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  1. 仙台市議会 2016-09-27
    平成27年度 決算等審査特別委員会(第3分科会) 本文 2016-09-27


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯会長  ただいまから、決算等審査特別委員会第3分科会を開会いたします。  それでは、これより質疑を行います。  まず、23日に引き続き、都市整備局及び建設局所管分についてであります。  社民党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔小山勇朗委員、質疑席に着席〕 2: ◯会長  発言を願います。 3: ◯小山勇朗委員  それでは、私のほうからは豪雨対策なり、あるいは四郎丸のポンプ場の関係などについてお伺いをさせていただきたいと思います。  市全体で復旧・復興に向かって精いっぱい取り組んでおられますことに心から敬意を表したいというふうに思いますし、特に下水道の場合は蒲生処理場の関係など含めて懸命に頑張ってこられたことに敬意を表したいというふうに思います。  近年多くなってきております豪雨対策について、やはり地域なり、いろいろな場所で心配しているわけであります。仙台市としてどのように具体的に取り組まれてきたのか、お答えをまずいただきたいと思います。 4: ◯下水道計画課長  昨年9月の豪雨ですとか観測史上初めて東北に上陸したことしの台風10号など、全国的に大雨による被害の頻度や規模が増大しており、本市におきましても豪雨による被害が発生しております。  雨水対策としましては、日常の対応として南北の下水道管理センターによる緊急ポンプ稼働設備管理センターでの運転管理などを行っているところですが、抜本的な対策としては雨水管渠の整備を行っており、平成27年度においては原町東部雨水幹線工事や第二霞目雨水幹線工事などに取り組んでおります。しかし、事業としては大規模なことから完成までにはまだ時間を要するところとなっております。 5: ◯小山勇朗委員  特にマンホールなどからいろいろ吹き出る状況などを見たり、あとは低地にある住宅などがいろいろなところからそこの1カ所に水がたまってくるというようなことなども含めて考えていった場合、合流管そのものが能力的に一体どうなっているのかというふうにまず考えられるわけでありますけれども、この合流管対策についてはどうなっているのか、お答えいただきたいと思います。 6: ◯下水道計画課長  昭和40年代以前に下水道整備が進みました特に市の中心部におきましては、今お話があったような合流式の下水道で整備されておりまして、当時と比較して現在都市化が進んだことで雨水が下水道管に流れ込みやすくなっており、近年の豪雨では下水道管の能力を超えて浸水するということもあります。 7: ◯小山勇朗委員  実質的にあふれるということは能力的にもう耐えられないという状況になっていくのではないかというふうに思います。そういう意味では、その能力不足を補うものとして例えば西公園のほうにつくった貯留管、あれは公園の下に大きな貯留タンクをつくって、その中に一旦落とし込むと。そして、川の水位などを見ながらそこに排水をしていくというふうなことだってやはり考えていかなければ、この水害対策は防げないというふうに思いますけれども、これらについてどう考えているのか、お答えをいただきたいと思います。 8: ◯下水道計画課長  合流式下水道区域の浸水対策としましては、貯留管や側溝、それから調整池などを組み合わせるなど、事業費や効果を検証した上で被害の大きな地区から実施してまいりたいと考えております。 9: ◯小山勇朗委員  大変な資金もかかるというふうに思いますけれども、ぜひそういったものも十分検討して進めていただきたいというふうに思います。  また、能力不足につながるものとして不明水というものがあるというふうに思います。不明水の要因というのは雨天時あるいは晴天時でも不明水というものは考えられるわけでありまして、そういう意味ではまず不明水の定義についてどのように捉えているのか、お答えいただきたいと思います。 10: ◯下水道調整課長  不明水の定義でございますけれども、分流式下水道に流入する下水のうち下水道料金などで把握することが可能な有収水量以外の下水量のことを示すものでございます。 11: ◯小山勇朗委員  この不明水の原因、いろいろあると思います。マンホールからの浸入なり浸水なり、あるいは地下水、あるいはヒューム管の劣化、いろいろあるというふうに思いますけれども、発生の原因そのものについてどのような下水道として捉えているのか、お答えいただきたいと思います。
    12: ◯下水道調整課長  不明水の発生ですけれども、おっしゃられたように雨天時のマンホールの穴からの浸入あるいはひび割れの箇所からの地下水、雨水等の浸入、それから合流区域以外のところでありますと誤接続、雨水を汚水につなげているというような、そういったところで不明水が発生しているものと推測しております。 13: ◯小山勇朗委員  実際に晴れていてもやはりそこに不明水が入り込む、雨が降ったら雨が降ったで地下水なり、そういうマンホールから入り込むというふうな部分からすれば、やはりマンホールの蓋を交換したり、あるいは不明水の実態調査としていろいろやっていかなければならない、そういう状況になっているというふうに思うんです。そういう意味では、この不明水の実態把握のためにどのような調査を行ってきているのか、具体的にお示しをいただきたいと思います。 14: ◯下水道調整課長  これまで東勝山や富沢地区などにおきまして不明水の発生領域を特定する流量の調査、それから下水道管内の状況を見るテレビカメラ調査、そして、宅地において雨水が汚水に接続されている、いわゆる誤接続調査、これらを行っております。 15: ◯小山勇朗委員  調査した結果に基づいてどういう部分が不明水の大きな要因となっているのかということが見えてきていると思うんです。その結果についてお答えください。 16: ◯下水道調整課長  先ほど不明水の要因は何かというところでお答えしましたけれども、やはり管を調査した場合のひび割れ等からの浸入水の発生、それからマンホールや取りつけ管においてもひび割れ等からの浸入、あとは各家庭での誤接続からの雨水の流入、その辺が大きな要因というふうに考えております。 17: ◯小山勇朗委員  要因を把握をした、調査結果を把握をしたというのであれば、例えばこれまでも取り組んできているのは各家庭の誤接続によって雨水が下水管に流れ込んでしまう、そういうものは指摘をして接続をやり直しさせてきた。例えばこういうものを具体的にヒューム管のひび割れについては箇所を決めて年度内にここからここまで改修しようとか、そういう方針というものを確立しながら、平成27年度なら27年度の中で取り組んできていると思うんです。そういう内容についてお答えをいただきたいと思うんですが。 18: ◯下水道調整課長  これまで不明水の調査としては浸入の多い地区の絞り込みということで、流量調査としては290カ所、それからテレビカメラ調査としましては約300キロ、そして誤接続調査は7万5000戸実施しております。その結果、やはり浸入水の確認あるいは浸入水が懸念されるひび割れ、そして誤接続というものは確認されております。  これまでこういった調査の中で実際に本管の入れかえなどは11キロぐらい整備しております。それから、あとひび割れ補修などといった部分補修というものが1,600カ所、マンホールや取りつけ管などの補修というものが2,400カ所、そして誤接続調査はやはり調査の結果、約6,000戸が誤接続されておりました。そのうち約80%が指導により改善がなされているという状況でございます。 19: ◯小山勇朗委員  要するに不明水対策として十分調査をし、これまでも多くの取り組みをされてきているというふうに思いますけれども、やはりマンホールからあふれるとか合流管の能力不足を補う部分としてこの不明水対策というのは非常に重要な位置づけになるだろうと思いますので、ぜひこれらについても継続をして取り組んでいただきたいと思います。  これに絡んでいきますけれども、この前のテレビで仙台駅前が冠水するというふうな形でテレビ報道されて、仙台市の顔である駅前が道路が冠水してもう長靴をはかないと歩けないような状況までなっていたわけでありますし、さらには国道286号の越路のあたりで道路の1車線が雨が強く降ったりしますと必ず通行どめになって、冠水になっているという状況がありますし、この前9月23日も側溝の清掃を1車線とめてやっていたようでありますが、こういった部分についてまず仙台駅前が冠水する原因というのはどのように捉えているのか、お答えをいただきたいと思います。 20: ◯下水道計画課長  当該地区の雨水は駅前通から愛宕上杉通を通過する清水小路幹線に取り込まれまして、愛宕大橋下で広瀬川に放流されております。この冠水の主な原因としましては、今回短時間に排水能力を超える集中した降雨があったものによるものと捉えているところでございます。 21: ◯小山勇朗委員  それは今後の中でああいった状況にならないように当局とすれば努めていかなければならないわけです。だから、そういう意味では能力を超える、あるいは今の傾斜からすればあそこに集中して雨水などがたまってくるというものも、やはり面的に見ただけでも大体わかるんです。だから、そういう部分からすれば管の更新なり、いろいろな形で考えていかざるを得ないのですけれども、それらについてどのように考えているのか、お答えをいただきたいと思います。 22: ◯下水道計画課長  仙台駅前地区の対策につきましては、現在、下水道事業中期経営計画の中で平成30年度から着手する予定としているところでございます。 23: ◯小山勇朗委員  平成30年。あと2年ですか。なるべく早くやはり対応して、仙台市の顔をきちんと、テレビに映って格好悪くならないようにしていただきたいと思いますし、あと、国道286号の関係についてどのように捉えていますか。 24: ◯下水道調整課長  国道286号の根岸交差点から越路交差点のあたりの冠水の原因としましては、街渠桝に落ち葉が付着しまして桝に雨水が流れ込みにくくなっているというところと、それから一部の街渠桝等が土砂や落ち葉で詰まっているというところが一応考えられます。根岸交差点から山形寄りのほうの国道286号でも道路冠水の履歴がございまして、同様に落ち葉や土砂による詰まりというものが主な要因というふうに捉えてございます。  そこで、まずこれまでの対策と同様に落ち葉がたまりにくい雨水桝への交換というもの、そしてあとは詰まった桝の清掃、これらをまず行うことで既存施設の排水能力を確保していきたいというふうに考えておりまして、桝の交換につきましては近々実施する予定としております。 25: ◯小山勇朗委員  今までは朝の通勤時間帯に1車線ふやしていたんですけれども、それをもうやめて車線についても通常の状態に戻っているわけです。そういう中で雨が降ると1車線が必ず封鎖となるような状況というのはあそこに来るまでわからないで来ますし、一番混む時間帯に通行どめになっているわけです。  そういうことを考えれば、今おっしゃられたように桝の交換だけで済むのか、あるいはあのグレーチング、1車線に何カ所か入っていますけれども、普通のグレーチングと違うんです。だから、グレーチングがあって、そちら側にこのぐらい高さがあって、葉っぱなら葉っぱは全部そっちに流れ込ませるような、現地調査をした中ではそういう仕組みのグレーチングになっているんです。あれが果たして現状にマッチしているのかどうか。しょっちゅう枯れ葉などの原因で詰まって道路があふれる、冠水する、そういう状況をなくすための方策というものをやはり現地の調査、点検、そして桝を交換しただけで済むのかどうかということもきちんとやはりやっていただきたいというふうに思いますけれども、その辺についてもう一度お答えをいただきたいと思います。 26: ◯下水道調整課長  現時点では我々の調査の中では流れ込みにくさというものが主な要因というふうに捉えているところでございます。そういった点では、まず先ほど申したような機能の強化ということで桝の取りかえというものはぜひ実施していきたいというふうに思いますし、あとは現状調査を踏まえてやはり必要な事業というものについては再度検討してまいりたいというふうに思います。 27: ◯小山勇朗委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次に、水害対策としてこれまでも測量なり、あるいはいろいろ取り組みをしてきております四郎丸ポンプ場の関係でありますけれども、なかなか進まない。あと、東日本大震災もあって進んでいないと思いますけれども、平成27年度に取り組んだのは詳細設計のみというふうになっていると思います。面積110ヘクタールの今後の年次計画はどういうふうに考えているのか、まずお答えをいただきたいと思います。 28: ◯下水道計画課長  四郎丸地区の雨水は現在農業用排水路により名取市へ流出している状況ですが、新たに名取川へ放流するルートをつくることとしております。これまでに測量、設計、用地取得に着手しておりまして、平成29年度より放流渠工事に着手する予定となっているところでございます。 29: ◯小山勇朗委員  流入渠の部分はこれから具体的に土地買収にかかるのかなと思いますが、排水渠のほうは赤線で記したような部分については既に土地購入をしているという判断だというふうに思いますけれども、この流入渠のほうだってやはり田んぼがあって、そういった部分についても売り手のほうの状況などもあって簡単に進むかどうかというのはなかなか判断し切れないというふうに思いますけれども、この流入渠の部分の買収というのは何年ぐらいで買収できる計画を考えているのか、お答えいただきたい。 30: ◯下水道計画課長  この流入渠につきましては現在詳細設計を実施しているところでございまして、その中で用地買収が必要となるかどうかの検討もあわせてやっております。基本的にルートとしては公道下を通したいということで考えておりますけれども、その中で用地買収が必要となれば具体的な対応をするということになると思います。 31: ◯小山勇朗委員  詳細設計をした段階でこの田んぼに流入渠をつくるような設計になっていますよね。公道を通るというのは農道の下を通して持ってくるというふうな考え方でいいんですか。 32: ◯下水道計画課長  基本的にはまずその方向でいきたいと考えているところでございます。ただ、ルート自体もあわせて今検討する内容になってございますので、その設計の内容次第によって必要となれば用地買収も対応していきたいと考えているところでございます。 33: ◯小山勇朗委員  そうすると、そういったものの買収が進んで完成するのは平成30年ですか。完成時期というのは何年をめどにして今進めているんですか。 34: ◯下水道計画課長  今現在のところ平成32年度には名取川への放流ルートを確保したいと考えているところでございます。それ以降の整備については今後検討していくものと考えております。 35: ◯小山勇朗委員  三つ目のポンプということもありまして、東部地域の水害対策にとっても重要な位置づけになっているというふうに捉えています。  最後に、豪雨、さらには大雨になるたびに怯えている市民がいるわけであります。当面は面の部分で捉えながら改善、改修を仙台市としても取り組んでおりますけれども、日常的に悩まされている地域もあるわけであります。小さな地域であっても市民は救われるのでありますから、そういう意味ではこういった地域対策を講じていくことによって全市的な部分で救われていくというふうに考えながら取り組むべきだろうと考えております。当局として今後どのように考えてこういった豪雨対策あるいは水害対策について取り組んでいく考えなのか、局長のほうからお答えをいただきたいと思います。 36: ◯建設局長  今まで委員にいろいろ大雨対策の御質問にお答えさせていただきましたけれども、本当に近年、今までの雨の降り方とちょっと違うような見られ方がありまして、市内でも各所で浸水被害が出てきております。これまで把握し蓄積しております浸水の情報につきましては、先日浸水履歴マップとして市民の皆様に公表したところでございます。  また、あわせて土のうステーションの設置や止水板等設置工事費助成制度によりまして、市民の皆様の自助による対策につきましても進めてきているところでございます。  引き続き浸水箇所につきましては原因の調査、また効果的な対策について検討を進めてまいりたいと考えてございますが、雨水排水施設の整備には多額の費用と長期の期間を要するということがございますので、まずは今の施設を適正な形で維持管理するということに努めながら、また、市民の皆様にも的確な情報を提供することで注意喚起をしながら、被害の軽減に努めてまいりたいというふうに考えております。 37: ◯会長  自由民主党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。      〔高橋卓誠委員、わたなべ拓委員、赤間次彦委員、質疑席に着席〕 38: ◯会長  発言を願います。 39: ◯高橋卓誠委員  質問に先立ちまして、今回私の質問で皆様にイメージが湧きやすくしていただくために資料を御用意させていただいたので、使わせていただくことを御了承いただきたいと思います。 