12:
◯下水道調整課長 不明水の発生ですけれども、おっしゃられたように雨天時のマンホールの穴からの浸入あるいはひび割れの箇所からの地下水、雨水等の浸入、それから合流区域以外のところでありますと誤接続、雨水を汚水につなげているというような、そういったところで不明水が発生しているものと推測しております。
13:
◯小山勇朗委員 実際に晴れていてもやはりそこに不明水が入り込む、雨が降ったら雨が降ったで地下水なり、そういうマンホールから入り込むというふうな部分からすれば、やはりマンホールの蓋を交換したり、あるいは不明水の実態調査としていろいろやっていかなければならない、そういう状況になっているというふうに思うんです。そういう意味では、この不明水の実態把握のためにどのような調査を行ってきているのか、具体的にお示しをいただきたいと思います。
14:
◯下水道調整課長 これまで東勝山や富沢地区などにおきまして不明水の発生領域を特定する流量の調査、それから下水道管内の状況を見る
テレビカメラ調査、そして、宅地において雨水が汚水に接続されている、いわゆる誤接続調査、これらを行っております。
15:
◯小山勇朗委員 調査した結果に基づいてどういう部分が不明水の大きな要因となっているのかということが見えてきていると思うんです。その結果についてお答えください。
16:
◯下水道調整課長 先ほど不明水の要因は何かというところでお答えしましたけれども、やはり管を調査した場合のひび割れ等からの浸入水の発生、それからマンホールや取りつけ管においてもひび割れ等からの浸入、あとは各家庭での誤接続からの雨水の流入、その辺が大きな要因というふうに考えております。
17:
◯小山勇朗委員 要因を把握をした、調査結果を把握をしたというのであれば、例えばこれまでも取り組んできているのは各家庭の誤接続によって雨水が下水管に流れ込んでしまう、そういうものは指摘をして接続をやり直しさせてきた。例えばこういうものを具体的にヒューム管のひび割れについては箇所を決めて年度内にここからここまで改修しようとか、そういう方針というものを確立しながら、平成27年度なら27年度の中で取り組んできていると思うんです。そういう内容についてお答えをいただきたいと思うんですが。
18:
◯下水道調整課長 これまで不明水の調査としては浸入の多い地区の絞り込みということで、流量調査としては290カ所、それから
テレビカメラ調査としましては約300キロ、そして誤接続調査は7万5000戸実施しております。その結果、やはり浸入水の確認あるいは浸入水が懸念されるひび割れ、そして誤接続というものは確認されております。
これまでこういった調査の中で実際に本管の入れかえなどは11キロぐらい整備しております。それから、
あとひび割れ補修などといった部分補修というものが1,600カ所、マンホールや取りつけ管などの補修というものが2,400カ所、そして誤接続調査はやはり調査の結果、約6,000戸が誤接続されておりました。そのうち約80%が指導により改善がなされているという状況でございます。
19:
◯小山勇朗委員 要するに
不明水対策として十分調査をし、これまでも多くの取り組みをされてきているというふうに思いますけれども、やはりマンホールからあふれるとか合流管の能力不足を補う部分としてこの
不明水対策というのは非常に重要な位置づけになるだろうと思いますので、ぜひこれらについても継続をして取り組んでいただきたいと思います。
これに絡んでいきますけれども、この前のテレビで仙台駅前が冠水するというふうな形でテレビ報道されて、仙台市の顔である駅前が道路が冠水してもう長靴をはかないと歩けないような状況までなっていたわけでありますし、さらには国道286号の越路のあたりで道路の1車線が雨が強く降ったりしますと必ず通行どめになって、冠水になっているという状況がありますし、この前9月23日も側溝の清掃を1車線とめてやっていたようでありますが、こういった部分についてまず仙台駅前が冠水する原因というのはどのように捉えているのか、お答えをいただきたいと思います。
20:
◯下水道計画課長 当該地区の雨水は駅前通から愛宕上杉通を通過する
清水小路幹線に取り込まれまして、愛宕大橋下で広瀬川に放流されております。この冠水の主な原因としましては、今回短時間に排水能力を超える集中した降雨があったものによるものと捉えているところでございます。
21:
◯小山勇朗委員 それは今後の中でああいった状況にならないように当局とすれば努めていかなければならないわけです。だから、そういう意味では能力を超える、あるいは今の傾斜からすればあそこに集中して雨水などがたまってくるというものも、やはり面的に見ただけでも大体わかるんです。だから、そういう部分からすれば管の更新なり、いろいろな形で考えていかざるを得ないのですけれども、それらについてどのように考えているのか、お答えをいただきたいと思います。
22:
◯下水道計画課長 仙台駅前地区の対策につきましては、現在、
下水道事業中期経営計画の中で平成30年度から着手する予定としているところでございます。
23:
◯小山勇朗委員 平成30年。あと2年ですか。なるべく早くやはり対応して、仙台市の顔をきちんと、テレビに映って格好悪くならないようにしていただきたいと思いますし、あと、国道286号の関係についてどのように捉えていますか。
24:
◯下水道調整課長 国道286号の根岸交差点から越路交差点のあたりの冠水の原因としましては、街渠桝に落ち葉が付着しまして桝に雨水が流れ込みにくくなっているというところと、それから一部の街渠桝等が土砂や落ち葉で詰まっているというところが一応考えられます。根岸交差点から山形寄りのほうの国道286号でも道路冠水の履歴がございまして、同様に落ち葉や土砂による詰まりというものが主な要因というふうに捉えてございます。
そこで、まずこれまでの対策と同様に落ち葉がたまりにくい雨水桝への交換というもの、そしてあとは詰まった桝の清掃、これらをまず行うことで既存施設の排水能力を確保していきたいというふうに考えておりまして、桝の交換につきましては近々実施する予定としております。
25:
◯小山勇朗委員 今までは朝の通勤時間帯に1車線ふやしていたんですけれども、それをもうやめて車線についても通常の状態に戻っているわけです。そういう中で雨が降ると1車線が必ず封鎖となるような状況というのはあそこに来るまでわからないで来ますし、一番混む時間帯に通行どめになっているわけです。
そういうことを考えれば、今おっしゃられたように桝の交換だけで済むのか、あるいはあの
グレーチング、1車線に何カ所か入っていますけれども、普通の
グレーチングと違うんです。だから、
グレーチングがあって、そちら側にこのぐらい高さがあって、葉っぱなら葉っぱは全部そっちに流れ込ませるような、現地調査をした中ではそういう仕組みの
グレーチングになっているんです。あれが果たして現状にマッチしているのかどうか。しょっちゅう枯れ葉などの原因で詰まって道路があふれる、冠水する、そういう状況をなくすための方策というものをやはり現地の調査、点検、そして桝を交換しただけで済むのかどうかということもきちんとやはりやっていただきたいというふうに思いますけれども、その辺についてもう一度お答えをいただきたいと思います。
26:
◯下水道調整課長 現時点では我々の調査の中では流れ込みにくさというものが主な要因というふうに捉えているところでございます。そういった点では、まず先ほど申したような機能の強化ということで桝の取りかえというものはぜひ実施していきたいというふうに思いますし、あとは現状調査を踏まえてやはり必要な事業というものについては再度検討してまいりたいというふうに思います。
