり、場所もないというような問題があるわけでございます。そうした意味もありまして、今後におきましては適正な負担のあり方について考えてまいりたい、こういうことでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林 稔君、3回目の質問を許します。
◆17番(林稔君) 湯殿山の問題ですが、これはちょっと私もよくわからないんですが、この2年間にわたって、2年間になるかどうか知らないけれども、県の景観条例に沿って岡谷市の景観形成基準をつくるというお話だったではないですか、提案されたとき。それで、それに合う計画をシェーンブルクの森がつくるんだというお話でしたけれども、これについては全然そのときの言い方と違いますのでね、もう1度よく調べておいてもらいたいと思うんですが、御答弁お願いします。 パチンコの問題については、私はもう1つだけ申し上げておきたいのは、ここの加茂町の計画があるかないかという問題と同時に、岡谷市全体のまちづくりという面からも考える時期に来ていはしないかということだけ申し上げておきます。(「リ・リーン」終了) 以上です。
○議長(片倉久三君) 企画部長。
◎企画部長(鮎沢茂登君) 9月の定例会におきましても景観形成についての御質問がありまして、その際にも岡谷市としての景観形成については、それを考え方をまとめていくというようなお話、答弁をさせていただくと同時に、市それぞれの地域に合った景観のあり方ということについてもまとめていくというような答弁をしてございます。そんな関係でひとつ御理解をいただきたいと思います。
○議長(片倉久三君) 林 稔君の一般質問を終了いたします。 林 公敏君の質問を許します。 〔19番 林 公敏君 登壇〕(拍手)
◆19番(林公敏君) 19番 林 公敏です。通告順に従いまして一般質問をさせていただきます。 1番に、平成6年度予算編成について市長さんにお尋ねをする予定でありましたけれども、それぞれの前段の議員さんが触れられておりますので、この部分については割愛をいたします。 2番の国際交流、国際貢献と行政のあり方について市長さんにお尋ねをいたします。 12月の5日の新聞に、海外の自治体との姉妹都市提携件数が12月1日現在で 1,004件になり、 1,000件目は本県の豊科町とオーストラリアの小さな観光の町グラムザッカと姉妹提携されたと報道されていました。全国的にふるさと創生1億円事業の活用などを背景に、小規模の市町村でも交流が盛んになってきているのが現況のようでございますが、当市でも財団法人岡谷市国際交流協会を発足させて、ほかに先駆けてトラベルセンターを設けるなど、担当者の努力や市民の協力により着々とその実を上げていることは非常に喜ばしいことだと思います。 まず最初に、国際交流についてお尋ねをいたします。岡谷市においては、昭和63年よりヨーロッパ諸国、平成元年にはアジア諸国、平成2年にはアメリカ、平成3年にオーストラリア、平成4年にカナダと、豊かな自然と調和した国際文化産業都市をつくる基盤としての視察をして、多大な成果をおさめたわけでございますが、私も平成2年にアメリカの視察に参加させていただきまして非常に多くのことを学んで帰ってきたわけでございます。私も個人的にも年に2回くらいは海外に観光を含めた旅行をしているわけですが、自分でする場合と行政がタッチしてする場合に比べたときに、研修視察の内容というものが、それは当たり前のことと言われればそれまでですが、非常に違ってくる。行政の場合はやはりそれなりに事前の打ち合わせだとか、そういうことがなされておりますので、非常に濃い内容になってくるわけです。これは国内において議員が視察した場合も同じことが言えるわけですが、こうした面から考えたときに、昨年は諸般の事情ばかりでなく、目的を達成したという部分もあると思いますが、海外視察というものは行われなかったわけですが、私は自分が参加してみて、やはりこうした今、非常に経済が混乱しているときでございまして、そんな海外へ研修に行くなんて、とんでもないことだという市民感情的な問題もあると思いますけれども、やはりそうした機会を使いながらも常にやはりお互いに勉強する機会はつくっていかなければいけないと思います。そうした意味で、市民が、議員だからとか市長さんだからとかいうのではなくて、全員が平等でやはり勉強に参加するという、やはり行政が機会をつくっていくことが大事ではないかということを非常に感じるわけでございます。