◆17番(狩野保夫君) (登壇)私は、ただいま議題となっている議案のうち、議案第107号、議案第115号の2件について、賛成の立場から主な理由と若干の意見、要望を申し上げ、討論を行います。 まず、議案第107号平成23年度
西都市一般会計予算補正(第6号)についてであります。 賛成する理由は、今回提案されている予算補正が本
庁舎耐震補強及び
改修基本設計委託料、
葉たばこ転換作物支援対策補助金、
市立診療所の管理に関する補助金、
伊東満所没後400年記念事業に関する予算など、その多くが必要な補正であると考えるからであります。 そこで本案に賛成する立場から、次の3点について意見、要望を申し上げておきます。 第1は、本庁舎の耐震補強及び改修計画についてであります。 今回の補正では、本
庁舎耐震補強及び
改修基本設計委託料700万円が提案されています。このことは、本庁舎の
耐震補強工事の緊急性と必要性を認められたものとして評価するものであります。私は、今年の3月10日の一般質問において、本庁舎は耐震診断において耐震指標であるIs値は0.45で、耐震性能なし要補強との結論が出されていることを踏まえ、早急な
耐震補強工事を行うことを提言しました。そして、次の6月議会では、
耐震補強工事の工法の先進例である
パラレルユニットフレーム構法を紹介しながら早急な対策を求めてきました。 この提案に対して今議会では、8月に
パラレルユニットフレーム構法を実施している熊本県内の3市4カ所の実施実例の研修視察を行ったとの答弁がありました。私は、当局がこのように早急に調査され、検討されたことに対しても、その姿勢を高く評価しておきたいと思います。問題はいつまでに、どのような工法により、どのようにして工事が行われるかということであります。
耐震補強工事についても改修工事についても基本計画ができないとはっきりしないと思いますが、まず地震によって市庁舎が倒壊しないための耐震対策を講じることを優先し、その上で必要な補修工事を行うなど、実態に即した基本計画を策定されるとともに、新年度にも着工されることを予算提案に当たって要望しておきたいと思います。特に、庁舎西側に増築された建物は、地震だけではなく台風などの強風によっても揺れることがあります。この建物には、
危機管理対策の中枢がある課がありますので、調査とともに抜本的な対策を講じられることを特に要望しておきたいと思います。 第2は、
葉たばこ転換作物支援対策についてであります。 今回の補正では、
転換作物支援対策補助金として1,500万円が提案されています。この補助金については24年度も実施されるという説明でありました。 議案質疑での答弁では、廃作を希望される農家は22年度の
葉たばこ耕作農家118戸のうち84戸であること、廃作農家の
葉たばこ耕作面積は143.8ヘクタールであり、1戸当たりの耕作面積は最高が3.6ヘクタール、最低は70アール、平均が1.7ヘクタールということでした。西都市の農林行政の方向の資料で22年度の実績を見ますと、キュウリ、ピーマン、ニラ、大根、里芋、ゴボウ、ゴーヤなどの園芸作物の作付面積は744.2ヘクタール、
生産額合計は79億3,761万3,000円です。
作物別面積だけ比較いたしますと、廃作農家の耕作面積は現在の
園芸作物面積の19.3%に相当します。仮に廃作面積である143.8ヘクタールが全て園芸作物に転作されると、その作付面積は888ヘクタールにもなります。 こうした状況のもとで、葉たばこから他の作物に転作を希望される農家からは、他の作物に転作して採算の合う作物があるのかとの声があります。また園芸農家からは、競合する作物が一気に増えたら生産過剰となり、価格が暴落するのではないか等との意見があります。 私は、こうした不安の声が出されるのは当然だと思います。それだけに
葉たばこ転換作物支援に対する行政の姿勢として求められるのは、
転作希望者には補助金を出しますよ、出しましたよということだけに終わることなく、JA等とも協力、共同して転作後の営農計画を含めた指導、援助を行うこと、そして今回の支援の結果が
本市農業振興対策に結実するような支援対策を強く要望しておきたいと思います。 第3は、
伊東満所没後400年記念事業についてであります。 今回の補正では、
伊東満所没後400年
記念事業ポスターなど
制作業務委託料として121万8,000円、
伊東満所没後400年記念事業「
市民創作劇」
実行委員会補助金として800万円の
債務負担行為補正が提案されていますが、没後400年記念事業の計画と成功を願ってきた一人として、このような予算措置がされることを評価するものであります。 私は、没後400年記念事業を一過性で終わらせるのか、それとも最大限に活かし、今後につながる記念事業とするのか、まさに行政としての姿勢が求められていると思います。 これまで西都市を紹介する場合、
西都原古墳群や国分寺、都於郡城址など遺跡や史跡などでしたが、これからのことを考えるなら、記念事業は新たな視点で西都市を宣伝する絶好の機会ではと思います。伊東満所は、戦国時代の人物一覧に紹介されている歴史上の人物であり、その功績は高く評価されるものと思います。今年は長崎県の西海市との交流も始まっています。また、伊東満所を通じた国際交流も可能であります。それだけに、来年開催される没後400年記念事業の一つ一つが満所の生誕の地として、その功績とともに西都市を売り出す絶好の機会になるのではと思うのであります。記念事業を期にその功績を評価し検証するにふさわしい人物、偉人として位置づけ、ふさわしい記念事業への予算措置とともに万全な推進体制をとられることを強く要望しておきたいと思います。 次に、議案第115号平成23年度
西都市一般会計予算補正(第7号)についてであります。本案についても賛成する立場から意見、要望を申し上げておきます。 今回の予算補正において、西都市
西児湯医師会支援第三者検討委員会設置に伴う謝金や旅費として59万円が提案されています。私はこの予算については、第三者に意見を求めるまでもなく行政として判断すれば済むことではと思いますが、旧
