○
吉藤洋子議長 質疑はないようでありますので、質疑は終結します。 これから討論に入ります。討論の通告がありますので、これを許可します。
大迫みどり議員の発言を許します。
◆
大迫みどり議員 議案第45号小林市
印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正について、反対の立場から討論します。 本議案は、
デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律の施行等に伴い、
印鑑登録証明書の交付申請について
移動端末設備を使用する方法の追加等をするものです。同法律により、
マイナンバーカードが
スマートフォンにも搭載できるようになることから、本条例では、
スマートフォンを使用する方法を追加します。 政府は、
利便性向上をアピールし、
マイナンバーの
情報連携、
マイナンバーカードの鍵機能を使ったマイナポータルを入り口とした
情報連携によってデータをさらに集積しようとしていますが、今回の
マイナンバーカードの
スマホ搭載もそうした一環です。集積されたデータはオープンデータ化され、利活用へと回されますが、集積した情報は攻撃されやすく、漏えいの危険が高まります。取得は任意のはずである
マイナンバーカードの宣伝、普及にばかり力を入れ、国民の不安や疑問などは置き去りに、カードの
利用拡大を進める政府の姿勢は問題です。
マイナンバーカードの
スマホ搭載は
個人情報が流出するリスクを高めることにつながるもので、認めることはできないことを申し述べ、反対討論といたします。
○
吉藤洋子議長 以上で通告による討論は終わります。 以上で討論は終結します。 これから順次採決します。 まず、議案第43号令和5年度小林市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)を採決します。 議案第43号は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、議案第43号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第45号小林市
印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正についてを採決します。 この採決は起立によって行います。 議案第45号は
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○
吉藤洋子議長 起立多数であります。したがって、議案第45号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第47号小林市
国民健康保険税条例の一部改正について、議案第48号小林市
特定教育・
保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例及び小林市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について並びに議案第49号小林市
介護保険条例の一部改正について、以上、議案3件を一括採決します。 議案第47号から議案第49号までは
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、議案第47号から議案第49号までは原案のとおり可決されました。
---------------------------------------
△日程第2 請願・陳情の処理(
委員長報告、質疑、討論、表決)
○
吉藤洋子議長 日程第2、請願・陳情の処理の件を議題とします。 各
常任委員会に付託してありました請願2件、陳情1件について、委員長の報告を求めます。 まず、
総務文教委員会に付託してありました請願1件、陳情1件について、委員長の報告を求めます。
◆
押領司剛総務文教委員長 総務文教委員会に審査を付託されました請願第1号及び陳情第1号について、その審査結果を報告します。 当委員会では、請願1件及び陳情1件について、採決の結果、請願第1号については賛成少数をもって、陳情第1号については
全会一致をもって不採択とすべきものと決しました。 なお、審査の過程において、 請願第1号「核兵器禁止条約署名批准を促進する意見書」を国に提出を求める請願については、 核兵器の廃絶への思いは同じくするが、請願書及び意見書案にある「核兵器が基礎になって開発された原子力発電所」は誤解を招く表現であり、議会として賛同することができない。 次に、陳情第1号全国霊感商法対策弁護士連絡会の不当な声明に対する陳情については、 陳情要旨にある「議決を行わないようにしてください」を求めることについては、議会の権限を制限するものであり、受け入れることはできないなどの意見がありました。 以上、報告を終わります。
○
吉藤洋子議長 ただいまの
委員長報告について質疑を許します。質疑はありませんか。
◆
