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平成30年12月第4回定例会(第4号12月13日)

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  1. 水俣市議会 2018-12-13
    平成30年12月第4回定例会(第4号12月13日)


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    平成30年12月第4回定例会(第4号12月13日)          平成30年12月第4回水俣市議会定例会会議録(第4号) 平成30年12月13日(木曜日)                  午前9時29分 開議                  午後2時57分 散会  (出席議員) 16人 小 路 貴 紀 君  桑 原 一 知 君  塩 﨑 達 朗 君 谷 口 明 弘 君  田 口 憲 雄 君  岩 村 龍 男 君 髙 岡 朱 美 君  田 中   睦 君  牧 下 恭 之 君 松 本 和 幸 君  福 田   斉 君  藤 本 壽 子 君 中 村 幸 治 君  岩 阪 雅 文 君  谷 口 眞 次 君 野 中 重 男 君  (欠席議員) なし  (職務のため出席した事務局職員) 5人 事 務 局 長 (岩 下 一 弘 君)  次     長 (岡 本 広 志 君) 次     長 (松 尾 裕 二 君)  参     事 (前 垣 由 紀 君) 参     事 (上 田   純 君)  (説明のため出席した者) 16人
    市     長 (髙 岡 利 治 君)  副  市  長 (小 林 信 也 君) 総合政策部長  (帆 足 朋 和 君)  総 務 部 長 (関   洋 一 君) 福祉環境部長  (深 江 浩一郎 君)  産業建設部長  (城 山 浩 和 君) 教  育  長 (小 島 泰 治 君)  総合政策部次長 (本 田 聖 治 君) 総務部次長   (坂 本 禎 一 君)  産業建設部次長 (田 中 真 也 君) 水 道 局 長 (岩 井 昭 洋 君)  総合医療センター事務部次長                              (松 木 幸 蔵 君) 総合政策部政策推進課長         (設 楽   聡 君)  総務部財政課長 (梅 下 俊 克 君) 教育委員会事務局生涯学習課長       教育委員会事務局スポーツ振興課長         (島 田 竜 守 君)          (緒 方 卓 也 君)         ────────────────────────── 〇議事日程 第4号       平成30年12月13日 午前9時29分開議 第1 一般質問 1 野 中 重 男 君  1 国民健康保険について              2 水俣市の財政事情について              3 水俣川河口臨海部振興構想について 2 塩 﨑 達 朗 君  1 「水俣川河口臨海部振興構想」について              2 湯の児、湯の鶴の観光について              3 防災について              4 文化会館の改修工事について 3 岩 阪 雅 文 君  1 これまでの施策に対する基本的な考え方と具体的対応について              2 第六次水俣・芦北地域振興計画に対する具体的対応について              3 第6次水俣市総合計画の策定と具体的対応について              4 水俣市のスポーツ行政のあり方について                                     (付託委員会) 第2 議第91号 専決処分の報告及び承認について          専第13号 平成30年度水俣市一般会計補正予算(第5号)  (総務産業) 第3 議第92号 水俣市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条         例の制定について                     (総務産業) 第4 議第93号 平成30年度水俣市一般会計補正予算(第6号)        ( 各委 ) 第5 議第94号 平成30年度水俣市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)(厚生文教) 第6 議第95号 平成30年度水俣市介護保険特別会計補正予算(第3号)    (厚生文教) 第7 議第96号 平成30年度水俣市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号) (総務産業) 第8 議第97号 平成30年度水俣市水道事業会計補正予算(第2号)      (総務産業) 第9 議第98号 平成30年度水俣市病院事業会計補正予算(第2号)      (厚生文教) 第10 議第99号 水俣市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について                                      (総務産業) 第11 議第100号 平成30年度水俣市一般会計補正予算(第7号)        ( 各委 ) 第12 議第101号 平成30年度水俣市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)(厚生文教) 第13 議第102号 平成30年度水俣市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) (厚生文教) 第14 議第103号 平成30年度水俣市介護保険特別会計補正予算(第4号)    (厚生文教) 第15 議第104号 平成30年度水俣市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号) (総務産業) 第16 議第105号 平成30年度水俣市水道事業会計補正予算(第3号)      (総務産業) 第17 議第106号 水俣市過疎地域自立促進計画の変更について         (総務産業) 第18 議第107号 工事請負契約の締結について                (厚生文教)         ────────────────────────── 〇本日の会議に付した事件  議事日程のとおり         ──────────────────────────                                   午前9時29分 開議 ○議長(福田 斉君) ただいまから本日の会議を開きます。         ────────────────────────── ○議長(福田 斉君) 日程に先立ちまして諸般の報告をします。  本日、市長から、条例案1件、補正予算6件及び議決案2件の提出がありましたので、議席に配付しておきました。  次に、教育委員会から、教育に関する事務の管理及び執行状況の点検及び評価について提出があり、事務局に備えつけてありますから御閲覧願います。  次に、本日の議事は、議席に配付の議事日程第4号をもって進めます。  以上で報告を終わります。         ────────────────────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(福田 斉君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  順次質問を許します。  なお、質問時間は、答弁を含め1人70分となっておりますので、そのように御承知願います。  初めに、野中重男議員に許します。   (野中重男君登壇) ○(野中重男君) 皆様、おはようございます。日本共産党の野中重男です。水俣市の市民を守る政策が一歩でも二歩でも前進することを願って質問します。  さて、ことしのノーベル医学・生理学賞は、京都大学特別教授の本庶佑先生でした。免疫療法でガンを治療する研究で、既に治療薬が実用化されています。報道で、本庶先生の研究室の様子も伝わってきました。約20年間たくさんの先生方が数々の実験に取り組み、その失敗の事実を共有し、積み上げ、次に進んできた姿です。まさに事実の公表こそ次に進む原動力であったんだと改めて思いました。  一方、これとは対照的に日本の政治はどうでしょうか。法務省がつくった失踪外国人約3,000人の調査票を野党の国会議員団が調べると、最賃未満は22人と公表されていたのに、実際は1,927人もいたことが判明し、うその答弁が発覚しました。森友問題では財務省が自殺者まで出して文書を改ざんしました。消費税の歴史では、導入から今月で30年。社会保障のためにと言われながら、この30年間で税収は372兆円、一方で法人3税の減税は291兆円。こんなことが毎日のようにニュースに出ます。政治に携わる者として、事実をもとに、法律や司法の最終判断をもとに活動を続けていきたいと思います。  それでは質問に入ります。  1、国民健康保険について。  ①水俣市の国保の加入者は何人か。また、19歳までは何人か。さらに全市民に占める割合は幾らか。  ②水俣市の国保税の徴収は所得割、均等割、平等割で課税し、内訳では医療分、支援分、介護分に分かれる。それぞれはどのように課税されるか。  ③現在の徴税区分で、ア、63歳1人世帯。総所得100万円の場合の国保税及び200万円の場合の国保税は幾らか。イ、2人世帯で夫63歳、妻63歳、妻の収入はゼロ。総所得100万円の世帯の国保税及び200万円の世帯の国保税は幾らか。ウ、4人世帯で夫45歳、妻45歳で収入ゼロ。高校生1人、中学生1人の場合、総所得200万円の世帯の国保税及び総所得300万円の世帯の国保税は幾らか。  ④全国知事会は2014年、政府に対し国保について、1兆円の公費負担増の要望を出している。その詳細はどのようなものか。  2、水俣市の財政について。  ①水俣川河口臨海部振興構想での起債年度と起債総額について。  ②新庁舎建てかえ関係の起債年度と起債総額について。  ③現在までに把握されている平成36年までの事業で、年度ごとの起債額と公債費及び起債残高はどのようになるか。  ④平成31年からの実質公債費比率は、どのように推移するか。  3、水俣川河口臨海部開発構想について。  ①先日、市民説明会が開かれた。参加者に配布する資料は何もなかった。なぜ資料は出さないのか。  ②環境影響評価図書ができ上がってから説明会をすると言っておられた。図書ができて説明会を開いたのに、なぜその中身について説明しないのか、  ③事業総額34億円、起債額24億円。こんな大きな事業なのになぜ市長や副市長が直接説明しようとしないのか。  ④今後は説明会はしないと言われた。これは市長の方針か。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 野中議員の御質問に順次お答えします。  まず、国民健康保険については福祉環境部長から、水俣市の財政事情については総務部長から、水俣川河口臨海部振興構想については私から、それぞれお答えします。 ○議長(福田 斉君) 国民健康保険について答弁を求めます。  深江福祉環境部長。   (福祉環境部長 深江浩一郎君登壇) ○福祉環境部長(深江浩一郎君) 初めに、国民健康保険について、順次お答えします。  まず、水俣市の国保の加入者は何人か。また、19歳までは何人か。さらに、全市民に占める国保加入者の割合は幾らかとの御質問にお答えします。  平成30年11月末現在の国保の加入者数は6,062人です。19歳までの加入者数は352人です。全市民に占める国保加入者数の割合は、人口が2万4,729人ですので、24.5%となります。  次に、水俣市の国保税は、所得割、均等割、平等割で課税し、それは医療分、後期高齢者医療支援分、介護分として徴収されている。それぞれ、どのような方式で金額が決まるかとの御質問にお答えします。
     国民健康保険税の所得割は、前年中の所得額から基礎控除額の33万円を引いた、課税標準所得額をもとに計算されます。均等割は、被保険者1人当たりに係る金額。平等割は、1世帯当たりに係る金額となります。国民健康保険税は、医療給付分、後期高齢者医療支援分、介護納付分として、それぞれに所得割、均等割、平等割の税率を掛けて計算されます。  本市の平成30年度国民健康保険税の税率は、医療給付分の所得割6.1%、均等割1万6,200円、平等割1万6,400円。後期高齢者医療支援分の所得割2.6%、均等割7,000円、平等割7,000円。介護納付分の所得割1.0%、均等割5,400円、平等割3,100円となっております。医療給付分、後期高齢者医療支援分、介護納付分には、それぞれ限度額があり、医療給付分58万円、後期高齢者医療支援分19万円、介護納付分16万円となっております。  また、低所得者世帯には、世帯主及び被保険者の所得額の合計額と、被保険者数に応じて均等割及び平等割について軽減措置がございます。例えば、被保険者1人世帯の場合、所得額の合計額が33万円以下であれば7割、33万を超え60万5,000円以下であれば5割、60万5,000円を超え83万円以下であれば2割が軽減されます。  次に、現在の徴税区分で、63歳1人世帯で、総所得100万円の場合の国保税及び200万円の場合の国保税は幾らかとの御質問にお答えします。  63歳1人世帯で、総所得100万円の場合の国保税は12万円、200万円の場合の国保税は21万7,000円となります。  次に、2人世帯で夫63歳、妻は63歳で収入はゼロ。総所得100万円の世帯の国保税及び200万円の世帯の国保税は幾らかとの御質問にお答えします。  2人世帯で夫63歳、妻は63歳で収入はゼロ。総所得100万円の世帯の国保税は2割軽減に該当し、13万1,900円となります。200万円の世帯の国保税は、24万5,600円となります。  次に、4人世帯で夫45歳、妻は45歳で収入ゼロ。高校生1人、中学生1人の場合。総所得200万円の世帯の国保税及び総所得300万円の世帯の国保税は幾らかとの御質問にお答えします。  4人世帯で夫45歳、妻は45歳で収入ゼロ。高校生1人、中学生1人の場合。総所得200万円の世帯の国保税は2割軽減に該当し、26万6,000円となります。総所得300万円の世帯の国保税は、38万9,000円となります。  次に、全国知事会は、2014年政府に対し国保について1兆円の公費負担増の要望を出している。その詳細はどのようなものかとの御質問にお答えします。  国民健康保険中央会が発行している国保新聞によりますと、平成26年7月、自民党の社会保障制度に関する特命委員会の医療に関するプロジェクトチームの会合の中で、全国知事会の社会保障常任委員長が国民の保険料負担の公平性と将来にわたる国保財政の基盤強化の観点から、協会けんぽ並みの保険料負担率まで引き下げるには約1兆円が必要との試算があると述べたとのことであります。 ○議長(福田 斉君) 野中議員。 ○(野中重男君) 今答弁いただいたように、全国知事会も要望書を出してるという、政府に対して、あるいは自民党に対して要望を出していると紹介がありました。そして、課税が所得割、均等割、平等割で課税されてるというのも確認しました。  ところで、2回目の質問しますけど、日本医師会はどのように言ってるか。国民皆保険制度を守るために、低所得者の保険料を引き下げ、保険証の取り上げをやめるよう求めています。  今あったように全国知事会、市長会、町村長会もこのように言ってます。加入者の所得が低い国保が、他の医療保険より保険料が高く、負担が限界に来ている。これは国保の構造問題だとして、国保を持続可能にするために、被用者保険との格差を縮小するよう、抜本的な財政基盤強化が必要と言ってます。この趣旨で公費の1兆円の負担を政府に求めているという中身なんです。  被用者保険というのはどういうことかというと、政府管掌の協会けんぽだとかを想定してもらうといいと思います。中小企業だとかの従業員の方たちが加入されてる保険を総称で被用者保険と言ってます。あるいは共済組合だとか、大きな企業で組合健保だとかありますけども、こういうのと比較するということも後で述べたいと思います。  ところで、水俣で国保税を納められずに、短期保険証になってる世帯が139世帯あります。そのうち、保険税は払えずに保険証を市役所の窓口に置いている世帯が72世帯あります。これを窓口留置と言いますけれども、保険証が市民の手元にはないということです。この人たちには病気は発生しないのでしょうか。それはあり得ないと思います。ではどうしているのか。じっと我慢されているのではないでしょうか、あるいは10割負担をされているんではないでしょうか、これらの措置は水俣市の職員の皆さんに責任は全くありません。決められた業務を誠実に実行されてるだけの話でありまして、これらはまさに政治の責任だというふうに私は思います。  それで、水俣市の滞納になってる139世帯の方たちの所得の統計はとられてるかというお尋ねをしたら、これは資料をとってないということですので、これは使いませんけれども、それで全国の別の資料に当たりました。この25年間に国保加入者の平均所得は276万円から138万円に半減しています。その一方、国保税は全国平均では、この25年間に1人当たり6.5万円から9.4万円に増加しています。水俣も含めこれらの事実が高い国保税に多くの市民が苦しみ、滞納や短期保険証、保険証の留置を引き起こしてるのではないでしょうか。  これらの原因を引き起こした根本原因は1984年にあります。1984年に何があったのか。自民党政権は国保への定率国庫負担を削減したのを皮切りに国庫負担を抑制してきました。これが根源的な原因というふうに言われております。  そこで幾つか質問します。  1点目は市長に御答弁いただきたいと思います。  滞納者が発生してる。短期保険証が発行されている。保険証を留置し、保険証を持って病院にかかれない市民がいる。そして、国保加入者は保険税に悩んでいる。これらの実態を聞いて、どのように思われますか。国保の問題が構造的なものであると思いませんか。  以上、2点です。  2つ目の質問です。  中小企業などが加入する政府管掌の被用者保険ではどのような保険料の計算をしているか、また均等割や平等割制度はあるか。  ③所得が少ない人は、均等割や平等割は一定の減額措置があると答弁されましたけども、ゼロになるわけではないということだと思いますけれども、その判断で間違いないかどうか。あるいは、19歳までの国保加入者は352人、今答弁がありました。この世代はゼロ歳からおおむね高校生までです。働けない、あるいは働いていない世代の人も均等割において医療給付分や75歳以上の後期高齢者医療支援分を支払っているというふうに思うんですけれども、これに間違いないか。  ⑤水俣、津奈木、芦北は県内でも国民健康保険税が安い地域です。それは、水俣病関連で特別調整交付金が厚生労働省予算で来てるからです。水俣市においては、平成29年度で2億3,000万円です。ところで、国と県が支払うと約束した金額が、まだ全額交付されていません。現在の交付割合は幾らか。約束どおり交付されるとしたら、あとどれぐらい来るのか。  