平成22年 12月
定例会平成二十二年十二月二十日(月曜日) 出席議員(四十名) 第一番 西沢利一君 第二番 小泉栄正君 第三番 宮崎治夫君 第四番
寺沢小百合君 第五番
高野正晴君 第六番
小林治晴君 第七番 寺澤和男君 第八番 若林清美君 第九番 岡田荘史君 第十番 祢津栄喜君 第十一番 野本 靖君 第十二番 松田光平君 第十三番 清水 栄君 第十四番 中野清史君 第十五番
小林紀美子君 第十六番 加藤吉郎君 第十七番 小林義直君 第十八番
三井経光君 第十九番
町田伍一郎君 第二十番
小山岑晴君 第二十一番 丸山香里君 第二十二番 池田 宏君 第二十三番
布目裕喜雄君 第二十四番 池田 清君 第二十五番
佐藤久美子君 第二十六番 阿部孝二君 第二十七番
小林義和君 第二十八番
野々村博美君 第二十九番 原田誠之君 第三十番 宮崎利幸君 第三十一番 松木茂盛君 第三十二番 内山国男君 第三十三番 市川 武君 第三十四番 田中清隆君 第三十五番 赤城静江君 第三十六番 近藤満里君 第三十七番 小林秀子君 第三十八番 望月義寿君 第三十九番 石坂郁雄君 第四十番 塩入 学君 欠席議員(なし) 説明のため会議に出席した理事者 市長 鷲澤正一君 副市長 酒井 登君
教育委員会委員長 小泉敬治君 教育長 堀内征治君
上下水道事業管理者 中村治雄君
監査委員 増山幸一君 総務部長 鈴木栄一君
企画政策部長 湯原正敏君
地域振興部長 篠原邦彦君 財政部長 久代伸次君 生活部長 町田良夫君
保健福祉部長 戸井田一成君
環境部長 水野守也君
産業振興部長 小林隆之君 建設部長 倉澤 孝君
都市整備部長 高見澤裕史君
駅周辺整備局長 鈴木康司君 会計局長 倉島武治君
保健所長 小林文宗君
上下水道局長 小山和義君 消防局長 池内公雄君
教育次長 酒井国充君
教育次長 新津吉明君 職務のため会議に出席した
事務局職員 事務局長
駒津善忠君 議会事務局副参事兼 増田 浩君
議事調査課長 議事調査課長補佐 飯島康明君 係長 小林弘和君 主査 高野 毅君 主査 宮沢 彰君 主査 楢本哲也君 係長 中村元昭君 主査 飽田 学君 総務課長 小川一彦君
総務課長補佐 西沢真一君 係長 松木茂美君 議事日程 一
委員長報告 一
委員長報告に対する質疑、討論、採決 一 議会第三十六号(選挙)
議事日程追加 一
請願紹介議員の追加(請願第二十三号、請願第二十四号、請願第二十九号及び請願第三十号) 一 議会第三十七号上程(
総務委員会閉会中継続調査申出) 一 議案第百九十五号から議案第百九十九号まで及び諮問第四号それぞれ上程、
理事者説明、質疑、討論、採決 一 議会第三十八号から議会第四十一号までそれぞれ上程(意見書案)、説明、質疑、討論、採決 午前十時 開議
○議長(
三井経光君) ただ今のところ、
出席議員数は三十八名であります。 よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 初めに、請願第二十三号、請願第二十四号、請願第二十九号及び請願第三十号の紹介議員の追加についてを議題といたします。 お諮りいたします。本定例会において
福祉環境委員会に付託されております請願第二十三
号脳脊髄液減少症の診断・治療の確立を求める請願及び請願第二十四
号機能性低血糖症に係る国の取組を求める請願について、
塩入学議員から、また
経済文教委員会に付託されております請願第二十九
号環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)
交渉参加反対を求める請願について、
塩入学議員、
松木茂盛議員及び
望月義寿議員から、また
建設企業委員会に付託されております請願第三十号「新築・
住宅リフォーム助成制度(仮称)」の制定に関する請願について、
塩入学議員から、去る十二月十三日、それぞれ請願紹介追加申出がありました。これを許可することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、申出のとおり許可することに決しました。 次に、議案第百二十五号から議案第百九十四号まで、
継続審査中の認定第六号及び認定第七号、請願第二十二号から請願第三十号まで及び
継続審査中の請願第二十一号、以上八十二件、一括議題といたします。 各委員会の審査が終了しておりますので、これより委員会の審査の経過並びに結果について、各委員長から報告を求めます。 初めに、
総務委員会委員長小林治晴議員 (
総務委員会委員長 小林治晴君 登壇)
◆
総務委員会委員長(
小林治晴君) 六番
小林治晴でございます。 私から、本
市議会定例会におきまして、
総務委員会に付託されました諸議案並びに請願の審査の結果につきまして御報告申し上げます。 審査の結果につきましては、お手元に配布されております
総務委員会決定報告書のとおり決定した次第であります。 次に、委員会において論議され、市当局に要望いたしました主なる事項について申し上げます。 まず、議案第百二十五号平成二十二年度長野市
一般会計補正予算のうち、歳出、第二款総務費、第一項
総務管理費中、
地域振興部所管分について申し上げます。 これは、平成十七年一月に合併した四支所において行っている
宿日直業務を、合併から五年が経過したこと、中
山間地域にありながらも
宿日直業務を行っていない他の支所との均衡を図るためなどから、平成二十二年度末をもって終了することに伴い、この
代替措置として、四支所のセキュリティーを確保するために必要な支所庁舎の改修等に要する経費であります。 業務を終了することについては、現在、地区に対する説明会が行われているとのことでありますが、住民には災害時の対応を初めとして、業務の終了を不安視する声もあるとのことであります。
宿日直業務の終了に当たっては、住民に不安を与えないよう丁寧な説明を行い、万全な
代替措置を講ずるとともに、今夏の信更地区における豪雨災害時の迅速な対応の教訓を全支所・全職員が共有することにより、災害時の支所を中心とした体制の強化を図るよう要望いたしました。 次に、議案第百四十四号長野市
過疎地域自立促進計画を定めることについて申し上げます。 この計画は、過疎法の規定に基づき必要な事項を定めるもので、本市における
過疎地域自立促進のための対策の指針となるものであります。また対象の地域は、過疎法の規定により
過疎地域とみなされる戸隠、鬼無里、大岡、信州新町及び中条の五地区で、計画の期間は平成二十二年度から平成二十七年度までの六か年とされております。
過疎地域の活性化は、本市にとって重要な課題であり、これまでも生活基盤の整備を中心に事業を行い、一定の成果はあったものと考えますが、現実には人口の減少や高齢化、農林業の衰退などが進行しております。 このたびの計画では、ハード面の事業に過疎債を活用することに加え、産業の振興、
交通通信体系の整備・情報化及び
地域間交流の促進などに係るソフト面の事業へも、過疎債を活用することが盛り込まれておりますが、この有利な財源を活用した、そこに暮らす人たちが引き続き住み続けることを支援する事業、あるいは定住人口の増加につながる視点が重要であると感じます。
過疎地域の活性化には、生活しやすい、あるいは子供を育てやすいなどの環境の整備が必要であります。今後の
事業実施に当たっては、人が集まり、人が定着する地域にしていくための方策を十分に検討し、取り入れていくよう要望いたしました。 次に、
企画政策部所管事項について申し上げます。 バス交通については、長野市
地域公共交通総合連携計画に基づく実証運行が、一部の路線を除き、十一月末日までに終了いたしました。今後は、
利用実績等を踏まえ、各路線の方向性が検討されることになっております。 今回の
運行ルートや停留所の設定に当たっては、地域の方々と何度も協議を重ねた上で設定したとのことでありますが、実際にバスを利用した方からは、
運行継続を希望する御意見とともに、改善を希望する多くの御意見も出されているとのことであります。 今後、
運行ルートを設定する際には、バスを利用する方の御意見も参考にしながら、更に利便性を高めることを検討するよう要望いたしました。 次に、
消防局所管事項について申し上げます。 現在の長野市
消防団員の定員は、三千六百七十人でありますが、
少子高齢化や過疎化の進行、市民意識の変化等に伴い、年々
消防団員の確保が難しくなっており、十一月末日現在の団員数は三千四百二十二人で、充足率は九十三・二四パーセントであります。
消防団活動に対する関心が薄れつつあり、
消防団員の確保が大変厳しい状況にあることから、消防局では二名の臨時職員を雇用し、本年十月から来年三月までの半年間、
消防団員の入団を促進するため、市内の企業約千社を目標に、
企業訪問を実施しております。
企業訪問の際には、既に入団していただいている方が、それを理由に不利益を被ることのないようお願いするとともに、企業に対し
消防団活動への協力を求めることも必要であります。企業の理解を得るための効果的な取組を実施し、
消防団員定数に対する充足率の更なる向上に努めるよう要望いたしました。 最後に、請願の審査について申し上げます。 請願第二十二
号武器輸出三原則の堅持を求める請願について申し上げます。 まず、採択すべきものとして、「現政権が、この原則の見直しに言及したことは、平和憲法の
精神そのものを脅かすものである。武器の輸出ができないことが、技術力の衰退につながるという主張は間違っている。日本は戦後、平和憲法の下で技術力を高め、世界に通用するものをつくってきた。現在のような、日本経済が衰退する状況に至った原因はどこにあったのかという角度からの議論が必要である」との意見が出されました。 一方、
継続審査とすべきものとして、「産業面から見れば、世界の技術水準に遅れをとっていることは確かである。武器に転用可能な技術も、この原則により輸出規制の対象とされていることから、
スケールメリットがなくなり競争力も落ちてしまうことが危ぐされる。今後、産業をどう発展させていくかという見地から見れば、輸出が許されてよいものもあるのではないか。政府は、この原則の見直しを見送る方針であると報道されているが、見直しの可能性も完全になくなったわけではないので、もうしばらく状況を見守った上で判断すべきである」との意見が出されました。 以上の論議を踏まえ、
継続審査について諮ったところ、賛成多数で
継続審査とすべきものと決定した次第であります。 以上で報告を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上をもちまして、
総務委員会委員長の報告を終わります。 続いて、
福祉環境委員会委員長高野正晴議員 (
福祉環境委員会委員長 高野正晴君 登壇)
◆
福祉環境委員会委員長(
高野正晴君) 五番
高野正晴でございます。 私から、本
市議会定例会におきまして、
福祉環境委員会に付託されました諸議案並びに請願の審査の結果につきまして御報告申し上げます。 審査の結果につきましては、お手元に配布されております
福祉環境委員会決定報告書のとおり決定した次第であります。 次に、委員会において論議され、市当局に要望いたしました主なる事項について申し上げます。 初めに、議案第百三十六号長野市廃棄物の適正な処理の確保に関する条例について申し上げます。 この条例は、廃棄物の適正な処理に関する規制、廃棄物の処理施設の設置等に関する合意形成の手続などを定めることにより、廃棄物の適正な処理を確保し、もって市民の
生活環境の保全に資することを目的として新たに制定するものであります。 条例には、市の責務、事業者の責務、そして市民の責務がそれぞれうたわれております。この条例をより実効性のあるものとするには、市民や事業者がそれぞれの責務を理解した上で、条例を遵守していくことが求められます。 そこで、来年六月の条例施行に向けて、様々な手だてを講じながら条例の周知徹底を図っていくよう要望いたしました。併せて、現在も一部の事業者が廃棄物を不適正に保管していることで、迷惑を受けている市民がおります。市民が安心して生活できるよう、悪質な事業者に対しては強い指導力を発揮するよう要望いたしました。 次に、
保健福祉部所管事項のうち、ワーク・ライフ・
バランスについて申し上げます。 市では、ワーク・ライフ・
バランス、いわゆる仕事と生活の調和の実現に向け、
次世代育成支援などの施策に取り組んでおります。このような中、先月、ワーク・ライフ・
バランスの啓発を目的として、しなのきにて、シンポジウムを開催いたしました。 ワーク・ライフ・
バランスの実現には、市民の意識啓発が必要でありますので、効果的な周知方法を取り入れながら、積極的に啓発活動を行っていくよう要望いたしました。 続いて、請願の審査について申し上げます。 初めに、請願第二十三