大迫みどり議員 請願第1号について、質疑をいたします。 この中に「核兵器の廃絶への思いは同じくするが」とあります。この中の文言が誤解を招くということで今回不採択にされているわけですけれども、委員会の中で請願者に対して、この文言について、分かりやすくといいますか誤解を招かないように直してもらうとか、そういった方法もあったと思います。批准を求める意見書を国に提出してくださいという内容ですので、その請願者の思いと意見を同じくするのであれば、この文言だけで不採択したというのであれば、これは継続審査にして、確認してという方法もあったと思われるんですが、委員会の中でそういった議論はなされなかったのか、そのことを伺います。
◆
押領司剛総務文教委員長 まず初めに、提出者の気持ちを聞いてくれというのは、そういう意見は出なかったです。 それと、継続に関しましては、もう意見が出なくて、もう一度またやり直して出てくるということでしたので、請願をまたもう一回出すという意見がありましたので、そのような判断になりました。
○
吉藤洋子議長 質疑はほかにありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 質疑は尽きたようでありますので、質疑は終結します。 これから討論に入ります。討論の通告がありますので、これを許可します。
橋本律子議員の発言を許します。
◆
橋本律子議員 請願第1号「核兵器禁止条約署名批准を促進する意見書」を国に提出することを求める請願に、賛成の立場から討論いたします。 この請願は、
総務文教委員会では賛成少数で不採択されましたけれども、委員の中に積極的に反対した人はいなかったと思います。委員長の報告にありましたように、確かに「核兵器が基礎になって開発された原子力発電所」の部分が分かりにくいという指摘がありました。しかし、核開発の始まりが
アメリカの軍事研究でもあるマンハッタン計画であったことは誰もが知るところです。戦後、
アメリカも核平和利用を打ち出して、原子力発電所が開発されることになりました。つまり、核兵器が基礎になって原子力発電所が開発されたのです。ですから、これは歴史上の周知の事実であり、間違っているわけではありません。ですから、不採択の決定的な理由にはならないと思います。 また、
総務文教委員会では、委員から、この小林市にも四十数名の被爆者が暮らしておられるということをお聞きしました。広島・長崎の被爆者は多く80代90代になられます。その被爆者たちの声を聞き取りながら活動してきたICANがノーベル平和賞を受賞したことは、皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。そして、彼らの地道な努力が基になり、5年前の7月7日に国連で核兵器禁止条約が世界122か国の賛成で採択されたのです。 私はそのとき、えびの市の中学校で3年生の学担をしていましたが、前の年に修学旅行先で長崎の被爆者のお話を聞き、それを文化祭で劇にしたりしたこともあって、クラス全員で喜び合ったのを覚えています。 その核兵器禁止条約が50か国の批准を超えて、90日後の一昨年、1月22日に条約が発効したわけですけれども、そのときにも私は須木中学校で勤務していましたが、みんなで、全校生徒で喜び合ったのを覚えています。核兵器のない平和な地球は、中学生はもちろん子供から大人まで全ての市民の願いではないでしょうか。世界でただ一つの戦争被爆国として、日本こそがこの条約に署名批准してほしいというこの請願は、多くの市民の声を代表するものだと思います。
総務文教委員会では、文言が分かりにくいのであれば継続審査なのではないかという意見もありました。私も、それでもう一回出せばできるのかなとも思いました。しかし、私は、たとえ請願の趣旨の文章が整っていなかったり分かりにくかったとしても、請願の事項である条約の署名批准するように国に求めてほしいという内容に賛同するのであれば、市議会として意見書案を書き直すなどの努力をして、この意見書は採択すべきだと思って、今、賛成討論をしています。市民の声を受け止めて形にするのが市議会の役目ではないかと思います。 小林市は3つの宣言を行っていますが、その1番目に掲げられているのが核兵器廃絶平和都市宣言です。宣言文には、こううたわれています。我が国は世界唯一の核被爆国であり、核被爆国民として、広島・長崎のあの惨禍を地球上に再び繰り返されることのないよう、核兵器の廃絶を、その恐ろしさを全世界の人々に訴え続けていかなければならない。ただ単に訴えるのではなく、訴え続けていかなければならないと宣言しているのです。宣言文はさらにこう続けています。小林市民は、日本国憲法の精神にのっとり、非核三原則を厳守し、あらゆる核兵器の廃絶を推進し、もって世界の恒久平和達成を目指すものである。小林市民はあらゆる核兵器の廃絶を推進すると宣言しているのです。 以上の理由から、私はこの意見書を国に出してほしいという請願に賛成します。市議会は国に意見を述べる権限を持つと、新人研修で教わりました。その権利を、権限を行使すべき内容だと確信します。 以上で私の賛成討論を終わります。
○
吉藤洋子議長 以上で通告による討論は終わります。 以上で討論は終結します。 これから順次採決します。 まず、請願第1号「核兵器禁止条約署名批准を促進する意見書」を国に提出することを求める請願を採決します。 この採決は起立によって行います。請願第1号に対する
