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平成25年第2回定例会(第4日目 6月19日)

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  1. 菰野町議会 2013-06-19
    平成25年第2回定例会(第4日目 6月19日)


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    平成25年第2回定例会(第4日目 6月19日)         平成25年菰野町議会第2回定例会(第4号)                平成25年6月19日(水) 午前10時00分開議              ~~~~~~~~~~~~~~~     第1 一般質問 2.会議に付した事件   日程第1 3.出席議員(18名)   1番  伊 藤 雅 慶 君        2番  諸 岡 雅 樹 君   3番  加 藤 大 輝 君        4番  伊 藤   敦 君   5番  藤 田 賢 吾 君        6番  中 山 文 夫 君   7番  八 木 孝 明 君        8番  益 田 和 代 君   9番  服 部 住 雄 君        10番  内 田 親 根 君   11番  加 藤 昌 行 君        12番  千 賀 優 子 君   13番  渡 辺   昇 君        14番  出 口 利 子 君   15番  増 田 秀 樹 君        16番  久留美 正 次 君   17番  矢 田 富 男 君        18番  中 川 哲 雄 君
    4.欠席議員(0名) 5.説明のため出席した者(19名)   町長       石 原 正 敬 君  副町長      諸 岡 高 幸 君   教育長      川 瀬   敏 君  消防長      白 木 康 裕 君   総務課長     位 田 嘉 則 君  企画情報課長   河 内 伸 博 君   財務課長     位 田   進 君  税務課長     寺 本 浩 二 君   住民課長     薮 田 修 三 君  会計管理者    田 中 孝 昭 君   子ども家庭課長  小 林 義 久 君  健康福祉課長   大 橋 裕 之 君   都市整備課長   斉 藤   司 君  観光産業課長   大 橋 克 哉 君   観光商工推進室長 加 藤 信 也 君  環境課長     諸 岡 俊 樹 君   水道課長     高 橋 正 士 君  下水道課長    河 内 耕 二 君   教育課長     舘   弘 己 君 6.出席事務局職員(4名)   議会事務局長   伊 藤   悟 君  書記       毛 利 広 行 君   書記       瀧 見 美 奈 君  書記       黒 田 泰 弘 君               午前10時00分 開議 ○議長(渡辺 昇君) 皆さん、おはようございます。御苦労さまでございます。  ただいまの出席人員は18名で、定足数に達しております。  よって、平成25年菰野町議会第2回定例会は成立いたしましたので、再開をいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(渡辺 昇君) 直ちに、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しましたとおりでございますので、よろしくお願いいたします。  なお、観光商工推進室長、加藤信也君が出席をしておりますので、よろしくお願いいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ◎日程第1 一般質問 ○議長(渡辺 昇君) 日程第1、一般質問を行います。  それでは、17番議員、矢田富男議員、登壇を願います。            〔17番 矢田富男君 登壇〕(拍手) ○17番(矢田富男君) 皆さん、おはようございます。17番議員の矢田富男でございます。月日がたつのは早いなっていう感じはします。私も当選をさせていただいて、今回の質問で3回目ということで、もう半年以上が過ぎたということで、大変早いなと感じながら、3月議会が終わってから同僚議員と一緒に視察も行かせていただいて、そして研修も行かせていただいたその経過を少し触れてみたいと思っています。  事務局、お願いします。  今、こちらに映しているのが、手前が益田和代議員で、国土交通省に要望活動に行ってまいりました。これは、新名神高速自動車道、並びに東海環状ということで、早急な菰野町の工事の実現に向けてということで、国土交通省の道路局長にお会いすることができましたので、このような写真を撮らせていただきました。  続いてお願いします。  それから、研修に行かせていただきました。御紹介もあったようですけども、私は千歳市の防災学習交流施設というのを見せていただくことができました。その中で感じたことも多々ありました。菰野町が今後取り入れていかなきゃならない部分というのが随分あるなというふうに感じました。  次、お願いします。  実は、この折り畳み式の防災ヘルメットというのが現地に置いてありました。これはそこの担当者にも聞かせていただきましたけども、今、ヘルメットというのが大変かさばって、いろんなところに置いておくのには大変不自由をするというようなことで、このヘルメット、折り畳み式になってるということで、小学校、並びに中学校、公共施設に置いておくことで、すぐさまこれをかぶって避難をすることができるというようなことで設置してました。どのようにしてかぶるのかって、ちょっとモデルがいますのでちょっと見ていただきたいと思います。いいモデル、いい顔してると思いますので、こういうふうにして横にかぶるということで、耐用はどうなのかといったら、普通のヘルメットと全く変わらないということでしたので、これが折り畳んでたくさん置いてあれば、小学校で万が一子どもたちがそういう災害が起こったときにこのヘルメットをかぶせてあげるというようなことができるというふうに考えましたので、今後、菰野町が防災対策、避難、その他のことで考える余地があれば、こういう物も備蓄として置いていく必要があるんではないかなとそんなふうに感じましたので、御報告と、また町長、何か感想があれば、御感想もいただきたいというふうに思っています。  それでは、質問通告に従いまして、質問をさせていただきたいと思います。  菰野町の未来をどう考えているのかということで、私は質問通告に入れておりますので、まず1点目から質問させていただきたいと思います。  菰野町の未来をどう考えるのか。活力ある元気なまちづくりの方策について考え方を聞かせてください。  地域社会のグローバル化が進む今日では、人はよりよい行政サービス、利便性を求め、自治体を選択することになります。少子高齢化の進展と人口の減少は、生産人口の減少をもたらし、菰野町の財政状況を将来にわたり長期的に右肩下がりに悪化させることとなります。これは、現状の町民生活の水準を行政の力のみで維持し続けることの困難さを意味しているのではないのでしょうか。  このような状況の中、菰野町が活力ある元気なまちとして存在し続けるための方策の検討も早急に取り組む必要があるのではないかと考えます。これは行政のみの力でなし得るものではないと考えます。  持続可能な地域社会づくりは、ボランティア、NPO、事業者などを含む町民・民間セクターとの密接な協働が不可欠であります。  「持続可能な地域社会づくり」を目指す菰野町長は、町のビジョンをどのように描いているのか全く情報発信をしていないのではないかと私は考えます。具体的なビジョンを示す必要があります。お示しをいただきたいと思います。  私は、みずからの考えだけで将来ビジョンが描けないのであれば、プロジェクト担当を置くとともに、学識経験者、有識者による仮称「菰野町持続可能な地域社会づくり政策研究会」を設置し、政策の全般にわたる議論と検討を始めることを町長はどのように考えますか。お聞かせをいただきたいと思います。  プロジェクトでは、町民が安心して住み続けられ、また多くの人が菰野町に魅力を感じ、移り住んでもらうことのできる町をつくり出すための方策を「仕事づくり」、「安心と誇りの持てる地域づくり」の二つのコンセプトに広範な議論を行い、対策案を検討していただきたいと考えますが、町長の考えを聞かせてください。  「持続可能な地域社会づくり」という表現は、地方自治体や地域コミュニティ、あるいはその地域づくりに関連して「持続可能」という修飾語がついた表現が目立つようになってきました。  それは、「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現在世代のニーズを満たすような開発」を意味していると言われています。我が国ではそうした地球環境問題を背景に、地域で持続可能な発展や持続可能な環境保全が意識されるようになり、他方でこの「持続可能」という修飾語は、「将来世代と現在世代のバランス」という意味で、別の分野でさまざまに多用されるようになってきました。  地域社会において、その政策課題として大きな注目を受けるようになったこの背景に「迫りくる人口減少社会」があるのは明らかであります。夕張市のように財政破綻する地方自治体が出現したことも、こうした不安に拍車をかけたことは言うまでもありません。いわゆる右肩上がりの成長社会と、それによる地域発展を維持してきた我が国において、地域がそこにあるだけで地域として世代を超えて長期的に存在できると安易に考えられる時代は終わったことを意味します。  将来世代に向けた「持続可能」という問題に直面する地域社会の取り組みから、今後の地域づくりの新たな方向性について、町長の考え方を聞かせてください。そこで少し具体的にお話を聞かせていただきたいと思います。  仕事づくりについては、雇用の場としての「仕事」のみならず、地域社会を支える社会参加活動を含む「しごと」にも着目して検討をする必要があります。  高齢者や定年退職などにより、社会の第一線を退いた経験豊かな人材の活用と生産人口減少に伴う労働力確保のために、女性の労働力の活用と地域の元気を維持する上で欠かすことのできない若年労働者の定着が必要になります。このような考えを具体化させる考えはありますか。聞かせてください。  さらに、観光の町として、いかに交流人口をふやすのか努力も必要です。現在の菰野町の道の駅のあり方、今後の考え方はどのようなところでどのようにしていくのか。現在のところでよいのか。このことについても町長の答弁をいただきたいと思います。  平成30年に、新名神高速道路が開通をし、湯の山温泉との仮称夢のかけ橋が平成27年に着手され、477号バイパスも開通となり、菰野町を取り巻く環境は目まぐるしく変化していく中、菰野町がどんなまちづくりをしていくのか、町長の手腕にかかっています。安心と誇りの持てる地域づくりの考え方を聞かせてください。  さらに、持続可能な町として、町長は菰野町の財政をどう捉えているのか、お伺いをいたします。  菰野町の抱えるさまざまな問題解決にどのように解決していくのかということで、町長は「プラス」っていう雑誌で対談をしています。これは5月号で第2回目です。この中で町長はインタビューを受けたときに、町長はスマートな外見からイメージできないが「理論より実践」をモットーに信念を持って政治に取り組むタフガイだと評されております。みずから評価して、今後の菰野町の将来を見据えた上で本当に町長の、今、理論と実践に向けてどのように考えているのか、お伺いをするものであります。  続いて、発達支援が必要な子どもたちに対する施策の充実をということで質問をさせていただきます。  冒頭、一人で悩まないでっていうことを頭の中に考えておいていただきたいと思っています。  発達支援が必要な子どもたちに対する施策について。菰野町において、発達障がいのある子どもたちが幼児から成人に至るまで継続的なケアを受けられないか、お尋ねをいたします。  さらに、就学前から義務教育期間修了までの一貫した支援体制を構築できないかについてもお伺いをいたします。  子ども家庭課、教育委員会も発達障がいの問題において、大変この問題を重要視しているということです。私は、子どもたちにより充実した教育を受けていただく発達支援の施策に関しては、より一層充実していただきたいと考えています。昨年からの発達支援の施策の現状について、お伺いをいたします。  さらには、平成25年度における発達支援の施策の方向性について、町長の考えを聞かせてください。  また、発達障がい児は早期に発見すれば、それだけ早期に子どもの社会適応性を含めた状態もよくなるということです。この問題に関しては、各課の垣根を取り払って、就学前、赤ちゃんのときから義務教育修了まで、できれば義務教育修了後も、障がい者支援担当課などで支援をしていただきたいと思いますが、今後の対応について、町長の考えを聞かせてください。  発達障がい児の問題は菰野町だけの問題ではなく、全国的な問題でもあります。文科省が行った調査では、10年前の調査が発達障がいの可能性のある障がい児童が6.3%というふうに出ています。一方で、24年度に文科省が行った調査は6.5%ということで増加の傾向にあります。軽度発達障がい者を含めると10%にも上ると言われておりますが、少なくとも非常に限られた児童の中で、教育的な課題、療育的な課題というよりは、子どもたちの中でいつでも起こり得る可能性のある重要な課題であると思います。早期の対応支援が最も重要な施策の柱と考えますが、そういう意味で、菰野町も積極的に取り組んでいただきたいと考えますが、町長の考えを聞かせてください。  まず、壇上からの質問を終わりたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員の一般質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁を願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) おはようございます。  17番議員の矢田富男議員から、一般質問を頂戴しました。順次お答えいたしたいと思います。  まず、1点目として、菰野町の未来をどう考えるのか、具体的なビジョンはということであります。  私が当町の将来を見据え、2期目の4年間に取り組むべきこととしていますのは、以前にも広報菰野の町長雑感でも申し述べておりますが、大きくは、適切な財政基盤を確立しながら、本格的に到来する少子高齢社会への対応が重要な課題であるとの思いの中、直接的には、「団塊の世代」が65歳以上になることが重大なことでありますけれども、10年後、つまりこの方々が75歳以上になるときを想定して、社会保障制度全体をどうしていくのかを考える重要な時期であると思っています。このことは一自治体ではどうしようもない部分もありますが、我々一人一人が、戦後成長時代の「右肩上がり」の発想を一度脇に置き、現実と厳しい未来を直視した議論、まさしく昨年の子ども医療費助成制度の拡大時に行ったような議論をしていかなければならないと感じています。  このような局面において、個別には、地域防災力の強化など、安全安心対策、学校における相談指導の充実など、次世代育成の推進、マコモ、関取米、大豆など、町特有の農産物の特産品の開発とC級グルメの推進など、地域活性化、新名神高速道路に関する適切な対応などの基盤整備が上げられると考えます。  そして、当町の農業特産物を活用した地産地消の生産販売システム構築の推進、また、商工会さんが中心となった産業団体相互の連携、交流活動の促進による地場産業の振興、観光分野での健康志向を取り入れた地元産の安全な食の提供や、交通の結節点としての優位さがもたらす多様な都市との新たな交流を見越した受け入れ体制の推進などが、一足飛びにはまいりませんが、地域内での雇用の創出につながっていくものと考えるものであります。  また、鈴鹿山脈や郊外に広がる農地など、豊かな自然と緑は、当町にとって水源涵養や防災面も含め、多様な役割を担う重要な環境資源であり、かつ、魅力を発信できる貴重な産業資源であることを町全体で再認識し、これらの生物多様性を生かした取り組みとして、地域が主体となった農地、里地・里山、森林保全など、環境と産業の連携を模索していくことは、当町として町民参加によるまちづくりにつながっていくものであると考えます。  これらのこと、すなわち持続可能なまちづくりについては、議会での答弁を初め、さまざまな機会を通じて町民の皆様に対して幾度も申し上げているものであり、私自身の考えを強く発信しているものと思っているところでございます。  さらに、町のビジョンに関連して、行政組織としてプロジェクト担当や(仮称)政策研究会の設置をしてはどうかとの御提案でございますが、現状の執行対策におきましても課をまたいだ重要事案などに応じて、副町長が関係課を招集した会議などで、総合計画に基づいた意識の統一も図りながら各課横断的な対応を行っており、また、現有の各種審議会などでは外部の委員の皆さんから現場感覚に基づく忌憚ない御意見や専門的な御意見を頂戴するとともに、議論の場としても有効な位置づけを果たしていただいているものであると考えておりますことから、御提案として承っておきたいと存じます。  さらには、地域の活力を生み出す「しごと」ということでありますが、わかりやすい例として申し上げますと、当町のマコモの取り組みは、一つは、1次産業、2次産業、3次産業の連携が円滑になされていること、すなわち6次産業化であり、二つは、一企業による6次産業化ではなく、地域全体で6次産業化を推進していることを特徴としてあげることができます。この二つの特徴は、当町のような農業を中心とした自然豊かな地域におけるまちづくりを進める上で重要な点を含んでいます。特に、マコモをきっかけとして人と人とがかかわる中で、生み出される有形無形のものが、町を活性化させていく原動力になっていることは注目すべきことであります。このことはほんの一例ではありますが、御質問の「しごと」という観点においても、当町の地域資源を生かしたまちづくりを行っていくという、その目指すべき方向性を示すものであると考えますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  次に、道の駅のあり方について御質問いただきました。  道の駅につきましては、幹線道路網の発達による長距離ドライブの増加や女性や高齢者のドライバーもふえていることから、道路交通の円滑な流れを支えるため長距離ドライブ中に適度な休息、休憩をとることができるよう一般道路にも誰もが安心して自由に立ち寄れ、快適に利用できる休憩空間が必要とされ、全国に現在、1,005カ所の道の駅が整備されています。  それらは24時間無料で利用できる十分な容量の駐車場と、清潔なトイレ、道路や地域の情報を提供できる案内所などを備えた施設として国土交通省道路局に登録することにより、道路利用者のための休憩施設「道の駅」として認定されています。  当町の「道の駅菰野」につきましても、登録制度がスタートした平成5年から国土交通省に登録されており、併設する「文化物産センターふるさと館」において郷土物産品の販売、PRを実施し、観光案内所として地域情報や交通情報を提供しております。また、食事処「マコモの里」において当町特産品の食材マコモを活用したメニューを提供し、大豆、米、野菜など農産物を地域ブランドとしてPRしており、農商工連携により各種の情報発信に努めております。  これらの基本的なサービス機能のほか、駐車場には次世代自動車といわれる電気自動車の無料充電施設を整備するとともに、当町はソーシャルメディアにやさしい町宣言をしていることから、ふるさと館内を無線LANが無料で利用できるフリースポットとし、また、あらゆる機種の携帯電話が無料で充電できる充電器をマコモの里などに設置することにより、道の駅利用者の利便性を向上させ良質な情報をストレスなく発信できる環境を整えるなど、「道の駅菰野」は小規模な道の駅ながらも工夫を凝らした充実を図ってきています。  「文化物産センターふるさと館」の入館者数につきましても、平成24年度の年間入館者数は12万2,486人で、平成15年度の6万8,190人と比較するとおよそ倍増しており、登録以来、入館者は右肩上がりで増加していることからも、「道の駅菰野」が自動車旅行の立ち寄りポイントとして定着し、当町の観光案内の拠点としても重要な役割を果たしているといえます。  また、近年の道の駅につきましては、人々の価値観の多様化により、個性的でおもしろい空間が望まれており、沿道地域の文化、歴史、名所、特産物などの情報を活用し、多様で個性豊かなサービスを提供するにぎわいのある空間として地域の核が形成され、活力ある地域づくりや道を介した地域連携が促進されるなどの効果とともに、地域の防災拠点としての機能も期待されているということも認識しているところであります。  議員御指摘のように、当町の道路交通網は新名神高速道路の開通により大きな変化が予想されていることから、今後の町内幹線道路網の各路線の将来交通需要の推計予測などの交通動態を見きわめた上で、道の駅の充実に向け検討していきたいと考えます。  続きまして、持続可能な町として菰野町の財政をどう捉えるかという質問でございますが、御承知のように、地方財政においては、人口減少と超高齢化社会へのシフトにより、地方税等の自主財源の減少、介護保険制度や医療制度での社会保障費の増加が予測され、また、国におけるゴルフ場利用税の廃止や償却資産課税の見直しの議論など、地方の財源に多大な影響を及ぼす問題が山積しております。  将来の本町における財政見通しについては、健全化判断比率などの数値は良好でありますが、右肩上がりの歳入が見込めない中、経常収支比率は平成23年度決算で87.9%と高く、今後においても、社会保障費の増加等により高い数値を示すことが予測されます。また、財政調整基金については必要に応じ取り崩しを行っているものでありますが、平成19年度以降は減少傾向にあります。  常々申し上げていることでありますが、財政運営については、歳入では町税収納率の向上や各種使用料・手数料の適正化を図るなど財源の確保に努める必要があり、歳出では財政の弾力性を失わせないよう、安易に経常的な経費を増加させることは戒めるべきものであります。  いずれにいたしましても、先行きが不透明であり、財政的な分岐点に立っていることを認識し、中長期的な展望のもと、住民の皆さんにとって真に必要な行政サービスを提供し、持続可能な財政運営を堅持していく所存でありますので、御理解賜りますようお願いいたします。  続きまして、発達支援についての御質問をいただきました。  一つ目としまして、「発達支援の現状と方向性」について、まず「昨年からの発達支援施策の現状」について、答弁申し上げます。
