皆様のお
手元には、事前に送付いたしておりました本
委員会のこれまでの
活動経過と、
意見概要及び
委員会報告の
方向性についての
資料をお配りしておりますので、ごらんいただきたいと思います。私から、簡単にこれまでの本
委員会の
調査の
経過を説明させていただきます。お
手元の
資料の
活動経過をごらんください。
まず1ページ目でございますが、昨年7月15日の第1回
委員会では今年度の
テーマを
市民とともに取り組む
地球温暖化防止についてとし、この
テーマのもとで
地域・
市民活動における
二酸化炭素排出抑制等の
取り組みについて
調査を行うこととしました。また、
当局から
環境活動団体と本市の
連携についてを中心に
報告をいただきました。
次に、2ページでございますが、9月1日の第2回
委員会では、有識者からの
意見聴取ということで、
環境省環境教育推進室・
民間活動支援室の
中島恵理室長補佐から、国の
地球温暖化対策について及び
地域における具体的な
取り組み事例について
お話をいただきました。
6ページに
記載の10月16日の第3回
委員会では、実際に
地域における
活動に携わっている方からの
意見聴取ということで、特定非
営利活動法人み
やぎ環境カウンセラー協会理事菅谷匡氏と、シンプル&
スローライフの
会代表柳沼眞理氏のお二人の方から、
地域・
市民活動における
二酸化炭素排出抑制等の
取り組みについて、
市民の
意識啓発や
環境学習に関しての
お話をいただきました。
11月5日から6日には他
都市視察として、
鹿児島市を訪問し、
かごしま環境未
来館と
鹿児島市における
地球温暖化対策について
視察いたしました。
10ページに
記載の平成22年1月22日の第4回
委員会では、これまでの
委員会の
活動経過を振り返りながら、1回目の
意見交換を行いました。また、
当局から
家庭ごみ等有料化導入1年の状況及び
紙類リサイクルに関する
アンケート調査結果についての
報告をいただきました。
次に、13ページをごらんください。前回2月12日におきましては、
株式会社ホテル佐勘における
地球温暖化防止に向けた
取り組みについて、
市内視察を行いました。また、その後、第5回
委員会を開催し、佐勘での
視察とこれまでの
開催経過等を踏まえ、
テーマについて2回目の
意見交換を行いました。
以上がこれまでの本
委員会の
活動内容の主な
内容でございます。
次に、お
手元に配付しております
意見概要及び
委員会報告の
方向性をごらんください。こちらは
市民とともに取り組む
地球温暖化防止について、
委員の
皆様からちょうだいした御
意見を、
地域・
市民活動等における
取り組み及びその他
行政が率先して進めていく
取り組み等という
観点からまとめたものでございます。
地域・
市民活動における
二酸化炭素排出抑制等の
取り組みにつきましては、
家庭や
学校などにおける
取り組みが進むための
方策、
市民活動における
取り組みが進むための
方策、
企業等における
取り組みが進むための
方策というように、取り組む
主体ごとに御
意見をまとめております。また、3ページに
記載のその他
行政が率先して進めていく
取り組み等については、
市民に身近な
取り組みについて、中長期的な視点での
取り組みについてという形で御
意見をまとめております。
資料の6ページをごらんください。
委員会報告としての
取りまとめの
方向性として、
一つ目の
家庭や
学校、
市民活動等における
取り組みが進むための
方策については、緑のカーテンを今後より多くの
学校や
地域、
公共施設などで取り組んでいけるようにするための具体的な
方策。
環境教育等を行っている団体の
取り組みに対し、
行政も協働して取り組んでいくための具体的な
方策。また、暮らしの中で
CO2
削減や
エネルギー消費の節減などに取り組むことが、未来を変えることにつながるという
観点から、総合的に学び体験することができるような拠点の充実といった例を挙げさせていただきました。また、
二つ目のその他
行政が率先して進めていく
取り組み等については、
LED導入について、まずは
公共施設への普及をさらに広めていき、その後
地域へ広めていくための
方策を例として挙げさせていただいております。
これらも踏まえ、さらに必要と思われる視点や具体的に
取り組みを進めていくための
方策、あるいは総括的な御
意見等を
委員の
皆様からちょうだいしたいと思います。
それでは、御発言をお願いしたいと思います。
11:
◯相沢和紀委員 鹿児島に行った際に、
鹿児島の
取り組みとして
校庭の
芝生化ということで15校で行われていると
資料にもありましたけれども、また
路面電車についてもその路面の
芝生化を行っているということで、景観上もまた非常にいいというふうに思ってきたわけであります。しかし一方、本市の場合、
校庭の
芝生化というのは
片平小学校1校のみというようなことで終わっておりますけれども、これについては賛否いろいろあるかというふうに思います。もちろん
芝生化をしたのも
環境局ということでなくて、
教育局ということでございますけれども、その
校庭の
芝生化について
環境局として何らかの検証なりそういったものを行ってきているのか、伺いたいと思います。
12:
◯委員長 こちらの
意見で、
皆さんで
意見交換してください。何か
皆さんで御
意見ある方、いらっしゃいますか。
13:
◯佐藤わか子委員 家庭や
学校で
CO2
削減に取り組んでいきましょうというふうに、いろいろ
仙台市も努力している、パンフレットをつくったり、
エコチャレンジをやったりしているんだけれども、今さら箱物というふうには言われるかもしれないけれども、そういうのを促進していくためにも、京都の
京エコロジーセンターとか、今回の
視察で、
鹿児島で見せていただいたような、
仙台オリジナルの
CO2
