アの
指揮支援部隊の
出動区域でありますけれども、仙台市につきましては北海道及び東北の7県でございます。東北7県につきましては、出動しました札幌、東京等、これらの部隊を仙台の
指揮支援部隊が指揮をとるというふうになります。
それから、イの第1次
出動都道府県隊でありますけれども、原則でありますけれども第一次的に
応援出動する
都道府県隊というふうなことになります。大
規模災害が発生したとの情報を得た場合、速やかに
応援出動の準備を行いまして、各
都道府県の定める計画に従って直ちに参集を開始するものというふうになってございます。
ウの
出動準備都道府県隊でありますけれども、情報を得た場合、速やかに
応援出動の準備を行い、待機するものであります。したがいまして、例示でございますけれども、岩手県で大
規模災害が発生した場合というふうなことになりますと、仙台市の
指揮支援部隊、宮城県隊、青森県隊、秋田県隊及び山形県隊の各部隊が一次的に出動するというふうなことになります。また、宮城県隊の待機する
都道府県というふうなものは、茨城それから栃木の各県というふうになります。
(4)の
出動状況でありますけれども、平成8年12月6日、長野県北安曇郡の小谷村蒲原沢で発生しました大規模な
土石流災害がございます。これには
東京消防庁それから名古屋市消防局が出動しております。また、10年9月3日──ことしでございますが、岩手県の
内陸北部地震、これには
東京消防庁それから仙台が出動してございます。
(5)の援助隊の訓練でありますけれども、大規模な
都市型災害が発生した場合を想定いたしまして、
救助工作車III型、
ヘリコプター等の
近代的装備、資機材を駆使いたしまして、倒壊建物や
座屈ビル等からの被災者を救出するといった総合訓練を、全国それから
北海道東北ブロックで実施しております。また、宮城県につきましても、集結、野営、及び大規模な
消火訓練を実施してございます。
5ページでありますけれども、3の
広域航空消防応援についてでございますが、(1)の
ヘリコプターの
保有状況でありますが、
政令指定都市等の
ヘリコプターが26機、道府県の
ヘリコプターは37機というふうになってございます。
(2)の仙台市
消防ヘリの
応援可能地域でありますが、北は北海道から南は東京都までというふうになります。
(3)の仙台市が応援を受ける市及び
都道府県の
ヘリコプターでございますけれども、札幌市、千葉市等の
消防ヘリコプター及び青森県、岩手県等の
防災ヘリコプターの応援を受けるというふうなことになります。
(4)の
消防航空隊の
応援状況でありますが、平成5年から9年までそれぞれ、件数5件、3件、3件、5件、4件、合計20件というふうになっております。
なお、7年の県外、これにつきましては神戸市でございます。9年はいわき市の
林野火災でございます。また、本年の4月21日、岩手県の軽米町でも
林野火災がございまして、これにも
応援出動をしてございます。
6ページの4でありますが、応援に要する費用の負担でありますが、基本的には応援を受けた市町村で負担をすることになってございますが、
相互協力の趣旨及び折衷的な考え方から、
緊急消防援助隊要綱に基づく活動に要する経費の負担につきましては、
全国市町村振興協会から交付されます。
緊急消防援助隊要綱に基づく応援を受けた市町村──いわゆるそこに書いています
受援市町村において負担する具体的な経費といたしましては、
応援活動中に調達した車両及び機械器具の燃料費、旅費、
出動手当、宿泊費及び食料費、
当該応援のために特別に必要となった修理費、賞じゅつ金、
応援活動中に第三者に与えた損害の賠償に要する経費等、その他
応援活動中に調達した
化学消火剤等資機材費。これ以外につきましては、
応援市町村において負担することになります。
なお、
広域航空消防応援実施要綱に基づく活動に要する経費の負担につきましては、記載されているとおりでございます。
以上で、説明を終わらせていただきます。
6:
◯委員長 はい、ありがとうございました。
それでは、ただいまの報告を含めて、本件について何か質問等はありませんか。
7:
◯阿達孝治委員 一つ二つ、お聞きします。
具体的なことでお聞きしますけれども、ここの4ページ、10年9月3日に岩手県に仙台市消防局と東京から出動しておりますけれども、これは