     昨年の4月に町子ども家庭課内に発達支援係を新たに設置し、障害福祉サービスの支給事務を含め、子どもの発達や療育に関する行政の支援を図るために組織体制の充実を図ったところであります。  特に、子どもの発達の相談に関しましては、三重県立小児(こども)心療センターあすなろ学園で1年間の研修を受け、「みえ発達障がい支援システムアドバイザー」の資格を取得した職員1名を子ども家庭課内に配置し、「身近で、敷居の低いところでの相談」がいつでもできるように発達相談における窓口対応の充実を図りました。  また、公立の幼稚園や保育園での発達支援においては、各園の主任の1人に「発達支援担当」という特命を命じ、園での幼児に対する発達支援の中心的役割を担い、発達障がいなどを含む困り感を持った子どもの早期発見・早期支援を実践してきました。  また、私立の聖マリアこども園を含めた町内9園全ての園で発達支援における具体的な支援の実践的方法として、あすなろ学園が開発したCLM(チェック・リスト・イン・みえ)を活用し、子どもの困り感の軽減や子どもを取り巻く環境の整備を積極的に行ってきました。  また、園以外の発達支援事業でも、町保健福祉センターけやき2階におきまして、定期的に就園前の子どもを対象とした「遊びを中心とした療育教室」を実施してきました。さらには、より専門的な療育を実施するため、就園直前の子どものうち、療育が特に必要と思われる子どもを対象とした教室を新たに定期開催し、保護者と子どもと一緒に行う「専門的な療育教室」についても事業を始めたところであります。  そして、幼稚園・保育園から小学校へ、子どもの育ちを支えるための成長記録として重要な子どもの引き継ぎ書となる「幼稚園幼児指導要録兼保育所児童保育要録」の様式を見直し、年度切りかわりの3月、4月の時期に有効な支援の引き継ぎを行いました。  発達支援における認識の共有と途切れない支援を継続していくために、教育委員会や学校現場とも積極的な情報交換を行い、月1回の連絡会議や学校訪問により、子どもの観察や指導への助言、情報交換による情報共有などを行い、在学する子どもの発達支援にかかわり、各年代の支援を必要とする子どもたちに、途切れのない支援を実践し、療育事業における、組織、スタッフとともに事業の充実を積極的に図ってきました。  次に、「平成25年度における発達支援の施策の方向性」につきましては、基本的に前年度の事業を継続した上で、さらなる事業の充実展開を目指していきたいと考えています。  療育教室事業につきましては、前年度までは、就園前の子どもを中心に行っていましたが、今年度からは、就園している子どもや低学年の就学している子どもを対象とした、療育教室事業を実施しています。  現在、既に就園をしている子どもを対象に、より専門的な療育を行うため、子どものほかに保護者と実際に通っている園の先生が参加し、家庭や園で実践することができる具体的な支援方法を組み込んだ教室を実施しており、参加者からは有意義な教室だと評価を得ております。  この療育教室事業を質的、量的にも充実させていくために、専門的知識を有した臨時職員を新たに子ども家庭課内に配置し、療育教室事業の運営に当たっています。  他にも、安心して療育を受ける環境を整備するため、町保健福祉センターけやき2階に療育専用スペースを設ける改修工事をことしの夏ごろに実施する予定をしております。  また、園における在園児の発達支援では、子どもの生活状況を十分に観察し、その子どもにあった加配職員の配置について、今年度の4月からその子どもの成長を促すような職員配置、また、成長を阻害しないような職員配置に配慮をしたところであります。  そして、その加配職員に対する指導の充実について「みえ発達障がい支援システムアドバイザー」などが随時、各園を訪問し、その子どもにあった助言・指導を行う事業も展開しています。  次に、学校における発達支援では、昨年度まで支援が必要であった新小学1年生の学校訪問を実施し、具体的かつ有効な支援方法について、学校側と園の元担任などと意見交換をし、途切れのない支援策が各ステージで継続されるよう配慮していきたいと考えます。  そして、今後の大きな方向性としましては、発達障がいなどを含む困り感を持つ子どもの早期発見・早期支援を念頭に、就学前の子どもへの対応を中心としながら、就学後に明らかに困り感を持つようになった子どもに対しましても、的確、迅速な支援をするために、学校とのさらなる連携を図っていきたいと考えています。  次に、「幼児から成人までの継続した支援体制」の今後の対応でありますが、先ほど、議員が述べられた文科省が行った発達障がいの可能性のある児童の発生割合について言及されましたが、その子どもへの対応方法、支援方法について、最も有効な方法の一つが、早期発見・早期支援と考えております。  当町におきましても、早期発見のために、子どもが生まれた直後に全戸訪問を実施する赤ちゃん訪問事業から各種の予防接種事業、1歳半健診、2歳半歯科健診、3歳半健診などの健診事業、園での生活の観察など、保護者を含めた関係者による子どもの状況把握に努め、支援が必要な子どもには、発達相談、療育教室への勧奨、園での個別指導計画作成及び実践、今後、希望者に配布予定の相談支援のファイルの「パーソナルカルテ」を活用したスムーズな引き継ぎなど、その子どもにあった可能な限りの早期支援を漏れなく実践していきます。  また、在学時期については、園から学校への幼稚園幼児指導要録兼保育所児童保育要録の送付や学校への1年生訪問の実施、就学児療育教室への参加などにより、途切れのない支援のための情報を引き継いでいきます。  なお、18歳以上については、発達支援を要するケースが子ども家庭課から健康福祉課へ移っていきますが、ケースの引き継ぎを丁寧に行い、就労などに向けての支援が途切れることがないよう努めてまいりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) どうもありがとうございました。  まず、町長から、菰野町の未来をどう考えるのかという中でお話も聞かせていただきましたけど、全体に見ると、町長の考え方は総花的過ぎるというふうに私は考えます。これは情報発信をしているというものの、菰野町が将来どんな町、本当に新名神高速自動車道ができて、菰野の町の風景は随分変わります。その風景を描いたときに、本当に菰野町の将来ビジョンがどのようなところになるのか。道路ができて北と南が分断されたような状況で、今まで見えていた景色が見えなくなるっていうことを想定していったとき、私は、町長はある一定の目標を持って、そしてその目標に向かって進む。その目標となるものが町長から発信がされてない。全体的な流れはよくわかります。6次産業化をしていくということもよくわかります。ですけれども、具体的なところで6次産業化をしていったときに、本当に6次産業化で菰野町の将来ビジョンが描けてるのか、持続可能なまちづくりができていくのかっていうことが、やっぱりもう少し具体的に発信されないといけないんだろうと思ってます。町長、その点についていかがですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 何遍も矢田議員とはこのことで議論をさせていただいてるんですけども、具体的な目標、やはりそれは総合計画等を含めて、将来に向けて発信をさせていただいていると私は認識しておりますし、具体的な目標というのは、矢田議員がどこまでのことをおっしゃるかわからないですけれども、私としては、方向性としてはお示しさせていただいているという認識でおります。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) 全体像を捉えてどうやるべきなのかって、いつやるか、今でしょっていう言葉が林修氏の著書にあります。私は、完璧を目指すことっていうことについては、完璧でなくていいと思っているわけです。要は、逆転の発想ということを前も話しましたけれども、やっぱり逆転の発想のもとに、次から次へ物事を積み上げていってそのことで完成をさせていくっていうことではなくて、つまりゴールを想像して、それから逆算をして目標に向かって、今何をするべきなのか。だからこうするっていう必要が私は要るんだろうと思っています。だから菰野町が持続可能なまちづくりをし、そして平成30年に新名神が開通をし、そして今言われている夢のかけ橋という仮称の橋がかかり、観光の町として人づくりをしていくときにどうあるべきなのかっていったときには、やっぱり私はそのことの目標から逆算をしていったら、今何をやるべきなのか、いつやるんですか、今やらなきゃいけないんでしょ。そして、それが来年度から始まる推進計画3年計画の中に盛り込んでいく必要があるんではないでしょうかっていうことが、私は具体的に町長から発信されなければいけないということを考えているから、町長にいつやるか、今でしょって言いたいんです。町長、いかがですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 矢田議員の思いというのは常々ここで議論させていただいて、よく思いとしてはわかるんですが、今答弁申し上げた中に、その目標を決めてどうするかという部分と、もう一つ、基礎自治体として大きな役割あるんじゃないかということで、将来、10年ぐらいたつと、本当に団塊の世代の方々が75歳以上に突入したときに、じゃあ本当に一番最後のセーフティネットの部分、特に高齢化の部分でありますけれども、きのうも伊藤議員から御質問いただいたような認知症の方、あるいは軽度の認知症の方がどうなってくるのかというようなときに、例えばこれは一例でありますけれども、1人の方が特養に入られると360万かかるっていう前提が今の計算上あるわけでありまして、もしそういう数字が1人っていうわけじゃないですけど、そうなると半分が税金で半分が保険料でありますので、保険料は上がるし、税金も一般会計からどう繰り入れないといけないかっていうような、やはりそういう部分をしっかりした上でもう少し積み上げていく部分、そういう前向きの部分ていうのをやっていこうという私のスタンスでありますので、若干、こっちの前向きの部分だけの目標はどうだって言われると、なかなか見えにくい部分があるのかもわかりませんが、私としてはしっかりそういうセーフティネットを危機感を持ちながらやりつつ、その中で知恵を絞って、どう菰野町を前に進めていくかっていうようなことは、私のリーダーシップを含めて、町民の皆さん方とそこをやっぱりきちっと押さえた上で前に進んでいくということが私は重要なことかなと思って、若干、矢田議員から見ると消極的に見えるかもわかりませんが、私としてはそういう思いでやらせていただいております。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) 考え方はよくわかるんだけども、町長がこれから100年先菰野町で町長をやってるとは限らんのです。町長よく言われるように、2年や3年、書いてます、町長、本の中に。3年、2年の話を言って、ちょっと読んでみましょうか、町長の言ってる言葉。  今、政治をやる人間って、長いスパンで物を見れる人間なんて少ないです。1年後、3年後どうなっているかということにきゅうきゅうとしている。でも行政はロングスパンで考えないとだめです。この土地をどう活用するのか。10年、20年のスパンで考えて税金を投入していく必要があるんです。だから今の瞬間だけを捉えて批判したり、足を引っ張ったりするような政治はだめだと私は思っている。行政は開き直ったほうがいいんです。今まではずっと右肩上がりだったから、みんなはパイを広げることしか計画じゃないと思ってる。でも、実は現状を維持することもすさまじく重要なんですって、こう書かれてるんです。  10年、20年先を見据えた形で、10年先を見据えたら、そこから下がってくる逆転の発想の中で、10年後の目標があって、それに向かって今何をするべきなのか。積み上がっていったら10年たったんじゃなくて、10年後を見据えた中で、町長が言われるそこから逆転をしていったら、今何をするべきなのか。そのことの発想が必要なんです。私は積み上げ方式が悪いとは言わないわけだけども、逆転の発想はそうでなければまちづくりなんてできていかれへん。あしたの日のことだけ考えてたんじゃ、どんどんどんどんいいまちづくりなんて変わってけえへん。目標があって、そうなんです。ごみの焼却場を建設をしていく。それが5年後に完成を目指すんであれば、今から基金を積み立てていくとか、土地の確保をしていくっていう一つの積み上げがあるわけです。目標があって逆算していったら、今やるべきことがあるはずなんです。そこを町長、今言われた私が読んだようなことを、そしてこの中で町長、セーフティネットを張ることも皆がハッピーになるなんて無理です。究極の目標であるけれども、小学生医療費無料化も私は反対なんですって、まだ言ってるんです。5月のこの中で。これはもう実施されているんです。いつまでもそれにこだわったらいかんのです。町長、いかがですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 何か目標を決めて落とし込んでくるっていうことは、私もそれは十分わかってまして、やっぱり10年後、75歳以上の方がたくさんふえますよねって。ですから今から何していかないといけないですかっていう筋道は立ててますし、あと、矢田議員がどの部分で目標かっていうところがもう少し具体的にあるとありがたいんですけども。例えば、町内に一つ観光施設がぼんとできたら、これは明らかに民間の力でありますけれども、全く人の流れとか観光入り込み客数が変わったりします。その中で、それって行政が何か意図したわけではないんですが、そういう部分での頑張り、そういうところは10年後にどうなっているかっていうような目標を立てて仕組んだ場合に、民間の方とそういうことができるのか、ちょっと私はなかなか明らかになってないので、そういう部分で言われてるんなら少しちょっと違うかなというふうにして思ったりもしています。  あと、今般もいろいろと学校の関係で耐震化をやったり、さまざまな改修工事をやらせていただいております。例えば、朝上小学校のプールなんかもそうですが、これ全部また町内の公共施設なんかをずらっと見た場合、耐用年数がマックスで50年と切ったときに、グラウンドの改修、プールの改修、建物の改修、いろいろ考えていくと、ずっと順繰り維持管理するだけでも大変なんだよねっていう話がやっぱりあるわけです。そういうことをもう全部含めて、私はちょっと消極的かもわかりませんけれども、必要な部分というのをまず見きわめてからこうやっていきましょうという発想に立ってるということは御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) 少しそこが違うんです。必要なものは必要なんです。だけども大きな目標があって、そしてそれに向かっていくという姿、それから逆転をしながら今やるべきことは何なのかっていうことなんだろうと私は思ってるわけです。ですから具体的なことを言えばって、菰野町が持続可能な町として、観光の町、農業の町として菰野町を持続可能な町としてやっていきたいっていう町長の考え方のもとにいけば、観光を外すわけにはいかないんです。農業も外すわけにはいかない。TPPの参加のことで、私は現時点では反対です。これはいいことなんだろうと思います。それは農業者を守るからです。ですけれども、そこで生産性があって財政を豊かにしていかなきゃならんっていうのは、税収を上げていかなきゃならんっていうことを考えると、他方から税収を収益として得るためにはどうしたらいいのか。そのために私は今回取り上げている道の駅の問題です。答弁にもありました道の駅は、確かに日本国中で1,005駅あるということです。そして町長、この道の駅が発足してから、平成5年の4月に発足して、全国で103の駅から現在に当たって20周年を迎えて1,005になったわけですけども、この道の駅のあり方について、新時代を迎えた中で新たなステージに立ちましょうということを、道の駅のシンポジウムの中で開催がされた中で話をされている。そして、その道の駅のあり方については、この東日本大震災があって、道の駅が復旧・復興の支援基地になるんだと。防災面でも連携の大切さが話し合われてるんだというようなことが、今回報道がされています。新たな道の駅をつくっていく。そして、行政、民間を含めた検討会を設置をして、そして道の駅のあり方というものを考えていく必要があると私は思ってるんです。私は、行政が道の駅をつくりなさいと言ってるわけじゃないんです。このあり方について、もう少し有識者を入れながら、菰野町の今後のまちづくりの中で道の駅のあり方について考える必要があるから、町長に問うてるわけです。町長、このシンポジウムに出席されましたか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 昨年の12月17、18で、岩手県遠野市で開催された件だと思うんですけれども、ちょうど12月議会を開催されておりまして、それが理由じゃないんですけども他の公務もありまして、実は私、中部道の駅連絡協議会の理事か何かに私なってると思うんですけども、これには毎年欠かさず出席をさせていただいて、情報交換させていただいております。特にこれについては、国交省の道路局関係が所管をしていますので、直接道路局長さんを含めて御案内をいただきお誘いもいただきましたし、遠野市長さんも懇意にさせていただいてますので、石原さん東海圏からあんまり出席してないんで来てくれないかという打診があったんですけど、残念ながら行けなかったと。しかしながら、そこで話し合われる中身については、詳細に中部地整から直接足運んでいただきまして、結果こうでしたと。シンポジウムでこういう話をしてありますということとか、あるいは当町の道の駅をどこかでアピールできないかっていう話も国交省サイドとしては積極的に取り扱っていただいておりまして、良好な関係を築いております。でありますので、そういった意味を込めて、結果的には欠席をしておりますが、ぜひともことしどこで開かれるかはわかりませんが、日程が許せば私も参加していきたいなというふうに考えております。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) そうですね。道の駅、岩手県の遠野で連絡会設立シンポジウムが開かれております。ぜひ、今年度もし出席可能であれば出席をして、菰野町の今の道の駅のあり方についても、町長の先ほど言われたいろんな形で情報発信する場所として活用はされているんだろうけども、あの場所で本当にいいのかどうかっていう検討もやっぱりする必要がある。それは新名神高速自動車道ができ上がってき、そして東海環状ができ上がってくる。そして477号線が新たに建設をバイパスがされてくるという状況の中では考える必要があるんではないかというふうに思っています。  防災の拠点としてのあり方について、総務課長、道の駅のあり方、防災の拠点として、どう考えられますか。 ○議長(渡辺 昇君) 総務課長、位田嘉則君。 ○総務課長(位田嘉則君) 道の駅の防災としてのあり方でございますけども、現在の道の駅につきましては、当町の地域防災計画上、現地連絡所とか物資の供給拠点というふうな位置づけはしてございません。また、避難所としての位置づけもしてないわけでございますけども、先ほど町長の答弁にございましたように、道の駅というものの空間、スペースというものについては、今後、防災上の機能について検討していく必要があろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) はい、ありがとうございます。少し写真を見せてください。この期間、3月からの期間で、道の駅を視察をしてきました。  まず、千葉県の富浦の枇杷倶楽部っていう道の駅、南房総富浦って書いてあります。ここ大きな道の駅でした。これも益田議員たちと一緒に行かせていただいて、施設的には随分すばらしい地場産の食品が並んだり、そして地域の方々がサロンでくつろげる。そして体験スタジオって書いてあります。そこに来た人たちが、そこの地元の物を使ったりとかいろんなことで体験ができるというような状況をつくっています。この枇杷倶楽部っていうのが道の駅グランプリに輝いている。こういうふうなところ、こんな立派なものを私はつくれと言ってるわけではなくて、菰野町がこれから観光の町としていく上で一つの拠点になる。そして災害時の防災の拠点としてのあり方、その他を加えていくと、この道の駅っていうものが菰野町の今後の情報発信の場所であったり、そしてこれからの道の駅が重要になるんだろうと思ってます。  もう1枚、大きなのを見せてください。  これ、たかが道の駅、されど道の駅、中川議員に言ったら、おまえつくったんかと言われましたけど、これは僕つくったんと違って、これぐらい重要に皆さんが考えているんだと。道の駅なんて、一般の町民の人たちがさほど利用することはないけども、ここの利用の仕方によっては随分と集客があったりとか地元産品の収益を上げる場所として道の駅が大変重要視されている。  町長、観光協会の中で、このたかが道の駅、されど道の駅、びわ湖高島観光協会に御出席されましたか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 恐らくそれは去年、おととしですかね、去年ですか、観光協会の研修会ですが、私は参加しておりません。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) やっぱり、行政、どなたも参加して、観光はしてるのかな。観光商工推進室長は変わったばっかりで出席はしてないと。行政として出席もしていただいてるわけですけども、もう少し重要視してほしいというふうには思っておりますので、この点についてもやっぱり今後の道の駅のあり方について、最後に町長の力強いお言葉をいただきたいというふうに思っております。道の駅を活用した中でどうしていくべきなのかっていうことを再度聞かせてください。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 最近、道の駅が重要視されてくるっていうこと、まず一つは交流人口という部分は、これ矢田議員おっしゃるところでございますし、私もそのような認識しております。もう一方でやはりモータリゼーションという部分の中で、旧来であれば公共交通機関の結節点に人々が集う。町民の皆さん方、住民の皆さん方も集うようなところがあったところ、いわゆる商店街であります。