日向市議会 > 2019-09-12 >
09月12日-05号

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  1. 日向市議会 2019-09-12
    09月12日-05号


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    令和 1年  9月 定例会(第4回) 議事日程(第5号)                     令和元年9月12日午前9時30分開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 1、一般質問---------------------------------------出席議員(19名)     1番  黒木高広        2番  黒木万治     3番  治田修司        4番  三樹喜久代     5番  富井寿一        6番  三輪邦彦     7番  徳永幸治        8番  海野誓生     9番  若杉盛二       10番  松葉進一    12番  西村豪武       13番  黒木金喜    14番  近藤勝久       15番  黒木英和    16番  友石 司       17番  森腰英信    18番  日高和広       19番  畝原幸裕    20番  小林隆洋---------------------------------------欠席議員(1名)    11番  柏田公和---------------------------------------説明のための当局出席者 市長         十屋幸平     副市長        黒木秀樹 教育長        今村卓也     地域共生・地域医療推進担当理事                                長倉芳照 総合政策部長東郷総合支所長      総務部長       田中藤男            塩月勝比呂 農林水産部長     児玉 貴     市民環境部長     甲斐伸次郎 建設部長       中島克彦     教育部長       稲田利文 消防長        吉村 博     上下水道局長     中城慎一郎 会計管理者      植野浩人     監査委員       成合 学 総務課長       長友正博---------------------------------------議会事務局出席者 局長         門脇功郎     局長補佐       小坂公人 係長         井戸礼子     主査         後藤 仁 主査         宮田有紀     主任主事       黒木一義--------------------------------------- △開議 午前9時30分 ○議長(黒木高広) ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(黒木高広) 日程第1、一般質問であります。 質問は、抽せんで決定した順番で行います。 本日は、7番徳永幸治議員、5番富井寿一議員、13番黒木金喜議員の3名を予定しております。 それでは、7番徳永幸治議員の発言を許します。 7番徳永幸治議員。 ◆7番(徳永幸治) 〔登壇〕皆さん、おはようございます。議員ナンバー7番徳永幸治といいます。よろしくお願いいたします。 では、通告書により質問いたします。 まず、1、東郷再開発と東郷病院について質問いたします。 日向市と合併して、はや13年が経過いたしました。人口減少が著しい東郷東郷病院の存廃で揺れております。東郷は日向市において川上にあり、日向市民の貴重な水源の耳川水系を有しております。また、東郷人口減少により廃れていくのではと私、危惧しております。 北海道では、道民の監視の目が行き届かず、水源の山を諸外国の人たちが買い占めているとの話も聞きます。日向市民の大事な水源である耳川を守ためにも、人口減少をとめなくてはとの思いで質問いたします。 (1)東郷の再開発について。 ①世界の食の流れは、農薬を使わない、遺伝子組み換え食材は栽培しない流れが主流となっております。東郷地区有機栽培の特区として認定して、東京23区から移住者を募る考えはないでしょうか。 ②移住の希望者が出たとき、住宅の確保はどうなりますか。 ③薬草で一大ブランド商品化に向けて頑張っているのですが、商品化に向けたシナリオは考えているのでしょうか。 ④中国木材バイオマス関係で山の伐採が進んでおります。しかし、再造林がなかなか進まないと聞いております。再造林の担い手を養成して、東郷地区を拠点にして、再造林事業者を育成する考えはないでしょうか。 (2)東郷病院の継続について問います。 東郷域は山林が多く、山仕事で突発的な事故により大けがを負うことも多々あると聞いております。地区住民にしても病院がなければ安心できません。東郷病院の存続について、市はどのように考えているんでしょうか。 2、観光道路維持管理について問います。 (1)米ノ山は日向市全体を一望できる場所として観光名所になっております。しかしながら、周遊道路沿いでは夏草が2メートルほどの丈になってはびこり、車の交差が困難になったり、カーブでは散歩者が見えにくかったりと、危険な状態になっている箇所もあります。日向市の顔ともいうべき観光道路がこのようなことでは、県外者に顔向けできません。今後の維持管理についてどう対応されますか。 (2)道路維持について、区と年間契約で道路維持を頼む考えはないでしょうか。 3、公営住宅の管理について問います。 高齢化社会になった今日、家賃負担を考慮して公営住宅の入居を希望する人がふえております。しかしながら、入居条件の一つに保証人が必要となっております。高齢化とともに身内の方もなくなり、保証人のなり手がなかなかおりません。保証人がいない場合は、保証協会を利用できるようにするような考えはないでしょうか。 4、総合体育館建設について問います。 私は7月24、25日にかけて新人議員研修に行ってまいりました。これからの社会は、人、物、金が減少する社会になるから、箱物行政はできるだけ回避したほうがよいという内容でありました。日向市の出生数も、合併時の年間622人から、平成29年度は年間500人を割り込みました。建物、橋などあらゆるものが老朽化して、建てかえ、入れかえが始まります。このような情勢の中で、総合体育館の早期建設の要望書が出されました。総合体育館建設について、市民の方から意見を集約してまいりました。これを踏まえて質問いたします。 日向市民年金生活者が多い、物価も上がり、税金も高くなり、生活が苦しくなった、総合体育館より市民の生活を守る施策が欲しいが、いかがか。 前年は新市庁舎建設で56億円も使っている。今回の総合体育館も40億円かかるそうだ。日向市の借金がふえるが、財政は大丈夫か。 こういった箱物は建設費も高いが、維持費が大変だ。どのくらいの維持費がかかるのか。 10年後、20年後の人口形態を考えたら無謀なことだ。それよりも人口がふえる施策を考えてはいかがか。 以上でございます。壇上からの質問を終わります。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 7番徳永幸治議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕おはようございます。7番徳永議員の御質問にお答えをいたします。 有機栽培による移住促進についてであります。 有機栽培により生産された農産物について、有機農産物などと表示する場合には、有機JASの認定を取得する必要がありますが、栽培自体は法により規制されるものではないことから、特区の申請は必要ないと認識をいたしております。 なお、平成27年度より、国の環境保全型農業直接支払交付金の活用により、有機栽培の取り組みに対し支援を行っておりますが、国・県において経営管理指針等が作成されておらず、生産者の自立経営に向けた対応等にも課題があることから、現在のところ、有機栽培をメーンとした移住促進については困難ではないかと考えております。 次に、再造林事業者の育成についてであります。 本年4月に美郷西郷区に開講しましたみやざき林業大学校におきまして、伐採から再造林までの一貫した林業技術や経営について研修を行われるなど、担い手の育成が図られております。 本市におきましても、みやざき林業学校運営サポートチームに参加をしており、受講生の確保等の支援を行っているところであります。 また、同校の卒業後においては、森林組合や林業事業体に就職し、みずからの経験を積んで林業従事者として成長していただくことにより、再造林事業者担い手確保につながると考えております。 次に、市立東郷病院についてであります。 入院診療等の休止に当たりましては、これに先立って、病院の現状や医療制度改革などの動向を地域の皆さんに説明を行うとともに、御意見を伺う機会を設けさせていただいたところであります。 参加者からは、今後の東郷地域の医療についての不安の声や、病院存続についての御意見、要望をいただいたところであります。 市におきましては、今年度、今後の病院のあり方について、在り方検討委員会の報告を踏まえ、市としての方針をお示しすることとしておりますが、東郷地域の皆さんが安心して暮らし続けられるように、安定した医療提供体制の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 次に、市営住宅の連帯保証人についてであります。 連帯保証人につきましては、日向市営住宅の設置及び管理に関する条例で規定しており、原則2名を必要としております。 連帯保証人の条件は、市内、東臼杵郡、児湯郡並びに延岡市に居住している者で、入居者と同等以上の収入を有する者、また、親族であれば3親等以内の者としております。 しかしながら、近年、高齢者の入居が増加してきており、連帯保証人の確保が難しくなっている実態もありますので、家賃債務保証業者等による保証等の活用について、今後、調査研究してまいりたいと思います。 次に、総合体育館の整備についてであります。 現在の体育センターにつきましては、施設の老朽化が進み、耐震性にも課題があることから、利用者の安全性の確保を最優先に、新たに体育館の整備に向けて取り組んでいるところであります。 また、厳しい財政状況や将来の人口減少を見据えた施設の廃止、複合化の検討も必要な状況となっており、さらに、多発する自然災害に備えた防災拠点としての整備や、多様化する市民ニーズに応える設備の充実も求められております。 整備に当たりましては、国の補助事業や有利な起債の活用とともに、PPP/PFI等の民間活力の導入によるライフサイクルコストの縮減を図りながら、将来負担額の抑制に努めることが重要であると考えております。 現在、市民検討委員会庁内検討委員会において、市民の皆さんの意見や提案を踏まえながら、総合体育館の基本構想を策定しているところであり、詳細な機能や設備等につきましては、今後、基本計画及び基本設計の中で検討していくこととしております。 以上でございます。 なお、その他の御質問につきましては担当部長が御答弁をいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、総合政策部長。 ◎総合政策部長塩月勝比呂) 東郷地区における移住者の住宅確保についてであります。 東郷地区につきましては、集合住宅や賃貸など不動産の流通物件が少ないため、移住者が希望する住宅を確保するのに苦慮しているのが現状であります。 一方で、東郷地区には、ことし4月1日現在で271軒の空き家があり、そのうち193軒は利活用が可能であるとの調査結果が出ております。 本市では、こうした空き家の利活用を図るために、固定資産税の納付書に空き家等情報バンクに関するチラシを入れるなど、市民への周知を図っているところでありますが、仏壇や家財道具があるなどの理由により、登録件数が伸び悩んでいる状況にあります。 今後も、市民の皆さんへの周知を図るとともに、空き家の利活用に関する理解を深めるためのセミナーの開催や支援制度の充実に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(黒木高広) 次に、農林水産部長。 ◎農林水産部長(児玉貴) 次に、薬草の商品化についてであります。 東郷での薬草栽培につきましては、平成28年に熊本大学薬学部より提案された11品目のうち、本市の気候条件等に適応できた3品目の製品化を行い、道の駅とうごうでの販売や首都圏の実需者への販売を試験的に行ったところであります。 今後は、生産者と実需者のマッチングを行うなど、販路の確立に向けて取り組んでまいります。 ○議長(黒木高広) 次に、建設部長。 ◎建設部長(中島克彦) 次に、観光道路の草刈りについてであります。 米ノ山周遊道路、7路線、1万390メートルにつきましては、観光道路で交通量も多いことから、年2回の草刈りを実施しております。 例年、1回目を7月から8月に、2回目を10月から11月に、それぞれ実施しておりますが、今年度につきましては、梅雨前線豪雨や台風等の影響により、予定の時期に実施できておりません。 今後は、適切な時期に実施できるよう、地元とも連携を図ってまいりたいと考えております。 次に、区への委託についてであります。 市道の除草等につきましては、現在、60路線、8万4,840メートルを19の区に協力いただいているところであります。 市としましては、区で対応可能な路線につきましては、区に御協力をいただきたいところではありますが、米ノ山周遊道路につきましては、延長も長く、交通量も多いことから、今後も市で管理してまいりたいと考えております。 ◆7番(徳永幸治) 御回答ありがとうございました。 これをもとにしまして、私、質問いたしたいと思います。 まず、現在、日本における有機栽培といいますか、日本が物すごくおくれていると。ヨーロッパでは、ネオニコチノイド系の農薬については規制をしておると。日本においては、逆に言うと、緩和、緩くなっておるということで。 はっきり言いまして、このネオニコチノイド系の農薬というのは、まずミツバチがいなくなったということで周知されております。それを初めとして、初めて外国、ヨーロッパ、アメリカはネオニコチノイド系の農薬は使わないということになってまいりました。ところが、日本では残念ながら進んでおると。 ヨーロッパにおきましては、ネオニコチノイド系の農薬を使わないように規制を始めたことによって、認知症の発症が少なくなっていると。でも、日本では残念ながら拡大していると。そして問題は、御婦人方がこういった食べ物を食べることによって、新たな新生児、この方々が、発達障がい児童が現在、物すごくふえてきておると言われております。 この間見たインターネットによると、厚労省の発表で、6.5%もの発達障がい児童がふえてきておるということが載っておりました。はっきり言って、これから先の食、我々の食、この問題は、まず、無農薬有機栽培、これが主流になるんだということと私は理解しております。 今回、来年の夏、オリンピックが始まるんですけれども、この有機栽培オーガニック食品、これについて、オリンピックの参加者についてはこれを中心にやるということなんですが、現在なかなか調達できない状況になっていると聞いております。 このオーガニック、実は韓国では、給食でソウルを中心に使っていると聞いております。 日本が、今、一番重要な教育の場で、残念ながら、オーガニック食品がなかなか使われていない状況、そして、逆に言うと、生産者がなかなか育たない。はっきり言いまして、今、農業従事者に対して有機農業を勧めてもなかなか応じてくれない。このような状況もあります。 先ほど、ミツバチがいなくなったということを言いましたけれども、実はスズメもいなくなっております。ツバメもいなくなってきたんです。農薬を使い出して、蛍がいなくなったと言いながら、次はミツバチがいなくなった、そして、現在はスズメもいなくなった。 この話をある農家の方に伝えたところ、「スズメがいなくなって助かっているんだよ、俺たちは」このような返答でした。だから、既成の農家の方々、この方々を意識改革するにはなかなかなんです。スズメがいなくなったことによって、スズメおどしをつけなくていいというようなことで作業が楽になったと、こういった認識しかないんです。 でも、新たなる農業従事者、こういった者をつくっていけば、本当にやりやすい。特に都会においては、がんの患者も多くなっておりますし、そして有機農業栽培の作物、これを物すごい欲しがっているという話を聞いております。 今回、私、東京23区という言葉を出したんですけれども、東京23区から移住してもらえれば、助成金も何か出るような感じでございますので、ぜひ坪谷地区、東郷地区を中心にして、こういったオーガニック農業の従事者を、移住者を発掘すればいいんじゃないのかというような思いで質問いたしましたが、どうでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 今、徳永議員がお話しいただいたとおり、さまざまなオーガニックの流れというのは、世界的にその流れがあるというふうには思っております。 例えば、アメリカとかヨーロッパへ行きますと、やっぱりそのコーナーがしっかりとあるんですけれども、日本、日向市においても一部有機農法でやられている方のコーナーもあったりとかして見ております。そうすると、どうしても日本の場合は、キュウリに例えると、真っすぐなのがある程度安く売られていたり、そして、ちょっと曲がったり、質は変わらないんですけれども、見た目が悪いものがちょっと高く売られたりとかして、そういう消費者の心理的なものもあります。 また、先ほどの東郷区域を特区にしてということになりますと、東郷地域の方々もいろんな方が農作業されている、農業に従事されている方がおられます。そういう中で合意形成ができなければ、今、徳永議員のお話があったように、今やられている方々が有機農法、それからオーガニックの食品に向けて意思統一ができなければ、行政が上から押しつけても、なかなかそこは理解を得られないというふうに思っております。 