以上、5点について質問します。 ○議長(福田 斉君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 野中議員の2回目の御質問にお答えいたします。  1点目は私からということで、この短期保険証が発行され、また留置して保険証を役所で預かってる、これに対してどう思うかという御質問が1つ目だと思います。国の制度等の絡みもございますので、その件はちょっと私のほうから差し控えたいと思っております。  もう一点の、構造的な問題があるのではないかということですが、国保税などの滞納が発生している理由はさまざまであると思います。どうしても支払えない状況にある方々につきましては、福祉を初めとした諸制度で、現在も救済をしておりますので、ぜひそういう方がおられましたらば、窓口のほうへ御相談に来ていただければというふうに考えております。  議員御指摘のとおり、国民健康保険には加入者1人当たりの所得が低い一方、1人当たりの医療費が高いという構造的な問題もございます。それに見合う国の制度上のフォローが必要であるというふうに考えております。 ○議長(福田 斉君) 関総務部長。 ○総務部長(関 洋一君) 2点目、3点目、4点目は私からお答えさせていただきます。  まず、政府管掌の被用者保険では、均等割や平等割制度はあるのかという御質問につきましては、この政府管掌の被用者保険は、標準報酬月額に応じて保険料が算定され、その保険料の半分は事業主が負担するようになっております。また、被用者保険や健康保険組合には平等割や均等割の制度はございません。  次の3点目ですが、所得が少ない人は均等割や平等割はゼロになるということかという御質問だったと思います。低所得世帯への均等割、平等割の軽減措置は、税額の軽減でありまして、ゼロになるわけではございません。  それから、4点目ですが、働けない、また働いていない年代の人も均等割において支払っていると思うが、これで間違いないかという御質問だったと思います。国民健康保険税は世帯単位で計算されております。医療給付分や後期高齢者医療支援分の均等割は、被保険者数によって計算されておりまして、年齢制限はありません。その支払い義務はその世帯主となっております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 深江福祉環境部長。 ○福祉環境部長(深江浩一郎君) 私、5点目の質問につきまして、水俣、津奈木、芦北は県内でも国民健康保険税が安い地域である。それは水俣病関連で特別調整交付金が厚生労働省から予算で来ている。国と県が約束した現在の交付割合は幾らか。約束どおり交付されるとしたらあと幾ら来るのかという御質問でございました。現在の交付割合は、国が15分の9、県が15分の3でございます。未交付額は5,971万9,000円でございます。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 野中議員。 ○(野中重男君) 答弁いただいたように、国保が抱える問題点が少しずつ浮き彫りになってきたというふうに思います。市長の答弁ですけれども、制度的な課題があるというのは今おっしゃいました。市長会でも同じことを言ってるわけですから、そのとおりなんだろうと思うんですけど、ただ、最初の質問で、国保税払えない、あるいは保険証を留置している、こういう人たちに対する市長としての、同じ市民ですから、この人たちの痛みを理解するという姿勢は私は必要なんだろうというふうに思います。ここは指摘しておきます。  それで、きょうはいっぱい伺うことありますので、次行きますけれども、3回目の質問をします。  第1は、今答弁あったように、被用者保険では均等割とか平等割という課税はないんですよね。被保険者制度と国保との比較をちょっとしてみたいと思います。これは、水俣市内では比較できませんでしたので、全国統計からとりました。東京23区に住む給与年収400万円の4人世帯が協会けんぽに加入した場合、保険料の本人負担は19.8万円です。同じ年収、家族構成の世帯が国保加入だと保険料が42.6万円になります。実に2倍以上の保険料の差があります。また、大企業の労働者が加入する組合健保との比較では、政府試算でも1.7倍高い。  2つ目に紹介します。水俣市の国保では、こういう比較をしました。所得200万円の世帯で、世帯の人数です。1人世帯の場合は、200万円で21万7,000円というのはさっき答弁ありました。4人世帯では幾らなのかというと、26万6,000円です。年間所得200万円で、国保税、4人世帯だと27万円払うんです。こういう実態ですよね。こういう実態なんですが、そこで質問します。  既に東北の仙台市、東京の清瀬市、北海道旭川市では、ゼロ歳から徴収しているこの均等割の課税の軽減を始めています。この均等割は、かつて薩摩藩が奄美地方に課税してた人頭税なんです。と同じなんです。ローマ時代にも人頭税というのがかかってましたけれども、今この人頭税方式をとってる国は、世界ではほとんどありません。日本の国保ではこれが残ってるんです。だから、地方税法でこれは徴収するとなってますから、完全撤廃するには地方税の改正が要るんですけれども、その中でも可能なのは何かといったら、減税することです。市町村の判断でせめて軽減措置はできる。だから、仙台、清瀬、旭川だとかはこういう措置をとってるんです。水俣市でもこういう選択をされるべきじゃないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。これが1点目です。  それから、水俣病に関する特別調整交付金ですけれども、厚生労働省から支給されてるのは80%というような答弁がありました。市長は厚生労働省に、東京に行かれる機会あるでしょうから、直接行って、100%出すように交渉して、その結果はどうだったのか、議会に報告されるようにしたらどうかと思いますけどいかがでしょうか。私は政府交渉のときは、厚生労働省の保険局の担当者に来てもらって、私ども日本共産党の国会議員と同時にそういう要請もしました。そういう経験もあります。やろうと思えばできることですから、これやられたらどうでしょうか。  ③全国知事会や全国市長会、町村会長も政府に要望してる、いわゆる公費負担の増額ですけども、結局、全国知事会だとか、何の分が高くなってるから減額しようと言ってるかというと、均等割、平等割に見合う1兆円を政府が出してくださいと言ってるんです。市長も参加されてる市長会が言ってるんですから、そういう立場で政府に対して迫るべきじゃないでしょうか。  以上、3点です。 ○議長(福田 斉君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 野中議員の3回目の御質問にお答えいたします。  まず、軽減措置等は可能ではないのかということの御質問かと思いますけども、現在本市で行っております国民健康保険税の減免は、国の通知に基づきまして災害等について規則に定めた場合のみでありまして、市独自の減免は現在行っておりません。  また、低所得者世帯の負担軽減のため、国民健康保険法施行令に基づきまして軽減措置を行っておりまして、制度改正の中で年々その拡充が進められている状況にあります。18歳未満の被保険者のいる世帯だけ、市独自の判断で一律に減免を行うということは、国民健康保険制度が加入者に一定の費用負担を求めるものであることを踏まえますと適当ではないのかなというふうに考えております。  次に、厚労省に交渉に行ったらどうかということでございます。水俣病にかかわる特別調整交付金の全額交付につきましては、平成26年に議会のほうから自治体に負担が生じないような財政措置を求める意見書を国のほうにも提出していただいております。市としましても機会があるごとに今後も要望をしていきたいというふうに思っています。  3つ目の、国の負担をふやすように要望するべきだという御質問ですが、低所得者や病院にかかる機会の多い前期高齢者が多いという、この構造上の問題を抱える国民健康保険は、平成30年度から都道府県が財政運営の主体となりました。桑原議員の御質問でもお答えしましたとおり、この先人口減少で税収は減るのに、医療費は横ばいで推移するという見込みであるために、財政状況は厳しくなるものと思われます。市としましても国民皆保険を維持していくのであれば、国からさらなる補助は必要であると考えております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 次に、水俣市の財政事情について答弁を求めます。  関総務部長。   (総務部長 関洋一君登壇) ○総務部長(関 洋一君) 次に、水俣市の財政事情について順次お答えします。  まず、水俣川河口臨海部振興構想での毎年の起債額と起債総額についてお答えします。  毎年の起債額を年度ごとに順次申し上げますと、平成29年度が1,000万円、平成30年度が2億9,420万円、平成31年度から平成33年度までが毎年2億6,690万円、平成34年度が2億9,280万円、平成35年度が9,940万円、平成36年度が1億7,940万円、平成37年度が8,120万円、平成38年度から平成41年度までが毎年1億3,850万円、平成42年度が1億2,730万円となり、起債総額24億3,900万円が見込まれております。  次に、新庁舎建てかえ関係の毎年の起債額と起債総額は幾らかとの御質問にお答えします。  新庁舎建設のほか、仮庁舎プレハブリース料及び電算ネットワーク等を含め、毎年の起債額を年度ごとに順次申し上げますと、平成28年度が7,670万円、平成29年度が5,000万円、平成30年度が6,370万円、平成31年度が3億7,630万円、平成32年度が21億8,220万円、平成33年度が14億1,280万円、平成34年度が3,180万円となり、起債総額41億9,350万円が見込まれております。  次に、現在までに把握できている平成36年度までの事業で、年度ごとの起債額と公債費及び起債残高はどのようになるかとの御質問にお答えします。  年度ごとの起債額を順次申し上げますと、平成31年度が18億8,600万円、平成32年度が36億3,700万円、平成33年度が26億3,400万円、平成34年度が12億3,100万円、平成35年度が10億2,600万円、平成36年度が10億100万円と推移していくことが見込まれます。  年度ごとの公債費を順次申し上げますと、平成31年度が16億4,800万円、平成32年度が17億1,200万円、平成33年度が20億700万円、平成34年度が22億5,200万円、平成35年度が22億9,700万円、平成36年度が22億9,400万円を推移していくことが見込まれます。  これらに基づく年度ごとの起債残高を順次申し上げますと、平成31年度が166億4,000万円、平成32年度が186億5,100万円、平成33年度が193億5,400万円、平成34年度が183億9,900万円、平成35年度が171億8,700万円、平成36年度が159億5,300万円と推移していくことが見込まれます。  次に、平成31年度からの実質公債費比率は、おおよそどのようになるかとの御質問にお答えします。  平成29年度の実質公債費比率は12.4%でしたが、平成31年度が11.4%、平成32年度が12.1%、平成33年度が13.2%、平成34年度が14.3%、平成35年度が15.4%、平成36年度が16.1%と推移していくことが見込まれております。 ○議長(福田 斉君) 野中議員。 ○(野中重男君) 今答弁ありましたように、河口臨海部については30年、2億9,000、31年、2億6,000、32年、2億6,000、33年、2億6,000、34年、2億9,000、1億とか1億7,000万だとか、1億3,000万だとか、こういう数字がほぼ42年まで続くんです。庁舎建設についての焦点は、平成32年の21億8,000万、33年に14億という数字が出ました。それで、公債費の支払いですけれども、2017年は15億でした。ところが31年、32年、33年、34年、16億、17億、20億、22億、22億、あるいは23億というふうにずっと平成31年からふえていきます。公債費比率も12.4%だったものが、32年に12.1、33年に13.2、34年に14.3、35年に15.4、36年に16.1というふうになってきます。  それで、2回目の質問をします。  財政調整基金という、いわゆる貯金をそれぞれ自治体持ってますけれども、水俣市の現在残高は幾らか。取り崩しはいつごろから始まるか。  ②新庁舎建てかえや水俣川河口臨海部構想による起債で、財源が厳しくなり、財政調整基金も枯渇することも考えられるが、それはいつごろになるか。  ③2020年までは、退職者が高水準で推移するというふうに言われています。財政調整基金が枯渇すれば新しい政策を打ち出せないばかりか、緊急の支出も抑制しなければならない事態になる可能性があります。これについてどう考えるか。  ④一、二年後には財源がなくて、現時点で廃止や縮小を考えている事業はあるのか。  ⑤実質公債費比率は、27年、13.0、28年、13.4、29年、12.4と推移してきました。この実質公債費比率は、県内の市では最も高い水準だと思います。公債費比率が18%を超えたらどのような事態になるのか。  以上、5点答弁求めます。 ○議長(福田 斉君) 関総務部長。 ○総務部長(関 洋一君) 野中議員の2回目の御質問にお答えいたします。  まず、1つ目が財政調整基金は現在幾らで、取り崩しはいつごろから始まるかという御質問であったと思います。  財政調整基金の29年度末の残高は、約20億2,800万円です。一般財源不足を補うため、当初予算から財政調整基金からの繰り入れを、毎年予算化している状況でございまして、20年度から平成29年度までの10年間で、22年度を除いては、毎年1億円から4億円を取り崩しております。  なお、平成30年度の予算の財源として12月補正までに10億6,400万円の繰り入れを計上しておりますので、それを差し引きまして、なおかつ29年度決算に伴う歳計剰余金処分による積み立ての1,000万円を加えまして、現時点での財政調整基金残高を算出しますと、約9億7,400万円となります。  それから、2番目の御質問は、財政調整基金も枯渇することも考えられるが、それはいつごろかというのと、3番目、財政調整基金が枯渇すれば緊急の支出も抑制しなければならない事態になる可能性がある。どう考えるかという2番目の御質問と3番目の御質問は、合わせて答えさせていただきたいと思います。  財政状況は依然として厳しい状況にございますが、住民の生命や財産を守らなければならないような災害復旧事業費等の緊急の支出は、いかなる状況においても行っていかなければならないと思っております。歳入と歳出の均衡を図り、さらなる歳出削減や事業の見直しを図りまして、財源不足を生じないような財政運営を行っていきたいと考えております。  それから、4番目の御質問が、一、二年後には財源がなく、現時点で廃止や縮小を考えている事業はあるのかという御質問だったと思います。  現在、平成31年度の予算編成を行っているところでございます。予算要求に当たりましては、担当課においても事業の必要性や効果など、必要な見直しを行ってから予算要求をするよう指示を出しておりまして、このように必要な見直しを終えた事業が担当課から現在予算要求がなされている状態でございます。まだ、予算担当者によるヒアリングを行っている状況でございまして、予算査定を進める中で、事業の効果に疑問が残るようなそういった事業は廃止・縮小を行ってまいる予定でございます。  それから、5番目の御質問で、実質公債費比率が18%以上になるとどのような事態が考えられるかという御質問だったと思います。  この実質公債費比率が18%以上になりますと、地方債の発行の際に県知事の許可が必要となります。また、実質公債費比率の適正化を図るための計画である、公債費負担適正化計画の策定が必須となってまいります。その計画におきましては、原則7年以内に公債費の負担が18%未満となるような対応策を盛り込まなければなりません。  なお、実質公債費比率が25%以上で、一般単独事業債の一部の地方債を発行することができなくなります。  以上でございます。 ○議長(福田 斉君) 野中議員。 ○(野中重男君) 今答弁のように、どんどん絞り込んでいかないと行き詰まってしまうというような、公債費比率が上がってますので、というのは私も理解できました。わかったと思います。  それで、3回目なんですけども、平成34年以降について、先ほど答弁あったんですけれども、2022年ですよね、平成34年。起債額が12億3,000万、35年は10億、36年は10億となってまして、起債額がずっと絞られてるんですよね。これは、どういうことなのかということが1点目です。  2点目です。30年度予算を見ると起債は、例えば、30年度予算では、保育料負担軽減事業だとか、あるいは子ども医療費助成事業だとか、水道会計負担金だとか、茂道漁港整備だとか、市内一円道路整備、公共施設適正管理事業、市内一円浸水対策事業、市民生活に直結する部分についても起債で使ってます。これを、市民生活に直結するところで起債金額だけを合計すると17億8,900万くらいになるんです。そのほかに、臨時財政対策債とか、商工費で水俣川河口臨海部のところで2億6,000万だとか、合計すると22億1,900万円発行することになってるんですけども。これらは、今、紹介したのは新しい事業もあれば、継続事業もあるんだろうと思いますけども、これらが市民生活を守るところについても、災害については優先してしなきゃいけないということは今答弁ありましたけれども。こういう市民生活に直結するところについても起債が使えなくなると政策がとまるということなのか、そこはどう考えればいいのか、これが2点目であります。  3点目、実質公債費比率が上がっている状況は、水俣市が経験したことのない危機的な状況を招くことが考えられます。最小限に防ぐために起債はできるだけ少なくする必要があるんじゃないかというふうに思っているけども、この辺の見解をお尋ねしたいと思います。  以上、3点。
