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  1. 仙台市議会 2018-02-07
    交通政策調査特別委員会 本文 2018-02-07


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから交通政策調査特別委員会を開会いたします。  まず初めに、前日、前々日か、大雪予報等も出まして大変心配したのでありますけれども、1月23日、1月24日と他都市視察をさせていただきました。委員皆様と、御一緒いたしました当局の皆様の御協力によりまして無事終えることができました。初めに御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。  本日の日程はお手元に配付の日程に記載のとおりでありますが、先日行いました他都市視察を踏まえまして委員相互意見交換を行いたいと思いますが、事情によりまして、体調不良で出席できなかったという委員もおりましたけれども、皆さん感想を聞きながら、一言後でいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  なお、本日は都市整備局及び交通局より関係職員方々に御出席をいただいております。  それでは、意見交換に入りたいと思います。  本委員会では、1月23日から24日にかけて、浜松市、静岡市における公共交通政策及び地域交通についての取り組み調査してまいりました。  浜松市では地域交通事業者、行政が協力しながら、公共交通維持確保活性化を進める、守り育てる公共交通など公共交通政策の概要と取り組み状況について、また地域バス運行事業公共交通空白地有償運送事業等地域交通に関する取り組みについて調査を行いました。  静岡市においては、地域公共交通の現状と課題静岡バス交通計画静岡総合交通計画等の概要と取り組み路線バス路線維持に関する取り組み中山間部地域交通確保策自主運行バス再編等について、また静岡鉄道の新静岡駅及びバスターミナルの現地視察を含め、調査を行いました。  本日は、これらの視察を踏まえての御意見、御感想等をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  先ほども申し上げましたけれども、残念ながら体調不良等で欠席の委員もおられましたので、きょうは大変感想を述べづらいと思いますけれども、他の委員感想等をお聞きいただいた中で、よろしければ一言いただければと思います。  それでは、各委員皆様に順次伺ってまいりたいと思います。それでは、順番で赤間委員からお願いさせていただきます。 2: ◯赤間次彦委員  仙台市と両市にとっては、公共交通持っているところと、それから私鉄とかJR線との関連でいろいろまちづくりをやっているところだなと思ったのですが、仙台と同じなのは、仙台で言えば、市営バス路線から外れている地区、向こうでいくと合併で大分お困りの地区ですね。そして、仙台でいくと、これは同僚議員でこれからあると思いますけれども、特に私は宮城野区ですけれども、鶴ケ谷団地ですといろいろ困っている地域もある。特にデマンドバスについては、いろいろ参考になるなというところで、特に路線の入っていない地域においては、地域づくり高齢者の方のいろんな社会参加においても、どのようにこれを使えるのかという、これは交通局一つではないし、都市整備局もいらしておりますけれども、もう少し住民の意向を確実に吸い上げる何かをやっていったほうがいいのではないかと。  交通局においては、市民の足を守るというのはわかるのですけれども、一方、経営においては全路線赤字なわけですから、今のままでいいということはないと思うんです。それから、大型バスだけではなくて、今も検討しているマイクロバス、あるいはこの間視察に行ったところでは大型タクシー、あるいは小さい、いろいろな車の種類もさまざまあるわけです。ですから、地域の形態をもっと、これは交通局だけでは大変だと思うんです。そこに市民局、特に区役所関係いろいろ連携をとりながら、住民がどのような要望をしているのか、そしてどういう形がとれるのか、この辺我々議会としても課題でありますので、特に議論を深めていきたいなと思いました。ただ1点、地域NPOを含め、いろんな人が参加されているというのに対して、行政からの云々ではなくて、地元の人たちが声を上げているという部分もあるものですから、それをいかに吸い上げるかというのが大事だろうと思うんです。  そういう意味で、公共交通が近くに通っている人たちは、これは余り考えないと思うのですけれども、そうでない地域というのはかなり仙台でもあるわけですから、いかにこれを形にしていくかというのが、これからの課題だと思いますので、私はさっき言いました、なかなか話題に上がってこないデマンドバス、あるいはタクシー会社との連携とか、現実にこれは入っていいのではないかという気がしました。 