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09月14日-04号

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  1. 与謝野町議会 2016-09-14
    09月14日-04号


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    平成28年  9月 定例会(第72回)          第72回平成28年9月与謝野町議会定例会会議録(第4号)招集年月日 平成28年9月14日開閉会日時 午前9時30分 開会~午後4時17分 散会招集の場所 与謝野町議会会議場1.出席議員       1番  有吉 正       9番  藤田史郎       2番  高岡伸明      10番  宮崎有平       3番  河邉新太郎     11番  渡邉貫治       4番  小牧義昭      12番  多田正成       5番  安達種雄      13番  今田博文       6番  江原英樹      14番  家城 功       7番  和田裕之      15番  塩見 晋       8番  伊藤幸男      16番  勢旗 毅2.欠席議員(なし)3.職務のため議場に出席した者      議会事務局長    小牧伸行    書記        土田安子4.地方自治法第121条第1項の規定により、説明のため出席した者      町長        山添藤真      副町長       和田 茂    教育長       塩見定生      企画財政課長    植田弘志    教育次長      小池信助      総務課長      浪江 学    社会教育課長    坪倉正明      防災安全課長    小池大介    福祉課長      浪江昭人      CATVセンター長 森岡克成    子育て応援課長   長島栄作      税務課長      平野公規    保健課長      前田昌一      住民環境課長    朝倉 進    商工観光課長    小室光秀      会計室長      飯澤嘉代子   上下水道課長    吉田達雄      建設課長      西原正樹    福祉課主幹     田辺茂雄      農林課長      井上雅之5.議事日程  日程第1 一般質問6.議事の経過     (開会 午前9時30分) ○議長(勢旗毅) 皆さん、おはようございます。 一般質問、きょう3日目になりました。どうかよろしくお願いいたします。 ただいまの出席議員数は全員16人であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 足立代表監査委員より欠席の届けが参っておりますので、皆さんにお知らせしておきます。また、浪江福祉課長が、他の公務のため、かわって田辺福祉課主幹に出席をお願いしております。 本日の会議は、お手元に配付しております議事日程に従い進めたいと思います。 日程第1 昨日に引き続き一般質問を行います。 最初に、12番、多田正成議員の一般質問を許可します。 多田議員。 ◆12番(多田正成) 皆さん、おはようございます。 一般質問も三日目を迎えました。ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 今回、通告しておりますのは、1点目に、丹後の織物の歴史・伝統・技術・文化を日本遺産へ登録ができないか。 2点目に、当町の自由財源の持ち方を問うと題して、前回に引き続き財政についてお尋ねいたします。 3点目に、加悦谷高等学校与謝野町立として堅持できないかということで、お尋ねいたします。 以上3点、まず、1点目であります、丹後の織物の歴史・伝統・技術・文化を何としても日本遺産へ登録させ、産業遺産として残したいとの思いであります。よろしくご答弁いただきますよう、お願いをいたします。 さて、織物といえば、まず、衣服、衣装、装飾と身を包み、身を飾り、ものを飾るといったことに主に使われています。丹後の織物にまつわる歴史は古代日本の先進地である出雲文化と大和文化によって丹後独自の文化を発展させたと伝えられています。その文化を背景に奈良時代においても、絹織物が盛んとなり、739年、天平11年ごろ、丹後の国、竹野郡鳥取郷の車部鯨(くるまべいさな)が大和朝廷へあしぎぬ一疋六丈を調貢したとされています。 それから、さらに歳月を経て927年には丹後の国与謝郡三河内村に織物の神様として当時の朝廷から直接祭祀された式内者として、倭文神社、天羽槌雄(あめのはづちお)の尊がまつられたのであります。 倭文とは、倭文布、すなわち高級な絹織物のことをいいますが、我々の町でも古くから絹にまつわる仕事に携わっていたと考えられます。 また、そういったことを考えると、いかに古くから織物が人間生活に根差し、貴重品として扱われていたこともうかがえます。しかし、丹後が産地として形成されたのは1720年、享保5年、織物の始祖である峰山の絹屋佐平治が撚糸等の先端技術を習得し、ちぢみ織りをつくり、初反が峰山の小西、禅定寺に納められています。そうして丹後一円に織物が広まり、さらに1722年、享保7年に三河内村の山本屋佐兵衛、加悦村の手米屋小右衛門らの手によって、ちりめん織りが伝授され、さらに広められたと伝えられております。そのころから、2020年から2022年がちょうど300年を迎える記念すべき年に当たります。長い歴史の中に、さまざまな苦難を乗り越え1960年代から1980年代にかけて織物の全盛期を迎え、丹後ちりめんの産地として日本一の生産量を誇る地場産業となり、地域経済を支え、国民衣装である着物、和装文化を支えてきたのであります。 また、織物は身を飾ることだけではなく、古くから伝わる地域の祭りなど、装飾品としてのぼり旗、飾り組紐、あるいは屋台の胴幕、水幕など、織物や絹糸が活用されてきたのであります。しかし、今では全盛期の4%に満たない生産量にまで衰退してしまいましたが、今後は織物、ちりめん産業の歴史、文化を評価し、高級志向でファッション性の高い感性と技術を持って新たな産業界として継承しなければなりません。そのためには丹後一円の織物にまつわる歴史や文化をひもとき、絹織物に最も適した湿気、つまり朝夕の濃霧、あるいはうらにしといった丹後地方独特の気候、風土など、丹後ちりめん産業が発展し、継承されてきたことを産業遺産として日本遺産に登録し、今後の地域活性化、地方創生につなげることが今後の産業界への価値づけと活力に結びつくものと考えます。ぜひ、取り組んでいただきたいと思います。 次に、2点目に自由財源の持ち方ということで、通告しております。前回、6月議会で財政分析のあり方を質問させていただきましたが、前回の質問で当町の留保財源の持ち方、考え方の違いがわかりました。つまり地方財政計画の歳出への財源充当の違いから当町の留保の持ち方が基本とは異なっていると考えます。 現在、当町の考え方は需要額からやりくりをして余剰金をつくる手法であります。これは本来の留保財源とは言いません。本来の基本に戻し、地方財政計画の歳出への財源充当のあり方を考えていただきたいと思います。当町は目いっぱいの予算を組み、目いっぱいの歳出、何の余力も持たない財政の組み方は、将来の財政運営に大きく影響してくると考えています。常に営みは生きています。予算外の突発的な出来事に対応しにくく、町民の負託にも応えられない町になってしまいます。 もともと当町の財政規模は約77億円であり、町の規模から考えて、予算規模が約30億円と、大きく膨らんでいます。つまり世帯は小さいのに大盤振る舞いといった現象が起きているのであります。本来の財政の基本である譲与税、地方税75%、普通交付税が当町の基準財政需要額であります。そのことを基本として財政の持ち方を考えていただく必要があると考えています。 大盤振る舞いで、幾ら大きく見せても財政が逼迫状況では何もなりません。小さくても財政余力があれば、住民福祉、サービス、あるいは住民の負託に応えられるのであります。住民は生活圏での環境、福祉、医療、教育、防災への安心・安全が保たれてこそ住みよい町と感じるのであります。 今回、平成27年度決算は結果として、監査意見書にもありますように、行政4指標での行政的評価では、どの数値も早期健全化指数とはかけ離れており、おおむね良好な決算と評価しています。これは企画財政課の努力や各課の抑制努力によって結果が出せたものと、その努力に対し敬意を表したいと思います。 しかし、当町の将来、財政運営全体を考えると、やはり基本的な財政の考え方、あるいは当町の財政規模に合った行政運営に戻していただく必要があると考えています。 行政の経営者である町長、副町長は、本来の財政規模である行政運営を、どのように考えておられるのか、お尋ねいたしますが、今回は財政に詳しい副町長にお尋ねいたします。 次に、3点目の加悦谷高等学校与謝野町立に堅持できないかということで、質問させていただきます。現在、加悦谷高等学校の存続問題で府教委の方針案や説明会、また、加悦高を考えるOBの方々、あるいはPTAの方々、あるいは団体等、それぞれの動きの中で、憶測も含め、さまざまな意見が飛び交っています。また、心配や不安の声もお聞きをいたします。京都府では府内に多く抱える府立高校の統廃合は、少子化と財政の厳しさから当然考えなければならない問題であります。立場を変えれば、当町の小中学校の統廃合の問題と同じことであります。行政の運営上、当然のことでありますが、しかし、それぞれに独立した町は町として、現在も含め将来を考えるときに、子供たちを当町として、どう育てるのか。つまり幼保、小中、高等学校までの子育て教育は、どうあるべきとお考えか、私たちの時代とは全く異なり、小中高は義務教育と言っても過言でない時代であります。私は、幾ら少子化であれ、町が消えるわけではありません。この町に住む人がいる限り、全ての環境を考え、整えることが町の力であると考えます。 時代が変われば考えも変える、我々の町は我々で考え、守り、発展させなければなりません。府立であれ、町立であれ、高校もないような与謝野町でいいのかという問題であります。当町は当町の考えで、与謝野町立高校として、新たにつくり上げるくらいの信念で臨んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。高校もないような町では、子育て世代が当町を離れ、環境の整った町へ移住してしまい。ますます過疎化になってしまいます。そのこともまちづくりとして、よく考えていただき、町長のご所見をお尋ねいたしまして、1回目の質問といたします。 ○議長(勢旗毅) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 皆さん、おはようございます。 それでは、本日、一般質問の最終日でございます。どうぞよろしくお願いします。 それでは、多田議員の一番目のご質問であります、丹後の織物の歴史・伝統・技術、文化を日本遺産へについてお答えをいたします。 まず初めに「日本遺産」につきましての概要をご説明させていただきたいと存じます。「日本遺産事業」につきましては、文化庁が文化財保護に加え活用にも重点を置いた「文化財総合活用戦略プラン」の一環として、平成27年度から認定を行っているものでありまして、東京オリンピックの開催年であります2020年度までに、全国で100件程度を認定していくというものであり、現在37件が認定をされているところでございます。 「世界遺産」との違いにつきましては、単に世界的なものか、国内的なものかという違いだけではなく、「世界遺産」が指定文化財的に単独の建物や景勝などであるのに対し、「日本遺産」は歴史的な経過や風土に根差し、世代を越えて受け継がれている伝承や風習といったものを面的に捉えたストーリーを中核にし、遺跡や名勝地・祭りなど、地域に根差して継承・保存されている文化財が捉えられているというものでございます。認定をされると知名度が高まることに加え、地域のアイデンティティの再確認やブランド化にも貢献することいったことが期待をされているところであります。 また、「日本遺産」の認定を受ける方法には2種類の方法がございます。単一の市町村内でストーリーが完結をする「地域型」と複数の市町村にストーリーがまたがる「ネットワーク型」でございますが、地域型の場合におきましては、単独の市町村で「歴史文化基本構想」を策定している必要がありますため、その策定の必要のないネットワーク型が一般的な方法となってございます。 京都府下での動きにつきましては、山城地域の自治体がネットワーク型で「日本茶800年の歴史散歩」として認定を目指す動きや、都道府県を越えて「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴日本近代化の飛躍を体感できるまち」として認定を目指す動きがあると聞いており、丹後地域におきましても、京都府が音頭をとって認定を受ける方向でストーリー展開をすべく調整が行われているというところでございます。 例えば、与謝野町が「地域型」の単独で日本遺産の認定を受けようといたしましても、現在、与謝野町では「歴史文化基本構想」を策定をしていない状況でありますし、策定をするためには、少なくとも数年が必要であるということ、そして、近隣の市町とネットワーク型で認定を受ける方法で考えなければ、2020年までの認定期間に間に合わないのではないかというように思われます。 多田議員ご指摘のように、2020年は「ちりめん」が創織をされ、300年の節目の年に当たり、歴史と伝統を中心として重要伝統的建築物群や始祖碑、丹後ちりめんなど、丹後全体を面としたストーリー展開を行っていくことによって「日本遺産」の認定を受けられる可能性はあると判断をしております。また、与謝野町は全国史跡整備市町村協議会の監査監事を務めているということから、文化庁とも直接、協議をしてきた経過もございます。先ほど申し上げましたように、必ず近隣の市町と連携をすることが必要でありますので与謝野町だけで登録の話を進めることはできないと考えております。京都府が丹後地域で調整をされております「日本遺産」の認定に向けたストーリーにつきまして、「ちりめん」を中心とされたものになるのかといったことは、現在まだ、不透明でありますが、その動きも注視をしながら連携や調整を図っていきたいと考えております。 次に、ご質問の3番目であります、加悦谷高等学校与謝野町立で堅持できないかについて、お答えをいたします。加悦谷高等学校について、町としてどう位置づけるかということでありますが、私といたしましては、与謝野町で唯一の高等学校であり、最高教育機関でもありますので、本町の教育活動の中心的な機関であると考えております。さらには、スポーツ活動や文化活動など、幅広く町民活動への影響を与えていただいている学校であると同時に、まちづくりや町民の豊かな生活基盤の形成の面からも、なくてはならない存在であると考えております。昨今、少子化の影響もあり、丹後地域の高等学校の再編が進められようとしておりますが、何としても加悦谷高等学校の存続は堅持をしていきたいと考えており、京都府へも強く要望しているところでございますし、その私たちの思いも届いているんではないかというように考えております。議員ご指摘であります町立化を進めるということにつきましては、あれだけ大きな施設でありますので、多額の維持管理経費を確保、そして教職員等の確保も大きなハードルとなるということから、慎重な判断が必要なのではないかと考えております。 以上で、私からの答弁とさせていただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) それでは、多田議員ご質問の自由財源の持ち方を問うにつきましては、私のほうへの質問ということで、答えさせていただきたいと思います。平成27年度決算を、監査のほうをお世話になりまして、ありがたく思っておりますけれども、非常に資料なんかも集められて、よく整理をされているなというふうに思っております。 自由財源、自主財源のことだというふうに思うんですけども、紹介がありましたように、与謝野町の標準財政規模、通常、標準的に収入ができる額ということになるわけですけども、与謝野町の場合は77億6,000万円、主なものといたしましては、普通交付税ですとか、町税ですとか、譲与税関係、毎年、決められたように、ほぼ確実に入ってくる標準的な財源ということで、これが77億円ということでございます。 これらに、おっしゃいましたように臨時的な経費ということで、いろんな普通建設事業を行っていく場合に起債を借り入れましたり、国からの補助金等をいただいて、執行していく臨時的な経費を含めまして、与謝野町の予算規模といいますと120億円から130億円というふうな最近の状況ということでございます。この標準財政規模というのは、先ほど言いましたように、与謝野町が毎年、決まって収入することができる額ということになりますので、77億円までの部分であれば一定余裕をもって行政が行えると、あとは臨時的なもので、特別なお金をいただいて執行していくというふうに整理をしていただいたらわかりやすいのかなというふうに思っております。 平成27年度の与謝野町の普通会計の歳出の決算額が124億6,000万円余りということで、77億円の標準財政規模と比較をいたしますと、非常に大きな開きがあるというふうに見えて、見た目より非常に大規模な予算ということになっております。これにつきましては、先ほど言いましたように普通建設事業などの臨時的経費が非常にたくさんございますので、その分で予算の総額が膨れ上がっているということでございます。 話を元に戻しまして、経常的に標準的に収入できる額が77億円余りということでございまして、これに対して毎年、決まって支出をしなければならない額というのが、これが経常的な一般経費ということになるわけですけども、これが72億円ぐらいあるというふうに思っております。計上一般財源標準財政規模を比較しますと、出るほうが下回っているということになるわけでございます。したがって、77億円入ってきて、71億円が経常的に出ていくということで、一見、余裕があるようには見えるんですけども、多田議員ご指摘のとおり、最近では加悦中学校ですとか、今後は、ごみの処分場、あるいは認定こども園等の臨時的な経費のうち国庫補助金とか、起債を除いた一般財源を充てていかなければならない部分が発生してまいりますので、幾らここで余裕がありましても、今後、突発的に発生してくるいろんな事業に対応するためには、この一般財源というのが必要になってくるということでございますので、決して財政状況がいいということにはならないというふうに理解をいたしております。 また、今後は普通交付税の特例措置がなくなってまいりますので、少しずつ逓減されていきます。本来の与謝野町の普通交付税の姿に戻っていくということで、今までは合併特例で多くの割増しをした交付税をいただいておりましたけども、それが本来の姿に戻っていきますので、ここやはり4~5年が非常に財政的には読みづらい厳しい状況になるだろうなというふうに認識はしております。 そういうこともありますけども、やはり事業は一定していかなければならないということもございますので、できるだけ補助金なり、有利な起債を活用して、いわゆる町からの持ち出しを、できるだけ少なくしていくという考え方で、今後は財政運営をしていかなければならないなというふうに思っております。いわゆる何を削れば一番効率的なのかということが、一番問題になるんですけども、これは非常に難しいというふうに考えております。やはり財政というものも生き物ですので、毎年、変化が出てまいりますので、その年々によって、一般的とか経常経費を使わなければならない事業というのが発生してまいりますので、その辺は非常に読みづらいんですけども、わかる範囲で現在の状況を理解しながら、できるだけ財政を抑えていくというのが基本になるんだろうなというふうに思っております。 なかなか経常収支比率が90.1%でありますので、これは、いわゆる77億円収入するんですけども、それの1割ぐらいしか、簡単に言えば自由に使えるお金がないということになります。約7億円から8億円が、いわゆる突発的な事業に充てれるお金ということになるわけですけども、これとて、決して与謝野町の規模から言えば、7億円、8億円が多いか、少ないかと言えば、私は少ないというふうに思っておりますので、この辺は大切に使っていかなければならないというふうに思っております。 留保財源という表現をされましたけど、我々が一般的に留保財源といいますのは、現年度の予算の中で原計予算に対して、結果が多くくれば、その分は留保できるわけですので、ほかのことに充てれるということで留保財源というふうな表現もするわけですけども、多田議員がおっしゃる留保財源というのは、恐らく交付税上の収入の算定で25%は、いわゆる交付税の算定に加味されない、自由に使えるお金ということで25%というのがあるわけですけど、これも言い方を変えますと留保財源ということにはなるわけです。 これは、その町の100%の税金を交付税に算入してしまいますと、幾ら頑張って、その町が税金を徴収しても、交付税のほうにマイナスされてしまって何もならないということがありますので、この25%というのが、その税金を徴収する努力の見返りとして25%が交付税の算定から外されているんですけども、そういうこともあるんですけども、やはり1,700ある自治体の中で、いろんな統一的な仕事は交付税で一応しているわけですけども、それ以外に特徴的な事業を、それぞれの町は展開しておりますので、そういった特徴的な事業をしている部分が、なかなか普通交付税というか、交付税制度では掌握できないということがありますので、この25%というのは、そういった特徴的な施策をやっている財源に充ててくださいという意味で25%が交付税上は除外されているということになりますので、与謝野町も25%というと、数億円になるわけですけども、それは、いわゆる町長が特別的に特別な事業をしたいと、財源に充てるように留保されているということなんですけども、これが与謝野町の状況では、過去に実施した事業の公債費に充てていくとか、そういうことに使われていって、なかなか自由に使えるお金がないという状況でございます。 したがいまして、今後、それならどうなるんだという話になるわけですけども、決算監査でもご指摘を受けましたけども、平成27年度初めて元金の償還ですね、これまで借り入れた借金のお金を返していく額が借入額よりも、借入額のほうが多くなってしまったということです。言いかえれば、借金を返していくお金が減っていかないということになりますので、これはやっぱり今後は、ごみの焼却施設等が終わりますと、一定、必要不可欠な施設の整備というのはないというふうに思っておりますので、今後、もう少し事業の少ない、事業費の小さい事業が出てまいりますけれども、やはり公債費を減らしていくのが、まず、先決だろうというふうに思っております。 それと、決算で見ますと一番経費にかかっておりますのが、やはり物件費、いわゆる消耗品的なものですね。それから、補助費の中の一部事務組合への負担金、それから、特別会計への繰出金、これらが非常に圧迫をいたしておりますので、この辺は公共料金の見直しですとか、こういうことも行いながら、バランスよくできるように心がけていかなければならないというふうに思っております。 いずれにいたしましても、入ってくる歳入に合わせて歳出を考えていかないと、オーバーになってしまいますので、そこは今後、非常に要望事項は高まってまいりますし、非常に大変なんですけども、そこは与謝野町の財源が破綻しますと大変ですので、そこは十分に気をつけながら、目を光らせながら運営をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) はい、ありがとうございました。 