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平成30年基地対策特別委員会( 6月22日)

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  1. 京丹後市議会 2018-06-22
    平成30年基地対策特別委員会( 6月22日)


    取得元: 京丹後市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    平成30年基地対策特別委員会( 6月22日)   ───────────────────────────────────────────                基地対策特別委員会会議録 ───────────────────────────────────────────  1 開催年月日 平成30年 6月22日(金曜日)       開会 午前 9時44分       閉会 午前10時10分  2 開催場所 京丹後市役所 3階 301会議室  3 出席委員 由利委員長櫻井委員長田中委員谷津委員中野正委員東田委員、         平林委員藤田委員行待委員吉岡委員  4 欠席委員 なし  5 委員外議員 なし
     6 会議録署名委員 藤田委員  7 参考人 なし  8 紹介議員 なし  9 説明のための出席者 なし 10 議会事務局出席職員 西山議会事務局長小石原議会総務課主任 11 会議に付した事件   (1)陳情第5号 米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書Ⅹ 12 議事                                 午前 9時44分 開会 ○(由利委員長) 本日の出席委員は10名であります。定足数に達しておりますので、これから基地対策特別委員会を始めます。  本日の署名委員藤田委員を指名します。  なお、本日傍聴の申し出がありましたので、委員長で許可いたします。  暫時休憩します。                午前  9時44分 休憩                午前  9時46分 再開 ○(由利委員長) それでは、休憩を閉じ、会議を再開します。  本日の内容は、お手元に配付のとおり、陳情第5号、米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書Ⅹについてであります。  本件につきましては、本委員会陳情が付託される前ではありますが、5月28日に執行機関説明員として梅田副市長及び下戸基地対策室長にお越しをいただき、米軍経ヶ岬通信所第Ⅱ期工事に関する報告事項として概要報告を受けました。また、6月19日には、委員会として現地へ行き、掘削工事が行われた現場等確認もしたところでございます。  本日は、この後、意見交換討論採決を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。    (「異議なし」の声あり) ○(由利委員長) 異議なしということですから、それでは、陳情書Ⅹに対して意見交換を行います。  意見のある方は、お願いします。  田中委員。 ○(田中委員) 田中です。  Ⅱ期工事安心・安全に対しては、以前から大きな問題になっていて、万全を期してほしいということで、防衛省もパンフを発出して、8,000部配布しているということでありますが、残念ながら工事事前説明もなく掘削や土曜の仕事ということをされたということで、そのいずれもが現地住民の方からの告発で判明するということであったので、本当にいけないなと思います。そういう中から出された陳情でありますので、しっかりしてほしいという内容を受けとめて、採択すべきかなと思っております。以上です。 ○(由利委員長) ほかに意見はありませんか。  吉岡委員。 ○(吉岡委員) 私は、特に委員会の正副委員長近畿中部防衛局に行ったりことが頭にありまして、陳情を受けて、そういう行動をとったのかなと思っていたのですが、今、委員長経過報告の中で、この一番の出先、特別委員会の動きが出たのは5月28日の副市長下戸室長説明を聞いたということが先でして、そういうことを考えると、正副委員長近畿中部防衛局抗議に行く、最初申し入れという話だったので、そういう行動をとったのは陳情よりも行動が早かったということで、この委員会としては陳情よりも早く行動をとっていたということで、この陳情書は1項から3項までの部分は願意が達成されたと思っていますし、以降は、市の行政以外のことだと思っていますので、最初、一部採択と思っていましたが、願意が達成されていると思って、不採択でいいかなと思っています。 ○(由利委員長) ほかに意見はありませんか。  