平成 9年 3月 定例会(第1回) 平成九年第一回
宇土市議会定例会会議録 第四号 平成九年三月十日(月曜日)午前十時開議●議事日程 日程第一、質疑・一般質問 一、本田道男君 1 宇土市新開町工業団地及び企業誘致について 2 宇土市上水道について 二、河野龍之祐君 1 予算編成と議会との関係について 2 市長の肩書の数と日常の動静について (公人として) 3 住環境事業について (イ)経過について (ロ)市長の役割 (ハ)今後の見通し 4 企業誘致の推進 (イ)経過について (ロ)市長の役割 (ハ)今後の見通し 5 JA跡地の処置について (イ)行政の長としての責任を問う 6 マリーナの
クラブハウス等の整備について (イ)見通しを含む 三、福田慧一君 1 高齢者対策について 2 国保問題について 3 財政問題と市長の政治姿勢について●本日の会議に付した事件 議事日程のとおり●出席議員名(二十二名) 一番 嶋 本 善 光 君 二番 宮 本 直 寛 君 三番 浜 口 多美雄 君 四番 谷 口 寿 君 五番 那 須 清 志 君 六番 上 野 篤 彌 君 七番 関 末 子 君 八番 田 中 哲 也 君 九番 中 山 新之助 君 十番 河 野 龍之祐 君 十一番 村 田 守 君 十二番 勝 永 一 男 君 十三番 福 田 慧 一 君 十四番 建 脇 憲 一 君 十五番 岡 崎 誠 男 君 十六番 田 代 和 臣 君 十八番 大 原 栄 一 君 十九番 田 上 政 人 君 二十 番 岩 本 広 海 君 二十一番 本 田 道 男 君 二十二番 川 口 亀 親 君 二十三番 村 田 やつ子 君●欠席議員(一名) 十七番 中 村 忠 儀 君●説明のため出席した者の職・氏名 市 長 西 田 誠 君 助 役 田 口 信 夫 君 収 入 役 久 森 庸 助 君 教 育 長 坂 本 光 隆 君 総務部長 中 村 恵 一 君
企画開発部長 菅 純一郎 君 市民部長 吉 住 偉 聖 君
福祉生活部長 吉 田 幸 也 君 経済部長 松 田 日出蔵 君 建設部長 (助 役 兼 務) 教育次長 田 中 盛 夫 君 水道局長 佃 寿 範 君 秘書課長 大 橋 和 義 君 総務課長 太 田 龍 生 君 財政課長 那 須 宅 巳 君
国体推進室長 村 田 武 義 君
企画広報課長 太田黒 政 君
地域開発課長 中 島 修 一 君 税務課長 園 田 直 之 君 市民課長 三 浦 寿美子 君
生活健康課長 町 田 圭 吾 君 福祉課長 宮 迫 亮 平 君
農林水産課長 那 須 稔 君
商工観光課長 坂 口 清 治 君
地籍調査課長 當 房 浩 君
都市計画課長 藤 本 司 君
下水道課長 中 山 征 二 君
工事検査課長 高 岡 健 治 君 網田支所長 江 口 建 紘 君
網津出張所長 千 田 明 則 君 業務課長 下 田 正 和 君 管理課長 今 村 弘 君 会計課長 中 尾 勝 子 君
農業委員会事務局長 中 山 政 美 君
選挙管理委員会事務局長 小 木 真 也 君
監査委員事務局長 河 野 秀 勝 君 学務課長 安 田 豊 君 生涯学習課長 西 村 敬 司 君
文化振興課長 中 井 滉 君 市民会館長 一 宗 雄 君 図書館長 竹 広 鉄 也 君
体育保健課長 米 本 和 哉 君
給食センター所長 那 須 久 君
中央公民館長 萩 原 明 彦 君●
議会事務局出席者の職・氏名 局 長 奥 村 尚 一 君 次 長 元 田 正 一 君 議事係長 宮 田 嗣 友 君 (午前十時六分 開議)
○議長(岩本広海君) これより、本日の会議を開きます。
△日程第一 質疑並びに一般質問
○議長(岩本広海君) 日程第一、去る七日に引き続き質疑並びに一般質問を行います。 発言の通告があっておりますので、これを順次許可します。
○議長(岩本広海君) 二十一番、本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) おはようございます。只今から、私は
市誘致企業並びに市水問題について質問を致したいと思います。今日は、一般質問の三日目でございますが、議員の方々におかれましては、お疲れのところでございますが、暫くの間お付き合いの程を、宜しくお願い致します。又、市長をはじめ関係者の方々の明確な御答弁をお願い致します。 最初に、
花園工業団地の企業誘致につきましてお尋ねを致します。先ず、初めに企業誘致につきましては、市長はじめ関係者の方々の日頃のご努力に対しまして、心から敬意を表します。企業誘致につきましては、以前から何人かの議員の方々が、一般質問にて取り上げられていましたが、その後未だに工場建設には至ってない状況でございます。私の資料によりますと、
工業団地造成外にも
市道拡張工事やら上水道工事やら、下水道工事ば総額で二億二千九百七十万三千円も費やされています。未だ一社も工場建設には至っていない状況でございます。今後、市の方としてはどういう対応をされますのか、そしてもう
一つ工業団地の土地は、全部売れとるものかお尋ねを致します。
○議長(岩本広海君)
地域開発課長、中島修一君。
◎
地域開発課長(中島修一君) お答え致します。 先ず、第一点の周辺の
取り付け道路他、色々整備をしているという事でございますが、これにつきましては
企業立地基盤整備事業という名称の基に、県の補助事業としてやっております。その内訳としましては、市道の改良工事及び上水道、下水道の本管の敷設工事等々となっております。先程、質問で話された通り、大体二億二千万円程度、費用はかかっております。 そんな中に、平成三年に
企業進出協定というのが二社程ありまして、予定と致しましては、平成七年度操業開始という事で進んで参った訳でございますが、経済状況の変化等ありまして、現在、非常にその工場建設が厳しい中にある訳でございます。 今後の対応と致しましては、出来るかぎり企業の事業内容の変更まで含めまして、何とか工場建設を進めて頂きたいという事で、今企業とも鋭意交渉中でございますので、今しばらく時間が必要かと思います。 それから、企業への売却の件につきましては、全体面積の中で一社三万二千平米、売却しております。これにつきましては、当初計画通りでございます。それから、一社が
企業進出協定では三万二千平米という事になっておりましたが、現在のところ一万九千平米売却しております。残りが大体一万三千平米程度、まだ土地の売却は致しておりません。以上でございます。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 課長のお答えでは、一万三千平米が売れていないという事でございます。そうでしょう。 私どもは、この何日だったですかね、日にちは分かりませんけど、三名の議員さんとですね、進出協定の人吉に本社があります、
九州武蔵精密株式会社を尋ねました。あそこの会社は、地鎮祭までやっておられたので、聞きに行ったわけでございますが、私の一般の常識としては、地鎮祭までやったなら殆どがもう建つっとが、私の記憶でなそういう思っております。そこで、行った訳でございますが、社長と色々とお話を聞いた所、
バブル崩壊後は今の状況では、工場建設は不可能というては、はっきりは言われませんでしたが、今のところは出来ませんという様な事でございました。もう一社の
進出協定企業である同和鉱業、どうなっているのかは分かりませんが、このままでは私は期待を込めている、工場施設を待っている地元の住民が、住民を裏切りじゃないかというふうに、私は思う訳でございます。 そこで、この状況の中で市長として、どう今後対応されますのかを、市長さんに御答弁をお願い致します。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 今、おっしゃいます様に、東京武蔵と同和鉱業の事と思いますけれども、何分、経済環境の変動で当初の計画がやっていたのが、それがどうしても経済の関係でうまくいかないという事で、暫く待ってくれと、私どもも鋭意督促し、なんとか一日も早くやってくれという事をお願いしてる訳でございます。何分、県におきまして、県知事代理立会いを求めて覚書も交換していることでございますし、本人も起工式を行うなど、そういう熱意を持っておりますので、一つ宜しくお願い致します。暫くの間お待ち頂きたいと思います。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 市長さんのお話では、
バブル崩壊後は中々厳しいというお話でございますが、もう
工場進出協定を結ばれてから、約もう五、六年以上になると思いますが、その期間に工場側とは何回位接触されて、お話をされたのか、その部長でもよございます。市長さん交えて何回行かれましたか。お尋ねします。市長でもよかです。市長が、工場の会社とですね、今日に至って大分もうおその長く時間がかかっているので、その期間中ですね、何回交渉されましたか、どういう理由はもう大体
バブル崩壊で、その財政面が思う様にいかんという事が、私も常識で分かっておりますが、どの様な交渉をされて、いつ頃まで待たるるもんか、どうして来る気のあるもんかなかもんか、なかならどういうすべきという意志をやっぱ決断すべきじゃないかと、私は思うけんお尋ねする訳です。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 東京武蔵は、同和鉱業の子会社的なもので、同和鉱業の動きによって相当変わると思っております。同和鉱業の方においては、あの本社には二回程参りました。それから、あそこの担当常務であります金谷という方がいらっしゃいます。その方とはしょっちゅうお会い致しております。それから、勿論電話も致した事も何回もございます。同和の方も、東京物産展の時はですね、会社の幹部が何人もお出で頂いておりますので、そういう連絡と言いますか、意思の疎通というか、交渉後とは常に致しておるつもりでございます。以上です。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 市長のお話を聞いてますと、大変努力はされている様でございますので、どうか花園住民が地元住民が、期待を裏切らん様に、是非ともいっちょ工場を持ってきて頂きたいとかようにお願いしておいて、次に参りたいと思います。 次に、
緑川工業団地についてお尋ねを致します。この工業団地については、当初から四社近くの誘致を計画されたと、私は思っておりますが、三社とは
企業進出協定を結ばれ、そのうち二社は工場が出来、操業する状況になっている訳ですが、残りの一社三
協油脂株式会社については、土地取得の売買契約はなされていないと聞いておりますが、これに対して現在どの様な状況にあるのか部長にお尋ね致します。
○議長(岩本広海君)
企画開発部長、菅 純一郎君。
◎
企画開発部長(菅純一郎君) 緑川の工場団地につきましては、御案内の通り一昨年三社と、企業誘致の進出協定を行いまして、現在は本田議員おっしゃいました様に、二社につきましては操業頂いておりますけれども、一社につきましては、進出協定ございますけども、まだ工場建設又は土地売買の契約等につきましては、そこまでに至ってないというふうな状況でございます。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 私も何故、工業団地の質問をしたかと申しますと、花園団地はこういう状態でありまして、
緑川工業団地につきましては、私たちも地元住民は大変関心を持っておった訳でございます。 一社の今所得も売買契約もされてない、三協油脂については特に地元民として、私たち部落の役員も心配しておった訳で、公害関係でも心配しておった訳でございますが、そこで部落民が全部行って心配しながら、ほっで社長に会いにいって説明を議員としては、村田議員もわたしも一緒に同行して、話をお聞きした訳でございます。で、地元議員も地元住民も大変安心して帰って来た様な状況でございまして、水の問題もそのとき出ましたけど、四十トン位しか使わんという事でですね、そんなにもう心配要らないということで、やっぱ歓迎する意味で未だに待っておるような状況でございます。 そこで、私は今回、質問でこの工業団地を取り上げた訳でございます。私もですね、大変心配しとりましたので、三
協油脂株式会社にですね、ちょっと話を聞きに行った訳でございます。一般質問、前に。それをちょっと私は話しますが、私は三
協油脂株式会社には何故契約をしなかったのかなど、一度は電話で会社の専務にお聞きしました。更に、二度私は会社に出向いて行き、色んなお話を聞いた訳でございますが、問題点の中に水問題が出て参りました。それは、何故かと言うなら、進出協定前に市の方で地元にあった、今度買収されますそこに井戸がありました。その井戸水の水質検査の基本にして、進出協定を結ばれたていう事でございました。 その後、会社において水を同じく、どこの水か知りませんけど、あれば田んぼにあった水とも思いますけど、そこは確認とって参りませんでしたが、独自で会社も水の検査をやった訳でございます。それが大きな違いがあるという事で、次長がお話された訳でございます。私は、水は宇土市にとって進出する大きな要件となった訳です。 もう一つは、
緑川工業団地造成地域に、市の
マリーナ建設から塩分を含んだ砂が使用されたため、内水面の緑川組合、組合長は林田重巳さんからの
工業団地反対運動をされた事は、皆さんも御承知と思います。市道の横には反対運動と看板が、二つ程立っております。内水面の組合からの、誰か知りませんけど、会社のほうにも直接何回か行かれとる様でございまして、はっきりは言われませんでしたが、この事が未だに会社進出が出来ない原因と、私は思う訳でございます。 そこで、工業団地の造成期間中においた問題は、市の開発公社が責任を持って水問題、並びに内水面の緑川組合の問題は解決すべきであると、私は思う訳でございます。市長はこの事に関して、どの様なお考えがあるのかをお尋ねします。市長にお願いします。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君)
緑川工業団地につきましても、水の問題というのは、非常に大事な問題であるという事で、担当者の方でも色々実行致しております。色んな、例えば砂の中に水が、塩分がはいってるのか、その他水質の検査とか或いは又必要によっては、上水道の検査とか、或いは上水道を送るとか、色んな事を考えております。 だから、その件につきましては、
担当部課長から説明をさせて頂きたいと思います。宜しくお願い致します。
○議長(岩本広海君)
地域開発課長、中島修一君。
◎
地域開発課長(中島修一君) お答え致します。 只今、内水面漁協から
調停申し立てというお話がありましたが、実は宇土市の
土地開発公社、及び
進出予定企業であります三社を相手取りまして、県の公害審査会の方へ
調停申し立てという事があっております。実は、この申し立ての内容につきましては、工場排水によりますところの、
緑川河口付近の水質汚染が生まれるんじゃないかという事でございます。それと、先程お話が出ましたけれども、
マリーナ建設地から持ってきました塩分を含んだ土砂、これに対し塩分の公害が起こるのではないか、これも緑川の河口辺りにというお話でございます。これは、三ヵ月に一回位の調停という事で、今進んでおりますが、その内容につきましては、ちょっと申し上げるべき事ではございませんので、申し上げにくい訳でございますが、今なんとか両者調停が出来る様に、解決に向かって話し合いが進んでいる状況でございます。以上でございます。
○議長(岩本広海君) 本田道男君
◆二十一番(本田道男君) 只今、課長の話では、今裁判中という様な事で、申し立てがあっとっていう事でございますが、何を原因にですね、私は思いますのは
マリーナ建設の砂を持ってきたから、その時にこれは起きたものでございまして、その砂に塩分が含むとか何の被害があるのか、私はそれがどうしても納得がいかない訳でございまして、塩分を含んどるから持ってきて埋めたから内水面の何、原因がさわるのかという様に思う訳でございます。 それで、私はその辺については、市が積極的にですね、やっぱ取り組んで頂いて、そして早く解決すべき、裁判までもっていく前に話を聞いて、やっぱするべきじゃなかったかと思う訳でございまして、まして県の紹介で来られた会社でもございますし、まして宇土には県会議員もいらっしゃいますし、そして市長と出向いていって、こういう問題は市長自ら出向いて行って、話をつけるべきじゃないかと、私はそういうふうに思います。これを長く時間をおいとくなら、中々ですね会社側は嫌がって、せっかく計画したやつでもですね、今、工業団地のこういうあまっとる時期にですよ、来るような事はできませんですよ。 同じく花園の様な事に、
緑川工業団地してもらえれば無駄な金じゃないか、私は思う訳でございます。いっちょひっかけがちょっと狂うてくれば、本当にやっぱ厳しい問題になってきますよ。これがですね、やっぱ県等なかに入って頂いて、県会議員に大いに頑張って頂いて、市長自らやっていくべきじゃないかと、私は思います。その辺はどう思われますか。市長さんにお願いします。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) そんもケースの流れによりまして、私が出たがいいのか、或いは助役、収入役がいいのか、部長がいいのか担当者がいいのかと、そのケースバイケースによって、十分考えながら一番いい方法を選択していっております。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 市長は、いい方法をとって進出出来る様に、努力するて言われる事ですね。 もう一つお聞きしますが、部長でも課長でもよございます。県議とともにやって県と話し合われた事はあっとでっしょ。
緑川内水面の組合されとっとこっとな。そうですか、話し合われた事はあるですか。只、そのままの状態ですか。
○議長(岩本広海君)
地域開発課長、中島修一君。
◎
地域開発課長(中島修一君) お答え致します。 内水面漁協の
組合長自身が、宇上市の方でございますので、組合長にもお話を申し上げ、何とか協力を頂きたいという事と、県議自身にもそういう事で何回となくお願いは致しております。以上でございます。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 一応、何て言いますか、大変難しい問題ではございますが、もう一つせっかく三協油脂がむいておりますので、是非ともこっちに進出出来る様に、努力して解決して頂きたいと思います。 次に、
緑川工業団地の残地についてお尋ねを致します。私の資料では、買収面積が九万三千百十七平米、約二万八千坪であり、そのうち
団地内道路、調整池、緑地帯などの面積が八千九百二十七平米、約坪に直しまして二千七百坪であり、
工場敷地計画面積が八万四千百九十平米、約二万五千四百六十七坪であります。工場敷地別に言いますと、計画面積では三協油脂が第一に計画されたと思います。これは三万五千平米、約一万五千八百七坪になります。
大阪化工株式会社八千九百二十五平米、約二千七百坪でございまして、
九州大日精化工業株式会社八千二百六十五平米、坪に直しまして二千五百坪となっております。 そして、今計画をされておりますが、残地と言いますか
工場予定地は、面積が三万二千平米ある訳でございまして、九千六百八十坪であります。この残地三万二千平米、今後どの様な企業誘致を計画されているのか、未だに一つも話があっているのか、部長でも課長でも結構ですからお尋ね致します。
○議長(岩本広海君)
企画開発部長、菅 純一郎君。
◎
企画開発部長(菅純一郎君) お答え致します。
緑川工業団地につきましては、今、御質問にございました様に、総面積が九万三千百十七平米、調整池等が約九千平米ございまして、売却済と三協油脂協定分除きまして、約三万二千平米ございます訳でございますけれども、これにつきましても今後宇土地域、並びに新開、緑川地区にとりまして、非常に役に立つ様な企業誘致を積極的に進めていきたいというふうに考えております。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 積極的に進めていくという事でございますが、私は水問題が三協油脂にも、第一にあった訳でございますので、私がもらったこの資料によりますと、今、
九州大日精化工業に売られてますのが二万五千坪、そすとそれと
大阪化工株式会社に売られていますのが二千七百坪、約五千二百坪ある訳でございまして、これがもうちょっと二割五分位ですかね、全体的な面積が二割ちょっとは売買済になっておる、工場も出来ております。この会社もですね、水は大変やっぱ必要でございます。質の良い水があれば、大阪化工は拡張も考えとる様な工場長が、ちらっと話しました。私もここに二、三回、近くですけんちょこちょこ遊びに行く訳ですけど、そういう話を聞きました。水は、これはどうしても会社を誘致するならば、水は必要じゃないかと私は思う訳でございますが、これが資料に基づいて私も計算してみました所、坪三万五千円と多額な金じゃない訳でございます。三万五千円に致しますと、この全部売買が済んでしめて工場が誘致されるならば、開発公社は大変な利益をここで生まるる訳でございます。私の計算では生まるる訳でございます。 そこで、これは水の入れた含めの計算だと私は思っておりますが、どの様に水の事を考えておられるのか、部長にもう一つお願いします。
○議長(岩本広海君)
企画開発部長、菅 純一郎君。
◎
