日向市議会 2003-12-01
12月08日-02号
平成15年 12月 定例会(第6回) 議事日程 第二号 平成十五年十二月八日午前十時零分開議日程第一 一般質問(
個人)--------------------------------◯本日の会議に付した事件一、
一般質問-------------------------------- 出席議員(二十六名) 一番 甲斐敏彦君 二番 日高博之君 三番 柏田公和君 四番 黒木末人君 五番 溝口 孝君 六番 松葉通明君 七番 鈴木三郎君 八番 日高一直君 九番 黒木円治君 十番 片田正人君 十一番 鈴木富士男君 十二番 河野有義君 十三番 岩崎寿男君 十四番 甲斐誠二君 十五番 岩切 裕君 十六番 赤木紀男君 十七番 黒木敏雄君 十八番 黒木 優君 十九番 西村豪武君 二十番 松木良和君 二十一番 松本弘志君 二十二番 江並 孝君 二十三番 坂口英治君 二十四番 荻原紘一君 二十五番 那須和代君 二十六番 黒木万治君
-------------------------------- 説明のための当局出席者 市長 山本孫春君 助役 弓削哲郎君 収入役 黒木國衛君 総務課長 黒木久典君 職員課長 鈴木一治君 企画課長 後藤 明君 財政課長 林 雄治君
契約管理課長 萩原義仁君 市民課長 柏田利弘君
環境整備課長 渡部照男君
農林水産課長 黒木利幸君
商業観光課長 林田俊則君
港湾工業課長 黒木英信君 建設課長 田辺英雄君
都市計画課長 土谷次夫君
福祉事務所長 富山栄子君 教育長 宮副正克君 教育次長
土工冨志夫君 社会教育課長 山本正志君
社会体育課長 甲斐若治君
中央公民館長 兼文化交流 福井 實君
センター館長 行政管理室長 治田幹生君
日向サンパーク 温泉指導 木村孝太郎君
対策室長-------------------------------- 議会事務局出席者 局長 日高利夫君 局長補佐 中里光男君 議事係長 大久保雅登君 主査 柏田武浩君
--------------------------------
△開議 午前十時零分
○議長(甲斐敏彦君) ただいまから本日の会議を開きます。
--------------------------------
○議長(甲斐敏彦君) 日程に入る前に、当局から議案の訂正について発言の申し出がありましたので、これを許します。総務課長。
◎総務課長(黒木久典君) 議長のお許しをいただきまして、議案の訂正についてお願い申し上げます 議案第九十二号日向市・門川町・東郷町合併協議会の設置についてでございますが、当議案の別紙、日向市・門川町・東郷町
合併協議会規約(案)の訂正でございます。 議案書は二十ページでございます。当規約(案)の第七条委員の規定でございますが、第一項第二号及び第三号を、ただいまお手元に配付いたしました正誤表のとおり各三人を各五人以内に、各五人を各五人以内に訂正をさせていただきますので、大変恐縮でございますがよろしくお願いいたします。
○議長(甲斐敏彦君) 訂正は以上のとおりであります。 本件については、会議の議題となる前でありますので、議長においてこれを許可したいと思います。
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△日程第一 一般質問
○議長(甲斐敏彦君) 日程第一、一般質問であります。 質問は抽せんで決定した順番で行います。 また、今議会から質問時間は三十五分間となりましたので、念のため申し添えておきます。 本日は、
黒木優議員、溝口孝議員、
黒木円治議員、
日高博之議員の四名を予定しております。 なお、会議の進行状況によっては、一部の質問予定者の質問を明日に繰り下げることもありますので、前もって御承知おきください。 それでは、十八番
黒木優議員の発言を許します。
◆十八番(黒木優君) 〔登壇〕おはようございます。 平成十五年第六回
定例市議会一般質問の一番手として登壇いたしました。 まず冒頭に、遠いイラクの地においてテロの凶弾により、とうとい命を奪われた外務省の奥克彦大使並びに井ノ上正
盛一等書記官に哀悼の誠をささげ、謹んで御冥福をお祈りいたします。 それでは、早速通告書に従い質問させていただきますので、市長におかれましては、簡潔明瞭に御答弁をお願いいたします。 まず、一般質問として、市長の政治姿勢についてお尋ねいたします。 山本市長におかれましては、平成十二年三月三十一日、はえある第十四代日向市長に御就任されました。「とうときは出会い、美しきは和の心」、この言葉は山本市長の座右の銘であります。私が、その年の九月議会において、この壇上から市長のお人柄、パーソナリティーを知るよすがにとお尋ねし、伺った格言であります。 以来、人の出会いをたっとび、人との和の心を旨とし、誠実・公正な市政、清潔で透明な市政、民主的で開かれた市政を基本理念に、市政の最高責任者として、市民による市民のための個性豊かな
まちづくりに御努力、邁進してこられたところであります。その御労苦に対し深甚な敬意を表する次第であります。 そこで、この四年間の市政運営を山本市長御自身、どのように検証、総括されておられるのかお伺いいたします。 また、あわせて第四次日向市総合計画の具現化、さらには港湾、幹線道路、市街地再開発、
区画整理事業など多くのプロジェクトに加えて、日向市の将来に向け、進路を見きわめるべき百年の計である平成の大合併問題等々、枚挙にいとまない課題が山積する今日、来春任期満了を迎えられる山本市長におかれましては、次期においても市政運営を担う熱意、御意思があるのかどうか、市長の率直な思いをお伺いいたします。 次に、観光振興策についてお尋ねいたします。
本市観光協会につきましては、長年組織の見直しが懸案となっておりましたが、昨年ようやく会長職が公から民へ移行し、さらには各事業を所掌する専門委員会の設置など、新たな体制がスタートとし、一歩前進を見たところであります。その活動が大いに期待されるところであります。 しかしながら、観光協会の運営予算を見ますと、歳入総額のうち市の補助金が占める割合が十四年度の決算を見ますと六〇・八%、十五年度予算において七五・三%となっており、甚だ自主財源に乏しく、大変苦しい運営状況にあると言えましょう。 観光事業は、産業振興の分野の中で
サービス産業の重要なウエートを占めている観点から、本市の場合、特に行政の積極的な取り組み並びに奮起を痛感するところであります。 そこで、次の点について市長にお尋ねいたします。 一点、
観光ボランティア制度設置後の活動状況の実態と今後の課題をどのように掌握されておられるのかお伺いいたしたい。 二点、観光PR、ガイド活動に関して、市内の
タクシー業界あるいは任意の関係団体との連携、協力要請についてはどのように取り組んでおられるのか、その実態と考えをお示しいただきたい。 三点、
観光協会事務局について、現在の設置場所に異論を持つものであります。また、事務局正職員一人体制についても貧弱であり、この実情をどのように把握しておられるのか。その改善、解決に向けての指導、取り組みをお伺いいたします。 四点、
大阪近鉄バッファローズ球団の
日向キャンプがはや二十一年を経過した今日、その
受け入れ姿勢に陰りが見え、行政の熱意、意欲が伝わってこない現状にあります。球場の施設整備も含めたハード・ソフトの面の
取り組み状況と今後の方針をお示しいただきたい。 次に、
商工業振興策として、
日向地区中小企業技能センター及び併設された
日向地区高等職業訓練校の育成、支援についてお尋ねいたします。
中小企業技能センターの設置につきましては、山本市長が御自身、選挙公約の一つでもあり、鋭意その御努力が実を結び、喜びもひとしおのことでございましょう。ここに改めて
技能センターの落成をお祝い申し上げる次第であります。 私にとりましても、昨年五月十日に、山本市長から
日向地区中小企業技能センター検討委員会委員の委嘱状を受け、その間約十月、四回の
検討委員会協議の中で積極的に意見を述べさせていただいた経緯もあり、大きな喜びを感じている一人であります。 去る十月三日に、お披露目の落成式がとり行われたとのことでありますが、残念ながら案内もなく、私は先月、新装になった
センター施設を見学させていただいたところであります。六九八六・九四平方メートルという広大な敷地面積にそれぞれ目的に見合った機能を備えた建物の配置からして、九州管内でも比類のない実にすばらしい施設であると言えましょう。しかし、これからが正念場でありましょう。当該施設の管理運営については、この機を先送りすることなく、今こそ集中して行政の強力な指導・支援の必要性を痛感した次第であります。 そこで、次の点について市長にお尋ねいたします。 一点、新設オープンした
日向地区中小企業センター並びに移転併設された
日向地区高等職業訓練校に対する支援の状況と今後における育成、支援策をどのように考えておられるのかお示しいただきたい。 二点、
日向地区高等職業訓練校の移転跡の市有地の有効利用については、どのような考えを持っておられるのか。処分も含めたその方向性をお示しいただきたい。 次に、環境行政、
株式会社トクヤマの
岩石採取跡地についてお尋ねいたします。 まず一点目、
株式会社トクヤマの
岩石採取廃止届及び
採石業廃止届が受理されたのを受け、跡地の環境保全、保安対策については会社としても鋭意努力されてきたと思われますが、その状況と将来の見通しについて、環境保全の観点から課題はないかお伺いいたします。 二点目、
岩石採取事業廃止後のあの広大な跡地について、市としてその利用活用に係る検討をなされたのかどうか、その有無と有効利用の方向性をお聞かせいただきたい。 次に、
ウラン濃縮研究終了後の対応について、次の四点をお尋ねいたします。 一点、
ウラン濃縮研究終了に伴い、関連施設の撤去作業が完了した現状を踏まえ、現在継続して置かれている
ウラン対策専門委員及び
ウラン濃縮施設に関する連絡会議においては、どのような事務を処理されておられるのか、その実態をお伺いいたします。 二点、設備の撤去作業に伴い排出された
放射性廃棄物、実験に使用した器具類、建物内壁の
コンクリート剥離片などの保管状況は、現状のままで安全が保たれるのかどうかお尋ねいたします。 三点、建物の外壁や海水、大気、排水などの放射線量の測定結果に関する情報について、住民への開示と広報活動の実態をどのようになさっておられるのか、また今後どのように取り組まれるおつもりかお示しいただたい。 四点、
関連施設整備の撤去作業が完了した今日、一連の
測定調査研究はいつ終息するのか、しないのか。その見通し、見解をお伺いいたします。 最後に、道路行政、市道の整備と街灯の設置についてお尋ねいたします。 今回、私は市民生活に直結する利便性、安全性の確保を視点に置き、早急な対応が望まれる次の三路線に係る生活道路の整備及び街路の防犯灯設置について市長の英断を仰ぐものであります。 まず一点目、市道六八一号(古城ケ鼻一号線)の整備計画とその完成の見通しをお示しいただきたい。 二点目、市道二二一号(天神山線)の夜間における安全性を確保するため、特に
山下歯科医院から
文化交流センター、中央公民館前を通過して、国道三二七号までの間にぜひとも防犯灯の設置が必要であります。市長の御見解をお伺いいたします。 三点目、市道八号(草場大曲線)の夜間における安全性を確保するため、特に、
国内信販ビルから高見橋までの間、さらには国道三二七号までの中原地区の一部にぜひとも防犯灯の設置が必要であります。山本市長の御見解をお尋ねして壇上からの質問を終わります。〔降壇〕
○議長(甲斐敏彦君) 十八番
黒木優議員の質問に対する答弁を求めます。市長。
◎市長(山本孫春君) 〔登壇〕おはようございます。
十八番黒木議員の御質問にお答えする前に、不安定な情勢が続くイラクで殺害された井ノ上正
盛一等書記官のひつぎが昨夜
ふるさと都城の方に帰ってまいりました。しめやかに通夜が行われたわけでありますが、本日は御葬儀ということになっております。井ノ上正
盛一等書記官に哀悼の誠をささげ、安らかなる御冥福を心からお祈り申し上げるものであります。 それでは、早速ただいまの質問に対する御答弁を申し上げますが、まず市政運営についての四年間の総括についての御質問でございます。 私は、市長就任以来、市議会を初め、市民の皆様の温かい御理解と御支援を賜りながら、誠実・公正な市政、清潔で透明な市政、民主的で開かれた市政を基本理念として、だれもが住んでみたくなる
まちづくりの実現に向かって、市民の皆様の声を市政に最大限反映させながら、市民福祉の向上と市勢発展のために誠心誠意取り組んでまいりました。 特に、平成十三年三月に策定いたしました第四次日向市総合計画に沿って、計画的な
まちづくりを進めてまいったところでございます。 まず、市民による市民のための市政を実現するために、百人委員会を設置し、本年二月に
パートナーシップ協定も結びましたが、これにより、市と市民との信頼関係が確立され、公民協働による
まちづくりのより一層の推進が図られるものと考えているところでございます。 また、県北住民の悲願であります
東九州自動車道の門川・西都間が、さきに国土交通省が公表した
高速道路整備区間のうち、未整備七十区間の総合評価でAグループに入るなど高い評価を受けたところでございます。 しかしながら、公団民営化の動きが活発化しておりますので、国の責任において一日も早く整備が図られるよう
九州横断自動車道延岡線の整備とあわせて、さらに強く要望してまいりたいと考えております。 また、
主要幹線道路である国道十号の塩見大橋から平岩までの三キロ区間の拡幅工事が事業化され、このうち塩見大橋から日知屋・財光寺通線まで事業着手されており、その他国道三二七号の
バイパス工事や地域の幹線道路も順調に整備が進んでいるところでございます。 また、本市の貴重な財産であります
重要港湾細島港は、
コンテナヤードの整備やガントリークレーンが設置され、さらに静穏度対策といたしまして、南沖防波堤や北沖防波堤の建設工事が着手されるなど、より利用しやすい港として一段と港湾機能の充実強化が図られているところでございます。 あわせて、
社会経済情勢の大変厳しい中でございますが、新たな雇用の創出を図るための施策を推進するとともに、細島港を初めとして、本市の優位性をPRしながら積極的な
企業誘致活動にも努めてまいったところでございます。 また、
中小企業育成振興のため、技能者養成は極めて重要なことと
日向地区中小企業技能センターを設置いたしましたが、このことにより、中小企業の優秀な人材や技能者の養成及び技術の高度化が図られ、地域経済の活性化と発展につながるものと考えております。 また、居住環境の整備として、
財光寺南地区、南町地区等の
土地区画整理事業や
細島東部地区住環境整備事業に取り組んでおりますが、財政の厳しい中で地権者の皆様方の御協力を得ながら、順調に進捗を見ているところでございます。 特に、日向市駅
周辺土地区画整理事業につきましては、魅力的なにぎわいのある
中心市街地を目指し、鉄道の高架事業や
商業集積整備事業と一体になって総合的な
まちづくりを進めているところでございます。 鉄道の
高架化事業は平成十八年度の完成を目指し事業が着手され、十街区においては、協同組合による
パティオ事業の完成、駅の西口正面になります八街区におきましては、協調建てかえによる飲食業等の店舗とともに、共同駐車場が整備され、今月十八日に完成式が行われることになっております。 これらの進捗により、
中心市街地のより一層のにぎわいが創出され、商業の活性化が促進されることと期待をいたしておるところであります。 また、環境問題が地球規模で言われている中、日向市
環境基本条例を制定し、本市の良好な環境の保全及び創造についての基本理念を定めましたが、今後の本市における環境施策の柱となるものと考えているところでございます。 さらに、地震による津波や台風等の災害から市民を守るために、同
報系防災行政無線を市内沿岸部に設置し、防災対策の充実強化を図ったところでございます。また、職員の防災意識の向上や
自主防災組織の拡大、消防団の活性化にも努めるなど、防災体制の確立に向けて取り組んでまいったところでございます。 また、近年の社会現象でもあります
少子高齢化への対応が重要な課題となっておりますが、これらに対する取り組みとして、日向市ふれあい福祉バス(
日向ぷらっとバス)の運行を開始いたしましたが、高齢者の社会参加の促進はもとより、バス路線のない地域の方々の利用など幅広い活用をいただいているところでございます。 さらに、平岩ふれあい館を設置し、高齢者の健康増進、
介護予防事業等の推進も図ってまいったところでございます。 また、ノーマライゼーションの理念のもとに、各公共施設の
バリアフリー化に努めるなど、障害者等にやさしい
まちづくりに向けて、あらゆる角度から取り組んでまいったところであります。 なお、公約にも掲げておりました
小児夜間急患センターの二十四時間化につきましては、小児科医師の不足という大変厳しい中ではありましたが、開設時間の一時間延長が確保されたところでもございます。今後も引き続き二十四時間化の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 また、廉価な
輸入農畜産物の増大による価格低迷や、専業農家の減少、従事者の高齢化等、農林水産業を取り巻く環境の大変厳しい中、農林漁業者の経営安定化のための経営規模の拡大や若者の定着化を目指し、新山村
振興対策等農林漁業特別対策事業、環境と調和した
畜産経営推進緊急対策事業等の各種施策を推進してきたところでございます。 また、スポーツ及びレクリエーションの施設として、お
倉ケ浜総合公園内に
全天候型運動施設サンドーム日向が完成いたしましたが、市民の交流の場として、また健康づくりの拠点として、既に幅広い利活用がなされているところでございます。 その他、小・中学校の大
規模改修事業、
大王谷コミュニティセンターの設置と児童クラブの創設、日向市
男女共同参画社会づくり推進ルームさんぴあの開設、
市指定有形文化財関本勘兵家住宅の開館、人権尊重の理念を重視した施策の展開など、ハード・ソフト両面にわたり、各種施策に積極的に取り組んでまいったところであります。 以上これまでの取り組みの一端を申し上げましたが、冒頭に申し上げましたように、第四次日向市総合計画に沿って、福祉の充実、産業の振興、都市基盤の整備、教育・文化の充実、行財政の効率化など、行政各般にわたり市民福祉の向上と充実を目指し、均衡ある
まちづくりを進めてまいったところであります。 このような中にあって、昨年、
日向サンパーク温泉施設「お舟出の湯」におきまして、
レジオネラ症集団感染事故が発生し、被害者の皆様方を初め、市民各位に多大なる御迷惑と御心配をおかけしたところでございます。亡くなられた方並びに遺族の方々、また被害に遭われた方々に対し、ここに改めて衷心より深くおわびを申し上げるものであります。 市民の健康増進を第一の目的として設置した公の施設において、第三セクターに管理を委託していたとはいえ、このような事故が発生したことは極めて遺憾であり、痛恨のきわみでございました。 今回の事故については、私を初め、全職員が教訓としてしっかり受けとめ、二度と同じ過ちを繰り返すことのないよう、危機管理の構築を図ってまいりたいと存じます。 事故発生以来、被害者の救済を最優先に、その対応に全力を傾注してまいりましたが、その後、市民の貴重な財産である温泉施設を再開することができ、被害者の救済と同様に、私に課せられた重大な責務であるとの強い決意のもとに、議員各位を初め、多くの市民の方々からの御意見・御提言等を伺いながら、また県の指導を賜りながら、施設の改善に向けて取り組んでまいったところでございます。 このような経緯を踏まえ、本定例会の初日にも御報告いたしましたように、十一月十三日、約一年四カ月ぶりに温泉施設の再開の運びとなったところでございます。 施設の再開はいたしましたものの、失われた信頼をいかに回復していくか、経営面はどうなるのかなど、たくさんの課題を抱えながらのスタートであります。安心・安全な温泉施設として、利用者の方々から認知していただくまでには大変厳しい道のりであると覚悟いたしておるところであります。 しかしながら、
サンパーク温泉は、
日豊海岸国定公園内に位置し、立地条件に恵まれた本市の貴重な財産であり、また既存の施設や道の駅日向との相乗効果も期待できるところでございます。 このたびのことは、私のこれまでの長い政治生活の中で初めての経験でありましたが、多くの方々に支えられ、励ましの言葉をいただきながら、これまで頑張ってくることができたと思っております。ここに改めて深く感謝申し上げたいと存じます。 次に、任期満了後の次期の決意ということでございますが、私は、先ほども申し上げましたように、この四年間市民福祉の向上を目指し、市民参加による
まちづくりを積極的に推進してまいりました。御高承のとおり、この間
社会経済状況は大きな変貌を遂げており、さらに
地方分権改革が本格的に進展していく中にあって、地域の特性を生かした個性豊かな
まちづくりが求められているところであります。 そういう中に
少子高齢化、環境問題、情報化の進展など、多様化・高度化する
広域的行政課題の対応、国・県の危機的な財政状況など、地方自治体を取り巻く環境は非常に厳しいものがございます。 本市といたしましても、日向市・門川町・東郷町の合併問題、鉄道高架を含む
