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  1. 京丹後市議会 2010-03-10
    平成22年産業建設常任委員会( 3月10日)


    取得元: 京丹後市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    平成22年産業建設常任委員会( 3月10日)   ───────────────────────────────────────────             産業建設常任委員会会議録 ───────────────────────────────────────────  1 開催年月日 平成22年 3月10日(水曜日)       開会 午前 9時30分       閉会 午後 4時30分  2 開催場所 京丹後市役所 303議室  3 出席委員 松田委員長、松尾副委員長、川村委員、谷口委員、由良委員、三崎委員         田中委員  4 欠席委員 なし  5 議会事務局出席職員 西山議会総務課長補佐
     6 説明のための出席者 坪倉上下水道部長引野水道整備課長森戸水道整備課長補佐  7 会議に付した事件    議案第49号 京丹後市水道事業基本計画(見直し)の策定について  8 議事                                開会 午前9時30分 ○(松田委員長) ただいまの出席員数は7名でございます。定足数に達しておりますので、ただいまから産業建設常任委員会を開会いたします。初めに、本委員会会議録の署名委員に松尾副委員長お願いいたします。本日の議事日程はあらかじめお手元に配付したとおりでございます。付託されました議案第49号 京丹後市水道事業基本計画(見直し)の策定について、を議題といたします。  本日の議事の進め方ですけれども、目次の項目ごとに説明をしていただいて、その後に質疑をお世話になるというかたちで進めさせていただきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。    (「はい」の声あり)  それでは、そういうことでお願いいたします。  それでは、早速ですが、水道事業基本計画見直しの目的につきましてお願いいたします。上下水道部長。 ○(坪倉上下水道部長) みなさん、おはようございます。上下水道部長の坪倉です。今日の出席は、課長の引野、それから、技術の方の補佐をしております森戸、この3人で説明をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、先ほど、委員長さんの方からありましたように、京丹後市水道事業基本計画についてご説明申し上げたいというふうに思っております。今までに、全員協議会、それから、この基本計画を提案するにあたりましてご説明もしておりますが、説明が重複する面もあるからもわかりませんけれども、よろしくお願いいたします。私の方からは概略的なポイントだけをご説明しまして、その後、基本計画の目次に沿って、順次、引野水道整備課長の方からご説明申し上げますのでよろしくお願いいたします。  それでは、今回の基本計画の見直しの概要についてということですが、趣旨について簡単に説明をさせていただきますと、現在の水道事業基本計画という、今までに策定されたものにつきましては、6町の合併にともないまして、水道事業経営の効率化とか、安全で利便性の高い生活基盤の整備ならびに水の安定供給を目的といたしまして、平成16年度に策定されております。  現在の計画は平成35年度を目標年次としておりまして、策定後の水道事業を取り巻く社会情勢や経済状況の変化、それから、特に大きなポイントといたしまして国庫補助制度の改正などと整合した見直しを行う必要が生じてきたということであります。とりわけ、この国の補助制度につきましては、簡易水道事業の統合を促進し、広域化を推進する観点から、平成19年度に当該自治体の行政区域内の水道事業を統合する場合に限り補助対象とする内容に改正されました。  これには経過措置もありまして、水道事業の統合計画を提出することによって平成28年度までは簡易水道事業等施設整備事業に対する補助金を受けることができることになっております。  こういった状況の変化に対応しながら必要な施設整備を進めることを目的といたしまして、計画の見直しを行ったものであります。見直しの概要については、後ほど詳しい説明がありますが、上水道事業につきましては、現在の計画に基づいて、基幹浄水場の改良とか、連絡管の布設とか、中央管理装置等の整備を実施していきます。一方、簡易水道事業につきましては、国の補助制度の改正に対応して、緊急度の高い久美浜町の簡易水道施設を平成28年度までに統合することといたします。  なお、平成28年度を目標年次として、水道事業の統合を進めることといたしますが、今回の見直しによりまして、緊急性の低い部分については、今後の見直しの対象となるわけですが、水道事業の統合とあわせて、例えば、小規模水道や未普及地区の整備など課題をいろいろとまだ抱えております。こういった事業の整備については再検討していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思っております。簡単ではありますが、以上をポイントとして今回の基本計画の見直しをしております。  細部については、引野課長の方から説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ○(松田委員長) 引野課長。 ○(引野水道整備課長) 水道整備課の引野です。それでは、この基本計画書に沿って説明をさせていただきたいというふうに思っております。今日、お手元に配布しております資料は、計画書と、それから、参考資料としまして、財政収支の見込み、それから、今日配布したんですが、専門用語がありますので用語解説です。ご確認ください。  先ほど委員長からありましたように、目次に沿ってということでございますが、最初の、基本計画見直しの目的というのは、この1ページだけでありまして、このことについては、先ほど部長が大体述べられたのではないかなというふうに思っておりますが、要するに、平成16年度に策定した基本計画を今回見直すということの主たる目的は、やはり、国庫補助制度が平成19年度に改訂されたということが大きかったわけです。  水道事業というものは、元来、公営企業ということでありまして、独立採算制が求められているわけです。人口区分によって簡易水道と上下水道というふうに分けているわけですが、簡易水道というのは、水道の普及率を上げていくという国の政策でもあったわけです。末端の市町村にまで水道を普及していくためには補助金が必要だったわけで、そこで国の補助を受けながら水道整備をしてきたという実態があったわけです。  ところが、普及率が、全国的にも98%というような普及状況になってきたということで、水道としては独立採算でやっていきなさいというのが国の方向です。  ところが、実際にそれを経営していく立場からすると、それで本当にやっていけるのかな、料金だけでそれを賄っていけるのかなと。それは、実態を市民の方にも明らかにしながら判断していただくしかないわけで、今後、そういう作業が必要かなというふうには思っております。  そういうことで、国の方は、平成28年までしか補助金は出さないということになりましたので、その間に必要な整備は全部してくださいということです。それに合わせて計画を組み直したということであります。計画の目的については以上です。 ○(松田委員長) ありがとうございました。それでは、1の水道事業基本計画の見直しの目的につきまして質疑をお願いいたします。  よろしいでしょうか。それでは、2の水道事業の現状と課題につきまして説明の方をよろしくお願いします。 ○(引野水道整備課長) 目次でいきますと11ページまでが水道の現状と課題ということになっておりますので、11ページの水道料金体系のところまでざっと説明させていただきます。  2ページの国庫補助制度の改正という所ですが、これは先ほどから説明しております平成28年度まで。正確に言いますと、平成19年度で簡易水道に係る補助はもうなくなりましたよと。ただし、そうは言っても、いきなりそんなことを言っても、整備が遅れている所があるので、平成28年度には上水と統合するんだという計画書を提出しなさいと。そうしたら、それに沿って平成28年度までは整備に係る補助を出しますという内容なんです。  そこで、統合計画というものを、本市では平成18年度末になったんですが、弥栄町でジオキサンが検出されて、水源をやりかえなければいけないというような状況の中で平成19年度から弥栄の中央の統合整備を行うという段階で提出しているんです。平成28年度までに上水道と統合しますという計画書を提出しているということであります。 次に、3ページです。現在の水道事業の状況ですけれども、行政区域内人口が59,000人。人口の出し方については、住民基本台帳の人口であったり、国勢調査であったりといろいろあるわけなんですけれども、この人口は、国勢調査が5年に1回しかありませんので、国勢調査の数値に基づいて、これは総務課の方で取りまとめているのですが、人口の増減をしまして、それを京都府に報告しまして、京都府が取りまとめて実人口というものを示しているんです。その人口に基づいております。  水道は水道で、水道統計というものが毎年あるわけです。それによりまして、上水道区域、簡易水道域区域小規模水道区域、それから未普及区域で数値を出しておりますが、その人口値なんです。例えば、市の総合計画と違うのではないかというご指摘を受けても、これはこれで、水道業務の中でやっておりますので、この数値に基づいてすべての計画を組んでいるということでありますのでご理解いただきたいというふうに思います。  それによりますと、行政区域内人口が59,894人、上水道事業の人口が32,663人、簡易水道事業の給水人口が26,377人、小規模水道が151人、残りが未普及人口ということになっております。  割合につきましてはグラフで示しておりますが、上水道区域が54.5%、簡易水道区域が44%と余り差がないわけです。上水道の給水人口が占める割合がもっと高いことが普通なのですが、京丹後市の場合、6町合併したときに、上水道がまったくなかった町もありました。久美浜町や弥栄町などは上水道がなかったわけですが、こういう所も珍しいです。現在でも、簡易水道の給水区域が36に分かれておりますので、こんなに多くの簡易水道を管理している市町村は全国的にみても少ないです。  そういう面では、管理に手間がかかると言いますか、管理費用を費やしている割合が高いというふうに思っております。  次に行きまして、4ページ。これは、平成21年度現在の水道事業を示しております。ここに示している数だけ、簡易水道や上水道などがあるわけです。凡例を見ていただきますと、青い線で囲んでいますのが上水道区域です。大宮、峰山、網野、丹後、これが1つの区域なっております。それから、緑で囲んだ所が簡易水道事業区域です。これはたくさんあります。それから、小規模水道が紫。8つあるのかな。これは給水人口が100人以下と。それから、未普及地区がオレンジと言いますか、やまぶき色と言いますか、破線で囲んである所です。  それから、黒い実線でさらに囲んでいますのが、京丹後市になってから整備が済んだ所です。竹野簡易水道、宇川簡易水道、宇川は今年済むわけですけれども、それから、弥栄中央簡易水道の3つが統合整備事業として整備を済ませた所です。それから、緑の線をさらに黄色の線で囲んでいる所は現在整備中ということで、久美浜東部の簡易水道事業が現在整備中です。ということでご確認ください。  次のページに行きます。これは、現在までの給水人口と有収水量の推移、変化を表したものです。給水人口は、平成12年、13年くらいをピークに徐々に減少しておりまして、平成20年までの実績でいきますと、こういう変化で減少してきているということでございます。将来の人口の予測を立てる際も、これを参考にして立てておりますので、こういう変化で人口が減少してきた、それにともないまして有収水量も減少してきているということでございます。これは実績値ですので、ご確認ください。  それから、次のページ、6ページです。ここでは、施設の問題を検証しています。まず、簡易水道と小規模水道における水源施設ですが、現在の簡易水道及び小規模水道における水源総数が101ヶ所あります。水源種別ごとに分けますと、表流水が29ヶ所、湧水が13ヶ所、湖沼水が1ヶ所、伏流水が4ヶ所、浅井戸が31ヶ所、深井戸が23ヶ所ということになっておりまして、これらの計画取水量の合計が37,860立方メートル/日ということでございます。  赤色で示している所が久美浜町なんですが、ご承知のとおり、久美浜町は、谷ごとに小さな集落が点在しているという地形ですから、30戸、40戸くらいの単位で集落が形成されていて、山から出てくる水で細々と簡易水道を経営してきたというような経過でございまして、久美浜だけで16簡易水道あるわけです。そういう状況ですから整備も遅れておりまして、取水量も元々少ないものですから、夏季には慢性的に水量不足に陥っているという状況でございます。  次に行きますが、7ページ。これは浄水の施設です。水をきれいにする施設。濾過したり滅菌したりする施設です。これは簡易水道と小規模水道についてですが、浄水場の総数が62ヶ所あります。そのうち、濾過を行っている施設が50ヶ所、滅菌のみの施設が12ヶ所あります。平成19年度に国が示した水質基準、水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針というものができまして、濁度の基準が非常に厳しくなりまして、0.1度以下に維持するような施設にしなさいという指標が出されております。それに沿って施設整備を進めてきております。  特に大宮などは、表流水が多かったので、ほとんどの施設が膜処理というような状況に。これは旧町時代に整備されておりますけれども、そういう施設整備を進めてきて、当然、加えて、管理費が増大してきているという実態があるわけです。  ここの一覧表で示しております施設は濾過をしていない施設です。これも久美浜町で圧倒的に多いという実態があるということでございます。濾過をせずにやれているという所は、裏返して言うと水が良いということです。この中に濾過をしていない施設で1つ載っていない所がありまして、それは生野内の簡易水道なんですが、滅菌のみの施設が12ヶ所ということになっておりますが、ここには11ヶ所しかないので、生野内の簡易水道が載っていませんが、生野内は深井戸なので水質に特に問題がなければ濾過をする必要がないという基準ですので掲載しておりません。  次に、8ページをご覧ください。老朽化した施設という所をピックアップしておりますが、昭和40年以前に建設された施設がまだたくさんありまして、それらが一斉に老朽化して更新時期を迎えているわけです。段階的に更新を行っておりますが、なかなかそれに追いついていないという現在の状況であります。浄水場施設の耐用年数を60年とした場合に、本計画の目標年次である平成35年までに更新時期を迎える施設が表2−5に示してあります。この中でも久美浜町の施設が圧倒的に多いということでございます。引土、神谷、奥馬地、甲坂、河梨、これは今回整備しようとする久美浜西部の区域、河内は別ですけれども、そういう区域の中に入っております。  9ページをご覧ください。管路です。管路においては上水道と簡易水道を一緒にしてあるわけですが、687,424メートルが敷設されております。特に、この中で石綿セメント管がまだかなり残っておりまして、全部で73,000メートル余り残存しているという状況でございます。これを早く更新しなければいけないわけですが、現在、まだ浄水場の整備の途中でありますので、まだそこまで行っていないという、本格的にそこに取り組めていないという状況であることを認識してほしいんです。  現在の状況と言いますのは、下水道の工事、それから、府道や市道等の改良工事などがあった際に、古い管があればそこを変えていくというかたちでしかやれていません。単独で、舗装を割って、穴を掘って、管を入れてというようなことはほとんどできておりません。ある一定の時期が来れば、そうも言っていられない。国庫補助制度がありますので、その補助を受けながらでもやっていかなければならないかなというふうには考えておりますが、まだ、浄水場の整備の途中ということでございます。  これも、久美浜町では広いので仕方がないのですが、石綿セメント管が残っている距離が圧倒的に長いということが確認できるということでございます。  次に、10ページ、施設の維持管理ということになります。表7を見ていただきますと、上水道、簡易水道、小規模水道の事業総数が41、それから、水源、浄水、排水施設などの施設総数が292もあるわけです。それぞれに大切な施設でありますので、どれ一つとして手は抜けないわけです。今の水道施設の管理体制は、各町1人ずつしかおりませんので、1人の職員が365日管理していると。事故があれば、夜中だろうが休みだろうが出ていって対処しなければならないというような状況で施設管理をやっております。  それでも、いつも外に出ているというわけにもいきませんので、平成20年度4月から、それまで市民局に水道職員が2,3人配置されていたわけですが、それを本庁に全部引き揚げるというような機構改革の中で、各町1人ずつの職員を置いて、あとは、業務をできるだけ委託するというかたちで、365日の見回り、施設を毎日回ってもらって、異常な所は報告してもらうというかたちで、見回り業務については委託をしているわけです。そのようなかたちで、今は、なんとか管理をしているという実態でございます。  この表を見ていただいても、久美浜町は事業数、施設数も圧倒的に多いということがありますので、これをできるだけ統合して施設数を少なくすると、管理しやすいかたちにするということも整備の目的ということでございます。  次に、11ページです。現在の水道料金の体系でございます。京丹後市の今の水道料金の体系は、上水道と簡易水道で異なっております。水を20立方メートル使った場合の料金の比較をしているわけですが、上水道と簡易水道では上水道の方が450円高くなっているというのが今の料金体系の実態でございます。 これは、京都府内の20立方メートル当たりいくらになるかという料金の比較をしているわけですが、見ていただきますと、上水道の方は真ん中より少し高いレベルの料金ですし、簡易水道の方は少し低めというような実態でございます。今までこれでなんとかやってきたという状況です。  簡易水道の料金が安い所を見ていただきますと、どうみても、効率的な経営ができる所です。府南部の都市部の町、舞鶴、亀岡など、どうみても経営がしやすいだろうな感じを受けております。経営がしにくいだろうなと思う所、綾部ですとか。あそこも家が点在していて、確かに大変だろうなと思いますし、南丹市や和束町などは京丹後市よりもかなり高いレベルの料金が設定されているなというふうに思っております。与謝野町も京丹後市より高いんですね。我々からみて、どうみても、与謝野町の方が効率的な管理ができるような感じがします。  現状のところはここまでです。 ○(松田委員長) ありがとうございます。それでは、水道事業の現状と課題につきまして質疑をお願いいたします。小さな見出しごとにお世話になっていいでしょうか。では、そういうふうにお願いします。まず、2−1の国庫補助制度の改正につきまして。よろしいですか。  田中委員。 ○(田中委員) 京丹後市の場合は簡易水道の比率がかなり高いということで、そういった自治体への支援というのはまったくないということですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 例外的に認められるのは離島くらいです。本土である場合は例外などありません。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。統合計画を平成19年度に出したということで、それによって平成28年度まで国庫の補助制度を使うと。それで、平成29年度以降は、水道事業として特別会計というものがなくなるということになるのか。それはまだわからないのか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) そこのところを今回のこの中に入れるべきだとは思いましたけれども、部長も議会で答弁しておりましたが、要するに、会計方式が違う中で、みなさんにこうなりますよという、議論に足るだけの資料が作れないという状況。やはり、企業会計方式の財政収支見込が立てられないと、本当の議論にはならないだろうなということだと思いました。  その障害になるのが、簡易水道の今の資産がいくらあるのかという、途方に暮れるような膨大な業務がありまして、まずこれを乗り越えないとそこに到達しないなという、我々が考えても、どうやってそういうことをしたらいいのかというような途方に暮れるような作業ですけれども、過去からの書類を全部集めてきて、補助がいくらある、工事費がいくらかかったということを数値化していくわけですが、書類もない中でどうやってやるのかという。ちょっと途方に暮れてはいるんです。  