企画開発部長(菅純一郎君) 水の件についてお尋ねでございますけども、当初からここの工業団地につきましては、経費としてまあ用地買収費、造成費等は当然の事でございますけども、関連いたしまして、道路関係の整備費とか、或いは今本田議員の方から御質問のございました水の確保等につきましても、当然必要な経費というふうな事で、当初から想定は致しているところでございます。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) もう一つお聞き致しますが、私の資料には、これは載っておりませんが、造成費ですけど、造成費がですね、一億二千三百五十七万円とこれに載っています。それ利息と事業費として、測量費、登記料費ていうてこれ載っておりますが、マリーナから砂持ってきたつはマリーナの企業にていいますか、こっちの費用にこの内に含んでおりますか。あのうマリーナから砂を運んできたでしょう。赤瀬から。この私が聞いた資料でな、造成費というとで一億二千三百五十七万円という事に、これ資料にもろとって入っとりますが、この造成した砂運んだ費用分な、マリーナのあっちの費用、落札された会社の費用になっとるのか、こっちの予算で出された費用になっとるのかをお尋ねします。
○議長(岩本広海君)
地域開発課長、中島修一君。
◎
地域開発課長(中島修一君) 只今のマリーナからの搬出費用につきましては、当然マリーナからのマりーナにおける経費としてみております。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 分かりました。そうなってくればですね、ここに相当な利益が全部会社に三万五千円でやれば、相当な利益が出てくる訳でございます。水も当然これは引いてやるとか当然でございます。
花園工業団地にすれば、全部道路もしてやって下水道も引いてあっとでしょ。水も上水道引いてあっとでっしょ。そこで業者が会社ば進出出来ない状況であって、
緑川工業団地更にやる場合は、水も当然質の良い水を引くとが、引いても来ん時代に引かんなんて来るはずがありません。私はそういう思います。 そこで、市長さんにお尋ねしますが、水問題にしてどういう考えでおられますか、市長さんにお願致します。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) お答え致したいと思います。 将来の人口増に対して、最近の地下水の低下に加え、水質の悪化傾向の中で、上質の水量を安定的に確保し、供給する事に力を注いでおる訳でございます。今日まで地下水を一〇〇%依存しておりましたが、只今、御指摘を受けました掘削済みの未使用井戸の活用については、是が非でも地元住民の理解と協力を頂いて、現在、助役も交渉の場に入っている解決に向かって精一杯努力しております。新規の地下水の開発確保についても、精一杯の努力を致しております。 申し上げるまでもなく、地下水も限界がありますので、御存じの通り水資源問題調査特別委員会、 (議長「全般的な事じゃなくて、緑川の工業団地。緑川だけでよかです。緑川の工業団地について水間題。」) それは、失礼しました。緑川の工業団地でしたら、あそこにですね、当然今の井戸を堀った水が、不適当であるならば、上水道を現在使ってる水、これを引っ張ってあるという事に申し上げておきます。それで、勿論、今上水道をですね、緑川地区にどうするかという論議も色々勉強しておる訳でございますけど、その点を含めてお願い致したいと思います。以上です。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 今、市長さんのお答えは、上水道の話今されましたが、私は会社の水を言っとる訳でございまして、何故、私が言うかと言うならば、緑川の工場は大変多うございます。大谷塗料もございます。三笠工業も会社もございます。で、熊コンも大分水をあそこで使っとります。色んな会社がございます。カネリョウ会社もございます。 会社の水の量というとは、今度来る三協油脂は四十トン位ですけん、大した心配は要らん訳です。ここで、水の水質が問題になっておると、私は思う訳でございますが、三笠が掘っておらるる保育園近く辺り、あの辺の水はどうなのか、水質がどうなのかという事は、やっぱ第一に調べて工事の内容、幾らかかるかと。そして、会社というのが来て頂いて、受け皿をして初めて来て税金で返すというとが、工業団地の誘致の仕事じゃなかろうかと私は思う。 そこで、私はここを読めばよかですたい。これに三億円近くの工場が来るならづる訳でございまして、会社も価格なっと安いと思いますよ。あの三笠工業なんか田んぼでも相当出してこうとるとだけん、そら市が工業団地造ってやる思いすっとならですな、半分位ですよ。半分、倍以上かかっですよ。工事まですりゃ。只、その水引いちやって、まちょっと高く売ってですね、お願いして水を引くとが一番の計画のこら、また計画のもちょっと計画はもちょっとそこまで考えるべきじゃなかったかと、私はここは指摘します。調査不足ですよ。水は緑川の水源によか水があっと私は確信とります。あの三笠の水やら農協の水なんか調べた事はありますか。水質検査のその聞き行かれた事はありますか、農協の水も大変、農協の組合の敷地内に堀ってる水も、皆面々に汲みいてメロンやらキュウりやらに、面々にかけよる訳ですよ。相当な量を扱いよります。 で、あの辺の水はですね、流れていうか水質は私はええと思っておりますが、こら行政の仕事ですから、よくそこを調査しながらやって進めていくべきと私は思います。 そこで、せっかく工業団地に踏み込まれましたので、水道を調査をしながらやっていかれるのか、今来ている二社の業者に対しても、是非とも水は私は必要と思います。大阪の会社は、水がよかええ水がもちょっと良かったなら拡張する希望はあります。あと残地でも相談したいという気はあると、私は感じました。ここでもう何を言っても、市長さんが判断です。市長さんの判断によって会社が生きるか生きらん、来るか来んかて私は思いますので、そこを決断の方を市長さんのお考えをお尋ね致します。
○議長(岩本広海君) 助役、田口信夫君。
◎助役(田口信夫君) 本田議員さんのこの
緑川工業団地に対します、工業用水をどういうふうに手だてをするのかという事で、少し私の方から補足をさせて頂きたいと思いますが、実は、本田議員御指摘の様に、私どもとしましては
緑川工業団地内の地下水で十分対等出来ると、当初そういう判断を致しておりました。ところが、本田議員さん御指摘の様に、水質において若干問題があるという事になりましたので、現在、内部におきましては、これは長期に対策を講じられるものではございませんので、仮設において上水道これは給食センターの所まで上水道が参っておりますので、ここから工業団地まで仮設でもって供給をしようという検討を、実は致しておる訳でございますが、今回、本田議員の方から具体的な提案もございまして、特にこの緑川地域の場合は、この鉄道、JRの三角線から山手の方は、これは間違いなく水質上問題ない訳でありますが、このJRの鉄道から海側の方が、若干水質基準に適合しないものがございますので、ところが本田議員さん今、具体的に御指摘ございました様に、三笠産業さんの周辺でありますとか、或いは農協の緑川支所で掘削しております地下水が、非常に水質がいいという事でございますので、実は急々にそこら辺を調査を致しまして、出来ればボーリングをさせて頂きますならば、今本田議員が提案された方法で、工業団地に導水をするというのが、一番いいんじゃないかなというふうに判断を致しております。 従いまして、どういう事がありましても、水でもってこの進出企業に御迷惑をかけない様に致したいと思いますので、そういう事で宜しくお願い致します。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 今、助役から詳しく説明頂きまして、私もほっとした様な事でございます。どうか、開発関係者の皆さんも大変だろうと思いますが、せっかくの工業団地誘致でございますので、是非とも達成する様に努力して頂きたいと思いまず。 次に、もう一つお尋ねを致しますが、
緑川工業団地に二社が操業まで至っている工場が出来ておる訳でございますが、これについて公害防止協定はなされているのか、担当課長にお尋ね致します。
○議長(岩本広海君)
地域開発課長、中島修一君。
◎
地域開発課長(中島修一君) 御指名がありまして、答弁に参った訳でございますが、公害防止協定につきましては、担当課が違いますので、生活健康課という事になっておりますので、すみません。
○議長(岩本広海君)
生活健康課長、町田圭吾君。
◎
生活健康課長(町田圭吾君) 只今の公害防止協定につきましてお答え致します。 この公害防止協定につきましては、市と進出企業との間に協定案を相互に取り交わしまして、その後、その内容につきましては宇土市におきましては、二月二十一日公害防止対策審議会に、市長から諮問がありまして、そしてその協定案通り、答申がなされております。それによって、協定を行っております。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 課長の話はそん協定をされるという事でございますので、宜しくお願いしたいと思います 最後に、私は
緑川工業団地につきまして、私からお願いでございますが、
緑川工業団地につきましては、市長をはじめ担当課長の努力のいかんによっては、企業誘致が達成さるると私は思います。どうか
花園工業団地の二の舞にならん様に、努力される事をお願い申し上げまして、
緑川工業団地の質問を終わります。 次に、上水道についてお尋ねを致します。上水道について、宇土市の人口も三月一日現在で三万六千五百二十八人と聞いております。宇土市の総合計画ターゲット二〇〇一では、平成十三年までには人口四万人を目指した、まちづくりが計画されていますが、そこで現状の上水道人口に対する給水状況及びに給水余力は、どれだけあるのか水道局長にお尋ね致します。
○議長(岩本広海君) 水道局長、佃 寿範君。
◎水道局長(佃寿範君) 只今の質問にお答えを致します。 現在の給水人口ですけども、これは上水道区域についてお答え致しますけれども、その区域は旧花園それから宇土町、轟の一部が上水道区域となりますけれども、将来の計画人口を二万二千人程度を予定しております。それに対する水量については、一万一千トンの予定を立てておりますけども、現在、汲み上げております量、取水量で申しますと、約日常にして七千トン分を汲み上げて給水をしております。 従って、現況として余力があるかという事ですけども、現在の一日の平均で、やはり今申し上げました六千八百近くの人口に対して供給しておりますので、現在の井戸から汲み上げてる適正数量を、若干適正数量より汲み上げる量を増やすとかいう事も含めて、新しい地下水の開発にも努めておるという状況でございます。 (自席より、本田議員「ちょっと、余裕はあんまりないという事ですか。」) そうですね、現在の計画では一〇〇%普及-という前提でしとりますので、余裕があるかと言えば、そう安心はしておられませんけども、心配するまでには考えておりませんので、そういうふうに理解をして頂きたいと思います。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) そこで又、お尋ね致しますが、私はこう調査した、調査ていうかこれは確実じゃございませんが、今宇土市においても上水道地域においても、現在、造成宅地が造成完成になっとる土地、又、これは民間企業をはじめ県住宅公社もこれからでけていく訳でございますが、県の住宅公社はちょっと何年か先と思いますが、私の約ですけ大体この位まあ今の民間が入って、造成のでけて家を造りよっていうとが有る訳でございまして、花園がですね、こらはっきりはでけんけど、二百五十軒位東南のつからずうっとそこそこに民間企業が入ってきとりますけん、二百五十軒ぐらいありゃせんかと思う訳ですよ。こん一年のうちには、もうよう建てて売買になってしまうんじゃないかと思う訳です。 そすと、宇土にはですね、百二十軒位ある様に民間で思う訳です。すと、轟はもう四、五十軒なあるんじゃないかという様に、上水道区域内にですよ。そすと住宅公社は、もう百六十軒て聞いておりますが、その計すっと五百七、八十軒になると私は想定しておりますが、これがでけたら人口対策として、又四万人達成で市長は言っておられますが、人口は増えて水のないては言われん訳でございまして、その辺をどう対応でけていくものか。せっかく宇土に向いてきた住宅して、こら宇土は住みたくないまちづくりという様な事で言われて、よう言葉では言われておりますが、来て水のないて言うなら、もう大変な事になると思います。 で、そっでその辺をですね、緑川地区、走潟地区、網津地区の約百五十軒位、こらもう簡易水道計画もありますし、そら地下水で業者が面々に掘らるる井戸もありますし、それそれなりでいきますが、上水道区域内でもこの様な事が対応でけていきますか。その辺の予想ていうか、局長のお考えをお聞きしたいと思います。
○議長(岩本広海君) 水道局長、佃 寿範君。
◎水道局長(佃寿範君) 只今の質問にお答えを致します。 今、質問がありました様に、将来、走潟地区とか或いは轟の一部、まだ給水区域に入ってない地区があります。それと今御指摘のありました様に、団地造成が予想されますので、我々が今抑えてる範囲ないで、今言われた数字ほぼ合致する訳ですけれども、その分に対する水をどう確保するかという事ですけども、一つには地下水に、やはり一つは求めていくという事で、従来も現在も将来に向けても、地下水の確保に出来れば毎年一千トン位でも、或いはそれ以上確保出来れば非常にいい訳ですけども、それが現在、予定地を目安に交渉を一部しております。それと、これまで井戸を堀った分がある訳ですけども、この未使用分の井戸の分が、地元の皆さんの理解を得て取れるようになりますと、そこに二千トン位は確保出来る予定で、我々は計算をしております。それだけでは十分ではありませんので、もう地下水には限界がございますので、新聞等で一部公表されております様に、議会の中でも特別委員会等でも審議して頂いております様に、ハ代市の工業用水の上水転用という事で、ここにもやはり是非将来拡張する区域の水量に充てたいという事で、只今努力をしている段階にありますので、それが実現しますと、今の質問された計画というか、内容については対応出来るというふうに思っております。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) あのう、局長の話では対応出来る、まあ色々計画もありますし、対応出来るという事ですので、私は安心致しました。 もう一つお聞きしたいと思います。更に、私の聞いた所によりますと、平成三年花園の曽畑にと平成四年に同じく岩熊と轟の上水道、轟ですかね、平成四年についてある訳でございますが、上水道の水下降のためにボーリングがされておりますが、この水を使えないのは今現在どうなっているのか、どの様な交渉をされて、まだ今はそれも使っておられるとですか。まだ使っちゃおられんとでっしょう。前平成三年と曽畑と岩熊に掘って、轟に一本、三本が掘っておられ網田は一本これはもう別にありますけん、よかけん。上水道区域内だけんですね、こんな水の掘ってあって使えんといつまっでん何年もほっとくとも、これは何かというふうに私は思う訳でございますが、交渉をされていられるとは思いますが、私も前の議員さんが何回もいたという話は聞いておりますが、その後どうなっているのですか、その辺のご説明をお願いします。
○議長(岩本広海君) 水道局長、佃 寿範君。
◎水道局長(佃寿範君) それでは、只今の質問にお答えを致します。 具体的に質問がありましたので、具体的に答えていきたいと思います。曽畑の方に約適正水量で要水量で、百トン程度取れる井戸が掘ってあります。で、勿論未使用の状態で水質もいいという事で、資料の中で確認をしておりますし、それから岩熊については八百トンの水がとれると、これも上質の水ですけども、それと轟の方に千トンは十分とれるというデータが出とりますけども、これらについてはですね、助役も含めまして昨年、是非岩熊地区の方については、協力してもらえないかという事で、交渉をしている段階でございます。勿論、担当局としては六回前後位、代表者の方にお会いをしたという事で、今後も是非岩熊の分についても、曽畑の方の分についても努力をしていきたいと、勿論轟の分についても水質も非常にいい訳ですけども、それぞれの掘削しております井戸を汲み上げる際に、時価移動がそれぞれありますので、その辺の配慮、影響がない範囲内の中で、何とか地元の理解を得て頂けないかなというふうに、担当としては考えておりますし、今後も是非地元の理解と協力を得て、水量確保を図っていきたいというふうに思っております。
○議長(岩本広海君) 本田道男君。
◆二十一番(本田道男君) 水道局長の話では、これも実現させるために努力していくという様な事でございますが、この三本の井戸で約二千軒位の賄いのする様な計算になっております。一日も早くですね、これをやっぱとった水使えて安心出来る様に、努力して頂きたいと思います。中々、交渉が難しい様でございますが、皆何て言いますか、ちょっと溜まった水をとるなら減ってしまうという、地元の小さいボーリングを掘っとんなはるとこは、そがん言いなはる訳ですけど、水は流れよる訳でまだその説得力がですね、もちょっと説得力が本当に私が言いたいのは、こう六年も五年もなるやつば、このままにいつまっでんほっといてですよ、そらいつかるだったかもう他にもう改めてすっていう、これ金額しても五百万円にしても千五百万円から二千万円近くかかっとる訳ですよ。 それで、その最初がもう今されたけん、今の課長にそん局長に言う訳にはいかんけど、最初はもう確かに何からあったはずけどですね、それをどうにかして頭を下げても、やっぱ迷惑のかからんていどに努力さるっとが、本当じゃなかろうかと思う訳です。私は、職員じゃなくして業者の営業として考えてはまらるるなら、こら私はでけんもんじゃないと思います。皆営業というもんな自分が何でもしてこんとしゃが、会社は首になる訳でございまして、やっぱ公務員ていうが公務員ていう感じでおらるるならば、やっぱ行政も一緒でございまして、やっぱ頭下ぐる時は下げてお願いして、市民のためにと、その説得力が私はないと思います。 で、今後はですね、いっちょ営業の気持ちになっていっちょ頑張って、達成に向けて努力される事をお願いしておきます。 最後に、私がお願いでございますが、終わりに市長さんの基本方針である企業誘致推進については、市長の最大の努力を期待するとともに、市長が主張している所んの住みたくなるまちづくりを目指して、緑川地区にも上水道整備を早急に実現でくる様、要望して私の一般質問を終わりたいと思います。御静聴有り難うございました。 議長、関連質問で河野議員から申し出があっておりますので、工業団地について宜しくお願い致します。
○議長(岩本広海君) 関連質問の申し出があっておりますので、これを許可します。
○議長(岩本広海君) 十番、河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) 企業誘致政策については、もうこの会議で沢山の人が色々先々を心配して、どうなっとるのかという事で、行政の対応について正されてきたところでございますけれども、私もその一人でございます。今日は、先輩の本田議員とともに、この事についても常日頃意見交換をしたり、或いは企業を訪問を一緒にしたりしまして、研修に同行させて頂きましたし、それから御指導も受けまして、大変勉強させて頂いたんですが、今日はこの私のために貴重な時間を割いて頂きまして、本当に有り難うございました。 それでは、関連質問を致します。今、本田議員の質問に対して、行政は経済の動向が急変したといいますか、つまり恐らく世界経済そして並びに日本経済の変動ていいますか、つまり企業誘致については、バブル当時の発想と言いますか企画だったのが、今やそのバブルが弾けて大転換が始まったと、そういう状況の中でのこの行き詰まりと言いますか、企業誘致の政策が先に進まなくなったと、そういう様な状況かと思います。 それで、花園地区の工業団地進出予定の、同和鉱業の事でございますけれども、去年の夏、議会運営委員会が研修旅行に行きまして、同和鉱業本社を尋ね同社の経営陣の皆さんと意見交換を致した所、その席において進出についての、その後の計画を伺いました。 ところが、責任ある方だと思いますけれども、常務取締役の方が我が社は毎年毎年、大体三年ごとに区切って計画を立てておりますので、その時にちゃんとした事業計画にこれを折り込んでいくと、そういった事を申し上げられた所でございます。それは、私どもが尋ねたのは去年の八月でございますので、年末にやるという事でございましたので、もう既に出来上がってる所だろうと思うんですけども、その計画についても執行部のお答えを頂きたいと思います。そういう計画を同和鉱業さんからお聞きになったかどうかという事が一つですね。 それから、もう一つは錦町にある九州武蔵、先程市長は東京武蔵とか何とかおっしゃってるけども、会社の名前もあんまりはっきり知らずに、その交渉責任者が勤まるのかと、これはもう正にそのおかしいという事を、私がさっき思っとるんですが、正確な
九州武蔵精密株式会社と、市長いいですね。市長、東京武蔵じゃございませんよ。その子会社のクリエイトセンティファーストという会社が、いわゆる花園の工業団地にその進出を計画していると、こういう事になってる訳です。で、そこの社長とそれから同席なさったのは総務課長さんか、いう方と我々四名、本田議員さんにそれから福田議員さん、それから那須議員さん、私と四名で約四十分程度位、色々話を聞いて頂いたんですけども、先方のお話を紹介致します。御承知の通り、この会社はつまりクリエイトセンティファーストという会社は、平成三年に進出計画を立てて、その後平成六年に現地