号脳脊髄液減少症の診断・治療の確立を求める請願及び請願第二十四
号機能性低血糖症に係る国の取組を求める請願、以上二件の請願については、請願者の願意を酌み、ともに
全員賛成で採択すべきものと決定いたしました。 次に、請願第二十五
号ILO看護職員条約・夜業条約に基づき、医療・
介護労働者の大幅増員と夜勤改善を求める請願について申し上げます。 まず、採択すべきものとして、「看護師の過酷な
労働条件が医療ミスを引き起こしている。医療現場における
労働条件を改善しないと
看護師不足は解決しない。看護師が安心して働き続けることができる
環境整備が必要だ」との意見が出されました。 一方、不採択とすべきものとして、「条約と国内法とでは、言葉の定義を初め、制度面でも多くの違いがある。違いがあるまま、批准をすれば現場は混乱する。条約批准が
労働条件の改善にはつながらない」との意見が出されました。 さらに、
継続審査とすべきものとして、「今後の社会情勢を見極める必要があるので、いったんここは
継続審査とした方がよい」との意見が出されました。 以上の論議を踏まえ、まず
継続審査について諮ったところ、
賛成少数で否決され、引き続き採決を行った結果、
賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。 次に、請願第二十六
号後期高齢者医療制度の廃止に関する意見書の提出を求める請願については、
賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。 次に、請願第二十七
号消費者物価の下落に伴う二〇一一年度の
年金引下げをしないことを求める意見書の採択を求める請願について申し上げます。 まず、採択すべきものとして、「年金はこの十年間で三回引き下げられた。今回また下がると、母子家庭や障害者などの手当も下げられ、年金者だけでなく国民全体に大きな影響を及ぼす」との意見が出されました。 一方、
継続審査とすべきものとして、「社会保障全体の議論が十分交わされるまで待つべきだ。いったんここは
継続審査とした方がよい」との意見が出されました。 以上の論議を踏まえ、まず
継続審査について諮ったところ、
賛成少数で否決され、引き続き採決を行った結果、
賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。 最後に、請願第二十八
号最低保障年金制度の制定に関する意見書の採択を求める請願について申し上げます。 まず、採択すべきものとして、「今の年金水準では、生活が成り立たないことは歴然だ。暮らしを保障する最低限の年金は、国庫負担で賄う制度に改革しなければならない」との意見が出されました。 一方、不採択とすべきものとして、「財源を消費税でなく
全額国庫負担に求めているが、その当てはあるのか。消費税も国のお金である」との意見が出されました。 以上の論議を踏まえ、採決を行った結果、
賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。 以上で報告を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上をもちまして、
福祉環境委員会委員長の報告を終わります。 続いて、
経済文教委員会委員長池田清議員 (
経済文教委員会委員長 池田 清君 登壇)
◆
経済文教委員会委員長(池田清君) 二十四番池田清でございます。 私から、本
市議会定例会におきまして、
経済文教委員会に付託されました諸議案並びに請願の審査の結果につきまして御報告申し上げます。 審査の結果につきましては、お手元に配布されております
経済文教委員会決定報告書のとおり決定した次第であります。 次に、委員会において論議され、市当局に要望いたしました主なる事項について申し上げます。 初めに、議案第百八十五
号長野市営長野運動公園総合運動場ほか一施設の
指定管理者の指定についてから議案第百八十八号長野市
営真島総合スポーツアリーナほか一施設の
指定管理者の指定についてまで、四件の
指定管理者の指定に関連して申し上げます。 これら
指定管理者の選定については、競争原理に基づいた公募を原則としており、また施設の管理については信頼性や確実性が第一に求められているところですが、今後は地元の企業を積極的に
指定管理者に選定し、またそれら企業の育成を図る方策を検討するよう要望いたしました。 次に、
産業振興部所管事項について申し上げます。 初めに、
企業誘致について申し上げます。本市では、七月に
東京ビッグサイトで開催された
企業誘致フェア二〇一〇や、十月に名古屋市で開催されたメッセナゴヤ二〇一〇など主要な展示会へブースを出展し、
企業誘致を行っております。昨今の経済不況の中、全国の自治体の中には、業種を限定した
企業誘致に努めるなど特色を持ったところも見受けられることから、本市においても
立地条件等に適合する
優良企業への誘致活動を積極的に行っていくよう要望いたしました。 次に、
果樹振興策について申し上げます。本市の果樹栽培は、リンゴ、桃、ブドウを中心に恵まれた立地条件を生かし、全国でも屈指の産地として発展してきました。しかしながら、近年は栽培をする上で労力が非常にかかること、機械による作業が難しいこと、従事者の高齢化などから、一部農地の荒廃が進んでおります。 そこで、栽培を更に奨励するために、秋映・シナノスイート・シナノゴールドのいわゆるりんご三兄弟の
導入推進や、ナガノパープル、シャインマスカットなどブドウの新品種の
導入推進、さらに今年度からは、りんご新わい
化モデル園設置事業などの取組が行われております。 今後も、より一層これら事業の効果を発揮するために、果樹の
ブランド化への助成を拡大するなど大胆な施策を展開するとともに、
農業協同組合や長野市農業公社など関係機関との連携を密にするなど、果樹振興に積極的に取り組むよう要望いたしました。 続いて、請願の審査について申し上げます。 初めに、請願第二十九
号環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)
交渉参加反対を求める請願について申し上げます。 本請願については、請願者の願意を酌み、
全員賛成で採択すべきものと決定いたしました。 なお、続く意見書(案)の内容審査の中で、「TPPは、
農業関係者には難しいと思われるが、輸出産業である工業分野の関係者にとっては、推進してもらいたいという見方もある。このような中、TPP全分野について反対ということは難しいのではないか。TPPに関しては不透明な部分もあるので、国はしっかり情報収集と開示を行い、国民に周知することが大事である」との意見が出されたため、それら趣旨も盛り込んだ意見書(案)を提出することとしたことを申し添えます。 次に、
継続審査中の請願第二十一号EPA・
FTA推進路線の見直しを求める請願について申し上げます。 まず、採択すべきものとして、「日本の
食料自給率は四十パーセントということで、これ以上輸入を進めていくとなると一層地域の農業生産に大きな影響を与え、自給率も更に下がっていくことになるので、是非本請願は
継続審査ではなく採決を求める」との意見が出されました。 一方、不採択とすべきものとして、「平成二十二年九月定例会以降のEPA・FTAの動向を見ると、十月にはインドとEPAで合意をし、貿易総額の九十四パーセントが関税撤廃、また十一月にはペルーともEPAで合意がなされた。現時点ではEPAの締結・合意は十三か国・地域となっている。このような状況を勘案し、すでに動き出している
多国間合意・協定を崩すということになると、大きな国際問題に発展する可能性があり、今日の推移に合わない」との意見が出されました。 以上の論議を踏まえ、採決を行った結果、
賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。 最後に、議案第百九十一号訴訟上の和解応諾について申し上げます。 本議案は、市民の個人情報にもかかわる案件であることから、
長野市議会委員会条例第二十条に基づき、質疑につきましては、秘密会に切り替えて審査を行いました。 その後、採決を行い、
全員賛成で可決すべきものと決しましたが、委員会の総意として、学校現場において二度とこのような不祥事が起こらないよう、
学校関係者を挙げて再発防止に努めるよう強く要望するとともに、今後、
再発防止等について改めて本委員会並びに
定例教育委員会へ報告するよう求めたことを御報告いたします。 以上で報告を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上をもちまして、
経済文教委員会委員長の報告を終わります。 続いて、
建設企業委員会委員長小林義和議員 (
建設企業委員会委員長 小林義和君 登壇)
◆
建設企業委員会委員長(
小林義和君) 二十七番
小林義和でございます。 私から、本
市議会定例会におきまして、
建設企業委員会に付託されました諸議案並びに請願の審査の結果につきまして御報告申し上げます。 審査の結果につきましては、お手元に配布されております
建設企業委員会決定報告書のとおり決定した次第であります。 次に、委員会において論議され、市当局に要望いたしました主なる事項について申し上げます。 初めに、議案第百二十五号平成二十二年度長野市
一般会計補正予算のうち、歳出、第八款土木費、第一項
土木管理費について申し上げます。 中
山間地域における
地籍調査は、
土地所有者の高齢化や不在化、公図の精度に問題があるものが多いこと、実施には多くの時間と費用を要することや、調査の実施主体である自治体の財政事情などを主な要因として、全国的に調査の進ちょくが遅れている状況であります。 本市の現状は、戸隠・鬼無里・信州新町の各支所管内で、それぞれ合併以前からの事業を引き継ぐ形で
地籍調査事業を実施しておりますが、市域全体から国有林等の面積を除いた
調査対象面積約六百九十九・三二平方キロメートルのうち、平成二十一年度末の
調査済面積は百二十六・九五平方キロメートルであり、
進ちょく率は十八・二パーセントとなっております。 このような中、国はさきの通常国会で、
国土調査促進特別措置法及び
国土調査法の一部改正を行いました。これにより、
地籍調査の迅速化が期待されるところであります。 今後も、国の動向を注視しながら財源の安定確保を図り、着実な
地籍調査事業の実施に努めるよう要望いたしました。 続いて、第五項
土地区画整理費について申し上げます。 長野駅周辺第二
土地区画整理事業は、平成五年九月の事業開始以来十八年目を迎え、
事業完了予定である平成二十八年度まで、残すところあと七年となりました。この間、集団移転整備の手法を取り入れるなど効率的な事業推進により、本年十一月末現在における仮換地指定率が七十五・九パーセント、建物移転率が六十六・四パーセント、公共施設整備率が五十パーセントとなり、ほぼ順調に進展している状況であります。 本事業は、既成市街地内の区画整理のため、権利者の生活を確保しながら進めなければならないことから、権利者には数年前から移転計画を説明し、同意を得ながら進めております。このため、事業の推進には確実な財源の確保が不可欠であります。 そこで、国の動向を注視しながら、今後も事業費の安定確保に努めるよう要望いたしました。 また、市が施行者である本事業は、住民の皆さんの移転先、補償費、相続、借地・借家の権利関係など、個々の事情を一つ一つ解決しながら進めていかなければならないため、移転整備が長期化している事例もあります。このような中、住民の皆さんの高齢化や建物の老朽化の進行に伴い、早期の事業完了を望む声が日に日に高まっておりますので、この期待にこたえるよう、今後も権利者へのきめ細かな対応を粘り強く行い、住み続けられるまちづくりの実現を併せて要望いたしました。 次に、上下水道局所管事項について申し上げます。 本市の水道施設については、昭和四十年代の高度成長期に整備された施設や合併により引き継いだ施設の経年による老朽化が進んでいることから、早期の更新が急務となっております。 しかしながら、その財源は主に水道料金であることから、昨今の水需要の低迷などを見ると、今後も厳しい経営状況が続くものと推察いたします。 市ではこれまで、料金徴収事務や犀川浄水場運転管理業務などの民間委託の推進や、機構改革による人員削減などの経費削減を行い、健全な企業経営に向けた取組を行ってきたところでありますが、今後も更なる経営分析に基づく取組を要望いたしました。 また、全国の自治体でも同様の課題に直面していることにかんがみ、国へ更なる支援策を求め、今後も安全、安心な水の供給に努めるよう併せて要望いたしました。 次に、都市整備部所管事項について申し上げます。 権堂地区は、近年、空き店舗や低未利用地が増加するなど、活性化がまちづくりの喫緊の課題となっております。市では権堂地区の再生を、権堂地区にとどまらない中心市街地全体の活性化につなげたいと考え、権堂駅周辺の権堂B1地区の市民会館建設を含む再開発計画を支援してまいりました。 しかし、議会を初め多くの市民の皆様の意見を聴く中で、市民会館建設候補地としては現在地が適当と判断したため、このたび市民会館の建設と切り離して改めて権堂地区再生計画を見直す中で、権堂B1地区再開発事業を推進するとの方針を打ち出しました。 市では、権利者の同意を得るなど準備が進んでいる権堂B1地区を先行して再開発を進める予定で、来年九月には(仮称)権堂地区再生計画検討委員会から最終報告を受け、都市計画決定し、同年十二月には再開発組合の設立及び事業認可を予定しております。 しかしながら、このプロセスでは権堂地区全体の将来を見通した十分な再建計画策定のためには性急過ぎると思われ、広く市民の合意を得られるかが懸念されるところであります。 権堂地区の活性化事業は、中心市街地活性化の核となる事業でありますので、そのため市民の関心は殊の外高いものと思われます。 そこで、権堂地区再生計画策定や再開発事業の推進に当たっては、中心市街地活性化協議会など商業者だけでなく地域の皆さんや住民自治協議会等の意見も幅広く取り入れ、一般市民や地域住民と連携した住民参加によるまちづくりの推進を強く要望いたしました。 最後に、請願の審査について申し上げます。 請願第三十号新築・