中心市街地の活性化、細島港の利用促進、温泉の再開に伴う経営の安定化など、本市の将来にかかわる大きな課題を抱えております。これら当面する課題に積極的に取り組み、さらなる市民福祉の向上を目指しながら、市勢発展に微力を尽くすことが、これまで支えていただいた市民の皆さんへの御恩に報いることであり、政治家として私に与えられた務めでないかと考えております。 したがいまして、次期選挙に市民に信を問う覚悟であることをはっきり申し上げておきます。 次に、観光ボランティアガイド制度設置後の活動状況の実態と今後の課題についてでございますが、日向市・歴史観光ボランティアガイドの会は、日向市観光協会の事業として本年七月二十八日に二十三名の会員をもって結成されたところでございます。 活動状況についてでございますが、七月から翌年一月までの七カ月間に十五回の学習計画を立て、自主学習、現地研修、先進地視察により研さんを重ねて、ガイド養成に取り組んでおりますが、年明けから試験的に実践ガイドとしてアクションを起こすことを予定しております。 今後の課題としては、実際に観光客に説明できる情熱のある人材の育成、会員相互の連携によるボランティアガイドの質の向上と継続が課題ではなかろうかと考えているところであります。 次に、観光PR、ガイドに関して、市内
タクシー業界、任意の関係団体への協力要請、連携についてでございますが、観光協会と連携しまして観光協会の会員となっていただいて協力をお願いしているところでございます。また、今回の観光ボランティア事業につきましても、説明申し上げまして御理解、御協力をお願いいたしているところでございます。ガイドマニュアルが完成いたしましたなら、
タクシー業界、関係団体にもお配りし、それぞれがガイドとして活用していただきたいと考えているところであります。 次に、
観光協会事務局についてでございますが、御案内のとおり、事務局の設置場所につきましては、現在、商業観光課内に所在しておりますが、鉄道高架下の有効活用に関する協議の中で、公共的施設の活用として観光案内所が検討されているところでございます。市といたしましても、観光案内所を兼ねた事務局の移転が望ましいと考えているところでございます。 また、本市観光振興のためには、本市及び東臼杵南部広域圏の観光の拠点としての観光案内所が不可欠であると認識していますので、今後とも協会への支援を進めるとともに、連携を図りながら、観光振興に一層の力を入れ取り組んでまいりたいと考えております。 事務局体制につきましては、現在の事務局長と臨時職員一名により運営をし、市職員と連携をとりながら取り組みを行っております。協会の事務につきましても、広範囲にわたり煩雑化することから、移転を機に充実を図れるものと考えているところでございます。 次に、
大阪近鉄バッファローズ球団の
受け入れ姿勢についてでございますが、これまで日向近鉄協力会と連携しまして近鉄球団とソフト・ハード両面について、キャンプ前、キャンプ中、キャンプ終了時、シーズン中等、協議を重ねながら取り組みを進めてきたところであります。 今秋期キャンプはアメリカ・フロリダ州等でキャンプを行った関係から日向市でのキャンプはありませんでしたが、二〇〇四年春季キャンプは二月一日から二十九日の日程で行われることになっております。同球団の受け入れ態勢につきましては、今後とも日向近鉄協力会と連携しまして、近鉄球団と十分協議を行いながら取り組みをさせていただきたいと考えておるところであります。 次に、
日向地区中小企業技能センターの育成・支援についてでございます。
中小企業技能センターの管理運営につきましては、日向地区職業訓練会にお願いいたしているところでございますが、新たな財政につきましては、制度の活用等について今後検討してまいりたいと考えております。 なお、
日向地区高等職業訓練校につきましては、従来どおり負担金を交付してまいりたいと考えておるところであります。 次に、
日向地区高等職業訓練校の移転跡地についてでございますが、この跡地につきましては処分する方向で検討しているところでございます。 次に、
株式会社トクヤマの
岩石採取跡地についてでございます。 まず、跡地の環境保全・保安対策については、この土地が放置されることによる災害等を防止するとともに、緑化復元を図ることとして、平成十五年一月三十一日付、日向市と
株式会社トクヤマとの間で覚書を取り交わしたところであります。この中で人が当該地区内に立ち入れないよう危険防止設備を設置することと、定期的な巡回点検を行うことなどを規定しているところでございます。また、現在地元の方を土地管理人として定期的に土地の状況について情報を得ることといたしております。 次に、跡地の利活用についてでございますが、当該用地は市街地に近接して百二十八ヘクタールという広大な一団の土地であります。現在のところ、具体的な利活用の計画はございませんが、将来何らかの事業計画の種地としての貴重な土地であると考えております。 このような趣旨から、
株式会社トクヤマがこの土地を第三者へ譲渡しようとする場合は、事前に日向市に協議をする旨覚書の中で規定しているところであります。 次に、ウラン濃縮研究施設についての御質問でございますが、研究は既に中止されており、文部科学省からの検査も終了しております。これを受け、研究施設内にあった機器類を含め、廃棄物はすべて施設から撤去し、施設内において汚染の可能性のあったコンクリートにつきましても、すべて削り取る方法で除去し、それぞれドラム缶やビニール袋にこん包され、貯蔵施設において保管されております。 現在は実験が終了し、研究施設から貯蔵施設へ移行していることもあり、旭化成から協定書の見直しについての要望が寄せられているところでございます。 このため、平成十五年三月六日、
ウラン対策専門委員会を開催し、協定書、今後の施設の管理、監視体制についての検討を行い、平成十五年度の測定計画を決定しましたが、協定書及びこれに伴う覚書については、協定の当事者である宮崎県、日向市、門川町、旭化成で協議することとしております。 一方、日向市としての対応を定めるため、庁内で日向市ウラン濃縮研究施設に関する連絡会議を開催し、研究施設から貯蔵施設へ移行しているとしても、廃棄物がそこにある以上は、市民の安全を最優先に考えるべきであることから、従来どおりの対応で監視していくことを確認したところでございます。 なお、この協定書の中において、旭化成が住民に対して広報活動に努めるものとしておりますが、住民が安全性への正しい理解を得るためにも、情報の公開も含め、旭化成に対してより一層の努力を求めていきたいと考えているところであります。 次に、市道六八一号古城ケ鼻一号線整備計画完成の見通しについてでございますが、本路線は、平成十一年度より事業に着手しており、現在計画延長二百十五メーターのうち、百五十五メーターが完成しております。残り六十メーターについては、県営古城ケ鼻団地内の南側を通過するため、現在宮崎県日向土木事務所と用地、補償等について協議中でございますので、協議が整いましたら、平成十六年度には完成したいと考えております。 最後に、防犯灯の設置についての御質問でございますが、議員御指摘の市道二二一号線及び市道八号線につきましては、幹線通学路でもございますので、現場調査の上設置してまいりたいと考えておるところでございます。 以上でございます。〔降壇〕
◆十八番(黒木優君) 御答弁ありがとうございました。 かなり時間をかけて四年間の総括を述べていただきました。改めて多くの事業進捗、実績の中で、中には七名の犠牲者を払われた痛ましい痛恨のきわみである事故がありましたけれども、その間の市長の御努力に改めて敬意を表する次第であります。 市長におかれましては、大変おこがましいですけれども、幸せな方だというふうに私は思っております。と申しますのは、なぜかと申しますと、役所に非常に精鋭ぞろいの職員がおりまして、頭脳集団と言われる方を擁していらっしゃるんですけれども、これらをやはりフルに活用されて、市長は昔で言えば将軍であられますので、ホトトギスの例えではございませんけれども、鳴くまで待つだけでなくって、鳴かなければ鳴かせてみる、そういう御努力も市政運営には必要でないかということを常々私は思っておるところです。 どうぞひとつそういう意味で職員の活用、生かし方を常に市政運営の念頭に置いて取り組んでいただきますことを、これは私の熱い願望でございますので、御答弁は要りません。 観光協会のボランティアですけれども、よくわかりました。そこで、ボランティアの二十三名の方が今一生懸命研修を積まれており、その努力に敬意を表するわけでございますけれども、私は、ここで日向市の史談会というのがございますが、その方々にはどういう呼びかけとかアプローチをなさっておるのかなということを常々思います。あのメンバーの方々は非常に歴史にも文化的にも詳しいメンバーでございまして、即戦力になる方ばかりだというふうに私は理解しているところです。どうぞそこあたりも御検討いただきますならば大変日向市のガイド制度にまた一つの大きな拍車がかかるんではないかということを考えます。 それから、
タクシー業界におかれましては、ボランティアガイドの制度を立ち上げるときには御案内が確かになされたようでございますけれども、次回以降は何も御連絡がなくて、ナシのつぶてだということも聞き及んでいるところです。市長、壇上から御答弁いただきましたように、やはり私は市内の
タクシー業界は、これこそ表裏一体で切っても切れない観光行政の大きなかなめだというふうに考えておりますので、御答弁のとおり、今後とも懸命に連携を密にして取り組んでいただきたいということを考えてます。 市長、史談会等の活用についてはどのようにお考えになっているか。ボランティアの充実のためにひとつ御答弁をお願いいたしたいと思います。
◎
商業観光課長(林田俊則君) 観光ボランティアガイド、史談会への呼びかけということでございますけれども、これは観光協会で平成十四年度から観光ボランティアガイドを育てたいということで取り組んでおりまして、結成の前に会長さん等にお願いしまして集まっていただきまして、ガイドの募集といいますか、つくるのに御協力をお願いできないかという相談をしております。それから、ことしになりましては、実際に二十三名の方が研修しておるわけですけれども、その中で日向市の歴史ということで、史談会の会長さんに二時間ぐらい講演をお願いしまして勉強いたしているところでございます。今後についてもまた研修の中でぜひ御協力をお願いしますということで、常に史談会とは協力といいますか、お願いしながら、今後マニュアル策定もございますので、その段階でもまたお願いしたいというふうに思います。 以上です。
◆十八番(黒木優君) 確かに呼びかけとかお願いはするということですけれども、相談とかアドバイスを受けるんでなくて、私は時間的に余裕のある方がいると思うんです。即実践の方に、実践部隊として参画いただくということも御検討の余地があるんではないかということを考えてます。ひとつ所管課長の林田課長、頑張って取り組んでいただきたいというふうに考えます。 さて、事務局の体制ですけれども、今、専用の電話が電話帳を見ても掲載がありませんし、そしてホームページも「日向市さんは観光協会を立ち上げてないですね」ということで、「いや、そんなことはないはずです」と、私は簡単に返事したんですけれども、実際調べてみますと、確かにそのようなことでありますので、鉄道高架化の事業の完成後には、市長から御答弁ありましたが、しかるべく体制で、しかも協会の内部充実に図られるということですから、期待を申しておりますから、ひとつ高架の完成を待つんではなくて、移転、移動する計画があるならば、今のうちに内部体制を十分に固めておく必要があるのではないかということを考えます。そこらあたりは課長としてどのように考えていらっしゃるか、補足がありましたらお願いいたします。
◎
商業観光課長(林田俊則君) 観光協会の事務局体制につきましては、先日県内九市の商業観光担当課長会がございまして、その中で議題としても出されまして、観光協会というのがどこも自主財源がないということで仕事が煩雑になっているということで、これは日向市ばかりではなく、県内各市も観光協会の充実というのが課題になっているようでございます。 実際、仕事の範囲というのも行政が行う部分、観光協会が行う部分というのが明確な線引きというのがございませんで、非常に難しいところなんですけれども、積極的に取り組んでいくためには充実が必要かなということで、今後の課題ということで、これは真剣に考えなければならないというふうに思います。 以上です。
◆十八番(黒木優君) 日向市の観光施設、それから行政は今の点としてはかなりの充実をみておりますので、これが線となり面となって日向市の目玉を形成されるように御努力いただきたいと考えます。 さて市長、近鉄のキャンプ関係ですけれども、よくちまたで市長のお考え、思いが近鉄のフロントに直接正確な情報としてつながらないんではないか。つながっていないんではないかというような声をよく聞くんです。そこあたりは市長として、そういう声に対してどういうふうにお考えになりますか。
◎市長(山本孫春君) ただいまの質問にお答えいたしますが、私もちょうど就任当時、皆様御案内のように近鉄は宿毛市か、あるいは沖縄の浦添市の方にキャンプをかえるんではないかと、こんな情報が一番最初に伝わってまいりました。そこで延岡からこちらにキャンプをするときには産婆役をいささか務めさせていただいた経緯もありましたし、そこらあたりのことも早速近鉄球団の方に参りまして、当時の球団代表藤井賢三さんですか、率直に申し上げましたところ、そういう市長が誕生した直後に私たちが日向のキャンプ地からほかの場所に行くというわけにはいかん。さらには八年ぐらいかかって申しておりましたドームの雨天練習場の関係、これらも一向に何らかの方向性が示されないということであったものですから、御案内のように、突然ああいったサンドーム日向を建設させていただきまして、条件整備、少しでも近鉄さんにこたえたと、こういういきさつもあります。 そこで、球場の方の関係の整備が近鉄球団の方からありました。ところが、昨年七月のあの痛ましいレジオネラ集団感染事故の関係等で、そちらの再生、再開を目指すということが大事であるということで議会の皆さん方の御理解もいただいて改善計画等の予算を措置させていただくと、そんなことで一億四千百五十万円という温泉の改善予算、それらで球場の整備がおくれたと、このようなこともありますけど、近鉄との関係については、私は深い信頼関係があるので、いささかも動揺するものではないと、このように思っておりますが、今回宿毛市の方がダイエーさんが宮崎にキャンプということで、ずっとあそこの方は条件のいい場所なものですから、各球団キャンプしておりましたけど、すべてが撤退したということで、今回四選を果たされました橋本大二郎知事まで近鉄球団の方に来て、ぜひ宿毛市のキャンプをというようなこともあったようです。そんな話もざっくばらんに球団代表とも話しておりますから、私はいささかも信頼関係は薄れるものではないと、このように信じております。 以上です。
◆十八番(黒木優君) 市長の御答弁ありがとうございました。 私もその質問をしようと思ったやさきに市長が先取りされましたが、十年度で球場の整備計画等もできて、ある程度の五億三千万円程度ですか、事業費の算出がされまして、今おっしゃった痛ましい事故のために先送りということでありますけれども、実際に整備の当初の計画で十六年度以降整備の計画をやるおつもりがあるのかないのか、そこをひとつお聞かせいただきたい。
◎市長(山本孫春君) 球場の整備計画については、これは市民のスポーツ振興という立場からも極めて重要な課題でありますし、近鉄が本市にキャンプする限りはオープン戦でも、ぜひ県北の皆さんたちを対象に実現させたいと、こんな気持ちもありますし、なかなか財政状況も御案内のとおりでありますから、そういった財政状況等も十分考慮しながら、このことについては前向きに努力もしてみたいと思っておるところであります。 以上です。
◆十八番(黒木優君) 球場整備については前向きに検討していくという御決意がありましたが、四国からはプロ球団がすべて撤退したと、そしていかにして誘致するか必死で、使用料をただにしてでも誘致運動に一生懸命、躍起になっておるということを聞いております。その実、来年は近鉄バッファローズの二軍が高知市でキャンプを張るということが決定しておりますが、その結果いかんでは日向市の球場の整備の状況と高知市の球場の整備が比較検討されるでしょうが、先にゆゆしい条件というか、事象が起こってくるんではないかなということを私は危惧するわけです。何も近鉄バッファローズの
日向キャンプを何が何でもという持論は持っておりません。そういう意味では、やはりキャンプの受け入れについては、市挙げて危機感を持って今後対処する必要があるというふうに考えるんです。 市長もそういうお気持ちでしょうけれども、まず市長にかわった受け入れの窓口がある程度責任を持ったやりとりができる人的整備が必要ではないかということを常々痛感しておりますが、市長そのあたりいかようにお考えでしょうか。
◎市長(山本孫春君) お答えいたします。 長い--長いと言っても二十一年ですけど、延岡からこちらにキャンプを張るようになって、その間近鉄球団の皆さんたちも日向の多くの皆さんと人間的なつながりというのもあるわけなんですから、そういった面で私は日向近鉄協力会の皆さん、すばらしいメンバーが名前を連ねております。こういった皆さんと一緒になって今後もキャンプを継続していただけるよう最大限の努力をしたいと思っております。 以上です。
○議長(甲斐敏彦君) ここでしばらく休憩します。
△休憩 午前十時五十九分-------------------------------
△開議 午前十一時九分
○議長(甲斐敏彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。
◆十八番(黒木優君) 市長、こだわりますけど、野球場の整備の所管課が非常に不明確なんです。関係課に訪ねていきまして足を運びますと、「いや、うちではない、このことはあちらです」、ああですわ、こうですわと、どうも庁内で連携というか、調整がなされてない。所管課はどこというふうに位置づけたらいいか、それをひとつお答えいただきたい。
◎市長(山本孫春君) ただいまの十八番議員の質問は大変大事な問題であります。実は御案内のように、近鉄キャンプの問題になりますと、商業観光課が窓口になりますし、いわゆる観光振興ということにつながってまいります関係から、スポーツ振興ということからすると社会体育課、さらにはあそこ全体、都市計画の整備も進めていかなくてはなりません。御案内のように昨年七月に公園区域の見直し等もお願いしたところでありますが、そういった面からしますと、やはり本筋は社会体育課がしっかり所管するということで、そういった各課の連携調整をするのが企画調整の方でやっていただくと、こういう運びにしたいと思っておるところであります。 言われてみますと、今まで本当に漠然として商業観光課に行けば、「いや、それはうちの方は総合計画の中の企画関係で総合調整いただかなければいかん企画だ」というようなことになるでしょうし、企画に行きますと、それはもうスポーツ振興というせっかく総合運動公園として位置づけているんだから、その中の野球場ということで整備をすると、こんなことになるのが筋だと思ってますので、そういうように庁内体制の整備に努めていくことをお約束いたしておきます。 以上です。
◆十八番(黒木優君) 明確な御答弁--明確というか、やっと出てきたんですけれども、ありがとうございました。 プロ野球の球団のキャンプは非常に先行きが不透明で、どうも私には気がかりなんですが、そこで市長はやる気があると。しかしながら、財政面で非常に苦しい、お金がないということになりますと、いつまでもずっと先送り、先送りをせざるを得ません。これは当然のことでしょうけれども、こういう状況は日向市だけにとどまったことではございませんで、どこの自治体でもそういうハード面での措置がなかなか厳しいということは承知の上でございますけれども、市長、ここあたりで私はプロ野球球団の受け入れもさることながら、もっと門戸を開いて、今少しやっていらっしゃいますほかの学生、一般のスポーツ関係のグループの受け入れにもっと力を入れて、将来日向市の情報発信、観光PRにも非常に役立つと思いますから、そこらあたりで発想の転換というのは市長ありませんか。
◎市長(山本孫春君) 全く同感です。率直に申し上げます。ただ近鉄球団も大事にしていきますけど、やはりこれは健康で明るい市民を育てていかなくてはならん。そういった面からしますと、スポーツ振興に私は力をそれなりに入れてきたと思っていますが、やはりいろいろなスポーツ、イベントがあります。サッカーだとか、野球にしてもしかりですが、そういった例えば大学あたりのスポーツクラブあたりを誘致しまして、年間四季を通して一番条件のいいときにそういったスポーツグループと提携しながら、安い料金で日向市に滞在していただき、そしてしっかり地理的条件のいい場所で技術力の向上に努めていただくと、そういう取り組みをすることによって、その経済効果もまた大きなものがあるんですから、そういった面にこれから少し力を入れていこうと、そんな気持ちを現時点で持っております。 ただ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・延岡がだんだんと厳しい試練に立たされた経緯もありますが、そんなときに日向市では複数企業立地の議決を議会でいただいたことがあります。そんなことの経緯もありますから、ぜひ多くのスポーツ団体に対する日向誘致、宮崎県の方ではスポーツランド宮崎づくりということを言ってますが、日向市でもそういう発想を取り組みたいと思っております。
◆十八番(黒木優君) ありがとうございました。次に進ませていただきます。