行待委員。 ○(行待委員) この陳情書の1番から3番について、今、吉岡委員がおっしゃったとおりであります。6月11日に近畿防衛局に正副委員長抗議書を提出したということで、一定議会の態度は示されていると思っています。  また、6番目の日本政府朝鮮半島云々ということについては、現在、米朝首脳会議の後の問題として、日本政府外交努力は表明しているというところでありますし、7番目につきましても、既に休日は緊急連絡網がとられており、市に連絡すれば自宅に連絡がとれる状況になっております。  以上のことで、私も、この点については採択でいいと思うのですが、ただ一つ、大きな問題がこの陳情書では受けとめることができます。  それは、1ページ目の趣旨に書いてあります、「いまや宇川地域穴文殊の地は、日米重要軍地拠点となり」という言葉です。この文言は、非常に私にとってはひっかかる問題でありまして、軍事拠点とはなんであるかということになりますと、私の感覚では軍隊の広域拠点化、もしくは出撃拠点化を意味するものであって、軽々しくこの言葉を使うべき場所ではないと理解しておりまして、この言葉住民の不安をあおるだけで、受け入れることは私はできないと思っております。以上です。 ○(由利委員長) ほかに意見はありませんか。  藤田委員。 ○(藤田委員) それでは、意見交換を行います。  今回の陳情書の中でⅡ期工事に関する点でございますが、近畿中部防衛局長に対してⅡ期工事安全対策等に係る緊急の申し入れ、また、小野寺防衛大臣にも米軍経ヶ岬通信所Ⅱ期工事の実施に関する申し入れ市長名で提出しております。6月11日には、基地対策特別委員会の正副委員長が直接、近畿中部防衛局に出向き、藤代局長市民の安全、安心の確保に係る抗議書も手渡しており、委員会対応は極めて適切な判断であったと思います。  また、委員会としても現地確認もしており、Ⅱ期工事に関しては、陳情者願意はおおむね達成できたのではないかと思います。  陳情4については、米国と日本では銃に対する考え方が根本的に異なるとともに、防衛上のこともあり、安心・安全が確保できればよいと考えます。  同じく陳情5、6については、過剰な反応の感があるとともに、国と国との国策であるとともに、防衛上、軍事的な観点からも、1地方議会の権能の及ばない事項と考えます。以上。 ○(由利委員長) ほかに意見はありませんか。  平林委員。 ○(平林委員) 平林です。意見交換を行います。  今回の陳情は、市民の方からの通報によって市道が違法に掘削されていた、また、約束違反の土曜日に工事を行っているということ、また、陳情を出された後に起こりましたが、ドクターヘリの停波の問題など、市民安心と安全が脅かされている現状があります。市や議会として、これらの問題について抗議をされ、委員長や副委員長近畿中部防衛局申し入れに行かれたことは評価いたします。  しかし、今回の陳情審査において、陳情者を呼ぶこともなく、結論が出されようとしていることに私は疑問を思います。実際、そこに居合わせた市民意見を聞くことは、委員会として当然の責務であると考えます。  しかも、今回の陳情では、議会として申し入れを行った以外にも、福知山自衛隊移動時の米軍人の銃の携帯米軍ヘリが実際田んぼに飛んできていることへの不安などが出されています。委員会として、しっかりもっと審査すべきと考えます。  今、アメリカ北朝鮮非核化平和体制を進め、敵対から友好へと転換される合意をしました。その際、このXバンドレーダー基地は設置する必要はないのではないかと考えます。以上で意見交換を終わります。 ○(由利委員長) ほかに意見交換はありませんか。    (「なし」の声あり) ○(由利委員長) ないようであれば、意見交換はここまでとして、討論採決に入りたいと思いますが、異議はございませんか。    (「異議なし」の声あり) ○(由利委員長) それでは、討論に入ります。  まず、この陳情に対して反対の方。  櫻井委員長。 ○(櫻井委員長) 今回の陳情は、事前連絡がなく土曜日に工事が2回も行われたこと、また、里道が誤って掘削されていた事案地元市民の方から明らかとなりました。この発見がなければ、我々も把握し切れなかったことは十分に考えられます。  その後、市が近畿中部防衛局に事実関係確認し、事前連絡がないまま土曜日に工事が行われたことや里道掘削の件は、請負業者米軍との意思疎通が十分に図られていなかったことによる人為的なミスであったことが明らかとなりました。  このようなことから、市は請負業者に対し、里道掘削行為に関する申し入れ、また、原状回復命令を5月10日に行いました。また、さらに5月15日には、Ⅱ期工事安全対策にかかわる緊急申し入れ近畿中部防衛局に行い、5月25日には、防衛大臣に対して申し入れを行っております。  