削減が目で見えるような形のものが、あのような形がいいのかどうかも含めてこれから進めていくということであれば、ああいう
施設的なものも検討していくという時期に来ているのではないかなというふうに思いました。
京エコロジーセンターもなかなかすばらしいところで、結構
子供たちにも人気のスポットになっているということですので、
仙台もやはり考えていく時期に来ているのではないかなと思います。
14:
◯小野寺健委員 今までの議論の中で大体
お話も申し上げているので重複する
部分があるかと思うんですが、やはりこの
活動そのものを身近なところでとらえてもらうというような
仕掛けづくりが必要なのではないかなと、この1年間の
委員会で感じておりました。今回この
環境学習ガイド、非常によくできたものだと思います。先ほども御
意見ございましたが、これをどのように普及させていくか。それから、これだけじゃなくて、例えばメディアとの展開だとか
イベントとの展開であるとか、さまざまなものを通して、この
環境、
地球温暖化、
地域・
市民活動も含めてですけれども、身近なところでさまざまなことをやっているんだよという告知、認知をしていただくような
仕掛けづくりを今後手がけていくことが、一歩一歩であるかもしれませんが、
削減につながっていくことなのではないかなというふうに感じておりました。
15:
◯高見のり子委員 環境の問題はやはり規模とテンポというのも非常に求められている課題であるというふうに思うんですが、多分これまでのいろいろな
お話の中でも出た
意見だったような気がするんですが、やはり
市民の
皆さんと一緒にこの問題を考えていくという
意味では、もっと
市民の
皆さんにアピールする必要があると思います。
環境局がたまたま本庁から離れていて、さまざまないい
資料があちらのビルにあって、非常に訪れにくいというか、入ってすぐという感じではないので、それは例えばこの本庁に入って右の時々展示をされるコーナーがありますね。ああいうところで年に何回かは、例えば
FEEL Sendaiなどに担当していただいて、
環境問題を考えるようなものをやるとか、そういうことも可能ではないかなと。そのときはこちらに移動するとか、何かそういうことも必要ではないかなというふうに思います。
それと、やはりこの
環境学習ガイドなんですけれども、中身は非常にすばらしいというふうに思うんですが、余りにも盛りだくさん過ぎて一般の方がこれを見て開いて、ぱっと見てわかるという中身ではなくて、じっくり読み切らないと、もしくは時間をかけないと読めない。もう少し分野を分けるとか、そういうことも必要なのかなと。ある
意味ではこの1冊にしないで、2冊とか3冊とかに分けて、その
テーマごとに見られるみたいな、そういうものも今後は検討も必要なのではないかなというような気がしますけれども、いずれ
市民の
皆さんがわかりやすい、やはりそういう形で
環境の問題を考え、そしてともに取り組んでいけるという、そういう
観点が必要ではないかなというふうに思いますが、どうでしょうか。
16:
◯委員長 この
環境学習ガイドというのは、
FEEL Sendaiがつくってくださってるんですよね。先ほど
お話ありましたように、先生とか、こういう
環境についてをいろいろやってくださる方
たちに主に見ていただいて、それぞれの
ジャンルでアドバイスをしていただいているんだということでよろしかったんですかね。
17:
◯高見のり子委員 こういうものも必要なんですが、それと同時に
市民の
皆さんにわかりやすいものも、その
ジャンルに分けてとかというものも必要ではないかなと。もっとつくっていただくということも含めて。
18:
◯庄司俊充委員 中国で今、
万博が間もなく始まるんでしょうけれども、
電気自動車が非常に注目を浴びているということで、おくれているのかと思ったら結構
中国ってすごく進んでいる。しかも簡単につくれるような、
日本だと余り複雑にして車が高くなっちゃっているんだけれども。
仙台もトヨタが入ってくるという、生産的には年末だか来春あたりが
本格生産で新しい形の車が出ていくという、
地元生産というか、そんな流れになっているようですので、これは
行政がどこまでかかわれるかわかりませんけれども、あくまでも
産学官の
連携のコーディネートというか、そんな形を積極的に推進しながら。やはり
電気自動車はこれから必ずや早いか遅いかで競争になってくると思うんですよ。
日本が一番進んでいるとは言われていますけれども、余りにも
日本の車って高過ぎて。何か
中国の
電気自動車は物すごく簡単で、
コードまでついて
家庭用電源に差すような車になっているんですよね。普通だと電源からガチャッと車に差すんですけれども、車から
コードを取り出して普通の電源に差すみたいな、そしてしかも簡単に300キロぐらい、いわゆる電池を多く積んでいるわけですけれども、車体も重くなっているんですが、それでも300キロぐらい走る車が出ているという状況がある。そんな中で、やはりせっかくこちらにシフトしてくる車の会社があるので、
仙台市も大衡村とか大和町とかあちらの方よりも
支援体制を少しとってもいいのではないかなと私は思っているのです。特に大学もあるので、その辺の
連携をとりながら、もう少し進む
社会にバックアップ。
仙台は、あるいは宮城は
電気自動車に先進になってきたぞと言われるような、何かそんな
取り組みなども考えていくべきかなというふうに強く思いました。
また、先ほど
佐藤わか子委員から出ました
環境未
来館みたいなもの、あんなに立派なのはつくれないと思いますし、わかるんですけれども、私も
予算等審査特別委員会で発言しましたけれども、どこかのあいている
施設もあるかと思うんですよ。そういうものを利用しながら、もっと
子供たちあるいは
一般市民に向けた
環境への
取り組み、あるいは
仙台市のこれからの未来に向けた
環境問題を
テーマとしたような
施設づくりというのも当然やっていくべきだろうなと思っておりますので、