委員長報告は不採択でありますが、この採決は請願第1号を採択することについて行います。 請願第1号は、願意を了とし、採択することに賛成の議員の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○
吉藤洋子議長 起立少数であります。したがって、請願第1号は不採択と決しました。 次に、陳情第1号全国霊感商法対策弁護士連絡会の不当な声明に対する陳情を採決します。 この採決は起立によって行います。陳情第1号に対する
委員長報告は不採択でありますが、この採決は陳情第1号を採択することについて行います。 陳情第1号は、願意を了とし、採択することに賛成の議員の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○
吉藤洋子議長 起立者なしであります。したがって、陳情第1号は不採択と決しました。 次に、
経済産業委員会に付託してありました請願第2号について、委員長の報告を求めます。
◆
舞田重治経済産業委員長 経済産業委員会に審査を付託されました請願第2号「消費税インボイス制度の実施延期を求める意見書」を国に提出することを求める請願について、審査の参考とするため、紹介議員から趣旨説明、また当局から制度の概要と市における現状等についての説明を受け、審査しましたので、その審査結果を報告いたします。 当委員会では、採決の結果、請願第2号については、願意を了とし、
全会一致をもって採択の上、関係省庁に意見書を送付すべきものと決しました。 なお、審査の過程において、次のような意見がありました。 市内の小規模の免税事業者は多く制度の実施による影響が大きいが、
新型コロナウイルス感染症の影響も残っている中での制度の実施は時期尚早である。 また、制度が複雑であるため、対象者がしっかり制度を理解し、免税事業者か課税事業者になることの選択の判断ができるようにした上で、制度を実施すべきである。 以上、報告を終わります。
○
吉藤洋子議長 ただいまの
委員長報告について質疑を許します。質疑はありませんか。
◆押領司剛議員 請願第2号について、質疑を行います。 この請願に対して、中小企業や各種団体などと委員会として意見交換会などを行ったのか、お尋ねします。 2つ目に、この請願に対して、委員会ではどれぐらい時間をかけて慎重に審査したかを教えてください。 3つ目に、中止・廃止との声もある中での延期を求める請願ですけれども、継続審査との声は上がらなかったのか、お尋ねします。
◆
舞田重治経済産業委員長 まず、質疑の1番目ですけれども、この請願に対して、委員会として、中小企業、各種団体との意見交換を行ったかという質疑でございますが、本委員会としては、当局からの聞き取りは行いましたが、中小企業、各種団体などとの意見交換は行いませんでした。 当局からの聞き取りでは、商工会議所においては、会員向けの研修会については、令和3年度に4回、令和4年度に1回行っておるということでした。131名の参加、今後も8月に実施予定とのことであります。50名程度の参加予定ということであります。現在は、主に個別相談を行っているということでありました。また、農業団体や直売所の会員、商工会議所の総会等で、対策や意見の聞き取りは行っております。また、委員それぞれが地元の支援者の声等が出されたところであります。 次に、質疑の2番目ですけれども、この請願に対してどれぐらい時間をかけて慎重に審査したかということでございますが、本委員会としては、紹介議員からの説明及び当局からの説明、答弁等を踏まえ、審査をいたしました。当局、税務課、商工観光課への具体的な聞き取り内容ですけれども、制度の概要について、また、関係団体との状況についてお尋ねしました。商工会議所においては、会員向けの研修会については、先ほど申しました令和3年度に4回、令和4年度に1回行っているということでありました。今後も、8月に実施の予定ということであるようですけれども、先ほど申しましたように、現在は、個別指導、相談を行っているということであります。 それと、いろいろ意見も出たわけですけれども、商工観光課でのインボイス制度の開始に対する関係各所の準備状況、それから、税務課にインボイス制度の内容、特例、2割特例や6年の経過措置等の説明を詳しく確認した上で、委員の考え方等を聞いたところであります。その結果が、
全会一致の採択の運びとなったということであります。 それから、3番目の中止・廃止との声がある中で延期を求める請願であるが、継続審査の声は上がらなかったのかという御質疑でございます。 制度実施が本年10月と迫っており、継続審査とした場合、意見書提出の時期を逸することから、継続審査とするという意見はございませんでした。 なお、中止・廃止については、開始時期が迫っているので、いきなり中止・廃止は難しいので、まずは延期をという意見もございました。
○
吉藤洋子議長 ほかに質疑はありませんか。
◆原