花園工業団地で、起工式を挙行されております。 しかし、その後経済環境が世界的な大変動があり、その結果特に製造業における企業は、大競争時代に入ってしまったと。で、そこで生き残りと言いますか、勝ち残るためにコスト削減を求めて海外に進出を致しますと。平成三年に、今申し上げた様に、宇土に進出してくるという事を計画はしたんだけれども、今言った様な理由で海外を検討したと、その中で中国を目指した訳ですね。で、同社はいわゆるその日本の製造業、特に自動車産業におけるところの、部品メーカーさん辺りはこそって海外に生産地を求めて行ったと。で、そういう事で、同社はやっぱりバスに乗り遅れちゃいかんという事で、中国を選んだそうでございますけれども、これは特に本田技研工業さんの子会社、いわゆる部品メーカーさんですから、本田技研工業さんも中国でやってくれと、で社長の言葉を借りて言いますと、中国に行かなきや、何か国賊みたいに言われて、中国で是非仕事をやれと、でないとその注文を出さんぞと、そういった事まで言われて、真剣に中国を検討しはじめてる訳ですね。 で、そこで、ところがご案内の通り、中国はお国柄がああいった所でございますので、リスクが高いという事で、この計画を途中で諦めておると。但し、今や東南アジアの方にこの計画を持って、その意欲を燃やしておる所でございますと、こういったお話を伺ってきた所でございます。 で、やっぱり私どもも常識でといいますか、普通考えてみますに、この同和鉱業さんにしてもトヨタ系の部品メーカーでございますし、クリエイトファーストさんもやっぱり本田系の部品メーカーさんでございまして、やっぱり自動車産業の部品メーカーとして、その操業する事になっていたんでしょうけれども、中々製造業の中でも一番その海外に進出してるのは、この自動車産業さんですね。そこで、確かにその自動車産業の普及程ですね、経済成長に資するものはないと言われているんですけれども、ですからそういう意味では、宇土市がその自動車の部品メーカーさんを、その目当てにしたと言いますか、事は間違いなかった選択だったと思うんですけども、それが一番結果的には、来にくい企業になってしまったという事じゃないかと思うんです。 御承知の通り、日本の自家用車の普及率は一九六六年に一〇%を超えているんですけれども、今やそれは八〇%を超えてる訳ですね。この様に、自動車産業の振興程ですね、経済成長に資するものはない事を、その東南アジアの各国の方が全部知っとる訳すね。それで、その国が経済成長を最優先するならば、その国の政策担当者は、間違いなく自動車産業の振興を企てるだろうと、それくらいは誰でも分かる事だし、又、その国のつまり東南アジア方面の遅れた国というのは、やっぱり日本だとかアメリカだとか、或いはドイツの自動車メーカーの合弁企業を先ずつくって、そして部品メーカーをまたつくり、そして育てていくと、そういった経済発展の戦略をしていくと言われております。まさに、その世界的な大競争時代に入った訳ですから、その経済の原理の上から見ても、宇土市の花園の自動車産業のメーカーというのはちょっと考えにくいと、殆ど私どもの常識からいわすれば、その同和鉱業さんにしても錦町のクリエイトさんにしても難しいんじゃないかと、殆ど可能性が無いというふうに私どもは判断しとるところでございますが、先程、担当の中島課長も市長も経済情勢が好転したならば、というふうなお話、それからもう一つは、その市長が先頭に立って交渉をやってないという印象が非常に強い。私から言わせれば、甚だその企業誘致を自分の政策として立てておりながら、或いは宇土市の主要事業として掲げておりながら、やってないと。 もう現に、その言葉尻を取る訳じゃございませんけれども、東京武蔵とか言って平気な顔をしとると。これは問題だというふうに思っておりますし、その辺について市長自らが、このクリエイトさんにしても同和鉱業さんにしても、何回交渉なさったのかですね。特に、二年位、三年も五年も前の事を報告してくれと言いませんので、少なくとも二年程度位は、いつ交渉してそして相手の表情なり、或いは感触なりを市長自らが、この時はこういう態度だったとか、こういう事をおっしゃってたとか、そういう具体的な話をこの議会に報告を賜りたいと、以上二つです。宜しくお願い致します。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 先程、私が東京武蔵という言葉を使ったとおっしゃいますけど、東京武蔵精機株式会社が社長の名前でもって、社長の親会社でございます。クリエイト21というのが今度の会社の名前であるという事は知っております。 尚、又工場計画につきましては、色々報告致したいと思いますけど、私が上京する時に、先日からも会社本社に二回程お邪魔致しております。又、電話でも何回となく金谷さんという担当常務がおる訳でございます。お話致しております。又、東京で物産展も毎年開いております。その時も同和鉱業の幹部の方がお出でになってると。それで、そういう時においても色々その席においても、お話致してるという事もある訳でございます。 河野議員から御指摘の様に、輸出産業の中でもとりわけ自動車産業の中でも円高の問題は深刻であり、社内で工場建設が経営的に困難で、可能であるかどうか研究のための、プロジェクトチーム等をつくって検討されておりますが、いつ頃までに着工出来るのかと明示出来ないのが現状であると言っていらっしゃいます。 しかし、今後におきましても、早急に着工して頂く様お願いして参っておりますので、幸い私の交渉した感触としては、トップとしては何とか地元に迷惑をかけない様に致したいと、強い決意を持っておられるようでございます。勿論、先程おっしゃいます様に、自動車産業が駄目ならば、何かそれに対する代わるべきものも十分検討しなくちゃならんという事も思っておる訳でございます。そういう意味で、この両者に対しても出来るだけ頑張って欲しいという事を、特にお願い致してるつもりでございます。私が、何か熱意が足らんとかとおっしゃいますけど、私自身としても、又職員の皆さんとしても非常に協力してやって頂いてるものと思っております。以上です。 (自席より、河野議員「中島君、そしてその交渉経過というやつは、書類に残ってるはずだろうが、計画の中に、企画課の中で。全ての行政の仕事はそうなってるでしょう。そら帳面で出してくれよ、それじや。言葉で言わずに。いつどこでどういう事を交渉したか、その感触はどうだったかという事は、二年位遡ってずうっと調べて、書類が残ってるはずだから簡単に出せるはずでしょう。言葉で頑張っとります。頑張っとります。」) それじゃ、中島課長に・・。 (自席より、河野議員「答弁な要らんけんね、書類出してよ書類。あのうそれはですね、今議長お願いします。一等最初質問しました交渉経過については、二年位遡及してですね、交渉経過と内容ですね。そして、相手がどう言ったこう言ったと、市長は何を言ってるかという議事録が残っとるはずだから、書類が。それを書面で出してください。そらクリエイトファーストというのか。あの錦町の21ファーストという、その事についてもそうだし、ですね、書類をもってお答え頂きたいと。」)
○議長(岩本広海君) それでは、工場誘致につきまして、まだ未進出の工場誘致につきましては、交渉の進出の経過並びにその内容について、過去二年間に遡って文書にて出して頂きたいと思いますから、よろしゅうございますか。助役さんよかですか。 (自席より、河野議員「それから、同和鉱業さんの私どもが研修に行った時、先程ちょっと言いましたけども、三年ごとのですね、事業計画をその同和鉱業さんは立ててるとですね、それは今年の年末にそれはやりますと、その話を聞いたのは去年の八月ですかな、我々の研修旅行で行った時ですから。ですから既に出来上がっとる訳ですね、それが本当ならばですね、だからその時におっしゃったのは、宇土市に進出する前提でというふうにおっしゃった、あなた同席しとったからわかっとる。その事は、どうなってるんですかとお尋ねしてますから、それはちょっと出してくれんかな。」) じゃあ、二点よろしゅうございますか。未進出工場誘致のですね、その市側が進出先に交渉された、その進出の経過、内容についてが一点、二点目が昨年の八月に同和鉱業へ進出等のお話を、議会運営委員会が本社に出向いて色々話を聞かれた時に、三年ごとの見直しを行いますと、その見直しについては年度末に報告をしたいと思うという事ですから、年度末がきたのでその年度末に、報告が来てるのか来てないのか、その計画についてはどうなのかという事を、来てれば来てるという様な事で、二点について文書で出して頂きますように、よろしゅうございますか。 (自席より、田中議員「同和鉱業の見直しですね、」) 三年ごとの見直しの計画だろう。見直しにつきましては、答弁するそうですので。
○議長(岩本広海君)
地域開発課長、中島修一君。
◎
地域開発課長(中島修一君) 昨年八月の議運研修時におきます、約束ごとと言いますか、それについてお答え致します。 これは、同和鉱業からは文書で来たわけじゃございませんが、電話連絡によりまして、平成九年からの三ヵ年計画という事で、実は中身と致しましては、着工について時期は明示出来ませんが、経済の状況の変化によりましては着工をするという事で謳ってあるそうです。大体内容的にはそれくらいという事でございますので、以上でございます。 (自席より、河野議員「関連質問でもうちょっと詰めますので。」)
○議長(岩本広海君) 河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) その経済情勢が好転ていいますか、変化次第で我々の約束を守なんて、そらあんた約束が約束にならんがな、ですね。そうでしょう。そんな子どもだましみたいな事を、行政がああそうですかと言ってるから、延び延びになってこれはもう六年もね、やっぱりその会社が宇土市に進出してくるのかどうかがはっきりしなくなってしまうと。で、そこを我々は、私は良くないですよとですね、そういうふうに思ってるとこです。 で、これは私が大体ならその一般質問でしたかったんですけども、本田先輩と重複するとこがございますので、これで急ぎ足でやってしまう、時間内でやらなきゃいけませんので、詰められませんけど、まだ私もこれはやります。ですね。時間が都合がつけば。只、市長に申し上げたいんですがね、やっぱりその政策のですね、推進の最高責任者であり、特に企業誘致については、交渉者としてのですね、最終の責任者である訳ですからあなたは。そして、決定者でもある訳ですね。それで、その経過についてまだ資料が出ませんので何とも言えませんけども、私は殆ど部下に任せて、市長の答弁から大体推測出来るけども、部下に任せてその自らが交渉にあたってらっしゃらないと。で、これは市長が本当の意味で、やっぱり責任を感じてですね、交渉をなさるならですね、そら部下が、職員がやるのと市長がやるのとは天と地の差があると思うんですよね、違いがあると思うんです。そらもう誰でもそうですね。やっぱり部長、課長が来て幾ら言うても、市長自身が行って是非その貴方の腹を聞かせてくださいとですね、言わなければ、只部長が行って、課長が行って、そしてその報告を聞いて、ああそうかいと、まだこんかいと。この程度で済まされるかという事を、私は申し上げて関連質問を終わります。
○議長(岩本広海君) 関連質問を終わります。 質疑並びに一般質問を続行致します。
○議長(岩本広海君) 十番、河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) それでは、関連質問に続きまして、私一般質問をさせて頂きますが、何しろ欲張ってテーマを並べましたんで、非常に早口にスピードをかけてやらないと、何か終わらなくなってしまうんじゃ、中途半端になってしまうんじゃないかというような心配がございますので、聞き取りにくい面があるかと思いますが、どうぞ一つ宜しくお願い申し上げます。 冒頭に申し上げていいのかどうか分かりませんけども、冒頭にさせてください。西田市長はですね、三選出馬の表明を七日の、この本会議でなさっておりますが、私から言わせればいかにも唐突で、その時あっけにとられた訳でございますが、市長には一見、確かにその丈夫さが背広を着てるみたいで、健康である様に見受けられますが、その限りではそらもう三選は出来る様ですが、市長というのは体力だけでは出来ないと。なるほど病気がちでですね、或いは何かこうこうして打ち沈んでらっしゃると、そらそれよりも元気の方がいい事に決まってる訳でございますけれども、やっぱりその元気さの上に、一番市長に求められてるのは知性と品位ではないかというふうに、私は思ってるところでございます。何と言っても自治体のリーダーであり顔でありますから、品位がなければなりません。 そこで、やっぱりこの私が市長をイメージする時に、どういう事かと言いますと、やっぱり常に沈着であってその物静かな、でいながらやはり非常に明晰で、筋と理を通し、市民と地域の皆さん方に情熱を傾ける人だと。こういった人が私の市長のイメージでございますけれども、そういう人であるならば、きっとですね、職員の皆さんも市民の皆さんも、恐らく市長に対してですね、尊敬の念を抱くであろうし、心をとらえられるに違いないと、こういうふうに思ってる所でございます。 さて、市民の皆さんは、この西田市長さんはどういういふうなイメージに写ってるんでしょうか。今日は、この市長がどんなイメージなのかどうかについては、私は時間がございませんので、言及致しませんが、しかしながら三選表明、この時期に適切であったかどうかについては、私は多少疑問に思ってる所でございます。平成九年度施政方針に基づいて、予算の審議が始まったばかりの今、即ち方針は明らかにされたら、この成果と達成については未知数であり、今は何とも言えない時ではないでしょうか。そして、余談を許さないのでございます。 だから、今市長がなさるべき事は、自分自身のいわゆる行政の過去七年間の実績をですね、やっぱ客観的にしかも冷静にですね、また自分に厳しく評価して、そして来年度の方針に基づいてこの議会で予算の審議を、十分やると全力を挙げるという事が、いわゆる行政の長としての最大の責務であると、私は思ってる所でございます。しかるに市長は、臆面もなく軽々にこの定例会の冒頭に元気ならやると、指示があればやると。これは、政治家の発言でございまして、いわゆるまったく私的な事柄です。その私的な事柄を、その本会議の冒頭にやるという事は、非常に軽率というか不謹慎であると、私はそういうふうに思ってる所でございます。 そういう事でございますので、よく言われます様に、出物腫れ物ところ嫌わずと、あとはどぎゃんなときゃあなろたいと、こういったですね、態度で議会に臨んでもらっちゃ困ると。市長は、やはり真摯な態度でやっぱり臨むべきじゃないかと、そういうふうに思ってるところでございますが、この事について市長の御所見を伺いたいと思います。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 今、私の欠陥なりそういう点について、色々河野議員としての御意見を頂きました。本当に有り難うございました。十分考えていきたいと思っております。又、発表につきましては、谷口議員の質問があったので、お答え致したという事でございます。以上でございます。
○議長(岩本広海君) 河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) 谷口議員も尋ねる人も尋ねるけども、答える人も答えると思う、そういうふうに。やはり、やっぱり本会議は真面目に行政について論議する場所でございますので、市長に出る出らんについては、これはまったく私的な事でございます。政治家の発言であってですね、市長は行政の長でございますので、そういう態度で議会には臨んで頂きたいと思う所でございます。 それでは、西田市政二期目はですね、余すところ一年でございます。泣いても笑っても終わる事になります。不詳私も、議員としての二期目をあと一年半で終わりになります。市長におかれましては、もう私にとっても非常に大きな節目であり、又この定例会で色んな意味で、特に重要であって政治的には、極めて緊張する場面でもある訳でございます。とりわけ、市長におかれましては、地域住民の代表であり、宇土市の顔でもあり、非常に緊張なさってるんじゃないかというふうに思うんでございますが、やはりこの季節、特に市民も職員もそして私も、その市長の発言と行動には非常に敏感になりますので、市長の言葉そして動きですね、そういった事については、非常に我々も敏感になります。それは、やはり市長の存在が行政においては、非常に大きい訳でしょうし、それから言い換えればですね、その言動と発言が公約と見なされる場合がある訳ですね、そして市民との約束でもあると言われるところでございます。 場合によってはですね、市長がちょっとした事を言うと、やっぱり言質にとられてしまうと。こういった事でございますので、そういう意味合いで私は市長の態度と姿勢を注意深く観察し、間違いがないかどうか、絶えずこの年はやっていかなきやならないなというふうに思っている所であります。市長の行政と政治の方針は、その影響において市民の幸不幸に直接つながって行く訳でございます。勿論、生活にもろに受ける事になりますし、一つ選択を誤ると或いは、本市の進路を歪める事にもなりかねないと。私はこの一年間は、油断の出来ない年であり、宇土市の将来を占う年になりはしないかというふうに思ってる所でございます。 とにかく、何だかんだ申し上げても、市長の椅子は実際にーつしかございませんので、たったーつなんですから。そういう意味では非常に責任も重い訳ですね。責任の重い椅子でもある訳です。この際、私はその市長の責任についても、この一般質問の中で言及しながらやっていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。お願い申し上げます。 ここでもう一つ考えなきゃいけないのは、この市長職というのはどういう事なのかと。市長は、いわゆる御承知の通り、公選制に基づいて選挙で選ばれた人でありますが、この公選制はその人を法律上、市長として見なすという制度であってですね、その人が市長にふさわしいかどうかは、当選した時点では分からないんですね。ですから、支持率も見識も能力を持ってる事、必ずしも保証してない訳です。結局は、ふさわしい人物であるか、又、支持率、見識、能力を持っている人であるかどうか、実際に市長としての仕事をして、やらせてみなければ分からないと。そういうものが、この公選制でありまして、だからやってみて落第するひとは一杯いる訳ですね。こら駄目だと、とてもじゃないけど能力と見識がないばいというふうなふうになってくる訳でございます。 そういう意味で、市長この本会議の中で、私も六年間或いは七年近く市長と論議をするのでございますけれども、議論が非常に苦手であると。論争があんまりお好きでないと。で、先ずそういう目で、私が思うのには、やっぱ政治指導者はその人気といいますから、にこにこしてそのてもみする事じゃなくて、人気にその的になるといいますか、そういう人じゃなくて、やっぱ論争の的になる事を目指さなきゃ行けないんじゃないかと、いうふうに思っとる所でございます。 そして、いつも市長がおっしゃる様に、その部下、助役がおるし部長がおって、課長がおって云々と、司、司がどうのこうのて、これはこの前の答弁の時もそうおっしゃっていて、その私は知らないとか、そういう事を平気でおっしゃるけども、自分のですね、やっぱり評価をやっぱり常になさったがいいと、反省を込めてですね。同じ様な答弁をなさる訳ですね、今日、昨日いつでしたか、今会議の中でも二日目辺りで、部長、課長かいますからとか、そういう事で、私もそういう答弁を頂いた事があるんですが、やっぱそれは良くないとですね。自分を常に厳しく評価して、自分の政策が良かったろうかどうかという事を、常に考えながら政策というのはやっていくべきであって、そしてやっぱり最終的には、一身をとして責任をとるというふうな態度を、やっぱし示してほしいと思う訳でございます。 そういう意味で、施政方針は市長自身のビジョンであり理念でもある訳ですけれども、そういう意味では重大な意思決定でもあります。その様な意味で、その先程申し上げました様に、市長の発言は公約になってしまうと。ですから、市長が公約が守れなかったら、これは責任をとってもらわないかんと。で、よく言われます様に、首長は公約とともに登場して公約とともに去ると、こういう事も言われておりますし、ただし名言じゃないかと。公約は市民との約束でございますので、その約束を履行できなかったら責任をとって、市長の座を去ると、そういう覚悟をこの言葉は端的に表してるんじゃないかと思ってる所でございます。 そこで、一年前の公約つまり平成八年第一回定例会のですね、施政方針の一部を見てみたいと思いますが、これを読んでると時間がかかりますので、要するに扱い摘んで申し上げますけども、その中で、その地方分権行政改革云々というふうにおっしゃってまして、それは積極的にやると。それから、行政の役割を明確にして、その勇気ある決断と実行を将来に向けてやると。それから、今後宇土市が宇城地域のリーダーとして、又宇城八代の中核都市としての、しかも県南を代表する都市機能の整備を進めると。こういう云々というふうに前段でございまして、その中で重点事業として、行政改革の推進それから高齢者対策の充実、企業誘致の推進、西部地域の開発、国体関係の施設整備、農村総合整備モデル事業の推進等とこういう事を、市長はその施政方針の中で今年度のですね、施政方針の中でおっしゃってまして、活字を見てる分には誠に立派でございまして、文句の付けようがございません。 只、私どもから言わせれば、立場として当然検証しなけりゃなりません。その結果については。で、施政方針における政策の経過と結果を検証するならば、その結果はですね、つまり評価はですね、極めて低いんです。この一年間の西田市政の施政方針は、具体的な結果に結びついてないと。