まず、3点の答弁をいただきましたけれども、まず、1点目の質問であります。今回、丹後のちりめん産業を日本遺産認定していただくための取り組みのお願いをしておりますが、なぜ、こんなお願いをするかといいますと、ご存じのように、全盛期の4%に満たない生産量になってしまいました。業界や地域にとっても、私は今が一番大事な時期、踏ん張りどころだなというふうに思ってまして、そんな中で、現在、業界の若手経営者を見ておりますと、それぞれに個性と感性を持った方が多いと思っております。今後の業界には大変重要な人材でありまして、業界の将来を占う、左右する鍵だと、私は思っております。また、その若手経営者は、丹後一円で大変親しくですね、交流をしておられまして、町長も当然、親しく交流をされていると思います、同年配ですから。 そんな方々がですね、今後、この業界を引っ張っていくには長い歴史、文化を評価して、その証として日本遺産への道によって新たな産業界、地域活性化の道が開ければというふうに思っております。まず、先ほどの町長のご答弁では、動向に注意を払っていきたいというふうなお答えだったかなというふうに思うんですが、もう一度、その動向に注意を払うという意味を、もう少しかいつまんでわかりやすく話していただけたらと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) まず、先ほど答弁をさせていただきました京都府や近隣市町村との連携を模索をしていく必要があるということにつきまして、少し解説をさせていただきたいというように思います。この日本遺産の制度が始まりまして以降、当然、この京都府北部地域におきましても、その登録を目指す議論というのがございました。そして、現在に至るまで、京都府北部におきましては、特に天橋立を中心としたストーリーでもって日本遺産の認定を受けることができないかという模索を図ってきたところでございます。 一方、認定が既に37件されているという状況の中なんですけれども、なかなか天橋立を中心としたストーリーでは認定をされないということがございます。そういった中で、議論として立ち上がってきましたのは、丹後ちりめんを主軸としたストーリーの作成、こうしたことをしていくことによって、日本遺産の認定というのは可能になるんではないかということでございます。 しかしながら、この議論につきましても、まだまだ、協議をする必要がございますし、見通しが立たないものでありますが、この丹後ちりめんにつきましては、特に、議員がおっしゃられましたように、京丹後市との関係性が非常に強いことになってございますので、それらの関係者の皆様方との合意形成をしていくということも必要なんではないかというように考えているところでございます。 また、先ほどのご質問の中でありましたように、現在、丹後地域における織物産業の状況というのは、非常に厳しい状況にあるというように思っております。しかしながら、若い世代を中心として、非常に活発に活動をされておられますし、それぞれの事業者が創意工夫をされながら、市場の開拓をされているという状況もございます。これはまさに、今後の、この産地の未来を切り開いていく一つの鍵になっていくと思いますので、私といたしましても、でき得る限りの交流であったり、議論を重ねさせていただきたいというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) ちょっと余談になるかもわかりませんがですね、町長が先日でしたか、写真家の市川明氏の中で、機音の中で感じたことということでコメントをされていまして、私はすばらしいコメントだなと思いました。ごく一部を紹介しますと、土壁と油がしみ込んだ床板の感触がたまらないく心地よかった。そして、最後に、この日本が誇るわざと、この心地よい空間が、次の時代にも引き継がれることを願っていると、こうつづられていました。 まさしく、私が願う日本遺産への道、今後の丹後ちりめん産業への思いであります。町長はですね、地域産業として、今後の丹後ちりめん産業を、どう残していけばいいとお考えか、まず、そこもお尋ねしておきます。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまご質問をいただきましたのは、丹後ちりめんを基軸とした織物産業の今後のあり方についてであろうというように思っております。この丹後の産地といいますのは、絹織物を中心として、さまざまな試行錯誤を、これまで重ねてきた地域であると考えております。その中で時代を引っ張った時期もございましたし、現在のように非常に厳しい局面に立たされていた時代もあったんだろうというように思っております。 しかしながら、この産地を少しでも発展をさせていくために、さまざまな努力がなされたのではないかというように考えています。 そうした、これまで培ってこられました技術、そして、人材、こういったものが、さらに発展をしていくように、私たちといたしましては、側面的な支援をさせていただく必要があるんではないかというように考えております。すなわち、伝統を継承しながらも、これからの未来に向かって必要な取り組みは何なのかということを、それぞれの事業者や関係する市町が考えていく、そうした中で、未来というものは開けていくんではないかというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) いろいろと町長の思いもありますけれども、町長はですね、行政支援を、どのようにお考えかわかりませんけれども、宮津市も含め京丹後市と連携して与謝野町が率先して丹後ちりめん産業を日本遺産認定へ導くような取り組みをしていただきたい。町長も、その旨、文化庁あたりで接触されているようにお聞きをしておりますので、その方向性の意思があるのかなというふうには感じておりますけれども、すばり聞きます。 要望するお考えがあるのか、ないのか、そこだけもう一遍、お尋ねしておきます。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほどご説明をさせていただきましたように、丹後ちりめんを基軸とした日本遺産への認定ということになりますと、与謝野町、そして、京丹後市との共同作業になっていくんではないかというように考えています。 そういった丹後ちりめんを基軸とした日本遺産への認定に向けての動きというのは、少なくとも行っているという状況でございます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。
    ◆12番(多田正成) 町長も、その思いでおっていただきますので、ぜひ今後、そういった取り組みがしていただきたいと思いますけれども、それと先日、平成28年度の天橋立を世界遺産にする会の総会に町長も来賓として出席しておられました。会では世界遺産を目指される中で、さらに、今年度は日本遺産に登録したいということでありますけれども、そこで町長にお尋ねしますのが、世界遺産登録や文化指定と、日本遺産認定との違いは、どういうふうに違うと考えておられますか。まず、そこも教えていただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほどの第一答弁でも申し上げましたように、世界遺産と日本遺産の違いといいますのは、単に世界的なものか、国内的なものかという違いだけではないということであります。詳しいことにつきましては、坪倉課長のほうから答弁をさせたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) 失礼します。それでは日本遺産と世界遺産の違いについて、ご説明をさせていただきたいと思います。 町長の答弁の中にもありましたように、世界遺産といいますものは、点でございます。例えば、国宝だとか、重要文化財だとかいう一つのものですね。ものだったり、史跡、名勝だったりするものの、世界的に価値のあるものというものが世界遺産というふうにご理解をいただきたいと思います。 それ日本遺産といいますのは、ただ、日本的なものということではなくて、その地域にありますさまざまなもの、例えば、今、出ております、ちりめんに関するものでありましたら、例えば、123号機関車が、例えば引っ張ってですね、ちりめんを運んだとか、始祖碑があるとか、祭りができたとか、そういったいろいろな地域の文化を面的に捉えて、歴史も含めて面的に捉えるのが日本遺産ということでございますので、ちょっと説明がわかりにくいかもわかりませんが、点か面かという違いというふうにご理解をいただけたらなというふうに思います。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 私は、そのことは、そのとおりだと思うんですが、そのことを聞いておるのではありません。世界遺産と日本遺産の違いは、世界遺産は、そういった課長が今、言われたのを保護するという役目があります。 それから、日本遺産は、そうではない地域経済や、そういうことを今、言われた面と、顔として、顔として、そのことをストーリーにして、そして、継承させていくということ、保持するのと、また、それを生かしていくというのと意味が違いますので、そのことが日本遺産へ認定してもらうために言いたかったことなんですけれども、ただ、その違いを聞いておるわけではありません。そのことは、もうよろしいです。 それでは、町長に最後に申しておきますけれども、町長は全国史跡整備市町村会議の協議会の役員をしておられるようですので、文化庁にも直接、お会いになるというふうに思いますので、ぜひ、町長は今後の、こういった古くから伝わる伝統ですね、丹後独特の文化を何としてでも日本遺産に登録させる。例えば、300年の記念に間に合わなくとも、その方向性で今後の業界を維持していくと、保持していきたいというふうなお考えになっていただいて、ぜひとも、そういったところでのご活躍をいただきたいというふうに思っております。 それと、最後にですね、いよいよ2020年の、京丹後市は2020年が300年ですけれども、ちょうど与謝野町は手米屋さんと山本屋佐兵衛さんが2年おくれですね、2022年に300年を迎えるわけですけれども、町として、何かそういったイベント、あるいは記念式典のような、産業祭のような、そういったことは考えておられますでしょうか。また、考えていただけるのでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) まず、先ほどご紹介をしていただきましたように、当町におきましては、全国史跡整備市町村協議会の幹事を仰せつかっているということでございます。この点につきましては、前任の太田町長から引き継いだ非常に重要な役割であると考えておりますので、私といたしましては、全市協の取り組みをしっかりと頑張っていきたいなというように考えています。 そういった中で日本遺産に関する取り組みにつきましても、少しずつになるかと思いますが、前進できるように頑張っていきたいなと思っております。 また、2020年、そして、2022年という節目の年をおっしゃられました。現在、京都府、京丹後市、そして、与謝野町が一体となりながら丹後ちりめん創業300年に向けた取り組みを行いつつございます。こうした動きを確実につくっていく。そして、地域の住民の皆さん方にもご理解をしていただくといったプロセスを踏んでいくことによって機運を高めていきたいなと思っております。 その2020年までの取り組みをきっちりと行っていくということが2022年にもつながっていくんではないかというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) はい、ありがとうございました。 それでは、次の質問に入りたいと思います。次はですね、財政問題なんですが、先ほど、財政に詳しい副町長が詳しく説明していただきましたので、特別、質問がしにくいんですけれども、少し留保財源、要するに自由財源のあり方が少し当町のやり方と、私の考える基本とが違ってまして、副町長のおっしゃることは、よく理解できます。そのとおりだし、副町長も、よくわかっていただいておりますので、何も言うことはないんですが、その留保財源の持ち方で、当町の交付税算入の違いが出るのではないかなというふうに考えております。 例えばなんですが、細かいところまでは別ですけれども、当町の財政を分析しますと7,500億円ほどが地方譲与税です。それから、18億4,000万円が地方税、ざっとですけれども、それの75%をしますと13億8,000万円が地方税の中に入ります、地方税です。残りが、要するに、私は留保、副町長も、先ほど言われましたけど、留保財源になる25%だということであります。そうしますと、交付税のみの違いが、ここは出てきます。 それが7,500億円の地方譲与税と地方財源が、当町は100%、18億4,000万円、そして、普通交付税と算入されて、基準財政需要額が68億8,700万円という、おおよそですけれども、細かいことは抜きにして、大ざっぱに言いますと、そうなってきます。そうしますとですね、その取り方にしますと、当町のやり方にしますと、今でいう50億円ぐらい、49億7,000万円ほどが普通交付税になるんですけれども、私が25%を留保財源に、これは法的に認められておるわけですから、25%にもっていけば54億円、今55億円ほどもらっていますけど、50億円が普通交付税で、あと特別交付税が5億円ほどあるということで55億円になっておるんですが、もともと、その算用で、私の言う75%と25%に振り分けたら交付税が、もともと今いただいておるぐらいな54億3,000万円ぐらいの交付税がいただけると、だけれども、当町は100%需要財源の中に見てますから、普通交付税が50億円ほどになっているような気がします。その違いだと思います。 ただ、企画財政課長の大変な苦労で、歳入のほうで余るように考えたり、歳出のほうで、どう抑えたりということで、今の決算をしていただいておって、これは努力ですから、評価をしています。その余分に基本的なことに戻していただけば、もっと町長は自由な財源がもう少し持てて、力のある町になるんではないかなというふうに思っておるんですが、副町長、そこの考えが少し違うように思うんですが。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えをいたします。今の25%というのは、普通交付税の算定上の一定のルール、財源調整を行うための財源調整率といいますか、これは都道府県は20%なんですけれども、市町村は25%というので、今の多田議員の、これが例えば100%にすればいいんじゃないかというお考え、今のお話を聞いてますと、この25%、75%部分を収入で見ましょうという、交付税上の計算になりますので、25%は町税の中から入って標準的にというか、標準税収入ですね、譲与税とか税金を含めた、これが仮に18億円としますと、これの18億円を全部収入で見てしまうと、収入が多くなるわけですから、その分、交付税が減らされてしまうということになります。 ですから、この25%を除いた、例えば14億円ぐらいを収入で見ましょうということになるわけですね。そしたら、交付税のほうも多く入りますし、それから、25%は収入から外してますので、この25%の部分も、いうたら自由に使えるお金になるということなんです。 ですから、多分、考え方は同じだと思うんですけども、ルールとして、この25%をどうこうするということは全くできませんので、財政法上というか、今の普通交付税上は、ただ、考え方としては、この25%を留保財源として確保しておく、横にとっておくということは、これは制度上、留保財源という言い方をする場合もありますので、この25%、自由に使えるお金ということで、これは考え方としては、そういうふうに、これをそしたら、どう使うんだとか、今後のためにとっておこうとか、新しい事業のために充てていこうとかいう、自由に使えるお金ということで、それは多田議員がおっしゃるように、自由度のあるお金ですので、留保財源として考えるということは間違いではないというふうに思いますけども、この25%の率を変えて考え方をするというのは、ちょっと過ちではないかなというふうに思っています。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 財政全体を動かすわけですから、どう留保を出そうとですね、今の企画財政課長の苦労で、需要額の中からいっぱい工夫して余力を出すのも、それも一つの方法でしょう。そうなんですが、私の申し上げておる基本的なことによれば、交付税がもう少したくさんもらえる算用になるということで、そこをもう少し研究していただけたらというふうに思っております。 それと、私がなぜ、留保財源にこだわるかといいますと、非常に当町も予算オーバーして、膨らんでおりますので、交付税算入のある借金はいいんですが、交付税算入でないのが平成23年度からずっと分析してみますと、平成23年度が交付税算入されない金額が81億9,000万円、それから、平成24年度が68億8,000万円、それから、平成25年度が70億円、それから、平成26年度になって64億8,000万円、それから、平成27年度が71億9,000万円ですね。そういって算入に入らない借金、当町の独自の借金が、こうしてどんどんふえてくるわけですね。ですけども、毎年、返済をしていますから、全てが、これが残るというわけではないですけれども、大体、留保財源と、この非算入交付税とのバランスを常に見ておらないとですね、本当の意味での町の財政の厳しさというものはわからないと、私は思っていますので、ここも十分検討していただきたいなというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えします。今おっしゃいました交付税算入される公債費、借金返済の額につきましては、ちょっと私も数字は持っておりませんけども、いわゆるこれまでの合併、それぞれの町、旧3町が発行してきました借金という中で、交付税算入があるというのは非常に、僕は少ないというふうに思ってます。率にしましたら半分もないだろうなというふうに思っています。 ところが、合併後につきましては、ご承知のように合併特例債が70%算入、それに辺地を活用すれば辺地が75%か80%でしたかね。もう忘れましたけども、そういう算入率は、そういうふうに思っておるんですけども、合併後は率は高いというふうに思っております。 議員がおっしゃいますように、やはり交付税の算入率のいい起債をまず、充てていくということが基本になりますので、それはもう間違いなく、我々財政担当のほうも、それは十分承知、それぞれ財政担当ではなくても、各課長、担当は、そこのところは認識をしているというふうに思っております。というよりも、何よりも、まず、私が、こんなことを言うと、申しわけないんですけど、やはり第一に重要なのは、やっぱり補助金があるかどうかだと思うんです。借金はあくまで借金ですので、やはりまず、第一には補助金がある事業なのかどうかというのが、これが、もう大事になってきます。補正予算でご迷惑をかけましたので、私の口からはなかなか申し上げにいくんですけれども、やはり国府の補助金をいかに上手に取ってくる事業なのかというのが、まず、第一で、その次が、やはり地方債の有利な起債を充てていくということになりますので、これは今後も、やっぱり堅持していく必要があるだろうと、単独事業というのは、もう災害とか、よほどのことでないと、もうできないだろうなということと、議員がおっしゃいますように、やはり借入金よりも償還の額のほうが多いようにしていかないと、これは減っていきませんので、これは問題があるということですので、これはもう旧町時代から、それぞれの町もやってきておりましたし、今回は、たまたまちょっと逆転をしておりますけれども、基本的には、そういう考え方で、借金を減らしていくことは重要だろうなというふうに思っています。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) そういったことですね、財政の厳しいことから質問をさせていただきましたけれども、将来に向けて、なぜ公会計が新公会計制度になるかということは、今言ったような問題をしっかり、我々は考えて、財政としても考えていかなければならない、今までのような単式のものでなしに、もう少し企業感覚として経営をしてくださいという意味で、平成29年度以降、新公会計制度に変わると、そういった意味のことを示しておるわけですから、やはり我々も一生懸命、そこを考えていかなければならないというふうに思っております。 以上で、財政のほうの質問は終わらせていただきます。 次に、加悦高はですね、私は加悦高を町立にと、強く申しておりますけれども、決して、そうではなしに、そのくらいな気持ちがないと、まちづくりはできないということの表現であります。 先ほど、ご答弁は町長の思いなのか、決定なのか、よくわかりませんけれども、府教委が丹後一円で高校の統廃合の説明会をされました。その後、憶測も含め、さまざまな動きや意見、考えなどが飛び交っていますが、その説明後の動き、また、最新情報が、もしありましたら、まず、町長、そこをお聞かせください。 説明会後の動きだとか、最新情報をお聞かせください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、京都府教育委員会が地域の皆さん方のご意見を聞く場を夏に数回、持たれました。それ以降の動きについて、どうなんだということだと思いますけれども、今後に、これまで開催をされた公聴会だけでは、十分な意見を承ることができなかったという認識の中で、京都府教育委員会といたしましても、さらに住民の皆さん方との意見交換をしていきたいという意向を固めておられるところでございます。 9月17日には当町におきましても、意見交換会が開催をされるという運びになっておりますし、21日、22日につきましても、京丹後市や宮津市において開催をされるということになっているというようにお聞きしているところでございます。 教育長のほうから、若干補足をさせていただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) それでは、私のほうから町長の答弁に補足させていただきたいというふうに思っております。7月24日に京都府教育委員会が、当町でもわーくぱるにおきまして、公聴会ということで開催されまして、101人の出席があって、公聴会が持たれました。その後、その際でも、なかなか聞けなかったのが保護者の声というのが、京都府としても保護者の声が聞けなかったという反省がございまして、先ほど、町長がおっしゃいましたように、今度の土曜日の午後3時から知遊館におきまして、小中学校の保護者を対象として懇談会を開催される。与謝野町のほうでは17日の午後3時から4時半を目途に知遊館において保護者に対して行われますし、PTAですね。京都府としましては、さらに出席できないかもわかりませんので、アンケートを、全会員にアンケートを出しまして、保護者の意見を聴取していこうという方向で現在、取り組みをされております。 きょう、こうしてテレビをごらんの保護者の皆さん方は、ぜひ17日の午後3時、知遊館におきまして、懇談会が持たれますので、足を運んでいただきたいというふうに思っております。 