平成26年第2回定例会(第2号 6月12日) 平成26年大山崎町議会第2回定例会会議録-第2号-
平成26年6月12日(木曜日)午前10時00分開議
〇出席議員(12名) 1番 岸 孝雄 議員
2番 加賀野伸一 議員
3番 高木 功 議員
4番 北村 吉史 議員
5番 小泉 興洋 議員
6番 森田 俊尚 議員
7番 小泉 満 議員
8番 波多野庇砂 議員
9番 山本 圭一 議員
10番 朝子 直美 議員
11番 堀内 康吉 議員
12番 安田久美子 議員
〇欠席議員(0名)
〇地方自治法第121条の規定により、説明のため出席した者
町長 江下 傳明
教育長 清水 清
総務部長 斉藤 秀孝
健康福祉部長 小国 俊之
環境事業部長 田村 聡
会計管理者 上野 隆
教育次長 山本美由紀
政策総務課長 蛯原 淳
税住民課長 辻野 学
健康課長 西村 淳
福祉課長 田中 一夫
経済環境課長 林 亨
建設課長 山元登志夫
上下水道課長 大西 博之
学校教育課長 久貝 茂
生涯学習課長 山岡 剛
〇出席事務局職員
事務局長 堀井 正光
次長 谷利 俊彦
書記 新田奈都子
〇議事日程(第2号)
日程第 1.会議録署名議員の指名
日程第 2.一般質問
質問順序 1.安田久美子
2.森田 俊尚
3.高木 功
4.波多野庇砂
5.加賀野伸一
6.小泉 満
7.朝子 直美
8.北村 吉史
9.岸 孝雄
10.堀内 康吉
──――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
午前10時00分 開議
○(山本圭一議長) おはようございます。ただいまから平成26年大山崎町議会第2回定例会を再開し、直ちに本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配布いたしましたとおりです。
これより日程に入ります。
──
―――――――――――――――――――――――――――――――
○(山本圭一議長) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第122条の規定によって、10番 朝子直美議員及び11番 堀内康吉議員を指名いたします。
──
―――――――――――――――――――――――――――――――
○(山本圭一議長) 日程第2、一般質問を行います。
今定例会では10名の議員からの通告を受理しております。
これより順次質問を許可いたします。
質問順序によりまして1人目として、12番 安田久美子議員に質問を許します。
12番 安田久美子議員。
(
安田久美子議員登壇)
○12番(安田久美子議員) それでは、1.鏡田地域の雨水排水対策について、初めにお伺いをいたします。
自治体の一番の任務というのは、また役割というのは、住民の命と暮らしを守ることにあると思います。以前も、これは何度も申し上げてまいりましたが、近年の災害は、何十年に一度という大規模なものであると同時に、毎年のように繰り返される可能性があるということです。雨水排水の抜本的対策はもちろん必要なものでもありますが、宅地化した地域への排水は、既存の農業用水や河川、水路に流れて下流のほうにいくほど負荷を増して被害を大きくすることとなります。本町でも鏡田地域や夏目地域などでも開発が進められています。保水能力を持つ水田や田畑の宅地化については、町全体の災害を防ぐ課題の一つとして考えていく必要があるのではないかと思います。それだけに従来の延長線上の検討や対策ではなく、専門家の知恵を集めた検討をする必要があると思っております。災害の発生を最小限に抑え、被害の拡大を防止するために安全点検を徹底するなど、防災のまちづくりを進めることや観測体制の整備を進めること、また消防や住民などを中心とした地域の防災力を強化することなど、住民の参加のもと進める必要があると思います。
これまで町長は、安心・安全のため雨水排水事業は待ったなしとして住民に説明してきました。
タウンミーティングの席でも、「これ以上延ばすことはできない、これを放置するということは、住民の生命や財産に責任を持つことができない」と必要性を語り、その財源として、都市計画税を導入する旨を訴え、また説明をしてきました。3月議会の当初予算の説明でも、安心・安全なまちづくりについて、「年々気象が著しく変化し、異常気象といわれる事象が多くなってまいりました。平成24年8月に発生いたしました京都府南部地域の集中豪雨もまさにその一つであり、本町では、鏡田地域を中心に浸水被害が生じました。このため、
鏡田中央公園付近の内水を大井路へ排除するためのポンプと、大井路への水位計の設置工事に係る費用として5,200万円を計上しております。これにより鏡田地区の住宅への浸水被害の軽減を図ろうとするものであります」と、このように述べています。
ところが5月の臨時議会で改めて提出されました26年度の予算の中には、都市計画税に係る予算を削減したということで、鏡田地域の浸水対策費が予算化されておりませんでした。都市計画税を財源とした
雨水排水施設整備計画については、鏡田地域の浸水被害や近年のゲリラ豪雨に対応し、既存排水路の改修や老朽化した施設ポンプの更新、排水能力の向上を平成26年度から平成37年度の12年間で総額48億円の事業費をかけ、計画的に行うため策定したものであると説明をされております。しかし、この鏡田地域の浸水対策はポンプ場の改修を含めた全体の事業とは切り離して考えられる事業ではないでしょうか。この事業は、町長自身も言っておられるように、鏡田地域を中心に生じた浸水被害の軽減を図るため、
鏡田中央公園付近の内水を大井路に排出するためのポンプの設置であります。そのために必要とする費用についても48億円の中には組み入れず、独自の予算が立てられたのも別事業としての位置づけからではないでしょうか。都市計画税を断念したからといってやめるべきものではないと考えます。町長の雨水排水対策は、
コミュニティバスの凍結までして、絶対的な事業であったはずです。安心・安全のためという強い決意のもとに、十数回開催した都市計画税の説明の
タウンミーティングのときも「待ったなしの事業」と訴えていました。
これほどまでに必要性を掲げておきながら、26年度の予算計上のとき、鏡田地域の浸水対策へのとるべき措置として計上していた予算の執行は考えなかったのでしょうか。都市計画税とは別予算として計上していたものまで削減してしまうということは、町長が訴えていた住民への安心・安全という思いというのは、都市計画税を導入するための単なる口実と言われても仕方のないことではないかと言わなければなりません。
梅雨入りを迎えた今、鏡田地域の住民の人たちからは不安の声が今年も上がっています。町長は、今年度当初予算で施設ポンプの更新など総額48億円の事業費をかけ計画的に行うため策定したものを、都市計画税を反対として予算を否決した議会に対し、計上していたポンプの設置工事に係る費用まで削減し、対策を打たないとしているのは、財源措置を封じたものとして議会の責任とするためなのでしょうか。また、
コミュニティバス凍結についても、中止をするための口実であったのかと今改めて思うところです。町長自身が会長となり、地域交通会議が始まりました。委員全員の意見を聞き、各委員の考える
コミュニティバスのルート案を提出するところまで話は進んでいましたが、参加した住民からは、財政的に大変な中、今
コミュニティバスなのか。タクシー関係者からは仕事がなくなるなどの意見も出され、賛成・反対も含め、多数の意見が出されていました。また、委員として参加している4人の議員の意見もばらばらでありました。これら意見調整など困難な運営が予想されていたと思われます。そのような中で、その年に掲げていた実験走行の実施も危ぶまれる状態にありました。町長自身は、大学が示したルート案で、すぐに実験走行に入り、とりあえず自分の公約一つ実現と考えていたように思われますが、そうはいかず、前途多難な状態にあったものでした。思いつきの
コミュニティバス運行の公約、そして行き詰まり、そこでこの際、災害対策や水道整備事業などの理由をこれ幸いと、
コミュニティバス運行を取りやめるということになったのではないかという問いかけを2年前の質問でもさせていただきました。今改めて、住民の安心・安全のための雨水排水計画のため、
コミュニティバスを凍結したのではないという思いが私の胸に迫ってきます。町長は、治水対策の改善のため多額の費用が必要となり、災害対策を最重点施策とするために
コミュニティバスの凍結を表明されました。そのため、
コミュニティバスの導入や経費に係る代替案については見送りするとされております。しかし、町長の雨水排水対策の財源の解決策は、都市計画税の徴収で実施しようということになりました。これまでも
コミュニティバスの凍結はいつ解除するのかという問いに町長は、財源ができたらと、これまでこのように答弁をしてきました。ならば、その時点で、
コミュニティバスの運行を再検討すべきではなかったでしょうか。まして今年度、雨水排水対策を中止するというのであれば、町長自身、
コミュニティバス計画にいつ着手しようと考えておられるのでしょうか。また、地域交通会議が出した結論についてどのように進めていこうとしているのか、具体的には見えてきません。どのように考えておられるのでしょうか。地域交通会議は