今、おっしゃったような状況でありますので、先ほど御答弁させていただきましたように、なかなか難しいんではないかなということで御理解いただきたいというふうに思っております。 ◆7番(徳永幸治) 確かに難しいかなと思うんですけれども、実は坪谷地区においては、仲深区なんですが、この方々は田植えの後、おからをまいて、これによって除草されている方もおります。活着した後、水面から稲が出ますね。そしたら大丈夫だということで、おからをまいて、そのおからによって除草をしているというところもあります。 だから、やり方によっては除草という方法はいっぱいあるんです、使い方によっては。ただし、ただしなんです。現在の農家の方々ではなかなかここのところが理解がいかないと。でも、皆さん、都会の方々は本当に要望しているんです。 私、坪谷の仲深区で農業されている方と話をすることがあるんですけれども、その方は東京におりました。東京のほうの方々は本当にがんの方が多いんだよと。これは多分、農業の作物によるものじゃないかというようなことも言っておるんです。だから、連れてこようと思えば、幾らでも連れてこられるというようなことを言っております。 ただし、私、心配しておったのが住宅の確保でございます。先ほど回答がありましたけれども、住民の方からも聞きました。実は空き家になっているんだけれども、仏壇とか置いているというような話を聞きました。 しかしながら、坪谷地区というか、東郷全体を考えた場合、人がいなくなったら、もう病院も要らなくなるというような感じになってくるんじゃないかなと思って心配しているんです。川上がかれてきたら、川下、我々日向市在住の人間も、非常に商売がつらくなるんではないかというようなことがあります。 昔は、ここの富高のは入郷地区からの人たちで大いににぎわったところでございますが、人口が減ってきたことによって廃れてきたと。街の中も空き店舗がふえてきたというのも、そこではないかなというような思いがあります。 それで、実はせっかく若山牧水という偉大なる偉人がおります。この方の生家である坪谷、ここを中心にして、あなた方のついの住みかにしませんかと言えば、私、もしかすると希望する方が多いんではないのかなと思っております。特に文化人と言われる人たち、こういった方々を招くことができたらいいと非常に思っております。 そのためには、住居の確保、これが一番重要なんですが、ここのところの努力の仕方、どうか答えてください。 ◎総合政策部長塩月勝比呂) 今後も、空き家バンクの周知等を市民の皆様方にしながら、また改修工事等の支援制度、そういったものの充実も図りながらやっていきたいと思います。 東郷の空き家について、不動産会社の方とも意見交換等する機会があるんですが、なぜ物件が少ないのかというところで、仲介料のもとになる家賃、賃借料が安い割に、東郷までの移動時間がかかる、そういった手間がかかりますと、収益事業としてなかなか厳しいですねと、そういった御意見もいただいております。 ◆7番(徳永幸治) それでも、移住者をふやさないとなかなか厳しいかなという思いはあります。 そこで、せっかく薬草で一大ブランド商品をつくろうと努力をしている中で、なかなかできないような状況なんですけれども、昔は、養蚕事業が非常にあそこは盛んだったんですね。桑の木がいっぱいあったと聞いております。しかしながら、その桑も今はなくなっている状況なんですけれども、実はこの桑の木、葉っぱは物すごい薬効があるんです。血糖値を下げるというような薬効があります。だから、これをサラダとして食べたらどうかというようなことも、実はインターネットで探したところでございます。 それで、薬膳料理、これを中心にして、安全な食の場所ということで再開発できないかなと思っているんですが、どうでしょうか。 ◎農林水産部長(児玉貴) ただいま、牧水の里、坪谷を中心に、ここに試験栽培地も設けておりますが、薬草の里づくりの一環として、薬膳弁当の開発にも取り組んでおります。まだまだ商品化というところまでは至りませんけれども、試験的に地域の皆さんの協力を得ながら取り組んでいるところでございます。 将来、そういったところが定着すれば、そういったイメージづくりも含めて、これがやはり、ただ経済的に結びつくかということで言えば、まだまだかと思いますけれども、この地道な取り組みによって、そういう薬膳も含めて定着できたらよろしいかなと考えております。
    ◆7番(徳永幸治) イノシシ、鹿、このジビエ料理というのが定着しないということで、せっかく害獣駆除でとっても、しっぽを持っていくとか耳を持っていくとかそれだけで、あとはほったらかしという話もたびたび聞いております。 ところが、この鹿の骨、肉のついた骨なんですけれども、これをラーメンの汁とか、うどんの汁とかにしてみたら本当においしいんです。こういったものの料理の開発、そういったものは考えたことはないでしょうか。 ○議長(黒木高広) 徳永議員、ちょっと今の質問は通告にないから。 ◆7番(徳永幸治) ジビエ料理で出していますが。ごめんなさい、ここはなかったか。はい、わかりました。でも、一大ブランドのところに入るんですけれども、まあ、いいです。 では続いて、中国木材、バイオマス関係で山の伐採が進んでいると。そこで再造林がなかなかできないということなんですけれども。 実は私、先日、耳川広域森林組合のほうに行きまして、いろいろ話を聞いたところでございます。案外と、この再造林事業というのは物すごく一大産業になるかなというような思いがしたわけでございます。というのが、今、新たなる杉の木を植えるとき、花粉の少ない挿し木をつくっているんですね。これは住友林業が中心でやっているようなんですけれども、この挿し木を1本とるのに18円もらえると、1本18円です。 それと、例えば苗木をつくります。この挿し木をつくって、後、苗木をつくります。その苗木をつくるとき、畑の中で植えたのが82円もするそうなんですよ。今、ポット苗というのが中心になっております。このポット苗に植えた場合はどうかと。160円もするんです。そして1ヘクタールの造林をやったらどうか。これ、1ヘクタール大体2,000本から2,500本植えるということなんですが、大体60万円の金が出るということなんです。それと、あと鹿の防護柵。1ヘクタール相当、大体30万円相当が出るということなんです。 これ、地元の方々にちょっと聞いてみたら、なかなか知っている人もいるけれども知らない人もいると。地元振興策として、私、これを中心に一大造林事業としてやったら、再開発のもとになるんじゃないのかというように思っております。 それと、サーファーの方々の話も出ておるんですけれども、こういった方々が移住していけば、こういった仕事があるよと、コンビニで働くよりかはいいじゃないかと、というようなことよりも、ここでやったほうがいいんじゃないかと勧めたほうが、より安定した収入につながり、また、ここの坪谷地区に定住するんではないのかなというふうに思っているところでございますが、どうでございましょうか。 ◎農林水産部長(児玉貴) 現在、日向市の課題としては、今、再造林率は過去3年間のデータによりますと68%ということで、80%を目指している中での68%ですから、なかなかそこまで至ってないと。といいますのが、やはりそういう造林の担い手が不足していると。森林組合においても、10名程度はまだ造林班が足りないんじゃないかなと言われております。 ただ、造林技術については、やはり経験というのが必要になってまいります。そういう中で、できますならば、その造林事業については、森林組合等の事業体の中で人材育成という形でお願いできればと考えております。 サーフィンのお話も出ました。サーフィンの愛好者が造林事業の中で賃金をいただきながらサーフィンも楽しめるというコンセプトは、それは手法の一つで、取り組むべき課題だと考えております。 ◆7番(徳永幸治) ありがとうございます。 では、ちょっと時間が過ぎてきましたので、次の東郷病院の継続について質問いたします。 東郷の人口は現在3,829人ということを伺っております。やはり東郷の人たち、高齢化社会の中で、住民を守るためには絶対必要な病院ではないかなと。そして、山林事故、山林の仕事が多いところですから、大けがに対しても必要なことではないかと。また、移住者を募るにしても、病院がないのとあるのとでは全然違うというような思いでおります。そして、廃止をしたら、もう病院というのは再生できないんだということでございます。 実は、住民の方々から伺った話なんですけれども、これからは東郷病院という認識のもとは予防医学ではないのかと。こういったものを中心にして、地域住民の情報伝達の場所にしたらどうだろうかというようなことも提案がありました。そして、きずなの場所でもありますよと。お互いが交流する、非常に貴重な交流の場でもあるというようなことで伺ったんですが、今後の東郷病院の営業の仕方といいますか、経営の仕方、こんなところはどうでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 先ほど御答弁させていただきましたように、これまでこの議会でもいろいろ御議論いただいておりますけれども、しっかりと、先ほど徳永議員が言われていましたように、東郷地域の方々が安心して暮らせる医療提供体制をどう構築していくかということを、今、検討しております。そしてこの機会が、やはり検討するということで方向性をしっかりと見定めていかなければ、東郷域の方々もやはり安心できないというふうに思いますので、これを最後のチャンスとして、いろんな検討をさせていただきたいと、そのように思っております。 ◆7番(徳永幸治) ありがとうございます。 では、続きまして、観光道路の草刈りについてであります。 実は、8月1日に、近くの米ノ山を周遊する方々の中から私に電話がありまして、非常に草の丈が伸びて、2メートルほどになって、両脇のほうから草が覆いかぶさってきていると。それで、頼んでいるんだけれどもなかなか来ないというようなことで、陳情書を出させてもらいました。それで、終わったのが8月26日だったんですよ。非常に長い、この間。 実は、高校ソフトボール大会もあったし、それとともにお盆が控えておりまして、帰省をする人たちがいっぱいおる。こういった中で、日向の観光道路、目玉のところが何でこんなふうになっているのかなというような思いをしたんではないのかなという思いがあります。 年2回やっておるということなんですけれども、この暑さ、そして雨、これによって草丈は物すごい伸びてきます。これ、巡回して監視しているのかどうか。やはりちょっとスピードを、年2回を年4回か5回にして、きれいにしないといけないというような監視はやっているんでしょうか。 ◎建設部長(中島克彦) 他の道路と同様、パトロールを実施しながら維持管理を行っている状況です。ここは観光道路ということでもありますし、観光バスが参るとか、そういう情報が入りましたら、観光部門と連携しながら対応していきたいというふうに考えております。 ◆7番(徳永幸治) はっきり言って、道路は一番のおもてなしの場所なんですね。だから、ここのところはパトロールを強化して、しょっちゅう草刈りやってもらいたいなというような思いがあります。 では、続きまして、公営住宅の管理について。 実は、私の知り合いの方から電話がありました。この方も80歳過ぎているんですけれども、80歳過ぎの高齢の女性の方から保証人になってくれと言われましたと、本当は嫌だったんだけれども、長いつき合いがあるから、妻には内緒で、私、なったんですよと。ところが、後でそれを話したところ、夫婦げんかが起こったと。はっきり言って、あなたこの方がぽっくり亡くなった場合、残りの家賃を払わなければいけないのよと。私も少ない年金の中で苦労しているのに、そういった負担までしないといけないのかというようなことで、もう本当に夫婦げんかを起こして、年寄りでありながら離婚まで考えないといけないだろうかというような、本当に切実な問題がありました。 先日の三輪議員の質問の中であったんですが、岡山市においては、保証人は要らないと。私も慌ててインターネットで探ってみたんですが、ことしの1月、去年だったかな、1月からもう入居者について保証人は要らないよというのがちゃんと載っております。 こういった先例があります。だから、この辺のところはもう少し考えて、もう保証人も要らないと。保証協会に頼るんではなく、先例があるならば、特例を設けてもらって、保証人は要らないというようなことはできないんでしょうか。 ◎建設部長(中島克彦) 議員がおっしゃられている岡山市の事例もございますが、今、要件として2名を規定している市は県内で4市ほどになっています。そういう保証人が要らないというところで、保証協会の利用とか、議員もおっしゃられたとおり、そういうところも今出てきている、あるいはもう保証人が高齢でとか、いろんなことでちょっと難しいというところもありますので、答弁のとおり、研究をしてまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ◆7番(徳永幸治) 前向きということで捉えてよろしいんでしょうね。 続いて、総合体育館について質問いたします。 私、この総合体育館について、私の知り合いの人間、何人かといろいろ話をしてみました。はっきり言って、この質問の内容のとおりのことを言われたわけでございます。人口減がもう目の前に来ているんですね、この人口減少。目の前というか、もう現実に起こっておる。はっきり言って、新生児、これは日向市の場合は、合併時の段階なんですが、ピークが622人だった。これがついに500人を切りました。これを勘定したら、あっという間に4万人体制、日向市民は4万人ぐらいになるんじゃないのというような感じなんです。では、こういった負の遺産を誰が負担するのかということなんです。 質問いたします。 今後20年間で、建物、橋の建てかえ、入れかえについては、どの程度予測しているのか、それと、20年後の日向市の人口はどのくらいになるものか、20年後の日向市の財政をどのように予測しているのか、これを聞きたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(黒木高広) 徳永議員、しばらく休憩します。 △休憩 午前10時14分--------------------------------------- △開議 午前10時14分 ○議長(黒木高広) 休憩前に引き続き会議を続行します。 ◆7番(徳永幸治) では、維持費がどのくらいかかるか、これについて質問したいと思います。 私、調べてまいりました。3年間のお倉ヶ浜総合公園と、それと大王谷運動公園、28年度のお倉ヶ浜総合公園、収入が925万8,000円でした。29年度は965万7,450円、30年度は979万9,500円でした。大王谷運動公園につきましては、収入が207万9,878円、29年度が189万2,110円、30年度が174万6,000円。 では、支出はどうなのかと。お倉ヶ浜総合公園では、28年度が3,917万4,209円なんです。29年度が4,634万977円、30年度が4,877万634円。では、大王谷運動公園はどうなのかといいますと、3,023万9,363円、29年度が3,073万円、30年度が3,059万5,000円と。はっきり言って、この3年間、トータル、お倉ヶ浜総合公園と大王谷運動公園の日向市からの支出というのは、1億9,234万6,971円なんです。これから先、物すごい負担になるんじゃないのかというような思いがありますが、どうでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 徳永議員の財政的な御心配はそのとおりだというふうに思いますが、一方で、この総合体育館の建設に当たりましては、昭和40年代から幾度となく、今回で8回目、9回目ぐらいでしたかね、市民の御要望をいただいているところでございます。いろんなことがあって取りかかっておりませんが。 一つは、今あります体育センター自体が、これはもともと国の勤労青少年体育センターという名前で国の施設でございました。日向市が建てたものではございません。そういうことがあって、平成15年に払い下げをいただきました。これは厚生労働省から払い下げいただいたんですが、そのときの払い下げという金額は、数十万円単位という本当に小さなお金であったんですね。 今、体育施設自体が耐震性がございません。2年ほど前の地震があった折にも、バスケットボールのリングのボルトが落ちてきたりとかしておりまして、非常に危ない状況があります。その中で、稼働率がほぼ100%に近い形でいろんな方が御利用いただいております。 そういう視点と、それから、健康というキーワードがありまして、やはりこれから国のほうも健康というものを一つ、先ほど予防医学ということをおっしゃいましたけれども、そういうことも含めて、市民一人一人が生活の中で健康づくりに、御自身でそういうことに取り組んでいただかなければいけないという時代にも入ってまいりますし、そのための施設としても必要であります。 それからもう一つは、今、豪雨災害で静岡のほうが非常に避難所施設、電気とか水道がとまっておりまして、大変困られておられますけれども、日向市におきましては、南海トラフ巨大地震というのが発生した際に、1万5,000人の方が亡くなるという想定を勘案して、避難山、避難タワーを整備させていただいております。そして、そこで家をなくされた方々が、じゃ、どこで、どういうふうに、一時的にも生活をしていくかと考えた場合に、今、小学校も海辺にあるところあたりは使えなくなりますし、一時的なものといたしましても、そういう大きな施設がなければ、これまでのいろんな地震とか風水害の中で、避難する場所が限られております。ですから、そういうことも含めると、やはり総合体育館の建設というのは、進めていかなければならないんではないかなというふうに思っております。 もう一つ、やはりそこを活用したいろんな交流人口をふやすとか、スポーツイベントをやるとか、いろんな活用の仕方もございますので、そういうことも含めた中で、今回の市民の検討委員会等を立ち上げさせていただいて、今、議論をいただいているところでございます。 ◆7番(徳永幸治) 実は、はっきり言いまして、要望書が出たとき、1万9,000名の賛同者がおりましたよということなんですけれども、改めて市民に聞いてみたら、今回の総合体育館については、全容をほとんど知らなかったということでございます。