中小企業技能センターですが、受託された訓練校の方は大変施設が立派であり、またどのように今取り組んでいいか、非常に暗中模索、言葉は悪いかもしれませんが、路頭に迷っていらっしゃるような、非常に不安と、これは困ったもんだわということを正直ぽろっと所長の口から聞きました。なるほどなと思います。だから壇上で私質問申し上げましたように、長い時間かけてではなくて、一年間なら一年間、あけて三月まででもその方向性を、まだ事業の活動も動いておりませんが、そこあたりをひとつ集中して指導されないと、いいものはつくったけれども中身云々ということにならないようにひとつ所管課を中心に頑張っていただきたいというふうに考えますが、ひとつそういうことは三月一日にオープン以来実施されておるのかどうか。足を運んで悩みとか、先行きどうしようか、どのようにすればいいのか、本当に素人の考えで実際わかりませんというような言葉が出ますので、そのように所管課はそれを受けとめて今どのようにやられておるのか、御答弁を課長からでも補足いただきたいと思います。
◎
港湾工業課長(黒木英信君)
日向地区中小企業技能センターにつきましては、黒木議員の方も検討委員会の方で十分いろいろと御議論をいただいたところでございます。そういった経緯を踏まえまして十月一日に北部高等技術専門校の跡地を
中小企業技能センターということで開設したところでございます。 一名の指導員の方にお願いしているところでございますが、職業訓練会に付加価値をつけるということで
技能センターを開所したところでございます。 議員言われますように、まだ開設したばかりでございまして、今いろいろカリキュラムを検討しているところでございます。開設が年度途中でございましたので、まだ今から十六年度に向けてカリキュラムの構成を行っているところでございますが、幸い県北地区に延岡地区の職業訓練センターというのがございます。そういったところと連携をさせていただきながら、訓練会員の会員はもちろん、一般市民の方々も含めた技能習得の場ということでいろいろと研究させていただいているところでございます。 あわせまして、いろいろな認定試験とか、そういったものがございます。認定講座とか、そういったものについてもただいま研究しているところでございます。 以上です。
◆十八番(黒木優君) ありがとうございました。 短期間勝負でひとつ方向性をアドバイス、指導をいただくようにお願いいたします。そして、この施設は日向市の教育の行政をつかさどる宮副教育長にもぜひ案内して、あの施設を篤と見ていただくということも要望しておきたいというふうに考えます。 それから、跡地の活用につきましては処分の方向でというお答えがありました。よくわかりました。当然のことながら、恐らく隣接する企業が相手方であろうかなと想像するわけですけれども、今ここで御答弁は要りませんけれども、ただ、もう既に境界のブロック塀が開かれてクラシャランが敷きつめられて、従業員の車が相当駐車しておる状態があります。あの辺の事務手続はしかとやっていらっしゃるのかなということをちょっと感じたわけです。いかに大きな企業でも小さな中小企業でも、そういう面は行政ですから、その事務処理にはちゃんとした書面でもって手続を踏まえて処理していかないと、こういうことはやはり行政が範を垂れないといけないんではないかなということを感じましたので、御指摘をさせていただきたいというふうに考えます。 それから、トクヤマはよくわかりました。ただ、岩石の搬出のための直に立て坑がありまして、横のは閉塞しておるということですけれども、あれは完全に埋めてあるのかどうか。横のトンネルは不可能でしょうけれども、足を運んでみますと、立ち入りができなくてつぶさに見られませんでしたけれども、そこらあたりをお願いしたいと思います。 また、貯水池につきましては、有刺鉄線で荒れておりますけれども、非常に生態系の面でも価値のある利用の仕方も考えられるんではないかということを考えますが、所管課としてどのように考えていらっしゃるか、御答弁がありましたらお願いしたいと思います。 それから、ウランですけれども、御答弁はよくわかるんですが、このウランの保管、貯蔵施設の位置づけが、日向市の地域防災計画の中ではどのように位置づけをなされてあるのか、そこをお尋ねしたいと思います。
◎
環境整備課長(渡部照男君) トクヤマ跡地の池類についてですが、これは私もトクヤマの方にできれば撤去できないのかということをお尋ねしたんですけれども、やはり大雨時の水の突出、これを避けるためのダム、貯水と、それから汚泥の沈殿ということを目的にしばらくは置いておきたいという御返事でございました。
◎総務課長(黒木久典君) ウラン濃縮研究所に係る地域防災計画との関係でございますが、これについては一つの企業のそういった施設が設置しているわけでございますが、防災の計画の中には盛り込んではおりません。
◆十八番(黒木優君) 総務課長から御答弁いただきましたけど、盛り込んでないからどのように位置づけがなされておるのかなということをお尋ねしたわけです。 非常に目に見えない危険物で、だれも視覚的にはわからないんですけれども、それだけに企業の責任において将来安全保管はするということになっておるんですけれども、あの地は非常に液化現象による危険性の高い、環境アセスでも防災アセスでも位置づけがなされておりますが、なぜあの施設が地域防災計画の中で一言もうたってない、触れられていないところに私はちょっと疑義を感ずるわけです。聞くところによりますと、来年の半ばには日向事務所が閉鎖されると。そうなりますと、ますますもってあの建物は迷惑施設、いわゆる負の遺産ということになりかねますが、どのように対応されるのか御答弁をお願いしたいと思います。
◎総務課長(黒木久典君) この施設については、先ほど市長が答弁申し上げましたが、やはり現在設置しております
ウラン対策専門委員会、何しろ日向市ウラン濃縮研究施設に関する連絡会議等々がございまして、いわゆる一般の起こるか起こらないかわからない防災以上に意を払って、例えば研究施設から貯蔵施設へ移行しているとしても、廃棄物がそこにある以上は、市民の安全を最優先に考えるべきであることから、そういった対策委員会等々で引き続き厳重に警戒してまいるということでございます。 以上です。
◆十八番(黒木優君) 起こるか起こらないかわからないからこそ地域防災計画の中に、どうするんだというんでなくて、一言でもこういう施設があるということの共通の認識を持つ意味でも、私は記述がほしかったなということを御指摘しておきたいというふうに考えます。 貯蔵施設という表現になっておりますけれども、三千二百本にも上るドラム缶、その他であの施設に保管されておりますが、将来にわたって法的に移動も今の現行の法ではそういうことが許されないとありますと、未来永劫的に日向市にあのものが残る。国において法整備がなされ、改正がなされない限り、あれが残るということは非常に寂しい限りであり、また不安でもあるということを思っておるわけです。市長、このあたりはどのようになるんでございましょうか。
◎市長(山本孫春君) お答えいたします。 ただいま経過につきましては総務課長の補足答弁もありましたが、まさしく十八番議員心配されますように、市民の安心、安全を確保する上からも極めて重要な課題でありますので、旭化成に対する厳しい管理、保全上の関係については申し入れをいたしますが、庁内でも十分議論をしながら、地域防災計画の中に完全に表現しておくこと等については十分内部検討をさせていただきたいと思っておるところであります。
◆十八番(黒木優君) 市長、あわせて、あの竹島、かつては日向市民の憩いの場であり、レクリエーションの場でもあったわけです。安全が保たれておるというような企業の説明であるとするならば、立入禁止をといて、あそこにどうぞ市民の憩いの場として出入り、自然に触れてくださいということも、あのさくを取っ払っていただくようなことも、ぜひ市長として要望、要請して実現させていただきたいということをお願いいたします。そこらあたりどう取り組みになられるか、お願いいたします。
◎市長(山本孫春君) 先ほどから申し上げますように、旭化成の関係につきましては長い歴史的なこともありますし、いまだにまた八十八ヘクタールからの遊休地等もあります。これらについても積極的な利活用を図り、日向市の発展にいささかでも貢献いただきたい、こんな気持ちを持っておりますし、そういった意味で日向事務所の関係についても先般閉鎖すると、このような申し入れがありましたけど、存続をさせていただくように決着もつけましたし、旭化成としてもこういった経済変動の激しい中で、大変日向の用地についての利活用についても苦渋な点もあろうと思ってますが、いずれにいたしましても県下の立派な企業でもありますだけに、旭化成におきましてもウラン実験プラントの保管庫の管理については適切な指導とお願いし、同時に冒頭申し上げます四区、一区の利活用についても、今はようやく正式な協議の場が立ち上がっておりますので、これらの議論を深めていくということで御答弁にかえさせていただきたいと思います。 以上です。
◆十八番(黒木優君) 最後に、道路行政ですが、六八一号線よくわかりました。平成十六年度完成に向けてぜひ頑張って実現させていただきたいというふうに考えます。 また、天神山線、草場大曲線のこの二線につきましては、日向市の生活文化交流拠点ゾーンの中に位置づけてある幹線道路であるだけに、
文化交流センターあるいは中央公民館のあの周辺が昼は明るいですけれども、夜暗いということは非常に自転車あるいは歩行者にとっては物すごい不安もありますし、危険性もあるわけです。市長に自転車等で通行しなさいということは決して申しませんけれども、自転車、歩行者にとってはそれを痛感しております。ぜひ前向きに設置していくという御答弁がありましたから、真剣に取り組んでいただきたいということを要望いたしまして、私のすべての質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(甲斐敏彦君) 以上で、十八番
黒木優議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。
△休憩 午前十一時三十二分-------------------------------
△開議 午前十一時三十三分
○議長(甲斐敏彦君) 休憩前に引き続き会議を再開します。 次は、五番溝口孝議員。
◆五番(溝口孝君) 〔登壇〕十二月定例市議会二番目の質問者として、通告書に従い質問させていただきたいと存じます。 まず初めに、日向市財政の見通しについてお伺いしてまいりたいと思います。 先日の新聞報道などによりますと、県は財政状況や収支の見通しから、特別の対策を講じなかった場合、四年後には財政再建団体へ転落する危険があるとして、県財政改革推進計画案が県議会へ報告され、公表されております。 その内容を見ますと、緊急財政プログラムとしては、一に、知事など特別職の給与を減額、管理職手当のカットなど、人件費の抑制を挙げております。第二に、投資的経費を三年間で三割削減、箱物の原則凍結などをうたっております。三点目に、県単補助金の削減を行う。四番目に、経常的経費の削減など、県民の生活にも大きな影響を及ぼす内容となっております。 また、財政強化プログラムとしては、一、職員を五年間で十%削減する。二、「官から民へ」、「ハードからソフト」へを基本とした事務事業の見直しなどが掲げられており、さらに行財政システム改革プログラムとしては、県民との情報の共有、行政システム及び財政システムの改革など推進をうたっているようであります。 また、この県財政改革推進計画案に対しての意見を県民に幅広く募集しており、危機的状況にある県財政の再建を官民一体となって取り組もうという意欲、姿勢が感じられるところでございます。 さて、翻って我が日向市の財政状況を見ますと、平成十四年度の決算状況によれば、一般会計、特別会計ともに一応黒字決算となっております。しかしながら一般会計、特別会計を合わせた市債残高は約四百十三億円余りで、前年度に比べ約十四億六千万円ふえております。市民一人当たりにすると、赤ちゃんからお年寄りまで約七十万円近い借金を一人が背負っていることになります。 そこで市長にお伺いいたします。 一点目は、今日の財政状況をどう判断されているのかお伺いいたします。 一、県内の他市との比較はどうか。二、全国の同規模の市との比較はどうか。市民一人当たりの市債残高及びその他の財政指標などを比較にしてお答えいただきたいと存じます。 二点目は、日向市の財政の中の中期的、長期的状況について、どのような見通しを持っておられるのかお伺いいたします。 さきに、日向市・門川町・東郷町の一市二町任意合併協議会の市民説明会が開催されましたが、その資料の中の財政シミュレーションによりますと、合併しない場合の推計結果では、普通建設事業費を毎年五%削減し、その他の経費を切り詰めたとしても、平成十九年度には歳入と歳出が同じようになるという結果が出ております。つまり財政赤字目前だという結果だと思われます。この際、日向市として市民にわかるように具体的な数値目標を掲げ、財政の健全化を図る考えはないか、あわせてお伺いいたします。 三点目は、県の財政改革推進計画案において、強く打ち出されている「官から民へ」「ハードからソフトへ」という施策を日向市としても前面に打ち出す考えはないかお伺いいたします。 平成十五年度市政基本方針と重点施策に財政の健全化の確保と多様な行政需要への的確な対応を図る必要があるとありますが、ここで申し上げたいのは、今あるハード事業は右肩上がりの時代に計画されたものが多いのではないでしょうか。今は右肩下がりの低成長の時代でございます。バブル期に立てられた計画は大胆に見直す必要もあるのではないでしょうか。 また、近年市民の要望は、多種多様にわたっております。新しい要望にこたえるためには、スクラップ・アンド・ビルドということを行っていかなければならないと思います。市の職員がやらなければならない業務はもちろんあります。しかし、民間でやれる業務を市職員でやっている職場もあるのではないでしょうか。新たな行政需要に対応するためにも、民間にできることは民間に任せるべきではないかと思いますが、御見解をお伺いいたします。 次に、お倉ケ浜海水浴場の整備計画についてお伺いしてまいりたいと思います。 日向市は太陽と青い空、青い海が似合う町であります。日向岬の馬ケ背に代表される変化に富んだ柱状節理のリアス式海岸と、白砂青松の海浜からなる
日豊海岸国定公園地域や史跡、名勝、郷土芸能、特産品など、豊富な観光資源に恵まれております。 このため、本市の恵まれた自然と観光資源を生かした観光基盤の整備充実、各種イベントの開催、受け入れ態勢等の充実を図り、個性豊かな観光リゾート地づくりを推進するとともに、観光関連産業の振興を図る必要があると思います。 そこで、お倉ケ浜海水浴場の整備についてお伺いいたします。 周辺にはお倉ケ浜総合運動公園や日向岬グリーンパーク、
日向サンパーク、また再開したお舟出の湯など、スポーツ、レクリエーションの拠点施設や美々津の歴史的町並みなどが連なっており、さまざまな楽しみ方のできるリゾートゾーンとしてとらえられております。 また、お倉ケ浜海水浴場一帯の白砂青松の海岸線は景観の美しさとともに、貴重な動植物の生息地になっているなど、豊かな自然に恵まれ、日本のなぎさ百選に選定されているほか、海水浴客、サーフィン、ボディボードのメッカとして県内外の利用者も多く、本市における重要な観光拠点となっております。また、平成十六年には世界プロサーフィン大会が開催される予定など、魅力あるスポットとして全国から注目されているところでございます。 そこで、平成三年日向市観光リゾート開発基本構想、平成五年のお倉ケ浜シーサイド開発基本構想、そして第四次総合計画の中でも上位計画に位置づけされておりますが、実施に向けてのプログラムをお伺いしたいと思います。 また、本市の観光サインシステムの取り組み方についてもお伺いいたします。 また、県単のインターアクセス道路がお倉ケ浜海水浴場入り口と接続されるのに伴い、海水浴場から平岩港付近への海浜道路の整備について、地元平岩地区からの強い要望もあります。あわせてお伺いいたしたいと思います。 最後に、小中一貫校の設置について伺ってまいります。 本年六月定例市議会で、本市の小中一貫教育への取り組み、また小中一貫校の設置について伺ったところでございますが、教育長答弁の中で設置に向けてプロジェクトを立ち上げ、調査研究してまいりたいということでございました。 日向市教育委員会は十月十七日、県内初の小中一貫教育調査検討委員会を設置した。二年かけて基本計画を策定、特色のある小中一貫校の開校を目指すということを夕刊デイリー新聞が一面トップで報道しております。その後PTAや市民の反響も出てきたということでございますが、その後の進捗についてお伺いいたしたいと思います。 平岩小学校、岩脇中学校では、九月二十八日に小中連携による第一回合同運動会を開催されております。その計画段階におきましては、PTA間で賛否両論があったということだそうでございますが、決定してからは児童・生徒が積極的に取り組み、「めざせ心の一等賞」のスローガンのもとに、中学生と小学生がむつまじく手をつないでの入場行進、また小学生を気遣いながら胸を張って行進する中学生の姿、また小中学生全員でのマスゲームなど、礼儀正しい姿勢にはさわやかな感動を覚え、これが目指す一貫教育の姿かなとの思いがしたところでございます。 教育長の小中一貫教育に関する総括説明の中で、特に、少人数化の厳しい学校環境にある小規模校の小学校、中学校にあっては、地理的に隣接する状況にある学校間の接続を図り、ゆとり教育の中で地域の特色を生かした教育課程の一本化を進め、発達段階を考慮した一貫性のある接続的な指導を根幹に、安定した学校環境を構築し、地域や異学年で生む生徒指導の充実を基盤に、基礎学力の向上、教科担任制の導入による個性の伸長、部活動の活性化など、少人数を有効に生かし、きめ細かな教育指導を通して、しかも小中連携、一貫性の教育により、現状を積極的に改善する工夫はできないか、検討する価値があると述べられておりますが、御見解をお伺いして質問を終わります。〔降壇〕
○議長(甲斐敏彦君) 五番溝口孝議員の質問に対する答弁を求めます。市長。
◎市長(山本孫春君) 〔登壇〕五番溝口議員の御質問にお答えいたします。 日向市の財政状況については、平成十四年度の普通会計決算において、財政指数よって県内各市と比較いたしますと、本市の市民一人当たりの市債残高は四十五万六千三百円であり、県内九市で上位から六番目、また財政力指数は〇・五二七であり、上位、高い方から三番目、公債費比率は十四・三%で、上位、低い方から二番目に位置づけされているところであります。 なお、財政指標の比較につきましては、順位そのものは決して低いランクにあるとは言えませんが、地方債残高が対前年度比で六・一%増となり、平成十四年度末においては二百七十四億円に達したところでございます。 このことから、地方債につきましては、将来に過度な負担を来さないよう十分な注意を払いながら、財政の健全化を図ってまいりたいと考えているところでございます。 また、全国の同規模の市としての比較につきましては、類似団体比較がございますが、直近のデータとしては平成十三年度決算に基づくものしかないため、これにより参考までに申し上げますと、財政力指数が〇・五九、公債費比率が十五・九%、市民一人当たり市債残高が三十七万四千八百円となっているようでございます。 次に、中期的・長期的状況についての見通しについてでございますが、県の財政改革推進計画案によりますと、人件費の抑制、投資的経費の縮減・重点化、県単補助金の削減等を柱とする緊急財政改革プログラムのほか、財政体質強化プログラム、行財政システム改革プログラムを推進することによって、財政構造を必要最小限の予算で最大の効果が得られる将来にわたって持続的に健全性が確保される構造へと転換していく考えが打ち出されているところでございます。 また、このことは日向市におきましても同様の考え方に立っているところでございまして、身の丈に合った行財政経営を今後の地方自治体の動向をめぐるキーワードとして認識し、将来世代に責任が持てる財政の確立が重要な課題と受けとめているところでございます。 なお、具体的な数値目標につきましては、本市の財政規模に合った投資的経費の適正な規模を確保するための見直し・重点化などを検討し、また合併論議の動向を考慮することにより、今後においては、自己決定・自己責任・自己負担の理念のもとに数値目標を掲げ、財政健全化を図ることも重要であると認識いたしているところであります。 次に、「官から民へ」、「ハードからソフトへ」の施策を打ち出す考えはないかという御質問でございます。 まず、ハード事業については、現在、平成十六年度から十八年度の実施計画を策定しております。厳しい財政状況を反映して、ハード事業の総額はかなり抑えたものになっております。 今後ますます国・県の補助金の削減及び市の税収の伸び悩みなどが予想されることから、スクラップ・アンド・ビルドを原則として事業の厳選に努めてまいりたいと考えておるところであります。 多様化する市民の要望に的確に対応するためには、ハード事業のペースダウンや計画の見直しなども適宜行うとともに、ソフト事業においても行政評価の手法を用いて事業の見直しを行い、効率的な施策を講じていく必要があると考えているところであります。 次に、新たな行政需要に対応するためにも、民間にできることは民間に任せるべきではないかということでございますが、極めて厳しい地方財政の状況を考えますとき、五番議員のおっしゃるように、徹底した行財政改革を推進し、歳出の抑制を進めながら、効率的な行財政運営を図っていくことが必要だと思っているところでございます。 このことから、第三次行政改革大綱の中で、民間委託等の推進を実施項目として掲げておりますので、行政責任の確保、経済的効果等に留意をしながら、民間にできるものは民間にという基本姿勢で取り組んでまいりたいと考えております。 次に、お倉ケ浜海水浴場の整備計画についてでございますが、お倉ケ浜海水浴場は、年間を通して県内外からサーファー客が増加しておりまして、駐車場の増設、トイレ・シャワー施設の改善、休憩施設及び食機能施設等の整備が求められているところでございまして、このことから市では、平成十三年度にお倉ケ浜海水浴場施設整備基本計画を策定し、これまでビーチハウス、管理棟を除く道路のつけかえ、駐車場、周辺施設整備等の実施設計をいたしております。 整備計画の中心となりますトイレ・シャワー施設の改善につきましては、環境省のトイレ施設再整備事業補助金を活用して、ビーチハウスの建設を予定しているところでございます。 あわせまして、年次的に道路、いわゆる市道のつけかえ工事や駐車場、周辺施設整備を検討したいと考えております。 なお、海水浴場から平岩港付近への海浜道路の延伸につきましては、総合計画後期基本計画の中で検討するようにいたしているところであります。 次に、観光サインシステムの取り組みについてでございますが、市内の観光名所を案内する標識の整備については、平成三年度に総合整備を実施し、さらに五年度から七年度にかけて補完整備を行ってきたところでございます。 しかしながら、近年、道路・交通事情の著しい変化等により、全体的に見直しの必要も生じておりますので、去る十一月十九日に百人委員会の観光分科会から市内二十五カ所の観光看板整備の提言をいただいたところでございます。この貴重な提言も含めまして、市民、観光関係者等による市内全域を掌握した見やすく案内効果の高い観光看板の設置について取り組んでまいりたいと考えているところであります。 また、教育問題につきましては、教育長より御答弁をお願いいたします。 以上です。〔降壇〕
