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  1. 仙台市議会 2012-05-21
    健康福祉委員会 本文 2012-05-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから健康福祉委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりでございます。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの御報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。              《閉会中継続審査について》 2: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は「子供行政について」でございます。子供相談支援センター業務について子供未来局より御説明願います。 3: ◯子供未来局長  子供未来局より継続審査事項に係る本日の御説明といたしまして、子供相談支援センターにつきまして御説明申し上げます。  子供相談支援センターは、0歳から20歳までの発達段階に応じた課題の解決を図るため、児童青少年本人及び保護者等対象に、児童青少年健全育成子育て支援に資することを目的として設置しているものでございます。  子育ての不安や悩みなどの解消のための相談支援児童青少年健全育成のための相談活動居場所づくり活動、さらには義務教育以後の就労支援活動など、さまざまな支援業務を行っているところでございます。  詳細につきましては、お手元資料1に基づきまして子供相談支援センター所長より御説明申し上げます。 4: ◯子供相談支援センター所長  それでは、お手元資料1によりまして、子供相談支援センター業務について、御説明申し上げます。  1ページをお開きください。まず、設置目的組織職員体制について、御説明いたします。  当センターは、昭和38年に開設されました青少年非行防止活動の拠点となる青少年指導室として開設されたのが始まりでございます。昭和59年には青少年指導センター組織改正をいたしまして、平成18年より子育てに関する相談機能を加えまして、子供相談支援センターとして新たに出発したものでございます。  当センターは、相談支援係青少年指導係の2係体制となっております。相談支援係子育て青少年に関する相談、そして、ふれあい広場、それに加えまして青少年健全育成団体支援活動を担当し、青少年指導係街頭指導就労支援を担当しております。  次に、それぞれの業務説明を申し上げます。  1ページの下に(1)相談活動とありますが、相談活動は大きく電話相談面接相談に分かれております。その電話相談も2種類ございまして、主に青少年対象としたヤングテレホンと、子育ての不安や悩み解消のための子育て何でも相談がございます。  まず、ヤングテレホンですが、ヤングテレホン相談は月曜日から金曜日の午前8時半から午後5時までを当センター職員が受けております。それ以外の時間帯は仙台いのち電話への転送を行い、24時間365日の相談体制をとっております。  次に、子育て何でも相談ですが、月曜日から金曜日までの午前8時半から午後5時までの相談となっております。子供に関する相談では、気になる行動・くせ、食事・栄養にかかわる相談が多く、また、相談者自身に関することでは、子供がいうことを聞かなくていらいらするなどのメンタルにかかわる相談子育て不安に関する内容が高くなっております。
     2ページの下の方をごらんください。  面接相談には、青少年にかかわるさまざまな相談をお受けする青少年相談子育てに関する悩みや不安にお答えする子育て相談があります。面接相談へは、直接申し込まれる場合と電話相談から面接相談へつながる場合とがあります。なお、電話相談面接相談件数平成23年度の減少につきましては、例年、新入学、進学などに伴い、年度初めに増加する相談件数が、東日本大震災により大幅に減少したことが大きな理由であるととらえております。  続きまして、3ページの(2)ふれあい広場活動について御説明いたします。  現在、ふれあい広場には中学生から二十歳までの青少年が通所しております。学校に行けない児童生徒や、あるいは学校に行っても安らげない児童生徒、日中、居場所のない青少年が日常的に通所することによって心身のエネルギーを回復し、社会に適応していく場所として活動を行っております。月曜日から金曜日までの平日、夏期休業等長期の休みの日も開設し、活動時間は午前9時半から午後4時までとなっております。  