環境局もこれから積極的にそういう模索をして、何か一時タイヤ問題では大分、
仙台は注目を集めたんですけれども、最近は杜の都とはいいながら、なかなかそういう
部分の
環境にちょっとおくれているような気がいたしますので、積極的な行動を期待したいというふうに思っております。
19:
◯加藤和彦委員 私も重複はすると思うんですけれども、やはり
環境に優しい
仙台というものを訴えるためにも、そういう
施設は必要なのかなと思っております。目に見えるものをしっかりそこで学ぶ、そして
皆さんの
意識を変えていく、そういう
環境に対しての
意識を高めるためにも、そういう
施設というものは今後
仙台にとっても大切なものではないかなと考えておりますので、これから検討してもらえればと思っております。
20:
◯田村稔委員 地球温暖化防止等調査特別委員会という最初のスタートは、本当に物すごく遠大なスケールの大きいことだなと思ったけれども、
委員長、副
委員長の御配慮で、
地域・
市民活動における
二酸化炭素排出抑制等の
取り組みと絞ってくれたので、非常によかったなというふうに思いました。それで1年間いろいろ
委員会活動を通して感じたのは、ここまで今の便利さを享受するというか、
金銭至上主義みたいなこういう形が今の結果を招いているわけですよね。それをいかに
CO2
排出を抑えるかとか、
家庭や
地域でやることというふうに考えてくると、これだけ今の便利さを享受している
現代人にはなかなか難しい。やはりこれから
日本を支えていく
子供たち、これは小中高含めて
子供たちに、私は
環境って
一般常識だと思うんですね。
一般常識みたいなものをもう一度しっかりと教えていくということが大事だと思うのね。大人に今から言っても、努力している人としてない人の差が大き過ぎるし、ちょっと手おくれの
部分があるなと思って。
子供たちの
教育というのがすごく大事だなと思います。本当にもっとシンプルな生活ができればやれるんだろうし。それはもちろん
子供を
教育するのは
学校だけじゃなくて
家庭だから、
家庭も努力しなければいけないんだけれども、そういう
意味でのサポートというのを
行政はしていくのかなというふうに思っています。もちろん
環境局は
環境局でごみの
排出、これは
有料化にして
大分実績を上げているわけで、そういう御
当局の御努力もあるけれども、やはり全庁的に
教育委員会から含めて、そういう
教育が一番大事なのかなというのをつくづく感じました。
21:
◯鈴木繁雄委員 今、
田村委員が言ったけれども、全く私も同感なんですけれども、これは例えば私みたいな者は
環境に対することをわかっているんだけれども、わかっていることとやることとなかなか反対のことをやってるんだよね。しかし、それはやはり小さいとき余り苦労したから、そういうふうになっちゃったのね。
学校にはずっと歩いて通ったでしょう。約40分歩いて通ったんだからね。だから、早く
自転車に乗りたいとか、
自転車に乗れば今度早く車に乗りたいとか。車なんかなかったんだから。車なんか
子供のころ映画でしか見なかったからね。乗用車に乗るなんていうのは、私
たちは考えられなかったんですよ。
加山雄三の若
大将シリーズなんて見て、すごいなあと、あれが今現実なんですよ。今の
子供たちは、若大将と同じような生活してるんですよね。だから、どうしても、やはり一番大事なのは、これからの
環境をどうするかという
意識というのは、やはり
子供のときに、
子供は便利な
社会で生きてしまっているから逆に
必要性とかいうのは、我々年をとった者はわかっているんだけれども、
子供たちはその
環境を守らなくちゃいけないという
必要性から教えないとわからないんですよね。私
たちは
環境のいい
時代も悪い
時代も知っているし、66年生きてきている中で大体ずっと変革の
時代だったから。ここ二、三十年が便利な
社会になってしまった。その前はどんどん
上り坂の
時代ですよ。だから、
子供のときにどういうふうに
教育するかということ。
それで、私は
環境未
来館、ああいう立派なものを
仙台ではつくれないでしょうけれどもと言うんだけれども、今例えば
小学校なんか
教室がみんな余っているんですよ。
学校みんな余っているんだから。
学校の
余裕教室、
空き教室、あれをどういうふうに活用するかと。ところが、あの
教室というのは
学校の
管理者である校長が全部ネットワークを張って、もうがんじがらめに絶対ほかには使わせないぞといって、それこそ1年に一遍ぐらいしか使わないような
教室を、看板だけ多目的何とか
教室なんてしちゃって。この間も
一般質問で、時間なくなって半分しか言えなかったんだけれども、あのとき準備で
教育委員会に
余裕教室、
空き教室のあれを出してくれと言ったんだよ。ところが、今ゼロなんだ。
余裕教室すらゼロなんだ。こんな話あるかっていうんだよ。
子供の数なんて3分の1に減ってるんだよ。ですから、この
余裕教室を吐き出させて、それをほかに利用しようとしても、これは至難のわざなんだ。これを何とかこの任期中に少し議会で取り上げてがっちりやろうと思っているんだけれども、その
委員会でないことはよくわかっているんだけれども。
学校で
余裕教室というより、
学校で各
教室に
環境に特化した
特別教室をつくるということをみんなやればいいんだよ。そして、
小学校教室に必ず1
教室ずつは
環境に特化した
特別教室をちゃんと置いて、そしてそこでは
環境のいろいろなストックを置く。だから、この間のみんなすばらしかったねと言ったあの
鹿児島のああいうものの
ポイント、
ポイントを各
教室に、そして
子供たちに日常からきっちり教えていくと。特別取ってつけて教えるというのでなくて、
日常教育の中で当たり前のように、それを各
教室につくっていくというようなことをやった方がいいと思う。これを何とか
環境局長、ひとつお考えいただきながら。こういうことをやっぱり