◎教育長(宮副正克君) 〔登壇〕五番溝口議員の御質問にお答えいたします。 小中一貫校の設置についてでございますが、義務教育九カ年を通して、それぞれの発達段階に応じて適切な指導・援助をしていくためにも、小中連携接続の教育が非常に重要であるという認識を持っているところでございます。 議員御指摘のとおり、十月十七日には、日向市小中一貫教育調査検討委員会を発足させまして、第一回の会合を持ったところでございます。 今後は全国的な視野に立って視察研修も含め、検討委員会を開催し、内容の検討を進めていく手はずとしているところでございます。あわせまして総務、教育、施設の分科会を設置いたしまして、各分野においても専門的に調査研究も進めてまいりたいと、このように考えておるところでございます。 また、ソフト面からは既に本年度につきましても、現在小中連携教育推進校といたしまして、平岩小学校及び岩脇中学校などで研究を進めているところでございます。その試みといたしまして、中学校の英語科教員の兼務発令によります小学校での英語活動の授業の実践など、また、さまざまな先進的な取り組みも行っているところでございますが、御指摘のありました本年度からの小中合同運動会もその取り組みの一環でございまして、児童・生徒は無論のこと、教師間の意思の疎通を十分図りながら、また地域の多くの方々の御支援をもとに、一体となった活気に満ちた運動会が展開されたものと、このように受けとめさせていただいているところでございます。 このような取り組みの実績を生かしながら、小中一貫教育調査研究委員会により、この調査研究をもとに、保護者やあるいはPTA関係者あるいは地域の方々の意向を十分踏まえながら、地域の特性に立脚した本市における小中一貫教育の基本計画を策定し、モデル的な小中一貫校についても今後検討してまいりたいと、このように考えているところでございます。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(甲斐敏彦君) ここでしばらく休憩いたします。
△休憩 午後零時三分-------------------------------
△開議 午後一時零分
○議長(甲斐敏彦君) 休憩前に引き続き会議を再開し、一般質問を続行します。
◎市長(山本孫春君) 先ほど十八番議員の近鉄球団関係の答弁の中で、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というような、そんな表現をしたような気がいたしますが、このことについては過去の経緯を踏まえる中で申し上げたことでありまして、延岡市の関係でもありまして、この点については発言の一部を取消しさせていただきたいと思ってますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(甲斐敏彦君) ただいまの市長の発言取消しにつきましては、会議録の精査をしたいと思います。
◆五番(溝口孝君) それでは再質問をさせていただきたいと思いますが、日向市の財政の見通しの中で、今の現状をどう判断されておるのかという中で、県内の他市との比較、あるいは全国同規模の市との比較はどうかということでお伺いいたしたところでございますが、市長の方から答弁をいただきました。県内の状況を見ますと、日向市の場合、県内で大体真ん中からちょっと上ぐらいの数値的には位置にあるというような御判断のようでございます。 その中で一番問題になってくるのが市債の残高が昨年で約十四億六千万円ぐらいふえてきていると。県内の各市の状況を見ましても、国・県の絡みもございましてやはりふえてきておりますが、その中でも日向市が数値的に高く市債残高が伸びてきているのかなというような現状もございます。これからは家庭に例えましても借金があるということは、その家でも後年度に負担が、ツケが回ってくるというようなことでありますから、そこら辺の改善についてどのようなお考えを持っておられるのか、お願いしたいというふうに思います。
◎財政課長(林雄治君) 本市財政の状況につきまして、市長答弁に補足説明させていただきたいと思います。 議員御指摘のように、いろいろな財政手法の中で財政力指標とか、公債費比率とか、そういうようなのは中程度に位置しているんだろうと思います。市長も答弁申し上げましたように、その中で一人当たりの地方債残高が県内で少ない方から六番目ということでございまして、今後この公債費については適切に対処していく必要があると思っております。 この対処の仕方でございますが、例年繰上償還等も行っておりますし、それから事業の厳選等も企画と連携しながら進めておりますし、地方債につきましても交付税算入のあるもの、有利なものといいますか、そういうものも配慮しながら、公債費比率が高くならないような適正な財政運営に努めていっているところでございまして、今後も可能な限り繰上償還等も行っていきたいという考え方でございます。
◆五番(溝口孝君) ありがとうございました。 やはりそこら辺を十分に注意しながら今後の運営に当たっていただきたいなというふうに考えております。 その中で行政コストの問題でありますが、日向市の場合は平成十四年度決算において行政コストが一人当たりに直しますと三十一万円ほどになるというようなことでございます。その行政コストの三十一万円というコストが、全国の中でどのようなランクにあるのか。ちなみに、同じぐらいの市の規模、人口規模で岐阜県の高山市あたりは二十八万五千円ぐらいの行政コストだというふうな、ちょっと調べてみたところ、ここは六万七千人の人口規模ですが、それと九州大分県の中津市が人口規模は六万二千人、そこは三十八万五千円ぐらいの行政コストがかかっていると。日向市の場合は三十一万円と。こう見たときに、コスト的にはレベル的には普通かなというような思いもいたしますが、そこら辺の見識はいかがでしょうか。
◎財政課長(林雄治君) 行政コストにつきましてお答えしたいと思いますが、一般的に行政一人当たりの行政コストといいますと、大規模な市であれば、それだけ投入する経費は少なくて済むわけでして、小さな町村になるに従いまして行政コストは高くなるということになると。一般的に簡単に申し上げますと、市の三役につきましても、百万都市であっても三名、数万人の市町であってもやはり三名というふうなことになりまして、そういう面からいきますと、一人当たりのコストは大きな団体ほど下がってくるでしょうし、小さい団体ほど一人当たりのコストは上がってくるというようなこと等が言えるんではないかと思います。そういうことで、ちょっと類似団体とのコストの比率、手元に数字持っておりませんけれども、大体職員数につきましても類似団体に比較して少なめでございますし、コスト的には類似団体と比較しますと少ない方ではないかなというふうに考えておるところでございます。
◆五番(溝口孝君) ありがとうございました。 この数字的に見ても、やはり先ほど申しましたように、大分県の中津市六万二千人でありますが、約二、三千人多い市と比べても七万円ぐらいコスト的には安いというようなことでありますから、市長以下、市幹部の皆さんもそこら辺を認識の上で行政運営に当たっておられるということで、そこら辺は高く評価してまいりたいというふうに考えております。 次に、「官から民へ」、「ハードからソフトへ」という施策を第三次の行政改革大綱の中でも掲げられておりますが、民間委託について一つ考えられるのが、清掃の部門あるいは共同調理場あるいは保育園あたりが民間委託として考えられる部門だというふうに思いますが、そこら辺をやっていきたいという市長答弁もございました。いつごろをめどに考えておられるのかお伺いいたしたいと思います。
◎
行政管理室長(治田幹生君) いつごろをめどかということですが、お約束はできませんが、できるものからしたいというふうに考えてます。 以上です。
◆五番(溝口孝君) 先ほど質問でも申し上げましたが、目標、要するに数値的に出していった方がわかりやすいんではないか。市民の間にも数字であらわしていくと。その方が市民も納得するし、またそういうことになりますと、組合との話し合いもあるでしょうから、そこら辺も含めたのもので何年後には持っていきたいというものを出していった方が対策としても早く打っていけるんじゃないかというような思いもいたしますが、そこら辺どうでしょうか。
◎職員課長(鈴木一治君) ただいまの質問について御答弁申し上げます。 行政改革は、今度の第三次行政改革大綱は、一応十三年から十七年という五カ年計画で進めております。いわゆる民間委託についてもせんだって行政改革等で一応方針を認めていただくというようなことで、早速行政改革専門委員会にお諮りいたしまして、今五番議員から御指摘のあった民間でも対応できるような業務、このことについては民間委託ということで市長が申し上げましたように、基本的なスタンスで進めておりますので、十七年度までにはそういった民間委託についての方向性を出して、そして一つでも民間に委託移行ができるように努めてまいりたいというふうに思っております。 ただ、この件につきましては、五番議員も申し上げられましたように、労働条件の変更とか、そういったものを伴いますので、職員団体と十分そういう御理解を求めながら進めさせていきたいというふうに思っております。 以上です。
◆五番(溝口孝君) ありがとうございました。 今職員課長から十七年度までにはそういうものをまとめたいというようなことであります。こういうような厳しい時代になってきますと、官から民へできるものは委託を移していった方がいい。そうすることによってコスト自体が四割なり五割なり削減できてくるわけですから、ぜひともそういうような方向で進めていただきたいというふうに考えております。 私が財政につきまして県がああいうような改革案を出されたわけですが、その中で厳しい状況は市よりも県の方が厳しい状況にあるだろうというふうに思っております。借金にしても八千八百億円という県の借金があるというようなこともお伺いしておりますが、そういうようなことで数値目標を示しながら、今の日向市の財政状況を、我々議員も含め、また市の職員も含めてそれを幅広く市民の方に日向市の今の財政の現状を再認識していただくというのが私は一番大事じゃなかろうかなというふうに思うわけです。と申しますのが、市長が一番御承知だと思いますが、市民からは数限りない要望が上がってくると。でありますが、市民の要望にはこたえるものはこたえていかなければならない。そうすることで今の現状を知っていただく。そしてまた、先ほど言いましたように、バブル期の計画されたものは見直すものも出てきているんではないかと。しかし新たな行政需要にこたえていくためにはスクラップ・アンド・ビルドで新しい事業もやっていかなければいかん。そういうことで、弾力的に運営をしていただきたいと。そういうような考えがありまして、行政の問題を取り上げたところでございます。 続きまして、お倉ケ浜の総合計画につきまして質問してまいりたいというふうに考えております。 第一点目の質問と若干整合性がないかなというような思いもしておりました。実はこの問題と教育問題を先に考えて、後から県の問題が出てきたものですから、この問題を取り上げたということでありますが、先ほど言いましたように、スクラップ・アンド・ビルドで、特に日向市は非常にいろいろな観光地に適しているものを持っているというふうに思います。 これからの日向市が何で立てていくかといったときに、御承知のように細島の臨海工業地帯であったところが、出てきた会社も倒産したり撤退したりしてなかなか思うようにいかないと。農業もまた衰退してきていると。そのような中におって観光産業というものが、日向市の資源を生かした観光というものはこれが大変有望な産業に育っていくのではなかろうかなというふうに思っておるところでございます。 その中で日向市の観光客をちょっと調べてみましたが、年間で六十万九千人余りが日向市を訪れておるというようなことであります。ちなみに馬ケ背が十二万四千人、大御神社八万人、はまぐり墓石の里八万人、美々津の町並み二万七千人、四つの海水浴場が約十万人というような観光客の数字であるというふうに聞いておりますが、やはりお倉ケ浜海水浴場がその中の約六割ぐらいを占めておるというようなことでございます。 先ほど言いましたように、約四キロの砂浜の海岸でありますし、またアカウミガメあるいはハマグリの産地、また貴重な動植物の生態地域であるということで、ここは再開発するに非常に意義があるところではないかというふうに思っておるところです。 そこら辺の整備について、商業観光課としてどのような基本的な考えを持っておられるのか。また、今後の整備に向けてのプログラム等がありましたらお聞かせいただきたい。
◎
商業観光課長(林田俊則君) これは私たち商業観光課として実施計画等の要望とか、そういうものを出していくわけで、あとは全体的な財政的な問題がありますから、その中で決定がされていくというふうには思うんですけれども、私たちとしましては、まず用地買収がちょっと駐車場が足りないというのがありまして、それから前面の道路が、車がずっととまって非常に危険であるというので、道路を後ろの方に回しまして、それから今トイレが水洗でないもんですから、ほかのところはトイレもないところもあるということで、それでも高い評価を受けているんですが、ビーチハウス的なトイレ等の整備をする必要があるんではないかと。それから道路を後ろに回しまして前面で皆さんが海を見たり、休憩したりする施設をつくって駐車場の台数をふやしていくという、もっと市民の憩いの場所、それから海水浴客、サーファーの憩いの場所というのを整備していきたいという気持ちがございます。それについては私たちの課では一応三年ぐらいでそれを整備していったらどうかということで、実施計画の要望等には上げておるところでございます。 以上です。
◆五番(溝口孝君) お倉ケ浜の海水浴場の整備につきましては、整備計画策定委託書というのがございますが、その中でお倉ケ浜海水浴場基本計画策定協議会というものを設けて、地元とも去年の七月ぐらいから三、四回ほどそういうような協議会も持たれておるというようなことでございますが、地元とか、あるいはサーファーの協議会、そこら辺の意見も十分に取り入れながら、この整備について前向きに御検討していただきたいなというふうに考えております。 その観光行政の中で、これからは先ほど
商業観光課長が申されましたが、ビーチハウスとか、いろいろなものを整備してまいりたいというような考えのようでございますが、日向市においてもほとんどの観光客の流れを見ますと、ほとんど通り一辺倒化しているというようなケースが多いようですが、これからは付加価値を高める、経済効果を高めるためにもある程度滞在をしていただくというような形に持っていかなんといけないんではないかなというような思いもしているところです。 同じ人口規模を先ほど言いましたが、高山市あたりが年間三百六十万人というような観光客もあるようでございますが、同じ九州の中でも大分県の日田市、あそこは人口が約六万人ぐらいの都市でありますが、調べてみますと、最近ちょっと減ってきておりますが、それでも年間に二百七十七万人が大分県の日田市に観光客が訪れていると。その中でも宿泊客が約三十万人もいると。そういうような町です。 そこの形態を調べたときに、大体農林業が主体の町であるようです。農業人口が約一万三千人ぐらいおるというような町でありますから、そこは水がきれいだと。山の中にあるというようなことで、山、水、森林を生かしたような場所だなというふうに考えておりますが、そこら辺も参考に入れながら、これから観光客の誘致等については全国回っても遜色のない日向市でありますから、そこら辺をじっくりと研究、検討しながら頑張っていただきたいなというふうに考えております。 次に、観光サインシステムについてでございますが、今一番進んでいるところが、九州近辺では山口県の南陽市が一番観光サインシステムについては進んでいるんではないかなというふうに思っております。インターネット等で検索してサインシステムの計画、目的、実施に移しているのは山口県の南陽市かなと。そこだけしか出ていなかったということでありますが、そこら辺を研究しながら、やはり今の道路標識と整合性のあるようなサインシステムをぜひとも日向市ではつくっていただきたい。日向市に訪れた人がなかなか日向市の町、観光地がわかりづらいというような話もお聞きいたしますから、そこら辺も含めて御検討賜りたいというふうに考えております。何かございましたら答弁をいただきたいと思いますが。
◎市長(山本孫春君) ただいま五番議員の質問についてお答えさせていただきます。 五番議員おっしゃるように、これから人口増というのはとても期待はできません。そんなことを考えますときに、どうしても私は交流人口をいかに伸ばすかということに力点を置かなくてはならんと、このように思っております。そういった面であらゆる機会を通して日向市のすばらしい景観を誇る
日豊海岸国定公園、至るところにスポットがあります。これらにもっともっと県外の皆さん、県民の皆さんたちに目を向けてもらいたい、そんな気持ちでいっぱいなんです。 そこで、先ほどから答弁いたしましたように、平成十三年度にお倉ケ浜海水浴場施設整備基本計画なるものを策定させていただいたわけであります。それを先ほど
商業観光課長が答弁いたしますように、年次計画的に進めてまいりたいと、こういう努力をしておりますし、この計画はぜひとも総合計画の後期計画の中でしっかり位置づけして対応したいと思ってます。 幸いありがたいことにマリンエキスプレス、来年の一月から宮崎港を出航して、細島港に寄って、そして大阪南港の方に到着すると、そういう新たなコースが設定されました。ずっと以前は大阪港の開設をしてあったんですが、途中から経済事情等で中止されまして宮崎港の方にシフトされておりましたが、マリンエキスプレスの大阪航路、細島港に寄っていただくということになりましたので、こういった機会等を活用しながら、ぜひとも積極的な県外からのサーファー客なんか、また一般的な観光のためにソフトの皆さんたちにおいでいただけるような、そういう施策の展開を考えておるところでありますので、また五番議員も近隣の立場からお倉ケ浜、特にすばらしいサーフィンの場所だと。日本一だと、このような折り紙をいただいて、全日本サーフィン大会も来年度また規模を大きくして開催されると、こういう方向もあるので、ぜひ期待にこたえるように頑張りたいと思っております。 以上です。
◆五番(溝口孝君) ありがとうございました。そのように我々も応援してまいりたいというふうに考えておりますから頑張っていただきたいと思います。 それでは、最後に小中一貫校の設置について質問してまいりたいと思います。 先ほど教育長から答弁をいただきました。プロジェクトを立ち上げてすばらしい人員を配置していただいているようでありますが、そのような中で、全国的にもかなりの地域で小中一貫校の取り組みが現実的に十五年度に開校するというようなところもあります。日向市について先ほど言いましたように、プロジェクトを立ち上げて、教育長の総括の中でもありましたように、一貫校の開校を二年後ぐらいをめどに目指すというような新聞の報道も出ておりますが、やはりもうここまできたら、いつごろ開校するんだと、いつに開校するということを言って、それから進んだ方が私はより具体的に市民にもわかる、わかりやすく前に進むのではなかろうかなという思いもいたしますが、そこら辺のところを教育長いかがでしょうか。