コミュニティバス凍結後も町長の言う「安全で安心できる町づくり」の推進のため、住民部会を持ち、財源がかからずに済む新しい施策の検討をし、協議を進めてきました。2月14日の地域交通会議で、住民部会での議論を踏まえての提案を取りまとめました。この提案についての町長の見解はどうなのでしょうか。町長は引き続き、
地域公共交通会議からの提案事項について、順次取り組みを進めていくとしていますが、具体的なその進捗状況はどうなっているのでしょうか。
ここで、提出をしております3つの観点からお聞きいたします。
(1)町長は、安心・安全のため、雨水排水事業は待ったなしとして、その必要性を説明してこられました。鏡田地域の排水対策は、予算も全体計画から切り離して計上されていたことから、全体計画と切り離しても機能するものと考えるが、町長のお考えをお聞きいたします。また、安心・安全のため「待ったなし」と力を込めて言っておられたことは、都市計画税導入の単なる口実だったのかとの考えも成り立つと思いますが、いかがでしょうか。
(2)鏡田地域の排水計画などの対策がないということは、都市計画税を否決した町議会の責任とするためなのかどうか、お尋ねいたします。
(3)雨水排水事業は、
コミュニティバスを中止する口実であったのかと改めて考えさせられます。
コミュニティバスの着手について、また地域交通会議が出した結論についての考えをお尋ねいたします。
2.避難場所と救命用具の確保についてお尋ねいたします。
まず、(1)第一に考えなくてはならない住民の命を守る具体的なこととして、身近で安心して避難できる場所を確保しなければならないということだと思います。前回の質問でも、身近での避難場所の確保についてお聞きをしたところ、町長は、「一部の避難所では収容人数を超える避難者があったことから、避難者の収容スペースの確保が課題となっているところであります。その中でも、特に大きな課題として認識しておりますのが、要援護者の収容スペースの問題でありますが、この点につきましては、昨年12月に
特別養護老人ホーム洛和ヴィラ大山崎様及び
洛和グループホーム大山崎様と福祉避難所の協定を締結し、要援護者の受け入れ体制の充実に努めているところであります。一方、一般の避難者の方を含めた収容スペースの確保策といたしまして、現在、避難所として指定していない町内の公共施設、さらには企業やマンション等の民間施設を緊急の一時避難場所として利用することができないか、内部で検討を進めているところであります。具体的には、先日、担当職員に町内を踏査させ、緊急的な一時避難場所の候補となり得る一定の高さ及び面積を有する企業やマンション等の建物をリストアップさせたところであり、今後は当該建物周辺の浸水想定や要援護者施設からの距離などを考慮して、候補の建物を絞り込み、その管理者に対して緊急時の一時避難場所としての利用を打診してまいりたいと考えているところであります」と、このように答弁されております。避難所と避難場所を使い分け、町内会ごとの警戒基準の設定等、梅雨に入った今、早急に進めなければなりません。命を一番に考えての避難場所の確保を高齢者や障害を持っている人、小さい子どものいる家庭など、住居の近くにとりあえずの避難場所を梅雨に入った今確保すべきではないでしょうか。企業の協力をもっと引き出す手だてが必要ではないかと思いますが、その後の進捗状況と取り組みについてお尋ねいたします。
次に、(2)避難場所の確保はもちろんのことですが、もう一つ、町内の企業、または町内に住んでおられる業者の方や個人所有のものなどの救急・救命用具なども把握されているのでしょうか。持っておられる方や、その物をリストアップし、緊急事態に備えるべきであります。緊急事態のときこそ、近くの人々の協働が求められています。業者の方や個人所有の物など、救急救命用具を町内に住んでいる人たちにもわかるように、また知らせることも求められているのではないかと思います。物資の提供では、イオンの協定が一歩進みましたが、このリストアップの緊急事態に備えるべき点についてはどのように考えておられるのか、町長にお聞きいたします。
この場所での質問をこれで終わらせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
○(山本圭一議長) ただいまの質問に対する答弁を求めます。
江下町長。
(江下傳明町長登壇)
○(江下傳明町長) おはようございます。それでは、ただいまの安田久美子議員の御質問にお答えをさせていただきます。
まず、1.鏡田地域の雨水排水対策について。
(1)鏡田地域の雨水排水対策は、都市計画税の断念とは別の事業として計上されるべきではないかについてでございますが、鏡田地域の浸水リスク軽減を実現するには、
大山崎排水ポンプ場の排水能力の増強が最短かつ最も効果的な策であるということは、
雨水排水施設整備計画策定の際に説明させていただきましたが、その全体計画の根幹がポンプ場の能力増強を含む施設整備であり、鏡田地域の排水対策につきましては、全体計画と切り離して機能するものではございません。また、都市計画税導入の単なる口実であったのかにつきましては、
雨水排水施設整備計画の事業費においては、ポンプ場整備は全体計画の大部分を占めており、多額の事業費が必要となるところであります。その事業費は、交付金の最大限の活用と事業費の平準化を行った上で事業を執行したとしても、現在の町の財政状況では執行は難しいものと判断をいたしております。このため、今年度、ハードの施設面を昨年度より増強することは図れませんでしたけれども、職員、ポンプ場の委託業者ともに緊張感を高く持って、緊急事態に万全の働きをするために備えるよう指導を徹底しているところであります。
次に、(2)雨水排水対策について、対策なしは、都市計画税を否決した議会の責任とするためかについてでございますけども、さきの平成26年3月議会においての
雨水排水施設整備計画の議論では、議員の皆様から反対の御意見はいただいておりませんが、計画の財源としていた都市計画税の導入につきましては、議会審議により否決されましたので、同事業は、財政状況を考え、先送りをせざるを得ない状況となったものであります。
なお、平成26年度の雨水対策事業といたしましては、雨水幹線の改良と大山崎第1雨水幹線(
鏡田中央公園付近)への水位計の設置に要する費用のみを当初予算に計上させていただいたところでありますが、今回提案しております一般会計補正予算には、雨水の流出抑制対策を図るための調査について業務委託料120万円を予算計上させていただいたところであります。
次に、(3)
コミュニティバス実現への予算化と
地域公共交通会議が出した結論の実現についてでありますが、
コミュニティバスの導入につきましては、私の公約に掲げております「安全で安心できる町づくり」の施策の一つとして、平成23年度から導入に向けた取り組みを始め、具体的な協議を行うために平成24年5月から大山崎町
地域公共交通会議を設置いたしました。しかしながら、平成24年8月に発生いたしました京都府南部地域の局地的豪雨により鏡田地域を初め町内各所で浸水被害が発生し、治水対策の改善の必要性が顕著となりました。治水対策の改善には多額の事業費が必要であり、住民の皆様の身体、生命を守る災害対策を最重点施策として推進するために
コミュニティバスの導入につきましては、一旦凍結することにさせていただいた経過があります。
なお、大山崎町
地域公共交通会議では、
コミュニティバスの導入凍結をお示しした後も、広く町の公共交通のあり方について御協議をいただいてまいりました。特に昨年度は住民部会において、住民の高齢化を初め身体障害者や子育て世代などの交通弱者にとっての町内を移動する新しい交通ニーズに対応するための改善策の御提案を取りまとめていただいたところであります。今年度は、大山崎町
地域公共交通会議から御提案いただきました短期的取り組みにおいて、既存の公共交通の利用促進や町内での移動の補完的な手段としての長寿苑送迎バスの活用などについて庁内での検討を始めているところであり、できる限り速やかにその実現を図ってまいる所存でございます。
なお、
コミュニティバスの導入につきましては、財政面の課題がまだ見通しが立っておりませんので、現段階におきましては予算化し、導入することは考えておりません。
次に、2.避難所と救命用具の確保について。
(1)避難場所の確保についてでございますが、昨年9月の台風18号では、大雨により桂川の水位が上昇し、また特別警報が発表されたため、避難勧告、さらに避難指示を発令し、浸水のおそれのある地域の皆様に避難を促しました。その結果、約2,000人もの多くの方が避難所に避難されることになりましたが、一部の避難所では収容人数を超える避難者があり、避難者の収容スペースの確保が重要な課題の一つとなっているところであります。また、避難がおくれた方が緊急的に避難することができる場所を確保する必要もあることから、現在、町内の企業や民間マンション等に対し、その建物を緊急時の一時避難場所として利用することができないか、順次協議をしているところであります。