ヘリコプターなのか何だったのかをちょっと教えてください。
それから、これを見ますと、指揮するところが大体決まっておりまして、仙台市消防局が
東北関係だのをきちんと指揮することになっておりますけれども、例えば
東北地方に災害が発生しそうだなというようなときなどは、事前に行って調査とか何かをしておくものなのですか。
それからもう一つちょっとお聞きしておきたいのは、仙台で一番緊急性があるのではないかなと思うのは、飛行場での事故や何かの場合ですね。飛行場の場合は、あそこは仙台市ではないんではないかと思いますから、そういうときの指揮はどこでとることになるのかですね。
もう一つは、ずっと昔神戸のとき、
国際救助犬というのがよそから応援しようとしたんだけれども日本で断ったというようなことなども聞いているんだけれども、どういうことで要りませんということになったのか、知っている範囲でちょっと教えてください。
8:
◯警防部警防課長 第1点の岩手山の地震でありますけれども、
東京消防庁と仙台市消防局というような御説明をいたしました。本来東北7県につきましては、仙台で出れば十分足りるというふうなことになってございますが、この時期ちょうど仙台のヘリは1,800時間の
点検整備中でございました。そういうことがございまして、ヘリにつきましては
東京消防庁から出動していただいたと。それから、隊長、所要の隊員は仙台から出動したというふうなことで、
東京消防庁それから仙台市消防局というふうなことでございます。
それから2点目の、東北の災害が発生しそうな場合の
事前調査というふうなことでございますが、これにつきましては先ほど御説明申し上げましたように、大規模な地震あるいは事故、災害が発生したという場合には、仙台の部隊が
事前調査、いわゆる
先行調査をするというふうになってございます。この
先行調査でおおよそ示されておりますのは、地震の場合ですと震度6弱、この場合にはもう自動的に飛び立っていかなければいけないというふうなことが示されてございます。それから北海道の
南西沖地震、あるいは
三陸はるか沖地震、そういうふうなものも一つの例示というようなことで示されてございます。
それから飛行場での事故というふうな3点目でございますが、これが県外からの応援というふうなことで来た場合には、その指揮権というのは飛行場を所轄しております
市町村長にございます。したがいまして、その指揮は、例えば
仙台空港であれば名取と岩沼両方にございますので、どちらかの市長と。その
市町村長の指揮のもとに仙台の
指揮支援部隊長が
応援部隊を指揮するということになります。
9:
◯救急救助課長 それでは、4点目の
災害救助犬の関係について御説明申し上げます。委員御指摘のなかなか円滑にいかなかったという点なんですが、仄聞するところでは、外国から犬を入れる場合、防疫の関係で時間がかかったと。そういうことで、すぐ現地での活動に着手できなかったということは聞いてございます。ただ、現実にはスイス、
フランス等の諸外国からの
災害救助犬9頭が阪神・
淡路大震災で活動いたしまして、いずれも死亡ではございますが、11人の遺体を発見してございます。
我々といたしましては、その後の検討を踏まえまして、御承知のように先般9月1日に
災害救助犬の活動に関して協定を結びまして、
仙台市内での災害に対応するようにいたしております。
10:
◯阿達孝治委員 今お聞きして、ちょっとと思ったのは、
仙台空港で事故があった場合、どちらかの市長がと、こういうようなお話だったんですが、今ごろどちらかなんていうことを言っていたら、実際になったらごちゃごちゃになってしまうのではないのかなと。やっぱりここで、どちらかなんてことではなくて──ここではあそこに消防署があるんですよね。ですから、やっぱりきちんとしておいてもらわないと後で困るのではないかと実際に思いますよ。もう1回、その辺答弁してください。
11:
◯警防部警防課長 仙台空港につきましては、名取と岩沼の両方の市で持っておるというふうなことでお話し申し上げました。空港が大分広いものですから、その空港の
発災場所、いわゆる事故がどちらかの方で起きたかと、その場所を管轄する市長が仕切ると、そういうふうなことでございます。
12:
◯三浦良委員 局長にちょっとお考えをお聞きしたいんでありますけれども、この
応援体制を聞いていて、なお私はその意を強くしたんでありますが、仙台市で