勝信議員 請願第2号について、質疑をいたします。 この請願を確認いたしますと、免税業者に触れております。この請願の趣旨からは、インボイス制度の実施延期を求めるということになっておりますが、今ありましたように、課税業者の分についてはこの請願には一切触れられておりません。先ほどからの委員長の説明でもありますように、私も商工会議所の青年部に今年4月まで入会しておりまして、7年間幹事をさせていただきました。商工会議所におかれましても、現在、研修や講習を進められ、インボイスについての対策は着実に進められております。そしてまた来月2日にも研修会、講習会を開くようになっております。そしてまた、私は小林市の法人会青年部会にも所属をいたしております。法人会におかれましても、各事業所の研修会、講習会は着実に進められ、登録も進んでいる状況でございます。このようなことを含めて質疑をいたします。 請願の趣旨にございますインボイス制度の実施延期を求める部分について、課税業者の部分については一切触れられていないことから、登録を進められている、準備を進められている課税業者についての議論等、質疑等はなかったのか、確認します。
◆
舞田重治経済産業委員長 登録業者に対する意見ということのお尋ねでございますが、その中で、公平性ということでいろいろ議論がされたところであります。公平性については、インボイス制度は、課税と控除を正確にということで実施されるものですが、実施されると小規模の事業者はかなりの影響を受けるのではないかという意見もある一方、今を生きる人たちが将来の子供たちに、何年も何十兆円もの規模の借金を残していいのかという意見もありました。 また、免税業者の1,000万円以下の人は税金を自分の懐に入れていることになると聞いたこともある。真面目にやっている人のことを考えると、判断に苦しむところがあるといった意見は出たところであります。
○
吉藤洋子議長 ほかに質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 質疑は尽きたようでありますので、質疑は終結します。 これから討論に入ります。討論の通告がありますので、これを許可します。 まず、
鎌田豊数議員の発言を許します。
◆
鎌田豊数議員 請願第2号「消費税インボイス制度の実施延期を求める意見書」について、反対の立場から討論します。 国としての税の公平性を確保する上で、インボイス制度の実施は必要であると考えます。買物の際や外食の際にも、誰もが消費税を支払っていますが、1,000万円以下の事業者は消費税を納める必要がなく、手元に残ってしまうという税の不公平感があります。 これまでの請求書等保存方式は、消費税の導入時、1989年の帳簿方式を経て、消費税を事業者が受け入れやすくするために考案されたもので、34年経過しております。複数税率下において、適正な取引や公平な税負担を確保するためにインボイス制度は必要な制度と考えます。受け取った消費税から支払った消費税を差し引いて納める仕入れ税額控除は、売手が買手に対し正確な適用税率や消費税額を伝えるインボイス導入により、買手側の転嫁拒否といった不当な値下げ行為を是正し、売手側にとっては価格転嫁がしやすくなります。 適格請求書等保存方式、いわゆるインボイス制度の円滑な実施において、免税事業者が課税事業者への転換の必要性を見極めてもらうために、6年間の経過措置期間を設けております。免税事業者がインボイス発行事業者を選択した場合、納税額を売上税額の2割に軽減する激変緩和措置を3年間講ずることになっております。 また、インボイス制度への移行を踏まえた取引環境の整備も取り組まれております。課税事業者にならなければ、取引価格を下げる。それに応じなければ取引を打ち切るなどの一方的な通告などを防ぐために、下請Gメンや書面調査による実態把握をして対応します。事務負担の軽減のため、インボイス対応に必要なITツール、会計ソフト、受発注ソフトの導入を支援します。 以上のことから、制度自体の延期ではなく、円滑導入に向けて改善策を提案すべきと考えます。請願第2号については、以下の5点の理由により、反対いたします。 1、インボイス制度は公平な税負担につながる。 2、制度開始後6年間は経過措置期間があり、免税事業者はこの期間に対応を見極めることができる。 3、インボイス制度への移行を踏まえた取引環境の整備が実施される。 4、電子インボイス制度の
デジタル化により、経営事務全体の効率化が図られる。 5、国はインボイス制度導入を3月から10月に延期しており、本市でも商工会議所等で導入に向けて研修会等を実施し、準備を進めております。さらなる延期は、逆に混乱を招く可能性があります。 以上、討論を終わります。
○
吉藤洋子議長 次に、
大迫みどり議員の発言を許します。
◆