3: ◯松本由男委員  浜松静岡ですね、充実した視察になったなと、関係者に感謝したいと思います。  感想というか、印象ですけれども、仙台市との違いという観点では、地域特性は、仙台市は平野部であると。一部山間部はあるのですが、今回浜松静岡山間部平地部が非常にわかりやすいというのですかね。縦長で北側に流れているという地域特性ということで、いわゆる公共交通も特性を踏まえた施策というか、立てやすいのかなと、そういうふうに思いました。ただし、ではそれを仙台市に持ってきたときにどうするかと比較したときに、山間部などは向こう静岡浜松施策などは具体のところで参考にできるのかなと感じました。  総論的にはそこなのですが、具体の話で、今どうしても仙台市もですけれども、全体像、マクロ的な話とミクロ的な話で見たときに、どうしても全体を合わせようだとか、そういう考えのもとに交通政策を考えがちになる嫌いがあるのかなということで、マクロは否定しないのですが、やはり突き詰めていくと、高齢者だとか学生も含めて一人一人どうなんだという視点で、ミクロ的なところを詰めていくべきではないかと。時代も多分、昔はこの公共交通機関があるから、それに生活を合わせるような状況でした。けれども、時代はもう変わっていて、極論すると一人一人の生活公共交通がより沿えるような、そういう時代に入ってくるんだろうなという話。今と将来の話ですね。将来、5年、10年後を見越した、先取りしたそういう施策も並行的に考えながら、公共交通方向性というのですかね、そういうのが大事なんじゃないかなと思いました。  最後に具体的な話、浜松静岡市とも質問した点が、将来の話なんですけれども、近い将来の、自動運転の話をお聞きしました。自動運転ですから、生身の運転者とかいない世界なのですけれども、技術的にハード的にはもう進んでいて、前にもこの場でお話しした記憶があるんですが、3年後、5年後にはもう実用化できるぐらいの、そういう勢いです。技術革新です。そういうことで、公共交通あり方がその手段によって変わっていくのだろうなと私は見立てておりまして、そういうところも並行的に今から、国とか、そういう関係機関と連携して研究していく、もしくは海外も含めて、視察も含めて、見て、総合的な部分、マクロ的な部分もあるのですが、そういう自動運転のことに関しても研究、開発というか、そういうのをやるべきではないかと感じました。 4: ◯辻隆一委員  静岡浜松視察をさせていただいてありがとうございました。
     感想的にいいますと、どうしても交通の不便な地域、特に両地域とも中山間地対策ということが大きなテーマになっていたのかなという感じがしました。そういう意味で、本市の中の中山間地というよりは、交通不便地域、そこをどうするのかということもあわせて考えなければいけないのかなと思ったのですが、共通しているのは、どちらの都市も全体の公共交通機関エリアはこうなっている、そしてその不便な地域はこうなっているから、そこに対してどうすればいいかという、その絵図をちゃんと書いて、それでその対策をそれぞれに打っていこうという取り組みがあったというのは、非常に参考になったかなと思います。  私も議会で何回も取り上げているんですが、例えば交通基本条例ないしはそれに似たようなものを持っているところは、福岡とか熊本とか、そういったところでは交通空白、それから交通不便地域ときちんと分けて、それぞれの対策をやっていこうということで取り組んでいるわけですから、そのことは非常に共通して問われている課題かなと思いました。  実は私、先週山形市にちょっと視察に個人的に行ってきたのですが、山形でも山形駅を中心にして東側と西側をぐるぐる回るバスをつくって、それ以外のところをどうするかと聞いたところ、これまた市民皆さんと一緒に、デマンドにするか、何にするか、これから議論していくところですという話があって、そこも公共交通機関がちゃんと守っていくべきところと、そこが届かないところでどうするかと。きちんとした絵図を書いて対策をとっていこうと。この共通した取り組みというのは、非常に参考になったかなと思います。  そういう意味仙台市の場合は、どちらかというと公共交通といっても市営バス、公営のバスがあると。ほかのところはなかなか公営のバスは少ないものですからね。山形もそうなのですが、山形交通中心になっていますけれども。そういう公営のバスが走っている、それから民間バスがちゃんと走っているところのエリアと、そうじゃない、そこに届かない、いわゆる交通空白というか、概念を持ってきて、きちんとした対策をとっていくということが求められているのかなと思います。  そういう意味で、実はよく議会で取り上げている燕沢地域でも、私も絡んでちょっとやっているのですけれども、今後バスになるか、タクシーになるか、そういったことが可能かどうかについて検討している最中ですけれども、ほかの地域も含めて共通しているのは、市民協働取り組みだということかなと私は思っております。