また、日常活動に加えて、下の段に示してありますように、自然体験創作活動などを取り入れ、集団で協力して活動する楽しさや達成感などを体得できるように、めり張りのついた行事を行っております。  さらに、当センターで行っている就労支援連携し、自立支援へもつながるよう努めているところです。  次に、(3)の就労支援について御説明申し上げます。  就労支援活動は、中学校卒業後、進学も就職もしていない青少年や高校を中退して無職のままでいる青少年、または、なかなか仕事が長続きせずに不安定な生活を送っている青少年に対し、それぞれの事情を酌み取りながら就労支援することを目的としております。最終的には、就労し安定した生活を送ることができるようになることが目標ですが、当センターでは、支援を通して青少年自身がみずからの課題に気づき、その課題に挑戦し、成長していく過程を大切にしながら支援を行っております。相談者が自信を失うことのないように共感的にかかわりながら、丁寧な相談対応を行っているところです。  4ページの(4)をごらんください。街頭指導活動につきまして、御説明申し上げます。  街頭指導活動は、専任相談員青少年指導員市内繁華街中学校区ごと地域を巡回し、青少年への声かけ活動を通して、非行未然防止早期発見早期指導を行っているものでございます。街頭指導には中央街頭指導中学校街頭指導特別街頭指導三つがございます。  まず、中央街頭指導ですが、仙台駅や一番町などの繁華街並びに泉中央長町周辺対象とした六つのコースで、平日はほぼ毎日実施しております。中学校街頭指導につきましては、それぞれの中学校計画にのっとり、月に1回程度巡回指導を行っております。三つ目特別街頭指導は、中学校総合体育大会どんと祭などの大きな行事の際に、定例の中央街頭指導とは別に計画をいたしまして行っているものでございます。  続きまして、5ページの(5)青少年健全育成団体等支援活動について、御説明申し上げます。  青少年健全育成目的とし、子供同士の触れ合いの場を設けたり、非行防止活動などの啓発活動地域の安全・安心に関する点検や見回り活動など、さまざまな活動を自主的に行っている団体に対して支援を行っております。  最後に、(6)の広報啓発活動について、御説明いたします。  当センターでは、より多くの方々子育て青少年健全育成について御理解をいただくために、市民方々対象青少年健全育成子育てに資する講演会研修会を開催しております。また、小中学校PTA等の要請に応じ、「すこやかな子どもの成長家庭地域役割」をテーマに市政出前講座を実施したり、青少年健全育成講話を行ったりしております。そのほかに機関紙銀杏坂タイム」を発行したり、ヤングテレホン子育て何でも相談PRカードを配布したりして、広報啓発に努めているところです。  今後の取り組みについて申し上げます。  ここ数年、青少年非行減少傾向にあるものの、非行の実態が見えにくい状態になり、さらに、今回の震災によって、家庭環境生活環境が大きく変化してしまいました。そのような中、不安や悩みを抱える青少年に対して、今後とも声かけ活動を通して大人たちがしっかりと青少年成長を見守っていることを示したり、青少年に寄り添いながら悩みを受けとめたりして、青少年自身が望ましい成長に向けて歩みを進めることができるよう、街頭指導就労支援活動をしっかりと展開してまいりたいと考えております。  また、子育て青少年の不安など、さまざまな相談に適切に対応できるよう、担当者研修にさらに力を入れていくとともに、関係機関連携を強化し、相談対応の質の向上に努めてまいりたいと考えております。  今後とも、市民方々が安心して子育てをしたり、青少年が生き生きと活動したりするお手伝いができるよう、さらに努力してまいりたいと考えております。 5: ◯委員長  ただいまの御説明を含めて、本件について質問等ございませんか。 6: ◯ふるくぼ和子委員  このセンター業務ですけれども、対象年齢がゼロ歳から二十歳という大変幅広い子供青少年対象になっていて、地道な活動が継続して行われていくことに意味があるという、そういうセンター役割ではないかということで受けとめているところです。  そこで、まずちょっと資料確認も含めてお伺いしたいと思うんですけれども、各相談あるいは面接件数が、平成23年度については震災が幾らか影響したかという御説明が今、ありましたけれども、平成21年度と平成22年度を境にして、少し数字に変化があるようなんですけれども、これには何か理由があるのか、あれば御説明いただきたいと思います。 