町長が申し上げましたように、21日、それから22日というふうに京丹後市や宮津市のほうでも開催されますので、そちらのほうでも受け付けはいけるのだろうというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 今、9月17日、土曜日に、そういったことで新しい情報をいただきました。そういった中で、今後どうなるかわかりませんけれど、町長の意思を確認したいわけですけれども、府立であれ、町立であれ、もし府立で今まで以上によくなる高校が残れば、それはそれにこしたことはないんですけど、もし、府の意向がどうなるかわかりませんけれども、そういった関係で、もしこの町が高校がなくなると思うと、その点について町長は、どのように思われるのか、これは3月議会に高岡議員が、加悦高の存続問題の質問をされておりまして、町長の、そのときのご答弁はですね、加悦高は与謝野町のまちづくりにとっても重要な教育機関であり、さらに連携し発展を考えると述べておられます。 町長、その後の加悦高を存続するためにですね、どのように考えたり、行動をされているのか、町長の思いなり行動をお聞かせください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど議員からご紹介をしていただきましたように、私の加悦谷高等学校に関する問題についての意識といいますのは、現在も変わっておりません。この与謝野町で育つ子供たちにとって、そして、まちづくりにとって加悦谷高等学校は、なくてはならない教育機関であるという認識を持ってございます。 その認識のもとで、これまで京都府教育委員会とも協議を重ねてきたところでございます。今後におきましても、同様の方針のもとで加悦谷高等学校が、さらに、よりよい学校となるために努力を続けていただきたいというように思っておりますし、そのことにつきましては、住民の皆様方にもお約束できるんではないかなというように思っております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 力強い、そういったお考えをもっともっと町の中で打ち出していただいて、本来ならおんぶにだっこの学校ではなしに、うちの町で教育はしていくんだというぐらいなまちづくりをしていただきたいなというふうに思っております。 しかし、今のままですと、17日にどういう話になるかわかりませんけれども、府教委はですね、学舎制だとか、現状維持だとか、統廃合の3パターンの中から学舎制は一定の規模の生徒数や教員数を確保でき、教育内容の充実や部活の活性化などにつなげる利点があるというふうに府教委は説明されております。まず、こういった一議論を基本路線として考えておられるようですので、そのことが当町にとって、それでありがたいと思われるのか、いいと思われるのか、それでは、うちの町はよくないと思われるのか、ずばり町長のイエスかノーか、そこをちょっとお尋ねしておきます。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど申し上げましたように、加悦谷高等学校の関連につきましては、現在もなお、京都府教育委員会との協議を重ねているところでございます。その協議の内容につきましては、時間とともに変化をしてきた経過があるというように考えています。現在、三つの選択肢の中で協議がなされていると、私も認識をしておりますが、京都府教育委員会としての態度も決定をしていない状況でございます。そういった中で、私といたしましては、よりよい高等学校であり続けるために、どうあるべきかという観点から意見を申し上げ続けていきたいというように考えています。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 今後の問題ですし、十分考えていただいて、総合的な考えで判断をしていただき、早く意思表明をしていただけると町民は安心すると思いますので、よろしくお願いいたします。 この教育問題、高校問題につきましては、この後、知性的な江原議員がもう少し詳しく教育についてお聞きになりますので、私のほうは、この辺で終わらせていただきます。 ○議長(勢旗毅) これで、多田正成議員の一般質問を終わります。 ここで10時55分まで、休憩をいたします。     (休憩 午前10時41分)     (再開 午前10時55分) ○議長(勢旗毅) 休憩を閉じ、会議を再開します。 一般質問を続行します。 次に、14番、家城功議員の一般質問を許可します。 家城議員。 ◆14番(家城功) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。 今回、私は職員の採用、また、人材育成にかかわることについて、中小企業振興基本条例は生かされているのかということについての2点をお聞きしたいと思っております。 開かれた行政、また、住民が主役の行政といった言葉を、よく耳にいたします。しかし、国においても地方においても実際の中身や取り組みは、なかなか我々には見えにくく、不透明さを感じる中で不信感や疑問を、多くの方が抱かれているのではないでしょうか。私は、当町でも同じではないかと感じる部分も多くあると思っています。今、行政は何を思い、どういう取り組みを進め、どういった方向へ進んでいくのか、もっともっと町民への情報を発信し、透明化を図り、多くの意見を聞き、それを取り入れ、町が一体感を持つことが町長の掲げておられるテーマの一つであるみえるまちの実現に近づけるのではないかと考えております。 そういった思いの中で、行政で働かれている職員の皆さんの果たすべき役割は大きく、どんな人が働かれていて、どんな仕事をされ、また、どんな方が採用されているのかといったことを町民が知ることは非常に重要なことであると感じております。 そこで一つ目の質問、職員の採用や人材育成について、お聞きいたします。当町では、今、取り組んでいる地方創生事業でも、ひと・まち・しごとと、まず、人、すなわち人材に重点を置いておられると受けとめております。私は人材とは、地域社会、また、地域環境の中で育成されるものであり、そのことによって初めて財産となり、それが将来につながるものではないかと考えております。行政で働かれる職員の皆さんにおいても、地域社会、地域環境はもちろんのこと、職場での、それにつながる連携の中で育成があって、後の将来、すなわち希望ある行政につながるものではないかと考えております。 それでは、質問に移ります。1点目、来年度の採用予定人数は何人でしょうか。本年度も、間もなく採用試験が実施されるとお聞きいたしておりますが、今、何人の方が応募されている中で、何人が採用されるのか、お聞かせいただきたいと思います。 2点目、採用試験の内容について、ご説明ができる範囲で結構ですので、お聞かせいただきたいと思います。役場で働く人が、どんな試験を受けられているのか、非常に関心がある方も多いのではないかと思っております。 3点目、採用基準についてお聞きいたします。一般常識、また、一般的な学力の学力重視なのか、面接などからうかがえる人間性重視なのか。また、面接や作文などから感じられる町への熱い思いなのか、それとも総合的であるのならば、最終的な決めてとなるのは、どういったところなのか、できる範囲で結構ですので、お答えいただきたいと思います。 4点目、先ほども述べましたが、採用された方も、また、今、働いておられる方も人材を育成するということは、非常に大切な分野であると考えております。新しく採用されました方ですと新人研修、また、今、働いておられる方でも各課の担当課での専門研修等々あると思いますが、町独自で取り組んでおられるような人材育成につながる取り組みは、どのようなことがされているのか、お聞かせいただきたいと思います。 5点目に、昨年の採用は10名で、うち3名がクリエイティブ枠という新たな試みでの枠組みの中で採用がされたとお聞きしております。現在も頑張って、その3名の方は日々、業務に当たっていただいているとは理解しております。本年度の採用予定には、このクリエイティブ枠が廃止されたということをお聞きしております。昨年23名の方が応募され、3月定例会での一般質問でも町長は、このクリエイティブ枠の継続について、調整が必要ではあるが、続けていきたいというような答弁をされておられます。なぜ、たった1回で廃止をされたのか、非常に疑問に思うところでございます。そのあたりのお考えをお聞かせいただき、人材育成、また、採用についての質問とさせていただきます。 次に、二つ目の中小企業振興基本条例は生かされているのかについて、お聞きいたします。私は、この条例につきましても、昨年3月議会において質問をさせていただいております。前回も、本条例についての町長のお考え、また、少し角度は違いますが、本条例が、どう生かされているのか、そして、各課が連携した取り組みの中でのあり方についてお聞きいたしました。あれから1年半が経過し、改善された点も非常に多くあると評価はさせていただいておりますが、いまだに生かしておられない部分もあるのではないかと疑問に感じる点もあり、今回も一般質問に取り上げさせていただきました。 本件につきましては、既に昨日、伊藤議員も同様の質問をされ、内容については重複する点もあろうかとは思いますが、可能な限りのお答えで結構ですので、よろしくお願いします。 1点目、改めて本基本条例についてのお考えを、町長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 2点目、この条例は理念条例ではありますが、行政、事業者、そして、町民が、それぞれの役割を、それぞれが理解し、それぞれが果たすことによって意味のあるものになるという、私は理解をしております。行政の役割は何であり、その役割を、それぞれに対して、どう果たし、また、どういった連携が図られているのか、同時に行政内部では、どんな話がされているのかについて、お聞かせいただきたいと思います。 3点目、2点目と重なる部分もございますが、行政の役割が果たされていない分野、すなわち本条例の趣旨が反映されていないと感じる分野がございます。そのあたりの認識はされておられるのか、また、条例が遵守されるよう各課での連携、確認、そういったことは図られているのか、その辺の見解をお聞かせいただきたいと思います。 以上の点をお聞きし、1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(勢旗毅) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、家城議員からご質問をいただいております、職員の採用につきまして、お答えをさせていただきたいと思います。 まず、1点目にご質問の平成29年4月1日付の職員採用につきましては、既に7月15日から9月15日までの2カ月間、募集を行っているところであります。募集職種につきましては、五つありまして、その職種、採用予定者数、受験資格年齢等を申し上げますと、第一に一般事務職は40歳までの方「若干名」。第二に保育士一般枠は35歳までの有資格者「若干名」。第三に保育士社会人枠は45歳までの有資格者「若干名」。第四に保健師は35歳までの有資格者「若干名」。最後に主任介護支援専門員は40歳までの有資格者などを「1名」といたしております。「若干名」としておりますのは、年度末までの退職者の把握が、募集時点では確定をできていないこと、優秀な人材は定数を定めず柔軟に対応していきたいということから、このようにしているものであります。 2点目の試験内容につきましては、第1次試験は、第一に一般事務職は一般教養試験、いわゆる筆記試験と論文。第二に保育士一般枠は一般教養試験及び作文、保育士専門試験、ピアノ実技。第三に保育士社会人枠は、作文、ピアノ実技。第四に保健師は一般教養試験、作文、保健師専門試験。第五に主任介護支援専門員は作文としており、各職種とも一般性格診断検査を全員、受けていただくということにしております。 第2次試験におきましては、1次試験合格者について面接試験を予定をしているところでございます。第三の採用基準につきましては、募集内容に求める人物像として、与謝野を愛し、多様性を認め合い、新しいモノやコトを創出する人材としておりまして、創造性が豊かで新しいことを考えることのできる人材を、一つの採用基準の重点に置いていきたいと考えております。 4点目の職員の研修以外に人材育成に取り組んでいることについてお答えをいたします。これまでの職員研修では、講師の話を聞くだけの研修が多かったわけでありますが、これらも知識を得る上では大変重要な研修とはなります。しかしながら、職員みずからがプレゼンテーターとなって、講師を務める側に立った研修などを積極的に取り入れているところであります。 例えば、アベリスツイス大学の学生との交流や、ニカラグア共和国からJICAの関係で来町された研修、あるいは全国各地から研修視察に訪れられる方々に対し、また、各課において広く職員に周知する必要のある業務や制度などを、職員を対象にして、担当職員自身がプレゼンターとなって講師をする機会がふえております。 これらは、聞くだけの研修以外に、自分でどうプレゼンをするか、企画からわかりやすい資料の作成、話術に至るまで、考えて伝える能力を養う有効な研修機会になるものと考えております。また、府内の市町村職員との研修や、職員同士の研修におきましても、ワークショップ形式の議論の場を設けることにより、より実践的な研修、積極的に参画できる研修となり、自身のスキルアップにつながっているものと感じております。 さらには総合計画など、まちづくりの基本となる計画づくりにおきましては、職員が積極的に参画できるような機会も設けていく考えであり、これらを通じ、与謝野町職員の人材育成基本方針に定める「求められる職員像」を目指し、職員の人材育成に力を入れていきたいと考えております。 第5点目にお尋ねであります、クリエイティブ枠の考え方についてですが、来年度の新規採用職員募集に当たりましては、昨年度のような「クリエイティブ枠」は特に設けてございません。しかしながら、先ほど申し上げました求める人物像として、与謝野を愛し、多様性を認め合い、新しいモノやコトを創出する人材としておりますように、創造性豊かでクリエイティブな人材を求めていきたいと考えております。一般事務職の試験におきましては、一般教養試験に加えて提出をしていただく「論文」や、面接試験において、創造性たくましい人材を求めていきたいと考えているところでございます。 次に、2番目のご質問の一番目であります、中小企業振興基本条例の考え方について、お答えをいたします。中小企業振興基本条例につきましては、持続可能なまちづくりを推進していくために、町内事業所の大多数を占める地域経済と地域社会の担い手である中小企業の発展が不可欠であり、その振興を行政運営の重要課題として位置づけることを明確にするために制定をされたものでございます。 この条例の基本理念につきましては、地域資源の持つ価値を最大限生かしながら、先人の偉大な起業精神と、これまで培われてきた技術を受け継ぎ、雇用の確保・拡大を図ることはもちろんのこと、従来からこの町を支えてきた産業と、観光、福祉、環境との新たな産業との連携のもとで、経済活力が地域内循環する産業振興を図るとともに、域外からの財の獲得にも努めるというものでございます。繰り返しになりますが、この基本理念は、私が進める「与謝野ブランド戦略」の根幹をなすものであり、住民の皆さん方の思いの詰まった礎の上に、この町の未来を見据えて柱を立て、住民の皆さん方のチャレンジできる環境を整えていきたいと考えております。 次に2点目のご質問である、中小企業振興基本条例において、行政はそれぞれに対し、また、内部間では、どういった連携が図られているのかについてお答えをいたします。町においては、工事の発注、物品及び役務の調達などに当たっては、中小企業者の受注機会の増大に努めるものと記載があり、「町の責務」として取り組んでいかなければならないと考えており、地域経済が循環するように配慮するべきであると通達をしております。 中小企業者においては、町内における他の事業者及び経済団体等との連携に努め、町内において生産、製造、加工される製品、役務の利用に努めるものとの記載があり、町民は消費者として、町内において生産、製造、または加工される製品の購買や消費、町内において提供される役務の利用に努めるものとの記載があります。これはまさに、平成25年度に第2期産業振興会議で企画・発案をされました「まちグルメ」であり、与謝野町の地元農産物・加工品を使った特別メニューを住民の皆さん方に食べていただき、与謝野町中小企業振興基本条例の基本理念である「地産地消」「地域循環型経済」について、まちぐるみで考えるイベントとしながら実施をしてきているところであります。 さらには、自分たちの将来につながる取り組みとして、主体的に、前向きに取り組んでいかなければならないと、参加事業所の皆さん方が確認をされ、まちグルメの事務局を与謝野町商工会に移管をし、条例にある経済団体は中小企業の経営の向上及び改善に積極的に取り組むとともに、町が実施をする中小企業振興策に協力することを実践されております。このような町、事業者、そして町民との連携こそが、本条例の趣旨に沿った取り組みではないかと考えております。 最後に3点目についてお答えをいたします。議員からありましたように公共事業、とりわけ工事に関する部分におきましては、町内業者を中心とした入札を実施をしておりまして、地域循環型経済の構築ということからも、この条例の考え方に則したものになっているのではないかと考えております。一方で専門的、あるいは特殊な機器類を必要とする場合など、ケースによっては町内業者だけではなく、町外の業者も含めて見積もりをしている事例もあるということでございます。 例えば、本年5月に見積もり依頼を行いました市場小学校の放送設備の更新につきましては、町内の業者に加え、町外業者も見積もりに参加をしていただき、選定をしております。町外業者に参加をしていただきましたのは、これまでから日常的な点検をお世話になり、また、故障による修繕の際、緊急時などに放送できないといったリスクを、できるだけ速やかに回避するために、ふぐあいが生じるたびにお願いしておる建築当初の業者1社で、現場の状況を最もよく熟知をしている業者として見積もりに参加をしていただいたものでございます。 このように、町外業者でありましても、一部に既存の設備を使用して更新するなど、現場を熟知していることが有効な場合などによりましては、ケースによって見積もりに参加をしていただいておりまして、町内業者と競争していただいた上で選定をすることが適当と判断をする場合もございますので、その点につきましては、ご理解をいただきたいと考えております。 家城議員ご指摘のように、当町の中小企業振興基本条例の基本理念において、地域循環型経済を目指すという観点からは、町内の業者に絞った競争という形が望ましいということは十分承知しておりますが、現場の実態を考慮した上では、例外的な扱いも、やむを得ない場合があることをご理解いただきたいと考えております。 今後におきましても、町からの発注量が年々減少していく状況にございますので、条例の趣旨に照らし、町内の業者だけによる競争では本当にできないのかどうか、常に念頭に置きながら対応していきたいと考えております。また、他の物品購入などにおきましても、改善できる部分がないか、改めて条例の趣旨を徹底させたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思ってございます。 以上で、家城議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 採用人数、また、試験の内容、基準等々は今、お聞きして、退職者の数もある中で、数は確定していないというようなお話でございました。その中で人材育成についてふれさせていただきました。人材育成には大きく分ければ役場の職務としての人材育成として二つに分かれるのではないかなと、一つは人間性の分野、また、一つは職務にかかる専門的な分野ではないかなと、そういった中で人間性の分野の育成について、ちょっと話をさせていただきたいなと。 私は、この議会にお世話になって11年になります。何度も挨拶について町長にも、また、前太田町長のときも、もっともっと気持ちいい、玄関を入ったらすがすがしい挨拶をしていただける職場をつくっていただきたいと、それがまちづくりの第一歩であり、基本であるというお願いを、ずっとしてきました。そういった中で、山添町長の答弁で、私が先頭に立って挨拶ができる職場づくりを進めていきたいと、努力するという答弁をいただいております。しかしながら、私だけが感じているのか、多くの皆さんが感じておられるのか、わかりませんが、私はいまだ挨拶は気持ちよくされていないのではないかなという思いがございます。 行政視察に議会も、いろんな町に、また、市に行かせていただいております。どこの庁舎に伺っても第一声の挨拶が非常に気持ちよく感じます。やはり、その辺の改善、また、どういった指導を、町長されてきたのか、その辺がお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からご指摘をいただきましたように、挨拶の関係につきましては、たびたびこの議場におきましても、ご指摘をいただいているとおりでございます。その際に答弁をさせていただきましたように、私自身も率先して住民の皆さん方に挨拶、そして、お声がけをするように心がけているということでございます。恐らく私自身が、そうした先頭を歩いていく、背中を見せていくということが非常に重要なのではないかという考え方は変わっていないところでございます。 したがいまして、これからもそうですけれども、私自身が率先をし、住民の皆さん方に明るく対応していくように努力をしていきたいと考えております。また、職員に対しての指導につきまして、どのようにしてきたのかということにおきましては、毎月、行っております訓示などにおきましても、たびたび私のほうから、そして、副町長のほうからもお伝えをしていただいているというところでございます。 この挨拶の問題、また、住民の皆さん方の対応といいますのは、信頼関係を構築していく上でも非常に重要なことであると考えておりますので、これは不断の努力によって常に意識をしていきたいと考えているところでございます。 また、ことしは24の地域におきまして、町政懇談会を開催をさせていただきました。その中では、町の職員の対応についても言及をされるケースというものが何度かありまして、そのときにはお褒めの言葉もいただいているということから、少しずつ改善の兆しがあるんではないかというように、私自身は考えているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 改善は、少しずつできていると、褒めていただいている方もおるという答弁でございましたが、私が、なぜ、この質問をするかといいますと、相変わらず町の方が役場に行っても挨拶してくれないというご意見が非常に多い中で、させていただいております。そういった中で、町長は、朝礼等々で、また、職場に出向かれて、各庁舎に出向かれて、いろんなお話をされておるということなんですが、町の声が、いまだに消えないというのは、なぜだと思われますか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) この挨拶の問題につきましては、住民の方からのご意見の中で、まだまだ改善されていないというご指摘があるということは承知をしております。その理由につきましては100%、全ての職員が、全てのタイミングにおいて気持ちよい挨拶ができていないということなんだろうと思っております。 