27:
◯小山勇朗委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。
次に、水害対策としてこれまでも測量なり、あるいはいろいろ取り組みをしてきております
四郎丸ポンプ場の関係でありますけれども、なかなか進まない。あと、
東日本大震災もあって進んでいないと思いますけれども、平成27年度に取り組んだのは詳細設計のみというふうになっていると思います。面積110ヘクタールの今後の年次計画はどういうふうに考えているのか、まずお答えをいただきたいと思います。
28:
◯下水道計画課長 四郎丸地区の雨水は現在
農業用排水路により名取市へ流出している状況ですが、新たに名取川へ放流するルートをつくることとしております。これまでに測量、設計、用地取得に着手しておりまして、平成29年度より放流渠工事に着手する予定となっているところでございます。
29:
◯小山勇朗委員 流入渠の部分はこれから具体的に土地買収にかかるのかなと思いますが、排水渠のほうは赤線で記したような部分については既に土地購入をしているという判断だというふうに思いますけれども、この流入渠のほうだってやはり田んぼがあって、そういった部分についても売り手のほうの状況などもあって簡単に進むかどうかというのはなかなか判断し切れないというふうに思いますけれども、この流入渠の部分の買収というのは何年ぐらいで買収できる計画を考えているのか、お答えいただきたい。
30:
◯下水道計画課長 この流入渠につきましては現在詳細設計を実施しているところでございまして、その中で用地買収が必要となるかどうかの検討もあわせてやっております。基本的にルートとしては公道下を通したいということで考えておりますけれども、その中で用地買収が必要となれば具体的な対応をするということになると思います。
31:
◯小山勇朗委員 詳細設計をした段階でこの田んぼに流入渠をつくるような設計になっていますよね。公道を通るというのは農道の下を通して持ってくるというふうな考え方でいいんですか。
32:
◯下水道計画課長 基本的にはまずその方向でいきたいと考えているところでございます。ただ、ルート自体もあわせて今検討する内容になってございますので、その設計の内容次第によって必要となれば用地買収も対応していきたいと考えているところでございます。
33:
◯小山勇朗委員 そうすると、そういったものの買収が進んで完成するのは平成30年ですか。完成時期というのは何年をめどにして今進めているんですか。
34:
◯下水道計画課長 今現在のところ平成32年度には名取川への放流ルートを確保したいと考えているところでございます。それ以降の整備については今後検討していくものと考えております。
35:
◯小山勇朗委員 三つ目のポンプということもありまして、東部地域の水害対策にとっても重要な位置づけになっているというふうに捉えています。
最後に、豪雨、さらには大雨になるたびに怯えている市民がいるわけであります。当面は面の部分で捉えながら改善、改修を仙台市としても取り組んでおりますけれども、日常的に悩まされている地域もあるわけであります。小さな地域であっても市民は救われるのでありますから、そういう意味ではこういった地域対策を講じていくことによって全市的な部分で救われていくというふうに考えながら取り組むべきだろうと考えております。当局として今後どのように考えてこういった豪雨対策あるいは水害対策について取り組んでいく考えなのか、局長のほうからお答えをいただきたいと思います。
36: ◯建設局長 今まで委員にいろいろ大雨対策の御質問にお答えさせていただきましたけれども、本当に近年、今までの雨の降り方とちょっと違うような見られ方がありまして、市内でも各所で浸水被害が出てきております。これまで把握し蓄積しております浸水の情報につきましては、先日
浸水履歴マップとして市民の皆様に公表したところでございます。
また、あわせて
土のうステーションの設置や
止水板等設置工事費助成制度によりまして、市民の皆様の自助による対策につきましても進めてきているところでございます。
引き続き浸水箇所につきましては原因の調査、また効果的な対策について検討を進めてまいりたいと考えてございますが、
雨水排水施設の整備には多額の費用と長期の期間を要するということがございますので、まずは今の施設を適正な形で維持管理するということに努めながら、また、市民の皆様にも的確な情報を提供することで注意喚起をしながら、被害の軽減に努めてまいりたいというふうに考えております。
37: ◯会長 自由民主党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔
高橋卓誠委員、わたなべ拓委員、赤間次彦委員、質疑席に着席〕
38: ◯会長 発言を願います。
39:
◯高橋卓誠委員 質問に先立ちまして、今回私の質問で皆様にイメージが湧きやすくしていただくために資料を御用意させていただいたので、使わせていただくことを御了承いただきたいと思います。
40: ◯会長 それでは、事務局に配付いたさせます。配付方よろしくお願いします。
〔資料配付〕
41: ◯会長 配付漏れはございませんか。よろしいでしょうか。
それでは、発言を願います。
42:
◯高橋卓誠委員 私からは建設局所管の土木費中の
青葉山公園整備推進事業6億6381万6000円について数点お尋ねいたします。
青葉山公園の整備の進捗について現状と今後の整備はどのようになっておりますでしょうか、お伺いします。
43:
◯建設局公園課長 青葉山公園の整備につきましては、昨年の
地下鉄東西線の開業に合わせて
国際センター地区の整備が完成しております。今後につきましては、
国史跡指定地区の二の丸跡や五色沼、長沼の園路改修、追廻地区の(仮称)
公園センターの整備などを予定しております。
44:
◯高橋卓誠委員 ただいま追廻地区というお答えが出ましたが、追廻地区の(仮称)
公園センターの整備に関して現在家屋が2軒あると聞いております。この地区の整備を進めるには早急な対応が必要だと考えますが、御所見を伺います。
45:
◯建設局公園課長 住宅移転契約未了の2軒につきましては、引き続き精力的に協力を求めてまいりたいと考えております。
46:
◯高橋卓誠委員 なるべく早目に御対応いただきたいと思います。
その追廻地区の
公園センターの整備に関して、現在
青葉山公園(仮称)
公園センターの整備に関する懇話会を開催していると聞いておりますが、現在まで検討された内容を簡潔にお示しください。
47:
◯建設局公園課長 懇話会はことし6月から3回開催し、建築、造園、歴史、観光などの専門分野の有識者の方々から施設の具体的な内容や
整備イメージについてさまざまな御意見をいただいており、現在意見の
取りまとめ作業を行っているところでございます。来月中旬には最終の4回目を開催する予定としております。
48:
◯高橋卓誠委員 来月最終ということで期待をしております。
ただ、その前に、そもそも
青葉山公園整備事業は平成9年から平成28年までと記載されておりますが、なぜ現在の状況なんでしょうか、お答えください。
49:
◯建設局公園課長 公園センターの整備につきまして懇話会での御意見を踏まえ、今後、年度末までに基本計画の案を取りまとめ、来年度、基本設計及び実施設計する予定としてございます。
