1: ※会議の概要
◯委員長 ただいまから
交通政策調査特別委員会を開会いたします。
まず初めに、前日、
前々日か、
大雪予報等も出まして大変心配したのでありますけれども、1月23日、1月24日と他
都市視察をさせていただきました。
委員の
皆様と、御一緒いたしました当局の
皆様の御協力によりまして無事終えることができました。初めに御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
本日の日程はお手元に配付の日程に記載のとおりでありますが、先日行いました他
都市視察を踏まえまして
委員相互の
意見交換を行いたいと思いますが、事情によりまして、体調不良で出席できなかったという
委員もおりましたけれども、
皆さんの
感想を聞きながら、一言後でいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
なお、本日は
都市整備局及び
交通局より
関係職員の
方々に御出席をいただいております。
それでは、
意見交換に入りたいと思います。
本
委員会では、1月23日から24日にかけて、
浜松市、
静岡市における
公共交通政策及び
地域交通についての
取り組みを
調査してまいりました。
浜松市では
地域、
交通事業者、行政が協力しながら、
公共交通の
維持確保や
活性化を進める、守り育てる
公共交通など
公共交通政策の概要と
取り組み状況について、また
地域バス運行事業や
公共交通空白地有償運送事業等の
地域交通に関する
取り組みについて
調査を行いました。
静岡市においては、
地域公共交通の現状と
課題、
静岡市
バス交通計画や
静岡市
総合交通計画等の概要と
取り組み、
路線バス、
路線維持に関する
取り組み、
中山間部の
地域交通確保策、
自主運行バスの
再編等について、また
静岡鉄道の新
静岡駅及び
バスターミナルの
現地視察を含め、
調査を行いました。
本日は、これらの
視察を踏まえての御
意見、御
感想等をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。
先ほども申し上げましたけれども、残念ながら
体調不良等で欠席の
委員もおられましたので、きょうは
大変感想を述べづらいと思いますけれども、他の
委員の
感想等をお聞きいただいた中で、よろしければ一言いただければと思います。
それでは、各
委員の
皆様に順次伺ってまいりたいと思います。それでは、順番で
赤間委員からお願いさせていただきます。
2:
◯赤間次彦委員 仙台市と両市にとっては、
公共交通持っているところと、それから私鉄とか
JR線との関連でいろいろ
まちづくりをやっているところだなと思ったのですが、
仙台と同じなのは、
仙台で言えば、
市営バスの
路線から外れている地区、
向こうでいくと合併で大分お困りの地区ですね。そして、
仙台でいくと、これは
同僚議員でこれからあると思いますけれども、特に私は宮城野区ですけれども、
鶴ケ谷団地ですといろいろ困っている
地域もある。特に
デマンドバスについては、いろいろ
参考になるなというところで、特に
路線の入っていない
地域においては、
地域づくりで
高齢者の方のいろんな
社会参加においても、どのようにこれを使えるのかという、これは
交通局一つではないし、
都市整備局もいらしておりますけれども、もう少し
住民の意向を確実に吸い上げる何かをやっていったほうがいいのではないかと。
交通局においては、
市民の足を守るというのはわかるのですけれども、一方、経営においては全
路線赤字なわけですから、今のままでいいということはないと思うんです。それから、
大型バスだけではなくて、今も検討しているマイクロ
バス、あるいはこの間
視察に行ったところでは
大型タクシー、あるいは小さい、いろいろな車の種類もさまざまあるわけです。ですから、
地域の形態をもっと、これは
交通局だけでは大変だと思うんです。そこに
市民局、特に
区役所関係と
いろいろ連携をとりながら、
住民がどのような
要望をしているのか、そしてどういう形がとれるのか、この辺我々議会としても
課題でありますので、特に議論を深めていきたいなと思いました。ただ1点、
地域の
NPOを含め、いろんな人が参加されているというのに対して、行政からの云々ではなくて、地元の