そういうものが郊外型になってくる中で、その道の駅のようなところをまちづくりの一つの拠点としていくという考え方が一方であるというふうにして、私は認識しておりまして、今後そういうことも含めながら、菰野町として、そういう商店街を活性化させていくのかという部分とか、あるいは農業とどう連携していくのかとか、それを全部含めた中で道の駅のあり方はどうなのかっていうようなことは、観光の面、防災の面、プラスアルファの中で議論をしていくということが重要であろうというふうにして考えております。  今後、この道の駅、今までの経緯もございますので、それはやはり尊重しなければならんだろうと、私は考えております。それを踏まえた上で、今後、施設のあり方、運用方法、これは移転ありきかどうかということは少し私はここでは発言は控えさせていただいて、移転ありきということだけでなく、幅広に議論をさせていただきたいというふうにして思っております。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) それでいいんです。私は今のある道の駅をなくしてしまえと言ってない。今のあるところをふるさと館としてでも活用はできますし、現状のままでもいける。だけども、菰野町の道が新名神やいろんなものができ上がってきたときに、この道の駅のあり方っていうものも考えていく必要がある。行政が全てやるものではなくて、民間の活力を使いながらっていうことで、私たちも研究はしていきたいと思っています。  そこで、町長にちょっと聞いてみたいと思いますのは、町長、この中で湯の山街道の渋滞の解消は近々にやりますって発言をされてる。これ何を根拠に渋滞解消してくれるの。僕は、477の湯の山街道沿いに住んでますから、これからダンプカーがどんだけ走るぞって、盛んに言われて、地域の人たちは危機感持っとるんです。えらいこっちゃって。洗濯物もほこりまみれになるないうふうなことを言ってる。町長はここまで踏み込んでやるっていうのは何か根拠がありますか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) これは少し編集の部分もあります。私が想定してるのは、やはり新名神ができてインターチェンジができ、そしてまた477バイパスができ、そういうことを想定しながら、今言われたように湯の山大橋がかけかわれば交通量の流れが変わり、渋滞が緩和されるという意味合いから発言をさせていただきました。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) ひとり歩きをしていった本の雑誌に載って、僕たちのところにも手に入るわけです。それを見て菰野町の人は、湯の山街道の、石原町長が、日曜日の四日市インターから湯の山までの名古屋ナンバーが多いですって。大変渋滞してるっていう話の中で、そうですねって。湯の山街道の渋滞の解消は近々やりますって言うと、これはええことをやってくれるんやって、僕らは錯覚するんです。これを、やっぱりそういう発言ではなかったっていうものの、もう紙面になってますので、この件については新名神ができる、477号線が開通するとそっち向いて回っていくっていうこととはまた違うんです。ましてや477号線は、本当に鈴鹿スカイラインに接続ができるって考えられますか、今。これは、私はミルクロードのところで一旦終わってしまうんではないか。そして、新名神高速自動車道も平成30年に開通をするために、中日本高速自動車道は建設に向けて急いでいます。これは若干おくれるんではないかと言いながらも1年前倒しで何とかしたいというふうな話がある中で、大羽根のBGのグラウンドの西側に仮橋をかけて、そして土砂の搬出と、そして477号線のバイパスのその道路としての考え方を、今考え方少し変わってるんではないかと、そういう情報を町長、持ってませんか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 私は、そういうことは正式には聞いておりません。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) もちろん正式には発表はされてないんだろうけども、そういう話が流れてくると私たちは喜んでるんです。この間の水防訓練のときに、湯の山の橋と、この菰野大橋だけしかない。ちょうど中間から抜けていくところがやっぱり要るっていうことを感じたわけです。そうすると、大羽根の西になるのか、それとももう少し東になるのかは別として、途中で橋が欲しいっていうのはやっぱり私たちとしては、町民としては考えるっていうふうに思います。  変わってくることを私は望んでるんですけど、そしてもう1点あります。地域を開発するときに、大羽根なんかあいてますから、開発したところはきちっと埋めていかなきゃならないと。あと電車が通っているラインを開発したいんですが、新たな土地を開発するのには上下水道を整備しなきゃならんから大変なんですって言ってるんです。これは前向きじゃないです。菰野町のまちづくりの中で、都市計画区域があって、その中に市街化があったりいろんなことをするわけですけども、大羽根あいとるやないかと、もっと埋めていったらどうなんやっていう町長の考え方があると、もっと違うところの地域は発展性がないわけです。やっぱり、今ゲートタウン構想の中で、玄関口って言われる宿野地域、そしてあの地域が開発がしたいって言っても開発ができていかない状況がある中では、やっぱり町長の考え方をもう少し柔軟に持って、菰野町の今後のあり方については、こういう大羽根あいてるやないかだけに終わっちゃいかんのです。その点、町長いかがですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 私はそれに関しては、大枠の話、申し上げた部分で、それを消極的に捉えられるっていうことが少し私には理解ができないというのが本当のところでありまして、やっぱり市街化の中できちっと今線引きしている都市計画の中で、市街化区域はきちっとやっていきましょうというような意味での発言であります。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) 市街化区域の中で開発をかけていく、この地域が開発をかける必要があると考えれば、市街化区域外でもやっぱり町のビジョンとしてはあっていいはずなんですと私は思うんです。それはまちづくりをしていく上で、そこだけに偏らなくてもいいっていう考え方なんです。都市マスに入っとるそれに従ってやらなきゃいかんから、それ以外のこと関係ねえっていう話じゃなくて、もっと全体像を私は見てほしいと思ってるわけです。議論してもしょうがありませんので、私はしませんけども。  そしてもう1点、いきます。  町長は、財政は堅実なんですっていうことを発言をされています。ちょっと資料を出してください。  今言われている町長の発言する中で、財政問題を今映していただいてます。これは、基金残高の平成18年から24年度までの状況です。総合計が、平成18年が、少し大きくしてもらいますと、80億8,751万5,499円が平成18年度の基金の残高です。そして、平成24年度にいきますと、55億1,051万4,254円、いかに減ってるかっていうと、町長に就任されてから随分減りましたということです。全てではないとは、私は町長が全てこれを使ってしまった。必要だから使ったんだろうと私は思ってるんだけども、その中で財調を見てみると、財政調整基金は平成18年に25億83万7,758円あった。平成24年度、20億6,265万9,959円減ってるんです。このことからして、財政が私は大変堅実であるとは私は考えにくい。  そして、もう1点見せてください。  納税状況を見ていただきたいと思います。納税通知書発行件数っていうのがあります。これ皆さんのところに、平成23年は町県民税払ってくださいっていうことで、1万1,427件に発送をしています。平成25年は1万1,691件発送しています。そのうち平成23年度を見てみますと、公示送達件数っていうのは32件あります。この公示送達件数っていうのは、送ったけども相手に届かずに戻ってきている数字です。そして、そのうちで戻ってきたけども納付をしてくれたのが5件であります。未納が27件っていうことになります。私は何が言いたいかっていうと、配達しっ放しはあかんっていうことを言いたいんです。財政健全だっていう中で、配達したけど戻ってきたら、その人の住所をちゃんと確認をして、ちゃんと届けるようにしてやってほしい。  もう1枚見せてください。  全体の見たときに、皆さんの手元にも定例議会のたびに渡している部分があります。滞納繰り越し分っていう数字がここに載ってくるわけです。例えば平成23年度で見てみますと、滞納繰り越し分については1億円近くがあるわけです。収入未済が滞納繰越の部分で3億2,200万円近くあると。そのうち不納欠損で2,000万円ばかりをもう不納欠損にしてると。要はこれだけの金額、不納欠損っていうのは、もう取れないものはどんどん消えていってる状況にある中で、町長は財政健全やって言ってるんですけども、この点についていかがですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) すいません、私の手元にあるその部分なんですけども、菰野町は財政が堅実なんですっていうふうな発言で、健全とはなってないんですけれども。健全と堅実で、私は堅実でありますということをお答えさせてもらってまして、その堅実の意味、その後、住民税が約21億、固定資産税が同じぐらい、法人税が5億弱、だから景気の影響を受けにくいんですということで、対談相手の方が四日市市の行財政委員会の委員をされてましたので、四日市と比べて、うちの歳入状況がどうなのかっていうことを比較で申し上げた場合に、法人町民税の部分が少なくて、住民皆さん方の所得に係る住民税、あるいは固定資産税の部分が大きいですので、そういう意味で堅実であるという発言をさせていただきますので、御理解賜りたいというふうに思います。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) あえて私は、その住民税が21億円、固定資産税が同じくらい、法人税が5億円弱、だから景気の影響を受けにくいんですっていう言葉は、町長発信されています。読まなかったのはなぜかって言ったら、こういうことを言って、町長がどのように反応されるのかっていうこともあって読みませんでした。ですけれども、今、財政的に見たときに、これだけの不納欠損が出たりだとか滞納が出てくる状況は、職員に対して、私は厳しく言うわけではないけども、ここの送ったけども相手に届いていないもんは払えませんということなんです。送って、相手に届かんもんで、滞納になってきて不納欠損になるというのは、こんなの当たり前でしょ。相手に届いてないんやもん。相手は払う意思があるかもしれない。そこの追跡をちゃんとして、相手に届けるような状況をつくってほしいというふうに考えているからお話をさせていただきました。町長の言われるところの、私は財政その他についても、私はもう少し厳しい財政の中で支出についての考え方も持ってほしいなというふうに思っています。  目的、手段、結果、それを見せるための戦略が必要なのではないでしょうか。私は町長にこのことが言いたいです。やっぱり目的があって、手段があって、結果が伴って、一つの政治の世界が動くと私は思っています。町長が、私が政治家になろうと思った一番の理由は、批判していても仕方がないじゃないかと思ったからです。マスコミや評論家って政治に対して批判ばっかりしている。でも彼らにも被選挙権があるんだから、そんな立派なことを言うんだったら政治家になればいいんじゃないかって、このように発言されてるんですけど、政治家になった以上は、その首長として、私はもう少し町民の安心・安全な立場をとるためにも、目的、手段、結果が必要だと思っていますが、町長いかがですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 微力でありますけれども全力で頑張らせていただいております。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) 全力でやるということは大変だというふうに私も考えますけども、完璧でなくてもいいという話を私はさせていただいたでしょ。私は、完璧じゃなくていいんです。ですけれども、町民が安心して安全に暮らせるまちづくりをしてほしいという思いの中では、同じ共有する部分が私はあるんだろうというふうに思っています。  今後、菰野町が抱えている問題、その他についてはやっぱり、私は有識者、それから見識者を交えて、町長の諮問機関でいいんです。そして全体像をイメージしながら、菰野町のあり方について考える必要がある。副町長を中心に課内で話し合いをしてるっていうのは域を超えていません。私はもっと発想を違う形、確かに一般の人たちも入れてるのかもしれないけども、一つの町長の言われる諮問機関をつくってでも、この菰野町の町の将来ビジョンを描くっていうことが必要ではないかというふうに思っていますので、町長、再度そのことについてお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 議員からそういう貴重な御意見をいただいたということで承っておきたいというふうにして思います。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) ちょっとぐらいもうちょっと何か言うてくれるかなというふうには考えましたけども、話が平行線ということですので、次に行きます。  それでは、発達支援の子どもたちに対しての施策について、私は、菰野町、大変昨年から充実をしてきてくれてるのかなというふうに思っています。ちょっと観光商工推進室長、せっかく出席をしてもらってるんで発言なしっていうのは悪いんで、ちょっと聞きましょう。  道の駅っていうものについて、観光推進室長は、私は町長の考え方はずっと聞きましたけども、今後、道の駅についての考え方、そして観光というものの菰野町の考え方、観光推進室長として、そして私たちは今、着地型観光を進めています。そして、この紋どころが目に入らぬかって言いたいんですけども、これは岡崎の葵の紋です。これ津って書いてあるでしょ。これ津市のガイドマップです、これ。こういうものを菰野町でつくろうとしてるんです。そのことに向けて、菰野町が今後取り組むべきこれからの着地型、そして観光というものをせっかくの機会、観光推進室長になって、これから菰野町をようしたるぞっていう思いを聞かせてください。
    ○議長(渡辺 昇君) 観光商工推進室長、加藤信也君。 ○観光商工推進室長(加藤信也君) 発言の機会を与えていただきましてありがとうございます。  道の駅につきましては、当然、現状もございます。その中でやはり方向としましては、観光の拠点という意味合いもありますけども、やはり地元に密着した、菰野町民に愛されるような道の駅でなければならないというふうな考え方を持っております。  また、今後の観光の考え方というような御質問でございますが、観光の形態も日本全体変わってきております中でやはり農業の町、観光の町という形で農商工連携の観光地づくりというような形で取り組んでまいりたいと考えております。  また、ガイドマップ等の観光案内的な冊子、チラシにつきましては、やはり商工、商売をしてみえる方、観光の事業をしてみえる方、工場とか事業所をお持ちの方、そういった全ての業種の方が一緒になって取り組んで、そういった町の案内をできるような体制をぜひとも方向づけできていければというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) あなたの言葉も議事録に載ったということで、まず発言、それから教育課長も発言をもらいましょうか。  先ほど、私は冒頭話しました防災についての話の中でヘルメットを見せました。学校で今後考えていく必要があるんだろうと私は思ってますから、総務課長も今後の公共施設でのああいうふうなヘルメットというものの考え方で少し聞かせてください。 ○議長(渡辺 昇君) まず、教育課長、舘 弘己君。 ○教育課長(舘 弘己君) 先ほど、議員のほうから写真もお示しいただきながら、タタメットというんですか、見せていただいて、大変こういったヘルメットがあるのかなということで勉強させていただきました。学校におきましても、防災教育取り組んでいく中で、ヘルメット、あるいは防災頭巾等の検討をしたりしておるわけですけれども、いかんせん先ほど議員言われるように、どこにそれを置いておくか。どういう形でヘルメットにたどり着けるようになるかといった問題等、やはり山積しておりまして、町内一斉でこのヘルメットについてはまだまだ取り組んでいっているところではございません。ぜひこのタタメットもまた参考にさせていただきながら、どういう形で学校に導入していくといいかということも、また今後検討させていただこうかなと思っております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、総務課長、位田嘉則君。 ○総務課長(位田嘉則君) 公共施設への紹介いただいたヘルメットでございますけども、参考にさせていただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) はい、ありがとうございました。  それでは、少しだけ先ほどの発達支援の子どもたちについてのことでお話をさせていただきたいと思います。  昨日、町長に「くちづけ」というタイトルの映画が放映をされていますと。そのインターネットユーチューブで少しだけ見ていただけませんかという話をさせていただきました。この映画は知的障がい者を持つ家族愛の物語であると思います。知的障がい者が社会にとってどんな存在なのか。障がいを持つ家族にとって、私たちがいなくなったらこの子どもはどのように生きていけばいいのか。将来を心配する声もよく聞きます。悲観をして死を選ぶケースもあります。私たちの身近で起こっている事例でもあります。  私は、菰野町は昨年からさまざまな形で取り組んでいただいてはいるものの、もう少し真剣な気持ちの中で私たちも取り組んでいかなければならないと思っています。町長、この「くちづけ」という映画、そして知的障がい者を持つ家族っていうもののあり方、今後の菰野町のこの障がいを持つ子どもたち、並びに障がいを持つ家族にとっての菰野町の今後の方向性を聞かせてください。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) ユーチューブで予告編がありましたので、それを3分ぐらいでありましたけども拝見させていただきました。グループホーム、知的障がい者の方がグループホームでどう過ごしていくかと。そこにお父さんがグループホームの中に入っているというような物語だというふうにして受けとめさせていただいておりますけれども。  先般も実は、あさけ学園さんに少しお邪魔しまして、いろいろ自由に意見交換をさせていただきました。  一つ、昭和56年に、自閉症を持たれた親御さん、保護者が中心となって、ああいった施設を菰野町内に立地されたといいますか、建設されました。その方々の思いというのも、今、矢田議員がおっしゃったような思いで、将来自分の子どもたちがどう生活していくんだということを一つの結果としてあらわされた形だなと思っております。  時代も変わってきまして、今からまた新たな地域に密着した形の中で、地域の中で生活できるノーマライゼーションというかユニバーサルデザインというのをやはり考えていく必要がありますので、全てが全てそのようにしていくかどうかはわかりませんけども、やはりこれから先しっかりと差別するわけじゃないですけども、地域の皆さん方がどういうふうにして受け入れていくかというような認識を高めていくということが一つ鍵になると思っております。その延長線上というか、矢田議員から言いますと、その目標に向かっての手段になるのかもわかりませんが、この発達支援係を設けまして、早期発見、早期支援ということは、実は御本人さんにとってもそうでありますけれども、実は周りにいる子どもたちが軽度の発達障がいを含めて、困り感のある子どもたちをどうやって理解して、どのようにしてつき合っていくかっていうことが非常に大きな問題であるというふうにして思っています。いきなり、あしたからこういう理念がありますからやっていくというんではなくて、小さなときからそういうふうな社会状況をしっかりとみんなが共有していくということのスタートであると思っておりますので、そういう意味から平成24年、25年と、このような事業をさせていただくということを御理解賜ればというふうにして思っております。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) その点では、菰野町が今後こういうふうな障がいを持った家族、並びに子どもたちにとって大変行政が占めるところ、そして民間との協同、そして共生、いろんな形があるんだろうと思っています。  私たちは、先般、江別市に行ってきました。江別市は子ども発達支援センターっていうものを抱えています。菰野町の中にはこういう支援センターとしての役割は持っていないと思っています。今後、こういうふうな支援センターを行政並びに、そして民間活力を導入しながら進めていくっていう考え方は、子ども家庭課長、いかがですか。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 議員から御披露いただきましたその江別市の支援センターという役割につきましては、人口規模も違うこともございます。そして今までの取り組みの歴史も違うということを考えますと、まだ菰野町におきましてはこういった支援センターの走りかもわかりませんけども、先ほど町長申したとおり、発達支援係が今、その支援センターの役割を担っておるという状況でございます。  今後、民間活力の活用も含めて、こういった発達支援への取り組みについて施策の充実を図っていく中で、民間との協力というものも模索入れながら検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) 冒頭、私がお話ししたのは、菰野町だけの問題ではありません。それは全国的な国が考えることなのかもしれないということをお話をさせていただきました。私は、町長である石原正敬氏が、菰野のことではないんだ。この子どもたちの発達支援というものについての考え方は首長会いろいろあるんだろうと思っていますので、県としての考え方、国としての考え方を私は情報発信していただきたい。そして、菰野町として、この発達支援、子どもたちにとって支援をしていくセンターの必要性も考えていただきたいと思っていますので、冒頭、私は、1人で悩まないで、誰かに相談してみましょうっていうことをお話をさせていただきました。