住宅リフォーム助成制度(仮称)の制定に関する請願について申し上げます。 本請願については、請願者の願意を酌み、
全員賛成で採択すべきものと決定いたしました。 なお、本請願は、市に対して働き掛けることを要望しておりますので、本請願を市長に送付し、その処理の経過及び結果の報告を求めることが適当であると決定したことを併せて御報告申し上げます。 以上で報告を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上をもちまして、
建設企業委員会委員長の報告を終わります。 続いて、決算特別委員会委員長清水栄議員 (決算特別委員会委員長 清水 栄君 登壇)
◆決算特別委員会委員長(清水栄君) 十三番清水栄でございます。 去る平成二十二年九月
市議会定例会におきまして、本決算特別委員会に付託され、
継続審査となっておりました、認定第六号平成二十一年度長野市一般会計、各特別会計決算の認定について及び認定第七号平成二十一年度長野市各公営企業会計決算の認定について、以上二件の審査の経過及びその結果を御報告申し上げます。 審査の結果につきましては、お手元に配布されております決算特別委員会決定報告書のとおり決定した次第であります。 今回付託されました決算認定案件は、一般会計、十二の特別会計、六つの財産区特別会計及び五つの企業会計の合わせて二十四の会計であります。 一般会計の決算額につきましては、歳入は一千四百七十七億一千五百万円で予算額に対する割合は九十三・五パーセント、歳出は一千四百三十七億一千百万円で予算額に対する割合は九十・九パーセントで、歳入歳出差引残額は、四十億三百万円でありました。前年度と比較して、歳入では三・五パーセント、歳出では七・八パーセント、それぞれ増加しております。 本年十月に、委員会を八日間開催し、延べ三十五時間、市当局から提出された決算資料に基づき、実施事業、決算額等について、所管する各部局から説明を受け、慎重に審査したところ、予算の執行については、おおむね適正であるものと認めた次第であります。 本市の平成二十一年度の各主要指標を前年度と比較いたしますと、財政力指数は〇・七一四で〇・〇二七ポイント低下しましたが、経常収支比率は八十八・五パーセントで一・五ポイント、起債制限比率は十三・一パーセントで〇・九ポイントそれぞれ改善しております。 また、健全化判断比率のうち、実質公債費比率は十二・五パーセントで一・一ポイント、将来負担比率は五十五・三パーセントで十八・五ポイントそれぞれ改善し、国の示した早期健全化基準、財政再生基準を下回る健全な比率となっております。 雇用情勢の悪化や個人消費の低迷等が続く中、依然として、国、地方ともに厳しい財政状況下にありますが、引き続き財政の健全性維持に努めることを望むものであります。 次に、委員会における審査の経過、指摘事項等の概略について御報告申し上げます。 最初に、第三款民生費、第一項社会福祉費、第一目社会福祉総務費に関連して、民生児童委員活動事業について申し上げます。 民生・児童委員は、地域住民の生活状況の把握に努め、相談業務や援護指導を行っております。近年、高齢者の単身世帯や子供への虐待の増加などにより、民生・児童委員の業務は複雑化しているため、担い手不足が課題となっております。 そこで、関係機関との連携を密にし、人材確保に必要な支援を積極的に行っていくよう要望いたしました。 次に、第四款衛生環境費、第三項環境清掃費、第一目清掃総務費に関連して、ごみの減量・再資源化推進事業について申し上げます。 ごみの減量と分別の徹底及び排出量に応じた公平な負担を目的として、平成二十一年十月から、家庭ごみ処理手数料の有料化制度が始まりました。 市では、本制度の導入に当たり、延べ千回を超す住民説明会を開催するなど、制度の周知と、ごみの減量、分別の徹底を呼び掛けてきたところであります。この結果、本制度の導入前に比べ、ごみの減量化が図られているとのことでありますので、今後もごみの減量化を推進するよう要望いたしました。 また、市ではこれまで、資源物を回収した育成会やPTAなどの団体に対して報奨金を交付するなど、ごみの再資源化に努めてまいりましたが、循環型社会を構築する上では更なる取組が必要であります。 そこで、家庭ごみ処理手数料収入を有効に活用し、ごみの再資源化を更に推進するよう要望いたしました。 次に、第五款労働費、第一項労働諸費、第一目労働諸費に関連して、緊急雇用創出事業について申し上げます。 本事業は、企業の雇用調整により、離職を余儀なくされた非正規労働者や中高年齢労働者などの失業者に対し、雇用の機会を提供するものであります。平成二十一年度において、一時的に市の臨時職員等として四百一名を新たに雇用いたしましたが、現在の厳しい経済情勢下では、不十分であると感じているところであります。 そこで、市が率先して長期雇用し、雇用の拡大に積極的に努めていくよう強く要望いたしました。 次に、第八款土木費、第四項都市計画費、第四目公園緑化費に関連して、都市公園整備事業について申し上げます。 都市公園は、都市の中に緑とオープンスペースを確保し、休養やレクリエーションの場としての潤いの創出を図るとともに、災害時においては避難場所としての機能を併せ持つ、都市生活にとって必要不可欠な施設であります。 市では現在、幅広い世代が公園を利用しやすいように、車を使うことなく、歩いて行くことができる範囲に公園が必要との地域の要望を取り入れ、整備を進めているとのことでありますが、まだまだ少ない状態であります。 そこで、庁内関係部局との連携を密にし、都市公園整備を計画的に行っていくよう要望いたしました。 次に、第八款土木費全般に関連して、不用額について申し上げます。 毎年、市には道路、水路、河川等の新設、改良、維持補修等の地元要望が数多く寄せられておりますが、そのすべてを実施するには至っていない状況であります。 道路新設改良費等に多額の不用額が見受けられますが、入札差金や建物移転の遅れ等により、年度内に予算執行ができなかったものとのことであります。 そこで、地元要望が強く必要性の高い事業については、予算執行の弾力化に努めるよう要望いたしました。 次に、第九款消防費、第一項消防費、第二目非常備消防費に関連して、災害時の情報提供について申し上げます。 火災等の災害時に、支所等に災害現場の情報を求める住民が多いと聞いております。 市では現在、災害時の避難等の必要な情報伝達手段として、同報無線を初め、市の広報車、消防車等の巡回広報、自主防災会等を通じた呼び掛け、災害時放送協定を結んでいるテレビ・ラジオを活用しておりますが、今後も地域住民への適切な情報提供を行う行政の役割はますます高くなっていくものと思われます。 そこで、住民の安心・安全の確保のため、災害時に必要な情報を迅速かつ的確に提供できる連絡体制の整備に一層努めるよう要望いたしました。 次に、病院事業会計について申し上げます。 病院事業の経営状況につきましては、事業収益百五億四千二百六十六万円に対し、事業費用は百十億三千八百八十五万円で、差引き四億九千六百十九万円の純損失が計上され、平成二十年度に続く赤字決算となりました。この純損失を前年度からの繰越欠損金に加えた累積欠損金は、二十一億四千二百四十六万円となっております。 長野市民病院では、平成二十一年二月に策定された、長野市民病院中期経営健全化計画--公立病院改革プランに基づき、平成二十五年度の経常収支黒字化を目指しておりますが、四百床に増床した病院経営においては、病床利用率の向上に向けた医療スタッフの確保など、様々な課題があります。 このような中、平成二十一年度は、長野市民病院が四百床に増床して二年目でありましたが、四百床に対する病床利用率は前年度より七ポイント上昇し、七十六・八パーセントになったとのことであります。 今後も、高度専門医療の提供及び重点医療である救急医療の充実等に努めるとともに、医師及び看護師など医療スタッフの確保に努め、健全経営の実現に向け、努力していくよう要望いたしました。 次に、戸隠観光施設事業会計について申し上げます。 戸隠観光施設事業では、観光資源に恵まれている戸隠地区において、夏期は戸隠キャンプ場、冬期は戸隠スキー場を経営しております。本事業の経営状況につきましては、事業収益三千二百十八万円に対し、事業費用は一億六千七百五十七万円で、差引き一億三千五百三十八万円の純損失が計上され、平成二十年度に続く赤字決算となりました。この純損失を前年度からの繰越欠損金に加えた累積欠損金は、十一億九千五百九十万円となっております。 財政状況につきましては、一般会計からの長期借入金の未償還残高は十億三千百九十七万円であり、新たに二億二千五百万円の企業債を借り入れたことから、依然として債務超過の状態が続いております。 このような状況の中で、市では
指定管理者制度を導入し、平成二十一年四月から、社団法人長野市開発公社が管理運営を始めたところであります。
指定管理者の創意工夫により、戸隠観光施設が持つ魅力が最大限に引き出されることを期待するとともに、経営の健全化に向け更に努めていくよう要望いたしました。 以上、主なる事項について御報告申し上げました。委員会における意見及び要望につきましては、各部局が真しに受け止め、来年度の予算編成に反映されるよう切に望むものであります。 以上で報告を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上をもちまして、決算特別委員会委員長の報告を終わります。 次に、会議規則第四十五条第二項の規定により、公共交通対策特別委員会並びに市役所第一庁舎及び長野市民会館調査検討特別委員会から、中間報告をいたしたいとの申出がありますので、これを許します。 初めに、公共交通対策特別委員会委員長岡田荘史議員 (公共交通対策特別委員会委員長 岡田荘史君 登壇)
◆公共交通対策特別委員会委員長(岡田荘史君) 九番岡田荘史でございます。 私から、公共交通対策特別委員会の中間報告として、長野電鉄屋代線について申し上げます。 長野電鉄屋代線は、大正十一年に開通し、長野市と須坂市、千曲市を結ぶ重要な交通機関としてその役割を果たしてきました。しかしながら、利用者数は昭和四十年度の約三百三十万人をピークに、平成二十一年度には、約四十六万人とピーク時の十四パーセントにまで落ち込んでしまいました。また、屋代線の経常損益は、平成二十一年度には約一億七千万円の赤字となり、これまでの累積損失は五十億円を超えております。さらに、来年度からの八年間において、車両や変電所等の施設の更新に約三十一億円の投資が必要とされております。 長野電鉄株式会社では、こうした状況を打開すべく、経営の合理化に着手するとともに、イベント列車の運行など特徴ある事業を展開するなど、経営努力に努めてきたところではありますが、自助努力は限界に近づいております。 このような中、平成十九年十月に地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が施行され、平成二十年度からは、国が