なお、一時避難場所の協議に当たっては、当該建物周辺の浸水想定や氾濫の発生源となる河川との位置関係、要援護者施設からの距離などを考慮して、対象を選定しているところであります。今後も引き続き、一時避難場所確保に向けた協議を続け、より多くの施設の協力を得ながら、水害時の避難場所を確保し、災害時に命を守るための体制の整備を図ってまいる所存であります。
次に、(2)救急・救命用具などの確保についてでありますが、町では現在、乙訓医師会と災害時応援協定を締結し、専門家によって医療救護活動を迅速に実施していただけるよう、手だてを講じているところであります。さらに町内の公園など24カ所に防災倉庫を設置しており、倉庫には災害時に付近の住民の皆様が救助・救命活動を行えるよう、ハンマーやカケヤ、担架などを収納しているところであります。
なお、町内企業とは災害時に連携できるよう関係を深め、必要に応じて災害時応援協定の締結を進め、その資源を災害時に活用させていただくことを考えているところでありますが、そのほかの個人所有の物資につきましては、まずは自分自身及び家族の、さらには地域の方々の命を守るために活用いただきたいと考えているところであります。この点に関しましては、町内の先進的な自主防災組織が専用の倉庫を設置し、救命道具などを備蓄されているという事例もあり、そうした自主防災組織の活動に対しましては、今年度から従来の補助金を増額し、支援の充実に努めているところであります。今後も企業や団体、地域住民の皆さん、そして自主防災組織と協力をしながら、また、それぞれが適切に役割分担を果たせるように、ふだんから連携を図りながら災害対策の推進に努めてまいる所存でございます。
以上で、この場からの答弁を終わります。
○(山本圭一議長) 答弁が一通り終わりました。
12番 安田久美子議員の質問者席での再質問を許します。
12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) 私も質問する回数が今回と、あと1回残されるところとなりまして、9月議会でやらないとしたら今回が最後ということになりますので、今回で最後ということになって、35年間やってきたんですけれども、今回の質問も、別に新しい質問を取り上げたわけではないんです。以前から災害が、本当に2年前に起こってから特に身近なこととして取り上げさせてもらってます。先ほども言いましたけれど、目新しいものを言っているわけではなくて、本当に身近に安全で暮らせるような施策というのは、どのようにしたらいいのかということをずっと町民の皆さんと、それとまた職員の皆さんたちと考えていけたらいいなと思っているんですけれども、町長さんは、今まで、この間も結構ちょっといい案を出されるんです。ところが何かの拍子で、またそれがすっとへこんでしまって、結局元に帰ってしまうと。何か事があると取りやめて終わってしまうというようなことが再々あったように思います。今度は梅雨に入りましたし、また同じようなことが起こる可能性があるということで、鏡田地域のそういう雨水排水対策、浸水計画についてまた再度質問させてもらっているわけですけれども、今度も鏡田地域の、いつも浸水するところというのがやはり心配だということで、そこの水を大井路のほうに排水をするという、そういう計画を立てられて5,200万円が上げられたわけですよね。それで今回のここでも言いましたように、修正された予算の中では、それがなくなっていってるということで、何でだろうと。一つ、何でかなと思った理由は、都市計画税の中に含まれているのであれば、その中の事業費として、それも上げられてたらいいんですけれども、これは本年度の予算で実現をしたいということで5,200万円を別個に上げられているということがあるということは、都市計画税、たとえ通ってたとしても、来年度からの実施だということで、それからポンプの水力を上げていくとか、排水能力を上げていくとかいうようなことになっていくわけですけれども、それよりも以前に、今年度の計画で5,200万円を計上されているというとこら辺では、そこがちょっと納得がいかないところなんです。そしたら、たとえ都市計画税が通っていたとしても、この予算措置から見ると、この事業は先に進められていた事業ではないのかというふうに思うんですけども、その私の疑問について答えていただきたいんですが、どうでしょうか。
○(山本圭一議長) 田村環境事業部長。
○(田村 聡環境事業部長) 鏡田地域への雨水排水ポンプとか逆流防止の対策につきましては、この雨水排水の施設整備計画に基づきまして、整備水準の基準を90年確率の60.1ミリということで、向上していくということで、浸水対策の軽減を図る計画を立てておりまして、それはそれとしてあるわけなんですけれども、一定ポンプ能力の増強を目指しているわけなんですが、あくまで、この鏡田中央公園に対するポンプの設置とか逆流防止の対策につきましては、計画を超える超過降雨があった場合の対応策として考えておるものでございまして、やはりポンプの増強が優先、効果的な対策だと考えております。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) それは先ほども町長さんが言われて、それが一番排水能力、ポンプ場の整備というのが一番のとこだと言われたんですけれども、まだわからないんですが、61ミリを超えたところでの措置だと言われたんですけれども、じゃあ何で今度5,200万円というのを今年度でやられたのかというところがわからないということなんです。大井路のほうに排水するわけでしょ。ということは51ミリ、今までの雨で処理ができたら、そこには水がたまらないから大丈夫だというふうな位置づけなんでしょうか。もしそうであれば、何で今回、予算化されたのかというのが、前の否決されたときのその中にそれが含まれてたのかというのが一つ疑問なんです。
それで、それともう一つは、ちょっと私も余り構造的なことがよくわからないんですけども、大井路のほうに水がたくさん入ってこないように国道171号のところの分岐点が下のほうに下がったというふうなことが言われて、大井路のほうの水の入る量というのがそこで調節されるというふうなことを、ちょっと聞いているんですけども、それについては、61ミリ以上の雨が降らなくても、そういうところで大井路のほうの措置ができるということになるわけですね。いろんな形で、別にポンプ場の大きな改良しなくても、そのときそのときの状態に応じて、少しずつでも改良していったらいいというふうに思っているんです。だから、この点については非常にいい計画だったなとは思っているんですけれども、そういうふうなことで、少しずつの対応していくということについて5,200万円を計上されたのではないのかなというふうに理解してたんです。それだったら、どうして、このところに上げないで、ポンプ場の大きな工事と一緒に、それが一番もとで、これだけをするわけでは意味がないというふうな答弁だったら、何でこのような予算を先に上げられたのかというのが、どうしても疑問に残るんですけど、その点についてはまだちょっと私は理解できてないので、もう一度詳しくお願いしたいと思います。
○(山本圭一議長) 大西上下水道課長。
○(大西博之上下水道課長) 鏡田の内水の排水でございますけれども、これは一定大井路の水位が下がらないと効果の出ないものであります。大井路のほうが水位が高くて、そこへ排水すればまた返ってくるだけのものでありますので、全体計画と切り離すことはできません。
それと、この工事につきましては、全体の補助の対象とはなりにくいものでありますので、昨年3月の当初の考え方としましては、これを26年度の予算、単費でさせていただき、全体を都市計画税27年課税させていただく分で、財政を充てるつもりで計画させていただきました。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) そうなりますと、もし、今年の夏に61ミリを超える雨が降った場合、この装置をつけてたら鏡田の水位は排水されるということになるわけですね。超えないとならないということであれば。先につけておく意味というのは全然ないということなんですか。予算措置の云々と言われましたけども、それだったら、何でここで上げられたかというとこら辺が、61ミリを超えた場合、そういう措置をしておいたら、内水を排出するという装置が今から始めて、もし完成してたら、それはそれで一つ効果が上がるということにはならないんですか。
○(山本圭一議長) 田村環境事業部長。
○(田村 聡環境事業部長) その辺の見きわめが、鏡田の中央公園を超えるような超過降雨、24年8月にあったゲリラ豪雨的なものについては対応できませんけれども、それを下回るような超過降雨、それがどの程度のものかというのはわからないところではございますが、それによって鏡田住宅への浸水というのは軽減できるという対策を意味しているものでございます。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) もう一回言ってください。
○(山本圭一議長) 田村環境事業部長。