町長、その点についていかがですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 矢田議員おっしゃるとおりでありまして、国・県・市町村それぞれがかかわる部分がたくさんあるという中でありますが、実はこの発達支援について、私はまだ参加したことはないんですけれども、実は関心がある首長さん方が集まって議論をされているということをついせんだって私も聞きました。それも一つ、私というか、この菰野町が発達支援係を設けて、いろんな活動をしているということをどうも聞きつけられた方が御紹介してきたということでございまして、そういう意味ではやっぱり情報発信をきちっとして、そういう方々と連携をとりながら、都道府県、あるいは国に対して、基礎自治体からやっぱり意見を申し述べるということは非常に重要なことだというふうにして思ってますし、何よりも現場を抱えている身としてどういうことが必要かということを、情報共有していくということの重要性は認識しているところでございます。  そしてまた、相談支援センターについてでありますが、この発達支援だけに限らずもう少し整理していく必要があろうかなというのがまず1点と、もう一つは、それこそあさけ学園さんに併設されているクリニックですね、小児精神科のクリニックでありますけれども、そこの医師の方なども本当に相談を受けられているわけでありまして、そこからいろいろと課題も見えてきつつあります。行政がやるべきこと、菰野町がやるというよりかは、周辺市・町を巻き込んだ形でどういうふうにしてレベルアップできるのかということも含めて、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) ぜひ、町長の考え方をもとに私は進めていっていただきたいと思っています。発達支援、そして発達支援っていうか、こういうことの問題で、子どもがこういうふうになっていることを認めることのできない両親ってやっぱりいるんです。まさかうちの子が、そんなっていうふうなことを考える人たちがいると、やっぱりその中で行政が抱えて、その子どもを早期に発見をしてあげるっていうことの中では、私はあすなろ学園に行ってきてくれた職員、並びに今活動してもらっている職員、私は敬意を表するものですけども、学校における発達障がいの子どもに対して、教育委員会としてどのようなことを行っているのか、その点について聞かせてください。 ○議長(渡辺 昇君) 教育長、川瀬 敏君。 ○教育長(川瀬 敏君) 御質問の発達障がいに対します教育委員会の施策といたしましては、小学校の普通学級に在籍している児童のうち、発達障がいなどにより特別な支援が必要な児童の支援として、特別支援教育支援員を小学校に配置しております。この支援員は教員免許状を持っておりまして、一斉事業での学習支援や個別な学習支援も行っております。  また、支援員の配置人数につきましては、町内全ての小学校でございますが8名を配置しております。さらに、特別支援教育巡回コーディネーターを任命し、また、各校からの要請に対応するとともに、町内全ての小中学校にスクールカウンセラーを配置をしておるという状況でございます。それによりまして、指導、支援、また関係機関との連携について、助言を行っておるということでございます。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) 学校における教育委員会の今の取り組みについてはお話を聞かせていただきましたけども、やはり具体的なところで、もう時間もありませんので聞きませんけれども、やっぱりこの指導・助言をする教育体制が私は必要だろうというふうに考えてますので、今後、そういうふうなスタッフの増員、並びに中学校、保育園、並びに幼稚園、小学校っていう継続した支援をしていく上で、菰野町が抱える課題を十分に精査をしていただきたいというふうに思っています。  そこで、子ども家庭課長にちょっとお尋ねをしますけども、サービス等の利用計画っていうものがあります。利用計画書っていうのは現在つくられていますか。つくられていませんか。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) サービス等利用計画書につきましては、自立支援の様式の中に定められた様式で、今現在、社会福祉協議会のほうにその事業所として委託をして、サービス計画書をつくっていただいておる状況でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) 社協のほうでということで、私が持ってるのもお渡しをさせていただきましたんで、この内容は大変いいものになっています。大変細かく中身がわかる状況になっていますので、この点についても十分活用をしていただきたいと思っています。  残り時間、あと2分になりましたので、町長に最後に聞きます。  戦う政治家とは、ここ1番、国家のために、国民のために、国民のためとあれば批判を恐れず行動する政治家のことであります。戦わない政治家とは、あなたの言うことは正しいと同調するものの、決して批判の矢面に立とうとしない政治家というふうなことが言われています。これは美しい国という著書の中に書かれています。あなたは戦う政治家ですか。戦わない政治家ですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) なかなかそれにはお答えしにくいと思います。ただ1点だけ、今、矢田議員が最後の質問、子ども家庭課長にいただいた質問で、実は自立支援法の枠内では、身体、知的、そして精神と、この3分野しかありません。この発達障がいをぜひともその一つに加えて、自立支援法の法の中に入れていくということは先ほど申し上げましたように、我々基礎自治体が今やっていることを国家としてどうするんだということを突きつける一つの大きな、私は課題だと思ってます。という認識のもとで、私は今こういうことをやって積み上げた上で何か国に提言できればいいと考えておりますので、ぜひともその際には、議場におられる皆さん方の御協力を賜りたいというふうに思います。 ○議長(渡辺 昇君) 矢田富男議員。 ○17番(矢田富男君) 時間も参りましたので、未来は不変のものではなく、みんなの努力によってつくり出すものと私は考えてる。一歩を踏み出す勇気と、何をするべきかという責任の中で活動するのが政治家の役割だと思っています。町長、ぜひ私たちとともに頑張っていきましょう。ありがとうございました。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、矢田富男議員の一般質問は終了いたしました。  ここで昼食も含め、13時まで暫時休憩いたします。                午前11時32分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~                午後 1時00分 再開 ○議長(渡辺 昇君) 再開をいたします。  一般質問を続けます。  それでは、3番議員、加藤大輝議員、登壇願います。            〔3番 加藤大輝君 登壇〕(拍手) ○3番(加藤大輝君) ありがとうございます。3番議員、加藤大輝です。昼食食べられた後で眠たいかもしれませんがよろしくお願いします。  一般質問に入らせていただく前に、2点ほどお話させていただきます。  1点目は、先月、5月の8日から10日まで、教育民生委員会で視察させていただいたことを少し報告させていただきます。  私自身初めての北海道の地ということもありまして、全てが新鮮な経験でありましたが、同時に、今後生かされる大変貴重な経験と感じております。委員長初め、先輩議員の皆さんに手とり足とりフォローいただき、事務局の皆さんにお世話になり、感謝申し上げます。  まず、苫小牧市で沼ノ端クリーンセンターにお邪魔し、蒸気タービンの発電機の実情についてお伺いしまして、本施設での消費する電力、プラスその同等の電力を北海道電力に売電されているという実際の運営状況を聞きまして、正直そこまで発電効果があるのだなと感じております。  また、クリーンセンターのロビーの1階にリサイクルプラザ、益田議員もおっしゃられたんですがリサイクルプラザが設けられて、住民の方たちも訪れやすい、理にかなった運営をされておりました。  また、先ほど矢田議員が御紹介していただいておりました防災学習センター「そなえーる」のほうで体感の大切さを改めて感じさせていただきまして、すいません、事務局の方、写真をお願いします。  これ1番、ちょっと写真で見づらいかもしれませんが、この施設はガラス張りになっておりまして、中に一つ部屋が設けられております。この中に食物性でできた煙が充満されまして、火災時に煙から避難する体験ができるコーナーであります。実際に先輩議員、事務局長、体験されてる中を写真撮らせていただきまして、完全にこの煙が充満して、赤い点々の線があると思うんですが、それより下に体がいかないとピッと警報が鳴ったりとか、あとやっぱり煙を吸ってしまうという事前の御説明をいただきまして、私も皆さんと一緒に体験させていただいたんですが、本当の煙の中で判断能力が鈍るということが有事の際の恐怖と同等ではないかもしれませんが、そういった経験を味あわせていただき、かなりいいシステムだと感じておりまして、今回の視察、北海道の各市の持ち味のある取り組みに今後自分も勉強させていただいて、皆さんと一緒にまちづくりのために生かしていけるべきところだと感じております。  2点目なんですが、4月12日に、三滝川上流神明地区になりますが、斜面の崩落がありました。この件については、町長初め観光産業課、県、森林組合の皆さん、そして各関連機関の皆さんが早急に御対応いただき、中でも近隣住民の皆さんに何度も足を運んでいただいて、御説明等、御尽力をいただきました。まだ復旧には大変な時間と費用がかかるところでございますが、今後ともよろしくお願いします。  それでは、通告に従って、一般質問に入らせていただきます。  大きい1、公園や緑地の設置、整備、管理体制について。これまでも昨年度もたびたび本質問の内容に付随した公園の質問が上がっております。私ぐらいの年代は子どもも小さく、就学前、入園児の子どもが小さい子がいます。遠出をするのもまだ早い時期の家族構成がたくさんいます。また中には、菰野町の自然豊かな土地柄を好んで、町外から越されてきた家族も私自身の身の回りで多く見られます。その中、地元出身の方も町外出身の方も口をそろえて話をするのがやっぱり子どもの話で、その子どもの遊び場として、よく話題に出ます。公園のお話が。ここにおられる皆さんは一通り子育ての時期を終えられてきた大先輩ですし、よく御存じだと思われます。あえて自分たち若い世代も子育てをする同じ道を歩み、公園やそういった緑地の自然環境が子育てをする環境の大事な一つと考えております。当町では、都市マスタープラン、四日市広域緑の基本計画に沿って、各事業が遂行されている中で、都市マスタープランでは、菰野町を5地区に分けた地域別の概要と、そして課題をまとめられています。また、分けられたことによって、土地柄を考慮された整備方針もしっかりとなされております。そして、マスタープラン、緑の基本計画ともども住民アンケートがしっかりと盛り込んでおり、実情を把握され作成されていることも一目でわかります。その中で、子どもたちが伸び伸びと育つ環境として、現状の設備が足りているのでしょうか。菰野町の菰野町都市マスタープランや緑の基本計画の中にもある課題についての進捗はいかがでしょうか。  大きく2、障がい者雇用の現状について、第3次障がい者福祉計画に制定されている一般雇用についてお聞かせ願いたいと思います。  平成25年4月1日から、法定雇用率が引き上げられました。民間企業では1.8から2.0へ、国・地方公共団体2.1から2.3、都道府県等の教育委員会2.0から2.2%、このことは行政内雇用率として、昨年度も質問で上げられておりましたが、今回、私が調査のため県の労働局にお邪魔した際も、今年度からの本町の雇用について、地方障害者雇用担当官の方から当町の努力を称賛された言葉もいただいております。  今回の質問では、行政内の法定雇用率についての議論ではなく、当町の障がい者福祉計画にも記載されている理念に沿った社会の実現のため、一般雇用に対しての議論をさせていただきたいので、よろしくお願いします。  これで、1回目の質問といたします。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員の一般質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 3番議員の加藤大輝議員から御質問いただきました。  まず1点目の公園、緑地についての御質問に御答弁申し上げたいと思います。  現在、菰野町内の公園や緑地等につきましては、都市公園が大羽根公園、大羽根緑地、三滝川いこいの広場、朝明緑地の4カ所と、菰野町及び各地区が管理しております公園、広場など、およそ100カ所ございます。また、三重県の施設でございますが、三重県民の森、広域的なもので北勢中央公園があります。  三重県の施設を除きまして、都市公園につきましては、遊具の点検・補修、草刈り等、町が維持管理を行っております。なお、大羽根公園につきましては、草刈り等の一部管理を地区で行っていただいております。  また、各地区にございます公園等につきましては、開発事業で帰属を受けた公園や町が設置した公園につきましては、遊具の点検・補修は町が行い、草刈り等につきましては、各地区で御協力をいただいております。これら以外の地区の公園につきましては、遊具の点検は町で行っておりますが、遊具の補修、草刈り等は各区において実施していただいております。  今後の整備につきましては、町民センター南多目的広場を始め、「四日市広域緑の基本計画」の内容に沿って、財政面を考慮しつつ、既存の広場等を活用しながら、地域との協力や連携により整備を図ってまいりたいと考えております。御理解賜りますようお願い申し上げます。  障がい者雇用についての御質問をいただきました。  障がい者雇用の現状については、障がい者が地域で自立して生活していくための大きな課題の一つとして認識しています。菰野町での障がい者の雇用対策については、昨年に策定した第3次菰野町障がい者福祉計画において「働くことを希望する障がい者が能力を最大限に発揮し、就労を通じ社会参加が実現できるよう努める」という基本方針を定めております。  具体的な就労支援施策としましては、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」に市町村の責務が示されており、その中の一つとして、一般企業への就労が見込まれる障がい者に対し、一定期間、就労に必要な知識や能力向上のための訓練を行う「就労移行支援サービス」や、一般企業での就労が困難な障がい者に働く場を提供する「就労継続支援サービス」などの訓練等の給付提供を行っております。現在では「就労移行支援」は3名、「就労継続支援」は66名の障がい者へのサービスの支給決定をしています。また、就労意欲がある方に対して事業者の紹介や、福祉サービス利用の援助相談を行う障害者総合相談支援センター事業として専門事業所と委託契約を行っております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら御発言ください。  加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) ありがとうございます。  それでは、順次再質問のほうに移らせていただきます。  再質問の大きい1、まず、年号的に並べると、都市マスタープランが2009年から始まり、第5次総合計画が2011年から始まって、四日市広域緑の基本計画が2012年、去年から始まっております。その中で、先ほどの1回目の質問にも入っておったんですが、課題は十分にどの計画にも入っていると思っております。その上で足りているのかという部分の理由を具体的に教えてください。都市整備課長、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) まず、健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 障がい者の雇用につきましては、先ほど申し上げましたとおり、障がい者福祉計画の策定に基づいて、その中の基本理念に基づいて実施をしております。
     まず、利用者の状況のところにおいて相談をしながら雇用に結びつけていくということでございますので、御理解をいただきたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、都市整備課長、斉藤 司君。 ○都市整備課長(斉藤 司君) 現状の公園施設が足りているのかという御質問でございます。  各種計画のアンケート調査の結果で「子どもが安心して遊べる広場のある公園」を要望する回答が多いことから、住民ニーズにこたえるためにもこの整備は必要と考えております。  これらを踏まえ、「緑の基本計画」で方針を定め、目標を設定しておりますことから、この計画に沿って既存の広場等を活用しながら、また、土地動向にも注意しつつ、地域との協力や連携により目標に近づけるよう努力してまいりたいと考えております。  先ほども町長の答弁にもありましたとおり、町内には都市公園のほかに100カ所公園等あります。数字的には、パーセンテージ的には足りていないという評価になるかもわかりませんけれども、公園の数としてはそれだけあるということで御理解をいただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 先ほどの健康福祉課長のお話はちょっとまた後でお話させていただきます。ごめんなさい。  今のお話で、町長、今お話されたのを核となる部分の公園施設のお話とされておったと思うんですが、その公園や広場の現状の利用状況やったりとか利用数、これは完全に都市マスタープラン内で議論されている利用促進方法っていうのをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 都市整備課長、斉藤 司君。 ○都市整備課長(斉藤 司君) 公園の現状の利用というところでございますけれども、大羽根緑地、あるいは朝明緑地につきましては、野球場、あるいはスポーツ施設等での利用等があろうかと思います。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 利用状況の具体的な数とかというのは今お話にはなかったと思うんですが、利用促進方法もないでしょうか。よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 都市整備課長、斉藤 司君。 ○都市整備課長(斉藤 司君) 公園の利用数といいますか、利用者の数等についてはちょっと把握しておりませんので、申しわけありませんが利用促進という点につきましては、緑の基本計画、あるいは都市マスタープランにも書かれているとおり、小さなお子様、あるいは大人の方々が安心で安全に遊べる公園、あるいは防災時の避難場所という点で利用されるよう整備していきたいなというふうには思っておるところでございます。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 今ある公園の維持管理という部分をすごい今お話に出たと思うんですが、そこで、ちょっと細かいことになるかもしれないんですが、一部写真を使ってお話ししたいと思います。  事務局の方、よろしくお願いします。  この菰野町公園マップは、ホームページにも掲載されているマップになります。主要、核となる公園というのはここに載っていて、三重県民の森だったりとか、県営の北勢公園も載っております。こういった中で、これ以外にも100カ所あるということで、十分そこは理解しておるんですが、このマップというのがこの各公園がこういった場所にありますと。位置を案内するマップでもあるとは思っておるんですが、朝明砂防学習ゾーンの位置に関してなんですが、2枚目の1番です。  これは朝明キャンプ場に設置されている付近案内看板になります。これで朝明キャンプ場の付近を尾高キャンプ場につながるような道だったりとかをここで掲載されておるんですが、朝明砂防学習ゾーンという場所は、本にも載ったと思うんですが、日本で一番最初に砂防学習ができるような自然を取り扱った学習ゾーンとなっており、すごいいい場所だと思っておりますが、ただちょっと道案内をするマップとしては、なかなか記載というのがされていないのかなと感じております。  それに合わせて、2番目のほうをお願いします。  こっちは完全に管理的な話になるかもしれないんですが、県民の森のアスレチック案内板です。これは、私自身つい最近、5月ぐらいに10年ぶりに行かせてもらって、行かせていただいたのが、町民の方から遊具等の腐敗があるっていうのをずっと聞いていて、なかなか行けてなくて行かせていただきました。  ただ、遊具等の腐敗とかに関しては、一部腐敗が進み過ぎたであろうという部分はすごい新しい木を持ってきたり、ロープを変えてあったりとかというふうに対策がなされておりまして、実際に17カ所、アスレチックの場所があるんですが、それを全部ちょっと体験してみまして、その中で当初とはちょっと思惑が違ったんですが、かなり森の中っていうこともありまして、蛇が出てきたことがありまして、ちょっと注意看板をちょっと大きくしていただいてよろしいでしょうか。体験することに関しての注意書きを皆さんにお示ししている。その横の話なんですが、これも使用上のことなんですが、ちょっとここの施設内を利用するに当たっての危険事項として、そういったアスレチックの場所がどういった場所にあるのかっていうことも踏まえて、維持管理っていう面を今ある公園や広場っていうのをまず率先した維持管理をしていきたいということの中でやっていただけたらなと思いまして、御紹介させていただきました。都市整備課長、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 都市整備課長、斉藤 司君。 ○都市整備課長(斉藤 司君) 町内の公園につきましては、年1回、業者にお願いをいたしまして、遊具の保守点検等を行い、その頻度に合わせて補修等を行っているところでございます。町内につきましては、アスレチックっていうような特別な遊具は存在はしておりません。遊び方についての表示についてはまだ行っていないところであります。