それは、全国どこでもやるので、多分、もっと簡素なやり方が示されるのではないかなという気はしておりますけど。どこの自治体もそんなことを取り組めるというふうには思えませんので、今のままではちょっと無理かなというふうに思っております。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) どちらにしても、平成29年度以降は、簡易水道事業というものは、もう国としては不必要とみなすというようなことですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 私の見解ですけれども、できる所もできない所もあると思うんです。全国的には、京丹後市よりもっともっと条件の悪い所はたくさんあると思います。それを料金でやっていくとしたら、それでは1万円になっても2万円になってもいいのか、ということですから、最終的には自治体が判断しないと仕方がないのではないかなと思います。ただ、国の補助金は、もうありませんよということですから。同じことですよね。  簡易水道にしているメリットが何もない。ただ、私どもの自治体は税金を入れてやっていきますよという、そこはもう自治体のそれぞれの判断だろうなと。どこの自治体も半信半疑で、本当にこんなことができるのかなと思いながら、たぶん、今はいると思います。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) ということは、平成28年度というとまだまだ先の話なので、国はそこまで見解を出さないと思いますが、補正措置については何も話はないと。 ○(引野水道整備課長) だから、これからです。これから皆が真剣になってくるので。たぶん、議員さんたちもまだ。我々もこういうことを公の場で説明するのは今回初めてです。今まで、水道整備課の中だけの情報だったと思うんですけれども、どこでもそういうことが起きてくると思います。そうしますと、政治の場にそれが出てきて、いろいろな議論がされるのかなと思うわけです。 ○(松田委員長) 松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 今の中で、例えば、国の姿勢として出てきていると思うんですが、それは通達か何か出てきて、それに対応するということではないのですか。 ○(引野水道整備課長) 通達と言いますか、補助金交付要綱がそうなっています。 ○(松田委員長) 松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) その中には、今言ったそういう姿勢といったことについては触れられていないということですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 補助金の交付要綱ですから、これは法律が変わったといったようなことは何もないわけです。補助金を出す基準を変えたんです。ですから、内輪でしかわかっていない情報だなという気がしております。水道にも組織がありまして、簡易水道では簡易水道協議会というものがありますし、水道事業全般をカバーする日本水道協会といった組織があるわけです。簡易水道協議会の方では、今のところ、統合は反対だということにはなっておりません。補助金を充実してほしいというような要望は国に対してしておりますけれども。どこも、本当に統合などということができるのかなということは半信半疑で、今は補助金をもらいながら整備をやっているのではないかなというふうに思っております。 ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) 谷口です。新聞がこんな説明をするかも知れませんが、平成28年度までにこれを統合して、それまでは上水道との統合ということの条件の中で平成28年まで補助が付くということになるんですね。逆に、平成29年以降は、あえて簡易水道だとか上水道だとかいう区別をしなくても、水道なら水道、会計なら会計で一本化して、いけるということですよね。そうすると、逆に、一本化することによって、国の補助の対象というものが制度的に変わってくるということもまだあり得るのですか。  今、日本水道協会から求めれば、まだ出てくるのかなという気がするんですが、そんな甘いものじゃないですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) それについては今の時点では何とも言えませんけれども、例えば、過疎対策事業でも本来なら去年で打ち切りだったものが3年延びたんですね。そういうようなことがあるのかもわからないんですけれども、それは想像でしかありませんので。その辺は、国民の声がどれだけ大きくなるかということではないかというふうに思います。 ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) 谷口です。今、簡易水道で統合という地区をされているんですが、その簡易水道の統合したものと統合したものとが一緒にならなければいけないということではないわけですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 引野です。統合ということが紛らわしいんですが、今の補助制度は、例えば久美浜簡易水道単独では補助対象にならないんです。他の簡易水道と統合しないと補助対象にならないということになっているんです。ですから、どこかと統合して、施設を統一していく、施設数をできるだけ少なくしていく、そこがねらいですから。その統合と、今話題になっている統合、上水道と簡易水道を統合してしまうというような統合とが少し紛らわしいんです。 ○(松田委員長) すいません、松田です。確認させていただきますけれども、平成28年度までは統合する場合に限って補助が出るということなんですが、この場合の統合というのは、簡易水道と簡易水道の統合でも出るということでしょうか。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) と言いますか、今やっているのは、簡易水道の統合整備です。 ○(松田委員長) 松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 松尾です。先ほどから言っているように、その辺の方向性について示されて、簡易水道は簡易水道で早めに統合して、そして、上水道と統合して一つのものにしたら良いのではないかという姿勢が打ち出されていると言いますか、そういう方向性にしなければならないということの方向性、指針が出ているのではないかなということを先ほどから言っているんですが。  国からの方向性については、それが要綱なのか指針なのかという区別はしないにしても、何かそういうものが出ているのではないかということを先ほどから聞かせていただいているんです。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) それはそうです。これは、後ほど説明しようと思っていたんですが、平成16年に作りました基本計画の最後は上水道統合になっていますね。16ページの表です。平成16年に京丹後市は、すでにこの方向を出しているんですね。平成35年には上水区域を2つに分けるというような計画になっていますが、大宮などは峰山の上水道と統合してしまうというような、平成16年度の時点ですでにこういう計画をしております。それは、昔からそうなんです。早く上水道になってしまえと。  それは、私が旧町のときに、まだ若造の時に水道をやっていた時もそうでした。いつ企業会計に切り替えるのかというようなことは、毎年調査がありました。とにかく、水道は料金でやっていけということは、国は昔から言っていました。ただ、それは無理でしたので、どこもできていないわけです。峰山は旧町のときに大呂の方面以外はできていますね。あそこに2つほど小さな水道があるわけですが、後は皆、上水道に統合しております。財政力のある所はできていたということです。 ○(松田委員長) 川村委員。 ○(川村委員) 川村です。はっきりと確認するということでお尋ねするんですけれども、上水道と簡易水道の統合というのは、管を統合させて会計も統合させるのが統合なのか、あるいは、管をつながなくても会計を統合するという意味なのか、どっちなんですか。
    ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 本来は、管を全部つないで、水融通ができるところはして、施設を減らして、効率的にやらないと統合というのは意味がないわけですね。ですが、平成28年までに全部整備ができるかと言えば、おそらく不可能です。この計画でも、せいぜい久美浜の西部と北部をやるのが精一杯ということですから。経営統合はもうやむを得ないということですね。経営統合しか仕方がないだろうなという感じは持っております。会計を一本にするだけの統合。 ○(川村委員) ですよね。下水も行かないような所だと莫大なお金がかかるわけですし。  ○(引野水道整備課長) 全部の管をつないでできれば、それはいいでしょうが、大きな壁があります。 ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) どう言いますか、とんでもないような発言になるんですけれども、例えば、今、ずっとこの料金表をみてもらってもそうなんですが、他府県からもらうというような状況というのは考えられないのか。例えば、わかりやすく言えば、豊岡の方が浮流水が多いと、久美浜は少ないと、それなら、豊岡の上水道と久美浜の簡易水道をつなげてしまえということも可能なのかどうか。あほな質問かもしれまんが。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) すばらしい質問だと思います。国が考えているのはそこなんです。町を早く統合してしまって、次には広域化ということがあるんです。関西電力みたいになるのか。それは経営的にちょっと無理だと思いますが。空にある線と地中に埋まっている管とではコストが全然違いますので無理だと思いますが。  国が考えているのはそういうことなんです。と言うのは、施設更新ができてないわけです。小さな自治体ごとにやっているものですから、施設更新、要するに管の更新が無理なんです。耐用年数を40年ということにしますと、毎年何億円やっていっても追いつかないわけです。そういう実態なものですから、市町村の水道を早く統合して、さらに広域化です。これが、国の描いている絵なんです。それは随所に臭わせていますが、それを誰が引っ張っていくのか、どういうふうにしてそのような統合をやっていくのかということは、まだ何もわかりません。  先日、テレビで、大阪府と大阪市の水道を統合すると。これだって決裂したでしょう。料金格差が出てきますから、いざとなったら、難しいと思います。  水源、要するにダムは、大体、県や府がやっているんです。京都府の南の方は水源がないので、ダムに頼るしかないので、京都府から水を買ったりしているんですが、これが非常に高いので、この料金表を見ていただいても、大山崎でしたか、高いでしょう。それで京都府と裁判をしたりしていますね。これだけの水を買う予定だったんですが、もう買えないと裁判をしたりしています。それが実態ですね。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。  松田です。お尋ねしたいんですが、平成28年度までは、統合計画を提出ことにより補助が受けられるということなんですけれども、この統合計画というものは上水道ですか。簡易水道も上水道に統合するというのが、この計画ですか。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 平成28年には1つの水道事業になりますよという統合計画です。 ○(松田委員長) 松田です。先ほど言われました経営統合というかたちであっても、1つの水道事業に、今の企業会計の水道会計の水道事業に統合するという計画ですか、この統合計画というのは。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) そういうことです。 ○(松田委員長) 松田です。例えば、久美浜の簡易水道を今、統合するという計画を立てておられるわけで、それだけではだめで、それを平成28年度までには市の企業会計の水道に統合しますということですね。そういう計画を出すことによって補助が出るということですか。   (引野水道整備課長より「そういうことです」との発言あり)  それでは、次に2−2の現在の水道事業につきまして質疑をお願いいたします。  松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 松尾です。今の、2−1については理解できましたので、もう1つ。その中で、今、統合の問題で、小規模水道というものがありますが、これについても簡易水道と同じ扱いで統合という格好になるということでよろしいですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) これも素晴しい質問だと思いますが、要するに、統合して企業会計でやっていくには、財政的に成り立つ見込みがないとやっていけませんね。その際に、この小規模水道をどうするかという、ここはポイントだと思います。これも水道が全部抱え込んでやっていけるのかどうか。  水道法上では、給水人口が100人以上、これがいわゆる水道経営。認可と言いますが、これは事業をする認可なんです。正式には水道事業経営認可と言います。料金を取って経営していきますという認可なんです。それが、今、自治体しか認められていないので自治体でやっているということなんです。  小規模水道、100人以下の水道については、経営ということが入らない。例えば、条例上定めておりますけれども、飲料水供給施設というものがありますね。あれは水質、いわゆる飲料水に適しているかどうかという、そういう施設になっているかという審査を国から、府と言いますか、許可を受けるわけですが、経営認可ではないということです。  そこをどうするかということは、水道新聞などを見ましても、全国どこも悩んでおられます。そういうものも一緒に水道事業として、企業会計に組み込んでいくのかどうか。 ○(松田委員長) 松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) この審議をする時に、水道料金の話が起こった時に、今まで弥栄との関係でそういうことがありますが、これも同じように自分たちで出し合ってやっている部分があって、コスト的には高いかもしれないし安いかもしれませんけれども、例えば、集落なり仲間で自分たちのうまい水をという意味合いでしているので、そこを、例えば、強制的と言いますか、合意の上でやれば、当然、コストが上がる所もあれば下がる所もあり、そういう問題も絡んでくるので、ここは慎重にやらざるを得ない。  水の確保の部分も含めて、そういうことがあったので質問させていただいた。 ○(松田委員長) 水道整備課長。  ○(引野水道整備課長) こういうものを抱え込むのであれば、その分のコストを上げざるを得ない、水道料金に反映させざるを得ないですし、ここは、やはり、議論が必要になるというふうに思います。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) ちょっと教えてください。この未普及というのは、地区でも、それだけの水が確保できる地区がやっていると思いますけれども、大宮だと新宮辺り、元々原水が良いはずですので。そこで、小規模のものは、担当部局の方からみると、水道事業の方とどういう関わりを持っているのですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) ご指摘のとおりです。未普及と水道事業というふうに位置づけられている境目は何なのかということですが、未普及という定義は何もないので、結局、京丹後市の場合、小規模水道として条例に載せています。飲料水供給施設は8つほどあるんですが、それ以外の所としか言い様がなくて、要するに、旧町のときに政策的に国庫補助を入れて、飲料水供給施設として整備してきた水道施設、それが条例に上がっているんです。  そういうことを何もしていなかった所は、水道施設はあるんですよ、農林の補助を使ったりといろいろ方法があったので。網野にもそういう所はありますね。昔、山村という事業があって、それで水道を付設したり、消火栓もちゃんとありますが、それでも未普及になっているんです。  切畑が一番大きな未給水地区ですけれども、昔は60戸ありましたね。水道施設はあるんですが、そういう国庫補助を入れたような整備をしていないものですから、料金も取っていませんし、市が管理していないので扱いとして未普及になっているんです。どこも蛇口をひねったら水がでるはずなんです。未だにこんなことをしている所は、おそらくないと思います。  平成21年度に、丹後町の上山、それから、畑、これが里力再生事業、いわゆる限界集落対策の事業に取り組んだものですから、その中で一定の濾過する施設を取り付けたんです。しかし、それには水道の方の事業を入れていないので、水道が管理するということにはなっていないということで未普及です。説明が難しいんですが、そういう区分をするしかないんです。  農林事業を入れて、水道の方にきちんと設置条例を作ってやっている所は、久美浜にはそういう所があります。農林事業でやっておいて、その後、水道の設置条例を作って、水道施設として管理している所。 ○(松田委員長) 松田です。今の点、確かめさせていただきたいんですが、小規模水道というのは国庫補助を受けて整備された所と先ほど言われたんですけれども。 ○(引野水道整備課長) それは、誤解を生むと良くないので。小規模水道というのは、要するに、100人以下の給水人口の水道施設については、簡易水道ではないんです。水道法で対象にしているのは100人以上の水道事業なんです。水道法で対象にしているのは事業です。事業認可を受けるかどうかという違いだけなんですが。  100人以下の部分については、飲料水供給施設というのは、この水を飲んでも安全ですよということが必要ですから、国庫補助をもらう場合には、簡易水道と同じような手続をするらしいです。認可手続と同じようなことを。そういうことで旧町のときに整備されてきたと思うんです。そういうものは条例上挙がっていまして、飲料水供給施設の設置条例があります。 ○(松田委員長) 松田です。今、お尋ねしたいのは、国庫補助というのは、水道事業の関係の補助という意味ですかということです。例えば、農林の方の補助であれば、これはもう、ここで言われる国庫補助には入らないという扱いですか。 ○(引野水道整備課長) それは、各旧町の経過を調べてこないと。今ひとつ把握しておりませんが、農林の方の補助で整備したものでも、条例上きちんと位置づけるかどうかなんです。そうなると料金もいただかなくてはならなくなります。料金をいただいて、市が管理しているかどうかということです。ここで小規模水道として挙げているものは、条例にきちんと設置条例として位置づけられております。峰山町の大成や茂地、2戸か3戸しか家がないらしいですが、条例にきちんと載っていますので市が管理しているんです。  ○(松田委員長) 田中委員。 ○(田中委員) 今のところは、現在の水道事業ということで、市が事業として取り組んでいるのが、この上水道と簡易水道と小規模水道ということで、この未普及地域という表現が適当でないと。 ○(引野水道整備課長) しかし、水道サイドからの統計で数値を出しているということで、水道の基準で判断して、未普及かどうかということをやっておりますので。 ○(田中委員) 未普及地域の課題があって、簡易水道へもつないで、さらに防災上も必要であるとか、そういう意味合いもあるのならわかるんですが。 ○(松田委員) 水道整備部長。 ○(引野水道整備部長) この先、未普及地区をどうするかということは永遠のテーマです。国や京都府の方も、未普及地区を早くなくしなさいという指導はずっと出しているわけですし。その場合に、現状で、給水はたぶんできていると思うんです。それでは、それを市の施設として、料金を取って、市がきちんと管理して、やるかということは、それは賛成する地区ばかりではないだろうなと思いますし、そこはもう話し合いで進めていくしかないかなというふうに考えております。 ○(松田委員) 川村委員 ○(川村委員) この小規模水道には、飲料水供給施設と簡易給水施設という、名称が違うものがあるんですが、この違い。それから、この小規模水道に対して市が投資する場合、これはどこの会計から、一般会計あるいは簡易水道の会計から。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 新しく市になってから、これに取り組んだことはないんです。旧町のときにすでに全部できた施設を引き継いでおります。  飲料水供給施設は、厚生労働省系等の補助があると思います。そういう審査をきちんと通った施設ですから、飲料水供給施設と言うわけです。たぶん、それも一定の基準があると思うんです。今言っている小規模施設の、茂地など5戸であるとか3戸であるとかそのレベルでは、どう考えても投資効果というものがないでしょう。料金で回収できる見込みがないでしょう。そういうものは、ほかの何かの補助を使っていると思います。