そこがなければ、この交通網、一緒にできないのかなという感じがいたしますので、そういう視点での今後の取り組みということを考えていくべきではないかと思っていました。 5: ◯渡辺敬信委員  先ほど赤間委員からもありましたけれども、民間タクシー会社とか、それこそNPOとかでそういった地域の方から要望があったときに、すぐに、お客様のところに飛んで行けるような交通体系というものも今後必要になってくるのではないかと思っておりました。定時定速でというか、バスは大体時刻表どおりに来なかったということもあるので、これからそういった意味では、タクシー会社、またNPO等とも連携しながら、市民の足の確保をどうしていくのかということを、我が仙台市においても本格的に検討していかなければならないのではないかということを、この視察で感じました。  いずれにしましても、先ほど辻委員もおっしゃいましたけれども、公共交通の不便な地域仙台市内にも何カ所、何十カ所、何百カ所とあるわけでありますから、きめ細やかな市民の足の確保というものを行っていく、特に高齢化社会の中でどうしても歩くのが不便で、なかなかバス停まで歩けないとか、地下鉄の駅まで歩いていけないとか、そういった高齢者も年々ふえておりますので、そういったサービスも今後必要になってくるのではないのかなと思いました。  いずれにいたしましても、市民と協働しながら、地域方々としっかり話し合いを持ちながら、そういったサービスを提供できるように、私たちも知恵を絞りながら議論していきたいと思っております。 6: ◯小野寺利裕委員  浜松市と静岡市を視察させていただいて、両市とも実情は仙台市よりももっと厳しいところなんだなということで、なかなかそのまま仙台市に当てはめるということは難しいのですが、静岡市あたりは鉄軌道中心とした交通体系に力を入れているということなのですけれども、感じたことは、やはり先ほど赤間委員も話されておりましたけれども、各地域の声をよく拾ってあげるということが必要なのかなと思っています。地域ニーズに沿った形での公共交通あり方をよく検討する必要があるんだろうなと思っておりまして、ただこれを実現していくためには、仙台市独自でというのは非常に厳しい状況でありますので、民間の協力をしっかり得られるような形で地域交通を存続させていくということが大事なんだろうなと思っております。  各地域、さまざま今各委員方々からお話あったとおり、状況が違う中で、やはりきめの細かな交通政策をつくり上げていくということが大事かなと思っていまして、これから高齢社会に向けて、まだ仙台市の中心部はいいのですけれども、各地域に行きますと、なかなか買い物も不便だというところもたくさんありますし、そういうところをどう声を拾い上げて、どう地域の方とよく話し合いながら、その声に沿った形での交通体系をつくり上げていくか、これが急がれていくのだろうなと思っております。 7: ◯佐藤和子委員  今回の視察委員長、副委員長、大変にお世話になりましてありがとうございました。  仙台市も当然中山間部郊外地もありますけれども、将来そういう意味では地域交通取り組みが重要になっていくということで、今回の視察はその地域交通、本当に委員皆様からあったとおり、例えば浜松市はもう6割が中山間地という中で、高齢化率も40%、ある地域では50%を超えるという大変厳しい中で、いろいろな交通形態を組み合わせて、そしてネットワークをつくってやっているということが、一番まず勉強になったところです。  浜松の場合は、新規導入をするために、地域バス運行事業ということで基本ルールをつくっていること。最初、地元の方々要望から始まって試行運転する。それから、持続可能な公共交通を育てていくために、収支率を20%と設定してやっているということで、市内12の地域地域バス運行していると。以前、和歌山市でも、地域運行バスを、交通運行する上でのガイドラインをつくっておりましたので、やはりこういうものが大事ではないかなと思いました。  あと静岡市も浜松もそうなのですけれども、中心部とか市街地路線バスと鉄道で賄われていて、中山間部地域バスでその実情に合わせてやっているということで、特に静岡市は交通弱者対策事業というのを平成28年からやっていて、市としてもその最初の資金を、上限を設けてやっているというところで、住民NPO団体がかかわっていく上では、とっかかりができるような形になっているのではないかと思いました。  どちらの市も、地域バス課題は、どうしても乗る方が高齢者のみになって固定してしまっているという部分があるので、ルートもただ病院に行くとか、区役所に行くとか、そういうだけではなくて、にぎわいのある場所、商業施設にしても、何かにぎわいのある場所をルートの中に入れていかないと、そこに観光客とか高齢者以外、年配の方以外の乗車をふやすことはできないし、そういう工夫も必要なのかなと感じました。  