それが非常に多い。それは、今申し上げた様に、抽象的な表現で、只並べているというだけのもので、単なるスローガンですね、これは。もうそういうふうにしか言いようがない様なその施政方針でございます。 特に、網津地区の住環境事務事業の成果、これについても遅々として進まないし、それから先程来から沢山の人が、そのこの会議でおっしゃってますけど、工業団地の処分率、これも非常に悪い。それから、将来の見通しもはっきりしない。企業がお出でになるのかならないのか、殆ど分からない。それから、私がもう二回程この席で質問させて頂いてる、JA跡地の処置についての方向が定まらないし、市長の責任も明確になってない。それから、西部開発については、いわゆるそのヨットマリーナだけは突出して、五十四億八千万円ですか、それは勿論予算も膨大なものですけども、そして企画課の話を聞くと、相当立派なものが出来上がるという事でございますけども、果してこれだけで西部の開発が期待出来るのか。これについては、もう議会は早くからこれと合わせて、或いは同時作業をして、他の施策を講じなければ、西部の開発には通じませんよという事を、その条件で議会は、この膨大な予算を承認してる経緯がございます。しかし、そのあとの計画は殆ど出てないと、そういった事でございます。 それから、もう一つ大事な事ですけども、これは近頃流行り言葉みたいになってしまってるんですが、行政改革についてなんですけども、この分野についても、どこら辺りをどうしたのか、具体的に出てきてないです。お題目だけだというふうになっております。どれもこれもいわゆるその事業項目の進捗率と言いますか、その成果の達成率がざっと見て極めて悪いと、まさにもう言うならば、もう私から言わせると閉塞状態だと。住環境をとってもそうだし、農協跡地もそうだし、工業団地なんかもう殆ど望みが薄いと。これはもう西田市政の閉塞ですね。閉塞状態。そういうふうに言っても言い過ぎではないと、私は思う所でございます。 それについては、御意見が市長ありますならば、反論をこの場でやってください。閉塞状態だと私は評価しております。そうでしょう。やっぱり、行政はですね、効率的に効果的にやっていかなきやならないと。その事を基本にして、つまり行政運営システムを確立さして、そら恐らく宇土市の場合は、長い行政の経験の中で、当然管理運営システムというのはある訳ですね、であるならば、何故こんなにその結果的な評価の悪いふうになってしまってるのか。そこに私は、その非常に大きな疑問を持っておる所でございます。それは、やっぱり市長のいわゆるその政治的な面が強すぎて、そういった基本的な運営システムというのを、少し歪めてるんじゃないかと。もっとやっぱり、市の職員の皆さんと一緒になって、この結果が本当にいいのか悪いのか、これが宇土市のためになるのか、市民の為になるのかという事を、やっぱりやらないと、市長さんがヨットマリーナ造った様な気分で、あれも造るこれも造るとやった日には、とてもじゃないけども結果はいい結果は出てこないと、そういうふうに思ってるところでございます。 ですから、達成基準を明確にしてですね、そしてその結果をですね、市民に明らかにせにゃいかんと、そういうふうに思ってますが、それについてあなたは、いわゆる行政の管理システムといいますか、経営システムというのを無視していないかというふうに、でないとこんなにその悪い成績が出てくるはずがないというふうに思ってる所でございます。 更に、全ての計画を市長は調整し決定し、それからそのそういう責任をお持ちと同時にですね、全部やっぱりこれはもう、その事がその全てであるというふうに言っていいんじゃないかと思うんですね。行政計画とは、行政権が一定の公の目的のために、目標を設定し、その目標を達成するための手段であり、その手段を総合的に提示するものであると。この基本に基づいて、市長がいわゆる物事を進めていくならば、そんなに間違わないと。で、間違うという事は逆に言うならば、そういったシステムが機能してないんじゃないかというふに思ってる所でございます。つまり、行政の職員はプロでありますから、そのプロの集団が実際におる訳でございますので、何故、この様な結果しか見えないというのが、見ることが出来ないというのは、私には大変疑問に思ってる所でございます。つまり、抽象的ではございますけれども、私の見るところ、首長といういわゆる市長というその人の考え方と、組織が完全にかみ合ってないんじゃないかと。 ちょっと待ってください。それじゃ前段だけ、もう終わりますので。失礼しました。食事も配慮しませんで、申し訳ありません。 いずれにしても、市長という人と、それから組織がかみ合ってない。間違いなくそれは言えると思います。そういう事で、地位ばっかり見えて人が見えてこないというふうな事になってしまうんじゃないかと思います。やっぱり、もっと市長というのは、やっぱり先程も申し上げた様に、その何て言いますか、その権力にしがみついて、早々とその三選出るとか言ってみたり、やっぱり私は思いますのに、やっぱり中心はやっぱり何と言ったって人間的な魅力を持った人でないといけないと、リーダーはですね。それを抜きにしては語れないんじゃないかと。やっぱり、物事は中心がしっかりしてないと動かないと。そういう事でございまして、あと続けますけれども、食事を挟みながらやらせて頂く事になりますけども、どうぞ一つ今申し上げた幾つか、申し上げた事について、市長の御意見なり御所見なりを、ここで一つおっしゃって頂く様にお願い致します。失礼しました。
○議長(岩本広海君) 只今より、昼食のため暫時休憩致します。 午後一時より会議を開きます。 (午後〇時十分 休憩) (午後一時六分 再開)
○議長(岩本広海君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 発言の通告があっておりますので、順次これを許可します。
○議長(岩本広海君) 十番、河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) 午前中に引き続きまして、質問をさせて頂きます。 通告しておりました様に、予算編成について一言お聞き申し上げたいと思います。御案内の通り、予算編成というものは、市のいわゆる方向を決定付けるものでございますので、特に議会との関係については、市長の責めに期するものであるという事は、これはもう誰でも分かる事でございまして、従って、市長は議会に対して予算の内容と説明をやって、その考えなり理論なりをですね、並びに理念を明らかにするという事が大切な事じゃないかと思うんです。 それから、又、主要事業の優先順位をどうするか、これまた議会の意見を求めるべきじゃないかと、私は思っておるところでございます。ところが、本市においてはそういう事を一切やっていらっしやらない。早い話が、本議会においても、開会日の三日目に予算書が、各議員の手元に届いておるという状況でございまして、やはり議員としましても、その予算については目を通して、そしてグループなり或いはよく分からない所は、執行部に前もって尋ねる事が出来る、時間的な余裕を持つと、こういった議会に対する気配りといいますか、そういった事をやはり執行部はやるべきであって、ところが宇土市の場合はやっていらっしゃらないと。 そこで、私は要望も兼ねて執行部にお尋ねを致したいと思いますが、予算編成の方針に基づいて、部局から提出する予算要求書をですね、市長が査定する事になりますが、つまり市長査定終了直後、予算書が出来る直前の時点でですね、予算原案がですね、出来る直前の時点で、議会に対し説明をして頂きたいと、これが一つ。それから予算書が完成したあとにも、予算の内容と考え方を市長が説明し、主要事業の順位をですね、優先順位の理解を議会に求めるべきであると、二つ大きな事を要望をしたい所でございます。 先程も申し上げました様に、こういった簡単な事が出来ないという事は、やはり議会に対する執行部のやる態度といいますか、まあ極端な事をいえば、この事実からしてですね、明らかにやっぱり議会を軽視しておるんではないかというふうに私は思ってる所でございます。お尋ねしたいが、何故もっと早く議員に渡す事が出来ないのか。これが一つですね。その理由を説明を頂きたい。それから、基本的にはやはり予算については、議会と十分意思を通しながら、編成にあたるべきだと、私は思っておりますので、これからについては、この議会との関係については、どういうふうにお考えになるのか、その事が信頼を築き上げていく一つの方法でもあろうかと思いますので、その辺についてもお尋ねしたい。以上です。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 先程は、河野議員から非常に厳しい意見が有りましたけれども、これに対しては私に対する愛情もあったかとも思う訳でございます。 しかし、まあ何と言っても私自身が、市長として不適任だとかまあ色々の御意見があった様でございますけども、私としては私なりに一所懸命やってるつもりでございます。まあいいとこもあれば勿論マイナス点も多数多いかと思います。しかしながら、そのマイナス点についても、或いはいい点についても見方によっては、こう見られるのかなという様な事も多数あった様でございます。しかしながら、私としては市民の幸せであり、又市民の市の反映、発展というものを願って一所懸命やってるつもりでございます。 いずれにしましても、四年に一度の選挙というものもある訳でございますし、市民の付託がどうであるかという事は、市民が信頼してるかどうかというのは、その結果によって出てくるんだと思いますし、長期的な展望に立って将来の宇土市がどうなるか、将来の宇土市をどうするかという、そういう色んなものを考えながら、或いは時には人に誤解を受けることもあるかもしれないと。しかしながら、やがては分かるんだろうという、そういう事もあると思います。只、皆さんの御意見も十分受け承りながら、今後もより未来に向かってよき市政をやっていこうという、熱意においては変わりないという事を、予め申し上げておきたいと思っております。 それから、只今の御質問についてお答え致したいと思います。住民のニーズに合った予算編成をする上で、大変貴重な御意見であったと思います。今後、どの様な形でするかというのは、十分検討していきたいと思っております。予算編成にあたってにの、議会の要望を聞く機会をどうするのか、予算編成作業が済んだ時点で、主な事業について説明をどういうふうに致すのかという事を、十分相談させて頂き、そして今後における立派な運営が出来ます様に、お願い致したいと思います。 物理的に可能な範囲で、出来るだけ急ぎたいと思います。 (自席より、河野議員「今までは、何故それが出来なかったのかという事をお尋ねしとる訳ですね。何故、それをなさらないのかと。だから、開会当日に予算書を配られておる訳ですから。」) (議長「予算書をですね、助役さん、予算書を当日に手渡さるるでしょうが、予算書、それを早く手渡してほしいという事が、それが出来るなら何故今までが、その遅くなっとったのかという事。よかですか。」)
○議長(岩本広海君) 総務部長、中村恵一君。 (自席より、河野議員「いやいや、部長には聞いとらん。市長に聞きよる。議長お願いします。市長に答えさせてください。」)
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) それは、早い方がいいと思っておりますけども、その現在の状況につきましては、総務部長が説明致したいと思います。 (自席より、河野議員「いやいや、そら市長が知っとるでしょう。そらあた、市長があた、その先程も前もって申し上げた様に、予算編成にあたっては、市長の責めに全てある訳ですからですね、市長が予算を議会に提出するのはいつかと、いつまでという事を基本的に考えれば、それは当然答えは出てくるはずであって、その職員がつくるのを待っとって、出来上がった時に議会に配るのは簡単な話であって、市長がいついつまでに予算書を原案を出してですね、予算書をいついつまでにつくれというふうに、指示をなさるべきであって、だからそういうことも含めて、予算編成にあったっては、全てを市長が責任を負うという事ですから、だからそれがその部長でなかな分からんなんて、そんな答弁ないですよ。そら質問続けられませんよ。そういった事は。議長、休憩してください。基本的な事が分からんじゃどうにもならん。部長でないと分からんなんてとんでもない話だ。」)
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 数日前の議会の時に、上野議員から (自席より、河野議員「上野じゃない河野ですばい。」) 上野議員からの質問の回答の通り、市長において執行権者であると、その時、文書はちょっと間違うかも知れませんけど、私の代弁者は職員として職員の代弁は、即ち市長の答弁であるかという質問がありました。それで、その通りだという事を申し上げております。職員は市長の代弁者としてやってるという事、 (自席より、河野議員「それは、何の話ですか。」) 特に、御質問によりまして私お答え致したつもりでございます。 (自席より、河野議員「何の話しよんなはっとですか。」) だから、この場合、職員をもってお答えさせたいと思った訳でございます。以上です。
○議長(岩本広海君) 暫時休憩致します。 (午後一時十八分 休憩) (午後一時三十八分 再開)
○議長(岩本広海君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 只今の件につきまして、予算書が物理的に印刷が間に合わない様な事があるならば、それについては予め、この総括表がですね、予め出来ておりますので、それ以前に出す様に致したいと思っております。以上です。 (自席より、河野議員「簡単な話です。」)
○議長(岩本広海君) 河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) 予算については休憩を挟みながら、やって参った所でございますけれども、いずれにしましても、くどい様ですけれども、予算編成と議会との関係については、全て市長の責めに期するという事が原則ですから、誰が何と言おうとかんと言おうと、そら関係ない事で、市長がきちっと主催してもらわなきゃいかんと、これを踏まえなければ我々は、一般質問もできないと。議会議員としてお尋ねする事も出来ないと。こういう事になる訳です。いいですか市長。市長いいですね。 それでは、その今まで出来なかった事については、もう聞くのも面倒くさいから、もうそれはあとで説明をする様にしましょうかね。今まで出来なかった理由についても聞いてるけども、そらお答えになってないけども、答弁が苦手の様ですので省きましょう。 それではですね、次にいきます。市長の肩書とそれから日常の動静についてお尋ねしますが、市長は大変お忙しいと、それとやっぱ事前に用意されたものによって動いていかれる訳ですから、つまり決裁から始まって庁内協議、来客の応対、各種の会合等、今更言うまでもないですが、多忙の中でもやはり一つ一つを指示して決断していかなきゃならないという、その上に市長の肩書が多すぎると、多忙の上に多忙を重ねて、市長としての本来の仕事が出来ないんじゃないかと思ってる所でございます。市長は政治家でありますから、より多くの支持を得なければならない事を、良く承知しておりますけども、知名度を高くしようとかですね、出来るだけ多くの人とおうて、次の選挙に有利にもっていこうという、そういうお考えである事は良く分かりますけれども、他方、市長には行政の長としての機能があり、市長に対しての最大のいわゆる市長は、そのいつもおっしゃる様に、行政は最大のサービス産業であるとおっしゃるならば、やはり市長自らが市民に対してサービスをなさらなきゃいけない。そういう立場でもありますので、そしてしかもその最大のサービスマンですね、市長は。そういう理由からして、あんまり忙しすぎると、市長が出てきてそのサービスがおろそかになるんじゃないかと、そういうふうに思ってる訳でございます。 それともう一つ、やっぱりマネージメント機構の達成に専念し、その充実を図る事を期待されなくなってしまうと。市長が、本当にその朝早くから出てきて夕方までおって、ちゃんとおやりになってるかどうかが、どうも良く分からないと。特に、新聞報道なんかでは、よくわかっていおりますけども、その報道されない部分の空白がよく分からないと。特に、朝十時から十一時半までは、市長はもう殆んど市役所にはお見えになってないと。で、職員は待ってて決裁を貰おうと思って待ってると、秘書課の方で、そのお客さんを中に入れ込んでしまうと。決裁は明日だと回しになるという事は、よく職員からお聞きしますので、それについてはやっぱり肩書と言えども、きちっと我々も知りたいもんだなと、そういうふうに思いますので、肩書の数を教えてください。 それから、大体同じ様な意味ですけれども、市長の動静についてもそうなんですが、今一部重複しますけども、やっぱりこの市長の動静というものについては、はっきり公表なさらないと、市民も分かりにくいし議会も勿論分かりにくいと。そういう事で、市長の動静の発表というものは、これはその事自体は、もう立派な市民へのサービスであるという風に、私は思う訳でございます。市長の所在と動静を明確にしておく事は、やはり危機管理面においてもですね、これは大切な事であるし、何か大事があった時、市長はどこ行ったろうかと、探す様な事があってはならないと。そういった事で、その市長の動静についてもはっきりすべきだと。サービスというのは、先程もちょっと申し上げましたけども、まあにこにこして、やっぱりこの揉み手しながらあそうですか、こうですかて言っとるのが市長じゃございませんよと。やはり、市民の生活を守る事も立派なサービスであると、これがやっぱり最大のサービスじゃないかと、私は思っておる訳です。 そういった事でございますので、先般、秘書課長にその事については申し入れしました所、これは助役もいっとった様でございますけども、公表する制度というものは無いと、そういう決まりは無いと、規則も無いと。従って、これからも公表するつもりはないと。そういうつっけんどんにおっしゃっとるけども、果して今の時代、そんな事が通用するのかというふうに、そらもう昔のその特別職のとらえ方であって、現代は私は流行らないと。出来るだけやっぱり公人でございますので、市長の動静については、明らかにすべき所は明らかにしていくべきじゃないかと、そういうふうに思っておるところでございます。以上の事について、市長の方からお答えください。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) お答えします。 先程、色んな諸団体が何個あるかという御質問でございますが、大体行政関係のやつが、市長とそのあて職というと、言葉がちょっとどうですか、まあそういう関係のものが約三十件それを超すんじゃないかと思っております。それと、商工経済関係の団体これが八件位ありましょうか。それから、企業関係というのが七件位あります。 市長の動静については、主な会議や催しなどの出席については、熊本日日新聞社に掲載してもらってるので、良く分かっていただけますが、その外の市長の動静は、全て秘書課の方で調整していますので、各部課からの決裁等については、特別な支障にはなっていないと思っております。確かに、河野議員御指摘の通り、市長の場合は常勤であるが、不定量の業務に従事しているとの考え方から、勤務時間の定めはなく、ある時は誤解を受ける場合もあるかも知れませんが、普段の執務と致しましては、殆ど庁内におる時は七時頃まで、朝は時によって違いますが、大体九時から九時半平均見当に出ております。時には、八時以前に出る事もありましょうし、或いは又十時頃出る事も、或いは遅い事もあるかも知れません。大体、庁内におる時は普通七時頃まで、あるいは会議の時はその時間によって出ていこうと思っております。制度規則にこだわる事がなく、今後も精神誠意公務優先に精進して参りたいと思っておりますので、御理解頂きたいと思います。以上です。