大迫みどり議員 請願第2号「消費税インボイス制度の実施延期を求める意見書」を国に提出することを求める請願に、賛成の立場から討論します。 請願に賛成する理由は、インボイス制度は実施すべきではないと考えるからです。今、いろいろ質疑、そして、それに対する答弁などありましたが、このインボイス制度、委員会での報告でもありましたが、複雑であるために周知が行き届いていない、混乱を招く、そういうこともあります。そして、本市議会で、本市議会議員として、国に対して市民の立場から意見書を上げるべきだとの思いで賛成討論をいたします。 消費税は消費税法に従い計算され、事業者の経営が黒字であろうと赤字であろうと納税義務が発生する苛酷な税制で、税金の中で最も滞納の多い税金です。だからこそ、消費税法には、中小零細事業者に対して、負担軽減策として免税点制度と簡易課税制度が定められています。 10月に実施予定のインボイスは、負担軽減策である免税点制度を無視して、免税事業者に課税事業者になることを強いるものです。新たに納税者となる事業者の平均課税売上げは550万円、平均納税額は15万4,000円と言われています。例えば、アニメーターの平均年収は155万円、消費税は14万円になります。つまり一月分の収入が消費税でなくなることになります。インボイスは、建設一人親方、個人のダンプ、運送事業者、フリーランス、個人タクシー、農家、学校給食の食材納入業者、シルバー人材センターなど、広範囲の経済活動に影響が及びます。 日本商工会議所は、令和5年度税制改正に関する意見で、制度導入後の混乱が避けられない場合は、導入を延期すべきと表明し、インボイスは延期してほしいと声を上げています。本市での影響を考え、請願が求めているとおり実施を延期すべきです。 以上、請願第2号は採択すべきであるとの考えを述べて、賛成討論とします。
○
吉藤洋子議長 以上で通告による討論は終わります。 以上で討論は終結します。 これから請願第2号「消費税インボイス制度の実施延期を求める意見書」を国に提出することを求める請願を採決します。 この採決は起立によって行います。 請願第2号は
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○
吉藤洋子議長 しばらくそのままお待ちください。 着席願います。 それでは、確認のために、請願第2号は
委員長報告のとおり決することに反対の議員の起立を求めます。 (反対者起立)
○
吉藤洋子議長 ただいまの請願第2号「消費税インボイス制度の実施延期を求める意見書」を国に提出することを求める請願につきましては、起立者は8人であります。議長を除いたただいまの出席議員は16人でありますので、可否同数であります。したがって、地方自治法第116条第1項の規定により、議長において、本件に対する可否を裁決します。 本請願については、議長は不採択と裁決します。よって、請願第2号は不採択と決しました。
---------------------------------------
△日程第3 報告第3号及び報告第4号専決処分した事件の報告について並びに議案第52号令和5年度小林市
一般会計補正予算(第5号)(上程、
提案理由説明)
○
吉藤洋子議長 本日、市長から議案3件が追加提出されました。 日程第3、報告第3号及び報告第4号専決処分した事件の報告について並びに議案第52号令和5年度小林市
一般会計補正予算(第5号)、以上、議案3件を一括議題とします。 ただいま議題となりました議案について、提案者の説明を求めます。
◎宮原義久市長 提案理由を御説明する前に、先週末からの梅雨前線による記録的な大雨によりお亡くなりになった方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。 本市におきましては、これまでに、道路などが被災したものの、大規模な災害は発生していないところでありますが、今後、本市でもいつ同様の災害が発生してもおかしくない状況にあることから、線状降水帯の発生等に備え、引き続き警戒を続けてまいります。 それでは、以下、本日追加提案をいたしました議案について、御説明を申し上げます。 報告第3号及び報告第4号の専決処分した事件の報告につきましては、市道1036号出ノ山・大王線の管理上の瑕疵により一般車両が損傷した事故に関し、和解の成立及び損害賠償の額を定めることについて、令和5年6月26日付で専決処分いたしましたので、それぞれ議会に報告するものであります。 議案第52号令和5年度小林市
一般会計補正予算(第5号)につきましては、歳入歳出それぞれ2,214万円を増額し、予算規模は296億3,218万6,000円となります。 まず、歳入につきましては、繰越金を計上するものであります。 次に、歳出につきましては、繁殖用雌子牛の導入及び自家保留を緊急的に支援するための費用を計上するものであります。 以上、よろしく御審議のほどお願いいたします。
○
吉藤洋子議長 以上で提案者の説明は終わりました。 お諮りします。 ただいま議題となっております議案3件は、去る6月30日の
議会運営委員会にお諮りしました結果、本日一審議取扱いにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、報告第3号及び報告第4号並びに議案第52号は、本日一審議取扱いと決しました。 ここで、議案熟読及び先ほどの請願の不採択を受けての意見書案の取扱いについて協議いただくため、直ちに第1
委員会室で
議会運営委員会を開催していただきますようお願いします。 したがって、この際、30分程度休憩します。 午前11時15分 休憩 午前11時43分 開議
○