あとは、皆さんお話のあったとおり、いかに市民協働でやっていくかということを、仙台市はその計画には盛り込んでおりますけれども、さらに具体的に進めていく上で、さらに検討していかなければならないのかなというふうに思いました。 8: ◯委員長  今お話をいただいた中で、行かれなかった方、おりましたけれども、副委員長、まずいいますか。 9: ◯副委員長  その前に、お三方の前にワンクッション置いて私からも。  今回、浜松市と静岡市を視察させていただきました。この二つというのは、結局本市と違って交通事業者がないのです。全く民間でやっている2市であって、なおかつ皆さん意見にあったように、状況的には市街地とそうじゃない中山間地域とのギャップが非常に大きくて、本市で抱えているような中山間地域なり、中心市街地から離れたところ以上の険しい環境の中にあるところで、どうやって生活交通なり地域交通確保するかということに果敢に取り組んでいる2市を今回視察させていただいたということでございました。  ですから、交通局も一緒に随行、帯同していただいたという意味も非常に私感じてありがたかったわけでございますけれども、今、佐藤委員からもお話があったように、やっぱり公でどこかで頑張らなければいけない軌道系を持っていない、バスも持っていないから、公で頑張るということの頑張り方がちょっと違っていて、それだけに何かルールづくりを、民間を交えて、いろんな諸団体を交えてのルールづくりに一生懸命お取り組みになっていて、静岡では組織の中に地域生活交通係か、何かその係をちゃんとつくって、もう十何年来取り組んでいらっしゃるというところが本気度のあらわれというか、ですので、今後本市においても、本市の場合は公営、軌道系バス二つ交通局が持っているので、ともするとまずそこが頑張れ、まずそこが頑張れという意識になるのかもしれませんが、今回の2つの市のように、なければないで、それはそれで皆さんおっしゃったような市民協働の形とかいろんな枠組みづくりとかを一生懸命行政がその立場で旗を振って、そして巻き込んで、何らかの足の確保を継続的に行っていくと。そういった姿勢で臨んでいるというところが、大変今回は勉強になったかなと思ったところでございます。  今後、さらにいろんな計画をつくっていったりするでしょうけれども、私たちの委員会の中でも、新たな計画に向けて、交通政策あり方ということをどういうふうに盛り込んで組み立てていくかということを、この委員会から積極的な御発議をいただいて進めていくことができれば幸せだなと感じた次第であります。 10: ◯委員長  今、副委員長からもいろいろとそんな形で委員会も進められたらと、私も思っているところでございます。  それで、参加できませんでした方々、今の御意見を聞きながら、また自分なりの考え方もあると思いますけれども、一言ずつお願いしたいなと思います。菅原委員、どうぞよろしくお願いします。 11: ◯菅原正和委員  視察に参加できなくて大変申しわけございませんでした。インフルエンザBになり、そしてこの間Aになりということで、この3週間高熱にうなされる状況でございましたので、大変申しわけございません。  今のお話を聞きますと、仙台市は今のところ公共交通で持っているけれども、地域交通というのはなかなか今のところ、そこまでいっていないという現状で、すみ分けというのは今後必要になってくるのかなと。すみ分けする場合でも、地域方々意見をまず一つきちんと取り入れ、ニーズがどういうものにあるか。要は、こっち側から与えるのではなくて、あちらの方からもちゃんと対等に話を聞きながら進めていくことが、交通政策にとっては一番必要なのではないか、そのように感じました。  あと、今の2市を視察なされたということで、仙台市とは非常に真逆で、結局中山間地とそちらのほうがすっかり分かれている、色づけがされたところを見てきたということで、仙台市に当てはめればどうなのかというよりも、仙台市も当然そういう色分けをどんどんこれからしていかなければだめなのかなと、そのように感じました。 12: ◯高見のり子委員  皆さん、大変お疲れさまでした。  資料を見させていただきました。資料を見ているだけでは、やはりわかりませんね。やっぱり現地に行って、きちんと見てくるということが本当に大事だなと思います。  皆さんお話を伺いまして感じたことですけれども、住民皆さん要望というか、一人一人のそれぞれのその交通への要望の聞き取りというのはすごく大事だと。そこを出発にして、公共交通というのは構築しなきゃないということなんだなと思いました。  お金のことがちょっと気になっているのですけれども、やっぱり公共交通市民の足を守るというのは、お金がかかるんだと思うんですね。今、市バスが赤字だということなんだけれども、これからの地域政策交通政策というのが、決して赤字にならないとか、そこだけに視点を当ててはいけないだろうなということも、皆さんの話をお聞きして感じました。  