そうした意味で、特に、このところ、地域の産業というか工業が海外に出ていっているわけでございますけれども、やはりそうしたものを、ここでどうなっているんだ、こうなっているんだと言って議論をするばかりではなくて、そうしたところへ出ていって現実に自分たちの目で見る機会というものをやはりつくっていかなければいけないのではないかと私は今、痛切に感じるわけでございます。この間もテレビを見ておりますと、ある評論家が、議員になる人はすべてを知っている人がなっているわけだから、もう視察だとか、そんなことは不要なはずだというようなおもしろい発言をされておりましたけれども、やはり常にいろいろな勉強をすることによって、それが生かされてくることがやはり議員としての使命だと思いますので、今後のやはり岡谷市の市民を含めた、議員も含めて、市長さんも含めた、そうした問題についてどんなふうに市長さんはお考えになっているか、お尋ねをいたします。 それからその2として国際貢献についてです。国際貢献につきましては、国際協力事業団が青年海外協力隊という事業をやっているわけですが、私は昭和63年の3月議会でこの問題について市の職員に希望者がいるなら派遣させる考え方はないのかという質問をさせていただいたわけです。それに対して市長さんより、職員の採用は市民の皆様方へのまちづくりのために行っているものであり、海外協力隊へ派遣するための職員採用ではないので考えていないという一定のお考えが出されたわけですが、それから5年間の間に海外に対する考え方だとか、日本としての物の考え方だとか、そしてまた国民としての海外に対する支援のあり方だとか、いろいろな考え方が変わってきていると思います。青年海外協力隊の事業は開発途上国の発展のために技術・技能を有する青年の海外におけるボランティア活動を支援する国の事業でございますけれども、これは私の調べたところによりますと、昭和40年発足以来52カ国、1万 1,000人が派遣されて、農業、土木建築、保健衛生、スポーツ、教育文化、鉱工業などに携わっているわけでございます。これは参加者が20歳から39歳までで、訓練の期間が大体80日、それで派遣は2年間と決められているわけです。ですから大体27カ月から30カ月の休職を余儀なくされるわけでございますけれども、これが要するに最大の欠点でございまして、要するに職場をやめていく場合と、それから例えば復帰ができるということが最大の条件になるわけですが、非常に身分保障という面でやはり自分の考え方、夢、国際貢献というものに対するものと現況というものには大きなギャップがあるわけでございます。そうした中で今も言ったとおり、非常にそういう面で、さらに不況による民間の企業の合理化などで、この問題に対する環境が悪くなっているわけでございますけれども、現在、平成2年には参加者の26%、平成3年には27%、平成4年には26%と退職することなく参加される方が徐々に、大体同じような人数でございますけれども、ふえているということが報告されているわけでございます。 先日もフィリピンにおいでになった方が、たまたま向こうにボランティアで行くために調査にお出かけになりまして、現地で海外青年協力隊の人たちとお会いしまして、本当にあなたたちはどういうことをしにきたんだと言われまして、いや実は来年はこういうわけでボランティアで来るんだけれども、現地の人たちに約1㎏ずつのお米を配るために、その手配やらいろいろで来ましたと言ったら、あなたたち何を考えているんだ、全然あなたたちの考えていることは違うのではないか。ということは、要するに3日間食べるだけのお米を現地の人にやっても何にもならないんだ。私たちがここへ来て一緒に共同生活をして、その中の、生活の中で体験をする中で何が欲しかったかといえば、やはりカボチャの種であるということだそうでございまして、来年はカボチャの種を持っていくというのが1つの話で、そのほかいろいろな話があるわけですが、私たちが国際貢献というものが、ややもすれば間違っているとは言いませんけれども、そうした考え方の中で随分と現地へ行ってみなければわからないギャップがあるわけですが、そうした中で、やはりこの地元から、そうした体験者が出ていってそれをじかに伝えてくれることによって、私たちがその国に対する考え方、現地の人たちに対する考え方が随分と違う考え方の中で、より自分たちが参加しなくても、そうしたものに協力ができるのではないかという意味で、5年前のお答えと、現在の市長さんのお考えというものを、この5年間の中でどんなふうにお考えになっているか、お尋ねをいたしたいと思います。 