吉藤洋子議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△日程第4 報告第3号及び報告第4号専決処分した事件の報告について(質疑、終了)
○
吉藤洋子議長 日程第4、報告第3号及び報告第4号専決処分した事件の報告について、以上、議案2件を一括議題とします。 ただいま議題となっております報告第3号及び報告第4号について質疑を許します。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 質疑はないようでありますので、報告第3号及び報告第4号の質疑は終結します。 以上で報告第3号及び報告第4号は終了します。
---------------------------------------
△日程第5 議案第52号令和5年度小林市
一般会計補正予算(第5号)(質疑、
委員会付託省略、討論、表決)
○
吉藤洋子議長 日程第5、議案第52号令和5年度小林市
一般会計補正予算(第5号)を議題とします。 ただいま議題となっております議案について質疑を許します。
◆能勢誠議員 補正予算書11ページについて、質疑いたします。 頂いた資料の中で、この対象牛が次世代雌牛となっていますけれども、その次世代雌牛にならない対象外の子牛の数がどれぐらいあるのか。 こういった牛に対しても、評価分の半分、2万円の1万円とか、1万円の5,000円とか、そういった形でも対象にするということはできないのか。こういった緊急対策は、農家にとってはとてもありがたい補助金になりますので、そう考えるべきではないかと感じますので、そのあたりの御意見をお聞かせください。
◎神之薗寿
畜産課長 次世代雌牛とは、BL、牛の白血病の陰性牛というところでございます。これにつきましては、今、西諸の地域を挙げまして、畜連、農協、そして行政、負担金を合わせまして、清浄化に努めているところでございます。これが清浄化されれば、競り市の付加価値も高まるというところで、地域を挙げて清浄化を目指しているというところで、このBLの陰性牛というのは外すことはできない条件と考えているところでございます。 現在、8割を超える雌子牛の検査が、競り市の2か月前に実施をされているところでございます。正確な頭数は、把握はしておりません。
◆能勢誠議員 このBL検査についてはいろいろ過去にも議論があったと思いますが、これが宮崎県西諸の、対象にして清浄化を図っているということですが、この清浄化、ほかの、他県での市場での清浄化とか、そういった取組とかと比較して、市場性とか、そういったことの研究がどのように今までなっていたのかということも教えていただきたいと思います。
◎神之薗寿
畜産課長 これにつきましては、宮崎県におきましても、7つの市場がございますけれども、それぞれの市場で清浄化に向けて動いているところでございます。 また、購買に来る購買者に意見を聞きましても、この清浄化に向けた対策というのは評価をされているというところで、この清浄化が進むことによって市場の価値の上昇は図られていると考えます。 全国的な、その清浄化の実施状況等は把握しておりません。
○
吉藤洋子議長 ほかに質疑はありませんか。
◆
永野雅己議員 能勢議員に引き続いてなんですけれども、私からは、今回のこの補正予算についてちょっとお伺いしたいことがありまして、質疑させていただきます。 今回の自家保留ということで、一応頭数も大体めどを立てていらっしゃるんですが、昨年度の自家保留頭数は何頭だったのか。また、この支援対策補助金の設定の詳細、市場に出した場合は3万円、庭先の評価だと2万円というその根拠はどこでされたのかを、ちょっと教えていただければと思います。
◎神之薗寿
畜産課長 この積算の数字は、令和4年度の同時期の小林市における導入、そして保留の数を基に算定をしておりますので、この数が、昨年の保留をされた数というところで御理解いただければいいかと思います。 また、この3万円の根拠でございますけれども、令和5年4月、今年の4月から5月にかけまして大幅な下落がありました。その中で、雌子牛につきましては約9万3,000円の下落、去勢牛につきましては6万円の下落となりました。その3万3,000円を補い、雌子牛の購買力の強化を目的に3万円を設定したものでございます。
◆
永野雅己議員 ありがとうございます。 あと1点なんですが、今回のこの補助金なんですけれども、1件当たりの補助金の限度額、つまり1頭導入されたところには3万円、仮に10頭買われたときには、単純に計算すると30万円となるんですけれども、そういった限度というのを設けていらっしゃるのか、その辺を教えてください。
◎神之薗寿
畜産課長 今回は、この繁殖農家の雌子牛の価格の低迷を、何とか雌子牛を導入することによって2年後の生産される子牛の価格も上昇させようというところで、積極的に行ってまいりたいと思います。 多頭化の大きな規模の農家については、更新する頭数も多くなりますので、今回は設定を設けておりません。
○
吉藤洋子議長 ほかに質疑はありませんか。
◆