    ○議長(福田 斉君) 関総務部長。 ○総務部長(関 洋一君) 野中議員の3回目の御質問にお答えいたします。  まず、1点目が平成34年度以降は起債額が抑えられている。これはなぜかということですけど、平成34年度以降の起債額が抑えられてる、減っているのは、新庁舎建設の主な工事が平成33年度までとなっていること。また、牧ノ内市営住宅の建てかえ事業が平成34年度で事業期間の終了を迎えるなど、大型の建設事業がひと段落するためでございます。それに、水俣川河口臨海部振興構想事業を含め、現時点で見込まれている事業はこの起債額の中にも可能な限り見込んで、上げております。  それから2点目として、市民生活に必要な、そういった起債を使っている事業がほぼとまるということではないかということですが、平成30年度予算で、起債を使って行っている事業がほぼとまるというわけではございませんで、こちら、文化会館の空調整備工事、広域クリーンセンターの(中央監視制御システム)DCS更新工事、それから、そういった工事は平成30年度予算のみの事業ですし、芦北消防署の建てかえ工事などは、平成31年度までに終了する予定でございますので、係る起債は減少いたします。それ以降の起債見込額の算出に当たっても、市道の維持など、毎年度必要となる事業、地方交付税の代替財源である臨時財政対策債などのほか、水俣川河口臨海部振興構想事業など、可能な限り必要な額を見込んだ上で算出しております。  それから3つ目、最後の質問ですけど、危機的状況を最小限に防ぐためには、起債はできるだけ少なくする必要があるのではないかという御質問だったと思います。  野中議員のおっしゃるとおり、起債はできるだけ少なくする必要があると考えております。しかしながら、住民の生命や財産を守る上で、真に必要な事業であって、またかつ一度に多額の費用を要するような事業は、起債を財源としないと実施することができません。後の世代に過度な負担とならないように起債残高や公債費の額に目を光らせながら、真に必要な事業を選択して実施していく必要があるものと考えております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 次に、水俣川河口臨海部振興構想について答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 次に、水俣川河口臨海部振興構想について順次お答えします。  まず、先日、市民説明会が開かれた。参加者に配布する資料は何もなかった。なぜ資料は出さないのかとの御質問にお答えします。  先日の藤本議員の質問でもお答えしましたが、説明会当日に使用しました資料につきましては、スクリーンに投影する形で説明したところですが、一部に著作権のある写真を投影のみとの条件で一時的に許可をいただいて使用しました関係で配布は控えさせていただいたところです。  次に、環境影響評価図書ができ上がってから説明会をすると言っておられた。図書ができて、説明会を開いたのに、なぜその中身について説明しないのかとの御質問にお答えします。  本事業の臨海部は、現在の護岸沖の公有水面埋め立てを行う計画ですが、埋め立ての規模から環境影響評価法の環境アセスメントの対象事業ではなく、公有水面埋立法に基づく埋立免許を取得する際の環境保全に関し講じる措置を記載した図書作成に基づく環境影響評価を行っております。この環境保全図書は、埋め立てを行うことで起こる環境の変化に対し、埋め立て箇所の現状調査を行い、埋め立てに伴い生じる影響について予測し、環境保全対策を検討し、事業に反映させるもので、調査項目は、大気質、騒音、振動、水象、水質、底質、海域に生息する動物、海域に生息する植物、生態系、景観、人と自然の触れ合い活動の場などです。  調査及び評価に関しては、業務委託を行い、その結果、土地または工作物を築造し、供用開始することによる環境への影響、工事における環境への影響については、極めて軽微なものと報告されており、本市としては現在の計画で事業を進めることに問題はないと判断しています。  環境保全図書の内容は、調査項目が多岐にわたりますので、今回の説明会では保全図書に上がっている環境保全に必要とされた水質汚濁、粉じん、騒音、振動に対する防止対策を行っていくことを説明し、保全図書の詳細な内容につきましては、今後予定されている埋立免許申請に伴う公告縦覧で閲覧する方向で考えています。  次に、事業総額34億、起債額24億、こんな大きな事業なのになぜ市長や副市長は直接説明しようとしないのかとの御質問にお答えします。  こちらの御質問につきましても、先日の藤本議員の質問でもお答えしましたが、今回、開催しました市民説明会につきましては、事業内容についての説明を行うこととしておりましたので、担当部局のほうで説明をさせていただいたということでございます。  次に、今後は説明会はしないと言われた。これは市長の方針かとの御質問にお答えします。  今回の説明会に関しては、事業内容についての説明会として担当部局で行うこととしておりましたので、その判断につきましては、担当部局の長である産業建設部長に一任したところでございます。 ○議長(福田 斉君) 野中議員。 ○(野中重男君) 答弁いただきましたので、1点目の質問をします。  それこそ全くないんですよ。その事業の中身の説明をしたデータが何もないという。今幾つか答弁されたでしょ。生態系だとか、いろんな植物だとか、こういうのを調査したけれども軽微であったというのが口頭で言われたんですけども、何でそういうのがペーパーで出てこないんですか。その理由がわからない、いっぱいあったからということですけど、いっぱいあったら要約すればいいじゃないですか、出さない理由がわからないんです。何で出さないのか、改めて答弁を求めたいと思います。  それから、答弁の中で、資料の配付について著作権があるから云々かんぬんと言われた。全てが著作権があるんでしょうか、そうじゃないでしょう。著作権があるところを省けばいいじゃないですか、ペーパーの中から。それも出さない、出していいものも出さない、どういう姿勢なのかと思いますよ、私は。何か出すことに不都合でもあるんですか、これが2点目です。  3点目、総工費34億円、市民の借金24億円。市民が24億円も自分たちが借金すると思えば、何にどのように使うのか、心配になって事情を聞きたい、知りたいと思うのは当然じゃないでしょうか。  きのう、髙岡市長は、計画は前の市長が昨年8月に全市を回って説明しているというふうに言われました。髙岡市長が前西田市長の説明会に行かれたとかはわかりませんけれども、それを確認した上でそういうふうに言われたのかわかりませんけれども、去年は、事業の大まかなものは出たんです。パワーポイントで出たんです。だけれども、どのような工事で、お金はどれぐらいになるのか、出てなかったんです。私ども議員にも初めて説明したのはことしの6月議会じゃないですか。あなたが提案された6月議会ですよ。6月議会の予算説明書を見てください。それに商工費の中で出てきますよ。もう一回家で確認しました。ですから、こういう具体的な事実が出てきたにもかかわらず、去年、前西田市長が説明してるから、私はそれに行かなかったというのは成り立たないでしょう。市民がわかったと言うまで説明すべきじゃないかと私は思います。主人公は市民だからですよ。借金を負うのは市民なんです。市長でもなければ議会でもない。借金を負う主体は市民なんです。自分たちが、その借金が具体的に何に使われるのか、心配して、興味を持って、その執行する人たちに説明してくれというのは当然のことなんです。なぜこれができないんでしょうか、これが3点目です。  4点目、この八幡プールというところはどういうところか、何回も行ってきました。最高裁判決でチッソの社長と工場長が業務上過失致死罪で有罪になった。そういう原因のところであります。判決には、道路がつくられたとは書いていません。道路部分を含めて埋立地の一部であるというふうに判決は書いてます。最高裁判決を確認すればいい、刑事事件判決を、そうなってますから。平成26年には、市はこの部分の調査をしておりますけど、そのときは土壌の水銀調査はしていません。この間の答弁を聞いていると、単なる土木工事のように聞こえてきます。鋼矢板を打って、大きな振動がかかり、沈殿している水銀などがあれば、それが拡散する可能性があるのに、実際土壌の中に水銀ないのかあるのか、それも確認しないで工事に突っ込むということなんですか。これ4点目です。  5点目、環境影響評価図書の作成では、八幡プール周辺の海底の土壌、生物などの水銀の調査はされてるんでしょうか。  以上、5点です。わからないところがあったら、もう一度説明します。 ○議長(福田 斉君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 野中議員の2回目の御質問にお答えします。  資料が全く出なかった。なぜ出さなかったのかということでございますけれども、先ほども申し上げましたように、これは一部著作権等も入ってたということもございまして、今回は資料を提出しないということでございます。  それから、前市長のときに具体的な説明はなかったという話がしてありますけれども、昨年の8月、市民と語る懇談会の中でそういった、短期、中期、長期ということで、その中の長期の事業としてこの臨海構想の説明はされております。そういった事業の中で説明もされておりますし、そういったところでの説明会で聞いておられる方々も当然いらっしゃいますので、そういったものは十分理解されてるというふうに思っております。  この事業に関して、護岸、それからその隣接地にある八幡プール等の件に関して調査をということだったかと思いますけれども。この事業につきましては、水産振興、それから、いつも申し上げておりますように地域経済の活性化というのが主たる目的でありまして、本事業に着手するに当たっては、市道の構造物としての護岸の健全度を調査しておりまして、護岸の損傷及び劣化の状況を総合的に判断して、全面的な対策が必要だというふうな結論には至っております。護岸の前面に埋立地を造成することが結果として構造物などの護岸の補強につながるものというふうに認識しております。  それから、水銀等の調査につきましてはということなんですけども、河口、それから臨海部に関しましては、県のほうでも毎年、水質、底質の調査を行っております。そういった中で何ら異常、問題等はございませんので、そういったものを参考にしております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 野中議員。 ○(野中重男君) 著作権がついてない部分もあるんでしょう。その部分は・・なぜ、こんなに少ないんですか ○議長(福田 斉君) ちょっと時計とめて。                                   午前10時36分 休憩                                   ─────────                                   午前10時36分 開議 ○議長(福田 斉君) 再開します。  髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 著作権がない部分も出さなかったのかということですけども、その部分に関しましても、今回の説明会では口頭で説明すべきものとして保全に必要とされる水質や粉じん、騒音、振動、そういったものに対しての防止対策についてはきちっと説明をしておりますので、そういったもの以外のことに関して非常に膨大な資料等もございます。そういったものに関しては縦覧と、それからホームページ、そういったもので説明をするということで御説明をさせていただいております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 野中議員。 ○(野中重男君) 答弁がかみ合ってなくてですね、聞いたことがきちっと返ってこないんですけども。それがあなたの姿勢だということで評価したいと思います。  それで、3回目の質問行きます。  生物等の調査もされてるとおっしゃいましたので、今、市長の手元には生物などの調査の、どういう調査をして、値がどうだったのか。多分、手元にないでしょうからそれを今出せとは言いません。後でいいですから、それ議会に出してもらうことで議長確認していただいていいですか。生物等の調査をされたということですから。それ今出してほしいんだけれども、今出ないでしょうから、後で議会に報告してもらうという措置をとっていただいていいですか。 ○議長(福田 斉君) 県が出している調査の結果を出せということですか。 ○(野中重男君) 生物等の調査もしてるとおっしゃったじゃないですか、だから生物等の調査をしたと、僕は記憶にないから。 ○議長(福田 斉君) 時計とめとってくださいね。                                   午前10時38分 休憩                                   ─────────                                   午前10時39分 開議 ○議長(福田 斉君) 再開します。  野中議員。 ○(野中重男君) じゃあ、それはそのようにお願いしたいと思います。  3回目の質問ですけれども、水産業の振興ということとか、あるいは産業の活性化だとか、こういうことを計画してると、ぜひそうあってほしい。私どもも産業活性化してほしいと思いますよ。水産業をもっと従事者がふえて、漁獲高が上がって、漁民の人がそれで生活できる。あるいは、市民の方たちも地元の魚、食べられるようになればそれにこしたことはないんです。それを否定するつもりはないんです。だけれども、地に足をつけてもうちょっと考えたらどうですかということを言ってるんです。  例えば、最初の質問をします。平成26年の水俣市の調査で、現在の道路面から構造物の支持層まで、いわゆる強固な地盤、27.5メートルあるというふうに答弁されてるんです。現在の計画では、現在の道路面よりもさらに高く土を盛り土するとなってましたよね。そうなると、支持層まで30メートル近くになるんじゃないか。ということになると、くい打ちをしないと大きな構造物はつくれないし、長いくい打ちをすると費用が膨らみます。支えるくいがない建物は長期化すると水平が保てなくなります。どのような企業誘致をするんですか、これが1点目です。  2点目、そこに工場なり事務所なり何かができたとする。人は水を飲まなきゃいけない、お手洗いも必要になります。水道工事だとか公共下水道をさらに布設しなきゃいけない、そういうことも想定して事業は考えられてるんですか。これが2点目です。  3点目、国勢調査で幾つか調べてみました。水俣市の産業別大分類の就業者別では、製造業では平成7年には3,350人が働いていました。平成27年には1,844人です。1,500人減ってます。市民は人口減少を心配してます。かつてのチッソの全盛期のような状況を想定しています。市長はJNCに敷地があいてないかどうかを尋ねて、産業誘致と就業者の増加を要請されたらどうですか。  4番目、全て調査をし、水銀などが出ればチッソにも負担を要請するべきではないかと思いますけど、いかがですか。  以上、4点。 ○議長(福田 斉君) 暫時休憩します。                                   午前10時43分 休憩                                   ─────────                                   午前10時44分 開議 ○議長(福田 斉君) 再開します。  髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 野中議員の3回目の御質問にお答えします。  埋め立てをした場所、そこにどのような企業を誘致するのか。そして、そういったくい打ちなどはしないのかという御質問かと思いますけども。これから8年、10年ぐらいかけてのスパンでやっていく事業でございますけれども、今からそういったものの企業誘致に関しまして動いていかなければいけない。既にそういった準備もしておるところでございます。そういった中でいろんな、県あたりからの問い合わせ等も来ておりますけれども、皆さんも御存じのように、今は本市にはそういう誘致をできる企業、敷地がないということもありまして、そういったことで前市長時代からのそういう事業であるということも含めて誘致をしていかなければいけない。どのような企業ということに関しましては、それはいろいろ、今後詰めていかなきゃいけない部分もございます。そして、企業が来た場合には当然、そういった企業に対してくい打ち等の工事、そういったものもやって、地盤の強化等もしていかなければいけないというふうに考えております。  2番目の上下水道、そういったものの整備はどうするのだという御質問ですけども、当然、そういう企業が来るときには、そういったものもあわせて整備をしなければいけないというふうに考えております。  3番目のJNCのあいてる敷地なんかを活用したらどうかという御質問ですけども、これは相手の企業さんのお考え等もございますので、そういった御相談には行きたいというふうに考えております。  それから、全ての調査をしてということですが、それをどの範囲までということはちょっとわかりかねますけれども、今回の事業に関しましては、水産振興、経済の活性化、そういったものを含めた、それが主たる事業でございますので、そういったもの、全ての調査ということに関しては現在考えておりません。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 以上で、野中重男議員の質問は終わりました。  この際、10分間休憩します。                                   午前10時46分 休憩                                   ─────────                                   午前10時53分 開議 ○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、塩﨑達朗議員に許します。   (塩﨑達朗君登壇) ○(塩﨑達朗君) 皆さん、こんにちは。真志会の塩﨑達朗です。ことしも余すところ20日を切りました。毎年、災害のない平穏な1年であってほしいと思いますが、平成30年も大規模災害が発生し、大勢の方々が被害を受けました。そんな暗い話ばかりの中に、我がまちの水俣高校生が、2つも明るい話題を提供してくれました。  1つは、県内の工業系高校などで学ぶ生徒による研究発表会で優秀賞を受けました。これは、二酸化炭素を排出しない電動のミニバイクを製作し、実用性やアイデアなどで評価されました。  もう一つは、高校生ビジネスプラングランプリです。これは若い世代の創業マインドを育てるために全国の高等学校からビジネスプランを募集し、コンテストを実施するもので、毎年全国数百の高校からたくさんのプランがエントリーされるそうです。そして、水俣高校の3年生の生徒グループもこのコンテストに挑戦し、応募総数4,300件から、はえあるファイナリスト10組に入りました。水俣高校生が応募した、小径丸太廃材を活用した教材キットの開発・販売プランがファイナリストとしてノミネートされました。来年、1月13日に東京大学で最終選考会があるそうですが、ぜひ最優秀賞をかち取ってもらいたいと思います。  地元高校の目覚ましい活躍は地域にとってもとても明るい話題です。こんな地元の水俣高校生をこれからも応援していきたいと思っています。  それでは、通告に従い質問いたします。  大項目1、水俣川河口臨海部振興構想について。  この事業は、丸島漁港を中心とした、水産業の振興と産業団地における環境関連産業育成や、新事業の創出、必要なアクセス道路の整備と改善、施設整備計画と活用策を一体的に検討することで、同地域への産業集積を図り、地域経済の活性化を目指す事業で、全体工事が完成するまでには、約14年間ぐらいの年数が必要となります。  また、この事業については、昨年の9月議会でも一般質問をさせていただきました。そのときに、公有水面埋め立てに伴う漁業権の抹消について、水俣市漁協の臨時総会で承認をいただいたこと。護岸の構造についての協議を行い、専門有識者を含めた渚造成検討委員会を設立し、数回にわたり護岸構造や漁場藻場再生方法や参考となる先進地の視察などを行ったということでした。水俣漁協とも十分に協議を重ね、承諾を得たと前市長も答弁されています。  そこで、①この事業を推進することで、水俣市へのメリットなどはどのようなものが予想されるのか。  ②本格的な工事に着手するのはいつからか。また、今後の事業計画はどのようになっているのか。  ③整備される埋立地は、企業誘致のために活用するのか。  大項目2、湯の児、湯の鶴の観光について。  水俣市の観光事業といえば、やはり湯の児、湯の鶴温泉を抜きにしては語れないと思いますので、現在の湯の児、湯の鶴温泉の現況について伺います。  ①湯の児温泉、湯の鶴温泉の入り込み客数の推移はどのようになっているのか。