また、事業期間につきましては文化財にかかわる工事の制限や追廻地区の移転交渉に時間を要し長期化している状況から、今後延長する予定でございます。
50:
◯高橋卓誠委員 それでは、皆さんもごらんになったと思いますけれども、この
青葉山公園整備基本計画の中からお尋ねさせていただきます。計画の中で
青葉山公園は大きく4つの地区に分けられております。
青葉城址本丸広場、二の丸跡、博物館、長沼・五色沼、今回整備予定の復元堀を含めた歴史・文化ゾーン、
国際センター、
地下鉄国際センター駅を含めた交流ゾーン、今回新たに整備予定の追廻地区内に(仮称)
公園センター、中央広場を有するいこい・
にぎわいゾーン、そして、最後に
自然学習施設、
自然散策広場を有する
自然散策ゾーンの4地区です。
この四つのゾーンについて数点お尋ねします。
まず、
自然散策ゾーンについてです。このゾーンには現在
テニスコートがあります。周辺の整備について伺います。追廻地区の
テニスコートの間を流れる水路は地域の方が長い間蛍を育てる取り組みを行っており、私もことし夏に拝見しましたが、すごくたくさん飛んでいる地域でございまして、仙台の有数の生息地となっておりますが、周辺の整備はどのような内容で、いつごろ工事が行われるのでしょうか。
51:
◯建設局公園課長 御質問の水路周辺の工事につきましては、現状をそのまま生かした整備を予定しておりますが、現時点では整備時期の見通しは立っておりません。今後の整備には地域の方とも御相談しながら進めてまいりたいと存じます。
52:
◯高橋卓誠委員 これまでも先輩議員が
テニスコートの移転について言及してきているんですけれども、現在も移転することに変わりはないのでしょうか。
53:
◯建設局公園課長 現時点では
青葉山公園整備基本計画において憩いとにぎわいの空間として整備する計画に変わりはございません。
54: ◯会長 質問に的確に答弁願います。
55:
◯高橋卓誠委員 もう一度伺います。
テニスコートの移転について、現在も移転することに変わりないのでしょうか。
56:
◯建設局公園課長 移転する計画に変更はございません。失礼いたしました。
57:
◯高橋卓誠委員 ぜひ
クレーコートでお願いいたします。
それでは、こちらの資料の11番と10番の間にある細い点線のラインのところなんですけれども、竜の口渓谷についてです。竜の口渓谷は現在立ち入りできない状態でございます。竜の口渓谷のような古代の生物の化石探索や春の青葉、夏の深い翠色、秋の紅葉、冬の冬景色と四季折々に美しい風景を見せてくれる、108万都市の市街地とは思えない大変貴重な地域資源でございます。私も小学校のころ五、六人で半日かけて八木山南のほうまで探索した記憶がございまして、すごくわくわくした記憶がございます。仙台市民にとってわざわざ遠くに出向かなくても近場で自然散策ができ、学習もすることができます。また、インバウンドの観点で
外国人観光客が求めるコンテンツの一つにもなり得ます。入場料を設定したり最低限の安全対策は人数制限を設けることで有効に活用できると考えますが、御所見を伺います。
58:
◯建設局公園課長 竜の口渓谷は風化等によるのり面の崩落が続き、大変危険であると判断し、立入禁止としているところです。こののり面の
崩落対策工事につきましても広範囲にわたり、渓谷全体の景観を改編するような大規模な事業となることが想定され、大変厳しいと考えております。
59:
◯高橋卓誠委員 それでは、いこい・
にぎわいゾーンの中央広場についてお尋ねいたします。資料でいうと7番です。7番の広い空間のところでございます。こちらは花火大会や
花見シーズンに市民に開放し、また、
スタンドショップやイベント等を行える空間にするという予定でよろしいでしょうか。
60:
◯建設局公園課長 中央広場は花火大会や
花見シーズンの利用など、さまざまなニーズに対応できる広場として市民の方々に広く御利用いただくことを想定しております。
61:
◯高橋卓誠委員 こちらの絵にもございますが、中央広場は大変楽しい想像ができるような絵になっていますので、期待しております。
設計図を見ますと桜の木が数多く存在します。想像しただけですばらしいなと思いますが、こちらの第3回懇話会の
整備イメージに日本らしさとありますが、こちらの中央広場のほうも日本らしさを出していただき日本のよさを伝えるならば、桜だけではなく紅葉する木もたくさん植えていただきたいと思います。私的にはもみじが見たいと思っているんですけれども、イチョウは控えていただきたいと思います。日本の四季を楽しめる公園、すばらしいものになると思いますが、御所見を伺います。
62:
◯建設局公園課長 仙台は気候的に暖温帯と冷温帯の中間に位置し、両方の気候で生育する植物が多く見られることから、この特性を生かし四季を楽しめる植栽計画を検討するとともに、年間を通し多くの方々の憩い、にぎわいの場となるよう整備してまいります。
63:
◯高橋卓誠委員 ぜひ仙台のセンスを活用していただきたいと思います。
次に、こちらの資料の歴史・文化ゾーンについて伺います。博物館とかがあるところなんですけれども、平成17年3月に出された仙台城址整備基本計画内では巽門の復元整備をするとあります。それは2003年の市民教育協議会の中でも立体復元を図りたいと説明しております。こちらの資料の2つ目にイメージ図がございますが、こちらの巽門はやぐら門で1945年の仙台空襲で焼失するまで数少ない青葉城遺構で残っていて、青葉城築城当時は大手門より先に本丸への道筋だった可能性が高いと言われている歴史が深い門でございます。
ある先輩議員は過去の質問内で地味な門と称されたわけですが、
青葉山公園が整備されることによって巽門があった登城コースがメーンに近い割合で使用されると予測されます。こちらの地図でいうと4番の場所なんですけれども、かなり公園からメーンで登城するコースになると思われます。
こちらの
青葉山公園整備基本計画の厚いほうなんですけれども、こちらの最初のほうにイメージ図があるんですけれども、こちらのほうには巽門の箇所に巽門を復元する予定かのように、大手門と同様あるんです。巽門の場所に建物らしきものがあるんですけれども、こちらの今回の資料には全くございません。もちろん所管が違うということで今回の整備には関係ないのかもしれませんが、こちらのほうは特に仙台市民の方が見られるものなので、イメージとしてここに巽門と大手門の2つを計画図の中に載せるべきだと考えますが、御所見を伺います。
64:
◯建設局公園課長 青葉山公園の区域の約半分が国史跡仙台城址に指定されており、平成17年3月に本市の教育局において策定した仙台城跡整備基本計画に基づき、長期的には巽門を復元する計画と伺っております。今後とも教育局と連携しながら整備を進めてまいります。委員御指摘の資料の図でございますけれども、御指摘のとおり市民の皆様がごらんになるものということで、今後その表記について検討してまいりたいと思います。
65:
◯高橋卓誠委員 ぜひ皆さんが期待できるようなパンフレットにしていただきたいと思います。
青葉城址を含む青葉山周辺は来年政宗公生誕450年を迎える年でございます。注目度が上がることが予測されます。青葉山周辺がさらに活気づくことのできるよう、公園と周辺施設との連動性を持たせ、仙台市民はもちろん、観光客や会議などで訪れる多くの方々に対して仙台の魅力の一つとして仙台市民が誇れる公園にしていただきたいと強く要望するものでございます。今後の整備の方向性を改めて伺いまして質問を終わらせていただきます。
66: ◯百年の杜推進部長