40: ◯会長  それでは、事務局に配付いたさせます。配付方よろしくお願いします。                  〔資料配付〕 41: ◯会長  配付漏れはございませんか。よろしいでしょうか。  それでは、発言を願います。 42: ◯高橋卓誠委員  私からは建設局所管の土木費中の青葉山公園整備推進事業6億6381万6000円について数点お尋ねいたします。  青葉山公園の整備の進捗について現状と今後の整備はどのようになっておりますでしょうか、お伺いします。 43: ◯建設局公園課長  青葉山公園の整備につきましては、昨年の地下鉄東西線の開業に合わせて国際センター地区の整備が完成しております。今後につきましては、国史跡指定地区の二の丸跡や五色沼、長沼の園路改修、追廻地区の(仮称)公園センターの整備などを予定しております。 44: ◯高橋卓誠委員  ただいま追廻地区というお答えが出ましたが、追廻地区の(仮称)公園センターの整備に関して現在家屋が2軒あると聞いております。この地区の整備を進めるには早急な対応が必要だと考えますが、御所見を伺います。 45: ◯建設局公園課長  住宅移転契約未了の2軒につきましては、引き続き精力的に協力を求めてまいりたいと考えております。 46: ◯高橋卓誠委員  なるべく早目に御対応いただきたいと思います。  その追廻地区の公園センターの整備に関して、現在青葉山公園(仮称)公園センターの整備に関する懇話会を開催していると聞いておりますが、現在まで検討された内容を簡潔にお示しください。 47: ◯建設局公園課長  懇話会はことし6月から3回開催し、建築、造園、歴史、観光などの専門分野の有識者の方々から施設の具体的な内容や整備イメージについてさまざまな御意見をいただいており、現在意見の取りまとめ作業を行っているところでございます。来月中旬には最終の4回目を開催する予定としております。 48: ◯高橋卓誠委員  来月最終ということで期待をしております。  ただ、その前に、そもそも青葉山公園整備事業は平成9年から平成28年までと記載されておりますが、なぜ現在の状況なんでしょうか、お答えください。 49: ◯建設局公園課長  公園センターの整備につきまして懇話会での御意見を踏まえ、今後、年度末までに基本計画の案を取りまとめ、来年度、基本設計及び実施設計する予定としてございます。  また、事業期間につきましては文化財にかかわる工事の制限や追廻地区の移転交渉に時間を要し長期化している状況から、今後延長する予定でございます。 50: ◯高橋卓誠委員  それでは、皆さんもごらんになったと思いますけれども、この青葉山公園整備基本計画の中からお尋ねさせていただきます。計画の中で青葉山公園は大きく4つの地区に分けられております。青葉城址本丸広場、二の丸跡、博物館、長沼・五色沼、今回整備予定の復元堀を含めた歴史・文化ゾーン、国際センター地下鉄国際センター駅を含めた交流ゾーン、今回新たに整備予定の追廻地区内に(仮称)公園センター、中央広場を有するいこい・にぎわいゾーン、そして、最後に自然学習施設自然散策広場を有する自然散策ゾーンの4地区です。  この四つのゾーンについて数点お尋ねします。  まず、自然散策ゾーンについてです。このゾーンには現在テニスコートがあります。周辺の整備について伺います。追廻地区のテニスコートの間を流れる水路は地域の方が長い間蛍を育てる取り組みを行っており、私もことし夏に拝見しましたが、すごくたくさん飛んでいる地域でございまして、仙台の有数の生息地となっておりますが、周辺の整備はどのような内容で、いつごろ工事が行われるのでしょうか。 51: ◯建設局公園課長  御質問の水路周辺の工事につきましては、現状をそのまま生かした整備を予定しておりますが、現時点では整備時期の見通しは立っておりません。今後の整備には地域の方とも御相談しながら進めてまいりたいと存じます。 52: ◯高橋卓誠委員  これまでも先輩議員がテニスコートの移転について言及してきているんですけれども、現在も移転することに変わりはないのでしょうか。 53: ◯建設局公園課長  現時点では青葉山公園整備基本計画において憩いとにぎわいの空間として整備する計画に変わりはございません。 54: ◯会長  質問に的確に答弁願います。 55: ◯高橋卓誠委員  もう一度伺います。テニスコートの移転について、現在も移転することに変わりないのでしょうか。 56: ◯建設局公園課長  移転する計画に変更はございません。失礼いたしました。 57: ◯高橋卓誠委員  ぜひクレーコートでお願いいたします。  それでは、こちらの資料の11番と10番の間にある細い点線のラインのところなんですけれども、竜の口渓谷についてです。竜の口渓谷は現在立ち入りできない状態でございます。竜の口渓谷のような古代の生物の化石探索や春の青葉、夏の深い翠色、秋の紅葉、冬の冬景色と四季折々に美しい風景を見せてくれる、108万都市の市街地とは思えない大変貴重な地域資源でございます。私も小学校のころ五、六人で半日かけて八木山南のほうまで探索した記憶がございまして、すごくわくわくした記憶がございます。仙台市民にとってわざわざ遠くに出向かなくても近場で自然散策ができ、学習もすることができます。また、インバウンドの観点で外国人観光客が求めるコンテンツの一つにもなり得ます。入場料を設定したり最低限の安全対策は人数制限を設けることで有効に活用できると考えますが、御所見を伺います。 58: ◯建設局公園課長  竜の口渓谷は風化等によるのり面の崩落が続き、大変危険であると判断し、立入禁止としているところです。こののり面の崩落対策工事につきましても広範囲にわたり、渓谷全体の景観を改編するような大規模な事業となることが想定され、大変厳しいと考えております。 59: ◯高橋卓誠委員  それでは、いこい・にぎわいゾーンの中央広場についてお尋ねいたします。資料でいうと7番です。7番の広い空間のところでございます。こちらは花火大会や花見シーズンに市民に開放し、また、スタンドショップやイベント等を行える空間にするという予定でよろしいでしょうか。 60: ◯建設局公園課長  中央広場は花火大会や花見シーズンの利用など、さまざまなニーズに対応できる広場として市民の方々に広く御利用いただくことを想定しております。 61: ◯高橋卓誠委員  こちらの絵にもございますが、中央広場は大変楽しい想像ができるような絵になっていますので、期待しております。  設計図を見ますと桜の木が数多く存在します。想像しただけですばらしいなと思いますが、こちらの第3回懇話会の整備イメージに日本らしさとありますが、こちらの中央広場のほうも日本らしさを出していただき日本のよさを伝えるならば、桜だけではなく紅葉する木もたくさん植えていただきたいと思います。私的にはもみじが見たいと思っているんですけれども、イチョウは控えていただきたいと思います。日本の四季を楽しめる公園、すばらしいものになると思いますが、御所見を伺います。 62: ◯建設局公園課長  仙台は気候的に暖温帯と冷温帯の中間に位置し、両方の気候で生育する植物が多く見られることから、この特性を生かし四季を楽しめる植栽計画を検討するとともに、年間を通し多くの方々の憩い、にぎわいの場となるよう整備してまいります。 63: ◯高橋卓誠委員  ぜひ仙台のセンスを活用していただきたいと思います。  次に、こちらの資料の歴史・文化ゾーンについて伺います。博物館とかがあるところなんですけれども、平成17年3月に出された仙台城址整備基本計画内では巽門の復元整備をするとあります。それは2003年の市民教育協議会の中でも立体復元を図りたいと説明しております。こちらの資料の2つ目にイメージ図がございますが、こちらの巽門はやぐら門で1945年の仙台空襲で焼失するまで数少ない青葉城遺構で残っていて、青葉城築城当時は大手門より先に本丸への道筋だった可能性が高いと言われている歴史が深い門でございます。  ある先輩議員は過去の質問内で地味な門と称されたわけですが、青葉山公園が整備されることによって巽門があった登城コースがメーンに近い割合で使用されると予測されます。こちらの地図でいうと4番の場所なんですけれども、かなり公園からメーンで登城するコースになると思われます。  こちらの青葉山公園整備基本計画の厚いほうなんですけれども、こちらの最初のほうにイメージ図があるんですけれども、こちらのほうには巽門の箇所に巽門を復元する予定かのように、大手門と同様あるんです。巽門の場所に建物らしきものがあるんですけれども、こちらの今回の資料には全くございません。もちろん所管が違うということで今回の整備には関係ないのかもしれませんが、こちらのほうは特に仙台市民の方が見られるものなので、イメージとしてここに巽門と大手門の2つを計画図の中に載せるべきだと考えますが、御所見を伺います。 64: ◯建設局公園課長  青葉山公園の区域の約半分が国史跡仙台城址に指定されており、平成17年3月に本市の教育局において策定した仙台城跡整備基本計画に基づき、長期的には巽門を復元する計画と伺っております。今後とも教育局と連携しながら整備を進めてまいります。委員御指摘の資料の図でございますけれども、御指摘のとおり市民の皆様がごらんになるものということで、今後その表記について検討してまいりたいと思います。 65: ◯高橋卓誠委員  ぜひ皆さんが期待できるようなパンフレットにしていただきたいと思います。  青葉城址を含む青葉山周辺は来年政宗公生誕450年を迎える年でございます。注目度が上がることが予測されます。青葉山周辺がさらに活気づくことのできるよう、公園と周辺施設との連動性を持たせ、仙台市民はもちろん、観光客や会議などで訪れる多くの方々に対して仙台の魅力の一つとして仙台市民が誇れる公園にしていただきたいと強く要望するものでございます。今後の整備の方向性を改めて伺いまして質問を終わらせていただきます。 66: ◯百年の杜推進部長  青葉山公園の今後の整備に関する方向性という御質問でございますけれども、青葉山公園は広瀬川や青葉山の豊かな自然、藩祖伊達政宗公が築造した仙台城跡として歴史的な空間のございますところであるとともに、国際センターや博物館、東北大学など本市を代表する学術文化の資源を備えたところでございます。  今後もこれらの資源の活用と連携を図り、より魅力を高める整備に取り組むほか、観光、会議などのコンベンションなどで訪れる方々や市民の皆様にとりましても、杜の都仙台のシンボルとしてふさわしい公園となるよう整備に努めてまいりたいと存じます。 67: ◯わたなべ拓委員  太白区選出のわたなべ拓でございます。第7款土木費第4項道路橋りょう費第3目道路新設改良費88億4937万2000円のうち、具体には交通安全施設等整備事業中、市道広瀬通1号線の道路改良工事に伴うイチョウの取り扱いに関して質問いたします。いわゆる広瀬通のイチョウ並木伐採問題であります。  本市の対応方針として中央分離帯イチョウ12本のうち右折レーンにかからない1本について残置し、隣接して新たに1本を植栽するということです。また、アエル北側空き地など宮城野橋周辺への緑の創出も図るということでございます。今後の予定として本年10月に市民説明会を予定し、そして12月に落葉後イチョウ11本を撤去、すなわち伐採し、その上で来年1月に改良工事に着手して、来年6月に工事完成を予定しておられるということで認識しております。  ここで当該事業に関連して仙台の偉人たち、先人たちがいかにして杜の都を築いてこられたのか、その来し方を少し振り返らせていただきたいのであります。  まず、戦前までの仙台は藩祖伊達政宗公が屋敷内に果樹や建築用材となる木を植えるように勧めてできた屋敷林、そして寺社の林、そして広瀬川や青葉山の緑が一体となってまち全体が緑に包まれていたと言われております。  ところが、大東亜戦争末期の米戦略空軍による無差別焼夷弾爆撃によってまちの緑は歴史的由緒ある町並みとともに灰じんに帰します。戦後初の民選仙台市長である岡崎栄松市長は昭和22年度、仙台復興土地区画整理事業費国庫補助申請においてこう述べておられます。仙台市は昭和20年7月9日夜半の空襲により一気にその行政、商業の中枢部は壊滅に瀕し、ほとんどその機能を喪失するに至った。罹災者はいたずらに去就に迷い民心の安定を失うに至ったので速やかに復興実現の必要に迫られたが、びほう的ないしは応急的措置はいたずらに禍根を将来に残すおそれがあるので、防災、保健、能率に主眼を置き、美観都市建設の根本的計画を樹立し、逐次理想都市実現を企図するものであると述べました。  そして、戦災復興第1段階が完了した昭和26年施政方針においては、市街地の適地適所に小公園、緑地帯を配し、さらに市所有の景勝地帯はできる限り保護管理の道を講じて、清楚新鮮なる環境の実現に努め、もって市民の保健衛生に資するとし、戦災都市中復興のモデル都市として認定されたゆえんもけだしここにあるものと思われるとしているのであります。  昭和25年4月3日、岡崎市長と50本のケヤキを寄贈した仙台市議会議員が列席して、青葉通において植え初め式が挙行されました。岡崎市長と市議団が背広にコート、ソフト帽姿でスコップをとる写真が残っております。なお、植樹直後の水やりには、わざわざ市民の水道利用が落ちつく夜間を選んで、当時の市職員が黙々と水やりに汗を流したそうであります。  以後、植樹は年々進み、昭和41年に完成したそうであります。この中で広瀬通のイチョウ並木には、秋を黄金色に彩り、防火の効果も期待されたとの記述が仙台市史通史編現代1に見えます。  次いで、島野武市長は昭和45年度施政方針要旨並びに予算案提案理由説明において、何より大切な条件としては澄んだ空、豊かな水、憩える緑、この3つが我が仙台の繁栄にとって忘れてはならない基礎要件ですとして、高度成長期の乱開発に立ち向かい杜の都の再現に努力すると宣言しているのであります。  杜の都回復のため先人はかく闘われたのであります。戦災によって失われた屋敷林などからなる杜の都は、戦災復興事業で新たな杜の都の街路樹に転生したのであります。そこには我が仙台の先人たちによる失われた仙台そのものの回復せんとする強烈な思い、さらには杜の都を普遍的な次元にまで高めんとする強い理想があったのであります。  我々仙台を引き継ぐ後世は以上の先人による綿々たる努力と将来の仙台の行き筋を見通された英智、そしてその理想の重みを改めて敬虔なるお気持ちでお受けとめする必要があると思うのであります。  以上を踏まえて、以下具体の質問に移ります。まず、平成27年7月から8月実施の緑の市民意識調査集計結果について、(1)身近な緑について、1)あなたにとって身近な緑は何ですか。1位、2位の項目とその割合について伺います。 68: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長  昨年実施しました緑の市民意識調査は、緑の量や質に対する満足度や守りたい緑、ふやしたい緑、重点を置く施策などについて市民意識を把握しまして、緑の基本計画2012から2020の中間評価の参考とするために、市政モニター200名を対象として平成27年7月から8月にかけて実施したものです。ちなみに回答者数は、200名を対象としましたが、192名からの回答を得ております。先ほどの委員から御質問の回答でございますけれども、なお回答は複数選択により回答いただいておりますので、パーセントはそれぞれでございます。  調査の中のあなたにとって身近な緑とは何ですかという問いに対してでございますけれども、1番が公園や緑地の緑を選んだ人の割合が85.4%と最も高く、次いで街路樹などの道路の緑を選んだ人が82.8%となってございます。 69: ◯わたなべ拓委員  1位が公園、緑地85.4%、次いで街路樹などの道路の緑に82.8%の市民が御賛意を示されたということです。  では、次に3)あなたがもっと欲しいと思う身近な緑は何ですかという問いに対する1位のお答えの項目とその割合について伺います。 70: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長  街路樹などの道路の緑を選んだ人の割合が全体の45.2%と最も高い結果となってございます。 71: ◯わたなべ拓委員  1位に選ばれたのが街路樹などの道路の緑45.2%だそうです。  さて、次に4)身近な緑は市民の皆様の生活の質を高めるためにさまざまな機能を持つということについてどのような機能について市民の方々が選ばれたのか、その項目、1位から3位について、また、その割合について伺います。 72: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長  都市の気温上昇を和らげるを選んだ人の割合が59.0%で最も高く、次いで生活に潤いを与え心を和ませるを選んだ人が50.5%、3番目に大気を浄化したり騒音を和らげたりするを選んだ人が34.6%となってございます。 73: ◯わたなべ拓委員  まず1位に選ばれたのが都市の気温上昇を和らげるということで、59%の市民の方がこの項目をお選びになったと。そして、2位が潤い、そして、3位に選ばれた項目が大気を浄化したり騒音を和らげたりするということを緑に求められている。これが34.6%ですね。