     ②旧山海館について、何か進展はあっているのか。  ③湯の鶴温泉保健センターほたるの湯の利用客の推移はどのようになっているのか。  ④交流人口をふやすための施策として、今後どのようなことが考えられると思うか。  大項目3、防災について。  本年度中に避難した人が家族の安否確認などをするときに利用する災害時特設電話が設置されます。水俣市とNTT西日本熊本支店が、災害時に無料で優先的につながる特設公衆電話を市内の指定避難所7カ所に設置するものです。特徴として、携帯電話などよりつながりやすいとのことです。そこで、災害時のことで質問いたします。  ①市が管理する避難所開設時の担当職員配置はどのように決めているのか。また、地域が管理する避難所はどのようなときに誰が開設するのか。  ②本市では、避難勧告の明確な発令基準を設けているのか。  ③災害時に避難所で活躍するマンホールトイレを導入する考えはないか。  大項目4、文化会館の改修工事について。  ①9月議会で議案否決されたが、その後どのようになっているのか。また、市や市民への影響は何か出ているのか。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 塩﨑議員の御質問に順次お答えします。  まず、水俣川河口臨海部振興構想については私から、湯の児、湯の鶴の観光については産業建設部長から、防災については総合政策部長から、文化会館の改修工事については教育長から、それぞれお答えします。  初めに、水俣川河口臨海部振興構想について順次お答えします。  まず、この事業を推進することでの水俣市へのメリットはどのようなものが予想されるのかとの御質問にお答えします。  本事業のメリットといたしましては、まず、丸島新港から産業団地周辺を走る市道築地・丸島線等の改良により、丸島新港及び産業団地へのアクセスが改善されます。また、臨海部においては、南九州西回り自動車道の建設発生土を有効活用し、新たな土地を造成できること。その土地を産業団地と一体とすることで企業誘致や産業の活性化を図り、新たな雇用の創出が見込まれます。さらに、埋立地の護岸部を生態系に配慮した護岸構造とすることで、海藻などの育つ藻場を形成し、また、丸島漁港側に干潟を造成することで、水俣市漁業協同組合が実施しているヒラメやクルマエビ、ガザミなどの稚魚を育てる養浜施設としての活用を行うことにより、水産業の活性化が見込まれます。  次に、本格的な工事に着手するのはいつからか、また、今後の事業計画はどのようになっているかとの御質問にお答えします。  先日の岩村議員の御質問にお答えしましたが、水俣川河口臨海部振興構想事業は、大きく臨海部、河口部、現道部の3つのエリアで構成されますが、このうち、臨海部は現在、埋立免許申請書の作成を行っているところです。臨海部、河口部は、今年度工事の予算について議会の承認を得ておりますので、河口部の護岸構造部補修工事を今年度内に発注予定です。臨海部は埋立免許取得後、おおむね2019年の春ごろに工事を発注したいと考えています。  今後の事業計画について、臨海部は工事の手順としましては、水俣川河口部から丸島漁港側に向け鋼矢板の設置を先行して進め、背後地の埋め立て、護岸構造物築造、被覆石設置を追って進めます。2019年夏ごろから工事に着手し、鋼矢板の設置をおおむね2021年度ごろまでに、その後、干潟ゾーンの護岸構造物築造、被覆石設置をおおむね2025年度までに整備したいと考えています。護岸整備を進めながら、2022年度ごろから干潟沖の防波堤の設計に着手し、その後、防波堤築造、臨海部道路の新設工事を進め、2030年度までに整備予定です。  河口部は、今年度内に水俣川下流側から上流に向かって護岸構造物の補修工事を始め、臨海部同様おおむね2025年度までに整備し、その後、道路拡幅に着手する予定です。  現道部は、臨海部の護岸、河口部の護岸構造補修工事完了後の2026年度以降に着手する予定で、2032年度までに整備したいと考えています。  次に、整備される埋立地は企業誘致のために活用するのかとの御質問にお答えします。  本事業においては、南九州西回り自動車道から建設発生土を活用し、約4.5ヘクタールの埋立地が造成されます。埋め立てた土地のうち、約3ヘクタールは産業団地と一体的に造成し、企業誘致のための土地として活用する計画です。 ○議長(福田 斉君) 塩﨑議員。 ○(塩﨑達朗君) 2回目の質問をいたします。  この事業は、水俣市の将来にとって有意義に働くと思っております。事業費については、長期の事業になるので、各事業を進めていく過程でさまざまな補助金を模索できるのではないかと思います。そして、水俣市の経済活性化の一つの起爆剤になると思っております。  以前、企業誘致に関して一般質問をしたとき、前市長は企業誘致をする土地がありませんと答弁されました。企業を呼び込む土地がないのに企業が入ってくるわけはありません。この三、四年で水俣市の企業誘致はベンチャー企業の3社だったと思っております。今回、臨海部を埋め立てた土地のうち、約3ヘクタールは産業団地と一体的に造成し、企業誘致のための土地として活用する計画とのことですが、埋立地が完成するまで約七、八年の年月がかかると思います。世界的にいろいろな意味で注目されている水俣市ですので、県内外を問わず、海外も含め誘致できる企業がないかを、埋立地が完成する前から探すことも必要かなと思っております。  そこで、1点質問いたします。  企業を誘致するため、水俣市としてどのようなアクションを起こしていこうと考えているのか。また、現在何か具体的な話は来ていないのか。この1点をお聞きいたします。 ○議長(福田 斉君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 塩﨑議員の2回目の御質問にお答えいたします。  企業誘致のために何かアクションを起こしていこうとする考えはないか。また、その具体的な何か話は来てないかという御質問かと思います。  本事業における誘致活動につきましては、臨海部の完成を見据え、計画的、積極的に今から取り組んでまいりたいというふうに考えております。まず、全国的な企業の立地動向等に注視し、情報収集に努めた上で、その上で具体的な誘致活動につきましては、県企業立地課など、関係機関と連携して、適切な時期に開始したいと考えております。  また、現時点において水俣川河口臨海部振興構想事業に係る土地への具体的な話はございませんけれども、これまでも県企業立地課等を通じまして、企業が立地できる用地を探しており、水俣市に適地がないかといったお問い合わせ等については数件ながらあっているところでございます。 ○議長(福田 斉君) 塩﨑議員。 ○(塩﨑達朗君) 具体的な誘致活動は関係機関と連携し、適切な時期に開始したいということでした。現時点において、この事業に係る土地への誘致の話はないが、企業が立地できる用地や水俣市に適地がないかといった問い合わせは数件来ているということですので、少しは期待ができるのかなと思っております。産業団地と一体的な造成をされるということですので、現在、産業団地内で操業している事業所の中にも、この埋立地の利用を考えているところもあるのではないかと思います。  この事業は昨年8月に前市長が、市長と語る地域懇談会における重点事業として市民の皆さんに発表されたわけです。そして、現在の髙岡市長がこれを引き継いで事業化されています。完成までに長期の期間を要し、いろいろな問題も出てくるとは思いますけれども、水俣市の経済活性化のためにぜひ頑張っていただきたいと思います。  これで質問を終わります。 ○議長(福田 斉君) 次に、湯の児、湯の鶴の観光について答弁を求めます。  城山産業建設部長。   (産業建設部長 城山浩和君登壇) ○産業建設部長(城山浩和君) 次に、湯の児、湯の鶴の観光について順次お答えします。  まず、湯の児温泉、湯の鶴温泉の入り込み客数の推移はどのようになっているのかとの御質問にお答えします。  湯の児温泉の入り込み客数の推移は、平成25年が約12万7,000人、平成26年が約10万3,000人、平成27年が約11万5,000人、平成28年が約11万3,300人、平成29年が11万3,500人となっており、湯の鶴温泉の入り込み客数の推移は、平成25年が約3万8,000人、平成26年が約3万2,000人、平成27年が約3万8,200人、平成28年が約3万3,700人、平成29年が2万4,200人となっております。  次に、旧山海館について何か進展はあっているのかとの御質問にお答えします。  旧山海館につきましては、旅行スタイルの変化に伴う団体客減少による売り上げ減少などの理由で、平成27年に営業を停止しております。その後、債権管理人により跡地活用について協議がなされておりますが、具体化はしていないと聞いております。市といたしましても、今後、債権管理人と情報の共有を行ってまいりたいと考えております。  次に、湯の鶴温泉保健センターほたるの湯の利用客の推移はどのようになっているのかとの御質問にお答えします。  湯の鶴温泉保健センターほたるの湯の利用客の推移は、平成25年度が約3万300人、平成26年度は改修工事に伴い約半年間の休館期間があったため約1万4,200人となっており、リニューアルオープン後の平成27年度は約3万9,000人、平成28年度が約3万5,200人、平成29年度が約3万9,700人となっております。  次に、交流人口をふやすための施策として、今後、どのようなことが考えられると思うかとの御質問にお答えします。  今後、湯の児、湯の鶴の交流人口をふやすための施策として、観光アクティビティープロモーション事業の推進が必要であると考えております。これは湯の児でのスキューバダイビングやアウトリガーカヌー、スタンドアップパドルボード、湯の鶴での七滝トレッキングや矢筈岳登山などのアクティビティーに、水俣の温泉やグルメをあわせて新たな旅行商品とし、福岡や熊本、鹿児島などの都市圏の若者層をターゲットにPR動画をSNSで発信、パンフレットの作成や予約サイトの開設、受け入れ態勢づくりやPR活動など、水俣観光物産協会等関係機関と連携しながら事業を推進していきたいと考えております。 ○議長(福田 斉君) 塩﨑議員。 ○(塩﨑達朗君) 2回目の質問をいたします。  湯の児、湯の鶴温泉の入り込み客数の推移を見ると、最近は交通網の発達により修学旅行生も水俣を宿泊地ではなく、素通りされていることが多くなっていると思います。平成28年に熊本地震があったにもかかわらず、極端に入り込み客数が落ち込んでいるということはないので、これは各旅館が行った経営努力だと高く評価したいと、そういうふうに思います。  また、旧山海館については、湯の児温泉の入り口にあり、建物の老朽化が目立ち、湯の児温泉全体のイメージが悪くなっていると思います。今後どのようにするのか、債権管理人との情報共有を行う中で早急な対応をお願いすることも必要ではないかと思います。  湯の鶴温泉保健センターほたるの湯に関しては、私もよく利用しますけれども、最近は地元市内ばかりではなく、市外からの来場者がふえていると思っております。そこで、よく耳にする言葉が、お湯は最高ですと、でももう少し湯舟が広かったらいいですねとか、サウナがあるともっと快適な温泉になるんですけどねという話をよくお聞きします。  また、交流人口をふやすための施策として、観光アクティビティープロモーション事業の推進を図っていく考えであるというお答えがありました。私も、大変すばらしいことだと思います。こないだの夏じゃないですね、11月ぐらいにSUPの競技大会が水俣市の湯の児で催しがあったわけですけれども、それに対するドローンの映像を、会派の議員さんからちょっと見せていただいて、物すごくきれいな映像が映し出されていまして、SUPは私も知りませんでしたけれども、こういった競技だったんだということで、大変、湯の児には物すごく定着するような競技ではないかなと、そういうふうに思っております。ぜひ、水俣市でもこんなことが体験できると、多くの方に認知できることを願っております。  そこで質問します。  ほたるの湯の湯舟を広げることや、サウナをつくることはできないかお聞きします。  それと、湯の鶴での七滝トレッキングですが、きちんと整備してあった遊歩道が、近年の大雨や地震の影響で人が通れなくなっています。人の手だけで整備できる状態ではないと思いますが、再整備するつもりはないのか。また、新たな遊歩道のルートとかを考える気はないのか、お聞きいたします。 ○議長(福田 斉君) 城山産業建設部長。 ○産業建設部長(城山浩和君) 塩﨑議員の2回目の御質問にお答えいたします。  まず、1点目でございますが、ほたるの湯の湯舟を広げるとかサウナをつくることはできないかということでございました。  湯の鶴温泉保健センターほたるの湯につきましては、平成26年度にリニューアル工事を行っております。その際に、露天風呂やサウナの設置についても検討を行いました。全体の工事費の予算に限りがありましたことや、管理面において、サウナについては定期的にタオル交換とか清掃など、これまで以上に人手が必要になること。また、露天風呂につきましては、燃料等の経費の追加が見込まれること。泉源からの湯量や温度の問題などの理由から、露天風呂については設置を行いませんでした。また、入浴料につきましても、管理面の経費が増加した場合、現在の入浴料の増額改定が必要になることも考えられます。市といたしましては、できるだけ多くの地元の住民や観光客に温泉を御利用していただき、市民の健康増進と、湯の鶴地域の活性化につなげたいという思いから、現状の料金を維持することを考慮いたしております。  塩﨑議員御要望の湯舟の拡大やサウナの設置につきましては、管理面の問題や、入浴料金の問題に加え、平成26年度のリニューアル工事費は、国や県が負担する環境首都、水俣・芦北地域創造事業の補助金を財源として実施しておりますので、改修工事を行ったばかりの箇所を再び改修するに当たりましては、補助金の返還につながりかねませんので、現時点では難しいと考えております。  2つ目の七滝トレッキングコースの再整備や、新たなルートを考える気はないかという御質問でございます。  湯の鶴の七滝トレッキングコースの一部に急斜面で崩れやすい地盤がありまして、たび重なる大雨や台風により、現在でも土砂が崩れて歩きづらい箇所も見受けられます。過去にも数回、崩れた土砂の除去工事を行っておりますが、大雨や台風でまたすぐ崩れるといった状況でございまして、対応に苦慮しているところです。ただ、トレッキングコースに人工的な歩きやすいきれいな道を整備してしまいますと、自然を感じることができないとか、おもしろみがないトレッキングコースになってしまうという意見もございますので、それらのバランスを見ながら、現地ガイド等の意見をお聞きして、安全面を考慮した整備や対策、または危険箇所を避けたコースを設定できないか考えていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 塩﨑議員。 ○(塩﨑達朗君) ありがとうございました。なかなか、ほたるの湯に関してはサウナとか湯舟を広げるとかというのはちょっと難しいような話だったんですけど。将来的に考えてみると、絶対やってほしい事業です。それをやることによってもっと入り込み客数もふえてくるんではないかと。湯の鶴はどうしても、温泉は本当に泉源自体は物すごくいい泉源をお持ちですので、これは口コミで湯の鶴のお湯はいいよというふうな感じで、県外の方々も立ち寄ってこられるというふうな形で思っております。サウナとかができて、また集客というか、来られるようになるとそこにある温泉施設の方、旅館の方々もやはりいろいろな面でプラスになってくるのではないかと、そういうふうに思いますので、ぜひ、その辺はちょっと将来的には考えていただきたいと思っております。  あとは、トレッキングに関してですけれども、私もちょっと七滝というふうな形で、本当に7つ滝があるのかみたいな感じで行ってみたんですけれども、2つの滝が全然わかりませんでした。5つの滝はわかったんですけども、あと2つがちょっとわからずに、どこにあるんだというふうな感じがあったんですけれども。確かに今、大滝ですか、あそこを登るちょっと手前あたりとか、もう本当に歩けない状態で、車で行こうと思えば薄原のほうから、向こうのほうに車で行って、そこから横に入っていけるような道を整備したらもっと七滝を見学に来られる方とか、歩く方もやっぱしそういうふうな形で、安全面でも多少は違うのかなというふうな感じで思いますので、何か新しい散策コースとかを探していただければと思います。  今、県がいろいろやっておりますけれども、フットパスという、これは市街地を皆さんで歩いて原風景を楽しみながらというふうな感じのやつがあるんですけれども、こういったやつももしそこの整備ができたりとかしたとき、湯の児、湯の鶴、どちらもそうですけれども、集客の1つの事業として呼び込めるんではないかと、そういうふうな感じで思っておりますので、ぜひフットパスというのもちょっと頭に入れておいていただければなと思っております。  西回り自動車道開通、来年3月に予定されているわけですけれども、やはり水俣の自然というのを考えると、1回水俣に来ていただくと、水俣ってこんなに美しい、すばらしいところがいっぱいあるんだというのを感じていただけると思いますので、ぜひ、皆さんで協力して、何かいい事業というか、ありましたらぜひ、水俣観光物産協会と話をしながら進めていただきたいなと思っております。  湯の児は、湯の児島があります。観月橋も今度、改修工事が入っておりますけれども、湯の児島のほうの整備もある程度できてるということで、何かあそこに物語をつくったような形で湯の児島ってこういう話があるんですよというふうな感じで、あそこにも人が呼び込めたらいいなと。海岸で、砂場のところで遊んでおられた方が、じゃあ湯の児島でもちょっと回ってみようかというふうな感じの、湯の児島と海岸を一体としたような観光の取り組みというのも必要ではないかと思っております。  いろいろお願いすることばかりですけれども、これでこれに関しての質問を終わります。 ○議長(福田 斉君) 次に、防災について答弁を求めます。  帆足総合政策部長。   (総合政策部長 帆足朋和君登壇) ○総合政策部長(帆足朋和君) 次に、防災について順次お答えします。  まず、市が管理する避難所開設時の担当職員配置はどのように決めているのか、また、地域が管理する避難所はどのようなときに誰が開設するのかとの御質問にお答えします。  