子供のとき教えなければだめだ。今のことは私
たち議会でも取り上げていかなければいけない。頑張っていかなければいけない。
それから、もう一つは、
電気自動車の話が出たね。
電気自動車というのはうんと簡単なんだ。
自動車というのは動かすことは簡単なんだ。ところが、とめるのが難しい。優秀な
自動車というのは、ぴたっとすぐとまるんだ。走るのは簡単なんだ。とまるのが難しいんだ。人生もそうなんだ。企業も何でも同じだ。起こすのは簡単なんだけれども、やめるのが難しい。それをとめるために、いろいろな研究が必要なんだな。それで高くなっちゃうんだよ。だから、
中国の
電気自動車は安く出るけれども、あれはとまらないんだ。それでドンとぶつかったりとか、いろいろな
事故対策が。
それは余計なことなんだけれども、ところで
東北電力はどうなったの。ちょっと
当局に聞きたいんだけれども、
東北電力の
電気自動車対策、これは前の
委員会で私
たち、三菱の
電気自動車を見に行ったでしょう。そして、
電気自動車に対する
充電スタンド。
東北電力の
電気自動車に対する対策と、どういうふうに思っておられるのか。また、いずれ
電気自動車というのはどんどん普及、またつくられていくという、結果いいか悪いか私わかりませんよ。しかし、少なくともここ10年は
電気自動車というのはどんどんいろいろなところでやっていく。それに対して
スタンドとか、
電力会社の協力と、
電力会社の
社会的使命を果たしてもらわないといけないと思うんだ。これに対して
仙台市
当局はどういうふうに
対応されているのか。また、
電力は現状どうなのか。私は
電力と全くつながりがないからわからないんですよ。御
当局、これ今2点申し上げたけれども、
当局の
対応。
あと現状はどうなっているのか。御存じであれば教えていただきたい。
22:
◯環境局長 対応についてはこれからのところがございますけれども、
東北電力等々のこれまでの
対応を含めまして、次長兼
環境部長から
報告をさせていただきます。
23:
◯次長兼
環境部長 確かに
三菱自動車岡崎工場、
皆様と一緒に
視察させていただいたときには、
東北電力と四国
電力が余り前向きでなくて、それでなかなかうまくいかなかったという
お話をお聞きしました。その後、当然この
委員会でもそのような御指摘も出ましたので、ことしの1月、正月早々に
東北電力の
環境部の方に参りまして、部長が新しくかわられておられなかったのですが、副部長とその下の課長とお会いしました。その後、社長もかわられましたが、基本的には
電気自動車についてはやはり協力をしていかなければいけないというふうには会社全体としては考えておりますと。ただ、原子力発電と火力発電のさまざまなこれからの運営計画、そういったものをどうするかと。ちょうど今火力発電所をリプレースしたりしているところがありまして、天然ガスでやる発電所に微粉炭から変えていただいたんですけれども、そういったこともあって、それから原子力発電の信頼性をきちんと確保していかないと、
電気自動車が普及したときに、しょっちゅう故障を起こしていたのではきちんと供給できなくなると。その辺のところをきちんと押さえた上で取り組んでいきたいという
お話がまずございました。会社としてはそういう方向でいきたいと。
環境部の方としても、社内ではやはりいろいろ強力に進めるべきだ、いや慎重にやるべきだということで議論をしている最中であると。しかしながら趨勢としては
CO2
削減のためにということで、そういうことはわかりますので、とりあえず
東北電力としては1月にプラグインハイブリッド車、
電気自動車として大体60キロぐらい走れて、それがなくなったら今度ハイブリッド車としてエンジンとモーターで走れるという、それを10台購入いたしまして、まず最初から
電気自動車だけですと、いろいろトラブルが起こったときに問題
対応も難しくなるということもあって、現実路線でプラグインハイブリッド車を東北で初めて10台入れましたということで。充電設備等についてはやはり会社の方として、これから
行政も含めて少し議論をしながら、今局長がお答え申し上げたとおり、これからちょっと議論してやっていきましょうというふうな意向確認だけはしてまいりました。今、現状ではそのような状況でございます。
24:
◯相沢和紀委員 私、1年目でこの
委員会に入りましたけれども、最初に思っていた中身と多少違ったというふうに今感じております。一番は
CO2
削減、理念としては非常に大きくてすばらしいし、そうしなければならないということではわかるんですね。ただ、現実面としてこの冬から春にかけて非常に寒い日が続いて、私の家の灯油消費量は昨年よりも多分1.3倍ぐらいになっているのではないかなというふうに感じました。すると、やはり人間が生活する上で寒ければ火をたく、暖をとるというのは当たり前の行動であるけれども、しかしその時点で
CO2
削減、エネルギーの
削減ということに体が、または頭がいったかというと、残念ながらそうではなかった。それは結果的に、家族5人ですけれども、私だけじゃなくてほかの家族も皆ほぼ同じですよね。それは東京でこの前雪が降ったら、灯油を運ぶタンクローリー、販売車が大変忙しくてというふうなこともありました。そういった
意味では、これはいたし方ない
部分があるのだろうと思うのです。ただ、やはりどこかで
CO2
削減、エネルギーの
削減をどう導き出すのかといったときに、理念だけではなくて経済という
観点でものを見るということが必要ではないのか。エネルギーを消費するということは経済
活動であって、物を消費し、そして金も消費する。そういう
意味では経済負担を伴うんだというふうなことですね。NPOの菅谷さんの
お話にも、1グラム石油を燃やすと、何グラムの
CO2だというふうな
お話がありましたけれども、もう少し突き詰めていけば、やはり一家の支出、経済の負担、そういったものを経済、金を通して見るというところがあってもいいのではないか。節約したことが金の支出