青葉山公園の今後の整備に関する方向性という御質問でございますけれども、
青葉山公園は広瀬川や青葉山の豊かな自然、藩祖伊達政宗公が築造した仙台城跡として歴史的な空間のございますところであるとともに、
国際センターや博物館、東北大学など本市を代表する学術文化の資源を備えたところでございます。
今後もこれらの資源の活用と連携を図り、より魅力を高める整備に取り組むほか、観光、会議などのコンベンションなどで訪れる方々や市民の皆様にとりましても、杜の都仙台のシンボルとしてふさわしい公園となるよう整備に努めてまいりたいと存じます。
67: ◯わたなべ拓委員 太白区選出のわたなべ拓でございます。第7款土木費第4項道路橋りょう費第3目道路新設改良費88億4937万2000円のうち、具体には交通安全施設等整備事業中、市道広瀬通1号線の道路改良工事に伴うイチョウの取り扱いに関して質問いたします。いわゆる広瀬通のイチョウ並木伐採問題であります。
本市の対応方針として中央分離帯イチョウ12本のうち右折レーンにかからない1本について残置し、隣接して新たに1本を植栽するということです。また、アエル北側空き地など宮城野橋周辺への緑の創出も図るということでございます。今後の予定として本年10月に市民説明会を予定し、そして12月に落葉後イチョウ11本を撤去、すなわち伐採し、その上で来年1月に改良工事に着手して、来年6月に工事完成を予定しておられるということで認識しております。
ここで当該事業に関連して仙台の偉人たち、先人たちがいかにして杜の都を築いてこられたのか、その来し方を少し振り返らせていただきたいのであります。
まず、戦前までの仙台は藩祖伊達政宗公が屋敷内に果樹や建築用材となる木を植えるように勧めてできた屋敷林、そして寺社の林、そして広瀬川や青葉山の緑が一体となってまち全体が緑に包まれていたと言われております。
ところが、大東亜戦争末期の米戦略空軍による無差別焼夷弾爆撃によってまちの緑は歴史的由緒ある町並みとともに灰じんに帰します。戦後初の民選仙台市長である岡崎栄松市長は昭和22年度、仙台復興土地区画整理事業費国庫補助申請においてこう述べておられます。仙台市は昭和20年7月9日夜半の空襲により一気にその行政、商業の中枢部は壊滅に瀕し、ほとんどその機能を喪失するに至った。罹災者はいたずらに去就に迷い民心の安定を失うに至ったので速やかに復興実現の必要に迫られたが、びほう的ないしは応急的措置はいたずらに禍根を将来に残すおそれがあるので、防災、保健、能率に主眼を置き、美観都市建設の根本的計画を樹立し、逐次理想都市実現を企図するものであると述べました。
そして、戦災復興第1段階が完了した昭和26年施政方針においては、市街地の適地適所に小公園、緑地帯を配し、さらに市所有の景勝地帯はできる限り保護管理の道を講じて、清楚新鮮なる環境の実現に努め、もって市民の保健衛生に資するとし、戦災都市中復興のモデル都市として認定されたゆえんもけだしここにあるものと思われるとしているのであります。
昭和25年4月3日、岡崎市長と50本のケヤキを寄贈した仙台市議会議員が列席して、青葉通において植え初め式が挙行されました。岡崎市長と市議団が背広にコート、ソフト帽姿でスコップをとる写真が残っております。なお、植樹直後の水やりには、わざわざ市民の水道利用が落ちつく夜間を選んで、当時の市職員が黙々と水やりに汗を流したそうであります。
以後、植樹は年々進み、昭和41年に完成したそうであります。この中で広瀬通のイチョウ並木には、秋を黄金色に彩り、防火の効果も期待されたとの記述が仙台市史通史編現代1に見えます。
次いで、島野武市長は昭和45年度施政方針要旨並びに予算案提案理由説明において、何より大切な条件としては澄んだ空、豊かな水、憩える緑、この3つが我が仙台の繁栄にとって忘れてはならない基礎要件ですとして、高度成長期の乱開発に立ち向かい杜の都の再現に努力すると宣言しているのであります。
杜の都回復のため先人はかく闘われたのであります。戦災によって失われた屋敷林などからなる杜の都は、戦災復興事業で新たな杜の都の街路樹に転生したのであります。そこには我が仙台の先人たちによる失われた仙台そのものの回復せんとする強烈な思い、さらには杜の都を普遍的な次元にまで高めんとする強い理想があったのであります。
我々仙台を引き継ぐ後世は以上の先人による綿々たる努力と将来の仙台の行き筋を見通された英智、そしてその理想の重みを改めて敬虔なるお気持ちでお受けとめする必要があると思うのであります。
以上を踏まえて、以下具体の質問に移ります。まず、平成27年7月から8月実施の緑の市民意識調査集計結果について、(1)身近な緑について、1)あなたにとって身近な緑は何ですか。1位、2位の項目とその割合について伺います。
68: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長 昨年実施しました緑の市民意識調査は、緑の量や質に対する満足度や守りたい緑、ふやしたい緑、重点を置く施策などについて市民意識を把握しまして、緑の基本計画2012から2020の中間評価の参考とするために、市政モニター200名を対象として平成27年7月から8月にかけて実施したものです。ちなみに回答者数は、200名を対象としましたが、192名からの回答を得ております。先ほどの委員から御質問の回答でございますけれども、なお回答は複数選択により回答いただいておりますので、パーセントはそれぞれでございます。
調査の中のあなたにとって身近な緑とは何ですかという問いに対してでございますけれども、1番が公園や緑地の緑を選んだ人の割合が85.4%と最も高く、次いで街路樹などの道路の緑を選んだ人が82.8%となってございます。
69: ◯わたなべ拓委員 1位が公園、緑地85.4%、次いで街路樹などの道路の緑に82.8%の市民が御賛意を示されたということです。
では、次に3)あなたがもっと欲しいと思う身近な緑は何ですかという問いに対する1位のお答えの項目とその割合について伺います。
70: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長 街路樹などの道路の緑を選んだ人の割合が全体の45.2%と最も高い結果となってございます。
71: ◯わたなべ拓委員 1位に選ばれたのが街路樹などの道路の緑45.2%だそうです。
さて、次に4)身近な緑は市民の皆様の生活の質を高めるためにさまざまな機能を持つということについてどのような機能について市民の方々が選ばれたのか、その項目、1位から3位について、また、その割合について伺います。
72: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長 都市の気温上昇を和らげるを選んだ人の割合が59.0%で最も高く、次いで生活に潤いを与え心を和ませるを選んだ人が50.5%、3番目に大気を浄化したり騒音を和らげたりするを選んだ人が34.6%となってございます。
73: ◯わたなべ拓委員 まず1位に選ばれたのが都市の気温上昇を和らげるということで、59%の市民の方がこの項目をお選びになったと。そして、2位が潤い、そして、3位に選ばれた項目が大気を浄化したり騒音を和らげたりするということを緑に求められている。これが34.6%ですね。
除草につきましては先ほど申し上げました554路線を対象に年に一、二回作業を行ってございます。