地域公共交通総合連携計画の策定支援と計画に位置付けられた取組の支援を行う、地域公共交通活性化・再生総合事業が始まったところであります。 こうした背景から、平成二十一年五月に長野県を初めとして、長野市、須坂市及び千曲市の沿線三市や交通事業者などが、屋代線の活性化・再生に資する具体的な施策を連携して展開するため、長野電鉄活性化協議会を設置いたしました。そして、今年度から三か年の計画を策定し、実証実験の実施・評価及び各種調査を実施するとともに、新たな運営形態への移行の検討を行い、活性化施策の見直しや屋代線の運営スキームの方向性を決定していくこととなっております。 今年度、活性化協議会では実証実験として、七月から電車やバスによる運行頻度の増加や昼間時のサイクルトレイン、割引回数券の販売や住民の意識啓発に向けた広報活動などの事業に取り組んだ結果、屋代線の利用者数と収入が約一割増加するなど、取組の成果が現れた一方、費用対効果の面で課題も残りました。 活性化協議会は、実証実験の取組と併せ、住民アンケートや屋代線を取り巻く社会的状況などからみた将来推計、長野電鉄株式会社の経営分析など様々な角度から、将来の理想的な鉄道システムの方向性について検討を重ねた結果、十一月二十五日に新たな運営形態の方向性として三つの案を示しました。今回、一定の方向性を出す予定でありましたが、異論が出たことから、結論は先送りされたところであります。 翌二十六日、委員会を開催し、活性化協議会で示された内容について報告を受けました。 委員からは、「屋代線の利用者数が百万人を割り、ピーク時の三分の一にまで落ち込んだのが平成四年度である。長野電鉄は、なぜもっと早く手だてを打たなかったのか。人口減少の時代、少子化問題を含めて公共交通はどうあるべきか総合的な検討が必要だ。今後、公的支援をするにしても市民の理解が必要なので、より一層の意識啓発が必要だ。来年度六か月間の実証実験を行う計画を立て、長野電鉄の赤字分を沿線三市でどう負担していくか検討し、存続に向けた道筋をつけるべき。急いで結論を出さずに、長いスパンで利用促進策を含め、今後の方向性を考えていくべき。鉄路も文化財であり、地域の資産である。文化や環境、そして観光の視点を取り入れ、広域で検討して判断することが必要だ」との意見が出されました。 また、今定例会においては、屋代線の今後の方向性が大きな関心事となり、多くの議員が質問いたしました。さらに、沿線三市の議員有志が、屋代線の今後の在り方を検討するため、近く議員連盟を立ち上げ、活動を始めるといった動きもあります。 こうした状況を踏まえ、最後に委員会としての意見を申し上げます。 最終的には、長野電鉄活性化協議会で結論を出すところではありますが、沿線住民は屋代線の存続に向け、一生懸命活動しております。拙速に今後の方向性を判断するのではなく、市民が納得できる公的支援の在り方を含めて、今後の方向性を検討するよう強く要望するものであります。 以上で報告を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上をもちまして、公共交通対策特別委員会委員長の報告を終わります。 続いて、市役所第一庁舎及び長野市民会館調査検討特別委員会委員長阿部孝二議員 (市役所第一庁舎及び長野市民会館調査検討特別委員会委員長 阿部孝二君 登壇)
◆市役所第一庁舎及び長野市民会館調査検討特別委員会委員長(阿部孝二君) 二十六番阿部孝二でございます。 私から、市役所第一庁舎及び長野市民会館調査検討特別委員会の、調査検討状況について、中間報告をいたします。 長野市民会館の建設地を権堂東街区とする市の方針案については、十月二十日に開催した委員会において、本委員会としては、長野市民会館の建設地を権堂東街区とした市の方針案に反対である旨、総意として決定いたしました。 その後、市は十一月四日に、議会及び市民の意見、また長野市民会館建設検討委員会と市民ワークショップの意見などを総合的に判断した結果として、長野市民会館について、基本構想の理念に沿って、文化芸術振興が図れる施設とする、建設地は現在地を中心とする、合併特例債を活用し、平成二十六年度までに建設する、施設整備に当たり、将来の都市構造に配慮した道路整備が可能な配置とするとの基本的な考え方を提示し、併せて十二月中旬ころまでに建設地を決定したいとの方針も示されました。さらに、十一月二十二日には、これらの基本的な考え方に基づく市役所第一庁舎と長野市民会館の具体的な配置案として、A、Bの二案が示されたところであります。 この二案の特徴でありますが、A案は第一庁舎と市民会館を単独棟として併設し建設するもので、第一庁舎の一階から三階に市民窓口を配置し、市民会館のメーンホールは二階から配置されるものであります。一方、B案は低層階において第一庁舎と市民会館のロビー等を共用し一部合築で建設するもので、第一庁舎の二階と三階に市民窓口を配置し、市民会館のメーンホールは一階から配置されるものであります。 また、十一月二十五日の委員会では、八月に教育委員会から説明のありました、文化芸術振興の核となる新市民会館には、育む役割、楽しめる役割、創る役割及び繋げる役割の四つの役割を持たせ、機能面の充実を図っていきたいとの方針について、委員の構成に変更があったことから改めて説明を受け、さらに十二月六日の委員会では、市民会館市民ワークショップの代表者に参考人として御出席いただき、これまでの検討内容について意見をお聴きしたところであります。 これらの調査を踏まえ、十二月十三日に開催した委員会において、長野市民会館の建設地及び市役所第一庁舎と長野市民会館の配置に対する各会派の意見を委員から表明いたしました。 新友会からは、「市民会館は、現在地での建て替えに賛成。配置はB案を中心に検討すべき。立体駐車場の建設は、周辺の民有地の取得等の可能性も含めて検討してほしい。新庁舎は、市民に分かりやすく効率的な配置とし、支所機能の在り方も併せて検討する必要がある。防災拠点として必要な機能を備えるように。市民会館は、文化芸術の拠点として、リハーサル室や練習室などの機能を充実させてほしい」といった意見が、共産党からは、「建て替えには反対。先日行われた世論調査の結果でも、市の方針に対して反対が多い。十分に時間をかけて取り組むべき。保存すべきとの要望も尊重すべき。立体駐車場等も含めると百二十四億円もの事業費となる。もっと市民の意見を聴きながら進めるべき。耐震改修や必要なリフォームを行えば当面は使えるのではないか」といった意見が、公明党からは、「現在地での建て替えに賛成。新庁舎は、ワンストップサービスを取り入れ、業務の見直し等によりスリム化に努める。簡素で機能性の高いものとし、防災拠点として充実したものとする。庁舎西側に緑地など、ゆったりした空間を設ける。配置は、上層階においても共用できる部分を広げるなどして、B案を中心に考えるべき」といった意見が、政信会からは、「市民会館は、市が示した四つの役割を満たす施設としてほしい。第一庁舎を仮移転する案を考えられないか。空いている支所等を利用すれば、十一億円の移転費用は相当圧縮できる。仮移転が無理ならば、市民会館は別な場所に造り、第一庁舎は現在地にワンストップサービスができるものを造ったらどうか。建て替えは必要だが、市民の意見を聴くことも重要である」といった意見が、市民ネットからは、「現在地での建て替えに賛成。候補地を三か所に絞った経緯を踏まえると、別の場所という案はない。メーンホールは千席程度とし、芸術文化を創るという機能を充実させ、利用しやすい開館時間とすべき。合併特例債の利用は必要最小限に。配置はB案の方がベターであるがベストではない。同時解体・同時建設についても精査する必要がある。現在、示されている案についても市民説明会は必要である」といった意見が、それぞれ表明されました。 また当日、委員外議員として出席を求めた無所属議員からは、「現在地での建て替えに反対。耐震改修により耐震性を確保。文化芸術振興は、できることを行いながら、今後どのように振興していくのか、そのために何が必要なのか、時間をかけて検討してほしい」、「現在地での建て替えに賛成。利便性の良い施設を造ってほしい」、「合併特例債を使って両施設を建て替える考え方には賛成だが、市民会館は現在地と権堂に機能を分けて建設すべき。議会は、余り性急に枠組みを決めるべきではない」との意見表明がありました。 なお、今後、長野市民会館建設検討委員会の御意向を確認し、御意見をお聴きする機会を設けることについて検討することが確認されたことを申し添えます。 以上で報告を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上をもちまして、市役所第一庁舎及び長野市民会館調査検討特別委員会委員長の報告を終わります。 ただ今行いました各
委員長報告に対する質疑、討論がありましたら、至急文書により御提出願います。 議事整理のため午後三時まで休憩いたします。 午前十一時一分 休憩 午後三時 再開
○議長(
三井経光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただ今から、各
委員長報告に対する質疑、討論、採決を行います。 初めに、
総務委員会所管の議案第百三十号長野市財産区特別会計設置条例の一部を改正する条例、議案第百三十一号長野市
過疎地域自立促進基金条例、議案第百三十八号長野市地域情報通信施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例、議案第百四十四号長野市
過疎地域自立促進計画を定めることについて、議案第百四十五号町の区域の変更について、議案第百四十六号字の区域の変更について、議案第百五十号長野市戸隠情報通信施設ほか三施設の
指定管理者の指定について、議案第百五十一号長野市豊野東部地区集会所の
指定管理者の指定について、議案第百八十九号土地の買入れについて、以上九件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、同じく
総務委員会所管の議案第百四十九号長野市篠ノ井市民会館ほか一施設の
指定管理者の指定について、以上一件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君) 賛成多数と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、同じく
総務委員会所管の請願第二十二
号武器輸出三原則の堅持を求める請願、以上一件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君) 賛成多数と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、
福祉環境委員会所管の議案第百二十六号平成二十二年度長野市国民健康保険特別会計補正予算、議案第百二十七号平成二十二年度長野市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算、議案第百三十二号長野市授産施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例、議案第百三十四号長野市信州新町福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例、議案第百三十五号長野市ポイ捨て等を防止し、ごみのないきれいなまちをつくる条例、議案第百五十二号長野市民病院の
指定管理者の指定について、議案第百五十三号長野市ふれあい福祉センターの
指定管理者の指定について、議案第百五十四号長野市信州新町福祉センターの
指定管理者の指定について、議案第百五十五号信州新町授産センターの
指定管理者の指定について、議案第百五十六号中条社会就労センターの
指定管理者の指定について、議案第百五十七号長野市中条老人福祉センターほか一施設の
指定管理者の指定について、議案第百五十八号長野市障害者福祉センターの指定管理の指定について、議案第百五十九号長野市ななせ仲まち園ほか二施設の
指定管理者の指定について、議案第百六十号長野市愛の樹園ほか一施設の
指定管理者の指定について、議案第百六十一号長野市ひかり学園の
指定管理者の指定について、議案第百六十二号長野市障害者福祉施設ハーモニー桃の郷の
指定管理者の指定について、議案第百六十三号長野市美和荘の
指定管理者の指定について、議案第百六十四号長野市芋井保育園ほか三施設の
指定管理者の指定について、請願第二十三
号脳脊髄液減少症の診断・治療の確立を求める請願、請願第二十四
号機能性低血糖症に係る国の取組を求める請願、以上二十件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、同じく
