平成 6年 3月 定例会平成六年三月十日(木曜日) 出席議員(四十三名) 第一番 山田千代子君 第二十三番 野々村博美君 第二番 千野昭君 第二十四番 原田誠之君 第三番 滝沢勇助君 第二十五番 宮崎利幸君 第四番 鈴木清君 第二十六番 伊藤邦広君 第五番 根岸元宏君 第二十七番 市川昇君 第六番 北野隆雅君 第二十八番 伝田勝久君 第七番 町田伍一郎君 第二十九番 甲田孝雄君 第八番 山本和男君 第三十番 近藤秀勝君 第九番 青木誠君 第三十一番 越野要君 第十番 金井六郎君 第三十二番 加藤一雄君 第十一番 酒井美明君 第三十三番 高川秀雄君 第十二番 田中健君 第三十四番 小山章夫君 第十三番 三井経光君 第三十五番 今井寿一郎君 第十四番 平瀬忠義君 第三十六番 村田武君 第十五番 小山岑晴君 第三十八番 堀井佑二君 第十六番 轟正満君 第三十九番 大井友夫君 第十七番 若林佐一郎君 第四十番 竹内久幸君 第十八番 伊藤治通君 第四十一番 内山国男君 第十九番 小池例君 第四十二番 和田伴義君 第二十番 藤沢敏明君 第四十三番 宮崎一君 第二十一番 笠原十兵衛君 第四十四番 松木茂盛君 第二十二番 戸谷春実君 欠席議員(一名) 第三十七番 入山路子君 説明のため会議に出席した理事者 市長 塚田佐君 福祉部長 藤本廣美君 助役 山岸勲君 環境部長 北村俊美君 収入役 久保田隆次君 農林部長 新井誠君 教育長 滝澤忠男君 商工部長 寺沢和男君
公営企業管理者 内田将夫君 建設部長 宮沢信雄君 監査委員
宮嵜嘉津夫君 都市開発部長 宮沢実君
建設部建設技監 オリンピック 山口純一君 兼都市開発部 局長 建設技監兼 高野義武君
職員研修所長 伊原教昭君
オリンピック局 市街地整備局長 北島良一君 建設技監 水道部長 徳武久央君 総務部長
増田禮三君 下水道部長 長田威君
企画調整部長 徳永治雄君 消防局長 楠正勅君 財政部長 豊澤信章君 教育次長 小林丈志君 生活部長 小島武彦君 教育次長 久保健君 職務のため会議に出席した事務局職員 事務局長 吉沢隆幸君 主査 野中敬一君 事務局次長 高橋進君 主事 内海修君 議事課長 江守毅行君 主事 冨岡俊明君 兼総務課長
総務課長補佐 戸井田易君 議事課主幹 鈴木隆利君 調査係長 伝田彰雄君 兼課長補佐 主査 久保田高文君 議事係長 北原昇君 主事 桜井篤君 議事日程一 一般質問(個人) 午前 十時 三分 開議
○議長(村田武君) ただ今のところ、本日の出席議員数は三十九名であります。よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の
欠席通告議員は、三十七番入山路子君の一名であります。 昨日に引き続き、
市行政事務一般に関する質問を継続いたします。 発言の通告がありますので、順次質問を許します。 五番根岸元宏君 (五番 根岸元宏君 登壇)
◆五番(根岸元宏君) 議席番号五番根岸元宏でございます。 私は、
市行政事務一般について、質問通告に従い、市長並びに関係理事者にお伺いいたします。 なお、その他の項目として、戸隠水源の保全と
飯綱浄水場の給水確保についてお尋ねいたします。 最初に、中核市の制度の創設についてお伺いします。 我が長野市など、全国で二十七市が対象となる
政令指定都市に準じて行政権限を移す中核市の指定条件が固まり、自治省は今通常国会に地方自治法の改正案を提出し、平成七年度に新しい中核市が誕生すると報道されております。 中核市には、現在の政令市の権限のうち、国道・県道の管理、教職員の任命など、広域性のあるものを除き
廃棄物処理施設の許可、福祉分野や
都市計画関係など、多くの権限を持つこととされております。 本市においては、
冬季オリンピックの開催や高速道・新幹線など、
高速交通網の整備と併せ、二十一世紀を展望しての四十三万
都市づくりは、名実ともに
国際平和都市の創造を実現するものであり、絶好の機会であると考えます。また、地方分権の推進は、特色のある
都市づくりのためにも緊要であります。 そこでお尋ねします。一つとして、権限移譲に伴う経費増は
地方交付税で賄う方針と聞いておりますが、職員の増員を含め、財政負担についての見通しはどうでありましょうか。 二つとして、中核市に決定されるよう準備を進められておりますが、その
進ちょく状況はどうでありましょうか、お尋ねをいたします。 次に、
国際家族年の取組についてお伺いします。 本年は、国連総会の決議による
国際家族年であります。現在の世相を代表して、家族はいても家庭がないと言われております。いつの時代であっても、家庭は安らぎの場所であり、家族はその構成員であります。
高度経済成長、情報化の進展、核家族化への移行、利便性への追求、
高齢化社会の到来、価値観の多様化など、現代社会にあっては家族の役割や家庭の機能を希薄にしていると考えられます。 市長は施政方針の中で、この
国際家族年を踏まえ、
高齢化社会の到来、出生率の低下、家庭生活と職業生活の調和、家庭教育の充実など、社会の基本であります家族をあらゆる面から考え直し、見詰め直し、市民の皆様が豊かで快適な生活ができるよう、積極的に取り組んでまいりますと述べられております。具体的な実施計画について、まずお伺いをいたします。 次に、社会を明るくする運動も、全国規模で国民的課題として実施をされておりますが、実施に当たっては、多くの地区民が参加できるよう、関係団体や組織の連携を特に要望いたす次第であります。 次に、住居表示の実施についてお伺いをいたします。 昭和三十七年五月十日、住居表示に関する法律が施行され、全国の各都市とも新しい住居表示の方法が採用されております。 長野市では、昭和五十四年四月実施の吉田一丁目から五丁目を一次とし、その後、三輪、上松、稲田、徳間、そして第四次として昭和六十三年十二月、中御所一丁目から五丁目と、新町名が実施されております。 住居表示の効果は、緊急を要する場合にパトロールカー、救急車、消防車などが早く現場へ急行できる、各種公簿類など行政事務がスムーズになる、初めての家を訪ねる場合も探したい家が見つけやすい、郵便物や小荷物、電報などが早く正確に配達されるなど、分かりやすいまちづくりにとって重要な事業であります。特に本市にとりまして、
冬季オリンピックの開催や
高速交通網の整備により、人と物の流れが大幅に増加するだけに、緊要な課題であります。 一方、善光寺門前町として栄えた当市は、由緒ある町名が多く、地域住民の皆様の理解が最も重要であり、市行政と議会との三位一体の推進が必要と思います。 そこで、平成六年度第五次計画が策定されておりますが、その実施計画と取組についてお尋ねいたします。 次に、市民病院における
ボランティア対策についてお伺いいたします。 市民病院は長い歳月をかけて検討され、市民の期待を背負っていよいよ平成七年の春、開院を迎えることになりました。関係各位に敬意を表するものであります。 市民病院は市が設置する病院でございますので、審議会の答申による三大成人病の治療や
先進高度医療に対応できる
病院づくりはもとより、広く市民に開かれた
病院づくりが希望されるところであります。そのためには病院における市民の
ボランティア活動が、地域に開かれた
病院づくりに大きく貢献するものと思います。 また、新聞など、マスコミによりますいろいろな病院内における
ボランティア活動が報道されておりますが、いずれも心和むものであり、地域に根差したもので大変感激をいたしております。 市民病院も名実ともに市民の病院にふさわしく、市民による
ボランティア活動が行われるのかどうなのか、その取組などに、あるいは見通しについてお尋ねをいたします。 次に、がん検診の
受診率向上についてお伺いいたします。
成人病予防対策、特に三大成人病予防については、早期発見、
早期治療対策に御努力をいただいているところであります。三大成人病の中でも、がん疾患による死亡者は、全国的にも当長野市においてもトップを占めており、その対策が急がれております。 また、従来から疾患が多いとされてきました胃がんは、近年横ばいの状況でありますが、肺がんは急速に上昇傾向にあり、健康に対する市民の願いとは裏腹に大変憂える状況下にあります。 このような現況の中で、
各種がん検診の受診率をいかにして向上させるかが、
がん予防対策に欠かすことができない重要な意味を持つものと考えます。 本市では、平成六年度から結核検診と肺がん検診をセットで行う二重読影を実施すると聞いております。そこで次の点についてお伺いします。
受診率向上とともにどのような効果が予想されるか。二つ目として、実施に当たって市民へのPRをどのようにしていくか。この二点についてお伺いをいたします。 次に、農林業の振興として、飯綱・
戸隠山麓地域活性化推進事業についてお伺いをいたします。 飯綱・
戸隠山麓地域の
活性化対策として、農業用道路など、
農業生産基盤が短期間に、しかも総合的かつ集中的に生産性の向上と構造改善が図られるように、
農用地整備公団による
農用地整備事業を主体として、昨年十二月定例議会において請願の採択をいただいたところであります。 市におかれては、県を初め関係機関と打合せするなど、実現に向けて御努力をいただいているところであります。その後の
進ちょく状況についてお尋ねをいたします。 次に、
農業集落排水事業等についてお伺いをいたします。 全戸水洗化を目指し、
下水道整備事業が推進されております。特に
農業集落排水事業については、同じような中山間地の地境の中で、対象外の地域では
農業集落排水事業の希望が強く寄せられているところであります。 去る二月二十四日、自治省から
排水施設整備の新事業の実施要綱の策定内容が都道府県に通知され、平成六年度創設と聞いております。 そこで、実施要綱を踏まえ、
個別排水処理施設事業と
小規模排水処理施設事業について、県との協議あるいは調整を含め、今後の取組についてお伺いをいたします。 次に、
県自然保護研究所の設置についてお伺いをいたします。 長野県が飯綱高原、
京浜急行ゴルフ場予定地に隣接して、
自然環境保護のため、
自然保護研究所の設置とその所長に
横浜国立大学の
宮脇昭名誉教授を内定と報道されました。
宮脇名誉教授は世界的な幼苗植栽の権威であり、私も昨年九月
定例市議会一般質問で幼苗植栽の手法や効果などについて、その実績について高野技監にお伺いしたところであります。 長野市の山林は、今、伐採がちょうど適齢になっております人工林、いわゆる唐松林も多いわけでありますし、雑木、これも五十年を超えますと、なかなか新しい芽が出てこないと、幼苗植栽を施さないとなかなかふるさとの森というような、こういう森林にならないというような状況でもありまして、この宮脇教授の、いわゆる幼苗植栽の手法が新しい森づくりのために必要であるというふうな高野技監のお話もありました。大変市民といたしましても、あるいは長野県としても大きな期待をされているところであります。 長野市飯綱高原の豊かな
自然復元基本調査も、平成四年十月、三年半にわたる
委員会審議を重ね、報告書が提出されたところであります。また、
オリンピック会場地でもあり、研究所の設置に期待するものであります。 そこで、次の点についてお伺いいたします。 一つとして、設置目的について。二つ目、研究所の内容について。三つ目は、施設の建設計画について。 また、新
年度新規事業であります
飯綱高原自然観察教室の実施計画についてもお尋ねをいたします。 次に、戸隠水源の保全と
飯綱浄水場の給水確保についてお伺いをいたします。 戸隠水源の給水はおいしい水とされております。長野市の大切な水がめとして、水源の保全を図る必要があります。 現在の
戸隠水源集水域は、戸隠地籍の国有林と私有林ですが、ブナなど保水能力に優れた樹種の植栽により、浄化作用の効果を促進するためにも、水道水源あるいは
自然環境保全地域として、起債などにより長野市で土地を確保することはどうかお尋ねをいたします。 次に、飯綱地籍のわき水や地下水の量、水質の調査を提唱します。資料としても必要ですし、水資源の確保の観点からも実施を要望するものであります。御見解をお伺いいたします。 時間がございましたら再質問をさせていただきます。 以上で質問を終わります。
○議長(村田武君) 市長塚田君 (市長 塚田佐君 登壇)
◎市長(塚田佐君) 根岸議員の御質問にお答え申し上げます。 中核市の制度の移行につきまして御質問いただいたわけでございますが、事務権限を地方へ移譲して、財源も併せて移譲しまして、住んでおられる住民の皆様の一番近い自治体が権限を持って、そして素早く対応するということが非常に大事だと、こういう考え方に立ちまして、地方分権の要望を、全国市長会としても研究会を作りまして、このような提言をしてまいったわけでございますが、国でも政府は地方分権を積極的に進めると、こういう方針を打ち出しまして、
地方制度調査会でも中核市の答申を進めたわけでございます。 現在自治省では、関連の法案を今国会に提出する準備を進めておる次第でございまして、その法案が国会を通りますと、全国で対象になります二十七市ぐらいですか、その中に長野市も中核市としての条件を備えておりますので、
自治省等方針を聞きながら、その準備を進めてまいると、こういうことでございまして、事務権限は
政令指定都市に準ずるものというふうに言われておりまして、広域的な児童相談所などは県に残しますが、ほとんどのものが中核市にまいると、保健所も中核市の設置と、こういうことになりまして、
保健衛生行政、併せてこれは環境行政も産業廃棄物など、今御指摘のとおりでございまして、そういう面では一層身近な行政が期待にこたえられると、こういうことでございますが、そのほか
民生福祉行政、また都市計画の行政、建設行政などの事務権限が中核市に移譲されるわけでございまして、それなりに組織も機構もしっかりしていかなければいけないと、こういうことでございます。 職員の増員などの必要性も出てまいるでありましょうし、財政負担も当然増加するわけでございますが、まだはっきりはしませんが、財政負担増は当然
地方交付税で国が所要の措置を講ずるということで、
地方交付税で算定してくれると、こういうことのようでございますが、まず国会審議を通じての細部の詰め、それからまた国会の法律が通りますると、自治省の方でいろいろまた方針を決めてくると思いますが、それを見ながら、長野市においては庁内に
中核市制度調査研究委員会を作りまして、その準備体制を進めておる次第でございます。 今のところ一回ぐらいですか、その条件に合う全国二十七市の担当者を自治省の方で招集いたしまして、そこでいろいろ会議を開いたと、こういうことでありますが、庁内の
中核市制度調査研究委員会では、今、調査研究を進めたり、また資料収集をしている段階でございます。 中核市に正式に移行する前には、合併以来、あるいは五十七年当時の
行政制度改善委員会の答申など、もう大分時間もたっていますし、新たにまた機構改革なども必要になってくると、このように考えておりまして、いろいろやるべき事務がたくさんありますので、まず調査研究をしっかり進めまして、中核市への移行の準備を進めてまいりたいと、このように考えています。 次に、
国際家族年の取組ですが、毎年国連では
国際障害者年とか、いろいろそのときどきの決議をいたしまして、取り組むべき世界的な課題について決定をしておりますが、今年は
国際家族年であると、世界的に家族の役割、そして家庭は安らぎの場であり、またあらゆる社会の活力の源泉でもありまして、新しい時代に合った家庭、家族の在り方というものを世界的にやっぱり見詰め直していかなければいけない大事な時期と、こういう判断で国連の決議があったと、こう考えておる次第でございまして、
国際家族年での取組でございますが、これは国・県の取組も見ながら
庁内関係部課で協議をして推進をしていきたいと思っておりますが、これは高齢化の時代でございます。高齢化時代を支えるのは、やはり自助努力、互助努力、公助努力と、そういうことで活力が出てくるわけでございまして、家族の役割というものもまた大事になってくると、行政としてのまた積極的な支援も必要であるということで、在宅福祉や施設福祉の今充実に、努力しているわけでございますし、また核家族化の進行が進んでおるという中での新しい家族像も必要でございます。 そして出生率の低下と、これは夫婦共稼ぎや女性の社会進出で子育てのしやすい
環境づくりも今後力を入れていかなきゃいけない、保育所や児童館などの整備、また時間延長や夜間保育など、子育てのしやすい環境を作る中で、家族が安心して働ける社会をつくっていかなければいけない次第でありまして、またお互いに家族が扶養に対する意識も変わってきておりますし、またノーマライゼーションという考え方も浸透してきておりまして、高齢者も障害者の皆さんもみんながお互いに助け合って生きる社会が健全な社会であると、こういう考え方でございます。そういう意味で家族の在り方や活力ある家族への在り方について、しっかり考え直していかなければいけない。 行政としても、家族が社会でいかに活躍するか、それが市政の発展につながるわけでございますので、特に福祉の分野、それから家庭教育も非常に大事になってきておりまして、教育の分野、あらゆる面で市政の行っていることはすべて家族に直結するわけで、
国際家族年にふさわしい家族の在り方の中から新しい教育の施策、それからまた福祉の施策が出てくると、このように考えておる次第でございます。 そういう意味で、今後
国際家族年を契機に、なお一層、また市の施策を家族に焦点を合わせながら、新しい発想で取り組んでいくと、こういうことであります。 それから、農林業の振興の中で、地域の要望が強い、また必要性も緊急でございます芋井や戸隠村を対象にした広域農道、ほ場整備を通じて地域の活性化、そしてまた発展につなげると、こういうことで飯綱・戸隠山麓の
地域活性化推進事業につきましては、いろいろ課題もあるようでございまして、今、県と国と協議しながら、それぞれの解決すべき問題について精力的に協議を続けておりまして、実現化に向けて努力をしていきたいと、このように考えております。 それから、県の
自然保護研究所の設置につきましては、環境との共存を掲げております
オリンピック、そしてまた自然保護が非常に大事な時代でございまして、県におきましては、県の
自然保護研究所を設置したいと、これは飯綱高原の北郷地籍に設置したいと、こういうことで決定を見た次第でございまして、長野市としては、この施設の設置について全面的に賛成をいたしまして協力していきたいと思っておりますが、この目的は、自然保護の、また環境との共存の総合的な調査研究を進めて、また学習の拠点にしたいということで、県の自然保護や環境の共存の問題を、なお一層強力に推進していきたいと、こういうことで設置をした次第でございまして、自然保護の問題、それから環境保全の問題などの調査研究を進めていくと同時に、県内は非常に自然に恵まれておる地帯でございまして、また高度差もあり、起伏に富んだ中で動植物もたくさんありますので、自然環境の情報収集をいろいろいたしまして、それを調査研究して、常に県民へ自然に対する情報提供をしていきたいと、併せて広く啓発活動は必要でございますので、学習の場も作りまして、
ボランティアやあるいは県民の
学習交流拠点にしたいと、こういうことで進めている次第でありまして、場所は大字北郷、浅川の北郷でございまして、面積は約十五・三ヘクタールで、
鉄筋コンクリート造り二階建て、鉄筋といっても木造も相当入るんだろうけれども、約三千平方メートルで、五年度基本設計、六年度実施設計で、植生調査もいたしまして、七、八年で建設の建築工事をいたしまして、平成八年の十月ごろにはオープンしたいと、こういう県の方針であります。 なお所長には、今お話のありました
横浜国立大学で長野市のふるさとの森づくりに大変協力していただいております幼苗植栽の権威であります
横浜国立大学名誉教授の宮脇昭氏、昨年も
オリンピック記念のふるさとの
森づくり植樹祭には参加をしていただいて直接御指導いただいたわけでございますが、ちょうど適任の宮脇先生を所長にお願いして、スタッフも十五名程度で発足するということでございます。 長野市は、なお
自然保護研究所の隣接地に市民の森を地権者の協力を得て整備をしていきたいと、このように考えております。
○議長(村田武君)
総務部長増田君 (総務部長
増田禮三君 登壇)
◎総務部長(
増田禮三君) 住居表示につきまして、平成六年度に予定されております第五次計画の実施計画、その取組についてということについて私からお答えを申し上げます。 昭和四十五年に第一次分としまして吉田地区を、それから四十六年には第二次分としまして三輪、上松地区を実施してまいりました。引き続き第三次分として第一地区から第五地区を実施する予定でございましたが、その町名、町割につきまして、一部の住民の皆さんから異議が出まして、長い間停滞していたというのが現状でございます。 その後、住居表示に関する法律の一部改正がございまして、いわゆる由緒ある町名を残すとともに、街区方式の基準の見直しが図られております。これを受けまして昭和五十九年の三月でございますが、長野市
住居表示審議会から計画区域の拡大、それから現町名、現町界をできる限り生かす中で推進を図るようにと、こういう答申をいただいております。 昭和六十二年には第三次分として稲田、徳間を実施しております。それから昭和六十三年になりまして、第四次分ということになりますが中御所の一部をそれぞれこういう条件を踏まえて実施してまいったところでございます。 いずれにいたしましても、こういう経過を踏まえまして、関係地区と十分話し合いまして、何回も話合いを重ねることが必要でございますが、周辺地区の同意により進めてまいりたいというふうに思っております。 さて、第五次分でございますが、この計画につきましては、実施範囲は第一地区から第五地区ということになります。面積が約五・五四平方キロメートルを予定しております。平成六年度につきましては、長野市
住居表示審議会の委員の皆さんにお諮りするとともに、そのほか
実施計画区域内の区長さん方で研究会を作っていただきまして、その研究会の中で徹底的に話し合っていただくと、また住民との話合いを何回も重ねると、そういうことで御理解をいただきながら進めてまいりたいと思います。 また、議員さんは審議委員さんでもありますので、何分の御協力を賜りたいと思っておりますが、よろしくお願いいたします。 以上でございます。
○議長(村田武君) 生活部長小島君 (生活部長 小島武彦君 登壇)
◎生活部長(小島武彦君) 私の方から市民病院の
ボランティアの問題と肺がんの関係についてお答え申し上げます。 まず、
ボランティアの問題でございますですが、御案内のとおり新しい病院ほど期待されるものは、実は優秀な医者とか看護婦、それと高度医療、この二つを言われてございますが、実際にはそれでは不十分でございます。つまり病院の中に温かい空気と申しますか、温かさが必要だと、そういうものがあってこそ、初めて病院として成り立つというふうに言われてございます。 そういう温かさがあってこそ、病院に来られる方が優しさとか親しみとか安心感というものが得られるわけでございますが、このような役割は当然ながら病院長以下全医療スタッフが受け持つべきでございます。ただ、往々職務に追われる医師とか看護婦は冷たさというものを露呈しがちでございます。 また、新しい病院ほど機械工場のようにコンピュータが入り乱れておりまして、どうしても高度医療機器ともども冷たさというものを演出してしまいます。 こういうことから、来院された方々がほっと安どするようなものは、やはり
ボランティアの温かい心と、こういうことになろうかと存じます。したがって、
ボランティアの位置付けは病院の医療スタッフ同様、病院の中心的な存在というふうに考えておる次第でございます。 それと、先ほど議員さんが言われた開かれた病院というような意味合いからいたしましても、医療スタッフ、それに患者さん、それと地元の
ボランティア、この三者が交流できるということこそ、名実ともに開かれた病院ではなかろうかというふうに感じておる次第でございます。 ただ、このほかにも
ボランティアいろいろございますが、病院の
ボランティアというのは非常に難しゅうございまして、実際に他の病院などを見てまいりますと、そこに入院されて退院された方、あるいは親族の方が入院されて介護をした人、そういう人とか、そこにおられた看護婦のOBの方、そういう方が中心のようでございます。したがって、そう考えますと市民病院の場合も、もう少し歴史を積みませんと市民病院の
ボランティアというのは通常は出てこないんではなかろうかというふうに感ずるわけでございますが、往々地元の古里地区の保健補導員のOBの皆さん、さらには現役の皆さんが二月に既に市民病院の
ボランティア活動をしたいという申出がございました。これは地元金井議員さんの陰のお力添えがあったことは推察にあり余るものがあるわけでございますが、このように既にお申出いただいておる、それとこれが古里地区だけではなくて、それ以外からも既にお申出があり、電話等でも相当数が照会をいただいてございます。誠に大変うれしく思っておる次第でございます。 したがって、これらの市民の方々の温かい心を大切にしまして、積極的に