     では、次に(2)杜の都という言葉についてでありますが、2)杜の都という言葉からあなたが思い描くまちはどのような緑がたくさんあるまちですかという問いに対するお答えとして、第1位の項目とその割合について伺います。 74: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長  街路樹などの道路の緑を選んだ人の割合が全体の79.9%と最も高い結果となってございます。 75: ◯わたなべ拓委員  1位に街路樹などの道路の緑、これを約80%の方がお選びになられたということです。極めて高い数字です。  では、次に(3)これから先の仙台市の緑のまちづくりについてというところで、6)市街地の緑化を進めるに当たりどこの緑化に重点を置くべきだと思いますかという問いに対する市民の方のお答え、第1位の項目とその割合について伺います。 76: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長  道路、街路樹などを選んだ人の割合が全体の65.3%と最も高い結果でございました。 77: ◯わたなべ拓委員  お答えが第1位が道路、街路樹などということで、65.3%、最も高い割合でございます。街路樹などの緑化に最も重点を置くべきだとお考えの市民の方が多かったということです。  では、次に16)現在の仙台市の都心部の街路樹の質や量についてどのような印象を持っていますかという問いに対する答えとして、質、量ともに不十分であるとお答えになった市民の方が35.8%おられるんです。すなわち3人に1人の市民の方がこのように感じられているという事実、これは重いと思うんです。  次いで17)街路樹には市民の皆様の生活の質を高めるためのさまざまな機能があります、あなたが都心部の街路樹に期待する機能として特に重要なものは何ですかとの問いにつき、1位の項目とその割合について伺います。 78: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長  都心部で街路樹に期待する機能といたしましては、気候緩和や騒音防止、大気の浄化などの都市環境を改善する機能を選んだ人の割合が最も高く、59.4%となってございます。 79: ◯わたなべ拓委員  1位が気候緩和や騒音防止、大気浄化などの都市環境を改善する機能であるとお答えになられた方が59.4%だったわけです。1位の項目として選ばれたと。  では、次に4、(4)緑豊かなまちづくりへの参加についてという項目で、4)緑豊かなまちづくりのためには市民、市民活動団体、事業者、行政がそれぞれの立場でお互いに協力していくことが重要です、そのために最も重要なことは何だと思いますかとの問いに対して、1位から3位を占めた項目とその割合について伺います。 80: ◯百年の杜推進部参事兼百年の杜推進課長  緑化に取り組みやすくなるような政策づくり、体制の整備を選んだ人の割合が全体の27.4%と最も高く、次いで市民への情報提供の充実が23.9%、続いて市民、市民活動団体、事業者、行政が連携した事業の展開・推進というものが22.3%となってございます。 81: ◯わたなべ拓委員  2位に市民への情報提供の充実、これが23.9%上げられているようです。そして、第3位の項目として市民と連携した事業の展開・推進、これに22.3%の方が御希望を示されているということで、特に注目すべきは職業別の類型で最大の類型である200名中65名を占める家事専業の方々の中では32.3%、3人にお一人の方がこのような点について不足を感じておられるということです。これも重く受けとめる必要があるかなと存じます。  さて、以上を擁しますに、これらの調査からわかりますことは、市民の皆様の大多数は杜の都の象徴を街路樹に見立てておられ、もっとも身近な緑として、また気候緩和や騒音防止、大気浄化などの都市環境を改善する機能としても街路樹を見立てておられ、今後最も注力すべき緑化のポイントについても街路樹の整備だとお考えのようであります。今時、公示内容とは真逆の感想をお持ちの方も少なくないように受けとめられます。  さて、以上の調査結果に鑑みますと、まず今時の事業内容、またその進め方に関しては民意とのギャップが顕著であります。市民協働を標榜しながら、杜の都の環境をつくる審議会会長もおっしゃったように、そこのけそこのけ道路が通るになってしまってはいないでしょうか。市民説明会開催時期については、私は第1回定例会でも指摘いたしましたけれども、時機を失しておりますよね。また、審議会への付託につきましても遅きに失しておりますし、多数の委員の御批判をいただいたところでございます。市民協働とは本件に関する限り名ばかりと言わざるを得ないのではないでしょうか。所見を伺います。 82: ◯青葉区副区長兼建設部長  今回のイチョウの件につきましては、市民の皆様に対しまして当初市政だより3月号で3月中に撤去工事に入るということをお知らせしたところでございます。しかしながら、その後、市民の皆様から事業に対しますさまざまな御意見が寄せられましたことから、市といたしましても説明が十分ではないという認識のもと、市民説明会をその後2回開催するとともに、杜の都の環境をつくる審議会を7月から2回開催し、事業の必要性、まちづくりの考え方等を説明し、それに対してさまざまな御意見を頂戴したところでございます。  このたび、これらの御意見も踏まえイチョウの対応方針を取りまとめたところでございますが、市民の皆様や審議会に対しましての周知説明につきましてはもっと早い時期にすべきだったものと考えておるところでございます。 83: ◯わたなべ拓委員  非常に率直にお答えいただいたと感じております。  初動の市民とのコミュニケーションがまずかったとしても、それはこれから従前挽回しつつあるという、そういう流れにあると。さらにそこから挽回し得る点もあるんじゃないのかなとまだ思っているところでございますが、その点については率直に評価させていただきたいと思います。  ただ、なおやはり問題は残ると言わざるを得ないのであります。まず、本道路改良工事につきましては大小さまざまな矛盾、対立がなお積み残しになっていると言わなくてはいけません。まず最上位の対立は、杜の都というブランドと利便性という鋭く対立する価値です。この次元の調整がなお要するのではないかと。  また、ひいてはこの価値の次元の対立が道路を空間、すなわち憩いや楽しみとして捉える考え方と流れ、すなわち物流です。こうしたものとして捉える機能の観点。ここでも非常に対立、調整がうまくいっていないところもあるのではないかというように見受けられます。どちらの観点を強調するのか。  あとは、まちのあり方を決めていくというフェーズで、市民が決めていくのか、行政が決めていくのかという観点。これはもちろん当局には執行権がありますから、これは第一次的には当局が決めていくわけでありますが、しかし、その執行権たるや基盤はやはり市民協働をうたっておりますように、やはり民意にあるわけです。民意との調整、コミュニケーションというものを欠かしてはいけない。この民意とのギャップをいかに調整するのかということ。  また、次には実施体制の問題、すなわち各部局本位なのか、あるいは総合調整をもうちょっと重視すべきなのかという、その実施体制の問題。どんな組織でもそうですけれども、ともすると木を見て森を見ずということになりかねません。本市に関しましても大局的な都市像でありますとか環境負荷対策などにおきまして各部局間でもうちょっと丁寧な、そして十分な議論がなされ、そして、その上で全体として理念的にも施策的にも矛盾や遺漏がないように調整していただければなと思うんです。これら各次元の矛盾や対立をいかに調整していくのかということが課題だと認識しています。  以上を前堤として御質問します。まず、仙台都市交通プランは交通分野の基本方針となるものとその1ページ目に明示されていますけれども、仙台都市交通プランの趣旨とそれを踏まえた重点課題、これは方針1から3になるんですか、これについて伺います。 84: ◯交通政策課長  仙台都市交通プランは、将来にわたる本市の持続的発展と暮らしやすさの確保を目指しまして、より実効性のある交通施策を推進していくため、交通分野の基本方針として策定したものでございます。  その中で一つ目といたしまして公共交通をさらに便利にします、二つ目といたしまして都心の交通環境をもっと快適にします、三つ目として市民協働の取り組みで地域の足を確保します。この三つの基本方針を掲げまして、さまざまな施策を推進していくこととしてございます。 85: ◯わたなべ拓委員  全体として過度な自動車依存から脱却して低炭素社会あるいはそういったまちづくりというものに生かしていきたいという大方針を述べたというふうに理解しております。  以上を交通政策の基本とするのであれば、いわば憩いや楽しみの空間としての機能を定禅寺通、青葉通にのみ求めて、広瀬通は流れ、すなわち物流の機能を期待する、こういうあり方自体がちょっと無理があるんじゃないかという懸念があります。御案内のとおり広瀬通はフォーラスや国分町など仙台の顔ですよね。いわば顔と言うべき部分を占める人の流れの結節点でありますから、広瀬通に環境負荷の大きな流れの機能を求めること自体に全体計画として無理があるのではないかと危惧するものであります。この点につき伺います。 86: ◯総合交通政策部長  広瀬通は東北縦貫道と都心部、仙台港や仙台東部道路を結び、物流や広域観光、さらには災害時の防災機能など、本市の都市活動を支える幹線道路でございますことから、大量の自動車交通を処理する機能を基本とすべきものと考えております。今後、自動車交通が増加した場合におきましても一番町や国分町との交差点等において歩行者の流れを阻害することがないような工夫は十分可能と考えております。 87: ◯わたなべ拓委員  交通環境の悪化を低減するための施策は十分可能と考えるとおっしゃいましたね。十分なんでしょうか。後ほど具体的に伺いたいと存じます。  さて、全国と本市との部門別温室効果ガス排出量割合、これは平成22年に実施した比較調査がございますけれども、このうち運輸部門の割合について全国と本市との値の比較について伺います。 88: ◯環境企画課長  平成22年度における運輸部門の割合についてでございますが、全国が18.3%、本市が26.6%となっております。 89: ◯わたなべ拓委員  全国の値が18.3%、それに対して本市の割合が26.6%と。運輸部門における温室効果ガス排出量が有意に高いという現実があらわになっております。  では、次に運輸部門の温室効果ガス排出量の他政令市比較について、本市の排出量と政令市中の順位について伺います。 90: ◯環境企画課長  同じく平成22年度における本市の運輸部門の温室効果ガス排出量についてでございますが、1人当たりで換算いたしますと1,962キログラムで、政令指定都市中、多いほうから数えまして4番目となっております。 91: ◯わたなべ拓委員  全20政令市中で第4位、かなり上位にランクされる。余りありがたくない項目ですよね。非常に自動車への依存が高いんだなということが数字的に裏づけられたわけであります。したがって、交通政策の大局において説かれている過度の自動車依存から脱却せねばならないという理念は極めて方向性として正しいと言わざるを得ないです。  ちなみに仙台市の審議会、仙台市環境審議会地球温暖化対策専門部会というものがございまして、これの議事録を拝見しますと平成27年10月19日に開かれた審議会におきまして、ある専門委員の方から興味深い指摘をいただいております。仙台市の運輸部門における1人当たりの温室効果ガス発生源単位は地下鉄がある都市の中ではあり得ないほど大きい。都市構造が大きな原因とはいえ反省が必要であるという御指摘をいただいています。これは示唆するところ大であります。  さて、このようにいろいろ種々矛盾、問題点、課題を抱えている本工事なんですけれども、仙台市が出している仙台市地球温暖化対策推進計画2016年から2020年、また、杜の都環境プランなどにおいて低炭素な交通利用へのシフトをうたい、あわせて都心に流入する自動車から公共交通機関への乗りかえを促進する、または自発的に車から公共交通などに転換してもらう取り組みであるモビリティマネジメント、本市においては仙台スマート、これを推進するとうたい、また、都心部における駐車施設の抑制等を検討する。あわせてパークアンドライド駐車場の利用促進等により鉄道への乗り継ぎ、利便性を高めるなどとし、環境負荷の小さい交通手段の利用を促進するという方向性を明確に打ち出しておられます。直近の質問に鑑みてこれは極めて至当な方向性と言えると思うんです。  しかるに、仙台都市交通プランなどともこれは軌を一にしていると思われますけれども、以上の趣旨は本市が大局的に追求すべき基本方針と認識してよろしいんですよね。そうであるとするならば、本件工事は以上の基本方針に明確に矛盾すると解するほかないと思うんです。明白な矛盾を道路は必要だから通すという一点張りで傲慢に処理するのではなくて、過度な自動車依存からの脱却や低炭素社会を構築していくといった時代的な要請、こういうものもしっかり踏まえて、既存の基本方針の枠組みの中で丁寧に必要性を位置づけて、そして、その上で理解を求めていくという姿勢が行政には私は不可欠だと思うんですけれども、先日の一般質問ではそのようにはちょっと伺えなかったものですから、この時代趨勢、本市の基本方針に反するかに見える本件工事の位置づけについてもう一度丁寧なお答えを願います。 92: ◯総合交通政策部長  杜の都環境プランや仙台都市交通プランなどで掲げる環境負荷の小さい交通手段の利用を促進するという方針の実現に向けましては、地下鉄東西線の整備、鉄道にバスが結節する交通体系の構築、既存公共交通機関の利便性の向上、モビリティマネジメントなどによる公共交通利用促進など、さまざまな施策により推進してきたところでございます。  一方で、本市の基盤となる幹線道路ネットワークの整備も必要であり、都市交通プランにも位置づけしているところでございますけれども、当該路線につきましても大量の自動車交通を処理する機能を担うべきものとして本市の交通体系の中でも必要不可欠な交通インフラであり、本件工事もその一翼を担うものと考えております。 93: ◯わたなべ拓委員  お答えいただきましたけれども、大量の物量をさばくものとして、幹線道路として、要するに流れの機能としてここを位置づけておられるということでした。  ところで、そういうお答えであればというところでなんですが、地元紙の9月25日日曜日の朝刊の記事なんですけれども、仙台東道路構想が足踏みしているという朝刊1面の情報がありますけれども、ここにおいて興味深いコメントがあるんです。要するに、県主導でこれを進めているんですが、渋滞緩和を期待して県が主導しているところを市はこの構想に対して十字の骨格交通を重視するということで慎重であるという文脈なんですけれども、東道路開通で中心部に乗り入れる車がふえるのは困るとおっしゃっているんです。  今のお答えとちょっと矛盾されませんか。大量の物流を流すと。それ自体必要だとしてもです。交通の大局から言えば、私が先ほど来指摘しているように、大局的な方針においては市中への過度な自動車依存を低減し、市中への車両流入量を低減させるということは種々の政策によって担保されているわけですよね。一致した見解をしておる。それをはしなくも明らかにするように、この9月25日の記事では東道路開通で中心部に乗り入れる車がふえるのは困るという判断がやはり基盤にはあるわけですよね。にもかかわらず、本工事においてはそれに逆行するような状況を招来しようとしていますよね。私は極めてこれは問題があると思います。  ちなみにその文脈で伺います。平成29年3月の宮城野橋完成によって、現在2万1600台の同所の車両交通量は一体何台になるのでしょうか。 94: ◯北道路建設課長  1日約4万1000台程度を見込んでございます。 95: ◯わたなべ拓委員  具体に伺います。何台になるんでしょうか。 96: ◯北道路建設課長  繰り返しでございますけれども、1日4万1000台程度を見込んでございます。 97: ◯わたなべ拓委員  4万1200台でしたかね。細かい点ですが大事な点です。倍増するようであります。  広瀬通の渋滞状況というのは何も私が今申し上げている東から西への流れに限るものではなくて、西から東方面の流れ、すなわち西道路から出て立町小学校を経て東二番丁交差点までの間、時によると25分から30分もかかる場合がありますよね。御存じの方も多いと思うんです。当局は広瀬通における東西双方向の渋滞状況についてどのように把握されていますか。 98: ◯道路計画課長  この区間につきましては国、県及び関係市町村で構成する宮城県渋滞対策連絡協議会において抽出された渋滞箇所となってございます。 99: ◯わたなべ拓委員  極めて重い場合もある、渋滞が発生しているという認識は持たれているようです。そうであればフォーラスや国分町付近に絞った交通環境あるいは環境負荷の悪化について対策を講ずべきだと思うんですが、この対策を講ずべきなのはいわゆる原因者なんでしょうか。そうだとすれば具体にどこの部局がその担任となるのか。原因者についてお答えください。 100: ◯北道路建設課長  宮城野橋の完成に伴いましてフォーラス前や国分町付近におきまして交通量がふえることにより、交通環境の悪化や環境問題が生じ何らかの対策が必要になった場合につきましては、それが交通渋滞なのか環境問題なのかに応じまして、それぞれの担当部局が検討することになると考えております。 