190: ◯渡辺敬信委員 実は過日私もちょっと車を運転しましてあすと長町周辺に行く機会がありました。市立病院の次の信号を右折し南下していった際に、中央分離帯及び歩道には雑草が生い茂っておりまして、運転していて大変危険であるなというふうに感じました。本市の重要な幹線道路であることから、このような道路についてはしっかりと除草すべきと思いますが、いかがでしょうか。本市の主要となる道路の維持管理は交通事故を未然に防止するためにも予算がないからできませんということではなく、しっかり予算を確保し取り組むべきですが、建設局長に御所見をお伺いいたします。
191: ◯建設局長 道路を安全に通行していただく上で道路の補修や清掃、除草などの維持管理は大変重要であるというふうに認識してございます。御指摘の幹線道路におけます除草も含め、市民の皆様方からは維持管理に関する数多くの御要望をいただいていることから、今年度におきましては多くの予算を確保し対応に努めているところでございます。
今後とも道路施設の老朽化対策も含め、安全・安心な道路の通行確保に向けまして関係部署と連携を図りながら取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
192: ◯渡辺敬信委員 予算を今年度確保していただいたということですので、しっかり取り組んでいただきたいと思っております。
次に、緑政費中、公園管理費に関連して伺います。決算年度における事業概要についてお伺いします。
193:
◯建設局公園課長 公園管理費の平成27年度決算額は16億500万円余でございます。主な事業といたしましては、公園の維持修繕等に係る公園施設補修整備が1億1200万円余、除草や樹木剪定等に係る除草清掃剪定等が6億1000万円余、指定管理料等の公園の運営管理に係る都市公園施設運営管理は5億9300万円余、公園愛護協力会育成奨励金は3900万円余、都市公園台帳整備は331万円余でございます。
194: ◯渡辺敬信委員 ただいま御説明いただいた中に都市公園台帳整備331万円が執行されているというわけであります。これはどのような台帳となるのか、お示しください。
195:
◯建設局公園課長 本市の都市公園台帳に記録している内容といたしましては、公告面積や供用日等の公園概要、設置されている施設、敷地構成及び図面等となってございます。
196: ◯渡辺敬信委員 この台帳には街区公園というものは対象となっておるのか、伺います。
197:
◯建設局公園課長 街区公園も含め、本市において供用し管理している全ての都市公園を対象としてございます。
198: ◯渡辺敬信委員 本市には総合公園の大変面積の大きい公園から地域の面積の小さい街区公園まであることと、整備されてから40年から50年ぐらいを経過する公園から、また、最近の団地造成に伴って整備された公園までさまざま存在しております。このような公園の整備や補修、修繕等の履歴はどのような形で記録しているのか、お伺いします。あわせて、よく公園の大規模修繕や補修については緊急かつ優先順位をつけ整備していくと御当局では御答弁なされておりますけれども、その明確な基準をお示しください。
199:
◯建設局公園課長 公園整備や補修の履歴等については、都市公園台帳を補完するものとして各区において工事台帳を作成し、管理しているところでございます。
次に、補修等の優先順位につきましては、国土交通省が示した基準を参考に施設の健全度判定を行った上で、公園の利用状況や地域住民からの要望等を踏まえ、各区で優先順位をつけて対応しているところでございます。
200: ◯渡辺敬信委員 今地域住民からの連絡をいただいてというお話がありましたけれども、ということは地域住民や町内会からそういった御要望が上がってこなければ40年、50年経過しているような公園については定期的な補修や修繕というものは行わないという認識でよろしいでしょうか。
201:
◯建設局公園課長 地域住民の皆様からの御要望だけではなく、まず仙台市の職員でパトロールを行っておりますので、それによって得られた情報ももとに優先順位をつけて補修の執行を行っているところでございます。
202: ◯渡辺敬信委員 実は何でこんなことを聞いているかといいますと、私の地元に大変小さな公園がございます。国交省の指針とかにも多分当てはまらないような公園というものがあります。こういった公園というものもかなりの年数が経過しておりまして、老朽化も進んでおります。そういったところにもしっかりと目を配っていただきながら適切な維持管理に努めていただきたいと思っております。
本市が所管している、先ほどの繰り返しになりますけれども、公園の適切な維持管理を行っていくためには公園整備等の履歴の活用を今後実施していくべきと考えますが、御所見をお伺いします。
203:
◯建設局公園課長 公園施設の老朽化が進む中、計画的な維持管理を行っていく上では補修等の履歴の活用は必要なことであると認識してございますことから、現在各区において作成している工事台帳につきましてデータの一元管理を行い、その活用方法について検討してまいりたいと考えております。
204: ◯渡辺敬信委員 ぜひそういったデータの一元化を図っていただきまして、適切に維持管理をしていただきたいと思います。子供から高齢者を初め、全ての市民が快適に使用できる公園整備に向けて計画的な維持管理に努めていただくよう求めて、最後建設局長の所見をいただいて終わりにしたいと思います。
205: ◯建設局長 公園の補修、維持管理というところの御質問でございます。先ほど道路のほうでも道路保全課長のほうから答弁等もございましたけれども、いずれにしましても道路でも幹線道路を通り抜けするような道路、まさに生活道路のお話もございました。また、公園の部分でも大きな総合公園とかとは別に地域の方たちが使われるような街区公園、小さい公園、そういった部分の補修のお話、どちらも非常に市民の方々にとって生活する上で身近な中で非常に大事な施設の管理というふうに考えてございます。
先ほど道路のほうで予算を確保してというふうに申し上げましたけれども、公園のほうでもそういった予算の拡充を平成27年度行っている部分がございますので、そういった中でただいま公園課長のほうからお答えしましたような工事台帳の情報の一元化等もしながら、より効果的、効率的な予算の執行をしながら市民の方々の安全・安心にしっかり努めてまいりたいというふうに考えてございます。
206: ◯岡本あき子委員 私からは土木費と下水道事業の決算、二項目について順次伺ってまいりたいと思います。
土木費中、緑政費69億6400万円余のうち、公園に係る事業に関連して伺います。今議会本会議でも同僚議員から都市公園への町内会集会所の設置について質問がありました。私からも設置を認めるべきという立場で質問させていただきます。
決算年度、昨年の7月になりますが、高砂中央公園にうみの杜水族館が民設民営でオープンしました。また、今回国家戦略特区の特例措置を活用し、青葉区中山の都市公園中山とびのこ公園に民設民営の保育所を設置する方針を固め、来年の4月開所を目指すと伺いました。政令市では全国初になると思います。
前例がないことをなかなかちゅうちょする当市においては非常に画期的だと思っているんですが、国においても規制緩和の判断がありましたが、公園機能を維持しつつの有効活用についてはここ数年全国的に大きく考えが変化していると感じます。民間の活用によって公園の利用者がふえるなど、メリットもあるのではないかと期待をしますが、公園を所管する側から見て公園への建築物について時代に応じて考え方がここ数年変化があるのか、伺います。
207:
◯建設局公園課長 決算年度、昨年にオープンしましたうみの杜水族館につきましては、都市公園法第5条に基づき高砂中央公園内に設置を許可したものであり、中山とびのこ公園での保育所設置につきましては、国家戦略特別区域法第20条の2で都市公園法の特例として占用が認められるようになったものでございます。法令の改正による考え方の変化はございませんが、民間施設との積極的な連携についてはこれからの公園事業において重要な視点であると認識しております。
208: ◯岡本あき子委員 現在、八木山二丁目町内会からは公園内への集会所の設置の要望が御当局にも出ていますが、市議会にも御要望を出されております。公園内への町内会集会所の設置要望は過去にどのくらい相談が来ていたものなのでしょうか。また、現在この八木山二丁目町内会以外にも御要望があるところはございますでしょうか、お示しください。
209:
◯建設局公園課長 設置要望につきまして、現在も引き続き相談を受けているものとしては4件ほどございます。要望地域といたしましては、太白区以外では青葉区で3件でございます。
210: ◯岡本あき子委員 町内会の活動の大切さ、地域の中での拠点ということでいきますと、単に町内会だけの存在というよりは地域にとって公益的にも必要な施設だと思っています。本市では町内会集会所はこれまで公園設置を認めてきていませんが、他都市では認める事例が次々と出てまいりました。ほかに他都市では認めていますが本市では認めていない建築物はありますか。逆に他都市では例はないけれども本市だけは認めている、そういう建築物というものはありますでしょうか。
211:
◯建設局公園課長 現在、本市で把握している限りでは該当する事例はございません。
212: ◯岡本あき子委員 町内会の集会所だけというのが今現在の課題ではないかと思います。仙台市が都市公園法で考えた場合、今までは残念ながら公園設置というものは認められてきておりませんでしたが、先ほども申し上げたとおり時代の流れに応じて必要なもの、そういう部分の解釈ができるのではないかと思います。この町内会の集会所、本会議でも前向きにという私は局長から御答弁があったと受けとめていますけれども、そもそもこの町内会の集会所は公園法の中でどういうふうに位置づけて検討することになるんでしょうか、お答えください。
213:
◯建設局公園課長 都市公園法施行令第5条第8項にあります集会所につきましては、一般利用者への開放が確保される場合には公園施設になり得るものと考えてございます。
214: ◯岡本あき子委員 今のお答えですと町内会の集会所も一定の条件をクリアすれば公園の既存の法律の中での施設ということで認められるということですよね。今回例えば特例で検討しているとか、そういうことではなく、従来の法律に基づいた施設ということで検討ができるということだと確認をさせていただきたいと思います。もう一度お答えください。
215:
◯建設局公園課長 公園に設置できる集会所は、多くの方が自由に利用できる施設であることが要件であると考えておりますので、一般利用者への開放の内容や建蔽率の制限などについて関係部署と連携しながら検討してまいります。委員おっしゃるとおり既存の法制度の中で整理できる課題であると考えております。
216: ◯岡本あき子委員 今回御要望が出ている数件だけが特例ということではなく、やはり今後さまざまな地域で御要望等出てくる可能性があると思います。あくまでも公園の機能を維持する、そして、こういう建物ができることで公園に利用客がふえるとか親しみを持てる、そういう相乗効果を期待してしっかりと取り組みを進めていっていただきたいと思います。
続きまして、下水道事業決算について建設改良費311億6288万円余について伺います。ことしも台風が連続して東北に襲来し、直撃ではないにしろ仙台駅西口の冠水など被害がありました。昨年度の9月11日の大雨においての河川の氾濫、道路冠水や住宅地への浸水被害により改めて水防計画の見直しが行われました。大雨のときの対策が急務なのは下水道も同じ状況です。昨年度の9月11日を踏まえ対策として強化したもの、取り組んだものはございますでしょうか。
217:
◯下水道計画課長 雨水排水施設の整備には長期間を要することから、昨年4月より
土のうステーションの運用を開始するなど、これまでもハード整備にソフト対策を組み合わせ被害の軽減を図ってきたところでございます。昨年9月の大雨以降の対策といたしましては、自助による被害軽減支援のためのソフト対策の強化を進めておりまして、ことしの4月より止水板等設置工事費補助金制度の創設、6月より
土のうステーションの運用拡大、9月には
浸水履歴マップの公開などを行っております。
218: ◯岡本あき子委員 ソフトのほうは充実をさせてきたという御答弁は伺いました。先ほど小山委員の質問に対しても仙台駅西口駐車場付近、平成30年度から着手という御答弁をいただいたと思います。ここは災害時に帰宅困難者の一時集合場所でもあり、大雨のときは昨年もことしも冠水でとても人が避難するために集まれる場所ではありません。ソフトだけでなくハードという意味でいきますと、平成30年を待たず前倒しで検討するということは考えませんでしょうか。
219:
◯下水道計画課長 雨水排水施設の整備におきましては浸水被害の大きな地区から優先的に投資しているところでございまして、現在は震災後に地盤沈下で浸水リスクが拡大した東部市街地や仙台駅東口地区などの整備を進めているところでございます。
ことし3月に策定しました
下水道事業中期経営計画では平成30年度から仙台駅西口地区に着手する予定としておりますが、当該地区は交通量が多く地下埋設物も錯綜していることから、整備手法について精査し予定どおりの着手に向けての検討を進めてまいりたいと思います。
220: ◯岡本あき子委員 実際にマスタープラン、中期経営計画が昨年の9月、それから年度末につくられていますけれども、果たして去年の9・11を踏まえているのかなという課題を残していると思います。計画は立てたからそのとおりというよりは、逐次進捗状況も管理していくということを明記していることを考えると本当にそのとおりでいいのか、前倒しすべきなのか、そういうことはぜひ考えていただきたいと思います。
ほかにも住宅地内など大雨が降ると浸水が懸念され不安に思っている地区が多くあります。先ほども地盤沈下したというお話もありますが、復旧・復興の事業が優先と予算獲得も従来から課題になっている地域については後回しになっていました。平成27年度、28年度、直近2カ年度について雨水排水対策として下水道部署からはどのぐらいの予算を要求し、そのうち認められた予算がどのぐらいなのか、平成27年度については決算額が幾らだったのか、お伺いいたします。
221: ◯建設局経営企画課長 下水道事業会計におきます雨水排水対策に係る平成27年度の予算要求額は約103億円、予算額は約91億円、決算額は約30億円となってございます。また、平成28年度の予算要求額は約131億円、予算額は約120億円でございます。
222: ◯岡本あき子委員 一方で、投資的支出の決算改良費、予算に対する執行、先ほど103億円要求して91億円認められて、実際に執行したのは30億円とおっしゃっていたと思います。執行率も著しく低く、不用額も多額に出しています。震災以降、決算年度まで執行率と不用額の推移をお示しください。
223: ◯建設局経営企画課長 当年度予算と繰越予算を合計した予算額に対する執行率と不用額の推移についてでございます。平成23年度は執行率が35.4%、不用額が約61億円、平成24年度は執行率が55.5%、不用額が約33億円、平成25年度は執行率が63.6%、不用額が約17億円、平成26年度は執行率が57.2%、不用額が約32億円、平成27年度は執行率が59.3%、不用額が約29億円となっております。