それは飲料水供給施設という名前を使わずに、簡易給水施設という位置づけているものがある。2つです。茂地と中山です。 ○(川村委員) それで、投資する場合はどこの会計から出る。 ○(引野水道整備課長) 飲料水供給施設の場合、今の状況であれば水道でしょう。やるのであれば簡水会計でしょう。 ○(川村委員) 施設をする場合、どこの会計から施設するかと。 ○(引野水道整備課長) ですから、今回、上山は農林から出したわけでしょう。だから農林がやったわけです。誰もやらないから。 ○(川村委員) それなら一般会計ということですか。 ○(引野水道整備課長) 上山と畑は。 ○(松田委員長) 川村委員。 ○(川村委員) 川村です。農林の関係の補助を使ったというような説明も今あったんですが、農林の関係と言いますと一般会計からの支出になるんですけれども、どうなんですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備部長) 一般会計の支出と言いますか、ですから、あれは、たぶん、京都府の里力再生事業という限定的な事業だったと思うんですが。一般会計の予算審査で出ませんでしたか。それは、水道だけやったわけではなくて、いろいろな限界集落対策をやったわけでしょう。その中の1つの事業として、それもやったわけですね。水道だけではなくて、限界集落をどうするかという政策の中でやられたことなので。 ○(松田委員長) 川村委員。 ○(川村委員) 川村です。そうしますと、目的によって一般会計の施設である場合もあるし簡易水道施設である場合もあると理解したらいいですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 水道施設として整備していくということであれば、やはり水道。どこの会計でやるのか、どこが金を出すのかということは別にして、やはり、水道課が関わないと仕方がない。    (「簡易水道は」との声)  ないだろうなと思いますよ。簡易水道であれば、もちろん、これはもう国の事業認可を受けてやることですから、新たに簡易水道ができるということはもうないので、後は、未普及地区をどうしていくかということが残っているので、これをどういうふうに解消していかということは、地元の意向もあるだろうし、ほかの補助も使いながらいろいろ考えていかないと仕方がないでしょうね。いずれにしても、経営できるような環境ではないわけで、料金だけで管理していけるような所は残っていませんので。  ○(松田委員長) 松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 松尾です。確認ですが、この表に入っている分については、水道の施設であるし、水道の事業として、会計としてやっていくということですね。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) ですから、先ほど言った小規模水道についての扱いというのは、今後、議論の必要があるなと私は思っています。 ○(松田委員長) 谷口委員。  ○(谷口委員) 谷口です。裏を返せば、小規模水道というものが100人未満ですね。具体的に地域名を上げるわけですけれども、この4ページでは簡易水道となっていますが、例えばの話、甲坂地区を見たときに、人口が100人未満ということになれば、簡易水道から小規模水道に切り替えるほうが良いということなんですけれども、この2区の場合、このまま自然に置いておけば、1つの集落でいくと人口100人未満になってしまいますよね。  そうすると、逆に言えば、小規模水道にしておけば一般会計の持ち出しが増えると、簡易水道にすれば、それを簡易水道事業というふうに認定しておけば水道会計の方が持つという、こういう理解でいいんですか。会計上の問題は。  ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 私だけでは何とも答えようがないですね。それは、一般会計の方が持ってくれるかという、それは今の時点では話はできないでしょうね。  ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) なぜ、こういうことを話したかと言えば、将来的に京丹後市の会計をみたときに、この飲料施設という、いわゆる事業形態のないような施設が増えれば増えるほど、逆に市の独自の負担が増えていくというふうなかたちになってしまうんではないかということで、そういう小規模水道という形態ではなく、簡易水道という国の補助対象になるようなかたちに入れておくという方が、逆に、将来的には料金形態の事業形態としてはプラスになると思ったものでお聞きしたんですけれども。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野整備課長) ですから、今度、西部統合で1つの給水区域にしてしまいますから、甲坂が100人以下であっても、この大きな給水区域にしてしまいますから、そういうことにはならないわけです。 ○(松田委員長) 松田です。頭の中でうまい具合に整理できませんのでお尋ねいたします。上水道から小規模水道までは市が管理している施設ですよね。はい。 ○(引野整備課長) そうです。水道と名前を上げているものは市が管理しています。 ○(松田委員長) ですね。ところが、料金は、小規模水道も市が徴収しているんですか。  はい、水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) そうです。定額の800円とかの特別料金の所ありますよ。 ○(松田委員長) 松田です。未普及地域という所でも水道はあると。例えば、私どもの部落でも部落水道というものがあったんです。そこは、補助をもらったんだと思いますが、自分の村で作って、自分の村で料金も集めて運営していたということですけれども、そういうようなかたちは未普及地域にはまだ残っているということですか。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 実態は、こちらは把握しておりませんけれども、その村で管理しておられると思います。お金は必要になれば集めるでしょうし。 ○(松田委員長) わかりました。そうですね。 ○(引野水道整備課長) 市が管理していないというだけだと思います。 ○(松田委員長) この項目はもうよろしいでしょうか。ここで11時5分まで10分間休憩をさせていただきたいと思います。                 午前10時55分 休憩                 午前11時05分 再開
    ○(松田委員長) それでは、再開いたします。2−3 給水人口と有収水量につきまして質疑をお願いいたします。  松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 給水量実績ですが、これは年ごとに、現実的には観光などの関係もあって、月ごとにもかなり変動があるだろうと思うんですけれども、それを出していただいたら、もっとわかりやすいのではないかと思いますが、もう少し変化があるのではないかとも思いますので、その辺、後ほど資料ででもいいですが。変化がなければ別にいいんですけれども。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) それも、やはり、その地区で全然違いますね。松尾副委員長の掛津などのような所では夏場に急激に突出するわけですし、内陸部ならもう少しなだらかなわけですし、それぞれの区域でデータが取れるかどうか。取れるのか。  どちらにしても、今の状況は、盆の前後の1週間のために施設を作っているようなもので、非常に非効率です。盆の1週間くらいは人口が3倍くらいになります。これに照準を合わせていて、非効率です。 ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) 今、給水人口と有収水量という関係で、負荷率まであるわけですけれども、前段の部分で、ここ5年間で約3,000人もの減少となっているという状況なんですが、これから平成28年度まで行くとかなり減少するだろうということが予想されると。そのときに、人口が減ってくればくるほど負荷率が上がるというふうに僕らはみるんですけれども、一番下の部分で、負荷率の注に、1日最大給水量と1日平均配水量の比率で、この値が大きいほど施設効果が良くなると。これはどういう意味なんですか。効率が良くなるということは。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 負荷率というのは、ここの表の下に説明が入れてありますけれども、1日最大給水量、1年を通じて一番多く給水した日の給水量と1日平均、この比率ですね。ですから、施設規模は、この1日最大給水量に合わせます。一番多く使う日が賄えるような施設にするわけです。  2、3日くらいであれば出なくていいというのなら、それでいいんですが、そういうわけにはいきませんので、どんな状況にも対応できる施設規模にしますから、この1日平均と1日最大給水量の差が小さいほど効率的でしょう。理想を言えば、1年中ずっといけば、これが100点です。100%です。そういう意味のことを言っているんですね。この差が開くと、値が小さくなるでしょう。それで非効率になると。  ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) ということは、逆に言えば、人口そのものは1つの目安としてはあっても、1日最大の水量をたくさん使ってもらえば使ってもらうほど、その施設としては運営上は効率が良いと。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 1日最大と1日平均が開いている場合が1番悪いパターンです。ですから、今、海岸線がまさにそうです。一時的に急激に増えますが、そのシーズンが終ると急激に減るという。久美浜で言うと湊周辺がそうですし、網野で言うと、海岸線は全部そうです。浜詰は特にそうです。足らないので、塩水を真水に変えてやっているわけです。いくら井戸を掘っても足りなかったんです。 ○(松田委員長) 田中委員。 ○(田中委員) 今の件で、このグラフや表からみると、有収水量は平成16年が一番多くて、それからずっと下がっていますね。それで、負荷率の方をみるとほぼ横ばいですね。有収水量が下がれば、負荷率も当然、下がるように思うんですが。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) このグラフは年平均で出しております。負荷率というのは1日最大。このグラフには1日最大が出ていないんです。1日最大は、この表で言いますと、上から5つです。1日最大配水量というものがありますね。これは1日限定なんです。1日だけのことですから、グラフとうまい具合に合わないわけです。1日最大が大きくなる条件としては、暑い夏の盆の13から15日の間の1日です。これが、冷夏だとかなり減ります。1日最大というものはそんなものなので。  平均給水量というものは、年間トータルですから傾向はだいたい出るわけですけれども、1日最大というのは。例えば、冷夏の場合、1日最大が落ちて負荷率が上がるという結果になりますし。最近の傾向をみますと、1日最大も下がってきていますね。たぶん、海水浴が減少していているのではないかなということは考えているんですが。 ○(松田委員長) 松田です。1つお伺いいたします。有収水量が平成16年に上がっているんですけれども、これには何か。 ○(引野水道整備課長) これは、統計数値を使っているんですけれども、何故こうなったとかということは、わからないですね。ひょっとすると、これは合併した年ですから、旧町の決算を寄せ集めて、市の決算統計を作ったと思うので、その関係かなと思っています。 ○(松田委員長) わかりました。ありがとうございます。  それでは、2−4の簡易水道及び小規模水道における水源施設につきましてお願いします。  田中委員。 ○(田中委員) 水源の水量が不足という所がかなりあるんですが、水道は、飲料水の供給をすると同時に、防災上、消火栓などの設備に供給されるということで、現実的には、そういう状況・事態に対して水が足りるのか。水不足が目立ちますけれども、これだけ問題がある施設がある中で。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) ですから統合しようとしているんですね。人口の少ない所は大きな施設が作れませんので、統合するしかないと思っているんです。先日、三重で火事がありまして、配水池が空になりましたという電話があり、こちらが怒るべきことですが、叱られました。そんなものを使ったりしていうことで、こちらが怒る立場なんですが、現実は、水が出ないということで水道が叱られます。あの場合、管がつながっていればよかったわけです。今、三重だけでおりますので、配水池がすぐに空になってしまうんです。  (「止まったんですか」との声あり)  止まりはしなかったです。とろりと出ました。 ○(松田委員長) では、ないようでしたら、次に行かせていただきます。2−5の簡易水道及び小規模水道における浄水施設につきまして。  川村委員。 ○(川村委員) 川村です。膜ろ過は何施設ありますか。緩速ろ過、急速ろ過、それぞれ言ってくれませんか。 ○(松田委員長) それでは、後ほどお願いします。ほかにどうでしょうか。  それでは、ないようですので、次に行かせていただきます。  2−6 簡易水道及び小規模水道における施設老朽化につきまして。  松尾副委員長。  ○(松尾副委員長) 戦前、昭和初期のものがあるんですが、現実的にどういうような状況になっているんですか。待てないような状況だと思いますが。 ○(引野水道整備課長) ここに挙がっておりますのが久美浜の2地区の水道ですね。これは、条例上、簡易水道になっておりますけれども、管理は集落にお願いしているということです。それが、神谷、奥馬地、甲坂、河内の4集落で、この4つの集落については、定額料金をいただいているんですが、管理については集落にお願いしております。それは、旧町からずっとそうだったので、今もそれを引き継いでやっているわけです。  それから、集落が作ったものだと思います。最初に補助を入れたか、その辺はちょっとあれですけど。それで、更新ができないまま来ているんですね。  それから、久美浜簡易水道は、引土の浄水場が昭和3年。これは純然たる市の水道です。久美浜の一番中心地、久美浜1区の水源ですから。ですから、放っておけないんです。ああだこだと言わずに、早くしてしまわないと。こんなものを未だに使っているということですから。  聞くところによると、久美浜町では、とにかく今は下水をしなければならないので、下水が来たらやっていくんだということで置いていたらしいです。 ○(松田委員長) よろしいですか。では、次に行きます。それでは、2−6、先ほどは浄水施設ということだったんですが、今度は2の管路施設につきまして。  田中委員。 ○(田中委員) 丹後町では、管の種類のその他というものが多いんですが、これは、どんな管を使用しているんですか。 ○(松田委員長) それでは、これも、後ほどということで、わかりましたらということにしようと思います。  それでは、お尋ねいたします。いろいろと管があるんですが、今後これを回収して、塩化ビニール管だろうと思うんですが、これにしていくということですかね。例えば、鉄管や鋼管というものがありますが、これらは望ましいのでしょうか、望ましくないのか。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 口径によって一定の基準がありますので、幹線については鋳鉄管にするとか、末端の75ミリメートルくらいのものであればビニールにするとか、そういうことでやっております。今、耐震化ということが求められておりますので、耐震化の配慮をできるだけしながら、配管をしていくということですが、完全な耐震化にはかなりコストがかかりますので、全部を耐震化ということでできるかどうかはわかりませんけれども、できるだけそういう配慮をしながらやっていくということだと思っております。 ○(松田委員長) 松田です。もう一度お願いします。今後、敷設替をする対象になります管は、この中のどれとどれでしょうか。今は石綿管などがあります。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) とりあえず、石綿管をなくさないことには、先に行けないなと思っております。 ○(松田委員長) ないようですので、次に行きます。2−7 維持管理につきまして。  いいですか。それでは2−8 水道料金体系について。  谷口委員。 ○(谷口委員) この料金形態ですけれども、こういうふうになるのではないかという部分で少しお聞きしたいと思います。実は、今、簡易水道の中でも、先ほど言われましたように集落で徴集している地域がありますね。  そうしますと、今、集落で徴集している料金は、簡易水道に統合することになれば料金は上がってきますね。それが、もっと大きな意味で、上水道になれば上水道の料金に換わるということは、上水道まで行った場合、その地区は3段階で上がることになりますね。そのことは、この簡易水道の住民は理解しているんでしょうか。その辺の説明はされているでしょうか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 統合の論議については、今後5年間、時間をかけて、市民にも説明し、やっていく方向で考えております。 ○(松田委員長) それでは、ないようですので、大きな3の水道事業基本計画の見直しにつきまして説明をお願いいたします。 ○(引野水道整備課長) 12ページから32ページまでが、このくくりになっておりますので、通して説明をさせていただきます。  まず、12ページ。見直しの項目につきましては、ここに挙げておりますようなことで、この項目を検証しながら見直しを行ったということでございます。  次の、3−2の目標年次というところですが、この計画は、あくまでも見直しということですので、最初に目標年次としております平成35年は変えずに、平成35年までの整備計画という中で、5年経った現在に見直したということでございまして、次に、また、5年後の平成26年に見直すというような予定で考えております。  次の、13ページ。これは、将来人口の推計ということでございますけれども、先ほどのところで、これまでの人口と有収水量の推移を見ていただいたところですが、それを基に将来予測をした数値がこれでございまして、最終的に、平成35年現在で50,125人というような予測数値を立てまして、その推計によって、今後、水道の事業を行っていくということでございます。  これは、一本にまとめておりますけれども、実際には、給水区域ごとに行政区域内人口と給水人口を出して、それをまとめたものですので、いわゆる市の総合計画というものとは違うというふうにご認識いただきたい。これによりまして、水道業務を進めていくという指標ですので、今後、事業を行う場合の事業認可の際には、その給水区域の人口がどうなるんだということが、施設の大きさを計るときの基準になりますので、それも、これを基に進めていくということでございます。  この推計については、国勢調査が5年に1回しかありませんので、それを各町で増減したものを京都府がまとめて報告しているその数値を使っておりまして、現在が59,894人ということになっております。これを基準にして推計をしております。現計画とかなり差が開いてきておりまして、かなり下方修正した数値ということでございます。人口推計の方法はいろいろあるわけですが、ここでは時系列分析ということで、過去10年の人口動向から、この先を推計していくという方法を採用して行っております。  比較としまして、要因分析というものがありまして、これは、特別な要因あれば、それを配慮する。例えば、大きな団地ができるだろうとか、そういう可能性があれば、そこは配慮しなければいけません。しかし、現在のところ、京丹後市ではそういう特別な要因というものが考えられませんので、2通りのやり方で人口推計した数値がほぼ一緒になったということでありますので、最終的にこのように人口推計したということであります。  次に、14ページです。ここでは、給水人口と有収水量を出しております。これも、先ほどの将来人口の予測と傾向が一緒でなければおかしいので、同じような見通しと言いますか、毎年人口が減っていき、それにともなって給水人口も減っていくというかたちの予測を立てております。  有収水量の減少については、人口の減少が一番大きいわけですが、生活スタイルの変化というものも大きいわけです。下水に取り組んだ当時、どの自治体も水道が足るのかという心配をしまして、特に、網野町の場合は水道に不安を抱えておりましたので、そういうこともあって、ダム計画というものもできたわけです。  網野町の場合は、今でも水がないということもありまして、上水道区域では下水道事業に取り組んでいなかったんです。そういうことだったんですが、今は下水道の普及率が50%くらいまで来て、実際につないでいるのはもっと低いでしょうが、そういう段階に来ても水道使用量が一向に増えない、却って減少してきている。  