医師会病院問題の一日も早い解決を願う立場から賛成するものであります。
第三者委員会を設置する目的は、答弁にありましたように旧
医師会病院の超過債務に対して市が医師会へ支援する場合の妥当性について、
第三者委員会の委員の合議によって集約した意見書を踏まえ、市民の立場に立って、最終的に市の対応を決定するために設置するものということであります。 債務超過に対して判断が求められる一番の問題は、旧
医師会病院の運営において不明金として指摘されている
窓口請求額と収入額の差額です。このことについて
外部調査委員会の報告では、故意、過失を問わず民法上の不法行為の存在はほぼ確定しているとの見解が述べられ、
病院調査委員会の報告では、未収金の金額を患者ごとに特定できない以上は、民事上の不法行為があったとの結論づけることは早計であるとの見解が述べられているとの答弁がありました。私は、
第三者委員会が最初から調査をされるのであれば、それなりの結論的意見が出されるものと思いますが、意見の違う2つの報告書をもとにした調査、検証だけでは明確な判断は大変難しいのではと思っています。それだけに市長の姿勢としては、
第三者委員会に意見を求めることも大事だと思いますが、同時に第三者任せにせず、市長みずからも両者との話し合いを行うなど、この問題の早期解決のためにその責任と役割を発揮されることを強く要望しておきます。 以上ですが、最後に一言申し上げておきたいと思います。 今年1年を振り返りますと、一般質問でも申し上げましたけれども、県内では新燃岳の噴火、
東日本大震災による大地震と津波による被害と原発事故、さらには台風による記録的な
集中豪雨被害など、日本列島に悲劇が襲いかかった1年ではなかったかと思います。西都市政、市議会を振り返りますと、1月7日の
臨時市議会に始まり、この12月で9回の議会が開催されましたが、
医師会病院から新医療法人への移行に伴う問題が解決しないことにより、平成22年度の決算審査も終わらない事態となっています。私は、これは
行政運営上、異常な事態だと思っています。このような事態を議会も真摯に受けとめなければならないと思いますが、行政の長である市長がその職にふさわしい行動と決断をしない限り、前に進むことはできないと思いますので、ぜひ年末年始を含め、その努力を要望しておきたいと思います。 以上で討論を終わります。(降壇)
○議長(黒木正善君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 討論なしと認めます。これをもって討論を終結いたします。
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△採決
○議長(黒木正善君) これより議案第89号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第90号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第93号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第94号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第95号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第96号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第107号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第108号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第109号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第110号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第111号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第112号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第113号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第114号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第115号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより陳情第1号を採決いたします。 お諮りいたします。 本件に対する委員長の報告は採択であります。本件は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本件はこれを採択することに決しました。
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△陳情(平成22年第9号)の継続について
○議長(黒木正善君) 日程第18、陳情の継続についてを議題といたします。 平成22年陳情第9号については、所管の
常任委員会において目下審査中のため、自席に配付しておりますとおり、委員長から閉会中の継続審査の申し出があります。 お諮りいたします。 本件は委員長からの申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本件は閉会中の継続審査に付することに決しました。
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△議案(第76号~第87号)の継続について