○(田村 聡環境事業部長) あくまで整備の基準降雨内であればポンプ場で十分対応できるということでございまして、それを超える降雨があった場合、鏡田地域への浸水の程度、それが床下になるのか、床上になるのかといったことが軽減できる対策であるとは考えているんですけれども、鏡田中央公園を超えるようなもし降雨があったような場合には対応できないということでございます。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) ざっと超えてくるような、そんなすごい雨だったら、これがあっても対応できないという意味で捉えてたらいいんですね。それはそれで措置としてはいいんですけども、だから今言われているところの、何でポンプ場の整備が整わなければならない事業を何で今年予算化をしたのかという意味なんです。予算通ってたとしたら、これ実行されてたわけでしょ。今、120万円というのは水位計だけだと思いますけど。120万円で水位計だけをつけて、それだけ見ておきましょうと、雨が降って流れてきたときに、これで見てたらいいということでやってると思うんです。だけども、もし予算通ってたら、この事業進めてるわけでしょ。ということは、今まだ、来年度から都市計画税取るんだから、ポンプ場そのものについては、まだ着手できてませんよね。だけど、これはできてるわけでしょ、そういう意味からすると。そこら辺というのは、後でまたやっていくから、先につくっていたらいいというふうに考えておられたのか。先につくっておいたら、それなりの役目が果たせるというふうに思われたのか。先に予算化されているというところでは、私だったら、もう1年後にでも、ちゃんとそれが通ってちゃんとできた時点で、これもできる、それも並行して、この事業もできるというふうな形でつくると思うんです。ところが、これだけを先にしておいて、後々まだまだ、大井路だって、ポンプの改修だってそんなにすぐにできるわけではないです。十何年の計画打ったわけでしょ、なのに、これを予算化したということについては、先にやっておく意味というのを見出したから、そういうふうなことをやられたわけではないのかな。そうでなかったら、何でまた5,200万円の予算をわざわざ組んだのかというのがまた逆の意味で、私にはちょっと理解ができないということになるんです。私だけが理解できてないのかどうか、それはちょっとわかりませんけれども、そういう理解のできないことが、本当に予算とか、いろいろ出したわ、引っ込めるわというとこら辺で、この江下町政の中では、よく行われてるなというふうに、本当に非常に残念に思います。
それから言いますと、同じように
コミュニティバスについても、これも何回も質問のたびに言ってきたんですけれども、やはりこれについても財源が町長答弁では、めどが立っていないというふうにおっしゃっております。でも、めどが立っていないという状況であれば、今の状況と、
コミュニティバスを導入しようとされた2年前の状況と何ら変わる財政面でのめどというのはないはずなんです。違ったことというのは、いろいろ住民説明もされたけど、都市計画税そのものについて認められなかったということが、この2年間の中での大きな違いだと思うんです。財政面で、これがすごくお金がかかったから、これのことができませんというようなことというのは、たしかなかったようには思います。その中で、2年前と大して変わらない財政状況の中で、
コミュニティバスを実現をしていこうということを町長はうたわれてて、それで、何が何でも、小さい子どもさんとかお年寄りの人たちにやはり移動しやすい、そういうまちづくりを進めたいということでやってこられたと思うんです。ところが財政面でのめどが立っていないというふうに答弁されたんですけど、じゃあ、2年前だってできる状況が非常に豊かにあったのかといったら、そうではないと思うんです。財政は困難だけど、これはやりたいと、
コミュニティバスはぜひともやりたいというふうに議会のほうでも答弁されているんです。だから、今、何がどう違うのか、財政のめどが立たないという意味での、じゃあどういう意味でのめどが立てばというふうに思っておられるのか、どこでどういうふうな形で2年前と違って、今度は2年後の今ではめどが立たない状況なんですよというようなことが言えるのかどうかというのをちょっとお聞きしたいと思います。
○(山本圭一議長) 蛯原政策総務課長。
○(蛯原 淳政策総務課長)
コミュニティバスの件でございますけれども、2年前から検討、平成23年から検討を開始しているというところでございますが、その当時は、鏡田の浸水の事案というのは生じておりませんでして、当然それをもとに導入するという前提で検討してまいりました。御承知のとおり、京都大学に委託をさせていただいた結果によりますと、大体、町の負担が1,000万円から1,600万~700万円程度、毎年持ち出しは生じるというようなことでございました。その後、平成24年に鏡田の浸水等々が起きまして、その時点で、町として施策の優先度が変わったということになってございます。したがいまして、当然、今の時点で、確かに鏡田の雨水排水の施設の財源のめどは立っていないということにはなりますけれども、施策の優先度的にはまずそれがあるということでございますので、
コミュニティバスにつきましては、その後で考えていくということでございます。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) それは浸水対策がすぐにやらなくてはならない事業だということで、今ある
コミュニティバスの財源1,000万円か2,000万円か、それも出すことができないと。そういうことで、浸水対策、これは待ったなしの事業ということで仕方がないと。審議会に出てた人も、そういう意味でどこまで納得されたかは別ですけれど、それなら仕方がないというふうな意見も確かにありました。それのほうが大事だということ。でも、浸水対策も何も進んでないし、5,200万円のそれすら、何ら進んでないというような形で、だから、先ほども言ったように、その口実に使われたんじゃないかと。それが実現されないときになれば、その
コミュニティバスをどういう形で実現していくのかと、優先順位といったら、この浸水対策なかなか準備ができなかったら、もう
コミュニティバスなんていつまでたってもできませんよ。その優先順位じゃなくて、財政のめどが立たないというところでは、さきの説明は、確かに浸水対策が優先されるからということでした。それで一つは納得しました。でも浸水対策は進んでない今、いつまでたってもできないじゃないか。それだったら、浸水対策じゃなくて、その財源が要するに変わってないわけですから、その財源の中で
コミュニティバスというのは実現の方向に向かっていくのが普通ではないかなというふうに思います。その点については、財源の関係というのは、今の時点で
コミュニティバスができない状態なのかどうか、そこはもう一回検討していただきたいなというふうには思っております。
これも先ほどの鏡田の5,200万円の件と同じですけれども、全てそういうふうな計画を立てておきながら、何かがあったら、これを横に置いて次のことをすると。この次のことをしたことも、またうまくいかないと。結局この2年間、何ら形でうまくいくことがなく、計画で、このように打ち上げるけれども、それが全て、花火は打ち上げたけども、あとしょぼんと全て進んでいかない。進んでいかないところに、もう一度前の施策が、じゃあこれだったら手がつけられるのか、これを検討してみようというようなところも一向に見えてこないというふうな形に思っております。
それともう一つ、避難場所の件なんですけれども、先ほども以前の質問での町長答弁を、ずっと書かせていただいて、そこで言わせていただいたんですが、マンションとか企業とかのリストアップをして、建物なんかもいろいろ想定をして、そういう建物の絞り込みをしているというようなこと答弁されてるんですけれども、今の答弁から聞くと、余り進んでないなというふうに思うんですが、大して財政がかからない、お金がかからないことということの今度梅雨を迎えての対策の一つというには、ちょっと3月から、本当だったら急いでやらなくてはならないことだと思うんですけれども、その点について、以前の答弁とほとんど変わらないなというふうに思うんですが、その点についての進捗状況というのはどうなんでしょうか。
○(山本圭一議長) 蛯原政策総務課長。
○(蛯原 淳政策総務課長) 今の時点で、特段、一時避難場所としての協議が整ったということはありませんので、そういう意味では御指摘のとおりかと思いますけれども、私どもとしまして、今の時点で6施設と協議をさせていただいておりまして、基本的には、どの施設も前向きに捉えていただいております。私どもがお願いをしておりますのは、2階以上の階に一時的に避難者の方をとにかくそこで過ごさせてほしいと、命をとにかく助けるために、そこを貸してほしいというお願いをさせていただいているんですけれども、ただ、皆さん方おっしゃるのは、単に一時避難だけさせるというわけにもなかなかいかないしなというところで、少し検討されてるということで、かなり真摯に前向きに受けとめていただいているがゆえに、なかなか今の時点で協議が整わないという状況でございます。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) そうなりますと、今年もまた不安がいっぱいなんですけれども、6施設と話がまだついていないということは、去年の起こった事態とほとんど変わらないと、洛和ヴィラとかそういうとこら辺ではちょっと進んでますけれども、そういう意味では変わらないということなので、一時避難だけではというふうにおっしゃるのは、私もよくわかるんですけれども、とりあえずということで、梅雨に入って、小さい台風ももう発生してますよね。そんなふうな時期になってきているので、本当にとりあえずというところの、私もいつも言わせていただいている、とりあえず、とにかく、命をとりあえずそこで守れるというような場所というのは、その時点での話というのを早急に進めていただきたいなと、あと食べ物とかいろんなこと心配されていると思うんですけれども、それは命あってのことなので、だから、それをまず一番にできるところというのを、これ精力的に、とりあえずでいいですということでお願いしていただきたいなというふうに思っておりますので、要望いたしておきます。