水道の使用量が毎年2%くらいずつ減ってきているという状況をみたときに、やはり、人口だけではないと、やはり、各家庭で節水しているのではないかということが考えられます。故意に節水しているのかどうかはわかりませんが、節水用の家庭用機器がかなり普及してきているのかなという予測はしております。そういう現状ですので、この先も水道の使用量は減っていくんだろうなという予測が立てられるわけです。  ということは、収入が減っていくということですので、借金は増えていく、収入は減っていくという中で考えなければならないということになります。  次に15ページ。こういういろいろな要因を分析した中で、整備計画の見直しということなんですが、最初のところで部長も説明しましたように、平成16年に立てたこの水道基本計画、そのときの内容は上水道の統合ということがメインだったわけです。そのときに立てた上水道の計画については、特に見直す必要もないと。  合併特例債を活用させていただいているということが、やはり、大きいです。これによって資金不足に陥ることもなく、平成26年までに、平成16年に立てた計画を遂行できる見込みということでありますので、今回、特に見直す必要がないということです。  一方、簡易水道の場合には、6町が合併したところで40近くあった簡易水道それぞれに計画を立てるということも当時はできなかったと思います。それで、旧町の計画をそのまま引き継いだというかたちでやってきました。  今回、5年経って、丹後町から引き継いだ宇川竹野統合を中心に事業をやってきたわけですが、ここで5年経ってしまったということで、さらに、平成28年までしか補助を受けて整備をすることができないということが起きましたので、限定された期間でこれだけはどうしてもやらなければならないという整備をやっていくということで、結論としては、久美浜のそういう古い施設を更新しようという結論になったということでございます。  ほかにも、小規模水道や未普及地区の整備もあるわけですが、とりあえず、これは今後の課題とさせていただいて、地域の要望を聞きながら進めていくということにさせていただきました。  最終的に、今度の見直しで、上水道が1、簡易水道が27、小規模水道が8、未普及地区が8ということになるわけです。統合していっても、簡易水道は27も残ってしまいますので、まだまだ非効率であるということは残ります。  次に、3−6で水業事業統合についても少し触れているわけですが、今回の見直しの中で、水道事業統合はこういうものだということを出すには至りませんでした。そこで、5年間の期間を設けて、いろいろな検討をしていく中で市民の理解を得ながら進めていくということにさせていただいたということです。  次に、16ページから19ページのところで、具体的にどういうことを見直したかということを説明しています。16ページが平成16年に作った計画です。19ページが今回見直した計画ということで、似ても似つかないようなことになっておりまして、多くの計画がスカッとなくなっています。簡易水道で言えば、久美浜の整備が北部だけになったというような、結果的にはそんな感じになっています。  16ページの原計画では、見ていただいたらわかりますように、飲料水供給施設から未普及の解消まで、すべてを計画に入れておりましたので、このようにたくさんの事業の計画ができていたということであります。最終年の平成35年のところ、京丹後市中央上水道事業と京丹後市西部上水道事業、久美浜方面と網野・峰山を中心とした区域とを分けようと思っていたようです。  管であそこをつなぐということが投資効果からしてどうかということがあります。現在でも、それはそう思います。管でつなぐ必要があるかということはあります。このときに考えていたのは、統合というのは、やはり、管でつないで1つの水道事業にしようということだったでしょうが、今は経営統合でもいいというような国の方向があります。それは、必ずしも管でつなぐ必要はなくて、経営として統合するんだということがありますから、今度の見直し案では、全部を1つの水道事業として統合するというようなことにしております。その辺が、原計画と内容が変わってきているということであります。  見直した内容を個々に検討したものが17ページです。色分けをしていますので、16ページに使ってある色でわかりやすいようにまとめておりまして、上から、青が上水道、緑が簡易水道、紫が小規模水道、色が付いていないのが未普及、それから、黄色が第2期の統合というふうに区分をしております。そして、それぞれに予定されていた事業費も書いておりまして、総事業費で150億円ほどの事業が予定されていたということでございます。  これまで5年間かけて、宇川と竹野と弥栄の統合をやってきましたが、30億円くらいです。150億円などというような事業をしたらパンクです。この時点では、財政的な検討がまだされていなかったなという気はいたしております。  上水道事業については現計画どおり実施しますということですし、それから、簡易水道の所で、久美浜東部につきましては平成20年に認可を取りまして、平成21年から平成24年の期間で完了する見込みで現在整備中です。  それから、当初予定されていた久美浜簡易水道、これについては、河内という地区があるんですが、久美浜湾の反対側になるんですが、そこに河内という小さな集落がありまして、そこは簡易水道ではあるんですけれども、集落管理で水道をやっているんです。そこも、施設的に不安であり、施設も老朽化しているということで、早く整備をしてほしいという要望はいただいているんです。  旧町の計画では、久美浜1区地域から管を入れて、河内まで持っていこうというような計画だったんです。しかし、それはどう考えても。その間に1軒も家がありませんし、施設を建てたら建てたでいろいろなことがおきるのではないかという気がします。大きな施設が建てば、それでは足りなくなるし。絶対に問題が起きると思います。  あの辺りに、碧水苑などホテルが何軒ありますね。あの辺りは自家水でやっているんです。水道が行っていないんです。あの辺りの施設からも要望は聞いているですが、それを賄うような水源が集落にもない。そんな方まで行ったら、本体の久美浜簡易水道の水が足らなくなるのではないかという気がします。  そういうことで、今回、見直しまして、久美浜簡易水道は2区の5つの簡易水道と統合して整備していくということにしました。  それから、もう1つ、久美浜北部の簡易水道。これは、神野と湊。夏場には水が大量に使われる地域です。慢性的に水源不足を起こしておりまして、これはどうしても水源の増設が必要ということで、これは計画どおり北部の簡易水道としてやっていこうということで、今回、計画を立てたということでございます。  久美浜ではもう1つ、川上谷の簡易水道というものがありますが、これは浄水場施設としては、まだ新しいんです。ただ、管が。川上谷の浄水場は、川上谷の一番奥にありまして、管が久美浜病院の方まで行っているんです。栃谷ですか、あっちまで行っているんです。想像以上に長い管で、それが悲しいかな石綿管なんです。本当に悲しいです。  あんなものを自力で換えるなんて言えば、何十年かかるだろうということですけれども、それも、今、府道の改良をやっていますので、そういう機会に少しずつ換えていっているという実態ですが、川上谷については、それが急がれるんですね。浄水場自体はしっかりしています。水源も、川ですからしっかりしております。これは、すぐにどうこうということはないので、将来の整備ということでございます。  挙げておりました残りの計画については、いずれも検討の結果、施設も新しいのでもう少し先でもいいんではないかなという結論で、こういうふうにしております。それから、小規模施設についても、現在、特に問題が起きている施設はないということで、これも将来的に検討していくということでございます。それから、未普及については、先ほどいろいろ議論がありましたように、地元の意向も聞きながら、今後検討していくということにしました。  現計画で第2期に計画しておりました水道事業の統合については、こういう分け方がいいのかどうかということも含めまして、今後検討するということでございます。  それから、18ページを見ていただきますと、これが、現計画と現在の実施状況がどうなっているかということの比較、それから、平成20年度までに行った事業の実績と今後の見込みということで、分けて表しております。  上水道事業の場合であれば、当初計画が50億円でした。ほぼ同じような額で事業計画も現在できておりますし、ペースも平成26年までにだいたい全部終ることができるんではないかなというふうに考えております。各町の連絡管なんですが、丹後町から網野町については平成18年、19年度でできましたし、峰山町と網野をつなぐ管を今年から入れていこうということです。  峰山・大宮については、実は、国道沿いにつながっているんです。隣接していて、ほとんど境がないので、あとは、河辺、新町、長岡、善王寺になりますが、そこはつなぐ必要があるかどうか、不必要なことまでしなくてもいいので。必要があれば、今後つなぐということも考えなければいけませんが。ただ、大宮の場合は、旧町時代には簡易水道ごとに料金が違っていて、おらが町意識が強いようで、おらが水道が。つないでもらっては困るというような意見もあるようです。  そういうようなことで、上水道については問題なく推移してきているということでございます。  それから、次の簡易水道につきましては、本会議のときに正誤表を出しましたが、竹野と宇川について、マイナスになっておりましたが、実は、これ括弧なんです。パソコンの操作でこうなってしまうんです。上の段の赤い数字が括弧なんです。なぜ括弧にしているかということは、下の段に書いているんですが、これはすでに旧町で計画されていた事業なので、この竹野と宇川は当初計画に挙がっていなかったんです。丹後町のときに計画はできていたんです。認可を取ってしまって、合併した平成16年から着工する運びになっていたんです。これが当初計画になかったので括弧書きで表示しております。
     それでだいたい目途はついたわけですが、竹野についても宇川についても、当初計画くらいの事業費になってきておりまして、まあまあ順調に終ったかなという気がしております。  それから、弥栄の中央簡易水道の統合については、これは、当初、そんな計画はなかったわけですけれども、例のジオキサンの関係で、急遽、水源施設を設置する必要が生じて、統合しないと補助金が出ないということがありましたので、この際ということで、外村・等楽寺簡易水道と船木簡易水道を管で結び、統合したという経過がございます。  あとは、久美浜東部の簡易水道、それから北部、西部の当初事業費との比較をしてございます。そのような状況でございます。わからなかったら質問してください。  次に、19ページ。これが、結局、今回見直しした内容を表したものということでございます。一番上に書いてあります、小さなスペースに書いてあるのでわかりにくいですが、上水道については平成26年までにすべて整備が終るという見通しでおります。  簡易水道については、竹野の簡易水道は平成19年に終っているということを表しておりますし、弥栄も平成19、20年で終ったと。それから、宇川簡易水道も平成21年で終ったと。今後やるのは、久美浜北部、それから、西部の統合、それから、現在実施中の久美浜東部の簡易水道、これだけに整理したという内容になっております。  平成26年にもう一度、計画の見直しを行いまして、平成28年に統合という計画をしておりますので、その方向をここできちんと示すことができればというふうに考えております。  20ページには、現在の上水道の統合整備の状況を示しております。凡例を見ていただきますと、青線で囲んだものが上水道区域、黒い四角が整備済みの施設です。上の方から、砂方の配水池、新町の浄水場、新庄の浄水場、それから、口大野の浄水場といった整備がすでに終ってきております。赤い四角の所が、現在整備中ということですが、丹後町のメインの荒木野の浄水場、網野町のメインの小浜浄水場、これは、いちおう、本年度で事業が終る見込みでおります。繰越というようなことが多少出てくるようですが、いちおう本年度で終ると。  それから、真ん中辺りに中央監視ということで、これは、峰山の中野浄水場で一括管理しようということで、現在整備中でございます。  それから、翌年度以降についてはこの黄色の所ですが、上から、島津配水池、これは補修ですが。メインの峰山町の整備がまだできておりませんので、峰山町については、最後にしようということで、今年から善王寺の浄水場の着手にかかろういう計画でおります。これは、緩速ろ過の浄水場が2つありますので、これを1つにまとめまして、急速ろ過の施設ということで整備しようということで計画しております。 ○(松田委員長) それでは、昼になりましたので、ここで昼休みに入らせていただきたいと思います。午後は1時からでよろしいでしょうか。  (「はい」との声あり)  それでは、午後1時からということでお願いいたします。それでは休憩に入ります。                 午後 0時00分 休憩                 午後 1時00分 再開 ○(松田委員長) それでは、再開したいと思います。引き続きましてお願いします。 ○(引野水道整備課長) 最初に、午前中に質問があって、答えられなかった分を報告させていただきます。 ○(松田委員長) それでは、水道整備課長補佐。 ○(森戸水道整備課長補佐) それでは、午前中に質問をいただいておりました、浄水施設のろ過処  理のそれぞれの数なんでけれども、7ページです。緩速ろ過が15施設、急速ろ過が22施設、膜ろ過が13施設ということです。それから、管路の方ですけれども、その他につきましてはポリ塩化ビニール管といいまして、最近出てきた商品で、塩化ビニールよりも少し柔らかいような感じの管を挙げているということです。以上です。 ○(松田委員長) 松田です。ポリ塩化ビニール管というのは、もう換える必要のない、新しいもの ですね。 ○(森戸水道整備課長補佐) そうです。最近出てきたというもので、主に、導水管や送水管に利用しています。 ○(松田委員長) それでは、続きをお願いいたします。水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 21ページからですね。21ページと22ページに、給水区域地図というものが2枚あるわけですけれども、21ページが現計画、要するに、平成16年度に作ったときの計画の状況、それから、22ページのものが見直し計画の状況でございます。  現計画の方につきましては、赤い線で囲んだものが計画区域ということですので、見てのとおり、ほとんどの所が赤で囲んであって、整備をするということにしていたということでございます。  22ページは、現在、見直した段階でございますけれども、今後の計画ですが、赤い線で囲みましたものが久美浜北部と西部、黄色が現在整備中ということですが、久美浜東部と上水道区域の2つです。整備済みは黒で囲んでありますが、丹後町の竹野簡易水道、宇川簡易水道、弥栄の中央簡易水道区域ということになっております。  線で囲んでいない所につきましては、今後、5年後くらいに、また見直して整備の方向を決めていくということでございます。この図面の説明については、その程度にしておきます。  23ページでございます。ここからは、具体的な整備計画の内容をほぼ書いております。これを一つ一つ説明するということも何ですので、計画の概要について説明させていただきます。  23ページから28ページまでが久美浜西部の簡易水道の計画でございます。久美浜西部簡易水道は、久美浜簡易水道、神谷簡易水道、河梨簡易水道、奥馬地簡易水道、三谷馬地簡易水道、甲坂簡易水道の6つの簡易水道を統合して整備したいということでございます。  整備の内容については、主に、水源の確保。この水源の確保につきましては、井戸がすでに試掘してありまして、1日1,000トンくらいの水が出るという井戸があるわけです。それを水源の1つとしまして、既設の水源も使いながら水を確保するということ。  それから、多くの浄水場や配水施設がそれぞれにあるという状況ですので、これをできるだけ整理して統合したいというふうに考えております。現在考えておりますのは、浄水場を4つにするということでございます。現在、6つの簡易水道で、久美浜には浄水場が2つありますので、今、7つ浄水場があるわけです。それを4つにするということです。それから、配水池についても、できるだけ統合してというふうに考えております。  28ページの図面をいただきますと、凡例で、黄色の線は現在の簡易水道区域を表しておりますし、赤で囲んだものが統合した区域、それから、赤丸が新水源。旧の方は黒で示しております。新しく作る施設について凡例で示しておりまして、丸が水源、四角が浄水場、三角が配水池、それから、Pがポンプ場ということでございます。  水源のところで見ますと、真ん中の辺りに2区水源新設というものがありますが、この辺に、今、井戸が1本掘ってあるんです。これを利用しまして、水源としては、河梨の水源、これは河梨トンネルを取ったときに出た水だというふうに聞いておりまして、ろ過しなくてもいいようなすばらしい水だということです。それから、三谷の奥から出てきている水、これも量も水質もすばらしいので、これは使いたいというふうな方向で考えておりまして、主にこの3つの水源で2区地区を賄うということです。  1区の方については、久美浜簡易水道区域については既設の水源、引土の溜池の水と甲山の何本かの井戸を使って賄おうというふうに考えております。  浄水場については、久美浜簡易水道については既設の浄水場を改良するというかたちで考えておりまして、2区については先ほどの新設の水源の所に浄水場を設けて、神谷・河梨方面はそちらで賄う、それから、反対側の三谷・馬地方面は、三谷の浄水場がありますが、ここから水を送るというような計画でおります。地形的には、甲坂は谷が違うものですから、かなりの距離があります。これを管でつないで送ろうと。このような計画を立てております。  それから、いずこも管が古いので、この際にできるだけ管の更新をしていくというような計画を立てております。  次に、29ページから32ページまでです。これは、湊の簡易水道と神野の簡易水道とを統合しまして、ここは浄水場としてはわりにしっかりしておりまして、新しい施設です。問題は、水が足りないことですので、目星をつけているのが箱石の辺りに井戸を掘りまして、そこから、葛野浄水場、畑の真ん中にありますが、そこまで水を持っていくという。  この距離がかなりあるものですから、ここにかなりのお金がかかります。しかし、この際に、配水池の容量も見直したり、老朽管も敷設替をしたり、それから、浄水場の一部、古い部分の改良も考えていると。そういうような計画でおります。  これも、32ページの図面を見ていただきますと、神野も湊も海岸線に面しておりまして、夏場には使用水量がグッと上がってくると、それから、民宿等も多いので冬場にも。要するに、効率の悪い経営を強いられるという場所であります。普段はこの区域の中でなんとかやっているわけですが、夏場にはあちらこちらから水融通してなんとか乗り切っているというような状況ですので、これを改善したいということがねらいです。  これも、右端の上の方の丸で第8水源というものがあると思いますが、ここに新しい水源を設置します。四角で表しております葛野浄水場、ここまで水を送ろうということです。旧町時代から、すでに管は神野も湊もつながっているようです。これまでから水融通をして何とかやってきたということのようです。  久美浜の中で安定しているのが、この神野の簡易水道です。畑中クレーンがありますよね。あそこに橋がありますよね。あの下の所が湿地帯みたいな。あの辺は川がないんです。見たところ、どこにも川がない。しかし、流れていないですが、川のような地形になっておりまして、あそこに水が寄って来て、井戸を掘ると水がでるという地形になっています。あの辺りは、農業用水もあそこに頼っているんです。井戸から供給しているという実態です。  浅井戸で、10メートルから15メートルくらいで水が出るというようなことですので、わりと安定して水が確保できているということです。今の実態で言いますと、ここから湊に応援しているということのようです。  とりあえず、これで説明を終ります。 ○(松田委員長) それでは、3の水道事業基本計画の見直しという部分の説明をしていただきました。それでは、小さな項目ごとに質疑をお願いしたいと思います。  まず、3−1 計画見直しの項目につきまして。ないようですので、3−2 目標年次につきまして。ないようですので、3−3 将来人口の推計につきまして。これもないようですので、次に行かせていただきます。3−4 給水人口、有収水量の推計につきまして。  松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 先ほどの説明では、ライフスタイルによって、人口の推移等とは別に、有収水量の変化があるという説明だったんですけれども、まさにそうだと僕は思いますが、ただ、そのライフスタイルの中で、特徴的にどういうふうな水との関わり合いが、例えば、洗濯だとか下水だとかいろいろな部分があると思いますが、挙げられる主なものをもう少し説明いただきたいと思います。