野田利典議員 今回のこの肉用牛の振興対策事業費、これはすごくよい事業かと思います。 実際、飼料等、高騰しています。実際農家から聞いていますと、非常に厳しいということで、3万円の根拠というのは、今、お伺いしました。やはり飼料高騰となると、ただそこを補うだけでは、ただ塞ぐというか、ただ補填するというような状況でしかないかなと思います。いろいろ伺うと、今後は、やはり円高とかで飼料等が高騰する、そういう海外の円高とか、あるいは紛争があって、そういうものが上がるのでいろいろ苦労されている。その代わりに、今後はやっぱり自給自足を促進すべきではないかという話も結構出ております。 そういうことに対する、こういった補助というか金額……。失礼しました。また対策、検討はされていないか、ちょっとお伺いします。
◎神之薗寿
畜産課長 子牛の価格も下がっております。そして、それにまつわる生産をするものが全てが上がっているというところで、大変厳しい状況でございまして、もちろんこの飼料、牛に与える飼料の価格も高騰しているということで、国が飼料価格高騰緊急対策事業というのを組んでおります。トン当たり8,500円を補助すると、補填するという事業でございますが、これにつきましては、全ての農家が受け取れるということではなくて、自給飼料の向上に努める農家、あるいは事故率を低減する疾病等の削減を行う、経済性を高める行動を積極的にする農家を対象に、2点ポイントを選んで、それを実践する農家に行うというところで、それぞれ補填金をもらうだけではなくて、将来に向けて改善をする動きも、これによって図られるかと思っております。
○
吉藤洋子議長 ほかに質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 質疑は尽きたようでありますので、議案第52号の質疑は終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております議案第52号は、会議規則第37条第3項の規定により委員会への付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、議案第52号は委員会への付託を省略することに決しました。 これから討論を許します。討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 討論はないようでありますので、議案第52号についての討論は終結します。 これから議案第52号令和5年度小林市
一般会計補正予算(第5号)を採決します。 議案第52号は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、議案第52号は原案のとおり可決されました。
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△日程第6 意見書案の処理(上程、
提案理由説明、質疑、
委員会付託省略、討論、表決)
○
吉藤洋子議長 日程第6、本日、原
勝信議員外5名から、意見書案第1号森林環境譲与税の譲与基準の見直しを求める意見書が提出されました。 意見書案の処理の件を議題とします。 ただいま議題となりました意見書案について、提案者の説明を求めます。
◆原
勝信議員 提案いたしました意見書案第1号森林環境譲与税の譲与基準の見直しを求める意見書につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 我が国の森林は国土の7割を占め、地球温暖化防止や国土保全、水源涵養等の公益的機能を有しており、国民全体に様々な恩恵をもたらしております。これらの機能を十全に果たすべく、間伐などの森林整備を着実に実施していくための財源として、令和元年度に森林環境譲与税が創設されました。 山間部における様々な課題に早急に対処するためには、森林整備や人材育成、林業担い手の確保といった取組を本格化することが重要でありますが、森林及び林業就業者の多い本市において、現在の譲与基準のままでは森林整備や人材育成等の費用の不足が見込まれることから、さらなる財源確保が必要となっております。 本案は、このような状況を踏まえ、森林及び林業就業者の多い市町村が必要な森林整備をより一層推進することができるよう、森林環境譲与税の譲与基準を見直すことを国に求めるものであります。 以上、小林市議会会議規則第14条第1項の規定により、提出いたします。よろしく御審議のほどお願いいたします。
○
吉藤洋子議長 以上で提案者の説明は終わりました。 これから質疑を許します。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 質疑はないようでありますので、質疑は終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております意見書案第1号は、会議規則第37条第3項の規定により委員会への付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、意見書案第1号は委員会への付託を省略することに決しました。 これから討論を許します。討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 討論はないようでありますので、討論は終結します。 これから意見書案第1号森林環境譲与税の譲与基準の見直しを求める意見書を採決します。 意見書案第1号は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、意見書案第1号は原案のとおり可決されました。 なお、ただいま可決されました意見書につきましては、会議録にも全文を記載します。