福祉環境委員会所管の議案第百三十三号長野市保育所設置及び使用条例の一部を改正する条例、議案第百三十六号長野市廃棄物の適正な処理の確保に関する条例、議案第百三十七号長野市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例、議案第百六十五号長野市上駒沢人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百六十六号長野市浅川西条人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百六十七号長野市篠ノ井中央人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百六十八号長野市上町人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百六十九号長野市上石川人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百七十号長野市松代人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百七十一号長野市金井山人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百七十二号長野市町川田人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百七十三号長野市川中島人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百七十四号長野市田牧人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百七十五号長野市浅野人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、議案第百七十六号長野市豊野人権同和教育集会所の
指定管理者の指定について、以上十五件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君) 賛成多数と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、同じく
福祉環境委員会所管の請願第二十五
号ILO看護職員条約・夜業条約に基づき、医療・
介護労働者の大幅増員と夜勤改善を求める請願、請願第二十七
号消費者物価の下落に伴う二〇一一年度の
年金引下げをしないことを求める意見書の採択を求める請願、以上二件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君) 賛成多数と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、同じく
福祉環境委員会所管の請願第二十六
号後期高齢者医療制度の廃止に関する意見書の提出を求める請願、請願第二十八号「最低保障年金制度の制定に関する意見書」の採択を求める請願、以上二件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君) 賛成多数と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、
経済文教委員会所管の議案第百三十九号長野市戸隠観光施設事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例、議案第百四十号長野市農業委員会に関する条例の一部を改正する条例、議案第百四十三号長野市立学校設置条例の一部を改正する条例、議案第百四十七号土地改良事業の施行について、議案第百四十八号土地改良事業の計画変更について、議案第百七十七号長野市蚊里田市民農園の
指定管理者の指定について、議案第百七十八号長野市小森市民農園ほか三施設の
指定管理者の指定について、議案第百八十一号長野市中条農林産物直売施設の
指定管理者の指定について、議案第百八十二号聖山パノラマホテルほか三施設の
指定管理者の指定について、議案第百八十七号長野市総合レクリエーションセンターの
指定管理者の指定について、議案第百九十一号訴訟上の和解応諾について、議案第百九十二号工事請負契約の締結について、議案第百九十三号工事請負契約の締結について、請願第二十九
号環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)
交渉参加反対を求める請願、以上十四件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、同じく
経済文教委員会所管の議案第百七十九号長野市戸隠体験市民農園の
指定管理者の指定について、議案第百八十号長野市中条地域特産物販売施設の
指定管理者の指定について、議案第百八十三号長野市中条地域振興施設やきもち家ほか一施設の
指定管理者の指定について、議案第百八十五
号長野市営長野運動公園総合運動場ほか一施設の
指定管理者の指定について、議案第百八十六号長野市営南長野運動公園総合運動場の
指定管理者の指定について、議案第百八十八号長野市
営真島総合スポーツアリーナほか一施設の
指定管理者の指定について、以上六件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君) 賛成多数と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、同じく
経済文教委員会所管の
継続審査中の請願第二十一号EPA・
FTA推進路線の見直しを求める請願、以上一件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君) 賛成多数と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、
建設企業委員会所管の議案第百二十八号平成二十二年度長野市水道事業会計補正予算、議案第百二十九号平成二十二年度長野市下水道事業会計補正予算、議案第百四十一号長野市営住宅の設置及び管理に関する条例等の一部を改正する条例、議案第百四十二号長野市有料駐車場条例の一部を改正する条例、議案第百八十四号長野市茶臼山動物園ほか三施設の
指定管理者の指定について、議案第百九十号市道路線の認定及び廃止について、議案第百九十四号工事変更請負契約の締結について、請願第三十号「新築・
住宅リフォーム助成制度(仮称)」の制定に関する請願、以上八件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、決算特別委員会所管の
継続審査中の認定第七号平成二十一年度長野市各公営企業会計決算の認定について、以上一件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、同じく決算特別委員会所管の
継続審査中の認定第六号平成二十一年度長野市一般会計、各特別会計決算の認定について、以上一件、質疑の通告がありませんので、討論に入ります。 討論の通告がありますので、これより討論を行います。
委員長報告に反対、二十五番
佐藤久美子議員 (二十五番
佐藤久美子君 登壇)
◆二十五番(
佐藤久美子君) 二十五番、日本共産党長野市議団
佐藤久美子です。 認定第六号平成二十一年度長野市一般会計、各特別会計決算の認定について、決算特別委員会
委員長報告に反対の立場で討論をいたします。 〇八年秋のリーマンショックを契機として雇用情勢の悪化と個人消費の低迷などが続き、国も地方もますます厳しい財政状況にあります。長野市民の切実な要望として雇用の問題、特に若者雇用や暮らしの困難さがあります。 よって、市民の暮らしと営業を守り、福祉向上のために平成二十一年度の決算審査において、何点か指摘をさせていただきました。 まず、雇用問題にかかわって雇用創出事業や補正予算が組まれてきましたが、一時的な半年雇用ではなく、継続性を持った雇用施策が必要と考えます。雇用創出事業四百一人、二千三百六十三万四千五百四十五円。就職支援事業は相談員三人が当たり六千七百十二件、そのうち五十五歳から六十五歳が五千八百八十五人、若者二百二十人、障害者六百七人とのことでした。相談体制の更なる拡充と、特に若者雇用に特段の取組を求めるものであります。同時に、NTTコールセンターの雇用については、当初の見込みが四百人であったものが実際二百五十人とのこと、指導の強化を求めます。 官製ワーキングプアの問題についても深刻な事態であります。長野市職員四千八十三人のうち、正規職員は二千六百三十八人、嘱託職員一千百四十四人、臨時職員三百一人で、非正規職員は三十五パーセントを超えています。嘱託職員の一般事務は二百八十九人、月額十三万四千四百円、年支給額は百八十一万四千四百円。保育士は二百五十八人、月額十六万円、年支給額は二百十六万円です。現場では八割が非正規職員で、職員会議もままならないというところもあります。 雇用問題については、市の姿勢で大きな影響があり、積極的に初級職や現業職などの職員採用や待遇改善を進め、市自ら希望を発信していただきたいと切望します。 庁舎の整備基金三億四百七十二万九千九百十二円について、二十一年度予算議会で当市議団は減額を求め修正案を提出いたしましたが、市民の暮らしより大型箱物事業を優先する姿勢が明確です。市はまちづくりアンケートで市民五千人へのアンケートを行い、六十八・四パーセントの回収率でしたが、百九十七万三千八百八十円の決算でした。大型事業を進めるに当たって、市民の合意と納得を得るために、より広い市民の意見を聴くために、これからでも方法を検討すべきと考えます。
指定管理者制度の導入が進んでいますが、公務の市場化では市民サービスの向上につながりません。公務は人によって支えられており専門性、継続性が重要であり、公的責任の後退を招かないために公募の方法、地元の団体育成などが必要と考えます。財政が厳しいとの理由で市民の要望は後回しにされています。建設部道路課では、地元要望の実施率が平成十五年当時は、実施率六十三・四パーセントだったものが、平成二十一年度は実施率四十四・二パーセントと大幅な落ち込みであります。建設部全体の入札差金の活用も含め、実施率を高めるよう要望するところです。 また、平成二十一年十月から家庭ごみ処理手数料の有料化制度が始まり、年間換算では四億二千万円の負担増となります。 人権同和教育については、全校を指定校として特別に力を入れておられますが、いじめの問題や学校に行けない子供たちの心に寄り添った真の人権教育が行われていくことを強く求めます。また、子ども人権同和教室も既に役割は終わっていると考えます。同和事業は終結していますが、住宅新築資金の滞納については、適切な指導を求めます。同和行政の完全な終結を求めるものです。 浅川改修期成同盟会など浅川流域の各種同盟会に補助金を支出しています。同盟会では、浅川ダムの推進を決議していますが、市民の声はダムの見直しであります。しかも、内水被害ではダムありの方がダムなしより被害が大きくなることが県の公式文書で明らかになりました。毎年のように被害を受けているのは内水被害です。ダムを造れば浅川の被害はなくなるかのような説明をしてきたことは、全く市民を欺いてきたということです。ポンプの能力アップだけでなく遊水地の設置など、内水対策の早急な実施を県に要望するよう求め、また市の負担金の返還についても、利子を含めた返還金を改めて要求すべきと考えます。 以上、反対討論といたします。
○議長(
三井経光君) 以上で討論を終結いたします。 採決に入ります。 採決を行います。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君) 賛成多数と認めます。 よって、
委員長報告のとおり決しました。 次に、各常任委員会所管の議案第百二十五号平成二十二年度長野市
一般会計補正予算、以上一件、質疑、討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 各
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、各
委員長報告のとおり決しました。 次に、議会第三十七号
総務委員会閉会中継続調査申出についてお諮りいたします。本件については、この際、本日の日程に追加し、議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、本日の日程に追加し、議題とすることに決しました。 議会第三十七号