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 例えば、アンケートを取ってみたりというようなことはしたことはないので、あくまでも想像でしか言えないんですが、1槽式の洗濯機がほとんど行き渡ったんではないかなという気がしております。昔は、すすぎが別に2槽に分かれておりまして、すすぐ時は垂れ流していたように思います。もうああいうかたちではないので、それだけでもかなり違うと思います。それに、風呂の水を使えば、水道量はかなり違ってくると思います。家でもやってみてください。風呂の水を使って洗濯をすれば、半分になってしまいます。  それから、意識としては、下水が普及していって、水道の納付書が2枚来るようなものですね。金額的にもそれほど変わらないですし。びっくりして、節約しなさいと家族に言って、顔洗う時でも、歯を磨く時は蛇口を閉めて、そういう意識だけでもずいぶん違います。そういうことは違うと思いますよ。 ○(松田委員長) 田中委員。 ○(田中委員) この試算推計は、1人当たりの使用量も、人口減に比例的に合わせてみていると。同じ形式で。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) そうです。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 僕は、もう1つ、少子化と言いますか、年齢構成がかなり大きく影響すると思うんです。高齢化が進んでいけば、見込みよりさらに下がるような想定はないですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 厳しすぎるのではないかというくらい厳しく見込んでいると思いますよ。もっと下がるかもわかりませんけれども、例えば、総合計画との整合とか。同じ計画ですからね。なぜ、計画によってそれぞれ人口が違うのかというご指摘もあったように聞いております。ああいうものと比べると、これは非常な下方修正です。しかし、そんな数字で規模決定しけばどうなるかということがあるので、水道の場合は本当に見込める実数を見込んでやっておりますので、総合計画に比べてかなり下方修正になっております。  しかし、まだ下がるかもわからない。やはり、ご指摘の少子化というものが大きいです。高齢者なら3日に1回で済むところが、子どもがいれば1日2回洗濯したり。そんなことにならないかなという気はしますね。さらに加速すると思います。それを節水と言えばいいのかどうか。節水などとあまり言うことはできないなと。  夏場の一時期は乗り切れないかなという時も確かにあるんです。これは、節水を呼びかけないとどうしようもないなと。冬場にも1日か2日あります。凍結して、水道管が破裂しているだろうけれども、どこが破裂しているのかわからないので直せないという。それに、夜中に水を出すわけですし。これはもうだめだなという時があります。そういう時は節水ですけれども、普段は使っていただきたいなと。 ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) 今、この平成21年、平成23年のところでも構わないわけですけれども、この工事そのもの、いろいろな管だとか、いろいろな水源だとか、新設の部分だとかいう場合は、この人口比率は現在のかたちでされるわけですね。例えば、平成35年の人口を基準に置いて工事をするのではなくて、現在の人口を基準に置くというということは、有収水量が下がれば下がるほど大変になるし、人口が減れば減るほど料金形態は上げざるを得ないという。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 水道の規模決定は、申しましたように、日最大なんです。1年のうちで一番多く使う日を基準に設定するんです。人口というものは直接に規模決定の根拠にはなっていないかもわかりませんが、料金の算定などそういうものをすべて含めますと重要な要素ではあるんです。ただし、配水池をどうするかとか、管の口径をどうするかとか、浄水場の処理能力だとか、こういうものを決定する根拠はあくまでも日最大なんです。1年に一番多く使う日、これを根拠にしているんです。 ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) もう1つ、このグラフで、例えば、平成20年ですね。有収水量が550を少しオーバーした時期、この時の人口が59,000人と。ところが、平成35年ということになると、人口が少ないのに有収水量が増えていくというような統計になっているんですが、これには何か原因がありますか。  平成21年の統計と、例えば、平成31年、33年、35年というのは、人口比率が有収水量より落ちてきていますね。これはどういうふうに。 ○(引野水道整備課長) この平成20年、21年は実績値なので、どうしようもないんです。平成20年度は冷夏だったでしょう。これが大きいんです。それに、雪もあまり降らなかったと思います。 ○(谷口委員) 平成31年、33年、35年の場合は、青色の中に赤が突っ込んでいますね。これはあくまで推定ということで。何か根拠のようなものがある。 ○(引野水道整備課長) バックデータはあります。計算するんです。過去の実績値から推計して計算しているんですが。過去のデータで減ってきている水準を、ずっとこう平成35年に持っていくという。 ○(松田委員長) それでは、次に行かせていただきます。3−5 整備計画の見直しにつきまして。  松尾副委員長。  ○(松尾副委員長) この文書の中で、6行目、久美浜地区を優先的に整備するというものがあって、その下に、現計画で近隣施設と統合する計画でということで、矛盾とは言いませんけれども、整理ができていないような気配がするんですが、この辺の考え方はどうでしょうか。早急な対応が求められているのでは。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) ここは小規模水道のことを言っているですが。一番上が上水道で、その下が簡易水道で、最後が小規模水道のことを言っているんです。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。簡易水道は、現計画からの見直しで、6つは統合から外れたと。それについては将来的に問題はないのか。水道供給や施設などについて。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 17ページを見ていただけますか。簡易水道のところに、久美浜北部まではこうだと書いてありますね。その下からが先送りになった部分ですが、川上谷簡易水道につきましては、浄水施設は新しいが、管路が石綿管であったことを先ほど説明したと思うんです。  それから、三原の簡易水道、これは、どこからとも距離がありすぎて統合のしようがないような場所なんですが、網野町の日和田と隣り合っていますが、ぽつんと離れているんです。ここはもう、単独でしか整備のしようがなくて、単独で整備しようと思っていますが、これも平成4年にできた施設で、そこまで緊急性がない。  それから、奥大野、常吉、これについては、何も言うことがないような施設です。三重、森本についても、ご承知のとおりまったく問題がありませんし、久住もそうです。それから、郷、生野内、これも、郷が昭和50年と古いですが、緩速ろ過施設に途中で急速ろ過を加えておりまして、まったく問題ありませんし、生野内はまだ新しいです。  それから、浅茂川簡易水道はあれですけれども、橘簡易水道についても、これは広い範囲、木津・浜詰を統合しましたので、一部に古い水源などが残っているんですが、それも問題ないです。緩速ろ過で岡田など、あの辺がそうです。  そういうことです。今すぐ整備しなければならないという必要性がないということです。 ○(松田委員長) よろしいですか。  田中委員。  ○(田中委員) この、未普及地区の7が8になるというのはどういうことですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野整備課長) これは説明が必要です。当初、7だったんですが、畑が入っていなかった。そ  の当時何戸あったのかわかりませんが、今、1戸しかなく、区長を募集して2戸になったという  話を聞いていますけれども、未普及地区にも入れてなかったということらしいです。そこで、加  えたんです。そうしないと、今回、水道施設を整備したので、おかしいので。  1戸しかないので、限界集落ということで、区長さんを全国募集したんですね。 ○(松田委員長) 3−5は、ほかにも付いている紙がありますけれども、よろしいでしょうか。それでは1枚1枚いきます。16ページどうでしょうか。よろしいですか。それでは17ページ。  川村委員。 ○(川村委員) 川村です。未普及地域の新設の事業計画。高い所は1億6,700万円、安い所は3,700万円と大きな差があるんですけれども、どういうところからこんな大きな差が出てくるんでしょうか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 金額の大きい所は、まったく新設するというような想定をしていると思うんです。新宮、上山。  切畑にしても立派な水源がありますし、鞍内にもあります。それから、奥山は専用水道できちんとやっております。蒲井も深井戸できちんとした水源があります。要するに、浄水場の整備に金がかからないということだと思うんです。新宮とか、どういう実態なのかよく知らないのですが。上山もこれといった水源がないですね。ですから、水源整備が必要であろうと思います。
     (「一から作っていかなければいけないということで高いということですか。」との声あり)  そういうことです。ですから、私が先ほど言った所は、しっかりした水源があります。切畑は、他所から汲みにくるほど良い水が出ていますし、ろ過も何も必要ありませんし、鞍内もそういうことだと聞いています。奥山は農林関係の事業で作った施設がありまして、それを引いていますし、蒲井は、ご承知のとおり、旅館をやっていますね。 ○(松田委員長) 由良委員。 ○(由良委員) 未普及の部分で今、説明いただいた上山とか切畑、鞍内の方などは水が良いと言われるんですけれども、切畑でも年に何回かは検査されているんですか。 ○(引野水道整備課長) ですから、市がしていないので未普及です。 ○(由良委員) それで良い水と言えるんですか。  ○(引野水道整備課長) それは、もうノーコメントですね。管理していないのでタッチしていないです。それを指導するのであれば、もう保健所の分野です。 ○(松田委員長) 由良委員。 ○(由良委員) それは地元で、保健所の方で検査していただいて飲んでおられるんですか。 ○(引野水道整備課長) たぶん、宿泊施設がある所はしていると思いますよ。切畑にもありますし、蒲井にもありますし、奥山にもあります。奥山は商工観光部が管理しています。奥山自然たいけん公園。切畑もそのような事情で作りました。 ○(松田委員長) では、よろしいでしょうか。それでは、18ページに行きます。  田中委員。 ○(田中委員) 先ほどのページとも関係するんですが、1期、2期という考え方で、1期は平成29年度までの事業を1期という位置づけで、現計画では考えていたということですね。そのうちの見直しの事業が、下の段が黒で新計画のことですが、これは1期の事業で年度的にはここまで行こうという。 ○(引野水道整備課長) そうです。現計画では2期からは統合に入っていますね。1期でそれぞれの施設の統合を終えて、2期からは事業統合を進めていこうという計画になっていたようです。 ○(田中委員) 1期の計画で、見直しで残した部分が2期に入ってくるというふうに考えたらいいですか。それ以降になっていると。 ○(引野水道整備課長) 18ページで表しているのは1期までのことですね。それぞれの簡易水道の整備のことです。2期からは、今度は、統合整備した水道をいかに統合していくかという検討がされておりまして。平成16年度の段階では、飲料水供給施設と小規模既設はそのまま残そうという考えだったようですね、これを見ますと。こういう小規模施設は上水道に入れずに。ここを見ますとそれがわかります。ここが一番問題になるかなと思います。どこが管理するんだと。一般会計で管理してくれるのか。まあ、そうはならないと思いますが。  しかし、それで企業経営をやれと言われてもできませんね。その分をやはり料金に反映させないと。 ○(松田委員長) 18ページよろしいですか。  三崎委員。 ○(三崎委員) 簡易水道の上から2つ目の宇川簡易水道の実施計画は、平成21年度以降に2億3,200万円というのは。 ○(引野水道整備課長) これは平成21年度、今年の分です。 ○(松田委員長) それでは、19ページお願いします。谷口委員。 ○(谷口委員) 少々気になるんですが、実は、河内簡易水道、これは現計画では久美浜の簡易水道と一緒にするという状況だったと思うんですけれども、今回の計画の見直しの中では、これまでどおりの簡易水道で行くということになりましたね。そうしますと、今は河内の集落が管理しているわけですね。これからも河内がずっと管理をしていくということになると、会計上統合してしまうと料金が上がってくるという可能性がある。その辺のことを。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) まだそこまで検討していませんが、この計画を認めていただきましたら、河内は河内で整備するという方向が出ますので、河内の集落と相談しながら、どういう整備がよいかという相談はしていかなければならないかなと思います。ただし、補助がないので、単独の簡易水道の整備では補助を受けられないんです。どの程度の整備ができるのか。  聞くところによると、水源があまり良くないということですので、そうなると大変だと思います。水源をほかに求めることができるのかどうかがポイントです。井戸を掘れば出るのか、川はないということは分かっていますから。水源がポイントだなと思っています。あまりにも良い水がでたら、周りの施設がくれと言いますし。 ○(松田委員長) 松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 松尾です。そういう、今のような所は、各町の中にほかにも簡易水道の中にあるんですか。今、言われるように水が悪くて、そこだけで管理しなければならないという所は。 ○(引野水道整備課長) ありますよ。久美浜で言えば、どこにも入らない所が、先ほど言いました三原。それから、奥山はいちおう水道施設があるのであれですし。久美浜で言えば、取り残される所が河内とそれくらいですか。網野にもかなりありますよ。日和田は牧場が2つですが。丹後町にもまだいくつかあります。弥栄にもあると思います。峰山はないです。ゼロです。いちおう、全部整理できている。 ○(松田委員長) 松田です。今、言われました、取り残される所というのは、今後の課題ということでと残ると。 ○(引野水道整備課長) はい、そうです。どういう整備が良いのか。 ○(松田委員長) 蒲井、旭などはこの中に入りますか。そういった所を4つ作ると。 ○(引野水道整備課長) 蒲井は、誰も生活には困っておりませんね。あそこは水源が深井戸のようでして、市が管理しておりませんから詳しいことは分からないのですが、何の不便もないようです。あのように旅館も経営しておりますし、ということです。水道施設としては問題ないんでしょうね。 ○(松田委員長) それでは、20ページ。谷口委員。 ○(谷口委員) この赤線と黒線というのは、どういう意味ですか。地図上と地図外、それからこの赤の波線は。 ○(引野水道整備課長) 赤線は、これから入れる管です。黒はすでに架けた管です。凡例がないので。丹後町から網野町への連絡については、砂方に配水池を作りまして、そこから掛津まで、また、三津までの2ルートをつないでいるんです。 ○(松田委員長) よろしいでしょうか。それでは、21ページお願いします。  谷口委員。 ○(谷口委員) この栃谷という集落は、川上から引っ張っておられるということを初めて聞いたんですけれども、戸数の面からみて、また、管を張替えの手間を考えると、西部地区に統合する方がよいのではないのかと思うんですが、どうなんでしょう。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) その辺も含めて検討します。今度、認可を見直すので、今ならそこも見直せますので。どちらがいいのか。ただ、配水池の高さが合うかどうか。余分に要るというようなことになれば。コスト比較の問題がありますので。 ○(松田委員長) それでは、22ページお願いします。ちょっとすいません。これまでに言われてきたことだろうと思うんですけれども、ここの久美浜町の旭ですが、飲料水供給施設ということになっていて、これは市の方が管理して、市が水道料金ももらっていると。蒲井は部落で全部やっておられるということですか。それを続けていくと。 ○(引野水道整備課長) 続けていくと言いますか、どうしていくのが良いのかはわかりませんが、現在、蒲井の方から働きかけはないものですから。現在はこうなっております。 ○(松田委員長) 以上で、3−6を終ります。それでは、3−7 簡易水道整備計画につきまして。  田中委員。 ○(田中委員) 間違っているかもしれませんが、先ほどの説明では水源の問題で、甲山からも持ってくるというように聞いたんですけれども、ここは新しく管を埋設しなければならないのですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 現在すでにそうなんです。甲山から水が1区まで延々と来ているんです。やはり、この辺に水がないんでしょうね。水を求めるのであれば、もう久美浜湾しかないということのようですね。 ○(松田委員長) 最初に、久美浜西部簡易水道につきまして、質疑をお願いします。  谷口委員。 ○(谷口委員) 久美浜西部の方で、今、説明があった水源については、河梨水源、三谷水源、それから、いわゆる2区の水源の新設ということで、3つでカバーしていくということの説明があったんですけれども、現実的に、奥馬地とか三谷と言いますか、今の神谷の部分については潰すということではなく、あくまで潰さずに予備として置いておくという意味なんですか。日常的にも、この3つの水源を使うということですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 河梨のものは使うんですよ。実際に使う予定がないのが河梨、奥馬地、それから甲坂の水源ですね。 ○(谷口委員) それは、使わないけれども潰しはしないと。 ○(引野水道整備課長) 予備に置いておくんでしょうね。本格的な整備をするかどうかという話ですが、金だけで整備までしないと。水量の問題、どれだけの量が取れるかという問題があります。それ1個で賄えるのであれば、金をかけてもいいんですけれども。 ○(松田委員長) それでは、久美浜北部簡易水道につきまして。  谷口委員。 ○(谷口委員) 谷口です。北部水源の方に、実は、三分の方に第7水源というものがあるんですが、これは、すでにもう管が入っていて、また、この管はどこに行っているのですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) これも、湊の水源が足りないものですから、ここに掘った水が付いているんです。それが、計画の時の水量がまったく確保できなくて困っているということです。 ○(谷口委員) この第7水源は、北部とはまったく切り離しているということですか。 ○(引野水道整備課長) 久美浜東部の水源ではなく、湊簡易水道の水源として掘ったもののようです。しかし、こんな所に掘らなければならないということですから、水には苦労していたということがよくわかります。 ○(松田委員長) 松田です。今の関連で、そこの第7水源というのは、今後とも北部簡易水道の水源にも使うということですね。 ○(引野水道整備課長) 使うんですが、量が全然取れなくなっていて、実際には使い物にならないと言いますか、枯渇したという感じです。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。個別の話ではなく、全体として、今から予測人口が減っていくと、それから、計画給水量を落としていくと。そうすると、例えば、配水池とかいうものを今のまま全部抱える必要がなくなってくる場合、それはもう廃止にするのか、予備に置いておくのか。やはり、コストがかかると思うんです。法律的に言って、そういった池を廃止するということは、どういう位置づけになるんでしょうか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 不要になった配水池であるとか、そういうものは予備施設として置いております。これは、一つは補助金適正化法の関係がありまして、補助金をもらったり、お金を借りたりしておりますので、それの繰上償還などいろいろな問題が出てくるので、そういうものが済むまでは置いておくというのが通例です。  ただ、統合していくと、そういう古い、使わない施設が残るものですから、これの処理というのも今後、大きな問題になってきます。配水池みたいなものを置いておくと危ないですしね。子どもがはまったりするといったことがいろいろ言われて、宇川でもそういうことがありましたので。