それから、3番目に蚕糸考古博物館の今後について市長さんと教育長さんにお尋ねをいたします。 蚕糸考古博物館というふうに載せましたけれども、蚕糸博物館について特にお尋ねをいたしたいと思います。先ほどの林 稔議員に対する答弁の中で教育長が、総体的にいろいろな将来的に物事を考えていられるということで、それはそれでいいと思いますけれども、私はこの問題は、非常にこういう、経済がこういう状態の中で、あれをしろ、これをしろと言っても、市長さんにしてみても長い計画の中で、開発計画の中で効率のよい施設の配置という面から、それは胸の中に考えられていることだと私は期待しているわけでございますけれども、この問題については、以前からいろいろな意味で、いろいろな場で論議を繰り返されてきたわけですが、私はそろそろ結論を出してもいいのではないかということを思うわけです。ですから、その問題について非常に何というか、心が躍るようなお答えが得られたら非常に嬉しいなということを思っております。 それから教育長さんに対しては、蚕糸博物館の現況とそれから収集に、現在どういう収集に対する取り組みをされているのか、お尋ねをいたします。 それから4番として中央道長野線の安全対策と放送設備の設置について。 これは、これについても中央道長野線が開通したときに岡谷トンネルと塩嶺トンネルの要するに放送設備並びにそうしたものが欠けているのではないかということで質問をさせていただいたわけですが、それはトンネルが短いということで、規定としてはつけるわけにはいかないということの中で、前向きに善処するという一定のお答えをいただいておりますので、それについて随分と長い昔の話になりますが、どんなふうに今日的に御努力をされているか、お尋ねをいたしたいと思います。 以上、この壇から質問を終わらせていただきます。
○議長(片倉久三君) 林 公敏君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。 〔市長 林 泰章君 登壇〕
◎市長(林泰章君) 国際交流、国際貢献のあり方等について御示唆をいただきました。私は、これからのまちづくりも人づくりもそうですし、それから市民の皆さん方の生活に係る部分も、世界の現状を知らないで生きていく人たちと、学んで生きていく人ではかなり大きな開きが出てくる、かように思っています。議員さんも海外にお出かけになって最初に感じたことと、回を重ねて今日、感じることでは随分、同じ国を見ても違っておられるかと思っています。とかくが町の中にあっても、国内にある人たちの意見を聞いても、本当の自分の生き方、自分自身を知るということ、自分の町を知るということ、自分の国を知ることは、そこから1つも出たことのない、そのことに探究心を持たない人たちに自分の町を理解しろといっても、とかくが我田引水の議論をしているだけで全くわかっていない。その意味では、目を国外に向けるのは外国を学ぶにあらずして自分の町を学び、自分の国家を学ぶことにつながる部分というのはたくさんあるわけですね。ですから、その部分では私は財団法人国際交流協会が今後に果たす役割というのは、行政の押しつけでやる海外視察よりは、みずからが研さんの機会をつくり、そのことをどうサポートしていくかという点で、そうした活動、勉強の場を支援していく、むしろ。その部分では財団法人国際交流協会はむしろ旅行社とは違って大変なお役に立てる団体だと思っております。それはとりもなおさず公には岡谷市が後ろについて行うことになりますから、市民の皆さん方の中で今、私どもの方へ出てきている相談事の中では、とにかく今までは東南アジアに海外シフトがしかれる、乗りおくれてはいけないから、どうやって出ていけばいいか、出ていくのがいいか悪いかくらいのその程度の視察についての相談がけだったんですが、今はもうそんな次元の相談はほとんどなくなったですね。生き死にがかかわる課題に入ってきておりますから、具体的にもっと法的に、しかもプラス面ではなくて、そのことによっての失敗例やマイナス点について本当の話を見に行こうという視察になってきているわけですね。物見遊山の海外研修の時期は、私はもうこういう時期でありますから、あり得ないと思っています。