削減につながって、自分の
家庭の中で
教育費に回せるとか、または別の
部分に回せるとかというふうになると、単に理念としての
CO2
削減じゃなくて、生活の中の
CO2
削減といったものにつながっていくのではないかなというふうに、私自身の反省も含めて、今、
皆さんの議論を聞いて感じたところです。そういった
意味では、できてきたばかりですけれども、経済的な
部分で例えばこの太陽光発電をしたときに、今は何キロワット発電で何円ということぐらいまでは表示されているところが多いかもしれません。もう少しそれらをお金もしくは生活にはね返るような表示とか、そういった説明方法、そういったものも少し工夫してみるべきではないかなというふうに、今の
皆さんの
お話を聞いて感じたところでございます。
25:
◯佐藤わか子委員 今の相沢
委員の
お話に関係するんですけれども、きのうちょっとした
イベントがありまして、そこで聞いた話なんですが、エコに取り組んでいる方の話ですが、やはり冷蔵庫とかエアコンとかパソコンなんかの場合は、待機
電力というのが物すごいらしくて、それを少しプラグタップというところにするだけでも7%ぐらい
削減できるとか、自分
たちがやっていることが
CO2
削減、
地球温暖化という大きな目標も大事ですが、家計に助かる、自分
たちのメリットになるというようなPRの仕方とか、そういうふうにもっていくことも大事なのではないか。
CO2
削減というのもすごくいいんだけれども、やはり人というのは何となく自分に利益がないとなかなか動かない
部分があるじゃないですか。だから、そういうような
意識改革というか、
意識づけも大事なのではないかなというふうに今思いました。
それから、
子供たちに教えるということに関しては、スウェーデンとかフィンランドなどに
視察に行った話で、
子供に「どうしてこういうことに取り組んでいるんですか」と聞いたら、「自分
たちの
子供のために」と
子供が言うと。自分
たちの
子供や孫のために取り組んでいるんだと、
子供が言っているということに何か驚いたという話を聞いてきたので、本当にそういうふうに
子供たちが素直に言えるぐらいまでの
教育が徹底されているんだなというふうに思いましたので、やはり
環境教育の徹底って大事ではないかなと思いました。
あと車に関しては、今ドイツでカーシェアリングというのが物すごく進んでおりまして、車は持たないで、使うときに借りるというふうなものがあります。
日本でもどんどんそれが導入されてきています。だから、この辺もカーシェアリングというのも
仙台での何かの
取り組みに入れていくというのも、
電気自動車もいいんですけれども、カーシェアリングもいいのではないかなというふうに思いました。以上です。
26: ◯小野寺利裕
委員 仙台市で
環境に配慮する行動ということで、率先垂範という
部分で今、新・
仙台市
環境行動計画というのがあると思うんですけれども、これは職員がそれぞれ電気をできるだけ使っていないところでは消して歩くとか、またエコドライブの推進とか、また節水とか、紙を減量していくとか、いろいろ
取り組みがあると思うんですけれども、これを
市民の
皆さんに対してこれだけ
削減できましたよとか、そういうアピールというか、PRすることがやはり大事ではないかなと思っていまして、やはり
市民の
皆さんに呼びかけるのであれば、率先垂範で市としてもこれだけやっていますよということを、きちんともっとアピールする必要があるかなと思うんですね。それで数字的にどれぐらい効果があったとか、どれだけ減っているとかというもの、どういう表示にしろとか言いませんけれども工夫していただいて、
市民の
皆さんにこれだけ
仙台市では取り組んでこれだけ減ってきているんだというものをわかりやすく表示することも大事かなと思っています。その上で
皆さんに
環境に配慮した行動を呼びかけていくということも大事になってくるのかなというふうに思うんですね。そういう
意味では、そういうものをもっとアピールした方が私はいいかなと思います。
27:
◯鈴木繁雄委員 容器包装リサイクル法が出たときは、非常に過剰包装をやめましょうとか、盛り上がったんだけれども、最近どうなってるんだ。私、どうも包装関係はもとに戻っちゃったというか、なかなかうまくいかないなと思っている。百貨店の包装紙が一番取り上げやすくて取り上げられちゃうんだけれども、スーパーとか何かは簡易包装で随分進んでいるとは思うけれども、どうもやはり過剰包装、随分過剰包装は減らないよ。私はそう感じているんだ。
とにかく過剰包装は、
CO2
削減というけど、あの過剰包装はもう少し、これもみんなで運動しないとだめなんだよね。やっぱり過剰包装、企業にランクづけをするぐらいのことをやっていかないと、この過剰包装というのはどうしても
日本人の長年の歴史の文化性というのもあるからね。一概にヨーロッパの、
佐藤わか子委員が言うフィンランドだの、余り私も行かれなくて困ってるんだけれども、やっぱり文化的な背景もあるからね。だから、そういうものを打ち壊して、実利的にいかなくちゃいけないというものは、やはり消費者である我々から立ち上がっていかないといけない
部分というか、そういう使命もあると思うんだよね。この点も少し過剰包装、いわゆる容器包装リサイクル法ができたときから比べると、最近どうなっているのか、これもやはり我々もう一回注目しなくちゃいけないんじゃないかなというふうに思いますけれども。
当局でつかんでいるデータか何か、最近どうですか。そういうのは余り、ちょっと下火になりましたかな。関心を持っておられる方とか。感想でいいんですよ。
28: ◯リサイクル推進課長 御承知のとおり、平成12年度から容器包装リサイクル法が完全施行されまして、プラスチック製容器包装も含めた容器包装材のリサイクルというのが施行されています。