7: ◯子供相談支援センター所長  特に、ふれあい広場通所者数についてのことかと思いますけれども、当センター対象年齢がゼロ歳から20歳までとなっており、平成21年度に年齢が二十歳を超えても、これまでのかかわりで通所していた青少年たちに対して、次の目標を持たせながら時間をかけて社会的な自立や次への移行支援を行いつつ、つないでいったものでございます。 8: ◯ふるくぼ和子委員  二十歳になって次のステップへつなげられるようにしたということだと思うんですけれども、具体的にどういう支援が行われて、子供たちがどのようにこのセンターから巣立っていったというか、旅立っていったという状況だったのか、事例などもあれば伺いながら聞きたいと思います。 9: ◯子供相談支援センター所長  これまでのかかわりで通所していた青少年に対しまして、個別の面接を通し、やはり自分の課題を自覚させることで、当センターの行っている就労支援につなげましたり、あるいは、若者サポートステーションにつなげたりしまして、自立支援を行ってまいりました。これらの青少年につきましては、その後も相談を受けながら、心の面での支援を行ってきたところでございます。 10: ◯ふるくぼ和子委員  そういう意味でも、長い年月をかけて一人の子供成長支援していく、もちろん、子育てをしている保護者もということだと思いますけれども、その役割というのは決して簡単なものではない、むしろ重視していくものだというふうにも思いました。  それで、先日、この委員会でも神戸市の震災後の心のケアの取り組みについてということで視察もしてまいりましたし、前回、児童相談所審査のときに私自身もお伺いをしましたが、東日本大震災という、かつて経験したことのない大きな災害に私たち自身見舞われました。子供が受けた影響というのは、物理的な側面だけではなく、内面的にも心にも何らかの変化をもたらしたものだというふうに思っています。  そのあらわれ方がどのようになるのか、今後の取り組みというところでも、そこには言及はされていらっしゃるので、位置づけはしっかりとされているんではないかというふうには思いますけれども、そのあらわれ方、今後、どのようになるのか、大人社会はしっかりと見守りながら、子供たちから発せられるサインをしっかりキャッチをするということを一層しなければならないんだと思っています。  この点で、これまでのところで、何か子供たちの中で感じられる変化、こういうものがなかったのか、今後の対応、少し先ほど説明もありましたけれども、もっと何か具体に考えていらっしゃることがあれば、あわせてお伺いをしたいと思います。 11: ◯子供相談支援センター所長  まず、電話相談面接相談件数が4月から6月にかけて減少いたしましたことのほかに、相談内容として、ヤングテレホンでは精神不安の訴えが増加傾向にあります。また、子育て何でも相談では、余震が来ると子供が夜泣きをする、母親のそばを離れなくなったなど、震災に起因する相談がございます。  また、街頭指導につきましては、青少年の集まっていた場所が被災したため、仙台周辺泉中央など、青少年行動範囲変化があったところでございます。  今後の対応につきましては、震災により引っ越しあるいは転校を余儀なくされたり、あるいはまた、保護者生活環境変化によりストレスを抱える青少年がまだふえるであろうと考えております。今後とも、関係機関と情報を共有しながら適切な相談対応を行うとともに、子供たち相談者の心の受けとめをしっかりとできるようにしてまいりたいと考えております。 12: ◯ふるくぼ和子委員  やはり、少しずつではありますけれども、何らかの子供たちからのサインが出ているんだということで確認をさせていただきます。そして、これが今後どうなるかわからないという点でも、引き続き、よく子供たちサインを見逃さないようにということで取り組みもしていっていただきたいというふうに思います。  そうはいっても、実は、なかなか市民からは見えにくいセンターなのかなというふうにも思います。利用している子供たち青少年の中には、あるいは子育て中の保護者にとっては大事なよりどころにはできる場所だというふうにも思いますが、そういう点で、今後一層、先ほど関係機関連携という話もありましたけれども、児童相談所であるとかアーチル、そして児遊の杜、こうしたところといった関係機関とも連携して子供成長を保障していくという取り組みを一層強めて頑張っていただきたいということ、御期待を申し上げて質問を終わりにします。 13: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 14: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...