市が管理する避難所開設時の担当職員配置については、各関係部署に担当避難所を割り当て、避難所開設の際には対応可能な職員を配置することとしております。地域が管理する避難所については、各自治会で組織する自主防災組織に管理運営をお願いしており、各自主防災組織の判断でそれぞれの避難所開設を行っております。  次に、本市では避難勧告等の明確な発令基準を設けているのかとの御質問にお答えします。  本市では、地域防災計画において、雨量や河川の水位等、避難勧告等の発令基準を設けています。なお、避難勧告等の発令においては避難勧告等の発令基準に加えて、熊本県や熊本地方気象台からのホットラインや気象情報等を総合的に判断し、迅速に発令するよう努めています。  次に、災害時に避難所で活躍するマンホールトイレを導入する考えはないのかとの御質問にお答えします。  マンホールトイレは、東日本大震災や熊本地震の際に使用され、悪臭がほとんどなく、衛生的で効果があった一方、九州北部豪雨といった浸水被害の場合や下水道管の寸断において使用できなかったという事例もあります。現在、本市では洋式トイレや簡易トイレにビニール袋を設置し、排せつ物を薬剤で固め、可燃ごみとして処理する、簡易トイレキットを備蓄し対応しているところです。今後、マンホールトイレの導入については情報収集を行い、内容の精査をしてまいりたいと考えております。 ○議長(福田 斉君) 塩﨑議員。 ○(塩﨑達朗君) 2回目の質問に入ります。  避難所開設時の担当職員配置については、各関係部署に担当避難所を割り当てて、それから対応可能な職員を配置するということです。もし、対応することのできない職員は、これは断ることもできると解釈していいのかと思っております。  また、地域が管理する避難所については各自治会で組織する自主防災組織が責任を持って避難所の管理運営をし、各自主防災組織の判断で避難所の開設を行うということです。  1回目の質問ですけれども、市で管理する避難所を開設するとき、避難所担当職員の配置時間は、24時間連続の勤務なのか、それとも交代制勤務か。また、地域で管理する避難所は、場合によっては避難所が開設されないことがあると思ってよいのかが1つです。  また、本市では避難勧告等の発令基準があり、避難勧告等の発令に関しては水俣川の水位や雨の強さなど目視で判断や、県、熊本地方気象台からのホットライン、気象情報等を総合的に判断して、迅速に発令するようにしているということですが、水俣市では雨量計は何カ所設置されているのか。また、設置場所はどこなのか。その設置場所は適正と思うか。この2点をお伺いいたします。 ○議長(福田 斉君) 帆足総合政策部長。 ○総合政策部長(帆足朋和君) 塩﨑議員の2回目の御質問にお答えいたします。大きくは2つございました。  1つ目でございますけれども、市で管理する避難所、これにつきましては避難所担当職員が24時間連続の勤務なのか、交代制勤務なのか。また、地域で管理する避難所については場合によっては避難所が開設されないこともあるのかというようなことでございました。  まず、市で管理する避難所を開設するときは、避難所担当職員の配置時間は、各部署が職員の状況に応じて決めており、交代制勤務で対応しております。また、地域で管理する避難所につきましては、市から開設の依頼を行うこともありますが、地域の自主防災組織が自主的に避難所開設の判断を行いますので、避難所を開設しない場合もございます。  2つ目の御質問です。雨量計は何カ所あるのか。設置場所はどこで、その設置について適正と思うかという御質問でございます。  本市の雨量計の設置場所は、南福寺、深川、久木野、湯出、矢筈岳、宝川内、6カ所設置しております。市内全域をほぼ把握できておりますので、設置場所は適正と考えております。 ○議長(福田 斉君) 塩﨑議員。
    ○(塩﨑達朗君) 地域避難所において、管理運営を自主防災組織が責任を持って行うということについては、どこまでの責任を負えるのかという問題が出てくるのかなと思っております。このことについてはもっと協議が必要ではないのかなと思います。  また、避難所に関して、市が管理する避難所を開設し、職員が勤務すると手当が支給されます。地域が管理する避難所を開設した際は、現在は手当などの支給はないと聞いています。地域避難所でも光熱費がかかったり、避難してきた方のお世話もするわけですから、何らかの手当を支給するのが望ましいのではないかと考えます。  また、マンホールトイレについては悪臭もなく衛生的である一方、問題点が多いようなお話でしたが、災害時の避難される方々のことを思うと、マンホールトイレがその場所にあるということだけでも安心の度合いが違うのではないかと思っております。今後、導入については前向きな御検討をお願いしておきます。  それと、参考ですけれども、私は先月、熊本市で開催されました防災フェスタに行ってまいりました。その中で、いろいろな防災関連商品が出店してあったのを見学してきましたけれども、その中にバイオ方式のトイレがありました。これは、水道も汚物のくみ取りも不要な、完全自己処理型の水洗トイレでありました。汚物は水と二酸化炭素に分解され、ほとんど残らないトイレで、電源は太陽光発電装置と蓄電池を備え、外部電源も不要なものでした。こういった災害に強いといったらおかしいですけど、災害に必要なトイレというのが今からはもっといいやつが出てくるのかなと思っておりますので、マンホールトイレもそうですけれども、こういったトイレのことも頭の隅においていただいて、もし活用できるようでしたら水俣市での採用というのも考えていただければいいのかなと思っております。  そこで、最後に1つだけ質問いたします。  避難所開設に当たり問題点などはないのか。市民を守るため、的確に避難させるためにはどうしたら最適と思うか。1つだけお願いいたします。 ○議長(福田 斉君) 帆足総合政策部長。 ○総合政策部長(帆足朋和君) 塩﨑議員の3回目の御質問にお答えいたします。  避難所開設の問題点といたしましては、体育館などの避難所には畳やマットがなく、居住環境が悪く、ほとんどの避難所にはテレビなど気象情報も収集できないということで、避難者が生活しやすいよう、環境整備が必要と考えております。  また、大規模災害が発生した場合、災害対応業務に人員が不足するので、避難所運営は地域の自主防災組織と連携して行う体制づくりが必要と考えております。  最後に、市民の避難誘導に際し、どうしたら最適と思うかとの御質問でございますが、危険を見逃さず、空振りを恐れず、市民の皆様に迅速かつ的確に情報を提供することが最も大切であると考えております。 ○議長(福田 斉君) 次に、文化会館の改修工事について答弁を求めます。  小島教育長。   (教育長 小島泰治君登壇) ○教育長(小島泰治君) 次に、文化会館の改修工事について、9月議会で議案否決されたが、その後どのようになっているのか。また、市や市民への影響などは何か出ているのかとの御質問にお答えいたします。  関係機関等との調整を行った上で、再度の入札を行い、仮契約を締結したところです。今議会へ改めて工事請負契約の締結についての議案を上程させていただきたいと考えております。なお、工事期間につきましては、今議会で可決いただければ、当初、来年の2月から5月までの閉館期間を8月まで延長したいと考えております。  これに伴い、既に分離発注し契約済みの建築及び電気設備工事については業者との協議を改めて行い、契約期間の変更を今後行うものであります。  これらの変更に伴い、再入札時の基本単価の改定による予定価格の増額、契約済み工事における工事単価改定に伴う契約金額の変更や工期延長に係る必要経費の算定など工事延期に係る追加費用の発生が見込まれます。  また、来年度迎える市制施行70周年の関係行事を文化会館で行う予定としておりますため、関係機関等と新たな日程調整が必要となったほか、工事においても旧庁舎の空調設備の一部を再利用するため、旧庁舎の解体工事に関する庁内及び業者との調整を行う必要性が生じ、現在、協議を進めておりますが、旧庁舎の本館・別館解体工事に係る実施設計の中で、若干事業費が増加している状況にあります。  次に、市民への影響ですが、今議会において御承認いただけましたら閉館期間を8月まで延長したいと考えておりますため、1年前から予約を受け付けている団体や定例的な行事で例年決まった時期に文化会館を利用される団体に対し、閉館期間の変更による行事の変更等をお願いする必要が生じました。  既に準備に取りかかっておられる団体もあり、大変御迷惑をおかけする中、今回、これら団体の御厚意により御理解いただき、予約の変更や行事日程の調整などの対応を既におとりいただいているところであります。 ○議長(福田 斉君) 塩﨑議員。 ○(塩﨑達朗君) この質問に関しては、この12月議会一般質問者11名中5名の方がされましたのでもう短くまとめていきたいと思います。  この議第79号水俣市文化会館改修請負契約については、9月議会の厚生文教常任委員会においてJVの代表者が飯塚電機工業株式会社の水俣営業所長で、松本議員の配偶者だったことについて、政治倫理条例に抵触するのではないか、また、違反するのではないかなど、極めて曖味な表現で否決されたわけですけれども、本議会でも賛成少数で否決されたわけです。  否決されたことで、今答弁いただきましたけれども、再入札するに当たり工事単価の見直しが必要となり、契約に係る予定価格を139万2,120円増額することになったり、その他、契約済みの建築及び電気設備工事に対する追加費用の発生、市制70周年の関係事業、旧庁舎の空調設備の一部を再利用するため新庁舎建てかえへの影響、閉館期間の3カ月間延長による文化会館を利用される市民、団体への行事などの変更、こういった5点の影響が出ているということでした。政治倫理条例第5条第1項で、議員又は議員の配偶者若しくは二親等以内の親族が役員をしている企業及び議員が実質的に経営に携わる企業は、中略、市民に疑惑の念を生じさせないため、市が行う公共工事等の請負契約、業務委託契約及び一般物品納入契約を辞退しなければならないというふうな感じで政治倫理条例5条がうたってあるわけですけれども、反対された議員さんは代表イコール役員と決めつけられてしまったのでしょうか。  水俣市の顧問弁護士の見解として、水俣営業所長は飯塚電機株式会社の役員には該当しない。JVにおいても役員には当たらず、商法に基づいた営業に関する代理権が与えられた単なる代理人にすぎない、よって条例に抵触するおそれはないと認識している。辞退する場合には該当しないと言われています。名前まで挙げられた当事者の方や市民の皆様初め市担当職員に対し、御迷惑、また不利益を与えてしまったことに、我々議員は襟を正さなければならないのかなと思っております。  最後に、この公共工事請負契約について、一つだけ、市長の見解をお聞かせいただいて終わりにしたいと思います。 ○議長(福田 斉君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 塩﨑議員の御質問にお答えしたいと思います。  今回、9月議会で工事請負契約の締結が否決をされまして、その後、いろいろ私ども担当課のほうでも大変苦労いたしまして、いろんな形で取り組んでまいりました。そういったことも含めまして、今回、先ほど教育長が申し上げましたように、今議会で上程をさせていただきたいなというふうに思っております。速やかに御可決をいただきまして、できるだけ市民の皆様が、この改修工事が終わった後の、それぞれが使われる行事ですとか、施行70周年の記念行事や文化事業、そういったものを大変楽しみにしておられますので、そういった方々に極力御迷惑をかけることがないような形で対応させていただければというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいというふうに思っております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 以上で塩﨑達朗議員の質問は終わりました。  この際、昼食のため午後1時30分まで休憩します。                                   午前11時46分 休憩                                   ─────────                                   午後1時27分 開議 ○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、岩阪雅文議員に許します。   (岩阪雅文君登壇) ○(岩阪雅文君) 政進クラブの岩阪雅文です。新市長のもと、公約の実現とともに第6次総合計画の策定も最終段階に入ったものと思います。最初の質問は、総合計画策定前にこれまで市長が議員時代に一般質問を通して質問してきた事柄について、明確になっていませんので、以下4点について質問します。  海の駅についてはゼロベースでの対応の旨を表明しています。市民の方々にも関心のある問題でもありますし、これまで予算を費やして推進してきた政策です。いわば積み残されている施策を含め関連する問題について、市長がかわることで政策が変更されるのはやむを得ないにしても、市民に対して、説明責任は果たさなくてはなりません。  そこで、以下具体的な取り組みについて質問します。  まず最初、初恋のまちづくり及び恋路島の活用について、2番目にウッドスタート事業について、3、水俣病犠牲者慰霊式について、4、木質バイオマス発電事業について。  2番目に、第六次水俣・芦北地域振興計画について質問します。  総合計画策定に当たっては、上位計画として国土計画、そして熊本県の計画、水俣市にあっては特別措置法に基づく、県が示した水俣・芦北地域振興計画があります。第六次計画は2016年から2020年、平成32年までの5年間をめどとして、方向性を示しています。大きな柱として、地方創生の動きに連動して、環境分野を中心に高付加価値の産業振興と雇用創出を掲げています。  平成31年度計画分について、先ごろ示されました。私は水俣市分野について着目をし、改定されている項目がありましたので、その部分について質問します。  ①、さきに示された第六次水俣・芦北地域振興計画のうち平成31年度実施計画に対する基本的な考え方について。  ②、事業内容が整備に係る各種調査検討とあるが、どのような内容でいつごろまでに示されるか。  3番目、第6次水俣市総合計画の策定と具体的対応について。  第5次総合計画の1年先伸ばしをし、第6次総合計画の策定について十分の時間と政策手法について熟慮されたものと思います。市民から成る検討委員会も4回のワークショップを終え、12月中旬ごろにはパブリックコメントを終え、来年3月定例会に提出の見込みです。人口減少、高齢社会等々10年後の水俣を占うかつてない重要な計画ではないかと思っております。  そこで、①、第6次総合計画の柱となる水俣市の将来の都市像及び基本方針、目標、人口をどう考えているか。  ②、総合計画における地域別計画についてどう対応、検討し、対処したか。  ③、村まるごと生活博物館はどのようなものか。また、現在の状況と課題についてどう対処しているか。  以上、質問します。  4番目、水俣市のスポーツ行政のあり方について。  近年では県民体育祭の成績も向上し、各種種目で少年・少女の活躍も目覚ましく、市民にとっても大いに期待されるところです。また、来年4月から小学校運動部活動が社会体育に完全移行されます。国ではこれまでスポーツ庁の設置、4年後のオリンピック・パラリンピックなど注目を集めています。また生涯学習、福祉面においても健康予防、医療の面からリハビリ等多角的な取り組みが見られます。スポーツも大きく変容を遂げようとしています。  そこで、以下質問します。  ①、第六次水俣・芦北地域振興計画の平成31年度実施計画に示された、スポーツで明るい豊かなまちづくりと人づくり(次世代育成)の推進とあるが、基本的な考え方はどのようなものか。  ②、水俣市スポーツ振興計画を策定する考えはないか。  ③、エコパーク水俣にある陸上競技場を、公認の陸上競技場として認定を目指すべきと思うがいかがか。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 岩阪議員の御質問に順次お答えします。  まず、これまでの施策に対する基本的な考え方と具体的対応について及び第6次水俣市総合計画の策定と具体的対応については私から、第六次水俣・芦北地域振興計画に対する具体的対応については総合政策部長から、水俣市のスポーツ行政のあり方については教育長から、それぞれお答えします。  初めに、これまでの施策に対する基本的な考え方と具体的対応について、順次、お答えします。  まず、初恋のまちづくり及び恋路島の利活用についてとの御質問にお答えします。  初恋のまちづくりにつきましては、本市が生んだシンガーソングライター、村下孝蔵さんの代表曲「初恋」にちなんだ地域振興策で、水俣の新たなイメージ発信を目的として平成27年度から平成29年度までの3年間実施し、現在は事業が完了しております。  恋路島の利活用につきましては、平成27年9月議会で、私は議員の立場で恋路島を観光振興の一つとして活用することについて言及しておりますが、今でもその思いに変わりはございません。  平成27年度から平成28年度にかけて、市内の関係団体と学識経験者等から成る委員会において、恋路島の利活用について検討がなされ、恋路島の価値を未来につなぐための提言がまとめられております。今後は、検討された内容も参考にしつつ、エコパーク水俣など、周辺の地域資源と結びつけながら、貴重な観光資源の一つとして効果的活用を図ってまいります。  次に、ウッドスタート事業についてとの御質問にお答えします。  御承知のとおり、この事業は新生児に地産地消の木製玩具を祝い品として贈呈する事業で、平成28年3月定例市議会に予算を提案しましたが、その後予算を取り下げ、事業を実施しておりませんので、お答えすることは困難です。  次に、水俣病犠牲者慰霊式についての御質問にお答えします。  水俣病犠牲者慰霊式については、水俣病の犠牲となり亡くなられた方への慰霊と、環境破壊に対する反省と環境再生への誓いを目的として平成4年から、毎年水俣病の公式確認の日である5月1日に、エコパーク親水護岸の水俣病慰霊碑の前において開催しております。私としましても水俣病の犠牲となられた方への祈りをささげる大切な式典と考えております。これまで私も議員時代を含め12年慰霊式に参加しておりますが、慰霊式が始まってことしで27年、水俣病の公式確認から62年が経過し、参列される患者や遺族の皆様の高齢化が進んでいることは感じておりました。こういった状況を踏まえ、私が議員時代の平成28年3月議会の際に、見直しをすべき時期が来ているのではないかといった質問を当時させていただきました。私自身、5月1日の慰霊式のみならず、慰霊式を実施するために患者団体や市民団体の代表で構成された慰霊式実行委員会にも、顧問という立場で参加させていただいております。実行委員会の中でも、委員の皆様から高齢化が進む参列者への配慮や式典の見直し等についても意見が出されており、私もさまざまな立場の方の御意見を聞きながら、検討していく時期であると考えております。  