○議長(岩本広海君) 河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) 色々言い分はございましょうけれども、市民サイドから考えると見てみて、いかにも市長が勤務については、ルーズな様な印象を与えるという事は良くありませんので、やはりきちっとなさった方がいいんじゃないかというふうに思ってる所でございます。 次にいきます。住環境整備についてでございますが、これはもう私専門みたいになってしまって、同じ様な繰り返しをやっておりますけれども、いずれにしましても、去年の十二月二十六日に網津農協支所で、総合的というか全体会議があってその中で、展望が開けたかなというふうな認識を、私もいたしておりますが、今一つ慎重に詰めなきゃならないところが、一つ、二つあるんじゃないかというふうに思ってる訳でございます。特に、残されたものに関しては、地権者の方々の御意向、御意見等がございますので、こらもう市長じゃないとうまくいかんかなという事は、もう先般から申し上げてきた通りでございますけども、大詰めにきておりますので、市長がでていくべきだとですね。そして、この事業の理解を深めながらも、最終的には協力して頂くと、そういった事をやって頂かないと、やはり一つ、二つその残されてると、この事業は先に進まない訳でございますので、頑張ってもらわなきゃいかんというふうに思っとる所でございます。特に、来年度は予算がつきましたので、ほっとしている所でございますけれども、本格的な予算じゃなく、只、何か食糧費か何か、事務費かな、という事でございまして、只、やっぱり一番悪いケースはですね、やっぱ予算の返上があっちゃいかんなと。で、それでこれについては、担当の職員の努力にも敬意を表しますけれども、来年度予算が付いた事についてはですね、しかし何と言っても本市の林田県議の労に負う所が多いんじゃないかと。彼は、連日地権者と会合を重ねてですね、この事業の意義を唱え誠意と熱意を尽くして説得した事が、あと一歩というところまできておる所でございますので、私は高く評価しなきやならないというふうに思っております。やっぱり、一番行けないケースはやっぱり国、県にとってはですね、一番困る事はやっぱり予算の返上という事じゃないかと思うんですね。 それが何故かと言うと、やっぱり住民のある地域住民或いは市民の皆さんが、市に対する信頼感と言いますか、或いは市長に対する信頼感、そういったものがこの事業の成否を、その左右してしまうと、それでやはり基本的にはやっぱり、その信頼感をきちっとする事が、先ずやっぱり事業の遂行には欠かせない事であろうかというふうに思ってる所でございます。で、やっぱり市長は地権者はじめ皆さんの人々にですね、やっぱりこの何かやる時には、共通の目的に向かって皆さんを動員する。そして、同時にやっぱり地域住民地権者のいわゆる共感を引き出すと、まあそういったその説得する能力、これが期待されてる訳でございまして、それがなければ何事も出来ないと、その事が先程の企業誘致にも言われる事であって、市長のそのそういった交渉能力、説得力そういったものが、鍵を握ってる訳でございますので、その鍵を握った人がじっとしとっては困るとですね。やはり、相手が分かるまで努力を続けるという事が一番大切な事ではないかと思う訳でございます。市長の話を聞いてると、誰彼をやって私が出ていくがいいか悪いかその判断をしよりますが、そんな事をやっとったんでは、事業はうまくいかないと、先に進まないと、そういう事を言えるんじゃないかと。そして、やっぱり出来なかったら責任をとると、一身を落としてそういう心の用意を、と気迫がですね、市長には欠けてると私は思ってるところです。 で、そういう事で、市長が地権者の皆さんの二、三という風に聞いておりますが、そういう方々と何回交渉をもって、或いは説得をなさったか。そして、どういう返事が返ってきたか、どういうふうに感触をお持ちになるのかお答えください。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 網津地区の環境整備事業につきましては、網津地区の活性化の大きな柱として認識にたっている訳でございますが、ここ数年促進が出来ない事は、大変迷惑と思ってる訳でございます。その間において、事業の推進を図るべく、その都度事業の関係者と協議しながら、お願いすべきところはお願いしてきた訳でありますが、いよいよ今度換地委員会も出来まして、実働に入りまして、そして実施再スタートが出来てる訳でございます。そういう意味で、これが早く成功する事をお祈り致したいと思っております。 又、何人かの方に私接触いたした時も、皆の人から環境整備というのは、これは大事なものだと非常に歓迎するんだと、しかしながら、総論賛成で部分的に色々意見を出したい事はあるという事でございます。その点は、十分意見は聞きながら、そして何とかこいつは出来る様にすると、その事に対して最大限の努力を払ってると言うのが実情でございます。以上です。 (自席より、河野議員「いやいや市長、答弁が、つまりその私が申し上げてるのは、具体的に言ってこの住環境についてですね、大詰めにきてるとですね、それで地権者の皆さんが何人ですね、まだ理解をして頂けないというか、或いはその意見が違うというのか、そういう方がいらっしゃるのかは、ちゃんと市長が直接交渉なさってるならお分かりでしょう。」) 大体、結論的にですね、 (自席より、河野議員「何をですか。」) 了解して頂けております。 (自席より、河野議員「何名ですか、今あのー。」) 何名て言いまして、そら分かりません。何名てそれまだ、誰がどうだという事は言えないと思います。 (自席より、河野議員「そら言わないでも結構ですけど、それじゃその市長はそのあと、いわゆる大詰めであるという認識がある訳ですからですね、だからそれについては、それじゃ今年になって何回位、その地権者の皆さんと意見を異にする方とお会いになってお話をなさったかという事ですから。」) いやいや何回とか何とかというんじゃなくて、誠意を持って色々話してる事は実情でございます。大体何回ですね、何回ぐらいかな、まあ人にもよりますし、場合によって電話の事もあろうし、会う事もありましょうし、以上です。
○議長(岩本広海君) 河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) いや時間がないんで、同じ質問をするのは勿体なくてしょうがないんですが、いずれにしてもその市長とその地権者との交渉回数、これについてはそれじゃしょうがないから課長、何回か今年、答えてください。
○議長(岩本広海君)
農林水産課長、那須 稔君。
◎
農林水産課長(那須稔君) 先程からですね、十二月の二十六日の協議会を踏まえまして、再スタートを切ったという様な事で、首の皮が一枚が七枚位になったんじゃないだろうかというふうに思ってる訳でございますけれども、その間におきましての地域の関係者、それから特に市長さんの動向という事でございますけれども、先程市長さんがおっしゃられました様に、その都度ですね、それぞれの地権者の関係の皆さんと協議をなさってですね、どういった成果が挙がるかと、今後に期待しておる訳でございますけれども、只今申し上げた様なところでですね、回数を何回というふうにはですね、ここでは言えませんけれども相当な回数をですね、お会いもしていらっしゃいますし、それから電話等での連絡もやっておられる事は聞いております。以上でございます。 (自席より、河野議員「なして言われんとか、どうして言われんと。」) それは、私もちょっと、 (自席より、河野議員「交渉回数をその言われませんというのはおかしいじゃないの。」) 回数はですね、実際会われたのは、二回じゃないだろうかと思っております。それから、電話では数回、 (自席より、河野議員「今年は二回。」) はい。 (自席より、河野議員「何月何日。」) いやいや、私はそこまでちょっとお聞きしておりませんけど。まあそこは一つ宜しく、そういった努力をなさっとるという事です。 (自席より、河野議員「市長、何でその今年の何月何日に地権者の方とお会いした、何月何日にお会いして、こういう話をしたという事を、何でそのそこをごめんなさいで、言わせんでくれていうのは、どういう意味かねそら。」) どういう意味かねていうがですね、 (自席より、河野議員「話の内容を聞こうという、そら言うてくれりゃ一番いいんだけども、ね、相手さんの事もあるし、簡単にそのでしょうけども、市長サイド、行政サイドからこういった事を言ってますとね、その交渉のあんた回数とあんた、交渉の内容はあんた触れたっていいんじゃないですか。」) (議長「課長、公式にですたい農協の二階で三回ばかりやったでしょうが、それと個別は個別に、公式じゃ何回か。」) 分かりました。ええっとですね、分かりました。一応、今までのですね、事業のですね、推進を図るという様な事で、十二月の二十六日に協議会、先程議員さんからおっしゃられましたですね、その観点で非常に賛成を得たと。問題点が五つあったという様な事で、 (自席より、河野議員「そるなら知っとるたい。要は、簡単によかて、市長が何回、今年地権者とお会いになったかと。」) それを何月何日とおっしゃらるるもんだから、私もこう何日て言われんところで・・・。市長さんからお聞きしてる範囲内では二回会われとります。 (議長「そら公式のやつだろう二階でね。と、個人は個人で何回というのば言えばよかたい。」) はい、そら公人として会われとる訳ですので、決して市長が私人として会われるという事はありませんのでですね、そういったところは事業の、はっきり言いましてこれだけ何年もですね、事業の方が進んでないという様な事で、議会等でも毎回御質問もあってますし、まあ市長をはじめ私たちも一所懸命取り組んどっところでございます。 そういった中でのですね、市長さんの動向という事でございますので、私は一生懸命取り組んでいらっしゃるものと、いらっしゃるものじゃなくていらっしゃると、今現在やっとらるっというところで、頑張っておるところでございます。 (自席より、河野議員「市長、市長が答えにゃいかんですたい。」)
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 公の会議としたり、何人かの方に集まってもらったのは、五回、五、六回でしょうかね。そすと、それよりもむしろ個人的に会って、そして或いは電話をして色々話した事は、十何回或いは何十回かあると思います。以上です。 (自席より、河野議員「今後の見通しは。」)
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 今後の見通しという事でございますが、これまでの経過報告で述べました様に、問題点について論議、論議を重ねてきた現在に至っておるわけでございます。この事によって、今後地区関係者の同意が得られるものと確信致しております。事業の展開でありますが、先ず換地計画書の作成が急務となっており、そのため平成九年度において予算計上致している所でございます。又、それについては、大変な作業となるかと思いますが、やり遂げねばなりません。そのためには、県、市それに地区関係者一体となった行動が必要であります。是非とも議員の皆様方、協議会の皆様方、各々御支援、御協力を是非お願い致したいと思います。 私も県営でありながら市でという事で、出来るだけ今回は、今後ともやろうと思っております。以上です。
○議長(岩本広海君) 河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) 頑張って頂いて、もう執行が三年出来てない訳ですので、これはもう大変な問題で、市長のかなえを問われるという事になると私は思う訳出ございます。頑張ってください。 それから、五番目のこれももう何回かやっておりますけども、JA跡地の問題でございますけども、やはり景気が構造的なものと言われてですね、地価も大きな構造変化に直面しているので、期待経済成長率の下方屈折に伴って、地価上昇期待も低下してると。これが専門家の診断でして、ですから地価の水準を大きく押し下げてる原因になってるし、中々いわゆる三億五千万円で買ってありますけれども、それにプラス金利が大体五千万円程度付いてるという話でございますが、四億円で市長は民間にも売り渡ししていこうという様な事で、方向を決められて努力されてる事は、私も承知しておりますが、只、市長の考え方といいますか、言い方がちょっといただけない。 それはですね、つまり買った価格にいわゆる三億五千万円に金利を付けて、売れればですね、私には責任はありませんよという事を公言されとるが、そんならその不動産屋的な発想でですね、或いはそのこういう無責任なっ事を、あんまりあっちこっちで言わない方がいいと。やはり、きっちっと市長は行政の長として、この土地についてはですね、やっぱり処理をなさっていかないと、もう既に金利が五千万円付いてる訳ですから、ですね、そして去年の九月に私にはっきり申し上げられたのは、今期八年度の期末にはちゃんと決着を付けるというふうにおっしゃっておりますが、まだ付いてないと。その責任は取ると、ちゃんと議事録に乗っかっておりますが、そこで私は提案を申し上げます。やっぱりこの責任を明確化するためにはですね、やはり行政が買い取って、いわゆるその開発公社というカーテンの向こうに、そういう問題を押し込んでしまわずに、表に出して市民の目に触れる様な所で、処理をしていくと。これが行政の建前じゃないかと。これが行政の責任の取り方じゃないかと、そういうふうに思いますので、きちっと買い取ってほしいと。そして、その事についてその土地について、どう処理されるのか。時間的なものはそら売れないものを責任取れて、そのわあわあ言いませんが、しかし責任を明確化して、そしてその方向性がきちっと今期末に出すべきじゃないかと、こういうふうに思っておりますので、お答えください。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) あの、この処理につきましては、何分不況な時でございますし、早くやりたいと思ってますけど、中々思う通りにいかない事を、本当に残念に思っております。申し訳なく思っております。 活用の見直しという事でございますれども、宇土駅の東部開発との整合性や公共施設ばかりでなく、活性化につながる民間への売却をも含め、又、その間市が買い取るとしましても、職員の或いは議員の皆様の御意見も伺い、議会の御協力を得ながら計画を十分練っていきたいと考えておりますので、何分宜しく御了承をお願い致したいと思います。 (自席より、河野議員「いやいや、責任については、市長その、私はその今会議で形に出して責任を取れてな言いませんけれども、あなたの方じゃどういう責任は取りたい位の覚悟はおっしゃらないと、そのうまく行かなかったらご免なさいじゃ、そっで済ます訳にはいかんでしょう。ちゃんと議事録に戴っとる訳ですから、責任を取るという事はですね。 だから、例えば今回までの責任はきちっと形には出せなかったけれども位は言わんとああた、それはおかしいよあんた。ね。今、形に出せてにゃ、わしゃ言わんけれども、その位の断りは言うちもらわんと、収まりがあるかですばい。お許し頂きたいぐらい言うてくださいよ。」)
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 責任は取らんとは申しませんけれども、何とかですね、今 (自席より、河野議員「だから、お許しくださいぐらい言わにゃいかんですたい。自分で言うとっとですから、責任を取るという事は、そうでしょう。」) 今暫く時間の有余を戴きたいと思います。宜しくお願い致します。 (自席より、河野議員「何ですか。市長それじゃその行政で買い取って云々についてのお答えがないが。あの、そうれじゃ助役をちっと関心のあるごたっですけん、助役に。」)
○議長(岩本広海君) 助役、田口信夫君。 (自席より、河野議員「聞き取れず」)
◎助役(田口信夫君) 今のJAの跡地の処分のついて、少し私の方から補足をさせて頂きたいと思いますが、只今、あのう基本的には市長が答弁を致しました通りでありますが、昨年の六月議会でございましたか、具体的に河野議員の方から質疑がございました件について、私どももこの約九ヵ月間、基本的にはこれを民間に売却をしようという事で、一、二引き合いもございましたので、相当詰めた話をしてきた訳でございますが、只今、市長が申します様に、今日今日こう致しますという事が、申し上げられない事については、大変申し訳なく思っております。 しかしながら、それが完全に消えた訳ではございまんので、もうしばらく時間を戴きたいというふうに思う訳でございます。 (自席より、河野議員「暫くというのは、どのくらい。」) それを今ここで、いつまでというはっきりした事を申し上げられないので、大変申し訳ございませんが、只、河野議員が一つ提案をされます様に、このまま開発公社が取得をしておる状態を続けていった方がいいのか、市の方で何らかの手だてをして、これを市の財産として取得をした方がいいのかという事につきましては、只今、市長申しました様に、十分議会ともご相談を致しました上で、措置をして参りたいと言うふうに思いますので、暫く時間を貸して戴きたいと言うふうに思います。 (自席より、河野議員「だから、ちょっとやっぱもっと市民目に触れる様な、やっぱりそのああいったものはですね、取り扱いをしていかんとですたいな、公にするという事ついてが基本じゃなかですか。」) それはおっしゃる通りでございまして、 (自席より、河野議員「だって開発公社というのは、やっぱり公にしにくいところですよね。予算に上がってこない訳ですから。」) 制度的には、河野議員が・・・ (自席より、河野議員「制度の事を言ってる訳じゃなしに」) 御指摘される様にですね、行政の目的を遂行致しますために、予め先行取得をして戴いておるというそういう開発公社の立場でございますから、その先行取得をした理由がですね、一つ無くなりますと。あとはもう開発公社の方でしかるべく処分をしてくださいという事ではなくて、それは要請をした市の方でですね、きちっとした責任ある措置をするというのは、これはもう原則でございますから、そういうふうにやりたいという事でございます。 (自席より、河野議員「そらもうやっぱりですね、押し問答で申し訳ないけども、議長すみません。やっぱり、これは完全な形で開発公社に市が委託しとる訳ですから、そこの責任はとってもらわんとですね、開発公社にぶりかけてですね、そんまましとくという事は良くないと。行政のあり方としても筋が通らんと言うふうに思いますので、早くこの事については、けじめを付けてそして更に責任を明確化するという事だけは、はっきりしといてください。」) 良く承知をしておりますので、そういうふうに思っております。
○議長(岩本広海君) 河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) 市長の判断といいますか、それが狂うと市民に要らざる負担をかけてしまうと。そういう事で、既にもう農協跡地については、四年間ですか取得して開発公社が、で金利がプールされてますので幾らか安くなってますけども、大体五千万円程度付いてるんじゃないかと。で、やっぱりその五千万円これはもう本当に言うなれば、行政目的に使うつもりで買ったのが、それが使えなくなったと。ところが、その処分に、要するに右往左往してると。それが中々出来ないと、金利はどんどんその増えていくとですね。これは、全部市民の皆さんに負担がかかっていく訳でございますので、先程もちょっとふれましたけれども、市長というのはやっぱり政治家ですので、多少はやっぱりVIPサービスといいますか、市民の皆さんにはあれもこれも造りますよとですね。ちょっと聞いたら網田辺りはその立体交差のその県道を付けるとかおっしゃったりですね。色々とその政治家というのは、口の出任せ言う時があって、言うならば良く例えで言われる様に、旅の恥はかき捨ててその何かこう旅人が、道端にぽんぽん物を投げてはってく様な、そういうふうな事になりかねないとですね。あとでその職員は、もうその市長が言うた事をやるのに一所懸命その段取りして、予算も何とかせなん、市長が言うたつだけんせにゃいかんと。 ほっで、職員もやはりそのあんまりカーテンの役目したり、オブラートの様な役目ばっかりせずに、市長がいかんこつ言うた時は、そら駄目ですよという位のね、やってかないとこれからの行政の予算というものはそうでしょう。国の要するにその言うなれば、起債で単独事業でやってくださいと、皆やっとる訳ですから、そういう方向が代わった訳でしょう。補助事業というのは、少なくなっていく訳ですからですね。どうしてもやっぱり、市が負担する金は多くなる訳です。これからの時代。そうなると職員が、ちゃんと特に財政課長辺りがしっかりしとかんとな、市長が言うとその、ああそうですか、そんなら金はだしますと、こうやっちゃなこら市民はたまらんですね。時代はそういう風に流れていっとる訳ですからですね、そら市長は政治家だから、あれもするこれもするておっしゃるでしょう。しかし、それをはいはい聞いとっちやいかんという事だと思うんです。旅の恥はかき捨ててと、こういう事になる訳ですな。 で、その恥は恥で市長の恥ばかりじゃなしに、その影響はですね、計り知れないものがあるとですね。そして又、軌道修正するためには、多大な犠牲を払わにゃいかんとですね。ですから、市長が言う事にイエスマンじゃいかんですよという事を言っておきたいと思います。 それから、最後になりますけど、このマリーナもそうですね、だいたい似通っとる。で、マリーナについてもやっぱり、先般建脇議員の質問に答えて、市長がその
マリーナ建設は私の宿命であるなんて事をおっしゃってるけれども、これこそその私的な事であって、宿命なんてのは人に当てはまるものであって、マリーナには当てはまらんとですね。そうでしょう。宿命論なんていうのは、そのひとそれぞれの身の上の話であって、生きざまであって、何がそのマリーナが私の宿命なんですか。だから、そういうふうに個人が先に出てきて、そしてそのそういった公の事は後になるという事は、主客転倒であるし、人間が逆さまにその逆立ちして歩く様なものであって、そら駄目ですよとしかも市長の場合、公私混同が甚だしい。自分の宿命でもってマリーナを造った日には、市民はおおごつですこら、ですね。やっぱり、マリーナがどんなに市民にとって大切かという事を市長は、その解くべきであって自分の宿命論ぐらいじゃ説得力がありませんよ。 そして、やっぱりその市民の皆さんは、あなたの宿命論にその賛同なさる訳じゃなくて、やっぱそれぞれやっぱり価値観を持ったですね、様々なやっぱ市民がいらっしゃって、それをやっぱりあなたは総括的な責任者であるとですね。そういった価値観が事情に違う様々な価値観を持ってる人の市民の代表でもあるとですね、そういう事は忘れてはならないという事でございます。 そこで、お聞きしますが、このマリーナの構造といわゆる内容ですね、特にあと残されてる管理棟とクラブハウス、これについての費用をお聞かせ頂いて、それからついでに申し上げますけど、ランニングコストは幾らになるのかですね。そこら辺りを市長お答えください。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 只今の件については、そういう数字的なものにつきましては、担当部長が適当と思いますので宜しく・・・・。 (自席より、河野議員「担当部長に聞いてくるとよかですたい。担当部長に聞いて答えなはっと。只、道順の違うだけですたい。担当部長に聞いてから答えなはっとよかです。」)