それと、最後のほうですが、救急・救命用具などいろいろ個人の方が持っておられるとか、そういうことがあると思うんですけれども、そこの持っておられる方のリストアップとか、そういうふうな個人の持ち物とか、結構いろいろ話を聞いてると持っておられるんですけれども、そこら辺のリストアップなんていうのはどのようにされているんでしょうか。
○(山本圭一議長) 蛯原政策総務課長。
○(蛯原 淳政策総務課長) 先ほどの町長答弁にもありましたとおり、基本的に個人所有の物資につきましては、まずは御自身であったり、御家族であったり、近隣の方であったりというところのためにお使いいただきたいということで思っておりますので、特段、町として、個人の所有の物資については把握しておりません。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) 町内会とか、倉庫を持っておられるというようなことも答弁の中でもあったんですけれども、倉庫は倉庫として持っておられると思うんですが、基本的にいろんな大きなものとか個人でも救急の関係のちょっとそういうボランティアみたいなのをされている方とかいらっしゃると思うんですけれども、そういう方の所有をどれだけ公表したらいいのかというのは私もよくわかりませんが、できるだけ、本人さんに了解を得てですけれども、ここにはこういうものがあるよという、近くの、できたら町内とかに、ここのおうちの方はこういうもの持っておられますよと、何かのときにはというのを町内会に知らせてもらうというような形というのはとれないものなんでしょうか。もっと使ってもらったらいいよというような意見も聞いているんですけれども、そういう形で、誰が何を持っているかというのは、私らの町内でも近所の人わかりませんし、そういうとこら辺で、公に使ってもいいですよという人を募って、町内会とのそういう連携、隣のおじさんが何持っているか、貸してと、そんな話はできると思うんですけれども、もう少し大きな時点でのそういう話というのは、町内会の役員さんなども把握されてたら、いざというときに少し役に立つんじゃないかなというふうに思うので、もしも公表してもいいということと、それから、そういうふうなこと知らせてもいいよというような人がいれば、積極的にやっていただきたいなと思うんですけれども、そういう方についてのこれからの取り組みなどお聞かせ願いたいと思います。
○(山本圭一議長) 蛯原政策総務課長。
○(蛯原 淳政策総務課長) 町のほうで、町民の皆様方にそういう投げかけをさせていただいて、それを集約するというのは、ちょっと困難かと思っております。できれば町内会なり自主防災組織なりが音頭をとって、それぞれの参加の各御家庭でそういう該当があれば、そういうものを集約いただければというふうに考えております。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) 集約だけでもしていただいて、知らせていただく、あとの交渉はできるかなとは思うんですけれども、知らせていただくという程度にはぜひともお願いをしたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
先ほどからなんですけれども、鏡田地域の5,200万円の件についても、それから
コミュニティバス、そういうことについても、全て何か安心・安全のためにいろいろ頑張ってきているけれども、それがうまくいっていない。うまくいっていないというのか、何かのアクシデントがあったら、それを取りやめて、違うところにすぐに目をやって、また目新しいものをやっていくというようなことがすごく見受けられると思うんですけれども、鏡田地域の件についてですが、これからの排水の浸水の水を外へ出すという計画については、町としてはどのように考えておられるのか、お聞かせ願いたいと思います。
○(山本圭一議長) 田村環境事業部長。
○(田村 聡環境事業部長) 当面、排水ポンプ場の改修について、ポンプ場の点検整備とか、操作盤の整備等を進めまして、やはりポンプの運転管理を十分やっていきたいと考えておりますし、一定ポンプの起動水位も下げたもので対応するということで、今の施設整備で十分対応させていただきたいと考えております。おっしゃる鏡田のポンプ整備等につきましては、先ほど申し上げましたように、ポンプの整備を優先するということで、先ほど5,200万円とおっしゃられてました内容につきましては、ソフト面の対応ではありますけれども、その中には水位計の設置等も考えておりますし、鏡田付近の水路改修部分の費用も含まれておりますので、そういったことで一定の対応はしていきたいと考えております。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) 鏡田付近のところから、もう一回言ってください。
○(山本圭一議長) 田村環境事業部長。
○(田村 聡環境事業部長) 鏡田付近というか、鏡田近辺、西高田区域も含みますけれども、そういった水路の改修、今、ちょっと断面不足のところもございますので、そういった水路改修の設計委託を計上しているものでございます。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) これは以前も出ていて、そのまま西高田のほうは残っていると思うんですけれども、安心・安全のためと言われて、これの5,200万円の浸水した水を出すというとこら辺は、もうこれはしばらく予算には上ってこないということになるわけですね。今の話からいきますと。では、なぜここでこのお金が乗ってきたのかというのか、もう疑問が残るままで、ちょっと今の答弁ではなかなか納得いかないように思います。
町長に最後お聞きしますけれども、今そのように浸水した水を外に出すというようなことが今回予算から削られたということで、鏡田地域に対しての対応策というか、今度も一番水がたまるのは、そこの地域になってくると思うんですけれども、そういう対応策は、この梅雨を迎えて、どのような形でやっていこうと考えておられるのか、そこについて、もう一度町長から答弁をお願いしたいと思います。
○(山本圭一議長) 江下町長。
○(江下傳明町長) 鏡田地域だけではなくて、大山崎の全体の中でのことでございます。昨年もスコールみたいな大雨が降った場合は、鏡田地域とか、それから西高田、また大山崎の茶屋前、こういうところは非常に地形的に言いますと、勾配が急なところでございます。ですから、天王山の山麓から淀川、要は桂川までの地形に至っては町内各所で傾斜がございます。ですから、そこだけではなくて、円明寺が丘団地の茶屋前のところでも、急激な雨になれば側溝からあふれて、水が地域のほうに流れて道路が冠水するとか、そういうこともございますので、そういう面では、今現在できるのはソフト面の対応がまず優先するということで、まず、いろんな場所の側溝の中の詰まりの点検とか、雨水の崩れとか、そういうところでの点検作業をまず先に実施して梅雨に対応していきたい。また、この雨水排水ポンプ場のところにつきましては、業者には定期的に教育というか、水をためて、そこで実際の運転の実地をやっているということで、そういう実際のマニュアルをしっかりと充実させていくということで、当面の間はソフト面での対応でやっていきたいと、このように考えているところでございます。
○(山本圭一議長) 12番 安田久美子議員。
○12番(安田久美子議員) 西高田にしても茶屋前にしても、大雨が降ってどうなるかというのが、まだちょっとわかりませんけれども、一応は国道171号の側溝の改修とか整理ができているし、西高田も今回予算的には上げておられるというようなことになってくるんですけれども、鏡田地域に至っては、やはりまだまだ不安が残るというふうに考えております。町長に今回この質問をさせていただいたのは、何とも理解ができないというような事柄が幾つかありましたので、これについて質問をさせていただきました。梅雨を迎えるに当たって本当に住民の皆さんというのは不安がいっぱいで、職員の皆さんも、また起きて行かなあかんという不安がいっぱいあると思うんですけれども、住んでおられる方の安心・安全。町長、口だけではなくて、やはりそのように安心で安全な生活ができるように施策をきちっと組んでいただきたいということを要望いたしまして終わらせていただきます。ありがとうございました。