しかし、それだけで国や人がわかるわけではありませんから、1つの目標をしっかり立ててくだされば、そのことについてのお手伝いを、市が直接に関与できるかどうかは別にして、私自身はそのことについては国際交流協会とともに精いっぱいのお手伝いをさせていただけるよう、その努力をいたしてまいりたい、かように思っておりますので、遠慮なく財団法人国際交流協会の門をたたいていただきたい、かように思っております。ただ行政が行う海外行政視察は、少なくとも平成6年度にこれを実施していくか否かは、その平成6年度にそういう急務を要する視察の必要が起きたとき、もしくは市民がそういう海外への視察をどうでもしなければならないという課題を提言されたとき、そのときには対応できるような姿勢は残しておかなければならないと思っていますが、行政が来年、積極的に海外行政視察をしていくということは今のところではむしろ自粛していく方向で検討をいたしております。 それから青年海外協力隊の問題については御指摘の点もよく承知しておりますし、私が答弁を申し上げた内容もそう大きく変わるものではありませんが、ただ国際貢献の問題も実は行政が直接参加していく、行政職員が参加していくという方法もありますが、私はそのことはいろいろの問題を起こしていく可能性が、青年海外協力隊に参加した人たちと、参加しない職員との間に、必ず問題が起きてくる。そういう意味でむしろ例えば国際交流協会に身分を移して、そこから派遣をしていくとかね、例えば、そういうことができるかどうかわかりませんが、財団法人の岡谷市振興公社が派遣をしていくとかということになれば、そのことはある意味では実現の可能性があるのかもしれません。ただ、岡谷市職員として青年海外協力隊に参加していくということになりますと、私はやはり今でも慎重論ですね、そのことについては。決して国際貢献の目的が誤っているのでも、中身がとやかくでもないんですが、この中にだれか、コタキナバル市に行ったときに青年海外協力隊の方々と、私どもと一緒にお会いなされた議員さんもおられるかと思っていますが、表の話ばかりではなくて、いろいろの問題がやはりありますね。そういう問題、トラブルを一体どういう形で解決していくかということになりますと、かなり教育を受けた者が、かなり強い意志を持って出ていかない限り、行きたいで出したら、とんでもない話になるという点では、私はやはり慎重に考えておりますが、決して国際貢献を否定するものではありません。出し方と同時に教育の問題が一番大きな課題になると思っております。そんな点で、意欲的に取り組むべき課題ではありますが、現在のところでは方法論をめぐっては慎重でありたい、かように思っています。 それから蚕糸考古博物館の、特に蚕糸博物館についての御指摘をいただいていますが、基本的には私の考え方も、教育長の考え方も、岡谷市の伝統ある製糸産業を、わが国の製糸産業という言い方の方がいいかもしれませんが、それを後世に伝えていくために今の蚕糸考古博物館でいいという見解は教育委員会も持っておりませんと伺いました。私もそう思っております。その意味では、岡谷市の最も最たる文化であると同時に我々の誇りとするところの蚕糸の歴史を後世に伝えていくという点では、建物こそ新しくなっておりませんが、教育委員会では毎年そのことについて、なお資料の収集のみならず、時代の背景の解析等に至るまで大変な御努力をいただいているわけですが、内容的にはそろそろ蚕糸博物館として独立させても恥ずかしくないだけの資料の収集も、解析もなされてきておりますから、教育委員会と私どもの立場では、いろいろの社会教育施設があるとしながらも、蚕糸博物館についての一定の考え方を煮詰めて結論を出すべき時期にあるという点では認識を一致させております。ただ、この時期でぽんとお答えを申し上げるわけにはいきませんが、蚕糸博物館のきちんとした、名前も蚕糸博物館なんていう言い方がいいかどうかわかりませんが、要するに蚕糸の歴史を後世に伝えるものとして、きちんと整備をしたいという点で、いずれ議会にも御報告を申し上げられるよう、教育委員会としての結論をもって私どもとの協議に入る時期もそんなに遠くないところまで来ているだろう、かように思っておりますので、その範囲で御推察をいただきたいと思います。
○議長(片倉久三君) 教育長。 〔教育長 齋藤保人君 登壇〕