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) マリーナのハウスの管理棟、それが四億五千万円見当です。それから、修理庫等艤装舎が六千万円程度です。それから、合宿所とDYの艇庫これが五千万円程度でございます。それから、ランニングコストは初年度で収入として一千七百万円、支出が二万七千万円と、これが二年後、三年後、四年後からは黒字になってくるという計算になっております。以上です。
○議長(岩本広海君) 河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) 細かく聞きますが、この細かく聞くのは、今市長じゃお気の毒だから尋ねませんが、課長いいですか。この建物の年間の利用者数の目標をどのくらいにあなた方は測定してるのかですね。それから、この建物の耐用年数は何年かですね。そして、その事によればそういった事を調べれば、当然その利用者数一人当たりに対する費用はどの位かと、つまり費用対効果が出てくるんじゃないかというふうに思っておりますので、その件についてお話を伺いたいと思います。
○議長(岩本広海君)
地域開発課長、中島修一君。
◎
地域開発課長(中島修一君) お答え致します。 只今、申されましたマリーナの、これクラブハウスだけの部分、仮に四億四千万から四億五千万円程度だったと致しまして、この構造によりましてこの耐用年数が四十年間でございます。これを定額法の率で年間どれだけ償却があるのかという事になりますと、約一千百万円程度でございます。 (自席より、河野議員「(聞き取れず)」) 四億五千万円ですね。 (自席より、河野議員「建物がでしょう。」) 建物が、 (自席より、河野議員「ハウスがでしょう。管理棟を含めてこれは。」) そうです。 (自席より、河野議員「管理棟も含めて、クラブハウスと管理棟一緒にして。」) 管理部門ですので、はい。で、この耐用年数四十年間と致しますと、年間の償却というのは大体一千百万円程度と。 (自席より、河野議員「償却費がね。」) そこで、今おっしゃられる一人当たりという事ですが、ここに年間の集客予想ですね。これが、大体これも物凄く難しい部門がありまして、以後四十年間どう見るかという問題がありますので、まあスタート時から何年間という事で、仮に十万人と致しますれば、一千百万円の減価償却に対し十万円という事になれば、一人当たりの投資額というのは、百十円程度という事になります。年間です。年間十万人と致しまして。 (自席より、河野議員「いやいや、十万人と致しまして、それは無責任な事を言うちゃ困るよあんた。当然ですね、費用対効果を出す時にはですばい、あなた方がすね、いわゆる商売人が市場調査をするのと一緒でですね、この商品が売れるのか売れないのか、前もって調査しますでしょう。ですね。当然、行政もですばい、そういった箱物をきちっとこれだけ四億五千万円も或いはその五、六億もかけて造るんだったら、ですね。その耐用年数は勿論、今あたがそれ減価償却も含めれば分かりますけれども、このくらいはですね、お客さんが利用してくれるものだという事で計算せんとあた、計算なり立たんでしょう。」) 今、お答えしました、この年間十万人といいますのは、あくまでもマリーナの何て言いますか、ヨットとかモーターボートで遊びに来る人だけじゃなくて、これはマリーナ全体の公園の中にお出でになる方々、そういう部分を含めてのお話でございます。 (自席より、河野議員「だから、目標数値をどのくらいに見積もっているんですかと聞きよる訳だから。ああたたちはどのくらいみとるんで、難しい事は分かっとるけれども、しかし少なくともその目標は達成出来るという事で数字を出さんと、費用対効果の話が先に進まんでしょう。」) 目標につきましてはですね、これはもう人間の数だけではありませんので、これについてはヨット、モーターボートここら辺りの何隻預かる能力があるか、又預かる見込みがあるかという事で、又、来られるお客さんとの連動はありますけれど、又違った面が出てきますので、今のはあくまでも一人当たりの集客で一人当たりどれですかというお尋ねだったので、約十万人の予想で一人当たりの投資の経費という事を割り出した訳でございます。 (自席より、河野議員「だから、十万人は入るとみとる訳。」) 年間ですね。 (自席より、河野議員「行政が企画してるのについてはですたい、当然入り込み客がどのくらいあるとですね、いわゆるそのマリーナ、特にハウスですかね、クラブハウスをですね、そのお使い頂く人たちは、例えば年間どのくらい、だから月当たりどのくらいという事が出てこなきゃいかんのじゃないのかと。それは、ちゃんとあなたたちの中で、やっぱり今言う様に市場調査をやればですたい、企業がやってる様に、それなりの数字は出てこにゃいかんでしょ。」) 今、何ていいますか。 (自席より、河野議員「あたたちさっきから言う様に、あのねその要するに目標をどの位においてるんですかと聞く訳だから。」) その目標が十万人という事で、 (自席より、河野議員「いや、例えばの話ばしたから、その例えばでああた言うたでしょうが。だから、その言葉尻とる訳じゃないけども、この建物をお使いになる年間利用者の目標をどのくらいに予測しているのかという事を言うとる訳だから。簡単にどのくらいて言うと分かる話ばあんた、ごちゃごちゃ言うけん分からんごつなったい。」) はい、失礼しました。正しくその目標は十万人という事で立てております。 (自席より、河野議員「十万人、年間に。」) そういう事です。
○議長(岩本広海君) 河野龍之祐君。
◆十番(河野龍之祐君) 年間十万人もお使いになるかどうかは、それは大変難しい問題で、恐らく逆に計算したんじゃなかろうかという様に思うくらい怪しいと私は思いますけども、この建物が効果的であるというふうに思わせるための、数字じゃないかというふうに少し思う所がございますけど、それはしかし中島課長さんのお話ですから、そのまま額面どおり受け取るとしましても、やはり私は思いますが、やっぱりここにきてそのクラブハウスというのが、宇土市にとってどんな価値があるのか、又そしてその事がね、必要であるかも含めてですよ、そしてその四億五千万円或いは五億円も使って、建てたものが宇土市にとってやっぱり実力以上のものにならなきゃいいがなとですね、造ったばっかしに後々その大変困ると、他の分野について行政サービスが疎かになるとか、或いは支障を来すとか、つまりその財政上特に打撃を被ったとかですね。そういったその事にならなきゃいいがなというふうに思ってるし、それからやっぱりそういうものをみんな総合的に判断して、非常に合理性を欠くとな、宇土市の立派なやつはマリーナだけなんて言われんごつしときなはらんと、ですね。他はみんな駄目だと。宇土市ではもうマリーナと西田市長が一番立派で、あとは全部駄目と、こういうふうな事になっちゃですね、やっぱり宇土市のやはりそのイメージが悪くなりますので、やはり行政というのはやっぱりバランスよくですね、やっていくのが一番いい事じゃないかと、一ヵ所だけ突出してうちにはぎゃんよかマりーナのありますて自慢したって、何の自慢にもならんと、そういうふうに思ってる所でございます。 ですから、市長には特にお願いを申し上げますけども、その行政の何たるかの基本をきちっと踏まえて頂いて、やはりそれは言うまでもなく釈迦に説法でしょうけども、公共の福祉ですね、市民の福祉増進そういったものが、つまりそういうものに寄与するものをやっぱり造るべきではないかという事を申し上げておきたいと思います。あと一分しかございませんので、この辺で質問を終わらせて頂きますけれども、機会がありましたら又、市長にも色々とお尋ね申し上げますので、議長そこでちょっとよろしいですか。 あんまり欲張って色々やりましたので、時間が足りずにばたばたやって、大変お聞き苦しかっただろうと思いますので、お詫び申し上げます。先程言いました様に、後ろの方からこれを聞いとけという事でございますので、少し時間を頂いて見直しも含めてマリーナのクラブハウスについては、見直しを含めてご検討頂く様にお願い申し上げておきます。市長に最後に申し上げますが、この司馬遼太郎さんという作家がおっしゃってる事を、ちょっと引用させて頂きますけども、人間にとって権力がセックスとともに付いてですね、最終的、科学によって分析出来ない、解説出来ない最後のものだろうとですね。そして、誠にその権力というものは、その化け物であり麻薬であるというふうに言い切っておりますが、そういう化け物であったり麻薬でない様に、市長にお願いして一般質問を終わります。有り難うございました。 (拍手)
○議長(岩本広海君) 十三番、福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 共産党の福田でございますが、西田市長をはじめ
担当部課長に対しまして、高齢者対策など三点に亘り質問を致します。 第一点の高齢者対策についてでありますが、六十五歳以上の人口が、県平均で一八%を超え急速に高齢化が進み、二〇二五年にはそのピークを迎え、全国的にも四人に一人が高齢者と、こういう時代を迎える訳でありますが、本県におきましては、それより十年も先に高齢化が進行すると。高齢化県の一つになってる訳でありますが、高齢者の方々が長生きをして良かったと、健康で生き甲斐を持って暮らせる様な、地域づくりや介護が必要になっても安心して暮らせる組織づくりが必要であると。これらの環境づくりや組織づくりとして、本市におきましても平成六年より平成十一年にかけて、宇土市老人保健福祉計画を策定され、その計画に基づいて施設の整備や、或いは介護職員の配置など進められていると思いますが、この計画が中間点に近づきつつある今日、その進行状況、今後の重点事業などにつきまして、先ず宮迫課長にお尋ねを致します。
○議長(岩本広海君) 福祉課長、宮迫亮平君。
◎福祉課長(宮迫亮平君) お答え致します。老人保健福祉計画表を平成五年に策定致しまして、平成六年から実施している所でございます。 先ず、本市も在宅福祉の三本柱と致しまして、ヘルパー事業それからデイサービス事業、ショートステイを中心に実施している所でございます。 先ず、ホームヘルパーにつきましては、現在、社協に委託致しまして、常勤ヘルパー八人それから身障用ヘルパーが一人、それから照古苑に委託ヘルパーが二人、それからパートヘルパーが二十三人で七十九人、実際は八十八人の登録でございますけれども、入院等で大体七十九人位に対して、家事援助とかそれから身体介護の援助を行ってきているところでございます。 次に、デイサービスセンターでありますけれども、特別養護老人ホーム照古苑さんにお願い致しまして実施中であります。七年度の登録人員百四十八人それから年間二百四十四日、延べ利用人員が五千七百三十三人、一日平均二十三.五人が利用しております。 それから、ショートステイでありますけれども、照古苑それから芝光苑、これはもう八年からでございますけれども、宇城地区の祥麟館とか豊洋園、ゆうとぴあ、しらぬい荘、蕉夢苑と委託契約を行いまして、寝たきり等の老人及びその家族の福祉向上を図っておりますけれども、四十一人の延べ回数一千百七十八回を利用されております。 又、特別養護老人ホームの入所状況を申しますけれども、現在、六十四人が入所されております。照古苑が四十六人それから蕉夢苑が二人、不知火荘三人それから祥麟館五人、ゆうとぴあが四人、あとは他三苑に一人づつが入苑中であります。大体以上が現在までの状況であります。今後の問題ですけれども、特に特別養護老人ホームの待機者が多ございますので、これらをいかにするかという事で、今検討中でございますけれども、やはりショートステイ等それから老健施設、病院等で過ごされて待機待ちの方がいらっしゃいますので、その点十分検討をしていきたいと思っておりますけれども、お隣の不知火のショウメイ苑それから富合のユートピア辺りが建築致しまして、宇土管内でですね、どうにか実施したいと思っておりますし、又、照古苑が定員百十一名の内に四十六人が、今宇土市の入所枠といいますか、入所枠になっておりますけれども、これも宇城管内の諮りまして、人員の増をお願いしている所でございます。以上でございます。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 平成四年八月に、色々地域の要介護援護、老人の数を調査されまして、大体平成四年八月現在の介護数それを基に、平成十一年の宇土市の介護数辺りも出されております。しかし、その当時の人口推移を見ますと、それ以前の国勢調査等が参考になりまして、人口そのものが平成十一年の最終目標で、三万三千人程度という事で、人口が大体五千人程度ずれているという問題もありますし、それからこの時の調査では、かなり寝たきりで入院といいますか、こういう方々が施設以外にも相当入っておられると。つまり、こういう方々は現在はもう病院辺りは、三ヵ月程度で退院を迫るという事で、病院のたらい回しも起こって、非常に苦労されていると。特に、寝たきりの方々は、やはり特別養護老人ホームに入らなければ、もう在宅では中々介護が厳しいと。まあその現場でも担当の方でも、そういう認めておる部分もかなりある訳ですが、そういう点でも今の市の計画を見ますと、この施設に収容しまして施設での介護、同時に在宅での介護と、こういう面でも計画そのものが不十分ではないかというふうに思う訳です。 特に、先程待機者が非常に、特別養護老人ホームで多いというふうに言われましたけども、先日我々は文教委員会と致しまして、市の教育施設や福祉施設を尋ねて、現場の関係者の方々の意見も聞いた訳でありますが、特に、特別養護老人ホームの入居待機者が、この宇土市だけで六十名おられると。こういう方々は先程言いました様に、大体もう寝たきりで病院を三ヵ月すればなわってほしいという事で、病院間のたらい回しとか、一時中間施設に入って更にまた入院されると。そして、入所まで長期間待たなければならないというふうな状況になっておりますし、そういう点から致しましても、この施設そのものが非常に少ないと。同時に、在宅での介護といいますか、これをどう支援していくのかと。これでもまだ非常に不十分かというふうに思います。 そこで、こうしたその待機者に対する切実でありますし、こういう方々に対する対策、宇城管内の協力を図りながら、大体消化していきたいという事でありますが、それでも現在、先程言いました様に六十名程度待機をされて、照古苑が現在四十六名が、枠としては宇土市の在住者を六十名まで受け入れるという事になっておりますが、中々空きがこないという事で、もうずっと以前から四十六名で、それが中々六十名に近づかないという様な状況でありますし、この六十名或いはそれ以上の待機者に対する対策を、早急に図るべきだと思いますが、この点がーつと、同時にやっぱり今後の老人福祉を見ていく上で、何と致しましても老人医療費の関係から致しても、やっぱり在宅での介護をどう支援するのかと。そのためのホームヘルパーあたりの増員、そしてこの方々の積極的な活用と。これにつきましては、国から或いは県から、先程聞きますと三百三十万円の年間の助成といいますか、その国が二分のー、県が四分のー、市が四分のーという事で実際は七割五分がくるという事になっておりますし、更に臨時の方々、パートの方々につきましては、一人当たり一時間一千三百九十円支給されるという事にもなっておりますし、こういう方々は積極的に育てて活用していくと、こういう事が大事だと思いますが、その二点について、今後の計画をちょっとお聞かせ頂きたいと思います。
○議長(岩本広海君) 福祉課長、宮迫亮平君。
◎福祉課長(宮迫亮平君) 待機者の対策という事ですね、先ず一つは。中々あのう、特別養護老人ホームは、元は一市町村に一つという事だったものですから、中々難しい点がございました。計画ではあったんですけれども、老健施設に切り換えられたという経緯がございますので、中々さっき言いました様に、宇城管内でどうにか今のところやっていかなければならないんじゃないかとおもっております。 それからホームヘルパーですれども、大体今四時間ですね、四時間が大体基準になっております。国庫補助関係がですね。一日四時間、週二十時間、それでそれから利用料金を引いた残りの、先程おっしゃいました様に、国が二分のーそれから市と県で四分の一づつという事になっております。 只、今の利用状態では、二十時間がぎりぎりの線という事で、今後とも一応民生委員さん辺りに実態調査をして頂きまして、一応掘り起こしをして頂きますならば、もうちょっと活用出来はしないかと思っております。 それから、平成九年から週あたり二十五時間となっておりますので、一日五時間ですね。それは、何ですか、移動期間がかなり長うございます。宇土市の場合はですね。赤瀬までございますので、只、その移動時間はその国庫補助の中に入っていない訳ですね。その分は市が負担せろと言ってきておりますので、だいたいその分を合わせますと四五%位の市の負担になる訳です。で、なるだけ私どもと致しましては、その二十五時間を活用したいという事を思っております。 それから、勿論そのパートヘルパーさん、今二十三人おられますので、その分、十分活用していきたいと思っております。以上です。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 今年正月の新聞で、県下の市町村の長に対して、新聞がアンケート調査を行っておりますが、この中で地方分権が政治課題となっている今、首長、くびながですね、たちは、我が町や我が村をどう見つめて、どの様にしようと考えているのかと。その中で、今後、力を入れたい分野としてという事で、回答を求めておる訳ありますが、この中で最も多かったのが福祉に力を入れていきたいと。これがまあ半数以上の五十名に達するというふうになっておりますが、この理由として、高齢化と少子化が社会の対応を理由に上げていると、高齢化率の高い農漁村程切実で、福祉センターなどの施設建設だけじゃなく、在宅介護の支援策などソフトの面の整備を課題としているというふうに述べておりますが、その進んだ一つの農村の町の、一万二千人程度の小さな町の紹介がされております。ここでは、六十五歳以上の高齢化人口が全体の二四.九%という事で、県下の中でも相当高齢化が高いと、こういう町の実態でありますが、この町では昭和六十三年までは、ホームヘルパーが二人でやっておって、その後、徐々に増員されまして、現在では十四名、うち三名がパートと。そして、六十九世帯を訪問されているという事で、昨年十二月より訪問時間を午前七時から午後八時までと。そういう事で、早朝、夜間のサービスも行って、大体午前、午後二回対象者には訪問をすると、三百六十五日、一日二回訪問すると。そういう点でフル回転して取り組んでいると。 そして、平成十一年より介護員を増やして二十名体制で、二十四時間巡回サービスを検討しているというふうになって、そういうそこのヘルパーさんたちは、自分たちは単なるお手伝いではないと、寝たきりの高齢者を起こし、起きたら歩かせると、プロとしての自立を支援すると、そういう姿勢で取り組んでおられるという様な事が書いてありますが、一万二千人の町で常勤のヘルパーが十一名という、こういう例もありますし、ここでは、先程言いました様に、国からの基準と言いますか、基準のこの補助と、これを積極的に生かして、寝たきり老人を出来るだけ出さないという様な取り組みもされております。 そこで、こうした先進地の例もやはり色々研究されて、今後、努めて頂きたいという事と、同時にやはり在宅介護を支援していく上で、何と言っても在宅介護支援の行政側の、やっぱり援助といいますか、ここの場合まだ宇城管内では介助手当、介護手当辺りが支給されておりますが、ここではまだおしめが今何枚ですか、二百枚ですか。二百枚といいますと、まだ一日五枚も六枚も、或いはそれ以上必要と言われておりますし、その程度ではーヵ月かちょっとしかないという面もありますし、こういう方々が又施設の入ると、病院に入るとかという事になりますと、相当な公的な費用も要る訳でありますし、その点このやはり支援のためのこの手当辺りも支給をし、同時にホームヘルパー辺りも増加して、そうした要請に応えていくという事が必要だろうと思いますが、その辺りのその介護手当の、最低一万円から月二万円位と、そういう事を是非やって頂きたいと思いますが、それに対しますお答えを頂きたいと思います。
○議長(岩本広海君) 福祉課長、宮迫亮平君。
◎福祉課長(宮迫亮平君) 現在、先程福田議員おっしゃられました通り、年間二百枚の紙おむつ支給、二万円程度を支給しております。在宅介護手当の増額といいますか、これも今から検討していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。
○議長(岩本広海君) 只今より十分間休憩致します。 (午後二時五十七分 休憩) (午後十五時十六分 再開)
○議長(岩本広海君) 休憩前に引き続き会議を開きます。質疑並びに一般質問を続行致します。