次に、木質バイオマス発電事業についてお答えします。  木質系バイオマスにつきましては、水俣市内の温室効果ガス排出量の削減を目指すことを目的に、地産地消による再生可能エネルギーのビジネス化を行うプロジェクトとして、平成24年度からスタートしました。その後、平成26年度からは企業誘致という方向で取り組むことになったことから、事業主体となる企業の立地のサポートや地元関係者との調整を行ってまいりました。しかしながら、燃料調達等を取り巻く環境が大変厳しいことなどから、平成28年9月議会において、企業誘致として進めることは非常に困難であると答弁しており、事実上断念しておりますので、お答えすることは困難です。 ○議長(福田 斉君) 岩阪議員。 ○(岩阪雅文君) 今まで市長が議員時代に質問された最もある関心のように感じましたので、私拾い上げて、以下4点について質問をしたわけですが、まず、一応お話を聞きましたので、大体大まかな全容はつかみましたが、とりあえず質問を3点させていただきます。  まず、初恋のまちづくりですけれども、公約の中で基本計画のないまま3,300万円を使ったというふうなことも載ってましたし、市長としては、これで一応片をつけたという形にはなろうかと思いますが、これまでこれだけの多額の費用を費やして、商店街、それから恋人の聖地、あるいは恋路島の利活用というふうに結びつけて、連動して進めてきたわけですけども、むしろ私はこれに上乗せして、髙岡市長カラーをどのように出して新しく取り組まれるのかなというふうに期待をしたわけですけども、一応これで、一応の締めくくりというふうに聞こえるわけですが、そうなりますと、素朴な質問もあるんですけども、まず1点目に、それではこれにかわる商店街振興はどういったものを考えていらっしゃるのか。  それから、イルミネーションは3号線の駅通りのところに、JNCさんが立派なのをつくられて、市民も楽しみに見ておられる方もいらっしゃいます。そういう中で、エコパークのイルミネーションも私は初恋のまちの一環だというふうに解釈をしてるんですけども、あれがことしで終わったというふうにも聞いておりますが、それでは、市民の素朴な意見として、あのイルミネーションは今後どうなるんだろうと、使われるんだろうと、あるいは活用されるんだろうというふうなものもございます。  ですから、2点目は、このイルミネーションについてどのような活用方策を考えていらっしゃるのか、まずその2点について質問をします。  それから次、恋路島についてもいきます。  恋路島については、私もむしろ推進していただきたいという思いをしてます。市長も27年9月の定例会の中では、恋路島の活用については積極的な質問をされてますし、観光振興の一環として活用していただきたいというふうな発言がございましたので、ぜひこれについては取り組んでいただきたいというふうに思います。  私たちも親子競り舟体験で1年に1回はあそこへ競り舟で行くんですけども、皆楽しみに遊んでいる姿を見ますと、一日も早くこういう日が来ないのかなというふうな願いは思っております。  それから、3点目のウッドスタート事業なんですが、これについても、さっき言われましたように28年3月の定例会の質問の中で、何かもうちょっと違った形での使い方はなかったのか、例えば実用的なおむつだとか、あるいはミルク券だとか、あるいは子どもに対して自由に使えるようなものについてどうなのか、中身についてもっと検討する余地はないのかというふうな質問であったかと思います。そのことによって、場合によったら中止になったのかなと、ウッドスタート事業がとまったのかなという印象がないでもないんですが、そういう印象を持っておりますが、それについて今後どうかわるものを実施されるのか、あるいは市長が質問されたとおり実施されるのか、されないのか、それについても質問をしてみたいなと思っております。  それから、水俣病慰霊式についてですけども、答弁では、高齢化が進むと、参列者への配慮や見直しについて検討をしていくということなんですが、確かに、平成28年3月定例議会で、4番目の質問として、西日本新聞記事に、熊本県が水俣病提訴を打診したという記事について、市長の対応について追及をされていました。実は、私そういうふうに受け取っていたんですが、その一方で、水俣病問題に対する市長の思いも感じたわけですが、その中で、終盤のほうで水俣病犠牲者慰霊式に触れられまして、この60年を迎えるに当たって、今の犠牲者慰霊式のあり方というものをこのままの状態で続けていこうかと思っているのか、見直しをする時期に来てるんじゃないかと私は思っていますけど、そこをどう考えているのかというふうに質問をしています。私はこの流れからすると、慰霊式のあり方というのをこのままの状態で続けていこうというのと見直しの時期に来てるというのは、私は単なる式典の見直しとか、そういうことではないようなふうに受け取ったわけですけれども、そういうことからしますと、慰霊式そのものへの受けとめ方というのか、そういうのを質問をしてみたいと、どういうふうに受けとめていらっしゃるのか、本当に慰霊式の内容についての質問だったのかどうか、そういうふうに解釈をするわけですけども、その点について質問をしてみたいと思います。  まとめて4つになりましたが、よろしいでしょうか、あるいは1点ずつでも結構です。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 暫時休憩します。                                   午後1時45分 休憩                                   ─────────                                   午後1時45分 開議 ○議長(福田 斉君) 再開します。  髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) それでは、岩阪議員の2回目の御質問にお答えしたいと思います。  まず一つ目が初恋のまちづくり、これに関して、一旦めどがついたのかということで、じゃあ、その後、商店街の振興等についてどういうふうな考えを持っているかという御質問かと思います。  私がマニフェストの中で、長く地域を支えてきた地元商工業とともに歩む水俣として、商店街・商業施設のにぎわいづくりというのを掲げております。今年度は、空き店舗や事業継承、これに関する問題の解消とか、やる気のある人や事業者がチャレンジしやすい環境づくりのために、商工会議所を初めとする関係機関と連携しながら、まちの活力となる魅力ある商店街づくりを行っていきたいと考えております。  商店街はその事業活動を通じまして、地域経済の活性化だけでなく、コミュニティーづくりや地域社会への貢献など、多面的な役割を果たしていますから、商店街の振興につきましては、今後も重点的に取り組んでいきたいというふうに考えております。  それから、それに関連しまして、エコパークのこのイルミネーション、これを今後どう活用していくかという御質問かと思います。
     議員御指摘のイルミネーションにつきましては、初恋のまちづくり事業の一環として整備されておりましたけれども、事業の完了に伴いまして、今年度は設置する予定はございません。しかしながら、市が保管しておりますこの再活用可能なイルミネーションの機材につきましては、費用対効果などを総合的に勘案しまして、必要とされるところに貸し出すなどして有効活用をすることで検討していきたいというふうに考えております。  それから、ウッドスタート事業に関してですけれども、私、先ほど議員もおっしゃられたように、議員時代に、木のおもちゃに限定することなく、紙おむつであったり、ミルク代であったり、そういった選択肢もあるんではないかというような質問をさせていただいた覚えはございます。そういった中で、先ほど申し上げましたように、この事業自体が取り下げといいますか、事業になっておりませんので、この件に関してはお答えするということは困難ですと先ほど申し上げましたけれども、ただ木育については、水俣市のこどもセンターで木育ひろばというものを開催をしておりますので、こういった形で取り組んで、現在は取り組んでいるところでございます。  それから、水俣病慰霊式のあり方についてということで、4つ目の御質問でございましたけども、繰り返しにはなりますけども、慰霊式は水俣病で犠牲になられた方々への祈りをささげる大切な式典の場であるというふうに考えております。今後も、慰霊式が平成4年に始まった当時の思いを尊重しながら、見直しについては、さまざまな立場の方の御意見を踏まえながら慰霊式を実施していきたいというふうには考えております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 岩阪議員。 ○(岩阪雅文君) 木質はまたこの2番目でやりたいと思いますが、今3点についての答えをいただきましたけども、ぜひ見解にとどまらず、議員時代に質問されたことについては、実現に近づけるように努力をしていただきたいと思います。  恋路島、初恋は、イルミネーションは有効活用を考えてらっしゃるようですので、これもぜひ実現させていただきたいと思います。  慰霊式については、私、受け取り方が違ったかもしれませんが、式典の内容というふうなことじゃなくて、やはり湯堂という地域に住みまして、非常に水俣病に関する思いというのはひとしお強いものがございます。公式認定から50年、発見から62年になるんですが、当時、水俣病の兆候といったものを子ども心に実は覚えてまして、私が小学校1年生か2年生、2年生ぐらいだったと思います。そういった小さいことは抜きにしますけれども、原田正純先生の「水俣の赤い海」という本にその辺の内容は詳しく載っております。まさにそういった兆候を感じていました。  それから、石牟礼道子氏の「苦海浄土」の冒頭に出てきます湯堂の状況が載ってます。その中に登場人物の方がいらっしゃるんですけど、それを読んでますと、まさにそういった方々の思いというのが思い浮かべるわけですけども、大体想定のつくような、印象に残るような方が残っているということで、特に私は水俣病に対する思いというのは、また別の角度から非常に強いものを持っております。  そこで、この慰霊式について1点だけ質問をします。  来年の水俣病犠牲者慰霊式は、天皇陛下の即位式と重なるということで、5月から10月でしょうか、延びたと思いますけれども、関係者の鎮魂の思いというのははかり知れないものがあるというふうに思います。私はこの水俣病犠牲者慰霊式については、内容を充実させながらも、今後息長く続けていくべきというふうに願いますけれども、市長の思いはいかがでしょうか、その辺について質問をします。  それから、木質バイオがちょっと抜けてましたので、第2質問に入れたいと思いますが、この木質バイオについては、平成10年3月に水俣新環境エネルギービジョン構想として、平成23年の実用化を目指して進めてきたわけですけども、言われたように断念をされたということでございます。  ただ、この問題については、9月議会で谷口眞次議員の答弁に断念をしたということは確認をしましたけども、この断念については、市長は平成27年の9月定例会だったと思うんですが、白紙撤回を迫っていますね。非常にこの問題は、ほかの議員さんも関心があって何度か質問は出ておりました。その中で、市長になられたわけですが、この白紙撤回を迫った上で、今回、断念に至ったとは思いませんけれども、要は市長が今執行部になられて、市長となられて、この白紙撤回にいった経緯についてどう思っているのか。  それと、執行部になられて白紙撤回したことは、大歓迎なのか、それとも残念なのか、私は相当な予算を使いながらもここまで来たわけですので、その思いについて、ちょっと考えについて質問をしたいと思います。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 岩阪議員の3回目の御質問にお答えいたします。  まず、慰霊式についての今後のあり方ということで、議員の息長くといいますか、そういう継続をしていくべきだろうというお考えでございます。どう思うのかと、慰霊式についてということでございます。  先ほども申し上げましたけれども、慰霊式はやはり亡くなられた方々に対する思いをきちっとあらわさなければいけないということではございます。そういった中で、参加者の方であったり、実行委員会の中から、やはり高齢化になったり、そういうことで中身に対しての見直し等も検討していかなければいけないというお考えもございます。そういった実行委員会の方々の意見等も尊重しながら、今後検討していきたいなというふうに思っております。  2番目の木質バイオに関しまして、私が議員時代に白紙撤回をしたことについて、その経緯はという御質問であったかと、それとそれに対する現在の感想といいますか、この2点かなというふうに思っております。  白紙撤回をという質問をさせていただいた中には、やはり当初、水俣市が経営主体となってやるという事業でスタートをしておりました。よく言われる第三セクターというような形の事業で、果たして本当にそれがうまくいくのか、採算がとれるのかという非常に疑問がその時点で私ございましたので、きちっとそういった数字、採算性がとれる数字等が積み上がってできているのかということの問題、それから原料の調達なんかも、そういったことでやれるのかということの不安等がございましたので、一旦白紙に戻すべきじゃないかということでの提言をさせていただいたという記憶がございます。  今現在、それが平成28年の9月議会ですか、断念をしたということになりまして、今現在私が市長になってどうなんだと、そのことに対してよかったと思うのか、残念と思うのかということでございますけども、当時の状況を鑑みますと、あのときの私の白紙撤回という発言は間違ってはいなかったのではないかというふうに思っております。今の立場で、現在、じゃあ木質バイオマスに関してどうかといいますと、まだそういった状況が改善をされているかどうかというところも、今後しっかり検証しなければいけない部分もございますので、今よかった、悪かったということで申し上げますならば、今のところは、あのとき事業を進めていなくてよかったなという思いでございます。 ○議長(福田 斉君) 暫時休憩します。                                   午後1時57分 休憩                                   ─────────                                   午後1時57分 開議 ○議長(福田 斉君) 再開します。  髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 慰霊式を今後続けていくのかどうかという御質問であったと思うんですけども、先ほどの2回目の答弁でも私答弁させていただいたと思うんですけれども、この見直しにつきましては、さまざまな方々の立場、それから御意見を踏まえながら検討して慰霊式を実施していかなければいけないと考えておるということです。 ○議長(福田 斉君) 暫時休憩します。                                   午後1時58分 休憩                                   ─────────                                   午後1時58分 開議 ○議長(福田 斉君) 再開します。  髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 中身の充実ということでございます。ですから、その中身の充実が、議員がおっしゃっている充実がどういう中身かというのを私は存じ上げませんけれども、私はだから、そういった見直しの時期に来てるということは十分認識して、それは議員も認識しておられるというふうに思っております。(「続けていきますか、一言で結構です」と発言する者あり)  私が答弁しております。慰霊式を実施していかなきゃいけないと考えております。 ○議長(福田 斉君) 次に、第六次水俣・芦北地域振興計画に対する具体的対応について答弁を求めます。  帆足総合政策部長。   (総合政策部長 帆足朋和君登壇) ○総合政策部長(帆足朋和君) 次に、第六次水俣・芦北地域振興計画に対する具体的対応について、順次お答えします。  まず、さきに示された第六次水俣・芦北地域振興計画のうち平成31年度実施計画に対する基本的な考え方についてとの御質問にお答えします。  水俣・芦北地域振興計画は水俣病の発生により疲弊した水俣・芦北地域の活力・経済基盤の再生と振興を図るため、昭和53年6月20日の閣議了解に基づき、昭和54年度から国の支援のもと、熊本県が水俣市、芦北町及び津奈木町とともに策定しているものです。  第六次水俣・芦北地域振興計画に関しましては、平成28年度から平成32年度までを計画期間として策定されており、環境と経済の好循環を実現し、地域の活力と新しい豊かさを生み出す地域社会づくりを基本理念としております。  平成31年度実施計画におきましては、基本理念を実現するための四つの目標、高い付加価値を生む産業づくり、地域を担う人材づくり、地域で暮らす安心づくり、地域の活性化を支えるまちづくりに基づき、地域の実情に合わせた計画が策定されています。  次に、31ページの水俣再生の発信及び交流拠点の整備において、事業内容が、整備に係る各種調査検討とあるが、どのような内容でいつごろまでに示されるのかとの御質問にお答えします。  第六次水俣・芦北地域振興計画に記載されている、水俣再生の発信及び交流拠点の整備の項目については、道の駅みなまた内の物産館の整備等についての記載であり、当初は平成30年度末の水俣インターチェンジ供用開始予定を見据えて、道の駅みなまたのさらなる交流人口増加を促進するため、また、現在の道の駅に加え、海の駅及びみなとオアシスの登録も視野に入れ、整備を計画していたため、昨年度の水俣・芦北地域振興計画の事業内容欄には、具体的な整備内容等を記載しておりました。  しかし、髙岡市長就任後、内容を検討・精査した結果、ゼロベースで見直すこととしたため、県と協議し、来年度の事業内容の記載を整備に係る各種調査に変更しております。現在、建設場所や事業費等について、国・県など関係機関との協議や他市の物産館等を視察するなど、今後の事業推進に当たり、慎重に検討を行っているところであり、平成31年度中には、ある程度の整備計画の内容を含めて、方向性を提示できるものと考えております。 ○議長(福田 斉君) 岩阪議員。 ○(岩阪雅文君) 答弁いただきました。まず、基本的なこの考え方のところなんですけども、私、さっき言いましたように比較をしてみましたが相当の違いがありましたので、もちろん終わった政策もありますし、削除された部分もあります。特に、この33ページの水俣再生の発信及び交流拠点の整備の項ですけれども、まず実施計画の基本的な考え方というのは、言われたとおり、水俣・芦北振興計画、あの水俣病の発生により疲弊した水俣・芦北地域の活力、経済基盤の再生を図るため、昭和53年6月の会議了解に基づき、昭和56年度から国の支援のもとに策定をされて、そういうことでございました。  