総務委員会閉会中継続調査申出についてを議題といたします。 会議規則第百四条の規定により、お手元に文書をもって配布のとおり、
総務委員会委員長から閉会中の継続調査の申出があります。 お諮りいたします。
総務委員会委員長から申出のとおり、閉会中の継続調査をすることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、
総務委員会委員長の申出のとおり決しました。 次に、議員各位にお諮りいたします。本日、市長から提出されました議案第百九十五号から議案第百九十九号まで及び諮問第四号、以上六件の取扱いについては、議会運営委員会の意見を徴しました結果、本日の日程に追加し、議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、本日の日程に追加し、議題とすることに決しました。 議案第百九十五号教育委員会委員の任命について、本件を議題といたします。 理事者から提案理由の説明を求めます。 鷲澤市長 (市長 鷲澤正一君 登壇)
◎市長(鷲澤正一君) 議案第百九十五号教育委員会委員の任命につきまして御説明申し上げます。 これは、来る十二月二十二日をもちまして任期満了となります小泉敬治委員の後任といたしまして、長野市吉田一丁目五番十九号、近藤守氏を新たに任命いたしたく、また現委員の長野市大字長野東後町二十一番地九百六号、夏目潔氏を再度任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第四条第一項の規定により提出した次第であります。 何とぞ御同意をお願い申し上げます。 以上です。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり任命について同意をすることに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり任命について同意することに決しました。 次に、議案第百九十六号公平委員会委員の選任について、本件を議題といたします。 理事者から提案理由の説明を求めます。 鷲澤市長 (市長 鷲澤正一君 登壇)
◎市長(鷲澤正一君) 議案第百九十六号公平委員会委員の選任につきまして御説明申し上げます。 これは、来る十二月二十七日をもちまして任期満了となります現委員の長野市大字南堀二十六番地十五、篠原澄子氏を再度選任いたしたく、地方公務員法第九条の二第二項の規定により提出した次第であります。 何とぞ御同意をお願い申し上げます。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり選任することについて同意することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり選任について同意することに決しました。 次に、議案第百九十七号固定資産評価審査委員会委員の選任について、本件を議題といたします。 理事者から提案理由の説明を求めます。 鷲澤市長 (市長 鷲澤正一君 登壇)
◎市長(鷲澤正一君) 議案第百九十七号固定資産評価審査委員会委員の選任につきまして御説明申し上げます。 これは、来る十二月二十六日をもちまして任期満了となります現委員の長野市三輪六丁目二十一番九号、中村隆次氏を再度選任いたしたく地方税法第四百二十三条第三項の規定により、提出した次第であります。 中村氏は、平成十九年十二月二十七日から現在までの三年間、本市固定資産評価審査委員会委員を務められ、その人格と行政に対する識見は固定資産評価審査委員会委員として誠に適任であります。 何とぞ御同意をお願い申し上げます。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり選任について同意することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり選任について同意することに決しました。 次に、議案第百九十八号長野市松代財産区管理委員の選任について、本件を議題といたします。 理事者から提案理由の説明を求めます。 鷲澤市長 (市長 鷲澤正一君 登壇)
◎市長(鷲澤正一君) 議案第百九十八号長野市松代財産区管理委員の選任につきまして、御説明申し上げます。 これは来る十二月二十二日をもちまして、長野市松代財産区管理委員の七名の方々が任期満了となりますことから、次期委員として、再任三名、新任四名の方々を選任いたすものであります。 再任の方々は、長野市松代町豊栄二千四百七十八番地イ号地、飯島昭雄氏、長野市松代町西寺尾九百五十七番地、畑正彦氏、長野市稲里町中央二丁目二番二十三号、宮崎敏夫氏、新任の方々は、長野市松代町豊栄五千七百三十番地二、船木孝美氏、長野市松代町東条一千九百六十四番地五、中澤克洋氏、長野市篠ノ井東福寺一千四百五十八番地、北沢昭一氏、長野市小島田町一千百十二番地、中村弘氏であります。 以上の方々は、いずれも住民の信望も厚く、長野市松代財産区管理委員として誠に適任と存じますので、長野市松代財産区管理会条例第三条の規定により提出した次第であります。 何とぞ御同意をお願い申し上げます。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり選任について同意することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり選任について同意することに決しました。 次に、議案第百九十九号長野市豊栄財産区管理委員の選任について、本件を議題といたします。 理事者から提案理由の説明を求めます。 鷲澤市長 (市長 鷲澤正一君 登壇)
◎市長(鷲澤正一君) 議案第百九十九号長野市豊栄財産区管理委員の選任につきまして御説明申し上げます。 これは、来る十二月二十二日をもちまして、長野市豊栄財産区管理委員の七名の方々が任期満了となりますことから、次期委員として再任一名、新任五名、計六名の方々を選任いたすものであります。 再任の方は、長野市松代町豊栄二千二百七十二番地、神戸安治氏、新任の方々は、長野市松代町豊栄百三十三番地、新谷典之氏、長野市松代町豊栄三千六百六十八番地、野村和男氏、長野市松代町豊栄五千七十四番地、青山益登氏、長野市松代町豊栄五千七百五十二番地二、朝田章氏、長野市松代町豊栄六千二百五十二番地、宮下亮一氏であります。 以上の方々は、いずれも住民の信望も厚く、長野市豊栄財産区管理委員として誠に適任と存じますので、長野市豊栄財産区管理会条例第三条の規定により提出した次第であります。 何とぞ御同意をお願い申し上げます。 以上です。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり選任について同意することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり選任について同意することに決しました。 次に、諮問第四号人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて、本件を議題といたします。 理事者から提案理由の説明を求めます。 鷲澤市長 (市長 鷲澤正一君 登壇)
◎市長(鷲澤正一君) 諮問第四号人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることにつきまして御説明申し上げます。 これは、来る平成二十三年三月三十一日をもちまして任期満了となります一名の委員の再任並びに任期満了後、後任者が未定となっております新任の委員一名を推薦しようとするものであります。 再任の方は、長野市信州新町日原西四百七十五番地、古山定男氏、新任の方は、長野市箱清水二丁目十五番十一号、田口久子氏であります。 以上の方々は、それぞれ住民の信望も厚く、地域の良き指導者であり、人格、識見共に優れ、人権擁護委員として誠に適任と存じますので、人権擁護委員法第六条第三項の規定により提出した次第であります。 何とぞ御同意をお願い申し上げます。 以上。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり推薦について同意することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり推薦することに決しました。 次に、議長の手元に議会第三十八号から議会第四十一号までの意見書案四件が提出されております。 お諮りいたします。以上の各議案の取扱いについては、議会運営委員会の意見を徴しました結果、本日の日程に追加し、議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、本日の日程に追加し、議題とすることに決しました。 初めに、
福祉環境委員会委員長高野正晴議員から提出の議会第三十八
号脳脊髄液減少症の診断・治療の確立を求める意見書(案)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。
福祉環境委員会委員長高野正晴議員 (
福祉環境委員会委員長 高野正晴君 登壇)
◆
福祉環境委員会委員長(
高野正晴君) 五番
高野正晴でございます。 私から、議会第三十八
号脳脊髄液減少症の診断・治療の確立を求める意見書(案)の提案説明をいたします。 説明につきましては、お手元に配布されております案文の朗読により代えさせていただきます。 脳脊髄液減少症の診断・治療の確立を求める意見書(案) 脳脊髄液減少症は、交通事故やスポーツ外傷等、身体への強い衝撃により、脳脊髄液が漏れることで、頭痛、めまい、耳鳴りなど様々な症状を引き起こします。 今年度から、脳脊髄液減少症については、検査までは保険が適用されるようになりました。しかしながら、有効な治療法として実施されているブラッドパッチ療法については、いまだに保険適用されていないことから、患者とその家族は、高額な治療費により、経済的、精神的に大きな負担を強いられています。 国では、平成十九年度に脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究班を立ち上げ、統一的な診断基準と治療のガイドラインの策定を進めていますが、速やかに策定することが求められます。併せて、ブラッドパッチ療法を保険適用することが必要です。 よって、国におかれては、下記の措置を講じられるよう強く要請し、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出します。 記 一 脳脊髄液減少症の診断基準を速やかに定めること。 二 脳脊髄液減少症のガイドラインを策定し、ブラッドパッチ療法を治療法として認め、早期に保険適用すること。 三 ブラッドパッチ療法を災害共済給付制度、労働者災害補償保険及び自動車損害賠償責任保険の対象に速やかに加えること。 あて先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、厚生労働大臣、総務大臣、国土交通大臣及び文部科学大臣であります。 何とぞ議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、私からの提案説明を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり可決されました。 次に、同じく
福祉環境委員会委員長高野正晴議員から提出の議会第三十九
号機能性低血糖症に係る取組を求める意見書(案)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。
福祉環境委員会委員長高野正晴議員 (
福祉環境委員会委員長 高野正晴君 登壇)
◆
福祉環境委員会委員長(
高野正晴君) 五番
高野正晴でございます。 私から、議会第三十九