○(山本圭一議長) 以上で、12番 安田久美子議員の質問を終結いたします。
続きまして、質問順序により2人目として、6番 森田俊尚議員に質問を許します。
6番 森田俊尚議員。
(森田俊尚議員登壇)
○6番(森田俊尚議員) 平成26年度第2回定例会、大山崎クラブ一人目として一般質問、この場よりさせていただきます、森田俊尚でございます。
去る5月24日、そして6月1日に、次期町長候補予定者ということで、2名の方が既にもう名を挙げておられる中で、この3月議会、3度目となる江下町長の当初予算が否決され、町長に対する不信感が漂っている中で、必然的に町長の存在意義というか、町長自身が果たしてこれからどのような町政運営をされるか、ここで一つの評価をさせていただかなければならないというような思いで、今回こういった質問をさせていただく次第でございます。先ほど一人目の安田議員、そしてまた昼から、今回、きょうあすの間に
コミュニティバス等に関しての質問等がございますけれども、私も実は江下町長の町政運営に関して、この
コミュニティバスに関すること、この1点に関して非常に疑問を持ったことがございましたので、後ほど
コミュニティバスに関して当時のやりとりというんですか、町長自身の姿勢というか、そういったことも含めて紹介させていただいて、また質問等で上げさせていただきたいと思います。それでは通告に従いまして、まず、この場からの質問をさせていただきます。
1.町長公約について。
(1)江下町長の4年間を振り返り、町民との約束(マニフェスト)に対する言動には全く実働が伴っていない。公約をみずから破棄した4年間であったと言わざるを得ない。町長選出馬の際、「大山崎町はこの4年間で元気をなくし停滞してしまった」、「後退した町政の転換を目指す」と決意を表明したが、どのように停滞を改善し、元気を取り戻し、町政を転換されたのか。
(2)4年間の御自身の町政評価について。また、積み残した課題はあるかをお答えください。
(3)「新たな財源の確保が不可欠」、「財源を確保する」と言っておられたが、それが都市計画税導入であったのか。民意に背いた行動だが、みずからの力で財源を確保する努力は果たしてされたのか。この大きな1点、町長公約について、3項目のことについてお聞きしたいと思っております。
まず初めに、マニフェストについて若干触れておきたいと思います。
従来の選挙公約とは異なり、何をいつまでに、どれぐらいやるか(具体的な施策、実施期限、数値目標)を明示するとともに、事後検証性を担保することで、有権者と候補者との間の委任関係を明確化することを目的としている。つまり、まず、①いつ(実施時期)の②予算(目標設定)に③何(具体的な施策)を盛り込んで実現させるのかを明文化するものであり、必然的に政権をとり、予算を制定し、行政を運営することが条件となるため、「政権公約」という訳が充てられ、2003年度の衆議院議員総選挙以降定着しつつあるということです。しかし一方、マニフェストに縛られると、変化への迅速な対応ができないとの批判ももちろん存在いたします。政権公約を発表したからと、必ずその公約を達成しなければならない、もしくは逆に、極めて重要な課題がマニフェストへの盛り込みを見送った事項を推進しなければならないというわけではないが、国民の不信感が生まれる。マニフェストは通常、法的拘束力があるとはみなされてないということです。また、マニフェストには、次のような効果が期待されるということで、4項目ほど上がっております。①現在の政治が抱える問題点を明確化する。②美辞麗句を並べた宣伝活動に終始しない、実行可能性が担保された政策を提示する。③有権者の政策本位の選択に資する。④公約を掲げ当選した候補者または政党による施政の事後評価を可能にする。そのために、マニフェストには次のような要素が盛り込まれるということで、これも5つほどございます。①執政に対する基本理念、および今後必要となる政策を検討する。②個々の政策について、その目的と実施方法、期限、財源などの指標を明確にする。③期限や財源などが必要な政策については、判断の基礎となる具体的な数値等を算定し、目標数値を設定する。④事後評価可能な形で策定し、専門知識を持たない一般有権者にも解りやすい表現で明文化する。⑤選挙前に公表し、配布する。
さらに、マニフェストを掲げ当選した候補者には次のような政策運営が求められる。これは3つです。①当該マニフェストに沿って執政する。②マニフェストに不具合が生じたとき(マニフェスト策定時点において策定根拠となる基礎データに誤りがあった場合や、予期されない状況の変化など)には、有権者および関係機関に状況を説明し、理解を得るといった対応が求められる。③事後、マニフェストに掲げた個別政策の達成具合を評価し、公表する。こういったことは当たり前のことですけども、改めて指摘もさせていただくと、いかにマニフェストというのは必要であるかというようなことを考えさせられます。
そこで、このたび江下町長の4年間を振り返り、御本人が町長選挙の際、住民との約束として公言された江下マニフェストなるものを、本来は御本人が事後マニフェストに掲げた個別政策の達成ぐあいを評価し、公表するとありますように、御自身が公表する場を設ける必要があると思います。あえて私がこの一般質問を通じて御本人になりかわって、その達成ぐあいを評価するものであります。一つ一つを見ていくには、到底時間の制約があり、ここでは多くは語りませんが、例えとして
コミュニティバスに関し、平成23年度の定例会でのやりとりを紹介いたします。
平成23年度第4回定例会でしたか、町長与党と言われる一議員の質問内容ですけれども、①
コミュニティバスは何のために必要か、高齢者や交通弱者のためか、それとも住民からの要望なのか。②町営バスなのか、福祉バスなのか、目的を絞ってからアンケートを作成しないと回答がばらばらになる。③目的が町内だけの運行であれば、長寿苑バスの適用範囲を広げるとかできないか。いずれにしても運行目的を明確にした上でアンケートを作成し、結果をもとに詳細検討が必要というようなことをまず質問されてたんです。それに対する、その当時の答弁では、
コミュニティバスは、少子高齢化などにより外出や家庭外での活動が困難になっている人々に対して、新たな地域公共交通を整備し、町を活性化しようとするもの。ただいまアンケートの内容を検討中で、当然、住民ニーズを確認してから検討に入るということだけではなしに、一定の効率的な効果的な運営ができるということをにらんでのニーズを考えている。また、質問では、住民ニーズとして金をかけてでもやろうということで理解してもらえるのか。そのためにいろいろな負担がふえてもいいのか。また町長公約だから、やらなきゃいけないということは違うというふうに質問の中でおっしゃっているんです。そして公約について、その議員は、その公約が全部果たせないと、その人に投票したのがどうのこうのというのはおかしい。こういうことをしたい、けれども、住民さんに再確認したときに、それはやめたほうがいいということになれば、当然そのマニフェストを変更することも可能だと、必ずしも
コミュニティバスをやる方向で決めつけるのではなく、住民ニーズの確認をし、そのときにどれぐらいの金額がかかって、累積していくとこうなるということを理解してもらった上で、そういう要求を住民さんからいただく形でやるべきだ、住民ニーズを確認していただきたいというようなことをおっしゃってるんです。そして、それに対する答弁では、費用対効果等も含め、絶対ありきではなしに、その意向も聞きながら、調査のほうは事務的に考えている。担当部局の職員が江下町長の夢物語をいかに地に着いた施策として実現できるか、大変な御苦労があったように思われます。
そして私が一般質問に立った際に、答弁では、さらに利用者や利用目的を特定する発言がありました。ちょっと紹介します。①
コミュニティバスの具体的な利用対象は、町北部の住民の役場や中央公民館、駅周辺で催し物があっても行くことができないなど、子どもから高齢の方まで気楽に利用していただく。また、老人福祉センター長寿苑や公民館、子育て支援センター「ゆめほっぺ」に積極的にお越しいただきたい。あるいは総合病院への通院を便利にしたい、このような思いから「大山崎モデル」の検討を考えている。②町内におけるインフラ整備との関係では、現在「にそと」を初めとする幹線道路網の整備や阪急新駅の建設が進んでおり、
コミュニティバスの導入については、これからインフラ整備により、その効果は一層増すものと考える。マニフェストは、病院に通いにくいなどの声に応えようとするものである。例えば長岡京市にある済生会京都府病院へ通うには乗りかえが必要とも考えられ、広域化を視野に検討していきたい。③そして選挙公約は、町の財政状況等を考慮し、本年度すぐに実施するもの、または本年度に調査研究を行い、次年度から実施するものなどさまざまであるが、それぞれの公約について、任期中の実現に向けて努力するということをおっしゃってるんです。そしてまた、いつごろからそういった発想があったかということで再三聞かさせていただいたんですけれども、それでお答えされたのが、④議員時代、それぞれの地域を回り、それぞれの各町民と御意見、懇談等をさせていただいた。それは1期目から4期目の16年間であった。その中から、人々が移動する足が欲しいという要望が非常に多かったので、それをもとに公約として