○議長(黒木正善君) 日程第19、議案の継続の件を議題といたします。 議案第76号から議案第87号までの議案12件については、決算審査特別委員会において目下審査中のため、自席に配付しておりますとおり、委員長から閉会中の継続審査の申し出があります。 お諮りいたします。 本件は委員長からの申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本件は閉会中の継続審査に付することに決しました。
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△追加議案の送付通知
○議長(黒木正善君) 市長から追加議案の送付通知を受けておりますので、事務局長に朗読いたさせます。 議案はお手元に配付を終わっております。(事務局長朗読) 平成23年12月16日
西都市議会議長 黒木正善殿 西都市長 橋田和実 平成23年第9回西都市議会定例会への追加議案の送付について。 平成23年第9回西都市議会定例会に追加して付議する下記の議案を別添のとおり送付します。 議案第116号 西都市市税条例の一部改正について 議案第117号 西都市
都市公園条例の一部改正について
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△議案(第116号・第117号)上程
○議長(黒木正善君) 日程第20、議案第116号及び日程第21、議案第117号を一括して議題といたします。 議案の朗読は省略いたします。
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△提案理由説明
○議長(黒木正善君) 市長に提案理由の説明を求めます。
◎市長(橋田和実君) (登壇)平成23年第9回西都市議会定例会に追加提案いたしました議案2件につきまして、その提案理由を申し上げます。 まず、議案第116号西都市市税条例の一部改正についてであります。 本案は、地方税法の一部が改正されたことに伴い、西都市市税条例についても所要の整備を行うものであります。改正内容につきましては、
東日本大震災に係る雑損控除等の特例部分について整備するものであります。 次に、議案第117号西都市
都市公園条例の一部改正についてであります。 本案は、西都原運動公園内に新たにクラブハウスを設置することに伴い、その施設使用料などについて所要の整備を行おうとするものであります。 以上、簡単に提案理由を申し上げましたが、よろしく御審議いただきますようお願いいたします。(降
壇)-----------------------------------
△議案(第116号・第117号)質疑
○議長(黒木正善君) これより質疑に入ります。 まず、議案第116号について質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 質疑なしと認めます。 次に、議案第117号について質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。
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△議案(第116号・第117号)委員会付託省略
○議長(黒木正善君) お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案2件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により
常任委員会への付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、お諮りいたしました議案2件につきましては、
常任委員会への付託を省略することに決しました。
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△討論
○議長(黒木正善君) これより討論に入ります。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 討論なしと認めます。これをもって討論を終結いたします。
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△採決
○議長(黒木正善君) これより議案第116号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。 これより議案第117号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。
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△
議員提出議案(第10号)提出
○議長(黒木正善君) 14番中野勝君から所定の賛成を得て議案の提出がありましたので、事務局長に朗読いたさせます。 議案はお手元に配付を終わっております。(事務局長朗読)
議員提出議案第10号 安全・安心な
国民生活実現のため、防災・
生活関連予算の拡充と
国土交通省の出先機関の存続を求める意見書(案)の提出について 標記のことについて、別紙のとおり会議規則第14条第1項の規定により提出いたします。 平成23年12月16日
西都市議会議長 黒木正善殿 提出者 西都市議会議員 中野 勝 賛成者 〃 荒川敏満 〃 〃 恒吉政憲 〃 〃 太田寛文 〃 〃 井上 司 (提案理由) 安全・安心な
国民生活実現のため、防災・
生活関連予算の拡充と
国土交通省の出先機関の存続を求めるため意見書を提出しようとするものである。
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△
議員提出議案(第10号)上程
○議長(黒木正善君) 日程第22、
議員提出議案第10号を議題といたします。 議案の朗読は省略いたします。
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△提案理由説明