この点につきましては、職務の関係上からも大変難しい場合もあるというように存じておりますが、でき得る限り明るい返答でもって、住民対応ができるように、常に私のほうからも申し上げていきたいというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 今、答弁の中にありました職員の皆さん、それぞれの仕事で集中されて、仕事をしておられる中で、なかなか人が入ってこられても気づけないのは、私も同感でございます。そういった中で、視察に行かせていただいた庁舎では、やはり気持ちいい挨拶が返ってくるところというのは、受付窓口、また、受付カウンターを置かれて、そこがまず、第一歩の対応になっているというやり方です。やはり、そういった受付を当町でも置く必要があるのかなというふうに思います。 また、これもちょっと余談にはなりますが、先日、私のおばのお見舞いに静岡のほうに行きまして、ホテルに泊まったときに、知能を少し持ったロボットがフロントの横に、玄関、入ったところにございました。ロボットがいきなりしゃべりかけてきまして、私は、ここの従業員ですと、何でもご相談くださいと、胸にはタッチパネルがあって、食事というところを押したらおなかがすいたんですねと、レストランは何階にありますよと、逆に、うちの役場より対応がいいなと、ちょっと感じたところもありまして、やはり、この受付業務というのは、きちんとすべきではないかなと、何度も、この10年たって挨拶ができない庁舎、また、職場というのは非常に悲しい思いであります。 やはりそういったことが、町民から聞こえない、まず、取り組みをしていくべきではないかなというふうに思いますが、その辺いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま受付の設置について、ご提案をいただいたわけでございますが、これは近隣であれば京丹後市のような形なのではないかなというように思っております。 当町におきましては、現在、それぞれの庁舎の中で住民対応を主にやっている職員もいますので、そうしたところから、より心がけるということが現実的なのではないかなというように考えております。そうした日々の状況につきましては、より詳しいであろう課長から、ご答弁をさせていただきたいと思いますので、若干お聞きいただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 朝倉住民環境課長。 ◎住民環境課長(朝倉進) 各庁舎で入り口を入っていただいて、一番初めに応対するのが住民環境課の各住民係かなというふうに思っております中で、指名をいただいたのかなと思っております。各庁舎の、今、思っておりましたら、加悦庁舎以外になるんですが、野田川、岩滝庁舎、ご存じのようにカウンターに向かった形で席を設けております。来客がありましたら必ず目にとまるという形をとっております中で、私は野田川に常時おりますので、野田川の状況しか十分な把握はしていないんですが、来られた方にはお声がけを十分しておってくれるなというふうな印象を持っています。 加悦の庁舎につきましては、カウンターを横手に見た形ですので、その点では裏からお見えになられたりというふうなことがあるのかもしれませんし、その辺からいいましたら、もしご指摘が、加悦庁舎なり、具体的なお話でありましたら、そういったふうな形の中で改善をしていく必要があるのかなというふうなことを思いながら、議員のご質問をお伺いしていたというふうなことであります。 何か具体的なことをご指摘いただくというか、いうふうなことも改善に向けた近道かなというふうに思いますし、そういった意味でも、そういったご指摘をいただけたらなというふうに思っております。以上です。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 現状態での改善を主にということですが、ことし何名、新人の方が、また、一般職で入られるのか、社会人枠で入られるのかわかりませんが、そういった方の研修にも受付業務を経験していただいて、次の担当職務に当たっていただくような形も一つの手段ではないかなと、そういったこともご検討いただければというふうに思います。 それともう1個、月曜日にも少しふれられましたが、合併して10年と数カ月の間に事故、交通事故として処理された件数が110件を超えました。常任委員会で報告を受けたわけですが、いろいろと対策、また、撲滅宣言等も出されて一生懸命取り組んでいただいておるわけですが、いまだに事故は、年間ペースでいいますと10件、ないしは10件以上というような中で、担当課の課長のほうの説明では、幸い大きな事故はございませんと、ちょっとした気の緩みから起こった、自動車に傷がつく程度のものですという報告をいただき、私は非常にびっくりしました。気の緩みこそが大事故につながるわけですね。また、たまたま大事故にならなかっただけのことです。ドアを開けて隣の車に傷つけただけで済んだだけです。そこに小さい子供がいれば、その子にけがをさせたり、また、ぶつかったときに、たまたま当たり方がよかっただけで、けががでなかったという認識が全く感じられないというふうに、私は思いました。 役場で働く皆さんが24時間緊張感を持って仕事をしてくれということは望みません、望みませんというか、していただければありがたいんですが、無理です。しかしながら、自動車を運転するときぐらいは緊張感を持って気の緩みがない中で業務に当たっていただかないと、この事故の件数は減らないと思います。その辺について、やはりこれも人材育成の一つではないかなというふうに感じるわけですが、この減らない状況、また、どうすれば減るのか、その辺の町長のお考え、いかがでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 議員がご指摘になられましたように、合併以後、非常に多くの交通事故が発生しているという状況でございます。そうしたことから、2年前に交通事故撲滅宣言を発令をして以降、私ども一人一人が車の運転には注意をしていこうということを、声かけをしてきたということであります。しかしながら、先月におきましても、大変多くの事故が発生をしているということであり、その現状につきましては、私自身も非常に憂慮するべき状態になっているというように感じています。 そうしたことから、どのようなことが改善、どのような対応をしていくことによって改善をすることができるのかという点につきましても、現在、さらなる協議を行っているところでございますので、その点につきましては、もうしばらくお時間をいただきたいというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) きつい言い方にはなりますが、罰ですよ、やはり気の緩みから起こった事故に対しては、やはりきちんとした罰を与えるべきですよ。罰が全てではないと、私は、そう思います。しかしながら、責任の中で、気が緩まない中で、気をしっかり持って、しっかり業務をしている中でやむを得ず起こった事故は仕方ないですよ。しかしながら、説明の中でちょっとした気の緩みから起こった事故ですわというような者に対しては、やはり厳しく罰するべきで、やはりこれ行政の保険というのは、幾ら使っても掛金も変わらない、保障もしていただけるというようなことをお聞きしておりますが、民間と行政は違うということは、私、一番思っている人間だと思うんですけども、民間では、ほんまに許されませんよ、これは。 だから、もっともっと、その辺を徹底すべき分野だと、私は感じますが、今1回、町長どうですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは交通事故を起こした際の罰則についての言及がございました。この点につきましては、先般、開催をしていただきました常任委員会でもご発言があったということでありますので、それは、そのご提案ということで受けとめておきたいというように思っております。しかしながら、罰則を設けることよって、職員一人一人の心の持つ余裕であったり、あるいは、その仕事に対する責任感というものが、悪いほうに影響を与えていくということは、あってはならないことではないかなというように考えておりますし、近隣の自治体でも、さまざまな見解があるように伺っておりますので、そうした点も含めて研究をさせていただきたいというように思っております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 少なからず説明の中で、ちょっとした気の緩みから行った事故というような報告はないように、やはり徹底した管理の中でお願いしたいなというふうに思っております。 月曜日の教育長の答弁に、教育は信頼関係という答弁をされたと記憶しております。もっともだなと、信頼関係なくして教育はできない。人材育成も一種の教育です。やはり信頼関係の中で、やはり築き上げていくことが大事だと、私も思っておりますので、ぜひとも、よろしくお願いします。 ○議長(勢旗毅) 家城議員、質問の途中ですが、浪江課長から発言の挙手がありますので、許可をします。 浪江総務課長。 ◎総務課長(浪江学) 少しご質問の中で誤解があるようですので、時間をいただきまして、申し述べたいと思っております。先日、総務の常任委員会の中で、職員の交通事故の現状の報告をさせていただいております。その中で、今、議員がおっしゃいますように、ささいな事故だったからよかったという表現のご質問でございましたけれども、私の説明不足で、そのように聞こえたのかもしれませんけれども、当然、そのようなことは思っておりません。私が常々、毎月1回の朝礼等で職員に安全運転管理者の一人として申し上げておりますのは、ハンドルを持ったら気を緩めずにしっかりと運転に集中するということを伝えております。このように小さな事故だったからよかったということではなしに、小さい事故が大きな事故につながるということも含めて、常日ごろから職員には交通事故のないように督励をさせていただいておりますので、その点につきましては、ぜひ誤解のないようにお願いが申し上げたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) そういった理解をさせていただいております。しかしながら、なぜ事故が減らないのか、どうしてこの10年間で同じペースで、また、宣言をした上で減らないのか、その辺を、もう1回、考えていただきたいということをお願いしておきます。 次に、クリエイティブ枠でございますが、3月議会の質問の中で、クリエイティブ枠の職員は、どのような仕事に当たられるのかという質問をさせていただいたときに、いろいろな直面している課題に対して、果敢に挑戦するバイタリティと発想力というようなこと、また、専門的な知識の中で、今までにない発想力や行動力などを十分に発揮していただく人材だという答弁をいただいております。そういった人材を今回も求めていかれるのであろうと思っておりますが、先ほど、クリエイティブ枠の、なぜやめられたかという中で、求める人材は同じであるが、枠組みが変わったという認識で捉えたらいいのか、クリエイティブ枠というのをあえて、新聞にも発表されて、与謝野町は、こんな先進的な採用方法をとられるんですよと、新聞にも大々的に載ったわけですが、あえて、この枠を外されたという部分が、あまりちょっと今の答弁では理解できなかったわけですが、その辺、もう一度、よろしくお願いします。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 私の思いといたしましては、一般事務職に関しての新規採用職員に関しましては、すべからく創造性を求めていきたいというように考えております。そうしたことから、若干の枠組みの変更を行ったというようにご理解をいただきたいなというように考えております。 昨年の実施をいたしましたクリエイティブ枠という名称の中から非常に、そうした反響があったわけでありますが、求める人材像につきましては、昨年と同様の考え方を持っておりますので、その点につきましては、若干ご説明をさせていただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) それとクリエイティブ枠の分野か人材育成の分野か、ちょっとまたぐわけですが、合併して10年の間に異動のない職員、それも、例えば、保育所とか、そういう専門的な資格を持った職員の方以外、一般職の方で異動のない職員の方、現在、何人ぐらいおられますか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、合併以後、異動のない職員について把握をしているかというご質問でありましたので、その点につきましては、浪江総務課長のほうが把握をしていますので、答弁をさせていただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 浪江総務課長。 ◎総務課長(浪江学) それでは、私のほうから、ただいまのご質問に一定、お答えをさせていただきたいと思います。合併しまして10年でございます。この間、毎年、人事異動が繰り返し行われているわけでございますけれども、そういった中で、同じ職務にずっと在籍をしている職員が、どのような状況にあるのかというふうなお尋ねであったかというふうに思います。 まず、10年たちました中で、その辺を分析をいたしますと、おおむねまず、申し上げますと、合併して10年たちますが、同じ職務に、平たく言いますと、同じ課に在籍をしている職員、いわゆる在職年数が5年以下が約6割、6年以上10年までが約4割といった状況がおおむねのところではないかというふうに思っております。 この中で、異動がない職員もございます。そういった中では、今も議員もふれられましたように、例えば保健師であったり、社会福祉士であったり、あるいは文化財保護でありましたりなど、本当に、その資格を持って専門性の高いところで職務をさせていただかなければならないと、そういったポジションもございますので、それらも含んだ中での、今、申し上げました現状ということでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 人材育成の中で、やはりその人しかできない資格というのは、もうやむを得ないと感じております。しかしながら、その4割の中には、その人しかできないことはない、ほかの人でもできる仕事もあると、私は、そういった方がおられると理解しております。やはり次の人材を育てることによって、いろいろな仕事を経験していただく、そういった中で一つのスペシャリストも必要ですが、やはりオールマイティな幅広い視野から、やっぱり仕事をしていただける環境づくりも必要ではないかなと、そういったご配慮をぜひお願いしたいわけですが、町長、どうでしょう。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員がおっしゃられましたように、さまざまな観点から業務に当たってくれる職員を育てるということは、非常に重要なことであるというように考えておりますし、そのためには定期的な人事異動というものは必須であろうと考えております。さまざまな事情によってといいますか、さまざまな可能性や事象を検討しながら人事異動というのは行っていかなければならないと思っておりますが、よりよい組織体制を構築していくために、どうすればいいかという観点も含めて考えていきたいというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) あと、最初の採用に関しては、我々議員が口を挟む分野ではないところかもわかりませんが、やはり資格は持った方、当然、大事だと思います。また、一定の学力、また、常識等々も必要だと思います。しかしながら、やはり、なぜ町の役場の職員として働きたいのかという情熱が一番、やはり採用の原点になってほしいなという思いは伝えだけさせていただきます。 最後に、人事の件では、何度も臨時職員、嘱託職員で働いている中でも内部昇格、いわゆる本採用になれるチャンスを与えるべきではないかなという質問をさせていただいたときに、副町長のほうから、非常に難しいという答弁をいただいたように記憶しております。しかしながら、もちろん正職員の皆さんも臨時職、また、嘱託の職員の方も同じ気持ちで町のために一生懸命頑張っているという思いは変わらないと思います。そういった中で、やはり希望やチャンスにつながる道もどこかで見つけ出せるようなところがないかなというふうに思うわけですが、再度、その辺、いかがでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えをいたします。採用に当たりましては、先ほどご紹介いただきましたように、臨時職員さんなり、嘱託職員さんを何もなく本職員として採用するのは、これはもう難しいというふうに思っております。ただ、能力なり、思いが強い方については、我々も、なかなかそれを無視することはできないということも十分感じておりますので、そういった面もありますので、年齢を上げさせていただいたり、先ほど言ってましたクリエイティブ枠というのも一つのチャンスを利用していただくということですし、今回の場合は、年齢を、本来ですと、一般事務職でしたら30歳までとかいうことになるんですけれども、それを40歳まで上げさせていただいていますし、保育士さんについては、こちらの現場の事情もございますので、社会人枠さんというのを設けさせていただいておりますけれども、そういった形で、できるだけ、そういった機会はつくっていきたいということで、今回も年齢を、一般でしたら40歳までということで上げさせていただいておりますので、そういったことを活用していただいて、チャレンジしていただければいいんではないかというふうに感じております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) これは我々、議員にも言えることでございますが、職員の皆さんの給料も、また、我々の報酬も町民の皆さんの血税から成り立っているものでございます。そういったものをいただくものとして、我々も同じですが、やはり連携の中で信頼関係を築いて、また、それが町民の皆さんにも信頼され、理解されるように努力しなければならないかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 中小企業振興基本条例、もう時間がございませんので、先ほど、最後の部分で市場小学校の発注の件についてふれられましたので、その件について、私も、そのご案内の文書を、あるところからいただきまして見ております。先ほど、特殊な分野、また、機材等々のことにおいては、町内の業者の方以外にも町外の見積もりもしていただくというような話でございましたが、中小企業振興基本条例の基本を言いますと、そういった特殊な業務が町内で全くできないのか、町内業者の方では、この機材は仕入れられないのか、そういったこともきちんと話し合って、それが連携です。 そういった中で、町内業者でもでき得るものであれば、やはり町内で発注する努力をしていただくことが中小企業振興基本条例だと思っております。 教育委員会に、私、この件について確認にも行きました。先ほどの答弁と同じような回答もいただきました。しかしながら、行政の役割として、そこまで、それ以上にできてますかという部分に関しては、なかなかその辺は難しいというようなお話でした。しかしながら、私、業者の方にも確認しました、2業者、こういった機材は、そろえられませんかといいますと、そろえられると、我々でもできると、しかしながら、よその業者と合い見積もりを出せという指示の中で、恐らく辞退されておるんではないかなというのは、業者は業者の役割を当然、果たしていただかなければなりません。値段も、それに見合う値段を出していただく努力、また、なかなか仕入れにくいものを仕入れる努力、そういった努力を業者の中ではしていただかなければなりません。 しかしながら、行政としての役割の中で、やはり調整していく、相談していくということは、この中小企業振興基本条例の原点だと、私は思うわけですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど、答弁で申し上げましたように、私たちといたしましては、中小企業振興基本条例に定めた理念を確実に履行していくという精神の中で、町の責務を果たしていきたいというように考えています。 先ほど議員からご指摘をいただきました点につきましても、今後に生かせる点というのは、あるんではないかなと思っておりますので、そうした一つ一つの入札や見積もりをつぶさに精査をしながら、町内業者の皆さん方に、いかに協力していただけるのかということもあわせて、協議をしていく必要があるんだろうというように思ったところであります。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) いろいろな業者の方に、いろんな業種の業者の方とお話しする中で、よその市や町はできているのに、我が町では、なぜできないのかといったお話をよく聞きます。やはり、この中小企業振興基本条例、何度も言いますが、行政の役割、業者の役割、そして、町民の役割が、それぞれが理解をした中で、どういった役割を果たすのか、それによってどう連携していくのかということが、この中小企業振興基本条例の根本、原点だと私は思っております。 そういった中で、日々、いろいろな業務の中で大変職務も多い中で、ご苦労になっているとは思うんですが、やはりそういった信頼関係を、まず、つくっていく。それが、この中小企業の活性化にもつながっていくと思っております。商工会に連携を図っておられるというような言葉を、よくお聞きしますが、その事務局だけで連携を図っていただいても、会員には、何も伝わってきません。やはり、その中で、どう商工会を通じて、その業者の方につながるのか、伝わるのかということを、やはりきちんと連携を図っていただいた中で、まちづくり、また、活性化を図っていただくということをしていただかなければ、一生懸命、取り組んでいただいても信頼というものが生まれてこないのではないかなというふうに思っております。 その辺、いま一度、きちんと整理をしていただいてということをお願いしまして、ぼちぼちお昼ですので、一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(勢旗毅) これで、家城功議員の一般質問を終わります。 ここで昼食のため午後1時30分まで休憩いたします。     (休憩 午前11時54分)     (再開 午後1時30分) ○議長(勢旗毅) 休憩を閉じ、会議を再開します。 一般質問を続行します。 次に、5番、安達種雄議員の一般質問を許可します。 安達議員。 ◆5番(安達種雄) 通告に基づきまして、小学校の再編について、教育長にお尋ねをいたします。 さて、ことし3月議会、また、6月議会におきましても、人口問題について、町長にお考えを伺いました。いずれにしても、私は、まちづくりの根幹は人口対策にあると、その思いを持ち続けているからであります。 全国的な減少とはいえ、少子化による人口減少社会において、小中学校など、公共教育機関への影響は大きなものがあります。我が国では平成元年ころから徐々に小学校の統廃合による減少が始まりました。10年後の平成10年以降、その減少状況は、さらに加速となり、近年では年間約300校のペースで小学校が減少となっております。これらの要因には校舎の老朽化など、設備面もありますが、最も大きいのは地域の過疎化を背景にした少子化であります。このように過疎化により一学級当たりの児童・生徒数が減少し、さらに学年、ひいては学校全体の減少を経て、最終的には地域全体の子供の総数に対して、学校の数とのバランスが、また、均一的な教育が保てないため、統廃合になると思われます。 