ボランティアの受入れ及び育成について努力いたしまして、当初から心温まる病院になるよう努めてまいりたいと感じておる次第でございます。 次に、肺がんの関係でございますですが、御案内のとおり肺がんが御指摘いただきましたとおり非常に増えてきております。しかしながら、ちょっと数字を申し上げて恐縮でございますが、平成元年度に受けましたのが七百六十五人、平成二年度が七百五十二人、三年度が九百三十四人、四年度が九百九十九人、つまり対象者が約六万一千人に及ぶわけでございますが、一%にも満たない状況でございます。 そこで、つい先ほど保健福祉計画というものが策定されたわけでございますが、そこでは三十%というものが国・県の指導を受けて目標値を設定してございます。このような状態でいかにPRをいたしましても、実際に三十%にいくことは困難であろうと、何かいい方法はないかということで考え出しましたのが、肺がんのフィルムが往々にして今までは小そうございました、ところが、今は十センチメートル四方の大きなフィルムでございます。このフィルムを結核の場合だけではなくて、肺がんの読影にも使えないものかどうかということで、専門の方々に御研究いただきましたら、十分使えると、こういうことが判明いたしました。 そういうことから、早速新年度予算にお願いしまして反映するわけでございますが、結核検診で受けますことが約五万人ございます。そのうちの四十歳以上というと四万八千人程度になりますが、この方が全部肺がんの検診も受けられると、同時に受けるとこういうことになります。 結局、医者は結核と肺がんの読影、見つける先生は全然別々でございますが、約四、五万人の読影をするのも、また受入れが大変でございます。往々にして長野市医師会の全面的な協力をいただいて、この読影に参加していただくと、こういうことになって新年度から発足したいと、こういうことで一挙に肺がんの受診率は、この結核検診のままでいきますと一%に満たなかったのが四十七、八%から五十%近くに上昇すると、こういうことでございます。 これは単に検診率を上昇させるという意味だけじゃなくて、市民の側から見ますると二重の手間、結核検診のレントゲンも受けました、そして肺がんもまた受けましたという二度手間をしなくて済む、一度で済むと、こういうことが大きな利点かと存じます。 それともう一点は、御案内のとおり肺がんの早期発見によりまして、肺がんというものは約八十%近くは完治するというふうに言われております。早期発見が第一だと、そういう意味合いからしますと、この機会が更に拡大されて、早期発見が拡大されたということで制度改正上非常に意義があるものというふうに考えておる次第でございます。 さらに、PRの御質問ございましたが、我々のPRの方法は保健婦を中心としたもの、あるいは広報ながのでやるわけでございますが、本当の浸透率というものは口コミでございまして、特に今の市民の方々は健康情報につきましては敏感でございます。 したがって、新年度から長野市は結核検診をすれば肺がんまで同時に調べてくれるんだぞという口コミこそ大切だと思いますもので、今後そのような方向で保健指導員の方々にもお願いして進めてまいりたいというふうに考えている次第でございます。
○議長(村田武君) 農林部長新井君 (農林部長 新井誠君 登壇)
◎農林部長(新井誠君) 私からは
農業集落排水事業につきまして、平成六年度に新規事業として制度化が予定される小規模排水処理事業等の今後の取組についてお答え申し上げたいと思います。 長野市におきます
農業集落排水事業は、現在四地区が実施中でございまして、さらに来年度二地区の採択を国に要望しております。中山間地域におきます水洗化の整備を順次意欲的に進めてまいっておるところでございます。 しかし、この事業を現在実施してまいりました中で、地域からの集合処理の要望が全国的にも強くなりまして、国はこれに基づきまして新規事業を制度化すべく検討してきたところでありますが、平成六年度に二つの事業を、実質的には三つでございますが、二つの事業を新しく設けるということになったわけでございます。 今回その中で自治省が中山間地地域の活性化、あるいは環境整備という観点から、小規模の集落を対象といたしまして、排水処理施設整備を促進するために農水省と厚生省とそれぞれ協調した二つの制度を新設することにしたものでございます。そのうちの農水省側の方の小規模集合排水処理施設整備事業というものでございますが、これは農業振興地域内にありまして、
農業集落排水事業の地域から漏れてしまった、対象とならない十戸以上二十戸未満の地区が対象になるわけでございます。この事業の対象となるのはおおむね長野市内には二十五地区ほどございまして、小集落の多い長野市にとりましては誠に最適な事業であると存ずるわけでございます。 これは、自治省が所管いたしますので、財源といたしまして交付税で三十%、それから公営企業債、下水道事業債で六十%、地元負担が十%ということになっております。したがいまして、自治省の所管ではございますが、申請は農水省を経由して自治省へ出すというような形になっております。 それから、もう一つの
個別排水処理施設事業というのがございます。これは厚生省が現在実施しております合併処理浄化槽の国庫補助事業で現在長野市でもやっておるわけですが、それに市の単独の公営企業といたしまして、下水道や
農業集落排水事業の処理施設の周辺地域あるいは農集排事業と一体となって実施するんだという、いわゆるこれも
農業集落排水事業との漏れてしまった部分を、さらに個別に実施するという事業でございまして、し尿のみの合併処理浄化槽でありましたのを、今度は雑排水も処理できるというもので、各個別に浄化槽を設置する、いわゆる
農業集落排水事業、そこから漏れてしまったのが小規模の集合処理施設、さらにそこから漏れてしまったのが個々の合併処理浄化槽、それもし尿であったものが今度は雑排水もできるというような形になったものでございます。 また、既に合併浄化槽が設置されてしまった家におきましては、雑排水処理をするための改修費も今度対象にするということになっております。これも財源的には小規模集落と同じでございまして、交付税が三十%、公営企業債が六十%、地元負担が十%とありまして、特別会計で公営企業として処理しなきゃいけないということになっておるわけです。
農業集落排水事業を推進してまいりました関係で申し上げますと、地元から、集落から、計画から外れてしまった地域が、一つの区の中が二つに割れるような場合も往々にございまして、要望といたしましては、感情的にも合併処理を望むということがございますので、これからこの事業が具体的に県の方から指示があると思いますが、環境部の合併浄化槽の関係とも併せまして、十分環境部と相談しながら、前向きの方向で検討していきたいと思っておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。
○議長(村田武君) 水道部長徳武君 (水道部長 徳武久央君 登壇)
◎水道部長(徳武久央君) 戸隠水源について御質問がありましたので、お答えを申し上げます。 戸隠水源は大正四年に給水を開始いたしました。当市の水道の創設期の水源でございまして、水質的にも大変良質な水源でございます。現在この水源の給水区域は、市民の憩いの場であります飯綱高原を含む芋井地区全域と、それから浅川地区の一部、そして市街地の善光寺を中心といたします高台に給水をしております重要な水源でございます。 この水源の集水区域は総面積約三百六十ヘクタールほどあるものでございまして、その内訳は民有林が五十三ヘクタールほど、それから市有林、これは長野市が所有している森林でございますが、市有林が二十一ヘクタール、それから国有林が二百八十六ヘクタールほどでございまして、ほとんどが森林でございます。そのうち民有林の約六十%ほどは水源のかん養林というようなことで、保安林に指定をされておりまして、ある程度の保護はされているわけでございますが、植林等その管理が十分でないわけでございまして、保水力は年々低下をしてきているような状況でございます。 この水源の保全につきましては、県の水環境保全条例による指定が望ましいところでございますけれども、この地域は戸隠村の地籍でございまして、そんな意味からも計画的に民有地を確保しまして、自然環境を保全するような形をとるとともに、ブナ等のかん養性の優れた植林をいたしまして、水源の水量の確保、水質の保全等を図ってまいりたいというように考えているところでございます。 次に、飯綱地区におけますゆう水や地下水の調査の御提案でございますが、飯綱地区、それぞれの水系につきましては、農業用水等既存の水利権がありまして、いろいろ困難な問題もあろうかと思います。 しかしながら、戸隠水源の能力にも限界がございますので、飯綱地区の水源確保につきましては、御提案のとおり今後検討を進めてまいりたいと思います。 以上でございます。
○議長(村田武君) 環境部長北村君 (環境部長 北村俊美君 登壇)
◎環境部長(北村俊美君)
県自然保護研究所の設置に関連いたしまして、
飯綱高原自然観察教室の実施計画はどうなっているかについてお答え申し上げます。 飯綱高原の豊かな
自然復元基本調査報告書で、飯綱高原は飯綱山の眺望景観はもちろんのこと、植物、鳥類、それから昆虫類等貴重な種が生育、生息しておりますので、またこの自然学習の場としても好適な地域であるとして御提言をいただいております。 この豊かな自然を市内の子供たちに、平成六年度、第一回目でございますが、体験学習の場を計画いたしております。実施の予定の時期は水ばしょうや立金花の咲く六月中旬ごろを今予定しております。 また、学習対象者といたしましては、市内の小学生とその保護者ということで、本年度は約五十名ぐらいを対象にしたいと、これは広報ながので、その時期募集をしたいと思っております。 また、この教室の内容でございますが、一応本年度は自然観察というようなことで、
自然復元基本調査委員でもありました東京農工大の教授の亀山章先生を予定しております。飯綱高原の自然と景観についての話や、飯綱高原の歴史的な変遷について、植生の話を中心に子供たちに分かりやすい説明解説をお願いする予定でございます。 また、飯綱高原の植生や自然の在り方等を考えるためにも、自然林の復元や美しい森林景観を育成するための、現在市での実験林がありますが、そこへも入って説明を予定しております。 また次に、復元緑化というような建前から、やはり自然復元調査委員でありました信大の和田清先生にもお願い申し上げまして、飯綱高原スキー場ののり面につきまして、幼苗植栽を計画していきたいと、これも現在幼苗畑、原生種の幼苗畑を作っておりますが、その中での飯綱の在来の種を植えていきたいという計画であります。
○議長(村田武君) 五番根岸君
◆五番(根岸元宏君) 九項目にわたります質問に対しまして、理事者の皆さん方にはそれぞれ立派な時間配分をしていただきまして、質問の趣旨にお答えをいただきましたこと、まず御礼を申し上げる次第でございます。 過般、ノルウェーの
オリンピックに視察の参加をさせていただきました。特に自然保護という意味でひとつ御提言を申し上げたいと思います。 ノルウェーでは、山、森林、これを分けているようでありまして、いわば北緯六十度以北ということでございますので、木が繁茂しない地域、これを山と、それからメキシコ暖流によります、北緯は大変北でございますけれども、森林が繁茂していると、こういうふうに分けているようであります。 当長野市におきましては、そういう意味で森林、森づくりというのは長野市全域でできるわけであります。市長は地球時代の美しい
オリンピック、自然と共生する
オリンピックの開催に大変力を入れておられますし、また世界的な規模でも大変
オリンピックと自然、自然環境というものに対する関心が高いわけであります。 森づくりは、一つには林業の振興にもつながるわけでありまして、そういう点で、ただ木が長く繁茂していればいいというわけではなくて、一つには人間の生命と同じで樹齢があるわけでございます。そういう点で自然がやはり今後ずっと残っていく、そして木が繁茂していくにはそれなりきの施策を講じなければいけないというふうに思うわけでありまして、幼苗植栽を初めとして、美しい地球時代の
オリンピックになりますように御期待を申し上げて、質問を終わらせていただきます。
○議長(村田武君) 四十番竹内久幸君 (四十番 竹内久幸君 登壇)
◆四十番(竹内久幸君) 四十番竹内久幸でございます。 質問通告してございます四点と、その他として二点お尋ねをいたします。 質問の第一は、冬季スポーツの振興についてでございます。 さきのリレハンメル
オリンピック開催中、私は帯広、釧路、広島市を視察し、特にアイスアリーナの運営や第十二回アジア競技大会施設の後利用について調査をいたしました。 目的であるアイスアリーナや施設の管理運営につきましては、今後の論議の中で意見を申し上げるとして、私は今回の視察を通じて感じました
オリンピック開催都市として、特に冬のスポーツの振興についてお尋ねをいたします。 まず、視察の概要を申し上げますと、帯広市にはアイスホッケーを中心としたアイスアリーナが公設のものが三つ、民間のものが二つあり、公設のうち一施設は年間を通じて開催されているということでした。私の視察した帯広の森アイスアリーナは、メーンリンクとサブリンクがあり、どちらの施設も朝六時から夜十一時まで、小・中・高校生のクラブ、社会人や主婦のホッケークラブが活用し、予定表もいっぱいの状況でございました。 また、帯広の森公園内には四百メートルリンクもあり、ちょうど私が伺った前日には堀井選手が銅メダルを獲得した直後であり、責任者の方が、「このリンクで堀井選手が育った。」と自慢げに話をしてくれました。 釧路市には公設のアイスアリーナが二つ、民間のものが二つあり、やはり公設の施設のうち一つは年間を通じて運営しているということでした。釧路市の施設も朝六時から夜十二時まで運営されており、帯広市同様スケジュールがいっぱいの状況でした。また市内には把握できるだけでアイスホッケーチームが百九十もあり、社会人のリーグ戦のときは、千五百ある固定席がいっぱいになるとのことでした。 帯広市も釧路市も小・中学校の授業の中にアイスホッケーが取り入れられており、冬は校庭にリンクを設置して授業を行っているということでした。また釧路の施設に伺った際は、幼稚園の子供たちと母親が一緒にホッケーを行っているのにはびっくりいたしました。 スケートが盛んな理由について、両市とも説明してくれた担当者が、「気候もあるが、施設が整備されていれば競技人口が増える、長野市も
オリンピック施設を残せばスケートが盛んになるはずです。」と語ってくれました。また、「アイスホッケーリーグは施設があれば必ず行くはずです。」とも教えてくれました。 そして、帯広市では長野
オリンピックから正式種目となる女子アイスホッケー出場を目標に、今から選手の育成を図っているとのことでございました。 参考までに、施設の運営については、両市ともスポーツ振興財団に委託をしておりました。 今年、アジア競技大会を開催する広島市では、主に施設の後利用について説明をいただき、冬は室内スケート場として活用している総合室内プール、各区ごとに計画的に建設したスポーツセンターを見せていただきました。 夏の大会は競技種目が多く、施設整備も規模が違いますので、長野との比較はできませんが、アジア大会開催の意義として原爆被災都市としての世界の恒久平和に貢献すること、スポーツ王国広島の再建と振興を図ること、都市基盤の整備を図ることが掲げられ、平和記念館の整備、市民に身近な体育施設の整備、新交通システム、十万人の新
都市づくりなど、着実に推進が図られていることに敬服をいたしました。 また、施設の関連公共事業に投資された総事業費は一兆二千四百五十三億円に上り、昨年七月に発表された地元銀行の調査では、既に二・一三倍の経済波及効果が出ているとのことでございました。 広島市で一番感銘を受けたのは、大会開催により整備された施設が文字どおりスポーツ王国広島の再建の目的のとおり、市民スポーツの振興と健康増進のために市民生活に生かされているということでございます。私の見学したスポーツセンターなどは、どの施設も多くの市民によりフルに活用されておりました。 少し報告が長くなりましたが、今回の三市の視察を通じ、私が感じたことは、冬の
オリンピックを開催する都市として、冬のスポーツを市民のスポーツとして振興を図っていく必要がございますし、施設の後利用もただ単に維持管理にとどまらず、これらのことも十分考慮する必要があるということでございます。 また、三市ともにスポーツ振興には力を入れている都市であり、いずれも財団により運営が行われ、その職員数も帯広市六十一人、広島市百五十九人と配置されており、長野市も今後市民スポーツ振興と施設管理のためには、何らかの体制整備が必要であるということを痛感をいたしました。 そこで、長野市は今後
オリンピック開催都市として、特にウインタースポーツの振興策についてどのように考えておられるか、またそのための市の体制確立について、今後の展望をお聞かせをいただきたいと思います。 次に、ウインタースポーツの振興策として、飯綱スキー場の整備についてお尋ねをいたします。 私は二月十九日、スポーツ振興審議会の一員として、飯綱で開催された第十三回全日本フリースタイルスキー長野大会、モーグル競技を見学する機会をいただきました。 まず、驚きましたのは、全国から集まった選手が男子百八十三人と多いこと、しかし全国的にもコースが少なく、練習不足からか実力の格差が大きいということです。 そこで、雪の対応やコース整備等、常時コースが使用できる状況になれば選手育成にもつながり、飯綱スキー場はもっと活用されるのではないかということです。この点についてお考えをお聞かせください。 また、併せて今まで多くの議員から質問されていることですが、レストランの整備や大会を開催する際の観覧席の整備等についてもお考えをお聞かせください。 特にレストランにつきましては、昼食を食べる場所がないため、小学生のスキー教室等、雪の上にシートを敷いて食べている光景が見られるということであり、余りにも惨めなため、飯綱リゾートや他のスキー場へ行く学校が多いということです。この大会では長野市のスキークラブの皆さんが裏方として活躍をしており、お話をする機会もございました。 特に、大会を開催する場合、雪の心配とコース整備が大変で、大会準備や運営の人員を確保することが難しく、
オリンピックのときが心配である。
ボランティアといっても格好のよいことだけでなく、力の要る仕事に人手が必要なので、今から協力してもらい、訓練しておく必要があるのではないかということでございます。 お尋ねをいたしますが、
オリンピックのスムーズな運営のためにも、各種大会開催に当たり事前に市内各種スポーツ団体にお願いをし、これらの
ボランティアについて人選を願い、連絡網を整備するなどの体制の確立はできないものかお聞かせをいただきたいと思います。 次に、スケート、スキー等のバザーの実施についてお尋ねをいたします。 釧路市に伺った際、お話した市民の方からスポーツの振興策として自慢されたことがございます。それは子供たちは成長が早く、スケート靴がすぐ合わなくなるので、各学校でPTAが音頭を取り、バザーを実施しているということです。 長野市も子供たちのスポーツ振興のために、どうせ大きくなれば使えなくなるスキーやスケート靴のバザーをPTAの皆さん等にお願いし、もっと気軽にウインタースポーツに親しむシステムはできないか、この点についてお考えをお聞かせをいただきたいと思います。 質問の第二は、スピードスケート会場の周辺整備についてでございます。 この件につきましては、善光寺に次ぐ観光拠点としての駐車場、レストラン、物産館、公園、冬のスポーツ博物館、温泉調査等々について、既に過去の議会においてお尋ねをし、また朝陽地区としても市長に陳情をさせていただいておりまして、前向きな回答をいただいておりますことに感謝を申し上げます。今回はその中で、まだ明確な回答をいただいておりません宿泊施設の整備についてお尋ねをいたします。 世界で
オリンピック使用の三番目の屋根付き施設となるスピードスケート会場、この施設を後世に残し、いかに有効に活用していくかが課題でございます。 私はさきに報告した帯広、釧路のように、この施設が
オリンピック終了後も朝の六時から夜十二時まで開放しなければならないぐらい愛される施設になることを念願をしております。 帯広市にはアイスアリーナの隣にスポーツ振興財団が運営する七十五名定員の宿泊施設、帯広の森研修センターがございました。利用状況は平成四年度一万二百七人、内訳は市内千九十八人、道内二千七百八十人、道外三千八百三十九人で、そのほとんどが大学のスケートクラブ等の合宿に利用されておりました。 また、北海道では北見市にも同様の施設があり、特に夏場は大学のラグビーの合宿の招致に力を入れ、長野の菅平から北見に変更した大学も多くあるというお話も伺いました。 長野市のスピードスケート会場は、
オリンピック使用のリンクとなり知名度は抜群です。選手の育成や冬期間の施設の有効利用等、宿泊施設があれば更に利用の幅が広がると思います。 また、夏場はリバーフロントスポーツガーデンにある、東洋一と言われるローラースケート場や各種運動施設の利用も一体的なものとして考えれば、宿泊施設も生きてきます。 お尋ねいたしますが、例えば県勤労者福祉センターの移転とか、青少年川辺の家の建設とか、県の事業も含めて検討できないか、お考えをお聞かせをいただきたいと思います。 質問の三番目は、福祉の充実についてでございます。 福祉の充実につきましても、市長さん、部長さん、関係する職員の皆さんに日夜大変な御尽力を賜っておりますこと、またさきの十二月市議会で質問いたしましたヘルパーさんの給与改善と机の問題等について、その後実行に移されてますことに心から感謝を申し上げ、質問に入らせていただきます。 狛江市は昭和六十三年に国と東京都の
ボランティア街づくり推進事業の地区指定を受け、その後二か年を経て、中・長期の
ボランティア活動推進計画として、あいとぴあ推進計画を社会福祉協議会として策定をいたしました。 また、この計画を受けて平成四年三月には、市の福祉全般に対する地域福祉計画が策定され、現在取組が行われております。 「あいとぴあ」とは市民の「であい」、「ふれあい」、「ささえあい」を示す三つの「あい」と、ユートピアの合成語で、市民の、市民による、市民のための福祉の街づくりという意味が込められており、事実計画にはそのための具体的施策が打ち出され、実践されております。 また、せっかく策定されたこの計画により、実りある効果と実績を収めるためには、市と市民、社会福祉協議会が連携、共同して、役割と責任を明確にし、総合的な福祉の街づくりを推進する必要があるとして、この三月市議会に福祉基本条例案を提案するとのことでございました。 この条例案を見ますと、第一章の総則で、市の責務、市民の権利と責務、事業者の責務が明確にされ、第二章では、公共的建築物等の高齢者や障害者等への配慮として、施設の福祉環境基準の設定や、事前協議、勧告・命令及び公表などが明記されております。 また、第三章では市民福祉推進委員会の設置と、各種福祉サービスについての不服申立てに関する審議等が明記されております。 長野県も現在開催されている議会において、知事がこのような条例の制定を検討すると答弁されたようですが、長野市もこれまで進めてきた高齢者や障害者など、各種福祉の推進計画を市民総参加で推進し、より住み良い長野市を達成していくためにも、さらにパラリンピック開催都市としても長野市らしい福祉基本条例の制定が必要と思いますが、市長のお考えをお聞かせをいただきたいと思います。 また、
ボランティアの育成や地域における近隣での支え合いチームの確立など、福祉を総合的、計画的に進める社会福祉協議会としての推進計画を策定し、実行することが必要と思いますが、お考えをお聞かせをいただきたいと思います。 次に、駐車場整備についてお尋ねをいたします。 最近、ふれあい福祉センターの建設や確定申告の時期とも重なり、市庁舎駐車場へ入る車で渋滞が起きている光景をよく見ます。 そこで過去の議会でも何回か取り上げられている課題でございますが、市としても近隣への用地交渉等努力されておりますが、駐車場確保に向けて市民会館の移転と立体駐車場の建設も含めてお考えと見通しをお聞かせをいただきたいと思います。 最後にその他として、東部幹線の
進ちょく状況と完成の見通し、また東部保健センター開設に伴うホームヘルパーの配置についてお尋ねをいたします。 特に保健センターの建設に伴い、ヘルパーさんが現在の支所から保健センターに異動となることにつきましては、地域住民の皆さんや民生・児童委員の皆さんから、「場所が遠くなりヘルパーさんが大変になる。」、「サービスが低下するのでは。」、「民生・児童委員との連携がしにくくなるのでは。」という声が聞かれます。この点についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。 以上で私の質問を終わりますが、時間がありましたら朝陽方面から市民病院への道路整備についてお尋ねをいたします。
○議長(村田武君) 市長塚田君 (市長 塚田佐君 登壇)
◎市長(塚田佐君) 竹内議員の御質問にお答え申し上げますが、
冬季オリンピック開催都市、またパラリンピックの開催都市として施設が整うので、市民スポーツの、特にウインタースポーツの向上を図ったらどうかと、こういう御提案で御質問いただいたわけでございますが、私もせっかくの施設を生かしながら、健康、また二十一世紀へ向かって