30億円から40億円かかりますよということが全然わかっていらっしゃらなかったというのもあります。そういった中で、1万9,000名は集めましたということなんですが、これ、ちょっと考えもんかなというように思っております。 それと、門川庁舎が、聞いたところによると25億円。ところが、今回の総合体育館については30億円から40億円かかりますよということなんですが、はっきり言って、高過ぎるなということなんです。市長が先ほど言いました。私、当初15億円か20億円ぐらいだろうと思っていたんですよ。ところが、いつの間にか40億円というのがベースになってきて、市民の中には40億円という数字がもう蔓延してしまっておる。 これ、質問通告書の中で出したとき、もう40億円という数字がひとり歩きしている状況なんです。何でそんなに体育館はかかるのかと。門川町の庁舎は25億円なのに、体育館は何でそんなにかかるんだろうかというような声を耳にしました。どうなんでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 以前のスポーツ施設全般についての基本構想を策定させていただいたときの数字が30億円から40億円だったというふうに理解しております。今回、金額につきましてはまだはっきりとしておりませんけれども、検討委員会の中で、どういう設備、それから面積等も含めて検討します。ですから、その中で正確に出てきた場合には、議会も含めて市民の皆様にもちゃんとお示しをしたいというふうに思っております。 お隣のにつきましては、私どもはちょっと行政区域が別ですので、そこにつきましての答弁は控えさせていただきたいと思います。 ◆7番(徳永幸治) はっきり言って、そこは質問の条項じゃないよと言われたんですけれども、10年後、20年後の人口形態を考えたら、これは無謀なことだということで私は書いているんですよね。ということは、予測、国のほうもそうですけれども、日向市のほうも人口は減少していくんだよということを常に言っております。市の財政は非常に厳しくなっているんだと、常に言っております。何か市民が、こんなこと、ここが困っているんだがと要求した場合には、金がないんですよと必ず言われるということなんです。そういった中において、この40億円近い総合体育館をつくるというのは、市民の目線から考えたら、合点がいかないということなんではないんでしょうか。 今回、私、質問するに当たりまして、これはもう本当に大変なことになるんじゃないのと。後でまた、次の段階で機会がありましたら出しておきますけれども、20年間で建物、橋の建てかえ、こういったものを出しておいてください、どのぐらい要るのか。はっきり言って、でないと、この日向市の財政はどうなるのかということがわかりません。 今の目の前では、まだ余裕があるかもしれませんけれども、しかしながら、20年後を考えてください。もう私も72歳ですから、多分もう存在していないと思いますけれども、次の世代の子どもたち、この子たちに負の遺産は残したくないというような思いでございます。できるだけ住みやすい、元気のあるまちをと、常に市長が言っているそのもとは何かと言うと、やはり財政なんです。 北海道の夕張、あそこもめちゃくちゃな箱物行政をやって、遊園地なんか人が集まるはずもないのに、遊園地までつくっていって、結局、潰れました、そこを再生したということで、今回北海道知事になったんですけれども。でも、これ、日向市が破綻した場合--夕張の場合は今までの使用料、それが3倍、4倍になっていったんです。職員の給料も60%にまで減りました。本来ならば、職員の方々が将来のことを考えた場合、絶対反対しなければいけない問題ではないのかと私は思っているところでございます。今後ともよろしくお願いいたします。 ○議長(黒木高広) 答弁を求めますか。 ◆7番(徳永幸治) 答弁はもういいです。 ○議長(黒木高広) いいですか。質問を終わりますか。 ◆7番(徳永幸治) 質問を終わります。 ○議長(黒木高広) 以上で、7番徳永幸治議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。 △休憩 午前10時26分--------------------------------------- △開議 午前10時40分 ○議長(黒木高広) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 次は、5番富井寿一議員の発言を許します。 5番富井寿一議員。 ◆5番(富井寿一) 〔登壇〕それでは、通告書に従って一般質問させていただきたいと思います。 1、幼児教育・保育の無償化による本市の影響について。 報道にあるように、本年10月1日から幼稚園や保育所に係る費用が無償になります。背景には少子化社会があり、子どもを産みやすく、また子育てしやすい環境を整えるためだと理解しております。幼児教育・保育の無償化(以下、無償化)という言葉が目立ちますが、幼稚園、保育園の全てが無償化になるというわけではありません。本市としても、内容をしっかりとわかりやすく伝えていく必要があると考えております。 そこで、以下のことについてお伺いをいたします。 (1)無償化により、幼児教育・保育を受ける幼児が増加するため、幼稚園教諭、保育士の負担がふえるのではないかと懸念をしております。現在の数で対応が可能であると考えているのか、認識をお伺いしたいと思います。 (2)保育士が受け持つ幼児数は国が定めているため、本市独自で変更することはできません。しかし、今後の状況を考えると、減らしていく必要があるというふうに考えておりますが、国に対して要望を行っていくのか、お伺いをいたします。 (3)受け持つ幼児数がふえることで一番心配されるのは、教育・保育の質の低下だというふうに考えますが、認識をお伺いいたします。 (4)無償化の対象である認可保育園や幼稚園に入園希望者がふえることで、待機児童がふえないか心配であります。その認識をお伺いいたします。 2、本市に求められている設備・施設について。 第2次日向市総合計画にもある若者に選ばれるまちの観点から、以下のことについてお伺いをいたします。 (1)新庁舎のコンセプトである「たまり」は、一定の効果を生んでいると感じています。しかし、学習の場を求める学生や子どもを持つ若いお母さんたちが多く見られるということは、それだけ集う場所が少ないという本市の課題が浮き彫りになったというふうに思いますが、その認識をお伺いしたいと思います。 (2)健康長寿のまちの実現と防災面からも、市長が進めている総合体育館は重要だというふうに思いますが、前述に述べたように、多くの市民が集う場所を優先すべきというふうに思っております。その認識をお伺いしたいと思います。 3、人口減少について。 日向市のみならず、地方都市が抱える最大の課題は人口減少です。今の日本は少子・高齢化、人口減少に関して世界の先進地となっているのが現状です。今こそ市民全員で人口が減少する局面に挑んでいかなければなりません。 そこで、以下のことについてお伺いをいたします。 (1)本市の人口は、県内で見ると緩やかに推移しているものの、減少傾向に進んでいるのは間違いありません。現在の状況についての認識をお伺いいたします。 (2)人口減少を根本から解決していくには何が必要と考えているのか、認識をお伺いいたします。 (3)これからの地域を担っていく高校生や20代の若者が積極的にまちづくりにかかわれる仕組みをつくっていく必要があるというふうに思っておりますが、その認識をお伺いいたします。 以上、壇上からの発言といたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 5番富井寿一議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕5番富井議員の御質問にお答えをいたします。 まず、幼児教育・保育の無償化による影響についてであります。 無償化に伴い、今後、どの年齢層の児童が増加するかが定かではありませんが、幼稚園や認定こども園の利用者につきましては、小学校就学前に集団生活になれさせたいという理由で、入園を希望される方も多いようであります。 このような方が、本事業開始後は、当初の予定よりも一、二年早く入園を希望されることが想定されているところでありますが、3歳以上児につきましては、零歳児や1歳児と比べまして、職員配置基準が緩やかな年齢層でありますので、現在の配置数で対応ができるものと考えております。 今後、新年度の入園受け付けも開始されますので、状況の推移を注視してまいりたいと考えております。 次に、保育士が受け持つ児童数についてであります。 保育士1人当たりの児童数を減らすことは、保育士の負担軽減につながるところでありますが、必要となる保育士数がふえるなどの新たな問題も想定されますことから、国に対する要望につきましては、慎重に判断する必要があると認識をいたしております。 市としましては、無償化に伴いまして、教育・保育の質が低下することのないよう、子ども・子育て支援制度に基づき、引き続き、保育士等の処遇改善に努めてまいりたいと考えております。 次に、本市に求められている設備・施設についてであります。 新庁舎の3月のグランドオープン以降、市民ホールで勉学に励む学生や、キッズスペースで楽しく遊ぶ我が子をほほ笑ましく見詰めるお母さん方等の姿を見かけるたびに、市役所が新たな市民の集いの場、たまりの場となったことを実感し、大変うれしく思っているところであります。 同時に、人が集い、交流することのできる施設を求める若い世代の意見があること、中でも、多世代にわたり多くの市民の皆さんが集うことのできる図書館の整備につきましては、市民ニーズが高いと承知しており、市としましても、まちづくりを進めていく中で、取り組む必要のある重要な課題であると考えております。 しかしながら、現在の体育センターは利用率が100%に近い状況にもかかわらず、建設から約50年が経過するなど、老朽化が進行しており、施設の安全性や耐震性に大きな課題があるところであります。 さらに、近い将来発生が予想される南海トラフ地震等の災害に対する備えを構築する観点からも、まずは災害時に防災拠点施設としての役割も担う体育館の整備を優先的に進め、市民の皆さんの安全・安心を確保してまいりたいと考えております。 次に、人口減少についてであります。 本市の人口は、平成27年の6万1,761人から、ことし8月には約6万人まで減少しており、高齢化率も27.77%から31.34%に上昇するなど、超高齢社会への対応が急がれる状況が続いております。 また、2015年の国勢調査人口に基づく国の推計によりますと、2045年の本市の人口は4万5,498人と、前回の公表値である4万8,417人を下回り、人口減少に歯どめがかからず、加速化している現状であると認識をしております。 人口減少を根本から解決するためには、合計特殊出生率が2.07以上になることが必要条件であり、そのために、子育て世代の負担の軽減や社会全体で子育てを支援する仕組みが重要であると考えております。 10月から幼児教育・保育の無償化がスタートしますが、国においてはさらに踏み込んだ社会保障制度を確立するとともに、働く女性が子育てしやすい環境づくりなどの支援制度の充実にも取り組んでいただきたいと考えております。 また、本市の人口減少の大きな要因である若者の人口流出に歯どめをかけるためには、若者に選ばれるまちづくりが必要不可欠であります。 第2次日向市総合計画におきましても、「若者に選ばれるまち"日向"」を重点戦略に掲げ、未来へつなげる人づくりや活力を生み出すにぎわいづくりなど、各種施策を推進しておりますが、高校生や20代の若者がまちづくりにかかわることで、自分の住むまちのことを知り、地域の大人との交流が生まれ、市外に出ても、また戻ってくるきっかけになるのではないかと考えております。 以上でございます。 その他の御質問につきましては担当部長が答弁をいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 次に、幼児教育・保育の無償化に伴う待機児童についてであります。 現在、本市においては、待機児童はないところではありますが、一般的に待機児童はゼロ歳児や1歳児が中心となっているところであります。 無償化の対象児童につきましては、3歳児クラスから5歳児クラスまでの子どもでありまして、ゼロ歳児クラスから2歳児クラスまでの子どもにつきましては、住民税非課税世帯を対象としているところであります。 市民の皆さんの制度への理解が進むことで、ゼロ歳児クラスから2歳児クラスまでの子どもについては、過剰に入園希望者がふえることはないものと認識しております。 ◆5番(富井寿一) 丁寧な御答弁ありがとうございました。 14番目ということで、重複する部分があろうかと思いますけれども、改めて質問をさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。 まず、幼児教育そして保育の無償化、ここですね。 まず初めに聞きたいのは、なぜ国がこれを行おうと思っているのか、その意図について、最初、その認識から質問していきたいというふうに思います。 ◎市長(十屋幸平) 基本的に、子育て世代の負担軽減と、それから社会で子育てをしていくという考え方のもとに、今回の幼児教育の無償化ということになっているというふうに理解をいたしております。 ◆5番(富井寿一) 今、市長が言われたとおり、私もそうだと思いますし、私もほかにも二つ理由があるのかなと思っています。 一つ目は、これは女性だけではありませんが、男性も子育てにかかわっている方もおりますので、これまで子育てに当てていた時間というものをやはり働く時間に当てられるという意味では、この無償化をすることで働く人がふえていくという一つの観点、それから二つ目は、未来の納税者である子どもたちをふやすための施策であるというふうに思っています。 ただ、夫婦が子どもを欲しい、欲しがらないというか、産み育てられない二つの理由として、個人の時間を大切にできないという理由と、それから子育てにはお金がかかるという二つの理由もございます。もし子育ての費用がかからなければ、子どもを産み育てたい、産みたいという夫婦もふえてくることだというふうには思っています。 国はそういう意味でも、子育てをしっかりと住みやすい環境を整えること、未来に備えている、そういう意味でもこの無償化をやっていくんだろうというふうに、私は感じているところです。 この無償化については、私もすごくすばらしいことだというふうには思っているんですが、一方で、この無償化をする内容を見てみると、何か現場で働く保育士たちが置き去りにされているような感が否めないのも一つであります。 そこで、お聞きしたいのは、この無償化をするに当たって、いろいろと周知をされているというふうに思いますけれども、その現場からの声、何か不安な声というのは届いていないのか、そのあたり、あれば教えていただければと思います。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 今回の無償化につきましては、施設向けの説明会につきましては、7月から8月にかけて行っているところでございます。 日向市の現状につきまして、若干お話をさせていただきますと、今回無償化になる方につきましては、3歳児クラスから5歳児クラスまでの全ての子どもということになっておりますが、日向市の現状を見てみますと、3歳児から5歳児の子どもにつきましては、未就園児と言われる、ここで言いますと幼稚園、保育所、認定こども園、そこに通っていない方の割合につきましては10%未満というような現状がございます。 そういったところで、今回、無償化によりまして、入園者が急激にふえるとか、そういった現状は日向市においてはないのかなということで予測をしておりますので、保育士の無償化に伴っての負担が急激にふえるということは、今のところはないのではないかということで予測しているところでございます。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 いろいろ多分、きのうですかね、三樹議員のほうにも、周知をいろいろしているけれども、窓口には預かり保育のことでちょっと問い合わせが多いというふうにお聞きしたりもしています。私も知り合いの保育園とか保育所の方にお話を聞いたときに、この預かり保育というのはちょっとわかりにくいというか、変えてほしいという声を聞きました。 今の市が出しているホームページから出した資料というか、制度の概要について見せてもらって、今の例えば認定こども園等々の預かり保育の利用料のお金の徴収の仕方が、最初は保護者から園に支払って、園が市に受け取りましたという報告をして、市が3カ月でしたかね、に1回、利用料を直接本人に返すという制度になっているというふうに思います。 これ、園としても、保護者としても、非常に手間がかかるというようなことも聞いていますし、市のほうの対応としても、一人一人の保護者に対して、多分振り込みになるんでしょうけれども、膨大な作業が出てくるんじゃないかなというふうに感じています。 今のところ、3歳以上、対象人数が約1,500人というふうにも聞いていますし、非課税世帯で言うとプラス大体100人ぐらいだろうと。なので、対象人数で言うと、今回の無償化の対象は約1,600人程度。その作業を考えると、その事務作業だけでもやっぱり楽にしたほうがいいんじゃないかなという意味で、この預かり保育の支払い方法をやっぱり変えるべきじゃないかというふうに思っていますが、そのあたりについてのお考えがあればよろしくお願いします。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 預かり保育の無償化に対する手続につきましては、今、議員おっしゃいましたとおり、償還払いということで新たな手続が必要になってきまして、その事務的なところはふえてくるということで認識しているところでございます。 国のほうからは、この預かり保育につきましては、そういった形での取り扱いということで示されておりますので、来年度につきましては、11月、12月ぐらいから入園の受け付け等も始まりまして、現状での預かり保育、また、来年度からの預かり保育の状況、そういったところを踏まえながら、どのくらいの割合でそういった手続が必要な方がいらっしゃるかということにつきましては、確認をしながら、きちんとした対応ができるようにしていきたいと思っております。 