それから、公共交通は土台ですよね、市民生活の。もちろん高齢者交通弱者皆さんの病院ですとか、お買い物ですとか、その足を確保するという役割もあると同時に、やはり地域の経済を活性化するためにも、皆さんがお買い物に行って経済活動を行う。それから、市民皆さんがさまざまな行事に参加をして勉強したり、学習したり、そういう文化的な市民的な高まりをつくっていくという意味でも、地域交通の果たす役割というのは非常に重大で、市民皆さんのそういったものをしっかりと支えると。そういった地域交通の構築というのが必要なんだなとも思いました。  先ほどのさまざまな御報告の中でありましたけれども、静岡なんかはもう本当に多種多様な形態の地域交通をやっている、走らせている、こういったことはすごく学ぶべきだなと思いますし、ぜひこれからの取り組みに大いに参考になるのではないかと、生かしていただきたいなと思いました。 13: ◯庄司あかり委員  他都市交通施策を学ぶ機会ということで非常に楽しみにしておったのですけれども、私もインフルエンザの、私はA型になってしまって、残念ながら参加できず、委員長、副委員長初め、皆さんに御迷惑をおかけして済みませんでした。  資料を拝見しまして、どちらの市も課題として抱えているのは、仙台と非常に似ているのかなと思いました。静岡市の現状分析などは、本当に仙台と一致するところが多いなと思いまして、バスの利用が少ないのでバスの便を減らして、なおさら市民が乗らなくなってしまうという負のスパイラルですとか、運転士不足民間事業者も含めて、非常に大変になっているというのは仙台とも共通するところだなと思って、拝見しました。いずれの市も幹線バスにつなぐための地域交通というのが位置づけられていて、それに市としても取り組んでいるのだなということも感じました。  どちらも地域交通運行に何らかの補助を出しているということも、資料を見て思ったのですけれども、仙台市はこのたび地域交通試験運行には補助を検討しているというお話もありますけれども、やはり本格運行についてもそれを支えていくというのが大事になってくるのではないかと感じています。  また、浜松市では12地区で地域交通を走らせているということで、本当に地域ごと取り組みを行っているのだなということとあわせて、いいなと思ったのは、地域バス応援隊という、企業からの協賛金を集めているというところで、どういうところが出しているのか見ると、病院ですとか、商店とか、信金、農協、あと飲食店とか、そういう地域の業者から協賛金を受けながら、地域交通運行もしているというのは、それはそれでもしかしたらバス停がそういうところの近くにもなっているのかなというのを想像しながら、大事な取り組みではないかと思って、見ておりました。  ここまでは資料を見て思ったことですけれども、皆さんお話をお聞きして、やはり住民の意向をしっかり吸い上げていく仕組みが必要だとか、市民協働を発展させることが大事だというお話がありましたので、やはりそれは仙台においても利用者をふやしていくためには、住民皆さんがどうしたら乗るかということを伺うというのは非常に大事だと思いますし、そうやってつくり上げることで地域交通にも愛着を持っていただくということも大事なのではないかなと思いました。  皆さんの話を聞いて、以前に岐阜のコミバス視察したときのことを思い出したのですけれども、そこでは路線を決めるのにも、住民皆さんがどこに停車すべきかということを議論し合っているのですけれども、そこで住民同士のけんかなんかが起きたときに、市の職員が仲裁に入りながら、一緒に路線も決めていったんだというお話を伺って、やっぱり住民皆さんに深くかかわっていただくためには、自治体としてしっかり関与して、その地域のことをよく知りながら悩みにも応えていくということが非常に大事になるんだろうなということを、皆さんお話を伺いながら感じまして、私も資料を拝見し、お話をお聞きして、行った気分になりながら、感想を持ったところです。 14: ◯委員長  委員皆様からいろいろと御意見をいただきました。  地域交通は、先ほど副委員長が言いましたように、仙台市と違うところは、市独自で運営している部分が少なくて、公共と言いながらも民間に頼っている。ですから、余り細かいところは、赤字になるようなところには入っていかないというシビアなすみ分けができていて、ですから山間部地域で何か考えてやってくださいみたいな形になっております。仙台市も先ほどもお話が出たように、赤字と言われているので、交通局でも盛んにどこをどうしようかなんて考えていると思うのですけれども、大変突然であれなんですけれども、いつごろを目安に路線の見直しみたいなのをやろうとしているのか、ちょっとお聞かせいただければと思いますが、よろしいでしょうか。 15: ◯交通局経営企画課長  ただいま交通局では、経営改善計画の中でさまざまな取り組みを進めているところで、その中では基本的には減便等というところでの取り組みということで、平成33年までの間に取り組みを進めるというところを計画として考えているところでございます。