高齢化社会を迎える中で、市民の皆様お一人お一人が健康で生きがいを持って、長野市での生活を豊かにしていただくためにも、スポーツの振興は是非必要な施策であると、このように考えて、今後、これらの施設を活用したスポーツ振興を図ってまいりたいと、このように考えております。 現在でも、ウインタースポーツ教室とか、少年スポーツクラブなどではアイスホッケーのチームも大分できてきておりますが、県内にございますし市内にもできております。 それから、体育指導者の育成などもしておる次第でございますが、今後一層県の体育協会と市の体育協会が連絡、協調しながら、市民スポーツの向上を図っていきたいと、このように思います。 長野市の体育協会も法人化をいたしまして、いろいろ事業を実施してまいりまして、スポーツの振興につなげていきたいと思っておりますが、今、四十ぐらいの競技団体がございますし、また女性スポーツ団体連絡会は八つの団体が連絡会を結成いたしまして、
オリンピック関係のイベントやいろいろスポーツの振興に協力していただいております。 また、体育指導委員さんが体育指導委員の協議会を作りまして、
ボランティアでいろいろ指導に当たっておると、こういう状況でございます。 最近、アメリカなどでの調査では、住み良い都市の第一にスポーツ施設や文化施設が整っている都市、特に定年退職して悠々と年金生活を楽しむ方々は、スポーツ施設や文化施設の整っている都市に住みたいと、こういう希望が第一番ということでございますが、日本も豊かな自然やさわやかな空気とともに、そういうスポーツや文化施設が整っている街が住み良い街と、こういう評価を得てくると思っておりますが、長野市は幸い
オリンピックで国・県の補助をもらって、市の支出は四分の一と、こういうことで、いろんな施設が整いますので、フィギュアスケートの会場は市民体育館として大いに活用していただくわけでございますし、また東和田の運動公園のアイスホッケーのB会場は、立派な室内プールとして大いに活用していただくわけでございますし、スピードスケートの会場は、是非氷の施設も残すと、こういう市民会議の提言もいただきまして、その趣旨を生かして、氷の施設でいろんなウインタースポーツ、スピードスケートはもちろんですが、フィギュアスケートやアイスホッケーの会場にもなりますので、客席の移動もできると、こういう施設でございますので、是非市内の子供たちや、また市民の皆さんのウインタースポーツへのスポーツの輪の広がりを促進していきたいと、こう考えておる次第でございます。 また、リュージュ・ボブスレーもアジアでは初めての施設でございますので、いろんな
オリンピック競技や世界的な大会、またアジアの選手、台湾にもリュージュ・ボブスレーの強いチームがありまして、今、ヨーロッパとかアメリカへ行って練習しているようでございますが、長野にできれば当然長野の方へ、近いものですから、来て練習したいと言われておりますので、是非そういうスポーツの振興につなげていきたいと、こう思っておる次第でございます。 そういう意味でアイスホッケーなどは、非常に見てもおもしろい競技でございますし、また青少年が取り組むには非常に魅力のあるスポーツでございますので、このアイスアリーナがあれば、それは十分スポーツの普及につながると、このように考えておる次第でございます。
冬季オリンピックを契機に、ウインタースポーツのみならず、夏のスポーツもいろいろできます施設を有効に活用して、そしてスポーツの振興を図っていきたいと、このように考えておりまして、その具体化については、またいろいろ検討する中で、取りまとめをしてそれぞれの担当でスポーツの普及を図るようにしていきたいとこのように考えております。 それから、スピードスケートの会場の周辺整備につきましては、釧路市でもアイスアリーナの近くには宿泊施設があって、東京の大学生などが合宿で非常に盛んであると、今こういう御報告もいただいたり、そのような実情と私も聞いておるわけでございますが、これは四百メートルのスピードスケート会場は、アイスリンクとして残す唯一の施設でございますので、しかも客席が移動しますもんで、四百メートルのスピードスケートあるいは市民の皆様の広いところでスケートをレクリエーションとして楽しむ場としても活用できますし、また座席の移動によってフィギュアスケートの世界的な大会も開けますし、それからアイスホッケーの会場にもなると、こういうことでございまして、是非このアイスアリーナのフル活用を図っていきたい。 夏場はいろんな運動会やまたスポーツ大会にも使えるようにしていきたい。スピードスケートの周辺は、アリーナの森健康スポーツ公園ということで世界の
オリンピック開催都市の代表的な樹木を植えまして、公園化を図っていきたいと、こう思っております。 この周辺に宿泊施設をと、こういう御提案でございますが、それは青少年の健全育成あるいは
オリンピックの選手の養成、あるいは世界選手権大会に出場する選手のトレーニング、そしてまた市民の皆様の青少年の健全育成や、また大学生などの合宿などにも使うには、そういう宿泊施設も必要だと、このように考えておりますが、財源の問題等もありまして、県の方、今御提案の、また国の方のいろんな制度があればいいわけですけれども、今後検討していかなければいけないと。フル活用の面では、あれば非常にこのアリーナの活用が進むと、このように考えております。 そこで、市では
オリンピックの施設の前後利用運営検討委員会の作業部会で、今、管理の方法とか、それからどのくらい経費がかかるかとか、フル活用するにはどうすればいいかとか、今、広島市やいろいろ例を言われて、スポーツ財団で取り組んでおると、運営管理をしておると、こういうお話もございます。それから、いろんな世界のイベントを開くには、四、五年前から取り組んでいかなければいけない、もう招致を決めて折衝していかなければいけない、そういうこともあります。日本の大会だって、二年ぐらい前には決めなきゃいけないし、そういういろんなイベントもやっぱり開催するにふさわしいと、新幹線・高速道で日本じゅうから集まりやすいので、そういういろんなイベントなどフル活用すると、こういうことでございます。 いろんな御提案ございますので、平成六年度にはこの前の
オリンピック施設の市民会議の提言を基に、今、作業部会で詰めている基礎資料を出しまして、市民の代表の皆さん、議会の代表の皆さん、それからスポーツ界の代表の皆さん、経済界の代表の皆さんで、
オリンピックの施設の運営検討委員会を開催いたしまして、今、御提案の趣旨も踏まえて、フル活用の方向で、また市民スポーツの振興につながる方向で検討を進めていきまして、実施計画を作っていきたいと、このように考えております。 それから、バザーの提案でございますが、これは今でもPTAとか各地区の社会福祉協議会でバザーがありますので、そういう場を活用してスキーやスケートなどの使わないものは、お互いに交換することは大いに有意義だと思いますので、今後検討させていただきたいと思います。 それから、福祉の充実につきましてお答え申し上げますが、長野市では昭和五十二年、福祉都市宣言をいたしまして、福祉都市宣言にふさわしい街づくりを進めてまいっておりますし、特に高齢化を迎えまして、いよいよ在宅福祉の充実が叫ばれておりまして、いろいろ施策を積極的に進めておる次第でございます。 五十七年には
国際障害者年を迎えまして、長野市は長期行動計画を策定いたした次第でございますし、その後、平成三年には第二次の
国際障害者年の長野市の長期行動計画を策定して進めておりまして、長野市では、昨年作ったんですが、長野市のやさしいまちづくり推進協議会を設置いたしまして、高齢者にも障害者にも住みやすい優しい街をつくろうと、このような運動を進めておる次第てございますが、また平成五年には老人保健福祉計画を作りまして、保健サービスや福祉サービスを統合して、福祉の充実を図っておるところでございます。 また、今、ふれあい福祉センターを建設いたしまして福祉の拠点にしてまいりたいと、このように思っておりますが、既に長野市では福祉環境整備指導要綱を作りまして、いろんな施設など造る場合には、車いすの皆様にも高齢者の皆様にも使いやすい施設にしようと、こういうことで、それぞれ担当の各部課で施策に生かしておる次第でございます。 しかしながら、長野市もパラリンピック開催都市として、やはりなお一層優しい街づくりを進めていく必要があります。県でもこの議会で知事が検討するということで、高齢者や障害者が暮らしやすい街づくりを進めるための条例を作る検討を開始しておりますし、既に大阪府や兵庫県や山梨県ではこの条例がございます。市の段階では、今お話のありました狛江市が条例の議案をこの議会に提案しておると、こういう状況でございます。 その他の各市はまだ要綱でやっておると、こういう状況で、長野市と同じでございますが、県の方も条例制定の検討を始めるわけでございます。長野市もパラリンピック開催都市として、これから高齢者時代を迎えて、また障害者の皆様にも優しい街づくりを進めておりまして、積極的にこの福祉の充実を図っていく必要がありますので、県の条例を参考にいたしまして、長野市といたしましても条例化に向かって、また議会とも御相談してまいりたいということで、調査・研究を進めていきたいと、このように考えております。 以上でございます。
○議長(村田武君)
総務部長増田君 (総務部長
増田禮三君 登壇)
◎総務部長(
増田禮三君) 駐車場対策につきまして、市民会館の移転と立体駐車場、周辺の用地買収はどうかということにお答え申し上げたいと思います。 現在、来庁者の駐車場は二百十四台分を確保してございますが、日ごろから市民の皆さんには駐車場の混雑、渋滞によりまして大変御不便をおかけしておるところでございます。大きな催物や会議等が重なりますと、満車状態が続くという状況でございます。 この駐車場確保の一つとしまして、市民会館の移転ということでございますが、現在、市では市制九十周年記念事業の一つとして、総合文化センターの建設を目指しております。昭和六十二年度から文化施設建設基金の積立てを行っておりまして、平成五年度末で約二十一億円の積立てとなっております。 建設場所につきましては未定でございますけれども、いろいろ検討がなされる中で、これらの動向を踏まえながら具体的な方針を定めてまいりたいと、このように考えております。 次に、立体駐車場の建設ということでございますが、立体駐車場としましては、まず低層の簡易駐車場、それから高層の本格的な駐車場ということが考えられるかと思います。 まず、低層の簡易駐車場でございますが、工期は三か月ぐらいでできるということですが、市役所の敷地は防火及び準防火地域に指定されておりまして、ここで建設できる簡易駐車場につきましては、その構造、収容台数からして、駐車場不足を解消するところまではまいらないというふうに思うところでございます。 また、高層の本格的な駐車場ということになりますと、鉄骨鉄筋ということになりますが、完成までに約一年間の期間を要する。そうしますと、この間に既存の駐車場をすべて閉鎖しなきゃならないというような問題点もございます。代わりのところを見つけなきゃいけないということもございます。長期間更に混雑してしまうということも考えられるわけでございますが、したがって業務上も支障を来すということになります。 市ではこの代替え案といたしまして、七瀬の地区の旧東急駐車場跡地でございますが、臨時駐車場として確保してございます。当面、北陸新幹線工事によりまして移転が必要となった約百台の公用車の駐車場として利用しておりますが、現在、議員さんからも御指摘ございました近隣の用地千八百四平方メートルでございます。これは約百台の駐車が可能でございますが、この買収を進めておりまして、九割方話がついております。後もう一歩というところでございます。この確保ができますと、東急駐車場部分をまた元へ戻せるという、新しく確保した場所へ移せるということになります。それによりまして緩和を少々図ってまいりたいということでございます。 いずれにしましても、駐車場問題にいつも悩まされる問題でございますが、早く解決できるように努力してまいりたいと思います。御理解いただきたいと思います。
○議長(村田武君) 福祉部長藤本君 (福祉部長 藤本廣美君 登壇)
◎福祉部長(藤本廣美君) 私から福祉の充実につきまして二点お答えをいたします。 最初に、
ボランティア育成を進めるため、社会福祉協議会の推進計画の必要性についてでございますが、議員さん御指摘のように、地域福祉の推進母体でありますところの社会福祉協議会が、それぞれの福祉活動を地域の実情に合わせまして、総合的かつ計画的に実行していくことは大変重要なことであるというふうに考えております。 現在、
ボランティア育成を進めるための社会福祉協議会としての推進計画につきましては、
ボランティアのセンター事業として、毎年度の計画を立てまして、これに基づいて着実に実行いたしております。 この
ボランティア育成研修の主な内容といたしましては五項目ございまして、一点は入門スクール、これは初歩の教室であります。二点目は課題別スクール、これは精神保健
ボランティア相談援助者の育成などでございます。三は先進地の視察調査、それから四点目、体験的学習といたしまして、キャンプあるいは福祉体験、五点といたしまして福祉教育、これは福祉の協力普及校の指定等でございます。 御質問の長期的な推進計画の策定につきましては、今後、社会福祉協議会の方と十分話合いの中で検討してまいりたいと考えております。 次に、その他の御質問の中で、東部保健センターへのヘルパーの集中配置についてのお尋ねでございますが、ホームヘルパーは老人保健福祉計画によりまして、老人福祉センター、保健センター等を拠点として配置をしていくことを基本としておりまして、このたび東部保健センターのしゅん工に伴い、保健とそして福祉がより一層連携し、市民の皆さんに密着したきめの細かいサービスを実施していくことから体制を整えたものでございます。 ヘルパーの集中配置につきましては、先般第四地区、これは朝陽、柳原、古里及び長沼地区でございますが、ここのそれぞれの区長会、民生・児童委員協議会、さらに保健補導員会及び地区社会福祉協議会の関係者の皆さんへ、保健婦とホームヘルパーの駐在場所の変更の説明を申し上げ、実は御理解をいただいたところでございます。 そこで、議員さん一番御心配でございますところの、このことによりホームヘルプサービスの利用者に対するサービスが低下することのないよう、七名のヘルパーの臨機の対応と、そしてまた必要に応じパートヘルパーの導入を図りまして、また、さらには車両の配備を行うなど、よく体制を整えまして、御心配のないよう、より一層の福祉の充実に一生懸命努めてまいりたいと、このように考えております。
○議長(村田武君) 商工部長寺沢君 (商工部長 寺沢和男君 登壇)
◎商工部長(寺沢和男君) 飯綱スキー場の整備のうち、フリースタイルスキーのコースが常時使用できるようにならないか、そしてまた観覧席やレストランの整備をすべきと思うが、どういう考えをしているかという御質問につきまして、お答えを申し上げたいと思います。 去る二月十八日から二十日までの間、第十三回の全日本のフリースタイルスキー長野大会が開催されまして、議員さん御指摘のように大勢の選手の皆さんが参加をされまして、
オリンピックの開催地でもあることから、全国から大勢の皆さんが御参加いただき、盛大に開催できましたことは、誠に時宜を得て、
オリンピックムードがいよいよ高まってきたものと意を強くした次第でございます。 また、常時フリースタイルスキーコースとして使用できる状況ということでございますが、現在、フリースタイルにはモーグル、それからエアリアル、それからバレエと三つあるわけでございますが、このうち
オリンピックで公認されておりますのはモーグルとエアリアルであるわけでございます。 このフリースタイルスキー場でございますが、一方ではファミリースキー場としての位置付けもございます。これらとの整合性も考慮しなければなりません。フリースタイルスキー場をどのように確保するか、大会時にはネット等を張りまして、一応安全対策を講じてやっているというようにやっておりますので、今後常時安心して練習や競技ができるように検討いたしてまいりたいと、このように思っておるわけでございます。 それから観覧席はまた、NAOC等とも打合せが必要かと思いますが、レストラン、また大会運営の関係の整備等のことですが、現在スキー場検討委員会においては、ほぼ意見の集約が成されつつありますので、この御意見を重視して考えてまいりたいと思っております。 なお、小学校のスキー教室の昼食場所につきまして、雪の上で召し上がったということで、暖かいときはいいんでしょうけれども、非常に残念なことでございまして、ハイランドホールを御利用いただけるというようにしたいと考えております。 なお、
オリンピック開催時には、フリースタイル会場の下の方の広場を利用いたしまして、何らかの施設あるいは建物を設置をいたしますので、その際にはそこらで位置付けをしてまいりたいと考えております。 また、大会でも長野市のスキークラブの皆さんが主催者として御活躍されましたことは、私たちも敬意を表しておるわけでございます。大会運営につきましては、主催者コースの設置や整備の状況によりましてそれぞれ異なります。例えばエアリアルの場合には、踏切台のいわゆるキッカーというものでございますが、あれはその都度作っていかなければならないものでございますが、そういった大会主催者の皆様の御計画に合わせた御協力、それから
オリンピック時における
ボランティアにつきましても、市内のスポーツ団体等を中心にいたしまして、地元にも御協力をいただきながら、庁内では教育委員会とも相談をしながら、大会成功実現のために努力をしてまいりたいと、このように考えております。 以上でございます。
○議長(村田武君)
都市開発部長宮沢君 (
都市開発部長 宮沢実君 登壇)
◎
都市開発部長(宮沢実君) 東部幹線の
進ちょく状況と完成の見通しにつきまして申し上げます。 東部幹線は御案内のように、JR長野工場前から東へ長野運動公園を経て、国道十八号に至る間を都市計画道路として計画決定しておるものでございますが、このうち長野運動公園から東側につきましては、長野運動公園が
オリンピック関連の会場になるということが予定されておりますので、平成四年度から石渡地籍を経て、県道三才大豆島中御所線までの間、延長五百四十メートルを街路事業で現在事業をさせていただいておるところでございます。 現在までの進ちょくでございますけれども、大変地元地権者の御協力と議員さんのお力添えをいただく中で進めてまいりまして、用地買収率がおかげさまで六十六%という状況になってございます。完成の目標年度は平成八年度ということでございまして、残り三分の一の用地買収と、それから工事がそれまでに必要であるわけでございますけれども、引き続き地元の皆様方の御協力をお願い申し上げる中で進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(村田武君) 四十番竹内君
◆四十番(竹内久幸君) それぞれ前向きな御答弁をいただきましてありがとうございました。 若干時間がございますので、先ほど市民病院の道路という話をするというふうに申し上げたんですが、ちょっと時間がないので要望だけ二点ほどさせていただきたいと思います。 市民病院が昨日来のお話の中で、来年の六月一日にオープンされるということで、大変地区の皆さん関心が高いわけでございます。 しかし、かねてから要望しておりますように、道路網が残念ながら、特に朝陽方面から市民病院へ行くのには極めて狭あいな道路しかないと、変な話ですけれども、地区では田んぼのあぜ道のような道路を通っていかなきゃいけないということでございまして、特に県道あるいは吉田朝陽線という市道が大変今後混雑されるというようなことも予想されるわけでございまして、是非この点につきましては、何らかの今後の計画を位置付けていただいて、一刻も早く地域の皆さんの負託にこたえていただきたいと、このことを最後に要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 大変どうもありがとうございました。
○議長(村田武君) 二番千野昭君 (二番 千野昭君 登壇)
◆二番(千野昭君) 二番千野昭でございます。 私は質問通告に従い、市長並びに関係理事者にお伺いをいたします。 最初に、市長におかれては世界の祭典
冬季オリンピック、北欧のリレハンメルまで赴かれ、
オリンピックのシンボル、新調せる五輪旗を引き継がれ、決意も新たにお帰りになられ、当地での御活躍を深夜アクティホールで現況中継で感動、感激し見させていただき、二十八日早朝、テレビ、新聞等でも拝見し、世界に日本の長野をPR、イメージアップにつながれた、その功績と御努力には深く敬意と感謝を申し上げます。 長野市民も一九九八年、四年後の冬季五輪の成功を一体となって推進し、同時に市長並びに関係理事者に御期待するところ、これまた大であります。関係諸設備も着実に遂行されつつあることは市民も大きな希望と夢に燃えているところでございます。 そこで、
オリンピックニュータウンの後利用について要望を述べさせていただきます。 設置につきましては、今井ニュータウン基本計画検討委員会が平成五年十一月発足し、基本計画が策定されるわけですが、この検討委員会で計画・立案の際、後利用につきましては、将来を展望し、貴重な財産として生かしながら、社会的、文化的遺産として後世に誇れる諸施設とし、設計段階から御計画くださいますよう切望するところであります。 当計画は、九四年度発注し、九五年度着手、
オリンピックニュータウンとしての役割を果たすわけです。当市南部川中島地区は、今や建設工事ラッシュの様相を来しており、新幹線、それに伴う工事道、こ道橋、上下水道新設改良、また仮称今井駅、しかも東西乗降口設置、川中島幹線の新設、田牧線の拡幅延長で一躍長野南部ニュータウンとして脚光を浴びつつあります。 次に、ニュータウン設備後利用についてお願いをいたします。 なお、質問が多岐にわたりますので、簡潔なお答えをまずもってお願いをいたします。 第一に、
オリンピックメモリアルホールに美術館等を併設しての御建設を。 第二は、国際都市長野にふさわしいコンベンションホールを。 第三番に、老人総合福祉施設、リハビリセンターを中心に、老人の集う憩いの家、障害を持つ人たちの入所施設を。 第四に、社会体育施設、世界の祭典開催地にふさわしい青少年育成錬成センターとプールを。 また、以上の諸施設が有効かつ適切に活用でき、快適な空間環境整備に公園をお残しいただきたい。名付けて創造公園、私たちが将来を託す子孫に、一部は童謡公園として老いも若きも障害を持つ人たちにも優しい公園、
オリンピック、パラリンピックを通して、世界人類が平和で災害のない愛和と協調の総合施設をお願いをいたします。 世界の祭典を長野に誘致し、英断を下し、最前線に立たれる市長、そしてこれを見事に支える理事者、担当者、長野市民の皆様はきっと後世に賛美を浴びることでございましょう。 日本の屋根、日本の中心地・長野。自然美豊かな環境、緑の調和がすばらしい四季、その美は世界に類を見ないと言われています。 新幹線は平成九年、
オリンピック開催までに完成するわけですが、忘れてならないのは快適・快速交通があれば、当然世の中の均衡上、無駄なく細かく、住民の生活に密着したローカル線が必須の条件になってきます。市長も議会で仮称今井駅東西乗降口を備えての設置は御答弁をいただきましたので、大いに御期待を申し上げるところでございます。仮称今井駅の設置は、長野市の発展に大きな意味を持つことでしょう。 また、ここを起点の田牧線が広徳中学校開校までに開通するか否か、その
進ちょく状況についてお伺いをいたします。 また、日々の生活に密着した生活アクセス道、世界の祭典地にふさわしいショッピングモールの御計画、また今井ニュータウンは交通網の起点として発達、延長させ、循環道の新設の中で、ただ一度川中島幹線が途中切れを生じている現況を直視され、要望として、南へ二キロメートル延長し、篠ノ井布施高田、五明西寺尾線まで計画どおり延長していただきたく、特段の御配慮をお願い申し上げます。 雨水排水計画にも十分なる御配慮を要望します。 さらに、天然ガスの配管の延長を、JR今井西地区へもできますよう、県への働き掛けをお願いをいたします。 なお、平和の祭典が実施されるところです。地域住民の安全対策には特別な御配慮を賜りますようお願いをいたします。 さらに、