御指摘のとおり、預かり保育の問い合わせのほうが多いということは、今現状ではあるところでございます。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 かなりここは、何かわかりにくいという声がやはりあるみたいですので、そこは対応していただきたいなと思いますし、内閣府のほうでしたかね、QアンドAにも、これは市町村と施設のほうが協議をした上でできるというふうなことも書かれていましたので、そこはまたやっていただきたいと思います。 延岡、それから、あと宮崎だったかな、のほうは、直接やりとりをする方向で何かやるというふうな、預かり保育のほうを、という話も聞いていますので、そのあたりのまた近隣自治体の方にお聞きしながら進めていただいたほうが、職員にとっても、園にとっても、保護者にとっても、少しの負担、こういう部分での負担は減るかなと思っていますので、お願いしたいなというふうに思っています。 保育士の職務内容というのは大変厳しいというふうにお聞きしています。受け入れる幼児の増加の可能性は、ないだろうというふうに言われていますが、もしかするとあったときに、やっぱり保育士の負担がふえることというのは免れないというふうに思っております。場合によっては、この職業の離職率というのが上がる可能性も考えるわけですけれども、そうなると、新規採用が非常に困難になってくるというふうに思っていますが、そのあたりの認識について、お考えがあればよろしくお願いします。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 保育士の対応につきましては、現在、国のほうでもいろいろな処遇改善措置が行われているところでございます。内容を申し上げますと、平均勤続年数や経験年数、キャリアアップの取り組みに応じた人件費の加算措置を実施するなど、そういった取り組みが進められているところでございます。 そういったところが、今後も国のほうでも新たに改善される部分というところも出てきておりますので、そういったところに対応していきながら、保育士の離職というところにつきましては、対応を考えていきたいと思っているところでございます。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 非常に多忙だという話も聞いていますので、先ほど言ったように国の予算、厚労省の資料があって、その中に、事業で保育補助者雇上強化事業というのが国の中であります。これは何かというと、保育士の離職防止を図ることを目的として、保育士の補助を行う保育補助者の雇い上げに必要な費用を補助するというものになります。国が4分の3、地方自治体が4分の1ということで、定員120名--日向で121名以上はないのかもしれない--以下で言うと、年額で言うと約450万円ですので、市の持ち出しは大体100万円ぐらいです。 こういうことをすることで、保育士の負担を減らす、子育て支援員の方が対象でできるということですので、そういう方たちに手伝ってもらいながら、保育士の負担軽減、もしくはそういう子育て支援員が子育ての環境に触れることで、保育士になりたいということでの人材育成にもつながるのかなというふうに思っております。 ですけれども、部長が言ったように、国のいろいろ事業もありますけれども、そういう事業をフルに活用しながら、職場の改善等々をやっていただきたいというふうに思っていますが、そのあたりの意気込みじゃないですが、活用していただくということについてのお考えをお聞かせいただければと思います。 ◎市長(十屋幸平) 今おっしゃったように、保育士の負担感というのは非常に大きいというふうに思いますし、私どもがいろいろ調べる中においては、いろんな事務作業をまだ手書きでやっている場所もあったりとか、されるところもありますので、そこをIT化していくとかですね。 あと、もう一つはノンコンタクトタイムと、東京とかでは、子どもにかかわらない時間をいかにつくるかというところ等も出てきているようであります。例えば、おむつにセンサーをつけていて、おむつがえをするときが来たら、自動的に保育士が行ってかえると、そしてまた先ほど言ったような、手書きじゃないような報告書等の作成とか、そういうことも含めながら、国の制度事業がある分につきましては、そういうふうな形で対応できるところは対応してまいりたいというふうに思っております。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。そこの対応はしっかりとやっていただければというふうに思います。 今、保育士不足というのをすごくやっぱり耳にしますし、保育士をやられて一回離れると、そこには戻らないという潜在保育士もかなり多いと。理由としては、やっぱり賃金のこともありますし、さっき言った職務が非常に多忙だという理由で、なかなか戻ってこないということがありますので、やっぱり子どもが一番最初に集団生活をする一番重要な場所でありますから、そこに関しては、保育士の待遇、処遇改善等々はこれからもやっていただきたいというふうに思っています。 新規採用で言うと、前にいただいた資料に人材確保対策会議というのがあって、平成28年度に日向市から28名の子どもたちが保育士になるために一回県外の短大に行って、その子たちが戻ってきたのが平成31年度は約12名ということです。平成29年度に33名の子どもたちが保育士を目指して、今、県外に行って学んでいます。この33名がどのぐらい、ことしこの日向市に戻ってくるのかというのはまだわかりませんけれども、今の状況として、県外に行っている子どもたちをいかに保育士として戻ってこさせるかという取り組みについて、何か市としてやっていることがあればお聞かせいただければと思います。 ◎市長(十屋幸平) 県外に出た子どもたちがこちらになかなか帰ってこないというのは、非常に大きな課題でありまして、やはり大都会に行くと、日向市と、それから都市部の賃金格差といいますか、そこがやはり一番、いろんな報道等もありますように、どうしてもその開きが大きいということで、向こうのほうに流れがちだというふうに思っております。 それともう一つは、やはり都会で暮らす中で、やっぱり生活のいろんな面で、物価は高いとは思うんですけれども、ほかの面において、生活していく中で、楽しみであったりとか、趣味であったりとか、生活の環境であったりとか、そういうものが都市部と地方部において差がある、そういう社会環境も一つの要因ではないかなというふうに思っています。 ですから、冒頭、高校生のお話をさせてもらいましたときに、やはり日向市ということをよく御理解いただいて、その中で、やっぱり日向に愛着を持ってもらうというところもやっていかなければならないなというふうに思います。 あと、給与体系につきましては、先ほどの国の制度の中で一定の制度がありますので、そういうことを活用するんですけれども、やはりその格差というところはいかんともしがたいというところがありますので、まずは、そういうキャリア教育を含めてやっておる中で、日向市をよく御理解いただくという取り組みを進めていきたいというふうに思っております。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 もう市長が今おっしゃられたことだというふうに思いますので、保育士に限らず、さまざまな分野でもこういうことが起こっている。以前もいろんな分野でやっぱり人材不足というのがありますから、そこが少しでも改善できるような施策というのをやっていただければというふうに思っているところです。 戻りますけれども、やっぱり保育士になられた方というのは、いわゆる子どもたちと触れ合う環境の中で仕事がしたいという中で多分保育士になられたり、幼稚園教諭になられたんだというふうに思います。ただ、仕事にやりがいを感じつつも、仕事を続けられない人だってやっぱり出てくる、この多忙化があれば出てくるというふうに思っています。そうすると、また保育士不足になって、これはどんどん悪循環になってしまいますので、そうならないような対応は、先ほど市長、部長が申したことも含めて、今後やっていただければというふうに思っていますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 (2)の子どもを受け持つ数、これは非常に厳しいとわかっていながらも質問を上げて、答弁としては、慎重に判断する必要があると認識をしているということでありますので、ここはなかなか日向市だけの問題ではありませんし、注意をしながら、どうするべきかというのはまた考えていただければというふうに思っています。 (3)についてですが、保育・教育の質を一つの物差しで評価をすることには是非はあるというふうには思っております。 以前、宮日新聞でこの無償化についてのアンケートというのが実施をされておりました。皆さんも目にしていたというふうに思いますが、その項目の中で、「無償化によって現場が混乱し、保育の質の低下などにつながるおそれがあるか」ということに対して、「つながるおそれがある」と回答した自治体が五つございました。 改めてちょっとお聞きするんですが、この五つの中に日向市においては入ってないというふうに考えてよろしいでしょうか。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) その中には、日向市のほうは入ってないということでお願いいたします。 ◆5番(富井寿一) わかりました。 ただし、ちょっと感じたのは、このアンケートをとられる際に、現場の声はすごく大事だというふうに思うんですが、アンケートを答えたのは、恐らく日向市として答えたと思うんですけれども、それぞれの例えば園とか施設に、どういう状況ですかという声を聞いた上での回答になっているのか、そこらあたりだけちょっと教えてください。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) アンケートの結果というか、回答につきましては、関係機関等にはきちんと確認等をとった上で、全体かというところについてはちょっと把握しておりませんが、確認をとった上で回答しているということで考えております。 ◆5番(富井寿一) わかりました。 アンケートに答えるんだから、現場の声というのが一番大事だというふうに思いますので、そうされているんであれば、まあ、よかったかなというふうに思います。日向市はそうではないということですので、もし仮にそういうふうになるということも想定して、今後はいろんな取り組みをやっていただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (4)なんですが、金銭的に保育施設に預けられなかった人たちが預けたいと殺到、先ほどの答弁では、しないだろうと、今の未就園児の数を考えると、そうではないだろうというふうな感じだったんですが、もしそういうことになった場合、より多くの子どもたちを受け入れる態勢というのにしっかりと変更していかなければならないというふうに思っているんですが、そのあたりの認識について、今のところはないのかもしれませんが、そうなるかもしれないということを考えたときの対応について、ちょっとお伺いさせてください。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 数で言いますと、参考までに、5歳児の児童が534人いらっしゃいます。そのうち、未就園児につきましては15人ということで、先ほどから申し上げましたとおり、3歳児から5歳児につきましては、ほとんどの方がもうそういった施設等を利用されているというところでございます。 現在、年度当初におきましても、待機児童はないということで先ほど説明申し上げましたけれども、受け入れにつきましては、年度当初は全員受け入れられるような形で対応はしているところでございます。基準等はございますが、その基準をクリアした定員を考えての受け入れ態勢というのは、対応はできているものと考えております。 ◆5番(富井寿一) 対応できているということですね。 平成30年の利用定数、全部の日向市内の幼稚園、通常利用定数というのがあって、全部で平成30年4月1日段階では2,505名というのが利用定数でした。ことしの4月1日、2,410名ということで95名減になっている。受け皿が少なくなってしまっているという現状があると思いますけれども、この減らした理由というのは何なのかなというのが。今、普通に子どもが少ないから受け皿がこれぐらいで妥当だろうということで、それぞれの園に協議をした上で定数が減らされたのか、もしくは何か理由があるのかどうか。これはちょっと気になったものですから、そこをちょっと教えていただければと思います。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) ちょっと詳しいところにつきましては確認させていただきたいと思いますが、定数につきましては各園の届け出ということで、改築等を行った際に逆にふやしたりしているような園もあるようでございます。 変更した理由については、実際、利用児童数が少ない園につきましては、実態に合う形で減員をしているということでございます。 また、今年度、子ども・子育て支援事業計画の見直しも行っておりますので、そういった策定委員会の中でも協議をしまして、十分な対応ができますように対応していきたいと考えております。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 市長が言う若者に選ばれるまちという意味では、若者が来て、いっぱい子どもを産み育てられる環境があるのも、帰ってくる理由の一つかなという意味では、利用定員を何で減らすことになっているのかというのが一つちょっと疑問に思ったので、この質問をしたんですけれども、そういう意味で、やっぱり子どもを育てやすい環境を整えるという意味では、もうちょっと市と、それから施設とのしっかりとした連携のもとにやっていただきたいなという意味で、この利用数が何で減らされたのかというのはちょっと疑問に思ったもんですから、ちょっとお聞きをさせていただいたところです。 この質問の最後としては、今回、この幼児教育無償化は、言っては悪いんですが、政治主導で、急ごしらえの制度設計をしたために、幾つもの私は課題を残しているというふうに思っています。10月1日からいろんな課題が出てきて、さまざまなところで混乱が起こるんじゃないかなというふうに思っているところでございます。 これが今後、子どもたちにどんな影響を及ぼすのか。そして、優先順位、私が一番言いたいのは、保育無償化もいいんですけれども、やっぱりそこで働く人たちの処遇改善、いわゆる現場の人たちの処遇改善をまずやった上で、この無償化を私はすべきだというふうに思っておりますので、この優先順位が適切だったのか、そして少子化対策としてこれが果たして効果が上がるのかというのは非常に心配をしています。 そういう意味では、今後しっかりこの無償化については、市としても検証をしていただいて、必要な見直しというのが出てくれば、それは市なり、県と、そして国とも連携をしながらやっていく必要があるというふうに思っているところでございますが、そのあたりについて何かお考えがあれば、よろしくお願いします。 ◎市長(十屋幸平) 10月1日からスタートいたしまして、さきのこの議会の答弁でも答弁させていただきましたけれども、ちょっときゅうきゅうに国からのいろんなことの事務作業を少し急ぐ時期がありましたので、市民の皆様への周知徹底ということも若干おくれたところもありますが、これからこれをスタートさせていただいた中で、いろんな課題等が出ましたら、やはりこれは市長会を通じてとか、国に要望していかなければならないというふうに思いますので、しっかりこの制度が定着して、質の確保、それと量の確保ができるように、その制度の進め方ということも、それから先ほどありましたように、保育士の処遇改善も含めてですけれども、そういうことも注視させていただいて、その必要が出たときには要望活動等も行わなければいけないというふうに思います。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 もう始まるわけですから、そこをまた市と施設と協議をいろいろしてやっていただくということを、改めて要望をしておきたいというふうに思います。 次に、2の本市に求められている設備それから施設についてなんですが、「たまり」というのは非常にいいなというふうに思います。きのう森腰議員も、私もコンセプトとしてすごくよかったんじゃないかなというふうに思っています。ただ、さっき質問したように、これだけ人が集まるということは、やはりそれだけほかの商業施設に行くところがないとか、集まる場所がないから来ているんだというふうに捉えてもいいのかなというふうに思っているところでございます。 いろんな施設がこれから老朽化で建て直しとか、統廃合とかしていかないといけない中で、つくってくれというのはなかなか難しいですけれども、そういう使えるところを改修して、例えば子どもで言うと、ここに来るのはやっぱり涼しいからというのもあって来られるという話を私も聞きました。なので、今使える施設を少し改修してそういうふうにやっていくべきだというふうに思いますが、そのあたりについて、いろいろ答弁されていますけれども、改めて認識をお伺いしたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) これまでの議論の中でも、皆様からいただくその議論の中身につきましては、やはり図書館という声をたくさんいただいておりますので、先ほど御答弁申し上げましたように、重要な課題であるというふうに思っております。 そのことの建設につきましては、先ほどからも施設整備について議論がありましたように、財政的なことも含めつつ、いろんなことを考えながら進めていかなければいけないというふうに思っています。そしていかに、きのうも議論があったように、中心市街地のほうにどうやって人を回遊させるかという視点も持ちながら検討していかなければいけないというふうに思っております。