○議長(黒木正善君) 提出者に提案理由の説明を求めます。
◆14番(中野勝君) (登壇)意見書(案)を朗読することにより、提案理由にかえさせていただきます。 安全・安心な
国民生活実現のため、防災・
生活関連予算の拡充と
国土交通省の出先機関の存続を求める意見書(案) 九州地方の風水害による被害は全国と比較しても非常に多く、また、土砂災害は全国で発生するうちの約6割が九州で発生しており、降雨による道路の事前通行規制で頻繁に孤立する地域も数多くある。 このため、九州においては、河川の氾濫、高潮被害、土砂災害等の自然災害に対する早急な対策が必要である。 また、高速交通基盤の整備が遅れている地域では、人口や所得等の伸びに格差がみられるため、地域間格差の是正に向けた道路網の整備等の取り組みが必要である。 さらに、地震や津波などに対する防災対策や危機管理体制の拡充も急務である。 こうした国民の安全・安心な暮らしの実現に向けた社会資本の整備・管理は、国が責任を持って実施することが憲法上の責務である。しかし、現在、政府・財界が推し進めている「地方分権(地域主権)」、「道州制導入」は、憲法・地方自治法で規定された団体自治及び住民自治が基礎となる地方分権(地域主権)の実現に向けたものではなく、国の役割、とりわけ憲法が保障する国民に対する責任を放棄するものであり、国土の均等ある発展にも影響を及ぼしかねない。 一方、関西・九州ともに平成23年5月26日に発表した移譲機関に、「①経済産業局②地方整備局③地方環境事務所」を提示している。さらに、九州知事会は出先機関を「丸ごと」移譲すると今年の7月1日に発表している。「直轄国道、直轄河川は原則として全て地方に移管し、国に残す事務は全国ネットワークとしての高規格幹線道路網の整備(高速自動車国道、一般国道のうち自動車専用道路)等に限定する」としており、このことが推し進められれば、地方と都市の地域間格差及び防災面への不安がさらに拡大すると共に、行政サービスの低下をまねくことになる。 さらに、「地方分権(地域主権)」も「道州制導入」も国民の間では全く議論になっておらず、こうしたことを強引に推し進めることは主権在民の原則を頭から否定するものである。 憲法第25条では、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」とし、国の社会的使命が規定されている。国民の生命と財産を守るための社会資本の整備・管理は、まさにこの憲法の規定を実現するものであり、国の責任ある執行が求められている。 よって、国においては、国民の安全・安心な暮らしを実現するため、特に次の3点について強く要望する。 記 1.「地方分権(地域主権)」については拙速に結論を出すことを避け、国民生活に対するメリット、デメリットなどの情報を事前に開示し、充分な時間を確保した議論を経た後に結論を出すこと。 2.防災、生活・環境保全、維持関連公共事業予算の確保・拡充を図ること。 3.現在直轄で整備・管理している道路・河川行政は国の責任を明確にし、地方整備局、事務所、出張所の廃止や地方移譲は行わないこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成23年12月16日 宮崎県西都市議会 提出先 内閣総理大臣 野田佳彦殿 内閣官房長官 藤村 修殿 総務大臣 川端達夫殿 国土交通大臣 前田武志殿
宮崎県知事 河野俊嗣殿 以上です。(降
壇)-----------------------------------
△質疑
○議長(黒木正善君) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。
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△委員会付託省略
○議長(黒木正善君) お諮りいたします。 ただいま議題となっております
議員提出議案第10号につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、
常任委員会への付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は
常任委員会への付託を省略することに決しました。
-----------------------------------
△討論
○議長(黒木正善君) これより討論に入ります。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 討論なしと認めます。これをもって討論を終結いたします。
-----------------------------------
△採決
○議長(黒木正善君) これより
議員提出議案第10号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。
-----------------------------------
△
常任委員会の
所管事務調査について
○議長(黒木正善君) 日程第23、
常任委員会の
所管事務調査の件を議題といたします。 各
常任委員長より自席に配付しておりますとおり、
所管事務調査のため次期定例会まで閉会中の継続調査の申し出があります。 お諮りいたします。 本件は申し出のとおり許可することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(黒木正善君) 御異議なしと認めます。よって、本件はこれを許可することに決しました。 以上で、
今期定例会の日程は全部終了いたしました。長期にわたる慎重な御審議に対し、深く感謝を申し上げます。 これをもちまして、平成23年第9回西都市議会定例会を閉会いたします。 午前10時44分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
西都市議会議長 黒木正善 〃 議員 太田寛文 〃 議員 井上 司...