◎教育長(齋藤保人君) 蚕糸博物館の現状と今後の資料等の収集についてというご質問を私はいただきました。お答えをいたします。 蚕糸博物館につきましての基本的なあり方や、また、その蚕糸博物館の持ってくる意味というようなものにつきましては、ただいま市長さんからるるお話がありましたので、私からはお答えを差し控えさせていただきます。いずれにいたしましても、蚕糸博物館のこの持つ使命というものを考えましたときに、私どもの責務は非常に大きいものだというように考えております。 それでは現状に触れさせていただきたいと思います。蚕糸博物館につきましては、日本の産業の近代化を支え、今日の岡谷市の礎となった製糸業の歴史を後世に伝える国内唯一の蚕糸博物館でありますし、旧林家住宅との関連もつけながら、歴史的な学習や研究、また体験学習等もできる施設等の博物館を考えております。充実した、しかも魅力ある博物館にするよう関係各位の御意見や、また御提言をお聞きしながら推進していくことが望ましいと考えております。そのため現在、教育委員会内におきましても検討、論議を深めておるところでございます。 第2点目の資料収集等につきましてでございますが、製糸関係者との懇話会、また製糸にかかわった方々の声の収録、いわゆる体験談等でございますが、について取り組みをいたしております。また、当時の写真、文書等々資料収集も継続いたしております。今後とも少しでも多くの記録、資料を保存し、後世に岡谷市の歴史やその実績を継承することのできるよう努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(片倉久三君) 助役。 〔助役 小松幸雄君 登壇〕
◎助役(小松幸雄君) 中央道長野線の安全対策と放送設備設置についてお答えをいたします。 この長野線のトンネル内のラジオ放送設備の設置につきましては、過去にも御質問をいただいておるところでございますが、ラジオ放送サービスにつきましては、早期に実現するよう道路公団にお願いを続けております。道路公団といたしましても全国的にこのような要望がある中で順次、実現しているところでありまして、御指摘のジャンクションから塩嶺トンネルまでの間につきましても、地元諏訪管理事務所として実現化の予算化を本社に対して行っているところであります。このようなことからいたしまして、市といたしましても何とか早期に設置していただけるよう、引き続き強く要望しておるところでございますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林 公敏君、2回目の質問を許します。
◆19番(林公敏君) 19番 林 公敏です。 では、手短に2回目の質問をさせていただきますが、国際交流、国際貢献と行政のあり方については市長さんの答弁の中でよくわかりました。 国際交流につきましては、交流という取り上げ方がよかったかどうかわかりませんが、やはり行政が、岡谷市の場合は--行政がやはりタッチはなるべくしないにこしたことはないと思いますが、ある意味において裏ではやはり後押しというものをして、きちんとした、やはり向こうへ行って、例えば勉強するとか、論議をするとかいう場合に、やはり行政の力というものは大きいものがあるわけですが、不況だといって縮こまることなく、機会がもしあるとするならば、そうしたものの中で非常に有効なものを全市的な人に呼びかけて、そういう勉強会を開くような努力をぜひ国際交流協会を通して、それから行政も協力する中でやってほしいなということを非常に考えております。よろしくお願いをいたします。 それから、国際貢献の中で青年海外協力隊につきましては、市長さんの考え方はよくわかりました。無理ないと思います。ただ、このところ見ておりますと、随分と学校の先生が学校を退職されて、それから海外へ出ていって音楽を教えるとかいうことで、なさっている方が非常に多くなってきているわけです。あの当時は、昭和63年当時はまだちゃんとした法律というか決められた問題がなかったんですが、昭和63年の4月の1日に、御存じだと思いますけれども地方公務員の派遣法というものができまして、海外の地方公共団体の機関等に派遣される一般職の地方公務員の処遇等に関する法律ということが決められまして、地方公務員が青年海外協力隊に参加する場合は、この法律の適用を受けて、派遣職員としての身分の取り扱いの道が開かれたわけです。