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 今、コンパクトシティというのがやっぱり進められているという意味では、本当にそういう考えをやっぱりやっていかなければならないなというふうに思います。子どもたち、今ここに集まっている人たちに聞くと、特に高校生が本当によく勉強をしていて、当時、自分が勉強していたかなと思いながら見させてもらうんですけれども、やっぱり話を聞くと、一番今欲しいのは図書館が欲しい、あるんだけれども、新しく、どうしてもやっぱり延岡とか都城のを見られているんでしょうが、ああいうところが欲しいなという声を、やっぱり直接話をすると聞いたりします。 そういう意味でも(2)に絡みますが、体育館なのかなというところが、もうずっと私も大変心苦しい中、今、体育館ではないということで反対をずっとしているんですが、そういう意味でも、今は体育館ではなく、優先順位はそういう人が集まる場所、体育館も人が集まるんですけれども、というふうに今でも思っています。 先ほどの答弁の中でも、防災面とかそういう面で考えると、体育館が最優先課題であるというふうにありましたが、改めて、私は体育館ではなく、人が集まる場所、図書館にしろ、そういうところだというふうに思っていますが、その認識をもう一回お聞かせください。 ◎市長(十屋幸平) 先ほども徳永議員のときにお話をさせていただきましたように、現在あります体育施設がかなり老朽化しておりまして耐震性がないと。その中で100%に近い稼働率があるということも認識いただいているというふうに思っております。それともう一つは、やっぱり長い、40年ぐらいになると思うんですけれども、そういう体育協会を初め市民の皆さんの御要望ということも念頭にあります。 そして、先ほどもお話ししましたように、富井議員も言っていただきましたように、健康長寿づくり、健康予防ということ、それから災害についての拠点施設としての考え方、そしてもう一つは、交流人口をふやすいろんなスポーツイベント等も含めて、スポーツの振興も図っていかなければならないと。 そういう中で、図書館の重要性は十分、先ほど答弁いたしましたように、認識いたしておりますけれども、優先順位として、今、体育施設のほうを整備させていただきたいと、そのようにお願いをしたいというふうに思っております。 ◆5番(富井寿一) 市長の思いはわかります。 今議会で体育館についてのお話が数日後にあると思いますが、これからいろいろ詳細が出てくるというふうに思います。以前出されたときは、さっきあったように30億円から40億円かかるんじゃないかというふうに書いていましたけれども、私はそこまでかからないんだろうとは思っていますが、今、総合体育館をつくってほしいという要望書もこの間出されて、さっきあったように約2万人の方が署名もされていました。 私も署名が欲しいということで文面を見せてもらったときには、やっぱりその中に詳細な、例えば幾らお金がかかるとかというのは書かれていなくて、果たしてこれでサインをして後悔はしないものなのかなというふうに感じたところです。そういう意味でも、これからいろいろ詳細がわかって、幾らかかるとか、そういうことになったときに、改めてこの体育館が本当に必要なのかということを、アンケートをとっていただきたいというふうに思っております。 ここは質問をしておりませんので、答えることができないと思いますが、そういうふうに内容がわかったときには、改めてアンケートをとっていただきたいという要望を改めてしていきたいというふうに思っています。 長寿のまちについても、わかるんですけれども、予定としては大王谷のほうにつくられるんじゃないかというふうなお話も聞いています。あそこだと、交通の便も考えると、そこまで果たして行くのかなということもありますし、そういうことを考えれば、やっぱり先ほどのコンパクトシティという意味でも、日向市駅前にそういう施設があったほうが人の流れもよくなるというふうに思っていますので、場所、それから金額、そして本当に今求められている施設・設備については、もう一度考えていただければというふうに思っているところです。 ここについては、もう私は質問は終わりますけれども、今の中で何か御答弁があればよろしくお願いします。 ◎市長(十屋幸平) 市民アンケートの中で、スポーツ施設とすると体育館が一番ということになってまいりました。先ほどありましたように、市民の皆さんのパブリックコメントを含めて、聞く機会を設けさせていただきたいというふうに思いますので、その中でまた御意見をいただければというふうに思います。 先ほどありましたように、やはり非常に私ども今の気象状況からしまして、災害対応というのをどういうふうにするかというのを非常に心配いたしております。いろんな豪雨災害等も見ますと、やはり避難所というところがある一定規模のものがないと、多くの方々が避難する場合には、非常に現状においては厳しいというふうに認識をいたしておりますので、そこもあわせて御理解いただければというふうに思います。 あとは、しっかりとこれから検討委員会の中で今検討していただいておりますので、そういう時期が来ましたら、市民の皆さんを含め、議会の皆さんも含めてお示しをしていきたいというふうに思っております。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 ここは、本当に先ほどもありましたけれども、やっぱりつくって、後に後悔をしてしまっては遅いですので、いろんな検討会についてもいろんな慎重な協議をした上で、話し合っていただきたいというふうに思っています。 では、2は終わらせていただきたいと思います。 3ですけれども、本市の人口については、市のホームページにも書いていますが、この間見たときは今6万28人だったですかね、大分少なくなってもう5万人になっていく、本当に人口減少というのを肌で感じているところであります。 この人口減少を食いとめるというのは、もうずっとやっぱりこれまでの先輩たちも考えながらやってこられたと思いますけれども、なかなか歯どめをかけることができないというのが現状だというふうに思っています。この(2)にもありますけれども、根本的に何が必要なのかというのは、私もずっと考えますが、何が一番いい手段なのかがわかりません。 若い人たちのアンケートを見ると、ショッピングモールが欲しいとか、さっき言ったように、いろんな商業施設があればいいと書いていますが、やっぱりそこは今の財政の状況を考えると、現実的ではないということを考えれば、果たしてどうしていけばいいのかというふうに常に考えているところです。 答弁の中には、この合計特殊出生率が2.07以上になることが望ましいとありましたけれども、これもなかなか達成するのは、私は今の段階で厳しいというふうに思っています。その中で、歯どめをかけるには雇用のやっぱり確保、ここで働く場所の確保、それから働く人たちの環境の向上というのが一つ柱にはなるというふうに思っているんですが、そこについて、市としてはいろいろ確保に向けていろんな企業にお声がけとかしていると思いますが、状況について改めてお考えを、今の状況についてもお話しいただければと思います。 ◎市長(十屋幸平) 人口をふやすというのは、基本的に、先ほど答弁しましたように、合計特殊出生率を上げるということが大きなことだというふうに思います。そのために、じゃ、何をするかという議論になるというふうに思いますし、これまでも社会構造上、大家族から核家族に移っていって、その社会状況の中でだんだんと子どもを産まない状況が生まれてきたというのは、先ほどもありましたように、子育てに対する不安であったりとか、負担感であったりとか、また、逆に言うと、セクハラになるかもしれませんけれども、結婚されない状況があると。そういうことを踏まえて、さまざまな状況が社会減のほうに向いていっている。 それを戻そうとすると、やはりフランスとかが一番よく例に例えられますが、いろんな手厚い施策をしていくと、それは税を投入しつつ、先ほども最初に御答弁いたしましたように、社会で子どもたちを育てるという考えをしっかり国民が広く持っていただいて、そこに対する税の投入ということを御理解いただく中で、子育てに対する負担感がないように、また、その子どもたちが元気に健やかになっていくようなシステムになれば、改善をしていくのかなというふうに思いますけれども、それでもフランスにおきましてもなかなか2.0というところまでは行き着いていないというふうに思うんですけれども、そういう全体的なことをトータルで考えなければ、一出生率だけでは解決できないというふうに思っております。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 先ほどどうしたらいいかわからないと、正直なところではあるんですが、かといって、諦めるわけにはいきませんので、どうしたらいいのか。それぞれやっぱり出したいお考えがあって、今の状況は、人が少なくなったとしても、そういう時代は昔はあったわけですから、できないことはないんだというふうに思います。社会の全体の流れは大分変わったとしても、そういうまちづくりはまちづくりでやっていけばいいのかなとは思っています。 先ほど言ったように、今、人口が日向市はもう6万人を切ろうとしていて、この総合計画の概要版にもありますけれども、将来人口予想、一応平成32年、もう令和元年ですが、のときに日向市の独自調査では約6万700人ということで、そこまで差はないんですけれども、思っていたよりも少ないという状況にあります。この状況において、思ったより進んでいるわけですけれども、そこについてちょっと何かお考え、お考えというか、こういう状況なんだという、改めてその認識について、あればお願いします。 ◎市長(十屋幸平) 先ほども答弁いたしましたように、ちょっと今までは緩やかな減少という言葉を使っておりましたけれども、それが少し加速化してきているという認識は持っております。これまで若者に選ばれるまちということを念頭に、いろんな施策をやってきていた結果、人口減少に歯どめがかからないというところで、やはり別の方策も含めて検討しなければいけないのかなというふうに思っています。 国のほうにおいても、東京一極集中というのが、いろんな方策をやりましたけれども、一極集中をとめることができないと、そういう現象の中で、いろんな仕事であったりとか、遊びの場であったりとか、いろんな文化的なものも含めると、どうしても大都会のほうに若い人たちが流れていくと。その流れをとめることがまず優先するんではないかなというふうに思っているので、そういう施策も改めて見直していかなければいけないんじゃないかなというふうに思っております。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 やっぱり若いときは都会に憧れて、行きたいなと私も思っていました。今、この歳になると、都会に行くと何か疲れるというか、ちょっと離れたところに住んでいて、たまに行くぐらいがいいなという年代になってきました。なので、若い人たちは一度都会に行くことは、ほかの景色を見るという意味でも、勉強する意味でも、出ていってほしいなと思います。ただ将来、何かそうなったときにやっぱり日向に戻ってきたいというようなまちづくりを、これから私たちも含めてしておかなければならないなというふうに思っているところです。 (3)になるんですけれども、総合計画をつくられるときに、市民ニーズの動向において、高校生にアンケート調査というのを行っております。「将来日向に住みたいですか」という質問に、「住みたい」と言った人たちが19.8%、「住みたくない」と言った人が26%、「わからない」と言った方が53.6%、この「わからない」人はどっちかわかりませんが、どちらにしても、「住みたい」よりも「住みたくない」という子たちのほうが上回っていたということであります。 あれから、この総合計画でアンケートをとって、市長が就任されて約4年がたとうとしておりますけれども、同じアンケートを今の高校生にとったときに、「住みたい」という子どもたち、「住みたくない」という子どもたちの状況について、何か答えに変化があるというふうに肌感覚でいいので、それはもう4年やってこられた若者に選ばれるまちということを掲げた上でやられたと思うので、若者にとってどう響いているのかということは、いろんなところでお話をされると思いますので、肌感覚でいいので、今、同じアンケートとったらどういう結果が出られるというふうに思いますか。 ◎市長(十屋幸平) やはり先ほども御答弁いたしましたように、我々いろんな政策を打たせていただきましたけれども、人口減少に歯どめがかかっていないということを考えたときには、やはり高校生に再度アンケートをとっても、同じような答えが出るか、もしくはもう少し厳しい答えになるか、そのあたりはちょっとわかりませんけれども、もしかしたら厳しい答えになるのかなというふうに思っております。 ◆5番(富井寿一) 言われるように、とってみないとわからないというところで、ちょっとあえて質問させてもらいましたけれども。そこが、とったときに、若者、高校生、若い人たちが残りたい、住みたいとはっきり市長の口から言っていただけるような施策を、そうしたまちづくりを、これからまた次期も挑戦をされるというか、市長選に出られるということを述べられていますので、そうなったときには、アンケートとったときには、若い人が住みたいんだと、市長の口からもそうなっていますというような答弁ができるような答えを待っておりますので、よろしくお願いします。 そうなると、やっぱりこれから若い人たちの発想というのは本当に大事だなと思っておりまして、市で言うと、まちづくり協議会の中に若い人たちも入っていますし、ドラゴンアカデミーとかもやられています。市役所の若い職員の中で、有志の集まったサークル等もあるというふうに思っておりますけれども、若者だけが委員会というか、愛知県の新城市というところで、若者議会というのが構成をされていて約20名が所属している、構成の議会なんですけれども、そこに1,000万円の予算をつけて、若者目線でどういうまちづくりをするかということで予算を執行している。もちろん議会の承認が要りますけれども、そういうことをやっているところもあります。 そういう意味で、若い人たちのグループをつくって、そこに予算をつけてあげて、自分たちの思うまちづくりのためにお金を使う、そんな取り組みみたいなのをしてはどうかと思いますが、そこについてお考えがあれば、お願いします。 ◎市長(十屋幸平) さまざまな場面で、若い人たちの意見を聞く場所はあるんですけれども、改めて予算をつけているということではなくて、各いろんなイベントとかも含めて意見を聞いております。そういう中で、高校生が、これはきのうも御答弁させていただきましたけれども、中心市街地の中をどう見ているかというと、やはり遊ぶ場所とか、食事する場所とか、そういうところを望んでいるところが結構ありまして、そういうまちづくりにするためには、やはり先ほどあったようなコンパクトシティというところを整備していくことも必要なのかなというふうに思っています。 今おっしゃったように、他市ではそういう事例もあるということでありますので、それはちょっと検討させていただきたいなというふうに思っております。 ◆5番(富井寿一) 言うように、予算をつけるわけですから、好き勝手にという意味ではなく、議会でやっぱり承認を受けるという一つのハードルというのもありますので、そういう取り組みが一つあってもいいのかなと思いますし、私は個人的にですけれども、日向市の中で、年齢は区切って、例えば40歳までの若手だけが集まる課があってもいいのかなというふうに思っています。いろんな業務で大変になるかもしれませんが、若い職員の発想は多分かなりあるんじゃないかなと思いますので、若者だけを集めた課をつくって、そこにも予算をつけるという発想も一つあっていいというふうに思っていますが、そこについてはお考えいかがでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 職員体制の話になってまいりますけれども、いろんな場面で政策的なことも、10人前後で今私どものほうに提案していただく場面等もございますし、あと、若い人たちだけ、40歳までということではなくて、やっぱりそれぞれ課にいらっしゃいますので、そういうプロジェクトなりの取り組みということも今やらせていただいていますので、そういう中で、やっぱりいろんな意見を出していただければというふうに思っています。 結構40歳前後の方々も含めて、いろんな意見を持っていらっしゃいますので、ここ半年以上ちょっとやっていませんけれども、ランチタイムで一緒にいろんな話を聞きながらやるんですが、そういう中でもなかなか私と話すとお話しにならなくて、遠慮されていて意見を言わないというのが、何でも言っていいよと言うんですけれども、なかなかおっしゃらないところもありますが、一方で、そういう若い人ばかりでいいのかという、その発想はもう大事だと思うんですけれども、それでもいいのかという、先輩の知恵というのも加味していく必要があるんじゃないかなというふうには思っております。 ◆5番(富井寿一) ありがとうございます。 同じで、私も若いだけがいいというわけではありません。やっぱり今の時代に合った若い人の考え、そして先輩たちのこれまでの知恵をやっぱり融合して、今の時代に合ったものをつくっていければいいなというふうに思っておりますので、そういう意味でも、何か話しやすい環境を、またいろんな知恵が出るような、そんな職場環境にしていただきたいのと、それを含めて、市がそういうふうになればいいなと思っていますので、私も頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○議長(黒木高広) 以上で、5番富井寿一議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。 △休憩 午前11時42分--------------------------------------- △開議 午後1時00分 ○議長(黒木高広) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 次は、13番黒木金喜議員の発言を許します。 