ことしの4月に第一弾といたしまして、2.4%分の減便ということで行いますけれども、その残りについて、また残りの期間で行っていくというところで考えてございます。  今回、この計画の中で考えておりますのは、あくまで基本的に減便を中心としたものというところで考えてございまして、いわゆる路線から完全に手を引くようなそこまでの大きなものというよりは、むしろ現状、お客様がどれだけ乗られているかという実態を、一つ一つの便ごとにデータをとっていきながら見ていって、余り使われていないところを中心に、まず減便をしていくという中身で考えているところでございます。  そしてその先、経営改善を進めていって、さらにその先でまたどういった取り組みが必要になるのかというところになりますと、これまた恐らくその次の計画を立てるということになれば、その計画の中、検討の中でまたいろいろと考えていくことになるのかなと思っているところでございます。 16: ◯委員長  平成33年度あたりまでにということとすれば、そろそろいろいろとそういうデータを集めながらということになるのかどうか、はい、わかりました。  いろいろ皆様からもお聞かせいただきました。そのほか何か言っておきたいことがありましたら、どうぞ。 17: ◯高見のり子委員  今、市バスの御報告をいただいたのですけれども、そういったバスの経営計画に対して、公共交通としてのお考えはどのようなものかを、もしよかったら。 18: ◯総合交通政策部長  今交通局のほうから、現在の経営改善計画に基づく路線バスの減便のお話がございましたけれども、仙台市の公共交通全体の考え方といたしましては、これまでどおり鉄道、プラス、路線バスで基本的には担っていくという部分は同じでございます。ただ、静岡市、浜松市でもいわゆる地域交通乗合バスですとか、あるいはNPOによる自家用自動車を使った運送事業ですとか、そういったものの事例を今回拝見してきたわけでございますけれども、本市におきましても、よりきめ細かな地域ニーズに応えられる公共交通確保に力を入れていく必要はあるものと考えておりまして、地域交通に関する取り組みは、今まで以上に力を入れてまいりたいと考えてございます。  具体的には、今回の視察でも感じたところでございますけれども、静岡市、浜松市においても地域の特性を踏まえて、それぞれの独自の考え方に基づいて対応をとっているという部分は強く感じたところでございまして、例えば浜松市ですと、先ほど委員の御発言にもございましたけれども、収支率20%を一つの基準として定め、それを下回ると最低限の運行しかしないと、週2日、1日当たり2往復に限っての運行に限定していくというような、独自の非常に特徴のある考えをお持ちでしたし、また静岡市におきましても、交通弱者対策事業ということで、地域の団体が移動手段を提供するけれども、料金は徴収しないで、道路運送法の規定が適用されないような工夫をしながら運行確保すると。これも全国的には非常に特徴のある取り組みだと感じたのですけれども、地域地域でそれぞれ特性に合ったやり方をしていくということがございました。  本市におきましても、本市地域に合ったやり方というのは、どういうやり方が最も合っていくのかという部分を見定めていく必要がございまして、そのためにはまず地域皆様との協働でどういうルートがいいのか、あるいはどういう便数がいいのか、料金はどれぐらいの水準がいいのかというようなことを一つ一つ協議しながら、まずは走らせてみると。問題を把握した上で修正できる部分を修正して、またトライしてみると。そういったことの繰り返しを行いながら、着実に事例をふやしながら本市に合った地域交通あり方というものを見定めてまいりたいと、そのように取り組んでまいりたいと考えております。 19: ◯委員長  ほかに何か御意見等ございましたら。よろしいでしょうか。  なければ、以上で意見交換を終了いたします。  次に、次回の委員会についてでありますけれども、年間開催計画に基づきまして、5月14日月曜日午後1時から開催したいと考えておりますけれども、なお当日の予定につきましては、副委員長とも協議の上、改めてお知らせをしたいと思います。そのようなことで進めたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 20: ◯委員長  よろしくお願いいたします。  それでは、そのようなことで進めていきたいと思います。  以上で予定しておりました日程を終了いたしますが、そのほか皆様から何か御意見、御発言等がありましたら、お願いいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 21: ◯委員長  なければ、以上で交通政策調査特別委員会を閉会いたします。ありがとうございました。...