101: ◯わたなべ拓委員  大変不満な回答であります。では、もうちょっと絞って伺いますけれども、環境負荷の悪化につきまして、その原因者は環境悪化について対策を講ずべき、なおその前堤として調査も含めて、そういった対策を講ずべき原因者はどういった枠組みになるんでしょうか。どの部局から構成されるんでしょうか。 102: ◯北道路建設課長  環境負荷が交通量がふえるということで騒音とか大気の関係の影響があるということになりますと、その専門の局並びに私ども建設局と連携しながら検討するということになると思います。 103: ◯わたなべ拓委員  建設局と青葉区という認識でよろしいんですね、確認します。 104: ◯北道路建設課長  建設局、青葉区並びに環境部門の部署と連携しながら検討するということになると思います。 105: ◯わたなべ拓委員  私は当然ここに立つ前に北道路建設課長と何度も何度も面談しておりますよね。私がその際伺ったお答えと違うじゃありませんか。あなた方は青葉区と建設局のみで協議するのみであって、都市整備局がここに積極的な関与はしていなかった。環境局もいなかったと。言ったことと違うではありませんか。どういうことですか。 106: ◯北道路建設課長  その交通量がふえるということに対する環境問題とか、あとはそれに伴います道路渋滞とかが発生いたしますので、それに対していろいろなハード的な要因であればもちろん建設局が中心になって検討してまいります。  一方で、その要因がソフト対策が必要なものになれば、それについては建設局、都市整備局、青葉区などの関係部署で連携しながら検討していくということになると思います。 107: ◯わたなべ拓委員  私が従前承っていた状況によりますと、先ほど私が申し上げたように、この人の流れの結節点であるフォーラス前のCO2や二酸化窒素などの増大による環境の悪化につきましては建設局あるいは青葉区が主たる原因者として対策を講ずべきであるというふうに認識しているということでしたよね。はっきり明言されたので私はそう認識しております。  だとして、フォーラスや国分町付近に絞った交通環境、環境負荷について具体の予測調査は行ったんでしょうか。例えば従前の流れで、ちょっと流れはおかしいんですけれども、私は仙台市環境基本条例というものに接しまして、こちらの第24条にはこうあります。市は監視、測定等の実施により環境の状況を的確に把握するとともに、環境の変化及びこれに伴う影響の予測に関する調査及び研究、その他の環境の保全及び創造に関する施策の策定に必要な調査及び研究を実施しなければならないとありますけれども、この本工事に伴うフォーラス前の予想される影響に鑑みますと、まさにこの条文に規定されているような当該箇所の環境の変化及びこれに伴う影響の予測に関する調査及び研究が必要であるような状況にも思えるんですけれども、環境局が積極的に関与されていないというようにも伺っておりましたので、これはむしろ環境局の担当になじむようにも思われるんですけれども、この点について伺います。 108: ◯環境局長  ただいま御紹介いただきました規定につきましては、本市の環境施策を適切に推進するため、温室効果ガスの排出量の推計や動植物の生息状況の把握など、地域全体にかかわる基礎的な調査を行うことを目的とする規定でございます。個別の事案、事業にかかわる具体の対応といったものは、一義的には当該事業を所管する部署あるいは当該事業を実施される主体において法令等にのっとり対処するものと考えております。 109: ◯わたなべ拓委員  すなわち全体的で大規模な影響について調査するものであって、局地的なものではないと。そういった問いに答えるものではないというように認識いたしました。  しかしながら、環境負荷の低減策というものは不可欠だと思います。当該箇所は環境負荷低減のための調査の対象から漏れて取り残されてしまっているように私は伺っております。実務担当者からはそのように伺っておるのが現状でありますから、関係部局間で調整して早急に対処いただきたいと思っております。  さて、また環境負荷低減のための対策なんですけれども、例えば環境負荷の高いディーゼル車の当該箇所に関する流入規制や環状道路への誘導、あとは東京都などで一部試みられているロードプライシング、課金制など、とり得る対策について具体の検討はされたんでしょうか、伺います。 110: ◯北道路建設課長  都心部の自動車流入抑制対策の一つといたしまして、ロードプライシングなどもとり得る交通施策の一つと考えられますが、本市におきましてはこれまで検討はしてございません。 111: ◯わたなべ拓委員  検討されていないとお答えになりましたね。このような人の流れの結節点に対して重大な影響を及ぼすであろう事態がごく近未来に迫っているのに、どうしてその対策を講じないんですか。環境負荷低減策あるいは交通環境の悪化に対する施策を打つべきですよね。どうしてその具体的な検討をなされないんでしょうか、伺います。 112: ◯都市整備局長  ただいまの御質問でございますけれども、ロードプライシング、今おっしゃられたとおり課金、流入する側に対してお金を課すというような制度で流入抑制を図るということでございますし、また、環状道路のほうに、都心部に流入せずに都心の周りを環状道路を使って迂回をしていただくというようなことも有効な施策であろうと我々も考えてございます。  ただ、先ほど建設局の側でお答えしたわけでございますけれども、ロードプライシングにつきましてはまさに仙台のみでやるべきものでもない、都市圏全体といいましょうか、大変広域にわたってやっていくことに意味があるんだろうと思ってございまして、それらにつきましてはさまざまな課題も当然、私よりも御存じかもしれませんけれども、課題もございまして、非常に長期的な課題になるのではないかと考えてございます。  また、環状道路のほうへいわば迂回をしていただくということにつきましては、そもそもの環状道路の整備ということがまだ整っていないというところもございまして、そちらの都心周りの環状道路の整備というものを急がなくてはいけない。その後に、これは公安委員会等々との関係もございますけれども、さまざまな整備をした上で、まずインフラが整った上でそのような施策を試みるということは将来的にはあり得るんだろうとは思ってございます。 113: ◯わたなべ拓委員  将来的にいろいろな前提条件が整ったら検討すべきこともあると前向きにお答えいただいたと認識します。  さて、私が実務担当者に伺っておりますと、他局との連携、各部局との連携が十分ではないように私は率直に感じました。例えば先ほどの環境局のお話にしてもそうです。私は人の流れの結節点、このフォーラス前、あとは国分町の入り口、あそこの場所にやはりこだわりたいんです。ここはやはり都市整備局あるいは建設局のみならず、環境の切り口に応じては環境局でありますとか、あるいはまちづくり政策局なんかも交えてもうちょっと総合的にいろいろな検討をしていく余地もあるのではないかなと感じております。すなわち関係するアクター、都市の部局がちょっと少ないように感じるんです。この点についてもうちょっと部局間の総合調整をしてもらいたいと思っておりますが、お考えを伺います。 114: ◯総合交通政策部長  広瀬通の道路改良工事を含む元寺小路福室線の整備につきましては、仙台都市交通プランを初めとする本市のさまざまな方針に基づいた事業として、事業担当部局が中心となり実施してまいったものでございます。今後、事業の実施に伴い新たな課題が生じた場合につきましては、事業担当部局が中心となり関係部局と調整を図りながら取り組んでいくべきものと考えております。 115: ◯わたなべ拓委員  部長おっしゃったこと、ちょっと違いませんか。私の指摘ですとフォーラス前、国分町の入り口については、従前答弁によりますと調査はしておられないんですよね。影響調査。取り残されている状況にあるんですから、私の言い方ですと原因者、そちらがもうちょっと主導的に総合調整を図っていただきたいということを言っているわけですから、従前やっているという言い方は違うと思います。されていないからこそ現状があるわけです。取り残しがあるわけです。これについてしっかりと調整していただきたいと思っております。そうすることで矛盾、遺漏のない全体的な立場性を踏まえた施策となるわけですから。行政のプロに私のような者が言うことではありませんよね。当然のことだと思うんです。徹底していただきたいと思います。  さて、今回中央分離帯のイチョウ12本のうち右折レーンにかからない1本について残置するとのことですけれども、当該箇所は緑の保全創出に係る何らかの区域に指定されているんでしょうか。お答え願います。 116: ◯青葉区道路課長  今回工事を予定しております箇所を含みますこの広瀬通でございますが、仙台市のみどりの基本計画におきまして緑化重点地区に含まれております。その中の緑の回廊づくりとして示された路線の一つとして位置づけられております。 117: ◯わたなべ拓委員  緑化重点地区に指定されていて、その中でも緑の回廊にも重なる場所であると。要するに仙台市の緑を表象すべき一角をなしているというお答えでした。  さて、今回中央分離帯のイチョウ12本のうち右折レーンにかからない1本について残置し、隣接して新たに1本植栽するということですけれども、そもそも当局は当該箇所については構造上1本の残置もまかりならんとしておりました。理由が構造上のものであれば状況は変わらないんじゃないかと認識しておったんですが、今回にわかに方針転換されたのはいかなる事情によるのでしょうか。 118: ◯青葉区道路課長  これまで中央分離帯にありますイチョウ12本のうち右折レーンに直接かからない1本につきましては、改良工事で根元まで切りますことから枯れる可能性が高いと考えまして伐採が必要と考えておりました。  しかしながら、市民の皆様あるいは議会並びに審議会の中からも御意見をいただきまして、その中で緑を大切にしてほしい、あるいは1本でも残せないかといった御意見をいただきまして、その内容を踏まえまして現地で専門家によります立ち会い、そして助言に基づいた詳細な検討を行いました結果、依然として枯れるリスクは残りますものの、何とか根の負担軽減を図るための剪定でありますとか、あるいは倒木防止のための支柱の設置でありますとか、こういった技術的な工夫を行った上でではございますが、イチョウ1本を残すという判断に至ったものでございます。 119: ◯わたなべ拓委員  市民のお声を酌んでいただいて、また、それに基づいて専門家の知見も入れてどうにか残そうという努力を一定程度されたと。その点は評価するところでございます。  さて、中央分離帯のイチョウ12本のうち1本について残置するということなんですけれども、そうしますと残りの11本については伐採するということなんでしょうか。 120: ◯青葉区道路課長  残置いたしますこの1本を除きまして、残りのイチョウ11本につきましては改良工事に伴いまして右折レーンにかかってしまいますものですから、伐採することとしてございます。 121: ◯わたなべ拓委員  大変残念です。  次に、アエル北側空き地など宮城野橋周辺への緑を創出するとのことですけれども、具体的にいかなる措置となるんでしょうか。 122: ◯青葉区道路課長  これまで市民や審議会委員の皆様から新たな緑の確保について御意見を頂戴いたしまして、これを踏まえまして代替の緑の確保について検討を進めてまいりました。具体的にはアエル北側の宮城野橋との間の歩道に新たな木を植栽しますとともに、駅東側の元寺小路福室線の中央分離帯に低木を植栽してまいりたいと考えてございます。さらには宮城野橋北東側に位置します公園の予定地がございまして、この予定地に今後地域の方と話し合いをしながら緑の創出を図ってまいりたいと考えてございます。 123: ◯わたなべ拓委員  宮城野橋とアエルの敷地との間に植栽を考えていると。あわせて付近の公園予定地への植栽も考えているということです。ここ新たに植栽されるというお答えでしたけれども、どうせでしたらこの11本伐採するとされている既存のイチョウを生かす形で移植する道はないんですか。いかがでしょう。 124: ◯青葉区道路課長  これまでもこのイチョウの移植の可能性につきましても私どもも検討を行ってまいったところでございます。ただ、中心市街地の道路という厳しい条件のもとでは大木の移植そのものが技術的に困難でございまして、多額の工事費を要するということ、さらには根回しなど移植のための準備に数カ月の期間を要しまして、それまでの間倒木防止のための支柱を設置することになるわけですけれども、昼夜間、終日の交通規制によりまして交通渋滞が生じまして、それにより市民生活に大きな影響を与えると予想されますことから移植は困難と考えたところでございます。 125: ◯わたなべ拓委員  要するにコストが大きいというお答えでしたけれども、時間的、あとは金銭的、いろいろなコストがあると。あとは道路の負担ですよね。具体的に11本締めてどのくらいのコストがかかるんでしょうか。 126: ◯青葉区道路課長  以前行いました事例でありますとかを参考にコストのほうを試算いたしまして、1本当たり約200万円程度というふうに考えてございます。したがいまして、もし11本全てを移植ということになりますと2200万円という計算になります。 127: ◯わたなべ拓委員  時間的なコストについても伺えますか。 128: ◯青葉区道路課長  時間についての御質問ということでございますけれども、1本当たり前後の期間を含めまして1週間程度というふうに考えてございまして、この11本全てを移植対象とする場合は1週間掛ける11本で77日、2.5カ月程度というふうに想定してございます。 129: ◯わたなべ拓委員  今伺いましたように1本につき約200万円。これは工賃が前回の事例とはまた変動もあるだろうと。また、前回はケヤキでしたか。今回はイチョウ並木でありますから若干人員は減るかもしれないと。ただし、当時と比べると工賃は上がっているかもしれない。ですから、増減あるでしょうね。なかなか算定は難しいけれども、1本につき大体200万円が標準かもしれないと。時間に関しましては2.5カ月。丁寧にやればということですよね。かなり大きな負担であることは事実のようです。  しかし、本当にこれは仙台の顔、代表する重要な一角を占めるイチョウ並木でありますから、これは全てということではないにしても、もう一歩頑張って一部分でも残せるものをまだつくれるんじゃないですか。どうしてこだわるかというと、やはり我々の後輩たちが10年なり20年なり後にこういうことに当面した際にしっかりとした規範を残してあげないといけないと思うんです。先人たちはなるほどここまで頑張ったんだと、しっかり議論を尽くして脳漿を絞り尽くして、汗も涙も流して、守るべきものは守ろうとしたけれども、なおそれがかなわなかったんだということがしっかり残らなければいけないと思うんです。  しかるに当局も一定程度ここ数カ月来努力しつつあるわけですけれども、もう一歩頑張れるところがあるんじゃないですか。例えば先ほど伺いましたけれども、アエルと宮城野橋との間の空間がありますよね。ここは従前工事で塞がっているなんていうことを伺いましたけれども、事の重要性に鑑みてここはもうちょっと工夫の余地はあるんじゃないでしょうか。しかも移動の距離も現場はほぼ隣接しているわけですから、もうちょっと具体に検討していただいてもう一歩努力していただきたいと思うんです。  さらに、私は今回目のかたきにしていたある職員の方とコミュニケーションをとりましたら、これが本当に私は若輩ですので誤解もあったんです。ある技術職の方でいらっしゃいましたけれども、やはり緑に対する思いというものが当然深くお持ちで、私ごときが小学生のころから実務につかれている方ですから、私は大変反省したところでございます。やはり組織人としての、あとは一専門家としての所見というものは時に分裂しかねないこともある。しかし、やはり組織人としての体面をしっかり貫徹しているということもあります。おつらい気持ちをお持ちの方がたくさんおられるということも今回わかりました。  そして、聞けば建設局長はかつて百年の杜推進課長でもいらしたということで、大変難しいいろいろな立場性を踏まえてそこに座っておられるんだなということも今にして私は認識しております。  やはり現場の緑を大切にされようと、大切にしたいと、守りたいという部下の方々の思いも酌んでいただいて、そして、きょう後ろにいらっしゃる緑を大切にされる市民の方々のお気持ちももう一歩酌んでいただいて、踏まえていただいて、もっと残せる部分があるかもしれないなというところで御検討いただけませんか。具体にはアエルと宮城野橋の間の余地です。ここは今は塞がっているようでございますけれども、努力によって余地をつくることができるのであれば、ここについて打開策を講じていただきたいなと思うんです。まず建設局長に伺いたいと存じます。 130: ◯建設局長  今わたなべ委員のほうから十数年前青葉通のケヤキの移植伐採のときの担当課長をしていたのが私ということでの御紹介をいただきました。その際の話をすると長くなりますので短く話をさせていただきますけれども、やはり先ほど委員のほうから御紹介もありましたように、仙台の中心部が空襲を受けて焼け野原になり、その後戦災復興区画整理事業が始まったわけでございますけれども、仙台砂漠というふうに言われて土煙が上がるような状況の中で、かつての杜の都をやはり何とか復元していきたい、そういった市民の皆様のお気持ち、そういった中で仙台市といたしましても戦後の都心のまちづくりを進めてきたわけでございます。