委員御指摘のとおり、過剰包装というのは法の趣旨からもできるだけ少なくする。そのために製造メーカーとか、製品のメーカーにリサイクルの費用を負担させて、そういうふうに誘導するという趣旨でございます。その後、10年近くたっておりますけれども、詰めかえ容器ですとか、そういったものはかなり普及していると思います。あとレジ袋というのもまた一方で過剰なものではないかということがありますけれども、それも市内では懇談会というのを設けながら、全市で今13事業者70店舗で有料配布というものを実施して、
有料化前までは3割程度のマイバッグ持参率が9割近くまで上がっているという効果もあります。そのほかにも独自の
ポイント制ですとか、そういったもので取り組んでいる事業者もいるわけでございまして、あと製造メーカーの方では容器自体を薄肉化するということで、ペットボトルなんか随分薄くなっているものが今出ています。そういった
取り組みも一方では進んでいるという状況でございます。
29:
◯鈴木繁雄委員 確かにすごくメーカーというか、飲料関係とか、そういうメーカーの方での徹底はかなりされたというのは実感としてわかるんだよ。ただ、問題を今感じているのは、流通の段階だな。流通の段階での過剰包装というか、あと要するにプラスチック類とかそういうものに対しては非常に神経質になって、正直私もペットボトルはふたを必ず分けてやるんだけれども、紙の方は段ボールを初め、ああいうものがたくさん出てくるんだな。あれはどういうふうになっているか。
30: ◯花木則彰
委員 紙が進んでいないのは、やはりこの容器包装リサイクル法の穴なんですよ。何で製造メーカーに負担をさせるかというと、
行政が集めてそれを分別をして、再利用に回して、その再利用の費用について製造メーカーに負担させるんです。ですから、プラスチックも容器リサイクルのマークもついているし、プラスチックのマークもついている。紙の方も実は容器リサイクルのマークはついているんですけれども、紙を分別して、その容器だけ集めて、ほかの紙ごみともまた区別して、個別に処理するという体制がないから、結局製造メーカーには請求が行かないんです。行かないから、全然痛みを感じていないので、紙の包装についてはほとんど減っていない。プラスチックは一応同じプラスチックでも、容器のものとそれを分けて分別するという分け方を
行政が今やって、それの処理にかかる費用については請求が行くから、ある程度効いていると。だから、やはりこれは法律の
つくり方自体に穴があったということだと思うので、これなんかも大事だと思うけど、でもだからといってわざわざ紙ごみで、容器の紙ごみだけ分けてそれを別に処理するというのはどう考えても無理だから、もっと製造した段階で、容器に使っている紙の量に応じてやはりちゃんと製造メーカーに負担させるという、一番最初につくった段階で費用負担させるという方法にここの
部分を変えていかないと、商品自体は過剰包装になってくると思いますね。
31:
◯鈴木繁雄委員 それで、私、10何年前にドイツに勉強に行ったんだ。ドイツではデュアルシステムとか何かというので、メーカーに全部負担させていて、なかなかいいなと思ってきたんだけれども、紙の何からとにかくみんなメーカーの処理の負担も全部出る。私は、さっき言ったように全く一般的にどうやって分別していいかもわからないんです。紙というと、私
たちはこういうのが紙だと思うんだ。こういうのはちゃんとあれするんだけれども、段ボールだかボール紙だかわけわからないの、あれが紙なのか何なのか、それがちょっと感覚的にわからないんです。紙というのはこういうものが紙だと思う。あれは段ボールになってしまう。段ボールとボール紙とそのまた違い。また、すっかり紙の上にビニールみたいなのをコーティングされているの、あれがビニールなのかプラスチックなのか紙なのかわからない。これも困る。だから、結局は皆ボーンといくんだよね。これがごく並の
市民なんです。
市民的には余りよくない
市民なんだけれども、こういう現実、これを何とか直していかなくてはいけない。
32:
◯委員長 環境の方から出ている
冊子がありますよね。うちも冷蔵庫のところにマグネットでつけているんですけれども、あの中には、どういうのが紙ごみでどういうのが一般ごみに捨てなければならないかとか全部ありますよね。他都市から来た人からはあれは非常によくできていると私は聞きますので、ぜひ後で1冊下さい。ぜひ
子供の
環境教育とあわせてよろしくお願いします。
33: ◯花木則彰
委員 最後ということで、
皆さんから本当にいろいろな御
意見をいただいていて、私自身も今回この
委員会の副
委員長をやるに当たって、前回からこの
委員会に入っていたものですから悩んだり考えたりしていたところなんですけれども、やはり話が大きいんですよね。地球の温暖化防止ですからやらなければいけないことはたくさんあって、とても今やっているのでは追いつかないと。それは、
行政が頑張っただけでもだめだし、
市民も頑張ったにしたって、一番多く
排出しているのはやはり産業界ですから、その産業の
部分をどうするのかというのがないと、
地球温暖化を防止するという目的にはなかなか近づかないという
部分はあるんだけれども、でも、やはり
市民みんなが取り組んでいかないとそういう状況をつくることはできないと思っていて、
市民が今できることをやりながら、なおかつ大きな話にどんどんつながっていくような道筋をつけるということが、今、特に
仙台市において
行政として考えなければいけない
部分なのかなと思っていました。その際、やはり一番は
教育なんだと思うんです。鈴木
委員言われたような各
学校にああいうことを考える
教室があってというのはいい話だなと思いましたけれども、そういう
子供たちを含めた
環境問題に対する正しい理解がやはり基礎にあって
取り組みが行われるんだろうと。
そのときに、要は家計に優しいかどうかというと、優しい話もまだまだ取り組める話はいっぱいあるんだけれども、実際には、コストは逆にかかるけれども