◎教育長(宮副正克君) 五番溝口議員の御質問にお答えいたします。 時期の表明ということの御指摘でございますけれども、現在御案内のとおり、小中一貫教育調査検討委員会を立ち上げたところでございまして、現在研究の過程にあるということでございます。 ソフト面につきましては、可能な限り積極的に進めていきたいという思いで、小中学校の教育課程の円滑な接続、つまりプランニングの調整、整合性を図っておるところでありますが、ただハード面、つまり設置にかかわりましては、まだ国・県との関係におきまして現行法の枠内で適用できるのか、あるいは教育特区が必要なのか。そこの選択肢が一つあるということと、それから教職員の配置、これは国と県との関係もございます。それから、また設置にかかわりましては、市長部局との関係も出てまいるところから、この調査検討委員会の研究のまとめを待ちまして、できるだけ精力的に取り組んでまいりたいと申し上げる段階かと、このように思ってます。
◆五番(溝口孝君) なかなか時期を明記するということは難しいかもしれませんが、総括の中でなかなか表現はできないんですが、それこそ地理的に隣接する状況にある。要するに少人数の学校との連携、一貫教育ということを挙げておりますから、私が六月の定例議会での一般質問で述べたように、まず平岩小学校、岩脇中学校が最初のモデル校となって出発するのかなという思いですが、そこら辺はどんなでしょうか。
◎教育長(宮副正克君) 五番溝口議員の御質問にお答えいたします。 今後の小中一貫校につきましては、そのハード面では財政的に非常に厳しいというぐあいに認識しております。したがいまして、そういう中からソフト面を充実させながら、そして財政的な効率運用を図っていく上から、できるだけ隣接する環境にある学校、これが適当ではないか、このような見解を持っているところでございます。 以上でございます。
◆五番(溝口孝君) 教育長が言葉には出さなくても真意は伝わってきますから、理解をいたしておるところでございます。 その中で教育長が申されておりますように、やはりこれからは教科担任制の導入というものも含めて九年の枠の中でほとんどの学校が九年、六・三じゃなくて、四・三・二制をとっておるというような現状が全国でありますが、そこら辺も含めて、仮に平成十七年度で合併をすれば、平成十七年四月から開校するんだというぐらいの目標でひとつ頑張っていただきたい。要望でございますが、よろしくお願いいたしまして質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(甲斐敏彦君) 以上で、五番溝口孝議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩いたします。
△休憩 午後一時三十二分-------------------------------
△開議 午後一時三十三分
○議長(甲斐敏彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 次は、九番
黒木円治議員。
◆九番(黒木円治君) 〔登壇〕議会改革の中で質問時間が短縮されました。三十五分ということでございますので、早速通告書に基づいて一般質問をしたいと思います。 基本的な市長のお考えをお伺いしたいと思いますが、まず第一点、市民協働による
まちづくりについて。 市民ニーズにこたえるため、行政はあらゆる事業、サービスを展開してきました。しかし今日、地方自治体の財政が厳しい中、行政頼り、行政任せの時代から、行政と市民との役割分担を明確にし、さらなる財政の悪化を防ぐために事業、サービスを実施する中で、行政は市民の意見要望、特に提言を聞き、調整する必要が求められております。市長の基本的な考えをお伺いいたします。 (一)市長就任以来、次の三点についてどう取り組まれてきたのか、反省点を含めてお伺いいたします。 サンドーム日向の建設、それから
サンパーク温泉施設の改修及び再開、それと五日の日に行われました大相撲日向場所に関すること。 次に、(二)環境基本計画策定について、環境市民会議あるいは担当課にて策定中とのことでございますが、その進捗状況と策定案に対して市民参画はどのようにされるのか。今後のスケジュールを含めてお伺いいたします。 (三)大王谷保安林の整備について、多目的保安林整備事業にて遊歩道の草刈り等については実施されているようでございますけれども、遊歩道沿いの植栽された樹木については管理が必要であるというふうに考えております。また、今後花木の植栽を進めることで住民に親しまれる保安林となる、そういうふうに考えているところでございますし、あそこは大変展望のすばらしいところでございます。そういう意味で、近隣の関係区と協議して整備する考えはないかお伺いいたします。 次に、大きい二点目でございます。
サンパーク温泉「お舟出の湯」の今後の衛生管理と運営について、十一月再開された同施設について、次の点についてお伺いいたします。 (一)衛生管理マニュアルを習熟するため、従業員研修の経過と今後の計画についてお伺いいたします。 (二)
サンパーク温泉「お舟出の湯」運営委員会の目的と組織体制は、また、その役割についてどのように考えているのか。設置後の経過と今後のスケジュールについてお伺いいたします。 (三)再開後の収支の見通し及び経営分岐点を示していただき、今後の収支状況について市民への公開をどのように考えているかお伺いいたします。 次に、行財政改革について。 (一)ごみ収集業務の民間委託については、コスト面から実施すべきと要望してきました。その後の経過について、また公害係については、環境基本計画策定や市民からの苦情処理等人的配置の強化が必要と思われますが、市長の見解をお伺いいたします。 (二)農林業振興対策協議会補助金の活用について、従来型の補助金交付をやめて、新しい特産品、産地形成型に絞り込んだ補助金活用にすべきと考えておりますが、市長の見解をお伺いいたします。 以上、壇上からの質問を終わります。〔降壇〕
○議長(甲斐敏彦君) 九番
黒木円治議員の質問に対する答弁を求めます。市長。
◎市長(山本孫春君) 〔登壇〕九番黒木議員の御質問にお答えいたします。 まず、市民協働による
まちづくりについてでございますが、市長就任以来の基本的な取り組みについて申し上げます。 近年、本格的な高齢化社会を迎え、また余暇時間などの増加により、健康に対する関心が年を追うごとに高まってきておりますが、このような状況の中で、健康増進の一つとしてスポーツやレクリエーション活動がますます盛んになってきております。 このことから、健康づくり、仲間づくり、生きがいづくりの場を提供するための施設としてサンドーム日向の整備を行ったところでございますが、供用を開始して以来、年間に四万人もの方々が御利用いただき、スポーツやレクリエーションを通して健康維持、増進に励んでいただいておるようでございます。 次に、
日向サンパーク温泉の改修及び再開についてでございますが、御案内のように、
日向サンパーク温泉につきましては、市民の健康増進と憩いの場としての整備をしたものでございますが、開業後一カ月足らずで
レジオネラ症集団感染事故を引き起こしてしまいました。まことに残念でなりません。利用者の皆様へは心からおわびをし、深く反省をしているところであります。 本施設は多額の費用を費やして、市民の財産として整備されたものでありまして、観光の振興、南部地域の活性化、既存施設や道の駅との連携による地域経済の活性化を図るためにも改修工事を行い、本来の目的に沿うのが最良の道と選択したところでございます。約一年三カ月ぶりに営業停止措置が解除されまして、先月十三日には営業を再開することができました。今後は補償問題など残された課題はありますが、失われた信用を取り戻し、一日も早く当初計画に沿った形にて会社の健全な運営ができるよう努力してまいりたいと考えているところであります。 次に、日本の伝統文化であります大相撲日向場所に関しましては、三者共催の運営により、去る十二月五日に日向場所を開催させていただきました。間近で見る大相撲は大変迫力に富み、御来場いただいた観客の皆様方にも大相撲のだいご味を十分味わっていただいたのではないかと察しておるところであります。 おかげをもちまして盛会のうちに無事終了できましたが、関係者並びに会場に御来場いただきました市民の皆様を初め、近隣の皆様方にも心から感謝を申し上げたいと思っております。 今後とも諸課題に的確に対応し、市民参加による
まちづくりを進め、自然豊かな住みよい日向市をさらに発展させていきたいと考えているところであります。 次に、日向市環境基本計画策定についてでございますが、策定に当たりましては、日向市の環境保全に対する市民の意識向上を図りながら、日向市における環境の将来像と目標及びその実現に向けた取り組みについてまとめるものでありますので、多くの市民の意見及び考え方が反映されなければならないものと考えておるところであります。 このことから、現在素案作成において環境市民アンケートの実施及び市民公募によります環境市民会議を開催しながら、意見の集約を図り、日向市環境事情の調査分析を行っているところでございまして、基本計画の素案がまとまりましたら、これに対する市民の意見聴取を実施したいと考えているところでございます。 また、今後のスケジュールにつきましては、環境市民会議及び庁内会議を通して、平成十五年度末までに環境事情の調査及び基本計画案骨子の検討・協議を進め、平成十六年度中に日向市の環境事情を十分に反映した基本計画書を作成することといたしております。 その後市民会議及び庁内の対策会議、さらに環境保全審議会並びに議会の皆様方の御意見等をお伺いいたしまして、市民にわかりやすい環境基本計画書を作成する計画でございます。 次に、大王谷保安林の整備についてでございますが、保安林の管理につきましては、毎年下払い、間伐、遊歩道の草刈りを実施しているところでございます。今後とも適正な管理に努めてまいりたいと考えております。 また、九番議員提案の花木の植栽につきましては、植栽場所などの課題もありますので、現地調査を行い、検討してまいりたいと考えているところであります。 次に、衛生管理マニュアル習熟のための研修経過と今後の計画についてでございますが、衛生管理マニュアルは、日向保健所の指導をいただき、主として機械取り扱いの部分を施工監理会社に、衛生管理部分を
日向サンパーク温泉の社員が担当し、考えられるすべての危害を想定し、これに対する対処、措置を決め、さらにその処置の手順を明確にすることなどを基準に作成をしたところでございます。 すべての社員が衛生管理を徹底するため、このマニュアルをもとにいたした研修会を随時行っておりますが、日向保健所の職員を講師にお願いしての衛生管理研修も開催いたしております。 また、先進温泉施設の視察研修、各種講習会へ参加するなど、外部研修も積極的に行っており、いろいろな形で衛生管理マニュアルの習熟に努めているところでございます。 あわせて厨房、レストラン等における食品衛生につきましても、並行して研修をいたしているところでございます。 なお、機器設備の衛生管理につきましては、改修工事終了後の九月から取り組んだところでございますが、四名の設備担当と施工監理会社、施工会社、衛生管理会社の派遣社員が実際に設備を運転しながらマニュアルをつくり上げたものでございます。 塩素濃度の調整技術等は実際に機械を運転してからでないと習熟できないという点がありましたが、最終的には適正な運転が可能になったところでございます。運転操作、水質検査、清掃、消毒のそれぞれの手順書に基づき訓練を重ねてまいりましたが、最終的に管理記録書に結果を記載し、衛生管理責任者が確認する仕組みとなっているところでございます。 今後とも確実な衛生管理マニュアルの実施と管理技術の効率化を目指して社内研修の実施、外部研修への参加を積極的に行い、社員の資質の向上を図ってまいりたいと考えているところであります。 次に、
サンパーク温泉「お舟出の湯」運営委員会についてでございますが、広く一般市民の利用者から専門の分野の皆様まで有意義な御提言をいただき、利用者にとっての利便性や営業の促進などを柱として温泉館の運営に役立てさせていただくということが設置の趣旨と役割でございます。このため、区長公民館長連合会、高齢者クラブ連合会、日向市南部振興会、日向市商工会議所、日向市
まちづくり百人委員会、ホテル旅館業組合日向支部、日向市観光協会、日向市民宿組合、日向市
男女共同参画社会づくり推進ルーム、公認会計士事務所等の皆様から御協力をいただいているところでございます。 九月三日に第一回の運営委員会を開催したところでございまして、委員会設置の経緯、会社の組織概要、温泉館施設の概要、
日向サンパーク温泉利用施設基本計画、改善計画等について一通りの説明を申し上げたところでございます。 今後の開催日程につきましては、営業開始後一カ月の経過報告等もございますので、年内に開催を予定いたしておるところであります。 次に、再開後の収支の見通し及び経営分岐点並びに収支状況の公開の考え方についてでございますが、先月、十一月十三日から営業を開始したところでございまして、人件費などの固定的な費用以外の電気量、水道料、灯油代等の流動的な費用は実際に運転してみないと十分に推しはかることができないというのが実情でございます。ある程度の時期になれば見通しは判明するものと考えているところでございます。また、収支状況につきましては、必要に応じて公開することといたしております。 次に、ごみ処理業務の民間委託についてでございますが、効率的な行財政運営の推進から行政改革推進本部において、行政改革推進本部専門委員会で検討するよう指示いたしております。これに伴い、行政改革推進本部専門委員会において、ごみ処理業務以外の業務とあわせて現在の業務のあり方について業務委託も含め検討しているところでございます。専門委員会では業務に係る問題点の洗い出しを行い、委託した場合の経済効果、類似都市の実態などについて、検討を行っております。 次に、環境問題に対する対応のため、公害係の職員配置が必要ではないかとの御提言でありますが、限られた職員定数の中で対応することになりますので、全庁的職員配置の中で対処してまいりたいと考えているところであります。 最後に、農林業振興対策協議会補助金の活用についての御質問でございますが、本補助金につきましては、地域農業の振興と活力ある農業農村を維持するために、各種農業団体が実施する事業につきまして、国・県の補助等にて補えない部会事業を補完するものであります。しかしながら、厳しい財政状況の中での補助制度でもございますので、議員御指摘のように、より効果的な活用方法を図っていかなければならないと考えているところでございます。 このことを踏まえ、現在担当課に補助金交付要綱の見直しを含め、補助金のより効率的な活用を図るための検討を行わせているところでございます。 以上でございます。〔降壇〕
◆九番(黒木円治君) ありがとうございました。 では、それぞれ項目に沿って再質問をさせていただきますけれども、最初私が申し上げましたことと若干答弁の内容が食い違っているように感じました。 まず(一)の市長就任以来、次の三点についてどう取り組まれてきたのか、反省点を含めてということです。市長は、盛んに次のような言葉を発せられて、答弁の中で示されているんですが、市民による市民のための市政、公民協働の
まちづくりについて努力してきたと。これは十八番
黒木優議員の質問の答弁の中にあったわけですけれども、私はここで反省点ということをあえて触れたのは、正直申し上げまして、サンドーム日向の建設については近鉄サイドとの交渉の中で要望が出た。それに応ずるためにどちらかというと、春のキャンプに間に合わせるための期間限定型施策というような、私はそういう表現をしているんですが、いつまでにつくらなくてはならないという、そういう中で十分市民の意見とか提言が反映されたか。あるいは議会の指摘によって、逆に言えば施設そのものが拡大された。そして市民が多目的に使えるような施設として成り立っていった。特に
バリアフリー化あたりについてはそういう指摘がありました。ですから、これは正直言って、市長の一種の公約ですが、市民協働とか公民協働とか、市民による市民のための市政とかいう、そういうものの根幹にかかってきていると思うんです。それがサンドーム日向についてですが、いかがでしょうか、市長。
◎市長(山本孫春君) お答えします。 サンドーム日向のことについての再質問でありますが、サンドーム日向はもうたびたび本会議場を通して議会議員たちにも説明を申し上げましたように、たまたま当時市長就任の段階で近鉄キャンプがほかの町に移転するんじゃないかと、そのようなこともありましたし、このことついては近鉄協力会のメンバーであります商工会議所の会頭を初め、各界を代表する皆さんたちから強い要請がありました。何としてもこのことについては誠意を持って解決する必要があろうと、このように思っておったやさきに、前知事から当時の観光対策監でありました、新知事誕生までは市町村課長をしておりましたが、彼が日向市役所にやってまいりまして、県としてもスポーツランド宮崎を進めておると。そういう立場から日向市から近鉄キャンプがほかの場所に移転するということはスポーツランド宮崎づくりに陰りが生ずるので、ぜひ近鉄の方と話をし、可能性に向かって取り組みをしてほしいと、このような知事の言葉を伝えにまいりました。そこで早速当時市議会議長、商工会議所会頭を引き連れまして七月一日に近鉄球団に参りました。そういった経過を話をして、そのことを先ほど十八番議員に答弁した通りでありまして、そこで知事の方へ財政的なことについて早速申し上げました。それについてはしっかり県の方で支援しようと、こういう条件なんですから、私は今日日向市の公共施設の中でこれほど条件のいい施設整備はなかったんではないかと、このように高く評価しております。 そして先ほど壇上から申し上げましたように、年間四万人からの皆さんたちがあのドームを最大限に活用して健康の維持増進、明るい市民生活を送っていただくと、こういうことで、私はサンドーム日向の建設については大きな誇りを感じております。 以上です。
◆九番(黒木円治君) ですから市長が誇りに思っている、そういうふうに思っていらっしゃることは私も理解するんです。ただ、建設を決める段階、それからどういったものをつくるか、そういう点において若干の市民に対する説明、あるいは市民の提言とか、議会からはかなり提言も出ました、要望も出ました。そういうことを本当にしっかり受けてやったのかどうか。スタート時点からそのことを踏まえて考えてらっしゃったかということを私は質問しているつもりなんです。県がそういうふうに対応してくれた。いわゆる各界の強い要請があったからと。そこに私は問題があると思うんですよ。そのあたりちょっと私の質問と市長が今答弁されたことには若干の食い違いがあると思うんですが、いかがでしょうか、市長。
◎市長(山本孫春君) 重ねてのお尋ねでありますが、こういった事業展開をするに当たりまして、それは総合計画にのっとってやるのが一番望ましいと思うんですけど、やはりその時々の状況判断も的確にしながら取り組まなくてはなりません。そのために庁議協議というのがあります。これは三役、さらにそれぞれ財政職員、総務、企画、教育長、教育次長、こういったメンバーになるわけなんですが、こういった皆さんとそういう緊急に取り組まなければならない課題についてはじっくり相談しながら、そのことについては議会の方には具体的に基本計画をつくり実施設計を詰めなくてはならない。そういう面ですべて予算という立場で議員の皆さん方には議論をいただいて完成させたドームでありますし、私はあの段階では日向市にとっては非常に大事な施設と、このように重視して、申し上げたように、そのために議会の議長にも同行いただいて球団との交渉等もさせたという経緯がありますので、御理解いただきたいと思います。
◆九番(黒木円治君) ある程度わかったんですけれども、私が言っているのは、こういうものをつくるときに、例えば施設を利用する側の市民の意見、そういったものはどこでちゃんと聞いたのかと。議会は予算が出てきますので、指摘あるいは提言をします。目的も市長に対して示していただくように議論もします。しかし、使う側の市民がどういう形のものを望むかというところに、私は市民協働の
まちづくり、こういう施設づくりがあると思うんです。その点を市長は失礼ですけれども、忘れていらっしゃるんじゃないかと。ですから私はあえてこの件については反省点ということを申し上げているんです。いかがでしょうか。
◎市長(山本孫春君) 再々の質問でありますが、私はこの点についてはいささかも反省点はないと思っております。それはむしろ市民の皆さんたちがどれだけこの施設ができたことによって、いろいろなイベントを主催する皆さんたちは天気がよければいいがな、あしたの天候はどうだろうかと心配します。そういった問題が一切解消されて有効活用がされておる施設でありますから、このことについて一々市民の声をといっておれば、それは時間的なこと等もありまして、あの段階で私はトップとしての決断でやらせていただきました。 以上です。
◆九番(黒木円治君) わかりました。いわゆる時間的な余裕がなかったと。相談する時間すらなかったということで、現在四万人が使っていただいているので、それで市民は満足しているんだというふうに市長が認識されているということですから、それはそれとして私は仕方ないと思ってます。 次に、