     その際にはもちろん交通をさばくための多車線の道路、そして人がゆったり歩けるための歩道の整備、それと相まってやはり景観的な要素もありますけれども、戦災の直後の部分ではどちらかというと防火という観点も含めて、先ほど御紹介ありましたけれども、街路樹による並木景観というものをつくってきたという部分がございます。  今回こうした中で広瀬通のイチョウ並木の12本伐採という話の中からいろいろ種々検討する中で、今仙台市といたしましては直接抵触しない部分については1本は何とか技術的な部分で残せそうだという方針とさせていただくとともに、脇には若木を設けると。そしてまた、今お話がありましたアエルと宮城野橋の間についても緑の創出をしていくということでございますけれども、ただ、その中でお尋ねのあります広瀬通のイチョウを移植するという話になりますと、技術的に言いますと一般的には一度どこかに仮移植をし、それからもう一度本移植をしてアエルの北側に持ってくるというのが残すための方法というふうに考えます。  青葉通のケヤキの際も実はなるべく移植という話もありました。ただ、二度の移植をすると大きい木をまた持ってくるというふうな部分は難しいということで、後継木を植えさせていただくということで、今青葉通の再整備の中でやらせていただいている。  いろいろ緑に対する市民のお気持ちという部分は我々としても十分加味していかなければならないという部分はありますけれども、移植費用に加え、やはり今もうかなり大きくなっている木を2回動かすという部分につきましては枯損のリスクがますます高くなるということで、この費用も仙台市民の非常に大切な税金の中での事業ということも考えますと、今回私どものほうでまず抵触しない1本、そして若木を植える、そしてアエルと宮城野橋の間にも新たな植栽を考えていくと、そういったことで進めさせていただきたいというふうに考えるところでございます。 131: ◯わたなべ拓委員  悩ましい問題が多々あるようでございますけれども、やはり冒頭申しましたように先人が大切に大切に回復してこられた、そして高い理想を持って我々後世に託してこられた緑でありますし、緑を大切にされる市民の方々の思いもしっかりお酌み取りいただいて、しかも、やはり後世の評価にしっかり堪えられるような御判断をいただきたいとさらにお願いをして質問を終わらせていただきます。 132: ◯赤間次彦委員  私も道路に関連して質疑するわけでありますけれども、道路予算というのは決算年度345億円ほどでありますけれども、ずっと過去をさかのぼってみますと平成6年あたりはもう600億円くらいあったと。バブルの時期でもあったんですが、やはり一般会計から見ると1割を超えていた年度もあったと。今や320億円から340億円の間で推移しているわけでありますけれども、これだけ額が下がっても不用額が出ているわけであります。そういう意味では執行額と不用額の主な要因、そして、仙台市が管理している道路というのは一体どれくらい総延長があるのか。国道や県道、そして市道もありますし、中には法定外公共物もありますけれども、これは除いていただいて、国県市のほうの長さをお示しいただきたいと思います。 133: ◯道路計画課長  執行額は予算現額の76%に当たります約261億8000万円でございまして、不用額は4%に当たる15億1800万円となってございます。  不用額の主な要因でございますが、工事の請負差額によるもののほか、入札不調や用地買収の交渉難航などにより契約に至らなかったことによるものなどでございます。  また、平成28年4月1日現在では仙台市が管理しております道路の総延長は3,695.2キロメートルとなってございます。この内訳といたしましては、国道が51.5キロメートル、県道が251.1キロメートル、市道が3,392.6キロメートルとなってございます。 134: ◯赤間次彦委員  相当かなりの長い道路を管理されているんだなと。やはり道路関係は年数もたてば傷みますし、補修もしていかなければなりません。計画を持っていろいろやっていると思うんですけれども、ちょっと確認をさせていただきますが、あの震災から5年半がたちました。一般的に見ますと3月で5カ年の復興計画は終わったんですけれども、かさ上げ道路亘理塩釜線は今やっているわけでありますけれども、あれを除くと震災関係で被災をされた道路というのはもう補修関係というのは皆終わっているんでしょうか。 135: ◯道路保全課長  東日本大震災で被災した道路施設の復旧につきましては、若林区荒浜の農業用水路にかかります橋梁の1件を除きまして全て完了しております。 136: ◯赤間次彦委員  市民から見ると大分安心なんですけれども、ただ、市で管理している道路については補修関係というのはあると思うんです。現時点で補修しなければならないというのは総延長で幾らで、予算的にはどれくらいかかると今見込んでいるのか、お示しください。 137: ◯道路保全課長  道路の補修が必要な延長や予算についてでございますが、平成25年から26年度におきまして緊急輸送道路の400キロを対象に調査をいたしました。そうしましたところ、約3割の約130キロにつきまして補修が必要であるというふうに考えております。それらの事業費といたしましては約50億円が見込まれているというところでございます。 138: ◯赤間次彦委員  次に、災害で被災をされますと各地域で補修しなければならないという計画があったと思うんですが、あのとき直すときには国からの補助をいただきますと補助事業になるものですから、ある程度の年数は手をつけられない。ただし、実施設計、詳細設計などが入っていると、それは改良復旧ということで認められる場合もあると聞いたんですけれども、そういう地域が本市にはあるのかどうか。ということは、その時点では補修をしなければならないということだったが、国からの補助事業を受けたために手をつけられないという箇所があるのかどうか、お示しください。 139: ◯道路保全課長  道路改良等の整備予定箇所において災害査定を受けて大規模な被災があったというところはございませんで、災害復旧工事を行った箇所はございませんでした。 140: ◯赤間次彦委員  そこでちょっとお聞きしますけれども、先ほど同僚議員のほうから渋滞の話も出ました。前の決算年度で当時の建設局長には本市の渋滞箇所はあるのかという確認をしたら、定義の問題もあるけれども本市に渋滞という箇所はないという認識でした。新しい局長に同じことをお聞きしたいんですけれども。そして、あればあと決算年度でどういうことをやったのかもお示しください。 141: ◯建設局長  前任の局長との話のやりとりの中で渋滞箇所がなかったように赤間委員のほうは捉えられたようでございますが、その後の話の中で渋滞はあるというお話はさせていただいておりまして、それと同じ話になりますけれども、先ほどの渋滞の御質問の中でもありましたけれども、国県市の中でそういった宮城県内の渋滞箇所の連絡協議会を持っておりまして、その中での定義でございますけれども、平均時速20キロを下回るような区間とか、そういった部分のところを渋滞というふうな定義をする中で、仙台市内にも百数十カ所その渋滞箇所はあるというふうに認識してございます。  取り組みでございますけれども、平成27年度の取り組みといたしましては地下鉄東西線のアクセス道路としまして長町八木山線とか郡山折立線の整備、また都市計画道路元寺小路福室線の宮城野工区、今お話もありましたけれども、そのさっきのところでございます。あとは宮沢根白石線の浦田工区、こうしたいわゆる幹線道路を整備することで全体の交通流、流れをよくするという取り組み、また、さらには部分的な交差点の改良なんかもしながら渋滞対策ということを行ってきたところでございます。 142: ◯赤間次彦委員  次に踏切関係ですけれども、後ほどあと岩切関係を聞きますけれども、このたび改正踏切道改良促進法に基づいて法指定された踏切については全国で58カ所指定されたということがニュースでありましたけれども、指定基準というのはどういうものなのか、そして、昨年国のほうから本市について照会があったのか、その辺お示しください。 143: ◯道路計画課長  お尋ねの改正踏切道改良促進法における指定基準でございますが、ピーク時間の踏切遮断時間が40分以上の踏切や交通量が多く渋滞などが発生している踏切などでございます。  本市への照会といたしましては、この指定基準に該当する6カ所の踏切道について道路や踏切の諸元、車や歩行者の通行量などの客観的データを記した踏切安全通行カルテなどを提出してございます。  全国には指定基準に該当する踏切道が1,479カ所ございますが、このうち58カ所がことし4月に法指定されたところであり、今後も順次法指定していくと国から伺ってございます。 144: ◯赤間次彦委員  本市には6カ所あるということでありますけれども、本市としてはこれは国との協議の中で法指定を受ける方向で考えているんですか。その辺ちょっとお示しください。 145: ◯道路計画課長  今回の踏切道改良促進法の一部を改正する法律につきましては、国土交通大臣が改良の方法を定めず指定を行うことができるというところでございますことから、今後指定基準に合致しているこの6カ所の踏切が法指定されることも考えられるところでございます。 146: ◯赤間次彦委員  逆に聞きたかったのは、法指定を受けると本市にとっていいのかどうかという観点からちょっとお聞きしたかったんです。ということは、国から指定を受けて本市にとって利点がなければ何も協議に参加する必要はないし、受ける必要もないものですから、本市の考え方はどうなんですかということです。 147: ◯道路計画課長  本市といたしましては、今回指定をされるということになれば鉄道事業者と協議を進めていくということになりまして、今後踏切道に対してどう対応していくか、その改善の方法について協議をしていくところでございまして、本市といたしましてもそういった改善に向けての対応を進めていくことができるものと考えてございます。 148: ◯赤間次彦委員  それで次に、前に同僚議員から質問がありました岩切関係についてJR貨物の移転についてお聞きしますけれども、決算年度におきまして宮城県やJR貨物と本市はどのような協議をどれくらい重ねたのか、お示しください。 149: ◯道路計画課長  平成27年度におきましては、宮城県及び事業者と実施いたしました市関係部局との全体打ち合わせや道路関係に特化しました打ち合わせなど、協議回数は12回となってございます。 150: ◯赤間次彦委員  1年間で12回です。そうすると大体1カ月に一遍、割合にするとやったなと思うんですけれども、本市においてはその協議において地元の要望や皆さんが考える要望を事業者や宮城県のほうに要望して、それが通ったというか、本市の考え方が伝わっていると思いますか。その辺お聞かせください。 151: ◯道路計画課長  移転に伴います貨物駅の外周道路や進入路となります市道余目高江線などの道路の拡幅につきましては、宮城県及び事業者との協議におきまして本市からも地域の声を伝えるとともに、地域の声を踏まえた対応を要請してきたところであり、計画に反映されたものと認識してございます。それ以外の渋滞や騒音、振動などにつきましては、引き続き宮城県及び事業者に対し地域の声を踏まえた対応を求めてまいります。 152: ◯赤間次彦委員  考え方というか、大分認識が違うなと。私も説明会には参加していましたけれども、地元からいろいろな要望が出たと思うんです。まず、この事業のスタートが大事なんです。どういうことかというと、東北本線と新幹線の間の40ヘクタールをJR貨物の何代か前の支店長さんが移転があるときに地元にお示しをしたんです。そのときには総延長400メートル以上で、しかも物流関係も一緒にいろいろ考えていると。それが新しい支店長にかわりましたら、いや、そういう考えはないと。そこで県といろいろ話をしながらこの防災拠点の移転の話が出たんですけれども、一番の問題は400メートル以上必要だという考えがありながら、利府町や小牛田町、今の美里町です。皆来てくれという誘致運動もあったんです。  そこで岩切に来たんですけれども、一番大事なのは何かといいますと地域の要望。何日か前に地元紙が後継者不足で云々で、地権者は早く売りたいのが本音と。これは前後があるんです。今まで長年の歴史があって、そういう事業の進め方があって、地元の人たちは地元の要望するような道路を含めて環境整備がされるなら、今まで先祖伝来の土地であるけれども、条件が合えばしようがないですねという気持ちで売るという考えなんです。ですから、道路の問題と水路の問題が一番なんです。そこに同僚議員が言った渋滞の話もありますけれども、皆さんが自分たちの要望を素直に宮城県やJR貨物に言っていると、伝わっていると本当に思っているんですか。前の課長もオブザーバー参加していた人もいるんですけれども。では、12回の協議の中で仙台市が言って変わった点を教えてください。 153: ◯道路計画課長  昨年度の協議におきましては、先ほど申し上げました貨物駅の外周道路、それから進入路となる市道余目高江線の道路拡幅などについて、これを宮城県や事業者で対応するというような状況になったところでございます。 154: ◯赤間次彦委員  一番我々いろいろ考えているのは、三方一両損という考え方なんです。宮城県は議会で今やっていますけれども、この移転に関しては300億円の予算を計上している。実質的には270億円で売買もすると。JR貨物はあくまでも事業ですから売買のお金で移転が終われば、その上乗せをしないで済みたい。仙台市は、これは何年か前の委員会でもやったんですけれども、オブザーバー参加ですから人様の事業ですが、先ほどのように国道も県道も市道も自分たちで管理しなければならないんです。でき上がったらこれは市道なんです。すると、皆さんが管理しなければならない。地域の人にとっていいものになれば、これはいいわけです。  ですから、300億円予算計上した宮城県に皆さんが、ここは二役いませんけれども、政治的に判断をして協議をして、300億円のうちの30億円が余っているんですから、少しでも出していただくと。JR貨物にも少し協力をしてくれと。そして、仙台市もある程度出して、そしていいものをつくれば事業の移転も、それから地域の人たちも喜ぶいいものができ上がるんです。その辺の考えはどうですか。 155: ◯道路計画課長  先ほども申しましたように貨物移転に伴う道路の拡幅につきましては、一義的には宮城県と事業者が対応するものと考えてございます。移転後の状況につきましては改めてその時点での状況により対応が必要になるものと考えてございます。 156: ◯赤間次彦委員  人ごとに聞こえるんです。移転されるというか、我々受け入れるほう、これはわかりません。地権者といろいろ協議するし、値段交渉にも入っていく。これはわかりません。いろいろな部分で言われる方もいらっしゃる。しかし、待っている人たちもいるんです。待っているというのは、いいものをつくっていただきたいと。例えば具体的にいくと茨田踏切と大井川踏切、2カ所閉鎖されるんです。道路が直通だったのが曲がっていく。  それでは、説明会のお話をしますけれども、当初の計画で今認められているのは機能移転なんです。17町歩。これを岩切に移動すると。そうすると、宮城県とJR貨物の話のときには機能移転ですから、もう少し小さくてもいいということが当初あったんです。そのときのオブザーバー参加は多分いないですけれども、説明会を聞いていればわかると思うんですが、そのときの道路のつくり方は課長わかっていますか。どういう道路を地元の皆さんに示したか。わかっていれば説明してください。 157: ◯道路計画課長  昨年度の説明会では、新たに2カ所踏切を廃止する中で、1カ所踏切を新設して外周道路を整備するというような説明になっていたと考えております。 158: ◯赤間次彦委員  やはり課長はこの間はオブザーバー参加じゃなくてちゃんと紹介を受けていますけれども、違うんです。多分経過をわかっているかと思うんですけれども、最初のときには二つの踏切を閉鎖をしまして1カ所にして、道路をつくって、道路というのは公道ですから、そのときの説明は何かというと、農業従事者以外入れないと言ったんです。そういう道路の考え方だったんです。そして、17ヘクタールの中に入ると通り抜けできないで回転場を設けて、また戻すということだったんです。よくこういう道を計画したと思うんです。だから地元の皆さんからは農業従事者ももっと拡幅してくれ、あとそれから交差できるようないいものをつくってくれと。説明会での要望はほぼ仙台市に対する要望です。道路と水路の問題だったんです。  それから、大体にしてこの事業が終わると、分けて私も考えるんです。あくまでも今のは移転事業ですから、これはあくまでも宮城県とJR貨物の事業である。  では、別な言い方をしますけれども、燕沢地区というものが隣にあるんです。機関区が移動して黒門踏切を閉鎖したときに仙台市は跨線道をつくりませんでしたか。地元ではそのとき、そういうものも仙台市でつくっているんだから、だったら岩切のその道路も跨線道かアンダーパスにできないのかと。そうしたら、あくまでも仙台市の説明はそれは当事者、事業者の責任でやっていただくと。  跨線道だって何十億円かかるんです。JR貨物だって、言葉悪いですけれども、JRのグループの中ではなかなか経営が厳しい会社なんです。