ただ、それぞれの小学校の使命は児童・生徒の教育のための施設であるだけでなく、各地域のコミュニティの核としての性格を有することが多く、防災、保育、地域住民の交流の場など、さまざまな機能をあわせ持っております。また、学校教育は、地域の未来の担い手である子供たちを育む営みでもあります。まちづくりのあり方と密接な不可分である、この性格をあわせ持っていると、今年5月に与謝野町教育委員会より示されました学校等の適正規模、適正配置に関する基本方針にうたってあり、まさに、そのとおりであると思います。 きょうから4~5年ほど前に、岩屋の公民館で開催されました町政懇談会におきまして、当時の垣中教育長が小学校の統廃合の問題にふれられ、財政の都合での統廃合でなく、子供たちの教育を重きにおいた事業、そのように力説されたのを覚えております。 地域住民の皆さんの小学校への思いは長い歴史の中で、自身が学んだ学校であったり、祖父母や親、そして、自分の子や孫が通ったり、通うべく学びやであるだけに、休・廃校においては、寂しさも大きく、なかなか気持ちの整理に時間がかかるのも当然ではなかろうかと思います。この春、岩屋小学校が休校となり、その体験をしました私自身も、その一人であり、また、自分自身、この地に生きております中で、その一人として、こういった経過になった責任を痛切に感じているものであります。 そうでありますだけに、地域の皆さん、統廃合の理解をしていただくには、十分な時間と説明が必要と思われます。 まず、第一に教育長にお尋ねいたします。本年4月に市場小学校に編入となりました岩屋小学校との統合について、きょうで半年が経過する中、教育長として、どのような感想をお持ちなのか、率直なご意見を賜りたいと思います。 次に、与謝野町消防団出初め式について、町長に伺います。まず、7月末に開催されました京都府消防操法大会において、小型ポンプ操法で見事優勝、第1位になれました当町消防団、岩滝第一分団、第二分団の要員の皆さんに、心からご労苦にねぎらい、また、お祝いの言葉を申し上げたいと思います。 さて、通告いたしております当町消防団の出初め式の実施場所についてでありますが、近年、岩滝地域での開催が重なっております。ことしを見ましても、知遊館で式典、本庁舎横の町道において分列行進、また、その先のベイエリア付近で一斉放水と、場所的にはコンパクトなエリア内で、団員はもとより参列者など、比較的移動手段においてもスムーズに行い、最適地であろうかと思います。 一方、団員の確保が年々難しくなる今日、多くの町民の皆さんに消防団の重要性を理解していただく意味合いからも、旧町ごとに出初め式の開催を巡回してはどうかと思います。特に分列行進など、現在では町民の皆さんに見ていただく機会も少なく、その機会をつくることが、また、ある意味で消防団への理解につながっていくのではなかろうかと思います。団員の確保の問題、そういった面におきましても、やはり消防の実態を知っていただくことが必要かと思います。 参考までに、以前、旧町時代に野田川町消防団として出初め式、毎年、江陽中学校のグラウンドに決まっておりました。ですが、それではということで、団のほうの意向で三河内、岩屋、そして、市場、山田、石川と、小学校区ごとに毎年、場所を巡回して開催されました。多くの町民の人が、自分の自宅のすぐ近くで何年間に一遍、そうした消防団員のりりしい分列行進を目の当たりにされて、非常に大きな拍手をしていただいたのを覚えております。 今、当町におきましては、毎年、先ほど申し上げました岩滝で開催されております出初め式を旧町ごとに開催することにおきまして、町長が、どのようなお考えでありますものか、伺いまして、1回目の質問を終わります。 ○議長(勢旗毅) 答弁を求めます。 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 安達議員のご質問の第一番目、小学校の統合のあり方は教育委員会ではどのような方向で協議されているのかについて答弁させていただきます。教育委員会では、平成23年9月にまとめました、学校等の適正規模適正配置に関する基本方針の見直しにつきまして、ことしの2月より協議を進めまして、改訂版として整理を行ってまいりました。今回の見直しの内容についてでございますけれども、過日の塩見議員への答弁と重複する点もありますけれども、統合先の校舎については、当初の基本方針から変更はなく、加悦地域については加悦小学校、野田川地域については市場小学校の既存校舎を活用することを前提としております。 統合時期につきましては、当初の基本方針であります平成34年度を目途とする一斉再編ではなく、再編が可能な地域から速やかに再編を進めていくことにしております。加悦地域におきましては、平成31年度から加悦小学校において教室数が収容可能となりますけれども、平成33年度には与謝小学校の1学年の児童見込数が2人となるため、平成33年度の統合を目指しております。 野田川地域におきましては、平成40年度以降でないと教室数が収容可能にならないことになりますので、今後の児童数の状況変化等を踏まえまして、統合時期を検討していくこととしております。この改訂版につきましては、5月に町長へ提出しておりまして、町としての方針を検討されているところでございます。基本的な方針については、おおむねこの内容で進めていくこととしていますが、旧加悦地域での再編時期につきましては、平成33年度よりも早く統合できないか、さらに検討していきたいと考えております。 以上で、安達議員への私からの答弁とさせていただきます。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、次に2番目のご質問であります、与謝野町消防団出初め式の実施について、お答えをいたします。議員ご指摘でありますように、合併当初におきましては出初め式を旧町ごとの輪番により実施をしていた経過がございました。しかしながら、現在は、団の方針により加悦地域におきましては「町長査閲」、野田川地域におきましては「操法大会」、そして岩滝地域におきまして「出初め式」を行うことといたしております。 また、ご来賓の皆様や参加者の負担を考慮し、成人式と出初め式を同日に開催をしております。いずれの式典も参加人数の関係から、可動式座席を備えております「野田川わーくぱる」と「知遊館」で開催をしているところでございます。 成人式につきましては、町の地理的な中心に位置をいたします「野田川わーくぱる」を適地と考えておりますので、必然的に出初め式については「知遊館」による実施となります。議員が申されます消防団の重要性のアピールや、雄姿を見ていただくことにおきましては「町長査閲」や「操法大会」でも十分できているのではないかと考えております。 したがいまして、このように団の方針と施設利用の制限という側面から、岩滝地域において「与謝野町消防団出初め式」を実施しておりますこと、ご理解を賜れればと感じております。 以上で、安達議員への答弁といたします。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) まず、最初に教育長にお尋ねします。岩屋小学校が市場小学校に編入になって半年が過ぎるわけでありますが、当時、想定されておりました、いろいろと問題点等、また、教育長が、その後もやはり、こういうことについては事前に共有が必要だったなと思われますようなことがありましたら、まず、伺っておきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) お答えいたします。まずは当時のことを思い出しますと、小学校の一年生、二年生の児童がですね、女の子一人という事態が目前に控えておりまして、その女の子が小学校3年生ぐらいになったときにですね、ちょうど複式学級を設置しなければならないという事態が目に見えておりまして、その子供たちのたった1回しかない小学校の重要な時期を、どう過ごさせるかという点が大きな、保護者の大英断をしなければならない争点であったかなというふうに思っております。 もちろん地域のご英断によりまして、そういった子供たちの学習環境の確保、いわゆる教育の機会均等とか、子供たちの一つしかない、1回しかない教育の大事な時期をどう本当に責任を果たせるかということを考えた上での決断であっただろうというふうに、私自身は認識しておるところであります。 そういう地域のお考え方も十分ありましたので、いわゆる編入後も、いろいろと、この議会でも心配されました登下校の問題とか、危険道の問題等々もありましたので、心配しておりましたけども、おかげさまで多くの方々の見守り隊がありまして、至るところに保護者の方々が立っていただいておるというご支援がありまして、スムーズな登下校もできている。 ただ、これから冬に向かってまいりますので、この点につきましては、今でも、私も心を痛めている一人でございます。十分な安全確保をして、いい教育環境を続けていかなければならないなというふうに思っておりますし、また、過日、有吉議員がおっしゃいました跡利用につきましても、本当に、そのことを地域とともに考えて、保育所も小学校もなくなった中での地域のコミュニティをどう図っていくかという点につきましては、町側とも、それからまた、地域とも考えながら、町の活性化を図っていく必要があるだろうというふうに考えております。 それから、また、これから運動会が開催されますけれども、今のところはですね、市場小学校と、岩屋小学校の子も発表するわけですけど、その発表を、そのまま岩屋小学校のグラウンドにも行って、紹介していきたいと、こういうことを考えております。いろいろな面でご迷惑をかけますけれども、そういった地域の方々の熱意に支えられながら、現在、推進しているということでございまして、私自身も今のところはほっと一安心というのが実態でございます。これから、冬に向かってのことは、これからも検討していきたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。
    ◆5番(安達種雄) 冒頭に申し上げるべきだったのでありますが、岩屋小学校の事情におきましては、今、教育長が申されましたように、女の子さんの、一クラス一人という事情から、区から町長宛てに要望されまして、比較的、教育委員会ではご苦労をいただいたと思いますが、比較的順調な形で市場小学校への編入となりました。ただ、今、考えます中で、私も気がつかなかったわけですが、市場小学校にお世話になった中で、やはり地区の行事、また、学校の行事、それから、育友会の行事、育成会の行事と、いろんな諸団体の行事があり、市場小学校の児童でありながら、岩屋の子だというような変なわだかまりというんじゃなくして、非常に、私は、今度の区民運動会にしましても、今、教育長がおっしゃったように、非常に育成会のほうの配慮を、また、学校のほうでも配慮をしていただいておることというように喜んでおりますが、これは運動会を主催されます区でありますとか、それぞれの体育協会におきましても、いろいろとご苦労いただいた上での取り組みのプログラムであろうかというように感謝をしております。 そういった中で、今後、先ほど教育長から加悦地域においては協議が整えば、平成32年、平成33年と言わずに、早い時期からでもというようなお話がございましたが、先ほど言いましたように、地域の方に統廃合の問題を理解していただくということは、非常に時間のかかる問題であろうかと思います。およそ委員会のほうで、いつごろ、こういった問題を地元にご相談されようと思っておられるのか、その辺を、まだ、先のことなんで、その辺の協議もしていないということであれば、それでも結構ですが、思惑がありましたら、お教えいただけたらと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) まずは、岩屋小学校と市場小学校の編入についてですけれども、本当に今、議員もご指摘されましたように、区や、それから育成会、それから体育協会等々がですね、本当にご尽力いただいておるということは承知しておりまして、おかげさまで、子供たちもスムーズな対応ができているのではないかなというふうに思っております。今後ともご尽力いただきまして、よろしくお願いしたいというふうに考えております。 次に、加悦地域への統合の問題、今、申しておりますようにですね、平成33年を目途にということですが、早い時期にということを言われておりまして、私もできるだけ早い段階、少なくとも来年度ぐらいからは、そういった地域を回って、説明をしていかなければならないだろうというふうに考えております。 ただ、いつからということは、申し上げられないんですけども、できるだけ早い段階で説明していきたいというふうに考えておりますし、それから、やっぱり子供第一優先でございますので、皆様方のご意見を参考にしていきながら、地域の合意形成を第一に考えて、これから丁寧な説明をしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) ありがとうございます。ただ、こういう小学校の再編が行われますと、いろんなところに波及してまいりまして、私も所属しております与謝野町の体育協会でも、きょうまで町内一周駅伝、ことしも10月2日に予定しておりますが、従来でありますと、小学校区対抗という参加資格を銘打って、チーム編成をしていただいておりましたが、ことしから旧小学校区対抗というような形で、当面それでいこうというようなことで、いろいろなところに、いろいろな問題が波及してまいりますが、その都度、考えていただいて、せんだっての各チームの代表者会議の中でも、こういったチーム編成のあり方についてもご理解いただいて、いよいよ10月2日の日に開催するわけであります。 それから、町長から、いろいろと査閲、また、操法大会、そして、出初め式と、加悦、野田川、岩滝と、消防団事業については、三つの大きなイベントを、それぞれの地域に分担して行っているから、岩滝に偏っているわけではないというお話だったように思いますが、どうでしょう、やはりああして町中を分列行進するのと、また、各グラウンドで、いろいろと操法大会とか、査閲とか、いろんな協議をされるだけとは、多少なりともニュアンスが違わないかなというような気持ちも持っております。 担当課にすれば、余分な仕事がふえるじゃないかという部分もあろうかと思いますが、そういったようなところで出初め式を巡回するということが、私は、やはりさらに町民の方が消防団というものを身近に感じていただける機会でなかろうかというように思いますが、もう一度、ことのについて団のほうと協議していただくなり、そういったようなことが町長のお考えの中にはないか、あるかという部分について確認しておきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど申し上げましたように、消防団、そして、さまざまな行事との兼ね合いも含めて、現在では、先ほど申し上げたような形で操法、査閲、そして、出初め式等、会場につきましても設営をさせていただいているというところでございます。 このそれぞれの事業を行っていく上では、やはり消防団の意向ということが第一に優先される必要があるだろうというように考えています。そうした中で、こうしたことにつきましても、常に協議をしながら、変えなければならない点は変えなければならないというふうに思っておりますので、常の協議の内容として頭に入れておく必要があるんだろうというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) 団の意向を重きに置きたいという町長の考えはわかりますが、また、そういったような団員確保という面から見ましても、町民にアピールする機会が、私は必要ではなかろうかというように思っております。 答弁は結構です。終わります。 ○議長(勢旗毅) これで、安達種雄議員の一般質問を終わります。 次に、6番、江原英樹議員の一般質問を許可します。 江原議員。 ◆6番(江原英樹) それでは、既に通告をいたしております、加悦谷高等学校の存続のあり方について、教育長に質問をいたします。 件名は与謝野町に高等学校は必要か。教育及びまちづくり政策の両面から所感を問うものであります。 数年前より町民の間で、特に小中学校、その保護者の間で加悦谷高等学校は廃校になるらしい。たとえ自分たちが入学できても、後輩はいないんだろうか、こんなようなうわさが飛び交い始めました。そうした中で、本件が決定的になったのは2014年12月10日、新聞報道であります。府北部の高校再編検討、府教委、定員見直しなど、議論へという見出しの報道がありました。この報道のうち、府教委を中心とする動きが活発になりました。きょうは、その経過と現状を丁寧に細かく、この本議会で、議会は、この後、全員協議会で、こういった点も検討するというふうな準備に入っております。そして、テレビの前の住民の皆さん、特に当事者である保護者の方々にしっかりと説明をしていただきたいと思います。そして、全ての関係者がしっかりと現状を認識し、課題を共有していただきたいと、その上で本当の目的は、それでは今後、いかに、どう行動するべきか、質問の第1の目的であります。 次の質問に入る前に、少し教育の目的について、私の思いを申し述べさせていただきます。私が育った時代の旧教育基本法は、昭和22年3月31日、いわゆる平和憲法が公布された1年後に制定されました。教育長は、まだ、そのときにはお生まれになっておりません。その前文に、この理想の実現は、根本において教育の力に待つべきものである。この理想の実現は、根本において教育の力に待つべきものである。もちろん、この理想とは、平和主義であり、民主主義であります。私は教育者ではありませんけれども、既に平成18年に改正された、この基本法、深く感銘を受けております。ただ、平和主義、理想主義ではなしに、全てのことにおいて教育の力に待つべきであるというくだりであります。そうして、この教育とは、個人の人格の完成を目指すことを目的としていると記載されております。個人、個々の資質を100%開花させるために独立、自立した人間形成のために教育はある。その結果、町を地域をつくり出すに足る主体とした新しい形成がされる。 教育論をさておきまして、話を現実に戻したい。今、与謝野町は創生総合戦略の未来への約束において、人、すなわち人材育成を最重要課題としました。教育によって形成された独立、自立した人々が、その人々が主体となって施策に、そういった人々による施策に期待するということが人、すなわち人材育成を最重要施策にした理由ではないでしょうか。これが、今回、質問の第2の目的であります。 次には、②の高等学校存続について、町教育行政の方針を、次の観点から問う、いわゆる将来ある生徒の学力の向上、生きる力を学ぶ教育の拠点として高等学校をどう位置づけるか。 (ロ)には、与謝野町の自立と魅力化、いわゆる与謝野町も誕生以来10年たちました。その自立、魅力化に高等学校は、どう位置するのか。 (ハ)には、先ほど申しましたように、未来への約束、創生総合戦略において、人すなわち人材育成を最重要認識としました。これについて、教育行政は、どうした覚悟があるのか、どうした施策を持って当たられるのかを聞くものであります。 (ニ)には、高等学校の存在、いわる地域の活性化、経済効果を問うものであります。 (ホ)には、町の今、設置しております意見交換会の目的、方針、担当する所管はどこなのかを聞くものであります。 ③コミュニティスクールについて、いわゆる今、文科省が努力義務化に当たっております地域運営学校制度について、この制度の内容を問います。そして、その地域運営学校に指定校、認定校に対して、準備をする考えはないかを教育長に問うものであります。 以上でもって、第1回の質問といたします。 ○議長(勢旗毅) 答弁を求めます。 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) それでは、江原議員のご質問、与謝野町に高等学校は必要か、教育及び政策の両面から所感を問うについて、私から答弁させていただきます。 まず、1点目、北部の高等学校再編論議についての、イ「府教委の考え方とあり方懇話会の現状について」、ロ「当町教育行政は、その現状をどう認識しているか」についてお答えしたいというふうに思います。 まず、北部の府立高等学校再編につきまして、京都府教育委員会では、昨年8月から9月にかけまして、生徒数の減少期における府立高校のあり方検討会議を開催いたしまして、委員から府立高校の今後のあり方や活性化策等について幅広く意見を聞かれた上で、教育効果を高めるために必要な学校の適正配置、地域における高校の果たすべき役割などについて、各地域の実情を踏まえながら、具体的に検討していくために、地元首長部局や教育委員会、学校関係者、PTA代表者、産業界代表者等の出席のもと、地域別の府立高校あり方懇話会が開催され、当地域におきましても2月から6月までに3回、意見の聴取が行われてまいりました。こうした中で、丹後地域の府立高校を現状のまま維持した場合、生徒数の大幅な減少により、集団活動の機会が十分に確保できないことや進路希望に応じたコースの選択、選択教科の開講ができないこと、また、部活動においても部員数の確保が困難となり、集団競技においては、公式戦に出場ができなくなることも考えられるなど、さまざまな課題が想定されています。 京都府教育委員会では、これまで府立高校が地域の最高教育機関として果たしてきた役割の大きさ等を勘案し、ただ単に生徒数だけをもとにした再編・統合は行わないとの考えで、去る6月に開催されました第3回あり方懇話会において、通学状況等も勘案し、今ある校舎を活用するとともに、各校が今まで培ってきました教育活動を継承していくことを視野に入れた学舎制、いわゆるキャンパス化が示されたところです。 その後、7月24日には、当地域におきまして「公聴会」が開催されまして、当地域では101名の参加があったというふうに伺っております。さらに、将来、高校で学ぶ小・中学校の保護者の意見を聴取する会、先ほど説明申し上げました、今度の土曜日、17日に意見の懇談会が午後3時から知遊館で開催されると、これは、その当時、公聴会で、なかなかPTA会員の声が聞けなかったということがあるようでございますけれども、そういった意見懇談会が開催されるように聞いております。 当町といたしましても、地元に高校学校が存続することについて、町の活性化のためにも大変うれしく思っております。これまでも小中高の連携事業を実施しておりまして、高校の先生が小・中学校の現場で授業を実施したり、教員志望の生徒が小学校へ出向いて学習支援を実施したり、部活動や生徒会活動での交流も多く実施されてきております。これからも、より質の高い教育の推進に向けまして、一層の小中高の連携を図ってまいりたいと、このように考えております。 次のご質問の2点目、高等学校存続について、教育行政の方針を問うについてお答えいたします。まず、イの、将来ある生徒の「学力向上」「生きる力を学ぶ」教育の拠点ですが、先ほどお答えいたしましたように、学校であろうと、その拠点は、学校であると認識しております。しかし、学校だけでは身につくものではありませんので、ぜひ、家庭教育、そして地域社会教育が一体となって、社会総がかりで、子供の教育に携わっていただければありがたいというふうに思っておるところでございます。 次にロの「与謝野町の自立と魅力化」についてでございますけれども、多田議員からもご提案がありました「高校の町営化」や、島根県の海士町のような、町としての支援を問われているのではないかなというふうに思っておりますけれども、現在のところは具体的な考えを持ち合わせておりませんけれども、京都府としての再編方針のもと、町としてでき得る支援について検討してまいりたいというふうに考えております。 