地球温暖化のためにはこうした方がいいというのもあるんですね。例えば
電気自動車だってそうかもしれません。ガソリンを入れて走っていた方が安いと。高い
電気自動車を買って走らせたのでは何年もつかわからないと。結局高くなるかもしれないけれども、それは
意識としてコストは高いけれどもやってみようという
部分につなげないと無理なので、家計に優しいかどうかというのは一つあるけれども、もう少し大きなところでの
意識というか認識というのがどれだけ広げられるかということだと思っているんです。
自動車について、本当にカーシェアリングもいいと思うんだけれども、この前、ドイツの先生が話しているのを聞いてなるほどと思ったんですけれども、例えば公共交通に乗った方が温暖化防止にいいと。でも、公共交通になかなか切りかわらないのは何でかというと、やはりマイカーが便利なんだと。そのマイカーが便利なのを便利じゃなくした方がいいんだというわけです。ではどうするかとその先生は言うかというと、今は車を買うと車庫証明を出しなさいと。車庫証明は自宅から何メートルの範囲内に車庫がないとだめですというんだけれども、逆にすればいいんだと。車を買って、車庫というか駐車スペースは自宅から5分歩いた離れたところにしか置いちゃいけないと。身体障害のある方とか高齢者とかは自宅の前に車を置いてもいいけれども、それ以外の人は5分離れたところにしか車をとめられないというふうにすると、5分歩けばバス停があるんだからバスに乗っていくでしょうと。どうしても車が必要なときには、そこから車を持ってきて自宅で荷物を積んで出かけるという、そのぐらいの不便はやってもいいんじゃないかと。そうすると大分公共交通を使うんじゃないかという話をされていましたけれども、発想は、それが
市民的な理解を得られればそういうまちづくりも可能なのかなと、必要なときには使うけれども、そうでなくて、ちょっと足を延ばせば公共交通を使えるときにはそちらを使うという仕組みをつくってしまうというのも一つなんだなと思ったりしていました。
そういった点では、今、
意識をつくるということと、あと実際に取り組めること。それが家計にプラスになるかどうかは別にして、自分が取り組んでいるということが
市民が実感として得られるような
活動というか中身をキャンペーン的に市として力を入れてやるという
意味では、緑のカーテンの
お話なども非常におもしろいなと。これは、マンションに住んでいようと持ち家に住んでいようと、
学校でもできるし
公共施設でもできるので、自分のやれる範囲のところでやってみて、あの人やってる、この人やってると見てもらえるという点でも非常におもしろい
取り組みになるのかなというふうには感じているところです。
34:
◯鈴木繁雄委員 変なことを言いますけれども、
地球温暖化、温暖化と言っているけれども本当に温暖化なんですかということで、ある学者が北極の氷が解けているのはあれはうそなんだとかというようなことを言っている。私は多分温暖化になっているのではないかとは思うんですけれども、ただ、ここ毎日寒いでしょう。桜が咲くのも
仙台は2週間以上おくれたんですよね。だから、本当に温暖化になっているのか。長いスパンから見ると地球は氷河期に入っているというふうなことも言われているし、一体どうなのかなと。本気になって疑問視はしていないんですけれども、1万人のうち1人ぐらいの学者が温暖化はうそだとかと言っている人がいた、聞いたのですけれども、これはどうなんですか。
35:
◯次長兼
環境部長 多分、最近のこの天候不順を見れば、もちろん
委員だけでなくて私も含めそのように思ってしまいたくなるようなことでございます。温暖化ということで言いやすいのでそう言っておりますが、実は気候変動というのが正式な呼び方というか、地球の平均気温が、地球の平均気温ですから全地球の、何千年だか何万年だかはっきり覚えていないんですが、そういうところで実際にはかったのをもとにして大型コンピューターでシミュレーションをするんだそうです。そして、地球の平均気温を計算して出すんだそうです。現在も、それから将来予測もですね。そういうことで、地球の平均気温が1度上がると、2度上がるとという話がされているので、まず局所的に1度上がる、2度上がるという話ではないということなんですが、非常に暑くなるところもあれば非常に寒くなるところもある。例えばインドで凍死者が出るということもあって、
地球温暖化なのに何でインドで凍死者がという話なんですが、局所的に暑くなったり寒くなったり、雪が降らないところに突然雪が降ったり、あるいは緑だった地帯が雨が降らなくて砂漠になったり、逆に鳥取砂丘のように砂漠だったところに草が生えてきて観光的に困るとか、そういうことが世界じゅうで起こってくるというのが、この気候変動、
地球温暖化の結果としての現象ということでございます。
先ほど鈴木
委員言われた、
地球温暖化は違うんじゃないかとおっしゃっている学者さんもおられます。それは、アラスカ大学の赤祖父先生が有名な方ですけれども、東北大学の理学部御出身で地球物理学者でいらっしゃいます。ただ、その先生も、昨年度まで
環境審議会の
委員を引き受けておられましたが、
地球温暖化については、自分としては、地球物理学的ないろいろな地球の動きでもって起きているのであって、
CO2だと決めつけるのは早過ぎるのではないかということをおっしゃっておりますが、ただ、やはりエネルギーとか資源を考えると、省エネ、省資源をしていかなくてはいけないというのはそれに反対するつもりはないと。ただ、学説として自分のおっしゃっていることが30年、40年ぐらいたてば結果が出るんでしょうけれども、必ずしも
CO2だけの責任ではないんだということを主張されているということでございます。
ただ、IPCCといいまして、気候変動に関する政府間パネルという世界じゅうの地球物理学者でありますとか気候関係の学者が、たしか二、三千名、2,500名ぐらい集まっていろいろ検討した結果、最近の第4次評価