一般的な遊具ということでの活用をしていただいておるというところでございます。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 案内表記だったりとか注意をする上での管理のお話であって、ちょっと中身の遊具の管理とかっていうお話ではなかったんですが。ちょっと次にいきたいと思います。  この大きな1番の質問で、最もお話しさせていただきたいポイントとしまして、やっぱり全ての計画の上で住民アンケートがなされております。そういった中、身近な公園が不足していますというニーズを菰野町が課題としてしっかりと捉えられておりまして、対応として、住民の方と協力していくという、地域の住民の方と協力して安全かつ安心に利用できる公園、広場を整備する必要がありますと、計画の中に書いてあります。その住民の方との取り組みとは何なのか、個々のお一人お一人の個人までは至らなくても区単位での交流は可能な範囲でありますし、住民の方々はこういったアンケートを答えたことによって、アンケートの入ったしっかりとした計画、自分たちの声が入っているというふうに計画には書いてあります。今後、公園ができるんだなという、行政に対して期待を膨らまされていると聞いております。もちろんそうだなと思っております。ただ、昨今の財政の中でたびたび安全・安心面からの設備投資だったりとかという予算の話もありますし、住民お一人当たりの公園面積の優先順位などもあって、何でもかんでも徒歩圏内、身近にどこでもできるとまでは考えてはないでしょうが、計画に記載した内容がやっぱり期待にこたえるということであるので、住民理解を深めることとしても、まず1歩、住民協力の機会をしっかりとつくっていただきたいと思います。この件に関してはいかがでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 都市整備課長、斉藤 司君。 ○都市整備課長(斉藤 司君) 都市マスタープランにも地域の住民の方々と協力をして、安全かつ安心で利用できる公園、広場の整備をする必要があるという課題を掲げております。その後、緑の基本計画等も策定し、最近に至りましては各地区からも公園に対する要望も上がっておるところでございます。今年度において、その地域住民とかかわるがためのルールといいますか、こちらからの投げかけ、また区民からの要望等をそういう話の場を持つことによって整備に生かしていきたいというふうに思っております。まずはそのルールづくり、まだ検討途中ではございますがつくっていき、今後活用していきたいというふうに思っております。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤議員、質問内容を整理の上、質問をしてください。  加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 住民協力の機会をつくるルールを制定されているということですが、本年度施行されるという内容のルールづくりでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 都市整備課長、斉藤 司君。 ○都市整備課長(斉藤 司君) この平成25年度にルールづくりを検討していきたい。つくりたいというふうに思っております。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 御答弁ありがとうございます。  アンケートに答えると、やっぱりどうしても行政に求めているものが目に見えるようなものを求めていらっしゃると思いますのでよろしくお願いします。  再質問で、大きく2番に移りたいと思います。  町内の一般雇用数について、どのくらいでしょうか。健康福祉課長、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 町内事業所での障がい者の雇用数ということでございますが、民間事業所における障がい者の雇用状況につきましては、ハローワークが統計データを公表しておりません。ですので、菰野町内に限ったデータはございませんので、四日市ハローワーク管内での雇用率の数字を申し上げますと、平成24年6月1日現在で、雇用率は1.42%となっております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 事務局の方、すいません、ハローワークのデータをよろしくお願いします。  今、課長からお話いただきまして、四日市のハローワークさんで菰野町単体というわけでのデータは出していないということをお聞きしまして、私も確認させていただきまして、雇用率ではございませんでして、ハローワーク四日市が障がい者の皆さんに向けて障がい者の職業紹介をした状況をまとめております。その中で、これは実際に四日市管内なので三泗地区のデータになります。その中で、実際に菰野町っていうのは出ないのかというのが、もうちょっと下のほうを映していただいてよろしいでしょうか。ごめんなさい、僕のかなり汚い字になるんですけど、走り書きで今書いてたので。  担当の方にお話をしましたら、すぐこんだけですという話でして、何が言いたいかといいますと、実際に菰野として障がい者の雇用っていうものを就職の数、紹介の数っていう数を求めていくには、データとしては集めれる可能性があると思います。これについていかがでしょうか。健康福祉課長、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) この場で御答弁させていただくときに当たりまして、公表した数値をと私は考えておりました。御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) もう一つ質問のお話の中で、各関連機関といいますのが当町の健康福祉課の窓口、社会福祉協議会障がい者福祉担当、特別支援学校、ハローワーク、また障害者就業・生活支援センター、あと労働局、そういったところでの雇用の情報と内容というのは共有できていますでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 就労相談につきましては、障がい者が今は給付サービスという形になっております。特に社会福祉協議会が計画相談を受けます。ただ、現在は義務化されていないため、利用者が直接事業者と契約をされてからこちらへ情報が入るということもございますが、相談、それから就職状況、それからその方がどのような目的を持って就労をしたいかというような状況、それからそういう就職先というのは統一された情報で取り組んでおりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 今お話しされた健康福祉課長の中で、やっぱり個々、個別に皆さんの支援に合ったものをしていかなくては、こういった障がい者の方に対しての一般雇用は進んでいかないと思いますし、ただその中で、やっぱり菰野町内だけではできかねる部分と、他の市町と連携して、一般企業に関してはなおさらそうだと思うんですが、事業所内だけではできません。一般企業の四日市シェアであったりとかという部分も必要だと思っています。その中でのそういった一般雇用の面での近隣市町と具体的な連携はどうされていますか。 ○議長(渡辺 昇君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 今質問をいただいたのは、組織的にどのように取り組んでいくかということで御答弁させていただきます。  障がい者の雇用促進については、中核的な役割を果たす場として、四日市障害保健福祉圏域の自立支援協議会というものがございます。これは三泗管内の各市町、それから社会福祉協議会、特別支援学校など、関係機関がよりまして、その中に専門的な雇用部会を設けております。そのような中で事業者の拡大とか、そういう雇用に関する課題、それに向けた取り組みをしております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 調査をする中で、当町も含む各関連機関の支援内容や理念っていうのは、かなり確固たるものがあるっていうことをまず十分教わりました。ただ、就労支援をされている御担当の皆さんの不安げな顔というのがどこもそろって見受けられました。法や事業計画、さまざまな後ろ盾がある中で、御担当の方々自身も障がい者の方々の個々に合った生活支援、そして就労支援を手探りで一生懸命行われているという現状であるからこそ、皆さんが本当に合っているのか、また就職はしたものの帰ってきてしまったというケースがあったりとか、ミスマッチな部分があるっていう、かなり悩んでいる現状を見受けられました。またその際に、皆さんがお話しされる、これは障害者就業・生活支援センタープラウさんであったりとか、特別支援学校のきらら学園の校長先生もおっしゃられておりましたが、横のつながりという部分、自分たちは個別的には一生懸命、生徒さんであれば毎日通われて、個々に合った支援をしていく。プラウさんであっても個々相談にしっかりとしたジョブワーカーがついて実施されている中で、横とのつながり、市町村とのつながりというものが、他の市町では、他の機関ではという横並びになって支援できる環境にはまだまだできていないなとおっしゃられておりました。そういった中で、当町としても他市町各機関としっかりとした連携をとり、他と同様な情報量と専門知識、各助成金や補助制度がある中の的確なアドバイスができるような、ジョブワーカーを賄えるような相談窓口があるような立ち位置を確立すべきではないでしょうか。  本件、先ほど矢田議員が発達支援の中でもお話があったと思うんですが、今後の子どもたちの就労にも大きくかかわってくる問題であると思っておりますので、その点を踏まえても、健康福祉課長は御答弁をお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 先ほど議員からも名前が上がりましたプラウ、それからかがやき、そのような障がい者の雇用につきましては、それぞれ専門知識を有した事業所がございます。そういうところと事業提携も組んで相談を充実してきております。そしてまた、法が改正にはなってきておりますけども、やはり利用者本人の意向というものを重視した中で、どのような職業につきたいか。それからそれについていきなり職業につくのではなくて、それまでに体験をさせたりとか、そういうふうな就労支援ということも行っております。  今後も相談支援と、それから就労支援、この二つについては、やはり障がい者が実際に雇用される、働くという場においては非常に大事なものだというふうに感じておりますので、このあたり他市町とも連携をしながら取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、御理解いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤大輝議員。 ○3番(加藤大輝君) 御答弁ありがとうございます。  個々の皆さんに合った就業支援というものが一旦馬力で今すぐにできるものではないというものは皆さんお思いだと思っております。ですから、まずは私としては菰野町のできることを、相談窓口の強化といいますか、立ち位置を確立できればと思いまして、今回、質問として上げさせていただきました。ありがとうございました。  最後に、町が掲げる各種計画に住民アンケートや各関連団体機関のアンケート、またはパブリックコメントの充実は見られます。必要なことと私も思っておりまして、ただこのコメント、アンケートが充実だけにはとどまらず、正当に活用されることが菰野町が目指すまちづくりの多様な主体との協働であったり、そこから生まれる信頼される適正な行財政運営がなされることと感じております。まだまだ私も菰野町議会議員をやらせていただいて半年が過ぎたところではございますが、今後とも行政の皆さんと真摯に菰野町のまちづくりに邁進したいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、加藤大輝議員の一般質問は終了いたしました。  暫時休憩いたします。                午後 1時41分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~                午後 2時05分 再開 ○議長(渡辺 昇君) 再開をいたします。  一般質問を続けます。  それでは、6番議員、中山文夫議員、登壇願います。            〔6番 中山文夫君 登壇〕(拍手) ○6番(中山文夫君) 平素は大変お世話になっております。6番議員の中山文夫でございます。質問の機会をいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。  まず、雨がたくさん降ってまして、朝上小学校と竹永小学校が、朝明、それから尾高のほうですか、キャンプをしているということなので、ちょっと心配なので、十分気をつけてあげてください。教育長、よろしくお願いします。  子どもたちと何のために生きるかというテーマで、大人にもちょっと難しいかなと思うんですけども、そんな話をする機会がありました。いろんな意見が出ました。「おいしいものを食べるために生きる」とか、「死にたくないから生きる」、あるいは「家族と一緒にいたいから生きる」「家族のために生きる」などなど、子どもらしい意見や家族を思う優しい意見が出ました。中でも私が驚いたのが、小学3年生の男子が言った意見でした。「死ぬときによかったと思えるように生きる」と言ったのです。どういうことか聞き返したら、その子どもさんが「死ぬ前にみんなが集まってくれたり、葬式に多くの人が集まってくれて、いい人やったなと惜しまれながら。そんなふうに言われたい。そのために生きる」ということでした。私もよく似た考えを持っていたので、すごいことを言う子どもだなと思ったんですけども、この子どもが、自分が希望する生き方をするためには利己的ではなく、利他的な生き方をしなければかなえることはできません。常に他者の存在を意識し、優先する生き方をしなければ達成できないのです。自分の生きる目標を自分の人生の最後に持っていき、その目標を達成するために利他的な生き方をする。  きょう、矢田議員が、くちづけという映画の御紹介をしてくれましたけども、私もくちづけを見ました。障がいのある子の面倒を一生見ていく覚悟の父が、これ竹中直人さんだったですけども、肝臓がんで死を目前にして子どものために生きていけなくなったことで、子どもの将来を悲観して、子どもの命を絶つという悲しい映画でした。親は子どものために、子どもは親のために生きるという、そういったことを痛烈に感じさせた映画でしたけども、親は子どものためにある時期を境にして、今度は子どもが親のために生きる。これが大事なのかなと、そんなふうに思いました。すばらしい考え方を子どもや映画から教えてもらいました。  5月の先進地視察では、絵本の里剣淵町を訪問しました。剣淵町は面積131.2平方キロ、人口3,500人の小さな町です。昭和63年、剣淵絵本の里をつくろう会が発足するまでは、農業を基幹産業とするありきたりの町だったようです。そんな町を子どもたちが剣淵を誇れる町にしたいと、住民有志が剣淵絵本の里をつくろう会を立ち上げ、動き始めました。絵本で飯が食えるのかとの批判にもめげず、ひたすら子どもたちの誇れるまちづくりを目指したということです。  剣淵町町民が自分のためだけではなく、子どもたちに喜んでもらおうと必死になったことが結果的に自分たちの町のためになったということです。利己的な考え方ではなく、利他的な考え方があったから現在の剣淵町があるのだと思いました。町をバス、それから歩いたりしたんですけども、町全体が何となく優しく、何かいい感じの町のように私は感じました。  私たち議員と石原町長以下全職員は、菰野町民のために働かなくてはなりません。それは、現在、そして未来に至るまで、全てを考えて運営しなければなりません。非常に難しいことだと思いますが、剣淵町のように住民パワーを信じて動くことも時にはあっていいのではないかな、そんなふうに感じました。  矢田議員の質問にもありましたが、石原町長の基本理念のように、持続可能なまちづくり、とても大事なことだとは思いますが、余り現実的過ぎても子どもたちには魅力的には映らないこともあります。未来を担う子どもたちのために、残していかなければならないものと残してはならないもの、これを見きわめながら夢のあるまちづくりを目指していただきたいと思います。  それでは、質問に入ります。  まず、菰野町消防団についてお聞きをします。  この質問は、平成24年6月議会でも藤田賢吾議員が質問されていますので、その後の経過について質問するものです。  今も各分団においては、夏季訓練で連日夜遅くまで訓練していただいております。大変御苦労さまでございます。  去る5月31日に消防委員会がありました。私も久しぶりに消防委員を委嘱されて、興味深く委員会に出席をさせていただきました。委員からは、消防団員の確保について多くの意見が出ました。消防団の皆さん方には、町民の安全・安心、安全な暮らしのために献身的に消防団活動に参加していただいていることに敬意を表するものです。  委員会で提出された非常備消防、消防関連団体への研究報告では、三重県内の消防団員数は、平成23年4月1日現在で1万3,964人となっており、昭和31年の消防団員数2万3,263人に比べると、約1万人減少しております。  菰野町においては、昭和32年1月に、総団員数159名、このときは5分団ということですけども、159名だったのが、平成25年4月1日現在で、定員168名に対し、163名と、人数は維持されており、一定の評価はできます。しかしながら、消防団員の年齢構成は高齢化してきており、三重県の平成22年の平均年齢38.7歳に比べると、菰野町は若いものの、平成25年4月1日の平均年齢は32.2歳と、平成10年の平均年齢に比べると2.2歳上昇しています。  また、消防団を構成する団員の職業がサラリーマン化、被雇用者ということです。サラリーマン化しているということです。  これは、三重県においても同じことが言えるわけですが、昭和51年ではサラリーマンの占める割合が42.8%だったのに対して、平成22年では71.1%と、相当高くなっています。  菰野町はどうかといいますと、その割合が76%、平成25年4月現在です、163名のうち、124名が被雇用者、サラリーマンということになります。  現在、菰野町消防団は7分団ありますが、サラリーマンの団員が火事などの現場に出動することはほとんどないそうですが、そういうことを考えますと、163名の団員のうち、出動できる団員は39名、単純に7分団で割ると、1分団当たり多くて5人から6人、この人数が保障されるならまだしもですが、確実に出動できる保障はありません。今行われている訓練においても、人数が集まらず苦労しているというお話をお昼に聞いたところです。このような状態で消防団が維持できているとは思えません。そこで、この状況を踏まえて、活動可能な団員をふやすための手だては考えているでしょうか。その方法として、消防団協力事業所表示制度の活用や、機能別消防団員、機能別分団制度があると思いますが、現在、どのようになっているのか、お尋ねをいたします。  次に、子どもたちを取り巻くネット社会への対応についてお聞きをします。  この問題についても、平成20年6月議会で、小中学生の携帯電話所持と使用の実態について、私と、諸岡文人元議員が質問しております。  最近の携帯電話は、アイフォン、スマートフォンといった新しいタイプの電話が登場しています。議員の中にも活用されている方もいるようですが、私も一昨年の暮れに購入しました。とても便利です。パソコン機能に加えてカメラ機能はもちろんのこと、アプリケーションを取り込むことでナビゲーション機能、公共交通機関の乗りかえ案内、ボイスメモ、懐中電灯まであります。このアプリケーションは全て無料です。さらに、LINE、Viberを取り込めば、条件さえ合えば海外にいる人たちとも無料で通話したりメールを送ったりもできます。携帯電話でメールができるようになり出したころから、電車内で携帯電話を使用している乗客がふえました。当時の電車内での使用のほとんどがメールの送受信だったと思いますが、その光景は異様な感じでした。私はよく携帯電話を使っている人の数を数えたものでした。