コミュニティバスを掲げた。いわゆる16年間温めてきたということをここでおっしゃってるんです。⑤これからどういうものが必要で、本当に必要なものは、そこを絞り込んでいく中で、どういうふうな形態が一番効果的であるか、そういう取り組みの中で、形がだんだん見えてくるということで、またお示しさせていただきたいということで、このことをおっしゃってるんです。議員を16年間されたんですけども、町長になってからでも、そういったことをおっしゃってるんです。ですから、16年間の経験と実績は、町長になってから即実働とはならないのか、いささか疑問と怒りを感じずにはいれませんでした。それまでの前任者が無理と言い切った事業を、私はこういう方法で、また財源を生み出し、実現させるという江下マジックを皆さんが注目をしたものです。まるで民主党政権政治の全く根拠ない夢物語そのものでした。
しかし、平成24年8月14日に局地的な豪雨により浸水被害が発生し、江下町長にとっては、この構想を中断するきっかけになったわけです。一時中断ならいざ知らず、凍結ということで、つまり解凍しない限り永久に葬り去られる事業となったわけです。
コミュニティバスに関し、当時の私は最後に、余りにも宙に浮いた構想という感を抱き、場当たり的構想ともいえる、また、言ってみれば、町長に立候補する際の人気稼ぎのための公約とも思える。何が何でもこの事業は必ず実施するんだ、たとえ町負担が予測され、住民負担がふえても、必ず住民を納得させるんだといった気概は全く感じられない。その場限りで、何とか切り抜ければ、4年間失政さえしなければ、その実績が評価され、次期も約束されるなどと、まことにぬるま湯に浸かった発想で町政運営をされているのではないか、いいかげんなマニフェストに基づいた
コミュニティバス構想では決して長続きをする事業にはなり得ない、必ず反対運動に押しつぶされるだろうというふうに、当時、あの風水害が起こることを予測もしないで、町長のマニフェストを強く非難した一人だったわけです。
この一例をとっても、江下マニフェストに対する無責任さが露呈いたします。先ほどのマニフェストの概念の中で、決して法的拘束力があるとはみなされないと言われますが、住民の不信感が生まれること、これが重大であります。江下町長、一体あなたの4年間の町政運営は何だったのでしょうか。後退した町政の転換は実行されたんですか。元気をなくした町を取り戻されたんですか。京都府や2市との協調路線は進展を見せたのですか。乙訓環境衛生組合や、他の一部事務組合での2市1町間の協議や協調でさまざまな問題の解決を着実にされておられるんでしょうか。私は、今回の通告事項のごとく、まことに厳しい判断をさせていただきました。御答弁で、江下町長御自身の評価をされ、ここにおられる議員の皆さんや、この議会を注目されている住民の皆さんに聞いていただこうではありませんか。この場での質問は終わります。
○(山本圭一議長) ただいまの質問に対する答弁を求めます。
江下町長。
(江下傳明町長登壇)
○(江下傳明町長) それでは、ただいまの森田議員の御質問にお答えをいたします。
通告の文章の中にございました、(2)、(3)は、今の壇上では御発言がなかったというふうに思いますけれども、通告に従いまして答弁をさせていただきます。
1.町長公約について。
まず、(1)どのように町政の停滞を改善し、元気を取り戻し、町政を転換されたかについてでありますが、私が町長に就任する前の4年間は、京都府を初め近隣の長岡京市及び向日市との関係も冷え込むなど、まさに町政が停滞していた4年間でございました。とりわけ、府営水道問題では、京都府と裁判で争う状況であったために、関係改善など望むべくもなかったことは御承知のとおりでございます。そうした中で、私が就任し、まずは速やかに裁判を終結させたところであり、その後、京都府との関係改善を図ってまいりました。そうした関係改善の取り組みの一つの到達といたしまして、府営水道料金の値下げが実現したものとの認識をしているところでございます。また、前町政の4年間は副町長が不在であったところ、京都府のお力添えもいただきながら、速やかに副町長を置くことにより、行政執行における業務改善はもとより、その間に山積した課題について、とりわけスピード感を持って適切に進捗管理を行うなど、それまでの停滞を一気に解消すべく取り組んできたところであります。細かな話には枚挙にいとまがないところでございますけれども、端的には、国・府・近隣自治体との関係改善と連携協力関係を再構築するなど、それ以前の4年間からの転換としては大きな出来事であったと考えております。
次に、(2)4年間の自身の町政評価、また積み残した課題についてでございますが、私がさきの選挙で掲げました主要な公約につきましては、おおむね着手いたしており、
コミュニティバスの凍結など、進捗を見ないものもありますけれども、私といたしましては、全ての公約について誠実に取り組んでまいりました。ただし、最終の評価につきましては、これは有権者の皆様はもとより、今後の時間軸の中で歴史が評価をするものということも十分にあろうかと考えております。また、積み残した課題という点におきましては、何より行財政基盤を強固とするための安定財源の確保をはじめ、雨水排水施設の再整備、町道の整備、円明寺が丘団地の再整備といったハード面の課題のほか、少子高齢化対策、また地域コミュニティの再生などソフト面の課題も含め山積していることは事実でございます。しかしながら、私といたしましては、まだ任期が半年程度残っておりますので、課題解消に向けた取り組みはもとより、さらなる町政の発展に向けて全身全霊で職務に当たってまいる所存でございます。
次に、(3)新たな財源の確保が都市計画税の導入を意味するのか。みずから財源を確保する努力を果たしたかについてでございます。
本町の財政が長らく厳しい状況にあることは御承知のとおりでございます。しかしながら、仮に現状の各種の制度などが変わらないと仮定した場合におきましては、現下の財政状況であっても現状を維持することは可能であるという見方もできるものであります。ただし、その意味するところにつきましては、一定の大型プロジェクトや多額の事業費を要する案件については、それを実行できる余力がなく、すなわち、そうした課題は先送りをせざるを得ないというものでございます。
そこで、議員御質問の私の選挙公約としての新たな財源の確保が都市計画税の導入であったのかという点についてでありますが、私が選挙公約でお示しさせていただいた事項につきましては、財政の健全化とマニフェスト実現のための新たな財源の確保でございます。それらは具体的には、総人件費の削減や事務事業の民間委託の推進、また町有未利用地の売却によることを示したものでございます。そして私が町長に就任した後は、それらの着実かつ計画的な実施を図るべく、「行財政改革プラン2011」を策定し、この間、鋭意取り組んできたところであります。現に私を含む特別職はもとより、職員にも定数削減のみならず、給料カットを行うなど、この間、自助努力は怠らずに実行してまいりました。また、第3保育所の給食調理業務の民間委託の実施や町営駐車場の民間委託といった事務の外部化により、行政コストの削減にも努めてまいったところであります。加えまして、円明寺地域及び下植野地域における未利用地の売却も行い、財源を確保するなど、公約でお示しをしたことについては、おおむね実行し、効果を上げてきているところであります。したがいまして、決して私といたしましては、財源確保の努力を怠ったということではありません。それでも本町の積年の課題が山積する中にあって、その多くが先送りをされてきた経過を私自身これ以上放置することはできないという強い思いのもと、そうした課題解消に向けた取り組みの術をこの間絶え間なく考えてまいりました。その結果、町民の皆さんの命と生活を守り、住みよいまちをつくる「まちづくり」を行うためには、どうしても安定した財源が必要との判断から都市計画税を導入することを決断し、議会を初め、住民の皆様方にお願いをさせていただいたところでございます。これは本町の未来を見据えた苦渋の決断であり、民意に背くという御指摘よりも、むしろ過去の先送りから逃げずに、正面から向き合ってきたものと強く自負するところでございます。その点について御理解を賜れば幸いでございます。
以上で、この場からの答弁を終わります。
○(山本圭一議長) 答弁が一通り終わりました。
6番 森田俊尚議員の質問者席での再質問を許します。
6番 森田俊尚議員。
○6番(森田俊尚議員) それでは、何点か再質問をさせていただきます。
まず、1点目は、4年間で冷え込むという表現が先ほど答弁の中にありましたが、具体的にどんなぐあいであったのか。例えば府からの補助金や助成金、何か理不尽な扱いがあったとか、また、2市との協議や協定に阻害されるような事案があったのか、もしあれば、その辺お教え願えますか。
○(山本圭一議長) 斉藤総務部長。