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△日程第7
議員派遣について
○
吉藤洋子議長 日程第7、
議員派遣についてを議題とします。 お諮りします。 地方自治法第100条第13項及び会議規則第167条の規定により、配付のとおり議員を派遣したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、ただいまお諮りしましたとおり
議員派遣は決定しました。 この際、お諮りします。 ただいま決定されました
議員派遣の内容に今後変更を要するときは、その取扱いを議長に御一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、変更を要するときの取扱いは議長一任ということに決定しました。 なお、ただいま決定されました
議員派遣一覧表は、会議録にも記載します。
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△日程第8
特別委員会の設置及び委員の選任並びに
特別委員会付託案件の閉会中
継続調査許可の件
○
吉藤洋子議長 日程第8、
特別委員会の設置及び委員の選任並びに
特別委員会付託案件の閉会中
継続調査許可の件を議題とします。 議会改革
特別委員会の設置及び委員の選任について、お諮りします。 本議会に、開かれた議会の構築並びに時代に即応した議員活動及び議会活動の充実を図るため、議会改革を推進することを目的とし、委員8名をもって構成する議会改革
特別委員会を令和7年3月末まで設置し、これに付託の上、閉会中の継続案件とすることにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり。)
○
吉藤洋子議長 異議なしと認めます。したがって、委員8名をもって構成する議会改革
特別委員会を令和7年3月末まで設置し、これに付託の上、閉会中の継続案件とすることに決定しました。 ただいま設置されました議会改革
特別委員会の委員を、委員会条例第8条の規定により、議長において指名いたします。 議会改革
特別委員会の委員に、松嶺勇一議員、
永野雅己議員、
前田隆博議員、
竹内龍一郎議員、
舞田重治議員、
鎌田豊数議員、
大迫みどり議員、高野良文議員を指名いたします。 ただいま設置されました
特別委員会は、休憩中に議員控室で委員会を開催し、正副委員長を互選の上、その結果を議長まで報告願います。 この際、しばらく休憩します。 午後0時04分 休憩 午後1時30分 開議
○
吉藤洋子議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
特別委員会における正副委員長の互選の結果を御報告いたします。 議会改革
特別委員会の委員長に
竹内龍一郎議員、副委員長に
鎌田豊数議員、以上であります。 以上で今期定例会に付議されました案件は全て議了しました。 これで、令和5年第4回小林市議会定例会を閉会します。 午後1時31分 閉会意見書案第1号 森林環境譲与税の譲与基準の見直しを求める意見書 我が国の森林は国土の7割を占め、地球温暖化防止や国土保全、水源涵養等の公益的機能を有しており、国民全体に様々な恩恵をもたらしている。 これらの機能を十全に果たすべく、間伐などの森林整備を着実に実施していくための財源として令和元年度に森林環境譲与税が創設された。 現在、地方公共団体では、
森林経営管理制度等に基づき、管理が行き届いていない森林を整備するため、森林所有者への意向調査等に取り組んでいるが、所有者不明や境界未確定森林の存在、林業担い手の不足等により、想定以上のコストがかかっているところである。 また、近年多発する豪雨によって起こる土砂崩れや洪水、浸水といった災害により、下流部の都市住民にも被害が及んでいる。そのような災害から国民を守るためには、様々な課題に対応した森林整備を進めていくことが必須となっている。 こうした山間部における様々な課題に早急に対処するためには、森林整備や人材育成・林業担い手の確保といった取組を本格化することが重要であるが、森林及び林業就業者の多い我が小林市において、現在の譲与基準のままでは森林整備や人材育成等の費用の不足が見込まれることから、さらなる財源確保が必要となっている。 以上のことから、下記の実現を強く要請する。 記 森林及び林業就業者の多い市町村が必要な森林整備をより一層推進することができるよう、森林環境譲与税の譲与基準を見直すこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和5年7月4日 宮崎県小林市議会地方自治法第123条第2項の規定により署名する。 小林市議会議長 吉藤洋子 署名議員 能勢 誠 署名議員 野田利典...