     それが、今ではアイフォンやスマートフォンに変わって、前述したようにメール以外にもできることが格段にふえ、今では私も電車内で携帯電話を取り出してよく使用することがあります。問題はここからですが、ネット依存という言葉がありますが、今は依存を通り越してネット中毒という言葉さえ生まれています。なぜ依存症になるかというと、資料がありますのでごらんください。資料1をお願いします。  どうして依存症になってしまうか。ここに掲載してある部分が要因の一つとして考えられていますが、長時間インターネットに接続する。有害な情報に触れる。オンラインゲームなど、楽しいコンテンツにはまる。SNS、ソーシャル・ネットワーキング・サービスです、などコミュニケーションツールにはまる。それから、ここからちょっと心配なのが友達がいない。少ない。家族との関係が希薄。時間に余裕がある。生活、仕事、勉強、いじめから逃れる。現実、環境、やらなくてはならないことからの逃避。親が子どものインターネット状況を把握していない。インターネット依存症を知らないでネットを始める。将来や社会に希望や夢を持てないなどなどです。はい、ありがとうございます。そして今度それが依存症になると、さまざまな心身への悪影響が出てきます。  資料2をお願いします。  まず、心への影響として、人間不信になる。鬱病や他の心身症を引き起こす原因になる。感情をコントロールできなくなる。相手の表情を読み取ることができなくなる。自分の感情をうまく表現できなくなる。思考能力がなくなる。攻撃的になる。現実の社会とネット社会での常識のずれが起きる。現実の社会とのかかわりが面倒になる。  その下が身体への影響になります。目が悪くなる。私も悪くなりました。運動不足になる。頭痛、肩こり、ひどくなると鬱病を引き起こす場合がある。寝不足からくるだるさ、倦怠感。若年性健忘症の危険というのに陥る可能性があるということです。  こういったことから、次、社会性です。一番下になりますけども、社会性に対する影響です、寝不足で朝起きられない。学校へ行けない。会社へ行けない。現実の人間とのコミュニケーションができなくなる。ニートになる可能性が指摘されております。  社会性の欠如の部分では、コミュニケーション能力の低下が大きな問題となっています。皆さん方の中にもメールをよく使われる方がみえるかと思いますが、私も相手や内容によって使うことがあります。若い人とメール交換すると、絵文字、この中でも使われる方みえるかもわかりませんけども、絵文字なるものを使われます。そのほうが手っ取り早く表現ができるのか、もしくはそのほうが気持ちが伝わりやすいのか、私にはよくわかりませんがそういうのを使う方がみえます。ネット内での専門用語も多くあるようですが、会話においてもそういった言葉を頻繁に使用するため、使ってはいけない場面でも何の抵抗もなく使ってしまう。そんな若者がふえているようです。そんな絵文字や専門用語を使ってコミュニケーションづくりをやっていると、いざ文章をつくるとなると言葉の数も乏しく、表現力の貧弱さが目立ちます。  友達同士のメールのやりとりでトラブルになりそうになった高校生の話ですが、みんなで集まる話をメールでやりとりをしていたときに、自分に届いたメールが「何で来るの」というメールだったそうです。その高校生は自分が嫌われていると勘違いしてメールを返さず、集まるところへも行かなかったそうですが、後日友達から何で来なかったのと言われて、勘違いに気づいたとのことです。最初の「何で来るの」は、何(なに)で来るのということです。電車かバスか自転車か車か、「何(なに)で来るの」というのを、「何(なん)で来るの」と書いたものを勘違いして、なぜ来るのというふうに誤解をしてしまったということですけども、笑い話のようですが、メールではこんなやりとりから大きな問題に発展することもあるようです。このような問題ならまだしも、子どもを狙った犯罪、子どもが被害に遭う事件に発展するようなケースが後を絶ちません。こんな危険な可能性を持った携帯電話を多くの子どもたちが所持し、使用しています。安全に関してはやり過ぎと思われるくらいの対応が必要かと思います。そこで、携帯電話、インターネットに関する調査・指導について、どのように指導されているのか、お聞きをします。  以上で、最初の質問を終わります。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員の一般質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 6番議員の中山文夫議員からの御質問にお答えいたしたいと思います。  消防団に関しましては、私から大枠御答弁させていただきまして、細かな数字については消防長から答弁をいたさせます。  2問目につきましては、教育長、教育委員会から答弁をさせたいと思います。  まず、消防団の体制に関しての御質問でございます。  菰野町消防団に関しましては、地域防災の要として昭和32年に発足し、先輩諸氏の築き上げた伝統を受け継ぎ、今日まで歩んでまいりました。  昭和60年に常備消防が発足した以後も、常備消防との連携強化に努め、火災を初めとした災害活動時の対応能力も県下で有数のレベルにあると認識しております。  近年では、風水害時の対応において、活躍していただく機会もふえており、菰野町の安全・安心のため重要な存在となっております。  一方で、就業構造の変化や、地域への帰属意識の希薄化などによる社会環境の変化が、消防団活動へも影響し、支障が出てきていることも認識しております。  消防団は元来、地域の地理や住民事情等に通じた地域密着性、組織としての団結と訓練による要員動員力と即時対応力を兼ね備えた組織であり、公的な存在としての側面と、ボランティア的な性格をあわせ持ち、地域の安全確保のため広範な役割を果たすことが期待されています。  このような基本的性格を踏まえながらも、時代の流れに応じた弾力的な運営も必要と考えております。  消防団は、地域社会の維持には不可欠な存在として、次の世代へも引き継いでいかなければなりません。今後も、菰野町の実情に応じた組織形態及び運営方法について研究するとともに、必要な環境整備を行っていきたいと考えておりますので、御理解御協力をお願い申し上げます。  なお、具体的な質問に関しましては、消防長から答弁させます。  私からは以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 補足答弁させます。消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 消防団の関係につきまして、当初通告にありました5点ございますが、これについて説明させていただきます。  まず、中山議員御質問の中で、菰野町の団員数、あるいは平均年齢、サラリーマン化の比率等につきましては、御質問の内容にあったとおりでございます。そこで、消防本部側として、現在も課題として、特に問題視している部分につきましては、新入団員の確保が困難なこと。それによって団員自身の新陳代謝が図れないことが一つございます。  もう1点、中山議員の御質問にもありましたとおり、昼間の火災出動における人員の確保ということが、現在、課題となっております。  これまで、菰野町といたしましても、団に関して各種施策を行っておるわけでございますが、団を取り巻く環境を少しでも魅力あるものとするため、消防施設整備として消防車庫や消防車両整備を行うとともに、福利厚生の一環としての消防団員健康診断を行ってまいりました。  また、団員所属企業への協力依頼や各区長さん方への団員勧誘の協力依頼について、継続的に行っているところであり、昨年からは「消防団クローズアップ作戦」という名で、広報活動の充実を図り、きめ細かく環境整備に努めておるところでございます。  そこで、さらに活動可能な人員をふやすための具体的な手だてという御質問でございますが、これに関しましては、基本的に2点ございまして、消防団協力事業所表示制度の運用ということ。もう1点につきましては、機能別消防団員及び機能別分団制度の制定と、この2点を現在研究中でございます。  少し概要をお話しさせていただきますと、消防団協力事業所表示制度の活用でございますが、この制度につきましては、平成18年度に国から制度が示され、当町においても平成22年3月より要綱化を行い、運用を開始しておるところでございます。ただし、現在のところ表示を、制度を活用していただいている事業所はございません。この制度は、勤務時間中の消防団活動への便宜や従業員の入団促進など、事業所としての消防団への協力が、事業所の社会貢献として広く認められる表示であり、これにより事業所の信頼性が向上するとともに、事業所の協力により地域防災体制の一層の充実が図られることを狙っての制度になりますが、あくまでも事業所の任意の制度になりますことから、開始当初から団員が在籍する企業に対して、町長名と団長名連名による協力依頼の文書を持って毎年お願いに行ったりしておるわけでございますが、職員が団に所属することは御理解いただいているものの、表示制度まで御活用いただいていないのが現状でございます。  それともう1点、機能別消防団員、機能別分団制度についてでございますが、これは、基本の消防団とは別に特定の消防活動にのみ従事する分団、または団員を配置する制度でございまして、課題にもなっております昼間の消防団員確保の一助になるものとは考えております。  任務の例としましては、災害時の支援活動や火災予防啓発における広報活動の任務等が考えられ、消防団としての任務の幅を広げることで町民の皆さんの理解も得やすくなり、消防団の認知度も向上するものと考えております。  いずれにいたしましても、新しい組織形態とする以上、維持可能な形態にする必要があることから、現役の消防団員や区長さん方の御意見を伺いながら、規模、配置及び身分等について慎重に研究を進めておるところでございますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、教育長、川瀬 敏君。 ○教育長(川瀬 敏君) それでは、子どもたちを取り巻くネット社会の対応についてという項目で、2点質問通告を受けております。それぞれ関連もございますので、一括してお答えをさせていただきたいと思います。  現在、携帯電話の学校への持ち込みにつきましては、原則として禁じております。  実際、町内児童生徒がどのくらい携帯電話を所持しているかについて調査はしておりませんが、学力学習状況調査の児童生徒質問紙から小学校6年生で38%、中学校3年生で69%の所持という割合や、1週間当たりの総使用時間、保護者との約束については、各学校において知ることができます。  情報化社会の中で大変便利な携帯電話ではありますが、子どもがネット犯罪やトラブルに巻き込まれないよう指導を進めるためにも、所有や使用について実態把握することは大切だというふうに考えております。  また、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの使用については、不適切サイトの閲覧や個人情報の掲載、ネットへの不適切な書き込みを防ぐため、子どもたちに情報モラルを身につけさせたり、適切に活用できるようにさせたりすることなど、具体的に指導しております。  また、家庭に向けましては、「保護者の知っておきたい携帯の知識」「フィルタリング設定」などの配布物で保護者へも啓発をしております。教職員に対しましては、県教育委員会の支援を受けながら各学校の状況や課題を踏まえ、児童生徒への適切な指導が進められるよう、研修会も開催をしております。  「問題が起きてからでは遅いこと」、「重大な問題に発展するおそれもあること」について、学校と家庭が協力して指導を重ねるとともに、児童生徒の携帯端末使用の実態把握やトラブルの未然防止に向けて今後も取り組んでまいります。御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁は終わりました。  再質問がありましたら御発言ください。  中山文夫議員。 ○6番(中山文夫君) ありがとうございます。町長がおっしゃられた活躍している。これはもう私も認識しておるところでございますけども、その活躍がだんだんできなくなってきては困るので、その辺で私も今回質問をさせていただくわけでございますけども、まず、消防団協力事業所表示制度、これが運用はされていないということなんですけども、会社にとっては仕事中に会社を抜けられて消防活動に参加するということは、会社にとってはある意味デメリットになるのかなというところですけども、今、社会貢献活動というのが、会社内においても事業所内においても結構積極的にやられているところがあります。もちろんそれは就業時間外でもできることが多いわけで、そういった緊急時に要する時間というのはそれほどないとは思うんですけども、そういった意味合いで積極的にやっぱりお願いをしていく。そして、その消防団員がその事業所内に多くいるようなところは、やっぱり町長、あるいは消防長が出向いて行っていただいて、お願いをしてくる。もしくはメリットがないからなかなかそういったことはできないのかもわかりませんけども、ある意味貢献されているのであれば、どこまでがメリットになるのかわかりませんけども、そういった案も提示しながら、考えながらやっていくのも一つの手ではないかなとは思うんですけども、その辺、消防長、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 消防団協力事業所に関してでございますが、私自身も数年前になりますが、直接各事業所へ出向いて人事担当の方と何名かお話ししたことがございます。それで、ただ考え方そのものにつきましては、事業所によりかなり色が違いますので、先ほど中山議員がおっしゃられたように、かなり積極的な企業もあれば、逆に消極的な企業もあるのも事実でございます。  いずれにいたしましても、消防団活動という消防団とはどういうものかということを私どもとしましてももう少しじっくりと担当の方とお話しして、少しでもその活動内容について理解していただくことが寛容かと考えておりますので、さらにPRを続けていきたいと考えておりますのでよろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○6番(中山文夫君) やっぱりこちらの働きかけがしっかりなければ、これは難しいかと思います。調べましたら、町内に住んでいなくても町内に職場を持っている方であれば、消防団員として入団できるというふうなことですけども、会社でありますと、企業だと菰野町内に住んでいる人もいれば、四日市やいなべから勤めに来られている方もみえると思うんですけども、そういった方も団員として可能になるわけですから、これは答弁結構ですけども、提案としておきますけども、例えば100人とかいるような事業所だったら、そこで消防団を設置することもいいのではないかなと思うんですけども、もちろんこれは事業所のほうの考え方もあることですのでどうなるかはわかりませんけども、そういったことも提案しながら、菰野町のために御尽力をいただくような働きかけをしてもらってはどうかなと、そんなふうに考えます。積極的に働きかけていただきたいと思います。  機能別消防団員、機能別分団制度についても、現在は実績がないということですけども、これは藤田議員も質問されてましたけども、進まない理由は何なんですか。メリット、デメリットわかれば教えてください。 ○議長(渡辺 昇君) 消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 機能別消防団員、機能別分団制度でございますが、議員御指摘のとおり、数年前からこれについてはかなり研究は進めております。  まず、メリット、デメリットという言い方で申しますと、機能別分団のメリットといたしましては、特定の任務を限定いたしますので、昔からの消防団のイメージである任務の重さ、あるいは古臭いといったイメージを軽減し、入団しやすくして団員数を確保することにあります。  デメリットに関しましては、基本団員と、当然機能別分団という二つ、あるいは多数の形態となりますので、その任務が当然違ってくること。また、教育訓練の手法も違うことになりますので、団員の意識に差が出てくることが活動に支障が出ることがあり得ると言われております。  ただ、議員質問の中でお話がございましたが、消防委員会の中でこれにつきましては各区長さん方、あるいは団員の皆さん、それぞれの意見を私どもとしても聴取するわけでございますが、やはり同じ菰野町内でも地域差があるのは事実でございますので、そこを全域をある程度カバーできるような形での制度として、事務局側としては研究を進めておりますので、どの形態が菰野町でベストかという部分を調査・研究ということで、御理解賜りたく存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○6番(中山文夫君) 先日、女性消防団員の活動事例が、松山市だったと思うんですけどもテレビで紹介されていました。消防広報活動や火災予防啓発、普通救命講習の指導など活躍しているようでしたが、女性ならではの活躍が期待できると私は思います。  分団っていうと各地区に分かれます。ただ、機能別消防団であれば、菰野町全域で例えば女性だけの分団をつくるということも可能だし、それからこういった広報活動、火災予防啓発、普通救命講習に限定してやることも可能だと思うんです。もちろんデメリットもあるんでしょうけども、そのデメリットはまず、集まってきた人たちでそれは解消していく。集まってきた人たちの意識でそれをメリットに変えていく。中にはやっぱり女性でも消防活動をやりたいという人もみえるのかなという気もします。  質問の初日に、益田和代議員が、防災対策に女性の視点を反映させることについての質問をされましたが、女性にしかできないこと、女性だからできることがたくさんあります。そういった点でも女性消防団員の必要性を感じますが、どう思われますか。もう一度答弁をお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 女性だからできること、女性しかできないことというような観点での消防団活動への参加につきましては、まさしく議員御指摘のとおりでございまして、男女共同参画の観点からも研究してございます。具体的に消防の任務の中で申しますと、火災予防の活動がそれに当たると考えております。例えば、ひとり暮らしの老人や、あるいは小さい子どもさんたちへの防火指導に関しましては、女性が行ったほうが相手側の受けるイメージもやわらかく、じっくり話を聞いていただけることから効果も期待できると考えておるところであり、女性の方のこれもある意味機能別分団の一つでございますので、こういった形での組織形態もあるものと、あわせて研究させていただいております。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○6番(中山文夫君) これも結果がどう出るかはわかりませんけども、やっぱり一歩でも踏み出さないと結果は出ませんので、その辺をしっかり考えていただければ進めるのかなという気はします。  2年ほど前にですか、ボランティアで女性が広報的な部分でお手伝いをしていただいた方が見えたと聞いておりますけども、どうなんですか、継続して活動していただいているんですか。お聞きをします。 ○議長(渡辺 昇君) 消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 今、お話にございましたその2名の方でございますが、当時は高校生でございましたので、卒業後の進路の都合により今年度からは参加できなくなりました。それで、今年度からは新たに同様な女性2人に同様なお手伝いをしていただく予定になっております。今回のこの二名につきましては、仕事を持っておられる方でございます。近々では、月末にございます消防団の夏季訓練でもお手伝いいただく予定でございます。  こういったことから、今回は仕事を持っている方ということで、この方たちの貴重な意見も聞きながら、先ほどの女性分団のあり方等も含めて研究していきたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○6番(中山文夫君) そういった方が見えるというのは非常にありがたいことだと思います。ですから、そういった人たちが活躍できる場、機会をつくっていくのが、これは機能別団員ではないかなとそんなふうに思いますので、ぜひそういった方をきっかけにして、機能別分団、団員制度ですか、こういったものをつくり上げていっていただきたいと。ぜひ、それを機会にお願いしたいと思います。  それから、ちょっと話変わりますけども、団員は応急手当普及員養成講習を受講しているんですか。ちょっとお聞きをします。 ○議長(渡辺 昇君) 消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 団員が応急手当普及員養成講習を受講していますかとの問いでございますが、この応急手当普及員養成講習と申しますのは、いわゆる指導できる側の講習でございます。  実態としましては、現在、応急手当普及員養成講習の消防団員の修了者はおりません。この講習というのは、延べ3日間みっちりと上記の講習を行いまして、指導資格を取るという内容でございます。それと3年に1回再講習が、これは必須となります。したがって平素から土日を利用して訓練などを行っている消防団員の方たちに、この3日間みっちりと受講いただく機会がなかなかとることが厳しい状況であることは確かなことでございます。この状況に関しましては消防団員に限らず、例えば一般町民の皆様がこの講習を受講する場合でも同様な状況でございますことから、受講しやすい環境づくりとして、講習会の日程や実施方法について少しでも受講しやすい形の形態を考えておりますので、御理解賜りたく存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○6番(中山文夫君) 消防委員会のほうでもこの応急手当普及員養成講習を受ける人が少なくなってきて、区ではもう半強制的に出ているところもあるという話を聞いて、やろうとしていることは非常に崇高なことなんですけども、何か意識的に無理無理出てきているというような感があるという話をお聞きしたので、その消防団も崇高な考え方からするとこういった講習も受けていただいて、やっぱりいざというときに役に立つような、そういったときに消防団がそれこそ手を挙げてぱっとできたら非常にいいのかなと、そんなふうに思ったので質問させてもらいましたけども、ぜひとも団員の方にも啓発していただいて、少しでも受ける方が出てくるようにお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。  では、続きまして、子どもたちを取り巻くネット社会の対応についてお聞きをします。  先ほどの教育長の御答弁では、携帯を持っている子どもさんが小学校では38%、中学校では69%ということでしたけども、私が平成20年に質問したときに、菰野町では、平成19年度で小学校6年生が2割、中学3年生で7割、携帯を所持しているということです。それから見ますと、小学校38%ということですから、6年生が2割ということなんで、全ての人が持ってるかどうかはわかりませんけども、小学校全体で考えても38%ということは約倍ぐらいの所持率ふえているということになります。中学校では7割ということですから、69%ということは変わらないということです。  ただ、やはり携帯電話の形態、形が大きく変わってるわけです。やれることが数段に違ってきている。そんな中で、やっぱりこれはしっかりと調査・指導をしていかなくちゃいけないんじゃないかなとは思うんですけども、過去に携帯電話等で問題になった事例があれば、できる範囲で結構ですのでお聞かせください。 ○議長(渡辺 昇君) 教育課長、舘 弘己君。 ○教育課長(舘 弘己君) 昨年度、平成24年度におきまして、学校のほうからこちらのほうに上がってきている報告数でございますけども、中学校のほうで2件あるというふうに聞いております。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○6番(中山文夫君) 上がってきているのが2件ということです。調査いただいたものを教えていただいんですけども、インターネットの使用時間です、携帯の使用時間、もしくはインターネットの使用時間が2時間以上というのが、中学生で約3割、29%、小学生の場合は8%、2時間以上やっている。これは相当長い時間ではないかなと思うんですけども。  平成20年、当時は、携帯電話による事件が社会問題となり、調査もしっかりやられたのではないかなと思いますが、この当時は電話を持たせない。学校へ持って来させないじゃなくて、もう携帯電話自体持たせないというような学校も自治体もあったような記憶がありますけども、当時やっぱり事件が多発したんですね。