224: ◯岡本あき子委員 震災直後は入札不調とか、そういうものもあったのかなと思います。ただ、昨年度、その前でも6割を切る執行率、この執行率については低いとお考えにはなりませんか。
225: ◯建設局経営企画課長 執行率が低いという状況で、翌年度に繰り越しということで予算を送っているものもございますが、先ほども御答弁申し上げましたように多額の不用額が出ているという状況がございます。こちらの理由につきましては、まず大規模な事業でございます
原町東部雨水幹線工事などの復興交付金事業におきまして土質が想定と異なる部分がございまして、そういったことなどによりまして予定を下回る進捗になったということですとか、あるいは国の補助事業につきまして国費が要望額を下回る配分となったということが要因となってございます。
226: ◯岡本あき子委員 震災以降、災害復旧・復興に資する事業が優先で、各住宅地等での従来からの雨水対策要求などは後回しという説明を受けてまいりました。震災の大きさを鑑みて各地域では従来からに加えてさらに5年も我慢をし続けていらっしゃる方々がいらっしゃいます。部署では翌年度必要だという判断のもとに、先ほど103億円要求したけれどもついたのは91億円という御報告がありました。執行しているのは30億円ということを考え、また多額の不用が出ているということを考えると、この不用額の範囲で雨水排水の従来の対策事業に流用できるようなことは考えられませんでしょうか。
227: ◯建設局経営企画課長 先ほど不用の内容として申し上げました復興交付金事業でございますとか、あと国の交付金事業とかということで、震災復興事業でございますと使途が限定されるということもございますし、あと、国の配分が要望を下回ったことにより、財源として国費が確保されていないということでございますので、現状では他の事業に流用することは難しいものと考えております。
228: ◯岡本あき子委員 流用は難しいということですけれども、そうしますと、ずっともう5割、6割の執行率ということを考えると、当初の予算立てのところで無理があったんじゃないかと一般の市民からすると思わざるを得ません。いろいろと事情がある、あるいは国との交渉、そういう部分はあると思いますが、同じ下水道事業予算についてという点では改善の余地があるのではないかと思います。繰り越し繰り越しで災害復旧が延びれば延びるほど、従来から我慢している方々がさらに待たされるということになりかねません。ぜひ改善を望みたいと思いますが、最後局長にお答えいただけますでしょうか。
229: ◯建設局長
雨水排水施設の整備には多額の費用がかかるわけでございまして、これまでも
東日本大震災の復興交付金事業を活用するなど、国費充当による一般財源の負担軽減を図りまして事業の早期推進に努めてきたところでございます。復興の一方で、これまでも大雨等のときに浸水被害とかでなかなか雨水の問題が後回しになったといったような市民の方々のお話を我々も耳にするわけでございますけれども、ここで下水道のマスタープランも策定し、またその中期経営計画もつくったわけでございますので、そういった中でやはり復興は復興として残っている部分はもちろんしっかりやってまいりますけれども、やはり雨対策という部分につきましても、繰り返しになりますが多額の事業費はかかる、また事業期間もかかる事業ではございますけれども、しっかりその部分につきましても取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
230: ◯岡本あき子委員 やはり昨年の大雨、それからことしの台風を経験している仙台市ですので、復興事業が必要なのは当然わかりますけれども、ぜひそれが結果として日常生活に支障を来すということがないように望んで質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
231: ◯木村勝好委員 それでは、私からは都市間高速バスに対する本市の政策についてお尋ねをしたいと思います。本市の総合交通政策はもちろん都市内交通が中心ではありますけれども、この中で都市間交通についてはどういう位置づけになっているのか、改めてお尋ねをいたします。
232: ◯交通政策課長 都市間交通につきましては広域交流促進の観点から重要と考えてございまして、本市政策重点化方針2020の中におきましては広域観光の促進に向けた受け入れ環境の整備や東北の玄関口にふさわしい交通結節機能の強化を掲げてございます。また、本市都市計画マスタープランや都市交通プランにおきましては、広域交通の拠点である仙台駅については交通結節機能強化などを位置づけてございます。
233: ◯木村勝好委員 何か余り具体的なものではないんですね。何か聞いていても全然わからないけれども。
その都市間交通の中で都市間高速バスについては具体的に何らかの位置づけなり政策なりというものはありましたか。
234: ◯交通政策課長 都市間高速バスにつきましては、都市間交流を支える重要な公共交通機関の一つと認識しているところでございます。
235: ◯木村勝好委員 それはどこに書いてありますか。
236: ◯交通政策課長 本市の上位となるマスタープラン等については位置づけというものを明確に書いているものではございませんけれども、我々さまざまな施策を実行する上でこのような先ほど申し上げたような認識で進めているというところでございます。
237: ◯木村勝好委員 要するに書いていないけれどもそういう認識でいますよと。逆に言うと書いていないんです。明文のものは何もないんです。そういうことでしょう。
238: ◯交通政策課長 先ほども申し上げたような直接的な表現ではございませんけれども、我々の認識としては先ほど申し上げた内容ということでございます。
239: ◯木村勝好委員 ところで、その場合の都市間高速バスというのは本市の場合はどのような定義で認識をされていますか。
240: ◯交通政策課長 法令上におきましては都市間高速バスという用語の定義はございませんが、一般的にバス事業におきましては高速道路を経由する乗り合いバスを意味する用語として高速バスが使われてございます。
241: ◯木村勝好委員 そうすると、例えば、今もう本市では市営バスとしては運行していませんが、仮に本市内から仙台東部道路を通って仙台空港まで行くバス路線があるとすると、これも高速バスということになりますか。
242: ◯交通政策課長 今委員がおっしゃられたとおりでございます。
243: ◯木村勝好委員 今、都市間高速バスというのは運賃が非常に安い。例えば東京に行く場合は新幹線の半分以下で行けます。それから、外国人の観光客なんかも含めて、あるいは若い人を含めて非常に高い需要があります。
一方で、さまざまな事故が発生したりして、なかなか安全性の確保の問題ではいろいろな問題が出ているわけですけれども、決算年度において本市を発着する今の定義に基づいた都市間高速バスは何路線ぐらいあって、年間の利用者数はどのぐらいになっているんでしょうか。
244: ◯交通政策課長 平成27年度におきましては、本市を発着する都市間高速バスは約70路線となってございます。また、利用者数につきましては東北運輸局の公表値が平成26年度の宮城県発着便の輸送人員とはなりますが、年間で約640万人でございます。