オリンピック、パラリンピックの開催に際し、自動車のスムーズな通行と、歩行者、自転車の安全確保のため、小市橋自歩道の建設を要望いたします。 消防行政について。 更水十か町村消防署の体制について、最終的には二署二分署の配置に関する内訳は、広域常備計画の二に示されているとおり実施されることとは思われますが、知らない土地、土地勘の薄い緊急出動は不安でございます。 また、平成七年には仮称三水消防署、仮称信州新町消防署が当初二十一名体制で発足することになっておりますが、当初人員の充足は無理かと思われますが、早い機会に最低人員確保できますよう特段の御配慮をお願いいたします。 それら職員の配置について最初、そのうち何人かは長野市より派遣されることと思われますが、その緊急性に待ったなしの出動、特殊勤務であれば、諸待遇等については安全上十分なる御配慮をいただきたくお伺いいたしたいのでございます。 次に、救急車の分散配置について。 昨年九月の本会議定例会で、救急車の分散配置については、市長から平成七年には北部分署に救急車の配置、その後安茂里分署にも救急車を配置し、それぞれ救急業務を開始する旨の御答弁をいただいておるところでありますが、この問題は人命にかかわる非常に大切な問題でございます。一刻も早い救急体制の確立が叫ばれている昨今、早期に計画の実行を切望いたします。 農業問題、後継者対策についてお伺いいたします。 ウルグアイ・ラウンドの合意により、みず穂の国日本に平成六年輸入米が市民の口にも入るようになってきました。機械力も進み、少しは楽になり、人並みの生活ができたと思った途端、農産物の自由化の不安という大波が押し寄せてきました。今や農業は内憂外患に悩む中で、担い手が老齢化、加えて後継者不足、婦人が中心の農業も数年先には危機的状況が予想されます。専業農家の我が家においても例外ではなく後継者は今のところ不透明と言わざるを得ません。 農業再建、農業後継者対策は、必要欠くべからざる問題でありますので、農業後継者育成プランの策定を要望いたします。 また、後継者花嫁対策はどのようになっておりますかもお伺いをいたします。 米作、冷害対策について。 今年は暖冬と言われ、雪も少なかったのですが、二月に大雪が降り、豊作につながればと願うものでありますが、昨年は冷害により平地では七割、山間地は収穫ゼロかと米作りの不作は日本人の食生活に不安を与え、社会的影響は大きなものがありました。 そこで、農家は少しでも早く田植えをし、冷害を最小限にとどめるため、わせ種の導入を希望をしております。聞くところによると、新潟県ではわせ種で美味な種もみが用意されていると聞いております。市でもこのわせ種について早急に御検討くださり、わせ種購入の際、補助金の支出、そして日本のおいしい安全なお米を消費者に安定的に供給ができますようお願いをし、最後に
高齢化社会の雇用促進策として、優良放置農地活用を施策の一環に、高齢者第二職場の出発点として、米作り作業提供者の集う、シルバー農業従事者センターの開設を提案し、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(村田武君) 市長塚田君 (市長 塚田佐君 登壇)
◎市長(塚田佐君) 千野議員にお答え申し上げます。 まず最初に、激励をいただきありがとうございました。職員一同一生懸命また頑張ってまいりますが、よろしくお願いします。
オリンピックの選手村の建設と後利用について、メモリアルホール、コンベンションホール、総合福祉施設、社会体育館、公園など御提言をいただいたわけでございますが、この
オリンピック選手村につきましては、地域の区長さんを初め対策委員会の皆様、また大事な用地を提供していただく地権者会の皆様の大変な御協力をいただきまして、設計、妥結をいたしまして、ただ今、地権者会の個々の地権者の皆様と契約事務を進めている次第でございまして、大変御関係の御苦労いただきました皆様に心から感謝を申し上げる次第でございます。
オリンピックの記念施設としての選手村でございまして、二十一世紀にわたりまして長野市の新しいニュータウンとして活用を図っていくものでございます。公営住宅あるいは職員住宅あるいは市民の皆様の住宅として、新しいニュータウン構想の下に、後利用も含めて今計画を立てておるわけでございまして、お話のように昨年十一月、この選手村の基本計画の検討委員会を開催いたして以来、三回ほどいろいろ会議を開いておりまして、その間いろいろな問題が提起されておられます。道路の問題、水路の問題、また建物の配置、何より
オリンピックの選手村としての快適な選手の生活ができるように、そして将来にわたって住んでいただく皆様の便利なニュータウンとしての活用も考えまして、二十一世紀へ向かって国際的な評価にたえらるような、評価されるようなそういう選手村、ニュータウンにしたいと、こういうことを基本に進めておる次第でございます。 豊かな田園地帯に作る選手村、ニュータウンでございますので、周辺の自然景観ともマッチしたもの、そしてまた、都市生活も十分便利に生活できるような今井駅の設置、また周辺の道路網の整備、また水害などのないような排水路の整備、含めてこの基本構想検討委員会で委員長の渡辺先生初め、委員の皆さんが精力的に協議を進めていただいておる次第でございます。 四月ごろにはまとめていただこうと、こう思っておる次第でございますが、その計画の下に建設を進めていくわけでございますけれども、約十九ヘクタールあるんですが、住宅を建設する、あるいは高層住宅を建設する宿泊ゾーンと、インターナショナルゾーンとございまして、線路沿いはインターナショナルゾーンと、こういうことでございまして、宿泊するところは、選手が泊まる、あるいはその後はニュータウンとして活用できる住宅地になるわけでございますので、その二つをゾーン分けいたしまして、それぞれのゾーンにふさわしい計画を立てていこうと、こういうことであります。 インターナショナルゾーンには、管理棟、食堂、食堂も三千人の選手の皆さんがここに集うわけでございますので、選手の皆さんが世界各国から見えまして、大いに交流を深めていただくような大事な場所でございますので、相当大きな食堂になると。 それから、医務室、礼拝所、いろんな宗教の方々がお見えになりますので、各宗教に対応した礼拝所ということでございますが、これはリレハンメルの
オリンピックでも、選手村に入るには非常に厳しいチェックが必要ですが、特別許可をしていただいて、くまなくリレハンメル
オリンピック選手村も視察をしてまいりまして、その辺も参考にして造っていきたいと、こう思っております。 なお、インターナショナルゾーンに造る管理棟、食堂などは、最初はNAOCの仮設の予定でございましたが、今でもNAOCが造ると、こういうことになっておるんですが、やはり今御指摘のようにどういう施設を将来残していくかということは、この間地権者会との調印のときにも、地権者会や対策委員会の会長さんから陳情いただいておりまして、今御提案の施設として是非後も地域で活用できるようにしてもらいたいという陳情もいただいておりますので、よくNAOCと協議いたしまして、どういう施設を残すことが地域の活性化につながるかということを、また皆さんと相談いたしまして、その部分はしっかりした建設、建築にしていきたいということで、NAOCとよく相談して、また残すべきものは残して、地域の活用できるようにしていきたい。 併せてやっぱり財源の確保が必要でございますので、その財源対策もよく検討していかなければいけないと、このように考えておりますので、またよろしくひとつお願いいたします。 続きまして、天然ガスの配管ですが、これは今井の選手村、ニュータウンには県の企業局のガスを配管することになっておりますので、企業局のガスで配管しますが、JR西側へは、これは今井駅設置の条件でもありまして、乗降客が相当見込めるということが原則でございます。JRも今井駅の場合は
オリンピックの選手村ということで、大変いろいろ前向きに好意的に取扱いをいただいておりますが、どうしてもやはり将来乗降客が見込めるという数字をきちっと出す必要がありまして、駅設置の条件の一つとして、西側の今後の開発整備計画がどうしても必要でございますので、西側の地域の地権者初めお住まいの皆様とよく協議をして、西側の整備を将来どう考えるかということで、ひとつ併せてやっていかなければいけないと。 そういう西側の新しい街づくりと一体になって、天然ガスの問題が出てくると、こういうことでございますので、よろしくお願いします。 それで、今井駅の早期実現につきましては、今まで駅の設置の場所、それから将来の乗降客の人員、それから駅の施設や概略設計までは進んでまいりまして、一番大事なのは、乗降客が見込めて、収支採算性があるかどうかということで、一日二千人以上の乗り降りが将来必要と、こういうことでありますので、それをきちっとJRからも条件として提示されておりまして、三月七日付けで信越本線、(仮称)今井駅設置について(照会)ということで、「新駅設置へ向けて、下記の基本事項につきまして御照会申し上げますので、よろしく回答をお願いします。」と、こういうことで、いろいろきております。 新駅設置に要する費用及び必要な土地は、要請者の責任で確保していただくこととか、新駅設置に併せて駅周辺の駐輪場等必要な都市施設の整備及び街づくりが図られることということで、交通広場の設置、駐輪場の設置、駅までのアクセス道路の整備、西口の開発、街づくりをどう考えるか、具体的に出しなさいと、こういうことでありまして、新幹線高架下への構造物の設置については、関係機関との協議が調っていることと、完成後の駅施設財産は弊社に、JRに帰属させていただくこと。新駅の駅名、営業方法、運行方法等については、JRに一任していただくこととか、いろいろ条件が付いておりますが、財源につきましても、県の方へもお願いしていったり、これは自治省とも協議をしなければいけませんし、いろいろ照会についての基本的な事項についての今後JRとの協議が残されていると、併せて地元の皆様には西口の将来の整備開発については、これはもう一体的なものであるということで、今後市と地元と協議を進めながら、進めさせていただきたいと、こう思います。 以上でございます。
○議長(村田武君) 建設部長宮沢君 (建設部長 宮沢信雄君 登壇)
◎建設部長(宮沢信雄君) 私からは今井田牧線の問題、それから選手村の排水の問題、それから小市橋の問題についてお答えを申し上げます。 まず、今井田牧線でございますが、私ども建設部が所管している今井田牧線の全体について御説明を申し上げます。 御存じのとおり今井田牧線の西側は篠ノ井小市線から仮称今井駅建設予定地付近で、ただ今JRのあるいは新幹線の下を通り川中島幹線までの間、一千六十五メートル区間、これが私どもの関係でございまして、ただ今用地取得並びに大半のお住みになっている皆さん方に御協力いただく中で、家屋の移転等々を実施し、またJRの横断工事、これはアンダークロスでございますが、に取り組んでおる次第でございます。この区間の完成年度は平成八年を予定しておる次第でございます。 それから、今度は東の方でございますが、県道川合川中島線、いわゆる御厨公園ございますが、それから東福寺稲里線までの間、約一千メートルございますが、現在工事を進めておる次第でございます。この東側の部分で、まだ用地問題、ちょっと二件ほどまとまっておりませんが、平成六年度中には何とか御理解をいただく中で、用地の御協力をいただき、併せて工事も完了させたいと、この一千メートルの区間でございますが、そのように考えております。そういう状況でございますので、平成七年四月の広徳中学校開校までには、東側の一千メートルは完成したいということでございます。 次に、選手村の排水でございますが、都市化が進むにつれて出水率が高まり、いろいろ強い雨が降りますと、住民の皆さんには御迷惑をかけておる次第でございます。そういう中で選手村ができ、およそ一千八軒の家ができるわけでございまして、そういう中で雨水の処理でございますが、選手村の中におおよそ五千トンを収容できる雨水調整池を造る予定でございます。 また、ただ今申し上げました今井田牧線、あるいは川中島幹線の雨水と、あるいは南原地区、あるいはその付近の地区の雨水を処理するために、選手村から篠ノ井の小森地区まで三・五キロメートルございますが、仮称川中島八号雨水幹線という専用の排水路を造りまして、浸水被害を防いでまいりたいというふうに考えておるところでございます。 次に、小市橋の自歩道の設置でございます。 この自歩道の設置につきましては、一部の用地問題につきまして、大変困難な状況にあったわけでございますが、昨年この問題が解決いたしまして、その間期成同盟会あるいは地元の役員の皆様方、あるいは地元の皆さん方に大変御迷惑をおかけしておったわけでございますが、現在、県の建設事務所で橋りょうの下部工の完成に努力しておる次第でございます。本年度中には下部工が完成する予定でございますし、上部工の工場製作も既に発注済みでございます。 したがいまして、平成六年度の渇水期、ですから秋以降、上部工の工事を実施いたしまして、来年のちょうど今ごろには幅員二メートル、延長三百一メートルの自歩道橋が完成するという予定でございます。 以上でございます。
○議長(村田武君)
都市開発部長宮沢君 (
都市開発部長 宮沢実君 登壇)
◎
都市開発部長(宮沢実君) 私から今井田牧線の都市開発部施行分と川中島幹線の問題についてお答え申し上げたいと思います。 まず、今井田牧線でございますけれども、都市開発部で施行しておりますのは、先ほど建設部長からお答えをいただいた間に挟まれております、主に市街化区域分でございまして、旧国道十八号、丹波島篠ノ井線を挟みまして、東側分が六百六十メートル、それから西側分が四百九十メートルを施行いたしてございます。 現在、事業の
進ちょく状況は、東側につきましては、用地取得ベースで五十三%、それから西側では四十二%というような状況でございまして、今後まだ約半分の土地取得が必要であるという状況でございます。 したがいまして、平成七年四月開校予定の中学校の開校に間に合わせるということが非常に困難な状況になってございますが、全体的には平成八年度末完成を目指して事業を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、御了解をいただきたいと思います。 続きまして、川中島幹線の事業を五明西寺尾線まで延長整備する件についてでございますけれども、選手村の南側から五明西寺尾線まで延長にして約一千五十メートルございまして、これが現在事業化されておらない将来の問題であるということでございます。 街路事業全体といたしまして、現在、
冬季オリンピック関連道路、それから北陸新幹線の関連道路、交通渋滞解消等で、今二十四か所、約八・三キロメートルの事業を市全体として行っているわけでございまして、これの整備を完了させることを現在最優先として取り組んでおるわけでございまして、これらの路線の完成状況と、それから将来の川中島幹線沿線の市街化動向、交通渋滞状況等見ながら、市全体の都市計画道路の整備プログラムを検討する中で、できるだけ早く整備促進に努めてまいりたいというふうに考えてございますので、将来の課題ということで御理解を賜りたいと思いますが、よろしくお願いいたします。
○議長(村田武君) 消防局長楠君 (消防局長 楠正勅君 登壇)
◎消防局長(楠正勅君) 私から消防行政について三点ほど、お尋ねにお答え申し上げます。 まず、広域消防の二署二分署の職員配置の関係でございますが、平成七年に仮称三水村消防署と仮称信州新町消防署に配置する職員でございますが、これは年次的な職員採用数の均衡を保つ上からも、当初二十一名体制、両署で四十二名で発足をするようになるわけでございます。平成九年の後半には両消防署の職員体制がすべて整うようになっております。発足当初は職員に多少の負担はかかると思いますが、職員が一致協力して対応してまいりたいというふうに考えております。 次に、救急車の増車の関係でございますが、北部分署は平成七年度の利用開始を目標に計画を進めておるところでございますが、安茂里分署の配置につきましても、北部分署の救急隊を整備した後、また検討、計画をしてまいりたいというふうに考えております。 それから、三点目の広域化に関しての職員の待遇改善につきましては、遠距離通勤ということが問題になるわけでございますけれども、これに対して、現在では通勤手当というような形で対処しているわけでございますが、消防の勤務の特殊性、広域の消防署に勤務する職員に対しては、何らかの手当で対応するよう検討を進めてまいりたいと、かように考えておるところでございます。 以上でございます。
○議長(村田武君) 二番千野君
◆二番(千野昭君) 十五項目にわたりまして、非常に懇切丁寧にお答えをいただきましてありがとうございました。
○議長(村田武君) 昼食のため午後一時十五分まで休憩いたします。 午後 零時十五分 休憩 午後 一時十七分 再開
○副議長(小池例君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 三番滝沢勇助君 (三番 滝沢勇助君 登壇)
◆三番(滝沢勇助君) 三番滝沢勇助であります。 私は今回の質問で景観問題を重点的に取り上げてみたいと思っております。いろいろと多岐にわたりますが、御答弁のほどよろしくお願いいたします。 さて、今でこそ景観行政、あるいは美観行政などの言葉もよく耳にするようになりましたが、それが自治体の主要な施策の一つとして位置付けられるようになってからまださほどの時間はたっていないわけであります。経済優先、効率重視一筋に突き進んできた時代にあっては、民間の事業でも行政の施策でも重視されたのは量的拡大であり、機能優先でありました。そのおかげで今日のような経済発展を見た反面、人の感性や美意識にも問われるような景観といった概念に対しては、国を初め行政の取組は決して十分なものではありませんでした。経済成長の結果、人々は物的な豊かさは満たされるようになりましたが、心の豊かさの面では満たされないものがあり、この面での充実がその後の国民的課題となっているのであります。 また、国土の均衡ある発展を目指した国の政策は地方の一定の質の向上に寄与した反面、全国どこの都市を見ても画一的になってしまい、いわゆるその都市の顔が見えないと言われるようになってしまいました。そこで、その地域の顔づくりとして魅力ある景観、個性的な景観づくりこそ各自治体が取り組むのにふさわしい課題と考えられるようになり、美しさや潤いや快適さを求める住民のニーズにもぴったりと合致して、自治体にとって今日的で重要な施策となったのであります。 このような景観行政の大きな流れの中で、長野市では昭和六十二年度
都市景観形成基本計画を策定、建設省の
都市景観形成モデル都市の指定を受け、美しい景観づくりに積極的に取り組まれてまいりました。 また、早い時期から長野市都市緑化基金や長野市都市デザイン基金を設立してその活用を図ったり、平成四年度には一定の規制を伴う長野市の景観を守り育てる条例を制定するなど、その姿勢は高く評価されると思います。私はこのような施策を更に推進し、四年後の
オリンピックにはその成果を広く世界に花咲かせたいと願うものであります。 そこでまず、都市緑化、街に緑を増やしていく問題についてお伺いいたします。 緑は都市景観上非常に大切な要素であり、市民生活に潤いをもたらすためにも必要欠くべからざるものであります。長野市は周囲に豊かな自然や緑がありながら、市街地には緑が少ないとはよく言われているところですが、この問題の解決のため、現在緑化推進計画を立て、緑を増やす、守る、触れ合うといった基本方針に基づいて様々な施策が展開されております。 例えば、公園や緑地を増やしたり、道路や学校や公民館、そして市営住宅などの公共施設を緑化することが挙げられます。これらの施設の緑化に当たっては、周囲の鉄さくやパイプ等を取り払い、その跡に木を植えるようにするならば相当量の緑が確保できると思いますが、いかがお考えでしょうか。もちろん、公共施設に限らず商店街や住宅地など民有地の緑化についても積極的に進めなければなりません。そこで、現在進められておりますこれら緑化施策の
進ちょく状況、そしてユニークな施策であります緑化基金の活用状況についてお尋ねいたします。 また、関連いたしますが、現在進められております幾つかの
オリンピック会場施設は現代科学技術の粋を集めた一流の建造物となるはずです。それだけの施設にはそれにふさわしい緑化策が求められると思います。 例えば、県などでは参加国の樹木を植えるミニ森林公園を造るとのことです。長野市では新年度に周辺施設建設としてアイスホッケーA会場に若葉の並木公園など、それぞれの会場にユニークな名称の公園を建設されるようですが、その計画の内容を具体的にお伺いいたします。 また、六年度の新規事業として緑化推進委員会設置による体制強化と、ふるさとの森づくりが挙げられておりますが、その内容についても御説明願います。 そして、提案ですが、長野市始まって以来のビッグイベントであります
オリンピックを記念して、長野市の新しい都市建設への決意を込め、緑倍増計画と銘打った市民総ぐるみの運動を展開したらどうかと思うのであります。具体的には、全家庭や事業所、そして地域の神社や集会所などに苗木を配布して植えてもらったらどうでしょうか。リレハンメルでは
オリンピックを契機に壁の塗装代に補助を出し、美観形成を図ったとのことですが、長野市も景観形成にかかわる記念事業はいかがなものか、御所見をお伺いいたします。 さて、景観を構成するものは、緑の自然だけに限らず、道路、橋、家屋、電柱などの造形物、さらには土地利用の在り方やごみの出し方など、産業や市民生活にかかわるこれらのものも景観をつくる要素なのであります。様々に行政や産業界、そして市民の感性、価値観、物の考え方が反映されるわけですが、やはり公共事業などを通して行政の行為が景観に及ぼす影響には大きいものがあります。また、望ましい景観のガイドラインを示すのもやはり行政の仕事であろうかと思います。 そこで提案ですが、
オリンピック選手村の後に建設予定の今井ニュータウン、これを技術や学問の成果を取り入れ、あらゆる知恵を結集した美しい景観形成のモデルタウンとして完成させたらいかがと思うわけであります。もちろん多方面からの検討が十分になされた上で設計されることと思いますが、取り分け景観については最優先の配慮がなされるようなニュータウンが望ましいと思うわけです。 例えば、道路、街路樹、電柱、家の造り、屋根や壁の色、生け垣の構造など、自然と調和した美しい町並み形成のためにはどのようにしたらよいのか、正にこの街の顔づくりなのであります。この街ならではのすばらしい顔ができれば、住む人も誇りを持って日々の生活を送ることができ、外に対しては美観形成のための啓発モデルにもなるわけです。関係当局の御所見をお伺いいたします。 次に、長野市の景観問題を考える場合、代表的な三地区、すなわち善光寺周辺、長野駅周辺、そして松代地区についてお伺いいたします。 長野市の象徴とも言える善光寺とその周辺は城山公園、美術館、そして門前町の伝統的な町並みなど、景観形成のための優れた素材が数多くある地区であります。このうち、大門町の商店街はしにせも多く、門前町の雰囲気を残し、善光寺を訪れる観光客にも良い印象を与えております。現在、電線等を地中化する県のキャブ工事が新田町交差点の北側に進み、完成の暁には大門町もアーケードが撤去され、歩道も四・五メートルと広がり、景観を一新するものと思われます。そうなると、今後は商店自身が建物や店頭の改造、改装などに取り組まねばならず、その費用負担が重くのしかかるのは明らかであります。 現在、景観整備について県と協議されているようですが、長野市としても景観形成重点地区として何らかの援助をし、この地区の特色ある景観の保存と新しい商店街づくりを推進する必要があろうかと思います。それは旧来の商店街の地盤低下が言われている折、商業振興にもつながるものであります。現在、景観形成の観点から、この地区に対してどのような施策がとられているのか。また、今後改装費など援助をお考えか、お尋ねいたします。 次に、長野駅周辺の景観問題であります。 私はこのたび