人たちが声を上げているという部分もあるものですから、それをいかに吸い上げるかというのが大事だろうと思うんです。
そういう
意味で、
公共交通が近くに通っている
人たちは、これは余り考えないと思うのですけれども、そうでない
地域というのはかなり
仙台でもあるわけですから、いかにこれを形にしていくかというのが、これからの
課題だと思いますので、私はさっき言いました、なかなか話題に上がってこない
デマンドバス、あるいは
タクシー会社との連携とか、現実にこれは入っていいのではないかという気がしました。
3:
◯松本由男委員 浜松、
静岡ですね、充実した
視察になったなと、
関係者に感謝したいと思います。
感想というか、印象ですけれども、
仙台市との違いという観点では、
地域特性は、
仙台市は
平野部であると。一部
山間部はあるのですが、今回
浜松、
静岡は
山間部と
平地部が非常にわかりやすいというのですかね。縦長で北側に流れているという
地域特性ということで、いわゆる
公共交通も特性を踏まえた
施策というか、立てやすいのかなと、そういうふうに思いました。ただし、ではそれを
仙台市に持ってきたときにどうするかと比較したときに、
山間部などは
向こうの
静岡、
浜松の
施策などは具体のところで
参考にできるのかなと感じました。
総論的にはそこなのですが、具体の話で、今どうしても
仙台市もですけれども、全体像、マクロ的な話とミクロ的な話で見たときに、どうしても全体を合わせようだとか、そういう考えのもとに
交通政策を考えがちになる嫌いがあるのかなということで、マクロは否定しないのですが、やはり突き詰めていくと、
高齢者だとか学生も含めて一人一人どうなんだという視点で、ミクロ的なところを詰めていくべきではないかと。時代も多分、昔はこの
公共交通機関があるから、それに
生活を合わせるような
状況でした。けれども、時代はもう変わっていて、極論すると一人一人の
生活に
公共交通がより沿えるような、そういう時代に入ってくるんだろうなという話。今と将来の話ですね。将来、5年、10年後を見越した、先取りしたそういう
施策も並行的に考えながら、
公共交通の
方向性というのですかね、そういうのが大事なんじゃないかなと思いました。
最後に具体的な話、
浜松、
静岡市とも質問した点が、将来の話なんですけれども、近い将来の、
自動運転の話をお聞きしました。
自動運転ですから、生身の
運転者とかいない世界なのですけれども、技術的にハード的にはもう進んでいて、前にもこの場で
お話しした記憶があるんですが、3年後、5年後にはもう実用化できるぐらいの、そういう勢いです。
技術革新です。そういうことで、
公共交通の
あり方がその手段によって変わっていくのだろうなと私は見立てておりまして、そういうところも並行的に今から、国とか、そういう
関係機関と連携して研究していく、もしくは海外も含めて、
視察も含めて、見て、総合的な部分、マクロ的な部分もあるのですが、そういう
自動運転のことに関しても研究、開発というか、そういうのをやるべきではないかと感じました。
4:
◯辻隆一委員 静岡と
浜松の
視察をさせていただいてありがとうございました。
感想的にいいますと、どうしても
交通の不便な
地域、特に両
地域とも中
山間地の
対策ということが大きなテーマになっていたのかなという感じがしました。そういう
意味で、
本市の中の中
山間地というよりは、
交通不便地域、そこをどうするのかということもあわせて考えなければいけないのかなと思ったのですが、共通しているのは、どちらの
都市も全体の
公共交通機関の
エリアはこうなっている、そしてその不便な
地域はこうなっているから、そこに対してどうすればいいかという、その絵図をちゃんと書いて、それでその
対策をそれぞれに打っていこうという
取り組みがあったというのは、非常に
参考になったかなと思います。
私も議会で何回も取り上げているんですが、例えば
交通基本条例ないしはそれに似たようなものを持っているところは、福岡とか熊本とか、そういったところでは
交通空白、それから
交通不便地域ときちんと分けて、それぞれの
対策をやっていこうということで取り組んでいるわけですから、そのことは非常に共通して問われている
課題かなと思いました。
実は私、先週
山形市にちょっと
視察に個人的に行ってきたのですが、
山形でも
山形駅を
中心にして東側と西側をぐるぐる回る