13番黒木金喜議員。 ◆13番(黒木金喜) 〔登壇〕いよいよ最後の一般質問になりました。大変皆様お疲れだと思いますが、いましばらくお願いを申し上げたいと思います。 質問に入ります前に、市長、教育長、それから職員の皆様にお礼を申し上げますが、実は、小・中学校のエアコン設置が他市よりも早く取り組まれまして、9月より東郷学園におかれましてもエアコンが作動し始めました。体育会の練習で大変子どもたちがエアコンのために助かっておるということで非常に喜んでおります。まことにありがとうございました、御礼申し上げます。 それでは、御礼を申し上げまして、通告書に従いまして質問をいたしたいと思います。 まず、1、日向市立東郷病院について。 東郷病院は、相次ぐ医師の退職に伴う後任医師の確保ができず、8月10日から入院、時間外、休日診療が一時休止となっております。それに伴い、7月29日に市議会全員協議会、また同日に住民説明会が開催されました。説明会での意見に対し、市長は良質で維持可能な医療体制に取り組むと回答されました。 そこで、以下の点について伺います。 (1)住民説明会や6月から7月にかけて開催された市長と語るまちづくり座談会で、住民から病院の必要性、改築、医師確保、選挙公約からの取り組む姿勢等、貴重な意見が出されましたが、このことをどう分析し、生かしていくのかお尋ねします。 (2)日向市立東郷病院在り方検討委員会を設置するに当たりまして、①あり方とは、辞書では、本来どういうものであるべきかの問題とあるが、今回のあり方とは、診療以外の何を協議するのか、また、検討委員会の結論と住民の要望が異なる場合の対応についても伺います。 ②長倉理事は全員協議会で、病院改築は今回のあり方の検討には含まれないと答弁されましたが、市長の住民説明会の答弁は、建てかえはどういう方向で実施されるほうがよいかについても検討すると述べられました。どちらが正しいのか、在り方検討委員会では議論されないのかお尋ねします。 ③日向市立東郷病院改築検討委員会設置要綱、日向市立東郷病院改革プラン検討委員会設置要綱と、今回の在り方検討委員会との関係はいかがでしょうか。 ④病院に関しては、平成17年度から検討されてきております。平成18年度に庁内に日向市立東郷病院あり方庁内検討会議、平成19年度には日向市立東郷病院あり方検討委員会が設置され、経営のあり方、職員体制、増改築等が協議され、19床で内科、外科、リハビリ科とし、改築は早急に検討するとありますが、会議ばかり開催されておりまして、13年経過しても一向に進まない状況であります。市長は住民説明会において、今回が最後と説明されましたが、その意味についても伺います。 (3)病院の改築については、平成25年度に病院改築基本構想の策定、平成26年度に基本計画の策定、基本設計委託業務も完了し、青写真もできていたわけですが、その後、何の進展もなく今日まで続いております。今後、これまでの取り組みはどう生かされていくのか、中止にするのかもお尋ねいたします。 (4)今回の入院休止等に伴い、病院経営の収支計画が大幅に変更になると予想されますが、その見通しについてもお尋ねいたします。 (5)今回の入院休止等に伴う病院職員の勤務体制の状況についてもお尋ねいたします。 (6)第2次日向市総合計画のアンケートでは、病院等の医療環境の充実を希望する市民の皆様の割合が82.9%と、非常に高い数字であります。また、先日の子ども議会でも述べられたように、今後、大災害時も含め、東郷病院の果たす役割、医療の確保、入院再開の時期、建てかえ等について、どのように取り組んでいくかをお尋ねいたします。 2、農林業の振興についてであります。 日米両政府の貿易協定交渉は、環太平洋経済連携協定(TPP)と同様の水準になったと報道されました。牛肉の関税38.5%から9%まで段階的に引き下げることとなりました。米国は日本にとって最大の農産物輸出国であり、今回の合意により、一層の市場開放が進み、国内農業の影響は必至であります。 そこで、以下の点についてお尋ねいたします。 (1)和牛の振興策について。 和牛の振興は、耕畜連携による土づくりや飼料用稲、飼料用米等、水田の転作作物の受け皿として、また、畑の耕作放棄地対策として牧草作付等、地域農業を推進する上で非常に重要であります。また、和牛は草を食べて肉を生産する家畜であり、防災営農の柱としてさらに振興に努めるべきであります。しかし、農家は高齢化や担い手不足で深刻な状況にあることから、以下の点をお尋ねします。 ①市内の農家戸数や飼養頭数の維持対策について、どのように取り組んでいくのか。 ②優良な雌牛の保留・導入対策については、平成24年2月議会の私の一般質問にて強化策を質問し、平成25年から現在の支援策となっておりますが、その後、延岡市、都農では大幅な導入支援が強化され、延岡市場、児湯市場に出荷している本市の農家は、現状では導入に太刀打ちできない状況であります。平成30年6月議会一般質問で同様の質問をしたところ、日向市養牛経営基盤強化対策事業補助金交付要綱で取り組む等の答弁がありましたが、市内の多くの農家から早急な見直しの声があります。これらの対応についていかがでしょうか、お尋ねします。 (2)近年、野生猿の被害が多発しております。野菜、シイタケ、クリ、柿、米などの被害が深刻であります。現在の猿による被害状況、出没状況、防止対策等についても伺います。 静岡市では、GPSにより行動を把握し、囲いわなで捕獲する方法で成果を上げていますが、本市で取り組む考えはないか、また、早急に他の自治体並みに猿捕獲補助金を増額する必要があると思われますが、いかがでしょうか。 (3)京都アニメーション放火殺人事件以降、ガソリンスタンドにおける携行缶の給油の際に、氏名確認を求められたり、断られたりする事例もあると聞いております。農業用の携行缶に給油する場合もありますが、農家や農業への影響はないのか、本市におけるガソリンの携行缶給油の現状と今後の指導対応についても問います。 3、山陰百姓一揆についてお尋ねします。 東郷で山陰百姓一揆が起きてから、来年で330年になります。元禄3年(1690年)9月に1,500名の村人は、延岡藩の悪政に耐えかねて、みのかさに身を固め、いかほどかの家財道具を携え、牛馬を引き連れ、薩摩の領地を目指し、田畑を放棄し逃げたのが百姓一揆であります。しかしながら、都農にてとめ置きをされ、幕府評定により延岡藩の藩主は越後に国がえ、百姓ははりつけ、打ち首、遠島と処刑されました。その後、東郷の人たちは、その祖先の勇気ある行動を弔い、今日まで供養を続けております。 そこで、以下のことについて問います。 (1)来年330年の節目に、市として供養等のイベント開催の計画について。例として、逃散の道歩き、観光案内設置、記念碑建立、冊子の作成、供養祭等。 (2)都農には、山陰百姓逃散一揆留置地之碑があります。合同のイベント開催の計画はないのか。 (3)学校教育において百姓一揆に関する学習、踊り、唄等の紹介、伝承を含みますが、この機会を設ける取り組みはいかがでしょうか。 以上、壇上からの質問といたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 13番黒木金喜議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕13番黒木議員の御質問にお答えをいたします。 まず、市立東郷病院についてであります。 今回の住民説明会等で出された御意見につきましては、地域住民の方々の病院に対する思いのあらわれであると深く受けとめております。 今後の東郷病院についてでありますが、現在、日向市立東郷病院在り方検討委員会を設置し、他の医療機関との適切な連携と役割分担のもと、地域の医療ニーズに即した持続可能な医療提供体制を構築する観点から、病院のあり方を検討することとしております。 市としましては、検討委員会における検討結果を踏まえた上で、東郷地域の皆さんが安心して暮らし続けられるよう、安定した医療提供体制の実現に向けて、しっかりと方向性をお示ししたいと考えております。 次に、日向市立東郷病院在り方検討委員会の検討内容についてであります。 検討委員会におきましては、東郷地域における持続可能な医療提供体制を構築するために、東郷病院が他の医療機関との適切な連携と役割分担のもとで、どのような役割を担い、どのような機能を果たすべきかについて、検討いただくものであります。 また、検討委員会は、改築そのものを議論する場ではありませんが、既存施設は老朽化しており、現在の医療ニーズに対応したものとなってないことから、新しいあり方の医療機関としては、設備等の整備も必要になってまいります。 このため、検討委員会の中で、医療機関の類型ごとに整備費用等の概算もお示しし、方向性の議論をしていただく材料にすることとしております。 なお、検討委員には、東郷地区区公民館長会の代表や、公募委員として東郷地域から複数の方に参加していただいておりますことから、地元の御意見や地域の課題等も含めて議論いただけるものと考えているところであります。 次に、病院改革プラン検討委員会等との関係についてであります。 病院改築検討委員会は改築基本計画の策定に関すること、また、病院改革プラン検討委員会は新病院改革プランの策定、実施状況の点検及び評価を行うことを、それぞれ設置目的としていたものであります。 また、平成29年3月に策定した日向市立東郷病院新改革プランは、入院診療の再開など、策定当時に喪失していた機能を回復させることにより、経常収支の黒字化を達成することなどを前提に、経費の削減策を主な内容として、東郷病院単体での取り組みを定めていたものであります。 このため、今回の在り方検討委員会につきましては、今般の公立・公的医療機関の改革の動向を踏まえ、医師の働き方改革も加味しながら、東郷地域の医療需要に即した持続可能な医療提供体制に関する検討を行っていただくこととしているものであります。 東郷病院を取り巻く環境が大きく変化する中、これまでのように医師確保のみ、あるいは病院改築のみを議論するのではなく、東郷地域の皆さんが安心することができる医療提供体制はどのようなものかしっかりと議論した上で、今後の方向性を見定めることが重要であると考えております。 このような意味におきましても、東郷地域の医療を考えるまたとない機会であるとも考えているところであります。 次に、既存の改築計画についてであります。 この改築計画の策定後、東郷病院を取り巻く環境は、地域医療構想が国を挙げて推進されるなど、大きく変化してきております。また、病院の経営状況も入院診療等の休止や収支の大幅な悪化など、変化が見られているところでありますので、今般、検討委員会を設置したところであります。 市といたしましては、その検討結果を踏まえ病院の方向性を示すこととしておりますので、病院の整備につきましては、その方向性に沿った検討を行うことになると考えております。 次に、経営の収支見通しについてであります。 診療科目数の変更や入院診療等の休止に伴い、医業収益は減少いたしますが、同時に、宿日直に係る非常勤医師の報酬など、医業費用の減少も見込まれますので、今後とも、経費の節減等に努め、収支の均衡を図ってまいりたいと考えております。 次に、今後の東郷病院に関する取り組みについてであります。 御質問にもありましたように、医療環境の充実は、働く場所の確保に次いで、市民の関心の高い項目となっており、それは東郷地区においても同じであるということは、先日開催した東郷病院に関する説明会での住民の方々の意見等から深く認識をしているところであります。 しかしながら、先ほど申し上げましたように、東郷病院を取り巻く環境等は大変厳しくなっておりますので、東郷地域において、いかにして良質で持続可能な医療提供体制を確保していくかという観点から、今年度設置しました在り方検討委員会において検討していただくこととしております。 市といたしましては、検討委員会で示された検討結果を踏まえ、しっかりと病院の今後の方向性を示した上で、その実現に向け、全力で取り組んでまいりたいと考えております。 次に、和牛の農家戸数、飼養頭数についてであります。 本市の和牛農家戸数は、高齢化と後継者不足により年々減少しておりますが、地域の担い手となっている若い生産者の規模拡大や和牛繁殖センターが本格稼動したことにより、飼養頭数については増加傾向にあります。 このような飼養頭数の増加は、遊休農地の増大防止につながるものであり、農村環境の維持、保全に貢献していると認識しております。 今後とも、畜産経営を安定させるため、市場性の高い血統の改良と母牛年齢の引き下げなど、繁殖牛の更新について指導、助言を行ってまいりたいと考えております。 次に、優良雌牛の保留・導入対策についてであります。 平成30年度から日向農業協同組合が育成牛の販売を開始したことを受けまして、日向市養牛経営基盤強化対策事業補助金交付要綱の見直しを行ったところであり、本年4月1日より施行しております。 主な改正内容は、補助対象牛の月齢を12カ月未満から36カ月未満に拡大したところであります。 今後も、関係機関等と協議を行い、必要に応じ、要綱の見直しを行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 なお、教育問題につきましては教育長が御答弁をいたします。また、その他の御質問につきましては担当部長が答弁をいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、教育長。 ◎教育長(今村卓也) 〔登壇〕13番黒木議員の御質問にお答えいたします。 山陰百姓一揆についてであります。 山陰百姓一揆は、延岡藩を治めていた有馬氏が国がえとなり、一時、旧日向市と東郷のほぼ全域が天領となったという、日向市の歴史にとって大変重要な出来事でありました。 本市では、石碑や古文書などを文化財に指定することで、当時の人々の苦労や思いを長く後世に伝えているところであります。 また、東郷まちづくり協議会でも、牧水の里の夏祭りにおいて、百姓一揆を題材とした元禄山陰音頭の盆踊りの普及に取り組まれており、山陰百姓一揆を風化させず、受け継いでいく活動をされていると伺っております。 来年は、宮崎県におきまして、第35回国民文化祭みやざき2020、第20回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会の開催が予定されており、本市におきましても、12の分野別フェスティバルを計画しているところであります。 この12事業の中には、埋蔵文化財の出土遺物を展示する事業も計画されているところでありますので、山陰百姓一揆につきましても、関連する資料などをあわせて展示するよう検討をしているところであります。 なお、都農との合同イベントにつきましては、山陰百姓一揆に対する思いや考え方、歴史的意義などにおきまして、共有している部分に少しばかり温度差があるように感じておりますので、教育委員会といたしましては、現在のところ、難しいのではないかと考えているところであります。 最後に、山陰百姓一揆に関する学習についてであります。 現在、小・中学校では、社会科の歴史学習におきまして、百姓一揆が起こった社会的背景や、当時の人々の思いや考え、また不満や苦しみなどについて、発達の段階に応じて学習を進めております。 また、このような通常の歴史学習に加えて、東郷学園では、6年生の総合的な学習の時間におきまして、山陰百姓一揆に関する内容を取り上げ、百姓一揆を起こした経緯や、当時の人々の暮らしの様子、思いや願いなどについて学習しております。 そして、それらの学習を通して地域に対する理解を深めるとともに、郷土愛を育むことができるようにしているところであります。 さらに、夏季休業に入る前は、東郷学園の全児童・生徒が昼休み時間を活用して、山陰百姓一揆で亡くなられた方々を供養する踊りである元禄山陰音頭の練習に取り組み、地域の十数名の方々から指導いただいた成果を、お盆前に牧水の里の夏祭りで披露しているところであります。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、総務部長。 ◎総務部長(田中藤男) 次に、東郷病院職員の勤務体制についてであります。 現在、外来患者の受け入れを継続しており、当面はこの体制を維持しながら、看護師資格等を生かした勤務体制を整えてまいりたいと考えております。 ○議長(黒木高広) 次に、農林水産部長。 ◎農林水産部長(児玉貴) 次に、野生猿対策についてであります。 野生猿につきましては、東郷地域では迫野内・小野田地区、日向市域では塩見地区を中心に、頻繁に出没が確認されており、人的被害はないものの、農林産物への被害が拡大しているところであります。 このため、日向地区猟友会や警察と連携した見回り、有害鳥獣捕獲班による追い払い活動及び囲いわな等による捕獲活動を実施しているところであります。 次に、GPSの活用についてであります。 野生猿の捕獲につきましては、行動範囲の把握が重要であり、その手段として、GPSの活用は有効であると言われております。 現在、県が日南市でGPSを活用した実証実験を行っておりますことから、その結果を日向地区猟友会と共有し、意見を伺いながら、その導入について研究してまいりたいと考えております。 次に、野生猿捕獲補助金の増額についてであります。 このことにつきましては、本年7月に日向地区猟友会から要望を受けたところでありますが、他市町村の状況も参考に検討してまいりたいと考えております。 ○議長(黒木高広) 次に、消防長。 ◎消防長(吉村博) 最後に、ガソリンスタンドにおける携行缶への給油についてであります。 株式会社京都アニメーションにおける事件発生後、総務省消防庁から全国の消防機関に対する通知が行われ、市消防本部においても、管内全てのガソリンスタンドを対象に指導を行ったところであります。 内容は、適合容器への給油、身分証の確認、販売記録簿の作成などについて、販売店に対して法令等の遵守を求めるものであり、農業等への影響はないものと認識をしております。 ◆13番(黒木金喜) それでは、ありがとうございました。 それでは、再質問をさせていただきたいと思いますが、東郷病院につきましては、市長も答弁いただきましたように、しっかり安定した医療提供を実現するというようなことでございます。 