次に、ハの「未来への約束・総合戦略会議において『ひと』、すなわち人材育成を最重要と認識したが」については、私どもも十分認識しておりまして、学校教育や社会教育、それぞれの分野で、人づくりに努めてまいりたいと考えております。 次に、ニの「地域活性化と経済効果」についてでございますけれども、やはり高等学校は、大きな教育施設でありますので、仮になくなるとなると地域の活性化にブレーキがかかることは避けられない状況となると思います。経済的にも大きなダメージを負うこととなります。逆に、海士町のように他地域からの学生を呼び込むこともできれば、地域活性化の起爆剤にもなるとも考えられますけれども、与謝野町民のニーズに応えることができるのか、難しい判断も必要かというふうに考えております。 次に、ホの「町の意見交換の目的・方針、担当する所管課」についてでございますけれども、これは、加悦谷高等学校の今後のあり方に係る意見交換会のことであろうかというふうに思っておりまして、町の大きな話題となっております、高校再編につきまして、町としても関係者の皆様にできる限り正確な情報をお伝えするとともに、町の方針についてお示ししていくということが主な目的であります。このような会につきましては、総務課と教育委員会が所管課として対応しております。 続きまして、質問の3点目のコミュニティスクールについて、お答えいたします。イのご質問、制度の内容についてですけれども、コミュニティスクールは、平成12年に出されました政府の教育改革国民会議の報告をもとに創設された制度でございまして、平成16年9月からスタートいたしております。コミュニティスクールに置かれております、学校運営協議会は、保護者・地域住民・教員らで構成されまして、学校運営の基本方針などを承認するほか、校長や教育委員会に意見具申をしたり、教員人事について教育委員会に意見具申できたりするなどの権限が与えられているということでございます。 ロの質問で、指定校の認定準備をする考えはないかについてでございますけど、現時点での認定は考えてませんけれども、コミュニティスクールを導入していくに当たっては、整理していかなければならない課題も多くあります。例えば、学校運営協議会の事務に係る教員への負担、それから、学校運営協議会委員の人選の問題、固定化しないかということもあります。それから、地域住民・保護者に対するコミュニティスクールへの理解・協力の拡大などがあろうかというふうに思っております。また、保護者や地域住民等の意向を反映し、開かれた学校づくりを推進していく制度といたしましては、現在、学校評議員制度という制度もあります。 本町としては、その制度を活用し、学校と家庭、地域社会がとが連携して、特色ある教育活動を展開していくということを進めてまいりたいというふうに思っておりますし、ことしの秋にですね、教育委員等が先進地視察を計画しておりまして、コミュニティスクールの先進地の視察をしながら、今後のコミュニティスクールの制度を研究してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思っております。 以上で、江原議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) 今、教育長に答弁をいただきました。加悦谷高校は府立だから云々という、この重要な課題に傍観的な態度で教育長はおられるようだというような風評を聞いてまいりましたが、今、真正面から教育改革に向き合っておられる教育長の、まず、答弁をお聞きして、一応、この真摯な姿勢に安心をいたしましたところですが、改めて最後に府教委は加悦谷高等学校を、どういうことに、どういう学校にしたいかを説明していただきたい。 例えば、学舎制とか、そういったことが言われておりますが、学舎制とは何であるかと、これは一番現状をしっかりと把握しないと、次への方針が決まりません。その府教委の姿勢について、ご説明をいただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 先ほど、第一答弁でさせていただきましたように、我が町の高等学校ということもありまして、それから、町長も申し上げておりますように、将来の若者がいるという、地域の活性化につきましても、大変重要な位置を占めているということは、私も十分認識しておりますので、そういった意味で、何とか加悦谷高校を存続し、存続だけではなくて、本当は、もっともっと活性化していってほしいと、こういう願いを持っておりまして、町長をトップにして、先ほど申しておりました意見交換会というのは、議会からも出席していただいておりますし、それから、区長会からも出席していただいております。それから商工会、PTA、そういった各界、各層の方からご出席いただきまして、意見をいただき、そして、私と副町長とが出席しております懇話会というのに意見を出しておりますし、それから、できる限り、そういった状況を説明してまいりたいという形で、先ほど申し上げました総務課と教育委員会が所管課となって意見交換会を実施してきておるというふうに理解、お願いしたいというふうに思っております。 先ほどからちょっとありますように、キャンパス化という言葉が出ましたけども、確かに、いろいろな言葉を聞きまして、例えば、京都府では八幡高校にキャンパス化した学校があるようですし、岡山県の真庭高校ですかね、ここら辺では有名な高等学校があるようですけれども、一つの、ここら辺でしたら加悦谷高校と宮津高校が二つあるんですけど、新しい学校が、何とか高校というのがありまして、平等に二つの学舎があると、このように理解していただいて、ここが一つの学校にあると、前にも僕は説明させていただいたと思いますけど、この学校規模になれば、教員の定数が違うんです。これでは少ないけれども、ここにあれば教員の定数が多くあるわけでして、ここが一つの府教委としての考え方の大きなものであると、いわゆる教育の質を落とさない、いわゆる教員の数を確保したいと。ただ、今度は二つに分かれてきますので、距離的な部分があったりしますので、例えば遠隔授業、例えば、ICTを使った授業をしたり、それから、先生が動いたりということがあるので、やはり10キロぐらいありますかね。その辺は1校でやるよりは、ちょっと不便なことはあるのかなというふうに思いますけど、こういったことのありようにつきましては、今後とも、いわゆる町と府教委とですね、協議していかなければならない点であろうというふうに考えておりますし、部活動も多分、例えば、野球部であれば、ピッチャーは宮津におってですね、内野手はとかいうようなことがあって、多分、土日に合同練習しようかなと、こういう不便さは、当然出てくるんだろうと、ここをどう埋めていくかは、これから私どもと、それから府教委と、調整していかなければならないというふうに思っております。 個人的見解で申しわけありませんけれども、今後とも、やっぱり頑張っていただきたいのは加悦谷高校が、将来とも生き延びていけるような、そういった強いものをですね、教育方針を求めていきたいなと、魅力ある加悦谷高校をつくっていただきたいというのが、本心であります。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) 今の説明によりますと、二つの学舎、キャンパスが対等であると、学校の一番のあり方は、やはり校長先生のあり方にあるわけですが、その場合、校長先生はどういう形になりますか。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) お答えいたします。二つありますけれども、キャンパスは、一つの学校ですので、校長は一人。ただ、例えばですね、宮津キャンパスに三日間おられるのか、加悦谷キャンパスに二日間おられるのか、それはちょっとわかりませんけれども、そういった形に校長は一人になるであろうというふうに考えております。 それから、ちょっと先ほどのやつにつけ足しでございますけれども、これからの府教委の考え方としましては、第4回懇話会が10月末から11月にかけて行われるであろうと、その後、府教委としての考え方が出せるのではないかなと、当初は9月ごろに方針を出すということを言っておられましたけども、先ほど、説明させていただきましたように、保護者の意見も聞きたいということもありましたので、丁寧に対応して、懇話会後になるかもわかりませんけれども、京都府としての考え方を示すというふうに思われます。以上でございます。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) そうしますと、教育長、今後いろんな、これからのあり方懇話会において、例えば、次の17日に行われる保護者等の話、そういったことにおいて、府教委は態度を変える可能性がありますか。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) お答えいたしますけれども、私は京都府教育委員会ではありませんので、明解なことは言えませんけれども、今までの、いわゆる検討会議や、それから、あり方懇話会、それから公聴会などなどがありますので、そのことを無視して、そういうことにならないのではないかなと、ただ、いろんな意見を聞いた上での京都府としての考え方が示されるんであろうというふうに思っておりますので、私は、そんなごろっと変わるということはないんであろうというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) そうしますと、ほぼ現在の教育委員会の方針が、まず、最終的な行き方だと、これは一応、今すぐに、この制度が変わるわけではないわけです。一応、目指すところは32年ということが言われておりますが、その辺の経過について、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) その点につきましても、京都府教育委員会ではないんですけれども、これからまずは大きな流れが示されて、具体的な、先ほど申しましたように、例えば長距離での事業をどうしていくのかとか、本当に具体的には、もっともっと細かい点はあろうかと、マイクロバスがどうなのかとか、いろいろな点が出てくるんであろうというふうに思いますので、これから課題を整理して、何年度にしていくということが示されるんであろうというふうに思っておりますので、大きな流れが、また、出されるんではないかなというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) この問題について、民間団体があります、民間団体につきましては、独立校をしっかりと与謝野町に欲しいというのが大きな目的であります。そうした中で、今後の活動をやっていく中で、教育長の説明した、このキャンパスのあり方は、物理的な面でも、教育の面でも大変無理があると、そういうように思いますが、果たして、それが可能なのかどうか、府教委の方針とはいえ、本町の教育長として、いま一度、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) なかなか難しい問題であろうというふうに思っておりますけど、これからの京都府との協議を重ねていきながら、動向を見守っていくしかないかなというふうに思っておりますけど、先ほど、ちょっと暴言だったかなと思いますけども、やはり何とか加悦谷高校がですね、魅力ある学校につくってほしいという願いは今も、これからも生き続けていくんであろうというふうに思ってます。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) それでは、質問を進めていきたいと思います。 独立学校を、高校を目指して、私たち民間の団体は今後も活動を進めていきたいと、質問の中で、地域の活性化、経済効果について質問をいたしました。今、与謝野町から宮津、峰山、舞鶴、福知山に通っている生徒の数は、それはいいですよ。交通費はわかりますか。 じゃあ言ってもいいです。ちょっと調べてますから、峰山が6,590円、1カ月、定期です。駅へ行きましたら、2カ月、3カ月は安いと、しかし、とてもじゃないけども、この経済情勢の中で、一遍に定期は買えないと、ほとんどが1カ月ずつだと、宮津で5,910円、舞鶴で1万3,390円、福知山で1万5,330円の旅費を使って通っております。 それに対する時間のロス、大変なものがあります。加悦谷高等学校があることによって、府はどれぐらいの予算をとっているかわかりますか。これも若干調べました。大体、1年間で4億円から5億円の予算を京都府は加悦高に落としております。それは人件費であり、需用費であり、これは若干古い資料なので、4~5年前、現在とは若干人数が減ってますけれども、それだけの効果が町にはあるということです。今度、マイナス面は学校がなくなると、それだけの交通費が要り、それぞれの、いろんな費用が外へ出ていくマイナス、大きなマイナス効果があるということを、しっかりと認識をしていただきたいと思います。 例えば、廃校は過疎を加速させるという言葉があります。加速させる効果があると、教育の拠点がなくなるだけではなしに、その地に定住する理由がなくなる。場合によっては、その地から、便利なところへ移動してしまう可能性がある。通学の子供や親に対する負担は大変大きい。そして、よそへ出ていくことによって、子供と一緒に、家庭も一緒に出てしまう。ゼロ歳から40歳までの一番の家庭が出ていってしまう。例えば、ゼロ歳から40歳までの人口が急減してしまう、町の2050年の平均年齢は50歳を超えるぐらいな老齢化の中で、一番の人口が減っていくという可能性がある。どうしても、やはり高校の存在というものは、町として、そして、住民として、一つの大きな課題であると思いますが、教育長は、どう思いますか。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 今、議員からおっしゃいましたように、多くの金が、いわゆる通学費を使って外に出ているという現状も、私も、その点については、気にしておりまして、やっぱり地元の学校で勉強して、時間的にも経済的にも、ゆとりのある地元で学んでほしいという願いは持っておりますし、ぜひ、そういう学校になってほしい。ただ、私が今、反省しておりますのは、こういう論議になってから、こうしておるということについて、私自身を責めている部分もあります。私は現職のころにですね、現職のころは、もちろん加悦谷高校の活性化のために努力しておったと自分では思っておりますけれども、もっともっと考えるべきであったかなという反省は、私はしております。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) それでは、一応、独立校の与謝野町の存在を必要だという認識の上に立っていただいたと、そういうふうに思いながら、話を進めていきたい。 意見交換会というものを立ち上げられました。議会も議長が参加をしております。ここの中の文を見ますと、懇話会の様子や現時点での状況を正しくお伝えるするとともに、町の方針等をしっかりとお示ししていきたいと考えております。所管は総務課と教育課、どちらに聞いたらいいのかわかりませんが、しっかりと町の方針は示されていますか。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 先ほどから私がお答えしておりますように、そういった方針を持ってはおるんですけれども、あくまでも、これは京都府教育委員会が決められることでございますので、あくまでも意見として申しておるところでございます。町長も、かねてから申し上げておりますように、いわゆる町の活性化ということも踏まえておりますので、そういった考えを皆さんと共通理解をするとともに、また、ご意見も頂戴しているのが意見交換会でございます。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) なぜ方針を明確にしなければならないのか。今、住民も、あるいは当事者である保護者も、そして、この会に一生懸命になっている民間団体も、どうした方針を行政は持っているのか。教育委員会は、教育長は、どうした方向で、これを進めていくのかということを一番気にしておる。ぜひ、もう一度、教育長のお考えをお尋ねします。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 今までも答えているとは思うんですけれども、私は、ぜひ加悦谷高校をですね、存続させたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) やっと思いが共有できました。そこで、先ほど質問をしました第3番目の目的です。いわゆる今、文科省が、いわゆる努力義務化としております、コミュニティスクール、いわゆる地域運営学校、これについて、一般質問の一番最初に総務、小牧委員長が、ここにパネルを用意しました。また、時間があれば、これをお借りしながら、質問を進めていきたいと思いますが、このコミュニティスクールについて、もう少し教育長、詳しく説明してくれませんか。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 小牧議員の質問の中で、いわゆる教育改革の話が出ておったというふうに思っておりますけれども、本当に、あの社会や地域が変革してきておりまして、子供たちの取り巻く現状も大きく変化してきておりまして、学校だけでなかなか、そういった課題が解決できない時代に突入してきているというのが、いわゆる国の課題であろうというふうに、コミュニティスクールは捉えているわけです。 それは、こうした、与謝野町でもイコールかというと、私は与謝野町なんかのところでは、皆こぞって子供たちの教育に携わっていただいておるというふうに思っておりますけど、都会では、なかなかそういうことは難しいということを認識しておりまして、その前に、いわゆる学校評議員制度というのがつくられまして、与謝野町でも、どこの学校も評議員を入れておりまして、校長が地域の課題等々を聞いて、教育の方針を決めております。今度は、この学校運営協議会というのは、もうちょっと協力してもらえないかと、学校のやっていることを、もっとこうして地域で助けてもらえないかというようなことをお願いしていく、そういうものなんですけれども、大きな、いわゆる地域とともにある学校というものをですね、目指したものがコミュニティスクール、いわゆる学校運営協議会というものでございまして、ちょっとその今の趣旨とは外れておりますけれども、与謝野町では桑飼小学校が平成19年と平成20年にコミュニティスクールの文科省の指定を受けて取り組みましたし、それから、加悦中学校は平成21年、平成22年にコミュニティスクールの指定を受けておりまして、多分、加悦中学校の改築にかかわっても、そこの委員の方も参画されて、検討に入っておられたかなというふうに思っておりますけれども、いわゆる、いろんな学校の課題を地域とともに解決していこうという制度であります。中には、そこの中に、私どもの課題としておりますのが、いわゆる教職員の人事まで、その方が、ものが申されたり、それから、いわゆる財政の問題までということもありまして、なかなか厳しい課題もあるんではないかなというふうに思っておりまして、議員、全国で今、指定されている学校は10%ぐらいです。 これは、いわゆる、もう少し国としても広げていきたいという気持ちを持っておられますので、私も、もうちょっと検討されれば、もっともっといけるんじゃないかなというふうに考えておりまして、国の動向を検討しながら研究を進めてまいりたいというふうに思っております。 前から言っておりますように、やっぱり社会総がかりで、いろんな面で、子供の課題を解決していきたいというふうに思っておりますので、そういった点はお願いしたいと思いますし、今でも各地域で、子供見守り隊とかですね、それから家庭への支援が、なかなかしんどい部分はございますけど、そういった部分もクリアできるのかなというふうに思っておりますので、もう少し研究の時間をいただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) せっかくの小牧委員長のパネルでありますので、これは一応、与謝野町の教育の運営協議会、ここが町の教育委員会、これが府の教育委員会、府の教育委員会が指定をします。そして、指定校として認定をして、いろんな補助を出していくというのが仕組みで、教育改革によって、2番目に開かれた学校ということが、この前、論議されました。その開かれた学校が、今は地域とともにある学校というふうに進化をしていると、それが学校運営協議会です。 もちろん加悦高にも評議委員会があるし、それの評価委員会もある。どこが違うかというと、評議委員会、そういうことについては、校長先生が、これはどうですかと、これはどうですか、校長先生の諮問によって委員会が動く、しかし、学校運営委員会は、しっかりとした独自制をもって自分たちが、例えば、今、懸念されました教職員の任命までをも口を出すというのが、一つのストーリーになっている。それが学校運営協議会、そこで加悦谷高等学校は、その生い立ちから大変地域性のある学校である。加悦谷8カ町村が、どうしても学校が欲しい。そして、その時分は土地を、こちらのほうで工面しないといけなかった。それはやっぱり三河内だというようなことで、三河内のほうになった経過があるんですが、それがもとで野田川と加悦町とは、本来は三河内が加悦へ入って四つ、そして、野田川が四つというふうな仕組みになるのが、その辺の兼ね合いで三河内は野田川に入ったという経過がある。 それはそれとして、そうした地域性のある加悦谷高校であるからこそ、このコミュニティ運営協議会は、できるという、私自身は確信を持っております。そこで考えられるのは、与謝野地域を丹後北部の中核となる教育の拠点構想について、考えを申し述べたいと思います。 (仮称)与謝野学舎、ここで問題があるのは、果たして学舎が二つになった場合、1校だけが学校運営委員会がつくれるかどうかということについて懸念をいたしました。しかし、若干文科省とのやりとりもありまして、きのう、一つの学校が先行して学校運営委員会をつくることができますというメールが入ってきました。今チャンスなんです。二つの学校が学舎になろうとしておる。一つの学校が学校運営委員会をつくって、しっかりと独立した高校としての筋書きをつくる。そして、今後の独立校としての、いろんな歩みを与謝野の町民がつくっていく。それには府教委が言ってますように、加悦高を学舎、キャンパスとし、普通科プラスグローバル、福祉コース等の並立をというような発言を府教委はなさっております。 そこで、普通科を中心とする特色あるコースを設定し、普通科総合選択制を導入する。そして、広く町外から生徒を募集する。そのコースはグルーバル、福祉関係が想定されます。構想の実現には民間、自治体、学校を含む教育関係の強い連携共同体制の構築を図らなければなりません。 幸いに、その体制を何とかとってくれというのが現在の文科省です。いわゆる努力義務化がなされているという。ぜひ、この際、コミュニティスクールに向かって、教育長は、強いリーダーシップを発揮していただきたい。私は、今がチャンスだと思いますが、教育長のお考えをお聞きします。