ですから、宮城県との売買で終わった金額は余り持ち出さないようにという本社のトップの考え方があるんです。別な言い方だと田子地区が隣にあるんですけれども、これは住宅街です。幅9メートル以上あるんです。今から予想されるのにトラックとか含め、いろいろなものが何百台と通るときに1本6メートルですか、8メートルですか、ちょっと今数字を忘れましたけれども、住宅街よりも狭い道路で本当に大丈夫だと思っていますか。 159: ◯道路計画課長  余目高江線の拡幅のお話かと思いますが、この件に関しましても宮城県と事業者が地元の声を聞いて、地元の声に対応した拡幅を行うということを申し伝えているところでございます。 160: ◯赤間次彦委員  私は仙台市の道路行政のいろいろな部分に言っているんじゃないんです。考え方を言っているんです。せっかく人様の事業が来て、さっき言ったように三方一両損で宮城県にも事業の移転のほかに出していただく。いろいろな大義名分はあるでしょう。予算を300億円計上したんだから。それを皆さんでできなかったら、例えば局長クラスが二役に言って、人様の事業でありますけれども仙台市もある程度出しますと。そういう協議に入っていただけませんかぐらい本当はできるんじゃないかと私は思っているんです。人様の事業だからこれはいいです。  まちの中でこの間聞いていたら、都市計画道路で都心部で20年、あの地域は計画に入っているけれども5年、10年も計画に入らないという路線があるんです。昭和33年、34年ころに計画した道路です。  だから、そういう意味ではさっき道路の関係でいろいろなことを言われましたけれども、道路を大事に思っている地域もあるんです。だから、ここで言いたいのは何かというと、事業に対して言えないというのはわかるんです。他人様の事業ですから。しかし、終わった後に管理するのは自分たちなんですよと。そのときに、終わってから地域の皆さんからの要望でこの道路では利用しづらい云々と出たらどうするんですかということです。  くどいようですけれども、もう一度本当に本市で、あるいは地域の要望を要求して形になったと思っていらっしゃるのか、その辺ちょっともう一度お願いします。 161: ◯建設局長  このたびのJR貨物の岩切移転に伴っての道路環境が変わる関係での御質問でございます。先ほど道路計画課長のほうから道路の関係で昨年度12回、月1回程度の打ち合わせを行う中で、道路についてはある一定の地元の方々の御要望も踏まえた上でのお話をさせていただいて、一定程度計画の中に反映されたというような答弁をさせていただいたところでございますが、やはり地域の方といってもさまざまな方いっぱいいらっしゃるわけで、その中からまだやはり道路の関係について不十分であるというような話があるとすれば、これはやはりしっかり我々としてもそういったお話も伺いながら、事業者となりますJRF、また宮城県のほうにお話ししていかなければならない部分はあろうかと思います。  その際に、先ほど委員のほうから三方一両損というやり方もあるのではないかというお話がございました。物事を進める中でそういった考え方もあるというふうには思ってはおりますが、今回の移転に伴って直接的にやはり道路環境、特にその周辺の耕作地、農業従事者の方にとってはそのためにまた貨物車両が入ったりとかということで非常に道幅等も狭くて非常に危険なことも考えられるということであれば、その部分についてはしっかり申していかなければならないと思いますし、ただ、かなり広大な事業エリアではございますが、地域全体として見た場合に道路整備としてもともと地域からの要望が例えば出ていたものと、また将来的に貨物移転とは言わないまでもやはりいろいろな交通問題ということで危惧される部分に関して、場合によっては事業者側のほうからもこれは仙台市側のほうでやはり考えてもらう部分ではないかといった御提案も出てくる場合もあろうかとは思います。  そういったことで、まずは地域の方々の御要望、本会議のときの御質問でも騒音振動のお話なんかもございまして、市民の方々がいろいろな形で地権者の方々、また通過される方々、周辺にお住まいの方々、いろいろな方々が利害関係者となってまいりますので、そういった地域の方々の声をしっかり我々として受けとめさせていただいて、それで事業者側のほうに地域の声という部分についてはしっかりお伝えしながら、その中でやはり仙台市として取り組むべきものがあるとすれば、初めから一両損はしたくはないのですが、何とかそういった中で市民の生活を守っていくために必要な部分ということでは事業者のほうとも是々非々で話をしながら、この移転の部分につきましてやはり大きな広域防災拠点の整備という考え方もありますし、あとはやはりJR貨物駅自体の機能強化、物流という部分から考えても仙台の産業等にとって非常に大きな貢献になるということであれば、そういったことも加味して仙台市としまして大局に立った対応をとっていきたいというふうに思っております。 162: ◯赤間次彦委員  心配される点は、例えば民間で水族館もでき上がりました。仙台新港鶴ケ谷線が途中でとまっていると。お隣の利府町は今開発されていると。それから、今国のほうの事業でバイパスが1車線拡幅されているんです。今、仙台市の管理になった通称利府街道という県道です。あの部分が拡幅できないわけです。そうすると、いろいろな事業が進んでいく中で、さっき渋滞関係の話もしましたけれども、間違いなく渋滞が予想される地域なんです。  ですから、例えば地域とすればあったのは地権者会、説明会のときに道路計画課長がお見えになって聞いていると思いますけれども、要望はその事業直接でないですけれども、やはり仙台新港鶴ケ谷線を早く計画に入れてほしいと。これはあったんです。ところが、皆さんのほうの回答は利府街道のところに行く右折をふやしますと。それで飲み込めるのかという不安が地元ではあるわけです。  ですから、いろいろな事業の中で自分たちで云々じゃないけれども、宮城県やJR貨物、防災関係であるので、それで必要であれば仙台市も災害に強いまちづくりを目指すわけですから、やはり地元としてもこれは受けざるを得ないだろうと。そこに、さっき新聞の話をしましたけれども、長年いろいろあったけれども、いい事業であって、そして自分たちの住環境が整備をされる。それであればいろいろなものであっても、条件というのはあるんですけれども、値段の部分もありますけれども、それであれば協力をしましょうという部分なんです。  一番心配するのは宮城県やJR貨物のほうに批判は行かないんです、局長。道路と水路に関しては仙台市が何をやっているんだと言われるんです。だから、私たちからすれば皆さんのほうにこれはしっかり考えていただきたい。そして、移転してから、事業が進んでから後で拡幅をやはりしておけばよかったと本当にならないですかということを確認したいんです。  皆さんが協議を12回やっていると。予想される車、乗り入れる台数も大体もう推測されているわけです。皆さんはあの幅の計画で大丈夫と思っているんでしょうけれども、私はやはり不安があるんです。ですから、事業とは切り離して、もしそれが進んだら、いや知りません、ではなくて、これについては先ほどのやはり状況が変わったということで協議を続けていただけるのか。  例えば隣の田子には村井知事が住んでいるんです。あの現場の地域だってわかっているはずなんです。300億円と計上している、それを270億円で機能移転だけです。宮城県は30億円もうかるわけです。しかも半分、140億円くらいは国からの補助ですから。JR貨物だってその売買で終わると。だから、仙台市も逆にある程度、さっき言った三方一両損じゃないけれども、やはり地元が喜ぶような形になれば一番いいと思っているものですから、そこの道路に関しては最後もう一度だけ局長、今ので大分わかったんですけれども、もう一度確認。もう一度確認というのは、皆さんが協議した中のその道の部分には問題ありませんかということを局長の言葉をいただいておきたいと思います。 163: ◯建設局長  重ねてのお尋ねでございます。今回のターミナル移転に伴っての道路関係のお話につきましては、先ほど道路計画課長がお答えしましたように昨年度12回の打ち合わせをした中で、ある一定の道路計画の部分については仙台市のほうからも意見を申し上げたということは事実でございます。  ただ、実は全てが全部でき上がっているというふうには私としても考えていないところで、まだお話をしなければならない余地はあるというふうに理解してございます。そういった中で、それぞれ委員のほうからは以前のお話、農業従事者のための回転場の話であったり、これまでの説明会の中で事業者側のほうも計画を地域からの話を受けたりとかしながら、いろいろ変わってきた部分もあろうかとは思います。  ただ、最終的な形としてやはり地域の方にとっても安全が確保できるというところはやはり求めていきたいと思っているところでございますので、そういった部分の話し合いをまたしっかりしながらも、先ほど来の宮城県の事業費のお金の部分については私のほうで直接口を挟むものではございませんけれども、先ほどの御答弁の中でも申し上げましたように必要なものはやっていくと。ただ、本当に必要なものかどうかという精査は当然しなければなりませんし、初めからお金を出していくといった部分はなかなかそこから入るわけにはいかない。ただ、あくまでも市民の方々の今後の移転後の生活のありようといった部分をしっかり考えながら、道路の部分については非常に地域の方も関心を示されているという重ねてのお話でございますので、そういった部分をしっかり我々も心にとめて今後の対応を進めてまいりたいと考えております。 164: ◯赤間次彦委員  道路に関しましてはここで終わりますけれども、ひとつ引き続きよろしくお願いいたします。  時間の関係もありますので街路樹関係についてはちょっとまとめてお聞きしますので、ひとつよろしくお願いいたします。  この頃車から見ると仙台市の街路樹のあり方、さっき街路樹の話もありましたけれども、私は誰が樹種を決めているのかなと。岩切のほうから来て中江と行くとシラカシとイチョウ、途中で変わったりするんですけれども、これはいろいろな考え方があるでしょうけれども、樹種の資料をいただきましたらケヤキとかトウカエデ、イチョウ、シラカシ、モミジバフウ、ユリノキ、コブシ、桜類、ヤマボウシ、カツラ、トチノキとさまざまあるんですけれども、ええ、と思うんです。私から見ると車で走っていると、シラカシが途中、上のほうが寝ぐせみたいな。ぱっと見はいいんだけれども、よく見ると何でこういうものを。その辺の考え方だけちょっと聞いておきます。  考え方というのは、例えばプロの方は何十年後を想像していろいろやるんです。中低木はああなるとか、高木はこう伸びていくとか。そうすると、中央分離帯もただやるんじゃなくて、こういうものが5年後、10年後はこうなるだろうと多分考えて選んでいると思うんですけれども、その選ぶのを職員の皆さんが考えているのか、言葉は悪いですけれども業者に丸投げしているのか、その辺が一つ。  それからもう一つは、市民の皆さんが緑を守るという考え方、これは物すごく大事だと思うんです。しかし一方で、これは宮城野区なんですけれども、木が大きくなり過ぎて交差点近辺で視界が悪くなっている部分もあるんです。確かに枝打ちなどもされているんです。ただ、心配なのは、その交差点で死亡事故があったんです。だから、一方では木を守らなくてはならないですけれども、今イチョウの木を残せという市民の声があって、いろいろ皆変わって審議会のほうでやっているんですけれども、もし住民、市民の皆さんからここは切ってほしいとか何かあったときというのは考え方はどうなのか。だから、中央分離帯の樹種の選定は皆さんでやっているのか、あと市民からそういう伐採関係の要望があったときはどのように対処されるおつもりなのか、その2点お願いいたします。 165: ◯建設局公園課長  ただいま御質問のありました2点についてお答えをいたします。  まず1点目、街路樹の樹種の選定でございますけれども、これについては植栽する樹種について道路空間の規模や環境に適合し手入れがしやすく病害虫がつきにくい樹種を基本とし、沿道にお住まいの方々の御意見をいただきながら選んでいるところでございます。委員御指摘の中には設計を例えばコンサルタントに依頼してというようなお気持ちがあろうかと思いますけれども、あくまでも樹種の選定、決定については私ども仙台市のほうで決定をしているというふうに申し上げます。  それから2点目、交差点での見通しが悪いようなときにその樹木についてどう取り扱うかという点でございます。これについては、見通しが確保されないような場合、まずは基本的には強目の剪定を行って見通しを確保するというのが原則でございます。ただ、そういった対応でも対応し切れないような場合には、道路の機能に対してどういったどの程度の影響があるのか、それから、その緑がその地区の中でどういった位置づけにあるのか、あるいは住民の皆さんがその樹木に対してどういったお気持ちでいらっしゃるのか、そういったところ、さまざまな条件があるかと思いますけれども、そういったものを勘案して例えば若木に植えかえるとか、そういった処置について考えていく必要があると思っております。 166: ◯赤間次彦委員  皆さんが選定されているという話を聞いて一つは安心したんだけれども、逆に、ええ、と思ったんです。もっとやはり想像して樹種を選んでほしいんです。ずっと気にして回っていますか。中央分離帯の。もう少しきれいだといいなと思うところがあるんです。公園課長がしたわけではないでしょうけれども。ぜひその辺はいいものをというか、やはり街路樹というのはもう大事な部分で、さっきからあるようにイメージですから。やはり車で走っていて何これと思われるようなものはちょっと、もっと真剣にと言うと変だけれども、いろいろやっていただきたいなと。終わります。 167: ◯会長  この際、暫時休憩いたします。                休憩 午後3時26分                再開 午後3時45分 168: ◯会長  再開いたします。  市民フォーラム仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。      〔渡辺敬信委員、岡本あき子委員、木村勝好委員、質疑席に着席〕 169: ◯会長  発言を願います。 170: ◯渡辺敬信委員  私からは道路橋りょう費中、道路橋りょう総務費及び道路維持費に関連し、お伺いいたします。決算年度における本市が管理している道路における補修実績をまずお示しください。 171: ◯道路保全課長  決算年度におきます道路維持費における本市が管理する国道、県道、市道の補修実績についてお答えいたします。舗装の打ちかえやアスファルトによる穴埋めなどが約9万6000平方メートル、破損した側溝の入れかえなどが約5キロメートル、区画線の引き直しが約106キロメートルなどでございます。 172: ◯渡辺敬信委員  先ほどの先輩議員の質疑にもありましたとおり、本年4月1日現在、本市が管理している道路というものが国道、県道、市道も含めて1万3139路線、実延長3,695.2キロメートルとなっております。補修の中には路側帯やセンターラインの引き直し等も含まれているという認識でありますけれども、停止線や一方通行などの路面標示については公安委員会の所管ということで、道路の修繕や補修に合わせて引き直しを行っているのか、また行っていないのか、伺いたいと思います。 173: ◯道路保全課長  本市が舗装の打ちかえやオーバーレイを行う場合には、公安委員会が所管いたします停止線や進行方向を示す矢印等の路面標示につきましても原因者である本市が工事の中で行っております。 174: ◯渡辺敬信委員  特に住宅街の道路におきましては歩道と車道が明確に分離されているわけではないため、歩行者の安全を確保するために路側帯がしっかり引かれていることは大変重要なことであると思います。このような道路の中には子供たちが通学する通学路も市内全域を見渡すと多く存在しております。これまでも学校やPTAによる通学路の安全点検などを実施して改善が図られているところもあると認識しております。  一方、今ほど申し上げた通学路、また通学路に指定されていない道路、また幹線道路への抜け道となっている住宅街の道路に目を向けてみると、路側帯や停止線、路面標示も消え大変危険であると思うような場所が散見されておりますけれども、このような道路の情報把握等はどのように行っているのか、お伺いします。 175: ◯道路保全課長  御質問にあるような住宅団地内の道路につきましては、路面標示も含め道路のふぐあい等について地域住民の方々より情報提供いただき、区役所で現地の状況を確認してございます。 176: ◯渡辺敬信委員  今地域住民の方々からの連絡をいただいてというお話がありましたけれども、これ道路パトロールでも行っているということでよろしいですか。 177: ◯道路保全課長  道路パトロールもその中に入ってございます。 178: ◯渡辺敬信委員  あと、これ例えばですけれども、町内会やそういった団体からも要望という形でいただいていると思うんですけれども、もちろん我々も地域の方々から御要望いただいた際に区役所のほうへ修繕、補修のお願いをさせていただいているわけなんですが、決算年度で道路台帳整備に1億400万円を執行していますが、この道路台帳整備とはどのような台帳となっているのか、お示しください。 