号機能性低血糖症に係る取組を求める意見書(案)の提案説明をいたします。 説明につきましては、お手元に配布されております案文の朗読により代えさせていただきます。 機能性低血糖症に係る取組を求める意見書(案) すい臓の機能失調等による血糖値の調整異常によって発症する機能性低血糖症は、医療関係者の間でもまだ認知度が低い疾患です。 機能性低血糖症は、食生活の乱れやアルコールなどの過剰摂取等により、血糖値が急激に低下したり低い状態にとどまったりする疾患で、近年一部の医療関係者により研究が始まっています。 機能性低血糖症による脳への血糖補給不足に加え、アドレナリンなどの内分泌系異常や自律神経への影響により、身体面や精神面に様々な症状を引き起こすことが分かってきています。さらに、症状から精神疾患や神経疾患などと誤った診断をされるケースも少なくありません。 機能性低血糖症と正しく診断されたことで、治療により症状が改善し、社会復帰した例は数多くあります。しかしながら、診断に必要な五時間の耐糖能精密検査は保険適用されていないことから、高額な自己負担が必要となるだけでなく、実施している医療機関も少ないことが課題となっています。 こうした状況を解決するため、機能性低血糖症が、一日も早く社会に認知され、安心して医療を受けられる体制を整備することが必要です。 よって、国におかれては、下記の措置を講じられるよう強く要請し、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出します。 記 一 機能性低血糖症に対する医学研究の進展と的確な診断及び治療法の普及に向け、早急に調査研究を進めること。 二 機能性低血糖症の認知と意識啓発、検査体制の拡充を図ること。 三 機能性低血糖症の診断に係る五時間の耐糖能精密検査を保険適用の対象とすること。 四 都道府県ごとに、的確な診断と治療ができる医師を養成・配置すること。 あて先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣及び厚生労働大臣であります。 何とぞ議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、私からの提案説明を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり可決されました。 次に、同じく
福祉環境委員会委員長高野正晴議員から提出の議会第四十号子ども・子育て新システムに関する意見書(案)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。
福祉環境委員会委員長高野正晴議員 (
福祉環境委員会委員長 高野正晴君 登壇)
◆
福祉環境委員会委員長(
高野正晴君) 五番
高野正晴でございます。 私から、議会第四十号子ども・子育て新システムに関する意見書(案)の提案説明をいたします。 説明につきましては、お手元に配布されております案文の朗読により代えさせていただきます。 子ども・子育て新システムに関する意見書(案) 国では、幼保一本化を含む新たな
次世代育成支援のための包括的、一元的なシステムの構築を目指し検討を重ねる中、本年六月、子ども・子育て新システム基本制度案要綱を公表しました。 要綱には、子ども・子育て関連の国庫補助負担金等から成る財源を一本化し、市町村に対して包括的に交付する、(仮称)子ども・子育て包括交付金の導入や、実施主体である市町村が自由度を持って地域の実情に応じたサービス・給付を提供できることなどがうたわれています。 市町村の自由度を尊重するとしているものの、市町村の積極的な取組を引き出すために、財源の裏付けを含めて国がどういう役割を果たすのか具体的なものが見えてきません。 国と地方の役割に関する具体的な制度設計に向け、大都市とは課題が異なる地方の意見も十分に反映させるとともに、実施に当たっては、市町村が行うサービス・給付に対し、財源の裏付けを確実に行うことが求められます。 よって、国におかれては、下記の措置を講じられるよう強く要請し、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出します。 記 一 実施主体である市町村が行うサービスに対し、財源の裏付けを確実に行うこと。 二 地方の意見も十分に反映させた制度とすること。 三 地方の負担金については、市町村と十分協議すること。 あて先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣府特命担当大臣(行政刷新)、国家戦略担当大臣、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全、少子化対策、男女共同参画)、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣及び経済産業大臣であります。 何とぞ議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、私からの提案説明を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり可決されました。 次に、
経済文教委員会委員長池田清議員から提出の議会第四十一号環太平洋パートナーシップ(TPP)協定に関する意見書(案)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。
経済文教委員会委員長池田清議員 (
経済文教委員会委員長 池田 清君 登壇)
◆
経済文教委員会委員長(池田清君) 二十四番池田清でございます。 私から、議会第四十一号環太平洋パートナーシップ(TPP)協定に関する意見書(案)の提案説明をいたします。 説明につきましては、お手元に配布されております案文の朗読により代えさせていただきます。 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定に関する意見書(案) 国は、十一月九日に包括的経済連携に関する基本方針を閣議決定し、同月横浜市で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議において、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定に関し、国内の
環境整備を早急に進めるとともに関係国との協議を開始することを表明しました。 TPP協定は、関税撤廃の例外を認めない完全な自由貿易化を目指しており、物品貿易だけでなくサービス貿易、政府調達、知的財産や人の移動等を含む包括的な交渉が行われることとなります。十分な対策のないまま、拙速にこの交渉に参加し、関税等の国境措置が撤廃された場合、国内の農業生産額や
食料自給率及び農業・農村の多面的機能の維持・存続を根底から揺るがすのみならず、情報、金融、郵政等幅広い分野、さらには雇用への深刻な影響も懸念されます。 また、TPP協定による地方への影響も大きく、
食料自給率の低下等による市民の食への不安の増大や、農業・食品関連産業等の生産額減少による雇用機会の喪失とそれに伴う地域経済の崩壊が懸念され、市民生活に甚大な影響を与えかねません。 よって、国におかれては、下記の措置を講じられるよう強く要請し、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出します。 記 一 TPP協定に関する情報が錯綜していることから、的確に情報を収集し、その提供に努めること。 二 全品目についての関税撤廃が原則であるTPP協定については、国会等において十分に審議するなど、国民的合意が得られるまで参加しないこと。 三 国際貿易交渉に当たっては、各分野において適切な国内対策を先行的に実施すること。特に、農業分野に関しては、食の安全と安定的な供給、
食料自給率の向上、国内農業・農村の振興等を損なうことのないよう対応すること。 あて先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、外務大臣、農林水産大臣、経済産業大臣及び国家戦略担当大臣であります。 何とぞ議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、私からの提案説明を終わります。
○議長(
三井経光君) 以上で説明を終わります。 本件の質疑に関しては通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。本件に関しては委員会付託を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、直ちに採決に入ります。 採決を行います。 本件を原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者挙手)
○議長(
三井経光君)
全員賛成と認めます。 よって、原案のとおり可決されました。 次に、日程に従い、議会第三十六号長野市選挙管理委員及び補充員の選挙を行います。 初めに、選挙管理委員の選挙を行います。 議場の閉鎖を命じます。 (議場閉鎖)
○議長(
三井経光君) ただ今の
出席議員数は四十名であります。 この際、選挙の方法について申し上げます。 会議規則によりますと、投票用紙を配布後、職員の点呼に応じ順次投票を行うことになっておりますが、この際は従来の例により、投票用紙の配布については議席正面で行い、正面に設置の記載台において記載の上、投票願うよう取り扱ってまいりたいと思います。 なお、若林清美議員から、身体の故障により自ら投票の記載をすることができないため、議長に対し代理投票の申請がありました。 よって、公職選挙法第四十八条及びこれを準用する地方自治法第百十八条の規定により、投票を補助すべき者として、職員増田浩君、職員宮沢彰君の二名を選任し、補助をいたさせることといたします。 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。 投票箱を改めさせます。 (投票箱点検)
○議長(
三井経光君) 異状なしと認めます。 議席一番と四十番から順次投票を願います。 (投票)
○議長(
三井経光君) 投票漏れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。 (議場開鎖)
○議長(
三井経光君) 開票を行います。 この際、会議規則第三十一条第二項の規定により、開票立会人に議席一番西沢利一議員、議席四十番
塩入学議員を指名いたします。 両議員の立会いをお願いいたします。 (開票)
○議長(
三井経光君) 選挙の結果を報告いたします。 投票総数四十票、これは先ほどの
出席議員数に符合いたしております。 そのうち、有効投票三十九票、無効投票一票。 有効投票中 藤沢敏明君 九票 越野 要君 八票 中澤延子さん 八票 伊藤邦広君 七票 若狭市博君 七票 この選挙の法定得票数は三票であります。 よって、藤沢敏明君、越野要君、中澤延子さんが長野市選挙管理委員の当選の資格を有するわけでありますが、四位の伊藤邦広君と若狭市博君の得票は同数であります。 よって、地方自治法第百十八条の規定により準用する公職選挙法第九十五条第二項の規定によって、第四位の当選者はくじで定めることになりました。 この際、くじの準備のため、暫時休憩いたします。 午後四時十九分 休憩 午後四時二十四分 再開
○議長(
三井経光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 くじの手続について申し上げます。 くじは、伊藤邦広君と若狭市博君が議場におられませんので、両君に代わり職員に引かせることにいたします。くじは、二回に分けて行います。第一回は、くじを引く順位を決めるためのものであります。第二回は、くじを引く順位に従い、当選人を決定するものであります。 この際、会議規則第三十一条第二項の規定により、立会人に議席二番小泉栄正議員、議席三十九番石坂郁雄議員を指名いたします。両議員の立会いをお願いいたします。 まず、くじを引く順位を決めるくじを行います。 被選挙人伊藤君の代わりに職員西沢真一君、被選挙人若狭君の代わりに職員宮沢彰君にくじを引かせます。くじは被選挙人のあいうえお順に引いていただきます。 (くじ引き)
○議長(
三井経光君) くじを引く順位が決定いたしましたので、報告いたします。 まず初めに、伊藤邦広君、次に若狭市博君、以上のとおりです。 ただ今の順位により、当選人を決定するくじを行います。職員にくじを引かせます。 (くじ引き)
○議長(
三井経光君) くじの結果を報告いたします。 伊藤邦広君が当選のくじを引かれました。 よって、藤沢敏明君、越野要君、中澤延子さん、伊藤邦広君が長野市選挙管理委員に当選されました。 次に、補充員の選挙を行います。 議場の閉鎖を命じます。 (議場閉鎖)
○議長(
三井経光君) ただ今の
出席議員数は四十名であります。 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。 投票箱を改めさせます。 (投票箱点検)
○議長(
三井経光君) 異状なしと認めます。 議席一番と四十番から順次投票を願います。 (投票)
○議長(
三井経光君) 投票漏れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。 (議場開鎖)
○議長(