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) いわゆるキャンパス化の問題につきまして、議員、ご指摘のとおり加悦谷高校の成り立ちにつきましても、私も若干勉強しておるところでございますけれども、いわゆる新しい学校が一つありまして、加悦谷と宮津と、こうなって、ここだけがこんな膨らんで、コミュニティスクールというのは、原則、ぐあいが悪いんであろうと、この新しい学校にコミュニティスクールの運営協議会がつくられるのは、これは問題ないと思いますので、ぜひそれはまた、そうあるべきであろうというふうに考えておりますので、それはまた、新しい学校が考えられるところであろうというふうに思っております。 それから、何度も言いますように、いろいろな課題も調整した上で町内の学校につきましては、これから研究してまいりたいと思っておりますし、教育委員としても、先進地を見まして勉強させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) この問題については、ぜひ、スピードを上げて研究、研修をしていただきたいと思います。 さて、町長、お待たせしました。こうした教育長の議論を踏まえて、教育長の思い以上に町民なり、関係者は、町長はどう思っているのか、そんなような思いをいたしております。加悦高の存続に対する明確な町長の思い、決意とも言うべき所感をお聞きしたい。町長は、きょうまで高岡議員の質問、何が何でも加悦高は必要なんだと、あらゆる場面で発言をなさっております。そういったところを踏まえながら、今の生き残り作戦であるコミュニティ制度の導入等を踏まえて、ご意見を最後に聞かせていただきたいと、そして、私の質問を終わりたいと思います。以上です。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、加悦谷高等学校の存続問題につきまして、私の改めて決意を延べよということでございました。ただいまのご質問に対する回答といたしましては、私といたしましては、加悦谷高等学校の存続を実現していくために最大限の努力をするということでございます。この点につきましては、ことしに入りましてからも京都府教育委員会に対しましても強く要請をしてきた事柄でありますし、現在もなお、その協議は進行している状況でございます。 さまざまな場面におきまして、そして、さまざまなチャンネルを通じ、その意は京都府教育委員会のほうにつながっているものだろうというように考えています。今、大切なことといたしましては、町内のご意見をまとめていくといいますか、一つの大きな流れをつくっていくことだろうというように考えています。 先ほど教育長のほうからありましたように、現在、意見交換会と称しまして、町内の各界、各層からのご参加をいただき、加悦谷高等学校の問題につきましても議論をしているさなかであります。こうした私どもの思いと、そして、住民の皆さん方の思い、それをリンクさせながら加悦谷高等学校が、よりよい学校として、この地域で持続をしていくことを実現していくために頑張っていきたいというように考えております。 そして、コミュニティスクールの導入につきましては、与謝野町内での実施、そして、高校での実施ということは若干おもむきが異なることではありますが、総論的に申し上げますと、私自身は、このコミュニティスクールという考え方には、非常に共感を持ってございます。そのことによって、地域の皆さん方が自分たちの学校である。そして、大切に育てていくという思いを醸成していくということも可能になっていくんではないかというように考えているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) 少し時間があるので、今、町長のお答えですが、町民が待っているのは町民の意見を聞くということではなしに、まちづくりのために、あるいは教育のために必ず学校は必要だという、きょうまでの町長の発言を踏まえて、その行動を、私はこうしたいと、皆さんのご賛同を得ると、そういった点が、私は大事だというふうに思います。 ぜひ、そういったことを示して、行政、教育行政、そして、あらゆる関係者が町長の思いをしっかりと捉えて、ともに行動するというような仕組みをつくっていただきたい。 以上で質問を終わります。 ○議長(勢旗毅) これで、江原英樹議員の一般質問を終わります。 ここで3時15分まで休憩をいたします。     (休憩 午後3時02分)     (再開 午後3時15分) ○議長(勢旗毅) 休憩を閉じ、会議を再開します。 一般質問を続行します。 次に、10番、宮崎有平議員の一般質問を許可します。 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 9月定例会の一般質問も、私で最後となりますが、一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします。 今回、2点の質問を通告しておりますので、まず、1点目の阿蘇ベイエリア活性化マスタープランの進捗状況について、お伺いいたします。 阿蘇ベイエリア活性化マスタープランには、メーンコンセプトに、みえるまち、海の玄関として阿蘇海を主役に据えた、新しいストーリーに従って、町を再構築するとうたわれております。また、昨年の9月からことしの2月にかけて4回のラウンドテーブルが開催され、アドバイザリーの方々から多くの提案が提示され、参加した町民からもいろいろな意見が出されたと認識いたしております。 そして、マスタープランには、阿蘇シーサイドパーク周辺が美しく、にぎわいのある町並みとして描かれております。また、「みえるまち・海の玄関」を実現するために、10のプロジェクトが策定されています。Project1、阿蘇海「あそびの海」づくり。Project2、船で渡るまち。Project3、スローモビリティのまち。Project4、美しい海岸づくり。Project5、賑わいあふれる阿蘇シーサイドパーク。Project6、規制緩和と町並み保存。Project7、交付金・補助金の活用。Project8、まちづくり法人の設立。Project9、機屋と水路の賑やかなまち町。プロジェクト10、与謝野町ブランド発信拠点づくりであります。このProject10は、計画的に進められていると思いますが、どこまでできているのか。いつまでに、どのようにされようとしているのか、町長にお伺いいたします。 次に、2点目の町内総生産、GDPの現状と、今後の考え方をお聞きしたいと思います。平成27年度予算編成のときに、町は町のGDPを2%伸ばすとの方針が示されました。その結果は、どうであったんでしょうか。2%といえば、11億円の金額になるとのことで、その流れは農業を牽引役にしながら商工、観光等との説明であったと記憶いたしております。過日の常任委員会の中での税務課の資料を見ても、そのような結果になっておりません。法人税を見ても国の税制改正の影響で、マイナス成長であります。国の発表を見てもマイナス1.4%であります。 町は、この町内総生産CDPを計算する場合、どのような計算式で平成27年度のGDPをはじかれたのか。国の場合は、天災の影響でマイナス成長や個人消費の影響もあり、企業の経営姿勢の問題も大きいと言えますが、もともと町のレベルでGDPの計算が可能なのでしょうか。また、平成28年度の見方は、どのようにされているのか等を含めて、具体的にお聞きしますのは、一つ目に、基幹産業の生産額について、年度で推計する場合、どのような調査になっているのか、既に町内では人は足らないとも聞いていますが、就業者の現状についてお伺いいたします。 二つ目に、若い世代に就業希望の多い分野についての産業の育成や人材確保、また、企業への支援策は、どのような組み立てがされているのか、町長にお伺いいたします。 以上で、1回目の質問といたします。 ○議長(勢旗毅) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、宮崎議員、1番目のご質問であります、阿蘇ベイエリア活性化マスタープランの進捗状況を問うについてお答えをいたします。 阿蘇ベイエリア活性化マスタープランにつきましては、与謝野ブランド戦略コンセプト「みえるまち」を実現するため、「もてなしがみえる」エリアを再構築することといたしまして、先ほどご紹介をしていただきましたように、10のプロジェクトを基軸として、平成28年3月に策定をしたところでございます。この10のプロジェクトにつきましては、阿蘇海や阿蘇シーサイドパークの新たな活用、まちづくり法人の設立及び与謝野ブランド発信拠点づくりなどを挙げておりますが、現在進行中のプロジェクトや、これから関係機関と協議を進めることとしているものもあり、各事業の進捗につきましては、まちまちとなっております。 現在進行中のプロジェクトといたしましては、阿蘇シーサイドパークの新たな活用方法を提示する取り組みとして開催をされました、ビールのイベントについて「にぎわいあふれる阿蘇シーサイドパーク」プロジェクトと位置づけ、支援をさせていただいているほか、9月補正予算に計上させていただいておりますが、総務省が推進をしております公共施設オープン・リノベーション事業を活用して、岩滝母と子どものセンターを改修することとしています「与謝野ブランド発信拠点づくり」プロジェクトなどがございます。 また、エリア構築の主体となる民間団体の設立を支援することといたしていました、「まちづくり法人の設立」プロジェクトにつきましては、行政からの支援を得ずに平成28年3月に設立をされた団体があり、先ほどご説明をいたしました阿蘇シーサイドパークのイベントや岩滝母と子どものセンターのリノベーション事業へ精力的に取り組んでいただいているところでございます。それぞれのプロジェクトの実行に当たりましては、住民の皆様方や民間の事業者、また関連機関との連携を図り、共感を増大をさせながら、計画的に進めていきたいと考えているところでございます。 第一質問にてお受けをいたしました点につきまして、漏れている点がありましたら、2回目以降のご質問でお受けをさせていただきたいと存じます。 次に、2番目のご質問である、町内総生産の現状と今後の考え方の1点目であります、基幹産業の生産額・就業者の現状の認識と必要な施策を伺うでありますが、まず、平成25年度の町内総生産につきましては591億2,200万円となっております。これは対前年に比べ17億3,400万円の増となっているということであります。この統計につきましては、京都府の統計課のほうが示すものでありまして、これらのデータが最新のものになってございます。 主な増減につきましては、サービス業が前年対比9.8%の増、運輸業が前年比11.3%の減となってございます。本町の産業の本質は「ものづくり」であるということにおきましては、この議会でも何度も申し上げてきておりますが、基幹産業を農業と織物業として位置づけ、産業振興施策の展開を行っております。まず、農業におきましては、生産額が13億7,000万円、就業者が443人となっております。前回調査と比較をいたしますと、生産額が14億1,000万円、就業者が621人と、いずれも前回調査より減少している模様でございます。 次に、織物業につきましては、ことしの春に、5年ぶりに経済センサス活動調査とあわせた与謝野町織物実態統計調査を実施をしたところでございます。集計結果におきましては、町内の織物関連の生産額は69億8,919万円、就業者につきましては836人となっております。生産額につきましては、今回が初めての調査となってございます。従業者につきましては、前回、平成23年度が907名ということでありまして、前々回、平成20年度におきましては1,015人と、年を追うごとに減少していることが見受けられます。 こうした中、「安心安全がみえる」取り組みといたしまして、基幹産業である農業と織物業における源流の強化を図っていきたいと考えており、対応した施策を講じているところでございます。 農業分野におきましては、本町の強みでもある自然循環農業の根幹となる京の豆っこ肥料の安定供給と生産拡大に向けた具体的な検討を行い、安心・安全な食材を提供できる仕組みづくりに向き合っております。 織物分野においては、シルクプロジェクトとして、本年度内に「養蚕」に着手をすることとし、桑栽培から養蚕、繭までを生産することといたしております。これにより、一貫した産業構造を確立することができ、これが与謝野町で実現できれば、どこにも負けない強みを持つこととなり、市場からの共感と信頼を得ることができると考えております。出口戦略につきましては、既存の織物業をさらに強化していくため、織物産地としての認知を高める取り組みを検討するとともに、食や医療など、新しい可能性を秘めた産業分野への展開の研究も進めていきたいと考えております。このような施策により、安心・安全で、個性が見える商材が生み出される環境を構築をし、市場からの共感を得ながら、民間投資が起こり得る環境をつくっていきたいと考えております。 次に2点目のご質問である、若い世代に就業希望の多い情報通信、医療福祉分野の産業育成や人材確保の支援策を伺うでありますが、当町におきましては、人材育成事業といたしまして、事業者は従業員に対し、事業に不可欠な技術・資格の新規取得や技能取得を目的に、外部から講師を招聘する研修を行うための経費の一部を補助しておりますが、現在の産業振興施策・支援制度におきましては情報通信、医療福祉分野に対する産業育成、人材確保施策を行うまでには至っていないというのが現状でございます。 以上で、宮崎議員への答弁とさせていただきたいと存じますが、第一質問にて、承った質問内容と若干答えることができなかった点もあると思いますので、先ほども申し上げましたけれども、第二質問以降で、ご確認をお願いしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) はい、ありがとうございました。 それでは、1点目の阿蘇ベイエリア活性化マスタープランの進捗状況について、もう一度、質問させていただきます。 プロジェクト10のうちの一つ目の阿蘇海「あそびの海」づくりの件でありますけども、海で、いつでしたか、カヤックでしたかね、いうようなことも体験をされております。この前、リオのオリンピックでは、カヌーが大変、銅メダルをとったということで、何か日本のあちらこちらでカヌーのほうのスポーツがちょっと注目されておるというふうなことを聞いておりますので、このカヤックというようようなことも、また、いいのかなというふうには思っておりますけれども、そういった海で、「あそびの海」づくりをするためには、やはり阿蘇海の浄化ということが不可欠ではなかろうなというふうに思っております。これなくして、海で遊ぶことができないであろうというふうに私は思っておるんですけども、いまだに、それなかなか浄化ということになりますと、対案も出てきませんし、対策等についても、まだ、聞かせていただかないんですけれども、これについては、町長、どのようなお考えでおられるのか、聞かせてください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまご質問をいただきましたプロジェクト、一番目に掲げております遊びの阿蘇海をつくるということに関しまして、阿蘇海の浄化、環境の改善なくして振興することができないのではないかということをご指摘をいただきました。これは本年4月1日に施行をいたしております、美しく豊かな阿蘇海をつくり、未来へつなぐ条例の施行の中にもありましたように、山や川や海、それぞれのフェーズにおきまして、私たちがやらなければならないことを確実に履行していくということが非常に重要なのではないかというように考えています。 そうした中で、非常に長い時間がかかるかもしれませんけれども、少しずつ阿蘇海の状況につきまして改善をしていく方向になるんではないかというように考えているところでございます。 この条例の施行を行っているということでもございますし、私ども与謝野町や宮津市、そして、京都府との連携を強めていきながら、その対策に当たっていきたいというように考えております。 また、阿蘇海にてカヌーなどのスポーツを行う、そうした光景が見受けられつつあるということでございます。この点につきましては、この秋にも11月の末ぐらいにかけまして、非常に多くの「あそびの海」づくりに関する取り組みをやっていきたいと思っておりますので、ぜひ議員もご参画をいただければというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) カヌーなのかカヤックなのか、そういったこともやられるということであります。今、町長おっしゃった中には、やはり浄化ということに関しては、きちんとしたものが、まだ、出されてきておりません。具体策というものが、まだ、ないんですか。ないんだったらないとおっしゃっていただければ、わかりやすいんですけども、どうでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 阿蘇海に関しての浄化の取り組みを具体的に行わないのかということでございましたが、今年度、阿蘇海共同会議の中で外水交換の調査を行うということでございますので、それも一つのきっかけになるんではないかというように思っております。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) 一つの効果があるだろうと、私も思いますけども、なかなかこれといった対策というのがね、これは長年かかってああいう状態になったものですから、ないのかなという気はします。私は、子供のときといいますか、あそこでとれた「クロクチ」も、よく食べました。また、それが欲しいんですけども、なかなかそれはもう今は食べさせていただけません。やはり浄化が非常に大きな要素になっておるんだろうなというふうに思っております。一日も早く、そういう、また、昔のような阿蘇海になってほしいという思いで毎日、海を見ておるわけでございます。 これは今まであそこの浄化をするために、今までいろんなことをやってきたと思うんですけども、大学の先生らも来ていただいて、されたと思うんですが、これといったものは、やっぱりなかったんですか、今まで。町長どうですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 阿蘇海の浄化に関しましては、これまで多くの議論があったというように思っております。その中では、例えば、天橋立を切るであったり、あるいは内水と外水の総取りかえであったり、さまざまな議論があったことは承知をしておりますが、いずれのプロジェクトにつきましても多額の費用、そして、なかなか住民の理解を得るというところまでには至らなかったものが多くあったというように感じております。 そうした中で、私自身が思いますのは、少しずつ環境改善に向けた取り組みを積み重ねていくということしかないんだろうというように考えております。そうしたことから、先ほど申し上げましたように、阿蘇海に美しく豊かな阿蘇海をつくり、未来へつなぐ条例の確実な履行ということが、私としては非常に重要なのではないかというように考えているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) あの辺の住民の皆さんも、この前でしたかね、ごみとりや、いろんな掃除、草刈りやらもされておられましたというふうに聞いております。そういった住民の皆さん、町民の皆さんも一緒になって阿蘇海をきれいにするんだという思いでおられるのは間違いないので、やはりそれは、これといった策というのが、なかなか見つからないでしょうし、いろんなことも、今までやってきた中で、今の現状があるわけですから、難しいのはよくわかりますけども、また、町のほうも、いろんな手を使って浄化するというふうな方向でやっていただきたいなという思いであります。 それと、次のProject2、船で渡るまちですが、私の子供のころ、中学校まででしたかね、汽船が通っておったんですがね、たしか中学校ころだったとは思います。そのころまで汽船がありまして、よく遠足に行ったり、また、府中や天橋立に行くときには、その汽船を使って行った覚えがあります。私は、もう前にも言うたと思うんですけども、やっぱりそれは天橋立・府中、そちらに来られた観光客の人たちを船で、ここまで、与謝野町まで運ぶというのは非常にいいと言いますか、観光客の人も非常に、そういう点で来やすいと思うんですが、しかしながら、我が町に、その満たすものがなかったら、何ぼ来ていただいても1回で終わってしまうということだと思います。 まだまだ、今からというプランでありますので、何もできてないのは当然でありますけども、このマスタープランを見せていただきますと、非常に、あの阿蘇海周辺が美しく描かれております。もちろんこんなふうになればいいなというふうに、私も思っております。 それで、その中で、いろんな建物やら食べるもの、宿泊施設、いろんなものが要ると思いますけども、そういったつくる場所と空き家を活用するというようなこともおっしゃっておられたように思うんですけども、そういった場所は、あそこのあたりにあるんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) まず、プロジェクトにおきましては、「船で渡るまち」と題し、例えば海岸線の改修、そして、桟橋の設置、そうしたものを掲げているわけでございますが、これらの取り組みにつきましては、京都府との協議を進めていかなければならない段階であろうというように考えております。また、航路の設置につきましては、まだまだ、時間がかかることであると考えておりますが、今年度中にトライアルという形で実施に向けた協議を行っている最中でございます。 そうした中でも、やはり、その阿蘇ベイエリアとの連動がないと、楽しんでいただくという環境にはないと考えておりますので、その受け入れの体制ということとあわせて考えていく必要があるんだろうと考えております。 そして、あの阿蘇ベイエリア周辺に、例えば、住民の皆さん方がもっと楽しめる、そして、観光客の皆さん方が気持ちのいい時間を過ごしていただけるような場所の設置というものが必要不可欠であろうというご指摘でありますが、私も、そのように考えております。 そうしたことから、現在、岩滝母と子どものセンターの改修の事業に着手しようとしているところでございますし、また、阿蘇シーサイドパーク内におきましても、これまでとは違った形での催し物が考え出され、そして、実行に移されつつあるということでございます。 こうしたさまざまな取り組みをかけ合わせていく中で、たとえ海の航路ができたとしても、満足をしていただけるような環境にしていくことができればなと考えているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) はい、わかりました。しかしながら、やはりあそこに住んでおられる住民の皆さんにも、もっと積極的な自分たちの、ここで起きていること、何が起きているのかということもお知らせ、前にも言うたと思うけど、お知らせする必要があるだろうなというふうに、私は思います。やっぱり、それは知らないという人も、やっぱりあります。そらみんなではありませんけれども、与謝野町では盛り上がっておっても、あそこの住民の人たちは知らないという部分もありますので、その辺を、もっともっと宣伝といいますか、もっと気にしていただけるようなことにしていただきたいなというふうに思っております。 ただ、今、町長のほうからおっしゃいましたProject5になりますかね。賑わいあふれる阿蘇シーサイドパーク、母と子どものセンターの件を今おっしゃったと思うんですけども、今回の補正予算にも3,300万円計上されております。総務省の公共施設オープンリノベーションマッチングコンペティション、ちょっと私、よう言わんのですけど、上手に。