オリンピック視察のため、皆さんと一緒にノルウェーを訪れましたが、そこでは古い建築物が歴史的遺産として大切に守られていることに大変な感銘を受けました。 例えば、オスロの駅の場合、旧駅をそのまま保存し、新駅を少し離れた別の場所へ建築して歴史的景観を保存しているのであります。駅前の顔と言えば、やはり駅舎ということになります。非常に残念なことですが、長野駅の場合は、新幹線建設に伴う駅舎の整備により、現在の仏閣駅舎は取壊しということであります。特色ある建物として全国に知られた駅舎が姿を消すわけですから、新しい駅舎はそれに勝るとも劣らないものを期待し、県都の顔にふさわしい駅周辺の景観形成を強く望んでおります。 そこで、JRや鉄建公団などと合意された新駅舎や周辺整備の基本案について現在デザインを検討されている策定委員会に予断を与えない範囲で結構ですので、御説明をいただきたいと思います。 また、明治三十年代建築の旧国鉄長野工場のれんが造りの建物が東口再開発により移転し、保存されるそうですが、いつどこに復元、保存されるのかお伺いいたします。 次に、松代地区についてお伺いいたします。 真田十万石の城下町松代は、歴史的、文化的遺産の宝庫であり、この地区の景観形成を図り、観光ゾーンとしての魅力を更に増すためには、歴史的建造物を核とした町並みの保全を進めていかねばなりません。この核として重要なのが武家屋敷であります。長野市ではこれまで国の重要文化財、旧横田家の修理を終え、平成四年からは一般に公開いたしました。そして、去る一月、この旧横田家よりも更に古く、やはり国の重要文化財クラスと言われる前島家が御当主から長野市に寄贈されました。誠にありがたいお話であります。この武家屋敷が市の管理の下に置かれて保存、維持されていくならば、松代はまた歴史の街の厚みを増すことになります。市ではこの前島家の保存や公開についてどのような計画を持っておられるのか、お尋ねいたします。 さて、これまでは市街地の景観問題について伺ってまいりましたが、次に農村風景についてお尋ねいたします。 言うまでもなく、農村にとっては美しい景観というのは水田や畑が耕作されていることが最低の条件であります。しかし、長野市にあっても中山間地を中心に荒廃した農地が見受けられ、誠に残念な状況であります。このことは産業としての農業問題ばかりでなく、国土の保全とか美観という面からも大きな問題であります。荒廃農地の原因には後継者や労働力問題、減反問題などいろいろと深刻な問題がありますが、長野市では中山間地の農業振興策としてこれまでに水田Uターン整備事業などいろいろと努力されてきました。そこで、これらの事業がどのように成果を上げてきたかについて、まずお尋ねいたします。 次に、新年度の新規事業として、水田復元対策事業、遊休農地実態調査及び利活用計画作成事業が挙げられておりますが、具体的にどのように進められるのか、お尋ねいたします。 また、農水省がまとめた、いわゆる新農政プランに基づいたいろいろの動きが出始めております。例えば大規模経営のため農協などが加わる農業法人の設立などもその一つであります。その場合には地域づくりという観点から、市町村が参加する第三セクター方式も考えているようです。長野市としてはこのような動きにどのように取り組んでいかれるのか、御所見をお伺いいたします。 また、農村風景では松くい虫の被害には目に余るものがあり、関係当局も頭を悩ましておられるところと思いますが、現在までの被害状況、並びに今年度よりも二千万円ほど多い予算措置をとった新年度の対策について御説明をいただきたいと思います。 次に、郊外の景観、あるいは平たん部の農村風景の問題ですが、この地域は商業活動を初めとするいろいろな開発が盛んに行われるところであり、景観にとっては大変に厳しい問題が問われているところであります。それぞれの事業主や開発者がそれぞれの考えで事業活動を行っていくならば、派手な看板やネオンサインや場違いの建造物など、美しい景観をつくろうとする立場とは矛盾するような状況になる場合も出てまいります。やはりこのような地域には何らかの規制が必要であり、景観形成のためには事業主や住民の協力をいただかなければなりません。長野市の景観条例にも大規模工事の届出制ということで一定の規制は設けられておりますし、県の景観条例、あるいは屋外広告物条例でもそれぞれ規制を設けております。 そこでまず、市あるいは県の条例による地域規制が市内ではどのように設定されているか。そしてそれぞれ規制の基準に整合性はとれているのかどうか、お尋ねいたします。 県の規制は通ったが、市の基準では通らないというようなことがあると、事業者の混乱を招くことになりますので、条例の運用の実態はどのようになされているのか、お尋ねする次第であります。 関連して、改正された県の屋外広告物条例では、特別規制区域が設けられ、地域の特性を生かした美観施策のため、市町村から申出を行い、独自の基準で規制できるようになっております。長野市ではこの申出の意向があるのか否か、お尋ねいたします。 また、市・県、いずれの条例でも景観形成に対する住民の自発的な行動を期待し、自主協定など具体的な基準を自ら定めた場合には、これを支援する旨がうたわれております。私は、このことは非常に大切なことだと考えております。景観形成のため行政で幾ら規制を強化すると言っても、営業活動の自由や生活権の保障の問題から、一方的な規制にはおのずと限界があります。地域住民自らが景観に対する自覚を持ち、自分たちが住む地域をより良いものにしていこうとする努力と、それを行政がバックアップしていく姿勢こそ本来の住民自治につながっていくものと期待しているものであります。 既に、県の条例で認定された景観協定は十二例に上っております。看板を規制するもの、自動販売機を規制するもの、中には住宅の敷地面積や壁の色にまで一定の基準を設けようとするものがあり、それぞれの地域の事情と景観形成に対する意気込みがうかがえ興味深いわけであります。長野市ではこのような住民協定の締結状況はどうか。また、市ではこのような協定の締結を指導していくお考えがおありか否か、御所見をお伺いいたします。 次に、水辺の景観についてお尋ねいたします。 最近は河川の改修や護岸工事などもかつてのようなコンクリートブロック一辺倒の工法は見直され、水辺の小動物の生息などにも配慮した自然保護や生態系の維持、そして水辺の景観にも考慮されるようになってまいりました。さらに、最近は河川を治水や利水だけでなく親水といった側面からも考えるようになってまいりました。潤いのある市民生活には緑や水が必要でありますから、川に近づきやすくして景観を楽しんだり、自然と触れ合うなど、岸辺を活用できるような整備が重要になってきたのであります。 長野市では現在、千曲川や犀川の河川敷を整備してスポーツの場などに提供しておりますが、今後も多くの市民が川や水に親しめるような施策を展開すべきものと思います。特に、千曲川と犀川の合流点付近は河川空間も広く、水辺景観が美しいことはだれもが認めるところですので、自然と触れ合う散策路、釣り、水遊びなどの親水レクリエーション施設の整備を図ってみたらいかがでしょうか。 また、現在県とともに進めておられます裾花川整備事業は大変ユニークな発想で進行中の事業であります。水鳥も飛来するなど、既に成果も上がっているようですが、この事業の
進ちょく状況についてお伺いいたします。 さて、ここまで景観形成、美しい街づくりについて論じてまいりましたが、実は私自身のことで気掛かりなことがございます。議員各位も同じ気持ちではないかと推察いたしますが、それは政治活動用に際してのポスター掲示であります。電柱や壁などに乱雑に張られた選挙活動用ポスターは街の美観を損ねるということで、これまでも度々指摘されております。もちろん政治活動の自由、表現の自由の問題がありますので、一律に法や条例で規制するわけにはまいりませんが、やはり度が過ぎるポスターの掲示は心ある市民のひんしゅくを買っているというのが実情であります。政治活動と美観問題の板挟みが私どもの宿命でありましたが、過日の政治改革法の成立により、任期満了六か月前のいわゆる事前活動用のポスターの掲示は禁止となり、この問題も一歩前進いたしました。 また、長野市では市会議員選挙の際にも選挙広報を発行することになったことは御承知のとおりであります。このような流れを見ると、選挙の当事者となる者は街の美観を害してまで売名行為に走るのではなく、政策なり主張を堂々と市民に訴えるべきという、いわば正攻法の選挙を求められていると理解すべきものと思います。来年は我々市会議員の改選期であります。間違っても美しい景観を求める市民の非難を浴びることのないようお互いに自重すべきものと考えるものであります。 以上、景観問題に関して質問を終わるに当たり、議員諸兄にも問題を投げかけましたところで、最後に私の地元の温湯温泉について質問いたします。 温湯温泉の活用と将来を展望した中での開発については、これまでにも私もこの壇上から何度か質問をしてまいりました。地元でも区長会や開発委員会でこの問題に真剣に取り組んでおります。どのような温泉施設を造って市民の利用に供すべきか、いろいろと検討を重ねているところですが、これまでの市長の御答弁にもございましたように、問題はどのように開発をするにせよ、現状の湯量では十分でないということでありました。湯量の確保には、現在の源泉より更に深く掘ったらどうかと考えておりましたが、当局は過日地上からの電気探査を実施されました。期待の中での調査だったわけですが、その結果はどうであったのか、お聞かせいただきたいと思います。 また、この調査の結果を受けて今後どのような手順で開発を進められるのか、お考えをお尋ねいたします。 以上で私の質問は終わります。
○副議長(小池例君) 市長塚田君 (市長 塚田佐君 登壇)
◎市長(塚田佐君) 滝沢議員の御質問にお答え申し上げます。 景観行政につきまして御質問をいただいたわけでございますが、それぞれ市も景観の行政を積極的に進めておりますのでお答え申し上げますが、長野市もこの景観を守り育てる条例を作りまして施策を進めてまいりたい。特に、今
都市づくりも盛んでございまして、再開発事業、あるいは道路事業、あるいは
オリンピック施設といろいろ整備が進んでおりますので、古くからあるこの美しい景観は守っていきたい。 そしてまた、新しい街づくりを進める所は、今までの景観にマッチした調和のとれたもので進めていきたいと、こういうことを考えまして、守りながら新しく育てていくと、こういう考え方で長野市の景観を守り育てる条例を議会で議決をいただいて決定いたした次第でございまして、今いろいろ具体的な施策を進めておりますが、その中で、緑の保全と緑化につきましては、周辺は大変緑がたくさん山々に囲まれてありますけれども、そしてまた千曲川や犀川や裾花川の川べりにも緑がたくさんありますけれども、住宅地の中、市街地の中の緑がともすれば少ないと、こういう御指摘もありまして、緑化を積極的に進めてまいっておるわけです。 特に、公共施設につきましては、道路の街路樹、学校、公民館、市営住宅などそれぞれ担当の部課で新設、あるいは改良のたびに設計の段階から緑化を取り入れまして植樹をしておると、こういうことでございまして、緑化に努めております。また、今まである既設の施設につきましても、緑化木などを配布いたしまして緑化に努めております。 特に、過大規模校解消事業ということで、新設小学校にはそれぞれ緑を増やしておりますし、三本柳小学校ではPTAの皆様も出ていただきまして、子供たちと一緒に幼苗植栽方式でこのふるさとの森づくりを進めておりまして、幼苗植栽の手法で植えた木は既に大きく緑が育っておると、こういう状況でございます。 それから、都市緑化基金の活用でございますが、都市緑化基金を作りまして、市民の皆様の生け垣を奨励するために補助金を差し上げたり、また各企業の事業所等にも緑化木を配布しておりまして、既に累計で五万九千本ほど緑化木の配布をいたしております。 また、地区計画のあるところには緑化木を差し上げておりまして、五千本ぐらいございますし、また人生記念樹ということで、お子さんの入学の場合、それからお家を新築した場合、結婚された場合など、記念樹を差し上げております。そしてお家で植えていただくと、こういうことでありますが、また、毎年春、秋緑化まつりには苗木の配布を市民の皆さんに行っておりまして、大変人気が高まっておりますが、これらの記念樹や緑化木の配布で四十万本ほど配布をして植えていただいておるわけでございます。 また、フラワーボックスの貸出しとか、花鉢コンクール写真コンテスト、機関紙やパンフレットを発行いたしまして、市民の皆様にも緑化に対する啓発を進めながら市民の皆さんと一緒になって長野市の緑化事業を進めてきれいな美しい街づくりに努めておる次第でありまして、ただ今都市緑化基金の積立ての基金は三億五千六百三十万円でございまして、目標五億円でございますが、この基金の利息を活用いたしまて、緑化木も今後も配布などで緑化に努めてまいりたいと、このように考えております。 また、
オリンピック開催決定を契機に、幼苗植栽方式によりまして、市の森林組合でもこの幼苗植栽の苗木のポット苗の育成にも組合を作って努めていただいておりますので、ふるさとの森づくりを積極的に進めていきたいということで、幼苗植栽方式も市民の皆様に関心を高めていただくということで、啓発パンフレットも作りまして配布を進めてまいりたいと思っておりますが、市民の皆さんと一緒になって、官民一体になって、市民総参加の緑化推進体制を作っていきたいと、このように考えまして、庁内に緑化推進準備会を設立いたしまして、今関係の部課でどのような緑化推進事業を進めていくか、運動体制を作るかいろいろ検討しておりまして、また結論が出ますれば議会とも相談いたしまして進めていきたいと思っておりますが、今検討課題になっておるのは、議会の代表、市民代表も含めて長野市の緑化推進委員会を作って、いろいろ御意見をお聞きしていきたいということ。 それから、条例などいろいろありますので、その整理などの検討も進めておりますし、緑化推進委員会で市民の皆様の御意見を生かして緑化推進本部を作りたいと。そして、推進会議も作りまして市民総参加の緑化運動を積極的に進めていきたいと、このように考えておる次第でございます。 また、
オリンピックを記念して
オリンピック記念植樹を全市的にやったらどうかと、こういう御提案でございまして、大変時宜を得た御提案と受け止めまして、緑化推進委員会などを作り、具体的な体制ができました段階で、またお諮りしながら進めていきたいと、こう思っております。 なお、
オリンピックのいろんな施設には必ず公園を造るということで用地の確保をしてございまして、スポーツで汗を流していただいて、そしてまたそこで家族団らんの公園を造りまして、さわやかな空気と健康を満喫していただきたいと、こういうことで、若里に造りますアイスホッケーのA会場の周辺は若葉の並木公園ということで、自治省へ申請いたしまして、有利な起債でふるさとづくり事業を進めております。四百メートルのスピードスケート会場は朝陽・大豆島地区に建設予定でございますが、ここには世界の
オリンピック開催都市の代表的な木を植えまして、
オリンピックの森、アリーナの森、健康スポーツ公園ということで進めていきたいと。真島に造ります市民体育館として活用しますフィギュアスケート場周辺の公園は、きらめきの森真島公園、また浅川に造りますボブスレー・リュージュ施設の周辺は、市街地の見える親林公園ということで、これはいずれも仮称でございまして、正式な名前はまた市民の皆様に応募をいただいて親しめる名前を付けていきたいと思いますが、一応自治省の方へ有利な起債の活用ということで申請をしたときの名前を今申し上げているわけでございますが、いずれも
オリンピックの周辺は市民の皆様の憩える公園造りを進めて緑化に努めてまいりたいと、このように考えております。 また、毎年
オリンピック開催決定の六月には市民の皆様と子供たちも大勢参加していただきまして、ふるさとの森づくりの植樹祭をしようということで、昨年から始めておる次第でございまして、これも毎年実施をしていきたいと、このように考えて緑化に努めてまいりたいと、このように考えております。 それから、温湯温泉の開発整備につきましてお答え申し上げますが、温湯温泉につきましてはみどりのテーブル、また議会で再三にわたりましていろんな将来の構想についての御意見をいただいておるわけでございますが、地元の区長さん初め開発委員会の皆様が具体的なプランをお持ちでございますけれども、長野市の観光振興基本計画に基づきまして、長野市では河東地域の観光振興策定委員会を開催いたしまして、何回か一生懸命いろいろ協議をしていただきまして、その取りまとめをいただいた提言をいただいておりまして、この提言の中でも河東地域の柱として、この温湯温泉の活用を図るべきだということでございますが、現在のところは湯の量が大変少ないわけでございまして、どうしても新しい湯の元、湯源を探索する必要があるし、開発する必要があると、こういう河東地域の観光振興策定委員会の提言をいただいておりまして、実は長野市でもいろいろ調査を具体的に進めてまいりまして、この三月二十二日にその結果が出るわけでございますが、結果が出ますれば、またその結果を地元へ報告申し上げて相談をしていきたいと思いますが、現在までの中間報告では今あるこの温湯温泉の現在の湯源を一番南端、南の端としてその北側の方三か所ほどが非常に温度も高く湯量が多く希望が持てると、希望があると、こういうことでございますので、いずれ三月二十二日の調査結果の全体報告を見まして今後進めていきたいと。 今のところ、中間報告では温泉の掘削をすれば湯量も豊富で高い熱源のお湯が沸き出す可能性があると、こういうことでございますので、今後最終的な結果を見まして判断いたしまして、ボーリングなどをしてみたいと、このように考えている次第でございますが、湯量と温度さえ確保できれば、温度よりも湯量の方が問題でございまして、温度の方は多少沸かせばいいわけですが、お湯の量が多くないといけないわけでございますので、ボーリング結果の湯量を見ましてクアハウスとか、宿泊施設の充実、農業用ハウス、道路の融雪などいろいろ地元のプランもありますから、どういうものが良いか、また相談しながら民間活力も含めて開発の計画を立てていきたいと、こういうことでございます。当面はその湯量の確保が先決だと、こういうことであります。
○副議長(小池例君) 建設部長宮沢君 (建設部長 宮沢信雄君 登壇)
◎建設部長(宮沢信雄君) 私からは景観行政のうち
オリンピック選手村の後、今井ニュータウンを美しい景観形成のモデルタウンにしたらどうかということと、もう一点、裾花川の整備事業の
進ちょく状況についてお答えを申し上げます。 今井地区に建設されます
オリンピック村でございますが、これは中層住宅を主体としたニュータウンとしての街づくりを考えておる次第でございます。この建設に当たりましては、専門家集団からなる基本計画検討委員会で現在検討中でございます。御提案いただきました景観についても、当然のことながら検討の項目に挙げられておる次第でございます。 したがいまして、この委員さんの中には都市計画、あるいは建築計画、あるいはカラーデザイン等々の専門家の皆さんに入っていただいておりまして、景観についての御意見を賜りながら慎重に検討しておる次第でございます。 この街づくりでございますが、やはり周辺の地域になじみ、自然との調和を図るとともに、電線の地中化、あるいは住宅の配置、あるいは住宅の高さ等について十分検討をして、住んで良かったなと、そういうふうに思っていただけるような居住性の高いニュータウンとなるよう配慮してまいりたいと、かように考えておるところでございます。 次に、裾花川の整備事業の
進ちょく状況についてでございますが、議員さん申されたとおり裾花川は昔から市民の皆さんに大変親しまれてきている川でございますが、さらに多くの市民の皆様に親しめる河川空間とし、水と緑の良好な景観形成を図るため、平成元年に県と市が共同で裾花川環境整備計画を策定した次第でございます。 この計画に当たりましては、計画洪水量に対応した河道の整備をするとともに、豊かな自然環境を保全しつつ、潤いと触れ合いの場を整備するという基本方針の下に、犀川の合流点から、俗に白岩と申しますが、裾花緑地までの全体では二千五百六十メートルの間を自然との触れ合い、それから自然学習の場、あるいは自然の復元、あるいはレクリエーションの場づくりという四つのゾーニングに分けまして、それぞれの担当区を決めて事業を実施しておる次第でございます。 長野市が受け持つ場所は、裾花橋から上流、県庁の裏までの一千十メートルでございまして、事業は平成四年度から現在までおよそ三百メートルを実施した次第でございます。その内容でございますが、親水護岸工、低水護岸工、遊歩道、あるいは河床へ下りる、川の中へ下りる階段工等々を造っている次第でございまして、全体の進ちょく率は三十%ということでございます。 県の受持ちの区間は、犀川の合流点から裾花橋までの間と、先ほど申し上げました白岩の部分を含めまして一千五百五十メートルでございまして、長野市と同じように平成四年度から事業化に入っている次第でございます。現在六百メートルが整備済みでございます。低水護岸工、帯工、落差工等々の事業をしておるわけでございまして、全体の進捗ちょく率は、県は三十九%ということでございます。市と県の実施状況でございますが、全体で見ますと、三十五%の進ちょく率となっておる次第でございます。 なお、この事業は平成八年度を完成目標で鋭意努力中でございます。 以上でございます。
○副議長(小池例君)
都市開発部長宮沢君 (
都市開発部長 宮沢実君 登壇)
◎
都市開発部長(宮沢実君) 景観行政について順次お答えを申し上げたいと思います。 長野市の景観行政は御案内のとおり、長野市の景観を守り育てる条例に基づきまして、景観形成を総合的に進めるための景観形成基本計画を景観審議会の御審議をいただきまして定めており、この計画に基づきまして進めているところでございます。 その中で、まず歴史的な町並み景観でございますけれども、善光寺周辺、中央通り、それから松代地域がこの歴史的な町並みという区域に考えられるところでございますが、まず長野市の歴史的軸線であります中央通りと、それから新しい都市軸であります長野大通りの年度計画につきましては、それぞれ位置付けに沿った形に誘導するため、中心市街地沿道整備景観誘導計画をただ今作成中でございます。 また、善光寺周辺につきましては、
都市景観形成モデル都市の指定を受けておりまして、重点地区ということでございますので、これにふさわしい景観をつくっていくために、善光寺周辺景観ガイドプランというものを現在策定中でございます。 また、松代地区につきましては、城下町として歴史的な遺産が大変多うございますので、松代城下町沿道修景計画をただ今策定しているところでございまして、これらの計画の策定に併せて景観条例で定めている景観形成重点地区の指定を検討していき、指定した場合においては景観条例によりまして支援策を考慮していく必要があると考えておるところでございます。 以上のような民有地空間に対しまして、公共空間につきましては現在中央通りにおいてキャブ化事業が進められておりまして、中央通りキャブ協議会を組織し、歩道の石畳化や街路照明の自然石使用、あるいは車止め、道しるべ等についても景観にマッチしたものを置きたいということで現在検討中でありまして、また地元の有識者によりまして中央通り活性化検討委員会が組織されておりまして、これが五部会を設けて鋭意研究を進めていただいておりますので、この会とも相携えて計画を進めてまいりたいと考えておるところでございます。 次に、郊外の景観でございますけれども、看板の問題でございます。屋外広告物に対する規制は県の屋外広告物条例と市の景観を守り育てる条例で実施しているところでございますが、県の条例による市内の規制区域は、現在屋外広告物禁止地域と許可地域が設定されております。禁止地域につきましては、都市計画用途地域のうち、第一種と第二種の住居専用地区と、それから風致地区が対象でございまして、また線的には戸隠有料道路、高速道路の両側が指定されておりまして、さらに今年の三月一日から長野荒瀬原線の若槻東条以北の市街化調整区域の区間が新しく追加されたものでございます。 また、許可地域につきましては、国道十八号、それから国道十九号の一部、それから信越線の両側、あるいは東西の長野駅前広場に面する部分が指定されております。この禁止地域及び許可地域につきましては、長野県屋外広告物条例を適用し、その他の地域につきましては、長野市の景観条例で行うということで、分担をいたしております。 規制の基準でございますけれども、県の屋外広告物条例では、自己用で禁止区域につきましては、十平方メートルを超えるものは掲げることができないということになっておりまして、また許可地域では自己用で十五平方メートル以上のものについては届出が必要ということにされております。基準につきましては、今年の七月ごろまでに詳細な基準を定めるべく長野県の景観審議会で検討中でございます。 また、市の条例におきましては、二十五平方メートル以上、高さ十三メートル以上の看板・広告につきましては、届出をいただくことになっておりまして、届出をいただいたものにつきまして、基準に照らして指導を申し上げているものでございます。 また、条例の運用実態でございますけれども、現在屋外広告物が百三十六件、景観条例が八十一件の届出をいただいておりまして、このほかに事前相談も含めましてほとんどの物件に対して指導を申し上げているものでございまして、大変事業者や設計者の意識が高くなり、景観に配慮した届出がされるようになってきてまいっております。 また、県の屋外広告物条例で特別規制地域の指定の問題でございますけれども、長野市としては地域の条件や状況に応じまして今後景観形成重点地区指定等の候補地を検討し、地域住民の御意見をお聞きしながら景観審議会への諮問をいたしまして、その上で指定の申出を検討していきたいと考えております。 それから、住民協定につきましては、特に現在住民協定という形では指定しているものはございませんけれども、区画整理事業が行われた三本柳地区等について、地区計画を定め景観形成に努めているというところでございます。 それから、水辺景観につきましては、千曲川、犀川河川環境管理計画が定められておりますので、それに沿って今後考慮していきたいと思います。
○副議長(小池例君) 三十番近藤秀勝君 (三十番 近藤秀勝君 登壇)
◆三十番(近藤秀勝君) 三十番、公明党長野市議団の近藤秀勝でございます。 既に通告の項目について順次質問をいたします。市長並びに関係理事者の皆様の明快なる回答を求めるものであります。 二月二十七日、リレハンメルのあの閉会式場でトロン・リレハンメル市長からIOCサマランチ会長へ、そして次期開催地塚田長野市長に五輪大会旗が手渡されました。世界の人々が見守る中で、四年後の冬季五輪の開幕のいで立ちへの劇的な一ページは正に一幅の名画であり、全世界の人々の感動が脳裏に焼き付いて離れない光景でありました。本当に御苦労さまでございました。 さて、
オリンピックはスポーツを通じて世界の平和と全人類の繁栄を願い、世界の人々の連帯のきずなを固く結んでいく相互理解の国際的な事業であります。サマランチIOC会長は開催のあいさつの中で、全世界の戦争当事国に対して、五輪休戦を訴えました。世界人権宣言にのっとった世界不戦のアピールであります。参加した選手初め大勢の観客のどよめきは、世界の民衆に大きな波紋となって伝わりました。正に