バスをつくって、それ以外のところをどうするかと聞いたところ、これまた
市民の
皆さんと一緒に、
デマンドにするか、何にするか、これから議論していくところですという話があって、そこも
公共交通機関がちゃんと守っていくべきところと、そこが届かないところでどうするかと。きちんとした絵図を書いて
対策をとっていこうと。この共通した
取り組みというのは、非常に
参考になったかなと思います。
そういう
意味で
仙台市の場合は、どちらかというと
公共交通といっても
市営バス、公営の
バスがあると。ほかのところはなかなか公営の
バスは少ないものですからね。
山形もそうなのですが、
山形交通が
中心になっていますけれども。そういう公営の
バスが走っている、それから
民間の
バスがちゃんと走っているところの
エリアと、そうじゃない、そこに届かない、いわゆる
交通空白というか、概念を持ってきて、きちんとした
対策をとっていくということが求められているのかなと思います。
そういう
意味で、実はよく議会で取り上げている
燕沢地域でも、私も絡んでちょっとやっているのですけれども、今後
バスになるか、
タクシーになるか、そういったことが可能かどうかについて検討している最中ですけれども、ほかの
地域も含めて共通しているのは、
市民協働の
取り組みだということかなと私は思っております。そこがなければ、この
交通網、一緒にできないのかなという感じがいたしますので、そういう視点での今後の
取り組みということを考えていくべきではないかと思っていました。
5:
◯渡辺敬信委員 先ほど
赤間委員からもありましたけれども、
民間タクシー会社とか、それこそ
NPOとかでそういった
地域の方から
要望があったときに、すぐに、お客様のところに飛んで行けるような
交通体系というものも今後必要になってくるのではないかと思っておりました。
定時定速でというか、
バスは大体
時刻表どおりに来なかったということもあるので、これからそういった
意味では、
タクシー会社、また
NPO等とも連携しながら、
市民の足の
確保をどうしていくのかということを、我が
仙台市においても本格的に検討していかなければならないのではないかということを、この
視察で感じました。
いずれにしましても、先ほど
辻委員もおっしゃいましたけれども、
公共交通の不便な
地域が
仙台市内にも何カ所、何十カ所、何百カ所とあるわけでありますから、きめ細やかな
市民の足の
確保というものを行っていく、特に
高齢化社会の中でどうしても歩くのが不便で、なかなか
バス停まで歩けないとか、地下鉄の駅まで歩いていけないとか、そういった
高齢者も年々ふえておりますので、そういった
サービスも今後必要になってくるのではないのかなと思いました。
いずれにいたしましても、
市民と協働しながら、
地域の
方々としっかり話し合いを持ちながら、そういった
サービスを提供できるように、私たちも知恵を絞りながら議論していきたいと思っております。
6:
◯小野寺利裕委員 浜松市と
静岡市を
視察させていただいて、両市とも実情は
仙台市よりももっと厳しいところなんだなということで、なかなかそのまま
仙台市に当てはめるということは難しいのですが、
静岡市あたりは
鉄軌道を
中心とした
交通体系に力を入れているということなのですけれども、感じたことは、やはり先ほど
赤間委員も話されておりましたけれども、各
地域の声をよく拾ってあげるということが必要なのかなと思っています。
地域の
ニーズに沿った形での
公共交通の
あり方をよく検討する必要があるんだろうなと思っておりまして、ただこれを実現していくためには、
仙台市独自でというのは非常に厳しい
状況でありますので、
民間の協力をしっかり得られるような形で
地域交通を存続させていくということが大事なんだろうなと思っております。
各
地域、さまざま今各
委員の
方々から
お話あったとおり、
状況が違う中で、やはりきめの細かな
交通政策をつくり上げていくということが大事かなと思っていまして、これから
高齢社会に向けて、まだ
仙台市の
中心部はいいのですけれども、各
地域に行きますと、なかなか
買い物も不便だというところもたくさんありますし、そういうところをどう声を拾い上げて、どう
地域の方とよく話し合いながら、その声に沿った形での
交通体系をつくり上げていくか、これが急がれていくのだろうなと思っております。