私があえて基本的な質問をといいましたのは、同じ項の⑥水俣再生のところなんですが、ちょっと読んでみます。また、エコパーク水俣エリアは水俣病の歴史と教訓を学ぶことができる施設、交流及び健康づくりができる施設、豊かな自然を満喫できる憩いの空間等が整備されており、水俣再生の原点であり、環境首都水俣を象徴する場所である。この場所に新しい施設を交流拠点として整備し、水俣再生を発信することで、環境首都水俣の魅力(環境価値)を向上させていく。  この項目も削除されてるんですよね、31年度は。先ほどの事業内容も削除されてます。これは次にしますけど、なぜ削除されたのか、その理由について、まず質問をしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(福田 斉君) 帆足総合政策部長。 ○総合政策部長(帆足朋和君) 30年度と31年度の実施計画編の中の削除されているのはなぜかというところでございますけれども、当初、物産館の整備等につきましては、「環境首都」水俣・芦北地域創造施設整備補助金の申請を視野に入れて整備を予定していたため、その趣旨を意識した内容での記載をしておりました。しかし、事業がゼロベースになったことから、「環境首都」水俣・芦北地域創造施設整備補助金についても、平成31年度は申請の予定がなくなったため、その部分の記載は削除をしております。 ○議長(福田 斉君) 岩阪議員。 ○(岩阪雅文君) この事業内容にかかわるところは削除されております。水俣再生の発信及び交流拠点となる新たな施設の整備ということで28年度、基本計画、29年度、実施計画、30年度、施設の建設というふうになってるんですが、これはもうゼロベースにされたので、当然削除されたとは思います。これは当然、市と県と協議された上での意向なのかが1点、それからもう就任されて早々、この道の駅の見直しを言われたわけですが、これは県と協議の上なのか、それとも単独の判断なのかですね、これを1点お聞きします。  それから、さっき言いましたように、削除された分ですね、エコパークから下6行、エコパーク水俣エリア、これを私最初に質問したんですが、これについての答弁はありませんけども。  また、エコパーク水俣エリアは水俣病の歴史と教訓、この部分、私は参考資料を持ってきてくださいというふうにお伝えしたんですが、この振興計画をですね、なぜ削除されたのか、そこをまず一番目に私聞いたはずですよ。  削除した理由についてお聞きしたいと思います。これが実は一番肝心なんですよ。 ○議長(福田 斉君) 暫時休憩します。                                   午後2時08分 休憩                                   ─────────                                   午後2時09分 開議 ○議長(福田 斉君) 再開します。  帆足総合政策部長。 ○総合政策部長(帆足朋和君) 先ほど答弁した内容と繰り返しになるかもしれません。先ほど、岩阪議員のほうから御質問ありましたが、今回の物産館の整備については、環境首都事業の補助金の申請を視野に入れて整備をしておったと、その趣旨を意識した内容での記載、これであったと。しかしながら、今回事業がゼロベースになりましたので、31年度は申請の予定がなくなりました。そういうことで、その部分の記載は削除しておるというような状況でございます。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 次に、第6次水俣市総合計画の策定と具体的対応について答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 次に、第6次水俣市総合計画の策定と具体的対応について、順次、お答えします。  まず、総合計画の柱となる水俣市の将来都市像及び基本目標、人口をどう考えているかとの御質問にお答えします。  第6次水俣市総合計画の策定については、これまでの市民ワークショップ、総合計画策定審議会、庁内組織による検討・協議会等を踏まえ、現在計画の素案を作成している段階で、近日中にパブリックコメントを実施する予定としております。  議員御質問の内容について、現段階の状況を申しますと、本市の将来都市像については、その前提となる、まちづくりの基本理念の中で、子どもから高齢者まで全ての世代が水俣に生まれてよかった、水俣で暮らしてよかったと感じられるまちを築いていくことをうたっております。この理念に基づいて、現時点での、第6次総合計画における本市の将来都市像を、みんなが幸せを感じ笑顔あふれる元気なまち水俣といたしました。  次に、基本目標について、まちづくりの基本理念として、目指す将来都市像の実現を目指し、政策分野ごとに六つの基本目標を設定することとします。  順に申しますと、基本目標1、地域に根差した強い産業基盤づくり、基本目標2、豊かな心で未来に挑戦する人づくり、基本目標3、住みなれた地域で生き生きと暮らせるまちづくり、基本目標4、次代へつなぐ環境づくり、基本目標5、安全で安心して暮らせる生活基盤づくり、基本目標6、持続可能な行財政基盤づくりとする予定です。  また、人口については、国立社会保障・人口問題研究所の推計をもとに、本計画期間終了時の2026年度における本市の人口を試算すると、2万1,700人程度になると想定されます。今回、総合計画に掲げる各施策を推進していくことで、人口減少の幅を約3%緩和させ、2026年度の人口を2万2,500人と設定することとしています。  次に、総合計画における地域別計画についてどう対応し、検討し、対処したかとの御質問にお答えします。  今回の総合計画の中では、地域別計画の策定は予定しておりませんが、3月議会で議決をいただき、第6次水俣市総合計画策定が終了した後、その内容を市民と共有し、協働によるまちづくりを進めていくための場を設けさせていただきたいと考えております。  具体的には、市内を幾つかの地区に分け、総合計画の説明会とあわせ、身近な地域では何が課題で、その課題解決のためには何が必要か、また自分たちで何ができるかなどについて、参加者同士で話し合っていただくとともに、その後の住民主体の地域づくり活動を支援してまいりたいと考えております。  次に、村丸ごと生活博物館はどのようなものか、また現在の状況と課題についてどう対処しているかとの御質問にお答えします。  村丸ごと生活博物館は、地区の自然・産業・生活文化を守り育てるとともに、昔ながらの農山漁村の生活を、見て・食べて・体験していただく屋外型の博物館です。当該地区をそのまま博物館として活用することから、村丸ごとと冠しているところです。村丸ごと生活博物館に指定された地区は、まち(都会に住む来訪者)と、村(地元住民)との交流により、来訪者は生活の旅を楽しみ、地元住民は来訪者の反応を通して、村の価値を再発見することで豊かな村づくりを推進していくこととなります。  現在の状況と課題についてどう対処しているかにつきましては、現在の状況として、平成14年8月に頭石地区、平成17年2月に大川地区と久木野地区、平成19年3月に越小場地区の4地区が指定されているところです。  訪問者数につきましては、最も多かった平成20年度は4地区で1,430人でしたが、直近3年間の訪問者数は、平成27年度が179人、平成28年度が197人、平成29年度が161人となっております。村丸ごと生活博物館の取り組みは、以前から当該地区に暮らしている住民の心境に変化をもたらし、地区住民を元気にする効果がありました。しかし、課題として、近年は、生活学芸員、生活職人の高齢化や体調不良等の事情により、案内ができる人材が不足するとともに、地区によっては後継者の確保が困難となっています。このような現状から、今年度、各地区に今後の展望や新たな取り組みの有無等について聞き取りを行っており、今後の村丸ごと生活博物館のあり方について、地域とともに検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(福田 斉君) 岩阪議員。 ○(岩阪雅文君) ホームページを見たんですが、余りにもまだ全体像がつかめませんでしたので、質問したんですが、これまでの第3次総合計画、環境と健康と福祉を大切にする産業文化都市づくり、第4次がエコポリス水俣、それから人が行き交い、ぬくもりのある活力ある環境モデル都市でしたが、みんなが幸せを感じる笑顔あふれるまちづくりということで、全協もありますので、そこで説明があるとは思いますけれども、環境というネーミングがなくなったような気がしております。これがこれまでにない新市長の髙岡市長のカラーではないかというふうにも一方では受けとめております。  人口2万2,500人ということで、約3%の緩和ということですけれども、やはりこれを見ますと、人口減というのは経済の衰退、あるいは活力の衰退につながらなければいいがというふうに心配するわけですけども、今後この具体的な歯どめ策に努力していただきたいと思います。  計画の将来像といいますのも、時代の変遷によって変わるものと思いますけども、まず、計画の策定に当たっては、市長、それから市役所が水俣市の現状と将来展望をよく見ていただいて、そして計画とプロセスを持ってつくっていくのが最も重要だというふうに思ってます。その上に、市民の生の声を聞いて、市長の公約と整合性を持たせながら、最終的には市民がつくった計画にしていかなければならないというふうに思っております。  2点質問します。  これまで培われてきました環境モデル都市というのは、今後も継続されていくか、それについて質問します。  2点目に、水俣市の就業人口のうち、医療・福祉の就業者が就業人口の23.3%を占めているというふうなことで基礎資料で見たんですが、この現状をどう受けとめているか、この2点について質問します。 ○議長(福田 斉君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 2回目の質問にお答えします。  環境モデル都市という、環境が抜けているということでございますけども、今、日本もそうですけども、世界も含めて、この環境というのを抜きにして考えられることはないというふうに考えております。今さら、その環境という言葉を改めて表に出すということじゃなく、先日の答弁でもお答えしました。今は、もう世界SDGsという分野で進んできております。今後、本市としても、そのSDGsの取り組みに積極的に取り組んでいくという方向でございますので、環境はさらに進化させた取り組みということで、私どもは考えております。  それから、医療分野に関しての部分も、当然それだけ生産性といいますか、それだけの就業人口が多いと、当然そこには医療圏の問題であったり、そういった福祉関係の仕事であったりといったところが、今後そういったものの分野に関しましても、経済分野とリンクして、いろいろ発展をさせていかなければいけない部分というふうに考えておりますので、そこも経済と結びつけた中で、そういった医療・福祉関係の分野も連携してやっていかなければいけないというふうに思っております。 ○議長(福田 斉君) 岩阪議員。 ○(岩阪雅文君) 将来の都市像ということで、私が基礎資料を見ましたところ、産業別分類のところの、先ほどの数字を言いましたけども、平成27年度国勢調査によりますと、水俣市の就業人口数というのが1万1,196人です。それに対して、医療・福祉部門の就業者数は2,618人です。就業者数の、先ほど言いましたように23.3%を占めている。全国平均が27年度でも8.6%です.それから熊本県が16.2%、これらを見ましても、いかに水俣市の医療・福祉部門の比重が大きいかということがわかります。  平成23年、2005年の国勢調査の医療従事者数が2,212人から、平成27年には406人増加をしております。全国平均が8.6%ですから、いかに水俣市における医療・福祉部門の比重が大きいかということがわかります。  ちなみに、製造業の就業者数が1,844人です。16.4%。平成5年が2,191人の17.1%、人数にすれば347人の減少です。それから卸売小売業、これが1,664人、14.8%ですが、これ27年の国勢調査ですね、平成5年が2,051人ですから、18%から14.8%に減少してます。これはやっぱり水俣市の産業構造の劇的な変化だというふうに思うわけですね。東京経済大学の准教授の尾崎寛直氏の小論文を見たんですが、水俣の再生に向けてと題して、水俣市の医療・福祉の就業人口について、「このようにかなりの人がケアを専門にする第3次産業、いわゆるサービス業で生計を立てているわけです。高齢化率がますます高まっている中で、この流れは続くと思われます。たとえ病気になっても、障害を持っても、要介護者になっても、ほかに出ていく必要なく地域に住み続ける医療・福祉のネットワークを構築することは、水俣の重要なセールスポイントになるのではないか。それは、水俣病を経験したまちだからこそ、福祉先進都市づくりであります。」ということですので、これが1つでございます。  それからもう一つは、水俣病問題に尽力された前市長の吉井正澄氏は、最近の著書の中で水俣市だからできる斬新な、大胆な構想を打ち出す大切な時期を迎えていると推察するとして、福祉先進地水俣を提唱しています。中略しますけれども、水俣市は人口1人当たりの病院数、それから医師数、全国の中で最も高い地域である。老健福祉施設なども建設が、そのほかの福祉施設も建設が進んでいる。これから福祉施設の増加が市の人口の壊滅的減少を防いでいるのではないか。その上で、若者の増加は極めて厳しい現状であるが、かわりに高齢者人口の増加を図って、市の人口減少を食いとめることは決して不可能なことではない。こういうふうに提言をされています。
     私は、これを見ても、水俣市の将来像のポイントの一つのヒントになるんではないかというふうに思うわけですけども、その考え方について質問をします。いかがでしょうか。 ○議長(福田 斉君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 岩阪議員の3回目の質問にお答えします。  医療・福祉分野が非常にウエートを占めてくるんで、今後それに対してどう考えているかという、大まかに言うとそういう御質問だったかというふうに思いますが、先ほどもありましたように、産業別の就職者数を見てみますと、この医療・福祉分野というのが23.3%、これはやはりそれだけ雇用者所得もそれだけ大きいということを意味しておりまして、市民生活に密接に関連した一大産業といって過言ではないというふうに考えております。  そういった中で、当然一つの原因としましても、やはりそういう少子・高齢化等によって、そういった現象も起こっているのかなというふうな思いもいたしますけれども、今後は行政の枠を超えた取り組みというのも必要になってくるというふうに考えておりますし、これは市民や地域はもとより、企業も連携をして、誰もが住みなれた地域で生き生きと暮らせるまちづくりというのを今後考えていかなければいけないというふうに考えております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 次に、水俣市のスポーツ行政のあり方について答弁を求めます。  小島教育長。   (教育長 小島泰治君登壇) ○教育長(小島泰治君) 次に、水俣市のスポーツ行政のあり方について、順次お答えします。  まず、第六次水俣・芦北地域振興計画平成31年度実施計画に示されている、スポーツで明るい豊かなまちづくりと人づくり(次世代育成)の推進とあるが、基本的な考え方はどのようなものかとの御質問にお答えします。  スポーツで明るい豊かなまちづくりと人づくり(次世代育成)を推進するため、基本的には三つの柱を考えています。  1つ目が、スポーツキッズサポーター事業などの、子どものスポーツ活動を支える体制づくりです。2つ目が、子どもから高齢者まで誰もが参加できる大会などを行う市民協働によるスポーツ活動の推進です。3つ目が、体育施設の計画的な維持補修と更新を行うスポーツ環境の整備です。これらに取り組み、スポーツを通して元気な水俣づくりを行っていきたいと考えています。  次に、水俣市スポーツ振興計画を策定してはいかがかとの御質問にお答えします。  スポーツ振興計画策定につきましては、水俣市総合計画の中にスポーツに関する振興計画を位置づけていますので、今のところ個別の策定は考えておりません。  次に、エコパーク水俣にある陸上競技場を公認の陸上競技場として認定を目指すべきと思うがいかがかとの御質問にお答えします。  エコパーク水俣につきましては、陸上競技場も含めて熊本県の施設でありますので、公認を得るかどうかは、熊本県で決定されることとなります。 ○議長(福田 斉君) 岩阪議員。 ○(岩阪雅文君) 私は今までスポーツ振興のあり方とか何とかって聞いてきたんですが、今回はスポーツ行政のあり方ということで、全般について聞いたわけですが、水俣・芦北地域振興計画に載ってましたように、スポーツで明るい豊かなまちづくりと人づくりということでございました。しかも、次世代というのが括弧して入ってますので、私も期待はしてますけども、水俣市の場合は、国体が開催をされました。その後、カヌーの活用によって、選手たちも大きく伸びをしてますし、総合型地域スポーツも民間の力でできております。今後、スポーツ全般にわたっての変容というのが、変わってくるというふうに先ほど申し上げましたけれども、これについては、全般から取り組んでいただきたいというふうに思いますが、まずこのスポーツ振興計画についての②なんですが、お尋ねします。  私はこれまでスポーツ振興計画策定については、策定することはない、する思いはないということなんですが、まさに門前払いなんですが、平成13年の12月に定例会で実は質問をしております。以来17年たったわけですけども、そういう意味からしますと、さっき言いましたように、多角的な立場から取り組む時代が始まっているんですが、スポーツ振興法の第4条第3項に、都道府県及び市町村の教育委員会はスポーツ振興に関する計画を定めるものとしてます。そうして、17年もたってるんですが、いまだかつてさっき言ったように、策定するつもりはないと。当時の答弁では、策定に当たっては、市民のニーズをしっかりと把握し、市民と水俣市として特色ある計画づくりを進めたいというふうに答弁してるんですね、執行部は。それが、しかも今度、市長の場合はスポーツに精通された市長だと思うんですけれども、先ほどのスポーツの次世代に続く、スポーツで明るい水俣をつくると言いながら、何か後退したような答弁で、全く門前払いで残念に思ってます。  そういう意味で、もう一度この辺、子どもたちに夢のある、しかも健康、福祉、医療の面からも、スポーツは今期待をされてますし、しかもさっき市長がスポーツをたけられていらっしゃいますので、もうちょっと検討するというぐらい答弁ぐらいほしかったわけですが、それもないということだから、まさに髙岡市長になって、ますます後退したなという印象を否めないんですよ。本当に策定する意思がないのかが1点、それをまず尋ねます。  