三井経光君) 開票を行います。 この際、会議規則第三十一条第二項の規定により、開票立会人に議席三番宮崎治夫議員、議席三十八番
望月義寿議員を指名いたします。 両議員の立会いをお願いいたします。 (開票)
○議長(
三井経光君) 選挙の結果を報告いたします。 投票総数四十票、これは先ほどの
出席議員数に符合いたしております。 そのうち、有効投票四十票、無効投票なし。 有効投票中 池田 宏君 九票 蟻川八重子さん 八票 大久保富子さん 八票 竹中禎子さん 八票 山田昌利君 七票 以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は三票であります。 よって、池田宏君、蟻川八重子さん、大久保富子さん、竹中禎子さんが長野市選挙管理委員補充員に当選されました。 以上をもちまして、本定例会に提案されました案件の審議は全部終了いたしました。 閉会に当たり一言あいさつを申し上げます。 議員の皆様には、去る十二月二日から本日まで、上程案件の審議に御精励を賜り、ここに滞りなく議事が終了いたしましたことは、誠に御同慶にたえません。また、議会運営に当たりまして格別の御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、去る十一月二十六日に円高・デフレ対応のための緊急経済対策に係る国の補正予算が成立したところであります。この予算を活用し、本市地域経済を活性化するため、速やかな対策が講じられることを期待するとともに、特に地域活性化交付金については、本市においても、迅速な補正予算の編成により、積極的な活用が図られることを願うものであります。 日銀が今月十五日に発表した全国企業短期経済観測調査によると、現在の景況感を示す業況判断指数は、昨年三月の調査以来、一年九か月ぶりに悪化したとのことであり、県内企業短観でも同様の結果となっております。 また、雇用についても、本年度の大企業の新卒採用計画は過去二番目の減少幅とのことであり、来年度も大変厳しい状況とのことであります。このまま景気が後退することのないよう、適切な経済政策が速やかに実施されることを切に願うものであります。 全国地域リーグ決勝大会で準優勝したAC長野パルセイロは、今月八日、日本フットボールリーグ--JFLへの加盟が承認されました。誠におめでとうございます。 来年は、ホームスタジアムである南長野運動公園総合運動場・総合球技場を改修し、新たな挑戦を支援してまいるとともに、更に大きな夢がかなうことを期待しております。 本定例会では、初日に市役所第一庁舎及び長野市民会館調査検討特別委員会から、十月二十日の委員会において全員一致で、長野市民会館の建設地を権堂東街区とした市の方針案に反対である旨、決定したこと。十一月四日に市から、長野市民会館の建設地は、現在地を中心とするとの新たな方針が表明されたことなどが報告されました。 さらに、本日の中間報告では十二月六日に、市民会館市民ワークショップ代表者を参考人として招致し、ワークショップの検討内容についての意見を聴き、調査した後、十二月十三日の委員会において、長野市民会館の建設予定地及び市役所第一庁舎と長野市民会館の配置に対する各会派の意見を表明したことなどが報告されました。 また、公共交通対策特別委員会からは、長野電鉄屋代線の今後の方向性について、市民が納得できる公的支援の在り方を含めて検討することを強く要望した旨、報告のあったところであります。 さらに、本日は各常任委員会並びに決算特別委員会からの報告がございましたが、いずれの委員会においても、市民意思の的確な把握と市政への反映のため、案件の審査及び調査・討議が活発に行われております。議員の皆様には、執行機関と互いに切磋琢磨し、市民全体の福祉の向上と、更なる市政発展に寄与するべく、一層の御尽力をお願いするものであります。 この十八日に、戸隠スキー場がオープンいたしました。スキー場には待望の降雪もあり、これからが冬本番であります。 議員並びに理事者の皆様にはくれぐれも御自愛賜り、健康で輝かしい新年を迎えられますようお祈り申し上げ、閉会のあいさつとさせていただきます。 議員各位にお諮りいたします。本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長したいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三井経光君) 異議なしと認めます。 よって、本日の会議時間は延長することに決しました。 次に、市長から発言を求められておりますので、許可いたします。 鷲澤市長 (市長 鷲澤正一君 登壇)
◎市長(鷲澤正一君) 平成二十二年十二月
市議会定例会の全日程を終了するに当たりまして、御礼の挨拶を申し上げます。 議員の皆様には、十二月二日に開会して以来、本日まで十九日間にわたりまして慎重なる御審議をいただき、補正予算を初めとするすべての議案について御決定賜りましたことに対し厚く御礼申し上げます。 審議の過程で賜りました市政各般にわたる貴重な御意見や御提言につきましては、十分に尊重・検討いたしまして、今後の市政運営に生かしてまいりたいと考えております。 取り分け、議員の皆様から多くの御意見や御質問をいただきました市役所第一庁舎と長野市民会館の建設につきましては、四つの基本的な考え方、すなわち、一つとして市民会館は、基本構想に掲げる理念に沿って、本市の文化芸術振興を図ることができる施設とし、第一庁舎は市民の利便性の向上を求めていくこと、二つとして市役所第一庁舎及び長野市民会館の建設地は、現在地を中心とすること、三つとして合併特例債を活用して、平成二十六年度までに建設すること、四つとして現在地での施設整備は、将来の都市構造に配慮した道路整備が可能な配置とすること、この四つの基本的な考え方をお示しし、モデルケースとして二つの案も添え、御意見を伺ってまいりました。 これまでの間、議会の市役所第一庁舎及び長野市民会館調査検討特別委員会においては集中的に御審議いただき、十二月十三日には、各会派としての御意見を表明いただきました。また、同日には市民ワークショップを、翌十四日には建設検討委員会を開催し、それぞれ御意見を伺ったところであります。 全体的には、この四つの基本的な考え方に沿って現在地において建て替えるという方向でまとまりつつあると感じております。 現在、市民意見を募集しているところでありますので、今後頂いた御意見を基に十分に検討した上で、今月中には、現在地における望ましい施設配置案として、とりまとめてまいりたいと考えております。 なお、施設・機能等に関しては、様々な御意見、御要望等を頂いております。これらにつきましては、基本計画、基本設計を進めていく中で検討し、より良い施設を目指してまいります。 また、公共交通機関の再生についても多くの御意見、御質問をいただきました。バス交通、長野電鉄屋代線とも、それぞれの法定協議会で、昨年度末に策定した総合連携計画に基づき、実証運行等を実施してまいりました。 バス路線に関しましては、十二月十七日に開催された協議会で実証運行の総括を行うとともに、来年度の展開を議論いただき、一定程度以上の利用のあった路線について、再度の実証運行を御決定いただいたところであります。 長野電鉄屋代線については、総合連携計画にもあるとおり、本年度事業として運営スキームの方向性の決定を行うこととなっております。本市といたしましては、その結論に基づき、持続可能な公共交通機関としての再生を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解と御支援をお願い申し上げます。 さて、早いもので、今年もあと十日余りでその幕を閉じようとしております。 この一年を振り返りますと、一月一日に信州新町及び中条村との合併が施行され、人口約三十九万人を擁する新たな長野市がスタートいたしました。合併地区を含めた中
山間地域の活性化は、本市にとってますます重要な課題となっているところであり、今年度内に策定する長野市やまざと振興計画を軸に、今後、中
山間地域の魅力や資源を生かした総合的な振興策を展開してまいります。 二月に開催されたバンクーバーオリンピックでは、スピードスケート競技において日本選手、長野県関係選手が好成績を収めました。これは、エムウェーブが強化拠点として良好な練習環境を提供してきた成果であると思っております。その後、エムウェーブとスパイラルがナショナルトレーニングセンターの再指定を受けることもできました。この秋に創設した、ながの夢応援基金への御理解と御協力の下に、オリンピックムーブメントの継承と、冬季スポーツの更なる振興に努めてまいります。 四月には、住民自治協議会の本格活動がスタートいたしました。現在までの各地区の活動は、市民の皆様の御理解と御協力により、おおむね順調に進んでいると感じております。今後も地域コミュニティーの再生を図るべく、各住民自治協議会の活発な活動の展開に向け、今議会で議員の皆様から頂いた御意見・御要望を踏まえ、様々な支援を行い、各地区の意欲と個性を十分に発揮できるような、より良い仕組みにしてまいりたいと考えております。 同じく四月には、米国クリアウォーター市との姉妹都市提携五十周年を記念し、市民親善訪米団の皆さんとともに同市を訪問いたしました。現地での交流事業を通じ、改めて姉妹都市提携の意義を再確認するとともに、経済交流、スポーツ交流、文化交流などによる更なる国際化の必要性を感じました。 七月の集中豪雨では、信更地区や篠ノ井地区を中心に災害が発生しましたが、消防団や自主防災会の皆さんによる的確な第一次対応により、被害を最小限に止めることができ、日ごろの防災対策の重要性を改めて感じました。引き続き、一日も早い災害復旧に努めるとともに、今後も防災事業の促進を図り、安全・安心な地域づくりを目指してまいります。 八月には、長野県知事選挙で阿部知事が誕生いたしました。阿部知事は市町村との対話を重視されておりますので、私もあらゆる機会を通じて意見交換を行い、課題の解決や意識の共有を図ってまいりたいと考えております。 今年は二〇一〇松代イヤーの年でもありました。築城四百五十年の松代城はもとより、旧樋口家住宅、旧前島家住宅、新御殿跡--真田邸の一般公開が続き、これら文化遺産の積極的な活用と地域主体のおもてなしにより、松代の更なる魅力を発信できたものと思っております。十月からの信州デスティネーションキャンペーンでも、戸隠など市内に大勢のお客様が訪れました。 そして来年は篠ノ井イヤー、信州新町イヤーの年であります。自然、文化、食など、両地域の持つ多様な魅力を、多くの皆様に堪能していただけるよう、しっかりと準備を進めてまいります。 十二月に入り、嬉しいニュースがありました。サッカーのAC長野パルセイロのJFL昇格であります。スポーツを軸としたまちづくりを掲げている本市にとって、大きな一歩であります。来シーズン、新たなステージでの我がまちのチームの活躍を、市民の皆さんとともに大いに楽しみたいと思っております。 さて、景気・雇用環境を初めとする社会経済情勢は、依然として厳しい状況が続いております。今議会では、農業後継者問題のみならず雇用問題への対策として、新規就農支援の拡大を検討したいとも申し上げてまいりましたが、私は、こうした厳しく困難な時代にこそ、ピンチをチャンスに変えるような新たな発想が必要だろうと思っております。 もとより、市民目線に立った行政運営は何より重要であり、市民の皆様の御要望を的確に把握しながら、「入りを量りて出ずるを為す」の理念の下、健全財政の堅持に努め、安定した市民生活を確保してまいりたいと考えております。 来る平成二十三年は、経済の回復を初め本市の更なる飛躍・発展へのステップとなる、明るい年になってほしいと心から念願するものであります。そのためにも、議会や市民の皆様と力を合わせ、本市の将来を見据えながら、全職員が一丸となった市政運営に取り組んでまいる所存であります。 今年も議員の皆様、市民の皆様から、貴重な御意見、御提言を数多く賜りました。ここに深く感謝申し上げますとともに、引き続き格別なる御支援、御指導を賜りますよう心からお願い申し上げます。 最後になりますが、寒さも本格的になってまいりましたので、議員の皆様におかれましては、くれぐれも御自愛の上、輝かしい新春をお迎えくださいますよう心からお祈り申し上げ、御礼の挨拶といたします。 どうもありがとうございました。
○議長(
三井経光君) これをもちまして、平成二十二年十二月長野
市議会定例会を閉会いたします。 午後五時四分 閉会 地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。 平成二十三年二月十八日 議長
三井経光 副議長 寺澤和男 署名議員 西沢利一 署名議員 小泉栄正...