そういった意味で調査もしっかりやってたんですけども、今回は、問題は多く発生しているのですけども、マンネリ化、もう携帯が当たり前、携帯電話を所持するのが当たり前というような感覚になって、何か大きな問題と捉えてないような気がするんですけども、私はそのことが大きな問題ではないかなと、そんなふうに思います。  平成20年6月議会での、子どもたちを守るために携帯電話所持の実態調査を実施し、状況を把握して事件を未然に防ぐ対策を講じる必要があるのではないかと私は質問したんですけども、このときは町長が御答弁されてますけども、石原町長ですけども、ネットいじめは子どもたちの人間関係の崩れが出発点と考えられます。全ての保護者や子どもたちにこの問題を身近な問題として捉えていただくためにも、調査主体はどこであれ実態を把握する調査は必要であると考えておりますとの答弁をいただいてます。携帯電話が多機能になればなるほど、便利な反面、問題も多く発生します。現在の調査では、学力学習状況調査のついでで実態調査を行っているような感がありますが、しっかりとした調査を毎年実施して、正しい使い方を指導していく必要があるのではないでしょうか。もう一度お考えをお聞かせください。 ○議長(渡辺 昇君) 教育課長、舘 弘己君。 ○教育課長(舘 弘己君) まず、携帯電話の学校への持ち込みでございますけれども、教育長も答弁いたしましたように、原則禁止をしております。本来、保護者の管理のもと、正しい使い方等につきましても保護者が指導していくものだと考えておりますが、しかしながら、児童生徒の携帯電話等の使用については実態を把握する必要はあると考えております。どこがどのように調査していくかにつきましては、今後検討していきたいと思っております。学校がこの問題に関して、全く関係ないわというものではございません。  一例を申し上げますと、中学校におきましては、昨年度、24年度です、携帯電話会社を招きまして、携帯、スマホの使用やマナーについて学習を行っております。それから、小学校におきましても、保護者の啓発や児童への指導を行っているところでございますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○6番(中山文夫君) 教育者、もしくは保護者の方々は、子どもたちのことで一生懸命になってるんですけども、企業側はやっぱりもうけ主義でいい物いい物をどんどんどんどんつくって、子どもに害があろうがなかろうが新しい物をつくって販売する。そんな状況で大変だとは思うんですけども、これはやっぱり毎年真剣に取り組んでやることで、子どもたちにこういったものの危険性をわかってもらえるような状況になってくと思うので、何か学力学習状況調査の部分で質問するというよりは、やはりこのこと単体を捉えて調査をしていただく。意識をやっぱりもっと高めていただいて、大きな問題に発展しないように取り組んでいただきたいと、そんなふうに思います。  最後に、チェックリスト、このようなものもあるんです。ちょっと紹介します。  あなたは依存症になってませんか。チェックしてみましょう。これは皆さん方もちょっと考えていただきたいんですけども、ネット全般編として、家族や友達といるよりインターネットをしているほうが楽しいと感じるようになる。気がつくと何時間もインターネットをしている。隠れてネットをする。インターネットをやめるように言われると腹が立つ。インターネットをしていないときもインターネットのことが頭から離れない。ふだんの生活よりインターネットをしているほうがほっとする。しなくてはならないことがあってもインターネットを優先する。インターネットをしているとき、自分が変わったように感じる。ネットで知り合った人のほうが現実の友達や親より大事になる。ネット以外の生活に興味がなくなる。人間の生死の意味がわからなくなる。ネットの相手をわざと挑発したくなる。ネットなしでは生きていけないと思う。こんなのがあります。多分、これゲームからくるものかなという気がするんですけども、私はゲームやってないのでさっぱりわかりませんけども、こういったことが知らず知らず深みにはまっていってしまう。重症だということですけども。  それから、携帯、スマホ編というのもあります。これもちょっと映してください。  携帯、スマホ編として、携帯を忘れると遅刻してでも取りに戻る。ながら携帯をしている。食事、風呂など。食事を食べながら携帯、風呂に入りながら携帯です。授業中でも携帯が気になる。携帯が鳴っていなくても鳴っていると錯覚する。携帯以外に楽しいことがない。リアル友達よりネット友達のほうが多い。ファミレスなどで友達といてもずっと携帯をいじっている。1日のほとんどを携帯をいじって過ごす。携帯がないと不安になる。などなどです。確かに病的かなというところがあります。  私に限らず、この中に少なからず当てはまる項目があり、ある意味で依存症の疑いがかかりそうな方も見えるのではないかと思いますが、仕事で使用している分には問題ないようですので御安心ください。  こういった資料を活用して、子どもたちが健全に携帯電話、インターネットを活用できるような御指導をお願いしたいと思います。
     これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、中山文夫議員の一般質問は終了いたしました。  ここで、暫時休憩いたします。                午後 3時00分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~                午後 3時17分 再開 ○議長(渡辺 昇君) 再開します。  一般質問を続けます。  ここで、会議規則第9条第1項の規定により、本日の日程が全て終了するまで会議時間の延長を宣言いたします。  それでは、12番議員、千賀優子議員、登壇願います。            〔12番 千賀優子君 登壇〕(拍手) ○12番(千賀優子君) 12番議員、千賀優子でございます。よろしくお願いいたします。質問もきょうで3日目、きょうは朝から最後の出番で4人目、皆さん疲れもピークに達していると思いますが、どうかよろしくお願いいたします。  質問の前に、きょうの新聞で、風疹の患者数が1万人を超えたと、新聞報道がされました。大変心配なことでございます。先日の益田和代議員の質問に対する答弁で、町長は、早速ワクチンの助成を決断をしていただき、今議会中に補正予算の提出もされるという素早い決定をなされました。うれしく思います。敬意を表したいと思います。  質問の前に、もう1点、ちょっと気になる新聞報道がありましたので紹介したいと思います。  厚生労働省がことし2月に発表いたしました2010年の都道府県別平均寿命で、長野県が男女ともトップになりました。5年に一度の調査で、男性が80.88歳、1990年以来5回連続1位、女性は87.18歳で初めて首位に立ったそうです。かつては脳卒中の死亡率が高く、必ずしも長寿県と呼べない時期もあったそうですけれども、飛躍の要因は何なのかということで、これは中日新聞ですが、記者が県内を回って秘密を探ったようです。  ことし3月に、100歳を迎えた上田市の方は、ふだんの生活でもつえは使わない。2階の寝室から今まで毎朝晩、急な階段を自分で行き来するほど足腰は丈夫だそうです。天気のいい日はくわを手に畑仕事に精を出す。気の持ちようが一番、自分が年だと気にせず体を動かすことだね。農家の多い長野県では年をとっても農作業にいそしむ人が多い。高齢者就業率は26.7%で全国1位。働き続けることが健康によい影響を与えていることは間違いない。  もう一つ、この方の生活で注目したのは食生活。ウドや野沢菜など、自宅の畑でとれた旬の野菜をふんだんに使う。一家5人の食事をつくるお嫁さんは薄めの味つけを心がける。おじいちゃんがしょうゆをかけて味を濃くしようとすると、孫娘が注意をする。と食卓の風景を紹介しているそうです。この方は、地域の食生活改善推進員を20年近く務めていて、長野県では全国組織が発足する前の52年に活動が始まり、現在でも4,700人の県民が推進員を務めるほど盛んだそうです。食生活の知識が家庭で生かされ、県民の1日当たりの野菜摂取量は男女とも全国1位、伝統的に漬物やみそ汁の味つけが濃く、塩分摂取量が多いのが課題になってきましたが、塩分のとり過ぎは高血圧、脳卒中の原因となる。60年、70年代、長野県の人口10万人当たりの脳血管疾患の死亡率は200から300人と、全国平均より100人ほど多かった。65年の長野県の平均寿命は男性9位、女性26位と、必ずしも長寿と言えなかった。この状況を改善しようと全県で広まったのが減塩運動、食生活改善推進員の料理教室でも塩のかわりに酢やゴマの味つけを勧めているそうです。  県内でも特に脳卒中死亡率の高かった佐久地方では、60年代から佐久市国保浅間総合病院の院長を務めた先生が中心になって運動を推進、地域を巡回してみそ汁を1日1回に抑えて塩分を控え、部屋を暖かくして脳卒中を防ぐなど、生活習慣を説いて回った。  11年の脳血管疾患の死亡率は10万人当たり144.22人で、いまだ全国平均より高いものの、半世紀でほぼ半減、長寿日本一には脳卒中の減少に努めた地道な活動が大きく寄与したことがわかる。  さらに、減塩や適度な運動はもちろん長寿の要因ではありますが、何より大切にすべきなのは、家族や近所の人たちとの人間関係、家族と一緒に生活しているお年寄りはひとり暮らしの人よりも圧倒的に健康だと感じている。孫のため、ひ孫のためと土をいじって野菜をつくるお年寄りは元気だそうです。濃い味を好む家族にしょうゆのかけ過ぎを注意する家族の存在、また、ひとり暮らしだったとしても、近所の人たちと交流を深めることが重要です。国や県が長寿を目指しても、一人一人がいつまでも健康でいたいと思わないと健康のための努力も始まらない。孫の顔を見たい。友達と楽しくおしゃべりをしたいといった生きがいのある人生を送ろうとすることが長寿への第一歩に違いないという新聞報道がありましたので、御紹介いたします。  それでは、通告に従いまして質問を行います。  1番の保育事業につきまして、竹永幼保園が立派に改築をされ、園庭から元気のよい声が聞こえてきます。とても喜ばしいことです。社会情勢の変化や働き方が変わってきて、周りを見ると、3歳未満児の入園希望者がふえそうな様子です。菰野町はこれまで保育事業を充実させてきていますが、来年度以降も待機児を出さず、入園希望者全員が入園できることを願って、質問をいたします。  子ども・子育て支援法が制定され、市町の責務として、子ども・子育て支援事業を総合的、かつ計画的に行うこと。さらに、多様な施設から良質、かつ適切な教育及び保育、その他子ども・子育て支援が総合的に提供されるよう、提供体制を確保することとしています。この法に沿った計画案がありましたら示してください。  保育事業について見直すところも多々あると思います。改善が必要と思われることや方向性について示してください。  2番の健康づくりについてです。  国民健康づくり運動、健康日本21の第2次計画がことし4月からスタートをいたしました。健康寿命の延伸と健康格差の縮小が大きな目標になっています。この目標を達成する取り組みの一つに、生活習慣病の発症予防と重症化予防が挙げられています。予防接種は発症と重症化を予防し、医療費を削減できます。  ①予防接種やワクチンで予防可能な疾患が多くあります。その多くが任意接種で、菰野町では助成がありません。患者数の多い病気のワクチン助成、高齢者の肺炎球菌ワクチンの年齢及び金額の改善を求めます。  ②の検診についてです。検診率を上げることで、病気の早期発見、早期治療で重症化を防ぐことができます。町民一人一人が病気や予防に対する知識を深め、自分自身と家族のためにも検診を受けることが大切です。啓蒙を深める工夫をしてください。  検診の委託先の選定については、しっかりとした体制と高い精度で読み取りができることが重要です。再検査が必要な人に対し、きめ細かく受診を勧めていることも町民から感謝の声が上がっています。検査の精度が高いことについても、医療機関から高く評価をされていることをここで御紹介し、引き続き町民の健康を守るための尽力をお願いをしておきます。  これで1回目の質問を終わります。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員の一般質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁を願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 12番議員の千賀優子議員から御質問いただきました。順次お答えいたしたいと思います。  まず、保育事業でありますが、当町の就学前の保育、並びに教育につきましては、可能な限り保護者や家庭の状況に即しながら、基本的には菰野町全域を対象として、「待機児童を出さないこと」を最優先に考え、幼稚園、保育園の選択肢を保護者の方々に与えていくという方針のもとに進めております。  この基本的な方針のもと、受け入れ体制の施設整備を図るべく、朝上保育園園舎耐震補強改修工事、竹永幼保園園舎改築工事を行い、現在、鵜川原幼保園におけます園舎改築工事の実施設計協議を進めており、町全体での計画的な施設整備に取り組んでおります。  また、老朽化した園舎改築工事とあわせまして、多様な保育ニーズに対する供給量が確保できるよう、竹永幼保園におきましては、ゼロ歳児から2歳児50名の低年齢児童の受け入れ体制の整備を完了し、現在、計画中であります鵜川原幼保園におきましても、現状の乳児入園状況、アンケート調査結果の検証、また、将来的な菰野町全体の人口推計等を考察し、ゼロ歳児から2歳児の低年齢児童の受け入れ体制を整備していく考えであります。  当町のゼロ歳児から2歳児におけます低年齢児童の受け入れ体制につきましては、平成26年度以降には、私立保育園1園と公立保育園6園の町内全ての園における受け入れが可能となります。この施設整備によりまして、議員が危惧されます未満児保育における待機児童対策として、将来に向けて十分な対策を図ることができていると考えておりますので、御理解賜りたいと思います。  次に、子ども・子育て新システムに関連しまして、今後の幼保一体化の方向性につきまして、答弁申し上げます。  当町の幼保一体化に関しましては、平成21年度より、鵜川原、竹永、千種の各保育園におきまして、幼稚園機能を持たせた幼保一体化運営がスタートし、4年が経過いたしました。  幼保一体化を実施するに当たり、各幼保園におけます設立経緯等が若干異なっているものの、幼稚園児・保育園児が合同による教育、保育を行い、交流を重ねることにより、小さい子どもの世話をするなど、単独幼稚園においては経験のできない異年齢児との交流ができ、また、お互いを身近に感じることにより、良好な関係づくりができる等、小学校入学後の仲間づくりにもスムーズにつながっていくとの効果があらわれており、今まで大きな混乱もなく、今日に至っているとの認識をしております。  現在、国におきましては、社会保障・税の一体改革の柱の一つでもある子ども・子育て新システム関連法案が可決され、新たな子ども・子育て支援制度への取り組みがスタートしております。  当町におけます今後の幼保一体化の方向性といたしましては、国が示しております新たな制度に注視し、現在、課題となっております菰野幼稚園の空き教室の利用、菰野保育園のプレハブ園舎等の改善を踏まえ、現在の幼保一体化運営における総合的な検証、また、町全体としての未就学児童の受け入れ体制についての検討を行い、今後の方向性を示していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  次に、健康づくりについて、2点御質問いただきました  患者数の多いおたふく風邪と水ぼうそうの予防ワクチン接種費の助成について、また、高齢者の肺炎球菌について、年齢及び金額の改善をといった御質問であります。  おたふく風邪と水ぼうそうの予防ワクチン接種費の助成については、昨年の子ども医療費助成制度拡大時にも予防施策の推進策として、任意接種についての検討を行ってきたところでもあり、また、厚生労働省の予防接種部会でもおたふく風邪、水痘の任意接種ワクチンが、ジフテリア、百日ぜき、破傷風や日本脳炎と同じ種類として、定期接種A類に分類されるまでの臨床的な効果の検証と予防接種の必要性について審議が進みつつあると聞き及んでおり、定期接種に向けた検討が今後さらに深まってくるものと思われます。  御提案の2種類の予防ワクチン接種に要する経費は、通年ベースで約650万円程度、しかし、制度導入時の複数年接種による拡大が必要でありますことから、通年ベースの5倍程度の費用が必要であると考えます。予防施策の重要性を十分認識するところではありますが、本年度より子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌のワクチン接種が定期接種化され、従来の子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業によるおよそ2,000万円の交付金がなくなりました。  先ほどの子ども医療費助成制度の際にも御議論させていただきましたけれども、民生費が増大する中で、あれかこれかというような選択をするに当たりまして、我々も予防の重要性を説いてきたところでもございますが、なかなか財源の捻出ができず残念に思っているところでもございます。  よって、本年度予算において3種類のワクチン定期接種に要する5,900万円の全てを一般財源で充当している状況でありますことから、限られた財源の中では、さらなる推進には大変厳しい状況であることを御理解いただきたいと思います。  また、高齢者の肺炎球菌ワクチン接種に当たっては、法に基づかない任意の予防接種であり、高齢者の肺炎発生及び重症化予防の観点から、被接種者の責任において行われるものであります。接種に伴う効果や健康被害について御理解いただいた上で接種いただくこととなっており、当町といたしましては昨年7月から75歳以上の方に一部助成を開始し、本年3月末までに161名の方々が接種されております。  助成の範囲拡大につきましては、予防接種を含めた予防行政の中で、今後は他の健康づくり施策、例えば町民の健康を守るための検診業務、特に女性のがん検診業務、地域住民のための医療体制を崩壊させないための救急医療施策、健康づくり運動や健康教室などとの優先順位を見きわめながら検討していくとともに、広報などで接種率の向上を図っていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  次に、検診の検診率を上げる工夫についてお答えします。  当町の検診事業の特徴といたしまして、まず、年度当初に健康カレンダーを各戸に配布し、同時期に対象者全員に検診申込書を送付することにより、検診日の事前通知を図っています。また、各地区コミュニティセンターでの集団検診の実施、1日で複数が検診できるよう、胃・肺・大腸がん検診のセット検診、子宮頸がんと骨粗しょう症検診を同日に実施し、未受診者に対しては受診勧奨の連絡を個別に行っています。また、受診案内などの送付封筒を目立つ色・大きさにしていることや、防災行政無線を活用し、周知に努めています。このことから、当町のがん検診受診率は、国の法定受診率において、乳がん検診は約50%、子宮がん検診は約42%と、県内でも上位にランクされる検診受診率であります。他にも、検診実施期間の拡大、また乳がんと大腸がん検診は休日検診を行うなど、受診しやすい体制の整備に努めております。今後も1人でも多くの方に検診を受診していただくため、広く町民の方々に呼びかけていくとともに、各種教室や運動事業、健康相談などの場において受診勧奨を行い、町民の健康維持及び疾病の早期発見に努め、よりよい検診業務を推進してまいりますので、御理解賜りたいと思います。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら御発言ください。  千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君)  それでは、保育事業につきまして、再質問を行います。  今年度、25年度の園児数を年齢別、保育園、幼稚園別に教えてください。子ども家庭課長さん、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 25年度の入園児童数で年齢別、園別ということでございましたので、お答えをさせていただきます。  菰野保育園、3歳児32名、4歳児40名、5歳児35名、そしてゼロ歳児が8名、1歳児が20名、2歳児が22名となっております。  千種幼保園でございますが、3歳児が44名、4歳児が41名、5歳児が49名、ゼロ歳児が10名、1歳児が20名、2歳児が35名となっております。  朝上保育園におきましては、ゼロ歳児が6名、1歳児が12名、2歳児が23名、3歳児が32名、4歳児が35名、5歳児が31名でございます。  鵜川原幼保園は、3歳児が38名、4歳児が41名、5歳児が44名となっております。  竹永幼保園におきましては、本年度より未満児保育を実施いたしておりまして、ゼロ歳児が12名、1歳児が18名、2歳児が18名、3歳児が51名、4歳児が40名、5歳児が54名となっております。  菰野西保育園でございますが、ゼロ歳児が5名、1歳児が14名、2歳児が13名、3歳児が29名、4歳児が30名、5歳児が27名となっております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) ありがとうございました。ゼロ歳から5歳の年齢別の人数を住民課で教えていただきました。それで、入園率を出しましたところ、3歳以上の保育園、幼稚園の入園率は、3、4歳が88%で、5歳が97%で、バスで送迎している私立幼稚園を含めると、ほとんどが就学前の保育や幼児教育を受けていることになって、すばらしいことだと思います。  菰野町が幼保一体化を始めるきっかけになりましたのは、千種幼稚園の園児数が激減をして存続が難しくなったことも理由の一つだったと思います。保育園か幼稚園かを保護者の条件で選ぶことができて、最近は幼稚園での保育を希望する家庭が随分ふえてきているようです。ゼロ歳、1歳、2歳児を持つ家庭にとりましては、今後の働き方や社会情勢の変化によって入園希望がふえる傾向にあると思われます。  鵜川原幼保園の改築後は3歳未満児の受け入れがされると思います。先ほど答弁にもありましたけれども、これも含めて運用面の計画を示してください。