ですから市長さんが事前に相談を受けられた場合に認めれば、参加届を出して参加、それが試験に受かれば、できるということが決められているわけで、それとともに人件費の補てんだとか、間接費の補てん、それから健康管理等保障制度も非常に確立されているわけです。ですから、確かに市長さんのおっしゃっておられることはうんとよくわかりますし、それも無理ないことだと思いますけれども、やはり今後こういう方が出てくる場合も多いし、そうした希望者が出てくることは大いに期待するんですが、そうした場合に備えて、ひとつそうした危惧されることは危惧されて結構ですから、こういう部分もぜひ研究をしておいていただいて、1人でもそうした違う部分から出してあげることができれば非常にうれしいと思っております。よろしくお願いをいたします。 それから、蚕糸博物館については、このごろそこら辺を歩いてみると非常にゆとりができたせいか、博物館だとか美術館だとか、その地方の文化に触れる人が非常にふえてきているわけです。それで私も前から、やまびこ公園はやまびこ公園でいいんだけれども、やはり産業立市もいいんですけれども、やはり観光というものに力を入れるべきだということは唱えてきたんですが、やはりこれからこの世界に名だたる遺産をやはりきちんとした皆さん方に勉強する機会、観光に与える機会というものを、私はぜひ努力をしていただきたいなということを非常に思うわけです。この間、私が八王子へ行きまして、たまたま製糸の関係の方とお話ししたところが、岡谷の製糸というものは大したものだったという話の中から、佐藤喜一郎さんという方が、これは最終的に昭和21年に帝国銀行の頭取をなさった方で、これは実業家の方なんですが、その当時、横浜からアメリカまで30日以上、輸送にかかったそうです。ところがこの方はもっと早くやる方法はないかといって、満州鉄道を使ってアメリカへ送った。そんなような歴史の中から、いろいろな歴史がやはり岡谷を通っているし、たまたまこの間は非常に涙が出たんですが、この間、土曜日だと思いますけれども、金沢市にある北陸朝日放送というところでつくった番組の中で、この番組は少女虐待という問題から、タイの少女の貧困さの中からの売春問題だとかいろいろ取り上げてきたわけですが、その最後のところへ来まして、山本茂実さんの「ああ野麦峠」という問題が出てきたわけです。そこで何が出てきたかといったら、岡谷市をこっぴどくぶったたいたわけです。それで岡谷市はその野麦峠を越えてきた少女を虐待し、酷使し、そしてそれで非常に製糸家の人たちが金をもうけたという部分まで来たわけですが、私は非常に憤慨したわけですが、確かにその部分があっても、やはりこの「野麦峠」に書かれている部分を否定する部分というものをきちんとやはり今こそつくっておかなければいけないと思います。今、教育長が映像の収集だとかなされているということで、非常に喜んでいるんですが、前、野麦峠を越えて来たときに向こうの部落で食事をしたときに、そこのおばあちゃんが岡谷の衆かい、わしはえらいお世話になってといって非常に感謝された記憶が残っております。ですから、そうした意味でも、市長さんの答弁の中では、先にそんなにいかないうちに何か構想ができると思いますが、そのときにやはり、ああ立派な資料がそろっていてよかったなというようなものを、今のうちから努力してそろえていただきたいということを強く希望いたします。 それから、最後に中央道の問題でございますけれども、林 稔議員がおっしゃられた騒音だとか公害問題というのはとかく取り上げられやすいんですが、私が言っている道路の中を走る問題というのは、なかなか他山の火事みたいなもので、どうも触れられない部分があるんですが、やはり岡谷市を通っているあの分岐点から高架橋、それから岡谷トンネル、塩嶺トンネルのこの部分の問題というものは、やはり早急に放送設備並びに放送が聞けるような設備の設置というものをすべきだと私は思うわけです。というのは、長野まで行ってみても各トンネルがもう今みんなそういう設備がくっついている。なぜあそこだけがくっつかなかったのか、それは規定に沿わなかったといえば、それまでですけれども、やはり非常に不思議に思うわけですが、そのためにさらに御努力を願いたいと思います。 以上で質問を終わります。
○議長(片倉久三君) 林 公敏君の一般質問を終了いたします。 ------------------
○議長(片倉久三君) 本日はこれまでとし、延会いたします。 (午後5時11分 延会)...