この陳情は、主にⅡ期工事事前に知らされていなかったことの原因究明についての改善策を講じることや、Ⅱ期工事に伴う里道掘削に関する事実関係究明、そして、これらの事案に対しての議会としての意思表示について主な陳情内容であり、陳情者願意であることが窺えます。このようなことから、議会としても抗議文近畿中部防衛局に提出いたしました。  以上のことを踏まえて、陳情の1から3項目は、それぞれ対策が講じられ、例えばⅡ期工事陳情は、5月24日に工事予定地元14区長上下宇川連合区長への配付を行っております。  また、交通誘導員配置については、6月1日から配置し、この日から工事大型車両が10台を超えるために配置されました。また、夏時期には、10台未満であっても、安全対策として交通誘導員配置をする対応を行うとのことであります。  こういったことから、市の対応として、米軍近畿中部防衛局への申し入れを行っていることや、防衛局側米側協議対策が行われております。陳情者発見によって、今回の案件は一定願意が達成できるものと考え、現時点でこれ以上の対策を講じていくことは市としても難しく、今回のようなことが二度と起こらないように、我々も注視していかなければならないと考えます。  しかし、陳情項目めから6項目めまでの内容については、軍事機密に触れること、また日米地位協定によること、国家間の外交レベル内容となっており、議会としても範囲を超えていることから、議会に対しての要望した願意妥当性があると判断しにくく、実現性が強いものとは考えられない。よって、この点においては、陳情に対して不採択すべきという反対討論といたします。 ○(由利委員長) 賛成の方。  平林委員。 ○(平林委員) 賛成討論を行います。  今回の陳情項目は、どの項目をとっても市民安心・安全が確保されていないということが明らかになりました。市や議会としては申し入れ抗議を行いましたが、沖縄の件を見たらわかるように、なかなか申し入れをしたからといって約束が守られるという状況先ほど櫻井委員長から日米地位協定の話が出ましたが、そういった立場において、日本は全土を米軍基地にすることができるという協定も結ばれる中で、絶対あってはならないと思いますが、こういったことが起きるという可能性は今後もあります。市民皆さん監視活動によって明らかになった市有地無断掘削約束違反の土日の工事以外にも項目で挙げられていますように、福知山への自衛隊移動時の米軍の銃の携帯、そして、この陳情が出された後、ドクターヘリが停波がなされないまま上空を飛び、大変危険な状況で、17分も搬送がおくれるという命にかかわる重大な問題が起きています。  議会としては、やはり陳情者思いをしっかり聞いて、市民の安全・安心を確保していくという市民のために何ができるかというあたりを十分に議論していくべきだと考えて、この項目全てに対して賛成するものです。 ○(由利委員長) 反対の方。  谷津委員。 ○(谷津委員) 本陳情について、反対立場討論させていただきます。  今回の陳情のおおむねあったところについては、Ⅱ期工事にかかわる件でありました。Ⅱ期工事については、土曜日に連絡のないままに工事が行われたということの事実を確認されたこと、また、一般的な里道掘削工事ということで、なかなか普通に立ち入ることが困難な里道場所でありまして、そこの不適切な掘削市民通報で今回わかったということであります。そのことについては、市民の協力があったということで改めて感謝したいと思いますが、先ほど来から意見交換や副委員長討論の中にもありましたが、今回の陳情の4については以前から陳情として出されている内容でありますし、これについては以前にも少し言わせていただいています。4、5ともに国の防衛上のことでありますし、外交にも緊密に関係することということで、一般に公表すること自体が余り適切ではない内容が含まれているということであります。  また、6の北朝鮮情勢につきましては、一定米朝協議の中で最善の方向に向かうだろうという期待感はあるものの、完全に北朝鮮非核化が行われている状況ではありません。あくまでも観測的に快晴に向かうだろうということでありまして、状況が大きく改善されたわけではないということもあります。当然、防衛省に対しての申し入れや、今回Ⅱ期工事に当たっての抗議ということで特別委員会としてもさせていただいていますし、こうしたことについては、陳情いかんにかかわらず議会として当然対応するべきものだと考えています。  引き続き、以前から市民皆さんが要望されていることについては、一定防衛省にも働きかけるべきところについては言わせていただくということは行うということを申し添えて、反対討論とさせていただきます。 ○(由利委員長) 賛成の方。  田中委員。 ○(田中委員) 田中です。私は採択すべきだという立場から討論したいと思います。  