おおよその人数がわかりましたらお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 町長も答弁のほうで申し上げましたとおり、今現在、子ども・子育て支援法の成立を見て、今後の平成27年度以降の幼保の受け入れ体制の推計等を含めて準備をさせていただいておる最中でございます。  そして、今現在、鵜川原幼保園の設計協議に入っておりまして、町内5地区全ての園で、3歳未満児の保育が26年度の途中からではございますが完成いたすということで、一応、菰野町の方向性といたしましては、未満児保育というのは菰野町全域で受け入れる。そしてまた、3歳児以上につきましては、今後の幼児数の減少に伴い、今のキャパの中である一定学校区で受け入れていけるという推測もしておりますので、まず、未満児保育は菰野町全域、といいますのはお母さん方の働きぐあいによって、通勤経路にある保育園に預けやすいようにも配慮していきたいということから、全域と学校区に分けて推計を考えていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) ありがとうございました。保育園の保育室が整えられても保育士が不足していては困ります。保育士で正規職員と臨時職員の割合が5割を切っている園があるようです。正職になる年齢を引き上げたり、定期採用の人数や枠についてお考えがありましたら示してください。お願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 保育士の採用につきましては、以前より計画的な採用でずっと推進をしていただいておるところでございます。千賀議員申されました各園によっては臨時職員のほうが多いと申されますのは、原則、私ども、園長、そしてまたフリーの主任、そしてクラス担任は全て正規職員で当てがわさせていただいております。たまたま福利厚生面から育児休業等によりまして、臨時職員の方にお助けをいただいておりますが、各園クラス担任を全て正規職員で賄っていくという以前からのいろんな要望もございまして、それを到達するために年次をかけてここまで推進してきたというところでございますので、原則、そのクラス担任までを正規職員で賄っていくという方針については今後も続けていく方向で考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 昨年もちょっと聞きましたけれども、このところベテラン保育士が多数退職をされております。退職理由はそれぞれあると思いますけれども、定年まで何とか頑張れるように働きやすい環境を整えるということも大切な要素だと思います。女性が家事や子育てをしながら仕事を続けることはとても大変なことです。仕事量が多くて時間外労働がふえたり、何かつらいことがあると、まあいい機会だから退職しようかというのも無理からぬことだとは思います。それぞれ事情も違いますけれども、中途退職希望者への配慮も大事なことだと思います。この点については、どういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 議員申されます中途退職希望者への配慮っていいますのは、具体的に何をお示しなのか、ちょっと理解しかねる点もございますが、中途退職者の方が出ないような環境づくりをっていう意味合いにおいて、御答弁をさせていただきたいと思います。  私どもも、この保育士さん、今本当に人材難ということで、都市部へ若い保育士さんが流れておる。そして、なかなか地元への保育士就職を望まない若い方が多くなっておるという、今の社会の現象は把握しております。  そして、私どもも臨時職員さんの待遇改善という意味合いにおいて、月給制にしたりとか、そしてまたは時間給の改善とかいうことも年々積み上げておりまして、今現在に至っております。待遇面でいろんな不満等を聞くことがあれば、また総務課とも協議しながら待遇改善も図るべき時期があろうかと思っておりますが、これまでも待遇改善を図ってきたということで、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 総務課長、位田嘉則君。 ○総務課長(位田嘉則君) 今、子ども家庭課長が答弁申し上げましたとおりでございまして、中途退職者につきましては、その理由は個々にあろうかと思いますので、なかなかその辺のこちらからその中途退職者の環境等を整えるという部分につきましては、個々の理由があるというふうなところで御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 最近、私の近所でも、乳幼児を含む家族の転入がふえてきています。保育事業をさらに充実をさせることで、若い世帯の人口増につながると思います。単独幼稚園として改築がされました菰野幼稚園は3年目を迎えました。改築された年から空き教室がありますが、今年度、空き教室は何室ありますか。今までも全室使用していない状況がこれで続いているんですけれども、今後の方針を聞かせてください。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 菰野幼稚園のクラス編成で私どもが把握しておりますのは、3歳児が2クラス、4歳児が2クラス、5歳児が3クラスでクラス編成をしていただいておるということを聞き及んでおります。そして、今後のこういった菰野幼稚園の空き教室の対応についての方向性ということでございますが、先ほど町長の答弁にもございましたように、菰野幼稚園の空き教室、そしてまた私どもの菰野保育園の借り上げのプレハブの1教室、これを含めまして、今後の幼保一体化に向けた総合的な菰野町の指針としてお示しをさせてもらいたいということで考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 菰野幼稚園は単独幼稚園としてということで発足しました。建設の当時もいろいろ意見はありましたけれども、そのとき既にもう幼保一体化が進んでおりましたので、ちょっとこういう結果になって残念だなっていう気はします。先ほど子ども家庭課長のほうから前もって言っていただきました菰野保育園のプレハブ教室ですね、今年度も100万円で借り上げています。いつまで借り続けますか。それと、菰野保育園でカーテンぶら下げて一時しのぎ状態にもなっている様子も見られますけれども、今後のその点の改善について、お考えを示してください。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 菰野保育園のプレハブの借り上げにつきましては、この25年度の当初予算審議でも委員会のほうからも御指摘をいただいております。25年度、1年間、予算をお認めいただきたいということで、委員会審議のほうでお願いをさせていただいておる経過でございます。そしてまた、菰野保育園のカーテンの間仕切りと言われましたんですが、恐らくこれは一時預かり室のカーテン間仕切りじゃなくて、支柱を立てた安全性を確保した間仕切りをさせていただいて、保育室に今現在利用させていただいております。こういった菰野保育園の本来目的とする保育室利用を可能とするような幼保一体化の提案ということで、今後お示しをさせていただきたいということで考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) この菰野幼稚園の件、それから菰野保育園の件、先ほどちょっと子ども家庭課長のほうからも答弁をいただいたんですけれども、具体的には検討内容についてはまだ明らかにすることはできませんか。方向性ぐらいはわかりますか。例えば、プレハブ教室も100万円で借りて、丸3年かな、4年になるかなということですが、ずっと借り続けると随分、10年借りたら1,000万になります。そのままでいくのか、幼保一体園として新しくスタートを考えているのか、ちょっとその辺の方向を教えてください。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。
    子ども家庭課長(小林義久君) 今後の方向性につきまして、先ほど町長の答弁でもございましたように、今現在、子ども・子育て支援法の成立を見て、国の方向性といたしましては、単独園から幼保一体化園、そしてまた認定こども園という、都市部での待機児童を注視した制度設計かどうかはわかりませんが、今、子ども・子育て支援法の中身を見ますと、そういった認定こども園に向けて保育にかける子、かけない子を問わず、社会で子育てをしていこうという体制の整備というのが目標として掲げられております。そして、そういった法律の趣旨も踏まえた上で、菰野町として取り得る方向性といたしまして、お示しを今後させていただきたい。今、内部協議をさせていただいておる最中でございますので、御了解を賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) ぜひよろしくお願いします。菰野町は先ほどもちょっと触れましたけれども、保育事業については本当に一歩先に出ていると思うんです。国の子ども・子育て支援法ができたから改めてどうこうということではなくて、本当に菰野町独自のやり方で一歩先んじた状態のままで考えていっていただきたいと思います。  朝上幼稚園、菰野幼稚園を幼保園とした場合、仮に、保育園児として3歳児を受け入れることで、ほかの保育園や幼保園での未満児の受け入れ人数をふやすことは可能でしょうか。全ての園で幼保一体化を進めることによって、柔軟な保育事業が行われるんではないかというふうに思うんですけれども、その辺の考え方をお示しください。 ○議長(渡辺 昇君) 教育課長、舘 弘己君。 ○教育課長(舘 弘己君) 幼稚園、それから単独幼稚園、それから幼保園ともですね、3歳、4歳、5歳児の年齢のほう集計いたしまして、今後、総合的にどのような形でいくかということはまた検討してまいりたいと思っております。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 議員申されます朝上幼稚園、菰野幼稚園を3歳児以上の園児を受け入れて、あとの単独保育園、そもそもの成り立ちが単独保育園の園で、未満児保育の受け入れが拡大できるかというお話だったと思いますが、これにつきましては、やはりゼロ歳、1歳、2歳には、それなりのトイレの設置とか、いろいろ若干改修が必要とされる部分も出てきます。ただ、今、町長答弁にもございましたように、竹永、鵜川原の整備によって、今から今後、社会情勢が大きく変わって、1歳、2歳のお子さんが全てお母さんの働きによって、保育に預けるということがすごく急激に高まるとこれは不可能ですが、今後、数年の見込みの中でこの5地区で全てを受け入れるキャパとして、未満児においても3歳以上児においても、今、整備をしつつありますので、当面改修は必要はないということで考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 引き続き、本件については力を尽くしていただきたいと思います。これは菰野町、本当にほかの市町に誇れる保育事業だと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、次の質問をいたします。  任意接種で予防できる病気のうちで感染力が強いものをちょっと例に挙げたいと思います。質問には具体的に書きませんでしたけれども、ロタウイルス胃腸炎、これはとっても感染力が強くて、ほとんどの乳幼児がかかると言われています。激しい嘔吐や下痢、発熱を伴い、脱水症状やけいれんを起こしたりします。脳症や脳炎などを合併することもあります。生後2、3カ月ごろまでに接種するように推奨をされています。これは、赤ちゃん検診のときに接種の時期やスケジュールについての情報提供が重要ではないかと思いますが、また、月齢が低いほど情報が届きにくいと思われます。というのは、赤ちゃんは生後3カ月とか6カ月、1年未満はそんなに病気をしないことが多いので、お医者さんにかかるケースが少ないと思いますので、情報が届きにくいのではないかと思います。  このロタウイルスに感染すると、2人に1人がお医者さんにかかる。外来受診をして、15人に1人が入院すると言われています。赤ちゃんをロタウイルスから守るために早目の対策を考えていただきたいと思うんですが、このロタウイルスについては、検診のときなんかにどのように対処してみえますか。お尋ねします。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 議員からロタウイルスの対応についてということで御質問をいただきました。このロタウイルス接種につきましては定期接種ではございませんので、私どもといたしましては、定期接種といたしましては市町村の責任において接種勧奨をしていくということで、当然副反応等の保障等についても国が賠償するという、公としての責任が明確にされた中で定期接種の接種勧奨をさせていただいておりますし、また、予防接種法にもそういった規定が定められております。  議員申されます、このロタにつきましては、任意の接種といたしまして、お母さん方の自己責任のもとで接種をしていただく。それについて不安等があれば、当然保健師に相談がございます。そういった相談があった場合については、適切な接種についての指導をさせていただいておるという現状でございますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) あと多いのがおたふく風邪です。おたふく風邪による合併症は1,000のうち1人が一生治らないという難聴が起こると言われています。ワクチンによる副作用はほとんどないので、多くの国で定期接種が行われています。アメリカなどでは、日本で開発された水ぼうそうのワクチンを混合して定期接種をしているので、年間発症数は300人以下、一方日本では、6万人ないし25万人が毎年発症をしているそうです。これは、1歳で1回目の接種、3歳から4歳で2回目の接種を受けると、しっかりと免疫がつくと言われています。  また、水ぼうそうは飛沫感染、接触感染、空気感染で広がり、空気感染力は強く、同じ部屋にいるだけで感染をし、発症までの潜伏期間は2週間から3週間ほどだそうです。症状としては、赤い発疹が出て水膨れになり全身に広がります。肺炎や脳炎、皮膚の重い細菌感染症などがあり、死亡や入院することもあるそうです。  また、大人がかかる帯状疱疹は、この水ぼうそうと同じウイルスによって起こります。感染すると激しい神経の痛みと神経痛で帯状疱疹の跡が長く残り、症状が長引く人が多いようです。この接種については、1回目を1歳ごろに、3カ月あけて2回目を受けると、しっかりこれも免疫がつくそうです。  おたふく風邪も水ぼうそうも学級閉鎖がされるなど、毎年発症数が多いこれらの感染症の予防対策をしていただきたいと思います。これは医療費を抑えるためにも重要なことだと思います。このおたふく風邪、水ぼうそうについては、任意接種ですけれども、どういうふうな対策を考えてみえるか、子ども家庭課長、そして学校教育課長にお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) まず、子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 御質問のおたふく風邪、水痘の任意接種につきましては、先ほど町長も答弁いたしましたとおり、今現在、国のほうの審議も進みつつある。そしてまた、これも次期定期接種になる可能性が高い臨床的な効果も出ておるという状況に、今、相なっております。そしてまた、これの任意接種を、接種を勧めるような施策をといいますのが財政的な限りもございますということで、今現在におきましては、任意接種で自己責任のもとで接種をしていただきたいという考えでおりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 予防接種につきましては、先ほども答弁いたしておりますように、定期接種と任意接種がございます。あくまでも今、任意接種、この中でもやはり重要度が高いものもございます。それにつきましては、他の事業との優先順位を計らいながら検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 教育課長、舘 弘己君。 ○教育課長(舘 弘己君) 感染予防という観点においては、大変大事なところでございます。先ほど子ども家庭課、並びに健康福祉課のほうからもありましたように、各関係機関と議論をしながら、この問題についてまた考えていきたいと思っております。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) この予防接種を打ってかかりにくくすることと、実際に病気が出て実際にかかった医療費とっていうのはなかなか数字が出ないのでわかりにくいんですけれども、計算すると本当に多額な医療費を、もちろん子どもの医療費は町のほうで負担していただいてますので、あと大人になってもいろんな症状が出てくるっていうのは、本当にちょっと考えもので、早く定期接種になるといいなとは思います。  ただ、幾ら任意接種だからといって情報が疎いと、情報だけは流していただいて、あとは個人責任の枠内で、いろいろワクチンで防げる病気のうち、いわゆる接種したための症状がひどくなったりということが心配されますけれども、全く今後ワクチンの免疫をつけるために大丈夫だって言ってるワクチンもたくさんありますので、それは定期健診のときとか、こんなことがあります、こういう状態ですがいかがでしょうって。それよりも病気にかかって子どもさんがつらい思いをしたりということがないようにという情報だけは入れていただけると、親としても安心できるんではないかと思いますので、その点もう一度、子ども家庭課長さん、お願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) 議員申されます、その任意接種の接種勧奨とまではいかずとも、紹介とかっていう御質問でございますが、先ほども申しましたとおり、定期接種というのは法律に基づいて市町村が行う、責任を持って行う接種でございます。そのことから当然国が保障をするのに対しましては、任意接種と申しますのは独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づいて、副反応等の対応をするということで、公である以上、責任持った指導で全てを指導していかなければいけないという考えを持ちますと、任意接種についての効能とかいう部分を勧奨とまではなかなかしづらい立場でございます。  ただ、今、千賀議員が持ってみえた任意接種をあわせた接種のスケジュール等につきましては、私どもも母子手帳の中に一つの例としては挙げさせていただいてあります。ですから、お母さん方がそれを見て、保健師に尋ねる場合については、保健師はちゃんとした指導をさせていただいておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 近年、肺炎は死因の第3位となっています。高齢者の肺炎は国の大きな健康問題にもなっています。私の知り合いが60代後半に肺炎になりまして、診断もおくれたせいもあって長い間入院をしていました。退院はしましたものの3年たってもなかなかすっきりせず、ほかの病気にもかかりやすくなって、多額の医療費がかかったようです。  また、肺炎は冬だけの病気ではないようで、たまたま夕べ電話があった人は、きょうやっと退院できました。肺炎だったそうです。長らく肺炎で入院をしていたそうです。この人も60代後半の人です。  高齢者の肺炎予防に有効なワクチンの助成を、せめて四日市市と同じく65歳以上3,000円に拡大するように再度求めたいと思います。これは健康福祉課長さんにお尋ねします。 ○議長(渡辺 昇君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 高齢者肺炎球菌ワクチン接種助成の拡大ということで御要望いただいております。この肺炎球菌ワクチンの接種、今実際、実施をしておるわけでございますが、対象者65歳に引き下げる、それから助成額を3,000円にということでございます。  これにつきましても、先ほど答弁させていただきましたように、他の事業との整合性を図り、また優先順位、そういうものを認めまして、検討いたしまして、考えてまいりたいというふうに考えております。  なお、予防接種は、先ほど言われますように、医療費の抑制っていうのは重々承知しておりますし、肺炎球菌ワクチンが高齢者の肺炎にとって有効な予防接種であるということも認識しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。  検診につきましては、検診率を上げる工夫をいろいろやっていただいていまして、委託先の選定につきましてはどのように決定をしてみえるんでしょうか。これは健康福祉課長さんにお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 検診業者の選定についてでございます。  まず、検診業者というのはそう多くはございません。まず、三重県、それから近辺、愛知県、このあたりで私どもの入札の登録のある業者のところからまず選定をいたします。そして、特に今実施をしておりますがん検診などにつきましては、その中から町へ出向いて検診をしてくれるかどうか、そういう事業を実施しているかどうか。それから、私どもで集団検診をしようと思うとバスが必要になります。そういうバスの手配ができるかどうかとか、そういうふうな条件をクリアできる業者から選定をさせていただくようになっております。  そして、もう一つは、三重県が出しております三重県がん検診精度管理検討委員会において、がん検診精度管理調査結果というものを公表しております。その中で判定基準を参考にしながら選定をして、指名競争入札などによって業者を選定いたしております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 指名競争入札ということですが、安いからといって、余り読み取りの精度の低いところに委託をされると病気が見つかりにくかったりということがありますので、今しっかりやっていただいてるようですので、そのまま継続をして、常にそういうことは心がけて検診業務に当たっていただきたいと思います。  これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、千賀優子議員の一般質問は終了いたしました。  以上で、本日の予定しておりました日程は全て終了いたしました。  長時間にわたり皆さん御苦労さんであります。  本日は、これにて散会いたします。御苦労さまでございました。               午後 4時15分 散会...