報告書では、人為的な
CO2の
排出でもって
地球温暖化が進んでいることは90%以上の確率で間違いないという結論が出ています。
でも、地球物理学者のIPCCの
報告書を書かれたやはり東北大学の花輪教授がいらっしゃるんですが、その先生と議論したときも、人為的なのは確かにそうです。ただし、地球物理学的に見ると、例えばピナツボ火山が爆発したとか、それからアイスランドでこの間爆発したとか、それから海流の状況が変わったとか、あと今回のように、北極振動と言われていまして、北極の方での大気の流れが揺らいで、その影響がアジアとか
日本の方に来ている。そのために今回の天候不順が起こっていると言われているわけですけれども、
CO2、温室効果ガスによる
地球温暖化の影響は間違いないんですが、地球全体で言いますと、さまざまな気候変動の条件としては、人為的なものについては恐らく25%から30%ぐらいだと。つまり、残り6割か7割かわかりませんが、それは地球の大きな動きの中で決定づけられるものだと。しかしながら、25%でも30%でも、今、地球が安定していれば人為的なものがどんどん
地球温暖化を招いているということなので、やはり人間ができる最大のことをしていかなくてはいけないと言われておりました。情報としてはそういうことでございます。
36: ◯花木則彰
委員 鹿児島に行ったときに、これだけ
CO2
削減の努力している横で桜島があんなに噴煙を上げてどかどか
CO2を発生しているのをどう見ればいいんだろうと思って、ちょっと矛盾を感じながら見ていました。
37:
◯鈴木繁雄委員 アイスランドがあんなことで大変だ。アイスランドのあれと、前やったときは天明の大飢饉でしょう。そういうようなことから何から、じゃあやはり一人一人の人間の営みなんて自然界からすれば全く小さいもんだよね。ところが、人が壊している
部分、壊すのは簡単なんだよね。だから、地球のあれを戻すということに対しては何ら全くの無力であるということもあるんだよね。何でも同じだな、壊すのは簡単なんだ。
38:
◯委員長 ありがとうございます。
皆様から最後のまとめということでいろいろな御
意見をちょうだいいたしました。本当に貴重な御
意見や、これからまた考えていかなければいけないこととかありましたけれども、今までの
意見交換の中にもありましたけれども、また先ほど副
委員長からもありましたが、
市民とともに取り組む
地球温暖化防止、大きなタイトルですが、その次の
調査項目については身近な
テーマにさせていただいたということで、非常によかったと私自身は思っております。
委員の
皆様には物足りなかったのかなと思うんですけれども。
でも、この間、
鹿児島に行ったときも先ほどの
校庭の緑化の話がありました。このまとめの中にもあるんですが、
鹿児島市では1校だけが
校庭の緑化をしていると。そのほかの残り14校は、グラウンドの周り、
校庭の周りを緑化しているという話がありまして、先ほどどなたかも
仙台市では1校のみだとありましたけれども、周りだけでも緑化は進められるのではないか。例えば、私も太白の生出
小学校に行ったら、生出
小学校は緑化は進めてないんだけれども緑化なんですよね、草みたいなのがぽこぽこ出てきて。だから、ああいう自然の中もいいのかなと思って見たりもしましたけれども、きれいにグラウンドが、
校庭が整地されているのであれば、一部でもいいからそういうふうにしていったらいいのかなと私自身も日ごろ思っている一人なんです。
そしてまた、
皆さんから今いろいろ
電気自動車のこととか、また、目に見えて
環境に取り組めるような
施設、そういうものも
学校の
空き教室にすべての
学校で
子供たちが学べるようなところができるのもいいことだとか、たくさん御
意見をちょうだいしました。それから、これは、すぐできるものと中長期的に計画を立てなければいけないこととか、それからまた、
市民の
取り組み、
行政の
取り組み、また企業の
取り組みとか、
環境についてはいろいろなことがあると思うんですけれども、
皆さんから今までにいただいた御
意見をまとめさせていただきたいと思っていますので、どうかよろしくお願いします。きょうはありがとうございました。
ただいまいろいろ御
意見を伺いましたけれども、そのほかについて何かございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
39:
◯委員長 以上で
意見交換を終了させていただきます。
次に、
委員会報告についてでありますが、本日
皆様からいただきました
意見等も踏まえまして
委員会の
報告書をまとめさせていただきたいと考えております。その
委員会報告の作成につきましては正副
委員長に御一任いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
40:
◯委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
なお、
報告書がまとまりましたら事前に
皆様にお配りしたいと思いますので、その際、御
意見等がありましたら私の方にお寄せいただきまして、正副
委員長で最終的に調整させいただきながら第2回定例会での
報告にしてまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
そのほかについても御発言はよろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
41:
◯委員長 なければ、以上で
地球温暖化防止等調査特別委員会を閉会することとなりますが、ここで、一つの区切りといたしまして正副
委員長から一言あいさつをさせていただきたいと思います。
〔
委員長あいさつ〕
〔副
委員長あいさつ〕
42:
◯委員長 それでは、これをもちまして
地球温暖化防止等調査特別委員会を閉会いたします。...