○議長(岩本広海君) 十三番、福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 次に、国保の問題について質問を致します。 今、国会で医療保険の改革が進められようとしておりますが、これが強行されますと、国民は年間二兆円もの新たな負担をしなければならないと、そういう事になる訳であります。こうした医療費の値上げは、病院にかかる回数を減らし、国民の健康が損なわれると、こういう事態も心配される訳であります。この点につきまして、ある病院の患者さんに対しアンケートの調査を行っております。外来患者を中心に一千何人から回答を得まして、その回答によりますと、健康保険本人二割負担についての問いに対して、八百八十二人、八八%が反対と答えて、賛成と答えたのは僅か四十一人、四%でしたと。又、もし医療費が今の二倍に増えたらどうしますかと、サラリーマンの場合、現在一割負担が二割負担という事になりますので、これに対して複数回答でありますが、もっとも多かったのは通院回数を減らすと、四百四十六人、回答総数の四四%示して、次に変わらないが二百七十七名、生活費を減らすと、或いは売薬を買うという様な順で、又その他と答えた中にも薬局の薬も高いので、自然に治るのなら我慢をするとか、病院に来られなくなると。入院になるまで我慢すると。こういう深刻な事態が考えられる訳であります。 この事からも分かります様に、国民に負担を求めるという事になりますと、健康不安といいますか、こう言う状態が更に進むんではないかというふうに思います。今、この医療費の問題、医療問題といいますか、これで一番しなければならないのは、欧米に比べまして薬価、薬代が二倍から一.五倍から三倍と。この高い薬価をこの欧米並に引き下げると、これだけでも大体年間医療費が二兆円から三兆円減らす事が出来ると。こうなりますと、医療費の値上げはしなくて済む訳であります。 そして、今最もこの問題でメスを入れなきゃならないという問題は、皆さんも御存じの通り、あの薬害エイズの事故でも分かります様に、厚生省官僚などと製薬会社が癒着をすると、或いは政治家が癒着をして甘い汁を吸うと、そういう所にやはりメスを入れると。この事が、最も緊急に求められると言うふうに思う訳であります。 そこで、西田市長に見解を求める訳でありますが、今回のこうした政府の医療費の改革の問題に対しまして、市長自身どういう御見解を持っておられるのかと、これを先ずお聞きして国保の問題について質問を進めていきたいと思います。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 医療につきましては、なるほど非常に高騰しておりますけれども、それについては市としましては、やはり国の動き県の動きというものを見ながら、それによってしかるべく対応していかねばならんと思っております。 市として独自にどうするという事は、即刻、中々言いにくい問題でございまして、以上でございます。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) ちょっと、寝とんなはったつか何か知りませんが、ちょっと質問の意味が分からなかったのか、今医療費の改革、医療保険の改革が進んで進められようとしておりまして国会で、その中でこれが進みますと、先程言いました様に、その健康保険の一割負担が二割になるとか、お年寄りの一月一千二十円が一回五百円とか通院の場合、それとかその薬代が一種類一日十五円、まあだいたい薬というのは何種類も渡しますから、そういう値上げがされようとしていると。だから、そういう値上げよりも、今急いでしなければならないのは、日本の場合薬代、薬価これが欧米に比べて一.五倍から三倍も高いと。これを欧米並にしただけでも二兆円から三兆円の医療費を値下げする事が出来ると。だから、それを先ずやるべきだという事と、同時に薬害エイズに見られる様な、厚生省の官僚と役人と製薬会社との癒着、或いは政治家が政治献金を多額にもらって、そういう薬価の引き上げを行うと、そういう所にメスを入れるべきではないかと。この点について、どうお考えかと。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 先程申しました様に、やはり現在の保険というのはですね、色んな矛盾も問題点も非常に多いですけど、これは市という形において、これをどうするという事は、ちょっと市ベース以前の問題であろうと思います。 (自席より、福田議員「市じゃなくて、西田市長がどう考えるかと。」) そういう問題が発生する事は遺憾であると思います。以上です。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) この遺憾であると、その政治家との癒着とか何とかだけじゃなくして、そん二点言うた訳ですね。だけん、それに対してどういうお考えですかと。 (自席より、田中議員「薬を欧米並み安くすれば、医療費が安くなるといいますけれども。」) (自席より、市長「そういう問題についてはですね、市としてどうもこれは手の打ちようがないと、全国的な保険の国民健康保険の問題です。その点についてはですね、宇土市としてはどうにもしようがないと思います。そういう色んな薬価が上がる云々という問題についてはですね、これは厚生省の問題ではないんでしょうか。」)
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 今の西田市長の御理解が出来ない様ですから、これ以上言っても無理のようですから、話を先に進めます。理解出来ないという事じゃ困りますけども。 そこで、国保の問題について質問を進めますが、国民健康保険法が昭和三十三年に制定されまして、これに基づいて現在の国民健康保険ていいますか、これがずっと運営されている訳でありますが、先ず町田課長にお聞き致しますが、この国民健康保険法の法律の目的と言いますか、これを一つ説明して頂きたいという事と、同時にこの国民健康保険に加入すべきこの対象者、これはどうなっているかと。先ず、この二点についてお聞き致します。
○議長(岩本広海君)
生活健康課長、町田圭吾君。
◎
生活健康課長(町田圭吾君) 只今の御質問にお答え致したいと思います。 先ず、この法律の目的という事でございますが、これは前にも一度、目的につきましては法律の条文についてお尋ねされた事がございます。一応、法律の目的を一応読みまして、そのあと御説明申し上げたいと思います。国民健康保険法の第一条、この法律の目的という所でございますが、第一条この法律は国民健康保険事業の健全な運営を確保し、以て社会保障及び国民保険の向上に寄与する事を目的とすると、これが法律の第一番目にございます法律の目的でございます。これは、昭和三十三年の法律でございますが、いわゆる国民簡易保険制度というものが、昭和三十二年度に計画された訳でございます。それが三十三年十二月に公布された法律、これが現在の国民健康保険法でございます。これは、健康保険を主軸とする被用者保険と地域を単位とする国保の二本立てで、この計画が推進された事となっておりますが、国保事業を市町村の義務的事業とするとともに、国の責任を明確にし療養給付費等に対する国庫負担制度の改善等が設けられたという事でございます。 そして、国民健康保険の被保険者から除外されます者につきましては、これは国民健康保険法第六条で規定しておりますが、健康保険法の規定による被保険者、但し、同法第六十九条の七の規定による日雇い特例被保険者を除くと。二、船員保険法の規定による被保険者。それから、国家公務員等共済組合法、地方公務員等共済組合法、私立学校教職員共済組合法に基づく共済組合の組合員。それから、健康保険法、船員保険法、国家公務員等共済組合法、または地方公務員等共済組合法の規定による被扶養者。但し、健康保険法第六十九条の七の規定による日雇い特例被保険者の同法の規定による被扶養者を除くと。それから、健康保険法第六十九条の九の規定により、日雇い特例被保険者手帳の交付を受け、その手帳に健康保険印紙を張りつけるべき余白が無くなるに至るまでの間にある者、及び同法の規定によるその者の被扶養者。但し、同法第六十九条の八の規定による承認を受けて、同法第六十九条の七の規定による、日雇い特例被保険者とならない期間内にある者、及び同法第六十九条の九第三項の規定により当該日雇い特例被保険者手帳を返納した者、並びに同法の規定による、その者の被扶養者を除く。それから、生活保護法による保護を受けている世帯に属する者、国民健康保険組合の被保険者。それから、その他特別の理由がある者で、厚生省令で定める者というふうになっております。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) この国民健康保険法が設立された目的は、今言いました様に社会保障及び国民保険の向上に寄与するという、社会保障として国民の健康を守ると、こういう立場を明確にしてつくられて、どんな貧乏人でもこの保険に加入をして、治療が受けられる様にすると。以前は、お医者さんにかかるのは死んだ時の死亡診断書をもらうという様な方々もたくさんあったと言う様な時代もあった訳でありますが、そういう人たちがないようにという事で、だからさっき聞きました様に、加入者はその公務員とか或いはその会社に勤めている健康保険に加入している人、或いは船員組合保険とか色々そういう働いている人が加入する保険に加入出来ない。農家とか商売人の方とか、無職とかお年寄りとかと。こういう方々は全て、それぞれの居住する市町村ていいますか、居住区の健康保険に加入しなければならないという事でなっている訳です。そして、加入者自体が非常に働いてない人もいるし、同時に年齢的にも高い人もおると。こういう点で、低所得者が多いという事で、県の責任、この義務も明確にしている訳です。 ところが最近は、国が責任を十分果たさないと、こういう事で国民健康保険運営にあたっては、かなりそれぞれの自治体での運営というのが厳しくなって、それぞれこの加入者負担が高くなると、こういう事態も生まれてきてる訳です。 そこで、課長にちょっとお尋ねを致しますが、この国民健康保険は、他の保険にない色々な制度を設けてる訳ですね。その一つが、一つは減免措置という事で、これはもう法的な減免と、これは現在四割、六割或いは五割、七割のこの法的な減免と、最近新たに二割の申請減免という、こういう制度を設けたり、或いは国保の七十七条、法律の七十七条で各市町村が運営する、この保険事業で必ず条例で減免の項目を設けなければならないと、こういう制度を設けてる訳です。これは何故、そういう制度を設けたのかと、この点について、先ず市長にお尋ね致します。他の保険にない、こういうですね減免の一つは法的な減免、同時に条例でこの減免を特別な場合しなければならないと、こういう制度も設けている訳でありますが、これは何故かと。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 国民は平等なる福祉を受けられるというがあります様に、やはり皆が国民色んな自分の保険にかたれねばならない。それには、所得層によってその減免措置とか、或いは軽減とかという措置が書かれてるんではないかという事だと思います。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 今、一部は合ってるんですけども、いわゆる他の保険にはない、こういう制度を設けたのは何故かと言いますと、その他の保険というのは働いている人は、毎月毎月源泉徴収でその給料に応じて天引きをされると。そして、会社を辞めれば或いは役所を辞めれば、そこからこの取りそこないはないと、資格を失う訳すから。ところが、国保の場合は、先程言いました様に、今は高齢者が非常に多いとか、その収入がない人が多いと、或いは途中で色々な災害に遇って収入が絶たれるとか、色々な方々が加入すると。こういう事で、こういう減免措置を設けた訳です。一つは法的な減免とさっき言いました様に、年度途中でも或いは失業したり、或いはその商売がうまくいかずに倒産したりと、こういう方々を救済するために、そういう制度を設けた訳です。 そこで、宇土市のこの国保の実態といいますか、それがどうなっているのかと、これは是非知って頂きたいと。そこで、先ず加入の世帯数や加入者数、そしてこの加入者の年齢構成、更には所得の階層構成そして減免世帯、先程言いました様に、申請減免の二割、法的減免の五割、七割とこれがどのくらいいるのかと。これについてちょっと御説明頂きたいと思います。
○議長(岩本広海君)
生活健康課長、町田圭吾君。
◎
生活健康課長(町田圭吾君) 只今の宇土市国民健康保険の加入者数から先ず御説明申し上げたいと思います。先ず、宇土市国民健康保険に加入しております、加入世帯数でございますが五千六百十八世帯、これは本年二月末現在でございます。それから、被保険者数総数が一万三千百二十五名、それから年齢構成でございますが、これも同じく二月末現在でございます。二十歳未満が一千九百五十人、これは一四.八六%に当たります。それから二十歳から三十九歳未満、この方が一千八百十五人、二二.八三%です。それから四十歳から四十九歳未満この方たちが一千四百人、一〇.六七%、それから五十歳から六十四歳未満につきまして、三千百六十五人、二四.一一%、六十五歳から六十九歳未満の方一千六百十四人、一二.三〇%、七十歳以上の方三千百八十一人、二四.二三%、合計の一万三千百二十五人でございます。 それから、三番目の所得構成という事でございます。これは世帯主の所得構成という事で言わせて頂きたいと思います。先ず、所得なしでございますが、一千六百五十九世帯二九.二七%、二十万円未満百九十九世帯三.五一%、二十万円以上五十万円未満三百六十三世帯六.四一%、五十万円以上百万円未満五百八十八世帯一〇.三七%、百万円以上百五十万円未満六百二十三世帯のー〇.九九%です。それから百五十万円以上二百万円未満これが六百三世帯一〇.六四%、二百万円以上二百五十万円未満これが三百七十五世帯で六.六二%、二百五十万円以上から三百万円未満これが二百七十三世帯四.八二%、それから三百万円以上四百万円未満これが三百二十九世帯五.八一%、四百万円以上六百五十五世帯一一.五六%、以上、合計五千六百六十七世帯でございます。 それから、軽減対象につきまして、この軽減対象につきましては、先程市長が申しました通り、低所得者対策という事で、現在行われておる訳でございますけれども、二割軽減対象世帯というのが、対象者世帯が四百九十世帯、この中で四百四十三世帯が、これは九〇.四一%に当たりますが、これは申請をされておりまして、未手続きが残り四十七世帯となっております。この二割軽減につきましてだけが、現在施策的な問題で申請方式となっております。それから、五割軽減対象世帯でございますけど、これが三百八世帯、それから七割軽減対象世帯これが一千七百十世帯でございます。この五割軽減対象世帯と七割軽減対象世帯につきましては、これは自動的な軽減という事で、保険税の課税がなされている様なあんばいでございます。以上でございます。
○議長(岩本広海君) 本日の会議時間は、議事の都合により、これを予め延長致します。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 今の御説明でもお分かりかと思いますが、加入者の年齢構成を見ましても、七十歳以上が二四.二%と、それから六十五歳以上を含めますと全体の三六.五%になると。そして、これは年々ですね、七十歳以上或いは六十五歳以上という高齢化の割合が高くなって、もうすぐ二五%を超すという事は明らかであります。毎年かなりのスピードで増えてる。その点で、当然老人医療の方も増えていくと、医療費が増えていくという事になるかと思います。それから、所得の構成も見て分かります様に、所得がないとこう言う世帯が一千六百五十九、約三〇%もあると。これは所得がないと言いましても、恐らくこれは僅かな年間四、五十万円程度の国民年金関係の年金を受給されている方とか何とかが、かなりいらっしゃると思いますが、こういう方々は年金の額からしても、所得がないというふうになるかと思いますが、こういう方々も含めて所得のない方が一千六百五十九、約三〇%と。と全体で二百万円以下という、こういう低い所得の全体の七一%を占めると。そして、減免世帯が先程言いました様に、二割、五割、七割を合わせますと二千五百八世帯、加入者の四四%にも達すると、こういう状態になっている訳です。だけん、そういう点で先程言いました様に、法的減免とか或いは七十七条に基づく条例減免をしなければならないとかと、こう言う様な事もなっている訳であります。 そこで、宇土市の場合を見てみますと、高齢者が非常に多くて、所得の低い人が非常に多いにもかかわらず、例えば七年度の決算、これで見ますと国保税の税収が十億三千八百七十万円と、一方一般会計決算の同じく七年度の個人市民税、これが九億三千五百六十七万円、個人市民税よりも世帯数が約五千六百ですから、今の一万一千なんぼですか、約半数が国保に加入されていると。そのそして人口は一万三千人ですから、半分より大幅に少ないという中で、この税金の方は一億円も多く払っていると。だから、如何にこの国保税が高いのかと。これが生活を圧迫しているのかという事が、お分かりかと思います。一度市長の医療費にかかるこの保険分もお聞きしましたが、四十万円程度という事で若干最近は上がっているとおもいますが、その一方で年間三百万円とか、或いは三百五十万円程度で四十万円以上払わなきゃならんと、国保のほうは。だから、所得の十数%或いは所得の階層によっては二〇%以上払わなければならないと、こういう方々も出てくると。だけん、この様に当初作られた時には、社会保障の一貫としてという事になっておりますが、実際は国の責任が十分果たしていない事で、補助金削減とか何とかで、この様なこの加入者の肩にかかっていると。 だけん、そういう点で、宇土市の場合どうなっているのかと。県下十一市の中で、もうこの国保税というのは宇土市の場合、非常に高いですね。宇土市の様な、三つの課税対象三つの方法で取ってる所は、宇土市と熊本、八代の三つしかありませんが、その外の所は資産割りも加えておりますので、一概に比較できませんが、この三つの同じ方法をとってるところでは、宇上市が一番高いと。それから、大体調整して担当課で計算してもらいましたが、十一市の中で一番高いのが荒尾そして玉名そして宇土と、この様に十一市の中でも非常に高いと。そして、さっき言った様に、所得の低い人が非常に多いと。同時に、宇土市の場合はですね、国保だけじゃなくして毎日生活に欠かせない上水道或いは下水道、これで見てもですね、県下十一市の中で例えば二十トンの場合は、これは八年六月現在ですけれども、二十トン月に使用するという場合、宇土市が一番高いと、五千九百七十円とその次が玉名で五千九百六十八円と、不知火町は上下水道合わせて三千四百三十円と。で、こういう点でも非常に高いというふうになっている訳ですね。 そのために、やっぱり国保税、高いから何とかしてほしいと、こういう声を沢山聞く訳です。先程言いました様に、この半分以下の市民で、市民税よりも多く負担しなければならないと。こういう事で、大変苦労されて納入されている方が殆どでありますが、しかしそれでもこの払う事が出来ないで、国保税の滞納というのもですね、年々増えていると、これをちょっと見ますと平成三年が二百七十三世帯で二千四百四十三万九千円、そして平成四年が二百九十二世帯二千七百五十万円、平成五年が三百二十八世帯三千三百万円と、それから平成六年三百七十世帯三千九百二十万円、平成七年度五百八十一世帯六千五百八十万円。これは、出納閉鎖以後七年度につきましては、その後かなり回収されてると思いますが、しかし確実にこの増えているという事は間違いありません。 そこで、平成三年と平成六年を比較してみますと、件数で九十七件、金額に致しまして一千四百七十六万円、一.六倍も増えていると。すと、平成六年度見ますと三百七十件のうち五十万円未満というのが百七十三世帯、百万円以下というのが五十四世帯、百五十万円以下が四十九世帯、二百万円以下が四十一世帯と。この二百万円以下で、全体三百十七世帯で八五.六%という事で、この様に非常にこの厳しい現状です。 そこで、これは担当は税務課か保険課か知りませんが、この滞納のこの理由ですね、何故こういうふうにして払えないのかと、これについてちょっと御説明を頂きたいと思います。
○議長(岩本広海君) 税務課長、園田直之君。
◎税務課長(園田直之君) お答え申し上げます。 何故滞納がこの様に増えているかという事でございますけれども、この表を見て頂くと、お分かりと思いますけれども、相当額の量が増えております。今、徴収の方にいたしましても、夜間徴収或いは電話等で盛んに徴収致しておりますけれども、中々集まらないという訳ですが、平成七年度におきましては、二千百万円程度の滞納を徴収しております。原因に対しては、ちょっと今から調べなければ分かりません。原因はちょっと分かりません。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 税務課の方々は大変苦労されて、それぞれ滞納者に対する徴収にも行かれて、大変苦労されてると思いますが、しかし行って何故払わないのかと、払えないのかと、それらの理由についてですね、それなりのやっぱり調査も行って、誰々がどういう理由で払えない人が何世帯とか、色々して、それに対する対策を立てないと、行って理由はわからんばってん払わっさんと、そういうのでは困る訳であって、やはり何故払えんのかと。最近ですね、所得の高い人が少し増えてきてると、これはやっぱ不況の影響で、私たちのところも生活相談辺りが、やっぱ家のローンが払えないとか、色々な方々がかなり増えてきておりますが、そういう方々もかなりいるんじゃないかと思いますが、全体としてやっぱりこの生活が厳しいと。だから、そのそういう理由でそれぞれその掌握してもらわないと、困るんですよそれは。恐らくは全部掴んでるはずだけそも、その分からないという様な事ではですね、あたたちのその仕事からして、そういう事ではですね、だれも承服せんですよ。理由を出してください。
○議長(岩本広海君) 税務課長、園田直之君。