179: ◯道路部参事兼道路管理課長  道路台帳につきましては、道路の管理区域、幅員、延長、面積及び認定、区域決定、供用開始の履歴、基準点の位置などがわかるようになっております。 180: ◯渡辺敬信委員 本市が管理する国県道も含み、市道の整備時期、供用開始、道路幅員等が台帳に示されているということであります。これに補修や修繕した履歴等は上書きできるシステムとなっているのか、お伺いいたします。 181: ◯道路部参事兼道路管理課長  道路台帳は道路法の中で道路の区域、幅員、供用開始日と管理上の基礎的な事項の記載が義務づけられているものであり、補修や修繕履歴を書き込むシステムとはなっていないものでございます。 182: ◯渡辺敬信委員  道路も年数がたてば劣化などが生じるわけでありますから、供用開始後ある一定の期間修繕や補修がなされていない道路の把握に努め、計画的な道路の補修や修繕を行っていくためにも、さきに申し上げた補修や修繕履歴等を上書きできるようなシステムに改善する必要があると考えます。このように道路整備履歴をデータ化し、適切な道路の管理をすべきと考えますけれども、御所見を伺います。 183: ◯道路保全課長  道路の補修や修繕履歴につきましては、これまで各区役所において規模の大きな舗装の打ちかえ等について工事台帳等を作成し、記録を行ってきたところでございます。道路施設の老朽化が進行する中、長寿命化修繕計画により効果的、効率的な維持管理を行うことにおいて、この取り組みにおいても修繕等の履歴情報の管理は大変重要であるというふうに考えております。現在、各施設の点検や補修の情報を集約し活用するために、新たなシステムについて検討しているところでございます。 184: ◯渡辺敬信委員  ぜひそのようなシステムの改善に着手していただきたいなと思っております。なぜこんなことを申し上げるかといいますと、やはり整備されて供用開始されてから一度も補修や修繕が行われていないというような道路も見受けられます。また、先ほどと繰り返しになりますけれども、路側帯やそういったセンターラインなども消えていて、どこがセンターラインなのかとか、あとは歩道がどこからどこの区域なのかということも本当にわからない道路がありますので、ぜひそのようなシステムの改善に努めていただきたいと思います。  この道路に関連して、次に本市の道路清掃及び除草について伺います。決算年度における道路清掃及び除草実績をお示しください。 185: ◯道路保全課長  決算年度における道路清掃の実績でございますが、路面清掃車で行う車道清掃が延べ1万2000キロメートルでございます。主に小型の路面清掃車で実施いたします歩道清掃が延べ約2,300キロメートルというふうになってございます。また、除草につきましては554路線62万4400平方メートルを実施しております。 186: ◯渡辺敬信委員  ただいま車道が1万2000キロ、歩道が2,300キロ、554路線というお話ありましたけれども、ちなみに道路清掃や除草の対象となる道路の基準は、方針とかそういったものがあるのか、お伺いいたします。 187: ◯道路保全課長  道路清掃や除草の対象となる道路の基準につきましては、明文化されたものはございませんが、車道の清掃につきましては市中心部及び周辺の国道、県道、幹線市道などにおいて機械清掃を行っており、また、歩道の清掃につきましては市中心部の広幅員の歩道で機械または人力での清掃を行っております。除草につきましても車両や歩行者の安全な通行に支障がないように対応しているところでございます。 188: ◯渡辺敬信委員  明文化された基準がないということなんですけれども、ちなみに先ほど決算年度では554路線について除草を行ったということでありますけれども、対象路線というものが一体何路線あり、対象の実延長というものが何キロとなるのか、お示しいただきたいと思います。あわせて道路清掃や除草の頻度についてもお答えください。 189: ◯道路保全課長  車道の清掃から申し上げます。457路線、延長で876キロメートルを対象に月1回程度実施しております。歩道の清掃につきましては31路線、延長135キロメートルを対象に月1回程度実施しております。  なお、落ち葉の時期などには頻度を上げて実施するとともに、大雨が予想される場合には雨水桝に堆積した落ち葉やごみの除去を行っております。
     除草につきましては先ほど申し上げました554路線を対象に年に一、二回作業を行ってございます。 190: ◯渡辺敬信委員  実は過日私もちょっと車を運転しましてあすと長町周辺に行く機会がありました。市立病院の次の信号を右折し南下していった際に、中央分離帯及び歩道には雑草が生い茂っておりまして、運転していて大変危険であるなというふうに感じました。本市の重要な幹線道路であることから、このような道路についてはしっかりと除草すべきと思いますが、いかがでしょうか。本市の主要となる道路の維持管理は交通事故を未然に防止するためにも予算がないからできませんということではなく、しっかり予算を確保し取り組むべきですが、建設局長に御所見をお伺いいたします。 191: ◯建設局長  道路を安全に通行していただく上で道路の補修や清掃、除草などの維持管理は大変重要であるというふうに認識してございます。御指摘の幹線道路におけます除草も含め、市民の皆様方からは維持管理に関する数多くの御要望をいただいていることから、今年度におきましては多くの予算を確保し対応に努めているところでございます。  今後とも道路施設の老朽化対策も含め、安全・安心な道路の通行確保に向けまして関係部署と連携を図りながら取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 192: ◯渡辺敬信委員  予算を今年度確保していただいたということですので、しっかり取り組んでいただきたいと思っております。  次に、緑政費中、公園管理費に関連して伺います。決算年度における事業概要についてお伺いします。 193: ◯建設局公園課長  公園管理費の平成27年度決算額は16億500万円余でございます。主な事業といたしましては、公園の維持修繕等に係る公園施設補修整備が1億1200万円余、除草や樹木剪定等に係る除草清掃剪定等が6億1000万円余、指定管理料等の公園の運営管理に係る都市公園施設運営管理は5億9300万円余、公園愛護協力会育成奨励金は3900万円余、都市公園台帳整備は331万円余でございます。 194: ◯渡辺敬信委員  ただいま御説明いただいた中に都市公園台帳整備331万円が執行されているというわけであります。これはどのような台帳となるのか、お示しください。 195: ◯建設局公園課長  本市の都市公園台帳に記録している内容といたしましては、公告面積や供用日等の公園概要、設置されている施設、敷地構成及び図面等となってございます。 196: ◯渡辺敬信委員  この台帳には街区公園というものは対象となっておるのか、伺います。 197: ◯建設局公園課長  街区公園も含め、本市において供用し管理している全ての都市公園を対象としてございます。 198: ◯渡辺敬信委員  本市には総合公園の大変面積の大きい公園から地域の面積の小さい街区公園まであることと、整備されてから40年から50年ぐらいを経過する公園から、また、最近の団地造成に伴って整備された公園までさまざま存在しております。このような公園の整備や補修、修繕等の履歴はどのような形で記録しているのか、お伺いします。あわせて、よく公園の大規模修繕や補修については緊急かつ優先順位をつけ整備していくと御当局では御答弁なされておりますけれども、その明確な基準をお示しください。 199: ◯建設局公園課長  公園整備や補修の履歴等については、都市公園台帳を補完するものとして各区において工事台帳を作成し、管理しているところでございます。  次に、補修等の優先順位につきましては、国土交通省が示した基準を参考に施設の健全度判定を行った上で、公園の利用状況や地域住民からの要望等を踏まえ、各区で優先順位をつけて対応しているところでございます。 200: ◯渡辺敬信委員  今地域住民からの連絡をいただいてというお話がありましたけれども、ということは地域住民や町内会からそういった御要望が上がってこなければ40年、50年経過しているような公園については定期的な補修や修繕というものは行わないという認識でよろしいでしょうか。 201: ◯建設局公園課長  地域住民の皆様からの御要望だけではなく、まず仙台市の職員でパトロールを行っておりますので、それによって得られた情報ももとに優先順位をつけて補修の執行を行っているところでございます。 202: ◯渡辺敬信委員  実は何でこんなことを聞いているかといいますと、私の地元に大変小さな公園がございます。国交省の指針とかにも多分当てはまらないような公園というものがあります。こういった公園というものもかなりの年数が経過しておりまして、老朽化も進んでおります。そういったところにもしっかりと目を配っていただきながら適切な維持管理に努めていただきたいと思っております。  本市が所管している、先ほどの繰り返しになりますけれども、公園の適切な維持管理を行っていくためには公園整備等の履歴の活用を今後実施していくべきと考えますが、御所見をお伺いします。 203: ◯建設局公園課長  公園施設の老朽化が進む中、計画的な維持管理を行っていく上では補修等の履歴の活用は必要なことであると認識してございますことから、現在各区において作成している工事台帳につきましてデータの一元管理を行い、その活用方法について検討してまいりたいと考えております。 204: ◯渡辺敬信委員  ぜひそういったデータの一元化を図っていただきまして、適切に維持管理をしていただきたいと思います。子供から高齢者を初め、全ての市民が快適に使用できる公園整備に向けて計画的な維持管理に努めていただくよう求めて、最後建設局長の所見をいただいて終わりにしたいと思います。 205: ◯建設局長  公園の補修、維持管理というところの御質問でございます。先ほど道路のほうでも道路保全課長のほうから答弁等もございましたけれども、いずれにしましても道路でも幹線道路を通り抜けするような道路、まさに生活道路のお話もございました。また、公園の部分でも大きな総合公園とかとは別に地域の方たちが使われるような街区公園、小さい公園、そういった部分の補修のお話、どちらも非常に市民の方々にとって生活する上で身近な中で非常に大事な施設の管理というふうに考えてございます。  先ほど道路のほうで予算を確保してというふうに申し上げましたけれども、公園のほうでもそういった予算の拡充を平成27年度行っている部分がございますので、そういった中でただいま公園課長のほうからお答えしましたような工事台帳の情報の一元化等もしながら、より効果的、効率的な予算の執行をしながら市民の方々の安全・安心にしっかり努めてまいりたいというふうに考えてございます。 206: ◯岡本あき子委員  私からは土木費と下水道事業の決算、二項目について順次伺ってまいりたいと思います。  土木費中、緑政費69億6400万円余のうち、公園に係る事業に関連して伺います。今議会本会議でも同僚議員から都市公園への町内会集会所の設置について質問がありました。私からも設置を認めるべきという立場で質問させていただきます。  決算年度、昨年の7月になりますが、高砂中央公園にうみの杜水族館が民設民営でオープンしました。また、今回国家戦略特区の特例措置を活用し、青葉区中山の都市公園中山とびのこ公園に民設民営の保育所を設置する方針を固め、来年の4月開所を目指すと伺いました。政令市では全国初になると思います。  前例がないことをなかなかちゅうちょする当市においては非常に画期的だと思っているんですが、国においても規制緩和の判断がありましたが、公園機能を維持しつつの有効活用についてはここ数年全国的に大きく考えが変化していると感じます。民間の活用によって公園の利用者がふえるなど、メリットもあるのではないかと期待をしますが、公園を所管する側から見て公園への建築物について時代に応じて考え方がここ数年変化があるのか、伺います。 207: ◯建設局公園課長  決算年度、昨年にオープンしましたうみの杜水族館につきましては、都市公園法第5条に基づき高砂中央公園内に設置を許可したものであり、中山とびのこ公園での保育所設置につきましては、国家戦略特別区域法第20条の2で都市公園法の特例として占用が認められるようになったものでございます。法令の改正による考え方の変化はございませんが、民間施設との積極的な連携についてはこれからの公園事業において重要な視点であると認識しております。 208: ◯岡本あき子委員  現在、八木山二丁目町内会からは公園内への集会所の設置の要望が御当局にも出ていますが、市議会にも御要望を出されております。公園内への町内会集会所の設置要望は過去にどのくらい相談が来ていたものなのでしょうか。また、現在この八木山二丁目町内会以外にも御要望があるところはございますでしょうか、お示しください。 209: ◯建設局公園課長  設置要望につきまして、現在も引き続き相談を受けているものとしては4件ほどございます。要望地域といたしましては、太白区以外では青葉区で3件でございます。 210: ◯岡本あき子委員  町内会の活動の大切さ、地域の中での拠点ということでいきますと、単に町内会だけの存在というよりは地域にとって公益的にも必要な施設だと思っています。本市では町内会集会所はこれまで公園設置を認めてきていませんが、他都市では認める事例が次々と出てまいりました。ほかに他都市では認めていますが本市では認めていない建築物はありますか。逆に他都市では例はないけれども本市だけは認めている、そういう建築物というものはありますでしょうか。 211: ◯建設局公園課長  現在、本市で把握している限りでは該当する事例はございません。 212: ◯岡本あき子委員  町内会の集会所だけというのが今現在の課題ではないかと思います。仙台市が都市公園法で考えた場合、今までは残念ながら公園設置というものは認められてきておりませんでしたが、先ほども申し上げたとおり時代の流れに応じて必要なもの、そういう部分の解釈ができるのではないかと思います。この町内会の集会所、本会議でも前向きにという私は局長から御答弁があったと受けとめていますけれども、そもそもこの町内会の集会所は公園法の中でどういうふうに位置づけて検討することになるんでしょうか、お答えください。 213: ◯建設局公園課長  都市公園法施行令第5条第8項にあります集会所につきましては、一般利用者への開放が確保される場合には公園施設になり得るものと考えてございます。 214: ◯岡本あき子委員  今のお答えですと町内会の集会所も一定の条件をクリアすれば公園の既存の法律の中での施設ということで認められるということですよね。今回例えば特例で検討しているとか、そういうことではなく、従来の法律に基づいた施設ということで検討ができるということだと確認をさせていただきたいと思います。もう一度お答えください。 215: ◯建設局公園課長  公園に設置できる集会所は、多くの方が自由に利用できる施設であることが要件であると考えておりますので、一般利用者への開放の内容や建蔽率の制限などについて関係部署と連携しながら検討してまいります。委員おっしゃるとおり既存の法制度の中で整理できる課題であると考えております。 216: ◯岡本あき子委員  今回御要望が出ている数件だけが特例ということではなく、やはり今後さまざまな地域で御要望等出てくる可能性があると思います。あくまでも公園の機能を維持する、そして、こういう建物ができることで公園に利用客がふえるとか親しみを持てる、そういう相乗効果を期待してしっかりと取り組みを進めていっていただきたいと思います。  続きまして、下水道事業決算について建設改良費311億6288万円余について伺います。ことしも台風が連続して東北に襲来し、直撃ではないにしろ仙台駅西口の冠水など被害がありました。昨年度の9月11日の大雨においての河川の氾濫、道路冠水や住宅地への浸水被害により改めて水防計画の見直しが行われました。大雨のときの対策が急務なのは下水道も同じ状況です。昨年度の9月11日を踏まえ対策として強化したもの、取り組んだものはございますでしょうか。 217: ◯下水道計画課長  雨水排水施設の整備には長期間を要することから、昨年4月より土のうステーションの運用を開始するなど、これまでもハード整備にソフト対策を組み合わせ被害の軽減を図ってきたところでございます。昨年9月の大雨以降の対策といたしましては、自助による被害軽減支援のためのソフト対策の強化を進めておりまして、ことしの4月より止水板等設置工事費補助金制度の創設、6月より土のうステーションの運用拡大、9月には浸水履歴マップの公開などを行っております。 218: ◯岡本あき子委員  ソフトのほうは充実をさせてきたという御答弁は伺いました。先ほど小山委員の質問に対しても仙台駅西口駐車場付近、平成30年度から着手という御答弁をいただいたと思います。ここは災害時に帰宅困難者の一時集合場所でもあり、大雨のときは昨年もことしも冠水でとても人が避難するために集まれる場所ではありません。ソフトだけでなくハードという意味でいきますと、平成30年を待たず前倒しで検討するということは考えませんでしょうか。 219: ◯下水道計画課長  雨水排水施設の整備におきましては浸水被害の大きな地区から優先的に投資しているところでございまして、現在は震災後に地盤沈下で浸水リスクが拡大した東部市街地や仙台駅東口地区などの整備を進めているところでございます。  