サンパーク温泉施設の改修並びに再開についてということですが、これも改修の予算についてはかなりな質疑がされたわけでございます。賛成多数ではありましたが、その中でこれは以前にも一般質問の中で取り上げてございますけれども、もう少し市民の意見をちゃんと聞いてから改修等も進めていくべきじゃないか。順序が逆じゃないかというような質問が多数されたわけです。しかし時間がないということで議会もやむなく予算案を承認したわけですけれども、しかしその中にはしっかり住民の意見、要望を聞きなさい、その要望に対して行政の説明責任をしっかりして、それから改修に移っていただきたい。しっかりとした説明責任という部分が果たして十分果たされたのかなと。それと逆に行政が説明したことに対する再度の住民の意見を十分反映できたのかという、そういう部分に若干の問題があったんではないかというふうに考えているんです。ですから先ほどのサンドーム日向も同じように時間がない、十分住民との議論がなされてなかったんじゃないかというふうに思ってます。このことについてあえて深く議論をしたいとは思いませんので、もし御答弁がございましたらお願いしたいと思うんですが。
◎市長(山本孫春君) お答えいたします。
サンパーク温泉の再開については、もっと住民の意見を聞いて取り組むべきではなかったかということでありますが、まず私は
サンパーク温泉があのような一大惨事を引き起こしたことについては、十五億円の費用を投入しておりました。同時に、株式会社
サンパーク温泉の社員二十七名を雇用しておりました。わずか二十日間で営業停止をしました。そこで社員の皆さんたちには六〇%の賃金しか払っていない。パートの皆さんたちは、全くほかのパートで頑張らなくてはならん。そういう大きな希望をつないでおった社員の皆さんたち、一日も早く正常な環境でこの厳しい経済環境、企業等リストラする中、雇用の場の確保の問題、いろいろ議論をされております。そういう中に私はもう十五億円の巨費を投じた温泉なんだから、一刻も早く原因の徹底究明をして、そのことを議会の方の特別委員会も設置されました。そういった皆さんと議論を深めながら、最終的には改善計画を実施して一年三カ月ぶりに営業停止の処分の解除をいただく。そして十一月十三日に再開をさせていただきましたが、おかげさまで社員の皆さんたちも性根を入れて頑張っていただいております。日増しに信頼回復につなげておる姿を私自身しばしば温泉を利用させていただいて社員の皆さんにもじかに激励しております。私は今の姿は賢明ではなかったなかと、このように思っておるところであります。 以上です。
○議長(甲斐敏彦君) ここでしばらく休憩します。
△休憩 午後二時六分-------------------------------
△開議 午後二時十五分
○議長(甲斐敏彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。
◎
商業観光課長(林田俊則君)
サンパーク温泉の施設の改修及び再開について、市長答弁に補足させていただきます。
サンパーク温泉の施設改修につきましては、これは専門的な立場からの原因究明等もありましたけれども、施設の中でどこが悪いのかというまず原因究明をする必要があったということで、温泉の施設の改修の計画、そういうものをつくって、実際に三月の中旬から四月十七日ぐらいだったと思うんですが、市民説明会をいたしまして、その中で市民の要望を聞いていったところでございます。その中で取り入れられるものについては取り入れるという姿勢で、時間もなかったんですけれども、まずは専門的にどこを施設として改修すべきなのか、それがわからないと意見を聞いても、その後専門家に聞くという方法もあるでしょうけれども、まずは原因とか専門的な立場からの施設の欠陥--欠陥といいますか、以前と基準がかわっているもんですから、かわった点についての改修点、そういうものをチェックした後に市民の意見を聞いたということで、これはいろいろな意見が出ましたけれども、それについてはその後の再開の中で十分生かしているんではないかというふうに考えております。 以上です。
◆九番(黒木円治君) 私はあえて担当課長の補足答弁は必要としなかったわけですけれども、そういう実情はわかってます。ただ、問題はやり方なんです。既に改修ありきでスタートして、それからなおかつ市民に意見を聞くとか、要望を聞くとか、施設全体を今後どうするのか、例えば福祉目的にしたいとか、いろいろな活用の方法もあると思うんです。ただ、この施設は観光目的でという、そういう福祉の部分も関係はあるが、何かその辺を余りもに強調されて、多目的に利用する方法もあるんじゃないかという質問を出された議員もたくさんいらっしゃるわけです。 そういうことを含めてしっかり市民にまず意見を聞くと、その後本当にそういう意見要望があれば、この施設こういうふうに改修を新たにやるべきではないかとか、そういうもっと市民の幅広い意見を聞きながらやっていいと思うんです。 先ほど市長は答弁されましたが、十五億円かかっていると。二十七名の働いていらっしゃる方々がいると。職員については六〇%の賃金カットをしている、パートについてはその間別の仕事をしていただいておるというような御答弁をしていただいた。そしてなおかつ早くしなければいけないと言われましたが、じゃなぜ五千万円の債務負担行為をしたんですか。そういう人たちに迷惑がかからないためにも十分な時間をとるために五千万円の債務負担行為を認めたんじゃないですか。五千万円認めましたね、施設運営のために。時間は私たちは行政に与えたと思っています。もしここでわかれば、現在幾ら残っているのか、その辺も含めて御答弁を願いたいと思います。
◎
商業観光課長(林田俊則君) 五千万円の債務負担についてでございますけれども、これについては御存じのように、二十日間しか営業していないということで、会社としては資金がございませんし、営業再開に当たりまして、そのときに既に二十七名という人たちも雇用も図っているわけです。 それで市として、またおしかりを受けるかもしれませんけれども、先ほど市長が答弁申し上げましたように、十五億円かけて施設をつくっていると。それについて市民の皆さんにやりますか、やりませんかというのは、これは問えないと思うんです。やはりきちんとした姿勢を示して、その上で議会にもちゃんと上げているわけですし、市民説明会の中でも当然ほかにかえたらどうかという意見も少数ではありましたけどございました。だけども、大勢の方が支援していただいているという雰囲気の中でやっぱりやった方がいいというのを確認しながらやらせていただいたというふうには感じております。 以上です。
◆九番(黒木円治君) 課長の補足答弁ですけど、よくわかるんですよ。ただ、片田議員の質問の言葉を利用させていただきますが、再生をどういうふうにしたらいいかという議論、その点が私は議会で再三にわたって指摘したにもかかわらず、そういう点について本当に行政側が市民に問うたのかということをお聞きしたいんです。どうなんでしょうか、その点。
◎
商業観光課長(林田俊則君) 市民説明会の中でいろいろな意見が出ました。その中で営業再開、採算性を心配する声というのが非常に多かったんです。だけど、具体的な指示というのはなかなか専門家ではありませんから、当たり前だと思うんですけれども、私たちが説明していったのは、今までのことを十分反省して衛生管理を十分やっていくこと、それから従業員が本当にお客さんを迎える気持ちになって一つ一つ大事にしていくことが採算性を確保していく道になるんではないかと。それから施設長、それについても前のを反省しまして十分踏まえた上での採用といいますか、ある程度経験のある方で誠実に対応していただける方ということで、あと営業内容をよくしていく、そういう才覚のある人を選びたいということで多分選んでいただいたと思っているんですけど、そのあたりは市民の声を聞く中でも、なかなかこういうふうにしたらなるという具体的な意見というのはなかったと思うんです。 以上です。
◆九番(黒木円治君) 正直申し上げまして、基本的なことですから、私はそういうことを市長が踏まえて答弁がほしかったなというふうに考えます。これはまた後でちょっと触れますので、この件についてはこれで終わりたいと思います。 次に、大相撲日向場所の件です。私が一番心配したことというのは、社会体育課あるいは商業観光課が非常に御苦労された。そのとき不思議と思ったんですが、例えばこういう相撲巡業興行をやる場合に、必ず勧進元がいらっしゃるんです。モトオコシ、そういう方がいて行政に協力依頼とか、いろいろなことをされ、例えば都城市が四日の日やられたんですが、ここは九年前の金銭トラブル回避のため一応市長にも話があったが、観光協会が名義を貸しただけ、チケットももちろん販売協力をした。ただし一万円に対して千円のバックマージンがあるということで、だからといって一生懸命やったわけではないと。事務局についてもすべて勧進元、鹿児島と都城の方と言われましたが、その方々にやってもらったと。職員は受け付けを三名商業観光課が協力したと、そういうことなんです。 市長、お尋ねしますが、どういった経緯で受けたのか、それと勧進元はだれなのか。そして職員に対してどういう指示を出したのか、その辺のことをちょっとはっきりさせていただきたいと思います。
◎市長(山本孫春君) お答えいたします。 会場で私はあいさつを申し上げましたが、あれだけすばらしいサンドーム日向完成であります。特にこの流域で生産された杉材を使ってのこと。したがって、隣家の皆さんたちにもわざわざ来てくださいではなかなか来てくれません。したがって、一番適切なのは何がいいかなと思ったその中で、老若男女を問わず国技である相撲だったら参加していただけるんではないかと、こんなことを考えまして、その段取りを進めてまいりました。 いわゆる巡業部長さんですか、この人にもお会いしましてそのような話をしましたら、ぜひ成功させてあげたいと、こういうことになりまして、市の方が直接勧進元になるわけにいきませんので、観光協会長の方にぜひそのようなお願いをしたところがよろしいということで、ただチケットの販売等は体育協会、さらに商工会議所等の協力もほしいということでありましたので、私の名前で観光協会が中心になってやる日向場所、ぜひ協力してほしいと、こういう要請をして、そのために商業観光課の職員の皆さんや社会体育課の皆さんたちにはボランティア的な立場で協力をいただいたことは間違いありません。 以上です。
◆九番(黒木円治君) 最終的には私は日向場所がいい悪いではなくて、すばらしい計画だったし、すばらしいイベントだったと思っているんです。ただし、私がちょっと心配したのがそこです。だれが元請なのか、最終的な責任はだれがとるのかということは、観光協会ですか、そこがとるということでいいんですね。 それで認識したいと思うんですが、じゃ、商業観光課あるいは社会体育課職員が一生懸命でした。来られた方を案内したり、いろいろなことをして、チケットの販売も精力的にやってました。そんなことをさせていいのかなと私は思うんです。これは営利事業に対して行政職員がそういう形でかかわっていいのかどうか。その点がちょっと私もわかりません。市長の認識、その辺をお聞きしてこの点については最後にしたいと思うんですが、いかがですか。
◎
商業観光課長(林田俊則君) いきさつは実行委員会で最終的には観光協会で単独で請けるにもちょっと責任が重いと。体育協会でもちょっとやり切れないと。商工会議所でも一本で請けられないと。それなら三つ一緒だったらやれるんではないかということで、それぞれの代表者の方が集まって協議して、最終的には実行委員会を組織しまして、実行委員会が勧進元ということでなったわけです。だから最終的には代表者の方がそれぞれ集まって判断されてやったということになると思うんです。 市の職員がということですけど、私は観光協会の常務理事なんです。兼務しております。だからその立場でということで、恐らく体育協会の方もそういう常務理事になっているんだと思うんです。そういう立場からやらせてもらったというふうに考えて、これがサンドームのこけら落とし的な行事と、それから市の活性化、御存じのようにあそこで弁当が非常に飛ぶように千何個恐らく売れていると思うんです。それに付随する物販も外にあったんですけれども、これは地域活性化からするとマイナスにはなってないというふうに考えてますので、そういう面ではよかったんではないかというふうに私は思ってます。
◆九番(黒木円治君) 何となくぼやっとした部分が見えてきましたので再質問しませんが、ただ私はせっかくやるなら、例えば公的な資金もある程度投入していいと、もっと幅広く、というのは、財光寺南小学校の四年生から六年生だと思うんです。座る席がない。時間がたつとみんないすの下にしゃがみこんで見ていたと。保育園の子どもたちが訪れた。声援を精いっぱい送っているんです。一番末席。こういう状況でいいのかなと私は思ったんです。 これを例えばある程度公的なもの、あるいは観光協会あたりに若干経費等を与えて、本当に日向市民が楽しめる、あるいは福祉的な、そういうイベントとしてやられたらもっと私は多くの皆さんが来られたんではないかと。ほとんど買われた方は渋々買われている。そういう意味で少し反省する点があったんではないかというふうに感じたところでございます。 では時間がございませんので、次に大きな二項目めの
サンパーク温泉施設「お舟出の湯」の今後の衛生管理と運営についてということですが、市長から説明の中である程度理解はしたところですが、チェック機能と問題点の整理、日々の運営をしていく中、あるいは管理していく中で何かやはり問題点が中には出てくると思うんですが、そういった場合の職員間の連絡体制、そういう問題点についてはどう対処していくのか、その辺もう少し詳しく第一点目お聞かせ願いたいと思います。お願いします。
◎
日向サンパーク温泉指導対策室長(木村孝太郎君) お尋ねの件でございますけれども、九月から完成後の衛生機器を使って試験を行ってまいりましたけれども、当初計画が予定のとおり機械が正常に運転するかどうかというのはやってみないとわからない部分が確かにございました。塩素濃度の調整とか、設備監理会社の指示どおりやってもなかなか当初動かないということで、直接監理会社が日向市の方に来ていただきまして、それから施工会社、それから
サンパーク温泉の設備担当の社員、その都度集まりまして機器の設計図等から全部含めまして見直し、どのように操作すればこのような結果になるのかという、そういうこれも衛生管理マニュアルの中にそういうシステムが入っておるわけなんですけれども、それを洗い直しまして、その都度その都度、一つ一つ修正をしてまいったと。最終的に修正が完成したところで試験入浴に入ったということでございます。 以上でございます。
◆九番(黒木円治君) ありがとうございました。 では、小さい項目の次の運営委員会の目的について御答弁をいただきましたが、私の資料としていただいているんですが、この温泉施設運営委員会設置要綱の中での第二条、運営委員会が次に掲げる事務を行うこと、一点目が
サンパーク温泉「お舟出の湯」に関する調査研究を行うこと、二点目が
サンパーク温泉施設、温泉とレストランの管理運営に対して提言を行うことということになってます。その他
サンパーク温泉「お舟出の湯」に関することとなっておりますが、この第二条の件についてちょっと再質問したいと思うんですが、二番目の管理運営に対して提言を行うことということですが、再開後実施されたかどうか。 それと、先ほどの答弁の中で何か一カ月後ぐらいに年内に実施したいということですが、実際に改修をやった、できた、スタートします。その時点でこの運営委員会は開かれたのかどうか。その辺をちょっと確認しておきたいと思うんですが。
◎
日向サンパーク温泉指導対策室長(木村孝太郎君) お尋ねの件でございますけれども、
日向サンパーク温泉「お舟出の湯」運営委員会を九月三日に
日向サンパーク温泉で開催したところでございまして、最初の会でございますので、委員の皆様には先ほど市長答弁がございましたように、委員会設置の経緯、それから施設の概要、それから
日向サンパーク温泉利用施設基本計画、こういうものの概要につきまして、最初の導入部分ということで全体を説明したところでございます。 試験入浴後には開催しておりません。十二月、今月末に第二回目を開催するという段取りでございます。
◆九番(黒木円治君) なぜここにこだわるかといいますと、なかなか外部からのチェックは入りにくいと思うんです。せめてこういう方々がちゃんとしたチェック機能を果たしていただくために、恐らく私はそれらを提言していただくために、こういうメンバーが選ばれたと思っているんですが、それをただ機能させるためにどのように考えているのか、その辺の基本的なことがいま一つ見えてこない。そのあたり、もし市長お答えができるならお願いしたいと思うんですが、特に調査研究を行うということですから、その辺の認識が、皆さんにどういう認識で携わってほしいとか、そういう指導も例えばされていると思うんですけれども、それぞれまた委員の皆さんからのお考えもあろうかと思うんですが、そういった点についてお話をしたのか、あるいは委員の中で議論があったのか、その辺ちょっとお聞かせ願いたいと思います。
◎
日向サンパーク温泉指導対策室長(木村孝太郎君) お尋ねの件でございますけれども、施設の改修が終了した後でございまして、施設の改修の中身につきましては専門的なことになりますが、委員の皆さんにも一応説明したところでございます。一番委員の皆さんに関心がありましたのは、その後運営がいかようになるのかということが大いに関心があったところでございますけれども、今後は同程度規模の先進温浴施設の視察、そういうものも含めまして、委員の皆様に認識を深めていただいて有意義な提言をいただきたいということでございます。そういうことを考えております。
◆九番(黒木円治君) ありがとうございました。 ぜひ運営がどのようになるのか、そういう部分についてもしっかり議論をしていただきたいし、市民にかわる、利用者にかわる方々だと私は認識していますので、ぜひそのようにお願いしておきたいと思います。できれば、回数をふやしていただくと。以前私が新聞で見たときに、一回開いた後には何か来年の三月ぐらいというような、何か私としては、これもただ単なる一般的な運営委員会のふうに見ていらっしゃるのか、行政はというふうに認識をしたものですから、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 次に、再開後の収支の見通し、経営分岐点の公開の考えということで伺いましたけれども、やってみないとわからないというのは、私がそういうふうにとったのかどうかは知りませんけど、そういう感じしか受けませんでした。恐らく公認会計士も導入されているわけですから、そのための委託料を払っていると私は認識してますが、分岐点、その辺も出ていると思うんです。それともう一つは私はできれば温泉施設そのもの全体のバランスシート、そういうものも恐らくつくってらっしゃると思うんですが、そういうことも含めて御説明いただき、なおかつ公開をどういうふうにするのか。ただ、公開のあり方についても、いわゆる調査の部分で利用者のアンケート調査をしたり、あるいは利用者の意見を聞いたりとか、あるいはインターネットで公開されてます。この
サンパーク温泉施設の改修が終わりました、こうこうなりましたというような、私ちょっと見たんですが、そういうネット上で今後いろいろな方々の意見を聴取し、なおかつそれを公開していくのかどうか、その点お伺いしたいと思います。 以上、お願いします。
◎
日向サンパーク温泉指導対策室長(木村孝太郎君) 収支についてでございますけれども、固定的な要素、人件費等につきましては比較的わかっているところがあるんですが、設備改修した結果、灯油、電気、水、こういうものを中心にまだ流動的でまだつかめない部分がございます。これも十一月十三日に開業したばかりですので、さきの九月議会でも御説明申し上げましたんですが、二、三カ月様子を見れば平均的なかたい数字がわかるだろうという御説明申し上げたところなんですが、そのほかレストラン、売店等もございますし、仕入れ物品もございます。これらも月末でないと締められないと。トータルで申し上げますと、すべての要素が十三日オープンで二十日程度たっておりますけれども、なかなか今の時点では一カ月ではどの程度の収支でいけるのかというのがまだ明確に出せないというのが実情でございます。 それと、収支のデータの公開につきましては、要望があれば公開をしてまいるというふうに考えております。 以上でございます。
◆九番(黒木円治君) 確かに営業というのはやってみないとわからないという部分があるんです。しかし、ある程度は計算、データといいますか、よその施設、あるいは自分のところである程度はじいてみる能力はお持ちだと思うんです。経理事務所あたりがそういう能力を持たなかったらちょっとおかしいと思うんですが。いろいろなパターンがあると思うんですが、そんなのも全くやってないんですか。分岐点すらわからない。いかがですか。
◎
商業観光課長(林田俊則君) 分岐点ということでございますけど、これついてはさきに出しました資金計画書、これが一つの最低ラインだろうというふうに私たちは今のところ思っているんです。それを一応クリアするようにということで、そのときの最低入浴者数というのが三百八十三人ぐらいだったと思うんです。半年間の平均が三百八十三人です。今のところ昨日の七日までで七千五百人ぐらいの方が入っておられます。平均で大体三百四十人ぐらい毎日入っているということで、そのほかに以前計画しておりませんでした前売り券、これが九千枚以上売れているんです。ということは前もってお金が九千人分入っているということになると思うんです。 そのあたりも含めまして最低ラインは収入の方では超えていると。支出の方は設計の方から一応大まかな数値、机上の数値というのはいただいております。だけども、それを一回公開してしまうと、それがひとり歩きといいますか、これは実績で前も施設長が申し上げているんですが、市民説明会でも二、三カ月実績が出ましたらきちんとした資金計画書を出しますということを、その時点ではっきりとした数字をお示ししたいというふうに思っております。 以上です。