これは融資も何もありませんし、単独でやっていかなければならないということなので、撤去するということがなかなか難しいかなと思います。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。実は、私の所にも、昔は農業用水の溜池であった防火用水、これを返上されたら、結局、区が施設管理をしなければならないと。ですが、補助対象ではないので、災害に結びつくから水を溜めてはいけませんよということで、非常に苦慮している。それを何とかするには、大変な金がかかるということで、そういったことも将来の負担の中に1つ入ってくる可能性があるかなと思ってはいるので、聞いてみたんです。  それから、経営ということに関しては、有収率が限りなく100%に近づけば近づくほど、それは経営改善に結びつくでしょうが、そういった点で、管路の敷設替みたいなものは、この計画の中に言葉は書いてあるんですが、現実に計画の上に挙がってこないという点では、財政措置もどの程度、あるのかないのかよりもどの程度やるのかということ。たぶん、そこで有収率とセットになってくると思うんです。給水施設等をいくら用意しても、途中で漏るようでは、穴が開いたバケツに水を入れているのと同じで。  平成28年、このいろいろな削り直しの中で、統合までにできるかという見込みは。 ○(松田委員) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 本当は、すでに管路更新にかかっていなければいけないんです。ところが、こういう古い施設がまだ残っているので、そこまで行けない。それで、これが済んでからという考えです。今までどおり、少しずつ下水で掘った穴に入れたり、舗装で剥がした所に入れたりくらいのことしかできていません。毎年、数キロメートルもできていないというくらいの実績しか上がっていないということですからね。  総合計画の目標値に挙がっていますが、こんな目標でいいのかなというような目標しか立てることができていない。こんなにたくさんあるのに、たったこれだけしかしないのかという。現実は、それだけしかできないという実態です。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 簡易水道に限れば、そういった分の財政支援みたいなものはある程度、これだけだというものはあるんですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) ありますよ。補助制度はあるんですが、それも全額補助ではなく、4分の1か3分の1です。残りは借金になります。やはり、浄水場からやっていかないと、管をいくら立派にしても、水を送る浄水場がだめだとどうしようもないということです。優先順位としては、やはり、浄水場からやっていかなければならないということですから、管まで行っていないという悲しい現実です。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。ちょっとお願いします。松田です。箱石の第8水源なんですが、ここから水を取るということについては、箱石の人たちはもう了解しておられるんですか。 ○(引野水道整備課長) いいえ、まだこれからです。勝手にそんなことをしたら、また叱られます。 ○(松田委員長) 松田です。なかなか、これは、集計が(聴取不能)おられるので。ここに水源を求めた場合に、一旦これを葛野の浄水場まで送って、その後、箱石まで配水するということになりますか。 ○(引野水道整備課長) いいえ。葛野浄水場まで送りまして、葛野浄水場で処理した水を、こんな遠くまで、大向かい。なぜ、こんな遠くまで。これを見ただけでも不経済です。そう言えば、山がない、この辺には高い所がないですね。これを見ただけでも不経済です。水源がこんな離れた所にあって、浄水場がこんな所にあって、集落はこっちにあるという話ですね。どうみても、採算に合うようなあれではないですね。 ○(松田委員長) それでは、ここにつきましてはよろしいでしょうか。  松田です。もう1点お願いします。神野第1水源、第2水源というものがあるんですが、これは久美浜西部と両方で使うということですか。 ○(引野水道整備課長) そんなことはないです。北部の水源です。 ○(松田委員長) これは、西部の甲山の水源とは、また違うものではないですか。水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) あの辺には、ここしか水源がないんです。水を求めることができる所がないので、1区の水源もこの辺に求めております。 ○(松田委員長) これは、同じ辺りでも、また違うんですか。 ○(引野水道整備課長) 違う井戸です。あの辺にしかないです。海の水を使わない限りは。考えてみると、  あの辺は川がないでしょう。 ○(松田委員長) はい、わかりました。それでは、4の財政収支予測につきまして、お願いします。  それでは、25分まで休憩します。                 午後 2時10分 休憩                 午後 2時25分 再開 ○(松田委員長) それでは、再開いたします。次に、4の財政収支予測につきまして、ご説明をお願いいたします。  ○(引野水道整備課長) では、33ページから説明をさせていただきます。最初に、上水道事業の財政収支予測ということで、まず、水道事業収益の予測です。表を見ていただくとわかりますように、少しずつ下がっていくというふうに予測しております。これは、前段でも説明しましたが、将来的に人口が減る、それから、節水機器等の導入によって使用水量が減っていくという見込みに基づきまして、給水収益が少しずつ減っていくという予測を立てております。
     次に、34ページに行っていただきまして、水道事業の費用です。色により区分をしているわけですが、その他の費用、支払利息、減価償却費、修繕費、動力費、人件費。線で結んでいるのがトータルということでみていただきたいと思います。今、大きな事業をやっているものですから、資産が増えていきます。そうしますと、減価償却費が増えていくと。後の項目については、さほど目立った変化はないという予測です。  ここで大きいのが、合併特例債で出資を受けておりますので、本来なら借金をして利息を支払う、この費用が大幅に増えていくんですが、合併特例債で出資を受けていますので、従来借り入れていたものが減っていく、増えていくと言いますか、良い具合に噛みあって、あまり大きな変化もなく、この先に行けると。増えるのは減価償却費ということでございます。  それから、収益的収支の差額です。これにつきましては、収支差額は下の段に棒グラフで表しておりますし、収益は小豆色の線、費用は薄緑色の線です。この先、費用の方が上回っていくということですが、この内容につきましては、先ほど言いましたように、減価償却費が増えていくということでありますから、健全な状態とは言えないにしても、現金が不足するということではないというふうにご理解ください。収益的収支の差額については、向こう、マイナスになっていくという予測になっています。  次に、35ページ。起債の元金、支払利息、起債残高の状況です。赤が既借入れ分の支払利息、緑色が新規に発生する支払利息、それから、紫色が既償還の元金、青が新規に発生する償還元金というふうに分けております。折れ線グラフが起業債の残高ということでみていただきますと、起業債残高は徐々に減っていくということです。既借入れ分の元金および利息が減っていく、それから、新規に借入れた分の利息、元金が増えていくということで、あまり大きな変化もなく行くという見通しになっております。  まとめとしまして朗読させていただきます。給水人口および有収水量の減少が予測されるため、事業収益は減少傾向になり、事業費用では減価償却の増加等により収益的収支は悪化するが、内部留保された剰余金等により、必要な資金は確保できる見通しである。こういう見通しを立てております。  次に、36ページ、簡易水道の方に行きます。まず、歳入の方です。歳入の主なものは水道使用料ということになります。ここに色分けをしておりまして、手数料、加入金、使用料、国庫補助金、府補助金、一般会計繰入金、その他、それから市債というふうに分けております。これを見ていただきますと、いずれの分野も徐々に減っていくということになります。歳入は料金収入が主なものですが、収入は先細りになっていくという見込みでございます。  それから、支出の方ですが、これも項目ごとに色分けをしておりまして、人件費、管理費。管理費というものは幅が広いわけですが、光熱水道費や車の管理費、施設の修繕費など一切を含む管理費です。それから、建設改良費、これについては工事費ということですし、それから、支払利息、起業債の支払利息、元金といったものを色で区分しております。  ここで目立つのが工事費。工事費につきましては、平成28年を境に大きく下がっていくと。一定の金額で敷設替等をやっていくということにしているものですから、ピークは平成28年までということです。残りは、元金、借りました起債の元金、支払利息を返していくようなことになろうかというふうに思っております。  次に、37ページです。収支差額のところです。青線が歳入、赤線が歳出、一番下の段が収支差額ということで示しております。この先、歳出の方が上回っていくということで、収支差額のマイナス幅が段々と拡大していくというような見込みになっております。この主な原因は、料金を中心とした収入の減、それから、事業に投資した利払いや元金の償還であるということでございます。  次に、起債の償還の元金および支払利息、起業債の残高ということですが、これを見ていただきますと、現在が平成21年度ですので、この先、平成24年、25年まで大幅に増えてきますので、ここが今、乗り切れないというような状況になってきております。長期的にみますと、起債の償還も徐々に済んでいきますので、起債の残高は減少していく見込みでありますが、起債の元金償還や利払いは当分減っていかない、増えたままずっと行くというようなことが見て取れるというふうに思います。  このまとめとしましては、給水人口および有収水量の減少が予測されるため、歳入は減少傾向になり、歳出面では起債償還の元金および支払利息の増加等により、収支がマイナスになる見込みである。現行の料金収入では、今回見直しの施設整備に係る起債償還および利息の支払を賄えないことから、収入の確保が必要になる、という分析としております。  委員長、ここで切りましょうか。 ○(松田委員長) それでは、財政収支予測を説明していただきました。これも、小さな項目ごとに行きたいと思います。まず、4−1 財政収支予測の目的につきまして。ないようですので、4−2 財政収支予測につきまして。  松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 松尾です。34ページ、その他の費用が最初に挙げてありますが、その他ということは一番あとに持っていくのが普通だろうと思うんですが、何か意味があるんですか。 ○(引野水道整備課長) 最初に挙げていますね。最後ならいいんですが。一番前に挙げたというのは意味のあることでないです。どんなものかと言うのは、例えば、これに入っていないものと言いますと、資産の償却費ですとか。 参考資料で配布しています資料を見ていただきましたら、どういうものが含有されていかということがわかると思います。その他の費用というのは、いわゆる、日常の管理費ですね。動力費、修繕費、委託料、資産減耗費、こういうものがその他の中に入っているということです。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。34ページの水道事業費用という部分で、建設改良費が最も多くなり、と言うんですけれども、この表を見ると減価償却費と修繕費くらいで、建設改良費というのは資本的収支の部分なんでが、これはどういうふうに理解すればいいのだろう。これは収益的収支の表ですよね。違いますか。建設改良費というのはどこに。最も多くなり。 ○(引野水道整備課長) 減価償却費が多くなるというということを表しているんだろうと思うんですが、説明不足ですね。もちろん、建設改良費については、四条予算ですから、この収益収支の方には入っていないです、工事費については。それによって減価償却費が増えてくるという意味ですけれども。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。合併特例債で2億4,000万円の出資金と。これが、平成27年度以降はどういうふうになりますか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) もちろん、その制度は平成26年度までしかありませんので、平成27年度以降はありません。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。ということは、段階的に減額になっていきますよね。特例債なのでそこまでか。特例債でしているので。交付税とはまた別。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 特例債ですから、平成26年までしか使えませんので、それを目一杯借りてやろうという計画を立てております。今、単年度では2億4,000万円というふうに頭を決められているんです。それから、事業費の半額以内ということになっています。そのルールで今やっています。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) これまでの予算審査の中でも、収益的収支については、実質的には厳しいんだけれども、減価償却費の比というものが原理として手元に残るということを、平成26年までは、一定の出資金などいろいろな部分ですが、そのところの部分を、だからと言っていいんですよというのは、決して経営としては、良いかと言えば、良くないということですよね、企業会計では。そこの部分がまだ。企業会計としての考え方をもう少ししないと、だからと言って手元資金があるんだということでは、将来的に経営基盤としてはどうかということが疑問になります。 ○(松田委員) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) おっしゃるとおりで、例えば、本会議で、内部留保の資金を運用して病院に貸しているのではないかというようなご指摘もあったりしまして、上水道の料金を下げてそろえればいいのだはないかというようなご意見もありましたね。  そうではなくて、これは必要だから蓄えているのであって、次の更新の時には、その時に合併特例債があるのかどうかわかりませんが、もう単独で施設更新をしていなければならないということですから、そのために蓄えておく資金だというふうに思っております。  たとえ、現金を伴わない減価償却費の部分がふくらんだことによる赤字であっても、それは好ましいことではない。やはり、健全な三条の収支が成り立っていかないと健全な経営とは言えないというふうに思っております。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 平成29年からの簡易水道との経営統合ということで、常に計画を出して国庫補助を受け取るということであるならば、その時点までに平成26年までの出資2億4,000万円を受けながら、どれだけ内部留保の必要があるかということは当然考えておかないと、次の事業で待ったなしのものが出てくると。もちろん、敷設替、管路の更新も非常に大きな規模になると思うので。その辺りの見込みとしてはどれくらいを。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) その辺のきちんとした見通しが立てられていない。合併した後どうなっていくかということの、企業会計ベースの見通しが立てられていないということは、本会議でも部長の方からも説明させていただきました。その見通しを早くみなさんにお示しできるようにというのが急務になっているというふうに考えております。現在、合併したらどうなるんだというシミュレーションをみなさんにお見せできるほどの資料が整わない状態ということです。整理のうえでは、5年後にこういうふうに統合しますというかたちでお示しできるようにしたいと、この計画の中ではうたっているわけです。それでは十分ではないと言われるかもしれませんが。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) もちろん、楽観はできないにしても、日本全国共通の問題が出てくるので、それはそれとして、しかし、少なくともこれくらいの部分は内部留保として確保しておきたいというような数字は、担当としてはまだ想定はできていないか。これくらいは少なくとも要るかな、確保しておかないと、起債するにしても原資がないと起債が起こせない部分もあるでしょうし。その辺は、まだそこまで行っていないのか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 資料できっちりとお見せできるということにはなっておりませんが、感覚的には、簡易水道の赤字部分を上水道が引き受けるというような構図ですよね。上水道はわりに健全会計で平成28年までは行く。簡易水道はぎりぎりのところで行く、それで、負債は大きなものが残っていると。そういうことを考えると、できるだけ上水道の方を健全に保って、少しの間くらいは簡易水道を抱え込めるくらいの資金が要るかなという感覚は持っております。  いずれにしても、簡易水道と上水道が統合するという段階になれば、やはり、料金のことは考えていかなければならないだろうなという見通しは持っております。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。松田です。1つ単純なお尋ねをいたします。34ページの下のグラフなんですけれども、この上と下に数字が書いてあるんですが、下の方が費用ですね。 ○(引野水道整備課長) ここに書いてあるでしょう。赤いものが水道事業収益。 ○(松田委員長) いや、その数字ですが、例えば、最後の6、2、4となっているのは緑の方の数字、5、9,1が赤い方の数字。途中で入れ替わっているので。 ○(引野水道整備課長) そうです。 ○(松田委員長) あと、どうでしょうか。35ページも。  田中委員。 ○(田中委員) 田中です。見直し前の計画では80億円くらいの事業計画が、50何億円に減って、この。 ○(引野水道整備課長) 80億円というのが平成35年までの間に。 ○(田中委員) 第1期の事業として、あれを全部やっていれば大変な状況になっていたはずですし、財政的にも無理でしたし。それにしても、まだ今から40何億の事業が。それも含めての計画で、 先ほどもあったんですけれども、平成28年、29年以降の部分が、ここには書いてないと。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) そうじゃないんです。これはあくまでも平成35年までの計画なんです。大きな流れで言いますと、上水道は平成26年までに施設整備を終わります。その後は、管路更新、それから、部分的な改良をやっていきますが、あんなに大きな事業はもうないと思ってもらえばよろしい。また、起債残高も徐々に減っていきます。簡易水道は平成28年までに大きな整備をやってしまいます。その後は、悪い所を直していく程度の整備と管路の更新。ですから、どちらも事業量はがくんと減ると思います。借金を増やさないようにやっていくということになるのだと思います。  上水道の方は、四条の予算の収支を出していないものですから、事業量はわからないわけです。バックデータは持っているんです。 ○(松田委員長) よろしいでしょうか。お尋ねいたします。まとめのところなんですけれども、結局、上水道については、今の料金でだいたいやっていけるというような予測でしょうか。 ○(引野水道整備課長) まあまあそうです。平成28年までは。平成28年までと言いますか、平成34年までの計画なので、上水道だけ単独でやっていくなら、ということですね。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。よろしいですか。それでは、上水道の方はこれで終わります。次に、簡易水道の方をお願いいたします。  三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。歳入のオレンジ色の一般会計繰入金は、あくまでも、平成29年度以降は今のままの試算をしたということですね。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 現在のところでは、今の時点で財政当局と協議をしまして、これ以内だと。限度が2億8,000万円だという調整を行いまして、繰入金2億8,000万円を上限として、シミュレーションをしたんです。実際には、それだけもらっていませんけれども、上限がそこだと。一般会計として出せるのは、それが上限だという協議はしました。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 一般論として、平成29年に事業統合すれば、水道事業会計が一本化になると。