7:
◯佐藤和子委員 今回の
視察、
委員長、副
委員長、大変にお世話になりましてありがとうございました。
仙台市も当然
中山間部や
郊外地もありますけれども、将来そういう
意味では
地域交通の
取り組みが重要になっていくということで、今回の
視察はその
地域交通、本当に
委員の
皆様からあったとおり、例えば
浜松市はもう6割が中
山間地という中で、
高齢化率も40%、ある
地域では50%を超えるという大変厳しい中で、いろいろな
交通形態を組み合わせて、そしてネットワークをつくってやっているということが、一番まず勉強になったところです。
浜松の場合は、
新規導入をするために、
地域バス運行事業ということで
基本ルールをつくっていること。最初、地元の
方々の
要望から始まって試行運転する。それから、持続可能な
公共交通を育てていくために、
収支率を20%と設定してやっているということで、市内12の
地域で
地域バスを
運行していると。以前、和歌山市でも、
地域運行バスを、
交通を
運行する上でのガイドラインをつくっておりましたので、やはりこういうものが大事ではないかなと思いました。
あとは
静岡市も
浜松もそうなのですけれども、
中心部とか
市街地は
路線バスと鉄道で賄われていて、
中山間部は
地域バスでその実情に合わせてやっているということで、特に
静岡市は
交通弱者対策事業というのを平成28年からやっていて、市としてもその最初の資金を、上限を設けてやっているというところで、
住民や
NPO団体がかかわっていく上では、とっかかりができるような形になっているのではないかと思いました。
どちらの市も、
地域バスの
課題は、どうしても乗る方が
高齢者のみになって固定してしまっているという部分があるので、
ルートもただ病院に行くとか、
区役所に行くとか、そういうだけではなくて、
にぎわいのある場所、
商業施設にしても、何か
にぎわいのある場所を
ルートの中に入れていかないと、そこに
観光客とか
高齢者以外、年配の方以外の乗車をふやすことはできないし、そういう工夫も必要なのかなと感じました。
あとは、
皆さんお話のあったとおり、いかに
市民協働でやっていくかということを、
仙台市はその
計画には盛り込んでおりますけれども、さらに具体的に進めていく上で、さらに検討していかなければならないのかなというふうに思いました。
8:
◯委員長 今
お話をいただいた中で、行かれなかった方、おりましたけれども、副
委員長、まずいいますか。
9: ◯副
委員長 その前に、お三方の前にワンクッション置いて私からも。
今回、
浜松市と
静岡市を
視察させていただきました。この二つというのは、結局
本市と違って
交通事業者がないのです。全く
民間でやっている2市であって、なおかつ
皆さんの
意見にあったように、
状況的には
市街地とそうじゃない中
山間地域とのギャップが非常に大きくて、
本市で抱えているような中
山間地域なり、
中心市街地から離れたところ以上の険しい環境の中にあるところで、どうやって
生活交通なり
地域交通を
確保するかということに果敢に取り組んでいる2市を今回
視察させていただいたということでございました。
ですから、
交通局も一緒に随行、帯同していただいたという
意味も非常に私感じてありがたかったわけでございますけれども、今、
佐藤委員からも
お話があったように、やっぱり公でどこかで頑張らなければいけない
軌道系を持っていない、
バスも持っていないから、公で頑張るということの頑張り方がちょっと違っていて、それだけに何か
ルールづくりを、
民間を交えて、いろんな諸団体を交えての
ルールづくりに一生懸命お
取り組みになっていて、
静岡では組織の中に
地域生活交通係か、何かその係をちゃんとつくって、もう十何年来取り組んでいらっしゃるというところが
本気度のあらわれというか、ですので、今後
本市においても、
本市の場合は公営、
軌道系と
バスと
二つ交通局が持っているので、ともするとまずそこが頑張れ、まずそこが頑張れという意識になるのかもしれませんが、今回の2つの市のように、なければないで、それはそれで
皆さんおっしゃったような
市民協働の形とかいろんな
枠組みづくりとかを一生懸命行政がその立場で旗を振って、そして巻き込んで、何らかの足の