◆九番(黒木円治君) わかりました。そういうことで一応認識しておきたいと思います。 ただ、先ほど私が言いましたいろいろな意見、提言を聞く部分というのをできればちょっとふやしていただきたいし、それがいろいろな意味での、これは市民もどちらかというと株主さんでありますし、なおかつお客様であるわけですから、利用者の意見を聞く、あるいは外部からでもいろいろな意見、提言というのもあると思うんですが、その辺はぜひ何らかの形で取り入れる工夫をしていただきたい。これは要望しておきたいと思います。 では、続きまして、行財政改革についてということで再質問させていただきます。 これは先ほどの溝口議員の質問の中にも若干触れてございますので、特にですが、私としては行政改革大綱に沿ってということで職員課長も御説明がありましたが、やれるんではないかと思うんです、正直言って。手法を考えてない。どんな手法があるかということをしっかり考えてないんではないかと。私たちは何も民間委託してその分人件費が削減できるではないかとかいう考えではないんです。 壇上でも申し上げましたように、例えば公害係については苦情処理、大変ですよ。それと
環境基本条例の策定を急いでいると。ですからある程度コストを下げても民間に委託する、委託できるような部分、部署あると思うんです、収集業務の中でも。例えば町中とか、そういう収集しやすいといいますか、遠隔地ですとかなりコストもかかります、燃料費とかいろいろな面で。収集の能力も上がらない。民間にコストを下げて委託してもできる部分については早くやって、職種の変更も伴うわけですけれども、同じ環境整備課の中での部署ですから、そういう意味では余り影響もないし、そういう方向は考えられないのかなというふうに思うんですけれども、そのあたりいかがでしょうか。全く考えてないのか、どこまで話しているのか。そこが見えてこないんです。説明を聞いても、十七年ぐらいには何かそういう改革案が提示されるのかなというぐらいしか見えてこない。果たしてそれでいいのかというのが私の考えですが、いかがでしょうか。
◎
行政管理室長(治田幹生君) 例えばごみの処理の場合ですけれども、大まかに分けますと収集部門とか、それから中間処理部門、それから焼却処理部門とあるんですけれども、この部門のうちのどこができるのかということも原課の課長あるいは係長と議論しているわけです。先ほどちょっと職員課長が答弁しましたように、専門委員会の方に一応投げかけておりますけれども、鋭意協議しておりますけれども、現況としましては、類似都市を九州、中国、四国、二十二市とってみたんですが、二十二市のうち十七市回答があったんです。このうちの十二市はもう既に委託しているということは、委託できなくはないと。さっき議員の言われたように、どこをどういうふうにするかということを今から協議していきたいと思います。 以上です。
◆九番(黒木円治君) わかりました。しかし、わかるんですよ、特に私は前この件については、これは六月の議会の中で二十番の先輩の松木議員が質問しているんです。その中で市長が答弁をしている。そこの中になぜできないのかというのが私感じ取っているんですが、「実施期間等についても明示いたしております。これらが遅々として具体化されてない、特に民間委託等の関係については、もっと積極的に対応すべきだということを今もって深く反省もしております。したがいまして、強力な体制を確立して、前向きに取り組んでまいりたいと思っておるところであります。」ということです。ところが、「大変こういった関係になりますといろいろ難しい面もありますし、そういった面で、非常に熱意だけは持っておってもそれが具体化してないということについては、歯がゆさを実は感じるとこでもあります」というふうに答えている。市長、何が大変なんですか、歯がゆさという、そこらあたり、もっとここを具体的に示していただければ、市長の決意を示していただければできるんです。私はそう思います。そこをお互いが遠慮しているからできないというふうに感じるんですが、どんなでしょう。市長、お願いいたします。
◎市長(山本孫春君) お答えいたします。 六月議会の答弁のくだりを披瀝をされての質問でありますが、業種変更だとかいろいろな行政仕組みの中でクリアしなくてはならない課題、そこらあたりに対して私はかつて全く行政出身でなくて議会活動を主としてやってきました。皆さんもそういう思いがするときがあるだろうと思うんです。何だ、これは民間だったらとうにやれているでないかと。何でこれがというような歯がゆさを感じます。その表現をしたのであって、今それに向かって私が解決をしようということで最大限の努力して専門部会にも具体的な検討に入らせておりますし、また原課の方でもいろいろ課長を中心に議論を深めてようやく一歩を踏み出そうと、こういう段階にあることを御理解いただきたいと思ってます。
◆九番(黒木円治君) お気持ちはわかります。じゃやればいいんですよ。あなたはそれだけの責任を持った位置にいらっしゃる。市民から選ばれた業務を執行する権限を持っていらっしゃるんです。そこに市長みずからが壁をつくってはいけないと思うんです。壁があるなら壁は壊す、壊すためにちゃんとしっかりとした理論を持ってやる。こんなことをしてたら民間はつぶれますよ。もちろん二十番松木議員もそういうことを含めて質問されているんです。民間なら早くだめになってます。日向市役所だからこうなんです。そこに市民は期待していたんですよ、市長に。開かれた市政、市民協働の
まちづくり、そこに市長に対する期待があった。遅々として進まない、その原因すら今述べただけでは説明責任が果たされたと私は思ってない。そういうふうに感じます。いかがですか。
◎市長(山本孫春君) お答えいたします。 私は、民主的に市政運営をさせていただいていると思っています。市民から選ばれた議員の皆さんといろいろ切磋琢磨しながら、行政のよりよい方向を目指して今日まで取り組んでまいりました。今後もそういった気持ちで、これはずっと長い歴史的なこともあります。そういう中で一向に解決しなかった問題等についても自信と責任を持って解決したたくさんの事例もこの四年間で確立いたしております。そういった面でこれからも自信を持って行政推進に当たりたいと思っております。 以上です。
◆九番(黒木円治君) これ以上議論してもこの件、私自身というより、市民も納得しないと思うんです。それなりに市長の決意のほど申されましたので、これ以上議論はしませんが、ここで最後の質問に移りたいと思います。また機会があればぜひやらせていただきたいと思います。 農林業振興対策協議会補助金の活用についてということで、市長からもいろいろと御答弁もございました。私自身も以前からこの問題については指摘してきました。私はこの設置要綱の第二条は一番大事なことではないかと。地域農業の振興と活力ある農村を創造するため、次に掲げる事項について協議し、その推進を図る。こういうすばらしい要綱ができているにもかかわらず、予算のばらまき、苗代の補償とか、細かい点についてこの補助金は活用されている。なおかつ不用額も出ている。ですから、こういうものは早く整理していきながら、少なくとも次の新しい作物を産地化に目指すような努力が必要であると。ましてや会長が市長でありますから、私はできれば市長ではなくて、市長でなぜ悪いかといいますと、正直言って会が何回もできない、議論ができない、そういうことなんですが、いかがでしょうか。この質問で最後にいたしたいと思います。
◎
農林水産課長(黒木利幸君) 農林業振興対策協議会補助金につきましては、先ほど議員おっしゃられるように、いろいろ問題がございます。したがいまして、今これまでの手法を改めましてJA日向の各支店、それから農業改良普及センターなり、振興局、ここらあたりの実務者に集まっていただいて、農畜産担当者会というのを立ち上げております。この中で十分検討していきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。
○議長(甲斐敏彦君) 以上で、九番
黒木円治議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩をします。
△休憩 午後二時五十八分-------------------------------
△開議 午後三時十分
○議長(甲斐敏彦君) 休憩前に引き続き会議を続行し、一般質問を行います。 次は、二番
日高博之議員。
◆二番(日高博之君) 〔登壇〕久しぶりの四番バッターということで、野球のようには一般質問うまくいきませんが、よろしくお願いいたします。 港湾行政について。 一、細島四区工業団地について。 細島四区は、昭和三十九年新産都市の指定を受けてから四十年たち、新産業都市建設促進法が廃止され、平成十八年以降事業費の一割負担が伴ってくる中で、四区の利活用をどのように考えているのか、早期の課題であるので、具体的ビジョンを伺いたい。特に、市民が一番望んでいる企業誘致について進展はあるのか伺いたい。 福祉行政について。地域福祉計画策定について。 一、地域の自立、市民の願いを実現していくためには、官民協働の
まちづくりが望まれます。その中で地域福祉計画は、日向市総合計画の民生版であり、全庁挙げて取り組むべきくらい必要な計画であると私は位置づけていますが、市長の考えを伺いたい。 二、日向市は二年間で地域福祉計画を策定することになっている。策定が目的ではなく、いかにして地域福祉計画を実行していくかが必要であるので、市民の自主的な参加、また市民協働に重点を置き、ワークショップ方式を導入しない限り、絵にかいたもちになると思います。 そこで、住民福祉の広い観点に戻り、思い切って計画の見直しを行う考えはないのか伺いたい。 三、水難事故防止対策。 一、日向市水難事故防止対策協議会が水難事故防止について看板、チラシ等で市民に対して啓発運動の取り組みを行っていますが、依然として水難事故は後を絶たない状況下にあります。ライフジャケットをつければ命を落とすことはなかったんだがというケースが非常に多いことから、ライフジャケットの着用を義務づける意味でも、条例制度が望まれると思うが、考えを伺いたい。 また、海上保安庁や消防と連絡を密にし、さらなる市民に対する啓発運動の強化に取り組むべきだと思うが、危機管理を含めた中で考えを伺いたい。 四、教育行政について。青少年総合健全育成事業について。 一、完全学校週五日制対策として、各地区公民館が地域の特色を生かしたウィークエンドサークル活動を行っていることについて、参加生徒数も予定より多く、また学社融合の観点からも非常に高く評価するものであります。この際、もう一歩踏み込んで生徒たちが幅広く体験学習ができるよう、公民館の交流をすることが望まれると思うが、考えを伺いたい。 五、総合型スポーツクラブ設立について。 一、国のスポーツ振興基本計画において、二〇一〇年までにスポーツ実施人口を現在の三十五%から五十%に伸ばす政策として、総合型スポーツクラブを一つ以上立ち上げることが明記されている中、日向市としてどのように設立に向けて推進していくのか、イメージ的なものを伺いたい。 また、将来的にこのクラブをスポーツのみならず、地域ボランティア活動、またNPOとして地域密着型のクラブとして位置づけてはどうかと考えますが、教育長の前向きなお考えを伺いたい。 最後に、教育行政。県立高校再編整備計画について。 県の教育委員会は、県立高校再編整備計画に基づき、延岡地区に普通科高校の再編を行い、平成十七年度から新たに延岡東高校の敷地、施設を活用し、文系の普通科系専門学科を設置し、同時に、延岡高校に理系の普通科系専門学科を置く方針と聞いております。 そうなると、日向高校は普通科しかないために、専門的な特色のある延岡の高校に日向入郷地区の中学生が数多く進路を希望するのではないかと懸念いたします。そこで、日向高校も何らかの専門学科を早急に設けることが望まれると思いますが、教育長の考えをお伺いいたします。 以上、壇上からの質問を終わります。〔降壇〕
○議長(甲斐敏彦君) 二番
日高博之議員の質問に対する答弁を求めます。市長。
◎市長(山本孫春君) 〔登壇〕二番日高議員の御質問にお答えいたします。 議員御指摘のように、時限立法でありました新産業都市建設促進法が平成十二年度末をもって廃止され、現在は経過措置期間中でありますが、いよいよ平成十七年度末にはこれも終了し、同法指定による優遇措置がなくなるわけでありまして、そうなりますと、現在施工中の国直轄による細島港南沖防波堤及び県施工の補助事業であります北沖防波堤整備事業に対する受益者負担が生じることになるわけでございます。 現今の非常に厳しい財政状況にかんがみ、これら負担増を少しでも和らげるためにも、国・県に対して平成十七年度末までにできる限り前倒しで事業施工と予算の確保を強力に要請しているところであります。議員各位におかれましても、この件に対する特段の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げるものであります。 さて、このような状況下における四区の利活用、なかんずく企業誘致に関しての進展はとのお尋ねでございますが、平成十二年以降新たな誘致企業の立地は、残念ながら一区、四区にはございません。九月議会でも御報告いたしましたように、既存企業二社の移転に伴う用地購入があり、現在それぞれ建設工事に取りかかっておられるところでございます。このほか同団地に関する問い合わせは複数ありますが、なかなか立地まで至らないのが現状であります。 なお、細島四区全体の利活用等について幅広く検討するため、先月末、土地所有者であります旭化成株式会社と本市の実務担当者による協議会を設立いたしたところでございます。今後ともこの会における協議とあわせまして、県・関係企業と一体となって組織されております細島地区企業立地促進協議会とも連携を密にしながら、この問題に取り組んでまいりたいと考えているところであります。 次に、地域福祉計画策定についてでございますが、この計画は、地域福祉推進の柱となる大変重要な計画として位置づけいたしております。福祉の分野だけでなく、医療、保健、教育、人権、環境等幅広い範囲に及ぶことが考えられますが、既存の福祉三計画を中心にして、これらを包み込んで、なおかつそのすき間にある福祉ニーズにも配慮して、さらに社会福祉協議会の地域福祉活動計画とも十分に連携を図りながら取り組みたいと考えております。 そのため、策定委員会を設置し、会長として九州保健福祉大学の塚口教授を、また委員として各種団体の代表十四名の方々にお願いいたしております。 地域福祉を進めていく主体は地域住民であり、その参画なくしては真の地域福祉計画策定はできないものと理解しておりますので、今回は特に関係団体やボランティア、地域住民の方を巻き込んでの公民協働体制で取り組んでいただいております。 策定委員会では、講演会やシンポジウム、地域座談会等を開催し、この中で地域住民の皆様から広い分野において多くのすばらしい実践の報告や地区での課題や意見などもいただいているようでございます。 委員の皆様には、地域福祉計画は、みんなの幸せづくりの計画なので、地域の皆さんで知恵を出してつくった計画にしたいと、大変熱心に取り組んでいただいております。 これからの取り組みとしては、住民参加の視点から、地域の課題に取り組む場合などは、ワークショップ方式の手法も用いながら、地域の皆様とともに、その解決策に取り組まれることも計画されているようであります。 したがいまして、計画の策定に当たりましては、実効あるものとするために策定委員会とともに、あらゆる角度から工夫・検討を重ねながら取り組んでまいりたいと考えているところであります。 次に、水難事故防止対策についての御質問でございますが、本市におきましては、日向市漁場利用促進調整協議会及び日向市水難事故防止対策協議会と連携をとりながら、昨年度一カ所、今年度一カ所に啓発用看板を設置いたしました。現在市内七カ所に啓発用の看板がございます。 また、市内釣具店に御協力いただき、啓発用のチラシの配布をお願いいたしておるところであります。さらに、自治公民館単位の班回覧用といたしまして、チラシ二千枚を区長さんにお願いし、配布しているところでもあります。 議員御指摘のように、人命にかかわる重大な問題でありますので、今後とも海上保安庁、日向警察署、消防本部など関係機関との連携を積極的に図りながら、啓発に努めてまいりたいと考えております。 また、条例制定については、他市の状況等も調査しながら、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 また、教育問題につきましては、教育長より御答弁をお願いいたします。 以上です。〔降壇〕
◎教育長(宮副正克君) 〔登壇〕二番日高議員の御質問にお答えいたします。 まず、青少年総合健全育成事業として取り組んでおりますウィークエンドサークル事業についてでございますが、この事業は議員御指摘のとおり、細島のシーカヤック体験あるいは漁業体験、南日向のアカウミガメ保護活動、美々津の手すき和紙体験や石並川あるいは耳川の自然探索活動等、各地区公民館がそれぞれの地域の特性を生かした子どもたちの体験活動を実施しているところでございます。 活動のプログラムにつきましては、各地区公民館単位で地区のPTAあるいは教職員等や担当職員で構成する実行委員会で決定いたしておりますが、年に数回合同の担当者会議を開催いたしまして、その内容等につきましても情報交換や検討を行っておるところではございます。 ウィークエンドサークル間での相互交流につきましては、昨年度の乙島探検隊や、あるいは本年度の阿蘇宿泊体験活動等の合同事業も実施いたしておるところではございますが、今後事業の展開につきましては、議員御提案のような子どもたちの相互交流あるいは参加型のプログラムの実施など、さらに内容の充実を図ってまいりたい、このように考えておるところでございます。 次に、総合型地域スポーツクラブ設立についてでございますが、議員御指摘のとおりに新しい形態でのスポーツ環境の整備が必要だと、このような認識に立っております。本市では既に現在その基盤とも言うべき運動部活動地域連携実践事業の取り組みを既に始めておりまして、平成十五年度はソフトボール競技を通じて市内複数の小中学校の合同部活動と地域の協力による連携意識の高揚を図りながら、活動を進めているところでございます。現に、「ひむかクラブ」を創設いたして活動をしている状況にございます。 また、並行して平成十六年度中には総合型地域スポーツクラブ創設に向けての現状の把握、あるいはクラブづくりのマスタープランの策定、あるいは地域住民及び既存スポーツ団体等の理解の促進と推進グループの形成を図りながら、準備を進めているところでございます。 イメージ的には、中学校区ごとに設立したいと考えておりますが、体育施設の問題や、あるいは地域のスポーツ普及の状況などを総合的に判断してモデル地区の選定を行い、地区内の指導者あるいは地区公民館長などにこのクラブの設立、あるいは運営に関する諸団体等に呼びかけて設立に向けての準備会や設立後の運営方法等についても十分協議を重ねていく必要があると、このように考えているところでございます。 また、このクラブは、だれでも、いつでもスポーツに親しむことができるよう、地域の住民が連携を図りながら運営することから、当然地域密着型でありますし、NPOでも運営できるクラブであると考えております。また、クラブの自主的な活動としてボランティア活動ができることにもなると、このように考えているところでございます。 次に、県立高校再編整備計画についてでございますが、県の教育委員会は先月十一日に県立学校再編整備計画に基づき延岡地区の普通科高校再編方針を発表したところであります。延岡地区の再編による新設する専門学科によっては、議員御指摘のように、日向入郷地区から進学希望者も出てくることも予想されるところでございます。 このようなことから、この発表を受けまして、発表がありました翌々日の十三日に日向高校校長等も同席していただきまして、県教育委員会教育企画室を訪問いたしまして、延岡地区の再編方針の確認と今後の日向高校のあり方についても意向を伺ったところでございます。 この席では、平成十二年度から三カ年文部科学省の指定研究を進めてきた日向高校と市内六校の中学校との中高一貫教育の研究成果を踏まえて、本地区における中高一貫校の連携型の方向性と地域の特色を生かした専門学科等の設置の考え方等について意見交換と要望を行ってきたところでございます。 今後とも県教育委員会に対しましては、少子化による生徒数の減少が見込まれる中、地域の特性を取り入れた特色ある学校教育の必要性を十分認識しながら、日向高校も含めた市内三校、門川農業高校とも連携を図りながら、またPTA協議会等の意見も踏まえながら、時代に対応した教育環境の整備に努力していただくよう要望してまいりたいと、このように考えているところでございます。 以上でございます。〔降壇〕