先ほども言いましたが、Ⅱ期工事安心・安全については、大きな問題に以前からなっておりまして、防衛省もそれに応える形でパンフレットでこうやりますということの約束をしたわけです。それがことごとく裏切られるということで市民信頼関係といいますか、大きく損なわれたということで、具体的には1の中で1、2、3、4、5ということが起きたわけです。具体的に工事が始まる前にきちんと説明するということについても、いまだに不十分だという点を指摘したいと思いますし、工程表は出されていますが、基地対策室にしか掲示されていないという不十分な問題があります。  あとは、土曜の工事にしても市が抗議をした、そのやさきにまたする。もう許されない状況が進んでおります。そういう問題。  それから、掘削にしましても、とり方によれば、アメリカに提供しているのはアメリカ領土扱いですよね。日本京丹後市の市道日本領土と。大げさに言えば領土侵犯、そういうことが起きているという、それを重く受けとめる必要があると思います。  そういった一連の問題に、市長は、一定申し入れ抗議をして、原状回復命令ということをしていただきました。一定の評価はできるのではないかなと思いますし、3につきましては、議会もそういった状況を受けて、防衛省抗議するということで大変御苦労になりました。  そういうことで、1、2、3は、おおむね陳情者思いをある程度達成したということから、達成するかしないかというのは考える上での大した問題ではないということで、その願意が本当にそのとおりだという受けとめで、これは採択すべきだし、市長議会抗議しているわけですから、そういう意味で採択すべきものだなと思います。  4については、射撃訓練での銃器を携帯してマイクロで行くと。これは明らかに約束違反で、別の車で福知山まで移動すると、これまでそういう説明をしてきておりましたので、これは本当に住民に不安を与えるものであると思いますし、改善が求められると思います。  5番につきましては、事実関係について平林委員一般質問でしたわけですが、市は全く不十分な答弁といいますか、明確な答えがなかったし、国会答弁では明確に、こういうヘリが飛んだということを言っておりますので、住民としては、何がいつ飛んでくるのかわからないということでは、ヘリの事故等々が起きる中で不安があるのは当然ではないかと思います。  6番につきましては、今、朝鮮半島が核兵器の廃絶や平和の関係が構築されようとしているということで歓迎するわけですが、さらに、それを積極的に進めるという点では、議会としても声を上げて、政府がそういう働きをするように求めるのは当然ではないかなと。国もJ-アラート訓練はもう中止するということで、そういう方向性も出てきておりまして、より積極的な対応が、今、重要だと思っています。  7番目ですが、緊急時の連絡体制市民局にすればいいのだというお話でしたが、今度のドクターヘリの経験からしても、人命にかかわる事態がいつ起こりかねないかわからないという点では、もっと緊張感を持った基地をめぐる、何が起こるかわからないという前提での連絡体制というものを構築する必要があると思います。  以上申し上げた点から採択し、積極的に安心安全対策を求めていくべきだということを申し上げて、賛成討論といたします。 ○(由利委員長) 反対の方。賛成の方。  討論を打ち切って、よろしいでしょうか。    (「異議なし」の声あり) ○(由利委員長) それでは、討論を打ち切ります。
     それでは、次に、採決に入りたいと思います。  この陳情について採択すべき、いわゆる賛成の方は挙手をお願いします。    (賛成者挙手) ○(由利委員長) 挙手少数ということで不採択すべきものということに決定しました。  以上で、基地対策特別委員会を終わります。  御苦労さまでした。                                 午前10時10分 閉会 ┌───────────────────────────────────────────┐ │                                           │ │会議経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。         │ │                                           │ │                    委員長   由 利 敏 雄          │ │                                           │ │                    署名委員  藤 田   太          │ └───────────────────────────────────────────┘...