確保を継続的に行っていくと。そういった姿勢で臨んでいるというところが、大変今回は勉強になったかなと思ったところでございます。
今後、さらにいろんな
計画をつくっていったりするでしょうけれども、私たちの
委員会の中でも、新たな
計画に向けて、
交通政策の
あり方ということをどういうふうに盛り込んで組み立てていくかということを、この
委員会から積極的な御発議をいただいて進めていくことができれば幸せだなと感じた次第であります。
10:
◯委員長 今、副
委員長からもいろいろとそんな形で
委員会も進められたらと、私も思っているところでございます。
それで、参加できませんでした
方々、今の御
意見を聞きながら、また自分なりの考え方もあると思いますけれども、一言ずつお願いしたいなと思います。
菅原委員、どうぞよろしくお願いします。
11:
◯菅原正和委員 視察に参加できなくて大変申しわけございませんでした。
インフルエンザBになり、そしてこの間Aになりということで、この3週間高熱にうなされる
状況でございましたので、大変申しわけございません。
今の
お話を聞きますと、
仙台市は今のところ
公共交通で持っているけれども、
地域交通というのはなかなか今のところ、そこまでいっていないという現状で、
すみ分けというのは今後必要になってくるのかなと。
すみ分けする場合でも、
地域の
方々の
意見をまず一つきちんと取り入れ、
ニーズがどういうものにあるか。要は、こっち側から与えるのではなくて、あちらの方からもちゃんと対等に話を聞きながら進めていくことが、
交通政策にとっては一番必要なのではないか、そのように感じました。
あと、今の2市を
視察なされたということで、
仙台市とは非常に真逆で、結局中
山間地とそちらのほうがすっかり分かれている、色づけがされたところを見てきたということで、
仙台市に当てはめればどうなのかというよりも、
仙台市も当然そういう色分けをどんどんこれからしていかなければだめなのかなと、そのように感じました。
12:
◯高見のり子委員 皆さん、大変お疲れさまでした。
資料を見させていただきました。
資料を見ているだけでは、やはりわかりませんね。やっぱり現地に行って、きちんと見てくるということが本当に大事だなと思います。
皆さんの
お話を伺いまして感じたことですけれども、
住民の
皆さんの
要望というか、一人一人のそれぞれのその
交通への
要望の聞き取りというのはすごく大事だと。そこを出発にして、
公共交通というのは構築しなきゃないということなんだなと思いました。
お金のことがちょっと気になっているのですけれども、やっぱり
公共交通、
市民の足を守るというのは、お金がかかるんだと思うんですね。今、市
バスが赤字だということなんだけれども、これからの
地域政策、
交通政策というのが、決して赤字にならないとか、そこだけに視点を当ててはいけないだろうなということも、
皆さんの話をお聞きして感じました。
それから、
公共交通は土台ですよね、
市民生活の。もちろん
高齢者、
交通弱者の
皆さんの病院ですとか、お
買い物ですとか、その足を
確保するという役割もあると同時に、やはり
地域の経済を
活性化するためにも、
皆さんがお
買い物に行って
経済活動を行う。それから、
市民の
皆さんがさまざまな行事に参加をして勉強したり、学習したり、そういう文化的な
市民的な高まりをつくっていくという
意味でも、
地域交通の果たす役割というのは非常に重大で、
市民の
皆さんのそういったものをしっかりと支えると。そういった
地域交通の構築というのが必要なんだなとも思いました。
先ほどのさまざまな御報告の中でありましたけれども、
静岡なんかはもう本当に多種多様な形態の
地域交通をやっている、走らせている、こういったことはすごく学ぶべきだなと思いますし、ぜひこれからの
取り組みに大いに
参考になるのではないかと、生かしていただきたいなと思いました。
13:
◯庄司あかり委員 他
都市の
交通施策を学ぶ機会ということで非常に楽しみにしておったのですけれども、私も
インフルエンザの、私はA型になってしまって、残念ながら参加できず、
委員長、副
委員長初め、
皆さんに御迷惑をおかけして済みませんでした。
資料を拝見しまして、どちらの市も
課題として抱えているのは、
仙台と非常に似ているのかなと思いました。
静岡市の
現状分析などは、本当に
仙台と一致するところが多いなと思いまして、