それから、エコパークの陸上競技場の公認資格なんですが、これは早急にできると思ってませんし、地盤沈下もあったりして、難しいかもしれませんけども、やっぱり将来の構想として、私は取り組んでもいいんじゃないかなというふうに思っております。  ここでちょっと御紹介をしたいんですけども、日本陸上競技連盟の公認の陸上競技場というのは、1種から4種まで区分があります。エコパークは土質ですので4種に該当します。以前は4種はしないというふうになってたんですが、現在は土質でも4種に該当します。これは加盟団体の大会、記録会が開催でき、記録が公認をされます。4種になればですね。ちなみに、第1種は日本選手権とか、国民体育大会、日本陸連が主催する全国規模、あるいは国際的な大会などです。第2種が加盟団体や陸上競技選手権大会及び地方大会における主要な大会。第3種が加盟団体対抗競技大会です。さっき言いましたように、4種は加盟団体の大会、記録会が開催できる。この資格を取ることによって、走る子どもたちの、あるいは選手たちの記録が公認されるわけですね。現在、水俣市は何でかというと、市民広場的な陸上競技場ですね、それでも、現地で使ってますから、それはそれでいいんですが、せっかくですので、将来に向けてぜひ取り組んでいただきたいという思いもしますけれども、その点が2点目の質問として。 ○議長(福田 斉君) 暫時休憩します。                                   午後2時34分 休憩                                   ─────────                                   午後2時35分 開議 ○議長(福田 斉君) 再開します。  小島教育長。 ○教育長(小島泰治君) 岩阪議員の2回目の御質問にお答えします。  まず1点目なんですけども、法もあって、スポーツ振興計画を策定してはいかがかということですけども、この法につきましては、義務ではなくて努力規定となっておりますので、先ほども答弁いたしましたけども、スポーツに関する振興計画につきましては、総合計画の中に位置づけていますので、今のところ、問題なく機能していると考えているところでございます。  2点目なんですけども、エコパークを公認の陸上競技場に整備してはいかがかということなんですけども、今のところ、エコパーク水俣の利用者の方などから公認の陸上競技場に整備してほしいとの要望はありませんので、今のところ考えていないところでございます。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 岩阪議員。 ○(岩阪雅文君) 残念ですね、確かに観光振興基本構想とか何とかと一緒で努力義務であるんでしょうけど、せっかくスポーツに精通した髙岡市長がこれだけの目標を掲げられるわけですから、やってみてもいかがかと思うんですが、まことに残念でございます。いたし方ないでしょう。  次に、陸上競技場の公認なんですが、さっき言いましたように、地盤沈下等もあって、あるいは設備とか、いろんな意味での準備が要るわけですが、私は施設の関係者に聞いたんですけども、施設の利用状況等について、上期と下期として熊本県に報告をされて、話し合いがあるそうです。  そうしますと、そういった競技場に関する要望だとか、意見だとかは、そのときにちゃんと届け出られるそうですよ。だからちゃんとした話し合いの場はあるわけですね、県の関係者とか。これまでも、参考なんですが、あそこの駐車場がいろんな意味で狭いんで広くしてほしいということであったり、今は物すごく広くなってますね。そういうことで、県にこういった機会に申し上げてお願いをするなり、あるいは要望するなり、意見を聞くことというのは可能だと思うんですけど、それでもだめだというふうに言われるわけでしょうか。それについて質問したいと思いますけれども。  県との交渉機会というのはあるはずですが、それでも公認資格とか何とか、すぐできるとは思いませんけども、そのことについて話す機会あるわけですけど、それでももう県の施設であるから、県が決定することだというふうにお考えですか。それについて質問したいんですけど。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  小島教育長。 ○教育長(小島泰治君) 岩阪議員の3回目の御質問にお答えいたします。  先ほどと繰り返しになりますけども、今、エコパーク水俣の利用者の方から公認の陸上競技場に整備してほしいとの要望はありませんので、今のところ県への働きかけも必要ないというふうに考えているところでございます。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 以上で岩阪雅文議員の質問は終わりました。  これで本日の一般質問の日程を終わり、今期定例会の一般質問を終結します。  この際、5分間休憩します。                                   午後2時39分 休憩                                   ─────────                                   午後2時44分 開議 ○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これから提出議案の質疑に入ります。 ◎日程第2 議第91号 専決処分の報告及び承認について             専第13号 平成30年度水俣市一般会計補正予算(第5号) ○議長(福田 斉君) 日程第2、議第91号専決処分の報告及び承認についてを議題とします。  本件について質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。         ────────────────────────── ◎日程第3 議第92号 水俣市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(福田 斉君) 日程第3、議第92号水俣市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。  本件について質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。         ────────────────────────── ◎日程第4 議第93号 平成30年度水俣市一般会計補正予算(第6号) ○議長(福田 斉君) 日程第4、議第93号平成30年度水俣市一般会計補正予算第6号を議題とします。  本件について質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。         ────────────────────────── ◎日程第5 議第94号 平成30年度水俣市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号) ○議長(福田 斉君) 日程第5、議第94号平成30年度水俣市国民健康保険事業特別会計補正予算第2号を議題とします。  本件について質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。         ────────────────────────── ◎日程第6 議第95号 平成30年度水俣市介護保険特別会計補正予算(第3号) ○議長(福田 斉君) 日程第6、議第95号平成30年度水俣市介護保険特別会計補正予算第3号を議題とします。  本件について質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。         ────────────────────────── ◎日程第7 議第96号 平成30年度水俣市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号) ○議長(福田 斉君) 日程第7、議第96号平成30年度水俣市公共下水道事業特別会計補正予算第3号を議題とします。  本件について質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。         ──────────────────────────
    ◎日程第8 議第97号 平成30年度水俣市水道事業会計補正予算(第2号) ○議長(福田 斉君) 日程第8、議第97号平成30年度水俣市水道事業会計補正予算第2号を議題とします。  本件について質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。         ────────────────────────── ◎日程第9 議第98号 平成30年度水俣市病院事業会計補正予算(第2号) ○議長(福田 斉君) 日程第9、議第98号平成30年度水俣市病院事業会計補正予算第2号を議題とします。  本件について質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。         ────────────────────────── ◎日程第10 議第99号 水俣市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について  日程第11 議第100号 平成30年度水俣市一般会計補正予算(第7号)  日程第12 議第101号 平成30年度水俣市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)  日程第13 議第102号 平成30年度水俣市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)  日程第14 議第103号 平成30年度水俣市介護保険特別会計補正予算(第4号)  日程第15 議第104号 平成30年度水俣市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)  日程第16 議第105号 平成30年度水俣市水道事業会計補正予算(第3号)  日程第17 議第106号 水俣市過疎地域自立促進計画の変更について  日程第18 議第107号 工事請負契約の締結について ○議長(福田 斉君) 日程第10、議第99号水俣市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてから、日程第18、議第107号工事請負契約の締結についてまで、9件を一括して議題とします。         ────────────────────────── ○議長(福田 斉君) 提案理由の説明を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 本定例市議会に追加提案いたしました議案につきまして、順次提案理由を御説明申し上げます。  まず、議第99号水俣市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について申し上げます。  本案は、平成30年人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定等に準じて、本案のように制定しようとするものであります。  次に、議第100号平成30年度水俣市一般会計補正予算第7号について申し上げます。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ552万4,000円を増額し、補正後の予算総額を、歳入歳出それぞれ161億3,835万2,000円とするものであります。  補正の内容といたしましては、給与改定に伴う人件費の調整等を計上いたしております。  なお、財源といたしましては、第17款繰入金、第19款諸収入をもって調整いたしております。  次に、議第101号平成30年度水俣市国民健康保険事業特別会計補正予算第3号について申し上げます。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ157万1,000円を減額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ38億8,638万7,000円とするものであります。  補正の内容といたしましては、第1款総務費に給与改定等に伴う人件費の調整を計上いたしております。  この財源といたしましては、第6款繰入金をもって調整いたしております。  次に、議第102号平成30年度水俣市後期高齢者医療特別会計補正予算第2号について申し上げます。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ35万5,000円を減額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ4億828万8,000円とするものであります。  補正の内容といたしましては、第1款総務費に給与改定等に伴う人件費の調整を計上いたしております。  この財源といたしましては、第4款繰入金をもって調整いたしております。  次に、議第103号平成30年度水俣市介護保険特別会計補正予算第4号について申し上げます。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ76万1,000円を減額し、補正後の予算総額を、歳入歳出それぞれ36億1,317万4,000円とするものであります。  補正の内容といたしましては、第1款総務費に給与改定等に伴う人件費の調整を計上いたしております。  この財源といたしましては、第6款繰入金をもって調整いたしております。  次に、議第104号平成30年度水俣市公共下水道事業特別会計補正予算第4号について申し上げます。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ28万4,000円を増額し、補正後の予算総額を、歳入歳出それぞれ10億7,066万8,000円とするものであります。  補正の内容といたしましては、第1款公共下水道事業費に給与改定に伴う人件費の増額を計上いたしております。  この財源といたしましては、第4款繰入金をもって調整いたしております。  次に、議第105号平成30年度水俣市水道事業会計補正予算第3号について申し上げます。  今回の補正は、平成30年度水俣市水道事業会計予算第3条に定める収益的支出の額を141万4,000円増額して、補正後の収益的支出の額を4億1,012万円に、第4条に定める資本的支出の額を5万円増額して、補正後の資本的支出の額を3億6,351万円とするものであります。  補正の内容としましては、収益的支出及び資本的支出に、給与改定に伴う人件費の増額を計上しております。  次に、議第106号水俣市過疎地域自立促進計画の変更について申し上げます。  過疎地域自立促進市町村計画の変更については、過疎地域自立促進特別措置法第6条第7項において準用する同条第1項の規定により議会の議決を経る必要があるので、本案のように提案するものであります。  次に、議第107号工事請負契約の締結について申し上げます。  本案は、水俣市文化会館空調設備改修工事請負契約の締結について、水俣市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、本案のように提案するものであります。  以上、本定例市議会に追加提案いたしました議第99号から議第107号までについて、順次、提案理由を御説明申し上げましたが、慎重審議を賜り、速やかに御可決くださいますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(福田 斉君) 提案理由の説明は終わりました。  この際、提出議案調査のためしばらく休憩します。                                   午後2時53分 休憩                                   ─────────                                   午後2時53分 開議 ○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これから、先ほど市長から提案理由の説明がありました議案の質疑に入ります。  議第99号水俣市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてから議第107号工事請負契約の締結についてまで、本9件について質疑はありませんか。   (「なし」「議長」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) ただ今提案がありました議第107号工事請負契約の締結について、質問をいたします。  本議案は9月議会で議会が否決をいたしましたことに伴って、改めて提案された議案というふうに認識しております。改めて審議をする必要がありますので、確認をさせていただきたいと思います。  一点目ですけれども、契約の方法について条件付一般競争入札とあります。この条件付について、改めて説明をしてください。二点目に代表者名として飯塚電機工業株式会社水俣営業所所長松尾知徳様とあります。この松尾知徳様は水俣市民でしょうか。以上二点、質問いたします。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  関総務部長。 ○総務部長(関 洋一君) まず一点目、条件付一般競争入札ということなんですけど、入札をしまして、今回JV一社のみが手を挙げられまして、競争入札じゃなかったものですから、手を挙げられたところと条件面についていろいろ協議した結果、提示されたやつで契約をした。つまり条件付きの一般競争入札ということでございます。  それから二点目、水俣営業所所長松尾知徳様につきましては、水俣市民ではございません。 ○議長(福田 斉君) 補足答弁がありますか。  関総務部長。 ○総務部長(関 洋一君) 先ほどの追加で説明させていただきたいと思います。今回JVによるやつですので、JVにつきましては条件を付けて募集をしたということになりますので、条件付という言葉をつけさせていただきました。 ○議長(福田 斉君) よろしいでしょうか。ほかに質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(福田 斉君) 質疑なしと認め、これで質疑を終わります。  ただいま質疑を終わりました議第91号から議第107号まで議案17件は、議席に配付の議事日程記載のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託します。         ────────────────────────── ○議長(福田 斉君) 以上で本日の日程は全部終了しました。  次の本会議は、20日午前10時から開き、議案の採決を行います。  討論の通告は、19日正午までに通告願います。本日はこれで散会します。                                   午後2時57分 散会...