◆二番(日高博之君) ありがとうございました。 国・県に対しまして前倒しして予算を獲得していただくということは非常にすばらしいことだと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 九月の議会で住環境のいろいろな問題があって、市内の地場産業の方が四区ゾーンに移転を考えているというふうなこともありました。市長言われていました日知屋・財光寺線の並木通りの両サイドについては地場産業ゾーンというように、物すごく必要なことだと私は考えております。そのためには旭化成との話もあると思いますが、各管工事組合とか塗装組合とか、そういったところとの打ち合わせも若干必要になってくると私は思っております。 そのほかの未利用地なんですけど、それは私は最後までこの企業誘致にこだわりたいというふうに考えております。そのためには企業立地促進協議会との情報交換、そういった連携ももちろん必要だと思います。しかし東京とか、大阪とかに宮崎県出身の方で県人会というものがありまして、そことの連携も必要だと思いますので、その中には我がふるさとのために、日向入郷地区の発展のために誠心誠意御尽力してくださる方もいると聞いております。その中で十人でも二十人の中小企業一社でもいいので、どこか一つそれが誘致したというふうになってくれば、そこが起爆剤になって、そこからどんどん広がっていく可能性はあるんではないかというふうに、現実味がない意見とお思いかもしれませんが、私はその可能性にかけておるんですけど、市長はその辺どう思うか、ちょっとお伺いしたいと思います。
◎市長(山本孫春君) ただいまの二番議員の細島四区の企業立地に対する私の思いということでありますが、二番議員おっしゃるように、私自身も新産都市の指定を受けて以来、一時は順調に企業立地が進んできたわけなんですが、右肩上がりの経済環境から今、けさほどの質問にありましたように、五番議員からも右肩下がりの今の状況、こういう中でも、やはり私は市民の生活の安定向上のために企業誘致等は積極的に進めたいと思っております。御指摘のありましたような東京の方に県人会等もありますし、それらにも機会あるごとに出席をさせていただいております。 特に、先般安藤知事就任後に東京の方で宮崎県企業立地セミナーがありましたものですから、そこにも積極的に参加いたしまして、細島港を控える臨海工業地帯の優位性、これらについて県の方の商工観光労働部長の方でスライドを活用して紹介をいただきましたが、そういった状況を見ていただいた皆さんに対して積極的にアタックをしながら、ぜひ日向の一区、四区に目を向けてほしい、なお、所有している旭化成の蛭田社長さんともお会いして、それらの問題については積極的に土地所有者である旭化成としても御理解、御協力をお願いしたい、こんな話までしておりますので、これからも引き続き積極的な企業誘致には努力したいと思っております。 以上です。
◆二番(日高博之君) ありがとうございます。皆さん多分不可能だなというあきらめの方が強いと思うんですけど、まだ最後まで頑張っていく必要があるというふうに思います。 それと、ちょっとこれは私いろいろ勉強したんですけど、メタンハイドレードというのがあります。御存じでしょうかね。メタンハイドレードというのは、新エネルギー資源として脚光を浴び始めたものであり、しかも日本全体で使われる天然ガスの百年分が何と日本近海を含む日向灘沖に眠っていると言われていると。国も平成十三年度から十五年度にかけて六百五十億円の調査研究費を充てて積極的に取り組んでいる。また、その生産工場を細島臨海工業地帯に誘致する動きがあるというふうにも聞いております。この辺ちょっと御存じだったら答弁お願いいたします。
◎企画課長(後藤明君) まず、メタンハイドレードという天然ガス資源なんですけれども、最近まだ新しい言葉で十分な研究を私どもしておりません。今、日向市においては新エネルギービジョンの策定をことしじゅうに研究調査をしながら策定するように計画を立てているんですが、そういった中で、このメタンハイドレードというのは全く手つかずの状態といいいますか、日向市としては。まだ国としても調査研究の段階でありますので、今後そういった国の状況等も勉強させていただきながら、今後の研究課題とさせていただきたいなというふうに思っているところです。 以上です。
◆二番(日高博之君) 今調査研究ということで、研究所でも誘致していただくような働きかけも必要ではないかなと。雇用にもつながってくる。四区の活用にもつながってくるというふうに思っておりますので、このことに関しては私も勉強、研究していきたいと思っております。 何といっても四区の利活用は日向市の生命線であります。こういった大事な問題は行政はともかく、議会、関係企業とか、みんな一体となってやるべき問題であると思います。市長から積極的な意見が出ましたので、四区の問題はこれで終わります。 次に、地域福祉計画について質問いたします。 私ども先進地に行ってとても勉強になりました。地域福祉計画は、将来の日向市の方向性を決める重要な計画であり、この計画が時間をかけてでも確立することができたら、市長が口ぐせのように言う、福祉の向上が市民の発展につながると。なれば、日向市の大きな発展につながると私は思っております。でも、答弁にありました設立のときのニュアンスが私の思っているニュアンスとちょっと違うかなというのがあります。というのは、高齢者、児童、障害者に分けて策定し、またそのすき間のニーズを埋めていけばいいというような、まさしくこれは縦割り行政ではないかなと。こういった行政主導というこの指標は、逆に立ち上げの状態ではむしろ悪い例ではないかなというふうに思うんですけど、その辺どうでしょうか。
◎
福祉事務所長(富山栄子君) 地域福祉計画につきましては、一応福祉関連の先ほど議員も言われました高齢者、障害者、児童についての計画を中心に取り組んでいきたいと思います。それを横糸でつなぐといいますか、その谷間にあるものを埋めていきたい。それからまた、必然的にそれ以外の先ほど市長が答弁で申しましたように、医療とか保健とか教育とか、そういうのも出てくると思いますので、それらを全部包み込むような形で取り組みたいと思っております。 以上です。
◆二番(日高博之君) わかりました。 しかし、策定委員会がございます、十五名の方が参加されている策定委員会、部会を見ますと、やっぱり縦割りなんです。わかりますね。高齢者部会、児童部会、障害者部会と。私も市民説明会に行ったんですけど、そのときに所長はいつも毎晩出てきて、感心だなというふうに思いました。しかしながら、福祉事務所だけの問題なのかと、この問題が。その辺疑問がちょっとあるんです。この疑問というのは三つの計画というよりも、自治意識というのが入ってきているから、わけわからなくなってくるんではないかなというふうに考えておるんですけど、それと、福祉事務所だけが参加するということはちょっとおかしいなと思いますが、所長どうでしょうか、その辺の考えは。
◎助役(弓削哲郎君) おっしゃられますとおり、今度の地域福祉計画は、やはり市の総合計画を踏まえて地域福祉をどう具体的にするのかということだろうと思います。 そういうことで、現在策定委員会を民間サイドの中でつくりまして、いろいろと検討していただいております。しかしながら、やっぱり行政内部の関係におきましては、議員がおっしゃられますとおり、福祉の関係はもちろんですけど、その他の関連の計画との整合性とか、また保健、医療、そして生活関連もございますので、その付近との連携の確保というのは大事なことですので、庁内にそういう連絡会とかプロジェクトとか、そういうものをつくって、行政としてはそういう付近の連携をしっかりしていく、そして現実的に地域福祉計画につきましては、やはり今策定されて皆さん方一生懸命されております。これにつきましては策定に当たっては住民に、地域福祉というのは御承知のとおり新しく法制化された、明確化されたものでございますので、住民の皆さん方にもやはりよくわかってもらうと。そういうことで今策定委員の皆さん方が講演会とか、シンポジウムとか、または地域でいろいろな座談会とか、そういう中で福祉についての啓発関係を一生懸命されながら、またいろいろな問題点がどこにあるのかということをされておりますので、行政内部の関係と策定委員会の皆さん方との関係をしっかりしながらつくっていかなければいけない。しかし、その計画は行政計画ですけど、実際に実施していくのは地域住民等でありますので、その付近の上で計画は地域住民等が一体として出していくというのが重要だと思います。 以上です。
◆二番(日高博之君) わかりました。 福祉とはいっても、かかわる分野は幅広いということで、医療や保健の密接な関係とか、コミュニティ、女性行政、
まちづくりなど、市役所全体の縦割りを助役言われたように、垣根を乗り越えていかんと、この計画は本当に進まないと思うんです。つくっても、立派なものができても、やはり活動する人がおらないと、ただ一冊の本でしかなくなると思うもんですから、その辺市民懇談会でも市役所は福祉事務所だけ対応と策定委員会、来ている住民の方の意見はさまざまです。住民の方がさまざま意見出します。わかってくださいと言って、また行政が幅広いスタイルでわかっていかないと、やはりいけないというふうに思いますので、また庁内も今福祉事務所の一名ですね、策定されている方、担当している方、一名が担当というふうに聞いているんですけど、それを先ほど助役が言われたように、福祉事務所担当一名体制ということではなくて、市長若い職員の育成を視野に入れた庁内横断的な体制づくり、先ほど助役が言われましたプロジェクトチーム、これも非公認でもいいと思うんです。そういう形で推進していただけないかな。こういった人事、いろいろなことに関してはやっぱり市長の一言が、市長の腹づもりがないとなかなか難しいことだと思いますので、その辺一言お伺いします。
◎市長(山本孫春君) お答えいたします。 確かに地域福祉計画を策定するためには市民本位でなくてはならんと思っております。そのことについては助役答弁がありましたように、その体制をつくるためにはしっかりした職員の配置等があって初めてよりよいものが策定されると思ってますから、職員の限られた状況の中で、そういった重要な部署についてはしっかりシフトするような人事配置等も考えながら、立派な福祉計画の策定に向かって取り組みたいと思っております。 以上です。
◎
福祉事務所長(富山栄子君) 事務局体制につきましては、福祉事務所と、それから社協と共同で取り組んでおりますので、福祉事務所でも兼務ではありますけれども、一応二名ということにしておりますし、社協の方でも三名で取り組んでいるということにいたしております。
◆二番(日高博之君) 本当に実際に取り組んでいるのはわかります。社協も取り組んでます。実際福祉事務所も二人いると思います。しかし、心から悩んで、どげんかせないかんと思ってやっている方といったら、これは一名だと思うんです、実質的に言えば。ですので、都市計画も必要だし、社会教育の部分もあります、いろいろな部署があります。でも主体は福祉事務所でいいと思うんです。だけど、その補佐的なものを庁内、非公認でもいいので、ぜひ取り組んでいただくと幅が広がって、市民協働というのがわかるのにこれから十年ぐらいかかるところが五年で済むかもしらんです。そういった部分でちょっとその辺を指摘します。 また、私何でここまで言えるかといいますと、視察に行って勉強して帰ってきてからも三日ぐらい寝ないで、これを考えると眠れないんです、正直な話。そのぐらい大変なんです。その辺で議員はもちろんさることながら、視察に行くと。茅野市ですね、
福祉事務所長御存じだと思います。茅野市は日本一と言われています、福祉の町と。福祉計画もでき上がっております。そこに議員のみならず、職員も一緒にぜひ行ってもらって勉強していただきたいと。また、策定委員会の方と話しましたが、策定委員会の方も行って勉強せんとわかりませんというようなことも言ってました。これは本当のことなんで、最少の経費で最大の効果というふうに言いますけど、こういうソフト面に関しましては損して得とれというような大きな心を持っていただくと立派な福祉計画ができ上がるというふうに思います。 それと次にワークショップについて。ワークショップ方式を用いて行いますということでありましたが、ワークショップ方式を用いる計画であることは官民協働
まちづくりを進めていく中で重要ですので、あらゆる観点から日向市のニーズに合った部会制度をつくって、現状や問題点についてテーマを決めて作業し、またはその作業内容を行政に提言していくというような、この部分は民間が主導というようなワークショップ方式だと私は思っているんですけど、なぜかというと、六万市民おります。全部にわかれといってもわからんとですよ。これはわかります。千人なら千人おります。千人ぴっちり協働だとということがわかれば、以心伝心でつながっていって市民協働で民生費なんかというのは三分の一ぐらいもしかして減るんじゃないかというように思っているんです。ですので、その辺ワークショップ方式、どこまで理解されているのか、一言お願いいたします。
◎
福祉事務所長(富山栄子君) ワークショップ方式につきましては、一つの課題を整理していく上で大変有効な手法だというふうに考えております。策定委員会の中でも今後そういう方法も取り入れていくことも検討されていらっしゃいますので、そういうふうに一緒に取り組んでいきたいというふうに思っております。
◆二番(日高博之君) しつこいようですけど、パブリックコメント、いわゆる市民の意見を聞いて、それを吸い上げて策定するというのが市民参加の
まちづくり、地域福祉計画ということですけど、それだけではないんです。やはり実際テーマを決めて作業して、あとどんぐらい問題があるだろうかとか、それをやっぱり上げていくというような形が望ましいと思うんです。そういった幅広い意見で、行政ではわからん、民間でしかわからん意見が結構出ると思うんです。だから僕は一年半ぐらいではこの策定は無理だなと。うまく整備できて五年かなというふうに助役にも言ったところでありますけど、その辺も踏まえて、策定委員会の方々もこれは無理ではないかという意見を聞きました、正直な話。一年半じゃちょっと厳しいと聞きました。 その中で今まではいわゆる要求型、草を刈ってくれといったら草刈りに行政が行って業者に発注して刈る。そういう型から、これからは協働型にかわる。何十年も要求型で市民はずっときているんです。それを一年半ぐらいで変えようというのはちょっと難しい。六万市民でなくて千人で、とりあえず。 そういう形で考えると、区長に言われました。農業用水のわきを草刈りして、草が伸びてます。毎年行政が切ってくれます。ことしも切ってくれるんじゃないかと言われます。行政が草を切りにきます。今回は私が切ったのですが、次からは草むしりをすれば伸びてこないんですから、次から切りませんと言いました。そうしたら怒られまして、何で切ってくれんとかと。毎年切っているのに何で切らんと。今は市民協働ですと。市民協働は共同作業で日向市役所も大変なんですということで、草刈りで何十万円かけてやるよりも協働でやっていければ、その辺の経費の削減になる。一カ月ぐらいして、怒られた区長さんに会いまして、「市民協働だから草むしりしよるからな」と言ってもらいました。よかったなと思うんです。そういうのが地域福祉計画ではないかなというふうに思うもんですから、そういったのは例として、お願いします。 茅野市でも戸田市でも策定するまでの前段が四年あるんです。すぐ策定委員会をぱっとつくってやるわけじゃない。策定委員会をつくるために四年ぐらいずっと意見を積み上げて、そこはいろいろな講演会、座談会、三百回ほど開催してやっとつくろうかなといったところもあります。それぞれ地道に挫折も繰り返しながら一歩一歩大事に活動する経緯、こういうのを一番大事にしていくことがこの地域福祉計画の一番の神髄ではないかなと思います。その辺どうですか。急いで地域福祉計画をつくらなければいかん理由とか、メリットとかありますか。ちょっとお願いします。
◎助役(弓削哲郎君) 私もこの議会外で議員からちょっと聞かれましたので、私の方でお答えいたします。 やはり地域福祉計画は地域福祉の推進の指針ですので、できるだけ策定が早い時期がいいと思います。しかしながら、今までお話のように、地域計画は推進の基盤づくり、そのプロセスというのもございます。先ほどからありますように、住民の皆さん方の啓発、御意見、いろいろな関係があります。その付近について住民等の意識醸成等にかかわる問題もありますので、今策定委員の皆さん方からいろいろやっていただいてますけど、そういう策定委員の方々の御意見も聞きながら、先ほど言いましたつくるプロセスというのが大事ですから、その付近を考えながらつくっていきたいと。 ただ、事務局の方では市社協の地域福祉活動計画というのが何か切れるというようなことで、できるだけ早くつくりたいというようなことがあったようでございますけど、先ほど申しましたような形で策定委員の方々の御意見等も聞きながら対応したいと。
◆二番(日高博之君) わかりました。ありがとうございます。 地域福祉活動計画は時期的こだわることはないと思うんです、地域福祉計画に関しては。立派なものをつくっていくことが必要であって、つくるプロセス、これを策定委員会の方にわかってもらえればいいと思います。 この時代はハードからソフトへの過渡期であるというふうに大事な時期だと思いますので、その辺よろしくお願いいたします。 次に移ります。水難事故防止対策についてですけど、今年度五件水難事故があって、四名死亡ですね。かなりこれは多い数字だと海上保安庁の所長も言われてました。私も消防団に入ってまして、この間白浜で水難事故がありました。四十一歳の男性が亡くなって、五歳の子どもも一緒に落ちてそれを助けるんだということで入って亡くなりました。私も消防団に入っている関係で救難に三日間行きました。五日目にやっと揚がって、その間親族の姿を見るといたたまれない気持ちになって、今回一般質問することになりました。 事故後、海上保安庁の所長と水難対策についてお話を伺いました。話の中で海に落ちても助かる方法があると。百%助かる方法があると。その方法をお聞きしました。ここで言います。ライフジャケットをまず着用します。防水パックと言って携帯電話を入れる防水パックというのが釣具店で百円か二百円ぐらいで売ってます。それを身につけると。例えばそれをちゃんと身につけて海に落ちたと。落ちたら一回沈んで浮き上がってきます。慌てないで、そのパックから出して一一八を押せば、すぐ海上保安庁は飛んできますと。まさに百%助かるなというふうに思いました。 そういうような啓発、そういうのを市民に浸透させるのは海上保安庁ではちょっと無理だと、所長が。どうにか山本市長に頼んでくれんかというようなことも言われました、正直な話。看板、チラシの啓発というのももちろん必要ですけど、水難事故防止のキャンペーンをしたりとか、細島支所にライフジャケットの貸し出しをしたりとか、そういうことも必要だと思います。条例化については一刻も早く周りの市町村との対応を考えてもらいたいなというふうに思いますので、これは答弁はいいです。 次に、移ります。週五日制対策、シーカヤックとか、いろいろ地域の特徴があります。私も塩見のヒマワリの植栽に行きました。植栽に行って、生徒とか地域住民とか学校の先生とか、肌で感じられるという体験は今後子どもたちに大きな財産になると思います。さっきも教育長答弁ありましたそのとおり、ぜひもう一歩踏み込んで、どこの地区にも負けない子どもたちをつくってください。よろしくお願いいたします。 次は、総合型スポーツクラブです。 いろいろソフトボールを中心につくっているということでありますが、モデル地区の基礎固め、これも地域福祉計画と一緒で準備委員会とかつくる前に必ずしておかなくてはいけないことがあるんです。先ほど教育長答弁にありましたが、モデル地区の指定、現状の把握、地域住民及び既存のスポーツ団体との理解の促進と推進グループの形成、そういうものができてからやっと準備委員会ということでありまして、二〇一〇年までにつくればいいんですんで、じっくりつくっていただきたいなというふうに、この辺の入り口を間違えないようにお願いいたします。 あとは将来的なものですが、将来的にこのスポーツクラブはNPOにならざるを得ないと思うんです。なぜかというと、活動資金が最終的にはクラブ会員の会費ということなんで、これは営利団体として誤解される可能性もありますので、NPOの看板が必要不可欠になってくると思うんです。 私も鹿島市にこの件も視察に行きました。担当者が言うには、並みのエネルギーで担当者が考えていてもできんとはっきり言いました。成功のかぎは決してあきらめないことだそうです。その辺も答弁要りません。本当は答弁求めようと思ったんですけど、もう時間が。最終的にクラブを自主的に支えていくのが、日向市をスポーツクラブが支えるんだというぐらいの気持ちで持っていかないと、なかなか地域密着的なクラブはできないと思いますので、その辺よろしくお願いいたします。 最後に、延岡の件と普通科の専門学科の件なんですけど、日向高校、これは特に普通科だけだと何も特色がなくなります。私はこの間テレビで「若年失業」という題名で二時間ぐらいの番組をやってました。若年が失業率十%、高校から入ります。なかなか職がないんです。なぜかというと、今企業は厳しいですので、即戦力しか求めないんです。今までの企業はいいときは三年ぐらい研修期間をもって育てればいいという考えだったけど、今はそういう研修期間を置く企業はありません。ですので、その辺企業のニーズに合わせた専門学科も必要ではないかというふうに私は一言提言しておきます。 日向の教育委員会も延岡の教育委員会に負けないようにちゃんとその辺お願いして、答弁は要りませんので質問を終わります。どうもありがとうございました。
○議長(甲斐敏彦君) 以上で、二番
日高博之議員の質問を終わります。 ここでお諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐敏彦君) 御異議がありませんので、そのように決定しました。 明日は午前十時から本会議を開き、一般質問を続行します。 本日はこれで延会します。
△延会 午後四時六分...