そうなると、一般会計の考え方というのは、市としてはあるんですか。その2億8,000万円上限というような部分は。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 引野です。不確定な要素がまだたくさんあります。と言いますのが、簡易水道は、簡易水道事業債、辺地債、過疎債を借りてやってきています。それから、交付税措置があります。それなら、その交付税はどうするんだということは何も決まっていません。水道事業を運営する側からは、当然、それはもらなければならないと思いますし。今そんな話をしても、おそらく、こうだという方針にはならないと思いますし、不確定要素がまだたくさんあります。もう少し先でもいいのではないかなと思います。  当然、水道側はそれを主張しなければなりません。そうしないとやっていけません。 ○(松田委員長) 田中委員。 ○(田中委員) 田中です。まとめでも言われているように、現行の料金収入では厳しいと。そこで、収入の確保が必要ということで、資料の3で示されている平成23年と平成31年の料金引き上げも含めての計画というふうに受けとめたらいいんでしょうか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) あくまでも、これは整備計画なので、せいぜい財源収支の見込みまでです。この中で料金改定をするというようなことは場違いですので、料金改定については、改めて、条例改正というかたちで提案させていただくというのが本来だと思っています。ですが、財政収支が書いてないのにどうやってやるんだということがありますから、やはり、一定の考え方は示したほうが良いということで、これを出しているということです。 ○(松田委員長) 田中委員。 ○(田中委員) 具体的には条例改定になってくるということなんですが、考え方として、こういうことを考えていくということも含めた今回の整備計画というふうに受けとめたらよろしいでしょうか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) みなさんに実態をお知らせしたということです。財源不足が生じますということを知っていただいたということです。 ○(松田委員長) 松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 質問ではないんですが、今の質問の中にありましたように、さらに深めるために、この資料の説明をしておいていただいた方が良いかと思います。  (「これが終った後に説明します」との発言あり) ○(松田委員長) 松田です。この収支の差額というのは、計画では平成29年度から統合ということなんですけれども、これは簡易水道として、統合せずにずっと行った場合の数値ということですね。 ○(引野水道整備課長) そういうことです。 ○(松田委員長) わかりました。  ほかにどうでしょうか。三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。要するに、収支が非常に厳しくなっていくし、収入の確保が必要であるということは、料金改定という話なんですが、その前提として、経費を今よりさらに抑えられないといけないとかいう部分がないとなかなか。実際に費用負担が増えるということは、これはどんなものでもそうなんですけれども。今から、そういった面でどういったことが考えられるか。すでに、配水で、上水道を委託とかがあるんですが、何か検討されているところはありますか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 今、アウトソーシングと言いますか、委託している部分については、窓口業務、給水の申請があったらそれを受け付けて、メーターを着けに行ったり、中止であれば外しに行ったりの業務。市民局では今、受付はしているんですけれども、業務としては6町分を水道でやっているんです。それは、派遣会社に委託しているんです。それから、水道の毎日の見回り。これは、365日しなければならないことになっています。この部分を委託していると。  そのほかに考えられることは、料金の収納業務をどうするか。それから、検針なども全部含めて。委託しようと思えば、受け皿は実際にあるんです。それが、悲しいかな、安くつくとは限らないんです。委託すれば安くあがるのであればいいんですが、そうとも限らない。  窓口業務については、安くあがってきていると思います。市民局にだいたい2人ずつくらい職員がおりましたよね。それがいなくなって、今、派遣の人4人でやっているんです。それから、施設の見回りにしても、久美浜などは3人おりましたが、各町だいたい2人くらいでやっておりました。それが、今、職員1人で、あとは業者委託という。これは、職員がやっているときとそんなに変わらないです。  あとは、料金業務を、収納から全部含めて委託するということが考えられますが、コスト的にどうなのかと。一番大きなネックは、今、市全体がトライエックスというシステムで収納業務をやっているので、委託した業者がそれを使えるのかどうか。独自のシステムを入れるということになると、その導入費用から。そういうことを考えると、なかなか難しいかなと。  今、次に考えているのは、今、簡易水道については施設の管理業務を委託しております。上水道は中央監視というものを今やっておりますので、そこまでは職員がやっておこうということで、今、職員が各町1人ずついて、日常の管理をやっていると。これを、中央監視の装置ができた段階で、どこまで委託するかは今後検討しますけれども、委託先にある程度の管理を任せたようなかたちにして、職員をできるだけ減らす。もうそれしかないです。  経費なんて、これ以上減らしようもないし、減らすとすれば職員の数を減らすくらいしか考えられないと思います。委託すれば必ずしも安くなるということではないなということは思っております。 ○(松田委員長) よろしいですか。それでは、財政予測はここで終わります。  それでは、参考資料の説明をお世話になります。 ○(引野水道整備課長) それでは、先ほどの財政見込の補足資料というかたちで考えていただいたら結構ですけれども、参考資料の説明に入らせていただきます。  この資料は、1から3まであります。参考資料の1は上水道事業会計の財政収支見込、参考資料の2が簡易水道特別会計の財政収支見込、それから、参考資料3が、簡易水道が赤字になるという見込みを立てますので、この収支を改善するにはどうするかという案を示したもの、というふうに考えてください。  それでは、参考資料1から説明をさせていただきます。まず、この表の前提ですが、現行の料金体系で現在計画している統合整備事業を実施した場合に、財政がどうなるかというシミュレーションをしたものです。これは、基本的に、先ほどの財政収支見込と同じ数字でシミュレーションをしておりますので、そのつもりでご覧いただきいたというふうに思います。  給水収益は、先ほど説明しましたように、収益の減少を見込んでおりまして、費用面につきましては、平成22年度実績数値に基づいて、物価上昇率等を勘案して、計算しております。物価上昇率は年0.5%を見込んでおります。なお、建設改良事業に係る起債および償還等は、別途計算した数値を挙げております。  それから、収益的収支の計算表、資本的収支の計算表、補填財源計算書というふうに3段階になっております。まず、収益的収支計算表の収支差額を見ていただきますと、平成22年度から収益的収支は単年度赤字が生じていきます。この原因は、先ほども説明しましたが、大型事業の実施によりまして減価償却費が増大していくということから発生するものであります。減価償却費のピークが平成28年になっていると思います。これと平成20年度とを見比べていただきますと、約1億円増加しております。この分が収支の赤字に影響しているというふうに見て取れます。  減価償却費は、実際に現金を伴う支出ではありませんので、いわゆる三条予算が赤字になっても、単純な一般会計方式の予算と違いまして、それが即現金ということではありませんので、下の補填財源計算書を見ていただければわかりますように、その欄の一番下が資金総額なんですが、一時的には増えていくわけです。三条予算はマイナスになりますけれども、減価償却費は増えていくので、計算上、補填財源は増えていくというような計算になりますが、やはり、平成25年を境に資金的にも減っていくということです。  そのような状況で、平成35年の最終年次までは、上水道単独でみますと、資金的にも何とかやっているというような見込みを立てております。  次に、参考資料の2です。これは、簡易水道特別会計の財政収支見込です。この表の前提ですが、先ほど説明しましたように、料金収入が減っていくという中で、次に大きな割合を占めているのが一般会計の繰入金です。一般会計の繰入金が頼りというような収入の構造になっております。
     その段を見ていただきますと、平成20年度の数字は実績数値です。平成21年度につきましては、この表を作成した時点の決算見込数値ということで、これくらいになるだろうという予測を立てておりまして、これを限度にしようということで、財政当局とは調整を行いまして、この数値を使っております。上限が2億8,000万円で、それ以内に抑えなさいと言われているわけです。そういう前提でこの表を作っておりますので、ご理解いただきますようにお願いします。  収支の所を見ていただきますと、単年度で赤字が発生していくという見込みで、それが段々大きくなっていくという見込みになっております。これでは事業がやっていけませんということになります。  資料の3を見ていただきます。参考資料の3につきましては、前提は参考資料2と同じでございます。それについて料金収入を上げた場合どうなるかというシミュレーションですが、幸いにも、良い拠り所と言いますか、簡易水道と上水道の料金が違うということで、上水道の料金と同じにした場合にどうなるかというシミュレーションをしますと、平成23年度から1.13としております。1.13というのは、上水道の料金と同じにした場合の比率です。  参考として、上水道の今の使用料金、10立方メートルの場合と20立方メートルの場合の料金を書いておりますが、平成23年度からは、この料金と同じになるというふうに見てください。そういう場合にどうなるかというシミュレーションをしましたところ、歳入の使用料の所の平成22年度と23年度の額を見ていただきますと、料金収入が約5,000万円増える見込みということになりまして、何とかぎりぎりですけれども、赤字を出さずにやっていけるのではないかという見込みが立つということでございます。  現実の話になりますと、平成22年度は料金収入が間に合いませんので、歳入の不足分は、平準化債という欄を作っておりますけれども、1億円の平準化債というものを借りまして、平成21年度は何とかやっていこうということにしたということで、実際の現在の当初予算の要求もそういうふうにさせていただいているということでございます。  平成23年度に上水道の料金と統一すれば、平成28年度に統合が終わって5年間は元金償還据え置きですから、それが始まってくるとまた支出が大幅に増えてきますので、その時期までは料金で何とかやっていけるのかなという見込みが示してあるということです。いずれにしても、これから始まります統合整備事業が終わりましたら借金を返していかなければなりませんので、その部分の支出は増えてくるということです。現在そのような見込みで財政収支を見込んでいるということでございます。  ここに前書きをしておりますけれども、あくまでも、これは1.13であるとか、平成23年度から上げるとか、そんなことは仮置きだということで書いておりますので、本格的に料金改定という段階になりましたら、また、それは別途提案させていただく話ですから、これは議論のたたき台と言いますか、材料ということでお考えいただきたいと思います。以上で説明を終わります。 ○(松田委員長) ありがとうございます。それでは、1ページずつ行ったほうがいいでしょうか。それでは、資料1につきましてお願いいたします。  三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。資本的収支の出資金が平成22年度に2億4,000万円で、それ以降少しずつ減額になっていくという見込みですが、先ほどの2億4,000万円という話はここの中に入るわけでないのか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 本来、工事の事業計画がありまして、それに基づいて補助がいくらありますとか、起債をいくら借り入れますとか、それによって元利償還の計算をしたりというものは持っているんですけれども、そういうものを見せていませんし、この表だけしか見せていませんので、説明しにくいんですが、事業計画に基づいて作っておりますので、年度ごとに行う事業の配分は現実とは多少変わってくると思います。  平成21年度は3億6,000万円となっておりますが、これは繰越も含めてということになっておりますので、上限は2億4,000万円なんです。2億4,000万円という部分で半額ですから、年度ごとにばらつかないように、きっちりと2億4,000万円の出資が受けられるようなかたちで進めていこうと思っております。事業ごとに配分した場合には、このようなかたちになってしまったということで、この表では繰越などを考えておりませんので、実際にはだいたい2億4,000万円の出資が受けられるようなかたちで、平成26年までにやっていくという計画でいます。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。ないようですので、お尋ねいたします。  企業会計と言いますか、ほとんどわからないんですが、資本的収支の方で出資金というのは、ここにあります合併特例債の借入れを平成25年度に終るということですね。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) そうです。 ○(松田委員長) それから、その次の補償金なんですけれども、これが平成21年度までしか書いてないんですが、これはどういうことでしょうか。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) これは、下水道事業にともなう水道管の移設補償金なんです。平成22年度からは、下水道事業でその予算を持ちまして、下水道事業として発注するという方向を決めましたので、その関係です。この費用は下水の会計の方に挙がってくることになります。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。 ○(三崎委員) 収益収支は、平成22年度以降は黒三角つまり赤字ですね。しかし、まとめの部分では、減価償却費の増加により収益的収支は悪化するが、内部留保された剰余金等により必要な資金は確保できると。これは経営としてどうなのかということと、手元資金、剰余金がどうなのかというのは。だから現状でいいよという考え方なのか、これについてもよろしくお願いします。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) ここに書いておりますように、資金的には確保できるという書き方をしているんです。収益的収支は悪化するが、内部留保された剰余金等により必要な資金は確保できるという、こういう書き方しかできません。三条予算が赤字であるのに、健全だという表現が最初はありまして、それを指摘されて、なるほどなということで書き直しなんです。確かに、必要な資金が蓄えられていないということですから健全ではないですね。健全だとは思いませんけれども、資金的には、この表を見ていただければわかりますように、もう少し余裕があるという。 ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) 専門用語で、三条会計とは何。この三条会計というのは、収支計算表と資本収支のこの部分を三条と言うんですか。 ○(引野水道整備課長) そうですね。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) それでは、わかりやすいように。委員長さんには説明していただかなくてはなりませんので。収益的収支というものは、商売をするときに儲かっているかどうかということで、収入と経費の関係です。売上げとそれに要する経費の関係ですね。税金の申告をするときは、これです。これで利益が出たか出なかったかということです。それが予算書の三条予算。  それから、資本的収支というのは、それをするために投資をしますね。企業で言うと設備投資。それは別個に経理しております。収益から上がってくるようなものを全部持っていったりは普通しませんよね。借金をしたりいろいろな方法で資金を調達して、設備を整えると思いますが、この部分を商売の収益とは別個に経理していると。これによって発生する資産、それから、発生するものが減価償却であったり、借金をすればそれにともなう支払利息が発生したり、元金償還が発生したりということになりますから。要するに、この資本的収支は設備投資です。  そして、全体を総括して、資金がいくらあるかということを補填財源の計算書の中で計算するということになるわけです。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 普通、会社であれば経常収支というものがあって、その年度で当然、黒字を出すのが会社の使命ですよね。赤字にするための会社経営というものは、元々ありえないので。こうやって、平成22年度以降ずっと経常収支が赤字見込みということは、これはどう考えても、企業会計としてはおかしいというふうに普通は考えるんですが。 ○(引野水道整備課長) 当然、本来なら、こんな見込みが立つのであれば、平成21年度に料金改定の検討をして、平成22年度から上げますよと。これが民間の企業のやっていることだと思うんです。関西電力なんかも勝手に上げますよね。そんなことがいつ決まったんだろうというようなことですが、公営企業はそういうふうになっていませんよね。やはり、トップが市長ですから。市民の意見を聞いたり、議会の意見を聞いたりしないと料金を勝手に上げたり下げたりできませんから。  そういうところですね、公営企業の宿命と言いますか。民間企業であれば、平成21年度の時点で上げないと収益的収支に赤字が生じるので、上げているのが普通ですよね。赤字を出さないようにやっていかなければいけないということだろうと思っているんです。 ○(松田委員長) それでは、参考資料2をお願いいたします。  田中委員。 ○(田中委員) 田中です。資料をお願いしたいんですが、一般会計の繰出しの交付税算入分の見込みだとか、建設改良にともなう支出だとか、その内訳の推移と言いますか。ずっと変わっていないので、これが上限だということで言われておられますけれども、変わらないということ自体がおかしい。具体的に、償還も増えていくと思いますし、こういう交付税算入分の見込みはどうなっているのか、推移と内訳ということも含めて資料がいただきたいんです。これでは横ばいになっているんですが。 ○(引野水道整備課長) 具体的にどういう資料がいいでしょうか。 ○(田中委員) 元金償還に対する交付税算入分。 ○(引野水道整備課長) 交付税算入額の見込みですか。 ○(田中委員) 見込み、および、建設改良に対して一定額を補填するなら、上限はこれだと言えば終りですよね。 ○(松田委員長) 休憩します。                 午後 3時50分 休憩                 午後 3時55分 再開 ○(松田委員長) 再開したいと思います。質疑をお願いいたします。  松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 歳入の中で、実績に基づいて手数料と加入金、あまり大したことはないと言いますか知れたものなんですが、この見込みについてはずっと同じ見込みで行っているんですね。前提が間違っていたら話が変わるように、人口が減ってきたりしている部分もありますし、家が建ったらこういうことも言えると思うんですが、はたして、このように推移するのかなという気がするんですけれども、その辺の考え方はどういうことですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) この表に合わせておりますので、手数料や加入金の変化まで計算していないと言いますか、やはり、今の実績で行くのが一番順当な見込みかなという。これが減るとか増えるとかは、ちょっと予測しようがないと言いますか。加入自体は、戸数が減っていけば減っていくのかなという気はしますけれども、かと言って、どこまで減るのか。  これは、年によってまったく違いますしね。一度に50軒くらい出てくるようなケースもあるし、実際問題としてわからないんです。75ミリの注文が一度に大量にあれば、一度に100何十万円になりますし。例えば、保育所だとか学校だとか、そういうものが建てば、一度に100何十万円が入ってきますし。予測の立てようがないというのが本当のところです。 ○(松田委員長) 三崎委員。 ○(三崎委員) 三崎です。