私は、毎日東郷の皆さんと顔を合わせますと、病院は大丈夫かと、医者はどんげなっとかという話題になります。それほど東郷病院は地域になくてはならないような医療施設でもあります。今回も多くの議員の皆様が質問されましたわけですが、なるだけ重複しないようにお尋ねをいたしたいと思います。 6月21日の東郷のさくら館での市長と語るまちづくり座談会ですが、多くの住民の皆さんの参加がありました。その中で、いろいろ意見交換会がありまして、10名の方が質問されましたが、そのうちに6名の方は病院問題でありました。市長に対しまして、医師確保と病院建てかえについて、いつまでやるのかと、市長もちょっと決断をすべきじゃないのかと、そのような意見だったと思うわけですが、やはりある程度市長が決断をしないと、この問題は進まないんじゃないかなという感じが私もしておるんですが、このことについて、市長、いかがお考えでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) もう重々皆さんのお気持ちは受けとめているつもりでございます。 そういう中にあって、先ほども御答弁させていただきましたように、方向性をきっちり出さないと、どういう体制がよくて、どういうことをすることによって東郷地域の方々が安心していただけるかというところを踏まえて、議論している最中でございますので、今この段階で、いつまでにどうこうということがまだはっきり述べられない状況でございます。 しかし、今回のこの在り方検討委員会が、先ほど黒木議員もおっしゃっていただいたように、平成18年ぐらいからずっと続いておりまして、なかなか決着を見ていないということでありますので、そういうことにもやはり終止符を早く打って、安心していただけるような形で取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ◆13番(黒木金喜) 先ほども市長から答弁をいただきましたけれども、大変厳しい状況だと。そして、議会には、この在り方検討委員会の答申を受けまして、今年度中に方向性、これを示すということでありますが、市長はいつの議会で提案をする考えなのか、お尋ねします。 ◎市長(十屋幸平) 皆様のほうにお示しして決めていくので、ちょっと、毎回議論させていただいているんですけれども、間違いなければ5月というお話をさせていただいたと思っております。その間、私の選挙もございますので。 ◆13番(黒木金喜) 確認しますけれども、6月の議会なんですか、3月の議会なんですか、議会のほうに提案されるのは、方向性が出たというのを。選挙の関係もあるでしょうから、なかなか大変でしょうけれども、大体の方向性、お願いします。 ◎市長(十屋幸平) 2月に議会に御報告をさせていただいて、決定は5月にということで、その間、議会に説明した後に各説明会等を開いて、5月に決定したいというふうに思っております。 ◆13番(黒木金喜) じゃ、2月の議会ということでございますので、わかりました。 それから、住民説明会のときに、地域共生・地域医療推進担当理事は、資金計画とか起債とか、国・県との協議とか、病院云々とかいろいろあるんだと、あわせてこの地域医療、地域共生に取り組むと説明されていたわけですが、いろいろそのことが今回の在り方検討委員会で議論されていくんだろうと思いますけれども、専門医制度が始まって、なかなか医師確保が難しいし、非常に難しい問題があると思うんですけども。 ここでちょっとお尋ねしますけれども、医師の確保について、どこの分野がされておるのか。市長なのか、副市長なのか、理事なのか、あるいは健康福祉部長なのか、あるいは医療介護連携推進室がありますよね、どこが担当して医師確保に取り組んでおるのか、ちょっとお聞かせください。 ◎市長(十屋幸平) 基本的に私を先頭に、さきの議会でも御答弁させていただきましたが、先週は宮崎大学医学部のほうに、私と理事と、それから担当職員と行ってまいりました。ですから、チームで今動いているところでございます。 ◆13番(黒木金喜) 市長がそれは先頭に立ってやることは大切でしょうけれども、市長も大変ですよね、企業誘致の問題とかいろいろあるわけですから。市長じゃなくて、やっぱり部長とか理事とかがある程度責任持って、医師確保に取り組んでいくんだと、そういう気持ちがないと、恐らく医師の確保が難しいんじゃないかなと思うんですよ。ですから、やはりドクターをちゃんと確保できないと、前に私は進んでいかないんじゃないかな、このままいくんじゃないかなという感じがするんですけれども、そのあたりどういう考えですか、再度。 ◎市長(十屋幸平) この前からの住民説明会のときにも、私の熱が冷めたんじゃないかという御発言があったと思いますが、そういう意味も含めて、今、私のほうで先頭に立たせていただいて、理事もそうですけれども、担当職員も協力しながら今一生懸命やっているということで御理解いただきたいというふうに思っております。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 とにかくドクターの確保がまず大事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思いますが、実は、この東郷病院在り方検討委員会についてお尋ねをしますけれども、検討委員の皆さんは大変御苦労をいただいておるなと思います。今後、東郷地域の医療をどうするのか検討されるわけですので、大変な御苦労があろうと思っておりますので感謝申し上げます。 健康福祉部長にお尋ねいたしますけれども、今回の在り方検討委員会の皆さんには、市長と語るまちづくり座談会とか、住民説明会での住民の熱い思いがあったと思うんですよ。その思いをこの在り方検討委員会で伝えられたのかどうか。そしてまた、検討委員会の皆さんも、できますならば、東郷地域の区長も代表でおられますけれども、検討委員会と東郷地区の区長やら、まちづくり協議会の皆さんとか、あるいは代表する委員の方と意見交換会をするような考えはないのかどうか、そのあたりをお尋ねします。 ◎地域共生・地域医療推進担当理事(長倉芳照) 第1回の委員会の資料の中で、これまでのいろんな住民説明会での様子や意見でございますとか、また、昨年度の市議会の中でいろいろ御意見賜ったこと、そういったことは資料として委員の先生方にはお示ししております。 それとあと、意見交換会というお話もございましたけれども、今、在り方検討委員会の中で議論をしているところでございます。その中で、そういった今言った形で地元の意見等は全部伝えていきたいと考えているところでございます。委員の方々も非常に大変お忙しい中でございますので、そういった枠組みの中で進めさせていただきたいと考えております。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 なかなか住民の熱き思いが委員の方に伝わらないんじゃないかなという、ちょっと心配があったもんですから、できますならば、そういうことも検討していただくといいのかなという感じがしたところであります。 そこで、理事にお尋ねいたしますけれども、今回、東郷地域の医療ニーズとか、地域包括ケアにかかわる施策の推進を図るということでございました。これは日向市立東郷病院改築基本計画、これは非常にいろいろ書いてあります。今回、医療ニーズの把握については、恐らくコンサルタントに丸投げするのかなというちょっと感じがしておるんですけれども、せっかくこういう基本構想ができておるわけですから、これを見ると非常に中身が濃くあるんですよね。ですから、やはりコンサルにそのままじゃなくて、こういうのを利用するのはどうかなという感じがしたところです。 それで、心配しておりますのは、地域包括ケアの推進等ということになりますと、その人員あるいは事業費、こういうものが発生するわけなんですが、現在の看護師のことについては、後でまた質問しますけれども、結局そういう地域包括ケアの推進ということになると、かなり人員とか事業量がふえるんじゃないかなという感じがするんですよ。心配するのは、看護師が今、病院再開がいつになるかわかりませんけれども、その看護師をそっちのほうに回すんじゃないのかなというちょっと心配があるんですけれども、そのような考えはないのか、お尋ねします。
    ◎地域共生・地域医療推進担当理事(長倉芳照) まず、先ほどの黄色い表紙の改築計画でございますけれども、これにつきましては、その当時の材料をもとに丹念に検討されておりますので、この資料につきましては、コンサルにも渡して、あわせて参考にするようにというふうに伝えているところでございます。 それと、地域包括ケアと地域共生に絡むそういった施策もということで、説明会のときに御紹介いただいたところでございますけれども、それは東郷病院に関してというわけでございませんで、全体の中で地域包括ケアというのは、地域共生の中で大きな分野を占めるということで、そういったものにつきましても、担当の一部、今後、地域共生をどうやって進めていくかという問題がございますけれども、そういった担当の所掌というか、守備範囲に入るのではないかということで説明があったものと考えております。東郷病院に関して地域包括ケアを進めるという意味ではございません。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 じゃ、東郷病院で結局入院休止とか縮小されましたので、その看護師たちが余剰というか、その方をそちらのほうに回すという考えではないということでいいわけですか。 ◎地域共生・地域医療推進担当理事(長倉芳照) 東郷病院が今後どのような形で、どういうふうなあり方にするべきかというのは、今まさに議論されているところでございます。実際、その方向に従いまして、今の看護師の方々がどういった仕事をするかというふうに決まるものでございまして、この時点で、そういう地域包括ケアとかそういったところに回す、回さないという議論ではないかと思っております。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 部長にお尋ねしますけれども、在宅医療が充実した地域包括ケアシステムの一翼を担う病院にしたいというようなことを言われました。 実は、平成28年6月の議会で、海野議員の東郷病院の目指す姿とはという質問に対しまして、そのときの答弁が、医師を確保し、医療機関の再開、地域包括ケアシステムの一翼を担う病院にしたいというふうに答えられております。 ですから、それから3年たっておるわけですから。3年前のこういうことで、地域包括ケアシステムの一翼を担う病院にしますよということでやっておりますよね。ですから、今回はその3年前に答弁されたことと違うんですか、そのあたりを、市長、お願いします。 ◎市長(十屋幸平) 28年の6月、私が就任当初だと思いますが、そのときの段階におきましては、今の30床病床を確保することと、医師確保をすることを柱に一生懸命取り組んでまいっておりました。その結果、2年8カ月の空白があったわけですけれども、その当時のことをずっと踏まえていただき、この地域包括ケアシステムは日向市全体にかかわってくることでございますので、その一角として地域包括ケアシステムを入れるというのは当然東郷も入ります。 今回のこの医師、看護師たちの職種とそれとはちょっと切り離すといったらおかしいんですけれども、別に議論をしないと、そこを一緒にしてしまうとわからなくなってしまいますので、今不安に思っていらっしゃいます看護師たちは、今、総務のほうでしっかりといろんな意見を聴取しながら、どういう職、また研修とか、そういうことをやっていきたいと、そのように考えておりますので、そこを少しだけ時期的なものもありますので、地域包括ケアは大事なもんですから、そこはもう全体的な考えとして理解いただければというふうに思います。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 それでは、検討委員会のことについてちょっとお尋ねしますけれども、検討委員会で一定の方向性を出して、1月中旬までには市長に答申するということですよね。一定の方向性というのは、いろいろあるだろうと思うんですけれども、最悪の場合に、病院を休止するということもあり得るのかどうか、市長、お尋ねします。 ◎市長(十屋幸平) この答弁の中に、医療提供体制をしっかりするというふうにうたっておりますので、この議会でもずっと、安心していただけるように、安定した医療提供体制の実現に向けてということで答弁させていただいております。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 同じようなことなんですけれども、検討委員会の方向性と、いろいろ地域住民の要望がありますよね。それが異なる場合があるんじゃないかと思うんですけれども、市長、そのときには当然、議会とか住民説明会も開催されるということなんですけれども、検討委員会からの答申を覆すことができるんですか、そのあたりをお願いします。在り方検討委員会からありますよね。地域住民の要望と方向性が食い違う場合が出るじゃないですか。そのあたりの考え方。 ◎市長(十屋幸平) 現段階で覆す、覆さないという御答弁は差し控えたいと思います。これは検討委員会に今お願いしているわけですから、検討を十分していただくために、私が今ここで答弁しますと、間違った方向に行ってしまう可能性がありますので、そのことに関しては答弁を控えさせていただきたいと思います。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 それから、改築のことについてでありますけれども、先ほども申し上げましたように、改築基本計画、基本構想が出ております。この中にも、東郷病院の改築基本構想については、もう施設が老朽化して限界にきておりますと、早急に改善すべきだと、それから新東郷病院の役割等についても示されておるわけなんですが、今回は病院の改築については述べないということでありますけれども、やっぱり改築しないと、私は前に進まないと思うんですけれども。全く改築については、在り方検討委員会ではされないんですかね。 ◎市長(十屋幸平) 先ほども御答弁いたしましたけれども、改築のみだけではなくて、全体的な、医療というのはやっぱり建物もそうですけれども、医療体制、それからいろんなものをやっぱり複合的に考えなければいけませんので、改築だけに対しての議論ということは行わないということで、当然いろんな医療を提供するということは、ものがなければ進められませんので。 きのうも御答弁差し上げましたように、隣のセンターがありますが、そこの改修ということも、多分、東郷地域の区長さんたちと一応説明会させていただく中で、そういう御意見も、早急にやっていくためには、ここもそういう改築もあるんじゃないかという話も伺ったところもあります。だから、それありきではありませんけれども、いろんなことをやっぱり総合的に判断していかなければいけないというふうに思っています。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 それと、今回の入院休止に伴う収支計画は先ほど答弁いただきました。ですから、なるだけバランスをとってやっていくということでありますけれども、医術もやっぱり算術だと思うんですよね。今までなかなか進まないということで、一般会計からの繰り入れが10億円近い金額になっていますよね。ですから、あのときに踏み切っておれば、もう病院はできておったと思うんですよ、これだけの金額を一般会計から繰り入れれば。今回もずるずるやっておれば、また大変な結果になりますし、市民の方からの理解が得られるかどうか、あるいは議会の理解が得られるかどうかという、非常に心配なところがあるんですよ。 ですから、今回どのような方向になるのかわかりませんけれども、恐らく試算されておると思うんですよね。今回入院休止とか、外来も減りました。そのあたり概略どのぐらいの、今回、一般会計2億5,000万円ほど入れますけれども、それ以外にどのように見ておられるか、お聞きします。 ◎地域共生・地域医療推進担当理事(長倉芳照) 今回の休止でいろいろ及びますので、まだ精査しなければならない部分はございますけれども、なくなりますのが、やっぱり入院収入です。入院収入が大体、月400万円ぐらいございました。それの分がなくなっていくと。そして、外来収入はほぼ、今現在、7月、5月の時点と余り変わりませんけれども、外科の分が減るということで、その分は減ってまいります。逆にいわゆる、先ほど申し上げましたように、非常勤の先生方の費用、それもやっぱり同じように、年ベースというか、ベースで大体3,000万円強ぐらい減るというような状態でございます。 大体見ますと、収支がどうなるかといったときに、ここでお約束はできませんけれども、大きな変化がないのかなとは当初思っておりました。ただ、まだちょっと精査すべきことがいろいろございますので、ここではっきりしたことはちょっと控えさせていただきます。 ◆13番(黒木金喜) なかなか言えないところもあると思いますので、わかりました。 次に、職員の体制につきましてですが、部長のほうからは、看護師資格等を生かした勤務体制を整えてまいりたいというふうに答弁ありましたけれども、現在もう1カ月たちましたよね、休止されてから。職員の方は今どのように配置されておるのか、ちょっとお聞きします。 ◎総務部長(田中藤男) 職員の配置につきましては、先ほども答弁申し上げましたとおり、外来患者の対応がございますので、そちらを中心にこれまでのとおりの体制で病院内にいるという状況でございます。 ◆13番(黒木金喜) じゃ、職員の方はみんな病院におるということで認識してよろしいんですか、ほかのところの部署に移っているんじゃないんですか、そのあたりをお願いします。 ◎総務部長(田中藤男) 現状におきましては、病院内で勤務しているという状況でございます。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 じゃ、今のところ、ほかの部署に移す考えもないということで理解すればよろしいですか。 ◎総務部長(田中藤男) 先ほど答弁いたしましたように、今後の状況もございますので、そのあたりも含めて、看護師等につきましては専門職として任用しておりますので、その専門が生かせることを基本として、今後対応することを考えております。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 それでは、次に市長にちょっとお尋ねしますけれども、いろいろ東郷地域を回っておりますと、病院をつくるのに金がない、金がないと言われると、そういうふうに聞きます。 それで、合併したときに、東郷に莫大な山林があるじゃないかと、約2,184ヘクタールあるじゃないかと。これは、東郷地域にある市有林は、先輩たちが戦後、東郷のために役立てようということで、大変御苦労をされて植林されたわけですね。 その価値につきまして、私も森林組合のほうにお聞きをしましたところ、立米数で14万9,600立米あると、立米当たり4,000円ということで、総額約5億9,000万円、約6億円の市有林の価値があるんですね、価値というか。金がない、金がないと言うが、合併したときに、市有林を東郷はやったじゃないかと、その金を使えれば病院ぐらいは建てられるんじゃないかという意見があるんですよ。市長、そのあたりどういうふうにお考えですか。 ◎市長(十屋幸平) 今おっしゃった数字の中で、これから税として引かれる部分がありますよね。そうすると約5割ぐらいはなくなってしまうというふうに思います。林業の仕組みとして、ある一定規模の伐採をすると、7割ぐらい残るのかな。それ以上大きく一遍にやってしまうと、5割ぐらいに減ってしまうというそういうシステムがありますので、今おっしゃったように、それをずっとやっていったとしても、その今出た5億数千万円という数字には届かないというふうに思っております。 ですから、さまざまなことは、おっしゃることはよくわかります。そういうふうに我々もその試算もします。だけど、それをそっくりそのままぼんと14万ヘクタールをいつまでに切るのかとか、時間的な問題とか、そういうことを考えますと、再造林もありますので、そうすると、それが全て丸々いくという考えにはなかなか難しいんじゃないかなというふうに思っておりますので、いろんな形で取り組む場合におきましては、財政的なシミュレーションもさせていただきながらやっていかなければならないというふうに思っております。 ◆13番(黒木金喜) 一部の住民の皆さんの中には、もう最悪の場合はもう病院じゃなくても診療所でいいんじゃねえかという人もおります。あるいは救急車を配備しろという意見もあるわけなんですけれども、いろんな意見があるわけです。ですから、そのあたりも心の中に入れていただくとありがたいと思っております。 私も東部病院の問題について、今回で8度目の一般質問であります。毎回毎回、東郷病院のことを質問しなければならないような状況なんですが、実は昭和29年に東郷地域の住民の医療を守るということで開院されまして、ことしでもう65年経過しておるわけです。時代の中で紆余曲折ありますけれども、今後とも東郷地域の皆さんの命のとりででありますから、東郷病院の院長やスタッフも努力をされております。東郷地域の皆さんを見捨てることのないように、しっかり東郷病院の安定に努めていただきたいことを要望申し上げまして、次に移りたいと思います。 次に、農林業の振興についてお尋ねしますが、その前に、第4次安倍内閣がきのう発足されましたが、江藤拓代議士が農林水産大臣に就任されたということで、非常に本市にとりましてもまことに喜ばしいことだなと思っておりまして、今後、農林水産業の発展に寄与していただくものと思っておるところであります。 そういうところで、和牛の振興策で再質問させていただきますが、現在、日向市内では約140戸の皆さんが1,100頭の母牛を飼育していただいております。年間に860頭の子牛を市場に出しておるわけですが、農林水産業振興計画では1,000頭という目標があるわけですから、その1,000頭にちょっと足りませんけれども、宮崎県全体では現在6万5,000頭ほどの子牛が出荷されております。 1頭当たりの平均価格は約72万円で、本市の取り扱い高は約6億2,000万円ほどあるわけであります。県全体では468億円ぐらいの子牛の売り上げがありますけれども、郡内では出荷頭数は、市町村別では本市が1位で、2位が美郷、3位が椎葉村というような状況になっております。1頭当たりの平均価格は、1位は椎葉村であります。非常に厳しいところから出される子牛は76万円の平均ということで一番高いわけですが、なぜ高いかというと、非常に導入とか保留に手厚く助成がされております。 そこで、農林水産部長、お聞きしますけれども、戸数、頭数、なかなか2010年に発生しました口蹄疫の関係もあって減少しておると思うんですが、第2次総合計画の中で、応援体制とか施設整備を支援するということでうたってありますけれども、応援体制とはどういうことなのか、施設整備とは何なのか、部長、お尋ねします。 ◎農林水産部長(児玉貴) 応援体制につきましては、JAの指導員もございますけれども、日向市の職員としても毎日のように戸別訪問等を実施してございます。 施設の整備につきましては、ただいま畜産センターも日向市では設置してございます。その中で、いろんな和牛の共進会と、それから研修会等も実施しておりますけれども、そのほかにJAのほうで和牛繁殖センター等の整備について、これは美郷で立地されているわけでございますが、今後、JAとも協議しながら、もし日向市に立地するというのがあれば、またそれについては協議してまいりたいと考えております。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 次に、優良家畜の導入・保留関係についてお尋ねしますけれども、ことし10月から消費税が増税になるということで、導入・保留にも大変な問題であります。 そういう中にありまして、延岡あたりは非常に大幅な支援策を打ち出しておるわけですが、特に都農あたりは全国和牛能力共進会に常に出品されておりまして、3大会連続日本一というようなことから、県外の導入が非常に多くなっております。実は、きのう児湯郡の市場が終わりましたけれども、雌の平均が75万円、去勢が81万7,000円というような、非常に高い相場がついております。 その中で、県外からの導入が非常に多かったというようなことで、実は、東郷の寺迫の方も出荷されたようですけれども、親子150万円ほどで売られたと。ところが、それを愛知県が買っていったんだということで、非常に県外から購買が強い。 県外への流出を防ぐためには、やっぱりいろいろ導入、支援策をやらなければいけないんですが、都農は最高で1頭当たり50万円の支援策があるわけですね。ですから、産業というのは、結局外貨を稼ぐというのが産業だと思います。たるの中で水を流しておったっていけないわけですから、とにかくよそに売らないといけないと思うんですけれども、いいものを売っていった場合には、やっぱり後にいいものが残りません。やはり家畜の改良というのは、優秀な種雄牛と優秀な雌牛を残すということが非常に大事になるわけですので、やはり優秀な雌牛をいかに残していくかと、日向の畜産を守っていくために。いい雌が残れば7年、10年間は大丈夫なんですよ。椎葉村あたりは非常にそういう、都農も手厚い支援をやっておるわけですが。 部長、本市について、再度、どのように考えていますか、お願いします。 ◎農林水産部長(児玉貴) 答弁にも触れさせていただきましたが、ただいま日向市においては養牛経営基盤強化対策事業の一環としまして、この4月から補助対象牛について適用範囲を拡大したところであります。 実績としましては、拡大枠で見られる牛が、4月から7月までの実績なんですけれども、5頭の同等だったということであります。これはまだ途中経過でございますので、年度末の検証によって、この事業が効果のあるものなのかということについて検証してまいりたいと考えております。 ◆13番(黒木金喜) 部長の答弁はわかるんですよ。しかし、それではいいものは残らないですよ。やっぱり根本的にもう少ししっかり考えて見直していかないとだめですよ。しっかりそのことは考えておいてください。 それから、現在、宮崎県から牛肉の輸出がされておりますが、大体35億円ほど輸出されております、特に香港とか米国に向けて輸出されておるわけですが。県内の牛肉処理場も外国に向けて非常に整備されております。EUに向けての輸出等も非常に期待できるということなんですね。 農業の中でも、この和牛系というのは非常に明るい作目ではないかと思っておるんです。今般、小林市では10月2日から4日にかけて全国和牛ハイスクールサミットinこばやしというのが開催されます。これはどういうことかというと、全国の高校生、23校300名が小林に集合しまして、和牛についていろいろ勉強会をやる、大会をやるということなんです。やはり人づくりの一環というふうに思うんですね。 本市の和牛振興についても、もう少しやっぱり力を入れていかないといけないじゃないかなという感じがするんですが、市長、どのようにお考えですか。 ◎市長(十屋幸平) ハイスクールの件につきましては、以前、小林市長からも伺っておりました。 畜産に関しましては、農業生産全体を考えますと、300億ちょっとですけれども、日向市の生産額としまして。その中で、養鶏が一番やっぱり多くて、7割近くあると思うんですけれども、それから、その次にまた牛ということになると思うんですね。 そうなってきたときに、飼養頭数が伸びて規模拡大しているという反面と、高齢者がふえてだんだん戸数が減ってきているというようなところを見ていきますと、しっかりとしたやっぱり経営基盤を安定化させることによって、後継者も育つのかなというふうに思っております。 その中で、日向市の産業構造とすると、やはり製造業が、この議会でもお話をさせていただきましたように、かなりウエートを占めているということもいろいろさまざまありますが、そういう方、この畜産においてもやはりしっかりと今頑張っていただいている方に対しましては、JA等と連携しながら支えていかなければいけないというふうには思っております。 ◆13番(黒木金喜) それでは、よろしくお願いしたいと思います。 次に、それでは、野生猿についてお尋ねしますけれども、野生猿はワイヤメッシュとか、電牧ではもうどうしようもないんです、上から飛び込んできますから。非常に深刻な被害状況です。特に早期水稲が今般やられました。お米まで食べるというのはびっくりしました。もう田んぼ1枚だめだとか、玄米で10キロほどとれなかったとか、非常に深刻な状況が続いております。 本市としては、野生サル被害対策本部設置というのがあると思うんですよね。これについて開催されておるのか、こういう非常に深刻な状況が続いておるわけですが、そのことは、部長、いかがでしょうか。 それから、GPSについてはわかりました。 あと、三重県の名張市あたり等ではサル新聞というのを出しておりまして、いろいろ地域住民に知らせているというような例もあるんですが、やっぱりなかではそんなことがと言いますけれども、東郷においては非常に深刻な状況なんですよ。部長、そのようなことで、野生サル被害対策本部、何か検討されているんですか。 ◎農林水産部長(児玉貴) ただいまサル被害対策本部ということでは開催はしておりませんけれども、現在、猿の対策については、担当の職員と、それから有害鳥獣捕獲班の協力で追い払い活動とか、あと、出没しているという付近の住民に対する啓発とか、そういったこともやっております。あと、囲いわなによる捕獲を去年も実施しており、今年度も引き続き設置はしておるところでございます。 御指摘の猿出没については、だんだんふえてございまして、昨年度が日向市全体で26件、今年度も現在で日向市域で7件出没しております。その被害についても拡大している状況でございますから、やっぱり個体数の制限というか、コントロールというのは必要かと感じております。 ◆13番(黒木金喜) 部長、生ぬるいですよ。捕獲金額も上げて、入郷、椎葉あたりはもう4万円も5万円も出しているじゃないですか。そして、やっぱり捕獲しないとだめですよ、射殺しないと。減らない。大変な問題になりますよ。東郷だけじゃなくて、街場まで出てきますよ、今度は。かみつき猿の関係でこれができたと思うんですけれども、これはもう少し真剣に取り組まないと大変なことになりますので、よろしくお願いします。 次に、消防長にお聞きしますが、ガソリンの関係については、農業等の影響はないということで答弁ありましたけれども、私たちも、あるいは林業の方も、いわゆるガソリンとか、混合油を買いにいきますと、名前を書かないといけないんですよ、一回一回ね。もう厄介なとみんな言うんですよ。それから、スタンドの皆さんも、余計な仕事だと言うんですよ。いつまで書いたのを保管するんですか。どうするんですか。虚偽の名前を書いてもわからないんですよね。何か本当にいいのかなと思うんですよ。影響ないと言いますけれども、農業も林業の方も影響がありますよ。どう考えていますか。 ◎消防長(吉村博) 今回の事件は、戦後最大の悲惨な殺人事件ということでネットに出ておりましたけれども、ああいう事件があると、犯行に、我々の許認可施設であるガソリンスタンドが販売元ということで、非常に我々も心を痛めたところでありますし、また、監督省庁の総務省、消防庁あたりも、道義的にもああいう通知をせざるを得なかったという背景があると思います。 ただ、現場においての支障は、それほど深刻な支障が現に出ているという、我々想像はしていなかったんですけれども、実務的には顔見知りの方がスタンドに買いに行けば、がちがちの指導ではありませんので、別に身分証明書を改めて確認する必要もないし、そういう場合はそこまでを求めているものではないということ。 それから、記録についても、我々が最初署内で議論をしたときには、今、POSあたりは自動的に購入者のIDから、それから日時、油種、油量、全てが詳細に記録をされているんですね。ですから、我々も特に様式を指定しているということはありません。ですから、様式的にはそういう必要な情報が、そういった犯罪に結びついた場面で提供いただければいいということですので、もう一度また販売、組合あたりを通じて、その辺のお話はしたらと思いますけれども、我々としてはそこまでがちがちのものは求めていないという認識でありました。 ◆13番(黒木金喜) わかりました。 特に地域の方はもう顔見知りなんですから。毎回書かなくてはいけないんですよ、名前を。それは厄介ですよ。もうわかっておるじゃないかと言うんだけれども、いや、決まりですからと言われるんですが、そのあたり、またひとつよろしくお願いします。 それでは、最後に、教育長にお尋ねしますが、山陰百姓一揆のことについて、こういう本が出されております。これは小林理教さんが出されたものなんですが、これは山陰組、いわゆる山陰村、坪谷村、下三ケ村、百姓逃散一揆の概要を述べて、牧水の里の夏祭りの主要行事である山陰百姓一揆の供養盆踊りを理解するために作成しましたということで、小林理教さんがつくられたものなんですね。非常にいいものです。ぜひ参考にしていただくとありがたいと思います。 実は夕べ、この盆踊り保存会の皆さんと夏祭りのちょうど反省会がきのうありました。その中で、やはり学校に出向いていって、やっぱり史実を伝えたい。それから、太鼓とか三味とか唄を伝えていきたいという意向があるんですね。そして、都農にも来年にぜひ行って盆踊りをしたいなという意向が強いんですよ。そのあたり、教育長、先ほどの答弁を聞くと、何か都農との温度差があるからできないというようなこと言いましたけれども、努力が足らんじゃないですか。お聞かせください。 ◎教育長(今村卓也) お話のように、来年ちょうど330年の節目の年かなというふうに思っておりますので、私たちも来年ちょうど国民文化祭等もありますので、そういった中でうまく取り込んで、市外、県外の方々も含めて、そういったPRができればというふうに思っています。 それから、御答弁でも申し上げましたけれども、東郷学園におきましても、6年生は総合的な学習の時間で3時間をかけて山陰百姓一揆に関する学習を行っておりまして、地域の方々にもおいでいただいて、詳しい出前授業というような形で、どれぐらいの分量でどれぐらいのものをお話しいただけるのかというのは、ちょっと私も詳細には把握しておりませんが、そういったことを少し膨らます形でいろんなほかのものも取り入れながら、踊りであるとか、音楽であるとか、太鼓であるとか、そういったものも取り入れることは可能だというふうに思っています。 それから、都農との合同イベントにつきましては、今、担当者レベルのどういう状況ですかという情報交換の中では、なかなか向こうもそういう前向きではないのかなというふうな温度を感じておりますので、少しそういった温度差があるように思いますというお話であります。今後、またそこはもう少し詰めていけるかもしれないなというふうに思っているところであります。 ○議長(黒木高広) 黒木金喜議員、残時間でお願いします。 ◆13番(黒木金喜) はい、わかりました。 最後に、市長、お尋ねしますが、観光パンフレット、いわゆる西城公園に百姓一揆の碑があります。日向市内にももう少しやっぱりこの百姓一揆があったということを広めていったらどうだろうかと、こういうふうに思います。 最後に、市長、いかがでしょうか。観光パンフレットに西城公園なんかも入れたらどうだろうと。 ◎市長(十屋幸平) 私も以前までは余りこの百姓一揆は存じ上げておりませんでしたけれども、インターネットとか、いろいろな文献、「小野田をさるく」というああいう碑がある西城公園のところに、ということで認識をさせていただきました。 観光パンフレットという、東郷版のが、きのうもちょっとほかの別なことでありましたけれども、そういう機会がありましたら、また検討させていただきたいというふうに思います。今ちょうど切りかえたぐらいのところなので、またそれをばっとやりかえるんではなくて、そういう時期が来ましたら、それぞれまた検討させてもらいます。 ◆13番(黒木金喜) じゃ、以上で終わります。 ○議長(黒木高広) 以上で、13番黒木金喜議員の質問を終わります。 これで、今定例会の一般質問を終わります。 以上で、本日の日程は全部終わりました。 あす13日は午前10時から本会議を開き、市長提出議案の審議を行います。 本日はこれで散会します。 △散会 午後2時11分...