オリンピックは平和の祭典であります。我が国は世界地図の中にあっては小国家であります。しかし、政治、経済、外交面では大国として自他ともに認めているところであります。しかし、国際社会の中にあって、人権思想いまだ未熟であり、閉鎖性の強い国民と言われているのも事実であります。 それでは、人権都市宣言の高揚と差別問題等の条例化の取組について本題に入らせていただきます。 世界人権宣言は一九四八年(昭和二十三年)十二月十日国際連合で採択され、十二月十日を人権デーとして広く国民の人権意識の普及に努めております。本年は四十五周年を経過いたし、四年後の冬季五輪は創立五十周年の節目に当たり、世界の平和への祈りは一段と強いものになると思います。世界人権宣言の精神は、その採択以来世界各国の憲法や法律に取り入れられるなど、世界の人々の人権擁護に大きな影響を与えております。 しかし、世界人権宣言には法的な拘束力がなく、国際連合ではこの宣言を具体化するために次のような条約を採択しております。 一つとして、難民条約、二つとして、人種差別撤廃条約、三つとして、女子差別撤廃条約、四つとして、児童の権利に関する条約等々幾つかの条約があります。 基本的な考え方については、第二次世界大戦の反省から、世界不戦の理念に立って、人種、性、言語、又は宗教による差別について、すべての者のために人権及び基本的自由を尊重し、助長、奨励することによって国際協力を達成することが主眼となっております。 まず、国際的なことについてお伺いいたします。 一つとして、国際的な平和や人権をテーマにした国際会議やイベントなどの企画の有無と国際交流活動の進め方について。二つとして、戦争や平和に対する不戦への活動について、象山地下ごうなど関連資料の収集と資料館などへの展示が検討されているかどうか。三つとして、定住外国人の権利保障や人権擁護の取組について。四つとして、外国人の市職員採用に向けて全職種に国籍条項を撤廃し、採用に向けての条例改正が考えられないか。以上について、まずお伺いをいたします。 次に、本年は一九二二年(大正十一年)京都岡崎公会堂で全国水平社創立大会が開催され、水平社宣言が発表されてから七十一年目を迎えます。この宣言書の一文に、この際我らの中より人間を尊敬することによって自ら解放せんとするものの集団運動を起こせるうんぬんとあり、後尾の文に、えたであることを誇り得るときが来たとの文が掲載され、人間の尊厳と人間解放の極致が書かれております。 長野県の解放運動にあっては、長野県、小諸、高砂座において水平社創立から七十年を経た現在に至って、本市においては、一九六九年(昭和四十四年)同和対策事業特別措置法にのっとり、また一九七六年(昭和五十一年)県下に先駆け部落解放都市宣言を行い、全市挙げて部落差別撤廃への取組を推し進めてきました。本市の市政概要の中に差別事件は悪質化し、増加傾向にあると記されてありました。 私は、今さら何も寝た子を無理に起こさなくてもと心に強く抱いておりましたが、この二月大豆島地区住民大会の総会において、大豆島小学校の子供会のメンバーが全校集会で差別問題について感想を発表してくれました。その一言の中に、私は部落民であることを誇りに思うと、美しいひとみで訴えました。私は、この一言に思わず涙が出ましたが、二度と悲しい思いをさせてはならないとの反省から質問をする次第であります。 先般、二十九団体からなる部落解放基本法制定に向けて、長野市実行委員会の総会が行われましたが、その席上御代田町の条例制定の経過や、大阪府泉佐野市の市長向江昇氏が、関西空港の開港に併せて部落差別撤廃とあらゆる差別をなくすることを目指す条例を議会で制定し、女性、在日外国人、障害者らすべての差別撤廃を盛り込んだ条例が採択されたとの報告がありました。 そこで、一つとして、部落差別撤廃条例の制定に向けて、本市のかかわりと今後の取組について。二つとして、本市の部落解放都市宣言の文に、人間はだれでも自由と平等を願い、健康で豊かな生活を求めている。この願いが因習や偏見によって今も差別をされている人々や地域がある。この部落問題の解決こそ市民全体の課題であるとし、基本的人権を守ることを誓っております。 また、市民憲章には自然と文化を愛し、平和を願い、国際人としての資質を高めるとあります。本市が求めている世界平和や文化の向上、人権を尊重する心を持つ豊かな国際人としての資質を高めるためにも、世界人権宣言の精神を具体化するために、幾つかの条約を国際連合が決めたように、本市においても外国人の権利や人権、人種差別の撤廃、女子・児童の権利保障、一切の差別の撤廃を盛り込んだ人権都市長野を宣言すべきと考えますが、いかがでしょうか。 最後に、一切の差別問題に対処するための人権擁護審議会の設置を求め、私の質問を終わらせていただきます。時間がありましたら再質問いたします。
○副議長(小池例君) 市長塚田君 (市長 塚田佐君 登壇)
◎市長(塚田佐君) 近藤議員の御質問にお答え申し上げます。 リレハンメル
オリンピックでも開会式、閉会式、それぞれ平和への世界のメッセージを高らかにうたい上げたのでございまして、正に平和への祈り、また、長野の
冬季オリンピックには是非世界が平和な状態で開けるように努めていかなければいけないと、このように考えておる次第でございます。 人権の問題につきましていろいろ御質問いただいたわけでございますが、私からは差別問題の撤廃についての条例、人権都市宣言の高揚、審議委員会の設置などについてお答え申し上げますが、世界人権宣言でも、すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ尊厳と権利について平等であるとうたっております。 長野市の市民憲章でも平和を願い、人の尊厳を大切にして国際人としての資質を高めるとうたっております。また、部落解放都市宣言にもうたわれておる次第でございまして、正に人権を大事に差別をなくす運動をこれからも進めていかなければいけないと、このように考えております。 あらゆる差別をなくす条例、この差別問題の撤廃条例につきましては、泉佐野市が作りまして、全国自治体に広がりまして、五十一自治体が今条例を制定したと言われておりますが、長野県では御代田町が条例を制定をしております。 先ごろ部落解放基本法制定要求国民運動長野市実行委員会の皆様がお見えいただきまして、このあらゆる差別をなくす条例を制定してもらいたいという要請を受けております。議長さんの方へもお伺いしたと承っておる次第でございますが、いろいろ条例を既に作った自治体の調査を進めておりますが、いずれも努力目標を定めておるということでございまして、罰則などはないと、こういうわけでありますが、長野市におきましても今後議会とも相談申し上げ、また部落解放審議会にも諮りまして、この制定に向けての調査や検討を進めてまいりたいと、このように考えておる次第でございまして、強い御要望もございますので、この条例制定に向けての動きを強めていきたいと、こう思っておる次第であります。 ただ、条例が作られたからあらゆる差別がなくなるというものではないんでございまして、やはり市民の皆様お一人お一人がこの条例を作るかどうかということを議論する中で、それぞれの心に差別をなくすという意識を高めていただくことが非常に必要であると、このように考えておる次第であります。 人権都市宣言の問題につきましても、これはやはり議会で議決をしていただくわけでございますので、同じ立場からまたいろいろ相談をしてまいりたいと、このように考えております。 それから、人権擁護審議会委員ですが、ただ今部落解放審議会も同じく差別をなくすということからいろいろ議論をしていただいておるわけでございますし、また、人権擁護委員の制度もございますが、長野市とすればどうしたらいいか今後検討させていただければと、こう思っておる次第でございますが、あらゆる差別をなくすために今後も積極的に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(小池例君)
総務部長増田君 (総務部長
増田禮三君 登壇)
◎総務部長(
増田禮三君) 人権都市宣言の高揚ということで四項目、国際交流の対応につきまして、それから戦争平和資料館の設置について、それから定住外国人の権利保障について、それから公務員への採用と、そういう関係につきまして私の方からお答え申し上げます。 まず、国際交流の対応でございますけれども、議員さん御指摘のとおり、一九九八年
オリンピック冬季競技大会は、スポーツを通じて青少年の健全育成を図るとともに、世界平和に貢献することを目的として開催されるものであります。この大会を成功させることが未来に向けて平和を強く世界にアピールするものだというふうに考えております。 また、本年一月に社団法人でございますが、海外広報協会の御協力で開催しました長野国際化シンポジウムは、基本的人権、多様な人種や文化の相互理解といったテーマで、こういうことを専門的に追求しておりますアメリカのコミュニティリーダーを招いて開催したものであります。このような大会が今後も類似したものがありましたならば、積極的に取り入れてまいりたい。平和や人権についてふさわしい国際会議、イベント等がありましたならば、国際コンベンションシティとして開催について検討してまいりたいと、このように考えております。 また、海外都市との多面的な交流、それから文化、スポーツ、学術等の交流、国際協力の推進に伴う国際交流を進めていくことが世界平和に貢献するものと思っております。特に、近年は韓国との交流が深まっておりますが、この輪をまた広げてまいりたいというふうに考えているところでございます。 次に、平和資料館の関係でございますが、長野市におきましては世界の恒久平和を願いまして、昭和六十年九月二十七日に平和都市宣言を行っております。平和は全市民の共通の願いでございます。そういう内容になっておりますが、この宣言を契機としまして毎年平和の集いを実施し、現在及び未来の平和を願う集いとしております。 また、松代の地下ごうは、国が使用する目的で国が造ったものでありますが、この地下ごうをできるだけ当時の姿で保存し、多くの方々に見ていただくことにより、平和の尊さ、これを改めて考えていただけるものと思っております。したがって、この地下ごうそのものが平和資料館的な意義を持っているので、御理解をいただきたいと思います。 次に、定住外国人の権利保障について申し上げたいと思います。 三月一日現在、長野市内には四十か国、千八百二十人の外国の方が生活しておられます。そのうち韓国及び朝鮮の方が五百二十一人、中国の方が五百十五人で、全体の五十六%を占めております。これが長野市の特徴ではないかと思います。本市が真に平和に開かれた国際都市となるために、市民の皆様と定住外国人が互いに文化・生活習慣等の違いを理解し合いまして、相互に人格を尊重し合うような、ともに幸せに生きていけるような地域社会の形成を目指していくのが平和行政の務めではないかと思います。 このために六項目のことを進めたいというふうに思っております。 まず、一番としまして、外国人も同じ長野市民として対応することを原則として、社会保障を初めとする国の制度上の問題の解決について関係機関に訴えてまいりたいと。これには国民健康保険の関係、それから国民年金は加入が認められているんですが、この給付二十五年かかると、一時金的なものはどうかと、そういうようなものが含まれるかと思います。 それから、二番目として、一部の定住外国人への偏見と差別の解消をするような市民啓発活動といいますか、市民啓発に努めてまいりたい。 三番目として、定住外国人が生活において必要とする情報の提供でございますが、生活ガイドマップであるとか、バスマップであるとか、防火・救急教室であるとか、医療緊急ノート、これらも既に実施しているものがたくさんございますが、こういうものも進めてまいりたい。 四番目として、定住外国人の児童・生徒が誇りを持って、差別なく学校生活が送れるようなもの、教育委員会とも連携をとりながら進めたいということであります。 五番目として、外国人労働者の増加によって生ずる問題についても検討したい。 六番目として、外国人市民会議を毎年開催しておりますが、その意見・要望について市政に反映したいということでございます。 それから、最後に、外国人の市職員の採用についてお答え申し上げます。これは公務員法上禁止規定はございません。しかし、自治省の指導といたしまして、公権力の行使、又は地方公共団体の意見の形成への参画に携わる職については、日本国籍を有する者というような強い指導がございます。 本市におきましても、こういうことから一般職においてはそのようにしておりますが、ただ、技能労務職につきましては、昭和六十三年度から、また警備員については、……失礼いたしました。
○副議長(小池例君) 二十八番伝田勝久君 (二十八番 伝田勝久君 登壇)
◆二十八番(伝田勝久君) 二十八番伝田勝久でございます。 リレハンメルの
冬季オリンピックも成功に終わり、今度は、いよいよ長野です。私もリレハンメル
オリンピック視察団の一員に加えていただき、十五項目の調査を初め、自分なりの調査をいたしましたが、一番心配なのは観客の輸送と交通規制ですが、市長さんはどう御覧になりましたか、お伺いをいたします。 また、接客態度がノルウェーは大変良く見えましたが、長野の場合は善光寺商法とか殿様商法と言われるように、強気の商売を無意識の中に行われています。 先日、貝塚市の議員さんが長野市へ行政視察においでになり、私も同僚なので同行し、案内をいたしました。松代、真田宝物館を見学してお土産を買いたいというので、近くの土産店へ案内をしました。店の人は何来たといった態度でしたが、一軒しか店がないので他へ行けず、その店で買うことになり、買物をして金を払って、宅配便をと言うと、明後日でなければ駄目だと言われてびっくり、ついにあきらめて買うのをやめて帰ることにしました。 私はこのやりとりを聞いていて鳥肌の立つ思いでした。長野市の観光客への接客対応はどのように指導、教育しておりますか。冬季長野
オリンピックにどう対応しようとしていますか、併せてお伺いをいたします。 ノルウェーの対応は常に笑顔で、手振り、身振りで気持ち良く対応してくれましたが、市長さんはどう感じられましたか、お伺いをいたします。 ボブスレー・リュージュの後利用については、リレハンメル市でも大変との話がありましたが、長野の場合も同じと思いますが、市長さんは現地を見、話を聞いて、何か良いお考えが浮かばれましたか、お伺いをいたします。 以上で私の質問を終わります。よろしくお願いいたします。
○副議長(小池例君) 市長塚田君 (市長 塚田佐君 登壇)
◎市長(塚田佐君) 伝田議員の御質問にお答え申し上げます。 リレハンメルの
オリンピックの市民の皆様の、また
ボランティアの皆様の印象でございますが、大変一生懸命取り組んでおられて、心の温かい接遇ぶりでございまして、大変いい印象を受けた次第でございまして、多少のトラブルは乗り越えて立派な
オリンピック、成功した
オリンピックと言われているのは、やはりそのようなこと、グッド・ホスピタリティの心で一生懸命やろうという意欲に表れていたと、このように考えておる次第でございまして、長野もそのようにしっかりやってまいりたいと、こう思っております。
冬季オリンピックのリレハンメルの御視察をいただいて、私も同様に、やはり長野の
冬季オリンピックの場合も言葉の問題が一つあるということ、それから交通の問題と市民、県民の皆様、また国民の皆様の協力をいただいて是非成功させたいというこの意欲が成功の決め手だと、このように私も感じとった次第でございまして、交通の問題につきましては、やはり長野でも相当真剣に今から取り組んでいかなければいけないと、このように私も痛感いたしております。 リレハンメルの場合には市民の皆様の交通規制の中で一方交通などにしてバス、あるいは許可された車で対応しておられましたが、それでもクロスカントリーなどがある場合には非常に渋滞しておったのも事実でございますし、開会式、閉会式、相当歩く距離が長かったと、このようなこともございまして、やはり長野でもそれぞれNAOC、警察の交通の担当の方々が視察をしておりまして、NAOCにも交通の専門委員会がございます。庁内にも長野
冬季オリンピック準備連絡調整委員会を作ってございまして、交通部会がありまして、関係部課がいろいろ今検討を進めておりますが、やはり交通をうまく、スムーズに運行させるにはJRなどの駅の近くへ駐車場を確保して、そこでJRで来ていただいたら駐車場へ行っていただいて、そこからシャトルバスで各競技会場地へ送り迎えする。それから、高速道の各インターチェンジには、ちょうど冬ですから田畑をお借りして、そこへ臨時駐車場を広く造りまして、乗用車はそこへ置いていただいて、そしてバスで、シャトルバス、パーク・アンド・ライド方式でこの交通をスムーズに進めていったらどうかと、このように考えておりますが、一方交通にしなればいけない場所もあるでしょうし、それからまた、白馬ルートは今県で造っていただいておる高規格道路と、それから四〇六号線がありますので何とかスムーズに行くと思いますが、志賀高原は一本道で大雪などが降った場合には相当混雑も予想されると、交通の方はしっかり対策を立てて進めていきたいと、このように考えております。 それから、ボブスレー・リュージュの利用方法ですが、これにつきましてはしっかり取り組んでいかなければいけないということで、リレハンメルを視察したときにもいろいろお聞きしたわけでございますが、このリレハンメルでは夏場の三か月ぐらいですか、昨年やってみたそうですが、タイヤ付きの特殊ボブスレーを作りまして、それで三か月間やって、三千五百人ぐらいの人がタイヤ付きの特殊ボブスレーを楽しんだそうでございまして、今二台しかないので予約がいっぱいでキャンセル待ちの状況であったと、こういうことで、今年の夏は四台に増やして四月から開放すると、こういうことでございますので、一度そのタイヤ付きの特殊ボブスレーも是非視察をしてみたいと、こう思っているわけでございますが、利用状況などを見ながら長野でも取り入れられればもっとそれを改良して、夏場の楽しめる施設にしていきたいと、こう思っています。 なお、冬もこれは下の方の三分の一ぐらいのところからスタートできるように造ってありますから、上りこう配もあるし、割とやさしいコースですから、そこは冬でもそのリュージュといいますか、そりを楽しめると思いますが、ただ、安全性も確認しなければいけないもんで、そのそりにブレーキをしっかり制動がきくように、ブレーキの制動がきくようなものを新しく作らなければいけませんから、それは是非作りまして、安全性を確認してその下の緩いところをやってもらえばと、安全性確認のために私に試運転やれという声もありますが、また安全なものを開発して楽しんでもらえればと、こう思っておる次第でございまして、本格的な活用に併せて市民用、観光用の安全なものも開発していきたいと、このように考えております。 以上でございます。
○副議長(小池例君) 商工部長寺沢君 (商工部長 寺沢和男君 登壇)
◎商工部長(寺沢和男君) 私からは観光客への接遇対応をどのように教育指導しているかという御質問の御答弁を申し上げたいと思います。 議員さんおっしゃるように、確かに年に一、二度、一つか二つの苦情がございますことは事実でありまして、誠に残念なことでございます。これらにつきましては、その都度その商店等に直接お客様の御要望をお伝えし、また機会を見てお土産品店等の組合やお店の属する組織等へ事情の説明をし、再発防止等の御指導をお願いしているところでございます。 また、観光協会や商工会議所等の団体でも現に観光関連サービス業の接遇、サービスの向上策として講習会、研修会の事業を進めていただいております。
オリンピック開催に向けまして、その一例ですが、県の観光連盟ではホテル・旅館従業員語学接客研修会も本年で二年目を迎え実施しております。長野市も観光協会が参画をしておる次第でございます。また、商工会議所商店街連合会でも経営者及び従業員の皆さんにも、接遇、応対等につきまして部会を設けて継続して実施していただいておるのが現状でございます。 なお、
オリンピック開催地として世界からのお客様をお迎えするために、この十五日に海外在住の長い経験をお持ちの講師をお招きし、ホテル・旅館の皆さんや商店会・飲食業関係の皆さんに御講演をいただき、接客、接遇に一歩一歩万全を期するように計画をしているところでございます。 ところで、今後の課題といたしましては、現在までの観光関連団体や業界団体、指導と併せ行政支援のシステムづくりをいたしまして、民間活力の更なる御協力を得る方法を研究しているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。 いずれにいたしましても、再発防止を特に重点にいたしまして、観光長野のイメージを損なわないように、これからも一生懸命やっていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
○副議長(小池例君) 二十八番伝田君
◆二十八番(伝田勝久君) 大変いろいろと丁寧な答弁をいただきましてありがとうございました。 これで私の質問を終わります。 以上。
○副議長(小池例君) 二十四番原田誠之君 (二十四番 原田誠之君 登壇)
◆二十四番(原田誠之君) 二十四番、日本共産党市議団の原田誠之でございます。市行政一般について質問いたします。 初めに、浅川ダム建設についてであります。 浅川ダムの目的は洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水など多目的ダムとして建設され、浅川総合開発の一環をなすものとしております。暴れ天井川で有名な浅川は集中豪雨のたびに河川の決壊、はん濫を繰り返し、特に下流の市街化で洪水被害は増加の傾向にあり、関係住民は天井川の改修を含む抜本的な治水計画を望んでいるものであります。しかし、改修に当たって用地の取得が困難として県当局は浅川ダムによる洪水調節を選択いたしました。 ところが、この浅川ダム計画に対し、下流住民から昭和十四年の論電ヶ谷池の決壊で十五名をこえる犠牲者を出した苦い体験から、市街地に直近する浅川ダムの安全性が心配だとして疑問や問題点が指摘され、建設工事差止めの動きもあります。ダムの事業主体は長野県でありますので、市当局は市民の安全な暮らしを守る立場から、以下について県に対し厳格な対応を求めるものであります。 まず最初に、浅川ダムは地すべり地が集中している中心部で計画されていることであります。地滑り等防止法で指定する地すべり防止区域がダム周辺部に六か所、面積で二百八十九ヘクタール、さらに砂防法による指定地三百八十二ヘクタールが重なり、二重の指定地域となっているところであります。計画地は地附山の地すべり地域から約千メートル、上流と下流には活動中の地滑り地が存在しております。この地滑り防止のために県は集水井戸を十三基と、集水ボーリングを延長で一万五千メートルも打ち込んで山の水抜き対策を行っているのであります。 一方で、水を抜いて山の安定を図りながら、もう一方で浅川ダム百八十四万トンの貯水池が地滑り地へ水を送り込む結果となり、地滑りの発生を誘発する条件を作っているのであります。このような場所に巨大なダムや貯水池が造られていいのか、理の尽くした説明を求めるものであります。 次に、ダム軸本体直下に断層が通過している可能性についてであります。 ダム軸本体に向かって直線上に湯谷の湯、ブランドの湯、ガスの湯、さらにダム建設予定地には永原の湯と並び、この線上に鉱脈が走り、断層があるものと予測されています。県当局は断層はないとしていますが、長野市の防災基本図では推定の断層線が入っており、市の防災基本図の作成に関係している地質専門家は、「真光寺地区から浅川ダムに向けて一本の断層がある。ダムサイトを通っているのではないか、心配している。地質層が厚く広いため、途中で分からなくなっている。浅川上流に温泉が出ていたというが、この断層のせいではないか。」と言っております。正確な断層調査のないまま活断層の真上にダムを建設すれば災害発生の元を作る事態を招きかねません。ダム軸真下の断層調査はやられたのかどうか、お尋ねをします。 次に、ダム建設位置から北へ千五百メートルに善光寺地震の震源地があり、大変危険な地域であります。地震が発生したらこの付近はどうなるのか、その心配も指摘しておく必要があります。ダム本体は軟弱な地質条件を改良し、最新の耐震設計と土木技術で建設するので崩れないとも言われていますが、浅川ダムの場合は地すべり地帯であり、地震の発生で地すべりを誘発し、土砂の貯水池への大量流入で、ダムの天端を超す越流は下流住民に大災害をもたらす危険が潜在しております。市街地直近の多目的ダム建設計画は、どこから見ても欠陥だらけであり、我が党市議団はこれまで一貫して多目的ダムでなく、治水を中心とした天井川・浅川の全面改修を要求してきましたが、改めて問題点を指摘し、住民の納得いく見直しを求めるものであります。 次に、付け替え道路の決定とダムの建設位置の決定の経過についてであります。 ダム建設に当たり、二十四年間の長きにわたる調査をしてまいりました。ダム軸を決めるに当たって四つの案があり、調査の結果、いずれもダムの建設には不適でありました。そこで、四案の一つ、上流案の上・下二百五十メートル間を二十五メートル刻みで地質調査をしましたが、なお候補地が見当たらず、最後に残された現修正上流案も基礎岩盤が地附山の地すべりと同様、裾花凝灰岩で地すべり発生に重要な役割を果たすモンモリロナイトが広く分布しているところであり、県の基本設計会議の資料でも問題は岩盤の耐久性である。現ダムサイトのように、広域に粘土性鉱物化したダムサイトの施工例はほとんどないとしており、安全度の高いものではないのです。 このように、ダム軸がなかなか定まらない矢先に
オリンピックが決定し、直後に付け替え道路のルートが八九年秋に決定されました。その後九一年、三月にダム軸の位置と形式が決まったのであります。付け替え道路が
オリンピックまでに間に合わせなければとの理由があるにせよ、高度の安全性が求められるダム軸の決定前に、
オリンピックに必要として道路のルートを先に決めてしまうことは本末転倒で、世界にも例のないものであります。下流住民の命の危険を冒してまで浅川ダムを建設し、そのダムをだしに百五十億円もの巨額の建設費のかかる