ことし3月に策定しました下水道事業中期経営計画では平成30年度から仙台駅西口地区に着手する予定としておりますが、当該地区は交通量が多く地下埋設物も錯綜していることから、整備手法について精査し予定どおりの着手に向けての検討を進めてまいりたいと思います。 220: ◯岡本あき子委員  実際にマスタープラン、中期経営計画が昨年の9月、それから年度末につくられていますけれども、果たして去年の9・11を踏まえているのかなという課題を残していると思います。計画は立てたからそのとおりというよりは、逐次進捗状況も管理していくということを明記していることを考えると本当にそのとおりでいいのか、前倒しすべきなのか、そういうことはぜひ考えていただきたいと思います。  ほかにも住宅地内など大雨が降ると浸水が懸念され不安に思っている地区が多くあります。先ほども地盤沈下したというお話もありますが、復旧・復興の事業が優先と予算獲得も従来から課題になっている地域については後回しになっていました。平成27年度、28年度、直近2カ年度について雨水排水対策として下水道部署からはどのぐらいの予算を要求し、そのうち認められた予算がどのぐらいなのか、平成27年度については決算額が幾らだったのか、お伺いいたします。 221: ◯建設局経営企画課長  下水道事業会計におきます雨水排水対策に係る平成27年度の予算要求額は約103億円、予算額は約91億円、決算額は約30億円となってございます。また、平成28年度の予算要求額は約131億円、予算額は約120億円でございます。 222: ◯岡本あき子委員  一方で、投資的支出の決算改良費、予算に対する執行、先ほど103億円要求して91億円認められて、実際に執行したのは30億円とおっしゃっていたと思います。執行率も著しく低く、不用額も多額に出しています。震災以降、決算年度まで執行率と不用額の推移をお示しください。 223: ◯建設局経営企画課長  当年度予算と繰越予算を合計した予算額に対する執行率と不用額の推移についてでございます。平成23年度は執行率が35.4%、不用額が約61億円、平成24年度は執行率が55.5%、不用額が約33億円、平成25年度は執行率が63.6%、不用額が約17億円、平成26年度は執行率が57.2%、不用額が約32億円、平成27年度は執行率が59.3%、不用額が約29億円となっております。 224: ◯岡本あき子委員  震災直後は入札不調とか、そういうものもあったのかなと思います。ただ、昨年度、その前でも6割を切る執行率、この執行率については低いとお考えにはなりませんか。 225: ◯建設局経営企画課長  執行率が低いという状況で、翌年度に繰り越しということで予算を送っているものもございますが、先ほども御答弁申し上げましたように多額の不用額が出ているという状況がございます。こちらの理由につきましては、まず大規模な事業でございます原町東部雨水幹線工事などの復興交付金事業におきまして土質が想定と異なる部分がございまして、そういったことなどによりまして予定を下回る進捗になったということですとか、あるいは国の補助事業につきまして国費が要望額を下回る配分となったということが要因となってございます。 226: ◯岡本あき子委員  震災以降、災害復旧・復興に資する事業が優先で、各住宅地等での従来からの雨水対策要求などは後回しという説明を受けてまいりました。震災の大きさを鑑みて各地域では従来からに加えてさらに5年も我慢をし続けていらっしゃる方々がいらっしゃいます。部署では翌年度必要だという判断のもとに、先ほど103億円要求したけれどもついたのは91億円という御報告がありました。執行しているのは30億円ということを考え、また多額の不用が出ているということを考えると、この不用額の範囲で雨水排水の従来の対策事業に流用できるようなことは考えられませんでしょうか。 227: ◯建設局経営企画課長  先ほど不用の内容として申し上げました復興交付金事業でございますとか、あと国の交付金事業とかということで、震災復興事業でございますと使途が限定されるということもございますし、あと、国の配分が要望を下回ったことにより、財源として国費が確保されていないということでございますので、現状では他の事業に流用することは難しいものと考えております。 228: ◯岡本あき子委員  流用は難しいということですけれども、そうしますと、ずっともう5割、6割の執行率ということを考えると、当初の予算立てのところで無理があったんじゃないかと一般の市民からすると思わざるを得ません。いろいろと事情がある、あるいは国との交渉、そういう部分はあると思いますが、同じ下水道事業予算についてという点では改善の余地があるのではないかと思います。繰り越し繰り越しで災害復旧が延びれば延びるほど、従来から我慢している方々がさらに待たされるということになりかねません。ぜひ改善を望みたいと思いますが、最後局長にお答えいただけますでしょうか。 229: ◯建設局長  雨水排水施設の整備には多額の費用がかかるわけでございまして、これまでも東日本大震災の復興交付金事業を活用するなど、国費充当による一般財源の負担軽減を図りまして事業の早期推進に努めてきたところでございます。復興の一方で、これまでも大雨等のときに浸水被害とかでなかなか雨水の問題が後回しになったといったような市民の方々のお話を我々も耳にするわけでございますけれども、ここで下水道のマスタープランも策定し、またその中期経営計画もつくったわけでございますので、そういった中でやはり復興は復興として残っている部分はもちろんしっかりやってまいりますけれども、やはり雨対策という部分につきましても、繰り返しになりますが多額の事業費はかかる、また事業期間もかかる事業ではございますけれども、しっかりその部分につきましても取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 230: ◯岡本あき子委員  やはり昨年の大雨、それからことしの台風を経験している仙台市ですので、復興事業が必要なのは当然わかりますけれども、ぜひそれが結果として日常生活に支障を来すということがないように望んで質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 231: ◯木村勝好委員  それでは、私からは都市間高速バスに対する本市の政策についてお尋ねをしたいと思います。本市の総合交通政策はもちろん都市内交通が中心ではありますけれども、この中で都市間交通についてはどういう位置づけになっているのか、改めてお尋ねをいたします。 232: ◯交通政策課長  都市間交通につきましては広域交流促進の観点から重要と考えてございまして、本市政策重点化方針2020の中におきましては広域観光の促進に向けた受け入れ環境の整備や東北の玄関口にふさわしい交通結節機能の強化を掲げてございます。また、本市都市計画マスタープランや都市交通プランにおきましては、広域交通の拠点である仙台駅については交通結節機能強化などを位置づけてございます。 233: ◯木村勝好委員  何か余り具体的なものではないんですね。何か聞いていても全然わからないけれども。  その都市間交通の中で都市間高速バスについては具体的に何らかの位置づけなり政策なりというものはありましたか。 234: ◯交通政策課長  都市間高速バスにつきましては、都市間交流を支える重要な公共交通機関の一つと認識しているところでございます。 235: ◯木村勝好委員  それはどこに書いてありますか。 236: ◯交通政策課長  本市の上位となるマスタープラン等については位置づけというものを明確に書いているものではございませんけれども、我々さまざまな施策を実行する上でこのような先ほど申し上げたような認識で進めているというところでございます。 237: ◯木村勝好委員  要するに書いていないけれどもそういう認識でいますよと。逆に言うと書いていないんです。明文のものは何もないんです。そういうことでしょう。 238: ◯交通政策課長  先ほども申し上げたような直接的な表現ではございませんけれども、我々の認識としては先ほど申し上げた内容ということでございます。 239: ◯木村勝好委員  ところで、その場合の都市間高速バスというのは本市の場合はどのような定義で認識をされていますか。 240: ◯交通政策課長  法令上におきましては都市間高速バスという用語の定義はございませんが、一般的にバス事業におきましては高速道路を経由する乗り合いバスを意味する用語として高速バスが使われてございます。 241: ◯木村勝好委員  そうすると、例えば、今もう本市では市営バスとしては運行していませんが、仮に本市内から仙台東部道路を通って仙台空港まで行くバス路線があるとすると、これも高速バスということになりますか。 242: ◯交通政策課長  今委員がおっしゃられたとおりでございます。 243: ◯木村勝好委員  今、都市間高速バスというのは運賃が非常に安い。例えば東京に行く場合は新幹線の半分以下で行けます。それから、外国人の観光客なんかも含めて、あるいは若い人を含めて非常に高い需要があります。  一方で、さまざまな事故が発生したりして、なかなか安全性の確保の問題ではいろいろな問題が出ているわけですけれども、決算年度において本市を発着する今の定義に基づいた都市間高速バスは何路線ぐらいあって、年間の利用者数はどのぐらいになっているんでしょうか。 244: ◯交通政策課長  平成27年度におきましては、本市を発着する都市間高速バスは約70路線となってございます。また、利用者数につきましては東北運輸局の公表値が平成26年度の宮城県発着便の輸送人員とはなりますが、年間で約640万人でございます。 245: ◯木村勝好委員  やはり相当大きな需要があるし、非常に大事な交通手段。特に都市間の交通手段としては非常に大事なものだというふうに思うんです。そういう意味で、後でもう1回お伺いしますけれども、やはりもう少しきちんと本市の政策の中で位置づける必要があるのではないかなという気が非常に強くします。  ところで、これを使っている方々の利用目的というのはどういうものが多いんですか。 246: ◯交通政策課長  都市間高速バスは平日は通勤や仕事上の移動あるいは私用のための移動、休日は観光や私用のための移動に主に使われているものと認識してございます。 247: ◯木村勝好委員  なかなか高い需要があるということはその利用目的からも非常にはっきりしていると思うんですけれども、ところで、本市を発着する都市間高速バスの発着場というのは決算年度においては全部で何カ所ぐらいになっていますか。 248: ◯交通政策課長  平成27年度において仙台駅周辺における都市間高速バスの乗降場につきましては18カ所でございます。 249: ◯木村勝好委員  大変分散しているというのが非常に大きな問題だなというふうに私は思っております。御存じの方も多いと思いますけれども、本年の4月にバスタ新宿というものがオープンをしました。我が国最大のバスターミナル、JR新宿駅にも直結をしている。そして、実はこれがオープンするまで新宿に発着する高速バスは19カ所乗降場があったんです。それがこれで1カ所に全部集約された。非常に好評で、非常に便利になったという話なんですけれども、仙台でもこういうものをつくるということは、これはなかなか言うべくしてできないことでしょうか。できないとすれば何が問題でできないんでしょうか。用地の確保ができないのか、あるいは予算がないのか、あるいはその両方なのか、その他もろもろあってとてもこれは仙台にとってはなかなかはるかな夢ということになるんでしょうか。どうなんでしょう。 250: ◯交通政策課長  バスタ新宿は新宿駅の在来線の上に人工地盤を国の直下事業によりまして整備したものでございます。いわゆる箱物の高速バスターミナルを仙台駅周辺に建設することにつきましては、用地の確保が困難であること、また莫大な事業費を要すること、この両面から難しいものと考えているところでございます。 251: ◯木村勝好委員  それはよくわかるんです。よくわかるんですが、しかし、もしそれができないんだとすれば、今言った18カ所から離発着しているバスのバス停、発着所、これが全部こういうところから出ていますよというところを一本化したような案内板のようなものをつくって、せめて利用者の利便をさらに向上させる、こういうことはなかなかできないものですか。 252: ◯交通政策課長  都市間高速バスの乗降場の御案内につきましては、東西線開業にあわせまして、本市はもとより交通事業者等と連携調整を図っているところでございまして、仙台駅やその周辺におけるさまざまな施設の案内表示とともに設置が行われているところでございます。 253: ◯木村勝好委員  仙台駅の周辺で待合室あるいは発券所を持っている都市間高速バスの発着場というのは4カ所あるんです。広瀬通の宮城交通、それからその向かい側にある東日本急行、それから仙台駅東口にあるJR、それとその向かい側にある桜交通、この4カ所だと思うんです。この4カ所いずれも私見てみましたけれども、自分のところの離発着のことについてはちゃんと案内があるんだけれども、全体がこうなっていますよと、仙台からあちこちに行っている都市間高速バスはこういうところからこういうものが出ていますよというのは1枚もない。それから、バス協会でつくっているものにもない。これは何でですか。 254: ◯交通政策課長  バスの総合案内につきましてはバス協会で案内を統括しているところがございまして、その中で表示につきましてはおのおのの事業者のほうで判断して案内するということになっておりまして、必ずしも義務的に掲示をするということにはなってございません。 255: ◯木村勝好委員  バス協会というのは仙台市交通局も入っていますよね。こういうものはやはり必要だからやろうじゃないかというのは交通局としては音頭をとるというか、声がけするとか、そういう気持ちは全然ありませんか。 256: ◯交通事業管理者  交通局としてということになりますと、なかなかそういう判断はしにくいところでございますが、バス協会の1人の理事としていろいろな意見交換にはかかわれるのかなという感触は持ってございます。 257: ◯木村勝好委員  都市整備局から交通局にお願いをしたなんていうことはありますか。 258: ◯総合交通政策部長  御指摘の4カ所の待合施設を併設されている発着場におけます総合的な案内の表示につきまして、私ども現在宮城県バス協会との協議を始めたところでございます。今後も交通局も含めましてバス協会関連の事業者と連携しながら対応を検討してまいりたいと考えております。 259: ◯木村勝好委員  何でこんなことを言うかというと、それもできないとすると仙台市の都市間高速バスに対する政策はないということになってしまうんです。ターミナルをつくることはできない、それはわかっている。では、せめて利便性の向上のためにこういうところから離発着していますよということをバス協会と協力するなりなんなりして、それを取りまとめて案内ぐらいしましょうよねと。それすらないと、どこにも書いていない。今ここで答弁はしたけれども、実際は何もしていない。  でも、これだけ需要があって、これだけ市民が利用しているわけですよね。この先もそういう利用価値が向上することはあっても低下することはないと私は思っている。にもかかわらず実態もよくわからない、政策もない、何もないではまずいんじゃないのということを言いたいんですけれども、最後ですから局長どうですか。 260: ◯都市整備局長  課長、部長からお答えしましたとおり、今現時点におきまして明確な位置づけ等々につきましては都市間高速バスについてはないという状況ではございます。ただ、では何もしないのかということ、それはまさに都市として仙台としてサービスが劣るということになるわけでございまして、実は先日私も改めて仙台駅の東、西というところの特に都市間高速バスの発着場を含めて、改めてそちらに着目して回ってみたところでございます。おっしゃるとおり4カ所の待合所といいましょうか、バスターミナルといいましょうか、そこにも自社の案内しかないということがございまして、また、東口、西口に通常の路線バスも含めてバスの発着場の案内はあるんですが、私からこんなことを言っていいのかどうかあれですけれども、私からいたしましてもなかなかわかりづらいというところはございまして、そこはまさに仙台のインバウンドを促進するという意味からも、またアウトバウンドをしやすくするという意味からも仙台というのはサービス水準が高いんだという意味合いを駅でお示しするということも含めて、私も都市整備局として積極的にバス協会等々に働きかけて、何とかわかりやすい案内の実現に向けて努めていきたいと思ってございます。 261: ◯会長  以上で本分科会審査案件中、都市整備局及び建設局所管分に対する質疑は全体会質疑を除き終了いたしました。  お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余はあす行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 262: ◯会長  御異議なしと認めます。  なお、あすは午後1時より特別委員会室で開会いたします。  本日はこれをもって散会いたします。...