府の補助金は国庫補助対象事業費に対するものなので、基本的には平成28年以降は、分割は残るにしても、ゼロになるのか。 ○(引野水道整備課長) そうです。平成28年で終わりますから、それから5年間はあって、徐々に減っていくという。 ○(松田委員長) 川村委員。 ○(川村委員) 川村です。いずれにしても、簡易水道は非常に厳しいということで、値上げもやむなしかなというようなところもあるわけですが、ただ単に、もうやっていけないので値上げだ、というようなことでは、国保税の値上げではないですし、市民のみなさんに十分に納得してもらえるような状況の上での値上げも必要だと思うんです。  例えば、滞納の問題ももう看過できないような状況で、例えば、給水停止していくなり、また、人件費を抑える意味で、こういうことが可能かどうかはわからないんですが、OBの職員さん、経験者、そういった方を任期付き職員で使うとか、あるいは臨時職員で使うというようなことが可能であれば、そういったことも検討していただきたい。  早い話、部長や課長が退職されたら、そういう所に行かれて、引き続き仕事ができる体制が可能かどうか。 ○(松田委員) 上下水道部長。 ○(坪倉上下水道部長) 今の簡易水道の厳しい財政状況は、先ほど課長の方から説明申し上げているとおりであります。その中で、料金の値上げとか時期について、仮置きということで説明させていただいておりますが、このことについては、やはり、市民の理解を得なければならないということは当然だというふうに思っております。  今、水道とか下水とか国保とか、いろいろと料金の改定の話がありますが、今の市民のみなさんの経済状況それから社会状況を考えますと、料金改定について今の時期に申し上げるということは、大変重苦しい感じはしております。  しかし、今日午前中からご説明申し上げておりますように、水道の整備については、市民のみなさんに安全・安心というかたちでサービスを提供していかなければならないとう水道の供給の義務が課せられているという状況の中で、今後投資はしていかなければならないということはご理解をお願いしたいというふうに思っております。  その中で、料金の改訂の問題が出てくるわけですけれども、このことについては、この基本計画を策定すると同時に、財政の見込みについてこうして公に出す中で議論をしていただいて、その中で市民の理解を求めていきたいというふうに思っております。市民の理解を求めていくことにつきましては、いろいろな場で説明をしていかなければならないというふうに考えております。以上です。 ○(松田委員長) 川村委員。 ○(川村委員) それで、私の提案したことが可能かどうか。 ○(松田委員長) 上下水道部長。 ○(坪倉上下水道部長) 1つ忘れましたが、一方で給水停止、未収金の問題があることはみなさん方もご存知だと思いますが、この給水停止については負担の公平という問題もありますので、この部分についてはしっかりとやっていきたいというふうに思っております。現在、催告書を、今までに月1回しかやっていなかったところを、今、月2回ということでさせていただいております。その効果も相当上がっているようです。また、平成22年度以降については、これも検討しなければならないですが、月1回ということも視野に入れて考えていかなければならないというふうに思っております。  それから、給水停止については、これはきちんとした体制を踏まないとなかなかできない部分もあります。催告書を発送する中で、給水停止のことについても案内をさせていただいております。そういったことで、少しずつ市民のみなさんに、やはり、負担の公平のあり方についてはきちんと理解してもられるように今後も考えていきたいというふうに思っております。  先ほど川村委員がおっしゃられました、OBの職員の任期付き採用ということでありますが、これも1つの案かもわかりませんけれども、いろいろなことを考えていきたいなと思っております。 ○(松田委員長) よろしいでしょうか。それでは、参考資料3についてお願いします。  谷口委員。 ○(谷口委員) これは、あくまでシミュレーションという状況でありますけれども、平成23年に1.1倍に上げるということは、上水道の料金と同じにするというシミュレーションで提案がされると。ところが、それから10年後の5年据え置きということで1.11というふうに値上げをされると、平成23年のシミュレーションで上げた場合に上水道と同じなり、なおかつ、平成31年度には上水道を上回るという、料金はこういう理解でいいんですか。そういうシミュレーションということでいいのか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) あくまでも、上水道、簡易水道それぞれに別の会計として、平成35年までのシミュレーションをしておりますので、これを合わせたときにどうかということは出していないので、資料としては不十分かなというふうには思っておりまして、申し訳ないと思いますけれども、それぞれの会計のシミュレーションということです。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。  谷口委員。 ○(谷口委員) 今、それぞれ別にということをお示しいただいたんですけれども、考え方の中には平成28年に統合ということになると、それ以降の、いわゆる統合の中で会計が統合されるということになると、まったく違ったかたちの表が出てくるということもあり得るんですか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 何が最も違うかと言いますと、今の簡易水道の支出の中には減価償却費が入っていません。それが、平成28年度から、一度にいきなり出てきますね。それには現金はともないませんよというものの、そのシミュレーションが今、できないということです。 ○(松田委員長) どうでしょうか。 ○(引野水道整備課長) ここで、平成28年以降大きく変わるだろうというのは、補助制度がどうなるかということ。まったくないのかどうか。それから、一般会計の繰入がどうなるのか。もうありませんよというのであれば、こんな料金では済まないでしょうし。ということだろうと思っております。 ○(松田委員長) どうでしょうか。それでは、お尋ねします。料金改定率なんですが、平成23年度に1.13%値上げをすると上水道の会計と同じになると。これでしばらく行っても、平成29年度くらいからまた赤字になるので、平成31年度にさらに前年度の額の1.1%値上げすると。しばらくするとまた赤字になるということですね。これでいきますと、また上げなければならないということでしょうか。  水道整備課長。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) そういうことです。 ○(松田委員長) 松田です。この1.1という辺りから後については、上水道についても同じことが起こるということですか。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 上水道については、平成35年以降については、まだシミュレーションしておりませんが、要するに、大きな要素としては、料金収入がどこで下げ止まるかということと、元利償還金をもうこれ以上増やさないようにということで、事業量を減らしていくということになろうかなと思います。どうしても必要な、大きな事業が生じてくれば、借金が増えますし、費用が増えてきます。その関係だろうと思います。今のところ、上水道の方は値上げしなくてもやっていけるんだろうなという見通しは立てているということです。 ○(松田委員長) 松田です。先ほどと同じ質問になるかもわかりませんが、あくまでも、簡易水道としてずっとやっていくという場合にどうなるかということですね。ずっとやっていくということは、ずっと年を経ると上水道よりも高くしないとやっていけないということになりますか。  水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) そうです。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 本来、簡易水道の方が経費が多くかかる、収入が少ない、効率が悪いということは、みなさんご理解していただけると思うんですけれども、その料金が今、逆転しているということです。効率の悪い部分を補助だとか一般会計の繰入金などで補填して、これまでやってきているわけです。  それが平成28年でなくなりますよということですから、例えば、近隣では舞鶴だとか福知山だとか、上水道と簡易水道の給水人口に圧倒的な差があれば、ある程度吸収できますよね。しかし、京丹後市の場合は、簡易水道と上水道の人口の差が6対4くらいですね。これは、吸収しても飲み込めないのではないかという気がします。ですから、本当にどうこうしてやっていけるのかどうか、ここの見通しが大切だなと思います。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。  田中委員。 ○(田中委員) 上水道と会計が違うので、上水道はこういうことで簡易水道はこういうことだと、単純には比較しにくい面があって、収入からみると上水道でもそれなりに資金の投入をしているというふうに思うんです。簡易水道でも年に4億4,000万円の収入があるわけですので、将来的な建設改良も減っていくという展望もこの計画では見えてくるので、そういう長い見方と言いますか、例えば、簡易水道を企業会計でした場合、収益的収支の方には、先ほどあったように減価償却も回ってくるということも含めて、なかなか難しいですね。会計が違うという考え方もありますし。
     建設改良費と使用料収入との比較、その収入に見合った事業をしていくという点、他会計からの繰入、市債の問題など。もう少しわかりやすくできないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野整備課長) エキスは、現金が結局いくらあるかというところだろうと思うんです。企業会計であっても資金的にやっていけるのかというところだろうと思うんです。  補填財源計算書の一番下の所が蓄えている資金ということですが、上水道の場合は、計算上、平成35年に5億円ほどあり、簡易水道の場合は、これは正味で、収入も支出も現金で掲示しておりますからこのままなんです。マイナスはマイナスということなんです。これを合わせたシミュレーションがあれば、こうなりますよということが言えるんですが、今のところ、それに足る資料が作れないなという状況です。 ○(松田委員長) 水道整備課長。 ○(引野水道整備課長) 結局、どちらもが健全な見通しだということであれば、合わせてもやっていけますよね。そういうことが見て取れると思うんですが。簡易水道の方はこういう状況ですし、現在の状況で確実になっていくということでありますし、上水道の方も三条予算はマイナスになっているという状況の中では、何らかの財源を、措置を講じないとやっていけないというところです。 ○(松田委員長) 谷口委員。 ○(谷口委員) 相対的に言えば、上水道というのはわりに密集地が多いのに対して簡易水道というのは、集落で上げるということなので、その間をつなぐ距離といったものが非常に大きな無駄になって、コストが上がってくるということですよね。逆に言えば、本来であれば、そういうコスト的な面から考えれば、上水道よりも簡易水道の料金の方が上にいなければならないのに、京丹後では逆転していると。一言で言えばそういうことになるのでないか。 ○(松田委員長) よろしいですか。4の財政収支予測についての質疑は以上で終ります。最後に、全体を通して質疑をお願いいたします。  松尾副委員長。 ○(松尾副委員長) 今のところで言おうかどうしようかなと思っていた点ですけれども、全体的に、(聴取不能)上水道は現在、上水道での会計がある。簡易水道は簡水で別々に、簡易水道の中でも別々にある。それを一個にしてという方向づけがこの計画自体の中で提案されているのか。そこで最終的に気になっているのは、要するに、上下水道部から値上げも含めてこういうことにしたいのでいかがですか、という問いかけなのか、計画はこうですが、それは議会の方で審議していただいて、値上げをしてくださいと言っているのか、値上げまでは言っていませんというのか、その辺が明確に伝わってこない。  と言いながらも、先ほど議論があったように、料金はどうだという話まで出てくると。その辺が議員としてちょっと。もう少し具体的にどうですか、という辺りが聞かせていただければ結果は出しやすいんですが、そこまで踏み込んでいいのかなと思えるので、その辺を聞いておきたいと思います。 ○(松田委員長) 上水道部長。 ○(坪倉上水道部長) 今回、提案をさせていただいておりますのは、先ほど水道整備課長の方から申しましたけれども、今後のこと、主に平成28年度までの計画についてご提案申し上げているわけでございます。その中で、計画については、財政見込をなしに計画はあり得ないというふうに考えております。ですから、財政の見込みについても、現在の料金ならばこうなりますと。そして、現在の料金の見込みではこういうことでありますけれども、やはり課題があると。これは、今の料金体系では行けないということは、この見込みの資料でもご理解はしていただけるのではないかと思います。  ただ、今の段階では、財政の見込みの基礎数値については、実績は動かない数字でありますが、10年先またそれ以上先の見込みというものは正確には求めておりませんけれども、現在での見込みは立てさせていただいているという前提の中で作らせていただいておりますので、その点はご理解していただくということで、そういうところで、この課題について、我々としては、今ある資料の中で、この課題にどう答えていくかということで、改善の1つの案、たたき台をお示ししているということであります。  このことについては、今後の大きな課題ということで早急につめていかなればならないというふうに思っております。料金の改訂や時期については、何度も申し上げておりますが、時期とその率の問題もありますし、今回は上水道と簡易水道とが同じ料金ということでたたき台を上げさせていただいておりますが、これは、一つの考え方としては、同じ水を市民のみなさんに供給するにあたり、上水道と簡易水道という考え方はなかなか市民のみなさんには、制度の違いはあれど、同じ水の料金の差があるのはいかがものかという意見も大変多く聞く中で、1つのたたき台として、同じ料金ということでお示しをしているわけでございます。  ただ、今、簡易水道の制度については、平成28年度までは国の補助制度がありますので、それは目一杯活用して整理をしていきたいというふうに思っております。それは制度としては活用させていただきます。  それから、料金の問題については、統合が先に見えておりますので、それを念頭に料金の改訂について検討しなければならないというふうに思っております。その中で簡易水道の資産をやはり早急に弾いて、統合の会計を一本にすることになろうかというふうに思っておりますので、また、その資産をきっちりと把握する中で上水道と簡易水道の統合のあり方が見えてくるのではないかというふうに思っておりますので、その辺はしっかりやりながら今後考えていきたいというふうに思っておりますので、今の段階では料金の値上げについては提案するわけにはいきません。  ただ、現状を理解していただくための財政の見込みをお示ししているということで理解していただきたいというふうに思っております。料金のあり方については早急に、市民のみなさん、また、審議会等を通してご意見をいただきながら、再度ご提案をしていきたいなというふうに考えております。以上です。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。  三崎委員。 ○(三崎委員) もうすでに経営統合というレールの中で、統合事業がすでにスタートしているということで、これは、特別会計、企業会計と書かれていても、その時点で必ず同じ考え方で料金をみていかなければ、今は特別会計だから、企業会計だからという理由がもう成り立たなくなると。  企業会計は剰余金があるからということは、確かにそうで、最近、企業の健全性をみる際にはキャッシュフローが非常に重視されていて、内部留保や手元流動性がいくらあるのかということが非常に重要視されている。すると、簡易水道は、もうすでに平成22年に5,000万円くらいの資金不足が出る可能性があると。  そこをきちんと、わかりやすく説明していただくということがまず大事だと思うんです。そこが一番重要なんです。そうしないとこの事業をずっと継続的にできないということが重要で、これが1つの重要な点。  一方で、それをお願いするのであれば、これだけのことは努力します、コストダウンしますよというようなことを見せた中で徐々に理解を深めてもらうというようなことをしないと、これだけ資金不足があるからこうだという話は、なかなかイコールにはなりにくい部分ですけれども、ただ、水道事業というものは止めるわけにはいかないので、そこが一番大事なところかなと。 ○(松田委員長) 坪倉上下水道部長。 ○(坪倉上下水道部長) 今、議員がおっしゃるとおりだというふうに思っております。今までの経費削減でしてきたこと、それから、これからしなければならないこと、これをきっちりと計画を立てて、その上で料金を初めてこういうふうに改定をしたいということをお示しするのが本筋であろうと思っております。それを早急にやりたいということが前提でありますけれども、その上で、キャッシュフローの考え方というのは非常に大事なことだと思いますので、簡易水道の資産評価と言いますか、企業会計に持っていく場合の前提を早くやらないと、統合した後の絵が見えないとそれまでの料金改定も難しいのではないかと思っておりますので、それは今、議員のおっしゃるとおりだということで考えております。 ○(松田委員長) ほかにどうでしょうか。  それでは、最後に。今回の見直し計画というものは、平成28年度に上水道と簡易水道を統合するという計画なんですね。  ○(坪倉上下水道部長) 統合については、平成28年度を視野に統合を考えているということで、基本計画に書いてあるとおりなんですが、それを視野に今後、整備をしていくという考え方で今の計画を作っております。 ○(松田委員長) それで、料金については今後の課題と。ただ、統合すれば、当然、上水道も簡易水道もないわけですから、その時点では料金は同じになると。しかし、この計画では、それでは持たないので平成23年度でどれくらいになるということになっているのですけれども、統合すれば、当然、1つのものですよね、これは。  上下水道部長。 ○(坪倉上下水道部長) そのとおりだと思います。上水道と簡易水道を統合して、料金が違うというのは、市民の視点からすると当然、考えられないということだと思います。それはそれですし、ただ、今まで整備をしてきました、これからも投資をしていかなければならないという中で、簡易水道については統合する以前にも料金の改訂は、いろいろと検討しなければならない課題があるというふうに認識しております。 ○(松田委員長) 今回の計画については、いちおう、料金の改訂は今後の課題とした計画なんですね。  上下水道部長。 ○(坪倉上下水道部長) 課題というふうに捉えるべきなのか、付随してというのか、表現の仕方はわかりませんけれども、ただ、この計画については財政的な見込みが、裏づけがないとなかなかできないということでありますから、こういう考え方を持ってこれから進めますということをお示ししているということでご理解をしていただきたいと。  ただ、料金の改訂の率や時期については、今後、やはり、集中的に議論をしていただく必要があるのではないかというふうに思っております。これは、市民の意見を聞く、市民の意見の聞き方については審議会などいろいろな場でご説明をして理解を得ながら検討していきたいというふうに思っております。 ○(松田委員長) よろしいでしょうか。それでは、以上で京丹後市水道事業基本計画についての審査を終らせていただきます。 ○(引野水道整備課長) 確認ですが、資料は田中委員の言われた交付税の。将来的な予測がわかればいいんですが。あれば資料でということで。                                                                          閉会 午後 4時30分 ┌─────────────────────────────────────────┐ │                                         │ │会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。       │ │                                         │ │                    委員長   松田 成溪          │ │                                         │ │                    署名委員  松尾 信介          │ │                                         │ └─────────────────────────────────────────┘...