◎税務課長(園田直之君) 誠に申し訳ございませんけれども、後ほど調査致しまして、御報告申し上げます。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 何故、その問題は明らかにして欲しいかと、お聞きしますと先程言いました、国民健康保険の法の七十七条で、減免をしなさいという事で、これは必ずだからこの市の健康保険条例の中でも、十三条に健康保険の減免という事が設けられている訳ですよ。そして、やっぱり生活が厳しい方々に対しては、それなりの理由があれば減免をしなければならないと、これがこの法律の他にない一つの特徴になっている訳ですが、ところがここの場合、中々例えば災害とか何とかの時にはするけども、他の時には中々しないと。だから、市長にちょっとお聞きしますが、市長この宇土市の国民健康保険税条例の十三条、国民健康保険税の減免と第十三条市長は災害その他特別の事情がある者に対して、特に必要があると認める場合においては、国民健康保険税を減免する事が出来ると。だから、市長は災害その他、その他というのは何かと。ちょっと言ってください。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) その他というのは、中々災害ははっきりしてますけど、難しいもので、その他という問題については、皆さんと担当の皆さんと打ち合わせて、それによって決定致したいと思っております。以上です。
○議長(岩本広海君)
生活健康課長、町田圭吾君。
◎
生活健康課長(町田圭吾君) 只今、宇土市国民健康保険税条例の件で、国民健康保険税の減免という事でございますが、この第十三条につきましては、市長は災害その他特別の事情があるものに対して、特に必要があると認める場合においては、国民健康保険税を減免する事が出来るという事でございます。そういう事で、この件につきましては、特別な事情という事でございますので、色んなこの中には難しい事になってきますが、一応減免の申請を出して頂きまして、その事由を記載して頂きまして、その中で判断させて頂くという事でございます。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) やっぱ特別なこうした条例で、上げる以上、又これは上げなければならないという、この法の趣旨からしても、特別なその事情ては何かと、担当のその判断でしてもらったり、するかせんかしてもらったりとはいかないし、やっぱ明確にこういう例がこういう例だという事を、はっきり何かでつくらないと、特別な理由事情は、特別な事情たいと、これでは困るのであって、これはやっぱ法の趣旨からも条例のこの趣旨からも、これは明確にして頂きたいと。ちょっと、何かその辺りで、明確に答えたいなら答えて頂きたい。
○議長(岩本広海君) 助役、田口信夫君。
◎助役(田口信夫君) ちょっと私から答えるようにという事でございますが、大変申し訳ございませんが、私もこうだという事をここではっきり申し上げる事は出来ませんが、福田議員が御指摘の様に、災害等特別な理由がある場合と、その特別な理由がある場合というのは、あくまでもその具体的な事例を挙げて申し上げる事は出来ない、これは一つ誤解を招く恐れがありますから、具体的な例を挙げて申し上げる事は出来ませんが、確かに災害と特別な理由という事でございまして、その滞納者の責めに期すべき理由といいますか、まあ払おごつなかけん払わんという様な事でなくて、当然その自然災害等に類する不可抗力的な理由があると、私どもの方で判断をした場合、それが特別な理由に当たるというふうに私どもは解釈を致しております。 従いまして、特別な理由というのは、こうこう理由これらに挙げるものだという事をはっきり明示していないというふうに理解をしております。その様に理解をして頂きたいと思います。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) こうした自治体によって厳格に、こういう条例、減免措置を守ってる所は、やはり例えばその会社が倒産をして、年度途中から収入が絶たれたとか、或いはその農作業中に怪我をして、働き手がこの入院とか何とかしてうまくいかんと、収入が絶たれるとか、会社が倒産するとか色々そうした理由があって、実際本当に払えないと、こういう方々には具体的に云々と。こういった事は、明確にしている訳です。 だから、そういう点でこの大体三百何十というふうにありますが、こういう方々に対しても是非検討をして、そういう措置をとって頂きたいという事がーつと。それから、さっき言ったその国民健康保険税というのは、先程言いました様に、非常に高いという事と同時に、他の地域に比べても高いと。その一方で、国保の会計七年度の決算を見てみますと、繰り越しで二億七十万円これは繰り越し、そして基金が一億七千三百万円、合わせて三億八千百万円と。この様にある訳で、これはもうあった方がよかかもしれんけども、取らるる方にしてみたら、これはたまったもんじゃない。先程言った様に、その市民税よりも一億円もこの少ない人数で、そして低い所得で払っていると。その一方では、このもう大体高すぎる、取りすぎると、こういう事で基金や或いはその繰り越しと、これがあわせて三億八千万円もあると、こういうふうに残す必要はないと。 だから、そこで一世帯当たり一万五千円程度の減税、値下げをするべきだと、こういうふうに思いますが、市長どうですか。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 繰越金とおっしゃいましたが、繰り越しにつきましては、その大半が保険給付による所の療養給付費でありますと。この療養給付費は、予算は前年度の伸びを見越しての額を計上していますが、予測につきましては、大変厳しい面があります。ある程度の余裕を持つ必要性が、災害や今年みたいなインフルエンザの流行を考えますと、強くその必要性を感じるのではないでしょうか。 また、御指摘の点につきましては、色々考えてみたいと思います。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) まああの給付というのは、決算でこれは出てきてる訳で、繰り越しというのは、給付してその色々な小計が払った残りとしてこう出てきてる訳ですよ。これ決算の一覧表はありますけれども、それとその少し余裕を持ってと言われるけども、それはそのそちらの運営する方にとってみては、余裕があればそれに超した事はないけども、払う方に我々にしてみれば、所得の低い上によそよりも高く払って、そしてその貯め込んでもらうと。そういう余裕でこちらが絞られてはたまったもんじゃないと。あなたの様にそうした宇土税務署で、ずっとランクされる所得税を払う様な人ならば別ですけども、しかし医療保険を払うのは私もあなたもあんまり変わらん訳です。私が四十何万円払いよる訳だから、今この健康保険で私一人でな。だけん、そういうその保険でやっぱ格差があると、その上にその余裕を持って取ってもらうなら、たまったもんじゃないですよ。余裕を持って駄目ですから、そらちょっと十分ですね、検討して市長、こっじゃいかんですかな。余裕を持って、ちょっと話は聞いとってもらわんと。よかですか。担当との話の内容も聞いてですね、 (自席より、市長「十分打ち合わせします。」) 打ち合わせて、打ち合わせするだけじゃ駄目ですから。もうあとで忘れたと、これじゃ駄目ですけんね。十分そこのところは、頭にねじ込んで作業をして頂きたいと。 次に、では財政問題にちょっといきます。時間はどうですかね。 次に、財政問題をちょっと質問を致します。平成九年度の予算書が今議会に提出されておりますが、これを見ますと一般会計だけで、この市債の発行額といいますか二十八億七千六百八十万円、予算に占める割合というのが一九.四%と、その他にこの九年度に新たに債務負担行為という事で、二十五億五千八百万円ですか、を起こしていると、合わせますと五十四億三千万円と。これまでに例のない様な、この借金といいますか、これをされて新年度の予算編成がされていると。御承知の通り、市税が少し伸びたと言って、市長はあちこちでこう伸びた伸びたと、してあのう宣伝しておりますが、これは特別減税が取り止めになった問題とか、或いは固定資産税が少し伸びたといえるけど、こうした事から前年よりも一億数千万円、二億近く伸びている訳でありますが、この三十億円をはるかに超える、一.八倍ぐらいの借入金、債務負担行為も含めまして、これを起こさないと予算編成が出来ないと、こういう事態になっているんではないかというふうに思いますが、何故こういうふうに借入まで、これまでに例のない様な借金をして予算編成をしたのかと。これについても市長に、ちょっとお尋ねしてみますが。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) お答え致します。 同市のメインテーマであります、「活力とやすらぎのある宇土市」の創造を目指して、市議会の御協力と御援助を得ながら、職員と一丸となって市政発展のために鋭意努力している所であります。市議会の御承認を得まして、市民生活を支えていく諸施策の実現、達成のため、社会資本の整備などの事業を推進している所でございます。これらの整備等に伴う事業費につきましては、より有利な起債を模索して、如何に一般財源の負担を軽減するかには、特に注意を払っております。 又、八年度に国体開催に伴う関連施設の整備も、御承知の通り急務となっており、当然この事業費も増えます。新規事業等を含め全体的に、起債も伸びている事も事実でありますが、七年度決算では公債比率等はガイドライン以下であります。今後も尚一層、財政指数に十分注意を払い、ガイドライン以下を保よう健全な財政運営を傾注していきたいと思っております。その点十分考えておりますので、宜しくお願い致します。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 活力とやすらぎとかという、そうした言うのと、実際その公債費も大体枠内だと。しかし、考えて頂きたいのは、本市の場合は急速にこの借金を、ここ短期間で増やして返済はこれからです。返済は。そして、その活力とやすらぎを云々とそのために、ちょっと議員も認めてくれと、こういう協力してくれという事でありますが、誰が見ても最初のこの予算編成にあたって、四十億円も五十億円も起債の他に、今度は二十五億円も債務負担行為を起こさにゃいかんと。こういう事で、当然数年後には大変な事態になると、これは明らかであります。市長はあとはやれやれと、中身はあんまり分からんでやれやれと言うて、こっじゃ困るんであって、例えば今県議会でも予算が、県議会も開かれて予算審議がされておりますが、新聞報道等によりますと、県も第二庁舎とか国体の整備とか色々箱物とか、道路とか一杯造って相当財政的に厳しいと。当初予算で、一千三百四億円の県債を発行しとっと。しかし、それでも県の場合は一五.七%と、宇土市の場合は一九.四%と起債だけで、その他にちょっと足らんという事で、ちょっとじゃなくて大変足らんという事で、二十五億円も別に債務負担をしなければならないと。県の場合も新聞報道等によりますと、火の国ならぬ火の車と、この様に新聞でも批判される様に、厳しい訳です。 本市の場合は、特にこの財政の動きを見てみますと、マリーナが平成六年から始まりました。その前年の平成五年の起債は、十一億七千四百三十万円と。予算に占める割り合いは九.九%と、それが六年から急増して倍近い二十一億四千三百万円、一五.三%と、七年が二十二億八千五百万円、一六.二%、八年が当初予算で二十四億三百万円、一七.八%、九年が二十八億今言いました様に二十八億七千六百八十万円、一九.四%と。平成六年度より一五%を超えていると。こういう状態がもう四年も続いていると。だから、これが今からこの返済しなければならないと、こういうふうになる訳でありまして、又、投資的な経費の推移を見ましても、平成五年が二十四億六千四百万円、六年のこの事業開始から四十一億三千八百万円、七年が三十八億九千百万円と八年が三十九億、九年が四十六億八千万円と、六年以降がやっぱり急増して四年間平均で三〇.四%と、四年間で平均して三〇%をこの投資的経費が超えると、こういう状態になってると。 そして、その事業内容も見てみますと、補助事業から単独事業の割合が非常に高くなってくると。起債はどんどんアメリカとの関係で、公共事業六百三兆しなさいと十年間にと。だから、どんどん事業をせえと、事業するにあたっては、その起債を認めましょうと。こういう事で、出来るだけこの起債に国も補助事業を少なくして、起債を認めて仕事をさせると。こういう状態になって、平成八年が補助事業が六億九千万円、単独が三十二億円と、九年も補助事業が十一億円、単独が三十五億七千万円と。この様に、補助事業がぐっと減って単独事業が補助事業の三倍以上になると、こういうふうになってる訳です。だから、短期間でこの場合は借り入れて、この借入金が急増して、今後直ぐ返さなければならないと、その額も桁はずれですねこれは。 だけん、そういう点で今後こういう事を続けていくならば、数年後には財政を圧迫して、今でも色々な事業に支障を来している訳ですね。更に、色々な支障を来して、公共料金の引き上げとか、例えばゴミの引き上げとか今度は下水道とかなん水道料金とかそぎゃんと、どんどん市民の負担が増えてくると、こういうふうな状態が心配される訳です。 そして、この一般会計だけでも、この平成六年から九年の年度末までの見込みとして、大体八十二億円この起債が増えてると。平成二年、西田市長がこの市長になった以後、一般会計だけでも八十二億円と。前市長の七十億円の倍以上の借入金になったと。この事について、西田市長が一体その健全な云々と言っても、これは我々は私は健全じゃないと思っておりますし、どういうふうに認識されてるのかと、こういう現在の財政状況を。 そこで、財政課長にちょっとお聞き致しますが、この西田市長になってから、大体平成二年以降、起債と起債の残高或いはその債務負担行為、そして清掃センター辺りの今後事業費、起債。この辺りについてちょっと説明してください。で、市長が少しその辺りの額を頭に入れて頂かないと、やれやれと、やれやれじゃ困る訳であって、よかですか。
○議長(岩本広海君) 財政課長、那須宅巳君。
◎財政課長(那須宅巳君) 只今の御質問にお答え致します。 平成二年度からの起債額の残高という事でございますが、一般会計で調べております。平成二年度の末が七十三億四千三百九十二万七千円、平成三年度が七十六億五千九百二十八万七千円、平成四年度が七十八億二千六十五万四千円、五年度が八十四億一千百七十一万三千円、六年度が九十五億六千九百四十八万一千円、平成七年度が百十二億七千三百九十五万一千円、八年、九年は当初予算を含めた見込みという形で、平成八年度は百三十二億三千六百七十万円、平成九年度は予算書もお読みでございます通り、百五十三億三千九百四十三万円となっておる所でございます。 (自席より、福田議員「いくらですか一般会計で、起債で幾ら増えて債務負担行為が新年度の当初でいくら。」) 新年度予算では、ちょっと、すみませんでした。平成八年度の債務負担は四十一億六千三百六十八万八千円が平成九年度です。この債務負担に関しましては、当然その新たに増えた分が、各種農業基盤整備にかかる債務負担等が約一億二千百八万二千円、その他平成十三年度までの五ヵ年事業である、公営住宅関係で約二十億八千万円等でございます。この住宅建設にかかるものにつきましては、国が債務負担を設定して行う補助事業でございまして、当然宇土市も債務負担を設定する必要がある訳でございます。以上でございます。 (自席より、福田議員「じゃ年もですか。年も設定する訳ですか。」) はい。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 今、御答弁の様に、一般会計の起債残高は平成九年度末百五十三億三百万円、債務負担で四十一億円、合わせますと百九十四億六千七百万円と。市民一世帯当たり約百七十万円、市民一人当たり五十三万三千円と、こういう大変な額になる訳でありまして、これは借金ですから、よかですか。確か、今その金利は安いですけども、金利を付けてこれは今後返していかにゃいかん訳で、金利を付けて。だけん、こういうこの百九十億円、この他に、だから松山の清掃センター三十八億円位の事業をしなければならないという問題もありますし、こういうふうにですね、なっている事について、私はもう大変な事態だとあと数年後にはもう相当な額を返済しなければならないと。 だから、市長はこういう財政状態をどういうふうに考えておるのかと、これをお聞きしたい。
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。
◎市長(西田誠君) 市民の要望にこたえてどんどん色々な事をやっていきたい。しかしながら、財政というものは非常に大事なものだと、赤字になってどうにもならんだったら、これは大変だと。その事は、十分認識した上において、色んな財政計画を考え色々やってるつもりです。以上です。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 確かに、市民の強い要望に基づく事業というのは、それなりに財政が厳しい時でも、必要なものはやらなければならないという事は明らかであります。しかし、今この宇土市の場合の財政のこういうふうな、急速に起債を増やして、今後この財政を必ず厳しくするという、その一つの大きなものは
マリーナ建設と、これは明らかであります。これは市民の多くが望んでいないと、多くの方々が何でぎゃんとば造っとかと、誰があぎゃんとに利用するのかと。こういうふうに皆言いよる訳ですから、これが市民の多くの方々が利用されるというのは分かりますよ。財政の問題は、そうしたふうに色々考えて、十分迷惑かけないようにするというならば、具体的に今後の財源或いは財政計画、これを示してください。それがながらんと、あたがここで百ぺん大丈夫ですよと、あたが出たり上がったり出たり上がったり、その何回言ったっちゃですね、これは我々を納得させる事が出来ないし、市民を納得させる事が出来ないと。 今後の財政、財源、その財政計画、県も新聞報道によりますと、かなりそういう財政が厳しいという事で、議会からの厳しい要求も出まして、今会期中に財政計画を出すと、平成九年から九年をベースにして、九年から十一年或いは十三年、三年から五年の計画を今会期中、議会中に出すというふうになっておりますし、宇土市においても、あたが大丈夫と言うなら、大丈夫なその今後の財源、同時にその財政計画、これを色々な事業計画も含めて出してください。 だから、そぎゃん口でそこで何べん大きな声を出して、大丈夫ですよと言ったっちゃ、そぎゃんとは屁にもならんと。出してくださいそれを。 (自席より、福田議員「大体あたその借金ばしっとっと財政計画が何事ですか。」)
○議長(岩本広海君) 総務部長、中村恵一君。
◎総務部長(中村恵一君) 只今の福田議員の質問についてお答えを致します。 今、財政計画を作成せえという様な御質問でございますが、必要性は十分認識を致しておる所でございます。ここにそういったものが示されたという事もございいますが、色々な大型事業或いはそういう推計計画であったろうと、その点は思っておる所でございます。十二月議会でもこの事について、助役から答弁致しておる所でございますが、消費税問題或いは国の税制改正等の動きが早くて、又、経済情勢等と不確定要素が多い今日でございます。 本市の様に、交付税などを国、県支出金が歳入の四〇%を超える自治体にとって、将来的な歳入予算の予測は大変困難な状況でございます。そういう中で、今後、県辺りの中期財政見通しの試算等も言われている様でございますので、十分県等の指導を仰ぎながら、検討致していきたいというふうに考えております。
○議長(岩本広海君) 福田慧一君。
◆十三番(福田慧一君) 不確定要素がその多いからとか何とかと言うて、その財政計画は出されんとかと。そぎゃんこつ言いながら、何でそうした借金だけはどんどんして、事業はその無理な事業を進めるのかと。そうであるなら、より慎重にしなければならないんじゃないですか。そして、何故その県の我が借金つくっておきながら、その県の指導を受けなければ出来ないなんて、そういう事がありますか。 だから、いずれにしてもですね、先程その河野議員も問題提起した様に、マリーナ辺りを今後の建設についてもやはり見直しを含めて、議会とも大いに話し合いをする議論をしないと、市長がどぎゃん大丈夫て言ってもあた、これだけ借金つくっとってですよ、大丈夫だ大丈夫だて、財政計画を出せて言うて、不確定要素が多いからと。そういうなら、何故我々がより心配する訳であって、不確定要素が多い中でなんでそぎゃん無理な借金ばするかと。だから、例えばその事業でも、シンボルロード辺りもどんどんしとるけども、確かにすれば綺麗と。しかし、やっぱりその起債がどんどん認められるからといって、やるばなしやりよってはですね、そら気の付いた時にはもう手遅れだと、こういう事態になる訳ですよ。だから、財政計画を出しなさいと。そして、大丈夫、大丈夫て言うなら財源辺りも明確に示して、我々を説得しないと。烏がかあーて嗚いたからて言うて、我々がそぎゃんとを、はい、て言うて認める訳にはいかん訳ですよ。駄目ですよそれは、市長。出してください。いつまで出すかはっきりしてください。 (自席より、河野議員「計画なしに借金しちゃいかん。」) (自席より、上野議員「借金してどがんすっですか。そらはっきりせんば通らんですよ。」) そら、一千万円、二千万円じゃなか今度だけでもあた二十五億円と二十八億円だから、五十三億円、五十四億円出しとる訳ですよ。 (自席より、上野議員「出来とるでしょが、知らんて。何の計画もなしに借金でくるですか。」) 自信ないつ出してくれにゃ、困るじゃにゃあか。自信にならん、具体的な事を示さにゃ。 (自席より、河野議員「自信の裏付けをいえと自信の裏付けを、自信ばっか言うたっちゃな、そら自信があるなら、その裏付けを示しなさいて質問しよる訳だから、その裏付けを示さなきや駄目だよ。」)
○議長(岩本広海君) 市長、西田 誠君。