○(斉藤秀孝総務部長) さきの4年間の状況についてでございますけれども、特段、補助金等について、そういったことによってのカットがあったということはございませんけれども、当然のことながら、それまでの間、それぞれ乙訓2市の首長様、それからまた京都府との関係の中において、それ以前に比べまして、やはり関係的には余りよろしくなかった、そういうふうに判断をしているところでございます。
○(山本圭一議長) 6番 森田俊尚議員。
○6番(森田俊尚議員) それはよく私も耳にいたしますし、確かに一時、京都府、長岡京市等もそうですけれども、新しい町長が誕生したということで、非常に友好的なというんですか、非常に親善的な部分を感じたところあったんですけれども、しかし4年間で、もう完璧にそれを改善したというような表現は、私はなかなか縦にはうなずけない部分がございます。それで、ほかの観点に変えまして、例えば仮に西山天王山駅周辺の開発行為に関して、もしその4年間での連携と協調がスムーズに行われていれば、京都府とか長岡京市といわゆるフリーズしていたような状態ですけれども、もしスムーズに、そのころに連携とか協調、そういったものがスムーズにあったならば、どういうふうな利点があったか、もしあれば、ちょっと答えていただければありがたいんですが。
○(山本圭一議長) 斉藤総務部長。
○(斉藤秀孝総務部長) ただいまの御質問でございますけれども、西山天王山駅の新駅開業に向けての長岡京市域での開発等の関連におきまして、もう少し、そういったところの関係があれば、私ども町北部の施設、公共施設、それから道路関係、そういったところについての対応がもう少し早い時期に明確な情報がいただけて、私どものほうももう少し計画的に事前に進めることができてきたのではないのかと、そういうふうに考えているところでございます。
○(山本圭一議長) 6番 森田俊尚議員。
○6番(森田俊尚議員) 府と関係改善を図ってまいったというふうにおっしゃるわけですね。そしたら狭隘な西国街道問題は、結果的に、にそと側道により解消した部分ではありますけれども、それは結果論であるんですね。決してこれは江下マニフェストには掲げられていなかったとはいえ、当町にとっては生活用道路問題の筆頭であるわけです。府との協議というけれど、単に府の言い分を真に受けただけではなかったのかというふうな考えもあるわけです。町道移管に際して、まだまだ要望すべき部分はあると思うんですけれども、その辺のところどうですか。
○(山本圭一議長) 江下町長。
○(江下傳明町長) 西国街道の円明寺茶屋前の府道から町道へ移管するという予定につきましては、これは住民の地域の皆さんの御意見、そして議会の皆様の御意見、そして町の全体的な中での位置づけ、こういうものを十分考慮して、京都府とお話をさせていただいているところでございます。そういう中にあって、府とは現在そういうことについて正面から向き合っていただいて、しっかりと対応していただいているということでございますので、そういうことで、これからの整備については、現在の東西線のあり方も含めて京都府と一緒になって、その改善に向けて取り組んでいるところでございますので、関係という意味では、今親密に行っているところでございます。
○(山本圭一議長) 6番 森田俊尚議員。
○6番(森田俊尚議員) 具体的に今現在あのように、側道が供用開始されてから交通量が減ったので、今まで言われてた諸問題も解決している部分もあるんですけれども、ただ、いかんせん、この西国街道に関してはまだ要望事項が幾つかあるかと思うんですけれども、実際どういう部分を今要望されておられますか。
○(山本圭一議長) 田村部長。
○(田村 聡環境事業部長) 現に西国街道の狭隘部分は交通量が減っているということで、それと町長が申し上げました東西線との交互通行含めて、今京都府と協議している中ではございますが、やはり交通量が減ったとしても、通学児童生徒が利用するところでございますので、そこら辺やはり交通安全対策については十分対策をとってもらいたいということと、それと雨水対策、ちょっと雨が強く降ると道路が川のように流れている現状もございますので、その辺の側溝整備、特に東側のところについては十分な断面もございませんので、そういった雨水対策と安全対策を含めて京都府に協議しているところでございます。
○(山本圭一議長) 6番 森田俊尚議員。
○6番(森田俊尚議員) この町道移管というのはいつごろに予定されているんですか。具体的な数値目標とかあれば教えていただきたいんですけれども。
○(山本圭一議長) 田村部長。
○(田村 聡環境事業部長) 一応京都府としては側道も供用している中で、今の府道を管理していくということは、早急に町に移管してもらいたいという要望はあるんですけれども、ただ、その時期については、早期にということは言っておられますけれども、やはり議会、住民のほうで、十分こちらも説明する材料がないとそういったことは進めていけませんので、その辺は十分今後とも協議してまいりたいと考えております。
○(山本圭一議長) 6番 森田俊尚議員。
○6番(森田俊尚議員) そしたら具体的に、年に何回ぐらい、いつごろにそういう協議会というんですか、西国街道の町道移管に関する協議というんですか、そういう何か名目があるならば、いわゆる交通会議か何かですか、今どういう形で協議されておられるんですか。具体的な日程とかということを教えていただけたらありがたいんですけれども。
○(山本圭一議長) 田村部長。
○(田村 聡環境事業部長) 京都府では、日程等は特に定めてはおりませんけれども、やはり早期に移管をしてほしいという思いがありますので、今でしたら月2回程度、一定京都府と町と、今後警察も交えてそういった協議の場を持っていくということで進めております。
○(山本圭一議長) 6番 森田俊尚議員。
○6番(森田俊尚議員) あそこの道は、今までたくさんの各種団体からも要望がいろいろあったと思うんです。そういったものどこまで、随分と交通量もどの程度減ったか、中には4割程度減ったとか、逆に6割程度減ったとかいう話もいろいろあるんですけれども、それに伴って一番今やらなければならない部分、先ほど安全対策とかおっしゃってたんですけれども、その辺のこと、本当にきちっとリサーチされておられますよね。再度その辺お聞かせ願えますか。
○(山本圭一議長) 田村部長。
○(田村 聡環境事業部長) にそと側道の供用後、町のほうでも朝の通学時間帯の7時から9時に通学児童生徒が集中しますので、実際の交通量もここにかかってくるということで、1カ月後の調査をしておりまして、約5割程度減ったということで、この5月13日に京都府で交通量調査をされております。それについては、一応朝の7時から9時までの交通量調査をされておりますので、その結果、まだいただいておりませんけれども、その内容も踏まえて今後の対策を講じていきたいと考えておりますし、また一定の時期を見て、町のほうも、また再度そういう通勤通学の時間帯を狙って調査を進めていきたいと考えております。
○(山本圭一議長) 6番 森田俊尚議員。
○6番(森田俊尚議員) できたら、これから本当に町道移管されるんですから、今のうちに、きちっとした対応していただきたいというふうに、本当に今協議が大事だと思うんです。まさしく、これこそ京都府さんとの連携協調路線でありますので、特に、私は以前からも要望してたんですけれども、主要幹線道路ではありますけれども、側道ができたことによって、生活用道路としての色合いがかなり濃くなってきただろうと思うんです。そうしたならば、もっと、やはり何か歴史街道ということも言ってたんですけれども、そういった観点で、何か住民さんがもっと楽しんで、道を歩くというんですか、そんなことも発想してみてはどうかなというふうに思うんです。その辺はいかがか、御意見だけいただけたら。
○(山本圭一議長) 田村部長。
○(田村 聡環境事業部長) 議員が今おっしゃる内容につきましては、やはり車を優先するのか、人を優先するのかという整備内容にかかわってくると思うんですけれども、そこで、もし仮に人を優先するようなことで整備を行うということであれば、その地域の住民の方々にも通行自体の御理解をいただくことになると。いわば一定の通行規制もかけた中での整備になってくると思いますので、そういった方向の案も今後お示しできたらと考えております。
○(山本圭一議長) 6番 森田俊尚議員。
○6番(森田俊尚議員) 本当にこの狭い町域の中で、そういう幹線道が非常に縦横にめぐらされていて、利便性は確かにいい町なんですけれども、そういった歴史的な遺産も点在していると。2市1町の中でも、特にこの町というのは非常に国宝や重要文化財とかいうものが点在しているわけです。ただいかんせん、いわゆる点が線になってない、線が面になってないということを痛感するんです。ですから、これから文化的な部分をもっと見直ししていただいて、特に江下町長、これはもう御本人のマニフェストの中でもはっきりそれはうたっておられるわけですよ。ですからそういう部分、まさしくよくよく見ていただいて、本当に狭い道だけれども、歴史はありますよね、西国街道というのは。ですから、何かよその市町なんかが取り組んでおられる、そういった町並みをぜひともあそこに構築していただきたいというふうに思うんです。これは一応要望にしておきます。