ヘリコプターをもう1機購入すべきではないのかということを、私は再三、事あるごとに申し上げ、この委員会でもたしか言ったような記憶がありますけれども──言っているわけでありますが、今回、今のこの御説明を聞いて、なおその感を強くいたしております。
大分昔、2年ぐらい前だったでしょうか、仙台港の埠頭で北海道を含めた東北6県の合同演習みたいなものがありまして、私もたまたまそれを見学させていただきました。そのとき各県の
ヘリコプターが参りましたが、仙台市の
ヘリコプターは一番小型で、一番貧弱と言うと語弊がありますけれども、そんな感じがして、そこにいた、どなただったか忘れましたが、お尋ねをしたら、いや私の言うとおりで、実に仙台市のあれとしては今となってはちょっと小さ過ぎるんだと、こういうお話もされたわけであります。各県のものを見ると、非常に大きくて、それなりの性能を持った
ヘリコプターを持っていらっしゃると。しかも2台持っていらっしゃると。県と市は違うとかと言われればそれまでかもしれませんが、そんな感じもしたものですから、なお私は事あるごとにそのことを申し上げておったのであります。
このように
応援要請があった場合に、仙台市の
ヘリコプターが出ていったと。そして、仙台でもし万が一その時期に
ヘリコプターを使わなくてはならないような事故が発生したというようなときは一体どうするのかと。それは、聞くところによりますと県の
ヘリコプターと提携をしながらやっているというお話が出てまいります。全くそのとおりで、県と仙台市で同じ
ヘリコプターをお互いに活用し合っているということも私はよくわかっておりますけれども、果たしてそれだけで十分なのかということ。
というのは、専門家の皆様方の前でこんなことを言うのは私は口幅ったいんでありますけれども、ヘリを直すときの期間、整備する期間が相当かかるはずであります。恐らく二、三カ月かかるということになっております。そうでしょう、局長。そして、その仙台市のヘリを、冬の間なら冬場直すときは県のものは直さないで、そして仙台市のものを直すときは、例えば夏やるとすれば県のものが冬とかというふうに、お互いにそういう連携をとりながら3カ月間ぐらい──定期点検というのかよくわかりませんが、整備にどうしても必要なんだと。
航空法に基づいてということを伺っておりますし、そんな時期にたまたま重なったというようなことになったら一体どうなんだろうかなということを考えますと、どうしてもやはり消防局としては──こんな昨今の厳しい財政事情でありますから、そう簡単に財政当局はわかりましたと言わないだろうとは思いますけれども、これは声を大にしながら強く要請をする必要があるのではないかなと。こんな時期だけに私はそのように──いつどんな災害が発生するかもわからないというような状況下にあるわけであります。しかも、
政令市仙台としては東北6県のフォローもしてあげる立場にあるわけでありますから、そういうことも考えれば、この際もう1機、やはり新しい時代に即応したヘリを購入してもいい時期に来ていると、なお意を強くしたものですから、今発言をしたわけでありますが、局長、その辺いかがでしょうか。お考えをお聞かせいただけませんか。
13:
◯消防局長 ただいま
三浦委員からお話のありました
消防ヘリの2機体制というような考え方でございますが、確かにヘリに関しましてはかなり高額な費用もかかりますし、それを運行するにおいても相当
パイロット関係の養成とか整備士の配置をしなくてはならないというふうな、機体以外のいろんな諸経費もかなりかかるものでございます。
ただ、実際ヘリの
活動関係を見ましても、やはり相当これからはいろんな
救急業務等でいろいろ
活動場面がふえてくるというような認識を持っておりまして、今現在宮城県と仙台市と共用で2機体制をやっておりますけれども、お話がございましたけれども、今現在はまずもってお互いに24時間体制への移行を最優先に考えて、将来的に必ず需要等がふえていく要素も十分ございますので、その時点を見越しながら検討してまいりたいと思っております。当面は24時間
体制移行を最優先に考えてまいりたいと思っております。
14:
◯委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
15:
◯委員長 なければ、これをもって、委員会を閉会いたします。...