245: ◯木村勝好委員 やはり相当大きな需要があるし、非常に大事な交通手段。特に都市間の交通手段としては非常に大事なものだというふうに思うんです。そういう意味で、後でもう1回お伺いしますけれども、やはりもう少しきちんと本市の政策の中で位置づける必要があるのではないかなという気が非常に強くします。
ところで、これを使っている方々の利用目的というのはどういうものが多いんですか。
246: ◯交通政策課長 都市間高速バスは平日は通勤や仕事上の移動あるいは私用のための移動、休日は観光や私用のための移動に主に使われているものと認識してございます。
247: ◯木村勝好委員 なかなか高い需要があるということはその利用目的からも非常にはっきりしていると思うんですけれども、ところで、本市を発着する都市間高速バスの発着場というのは決算年度においては全部で何カ所ぐらいになっていますか。
248: ◯交通政策課長 平成27年度において仙台駅周辺における都市間高速バスの乗降場につきましては18カ所でございます。
249: ◯木村勝好委員 大変分散しているというのが非常に大きな問題だなというふうに私は思っております。御存じの方も多いと思いますけれども、本年の4月にバスタ新宿というものがオープンをしました。我が国最大のバスターミナル、JR新宿駅にも直結をしている。そして、実はこれがオープンするまで新宿に発着する高速バスは19カ所乗降場があったんです。それがこれで1カ所に全部集約された。非常に好評で、非常に便利になったという話なんですけれども、仙台でもこういうものをつくるということは、これはなかなか言うべくしてできないことでしょうか。できないとすれば何が問題でできないんでしょうか。用地の確保ができないのか、あるいは予算がないのか、あるいはその両方なのか、その他もろもろあってとてもこれは仙台にとってはなかなかはるかな夢ということになるんでしょうか。どうなんでしょう。
250: ◯交通政策課長 バスタ新宿は新宿駅の在来線の上に人工地盤を国の直下事業によりまして整備したものでございます。いわゆる箱物の高速バスターミナルを仙台駅周辺に建設することにつきましては、用地の確保が困難であること、また莫大な事業費を要すること、この両面から難しいものと考えているところでございます。
251: ◯木村勝好委員 それはよくわかるんです。よくわかるんですが、しかし、もしそれができないんだとすれば、今言った18カ所から離発着しているバスのバス停、発着所、これが全部こういうところから出ていますよというところを一本化したような案内板のようなものをつくって、せめて利用者の利便をさらに向上させる、こういうことはなかなかできないものですか。
252: ◯交通政策課長 都市間高速バスの乗降場の御案内につきましては、東西線開業にあわせまして、本市はもとより交通事業者等と連携調整を図っているところでございまして、仙台駅やその周辺におけるさまざまな施設の案内表示とともに設置が行われているところでございます。
253: ◯木村勝好委員 仙台駅の周辺で待合室あるいは発券所を持っている都市間高速バスの発着場というのは4カ所あるんです。広瀬通の宮城交通、それからその向かい側にある東日本急行、それから仙台駅東口にあるJR、それとその向かい側にある桜交通、この4カ所だと思うんです。この4カ所いずれも私見てみましたけれども、自分のところの離発着のことについてはちゃんと案内があるんだけれども、全体がこうなっていますよと、仙台からあちこちに行っている都市間高速バスはこういうところからこういうものが出ていますよというのは1枚もない。それから、バス協会でつくっているものにもない。これは何でですか。
254: ◯交通政策課長 バスの総合案内につきましてはバス協会で案内を統括しているところがございまして、その中で表示につきましてはおのおのの事業者のほうで判断して案内するということになっておりまして、必ずしも義務的に掲示をするということにはなってございません。
255: ◯木村勝好委員 バス協会というのは仙台市交通局も入っていますよね。こういうものはやはり必要だからやろうじゃないかというのは交通局としては音頭をとるというか、声がけするとか、そういう気持ちは全然ありませんか。
256: ◯交通事業管理者 交通局としてということになりますと、なかなかそういう判断はしにくいところでございますが、バス協会の1人の理事としていろいろな意見交換にはかかわれるのかなという感触は持ってございます。
257: ◯木村勝好委員 都市整備局から交通局にお願いをしたなんていうことはありますか。
258: ◯総合交通政策部長 御指摘の4カ所の待合施設を併設されている発着場におけます総合的な案内の表示につきまして、私ども現在宮城県バス協会との協議を始めたところでございます。今後も交通局も含めましてバス協会関連の事業者と連携しながら対応を検討してまいりたいと考えております。
259: ◯木村勝好委員 何でこんなことを言うかというと、それもできないとすると仙台市の都市間高速バスに対する政策はないということになってしまうんです。ターミナルをつくることはできない、それはわかっている。では、せめて利便性の向上のためにこういうところから離発着していますよということをバス協会と協力するなりなんなりして、それを取りまとめて案内ぐらいしましょうよねと。それすらないと、どこにも書いていない。今ここで答弁はしたけれども、実際は何もしていない。
でも、これだけ需要があって、これだけ市民が利用しているわけですよね。この先もそういう利用価値が向上することはあっても低下することはないと私は思っている。にもかかわらず実態もよくわからない、政策もない、何もないではまずいんじゃないのということを言いたいんですけれども、最後ですから局長どうですか。
260: ◯都市整備局長 課長、部長からお答えしましたとおり、今現時点におきまして明確な位置づけ等々につきましては都市間高速バスについてはないという状況ではございます。ただ、では何もしないのかということ、それはまさに都市として仙台としてサービスが劣るということになるわけでございまして、実は先日私も改めて仙台駅の東、西というところの特に都市間高速バスの発着場を含めて、改めてそちらに着目して回ってみたところでございます。おっしゃるとおり4カ所の待合所といいましょうか、バスターミナルといいましょうか、そこにも自社の案内しかないということがございまして、また、東口、西口に通常の路線バスも含めてバスの発着場の案内はあるんですが、私からこんなことを言っていいのかどうかあれですけれども、私からいたしましてもなかなかわかりづらいというところはございまして、そこはまさに仙台のインバウンドを促進するという意味からも、またアウトバウンドをしやすくするという意味からも仙台というのはサービス水準が高いんだという意味合いを駅でお示しするということも含めて、私も都市整備局として積極的にバス協会等々に働きかけて、何とかわかりやすい案内の実現に向けて努めていきたいと思ってございます。
261: ◯会長 以上で本分科会審査案件中、都市整備局及び
建設局所管分に対する質疑は全体会質疑を除き終了いたしました。
お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余はあす行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
262: ◯会長 御異議なしと認めます。
なお、あすは午後1時より特別委員会室で開会いたします。
本日はこれをもって散会いたします。...