難しい言葉で並べておりますけども、これについて、もう少しお話が聞きたいなと思っております。これは総務省のほうで、多分また、補正の中で、いろんな議員がおっしゃるとは思いますけども、どういう経過で、これは総務省からいただけることになったんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまご指摘をいただいている点につきましては、岩滝母と子どものセンターの改修の事業でございますが、これは総務省の委託事業ということになってございます。9月の補正予算に計上している予算が3,300万円ということでありますが、そのうち3,000万円につきましては、総務省からの国庫補助があるということでありますが、それが実行されるに至った経過につきまして、私のほうから若干ご説明をさせていただきたいと思います。 まず、当町もそうですけれども、日本全国、多くの公共施設があるということでございます。しかしながら、市町村合併、あるいは少子高齢化といった中で、各地の公共施設につきましても、稼働率が低かったり、全く使われなくなって、その使用の用途について、大変多くの問題が発生しているという状況がございます。そういった中で、総務省が、それらの公共施設を、より有効活用することができないかということで進めておられる政策といたしまして、公共施設オープンリノベーションという事業がございます。この公共施設オープンリノベーション事業におきましては、昨年から全国公募によりまして、ある一定の予算内であると考えておりますが、公共施設をリノベーションしたいという自治体や民間事業者の参画をいただきながら、総務省に応募をしていただく。そして、そのうち審査会を経て採択をされた事業が総務省からの補助金をいただき、実行に移されるというようなスキームになっているわけでございますが、このコンペティションに今年度、与謝野町としても応募をさせていただいたということでございます。 そういった中で、さまざまなご縁もありまして、採択に至ったというわけでありますが、岩滝母と子どものセンターにつきましては、食を基軸とした空間に改修をしていきたいと考えております。今後、その食を通じ、例えば起業をしていきたい方、そうした方々を支援をしていけるような施設にしていきたいなと思っているところでございます。 この内容につきましても、後日の一般会計の補正予算の議論の中で詳細の説明をさせていただけるものではないかなと思っております。また、Project5に掲げております、賑わいあふれる阿蘇シーサイドパークのあり方についてでありますが、この内容につきましても若干補足をさせていただきたいと思っております。 これは非常にすばらしい立地の中に阿蘇シーサイドパークがあるわけでございますが、遊具が設置をしてある場所、そして、グランドゴルフ場につきましては、多くの利用者がいらっしゃるということでありますが、男山側の空間につきましては、なかなか稼働率が低いということでありました。こうした状況でありますけれども、目の前には阿蘇海が広がり、天橋立があるということでありますし、大変美しい芝生もあるということから、この有効活用をしていくことができないかというように考えているものでございます。 そうしたことから、今月より阿蘇シーサイドパーク内におきまして、火気使用も可能な形でキャンプをすることができるように規制のほうを緩和をさせていただいているということでございます。 こうした規制緩和をしていくことによって、住民の皆さん方に、より自由度の高い使い方をしていただくことができるんではないかというように考えているというところでございます。こうした、さまざまな観点から、公園の利活用につきましても、取り組みを進めていきたいというように考えております。 先ほど、議員からはプロジェクトの5番と10番につきましてのご質問がありましたので、若干お時間をいただきまして、ご説明をさせていただいたところであります。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) そうでしたか。それでは、その前のProject3ですね、スローモビリティのまち、ちょっとよくわからない。私はよくわからないんですが、これは結局は車を使わないで済むような町にしようということなんでしょうか。ちょっと、その辺、説明してください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) Project3で掲げております、スローモビリティのまちといいますのは、まさしく議員がご指摘をされたように、町歩きを主体とした都市計画のあり方というようにご理解をいただきたいというように考えております。日本の社会におきましては、車を中心とした都市計画が非常に多くございます。しかしながら、その町の魅力を肌で感じようと思ったときに、町を歩くと、あるいは自転車のような形で散策をするといったことのほうがなじむんではないかというように考えています。 そうしたことから、私どもといたしましても、阿蘇ベイエリア周辺につきましては、でき得る限り町歩きや自転車、そうしたものを使っていただくことによって快適な時間を過ごしていけるような場所にしていきたいというように考えているところでございます。しかしながら、このプロジェクトにつきましては、まだまだ進捗を見せていないという状況でございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) はい、わかりました。町歩き、私も最近は、よく歩いておりますので、町のいろんなことが、歩くと、やはり町の中のことは違いますね、車で走っているのと、歩くのとでは全然、町の見える風景、これも全然違います。そういった意味で自転車でも当然いいんでしょうし、小さい電気自動車等も海外では使ってやっておられるというふうに、ネットで調べてみました。そういったことで、ゆっくりとした時間で、この町を過ごすというふうなことは非常に大事なことかなというふうに、私も思っております。ただ一つ、私、あそこのシーサイドパークがきれいになるというのはいいんですけども、私も2年、3年ほど前に一生懸命、言いました、知恵の輪というものは、あれは、あのままになっておるんですけども、あれはどうしようとしておられるのか、ちょっとお聞きしておきます。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 議員が数年前からご指摘をされております、旧岩滝町時代に寄贈を受けました知恵の輪の状況につきましては、現在もまだ、進捗を見せていないというところでございますが、私たちのほうにも、いろんなお声がかかっているというところでございます。所有者の方も、もしお使いにならないんだったら、返却をしていただいてもいいというご意向のようでもありますので、所有者の方との協議を進めていく中で、その解決策を見つけていきたいというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) まだまだ、話ができていないというふうに、私には感じられました。早急に、私はすべきだというふうに思っております。もちろん寄附された方の気持ちというものも、やはり考えていただきたいなというふうには思いますし、町が、あれを設置できないというならばお返しするという手もあるのかなというふうに思っております。その辺は寄附された方の気持ちを害しないような形で解決をしていただきたいと思っております。 それから、先ほどお話ししました母と子どものセンターの件ですけども、あそこは何か、キッチンラボとかいうことになるようなんですけども、もう一つ、どういうような構想で、あそこを構築をされるのか、ちょっとその辺を聞かせていただけますか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) まず、先ほど知恵の輪の関係で、所有者の意向というように申し上げましたけれども、所有者は現在では町ということでありますので、寄贈いただいた方とのやりとりというように訂正をさせていただきたいと思います。 そして、岩滝母と子どものセンターにつきましては、ご紹介をいただきましたように、ヨサノキッチンラボという名称にて食を基軸とした施設に改修をしていきたいと考えております。当町の基幹産業の一つでもあります農業、そして、食といったものの魅力を最大限に発信できる場所、あるいは、これから、そのような仕事に携わっていきたいと言われる方の背中を押していくような施設に改修をしていきたいというように考えているところでございます。施設内の機能といたしましては、大きなキッチンスペースとともに何かを創造できるといった形のオープンスペース、こういったものを配置をしていきたいと考えているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) 大ざっぱな説明だったんですけども、あそこの母と子どものセンターのキッチンをということですが、今、キッチンがありますよね。あそこを改修するということなのか。あと、こっち側に部屋がありますけど、部屋というか、広場のようなものがありますけども、そこを、全体を、もう全部改修してしまうのか、2階も含めて、その辺はどうなんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 岩滝母と子どものセンターの施設の改修の場所でございますが、主には1階部分というようにご理解をいただきたいというように思います。2階の一部分につきましても、若干のリノベーションをかけるということでもございますし、外壁につきましては、そのままということであります。
    ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) いろんな人が集まる場所、キッチンということで、関係で集まっていただくということは当然、若い人たちが大勢集まるんだろうなという気がいたしますので、私の家の隣でありますので、大変にぎやかになるなと思って喜んでおりますが、今現在でも、実はですね、週に1回、今、週に2回になったのかな、若いお母さん方が集まっておられるクラブというのか、集まりがありまして、このごろ昼から、火曜日と土曜日やったかな、昼から子供の声もしますし、本当に今までにないような状況が、最近あそこに、環境が変わってきておりまして、子供なんか最近、見たことがなかったんですけども、本当に小さい子供さんを連れて来ておられます。 乳飲み子のような子供さんも連れてきて、お母さんが来て、そこで集まってやっておられる。それは何かというと、何か裁縫のようなものをされておられて、ミシンも使って、それを年配の女の方が教えておられると。それが非常に皆さん、楽しそうで、私も1回だけ見せてもらいましたけども、本当に楽しそうにやっておられるんですね。一生懸命やっておられる。子供は子供同士、ざっとその辺を走りまくっておる、中ですからね、鍵をかけておられますけど、出られんように、危ないので。そういうふうな感じが、あそこはどんどん、そういうふうに発展していくんかなと、私自身、勝手に想像しておるんですが、それこそ、この中でもありました、妄想会議というのがありましたけど、そんな妄想を抱いておるんですけども、非常に楽しい感じがしてまいります。 ぜひとも、この事業も成功させていただきたいし、今後は、この法人が、ここの母と子どもセンターを管理されるんだろうと思うんですけども、それは、どのような形になるんでしょうか。その方が中心になって、いろんな人を集める、キッチンラボということで集められるというようなことなんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 母と子どもセンターのあり方につきまして、議員のほうからも力強い応援をいただいているということを感じさせていただきました。現在、つくり出されている風景、そうしたものを、さらに、よりよいものにしていくために、私たちといたしましても、この事業については、ぜひ成功できるよう頑張っていきたいというように考えているところであります。 また、ご質問でありました施設の運営の体制につきましては、来年度においては、施設の一部、管理委託ということになろうかと思いますし、再来年度以降につきましては、指定管理ということになるんではないかというように思っております。ただし、それらの管理の体制につきましても、相手方との交渉ということになりますので、まだ、確定という段階ではございません。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) わかりました。多分、指定管理ということになるでしょう。そんな気がいたします。 それから、Project9、機屋と水路の賑やかなまちと、この水路というのは、あそこの水路ですよね、海岸があって、内側のね。あそこの水路も非常に汚いという、ずっと前から言われておりまして、においが臭いとかいうような、夏場になると臭いというようなことも言われております。その辺の改善は、少しでもされようとしておるのか、お聞きいたします。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまご指摘をいただいております水路につきましては、この間の議論におきましても、よりよい環境にしていくことが必須であるというように考えております。現在も山から流れてくる土の堆積が見られるということでありますし、気温が上がった日には非常に異臭も放つということでありますので、でき得る限り浚渫をしていくなどの対策をしていかなければならないというように考えておりますが、それも抜本的な見直しには至らないということでございます。 この問題を根本的に考えるといたしましたら、当然、山のことから考え始めないといけないと思っております。こうしたことの取り組みは時間がかかると思いますが、私たちといたしましては、少しでも、よいよい環境にしていくために努力はしていきたいというように思っております。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) わかりました。まだまだ、この阿蘇ベイエリア活性化マスタープランについては難題が山積みというふうな感じが、私にはいたしております。それでも一歩、母と子どもセンターについては、一歩先へ進む、前に出たんだという印象が、私は、今、きょうの町長の答弁で感じられるところであります。ぜひとも成功させていただきたいというふうに思っております。 それから、次の質問にさせていただきます。基幹産業の生産額、就業者の現状、今、先ほど聞かせていただきました。こういった現状は聞かせていただいたんですけども、施策と、もう一度、施策があると思うんですが、それちょっともう一度、私、聞き逃したかもわかりません。お教えください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からのご質問は基幹産業の生産額、就業者の現状の認識と必要な施策を問うということであったんだろうと思っておりますが、基幹産業、すなわち織物と農業の生産額につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。そして、必要な施策ということで申し上げるのならば、農業分野におきましては自然循環型農業の推進の柱でもある京の豆っこ肥料工場の増強ということになろうかと思いますが、それに伴う農業振興を多角的に行っていくということでございます。 また、織物業につきましても、現在、進めておりますシルクプロジェクト、桑の葉の生産から養蚕、そして、繭の生産に至るまでの織物産業の根幹の部分を手がけていくということと合わせて、現在、織物事業者の皆さん方が非常に苦労して頑張っておられる生地そのものの販路の開拓をお手伝いするといったようなことになるんだろうというように考えておりますし、先ほど答弁させていただいた内容もそうであったんではないかなと思っております。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) 今、織物に関してはシルクプロジェクトというようなことをおっしゃっていただきました。これ桑から蚕で糸と、生糸というような形でつくられるのかなと思いますが、織物関係の人は結構批判的なんです。私の近所の人らでも、そんなことができるかいと、高いもの使えるかいというような声もあるんです。 町長としてはですよ、この桑から蚕、これを織物だけでしようとしておられるのか、ほかにも何か違うことにも使おうとしておられるのか、その辺ちょっと教えてください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまご質問をいただいた内容につきましては、3月の定例議会でも多くの議員の皆さん方からご質問をいただいたというように考えております。その中で、答弁をさせていただいておりますのは、当然、織物業に対しての生産ということもございますし、その桑の葉、繭、あるいは、さなぎといった生産過程の中で出てくる段階の水平的な展開ということも当然、可能だというように考えております。それは食品分野への展開、あるいは医療分野の展開、また、宇宙工学といったことも申し上げてきたんではないかと思っております。これらの水平的な展開につきましては、さまざまな可能性があるんではないかと思っておりますし、これまで3月以降、多くの事業者の方から、そのヒアリングを重ねてきているという状況でございます。 いずれにいたしましても、シルクプロジェクトに関しましては、非常に長い時間がかかるんではないかと思っております。そうした中で織物事業者の皆さん方、そして、シルクに携わっておられる方の願いというものは、もう少し短期的な取り組みについても多くあるんだろうと考えておりますので、そうした部分の視点も欠落をすることなく頑張っていきたいなと考えているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) はい、わかりました。これも3月議会で大分聞かせていただきました。 次にですね、若い世代に就業希望の多い情報通信、医療福祉分野の産業育成や人材確保ということなんですけども、人口減少、人が減ってきている中で、いかにして若い人たちを育てるか、あるいは、この町に定住していただけるのかという施策は、私まだ、よく見えておりません。どういった考えで、それをされようとしておるのか、ちょっとお伺いをさせていただきます。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまご質問をいただいております点につきましては、若い世代に焦点を当てた産業関連の施策ということであるのかなと感じさせていただきました。 確かに現在、私たちが行っております産業的な施策といいますのは、町内の事業者を対象としているケースが非常に多いということであります。それは特に若い世代に年齢層を区切っているものでは、必ずしもないという状況でございますので、なかなか見えづらいものなのかなということを今、思わせていただきました。 しかしながら、それらの施策を活用していただいている方々の中には当然、若い世代も含まれておりますので、そうした点からいうと、若い世代に対しての産業振興施策も届きつつあるんではないかというように考えているところであります。 しかしながら、ご質問にもありましたように、情報通信、医療の福祉分野の産業育成や人材確保ということでありますが、これらにつきましては、特に若い世代に限っての施策は展開できていないということでございます。このご質問のイメージ、若干捉えづらい部分がありますので、できれば補足をいただけると、大変ありがたいなと思っております。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) こういった分野が若い人たちには魅力的なのかなというふうに、私は思って書いただけでございますが、若い人たちを、この町に来ていただく、とどめる。いろんなところの町で定住施策というのはされておられますけども、我が町の、若い人向けの定住施策というようなものはないんだろうかということをちょっとお伺いいたします。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 当町における移住、定住の施策ということでありましたら、現在、進めつつあります手仕事体験を中心とした短期滞在型のプログラムというものがございます。当町の産業の非常に重要な部分を担っていただいております農業や織物、そして、お酒、こうした3点にわたります手仕事に関する事業者の皆さん方にご協力をいただきながら現在、その施策の実施に向けて調整をさせていただいているという状況でございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) はい、わかりました。なかなかどこの町でも人口減少ということでは頭の痛いことだろうと思っております。少しでも若い人たちが住みやすい町、例えば、いろんな施策があると思いますが、子育て、町長は、よく今までから頑張っておられます子育ての面でも、できる部分があるんではなかろうかと、若い世代が、ここの町に住んで、この町が一番住みやすいという町にする施策というのは、あるん違うかなと、そう思っておるんです。そういったところが、ちょっと聞きたかったんですが、その辺はどうでしょう。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま若い世代の定住人口をふやしていくための施策が重要ではないかというご指摘でありますが、私も、そのように考えております。そうしたことを実現していくためには、複合的な施策を講じていくことが重要ではないかと考えております。ただいまご提言をいただきました子育て支援策につきましても、そうでありましょうし、教育関係の取り組みにしてもそうだと思います。 また、先ほどから議論をさせていただいておりますように、産業分野に関連する取り組みも必要であるというように考えておりますし、豊かな自然環境ということもつながってくるんだろうと思っております。そうしたことを考えますと、さまざまな施策を複合的に多角的に行っていくことによって、その若い世代が暮らしやすい環境を少しずつ形成をしていくということが重要であろうというように考えております。 そうした中で、特に子育て支援策につきましては、保育料、幼稚園使用料の関係につきましても負担が軽減できるようにということで取り組みを進めてきておりますし、この間、多くの親御さんから、お子さん方を預けたいという申し出がありますし、そうした中では、私たちの最大限の配慮をさせていただきまして、今では待機児童がないという状況を続けていくことができるということでございます。 こうした一つ一つの住民の皆さん方の要望に応えていくということを通じて、定住や移住が図られていくんではないかというように感じているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) わかりました。若い人たちが住みやすい与謝野町というふうに言うていただけるように、私たちも頑張ってやらなきゃいかんなと思っております。よろしくお願いいたします。終わります。 ○議長(勢旗毅) これで、宮崎有平議員の一般質問を終わります。 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日は、これにて散会します。 次回は、9月16日午前9時30分から開議しますのでご参集ください。 お疲れさまでした。     (散会 午後4時17分)...