バスの利用が少ないので
バスの便を減らして、なおさら
市民が乗らなくなってしまうという負のスパイラルですとか、
運転士不足で
民間事業者も含めて、非常に大変になっているというのは
仙台とも共通するところだなと思って、拝見しました。いずれの市も
幹線バスにつなぐための
地域交通というのが位置づけられていて、それに市としても取り組んでいるのだなということも感じました。
どちらも
地域交通の
運行に何らかの補助を出しているということも、
資料を見て思ったのですけれども、
仙台市はこのたび
地域交通の
試験運行には補助を検討しているという
お話もありますけれども、やはり
本格運行についてもそれを支えていくというのが大事になってくるのではないかと感じています。
また、
浜松市では12地区で
地域交通を走らせているということで、本当に
地域ごとに
取り組みを行っているのだなということとあわせて、いいなと思ったのは、
地域バス応援隊という、企業からの
協賛金を集めているというところで、どういうところが出しているのか見ると、病院ですとか、商店とか、信金、農協、
あと飲食店とか、そういう
地域の業者から
協賛金を受けながら、
地域交通の
運行もしているというのは、それはそれでもしかしたら
バス停がそういうところの近くにもなっているのかなというのを想像しながら、大事な
取り組みではないかと思って、見ておりました。
ここまでは
資料を見て思ったことですけれども、
皆さんの
お話をお聞きして、やはり
住民の意向をしっかり吸い上げていく仕組みが必要だとか、
市民協働を発展させることが大事だという
お話がありましたので、やはりそれは
仙台においても
利用者をふやしていくためには、
住民の
皆さんがどうしたら乗るかということを伺うというのは非常に大事だと思いますし、そうやってつくり上げることで
地域交通にも愛着を持っていただくということも大事なのではないかなと思いました。
皆さんの話を聞いて、以前に岐阜のコミ
バスを
視察したときのことを思い出したのですけれども、そこでは
路線を決めるのにも、
住民の
皆さんがどこに停車すべきかということを議論し合っているのですけれども、そこで
住民同士のけんかなんかが起きたときに、市の職員が仲裁に入りながら、一緒に
路線も決めていったんだという
お話を伺って、やっぱり
住民の
皆さんに深くかかわっていただくためには、自治体としてしっかり関与して、その
地域のことをよく知りながら悩みにも応えていくということが非常に大事になるんだろうなということを、
皆さんの
お話を伺いながら感じまして、私も
資料を拝見し、
お話をお聞きして、行った気分になりながら、
感想を持ったところです。
14:
◯委員長 委員の
皆様からいろいろと御
意見をいただきました。
地域交通は、先ほど副
委員長が言いましたように、
仙台市と違うところは、市独自で運営している部分が少なくて、公共と言いながらも
民間に頼っている。ですから、余り細かいところは、赤字になるようなところには入っていかないというシビアな
すみ分けができていて、ですから
山間部は
地域で何か考えてやってくださいみたいな形になっております。
仙台市も先ほども
お話が出たように、赤字と言われているので、
交通局でも盛んにどこをどうしようかなんて考えていると思うのですけれども、大変突然であれなんですけれども、いつごろを目安に
路線の見直しみたいなのをやろうとしているのか、ちょっとお聞かせいただければと思いますが、よろしいでしょうか。
15: ◯
交通局経営企画課長 ただいま
交通局では、経営改善
計画の中でさまざまな
取り組みを進めているところで、その中では基本的には減便等というところでの
取り組みということで、平成33年までの間に
取り組みを進めるというところを
計画として考えているところでございます。ことしの4月に第一弾といたしまして、2.4%分の減便ということで行いますけれども、その残りについて、また残りの期間で行っていくというところで考えてございます。
今回、この
計画の中で考えておりますのは、あくまで基本的に減便を
中心としたものというところで考えてございまして、いわゆる
路線から完全に手を引くようなそこまでの大きなものというよりは、むしろ現状、お客様がどれだけ乗られているかという実態を、一つ一つの便ごとにデータをとっていきながら見ていって、余り使われていないところを