オリンピック道路は、とても市民、県民の納得を得られるものではありません。ダムと付け替え道路の抜本的な見直しを県に強く求めるべきでありますが、お伺いをいたします。 次に、長野北新都市開発事業についてお尋ねをします。 この事業は、巨額の資金が必要であること、関係行政機関との調整や高度の技術力とノウハウが必要であるとして、国の機関である地域振興整備公団に事業を要請し、ようやく新年度の予算で事業が認可されました。いよいよ九十%以上の用地確保を目指して地権者との協議が始まることになります。開発について地元の役員さんは地権者とじっくり相談し、意見、要望を土台とし、期待に沿うよう努力をする。さらに、事業推進の立役者の地権者は先覚者であり、地域発展の礎でありますが、犠牲者であってはなりませんと地権者の利益を守る立場から真剣に対応されております。長野駅東口開発のような住民無視の進め方でなく、納得と合意で住民の願いが生かされ、住民に喜ばれる開発を強く要望して質問に入ります。 最初に、開発の規模と内容についてお尋ねをします。 面積二百八十四ヘクタールで、産・学・住の全国有数の大規模開発となっておりますが、折しも産業分野で誘致を希望しているソフトウエアなど、先端技術関連産業は長く続く構造不況の中で、国内では首切り、合理化など、リストラを強行し、海外進出で一層の利益拡大を図ろうとしております。産業空洞化の強まる中、経済の動向を的確に把握し、長岡のてつを踏まないよう、改めて開発の規模、内容の検討が必要ではないか。地権者が安心して土地の売買に協力できる条件整備が求められているのではないかと思いますが、お尋ねをします。 次に、本事業にかかわる市の財政負担についてであります。
オリンピックの施設建設で基金はなく、借金も膨大であり、さらに本事業で道路、上下水道、公園、学校など、市公共施設整備にも莫大な資金が投資されるものと考えられますが、第二次総合計画では市の負担をどのように見込んでいるのか。また、他市の公団事業ではどのようになっているのか、お尋ねをします。 次に、事業の手法についてであります。 公団が全国で行っている整備事業のうち、三重県上野市、佐賀県鳥栖市、沖縄県那覇市、山口県宇部市など、多くのところで土地区画整理事業と一般宅地造成事業を組み合わせて施行されておりますが、長野の場合には公団の一括全筆買収による手法をとっております。前者の方法を取り入れなかった理由はなぜか。また、その選択肢はもうないのか、お尋ねをします。 次に、用地確保についてであります。 本事業推進には、九十%以上の用地確保が必須条件とされております。しかし、地権者の中には農業を続けたいので同意しかねる人、代替えを求める人、野菜畑程度の土地は欲しい、ほ場整備事業で負担をしているが、補償はどうかなど、率直な声があります。地権者農家の皆さんのこの思いを大切にしたいと思いますが、どう対応されるのか、お尋ねをします。 次に、
冬季オリンピックと自然環境についてお尋ねをします。 リレハンメル
オリンピックの成功の教訓は、行政と市民が一体となって
オリンピックの精神であるスポーツを通じて友好を深め、平和な社会の建設に貢献すること。また、自然環境との共存であり、この問題に本格的に取り組んだのがリレハンメル
オリンピックの大きな特徴でありました。長野もこの教訓を生かし、一層発展させることを強く希望するものであります。 飯綱高原東山麓に建設予定の京急ゴルフ場やボブスレー・リュージュ会場が建設されれば、市内きっての自然の宝庫、飯綱高原東山麓の貴重な自然は破壊され、環境に優しく、自然との共存を高々と掲げて成功させたリレハンメル
オリンピックの教訓を生かしたとはならず、
オリンピック精神にも合致しません。自然環境を守り、市民の掛け替えのない水と緑を守るために京急ゴルフ場の建設の中止と、市有地の売却をしないよう強く求めるものであります。 以上で私の質問を終わります。
○副議長(小池例君) 市長塚田君 (市長 塚田佐君 登壇)
◎市長(塚田佐君) 原田議員の御質問にお答え申し上げますが、浅川ダムの問題につきましては、県が工事主体で進めておりまして、浅川総合治水計画で事業化をしておるわけでございますが、市も地元の立場で条件整備には協力しているわけでございます。御心配の安全性については、十分に留意していくよう県にも強く要望してまりいたいと考えております。 ゴルフ場の問題でございますが、県のゴルフ場開発事業に関する指導要綱がございまして、それによりますと、ゴルフ場面積は標高千六百メートル未満の森林面積に対する二%以内ということで、長野市では今回が最後と、このようになっておりまして、今後はできないと、こういうことでございます。 京急の浅川の土地につきましては、地元から強い要請がありますが、地元の地権者の皆様のお話は、開拓農地として開墾をいたしまして、戦後の食糧増産の畑として使ってきたけれども、交通の便が悪くなり、農業後継者も不足してまいったので、植林をいたしまして、植林の伐採で生計を立てようと、このように考えてきたわけでございますが、御承知のような木材の不況によりまして林業が成り立たないと、こういうことでございます。何とか地権者の皆さんの土地を地域振興や活性化につなげながら活用してまいりたいという強い要請があり、陳情もございまして、市議会では平成三年九月建設促進の請願を採択された次第でございます。 そこで、市といたしましてもいろいろ調査を進め、飯綱の自然保護復元調査委員会の結論も踏まえまして、水質保全については万全を期していきたいということで、原則無農薬化を図ると。それから、はんの木や水ばしょうなど立金花などのものは保護していくと、逆谷地も保護すると、こういうことになっております。それから、防災対策にも万全を期していきたいと、自然や景観保護にも配慮するということで、事業規模の面積の縮小を求めまして、意見書として県に提出した次第でございます。 県は県の環境影響評価技術委員会で県の環境アセスの手順に従いまして、現地調査や技術委員会の会合を何回も開きまして、専門家の先生方の御意見を取りまとめをして、平成五年六月環境アセスとして県の意見書が出されたと、こういうことでございまして、なお、実際にこの会社と住民と市がいろいろ協定を結びまして、これらの条件が満たされているかどうか、随時監視もできるように進めていきたいと、このように考えている次第であります。
○副議長(小池例君)
企画調整部長徳永君 (
企画調整部長 徳永治雄君 登壇)
◎
企画調整部長(徳永治雄君) 長野北新都市開発整備事業につきまして、幾つか御質問をいただきましたので、お答え申し上げます。 御案内のように、長野北新都市は平成三年度には予備調査をいたしまして、平成四年度には基本計画調査を、そして今年度事業計画調査を実施をしております。おかげさまで平成六年度政府予算につきまして、この新都市、新規事業として採択をいただきました。そういうことから六年度からいよいよ本格的に取り組んでまいりたいと、こういうふうに考えております。 しかし、この事業を公団へ実施の要請をしてまいりますためには、都市計画や農林業の調整と事業用地の確保というその見通しが必要でございまして、今後は地元の皆さんと一層綿密に連携を図りながら、地域の御理解と御協力をいただいて、特に現在の地域と、いわゆる既存の地域と一体となった開発計画ということを十分協議を申し上げる中で、新しいいわゆる自然と調和する総合ニュータウンの実現ということを目指しまして、できるだけ早く公団に事業要請ができるようにしてまいりたいというふうに考えております。 そこで、初めに産・学・住の三つの柱のうち、産業の誘致の可能性と開発規模の見直しの必要性というようなことでございますが、この事業につきましては公団が事業主体ということでございまして、おおむね十五年という期間をかけて事業を実施するものでございまして、二十一世紀の長野市をリードする産業を誘致しようというものでございます。それの受入れの場としてふさわしい整備をするものでございまして、現時点では産・学・住のバランスのとれた施設設定の計画をしてまいりたいと、こういうことで進んでまいります。 次に、この事業に関連する道路、学校、下水道等関連公共施設の市の負担等でございますが、本年度事業計画調査の中で道路、河川、上下水道とか、小学校等の実施計画を調査検討中でございまして、この計画がまとまりますと、公団・県・市、あるいは町のそれぞれの事業の分担と概算事業費が算定できるわけでございまして、実は三月十七日にもこの委員会がございます。そこで構想の総合的な基本計画がまとまりますと、それを受けていよいよ概算事業費の算定と、こういうことになろうかというふうに受け取っております。 それから、三つ目でございますが、この事業手法でございますが、公団は全国的には全部買収ということを原則といたしておりまして、長野北新都市の事業につきましても、全部買収してほしいという当初からの要請でございまして、今後公団・県・市・町が一体となりまして用地の確保に努めていきたいと。このことは当初から地域の皆さんにも御説明を申し上げ、御理解をいただいているというふうに理解をいたしております。 四つ目でございますが、代替地や補償等の要望にどのように対応していくかと、こういう問題でございますが、今後の用地の取得につきましては、地権者の皆さんと協議を進める中で十分お話をお聞きをいたしまして、地元の対策委員会や地権者の皆さんとも十分協議、検討する中で取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。議員さんも地元でございますので、是非今後ともよろしくお願いを申し上げます。 以上でございます。
○副議長(小池例君) 建設部長宮沢君 (建設部長 宮沢信雄君 登壇)
◎建設部長(宮沢信雄君) 私からは浅川ダムの建設計画について、市長よりお答え申し上げましたが、私からもお答えいたします。 浅川につきましては、延長二十キロメートルほどの県管理の川でございます。議員さん申されたとおり、これが天井川でございまして、また大変な暴れ川でございます。したがいまして、過去にも大きな災害が発生しています。特に、昭和五十六年から五十八年にかけまして、三年連続の出水によりまして、下流といいますか、豊野町、それから長野市の赤沼地区で大きな被害が発生しているということでございます。 県では浅川の総合治水計画を立てまして、下流部から事業化に入っている次第でございます。その計画の主なものは、ただ今申し上げました河川改修と、それから洪水調節、いわゆるダムによる治水事業でございます。 そういう中で県はダム計画の長期にわたる予備調査の結果、浅川の一ノ瀬地区の現在の議員さん申されたダム軸が流域の中で支持基盤等最もすぐれていると判定し、その後詳細な実施計画調査を行い、昭和六十年には国の事業採択を得る中で、本年度より付け替え道路工事に着手した次第でございます。議員さんの御質問の中の地質、あるいは断層等四項目にわたりまして御質問いただきましたが、当然それらの調査は実施しているということでございます。 調査時点で調査内容については、ダムの安定を第一に地すべり抑止工事をどのようにすべきか等、細部にわたり検討したと県より報告を受けておる次第でございます。 なお、付け替え道路事業につきましては、ダム計画の調査と並行して、ルート等を検討された次第であり、
オリンピック開催とタイミングが合ったのでありまして、タイミングが
オリンピック開催と整合したということでございまして、この事業効果がより期待されるということでございます。 また、浅川地区の今後の発展に大いに期待できる道路でもございますし、住んでおる皆さん方から強い要望をいただいている道路でございます。そのような意味で、大変結構な事業ではないかと、私は思う次第でございます。 なお、この道路事業が完了しないと、ダム本体の工事には入れないという手順になっている次第でございます。 いずれにいたしましても、このダム工事は浅川の総合治水事業の中で大変重要な事業でございます。議員さんの申されたとおり、安全が第一でありますので、事業主体であります県に対し、十分な安全対策を講じながら事業を施行するよう、今後要望してまいりたいと、かように思っている次第でございます。 以上です。
○副議長(小池例君) 財政部長豊澤君 (財政部長 豊澤信章君 登壇)
◎財政部長(豊澤信章君) 私から京急ゴルフ場建設予定地内にあります市有地の取扱いについてお答えいたします。 この市有地でございますが、面積が二万一千六百四十三平方メートルございます。この土地につきましては、京浜急行電鉄株式会社より土地譲渡の依頼がございましたが、市として検討しました結果、当面は貸付けにより対応していきたいということでございます。 なお、このゴルフ場予定地の隣接地に県が
自然環境保護のための
自然保護研究所の設置を計画しております。これに関連しまして、市としても自然公園の設置を予定しているわけでございますが、この自然公園予定地の中に京浜急行電鉄の土地が十一万六千九十九平方メートルございます。この市の自然公園としての予定が具体的になった時点におきましては、同社もこの構想に協力するということを条件に貸付けをしてまいりたいというふうに考えております。 また、将来的には自然公園用地として同社との土地の交換等につきましても検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○副議長(小池例君) 二十四番原田君
◆二十四番(原田誠之君) 再質問させていただきます。 建設部長さんにちょっとお願いしたいんですが、今県では、県に問い合わせたところ、十分な調査も展開をされまして、心配はないと、こういうふうに言われておりましたけれども、実は私どももいろいろ聞いたわけですが、特にダム軸の直下に断層があるではないかという点については、いろいろ県でも明確な答弁はされてはいないんです。あの重いダムが、断層がもし仮にあるとすれば大変な事態にならないとは限らないと。特に、普通常識的に考えて、あの線上ずっと温泉が出ているということと、それから、さっき私繰り返すようでありますけれども、市が作りました防災基本図の中に途中まで断層面が行っているんですよね。そこから先は今、それもさっき言いましたが、専門家は、大変厚いから十分調べなければ分からないと、もっと専門的な調査が必要だというふうにも言っているわけですから、そういう点でまだまだ十分調査がやられたというふうには言えません。改めて今県に安全について十分申し入れるというふうに言われましたが、そういう問題点がありますから、そういうことも含めてしっかりと申し入れてもらいたいと思いますけれども、いずれにしろ、その辺について部長さんは、県はいいというふうに言っておりますけれども、実際に防災基本図見られたでしょうか。
○副議長(小池例君) 建設部長宮沢君 (建設部長 宮沢信雄君 登壇)
◎建設部長(宮沢信雄君) お答えを申し上げます。 防災基本図は私も見ております。また、近くに断層のあるということも十分承知しております。したがいまして、今日原田議員さんの大変御心配なさっているということにつきましては、県の方へ十分お伝えをし、もう少し詳しい調査をしたらどうかという進言もしてまいりたいと、かように思います。
○副議長(小池例君) 二十四番原田君
◆二十四番(原田誠之君) そういうことで強く要望をしておきたいというふうに思います。 それから、京急のゴルフ場の問題でありますが、実は
オリンピック四年に一遍でありますが、もう長野市の場合にはまた来るというふうなことはありません。ただ、できているのが箱物だけじゃもちろんよくありませんので、大変絶好のチャンス、それこそ
オリンピックの精神にふさわしく、あるいはリレハンメルがやられたように、大いに自然環境を守っていこうと、こういう立場であれば、あの極めて貴重な自然、長野市では最後に残された極めて貴重な自然だというふうにも専門家は言っているわけでありますから、こんないいチャンスにあの場所を残すということは後世にすばらしい自然を残すということでありますので、市長は是非ひとつそういう立場で引き続き努力をすべきであるということを強く要望しておきたいというふうに思います。 以上、全体として、いずれしろ住民こそ主人公の立場を貫いて、いろいろ市政運営をやっていただきたいということを要望して終わりたいと思います。
○副議長(小池例君) この際、ここで十分程度休憩いたします。 午後 三時 七分 休憩 午後 三時三十一分 再開
○議長(村田武君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 二十番藤沢敏明君 (二十番 藤沢敏明君 登壇)
◆二十番(藤沢敏明君) 二十番、藤沢敏明でございます。
市行政事務一般についてお尋ねをいたします。 市長を初め、理事者各位の簡明な答弁をお願いして質問に入ります。 初めに、水道水源の保全についてお伺いをいたします。 今、様々な食品の輸入自由化が進んでおりますが、そういった中で国民の食品の安全性に対する不安が広まっております。取り分け昨今の輸入米においても悪質な米があったとの報道を聞くにつけ、食品等の安全性確保に対する願望が強くなっているところであります。 さて、これらの食品と同様に、あるいはそれ以上に水道水の安全性についても関心が高まってきております。 山紫水明の地信州にあってもミネラルウオーターの売上げが伸び、あるいは浄水器にあってはヒット商品とのことであります。このことは、市民が安全でおいしい、より質の高い水道水の供給を願っていることを如実に表していると言えるところであります。この安全でおいしい水を供給するためには、より良質な水道水源の確保が必要であるところでありますが、本国会において厚生省の水道原水水質保全事業実施の促進に関する法律の制定がなされ、また環境庁においては水道水源水域の水質の保全に関する特別措置法の制定がなされ、国のレベルで水道水の水質保全の必要性が求められているところであります。これらの法律の基本的な考え方と水道事業者としての対応策について御所見をお尋ねいたします。 また、長野県においては、全国に先駆けて平成四年四月に水環境保全条例が制定されたところであります。この条例は水環境の保全に関し、水質の監視、水道水源の保全地区の指定等、総合的な水環境保全対策の推進を図り、将来にわたって良質の水を保全していくことを目的としているところであります。 さて、本市の水道水は大変おいしい水に入ると承知しておりますが、将来にわたってこの良質な水道水源を守り、信頼できる安全でおいしい水道水の供給についてどのような対策を進められるのか、お尋ねをいたします。 また、平成五年に国の水道水の水質基準が大幅に改正されたところでありますが、県では市町村独自で実施困難な水質検査について、広域的水質管理センターの設置について検討しているとのことでありますが、本市としてはこの広域水質管理にどのように参画するのか。また、本市としては独自に対応できているのかについてもお尋ねをいたします。 次に、輸入米の販売状況についてお尋ねをいたします。 最近の外国産米の輸入に伴って、カビ米が出たり、ねずみの死がいが混入している等の報道もあり、外国産米に対しての不安感が募り、国産米を求めてスーパーや米穀店に行列ができております。一九七〇年代半ばの石油ショック時に起きたトイレットペーパー買占め以来の現象が起きているところであり、改めて日本の食糧基盤の弱さを強く感じるところであります。 国の対策は後手になり、今日の段階でブレンド米で出荷する等の手を打つようでありますが、この平成の米騒動とも言える状況について、本市の状況をどのように把握しているのか。また、今後の見通しについてもお尋ねをいたします。 さらに、米問題に関連して、学校給食についてお尋ねをいたします。 学校給食については自主流通米を確保し、百%国産米で供給をすると側聞しておりますが、国産米の確保はできるのか。また、給食価格にはどのような影響が出るのかについてもお尋ねをいたします。 次に、本市の職員数の動向についてお尋ねをいたします。 全国の地方自治体の一般行政部門の平成五年四月時点での職員数が過去最高になったことが明らかになりました。自治省によりますと、政府の緊急経済対策などを受けて、地方単独事業を手掛ける土木部門で急増したほか、住民の高齢化に対応する民生部門でも人員が増えており、特に市町村での職員増が目立つとのことであります。 本市においても職員数は平成四年から急増しており、平成四年から来年度採用予定者で見ると百六十三人増であり、全国的にも急増した市であると言えるところであります。
オリンピックの対応や地方分権による職員増ではないかと思われますが、人件費は本市の将来にわたっての財政負担となるだけに、慎重で綿密な採用計画が必要であります。市の職員採用計画について、今日までの状況と今後の見通しについてお尋ねをいたします。 また、今日まで自治体として組織の統廃合、OA化推進、民間委託の推進など、行政需要の洗い直しと、職員の適正配置にどのように取り組んできたのかについてもお尋ねをいたします。いずれにいたしましても、地方分権が進む中で、市行政需要は増加していくところでありますが、不況の影響は税収の低下となり、厳しい財政運営を求められているところであり、自治体にあってもリストラの必要性があることを十分承知すべきであり、このことについても御所見をお尋ねいたします。 次に、道路凍結防止剤の散布についてお尋ねいたします。 今年は暖冬と言われたものの降雪量が多く、除雪や凍結防止剤散布等がなされない道路は通勤時大変な渋滞が発生したところであります。相ノ木通りや若槻の北国街道はその典型でありましたが、市は市内の県道についての冬期対策について、県との連携はどのようにしているのか、お尋ねをいたします。また、県の除雪基準についても併せてお尋ねをいたします。 さらに、塩カルの塩害が指摘されているところでありますが、切り札としてカルシウム・マグネシウム・アセテート、俗称CMAが注目されているところであります。札幌市では試験的に導入しているとのことでありますが、腐食防止効果に優れ、植物や土壌への塩害がないことから、積極的に導入すべきとの声もあるところでありますが、CMAの特性や導入の問題点及び今後の取組についてお尋ねをいたします。 次に、大成功のうちに終了した第十七回
冬季オリンピック・リレハンメル大会に関連してお尋ねをいたします。 日本から九千キロメートルほど離れたリレハンメルは、明朝のパラリンピックの開会式を控えて、新たな盛り上がりを見せていると思います。 さて、リレハンメル大会の大成功の要因は、何といってもリレハンメルから発信された伝統的な文化、環境問題への取組、国技とも言えるウインタースポーツへの熱意が世界の人々に大きな感動を与えたことであったと思います。そして、この大会は長野
オリンピックに対し、貴重な教訓を与えてくれた大会でもありました。その示唆された何点かについて所感を申し上げ、御所見をお尋ねしたいと存じます。 今回この
オリンピック視察団の一員としてノルウェー王国を訪れ、ノルウェーの国民性、すなわち優しく親切な、そんな心に触れ大変感銘を受けたところであります。アメリカの国民性、お祭り好きで大変陽気な気質とは対照的な、どちらかと言えば地味な国民性である一方で、燃え上がる心を持っている国民であることを感じたところであります。この国民性は日本人と大変似ているとも感じたところであり、この点については長野も大いに自信を持つべきであると思ったところであります。 ノルウェーは一八一四年デンマークから独立した国家でありますが、民族の歴史は長く、厳寒の地にあって経済的にも厳しく、また周辺諸国との政争を繰り返してきた歴史を持つ国であります。かつてこの国の人々は八世紀から十一世紀にかけ、スウェーデン、デンマークと共にバイキングとして海外に進出したところであります。国土は日本と同程度でありますが、国土の三%が耕地で、八十三%は山岳地帯である。このことから、人口の増加に対応できずに、進んでいた造船技術を駆使して、富と名誉を求め、海の遠征に向かったところであります。この激しい気概は、グリーンランドを横断したナンセンの探検、ツァモツ諸島へ漂流到着したヘイエキダールのコンチキ号の冒険等、今日にあっても危険をも恐れない気概は、ノルウェー国民一人一人の心に深く根差しているのではないかと思ったところでもあります。 さて、今回の
オリンピックは、サラエボの惨状を見るにつけ、平和の尊さを感じさせる
オリンピックでもありました。そのような中で、リレハンメルの家々には国旗が掲揚されているほか、応援の人々の手にも国旗があり、赤、白、青の自由を表現するノルウェー国旗を愛重する人々の国を愛する心にも感銘を受けたところであります。 自国を愛する心を持つ人々であるがゆえに、平和を求め他国も愛す、正に愛国心の原点に触れた思いでもありました。閉会式での日の丸掲揚、君が代の吹奏に対し深い敬意を払ってくれたノルウェー国民の真しな態度に深い敬意の念を持つものであります。市長はこれらのことについてどのように感じられたでしょうか、お尋ねいたします。 次に、今回のリレハンメル
オリンピックは環境への配慮が大きなテーマでありました。スピードスケート会場の建設地の移転、アイスホッケー会場の地中下など、幾つかの見るべきことが実施されたところでありますが、環境との共生をテーマにしている長野
オリンピックとしては、リレハンメルで必ずしもできなかったことが幾つかあり、例えば自然にかえる食品は十分に普及していなかったり、電気自動車の確保ができずに計画どおり進められなかった等でありますが、これらにさらに幾つかのテーマを併せ、世界への環境メッセージを作り、着実に実施すべきと思いますが、どのようにお考えになっておられるのか、お尋ねいたします。 様々申し上げましたが、余りにもすばらしいリレハンメル
オリンピックを見て、今長野の人々は自分たちの手であのリレハンメル
オリンピックに負けない大会ができるのか、不安を感じている状況が見られます。この不安を払しょくするには、具体的な参加の仕方を早く決定することが重要であります。目標が定まれば、長野の人々の心もリレハンメルの人々を上回るほど燃えるものと信じるところであります。 次に、飯綱スキー場の在り方についてお尋ねをいたします。 新友会の代表質問の答弁、あるいは本日午前中の竹内議員の質問の中に同様の質問がございました。答弁の中では飯綱スキー場についてはファミリースキー場として、また
オリンピック会場としてグレードアップしたいとの答弁であり、また小学校のスキー教室の食堂には飯綱ハイランドホールを利用したらどうかというふうな答弁をお聞きしたところであります。昨年度からリフトの架け替えも予算化しており、飯綱スキー場のグレードアップは着実に進んでおりますが、
オリンピックを開催する市の子供たちが他市町村でスキー教室を開く、この現実をどのように感じておられるのか。また、
オリンピックを開催する飯綱スキー場でこの子供たちがスキー教室を開くために、具体的にどのように対応するのかについてお尋ねをいたします。 以上で私の質問を終わります。
○議長(村田武君) 市長塚田君 (市長 塚田佐君 登壇)
◎市長(塚田佐君) 藤沢議員の御質問にお答え申し上げます。 職員の動向などにつきましてお尋ねいただきましたが、長野市の市の職員につきましては、非常に市民の皆様の期待にこたえて頑張ってもらっておると、このように私も高く評価をいたしておるわけでございます。 市の職員の動向について申し上げますが、昭和四十二年合併当初は、これは市長部局、公営企業、消防、皐月高校合わせてでございますが、合計で二千五百五十人職員がおったわけでございますが、昭和四十九年には二千五百七名、六十年には二千三百五十三人でございまして、その後平成三年までは二千三百人台でございます。ちなみに、平成三年では二千三百七十五人の職員数でございまして、その後平成四年から必要に応じて増員をいたしまして、平成四年には二千四百二十七人、平成五年には二千五百七人、そして来年度は百二十一人増やしまして、平成六年は二千六百二十八人という状況でございますが、百二十一名増のうち広域消防で消防の職員が五十八人、市長部局の職員が六十三人でございます。計百二十一人の増でありまして、平成四年から増員を図ってまいりましたのは、
オリンピックの開催が決定いたしまして、
オリンピック施設の建設とその準備、そしてNAOCへの出向職員の確保、また都市基盤整備が進んでまいりまして、道路の建設事業、また広域消防も決定してまいりまして、その関係、救急車の配置などもございましたわけでございます。 それから、福祉の現場での仕事も増えてきたというようなことで増員を図ってきたわけでございますが、仕事の量を的確に見極めまして、なるべく少数といいますか、ぎりぎりの増員を図ってきたわけでございますが、今までは
オリンピック施設、高速道・新幹線などの用地の関係の職員を非常に増やしていかなければいけないというような状況で、用地関連の職員を増員いたしてまいりましたが、
オリンピック施設の一応のめどもつき、高速道・新幹線のめどもついてまいりましたので、順次用地関連の職員を他の仕事の忙しい部局へ配置換えをいたしまして、適正配置を図りながらなるべく職員の増は少なくしてまいった次第でございます。 最近の全国の傾向で見ますと、平成四年の四月一日現在の全国の都市の状況がございまして、特に長野市と類似をしております人口規模の都市でございますが、青森市は平成四年四月一日で人口二十九万人でございますが、職員一人当たりの人口、一人が受け持つこの人口は、青森市では百三十六人、岐阜市は四十一万人でございますが、職員一人当たりに対する人口は百六人、高松市は三十三万人に対しまして、職員一人当たり人口は百十六人、富山市は三十二万人の人口に対しまして、職員一人当たりの人口は百九人ということで、長野市は平成四年四月一日現在で、職員一人当たりの人口は百四十三・五人ということでございまして、長野市も含めて類似都市の全国十四市の平均が出ておりますが、人口が三十四万五千人に対しまして、職員数は二千九百三十六人、職員一人当たりの人口は百十七・五人でございまして、長野市の職員は類似都市十四市の全国平均、職員一人当たり人口百十七・五人よりも大勢の一人当たり人口百四十三・五人ということでございまして、類似都市十四市の中では一番一人当たりの人口が多いわけでございまして、それだけ長野市の職員は一生懸命市民の負託にこたえて頑張っておると、こういうことが言えるわけで、少数精鋭主義で頑張っていただいておると、こういうわけでございます。 以上のような状況でございますが、札幌市が
オリンピックを開催したときには、数百人単位で職員の増を図りまして、そして
政令指定都市にすぐなっていったと、こういうような状況もありますが、長野市の場合はなるべく職員の定数は抑える方向で、しかし、事務量や事業量が増えますので、適正配置を考えながら増員を図っていかなければいけないような状態でございまして、平成六年度には市長部局の定数条例は改正をしていかなければいけないような、見直しをしていかなければいけない状況になっておると、こういう次第でございますが、なお一層職員数の動向については十分検討いたしまして、そして従来からの少数精鋭主義で適正配置と、また仕事の量などを見込みまして職員の配置換えをいたしまして、市民の負託にこたえて市政を進めてまいりたいと、このように考えております。 二番目の事務改善や適正配置をどのようにしてきたのかという御質問でございますが、これは五十七年から
行政制度改善委員会の答申を受けまして毎年進めてまいりましたが、平成三年九月には庁内に事務事業見直し推進会議を設置いたしまして、組織、機構、またOA化、委託事務、また事務の簡素化などいろいろ検討いたしまして、事務事業見直し推進会議では各課より上がってきました九十九項目の提言を受けまして、毎年整備をして実施できるところをどんどん実施しまして、現在四十四項目は見直しを実施したと、こういう状況でございますが、常に行政の見直しをしながら、機構の見直しをしながら事務改善を進めていきまして、適正配置を図りながら事務の効率が上がるようにしていきたいと、このように考えております。 三番目は、リストラをする必要があると、こういう御意見でございまして、私も同意見でございまして、昭和五十七年度の長野市
行政制度改善委員会の答申を受けまして五十八年から実施してまいりましたが、既に十一年を経過しておりますので、また議会とも相談いたしまして、将来の中核市にも備え、また
オリンピック開催後のことも考えて、いろいろ事務改善や行政機構の大幅なこの際改善も必要であると、合併以降のいろいろ一体化も進んでおるわけでございますので、議会、市民代表によります新しい行政制度改善のための委員会を設置すべき時期にきていると、このように考えておりますので、新年度庁内でその準備を進めてまいりまして、また議会と相談して設置をいたしまして、行政機構の全般の見直しを図っていきたいと、このように考えておる次第でございます。 続きまして、ノルウェーのリレハンメル大会の御視察の成果を踏まえて御質問いただいたわけでございますが、優しさ、親切さ、また冒険心や探検心、新しい試みへの勇気、また国を愛する気持ちが世界の平和につながっていると、私も藤沢議員の御視察の成果のお考えと全く同感でございまして、長野でもやはりノルウェーに成功したような立派な
オリンピックを開催していきたいと、そして世界にアピールしたいと、このように考えておりますが、それにはやはり熱意ある親切さ、優しさ、それからまた、常に環境の問題、文化の問題、先進的な試みをしたわけでございまして、長野も見習っていかなければいけないと、こう思いますが、ノルウェーのリレハンメルのトロン市長も、ポテトのお皿を作ったけれども、それはコスト的には合わないと、まだ実用化は無理だけれども、こういうものができるという先導的な役割を果たしたところに意義があると、いろいろまだまだ至らないところもあるけど、特にスポーツを通じての文化や環境の問題では、長野へそりを送るからメッセージをひとつ受け取ってもらって、それをさらにいいものにしてもらいたいと、こういうことを願っておると、こういうお話がございまして、やはり長野もリレハンメルから受け継いだものをもっと普及できるもの、そしてまた、長野としても先進的な試みを数々行いまして、世界にアピールしていく必要があると、このように考えておる次第でございます。 そして、何よりノルウェーの人たちは、ノルウェーの国を愛する気持ちがありましたが、世界じゅうの国々の選手に満遍なく等しく拍手や声援をしておったと、こういうことが非常に世界の皆さんに感動を与えたと、こう思う次第でございまして、やはり長野でもそれはできると、このように考えております。 それで、開会式や閉会式のセレモニーも大変いろいろ御意見もありますが、やはり長野の伝統文化、この地方都市である長野の文化を世界にアピールすることが非常に大事ではないかと、このように考えております。 それから、優しい、親切な心を世界に伝えたいと、そしてまた、環境や文化やいろいろ先導的な試みも世界にメッセージを送ることが感動を呼ぶ
オリンピックにつながると、このように考えておりまして、今後皆様の御意見をよくお聞きする中でNAOCで具体的に進めていきたいと、このように考えております。
○議長(村田武君)
公営企業管理者内田君 (
公営企業管理者 内田将夫君 登壇)
◎
公営企業管理者(内田将夫君) 私から水道水源の環境保全についてお答えを申し上げます。 まず、今回今国会で成立しました水源保全二法の基本的な考え方と水道局の対応についてでございますが、水道水源の水質汚濁の防止と、水質の保全を目的に、厚生省が所管する水道原水水質保全事業の実施の促進に関する法律と、環境庁が所管する特定水道利水障害の防止のための水道水源水域の水質の保全に関する特別措置法が議員さんお話ございましたように、この三月四日に公布されたわけでございます。 厚生省の事業促進法は、水道事業者が水源汚濁により水質基準を満たすことが困難となるおそれがあるとき、知事に水源保全事業の実施促進を要請することができると、こういうことになっておりまして、この要請に基づきまして、下水道や合併処理浄化槽の設置等、水道水源の水質保全事業の促進を図るものであります。 一方、環境庁の特別措置法は、発がん性が指摘される有害化学物質のトリハロメタン削減を図るために、国は水道事業者の要請による知事の申出に基づきまして、水質汚濁防止策の実施が必要とされる指定水域、区域の指定を行うことができるとされております。 これを受けまして、知事は指定水域の水質保全のための規制等を定めた水質保全計画を作成し、この計画に基づいて工場排水の規制等、総合的な指導措置を実施できることが規定されております。 いずれにいたしましても、この二法律は水道水源の水質保全を図ることを目的に制定されたものでありますので、これから出される施行細目に基づきまして、状況に応じまして活用することを検討してまいりたいと考えております。 次に、水道水源を守り、安全でおいしい水道水の供給についてでございますが、現在当市の水道水源は十七か所あり、長野県水環境保全条例の適用により有効に水質保全が図れる水源から保全地区指定の申出を行っていく考えであります。平成五年度には松代地区の水源について、指定申出を行うための基礎調査を進め、現在地域住民及び地権者への説明等、準備を進めているところであります。 また、平成六年度には浅川ダム水源の新水域につきましても、保全地区指定申出の準備を進めてまいります。安全でおいしい水道水の供給には良質な水源の確保が必要でありますので、今後水源地域、地元関係者の御協力をいただきながら水源の保全に努めてまいりたいと考えております。 三点目の広域水質管理への参画についてでございます。 平成五年十二月に水道水の水質基準が大幅に補充強化されました。これに対応するためには高度な分析機器の導入と、高いレベルの分析技術が必要であります。当市では平成三年から計画的な分析機器の導入と検査体制の強化を図り、独自で新水質基準に対応できる体制を既に整えております。 一方、小規模な水道事業体独自では新水質基準に対応して水質検査をすることは困難であり、これに対処するため国の指導により県では広域的な水質管理体制の整備、充実を図ることを目的とした長野県水道水質管理計画を策定しました。この計画では県内を九ブロックに分け、当市はそのうちの一つであります上水長野県域の広域水質管理体制に組み込まれております。 この中で、当市は中核的事業者として位置付けられておりまして、平成六年度には関係機関との調整がつけば、現体制の中で受け入れられる近隣の豊野町、戸隠村、鬼無里村からの水質検査を受託する方向で考えております。 以上でございます。
○議長(村田武君) 農林部長新井君 (農林部長 新井誠君 登壇)
◎農林部長(新井誠君) 私からは輸入米の販売状況につきまして、本市におきます米騒動の状況をどのように把握しているか。また、今後の見通しについてお答え申し上げます。 米につきましては、昨年の冷害によりまして国内産米が平成四年産米より二百七十三万トンの減収となったわけでございます。このため政府といたしましては、米の緊急輸入を決めまして、輸入量が百九十万トンということで、二月までに全量輸入という当初の計画でおったわけでございます。 が、外国での船積みや検査等に時間を要しまして、日本へ入荷が遅れまして、二月末現在では六十万一千トンしか、輸入予定量の三分の一ですが、輸入されていないのが状況でございます。三月からは国内産米三十%、外国産米七十%という報道がなされたのが、いよいよ国内産の米がなくなっちゃったと、なくなるんだということで今大幅に皆さん買いだめと申しますか、一生懸命国内産をあさっているような状況でございます。 そういうようなことで、政府では急きょ国内産米を五十%、それから外国産米を五十%にいたしまして、別々に売らないと、混合で売るというのがつい先日報告されたわけです。 これに伴いまして、農林部といたしましても、この三月の五、六日と職員手分けで市内の各店を、小売店の状況を見て回りました。状況は米の単価表示だけございまして、現物が国内産、外国産米とも全然棚が空っぽのスーパーもございます。小売店もあります。また、国産米はなかったんですが、外国産米だけ残っている店舗、一部スーパー、小売店では国内産も外国産も随分あったなど、それぞれ場所によっても違うようでございます。これは一概に調査の日にち、あるいは時間帯等によるものと思われますが、総体的には売り切れている小売店が多いと、あるいは入荷量も通常の七、八十%ということのようでございます。 今後の供給量につきましては、長野食糧事務所では現在輸入が遅れている中国産米が、あるいはカリフォルニア産米の輸入が順調に回復される見込みであるので、四月以降は十分供給できるとのことで、三月いっぱいは余り買いだめをしないで、なくなったら探して買うというような状況で我慢していただきたいということをおっしゃっているようでございます。 また、市といたしましても、昨日も申し上げましたが、食糧事務所の方へ安全な米の供給及び供給量の確保について要請しているところでございます。 以上でございます。
○議長(村田武君) 教育次長久保君 (教育次長 久保健君 登壇)
◎教育次長(久保健君) 私からお尋ねの学校給食用の米を百%国産米で確保できるのかと。また、給食価格にはどのような影響が出るのかという御質問に対してお答えいたします。 長野市の学校では現在国産米を使用して週三回の米飯給食を実施しております。議員さん御指摘のように、平成五年度産米が戦後最低の作柄となりまして、政府米の集荷が大変厳しい状況となっております。このため平成六年度用の給食用の米について心配されているところでございますけれども、食糧庁では学校給食用の米穀について、国内産米を供給する方針を決定しております。学校給食用米穀として平成六年四月から十月の間において自主流通米を供給することとしております。 また、十一月以降は平成六年度産米によって通常どおり供給する予定でありまして、このため平成六年度の学校給食につきましては、百%国産米で対応できる見込みでございます。 また価格についてでございますけれども、現行の国の助成のほかに、自主流通米を使用することに伴う価格の上昇に対する特別助成措置がとられるために、現行価格に対しまして七%、一か月にして一人当たり約十一円程度の価格上昇にとどめられる見込みであります。 給食費への影響は避けられないところでございますけれども、給食費につきましては、平成五年度に一食当たり十円の値上げをしておりまして、何とか現行の給食費の中でやりくりをして、給食費の値上げは行わないで済むように努力してまいりたいと、このように思っておる次第でございます。 以上でございます。
○議長(村田武君) 建設部長宮沢君 (建設部長 宮沢信雄君 登壇)
◎建設部長(宮沢信雄君) 私からは道路凍結防止剤の散布について、それから除雪についてお答えを申し上げたいと思います。 脱スパイク時代の中にありまして、冬期間の除雪対策は機械除雪とともに凍結を防止するための薬剤を散布するという二段階の方法で実施しておる次第でございます。 本市においては、従来より山口県宇部市で作っております、ガラス製造のときに副産物として産出される塩化カルシウムという食品添加物を路面に散布しております。昨シーズンは幹線市道を中心に七十三路線、百四十・五キロメートルに散布し、その使用量は四百トン余りでございます。 塩化カルシウムは議員さん申されるとおり、金属の腐食、植物、水、土壌への塩害が心配されておりまして、これにかわる新しい凍結防止剤といたしましてカルシウム・マグネシウム・アセテート、申されたとおりCMAが腐食防止効果に優れ、植物や土壌への塩害が少ないとのことで注目されております。 しかし、即効性に劣り、価格も非常に高いもので、塩カルのおよそ五倍程度でございます。
冬季オリンピックでは自然環境との調和をスローガンとしております。塩化カルシウムに塩害の心配が懸念されている中で、市といたしましてはこれに代わるものといたしまして、今申し上げましたCMA、あるいは尿素を今シーズン試験的に散布した次第でございます。即効性、持続性、あるいは融雪状況等々について、なお更に調査研究を続け、使用の可能性について検討してまいりたいと、かように考えておるところでございます。 また、県との除雪対策の連携についてでございますが、県における除雪は直営、あるいは町村委託、あるいは業者委託と、それぞれ三つの形態で実施しております。雪が十センチから十五センチ程度で作業を実施することといたしまして、長野建設事務所管内だけで六十三路線、六百五キロメートルを除雪対象路線として建設業者五十一社に委託しておる次第でございます。 市といたしましては、除雪計画を立てるに当たっては、県との調整のための打合せを行いまして、適切に機械、委託業者の配置ができるように、また県道と市道との除雪のレベルに差がないように、また県道と市道が連続して除雪できるように実施しておる次第でございます。 なお、凍結防止剤散布については、現在細部の打合せができておりません。平成六年度からは同時実施できるよう事務打合せをしてまいりたいと、かように思う次第でございます。 以上でございます。
○議長(村田武君) 商工部長寺沢君 (商工部長 寺沢和男君 登壇)
◎商工部長(寺沢和男君) 私からは飯綱スキー場につきまして、特に小学生のいわゆるスキー教室等が他市町村で行われていると、
オリンピック開催地としての子供たちの対応をどうするのかという御質問をいただいたわけでございます。 スキー場の整備につきましては、再三申し上げておりますので御承知かと思いますが、平成四年の十二月にスキー場検討委員会の御提言をいただきまして、御案内のとおり第一リフトのA線、B線、二本あるわけでございますが、この老朽化で、利用度を考慮いたしまして、四人乗りの高速クワットリフトを架け替え工事に着手したところでございます。また、コースにつきましても、地ならしや植栽工事を適宜実施するということで計画をしているところでございます。 議員さん御質問のいわゆる小学生のスキー教室の件でございますが、本年二月末現在では十九校で三十一回開催されまして、延べにいたしまして四万三千四百六十名が参加をしている状況でございます。残念なことに、これは昨年と比較しまして若干減少の傾向でございます。学校数では三校、十三%、回数では六回で十六%、延べ人数では四千二百九十名、九%の減少であるわけでございます。全校の利用をいただけないことは、スキーリフトの優待券を交付しておりますが、誠に残念なことでございます。特に、最近はそのような傾向が少しずつ強く出てきているということでございます。 この原因につきましてはいろいろあるわけでございますが、例えば道路事情、周辺施設等の整備不足等々が挙げられるわけでございますが、バードライン、戸隠有料道路の一部通行不能によりまして、大型バスが遠回りしなければならないというようなこともありますし、施設等の面ではスキーリフトの老朽化、大型休憩所、食堂等が満足いけるものがない、あるいは雪不足の不安や、これはいろいろなところで聞いたんですが、最近はなかなかぜいたくになりまして、同じスキー場へ毎年行くというマンネリ化防止といいますか、こういったものがどうもあるようでございまして、いろいろな要素、要因が考えられるわけでございます。 しかし、そうは言ってはおられません。今後民間活力の御協力も含めながら、周辺整備や学習スキーに適応した整備をすることを目標に、教育委員会とも相談をしながら原因を探りまして、ほかにもどういう要因があるのか、他の町村へ行かなくても済むようなスキー場、そしてまた身近にできるものからできるものがあれば整備をして努力をしてまいりたいというふうにも考えている次第でございます。 また、周辺には条件面やあるいは飯綱市営スキー場よりも後にできた新しいスキー場というものがありまして、そういうスキー場とも比較検討がされてしまうという残念な面があるわけでございますが、そういったことも原因の一つかというふうに思っております。 しかし、例えばこれからクワットリフトが整備されまして、よそと全くそん色のない施設が整備されますと、これもまた是非学校等にPRをしながら、こういった新しいものに魅力を感じ、飯綱にまた戻ってくるように、たくさん来るように、というふうにばん回ができますように私どもも考えておるわけでございます。 いずれにいたしましても、多少時間はかかるとは存じますが、早いうちからこのような施設を少しずつ準備に取り掛かりまして、特に
オリンピック開催を契機に一段と発展するよう努めてまいりたいというふうに考えている次第でございます。 できるならば
オリンピック選手が飯綱で育った選手である、飯綱スキー場で育った人が選手になれるというような方向付けにまた考えてまいりたいというふうに思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いをいたします。
○議長(村田武君) 二十番藤沢君 (二十番 藤沢敏明君 登壇)
◆二十番(藤沢敏明君) それぞれお答えいただきましてありがとうございました。 最初に、今商工部長から飯綱スキー場のお話がございました。いずれにしても
オリンピックの会場になるスキー場を長野市で持ちながら、市内の小・中学校の子供たちがそのスキー場へ行かないというのは、正に大変不自然な現状でございまして、これは食堂の問題が一番大きいというふうに私自身感じておりますが、長野市の子供たちが比較的近い地域の子供たちが高井富士のスキー場、言わば村営のスキー場へ行っているという、そういう現実があります。そういうことをお考えいただければ、飯綱スキー場に何が足りないかということがわかると思いますので、是非御努力をお願いしたいと思います。 それから、先ほど食品の中で大変いろいろな問題が出ているというお話を申し上げたんですが、給食のパンについて、最近報道されておりますが、普通のパンは一級の粉を使っているものですから出ないそうですが、給食のパンから殺虫剤が検出されたと、これは長野県どこからいったか分かりませんが、そういった報道が出ております。 その原因は、正に小麦が世界的な商品という中で、ポストハーベストを入れてあることによって、殺虫剤が出てきているということがあります。これは準一等粉という、どっちかと言うと普通のパンより安い粉を使った場合なんですが、長野県の給食のパンからも出ているというような報道があります。これらについて厚生省では非常に微量ではないかというような判断をしているようでありますが、やはり子供たちの給食という大変重要な問題でございますので、改めて教育委員会の方でこの実態も十分御調査いただくようにお願いをしたいと思います。 あと時間若干残っておりますが、理事者の皆さんお疲れのようでございますので、この辺で質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。
○議長(村田武君) 本日の会議はこの程度にとどめ、明十一日は午前十時から本会議を開き、
市行政事務一般に関する質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 午後 四時二十四分 散会...