中心に、まず減便をしていくという中身で考えているところでございます。
そしてその先、経営改善を進めていって、さらにその先でまたどういった
取り組みが必要になるのかというところになりますと、これまた恐らくその次の
計画を立てるということになれば、その
計画の中、検討の中でまたいろいろと考えていくことになるのかなと思っているところでございます。
16:
◯委員長 平成33年度あたりまでにということとすれば、そろそろいろいろとそういうデータを集めながらということになるのかどうか、はい、わかりました。
いろいろ
皆様からもお聞かせいただきました。そのほか何か言っておきたいことがありましたら、どうぞ。
17:
◯高見のり子委員 今、市
バスの御報告をいただいたのですけれども、そういった
バスの経営
計画に対して、
公共交通としてのお考えはどのようなものかを、もしよかったら。
18: ◯総合
交通政策部長 今
交通局のほうから、現在の経営改善
計画に基づく
路線バスの減便の
お話がございましたけれども、
仙台市の
公共交通全体の考え方といたしましては、これまでどおり鉄道、プラス、
路線バスで基本的には担っていくという部分は同じでございます。ただ、
静岡市、
浜松市でもいわゆる
地域交通乗合
バスですとか、あるいは
NPOによる自家用自動車を使った運送事業ですとか、そういったものの事例を今回拝見してきたわけでございますけれども、
本市におきましても、よりきめ細かな
地域の
ニーズに応えられる
公共交通の
確保に力を入れていく必要はあるものと考えておりまして、
地域交通に関する
取り組みは、今まで以上に力を入れてまいりたいと考えてございます。
具体的には、今回の
視察でも感じたところでございますけれども、
静岡市、
浜松市においても
地域の特性を踏まえて、それぞれの独自の考え方に基づいて対応をとっているという部分は強く感じたところでございまして、例えば
浜松市ですと、先ほど
委員の御発言にもございましたけれども、
収支率20%を一つの基準として定め、それを下回ると最低限の
運行しかしないと、週2日、1日当たり2往復に限っての
運行に限定していくというような、独自の非常に特徴のある考えをお持ちでしたし、また
静岡市におきましても、
交通弱者対策事業ということで、
地域の団体が移動手段を提供するけれども、料金は徴収しないで、道路運送法の規定が適用されないような工夫をしながら
運行を
確保すると。これも全国的には非常に特徴のある
取り組みだと感じたのですけれども、
地域地域でそれぞれ特性に合ったやり方をしていくということがございました。
本市におきましても、
本市の
地域に合ったやり方というのは、どういうやり方が最も合っていくのかという部分を見定めていく必要がございまして、そのためにはまず
地域の
皆様との協働でどういう
ルートがいいのか、あるいはどういう便数がいいのか、料金はどれぐらいの水準がいいのかというようなことを一つ一つ協議しながら、まずは走らせてみると。問題を把握した上で修正できる部分を修正して、またトライしてみると。そういったことの繰り返しを行いながら、着実に事例をふやしながら
本市に合った
地域交通の
あり方というものを見定めてまいりたいと、そのように取り組んでまいりたいと考えております。
19:
◯委員長 ほかに何か御
意見等ございましたら。よろしいでしょうか。
なければ、以上で
意見交換を終了いたします。
次に、次回の
委員会についてでありますけれども、年間開催
計画に基づきまして、5月14日月曜日午後1時から開催したいと考えておりますけれども、なお当日の予定につきましては、副
委員長とも協議の上、改めてお知らせをしたいと思います。そのようなことで進めたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
20:
◯委員長 よろしくお願いいたします。
それでは、そのようなことで進めていきたいと思います。
以上で予定しておりました日程を終了いたしますが、そのほか
皆様から何か御
意見、御発言等がありましたら、お願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
21:
◯委員長 なければ、以上で
交通政策調査特別委員会を閉会いたします。ありがとうございました。...